※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【SSです】幻想でない軽業師


[293]幻想でない軽業師 ◆0RbUzIT0To :2018/02/24(土) 00:09:54 ID:???
留学の話を聞いた瞬間、従者たちの想いが1つとなる組織もある。
忌み嫌われた妖怪たちの行き着く先――旧地獄を統べる地下の楽園、地霊殿。
当主である古明地さとりは、
八雲紫から受けた話を早速己のペット達(地霊殿にいる者の多くは、元はさとりのペットである)へと説明していた。

さとり「……という訳で、この地霊殿からも1人。 留学に向かわせる選手を決めなければいけないわ。
    おくう、お燐、どうかしら?」
おくう「う、うにゅ! 外の世界でサッカーしたら強くなれるんですか!?」
さとり「ええ、きっと。 勿論相応の努力は必要だけど……環境に関しては、ここよりずっとよくなる筈だわ。
    おくうも、外の世界の施設は見てきたでしょう?」
おくう「はい! なんだか凄そうな、よくわからないのが沢山ありました!」
お燐「(よくわからない……まぁ、おくうのオツムじゃなくても河童が弄ってそうな機械だなんだってのは、
    あたい達もわからんしなぁ)」

旧地獄の一角に居を構えるとあり、地霊殿近くのサッカー施設というものは環境が整っている訳ではない。
勿論、旧地獄街道の方に比べればここら一帯はさとりの管理している場所という事もあり、
忌み嫌われ忘れられた妖怪たちが暮らすには十分すぎる設備がある。が、それでも比べればという話だ。

実際に外の世界でフランスというサッカー先進国で最先端の練習を繰り返してきたさとり。
そして、幻想郷Jrユースとして外の世界で練習を積んできたおくう。
どちらもこの地底世界ではありえない程の充実した環境には覚えがあり……。
それだけでサッカーが上手くなれる訳ではないのだが、ここでするよりは成長する可能性が高いだろうという事はわかる。

おくう「そっかぁ、今よりもっと上手くなれるんだぁ!」
さとり「………………」

無邪気にそう呟くおくうは、傍から見れば留学に乗り気なようにも見えるのだろう。
事実、彼女は幻想郷Jrユースとして戦ったあの大会の中、
まるで出番が来ず活躍出来なかった事を恥じ、悔いていた。強くなれる機会があるのなら、すぐにでも飛びつくだろう。
ただ、そんなおくうはニコニコと笑みを浮かべたまま、さとりをじっと見やるだけだ。


名前

E-mail



0ch BBS 2007-01-24