キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【ゴルゴム】ラインライダー滝第十話【最後の日】

1 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/06/24(木) 00:49:57 ID:Mw+gBzrk


『キャプテン森崎』のスピンアウト作品。
色々あってサッカー部のない高校に入ってしまった滝一がサッカー部を創って全国を目指すお話です。
基本的には本編と同じくカードを引いたり選択肢の中から皆さんに一つを選んでもらう事で進行していきます。
最近は真面目にサッカーやってたけどこのスレはどうだろう? ともあれ頑張って高校サッカー界を制して下さい。


【これまでのあらすじ】(CV鈴木 英一郎さんあたり)
片桐にそそのかされて南葛高への進学を止め独り立ちをした滝。ところが入学した生田(仮)高校はサッカー部のない高校だった。
色々あって滝は無事仲間を集めサッカー部を創部。そして裏で練習施設の使用許可と引き替えに世にはびこる悪と戦うことになる。
八月、合宿で南葛へ帰ってきた滝は南葛高校控えチーム、東邦学園との練習試合に見事勝利した。
そして合宿から戻ってきた滝は、喫茶店ポレポレなる店を発見するのだった。
目覚めろ! その魂!
てな感じで進んでいます。


さらに簡単なあらすじ

光太郎「キングストーンフラッシュ!」
滝「下剤を盛られた気がしたがそんな事はなかった」
二三「兄さんが巨乳のマネージャーといちゃついてる! びっくりだ!」
「ファイナルアタックライド・ファファファファーイズ」
「スペード10、J、Q、K、A……ロイヤルストレートフラッシュ」
「フルチャージ」
若島津「大きな星が……ついたり消えたりしてる……」
日向「ネオタイガー!」
茂「Aが相手だろうと俺はKを引くぜ!」

510 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/07/18(日) 20:24:57 ID:???

【分岐】
先着二名様で、

【一輝→! card+シュート58= (方向:! jan)】
【ドモン→! card+セービング58+(明鏡止水+2)= (方向:! jan)】

!とcard、janの間のスペースを消してカードを引いてください。カードの数値で分岐します。
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】が、
≧1→一輝のPKがゴールに突き刺さる!
≦0→ドモンが見事にセービング!

【捕捉・補正】
▼ドモンのカードがハートKだった場合、スキル「キング・オブ・ハート」によってドモンは強制勝利します

▼PK戦では両者のjanのマークが一致した場合のみ数値勝負になります
▼順番が違っていた場合、【】内が正確ではない書き込みは無効になります
▼勝敗が決まっていても最後までカードは引いて下さい

511 :森崎名無しさん:2010/07/18(日) 20:34:21 ID:???
【一輝→ スペード10 +シュート58= (方向: チョキ )】


512 :森崎名無しさん:2010/07/18(日) 20:38:40 ID:???
【ドモン→ クラブ10 +セービング58+(明鏡止水+2)= (方向: グー )】

513 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/07/18(日) 21:16:14 ID:???
一輝→スペード10+シュート58=68 (方向:チョキ)
ドモン→クラブ10+セービング58+(明鏡止水+2)=70 (方向:グー)
→ポスト

 一輝が蹴った方向は正面。そしてドモンが飛んだ方向は右。
 これで決まったかと思われたが、

一輝「なにィ!?」

 ボールは必要以上に高い弾道を描き、バーに直撃した。

実況「ああっと!? バーです! 一輝君のシュートがゴールバーに直撃しました! 一輝君痛恨のミスです!」

集 ○×○○○×
頑 ○○×○○

一輝「くっ……すまない」

 サドンデスという状況でのまさかの失敗にただただ頭を下げる一輝。

氷河「心配はいらん。次は必ず止めてみせる」

 その一輝に、氷河は短くそう告げ、ゴール前に向かっていった。

アムロ「……これをモノにしなければ恐らく俺たちの負けだ。頼むぞ、ジュドー」

ジュドー「任されたぜ!」

 一方の頑駄無サイドも、この振って湧いたチャンスを必ずモノにしようとジュドーが頬を叩きながらPKの位置につく。

514 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/07/18(日) 21:17:29 ID:???

ジュドー「それじゃ、これで決めさせてもらうぜ!」

氷河「そう簡単には終わらせん!」


【分岐】
先着二名様で、

【ジュドー→! card+シュート57= (方向:! jan)】
【氷河→! card+セービング60= (方向:! jan)】

!とcard、janの間のスペースを消してカードを引いてください。カードの数値で分岐します。
MAX【攻撃側】−MAX【守備側】が、
≧1→ジュドーのPKがゴールに突き刺さる! 試合終了!
≦0→氷河が見事にセービング!

【捕捉・補正】
▼PK戦では両者のjanのマークが一致した場合のみ数値勝負になります
▼順番が違っていた場合、【】内が正確ではない書き込みは無効になります
▼勝敗が決まっていても最後までカードは引いて下さい

515 :森崎名無しさん:2010/07/18(日) 21:18:31 ID:???
【ジュドー→ ハートA +シュート57= (方向: チョキ )】

516 :森崎名無しさん:2010/07/18(日) 21:19:36 ID:???
【氷河→ クラブ2 +セービング60= (方向: グー )】

517 :森崎名無しさん:2010/07/18(日) 21:21:45 ID:???
cardだけ見るとひどい…

518 :森崎名無しさん:2010/07/18(日) 22:06:26 ID:???
これはまさか…伝説のコロコロPK!?

519 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/07/18(日) 22:44:01 ID:???
>>517
最後の勝負ですし二人とも緊張していたんでしょうw
>>518
コロコロPKはリアル世界でお楽しみ下せえ


ジュドー→ハートA+シュート57=58 (方向:チョキ)
氷河→クラブ2+セービング60=62 (方向:グー)
→ジュドーのPKがゴールに突き刺さる! 試合終了!

ジュドー「決まれっ!」

 ジュドーが蹴ったボールは右に飛んでいく。

氷河「見切ったぞ!」

 それを氷河はボールに向かってまっすぐに飛ぶが……

ジュドー「そいつはただのシュートじゃないぜ!」

氷河「っ!? カーブかっ!?」

 そう、ジュドーのシュートには強烈な回転がかかっていた。
 そして右に飛んでいたボールは急激にコースを変え、ゴールの真ん中に狙いを変更したのだ。

氷河「おのれっ!」

 必死になって手を伸ばした氷河だったが、それでもボールに腕が届く事はなく、ボールはゆっくりとゴールネットを揺らした。

ピピィィィィィィィィィィッ!!

 それは同時に、この激闘の勝者が頑駄無に決定した瞬間でもあった。

520 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/07/18(日) 22:45:19 ID:???

実況「ジュドー君のPKが決まったー! 試合終了! PK戦サドンデスまでもつれ込んだ激闘を制したのは頑駄無高校!
   しかし集英もよく頑張りました!」

ジュドー「よっしゃあ!!」

 拳を突きあげて喜ぶジュドーに、頑駄無の選手たちも一斉に駆け寄って行く。

カミーユ「やったな、ジュドー!」
シン「ホント、ナイスゴールだったぜ!」
ロラン「お見事でした!」
ガロード「さっすが、俺とツートップ張ってるのは伊達じゃないってね!」
ヒイロ「……」
刹那「俺たちが頑駄無だ」
ドモン「ああ。この試合は俺たち全員で勝ち取った勝利。すなわち、俺たち全員が頑駄無の選手として一丸となったが故の勝利だ」
ウッソ(結局出番が一回しかなかった……)
キラ(麦茶飲みたい)

 ……一部、祝福以外の事を考えている者もいたが。

アムロ「なんとか勝てたか……一回戦でこれとは先が思いやられるな」

 苦戦の末ようやくつかみ取った勝利に、アムロは一人輪から離れて息をつく。
 と、そんな彼の元に岩見がやってきた。

岩見「負けたぜ。後一歩だったんだがな」

アムロ「運が良かっただけさ。もう一度やって必ず勝てる自信はないよ」

岩見「そりゃそうだ。次やる時は俺たちが必ず勝つからな」

 そう言い、岩見はアムロに向けて右手を差し出した。

521 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/07/18(日) 22:46:28 ID:???

アムロ「『俺たち』か……ふふっ、試合前よりも随分と良い目をしているじゃないか」

岩見「ふん」

 二人はがっちりと握手を交わし、激闘の幕は閉じるのだった。


 そして場面は再び視聴覚室。

電「……なんか、前半が終わった時には想像もできないくらいの凄い勝負になったな」

大「ええ。最後のPKも頑駄無に運が向いていたから勝てたようなものでしたしね」

魁(集英のJ番(紫龍)、ダイレクトシュートにボール運び、それに守備もほとんど完璧にこなしてた。
  俺もあんな風になれるようにもっと練習しないと!)

滝(シンの野郎、随分と上手くなってやがる……今の俺で抜けるか?)

茂「にしても、全国ってのは流石に骨のありそうなのが多いな。ウズウズしてきたぜ」

敬介「その全国に行くためにはまず今の頑駄無……だけじゃないな。神奈川の強豪を倒す必要があるって事を忘れるなよ」

 各々、今の試合を見て思う事を話し始める。

我夢「この後、頑駄無高校は準決勝まで圧倒的な強さで勝ち上がってます。国見や秋田商工が別ブロックだったということもありますが。
   この試合が実質的な準々決勝という声もありますね」

翔一「そうですね。他の試合は3-0とか4-0だったし」

明石「ほう。それで、その準決勝ではどこにあたったんだ?」

522 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/07/18(日) 22:47:41 ID:???

我夢「東邦学園です」

剣崎「へー、じゃあ丁度いいじゃん。東邦相手にどんな勝負をするかで今の俺達と頑駄無の戦力差も分かりそうだし」

橘「どうかな。俺たちが試合をしたのはインターハイの少し前。しかも準決勝まで残ってるという事は試合経験も積んでいる。
  俺達と戦った時よりもパワーアップしていると考えるべきだ」

真司「じゃ、時間も限りがあるし次は頑駄無と東邦の試合を見る?」

 カメラの設定をしようとする真司。それを滝が制止する。

滝「あ、ちょっと待ってください。もうひとつの準決勝ってどことどこだったんです?」

真司「へ? えーっと……確か南葛とふらの、だったかな?」

滝(南葛とふらのか……気になるな。先にどっちの試合を見よう?)


先に見る試合を選択してください

A:東邦vs頑駄無
B:南葛vsふらの

先に二票入った選択肢で決定です
ID表示でお願いします。非表示ではカウント出来ません

【補足・補正】
▼この試合は両方とも判定なしのNPC戦です
▼どっちを先に見ても試合の結果は変動しません

523 :森崎名無しさん:2010/07/18(日) 22:57:56 ID:7gJY+o3k
A

524 :森崎名無しさん:2010/07/18(日) 22:58:35 ID:F9yNy36A


525 :森崎名無しさん:2010/07/18(日) 22:59:11 ID:BuGKUt76
A

526 :森崎名無しさん:2010/07/18(日) 23:00:49 ID:ooLgy9Vs
A

527 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/07/19(月) 00:23:58 ID:???

