キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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アク規中代理カキコ依頼スレ

1 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/07/06(日) 13:26:59 ID:???
困った事に、海外から書き込んでいる私はしばしばアクセス規制に
巻き込まれます。壷を使っているのにも関わらず、です。

その間本スレを停滞させるのもしのびないので、有志の方々に
ここに貼った内容を本スレにコピペして頂けると助かります。
尚コピペの際名前欄は「代理コピペ」にして下さい。
内容の重複を避けるにはコピペする前に更新すると良いと思われます。

私側の不都合を皆さんにフォローしてもらうのは心苦しいですが、
更新を途絶えさせるよりはマシだと思いましたのでご協力、お願いします。

801 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/10(水) 02:39:42 ID:???
てすと

802 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/10(水) 02:49:59 ID:2YwRUoHU
うわっちゃあ…(汗)なるほど、これが「書き込みが反映されるまで
20分くらいかかる現象」とそれによる「二重三重書き込み」ですか!
うーん、こりゃ色々不味いですね…本気で移転を考えなくちゃいけないのかな?

とりあえず今夜はもう寝ます。気になって寝るに寝られなくて
夜更かししてもーたー!

803 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/10(水) 15:39:22 ID:???
数十分後、パルク・デ・フランススタジアムでは間も無く西ドイツJrユース対ウルグアイJrユースの試合が始まろうとしていた。

放送「さァベスト4に残った4チームによる決勝トーナメント一回戦、その第一試合は
西ドイツJrユース対ウルグアイJrユースです。両チーム、試合前の軽い練習を行っております。
スターティングメンバーは大会初日から双方変わらず不動のベストメンバーで今日も相対します!!」

ギルド「ベストメンバーか…」

実況の何気ない一言に一人ほくそえむ西ドイツJrユース監督マイク・ギルド。その彼の後ろでは
昨日追加召集したばかりのミューラーが巨大な右手でサッカーボールを音が立つ程握り締めている。
そしてキャプテンのシュナイダーはおもむろにアップを中断し観客席へ寄ってきた。それも、森崎達の座っている方面に。

森崎「ん…?」

シュナイダー「ヘイ!モリサキ!」

ビシッと人差し指を突きつけ森崎を名指しして呼びかけるシュナイダー。当然周囲にざわめきが走るが、
そんな物は眼中に無いと言わんばかりに西ドイツの皇帝は大声で続けた。

シュナイダー「俺達は先に決勝に行っている!お前達もフランスを倒して上がって来い!」

森崎「シュナイダー…」

シュナイダーは用件を伝え終わりざまアップに戻る。後に残された森崎は、観客達の好奇の視線に晒される事になった。

観客「おい、シュナイダーが日本に挑戦状をたたきつけたぞ!」「マジかよ!?ナポレオンと並んで得点王に立っている奴が…」
「そんなに期待してる選手なのか、日本のモリサキって?」「フランスより日本と戦いたいのか?なんかムカつくな」

804 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/10(水) 15:46:07 ID:2YwRUoHU
周りがざわめく中、森崎は奇妙に冷静だった。いや、正確にはどう反応していいのか分からなかったのだ。

三杉「どうやらシュナイダーは君の事をライバル視していた様だね、森崎」

森崎「あ、ああ…(ううん…シュナイダーが相手だと素直に喜べん。あいつはディアス以上に規格外のバケモノだからな…)」

日向「ケッ、シュナイダーの野郎俺の事を無視するとは良い度胸してやがる」

松山「いや、ただ単にストライカーとしてはキーパーが一番ライバル視しやすいんだろ?」

見上「(森崎はとまどっているな…自分が知る中で最強の相手からの挑戦状。ここで怯むか奮い立つかで
真のツワモノとそうではない者に分かれる。今はまだ知らぬ身だが、お前の新天地への切符は少しずつ近づいているぞ森崎。
ここからお前の真価が問われる。日本サッカー協会のお偉方を納得させられるかどうかはお前次第だ)」



そして数分後、遂に西ドイツJrユース対ウルグアイJrユースの一戦が開始された!

ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!

放送「さァ注目の一戦、まもなくキックオフです。審判の笛が鳴った!ウルグアイボールから試合開始です!」

ビクトリーノ「よし、今日も行くぜ!」

ドドドドドドドドドド!バシッ!ビシッ!

放送「あっとウルグアイ、パスの繋ぎから早くもオープンスペースにDFを走らせる積極的な攻めです!そして
オーバーラップしたDFダニエルくん、すかさずゴール前にセンタリング!そのボールに向かってビクトリーノくんが飛び込む!」

805 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/10(水) 15:48:42 ID:2YwRUoHU
ビクトリーノ「よし!」

ダダダダダダッバコォン!バスゥウウウウウッ!!

ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!

森崎「ええっ!?おいおい西ドイツ!」

放送「ああ〜〜〜っ、決まったァビクトリーノくんのダイビングボレーシュートォ!!試合開始わずか50秒の先取点は
ウルグアイJrユースです!西ドイツやや有利かの下馬評を覆すウルグアイの速攻、あっと言う間にゴールを決めたのは
”南米の黒豹”の異名を持つエースストライカー、今大会得点王を狙うラモン・ビクトリーノくんでした!」

観客「おおおお、ウルグアイが先制したぞ!」「西ドイツの守りがあっと言う間に切り裂かれた!」「これで面白くなってきたぞ!」

ピエール「あっと言う間のゴール…」

日向「ウルグアイが先制した」

若島津「西ドイツが先に点を取られたんだ…」

いきなりの衝撃的な展開に会場の誰もが度肝を抜かれる中、一人だけ怒りと苛立ちのみをあらわにする者が居た。
試合開始前からボールを握り締めていたミューラーは眉間の皺を深め、右手にゴリラの如き力を込めた!

パァーーーーーーン!

ギルド「ミュ…ミューラー」

幸か不幸か、ミューラーの人間離れした握力によってサッカーボールが破裂した瞬間を目撃したのはギルドだけだった。

806 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/10(水) 15:53:19 ID:???
中途半端ですが、ここまでコピペお願いします。
しかし重いですね、本当に!

807 :森崎名無しさん:2008/09/10(水) 16:01:20 ID:???
いってきます

808 :森崎名無しさん:2008/09/10(水) 16:03:22 ID:???
完了

809 :森崎名無しさん:2008/09/10(水) 17:56:47 ID:???
お疲れ様

810 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/10(水) 18:26:48 ID:???
放送「チームの総合力No.1、西ドイツの若き皇帝カール・ハインツ・シュナイダーくんを
擁する西ドイツ、今大会初めて相手に先制ゴールを許しました!さァこの後どの様な反撃に移りますか、
優勝候補No.1西ドイツJrユース!さァ西ドイツボールから試合再開です!」

ピィイイイイイイイイイイイイイイ!

森崎「なんか実況が西ドイツをヨイショしまくりだな。失点直後にやってもしらけるだけじゃないのか?」



西ドイツがウルグアイに先制されている頃、パリ近郊のとあるサッカー場ではロベルト率いる
サンパウロFC少年部チームと地元の少年チームの練習試合が今正に終わろうとしていた。

ピッ、ピッ、ピィイイイイイイイイイイイイイイイイ!!

