キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【最強への】キャプテンEDIT15【挑戦】

1 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/09(土) 23:39:20 ID:???
このスレはキャプテン森崎のスピンアウト作品に当たる、キャプテンEDITのスレです
森崎くんと同世代に生まれたサッカー少年・大前くん(オリキャラ)を操作し、彼を名選手に育てたり育てなかったりします
現在、全国大会に挑戦中!
読者の皆さんに引いて頂いたカードや、投票していただいた選択肢に従い、物語が展開します

前スレ
【チートコード】キャプテンEDIT14【適応中】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1285395067/

〜前回までのあらすじ〜

全国大会準々決勝で東邦学園を下し、準決勝進出を決めた大前ら鳴紋中サッカー部。
だが、大前の相方である3トップの一角・比良山が負傷し、準決勝は欠場することに。
立ちはだかる相手は大会でも一二を争う強敵・ふらの中学。
長池との因縁を持つ松山が率いるチームだ。
試合前、互いに絆を深めあい兄弟の契りを交わす大前と長池。
いざ決戦! となったが、今度はキャプテンの早瀬が負傷してしまい……!?

〜前スレの出来事〜

反町「敵を強化して自分はヘタレてしまうこんな世の中じゃ……」
長池「大前、俺の弟になれ……」
大前「長池さんの義弟・大前です! こんごともよろしく」
松山「ここだ! ここでタックルだ!」
早瀬「おいっ! 反則だぞ!?」
松山「ここだ! ここで決めるんだ!」
輝林「だが反転ブロック」
松山「ここだ! ここで(ry」
輝林「だが(ry」
ふらの中監督「ドリンク飲もう! な!?」

289 :森崎名無しさん:2010/10/15(金) 23:18:35 ID:???
★渡会→ダイビングキャッチ 47+ スペード3 =★
よっぽど東邦での試合が納得できなかったんだな


290 :森崎名無しさん:2010/10/15(金) 23:19:55 ID:???
テルこの試合4回目の覚醒。どこまで強くなる気なんだ……

291 :森崎名無しさん:2010/10/15(金) 23:22:37 ID:???
なんていうか、ふらのは弱かったんじゃなくて相手が悪すぎたんだよ…

292 :森崎名無しさん:2010/10/15(金) 23:37:44 ID:???
TERU神

293 :森崎名無しさん:2010/10/15(金) 23:41:36 ID:???
翼のオーバーヘッドとかは厳しいかもしれないけど長野のポストプレイならもう十分に対処できるだろうな

294 :森崎名無しさん:2010/10/15(金) 23:42:27 ID:???
多分翼以外の攻撃なら全部跳ね返してくれるだろうね

295 :森崎名無しさん:2010/10/15(金) 23:47:11 ID:???
長野のポストプレイはどの程度かね。
元々浮き玉も大前や立花兄弟と比べても高くないし、上手いポストプレイは持ってると思うけど成田と立花兄弟の中間ぐらいかな

296 :森崎名無しさん:2010/10/15(金) 23:56:04 ID:???
覚醒率が高すぎるwwww

297 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/16(土) 00:20:04 ID:???
★小田→ヘディング 44+ スペード7 =51★
★松山の意地→ 5 =★※シュートの威力、56へ!※
★豊原→高いクリアー 41+人数補正(+1)+ ハート7 =49★
★輝林→オーバーヘッドクリアー 46+クリアー上手い(+2)+人数補正(+1)+ ハートK =62★○
★末松→頭突きクリアー 45+人数補正(+1)+ スペードA =47★
★渡会→ダイビングキャッチ 47+ スペード3 =50★
-2≧ 鳴紋中ボールに 更に輝林が覚醒フラグを回収し全能力+1&高いクリアーフラグを習得!
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------
松山の執念の籠ったラストパス。
それは既にしてシュートと呼んでも差し支えないほどの速度と威力を秘めている。
小田のヘディングは、ほとんど小田を介した松山のシュートと言っても良いほどだった。
それはつまり、鳴紋ディフェンス陣の予想を超えた威力を発揮することとなる。

豊原(だ、駄目だ……)

末松(と、止められない〜っ!)

渡会(ダイビングキャッチでも……だ、駄目か!?)

ゴールを割られる。その確信を共通でほぼ全員が抱く一方で、ただ一人だけそれに抗った男がいた。

輝林「ゴールは――」

小田「へ?」

オーバーヘッドの体勢で、クリアーに向かっていた輝林。
彼をしても、小田のヘディングが放たれる瞬間を防ぎ切ることは出来なかったが、何とかボールの軌道を捉えることに成功する。
そして、芯から捉えて真っ向から、

輝林「――割らせないっ!!」

――撃ち返した。

298 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/16(土) 00:21:33 ID:???
実況「て、輝林くんが再三再四のファインプレイ! 小田くんの強烈なヘディングシュートを、見事に跳ね返します!
松山くんの意地と執念を掛けた攻撃を防いだのは、またしても輝林くん!
本人の放つもののみならず、他者に預けたものまでシャットアウトします! どこまで鉄壁なんだ、このDFはーっ!?」

森崎「……あのDFが上手いってのもあるが、ほとほと仲間に恵まれないな松山も」

翼「井沢くらいの選手がふらのにいたら、また結果は違ってただろうね」

井沢「くらいってなんだ!?」

大前「ふ、防いでくれたのか、みんな……」

瀬川「安全圏までリードしているってのに、ホント心臓に悪い展開だなー。って、あれ? 大前くん、あそこ」

ピンチを凌いだところでホッと息を吐く大前に、瀬川が声を掛ける。

大前「? どうしたんですか、瀬川さん?」

瀬川「いや、あれさ。なんかマズイことになっていない?」

瀬川が指差す先には――

松山「………………」

ピッチに倒れ伏し、ぐったりと動かなくなっている松山の姿があった。

大前「! た、大変だ! もしかしたら、重態かもしれませんよ!?」

瀬川「…… 一旦、プレイを止めた方が良いかもね。ボールは今――雪原くんのところか」

大前「非常事態ですから突っ込みませんよ!? おーい! 雪村ァ!!」

299 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/16(土) 00:23:50 ID:???
顔を青くし、ボールをフォローした雪村に声を掛ける大前。

雪村「ん? どうしたの大前くん?」

大前「大変なんだ雪村! 松山が――」

長池「松山が倒れた! 重態かもしれん! 一度蹴り出してプレイを止めるんだ!」

大前が皆まで言う前に、長池が叫んだ。

雪村「……んー、折角のチャンスだけど、病人が出たんじゃ仕方ないね。それっ!」

実況「おや? 雪村くん、フォローしたボールを蹴り出しました。これは一体――あっ! 松山くんが倒れたまま動きません!
アクシデント発生でしょうか!?」

ふらの中監督「むっ!? いかん!」

藤沢「きゃーっ!? ま、松山くんっ!」


  … … …


その後、試合は松山を欠いて一層精彩を失ったふらの中と、後味の悪さから攻める気になれない鳴紋の間で、
手打ちでもしたかのように動きが無いまま決した。
3−0。スコア上は、堂々たる鳴紋の勝利である。

