キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【さらば】キャプテン松山14【イーグルス】
1 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/23(日) 19:45:12 ID:???
キャプテン森崎のスピンアウト作品。東方サッカーネタのキャプテン森崎番外編作品です。
ただし主人公は松山光。何かと不遇な彼の発言や行動を第三者(ロムしている人)が
カードを引いたり、選択の中からひとつを選ぶ事によって進んでいきます。
筆者がわかってないなと思われたところの批判、意見は大歓迎です。雑談もOKです。
紅魔スカーレットムーンズと決勝戦が続いてますが、これで14スレ目。 またよろしくお願いします。
前スレ
【最終兵器】キャプテン松山13【シャンハイ】
http://capmori.net/test/read.cgi?bbs=morosaki&key=1248260568
登場人物、あらすじ、練習の説明などテンプレは
>>2
からになります。
74 :
森崎名無しさん
:2009/08/24(月) 22:22:51 ID:4JRruQZM
B
こんなプッツンじゃ赤紙何枚も貰ってその内無期限出場停止とか喰らいそうなもんだが
75 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/24(月) 22:39:17 ID:???
B ポブルセンの基礎能力について
松山から、選手としての能力を把握したいと伝えられても、カペロマンは憮然とした様子だった。
無言なまま、ホワイトボードにペンを走らせる。
ド パ シ タ カ ブ せ 総 高/低 才
ポブルセン 54 51 52 53 50 49 50 359 2/4 1 ガッツ 990/990
松山「は、早いな……」
カペロマン「試合中も何度も頭ン中で測ってたからな。……忌々しいがそれだけアイツの実力は高ェんだよ」
松山「はは……(嫌いながらもそれだけ意識してるってことか……)」
ドリブルやタックル、シュートは、松山も実際見ただけにこれぐらいだと得心した。
ともかく有難くデータを書き写してコピーさせてもらうと……カペロマンは他にまだあるか訊ねてきた。
基礎能力についての話があっさり終わった為、松山は時間が余ったことによって考え込む。
松山「(他にかぁアイツのことで……?)」
76 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/24(月) 22:39:45 ID:???
何を聞きますか?
A ポブルセンの趣味について
B ポブルセンの得意なものでも訊こうか
C ポブルセンの怖がるものでも訊こうか
D その他 ポブルセンに関しての質問を併記してください
E その他の質問を併記してください
*先に3票入った選択肢で続行。ageでお願いします。sageではカウントできません。
77 :
森崎名無しさん
:2009/08/24(月) 22:41:57 ID:pW6KMpBU
D ポブルセンが苦手なタイプの選手を訊こうか
78 :
森崎名無しさん
:2009/08/24(月) 22:42:31 ID:BzyNOoMk
A
79 :
森崎名無しさん
:2009/08/24(月) 22:42:37 ID:5R4spV36
C
80 :
森崎名無しさん
:2009/08/24(月) 22:43:05 ID:St3USDGo
D ポブルセンに恋人がいたのか聞いてみる
81 :
森崎名無しさん
:2009/08/24(月) 22:43:49 ID:qIjbVLFY
C
82 :
森崎名無しさん
:2009/08/24(月) 22:45:20 ID:gY2bnxMc
C
83 :
森崎名無しさん
:2009/08/24(月) 22:45:31 ID:2cJ4abPw
78です。
D>>80に変更します。
84 :
森崎名無しさん
:2009/08/24(月) 22:45:35 ID:i7x0RJXE
D ポブルセンが苦手なタイプの選手を訊こうか
85 :
森崎名無しさん
:2009/08/24(月) 22:49:11 ID:sck718+k
C
86 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/24(月) 23:10:55 ID:???
C ポブルセンの怖がるものでも訊こうか
松山は、それを質問する前にささっと周りを見回してみた。
何度か痛い目にあって身についた知恵。とくに二人の天狗が耳をそばだててないか、そっと確認する。
松山「(よし。カペロマン、ちょっと耳貸してくれ)」
???「「……」」
カペロマン「(何だよ急に……ふむ、ふむ。アイツの怖がったり苦手なものか)」
それを聞いて、一度カペロマンは人の悪い笑みを浮かべた。が、すぐ閉ざしてしまった。
しかしひそひそ話には、そのまま付き合ってくれる。
カペロマン「(あるぜ。……あるんだが、ドイツじゃ弱みにならないんだな、これが)」
松山「(ドイツじゃ? それってどういうことなんだ?)」
カペロマン「(苦手なものは日本にあるんだ。アイツが日本人毛嫌いする理由と繋がってるってこった)」
吸血鬼など、西洋のモノには強いが、東洋産のモノに苦手なものがあるとか。果たしてそれは……?
87 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/24(月) 23:11:27 ID:???
先着で
ポブルセンの泣き所 → ! card
と!とcardの間のスペースを埋めて書き込んで下さい。数値で分岐します。
K→ 日本の地震記事見て青褪めてたぜ
J〜Q→ 雷が駄目らしいな
8〜10→ 針千本で脅されて針が怖いらしい
5〜7→ 日本の蟲が大の苦手らしいぜ
3〜4→ 日本に限らないがネズミ嫌いだな
A〜2→ 日本の幽霊やカラカサお化けが駄目だとか
クラブA→ 上記全て
JOKER→ 実は日本でこっぴどく振られた経験あるらしいぜ
88 :
ラインライダー滝
◆lLi06nuZOA
:2009/08/24(月) 23:13:27 ID:???
ポブルセンの泣き所 →
スペード8
地震恐いよ超恐い
89 :
森崎名無しさん
:2009/08/24(月) 23:39:59 ID:???
霊夢さんがアップを始めました
90 :
森崎名無しさん
:2009/08/24(月) 23:44:33 ID:???
針怖いならレミリアにも頭上がらなかったんじゃないかな…?
91 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/24(月) 23:46:54 ID:???
>>71
いやさすが勇者アルスってことで!
