キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【新章】キャプテン森崎30【新天地】

1 :マロン名無しさん:2008/12/18(木) 01:07:03 ID:???
漫画「キャプテン翼」のSGGK・森崎有三くんの視点で小学生時代〜ワールドユース編を(いつかは)
テキストゲーム化しようという企画スレです。以前は"1”氏が書いておられた物ですが、諸事情により
続けられなくなった所を、"2”氏が引き継いだ物です。 

基本は毎回出る選択肢の中から第三者(ロムしている人)が、どれかひとつを選ぶ事によって
森崎くんの各数値が上下したり、結果が分岐し、その結果によって、森崎くんが活躍したり
しなかったりして物語が進んでいく…といった展開です。(サウンドノベルみたいな感じ)

トランプを引いたり、という機能の関係上。現在ここは「結果がコピペされる」場所となっております。
選択肢の投票など、実際に参加されたい方は、"2”氏のブログ
http://capmori2.blog49.fc2.com/
(キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜)
をご覧下さい。

過去スレのログはこちらのまとめページで見られます↓
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/1.html

外部板。実際の投票等はこちらでおこなっております↓
http://capmori.net/morosaki/

46 :マロン名無しさん:2008/12/21(日) 13:28:21 ID:???
トニーニョ「前回とはまるで別人だな…」

ネイ「あっと言う間に二人たたんじゃったぞ?」

キーパーC「な、な、な…!」

森崎「二丁上がり!最後のお前、泣いて命乞いしたら許してやるぜ?」

キーパーC「ふ、ふざけるなあああ!!」

【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1225823590/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、指定通りに一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
森崎→ !card ケンカ慣れ 4+(カードの数値)=
キーパーC→ !card 身体能力オンリー 0+(カードの数値)=
と書き込んで下さい。数値で分岐します。

【森崎】−【キーパーA】
≧2→森崎、圧勝。キーパーたちは全滅した!
=1〜−1→勝負がつかず長引き、ネイとトニーニョが介入してくる。
≦−2→森崎、惜しくも力尽きた…


47 :マロン名無しさん:2008/12/21(日) 13:29:07 ID:???
パルメイラス修行編:1年目12月その8
森崎→ スペードK  ケンカ慣れ 4+(カードの数値)=17
キーパーC→  スペード6  身体能力オンリー 0+(カードの数値)=6

【森崎】−【キーパーA】≧2→森崎、圧勝。キーパーたちは全滅した!
-----------------------------------------------------------------------------
森崎「フザけてるのは…どっちだ?」

ガツッ!

キーパーC「ぶわあっ!?」

森崎「マグレで良い気になってるのは…どっちだ?」

ガスッ!

キーパーC「ぎゃあっ!」

森崎「調子に乗ってるのは…どっちだァ!」

ボゴッ!

キーパーC「ぐええ…」

ドサッ。

腰が引けていたキーパーCと気合MAX状態の森崎。結果は火を見るより明らかだった。
森崎が容赦なくキーパーCを殴り倒した所で遂に、と言うべきかようやく、と言うべきか
ネイとトニーニョが物陰から歩き出てくる。

48 :マロン名無しさん:2008/12/21(日) 13:29:38 ID:???
トニーニョ「そこまでにしておけ。もう勝負はついただろう」

森崎「なんだ、お前ら見てたのか?」

ネイ「実は前回もな。いやーっ、こないだと違って全然強いじゃんモリサキ!」

森崎「フン。この前は油断していただけだ」

トニーニョ「1対3で勝った分説得力のある台詞だな。これでこいつらももうお前に因縁を
つけたりしなくなるだろうから、ここまでにしてくれ。これ以上は俺としても不味いんだ」

ネイ「俺がさりげなく噂流してやるからさ。控えキーパーも必要って事で見逃してやれよ?」

森崎「…そうか。まあ、十分暴れたしこれ位にしといてやるか」

何時も通り一方は真面目に、もう一方は軽い笑いと共に森崎を宥めて来る凸凹コンビ。
彼らの態度に森崎も毒気を抜かれてしまい、拳を引っ込め二人と共に立ち去る。
丁度前回とは逆に、ロクに動けない3人がゴミ捨て場に残された。

49 :マロン名無しさん:2008/12/21(日) 13:30:46 ID:???
翌日、ノーダメージの森崎は”体調を崩した”キーパーの少年達3人が監督に叱られるのを
ニヤニヤして見守る贅沢に浸れた。彼自身も事情を察した監督からお小言を食らったが、
”これ以上はやるなよ”と釘を刺された程度で済んだので痛くも痒くも無い。武勇伝が
広まったチームメイト達から向けられる様になった畏怖の視線も実に心地いい物だった。

森崎「ハッハッハ、順風満帆!」

こうして森崎のリベンジは完勝に終わった。

*他のキーパー達を武力で制圧し、チーム内で一目置かれる存在になった事で
森崎のチーム内支持率が5上がりました。

森崎チーム内支持率:20→25

*定期的な練習の積み重ねで森崎の全能力値に+1されました。


50 :マロン名無しさん:2008/12/21(日) 13:31:38 ID:???
パルメイラス修行編:1年目12月その9
1年目12月・イベントフェイズ

パルメイラスメンバー「ネイだ、ネイに回せ!」「サイドアタックを仕掛けるんだ!」

パウリスタメンバー「そうは行くか!」「早めにカットに行け!」

12月のある日、森崎の所属するパルメイラス・ジュベニール部門は同じサンパウロ州の
サッカークラブ、パウリスタFCのジュベニール部門と練習試合を行っていた。
年末の仕上げ的な意味合いの試合であり、両チーム共にモチベーションは程々である。
この日、森崎はスタメンGKとして出場していた。しかしネイとトニーニョの活躍で最初から
パルメイラスが押しており、後半5分、1−0のここまで彼の出番は殆ど無かった。

森崎「やれやれ…もう正GKになれたと言っても良いが、こうも出番が無いと
退屈で仕方が無いったらありゃしねえ。味方が強すぎるのも考えモンだな…」

森崎はゴールポストに寄りかかり贅沢な悩みを持て余しながら前線の様子を眺めていた。
敵陣の右サイドではネイがライン際を走りあがり、敵の守りを突破している。

パウリスタMF「く、くそっ…(こいつの動きが読めねえ!)」

ネイ「それそ〜れ、右。じゃなくて左。でもなくて上なんだよ」

バババッ、サッ、ヒュッ!

パウリスタMF「えっ?ど、何処へ…!」

ネイ「お先〜♪」

ネイの追っかけ「きゃー!またネイよー!」「消えるフェイントカッコ良すぎ〜!」

51 :マロン名無しさん:2008/12/21(日) 13:32:12 ID:???
多彩な細かいフェイントを連発し、敵の死角に回り込んだネイが相手を抜き去る。その度に
ギャラリーのネイのファンの少女達が黄色い悲鳴を上げ、森崎のイラつきに貢献した。

森崎「(全く、うるさい女どもが…しかしネイのドリブルテクニックは実際大したモンだな。
スピードやテクニックも勿論あるが、それ以上に俺は未だにあいつが右利きなのか左利きなのか
分からない位あいつは両足を上手く使っている。ひょっとして先天的な両利きなのか?)」

ネイは左右どちらに仕掛けてくるか分からない上、数多くのフェイントパターンを高速で
繰り出す事によって相手の視線や意識を操る事に長けていた。抜かれた相手からは
ネイが急に消えた様に見える事も多い為、”消えるフェイント”の名が何時の間にかつきそれを
駆使するネイは”魔術師”の異名で呼ばれていた。ネイ本人も気に入っている異名である。

パウリスタSB「クソォ!これ以上抜かせるか!」

ネイ「あっそ。じゃあ抜かないよ」

バムッ!

パウリスタSB「なにィ!?」

森崎「(しかもあの性格で人の裏をかくのが上手い。ちょっとディアスに似ているな)」

右サイド深くに切り込んだネイは、意気込む敵サイドバックをあざ笑うかの如く
ヒールキックでボールを自分の後方に戻した。そこにフォローしていたトニーニョと、
パスカットに向かった敵のセンターバックが駆け込む。

事故はその時起こった。

52 :マロン名無しさん:2008/12/21(日) 13:33:22 ID:???
ズシャアアッ!
ガチィッ!

トニーニョ「ぐわあっ!?」

パウリスタCB「あっ!?」

ドサッ。
ピィイイイイッ!

ネイ「えっ?…トニーニョ!」

森崎「おおお!?」

相手の足でトニーニョが削られ、倒れた。



敵センターバックにイエローカードが与えられた後、時計がいったん止められた。
フィールドの外に運ばれたトニーニョのソックスが脱がされ、傷が露にされる。

監督「ふむ…血が出ているな。そこまで深い傷じゃないが、何もかかっていない
練習試合で続行させる理由は何処にも無い。交代だ、トニーニョ」

トニーニョ「…分かりました」

ネイ「チェッ。ついてないなあ」

森崎「年末最後のゲームなのが不幸中の幸いだな」

オルヘス「…だけど、トニーニョが引っ込んだら誰がキャプテンやるんだ?」

53 :マロン名無しさん:2008/12/21(日) 13:34:59 ID:???
森崎「!」

ざわっ…!

オルヘスの発した一言で周りが急激に騒ぎ出し…次いで視線がネイに集まった。

ネイ「ええっ!?俺かよ!?」

森崎「(こ、これはチャンスか?どうする、どうする俺!)」

A 俺にやらせてくれと名乗り上げる。
B ネイの失敗を祈ってネイを推薦する。
C 監督に決断を促す。
D トニーニョに決断を促す。


54 :マロン名無しさん:2008/12/21(日) 13:37:15 ID:???
パルメイラス修行編:1年目12月その10
>D トニーニョに決断を促す。

森崎「どうするんだ、トニーニョ?ゲームキャプテンを決めなきゃいけないぜ」

言外に自分の存在をアピールしつつトニーニョと目を合わせる森崎。
トニーニョは少し考え込んでから、自分の腕章をゆっくりと取り外した。

【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1225823590/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、指定通りに一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
森崎への信頼→ !card 支持率 25+(カードの数値)+(キャプテン経験有+5)+(外国人-3)=
ネイへの信頼→ !card 支持率 35+(カードの数値)+(やる気、経験共に本人に無し-5)=
と書き込んで下さい。数値で分岐します。

【森崎】−【ネイ】
≧0→トニーニョは森崎にキャプテンマークを渡した。
≦−1→トニーニョはネイにキャプテンマークを渡した。

55 :マロン名無しさん:2008/12/21(日) 13:37:56 ID:???
パルメイラス修行編:1年目12月その11
森崎への信頼→  クラブ2  支持率 25+(カードの数値)+(キャプテン経験有+5)+(外国人-3)=29
ネイへの信頼→  スペードA  支持率 35+(カードの数値)+(やる気、経験共に本人に無し-5)=31

【森崎】−【ネイ】≦−1→トニーニョはネイにキャプテンマークを渡した。
-----------------------------------------------------------------------------
トニーニョ「ネイ、頼む」

トニーニョは外したキャプテンマークをネイに手渡した。ネイは尚も一瞬迷ったが、やがて諦めたかの様にキャプテンマークを腕に通す。森崎が密かに舌打ちしていたのは言うまでもない。

ネイ「この状況じゃしょうがないか…あ〜あ、ガラじゃないんだけどなあ」

森崎「(畜生!やる気の無い奴がキャプテンだなんておかしいだろ、常識で考えて!)」

ネイ「えーとじゃあ…トニーニョが引っ込んだ分相手は気合を入れ直して攻めてくるだろうから
しばらくはそれを凌ごうぜ。んで、相手が焦った頃に二点目決めてそのまま逃げ切れば良いや」

パルメイラスメンバー『お、おう』

ネイの提案したゲームプランは内容こそマトモだったが、声と口調はお世辞にも
締まらない物だった。こうしてチームメイト達の気力が削がれる中、試合は再開された。


56 :マロン名無しさん:2008/12/21(日) 13:38:36 ID:???
パンッ!ダダッ!バシュッ!ドドドドッ!