審判「試合終了!」

ブラジル少年達「やったァ、今日も勝ったぞ!」「これでフランス遠征全戦全勝だァ!」

ロベルト「よーし、よくやったぞみんなァ!」

ブラジル少年達「監督!」「ロベルト監督!」

はしゃく少年達にまとわりつかれるロベルトに歩み寄る者が居た。アルゼンチンJrユース代表監督の
ディエゴ・バルバスである。ちなみに服はちゃんと着ている。

バルバス「おめでとうロベルト、ナイスゲームだ」

ロベルト「バルバス監督!」

811 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/10(水) 18:27:21 ID:2YwRUoHU
数分後、ロベルトとバルバスは二人きりでサッカー場に備えつきの簡素な観客用ベンチで話し合っていた。

バルバス「うちの昨日の試合は残念な結果になってしまったよ。サッカー後進国の日本に負けて予選リーグ敗退か…
何かサッカー協会からの大目玉をかわす良い知恵は知らないかい、ロベルト?」

軽口を叩きつつ語りかけるバルバス。しかしロベルトは複雑な表情で黙っていただけだった。

バルバス「ふむ…察するに、君のお気に入りの日本の10番がうちのディアスにやられたのが気に入らないのかね?」

ロベルト「…じ、実力では劣っていなかった筈です」

ニヤリと笑うバルバスにロベルトが睨み返す。それはバルバスの表情を真剣な物に戻す程度の効果はあった。

バルバス「確かにな。実力、才能、共にディアスに匹敵する物は感じた。しかし彼には不幸にも致命的な弱点があった」

ロベルト「な…なんなんですか、それは」

バルバス「それは挫折に弱いメンタルだ。後半開始直後、ディアスに無謀な突撃を仕掛けたのがそれを露にしている。
なんとかして活躍したい、相手をギャフンと言わせたい…こういう気持ちは大いに結構、アスリートには必要不可欠。
しかしそれは時と場合を選べばの話であり、自分の役割を見失ったり出来ない事をやろうとするのでは逆効果だ」

ロベルト「つまり、翼はディアスとの勝負を避けるべきだったと?(ええい、イライラする)」

バルバス「それは少々極端だが、ディアスとの勝負に拘り過ぎたのは確かだな。前半ディアスからボールを奪えなかった
彼が後半すべきだった事は味方がボールを奪い返してくれる事を期待し、攻撃の比重を高める事だ。その方が最終的に
日本が勝つ確率はグンと上がっただろうし、彼自身の貢献度も評価されただろう」

ロベルト「(言われてみればもっともなのが余計に腹が立つ…)」

812 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/10(水) 18:27:38 ID:2YwRUoHU
バルバス「だが彼はその選択肢が思いつかなかったのか、思いついても選ばなかった。それではいけない…
プライドや意地はあくまで自己を勇気付け磨き上げる為の道具であって最終的な勝利を犠牲にしてでも優先すべきものでは無い。
ファン・ディアスはこれが骨の髄まで染みて分かっていた。そしてツバサ・オオゾラは分かっていなかった。これが敗因だ」

ロベルト「なるほど。でも、昨日の失態から立ち直ればその弱点は矯正されるでしょう?」

バルバス「さて、どうかな。日本と言う世界で指折りに裕福で恵まれた社会で育った彼が、極貧のスラムから這い上がった
ディアス並のメンタルをそんなに簡単に身につけられるかどうか…最も、スカウトするつもりの君はそうじゃないと困るんだろうがな」

ロベルト「ッ!?!な、何故それをっ!!」

自分の計画をズバリと言い当てられたショックでのけぞるロベルト。それを見てバルバスは再びニヤニヤ笑いだした。

バルバス「君の彼への執心ぶりを見て分からない訳があるか。なにより君はいまだ最年少チームの監督どまりだしな…」

ロベルト「ぐ、うっ…!」

屈辱と怒りにブルブル震えるロベルトの姿はバルバスの機嫌をますます良くし、それに従い嫌味な笑みも大きくなる。

バルバス「私と同時期に引退したのに君は出身地のクラブの最年少チームの監督で、私はJrユースではあるが
アルゼンチン代表監督か…あ、ちなみに私はアルヘンチノスのトップチームの監督就任の目処もついているぞ」

ロベルト「ググググググググググググ…!」ギリギリギリギリギリギリギリギリ

顔を真っ赤にしたロベルトが右拳を血管が浮き出る程握り締める。しかし笑いを堪える為そっぽを向いたバルバスは気付かなかった。

813 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/10(水) 18:28:18 ID:2YwRUoHU
バルバス「まあ気にするな、こう言う職業は向き不向きがある。元セレソンの肩書きが重荷にはなってしまうだろうがぐわはっ!?」

バキャッ!ドタッ。ガバッ!

