キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【力と】小田Jr.の野望12【仲間を求めて】

1 :小田ジュニア ◆P6f1cIsEKQ :2010/04/20(火) 23:39:22 ID:TtzCR+jc
時は20XX年、超能力者は年々増え続けており、あらゆる分野に浸透していった。
しかし、超度4以上のものは極僅か、最高ランクのものは日本では僅か3人…ということは全くなく、
ごくごくふつうに時は流れて…いるわけでもなかった。

これは『キャプテン森崎』のスピンアウト作品。
中学時代全国制覇した偉大(?)な父小田強の跡を継ぐ小田猛(小5)となって
全国制覇を目指す物語です。
基本的にロムってる方の投票やカードの引きによって物語は進行します。
また基本的には『現代』ですが厳密に計算すると色々とおかしいところが発生しますので
時代考証は無用でお願いします。

ここまでのあらすじ
小田猛少年もついに5年生。そして大本命の大会である全日本小学生サッカー大会が開催されました。
2回戦(シードのため実質1回戦)の水越小にロベルトの息子であるジルベルトがいるという
波乱の中を見事に勝ち抜いたり、マリーのアトリエの主人マルローネさんに廃館にすむブラウニーを
紹介したりとなかなか順調に過ごすも、やはり運命には抗えないのか。神社で秋津姫に聞いた言葉は
虫食いを探すための手がかりは今のところ足で探すしかないという事と、ジュニアの正体は狐である
という認めたくない事実でした。

現在
南葛市地区大会3回戦。ジュニアは観客席で春菜姫やティルとピクニック気分で来たものの
何故か小4の南葛SCの下級生に囲まれて観戦する事に。それだけならばまだしもほぼ攻め続けた
前半は鉄壁の敵GKに防がれ、後半にカウンター一発で得点を決められるという最悪の展開。
松本の新技も浦辺の新技も弾かれロスタイム。このまま屈辱の予選敗退になるのでしょうか!?

201 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 23:57:30 ID:xNl6Clao
実は3人ともクラブチームNIKEの中ではタックルは下手な方なのだが、だからといっての残り時間が
短い間にただ安穏とゴール前でぼーっとしているわけには行かない。

松本(参ったねこりゃ。最初のミーティングで左ウイングが穴だからこちらから攻めるように
指示されていたのがもう潰しにかかられている。…といっても、この村川が目の前にいる時点で
トライ以外のパスは禁物。絶対にドリブル突破しかないのか…)

状況的にはとても有利とはいいづらい中、それだけの事を考える余裕は残っている松本。

実況「さあ、ドリブル1人にボールを奪いに来るのは3人。通常であれば抜け出るのも難しいのですが…」

松本「さて、そろそろいいかな…」

そんな事をつぶやくと、

ばびゅん!!

ほんの一瞬の隙を突いて超高速でドリブルを行う松本。

〜〜〜


202 :小田ジュニアの野望:2010/04/23(金) 23:58:30 ID:xNl6Clao
〜〜〜

春菜姫「今のって小田急ドリブルにも似てるよね」

試合会場でのんきにそんな会話をする春菜姫。しかし、ジュニアは目の前のレベルの高さに
吐き気すら催してくる。

小「いや。俺のドリブルはどちらかといえば巡航型。スピードを維持することで一気に距離を伸ばす
ドリブルだけど、さっきからちょくちょくやっている修哲の8番のは完全にスプリント型。
緩急という点では間違いなく俺のドリブルより速い」

亜沙里「へぇ。でも総合距離なら勝ってるんでしょ。なら問題ないじゃん。」

小「因みに亜沙里はあのドリブル見て真似できると思うか?」

亜沙里「う〜ん。どうだろうね…」

亜沙里のドリブル資質→! card

! cardのスペースを抜いてコピペってください。

ダイヤ 楽勝楽勝!見ただけでも真似出来そうにふんぞり返っていた。
ハート そうだね。ちょっと練習は必要かな?センスはありそうだった。
スペード 私だったらもっと違う方法で抜くけどな。高速系のドリブルのセンスはなさそうだった。
クラブ うん無理!元気よく否定された。

となります。

203 :森崎名無しさん:2010/04/24(土) 00:00:32 ID:???
亜沙里のドリブル資質→ ハート9


204 :森崎名無しさん:2010/04/24(土) 00:01:12 ID:???
亜沙里のドリブル資質→ スペード10

完全にこの2チームが主人公とそのライバルチームみたいになってないかw

205 :森崎名無しさん:2010/04/24(土) 00:14:10 ID:???
どうみてもNIKEが主役、修哲が第一のライバル、南葛が真のライバルだよねw

206 :小田ジュニアの野望:2010/04/24(土) 01:08:41 ID:yS0XLc96
>>204
ですよねぇ。中の人もなんだかこれ決勝じゃね?って思えてきましたwww

>>205
シロヤマンがムダにカッコよくなってますからね。ですが彼の作戦発動も後一回こっきり、
正直この試合どう転ばせるか未だに悩んでます。…いつの間にかほぼ全員の細かい設定が
出来ちゃってるんで、このまま片方はさよならっていうのが勿体無いですし。


…実は開放しようか悩んでいる、大きなシナリオが一つあるんですけど…


亜沙里のドリブル資質→ハート9

ハート そうだね。ちょっと練習は必要かな?センスはありそうだった。

亜沙里「まぁ結局ドリブルで緩急のつけ方を極端にすればいいだけでしょ?すぐにしろ!
といわれたら困るけど、チョコチョコ練習すれば無理じゃないと思うよ」

難しく考えずにそう答える亜沙里。どうやら天性の運動神経とスピード系の技は相性が
いいようだった。

小「へぇ。それじゃ今度競争しようぜ。うちに使ってないボールあるからいざとなれば貸すし」

亜沙里「う〜ん…そうだねぇ…気が向いたら遊びに行くよ。小田の家の場所知らないけど」

そんな事をいっていると…

207 :小田ジュニアの野望:2010/04/24(土) 01:09:41 ID:yS0XLc96
〜〜〜〜

実況「松本君早い!最初に見せた幻惑的なトリック、そして本日2度目の瞬間ダッシュ、
修哲ウイング松本君の引き出しは一体幾つあるのでしょうか!?」

そんな言葉どおり、松本は3人のディフェンスを掻い繰り前半最後のチャンスを大きく広げる!

井沢(今までの行動でわかったことがある。白鳥は飛び出し距離の空中戦、それに1対1ではずば抜けた
守備力を保持しているけど、通常のシュートに対する守備力はうちの城島先輩によりも間違いなく下。
言っちゃ悪いけど山口先輩のレフトフットシュートは城島先輩には全く効かないのに、居合い手刀は
弾く方向を操作するまでには至ってなかった。…ということは…)

走りながらも次なる作戦を考える井沢少女。彼女自身最初にチームスキル『ハーフケージ』を発動
させた事、それにトライアタックを仕掛けただけなので女子でありながら体力にまだ余裕があった。

幾つかの手信号で作戦行動を指示すると彼女自身は体勢を低くし、セカンドボールに備える!

松本(なるほどね。それが彼女の選択なら!)

バコーン!!!

実況「おおっとここで修哲小クロスボールを上げる!その先を走るのはやはりこの人長瀬君!
去年5年生ながら南葛SCからゴールを奪ったその力に疑問を抱く人はいません!」

208 :小田ジュニアの野望:2010/04/24(土) 01:11:08 ID:yS0XLc96
太原「やはり最後は力押しか!大久保!」

大久保「わかってるよ。その為の練習だ!」

この高いクロスボールの立ち向かうのは太原の指示を受けた大久保と松平、それにいつの間にか
戻ってきていた服部であった。

大久保「俺に高いボールを決まらないんだよ!」

松平「ここは防げる!」

服部「我が力、今こそ!」

バン!!!

実況「4人全員が交錯!ボールは…いや!これはシュートではありません!エースストライカー
長瀬君自身がポストプレイです!これはボールの軌跡を予測していたブロック陣、それに
大久保君までもボールをとめることは出来ない!ボールは背後に落とされ、そこに井沢さんが
突っ込む!今まで彼女のシュート技は聞いた事はありませんが!?これはどういったつもりだ!!!」

209 :小田ジュニアの野望:2010/04/24(土) 01:12:08 ID:yS0XLc96
井沢(本当の必殺技というのはそう簡単に見せないものなのよ!)

バコーン!

正美「え!?ここでシュートミス!?」

井沢の放ったシュートは完全にコースを逸脱していた!

山口「ここで俺のお出ましだ!このタイミングでは飛び出せないだろ!?」

井沢のシュートをまるで正反射させるように完全なタイミングで打ち抜く山口。純粋に加速のみを
追い求めたシュートではなく、どの方向に蹴りながらも最終的にはゴールの枠内にシュートを
叩き込む変幻自在の必殺技だった!

白鳥「乱舞!!!」

シュパパパパン!!!

しかし、それでも白鳥は冷静に自身の持つ最終奥義を繰り出す!居合い手刀が一撃に掛ける技ならば
今回の手刀乱舞は全ての方向からの攻撃に対応できる無限の刃である。故にどこから来るのかすら
わからないシュートに対してめっぽう強く…

210 :小田ジュニアの野望:2010/04/24(土) 01:15:04 ID:yS0XLc96
実況「は、弾いた〜!!!白鳥君、彼は一体なにものだ!?トリッキー極まりないボールを
まるで修羅の拳のごとく、もしくは四面八臂のごとく無数の手刀によって切り落とす!」

大野(ざんねん。だけどそこまで読んでこそ修哲のゲームマスターなのさ。こんなことぐらいで
彼女の名を汚させないよ!)

切り落とされたボールにもっとも近づいていたのは独断でここまで前進していた修哲小の大野。
彼のもっとも特異な能力、領域の視認により弾かれたボールの位置に誰よりも早く突っ込み…

ばしゅーん!

