キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【そんなタイトルで】アナザー カンピオーネ1【大丈夫か?】

1 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/10/22(金) 19:35:21 ID:PrCX1H7o

この物語はフィクションです。
史実や実在の人物を連想する場面があるとしても、物語とは関係がありません。
風土、名称については文献を参考としていますが、想像のウェイトも大きく、事実と異なります。


そして……この物語はキャプテン森崎のフィクションで…
  とある貴公子と仲間達のサッカーに賭けた青春を描いたストーリーです。

224 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/12(金) 18:35:54 ID:???
位置的に言えば…
カルバリョが勢いに任せて走り抜けたならば、読み違えた筈の三杉は当たる事すら出来なかっただろう。
だが相手に迷いを与えた事、そして次の判断が一歩早かった事で、かろうじて勝負という形になっていた。

三杉「(万全の体勢じゃ当たれないが…)ここは通さない!」

カルバリョ「そうは行くかっ!」


先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★カルバリョ ドリブル(! card)66+(! dice + ! dice)+(サイドアタック+1)=★
 ★三杉 タックル(! card)66+(! dice + ! dice)+(体勢悪-1)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃】−【守備】
≧2→カルバリョが突破!
=1〜-1→左から順に(スカラがフォロー、ラインを割ってスローイン、ミュラーがフォロー)
≦-2→フィオレンティーナボールに。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
カルバリョのマークがダイヤで「芸術的なドリブル(+4)」が発動。
カルバリョがクラブで負けるとマリーシアが発動し、4差以内の負けを相手の反則にします。
三杉のマークがダイヤで「クリップタックル(+3)」、ハートで「ディレイドタックル(+2)」が発動。

225 :森崎名無しさん:2010/11/12(金) 18:37:34 ID:???
 ★カルバリョ ドリブル( クラブ8 )66+( 11 )+(サイドアタック+1)=★

226 :森崎名無しさん:2010/11/12(金) 18:41:14 ID:???
 ★三杉 タックル( ハート9 )66+( 43 )+(体勢悪-1)=★

227 :森崎名無しさん:2010/11/12(金) 18:41:23 ID:???
★三杉 タックル( クラブJ )66+( 53 )+(体勢悪-1)=★
したたかな奴だぜ……

228 :森崎名無しさん:2010/11/12(金) 19:08:48 ID:???
JOKERの次がピンゾロとかムラが酷いなw

229 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/12(金) 19:41:04 ID:???
>>227 本当にwピンゾロ出してもマリーシアでギリギリの勝負にするとかw
>>228 正直カルバリョは生き生きしすぎで困るw

※missがありました。この試合は後半三杉の技発動率が上がってるんでした。
 本当ならスペードでもディレイドタックルが発動します。…結果には影響なかったですが。
==============================================

カルバリョ ドリブル( クラブ8 )66+( 1 + 1 )+(サイドアタック+1)=69 ※マリーシア発動!
三杉 タックル( ハート9 )66+( 4 + 3 )+(ディレイドタックル+2)+(体勢悪-1)=74 ※5以上の勝利!

【攻撃】−【守備】≦-2→フィオレンティーナボールに。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉(……!)


グラリ…

いざ勝負というその直前、カルバリョがバランスを崩したのが三杉には判った。
だが此処が好機と直ぐに足を出す事は、三杉には出来なかった。
何故ならば、カルバリョとダラピッコラの最初の対決が頭に残っていたからだ。

三杉(あの時ダラピッコラの足は確かにボールを捉えた…にも関わらず、ダラピッコラにファウルの判定。
    カルバリョが絶妙のタイミングで倒れ込んで、ダラピッコラが足をかけたように見えたんだ。
    今のこれは…ミスなのか、それとも誘いなのか?)

事実を言えば、目の前の事は完全無欠にカルバリョの大ポカであり、三杉は深読みをしすぎた。
だがカルバリョもポカをするだけではなく、その中で活路を見出す選手であった。
そう、結果的に三杉は先の先までを全て読みきる形になっていたのだ。

230 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/12(金) 19:42:11 ID:???
カルバリョ(あーもー、やってもうた〜〜! 焦らせるから〜も〜嫌いやこいつ!
       仕方あらへん、足出してきたらアレやるしか!)

三杉(よし、あの手でいく。 どちらだろうが構うものか!)

三杉はタックルには行かず、敢えてカルバリョがバランスを立て直すの待った。
そして…。


カルバリョ(あれ、来ないんか? そんならサッサと抜け出させて貰うで!)

ダァッ…!


三杉(フッ…。)

ズザァァァァァ!!

