キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【絶対に】森崎in異世界8【負けられない戦い】

1 :キャプ森ロワ:2009/12/06(日) 21:36:15 ID:???
キャプテン森崎外伝 〜森崎in異世界トーナメント〜

このスレは以前〜キャプテン森崎ロワイアル〜のタイトル名でそのあまりの
タイトルと内容の違いに遂にタイトル変更となった前代未聞なスレです。
その内容は森崎を中心に色々な作品のキャラとサッカーさせようとする無謀なスレでもあります。
なのでサッカー描写はかなりぶっ飛んだものとなりますが(武器とか魔法とか普通に使用します)
ですがサッカー的に流石にこれは…という場合は遠慮なく突っ込みどうぞ。
キャラ描写は特に気を使ってやるつもりですが、おかしいと感じたときはこれまた遠慮なくどうぞ
なるべく対応してきます。雑談、ご意見、作者への批判等も随時受け付けております。お気軽にどうぞ。

過去スレ外伝スレ2>>844から最後までです。
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1221380297/
1スレ目【エリート熊が】キャプ森ロワ1【倒せない!!】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1227367935/
2スレ目【異世界の】森崎in異世界【勇者たち】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1231515954/
3スレ目【ペテン師の】森崎in異世界2【猪狩り】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1235054320/
4スレ目【紳士】森崎in異世界3【激闘録】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1238931855/
5スレ目【三人の】森崎in異世界4【音波兵器】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1243002343/
6スレ目【どけーっ!】森崎in異世界5【イデの力を(ry】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1246883087/
7スレ目【記録よりも】森崎in異世界6【記憶に残る者たち】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1252851276/
8スレ目【グローバルフットボーラーよ】森崎in異世界7【永遠に】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1256564935/

689 :キャプ森ロワ:2010/04/15(木) 14:29:42 ID:oUpQwPNk
>>687 ちょwそれだと森崎と光太郎以外全滅フラグwそれどころか世界が調律されて…w

>>688 これ吹いたわけだがw最初はあっさり負けさせる予定でしたがこの文章でインスピレーションが沸いて
デスマスクさんにも華を持たせようということでちょっとは修正しましたw…でも本当ちょっとですがw
でも「聖闘士には同じ攻撃は通じない」って流星拳なんて何発も打ってるんですが通用してますねw

ガーネフ ドリブル 22+( ハートJ )+(マフー+12)+(積尸気冥界波-4)=41
デスマスク タックル 25+( ダイヤ5 )=30
ドーガ タックル 25+( ダイヤ3 )=28
ジャンクマン タックル 26+( クラブ9 )=35
マフーの効果により相手がJOKER以外のカードの場合は無条件勝利となります。
≧2→マフーの闇が三人を蹂躙して残るは…

ドーガ「マフーが…来る!」

ジャンクマン「…何だ?あれは…本当に奴は人間なのか?」

魔力を発動させたガーネフの周りに闇が生まれその闇から悪霊が無数に這い出てくる。その悪霊は
デスマスクやジャンクマンと言ったかつて悪に従事していた者から見ていても醜悪に見え、まるで悪霊自体が
ガーネフの心をそのまま表していると感じられるほどだった。だがそれだけに同時にこの魔法の危険性にも気が付いてしまう。

デスマスク「フン…そんなものはこけおどしに過ぎん…喰らえ!積尸気冥界波!!」

その機先を制すようにデスマスクが自らの最大奥義積尸気冥界波を発動させ、ガーネフを攻撃するが、
積尸気冥界波がガーネフに届く前に闇の前に吸収されてしまう。

690 :キャプ森ロワ:2010/04/15(木) 14:30:50 ID:oUpQwPNk
デスマスク「なにィ!!バカな…俺の奥義が…」

ガーネフ「ふぉふぉふぉ…なんじゃ?それは?…この程度の闇でわしのマフーは破れはせん!」

己の奥義が吸収された事に驚愕を見せるデスマスクではあるが、そもそもが積尸気冥界波とは
相手の魂を直接あの世に送り込む技なのだが、元の世界での『あの世』とこの世界での『あの世』の概念は世界が違えば
当然異なるもので、今の積尸気冥界波ではせいぜい相手の魂に直接衝撃を与える位の威力でしかない。
だがもし本来の威力が発揮されていれば結果はまるで違ったものであっただろう。しかしそれはあくまで仮定に過ぎず…

ドーガ「ち、ちくしょう…体が…」
ジャンクマン「な、何だよ…何で動かねぇんだ…」
デスマスク「ぐぐぐ…バカな…この俺が…こんなもので…!」

三人が三人ともマフーの闇の前に地面に縫い付けられたかでもしたかのように全く体が動かない。
だがそれでも尚立ち向かおうという意思を見せていたのは彼らのせめてもの抵抗だったかもしれない。
そしてその無防備な状態にガーネフが放った悪霊が襲い掛かり…

ドーガ「ぐおおおおお!!」
ジャンクマン「ウギャア!!」
デスマスク「あじゃぱアーッ!!」

超モリサキ3「ドーガ!!ジャンクマン!!デスマスクさん!!」

ガーネフ「さて…残るは貴様のみとなったな…」

超モリサキの目の前で闇に蹂躙され倒れ行く三人。今やオールスターズで五体満足でフィールドに立っているのは
超モリサキのみとなっていた。そして三人を打ち倒したガーネフはゆっくりとこちらに歩み寄ってくる。その時超モリサキの脳裏に
よぎるのは以前にマフーを目の前に何も出来ずに生命の危機に立たされた時の記憶。その記憶は恐怖心となって超モリサキの
心を縛っており、超モリサキは蛇に睨まれた蛙のようにその場に立ち尽くすしか出来なかった

691 :キャプ森ロワ:2010/04/15(木) 14:32:05 ID:oUpQwPNk
ガーネフ「ふぉふぉふぉ…小僧…わしが恐ろしいか?…」

超モリサキ3「くッ…うう…」

その様子を見てガーネフは超モリサキを弄ぶ様に質問するが、否定の言葉を上げようとする超モリサキの意思とは裏腹に
表に出たのはそれを肯定するかのような呻き声のみである。それを見てガーネフは更に表情を歪め嘲笑する。
そのガーネフの表情から受けるのは己の心臓にナイフを突き立てられているような感覚。それでいてそのナイフは相手の
気まぐれでひとつでいつでも超モリサキの心臓を一突きできるという事実。そこには超モリサキの意思など介在する余地すら無い。
そしてガーネフは再びマフーを解き放とうと徐々に魔力を開放させ…

ガーネフ「いつぞやは邪魔立てが入ったが…今回ばかりはそれも無い…さっきの連中にも言ったが…
逃げるなら今のうちじゃぞ?あやつらみたいにはなりたくなかろう?」

余裕の表情を見せながらガーネフは超モリサキに最後通告を突きつけて来る。それは超モリサキにとっては悪魔の誘惑。

超モリサキ3「……俺は…」

そして超モリサキが出した答えは…

A 「諦めん…!」
B 「………」無言のまま立ち尽くす。
C 恐ろしさの余りにその場から逃げ出した。

*先に【3票】入った選択肢が採用されます。ageで投票してください。sageではカウントできません。

692 :森崎名無しさん:2010/04/15(木) 14:32:35 ID:CDBkgT46


693 :森崎名無しさん:2010/04/15(木) 14:32:59 ID:GJflLL/Q
A


694 :森崎名無しさん:2010/04/15(木) 14:33:17 ID:enO5EUH+
A

695 :森崎名無しさん:2010/04/15(木) 14:36:36 ID:???
決定まで30秒と少し……何かもう「当たり前のことを聞くな」という感じだw

696 :森崎名無しさん:2010/04/15(木) 18:38:40 ID:???
>>689
デス様ネタのオチが期待通りに「あじゃぱァー!!」で散ってくれたんで最高デスw
大人の事情で「マンモス哀れな奴」が「宇宙的に哀れな奴」に替わったのは残念でなりません・・・

697 :キャプ森ロワ:2010/04/16(金) 10:47:22 ID:???
>>695 正直いるかなぁここ?とは思いつつもこの場面で余り引っ掛けみたいな変な選択肢も置けないので
まぁ儀式みたいなものでしょうがないのかなとwでもこっちも決まるの早くてビックリですwかなり嬉しいですw

>>696 満足してもらえたのなら良かったデスwマンモス〜のくだりは更に大人な事情で使う事すら
厳しいご時勢になってしまいましたからねぇ〜…「夢冒険」とか好きだったのに…

A 「諦めん…!」

超モリサキ3「諦めん…」

ガーネフ「ん?何か言ったか?」

超モリサキ3「俺は…諦めん…!」

最初は己に言い聞かせるようにポツリ呟く。そして次に言葉にするときは自分の思いをガーネフに宣言するかのように
はっきりとそして力強く叫びガーネフを睨みつけ、腰を深く落としセービングの構えを取る。
そしてそれに呼応するかのように彼のポケットからは淡い碧の光が漏れ出た。

超モリサキ3「俺は…絶対に諦めん…!!」

諦められない理由がある。これまでこの世界で戦ってきた好敵手達。自分の還るべき場所全日本Jrユース。
傷つきながらも戦ったオールスターズの仲間達の事を思えばどうしてここでおめおめと自分だけが逃げられようか。
そしてここで逃げるのは何よりオールスターズキャプテンとして、いや森崎有三という一個人すら裏切る事になるからだ。
しかしそんな超モリサキの悲壮な覚悟などガーネフにとっては今まで幾度と無く見てきた茶番の中の一つでしかなく…

698 :キャプ森ロワ:2010/04/16(金) 10:48:24 ID:x7kWsLY2
ガーネフ「ふぉふぉふぉ…いいだろう…ならばしかとその身に受けよ。そして己の決意を後悔するがいい…!
……暗黒魔法……マフー…!」

冷酷に超モリサキに対して魔力を解き放つ。ガーネフの周りに再び闇が生まれ、悪霊が無数這い出る。
そしてその悪霊はガーネフの持つボールをかっさらうと一斉に超モリサキへと襲い掛かる。

超モリサキ3「くッ…くそ…動け…動けよ…!!」

超モリサキも悪霊を恐れずボールに対しダイブしようと試みるが、すでに足がマフーの闇に囚われ全く動く事が出来ない。
徐々に超モリサキの目の前の視界を悪霊達が支配していく。

超モリサキ3「俺は…諦めん…諦めんと言ったら諦めん……俺は…諦めるわけには…いかないんだぁぁ!!!」

シュナイダー・ピエール「「モリサキィィィィィィィ!!!」」

そして超モリサキの最後の絶叫が悪霊に覆い尽くされるのと、シュナイダー、ピエールの絶叫が
グラウンドに響くのは同時の事であった…

699 :キャプ森ロワ:2010/04/16(金) 10:49:34 ID:???
一方コッパとジョアンのお陰でとりあえずの危機を脱したヤン達はというと…

ヤン「ふぅ〜…全くこの城を作った奴は狂ってるとしか言いようが無いな…利便性というものをまるで無視している」

ジョアン「まぁゾーマとしてみれば利便性などいらんじゃろうからなぁ…」

地下4階に降り立ったところでこの城の作りに対して憤慨するヤンだが、ジョアンの言うとおりこの城は城と言うより
要塞としての意味合いが強く、だからこそ利便性を追求する意味が無い。無論ヤンとてそこの事は重々承知してはいるのだが、
迫り来る獰猛な魔物達、わざわざ玉座の後ろに隠された階段、歩くとつるつる滑る床、およそ訪問者を丁重に扱おうという意思が
全く見られない作りにヤンは辟易していた。この城の事を知っているジョアンの案内が無ければここまで辿り着く事さえ
出来なかったかもしれない。最もゾーマに言わせれば逆の意味でこれが訪問者を丁重に扱っているという事になるのだろうが。

コッパ「…というかさ…おかしいだろ!!」

真理「急にどうしたの?何がおかしいって言うのよ?」

唐突に喚きだすコッパに不思議そうに声を掛ける真理だったが、コッパはヤンを指差し、

コッパ「そっちのおっちゃんの頭の中身がだよ!!どんな頭してたらあんな道具の使い方が思いつくんだよ!!」

ヤン(お、おっちゃん…まさか私の事か?)

