キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【サッカー少年】キャプテンEDIT【奮闘記】

1 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/02/14(日) 21:52:31 ID:???
このスレはキャプテン森崎のスピンアウト作品に当たる、キャプテンEDITのスレです
森崎くんと同世代に生まれたサッカー少年・大前くん(オリキャラ)を操作し、彼を名選手に育てたり育てなかったりします
現在の目標は全国中学校サッカー大会出場
読者の皆さんに引いて頂いたカードや投票していただいた選択肢に従い、物語が展開します

〜前回までのあらすじ〜
父の転勤に引っ張られて他県に引っ越すことになった大前少年。
彼は進学先にサッカーの強豪・鳴紋中学を選ぶが、そこには予想以上に強力な選手たちがひしめいていた
あまりにも大きなレベルの違いに、サッカー部への入部を躊躇うほど自信を喪失する大前
だが、同級生の雪村、部長の小豆沢との出会いを経て、改めて入部を決断する

953 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/07(日) 01:53:53 ID:???
瀬川「早瀬も心配性だなー。とりもち苦労ってやつだよ、きっと」

大前「それを言うなら取り越し苦労では?」

瀬川「細かいなー、大滝くんは」

大前「……だから俺は大前ですって」

雪村(隠し玉……やはり金成のことだろうか? けど、いくらアイツが上手いからって、小豆沢さんに対抗できるほどじゃない。
一体、何を企んでいる……)

一方その頃、清栄学園陣営では、

金成「よう、先輩方。予定通り決勝進出、ご苦労さん」

今までベンチを温めていたのにも関わらず、不遜な言葉を投げかける金成。
だが、清栄のスタメンも他の部員も、あまつさえ監督さえもそれを制しようとはしない。

清栄の9番(くそっ、1年がデカイ面しやがって……)

清栄の7番(抑えろ。現状、俺たちが小豆沢に対抗するための駒は、コイツしかいないんだ)

清栄の監督(部員たちの間にも不満が燻っているな……だが、これも決勝で勝つためだ。
私の任期も今年で三年目。その間、一度も小豆沢のいる鳴紋に勝てなかったとなったら、この首が危ない……。
金満私立校の監督業は、実業団を引退した私にとって、年金のようなもの……決して手放せない……)

金成(けっ。どいつもこいつも、小豆沢にビビってるのが透けて見えるぜ。だが、裏を返せば――)

ニヤリと、金成が嫌な笑みを浮かべる。

金成(――小豆沢さえいなければ、勝てる自信があるってことなんだよなあ……。くひひっ!)

954 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/07(日) 01:55:20 ID:???
〜決勝当日〜

実況「さあ、遂にサッカー県内最強の中学校を決める時がやってまいりました!
炎天下のピッチを舞台に雌雄を決するのは、やはりこの二強。鳴紋中学と清栄学園中等部です!
不動の10番に率いられた、前年度王者・鳴紋か? 科学的トレーニングを積んで鍛えられた清栄か?
勝つのはどっちだ!?」

観客「へへっ! 悪いが今年も鳴紋だぜ!」「小豆沢はまた腕を上げてたからな……」「清栄は苦しいだろうな」

清栄応援団「勝ってーっ! 勝ってーっ! 清・栄!」「打倒鳴紋・清・栄っ!」

金成「さて、と。仕込みが上手くいってりゃ、俺らの勝ちなんだが」

清栄の8番「……今年こそ勝たなきゃ。今年こそ、全国へ行くんだ……(ブツブツ)」

雪村(やはり出てきたか、金成……!)

早瀬(去年の小学生の大会じゃ、ダンチのパフォーマンスだったていう金成か……。
だが、そいつ一人で覆るほど勝負は甘くねえぞ。いくらなんでも、1年坊に小豆沢さんと同じ役割を求めるってのはな……)

比良山(顔を合わせた途端に雪村の表情が変わった。不安の種はコイツか)

本多(相変わらず嫌な顔だぜ、金成は……また何か悪だくみでもしているのか?)

金成「おっ? 誰かと思えば、雪村じゃん。去年は世話になったな〜、ホント」

雪村「よくもぬけぬけとそんなことが言えるね……」

金成「それはどっちかというと、俺のセリフだぜ? 去年の大会でお前に削られた時は、ホントに痛かったからよ」

雪村「ふざけるな! あんなのシミュレーションじゃないか! 大体、その後は平気でプレイを――」

955 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/07(日) 01:57:08 ID:???
金成「おー、熱くなっちゃって! 恐い顔するなよぅ、お前は『サッカーは楽しく』が信条だろう? 笑顔笑顔! ……ひひっ♪」

雪村「コイツ……!」

早瀬「ばっ、止せ、雪村!」

カッとなって、金成に掴みかかる雪村。
が、その直前に金成は身をかがめる。

金成「わあっ!? やめてくれよ、雪村くん! いきなり酷いよ!」

雪村「なっ!?」

突然、しおらしくなり弱々しい声を上げる金成。その様子に面食らい、雪村は掴みかかろうとした姿勢で止まってしまう。
そこへ、変事に気付いた審判が現れた。

審判「何事だ? 騒がしいぞ」

金成「か、彼がいきなり僕に暴力を! 僕は、ただ小学生の時の大会の話をしていただけなのに!」

雪村「か、金成……! 白々しい真似を……!」

金成「知った顔に会ったから嬉しくて昔話をしただけなんです! けど、ついうっかり、彼が負けた時の話をしちゃって――」

早瀬(こすっからい野郎だ……バレてもいいよう、ウソにはならねえ言葉を選んでやがる)

小豆沢「(今日まで温存していた1年……こういうプレイを得手とするタイプか?)すいません、雪村には良く言って聞かせます」

956 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/07(日) 01:58:21 ID:???
審判「とにかく、試合を前にケンカは困る。君たちは中学生だ。小学生の様に、顔を合わせれば揉め事というのは考えものだな。
以後は注意すること。因縁のある相手というのは分かるが試合が荒れるような事態にはしないように」