カルバリョが体勢を立て直し、意識を前方に向けてドリブルを再開した刹那だった。
警戒の意識が途絶えた瞬間を見計らってのディレイドタックル一閃である。
ボールを奪われたカルバリョは事態を把握しきれず、ただ驚き戸惑う事となった。

カルバリョ(な、なんでやねん! なんであのタイミング狙ってこれるんよ!?
       オレの考えてる事 全部がコイツの掌(てのひら)の上みたいな気になってくるわ!)

231 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/12(金) 19:44:40 ID:???
三杉「(上手くいった…!) よし皆、カルバリョが居ないうちに攻められるチャンスだ!」


A 彼の突破力なら安心だ!(バンビーノへパス)
B さあ成長してくるんだ!(新田へパス)
C カルバリョの居ないサイドのスペースを突かない手は無い!(マルコへパス)
D 攻撃でも奇跡を見せてくれ!(レントゥルスへパス)
E 攻撃的SBでも目指させるか?(ダラピッコラへパス)
F おめぇの出番だ!中山!(中山にオーバーラップさせる)
G ヒャッハー!(自分であがる)

3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


※本日はここまでです。体調悪くて結構更新の間が空いちゃいましたね。
 皆さんも身体にはお気をつけ下さい。

232 :森崎名無しさん:2010/11/12(金) 19:45:23 ID:RXc5Fmi+
C おーつ

233 :森崎名無しさん:2010/11/12(金) 20:15:28 ID:W7ghfHvQ


234 :森崎名無しさん:2010/11/13(土) 04:32:45 ID:/qASHXgA


235 :森崎名無しさん:2010/11/19(金) 21:18:38 ID:???
なんでも雑談スレでトップ下に三杉が最適そうだが
新田はどんなもん?ツートップの反町と滝に食い込めそう?

236 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/21(日) 12:08:05 ID:???
更新が出来る余裕が無い状況です。一足先に師走が来ちゃったような。
きっと今週もあまり更新できないと思いますが、ご容赦ください。


>>235
そのレス見てきました、光栄ですホント。
三杉はともかく新田はまだまだですよ。
初期段階より格段に強くはなっていますが、決定力が足りません。
Epsode2以降の成長に期待というところでしょうか。



>C カルバリョの居ないサイドのスペースを突かない手は無い!(マルコへパス)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「マルコ!」

スパァァァァン!


実況「おっと…! 三杉くん、奪ったボールを前方へフライスルー!
    カルバリョくんのオーバーラップで空いたスペースを間断なく突きます!」

カルバリョ「くっそ! 分かってる事やけど、こうなると辛いわっ!」

前半から何度となくオーバーラップを繰り返してきたカルバリョ。
驚異的な心肺能力でそのプレイスタイルを可能にしている男である。
とは言え疲労が蓄積しない筈はなく、そろそろ動き鈍りが見え始めてもおかしくはなかった。
だが当然ながらカルバリョは少しでも相手にプレッシャーを与えようとこの場も全速で戻ろうとする。

237 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/21(日) 12:09:38 ID:???
ジェンティーレ「下がるなカルバリョ!」

カルバリョ(!?)

そのプレイを制すような指示がゴール前から跳んできた。
カルバリョは驚きの表情を見せるが、すぐにその意図を理解した。

ジェンティーレ「お前はもう攻撃に専念しろ、でないとその中盤は越えられそうにない!
         守備はオレ達だけで何とかして見せるから!」

カルバリョ「・・・・せやな。 (体力の事も分かってて言ってるんやろな…)
       止むを得へん! フォントラン、お前がスペース埋め!!」

フォントラン(分かってるって!)

ユヴェントスに再び大きなフォーメーション変更が為される。
だがマルコはすでに右辺を大きく抉りつつある。
フォントランが迫ってくるものの、彼にはすでに選択の余地がある。


先着で
 ★マルコの賢者タイム→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ、ハート→レントゥルスとワンツーで切り抜け、完全にサイドを抉る。
スペード→ドリブル突破で、完全にサイドを抉る。
クラブ→ブンナークへセンタリング。
JOKER→おや・・・マルコの様子が。

238 :森崎名無しさん:2010/11/21(日) 12:13:43 ID:???
 ★マルコの賢者タイム→ ハート2

239 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/21(日) 14:14:25 ID:???
>マルコの賢者タイム→ レントゥルスとワンツーで切り抜け、完全にサイドを抉る。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ボランチのフォントランが迫ってくる中、マルコは冷静に周囲を見渡していた。
そのままドリブルで突っ切るもよし、アーリークロスを上げるもよし。
そしてもう一つの選択肢…

マルコ(ボランチを抜けばサイドを完全に抉る事が出来る。
     すぐにクロスを上げるより、ここは…レントゥルス!)

