キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【さらば】キャプテン松山14【イーグルス】

1 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/08/23(日) 19:45:12 ID:???

キャプテン森崎のスピンアウト作品。東方サッカーネタのキャプテン森崎番外編作品です。
ただし主人公は松山光。何かと不遇な彼の発言や行動を第三者(ロムしている人)が
カードを引いたり、選択の中からひとつを選ぶ事によって進んでいきます。
筆者がわかってないなと思われたところの批判、意見は大歓迎です。雑談もOKです。

紅魔スカーレットムーンズと決勝戦が続いてますが、これで14スレ目。 またよろしくお願いします。


前スレ

【最終兵器】キャプテン松山13【シャンハイ】
http://capmori.net/test/read.cgi?bbs=morosaki&key=1248260568



登場人物、あらすじ、練習の説明などテンプレは>>2からになります。


724 :森崎名無しさん:2009/09/18(金) 21:57:34 ID:???
うどんちゃんwww

725 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/18(金) 22:08:08 ID:???

ベストイレブン(司令塔) →  スペード5
スペード→ 博麗霊夢
ベストイレブン(左サイドハーフ) →  ダイヤA
ダイヤ・ハート→ 射命丸文
ベストイレブン(右サイドハーフ) →  クラブQ
スペード・クラブ→ 鈴仙・優曇華院・イナバ


紫「攻撃の司令塔には、やっぱり霊夢ね。
  久しぶりのサッカー復帰で動きも前より鈍くさいし、色々と技も使えなくなってるetc(くどくど)
  だけど要所を見ればパス成功率もそこそこゴールの演出もしてますし……無難な選出ね。
  でも今のぐーらた霊夢にベストイレブン取られるなんて、他の面々は精進足りないんじゃなくて?」

霊夢「ちょっと行ってくる」
魔理沙「よ、よせ霊夢!」
松山「霊夢さん、駄目だって!」

立ち上がるも、引き止められた霊夢はぶつくさ言いながら、またベンチに腰を下ろした。
もちろん紫はそんな諍いが巻き起こってることは先刻承知だろうが、謡うように進行させる。

紫「左サイドハーフは、天狗のブン屋ね。ドリブル突破は止められることが多かったけど
  誰かさんと違って怠けたりせず、新しい技を引っ下げてきたりで、ベストイレブン入りも順当と言えるわ」
射命丸「(うぅん……ドリブルが評価されないようでは。だけどここは素直に喜びましょう)」

紫「右は……え、これ本当にそうなの? 選考基準おかしくない?
  ……準決勝までの働きが加味されてるということね。右は歩く芸術コメディアンの月の兎よおしまい」
鈴仙「な、何よそれえ!?」
カペロマン「(落選か……ま、決勝じゃあのキーボードの子にほぼ抑えられちまったしな)」

紫「次はボランチね。私の友人や式が選ばれるならここだけど、期待薄いわね」
藍「……」


726 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/18(金) 22:08:50 ID:???

先着2名様で


ベストイレブン(左ボランチ) → ! card
ベストイレブン(右ボランチ) → ! card


と!とcardの間のスペースを埋めて書き込んで下さい。マークで分岐します。



ベストイレブン(左ボランチ)

ダイヤ・ハート・スペード→ フライハイト
クラブ→ 西行寺幽々子


ベストイレブン(右ボランチ)

ダイヤ・ハート・スペード・クラブ→ 松山光
クラブA→ 八雲藍


727 :森崎名無しさん:2009/09/18(金) 22:10:59 ID:???
ベストイレブン(左ボランチ) → ダイヤ3

728 :森崎名無しさん:2009/09/18(金) 22:14:49 ID:???
ベストイレブン(右ボランチ) →  ダイヤ10

729 :森崎名無しさん:2009/09/18(金) 22:25:57 ID:???
ま、松山も友人だよ多分! 

730 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/18(金) 22:51:21 ID:???

ベストイレブン(左ボランチ) → ダイヤ3
ダイヤ・ハート・スペード→ フライハイト
ベストイレブン(右ボランチ) →  ダイヤ10
ダイヤ・ハート・スペード・クラブ→ 松山光


紫「左右のボランチは……守矢の外来人が独占ね。
   左は決勝では振るわなかったけど、クレバーに攻撃の芽を摘んだり、パスの精度を活かして攻撃面でも貢献。
   右はキャプテンとして頂点までチームを率いて、初戦は活躍乏しかったけど、段々調子を上げたのかしら?
   準決勝で相手のエースを封殺。決勝でもコンスタンスに活躍して、決勝ゴールとあれば当然の選出だわ」

紫は朗々と、松山とフライハイトのベストイレブン入りを公表した。
発言内容は、裏の事情を知る者にはいけしゃあしゃあとまあ、てところだが、観客達は知る由もなく盛り上がる。

藍「(やはり駄目か……紫様のおっしゃる通りだ。私はまだまだ精進が足りない)」

発表を聞いて、紫の座る席の後ろに立って控える藍は顔を伏せたが、内心では更なる研磨を誓っていた。
幽々子の方は……落選に特に意見もないみたいに、玉露を啜っている。

フライハイト「やったなマツヤマ!」
松山「あ、ああ。おめでとうフライハイト」
フライハイト「……? どうしたんだマツヤマ。さっきから覇気がないぞ」


731 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/18(金) 22:52:21 ID:???

フライハイトの言葉が心配げになったので、松山は、試合で疲れただけだと誤魔化した。
まだ自分でも整理しきれてない、幻想郷に招かれた外来人の生死の問題を軽々しく話すこともできなかった。

カペロマン「なんだよ辛気くさい顔してんな。
       キャプテンのこったから飛び跳ねて天井に頭ぶつけんじゃねえかと思ったぜ」
松山「んなわけあるか(はぁ……カペロマンが知ったらどう動くんだろ……)」

低いテンションなまま、表面上喜んでみせる松山に違和感を感じる者が多かったが、続く発表に意識を傾ける。
幽々子に振舞われた玉露に舌鼓打つ……唯一事情を知る霊夢が、片目を開けて松山を見た。

霊夢「(そんなに気に病むものなのかしら? あとで助言程度ならしてもいいか)」

紫「では3バックの発表よ」


732 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/18(金) 22:54:26 ID:???