実況「試合終了です! 鳴紋中、優勝候補の中でも一、二の難敵であるふらのを大差で下しました!
3−0で鳴紋中の勝利です! 南葛一強ムードの大会で、まさかのチームが台頭して決勝へコマを進めます!」

鳴紋応援団「イヤッホー! 決勝進出だーっ!!」「いやー、良い試合だったぜ」「もしかしたら、ホントに優勝狙えるかも?」
「早瀬を削ったのは許せないけど、松山もなかなかガッツがあるヤツだったな」「俺は絶対に許さないよ」

300 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/16(土) 00:25:01 ID:???
大前「勝った……勝ったことは勝ったんだけど――」

雪村「なんか釈然としないよね。最後の最後で、あの松山って人の凄さを見せつけられたわけだし」

瀬川「試合に勝って勝負に負けた、って感じだよね。アイツに勝ったって、胸を張って言えるのって舘林くんくらいだし」

輝林「輝林です」

長池「……俺個人としては、清々しいくらいに負けたよ。マッチアップでは何度も破られ、最後にはスタミナ切れの状態で抜かれた。
それが司令塔としての松山を封じることには繋がったかもしれんが、素直には喜べんよ」

国岡「ありえねえ……俺が……あんな……(ブツブツ」

結局は松山一人にどこまでも手こずらされた。そんな感想が、鳴紋中の選手たちに暗い影を落としている。

早瀬「おいおい、お前ら。勝ったってのに何て顔してやがるんだ。ウジウジしたツラ晒してっと、相手にも失礼だろうが」

大前「早瀬さん……」

早瀬「ホラ、試合終了の挨拶に行くぞ。整列するまでに、その不満げなブー垂れ顔を直しとけ!」

鳴紋中メンバー「「は、はいっ!」」

国岡「…………(ブツブツブツブツ)」


※ 国岡の松山への感情が『トラウマ』になりました ※

301 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/16(土) 00:29:53 ID:aHalBMY+
大前「……さて、と。試合終了の挨拶も済んだし、誰かと話してみようかな?
そう言えば、松山は倒れた後にどこかへ運び込まれたみたいだけれど、大丈夫だろうか……。
いるなら、医務室かな? どうしよう、会いに行ってみようかな――」


先に3票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

A.試合に出場した選手と話す(対象も併記してください。交代出場した国岡はこちらにいます)
B.ベンチにいる選手と話す(対象も併記してください。途中交代した早瀬はこちらにいます)
C.自チームの監督と話す
D.自チームのマネージャーと話す
E.相手チームの選手と話す(対象も併記してください)
F.倒れて退場した松山に会いに行ってみる
G.誰とも話さない。俺はロンリーウルフだぜ
H.その他(自由選択です。大前に取らせたい行動を併記してください)


------------------------------------------------------------------------------------------------------
といった辺りで今回はここまでです
いやー、松山がダイジェストにも関わらずここまでハッスルするとは思ってもみませんでした
輝林も、K四枚も引く働きをするとは……松山が1、2点は取ると思っていたんですが
本当にもう、チートは雪村一人だけで勘弁してくださいorz
けど、この試合の一番の奇跡は、大前が何気に覚醒を二回もしたことかもしれませんw
次回はこの選択の続きからになります。皆様、今回も拙作にお付き合いいただき、ありがとうございました

302 :森崎名無しさん:2010/10/16(土) 00:31:02 ID:elBXkX5c


303 :森崎名無しさん:2010/10/16(土) 00:31:38 ID:dQMv4cxw
C
乙です。イージー特訓したいしね

304 :森崎名無しさん:2010/10/16(土) 00:31:58 ID:EUpR7a3w


305 :森崎名無しさん:2010/10/16(土) 00:34:54 ID:qaGjFeVc


306 :森崎名無しさん:2010/10/16(土) 01:07:31 ID:JSAz4ZS+
C

307 :森崎名無しさん:2010/10/16(土) 15:06:45 ID:???
国岡はこのままの人間関係のままだと高校は鳴紋に行くより清栄に行った方が幸せかもしれんなあぁ

308 :森崎名無しさん:2010/10/16(土) 17:03:14 ID:???
国岡はどうでもいいが落田の今後が心配です

309 :森崎名無しさん:2010/10/16(土) 20:58:09 ID:???
落田は高校では決め台詞の「県内で十本の指に入っていた」が間違えなく使えないだろうな

310 :森崎名無しさん:2010/10/16(土) 21:24:30 ID:???
そこは「全国優勝時or準優勝時にベンチに入っていた」で行くのかな

311 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/16(土) 22:49:29 ID:aHalBMY+
>>303
乙どうもです!

>>国岡と落田
彼らがクローズアップされるのは大会後からですからね
どうなるかは今後の成長次第でしょう
……落田は危ないかもしれませんが

>>C.自チームの監督と話す
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前「……気に掛かることは色々あるけれど、今は目前に迫った決勝戦のことを考えよう。
そのことについて、監督に色々聞いてみようか」


  … … …


大前「監督、少しいいですか?」

やす子「およ? 大前くん、何か用?」

大前「ええ、実は――」


先に3票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

A.夜の自由行動で特訓を付けてもらいたい
B.夜にチームの誰かを特訓してもらいたい
C.ふらのの連中が松山以外不甲斐ないから、特訓してやって欲しい(※要・5票)
D.その他(自由選択です。大前に言わせたいことを併記してください)

312 :森崎名無しさん:2010/10/16(土) 22:50:13 ID:elBXkX5c


313 :森崎名無しさん:2010/10/16(土) 22:50:37 ID:EUpR7a3w


314 :森崎名無しさん:2010/10/16(土) 22:51:00 ID:xQoEAXpw
A

315 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/16(土) 23:04:19 ID:???
>>A.夜の自由行動で特訓を付けてもらいたい
------------------------------------------------------------------------------------------
大前「決勝の前に、どうしても監督に鍛えて貰いたいんです。……お願いできますか」

やす子「んー……FWのスタメンで怪我してないのは大前くんだけだし、決勝の相手は大会ナンバーワンGKの森崎くんだしね。
まあ、鍛えて欲しいっていうなら鍛えてあげましょうか。それで、どの分野を鍛えて欲しいのかしら?」

大前(今の俺の能力の状態は――)



現在の能力値:
ド/パ/シ/タ/カ/ブ/せ/ 総 /高/低/ ガッツ /選手名
|42|38|45|41|40|38|44| 288 | 4/2 | 775 |  大前
|12|12| 4 |9 |5 | 5 |16|←現在の必殺技経験値


【現在覚えている必殺技】

ドライブシュート … 地上シュート 威力:7(吹っ飛び係数5) 消費ガッツ:200
ショートドライブ … 1対1シュート 威力:5 消費ガッツ:120
クリアボム … 高い浮き球シュート 威力:6(吹っ飛び係数3) 消費ガッツ:250
華麗なドリブル … ドリブル 威力:1/4の確率でドリブル力+3 消費ガッツ:50
ハイタワーポスト … ポストプレイ 威力:2 消費ガッツ:100

316 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/16(土) 23:05:29 ID:???
【現在、習得フラグの経っている技・一覧】