ロベルトの右ストレートによって見事なまでにぶっ倒されるバルバス。しかし次の瞬間には立ち上がり拳を突き出していた。
対するロベルトも怪しげな構えを取り凄まじい殺気を放つ。

バルバス「いきなり何をする、この野蛮人め!5000ドルもするサングラスが割れてしまったぞ、弁償しろ!」

ロベルト「そんなバカ高いサングラスがあってたまるか!あんたは昔から何時もそうだ、
上から目線で偉そうにうんたらかんたらと!現役時代は俺に負け続けていた癖に!」

バルバス「お前こそ口より先に手が出る悪癖が変わっとらんな!今日と言う今日こそはお前に喝を入れてやる!
フォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ、クローーーーーーーーーース・アウッ!!」

バルバスはバババッと効果音が見えてきそうな程の早業でスーツその他を脱ぎブーメランパンツとネクタイだけになる。
負けじとロベルトもあっと言う間に服を脱ぎ捨てそのたくましい体を

====================================================

       ただいま余りにも過激かつ道徳的に問題があるシーンが展開されております。しばらくお待ち下さい。

====================================================

数分後、二人の勝負はパリ警察官の乱入により中止に終わり、スリル満点の逃亡劇に予定変更された。

814 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/10(水) 18:29:31 ID:???
ここまでコピペお願いします。

815 :森崎名無しさん:2008/09/10(水) 18:35:40 ID:???
いってきま〜す

816 :森崎名無しさん:2008/09/10(水) 18:40:24 ID:???
任務完了〜

817 :森崎名無しさん:2008/09/10(水) 19:34:24 ID:???
お〜つ〜か〜れ〜

818 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/11(木) 13:20:54 ID:9ydXJkCg
場面は再びパルク・デ・フランススタジアムに。西ドイツは先制されたショックを見せず冷静にゲームを組み立てなおしていた。

放送「さァ西ドイツ、ボールはコントロールタワーシェスターくんが持ちます!ウルグアイすかさずこのシェスターくんを潰しに行く!」

ウルグアイメンバー「奴に思う様にプレイさせるな!」

ズザアアッ!バッ!

放送「あっとしかしタックルを上手くかわし、そして空中姿勢のまま右サイドにパス!そしてそのまま走りリターンパスを貰い、
シェスターくんすかさずゴール前に上げた!流石のプレイ、フランツ・シェスター!そして走りこむのは長身FWマーガスくんだ!」

岬「上手いね。ドリブルもパスも」

三杉「ハンブルグではカルツがゲームメイカーだったけれど、西ドイツでは彼が中盤の指揮官となっているな」

マーガス「よし!」

バッ!バチッ!

放送「マーガスくんシュートには行かない、後ろに落とした!」

井沢「上手い!二人にマークされていたのに、物ともしなかった!」

滝「(プレイスタイルは長野に似ているけど、圧倒的にスケールが違う!)」

放送「そこには西ドイツの仕事師、ヘルマン・カルツくん!しかしウルグアイ、ビクトリーノくんがここまで戻ってシュートブロック!」

ビクトリーノ「撃たせるかァ!」

819 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/11(木) 13:21:11 ID:9ydXJkCg
カルツ「ホイッ♪」

ポコッ。

ビクトリーノ「なにィ!?」

放送「あっとカルツくん撃たない、ここはもう一度バックパスだ!その…その位置にはシュナイダー!
西ドイツの若き皇帝、ゴールゲッターカール・ハインツ・シュナイダーくんがボールに向かっている!」

グイン!と音が聞こえてきそうな程思い切り良く脚を振りかぶるシュナイダー。この瞬間、観客もゴールの予感を抱いた。

放送「シュナイダーくんやや距離はあるがシュートに行く、ロングシュートでウルグアイゴールを狙うぞ!」

ピエール「シュナイダー!」

日向「シュナイダー!」

三杉「出るぞ、あれがシュナイダーの…!」

                     バッギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!