A:東邦vs頑駄無

滝「うーん、迷うけどここは先に頑駄無を見ておくか。真司さん、そのまま頑駄無と東邦の試合をお願いします」

真司「任せとけ!」

 そして、真司がカメラをいじる事数分の後、今度はスクリーンに準決勝、東邦vs頑駄無の試合が映し出された。


〜準決勝、東邦vs頑駄無の章〜

 東邦学園高等部、自他共に認めるサッカー強豪校にして優勝最有力候補である。
 が、今年の夏、彼らの通ってきた道のりは正しく苦難の連続だった。まず最初の試練は生田(仮)との試合である。
 全国前の軽い調整のつもりであった試合にまさかの1-6の惨敗。この試合において彼らのプライドは後形もなく消し飛ばされた。
 そして、次の試練はその試合のすぐ翌日に訪れた。全国を目前にして日向が失踪したのである。
 ヒューガーの社長室に「数ヶ月修行をする。夏は好きにしろ」と書かれた書置きを残して忽然と姿を消した日向。
 これによって東邦学園は大会目前にして絶対的なストライカーを欠く事になったのだ。
 日向の失踪は更なる波紋を呼んだ。今度は日向に絶対的な忠誠を誓っていた東條が試合への不参加を決め込んだのだ。曰く、

東條「日向さんがいないんじゃ活躍しても英雄になれないじゃん。日向さんが帰ってくるまで俺も試合に出ないから」

 との事であった。
 こうして東邦学園はストライカーに続いて鉄壁のボランチも失い、戦力は恐ろしい程に低下した。
 この絶望的な戦況の中、残された東邦レギュラー陣は奮起した。
 彼らとて1-6という生田(仮)との試合結果を笑って済ませられる程自堕落はしていなかったのだ。
 特に臨時でキャプテンに復帰した藤川、そして日向のおまけもしくは犬呼ばわりされていた反町の二人の士気の高さは凄まじかった。
 大会までに残された数日間で彼ら二人はもう特訓で能力を伸ばし(改造人間反町は特に特訓の効果が高かった)、
日向のワンマンチームだった時には特に重視されていなかったチーム間でのコンビネーション練習も積極的に行った。
 結果、全国大会では激減した戦力で並みいる強豪校を相手に大差とは行かずとも堅実に得点をして勝利を重ねる事ができた。

528 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/07/19(月) 00:25:10 ID:???

 準決勝、東邦学園の選手達は独裁者日向がいない事、その日向抜きでここまで勝利してきた事で十二分に高い士気を維持していた。
 ……唯一人を除いて。

若島津(不味い、日向さんが失踪してから碌にメンテナンスをしてなかったしいよいよ体にガタが来はじめてる気がするぞ。
    あの練習試合でネオタイガー以上の殺人シュートを受けまくったしなぁ……)

 ヒューガーの誇る空手サイボーグ若島津、彼の体は一年前と同じく限界に近付いていた。


準決勝A・両チームフォーメーション

−−@−− @若島津
−−A−− A大河(真須駆)
BC−DE B東邦の三番 C東邦の四番 D東邦の五番 E東邦の六番
−−G−− G東邦の八番
−−−−−
I−−−F I大河(丈) F藤川 
−−−−−
−H−J− J反町 H大河(瀬文)

−J−H− Jガロード Hジュドー
−−−−−
E−I−F Eカミーユ Iアムロ Fキラ
−D−G− Dシン Gヒイロ
−−−−−  
C−−−B Cロラン Bウッソ
−−A−− A刹那
−−@−− @ドモン


今日はここまで。皆さんに満足してもらえる試合が書けるか不安ですハイ

529 :森崎名無しさん:2010/07/19(月) 01:19:24 ID:???
乙でした。どちらの試合もすごい楽しみにしてます

530 :森崎名無しさん:2010/07/19(月) 02:11:36 ID:???
どちらが勝つにせよ、これで生田(仮)の脅威が頑駄無に伝わる訳だ
滝の育成方針だが、まずは攻撃面を完成させないか?
具体的にはドリブルを65、パスを63ぐらいまで
シンや東條を確実に突破できるようにしておきたい

531 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/07/23(金) 20:14:56 ID:???
>>529
乙どうもです。期待を裏切らないように頑張らせてもらいます
>>530
サイドアタックにドリブル+1、マジンパワー全部つぎ込んでも絶対安全とは言えませんしね
その考えはイエスだと思います


実況「さあ、激闘の続いた夏の全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会もいよいよ準決勝、決勝を残すのみとなりました。
   まずは準決勝第一試合、この大会で大躍進を遂げた神奈川代表頑駄無高校、
   そしてエースストライカーの日向君を欠きながらもここまで上り詰めてきた東邦学園の試合をお送ります!」

 数分後、グラウンドに両チームの選手たちが入場してきた。

観客「くたばれー、東邦ー!」
  「今日はお前達が無様に負ける所を見に来たんだ!」
  「日向もいないってのにしぶとい奴らだぜ!」
  「金のためにサッカーをやってる恥知らず共! さっさと負けちまえ!」

 同時に、割れんばかりに巻き起こる東邦への罵声の声。

反町(この大会は日向もいないしクリーンなプレイを心がけてるのになぁ……)
藤川「やれやれ。いつまで経っても慣れないね、これには」
丈「群れねば好きな事も言えぬ弱者どもの戯言だ。気にする事もない」
瀬文「ま、俺達はこうなるのを覚悟の上で東邦に入ったわけだしね。今さら今さら」
真須駆(どんな誹りを受けようとも、孤児院のみんなのために俺は闘う!)
名無しの皆さん『ガクガクブルブル』
若島津(オイルの交換時期も過ぎてるし、たしか足のスプリングはこまめに交換しろって話だったけどどっちも交換できてない。
    後二試合、果たして持つのか……?)

 その罵声を浴びながら、しかし東邦の選手たちは馴れたもので(一部を除き)そこまで気にした様子もなくグラウンドに入場した。

532 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/07/23(金) 20:16:00 ID:???

 一方、対戦相手である頑駄無の選手たちに声援が送られているかといえばそうでもない。
 このスタジアムに集まった観客達のほとんどはアンチ東邦。見方を変えれば東邦の試合を見に来た者たちばかりなのだ。
 この状況に慣れている東邦の選手たちと違い、頑駄無の選手たちにとってこの試合はある意味アウェーでの試合であるとも言えた。

ジュドー「うっへぇ、話には聞いてたけど酷いねこりゃ」
カミーユ「ああ。会場の空気が東邦に対する悪意で満ちている」
ウッソ「しかもこれって東邦に負けてほしいっていう願望の声であって、僕たちに勝ってほしいっていう希望じゃないんですよね」
ガロード「へ? 向こうが負けて欲しいってなら俺たちに勝ってほしいっていう事じゃないの?」
アムロ「似ているようで違うな。観客たちにとって対戦相手はどうでもいいんだ。ただ東邦学園に負けて欲しい。
    今観戦に来ている人たちのほとんどはそう考えているのさ」

 俺たちは全国じゃ無名だしね。と最後に言い、アムロはコイントスに向かった。

藤川「よろしく。ま、いい試合にしようや」

アムロ「そうだな。いい試合になるほど俺たちが君たちを追い詰められればいいんだが」

藤川(よく言うぜ。負けてやるつもりなんてさらさらないような眼をしてる癖によ)

 そしてコイントスの結果、ボールは頑駄無が確保。いよいよ試合開始となった。

実況「選手たちもフィールド上に散らばり、いよいよ試合開始となりました。
   日向君を欠く東邦学園がそれでも強豪の強さを見せつけるのか、それとも頑駄無が大物食いを果たすのか!
   運命のホイッスルが今……」

ピィィィィィィィィィィッ!!

実況「鳴らされました!」

533 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/07/23(金) 20:17:05 ID:???

アムロ「(相手は格上、出し惜しみはしていられないな)カミーユ! 行くぞ!」

カミーユ「了解です!」

 試合開始と同時に、アムロはカミーユとのワンツーを駆使して一気に突破を図った。

実況「出ました! 頑駄無高校の十八番、アムロ君とカミーユ君の息の合ったワンツーです!」

反町「くっ、速い!?」

丈「おのれ……!」

 カットにうごいた反町と丈だったが、アイコンタクトすら必要としない二人の高次元のワンツーに翻弄され易々突破を許してしまう。
 そしてパスを受け取ったアムロに今度は東邦の八番が挑む。

東邦の八番「ワンツーじゃなくてドリブルなら勝てるかもしれない。とりゃー!」

アムロ「甘いぞ!」

 その八番のタックルもアムロは得意のルーレットでいなし、アムロはあっという間にバイタルエリアに侵入した。

実況「速い! 頑駄無高校息つく暇もない高速プレイであっという間にバイタルエリアに侵入しました!」

アムロ(さて、問題はここからだな。相手が若島津である以上ジュドーに任せるのは賭けになる。が……)

 ゴール前を見れば、東邦も頑駄無の攻撃パターンは熟知しているのかガロードにDFのほとんどが張り付いている。

アムロ「(ジュドーはほとんどフリーか。よほど若島津の空中戦には自信があるようだな。……ここは賭けに出る!)ジュドー!」

 ガロードへのマークを少しでも外すため、そして若島津との実力差を図るため、アムロはここでジュドーへのパスを選択した。


534 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/07/23(金) 20:18:30 ID:???

実況「アムロ君、ここでほぼフリーのジュドー君に高いパス! 若島津君に空中戦を挑むようです!」

ジュドー「俺をフリーにした事、後で悔やんでも知らないよ! 行っけぇ! ハイメガ……」

若島津「チェストォォォォォッ!!」

ジュドー「うわあっ!?」

 東邦ゴールに向けて勢いよくヘディングを放とうとしたジュドーだったが、すかさず若島津がゴール前から飛び出し、
必殺の浴びせ蹴りでボールをクリアー。ボール越しにシュートに向かっていたジュドーはその勢いに負けて吹き飛ばされてしまう。

アムロ「ちぃっ!(想像以上の空中戦の強さだ。
    何度もやれば得点の可能性もあるだろうが、ジュドーの体力が持たない。どうする……?)」

 初めて直に浴びせ蹴りを見せられたアムロは若島津をどう攻略するか頭を巡らせる。

若島津(飛び出す時足に違和感を感じたような……気のせいだ、去年の事で必要以上に不安になっているんだ! そうに違いない!)

 一方の若島津は、整備不良に対する不安が頭から離れずにいた。



一旦ここまでです

535 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/07/23(金) 21:26:09 ID:???

実況「クリアーされたボールは大きく飛んでいき、サイドの藤川君が確保! 東邦学園のカウンターです!」

藤川「逆サイドのボランチ(シン)はぶっちゃけ丈でも分が悪い相手だ。ここは俺がボール運びをするしかあるめえ!」

ヒイロ「随分と甘く見られたものだな」

 サイドを駆け上がり始めた藤川の進路に、すぐさまヒイロが立ちふさがった。

藤川「そいつはお互い様だ! 俺も一応東邦でキャプテン代理をする実力はあるんだぜ!」

ヒイロ「むっ!?」

 そのヒイロに対し、藤川は超高速とも言える程の鋭いドリブルを仕掛ける。

ヒイロ「俺の反応速度以上……やるな」

藤川「そりゃどーも!」

 ヒイロが反応するよりも素早く彼の脇をすり抜け、藤川はそのまま中央に切り込んでいく。

実況「藤川君、正に火の玉のような高速ドリブルで一気にヒイロ君を抜き去りました!
   さらにPA内に突入! これはドリブルゴール狙いでしょうか!」

藤川(あのキーパーは中々にセービング能力が高いからね)

ウッソ「う、うわぁっ!?」

刹那「ちぃっ!」

 止めに入ったウッソ、刹那もあっという間に突破。藤川は一気にゴール前のドモンに詰め寄った。

536 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/07/23(金) 21:27:34 ID:???