チラッと視線を中央に向ける。
思った通りに位置にレントゥルスが寄って来てくれていた。
普段ボンヤリとした彼が、常にフォローに最適な位置に構えてくれる事をマルコは熟知している。

レントゥルス(ありゃ、マルコがこっち見てるよー、上手くやれるかな・・・。)


先着3名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★マルコ ワンツー(! card)64+(! dice + ! dice)=★
 ★レントゥルス ワンツー(! card)65+(! dice + ! dice)=★

 ★フォントラン パスカット(! card)64+(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃】−【守備】
≧2→ワンツー突破!
=1〜-1→左から順に(ダラピッコラがフォロー、ファケ&バンビで競り合い、スカラがフォロー)
≦-2→ユヴェントスボールに。

240 :森崎名無しさん:2010/11/21(日) 14:15:53 ID:???
★マルコ ワンツー( クラブ5 )64+( 11 )=★


241 :森崎名無しさん:2010/11/21(日) 14:16:19 ID:???
 ★マルコ ワンツー( クラブJ )64+( 25 )=★

242 :森崎名無しさん:2010/11/21(日) 14:17:34 ID:???
 ★レントゥルス ワンツー( スペードK )65+( 45 )=★



243 :森崎名無しさん:2010/11/21(日) 14:18:23 ID:???
★フォントラン パスカット( ハート9 )64+( 43 )=★


244 :森崎名無しさん:2010/11/21(日) 14:19:36 ID:???
レントゥルス…お前は一体何処までいく気なんだ…

245 :森崎名無しさん:2010/11/21(日) 14:20:40 ID:???
まただよ(嬉笑)

246 :森崎名無しさん:2010/11/21(日) 14:26:15 ID:???
危険察知とフォローがどんどん上手くなっていくな

247 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/21(日) 15:04:38 ID:???
>>244 くそ、こいつにはヘタレの神様がついてやがる!基礎値がバンビーノを超えたとかw
>>245 雪なんとかさんに負けないくらい、試合中の成長率がスレ主の予想をぶっちぎってます。
>>246 チームの穴になる可能性すらあったんですが、どうしてこうなったw
==========================================

マルコ ワンツー( クラブ5 )64+( 1 + 1 )=66
レントゥルス ワンツー( スペードK )65+( 4 + 5 )=74 ※K覚
フォントラン パスカット( ハート9 )64+( 4 + 3 )=71

【攻撃】−【守備】≧2→ワンツー突破!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

マルコのプレイは理性のプレイだ。
相手との位置関係や全体の流れの中から最適なプレイを選択しようとする。
だがそれが理性に傾き過ぎていると、一つ一つのプレイが雑になる事があった。
それは速攻の時などに顕著にみられるマルコの弱点、すなわち理性と本能の受け渡しの難しさである。

レントゥルス(あれ?)

フィッツウォルタ(ダメだな。)


パシィッ

マルコ(しまっ…!)

蹴り損ねた、とマルコはその場で背筋を冷やした。
先の先まで流れを読む事に意識が行き過ぎて、蹴り足が雑になってしまったのだ。
当初の目算とは大分ずれた方向へボールが転がっていく。 しかし…。
マルコのそれに対し、レントゥルスのプレイは本能の(しかも草食動物の)プレイと言えた。

248 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/21(日) 15:06:00 ID:???
マルコ(えっ!?)

レントゥルス「大丈夫だよ!」

ポンっ!

目の中に入ってくる情報の中からザックリと情報を取捨選択し、ある程度大きな範囲の中に選択肢を
絞り込むスタイルである。 当然、意味不明でリスキーな選択をする事もあるが…。
レントゥルスの最も恐るべき部分は、その大きな範囲の中に高確率で正解が含まれている所にあった。


実況「おっと、マルコくんとレントゥルスくんのナイスワンツー!
    これは意外なコースを通してきました、フォントランくんは裏を掻かれて反応できません!」

マルコ「グラッツェ…! (助けられた…。 良かったけど、これじゃあ…)」

自分のプレイに不甲斐なさすら覚えていたが、それをここで出すわけにはいかない。
今 マルコは正確なクロスを上げる事に集中しなければならなかった。

三杉(よし、サイドアタックは完全に成功だ。 誰にクロスを上げるか指示をするべきか?)

A ブンナークに向けて上げさせる。
B 新田に向けて上げさせる。
C 意表をついてバンビーノへサイドチェンジさせる。
D 指示しない。(カードへ。クロス以外にマイナスへ折り返す事もある。Jokerのメリットも有り得る。)

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

249 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/21(日) 15:07:11 ID:???
おっと、以下を記述忘れです。

※レントゥルスがK覚醒成功、今回はパス値が+1されました。

250 :森崎名無しさん:2010/11/21(日) 15:09:15 ID://oFpcnY
B
ブンブン体力ヤバかったよね?