○ドライブシュートの発展・派生技

※ ドライブパス:威力3、消費ガッツ60、地上パス、必要必殺パス経験値20(発展性:有) ※
※ スカイドライブ:威力5(吹っ飛び係数4)、消費ガッツ250、必要必殺シュート経験値20(発展性:無) ※
※ ミラクルドライブ:威力10、ドライブシュート時にダイヤで派生、必要必殺シュート経験値20(発展性:高) ※
※ カウンターシュート:威力10、消費ガッツ300、近距離ブロック。成功時に相手のシュート値+10で撃ち返す
  必要必殺シュート経験値or必殺ブロック経験値40 ※


○クリアボムの発展・派生技

※ スマートボム:威力3(吹っ飛び係数5)、消費ガッツ180、低い浮き球、必要必殺シュート経験値20(発展性:有) ※
※ クリアボム(高い浮き球クリアー版):威力3(吹っ飛び係数2)、消費ガッツ150、必要必殺せりあい経験値30(発展性:無) ※

○華麗なドリブルの発展・派生技

※ 頭脳的なドリブル:威力4、消費ガッツ60、ドリブル、必要必殺ドリブル経験値30(発展性:有) ※
※ フラミンゴクリップ:威力5、消費ガッツ60、ドリブル、必要必殺ドリブル経験値60(発展性:無) ※
※ 華麗なトラップ:威力3、消費ガッツ60、トラップ、必要必殺せりあい経験値50(発展性:有) ※

○パスフラグで習得できる技

※ ピンポイントパス:威力2、消費ガッツ60、地上パス、必要パス経験値20(発展性:有) ※
※ トップスピンパス:威力3、消費ガッツ60、地上パス、必要パス経験値25(発展性:有) ※
※ レインボーパス:威力3、消費ガッツ60、空中使用可能パス、必要パス経験値70(発展性:無) ※

317 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/16(土) 23:06:54 ID:aHalBMY+
大前(――大体、こんな感じだ。さて、ここで鍛えるべきなのは何かな?)


先に3票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

A.ドリブル
B.パス
C.シュート(凄く伸びにくい)
D.タックル
E.パスカット
F.ブロック ※アイテムあり。残り4回※
G.せりあい(伸びにくい) ※アイテムあり。残り3回※
H.走りこんでガッツ上昇
I .必殺技の特訓(更に分岐します)

318 :森崎名無しさん:2010/10/16(土) 23:07:13 ID:elBXkX5c


319 :森崎名無しさん:2010/10/16(土) 23:08:07 ID:L5QGVK4s


320 :森崎名無しさん:2010/10/16(土) 23:09:09 ID:EUpR7a3w


321 :森崎名無しさん:2010/10/16(土) 23:09:51 ID:xQoEAXpw
A

322 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/16(土) 23:25:38 ID:???
>>A.ドリブル
---------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前「ドリブルですね。正直、FWの中では俺が一番突破力に不安がありますから(それに、1対1を狙うなら鍛えた方が良いよな)」

やす子「ん。りょーかい。それじゃ、宿に帰るまでにプランを練っとくわ」

大前「よろしくお願いします」


※ 夜の自由行動は監督と特訓をすることに決まりました ※


一方、その頃。

松山「う、うぅん……」

試合の途中で全精力を使い果たして倒れた松山は、医務室のベッドに横たわっていた。
未だ呼吸が整わずに息を乱す姿は、彼の負った消耗を伺わせる。

松山(試合……試合はどうなったんだろう?)

自分が倒れた以降の展開を知らないためか、真っ先に試合のことが気に掛かった。
流石にあの段階から逆転ないし同点に持ち込めたとは思えないが、せめて残った仲間が一矢でも報いてくれればと思わざるを得ない。

松山「何ていうか、宙ぶらりんな気分だな。……えぇい、ここから抜け出して、誰かに聞きに行ってみようか?」

そんなことまでも考えてしまう。
そんな時――

323 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/16(土) 23:26:40 ID:aHalBMY+
先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。

★大前の代わりに会いに来たよ!→ ! card=★

カードの絵柄で結果が変化します
ダイヤ → 長池「……よう」 長池登場!
ハート → 藤沢「……松山くん」 藤沢登場!
スペード・クラブ → ふらの中メンバー「す、すみませんキャプテン(と、一応謝っておこう……)」 部員たちが登場!
JOKER → 松山「やっぱり、サラシを着けたままだと苦しいな……」 そう言うと松山は一人で服を脱ぎ出し……

324 :森崎名無しさん:2010/10/16(土) 23:27:02 ID:???
★大前の代わりに会いに来たよ!→  ハート8 =★

325 :森崎名無しさん:2010/10/16(土) 23:28:11 ID:???
JOKERまてい
ひょっとしたらここで三年目の悲劇回避なるか!?

326 :森崎名無しさん:2010/10/16(土) 23:39:03 ID:???
ついに歴史が本格的に変わるとき?

327 :森崎名無しさん:2010/10/16(土) 23:39:38 ID:???
松山だし、あまり過度は期待はできんけどねw

328 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/17(日) 00:50:16 ID:???
長引いてすみません
相変わらず、男女の会話は苦手ですorz

★大前の代わりに会いに来たよ!→  ハート8 =★
ハート → 藤沢「……松山くん」 藤沢登場!
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------
コンコン。
誰かが医務室の扉をノックする音がした。

松山「ん、誰だ? ……どうぞ」

返事をして入室を促すと、入ってきたのは、

藤沢「ま、松山くん、もう起きて平気なの?」

マネージャーの藤沢だった。

松山「まあ、疲れて倒れただけだからな……こうして寝かされてりゃ、起き上がるくらいは――うっ」

ベッドから起き上がろうとした途端、くらりと眩暈を感じる。
慌てて駆け寄り、手を添える藤沢。

藤沢「だ、駄目よ! 倒れた身体で無理しちゃ!」

松山「お、大袈裟だな。特に怪我とかもしていないんだぜ?」

藤沢「なおさら大事よ! 怪我も無いのに倒れるくらい、試合で走りまわってたんだから!
……もう、少しはチームのことだけじゃなくて、自分のことも労わればいいのに」

そう言い、松山をベッドに押し戻す。ここまで言われては、松山も意地を立てとおすわけにはいかない。

329 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/17(日) 00:51:32 ID:???
松山「それで、試合の方はアレからどうなったんだ?」

藤沢「えっと……あの後も、スコアに変わりはなかったわ。つまり――」

ふらのは、負けた。それもほとんど良いところを見せないままに。
その一言を言うのを、藤沢は躊躇してしまう。
だが、松山はその表情から何となく察したようだった。

松山「……そうか」

漏らした感想はたったの一言。だが、藤沢はそこに深い慨嘆を感じずにはいられない。

松山「……」

藤沢「……」

しばらく、二人の間に沈黙が流れた。
コチ、コチ、コチ……。
壁に掛けられた時計の針の音だけが、静かに響く。

松山「……駄目なキャプテンだな。俺って」

やがて口を開いた松山の口から出たのは、そんな言葉だった。

藤沢「え?」

松山「今日の試合、何本シュートを撃っても、一本も決まらなかった。
倒れるほど駆けずり回っても、守備には何も貢献できていない……あげくイエローカードまで貰う始末だ。
少し疲れただけで、声出しも覚束なくなってた。俺が、みんなをまとめ上げなくちゃいけないのに――」