森崎「ファイヤーショットだ!」

ズババァアアッ!!ギュルギュルギュル…ブス、ブス…

放送「ああっ…き…決まった…これがシュナイダーくんのウィニングショット、”ファイヤーショット”です!
まさに目にも止まらぬ火の玉シュート、ファイヤーショット。今度は逆に西ドイツ、あっさり同点ゴール。
試合開始わずか3分、1対1の同点に追いつきました!!」

西ドイツメンバー「やったァ、やったぜシュナイダー!」「あっという間に同点だ!」

820 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/11(木) 13:27:06 ID:???
ちょこっとだけ更新。ここまでコピペお願いします。

821 :森崎名無しさん:2008/09/11(木) 13:32:59 ID:???
いってきます

822 :森崎名無しさん:2008/09/11(木) 13:33:52 ID:???
完了

823 :森崎名無しさん:2008/09/11(木) 14:25:03 ID:???
お疲れ様

824 :森崎名無しさん:2008/09/11(木) 14:36:05 ID:???
乙カレー

825 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/12(金) 14:37:05 ID:vKHm/fgM
森崎「(あのシュート、実際に熱を発生させてやがるんだよな。一体どういう原理なんだ?)」

ナポレオン「やるな、あいつ」

ビクトリーノ「(くそっ、またすぐ俺がゴールを決めてやる!この試合奴と俺とのストライカー勝負だ!)」

ミューラー「(俺なら取れたな)」



ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイ!

放送「1対1、振り出しに戻った試合はウルグアイのキックオフで再スタートです」

シュナイダー「(昔からサッカーは個人技の南米、組織プレイのヨーロッパと言われてきたが、全く失礼な話だ。ヨーロッパの俺達の
個人技が南米の連中より劣っていると言うのか?もう俺の前では誰もそんな事は言わせない。行くぞウルグアイ!)」

ダダダダダダダダッ!

放送「西ドイツキャプテンシュナイダーくん、早くもボールに向かって突進だァ!対するはビクトリーノくん!」

ビクトリーノ「行くぜシュナイダー!」

ガキィッ!!

放送「ああっと両雄激しく激突ゥ!!こぼれ球、これは激しい激突にも体勢を崩さなかったシュナイダーくんが取ったァ!」

ビクトリーノ「くそっ!」

826 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/12(金) 14:37:27 ID:vKHm/fgM
ダダダッ!ババッ!シュババッ!

放送「そのまま突進するシュナイダー!豪快さと巧みさを噛み合わせた素晴らしいドリブルで
ウルグアイ陣内をゴール目掛けて一気に駆け上がります!」

カルツ「(ウルグアイの先取点が逆にシュナイダーに火をつけてしまったな)」

ウルグアイメンバー「止める!奴のドリブルを止めろ!」「止めてやる!」「二人がかりだ!」

グワァッ…バッギャワアアアアアアアアアアンッ!!

放送「ウルグアイDF二人が行きましたが…間に合いません、ドリブルから一気にシュートに持って行ったァ!!」

ズバアアアアアアアアアアンッ!!
ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!

