キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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レス数が900を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。
【力と】小田Jr.の野望12【仲間を求めて】

1 :小田ジュニア ◆P6f1cIsEKQ :2010/04/20(火) 23:39:22 ID:TtzCR+jc
時は20XX年、超能力者は年々増え続けており、あらゆる分野に浸透していった。
しかし、超度4以上のものは極僅か、最高ランクのものは日本では僅か3人…ということは全くなく、
ごくごくふつうに時は流れて…いるわけでもなかった。

これは『キャプテン森崎』のスピンアウト作品。
中学時代全国制覇した偉大(?)な父小田強の跡を継ぐ小田猛(小5)となって
全国制覇を目指す物語です。
基本的にロムってる方の投票やカードの引きによって物語は進行します。
また基本的には『現代』ですが厳密に計算すると色々とおかしいところが発生しますので
時代考証は無用でお願いします。

ここまでのあらすじ
小田猛少年もついに5年生。そして大本命の大会である全日本小学生サッカー大会が開催されました。
2回戦(シードのため実質1回戦)の水越小にロベルトの息子であるジルベルトがいるという
波乱の中を見事に勝ち抜いたり、マリーのアトリエの主人マルローネさんに廃館にすむブラウニーを
紹介したりとなかなか順調に過ごすも、やはり運命には抗えないのか。神社で秋津姫に聞いた言葉は
虫食いを探すための手がかりは今のところ足で探すしかないという事と、ジュニアの正体は狐である
という認めたくない事実でした。

現在
南葛市地区大会3回戦。ジュニアは観客席で春菜姫やティルとピクニック気分で来たものの
何故か小4の南葛SCの下級生に囲まれて観戦する事に。それだけならばまだしもほぼ攻め続けた
前半は鉄壁の敵GKに防がれ、後半にカウンター一発で得点を決められるという最悪の展開。
松本の新技も浦辺の新技も弾かれロスタイム。このまま屈辱の予選敗退になるのでしょうか!?

143 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 01:39:39 ID:xNl6Clao
B.ストーリー風。ひたすら中の人が書き綴ります。どちらが勝つかは決まってますが総力戦になるので
かなりの部分の能力や特性、学年、性別などがわかると思います。

ジュニア達4人がのんきにスタンドから試合が始まるのをいまかいまかとわくわくしていた頃…

修哲小ミーティングルーム

監督「敵はクラブチームNIKE。皆も知っての通りあの城山監督が作り上げたまだ3年目の
若いチームだ。故に6年生が少なく、半数以上が5年生という若いチームだ。
特に気にしなければいけないのは、戸田…お前達には南葛ウイングの師匠の息子といった方がいいかな?
彼と、来生、それに本多の…つまり敵のスリートップ。正直彼らは単なる小学生だとは
思わない方がいい。しかし、彼らの欠点として全員個人技に走る傾向がある。故に1人に対し常に
複数人で、出来れば取り囲むようにカバーして動きそのものを封じる。この試合の守備は城島と
高杉が要だ。決して突出するなよ」

城島「はい!南葛戦で負けた弟の雪辱を果たすまでは絶対に負けません!」

高杉「大丈夫。俺だって全日本にいった父を持つプライドがあります!」

144 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 01:40:40 ID:xNl6Clao
監督「よし!その意気だ。続いて攻撃は井沢!お前にゲームメイクを任せる。皆もたとえ
5年生だからといって、作戦無視や無茶な単独行動は控えること!わかったな!
特にガッツには十分注意しろ。去年の敗北は8割がそれだったことをゆめゆめ忘れるな!」

一同「はい!」

井沢(去年木村先輩に学んだ戦術理論を私が完成させるとき。絶対に負けない!)

〜〜〜

NIKEミーティングルーム

城山「…ということだ。みんな、死なない程度にがんばれ」

戸田「えっと、何が…ということ、なんですか?」

城山「そこはアレだ。行間を読んでみんな適当に…」

戸田「監督!」

城山「わ、わかったわかった。この年になっても子供達からいわれるなんてな。ちび師匠、俺はお前の
父親にも指導したことあるんだぞ?」

戸田「わかってます!だから身体的にお父さんほど有利じゃない私は、監督に頼ったんです!」

城山「わかったわかった。本当に師匠と性格違うな。これじゃどっちが偉いのかわからないじゃないか」

145 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 01:41:41 ID:xNl6Clao
来生「どうせ、ブンとやってポン!だろ。その方がわかりやすいし確実だ!」

城山「いんや。今回はもう少しだけ真面目にゲームをした方がいい。こういっちゃなんだけど、
我々には歴史がない。歴史というのは監督の年齢や学年で決まるんじゃない。チームのカラーそのものだ。
ここまでは地力だけで勝てたけど、あの修哲…しかも井沢や高杉がいるあのチームは手ごわい。
…といってもどうすればいいのか考えるのはお前達だけどな」

朝比奈「ズコー!…なんてしませんよ」

太原「考えるのは俺の役目です。監督はでんと構えてください。どうしてもという時は…」

城山「わかってるよ。これでも信用してるつもりさ。さぁ、それじゃいこうじゃないか。俺達の行き先は
ここじゃない。次の王者南葛、そして全国だ」

ひょうひょうと立ち上がり、白いものが混ざった髪を無造作に掻き揚げると、パイプ椅子から立ち上がる。

一同「サー!!!」

その瞬間、和気藹々としていたNIKEのメンバー達の目つきが大きく変わり戦士のそれになるのだった。

146 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 01:42:53 ID:xNl6Clao
〜〜〜

ということで今日はここまで。ちょっと構想考えてなおしていたらはじめ思っていたチームが勝たなくても
いいような気がしてきたので実は結果はまだ未定です。
遅くまでありがとうございました。

最後にアンケート。試合の長さはどの程度がいいですか?
A.中の人が飽きるまで!(下手したら恐ろしい長さになります)
B.50レス程度なら大丈夫
C.できれば30レス程度まで
D.20レス以下!

別に何票と言う上限はありませんが、もし御意見があればどうぞ。なさそうなら中の人が満足するまで
にします。(途中観戦という形で何度か選択を入れて出来るだけ参加できるように…出来たらいいな…)

147 :森崎名無しさん:2010/04/23(金) 01:51:05 ID:46gDl1To
乙でした
A

148 :森崎名無しさん:2010/04/23(金) 02:16:04 ID:u3PYuLyg


師匠の息子とかマジ恐ろしいなあ…今からNIKEに移籍するとかダメですかw

149 :森崎名無しさん:2010/04/23(金) 07:35:28 ID:qt7TV7wg
A

150 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 16:28:28 ID:xNl6Clao
>>148
実はある条件を満たすとものすごく大きなイベントがおき…それによって…

一応Aが2票と一番多かったので中の人が好きなだけ書きます。もともと旧シャア板でSS書きだった
こともあるのでかなりノリノリで書いちゃってます。読むのめんどくさいと思った方はしばらくのあいだ
休憩期間だと思って飛ばしちゃってください。


注意。この試合はガッツが通常の試合消費と大きく異なる場合があります。御容赦くださいませ。

実況「さて準決勝第一試合、南葛SC対山吹小の試合の興奮冷め止まぬ中、ついに第二試合が
始まろうとしています!先に決勝への切符を手に入れた南葛SCの前に立ちはだかるのは去年の
雪辱を晴らすべく力を貯め続けた修哲小か?それとも古巣南葛SCを飛び出て電撃的に監督に就任した、
生ける伝説とも不敗の名将とも評される城山監督率いるクラブチームNIKEか?その答えは
一時間もしないうちに決まってしまうのです!そして今回の解説も引き続きなでしこジャパンの総合監督、
山森正美さんにおいでいただきました!」

正美「こんにちは。山森です」

実況(今回はやけに冷静ですね…)

実況は気づいていなかった。先ほどの試合は10回戦えば8.9回は南葛SCが
勝利することは明白だったので、山森正美として冷静に実況してしまえばそれは単なる山吹小の
駄目だしになってしまう事。それを防ぐためにあえて片方に無理やり肩入れし、視聴者に
エンターティナーとしてみてもらおうと錯誤していたのだ。
しかし、今回はその必要はない。恐らく10回戦ってもよくて6−4、これ以上ない激戦が
目の前にあるのだ。最高級の食材が目の前にあるのにどうして囃し立てる必要があるのだろうか。

151 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 16:29:34 ID:xNl6Clao
グラウンドは灼熱というにはまだまだ早い気候である。しかし、その集中力による熱気なのか、
単純に僅かに撒かれた埃掃いの水が乾いて水蒸気が立ち込めているのか、これからの熱戦を示すかのように
陽炎が立ち込めている。

実況「試合開始まであと5分。両チームとも念入りにアップしています!修哲の若きリーダー井沢さんは
なんとあの井沢守選手の次女で父親譲りのゲームセンス、それにそれを超えるゲームメイク術で
ここまでの2試合を完全に支配していました。故に彼女はその容姿と共に勝利の女神として
修哲に新たな伝説を残そうとしています。」

正美「ええ。あの小柄といってもいい体格を逆に利用したテクニック、カウンターのタイミングや
守備陣形の判断など、とても小学5年とは思えません。これで後は体力の問題さえクリアできれば
南葛SCに在籍している池田さんを大きく抑えて世代最強と呼んでいいでしょう」

冷静に答える山森正美。そう、彼女の見立てではビーストモード起動時の池田を更に超えた能力を
持っているとみていた。

実況「それに対するはチームNIKEの太原君。彼はほとんど動かない知将城山監督の代わりに
ゲームメイクを行うことの多い若い人員が多いNIKEでも数少ない6年生。城山監督に、まかされている
その信頼感から考えるに恐らく南葛SCの内村君と比肩するのではないでしょうか!?」

152 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 16:30:46 ID:xNl6Clao
正美「そうですね。ですが彼は完全に軍師タイプ。自ら動く内村君と比べるのは少し
無理があります。城山監督が全幅の信頼を置いているという点では否定のしようはありませんが。」

あくまで冷静に解説する正美。今の彼女はどこまでも冷静でどこまでも的確、故に模範的な解説者であった。

実況「他にも5年のときからレギュラーを勝ち取り、去年は南葛から得点を奪った長瀬君、同じように
レギュラーを努めていた国分君、そして、本日の第一試合で南葛SCをロスタイム…終了直前まで
零封していた城島君の双子の兄がいます。そう、修哲は去年の若い血が見事に開花、ここ数年で間違いなく
最強だという声がどこからも聞こえてきます!」

正美(…兄弟で別の小学校か…私立である修哲はともかく、あのロベルトの子供達はどんな
マジックを使った…いや、それ以前にどんな目的があるんだろう…)

兄弟で別の学校という言葉に僅かに反応する正美。運動のために短く切りそろえられていた髪も、
監督になったことでほんの少し伸びており、黙っていれば引き締まった顔立ちをしているお姉さんのよう
である。

実況「一方、NIKEの方の注目選手といえばやはりこの人、戸田選手!今更言葉にする必要は
ありませんがあの南葛ウイングスのチームリーダーをしている師匠の息子…いや、失礼、娘さんです!
短く切りそろえられた髪、男子に混ざっても全く違和感のない黒肌。どれをとっても…」

153 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 16:32:00 ID:xNl6Clao
正美「……(じろり)」

実況「し、失礼しました!この戸田選手!普段はスリートップという現代サッカーでは見られることの
少なくなった陣形の左サイドを任されており、目立つ機会は少ないのですが、父親譲りの多数の
スキルを武器に今大会の1.2回戦、そしてこの準決勝全てを戦っています!」

正美「彼女は情報が少なすぎますね。私の見立てであればFWをするよりMFの方が向いているはずの
ですが…城山監督のことですから何か考えているのかもしれませんね」

正美(でも監督本当に何も考えていないこともあるから少し心配…後でもう一度挨拶に行こうかしら?)