実況「え!?ど、どうしたんでしょう!たった今弾いたはずのボールがいつの間にかNIKEゴール内に
収まっています!!!こ、これは!?」

正美「………最後は修哲の大野君がこことしかいえない本当に最高のタイミング…ダイビングヘッドで
押し込んでます。一息に10を超える手刀を繰り出す白鳥君でも、技の後には一息つかなければ
酸素が追いつかなかったようですね」

出来るだけ冷静に答える山森正美。しかしその表情が今のねじ込みの異常さをよく表していた。

211 :小田ジュニアの野望:2010/04/24(土) 01:16:37 ID:yS0XLc96
ぴーーーー!

実況「ど、同点です!チームNIKE対修哲小戦は未だに結果のでない迷宮の中。一体どちらが先に
勝利というゴールにたどり着くのか!…あああ!そしてここで前半終了のホイッスル!残り20分、
まさかここまで均衡した試合展開が待っているとは誰が思ったでしょうか!?」

最後にボールを押し込んだ大野は皆から無茶苦茶にされていた。

長瀬「なんだよ。最後は俺が押し込もうと思っていたのに!」

山口「そうだそうだ!俺と井沢の愛の結晶であるトライプリズムを押し込むなんて!これじゃ
スクエアプリズムじゃないか!?」

井沢「ありがとうございます!でも良くあの場に踊りこめましたね。助かりました!」

大野「はっはっは、たまたまだよ。なんとなくあの場所にいればごっちゃんゴールが入るかなと思って」

松本「結果おーらい結果おーらい。とにかくこれで同点折り返しだ。」

口々に勝手なことを言い合う修哲小だったが誰しもが大野の事を褒め称えていた。

〜〜〜


212 :小田ジュニアの野望:2010/04/24(土) 01:17:41 ID:yS0XLc96
太原「すまんみんな。アレだけ見得を切っていながらこのザマだ」

戸田「何を言ってるんですか。まだ同点じゃないですか。先輩にはこれからいくらでも得点のチャンスを
作ってもらわないといけないんですから」

来生「安心しろ。後半はこちらのボールからだ。俺がいつものようにドリブルで最後まで
突破していってやるよ」

白鳥「最後の残心が甘すぎた。太原先輩のせいではなく、俺の心の弱さが招いた結果です」

お互いに励ましあうNIKEの一同。

パン!

朝比奈「はい。反省会はここまで!残りは短いハーフタイムで体力を回復させることに集中させること。
あと、監督に指示を仰げば万事解決だよ!」

力強く宣言する朝比奈。

こうして両チームメンバーともベンチに戻っていくのだった。


213 :小田ジュニアの野望:2010/04/24(土) 01:18:59 ID:yS0XLc96
〜〜〜

小(ふう…息詰まる展開だったな。内村先輩や長野先輩ならついていけるだろうけど、本当に
来週あんなチームと戦うのか?正直これっぽっちも勝てる気がしないんだけど?)

そんな事を考えながら…
A.いてもたってもいられない!今すぐ帰って練習だ!(試合結果はダイスで決めます)
B.スタンドにいる内村に攻略法がないか聞いてみる。
C.スタンドにいる長野に感想を聞いてみる。
D.瀬名監督にどうすればいいのか聞いてみる。
E.春菜姫と話してみる。
F.ティルと話してみる。
G.楠原亜沙里と話してみる。
H.その他。

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といったところで今日はここまでお疲れ様でした。

今日思ったこと。NHKの三銃士が熱すぎる!元々昔やってたアニメの三銃士や小説三銃士、を
読んでいたこと、さらに三谷幸喜好きなのでものすごく楽しみに見ていたのですが
序盤が正直いまいちなので切ってしまったのを今更ながら悔やみまくりです。ダルタニアンが
行き違いから銃士隊から親衛隊に移動したあたりからまた見始めたのですがその前が気になる〜!
というかコンスタンツがほぼ脇役で生きていてミレディがヒロインて、一体どんな脚本なんだよ!(褒め言葉)

214 :森崎名無しさん:2010/04/24(土) 01:20:10 ID:LdQge5vA
A
たまには熱血もいいよね

215 :森崎名無しさん:2010/04/24(土) 01:21:26 ID:nYQk98gI
E

216 :森崎名無しさん:2010/04/24(土) 01:21:54 ID:bNw4PxmY


217 :森崎名無しさん:2010/04/24(土) 06:36:34 ID:JCd45qs6


218 :森崎名無しさん:2010/04/24(土) 07:19:32 ID:r6vSE8G2


219 :森崎名無しさん:2010/04/24(土) 17:55:58 ID:???
二世組で唯一才能のないジュニアw

_| ̄|○

220 :森崎名無しさん:2010/04/24(土) 19:24:29 ID:???
小田強の才能は「ファンタジーと美人を引き寄せる力」と「サッカーの才能」に分かれて子供たちそれぞれに受け継がれたのだよ…。

221 :森崎名無しさん:2010/04/24(土) 23:00:35 ID:???
紫乃の才能は、センスに限って言えば翼をも超越してる気が…

222 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 00:26:23 ID:g53zRRjw
>>219
だ、大丈夫です。ジュニアには主人公特権として成長限界がないので…
もしかしたら突然覚醒する…かも…すると…多分…いいなぁ…

>>220
ああ、ものすごい納得です。親父もきっと若い頃は小田家魂の元となるスキル南葛魂で
大暴れしていたんでしょうw

>>221
基本能力ですら運動値11を持って、本気能力に至ってはJOKERが基礎点になってる親父と、
自分の才能がWJOKERというサラブレッドがペガサスを生んだくらいの奇跡ですからね。
必殺技も現時点でナタリアのヒールリフトを越えるダブルヒールや小田急ドリブル、
バナナシュートに先読みパスカットが確定してますし、今現在も強の訓練と自動育成でによって基礎点が
毎月面白いように上がっているので、最終的な能力がかなり本気で怖い事になってます。


223 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 00:27:25 ID:g53zRRjw
D.瀬名監督にどうすればいいのか聞いてみる。

小(どうすれば攻略できるのか本気でわからん。ここは監督に聞いてみよう)

そう思ったジュニアはトコトコと歩いて、何かメモしながら観戦している瀬名監督の元へいく。

瀬名「あれ?どうしたの?」

色々と書かれていた大学ノートををパタンと閉じながらにっこり微笑みかける今川瀬名。
ほんの一瞬だけ見えた中身には四角に囲んだフィールドを模したものに様々な矢印や記号が書かれており、
実はなんだかんだときちんと監督をしていたようだった。

小(そういえばうちにマネージャーとかそんな子はいなかったよな…こういったこともしてるのか…
ちょっと意外だ)

そんな事を思いながらもジュニアは瀬名に今思っている事を簡潔に尋ねる。


224 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 00:28:47 ID:g53zRRjw
瀬名「そうねぇ。まず何が聞きたいかが漠然としてわからないけど、サッカーが上手になりたいというのなら
一番はみんなと協力して練習する事よ。たった一人で訓練してもそれは生きた練習じゃないからたいした
訓練にならないと思うし。といっても、あそこのキーパーをしている白鳥君のお母さんはちょっとだけ
不思議な能力をサッカーに使っていたから、そういうのもアリだと思う。実際に修哲小側でサッカーしている
大野君ていう子は間違いなく、天性か後天かは知らないけどみんなと違う世界が見えていて位置取りだけなら
今すぐプロにいける実力を持っているみたいだし…どちらにしろ一朝一夕でどうにかなることじゃないから
今敵わないからといって自暴自棄にならず、きちんと毎回練習したり、自主練を続けていけばおのずと
結果がでてくるはずよ。
純粋に南葛SCが来週の試合に勝てるかというと…それは微妙ね。キーマンは間違いなく内村君だけど
彼の体力も無尽蔵じゃない。どれだけ効果的に指示していって試合展開するか…それが一番大切かな?
戦いやすさでいったら今のところだけどNIKEとの方が組み易いわね。来週もスリートップで来るという
前提だけど本当に怖いシュートを放ってくるのは本多君だけ。残りは石崎さんとキーパーで何とかなると思う。
その為に今回石崎さんには試合観戦してもらって、一本目から一度見た技に対する高い抵抗値を
引き出してもらっているし。それに中盤は内村君と長野君がいるこちらが有利なのは変わらないから
攻めさせずにFWに仕事をさせないという究極の防御法もあるわ。それに
松本君のジャイロシュートなら5年生の白鳥君は飛び出せないし、防ぐのは5分以下だと思う。
逆に…もし、修哲が勝ちあがってきたら不味いわね。井沢さんは勝利の女神として修哲小全体の
士気を引き上げるアイドルだし、あの城島君のセーブ能力は以前戦ったジルベルト君のドライブ
シュートだって止めてしまうかもしれない。となると1対1という環境を作らなければいけないんだけど
高杉君と国分君という2人ががっちりゴール前を守っている構図だから…多分長野君でも単独突破
は難しいと思う。それに修哲には去年うちに対して使った最強の戦術…その最終形がまだ残っている。
もし、それが完成しているなら…とてもとても不味いわ」

225 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 00:29:48 ID:g53zRRjw
いつになく真剣に答えてくれる。…ほぼ平仮名だけで会話するのを忘れるほどに。

小「そうですか、わかりました。それじゃNIKEが勝ってくれるほうが嬉しいんですね」

瀬名「個人的にはね。監督には私の作ったチームを見てもらいたいし、あのチームには私にもゆかりのある
人たちが多いからきっと楽しい試合になると思うわよ」

そういいながらてをひらひらさせてくる。ハーフタイムも終わるのでこれでおしまいという合図のようだった。

小(…監督としても難しいんだな…でも、きっちり監督らしい事もしてるんだとわかって
それだけでも満足だ。)

そんな事を思いながら元いた席に戻るのだった。

〜〜〜


226 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 00:30:48 ID:g53zRRjw
修哲小ベンチ

監督「よし!お前達最後の同点弾。アレはよかったぞ!城島も2度目のアレは仕方ないにしても
敵来生の隕石落としを防げるという事がわかっただけで大収穫だ!この調子でいけば修哲に
負けはない!!井沢、最後に無茶をしたようだが体力は大丈夫か?」

井沢「はい。後半もいけます!多少無茶をしすぎましたが…」

ぴと!