330 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/17(日) 00:52:34 ID:???
涙さえ滲ませながら口にするのは、仲間への懺悔の言葉だった。
春から一心不乱に鍛え続けて生まれた、今度こそ全国の優勝旗をと確信したチーム。
だが、結果は決勝を待たずして3−0の惨敗。その悔しさと責任とが、胸の内から溢れかえる。

藤沢「ねえ、松山くん――」

ふいに、藤沢がそんな松山の繰り言に口を挟む。

藤沢「――キャプテンって、そんなになにもかも背負い込まなくちゃいけないの?」

松山「……え?」

思わず目を瞬く松山に構わず、藤沢は続ける。

藤沢「だって、そうでしょう? 今日の試合で、ウチの選手で一番頑張っていたのは松山くんじゃないの。
暑い中をチームの誰よりも駆け回って、作戦の指揮だけじゃなくてみんなの援護もして……。
それなのに、負けたら全部を背負い込んでみんなに頭を下げなくちゃいけないの?」

松山「そ、それは――」

藤沢「それが……本当に松山くんの理想としたチームワーク第一のチームなの?」

松山「――――っ!?」

その言葉が、胸を突いた。

松山(俺が、俺が理想としたチーム? それは、お互いが助け合って攻める時も守る時も一心同体で戦える最高のチームワークだ。
ずっと、ずっとそれを目指してきたはずだ。けど、今日の試合は――)

331 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/17(日) 00:53:34 ID:???
倒れる前の試合を回想する。
思えば、松山と彼からボールを回される小田だけが走りまわった試合だった。
長池がマークに付いていながらも、仲間たちからは構わずボールが回ってくるばかりの展開。
守備でもディフェンスリーダーが不在のため、前線から走り戻らなくてはならないことも多々あった。
……今のふらのは、松山は誰かを助けることが出来ても、松山を助けることができる誰かがいない。
そのことに、今更ながら気づく。

松山「お、俺は……みんなとプレイしていたはず、なのに……いつの間にか一人でプレイしていた……?」

藤沢「……気付いた? その、言い難いんだけれど、攻撃でも守備でも、誰も彼もあなたに頼りきりなのよ。
だから、最近のふらのってパスワークは凄いんだけど、それ以外は松山くん一人で持っているチームみたいなものなの。
小田くんが伸びてある程度の相手からなら点が取れるようになったのと、GKの加藤くんが良く守ってくれるから分かりにくいけれど。
けどやっぱり……こういうのって不自然なんだと思う」

そっと、松山の握りしめた拳に手を添える藤沢。

藤沢「だから、今から変えて行きましょう? もう一度、このチームを。
今度は松山くんだけじゃなくて、私も……その、力を貸すから」

松山「藤沢……」

息が掛かる程の近くで見つめ合う二人。

藤沢「……(こ、これってよく考えなくてもただならぬ雰囲気な気がする……だ、駄目よ美子、ふしだらなことを考えちゃ!
松山くんは今、真剣に――)」

松山「あ、ありがとう藤沢! 俺、もう一度頑張ってみるよ!」

ガタっ、とベッドを揺すって飛び起きる松山。

332 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/17(日) 00:54:46 ID:???
藤沢「え、ええ。そうね、頑張ってもう一度、この舞台で戦いましょ?」

松山「よーし! そうと決まったらこうしちゃいられない! 北海道に帰るまで待てないし、このまま特訓だ!
……ところで藤沢、少し顔が赤いぞ? 俺の心配も良いけれど、お前も身体を労わった方が良いぜ」

藤沢「そ、そう? 心配してくれてありがとう(……うう。松山くんも、少しくらいドキドキしてくれたっていいのに)」


  … … …


小田「な、なんだかとっても嫌な予感がするのぅ……」

加藤「え、縁起でもないことを言うなよ……俺たちの試合はもう終わったんだぜ?」

ところがどっこい。ふらの中の戦いはこれからである……。


※ 松山の藤沢への感情が『協力者』になりました ※

333 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/17(日) 00:55:58 ID:???
〜試合後、ミーティング〜

やす子「準決勝突破、まずはご苦労様。これで鳴紋中も堂々たるファイナリストよ!
そして明日は、大会最強の相手・南葛との決勝戦。ことここまで至っては、何も言うことはないわ!
あるとすれば一つだけ。明日は悔いを残さぬよう全力で戦い、そして勝ちなさい!」

早瀬(全国大会決勝戦……来たか、ついにここまで……!)

大前(早瀬さんの夢、小豆沢さんの無念、俺自身の戦う意思……明日は全部ぶつけて――勝つ!)

長池(今日松山に勝ち切れなかった悔いは、明日の優勝で清算する。それが、俺の三年間の中学サッカー生活へのけじめだな)

瀬川(へへっ、明日の晴れ舞台を思うと、今からわくわくするねえ)

雪村(明日勝てば、全国一の10番は僕だね!)

比良山(少ない得点、多い怪我……悔いの多い大会だが、だからこそ明日は勝たねばならん)

本多(今年一番のお仕事になりそうだな。やりがいがある)

輝林(……汚名返上には今日の働きでも足りない。明日は何が何でも守り抜く……)

渡会(結局、DFにおんぶに抱っこだったな。南葛は恐らく今大会最強の攻撃力だ。……もうみんなに頼りっきりじゃいけねえ!)

落田(ふふふっ、ようやく俺の出番だな……見ていてくれよ、菱野さん!)

菱野(明日に向けて最後のデータの詰めをしておきませんと。それにもう一つ――)

334 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/17(日) 00:57:15 ID:???
やす子「さて、くだくだしい訓示は無用! みんな、明日を迎えるに当たって後悔しないように、今日は鋭気を養いなさい!」

鳴紋中メンバー「「はいっ!」」

やす子「うん、気合いの入ったいい返事だわ。それじゃあ解散!」


  … … …


夜。多くの者は身体を休めている時間帯。
だが、大前にとっては決戦前の重要な練習時間である。かねてからの約束通り、飯地と共にグラウンドへ赴く。
決勝前の、恐らくは最後となる特訓を行うために。

やす子「さて、大前くん。突破力に自信が無いからドリブル特訓がしたいとのことだけど……実は他にも考えがあったりしない?」

大前「あ、分かっていましたか?」

やす子「ふふんっ。イージーイヤーは地獄耳で、イージーアイは千里眼よ! それくらいはお見通しってわけ」

指摘を受けて頬を掻く大前に、ふんぞり返って見せる飯地。

やす子「で、どういう考えがあるのかな?」

大前「ええ。……決勝の相手、南葛の森崎は大会屈指のキーパーです。特にセービングは鉄壁って聞きました。
そこで俺は、こう森崎に出来るだけ接近して――」

言いながらボールを蹴り、ドリブルでペナルティエリア内に切り込む。
そして、GKと1対1になるだろう地点でシュート。

335 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/17(日) 00:59:03 ID:???
やす子「おっ!?」

飯地が目を瞠った。大前が蹴ったシュートはドライブ回転により、キーパーの頭上を通る軌道を描いてゴールへ。
振りを小さくした分威力は落ちるが、キーパーにとってはきわめて取りずらいコースを1対1で狙える技だ。
試合中に着想を得た、ショートドライブである。

大前「――こう、出来るだけ近くでシュートを撃とうと考えたんです」

やす子「いつの間にそんな技を……いやはや、恐れ入ったわ。
で、相手のふところに切り込むにも1対1で意表を突くにも、ドリブルが有効と判断したわけね?」

大前「はい、そうなります」

やす子「ふふん。よろしいよろしい。私が対南葛用に考えていたプラントも合致するわ。良い目の付け所ね」

大前(……実は菱野さんが考えた、とかじゃないよな?)