そんな事を思っている間に実況者は次々と選手の説明をしていく。

実況「他にもクラブチームNIKEの重要人物としてこの人を抜かす事は出来ないでしょう!
同じくFWの来生君。彼は調子に乗ると誰も止められない。今大会でもキックオフ開始後のドリブルから
単独シュートまでの8人抜きを見せ付けていることからもその実力は本物です!」

正美「そうですね。20数年前の修哲トリオに滝選手という人物がいましたが、調子がいいときの彼は
そのくらいの力を持っているかもしれません」


154 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 16:33:15 ID:xNl6Clao
実況「更に研究者の父親を持つ村川君や、俊足快速を身上とする服部君…そして、南葛に山森君
やジェトーリオ君。山吹小に城島君(弟)修哲小に城島君(兄)がいるように、このチームには
守護神として白鳥君がいます!彼は他のキーパーたちと大きく異なり、飛び出しや空中戦に
めっぽう強い選手なので、たとえ1対1になっても彼の背後にボールを出すのはこれ以上なく
難しいぞ!」

正美「そうですね。今回の地区大会の勝ち上がりを見るにキーパーの良し悪しが最大の分け目なのかも
しれません。白鳥君は5年生なので城島兄弟とは単純評価は出来ませんが、逆にだからこそ白鳥君が
凄いことの証明かもしれませんね」

正美(たしか駿河小にもう1人注目されるべきキーパーがいるはずなんだけど…)

実況「それではそろそろ時間です。入念な柔軟を終え、両チームとも監督、そしてチームリーダを
中心に円陣を組んでいます!」

〜〜〜

修哲監督「お前達に聞くことがある。ここで勝利すれば手に入るものは来年のシード権か?南葛への挑戦券か?」

一同「違います!」

修哲監督「それではなんだ?誰か言ってみろ!」

長瀬「今大会の優勝です!」


155 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 16:34:16 ID:xNl6Clao
修哲監督「それだけか?本当にそれだけでいいのか?」

高杉「全国大会の優勝です!」

修哲監督「違う!!俺達が目指すものは!!!」

井沢「最強であるという事を全国全てに見せ付けることです!!!」

修哲監督「そうだ。最強であるということはただ勝つだけでは証明できない。この試合も含め
全てのゲームで相手に絶対に勝てないと思い知らせるんだ!」

修哲一同「はい!!!」

〜〜〜


156 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 16:35:17 ID:xNl6Clao
城山「さて大変なことになった。本当なら今頃、親父の後をついでそこそこのポストで悠々と
暮らしていくはずだったんだけどな…」

戸田「今更なにを言ってるんですか。美津乃社長に言いつけますよ?」

城山「ハ!つい本音が…すまん。このことは内密にな」

戸田「でも感謝してるんですよ。どうしても父親に比べられてばかりだった人生が監督のお陰で
楽しくサッカーが出来るようになったんです。監督がNIKEに就任しなければ私は今でも
暗闇の中で必至にもがいていたと思います」

城山「それはいいすぎだよ。…ま、でもこれも慈善事業の一環なんだろうな。本当に美津乃ちゃんらしい」

太原「それでは前半はいつものように俺がチームを指揮して相手の出方を見ます。何か問題があったら
指示をください」

城山「わかった。頼りにしてるよ。この年になると声を張り上げるだけでも疲れるんでね。楽が出来るのなら
それが一番いい。」

白鳥「本当に監督は何度も日本一になった若き名伯楽なんですか?いや、母の言うことは信じてますが…」

157 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 16:36:54 ID:xNl6Clao
城山「いつも言っているだろう。この世界に伯楽なんていない。いるのは努力する少年少女と
それを補佐する単なる大人たちだ。子供は育てるのではなく育つものなんだよ。
まあ、この考えに至るまでにはいろんな事を考えたけどね」

どことなく遠い目をする自称50ちょっと手前の名監督。監督と呼ばれる年にしてはまだまだ若造である
はずだが、その瞳の色はどこまでも深い。

白鳥「はぁ…」

しかし彼の共感を得ることは出来なかったようで、気の抜けた返事が返ってくるだけだ。

村川「大丈夫だよ白鳥。なんだかんだで監督は頼りになる。これは間違いない事実だ」

父の影響かインテリに育った村川は眼鏡をスポーツ用のものに変えながら白鳥の肩をぽんと叩く。

城山「そういえばお前のお父さん相変わらず最強のオオバコを作る研究してるのか?」

村川「…いいえ。それは2年位前に極めたとかいって、最近ではもっぱら世界縦断できるタンポポの
綿毛の研究をしているようですよ」

城山「きっと悪性にしろ良性にしろ外来種はこうして増えていくんだろうな…」

158 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 16:37:59 ID:xNl6Clao
村川「父曰く、全ての原理原則行動は自然の摂理からなる。たとえ今は外来種と呼ばれても一万年の後から
見れば屁みたいなもの…らしいですよ?」

城山「俺達は一万年も生きられないからぴんと来ないな…」

至極真っ当に答える城山。臨戦態勢になってもクラブチームNIKEのベンチは毎回こんなものである。

パンパン!

朝比奈「さぁ、リラックスタイムはここまでだ!奴さんが怒り出さないうちに整列しようぜ」

実のところチームリーダーでもキャプテンでもポイントゲッターでもない朝比奈だったが、こういう場面
での意識の転換は人一倍上手く、両手を2度鳴らしただけで皆の注意を喚起させる。

城山「それじゃみんないってらっしゃい。お土産は出来ることなら楽して勝つこと。出来ないなら
全力で勝つこと!」

一同「サー!!」

まるでその辺の買い物にでも送り出すように軽く勝利してこいというNIKEの監督。
この場での話を聞いて、なぜ少年達からここまでの信頼感を得られたのか。今の城山には
それをなしえる不思議な魅力を持っていた。

〜〜〜


159 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 16:39:46 ID:xNl6Clao
〜〜〜

実況「さぁ!ついに平成XX年度全日本小学生サッカー大会南葛地区大会準決勝第二試合。
修哲小対クラブチームNIKE。南葛SCが結成される前は最強の名を欲しいままにしていた純粋な古豪と
最も新しく結成された新興クラブ。色々な意味で相反する二つのチームがぶつかり合います!」

正美「はい。この試合の勝者は恐らく常勝南葛にとって最強の刺客となるでしょう。普段あまり
偵察といった行動をしない南葛SCメンバーの姿も多く見ることが出来ます」

実況「確かに!あそこにいるのは南葛キャプテンの内村君に長野君。他にもちらほら姿が確認できます!」

〜〜〜

亜沙里「なんていってるよ?」

どこから持ち出したのかものすごく安物のラジオをチューニングしながら話しかける楠原亜沙里。
どうやら映像自体はケーブルテレビでしか流さないのだが、実況は観客のためにミニFMのようなもので
発信しているようだった。

160 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 16:41:14 ID:xNl6Clao
小「ま、俺は純粋な意味ではレギュラーですらないしな」

あっけらかんといいはなつジュニア。楠原亜沙里という人物を色々な意味で信頼しているので
特に隠し立てする事はない。

亜沙里「あらま?でも先週と先々週は…は!?」

小(にやり!)

小「なんだ、やっぱりそうじゃないか」

亜沙里「だ、騙したね。私を騙すなんてなんて100年早い!」

ぷいっと顔を背ける亜沙里。彼女の子供らしい怒り顔なんて見る機会が珍しいので怒られてるにもかかわらず
ジュニアはその光景をなんとなくほほえましく見ていた。

春菜姫「はいはい。痴話げんかは神さまだって食わないよ。それよりもほらもう始まる。」

春菜姫の言葉にフィールドを注目すると今まさにゲームが始まるところだった。

〜〜〜

161 :小田ジュニア:2010/04/23(金) 16:43:27 ID:???
とまあ、いったんここまで。試合開始前で既に10レス程使ってますが、気にしないでくださいませ。
続きは8時くらいには落とせると思います。

162 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:17:20 ID:xNl6Clao
〜〜〜

−−−@−−− @城島
−−A−B−− A国分B高杉
−−C−D−− C二宮D相葉
−−−F−−− F松岡
−E−−−G− E大野G松本
−−−I−−− I井沢
−−H−J−− H長瀬J山口

−J−I−H− J戸田I来生H本多
−−−−−−− 
−G−−−F− G朝比奈F村川
−−−E−−− E太原
−−−D−−− D大久保 
−B−A−C− B服部A松平C松下
−−−@−−− @白鳥


163 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:18:21 ID:xNl6Clao
実況「さぁ、修哲小からボールでキックオフです。当然蹴られたボールを受け取るのは長瀬君。
シングルタッチでドリブルを…おおっと!ここにいきなり戸田さんと来生君がボールを奪いに来る!」

正美「スリートップをしいてるだけに守勢だと弱いですからね。ここは本気で奪いにくるんじゃないですか?」

長瀬「どけ!俺達には負けはない!」

半ば強引にドリブルで突破しようとする長瀬。

来生「くそ!パワーバカめ!」

純粋なパワーでの競り合いに負け弾かれる来生。

長瀬「次はお前だよ!」

バキン!!

戸田「きゃ…なんて…」

自分の得意分野ではないためここは水をあけられるちび師匠。


164 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:19:23 ID:xNl6Clao
長瀬「はっはっは。まずはこんなものさ!」

まずは自慢のドリブル突破が決まったことに気をよくする長瀬。

井沢「先輩!まだそこで気を抜かないで!第2波が来る前に!」

そんな気をよくしている長瀬をたしなめるように大きく綺麗な張りのある凛とした声で叫ぶ井沢。
勝利の女神とも言われている彼女のその所以たる美貌と美声は例え上級生であろうとも
反発なく従えさせることに成功する。

長瀬「わかった!」

ばしゅん!