放送「き…決まったァ!今日2本目のファイヤーショットォ!!2対1!先取点を許した西ドイツ、
しかしこれはあっと言う間の逆転劇!エース・ストライカーシュナイダーくん驚異の連続ゴール!!
正に西ドイツの若き皇帝、カール・ハインツ・シュナイダー!」

観客「す…凄い」「本物だ、あのシュナイダー」「他の連中より実力が1段飛び抜けている」

森崎「(流石だ、シュナイダー。あのハンブルグ戦の時から更に強くなっている。俺は…俺はあいつ以上に成長できただろうか?)」

日向「(この大会の得点王は奴でほぼ決まりか。だが決勝戦では俺の方が優れていると言う事を証明してやる!)」

ピエール「(戦ってみたい、あの男と。俺の全力が何処まで通じるか、西ドイツのカール・ハインツ・シュナイダーに試したい!)」

ビクトリーノ「(このまま終わる俺じゃないぞ、シュナイダー!)」

827 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/12(金) 14:37:50 ID:vKHm/fgM
そして激しい点の取り合いから始まったこの試合は2対1で西ドイツが逆転した後は膠着状態に陥った。
ウルグアイはカウンター狙いの布陣を敷き必死に守りを固め、西ドイツが追加点を奪えないまま時間が過ぎていく。

ウルグアイメンバー「守れ!」「ゾーンを崩すな!」

西ドイツメンバー「くそっ、守りが厚くなったな」「中々シュナイダーに繋げられない…」

放送「これ以上点をやれないウルグアイはビクトリーノ一人を残し守りに重点を置く様になりました。
その守りから一気にカウンター攻撃を狙います…あっと、見事守ったウルグアイ、
またしても西ドイツの猛攻を防ぎきり大きくクリア!そしてこれがビクトリーノくんに渡ったァ!」

ビクトリーノ「よし!」

ダダダダッ、ババッ、ダッ、シュンッ!

西ドイツメンバー「うっ」「ああっ!」

放送「そのままドリブルに入るビクトリーノくん!南米独特の柔らかいボールタッチ、そしてその俊敏な動きで
相手をかわし西ドイツゴールに向かいます、南米の黒豹ラモン・ビクトリーノくん!」

ビクトリーノ「お前ら如きにつかまって堪るか!」

マガトゥー「くそっ!」

ガッ!

ビクトリーノ「うっ!」

ズザァ。ピィイイイイイイ!

828 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/12(金) 14:38:21 ID:vKHm/fgM
放送「あっと反則だ!ビクトリーノくんのスピードに思わず脚を引っ掛けてしまった西ドイツDFマガトゥーくん。
これはウルグアイチャンス!前半終了直前、ゴールの真正面ペナルティエリアのすぐ外での直接フリーキックです!」

ビクトリーノ「よしっもらったぜ!」

マガトゥー「す…すまん」

シェスター「ドンマイドンマイ」

三杉「西ドイツは早まったな」

放送「これは直接狙ってくるでしょう。蹴るのはやはりビクトリーノくんだ!西ドイツここは当然壁を作ります」

ビクトリーノ「(壁など関係ねえ、カーブをかけ直接ゴールインだ)」

前評判通り西ドイツが優勢なものの、ウルグアイも必死に喰らいつく。そんな均衡を崩す存在が現れたのはその時だった。

放送「あっと、これは西ドイツ選手交代の模様です。西ドイツゴールキーパーシュタインくんに代わり…」

森崎「西ドイツはイヤな時間帯に同点に追いつかれそうだな…ん?選手交代…ってなんだありゃあああっ!?」

今まで落ち着いて試合観戦していた森崎だったが、この時ばかりは身を乗り出し我が目を疑わざるを得なかった。
彼に取って幸運だったのは周りのチームメイト達も個人差はあれど彼同様呆気に取られていた事である。
それほどに西ドイツJrユースベンチから何の前触れも無く現れてきたデューター・ミューラーのインパクトは凄まじかった。

放送「デューター・ミューラーくんが入ります!これは大きな選手だ!2メートル近くあるその身長、
そしてガッシリした体格!相手フリーキックのピンチに登場してきたこの選手は一体…!?」

森崎「(な…なんだよあいつ。俺の二人分くらいの体じゃねえか。本当に15歳以下なのか!?)」

829 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/12(金) 14:38:39 ID:vKHm/fgM
シュナイダー「(幻のキーパー、デューター・ミューラー)」