先着2名様で


ベストイレブン(センターバック) → ! card
ベストイレブン(左アウトサイド) → ! card


と!とcardの間のスペースを埋めて書き込んで下さい。マークで分岐します。


ベストイレブン(センターバック)

ダイヤ・ハート→ レティ・ホワイトロック 
スペード・クラブ→ 十六夜咲夜


ベストイレブン(左アウトサイド)

ダイヤ・ハート→ 藤原妹紅
スペード・クラブ→ 上白沢慧音


*右アウトサイドには、センターバックで選ばれなかったほうが入ります。
*JOKERの場合、ポジション問わずチルノが選ばれます。


733 :森崎名無しさん:2009/09/18(金) 22:55:09 ID:???
ベストイレブン(センターバック) →  ハート4

734 :森崎名無しさん:2009/09/18(金) 22:58:07 ID:???
ベストイレブン(左アウトサイド) →  クラブ7

735 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/18(金) 23:24:42 ID:???

ベストイレブン(センターバック) →  ハート4
ダイヤ・ハート→ レティ・ホワイトロック
ベストイレブン(左アウトサイド) →  クラブ7
スペード・クラブ→ 上白沢慧音
ベストイレブン(右アウトサイド) →  クラブ7
スペード・クラブ→ 十六夜咲夜



紫「センターには冬の妖怪のレティ。左に……あら人里の上白沢慧音が選ばれてるわ。
  右は紅魔館のメイド長・十六夜咲夜……ここだけ随分と変わり映えしない面子だこと。
  幻想郷では元から少ないDF……それも大会で活躍する程なのは限られてるから仕方がないわね」

レティ「好き勝手言うわねぇ」

紫の率直であるが辛口なコメントに、苦笑混じりながら、レティが大会での最優秀DFの座を得て顔を綻ばせる。
同時刻に、控え室でレミリアが「紅魔カップの最優秀DFは咲夜よ!」と騒いで当人に宥められたり……
まだ深い眠りの中のフランドールに付き添う妹紅の元へやってきた慧音が、旧知の友から祝福を受けていた。

紫「最後になったわね。ゴールキーパーでは……ちょっと萃香寝てないでおきなさい。
  大会の最優秀キーパーを発表するわよ」
萃香「起きてるって〜……むゃ〜……」


736 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/18(金) 23:25:10 ID:???

先着で


ベストイレブン(ゴールキーパー) → ! card


と!とcardの間のスペースを埋めて書き込んで下さい。マークで分岐します。



ベストイレブン(ゴールキーパー)

ダイヤ・ハート→ 河城にとり 
スペード・クラブ→ アイン
クラブA・JOKER→ 蓬莱山輝夜


737 :森崎名無しさん:2009/09/18(金) 23:29:44 ID:???
ベストイレブン(ゴールキーパー) →  ダイヤK

738 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/18(金) 23:50:58 ID:???

ベストイレブン(ゴールキーパー) →  ダイヤK
ダイヤ・ハート→ 河城にとり



紫「最優秀GKは……あら、決勝ではDF出場だったのに、いいのかしらいいわよね。
   河城にとり。この河童も最近で随分成長したわ。だけど頂は遠い。これからも磨き鍛えなさい」

にとり「……」
雛「にとりさん? ……」

最優秀GKの座を得たというのに、自分の名前が告げられた途端にとりは腕組みして禅僧のように瞳を閉ざした。
なんとなくその心情が読み取れた魔理沙が、まあ放っとけと周囲の目を逸らさせて……
ベストイレブンが出揃い、形の良い紫の唇から、改めて発表される。


739 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/18(金) 23:51:52 ID:???

【紅魔カップ・ベストイレブン】



――J―H――  
―――――――  
―――――――  
―――I―――  
G―――――F  
――D―E――  
―――――――  
―B―A―C―  
―――@―――  


J魔理沙
I霊夢
Hレミリア
G射命丸
F鈴仙
E松山
Dフライハイト
C咲夜
B慧音
Aレティ
@にとり


740 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/18(金) 23:54:03 ID:???

紫「控えには、FWに風見幽香。MFに八意永琳、魂魄妖夢。DFに藤原妹紅、GKにアイン。となったわ」

また大きな拍手と歓声が木霊して、ベストイレブンに名を連ねた選手の名前が連呼される。
そしていよいよ大会MVP……だが、運ばれてきた用紙に大きく記された名前を見て、紫はジト〜な目をした。
が、声音にはおくびにも出さずに、いたって平常に進行させていく。

紫「それではいよいよ大会最優秀選手の発表です!」



先着で


MVP → ! card


と!とcardの間のスペースを埋めて書き込んで下さい。マークで分岐します。


ダイヤ・ハート・スペード・クラブ→ レミリア・スカーレット
ダイヤ10以上・JOKER→ 松山光



今日はここまで。
この判定のひとつ先がダイヤKなことに、ちょっとびっくりしました。
ボブルセンの髪剃りチャンスと救うチャンスも、一応残されてはいます。
それではお疲れ様でしたー


741 :森崎名無しさん:2009/09/18(金) 23:54:31 ID:???
MVP →  クラブ2


742 :森崎名無しさん:2009/09/18(金) 23:58:23 ID:???
乙でした
まああの雨は事故みたいなもんだし
あれがなかったらどう転んでいたかわからなかったし
妥当かな

743 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/20(日) 00:03:39 ID:???

MVP →  クラブ2
ダイヤ・ハート・スペード・クラブ→ レミリア・スカーレット



紫は一旦言葉を止め……タイミング調整して、観客達が焦れた瞬間を見透かしたように続きを口にした。

紫「紅魔カップ最優秀選手は……

  ――――レミリア・スカーレット!!!」

実況歴があるのではと疑いたくなるくらい、紫は実況の代役をこなしていく。
またその声も美声であると同時によく通り、マイクの高性能さと併せて観客達を上手くノセていた。
後ろでふん縛られた実況役員が恨めしげにしているが、それを気にするような者は実況席には誰もいない。

紫「この大会では安定して活躍し、チームを牽引……勝利に導いたわね。優勝こそ逃してるけど。
  連続ハットトリックまで含めての全試合出場に得点……。
  相手の守備が脆弱だったとはいえ文句のつけようがないわね。この大会では、抜きん出てるわ。
  唯一彼女と競ったのはイーグルスのキャプテン……ですが、レミリアと違って守備的なポジションが多く
  幻想郷では無名な存在。また彼女程にはチームの勝利に貢献する仕事が足りなかったということね」

紫のアナウンスは、紅魔スカーレットムーンズ控え室にも届いていた。
受賞を喜ぶはずのレミリア・スカーレットだが、カップの持つ手がふるふると小刻みに震えている。


744 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/20(日) 00:04:49 ID:???