実況「ああっと!ここは朝比奈君がタックルに行く前にほぼ真横にパス!中盤の制圧力が低い
チームNIKE、修哲小の素早いパスワークに追いつけません!」

正美「いいえ、多分これは作戦よ。無理にカットに行こうとしてもその直前で必ずフリーの人物に
パスを渡せる軌道を確保している。ものすごく地味だけど洗練された攻撃パターンだと思います。
そうですね、修哲の作戦命のセンスから考えるとハーフケージ…『半鳥かご』とでもいいましょうか?」


165 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:20:28 ID:xNl6Clao
さすが女子全日本監督の山森であり、それはまさにその通りだった。中央となる井沢を中心に
常に数名にアイコンタクトと状況により変化するブロックサインでフリーなる位置を導き出し
囲まれたり立ちふさがれる直前でのパス回しを可能にしていた。

井沢(でも、この作戦も相手の…太原だっけ?にはいまいちみたいね。この技の最大の欠点は
相手がむきに取りに越させることで体力を減らさせることもあるのに、動きを最小限のライン上に
乗せてるだけで決して必要以上には動いていない。これではこちらの体力の消耗の方が多いかもしれない)

太原(ま、この技は前の試合で見せてもらったからな。それなりの対応策は考えるさ。でも厄介だよな、
もし先取点を取られた後にこれをやられれば無茶を承知で相手の策に乗らなきゃいけない。攻めながら
守る戦術なんて何で小学生…しかも年下に出来るんだよ)

2人の思念は交錯しどちらともなく顔がにやける。それは思いもかけぬところで好敵手にあったときの
戦闘狂の思考に近い。

じわじわと前線を押し上げる修哲小。それに対し最小限の体力消費で耐え忍ぶNIKE。それは太刀の
異なる真剣を使った勝負での間合いの取り合いのようにも見える。

166 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:21:32 ID:xNl6Clao
実況「試合開始からまだ時間にしてはそれほどたっていないはずですが奇妙な緊迫感がピッチを包みます。
一瞬の油断が命とり。しかし、体力は間違いなく攻めてのほうが削られていき…一体どちらが
先に音を上げるのでしょうか。序盤は互角と思っていいのでしょうか!?」

正美「いいえ。残念だけどここはNIKEが一枚上手のようね。スリートップがもう敵DFの
最終防衛ライン近くまで来ている。NIKEの村川君のパス能力はなら3つも焦点があるのならば
必ずそのいずれかにパスを決めてくるわよ」

そしてその予想は大当たりであった。

太原「いまだ!朝比奈、大久保、服部、松平!!」

4本の指をかざし、今まで最低限の行動しかさせなかった人物達…しかも最終ラインで守るべきDFを
使ってボールを取りにいかせる!

井沢(焦ったの!?こんな…)

その一瞬の焦り、それはNIKEではなく修哲小にあった。

167 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:23:49 ID:xNl6Clao
ガツ!!

4本指を出し4人の名を叫んだ太原だったが、実際に動いたのは5人であった。
今までの行動パターンから次のパス進路を予測していた太原はまず指の形で村川を指定し、パスカットの
コースを指定していたのだ。後は、最終防衛ラインをあえて空けるいう暴挙ともとれる餌で正常な判断を
極力押さえつけ、後は修哲選手の体に染み付いた練習量を逆に利用するという、単純だが実行する側も
これ以上ないほどの胆力を必要とする行動に成功させる。

城山(………)

正美「だからといって防衛ラインを自分から崩しにいくなんてこれ以上ない愚策なんですけどね。
結果は認めますが…」

実況「何はともあれ、修哲の攻撃をカットと同時にNIKEの反撃が開始されます!パスとパスカットには
妙がある村川君!ここで一気に前線にパスを押し出す!3人いるFWの誰を狙ったんだ!」

井沢「不味い!高杉!!」

その叫びは確実に高杉を高揚させていた。

実況「パスの先はもっともゴールに近い位置にいる来生君だ!彼にはドリブルシュートもダイレクトも
あるぞ!!」

168 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:24:56 ID:xNl6Clao
来生「まずは俺様オンステージ!!」

来生は大きくジャンプするとそのままヘッドでボールを押し付け、爆発的な威力で押し出す!

ボッカーン!

実況「で、でたー!来生君の隕石落とし!!急角度からの破壊力抜群のヘディングだ!」

高杉「まだだ!嘗めるな!」

小5とは思えない巨体で飛び掛る高杉!

城島「俺の左手はみんなの力が宿っているんだ〜!!」

シュン…ガシ!!!!

実況「なんとキーパー城島君このシュートをワンハンドキャッチ!高杉君にかすり威力が僅かに落ちたとは
いえ、信じられない光景を目にしました!!」

来生が持つ天性の瞬発力と地上への重力を利用した急降下攻撃を、城島は下から突き上げる左腕
が遠心力を伴いシュートの威力を打ち消しキャッチする!

169 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:26:12 ID:xNl6Clao
城島「俺の左腕はみんなの力が宿っているんだ。そう簡単に抜かせるわけにはいかない!」

来生(嘘だろ!今のシュートならうちの白鳥だって…抜ける威力だぞ!)

自らの最強技の一つを潰された事に僅かに怯む来生。どうやら彼は父親に欠如していた感性を
まだ持っているようだった。

修哲監督「よし!良くやったぞ。城島!今ならまだカウンターが狙える!いけ!!!」

そう叫ぶ監督に対し…

城島「うおりゃ〜〜〜!!!!」

バシュン!!

井沢「よし!大野君松本君、作戦変更!次にいくよ!」

城島の強肩は素晴らしく、まるで蹴った時並みの距離とそれを遥かに上回る精度で修哲MF大野に渡る。

実況「NIKEのカウンター失敗です!これでまたボールの支配は修哲のものに!序盤は修哲やや優勢か!?」


170 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:27:58 ID:xNl6Clao
実況の興奮した声にやや冷めたような…否。あえて興奮しすぎないように努めて冷静に解説にはしる山森(妹)

正美「それはわかりません。修哲はシュートを打たれること自体が非常に少ないチームなので不明な
点も多いのですがアレだけのセービングです。体力が無尽蔵でもない限り絶対にいつか体力切れになります。
そういう意味では前半のまだ半分も過ぎてない時点でセーブ技を使わせることが出来た分、NIKEの
方が有利だといってもいいかもしれません。何しろNIKEにはシューターが3人もいるのですから」

実況「なるほど…もしかしてNIKEがスリートップ制とっているのはその辺に一因があるのでしょうか?」

正美「それはどうでしょう?ただ、この方法は南葛には通用しませんね。あのチームには県大会をあわせても
屈指といえるキーパーを2人も擁してます。前半後半で分ければ体力が限界になる事はそうはないでしょう」

実況「そうですね。ありがとうございました…ああ!展開が動く!先ほどまで面の攻撃をしていた修哲小、
今回は同じ面でもスクエアで攻撃してきます!」

井沢「まだ序盤だけど…序盤だからこそ使う!」

ライトハーフの大野とレフトハーフの松本を引きつれ井沢は自らを基点に素早いボール回しで攻めあがる!
今まで遅攻だっただけにこのスピードの変化にNIKEは付いていけない!


171 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:29:36 ID:xNl6Clao
太原(ク!俺は運動係じゃないんだよ)

朝比奈「取りに行こうとした瞬間逆サイドにボールが回る!これじゃ取りようがない!」

村川「ワンツーの基点が増えただけでここまで取りにくいのか!?」

素早いワンツーは両サイドに陣土手いる朝比奈村川、それに中央の司令塔太原を一瞬で抜き去り、
ついでとばかりに大久保に襲い掛かる!

大久保「何のために俺が太原のすぐ近くにいると思っているんだ!」

ガス!!

大久保は恐らくラストパスになるであろう大野から井沢へ向かうボールを零す事に成功する!

実況「これはナイスプレー!指揮する太原君とそれをカバーする大久保君!そうです!チームNIKEの
中盤の底はこの2人によって守られているのです!」

正美「大久保君自体は飛び向けた能力ではないのですが、太原君が指揮することで一流選手並みの
動きをしますからね。まさに2身同体とでもいいましょうか…ですが、広い中盤を守る人員が少ない分
確実にカットしないとセカンドボールはほとんど長瀬君か山口君がフォローしてしまうでしょうね」

172 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:31:10 ID:xNl6Clao
ぽんぽんぽん…

山口「っんと!ボールは貰った!」

正美の予言はまさに的中。素早く動き回る修哲小山口が一歩早くボールを奪うことに成功する!

井沢「まずは白鳥の能力を改めて解析するよ!山口君!悪いけど其処から一発はなってちょうだい!」

修哲がそうであるように、NIKEも今までの圧倒的な能力で勝ち進みキーパーがその役目を
果たす事は少ない。故に情報も少なく、井沢はチャンスボールをあえて捨て玉にすることを決断する。

山口「了解!井沢ちゃん愛してるよ!」

そんな軽口を叩きながら…左足を振り上げる!

実況「おおっと!これは本当に素早い展開!ペナルティエリア外から山口君の左足からのミドルシュートが
火を放つ!」

山口「くらえ!NIKE!これが俺のレフトフットシュートだ!!!」


173 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:32:10 ID:xNl6Clao
ばしゅーーん!

レフティ山口は松下、松平ががっちりとコースカットをしているゴールへ向けて渾身の回転を掛け曲射する!

松下「っくっそ〜!!!!」

松平「でもその程度で!」

しかし懸命に追いかけようと2人を…

白鳥「先輩達は弾いたボールのフォローお願いします!!」

白鳥はそう制しながら左足特有の回転のかかったボールを手刀で対抗する!

シャン!!!

まるで鋭利な刃物で空気を切り裂くような音がしたかと思うと、次の瞬間ボールは大きく弾かれている!

実況「でましたー!修哲小に城島君がいるのならば、NIKEには白鳥君がいます!まるで手刀を居合いの
ごとく抜き出し気合一閃!どうやって弾かれたのか目視する事すら難しい、白鳥君の居合い手刀です!
彼女のお母さんの使っていたチョップを見事に自分風にアレンジしている白鳥君の必殺技!」

174 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:34:38 ID:xNl6Clao
正美「白鳥さんは私達の仲間だからね。息子さんがアレだけの能力を持っていても不思議じゃないわ…」

実況「そうでした!かの白鳥君のお母様は山森正美、そして現在南葛SCの監督をしている今川瀬名さん
と同じく女子サッカー会に甚大な影響を及ぼした1人です!本当にNIKEはタレントぞろい!
一体どうすればこれだけの人員が集まるのでしょうか!!!」

正美(むぅ…彼女だけ結婚が早かったからもうあんな大きな子供がいるんだもん。逆に瀬名は
未だに独身を楽しんでるみたいだし、私って中途半端だな…)

なんとなく自分の立場をやっかむ正美だったが、そんなことよりも早く次なる試合展開が始まる!

実況「こぼれたボールは前もって白鳥君が指示していた通りにDF陣がフォローに回ります!しかし
まだボールはペナルティエリア内!ここで奪われるわけにはいかないが、クリアしようとする松平君の
目の前にはこれを予想していた井沢さんと長瀬君が追い詰める!」

井沢「この距離なら簡単にパスは出せない!」

長瀬「このチャンスは絶対にモノにする!!」

ずしゃしゃ〜!!

松平「すまん!みんな!!!」


175 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:35:39 ID:xNl6Clao
実況「おおっと!ここでの1対2では流石に無理があったか!?松平君懸命にクリアコースを
読もうとするがそれよりも一歩早く長瀬君がそのパワーで松平君を吹き飛ばす!これは最大のピンチ!
先制点は修哲のものになるのか!!?」

強引にボールを奪った長瀬はペナルティエリア奥深く。通常であれば最大の得点チャンスなのだが…

白鳥「斬る!!!」

シュパーン!!!