パウリスタメンバー「もっと早く回せ!もっと走れ!」「ネイは避けて攻めろよ!」

ネイの予想通り、パウリスタはトニーニョが脱落した事で勢い付き今までとは
打って変わって攻勢に出てきた。トニーニョが抜けた分パルメイラスは攻撃力のみならず
守備力まで落ちており、戦線はパルメイラス側に押し込まれている。

森崎「にわかに忙しくなってきたな。だがこれは俺の活躍のチャンスでもある…よし」

A PA内を固めさせ、ガンガンロングシュートを撃たせる。
B 臨機応変にDFに指示を出し、戦局を落ち着かせる。
C DFへ指示を与えず、ピンチを演出して自分の活躍を増やす。
D ここでオーバーラップしなくて何時するって言うんだ?

57 :マロン名無しさん:2008/12/21(日) 13:39:10 ID:???
パルメイラス修行編:1年目12月その12
>B 臨機応変にDFに指示を出し、戦局を落ち着かせる。

ネイが殆ど指示を出してないのだから、今なら自分が指示を出しても文句は出ない筈。
そう結論付けた森崎は敵が左サイドアタックを多用している事を観察し、その原因にもすぐに
気付いた。右サイドバックのブランコがサイドアタックを警戒するあまり下がりすぎているのだ。

森崎「ブランコ、下がりすぎだ!サイドアタックを牽制する為にも前の方で時間を稼げ!」

ブランコ「えっ?あ、ああ!」

おもむろに指示を出した森崎に戸惑いつつも、言われてみればその通りだと思い当たり
ブランコは素直に従った。そしてまた左サイドアタックを仕掛けてきた敵MFと対面する事になる。

パウリスタMF「お前さえ抜けば!」

ブランコ「(時間稼ぎか…やってみるか)」

【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1225823590/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、指定通りに一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
パウリスタMF→ !card ドリブル 51+(カードの数値)=
ブランコ→ !card マーク 52+(カードの数値)=
と書き込んで下さい。数値で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→パウリスタMF、すぐに突破。時間は殆ど稼げなかった。
=1、0、−1→パウリスタMF、突破に成功するがある程度時間を取られた。
≦−2→パウリスタMF、突破できないまま時間を浪費。

58 :マロン名無しさん:2008/12/21(日) 13:39:52 ID:???
パルメイラス修行編:1年目12月その13
パウリスタMF→  スペードA  ドリブル 51+(カードの数値)=52
ブランコ→  ハートA  マーク 52+(カードの数値)=53

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】 =−1→パウリスタMF、突破に成功するがある程度時間を取られた。
-----------------------------------------------------------------------------
ザザザッ…ササッ!

パウリスタMF「くそっ…そこだ!」

ダダッ!

ブランコ「ああっ!」

フランコはそこそこ時間を稼ぐのには成功したが、遂に突破を許してしまった。
しかしその頃には既にパルメイラスの守備も整っており、PA内にDFが戻っている。

森崎「チッ、抜かれたか。となると…次はセンタリングだな?」

バシュッ!

森崎「来た!」

A とびだす(味方DFが3人クリアに行くので+2の補正がつきます)
B みがまえる


59 :マロン名無しさん:2008/12/21(日) 14:51:31 ID:???
>>19
せりあいがどうのだのお前らが犯人かだの普通に参加してただろ

60 :マロン名無しさん:2008/12/21(日) 18:18:04 ID:???
だからそういうアホはこっちに隔離と言うことだろ
そういうのが嫌で多少参加者が減ってもブログに移行したんだし

61 :マロン名無しさん:2008/12/22(月) 02:01:21 ID:???
単純にテクモを知らない人が離れたってのもあるんじゃないか?
正直俺テクモ知っててもネイとかトニーニョとか印象薄くてピンとこないし。
まあ2ねいさんのキャラ設定は秀逸だから十分楽しいけどな。

62 :マロン名無しさん:2008/12/22(月) 02:04:56 ID:???
ネイとかトニーニョって4あたりだとザコ空気キャラだったなぁ・・・

63 :マロン名無しさん:2008/12/22(月) 07:44:20 ID:???
ブースターシュート
消えるフェイント

64 :マロン名無しさん:2008/12/23(火) 08:57:19 ID:???
しかしここまで人が減るとは思わなかった。
2ねぃさんのモチベーションが心配だ…

65 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/12/23(火) 09:30:00 ID:???
>>64
お心遣い、有難う御座います。ですが私自身は実は結構楽観しています。

最近年末で色々あるのと新しいゲームを買った分更新頻度は落ちていますが、
モチベーションは下がっていない自信がありますよ。

アクセスカウンタを見ていると毎日100前後のヒットがあるので、
携帯電話アクセスの重複カウント込みでも毎日数十人に見てもらっているみたいです。
テクモ版アンケートも50人強の方が答えて下さったので、実際はあまり人数は
減っていないと思いますよ。

今は修行編と言う地味で盛り上がりにくいパートをやっている為
コメントがつきにくいのだと思います。いざ試合や大会が始まれば
また盛り上がってくると期待していますよ。
修行編をすっ飛ばしていきなり3年後から始める、と言うのも考えていましたが
ブラジルでの戦いを印象付ける為と森崎の成長を実感していく為には
修行編もしっかりやっていくべきだと判断し、今の形になっています。

とりあえず、年内には修行編を終えたい所です。来年からは
ブラジルのライバル達との死闘で熱く騒ぎたいですね。

66 :マロン名無しさん:2008/12/25(木) 21:53:28 ID:???
個人的には確かに2さんのおっしゃる通り、キャプ森を読む人の絶対数は
それほど減っていないと思いますが、見る頻度が減った人は多いと思います。
毎日チェックしていた人が3日に一回や一週間に一回とかそんな感じに。
あくまで個人的な感想なんですが、ここで読んでいた時とブログで読む時と明らかに雰囲気が
違うと感じました。何というかブログで見ていると淡々としているというか…
これは展開が面白い面白くないとか関係なしに、おそらく選択肢を選んでいる仮定が見えなく、
結果だけが更新されているからかなあと感じました。
なので結果だけ見るのであれば毎日チェックする必要も無く、ここでコピペされるのを待って
まとめて読む人も結構多いんじゃないかなと思いました。
自分の意見でもしかすると不快に思う方もいらっしゃるかもしれませんので
その時は申し訳ございません。
また決して2さんにこっちでやれと言ってる訳ではなくあくまで感想です。
やはり作者のモチベーション維持が一番ですから。完結せずに終わるよりは
環境を整えるて完結の方が読者としては嬉しいですし。これからも応援しています。

67 :2 ◆vD5srW.8hU :2008/12/26(金) 09:31:18 ID:???
>>66
絶対数ではなく、頻度は確かに減ったかも知れませんね。

コメントも投票も更新も一緒くたに1つのスレで行われていた以前と違い、
ブログではコメントはクリックしないと見れないし、投票は別窓で行う。
手間が増えた分書き込みも減り、ブログへのコメントも中々つかないのかも知れません。

こう言った点はブログを始めた時点で覚悟していたので、ストーリーの充実化で
盛り上げていくしかないですね。日々精進です。

68 :マロン名無しさん:2008/12/26(金) 15:21:51 ID:???
がんばってください。マメに見てる人も少なからずいると思うので。

69 :マロン名無しさん:2008/12/27(土) 22:36:55 ID:???
なんかこのスレもういらない感じだね

70 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 03:07:33 ID:???
俺はここで見たいんだ

71 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 15:38:12 ID:???
いるに決まってるだろ常考

72 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 15:50:03 ID:???
俺も含め、いるって奴はコピペしないからな
ブログを見てないからしたくても出来ないというのが正しいが
コピペをブログを見てて本来このスレは必要の無い人に任せるんじゃコピペしてる人のモチベーションが上がらないのは当然と言える

73 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 16:18:13 ID:???
ぶっちゃけ溜まるとコピペするのも結構大変だからな
ある程度溜まる前に貼らんといかんのぉ

74 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 16:20:12 ID:???
パルメイラス修行編:1年目12月その14
>A とびだす(味方DFが3人クリアに行くので+2の補正がつきます)

森崎「(ここでカッコ良く飛び出して目だってやるぜ!)」

森崎は打算たっぷりに勢い良く飛び出し、ヘディングに行く相手FWと味方DF達の間に割り込んだ。

【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1225823590/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、指定通りに一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
パウリスタFW→ !card ヘディング 52+(カードの数値)=
味方DFA→ !card 高いクリア 53+(カードの数値)+(人数補正+2)=
味方DFB→ !card 高いクリア 53+(カードの数値)+(人数補正+2)=
味方DFC→ !card 高いクリア 53+(カードの数値)+(人数補正+2)=
森崎→ !card 高い飛び出し 55+(カードの数値)+(人数補正+2)=
と書き込んで下さい。数値で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→パウリスタFWのヘディングがパルメイラスゴールに突き刺さる!
=1、0、−1→ゴールはカラッポに、ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(パウリスタFWBがねじこみに)(パウリスタMFBがフォロー)(味方MFがフォロー)
≦−2→パルメイラス、ゴールを守る。

75 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 16:21:09 ID:???
パルメイラス修行編:1年目12月その15
パウリスタFW→  スペードJ  ヘディング 52+(カードの数値)=63
味方DFA→  ダイヤQ  高いクリア 53+(カードの数値)+(人数補正+2)=67
味方DFB→  ハートQ  高いクリア 53+(カードの数値)+(人数補正+2)=67
味方DFC→  ダイヤ10  高いクリア 53+(カードの数値)+(人数補正+2)=65
森崎→  スペードK  高い飛び出し 55+(カードの数値)+(人数補正+2)=70

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】 ≦−2→パルメイラス、ゴールを守る。
-----------------------------------------------------------------------------
バッバッバッバッバッ!

5つの肉体が空中のボール目掛けて殺到する。

バシッ!

そしてボールを奪ったのは、両手を使える分一番有利な森崎だった。

パウリスタFW「くそっ!」

森崎「フッ、ざっとこんなモンよ!」

ネイ「いや、あの人数差なら当たり前だろ」

*順当に相手の攻撃を防ぎ、森崎の支持率が1上がりました。

森崎チーム内支持率:25→26



森崎がゴールを守った後も、パルメイラスは劣勢を跳ね返す事が出来なかった。
攻撃の主力がネイ一人になってしまった為、パウリスタはネイへのパスを封じる事で
攻撃権を握り続けていたのである。

76 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 16:21:47 ID:???
パシッ!