シュタイン「た…頼むぞミューラー」

地響きが聞こえてきそうな程の迫力でピッチに入るミューラー。突然チームに合流してきたばかりの巨体のサブGKに対して
西ドイツJrユースの面々は各々奇異の視線を向けたが、ミューラー本人は物臭ささえ伺える無遠慮な第一声を発した。

ミューラー「カベは要らん、返ってシュートが見えにくくなる」

西ドイツメンバー「えっ!」「な…なんだって!」「カ…カベは要らないだと!?」「そんな事したらみすみす相手にゴールを!」

シュナイダー「言う通りにしろ」

ミューラーの理不尽な要求は当然チームメイトに反発された。この反応が気に入らなかったミューラーは眼光を鋭くさせるが、
シュナイダーが介入した事で結局西ドイツの選手達は作りかけていた壁を取り除く。当然周囲は仰天する事になった。

ウルグアイメンバー「ビ…ビクトリーノ、あ…あれ!」

ビクトリーノ「な…なにィ!?」

放送「あっとこれはどうした事か、西ドイツゴール前に作った壁をどけたぞ!?
これではウルグアイにみすみすゴールをプレゼントしたも同じだ!」

森崎「ハァ!?何やってんだ、あれじゃPKとあんまり変わらねえぞ!」

三杉「あのGK、そこまで自信があると言うのか?」

日向「あんな図体のデカい奴がそんな俊敏に反応できるとは思えねえな。こりゃウルグアイの同点だ」

830 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/12(金) 14:38:55 ID:vKHm/fgM
実況も観客も西ドイツの自殺行為に動転している中、FKを蹴る当人のビクトリーノは怒り狂っていた。
しかし彼の人を殺せそうな視線をぶつけられてもミューラーはニコリともせず退屈そうに審判の笛を待っている。

ピィイッ!

ビクトリーノ「な…なめやがって…!ふざけるなァ!!」

ビシュウウウウウウウウウウッ!!

放送「怒り心頭のビクトリーノくん、このチャンス逃す物かと渾身の力を込め西ドイツゴールにシュートを打ち込むゥ!!」

ビュウウウウウウウウ…

ビクトリーノの放ったシュートは鋭く空を切り裂き西ドイツのゴール隅に向かう。

森崎「!!!」

その瞬間、ミューラーの巨体も動いていた。どんな陸上選手も羨む程の反射神経と瞬発力を伴って。

                               ガシイッ!

そして次の瞬間、何事もなかったかの様にミューラーの巨大な左手にボールは収まっていた。

ビクトリーノ「な…なんだと…!!」

シュナイダー「ミューラー」

831 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/09/12(金) 14:39:16 ID:vKHm/fgM
松山「な…なんだ今のは…!?し、信じられないセービングだったぞ!」

若島津「(俺にはとてもあんなセービングは出来ない…バケモノだ、奴はバケモノだ!)」

三杉「そんなバカな…あの巨体であれほどの敏捷性があるなんて!」

早田「冗談じゃねえぞ、オイ…ヘルナンデスでさえあんな事は出来なかった!」

次藤「(ぬが〜っ、なして海外の連中は体がごつくても動きが早いんや!?)」

日向「…前言撤回だ。あのデカブツ、森崎並の…いや、森崎以上のスピードを持っていやがる!」

森崎「(なんだと、日向の奴め!)」

A 「フザけるな!俺の方がスピードは上だ!」反論する。
B 「そうかも知れん。だがセービングはスピードが全てじゃない」受け流す。
C 「つーかどう見たってあいつ15歳以下じゃないだろ!」抗議する。
D 「デューター・ミューラー…西ドイツにまだこんな奴が居たなんて…」お茶を濁す。

2008/09/12 15:00:00から投票期間を設けます。そこから10票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。
どれか一つに過半数の票が集まった場合はその時点で投票を止めて下さい。引き分けが生じた場合11票目をタイブレーカーとします。
尚、投票の際はage進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

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