>>78
外国じゃカンフーキックした選手、呪術ダンスとか花道で頭突きしてしまった選手もいますし。
ポブルセンの泣き所 → スペード8
8〜10→ 針千本で脅されて針が怖いらしい
カペロマンの語ったポブルセンの苦手な物とは、少しばかり意外な代物だった。
自然とか怪談にではなく、幼少時に吹き込まれた言い伝えによって芽生えたある道具への恐怖心。
松山「針?」
カペロマンは肯定した。
日本限定ではあるが、手芸品などに使う裁縫針でも何でも、針がとにかく駄目らしい。
過去、日本の大人に、叱られた時に針千本飲まされると脅かされたことを思い出してしまうらしい。
松山「(ふ〜ん。意外な物が苦手なんだな)」
カペロマン「(世の中誰だってそんなもんだろ。どんな無頼漢でもガキの頃の思い出にゃ逆らえないさ)」
松山自身も、これまで、いや今現在でもあるトラウマが心に根付いてることから、それを認める。
松山「(針か。う〜ん、知ってる人で誰か針たくさん持ってる人とかいないかな?)」
またポブルセンに絡まれた時に備えて、携帯しようと考えた松山は、控え室の扉が開かれる音を聴いた。
カペロマンにも聴こえたらしく、二人して目を向けると、誰かが戻ってきたところだった。
ホワイトボード前からでは、素早く出迎えた射命丸達の姿に遮られてよく見えない。
松山「(誰だろう? 霊夢さんか? それとも鈴仙さんか、魔理沙さん達か……?)」
92 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/24(月) 23:47:12 ID:???
先着で
戻ってきたのは? → ! card
と!とcardの間のスペースを埋めて書き込んで下さい。マークで分岐します。
ダイヤ・ハート・スペード10以上→ みんな戻ってきた!
スペード10以下・クラブ→ 霊夢と魔理沙とにとりだった。鈴仙は……?
クラブA→ 役員だった! もうすぐ後半開始!?
JOKER→ みんな戻ってきた! しかも後ろに誰かいるぞ!?
今日はここまで。
ミスコンはこちらです。
http://capmori.net/vote/vote34/bbs.cgi
93 :
森崎名無しさん
:2009/08/24(月) 23:50:36 ID:???
戻ってきたのは? →
クラブA
94 :
森崎名無しさん
:2009/08/24(月) 23:51:15 ID:???
なにィ!?
95 :
93
:2009/08/24(月) 23:51:20 ID:???
うわっ やっちまった
96 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/24(月) 23:53:10 ID:???
霊夢の他にも、レミリアに針の山見せられて、針苦手がばれたらポブルセンピンチですね。
なんて返答しようとしてたらえらいことに!
97 :
森崎名無しさん
:2009/08/25(火) 00:01:04 ID:???
これはまさかの幽霊GK出場か?
98 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/25(火) 00:23:05 ID:???
戻ってきたのは? → クラブA
クラブA→ 役員だった! もうすぐ後半開始!?
みんなが帰ってきたかな〜なんて暢気に構えてた松山は、凶悪な鈍器でごっすん! やられた感覚を味わった。
やってきたのは、「そろそろ後半開始です」とイーグルスに伝えに来た役員だったのだ。
松山「な、なんだって!!?」
慌てて時間を見ると、確かにもうハーフタイムの時間をほぼ使い切っていた。
話に夢中で気付けなかった。だが今は慙愧の念を抱いてる暇すらない。
騒然、一部は半分パニックに陥りかけてるイーグルスメンバーに、役員も怪訝な顔つきをする。
松山「(……は! 俺まで浮き足立ってる場合じゃない! ええとええと、ここは……!)」
必死に自身の心に平静を呼び戻させるよう踏ん張りながら、松山は現在のメンバー状況を素早く確認した。
99 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/25(火) 00:23:22 ID:???
――J―H――
―――――――
―――――――
―――I―――
G―――――F
――D―E――
―――――――
―B―A―C―
―――@―――
J射命丸
I幽々子
H魔理沙(*不在)
G鈴仙(*不在)
Fカペロマン
E松山
Dフライハイト
Cにとり(*不在)
B雛
Aレティ
@霊夢(*不在)
100 :
森崎名無しさん
:2009/08/25(火) 00:23:29 ID:???
ポジションは変えられるし、今こそにとりの出番じゃね?
101 :
森崎名無しさん
:2009/08/25(火) 00:23:54 ID:???
にとり:不在
102 :
森崎名無しさん
:2009/08/25(火) 00:24:30 ID:???
!?
103 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/25(火) 00:25:09 ID:???
ベンチメンバー
東風谷早苗
八坂神奈子
洩矢諏訪子
秋静葉
秋穣子
山水丸楓
幽霊GK
104 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/25(火) 00:27:40 ID:???
松山「(7人……ギリギリだ。だけどGKがいないんじゃ駄目だ。だけど霊夢さんもにとりもいない……!)」
松山の、降って湧いたピンチに、剣呑かつ悲壮的になりつつある瞳が幽霊GKを射抜く。
その迫力に、幽霊であっても息を呑んだ様子が伝わったが、構ってる暇はない。
松山「(どうする!? いや考える余地は殆どない。誰かと幽霊GKを交代させないと……!)」
どうしますか?
A 不在の誰かと幽霊GKを交代させる
B 今いるメンバーを幽霊GKと交代させる
C 交代枠は使わない! 誰かにGKやってもらって不在組を待つ!
D その他、交代案を併記してください
*先に「4」票入った選択肢で続行。ageでお願いします。sageではカウントできません。
今度こそ、ここまで。
さすがクラブのAさん! こんちくしょう憎いですね! どうなるのやら。
105 :
森崎名無しさん
:2009/08/25(火) 00:32:08 ID:bg1cxWgo
C
GK枠をここで切ったら試合が壊れる!
賭けだ!
106 :
森崎名無しさん
:2009/08/25(火) 00:36:28 ID:CSpj/Hw6
C ここでレティにGKやってもらおう
107 :
キャプテン岩見
:2009/08/25(火) 00:38:09 ID:6ZIAofiQ
C
>>106
108 :
森崎名無しさん
:2009/08/25(火) 00:42:28 ID:G64Cn25U
C
109 :
森崎名無しさん
:2009/08/25(火) 06:43:15 ID:Qq4lLL3+
C
>>106
110 :
森崎名無しさん
:2009/08/25(火) 07:20:41 ID:QJVVBDIE
C
>>106
111 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/25(火) 21:35:42 ID:???
>>88
地震怖いですよね。ところで要石というものがありまして……
C 交代枠は使わない! レティにGKやってもらって不在組を待つ!