レミリア「誰よ一体……あのスキマにこんな我侭勝手な振る舞いを赦したのは!?」

MVPに相応しい働きを述べては、言葉の終わりに落とす物言いにレミリアは甚だ不本意に不機嫌になっていた。
機転を利かせたメイド長が、スキマ妖怪の発表が終わったのを見て取って、控え室の者総出でレミリアを祝福する
するとレミリアの機嫌は見る見る回復し……最後に、パチュリーから。

パチュリー「おめでとう……レミィ」
レミリア「……パチェ」

一試合終えた直後というのに、しかも渇望してた筈の優勝を逃した直後というのに
パチュリーはいつもと全く変わらぬ彼女のまま、レミリアに暖かい祝いの言葉を贈った。
レミリアは目を逸らしかけて、踏みとどまりパチュリーを真っ直ぐ見ながら、小さな胸に改めて決意を宿す。

レミリア「(まだよ……諦めてなるもんですか。誰にも憚らず正当に手に入れる道が潰えただけ。
      パデキアが消失したわけじゃない。なんとしても私が……)」


745 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/20(日) 00:06:44 ID:???

松山「ベストイレブン発表も終わりか……あっ、あれは」

VIPルームから、フィールドまで直通の階段をのっそりのっそり大きな影が下りてきた。
大商人のコルネットだ。しかしいつもと違い、大事そうに何かを抱えている。

芝を踏み、センターサークルで立ち止まり、コルネットはイーグルスベンチに深い色の瞳を向けた。

紫「それでは今大会の優勝チーム……守矢イーグルスに、万病の特効薬、パデキアが贈られます!」

松山「……っ」

誰かが松山の両肩を叩いた。
驚いて振り向くと、右と左に神奈子と諏訪子がいて、ちょっとだけ人の悪い笑顔を向けている。

諏訪子「何してんのさ? 早く受け取っておいでよ。キャプテン!」
神奈子「ほら早く行った行った。松山君と私達がここまで頑張ってきた成果、其れが待っているんだから」
早苗「松山君……行ってらっしゃい」

守矢イーグルスの最初の最初のメンバー……守矢の二神と、風祝の少女から代表を任せますと言葉を貰って……
松山はろくに返事もできないが、半ば反射的に立ち上がった。
ぎくしゃくと固い挙動で、フィールドに向かおうとすると。


746 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/20(日) 00:07:39 ID:???

カペロマン「右手右足一緒に出すなよ〜」

いかにも楽しげに揶揄したカペロマンの声。
しかしそれで松山は緊張から解かれて、コルネットの待つ場所へしっかりと歩いていく。

コルネット「優勝おめでとうございます。松山君に渡すことができてうれしい限りですな」

独特の笑い声で松山を迎えたコルネットに、松山は緊張気味に返事をする。
それから瓶詰めで保養液に浸された植物の根っこを間近で見つめて……。

松山「これが……パデキア、なんですか」
コルネット「そしてこちらが優勝トロフィーですぞ。さ〜高く掲げて」
松山「あ、はい……!」

トロフィーを掲げた瞬間、この大会で一番の大歓声が降り注いだ。
今度こそ、優勝したんだという清冽な感動が全身を支配して、ポブルセンについての憂慮も洗い流されていく。
ただ圧倒されながら、やがて静かに、震える手でトロフィーを慎重に降ろして、松山は……

松山「ありがとう―――ございました!!!!!」

と、誰に言ったかもわからないが、湧き出る気持ちのまま叫んだ。

その後、コルネットに会釈して、ベンチに戻った途端のカペロマン達の手荒い歓迎に応じる。
強めにハイタッチしたり、好奇心一杯の面々にパデキアを見せたりしながら松山は、深くベンチに腰を下ろした。
知らず荒くなっていた呼吸を落ち着かせて……重い肩の荷を下ろしたように、身体の力を抜いて休む。

松山「(やったんだな、俺。……本当にやれたんだな……)」

吐露しながら、パデキアをもう一度目にしてから
松山は太い笑みを浮かべて……重く感じた瞼を閉ざした。


747 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/20(日) 00:08:07 ID:???

*【パデキアの根っこ】を手に入れました!
*永遠亭と何らかの取引する材料に使うことが決定しています。
*その他の使い方に変更する場合、反対するメンバーを説得する必要があります。


748 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/20(日) 00:09:06 ID:???

【幻想郷・28日目・控え室】



控え室に戻ったイーグルスメンバーは、全員が着替えも支度も終えると順次解散となった。
笑顔の諏訪子から「今日は盛大にやるよ〜」と言われたのもあって、皆他の用事を片付けるべく退出していく。
残るメンバーは、守矢神社一行と、杜矢出発待ちのフライハイトにカペロマンと少数だ。

早苗「これが、コルネットさんの言ってた【パデキアの根っこ】なんですね」

順番が回るまで待ってから、やっとパデキアを手にして不思議そうに眺めてた早苗が、松山に返しにきた。

早苗「はい、松山君」
松山「あ、どういたしまして……(じゃないだろ!? 今なら何か話せるか? 言うべきことはある筈……)」

紫「それでは私達もこれで退出させていただきます。
  ………………………………………………………。
  あら、忘れてたわ。守矢イーグルスのキャプテンは前に萃香と話した場所へ来ること。いいわね?」

紫の最後のアナウンスが、意気込んだ松山の意思を石に変えた。
反対にやっと自由になった放送役員から「私用で使わないでください!」と叫ぶ声が響く。

松山「……」
早苗「紫さんが呼んでますよ。待たせないで行ってきたらどうですか?」

パデキアをぐいとつっけんどんに返して、早苗はとっとこ引き上げてしまった。
続けて諏訪子達から、今日だけは自由行動も程ほどにね、とにっこり釘を刺されて……
やがて松山とシャンハイ以外は誰もいなくなった控え室で、ぐたっと後ろの壁にもたれて……復帰する。

松山「……さて、どうしたものか。(って萃香さんと前話した場所ってどこだ?)」


749 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/20(日) 00:10:06 ID:???

どうしますか?


A 観客席をぶらぶらする
B スカーレットムーンズ控え室へ行ってみる
C 医務室へ行ってみる
D パデキアの瓶の蓋を開けてみよう!
E ポブルセンを探してみる
F その他 スタジアムでの行動を併記してください 


*後3回まで選択できます。
*先に3票入った選択肢で続行。ageでお願いします。sageではカウントできません。


今日はここまで。


750 :森崎名無しさん:2009/09/20(日) 00:10:46 ID:cRTgVjMM


751 :森崎名無しさん:2009/09/20(日) 00:14:44 ID:ZMPxPkII
A

752 :森崎名無しさん:2009/09/20(日) 00:15:03 ID:Ym3BX75w


753 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/20(日) 20:33:06 ID:???

