キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【アリティア】ファイアーモリブレム19【最大の危機】

1 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/08/22(日) 21:56:08 ID:???
キャプテン森崎のスピンアウト作品です。『ファイアーエムブレム紋章の謎』の世界に
迷い込んだ森崎が、マルスたちと共にアカネイア大陸を冒険する物語となっています。
基本は本編と同様に、選択肢の中から第三者(ロムしている人)がどれかひとつを選ぶ事によって進んでいきます。
また必要に応じてトランプを引いてもらったりしてランダムに進行していくこともあります。

【注意】
このスレの物語やキャラの性格は、中の人の都合で原作とは少し違うところがございます。
設定なども若干オリジナル要素が含まれていますので、苦手な方はご注意を。


〜これまでのお話〜
アリティアカップ一日目。森崎率いるアカネイア同盟軍は派手さは無いが、堅実なセービングを得意とする
強靭なメンタリティを持つレナートが率いるサンパウロFCに0対1で敗れてしまった。
今まで経験したことの無い悲惨な試合結果に、森崎はたまらず男泣きしてしまう。
彼の涙にリベンジを誓った仲間たちは次戦の対マンチェスターに備えて絆を深めあう。
そして大会二日目。前日ヒューガーと引き分けたマンチェスター相手に、まさかの前半から大苦戦!
ロリマーのバウンドショットと松山のイーグルショットの前に森崎のセービングが全く通用しない事態に。
さらにジュリアンの何気ない一言が、彼の小学生時代のトラウマを呼び起こして大変な事態に!
総合優勝するためにはもう絶対に負けることは許されない。果たして後半戦だけで
2点のビハインドを撥ね退け、3点をもぎ取り勝ち越すことが出来るのか!?


☆前スレ
【アリティア】ファイアーモリブレム18【リーグ】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1278504379/l50

761 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/09(木) 17:57:34 ID:???
アベル「ジェイガン隊長……」

ジェイガン「だが、いきなりそれだけの重圧に耐えられるものではないだろう。もしも辛いのならば、誰かを頼ってもよいのだ。
      いくら聖騎士といえども一人の人間。万能ではない。なぁそうだろう?森崎殿」

アベル「!?」

森崎「あ、ジェイガンさん。気づいてたんですか?」

ジェイガン「あれだけ何杯も飲み物を飲んでいれば嫌でも目に付くものだぞ?」

驚いたように振り向くアベル。そして厳しいながらもどこか暖かな雰囲気でジェイガンも森崎のほうを向く。

ジェイガン「…さて、私は少々用を思い出した。この話の続きは森崎殿にお願いするか。
      さすがにこれだけ口を動かすのは年老いた身には少々辛くてな」

そう言うとジェイガンは広間の出口の方に歩いていってしまった。
そして森崎とすれ違う瞬間、彼にだけ聞こえる大きさでこういい残す。

ジェイガン「アベルのことを頼みましたぞ。森崎殿」

スタスタスタ……

森崎「(…後を任されたってことでいいのかな?さて、どうしたものか)」

アベル「(誰かを頼る、か。森崎になら…頼ってもいいのか……?)」

その場に取り残されたアベルと森崎。急な展開でどちらも動くに動けないでいた。
だが、このまま黙っているわけにもいかない。森崎はアベルを励ますために用意しておいた提案をもちかけてみることにした。

762 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/09(木) 17:58:46 ID:???
☆どうしますか?

A自分の今抱えている悩みを話す
Bアベルの抱えている悩みを聞いてやる
Cマンチェスター戦後、一人でどこに行っていたのか聞いてみる
D明日の試合(対ヒューガー)について語り合う
E戦闘訓練を持ちかける
Fサッカー特訓を持ちかける
G雑談に花を咲かせる
Hあえてアベルが何か話そうとするまでうごかない

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

763 :森崎名無しさん:2010/09/09(木) 18:07:11 ID:GupSx5y+


764 :森崎名無しさん:2010/09/09(木) 18:07:18 ID:PcnizTWs
D

前向きに

765 :森崎名無しさん:2010/09/09(木) 18:10:10 ID:XyCSQMT+
D

766 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/09(木) 18:28:24 ID:???
>D明日の試合(対ヒューガー)について語り合う
=============
森崎「(ジェイガンさんの説教が利きすぎているのかアベルが少し傷ついてるようにも見える。あまり深く話し込まない方が良いかも)」

森崎は親身になって相談に乗ると言うことはせず、あくまでも明日の試合の戦術相談を持ちかけてみた。

森崎「というわけで、明日の試合のことなんだが…アベルは試合を見てないから分からないと思うから一度チームの説明をしておくぞ。
   ヒューガーは今日戦ったマンチェスター以上に攻撃力に優れるチームだ。
   俺たちが1点も取れず負けたあのサンパウロを3対1で下すほどの力を持っている」

アベル「そ、それほどの攻撃力を持っているのか…か、勝てるのか…?」

森崎「(正直勝ち目は薄いかも。マルスやジュリアンですら弱気な顔をしていたし。
   でもそれは今アベルには話さない方が良いな。余計悩みの種を増やすことになるだろうし)」

森崎は強張った顔になるアベルの不安を取り除くように自身ありげな顔を取る。

森崎「だーかーら、こうしてお前に戦術相談を持ちかけてるんだぜ。
   お前の知恵を俺に貸してくれ。そして明日の試合、絶対に勝利をもぎ取ろうぜ!」

アベル「森崎…そうだな。じゃあ、まずは何を対策しようか?」
=================
☆ヒューガーの何を対策しますか?

Aエースストライカーの日向の絶対的な攻撃力
Bシャドウストライカー兼前線で司令塔もこなすビクトリーノ
C右ウイングを颯爽と駆け上がり、ミドルシュートも持つナバール
D中盤の要であり『ファストブレイク』でチーム全体を大幅パワーアップさせる三杉
E左サイドを任され、シュート・ドリブル・タックルなど隙が無いダ・シルバ
F強力なセービング技に加え飛び出し技も持つ若島津
Gあまりアテにはされていないが、たまに仕事をこなす補充要員の方々
2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

767 :森崎名無しさん:2010/09/09(木) 18:36:08 ID:BDajCEAU
D
お前の役目はシュートだけではないのだ…

768 :森崎名無しさん:2010/09/09(木) 18:48:07 ID:GupSx5y+


769 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/09(木) 19:47:42 ID:???
>D中盤の要であり『ファストブレイク』でチーム全体を大幅パワーアップさせる三杉
================
森崎「三杉のことは覚えているな?」

アベル「サンパウロ戦では確か…ああ。覚えてるとも。あいつがボールを持った瞬間
    いきなりヒューガーの選手全体の動きが早くなったように思えたな」

森崎「あの戦術の正体はまだ正確にはわからないが…三杉の怖いところはそれだけじゃない」

森崎は、三杉には高いテクニックとボールコントロール、
そしてミドルシュートにダイレクトシュートも持ち合わせる万能性のことを教えた。

アベル「総合力に優れるタイプか…優秀な選手だな」

森崎「そうだアベル。お前に似たような『優秀』なプレイヤーだ」

アベル「俺に?」

森崎は気持ちを高ぶらせるように『優秀』を強調しながら、言葉を続ける。

森崎「お前も高いテクニック、そしてどこでも守れる万能性を併せ持っているだろう?」

アベル「だが、俺のシュートは…」

そう言うと、アベルの表情は暗くなる。やはり攻撃に対する意識は先々の試合で相当低くなっているようだ。

森崎「おいおいアベル。シュートだけがお前の持ち味じゃないだろう?」

アベル「?」

森崎「タリスカップで俺が一番驚いたことは、あの当時周りに敵がいないオグマ相手に
   カインと一緒ではあったがボールを奪った奪取力なんだぜ?」

770 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/09(木) 19:50:03 ID:???
アベル「随分懐かしいことを…あれからもう1年以上経つんだな」