その無自覚な言葉にヤンが傷ついているのはさておき、コッパが何を驚愕しているのかと言うと、ここまで来るにあたって
自分が持ってきた道具の数々をヤンがこれまで見たことも無いような奇想天外な使い方を見せたことにあった。
初めの内はヤンの使い方に「それはない」「これだから初心者は…」などと否定的だったのだが、
それが実は緻密に計算され尽くされたものであるというのを気付くのには多少の時間が必要だった。
結局ここまで魔物にも襲われる事すらなく無傷で辿り着けたのはひとえにヤンのお陰だろう。
そしてその事は今まで数々の冒険をこなして来ているが故にコッパにとってはちょっとしたカルチャーショックといったところだった。

700 :キャプ森ロワ:2010/04/16(金) 10:50:40 ID:???
透「う〜ん…ヤン提督だからなぁ〜としか答えようが無いかなぁ…」

コッパ「そんなの理由に…」

コッパの言葉に対して事も無げに理屈にならないような理屈を透が言うと、それでも納得いかないのか、
更に何かを言い募ろうとしたところで、

ドォォォォォォォン

と、上の階で何かが爆発したような音が聞こえてくる。

ジョアン「な、何じゃ?今の音は?」

ヤン「ああ…気にしなくて大丈夫ですよ。私がちょいと上の階で魔物達に罠を仕掛けたんです。それがどうやら
上手く発動したみたいですね。一応後顧の憂いは絶っておきたかったものですから…これでひとまず後門の狼に気にせずに
前門の虎のみに集中できますよ」

ジョアン「い、いつの間に…」

驚きを見せるジョアンを落ち着かせるようにヤンはあえてあっさりと言っているが、実際はヤンの緻密な計算で
魔物達を一つの部屋に纏め、そこにヤンの虎の子のゼッフル粒子(一定量以上の熱エネルギーを受けると爆発する性質を持つ)を
予め流し込んでおり、それが何らかの要因で爆発したと言う事だった。その何らかの要因に関しては仕掛けたヤン本人も幾通りか
発動パターンを用意していたので爆発した今となってはそのどれかが発動したのだろうという事位しか分からない。
ただ確実に言える事はこれでヤン達の生命を脅かす存在は少なくとも上の階には存在しないという事だった。

701 :キャプ森ロワ:2010/04/16(金) 10:51:42 ID:???
透「ね?こういう人なんだよ」

コッパ「……」

透の言葉にコッパはもはや何も言葉を返す事が出来なかった。

チキ「……」

真理「どうしたのチキちゃん?」

自らの小さな体を更に縮こまらせながら若干震えを見せているチキに対して真理が心配そうに声を掛けるが、
それに対しチキはゆるやかに首を振ると、

チキ「…さっきから胸が苦しいの…誰か居なくなっちゃってるんじゃないかって考えると…チキ怖いよ…」

表情は真っ青に呻く様にか細く呟く。そして両手で自分の体を抱き大きく震える。

ヤン「(…チキはこの先にある“何か”を感じ取っているのかもしれないな…)…先を急ごう…」

チキのマムクートとしての感性はヤン達普通の人間のそれとは異なる筈である。だからこそチキのその様子には
ヤンも決して楽観視出来る状況ではなく、険しい表情で先を促す。そのヤンの表情で他の者も警戒心を濃くし、
表情を引き締め無言で先に進んだ。

そして…

最後の地下への階段を下りた時彼らが目にしたのは…

702 :キャプ森ロワ:2010/04/16(金) 10:54:55 ID:???
選択肢も判定もないですがとりあえずここまでです。
次も長文になるので時間は掛かると思いますが、結構肝の場面になると思うので
ゆっくりと納得いくまで頑張りたいとは思ってますデス。それでは〜

703 :森崎名無しさん:2010/04/16(金) 11:29:16 ID:???
乙デス。
提督ならある意味チートより厄介でゲームシステムとか無視して色々やれそうだ…www

そして多分デス様がさっきのネタの通りマフーを耐えても
@積尸気冥界波はスターライト以外ダメージのないガーネフにはやっぱり通じない
Aそれでも某悪魔神官クリ○フトのように馬鹿のひとつおぼえで連発するデス様に呆れた蟹座の聖衣がキャストオフ
Bあじゃぱアーッ!

この展開しか予想出来ないw

704 :キャプ森ロワ:2010/04/27(火) 00:55:48 ID:???
森崎が目を開くとそこは辺り一面闇が支配する世界だった。まだはっきりしない意識の中でぼんやりとデジャヴを感じる。

森崎(そういや…初めてあの世界で初めて目を覚ました時もこんな感じだったけ…)

デジャヴの原因が分かりその時の事を思い出し思わず苦笑する森崎。そしてその時と同じく周りを見渡す。
その世界は確かに闇が支配しているが、ところどころで星の輝きみたいなものが見られ、その輝き一つ一つが
とても幻想的で綺麗な世界だった。宇宙…この世界の事を表す単語に何となくだがこの言葉が森崎の頭に浮んだ。
無論森崎は宇宙に行った事などあるはずもないし、一生涯行く事も無いだろう。しかしいつからそこにいたのだろう
森崎に背を向け目の前に立つ少年の後姿を見ると自分の考えはあながち間違ってないとも思えた。

森崎「カミーユ…」

少年の名を呼ぶ森崎の声色には喜び、後悔、戸惑いなど様々な感情がない交ぜになっていた。
しかしその声が聞こえていないのだろうかそれとも無視しているのだろうか少年が振り返る事はない。

森崎「…そう…だよな…怒って当然だな…お前があそこまでやったのに…お前に指示を出した俺は結局ゴールを
守るどころか何も出来なかったんだ…」

その後姿に思わず懺悔めいた事を吐露する森崎。そしてその言葉を受けてか少年…カミーユがゆっくりと
森崎の方へ振り返る。森崎を無言で真っ直ぐに見つめるその表情は儚く澄んでおり、今にも消え入りそうな
表情だった。しかし罪悪感からか森崎にはそのカミーユの瞳が自分を責めているように感じられ…

森崎「…そんな目で見るなよ……だってしょうがないだろ!!お前だって見たろ?俺は…森崎有三って人間は
どこの世界でも凡人で…シュナイダー、ピエールや翼達みたいなサッカーの才能も無ければ、光太郎さんや
アルスみたく強くも無い…ヤン提督のようにも出来もしないし、そしてお前みたいな特殊な力も持ってない…
ただの人間なんだよ……そんな奴が絶対に諦めないとか粋がったところであんな化け物どもと張り合おうって方が
無理な話なんだ…所詮はこれが俺の限界なんだ…これ以上…俺に何が出来るって言うんだよ…!!」

705 :キャプ森ロワ:2010/04/27(火) 00:56:52 ID:???
本当はこんな事を言うつもりではなかった。森崎はただカミーユに謝りたかっただけだった。謝って楽になりたかったのだ。
しかしカミーユの澄んだ瞳を目にするとそんな自分の浅はかな考えが見透かされたような気がして羞恥心からか抑えが効かず、
今まで騙し騙し押さえ込んでいたモノが次から次へと溢れ返り、それはいつしか自分を卑下する自己嫌悪に成り代わっていた。
しかし…

カミーユ『本当にお前はそう思ってるのか?』

そのカミーユの声にいつの間にか頭を垂れていた森崎は弾かれたように顔を上げる。だがカミーユと目が合うとすぐまた俯く。

森崎「…思うも何も…そうなってるじゃねぇかよ…俺は負けたんだ…結局…森崎有三って人間はどの世界でも
何をしようが凡人っていうしがらみからは逃れられなかったんだ…運命には勝てなかったんだよ…」

カミーユ『…凡人…運命には勝てない…か…俺はそうは思わないけどな…』

森崎「気休めはよせよ!!お前が俺の何を知ってるって言うんだ!?どうしてそんな事が言えるんだよ!?」

カミーユの言葉に激昂する森崎だったが、カミーユはそれを諭すかのように微笑をたたえ…

カミーユ『彼らの声が聞こえるからさ…』

森崎「え?」

カミーユ『お前にも聞こえるはずだ…だってあれはお前を呼んでいるんだから…』

そしてカミーユは森崎に後ろを振り向くように促す。促されるまま後ろにゆっくりと振り返る森崎の目に映るのは…

706 :キャプ森ロワ:2010/04/27(火) 00:58:24 ID:???
早田『森崎!な〜にしょげてんだよ!やめとけって…そんなのお前のキャラじゃねぇんだからよ!』

次藤『全くタイ…そがんの森崎には似合わんタイ!』

井沢『そうだぜ森崎…思い出せよ…南葛での3連覇や国際Jrユース大会の事を…』

滝『お前がいなかったら俺達はどこかで負けていたかもしれないんだぜ?』

来生『ハッハァ!!お前がヘタレても俺様が代わりにキャプテンになってやらァ!!だから後の事は心配するな!』

山森『キャプテン…俺は今までキャプテンがどれだけ頑張ってきたのかを知ってます…だから…』

中里『拙者をサッカーの世界によんだのはお主であろう?それなのにお主が先に逃げ出そうとしてどうするでゴザルか!!』

松山『確かにお前の奇行には疑問を持つこともあるけど…お前は俺以上にサッカーに対しては真摯取り組んでいたじゃないか!!
…俺は信じてるぞ…森崎有三はこんなところで終わる男じゃないって…』

岬『松山の言うとおりだよ…君はもっとふてぶてしくないと…(というかそうなって貰わないと困るんだよね…)』

三杉『君は確かにサッカーの天才じゃない…凡人かもしれない…だけど僕の知っている森崎有三ならこう言うだろうね…
『そんなの知った事か!それでも俺は諦めん』ってね…』

日向『森崎…てめぇ…誰が勝手に屈服していいって言った?…いいか!良く覚えとけ!!てめぇを屈服させるのは
他の誰でもない…この日向小次郎様だ…!』

若林『無様だな…森崎…いい気味だと言いたいところだが今回ばっかりは立って貰うぞ…てめぇを地獄に叩き落すのは
この俺…若林源三だ!!だからそれまでお前には負けてもらっちゃ困るんだよ!!』

707 :キャプ森ロワ:2010/04/27(火) 00:59:34 ID:???
森崎「お、お前ら…どうして…」

準決勝で魂だけの存在となったはずの全日本Jrユースのチームメイトが森崎に向かって様々な思いを温かく、厳しく、
中には罵倒混じりで各々が伝える。そして呆然としている森崎の前にまた一人の少年が姿を現すと森崎の目が
驚きによって大きく見開かれる。

中山『森崎…』

森崎「…中山…何でお前まで…」

それはこの世界には居ないはずで、現れるはずがない人物…中山政男。元の世界で森崎と同じくその他大勢から
共に這い上がった少年。それ故に元の世界では他人を損得で判断していた森崎にとっては唯一心から信頼していた少年。
森崎にとって中山政男とはそういう存在だった。突如の親友の登場に驚きを隠せない森崎に中山は微笑を浮かべ…

中山『森崎…前にも話したと思うけど…俺はもう走る事も、ボールを蹴る事も出来ない体になってしまった…
だからサッカーは本当にもうすっぱりと諦めるつもりだったんだ……』

森崎「…中山…」

中山『だけどさ…やっぱり駄目だった…お前が国際Jrユース大会で優勝する姿を見てさ…サッカーを諦められないって…
お前と共に世界の舞台に立ちたい…そう思ったんだ…だから俺は諦めない。必ず…必ずお前と一緒のフィールドに立つ、
そう誓ったんだ…なのに肝心のお前がそんなんじゃ…俺は何を目標に頑張ればいいんだよ…』