パルメイラスMF「ああっ!」

パウリスタMFよしっ!」

森崎「全く情けない。特に自力で点が取れないFW達め…」

A FWに守備参加を要請し、戦線の膠着を狙う。
B ディフェンスラインを上げさせ、戦線を無理やり前に持っていく。
C スキを見てオーバーラップし中央突破を試みる。
D 堅実に守備の指示を出し続ける。
E ネイを野次ってやる気にさせる。

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1225823590/l50にて
            ☆2008/12/21 20:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから 15 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
         止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

77 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 16:22:34 ID:???
パルメイラス修行編:1年目12月その16
>C スキを見てオーバーラップし中央突破を試みる。

森崎「攻撃が行き詰った時こそ俺の出番だ…グフフ」

邪悪に笑いながらオーバーラップの機会を伺う森崎。程なくしてチャンスはやってきた。
左サイドバックのミラが相手のセンタリングをカットしたは良いが、距離を詰められて
ボールを前に戻せず追い込まれていたのである。

森崎「早速か…ミラ、俺に戻せ!」

ミラ「分かった!そらよっ!」

バシッ!

ミラは森崎が自分の代わりにクリアするのだろうと常識的な判断をし、パスをした。
しかし森崎はクリアするどころかボールを手放さず自らのドリブルで上がり始めた。

ザワッ!

パルメイラスメンバー「…え?」「ちょっと、何やってんだモリサキ!」「早くボールを手放せ!」

パウリスタメンバー「はぁ?」「キーパーが…ドリブル?」「何の奇策だこりゃ?」

観客「えっ、ちょっ、なっ!?」「何やってんだモリサキーッ!!」

監督「…何時かやるだろうとは思っていたが、とうとう…」

トニーニョ「ほう…お手並み拝見と行こう」

ネイ「うわー、ほんとにドリブルしやがんのかあいつ!」

78 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 16:23:14 ID:???
当然、この光景に殆どの選手達と観客が度肝を抜かれた。そして森崎のオーバーラップ癖を
知っていたパルメイラスの監督、トニーニョ、ネイが三者三様の反応をみせる中、
我に返ったパウリスタのフィールダー達がPAを抜け出した森崎に殺到する。

パウリスタFW1「バカめ!」

パウリスタFW2「そんな奇策など!」

パウリスタMF1「お前から奪って一点だ!」

森崎「フッフッフッフッフッ…」

【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1225823590/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、指定通りに一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
森崎→ !card ドリブル 56+(カードの数値)=
パウリスタFW1→ !card タックル 50+(カードの数値)+(人数補正+1)=
パウリスタFW2→ !card タックル 50+(カードの数値)+(人数補正+1)=
パウリスタMF1→ !card タックル 51+(カードの数値)+(人数補正+1)=
と書き込んで下さい。数値で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→森崎、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ネイがフォロー)(パウリスタM2Fがフォロー)(パウリスタMF3がフォロー)
≦−2→パウリスタボールに。

79 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 16:23:50 ID:???
パルメイラス修行編:1年目12月その17
森崎→  クラブQ  ドリブル 56+(カードの数値)=68
パウリスタFW1→  スペード10  タックル 50+(カードの数値)+(人数補正+1)=61
パウリスタFW2→  スペードJ  タックル 50+(カードの数値)+(人数補正+1)=62
パウリスタMF1→  クラブ10  タックル 51+(カードの数値)+(人数補正+1)=61

【システム説明】に準じ、森崎がパウリスタMF1の反則を受け負傷します。
-----------------------------------------------------------------------------
森崎「ハッハァ!」

バババッ!

パウリスタFW1「な、なにィ!?」

森崎「もういっちょ!」

シュンッ!

パウリスタFW2「そ、そんなァ!?」

観客「おおおおおおお〜っ!!」
パルメイラスメンバー「なにィ!?」「んなアホな!」「あそこまでドリブル上手かったのかアイツ!」
パウリスタメンバー「ハァ!?」「ちょっと待て!」「なんであんなドリブラーがキーパーやってんだ!?」

素早く巧みなドリブルでパウリスタFW2名を置き去りにする森崎。その様は観客を唸らせる
だけでなく最後に森崎に向かったパウリスタMF1を混乱させたが、それが森崎の仇となった。

パウリスタMF1「バ、バカな!このっ!」

シュッ!

森崎「三人…めっ!?」

80 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 16:45:17 ID:???
ガチィッ!
バタッ。

森崎「ぎゃっ!」

パウリスタMF1「あ…」

ピィイイイイイイイイ!

パウリスタMF1が反射的に突き出したスパイクが物の見事に森崎の足を削り、倒してしまったのだ。

ネイ「…ありゃ?」

トニーニョ「…なに?」

監督「…勘弁してくれ…」

GKのオーバーラップと言う奇天烈な出来事が直後の反則と言う形で幕を閉じる。
誰も予想していなかった流れに誰もが口を閉ざしてしまい、フィールドに静寂が流れた…



その後森崎は負傷の為交代させられ、パルメイラスは全員守備モードに入って残り時間を
凌ぎ虎の子の一点を守りきって勝利した。森崎は試合後もオーバーラップに関して特に
褒められる事も咎められる事も無かった為、結局チームメイト達の感心は殆ど買えなかった。
唯一の慰めはその後のネイも見せ場が無く、ネイの人望の変移もプラスマイナスゼロだった事だろう。

森崎「ちっきしょう!折角のチャンスだったのに反則受けてちゃ意味がねえ!なんて厄日だ!」

こうして森崎のパルメイラス選手生活1年目の締めくくりは気合の空回りで終わった。

81 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 16:45:51 ID:???
パルメイラス修行編:2年目1月その1
2年目1月・基礎練習フェイズ

森崎「正月なのに〜タコも無い〜コマ〜もここには無いんだよ〜とくらあ」

今月重点的に鍛える能力を選んで下さい。カッコ内は現在の能力値です。
(2年目に入ったので、一部のパラメータが少し上がりやすくなります)

A ドリブル(56) 物凄く上がりにくい
B パス(50) 少し上がりやすい
C シュート(48) 割と上がりやすい
D タックル(48) 割と上がりやすい
E パスカット(48) 割と上がりやすい
F ブロック(47) かなり上がりやすい
G せりあい(51) 普通の上がりやすさ
H セーブ力(56) 物凄く上がりにくい

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1225823590/l50にて
            ☆2008/12/22 18:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから 10 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
         止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

82 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 16:46:27 ID:???
パルメイラス修行編:2年目1月その2
C シュート(48) 割と上がりやすい

森崎はウェイトトレーニングで足の筋力を増やす事にした。

【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1225823590/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、指定通りに一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
2年目1月のシュート練習→ !card
と書き込んで下さい。数値で分岐します。

JOKER→シュート+3&必殺技/スキル習得!
13→シュート+3!
10〜12→シュート+2!
2〜9→シュート+1!
1→効果が無かった。

83 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 16:46:58 ID:???
パルメイラス修行編:2年目1月その3
2年目1月のシュート練習→  ハート10
10〜12→シュート+2!
-----------------------------------------------------------------------------
森崎「おお、良い感じに筋肉が増してきたぜ!」

森崎はより多くの重りを上げられる様になった両足を満足気に叩いた。

森崎シュート力:48→50



2年目1月・自由行動フェイズ

森崎「相変わらずクソ暑い。せっかく自分で焼いた磯辺巻きがちっとも美味くねえ…」

A ネイに会いに行く。
B トニーニョに会いに行く。
C その他チームメイトと交流する。
D 中山に電話する。
E 街を探検してみる。

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1225823590/l50にて
            ☆2008/12/23 13:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから 10 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
         止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

84 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 16:47:59 ID:???
パルメイラス修行編:2年目1月その4
>E 街を探検してみる。

森崎「気晴らし気晴らし、休むのも仕事の内なら遊ぶのも仕事の内っと」

森崎はサンパウロ市内のバス停の位置を脳内に描きながら寮から出た。

【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1225823590/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、指定通りに一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
ぼくらの街探検4→ !card
と書き込んで下さい。数値で分岐します。

JOKER→「ハーイ、ジャパニーズアスリート!また会いましたネ!」
12〜13→パルメイラス一軍のホームスタジアムにたどり着く。
9〜11→ネイに教えられた日本料理店に立ち寄る。
7〜8→ネイに教えられたジョギングコースを一周する。
5〜6→ネイに教え(ryスポーツショップに立ち寄る。
4→ネイに(ryビーチで目の保養。
3→怪しげな店から出てくるトニーニョを発見。
2→またしても複数の女の子を連れ歩くネイを発見。
1→チームメイトのGKがカツアゲを…!

85 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 16:48:31 ID:???
パルメイラス修行編:2年目1月その5
ぼくらの街探検4→ ダイヤ7
7〜8→ネイに教えられたジョギングコースを一周する。
-----------------------------------------------------------------------------
スタッ…

数時間後、森崎は気がついたら寮の前で足を止めていた。

森崎「遊ぶつもりだったのに、何時の間にかロードワークになっていた…」

森崎は自分の取った行動に呆然とし、汗でドロドロの全身の不快感も忘れて立ち尽くした。

森崎「気持ちに余裕が無くなっていたのかな…今度はちゃんと何処かに立ち寄ろう…」

森崎最大ガッツ:830→835

86 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 16:50:02 ID:???
パルメイラス修行編:2年目2月その1
2年目2月・基礎練習フェイズ

森崎「もうすぐパルメイラスに来て1年か…久々に生サクラエビでも食べたいなあ」

今月重点的に鍛える能力を選んで下さい。カッコ内は現在の能力値です。

A ドリブル(56) 物凄く上がりにくい
B パス(50) 少し上がりやすい
C シュート(50) 少し上がりやすい
D タックル(48) かなり上がりやすい
E パスカット(48) かなり上がりやすい
F ブロック(47) 凄く上がりやすい
G せりあい(51) 普通の上がりやすさ
H セーブ力(56) 物凄く上がりにくい

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1225823590/l50にて
            ☆2008/12/23 18:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから 10 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
         止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

87 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 16:51:24 ID:???
パルメイラス修行編:2年目2月その2
>E パスカット(48) かなり上がりやすい

森崎は全体練習に参加しパスカットを磨く事にした。

【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1225823590/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、指定通りに一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
2年目2月のパスカット練習→ !card
と書き込んで下さい。数値で分岐します。

JOKER→パスカット+3&必殺技/スキル習得!
13→パスカット+3!
9〜12→パスカット+2!
2〜8→パスカット+1!
1→効果が無かった。

88 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 16:51:58 ID:???
パルメイラス修行編:2年目2月その3
2年目2月のパスカット練習→  ハート6
2〜8→パスカット+1!
-----------------------------------------------------------------------------
森崎「ま、こんなもんかな」

森崎は一定の効果を上げた…様な気がした。

森崎パスカット力:48→49



2年目2月・自由行動フェイズ

森崎「最近練習の後に疲れが残っても気にならなくなったな。良い事なのか?」

A ネイに会いに行く。
B トニーニョに会いに行く。
C その他チームメイトと交流する。
D 中山に電話する。
E 街を探検してみる。

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1225823590/l50にて
            ☆2008/12/23 23:40:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから 10 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
         止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

89 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 17:06:23 ID:???
パルメイラス修行編:2年目2月その4
>B トニーニョに会いに行く。