勝気に言い放つ井沢の頬に冷たいものが一つ。

相葉「はいどうぞ。」

にこやかに赤褐色の色をした液体を渡す修哲小DF相葉。

井沢「何これ?」

相葉「え〜と…たしか祝福のジュースって言ってたかな?ワインからアルコール分だけを飛ばすのに
苦労した逸品だってさ。騙されたと思って飲んでみて」


227 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 00:32:10 ID:g53zRRjw
井沢「……ありがと」

そういいながら飲み干す井沢。なんとなく赤黒い血液を飲み干す吸血鬼のようにも見える。

井沢「ぷは!なにこれ!?美味しい!!それに疲れが抜けていく感覚が…」

相葉「だろ?俺も驚いたよ。結構面白いものがいっぱい売っているところで買ったんだ。
後輩の天野の兄ちゃんが見つけてきたらしいんだけど、今度一緒にいかない?」

井沢「考えておくわ。でもありがとう!これでまた存分に戦える!」

相葉「どういたしましてお姫様。」

こうして修哲小サイドは心置きなく戦えるようになっていた。

〜〜〜


228 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 00:33:10 ID:g53zRRjw
クラブチームNIKEサイド

城山「まずは合格。」

意気消沈しながら戻ってくるNIKEのメンバーに声をかける城山監督はまずそんな言葉を掛ける。

一同「???」

それに対して今大会同点でハーフタイムを迎えたことのないNIKEのメンバーは不思議そうに
顔を見合わせる。

城山「何を変な顔をしている?あの恐らく全国レベルといってもいい城島から得点を取ったんだ。
胸を張っていいと思うぞ?」

戸田「でも、最後の最後で同点弾を…」

城山「ああ、アレは気にしなくてもいい。元々あの修哲から無失点で勝ち進もうと思う方が
おかしいんだ。それに向こうもこっちの対策をきっちり取ってきているし、後半がむしゃらに
攻撃されない分だけ逆に得かもしれない。要は気の持ちかたさ」


229 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 00:34:12 ID:g53zRRjw
太原「では俺達はどうすればいいんですか?」

城山「そうだな…対策を練ってきたということは、それを逆手に取るのが一番楽に勝つ方法。
で、敵さんにそれをギリギリまで悟られないようにするのが肝心だね。っということで
フォーメーションは今までどおり、後はみんなちょっと顔を貸せ」

そういって全員の顔を近づけるさせるとごにょごにょと作戦を指示していく。

戸田「なるほど…私が…ですね」

その作戦を聞いていく内にまるでいたずらっ子のようにほくそえむ一同。決して成功率が高いとは
いえない作戦だったが、やるだけは価値はある行動を楽しむ余裕は十分残っているようだった。

〜〜〜


230 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 00:36:33 ID:???
短くてすみませんが今日はここまで。選択肢すら用意できなくてすみません。

後そういえば紫乃の育成には実はドラミも一枚噛んでました。結構重要な事なので追記しておきます。

231 :森崎名無しさん:2010/04/25(日) 00:47:40 ID:???
もし小田強が若いころ幻想郷で修行してたなら
実はジュニアの周りで起きてるファンタジー方面の異変も気づいてたりして

232 :森崎名無しさん:2010/04/25(日) 03:07:48 ID:???
乙でした。

233 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 23:41:20 ID:g53zRRjw
>>321
そうですね。もしかしたら援軍でやってくる…と面白いんですけど、今のところは全く気づいていません。
ただ、本当に意外なところで意外な人物と繋がりがあるのである人に今の状況を話して尚且つ…
と、ものすごくめんどくさい事をすれば超小田家魂でやってきてくれるでしょう。

>>232
ありがとうございます。


実況「さあ!王者南葛との対戦券を賭けた地区大会準決勝戦も残すところ後半20分を残すのみ!
前半最初は修哲小が押す展開も、スリートップ3人の妙技によって先制したのは
クラブチームNIKE!そのまま前半が終了するかと思われましたが最後の最後、修哲小井沢さんと
山口君のトライプリズムにより同点としました!どうでしょう、山森さん。前半の展開を
総括してみると先制を奪ったNIKEと、ボール支配率の修哲小。どちらが勝ってもおかしくは
ありませんが?」

正美「まず攻撃力だけでいけば間違いなくNIKEが上でしょう。来生君、戸田君そして
本多君、どれをとっても一流のプレイヤーには間違いありません。しかしその彼らのシュートすら
万全の体勢ならば防いでしまうのが、修哲小の城島君。準決勝一試合で南葛SCを散々苦しめた
GKの双子の兄で、総合評価では弟さんより上だといわざるを得ませんね。
NIKEとしてはいかにフリーでシュートを打つことが出来るかが最大の焦点でしょう。
また修哲小は井沢さんが素晴らしい動きをしています。彼女が起点になる作戦もそうですが、
何より彼女がフィールド上にいるだけでNIKEは常に注意を払う必要がありますし、修哲イレブンは
その分選択肢が増えます。つまりNIKEとしては有利な中盤をいかに利用するか。それが勝利の道ですね」

実況「それではハーフタイムも終わり両チームの選手達がピッチに上がってきます!どうやら
フォーメーションの変更や選手交代はない模様。となると前半の展開から修哲がやや有利か!?」

234 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 23:42:21 ID:g53zRRjw
〜〜〜

修哲

−−−@−−− @城島
−−A−B−− A国分B高杉
−−C−D−− C二宮D相葉
−−−F−−− F松岡
−E−−−G− E大野G松本
−−−I−−− I井沢
−−H−J−− H長瀬J山口

−J−I−H− J戸田I来生H本多
−−−−−−− 
−G−−−F− G朝比奈F村川
−−−E−−− E太原
−−−D−−− D大久保 
−B−A−C− B服部A松平C松下
−−−@−−− @白鳥

NIKE


235 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 23:43:23 ID:g53zRRjw
そして、運命の後半戦。NIKEのキックオフで始まりボールを受け取るのは当然I番をつけている来生。

来生「さぁこいよ!抜くぜぇ!ぼーっとしていたら全員抜いちまうぜぇ!」

長瀬「5年の坊やがよく謳う!」

山口「正面突破が通用するものか!」

実況「ここは当然FWの2人が素早くボールを奪いに行く!長瀬君のタックルはこの一年で特に
強化されている!来生君とはいえ!?」

ザシュ!!

実況「いや!抜いた〜!!強引にタックルにいく長瀬君に対し、同じく強引に突破する来生君!
これは前半開始のお返しだ!」

来生「ざまぁ!ボールさえキープできればな!」

山口「だけど俺もいる!」

236 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 23:44:25 ID:g53zRRjw
シュン!

強引に抜いた来生にディレイでタックルを仕掛ける山口。しかし、来生のドリブルはパワーだけではなかった。

実況「つづいて山口君に対してはスマートにボールを抜く!そして、ドリブルはどんどん素早さと
キレをもたらしてくぞ!!」

正美「来生君は調子に乗れば乗るほど勢いづくタイプですから、なんとしてでも中盤で止めたいところです!」

そしてその山森正美の言葉どおり、修哲I番をつけている井沢が1対1に持ち込む!

井沢「来生君!なんでNIKEにいったの!?」

来生「そりゃ向こうの方が楽しそうだったからに決まってるだろ?井沢も来い!来年一緒に全国目指そうぜ!」

井沢「馬鹿いわないで!私は修哲を守る!」

来生「そうかよ!それじゃ、俺の踏み台になれる事を感謝しな!」

井沢「来生君、どうしてそこまで!!」

実況「それは2人のせめぎあいが続きます!ドリブルそしてシュート力に定評のある来生君を
抜かせません!しかししかし、来生君ボールは渡さない!周りのプレイヤーも加わろうとしていますが
下手に手出しをすれば今の均衡を崩してしまうためこぼれ玉を拾うためのフォローに走るだけ!」


237 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 23:45:26 ID:g53zRRjw
来生「あばよ!守ることに固執したやつが常に前を向き殻を破ろうとする人間に敵うわけが無い!」

シャッ…シュン!

来生は大きく体を揺らし、派手な動作でフェイント士ながら口車で井沢を抜き去る!

実況「ぬ!ぬいた〜!父親の代からの幼馴染来生君が井沢さんを華麗に抜き去る!これは不味い!
修哲小大ピンチだ!しかしそこに大野君が詰め寄る!」

大野「おっと、そこま…なにい!」

来生「服部すら抜ききれなかったお前と馬鹿正直に戦うわけないだろ!」

ポン!

本多「よし!返すぞ!」

ポン!

実況「これは本当に素晴らしい!来生君、大野君との直接対決を避け、ワンツーで切り返す!
今までドリブル突破が目立っていただけにこの対応に大野君は動けない!」

238 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 23:46:26 ID:g53zRRjw
来生(へ!確かに大野のあっけにとられた顔、面白かったですよ監督!)

ミーティングで城山監督にいわれていた事を思い出しながらもどんどん付きすすむ来生!

井沢(不味い!これじゃ来生君に…え!?なんであんなところに!?…まさか!!!)

修哲のオピニオンリーダーともいうべき井沢だったが気づくのがほんの僅かに遅かった!

実況「さあ来生君!ついに中盤のそこにいた松岡君も抜き去りペナルティエリアに進攻!
残すところはDF陣4人!ここでシュートを放つのか!?」

二宮「くっそ〜!まだまだ!」

相葉「俺達の後ろには城島がいる!」

実況「いや!来生君、ドリブル続行だ!このまま前試合のごとく全員抜きにかかるつもりなのか!!?」

来生(にやり)

二宮と相葉が目前に迫った時、ボールは消え去り、来生は2人の間を駆け抜ける!