森崎「オレルアンやワーレンで試合した時だってそうだ。お前は攻撃だけじゃない。
   守備だって素晴らしいんだ!もっと自信を持ってもいいんじゃないのか?」

アベル「守備…か」

苦手意識を無くすことが難しいのなら、新たな得意項目を見つけてあげるのが今の自分に出来ること。
森崎はアベルを励ましつつ、三杉に対する対抗策の案を出す。


☆三杉への対策を選んでください

A中盤の人数を厚くして数的有利を得る。その中心となるのがアベル、お前だ!(中盤の指揮を任せる)
Bお前が三杉を徹底的にマンマークしてあいつの動きを封じるんだ!(タックルやパスカットを指示)
C三杉はフィジカルが弱い。あいつにパワープレイを仕掛けられるのはお前だけだ!(競り合いを指示)
D試合前にあいつに下剤入りの飲み物を仕込んでほしいんだ!(裏工作を指示)
E…前フリはここまでにしておく。お前にはやっぱり点を取って欲しいんだ!(苦手を克服してもらう)

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771 :森崎名無しさん:2010/09/09(木) 20:02:30 ID:BDajCEAU
A
チェイニー対策でもあったりとか

772 :森崎名無しさん:2010/09/09(木) 20:02:53 ID:???
C

中心はマルスがやる気っぽいし

773 :森崎名無しさん:2010/09/09(木) 20:11:25 ID:GupSx5y+


774 :森崎名無しさん:2010/09/09(木) 20:40:38 ID:Ru7q0w+A
C

775 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/09(木) 21:16:43 ID:???
>C三杉はフィジカルが弱い。あいつにパワープレイを仕掛けられるのはお前だけだ!(競り合いを指示)

ヒューガーはFWとMFは攻守共に優れているが、肝心のDFが補充要員しかいないので頼りない。
そこで前線と中盤を一気に省略して攻め入ることができるパワープレイは有効的な攻め方に見えた。

森崎「(サンパウロの連中がヒントを与えてくれたんだよな)」

当たりに強いアマラウを前線に上げ、バビントンのロングパスで競り合わせる。
同じ戦術でアベルを前線に上げて、アマラウのように力で三杉たち中盤を制圧してもらうよう頼んだ。

アベル「…なるほど。シュートを撃たないのなら俺でもなんとかできそうだな。
    分かった。当日俺はFWか攻撃的MFとして登録してくれよ。
    (競り合いか…この後少し時間を作って少し練習しておくか)」

森崎「ああ、分かった。期待しているぜアベル!
   (今はとりあえずこれでいい。が…いつかはこいつのシュート嫌いを克服させないと。
   こんな優れた身体能力を持ちながら、シュートを撃たせないのは流石に勿体無いっての)」

こうして森崎はアベルと会話を終えた。どうやら新たな目標と任務を与えられたことで
先ほどまでのようなどんよりとした雰囲気は払拭されたらしい。

森崎「(ふぅ。立ち直ってくれたみたいでよかった。さて、まだ少し時間があるな。
   あと一人くらいならコミュニケーションが取れそうだ。……どうしようか?)」

776 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/09(木) 21:18:28 ID:???
☆どうしますか?

Aアカネイアのメンバーと交流する(さらに分岐)
Bヒューガーのメンバーと交流する(さらに分岐)
Cマンチェスターのメンバーと交流する(さらに分岐)
Dサンパウロのメンバーと交流する(さらに分岐)
E一人城外を散策する
Fやっぱりいいや。もう寝よう

2票集まった時点で確定です。ageでお願いします。sageではカウントできません


777 :森崎名無しさん:2010/09/09(木) 21:28:50 ID:PcnizTWs
E

778 :森崎名無しさん:2010/09/09(木) 21:32:12 ID:BDajCEAU
A

779 :森崎名無しさん:2010/09/09(木) 21:33:26 ID:2AluvQpo
A

780 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/09(木) 21:37:23 ID:???
>Aアカネイアのメンバーと交流する(さらに分岐)

☆以下のメンバーから交流したいキャラを『1人』選んでください。



マルス シーダ ドーガ 
バーツ カシム ジュリアン レナ 
マリク ミネルバ マリア リンダ 
トムス ミシェラン サムソン



※判定によっては、他のキャラや他のチームのキャラと一緒にいる場合もあります。

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

781 :森崎名無しさん:2010/09/09(木) 21:49:07 ID:BDajCEAU
ジュリアン
とにかく撃たずに1体1狙いを言い含めておきたい…

782 :森崎名無しさん:2010/09/09(木) 22:09:22 ID:GupSx5y+
ジュリアン

783 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/09(木) 22:25:16 ID:???
>ジュリアン

森崎は考えていた。どうやって鉄壁を誇る若島津を攻略するかを。
やはり考え付くのは今日のマンチェスター戦でシューマッハ相手にも有効だったドリブルゴールだ。
ゴール前までとにかく詰めより、ボールの主導権を得てドリブルで仕掛けに行く。
マンチェスター戦後、チームの皆にはその旨を伝えておいたが、やはり個人的にもう一度話をしておきたい人物がいた。

森崎「おーいジュリアン」

森崎が赤髪の旗から見れば二枚目、だが実際は三枚目を演じることが多いジュリアンに声をかける。


ジュリアンさんこんばんは→ ! card


!と cardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→松山となにやら話し込んでいた。キープ力がどうたらこうたら…?
ハート→シスターレナと親しげに話している。あれ?ひょっとして俺って邪魔者?
スペード→リカードと一緒にひたすら料理を食べまくっていた。
クラブ→早田と口論している!ど、どうすっぺ〜!
クラブA→ゲー!?明らかに酒に酔っている!明日の試合も含めて色々と危険だぞ!
JOKER→アンナさんから何かを受け取っているジュリアンを発見!
====================
大会二日目の拠点パートの最後のお相手が決まったところで一旦ここまで。
それではまた明日お会いしましょ〜〜。

784 :森崎名無しさん:2010/09/09(木) 22:26:17 ID:???
ジュリアンさんこんばんは→ ダイヤ8



785 :森崎名無しさん:2010/09/10(金) 00:35:46 ID:???
また明日乙でしたー

786 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/10(金) 20:15:15 ID:???
>>785 毎日更新出来るのも皆様の応援のおかげです!
===============
ジュリアンさんこんばんは→ ダイヤ8
>ダイヤ→松山となにやら話し込んでいた。キープ力がどうたらこうたら…?

森崎「(おや?あれは……)」

ジュリアンには先客がいた。それはマンチェスターのキャプテンであり
かつて森崎と共に全日本Jrユース代表として戦った松山である。
先ほどの試合では彼のシュートの前に森崎は完敗し、屈辱の2失点を喫した相手でもある。
見たところ、どうやらジュリアンは松山にキープ力に関して師事を受けているところらしい。

松山「俺みたいなボールキープを重視するドリブルと、君のアクロバティックな
   相手のマークを振り切るドリブルではタイプがかなり違うからな…」

ジュリアン「それでも俺はもっとドリブラーとしてスキルアップしてぇんだ!
      頼むぜ松山の旦那!俺に、俺にアンタの粘りのキープ力を伝授してくれぇ!」

松山「……でも、自分の体質に合わないトレーニングは変な癖を作ったり足元のバランスを崩すかもしれないぞ?
   今までできたドリブルが下手になったり最悪使えなくなったりするかも……」

ジュリアン「それでも俺は、少しでも上手くなりてぇんだ!」

松山「ジュリアン……」

森崎「(そうか…あいつ、明日の試合に備えてドリブルの能力を少しでも鍛えようと…)」

親友の弛まぬ向上心を目の当たりにし、少し胸が熱くなるのを感じながら森崎は…

787 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/10(金) 20:17:10 ID:???
☆どうしますか?

A俺もついでに松山にドリブルを教えてもらおう!
B俺もジュリアンにドリブルを教えるのを手伝おう!
C特訓の失敗が怖いな。ここはジュリアンを止めよう!
D特に関わらないでおこう。そろそろ明日に備えて寝なくちゃ…
Eその他(ジュリアンや松山としたいことを記入してください)

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788 :森崎名無しさん:2010/09/10(金) 20:19:55 ID:eUiWqDD+
A

789 :森崎名無しさん:2010/09/10(金) 20:21:51 ID:uGETKlII
Eジュリアンの激励に一曲披露しよう

790 :森崎名無しさん:2010/09/10(金) 20:28:40 ID:mT0f6ITw
B

791 :森崎名無しさん:2010/09/10(金) 20:31:09 ID:oOgrtdQk
A

792 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/10(金) 20:48:09 ID:???
>A俺もついでに松山にドリブルを教えてもらおう!
============
森崎「(オーバーラップした際に、松山ばりのキープ力があれば何かと便利だ。
   『こぼれ球の際に絶対に負けない』っていうのはよく考えればかなり強力だしな)」

ジュリアンだけじゃなく、自分もスキルアップに励みたい。
森崎は二人にに声をかけると、自分にも丸山のキープ技術を教えて欲しいと頼んだ。

松山「…そこまで言われたら断れないじゃないか。分かった。俺も教えるからには本気でやらせてもらうぞ!」

サッカーに対しては、いや、普段の生活でも生真面目な方な松山の闘志に火が灯る。

ギュッ!