A 観客席をぶらぶらする



シャンハイに肩に乗ってもらい、控え室を出てから……
松山達は時間をかけてゆっくりと、紫と萃香がいる席に向かっていた。
牛歩の理由については試合の疲れもあるが、もうひとつ別の理由があった。

松山「(やっぱ……これは東風谷さん達に預けたほうが良かったかもしれないな)」

パデキアの瓶は対衝撃設計かつ密封で、大切な中身も、保存用の薬液に浸されてるので安全だろうが……
それでも心配な松山は最大限気をつけて……提げたバッグに衝撃を与えたりしないよう細心の注意を払って歩く。

松山「さて、観客席に出たけど。……今日の散らかりはひどいな」

観客の集まりと興奮の度合いを示すように、席毎に差異はあるが沢山のゴミが散乱してるのを見て、松山が呻く。
ボランティア含めた役員達や、善意の観客達でさっそく清掃が始められてるが……
客達の食べ残しのほか、花火などもあって大変そうだった。

松山「ゴミに躓いて転んだりしないよう気をつけなきゃ」

自戒を込めての独り言のつもりでそう呟く。
肩の上のシャンハイがそれを聞いて、任せてくださいっと言わんばかりに胸をそらして叩いた。


754 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/20(日) 20:35:45 ID:???

シャンハイ「光様が転びそうになっても私が支えて怪我させませんから!」
松山「(できれば俺より荷物を……空気読め松山光!)ありがとうシャンハイ」

松山がお礼を言うと、シャンハイはこのうえなく幸せそうに笑顔になって……ぐるぐる周囲を見回し、呟く。

シャンハイ「勿体ないですね。こんなに物をぽい捨てするなんて」
松山「う、うん。……それはまぁそう、かな?」

嘆くみたいだったので、そこで曖昧に肯定する。
そんな風に平和に歩いてる松山とシャンハイだが、松山は歩きながら自分に視線が集まってるのを感じた。
あからさまなもの、こっそりチラ見なものと様々だが、多くが松山に注目してのものだと解る。
耳を澄ませば、うわさ話に自分の活躍などが聴こえてくる。

松山「さ、さっそく優勝効果……ってやつか? 悪い気はしないなぁ。
   よし。ようし! これからは注目もされると思って、期待を裏切らぬよう一層気を引き締めなくっちゃな!





(フフフフフ……ハッ)」

755 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/20(日) 20:36:25 ID:???

うっかりと忍び笑いが出漏れて、無理に咳き込んで奥底に押し込む。
しかしバッチリ見られて、視線の多くが一斉に自分から外されてしまった事に松山ちょっとがっくりするが……
まだ一つだけ、前に感じた覚えある強い視線が残ってるのに気が付いた。

松山「(この視線はどこかで……右方のあちらか?)」

寄り道になるかもしれないが、紫も時間指定はしてなかったので構わないだろうと考えて
松山は先に、視線の主を探すことにした。




先着で


視線の主は? → ! card


と!とcardの間のスペースを埋めて書き込んで下さい。マークで分岐します。


ダイヤ→ 蓬莱山輝夜
ハート→ アリス・マーガトロイド
スペード→ 魂魄妖夢
クラブ→ 風見幽香
クラブA→ ここでならず者!
JOKER→ 謎のマスクマン


756 :森崎名無しさん:2009/09/20(日) 20:38:14 ID:???
視線の主は? →  ダイヤA

757 :森崎名無しさん:2009/09/20(日) 20:39:53 ID:???
ぐやーぐややややー

永遠亭は駒が少ないからなぁ…

758 :キャプテン霧雨 ◆2pV1gRdG.o :2009/09/20(日) 20:56:05 ID:???
ぐやややー?

759 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/20(日) 21:43:49 ID:???

視線の主は? →  ダイヤA
ダイヤ→ 蓬莱山輝夜



松山「視線を感じたと思ってここまで来たらそんなことはなかったぜ……だよ」

こんな形で困った声を出すのも珍しいと思いながら……松山は途方にくれていた。
現在、彼の目前には、麻糸で織られた立派な畳の上で寝そべる姫君の御姿が在った。
観客席にどうして畳が設置されてんだとか、突っ込みどころ満載だが、最大の焦点は寝転んでる彼女自身だ。

松山「(茶店で俺の金で食べまくったあの人……だよな?
     ……それにしてもやっぱり綺麗な黒髪……触ってみた……いやいや! 動かないけど大丈夫なのかな)」

しかし松山が一歩近寄ってみると、ぴくっと肩が揺れたので意識はあるようだ。
また存在にも気が付いてるのだろう。それならばと恐る恐る声をかけてみる。

松山「あの……」
輝夜「何よ……五月蝿い。
    永琳が引継ぎや整理があるから因幡全員連れて医務室行くけど、私には絶対来るなみたいに言うし……
    因幡は転ぶし吸血鬼はMVPだし暑いしうざいしあ〜もうやる気なくした。だるい〜」

動きたくない〜、と怠惰を極めたような声音で輝夜はうだっている。
いよいよ対応に困る松山だが、それでも目の前にいるのは永遠亭の姫君。
そして松山は守矢イーグルスのキャプテン。パデキアを用いて永遠亭と取引する方針なチームのキャプテンだ。
肝心の永遠亭のお姫様を前に、挨拶もなく素通りするのもまずいかと思われた。しかし……

輝夜「ぐやややー」
松山「(……どうしよう、すごくどうしよう)」


760 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/20(日) 21:44:13 ID:???

どうしますか?


A やはり挨拶してみる
B 「あっ、永琳だ!」
C シャンハイ、GO!
D 気付かれてないようなのでそっと去る
E 畳の編み目を数えてみる
F その他 輝夜に対しての発言や行動を併記してください 


*先に3票入った選択肢で続行。ageでお願いします。sageではカウントできません。


761 :森崎名無しさん:2009/09/20(日) 21:50:57 ID:RwgpZwg+
D

762 :森崎名無しさん:2009/09/20(日) 21:51:51 ID:OiSXz6UM
F 畳に座ってもいいか聞いてみる

763 :森崎名無しさん:2009/09/20(日) 21:54:50 ID:NIWSZl4w
A

764 :森崎名無しさん:2009/09/20(日) 21:57:00 ID:3RcnlPT2
A

765 :森崎名無しさん:2009/09/20(日) 21:58:14 ID:JpqIKLF2
C

766 :森崎名無しさん:2009/09/20(日) 22:02:14 ID:FbnxCeiE


767 :森崎名無しさん:2009/09/20(日) 22:06:59 ID:cRTgVjMM
B

768 :森崎名無しさん:2009/09/20(日) 22:18:45 ID:kbkIaagk
B

769 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/20(日) 23:05:55 ID:???