雪村「はい……」

キャプテンである小豆沢が頭を下げたためか、審判は一旦矛を収める。

金成「こんなことになっちゃって残念だよ、雪村くん。本当にね――」

金成はそう言って頭を下げ、

金成「――退場しとけば、俺との勝負から逃げる言い訳になったのによ。本当に残念だったなあ?」

醜い笑いを浮かべて顔を上げた。

雪村「う、ぐっ……(が、我慢だ。ここで堪えないと、コイツと戦うことすら出来なくなる……)」

歯を食いしばり、怒りをこらえる雪村。

金成「(……この辺で十分か)じゃあな、雪村。ボールを持ったら、俺に近づかない方がいいぜ? はははっ!」

金成は満足げに笑うと、整列に戻る。

小豆沢「今年は随分と毛色の違う選手を出してきたね?」

清栄のキャプテン「……これもお前に勝つためだ」

小豆沢(『お前ら』ではなく『お前』に、か……標的は僕。とすると、相手の目的はマリーシア狙いか?
金成との接触プレイには気をつけるべきかな。いや、それを匂わせて動きを封じに来たというのも考えられる)

清栄のキャプテン(金成と監督はこう言えと言っていたが……何を考えているんだ?)

957 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/07(日) 01:59:52 ID:???
金成(ひひひっ、順調順調……精々考え込め、小豆沢。俺が今の段階では勝てないと判断して、織り込んだ罠だ。光栄に思いな。
そして、じっくりと堪能してくれよ?)

一方、試合前のこの騒動は、観客席からも見えていた。

国岡「おーおー、なんか揉めてたなぁ今(ここで雪村もやらかしてくれれば良かったんだが)」

渡会「あいつは金成か。清栄に行ったって聞いていたが、相変わらずみたいだな」

大前(…………そういや、前に雪村が嫌なヤツだって言ってたっけ。くそ、嫌なこと思い出したぜ)

落田「なんか荒れそうな雰囲気だよな」

末松「気のせいだよ〜。どうせ小豆沢さんがなんとかしてくれるさ〜」

ベンチでは、飯地監督がしかめっ面をしながら、清栄の策を看破しようと頭を回転させていた。

やす子(考えろ……今大会初出場の1年生、試合前の挑発、マリーシアを匂わせるセリフ。これらの要素を突き合わせると……。
駄目、考えがまとまらない。一体何を企んでいるっていうの? 退場に追い込もうっていうなら、自分から明かす必要は無い。
わざわざマリーシアを警戒させたのが味噌な気がするんだけど……)

長池(……出られないのがもどかしい。あの清栄の1年の暗い目。絶対に何かをしかけてくる。
地獄を覗きこみながら、自分はそこには落ちないと思い上がっている目……気に入らないな)

ともあれ、試合は開始の時刻となった。

実況「さあ、試合開始を控えて両校ともに配置につきます。……お? こ、これはどうしたことでしょう!?
清栄学園、不可解なフォーメーションを取ります!」

ざわざわ……。
あまりにも突飛な事態に、会場が騒然となる。

958 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/07(日) 02:01:02 ID:???
観客「な、何考えてるんだ清栄は?」「そんなに鳴紋の攻撃が怖いのかよ!」

清栄応援団「さ、サッカー部は気でも狂ったのか? こんな試合を俺たちに応援させる気なのか!?」


  清栄
−−@−− @清栄キャプテン
− A B −
E−C−D
−FJG−
−−−−−
−−I−− I金成
−−−−−
−−H−−

−−H−− H早瀬
F−−−J F比良山 J瀬川
−−I−− I小豆沢
E−−−G E有末 G雪村
−−D−− D柿原
−B−C− B本多 C豊原
−−A−− A江崎
−−@−− @無辺山
  鳴紋

959 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/07(日) 02:02:45 ID:???
―観客席―

大前「ふぁ、5バックに3ボランチ!? しかも1トップだって!?」

渡会「正気かよ、清栄。どんだけ守りを固めても、これじゃ得点なんて覚束ないぞ……」

国岡「へっ! そんだけキャプテンたちにビビってるってこった!」

末松「それに〜、いくら防御が堅くても〜、点を取られる時は取られるんだな〜」

落田「しかも前線と中盤をほとんど放棄してるようなもんじゃないか。始まる前から飲まれてやがるよ。こりゃ駄目だな」


―鳴紋ベンチ―

やす子「な、何が何だかわからない……向こうさんの監督は、何を考えてるのよ!?」

菱野「か、監督! お、落ち着いてくださいませ!」

長池(不味いな……向こうの狙いは分からんが、こっちには動揺と侮りが生まれる。相手の策につけこまれやすくなるぞ)


―フィールド―

雪村「これが、金成の作戦? この腰の引けた布陣が?」

瀬川「なーんだ、ビビってんのかあいつら? あんな人数を集めただけのディフェンスなんて、俺のドリブルで最終一食だぜ!」

比良山「それを言うなら鎧袖一触です(……いかん。相手をなめてかかっている空気だ。
向こうは一人一人が俺たちと互角の清栄、見くびれる相手ではないというのに……)」

小豆沢(まずは一当たりして様子を見よう。情報が少ないまま挑むのは危険すぎる)

960 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/07(日) 02:05:08 ID:???
金成(くっくっくっ……予想通り、こっちを過小評価するヤツと慎重になるヤツに二分されたな。まずは相手の意表を突く。
そうすれば、本当の策を実行するのに都合がよくなるからな。
だが、このフォーメーションの真の恐ろしさは、これから発揮されるんだぜ?)