松山「ここじゃあ流石にボールは蹴れそうに無いしな。広場に出ようか」

早速額に愛用のハチマキを巻き、松山たちは駆け足でアリティア城の中庭へと向かった。


月明かりが静かに草原を照らしている。
王宮の明かりも合わさり、十分に練習できる環境は整っている。
軽いウォーミングアップの後、森崎が足を止めて口を開く。

森崎「そういえば、偶然にも全員が『ヒールリフト』を使えるんだな」

松山「言われてみればそうだな。…そうそう、一応まだ開発途中なんだけど
   『ヒールリフト』のテクニックと『粘りのキープ』の力強さを複合した
   俺だけの新しいドリブル技を練習しているんだ」

ジュリアン「マジか!?じ、じゃあその技だったら俺の今の技術が無駄にならずに済むんじゃ…」

793 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/10(金) 20:50:53 ID:???
夢のような技の話を聞き、ジュリアンは淡い期待を膨らませ松山の方を向く。
だが彼の顔は酷く渋く、厚く凛々しい眉毛は八の字になっていた。

松山「俺自身まだ3割程度の開発段階だしな。さすがに教えるのは無理だよ。
   (それにこの技は、来年のワールドユースのための切り札にもしておきたいしね)」

ジュリアン「ちぇー。だめか」

森崎「それより早く教えてくれよ。黄金世代キープ力No1さんよ!」

松山「…じゃあ、まずは俺が弱めのタックルを仕掛けるからとにかく
   足元からボールを零さないことを重点的にドリブルしてくれ。
   もし零したとしても、すぐに自分がキープできるように心がけるんだ」

森崎「お、おう!」

ジュリアン「う、うーす!」

そして、松山指導のもと、二人のキープ力を強化する特訓が始まった!


☆タリスボール(怪我率上昇&効果上昇)を使いますか?

A二人に使う
B森崎だけに使う
Cジュリアンだけに使う
D使わない
※『シューマッハの警告』で1回限り、全員の怪我率が下がっています

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

794 :森崎名無しさん:2010/09/10(金) 20:52:59 ID:YppmbB/2
A

795 :森崎名無しさん:2010/09/10(金) 20:58:27 ID:9taa77gs


796 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/10(金) 21:19:21 ID:???
>A二人に使う
※『シューマッハの警告』でタリスボールの怪我率上昇を相殺しました。
=============
先着『3名様』で

松山の指導→ ! card+(Eよしこのハチマキ+! dice)=

森崎の特訓→ ! card=
ジュリアンの特訓→ ! card=

!と cardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

松山の指導+それぞれの特訓者の数値が…

30以上→『クラッチキープ(鷲掴みドリブル)』(1/4 +4 こぼれ時勝利)を松山含めて習得!
29〜24→『粘りのキープ』(1/2 +2 こぼれ球時勝利)を習得!※特訓者がダイヤで速さ+1、ハートで技+1
※森崎は『やや華麗なドリブル』が、ジュリアンは『ヒールリフト』が消滅します
23〜18→『キープドリブル』(1/4 +2 こぼれ球時勝利)を習得!※特訓者がダイヤで速さ+1、ハートで技+1
17〜13→特訓者がダイヤ・スペードで速さ+1、ハート・クラブで技+1
12〜8→効果なし
7〜4→ケガをする(軽症)
3〜→ケガをする(重症)

※松山と特訓者のマークが一致で+3

797 :森崎名無しさん:2010/09/10(金) 21:20:52 ID:???
松山の指導→ クラブK +(Eよしこのハチマキ+ 2 )=

798 :森崎名無しさん:2010/09/10(金) 21:21:18 ID:???
森崎の特訓→ スペード4 =

799 :森崎名無しさん:2010/09/10(金) 21:22:34 ID:???
ジュリアンの特訓→ ダイヤQ =

800 :森崎名無しさん:2010/09/10(金) 21:37:49 ID:???
松山△

801 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/10(金) 22:07:49 ID:???
>>800
このスレでぐらい彼が正統派として活躍してもいいとおもうんだ。
================
松山の指導→ クラブK +(Eよしこのハチマキ+ 2 )=15

森崎の特訓→ スペード4+15=19→『キープドリブル』(1/4 +2 こぼれ球時勝利)を習得!
ジュリアンの特訓→ ダイヤQ+15=27→29〜24→『粘りのキープ』(1/2 +2 こぼれ球時勝利)を習得!※特訓者がダイヤで速さ+1
※ジュリアンが『ヒールリフト』を封印し、『粘りのキープ』を習得しました!
※ジュリアンの速さが19→20に上がりました!
================
森崎「ちょっとストップ!!!」

早速特訓に入ろうとしたところでの森崎の突然の大声で、松山とジュリアンがつんのめる。

ジュリアン「な、なんじゃいきなり…」

松山「びっくりさせるなよ…」

森崎「折角鍛えるのなら、このボールを使おうぜ」

松山「そのボールは?」

森崎「この大陸で作られたサッカーボール第一号の記念球さ。
   こいつで練習するときっとご利益があるぜ?」

そう言うと、松山の方に向かって放り投げる。

松山「お、おい。そんな貴重なものをそんな杜撰に…!?」

ズシッ!

松山「(な…なんて重量だ!まるでこれは……ボーリング球!?)」

802 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/10(金) 22:09:17 ID:???
さすがにそこまでは重くはなかったが、通常の数倍は重く感じられるこのボール。
足腰の強さをつけるには確かにもってこいかもしれない。だが、その分だけ怪我の危険性も増す。

松山「駄目だ森崎。このボールで練習すると確かに効果的かもしれないが…」

森崎「リスクは承知の上だ」

松山「!」

ジュリアン「旦那、俺たち二人は本気で勝ちに行きたいんだ。ヒューガーに…
      アンタ達も最後まで勝つことが出来なかったあの強敵に…勝ちたいんだよ!」

松山「(そこまでの覚悟が…俺は結局あの試合ではシュートは決めたが日向を越えることは出来なかった。
   俺たちが果たせなかった分まで…この二人に賭けてみてもいいかもな)」

二人の決死の覚悟を汲み取った松山は、一度額に手を当てて愛しそうにハチマキを撫でる。

松山「……分かった。だが、もし俺が危ないと判断したら張り倒してでも練習を中止するからな!」

森崎「へっ、そいつはどうかな?」

ジュリアン「今の俺たちはその張り手も避けて練習を続行するかもよ?」

松山「ハァ…二人のやる気は分かったから、頼むから少しは俺の言い分も聞いてくれ…」

こうして松山の指導のもと、改めて特訓が行われる。
松山の指導は二人にとって大変分かりやすいものであり、
さらに松山は二人のコンディションを見ながら練習メニューを調整したので
お互いにとくにアクシデントもなく技術を向上させることが出来た。

803 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/10(金) 22:10:53 ID:???
松山「キープを続けるにはインサイドだけに気をとられがちだけど、
   アウトサイドを有効的に使うことこそが重要なんだ」

くるっ…くん!

松山「足の裏を使いながらだと、アウトサイドでもキープを続けられる。
   でもこのままじゃ安定しないから、常に軸足の踵を浮かせておくんだ。
   これでこぼれ球にされても、横へのステップですぐに飛びつくことが出来る」

森崎「ぐっ…くぬぬ…あ、足がつりそうだー!」

松山「森崎のバランス感覚ならすぐに慣れるよ。筋肉の質が俺に比べて柔らかいし、順応も早いと思うんだ」

森崎「く、口で言うのは簡単だけどよ…こいつは結構…きついな」

松山「雪国で培った足腰の賜物ですから」

すまし顔で応える松山。どこか得意げな表情に少し腹が立つ。

ジュリアン「えーっと…こうか?」

シュバッ!