判断に時間はかけられない。
一瞬の合間に、イーグルスの外来人三人は互いの意思を確認するように目配せをした。
フライハイトとカペロマンはしかし無言。キャプテンの意見をまず聞きたいというところだろう。
松山「……このまま行くぞ! 出ていったみんなが戻ってくるまで7人で試合するんだ!」
人数不足でありながら交代はしない発言に、たじろぎ、戸惑いの声や呟きが幾つも出た。
しかし松山は、方針に迷いはないと表情緩めないため、メンバー達のその反応もなりを潜めていく。
気付かれないよう、目を擦ってから、フライハイトが発言した。
フライハイト「相手のシュート力には博麗さんの力が不可欠だ。交代を嫌うのは理解できるけど……
谷河童の河城さんも不在だ。代理を誰に任せるつもりなんだ?」
松山「もう決めてあるさ……レティさん!」
メンバーに名を連ねる少女達の中でも、長身のレティに視線を向ける。
必然的に全員に注視されることになったレティが、落ち着いた態度を崩して狼狽した。
レティ「わ、私がキーパー!? ……いきなり決勝の途中で?」
松山「お願いします! この中でセンターのDFの経験が一番豊富なのはレティさんだ。
指示を出すにも適してるし、GKの動きだってある程度再現できますよね!?」
松山の頭を下げての、無私の頼みに、レティは困りきった顔のままだが、だんだんと折れて自問し始める。
レティ「決定なら……従うわ。でも、でも私のキーパーとしての実力は……」
112 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/25(火) 21:36:16 ID:???
先着で
GKレティ、無茶振りか? → ! card
と!とcardの間のスペースを埋めて書き込んで下さい。数値とマークで分岐します。
ダイヤ・ハート→ セービング値45
スペード・クラブ→ セービング値40
クラブA→ セービング値0! ポストのほうが(ry
JOKER・ダイヤK→ セービング値……80!? スカウターの故障か!?
*数値がJ〜Kの場合、セービング値に+5されます。
113 :
森崎in幻想郷
◆WoDqDt9wrk
:2009/08/25(火) 21:37:15 ID:???
GKレティ、無茶振りか? →
ダイヤA
S G G K !
114 :
森崎名無しさん
:2009/08/25(火) 21:37:21 ID:???
GKレティ、無茶振りか? →
ハート8
115 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/25(火) 23:34:30 ID:???
>>113
ダイヤA見て、一瞬、吃驚しました。
GKレティ、無茶振りか? → ダイヤA
ダイヤ・ハート→ セービング値45
これまで間近で接してきた幻想郷GKのセービングや飛び出し技術をどれだけ再現できるか
レティは短い時間の中でも、自分なりの的確な答えを弾き出した。
レティ「……そうね。名無しのGKよりは自信がもてるというところかしら?」
松山「よかった。……じゃあ改めてお願いしますレティさん!」
レティ「(もうっ……断れる雰囲気気じゃないわねこれは……)」
非常事態だからと自分を納得させて、レティがA番の腕章から、臨時のGKの証、K番の腕章に替えると……
幽々子「……んう〜〜?……(じろじろ)」
レティ「な、何……でしょう?」
幽々子が希薄な気配ですすっと移動して、間近のレティに遠慮のない視線を寄越してきた。
レティがキーパーをすることで、細い記憶の糸を刺激されたような振る舞い。でも思い出せないもどかしい表情
116 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/25(火) 23:35:51 ID:???
幽々子の真後ろに控えた幽霊GKが口?を開いた。
幽霊GK「西行寺殿、戯れでもそのようにされては……」
全員『(何ィ!? 喋っただとォ!!?)』
真夏の雪とか、熱帯域でもないのにバナナが育つのを見た、そんな衝撃的な気分でメンバーが瞠目する。
焦れて見かねた役員が声を出した。
役員「あの、そろそろ移動してもらわないと……」
松山「! す、すみませんっ」
不測の事態の連発で時間の感覚を狂わせてた松山は、すぐ役員の指示に従った。
フィールドに向かう途中で、一歩進むごとに現実が圧し掛かってくる。その度に足取りが鈍くなる。
松山「(7人……しかもGKは急造。このままじゃ最初の五分で逆転されかねない……)」
楓「(キャプテン、キャプテン。ちょっといいかな?
ちょっくら私が不在の連中探してくるよ。文には全然敵わないけど足には自信あるしね)」
松山「(! そうだな……楓さん、頼む……!)」
交わした会話はそこで途切れて、風が駆け抜けた。
言った通り射命丸には及ばないが、スタジアムの限られた空間内でなら短時間の成果を期待できる楓の俊足。
楓の消えた先に、祈る気持ちを向けてから、松山は残るメンバー達とフィールドへ向かった。
117 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/25(火) 23:36:43 ID:???
観客「きたーやっと後半さいか……あれ?」「長かった戦いもこれで終止符が……おや?」
後半の開始に、フィールドに戻ってきた両チームを目にして、観客達が揃って同様の反応をする。
奇しくも、前半に霊夢が自軍ゴール前に立った時と似た反応だったが、今度はより混迷の色が強い
早苗「やっぱり……観客の人たち、大騒ぎですね」
静葉「無理もないわ。私達だって予想外すぎるもの」
早苗達ばかりではない。
スカーレットメンバーもまた予想外とばかり、狐に化かされたみたいな顔を並べた。
一人、キャプテンのレミリアだけは事態を好機とだけ認識して、傍らのパチュリーに短く告げた。
レミリア「チャンスだな、パチェ。この期に戦況を引っ繰り返すわよ」
パチュリー「……ええ。(魔理沙も霊夢もいない。何があったの?)」
レミリアの統率の元、一丸となって紅魔メンバーが、時間の猶予を与えぬ早さでフィールドに散らばる。
松山達も、それを前にしては遅延行動など取れない。すぐさまポジションに移る。
たった7人しかいないイーグルスの布陣を目にして、観客達がいよいよ騒ぎだした。
観客「7人で戦う気か!?」「ちょっとなめすぎだろ! 決勝だぞ!?」
観客「いやっでもおかしいだろ。接戦しててこれは」「何かアクシデントがあったと考えるべきだ」
熱戦に興奮して、試合の続きを、そして決着を待ちわびてた観客席が異様なムードに包まれる。
しかし時間は待ってなどくれない。審判が厳かに後半開始の笛を鳴らす。
攻撃はスカーレットムーンズから。その攻撃の全権を託されてる司令塔・パチュリーから。
プラン通りに左サイドを攻めてくる。今は鈴仙もいなく、フライハイトがカバーするにも広すぎる。
フライハイト「(なんてことだ……どうしてハーフタイムに僕は眠ったりしたんだ!?)」
118 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/25(火) 23:38:18 ID:???
先着2名様で
パチュリーの判断 → ! card
パチュリー→ ! card 【パス/ドリブル】 52/52 +(カードの数値)=
フライハイトの読み → ! card
フライハイト→ ! card 【パスカット/タックル】 53/51 +(カードの数値)=
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→パチュリー、すんなりとボールを前線に
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。左から順に
(レミリアがフォロー)(精鋭メイドFがフォロー)(ポブルセンがフォロー)
≦−2→ フライハイトが止めた!
