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【赤と8ビットの】キャプテン岬【物語《ロマン》】


[85]キャプテン岬 ◆ma4dP58NuI :2018/01/03(水) 15:27:13 ID:AvOQ12Mw
              第5.2話『東』



早乙女の後をついて扉へと向かう。厳めしい扉には店名を記しているのだろう、
深い青色のネームプレートが掲げられている。プレートには銀色の活字で

Le Est

と記されていた。

岬「(レ…いや、ル・エスト、か)」

まだフランスについて2週間も経っていない。日本にいた時から少しづつフランス語は
学んでいたが、それでもなかなか身につかず、この2単語すら分からない。

岬「(ま、後で聞けばいい……ん)」

扉の隙間からかすかに琴の音色が響く。

岬「(なぜ琴が……店というし、扇子とか風鈴とか下駄とか、日本の和雑貨でも売っているんだろうか?)」

かすかな疑問を感じながら、開かれた扉から中へ入る。
建物の中は店というよりアトリエといった感じに近い。壁は灰をまぶしたようなくすんだ銀色だが
不潔ではない。

岬「(それよりも)」

室内を見渡してみる。部屋の中は幾つものテーブルが設えており、それぞれに様々な物品で
品よく彩られている。

岬「(ここは切手、こっちは陶器のコップにティースプーン、このテーブルには……手帳?)」


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