松山「! そう!それだ!飲み込みが早いな。こんなにも早く技術を盗まれるなんて驚きだ」

ジュリアン「ふふふ…正義の盗賊ジュリアン様に盗めないものは無いぜ!」

森崎「(ジュリアンのすぐに相手の技術を盗むのにも驚いたが、松山の指導力にも驚いたな。
   マンチェスターに遠征したことで、俺の知っていた頃の松山とはまるで別人のようなスケールのでかさだ。
   日向のリセットの影響であのハチマキを取り戻し、全てが順調に転がっているらしいが…
   もしもあのまま誤解されたままで暗い人生を歩んでいたらこいつ、どうなっていたんだろう)」

804 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/10(金) 22:12:31 ID:???
選ばれなかったもう一つの可能性を想像しながら、森崎は軸足の踵を上下させ、ボールキープを続ける。
タリスボールの加護があったのか、森崎もジュリアンほどではないがキープ力を高めることが出来た。

松山「じゃあドリブルの特訓はここまでにしておこうか。
   明日、森崎たちの試合は2試合目だけど体に疲れを残すのは良くないから」

森崎「おう。付き合わせちまって悪いな松山」

ジュリアン「今思えば敵チームのお前に指導を頼むなんて無茶な話だったよな…すまん!」

松山「いいんだよ。こうやって誰かに教えることは、自分の技術の向上にも繋がってくるし。
   (特にジュリアンの踵の使い方には驚いた。あれを参考にすれば…あのドリブルの完成も近いぞ!)」

こうして二日目の親睦会の夜も更けていった。そして森崎たちが特訓に励んでいるころ他の仲間たちは…?

805 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/10(金) 22:14:41 ID:???
先着『3名様』でブロックごとに

マルス→ ! card
シーダ→ ! card
ドーガ→ ! card
バーツ→ ! card
カシム→ ! card
=========
レナ→ ! card
マリク→ ! card
ミネルバ→ ! card
マリア→ ! card
=========
リンダ→ ! card
トムス→ ! card
ミシェラン→ ! card
サムソン→ ! card

!と cardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ10以上→個人イベント
ハート10以上→ヒューガーの選手とイベント
スペード10以上→マンチェスターの選手とイベント
クラブ10以上→サンパウロの選手とイベント
それ以外→特に無し
JOKER→アンナさんとイベント

806 :森崎名無しさん:2010/09/10(金) 22:45:20 ID:???
マルス→ ハート2
シーダ→ クラブK
ドーガ→ クラブA
バーツ→ ダイヤ2
カシム→ クラブ4

807 :森崎名無しさん:2010/09/10(金) 22:46:43 ID:???
レナ→ ハート10
マリク→ スペードQ
ミネルバ→ ハート7
マリア→ スペード9


808 :森崎名無しさん:2010/09/10(金) 22:57:18 ID:???
リンダ→ クラブQ
トムス→ スペードK
ミシェラン→ ハート9
サムソン→ スペード6

809 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/10(金) 23:45:27 ID:???
マルス→ ハート2
シーダ→ クラブK→サンパウロの選手とイベント
ドーガ→ クラブA
バーツ→ ダイヤ2
カシム→ クラブ4

レナ→ ハート10→ヒューガーの選手とイベント
マリク→ スペードQ→マンチェスターの選手とイベント
ミネルバ→ ハート7
マリア→ スペード9

リンダ→ クラブQ→サンパウロの選手とイベント
トムス→ スペードK→マンチェスターの選手とイベント
ミシェラン→ ハート9
サムソン→ スペード6
===================
〜サンパウロ〜

シーダとリンダはサンパウロの臨時の代表でもある陽子に誘われて一緒に食事を取っていた。
陽子の話では、女子がここまで男子に見劣りしないレベルのサッカーをするのは大変珍しいことでもあり
同じ女性として誇りに思うと同時に、このアカネイアの地でのサッカーの発展を応援していた。

陽子「素晴らしいわシーダちゃん!明日の試合も頑張ってね!応援してるから!」

そして本日数十杯目のワインをグラスに注ぐと、華奢な肩をバシバシしばきながら彼女を誉める。

シーダ「あ、ありがとうございます…(こ、これって絡まれてるのかな私…)」

リンダ「はぁ…私も試合に出たいなァ。これじゃあ何のために代表に選ばれたのか分からないもの。
    マリクには出番があって私には無いなんて…不服だわ〜…」

810 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/10(金) 23:51:02 ID:???
二試合続けて出番無しのリンダが頬を膨らましてケーキに手を伸ばす。
ストレスから来る暴食は控えておきたいところなのだが本能が勝手に手を動かすのだ。
こればかりは彼女の魔法の力でもどうしようもない。

陽子「おう!いいぞぉその意気その意気!女はねぇ〜度胸なのよ!
   愛嬌なんて二の次二の次!がんがんばしばしあぴーるしていかにゃきゃにゃめりゃりょう…」

シーダ「(呂律が回ってない!)」

リンダ「だ、大丈夫ですか陽子さん?」

ふにゃふにゃとうなだれかかる陽子をリンダは支えようとするが、そのとき彼女の肩に陽子がガシリと掴みかかる。

陽子「おうおうおう…同情するなら酒を飲め!あたしの酒につきあわんかーい!」

リンダ「え、あの、ちょ、私たちまだその未成年でお酒はその…ねぇ?」

シーダ「それにほら、明日は試合もありますし…あははは……」

何とか穏便に済ませられないものかと陽子を押さえにかかるが…?

811 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/10(金) 23:54:39 ID:???
先着『3名』様で

酔うこそ陽子→ ! card
シーダの競り合い→ ! card
リンダの競り合い→ ! card

!と cardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

陽子−競り合いが…

2以上→無理やり飲まされる!(さらに分岐)
1〜-1→じゃあ少しだけなら…(さらに分岐)
-2以下→なんとか難を逃れる!ダイヤ・ハートで力+1、スペード・クラブで守備+1

【補足・補正】
※シーダとリンダは別々に判定されます。(片方だけ飲まされる可能性もあり)
陽子のカードがダイヤ・ハートで『年上の権限』で+3

812 :森崎名無しさん:2010/09/10(金) 23:55:30 ID:???
酔うこそ陽子→ スペードJ

813 :森崎名無しさん:2010/09/10(金) 23:58:46 ID:???
シーダの競り合い→ クラブ3

814 :森崎名無しさん:2010/09/11(土) 00:00:48 ID:???
リンダの競り合い→ ハートJ

815 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/11(土) 00:53:24 ID:???
酔うこそ陽子→ スペードJ
シーダの競り合い→ クラブ3→無理やり飲まされる!
リンダの競り合い→ ハートJ→じゃあ少しだけなら…
============
リンダ「わ、分かりました分かりました!ちょ、ちょっとだけですよ…?」

無理やり絡み酒に付き合わされるくらいなら、自分の手で妥協点を見つけた方が良い。
リンダは魔道士だからなのか頭が回る方なので、陽子の手を振り解くと自分からグラスに手を伸ばす。

リンダ「(ちょっとでも飲めばきっと見逃してくれるはず。
    明日の試合に影響が出ないくらい…ちょっとだけ!)」

陽子「ほうほう。物分りがいい子はわたしゃー好きよ〜〜」

リンダ「ど、どうも〜」

引きつった笑いを浮かべながら、リンダは並々に盛られたワインに口をつけた。

チョビチョビチョビ…
================
先着『2名様』で

ワインの魔力→ ! card+(少なめ-4)
リンダの耐性→ ! card

!と cardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ワイン−リンダが…

1以上→リンダKO!(さらに分岐)
0以下→問題無し!※未成年の飲酒は法律により禁じられています

816 :森崎名無しさん:2010/09/11(土) 00:56:17 ID:???
ワインの魔力→ JOKER +(少なめ-4)

お客様の中に酒薀蓄語れる型はいらしまへんか

817 :森崎名無しさん:2010/09/11(土) 00:56:50 ID:???
リンダの耐性→ ダイヤK
なんだこの酒w

818 :森崎名無しさん:2010/09/11(土) 00:56:57 ID:???
リンダの耐性→ ダイヤA

もう無理だろw

819 :森崎名無しさん:2010/09/11(土) 00:58:11 ID:???
  _, ._
  ( ゚ Д゚)   ガシャ
  ( つ O. __
  と_)_) (__()、;.o:。
          ゚*・:.。