239 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 23:47:26 ID:g53zRRjw
二宮「ボールは?」

相葉「バックパスだと!」

実況「これは!このタイミングでノールックバックパス!そしてそのボールを受け取るのは!」

戸田「やっと出番だね!」

実況「きた〜!このタイミングで戸田さんにボールが!!いままで接触プレーを極力嫌っていた
相葉君二宮君の勢いは止まらない!!」

二宮「南無三!」

相葉「吹き飛ばす!」

戸田「いっくぞ〜!!!」

ミドルシュートの体勢に入る戸田。そして有無を言わされず競り合いに向かうことになる2人!
そして…


240 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 23:48:29 ID:g53zRRjw
ぴーーー!

実況「なんと!ここで審判の笛の音!シュート体勢に入った戸田選手に、二ノ宮相葉が突っ込み
押し倒した格好となる!男の子っぽい姿とはいえ、女の子相手に覆いかぶさるのは流石に大問題!」

正美「しかも、エリアがギリギリでペナルティエリア内ですね。これはNIKEの大チャンスです!」

戸田「えっちすけっちけんたっき!」

二宮「いや、そんなつもりじゃ…」

相葉「う、ごめん…」

素直に謝る二人。どうやら妙な揉め事にはならなかったようだ。

〜〜〜


241 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 23:49:30 ID:g53zRRjw
実況「このペナルティキックを蹴るのは当然戸田選手。2人のチャージをまともに受けてしまいましたが
どうやら怪我はないようです!」

戸田「怪我はなくても痛いものは痛いんだけどね」

城山(ダイレクトジャストミート縦回転式ボレーの瞬発力に賭けてこぼれ玉を本多に
撃たせる予定が面白い形になったな。ま、これはとっても取らなくてもラッキー程度に考えておくか)

そんな事を思いながら…特に指示もなく見守るクラブチームNIKEの監督城山。

城島(…落ち着け。読みさえ当てれば絶対に取れる!)

キーパーとしては超一流だが、PKの読みあいにおいては一般のGKとほぼ同様である城島は大きく手を広げる

戸田(さてと、勝つためには絶対に決めなきゃいけないんだけど…)

軽く屈伸しながら思いを馳せる戸田ことちび師匠。彼女の父親ならばここは絶対に決めるイメージしかない。
そのイメージで師匠がけった球筋は左隅。


242 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 23:50:32 ID:g53zRRjw
戸田(…よし!)

シュパン!

城島(逆をつかれた!!!!)

ぼふ!

実況「き!決まったーーー!戸田さんのシュートは見事右隅に吸い込まれた!完全に逆を疲れた
城島君はその軌跡を見届けるしか出来ない〜〜!!」

戸田(よし!私はお父さんのようにはなれない!だけど!私は私としてこのチームNIKEで頑張るんだ!)

あえて父のイメージとは逆に蹴り、そして見事に結果を出したちび師匠は右手を高々と上げ、自らの
存在を確立して見せるのだった。

城山(うんうん、これでちび師匠も一皮剥けたな。そして、この一点。本当に勝っちまうかもなこりゃ)

???「監督。顔がにやけてますよ。気持ち悪い」

城山「ん?そうか?」

パンパンと両の頬を叩き気を引き締める名伯楽。

〜〜〜


243 :小田ジュニアの野望:2010/04/25(日) 23:51:32 ID:g53zRRjw
実況「後半僅か5分!来生君のドリブル突破とワンツーから、ノールックパス!そこに飛び込んだ戸田さん
に対し二宮君たちが反則!PKとなりそれをきっちりと戸田さん自ら仕留めました!
これは運もNIKEに味方しているようだ!」

正美「まさかこんな形とはいえあの城島君が2失点。これは大きく勝利が見えてきました!」

僅かに興奮気味に答える正美。残り時間は15分とロスタイムのみ。この状況は修哲にとっては
絶望的だった。しかし、まだ諦めてはいない。諦めてはいけないのだ。

井沢「時間がない。本当は決勝まで取っておきたかったけど、あれをするわよ」

長瀬「わかった。けどずいぶん解消されたとはいえコマンダーにかかる負担は大きい。本当に
大丈夫なんだな?」

井沢「もちろん。あのジュースのお陰で気力も体力も十分よ」

山口「俺は反対だけど…わかった。姫さんの言葉には勝てねえな。いっちょ、やってやっか!」

修哲イレブン「おう!」

そして再び闘志を燃やしだした修哲小のメンバーはキックオフから試合を再開させるのだった!


〜〜〜


244 :小田ジュニア:2010/04/25(日) 23:53:39 ID:???
という事で今日はここまで。

全く異なるシナリオの整合性考えていたら、試合の筆がものすごく遅くなってしまいました。すみません。

245 :森崎名無しさん:2010/04/26(月) 00:52:48 ID:???
シナリオ構築お疲れ様です。楽しみに待ってます。

246 :森崎名無しさん:2010/04/26(月) 13:23:45 ID:???
なんだこの試合は・・・おもしれぇw

247 :小田ジュニアの野望:2010/04/26(月) 23:11:20 ID:tFf7nyDE
>>245
ありがとうございます。確率的にこのシナリオが開放される可能性は低いですが、基本的に
IFの世界が大好きなので脱線的シナリオを思いつくと気が済むまでこねくり回したくなる
悪い癖があるのです。

>>246
そういってもらえると書き手冥利に尽きます。ありがとうございます。
両チームとも隠し玉がまだ残っているのでもうしばらくお付き合いくださいませ。


来生「まさか監督の作戦がここまでドンピシャだとはな」

本多「あの監督の事だ。もしかしたらちび師匠への反則まで織り込み済みだったのかもな」

戸田「まっさかぁ。あそこは私の不意打ちダイレクトジャストミートの爆発力に賭けたんだよ」

本多「作戦上はな。だが、実際は見事なまでに修哲の2人がちび師匠に突っ込んできた。結果論だが
労せずして一点入れたわけだし、もしかして本当に名監督なのかもな」

来生「そうか?俺の親父は『いいところを全てツバサに任せるだけの監督だった』ってぼやいてたぜ?」


248 :小田ジュニアの野望:2010/04/26(月) 23:12:54 ID:tFf7nyDE
戸田「う〜ん。私のお父さんは『自分達が自立するには最適だった』って笑ってたよ?村川君の
お父さんが研究者になったのも監督との遊びがきっかけだっていってたし」

本多「で、今の監督はどこか飄々としてるんだよな。ほんとにやる気あるのかってくらいに」

太原「おお〜い!井戸端会議は、この試合に勝ってからしてくれよ。残り時間はまだまだたくさん
あるんだぞ〜!」

来生「っと、そうだった。それじゃいっちょ修哲さんの攻撃をふせぎますか」

強い決意をした修哲に対してNIKEのメンバーはどこかおきらくな状態で後半6分、試合は再開される。

〜〜〜

実況「それでは選手達が各陣内に戻ったところで早速修哲のキックオフです!ボールは
またもやFWの2人ではなく、5年でI番をつけている修哲の女神井沢さん。今回は
サイドアタックではなく、中央から突破するつもりなのでしょうか!?」

井沢「大野君、フォローよろしく!」

大野「了解、お姫様」


249 :小田ジュニアの野望:2010/04/26(月) 23:13:54 ID:tFf7nyDE
井沢「それじゃ修哲の本当の恐ろしさをNIKEに見せ付けるわよ!みんな!!私に続いてきて!!!」

修哲一同「おおお〜〜!!!」

その掛け声と共に…キーパー城島以外の10人が一気に動き出す!

実況「こ、これは!修哲小一気に攻勢に出ます!全員攻撃だ!しかも前半開始に見せた『ハーフケージ』
の動きよりも早い!」

井沢「大野君!こちらに穴はある?」

大野「松岡のテンポが二拍遅い。でもエリアの確保に問題ありまないよ!」

井沢「よし!」

走りながら最終確認を行う井沢。今回の作戦には大野の領域を視認するという天才的な能力の
補佐が必要であり、彼のその能力と、井沢の天才的なゲームメイク術がかみ合う事で
チームスキル『アクティブケージ』は完成する。それは去年南葛SCをたった数分で壊滅状態にまで
追い込んだ『超鳥かご』のこの世代での完成形である。


250 :小田ジュニアの野望:2010/04/26(月) 23:14:56 ID:tFf7nyDE
来生「何を考えているかわからんが、今更慌てても意味はないぜ!」

戸田「いくよ!」

ザシュウウウ!!!

情報としては知っていたが、奪ってしまえば関係ないとばかりにダブルタックルでボールを奪いに来る
来生とちび師匠。しかし。

井沢「あなたたち程度は私の敵じゃない!」

トン!

実況「これは!ボールをタックル直前で挟み込んでそのままジャンプする井沢さんの得意技
クリップジャンプ炸裂!まずは何も無かったかのように切り抜ける!」

来生「くっそ!ボールさえこっちのものだったら!」

井沢「よし!松本くん!」

ぽ〜ん!

実況「ここで井沢さんボールを軽く蹴りだすとまるでくる事がわかっていたかのように松本君が
ワントラップ。そしてドリブルは続行される!」

251 :小田ジュニアの野望:2010/04/26(月) 23:16:42 ID:tFf7nyDE
本多「このタイミングでパス!?」

村川「あくまで俺へのパスカットコースは潰しにかかるのか!!」

松本「大正解!」

シュ…シュン!!

実況「こ、これは!またもや松本君の素早いフェイント!NIKEの中盤に仕事をさせるつもりはないのか!?」

松本「へっへん!これなら…とっと!」

バシュン!!

太原「お前達の素早い動きは読んでいる!」

実況「これはNIKEの太原君の指示で動いた大久保君が完全に不意を付いた!
村川君を抜いた瞬間の隙を突くタックルで松本君のボールを転がすが…」

タン!

松岡「おっと。まだまだ!」

252 :小田ジュニアの野望:2010/04/26(月) 23:17:46 ID:tFf7nyDE
しかし、そのボールがラインを超えるより早くボランチが定位置の松岡が素早くカバーする。

太原「なにぃ!」

実況「これは松岡君いつの間にかベストポジションに回り込んでいた!ボールは引き続き修哲のものだ!」

松岡「残り4人!」

ばしゅ!

松岡は自分でボールを持ち続けることを良しとせず逆方向の大野へサイドチェンジを行う!