補足・補正については
>>33-34
を参照してください。
*パチュリーがパスを選択した場合に、フライハイトに(無勢ペナルティ-5)がかかります。
今日はここまで。
ここ一番で仕事するクラブAってかわいいと思イマセン?
119 :
森崎名無しさん
:2009/08/25(火) 23:40:16 ID:???
パチュリーの判断 →
スペード2
パチュリー→
ダイヤ3
【パス/ドリブル】 52/52 +(カードの数値)=
120 :
森崎名無しさん
:2009/08/25(火) 23:40:21 ID:???
フライハイトの読み →
JOKER
フライハイト→
ハート5
【パスカット/タックル】 53/51 +(カードの数値)=
121 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/25(火) 23:41:54 ID:???
しまった。抜けていました。
*パチュリーがダイヤ・ハートでパス、スペード・クラブでドリブル選択になります。
122 :
森崎名無しさん
:2009/08/25(火) 23:47:19 ID:???
乙でした
123 :
森崎名無しさん
:2009/08/25(火) 23:49:59 ID:???
乙でした
なんで俺は読みなんかでJOKER引いてるんだよ…orz
124 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/25(火) 23:55:57 ID:???
>>123
いやいや見事です!
フライハイトがJOKERを引いたので、スキル習得になります。
先着で
雨の使者の新スキル → ! card
と!とcardの間のスペースを埋めて書き込んで下さい。数値とマークで分岐します。
ダイヤ→【カリスマ】
ハート・スペード・クラブ→【天才の読み】
ダイヤ10以上・JOKER→【答えを出す者】
今度こそ、ここまで。
125 :
森崎名無しさん
:2009/08/26(水) 00:07:00 ID:???
雨の使者の新スキル →
クラブ4
126 :
森崎名無しさん
:2009/08/26(水) 00:44:49 ID:???
なんかフライハイトの目が…
127 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/26(水) 22:59:54 ID:???
パチュリーの判断 → スペード2
パチュリー→ ダイヤ3 【ドリブル】 52/52 +(カードの数値)= 55
フライハイトの読み → JOKER
フライハイト→ ハート5 【タックル】 53/51 +(カードの数値)= 56
−1→ ポブルセンがフォロー
雨の使者の新スキル → クラブ4
ハート・スペード・クラブ→【天才の読み】
128 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/26(水) 23:00:34 ID:???
手薄な左サイドエリアを、丁寧なボールタッチでドリブルするパチュリー。
その正面へカバーに入ったフライハイトだが、彼女から始まる攻撃を阻むのは至難の業だった。
何しろ、パチュリーにはパスを送る選手の殆どがフリー。コースも無数に広がっている。
その中から、ひとつ読んでカットするというのには、予知めいた勘か、完璧に近い読みが必要になる。
フライハイト「(どう出る……パスなら、どこへ。いや突破か……!?)」
元より、多彩な属性魔法を操る彼女、パチュリーの表情からは狙いなど読み取れない。
焦燥感に苛まれたフライハイトが、無理に狙いを絞って捨て鉢な行動に出ようとした時。
フライハイト「(! 今、確かに誘い出すようにドリブルスピードを緩めた……! 狙いはパスじゃない!)」
自分を焦らせ、誘って、左サイドを突破した後にクロスボールをあげる。
意図を一瞬で読み切ったフライハイトは、ドリブルと分かったからにはパチュリーの突破を許さなかった。
パチュリー「むきゅっ!?」
フライハイト「やったぞ! ボールは……っ!」
読み勝ちに安堵したフライハイトの表情が衝撃に彩られる。
人数の少ないイーグルスでは、ルーズボールに対応しきれず、真っ先に奪ったのはポブルセンだ。
松山はレミリアをマークしてる今、カペロマンと幽々子がプレスをかけるも……
無駄とばかりに、あざ笑うように、ポブルセンは荒々しく直線的に突撃した。
129 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/26(水) 23:01:43 ID:???
先着3名様で
ポブルセン→ ! card ドリブル 54+(カードの数値)=
カペロマン→ ! card タックル 46 + (人数補正+1) +(カードの数値)=
幽々子→ ! card タックル 50 + (人数補正+1) +(カードの数値)=
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ ポブルセンが中盤をズタズタに引き裂く!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。左から順に
(ポブルセンが吹っ飛ばす)(ポブルセンが吹っ飛ばす)(ポブルセンが吹っ飛ばす)
≦−2→ カペロマンと幽々子が勝ちを拾う!
*ポブルセンのマークがダイヤかハートの場合、【フレームドリブル】(*補正+6)が発動します。
【Explosion】
ポブルセンが一対一で敗北すると発動。
激昂して全ての行動に、相手を吹き飛ばす意志を込める。
1差で競り勝った相手でも吹っ飛ばして無理矢理勝利する。
互いのマークがクラブ、スペードの場合で、攻撃側守備側関係なく反則を受ける。
補足・補正については
>>33-34
を参照してください。
130 :
森崎名無しさん
:2009/08/26(水) 23:06:31 ID:78d7Xvzg
ポブルセン→
スペード7
ドリブル 54+(カードの数値)=
ポブ「バラバラに引き裂いてやろうか?」
131 :
キャプテン井沢
◆TR3983VR7s
:2009/08/26(水) 23:09:02 ID:???
カペロマン→
ハート10
タックル 46 + (人数補正+1) +(カードの数値)=
132 :
森崎名無しさん
:2009/08/26(水) 23:09:11 ID:???
幽々子→
ハートK
タックル 50 + (人数補正+1) +(カードの数値)=
133 :
森崎名無しさん
:2009/08/26(水) 23:10:06 ID:???
悪運は強いな
134 :
森崎名無しさん
:2009/08/26(水) 23:11:14 ID:???
幽々子→
ダイヤ10
タックル 50 + (人数補正+1) +(カードの数値)=
135 :
キャプテン霧雨
◆2pV1gRdG.o
:2009/08/27(木) 00:25:57 ID:???
キャーユユコサマー
136 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/27(木) 00:29:39 ID:???
ポブルセンがドリブルを仕掛ける直前に……
八雲紫、伊吹萃香……観戦にやって来た大妖怪の彼女達も、イーグルスの現状に驚き目を丸くしていた。
霊夢、魔理沙、にとり、鈴仙。
紅魔スカーレットムーンズ相手に、スタメン4人も欠いて後半開始するなど尋常でない事態だ。
萃香「何だいこいつは? 紫がなんかした?」
日傘を差して、宙に開いたスキマに座してる紫を見上げて、萃香がそう問う。
ストレートな問いに、紫はほのかな酔いに潤んだ瞳を瞑ってから答えた。
紫「判別つかないことをなんでもかんでも私の所為にしないでもらえる?