正美「だから白鳥君には1対1は無謀なのよ。今回は不用意に奥深くまでつっこんだ長瀬君のミスね。
恐らく奪ったのが井沢さんだったらもっと別な行動が出来たんでしょうけど…」

正美は僅かに呆れるようにいいはなつ。そう、長瀬のタックルはあまりにも強引過ぎてタックルで
奪ったところは既に白鳥の守備範囲内まで進攻していたのだ。

そして白鳥の居合い手刀はその性質上、体勢を崩す可能性がきわめて低い為、松平がフォローした瞬間には
既に次の体勢に移行できるようになっていた!

長瀬「しまった!一番注意しなくてはいけない相手に!!」

176 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:36:58 ID:xNl6Clao
実況「これは惜しい!白鳥君が作り出した1対1空間は今大会での爆発力に定評のある長瀬君すら
ボールを後ろに転がす事ができない!!しかし、しかし、攻め続ける修哲小!ワンサイドゲームとまでは
いきませんが、実力伯仲の下馬評を覆し終始有利に事を運んでいます!」

〜〜〜

城山「うんうん。ま、最初はこんなものだろう。太原は全体の体力を温存しながら失点ゼロ、流石だ。」

???「監督、俺はまだ出ちゃ駄目なんですか?」

城山「ああ、4年生は今回は見学。勝っても負けてもNIKEは来年のチームだ。今年は本当の強敵と
戦うという事を実感してくれればそれでいい。」

???「その台詞。いまピッチ上にいる選手達には絶対に聞かせられない言葉ですね」

城山「そうでもないぞ。今の6年だって素晴らしいものさ。ついつい欲目を出してしまうほどにね。
ここが静岡じゃなかったらほぼ完璧に県代表になれるものなのに残念な事この上ない。」

???「………」

本当に激戦なのかと思わせるほどのんびりとした名伯楽城山。彼の目にはこの試合すら子供達の
成長を促すための練習にしか見えていないのだろうか?

〜〜〜


177 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:38:21 ID:xNl6Clao
実況「白鳥君がボールをカバーしたところで試合は振り出し!両者シュート数は1対1でありながら
プレー時間のほとんどをNIKE陣内で行われるという、NIKEにとっては苦しい展開!
しかし、要所要所では司令塔の太原君が食い止め、未だに得点はありません。NIKE自慢の
スリートップはいつ動き出すのでしょうか!?」

白鳥から大きく蹴り出されたボールはレフトウイングの朝比奈へ。彼は持ち前のドリブルで前進するのだが…

松岡「おおっと、ここを通すと結構やばい事はわかっているんでね」

その前に中盤の底に陣取っていた松岡が立ちふさがる!

朝比奈「あらま、ウイングに来ると逆サイドがら空きだよ!?」

松岡「ここで奪ってしまえば問題ないさ」

そういいながら松岡は5年の朝比奈に攻めかかる!

朝比奈「うわっと、あっぶないな。修哲ってこんなに強引な人たちがおおいの!?」

松岡「さて、この試合が終わればわかるさ」


178 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:39:23 ID:xNl6Clao
ずささささ〜!!

松岡の執拗なマークによりついにボールはこぼれてしまうのだが…

戸田「いっただき〜!!」

そのこぼれ玉を父親譲りの抜け目なさで拾い上げる戸田ことちび師匠。彼の父親も白鳥と同じように
プロ2年目で才色兼備な年上の美人と結婚しており、子供も早くから儲けられていたのだ。

実況「ああっと!ここはいつの間にかフォローに来ていた戸田君がボールを拾う!ついにNIKEの
反撃が始まるのでしょうか!」

井沢「大丈夫!戸田君は確かに超技能派だけど今ならまだ戦いようもある!」

今更戻ってもとても追いつけないのだがそれでも指示の声が届く場所にまで戻りながら士気を
高めようとする井沢嬢。その姿に味方は喚起され、敵は恐怖におののくのだが…

正美「それでもまだ修哲小のガードは4枚。しかもそのうちの2人は高杉君と5年からレギュラー入り
していた国分君。普通に攻めたんじゃキーパーまですら届かないよ?どうするの監督?」

179 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:40:23 ID:xNl6Clao
三つ子の魂100まで。山森正美は思わずケーブルの放送が乗っている場所で城山の事を監督として
呼んでしまう。しかしそれに誰一人突っ込む事無く、試合は続いていき…

バシュン!!

戸田「まだこの程度なら大丈夫!」

多少体勢を崩しながら、まずは二宮と相葉を切り抜ける!

二宮「しまった、反則しないようにするだけで手が出せない!」」

相葉「くそ!いいようにされるなんて!」

だが、本命の2人はまだ動いておらず…

戸田(ここは3トップの妙技を見せてやるよ!)

あえてシュートには行かずサイドに走りこみ、センタリングをあげるちび師匠!

実況「おおっと!ここはもう一度来生君の隕石落としで勝負を決めるつもりか!それに対し、国分君が
競り合いに、そして高杉君がシュートコースを防ぎに行く!」


180 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:41:36 ID:xNl6Clao
井沢「駄目よ!騙されないで!!!」

センタリングからシュート体勢に入る僅かな時間の間に井沢は声を挟みこむ!

来生「ち!ばれたか…でも1人はこれで脱落だ!」

ふぉん…

そう、来生は父が絶対にしないスルーを素晴らしいタイミングでやってのける!

国分「しまった!このタイミングで仕掛けてきやがった!」

しかし、その手前の井沢の声で、高杉もゴールキーパー城島も体勢を崩す事無く冷静に対処する!

実況「なんとこのタイミングでスルー!しかしさすが井沢さん!これを見事に読み当て、
体勢維持のままボールはライトウイングの本多君の下へ!当然ここはシュートに向かう!

本多(まだだ!まだ決めるチャンスは!!)

181 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:42:50 ID:xNl6Clao
本田は自らの体を錐揉みのごとく体を回転させながら全ての関節を利用しねじれの力をボールにぶつける!!

バヒューン!!!

実況「こ、これは本田君の必殺技!ドリルスピアー!!!高威力と超回転、二つを兼ね備えた
本田君の最終奥義!!!今までの本選では一度しか見せなかった超必殺技を出し惜しみなく叩き込んだ〜!!
これはさしもの城島君も止める事は!!!」

その名の通り、南葛SC松本が繰り出すなんちゃってジャイロをまったく別の観点から作り上げる
ドリルスピアー。その威力は押して知るべきであり、NIKEにおいてもこれ以上ない安定感を
もつまさに超必殺技である!!

高杉「ギャバン!!!!」

奇妙な擬音と共に吹き飛ばされる高杉。しかし、その大柄な体格と今まで幾度も吹っ飛ばされた
経験故に当たっただけでも威力を減衰させることができるコツというものを得ていた。

182 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:45:06 ID:xNl6Clao
城島「よくやった高杉!後は任せろ!!!」

ほんの、本当にほんの僅かに下がった威力。それだけで止められる人物は少ない。しかし、山吹小に
在籍していた城島の弟はなんちゃってジャイロを止めた実績がある。兄であり、山吹小より
恵まれた施設、指導員のいる修哲小で正GKをしている城島(兄)に止められない理由にはならない!!

バキーーーン!!!

いやな音がした。城島の左腕にものすごい痺れを発生させ、恐らく数分はこの痺れは治らないでだろう。
しかし、その代償として、本多の超シュートの軌道をそらす事に成功させゴールポストにバウンド
させることに成功する!

井沢「…しまった!そういうことなの!!!」

しかし、5年ゲームメイカーから聞こえた言葉は歓喜ではなく悲鳴であった。
なんとNIKEはもともとこのシュートですら決めるつもりではなかったのである!ボールがこぼれる
事を見越して、セカンドボールを拾うことに絶対の自信を持つちび師匠に最後の一手を譲っていたのだ!

太原(どんなに時代逆行と言われても3トップだった頃にはその頃の戦術があったんだ。今の時代に
使われなくなったのは戦術的に劣るからじゃない。単に司令塔が役割を果たせなかっただけなんだ。
俺が今の戦術を昔の戦術で打ち崩して見せる!)

183 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:46:34 ID:xNl6Clao
強い決断と共に作られた3トップ制、今まさにその結果が現れようとしていた!

戸田「貰った!!!」

実況「なんと!これは!!!キーパー城島君は黄金のとでもいうべき左腕が動かない!DFの高杉君は
吹っ飛んでいる!国分君はまだ来生君とからまったまま!ゴールは実質がら空きだ!!!!」

懸命に走る影…それは中盤の底にいた松岡と懸命に走りこんでいた井沢であった。

しかし、戸田はここで手を緩めるほど慢心してはいなかった!

シュパン!!!

実況「ジャストミート!!!戸田君の縦回転式ボレーが、ほぼ無人のゴールに飛び込んだ松岡君と井沢さんの
中間、そして動かない左腕をおしての右腕でのパンチングを敢行する城島君の下方にねじ込まれたー!!」

ぴ−−−ーーー!

実況「そして決まった!!ついに前半12分!守り続けていたNIKEの逆襲が決まりました!
カウンターからの戸田君のセンタリング、一度隕石落としを見せておいて十分警戒させておいてからの
来生君のスルー!そして超必殺技の名にふさわしい本田君のドリルスピアー!そしてそれすら
おとりに使った最後の戸田君の縦回転式ボレーシュートのジャストミート!一体どこから
どこまでが作戦だったのでしょうか!!知将城島監督!一言も声をあげずにここまでの事を
成し遂げました!!!」


184 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 20:48:04 ID:xNl6Clao
山森「今のは本当に恐ろしい展開です。各人の最大限のスキルと才能、それに努力があったからこその
連携パターンでした。しかし、あそこまでしないと城島君にはゴールが決まらないという事です。
彼が間違いなく今大会ナンバーワンキーパーでしょうね。NIKEは次の一点を入れるのが
本当に難しいですよ」

〜〜〜

小「……いまのなんだったんだ!?本当に小学生の試合か?」

あまりの出来事にスタンド席で呆然とするジュニア。

春菜姫「うん。今のはちょっと凄いと思った。お父さんならどこまで真似できる?」

小「無茶言うな。世界が違いすぎる。それにしても今の行動の見るべきは…」

なんといいますか?
A.ちび師匠のセカンドボールのフォロー率やジャストミート能力
B.来生のスルー能力と隕石落とし、両方の使い分け
C.本多の超必殺技ドリルスピアー
D.高杉の吹っ飛ばされて尚、威力を抑えるコツ
E.城島の左手の防衛力
F.井沢の半鳥かごなどのチームスキルや指示の的確さ
G.城山監督(太原)の作戦
H.その他

先にID表示で2票集まったものを選択します

185 :森崎名無しさん:2010/04/23(金) 21:10:15 ID:TztWb/Tw
G

186 :森崎名無しさん:2010/04/23(金) 21:24:04 ID:u3PYuLyg


187 :森崎名無しさん:2010/04/23(金) 22:16:23 ID:???
やはりGで決まってたかw
城山監督かっけえw

188 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 23:42:03 ID:xNl6Clao
>>187
不惑を過ぎ、天命を知った(?)シロヤマンですからね。これくらいはやるでしょう。…きっと。