コンコン。

トニーニョ「誰だ?」

森崎「俺だ、森崎だ」

トニーニョ「ああ、ちょっと待て…入って良いぞ」

ガチャッ、ギギギ…

相変わらず油が切れているらしいドアを開け森崎は中に入った。トニーニョは丁度机で
何か書き物をしていたらしく、ノートとペンを片付けている。

トニーニョ「今日はどうしたんだ?また情報か?」

森崎「ああ…」

A 「アルゼンチンのファン・ディアスって知ってるか?」サッカーの話題を振る。
B 「翼とお前、どっちが上か結論は出たか?」サッカーの話題を振る。
C 「ネイの女遊び、放っておいて良いのか?」ネイを話題にする。
D 「DF達との連携にやや不安があってな…」相談してみる。
E 「たまにはサッカー以外の話もしようぜ?」とりとめもない話を振る。

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1225823590/l50にて
            ☆2008/12/24 00:30:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから 15 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
         止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

90 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 17:07:07 ID:???
パルメイラス修行編:2年目2月その5
>A 「アルゼンチンのファン・ディアスって知ってるか?」サッカーの話題を振る。

トニーニョ「知っているぞ。マラドーナの再来と評されるあいつの勇名はブラジルにも届いている。
実際に会った事は無いが、ビデオでなら何回か見ている。文句無しの天才だ」

トニーニョはあっさりと頷いただけでなく、ペラペラとディアスを賞賛した。
あまりにも堂々とした褒めっぷりに森崎が呆気に取られてしまう程に。

トニーニョ「どうした?」

森崎「いや、随分評価が高いんだな、と思って」

トニーニョ「試合に勝つには敵を知り己を知らねばならないから当然だ。俺は天才では
ないのだから、天才に勝ちたければ相手がどうして天才なのかも理解しなくてはな」

森崎「(とことん現実的だな、こいつは)」

トニーニョ「それで?ディアスのビデオでも欲しいのか?」

森崎「いや、そうじゃない。お前、あいつと同じドライブシュートを使えるだろ?」

トニーニョ「ん?ああ、そうだが」

森崎「だったら、あいつが使っているミラクルドライブも使えるんじゃないかって」

トニーニョ「ふむ…」

91 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 17:07:51 ID:???
森崎「ちなみに、翼もミラクルドライブを使えるぜ」

トニーニョ「!」

翼の名を聞いた瞬間トニーニョの眉がピクリと動いたのを森崎は見逃さなかった。

森崎「更に翼はドライブシュートをパスに使ったりボレーで撃ったりツインシュートにしたりもするぜ」

トニーニョ「………俺を煽ろうとしているのか、モリサキ」

森崎「お前が自分で聞いてきた事だぜ?去年は分からなかったが、今なら断言できる。
ドライブシュートがお前の最大最強の技なら、翼には到底勝てないってな」

トニーニョ「…なるほどな。回答、感謝する」

僅かに不機嫌さを滲ませるトニーニョの顔は、とても礼を言っている様には見えなかった。

森崎「(そろそろ引き際か)ま、俺の話はそれだけだ。後はお前次第だぜ」

トニーニョ「………」

*トニーニョに新必殺技フラグが立ちました。ただし、そう簡単に回収出来る物ではありません。

92 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 17:09:11 ID:???
パルメイラス修行編:2年目2月その6
2年目2月・イベントフェイズ

2月のとある蒸し暑い夕方、シャワーから上がり自室に戻ろうとしていた森崎に寮長が
声をかけてきた。オフィスのドアから上半身だけ乗り出し、片手に電話の受話器を持っている。

寮長「おーい、モリサキ。お前に電話だ」

森崎「俺に?って事はひょっとして?」

寮長「ああ、ヨーコ・カタギリって人だ。あまり長引かせるなよ」

森崎「はい」

森崎はオフィスに入り受話器を受け取った。ちなみに寮長は気を利かせて席を外してくれたが、
その際実に楽しそうな表情をしたネイが森崎からは見えない場所に隠れたのには気付かなかった。

森崎「もしもし、電話変わりました。陽子さん?」

陽子「こんばんは、森崎くん。お久しぶり!」

森崎「ああ、久しぶり。ひょっとして、また日本に出張してたのか?」

陽子「大当たりよ。一月の冬の全国選手権を視察してきたの。
それ以外にも色々やっていたからいままで滞在していたんだけどね」

森崎「そうか…それじゃ、その、また会いに来てくれるのか?」

93 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 17:10:09 ID:???
やや緊張しながらも笑みが隠せない森崎。電話越しに見える訳が無いと分かっている故
緩んだ表情だったが、ネイにはしっかりと見られていたのは言うまでも無い。

陽子「うん♪森崎くんの様子が見たいし、全国選手権の結果も伝えないとね。来月何処かに連れてってよ」

森崎「それじゃあ、今度は…」

A 「ブレンドコーヒーが美味いと評判の喫茶店に行ってみる?」
B 「日本料理店が近くにあるんだけど、そこにしようか?」
C 「折角夏なんだし、ビーチで泳ごうぜ!」
D 「またシュラスコを食べに行かないか?」
E 「サンパウロ市内のダウンタウンを食べ歩いてみるのはどうだ?」

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1225823590/l50にて
            ☆2008/12/24 10:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから 15 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
         止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

94 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 17:10:54 ID:???
パルメイラス修行編:2年目2月その7
>A 「ブレンドコーヒーが美味いと評判の喫茶店に行ってみる?」

森崎「(あのネイがナンパに良く使っているなら、女の子受けは良い筈だ!…多分)」

森崎は僅かな不安と共にネイに紹介された喫茶店を勧めてみる。
幸い陽子の好みには合った様で、嬉しそうな返事を聞きホッと出来た。

陽子「良いわね!普段は眠気覚ましの為だけの適当なコーヒーしか飲んでいないから楽しみだわ」

森崎「それじゃ、そこにしよう。えーと、何時来れる?」

陽子「そうねえ…来月、パルメイラスのジュベニール部門が他の州のチームと練習試合を組むのよね?」

森崎「ああ。まだ何処のチームかは決まっていないけど、強いチームを呼ぶらしい」

陽子「それじゃ、その試合を私も観戦するわ。その後で良いかしら?」

森崎「OKだ。俺のスーパーセーブに期待しておいてくれよ」

陽子「うん、しっかり活躍してね♪それじゃ、またね〜」

ガチャリ。

森崎「よし…来月のゲームは」

ネイ「負けられないなぁ、負けられないよ♪」

森崎「どわああっ!?」

突然背後から歌う様にからかったネイに森崎は心底度肝を抜かれる。そして悪戯が成功した
子供の笑顔を浮かべるネイに対し怒りが湧き上がるのは避けられなかった。

95 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 17:11:55 ID:???
森崎「てめっ…盗み聞きしてやがったのか!?失礼にも程があるぞ!」

ネイ「いやいやとんでもない、大切なチームメイトの恋路の行方を案じただけさ」

森崎「それで屁理屈のつもりか!そもそも俺と陽子さんはそんな関係じゃねえ!」

ネイ「あっ、そーなの?じゃあ俺に紹介し」

森崎「いっぺん死んでみるか?」

何時までもヘラヘラと笑い続けるネイに対し森崎は本気でキレかけていた。拳を鳴らしだしたのを
見て流石のネイもやり過ぎたと感じたのか、慌てて両手を突き出しながら後退る。

ネイ「おいおい、落ち着けって!俺は人の女には手を出さないポリシーなんだよ」

森崎「信用出来るかバカ」

ネイ「分かった分かった!じゃあお詫びにとっときの情報をこっそり教えるから、な?いやいやいや
デートスポットじゃなくてサッカーの情報!選手達ではまだ俺とトニーニョしか知らないんだぜ」

あくまでも悪びれないネイに対し、森崎は次第に怒りよりも呆れが勝って面倒臭くなってしまった。
既に距離を取られた分、今から殴りかかろうとしても自分より足の速いネイには追いつけそうにない。

森崎「チッ…さっさと教えろ」

96 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 17:12:44 ID:???
ネイ「おう、こないだ監督とコーチが話しているのをこっそり聞いたんだけどな」

森崎「(こいつ、盗聴は癖かよ…)」

ネイ「来月の練習試合の相手はな、なんとぉ…じゃーん!フラメンゴだ!
あのカルロス・サンターナ率いる俺達の世代では最強と言われるフラメンゴだぜ!」

森崎「!!!」

97 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 17:13:21 ID:???
パルメイラス修行編:2年目3月その1
2年目3月・基礎練習フェイズ

森崎「遂に噂のカルロス・サンターナと対決か…フフフ、俺様の名声が全南米に轟く日が来たな!」

今月重点的に鍛える能力を選んで下さい。カッコ内は現在の能力値です。

A ドリブル(57) 凄く上がりにくい
B パス(51) 少し上がりやすい
C シュート(51) 少し上がりやすい
D タックル(49) かなり上がりやすい
E パスカット(50) 割と上がりやすい
F ブロック(48) 凄く上がりやすい
G せりあい(52) 少し上がりやすい
H セーブ力(57) 凄く上がりにくい

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1225823590/l50にて
            ☆2008/12/24 16:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから 10 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
         止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

98 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 17:14:18 ID:???
パルメイラス修行編:2年目3月その2
>G せりあい(52) 少し上がりやすい

森崎はボディバランスを見直す事にした。

【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1225823590/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、指定通りに一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
2年目3月のせりあい練習→ !card
と書き込んで下さい。数値で分岐します。

JOKER→せりあい+3&必殺技/スキル習得!
12〜13→せりあい+2!
2〜11→せりあい+1!
1→効果が無かった。

99 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 18:20:22 ID:???
パルメイラス修行編:2年目3月その3
2年目3月のせりあい練習→ スペードQ
12〜13→せりあい+2!
-----------------------------------------------------------------------------
森崎「こりゃ凄い、パワーとスピード両方増したのが実感できるぞ!」

森崎はウェイトトレーニングのメニューを組み直した事で体を作り変えた。

森崎せりあい力:52→54



2年目3月・自由行動フェイズ

森崎「これが試合前の最後の休みだ…どう使おうかな」

A ネイに会いに行く。
B トニーニョに会いに行く。
C その他チームメイトと交流する。
D 中山に電話する。
E 街を探検してみる。

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1225823590/l50にて
            ☆2008/12/25 11:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから 10 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
         止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

100 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 18:21:14 ID:???
パルメイラス修行編:2年目3月その4
>C その他チームメイトと交流する。

森崎「今の俺はただ単に腕が良いGK扱いだ。そんなのはつまらん!他のキーパーどもは
実力でも腕力でも圧倒したから、次はフィールダー達をなんとかしなくっちゃな」

A FWの個人練習を手伝ってやる。
B MFの個人練習を手伝ってやる。
C DFと連携の練習を行う。
D 日本文化を紹介し人気者になる。

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1225823590/l50にて
            ☆2008/12/25 14:00:00☆ から投票期間を設けます。
    そこから 10 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は
   その次の票をタイブレーカーに使います。どれか一つに確定した場合はその時点で投票を
         止めて下さい。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。

101 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 18:24:27 ID:???
パルメイラス修行編:2年目3月その5
>A FWの個人練習を手伝ってやる。