実況「ま、まずは清栄の奇怪な布陣に度肝を抜かれましたが、ともかくキックオフです!
鳴紋中ボールから始まります。小豆沢くんの蹴り出したボールを預かるのは、FW転向した瀬川くん!
軽快なドリブルで攻め上がっていきます!」

瀬川「ふふんっ! 何人で守ろうと、全員抜いちゃえば同じだもんね! さあ、俺の美技に酔い痴れろぉ!!」

金成(こいつの対処法は、人数を掛けるしかないんだよな……)

キックオフボールを受けた瀬川が、サイドを駆け上がっていく。それを駆けつけるでもなく見送る金成。
だが、ただ見過ごしたわけではない。すぐさま、背後のスリーボランチに指示を飛ばす。

金成「お前ら! 手筈通りにいけ!」

清栄の7番「言われなくても分かっている!」

清栄の11番「まずはこいつを何とかしなきゃ!」

指示に従い、自軍ゴールに向け逆走する二人。

実況「ああっと!? 清栄学園、三人のボランチをもペナルティエリア内に引き込み、完全防備の構えーっ!
これはドリブル突破には厳しいぞーっ!?」

早瀬「な、なんだこいつら!? エリア内に8人だと? 固めるにもほどがあるぞ!?」

比良山「ですが、代わりにミドルシュートはほぼ完全にフリーで撃てます。ここは――」

瀬川「あいよ! ――キャプテン!」

961 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/07(日) 02:06:09 ID:???
瀬川が一旦ボールを小豆沢に戻そうとした時、……金成が動いた。

金成「やっぱ、小豆沢に持ってくるよなあ!?」

瀬川「げ!?」

瀬川のパスボールを、空中で巧みにカットする金成。
そして、取ったボールは足元に落とし、ドリブルを開始する。

実況「おっと、ゴール前を固められた鳴紋中。ボールを中盤に戻そうとしたところをカットされました!
今大会初出場の金成くん、決勝まで温存されていただけのことはあるぞ!」

金成「へへっ、まだまだこれからさ!」

小豆沢「これから? それはこちらのセリフだ」

実況「小豆沢くんがすかさずチェック! 取られたボールは取り返すという構えです!」

金成(そうだよなあ。自分へのパスがカットされたってことは、当然カットした相手に近いのも自分。
しかも相手チームは守り人数を割き過ぎていて、中盤と前線にパスを出す先がない。
取りに行くのが、確実。けど、読み通りなんだよなあ……!)

小豆沢(なんだ、コイツの不敵な笑いは……? まさか、本気でマリーシアを狙っているのか!?)

小豆沢がそう思った瞬間、よろりと体勢を崩す金成。
僅かでもぶつかれば派手に転倒するだろう、危うい状態となった。
そうなると、強くチャージを掛けるのは得策ではない。
試合前にちょっとした騒動を起こして審判を煽っているのだ。すぐさま笛が鳴るだろう。

金成「へっ! 迷っちゃったな、小豆沢さん?」

小豆沢「なっ!?」

962 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/07(日) 02:08:09 ID:???
ポーン……。
小豆沢の背後のスペースに向けて、ボールを蹴りだす。
その気になれば小学生でも出来る、簡単なフェイント。
金成はそれを、奇策によって引き出した動揺と演技力をもって、県内最強と呼ばれるプレイヤーを相手に決めてみせたのだった。

実況「な、なんと小豆沢くんが抜かれたぁ!? 信じられません! 決勝の舞台とは言え、相手は年下の1年生!
それが常勝・鳴紋の不動の10番を華麗に抜き去るぅ! すごいぞ金成くん!」

落田「あ、小豆沢さんが抜かれたぁ!?」

渡会「うるさいなあ、落田は。見りゃわかるよ」

大前(小豆沢さん、一瞬、よろけた金成に躊躇して、ボールから目が逸れていた。……なるほど、嫌なサッカーをしやがる)

やす子(これが狙い? けど、それだけだと一回きりしか武器にならない。次は本当にマリーシアを仕掛ける?
それとも、まだ他に狙いが?)

小豆沢「や、やられたっ……一連の行動はこちらの動揺を引き出すためのフェイクか!
そ、それに攻め込む先は――」

金成「――それは当然、左サイド……そっちから見たら右だったっけ?」

雪村の守る右サイドに向けて、金成は駆けだす。

実況「金成くん、中央からサイドへと攻め口を変えます! そこを守るのは奇しくも同じ1年生、雪村くん!」

雪村「金成……僕が止めてみせる!」

金成「へへっ……いいぜ、来なよ雪村。改めて格の違いを教えてやるよ!」

好戦的に笑う金成。苛立ちのまま突っかかる雪村。
二人が交錯する一瞬、

963 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/07(日) 02:09:16 ID:???
金成「……レッドが出ないといいな、雪村」

雪村「!?」

金成の呟きが、雪村を金縛りにした。
小学校時代経験した、金成のマリーシア。試合の流れが一変し、ボロボロの大敗を味わった。
あれからしばらくプレイには精彩を欠き、チームメイトに戦犯扱いの陰口を叩かれたこともある。
サッカーを純粋に楽しんでいた少年が味わった、初めての苦い記憶。
それが瞬時によみがえり、心と体を固く縛る。

金成「チョロいねえ、まったく!」

雪村「――あっ!?」

一瞬の隙を突き、スピードで抜き去った。
後には、呆然と立ち尽くす雪村だけが残される。

大前(なにやってんだ、雪村! 今のガチガチな動きはなんなんだよ!?)

実況「金成くん、またまた突破ぁ! チームメイトが守りを固める間、たった一人で鳴紋中を攻め立てます!
この快進撃はどこまで続くのか!」

金成「まさか、ここまで図に当たるとはな。笑いが止まらな――あん?」

豊原「瀬川じゃあるまいし、ここで終わりだ!」

本多「これ以上好きにさせるか!」

柿原「観念しろ。ここまでだ」

実況「ここで金成くんに三人が向かう! ディフェンスに定評のある豊原くん、1年ながら守備に長ける本多くん、
ボランチ柿原くんと鳴紋の守備巧者がそろい踏みです!」

964 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/07(日) 02:10:16 ID:???
普通ならば、絶体絶命の状況。だが、金成の余裕は崩れない。

金成「『ここまで』? そうだな、ドリブルはここまでにするか!」

豊原・本多・柿原「「「!?」」」

グワァァァァ……
金成の脚が、高く上がる。

実況「ここで撃つのか!? 金成くん、ゴールまで30mの距離でシュートの構えです!」

豊原「なめるな! ブロックしてみせる!」

本多「ちっ! 厄介な仕事が回ってきたもんだ」

柿原「シュートだろうがなんだろうが、通さん!」

三人がかりで、シュートコースを塞がれる。
だが、金成は笑っていた。振り上げた脚を打ち下ろすのも、止めなかった。

金成「馬鹿正直にどうも! そらよっ!!」

バコンっ!
ドシュっ!
蹴られたボールは、三枚の壁を避けるようにして飛んでいく。
だが、それは確かにゴールへ向かって飛んでいるが、枠を大きく横へ外していた。

柿原「なんだこれは?」

本多「パスにしちゃあ勢いがあるし、第一、あそこには誰もいないぞ」

豊原「ヤケクソでしくじったか?」

965 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/07(日) 02:12:18 ID:???
金成「……ひひひっ」