藤川「先制点、貰ったぜ!」

 そう言いながら突っ込んでくる藤川の姿を見ながら、それでもドモンは動じることはなかった。

ドモン「確かに速い……が、ドリブルゴールには一度苦杯を舐めさせられているのでな。悪いが俺にも策がある!
    流派東邦不敗が奥義! 超級! 覇王! 電・影・だぁぁぁぁぁんっ!!」

 叫び声と同時にドモンは足のバネを限界まで使って藤川目掛けて弾丸のように飛び出した。
 さらに体を竜巻のように回転させ、遠心力によって力を増した右腕をまっすぐボールに目掛けて炸裂させる。

藤川「な、なにィ!? ぐはっ!?」

 ドモンの豪快な飛び出しに威力負けし、藤川は軽々と吹き飛ばされてしまった。

反町「ふ、藤川さん!?」

ドモン「見たか! これぞ限界まで鍛えた足のバネと遠心力によって相手を吹き飛ばす程の腕力を発揮させる奥義、超級覇王電影弾!
    腕を上下左右360度高速回転させることによって不意のフェイントやロビングにも対応できるのだ!」

 酷く説明的な台詞である。

実況「ドモン君の超級覇王電影弾が炸裂、藤川君吹っ飛ばされた! この試合両チームGKの堅守が光ります!」

ドモン「よぉし、後は任せるぞ!」

 前線に向けて大きくボールを蹴りこむドモン。そして、試合は中盤戦に突入する。


短いですが今日はここまで
普通に文章書くのって難しいですねぇ

537 :森崎名無しさん:2010/07/24(土) 19:46:14 ID:???
頑張ってくださいー

538 :森崎名無しさん:2010/07/26(月) 13:45:32 ID:???
待ってます。
復刻堂に第2弾があっただなんて・・・
スーパー1出ねえよお・・・

日本一の更新をいつまでもお待ちしてます

539 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/07/26(月) 18:05:52 ID:???
>>537
ウイウイ、頑張ります〜
>>538
最近更新が滞りがちになってしまって本当にすいません
サイダーの飲みすぎには気をつけるんだぜ

 前半も中盤の19分に差しかかる中、試合は完全に膠着状態に陥っていた。
 東邦は前線の四人が果敢な攻めを見せるものの、シンや刹那といった頑駄無の守備陣の攻守に阻まれ決定機を得る事ができず。
 頑駄無もまた真須駆、若島津の奮闘を前に得点のチャンスを何度も潰されていた。

シン「はあぁぁぁぁぁっ!!」

丈「うぬっ!? またしても!」

実況「シン君の高速タックルが炸裂! 東邦学園、シン君が守る右サイドを全く攻略できません!」

藤川「くそっ!(分が悪いどころの話じゃねえ、右サイドの丈が完全に抑えられちまってる。
   あのシンって奴、ボールを奪う事に関しちゃ間違いなく全国でも五本の指に入るぞ!)」

 思わず舌打ちをする藤川。
 一方、ボールを奪ったシンは素早く状況を確認する。

シン(アムロさんとカミーユはオーバーペースだ。ガロードは三、四人を抜けるほどドリブル上手くない。
   癪だけどここはキラ・ヤマトに……)

 と、その思考を遮るようにアムロの声がシンの耳に届いた。

アムロ「シン! 後ろだ! 反町が来るぞ!」

シン「!?」

 咄嗟に背後を気にするシンだったが、時既に遅かった。

540 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/07/26(月) 18:07:08 ID:???

反町「そう簡単にボールを取られるわけにはいかないんだぁっ!」

シン「うわあっ!?」

 ポイゾナスタックルとは違う強引なタックル、通称「ポイズンアンカー」を背後から受け、シンはたまらず吹き飛ばされてしまった。

実況「反町君の背後からのポイズンアンカーが炸裂! ディフェンシブフォワードの異名は伊達ではありません!」

反町(いつの間にそんな異名がついたんだろう?)

観客「おい! 反則だろ!」「相手選手吹き飛ばされてるぞ!」「反町め、日向に毒されきったな!」

 今のプレイに騒ぐ観客だったが、審判が笛を吹くことはなかった。

審判(我々審判は常に公平だ)

 そして頑駄無のベンチでは、

アスラン「馬鹿野郎! 何故簡単にボールを奪われるんだ!」

カツ(ブライトさん、なんであの人はいつもシンに対して辛辣なんですかね?)

ブライト(監督)(わからん)

 いつものようにアスランがシンを罵倒していた。
 一方、体勢を立て直した反町は一直線に頑駄無ゴール目掛けてドリブルを開始する。

541 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/07/26(月) 18:08:13 ID:???

アムロ「ちぃ、ロラン!」

ロラン「はい!」

 すぐさまロランがボールを奪いに動く。

反町「センチピードドリブルだぁ!」

ロラン「うっ!?」

 が、小刻みなステップを駆使した反町のセンチピードドリブルに翻弄され、時間を稼ぐこともできず抜き去られてしまった。

実況「反町君、得意のセンチピードドリブルでロラン君を突破! 東邦、得点のチャンスです!」

反町(よし、ここは……)

 チラッと藤川に向けて目配せをする反町。

藤川「む(こっちに確認をしてきたって事はアレを使う気か。いいぜ、やれ!)」

 反町に向けてゴーサインを送る藤川。それを確認し、反町は瀬文に向けてパスを放った。

反町「低いパスを!」

瀬文「よしきた!」

 すぐさまリターンパスを返してもらい、反町はボレーの体勢に入る。

実況「反町君シュートの体勢! トクシックインパクトを使うようです!」

542 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/07/26(月) 18:09:20 ID:???

刹那「(クリアーは間に合わないか)ブロックに入る!」

ドモン「奴のボレーは地面に叩きつける独特の軌道だ! 気をつけろ!」

刹那「了解!」

 トクシックインパクトの警戒に入る刹那とドモン。そして、反町は飛んできたボールをボレーで勢いよく地面に叩きつけた。
 地面に叩きつけられたボールは跳ねかえり、ゴールネットの上面に向けて飛……ばなかった。

刹那「何?」

実況「あーっと!? 反町君が地面に叩きつけたボールはゴールには向かわず真上に向かって跳ねかえってしまいました!
   これは技巧派の反町君らしからぬミスです!」

 そう、跳ねかえったボールはそのまま垂直に上昇してしまったのだ。
 シュートに失敗したのかと安堵する頑駄無守備陣だったが……

カミーユ「っ!? 気を抜いちゃ駄目だ! ミスキックじゃない!」

反町「(気付かれた!? けど……)うおおおおおっ!!」

 ボレーの体勢を取っていた反町はそのまま地面に片手をつき、片腕の腕力だけで体を無理矢理持ち上げる。
 そして、落下してきたボール目掛けて前転をするような格好で両足の踵を思い切り叩きつけた。
 前転による回転力で凄まじい威力を持った踵落としを受け、ボールは轟音と共に地面に接触、
トクシックインパクトと同じような軌道を取ってゴール目掛けて跳ねかえる。

543 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/07/26(月) 18:10:43 ID:???

刹那「しまった!?」

ドモン「これは!?」

 ただでさえトクシックインパクトを止めようと動いていた刹那とドモンはタイミングを外された事でバランスを崩している。
 そこに、似た軌道とはいえ前転による回転力と踵落としの落下エネルギーによって威力を増したシュートが飛んできたのだ。
 なんとか防ごうと動くものの二人の体にボールが触れる事はなく……

ピィィィィィッ!!

 ボールはゴールネットの上面に炸裂。東邦の得点を告げる笛が高らかに鳴らされた。
 その音を聞きながら、立ち上がった反町は右腕を突きあげて叫ぶ。

反町「見たか! これが俺の『ポイゾナスストライク』だぁ!」

東邦1-0頑駄無


一旦ここまでです
選択肢もなにもありませんが、結構下がってしまったので一旦ageますね

544 :森崎名無しさん:2010/07/26(月) 19:49:08 ID:???
なんという反町・・・君は今鈍く輝いている・・・

545 :森崎名無しさん:2010/07/26(月) 19:51:43 ID:???
滝さんに影響されて第一期ライダーシリーズ全部見ました!!

とりあえずユリ子にたいまつとミスタータイタンがごとくライターを常備させた方がいいと思うんだ。

546 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/07/27(火) 00:03:44 ID:???
>>544
日向不在の状況で点を取るのはやっぱり反町の仕事ですよね
>>545
乙! ユリ子に関しては……まあ余程の事がなければ大丈夫でしょう
折角ですしスカイ以降やライダー以外の作品も機会があれば是非どうぞ


 新技、ポイゾナスストライクでの先制点に思わず拳を突き上げて声を張り上げた反町だったが、それに対する観客の反応は最悪だった。

観客「てめえ反町! なに調子に乗ってやがる!」「ただの曲芸シュートじゃねえか!」
  「そもそも最初にボールを奪ったプレイだって反則ギリギリだったぞ!」「地獄に堕ちろ!」

反町(……まあこうなるよな)

 観客の反応を大体予想していたのか、反町は動じることなく(気落ちはしたが)拳を下ろして自陣へと戻って行った。
 そして、観客たちの怒りの矛先は今度は頑駄無に向けられる。

観客「お前らも簡単に点取られてんじゃねえよ!」「もっと気合入れて守れ!」
  「所詮はくじ運で勝ち上がってきたチームか……」

シン「くそっ! 好き勝手言いやがって!」

アムロ「俺たちは全国的にはまだ無名。それに事実としてここまで強豪と呼べるようなチームとは当たっていなかった。
    点を取られれば俺たちが不甲斐ないのが悪いという声があがるのも仕方ないさ」

 観客から浴びせられる罵声に怒りを隠しきれないシンを、アムロがなだめる。

アムロ「ともかく、今はここからの事を考えよう。俺に一つ策がある」

 そう言い、アムロは選手たちを手招きで集めた。

547 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/07/27(火) 00:04:49 ID:???
実況「前半23分、反町君のシュートで東邦学園が先制しました。果たして頑駄無高校は若島津君の牙城を崩し同点に出来るのでしょうか?
   それとも東邦学園が更に頑駄無を突き放すのか! 試合再開です!」

ピィィィィィッ!!

アムロ「行くぞ!」

 試合再開の笛が鳴らされると同時に、アムロは単独での中央突破を図る。

反町「させるか!」

瀬文「ここで奪って流れを確実にさせてもらう!」

 中央を真っすぐに進んでくるアムロに対し、まず東邦のFW二人がタックルに向かうが。

アムロ「甘い!」

実況「アムロ君のマルセイユルーレットが炸裂! 反町君と瀬文君、ボールを奪う事ができません!」

 クルクルと回ってFW二人をかわすアムロ。そして、今度はサイドを駆け上がるカミーユに向けて得意のパスを放つ。

丈「ぐぬっ!?(この試合、全く仕事ができていない……俺の力はこの程度だというのか)」

 カットに動く丈だがそのパスに触れる事さえできず、ボールはカミーユに渡る。

実況「ボールはカミーユ君に! カミーユ君グングン駆け上がって行きます!」

真須駆「あの男にシュートはない! ジュドーは若島津に任せて俺たちはガロードにつくぞ!」

名無し連中『ういっす!』

 真須駆の指示で一斉にガロードをマークしに動く名無し軍団。

548 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/07/27(火) 00:05:54 ID:???