820 :森崎名無しさん:2010/09/11(土) 00:59:42 ID:???
もしかして耐えた?w

821 :森崎名無しさん:2010/09/11(土) 01:01:10 ID:???
なんでこんなところで神勝負やるのか小一時間

822 :森崎名無しさん:2010/09/11(土) 01:01:14 ID:???
サッカーでの「絶対勝利」が適応されるかどうか・・。
ダイヤK引いた人間としては耐えてほしいがw

823 :森崎名無しさん:2010/09/11(土) 01:05:08 ID:???
JOKERワインの恐怖展開も見たいw

824 :森崎名無しさん:2010/09/11(土) 01:05:43 ID:???
サッカーパート以外はダイヤ15扱いになるなら耐えたんだが

825 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/11(土) 01:38:35 ID:???
>>816
付き合いの席でしか飲めないほどよわっちい私が語れる話は…
>>817-818
これはワインじゃない。どストレートのテキーラだ!
>>819
酔うとジョッキすら握れなくなったりしますよね…w
>>820
今回は戦場パートでの判定が適応されているので、
JOKERは一番都合のよいマークの15扱いです。よって、耐えます。
>>821
さっきの特訓で出ていれば…w
>>822
JOKERの絶対勝利は基本的にはサッカーパートのものだけとします。
次からは分かりやすいように補足に書いておきますね〜
>>823
きっとアリティアで出されたものじゃなくて陽子さんの持参品でしょうw
>>824
今回は記述が不完全なこともあり、戦場パートでの計算とします。
期待された方には申し訳ありません…
====================
ワインの魔力→ JOKER +(少なめ-4)
リンダの耐性→ ダイヤK
11-13=-2
0以下→問題無し!※未成年の飲酒は法律により禁じられています
====================
チョビチョビチョビ…

唇の間から少しずつ快楽の液体を流し込むリンダ。
彼女は魔道士として博識ではあるが、まだ未成年だからか酒類に関しては学が浅い。
今自分が口にしているのが寝酒用のワインなどではなく、極寒の北方にて体を温めるための
特別なアルコールだとはまったく気がつかないでいた。

826 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/11(土) 01:41:25 ID:???
リンダ「(な、なに…?なんだかまとわりつくような…まるで油を飲んでるみたい…うぇぇ〜〜)」

どうして大人は好き好んで酒を飲むのか、まだ彼女の幼い舌では理解することが出来なかった。
だがこの嫌悪感をすぐに出せたことが、彼女を泥酔の悪夢から救うことになる。

リンダ「も、もう無理…だめ…ゲホゲホォ…ゲッホォッ!!」

陽子「むー…仕方ないわね。さすがに明日試合を控えている娘に無理はさせられないか〜」

少し口に含んだだけで酷く咳き込むリンダを見て、流石に陽子もこれ以上進めるのは諦めた。
まだまだ子供ね。体つきの方は生意気にも大人びてるくせに。
半分目が据わった顔で睨みつけながら、陽子はリンダを解放した。


※JOKERボーナスでリンダが『耐性』を習得しました。どんな状態異常にもかからなくなります。


シーダ「(ほっ。この様子なら私も放免してもらえるかな?)」

シーダのその判断は甘かった。リンダの反応で満足が得られなかった陽子は
まったく味わえなかったリンダの反応分を、シーダで全て補給することにしたのだった。

陽子「うえっへっへっへぇ…ほれほれ姉ちゃんグイッと一杯いっとかんかぁ〜」

ガシィッ!

シーダ「え、あの、ちょ、陽子さ、その、こまり、だから、むりで、やめ…っ!!」

ドポッ!ボッポポポ…ポッポッポッポッポ………

シーダ「〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」

827 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/11(土) 01:42:39 ID:???
陽子はどこからか持ち出した一升瓶を掴むと、暖房器具に灯油を補給するかのごとく
シーダの口から音を立てるほどの勢いで持参の酒を流し込んでゆくのだった…

シーダ「(マ、マルス様…たす……け……)」


先着『2名様』で

ワインの魔力→ ! card
シーダの耐性→ ! card

!と cardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ワイン−シーダが…

1以上→シーダKO!(さらに分岐)
0以下→問題無し!※未成年の飲酒は法律により禁じられています

828 :森崎名無しさん:2010/09/11(土) 01:43:39 ID:???
ワインの魔力→ ダイヤQ

829 :森崎名無しさん:2010/09/11(土) 01:44:45 ID:???
シーダの耐性→ ダイヤ3

きつい酒ばっかだなw

830 :森崎名無しさん:2010/09/11(土) 01:44:49 ID:???
シーダの耐性→ クラブQ
もう一回Kひきゃあいいんだろ!w

831 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/11(土) 02:03:10 ID:???
>>829
陽子「さっきのに比べれば度数は3%も低いのよ?」
>>830
惜しいっ!
=================
ワインの魔力→ ダイヤQ
シーダの耐性→ ダイヤ3
12-3=1以上→シーダKO!(さらに分岐)
=================
ものの数分後。シーダの健康的な色の肌は赤身がさしてきて、
サファイアのような蒼色の愛くるしい瞳はとろんとまどろんでくる。
傍から見れば、それはとても女性の魅力を醸し出す情景なのかもしれないが、
当の本人からしてみれば、地獄以外の何者でもなかった。

シーダ「(わ〜〜めがぐるぎゅるまわるるるりゅ〜〜…あ、あに?
    てんじょうからおほしさまがぴっかぴかのきっらきらがおちてきて〜?)」

王宮のシャンデリアの明かりが、シーダの目には満天の星空に見えているのだろう。
彷彿とした表情でぱちぱちとまばたきしながら天井を見上げるその仕草は、
近くにいたサンパウロメンバーの心をくすぐるには十分だった。

アマラウ「(お、おお〜なんだかやばい雰囲気なんすけど、大丈夫?)」

ドトール「(俺に聞くな)」

レナート「(試合中は気づかなかったが、この国の女は総じてレベルが高いな…狙い目だぜ!)」

陽子「うっふふ…すっかり出来上がったみたいねぇ…」

年下の女子を酔わせ、すっかり満足したのか陽子はようやくシーダも解放する。
だが、シーダを蝕むアルコールは彼女に大きな被害をもたらすのだった…!

832 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/11(土) 02:04:51 ID:???
酒の暴走シーダ編→ ! card

!と cardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→すっかり陽子さんと意気投合!友の証として秘密のスコアメモを入手!
ハート→酔ったことで勇気百倍!?マルスに思いのたけをぶちまける!数字が多いと…?
スペード→タリス伝統のかくし芸を披露する!数字が多いほど高評価!
クラブ→二日酔いのため、明日の試合前半だけ全補正-3
クラブA→酔ったことで勇気百倍!?マルスに思いのたけをぶちまける!(自主規制)
JOKER→『シーダ、脱ぎま〜す!』 「「「「「なにィ!?」」」」」

833 :TSUBASA DUNK:2010/09/11(土) 02:06:32 ID:???
酒の暴走シーダ編→ スペード7

こんなにクラブAを引きたいと思ったのは初めてだ!