森崎「うちはネイとトニーニョが居るから中盤は大丈夫。DFはこれと言った奴が居ないが
この俺が居るから万事OK。つまりFWの強化が急務って訳だ…」

森崎はブツブツと呟きながらジュベニール部門用の練習場に向かった。すると
都合の良い事に数ヶ月前以降そこそこ親交があるオルヘスが自主練習をしていた。

森崎「あ、オルヘス。ここに居たのか(つーかこいつ以外は練習してないのかよ)」

オルヘス「ああ、モリサキ。丁度良い所に来てくれた、また手伝ってくれないか?」

森崎「ああ、そのつもりだ(正直物足りんレベルだが、今居るFWの中ではこいつが一番マシか)」

こうして森崎はオルヘスの個人練習を手伝う事にした。その結果は…

102 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 18:25:07 ID:???
【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1225823590/l50にて
 !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。
(ageでもsageでも構いませんが、指定通りに一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です)

先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
2年目3月オルヘスの自主練習→ !card
と書き込んで下さい。数値で分岐します。

JOKER→効果抜群!オルヘスの全能力値+1!
11〜13→オルヘスのシュート力がちょっと上がる。
8〜10→オルヘスのドリブル力がちょっと上がる。
5〜7→オルヘスのパス力がちょっと上がる。
4→オルヘスのタックル力がちょっと上がる。
3→オルヘスのパスカット力がちょっと上がる。
2→オルヘスのブロック力がちょっと上がる。
1→オルヘスのせりあい力がちょっと上がる。

103 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 18:26:05 ID:???
パルメイラス修行編:2年目3月その6
2年目3月オルヘスの自主練習→  ハート8
8〜10→オルヘスのドリブル力がちょっと上がる。
-----------------------------------------------------------------------------
ダッダッダッ!スイスイスイ…

森崎「ほらほら、まだ体重移動が甘いぜ?」

オルヘス「くっ…!」

森崎はオルヘスと一緒にコーンを使ったドリブル練習をしていた。二つ同じコースを並べて作り、
同時にスタートして競争すると言う単純な物だったがそれは森崎の狙い通りの効果を出した。
森崎にどんどん差をつけられていくオルヘスが意地になってやる気を出したのである。

森崎「リズムだよリズム!どれ位の強さと頻度で蹴れば良いか体で覚えろ!」

オルヘス「(くそっ、キーパーにドリブルで負けて堪るか!)」

こうして二人は充実した自主練習を行った。

*森崎のドリブル技術を学ばせた事でオルヘスの印象が良くなり、支持率が2アップしました。

森崎チーム内支持率:26→28

104 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 18:27:25 ID:???
パルメイラス修行編:2年目3月その7
2年目3月・イベントフェイズ

3月の中旬のある晴れた日、遂にフラメンゴとの練習試合の日がやってきた。
この日、陽子はTシャツにジーンズと非常にラフな格好で訪れてきた。

森崎「ようこそパルメイラスへ、陽子さん」

陽子「こんにちは、森崎くん。今日は絶好の試合日和ね!」

森崎「ああ、腕が鳴るぜ。フラメンゴだろうがミランだろうがマンUだろうがどんと来いって感じだ!」

機嫌良く強気をアピールする森崎を見て、陽子も楽しそうにクスクスと笑った。

陽子「何時も自信満々ね。今日はスタメンで出られそう?」

森崎「そりゃ、強豪相手に俺を使わなかったら監督はタダのアホだぜ!」

陽子「そうなの?他のキーパー達…えっと、名前はなんだったかしら?」

森崎「サルサノ、ガディス、ピアッツィって言うんだよ。どいつもこいつもどんぐりの背比べで、
最近GKの出番は俺ばっかりだよ。いやー、お陰で恨まれて恨まれて」

陽子「それなら安心ね。ところで、フラメンゴの選手達はまだ来ていないの?」

森崎「ああ、バスで来るらしいからもうちょっとかかるんじゃないかな?」

陽子「そう。じゃあ私は今の内に観客席で場所を確保しておくわね。頑張ってね♪」

陽子は短く手を振ってから観戦用のスペースに向かった。森崎も手を振ってベンチに向かうと、
案の定ニヤニヤしたネイや羨ましそうな視線をぶつけてくるチームメイト達に迎えられる。

105 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 18:28:41 ID:???
ネイ「かーわいい娘じゃん、ヨーコだっけ?」

オルヘス「一体何処で知り合ったんだよ?」

森崎「騒ぐなアホ。日本サッカー協会の人だから、色々世話になったんだよ」

ミラ「なんだ、つまらん」

ブランコ「でもネイが二人に増えるよりは良いけどな」

ネイ「俺が二人?それは俺もイヤだな、困っちゃうな〜。アッハッハ!」

森崎「(皮肉られた事に気付いて…いる上でスルーしてやがるんだろうな。全く食えない奴だ)」

ブロロロロ…キキッ。

トニーニョ「ムダ口はそこまでだ。フラメンゴのバスが来たぞ」

森崎「ほう…」

トニーニョがフラメンゴの到着を告げると、皆の視線も引き締まりフラメンゴのバスに向けられた。
パルメイラスの選手達と観客達が見守る中バスのドアが開き、まず監督が降りてくる。
その次に降りた人物が視界に入った時、何処からとも無くどよめきが走った。

106 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 18:29:26 ID:???
森崎「(出たな、カルロス・サンターナ!…ん?あいつ、何持ってるんだ?)」

オレンジに近い茶髪が軽くアフロになった少年が静かな自信のオーラと共に監督の後をついてくる。
彼は右腕にキャプテンマークを付け、左肩にフラメンゴのロゴが入ったスポーツバッグをかけ、
更にどういう訳か右手には見るからにボロボロで使い古されたボールをネットに入れて下げていた。

カルロス・サンターナの後には金髪の白人少年と黒く長い髪の黒人少年が続いていた。
森崎はすぐにその二人が去年予習しておいたサンタマリアとジェトーリオだと思い出す。

森崎「(あの3人がフラメンゴの注目若手選手だったな…)」

程なく両チームの距離は縮まり、互いの監督が挨拶を交わし始めた。
カルロスとトニーニョもキャプテン同士握手をかわす。

カルロス「久しぶりだな、トニーニョ。今日は良い試合をしよう」

トニーニョ「ああ、お互いベストを尽くそう」

森崎「(白々しい…って訳でもないな。トニーニョだけじゃなくカルロスも真面目くんか)」

A ここは黙って成り行きを見守ろう。
B カルロスに話しかけ自己紹介しよう。
C いきなり挑発をかまして注目を集めよう。
D カルロスよりも他の二人が気になるな…

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107 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 18:34:21 ID:???
パルメイラス修行編:2年目3月その8
>A ここは黙って成り行きを見守ろう。

森崎は口を挟まず周りのやり取りを観察する事にした。すると早速一つおかしな事に気付いた。

森崎「(ん…?ネイのあの表情、なんだ?何時もと違うぞ?)」

ネイは笑顔だった。しかしその笑顔は何時ものニヤニヤ笑いとは程遠い、侮蔑と嫌悪を
半々で混ぜた敵意たっぷりの奇妙な笑顔でありネイの端整な顔を不気味に歪めていた。
そしてその笑顔の矛先は実に愛嬌たっぷりの満面の笑顔で見つめ返しているジェトーリオだった。
更にその隣ではサンタマリアが「早速始まったか」と言い出さんばかりにため息をついている。

森崎「(なんだこりゃ…妙な雰囲気だぞ)」

ジェトーリオ「お久しぶり、”魔術師”ネイくん!元気してたかい?」

ネイ「ああ、お前が居なかったお陰でな。”外道”ジェトーリオくん」

森崎「(外道?そんな異名持ちなのか、こいつは?)」

森崎は何時もとは違うネイの言葉に首を傾げる。しかしその程度で済んだのは最初だけで、
二人の舌戦が激しくなるに連れどんどん目を大きくさせずには居られなかった。

108 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 18:36:35 ID:???
ジェトーリオ「またまたぁ〜、そんな事言っちゃって〜。相変わらず素直じゃないんだから〜♪」

ネイ「俺は素直だぜ?それと近寄らないでくれ、ゴキブリの臭いが移ったら女の子に嫌われるからな」

ジェトーリオ「大丈夫!僕は君に会いたくって念入りにコロンをつけてきたんだよ」

ネイ「それは悲劇だな。歩く排泄物につけられるなんて、どんな安物コロンにも残酷すぎる仕打ちだ」

ジェトーリオ「いや〜、ネイみたいなセンスは無いからさあ。ねえ、今度オススメの店に連れてってよ」

ネイ「嫌だね。アンデス山脈のツンドラに引っ越して一生禁欲生活を送るよりも嫌だ」

森崎「(なっ…なんだこりゃ!?一体この二人に何があるって言うんだよ!)」

一方が硫酸の様な笑顔で次から次へと毒を吐き、もう一方がそれを物ともせず人懐っこい笑顔と
言葉を送り続ける。この不気味な光景がしばらく続いた後、ようやく他者が口を挟んできた。

トニーニョ「ネイ…もうやめておけ」

ネイ「………」

森崎「(ネイが口をへの字に結ぶのなんて初めて見るな…)」

ジェトーリオ「え〜?もっとネイくんとお喋りしたいよ〜」

サンタマリア「いい加減にしろジェトーリオ!遠征試合でトラブルを起こすな!」

109 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 18:52:47 ID:???
トニーニョがネイをたしなめ、サンタマリアがジェトーリオを叱り付けた事で秩序が回復しつつも
険悪なムードが流れ始める。ところが次のカルロスの発言で場の空気は一変した。

カルロス「そうだぞジェトーリオ、俺達はプロのサッカー選手なんだ。それに彼らとは3年後の
ワールドユースでもチームメイトになる可能性が高い。無意味に関係を悪化させるんじゃない。

                   アーサーだってそう言っているぞ?                   」

トニーニョ・ネイ・ジェトーリオ・サンタマリア『………』

森崎「(ん?急に黙ったぞ…それにアーサーって誰だ?)」

カルロスの発言の影響か先ほどまで騒いでいた4人は一瞬で不自然な程に黙りこくった。
森崎はカルロスがチームメイトの誰かに話しかけたのかと思いカルロスの視線を追ってみる。
しかし彼の視線の先には誰も居らず、右手から下げたネット入りの古いボールがあるだけだった。

森崎「(誰も居ないじゃないか)」

カルロス「うん、そうだなアーサー。君の言う通りだ」

森崎「…ハ?」

カルロス「大丈夫、今日も勝ってみせる。君の前で無様なサッカーは出来ないしな」

森崎「(ちょっと待て…)」

カルロス「有難う、アーサー!」



森崎「(こいつ…ボールに話しかけてるぅううううううううう!?!)」

110 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 18:53:32 ID:???
A 「な、なあ、アーサーって…そのボールの事か?」
B 「さ、さあ、ネイ!トニーニョ!アップを始めようぜ!」
C 「凄いな…お前、ボールと会話出来るのか!」
D サンタマリアに同情の視線を向けてみる。
E 見ざる聞かざる言わざる見ざる聞かざる言わざる!