森崎「……」

全日本Jrユースの面々の言葉、そして今の中山の言葉に森崎は胸が沸き立つのを感じていた。そして胸の奥に
脈打つ“何か”が森崎に訴えかけている。「これで本当にいいのか?」と。その森崎を横目に中山は未だ何も言葉を発しない
人物の方へ顔を向けると、森崎もそちらの方へ顔を上げる。その視線の先には自分のコンプレックスの一端を担っている
少年…大空翼。そして両者の目が合い、翼はゆっくりと口を開く。

708 :キャプ森ロワ:2010/04/27(火) 01:00:54 ID:???
翼『森崎…あの時…俺にお前は言ったよな?『常に試合には全力で挑む…後悔がないようにな。少なくとも俺は…
俺達オールスターズはそうしているつもりだ』と…だったら今のお前はどうなんだ?このまま終わっても本当に後悔しないのか?
チームメイトに対して胸を張ってそう言えるのか?』

森崎「……」

それは紛れも無く以前に自分が翼に放った言葉。翼はその時後悔していたが自分はどうなのかと己に問いただす。
先の試合で自分がどれほどの事をやっただろう。他の仲間のように身命を賭して奴らに向かって行ったか?
自分の今持てる限界ギリギリまで力を出し尽くしたか?…どちらも考えるのも馬鹿らしいほどにNOだった。
そして無言で考え込んでいる森崎を怖いくらいに真剣な眼差しで見ていた翼に対し森崎はその視線を真っ向から受け止め、
気持ちを入れなおすかのように拳を思い切り握り締めるた後、張り詰めていた表情をフッと崩し…

森崎「全く…まさかお前に諭される日が来るとはな…森崎有三一生の不覚だな…」

出てきた言葉は森崎お得意の減らず口。その表情は彼らしい不敵な笑顔。その表情を見て翼はニヤリと笑みを浮かべ…

翼『それはお互い様さ。俺だってあの時お前に諭されて同じ事を思ったんだ。だったら今度は俺の番というのが道理だろ?
それに前に借りを返せって言ったのはお前の方だろ?さっさと返さないととんだ利子をふんだくられそうだからな…』

森崎「ケッ…どの口がそんな事言ってんだよ!全く…どいつもこいつも…中山はともかく…全日本ってチームは
そんなにお節介焼きが多かったか?俺から言わせて貰うと俺の知ってる全日本ってチームはそんなお人好し集団じゃ
なかったけどなァ?第一お前にとっちゃ俺がふてくされてた方が都合がいいんじゃないのか?」

翼『フン…皆お前がしょげてる姿なんて気持ち悪くて見ていられないってだけさ』

森崎「へいへい…そりゃ悪うございましたね…っと」

憎まれ口を叩き合う森崎と翼。しかしその内容と裏腹に互いの表情は穏やかで、知らない者が見れば
普段お互いがいがみ合っている関係とはこの会話からでは到底思えないだろう。

709 :キャプ森ロワ:2010/04/27(火) 01:08:47 ID:???
そして森崎は全日本メンバーや中山、翼らの視線を背に今一度カミーユの方へ振り向く。森崎を見るカミーユの
表情は変わらず儚く澄んでいたが、先程とはまるで違ったものに森崎には見えた。そして大きく深呼吸すると…

森崎「カミーユ…俺は…諦めん…!」

今まで溜めていたものを一気に吐き出すかのように力強く言葉にする。もはや幾度と無く自分にも他人にも
言い聞かせてきた言葉。そしてその言葉を聞きカミーユは満足そうな笑みを浮かべる。そのカミーユの瞳を見て
そこでようやく森崎は気が付いた。最初からカミーユも全日本のメンバーも中山も翼でさえ森崎有三という人物を
信じていたのだと。結局は自分の事が信じられなくなっていたのは自分だけだったという事に。

カミーユ『諦めない…か…やっぱりお前にはその言葉が良く似合ってるよ…』

カミーユがそう言うと森崎の視界が徐々に碧の光で覆われていく。その光を見て森崎は本能的に悟った。自分はこの世界から
離れているのだと。慌てて振り返るとそこにはすでに翼達の姿は無かった。

カミーユ『森崎…お前がそれを失わない限りお前は運命に負けたりはしないさ…そしてお前には
お前の事を信じている人がついているって事を忘れるなよ…』

森崎「待ってくれ!カミーユ…俺は…!」

森崎が最後に何かを言おうとする前に、森崎の視界は碧の光で全て覆われた。

710 :キャプ森ロワ:2010/04/27(火) 01:10:19 ID:???
シュナイダー・ピエール「「モリサキィィィィィィィ!!!」」

超モリサキ3「!?」

シュナイダーとピエールの絶叫で超モリサキの意識が覚醒する。今の出来事は果たして夢か幻か。しかしそんな事は
今の超モリサキにとってはどうでも良い事であり、己の視界を覆い尽くす悪霊を見据えボールを探す。

超モリサキ3(体は…動く…動くぞ…!ボールは…ボールはどこだ…?)

『森崎…ボールは右だ…』

頭に響く聞き覚えのある声に導かれ悪霊の中で蠢くボールを見つける。そのボールは今まさにゴールに吸い込まれんとしていた。

超モリサキ3「!?(届くか…?いや…)届かせるんだよぉッ!!…うぉぉぉおおおおおおおおお!!!!!」

咆哮を上げながら、大地を蹴る。自らが鍛え上げてきたセービングの体裁もかなぐり捨てただひたすら両手を伸ばし
本能のみで超モリサキはボールに向かってダイブする。そして…

711 :キャプ森ロワ:2010/04/27(火) 01:12:01 ID:1lVL7YLs
-------------------------------------------------------------------------

先着順(順番通りじゃない書き込みは無効)で
ガーネフ マフー 40+(! card)=
超モリサキ3 がんばりセービング・改 40+(! card+! card+! card)+(超化+4)+(悪体勢距離ペナ-10)=
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードの数値で分岐します

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→ガーネフのマフーがゴールに突き刺さり…
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(ジェクトがねじ込みに超モリサキは倒れている)(コインブラがフォロー超モリサキは倒れている)
(アルシオンがフォロー超モリサキは倒れている)
≦−2→オールスターズがきっちりとクリア又はキャッチ。

【>>13-14以外の補足・補正】
超モリサキ3のカードがダイヤで「そう何度も抜かれてたまるかぁ!+3」が発動します。
※ダイヤが複数出ても「そう何度も抜かれてたまるかぁ!」は重複しません。

712 :森崎名無しさん:2010/04/27(火) 01:12:52 ID:???
ガーネフ マフー 40+( ダイヤA )=

713 :森崎名無しさん:2010/04/27(火) 01:13:50 ID:???
超モリサキ3 がんばりセービング・改 40+( クラブ6 + スペード5 + クラブ4
+(超化+4)+(悪体勢距離ペナ-10)=
宇宙を駆ける…!

長すぎたらしいので、改行しました

714 :キャプ森ロワ:2010/04/27(火) 01:22:11 ID:???
>>703 提督は持込可能ダンジョンならLV1、ノーダメとかでクリアしそうデスねw
それにしてもデスマスクさんはやっぱ最後はあじゃぱアーッ!なんデスねwかわいそすw

>>713 あ、失礼しました…宇宙を駆けるってタイトル凄い好きなんですよね〜

ようやく書けました…まさか1週間以上もかかるなんて…しかし次もまた長文…てなわけでまぁ次も気長にお待ちください。
ここでお礼を言うべきなのか分かりませんが、書記さんチャットログありがとうございます。ありがたく頂戴いたしました!

最近自分がこんなザマなんで余り他所様の所やチャットに参加する余裕が無いんですが、ROMはしてます。
やっぱり他の人が書いたらとっくに終わってるんじゃないのかなぁ?なんて他所様のところの勢いを見ると思ってしまいますね〜
それではまた〜(1週間後に…かなぁ…?)

715 :森崎名無しさん:2010/04/27(火) 01:24:30 ID:???
乙でしたー!

716 :森崎名無しさん:2010/04/27(火) 18:51:15 ID:???
君は、乙の涙を見る…

イベント乙デス!
この展開の熱さなら週刊森崎ロワさんでも問題ないぜ!
やっぱ続きが気になる!!


もしあそこでカード判定があったら全日本ではなくラブマリーとタークが出てきたかも…w

717 :森崎名無しさん:2010/04/27(火) 19:37:24 ID:???
宇宙を駆けるも良いけど個人的には星の鼓動は愛も結構好きだったり
なんだかんだでハッピーエンドは良いもんです

718 :書記:2010/04/27(火) 22:39:49 ID:???
>>714
どういたしまして&乙でした

719 :キャプ森ロワ:2010/04/28(水) 23:04:37 ID:???
まぁ更新するわけじゃないですが、某所で顔を出したのでレス返しだけでも…次は前のより長文になりそうなので
いつになるか目通しがたたないもので…

>>715 いつもありがとうございますです…

>>716 この試合に関しての展開は勿論自分では納得して書いてはいますが色々と不安要素が強かったので
そう言って貰えると嬉しいです!!おかげでやる気が漲ってきます!!続きは何とか早く書けるよう頑張りますです!
ラブマリーやらタークが出てきたら彼らの存在感は異常なんで、シリアス場面がネタにしかならないですねw
森崎も「ターク…よし任せろ俺はやるぜ!!」とか言ってたいして悩まない場面しか思い浮かばないですしw

>>717 劇場版は私も好きなんですよ。好きなんですが…だからこそ腹が立つんですよね…バンダイ!!てめぇ…
もっと予算組んどけや!!90×3でZが纏まるか!!何で全部新作カットにしなかった!!っと思ってしまうんですよねぇ…
新作カットの出来が良かっただけに…まぁZがもう一度見れたって事で納得するしかないのかなぁと今は思ってますが…
まぁ最後のラップは富野御大どしたん?って思いましたがw

>>718 おお…アルシオンさん…あなたが神か…!いつもお世話になってますm(__)m

720 :森崎名無しさん:2010/04/28(水) 23:53:08 ID:???
富野御代曰く
「物の見方が変わった」らしいです。

劇場版カミーユの最後について。

721 :森崎名無しさん:2010/05/28(金) 01:15:44 ID:???
週刊キャプ森ロワさんが、月刊キャプ森ロワさんになってしまった。
早く復活して欲しいなぁ〜

722 :森崎名無しさん:2010/05/28(金) 01:26:29 ID:???
禿同

723 :キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:18:34 ID:???
>>720 あ、それは知っているんですが、最後の最後で掛かった曲の『Dybbuk』が「え!?何故に?」と思ったものでw
噂によるとガクトは新曲用意してたらしいんですが、御大がこれで行こうとか推し進めたらしいんですが…?