言うなればこれは……別のルールに依り付いた悪戯な神様の仕業ね」
萃香「は? 別のルール? 何だいそりゃ」
イーグルスが少数な理由を問うたのに、また胡散臭い発言で煙に巻くのかと萃香の声に怒気が篭る。
弁解するわけでもないが、紫は殊更静かな口調で続けた。
紫「ルールはルールですよ萃香。サッカーという競技自体を媒体に幻想郷に運び込まれた別世界の法則ですわ。
そして守矢の外来人3人は、その適用を……」
萃香「あ〜そうだそうだ。前々から紫に聞きたいことあったんだ」
言外に、今度はちゃんと答えないと怒るよと、萃香は据わった眼差しで新たな問いを口にする。
それは紫がついぞ出した守矢の外来人についての話だ。
137 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/27(木) 00:31:25 ID:???
紫「おおよそ察しはつきますが、何かしら?」
萃香「霊夢の真似事させて遊ぶ腹積もりにしてもさ。……どうして光を選んだの?」
紫「酷いわねぇそれじゃ私が松山君をもて遊んでるみたいよ?」
峻烈な問いにも、余裕たっぷりの胡散臭い態度な紫は、否定も肯定もせず笑うだけ。
悪酔いしてきたみたいな顔になってきた萃香が段々両目を釣り上げる。
紫「どうして選んだかって? 別に……とくに意味はないわ」
私の方には、と紫は加えて
紫「もともと私は、凡人の彼になど何ら興味もなかった。いうならばドイツの天才少年にあった。
まぁどちらにせよ、何をしてもやっても、私は私の思惑に沿って動く外来の子供に関心など持たないわ」
萃香「いい加減にしなよ紫。ずばり答えたらどうなんだい?」
ダンと酒瓶を叩きつけるようにして、萃香がかなり切れた表情をする。
藍達や、萃香のなじみの妖怪達も、一触即発の様相を呈してきたのに恐々としはじめた。
紫は風に流れた金糸の髪を、そっと撫でて答えた。
紫「ようするに思いつきの戯れね。魔法の森へ飛ばして野垂れ死にしてもそれはそれで面白いかという程度。
だけど彼はその中で、演算で予測し得た可能性の中で、最も有り得ない可能性を見せたのよ」
萃香「わかった。もういい」
紫「元がどうしようもなく凡庸でも、計算を覆すイレギュラーなら、本当にやっちゃうかもしれないわねぇ」
その言葉にぶすったれた顔して、萃香は相槌を打たずに黙り込んだ。
紫もただ沈黙して、奪った幽々子から、ボールを受け取った松山に視線を傾ける。
紫「(今後も楽しませてちょうだい松山光。願わくば誰もが果たせないことを成して……ね)」
138 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/27(木) 00:32:07 ID:???
ポブルセン→ スペード7 ドリブル 54+(カードの数値)= 61
カペロマン→ ハート10 タックル 46 + (人数補正+1) +(カードの数値)= 58
幽々子→ ハートK タックル 50 + (人数補正+1) +(カードの数値)= 64
≦−2→ カペロマンと幽々子が勝ちを拾う!
得意なサイドから離れてでも、カペロマンも中央で自発的に守備についた。
しかし因縁のある相手に熱くなるなというのは無理で、単独で気合を込めたタックルをするが……
ポブルセン「三下蛇が! 中央に出ないでサイドでこそこそしてやがれッ!」
肩から激しくぶつかるポブルセンに、カペロマンの体格と筋量では抗えず倒れこんでしまう。
それを蔑みきった目で見下ろしたポブルセンは、そのままゴールへドリブルしようとして……
幽々子「火種は能く扱わないと〜足元に火がつくわよ」
耳元で声がした。
ぎょっとして一瞬硬直すると同時に、足元からボールの感触が真昼の亡霊のように消え去った。
僅かな気配を感じてそちらを向くと、さも当然のようにボールを転がす優雅な女性が口元を綻ばせていた。
幽々子「あらら貴方って足元見ないから、ごめんあそばせ〜」
ポブルセン「て、手前ッ! 待ちやがれ……」
幽々子はただポーンと、ポブルセンの頭越しにボールを蹴った。
ひょろひょろと力ないボールだったが、狙いだけは寸分乃狂いなく松山の足元に収まった。
松山「危なかった……! 押し込まれる前に取り戻せた! よしここで……」
139 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/27(木) 00:32:58 ID:???
どうしますか?
A よーし、とりかごだ!!
B 射命丸さんにボールを渡して時間稼ぎだ!
C 7人でも攻める!
D その他 行動を併記してください
*先に3票入った選択肢で続行。ageでお願いします。sageではカウントできません。
今日はここまで。
ミスコンはこちらですー誰がトップになるかなぁ
http://capmori.net/vote/vote34/bbs.cgi
140 :
森崎名無しさん
:2009/08/27(木) 00:34:00 ID:2hu8e22w
B
141 :
森崎名無しさん
:2009/08/27(木) 00:39:00 ID:lhhZIqys
B 乙でした。頼むから早く戻ってきてくれー
142 :
森崎名無しさん
:2009/08/27(木) 00:40:34 ID:emILb5F6
B
143 :
森崎名無しさん
:2009/08/27(木) 00:40:49 ID:8ElN9EC6
Dワイルドイーグル発動だ
144 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/27(木) 23:19:22 ID:???
B 射命丸さんにボールを渡して時間稼ぎだ!
ボールを受け取ったものの、松山には判断に要する時間など殆ど与えられなかった。
背骨が軋む程、叩きつけられたプレッシャーはレミリアのもの。
雨の影響は抜けたが、消耗したところに巡ってきたこの好機を前に、吸血鬼嬢は餓えまでも見せていた。
松山「……くそっ!」
逃れるようにパスを送る。
小悪魔達の間を縫うようなパス。チームで、幻想郷で最速の射命丸にボールが渡った。
松山から指示は出なかったが、この状況下、射命丸には意図はしっかり伝わっていた。
射命丸「(のらりくらりと時間稼ぎねえ……仕方ないわね。冬の妖怪も無理な注文聞いているしね)」
そこからの射命丸は、左サイドから転進、中央へ向けてドリブルしたかと思えば
急停止、神速の返しで時には自陣へ方向転換したり。自慢の快足を惜しみなく使って、ピッチを駆け回った。
咲夜がすかさず味方に指示を与える。
咲夜「時間を稼ぐつもりよ! 天狗に攻める気がないなら妹紅もプレスに加わって!」
妹紅「ああわかったよ。みすみす思うようにはさせないさ」
射命丸のスピードを前に、やがて中盤の小悪魔達も単独では捕まえきれないと気付いて
上がってきた妹紅も加えて、射命丸をじりじりと包囲し始めた。
パスを……と思っても、レミリアとパチュリーが隙無く構えている。自陣バックパスは危険すぎる。
射命丸は嘆息。一度足を止め、より速く疾走する為のクラウチングスタイルに切り替えた。
射命丸「すぅ……はぁ……よし、行きますよ」
145 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/27(木) 23:19:57 ID:???