251 :森崎名無しさん:2010/11/21(日) 15:16:06 ID:o35xA+bM
C

252 :森崎名無しさん:2010/11/21(日) 15:22:58 ID:yOYA2Yh6
B

253 :森崎名無しさん:2010/11/21(日) 15:26:11 ID:wy3cLF5E
B

254 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/21(日) 16:31:49 ID:???
>B 新田に向けて上げさせる。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「新田に上げるだ、マルコ! まだ新田には体力に余裕がある!」

マルコ「任せて!」


スパァァァァン!

完全に右サイドを攻略し終え、マルコは十分な体勢でクロスを出した。
出された側のユヴェントス守備陣から見ると、彼らはこの時点で大きな負担を背負っている。
ボールを出す人間、そして自らのマーク相手、その両方を気にしなければならないからだ。
しかし、試合を終わらせるわけにはいかないユヴェントスもここは必死だ。

ジェンティーレ「スカラ、セザールは絶対に振り切らせるな! それからシレア、お前もブロックだ!
         この時間で点を取られたら終わり…フォローの事なんぞ考えずに、絶対に止めるぞ!」 

ユーヴェ守備陣「「「 おう! 」」」


実況「さあ低空のクロスが上げられました、本日1得点の新田くんがこれに走り込む!
    並走するスカラくんと迎え撃つセザールくん、残りの選手は全員ブロックに行くか?
    必死のユヴェントス、一丸となって止めに行きます!」

新田(サイドバックが一枚少ない筈なのに、それを全然感じさせない…。
    けど、だからこそ意味がある! この閂(カテナチオ)をブチ破ってこそ!)

255 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/21(日) 16:33:34 ID:???
先着4名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★新田 隼ボレー(! card)70+(! dice + ! dice)=★
 ★スカラ 低クリア(! card)65+(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
  セザール 低クリア(! card)67+(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=★
 ★ユルゲン ブロック(! card)64+(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
  シレア ブロック(! card)63+(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
  ジェンティーレ ブロック(! card)67+(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=★
 ★ディーノ パンチング(! card)70+(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい、カードやダイスで分岐します。

【シューター】−【DF】
≧6→シュートは邪魔される事なく放たれた。
=5〜2→シュートは放たれた。だが有効ブロック分だけ威力減少。
=1〜-1→左から順に(ブンナークがフォロー、バンビーノがフォロー、ファケッティがフォロー)
≦-2→ユベントスボールに。

【シューター】−【GK】
≧2→ゴールに突き刺さった!
=1〜-1→左から順に(ブンナークがねじ込み(GK倒れてる)、
             バンビーノがフォロー(GK倒れてる)、ラインを割ってCK)
≦-2→ユヴェントスボールに!

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
新田のカードが7〜13でノートラップランニングボレー隼シュートに変化します。
威力+2&クリアがスペード、クラブの場合振り切れます。(が、マリーシアは防げません。)
クリア全員振り切った場合、さらに瞬間フリー補正(+1)が加わります。
ユルゲンのマークがダイヤで「フルメタルブロック(+3)」が発動します。
ジェンティーレのマークがダイヤでフロンティエーラ(+5)、
             ハート、スペードでハイボレーブロック(+3)が発動します。
またジェンティーレがJoker、ダイヤK、ハートKでカウンターシュート(+10打ち返し)が発動します。
ディーノのマークがダイヤで鋭いパンチ(+2)が発動します。

256 :森崎名無しさん:2010/11/21(日) 16:34:15 ID:???
★新田 隼ボレー( スペードQ )70+( 63 )=★
決まれ!

257 :森崎名無しさん:2010/11/21(日) 16:35:07 ID:???
★スカラ 低クリア(! card)65+( 55 )+(人数補正+2)=
  セザール 低クリア(! card)67+( 64 )+(人数補正+2)=★


258 :森崎名無しさん:2010/11/21(日) 16:36:38 ID:???
★スカラ 低クリア( スペード9 )65+( 65 )+(人数補正+2)=
  セザール 低クリア( ダイヤ6 )67+( 51 )+(人数補正+2)=★


259 :森崎名無しさん:2010/11/21(日) 16:37:46 ID:???
★ユルゲン ブロック( ハート3 )64+( 54 )+(人数補正+2)=
  シレア ブロック( スペードK )63+( 33 )+(人数補正+2)=
  ジェンティーレ ブロック( ハート9 )67+( 53 )+(人数補正+2)=★

260 :森崎名無しさん:2010/11/21(日) 16:42:25 ID:???
★ディーノ パンチング( ダイヤ7 )70+( 41 )=★


261 :森崎名無しさん:2010/11/21(日) 16:42:29 ID:???
★ディーノ パンチング( スペードJ )70+( 42 )=★

262 :森崎名無しさん:2010/11/21(日) 17:31:53 ID:???
レントゥルスお前はどこまでいくのか…
それに比べてマルコメはどうしたことか
発展技、解析、各種フラグと強くなる下地あるが…
次の練習には付き合いたい所ですが、はてさて。