実況「ああ〜っと、金成くん、三人につかれて焦ったか? ミスキックです。ボールはラインを割り、ゴールキッ――
い、いえ! 違います! こ、これは!?」

江崎(鳴紋CB)「な、ボールが!?」

無辺山(鳴紋GK)「ま、曲がる――!?」

実況「こ、これはバナナシュートだァ!! 見事なパスカットから相次ぐドリブル突破、更にはバナナシュートまで!
この1年生は規格外だ! 予期せぬ奇襲が、鳴紋ゴールを脅かす〜〜〜〜〜っ!!」

無辺山「ぐっ! ゴールは割らせん!」

鳴紋のGK・無辺山は、せめて軌道を逸らそうと必死に手を伸ばす。
……彼の不幸は、ここまで強烈な変化を起こすシュートに慣れていないことだった。
鳴紋のシューターは、針に糸を通すような正確なコース取りのミドルシュートを持つ小豆沢と、
ダイレクトシュートを得意とする早瀬。いずれも曲げるタイプのシュートには暗い。
必然、彼らと練習する無辺山も、そうしたシュートには疎くなってしまったのだ。

無辺山(届く、何とか拳の先くらいは――)

ググッ……
懸命に手を伸ばす無辺山を嘲笑うかのように、ボールの軌道が変わる。

無辺山(なっ!? まだ曲がり終わって――)

ザシュ!
テン、テン、テン……

ボールがゴールネットに食い込み、やがて勢いを無くして地面に落ちた。

966 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/07(日) 02:13:26 ID:???
……ピィイイイイイイイイイイイイイイ!

数瞬後、ホイッスルが鳴った。

実況「ご、ゴォォォォォルッ!! 二強激突の決勝戦、まずは清栄学園が一点先取! 決めたのは1年生の金成くん!
攻めあぐねた末のバックパスを遮断し、ドリブルで小豆沢くんらを抜き、華麗なミドルシュートで点を奪いました!
個人技では鳴紋の圧倒的優位と思われておりましたが、この大型新人の登場で分からなくなりました!」

観客「め、鳴紋がこんなにあっさり先制された?」「し、しかも相手は1年って……」「まだ10分も経ってないぞ……」
「どうなるんだ、今年の県大会は……」「あ、小豆沢ーっ!! しっかりしろーっ!!」

清栄応援団「ウオオオオォォォォォッ!!」「清・栄っ! 清・栄っ!」「かーなーりっ! かーなーりっ!」
「勝ーてっ、勝ーてっ、清・栄っ!」

金成の決めた先制弾に、観客席は二色に染め上げられた。困惑と不安に包まれた鳴紋陣営と、歓喜に沸く清栄陣営である。

金成「ハーハッハッハァ! いい気分だぜ! 雑魚どもをからかってお褒めの言葉を頂けるとはよ!」

得意絶頂の高笑いを上げる金成。それとは対照的に、屈辱的な形で先制を許した鳴紋イレブンは、すっかり沈み込んでいた。

無辺山「やら、れた? 俺が? 1年に?」

柿原「ば、馬鹿な。なんてシュートを……」

本多「……小学生時代より、確実に力を付けているな。それも、俺たちより格段に早く、だ」

豊原「……なんてこった」

雪村(自分勝手なワンマンプレーの見本みたいなゴール……くそっ、認めてたまるかっ!)

比良山「やられた……これが狙いか」

967 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/07(日) 02:15:25 ID:???
早瀬「ちっ、やってくれるぜ。まったく」

瀬川(これならあのまま突っ込んでた方が良かったかなー)

大前「……同じ1年に、あんなプレイヤーがいたなんて」

渡会「嫌なヤツだが、実力は見たとおりだ」

末松「ふ、ふんっ! 曲がるシュートなんか男らしくないぞ〜!! そんなので点を取っても、威張れるもんか〜!」

国岡(ちっ……金成の野郎、腕を上げてやがる。同じ県内にあれだけのMFがいちゃあ、スタメンになってからも苦労しそうだ。
目障りなヤツはどこにでもいるもんだぜ)

やす子「やられた! リトリートでこちらがミドルシュートを狙うのを誘い、小豆沢くんにボールを回そうとしたところをカット。
そのまま攻め上がってゴールを狙うの作戦だったのね。あの奇妙な防御一辺倒の布陣も、これで合点がいったわ。
そして、金成を決勝まで温存していたのも……。
あれだけのルーキーを温存していたのは、彼に中盤を一人で抑える守備力と単独突破が出来る攻撃力があることを隠蔽していたわけね」

菱野「で、でもそれを見抜けたなら、もうこの手は――」

長池「いや……清栄のキーパーもキャプテンが直々に務めているだけあって、決してザルじゃない……。
ディフェンダー越しに、ミドルシュートで点を狙えるのは、小豆沢さんくらいだろう……。
早瀬はダイレクトシュートを得意とするタイプだしな。多人数でクリアーに来られると分が悪い。
結局、向こうの狙いにのって小豆沢さんにボールを回すしかない。……正にパーフェクト・ミッションだ」

菱野「そ、そうなんですの……」

篠田(今日はベンチスタート)「その冴えを試合でも見せてくれよ」

長池「……どぉせ俺なんか、実践の伴わない理屈倒れだよ……」

968 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/07(日) 02:16:59 ID:???
やす子「パーフェクトかどうかはともかく、良く出来た作戦だわ。
チームではなく、個人の力で成り立っているところに目を瞑ればね。でも――」

一旦言葉を切って、飯地監督はフィールドを見やる。

やす子「――ウチのキャプテンに、火が着いちゃったみたいよ? もう向こうの思い通りにはならないわ」

小豆沢は怒っていた。
それは鳴紋の選手を嘲笑うかのように点を決めた金成にではなく、それを止められなかったチームメイトにでもない。
他ならぬ、自分自身への怒りだった。

小豆沢(何をしていたんだ、僕は……! 金成の言動からダーティプレイの匂いを感じただけで格下と決めつけ、
結果出し抜かれてしまった。挑発へ精神的に追い込まれていた雪村のケアを怠って、むざむざとそこへつけこませた。
ディフェンスへも全然指示が出来ていなかった……! 全国へ行くことだけを考えて、県大会を軽視した結果がこれだ。
もう……これ以上はやらせない!)