B 「あっ、永琳だ!」



松山「あ、あの(待て松山ここは考えるんだ!
この人を動かす言葉や行動を今の俺が発することできるか!? 残念ながら答えはNOだ……
    挨拶してもきっと右から左へで素通り虚しく響くだけだ。 ここは彼女も無視できない人物の助力が要る。
    しかしこれから医務室へ向かうわけにはいかない。なんか物凄く禍々しい予感するし! だから……!)」

松山は、精一杯自分を騙して、当てずっぽうな方角を指で指して叫んだ!

松山「あっ、永琳 サン だ!」

輝夜「……!」



先着で


不動の輝夜、動く!? → ! card


と!とcardの間のスペースを埋めて書き込んで下さい。マークで分岐します。


ダイヤ・ハート→「えーりん!? いないじゃない」(*ハートの場合好感度減少)
スペード・クラブ→ へんじがないみぬかれたようだ
クラブA→「…………だましたのね」
ダイヤ・ハート10以上→永琳「呼んだかしら?」
JOKER→ ???「八意様に会いにきました」


770 :森崎名無しさん:2009/09/20(日) 23:06:15 ID:???
不動の輝夜、動く!? →  クラブ5

771 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/20(日) 23:19:37 ID:???

不動の輝夜、動く!? →  クラブ5
スペード・クラブ→ へんじがないみぬかれたようだ


まつやまはえーりんのなをさけんだ!
しかしこうかはなかった……

輝夜「……」

松山は、輝夜の方から何かリアクションがないか、素早く目線を戻すも……
今の空言など頭から聴こえなかったと言わんばかりに、輝夜は身じろぎ一つさえしてない。
どころか、発散してる雰囲気には、険悪なオーラが入り混じりはじめていた。

松山「(……どうしよう。少し悪い状況へ運んでしまった気がする。
    今からでも去る……にも、永琳さんの名前出しちゃったし、イーグルスキャプテンてばれてるよな。
    当って砕けろで真面目に挨拶するだけしてみるか?」


772 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/20(日) 23:19:52 ID:???

どうしますか?


A 挨拶してみる
B 気付かれてるけど風のように去る!


*先に3票入った選択肢で続行。ageでお願いします。sageではカウントできません。


*輝夜の評価値が下がりました


773 :森崎名無しさん:2009/09/20(日) 23:24:49 ID:3RcnlPT2

ただの変質者だぞこのままだと

774 :森崎名無しさん:2009/09/20(日) 23:36:20 ID:0MYG1sXA


775 :森崎名無しさん:2009/09/20(日) 23:58:06 ID:cRTgVjMM
A

776 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/21(月) 00:28:31 ID:???

A 挨拶してみる


松山「(そうだな、このまま何も言わず去ったらどんな印象残すかわかったもんじゃないし)」

一方的な呼び出しとはいえ、人(妖怪)を待たせてるから、長引かせることはできない。
松山は短く、この場を去るための挨拶をした。

松山「こ、こんにちは蓬莱山さん。
    今さらだけど守矢イーグルスでキャプテンやってる松山光ですっ。
    ……そ、それじゃ人待たせてるんで、これでっ」

名前を告げても、やっぱりお姫様はだらんとしたまま横になっていた。
松山は安心したような、それとも残念みたいな? 相反した気持ちを抱いて、そそくさと輝夜から離れる。

松山「(なんだかな……俺から見ても、率直に言って幻想郷で一番……なんて言ったら怒る人いそうだけど……
    そう思う位に綺麗な人なのに、だらけたところしか見せないよなこの人)」

肌の美しさは勿論のこと。髪の毛の一本にいたる全てが、超上質の黒い絹糸のようで……
サッカーの時はそんなことに気は回せず、今回では顔も見られなかったが、あの美貌は一度見たら忘れられない。
時の権力者が挙って求婚する域の美しさ……とまでは松山には解らないが、でも美人だなあとは思っていた。

松山「ま、いいや。それより急がなくちゃな! 行こうシャンハイ!」
シャンハイ「はーいっ」

首を捻りながら松山は荷物に気を払いながら、足早に去っていく。
そして、その後には……


777 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/21(月) 00:29:05 ID:???

先着で


…… → ! card


と!とcardの間のスペースを埋めて書き込んで下さい。マークで分岐します。


ダイヤ・ハート→「……」
スペード・クラブ→「……」
JOKER→ ???「八意様がいるって聴こえたのですが」


今日はここまで。
……。
て、手抜きじゃないですよ。


778 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2009/09/21(月) 00:34:37 ID:???
…… →  ダイヤ5

実はかぐやって単語を見ると卒論思い出してブルーになる私……
だが好きだ、輝夜!

779 :森崎名無しさん:2009/09/21(月) 00:34:59 ID:???
…… →  ハート2


780 :森崎名無しさん:2009/09/21(月) 21:26:25 ID:???

ダイヤ・ハート→「……(はぁと)」
スペード・クラブ→「……(怒)」

こうですね、わかります

781 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/21(月) 21:27:13 ID:???

>>778
滝さんの卒論程ではないですが……
竹取物語に限らず多くの古典は最初は読み進めるのきつかった思い出あります。


…… →  ダイヤ5
ダイヤ・ハート→「……」


松山とシャンハイが、紫達の待つ席に向かうべく去ってから少しして
退屈ぅ、と輝夜は、誰の耳にも入らぬ呟き声を一つついた。

松山「そろそろ着くな。シャンハイ、悪いんだけど話の間に荷物を見ててくれる?」
シャンハイ「かしこまりました〜」

帰路につく客達の波を分けながら進む松山は、他愛もない会話をしながら目的地まで歩いていた。
途中で輝夜を見かけた以外は、別段何事もなく、優勝に弾む気持ちも手伝い、いつしか散歩気分になっていた。
そんな折、松山達の背後で……ガサガサと揺れ動く何かが……!


782 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/21(月) 21:27:30 ID:???

先着3名様で


松山の直感力(勘補正+4) + → ! card
シャンハイの感覚網 → ! card

???の隠形術(伝説の傭兵のご加護 ! dice) + → ! card


*松山とシャンハイの数値が上で、背後の???を発見できます。


783 :森崎名無しさん:2009/09/21(月) 21:29:25 ID:???
松山の直感力(勘補正+4) + →  スペード2

784 :森崎名無しさん:2009/09/21(月) 21:30:16 ID:???
シャンハイの感覚網 →  ダイヤ8

785 :森崎名無しさん:2009/09/21(月) 21:37:30 ID:???
???の隠形術(伝説の傭兵のご加護 2 ) + →  ダイヤ4

786 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/21(月) 22:22:55 ID:???