>>721 「1週間後と宣言しているのに1ヵ月後だなんて…こんなに俺と>>714で意識の差があるとは思わなかった…!」

>>722 いやあ…今回の更新は強敵でしたね

何というかスイマセン…どうにもイメージはあるんですが、それが文章で表現となるととんとでてこなくて…
何かアムロの反応について来れないガンダムみたいになってますね…誰かマグネットコーティングプリーズ!!
それで最近筆が止まっては見てるスレがあるんですが、そこが面白すぎて…まぁモロ影響出てますね…
(そのスレのお陰でスパロボKが無性に欲しくなったのは黙っておこう…更に下のセリフ募集は力尽きてまともな選択肢が
考え付かなかったからというのも黙っておこう…)

そして魔装機神konozama余裕でしたorz

724 :キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:20:11 ID:???
ガーネフ マフー 40+( ダイヤA )=41
超モリサキ3 がんばりセービング・改 40+( クラブ6 + スペード5 + クラブ4 )
+(超化+4)+(悪体勢距離ペナ-10)=49
≦−2→超モリサキゴールを守る。そして…

超モリサキ3「届け…!届けッ!届けっつってんだよッ!!」

限界を更に超えて両腕を必死に伸ばす超モリサキ。今まさにボールがゴールラインを割ろうとしたその時…
超モリサキの右手の中指の指先が僅かにボールに触れる。だが指先の力のみでどうにか出来るほどガーネフのマフーの
勢いは甘いものではない。超モリサキの僅かな抵抗も空しくそのままボールは指先からすり抜けようとしていた。

超モリサキ3「だから…!!」

しかし超モリサキはその指先を取っ掛かりに強引にボールを押し返そうとそのまま渾身の力を込めて右腕を振るう。
その勢いの凄まじさは中指の関節可動限界をゆうに超え、更に限界を超えた代償として付け根に鈍い痛みを伝えるが、
超モリサキにはその痛みを悠長に味わっている暇など無く、中指を犠牲にしながら勢いを殺したボールを…

超モリサキ3「諦めんと言っただろうがッ!!」

もう一本伸ばしていた左腕で見事ワンハンドキャッチしてみせる。だがゴールラインスレスレ、そして後先を省みない
ダイビングの代償は大きく…

超モリサキ3「ぐッ…!!」

超モリサキはそのままの勢いでゴールポストに額から激突し、ずり落ちる。しかしそれでも尚、彼は左手に掴んでいた
ボールだけ離す事は決して無かった。

725 :キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:21:27 ID:???
ガーネフ「バ、バカな…」

その状況を驚愕の表情をもって見つめるガーネフ。超モリサキが決死の覚悟でボールを止めた見せた事、
無論それにも驚いた事には驚いていたが、そんな事は目の前で起こった不可解な現象に比べれば些細な事であった。
自身の渾身のマフーによって生み出された悪霊達がゴールを覆いつくさんと襲い掛かったその瞬間…
突如全てが碧の光によって雲散霧消した。そしてその発生源らしきモノがガーネフの目にはどうみても
何の力も心も持たない玩具。そんな矮小な存在が自分のマフーを完膚なきまでに破った事がどうしても信じられない。
知らず知らずのうちにガーネフは口元をワナワナと震わせていた。そのガーネフの視線の先には超モリサキのポケットに
入っていたはずのハロが粉のような大量の碧の光を放出し続けている。

ゾーマ「……この光……」

ハロが放つ碧の光は徐々に部屋全体を覆いつくそうとしている。その光の粒子一つ一つがゾーマには癇に障って
しょうがない。そして本能はこの光がもたらす危険性も同時に訴えかけていた。

シュナイダー「モリサキ!?…な、何だ?今のは…何が起きたんだ?」
ピエール「…あれは…確か…カミーユの…?」

そして森崎の事を気にかけながらもシュナイダーとピエールも今ゴール前で起こった現象に目を奪われている。
そんな中、森崎がゴールポストを支えにしながらゆっくりと立ち上がる。

森崎「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ…」

中指は根元から逆方向へ折れ曲がり、超モリサキモードもポストとの激突の衝撃で解け、額からは血が流れ出る。それでも
瞳だけは力を失わず、息を切らしながらもパスを出そうとゆっくりとグラウンドを見渡す。しかし今オールスターズで自らの両足で
立っている者は自分とシュナイダーとピエールの三人のみで、その三人にしてももはや誰もが五体満足といえない状況であった。

726 :キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:22:47 ID:???
ガーネフ「…ふ…ふふふ…ふぉふぉふぉ…!そうじゃ…そうじゃろう…どうやったかは知らんがわしのマフーを
防いだところでもはや貴様達に勝ち目は無い!…なにせ誰も満足に動けんのじゃからのぉ…ふぉふぉふぉ!」

ゾーマ(……所詮は奴も人の性を捨てられぬ矮小な存在であったか……)

その森崎の様子を見てガーネフの勝利を確信した嘲笑がグラウンドに木霊する。その嘲笑はゾーマから見ても醜く見えた。
負の感情を糧とするゾーマにはそのガーネフの嘲笑は本当は畏れから来るものだと分かっていたからだ。

森崎「ハァ、ハァ、ハァ、…立てよ…」

ガーネフ「ん?何じゃと?」

森崎「…立てよ…皆…」

ガーネフ「何を言い出すかと思えば…無駄じゃ無駄じゃ…」

森崎「皆いつまで寝てんだよ!!聞こえるだろ!?俺達を呼ぶ声が!!」

ガーネフ「声?…ふぉふぉふぉ…ついにこの小僧壊れよったか!!ふぉふぉふぉ!!」

だからこそガーネフには本当の事が見えない。自分の力が何故敗れ去ったのかという事を…
そして森崎の声に応えるように“それ”は碧の光を通してオールスターズ一人一人の心の中に急速に形どっていく。

727 :キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:24:16 ID:???
シュナイダー「…声…だと?」

森崎の言葉に困惑を見せるシュナイダーの周りを碧の光が取り巻く。その光はどこか優しく、懐かしいものを
シュナイダーに感じさせた。そして…

カルツ『よぉ…シュナイダーちゃん。うわ…こりゃまた随分と立派な右足になったもんだなァ…』

シュナイダー「カルツ!?何故お前が?」

信じられないと目を大きく見開いたシュナイダーの目の前に突然現れた人物は西ドイツJrユースのチームメイトでもあり、
幼馴染のヘルマン・カルツ。そして更に彼の目の前に立つ人物はそれだけではなく…

ミューラー『フン…そんなザマじゃ…俺が妹に手を出そうが守れんのじゃないか?…最も貴様の妹など興味は無いがな』

シェスター『全く…毎度の事ながら無茶し過ぎなんだよお前は…』

マーガス『そうだぜ?ちょっとはフォローする身にもなってみろって?』

シュナイダー「ミューラー…シェスター…マーガス…お前達まで…?」

デューター・ミューラー、フランツ・シェスター、マンフレート・マーガス。いずれもシュナイダーにとっては
大切なチームメイトであり、仲間達…そして続けてその三人の後ろから姿を現した人影にシュナイダーの心臓が跳ね上がる。

728 :キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:25:43 ID:???
マリー『お兄ちゃん…』

シュナイダー「マ、マリー…」

夢を見ているのだろうか。己の目の前には最愛の妹マリーが居る。本来ならば状況も鑑みず、人目もはばからず
抱擁を交わしていた事だろう。しかし今のシュナイダーにはそうする事が出来ない。それどころかマリーとは視線を
合わせようとせずに頭を垂れ俯いている。その視線の先にはもう使い物にならなくなった右足がある。無論こうなってしまった事に
後悔などはあるはずも無いが、こうしてマリーと顔を合わせると、どうしても”わたしのおにいちゃんは世界一”になる事が
叶わなくなってしまい、約束を破ってしまったという罪悪感にさいなまれてしまう。だがそんなシュナイダーにマリーはそっと近づき、
未だ本当にこれが皇帝と言われる人物と同一か?と思われる程うなだれているシュナイダーに言葉を掛ける。

マリー『…お兄ちゃんはいつも私を子ども扱いする…そして頑固で強情で…だからいつも心配させられるのは私の方…
今だって…友達との約束を守るために右足まで犠牲にして…』

シュナイダー「……」

確かにマリーの言うとおり心配を掛けていたのは自分の方かもしれないとシュナイダーは思う。現に今、マリーの表情が
哀しみに彩られていると思うと胸が張り裂けそうになる。その原因を作ったのは紛れも無く自分なのだ。しかしマリーは…

マリー『…でも…私は…そんな友達の為に体を張ったお兄ちゃんを妹として誇りに思います!』

その言葉で弾かれるようにシュナイダーは顔を上げマリーの顔を見る。そのマリーの顔に浮かぶ表情は…満面の笑顔だった。

729 :キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:26:44 ID:???
シュナイダー「マリー…俺は…」

ミューラー『分かったらさっさと試合を決めて来い!まさか右足一本駄目になった位でどうにかなる貴様でもあるまい?』

シュナイダー「…随分と簡単に言ってくれるな…」

カルツ『いつもスパルタでやられてるからなぁ…ここぞとばかりににお返しってわけさ。まぁ言わばこれが俺達の
皇帝カール・ハインツ・シュナイダーに対しての信頼の証って所かな?』

シェスター『そういう事さ…それにお前の右足には色々助けられたからな…』

マーガス『だったら今度は俺達がお前の右足と成り代わって助ける番だろ?』

シュナイダー「…そうか…フッ…ならば遠慮なくお前達の力を貸してもらうぞ…そして奴らに見せてやる…俺達のゲルマン魂をな!」

最愛の妹の言葉、仲間達の激励。それを受けシュナイダーの両目にそれまで浮かんでいた悲壮感ではなく、
彼を彼たらしめる覇気が浮かび上がる。その瞳を見てマリー達は安心したような表情を見せ、役目を果たしたとばかり
ゆっくりと姿を消していく。

マリー『お兄ちゃん…』

シュナイダー「マリー…ありがとう…見ていてくれ…お兄ちゃんは今度こそ約束を守る…!」

シュナイダーの最後の言葉にマリーは大きく頷き、再び笑顔を見せ姿を消した。気が付けばいつの間にか
シュナイダーの右足の痛みは治まっていた。

730 :キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:27:52 ID:???
グラウンドを覆いつくす光は更に拡がりを見せている。その光は様々な形で人の心の中に具現化されていく。
ピエールの元には…

ナポレオン『オイオイ…なんだァ?そのザマは?それでも仮にもフランスのキャプテンかよ?』

ピエール「ナ、ナポレオン!?何故お前が…」

フランスJrユースでの相棒の姿に驚きを見せるピエールだったが、彼を驚かす存在はそれだけでは無く…

ボッシ『ピエール…お前は俺達フランスJrユースの希望なんだぜ?』

アモロ『そ、そうだよピエール…お、俺は…ピエールのそんな姿は見たくないよ…』

ピエール「ボッシ…アモロまで…」

ボッシ『確かに…俺達じゃ頼りないかもしれないけどさ…』

アモロ『で、でも…それでも力になりたいんだ…!ピエールの…』

ともすればボッシ、アモロの言葉はある意味信頼を通り越しピエールに対する依存の現われといってもいいかもしれない。
フランスJrユースというチームはナポレオンが加入するまでは相手チームはおろか、自国のマスコミ、サポーターすら
ピエールのワンマンチームと揶揄していた位である。しかしそんな状況であってもピエールという人物だけが足手纏いであるはずの
自分達を信頼し続けていた。だからこそ彼らもエル・シド・ピエールという人物の底力を無条件で信じているのだ。

731 :キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:28:55 ID:???
ナポレオン『全くどいつもこいつもピエール…ピエールと…とんだ甘チャンどもだが今回ばかりは同意せざる得ないな。
というかお前までヘタレちまったら誰がこの甘チャンどもを率いて行くって言うんだよ?…悪いけど俺は真っ平ゴメンだね』

そして更に両手を大げさに広げナポレオンがいつもの憎まれ口を叩きながらもその言葉の裏に隠されている真意は
ボッシやアモロと同種のものだと言う事が分かると、ピエールは笑顔を湛え…

ピエール「ありがとう…お前達が俺のチームメイトで良かった…俺は今、心の底からそう思っている…!」

ナポレオン『チッ…全く今のをどこをどう聞いたらそういう結論になるんだか…まぁいい…それよりさっさと決めて来い!
ちゃんと見ててやっからよ!!』

ピエール「ああ…見ていてくれ…お前達から受けた信頼という名のパス…絶対に無駄にはしない!」

そうナポレオン達に力強く宣言するピエールの表情は一切の迷いが無く、晴れ晴れとしたものになっていた。

732 :キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:29:57 ID:???
???『リンダ…リンダ…』

聞き覚えのある声。最初は幻聴かと思っていた。その声はもはや聞く事が叶わぬはずの声だったからだ。しかし幻聴ではなく
はっきりとその声はリンダに優しく呼びかけ続けている。そしてその声に誘われるようにゆっくりと目を開いた。

リンダ「お父様…」

その人物を見て両手を口元に信じられないとばかりに呟く。リンダの目の前に立つ人物はかつてガーネフに殺されたはずの
リンダの父親であるミロアであった。

リンダ「………」

何から話せばいいのか、言いたい事、伝えたい事はいくらでもあったはずだったが、感極まって何も口にすることが出来ない。

ミロア『すまない…私が不甲斐なかったばかりにお前には色々辛い思いをさせてしまった…』

そんなリンダを見つめながらミロアが口にしたのは謝罪の言葉だった。仕方が無かった事とは言えオーラを託した事で
娘に過酷な運命を背負わせてしまったのではないかという懸念があったからだったが…しかしそんなミロアの考えは杞憂に終わる。
ミロアの謝罪に対しリンダは首を振り…