早瀬(お? 小豆沢さん、本気だな……全国まで見られないと思っていたが)

振り向くと、まだ気落ちしているフィールダーが目につく。
小豆沢は、声を張り上げた。

小豆沢「落ち込んでいる場合か! 相手は毎年決勝で戦っている清栄だ! 一点程度、取られないとでも思っていたのか!
そんなに先取点を取られたのが悔しかったら、全力で取り返せ!
そんなに守れなかったのが腹立たしいのなら、次の攻撃は粉砕しろ!
僕らはまだ負けていないし、――最後には勝つ!」

969 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/07(日) 02:18:03 ID:???
豊原「きゃ、キャプテン……」

柿原「……そうだな。少し相手を見縊り過ぎていた。小豆沢がいれば、県大会はどうにでもなるなどと……。
目が覚めたぞ。今度は止める!」

本多「相手は同じ1年……決して、歯が立たないほどの差は無い」

比良山「取られたら取り返す……FWの本懐だ」

早瀬(へへっ……やっぱりアンタ、最高だぜ。色々足りてないところもあって、全国で戦うにゃ頼りないチームだけど……、
キャプテンだけはナンバーワンだ!)

気力を充溢させ、戦意を取り戻す鳴紋中の選手たち。
小豆沢はそれに満足げに肯くと、次いで暗い顔のままの雪村を見る。

小豆沢「雪村」

雪村「は、はい!」

弾かれたように顔を上げる雪村。

小豆沢「君の本分を思い出せ。サッカーを楽しむ、だろう?
わざわざ挑発に乗って相手の土台でプレイせず、自分なりにやってみるんだ。頭の中で描く、一番楽しそうなプレイを、ね」

雪村「―― 一番楽しい、プレイ」

小豆沢「それが出来れば、金成なんて怖くないさ。失敗を恐れて縮こまるサッカーは、雪村らしくないよ?」

そう言って肩を叩くと、キックオフに備えてセンターサークルへ戻る。

970 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/07(日) 02:19:16 ID:???
実況「清栄の先取点で波乱の幕開けとなりました、県大会決勝戦。鳴紋中も王者の誇りに賭けて巻き返しを図りたいところ。
さて、一体どう出る!?」

金成(へぇ……もうちょっと深いショックを与えたと思ったんだが、もう全員立ち直っている。やっぱり小豆沢は厄介だな。
選手としても、キャプテンとしてもな。これは早いところ本命の策で仕留めないと……)

ピィイイイイイっ!

ホイッスルの後のキックオフ。ボールを受けたのは、

小豆沢「行くぞ!」

実況「おっと! 鳴紋中、キックオフでボールを受けたのは、キャプテンの小豆沢くん!
猛然と疾走し、清栄ゴールを目指します!」

金成「パスが止められるなら、ドリブル突破ってか!」

小豆沢「……来い! 金成!」

金成「(マリーシアは、完全なブラフってわけじゃないんだぜ?)面白ェ! 行くぜェ!!」

あわよくばプッシングの濡れ衣を着せようと考えながら対決に臨む金成。
だが、その余分な思考が仇となった。

金成(へへ、進行方向を見切って、身体を入れて少し大袈裟に――)

小豆沢「感心しないな」

金成(――あん?)

小豆沢「ボールから目を離すなんてね!」

971 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/07(日) 02:20:52 ID:???
簡単なボディフェイントを交えて横に向かうと見せかけ、その実、真っすぐに抜き去る。
マリーシアを狙っていた金成は、簡単に騙されて抜き去られた。
傍から見れば、金成が棒立ちになっている横を通り抜けただけに見えるだろう。

実況「小豆沢くん、金成くんを抜いた! 先程、金成くんが雪村くんを突破した光景をなぞるかように、硬直の隙をつきました!
こころにくいプレイです!」

観客「おお、小豆沢が調子を出してきたぞ!」「行けえ!」「きゃー、小豆沢くーんっ♪」

金成「や、野郎……この俺を噛ませ犬にしようってか!?」

沸き立つ観衆とは対照的に、金成は悔しげに歯噛みする。
だが、それ以上に小豆沢の動きに心を揺さぶられていたものたちがいた。
三年間、小豆沢と対峙し続けていた清栄の選手たちである。

清栄の3番「あ、小豆沢が来る……」

清栄の2番「お、俺たちで止められるのか?」

清栄のキャプテン(GK)「いいから、壁になれ! 少しは止めやすくなる!
アイツのシュートは、金成ほど曲げられるわけじゃないんだ!」

清栄の7番「お、おうっ!」

ボランチもエリア内に引き込んで、ミドルシュートに備える。

小豆沢「それに付き合うほど、お人よしじゃないんだ。早瀬!」

ボールが、走りこんでいた早瀬に向けて上げられる。

早瀬(お? エリア内が固まっているのに、ここで俺にボールがくるか。てことは――)

972 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/07(日) 02:22:07 ID:???
清栄の6番「しめた! 小豆沢が来ないなら、まだ目はある!」

清栄の5番「クリアーしてやる!」

撃たれる前にと、殺到するディフェンス陣。
それを前に、早瀬は笑った。

早瀬「へっ、見当が違うぜ。――瀬川ァ!」

蹴りに行くのではなく、身体を入れてボールを守り、横へ流した。
観客席の大前が、思わず身を乗り出す。

大前「ぽ、ポストプレイ!?」

渡会「あの人くらい浮き球に強けりゃ、出来ない方がおかしいさ」

サイドに散ったボールは、走りこんでいた瀬川へ。クリアーに行った人数分、エリア内には隙が出来ている。

瀬川「キャッホー♪ さっきはガッチガチだったのに、パックリと開かれてるぜ! こりゃあ、突っ込まなきゃ損ってもんだね♪」

中学生らしからぬ嬌声を上げて、瀬川が吶喊する。

清栄の2番「馬鹿にしやがって。俺たちは氷潤みたいな雑魚じゃないんだ!」

清栄の3番「お前くらい止めてやる!」

クリアーに行かず残っていたディフェンダーが、瀬川を防ぎに行く。だが、

金成(……駄目だな。瀬川はもっと人数を掛けなきゃ止められない)