やす子「そこっ! 失礼なことを考えていると、特訓をキツくするわよ!?」

大前「うへっ!? か、考えていません! 失礼なことは、何も!」

鋭く指摘されて、思わず声が上擦る大前。それでも飯地は幾分か訝しげであったが。

やす子「本当に〜? ……ま、そんなことはいっか。それよりも特訓ね! よーし、それじゃあ始めましょうか。
相手キーパー役をやるから、抜きに来なさい! 徹底的に1対1でのドリブルを叩きこむわよ!」

336 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/17(日) 01:00:05 ID:4ND173Wk
大前「え? か、監督ってGKも出来るんですか!?」

やす子「私に不可能は無い!」

大前(本当何者なんだろう、この人って……)

釈然としないものを感じつつも、特訓が始まった……。


先着2名様一行ずつで以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。
★飯地の指導→ ! card=★
★大前の練習→ ! card=★

二枚のカードのマークが一致した場合、数値の合計に+5されます。
なお、JOKERの数字は15、マークは全てのマークと同じとします。
カードの数値で結果が……

35(2枚ともJOKER)→ドリブルが+6。更に全能力+2。必殺ドリブル経験値+15
26〜33→ドリブルが+4。更に全能力+1。必殺ドリブル経験値+10
21〜25→ドリブルが+3。必殺ドリブル経験値+5
16〜20→ドリブルが+3。必殺ドリブル経験値+3
11〜15→ドリブルが+2。必殺ドリブル経験値+1
2〜10→効果無し……大前の絵柄がクラブで数字が相手より低い場合、好感度ダウン
絵柄が一致かどちらかがJOKER→上記の効果に加え好感度アップ

と分岐します。

337 :森崎名無しさん:2010/10/17(日) 01:00:22 ID:???
★飯地の指導→  ハートJ =★

338 :森崎名無しさん:2010/10/17(日) 01:00:37 ID:???
★大前の練習→  クラブK =★

339 :森崎名無しさん:2010/10/17(日) 01:01:13 ID:???
素晴らしいっ!

340 :森崎名無しさん:2010/10/17(日) 01:01:45 ID:???
いーじーすごーい

341 :森崎名無しさん:2010/10/17(日) 01:04:21 ID:???
ショートドライブも威力を発揮するな!

342 :森崎名無しさん:2010/10/17(日) 01:04:23 ID:???
+2上がれば大殊勲だと思ってたから十分
後は、高威力のドリブル技を覚えれば完璧だ

343 :森崎名無しさん:2010/10/17(日) 01:10:28 ID:???
何気に最高値のシュートに並んだな。
後は、この数値が霞む前に弱点の補強しないといけないな。

344 :森崎名無しさん:2010/10/17(日) 01:12:01 ID:???
ドリブル技は継承で大技が期待できそうだし、来年は武器になりそうだ
そうなるとガッツがやや心配になってくるが

345 :森崎名無しさん:2010/10/17(日) 01:23:25 ID:???
実は中学卒業でeasyと別れるのが寂しい俺がいる・・・。
高校編でもにもコーチしに来てくれんかな

346 :森崎名無しさん:2010/10/17(日) 01:24:31 ID:???
自分もさびしいね…

347 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/17(日) 01:25:34 ID:???
★飯地の指導→  ハートJ =★
★大前の練習→  クラブK =★
11+13=24 → 21〜25→ドリブルが+3。必殺ドリブル経験値+5
---------------------------------------------------------------------------------------------------------
やす子「そうそう、言い忘れていたことがあるけれど――」

大前「へ?」

やす子「――私のケンカLVは53万よ!」

ぼぐしゃあ!

大前「うわあああああっ!?」

吹き飛ぶ大前。

やす子「接触プレイでは完全に負けない限り、常に相手を吹き飛ばーすっ! すなわち、生半可な覚悟では私は抜けぬ!
さあ、これ以上吹き飛ばされたくなければ、私を抜いて見せろーっ!」


※ スキル・ケンカLV53万 … GK時、全接触プレイに-1の吹っ飛び係数が掛かる。ただ金色の超化だけは簡便な! ※


大前「う、うぐぐぐぐ……はははっ、そ、それくらいでなきゃ特訓にならない! 続けていきますよ!」

やす子「よし! こいやァ!!」

意地を張るようにしてぶつかりに行く大前と、それを全力で受け止め……いや、跳ね返す飯地。
こうして、夜更けまで二人の交錯は続いた……。

348 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/17(日) 01:26:45 ID:???
  … … …


やす子「よーし、この辺にしておこうかしら!」

大前「ハァ……ハァ……あ、ありがとうございましたっ!」

ボロボロになりながらも震える足で立ち上がり、礼を述べる。

やす子「あー、すっきりした! 久しぶりに良い特訓が出来たわー」

大前「お、俺も大分ドリブルが上手くなった気がします。これなら全国トップレベルのタックルとも渡りあえる気がしますよ」

やす子「うんうん。これが上手くハマれば、南葛の森崎からもゴールを奪う目も出てくるってものよ!
明日の本番でも、今日の感触を忘れないようにね?」

大前「はいっ!」


※ 大前のドリブル値が+3、必殺ドリブル経験値が+5されました ※

現在の能力値:
ド/パ/シ/タ/カ/ブ/せ/ 総 /高/低/ ガッツ /選手名
|45|38|45|41|40|38|44| 291 | 4/2 | 775 |  大前
|17|12| 4 |9 |5 | 5 |16|←現在の必殺技経験値

349 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/17(日) 01:28:14 ID:???
特訓に励んでいたのは大前だけではない。
明日の決戦に向けて不安を残している選手は、それぞれ自己の強化に余念が無かった。

渡会「どしたァ、本多ァ! そんなことで明日に良い仕事が出来るかよ!」

本多「そう言うお前こそ! しばらくセービングに専念し過ぎて、フィジカルが鈍っていないか!?」

友人同士である本多と渡会。この二人も、共にスタメンの中では能力が劣ることに気付き、最後の特訓を行っていた。

渡会(南葛の大空翼は、シュートだけじゃなくドリブルも怖いからな! ここ最近鍛えられていないせりあいに磨きを掛ける!)

本多(俺のキープ力はDFの輝林にすら劣っている。ボランチとして、見過ごしておけん弱点だ!)

