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【赤と8ビットの】キャプテン岬【物語《ロマン》】


[79]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2017/12/17(日) 21:17:34 ID:qu7Iqe2s
C 岬「(いや、もう少し彼女の話すままにしておこう)」
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聖薇「それで、後2カ月ぐらいたてばこのマロニエに実がなるんです」

相槌を打ったり他愛無いやり取りに賛意を示したりはするが、自分から話題を振ったりはせず、聞き役に徹する。
自分が話したい話を話し続けていくと、知らず知らずのうちに上機嫌になっていく。
そうなれば次にどんな話になっても気分が悪くはならなくなるし、浮き立つ気分が話す相手、
つまり僕への好意へと幾らか錯覚してくれる事さえある。
そう目論見をつけて話を聴くこと数十分、話題は四季のこの通りの移り変わりぶりとなり、
僕に対してはまるで長年の親友に向けるような、すっかり気を許したほがらかな笑顔を向けていた。

聖薇「昔からこの木はこの通りのシンボルになっているらしくて、周りの人達と共同で木の
お世話をしています。秋になったら実が熟するのですけど、マロニエの実って、ドリアンみたいな殻に入っているんです」

岬「ドリアンっていうと、あの果物の」
聖薇「そう、あのトゲトゲのドリアン。あの中に栗の実のようにつやつやした実が入っていて可愛いんです。
部屋の中にも飾ったりして……それで、10月くらいになると殻が落ちると危ないっていうんで、
大人が何人か木に登って実を取ったり落としたりします。私は木の下で母さん達と一緒に
落ちた実を拾っていたのですけど、その時に落ちた実が頭に当たってしまいました」
岬「当たったって、あの殻付きの?痛くなかった?」
聖薇「痛かった。帽子もかぶっていましたがそれでも痛くて、泣いてしまいました」


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