先着4名様で
射命丸→ ! card ドリブル 55 +(カードの数値)=
妹紅→ ! card タックル 50 + (人数補正+2) +(カードの数値)=
小悪魔(ロング)→ ! card タックル 48 + (人数補正+2) +(カードの数値)=
小悪魔(ショート)→ ! card タックル 48 + (人数補正+2) +(カードの数値)=
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ 射命丸が包囲を突破して、時間が稼げた! そこへ……
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。左から順に
(紅魔館のスローインに)(精鋭メイドFがフォロー)(パチュリーがフォロー)
≦−2→ 時間稼ぎはできたが、紅魔館のカウンター!
*射命丸のマークがダイヤかハートの場合、【疾走優美】(*補正+4)が発動します。
*射命丸の数値が7以上の場合、【風神少女】(*相手の必殺タックル無効)が発動します。
*妹紅の数値が7以上の場合、【正直者の死】(*相手の必殺ドリブル無効)が発動します。
*咲夜の決死結界は、DFの守備位置でないので効果を発揮しません。
補足・補正については
>>33-34
を参照してください。
146 :
森崎名無しさん
:2009/08/27(木) 23:20:39 ID:???
射命丸→
スペード4
ドリブル 55 +(カードの数値)=
147 :
森崎名無しさん
:2009/08/27(木) 23:27:50 ID:???
妹紅→
ダイヤ6
タックル 50 + (人数補正+2) +(カードの数値)=
148 :
森崎名無しさん
:2009/08/27(木) 23:28:28 ID:???
小悪魔(ロング)→
スペードQ
タックル 48 + (人数補正+2) +(カードの数値)=
こぁー!
149 :
森崎名無しさん
:2009/08/27(木) 23:34:00 ID:???
小悪魔(ショート)→
スペードJ
タックル 48 + (人数補正+2) +(カードの数値)=
150 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/28(金) 00:26:18 ID:???
射命丸→ スペード4 ドリブル 55 +(カードの数値)= 59
妹紅→ ダイヤ6 タックル 50 + (人数補正+2) +(カードの数値)= 58
小悪魔(ロング)→ スペードQ タックル 48 + (人数補正+2) +(カードの数値)= 62
小悪魔(ショート)→ スペードJ タックル 48 + (人数補正+2) +(カードの数値)= 61
≦−2→ 時間稼ぎはできたが、紅魔館のカウンター!
狭まった包囲、その中の僅かな間隔を一瞬で走りぬけようというのが射命丸の考え。
だが、そこが小悪魔達の空けていた空間というのがまずかった。
同じ主人に仕えて、図書館で長く働く間に培った連携は、サッカーだろうと何だろうと効果を発揮した。
小悪魔(ロング)「通しませんよ!」
小悪魔(ショート)「だよ!」
射命丸「うっ!?」
小悪魔達はアイコンタクトだけで、突破する射命丸に同タイミングでタックルを見舞った。
妹紅を僅差でかわして、体勢を若干崩したままな射命丸では、二つ同時のタックルに打つ手はない。
ボールを奪われ、振り返ると、小悪魔(ロング)は得意のパスを出すところだった。
射命丸「うぅ……かっこ悪いですね」
気合を入れてかかったのにこの結果。がくり肩を落とす射命丸を見て、なぜか咲夜も苦い顔をする。
咲夜「(しょげたいのはこちらもよ……あの神がかった突破力をいつも出せるわけじゃないのね)」
151 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/28(金) 00:27:52 ID:???
松山は、ボールを奪われたのを嘆くことをせずに、スタジアムの時計、ベンチに瞬間的に目を配った。
まだ不在組が戻った様子はない。そこで小悪魔がパスを出すべく顔を上げたのに気付いて……
松山「レミリアさんへ出されるパスは俺に任せろ! ポブルセンには幽々子さん、お願いします!」
守るのが急造GKのレティである以上、相手の怖いロングシューターには、絶対にボールを渡してはならない。
霊夢達が戻るまで今の点差を維持したい松山達だが、小悪魔がパスを送ったのはどちらでもなく……
小悪魔(ロング)「それっパチュリー様っ!」
松山「何ィ!?」
小悪魔がボールを預けたのはパチュリーだった。
ボールを受け取ったパチュリーは、さっきのようにドリブルで徐々に上がっていく。
速攻を諦めて、中盤から時間をかけて組み立てる気なら望むところと考える。それ自体甘さだった。
抑えにやってきたフライハイトを一瞬だけ見た。……いや! 見たのはゴールへの方向。その確認と修正!
パチュリー「……勘違いしてるわね。紅魔館のシューターは、もう一人いるのよ。ゴホッ」
途切れがちの、今にも倒れそうな力ない声。しかしシュートは逆に太陽の様に眩しく輝き放たれた!
152 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/28(金) 00:28:19 ID:???
先着4名様で
パチュリー→ ! card 【ロイヤルフレア】 60 + (距離ペナルティ-5) +(カードの数値)=
フライハイト→ ! card 【ブロック】 49 + (人数補正+2) +(カードの数値)=
雛→ ! card 【ブロック】 46 + (人数補正+2) +(カードの数値)=
レティの判断 → ! num
レティ→ ! card 【キャッチ/パンチング】 45/49 + (人数補正+2) +(カードの数値)=
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ 紅魔スカーレットムーンズ同点! そして……?
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。左から順に
(精鋭メイドF(仮)がフォロー!)(こぼれ球・ランダム)(松山とレミリアで競り合いに!)
≦−2→ ゴール死守! イーグルスベンチが騒がしい……!?
153 :
森崎名無しさん
:2009/08/28(金) 00:28:37 ID:???
パチュリー→
スペードA
【ロイヤルフレア】 60 + (距離ペナルティ-5) +(カードの数値)=
154 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/28(金) 00:28:46 ID:???