973 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/07(日) 02:24:28 ID:???
瀬川「――この俺がァ!!」

清栄の2番「ぐはっ!?」

瀬川「――お前らにィ!!」

清栄の3番「ぎゃはあ!?」

瀬川「――止められるものかよォ!!」

たちまち吹き飛ばされる清栄ディフェンス陣。

実況「で、出たーっ!! 瀬川くんの十八番、強引なドリブル突破! 決勝の舞台でも止められるものはいません!」

観客「きゃーっ♪ 素敵ーっ!」「あぁん、私のことも強引に奪ってー♪」「ちくしょう、ムカつくが頼れるやつだぜ」
「瀬川ーっ! 彼女返せーっ!!」

瀬川「絶・好・調♪ 今日も勝利の女神は、俺の前で下着をチラつかせているぜ!
さァて、いつもの通りにゴールを供物として捧げるとしますか!」

清栄キャプテン(GK)「と、止める……! 小豆沢のシュートや早瀬のボレーじゃないんだ! ドリブルくらい止めてみせる!」

悲壮な表情で、瀬川との1対1に挑む清栄のキャプテン。ここは瀬川の性格上、必ずドリブルで来ると踏んだ。
思い切り良く飛び出し、瀬川の足元のボールを抑えに行く。
しかし、あるいは瀬川の言う通り、女神は彼に微笑んでいるのだろうか。

瀬川「ハッ! 神の啓示が来たっ! ここは――」

清栄のキャプテン「!?」

瀬川「――シュートだァ!!」

974 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/07(日) 02:26:34 ID:???
ポーン!
軽く蹴りだされたループシュートが、ボールを抑えようと身を乗り出しているキーパーの頭上を過ぎていった。
瀬川は決してシュートが得意ではない。というよりも、ドリブル以外に得意なものは無い。
だが、ゴールまでの距離が近くて狙いが要らず、また威力も必要ないこの状況。
得意のドリブルが読まれている状況では、苦手のシュートが最善手と化す。

ファサ……

ボールがネットに触れた音はいっそ優しげであったが、清栄のキャプテンにとっては酷く残酷に聞こえた。

ピィイイイイイイイイイイイイイ!!

実況「ゴオォォォォルッ! 瀬川くん、華麗なループシュートを決めました!
小豆沢くんのパスを早瀬くんが繋ぎ、瀬川くんが最後の一押し! 巧みなゲームメイクで、五分もしないうちに同点!
清栄の金成くんによるリサイタルで幕を上げ、次なる演目は鳴紋攻撃陣の壮大なシンフォニー!
県大会決勝戦、これは大会史に残る好ゲームです!」

観客「すげえ、もう同点だ!」「一時はどうなることかと思ったぜ」「やっぱり鳴紋は凄いな」「瀬川くん素敵ーっ♪」

瀬川「さァ、俺に万雷の拍手を送れ……天を貫く喝采を浴びせろ……! 俺は瀬川、女神に愛された男だ!」

早瀬「ハイハイ、試合に勝ったらいくらでもな」

小豆沢(ともあれ、これで同点だ。次は向こうの攻撃だが、中盤でプレスを掛けて金成を封じる方向で行けば何とかなるか?)

975 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/07(日) 02:28:25 ID:???
息を入れ守備位置に戻っていく鳴紋の選手たち。
一方、あっという間に同点に追い付かれた清栄陣営は――

清栄の7番「ちくしょう……簡単に返されちまった」

清栄の5番「早瀬のポストプレイに一杯食わされた……単純なストライカーだと思っていたら、足元をすくわれたぜ」

清栄の4番「いや、それよりも小豆沢のゲームメイクが厄介だ。エリア内を固めてダイレクトシュートを撃ち難くしたのに、
早瀬を有効に使う手段を即座に考えてきた。やはり俺たちの優勝を阻む壁は小豆沢だ」

清栄の8番「一体、何度俺たちの邪魔をすれば気が済むんだよ、あいつらは……(ブツブツ)」

金成「あーあ……たった一点でお通夜かよ。不甲斐ないチームメイトだぜ」

清栄の9番「なにィ!?」

毒づいた金成に、反感の表情を浮かべるチームメイトたち。

金成「けっ。負け犬ぶりたいんだったら、そこで仲良く慰め合ってな。俺は一人でもやらせてもらうぜ。たかが同点だ。
俺がまた一点取ってくりゃ済む話なんだからよ」

清栄の2番「か、勝手に決めんな馬鹿! 誰が諦めたなんて言った!?」

清栄のキャプテン「俺たちも、まだ諦めたわけじゃない。三年間、一度も全国の舞台を踏まずに終わるわけにはいかないからな」

金成「ああ、そーかい(よし、そろそろ頃合いだな……)」

自陣営に辛うじて士気が残っていることを確認すると、金成はベンチにいる監督に目配せを送った。

976 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/07(日) 02:35:20 ID:GE+4f6OQ
あら、NPCパートを投下していたら500KBが目前に……
ちょっとキリが悪いですが、ここで次スレのスレタイ案を募集します
よろしければ、以下の【】にスレタイ案を記入して書き込みしてください

【】キャプテンEDIT2【】

977 :森崎名無しさん:2010/03/07(日) 02:56:31 ID:???
【大前よ】キャプテンEDIT2【大志を抱け】

978 :森崎名無しさん:2010/03/07(日) 03:20:26 ID:???
【どん底からの】キャプテンEDIT2【出発】
【大前ですが】キャプテンEDIT2【ベンチの空気が最悪です】
【スーパーマネージャー】キャプテンEDIT2【菱野さん】

979 :森崎名無しさん:2010/03/07(日) 08:20:14 ID:???
【逆襲の】キャプテンEDIT2【大前】
【友情を】キャプテンEDIT2【取り戻せ!】
【サッカー少年】キャプテンEDIT2【成長記】

980 :森崎名無しさん:2010/03/07(日) 08:33:15 ID:???
【アウエー】キャプテンEDIT2【時代】

981 :2 ◆vD5srW.8hU :2010/03/07(日) 11:29:51 ID:???
【全国への道も】キャプテンEDIT2【一年生から】

金成、良い性格していますね。
ただ雪村や小豆沢を見ていると私は普段酷い悪人集団ばっかり描写しているのかも、と
思えてきました(笑)。とりあえず鳴紋中学では案外
国岡や長池が上手く対抗できそう?