でも空気なスペルマンよりはマシかな
タックルが揃えばチンピラ殺法と合わせて強くなるんだが。

263 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/21(日) 17:52:37 ID:???
新田 NRV隼シュート( スペードQ )72+( 6 + 3 )=81
スカラ 低クリア( スペード9 )65+( 6 + 5 )+(人数補正+2)=残念、振り切られた!
セザール 低クリア( ダイヤ6 )67+( 5 + 1 )+(人数補正+2)=75
ユルゲン ブロック( ハート3 )64+( 5 + 4 )+(人数補正+2)=75
シレア ブロック( スペードK )63+( 3 + 3 )+(人数補正+2)=71
ジェンティーレ ブロック( ハート9 )67+( 5 + 3 )+(HVブロック+3)+(人数補正+2)=80

【シューター】−【DF】=1→ここからが本当の地獄だ、ブンナークがフォロー。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

クロスへと走り込む新田、その眼はの目はボールの軌道を確実に捉えていた。
そして獲物を狙う隼のように、身体をすぼめて空気の抵抗を減らすのだ。
そのまま一つの塊となりストライドに身を任せて滑空に入る。

スカラ(う、ウソみたいに速い…! こんなの追い付ける筈がないぜ…)
セザール(ええい! さっきより集中しているのか…!)

新田に並走し、シュートの邪魔をしようと狙っていたスカラはこの時点でお手上げであった。
ポジショニング感覚に優れるセザールは、クロスの軌道を素早く読んだまでは良かった。
だが集中した時の新田の速度はまさに規格外、位置とタイミングの修正があまりに大きすぎた。

新田「いっけぇ!! 隼ボレーだぁぁぁぁ!!」


バシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!

新田の足がボールに見事ジャストミートした。
その鋭さはまさに隼の蹴り足そのもの、驚くべき速度をボールへと伝えていた。

264 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/21(日) 17:56:47 ID:???
ユルゲン「と、届かん!?」
シレア「くっそぉぉぉ!!!」

全身を預けてブロックに行ったユルゲン、懸命に脚を伸ばしたシレアが唇を噛んだ。
誰一人この小さなジャッポネーゼのシュートに触れる事も出来ない、そう絶望した時だ。

ジェンティーレ「通すかぁぁぁぁぁ!!!!!」


バシィィィィィ!!!

シレア「ジェ、ジェンティーレ!」
セザール「流石ジェンティーレ!」

ジェンティーレの長い脚が、目にも止まらぬこのシュートをしっかりと弾いていた。
息を吹き返すユヴェントスの守備陣達。 だがしかし…。


ミハエル「まだです!」

ミハエルの悲痛なコーチングが響き渡った。
ジェンティーレが弾いたボールの転がっていった先、そこはもっと深い絶望だった。

265 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/21(日) 17:58:25 ID:???
実況「ジェンティーレくんが必死にシュートを防いだその先! 弾かれたボールは彼の元へと
    転がってしまったーーー!!! シンプラサート・ブンナーク、絶好のゴールチャンス!
    そしてユヴェントスにとっては最悪の不運!! 」

ブンナーク(体力はもう少ねぇが…残り10分弱で3点差なら試合は決まりだ!)

意を決したブンナークは、その場で大きく脚を振り上げた。
ユヴェントス守備陣はすでに祈るしかなかった。
最後の壁であるディーノが止めるのを祈っていたのか、
それともブンナークが外すのを祈っていたのか、一体どちらであったろうか?


先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★ブンナーク アトミックショット(! card)72+(! dice + ! dice)+(瞬間フリー+1)+(ガッツ300以下-1)=★
 ★ディーノ パンチング(! card)70+(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい、カードやダイスで分岐します。

【シューター】−【GK】
≧2→ゴールに突き刺さった!
=1〜-1→左から順に(バンビーノが捻じ込み(ゴール空っぽ)、
            マルコが捻じ込みフォロー(GK倒れてる)、ラインを割ってCK)
≦-2→ユベントスボールに!

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
アトミックショットは吹飛係数“3”を有します。
ディーノのマークがダイヤで鋭いパンチ(+2)が発動します。

266 :森崎名無しさん:2010/11/21(日) 17:59:26 ID:???
★ブンナーク アトミックショット( ダイヤ7 )72+( 55 )+(瞬間フリー+1)+(ガッツ300以下-1)=★

267 :森崎名無しさん:2010/11/21(日) 18:01:48 ID:???
★ディーノ パンチング( クラブ3 )70+( 61 )=★

268 :森崎名無しさん:2010/11/21(日) 18:01:53 ID:???
★ディーノ パンチング( ダイヤ8 )70+( 54 )=★

269 :森崎名無しさん:2010/11/21(日) 18:04:41 ID:???
決まったッ! ユヴェントス戦完ッ!