*レティの判断が10〜4の場合【パンチング】*2〜1の場合【キャッチ】になります。
*シュートの数値と、DFのブロック数値差が4〜2の場合、数値ぶんの威力減少が発生します。
*パチュリーの【ロイヤルフレア】には、吹っ飛び係数4がついています。
補足・補正については
>>33-34
を参照してください。
ついに追いつかれるのか、不在組戻るのか……!?
というところで、今日はここまで。
ミスコンはこちらにて。
http://capmori.net/vote/vote34/bbs.cgi
155 :
森崎名無しさん
:2009/08/28(金) 00:28:47 ID:???
パチュリー→
クラブQ
【ロイヤルフレア】 60 + (距離ペナルティ-5) +(カードの数値)=
156 :
森崎名無しさん
:2009/08/28(金) 00:28:46 ID:???
フライハイト→
クラブK
【ブロック】 49 + (人数補正+2) +(カードの数値)=
157 :
森崎名無しさん
:2009/08/28(金) 00:33:40 ID:???
フライハイトがしのいだ!そういえば幽々子さんのKは何もなしですか?
乙でした
158 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/28(金) 00:37:29 ID:???
>>157
あっ、すみません。抜けてました。そして乙感謝です。
*幽々子が覚醒しました。
タックル+1! 特殊フラグ獲得しました。
今度こそ、ここまで。
159 :
森崎名無しさん
:2009/08/28(金) 01:59:54 ID:???
雛→
クラブQ
【ブロック】 46 + (人数補正+2) +(カードの数値)=
160 :
森崎名無しさん
:2009/08/28(金) 04:03:55 ID:???
レティの判断 →
0
レティ→
ダイヤ8
【キャッチ/パンチング】 45/49 + (人数補正+2) +(カードの数値)=
フライハイト様は本当に頼りになるお方
161 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/28(金) 22:15:07 ID:???
>>157
>>160
守備だと気合の入るゲームメーカー……本編のインテリな方みたいな
ゆっくり休んで復帰をお待ちしています。
パチュリー→ スペードA 【ロイヤルフレア】 60 + (距離ペナルティ-5) +(カードの数値)= 56
フライハイト→ クラブK 【ブロック】 49 + (人数補正+2) +(カードの数値)= 64
雛→ クラブQ 【ブロック】 46 + (人数補正+2) +(カードの数値)= 60
レティの判断 → 0
レティ→ ダイヤ8 【キャッチ/パンチング】 45/49 + (人数補正+2) +(カードの数値)= 57
≦−2→ ゴール死守! イーグルスベンチが騒がしい……!?
162 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/28(金) 22:15:50 ID:???
パチュリーの放ったシュートは、日符に相応しい白色光に輝いてフライハイトへ向かってきた。
本来なら発光する飛行体。それの前にフライハイトは動揺も恐怖も跳ね除け、ブロックに行った。
フライハイト「(レティさんまで到達させるわけにはいかないんだ! それに僕は……)」
ロイヤルフレアを目にして芽生えた気持ち。
ともすればそれは、ゴールを守らなければならない使命感より大きなものだったかもしれない。
フライハイト「(太陽なんて……大っ嫌いだ!!!)」
パチュリー「(え……? 今、ものすごく理解できそうな感情の迸りが……)」
シュート自体は、パチュリーに好機の内にと焦りがあったか、誰かの不在が影響してたか威力が乏しいもの。
フライハイトは妙な恨みや哀しみまでまとめて、正面からブロックにいくのではなく、足を振り上げ……!
フライハイト「今ならやれる気がする! 僕もカウンターシュートを……!」
163 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/28(金) 22:17:21 ID:???
相手の必殺シュートを打ち返す、その才がある一部の者しか使えない妙技【カウンターシュート】
輝く太陽を前に気迫充分なフライハイトには自信があった。今ならやれると確信して打ち返す。
しかし、初めてのカウンターシュート。
螺旋状に複雑な起動を描くロイヤルフレアを正確にカウンターで撃つのは、流石の彼にも無理があった。
フライハイト「……くっ!?」
フォームは見事なもの。だが狙いは狂って、ボールは右サイドのカペロマンの鼻先を通過してしまう。
まさかのカウンターシュート。その失敗に、パチュリーがいつもより何割か白くさせた面を緩めて安堵した。
フライハイトは失敗に悔やむ顔を浮かべる。だがそれとは別に次は成功できる手ごたえも感じ取っていた。
実況「と、止めた! 止められたァ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!
紅魔館の司令塔たるパチュリー選手の思い切ったシュートでしたが、ここではやはり無謀だったか!?
しかしイーグルスのボランチもカウンターシュートを試みたが失敗! 紅魔館のスローインです!」
ボールが出て、ひとまずピンチが去ったところで松山は、余裕のできた一瞬ベンチを確かめた。
松山「フライハイトにしては意外な……そうだベンチは……!?」
164 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/28(金) 22:17:55 ID:???
先着で
戻ってきたのは誰ですか? → ! card
と!とcardの間のスペースを埋めて書き込んで下さい。マークで分岐します。
ダイヤ→ 四人とも戻ってきた!
ハート・スペード→ 霊夢と魔理沙とにとりが戻ってきた!
クラブ→ 鈴仙が戻ってきた!
クラブA→ というミラージュを見たよ!
JOKER→ 霊夢と魔理沙とにとりと……ゴッドうどんげだ!!!
*フライハイトが覚醒しました!
ブロック+1!【カウンターシュート】を習得しました!
165 :
森崎名無しさん
:2009/08/28(金) 22:20:48 ID:???
戻ってきたのは誰ですか? →
ダイヤ4
この天才が引いてやろう…
166 :
森崎名無しさん
:2009/08/28(金) 22:23:40 ID:???
大ピンチ脱出
167 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/28(金) 23:49:32 ID:???
戻ってきたのは誰ですか? → ダイヤ4
ダイヤ→ 四人とも戻ってきた!
紅魔スカーレットムーンズ、スローインを行うのは一番近いところにいたリリカだった。
しかしリリカがタッチラインを踏み越えるよりも早く、イーグルスから審判に、選手の交代が要請された。
松山が、テクニカルエリアに待ち望んでた彼女達の姿を見出して喝采を上げる。
松山「あ、あれは……霊夢さん達だ!!!」
そこには、少し息を切らして霊夢がいた。
横には魔理沙が。……また後ろにリュック背負ったにとりと、兎の耳らしきものも見え隠れしてる。
やっと到着した彼女達に、早苗があれこれと話しかけてる途中で……霊夢の左腕に目を留め、息を呑んだ。
早苗「さ、早く早く交代を……あれ、霊夢さん、その左腕……怪我を!?」
穣子「ほんとだわ。だいじょぶなの?」
霊夢「こら揺さぶらないでよ、早苗も! 痛み止め打ったから大丈夫だってば」
168 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/28(金) 23:50:05 ID:???