733 :キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:30:59 ID:???
リンダ「そんな…お父様が謝る事なんて何もない……確かお父様が言うように辛い事もあったし…苦しい事もあったし…
寂しくて泣いた事もあったわ……でも…」

一旦言葉を切った後ミロアに見せた表情は感謝の笑顔。

リンダ「私はお父様の娘で本当に良かったと思ってます…」

ミロア『…そうか…(全く…励ましに来たつもりが逆に励まされるとは…いつまでも子供だと思っていたが…)』

リンダの言葉に今度は逆にミロアの方が感極まって何も言えなくなってしまった。そしてそんなリンダを愛おしそうに見つめた後、
リンダの持つオーラの魔道書にミロアは右手を添えると魔道書が淡く輝きだす。そして同時にミロアの姿が徐々に薄くなっている。

ミロア『…これがお前にしてやれる最後の事だ…』

リンダ「お父様…」

ミロア『ありがとうリンダ…私もお前の父親で良かったよ…私はいつでもお前を見守っているよ…』

そう言い残しミロアの姿は完全に消えた。ミロアが託してくれたオーラの魔道書を胸に抱えると今までとは違う
ぬくもりが感じられた。まるで父の中に抱かれているようなそんなぬくもりが。

リンダ「ありがとう…お父様…」

734 :キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:32:01 ID:???
???『ドーガッ!いつまで寝ておるのだ!』

ドーガ「…!?あッ!うぇ!!……へッ?……嘘……だろ?」

元の世界ではいつも聞いていた自分を怒鳴る声に思わず条件反射的に飛び起きる。そして目覚めた視線の先には…

ジェイガン『全く…そのザマは何だ?それでも栄えあるアリティアテンプルナイツの一員か?』

カイン『そうだぞ。一応お前は俺達の代表なんだ。そんな事では困るぞ!』

アベル『オイオイ…一応って…まぁとは言え確かにお前には俺達の分まで頑張ってもらわないとな…』

ゴードン『そうだよ。それに一緒にサッカーチームを作るって約束しただろう?』

ドーガ「隊長…カイン…アベル…ゴードンまで…」

元の世界でドーガの所属している騎士団アリティアテンプルナイツの面々が次々にドーガに声を掛けてくる。
そして無論ドーガの目の前に立つ人物はこれで終わりではなく、彼にとっては己の命より一番大事な人物が…

ドーガ「マルス様…」

マルス『ドーガ…僕達はアリティアテンプルナイツという騎士団である以前に家族なんだ…だから君一人にだけ
苦労を掛けてしまっている状況はすまないと思っていた…それは騎士団の皆も同じ気持ちだ…だけど…』

そしてマルスはドーガに向かって右手を差し出す、その手には神々しく輝きを見せる一本の槍が握られている。

735 :キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:33:05 ID:???
ドーガ「これは…グラディウス…?」

マルスの手に握られていたのはドーガの世界では三種の神器とも言われる神槍グラディウス。しかし姿形は確かに
グラディウスなのだが、どこか違和感を感じる。そしてそれはマルスから受け取った際に確信に変わった。
“それ”はただ単にグラディウスという形を取っているに過ぎない。マルス達がドーガに本当に託したかったものは
グラディウスなどではなく…

ドーガ「マルス様…皆…俺は…」

グラディウスを通してマルス達の思いがドーガに伝わる。マルス達が本当に託したかったもの、それは…
アリティアテンプルナイツとしての誇り、絆、そして信頼。

マルス『アリティアの王子マルスが命ずる!そのグラディウスを持ってこの戦いに終止符を!』

ドーガ「はッ!」

マルスのはっきりと凛々しい口調の勅命に対しドーガはマルス達から託されたグラディウスを掲げ、力強く返事を返す。
ドーガのその瞳に浮かぶのは強固な決意の色。マルス達はそれを見届けると満足そうな笑みを浮かべゆっくりと姿を消した。

736 :キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:34:11 ID:???
さっきから息が妙に苦しい。どうも誰かに自分の口と鼻を抑えられているようだった。内心このような手段をとった輩に
苛立ちながらも流石にこのままでは窒息死しかねないので無理やり意識を覚醒させる。

ジェクト『よぉ…ようやくお目覚めか?』

ティーダ「…え?…あれ?…はぁ!?」

そして目を覚ましたティーダの目に映るのは、今現在敵としてあいまみえているはずのジェクト。しかし先程までと違い
表情には生気が宿っており、今もいたずらっ子のような不敵な笑顔を見せている。これだけでも十分に驚いていたのだが、
ジェクトの隣に佇んでいる人物を見てティーダは驚きを通り越しその人物に指を刺し口をパクパクさせ絶句する。

???『何をそんなに驚く事がある?』

ティーダ「い、いや…普通驚くだろッ!?アーロン…あんたまで現れたらさぁ…」

アーロンと呼ばれた偉丈夫のさも当然といったような態度な言葉に思わず状況も忘れ呆れたようにぼやくティーダ。
しかしティーダとしてはその反応も仕方が無いものである。どちらの人物ももはや会うことが適わない人物だったはずだからだ。
最も自分も二人と似たような状況ではあるのだが。

ジェクト『はぁ〜それにしても…泣き虫とは思ってたが…おめぇがあそこまで情けないとは思わなかったぜ…
何だ?あのザマは?いくら俺様の姿をしてるといってもあんな偽者にいいようにやられるたぁなぁ…』

ティーダ「に、偽者ぉ!?…い、いや例え偽者だとしてもそれ以前にいいようにやられてなんかねぇだろうが!?」

ジェクト『あ〜ん?情けない顔して『オヤジィ〜〜』とかピーピー言ってじゃねぇかよ』

ティーダ「うッ…ぐッ!あ、あれは…!!」

ジェクトのずけずけとした物言いに言葉に詰まるティーダだったが、内心は喜びを抑えるので必死だった。それによって
確かに目の前に居るのが紛れも無くジェクトだと確信したからだった。だとすると今相手をしているジェクトは一体何なのだろうと
当然の疑問が沸くのだが、その心内を見透かしたようにアーロンが答える。

737 :キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:35:14 ID:???
アーロン『アレはお前の記憶の中のジェクトを具現化したのものだ』

ティーダ「俺の中のオヤジ…?そんな事が…」

アーロン『出来るから、今お前はこの世界に存在している』

アーロンの言葉にハッとするティーダ。言われてみれば自分の存在は元の世界ではすでに亡き者となっているはずである。
それが今こうしてあり続けているという事を鑑みればそういった事も可能なのだろうと勝手に納得する。どちらにせよ余り理屈を
考えたところで自分には理解出来ないだろうし、ティーダにとってはあのジェクトは偽者。その事実さえ分かれば良かった。
そしてティーダの表情に彼らしい明るさが戻りつつあった。その様子にジェクトとアーロンは顔を合わせた後頷き合い…

ジェクト『全く世話の焼けるボウズだぜ。大体があんな程度の実力を俺様と思い込む方がどうかしてる。それに顔だって
もっとハンサムだろうが?ええ?…そして一番腹が立つのはそんな偽者をちゃっちゃと倒せないお前に腹が立つんだよ!
…てっぺんとりてぇんだろうがよ?だったら…さっさとあんなの倒して見せろよ?』

アーロン『お前の物語はまだ終わってはいない。そしてあの時も言ったが、もう一度言う…これからは、お前たちの時代だ。
さあ行け!行って俺たちにお前の無限の可能性を見せてみろ!』

ティーダ「オヤジ…アーロン…」

ジェクトとアーロンの言葉に知らず知らずのうちにティーダの頬に涙が伝う。

ジェクト『全く…泣くぞ泣くぞと思ってたら本当に泣きやがるからなぁ』

ティーダ「うっせえよ!…全くあんた達二人してさぁ…お節介過ぎんだよ!!」

ジェクトの憎まれ口に声を嬉しそうに声を張り上げるティーダ。そのティーダの瞳を見て二人は安心したように頬を緩ませると、
二人の姿が徐々に遠のいていく。

ティーダ「ありがとう…オヤジ…アーロン…」

二人が完全に消えるまでティーダはその箇所をずっと見つめていた。

738 :キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:36:21 ID:???
ギリアム『どうした光太郎?お前の底力はそんなものではあるまい?』

倒れ伏す自分に厳しくもどこか温かく呼びかけてくるのは準決勝で戦った相手ギリアム・イェーガーだった。
彼とはそこまで長い時間を共有したわけでもないが、まるで昔から知り合いだったかのように、その声には
何故か心を激しく揺さぶられるものを感じる。そして自分を呼ぶ声はそれだけではなかった。その声の主は自分にとって
忘れえぬものであり、同時に一生背負っていくべき十字架とも言えた。

光太郎「信彦…」

目の前に立つ青年、秋月信彦の姿を見て即座に悟る。今戦っていたシャドームーンが本物ではなく、目の前にいる人物こそ
光太郎が知る秋月信彦なのだと。皮肉にもそれが分かったのは自分の体内に宿るキングストーンのお陰でもあるらしかった。

信彦『俺たちは同じ日、同じ時間に生まれ兄弟同然に育ってきた。しかし運命の悪戯か俺はシャドームーンとして、
光太郎…お前はブラックサンとしてゴルゴムに改造され、お互いの血で血を洗う事を義務付けられてしまった…』

光太郎「……」

信彦の言葉に思わず視線を逸らすRX。その脳裏にはシャドームーンの言葉が思い浮かぶ。

シャドームーン『だめだ……もう力が入らない……ブラックサン、俺は死ぬ……だが、勝ったなどと思うな……
お前は一生苦しむことになるんだ……親友を…… この……信彦を……抹殺したんだからな……
一生後悔して生きていくんだ……ハッハッハッハ……』

ゴルゴムとの戦いは凄惨を極め光太郎は家族、仲間を全てを失い、最後には親友すらこの手に掛けなければならなかった。
そしてシャドームーンが放った自分への呪詛の言葉は今でも光太郎の心にしこりとして残っていた。

739 :キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:37:37 ID:???
信彦『だけど…俺は生き残ってくれたのがお前で良かったと思っている』

光太郎「え…?」

思っても見なかった言葉に思わず信彦に顔を向けるRX。そしてその信彦の表情は…

信彦『お前が止めてくれなかったら…ゴルゴムの改造によって記憶が無くなった俺はシャドームーンとして破壊の限りを
尽くしていただろう…そうなれば罪の無い人々は当然…杏子や克美もこの手に掛けていたかもしれない…だから…
お前には感謝している。ありがとう、光太郎』

晴れやかな笑顔だった。その笑顔は光太郎に遠き日の事を思い起こさせた。まだ二人がゴルゴムの改造を受ける前の
穏やかで平和な日々を…

光太郎「信彦…俺は…」

信彦『大丈夫だ光太郎。それ以上は言わなくても分かっている。…さあそろそろ行け仮面ライダーBLACKRX!
行ってお前の中のシャドームーンを倒して来い!そして全てに決着を付けるんだ!』

光太郎「ああ……変…身…!!」

掛け声とポーズと共に光太郎の全身がキングストーンの輝きに包まれる。そして…

RX「俺は太陽の子!仮面ライダーウ゛ァッ!アッー!エ゛ッ!」

光が収まりRXに変身した時にはすでに信彦の姿は無かった。

740 :キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:38:57 ID:???
RX「(ありがとう…信彦…)すまんなギリアム…お前にも心配を掛けたな…」

RXは心の中で信彦に感謝すると、今度は今まで無言を通していたギリアムの方に顔を向ける。そのギリアムは腕組をしていて
そこには壁など存在しないはずなのだが、何故かもたれかかっている様に見えた。