松山の直感力(勘補正+4) + →  スペード2 = 6
シャンハイの感覚網 →  ダイヤ8 = 8
???の隠形術(伝説の傭兵のご加護 2 ) + →  ダイヤ4 = 6


テクテクテク……

松山「(……)」
???「(……)」

松山は一度足を止めて背後へ振り返ってみた。
どうも先程から何がが勘に訴えかけるようで……でも、閑散とした観客席が広がるだけで、どこにも異常はない。
せいぜいどこにでも落ちてるダンボール箱が逆さまな状態で在るだけだ。

松山「変だなぁ。何か見落としてる気がするんだけど」

しきりに首を傾げても、それで何か出現したり、飛び出すわけでもなく……
やむなくポリポリと頭を掻いて、松山はまた目的地向かって歩き出した。


787 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/21(月) 22:23:29 ID:???

???「(永琳の話だと、勘が鋭いなんて言われてたけど大したことないわね。この伝説の隠形の前には無力よ!)」

???もそれを追って這うように進む。
道端に落ちてる変哲もないダンボールを装いながら、尾行する相手をあざむき続けて、なお進む。
勿論、音も気配も漏らしはしない。周囲に完璧に溶け込んでこそ、伝説に相応しく……

シャンハイ「光様、この中誰かいますよ……ほら」
???「!!!???」

???が気付いた時にはもう遅く、自律と思しき人形に角をつかまれてダンボール箱が持ち上げられた。
処する術なく、???の姿は白日の下に晒され……
真向かいには、驚きを通り越して心神喪失状態なりかけの外来の少年が立っていた。

輝夜「ばれては仕方ないわね。退屈だから随伴を許可してあげないこともないわ」
松山「……」


788 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/21(月) 22:24:08 ID:???

どうしますか?


A パデキアの取引について話す
B 大会後の永遠亭について話す
C ダンボールについて聞いてみる
D 連れてくと面倒になりそうなので、撒く!
E 医務室まで案内を申し出る
F その他 輝夜に対しての発言や行動を併記してください 



*先に3票入った選択肢で続行。ageでお願いします。sageではカウントできません。


789 :森崎名無しさん:2009/09/21(月) 22:33:15 ID:UH+IxJdI
A

790 :森崎名無しさん:2009/09/21(月) 22:34:03 ID:EkHx/XCA
A

791 :森崎名無しさん:2009/09/21(月) 22:34:59 ID:hGOjTXT+


792 :森崎名無しさん:2009/09/21(月) 22:35:08 ID:1MJMmdUU
C

793 :キャプテン岩見:2009/09/21(月) 22:35:20 ID:MuhVu7g2
C
ダンボールは尾行の必需品です。

794 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/22(火) 00:12:52 ID:???

A パデキアの取引について話す


松山「(うん……まぁ……突っ込まないことにしよう。ますます混迷することになりそうだし)」

ダンボールには触れずに松山は、ここで話せるなら丁度いいとバッグの中からパデキアを取り出し、輝夜に見せた
先走りかもしれないが、永遠亭の主人が目前にいるなら、耳に入れておくのもいいだろう。

松山「このパデキアについて……蓬莱山さんに話しておきたことがあるんだ……です」
輝夜「いいわよ。聞かせなさい」

答えた輝夜は、献上前の貢物を目にしたように、佇まいを改める。
すると振る舞いが様変わりして、さっきまでとは別人に近い位に、高貴な気品を醸し出している。
松山は呑まれたりしないよう、性根を据える必要さえあった。

松山「……実は俺達、守矢イーグルスには、このパデキアで永遠亭と取引する考えがあるんだ」

松山は、イーグルスの意向を嘘無しにただ簡潔に述べた。
対する輝夜は……気の無い返事をしながら腕組をする。


795 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/22(火) 00:15:19 ID:???

輝夜「ふぅん(万病の薬効……私や永琳には不要だけど、難題としても良い物よね。
    永琳なら現物さえあれば、限りなくオリジナルに近い複製の量産だって可能な筈。……悪くない取引かも)」

輝夜なりに、永遠亭に有難い取引にするべく知恵を巡らせる。
が、永琳程に権謀術数に長けてない彼女は条件についてで思い悩む顔をした。

輝夜「(取引すると決めたなら、後はどれだけ永遠亭に安い買い物にするかよね。
    だよね、永琳? あ〜永琳がいれば……今が言質を取る絶好の機会に違いないのに!)」
松山「(何考えてるんだろう? ダンボールの処理についてなら手伝ってあげるべきかな?)」

そう申し出ようとした松山だったが、考えが纏まったようで先に輝夜が発言する。

輝夜「教えてくれて感謝するわ。その取引も、永遠亭の主として歓迎する。
    それじゃ、私が考える永遠亭からの見返りだけど……貴方もキャプテンとして聞いてくれるかしら?」


796 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/22(火) 00:16:52 ID:???

先着で


ネゴシエーターKAGUYA!? → ! card


と!とcardの間のスペースを埋めて書き込んで下さい。マークで分岐します。


ダイヤ→ いっそ提携結びましょうよ
ハート→ 国士無双の薬(*真作)メンバー全員分なんてどう?
スペード→ てゐを守矢神社に派遣しようかしら
クラブ→ 因幡(鈴仙)を好きなだけ扱き使っていいわよ
クラブA→ そこのダンボールと交換でどう!?
JOKER→ 五つの難題のレプリカ!?


今日はここまで。


797 :森崎名無しさん:2009/09/22(火) 00:22:47 ID:???
ネゴシエーターKAGUYA!? →  ダイヤ3


798 :森崎名無しさん:2009/09/22(火) 00:28:16 ID:???
これは松山的に一番厳しい展開じゃなかろうか

799 :森崎名無しさん:2009/09/22(火) 00:33:58 ID:???
イーグルスの面々の評価値はぐーんと上がるさ
何の役にも立たないだろうけど…

800 :森崎名無しさん:2009/09/22(火) 00:52:02 ID:???
松山にとっての当たりがハートだけじゃねえ・・・
それも杜矢組に比重がある内容だし

801 :森崎名無しさん:2009/09/22(火) 00:55:16 ID:???
そりゃ輝夜はイーグルスの内情知らんだろうし守矢のキャプテンとして聞いてねって言ってるべっちゃ

802 :森崎名無しさん:2009/09/22(火) 01:06:37 ID:???
逆にクラブAだったりしたらボブの生存率上がってたかもね

803 :森崎名無しさん:2009/09/22(火) 01:08:38 ID:???
なんか幻想郷でも居場所無くなりそう……。

804 :森崎名無しさん:2009/09/22(火) 01:38:05 ID:???
えーりんならレプリカをも作れるか…
秋姉妹に頼んで栽培でもできれば、人々に分けて信仰の獲得に使えるかもとか思ったが
まあこの場合広く出回るからパデキアの価値が薄くなっちゃうんだけどな
三杉の分やAQNの分もレプリカ貰えればいいな


805 :森崎名無しさん:2009/09/22(火) 12:00:07 ID:???
好感度はどうでもいいというなら別だが
守矢に義を尽くせるなら今の松山に一番いい展開だろ


806 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/22(火) 21:49:36 ID:???