実況「はやいはやい!修哲ドリブルと素早いパスワークでNIKEの中盤を圧倒!こうなるともう残りは
DFと守護神白鳥君に任せるしかない!」

大野(よっと。いやぁよくもここまで綺麗にコントロールするもんだよ。うちの姫さんは…これで
5年だってんだから、来年はどうなっている事やら…)

そんな事を思いながらラインを疾走する大野。

253 :小田ジュニアの野望:2010/04/26(月) 23:18:47 ID:tFf7nyDE
朝比奈「だけど、ここまでだ!」

太原「囲んでしまえば!」

服部「忍!」

大野「…こういうのをカモ葱っていうのかな!?ちがうか!」

パン!

実況「おおっと!3人がかりで囲まれてはさしもの大野君も突破は難しいか!ボールは大きく後方…
いや!センターラインを大きく越えた位置にいた二宮君が待ち構えている!」

来生「ふざけるな!こんな曲芸まがいの技なんて!」

二宮「これが曲芸に見えてる時点で貴様の負けだ!」

実況「来生君ボールをカットできない!二宮君ボールをダイレクトで前線に返す!その先で
待ち構えているのは井沢さん!流れるような動きでNIKEを翻弄する!」

バシ!


254 :小田ジュニアの野望:2010/04/26(月) 23:19:48 ID:tFf7nyDE
実況「さあこれで眼前にいるのは松平君とキーパー白鳥君のみ!そしてクロスボールを待ち構えているのは
山口君と長瀬君!修哲一点リードされて時間はまだ10分もたっていない!逆襲するタイミングとしては
完璧だ!さぁ、前半得点を決める決定的チャンスを作ったトライプリズムを再び放つのか!それとも
最大のストライカー長瀬君に渡すのか!?」

井沢「これでまず同点!!」

パシュン!!

実況「これは!長瀬君への低いボール!松平君必至に食い下がるが、白鳥君は山口君の動きにも
注力しないといけないためこのボールには飛び込めない!!」

長瀬「もらったーーーーーー!!!!」

松平「俺にだって意地がある!」

白鳥(集中!!!)

長瀬は一瞬ゴールに背中を向けると全身のばねを使って空中で縦回転に半捻りを加えつつボールを
蹴り込む!!

バキューーーーーンンンンンン!!

255 :小田ジュニアの野望:2010/04/26(月) 23:20:50 ID:tFf7nyDE
実況「これは!長瀬君の必殺技!ムーンサルトローキック!!!ボールは井沢さんのクロスボールの
勢いを上乗せさせ白鳥君の守るゴール隅へと向かう!!!」

松平「ぶは!!」

白鳥「我が刃は月をも斬る!!!」

シュパン!

一刀!!!!

白鳥「………っく!無念!」

ダン!!!

実況「き、決まった〜〜〜!!後半13分!!ついにチームNIKEの牙城を正面突破で崩しました!!
白鳥君の一刀がボールを刻もうとしましたが、ボールの勢いは止まらずグローブごと弾けとんだ!!!
これは白鳥君がキーパーとして劣るのではなく!長瀬君の必殺技の威力が圧倒的過ぎるのです!!!」


256 :小田ジュニアの野望:2010/04/26(月) 23:21:51 ID:tFf7nyDE
正美「後半一点奪われてからの修哲の動き…もしこの動きを常にされるのであればNIKEに
勝ち目はありませんね。前半アレだけの動きをしていた白鳥君がなす術もなく得点されていますし、
何より、太原君がゲームメイカーとして完全に機能を封じられています。常にフリーの場所に
人員を割くという意味では前半に見せた『ハーフケージ』と変わりませんが、接触プレーを
極端に嫌うハーフケージとは異なり接触によるこぼれ玉、セカンドボールへの対応力が
小学生のそれを明らかに超えてます。これは…対策を考えないと一方的な展開も考えられます」

どちらかといえばNIKEを応援していた山森正美は僅かに苦悶の表情を見せる。もちろん自分が
フィールドにいるのであればそれなりの対応策…たとえばスモールパッケージで相手以上の
プレスをかけ、セカンドボールの支配率をイーブン以上に持っていく。もしくはマンツーマンに
あえて穴を開けボールをそこに誘導させ一気に取りに向かうという戦術が考えられる。
しかしその両方ともリスクが大きく、もしそれを抜けられたときには逆転される事を覚悟しなければ
ならない。

〜〜〜


257 :小田ジュニアの野望:2010/04/26(月) 23:22:56 ID:tFf7nyDE
〜〜〜

瀬名(…でも、アレだけのプレイヤーの動きを1人で把握するなんてとてもできるとは思えない。
きっとどこかに穴があるはず)

観客席に座っていた今川瀬名は可愛らしい筆跡で書かれたノートをもう一度確認する。

瀬名(中心人物が井沢さんなのは間違いない。あのえーこちゃんの姪っ子さんだもの。それだけの
行動が出来て当然なのは間違いない。でも、それじゃ去年と同じワンプレーで体力、精神力の疲労が
ピークになるはず。でも、今見る限りまだ十分に動ける行動力が残っている。…という事は!)

〜〜〜


258 :小田ジュニアの野望:2010/04/26(月) 23:23:56 ID:tFf7nyDE
〜〜〜

城山(キーポイントは修哲の大野という人物だな、間違いない。井沢ちゃんの指示は実のところ
あの大野が半分以上受け持っていて、井沢ちゃんはそれをトレースしてる。なるほど、分担作業で
精神疲労を抑えているのか。こいつは一本取られた。鳥かごの効果と、ふらののなだれ攻撃を
重ね合わせた『攻撃的トータルフットボール』といったところかな。
現代っ子は恐ろしい作戦を考え付くね。俺も年を取るわけだ)

???「監督。何か思いついたのなら太原先輩に何か助言したらどうですか?」

城山「大丈夫大丈夫。俺が気づいたくらいだから太原も気づいているさ。後はそれをどう料理するか。
タダでさえ5年生の女の子で体力は男子に勝てるほどはないはず。答えの半分くらいはもう見つけてるだろう」

???「そんなものなんですか?」

城山「そんなものさ。ま、いつまでも頼られても困るしね。ここは太原のお手並み拝見と行こうか」

気楽にベンチにいる小学4年の控え選手に話しかける城山。
幾多もの経験を経て手に入れた余裕というものだろうか?

〜〜〜


259 :小田ジュニアの野望:2010/04/26(月) 23:26:26 ID:tFf7nyDE
という事ですいません。基本的に○○は風邪を引かないを地で行く中の人でしたが
昨今の寒暖の差にやられたのか鼻水は止まらないは頭痛はするは眩暈でくらくらするはで
まともにキータッチも出来なくなっていたので今日はここまで。

皆様も風邪を引かないようにお気をつけくださいませ。

260 :森崎名無しさん:2010/04/26(月) 23:28:26 ID:???
お大事にー→ たこ焼き

261 :森崎名無しさん:2010/04/27(火) 14:06:43 ID:???
次が気になる・・・主役がNIKEとしゅうてつに見えてきました。加わりたい・・・小田っ!!

262 :小田ジュニアの野望:2010/04/29(木) 00:42:11 ID:QHVj2Rpc
数年ぶりに点滴やなんだかんだで本格的に医者の世話になった中の人です。
1日開いちゃいましたがつづきをどうぞ。

>>260
たこ焼きおいしゅうございました。アレからPL飲んでじっくり休んだのでどうにか体力4割くらいで
回復できました。

>>261
元々用意された地区大会ボス対カードの魔物により発生された新ボスとの対戦ですからね。
両者とも県大会決勝=全国中堅レベルの敵です。ジュニアの心境はどういったものなんでしょう。


太原「……まさか、あんなところに伏兵がいたとはね。とりあえず一番簡単な策は修哲の井沢に
ボールを渡さない事だけど、最悪の場合、大野だけでも近い事は出来そうだし問題山積み。」

太原は同点に追いつかれた事よりもこれからの事に思考をめぐらせる。前半戦一度無様な
失態を見せているのだ。2度も3度も冷静さを失ってしまっては自称NIKEの軍師の名が廃る。

白鳥「すみませんキャプテン。」

太原「いやまだ大丈夫。ほら監督もまだ余裕顔だ。という事はこの戦いはまだ大ピンチじゃないという事。
とりあえず、残りまだ10分近くある。まずはもう一度引き離す事を考えようか」

263 :小田ジュニアの野望:2010/04/29(木) 00:43:13 ID:QHVj2Rpc
大久保「了解。それじゃ俺達もアレをする…」

太原「いや。その最終判断は監督に任せてある。まだまだ俺達に出来る事はあるはずだ。まずは
それからやっていこう!松平、スマンがお前は井沢とマンツーマンでボールを取られないように動いてくれ。
代わりに最終ラインの指示は俺が行う」

松平「悪くない判断だな」

太原「来生は後半開始と同じようにドリブル突破。ただし今回は井沢と勝負は避けるように」

来生「え〜!おれじゃ役不足なのか?」

太原「それを言うなら役者だな…いや、そんなことはどうでもいい。あの修哲の井沢に
同じパターンが2度も通じるとは限らない。なにより奪われてカウンターを取られたら今までの
苦労が水の泡だ」

来生「…ち!わかったよ」

しぶしぶ了承する来生。そして試合は再開される。

〜〜〜

264 :小田ジュニアの野望:2010/04/29(木) 00:44:14 ID:QHVj2Rpc
実況「さあ後半戦も残り時間半分を切って2−2と互角の試合展開!古豪修哲と名将城山監督率いる
NIKEの対決はまだ続いております!10分後に笑っているのは一体どちらのチームなのか!?
そして、運命をにぎるボールを蹴りだすのはチームNIKE!またもや来生君がボールを
前線に運ぶようだ!」

来生(…ち!何で井沢と対決させてくれないんだよ!これじゃNIKEに来た意味がないじゃないか!!)

長瀬「…何をボーっとしている!!」

山口「集中力のない奴をハイどうぞっと抜かせるほどお人よしじゃないんだよ!!」

ガツ!!