カミーユ「(シュート力のあるアムロさんやキラならともかく、僕相手ならガロードのマークに集中か。作戦通りだ)
     ならば! ビームコンフューズ!」

 敵守備の動きを見ながら、カミーユはジュドーのいる方向目掛けて勢いよくパスを蹴りだした。

若島津(またジュドーか。あの程度のFWの相手なら全く問題はないが……む!?)

 パスの方向からジュドーに向けての高いパスだと予測した若島津だったが、考えに反してカミーユの出したパスの弾道は低かった。
 どころか、ジュドーのいる地点まで届きもせずPA手前のグラウンドの丁度中央付近に着弾した。

若島津(パスミスか?)

 一瞬そう考えた若島津だったが、すぐに地面に落ちたボールにまだ強烈な横回転がかかっている事に気付いた。

若島津(跳ねるパスか!)

 そう、カミーユの放ったパスは強烈なスピンによって一度地面に落下した後軌道を変化して跳ねるパスだったのだ。
 跳ねたパスはそのままカミーユのいるのとは逆のサイドに……ただし、PA内ではなくセンターラインの方角へ飛んで行く。
 そのパスの先にいたのは、

ヒイロ「ターゲット、ロック……ゼロ、俺を導いてくれ」

実況「ああっと!? カミーユ君のバウンドするパスに狙い澄ましたかのようにヒイロ君が合わせている!」

若島津「最初からロングシュート狙いか!」

 ボール目掛けて足を振り上げるヒイロ。

ヒイロ「お前を……殺す!」

 そして、ヒイロの必殺のロングシュート「ツインバスターライフル」が放たれた。

549 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/07/27(火) 00:07:06 ID:???

 ガロードの警戒に動いていた東邦守備陣は誰もブロックに動く事ができず、ボールは一直線に若島津の守るゴールに飛んで行く。

若島津「(このシュート、速さはないが……)キエェェェェェェェェ〜!!」

 飛んでくるツインバスターライフルを見、若島津はパンチングで防げるシュートではないと判断。
 即座にシュートコースに飛び込み、必殺の手刀を振り下ろした。
 同時に、手刀を振り下ろした右肩から「ピー」という異音が聞こえてくる。どうやら異常が発生したようだ。

若島津「なにィ!? 右腕に力が入らない!」

 若島津の叫んだ通り、ボールに振り下ろされた右腕には全く力が宿っていなかった。
 当然、軽々とボールの威力に負けて右腕は弾かれてしまう。
 それでも、そこで諦める様な若島津ではなかった。

若島津「正拳ディフェンスだぁっ!!」

 瞬間的に左腕を突きだし、シュートを弾く。

若島津「やった……」

 なんとかゴールを守った事にホッとした表情を浮かべる若島津だったが、そんな彼の視界に一つの影が飛び込んできた。

ジュドー「おりゃあああああっ!!」

 フォローに動いていたFW、ジュドーがこぼれ向かって飛び込む姿である。
 そして、ジュドーが必殺のハイメガキャノンを若島津の飛んだのとは逆方向に叩きこみ……

真須駆「間に合わないか!」

 急いでカバーに動いていた真須駆の脇をすり抜け、ゴールネットに突き刺さった。

550 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/07/27(火) 00:08:30 ID:???

ピィィィィィッ!!

東邦1-1頑駄無


今日はここまで
あんまり文章上手くない上に書くのが遅くて申し訳ないです
今週は休まないで少しずつでもコツコツ進めていきたいですね、ハイ


551 :森崎名無しさん:2010/07/27(火) 01:18:24 ID:???
悩み多そうだけど頑張って
乙でしたー!

552 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/07/28(水) 00:15:35 ID:???
>>551
乙感謝ー
まあ悩みっていうよりは最近仕事が急がしすぎてすったもんだになってるだけですハイ
早く盆休みがこないものか……


実況「決まったー! ヒイロ君のツインバスターライフルをかろうじて弾いた若島津君でしたが、すかさずジュドー君がねじ込み!
   一対一! 試合は振り出しに戻りました!」

ジュドー「よーし、さっすが俺!」

カミーユ「やってくれたな、ジュドー!」

ヒイロ「的確なフォローだった。感謝する」

アムロ「後半は東邦ボールで開始だったからな。ここで追いつけたのは大きい。よくやってくれた」

ジュドー「へへっ、そんなに褒められると照れちゃうぜ」

 味方からの祝福を受け、鼻の頭をこするジュドー。
 一方、東邦の選手たちは揃って右肩を抑えている若島津の元に集まっていた。

反町「大丈夫か、若島津!」

真須駆「さっきのシュートを止めに行った時、かなり勢いよく弾かれていたようだが……」

若島津「……どうやら古傷をやってしまったようだ。おそらくこの試合、右腕でのセービングは無理だな」

 「整備不良で右肩が故障しました。テヘッ」などとカミングアウト出来るはずもなく、ひとまず若島津は古傷のせいということにした。

553 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/07/28(水) 00:16:46 ID:???

藤川「古傷か、さて……どうする、交代するか?」

 頭を掻きながらそう問いかける藤川。

若島津「いえ、出ます。右が駄目でも左がありますし、浴びせ蹴りを使うのに腕は必要ありませんから」

 対して、若島津は即座に出場を選択した。
 生田(仮)との練習試合でプライドをズタズタにされた若島津は、インターハイで優勝すことで汚名を雪ごうと必死になっているのだ。

藤川「そうか。となると、もう前半は流した方が良いな。ハーフタイムになれば治療もできるし。幸い後半はウチボールだ」

丈「随分と消極的だが仕方あるまい」

藤川「じゃ、パス回しで前半を終わらせるぞ。あ、反町は参加しなくていいぞ。後半に向けて体力を温存しておいてくれ」

反町「わかりました」

 話を終え、東邦の選手達はポジションに散らばって行く。
 そして試合が再開されると同時に東邦は自陣でパス回しをして時間を稼ぎ始めた。
 ここで日向が抜けて以降鍛えたチームワークが上手く作用し、東邦のパス回しはカットに動く頑駄無の選手達を翻弄。
 結果、1-1の同点のまま前半戦は終了するのだった。


短いですが今日はこれだけです
ではでは

554 :森崎名無しさん:2010/07/28(水) 01:24:25 ID:???
乙でしたー

555 :森崎名無しさん:2010/07/28(水) 19:37:57 ID:???
ようやくスーパー1出たぜ・・・
ZXだけいないのが本当に残念

556 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/07/30(金) 00:24:44 ID:???
>>554
乙本当に感謝ー
>>555
魔王帯刀さm……村雨さんは割と不遇ですよね


○造「よし、まあこんなもんだろう」

 ハーフタイム、東邦の控室ではチームドクターの佐渡○造が若島津にテーピングを施していた。
 この○造、吉良監督の紹介で東邦のチームドクターになったのだが、常に酒瓶を片手にしているどう考えても吉良監督の飲み友達だろ。
としか思えないような人物であった。
 なお、今更であるが吉良監督も日向と共に姿を消している事をここに記しておく。

若島津「ありがとうございます(肩の機械の故障だからテーピングは意味ないんだがな)」

○造「とはいえあくまでも応急処置だ、無理しちゃいかんよ。決勝に響く」

 一言釘を差す○造。一升瓶を呷りながらなので説得力皆無である。

藤川「さてと、若島津の治療も終わった所で後半についてだが……丈、向こうのボランチは抜けそうか?」

 藤川の言葉で控室内の全員の視線が丈に集中。それを受け、丈はらしくもなく肩を竦めた。

丈「全く、聞かずとも分かっているだろうに……無理だ。俺のドリブルは奴(シン)には通用しない」

藤川「だよな。幸いキープ力はそこまでじゃないようだが、それでも楽に奪えるってレベルじゃない。
   更に問題なのは、もう片方のボランチ(ヒイロ)も尻上がりに調子を伸ばしてくるタイプだって事だ。
   ここまでの試合の映像を見る限り抜けないって事はないだろうが、それでも確実に抜ける自身は俺もない」

反町「この前の練習試合でもこんな感じでボランチに抑えられてボロ負けしたんですよね」

 ふと思い出したのか、反町がそう口に出す。日向がいなければ言いたい事は言えるのだ。

557 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/07/30(金) 00:26:24 ID:???

名無しの皆さん『そういえばそうだったねぇ……ガクガクブルブル』

 生田(仮)との練習試合、そして殺人シュートの嵐を思い出し名無しの皆さんが一斉に震えだす。

藤川「あの時ほど酷くないが、確かに中盤を抜けないって所は似たような状況だわな。どうしたもんか」

 頭を掻きながら唸る藤川。と、そこで今まで黙っていた真須駆が挙手と共に口を開いた。

真須駆「一応、策ならありますよ。ハイリスクですが」

藤川「……どんな作戦だ?」

真須駆「実際には作戦なんて難しいものじゃないんですが……」

 真須駆はパイプ椅子から立ち上がると、ホワイトボードに何かを描き始めた。




今日はこれだけです。すんません真面目に忙しいでゴザルの巻
今度の土日も休日出勤です……劇場版ゴセイとWを初日に見れるか不安になってきたぜ。WSPのDVDも中々見れんし、と少し愚痴る
下手するとお盆辺りまでこんな感じでグダグダやってしまうかもしれませんがどうかご容赦を。ではでは

558 :森崎名無しさん:2010/07/30(金) 22:12:03 ID:???
乙でしたー

559 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/08/01(日) 18:52:32 ID:???
>>558
乙どうもー

 一方の頑駄無の控室。

ブライト「よぉし、日向小次郎がいないとはいえ東邦を相手に前半を同点で折り返せたのは上出来だ!
     前線の四人さえ止められれば東邦の攻撃はそれまでだ。そして東邦オフェンス陣は格上とはいえ歯が立たない程じゃない。
     このまま奴らの攻撃を凌ぎきれば終盤必ず攻め疲れが出るぞ。その時が勝負だ!」

アムロ「問題はその攻撃をどう凌ぐか、だな。向こうも前半で何度も中盤を抑えられてきたんだ。
    このまま無策で挑んでくるとは考えづらい」

カミーユ「一番可能性が高いのは縦パスでの中盤省略でしょうか?」

アムロ「恐らくはな。DF達はロングパスにも警戒をしておいてくれ」

刹那「了解」

ロラン「やってみます」

 頷くDF陣。その姿を見、今度はブライトが攻撃陣に指示を出す。

ブライト「次に攻撃の方だが、前半のヒイロのシュートで相手もガロードだけを徹底マークしているわけにはいかなくなったはずだ。
     少なからずガロードにかかる枚数は減る」

ガロード「それをふっ飛ばしちゃえばいいってわけね。まっかせといてよ! 前半なんも出来なかった分後半は暴れてやるぜ!」

 ブライト指示に、ガロードはサムズアップで応える。

ブライト「よし、泣いても笑ってもこの後半が勝負だ! みんな、頼んだぞ!」

一同『おう!』

560 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/08/01(日) 18:53:38 ID:???