>>798-801、805
守矢イーグルスと別離すると考えれば厳しいですが、巡りによっては松山にプラスになるやもしれません。
>>802
そろそろ慌てる時間かも……
>>803
これから会う誰かさんがそんなときに相応しい名言を!
>>804
あくまで輝夜の信頼がある故の発言なので、レプリカが可能か、また作るのかも真っ白な状態です。


807 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/22(火) 21:52:01 ID:???

ネゴシエーターKAGUYA!? →  ダイヤ3
ダイヤ→ いっそ提携結びましょうよ



輝夜「(……現状を鑑みると……今の永遠亭はこいつらに大敗して傷がついた状態。因幡達も腰が引けてる。
   ここで取引しても対等なものとは見られず、下風に立ったなんて思われるんじゃないかしら?)」

この大規模な大会で、新興チームに4−0の大差で敗北した記録はなかなか消えない。
それについては永琳が、「また地道に評価を戻すしか術はないわ」と結論付けてしまってるのだが……
輝夜にとっては大いに不満だった。だからこそ、この場で懸命に知恵を絞って……永琳とは別の結論に到った。

輝夜「提携、結びましょう。
    私達永遠亭ルナティックスは、貴方達、守矢イーグルスと手を取り合うのを強く望むわ」
松山「……え!?」

それが輝夜の出した答えだった。
パデキアのことも踏まえてのシナジー効果が狙いでもあり……
優勝して評価鰻上りの守矢イーグルス。急造でありながら確たる成果を出した彼ら。
その勢いを利用すれば、永遠亭の復権も早まり、さらに向上の近道にもなると輝夜は考えた。


808 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/22(火) 21:52:23 ID:???

輝夜「(サッカーでは負けたけど……化かし合いなら私達が負ける道理がない。永琳がいるんだから)」

松山にはあくまでパデキアへの見返りと言って、輝夜は両勢力の提携を条件に打ち出した。
勿論、松山に断る理由なんてなく、二つ返事でOKを出すと輝夜はおくびにも出さずに、内心では含み笑う。

輝夜「(純粋に感謝してるって顔ね。でもお生憎様。
    私達は、今好調子な貴方達から、時に学んで盗んで……後に食い破るわよ。
    貴方にはとくに、たっぷりとお返しするわ。 永琳を抑えていい気になってるんでしょうけどね)」

松山「(よ、よかったぁ! まさか蓬莱山さん、こんな好条件出してくれるなんて……!
    俺が抜けたら、守矢神社でコーチ一人いなくなって東風谷さん達の上達滞るかもしれなかったけど……
    幻想郷で一大勢力の永遠亭と提携できて、しかも永琳さんの助力があれば充分埋まるよきっと!)」


*輝夜 → (首を洗って待ってなさい) → 松山
*松山 → (いい人だなー) → 輝夜


809 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/22(火) 21:53:19 ID:???

松山はそれから、輝夜にもう一度恭しくお礼を言って……待ち合わせてる人がいるので先を急ぐと伝えた。

輝夜「わかったわ。私もこの取引を成立させたことを永琳に伝えなくちゃいけないし」

だから私自ら医務室へ行くと言って、輝夜は優雅に踵を返した。
長い黒髪を靡かせて彼女が去ったその後には、洗練されたお香の匂いと、良い形で取引を成功させた充足感。
そして……

松山「これ、放っぽって行っちゃった……清掃してる人達に悪いし、俺が預かっておくか」

しかし荷物と同時携行はさすがに難しいと頭を悩ませたが、そちらはシャンハイが持ちますと申し出てくれた。

松山「ん、じゃあよろしく頼むよシャンハイ。
    (でも……よく見るとこのダンボール何か変だなぁ。引きずったりしてたのに全然汚れてない?)」



*守矢イーグルスと永遠亭ルナティックスが提携を結びました。
*輝夜が去っていきました。
*松山が【永遠のダンボール】を手に入れました!
*医務室が"S級危険区域"になりました。


810 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/22(火) 21:54:35 ID:???

それから程無くして、荷物を大事に抱える松山と、ダンボールを抱えるシャンハイは……
少々、独特な雰囲気を醸し出してだが、紫と萃香の待つ席へ辿り着いた。

萃香「おっ! やっと来たね。……そっちの人形は何背負ってるん?」

毎度変わらぬ赤ら顔に、強い酒香を漂わせて、萃香が松山達を迎える。
また、白い傘で日差しを遮って佇む紫も、怜悧な眼差しを向けてきた。

紫「こんにちは松山君。今日の試合とくと拝見しましたわ。
  優勝、おめでとうございます」

松山が驚く。紫はいつになく柔らかい笑顔を添えてで、優勝を祝う言葉を贈ってくれた。
そう出られると、紫は容貌と相まって可憐な令嬢にしか見えない。どぎまぎし、返答に困って……
松山はかろうじて――会釈するに留める。

萃香「んんん〜? お顔がちょいと赤いね。酒の匂いもしないのに変だなぁ?」

もう遠慮が微塵も感じられないそんな気さくな態度で近寄られてから、萃香は松山におどけながら言う。
絶対に気付いてやってると解って、松山は紅潮を憮然とした表情の奥に隠して、咳払いを一つ入れた。

松山「ゴホンッ! ありがとうございますっ! それで……」


811 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/22(火) 21:55:31 ID:???

どうしますか?


A 「俺に何の用ですか?」
B 「紅魔館の外来人のことで二人に相談が……」
C 「萃香さんの頼みって?」
D 「こんな胡散臭いと酔っ払いと話していられるか! 俺は医務室へ行くぞ!」
E 「能力について聞きたいことが」
F その他 萃香と紫に対しての発言や行動を併記してください 


*後3回まで選択できます。
*先に3票入った選択肢で続行。ageでお願いします。sageではカウントできません。


812 :森崎名無しさん:2009/09/22(火) 21:57:20 ID:sBWQ/GS+


813 :森崎名無しさん:2009/09/22(火) 21:58:11 ID:YYbke3Os
C

814 :森崎名無しさん:2009/09/22(火) 22:00:26 ID:/8AGE7FU


815 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/22(火) 23:17:27 ID:???