270 :森崎名無しさん:2010/11/21(日) 18:05:27 ID:???
まあチームでの勝負は終わったね
まだ個人での勝負があるはず

271 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/21(日) 18:59:11 ID:???
ブンナーク アトミックショット( ダイヤ7 )72+( 5 + 5 )+(瞬間フリー+1)+(ガッツ300以下-1)=82
 ディーノ パンチング( クラブ3 )70+( 6 + 1 )=77

【シューター】−【GK】≧2→ゴールに突き刺さった!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ブンナーク「貰ったぜ! アトミックショットォォォ!!」


ドグォォッォォォォォォォォ!!

1ミクロンの容赦も手加減もない、渾身のシュートがブンナークにより放たれた。
撃った瞬間の音でジャストミートだと判った。
その威力はユヴェントス守備陣全員がその身を以って理解していた。

ディーノ「まだ…まだ終わらせてたまるか!」

残された最後の壁、ユヴェントスというチームを誰よりも誇りに思っているディーノ・ゾフ。
ジノ・ヘルナンデスやピーター・シューマッハと比較すれば地味と思われがちな選手である。
しかしそのプレイ、態度、スポーツマンシップは真摯で献身的、いずれは名GKに仲間入りするだろう。
だがこの場では、この試合では、自らの力不足を最後まで思い知らされる事となってしまった。


バキィィィッ!!!

ディーノ(だ、ダメか!)

272 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/21(日) 19:01:22 ID:???
ジェンティーレもファケッティも思わず目を伏せた。
アトミックショットはディーノの身体を高く吹き飛ばし、そしてネットへ深々と突き刺さった。
ユヴェントスの反撃の意志を摘み取る、残酷な4点目が審判の笛によって明確に告げられる事となった。


ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!



フィオレンティーナ  4−1  ユヴェントス






ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

放送「決まってしまいました…! 勝負を決定づける4点目、誰がこの事態を予想できたでしょうか?
    新田くんの隼ボレー、そしてブンナークくんのアトミックショット…この二つのシュートが
    ユヴェントスの閂(カテナチオ)を粉々に粉砕しました! いや、本当に驚きです…!
    そしてブンナークくんはこの試合でハットトリックを達成、ゴールランキングは5位タイです!」


イスラス「終わったか……」
ディッテンベルガ「ああ……もう少し競ると思っていたのがな。」
クスタ「強い…ここまでユヴェントスを圧倒するとは。」
シニョーリ(負けるなんて思ってもないくせに、よく言うよなぁ〜)
フィッツウォルタ「予測の通り…これなら決勝に進むのはボク達ローマだ。」

273 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/21(日) 19:02:36 ID:???
観客「お、終わった…」「信じらんねえよ…。」「よりによってフィオレンティーナに…」

ユヴェントスサポーターがガックリと肩を落としていた。
残り時間10分程度で3点差、しかも後半は完全に中盤を支配されている。
もはや逆転は夢、奇跡を願う儚い物となり果てた。


ダラピッコラ「やったぜブンナーク!!」
バンビーノ「見事だったぞ。」
レントゥルス「ニッタのシュートも凄かったよねー。」

チームメイトは口々にゴールを決めたブンナークと、お膳立てをした新田の二人に賞賛を送る。
ブンナークと新田もそれに応えつつ、2人はハイタッチで互いを称えていた。
とは言え、ブンナークは流石に疲労が表情からも垣間見えており、新田も遠からずだった。

三杉(3点差か…これで勝利はほぼ動くまい。


A ゴールを決めたブンナークを褒めつつ、体力を心配しよう。
B お膳立てした新田を褒めておこう。
C ここは気を抜かないよう喚起しておくべきか?
D その他、誰かと会話する。
E 作戦について何か言おうかな。(さらに分岐)

3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

※本日はここまでです。 次回また宜しくお願い致します。

274 :森崎名無しさん:2010/11/21(日) 19:03:15 ID:6WulU0ms
C

275 :森崎名無しさん:2010/11/21(日) 19:03:35 ID:o35xA+bM
A 乙でした

276 :森崎名無しさん:2010/11/21(日) 19:09:51 ID:1fALjSqY


277 :森崎名無しさん:2010/11/21(日) 20:39:52 ID:AGDx0nhk
A
ハットトリックは賞賛されるべき

278 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/22(月) 16:36:46 ID:82g+PNOo
>A ゴールを決めたブンナークを褒めつつ、体力を心配しよう。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉はブンナークに近付き声をかける事にした。
やや浮かれ気味にある雰囲気を締めようとも考えたが、やはりハットトリックを決めたブンナークを
置いてはおけなかった。 それに、脚に痙攣を起こしかけている事を見過ごすべきでないとも思った。

三杉「よく決めたな、ブンナーク。 これでハットトリック…ユヴェントス相手に見事な結果だ。」

ブンナーク「む、……ああ、サンキュー。」

三杉(うん…?)