G.城山監督(太原)の作戦

小「それにしてもNIKE強すぎねーか?これで主力は5年だろ?超必殺技撃てる本多とかは
流石に6年みたいだけど…これも城山監督の作戦が個人の技量を高く見せてるのかねぇ…」

亜沙里「さぁ?私にはあの監督な〜んもしてなかったような気もするけど」

小「だから凄いんじゃないか。別のチームだけどNIKEは南葛SCのスポンサーもしてるし
今度会いに行こうかな?…場所はNIKE本店か、飛鳥さんの店でもわかるかもしれないな…」

春菜姫「何をぶつぶつ言ってるんだか…あ、試合が再開されるよ」

ぴこーん!
NIKE本店かNIKE3号店にいけばクラブチームNIKEの場所がわかるようになりました。

〜〜〜


189 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 23:43:05 ID:xNl6Clao
井沢「今のは私の作戦ミスです。すみません先輩方」

ネットに突き刺さったボールを両手に挟み込みながら謝る井沢。

城島「いや、井沢は良くやったよ。君の叫びがなかったらほぼ確実に本多のシュートで決められていた。
あそこから更にもう一撃こられるのは流石に参ったが。だけど今のでわかったことがある。
俺はこれ以上得点を取られない。戸田のシュートは恐らくスリートップのうちでもっとも弱い…
といってもジャストミートの力でどの程度上乗せされるかわからないから一概には言えないけど。
そして、来生のヘディングも本多のシュートも一度防いでいる。ならばこれ以上の失態はない!」

キリリとした表情で言い放つ城島。

高杉「そうですね。俺もそう思います。後はいかに戦闘エリアを向こう側に寄せカウンターを防ぐか。
問題はこの2点のみ。そうすれば結果はでるさ」

美少女井沢の前でカッコつける高杉。

国分「それじゃ、守りは任せてもらうから後は頼むぞ、キャプテン」

そう締め括りぽんと頭の上に手を乗せる国分。その表情は優しく、まだ闘志が失われていなかった。

〜〜〜

190 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 23:44:06 ID:xNl6Clao
実況「さあ前半12分。ついにNIKEが得点を加え1対0となっております!しかしロスタイムも
含めると恐らく10分近くは残っているはず。このまま終わる修哲ではないと思われますが…
さっそく修哲小のキックオフです!」

井沢「山口先輩!長瀬先輩上がってください!」

実況「おおっと、ボールはFW陣ではなく、中盤のMF陣が持ち上げるようだ!ボールは松本君が
キープしたまま前進します!」

本多「なるほど…確かにいい策だ!」

実況「それに対して先ほど超シュートを打ちこんだ本田君がスピードを殺す事無く突貫!重量級の
このタックルをかわす事が出来るのでしょうか!?」

しゅ、しゅん!!

松本「あんたがシュート一本槍だということは先刻承知!!」


191 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 23:45:06 ID:xNl6Clao
実況「松本君鮮やかにフェイントを駆使して本田君を突破!来生君はあえて止めにかからず横を素通り!」

来生(…俺のタックルも本多とどっこいどっこいだからな…こんなところで体力使ってたらいざ本番で
ガッツ切れになりかねん)

実況「松本君、駆ける駆ける!プレイヤーの配置上、ライン際が弱いことは確認取れますがここまで
誰も付いてこない!」

松本は無人の荒野…とまではいかないが、他の味方がけん制してくれているため、強いあたりを受ける事無く
駆け上がることに成功する!

村川「っち!ここまで井沢が完全に囮!?仕方ない!」

ライトハーフの村川は得意のパスカットを生かすため、あえて接近戦を挑まず動きをマークするだけに
とどめていたのだが、既に自陣の深くまで進入されており突っ込まざるを得なくなっていた。

太原「村川これは罠だ!いくんじゃない!」

松本に決定力などなく、最終的には攻撃陣の誰かにパスを渡すしかない事を熟知していた太原はそれを
止めようとするが、時既に遅く…

192 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 23:46:10 ID:xNl6Clao
松本「やっと来たね。待ってたよ!」

村川「なにぃ!」

ビュン!

ほんの一瞬だが、確実に超高速になったドリブルで一気にかわし…

松本「後は任せた!」

逆サイドの大野へとボールを渡す。

とん。

大野(これで敵陣大崩だな。)

マークしていた山口、長瀬、井沢の誰でもなく、唯一フリーだった大野にボールは渡り、NIKEの
ディフェンスラインに穴がぽつぽつと開く事を認識する大野。

実況「おおっとこれは大チャンス!井沢さんが全く指示をしないという選択だけでいつの間にか
ここまで侵入してしまった修哲小!ここはなんとしても決めて後半へ繋ぎたいところだ!」


193 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 23:48:11 ID:xNl6Clao
正美「そうですね。ですが相変わらず、つけるべきところにマークは付いてます。穴は確かに
ありますが、そこに修哲の選手が走りこむ事は…え!?」

ここでプロの監督である正美ですら驚かされる行動を取る修哲小。行動自体はいたってシンプルな
クサビのパスである。しかし渡されたのはどういうわけか敵MFの太原。彼は一応井沢のマークに
入っていはいるものの自分の能力ではボールの射角を縮める程度の役目しか出来ない事を
熟知しており、それゆえにどうやって止めるかではなく、いかにして今の手駒でこの防衛ラインを
死守するかを考えていた。

太原「っく!まさか、こんな!!」

意表をつかれた太原にコントロールする余裕などない。ボールはトラップに成功するものの
キープするまでの数タッチ…これが致命的なミスであった。

井沢「よし、トラップありがと!」

元々この作戦を考えていた井沢はほんの10センチ程度はなれた足とボールの間に足を挟み込むと
そのまま軸足で半回転し、見事にボールを持ち出すことに成功する!

194 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 23:49:12 ID:xNl6Clao
実況「これは!邪道といえば邪道ですが素晴らしいプレーといってもいいのでしょう!敵の太原君を
なんと修哲12人目のプレイヤーに変え、一瞬で最終ラインに肉薄!すぐ近くの大久保君ですら
太原君が壁になり追いかける事が出来ません!」

太原(まさか、俺のサッカー能力を利用された!?)

笑いものにされたといってもいいほどの珍プレーで抜かれた太原は一瞬呆然となり続いてふつふつと
怒りが湧いてくる。

城山(あちゃ、これは不味いな。アイツは冷静じゃないと俺が働かなきゃいけなくなるじゃないか…)

作戦立案能力などに優れていたとしても所詮はまだ小学生。頭に血が上ってしまうことも多い。
それも仕方ないかと思う城山監督だったが…

城山「作戦変更!服部!長瀬のマークはいいからカウンター準備!白鳥!後はわかってるな!」

一応監督としての最低限の仕事をこなす城山。今までののほほんとした顔立ちから僅かに本気の顔が
覗かせている。


195 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 23:50:14 ID:xNl6Clao
井沢(…長瀬をどフリー!?罠なの!?いやこのタイミングでオフサイドトラップはない!それにもし
罠だとしてもそれを真っ向から叩き潰すのが修哲のサッカーなのよ!)

そう判断した井沢はちょんと低いボールを長瀬に渡す!

長瀬「嘗めるなNIKE!これが俺の新必殺技!!」

白鳥「どんな必殺技でも打たれる前なら!!!」

バシン!!!

実況「なんとなんと!NIKEの白鳥君、低い浮き玉を両足で挟み込み、そのまま空中で一回転!
これは変則フランケンシュタイナー!なんと白鳥君、手刀ディフェンス以外にも技が豊富だ!!」

正美「いえ、アレはどちらかといえばウラカン・ラナに近いですね。白鳥君のお母さんに
聞いたので間違いありません」

どうでもいい事を解説する山森正美。彼女の脳裏には小学中学生の頃の思い出がよみがえる。

196 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 23:51:17 ID:xNl6Clao
白鳥「よし。奇襲技だけど上手くいった!服部!後は任せた!!」

ばしゅーん!

すちゃ!

ボールは大きな弧を描いてレフトハーフを駆け上がる服部の下へ。数の少ない中盤をDFを
投入する事で厚くしようとする城山監督の作戦であった。

太原(ぺこり…)

その作戦を感じ取った太原は熱くなりすぎてしまいDFラインををずたずたにしてしまったことを
反省と共に乗せた一礼で謝罪すると気持ちを切り替えもとの定位置へと移動する。

城山(やっぱり叫ぶのはつかれるなぁ。この試合は後一回くらいしか指令できないなこりゃ)

プラスチック製のベンチに身を落としながらそんな事を考える自称50手前の城山だった。

〜〜〜


197 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 23:52:17 ID:xNl6Clao
実況「さあ、ここまで2度のシュートチャンスを潰してしまった修哲と、2度のチャンスのうち
1度は結果を出したクラブチームNIKE。前半の残り時間は数分を残すのみ。ボールを握っている
NIKEとはしては後半折り返しまでに突き放したく、そして修哲としてはなんとしても
追いつきたいところ。」

正美「そうですね。ですが、恐らく先ほどの修哲の策は2度は通用しません。しかも今の出来事から
白鳥君には低い浮き玉はほとんど効果がないと…いや、もしかしたら高い浮き球にも適正が
あるのかもしれません。だとすれば地上からのシュートでないと白鳥君から得点を取るのは
難しいかもしれません」

実況「つまり有利なのはNIKEだと?」

正美「まだ前半戦なので言い切ることは出来ませんが、今回点数を取ることが出来なかった。
この事実は重いですよ」

解説者として冷静にNIKE有利を宣告する正美。しかし、彼女は城山監督が未だに一試合
2回までしかまともに指示することができず、あとは小学生任せだという事実は知らない。

〜〜〜


198 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 23:53:17 ID:xNl6Clao
服部「……忍ぶれど、色に出けり…」

大野「おっと、辞世の句でも詠むつもりかい?」

ライン際をオーバラップしていた俊足服部だったが、ついに修哲の1人に捕まってしまう。

服部「抜かせ!」

ビュン…!スチャ!!

服部「身も世もなく…」

大野「なんの世がないんだ?」

服部の高速フェイントになんなく付いてくる大野。逆サイドを守る松本がドリブラーであるように
逆サイドの大野はタックル…正確にはマークが得手であるようだった」

服部「認めるべきか。ならばいざ尋常に勝負!」

大野「なんだか時代錯誤の匂いがするけど…もしかしてもしかする!?」


199 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 23:54:21 ID:xNl6Clao
服部「………」

ビュン…タン!、シュン!!

実況「これは素早い!フェイントにフェイントを織り交ぜ、まるで分身しているようにも見える服部君の
ドリブル!…しかし、しかし、大野君それを抜かせない!左右には激しく移動し続けていますが
肝心の前方への一歩がでない!これは、大野君…素晴らしいディフェンスです!」

服部(面妖な…まるで見透かされている!?)

大野「そんなことないさ。ただウイークスポットが見えるだけだよ。…こんな風にね!」

カス!!