C 「萃香さんの頼みって?」


松山「それで……(最初に訊ねたいことっていったら、あれだよな)」

紫の無茶振りアルバイトで助力をお願いした際に、萃香からは引き換えに旨い酒を望まれて……
ついでにもう一つ頼みを聞いとくれと言われたのだ。それもずっと前の事なように思える。

松山「(色々あったもんな……)」
萃香「……それで? 物思い耽ってるとこ悪いけど、話してるときにぼんやりは感心しないよ」
松山「っ、あ、萃香さんの頼みのことを聞きたいんだ!」

とりあえず叫んだが、誰がどう聞いても言葉足りないので松山は迅速に継ぎ足す。
以前の、紫の提示した物騒なアルバイト……(それを話すと紫が懐かしそうに目を細めたりした)
その時に萃香から、この大会が終わった後に頼まれたことがあったよね? と切り出す。

萃香「ん〜〜? 頼み? 頼み頼み……あ、あ〜〜〜〜〜〜〜っ!!
    そうそうそれだそれだ! ここんところずっと胸のこの辺引っかかってたんだよね!
    何か萃めきれてないみたいで仕方なかったのがすっきり解決したよ! ありがとさん!」

萃香は元気溌剌に身体一杯動かしてで、思い煩いが吹き飛んだことを喜んで見せる。
その足取りが千鳥足だから危なっかしく見えるが、ハラハラしてみるだけ損だと松山には判っている。
ふっと、お礼を言われたのに気付いて、返事をしようとするが……

松山「ど、どういたしま……(ちょっと待て! 萃香さん物思いに耽るどころか忘れてるじゃん!?)」


*萃香の好感度が上がりました。


816 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/22(火) 23:18:27 ID:???

白い歯を見せて、からから明るく笑う鬼娘。
すっきりできたからなのか、松山が約束を覚えてたことが嬉しかったのか……萃香はとても上機嫌。
その波動に当てられてか、松山も頭を抱える心境をどんどん薄れさせて微苦笑を浮かべるだけにした。

松山「(ま、いいや。こんなこともう慣れっこだし)」

それはそれでどうかと心の片隅にポツンと浮かぶが、軽やかに片付けて、萃香と同じ笑顔で話を再開する。
と、その前に、一つの自問だけ浮かべた。

松山「(前より悩むこと少なくなったよな……これは良い変化なのかそれとも……ともかく)」

大会が終わったばかりで急かもしれないが、萃香の述べた「大会後にね」という条件は満たしている。
気懸かりになってたので、逸る気持ちに任せて早速、松山は鬼の頼みというのを訊いてみた。

萃香「いやあ忘れてたのにちょっとばかり悪い気するけど。ほんじゃまあ……」


817 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/22(火) 23:19:04 ID:???

先着で


萃香の頼み → ! card


と!とcardの間のスペースを埋めて書き込んで下さい。マークで分岐します。


ダイヤ・ハート→「顔馴染みと会いに地底に行こう!」
スペード・クラブ→「伝説の酒を求めて天界に行こう!」
クラブA→「お使いで地底に行ってくれない?」
JOKER→「光のチームのGKやらせてよ」


818 :森崎名無しさん:2009/09/22(火) 23:19:39 ID:???
萃香の頼み →  ハート2

819 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/22(火) 23:59:51 ID:???

萃香の頼み →  ハート2
ダイヤ・ハート→「顔馴染みと会いに地底に行こう!」


松山「地底……?(何だか冒険心をくすぐる、じゃなくて……顔馴染みと会う?)」

萃香の発言。そこに篭められた意図がすぐ理解できずに……
松山は返答に詰まるだけだが、意外なことに紫が割り込み口を挟んできた。

紫「待ちなさい萃香。軽々しく地底に……」
萃香「おっと待ったが入っちゃった」

紫が全て言い終える前に、萃香の方から笑いかけて承知してると頷きの姿勢を見せる。
しかし眼力は異様に強い。この場の主導権は紫ではなく自分にあるとさりげに主張してるようでもあった。

萃香「まぁ紫もおっかない顔しないでよ。今日明日に出発とは言ってないしさ。
    だけど何事も旧態依然とはいかないものだし、後ちょっとしたら大手振って地底に行けるかもしれない」
紫「それは……」

ない、と言うのを紫は口に出す前に、奇妙な予感というのを感じ取って、咄嗟に飲み込んだ。
そこで僅かな沈黙に包まれるが、萃香があっけなく破って言葉を続ける。


820 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/23(水) 00:03:42 ID:???

萃香「今は頼みの内容だけ公開てこと。光も受けるかどうか考え込まないでいいよ」
松山「う、うん」
萃香「んじゃ紫も文句ないみたいだし。私の話はお仕舞い」
紫「……」

紫が何も言わないのをいいことに、萃香はトントン拍子に話を進めて畳んで終わらせた。
傍らのスキマ妖怪は柳眉を顰めてたが、萃香は知らん顔して、以後の展望や思惑を大雑把に纏める。

萃香「(大分面白いことになってきたし、私もそろそろ遊びたくなってきた。
    んでも独り占めも味気ないからねえ。 ……紫にゃ悪いが、今度は私らで仕切らせてもらうよ!)」

紫「(……ずっと忘れといてほしかったわね)」

松山「(……なんか蚊帳の外に置かれてる間に何かが動いた気がするんだけど。まぁともかく)」


821 :キャプテン松山 ◆RxYivCScyw :2009/09/23(水) 00:05:23 ID:???

どうしますか?


A 「俺に何の用ですか?」
B 「紅魔館の外来人のことで二人に相談が……」
C 地底について聞いてみる
D 「俺、医務室へ行ってきますけど後で何か奢ります!」
E 「能力について聞きたいことが」
F その他 萃香と紫に対しての発言や行動を併記してください 


*後2回まで選択できます。
*先に3票入った選択肢で続行。ageでお願いします。sageではカウントできません。


今日はここまで。


822 :森崎名無しさん:2009/09/23(水) 00:07:33 ID:Awc/8oJI
A

823 :森崎名無しさん:2009/09/23(水) 00:09:08 ID:AdpSxhd6


824 :森崎名無しさん:2009/09/23(水) 00:13:52 ID:???

雪下ろし乙でした

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