実況「さあ、ハーフタイムも終わり両チームの選手達がグラウンドに戻ってきました。
   東邦有利の下馬評に反して1-1の同点で迎えた後半戦。
   東邦学園が強豪の意地を見せるのか、はたまた頑駄無が決勝進出という快挙を成し遂げるのか!
   いよいよ後半のキックオ……おっと、どうやら東邦学園フォーメーションを変更したようです!
   これは……3-2-5! 中盤戦は不利と見たのか大胆なフォーメーション!
   ここまでスイーパーとして活躍してきた真須駆君がセンターフォワードの位置まで上がっています!」


【両チームフォーメーション】
−−@−− @若島津
−−A−− A東邦の二番(前半の八番)
BC−DE B東邦の三番 C東邦の四番 D東邦の五番 E東邦の六番
−−−−−
−−−−−
−I−G− I大河(丈) F藤川 
−−−−−
F−H−J J反町 H大河(真須駆) F大河(瀬文)

−J−H− Jガロード Hジュドー
−−−−−
E−I−F Eカミーユ Iアムロ Fキラ
−D−G− Dシン Gヒイロ
−−−−−  
C−−−B Cロラン Bウッソ
−−A−− A刹那
−−@−− @ドモン


アムロ(空中戦に強い真須駆をSFWに置いたという事は、やはりポストプレイ狙いか?)

藤川(さーて、上手くいきますかね……)

561 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/08/01(日) 18:54:45 ID:???

ピィィィィィィィィィィッ!!

真須駆「兄貴!」

丈「おう!」

 後半開始と同時に、真須駆から丈にボールが渡される。
 その丈に、真っ先にガロードが向かっていった。

ガロード「へっへー、いきなりだけどボールは貰うぜ!」

丈「ふん、碌に働けてはいないとはいえ貴様ごときに負けはせん! 吹き飛べ!」

ガロード「うわぁっ!?」

 そのガロードを丈は強引なドリブルで軽く吹き飛ばす。

実況「ガロード君吹っ飛んだ! この試合シン君に抑えられているとはいえ、丈君流石の動きです!」

 ガロードを吹き飛ばした後、丈はゆっくりとしたペースで頑駄無サイドに向かって上がり始めた。

カミーユ「(味方が上がるまで時間を稼ぐつもりか。させるかよ!)アムロさん!」

アムロ「よし、行くぞカミーユ!」

丈「俺は負けん! 高速ドリブルだ!」

 続いて向かってきたカミーユとアムロを、それまでとは打って変わって高速でのドリブルでかわす丈。

実況「丈君今度は素早いドリブルでアムロ君カミーユ君を突破! 緩急のついた非常に洗練されているプレイです!」

562 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/08/01(日) 18:55:45 ID:???

真須駆「兄貴、準備OKだ!」

 その丈に向けて、手を挙げて声を出す真須駆。気付けば彼はすでにPAの近くまで駆け込んでいた。

アムロ「刹那、頼むぞ!」

刹那「了解! そうそう自由にさせるものかよ!」

 当然刹那が真須駆のマークに向かう。
 その光景を見ながら、かまわず丈は足を大きく振り上た。

丈「行けっ!」

 そして真須駆に向けてロングパスを送……らない。
 足をボールに当てる直前で止めると、丈はいきなりロングパスではなく逆サイドへのパスに切り替えたのだ。
 そのパスの先にいたのは……

瀬文「受け取ったぜ!」

実況「あっと!? 丈君、真須駆君へのロングパスかと見せて左FWの瀬文君にサイドチェンジ!
   どうやら真須駆君は囮で、瀬文君は上がらずにこのパスに備えていた様です!」

ヒイロ「ちっ」

 すぐさまヒイロがボールを奪いに動くが、瀬文は動じることなく足を振り上げた。

瀬文「悪いな、さっきの意趣返しをさせてもらうぜ! これが俺のタイガーストライクだぁ!」

実況「おぉっと! これは瀬文君そのままロングシュートに行くようです!」

 そして瀬文は右足をボールに叩きつけ、地を這うようなロングシュート、タイガーストライクが頑駄無ゴール目掛けて放たれた。

563 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/08/01(日) 18:56:59 ID:???

すいません。今日もこれだけです
塵も積もればの精神でこつこつ頑張って行きますハイ

564 :森崎名無しさん:2010/08/02(月) 00:34:45 ID:???
乙でした。毎日あせらなくても、少し休んでもいいと思う

565 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/08/03(火) 19:56:13 ID:???
>>546
乙とお気づかい感謝ー
焦ってるつもりはないんですよね。仕事中も今後の展開とかそんなんばっかり考えてますしw
お盆まで仕事が一番忙しい時期なのと頭の中の考えを上手く文章化できなのが問題なんであって、今でも楽しく書いております


ヒイロ「くっ」

 瀬文が放ったタイガーストライクを至近距離で受け、まずヒイロが吹き飛ばされる。

ウッソ「なんで僕はこんな役ばっかりなんだ!?」

 続いて、シュートコース上にいたウッソもあっさりと吹き飛ばされた。
 二人を吹き飛ばしながら威力を落とす事のないタイガーストライク。このままドモンとの勝負に突入するかと思われたが、

刹那「多少バランスを崩していようが……その程度のシュートなど!」

 真須駆のマークに動いていた刹那がバランスを崩しながらもシュートコースに飛び込み、腹部でボールを受け止める。

刹那「これでっ!」

 ボールは刹那の腹部に命中してからもしばらく生きていたが、やがて力をなくし地面に転がり落ちた。

実況「防いだー! 真須駆君を陽動に使った瀬文君のロングシュートでしたが、センターバックの刹那君が見事にブロックしました!」

刹那「よし、カウンター!」

 すぐにボールをロングフィードしようとする刹那。
 だが、

566 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/08/03(火) 19:57:14 ID:???

真須駆「やはり防いだか! ハイパワータックルだぁ!」

刹那「何っ!?」

 それよりも早く近くにいた真須駆が刹那に向かって必殺のハイパワータックルを炸裂させる。

実況「あっと!? シュートをブロックした刹那君へ即座に真須駆君がハイパワータックル!
   どうやら最初からブロックされる事を計算に入れていたようです!」

藤川(あのセンターバック、キープ力は皆無みたいだったしな。
   奴まで届く前にシュートをブロックされるかキーパーまで届いてたらおじゃんな博打だったわけだが、上手くいって良かったぜ。
   瀬文にゃ悪いがタイガーストライクの通用するGKじゃなさそうだし。後は……)

真須駆「俺たちのお膳立てはここまでだ! 後は任せるぞ、反町!」

 スライディングタックルでボールを奪った真須駆は、立ち上がると同時に反町に向かって低めのパスを送る。
 そのパスに合わせてボレーの体勢に入る反町。

反町「決める!」

ドモン(トクシックインパクトか、それともさっきの前転か……どっちで来る!?)

 決め球を見極めるべく、反町のシュートに全神経を集中するドモン。
 そして地面に叩きつけられたボールはワンバウンドし……そのままゴールに目掛けて飛んできた。

ドモン「今度はそれか! ゴォッド! フィンガァァァァァッ!!」

567 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/08/03(火) 19:58:31 ID:???

 ドモンはゴールに向かってくるボール目掛けて必殺の右腕を伸ばす。
 が、ボールがバウンドするまで動けなかったのが災いした。

ドモン(ギリギリで届かない!?)

 ボールは動き出しの遅れたドモンの腕の僅かに先を通り抜け、ゴールネットの上面に突き刺さった。

ピィィィィィッ!!

東邦2-1頑駄無


今日もこれだけ
今更ですが時間がかかるっていう理由で判定をなくしたのに本末転倒ですねぇw
前言撤回するようでアレですが南葛vsふらのは簡易判定やりますか?

568 :森崎名無しさん:2010/08/03(火) 21:23:58 ID:1q8J9XHw
乙した!
判定ありに1票だぜ!

569 :森崎名無しさん:2010/08/03(火) 21:25:18 ID:O5BTnL/E
判定ありに一票

570 :森崎名無しさん:2010/08/06(金) 21:15:38 ID:???
作者に育成の方で質問
ボランチ勢のドリブルノートを本郷コーチに作ってもらうことは可能でしょうか

571 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/08/07(土) 20:56:21 ID:???
ども。悪夢の11連勤が終わり今朝朝一でW&ゴセイを見てきた中の人ですこんばんわ
まだ疲れが抜けてないので、申し訳ないですが今日の更新はお休みです。あしたからがんばる
ってことで返信だけ

>>570
可能です
ただし、自由行動フェイズで本郷に会って制作を依頼
→次回以降のフェイズで受け取り
と最低二回の行動を消費します
ノートを選手に渡すのは全体練習の前に自動で行われるのでそっちの行動消費は気にしなくても結構です

ではまた明日〜


以下余談
映画を見てやっぱWはここに出せないなとしみじみ。Wは風都とワンセットじゃないと駄目ですのう
あとアラタと照井課長マジイケメン
そしてクッシーのアレは新手のギャグなのかと小一時間(ry
と、今年の映画は二つとも面白かったでゴザルの巻。特にW好きなら是非見といた方が良いと思うんだぜ!

572 :森崎名無しさん:2010/08/07(土) 20:58:03 ID:???
お疲れさまです!

573 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/08/09(月) 10:57:37 ID:???
>>568-569
返信忘れ申し訳ないです&ご意見感謝〜。いい加減判定なしで延々やるのもアレですし、南葛ふらの戦は判定をやりますね


実況「ゴール! 後半開始早々に反町君が十八番のトクシックインパクトで均衡を破る追加点!
   頑駄無高校、いきなり苦境に立たされました!」

アムロ「ちぃっ! 向こうは俺達が中盤省略を警戒するのを見越していたのか!」

カミーユ「ロングシュートで中盤を破ってブロックされた所を即奪い返し、反町に繋げる。
     最初の一度しか通用しない作戦ですが……」

アムロ「ああ。見事にその最初の一度を成功させられてしまったな」

 アムロは視線を東邦ゴールに向ける。

アムロ「……これで相手が攻め突かれるのを待つなんていう消極的な作戦は使えなくなった。
    勝つためには最低でも残り時間で一点とらにゃならない。
    幸い時間に余裕はある、ボールキープ率を上げて波状攻撃を仕掛けるぞ」

ジュドー「やーれやれ、簡単に言ってくれちゃって」

カミーユ「だがそうしなければ確実に敗戦だ。やるしかない」

アムロ「シンとヒイロは丈と藤川のマークに集中。DFはそれぞれ正面のFWに警戒しつつ他のDFのフォローにも動くようにしてくれ。
    フォローが期待できないようならいっそロングシュートはブロックしなくていい。ドモンに任せるんだ」

ヒイロ&刹那「了解」

シン&ロラン「わかりました。これ以上好き勝手にはさせません」

ウッソ(乗り遅れた!)

574 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/08/09(月) 10:58:40 ID:???