やる気と能力が直結するタイプであるである来生は今回の作戦に納得しておらず、長瀬の暴力的な
スライディングの不意打ちに対抗できずにボールを零してしまう!

来生「しまった!」

しかし、それでも試合開始直後、スリートップの利である前線の厚さが功を制し、何とか本多がフォローし
前進を開始しようとするが…


265 :小田ジュニアの野望:2010/04/29(木) 00:45:20 ID:QHVj2Rpc
井沢「これは労せずして!」

そこに5年の井沢が姿を現す!

本多「っく!こんなところで!」

シュート能力こそ超級の能力を持つ本多だったがドリブルに関しては褒められるほどの能力ではない。
万能タイプである井沢に勝てるわけ…

太原「無茶するな!後ろに回せ!!」

しかし、そこにNIKEの自称軍師、太原の声。

本多「ち!囲まれるよりはマシか!」

パシン!

実況「おおっと!ここは本多君勝負を避けました!ボールを受け取ったのはライトウイングの村川君!」

村川「ようやく出番だね。」

そしてドリブルである程度走りこむと…

266 :小田ジュニアの野望:2010/04/29(木) 00:46:24 ID:QHVj2Rpc
村川(さあ、俺のセンスの見せ所。井沢の位置を考えると本多、来生は危険域、となると朝比奈か
ちび師匠…能力的には師匠が上とみるが、師匠はダイレクト要因。消去法だが仕方がないか)

パシン!

実況「おおっと!ここで逆サイド!ボールを奪いにきた井沢さん、山口君が体で押さえつける事が
出来ない絶妙なポイントでボールは朝比奈君の元へ!」

朝比奈「よし!っといいたいところだけど…」

朝比奈の眼前には修哲の伏兵大野。前半のNIKEのオーバーラップドリブラー服部のボールを
止めたり、後半得点された『アクティブケージ』の裏の立役者だったりと、もし彼がいなければ
NIKEはもっと楽にこの試合を展開できていたはずだ。

大野(とはいえ…敵さんに穴がない場合は意味がない能力なんだよな)

フィールドを大きく使っているNIKEに対して修哲は進攻しあぐねておりNIKEの穴の位置に
修哲のメンバーはいない。

朝比奈「!!!」

しかし、ディフェンスに対して圧倒的に有利な立場にいる大野に対して、思わぬ助けがやってくる。

267 :小田ジュニアの野望:2010/04/29(木) 00:47:25 ID:QHVj2Rpc
服部「こい!」

それはDFの服部。ディフェンスラインを指揮している太原の指示により素早く動き出していたのだ。

朝比奈「よし!2対1なら!」

ここでようやく突破を試みる朝比奈と服部!

実況「おお!大野君相手にショートパスのワンツーで抜きにかかる朝比奈君!さしもの大野君も
これは分が悪い!」

大野(ま、2人がかりじゃな…今回はディフェンスラインを薄くしただけでもよしとするか…)

実は体力の限界を感じ始めている大野は積極的にボールをとろうとは思っておらず、あっさりと
2人のコンビプレイを譲りとおす。

朝比奈「よし!このまま敵陣突破だ!」

服部「忍!」

実況「さぁ!改めてセンターラインを乗り越え、修哲小に進攻してきたクラブチームNIKE!
朝比奈君がドリブルを続行してますがいつでも服部君がフォローできるように併走している!」

268 :小田ジュニアの野望:2010/04/29(木) 00:48:25 ID:QHVj2Rpc
松岡「なるほど…セカンドボールを確実にフォローする作戦か。悪くない」

二宮「という事は2対2なら問題ないわけだ」

朝比奈「ここまできたらセンタリングの位置まで走りこむ!」

服部「分身フェイク!!!」

実況「ここで2対2の混戦!なんだか服部君が2人に見えますが、きっと気のせいでしょう!」

正美「ああ。そういえば服部君はスポーツ忍者見習いだという情報が入ってますね」

この四人の能力、一日之長を現したのは松岡。今のところ目覚しい活躍は見せていないが中盤の底
という重要なポジションを守るだけの能力を持っており、混戦においては十分すぎるくらいの
力を持っていた。

松岡「ふんぬ!」

ぼきゃーん!

実況「おおっと!業を煮やしたのか松岡君味方の二宮君もまとめて全員吹き飛ばす!これでボールは!!」

269 :小田ジュニアの野望:2010/04/29(木) 00:49:35 ID:QHVj2Rpc
松岡「!!???」

服部「名を捨て実を取る!!」

クラブチームNIKE一の俊足服部は吹き飛ばされながらもボールを足に挟み込み、空中で姿勢制御を
行うとスチャっと着地する!

服部「改めて勝負!!」

松岡「面白い!」

実況「再び両者げきとつ〜〜〜!!!ボールを奪った服部君が吹き飛ばされた松岡君に再び勝負を挑む〜!」

ガン!!!

両者の交錯は一瞬で決着がつく!

服部「その力量見事!」

松岡「…力押しだけでは…か…」

勝者はNIKEの服部。瞬間的に幻惑的なボールタッチでボールそのものを消したかのように
松岡を欺くとそのままドリブルで突貫し…

270 :小田ジュニアの野望:2010/04/29(木) 00:50:35 ID:QHVj2Rpc
実況「ついにセンタリングポイントまで到達!!スリートップのためここからのポストプレイの
選択肢は豊富だ!!」

城島「高杉はどこから来てもいいようにがっちりゴール前をキープ!国分は来生!相葉は本多につけ!
戸田は最悪フリーでも構わん!絶対に接触プレーだけは避けるんだ!」

DF陣「了解!」

実況「さあ、鉄壁の城島君!素早くDF陣を展開させると自身はどの方向からのボールにも
対応すべくがっちりとゴール前に張り付いている!」

城山(……さあ。ここからが本番。鉄壁の相手にどう戦おうか?)

服部(時は金なり…キャツが来る前になんとしても得点を!」

バン!!!

実況「ボールはニアの戸田さんへの低いボール!修哲城島君の指示を逆手に取ったのか!?」

城島「大丈夫!こうくる事は予想済み!」

戸田「このタイミングで決めるんだ!!」

271 :小田ジュニアの野望:2010/04/29(木) 00:51:39 ID:QHVj2Rpc
小柄な体であるちび師匠こと戸田は高いボールにはめっぽう弱い。故に試合開始前には山森正美
にFWよりMFの方が適正があるといわれていたのだが…

くるり…

その小柄な体格ゆえに可能な曲芸で、体を空中で横に倒しながら全身のバネを使ってボールを
蹴り出す!

実況「でましたーー!戸田さんの大技!縦回転式ダイレクトボレーシュート!!!
しかも、天性の勘ゆえかボールはジャストミートされ伸びていく!!!」

バッシューーーン!!!

その体格から打ち出されたとは考えられないほどの勢いで伸びのあるボール。あの師匠の娘だけあり、
その勢いは一般小学生の範疇では最高級…だが…

城島「俺の左腕はその程度で割れはしない!!!!」

ガシュン!!!

実況「と!止めた〜〜!!!やはりこの人のセービング術は普通じゃない!戸田選手の…い、いや!
こぼれている、こぼれている!!!戸田さんの最後の伸びがボールを一押しした!!そこに
来生君が猛然とダッシュ!高杉君のフォローよりこのタイミングは一歩早い!!!」

272 :小田ジュニアの野望:2010/04/29(木) 00:52:41 ID:QHVj2Rpc
来生「最後の一手は俺が撃つ!!!」

ズッキューーン!!!

高杉「そういつまでも!!!」

ドン!!!

実況「来生君の放ったフルフラットは高杉君の真正面!巨漢高杉君を吹き飛ばす程の威力はなく
ボールは更に零れ…」

ちび師匠「私にフォローできないボールはない!」

実況「ここで戸田さんが無茶な体勢から一気に飛び出す!!!ゴール前の城島君はまだ体勢が整っていない!」

城山「師匠!!!このタイミングなら!!!」

ここでようやく城山は最後の一声を掛ける!!!

戸田「!!!そうか!!!」


273 :小田ジュニアの野望:2010/04/29(木) 00:53:42 ID:QHVj2Rpc
スカ!!!

ちび師匠はコンパクトに振り上げた足を蹴ると見せかけ大きく空振りする!!!

城島「なにぃ!!!」

実況「チームNIKEここで再びスルー!!!!城島君は完全に策にはまり整っていない格好が
更に崩れる!!!」

本多「これが最後だ!!!」

実況「そこに飛び込むのは6年生のこの人、本多君!!そして放つ技は当然!!!!」

ズギャギャギャギャーーーン!!!

本多は体中の関節を捻らせ全ての回転運動をただ一点、ボールのインパクトに乗せる!!!
本日2度目の最強大技ドリルスピアー!!!


274 :小田ジュニアの野望:2010/04/29(木) 00:54:44 ID:QHVj2Rpc
国分「せめて方向だけでも!!!」

松岡「まだだ!まだ終わってない!!」

二宮「相葉行くぞ!!!」

相葉「二宮!?」

ドリルスピアーの威力は会心の出来。まるでジャイロボールのごとく放たれ国分と松岡を弾き飛ばす!
しかし!!!

二宮「痛くない痛くない!!」

相葉「やっぱりいたーーいい!!」

ズギュギュギュグ…!!!!

実況「これは!二宮君と相葉君のツインブロック!!!お互いを絡ませて弾き飛ばされるのをギリギリで
踏みとどまる!!!しかし、しかし!それでもボールは修哲小のゴールの中へ!!!これは本当に…」

275 :小田ジュニアの野望:2010/04/29(木) 00:56:34 ID:QHVj2Rpc
城島「まだだ、ここまで来て!!!」

修哲最後の守護神城島は最後の封印を解き放つ!

実況「城島君横っ飛びーーー!!!なんといつもの左腕だけではなく!右腕も使っている!!
両手を同時に使うのを見るのは今年はじめて〜〜!!!」

バシュン!!!!