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111 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 18:54:28 ID:???
パルメイラス修行編:2年目3月その9
>D サンタマリアに同情の視線を向けてみる。

森崎「(ジェトーリオはよく分からんがトラブルメーカーらしい。そしてカルロスはボールと
会話する男か…じゃあ、間に挟まれたコイツはどうなんだ?)」

森崎は変人に向ける視線をサンタマリアに移した。サンタマリアはもう一度ため息をつき、
それから森崎と視線を絡み合わせる。その瞳には複雑な疲れがこもっていた。

サンタマリア「(やめてくれ…俺までそんな視線で見ないでくれ)」

森崎「(コイツは…別に変な所は無さそうだな。あった方が楽だったかも知れんが)」

サンタマリア「(俺は常識人なんだ、その証拠に何時もあの二人の尻拭いをさせられているんだ)」

森崎「(…なんだかかわいそうになってきたぞ。ウチはネイだけで済んでよかったって事か)」

今この瞬間、二人の男達は分かり合ったのであった。

*ネイのジェトーリオに対する感情「汚物」が発覚しました。

*森崎のサンタマリアに対する感情が「憐憫」になりました。



両チームの選手達の友好的とは言い難い交流も終わり、数十分後パルメイラスメンバーは
ベンチ前でウォーミングアップをしながら監督の話を聞いていた。

監督「よしみんなきけ。フラメンゴは言うまでもなく強敵だ。その強敵相手にどんな結果を出せるかを
見せてくれ。今日使われる選手は無様なプレイをしたらそれ相応の評価を下されるぞ」

112 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 18:55:12 ID:???
ゴクリ…

監督の脅迫めいた台詞に誰かが唾を飲み込んだ。その音が聞こえた訳では無いが、
誰もが緊張を露にした真剣な表情になる。ネイやトニーニョ、そして当然森崎も例外ではない。

森崎「(逆に言えばここで活躍すれば俺が正GK確定って事だろ…やってやろうじゃねえか!)」

監督「ではスタメンを発表する。今日は4−4−2で行くぞ。FWは左にオルヘス、右にレネ!」

オルヘス・レネ『はい!』

監督「MFは中央左にトニーニョ、中央右にネイ!右サイドにゲレーロ、左サイドにリンコン!」

トニーニョ・ネイ・ゲレーロ・リンコン『はい!』

監督「DFは中央左にキーガン、中央右にアレクセイ!右サイドにブランコ、左サイドにミラ!」

キーガン・アレクセイ・ブランコ・ミラ『はい!』

森崎「(ガチガチにベストメンバーで組んできているな。当然次は…)」

監督「GKは…」

森崎「(お、来た来た!………あれ?)」

森崎もチームメイトの殆ども次に続く言葉は「モリサキ」だと思っていた。しかし監督は何故か
急に口を閉ざし、葛藤を伺わせる表情になる。そして選手達が怪しみ始めた頃、監督は宣言した。



監督「サルサノ!」

113 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 18:56:34 ID:???
ざわっ…!

森崎「(な…なにィィイイ!?)」

ネイ「(え?モリサキじゃないのか?)」

トニーニョ「(…もしや…あり得るな、おおいに)」

サルサノ「…えっ?」

チーム内が驚きに固まり、選ばれた当人のサルサノでさえ声を失う。
しかし監督はそんな雰囲気には構わず喝を飛ばした。

監督「返事はどうした、サルサノ!」

サルサノ「は、はいっ!」

森崎「(じょ、冗談じゃねえ!なんで強敵相手に俺を使わないんだ!?)」

A 納得できん!抗議する!
B 納得できんが、大人しくしておこう…

      http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1225823590/l50にて
            ☆2008/12/27 00:00:00☆ から投票期間を設けます。
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114 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 18:57:59 ID:???
パルメイラス修行編:2年目3月その10
>A 納得できん!抗議する!

森崎「監督!」

監督「!」

ネイ「(あ〜、やっぱり爆発した)」

トニーニョ「(早速俺の仮説を確かめられそうだな)」

森崎「俺はもう数ヶ月前から一番多くの出番を得ていました!そしてそれに見合う結果も態度も
見せてきたつもりです!それなのに、何故この大一番で俺がスタメンじゃないんだ!」

ざわっ…

フラメンゴメンバー「な、なんだ?」「向こうで怒鳴ってる奴が居るぞ?」

観客「ん?今のモリサキの声だよな?」「何を言ってるんだろう?」

不満の余り最後は敬語を忘れてまで抗議する森崎の姿は正に鬼気迫る物があり、
その声の大きさにフラメンゴベンチや観客まで驚きだした。しかし監督は一瞬怯んだ物の、
すぐに冷たい声で逆らい様の無い命令を下してきた。

監督「これはクラブの上層部からの指示だ…文句があるなら今すぐ退団しろ」

森崎「ぐっ…!」

115 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 18:58:52 ID:???
ここまで言われては森崎も拳を震わせながらも押し黙るしかない。
そして屈辱と怒りに震えながら必死に自分を抑え始めた森崎は気付けなかった。
スタメンキーパーに抜擢されたサルサノが喜ぶどころか、真っ青になって震えていた事に。
そしてチームメイト達が一斉に彼から視線を背けやりきれない顔になった事に。

サルサノ「そ、そんな…!」



こうして妙な雰囲気の中、パルメイラスのキックオフで練習試合は始まった。

ピィイイイイイイイイイイ!

オルヘスがレネにボールを渡し、更にレネがトニーニョに渡す。

トニーニョ「行くぞネイ!」

ネイ「オッケー!」

そしてそこからパルメイラスの速攻が始まった。

パンッダダッ!

カルロス「む…速い!」

パンッダダッ!

サンタマリア「くっ!」

森崎「なんだ、あの二人あんな事も出来たのか」

116 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 19:00:00 ID:???
トニーニョとネイが高速のワンツーリターンを連発し、あっと言う間にフラメンゴ陣内に駆け込む。
意表を突かれたのかカルロスもサンタマリアをこれをカットする事は叶わない。

ジェトーリオ「せっかちだなあ、ネイくん!だけど君のそう言う所嫌いじゃないよ!」

ネイ「嫌ってくれ、頼むから。トニーニョ!」

パシッ!

グワアァッ!

そしてリベロとして出場しているジェトーリオがネイに接近するが、ネイは得意のヒールキックで
接触される前にボールをトニーニョに戻す。そしてトニーニョが大きく足を振り上げた。

トニーニョ「行けェ!ドライブシュート!」

バッシィイイイイイイイイン!!

ギュォオオオオオオオオン!

ラスレイ「し、しまった!」

ズバァッ!

トニーニョのドライブシュートが激しい弧を描きフラメンゴゴールに突き刺さる。
試合開始直後で集中力が不足していたフラメンゴのGKラスレイは一歩も動く事が出来なかった。

ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!

117 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 19:00:32 ID:???
トニーニョ「よしっ!」

ネイ「ナイスゴールだぜ、トニーニョ!」

パルメイラスメンバー「やったぜ、先制点だ!」「これで有利に戦えるぞ!」

森崎「………」

いきなりの先制点にパルメイラスの選手達が湧き上がりトニーニョの周りに群がる。
ところがフラメンゴ側はリードされたにも関わらず動揺せずに平静を保っていた。

カルロス「以前よりワンツーのスピードが上がっていたな」

サンタマリア「あいつらのコンビネーションに磨きがかかっている。どうするんだ、カルロス?」

カルロス「決まっている。取られた点は倍にして取り返すだけだ」

サンタマリア「当然だな」

ジェトーリオ「そうこなくっちゃ!頼んだよ、カルロス!」

118 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 19:11:43 ID:???
パルメイラス修行編:2年目3月その11
観客「やったやった!先取点だ!」「流石トニーニョだぜ!」

地元サポーター達から歓声が上がる中、カルロスとサンタマリアは静かにボールを
センターサークルに置き審判の笛を待つ。

ピィイイイイイイイイイ!

そして試合が再開され、カルロスから受け取ったボールでサンタマリアがドリブルを始めた。

森崎「(さて…サンタマリアは確か司令塔タイプだったな。どれ程の物なのか…)」

サンタマリア「タルーツ、焦るな!急いで行ってもオフサイドの餌食だ!」

タルーツ「おう!」

スッ…

サンタマリア「ビオン、ファリヤの5m後ろについていろ!」

ビオン「分かった!」

119 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 19:13:43 ID:???
ダダダッ!

サンタマリア「イシーズ!」

バシッ!ダダッ!

イシーズ「合点!返すぜ!」

バシッ!

森崎「ほう…」

サンタマリアが次々と的確な指示で味方を操り、チームを制御していく様は一種の機能美があった。
森崎が感心して唸っている間にもパルメイラスは徐々に攻め込まれていく。トニーニョも
カルロスをマークしつつ味方に指示を送るが、対抗出来る程の効果は出せていなかった。



サァッ!

ミラ「うっ!」

数分後、フラメンゴのウイングであるタルーツが右サイド深くで左SBのミラを振り切っていた。
それを見てすかさずサンタマリアが親指だけ上げた左手を振り上げつつ指示を出す。

120 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 19:14:51 ID:???
サンタマリア「今だタルーツ!センタリングだ!」

森崎「こりゃカルロスに合わせてくるな…1点かな?」

タルーツ「(親指、つまりフェイク!左サイドだな!)分かった!行くぞカルロス!」

カルロス「了解だ!来い!」

サルサノ「く、くそーっ!取ってやるゥ!」

バシュウッ!

森崎「…えっ?」

タルーツはサンタマリアに言われた通りセンタリングを放った。
しかしそれはオーバーヘッドキックでも届かない程高いセンタリングであり、
カルロスだけでなく誰も触れなかった。決死の覚悟で飛び出したサルサノも含めて。
しかもより妙な事に、カルロスは合わせようとするどころか
センタリングが上がった時点で逆走しPA外から出てしまった。

「これはミスキックなのか?」とパルメイラス側が思い始めた正にその瞬間。

逆サイドに走りこんだフラメンゴの左MFファリヤが「タルーツからのパス」をトラップした。

121 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 19:15:29 ID:???
ネイ「げげっ!?」

トニーニョ「しまった、こういう事だったか!」

サルサノ「えっ、ちょっと待…」

サンタマリア「仕上げだ、ファリヤ!」

ファリヤ「おう!アシスト頂きィ!」

バコォン!

ダダダッ、バッ!
グワアアッ!!

ファリヤがニアサイドに上げたセンタリングに、今度こそカルロスが合わせに助走をつけ飛び込む。
そして空中で体を一回点半捻りながらオーバーヘッドキックの体勢に持って行った。

カルロス「決める!」

バッギョォオオオオオオオオオオオオオオオッ!!

トニーニョ「くうううっ!」

ヒュウウウウウウウウウン!
ズバァアアアアアアアアアアアアアアッ!!

トニーニョの必死のブロックも空しく、ボールは当然と言わんばかりにパルメイラスゴールに
突き刺さった。尚、フェイクに釣られて飛び出してしまったサルサノは棒立ちになっていた。

122 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 19:16:16 ID:???
ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!

森崎「あれは…山森が編み出したローリングオーバーヘッドか!だが、山森の物とは
威力もスピードも高さも比べ物にならねえ!成程、これがカルロス・サンターナか…
それにサンタマリアは声で偽の指示を出しながらサインプレーをやっていた。侮れないな」

森崎はゴールを奪われたのが自分で無い事で精神に余裕を持ち、今のゴールシーンを
客観的に分析する事が出来た。しかし現場で戦っているチームメイト達は勿論少なからず
ダメージを受けており、特にサルサノは末期ガンを宣告された患者の様な表情になっている。

サルサノ「そんな…」

トニーニョ「…落ち込んでいるヒマは無いぞサルサノ。それに今のは俺の指示ミスでもある」

ネイ「見事にやられたな…すぐにまた攻めるか、トニーニョ?」

トニーニョ「いや…あまり飛ばして乱打戦になるのも避けたい。まずはゲームを落ち着けよう」

トニーニョの指揮でパルメイラスメンバーはある程度士気を回復する。しかし堪能する間も無く
リードが消えてしまった事で、彼らの顔から余裕が無くなっていたのも確かだった。

123 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 19:17:52 ID:???
パルメイラス修行編:2年目3月その12
ピィイイイイ!