奇しくも、大前と同じ1対1でのドリブル練習である。
白熱する友人同士のぶつかり合い。その果てに得られた結果は、果たして――

350 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/17(日) 01:29:56 ID:4ND173Wk
先着2名様一行ずつで以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。

★本多のドリブル練習→ ! card=★
★渡会のせりあい練習→ ! card=★

二枚のカードのマークが一致した場合、数値の合計に+5されます。
なお、JOKERの数字は15、マークは全てのマークと同じとします。
カードの数値で結果が……

35(2枚ともJOKER)→練習する能力が+5。更に全能力+2。本多が必殺ドリブルを習得し渡会がとびだしフラグ回収&1対1強化!
26〜33→練習する能力が+3。更に全能力+1。本多が必殺ドリブルを習得し渡会がとびだしフラグ回収&1対1強化!
21〜25→練習する能力が+3。本多が必殺ドリブルフラグ習得&渡会がとびだしフラグ回収!
16〜20→練習する能力が+2。
11〜15→練習する能力が+1
2〜10→効果無し……。

と分岐します。

351 :森崎名無しさん:2010/10/17(日) 01:30:21 ID:???
★本多のドリブル練習→  ダイヤQ =★

352 :森崎名無しさん:2010/10/17(日) 01:30:41 ID:???
★渡会のせりあい練習→  ダイヤ5 =★

353 :森崎名無しさん:2010/10/17(日) 01:31:37 ID:???
キター!!

354 :森崎名無しさん:2010/10/17(日) 01:31:37 ID:???
ナイスコンビネーション!

355 :森崎名無しさん:2010/10/17(日) 01:34:20 ID:???
必殺ドリブルか、上手いドリブルが上手なドリブルに進化したか

356 :森崎名無しさん:2010/10/17(日) 01:35:56 ID:???
渡会がレギュラーになってから順調に成長してるのがいいな
ありがとう本条、やらかしてくれて

357 :森崎名無しさん:2010/10/17(日) 01:36:33 ID:???
しかしイージー、あと20年ほど遅く生まれていれば
なでしこジャパンのエースとして一世を風靡できただろうにw

358 :森崎名無しさん:2010/10/17(日) 01:40:34 ID:???
三兄貴卒業でお先暗いと思ってたが、これなら期待できるぜ

359 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/17(日) 01:43:06 ID:4ND173Wk
★本多のドリブル練習→  ダイヤQ =★
★渡会のせりあい練習→  ダイヤ5 =★
12+5+絵柄一致補正(+5)=22 → 21〜25→練習する能力が+3。本多が必殺ドリブルフラグ習得&渡会がとびだしフラグ回収!
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
本多「ど、どうだ! 少しはお前相手でも抜けるようになったぞ! ふっ、お前は手も使えるのに情けないことだな」

渡会「ぬ、抜かせっ! そっちこそ下手過ぎて見てらんねえってよ!」

互いに軽口を叩き合いながらも、二人は自分能力が大きく向上しているのを確信していた。

本多(少しずつだが、見えてきたな。俺の独自のドリブルの可能性が……。後は、経験を積んでものにするだけだ。
明日の試合の中ででも閃きが得られれば最上なのだが)

渡会(これで最近はセービングに比べて見劣りしがちだった1対1もマシになったな。
オマケに、何でかとびだしのコツも掴めた気がするぜ。ちょっとは上のキーパーになれたかな。俺も)


※ 本多のドリブルと渡会のせりあいが+3されました ※
※ 本多が必殺ドリブルフラグを習得しました ※
※ 渡会がスキル・とびだし+2を習得しました ※
※ 浮き球に関連するスキルを覚えたので、渡会の浮き球補正が―― ※


先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。

★どうなる? 渡会の浮き球→ ! card=★

カードの絵柄で結果が変化します
ダイヤ → 高低ともに+1! ここだけは森崎に並んだ!
ハート・スペード → 高い浮き球補正が+1
クラブ → 低い浮き球補正が+1
JOKER → な、なんと両方+2!?

360 :森崎名無しさん:2010/10/17(日) 01:43:18 ID:???
これはカードの神が南葛に勝てと言っているのか

361 :森崎名無しさん:2010/10/17(日) 01:43:49 ID:???
★どうなる? 渡会の浮き球→  クラブJ =★

362 :森崎名無しさん:2010/10/17(日) 01:51:59 ID:???
低いかー
翼のオーバーヘッド止めるのは難しいな

363 :森崎名無しさん:2010/10/17(日) 01:57:23 ID:???
南葛でドリブルで突っ込んできたり低いボレーとか使いそうなのはあのコメディアンか

364 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/17(日) 02:01:47 ID:???
★どうなる? 渡会の浮き球→  クラブJ =★
クラブ → 低い浮き球補正が+1
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------

※ 渡会の浮き球補正が上がり、低い球に+1されました ※


また別の者の練習風景も見てみよう。

豊原「末松。お前はブロックとクリアーならば既に俺を超えている。……だが、それ以外のディフェンスはお話にならん。
そのことは、自分でも自覚出来ているな?」

末松「うっ……面と向かってそう言わなくても〜」

豊原に呼び出された末松は、耳に痛い指摘に鼻白んだ。
言われた通り、FWからコンバートした末松は体格を持って利したブロックとクリアー以外は「いないよりマシ」なレベルでしかない。
だが、それを面と向かって言われるのも面白からぬ話だった。
豊原は、それを見透かして薄く笑う。

豊原「まあ、自覚出来ているならばいい。さて、時間は少ないがそいつを今の内に改善しておくぞ。
明日の決勝、お前の前で南葛の選手がこぼれ球を拾う事態もあり得るからな。少しでもボールカットを学んでおこうか」

末松「え? それって――」

豊原「ああ、俺がみっちり見てやる。お前に真のディフェンスのいろはを伝えよう」

末松「――ううっ、確かに豊原さんに指導してもらえれば、ちょっとは上手くなるかもしれないけれど〜」

365 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/17(日) 02:02:49 ID:???
豊原(悔しいが、今の俺のディフェンス能力は頭打ちだ。これ以上鍛えても向上する余地は無い。少なくとも、明日までには。
だが、それでも後輩に指導するくらいは出来る。とりわけ、ボールカットに不慣れなコイツにはな)

試合前に残された、僅かな練習時間。だが、それをもってしても中学生時代では限界までに至った豊原に成長の見込みは少ない。
元より人より才能の無い身を、チームで選手層の薄いDFとなることで活路を見出してきたのだ。
その能力の限界は、本人が思っているより早く訪れていた。遅まきながら、豊原はそれを知ったのである。

豊原(全国大会決勝戦……そこで俺の活躍する余地はほとんどない。だが、そんな俺でも出来ることはある。
これからも戦いの続く後輩に、技術を残してやることだ。それが、非才の身の最後の孝行か……)

そんな豊原の心中を知ってか知らずか、末松は所在無げに頬を掻く。

末松「うへぇ……お手柔らかにお願いします〜」

豊原「……手柔らかなディフェンスなど存在するか。行くぞ!」

366 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/17(日) 02:03:52 ID:4ND173Wk
先着2名様一行ずつで以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。