ドモン「これ以上の失点は必ず阻止する。アムロ達には尻拭いを頼む事になるが……」

アムロ「それは言いっこなしさ。いつも守備には助けられているしな。よし、行こう。行こうぜみんな!」

頑駄無選手一同『おう!』

 後半開始早々に失点を喫したものの、頑駄無の士気は下がる事はなかった。
 その光景を見ながら、東邦キャプテン代理の藤川は頭を掻く。

藤川「流石にまだまだ士気は下がらないか。後半も始まったばっかだしな」

真須駆「一点差をつけられた以上、恐らく向こうも遮二無二に攻撃してきます。俺はDFに戻りますか?」

藤川「んにゃ、今回は囮にしたがお前のポストプレイが有効なのは事実だ。このままFWで頼む。
   守備の方は名無し軍団と若島津に任せるぞ。頼めるな」

若島津「……(あの程度の連中ならば左腕だけで十分だ……!)」

名無し連中『おう! 俺たちがただの肉壁じゃない事を見せてやるぜ!』

 藤川の言葉に若島津は無言で頷き、名無し軍団は一斉にサムズアップをして見せた。

藤川「よし、良い気迫だぜ。一点差なんてあってないようなもんだ。俺たちは追加点を狙っていくぞ」

反町「はい!」

丈&瀬文&真須駆『任せろ!』

藤川「おぅし、ここも決勝も勝って俺達が日向のオプションじゃないって所を見せてやるぜ!」

東邦選手一同『おう!』

575 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/08/09(月) 10:59:43 ID:???

昼はここまで
続きは今日の深夜か明日になります
ではでは

576 :森崎名無しさん:2010/08/09(月) 22:25:20 ID:???
乙でした。

577 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/08/10(火) 11:32:50 ID:???
>>576
乙感謝ー


 試合再開後、中盤をほぼ放棄した東邦に比べて必然的にキープ率の上がる頑駄無だったが……

ジュドー「うおおおおっ! ハイメガ……」

若島津「舐めるな、雑魚がっ!」

ジュドー「ぐわあっ!?」

カミーユ「ジュドー!?」

アムロ「ちぃ、やはり若島津相手に空中戦は絶対的に不利か!」

 ジュドーのハイメガキャノンはことごとく若島津の浴びせ蹴りの餌食となり、

キラ「これでっ!」

若島津「キエェェェェェェェェェェッ!!」

キラ「なにィ!?」

578 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/08/10(火) 11:33:53 ID:???

ヒイロ「破壊する」

若島津「アクシデントさえなければこの程度のシュートが俺に通用するものか!」

ヒイロ「……やるな」

 キラやヒイロがミドル、ロングシュートを立て続けに放つも、正拳ディフェンスの牙城を崩す事はできなかった。
 一方の東邦も頑駄無の好守によって中々追加点のチャンスを掴めずにいた。

シン「はあぁぁぁぁぁっ!!」

丈「くっ、何たる無様……!」

ヒイロ「お前の動きは全てゼロが教えてくれる」

藤川「畜生め!」

 頑駄無の誇るダブルボランチは東邦の両サイドのドリブルをことごとく阻止し、

真須駆「ぬおおおおっ!」

刹那「ポストプレイはこの俺が断ち切る! トランザム、ライザーッ!!」

真須駆「ぐはあっ!?」

 縦ポンからの真須駆のポストプレイもまた、刹那によって次々と撃墜される。
 そして両チーム追加点を挙げる事のできないまま、時間だけが刻々と過ぎて行った。
 そうなってくると慌ててくるのは負けている頑駄無サイドである。

579 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/08/10(火) 11:35:03 ID:???

ブライト「若島津め、右腕を負傷しているというのになんというしぶとさだ! このままでは……」

カツ「ブライトさん、ここはなにか指示を出した方が良いんじゃないですか?」

ブライト「ラー・カイラムでアクシズを押すんだよ!」

カツ「何わけのわからない事を言ってるんですか!」

アスラン「監督、ここは俺を出すべきです! 俺とキラのコンビネーションなら必ず得点できます!
     シンを下げて俺を投入してください!」

ブライト「今はお前の馬鹿げた冗談に付き合っている暇はない! すっ込んでろアデラン・ヅラ!」

アスラン「ヅラじゃないザラだ!」

 監督と控え選手達がてんやわんやに騒ぎ始める頑駄無ベンチ。
 そんな中で、マネージャーのティファだけが両手を胸元で組み、祈るようにしてフィールド上のガロードを見つめていた。

ティファ「頑張って、ガロード……」



一旦ここまで
続きは今日の深夜か明日です

580 :森崎名無しさん:2010/08/10(火) 13:48:54 ID:???
ガロード超リア充だな・・・とニートが言ってた

581 :森崎名無しさん:2010/08/12(木) 01:00:31 ID:???
滝氏とジャミル乙

582 :森崎名無しさん:2010/08/14(土) 15:43:16 ID:???
ここの頑駄無を見てると某4コマ漫画を思い出す
そしてアスランはダメダメだ。
控え目に言ってもシンは頑駄無の要だし、てめえと変えるわけないだろ。この凸助が
あとスパロボであった合体攻撃コンビネーションアサルトはツインシュート系なのかな?

583 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/08/15(日) 20:25:20 ID:???
>>580
ガロードはリア充に見えるのは彼自身の努力と根性と愛の結果なので妬んじゃ駄目だぜ!
>>581
乙感謝ー
>>582
ガンダムの四コマって言うとフルカラー劇場しか思い浮かばない私
アスランが駄目駄目なのは仕様です
コンビネーションアサルトについては今はまだ秘密なんだぜ

ということでお盆休みになったら疲れがどっと出てリアルに食うか寝るかしかしてなかった中の人ですこんばんわ。そしてごめんなさい
とりあえず明日も休みなんでぼちぼちこの試合も終わらせられるように頑張るんだぜ


実況「さあ、両チーム攻めあぐねている間にも時間は刻々と過ぎ、現在後半29分! このまま東邦学園が逃げ来るのでしょうか!
   あっと、キラ君PA手前の良い位置でボールを受けました! 今度こそ若島津君から得点なるか!」

キラ「これでっ!」

 ボールを受け迷うことなくミーティア・フルバーストを放つキラ。

東邦の五、六、二番『おんぎゃあ!』

 当然紙屑のように東邦の五、六、二番は吹き飛ばされる。

若島津「何度来ても同じだ! 正拳ディフェンス!」

 だが、若島津は得意の正拳ディフェンスで軽々とミーティア・フルバーストを弾き返した。

キラ「もう止めろぉ!」

実況「ああっと駄目です! 若島津君またしてもパンチング! 右腕を痛めているにも関わらずこの安定感!
   森崎君のいない今、国内の世代最高キーパーと囁かれるだけあります!」

584 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/08/15(日) 20:26:24 ID:???

若島津(『森崎のいない今』だと……好き勝手言ってくれる!)

 若島津が歯噛みをする中、パンチングで弾いたボールは東邦の四番が確保していた。

東邦の四番「ふふふ、今日の試合こっちサイドはあんまり吹っ飛びシュートが飛んでこなくて役得だぜ。
      それクリアー……」

ガロード「油断大敵だぜ!」

東邦の四番「げぇっ!?」

 若島津の堅守によってやや心に隙が出来ていたのか、ボールをワントラップしてからクリアーを行おうとした東邦の四番。
 それが命取り。東邦の四番はガロードの強引なタックルをもろに受け、派手に宙を舞った。

実況「あーっと!? ガロード君がクリアーされる前にボールを奪い取った! 頑駄無の攻撃はまだ終了していません!」

ガロード「へへっ、ようやくシュートチャンス到来だぜ!」

 そしてこれまた迷うことなくガロードはシュートを打つべく右足を振り上げた。

実況「ガロード君シュートに行く! だが若島津君も既に体勢を立て直しているぞ!」

若島津(大丈夫だ。ここまでの試合の映像を見る限りこいつのシュートも左腕で十分に防げる)

 自分の後ろにあるゴール目掛けてシュートを叩きこもうとするガロードの姿を見ながら、若島津はそんな事を思う。
 彼には自信があった。翼のいない日本に自分を脅かすようなシュートを打つ選手など日向以外存在しないと。
 ほんの数週間前にその考えは脆くも崩れ去ったが、それでも目の前のガロードのシュートに脅威は感じていなかった。
 数瞬後、彼はそれを後悔する事となる。

585 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/08/15(日) 20:28:31 ID:???

「satellite cannon」
http://www.youtube.com/watch?v=KPP1xVPOQJU&feature=related


ティファ「ガロード……あなたに、力を」

 先程までと同じように両手を胸元で組みながら、ティファは絶対の信頼が籠った視線をガロードに送る。

ガロード「行けぇぇぇぇぇっ!!」

 そして放たれる必殺のツインサテライトキャノン。

若島津「なっ!? このシュート、キャプテンのネオタイガー並みの……」

 言葉を言い終わる前に、若島津はツインサテライトキャノンを受け宙を舞う。
 そしてボールはそのままゴールネットを突き破り、

ピィィィィィィィィィィッ!!

 後半三十一分、頑駄無の同点ゴールを告げる笛が鳴らされた。

東邦2-2頑駄無



今日はこれだけ
明日は時間があるハズなんで何とか試合を終わらせたいですね
ではでは

586 :森崎名無しさん:2010/08/16(月) 12:41:24 ID:???
乙でした
冬の大会前にスパロボと練習試合をやっておきたいな
チーフをトップ下にして光太郎さんが出場不能な時に備えておきたい


587 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/08/16(月) 21:40:00 ID:???
>>586
乙ども〜
光太郎さん学年ひとつ上ですしね。後々を考えればチーフを鍛えるのはイエスだと思います


実況「ガロード君のツインサテライトキャノン、若島津君を吹き飛ばした上でゴールネットを突き破った! ゴール!!
   後半三十一分、頑駄無高校が遂に同点に追い付きました!」

ガロード「おっしゃあ! やったぜティファ!」

 自身のシュートがネットを突き破ったのを確認すると、ガロードは真っ先にベンチにいるティファに向かってサムズアップを送る。
 それを受け、ティファは頬を赤らめながら小さく笑みを浮かべた。

カミーユ「全く、活躍するたびにこれだ。見せつけてくれるよ」

シン「こっちが褒めても上の空だし、いい加減褒める気もなくなるよな」

ジュドー「なー」

 その様子をヤレヤレといった様子で眺める三人。
 尚、この三人に人の色恋をとやかく言う資格はない事を追記しておく。

アムロ「(……ベルトーチカとチェーンはこの試合を見に来ているだろうか?)よくやった、ガロード。これで首の皮一枚繋がったな」

ウッソ「残り時間は四分とロスタイム。向こうはどう動いて来るんでしょう?(ティファさんといちゃつくなんて妬ましい!)」

ヒイロ「攻めてくるな。奴らがPK狙いなどという消極的な手を打ってくるとは考えづらい(リリーナ……)」

アムロ「こちらとしても望むところだ。PK戦は運勝負、そう何度もやりたくはないしね。俺たちもカウンターで逆転を狙って行こう」

588 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/08/16(月) 21:41:14 ID:???