審判の笛で三度目のキックオフがなされ、パルメイラスがボールを回し始める。
するとそれを待っていたかの様にフラメンゴがグングン戦線を上げてきた。

サンタマリア「予想通りだ!DFラインも上がれ!」

カルロス「タルーツ、ビルセン、運動量を惜しむなよ!」

タルーツ・ビルセン『おう!』

ドドドドドドドッ!

トニーニョ「やはりお見通しか…怯むな皆!パルメイラスのパスワークを見せてやれ!」

パルメイラスメンバー『おう!』

124 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 19:18:29 ID:???
その後数分間パルメイラスはボールキープに成功していたが、積極的にプレスをかけてくる
フラメンゴにじわじわと自陣内に押し込まれる。そして終にネイがサンタマリアに接近されてしまった。

サンタマリア「追いついたぞ…もらう!」

ネイ「何を!ドリブルは俺の18番だ!」

ネイファンの女の子達「頑張って〜、ネイ!」

ササッ!ザザッ!ダッ!クルッ!

様々なフェイントを矢継ぎ早に駆使するネイに対しサンタマリアは時間をじっくりとかけ守る。
だがここではネイの突破力がサンタマリアの守備力を上回り、やがてサンタマリアは抜かれた。

サンタマリア「くっ!」

ネイ「よし!トニーニョ、一気に…」

トニーニョ「駄目だネイ!今は…」

カルロス「もらった!」

バコッ!

その直後、ネイはトニーニョとのコンビプレイを始めようとトニーニョにパスを出し…

125 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 19:19:34 ID:???
ダダダッ、バッ!
グルゥン、パシッ!
スタッ。

ネイ「な…!」

森崎「守備力もたけえ…!」

ダッシュからのムーンサルトを行ったカルロスに一瞬でカットされた。

トニーニョ「い、いかん!サイドバック、中央に…」

カルロス「もう遅い!」

グワァアッ!!

ゴールまでは30m弱の距離があったがカルロスは構わず大きく足を振り上げた。
大技の予感にフィールド全体に緊張感が走り、森崎も思わずベンチから立ち上がる。

森崎「むっ…ロングシュートか?」

ジェトーリオ「お待たせお出まし、カルロスくんの…」

126 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 19:20:10 ID:???
カルロス「                行くぜ ミラージュシュート!                」

バッギャァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!
ビュォオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!
ドッガァッガァアアッ!!

サルサノ「ぐわあああっ!?」

森崎「………!!」

ズバァアアアアアアアアアッ!ビリッ!

動体視力に優れない者達に見えたのは、一筋の閃光が通り過ぎた後に
何時の間にか倒れているサルサノと何時の間にか破られていたゴールネットだけだった。

森崎を含む動体視力が鍛えられた者達にはしっかりと見えていた。幾つにも分裂しつつ
空気を切り裂くボールがサルサノをゴミの様に蹴散らし、ネットを突き破ったのを。

ピィイイイイイイイイイイイイ!

フラメンゴの追加点を告げる笛の音が静まり返ったフィールドに響き渡った。

127 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 19:33:58 ID:???
パルメイラス修行編:2年目3月その13
森崎「さっきのシュートの威力…シュナイダーのファイヤーショットに匹敵するか?」

森崎は見たばかりのシュートを脳内で再生し分析し、そしてゴクリと唾を飲み込んだ。

森崎「ブラジルナンバー1、か…」



前半25分、パルメイラスは明らかに押されていた。1−2と逆転されてしまった上、
エース二人のコンビプレイがカットされてしまった事で攻め手を失いかけていたのである。
逆にフラメンゴは前線からのプレッシャーを更に増し、積極的に追加点を狙いに来ていた。

トニーニョ「もっと走り回れ!スタミナを惜しんでいたらフラメンゴには勝てないぞ!」

トニーニョの必死のゲキで戦況はなんとか膠着状態に陥っていたが、それだけではジリ貧なのは
火を見るよりも明らかだった。それを見透かしたかサンタマリアがトニーニョに近寄ってくる。

サンタマリア「無駄だトニーニョ。お前もそれをわかっている筈だ」

トニーニョ「なにィ!」

サンタマリア「俺は常日頃から自分より遥かに格上の天才を使わなくてはならないんだ。
司令塔勝負でお前が俺に勝てる道理は無い。いや、勝たせてなるものか」

トニーニョ「…お前の挑発に乗る程愚かじゃない!」

128 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 19:35:08 ID:???
ダダッ!
バシッ!
バコッ!

トニーニョはダッシュでサンタマリアを振り切り、味方から奪い取る様にボールを受けると
すぐさま前方に居たネイにパスを出した。がむしゃらさが逆に有利に働いたか、
このパスはカルロスのカットをもかろうじてかいくぐり見事ネイに届く。

カルロス「ほう、流石だな」

トニーニョ「(頼むネイ…なんとか流れを変えてくれ!)」

ネイ「(分かっているぜトニーニョ!それに俺はあの外道にリベンジしたいんだ!)」

ダダッ!バババッ!

フラメンゴメンバー「うっ!」「なにィ!」「そんなァ!」

ネイファンの女の子達『キャーーー!ネイ素敵ぃい!!』

パスを受けたネイは単身ドリブルで上がり、次々とフラメンゴの選手たちを抜いていく。
そしてフラメンゴのPAまで後僅かと言った地点で、リベロのジェトーリオが立ちはだかった。

ジェトーリオ「待っていたよネイく〜ん!君に会いたくてしょうがなかったんだから〜♪」

ネイ「失せろ。いやむしろ死ね」

森崎「お、終にあの二人の勝負が見れるか?」

軽口を叩き合いながら二人の足技の牽制合戦が始まる。
そしてネイ同様優れたドリブラーである森崎はすぐにおかしな事に気付いた。

129 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 19:35:53 ID:???
何時もはフェイントを連発してさっさと抜きにかかるネイが、今回は長く時間をかけて
睨み合いをしているのだ。対するジェトーリオの方は上半身の動作がやや目立つ物の
大したプレッシャーを発している様には見えず、ディフェンスもそれ程上手そうには見えない。

森崎「ん?なんだこれ…なんで時間をかけてるんだ、ネイは」

トニーニョ「(ネイ…)」

森崎が首を傾げかけた頃、ようやくネイが右とみせかけて左に走り出した。
釣られたジェトーリオは逆方向を向いており、このままネイが突破するかと思われた瞬間。

グイッ。

森崎「!」

ネイ「こ、このっ!」

パッ。

ネイが突如バランスを崩し、ボールが足から僅かだが離れてしまう。その隙を見逃さず
ジェトーリオがボールを拾い、そのままサイドバックにパスを出した。

ネイファンの女の子達『え〜っ!?どうして〜?』

トニーニョ「くっ、やはりまたやられたか…!」

森崎「…今のネイの変な動き…ひょっとして、シャツを引っ張られたのか!?」

森崎の推測は当たっていた。ジェトーリオは審判に見えない角度からネイのユニフォームを
一瞬だけつかみ、ほんの少しだけネイの動きを止めていたのだった。

130 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 19:36:43 ID:???
ネイ「この恥知らずめ…!」

ジェトーリオ「やだなあネイくん、以前にも言ったでしょ?バレなきゃ反則じゃないんだよ。
それより良いの?何時までもここに居たら、君のチームの守りが薄いままだよ」

ネイ「くそおっ!」

歯軋りしながら自陣に駆け戻ろうとするネイ。幸いさっきの攻撃は事実上ネイの単独突破の
形だった為、パルメイラスの多くの選手たちは自陣内に戻っており、守備の体勢は整っていた。

残念ながら、それはカルロス・サンターナの前では殆ど意味が無かったが。

パシッ。

カルロス「3点目を入れるぞ、サンタマリア」

サンタマリア「分かった。突破してくれ」

トニーニョ「(不味い!カルロスにボールが渡ってしまった!)」

そして、カルロスのドリブルが始まった。

ブワァアアアアアッ…
ヒュッ!シュッ!ダダダダッ!

パルメイラスメンバー「う、うわァ!」「えっ、何処へ…」「き、消えた!?」

森崎「おおお…!ありゃあ中里の分身するドリブルと同じ物…いや、カルロスの方が速い!」

131 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 19:38:03 ID:???
森崎のかつてのチームメイト、中里が使っていた横への緩急が激しい高速のドリブル。
それをカルロスは更に高いレベルで使いこなしていた。たちまちパルメイラスの守備網は
ズタズタに切り裂かれ、カルロスはPA前正面に辿り着く。
そこにはあえてカルロスに向かわなかったトニーニョとDF達全員が待ち構えていた。

トニーニョ「これ以上の突破を許すな!全員で守りきるんだ!」

パルメイラスメンバー『おう!』

カルロス「(ミラージュシュートで吹き飛ばしても良いが…ここは相手に精神的なトドメを刺すか)」

グワァッ!

カルロスは利き足を振り上げシュートの構えを取り…

スタッ。
バコッ。

振り上げた足を下ろし、逆足で自分の右に走りこんだサンタマリアにボールを流した。

パルメイラスメンバー『なにィ!』

トニーニョ「慌てるな!サンタマリアに…」

サンタマリア「サンタマリアにミドルシュートは無い、だろう?甘いぞトニーニョ!」

132 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 19:39:14 ID:???
トニーニョ「なっ…!」

グワッ!

サンタマリア「だァアアア〜〜〜ッ!!」

バシュウウウウウッ!

ヒュルルルルル…

森崎「バナナシュートか!」

サルサノ「う、うわぁああああ!」

バスッ…

ピィイイイイイイイイイイイイ!!

トニーニョ「し、しまった…」

サルサノの必死のダイブも空しくサンタマリアのバナナシュートがパルメイラスゴールに突き刺さった。

133 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 19:42:10 ID:???


1−3になったその後間も無く前半が終わり、両チームの選手達が対照的な表情でベンチに
戻っていく。それを見守る事しか出来ない観客達は悲痛な会話をかわしていた。

観客「なんてことだ…」「フラメンゴとはここまでの差があるのかよ…」

ネイファンの女の子達「あ〜ん、このままじゃネイが…」「ロクにボールに触れていないじゃない!」

陽子「(…もう勝負はついたわね。パルメイラスは勝てないわ)」

チラリとパルメイラスベンチを見る陽子。彼女の視線の先では森崎が腕組をしたまま
憮然とした表情でベンチに腰掛けていた。

陽子「(森崎くんが出ていれば、違う結果になっていたと思うんだけどな…)」

134 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 19:43:25 ID:???
パルメイラス修行編:2年目3月その14
陽子の予測は当たり、後半も終始フラメンゴペースで試合が進んだ。

後半12分、カルロスがミラージュシュートでハットトリック達成。

後半21分、ネイが何度目かの単独突破をようやく成功させ、ドリブルゴール。

そして後半ロスタイム…

既に息が上がり気力も尽きかけたパルメイラスはそれでもせめて5失点目は阻止しようと
カルロスを徹底マークし、サンタマリアの動きもトニーニョが牽制する。
しかしサンタマリアは自分では得点できない事を悟るとすぐにサインを送り
ジェトーリオをオーバーラップさせ、ボールを渡した。

サンタマリア「…やれ、ジェトーリオ!」

ジェトーリオ「あいあいさ〜♪」

グワァッ!