大野はワンプレー前もディフェンスラインの穴を見ているようなことを口走っていたのだが、
実は言葉どおりの意味であった。生まれながら人の能力を見極める能力が非常に高い彼は
周りの人間の限界行動域、それに視野や反射速度から割り出された行動領域を導き出すことができ、
それを視界のフィールドに合わせることで、フィールドのスポットを見抜く天才だった。この能力、
プロの世界であれば多少の差はあれど誰しも持つ能力だが、子供の頃からここまで発達した能力を
もつ大野という男、この分野においては天才といってもいいかもしれない。

200 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 23:55:30 ID:xNl6Clao
実況「ああっと!服部君のオーバーラップもここまで!!ボールはこぼれ落とされ松岡君がフォロー。
そしてそのままロビング!」

太原(落ち着け!残り時間は短い!大丈夫、ここを制すれば流れはこちらのチームに一気に傾く)

先ほどの失態から完全に立ち直った…ともいいがたいが、自らを極限まで律することで表面上は
いつもの名参謀にもどる太原。

正美「これでNIKEの追加点はほぼ消えましたね。次のワンプレーで修哲の今後の戦略が
決まると思います」

ボールは予想通りまたもやドリブルの上手い松本の足元へ。しかし、今回は早いチェックが来る。

本多「!!!」

来生「俺をここまで下げさせたんだ。楽しませてくれよ!」

村川「すまん。本多、来生!」

取り囲んだのは本来スリートップで前線に張るべき2人とポジション的に当然いるべき村川。


201 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 23:57:30 ID:xNl6Clao
実は3人ともクラブチームNIKEの中ではタックルは下手な方なのだが、だからといっての残り時間が
短い間にただ安穏とゴール前でぼーっとしているわけには行かない。

松本(参ったねこりゃ。最初のミーティングで左ウイングが穴だからこちらから攻めるように
指示されていたのがもう潰しにかかられている。…といっても、この村川が目の前にいる時点で
トライ以外のパスは禁物。絶対にドリブル突破しかないのか…)

状況的にはとても有利とはいいづらい中、それだけの事を考える余裕は残っている松本。

実況「さあ、ドリブル1人にボールを奪いに来るのは3人。通常であれば抜け出るのも難しいのですが…」

松本「さて、そろそろいいかな…」

そんな事をつぶやくと、

ばびゅん!!

ほんの一瞬の隙を突いて超高速でドリブルを行う松本。

〜〜〜


202 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 23:58:30 ID:xNl6Clao
〜〜〜

春菜姫「今のって小田急ドリブルにも似てるよね」

試合会場でのんきにそんな会話をする春菜姫。しかし、ジュニアは目の前のレベルの高さに
吐き気すら催してくる。

小「いや。俺のドリブルはどちらかといえば巡航型。スピードを維持することで一気に距離を伸ばす
ドリブルだけど、さっきからちょくちょくやっている修哲の8番のは完全にスプリント型。
緩急という点では間違いなく俺のドリブルより速い」

亜沙里「へぇ。でも総合距離なら勝ってるんでしょ。なら問題ないじゃん。」

小「因みに亜沙里はあのドリブル見て真似できると思うか?」

亜沙里「う〜ん。どうだろうね…」

亜沙里のドリブル資質→! card

! cardのスペースを抜いてコピペってください。

ダイヤ 楽勝楽勝!見ただけでも真似出来そうにふんぞり返っていた。
ハート そうだね。ちょっと練習は必要かな?センスはありそうだった。
スペード 私だったらもっと違う方法で抜くけどな。高速系のドリブルのセンスはなさそうだった。
クラブ うん無理!元気よく否定された。

となります。

203 :森崎名無しさん:2010/04/24(土) 00:00:32 ID:???
亜沙里のドリブル資質→ ハート9


204 :森崎名無しさん:2010/04/24(土) 00:01:12 ID:???
亜沙里のドリブル資質→ スペード10

完全にこの2チームが主人公とそのライバルチームみたいになってないかw

205 :森崎名無しさん:2010/04/24(土) 00:14:10 ID:???
どうみてもNIKEが主役、修哲が第一のライバル、南葛が真のライバルだよねw

206 :小田ジュニアの野望:2010/04/24(土) 01:08:41 ID:yS0XLc96
>>204
ですよねぇ。中の人もなんだかこれ決勝じゃね?って思えてきましたwww

>>205
シロヤマンがムダにカッコよくなってますからね。ですが彼の作戦発動も後一回こっきり、
正直この試合どう転ばせるか未だに悩んでます。…いつの間にかほぼ全員の細かい設定が
出来ちゃってるんで、このまま片方はさよならっていうのが勿体無いですし。


…実は開放しようか悩んでいる、大きなシナリオが一つあるんですけど…


亜沙里のドリブル資質→ハート9

ハート そうだね。ちょっと練習は必要かな?センスはありそうだった。

亜沙里「まぁ結局ドリブルで緩急のつけ方を極端にすればいいだけでしょ?すぐにしろ!
といわれたら困るけど、チョコチョコ練習すれば無理じゃないと思うよ」

難しく考えずにそう答える亜沙里。どうやら天性の運動神経とスピード系の技は相性が
いいようだった。

小「へぇ。それじゃ今度競争しようぜ。うちに使ってないボールあるからいざとなれば貸すし」

亜沙里「う〜ん…そうだねぇ…気が向いたら遊びに行くよ。小田の家の場所知らないけど」

そんな事をいっていると…

207 :小田ジュニアの野望:2010/04/24(土) 01:09:41 ID:yS0XLc96
〜〜〜〜

実況「松本君早い!最初に見せた幻惑的なトリック、そして本日2度目の瞬間ダッシュ、
修哲ウイング松本君の引き出しは一体幾つあるのでしょうか!?」

そんな言葉どおり、松本は3人のディフェンスを掻い繰り前半最後のチャンスを大きく広げる!

井沢(今までの行動でわかったことがある。白鳥は飛び出し距離の空中戦、それに1対1ではずば抜けた
守備力を保持しているけど、通常のシュートに対する守備力はうちの城島先輩によりも間違いなく下。
言っちゃ悪いけど山口先輩のレフトフットシュートは城島先輩には全く効かないのに、居合い手刀は
弾く方向を操作するまでには至ってなかった。…ということは…)

走りながらも次なる作戦を考える井沢少女。彼女自身最初にチームスキル『ハーフケージ』を発動
させた事、それにトライアタックを仕掛けただけなので女子でありながら体力にまだ余裕があった。

幾つかの手信号で作戦行動を指示すると彼女自身は体勢を低くし、セカンドボールに備える!

松本(なるほどね。それが彼女の選択なら!)

バコーン!!!

実況「おおっとここで修哲小クロスボールを上げる!その先を走るのはやはりこの人長瀬君!
去年5年生ながら南葛SCからゴールを奪ったその力に疑問を抱く人はいません!」

208 :小田ジュニアの野望:2010/04/24(土) 01:11:08 ID:yS0XLc96
太原「やはり最後は力押しか!大久保!」

大久保「わかってるよ。その為の練習だ!」

この高いクロスボールの立ち向かうのは太原の指示を受けた大久保と松平、それにいつの間にか
戻ってきていた服部であった。

大久保「俺に高いボールを決まらないんだよ!」

松平「ここは防げる!」

服部「我が力、今こそ!」

バン!!!

実況「4人全員が交錯!ボールは…いや!これはシュートではありません!エースストライカー
長瀬君自身がポストプレイです!これはボールの軌跡を予測していたブロック陣、それに
大久保君までもボールをとめることは出来ない!ボールは背後に落とされ、そこに井沢さんが
突っ込む!今まで彼女のシュート技は聞いた事はありませんが!?これはどういったつもりだ!!!」

209 :小田ジュニアの野望:2010/04/24(土) 01:12:08 ID:yS0XLc96
井沢(本当の必殺技というのはそう簡単に見せないものなのよ!)

バコーン!

正美「え!?ここでシュートミス!?」

井沢の放ったシュートは完全にコースを逸脱していた!

山口「ここで俺のお出ましだ!このタイミングでは飛び出せないだろ!?」

井沢のシュートをまるで正反射させるように完全なタイミングで打ち抜く山口。純粋に加速のみを
追い求めたシュートではなく、どの方向に蹴りながらも最終的にはゴールの枠内にシュートを
叩き込む変幻自在の必殺技だった!

白鳥「乱舞!!!」

シュパパパパン!!!

しかし、それでも白鳥は冷静に自身の持つ最終奥義を繰り出す!居合い手刀が一撃に掛ける技ならば
今回の手刀乱舞は全ての方向からの攻撃に対応できる無限の刃である。故にどこから来るのかすら
わからないシュートに対してめっぽう強く…

210 :小田ジュニアの野望:2010/04/24(土) 01:15:04 ID:yS0XLc96
実況「は、弾いた〜!!!白鳥君、彼は一体なにものだ!?トリッキー極まりないボールを
まるで修羅の拳のごとく、もしくは四面八臂のごとく無数の手刀によって切り落とす!」

大野(ざんねん。だけどそこまで読んでこそ修哲のゲームマスターなのさ。こんなことぐらいで
彼女の名を汚させないよ!)

切り落とされたボールにもっとも近づいていたのは独断でここまで前進していた修哲小の大野。
彼のもっとも特異な能力、領域の視認により弾かれたボールの位置に誰よりも早く突っ込み…

ばしゅーん!

実況「え!?ど、どうしたんでしょう!たった今弾いたはずのボールがいつの間にかNIKEゴール内に
収まっています!!!こ、これは!?」

正美「………最後は修哲の大野君がこことしかいえない本当に最高のタイミング…ダイビングヘッドで
押し込んでます。一息に10を超える手刀を繰り出す白鳥君でも、技の後には一息つかなければ
酸素が追いつかなかったようですね」

出来るだけ冷静に答える山森正美。しかしその表情が今のねじ込みの異常さをよく表していた。

211 :小田ジュニアの野望:2010/04/24(土) 01:16:37 ID:yS0XLc96
ぴーーーー!

実況「ど、同点です!チームNIKE対修哲小戦は未だに結果のでない迷宮の中。一体どちらが先に
勝利というゴールにたどり着くのか!…あああ!そしてここで前半終了のホイッスル!残り20分、
まさかここまで均衡した試合展開が待っているとは誰が思ったでしょうか!?」

最後にボールを押し込んだ大野は皆から無茶苦茶にされていた。

長瀬「なんだよ。最後は俺が押し込もうと思っていたのに!」

山口「そうだそうだ!俺と井沢の愛の結晶であるトライプリズムを押し込むなんて!これじゃ
スクエアプリズムじゃないか!?」

井沢「ありがとうございます!でも良くあの場に踊りこめましたね。助かりました!」

大野「はっはっは、たまたまだよ。なんとなくあの場所にいればごっちゃんゴールが入るかなと思って」

松本「結果おーらい結果おーらい。とにかくこれで同点折り返しだ。」

口々に勝手なことを言い合う修哲小だったが誰しもが大野の事を褒め称えていた。

〜〜〜


212 :小田ジュニアの野望:2010/04/24(土) 01:17:41 ID:yS0XLc96
太原「すまんみんな。アレだけ見得を切っていながらこのザマだ」

戸田「何を言ってるんですか。まだ同点じゃないですか。先輩にはこれからいくらでも得点のチャンスを
作ってもらわないといけないんですから」

来生「安心しろ。後半はこちらのボールからだ。俺がいつものようにドリブルで最後まで
突破していってやるよ」

白鳥「最後の残心が甘すぎた。太原先輩のせいではなく、俺の心の弱さが招いた結果です」

お互いに励ましあうNIKEの一同。

パン!