982 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/07(日) 19:00:23 ID:GE+4f6OQ
新スレは(テンプレに不備等がなければ)無事に立てられました
以後の投下は下記のアドレスにて行います。今まで当スレのご利用、ありがとうございました

【どん底からの】キャプテンEDIT2【出発】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1267954202/


>>981
金成はあくまで強敵ひしめく全国へ行く前の壁なので、あんまり美学の無い小悪党タイプを目指してます
ただ、そうなると国岡あたりとの書き分けが案外難しいところなんですよね……

>ただ雪村や小豆沢を見ていると私は普段酷い悪人集団ばっかり描写しているのかも、と
>思えてきました(笑)。

2さんはキャラを悪党の部分だけでなく、間抜けで憎めないところや葛藤もしっかり描いておられるので、
彼らは酷い悪人集団ではないと思います。え? それじゃ酷くはないけど、悪人集団にはかわりない?(汗)

983 :森崎名無しさん:2010/03/08(月) 01:27:31 ID:???
乙です。次スレも期待

中のひとは小説書いてる人? 文章の使い方半端ねえ

984 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/08(月) 23:44:21 ID:???
>>983
お褒めの言葉をいただき、大変恐縮です
小説は、恥ずかしながら一本も完成したことがないです
プロットを作っては放置、序章を書いては放置で、ほとんどHDDの肥やしですね……


しばらく後、このスレは埋める予定
現在は埋めネタ作成中です

985 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/09(火) 01:38:09 ID:???
菱野「皆様、ご機嫌よろしゅうございますか? 菱野でございます」

やす子「監督の飯地でーす」

菱野「この度はキャプテンEDITをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。作者に代わり、篤くお礼を申し上げたく存じます。
さて、今日は新スレッドへの移行に伴い前回までのスレッドを埋め立てるとの仕儀でございます。
拙作の作者は他の外伝作者様のごとく、番外編を展開したり、面白おかしい文章で過去のスレッドに花を添えるというのは難しいとのこと。
かといって、1000まで埋め立てのみを目的としてレスするのも、心苦しいものを感じて能わぬそうでございます。
そこで、代わりといってはなんでございますが、今回までに対戦した相手チームの情報を公開するとのことです」

やす子「まあ、埋め代わりに情報を出すぞと。ついでに不遜にも本家の情報公開スレを真似てみるぞ、と」

菱野「……有体に言えばそういうことになりますわ」

やす子「じゃ、ちゃっちゃと済ませよっか。菱野ちゃんも固くならないで、いつもみたいにもう少し砕けていこうよ!」

菱野「そうですわね。スレッドの容量も圧していますし、楽にしゃべらせてせていただきますわ」

やす子「うんうん、素直でよろしい。……かしこまるより気安い方が、大前くんも近づきやすいと思うよ?」

菱野「か、監督!? ……あんまりからかわないでくださいまし」

やす子「あはははっ♪ じゃ、気を取り直して話を進めようか。
今回紹介するのは、このスレ初の試合パートである練習試合の対戦相手、氷潤中学!
県内では中堅クラスだけど鳴紋中よりかなり格下ね。実際余裕で勝ったけど、主人公とその他一名には思わぬ試練を与えてくれたわ」

986 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/09(火) 01:41:37 ID:???
氷潤中学

ド/パ/シ/タ/カ/ブ/せ/ 総 /高/低/ ガッツ /選手名
|27|25|27|27|25|25|26| 182 | 1/1 | 700 | 敵の11番 パスカットフラグあり
|25|26|24|25|26|24|25| 175 | 1/1 | 700 | 敵の10番
|26|24|26|26|24|24|25| 175 | 1/1 | 700 | 敵の9番
|25|26|24|25|26|24|25| 175 | 1/1 | 700 | 敵の8番
|25|26|24|25|26|24|25| 175 | 1/1 | 700 | 敵の7番
|27|28|26|28|28|26|27| 190 | 1/1 | 700 | 敵の6番 ドリブル、タックルフラグあり
|24|24|24|26|26|26|25| 175 | 1/1 | 700 | 敵の5番
|24|24|24|26|26|26|25| 175 | 1/1 | 700 | 敵の4番
|25|25|25|27|27|27|26| 175 | 1/1 | 700 | 敵の3番 ブロックフラグあり
|25|25|25|27|27|27|26| 175 | 1/1 | 700 | 敵の2番 パワータックル(1/4でタックルに+2、吹っ飛び係数2)消費100
|--|--|--|--|--|--|26| --- | 1/1 | 700 | 敵のキーパー キャッチ26、パンチ29

スタメンフィールダーの総合:1786

987 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/09(火) 01:43:54 ID:???
−H−J− J敵の11番
−−−−−
−−I−−
F−−−G
−−E−− E敵の6番
C−−−D
− B A − A敵の2番 B敵の3番
−−@−−



やす子「ポジションごとの必須能力が26、あまり必要で無いのが24、それ以外は25。単純な設定ねえ……」

菱野「能力が高かったり、フラグや必殺技をお持ちの方は、それぞれKやJOKERを引いて覚醒なされた方々ですわね」

やす子「それとここだけの話なんだけどね。敵の6番は、実は他のMFに比べてタックル値が1だけ高かったのよ。
初めてのタックル判定がDFと一緒だったから、コピペで間違ったのね」

菱野「なんという適当なGMでしょう……お陰で長池さんは、きっかり2差で負けてしまいましたわ」

やす子「それと敵の2番がJOKERで習得した技を書き忘れたりね。実はパワータックルを憶えてたのよねー」

988 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/09(火) 01:46:43 ID:???
菱野「度々ミスがありまして、本当に申し訳ありません。それにしても、随分と相手方に覚醒が起きた試合ですわね」