★末松の練習→ ! card=★
★豊原の指導→ ! card=★

二枚のカードのマークが一致した場合、数値の合計に+5されます。
なお、JOKERの数字は15、マークは全てのマークと同じとします。
カードの数値で結果が……

35(2枚ともJOKER)→末松のタックル・パスカットが+5。更に全能力+2。
26〜33→末松のタックル・パスカットが+3。更に全能力+1。
21〜25→末松のタックル・パスカットが+3。
16〜20→末松のタックル・パスカットが+2。
11〜15→末松のタックル・パスカットが+1
2〜10→効果無し……。

と分岐します。

367 :森崎名無しさん:2010/10/17(日) 02:04:11 ID:???
★末松の練習→  ダイヤK =★


368 :森崎名無しさん:2010/10/17(日) 02:04:27 ID:???
★豊原の指導→  クラブA =★

369 :森崎名無しさん:2010/10/17(日) 02:05:18 ID:???
天国と地獄www

370 :森崎名無しさん:2010/10/17(日) 02:05:21 ID:???
豊原ェ
なんでこう両極端なのがw

371 :森崎名無しさん:2010/10/17(日) 02:07:08 ID:???
豊原さん、もしかしたら高校ではサッカーやらないのかもしれないな

372 :森崎名無しさん:2010/10/17(日) 02:09:22 ID:???
>>333の菱野さんのセリフの続きが気になる

373 :森崎名無しさん:2010/10/17(日) 02:11:47 ID:???
そういえば、次が3年生の引退試合になるのか
小豆沢さん達も見に来てくれるかなあ

374 :森崎名無しさん:2010/10/17(日) 02:15:29 ID:???
カード神がどうしようが絶対勝ちにいかないとな。

375 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/17(日) 02:25:48 ID:???
★末松の練習→  ダイヤK =★
★豊原の指導→  クラブA =★
13+1=14 → 11〜15→末松のタックル・パスカットが+1
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
末松「う〜ん……やらなかったよりも効果があったような〜?」

豊原「……指導の才能もこんなものか、俺は」

首を捻る末松に対し、豊原はほろ苦い顔で笑う。
贔屓目に言っても、末松はよく練習した。だが、完全にはその努力の実を結ばせることは出来なかったのだった。

末松「……ま、いっか〜! ちょっとは上手くなったのは事実だし〜! 豊原さん、ご指導ありがとうございました〜」

豊原「ああ。……頑張れよ、末松。俺がいなくなった後もな」

末松「?」


※ 末松のタックルとパスカットが+1されました ※

376 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/17(日) 02:26:54 ID:???
不首尾に終わり格好の付かなかった豊原の指導だが、練習の成果に不満足の念を感じる者はここにもいた。

雪村「遅い遅い遅い〜! 宇津木、君ってホントに去年は全国に出たの?」

宇津木をパートナーに、ひたすらタックルの練習に励む雪村。
明日の試合はトップ下へ復帰する。すなわち、全国一のプレイヤーと名高い大空翼とのマッチアップは、彼が引き受けることになるのだ。
自然とディフェンスの練習にも力が入るというものだ。

宇津木「そうは言っても、俺と雪村さんではレベルが違い過ぎるのは確定的に明らか。
いくら俺が小学校の全国に出ていても、中学の全国で決勝まで行く雪村さんとは差があり過ぎるでしょう?」

雪村「むむむ……それもそうなんだけどね。けど僕の練習パートナーになってくれそうなのは――」

宇津木「hai! 大前さんと比良山さんと……それからアワレにも骨になりそうなベンチの人です!」

雪村「――その大前くんはどこか行っちゃたし、比良山くんは怪我の治療中でしょ? 落田くんはアレだから宇津木しかいないよ」

宇津木「雪村さんは深い悲しみに包まれた。あもりにもパートナーが不十分すぐるでしょう?」

雪村「だから、相手が一年でも我慢するしかないの! ホラ、分かったらもう一回! 大会後は、宇津木も主力なんだからね!?」

宇津木「このままでは俺のガッツが疲労でマッハなんだが……しかし雪村さんの言い付けなら仕方にい。
……本気出すぞーっ!!」

377 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/17(日) 02:28:18 ID:4ND173Wk
先着2名様一行ずつで以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。

★宇津木のドリブル練習→ ! card=★
★雪村のタックル練習→ ! card=★

二枚のカードのマークが一致した場合、数値の合計に+5されます。
なお、JOKERの数字は15、マークは全てのマークと同じとします。
カードの数値で結果が……

35(2枚ともJOKER)→練習する能力が+5。更に全能力+2。宇津木が必殺ドリブル習得&雪村がタックルフラグ回収!
26〜33→練習する能力が+3。更に全能力+1。宇津木が必殺ドリブル習得&雪村がタックルフラグ回収!
21〜25→練習する能力が+3。宇津木が必殺ドリブルフラグ習得&雪村がタックルフラグ回収!
16〜20→練習する能力が+2。
11〜15→練習する能力が+1
2〜10→効果無し……。

と分岐します。

378 :森崎名無しさん:2010/10/17(日) 02:28:28 ID:???
★宇津木のドリブル練習→  ダイヤ9 =★

379 :森崎名無しさん:2010/10/17(日) 02:28:42 ID:???
★雪村のタックル練習→  ハート7 =★

380 :森崎名無しさん:2010/10/17(日) 02:28:53 ID:???
★宇津木のドリブル練習→  ハート9 =★

流石に宇津木は謙虚なMF

381 :森崎名無しさん:2010/10/17(日) 02:36:10 ID:???
森崎の一対一ってどれぐらいだろうな?
45辺りならショートドライブと見せかけてのドリブルでかなり節約出来るんだけどな

382 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/17(日) 02:45:47 ID:???
★宇津木のドリブル練習→  ダイヤ9 =★
★雪村のタックル練習→  ハート7 =★
9+7=16 … 16〜20→練習する能力が+2。
---------------------------------------------------------------------------------------------------------
雪村「調子出てきたじゃないの、宇津木! これなら僕も良い感じで練習になるよ!」

宇津木「封印が解けられた! 黄金の鉄の塊で出来たタックルはこれで切れ味を増すのが明らかになったな。
これで全国一のMFは雪村さんにぬる。翼とかいうヤツは10番のユニを脱いで裏世界でひっそりと幕を閉じる」

雪村「よ、よく分からないけれど、明日の試合に自信が出来てきたよ! ありがとう宇津木!」


※ 雪村のタックルと宇津木のドリブルが+2されました ※


MFの先輩後輩二人のように騒がしく練習する者もいれば、一人静かに練習するものもいる。
月明かりの下、座禅を組むかのようにイメージトレーニングに励む輝林がそれだ。

輝林(この大会を通じてディフェンスにも攻撃参加にも自身が付いたけれど、足りない部分もある。
キープ力は上がったけれでも、パスやシュートは地区大会レベルが精々。
ディフェンスの中でもタックルとパスカットは不十分だ……この局面で敢えて磨くなら、タックルだろうか)

決勝戦で戦う南葛の攻撃で、脅威であるのはシュートと空中戦に違いない。
だが、そちらに対処するブロックとせりあいは、現段階では頭打ちに近く向上は至難。
パスカットも、自身がゴール前を離れれば成功時のメリットより失敗時のデメリットが高くなる。
となれば、相手が切り込んできた際のタックルを練習するのが急務と言える。

輝林(タックルのイメージ対象……チームメイトである瀬川さんや長池さん、比良山さんに早瀬さん。
清栄の金成に江東の織寺。それと、今日戦った松山……彼らを仮想敵として、僕のタックルに欠けている面を洗い出す!)