朝比奈「はい。反省会はここまで!残りは短いハーフタイムで体力を回復させることに集中させること。
あと、監督に指示を仰げば万事解決だよ!」

力強く宣言する朝比奈。

こうして両チームメンバーともベンチに戻っていくのだった。


213 :小田ジュニアの野望:2010/04/24(土) 01:18:59 ID:yS0XLc96
〜〜〜

小(ふう…息詰まる展開だったな。内村先輩や長野先輩ならついていけるだろうけど、本当に
来週あんなチームと戦うのか?正直これっぽっちも勝てる気がしないんだけど?)

そんな事を考えながら…
A.いてもたってもいられない!今すぐ帰って練習だ!(試合結果はダイスで決めます)
B.スタンドにいる内村に攻略法がないか聞いてみる。
C.スタンドにいる長野に感想を聞いてみる。
D.瀬名監督にどうすればいいのか聞いてみる。
E.春菜姫と話してみる。
F.ティルと話してみる。
G.楠原亜沙里と話してみる。
H.その他。

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といったところで今日はここまでお疲れ様でした。

今日思ったこと。NHKの三銃士が熱すぎる!元々昔やってたアニメの三銃士や小説三銃士、を
読んでいたこと、さらに三谷幸喜好きなのでものすごく楽しみに見ていたのですが
序盤が正直いまいちなので切ってしまったのを今更ながら悔やみまくりです。ダルタニアンが
行き違いから銃士隊から親衛隊に移動したあたりからまた見始めたのですがその前が気になる〜!
というかコンスタンツがほぼ脇役で生きていてミレディがヒロインて、一体どんな脚本なんだよ!(褒め言葉)

214 :森崎名無しさん:2010/04/24(土) 01:20:10 ID:LdQge5vA
A
たまには熱血もいいよね

215 :森崎名無しさん:2010/04/24(土) 01:21:26 ID:nYQk98gI
E

216 :森崎名無しさん:2010/04/24(土) 01:21:54 ID:bNw4PxmY


217 :森崎名無しさん:2010/04/24(土) 06:36:34 ID:JCd45qs6


218 :森崎名無しさん:2010/04/24(土) 07:19:32 ID:r6vSE8G2


219 :森崎名無しさん:2010/04/24(土) 17:55:58 ID:???
二世組で唯一才能のないジュニアw

_| ̄|○

220 :森崎名無しさん:2010/04/24(土) 19:24:29 ID:???
小田強の才能は「ファンタジーと美人を引き寄せる力」と「サッカーの才能」に分かれて子供たちそれぞれに受け継がれたのだよ…。

221 :森崎名無しさん:2010/04/24(土) 23:00:35 ID:???
紫乃の才能は、センスに限って言えば翼をも超越してる気が…

222 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 00:26:23 ID:g53zRRjw
>>219
だ、大丈夫です。ジュニアには主人公特権として成長限界がないので…
もしかしたら突然覚醒する…かも…すると…多分…いいなぁ…

>>220
ああ、ものすごい納得です。親父もきっと若い頃は小田家魂の元となるスキル南葛魂で
大暴れしていたんでしょうw

>>221
基本能力ですら運動値11を持って、本気能力に至ってはJOKERが基礎点になってる親父と、
自分の才能がWJOKERというサラブレッドがペガサスを生んだくらいの奇跡ですからね。
必殺技も現時点でナタリアのヒールリフトを越えるダブルヒールや小田急ドリブル、
バナナシュートに先読みパスカットが確定してますし、今現在も強の訓練と自動育成でによって基礎点が
毎月面白いように上がっているので、最終的な能力がかなり本気で怖い事になってます。


223 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 00:27:25 ID:g53zRRjw
D.瀬名監督にどうすればいいのか聞いてみる。

小(どうすれば攻略できるのか本気でわからん。ここは監督に聞いてみよう)

そう思ったジュニアはトコトコと歩いて、何かメモしながら観戦している瀬名監督の元へいく。

瀬名「あれ?どうしたの?」

色々と書かれていた大学ノートををパタンと閉じながらにっこり微笑みかける今川瀬名。
ほんの一瞬だけ見えた中身には四角に囲んだフィールドを模したものに様々な矢印や記号が書かれており、
実はなんだかんだときちんと監督をしていたようだった。

小(そういえばうちにマネージャーとかそんな子はいなかったよな…こういったこともしてるのか…
ちょっと意外だ)

そんな事を思いながらもジュニアは瀬名に今思っている事を簡潔に尋ねる。


224 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 00:28:47 ID:g53zRRjw
瀬名「そうねぇ。まず何が聞きたいかが漠然としてわからないけど、サッカーが上手になりたいというのなら
一番はみんなと協力して練習する事よ。たった一人で訓練してもそれは生きた練習じゃないからたいした
訓練にならないと思うし。といっても、あそこのキーパーをしている白鳥君のお母さんはちょっとだけ
不思議な能力をサッカーに使っていたから、そういうのもアリだと思う。実際に修哲小側でサッカーしている
大野君ていう子は間違いなく、天性か後天かは知らないけどみんなと違う世界が見えていて位置取りだけなら
今すぐプロにいける実力を持っているみたいだし…どちらにしろ一朝一夕でどうにかなることじゃないから
今敵わないからといって自暴自棄にならず、きちんと毎回練習したり、自主練を続けていけばおのずと
結果がでてくるはずよ。
純粋に南葛SCが来週の試合に勝てるかというと…それは微妙ね。キーマンは間違いなく内村君だけど
彼の体力も無尽蔵じゃない。どれだけ効果的に指示していって試合展開するか…それが一番大切かな?
戦いやすさでいったら今のところだけどNIKEとの方が組み易いわね。来週もスリートップで来るという
前提だけど本当に怖いシュートを放ってくるのは本多君だけ。残りは石崎さんとキーパーで何とかなると思う。
その為に今回石崎さんには試合観戦してもらって、一本目から一度見た技に対する高い抵抗値を
引き出してもらっているし。それに中盤は内村君と長野君がいるこちらが有利なのは変わらないから
攻めさせずにFWに仕事をさせないという究極の防御法もあるわ。それに
松本君のジャイロシュートなら5年生の白鳥君は飛び出せないし、防ぐのは5分以下だと思う。
逆に…もし、修哲が勝ちあがってきたら不味いわね。井沢さんは勝利の女神として修哲小全体の
士気を引き上げるアイドルだし、あの城島君のセーブ能力は以前戦ったジルベルト君のドライブ
シュートだって止めてしまうかもしれない。となると1対1という環境を作らなければいけないんだけど
高杉君と国分君という2人ががっちりゴール前を守っている構図だから…多分長野君でも単独突破
は難しいと思う。それに修哲には去年うちに対して使った最強の戦術…その最終形がまだ残っている。
もし、それが完成しているなら…とてもとても不味いわ」

225 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 00:29:48 ID:g53zRRjw
いつになく真剣に答えてくれる。…ほぼ平仮名だけで会話するのを忘れるほどに。

小「そうですか、わかりました。それじゃNIKEが勝ってくれるほうが嬉しいんですね」

瀬名「個人的にはね。監督には私の作ったチームを見てもらいたいし、あのチームには私にもゆかりのある
人たちが多いからきっと楽しい試合になると思うわよ」

そういいながらてをひらひらさせてくる。ハーフタイムも終わるのでこれでおしまいという合図のようだった。

小(…監督としても難しいんだな…でも、きっちり監督らしい事もしてるんだとわかって
それだけでも満足だ。)

そんな事を思いながら元いた席に戻るのだった。

〜〜〜


226 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 00:30:48 ID:g53zRRjw
修哲小ベンチ

監督「よし!お前達最後の同点弾。アレはよかったぞ!城島も2度目のアレは仕方ないにしても
敵来生の隕石落としを防げるという事がわかっただけで大収穫だ!この調子でいけば修哲に
負けはない!!井沢、最後に無茶をしたようだが体力は大丈夫か?」

井沢「はい。後半もいけます!多少無茶をしすぎましたが…」

ぴと!

勝気に言い放つ井沢の頬に冷たいものが一つ。

相葉「はいどうぞ。」

にこやかに赤褐色の色をした液体を渡す修哲小DF相葉。

井沢「何これ?」

相葉「え〜と…たしか祝福のジュースって言ってたかな?ワインからアルコール分だけを飛ばすのに
苦労した逸品だってさ。騙されたと思って飲んでみて」


227 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 00:32:10 ID:g53zRRjw
井沢「……ありがと」

そういいながら飲み干す井沢。なんとなく赤黒い血液を飲み干す吸血鬼のようにも見える。

井沢「ぷは!なにこれ!?美味しい!!それに疲れが抜けていく感覚が…」

相葉「だろ?俺も驚いたよ。結構面白いものがいっぱい売っているところで買ったんだ。
後輩の天野の兄ちゃんが見つけてきたらしいんだけど、今度一緒にいかない?」

井沢「考えておくわ。でもありがとう!これでまた存分に戦える!」

相葉「どういたしましてお姫様。」

こうして修哲小サイドは心置きなく戦えるようになっていた。

〜〜〜


228 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 00:33:10 ID:g53zRRjw
クラブチームNIKEサイド

城山「まずは合格。」

意気消沈しながら戻ってくるNIKEのメンバーに声をかける城山監督はまずそんな言葉を掛ける。

一同「???」

それに対して今大会同点でハーフタイムを迎えたことのないNIKEのメンバーは不思議そうに
顔を見合わせる。

城山「何を変な顔をしている?あの恐らく全国レベルといってもいい城島から得点を取ったんだ。
胸を張っていいと思うぞ?」

戸田「でも、最後の最後で同点弾を…」

城山「ああ、アレは気にしなくてもいい。元々あの修哲から無失点で勝ち進もうと思う方が
おかしいんだ。それに向こうもこっちの対策をきっちり取ってきているし、後半がむしゃらに
攻撃されない分だけ逆に得かもしれない。要は気の持ちかたさ」


229 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 00:34:12 ID:g53zRRjw
太原「では俺達はどうすればいいんですか?」

城山「そうだな…対策を練ってきたということは、それを逆手に取るのが一番楽に勝つ方法。
で、敵さんにそれをギリギリまで悟られないようにするのが肝心だね。っということで
フォーメーションは今までどおり、後はみんなちょっと顔を貸せ」

そういって全員の顔を近づけるさせるとごにょごにょと作戦を指示していく。

戸田「なるほど…私が…ですね」

その作戦を聞いていく内にまるでいたずらっ子のようにほくそえむ一同。決して成功率が高いとは
いえない作戦だったが、やるだけは価値はある行動を楽しむ余裕は十分残っているようだった。

〜〜〜


230 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 00:36:33 ID:???
短くてすみませんが今日はここまで。選択肢すら用意できなくてすみません。