やす子「例のイベントが起きた都合上、判定は前半のみで終わったけど、相手は5回覚醒が起こっているわ。
対するウチは比良山くんと2回覚醒の瀬川くんの3回。
これは守備時に大人数をかけて守る方針の向こうの方が、カードを引く回数が多かったせいかもね。フラグも全部守備系だし」

菱野「特に3番の方の覚醒には驚かされましたわ。……人数補正が無ければ、大前さんのゴールでしたのに」

やす子「まあ、そういう奇跡や悪夢がたびたび起こるのがサッカーってものよ。こっちの攻めも、ちょっと大味だったしね。
作者も、あの時点の大前くんならハットトリックを狙えたと思っていたらしいけど、そう簡単にはいかないものよねー。
長池くんも引きによっては覆りかねない能力差だったけど、あそこまでボコボコになるとは想定以上ね……。
特に相手に鳴紋の穴扱いされた直後のA引きは、ひっくり返るほど驚いたわ。スランプ無しでも抜かれてたし。
能力差にものを言わせて前半で3−0とほぼ完全に押していたけど、大前くんと長池くんにはご愁傷様な試合だったわ」

菱野「と、話しこんでいるうちに容量の限界が見えてきましたわ」

やす子「そういうわけで、今回はここまで。皆さん、今後ともキャプテンEDITをご贔屓にー。本日は監督の飯地やす子と、」

菱野「マネージャーの菱野景がお送りいたしました。では、皆さんごきげんよう(ペコリ)」

989 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/09(火) 01:53:51 ID:???
―1KB埋めきれなかったので裏話―
外伝スレ5で行ったキャラクターメイキング。プレイスタイル選択で『ファンタジスタ』を選んでも、当然、ファンタジスタにはなれません
謎の女性がカード判定を行い、そこでJOKERを引いて初めてファンタジスタになれる、という予定でした
JOKERを引かなくても、ファンタジスタになりやすい条件をちょっとだけ教えた後、スタイル選択に戻るという仕様です

990 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/09(火) 01:59:42 ID:???
―1KB埋めきれなかったので裏話2―
引き続きキャラクターメイキングの話。実はボツになった選択肢があったりします
入学する中学を選ぶ選択肢には、サッカー部の無い『坂内中学』というものも入れる予定でした
大前くんがサッカー部が作り、そこに人を集めるという話が展開するというもの。パワプロ9の恋々高校編みたいな感じです
ですが、あまりにも煩雑&1年目に試合をするのが困難なので、ボツになりました


991 :森崎名無しさん:2010/03/09(火) 07:49:00 ID:???
森崎板は512KBまでですよ

992 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/09(火) 15:10:34 ID:???
>>991
これは失礼しました。ついキリの良い数字でおぼえてしまっていましたよorz
引き続き、1000まで埋めていこうと思います

993 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/09(火) 15:17:42 ID:???
―埋めきれなかったので裏話3―
入学初日のサッカー部乱入事件。
雪村が早瀬に吹っ飛ばされて即終了でしたが、もし勝っていたら大前にシュートを撃たせてくれる予定でした
もちろんシュートが入っていたら周囲からの評価も(一部を除いて)上がります
もしそうなっていたら、チーム内の人間関係は今とは大分違っていたでしょうね

994 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/09(火) 15:26:57 ID:???
―埋めきれなかったので裏話4―
大前良→お前ら、金成優→かなり優秀、菱野景→ダイヤのK
といった具合に、このスレのオリキャラのネーミングはすごく安直です
長池などの普通っぽい(?)ネーミングのキャラたちは、50音順に適当な名字を書きだして、それを学年ごとにシャッフルしています

995 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/09(火) 15:49:40 ID:???
―埋めきれなかったので裏話5―
監督登場時の判定でもしクラブのAを引いていたら、毎月バッドイベントを起こす、とんでもない監督が登場していました
もちろん、そんな監督に3年間も居座られては大変です
なので、部員の不満が一程度に達すると『かんとくを かいこする』イベントが起こるようになる仕様でした

996 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/09(火) 15:59:37 ID:???
―埋めきれなかったので裏話6―
飯地監督のネーミングですが、飯地→EASY、やす子→易い、という由来です
その名の通り、シナリオの難易度を下げてくれる人ですね
他の監督候補は『能力はあるが気難しい』月竹監督、『ハードトレーニングに定評のある』波戸監督
『普通の監督』野丸監督といった面々です
名前の由来は東方の難易度から来ています。月竹→LUNATIC、といった感じ

997 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/09(火) 16:16:36 ID:???
―埋めきれなかったので裏話7―
マネージャーの菱野はどんなキャラクターかを>>99の判定で決めましたね
結局ダイヤを引いて現状のお嬢様タイプになりましたが、他のカードの場合は以下の様になっていました

ハート→情報通なため様々なデータを入手しやすい
スペード→一定条件で選手としても使えるようになる
クラブ→毎月幻想ポイントが鰻登り
JOKER→そもそも菱野じゃない

998 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/09(火) 16:30:48 ID:???
―埋めきれなかったので裏話8―
作者としては、菱野は結構書きにくい部類に入るキャラです
恋する乙女、という設定がそもそも私の理解の外ですし、あんまり大前にとって都合のいい言動ばかりをさせると、
人物像が薄っぺらくなりそうで匙加減が難しい
逆に一番書きやすいのは落田でしょうか? 何をやっても「だって落田だし」で片づけられそうなあたりとか

999 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/09(火) 16:36:26 ID:???
―埋めきれなかったので裏話9―
劇中ではパスカットの鬼みたいにバシバシカットを決めている小豆沢さん
ですがテクモ版4だと守備能力はあんまり高くなかったりします
逆に攻撃能力は高く、特にシュート力は必殺技抜きだと新田以上
なのに「まともなのは自分、早田、森崎だけ」とか隼スルーする新田って……

1000 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/03/09(火) 16:38:06 ID:???
というわけで、なんとか1000まで埋まりました
次スレでもよろしくお願いします

1001 :1001:Over 1000 Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。

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0ch BBS 2007-01-24