固く目を閉じ、自分の知る限りの選手のドリブルをイメージする。そして、それに立ち向かっていく自身をも。
その先に見える物は――

383 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/17(日) 02:47:11 ID:4ND173Wk
先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。

★輝林のイメトレ→ ! card=★

カードの数値で結果が変化します
K→タックルが+2。必殺タックル習得!
10〜Q→タックルが+2。必殺タックルフラグ習得!
4〜9→タックルが+1
3以下→成果無し……
JOKER→タックルが+3。必殺タックルを発動率1/2で習得!

384 :森崎名無しさん:2010/10/17(日) 02:47:24 ID:???
★輝林のイメトレ→  ハート5 =★

385 :森崎名無しさん:2010/10/17(日) 02:48:51 ID:???
★輝林のイメトレ→  クラブ9 =★


386 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/17(日) 03:23:12 ID:???
★輝林のイメトレ→  ハート5 =★
4〜9→タックルが+1
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輝林(エリア内に切り込んできた時、瀬川さんはどうする? 強引に突っ切るか、それともヒールリフトか。
僕がこう動いた時は――長池さんならどう出るだろう。早瀬さんのスピード、比良山さんのテクニックは……。
織寺……この中では与しやすい部類か。だが、止められるかどうかは現状では五分以下。もっとスピードが必要だ。
ふらのの松山……あのキープ力と試合の最後まで見せた執念。アレをどう超える――!?)

脳裏に次々と浮かぶ強力なドリブラーとの対戦。
そのことごとくが、50%以上の確率で輝林のタックルをかわしていく。

輝林「ふぅ……シミュレーションの中だけでもこれですか。この分だと、全国トップと言われる大空翼には……。
そして森崎のオーバーラップには分が悪い。本多さんをエリア内に下げて多人数で行くしかありませんか」

思ったよりも苦い想定に、輝林は鉄面皮を微かに歪ませる。
だが、彼は気付いていなかった。1対1の真っ向勝負で、彼らとそこまでやりあえる自身のあるDFは、全国にもほとんどいないことを。


※ 輝林のドリブルが+1されました ※

387 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/17(日) 03:24:18 ID:???
長池「……いきなりどうしたんだ。守備の練習がしたいだなんて」

瀬川に連れ出された先で、長池が訊ねた。対して瀬川は、少しくすぐったそうに笑う。

瀬川「いや、さ。これまでの試合で俺のいるサイドって狙い撃ちじゃん? 今日の試合もふらのは右サイドを避けてたし。
こりゃあ俺の守備能力に疑問あり、ってことかなと思ってさ」

長池「殊勝だな……お前らしくもない。入部した当初からドリブルばかり鍛えていたくせに」

瀬川「ははっ! だってドリブルが一番格好いいんだもんよ!」

長池「昔はそれでよく喧嘩になったんだっけか。懐かしいな」

言って、長池は一年前を思い出す。
今でこそこうして屈託なく接し合える二人も、一年生の頃は顔を合わせるたびにケンカする仲だった。
何でもそつなくこなせる長池と、ドリブル一点のみの瀬川。
サッカーに関する主義主張の違いから角突き合わせ、その度に仲裁に入る早瀬が苦労していたのだった。

瀬川「……今だから言うけどさ。俺がドリブル馬鹿になったのって、お前の所為なんだぜ?」

長池「俺の?」

だしぬけに言われたセリフに、長池が面食らう。それに対して瀬川は照れたように続ける。

瀬川「だってよ、お前ってば何やっても俺の上を行ってたじゃん? 攻めても守っても考えても、さ。
で、一年秋の地区大会も、お前と早瀬がさっさとデビューだもん。……正直、置いて行かれたと思ったよ。
正直、こうも考えたぜ。俺の考えは間違っていて、おまけに才能まで及ばないんじゃないかって」

長池「……」

388 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/17(日) 03:25:30 ID:???
瀬川「……だけど、認めたくなかったんだよな。お前に負けてることも、俺の才能への不安も。
だから開き直って、せめて得意のドリブルだけでも極めてみせようと思って――」

長池「馬鹿に磨きをかけた訳か」

そこで話の腰を折る長池。思わず瀬川がずっこける。

瀬川「茶ー化ーすーなーって! これ、結構恥ずかしい告白だぞ!? 女の子に粉掛けるより何倍もさ!」

長池「ははっ、ゼロは何倍でもゼロだろう? 年中女を侍らせておいて、粉を掛けるのに恥ずかしいも無いだろう」

瀬川「そーいう話じゃなくってだなー!」

長池「……それなら俺も同じさ」

瀬川「へ?」

目を丸くする瀬川に、長池はとうとうと語りかける。

長池「何か一つだけでも誰にも負けないと言い切れるものがあるお前が、昔から羨ましかったさ。
オールラウンダーと言っても、昔の俺は小豆沢さんのバックアッパーに過ぎない。
突破もパスも守備も戦術も、全部が全部無難の一言。あの全てが一流である真のエースの足元にも及ばない。
正直、あの人が引退して、その後継になるのが怖かった。小豆沢さんのプレイと俺のプレイを、本格的に比較されるのが怖かった。
……中学最後の一年を、誰かの陰にしかなれないで過ごすのが嫌だったんだ」

瀬川「……お前、んな七面倒くさいこと考えていたのかよ」

長池「さっきのお前の話とどっこいどっこいだろう? ……それで、お前が羨ましくなったんだ。
何があろうとも、これが自分のウリだ。これだけは誰にも負けない。胸を張ってそう言えるお前が眩しかったよ。
……小豆沢さんの影として、闇の住人になるしかなかった俺には、な」

389 :キャプテンEDIT ◆wM6KXCkaLk :2010/10/17(日) 03:26:38 ID:???
瀬川「……なんだよ。似た者同士か、俺らは」

互い互いの長所を羨ましく思い、妬みさえ感じていた。
それでも手を取り合い、同じ目標に進むことが出来る。
……今更ながらに、その関係の不思議さに考え込まざるを得ない気分になる。

長池「だが、どっちの主張が勝ちかと言うと、俺の勝ちだな。
お前もドリブル一本で行けないと悟ったから、こうして教えを請いに来たのだろう?」

瀬川「あ! そうやって、すぐに茶化すなよ! そんなことばかり言っていると、死んだら地獄に落ちるぞ!?」

長池「ふふっ。なら望むところさ。地獄ならとっくに慣れ果てた」

瀬川「言ってろ言ってろ。そんなに地獄がお好みなら、お得意のパスを全部止めて生き地獄に叩きこんだるわい!」

長池「言ったな? では、やってみろ」

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