834 :森崎名無しさん:2010/09/11(土) 02:06:53 ID:???
酒の暴走シーダ編→ スペードK


835 :TSUBASA DUNK:2010/09/11(土) 02:08:54 ID:???
いちばん中途半端でダメなカードを引いたような気がする
みんな、ごめんなさい

836 :森崎名無しさん:2010/09/11(土) 02:14:44 ID:???
気にすんなw

837 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/11(土) 02:54:12 ID:???
>>833
出た〜!シーダ君のナイアガラバスターだ〜〜〜〜!
>>836
出されたら出されたで色々と面倒なことになりそうでしたね(片付け的な意味で)
=============
酒の暴走シーダ編→ スペード7
>スペード→タリス伝統のかくし芸を披露する!数字が多いほど高評価!
※そこそこウケました
=============
リンダ「シ、シーダ姫、大丈夫ですか?」

シーダ「うむむ…むみゅみゅむう…だ、だいじょ…ぶ」

陽子「おうおう!いい飲みっぷりだ姉ちゃん!気に入った!アタシの一の子分にしてやろうじゃねぇかおい!
   子分は親分を満足させなくちゃいけねぇ…なにか一発芸でもひろうしてくれや〜!」

シーダ「うぉっけっぇぇぇぇぇぃ〜〜〜!!」

リンダ「でええぇぇーっ!?すっかり出来上がっちゃってる〜〜!?(ガビーーン!)」

シーダ「はにゃ〜〜〜ん!ちゅうもぉぉ〜〜〜くぅ!!」

ザワザワ…ザワザワ…

陽子に煽てられ、すっかり出来上がってしまったシーダはテーブルに飛び上がって周りの注目を集め始める。

シーダ「こぉれぇからぁ…シーダのぉ…っく…いっぷぁつげぃを…おみぃせしぃま〜〜す!」

軽くふらつきながらも、しっかりと前口上をする姿に歓声が飛ぶ。

シーダ「あのですねぇ〜タリスではぁ〜このね、布…白い布!テーブルクロス!
    テーブルクロォス!テーブルキュロォスをですねぇ…引っ張る芸がありますですの!」

838 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/11(土) 02:55:18 ID:???
リンダ「(テーブルクロス引き?それなら確か昔アカネイアに来ていた大道芸人がやっていたのをみたことがあるわ)」

シーダ「いまからぁ…それをやります!のってもらうのは…リンダちゃんで〜〜〜す!」

リンダ「はぁ!?ちょ、なんで私が…」

シーダの芸のアシスタントを拒否しようとしたところ、突然シーダが涙目になりえぐえぐとしゃくり始める。

シーダ「えぐえぐ…リンダちゃんが手伝ってくんなきゃやだー。やーやーやー」

リンダ「ううっ…(面倒なことになったわね…でも、ここまで来て放っておくわけには…)」

自分のお人よしさにとことん情けなくなりつつも、リンダはシーダの指示どおりに
丸いテーブルの上に正座で座らせられる羽目になる。

リンダ「(あれ?普通ワイングラスとかお皿とか落としたら割れそうなものを乗せるんじゃ…)」

なんだか嫌な予感がする。ここはやっぱり無理を言ってもシーダを止めよう。
そう思い、テーブルから降りようとするがもうすでに遅かった。

シーダ「これを思いっきり引っ張って…リンダちゃんを空に飛ばします!名づけてテーブルクロスペガサス大飛行〜〜!!」

リンダ「なん…だと…?」

シーダ「せ〜〜〜のっ!いぃぃぃぃぃっけええぇぇぇぇぇえええ〜〜〜っ!!!」

ぐいいいぃぃっ!!!バフォォン!!

リンダ「ひゃあああ〜〜〜〜っ!?」

シーダの豪腕が引きちぎるくらいの勢いでテーブルクロスを引っ張る。
その上に乗っていたリンダは当然テーブルクロスと同じ方向に引っ張られる。そして…

839 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/11(土) 02:56:57 ID:???
びょい〜〜〜〜〜〜〜〜んっ!!!

リンダ「ひええぇ〜〜〜〜〜〜っ!!!」

石崎「飛んだ〜〜っ!テーブルクロスごとぶん投げられた〜〜!!」

新田「おお!見ろ!広げられたテーブルクロスがまるでペガサスのようだぁ!」

ジウ「ペガサスに跨る美少女…なかなかおつなものですなァ」

タハマタ「(ちっ…もっとレースがついてる奴だったら隙間から色々と見えてたかもしれないのに)」

アマラウ「だっはっはっは!いいぞお姫様〜!もっとすげぇの見せてくれよ〜〜!!」

シーダ「うおぉぉぉっけえぇぇぇぇいっ!!」

そんなこんなでタリス王家に伝わる数々の芸を披露し、すっかりサンパウロの人気者となったシーダでした。

※サンパウロメンバーの何人かのシーダに対する評価が上がりました。三日目の親睦会に影響あり…?


〜マンチェスター〜

マリクとトムスはマンチェスターチームの集団へ顔を出していた。
なんでも試合中に見せたマリクの魔法にロリマーが興味津々らしい。

ロリマー「ちっちゃいころみてたアニメみたいな世界が本当にあっただなんて…夢みたいだ〜」

リッキー「まぁ、肝心の魔法少女ちゃんはさっき空を飛んでったが…アンタはどんな芸を見せてくれるんだい?」

マリク「…一つ先に言っておくけど、魔法は芸じゃないからね。れっきとしたこの大陸の技術であり文化だから!」

840 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/11(土) 02:58:40 ID:???
少しうんざりしたように答えるマリク。カダインの魔道士として、そこだけはしっかりとしたプライドを持っているのだ。

ロリマー「ねぇねぇねぇ!僕にも魔法を教えてよ!」

マリク「なにィ!?」

トムス「突然何を言い出すかと思えば…」

ロリマー「ねぇいいでしょ!マリクってすっごい魔法使いなんでしょ?どんな願いでも叶えてくれるんでしょ?」

キラキラキラキラ…

マリク「(こ、こんないたいけな少年の純真な心を無下にするわけには…
    それに魔法ってのは厳しい修行をこなして
    ようやく初歩の魔法を扱えるようになるものだし…ううん、困ったなァ…)」

※ちなみに現時点ではロリマーとマリクは同い年(17歳)設定です。
================
教えてミスターマリク→ ! card

!と cardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→じゃあ、ブリザーの魔法に挑戦してみる?
ハート→まぁファイアーくらいなら平気かな?
スペード→トムス「魔法なぞ邪道!俺が体を鍛えてやろう!」
クラブ→やっぱり君には教えてあげられないよ…
クラブA→昔ウェンデル先生が教えてくれた『ザムディン』という魔法があってね…
JOKER→え…?エクスカリバーの魔道書がロリマーに反応している…?
======================
陽子さんとシーダは個人的には姉妹のようないいコンビになりそうな予感。髪の色もお揃いだしw
といったところで今夜はここまで。遅くまでお疲れ様でした。また明日お会いしましょう〜

841 :森崎名無しさん:2010/09/11(土) 03:03:54 ID:???
教えてミスターマリク→ クラブ3

さすがシーダ様…愛すべきキャラだw
乙でした〜

842 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/11(土) 19:27:10 ID:???
>>841 彼女はステータス的にシリアスもギャグもできる名女優になってくれましたからねw
===============
教えてミスターマリク→ クラブ3
>クラブ→やっぱり君には教えてあげられないよ…

ロリマーの期待の視線が降り注ぐ中だったが、マリクは静かに横に首を振った。

マリク「残念だけど君に魔法を教えることは出来ない。
    まだ僕が人に魔法を教えて上げられる実力も無いってのもあるけど…ごめん」

ロリマー「そんなァ…ぶーぶー」

頬を膨らませて、納得出来ないと言った態度をとるロリマーを隣にいたロブソンが諌める。

ロブソン「ロリマー、あんまり迷惑をかけるようなことを言うんじゃない。
     すまんなマリク。こいつ、いつまでたっても子供っぽいところが抜けなくてな」

マリク「ううん、こっちこそ力になれなくてごめん。そうだな…僕がもし優秀な魔道士になって
    司祭に昇格できるくらいになったら教えてあげてもいいかもね」

ロリマー「ほ、ほんとう!?本当だねマリク!約束だからねっ!!」

マリク「あ、ああ…(安請け合いしちゃったけど本当にこれでよかったのかな?)」

トムス「そういえばロブソン殿といったか。お主は先々の試合でもかなり良い動きをしていたな。
    もしよければ守備のコツを私に教えてはくれぬか?もっとチームに貢献できるようになりたいのだ」

何本もシュートをクリアーで弾くロブソンの動きに感心したトムスはロブソンに師事を仰ぐ。

843 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/11(土) 19:28:20 ID:???
教えてミスターロブソン→ ! card

!と cardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→では、クリアーのコツを教えてやろうか
ハート→では、ブロックのコツを教えてやろうか
スペード→では、タックルのコツを教えてやろうか
クラブ→すまない。俺はあまり人に教えることが得意ではなくてな…
クラブA→で、ではクリアーのコツを教えてやろうか。(ロブソンの顔が何故か赤く染まっている)
JOKER→では、俺流の守備全般の動きのコツを教えてやろうか