ブンナーク「……」

ブンナークが何か言いたげに口を開閉させているが、どうやら言葉が出てこないようだ。
怪訝に思った三杉はブンナークに言葉を促した。

三杉「どうしたブンナーク、何を言いたいんだ?」

ブンナーク「ああ…」


先着で
 ★ブンナークの戸惑い?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→「今言う事じゃないかも知れんが、コーチしてくんねぇか?」
ハート→「いや、本心で喜んでいいものかと思ってよ。」
スペード、クラブ→「いや……なんでもねぇんだわ。」
JOKER→「2点目に決めたシュート、アレをモノにしてぇ。 だから……力を貸してくれ。」

279 :森崎名無しさん:2010/11/22(月) 16:44:50 ID:???
 ★ブンナークの戸惑い?→ スペード2

280 :森崎名無しさん:2010/11/22(月) 17:47:46 ID:???
強くなりたい、だけどライバルに教えを請うのは…
複雑なブンブン心であった

281 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/22(月) 18:04:04 ID:???
>ブンナークの戸惑い?→「いや……なんでもねぇんだわ。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ブンナーク「いや……なんでもねぇんだわ。」

何を思っているのか言葉を促したものの、ブンナークはそう言葉を濁すだけであった。
当然なんでもない筈は無く、三杉もこの答えにはスッキリ出来ない。
とは言え、ブンナークの気難しさはある程度理解しており、また他に気にする事もあった。
従ってこの話は無難に流そうと決めたのだった。

三杉「そうか…まあ、あまり一人で抱え込むまないでくれよ。
    ところで、残り時間は短いが体力はどうだ? 相当消耗しているようだが。」

ブンナーク「そいつは今のシュートで空ッ欠だぜ、後の事は考えないで撃ったからな。
       残りの時間は、スペース埋める以外の事を期待されても無理だぜ。」

三杉「なるほど…OKだ、任せてもらおう。 残り時間、怪我だけには気をつけてくれ。」

ブンナーク「ああ、すまねぇな。」

凡(おおよ)そ考えていた通り、ブンナークは置物になるようだった。
絶対的な点差とは言え、ブンナークの足が止まるようなら9vs10が強いられる事になる。
それに、新田も負けず劣らず疲労が蓄積しているのは明らかだった。
そう、今現在 フィオレンティーナは攻め疲れの状態にあるのだ
ここで簡単に差を詰められるようなら、競った試合では苦い目を見るかもしれない。

三杉(ふむ…土壇場の底力というものが試される場になるかも知れないか。)

三杉はここで改めて気を引き締めた。
一方、ユヴェントスは…。

282 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/22(月) 18:06:22 ID:???
ジェンティーレ「チクショウ…こんな、こんな!」
ディーノ「………」
ファケッティ(どうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなったどうしてこうなった…)

悔しさに唸る者、言葉も出ない者、様々な形でショックを表していた。
逆転を信じて闘ってきたが、その可能性をほぼ奪われた今、彼等はそうするしか術がなかったのだ。
だが、そうでない者も僅かだが居た。

バティン「負け…か。」

ミハエル「さて、どうでしょう。」

バティン「どうでしょうか…この点差で諦めてないのか?」

ミハエル「どうにも出来ないんですよね…小さい頃から。 諦めるのだけは。
      まだボクは走れる…それが出来る間は、何があっても諦める理由にはなりません。」

バティン「ふぅん……今まで知らなかったけど、お前なかなか格好良いんだな。」

ミハエル「獣臭いヤツに言われても嬉しくはないですよ。」

バティン「ハンッ、そうかよ! んじゃ、奴らに諦めの悪い所を見せてやるとするか!」

ミハエル「言われるまでもありませんね。」

283 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/22(月) 18:07:36 ID:???
先着で
 ★ユヴェントス最後の足掻き→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→ミハエルが例のモードに。
ハート、スペード→カルバリョ「オレもまだ諦めてへんで!」+ダイヤ
クラブ→ファケッティ「お、オレもいるぜ!」 バティン「嘘つけ!」+ハート
JOKER→ミハエル本編モードに。 三杉「やめろ!」

284 :森崎名無しさん:2010/11/22(月) 18:08:06 ID:???
 ★ユヴェントス最後の足掻き→ クラブ6
ファケさんおちつけw

285 :森崎名無しさん:2010/11/22(月) 18:12:48 ID:???
嘘つけ!