ギリアム『心配?フッ…心配など最初からしていない。お前は必ず立ち上がると信じていたからな』

RXの言葉にニヒルな笑みで言葉を返すギリアム。そしてその瞳にはRXへの確かな信頼が浮かんでいる。
だがそのギリアムの体も徐々に薄くなっており、別れの時が近づいている事を否応にでもRXに知らせていた。

RX「そうか…だったら期待には応えないとな…ありがとうギリアム。お前とはいつかまたどこかで会いそうな気がするぜ」

ギリアム『…そうだな……また会おう…光太郎…』

RX「ああ…必ず…!」

RXの言葉を聞くと、満足そうな笑みと一瞬だけ哀しげな瞳を浮かべた後、ギリアムの姿は完全に消えた。
そして二つの太陽が思いを託した黒いボディに真っ赤な目をした異形の者は愛に勇気を与え今再び立ち上がる。

RX「この世に光がある限り、仮面ライダーBLACK RXは不滅だ!!」

741 :キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:39:57 ID:???
倒れ伏す自分の目の前に突如人影が現れるが、意識が朦朧としていて誰なのかはっきりしない。

ジャンクマン「う…うう…だ、誰だ…?」

???『ジャンクマン!お主それでも悪魔超人の中でもエリートとされる悪魔騎士の一員か?』

???『カーカッカッカ!…悪魔の誇りを捨て、正義などにほだされるからそういう事にもなる!』

ジャンクマン「お、お前達は…」

ジャンクマンに辛辣な言葉を掛けてくるその声は聞き間違えよう筈も無い。それはジャンクマンがかつて日常的に聞いていた声。
その声によって意識がはっきりしてくると、声の主達の姿が徐々に視界に入ってくる。そこには忍者風の格好をした超人と
三面の顔を持ち左右に腕が三本づつ付いている超人。

ジャンクマン「ザ・ニンジャ…アシュラマン…」

742 :キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:40:58 ID:???
ザ・ニンジャとアシュラマン。ジャンクマンと同じく悪魔の中でもエリート中のエリートとされる悪魔騎士の名を戴く超人。
共に正義超人達との戦いに挑んだ同志でもあった。しかし今のジャンクマンは悪魔超人の頂点でもある悪魔将軍では無く、
南光太郎という漢を信奉している。彼らからするとそれは悪魔を捨てたとして裏切り行為に違いなく、恐らく止めを刺しに
来たのだろうと思うと再会を余り喜ぶ気にもなれない。しかし光太郎に付いていった事に後悔など微塵も無く、そして寧ろどこぞの
馬の骨とも分からぬ輩にやられるより彼らに止めを刺されるのならそれはそれで本望と思えた。だがいくら待てども彼らは
自分に止めを刺しに来る気配が無い。不思議に思って顔を上げるとそこには…大きな一本の手が差し出されていた。

ジャンクマン「サ、サンシャイン…?」

手を差し伸べている超人はやはり自分と同じ悪魔騎士のサンシャイン。いったいどういうつもりなのかとその手を
まじまじと見つめるジャンクマンにサンシャインはニヤリと笑みを見せる。

サンシャイン『悪魔にだって友情はあるんだぜ…』

この瞬間全てが理解できた。もはや彼らの間にこれ以上言葉というものは必要無かった。差し伸べられた手をしっかりと掴み
立ち上がるジャンクマン。無論感謝の言葉など言うはずも無い。それは三人の仲間達にとっては無粋でしかないないからだ。
だからジャンクマンは無言で三人に背を向け再び戦場へ戻る。そして三人も新たな道を往こうとしている仲間の背中を
自分達の姿が消えるまで無言で見送った。

743 :キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:42:01 ID:???
デスマスク「チッ…見たくも無い面が雁首揃えて…一体何の用だ?」

仏頂面で不機嫌そのものの声色で目の前に並ぶ自分と同じ黄金の鎧をその身に纏う4人の人物達に問いかけるデスマスク。
だが悪態を受けた方、デスマスクと同じ黄金聖闘士の双子座のサガ、山羊座のシュラ、水瓶座のカミュ、魚座のアフロディーテ達は
デスマスクの性格を熟知しているのか特に気にした様子も無く、サガが一歩前に歩み出ると短く、だが衝撃的な言葉を告げる。

サガ『…冥王ハーデスが復活した』

デスマスク「なん…だと…?」

いかに一時は悪の道に身を委ねたとしてもアテナの聖闘士としてその言葉は看過することは出来るはずも無い。
アテナと冥王ハーデスとは気が遠くなるような過去の時代から幾度と無く聖戦を繰り返している言わば仇敵同士。
それが復活するというのであれば、当然デスマスクも黄金聖闘士として身命を賭して戦わなければならないのだが…

デスマスク「フン…で?それをわざわざ俺に伝えたところでどうなる?いかに様々な理由が重なったとは言え
俺はアテナを裏切った言わば謀反人だぞ?そしてそれはお前達も一緒だ。そんな連中が今更どの面下げて
戻れるというんだ?それに何より俺もお前達もとうに死んだ身…何も出来ないだろうが?ああん?」

しかしデスマスクはすぐに小馬鹿にした表情を浮かべ、サガ達を糾弾する。デスマスクの言い分は至極真っ当で、
デスマスクは元の世界ではすでに死んだ身とされている。そしてそれは目の前に立つ人物達も同じ事で、
ハーデスの復活を聞かされたところでもはやデスマスク達の出る幕は無い。しかし…

744 :キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:43:03 ID:???
カミュ『それについては問題無い…ハーデスは協力すれば俺達に永遠の命を与えると言っている…』

デスマスク「!?…何をバカな…!!貴様ら正気か!?」

カミュの言葉に今まで以上に嫌悪の表情を浮かべ声を荒げるデスマスク。それはそうだろう。ハーデスに協力するという事は
ハーデスの尖兵として再びアテナに弓を引くという事と同義で、いかに一度は道を誤ったとは言え、聖闘士としての誇りまでは
失うつもりは無い。だからこそかつての同僚達が永遠の命などという幻想めいた餌に釣られ恥も外聞も捨て尊厳まで
失おうとしているのを黙って見過ごせず、更に糾弾の言葉を続けようとしてサガ達の表情を見て…喉元まで出掛かっていた
罵倒の言葉を瞬時に飲み込んだ。そして…

デスマスク「…いいだろう…その話乗ってやる…!」

デスマスクの言葉に今度は逆にサガ達が驚きを見せる。そんなサガ達にデスマスクは不敵な笑みを浮かべる。

デスマスク「フン…何を驚いている?ククク…永遠の命…結構じゃないか」

シュラ『デスマスク…俺達は…』

デスマスクの真意を測りかねたシュラは何かを告げようと口を開くがそれをデスマスクは手を上げて制する。

デスマスク「…どうせ俺は一度はアテナを裏切ったのだ…その汚名は一生晴れる事は無い。ならば今更二度も三度も
変わるまい?…だったらそこに理由など必要無い。俺には裏切ったという事実だけでいい。そうすれば聖闘士の
悪しき例として俺様の名は後世に語り継がれるだろうよ」

そしてそれこそ本望だといわんばかりに仰々しく両手を広げ口の端を吊り上げる。

745 :キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:44:05 ID:???
アフロディーテ『デスマスク…お前…』

デスマスク「協力すると言っているんだ…!これ以上は問答無用だ。分かったならさっさと行け…!。悪いが俺はまだこの世界に
遣り残した事があるんでな…後から追って行く」

サガ『…ああ…分かった…待っているぞ…デスマスク』

何かを言い募ろうとしたアフロディーテをデスマスクはすげなくあしらうと、サガ達としてもこれ以上何も言う事は出来ず、
信頼の証として一言だけ残し姿を消した。

デスマスク「フン…待っているぞ…か…そんな人の事を簡単に信じる甘ちゃんだからこそお前達がアテナを裏切ったところで、
同じく甘ちゃんの奴等の事だ…何か理由があって裏切ったのか?などとほざいて来るに決まっている…だったら俺みたいな
道化役も必要だろうさ…そしてこれがアテナの聖闘士として俺が出来る最後の仕事だ…それが終われば俺は…」

サガ達がいたその場所をじっと見つめながらデスマスクは誰にとも無く呟いた。

746 :キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:45:10 ID:???
ゾーマ「バカな…何が起こっている…?この光のせいだとでも言うのか?」

圧倒的な絶望を植え付け、もはや虫の息だったはずのオールスターズのメンバーがふらつきながらも次々と
起き上がろうと試みている。しかしそれだけならばゾーマはここまで驚きはしない。では何故か?虫の息であるはずの
オールスターズのメンバーが抱く感情がゾーマの最も忌み嫌う“希望”という感情に満ち溢れていたからであった。
それがグラウンドを覆う碧の光のせいだとしても、何故この期に及んでそのような感情が抱けるのかゾーマとしては全く理解不能であった。

ゾーマ「勇者アルス…この光は貴様か?貴様が何かしたのか!?」

だからこそ真っ先にこういう可能性を起こしうる存在に問いかける。人々に希望を与える存在…勇者と呼ばれる少年に。
そして問いかけられた少年の方はふらつきながらも王者の剣を杖代わりにしながら懸命に立ち上がろうとしている。
しかしその少年の答えはゾーマの想定したものと違っていた。

アルス「…ゾーマ…お前には一生わからないさ…この光が何なのかが…」

ゾーマ「何だと…?……!?」

ゾーマの目が驚愕によって大きく見開かれる。アルスの答えによってではない。ふらつくアルスを支えるように
隣に寄り添っている自分が復活するために踏みにじった少女の姿を目にしたからだった。

ゾーマ「バカな…何故こんなものが見える?そやつはわしが…」

アルス「だから言ったろう?…お前には分からないってさ…!」

そしてアルスは王者の剣を右手で高く掲げる。その手には少女の両手も添えられて…

『『ベホマズン!!』』

アルス達が開放した癒しの魔力が碧の光に乗ってグラウンド全体を駆け巡り、傷ついた
オールスターズメンバーの肉体を次々と癒していく。

747 :キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 13:46:23 ID:OxSILPKA
ガーネフ「バ、バカな…結界があるというのに…こんな…こんな事が…起こるはずが…」

癒しの力によって次々と立ち上がるオールスターズメンバーを呆然と見つめるガーネフ。もはや彼の表情から余裕など一切無い。

森崎「へッ…どうやら揃いも揃ってお節介な奴ばっかり見たいだな。俺達を見守ってる奴らってさ」

そして森崎はいましがた癒えた中指の調子を確かめるように何回かグーパーをした後、ゾーマの守るゴールを見据え…



森崎「」

↑に入る何か最後の号令に相応しいカッコいいセリフをお願いします。 

*今日の夜22:00時まで募集したいと思います。その後選択肢にしようかと思います。
特に無ければ「行くぞぉッ!これが俺達オールスターズ最後の攻撃だ!!」と物凄くベタで癖も無いセリフになります。

748 :森崎名無しさん:2010/05/28(金) 15:16:20 ID:???
「行くぞぉッ!これが俺達オールスターズ最後の攻撃だ!!」の前に高笑いする。

749 :森崎名無しさん:2010/05/28(金) 15:21:15 ID:???
森崎「行くぞぉッ!これがオールスターズ最終奥義・俺達の青春だ!!」ただの全員攻撃である

750 :森崎名無しさん:2010/05/28(金) 15:34:01 ID:???
>悪魔にだって友情はあるんだぜ
…まずい、目から水が出てきた。これ、原作でもすごい好きな台詞なんだよなぁ。
あとデス様サイコーw

751 :森崎名無しさん:2010/05/28(金) 15:34:05 ID:???
森崎「行くぞぉッ!!これがオールスターズの最終奥義・ひかりのタマだ!!」

と言っておもむろに自前のタ(ry

752 :森崎名無しさん:2010/05/28(金) 16:12:47 ID:???
ちょっとグッときた。・・・これまでがあるから活きるシーンだよな。
ただドーガのグラディウスだけは森崎に使わせたい
感動しながらそんな考えるおれは別のスレに毒されきっている

753 :森崎名無しさん:2010/05/28(金) 16:51:17 ID:GEL7kv92
「行くぞぉッ!これが俺達オールスターズのなだれ攻撃だ!!」

754 :森崎名無しさん:2010/05/28(金) 17:28:54 ID:???
森崎「行くぞぉッ!これがオールスターズのラ・オルケスタだ!!」

755 :森崎名無しさん:2010/05/28(金) 18:12:27 ID:???
「行くぞぉッ!これが俺達オールスターズ最後の攻撃だ!!皆、俺に続け!!」 ドリブル開始

756 :森崎名無しさん:2010/05/28(金) 18:48:13 ID:???
森崎「俺達は必ずお前を倒す!今までに散っていった奴らのためにも!」

757 :森崎名無しさん:2010/05/28(金) 18:58:51 ID:???
森崎「行くぞぉッ!これが俺達オールスターズ最後の攻撃だ!景気づけに俺の歌声を聴けぇ!!」

758 :森崎名無しさん:2010/05/28(金) 21:40:21 ID:DE26mHRc
森崎「あきらめん。あきらめん!あ き ら め ん と い っ た ら あ き ら め ん !」

759 :キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 22:11:08 ID:k9FR2LMs
>>750 ジャンクマンを仲間に入れた時からこのシーンは確定していたので、喜んでいただけたら幸いです。
デス様は…まぁ…ハイwやっぱり最後なんでw

>>752 ありがとうございます。今までの試合やら出来事があったからこそのこのシーンですので、そう言って貰えるのは
嬉しいです。グラディウスは…まぁwあちらではいずれ使えるようになるんでしょうかねぇ?