844 :森崎名無しさん:2010/09/11(土) 19:39:17 ID:???
教えてミスターロブソン→ クラブ10

845 :森崎名無しさん:2010/09/11(土) 19:45:22 ID:???
危ねぇwクリアーならぬクリアッーを教えられるところだったw

846 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/11(土) 20:41:13 ID:???
>>845
ある意味強力な必殺技にはなりそうですがねw
================
教えてミスターロブソン→ クラブ10
>クラブ→すまない。俺はあまり人に教えることが得意ではなくてな…
================
ロブソンは欧州内でも有数の大型DFである。将来はイングランドを支える大黒柱として有望もされている。
だがいくら体つきが大人顔負けのものといっても、彼もまた17歳の少年。
マリクと同じく人に者を教えることができるほど余裕はなく、自分のことだけで精一杯なのだ。

ロブソン「す、すまんな。前に一度チームメイトにクリアーを教えたことがあったんだが…」

優秀なセンターバックとして彼に教えを請う者は少なくなかった。
だが、サッカーになると大らかな彼の性格はなりを潜め鬼のような形相と共に厳しく当たることが多い。
そのためか、途中で彼の指導から何人も逃げだした者が多く、それ以来彼は人に物を教えることを怖がっていた。

トムス「そうか…残念だな。明日の試合の為に少しでも何か身につけておきたかったのだが」

すると、そこにトムスと同じアカネイア騎士でありながら
この大会はマンチェスターに所属しているミディアが話し掛けてくる。

ミディア「頑張りなさいトムス。アカネイアの誇りにかけても、明日は絶対に勝って欲しい」

トムス「ミディア殿…ああ、無論だ。全敗などと言う屈辱だけはなんとしても避けねばならぬ。
    だが、今のままではマンチェスター以上の攻撃力を誇るヒューガー相手には…」

ミディア「あら、あなたらしくないわね。そんなに弱気な顔を見せるのは何時以来だったかしら」

数年前、聖騎士隊の一個隊を任されていたミディア直属の部下に配属されたばかりの
強面の大柄な緑の鎧の重騎士のことを思い出してくすりと笑う。
あのときのトムスは見た目こそ誰もがはだしで逃げ出すほどの迫力だったが、内面はまだ弱々しい限りであったのだ。

847 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/11(土) 20:42:14 ID:???
トムス「……この大会に参加していろいろと分かったことがある。我々DFは
    ただゴール前に立っているだけの壁ではないことが。
    相手の攻め方に応じてラインをコントロールし、時には勢いよく飛び出して
    攻撃陣の援護もしなくてはいけない。…難しいものだ」

ミディア「そうね。私も今のところはたいした活躍が出来ていないし…
     この大会が終わったら、一度アカネイア騎士団で特別訓練をしてみようかしら?」

トムス「サッカーの…ですか?」

ミディア「ええ。この『サッカー』という競技はただのレクリエーションかと思っていたけど…
     実際にこうしてフィールドに出て、体を動かしているうちに……
     もっと本格的に上手になりたい。もっと活躍したいって思うようになってきちゃって」

トムス「はは…ミディア殿らしいですな。どんなことでも極めなくては気がすまない。生粋の軍人気質ですからな」

ミディア「ニーナ様も、サッカーのことをとても気に入ってくださっている。
     万人が平等に楽しめる、白熱できる競技…サッカー。
     このサッカーこそが大陸に足りなかったものだったのかもしれないわね」

トムス「はい。私も訓練以外の趣味が出来て嬉しい限りですよ」

サッカーとアカネイアの明るい未来の夢を語り合いながら、トムスとマンチェスターの選手たちの夜も更けていく。

848 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/11(土) 20:43:36 ID:???
〜ヒューガー〜

リフ「さて、シスターレナ殿。この私にいかが用ですかな?」

この大会ではアカネイアの選考に漏れてしまい、ヒューガーに所属しているリフ。
同じ杖使いとしてレナはリフに今自分が抱えている悩みを打ち明けていた。

リフ「確かに今アカネイアには試練が続いていますな。
   敗戦に続く敗戦。決して実力が激しく劣っているわけでもない。
   しかし我々杖使いは戦場と同じくサッカーでも後方支援に徹することしか出来ない…
   それがもどかしくてたまらない。そういったところですかな?」

レナ「はい。この苦難を乗り切るために、リフ様のお知恵をお借りしたいのです…」

そう言うと、レナは白く透き通る布を取り出す。それはまごうことなき『天使の衣』
オレルアンカップでMVPをとった彼女に与えられた景品である。

レナ「この衣の魔力があれば、体力を大幅に高められると聞いています。
   明日の試合の為に、誰かにこの天使の衣を譲りたいのです」

リフ「…なるほど。体力を多く消費する方の為に、この衣を役立てて欲しい。
   だが自分の判断だけでは誰に委ねるべきか分からない、と」

レナ「僧侶リフ様。おねがいです。あなたほど高名な僧侶ならばきっと良い知恵をお貸ししてくださると…」

この2戦で最も苦しい思いをしていたのは実は彼女かもしれない。
自分はただハーフタイムで回復の杖を使うことだけでしかチームに貢献することが出来ない。
聖女のように優しい彼女だからこそ、敗戦で沈む仲間たちの暗い顔をなんとかしたいと強く願っていたのだ。

リフ「分かりました。私個人の考えとしては…あの者にその衣を託すべきでしょう」

849 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/11(土) 20:45:02 ID:???
リフの教え→ ! card

!と cardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→あなたがもっとも信頼を置いている人物です。もう答えが出ているのでは?
ハート→あなた自身に使うべきです。あなたは自分が思っている以上に強い人物ですよ。
スペード→やはり攻撃参加をするものにこそ譲るべきでしょう。
クラブ→今はまだそれを使うべきではありません。しまっておきなさい。
クラブA→それはこの私です!
JOKER→森崎殿です。……彼の唯一の弱点でもある体力を補強して差し上げなさい

850 :森崎名無しさん:2010/09/11(土) 20:47:32 ID:???
リフの教え→ スペード10


851 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/11(土) 21:17:06 ID:???
リフの教え→ スペード10
>スペード→やはり攻撃参加をするものにこそ譲るべきでしょう。

リフ「私の今いるチームで例えるのなら、日向殿やビクトリーノ殿など、
   前線で必殺シュートを何度も撃たなければならない者に使うべきだと思います」

確かにタックルやパスなどに比べて、シュートに使用する体力と精神力は比較にならない。
カシムやバーツ、そしてシーダやマルスなど必殺シュートを扱う者に天使の衣を与えよということなのだろう。

レナ「分かりました。それでは明日の試合、FWに配置された誰かにこの天使の衣を託したいと思います。
   僧侶リフ様。お知恵をお貸しいただきありがとうございました」

リフ「いえ、私はあくまでも助言をしただけにすぎません。実際に行動を起こすのはあなた自身。
   そしてその起こした行動が本当に勝利へと導くものになるかどうかは…神のみぞ知ることでしょう」

こうしてレナは明日の試合前のミーティングにて、天使の衣を誰かに渡す決心を決めたのだった。

852 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/11(土) 21:18:08 ID:???
松山との特訓を終えた森崎が自室に戻ろうとする頃。偶然部屋の前を通り過ぎたモロドフと目が合う。

モロドフ「おや、森崎殿。もう他の者たちは床に入っておりますぞ。
     明日はいよいよヒューガーとの直接対決。いくら2試合目といっても
     しっかりと体を休めておくことが指揮官としての義務ですぞ」

森崎「ああ、分かってるさ。俺って昔からこうして体を少し疲れさせないとなかなか寝付けなくてさ」

少し苦しいいいわけだったが、モロドフは笑って聞き流してくれた。

モロドフ「私もヒューガーの監督代行として、初心者ながらしっかりと指揮をしていく所存ですぞ。
     森崎殿もしっかりと仲間を鼓舞し試合に臨んでくだされ。
     全敗などという汚名をこうむれば、次の大会では他のキャプテンを用意しろと言う文句が出ないとも限らんしな」

森崎「うぐっ……」

サッカーのキャプテンとしての信頼が失われてきていることは薄々だが感じている。
顔を引きつらせながら森崎はモロドフの小言のような忠告を聞く。

モロドフ「……森崎殿。負けることは辛いかね?」

森崎「あ、あったりまえだろ!誰が好き好んで負けるかよ!
   俺はこの数年間ずっと負けることはなかったんだ!ずっと勝ちつづけてきたんだ!」

誰も好きで2連敗もしたわけではない。中学3年間を公式戦無敗で終え、
国際Jrユース大会を優勝したという実績とプライドが森崎の中にはある。

853 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/11(土) 21:19:35 ID:???
モロドフ「…質問を変えようか。森崎殿。この二日間の敗北で何か思ったことはあるかね?」

森崎「思ったこと…だと?」

モロドフ「どんなことでもよい。これまでサッカーに関してはほとんど負け知らずだったということは聞いておる。
     その輝かしい栄光を崩されたことで、何か考えが変わったことなどはないか?」

森崎「…………」

☆どう答えますか?