ネイ「そんな遠くから撃って決まる物か!」

トニーニョ「…まさか!?」

ジェトーリオ「いけ〜、ドライブシュート♪」

135 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 19:44:29 ID:???
バッゴォオオオオオオン!!

ギュウウウウウウウウウウウウウン!!

ズバアッ!

ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!

絶望し一歩も動けないサルサノの頭上を越え、ジェトーリオのドライブシュートが決まった。



これらの全てを森崎はただただ黙って見ているだけだった。それ以外に彼に出来る事は無かった。

こうして2−5と言うパルメイラスの大敗でこの練習試合は終わった。

136 :マロン名無しさん:2008/12/28(日) 19:49:28 ID:???
試合後、帰りのバスに乗ったフラメンゴの選手達の間ではこんな会話がかわされていた。

カルロス「結局出てこなかったな。日本人GKのモリサキとやらは」

サンタマリア「ああ…解せない事だ」

ジェトーリオ「フランスの大会で活躍したけど、その後伸び悩んだとかじゃない?」

サンタマリア「それは考えにくい。パルメイラスのここ最近の試合記録を確認したが、
奴が一番多くの試合でスタメン出場していた。正直奴が出てこなかったのは驚いたんだ」

ジェトーリオ「じゃあケガ?それともひょっとして温存かな?」

カルロス「まあどうでも良いさ。誰が相手でも勝つ事は変わらない。そうだろ、アーサー?」

サンタマリア・ジェトーリオ『………』

137 :マロン名無しさん:2008/12/29(月) 10:50:46 ID:???
所変わってパルメイラス寮付近の喫茶店。
森崎はホットドッグにピザにサンドイッチにと自棄食いをして気を晴らしていた。

ガツガツガツッ!

森崎「はふっ…ふぅ。ようやく人心地ついたぜ」

陽子「(見ているだけでお腹一杯になりそうだったわ…)」

ちなみに陽子はカフェオレ以外何も注文していない。

陽子「(気を取り直して…)今日は思う様に行かなかったわね、森崎くん」

森崎「…全くだよ。なんで俺が使われなかったんだろうなあ」

陽子「色々理由は考えられるわ…例えば」

陽子はここで一旦言葉を切り、まっすぐに森崎を見詰めた。なんとなく目を合わせ辛くなった
森崎はコーヒーをすするフリをして顔を逸らす。

森崎「…例えば?」

陽子「例えば…そうね。今日出たサルサノと言うキーパーは、多分クビね」

森崎「は?そりゃ確かに5失点したけど、それならなんで今日使われて…」

陽子「最後のチャンスとクビにする理由付けじゃないかしら。これだけやらせてもダメだったんだから、
    もう諦めろって言うね。あんな結果じゃ、チームメイトも庇う気にならないだろうし…」

森崎「………」


138 :マロン名無しさん:2008/12/29(月) 10:51:25 ID:???
陽子「それにジュベニールに所属していられるのは後2年弱でしょう?これからジュニオールに
    上がれず、他クラブに移籍したりプロサッカーを諦めざるを得なくなる選手達がどんどん出てくるわ。
    そう考えると今日の彼は速いうちに別の選択を迫られてまだ幸いだったのかも知れないわよ?」

あくまで彼がクビになるとしたらだけどね、と付け加えて陽子もカフェオレを口に含む。

森崎が今所属しているジュベニールは15歳から17歳までの年齢カテゴリーであり、
実力と結果を示しひとつ上の17歳から20歳までのジュニオールへ昇格しなければいけない。
だが誰もが昇格出来る訳ではなく、18歳になるまでにジュニオールに上がれなければ
チームに居られなくなるのだ。もちろん成績が悪ければタイムリミット前にも退団を迫られる。

森崎「(そうか…確かにありそうだな…)」

陽子「他にも色々考えられるわ。森崎くんを公式戦の為に温存しておいたのかも知れないし、
    森崎くんに対する差別意識を取り払う為にわざと大敗を演出したって言うのもあるかもよ?」

森崎「う〜ん…そう言えば監督はなんか納得の行かない顔してたな…」

陽子「いずれにせよ、今日使われなかった事で森崎くんがクビになったりする事は
    無いと思うわ。いじけたりしないで頑張ってね、森崎くん!」

森崎「…ああ。いじけるなんて、つまんないからやらないぜ(陽子さん良い人だなあ…)」

ようやく森崎の機嫌が良くなった事で場の空気が和み、しばらく穏やかな静寂が流れた。

森崎「(今度は俺の方から話題を振ってみるか)」

A 食べ残す事に対する嫌悪感の理由を尋ねる。
B サッカー以外で自分の力を試せなかった事情を聞く。
C 日本の冬の全国選手権サッカーについて聞く。
D 翼の様子を知らないか聞いてみる。
E 欧州のライバル達のその後について尋ねる。(判定でこれに決まりました)

139 :マロン名無しさん:2008/12/29(月) 14:06:00 ID:???
いつもコピペありがとう

140 :マロン名無しさん:2008/12/29(月) 20:57:06 ID:???
>>139「ございます」だろ

141 :マロン名無しさん:2008/12/29(月) 23:42:24 ID:???
じゃあ、いつもコピペございます

142 :マロン名無しさん:2008/12/30(火) 00:05:21 ID:???
なんでだww

143 :マロン名無しさん:2008/12/30(火) 00:42:56 ID:9e7B8QCp
>E 欧州のライバル達のその後について尋ねる。

森崎「そういえばさ、少し気になっている事があるんだが…」

陽子「うん、なあに?」

森崎「シュナイダーとかピエールとか、最近どうしているか知らないか?」

陽子「彼らについて…?ごめんなさい」

森崎の質問に対して陽子はやや申し訳なさそうな表情になった。

陽子「私は最近ヨーロッパに行かせて貰える事が無いから、協会経由で取り寄せられる
雑誌やビデオで分かる範囲の事しか知らないわ。シュナイダーはまだまだトップチームの
サブ選手扱いらしいけど、偶にカップ戦で得点したりはしているみたいね。
ピエールはまだプロデビューを果たしていないんじゃないかしら?ひょっとしたら
見落としているのかも知れないけど…ヘルナンデスの事は、正直ニュースにも上らないわね」

森崎「そうか。いや、それだけ分かれば十分だぜ。有難う」

特に興味を引く情報は無さそうなので森崎は満足したが、陽子の方はまだ終わっていなかった。

陽子「あ、あともう一つ。欧州関係でニュースがあるわよ?」

森崎「ん?」

陽子「ほら、覚えている?去年ブラジルに飛ぶ為に成田空港に行った時、
見送りに来た少年が居たじゃない?葵新伍って言ってた彼」

森崎「んー?…あーあー、あのリフティングしてた…」


144 :マロン名無しさん:2008/12/30(火) 00:43:48 ID:???
陽子「そう。彼、なんとイタリアのセリエAの少年部門に挑戦したいからって
日本サッカー協会に助力を求めてきたのよ」

森崎「はあ?あいつが?」

森崎は思わず素っ頓狂な声を出してしまった。陽子も無理は無いと苦笑する。

陽子「そうよ。そして多分森崎くんの予想通り、全国大会に出た事も無い中学生の
スポンサーにはなれないって門前払いを食らったってさ。お情けで
イタリアサッカー協会への紹介状を書いてもらったそうだけど、あんまり意味無いわね」

森崎「そりゃまあ…当然の結果だよな。そんなぽっと出の奴があっさりスポンサーを
とりつけられてたら俺の立場が無いし、日本サッカー協会を恨むよ」

陽子「そうね。葵くんって、無謀なタイプみたいね」

二人の間に和やかな笑いが発生するが、間も無く陽子は真顔に戻った。

陽子「あらいけない。何時の間にか結構時間が過ぎていたわね」

森崎「ん…そうか。そろそろ帰った方が良いんじゃ?」

陽子「うん、だけどその前に日本の冬の全国高校サッカー選手権の結果を教えておくわね」

陽子は残っていたカフェオレを飲み干してから喋りだした。

陽子「南葛と東邦は準決勝で当たったわ。そして結果は4−1で東邦の圧勝だった…
中里くんの突破から岬くんが意地で一点取ったんだけど、残念ながら南葛の見せ場はそれだけ。
今回もキーパーの実力差に泣かされていたけど、それ以上に南葛は三年生が引退していたのに対し
東邦は私立大の付属だから三年生がほぼ全員残っていたのよ。この差は大きかったわ」


145 :マロン名無しさん:2008/12/30(火) 00:44:46 ID:???
森崎「三年生の差か…(池上先輩が居なくなったら、そりゃ戦力ダウンだよなあ…)」

陽子「こういう時、日本サッカーはブラジルに比べて大幅に遅れていると感じるわ。
高校の後もサッカーをやりたかったら大学リーグか社会人リーグしかない。
つまり有望な高校生でもサッカーを諦めざるを得なくなる場合が多いのよ。勿体無いわね」

森崎「う〜ん、日本にプロリーグが出来ると良いんだけどなあ…なんとかならないのか?」

陽子「それは日本サッカー協会の悲願よ。だけど採算の面の見通しが立たない為
時期尚早と言う意見が強くてね…日本サッカーのレベルを上げる為にはプロリーグが必要。
プロリーグを作る為には日本サッカーの人気向上が必要。そして日本サッカーの人気向上には
日本サッカーのレベル上昇が必要…三角形のスパイラルで、堂々巡りになっちゃっているのよ」

日本サッカーの現状と未来を憂いため息をつく陽子。森崎は何か言葉をかけたかったが、
何を言って良いか分からなかった為口を開けなかった。

陽子「恥ずかしい話だけど…だからこそ森崎くんの世代には期待しているの。
全国大会で激戦を繰り広げ、フランス国際Jrユース大会で誰も予想していなかった優勝を
成し遂げた森崎くん達は日本サッカー唯一の希望の星なのよ…」

森崎「………」

陽子「あっ…ごめんなさい、プレッシャーになっちゃうかしら?」

森崎「いや、良いんだ。俺はキーパー、プレッシャーには慣れているよ」

森崎はおどけてみせたが、陽子に普段通りの笑顔を浮かばせる事は出来なかった。
その後の二人の会話は当たり障りの無い無難な物に終始し、この日はお開きとなった。


146 :マロン名無しさん:2008/12/30(火) 00:45:41 ID:???
パルメイラス修行編:2年目3月その17
陽子をバス停まで送った後、森崎は徒歩でパルメイラスの寮に戻る。

そして…出入り口でスーツケースを引きずっていたサルサノと出くわした。

森崎「…!お前…」

サルサノ「………」

森崎「(陽子さんの言っていた事がドンピシャだな…)」

サルサノ「………」

サルサノの表情は悲哀を通り越し無気力その物だった。つい数ヶ月前喧嘩で
叩きのめされた恨みがある森崎に向けている視線にも何の感情も篭もっていない。

森崎「………」

A 「じゃあな、あばよ」さっさと横を通り過ぎて寮に戻る。
B 「ちょっと待ってろ」餞別にドラゴンスフィアのテープをあげる。
C 「俺を恨んでも良いぜ?どうせ何も変わりゃしねえ」あざ笑う。
D 「諦めたらそこで試合終了だぜ?」励まして送り出す。

判定の結果Dに決定

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0ch BBS 2007-01-24