皆様ご応募ありがとうございます。まぁ手を抜いたという訳ではないんですが、上でも少し言ったんですが何分
この長文で力尽きまして…だったらこういうのもアリかな?と思いまして…いや本当横着こいてスイマセンorz
でも選択肢見てるとやっぱりウチのスレでは歌というのははずせないんだなと…w
後申し訳ないんですが、少しネタバレになりますが、次のシーンは森崎のドリブルからになりますので
申し訳ないですが>>755さんの選択肢は省かせてもらいました。ということで…


A 「行くぞぉッ!これが俺達オールスターズ最後の攻撃だ!!」
B 「行くぞぉッ!これが俺達オールスターズ最後の攻撃だ!!」の前に高笑いする。
C 「行くぞぉッ!これがオールスターズ最終奥義・俺達の青春だ!!」ただの全員攻撃である
D 「行くぞぉッ!!これがオールスターズの最終奥義・ひかりのタマだ!!」と言っておもむろに自前のタ(ry
E 「行くぞぉッ!これが俺達オールスターズのなだれ攻撃だ!!」
F 「行くぞぉッ!これがオールスターズのラ・オルケスタだ!!」
G 「俺達は必ずお前を倒す!今までに散っていった奴らのためにも!」
H 「行くぞぉッ!これが俺達オールスターズ最後の攻撃だ!景気づけに俺の歌声を聴けぇ!!」
I 「あきらめん。あきらめん!あ き ら め ん と い っ た ら あ き ら め ん !」

*先に【3】票入った選択肢が採用されます。ageで投票してください。sageではカウントできません。

760 :森崎名無しさん:2010/05/28(金) 22:12:17 ID:wko5Sbk2


761 :森崎名無しさん:2010/05/28(金) 22:12:36 ID:tyhgGxmY
A
最後は真面目に行こうや

762 :森崎名無しさん:2010/05/28(金) 22:13:09 ID:5tCPnHsY
A

763 :森崎名無しさん:2010/05/28(金) 22:13:47 ID:qMakfgqI
G

764 :森崎名無しさん:2010/05/28(金) 22:14:36 ID:O1MCGdB+
A

765 :キャプ森ロワ:2010/05/28(金) 22:22:23 ID:???
>>761 ですよね〜

という事であっさりAに決まったところでまぁ次も当然の如く長文なので…
まぁ今回ほどは長くは無い…とは思いますが…月刊にはならないように頑張りたいです…
しかしスレの残り容量的に本当微妙だなぁ…中途半端なところで次スレかも知れないですね…
それではまた次の更新で〜

766 :森崎名無しさん:2010/05/29(土) 00:09:49 ID:???
乙でした!

767 :森崎名無しさん:2010/05/29(土) 13:20:28 ID:???
そろそろ終わりかぁ・・・今回も、凄くよかったです♪

768 :森崎名無しさん:2010/05/29(土) 13:39:43 ID:???
どっかのチームはあのざまだけど、絶対に負けられない戦いがここにはあった!!

769 :森崎名無しさん:2010/05/29(土) 13:53:33 ID:???
>>768
現実って辛いよなぁ

770 :キャプ森ロワ:2010/06/04(金) 23:38:24 ID:???
>>766 どうもです!

>>767 ありがとうございます!その一言で漲ってきます!!後少しお付き合いくだされば嬉しいです。

>>768 どこかってまさか日本ry…いや、もう少し様子を見よう。俺の予感だけでみんなを混乱させたくない

>>769 現実かぁ……………ふぅ……

今回のは本編更新ではなく前の試合と今日の試合を見て、ウチのスレとしては是非とも取り上げねばと
変に使命感に燃えて勢いでやってしまった…後悔は…していない……多分…

 
グローバルフットボーラー
あらゆる代表・クラブチームに助っ人として加わることの出来る選手。 FIFAグローバルプレイヤーに
認定された選手が母国以外の代表でプレーする場合、登録選手名をその国にあわせたものにするという規定がある。
無論第一人者はバーレーンの英雄アル=アリ・ターク・ハル。

「新たなるグローバルフットボーラーが誕生しつつある」

この事を聞き及んだ私はすぐさまあの人物に取材を行うべく連絡を取り、快諾を得るや否や英国へと飛んだ。

英国サッカー研究家 キューニー・ボルガ・キタノッデ氏

「“あの”ターク・ハル選手に継ぐ可能性のある新たなグローバルフットボーラー…勿論私の方でも研究を行っています」

そう言ってキューニー氏は二本のビデオテープを取り出し、続けざまに再生する。
一本は日本対イングランド。もう一本は日本対コートジボワールである。
そしてその試合両方で得点を挙げる男…田中釣男。彼こそが今回の取材対象である。
名前からすると日本選手のように思われるがそうではない。彼がゴールを割っているのは…『日本』のゴールなのである。
イングランド戦では完璧なダイビングヘッド。コートジボワール戦では味方フリーキックから絶妙な飛び出しからのシュートで
日本代表のカワグチの後継者とも言われ、それまで鉄壁の守備を見せていたカワシマから見事に得点を挙げている。

771 :キャプ森ロワ:2010/06/04(金) 23:40:37 ID:???
「確かに凄い得点能力ですよ…しかしこれもやはりグローバルフットボーラーの宿命なんでしょうか…彼にも…あるんですよ」

キューニー氏の勿体付けるような物言いに訝しげな視線を送る私に対し、キューニー氏はイングランド戦の
ビデオテープを巻き戻す。そこには…

「そう…オウンゴールがね…」

日本のコーナーキックから味方ゴールにオウンゴールする釣男選手の姿があった。
そして続けて再生するのはコートジボワール戦。FWのはずの釣男選手がDFよりも下がってヘディングでクリアするシーンが流れる。

「釣男選手はポジションはFWなんですがターク選手と違って何処にでも積極的に顔を出すんです。
まぁ多少エキサイトしやすい性格ではあるみたいですが…これをもう少し治せば自ずとFIFAから認められるのも
そう遠くない事でしょう…ターク選手とはまた違った魅力のある選手ですね。これからも注視して見て行きたい選手の一人です」

2010 FIFAワールドカップ 南アフリカ大会…その中で田中釣男という選手の躍進を祈りながら
私はキューニー氏と握手を交わし今回の取材を終えた。



PS・ぶっちゃけ闘莉王をFWにっていうのは意外と皆思ってるんじゃないだろうか?でももう試す時間も無いか…
という事でネタでスイマセン…ちゃんとおとなしく本編書く作業に戻りますです…

772 :森崎名無しさん:2010/06/04(金) 23:57:07 ID:???
乙です
グローバルフットボーラーなら仕方ないか

773 :森崎名無しさん:2010/06/05(土) 02:50:58 ID:???
釣男はFWとしてはボール運びやDFとの駆け引きに欠ける。
DFとしては上がりっぱなしになるとは言え身体能力の高さとDFとしては高い足元の技術がある。

釣男が居ないとビルドアップに不安が出るので、これでOKかと。

774 :森崎名無しさん:2010/06/05(土) 05:58:40 ID:???
よりにもよってドログバか…いや他の選手なら良かったてわけじゃないんだけど。

775 :森崎名無しさん:2010/06/05(土) 13:05:28 ID:???
ブラジルとポルトガルにとっては、「まーこんなこと言っちゃいけないんだろうけど、ニホンGJ」とかいう論調なのかな。

776 :森崎名無しさん:2010/06/05(土) 13:19:08 ID:???
アフリカ開催で世界的スター抱えてるコートジボワールは優勝狙えたしね。
個人的に惜しいわグループG…

777 :森崎名無しさん:2010/06/05(土) 16:56:50 ID:???
釣男だけに劇場型なだけでなく激情型でもあるのねw

778 :森崎名無しさん:2010/06/05(土) 17:16:43 ID:???
全ては壮大な釣りであったと申すか

779 :キャプ森ロワ:2010/06/11(金) 23:18:51 ID:???
>>772 これ書いた後にドログバ骨折の記事を見て危うく仕方が無いで済まなくなっていた件についてw

>>773 まぁ勿論FW論は流石に無理とは分かっているんですが…FW陣から余りにも得点の匂いがしないので
それならいっそのこと…って言う意見は結構私の周りでも多いんですよねw

>>774 コートジボーワールでは一番代えのきかない選手ですからね…まぁ無事そうで何よりでしたが…

>>775 やっぱり相手側からするとそう考える人も決して皆無では無いんでしょうね…結局は大丈夫そうですが…

>>776 確かに面白いグループなんですよね。だからドログバが間に合いそうってのは明るいニュースですね。

>>777 すぐエキサイトしますからね彼…本当性格的にはDF向いてなさそうなんですよね…

>>778 YES!まぁ流石の釣男も今回は肝を冷やしたでしょうがw

780 :キャプ森ロワ:2010/06/11(金) 23:19:59 ID:???
森崎「行くぞぉッ!これが俺達オールスターズ最後の攻撃だ!!」

「「「「「「「「「おうッ!!」」」」」」」」」

『燃えてヒーロー』
http://www.youtube.com/watch?v=96aEel4wQbw

森崎の号令が高らかに響き、仲間達の応答がグラウンドに木霊する。
そして森崎は己の前に軽くボールを放ると…ゾーマの守るゴールを目指して一直線にドリブルで駆け出す。

ガーネフ「くッ…貴様ら何をしておる!早く行かんか!!」

ガーネフが森崎に向かうようアルシオン、コインブラに命令を飛ばすが二人とも頭を抱えその場から動こうとしない。
碧の光は森崎達だけではなく、アルシオン、コインブラの閉ざされた心をも解き放とうとしていた。そして…

ジョアン「アルシオン!!コインブラ!!」

この場に駆けつけたジョアンの叫び声が二人の心に響く。

アルシオン「う…お、俺は…」

ジョアンの声に反応を見せるアルシオン。その脳裏にはワールドトーナメント決勝、全日本戦の事が思い浮かぶ。
それまでは特にさしたる興味も無く、ただただ何となくジョアンに言われるがままにサッカーをこなす日々。
しかし全日本との試合の中で真にサッカーの苦しさ、そして楽しさを学び、それまで絶対視していたジョアンに初めて逆らい、
真にアルシオンという一個人の選手が巣立ちしたあの試合を…