 一方の東邦サイド。
 土壇場で同点に追いつかれた彼らではあったが、士気はそれほど下がってはいなかった。

藤川「今のはしゃーない。ありゃ日向のネオタイガークラスの破壊力だ。右手の使えない若島津じゃそうそう止められん。
   (……仮に右手が使えていたとしても今の若島津じゃ止められなかっただろうけどな。
    本人は否定するだろうが、最近は格上が日向しかいないせいもあって多少なりとも天狗になっていたようにも見えたし。
    積極的に前に出てこなくなったのがその証拠だわ)」

若島津「……」

 藤川の言葉に、立ち上がった若島津は反論をせず左拳を血が出るのではないかという程の勢いで握りしめる。

藤川「んで、どうする? 点取られはしたがまだ同点。残り時間は五分かそこらだ。PK狙いでいくか?」

丈「冗談を言うな。今日の俺が言う資格はないだろうが、五分もあるのなら十分に点は取れる」

反町「怪我してる若島津にPKも任せるっていうのは酷な話ですし、俺もここは三点目を狙っていくべきだと思います」

 周囲を見れば、全員が口には出さないものの同意見であるといった表情をしていた。

藤川「やーれやれ、なんだかんだで全員日向の攻撃スタイルに感化されちゃってるわけか。ま、俺も攻める気だったけど。
   カウンターされて負けるにしても、最後まで東邦らしい攻撃的サッカーで行くとしますか!」

 そして、いよいよ準決勝は最終局面を迎える。



一旦ここまでです

589 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/08/17(火) 00:46:24 ID:???

実況「さあ後半31分、ここからどちらかが決勝点を決めるのか、はたまたこのまま試合の行方はPK戦に委ねられるのか。
   いよいよ運命のキックオフです!」

ピィィィィィィィィィィッ!!

藤川「おおし、行くぞお前らぁ!!」

東邦選手一同『おう!』

 試合再開と同時に、東邦の選手達が一気呵成に頑駄無陣地になだれ込んで行く。
 ボールを運ぶのは当然藤川である。

藤川「ここでキャプテンがポカするわけにゃいかないんでな。サクッと通らせてもらうぜ!」

ジュドー「にゃろう!」

キラ(うん、これ無理)

 まずはジュドーとキラを軽く抜き去る藤川。
 だが、即座にヒイロがチェックに付いた。

ヒイロ「戦闘レベル、ターゲット確認。ゼロ、奴の反応速度を超えろ!」

 藤川の行動パターンをゼロシステムが予測。それに合わせてヒイロが鋭いスライディングタックルを放つ。

藤川「そう簡単に超えられてたまるかよ! 火の玉舐めんな!」

 それを真っ向から受けて立つ藤川。
 結果、

590 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/08/17(火) 00:47:28 ID:???

ヒイロ(……!? ゼロの予測よりもわずかだが、速い!)

 ヒイロの足がボールを捉える寸前、藤川はジャンプしてそれを回避。
 その動きは、ゼロシステムの予測していたそれよりも速く、鋭かった。

藤川(よし、抜いた! 後は反町か瀬文にボールを……)

 目下最大の障害であったヒイロを抜き去り、僅かだが安堵する藤川。
 だが彼は知らなかった。この先にいるサイドバックが一部の者達から天才少年、スペシャルなどと呼ばれている事を。

ウッソ「この試合、そのドリブルは何度も見てきたんだ! いい加減でかい顔しないでよ!」

藤川「なっ!?」

 着地の瞬間、ウッソが足払いの様な動きで藤川の足もとからボールを奪い取る。

ウッソ「よし!(これで会場のお姉さんの何人かは僕のファンになった!)アムロさん!」

 すかさずカウンターの為にアムロへとパスを送るウッソ。

丈「させるものかぁっ!」

 そのパスコースに、雄たけびを上げながら丈が割り込む。
 この試合まるでチームに貢献できていない彼のそのプレイには、恐ろしいまでの気迫が込められていた。
 そして、丈の足は見事にボールを捉えた。

ウッソ「なにィ!?(折角の出番だったって言うのに!)」

591 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/08/17(火) 00:48:52 ID:???

実況「あーっと! 藤川君の隙を突いてボールを奪ったウッソ君でしたが、カウンターのパスを丈君が気迫の籠ったプレイで見事カット!
   両チーム共に一歩も譲りません!」

丈「ここで俺がボールを奪えば……」

 ボールをインターセプトした丈は真っ直ぐに正面を見据える。

シン「奪われるってなら何度でも奪い返すだけだぁ!」

 そこには当然のようにシンの姿があった。

丈「やはり来たか。本来なら避けて通るべきだろうが……悪いが俺もやられ放題で引き下がれる男ではない!」

 そう言うと、丈はシンを抜き去るべくドリブルを開始した。

実況「丈君、シン君を抜きに動いた! ここまで完全にシン君に抑え込まれている丈君ですが、果たしてここでリベンジできるのか!」

丈「抜くっ!」

シン「抜かせるかぁ!」



今日はここまででゴザル
明日こそ……明日こそ試合を終わらせる……!

高杉「(今夜は)さらば森崎板! さようならみんな!」

592 :森崎名無しさん:2010/08/17(火) 06:56:09 ID:???
どっかで聞いたせりふ乙!

593 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/08/17(火) 22:59:23 ID:???
>>592
乙メキシコ感謝!


大変申し訳ないのですが、どうにも文章が思い浮かばなかったので今日は更新できません。本当にすいません
で、お詫びと今後の展開を書きやすく目的も兼ねて、
先に次の試合で登場するふらの高校の新たな兄弟が誰になるか判定をしちゃいたいと思います


【分岐】
先着一名様で、

最近は地獄に落ちる人をよく見かける気がする→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードの絵柄で分岐します。

ダイヤ、ハート→地獄の超新星、「慈円手入(じえんていれ)」さんだ!
スペード、クラブ→地獄の黒豹、「阿部瑠(あべる)」さんだ!
JOKER、クラブA→両方


今日はこれだけ
出来るだけ早く続きを書けるよう頑張りますですハイ

594 :キャプテン霧雨 ◆2pV1gRdG.o :2010/08/17(火) 23:00:26 ID:???
最近は地獄に落ちる人をよく見かける気がする→ ハートK
ダリナンダアンタイッタイ…

595 :森崎名無しさん:2010/08/18(水) 04:56:02 ID:???
がんばってほしいが無理せずにな乙でした!

596 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/08/21(土) 23:29:25 ID:???
>>595
乙感謝だぜ
無理はしてないッスよ〜。ただ絶望的に文才がないだけですタイ

丈(ここまでの戦いで分かった事、それは奴の動きが俺の高速ドリブルよりも確実に速いということだ。
  ここはパワープレイで行く!)

 驚異的なスピードで自身に迫ってくるシンの姿を見ながら、丈は逆にスピードを落としての強引なドリブルで突破を図った。

シン「俺をふっ飛ばして抜く気か! 舐めるなーっ!」

丈「それは俺の台詞だ! ここだけは負けん!」

 一方のシンもスピードを緩めることなく丈に向かって突撃。そのまま二人は真正面から交錯し……

実況「こぼれ球になったー!」

丈「おのれっ!(奪われないようにするのが精一杯か!)」

シン「くそーっ!(もう少しで完全に奪えていたのに!)」

 こぼれたボールはサイドの方へと流れ、カミーユが確保する。

カミーユ「この先にいるのは名無しだけだ! ビームコンフューズで……」

 即座にパスを出そうと前線を見るカミーユだったが、その視界に信じられない人物が飛び込んでくる。

若島津「キエェェェェェェェェェェッ!!」

カミーユ「うわぁぁぁぁぁっ!?」

実況「ああーっと!! なんとここで若島津君がオーバーラップ! 強引なスライディングタックルでカミーユ君を吹き飛ばした!」

597 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/08/21(土) 23:30:28 ID:???

若島津「(今日の失点は全て俺の失態。ならばせめて決勝点にくらいは貢献させてもらうぞ!)反町ィ!」

 すかさず若島津はPA内に侵入していた反町に向けて鋭いパスを放つ。

実況「ボールを奪った若島津君、PA内の反町君に向けて低いパス! 当然反町君はボレーの体勢です!」

反町「でりゃあああああっ!!」

ロラン「うっ!?」

 反町は若島津のパスをダイレクトでボレー。
 クリアーに向かっていたロランの脇をすり抜けたシュートは一度地面をバウンドし、頑駄無ゴールへと飛んでいくが……

ドモン「そう簡単にハットトリックなどさせるものかぁっ!!」

 ドモンはこのシュートに完全に反応。全力で飛び上がると必殺の右腕をゴールネット上面に向かっていたボールに向けて伸ばす。
 そしてドモンの右腕はボールに接触。キャッチは出来なかったものの、ボールを弾く事に成功した。

実況「ドモン君今度はトクシックインパクトに反応! キャッチこそできませんでしたが、ゴールは阻止しました!」

ドモン「誰でもいい! クリアーだ!」

刹那「俺が行く!」

 ドモンの腕に弾かれて宙を舞うボールをクリアーに向かう刹那。
 と、その刹那よりも速くボールに飛び込む一つの影があった。

瀬文「東邦のFWは反町だけじゃないんだぜぇ! 食らえ! ここまで温存していた俺の一番の大技……タイガーヘッドビーム!!」

598 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/08/21(土) 23:31:52 ID:???

 こぼれ球に頭を叩きつけ、必殺のヘディングシュートを放つ瀬文。

刹那「がはっ!?」

 そのヘディングはビームの名に違わぬ威力とスピードで刹那を吹き飛ばし、一直線にゴール目掛けて飛んでいく。

ドモン「とどけぇぇぇぇぇっ!!」

 バランスを崩しながらも必死にボールに向かって飛ぶドモン。
 だが無情にもドモンの腕がボールを捉えることはなく……

ピィィィィィィィィィィッ!
ピッ、ピッ、ピィィィィィィィィィィッ!!

 東邦の三点目と試合終了を告げる笛が高らかに鳴らされた。


東邦3-2頑駄無

試合終了!


一旦ここまで

599 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/08/22(日) 01:55:08 ID:???

実況「ここで試合終了! 3-2! 終わってみればお互い譲らぬ攻防の末、東邦学園が決勝進出を決めました!」

ブゥゥゥゥゥゥゥッ!!

 試合終了と同時に、会場から割れんばかりのブーイングが沸き起こる。
 そのブーイングを浴びながら、藤川がヤレヤレといった様子で頑駄無キャプテンのアムロに声をかける。

藤川「ったく、日向がいないんだからもう少しボリューム抑えてくれても良いと思うんだがねぇ。
   ……それはともかくとしてだ。正直ここまで競るとは思わなかったぜ」

アムロ「東邦学園を苦戦させられたというのなら光栄だな。だが俺たちもいつまでも格下でいる気はない。
    冬の大会ではきっちりとリベンジさせてもらおう」

藤川「言うねぇ。ま、こっちも神奈川の高校には因縁があるし、望む所ではあるがね」

アムロ「何?」

 藤川の言葉を訝しむアムロ。
 に対し、藤川は苦笑しながら口を開く。

藤川「ウチはこの大会の少し前に神奈川の高校と練習試合をしてね。負けたんだよ、ズタボロに。
   日向が雲隠れしてるのもそれが原因ってわけ。
   あ、あんまりにもボロ負けだったから緘口令が敷かれてるんでこの話はオフレコで頼むぜ」

アムロ(日向のいる東邦をボロ負けさせる高校……そんなチームが神奈川に?
    ……もしや……)

600 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/08/22(日) 01:56:56 ID:???