………………

………………

………………

実況「と…止めた〜〜〜!!!!キーパー城島君。なんと本多君のドリルスピアーを止めました〜〜!!!」

城島(!!!!か、肩が動かない…やはりまだ……!!)

激痛とも鈍痛とも取れる衝撃が城島の右肩を襲う!しかし、今この状況でそれをアピールする事など
出来るはずはなく、苦虫を潰したような顔を無理やり闘争心の塊のような顔に変換させる!

276 :小田ジュニア:2010/04/29(木) 01:01:27 ID:???
と言うことで鉄壁修哲がその力を遺憾なく発揮したところで今日はここまでです。
本当は最後まで書きあがってるんですが、頭がまだボーっとしてることもありクオリティが
かなり下がってるのでちょっと見なおしてみます。
といいながら明日そのまま投下するかもしれませんが…


277 :森崎名無しさん:2010/04/29(木) 02:09:22 ID:???
乙乙ー無理せんでね

278 :小田ジュニアの野望:2010/04/29(木) 17:12:26 ID:QHVj2Rpc
>>277
ありがとうございます。世間はGWなのに溜まった仕事こなすために会社にいる中の人です。
まぁ、休んでなくてもGWなんてあってないようなものなのですがorz


実況「NIKEの波状攻撃を完全に防ぎました!戸田さんの縦回転式ボレーから
始まり来生君のフルフラット、更にスルーからの超必殺ドリルスピアー!ここまで攻撃して
何故入らない!なんで入らないんだ!!!そしてボールはすぐ近くの高杉君にアンダースローで渡され
そのまま大きくクリアー!ボールは一直線で修哲井沢さんの元へ!」

松平「だがこのボールは渡さない!」

井沢「私相手に壁一枚で!」

ギャシュン!

実況「両雄激突〜〜!!競り合いに妙のある松平君を井沢さんのマークにつけるという作戦は
功を制し、ボールをキープさせない!そして転がるボールを…なんと!いつの間にか大野君が
フォローに来ています!しかしすぐ背後には今までオーバーラップしていた俊足服部君が
迫る!!」

大野(…こりゃ参ったね。まさか服部のオーバーラップは俺へのマークへの布石だったのか?
だとしたら完全に過大評価だよ)

279 :小田ジュニアの野望:2010/04/29(木) 17:14:45 ID:QHVj2Rpc
トン!

修哲の隠れた名プレイヤー大野は守備においてはその能力を遺憾なく発揮するが、攻撃においては
極端な能力は持たないため、キープを諦めツータッチでボールを逆サイドへあげる!

太原「かかった!!今だ村川!!!」

そこで素早く声をかけるNIKEの自称軍師太原。彼は対処療法として、大野と井沢にボールを
回さないという作戦を少ない人数で堅実に実行させる。そしてボールは予想通り
もう1人のウイング修哲の松本へとパスされるのだが…最終パスがそこであると
わかっているのなら、当然対処の仕方もあり…

ズバン!!!

実況「き。決まったー!!ここでパスカットの名手村川君のフリックシックル!!ボールは
鎌に刈り取られた草のように村川君の足元でカットされる!」

村川「ようやく面目躍如!」

松本「なろぉ!」

実況「しかししかし!ここで攻撃の手を緩める事などできはしない!修哲の松本君、持ち前の瞬発力で
一瞬で村川君の前に立ち向かう!ここで時間をかけてしまうと井沢さんのフォローが入ってくるぞ!」

280 :小田ジュニアの野望:2010/04/29(木) 17:16:15 ID:QHVj2Rpc
村川「しつこい!」

松本「甘い!!」

NIKEの村川と修哲の松本、今までの対戦は松本がドリブルで突破という形がほとんどだったため
村川にいいところはほとんどなかったのだが…

シュン!

実況「ここで村川君ついに松本君を抜く事に成功!NIKEの反撃が再び…いや!1人抜かれても
2人目が!!ここに松平君のマークをものともせず井沢さんが到着!ボールを狙いすます!」

村川「くそ〜!ここまで来て!!松平先輩!!」

パン!

正美「巧い!このタイミングでショートレンジのワンツー!この動きならさしもの井沢さんも…!!」

井沢「もう一回甘い!!!」

井沢はその場で反転、自分の肩越しに足を蹴り出しボールをカットする!!


281 :小田ジュニアの野望:2010/04/29(木) 17:17:31 ID:QHVj2Rpc
実況「ここで井沢さんの必殺のパスカット、ウイングスティールが発動!なんとパスの巧者村川君から
渡された松平君のリターンが井沢さんにカットされる!場所は中央よりややNIKE陣内!残り時間も
僅か5分!ここでとうとう修哲の井沢さんにボールがわたる!勝利の女神は修哲に微笑むのか!!!」

井沢「このタイミング!松本先輩が動けないからワンツーは無理!となるともうこれしかない!
全軍突撃!ここで得点を取ります!!」

バシン!

実況「井沢さん大きくボールを蹴りだす!服部君が大野君のマーク、松平君が井沢さんのマークを
しているためチームNIKEのディフェンスラインはゴール前まで下がった太原君大久保君、それに
松下君のみ!対して絶大な破壊力を持つ修哲のツートップ山口君と長瀬君が襲い掛かる!チームNIKE
絶体絶命!!!」

長瀬「全員攻撃などなくとも!」

山口「俺達2人で全てを決めてやる!」

ボールを受け取ったのは長瀬。そしてミドルレンジのまま足を振り上げる!!


282 :小田ジュニアの野望:2010/04/29(木) 17:18:59 ID:QHVj2Rpc
長瀬「行くぞ!山口!!」

山口「わかってる!!」

長瀬「トライ!!!」

バコーーーーン!!!

山口「プリズム!!!!」

ズキャーーーーン!!!!

実況「こ、これは前半終了間際に見せた井沢さんと山口君の必殺技だ〜!!なんとこの技は
長瀬君との連携でも発動できたのか〜〜〜!!」

長瀬(もともとこの技は俺と山口の連携技だったんだよ!だが井沢がもっと前線にいれば
最終必殺技にいけたのに!!)

太原「俺に同じ技など!大久保」

大久保「わかっている!一発目と同じ軌道なら!」

松下「曲芸技は一発しか効かない!!!」

白鳥「斬る!!!」


283 :小田ジュニアの野望:2010/04/29(木) 17:21:32 ID:QHVj2Rpc
実況「チームNIKEの軍師太原君の反応が早い!シュートと同時に駆け上がる山口君に
ディフェンスに残っている全員をぶつける〜〜!!!」

バシュン!!

大久保「なろぉ〜!!!」

実況「ボールは大久保君にかすりましたがシュートコースは変わらない!残るは白鳥君のみ!」

白鳥「一意専心!!!」

キュイン!!

白鳥は最大限の集中力でボールの動きを見極めると、この日最高の見えざる手刀でボールを
純粋なスピードのみで叩き返す!このときあまりのスピードに白鳥の指先の毛細血管が遠心力にたえられず
内出血を起こしてしまったのだが、それに見合うだけの結果に白鳥の表情に緩みはない!!

実況「は、弾きました!本日2度目のトライプリズムを弾き返す!前半ここで押し込んだ
大野君は服部君のマークにより飛び出せない!しかし、セカンドボールはそれでも長瀬君の足元!!
これは本当に勝利の女神の加護は修哲についているとしか思えない!!!」

284 :小田ジュニアの野望:2010/04/29(木) 17:23:34 ID:QHVj2Rpc
長瀬「貰った!!!修哲の歴史が負けを認めてたまるか〜〜!!!」

ボッキャーーーン!!!!

実況「長瀬君迷わずダイレクトボレー!!!これに白鳥君反応するも僅かにとどかなーーーいい!!!」

バン!!!

実況「き、決まったーーーー!!!!ついに後半19分!!!修哲の勝ち越し弾がNIKEのネットを
揺らすーーー!!!!」

ピ!

審判「オフサイド!!!」

実況「………い、いやどうした事だ!?今審判の口から信じられない発言が……あああ!!!なんと
長瀬君のシュートコース上にいるのは同じく修哲の山口君のみ!なんとそれ以外の選手は
全員山口君より前方にいます!これはシュートコース上にいる山口君が干渉するため変則的ですが
オフサイドが適用されます!ま、まさかNIKEの太原君。守備陣が少ない事を逆手に取り
この絶望的な状況をオフサイドトラップで凌いだ〜〜!!!」

285 :小田ジュニアの野望:2010/04/29(木) 17:25:37 ID:QHVj2Rpc
太原(…危なかった…でも、これで勢いは完全に潰した!!!)

NIKEの太原が用意した本当の最終防衛ラインが修哲の貴重な得点を潰す事に成功させる。

〜〜〜

城山「なるほど。どうしても止められないならルールで強制的に止めればいいという判断か。
かなり危険な賭けだったけど、『アクティブケージ』の作戦上の各人の距離の短さを考えれば
ゴール前でのトラップが最善の選択だったかもね」

???「ええ。これで修哲の士気が目に見えて落ちてます。この勝負、たとえPKになっても
俄然有利になりましたね」

城山「ああ、試合を止めてはいないけど修哲小の城島は間違いなく負傷している。もう肩が
上がらないはずなのに、アレだけの体力と気力…勿体無いな」

???「でもどうします。残り時間は実質ロスタイムのみ。ここからの攻撃パターンなんて
そうはないですよ?」

城山「大丈夫。もう、ちび師匠が動いている。この試合どうやらこちらの勝ちだ。」

城山(これで南葛SC対チームNIKE…美津乃ちゃんの野望の実現に一歩近づいたわけだ。
今夜は祝杯を挙げるよりすることがありそうだな…)

なんとなくめんどくさいことになったと少し白いものが混ざった髪をくしゃくしゃにする城山。
そう、ここまでのシナリオは実のところある人物のてのひらでの出来事だったのだ。


286 :小田ジュニアの野望:2010/04/29(木) 17:26:39 ID:QHVj2Rpc
〜〜〜

実況「さぁ、関節フリーキック!井沢さんの『アクティブケージ』を変則オフサイドトラップで
仕留めたNIKE。この勝負も第一試合と同じくPKまで持ち越されるのでしょうか!?」

戸田(くいくい)

指を軽く手前に折り曲げるちび師匠。

村川(アレをやるのか…)

朝比奈(決まる可能性は低いけどこの位置ならそれしかないか)

実況「さあ、キッカーはパスの名手村川君。敵も味方も入り乱れてNIKE陣内にほとんどの役者が終結!
あの、FW来生君までもが中盤まで下りてきている!さぁ、村川君のフリーキックの相手は!?」

村川「行くぞ〜〜!!!ワン!!!」

ドヒューン!!!