コインブラ「う…うう…カルロス…俺は…お前ともう一度…」

そしてコインブラの脳裏にはある人物との約束が思い起こされる。かつてコインブラは試合中での事故により
サッカー選手としてもはや再起不能とまで言われた大怪我を負ってしまい一時はサッカーを諦める事となった。
しかし自分の初めてのサッカー仲間でもあり親友でもあるカルロス・サンターナが言うのだ。
それも言葉ではなくプレーで。「戻って来い。俺はフィールドでお前を待っている」と。

781 :キャプ森ロワ:2010/06/11(金) 23:21:17 ID:???
森崎「へッ…ようやくお出ましかあのジジイ…そして提督達も無事だったか」

ピエール「皆無事でよかった…」

シュナイダー「これで後顧の憂いは無くなった…後は…!」

ジョアンの声は無論森崎達にも聞こえており、それに付随する形でヤン達の姿も認め安堵する。

チキ「うわぁ〜すごいすごい!!お星様がキラキラしてる!!」

コッパ「うへぇ〜まさにクライマックスって感じだなぁ〜」

真理「な、何がどうなってるの?」

透「提督?」

ヤン「いや…私にも何が起きているのかは分からない…ただ…」

ヤンとて無論宇宙の真理を全て把握しているわけではなく、更に今この場に来たばかりで現状が何も把握できていない状態である。
だから透の質問に答えられるはずも無い。しかし…

ヤン「どうやらウチのチームが勝ったようだ」

きっぱりとあえて過去形で断言するヤン。これは予感でもなく確信だった。そしてそれと同時にこの現象の切っ掛けを
作ったと思われる少年の行く末も今はヤンのみが気が付いていた。

782 :キャプ森ロワ:2010/06/11(金) 23:22:23 ID:???
ガーネフ「くッ…何故じゃ…何故わしの術が…」

アルシオンとコインブラが正気を取り戻すのにいよいよ焦りを隠せぬガーネフの前に森崎がドリブルで向かう。

森崎「へッ!二人ともお前の術が辛気臭くて、いい加減目を覚ましたくなったんだろうさ!」

ガーネフ「ほざくか小童が!かくなる上はわし自ら…」

森崎「おおっと!お前の相手は俺じゃないぜ!」

ガーネフが前に立ちはだかろうとする前に突如方向転換する森崎。そしてガーネフの背後には…

リンダ「そうよ、お前の相手は私よ!ガーネフ!」

ガーネフ「くッ…ミロアの小娘風情がぁ!」

再び対峙するリンダとガーネフ。そしてリンダが取り出した魔道書を見るとガーネフは思わず笑みを零す。

ガーネフ「ふぉふぉふぉ…何じゃ?今更オーラの書など取り出して…気でも触れたかの?」

ガーネフの嘲笑にもリンダは構わずオーラの発動準備に入る。それに対しガーネフも余裕の表情で
マフーの発動準備に入り…

783 :キャプ森ロワ:2010/06/11(金) 23:23:25 ID:???
リンダ「(お父様…行きます!)オーラッ!!」

ガーネフ「無駄じゃ無駄じゃ…マフーッ!」

同時に魔力を開放し真っ向からぶつかる光と闇。しかしガーネフの余裕もここまでだった。いつもならオーラの光如き
あっさりと自分の闇の前に消え去るはずである。自分の闇を照らしえるのは星の光のみ。だが今紛れも無く圧されているのは
自分の闇の方だった。信じられぬとリンダの方へ顔を向けるとリンダの背中に何か人のようなものが見える。それは…

ガーネフ「ミロアだと!?バカな!!何故こんなモノが見える!?」

リンダの手にミロアが手を添えるのがガーネフの目に映る。

リンダ「今の私は一人じゃない…お父様が一緒に付いてくれている…これで終わりよ!ガーネフッ!!」

そしてリンダの手から一気に膨張した光が闇を食らい尽くすのは一瞬の事であった。

ガーネフ「バカな…こんな所で…こんな所で…わしは…!!」

そしてその光がガーネフを覆い尽くすのとガーネフが最後に何かを呟いたのは同時の事だった。

784 :キャプ森ロワ:2010/06/11(金) 23:24:27 ID:???
ガーネフの相手をリンダに預けた森崎は後ろを振り返らず真っ直ぐそのままドリブルで駆け上がる。しかしその行く手を阻むように
地面が割れ、メディウスが地中から這い出てくるとそのまま森崎に闇のブレスを吐きつけてくる。しかしそれは…

ドーガ「させるかよッ!」

ドーガの盾によって全て遮られる。そして森崎はというとそのままメディウスを避けるように
回り込もうとしている。しかしメディウスもそうはさせじと今一度森崎に向かってブレスを吐こうと大きく口を開け…
その口を一条の光が貫通した。ドーガの投擲したグラディウスの一撃によるものである。

メディウス「GUUUUUUUUUUU!!」

ドーガ「デスマスクッ!」

デスマスク「分かっているッ!…フン…貴様みたいな化け物に使うのも勿体無いが見せてやる…
これこそが蟹座のデスマスクの最大奥義…」

口から血を吹き出しながらその場で激しくのた打ち回るメディウスに対してデスマスクは自分の小宇宙を指先に全て集める。
今までに無い小宇宙の高まり。それも複数の小宇宙。その小宇宙に一瞬違和感を抱くも、その正体が分かると
一瞬だが複雑そうな表情を浮かべるデスマスク。

デスマスク「…積尸気冥界波!!」

メディウス「GUOOOOOOO!!!!」

そうして極限まで小宇宙を練り上げられ真の力を解放した積尸気冥界波がメディウスを捉えると、断末魔の咆哮と共に瞬く間に
メディウスを黄泉の旅路へと送り込む。そして初めからメディウスなど居なかったかのようにその場から巨体は完全に姿を消していた。

デスマスク(チッ…あやつらめ…全く余計なことを…こんな力は俺には似合わんというに…今回限りで願い下げだぞ!)

785 :キャプ森ロワ:2010/06/11(金) 23:25:29 ID:???
ドリブルを続ける森崎がセンターサークル付近に差し掛かろうとした時、突如森崎の目の前にカシャーンと機械音が聞こえ、
シャドームーンが立ちはだかるや否や森崎に向かって両腕から光線を放つ。

森崎「うおッ!?」

ジャンクマン「おおっと!お邪魔するぜ!」

しかしそこにジャンクマンが颯爽と割り込み光線をジャンククラッシュで弾くと、今度は魔技ダブルフェイスを用いて
後ろ手にジャンククラッシュをかち合わせる。その意図をすぐ察知した森崎がそのかち合わせたジャンククラッシュを
飛び台にしてジャンプしそのまま一気にシャドームーンの頭上を越えていく。だが無論それをじっと見守るシャドームーンではない。
サタンサーベルを取り出し森崎に攻撃しようとして…

ロボ「ボルテックシューター!!」

ロボライダーの銃撃によりサタンサーベルが弾かれる。己の宿敵が邪魔をするとなればシャドームーンとしてはもはや森崎などに
眼中は無くロボライダーの方へと向き直ると今度はシャドーセイバーを抜き放ちRXへ突進していく。
そして対するロボライダーはRXに姿を変え…

RX「これで決着を付けるぞシャドームーン!!リボルケインッ!!」

RXもベルトからリボルケインを引き抜きそれに真っ向から応じ、金属音と共に黒と銀の影が重なり合う。

786 :キャプ森ロワ:2010/06/11(金) 23:26:41 ID:???
ジャンクマン「……」

ジャンクマンがその激突を固唾を呑んで見守る中、二人の激突により弾かれたどちらかの武器がジャンクマンの目の前に突き刺さる。
恐る恐るそれを確認するジャンクマン。突き刺さっていたのは…シャドーセイバーの方だった。
そしてRXのリボルケインはシャドームーンのベルト…すなわち彼のキングストーンに突き立てられていた。

ジャンクマン「信じてたぜ!!アニキッ!!」

そうしてRXは突き立てていたリボルケインをゆっくりと引き抜くと、シャドームーンは光に包まれ徐々に姿を消していく。

RX「信彦…これで悪夢は終わった…お前にとっても……俺にとってもな…」

そしてRXは静かにリボルケインでRの文字を描いた。それはRXが本当の意味で過去を乗り越えた瞬間だった。

787 :キャプ森ロワ:2010/06/11(金) 23:27:45 ID:???
ゾーマ「ええい!何をしている…!バラモス!!殺してもいい…あやつを止めよ!!」

バラモス「はッ!」

徐々に己に近づいてくる森崎にゾーマは明らかな苛立ちを見せながらバラモスに命を飛ばす。
そしてバラモスが忙しなく森崎の前に立ちはだかった所で、突如バラモスの顔に数度魔力による爆発が巻き起こり、
バラモスはその場から数歩たたらを踏むと、その原因を作った仇敵の方に憎憎しげに顔を向ける。

アルス「森崎の邪魔はさせないぞバラモス!!」

バラモス「勇者アルス…!」

アルスによって出来たスペースを森崎はすかさずドリブルで駆けて行く。それを防ごうとバラモスも再び動こうとして…
結局むざむざとそれを見送る結果となってしまった。自分の目の前に立つ少年が放つ威圧感に圧されからである。
そしてアルスは森崎が十分離れたところで呪文の詠唱を行いながら王者の剣を構える。

バラモス「イオナズンッ!」

しかしその機先を制すように先に仕掛けたのはバラモスの方だった。彼とて魔王と呼ばれる魔物。
魔力の扱いは人間のそれより早く正確で強大であり、放たれた魔力の光弾は一瞬にしてアルスを飲み込むと
バラモスの勝ち誇る笑みが浮かんで…一瞬にして驚愕に成り代わる。勇者の盾を掲げ自分の魔法の爆発を
逆に利用して宙に舞う勇者の姿に。そして…

788 :キャプ森ロワ:2010/06/11(金) 23:28:47 ID:???
アルス「ギ、ガ…デイーーンッ!!」

アルスは大上段に構えた王者の剣に聖なる雷を纏わせながら、そのまま一気にバラモスに振り下ろし…

バラモス「お、おのれぇッーーー勇者アルス!!グゴォォォォッ!!!」

一刀両断の元バラモスを切り伏せると、アルスへの呪詛を残しながら魔王は息絶えた。
しかし仇敵を葬っても未だアルスは王者の剣を仕舞う事は無い。まだ一番倒さなければならない宿敵が残っているからだ。

ゾーマ「!?…バラモスめが!ええい!!どやつもこやつも全く持って使えぬ!」

アルス「後は…頼んだよ」

だがドリブルでゴールに向かって邁進する森崎を見るアルスの瞳はもはや勝利を確信していた。

789 :キャプ森ロワ:2010/06/11(金) 23:33:00 ID:???
森崎「さぁて…そろそろ仕上げと行くぜ!ティーダァ!!」

ペナルティアーク手前までドリブルを進めたところで森崎はゴール前に高くボールを打ち上げる。
それに対して反応を見せているのはティーダとそれをマークするジェクト。そしてボールの真下辺りに入ると
まるで鏡合わせのように同時に剣を地面に突き立て、同時に剣を踏み台にして宙に舞う。しかしここからの行動が
全く異なっていた。ジェクトはそのまま超高度からのオーバーヘッドの体勢、ティーダの方は…体をコマの様に
回転させながら飛び上がるジェクトシュートの体勢。そして空中でボール越しに激突する二つの右足。刹那…
弾き飛ばされるのはジェクトの方だった。ただのオーバーヘッドと回転をつけたそれでは勢いに差が出るのは明白。
ティーダが自分が今持てる全てを存分に発揮した結果であった。
後はこのまま一気に右足を振り下ろすだけなのだが…

ゾーマ「フン…何度やろうが同じ事…貴様ではわしを突破することは叶わぬ!!」

ゾーマとて無論今この場で何か得体の知れない力が働いているという事は感じ取っていた。しかしそれでも尚、
彼は威圧感を一切損なうことは無い。己という存在に絶対の自信を持っているからだった。事実彼の言うとおり
ティーダの独力ではゾーマを突破することはほぼ不可能といってもいいだろう。
しかしそれに対してティーダは力強く応える。

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