 神奈川で東邦を負かせるチーム。アムロの頭の中に一校だけ心当たりがあった。

アムロ「……その高校というのは生田(仮)、か?」

藤川「……御名答。さっきも言ったがオフレコで頼むぜ。ウチのキャプテン様は全力でその事実を揉み消しにかかってるみたいなんでな」

 肩をすくめる藤川。

アムロ「肝に銘じておくよ(今の話が事実ならば、甲児やギリアム達には悪いが冬の選手権最大の障害は生田(仮)だな。
    以前の練習試合では引き分けだったが、どれほどのレベルアップを果たしているのか……)」

 そして最後に二人のキャプテンは握手を交わし、それぞれ自分のチームのベンチに引き揚げて行くのだった。

601 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/08/22(日) 01:58:25 ID:???

 そして場面は生田(仮)の視聴覚室に戻る。

滝「思ったよりも競った試合だったな」

神「一ヶ月くらい試合見てた気がするよ」

滝「そういうメタな話はやめなさい。で、皆は今の試合見て何か思う所は?」

 アレな発言をする神に軽くチョップを入れつつ、周囲を見回す滝。
 真っ先に口を開いたのは光太郎だった。

光太郎「頑駄無もそうだけど、東邦も以前俺達が戦った時より一回りほど強くなっている。
    今もう一度試合をしたとして、前の様に圧勝てきるとは思えないな」

剣崎「日向の他に東條って奴もいなくなってるから中盤の守備は薄くなってるけど、チームワークは確実に良くなってる」

敬介「そして反町だな。成長したというなら間違いなくあいつが一番だ。
   前の試合では俺のXキックが通用したが、恐らく今勝負すればクリアーできる確率は五分以下だろう」

茂「ま、まだまだ俺の方が上だがな」

602 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/08/22(日) 02:00:21 ID:???

明石「頑駄無もFW二人のシュート、アムロとカミーユのパス、刹那のブロック、クリアーは確実に全国区のレベルだ。
   そしてボランチの二人、ヒイロとシンはこちらのボランチと能力的にはほぼ互角……攻撃面を考えればこちらの上を行っている」

天道「……」

巧「癪に障るがそうだろうな」

大「やっぱりキープ力を上げるのが急務かな」

 明石の言葉を否定せずに受け入れるボランチスタメン候補三人。
 こうして各々が今の試合を見て意見を交わす中、とある選手が一つの殻を破ろうとしていた。


【分岐】
先着一名様で、

フラグは回収するためにある→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードの絵柄で分岐します

ダイヤ→敬介(そういえば反町の新シュート……あれを応用すれば……) せりあいフラグ回収!
ハート→明石(ひとつ、パスカット技で試したいものが出来たな) パスカットフラグ回収!
スペード→ミライ(頑駄無の皆さんのパスを参考にすれば……) パスフラグ回収!
クラブ→闘破(真須駆の動きを参考にすればもっと空中でのボール処理が上手くなるかも!) せりあいフラグを回収!
JOKER→上記全て


今日はここまでです
明日は南葛ふらの戦にいけるかな?

603 :森崎名無しさん:2010/08/22(日) 02:16:27 ID:???
フラグは回収するためにある→ ハートQ

604 :森崎名無しさん:2010/08/22(日) 03:13:37 ID:???
乙でした

605 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/08/23(月) 18:43:17 ID:???
>>604
乙超感謝ー


フラグは回収するためにある→ハートQ
→明石(ひとつ、パスカット技で試したいものが出来たな) パスカットフラグ回収!


明石(全国に行くためにはまず頑駄無に勝たなければならない。
   となると、奴らの攻撃の基本であるパスを遮断する技術は確実に習得する必要があるな)

 ここまで見た二試合での頑駄無高校のパスワークを思い出し、それをカットするにはどうすれば良いか考える明石。
 しばらく思案した後、明石は一つの技を閃いた。

明石(……ひとつ、パスカット技で試したいものが出来たな。今度の練習で実践してみるか)


▼明石がパスカットフラグを回収し「ゴールデンクラッシュ(1/4でパスカット+2)」を習得しました


 あらかた意見が大体出尽くした所で、我夢がデジカメの操作を始める。

我夢「次は南葛とふらのの試合でしたよね。時間もあまりないですし、そろそろ映像流しますか?」

滝「ん、そうだな。じゃあちゃっちゃと見とくか」

神「今度は一、二週間以内に終わると良いねぇ」

滝「だからメタな発言はやめろと言うとろうに」

 そして、今度は南葛とふらのの試合が映し出された。

606 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/08/23(月) 18:44:19 ID:???

〜準決勝、南葛vsふらのの章〜

 南葛高校。
 今大会、東邦学園が日向の失踪という緊急事態に見舞われ、優勝候補筆頭に掲げられている高校である。
 事実、森崎、翼という二大巨頭はいないものの、岬を筆頭とした黄金世代の多くが入学、南葛高校は大幅な戦力アップを果たしていた。
 更に昨年試合中何者かに狙撃され生死の境をさまよっていた中山の復帰。
 監督田岡が手塩にかけて鍛え上げた魚住、仙道ら上級生の存在もあり、南葛高校の戦力は大会参加高の中でもトップクラスであった。
 彼らは下馬評通りの快進撃を続け、準々決勝の秋田商工戦までほぼワンサイドゲームで試合を進めてきていた。
 そして準決勝、南葛高校の面々は控室でミーティングを行っていた。

田岡「いよいよ準決勝、相手は以前練習試合を行ったふらの高校だ。
   大会前の評価では松山のワンマンチームで一回戦突破が関の山と言われていたが……」

岬「この前の練習試合では他にも何人か全国レベルの選手がいました。FWの剣、MFの○池は要警戒だと思います。
  その二人には劣りますが小田とGKの影山も楽に勝てる相手ではないですね。
  (全く面倒だね。高校は東邦以外手を抜けると思ってたのに)」

来生「つってもこの前は結局3-0で圧勝だったし、今日も点取り屋の俺に任せとけば楽勝だぜ!」

 そう、以前の練習試合は南葛はエース仙道が終始松山を圧倒。
 最後にはスタミナに難のあるGK影山が崩れ、終わってみれば3-0のワンサイドゲームであった。

田岡「馬鹿者め、そういう相手こそ油断ならんのだ。雪辱を果たそうと躍起になってくるからな。では今日のスタメンを……」

長野「あの、その前にちょっと良いですか?」

 スタメン発表を遮り、おずおずと長野が手を挙げた。

607 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/08/23(月) 18:45:32 ID:???

田岡「む、どうした長野?」

長野「今日の試合、来生の代わりに俺をスタメンで使ってくれませんか?」

来生「なにィ!?」

田岡「……理由は?」

長野「練習試合の話を聞く限り、ふらののGKはスタミナの少なさが欠点のようです。
   俺がポストプレイでチャンスを多く作ればそれだけ試合が有利になりますし、なにより来生を決勝前に消耗させたくありません」

田岡「ふむ……」

 長野の言葉を受け、田岡は顎に手を当てて考え込む。

田岡「(確かにこの試合、ポストプレイヤーの長野を起用するのは悪くはない。そして決勝の相手は恐らく東邦学園。
   悪いが長野にはまだ若島津を相手に空中戦を任せられる程の実力はない。恐らく長野自身もそれを承知の上での発言か……)
   良いだろう。今日は来生の代わりに長野がスタメン! 自分から進言した以上必ず結果を出すんだぞ!」

長野「はい!」

田岡「よし、続けて他のメンバーとフォーメーションだ」

 そして、田岡がホワイトボードにペンを走らせる。


608 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/08/23(月) 18:46:50 ID:???

J−H−F J池上 H長野 F福田
−−−−−
−−I−− I仙道
E−−−G E井沢 G岬
−−−−−  
C−−−D C岸田 D中里
−A−B− A石崎 B植草
−−@−− @魚住


田岡「FWは長野と池上、福田! さっきから言っているが向こうのGKの弱点はスタミナだ。チャンスがあれば迷わず打て!」

長野(自分から言い出したんだ。やってやる!)
池上(定評のある俺のオフェンスを見せてやるぜ)
福田(……)フルフル

田岡「MFはトップ下が仙道、サイドに岬と井沢! 仙道は松山に仕事をさせるな!
   岬と井沢も忙しくなるだろうが攻守共に積極的に顔を出していけ!」

仙道「はいはい」
岬(こっちのサイドなら相手は小田か。フフフ、楽な仕事だね)
井沢(来生がいなくても問題ない。俺は立花兄弟みたいにコンビやトリオじゃなければ役立たずなプレイヤーじゃないんだ!)

田岡「DFは植草、中里、石崎、岸田! ふらのは攻撃力の高いチームだ。お前達の働きが重要になってくるぞ。
   岸田と中里はいつも通り場合によってはボール運びもするんだ」

岸田(今日も大友カルテットでスタメンは俺だけか。中山はともかく浦辺もすっかりスーパーサブ扱いだしなぁ)
石崎(相手が松山だとしても簡単にゴールはさせねえぞ!)
中里(ニンニン)
植草「ニコッ」

609 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/08/23(月) 18:48:22 ID:???

田岡「そしてGKは魚住!」

魚住「はい!」

来生(決勝に備えて温存か。エースってのは辛いぜ)
越野(あっという間に後輩どもに抜かれちまったな。だが見てろよ、冬までには必ずスタメンに定着してやる!)
浦辺(スーパーサブじゃなくてスタメンになりたい……)
中山(まだ怪我は完治してないし、フィジカルにも問題が残ってる……焦らずじっくり行こう)
高杉(俺は石崎どころか岸田以下なのか……)
西尾(なんでベンチに入れたんだろう?)

田岡「よし、行くぞ! 王者南葛は高校でも健在だと教えてやるんだ!」

一同『はい!』

 力強い掛け声と共に控室を後にする南葛の選手達。
 東邦を倒し高校サッカー界でも王者たらんとする彼らに、一片の油断も慢心も存在していなかった。



一旦ここまで

610 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2010/08/23(月) 19:57:37 ID:???

 一方のふらの高校控え室。
 そこでは監督の矢車がホワイトボードに書いたフォーメーションに一同が驚きと喜びの表情を浮かべていた。


−J−H− J小田 H剣
−−−−−
−−I−− I矢車
E−−−F E地獄マスク六 F○池
−−G−− G松山
B−C−D B地獄マスク三 C慈円手入 D地獄マスク五
−−A−− A地獄マスク二
−−@−− @影山


松山「矢車義兄さんがトップ下……!?」

影山「遂に兄貴が出るのか!」

小田「ガクガクブルブル」

矢車「ああ……南葛の奴らはこの前の練習試合で俺の弟達を笑ってくれたからな。今日は俺も笑ってもらおう……」

○池「ハァ……兄貴が出るなら今日の俺は日陰者か……どぉせ俺なんか……」

剣「矢車が出るのならこの試合、もらったな。俺達はサッカー選手権でも頂点に立つ男たちだから当然と言えば当然だが」

地獄マスク『兄貴! 兄貴! 兄貴!』

 矢車コールを挙げる地獄マスクを制し、矢車は椅子に座っていた地獄マスクの一人の肩に手をかけた。

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