早苗が気付いた霊夢の手首には包帯が巻かれていた。
それが緩むからと穣子の手を退かすと、早苗が心配かつ解せない、そんな顔で問いかける。
早苗「でも……変です。結界の中は、こんな風に怪我とかしない筈じゃ……?」
霊夢「……ま、いいでしょそれは。じゃ、行ってくる」
もう試合が始まるから。そう言われてしまうと、納得いかない様子の早苗も、引き止める事はできなかった。
ハーフラインを越えて、霊夢はそのままレティとキーパー交代。
慣れないことして余計に肩が凝ったと話すレティを、何故か妙に険しい目付きで一睨みして、ゴール前に立つ。
松山「よかったほんとに……魔理沙さん達もポジションに戻ったし、これで対等に仕切り直せる!」
勢い込む松山。しかしやっぱり残る疑問が過ぎる。
松山「(そもそもの話、どうして四人揃って遅れたりしたんだろう? いやっ後だ後!)」
今は試合に集中する時だと松山が意識を固める。
その後ろで、当人の一人、にとりは不在の間起きたことを、申し訳なさと一緒に思い出していた。
にとり「みんなに迷惑かけちゃった。ちょっと探しに行っただけで、まっさかあんなことになるなんて……」
169 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/28(金) 23:51:35 ID:???
先着で
不在組に起こった出来事 → ! card
と!とcardの間のスペースを埋めて書き込んで下さい。マークで分岐します。
ダイヤ・ハート→ 探してる途中、悪戯三妖精に迷わされた。
スペード→ 鈴仙の説得に時間を費やしていた。
クラブ→ 霊夢とにとりで口論に!?
JOKER→ 異世界で冒険してた
今日はここまで。ちょっと難産でした。
そろそろラストスパートのミスコンはこちらです。
http://capmori.net/vote/vote34/bbs.cgi
170 :
森崎名無しさん
:2009/08/28(金) 23:53:34 ID:???
不在組に起こった出来事 →
ダイヤ5
171 :
森崎名無しさん
:2009/08/29(土) 00:26:26 ID:???
乙です
あいつらか
172 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/29(土) 22:18:27 ID:???
不在組に起こった出来事 → ダイヤ5
ダイヤ・ハート→ 探してる途中、悪戯三妖精に迷わされた。
にとり「ね、ね……魔理沙」
魔理沙「あー? なんだ?」
控え室を出て、医務室まで続く路をとくに話すこともないまま歩いてると、にとりは奇妙なことに気付いた。
遠いのだ。そろそろ医務室が見えなくてはおかしい位には歩いてるはずなのに。
にとりはそこでふと、自分がこれまで医務室のお世話になったことはないことを思い出した。
にとり「(そりゃそうだよね。一番危ない試合中は結界で保護されてるしさ)」
弾幕や魔法や切れ味鋭い刃や札が飛び交う幻想郷のサッカーだが、その試合中、選手達は結界で護られている。
それ以外のトラブル……事故や観客達の喧嘩に巻き込まれるなど。そのようなことがなければ医務室は不要。
被トラブル体質でもなく、人間より体の作りが丈夫な谷河童のにとりは、医務室に足が向くことはなかった。
にとり「(……うん。一度も行ったことないんだね。だからもっと距離あるんだ。……多分)」
そう錯覚だと片付けて、にとりはまた無言で、どんどん進もうとする魔理沙の背中を追っていく。
それからまた歩く、歩くが……医務室は見えてこない。
後ろ手に使い慣れた箒を携えて進む魔理沙は、鼻歌など歌ってるが……にとりは時間の経過が気になった。
にとり「ねえ魔理沙。後半まで時間まだあるかい?」
魔理沙「うん? 医務室見えてないんだし大丈夫だろ」
にとり「そっ……そうだよね……(おかしい私ゃ感覚が狂わされてる気がするよぅ)」
173 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/29(土) 22:20:00 ID:???
不安に駆られるにとりが、何かに化かされてる可能性を考え出した頃。
霊夢「あら魔理沙とにとり?」
魔理沙「おっ!」
にとり「ああ〜霊夢!」
???「「「!!!」」」
前方から、突然、紅白の巫女装束した霊夢が歩いてきた。
全然これっぽっちも気配や足音のしなかったのは、ここまで浮いてきたのだろうか?
よく見ると、霊夢は右の手で何か引きずっている。憔悴してうわ言呟いてる月の兎殿だった。
霊夢「何してんの? もう後半始まってる頃じゃない?」
魔理沙「いやそいつは私達の方が訊きたいんだが? ……待ていまなんて?」
にとりが突然、悲鳴じみた叫びをあげた。魔理沙の左手を引っ掴んだ。
そのまま通路を逆走する。途中で何かに蹴躓いて飛ばしたような感触を覚えたが構わず走る。
霊夢はそれ見て、大層大きく床を鳴らす音を聴いてると……微かな、逃げる気配を視界の端に捉えた。
霊夢「……ああ、そういうこと」
霊夢の登場に慄き、勝手に追い詰められたと誤認して、しのび足で真横を通り過ぎようとする見えない何か達。
霊夢は、その中でいっつもしんがりを預かる(羽目になる) ???の襟首を引っ掴んだ。
床から離れた足をばたつかせる音の主……即ち月の妖精を捕まえて、霊夢も真っ直ぐに控え室へ戻っていった。
???「あーあ。ルナつかまっちゃったね」
???「大丈夫よ。試合見てたらそのうち帰ってくると思うわ」
174 :
キャプテン松山
◆RxYivCScyw
:2009/08/29(土) 22:21:09 ID:???
にとり「(追いつかれる前に戻ってこられたたはいいけど、何が起きてたんだろう?
ちょっと遅れてきた霊夢は、天狗様の新聞で見たことある妖精なんか捕まえてくるし……?)」
追想しても、首を前後左右に捻ろうと、今にとりには事の全容は見えない。
一度忘れて試合に集中することにしたにとりの視界の中で、両手で投げ渡されたボールを受け取ったのは……
先着で
スローインの行方 → ! card
と!とcardの間のスペースを埋めて書き込んで下さい。マークで分岐します。
ダイヤ・ハート→ ボールはパチュリーに
スペード→ ボールはポブルセンに
クラブ→ ボールはレミリアに
JOKER→ ボールは背の低くて棒と鏡を所持した審判の顔面に
今日はひょっとしたらここまで。更新できないかもしれません。
お疲れ様でした。
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