後そういえば紫乃の育成には実はドラミも一枚噛んでました。結構重要な事なので追記しておきます。

231 :森崎名無しさん:2010/04/25(日) 00:47:40 ID:???
もし小田強が若いころ幻想郷で修行してたなら
実はジュニアの周りで起きてるファンタジー方面の異変も気づいてたりして

232 :森崎名無しさん:2010/04/25(日) 03:07:48 ID:???
乙でした。

233 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 23:41:20 ID:g53zRRjw
>>321
そうですね。もしかしたら援軍でやってくる…と面白いんですけど、今のところは全く気づいていません。
ただ、本当に意外なところで意外な人物と繋がりがあるのである人に今の状況を話して尚且つ…
と、ものすごくめんどくさい事をすれば超小田家魂でやってきてくれるでしょう。

>>232
ありがとうございます。


実況「さあ!王者南葛との対戦券を賭けた地区大会準決勝戦も残すところ後半20分を残すのみ!
前半最初は修哲小が押す展開も、スリートップ3人の妙技によって先制したのは
クラブチームNIKE!そのまま前半が終了するかと思われましたが最後の最後、修哲小井沢さんと
山口君のトライプリズムにより同点としました!どうでしょう、山森さん。前半の展開を
総括してみると先制を奪ったNIKEと、ボール支配率の修哲小。どちらが勝ってもおかしくは
ありませんが?」

正美「まず攻撃力だけでいけば間違いなくNIKEが上でしょう。来生君、戸田君そして
本多君、どれをとっても一流のプレイヤーには間違いありません。しかしその彼らのシュートすら
万全の体勢ならば防いでしまうのが、修哲小の城島君。準決勝一試合で南葛SCを散々苦しめた
GKの双子の兄で、総合評価では弟さんより上だといわざるを得ませんね。
NIKEとしてはいかにフリーでシュートを打つことが出来るかが最大の焦点でしょう。
また修哲小は井沢さんが素晴らしい動きをしています。彼女が起点になる作戦もそうですが、
何より彼女がフィールド上にいるだけでNIKEは常に注意を払う必要がありますし、修哲イレブンは
その分選択肢が増えます。つまりNIKEとしては有利な中盤をいかに利用するか。それが勝利の道ですね」

実況「それではハーフタイムも終わり両チームの選手達がピッチに上がってきます!どうやら
フォーメーションの変更や選手交代はない模様。となると前半の展開から修哲がやや有利か!?」

234 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 23:42:21 ID:g53zRRjw
〜〜〜

修哲

−−−@−−− @城島
−−A−B−− A国分B高杉
−−C−D−− C二宮D相葉
−−−F−−− F松岡
−E−−−G− E大野G松本
−−−I−−− I井沢
−−H−J−− H長瀬J山口

−J−I−H− J戸田I来生H本多
−−−−−−− 
−G−−−F− G朝比奈F村川
−−−E−−− E太原
−−−D−−− D大久保 
−B−A−C− B服部A松平C松下
−−−@−−− @白鳥

NIKE


235 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 23:43:23 ID:g53zRRjw
そして、運命の後半戦。NIKEのキックオフで始まりボールを受け取るのは当然I番をつけている来生。

来生「さぁこいよ!抜くぜぇ!ぼーっとしていたら全員抜いちまうぜぇ!」

長瀬「5年の坊やがよく謳う!」

山口「正面突破が通用するものか!」

実況「ここは当然FWの2人が素早くボールを奪いに行く!長瀬君のタックルはこの一年で特に
強化されている!来生君とはいえ!?」

ザシュ!!

実況「いや!抜いた〜!!強引にタックルにいく長瀬君に対し、同じく強引に突破する来生君!
これは前半開始のお返しだ!」

来生「ざまぁ!ボールさえキープできればな!」

山口「だけど俺もいる!」

236 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 23:44:25 ID:g53zRRjw
シュン!

強引に抜いた来生にディレイでタックルを仕掛ける山口。しかし、来生のドリブルはパワーだけではなかった。

実況「つづいて山口君に対してはスマートにボールを抜く!そして、ドリブルはどんどん素早さと
キレをもたらしてくぞ!!」

正美「来生君は調子に乗れば乗るほど勢いづくタイプですから、なんとしてでも中盤で止めたいところです!」

そしてその山森正美の言葉どおり、修哲I番をつけている井沢が1対1に持ち込む!

井沢「来生君!なんでNIKEにいったの!?」

来生「そりゃ向こうの方が楽しそうだったからに決まってるだろ?井沢も来い!来年一緒に全国目指そうぜ!」

井沢「馬鹿いわないで!私は修哲を守る!」

来生「そうかよ!それじゃ、俺の踏み台になれる事を感謝しな!」

井沢「来生君、どうしてそこまで!!」

実況「それは2人のせめぎあいが続きます!ドリブルそしてシュート力に定評のある来生君を
抜かせません!しかししかし、来生君ボールは渡さない!周りのプレイヤーも加わろうとしていますが
下手に手出しをすれば今の均衡を崩してしまうためこぼれ玉を拾うためのフォローに走るだけ!」


237 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 23:45:26 ID:g53zRRjw
来生「あばよ!守ることに固執したやつが常に前を向き殻を破ろうとする人間に敵うわけが無い!」

シャッ…シュン!

来生は大きく体を揺らし、派手な動作でフェイント士ながら口車で井沢を抜き去る!

実況「ぬ!ぬいた〜!父親の代からの幼馴染来生君が井沢さんを華麗に抜き去る!これは不味い!
修哲小大ピンチだ!しかしそこに大野君が詰め寄る!」

大野「おっと、そこま…なにい!」

来生「服部すら抜ききれなかったお前と馬鹿正直に戦うわけないだろ!」

ポン!

本多「よし!返すぞ!」

ポン!

実況「これは本当に素晴らしい!来生君、大野君との直接対決を避け、ワンツーで切り返す!
今までドリブル突破が目立っていただけにこの対応に大野君は動けない!」

238 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 23:46:26 ID:g53zRRjw
来生(へ!確かに大野のあっけにとられた顔、面白かったですよ監督!)

ミーティングで城山監督にいわれていた事を思い出しながらもどんどん付きすすむ来生!

井沢(不味い!これじゃ来生君に…え!?なんであんなところに!?…まさか!!!)

修哲のオピニオンリーダーともいうべき井沢だったが気づくのがほんの僅かに遅かった!

実況「さあ来生君!ついに中盤のそこにいた松岡君も抜き去りペナルティエリアに進攻!
残すところはDF陣4人!ここでシュートを放つのか!?」

二宮「くっそ〜!まだまだ!」

相葉「俺達の後ろには城島がいる!」

実況「いや!来生君、ドリブル続行だ!このまま前試合のごとく全員抜きにかかるつもりなのか!!?」

来生(にやり)

二宮と相葉が目前に迫った時、ボールは消え去り、来生は2人の間を駆け抜ける!

239 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 23:47:26 ID:g53zRRjw
二宮「ボールは?」

相葉「バックパスだと!」

実況「これは!このタイミングでノールックバックパス!そしてそのボールを受け取るのは!」

戸田「やっと出番だね!」

実況「きた〜!このタイミングで戸田さんにボールが!!いままで接触プレーを極力嫌っていた
相葉君二宮君の勢いは止まらない!!」

二宮「南無三!」

相葉「吹き飛ばす!」

戸田「いっくぞ〜!!!」

ミドルシュートの体勢に入る戸田。そして有無を言わされず競り合いに向かうことになる2人!
そして…


240 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 23:48:29 ID:g53zRRjw
ぴーーー!

実況「なんと!ここで審判の笛の音!シュート体勢に入った戸田選手に、二ノ宮相葉が突っ込み
押し倒した格好となる!男の子っぽい姿とはいえ、女の子相手に覆いかぶさるのは流石に大問題!」

正美「しかも、エリアがギリギリでペナルティエリア内ですね。これはNIKEの大チャンスです!」

戸田「えっちすけっちけんたっき!」

二宮「いや、そんなつもりじゃ…」

相葉「う、ごめん…」

素直に謝る二人。どうやら妙な揉め事にはならなかったようだ。

〜〜〜


241 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 23:49:30 ID:g53zRRjw
実況「このペナルティキックを蹴るのは当然戸田選手。2人のチャージをまともに受けてしまいましたが
どうやら怪我はないようです!」

戸田「怪我はなくても痛いものは痛いんだけどね」

城山(ダイレクトジャストミート縦回転式ボレーの瞬発力に賭けてこぼれ玉を本多に
撃たせる予定が面白い形になったな。ま、これはとっても取らなくてもラッキー程度に考えておくか)

そんな事を思いながら…特に指示もなく見守るクラブチームNIKEの監督城山。

城島(…落ち着け。読みさえ当てれば絶対に取れる!)

キーパーとしては超一流だが、PKの読みあいにおいては一般のGKとほぼ同様である城島は大きく手を広げる

戸田(さてと、勝つためには絶対に決めなきゃいけないんだけど…)

軽く屈伸しながら思いを馳せる戸田ことちび師匠。彼女の父親ならばここは絶対に決めるイメージしかない。
そのイメージで師匠がけった球筋は左隅。


242 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 23:50:32 ID:g53zRRjw
戸田(…よし!)

シュパン!

城島(逆をつかれた!!!!)

ぼふ!

実況「き!決まったーーー!戸田さんのシュートは見事右隅に吸い込まれた!完全に逆を疲れた
城島君はその軌跡を見届けるしか出来ない〜〜!!」

戸田(よし!私はお父さんのようにはなれない!だけど!私は私としてこのチームNIKEで頑張るんだ!)

あえて父のイメージとは逆に蹴り、そして見事に結果を出したちび師匠は右手を高々と上げ、自らの
存在を確立して見せるのだった。

城山(うんうん、これでちび師匠も一皮剥けたな。そして、この一点。本当に勝っちまうかもなこりゃ)

???「監督。顔がにやけてますよ。気持ち悪い」

城山「ん?そうか?」

パンパンと両の頬を叩き気を引き締める名伯楽。

〜〜〜


243 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 23:51:32 ID:g53zRRjw
実況「後半僅か5分!来生君のドリブル突破とワンツーから、ノールックパス!そこに飛び込んだ戸田さん
に対し二宮君たちが反則!PKとなりそれをきっちりと戸田さん自ら仕留めました!
これは運もNIKEに味方しているようだ!」

正美「まさかこんな形とはいえあの城島君が2失点。これは大きく勝利が見えてきました!」

僅かに興奮気味に答える正美。残り時間は15分とロスタイムのみ。この状況は修哲にとっては
絶望的だった。しかし、まだ諦めてはいない。諦めてはいけないのだ。

井沢「時間がない。本当は決勝まで取っておきたかったけど、あれをするわよ」

長瀬「わかった。けどずいぶん解消されたとはいえコマンダーにかかる負担は大きい。本当に
大丈夫なんだな?」

井沢「もちろん。あのジュースのお陰で気力も体力も十分よ」

山口「俺は反対だけど…わかった。姫さんの言葉には勝てねえな。いっちょ、やってやっか!」

修哲イレブン「おう!」

そして再び闘志を燃やしだした修哲小のメンバーはキックオフから試合を再開させるのだった!


〜〜〜


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