研究者の息子、村川。彼は父親譲りの出来うる最高のパスを逆サイドのセンターライン上にいる
朝比奈まで大きくけりだす!


287 :小田ジュニアの野望:2010/04/29(木) 17:27:41 ID:QHVj2Rpc
松本「っく!流石にロビングは取れないか!!」

朝比奈「よし!貰った!!!ツーー!!!!」

それをダイレクトで更に前線に打ち出す朝比奈。彼も父親もまた過去に城山監督の元で指導を受けており
2世の一員であり、それだけの素質を秘めていた!

実況「なんと!たった2発のパスが両陣内を交錯しただけで修哲のバイタルエリアに進攻!しかも
ボールの勢いは死んでいない!!」

松岡「な!?なんで一直線じゃなくこんな大きく!曲線を描く!!」

懸命に走る修哲松岡すら置いてきぼりにボールは疾走する!

戸田(私は待っていた!このときを!このタイミングを!!!修哲の集中力がほんの僅かに切れる
この瞬間を!)

それにタイミングを合わせるのはちび師匠事戸田。彼女の能力に文句があるものなどいるはずもなく…

低い身長、小柄な体格、それを全く無視するかのように、否!逆に空気抵抗を減らした弾丸のように
突き進む戸田。そして、ダイビングでボールに追いつき…

288 :小田ジュニアの野望:2010/04/29(木) 17:28:42 ID:QHVj2Rpc
戸田「ど〜〜〜〜〜ん!!!!!!」

幼さの残る…というよりまるっきり昭和の日焼けした元気小僧のような男っぽい女の子は頭突きで
ボールを押し込む!!!

実況「なんと、まるで弾丸のようなダイビングヘッド!!DFとして残った国分君も高杉君も
もう1人のFW、本多君を警戒しており完全にフリーからのシュート!
今まで足技主体の彼女だっただけにこの技には意表をつかれる!!!」

城島「いくらフリーでもこの俺なら!!!」

ズキン!!!ズキン!!!

城島(っち!か、肩が…う…うごけぇ!!!!」

バシン!

今大会NO.1キーパー城島はその意地なのか…先ほどのドリルスピアーを
無理やり防いだ事で大きく負傷してしまった左腕を上げボールに触れる!

ズキンズキンズキンズキン!!!!

城島(な、何とか持ってくれ!俺の左腕!!!ここさえ凌げば!!!)

289 :小田ジュニアの野望:2010/04/29(木) 17:29:42 ID:QHVj2Rpc
戸田「いっけ〜!!!!」

バキャン!!!!

パン!!!!

…………

………

……



実況「き。き。…決まったーーーー!!!村川君朝比奈君戸田さんの三人連携技!ワンツードン!!!!
が鉄壁の守護者たる城島君の牙城をついに真正面から突き崩しました!!!最高の攻撃力を誇るといっても
過言ではないクラブチームNIKEですらこの40分間PKと波状攻撃による押し込みでしか
得点できなかった無敵の城島君をついに、正面突破!!!しかもこれで戸田さんこの試合ハットトリック!
まさに父親譲りの天性の運動センス!新たな攻撃の女神の誕生です!」

戸田「やったよ!みんな〜〜〜!!!!!」

ぴっぴっぴ〜〜〜〜!!!!

実況「そしてロスタイムを終了させる笛の音!!!ここ数年続いていた南葛SC対修哲小の伝統の
決勝戦がついに新たな勢力クラブチームNIKEにより崩壊!!!来週の決勝戦は王者南葛対NIKE!!
城山監督の古巣対現在のチームの対戦!そして、南葛SC率いる今川瀬名監督は城山監督の愛弟子。
これは因縁!因縁といわずしてなんと語る事が出来るでしょうか!?さぁ、山森さん。この試合、総括して…
あれ?山森さん?…失礼しました。山森選手はつごうにより…」

290 :小田ジュニアの野望:2010/04/29(木) 17:31:27 ID:QHVj2Rpc
〜〜〜

小「………勝ったのはNIKEか。たしかあのおばちゃんが作ったチームだな。強敵とか
いうレベルじゃないんだけど…」

ジュニアは以前NIKE本店に行ったときに出会ったものすごく活発なおばちゃんを思い出す。

亜沙里「それなら小田もNIKEに移籍すりゃいいじゃん。今年は出場できなくても来年からは
出場できるんでしょ?」

小「簡単に言うなよ。…でも偵察した価値はあったな。出場するかしないかは別としても
スリートップの攻撃力の異常さと太原って選手がゲームメイカーでオフサイドとラップが
使用可能だって事。大久保がそれの指示で的確に動く事で広い中盤全体をフォローしている事。
白鳥ってキーパーが飛び出しや1対1だけじゃなく、普通のセービングにも相当巧いって事。
服部という選手のオーバーラップと俊足。村川という選手は常にパスカットとパスを
警戒されていたようだし、朝比奈という選手は井沢さんには敵わないもののかなりオールマイティらしい。

291 :小田ジュニアの野望:2010/04/29(木) 17:32:38 ID:QHVj2Rpc
春菜姫「うん。それに修哲小もとんでもない実力だったね。冬季大会で当たるかもしれないから今回を
纏めると、とにかく井沢って選手のゲームメイク術。ミドルレンジからのシュート技が豊富だという事
大野という選手の視野の広さ。国分、高杉のDFの堅固さと更にそれを上回る城島という人の
鉄壁さ。…あと松本って人のドリブルもすごかったね」

小「よく見てたな?」

春菜姫「まぁね。なんだか話しかけずらいほど集中して見てたから、私もついでにね…」

小「そうか。んじゃま、みんなに挨拶でもして帰ろっか?」

小「っと、その前に…時に亜沙里さん?この試合見てもサッカーに興味ないですかな?」

亜沙里「なんだよぉ…突然気持ち悪い…そうだねぇ…」

楠原亜沙里遅い開眼?→! card

お一人様で! cardのスペースを抜いてコピペってください。

ダイヤ …認めるよ。確かにサッカーはすごく面白い競技だ。
ハート まぁかなり楽しかったよ。
スペード 楽しかったよ。…見てる分にはだけど。
クラブ う〜ん。あんなにがんばってそんなに楽しいのかな?

となります。

292 :森崎名無しさん:2010/04/29(木) 17:33:32 ID:???
楠原亜沙里遅い開眼?→ ハート8

293 :森崎名無しさん:2010/04/29(木) 17:33:42 ID:???
楠原亜沙里遅い開眼?→ クラブ7

294 :森崎名無しさん:2010/04/29(木) 17:37:11 ID:???
移籍ルートもあるんだろうけどNIKEどころか修哲でもベンチだぜ
南葛SCにいる方がまだ望みある

295 :森崎名無しさん:2010/04/29(木) 17:39:26 ID:???
みつのんの野望が気になるんだよなぁ・・。
SCの吸収合併とか企んでないだろうな?w
そんなことになったらJrはベンチにも入れなくなるぞw

296 :小田ジュニアの野望:2010/04/29(木) 19:04:34 ID:QHVj2Rpc
>>294
そうですね。予想以上に南葛5年組になにも起きなかったので、ちょっとした仕掛けを考えてます。

>>295
それは…決勝の結果、もしくはそれ以降にわかると思いますのでもう少しだけおまちを…


楠原亜沙里遅い開眼?→ハート8

ハート まぁかなり楽しかったよ。

亜沙里「そうだね。まぁかなり楽しかったよ。」

亜沙里はそう素直に答える。

小(お!?思ったよりずいぶんといい感触だな…亜沙里とは親友というより心の友状態だし、
今なら誘えば簡単に南葛SCに入ってくれるような気がする。今年の大会は無理だとしても
来年の大会には十分間に合うだけのセンスも持ってるし…勧誘してみようか?)

どうしよう?
A.南葛SCに勧誘する。
B.亜沙里とはあくまで遊び友達だ。勧誘しない。
C.その他

ID表示で先に2票集めたものを選択します。

297 :森崎名無しさん:2010/04/29(木) 19:21:43 ID:y5ZRXC/o


サッカーより大事なことがある以上、勧誘してもメリットにならない気がする。
練習に時間を割きにくいこの状況では、全国にはとても行けそうにないし。

298 :森崎名無しさん:2010/04/29(木) 19:25:01 ID:Jr1Pwwbs


華麗に責任をスル―してみる

299 :森崎名無しさん:2010/04/29(木) 19:34:39 ID:6qcFRKW6
A

300 :小田ジュニアの野望:2010/04/29(木) 21:38:42 ID:QHVj2Rpc
>>297
一応まだサッカーゲームの体は失われていないので八方美人でも大丈夫…だといいなあ…

>>298
はい。華麗にスルーするのも楽しみ方です!


A.南葛SCに勧誘する。

小(そうだな。こういうタイミングはそうはない。思い切って勧誘しようかな?)

ジュニアは思いきって亜沙里を勧誘してみる事にする。

小「それじゃさ、今度一緒にサッカーしないか?」

出来るだけ軽く言葉にするジュニア。

亜沙里「そうだねぇ…サッカーはいいんだけどお金いるんだろ?」

小「ああ、その点は大丈夫。SCにはスポンサーがいるから月謝は心づけ制なんだ。だから
実際に必要なのはボール代とレギュラーになったときのユニフォーム代くらい。しかも、ボールは
半期に一度NIKEからもらえるし、今すぐ必要なら俺のが余ってるから一個くらい渡してもいい」


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