A俺は俺が思っているよりずっと弱かったことに気づいたよ。
Bやっぱりチームワークに頼っているようでは駄目だ!昔の俺はもっと違っていたはずだ!
Cまだ俺達のチームはしっかりと一つにまとまっていない…
D俺が今まで勝ちつづけてこれたのは『リセット』のおかげだったのかもな…
Eチームメイトが弱すぎる。これじゃあどう足掻いても勝ち目なんて無いよ
Fこの2連敗は運が悪かっただけだ。俺は負けたなんてちっとも思っちゃいない!
Gその他(好きな台詞や行動をお書きください)

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

854 :森崎名無しさん:2010/09/11(土) 21:22:22 ID:Z9bnke3g

単純な事実として、この大会じゃ第三キーパーだろ
敗因の多くはバカみたいな敵だけど、今の森崎が弱いのも事実

855 :森崎名無しさん:2010/09/11(土) 21:23:36 ID:rW2uJcQQ
A
そうだね、成長止まってる森崎を追い越してライバルはどんどん強くなっていく。

856 :854:2010/09/11(土) 21:25:41 ID:???
書き間違い……
バカみたいな敵の引き、です。
敵のバカは、虎さんと猿くらいかなw

857 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/11(土) 23:10:13 ID:???
>>856
石崎のオーバーラップは明らかに罠選択肢でしたからね…w
===============
>A俺は俺が思っているよりずっと弱かったことに気づいたよ。
===============
南葛でも全日本Jrユースでもチームの中心となり仲間たちを先導しつづけた男、森崎有三。
彼は今でこそこの世代では世界で有数のキーパーと名高いが、幼い頃はごく平凡な一選手でしかなかった。
数々の策略と裏工作、そしてなにより忘れてはいけない血の滲むような努力の積み重ね。
その末に得た実力により森崎は今の地位を築き上げているのである。

森崎「俺は悔しかった。何の努力もせずに実力も地位も最初から手にしている奴らが許せなかった。
   若林、日向、そして翼。奴らからなんとしてでもキャプテンの座を奪い、俺が頂点に立つ。
   そう誓いを立ててここまで突っ走ってきた。だけど……」

そこまで言い終えた森崎が、ふと視線を絨毯が敷かれた床に向ける。
今では祖父と孫のように親しくなったモロドフと言えども、弱気の虫が見え隠れする今の表情を見られたくなかったのだ。

森崎「俺は、俺が思っているよりずっと弱かったことに気づいたよ。
   ……中学生までの頃はそんなんでも十分にやっていけた。でもこれからは違う。
   もう裏工作や策略を駆使してもひっくり返せない壁があることに気づいた。
   そしてその壁を乗り越えるには……俺自身がもっと強くならなくちゃいけないって……気づかされた」

もう自分がこれまでの人生で蓄えてきたアドバンテージなどこれっぽっちも残っていない。
多くの日本の選手が海外遠征へと出されている現状、今の森崎の立場は不遇とも言える。

森崎「(だけど、片桐さんが言うように俺は今地球には戻れない。
   俺の能力を下げようとする不埒な奴を見つけてもらうまでは……)」

誰かが『リセット』能力を駆使して森崎の才能と能力を無かったことにしようとする者がいるらしい。
その正体が判明するまで、片桐は森崎の能力を守るために
地球上には無い異世界、この別次元のアカネイア大陸へと移籍させたと言う。

858 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/11(土) 23:12:08 ID:???
森崎「……俺は強くなりたい。でも、俺の今の体は強くなることを拒んでいるかのようだ。
   それが悔しいんだ。どれだけ進んでもゴールが見えないマラソンを走らされているみたいなんだ…!」

弱音など人前で吐くまいと思っていた。弱みを見せることはすなわち相手に主導権を与えてしまうことだから。
だがこの敗戦続きで凛とした心が折れかかっていたのだろう。森崎はモロドフについに弱音を吐き出した。

モロドフ「…森崎殿。これはサッカーのど素人の独り言じゃから聞き逃してくれても構わん」

穏やかな口調で語るモロドフ。森崎が顔を上げると、モロドフは静かに背を向ける。

モロドフ「取り返しのつかない過ちを犯し、後悔することしか出来ず道を見失う。
     それでも人は立ち止まったり引き返すことは許されん。それが人の定めじゃ」

森崎「……(リセットのことを言っているのか?)」

モロドフ「今まで通りの生き方で通じないと理解したのなら、違う生き方を見つけなければいかん。
     それは今までの自分の生き方を否定する勇気が必要になってくる。
     これまでの自分の経緯をリセットし…新たな自分を構築する必要が出てくるじゃろう」

そこまで言うと、モロドフは森崎に一つの薬ビンを手渡した。

モロドフ「お前はこれまでの過去…自分を。『キャプテン森崎』を捨てる覚悟があるか?」

森崎「これは…?」

手渡された薬ビンにはかすれた文字で読みづらかったが『ファイアーモリブレム』と書かれていた。

モロドフ「もし、お前が新たな生き方を求め、新たな力を欲すると言うのならそのビンの中身を飲みなさい。
     だがそれは…酷く辛いことになるかもしれん。お主はまだ若い。それほど生き急ぐことはないですぞ」

森崎「…おいおい、何を訳の分からんことを。俺は今までも、そしてこれからもキャプテンの森崎有三だぜ。
   それに舐めてもらっちゃ困るぜ。こんな薬に頼らずとも俺は俺なりにもう少し足掻いてみるさ」

859 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/11(土) 23:13:54 ID:???
ついポロッと弱音を吐いてしまったことを隠すように、森崎は無理に強がったような口調で言う。

モロドフ「ふふふっ…その方がお前さんらしくていいかもしれぬな。
     なぁに、お前さんの人生はまだまだ長い。この老い先短い老人のように焦ることもなかろうて」

森崎「笑えない冗談は止めてくださいよモロドフさん。まだまだこれからでしょ?」

モロドフ「ほっほっほ。そうじゃな。まだまだこれからこれから…」

森崎「じゃ、俺は明日に備えてそろそろ寝ますよ。
   …明日の試合、負けませんからね。全敗だけはなんとしてでも阻止してみせますよ」

モロドフ「お手柔らかにお願いしますぞ。なにせわしはサッカーに関してはど素人なのじゃから」

森崎「どうだかなぁ?あの日向や三杉を勝手にさせないように纏める手腕は見事だぜ。
   案外モロドフさんは監督業に向いているのかもしれないな?」

モロドフ「そうかもしれませんな。この戦争が終われば、アリティアにクラブチームでも創立してみますかのぉ。
     ……それでは森崎殿。わしはこれで」

森崎「ああ、おやすみモロドフさん」

スッ……ぼや…

森崎「…? あれ…?」

860 :モリブレム ◆lT1/XKcIlo :2010/09/11(土) 23:15:10 ID:???
森崎の部屋の前からゆっくりと去って行くモロドフ。
ドリブルの特訓で体力を消耗しすぎたのか、彼の背中がだぶついて見えた。
まるでもう一人の人間が重なっているかのように。

森崎「……寝よう。脳みそが早く寝ろって言ってるみたいだから……」

森崎はモロドフから受け取った薬ビンを道具袋の奥にしまうと、ベッドに横になる。
明日の試合に対する緊張や決意などが次々と浮かんでは消え、やがて森崎は眠りへと落ちていった。




『第三節 第1試合 マンチェスター対サンパウロ』

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Aあっさり観戦(カード判定ですぐに決着。続きを早く見たい派はこちら)
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861 :森崎名無しさん:2010/09/11(土) 23:18:42 ID:Z9bnke3g

クラスチェンジイベントじゃ…ない?
一からやり直せってことか?

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