286 :森崎名無しさん:2010/11/22(月) 18:14:14 ID:???
JOKERでてたら今までの全て全部台無しじゃないのwww

287 :森崎名無しさん:2010/11/22(月) 20:44:01 ID:???
慌てすぎw
お前キャプテンだろw

288 :森崎名無しさん:2010/11/23(火) 02:26:38 ID:???
どうしてこうなった乙

289 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/24(水) 12:20:38 ID:???
>>285,287-288 ファケッティさんは萌えキャラになってしまいました。どうしてこうなった。
>>286 Joker出てたら変態モード時だけ二重人格であのキャラに…。
===========================================


>クラブ→ファケッティ「お、オレもいるぜ!」 バティン「嘘つけ!」+ハート
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

カルバリョ「ボケこらぁ。」

バティン「あっ?」

背後からの声にミハエルとバティンは振り向かされた。
少し頬を膨(ふく)れさせたカルバリョが仁王立ちをしているのである。

カルバリョ「なーに2人だけで盛り上がっとんねん、オレもまだ諦めてへんっつーの!」

ミハエル「おやおや…。 だ、そうですよバティン。」

バティン「頼もしいとこだけどよ、そんな残りガッツで大丈夫か?」

カルバリョ「大丈夫や、問題あらへん。 まだ300ちょこっと切ったとこやしな。」

ミハエル「神は言っています、その発言は美しくない…と。」

前半から走り詰めながらも体力が尽きないカルバリョに、2人は呆れ気味に顔を見合わせる。
だがカルバリョは、この望みをほぼ絶たれた状況にありながら、悲壮感を忘れさせてくれていた。
誰よりもハードワークをこなしながら、このような覇気を吐き続けられる…
こういう選手の存在はチームとして非常に価値が大きいと言える。
そう…今も彼はバティンとミハエルの背中を強く押し、また膝を折った選手の心を奮い立たせた。


290 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/24(水) 12:22:36 ID:???
ファケッティ「お、俺もいるぜ!」

バティン「嘘つけ!」       ファケッティ(何故!?)

ジェンティーレ「チクショウめ…お前らだけにイイ格好させるかよ!」

カルバリョ「慈円手入……」      ジェンティーレ(その名で呼ぶな!)

スカラ「ユヴェントスはお前達だけじゃないんだぜ」

ユルゲン「コーホー」    ミハエル(コーホー!? まさか神の国の言葉!?)

サポーターにこの会話が聞かれれば、不謹慎と怒りを買ったかもしれない。
皆が皆、絶望の中から精一杯の勇気を奮い立たせ、懸命に軽口を叩いているのである。
華麗、余裕、そんな言葉を形容していたスター集団の姿はそこには無かった。
だがミハエルはこの雰囲気の中、懐かしさのような物を感じていた。
そう…故郷の貧民街、日々苦しい生活に追われながら、それでも暗さを表に出さず
笑顔で生きようとする人々の事を思い出したのである。

ミハエル(……こういうのは嫌いではありません。)

ここに至り、ミハエルの闘志は今までになく燃え上がっていた。
怒りや憎しみでない不思議な感情がミハエルを包み込んでいた。

ミハエル(すみませんね先生、折角の忠告を守れそうにないです。)

愚にもつかない決断をしようとしている自覚はあった。
けれども、彼はこうも思っていた。
子供の頃から自分は無茶な理想を押し通してきた愚か者だった…と。

ミハエル(今さら自分を曲げるなんて出来ません…主よ、どうか見ていて下さい。)

291 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/24(水) 12:23:39 ID:???



ピィィィィィィィッッ!!


実況「ユヴェントスの三度目のキックオフです、絶望的な状況ですが…
    心を折らずに最後まで堂々と闘って欲しいものです。」

バティン「(堂々ねぇ…そんな行儀良いの好きじゃないね!) ミハエル!!」


ポン!
キックオフしたボールはバティンによって即ミハエルに渡された。
カルバリョも最初から高い位置をキープしており、ノーガードで攻める意志が見て取れる。

三杉(手負いの獣だな…気を抜いたら簡単に持っていかれるかも知れない。)

ミハエル(いきますよ…)

三杉が警戒心を強めた矢先、ミハエルが動きだそうとしていた。
瞬間、ゾクリ…と嫌ぁな汗が三杉の背中を伝った。

292 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/24(水) 12:24:43 ID:???
三杉「(いけない…!) 皆、早めに止めるんだ! 最短距離で来るぞ!」

バンビーノ「おう!」
ブンナーク「チィッ、仕方ねぇな!」
レントゥルス(わわわわ…嫌な予感しかしないよう。)


ダァッ…!!

本気時のイスラスのように砂煙を巻き上げるような走りではない筈だった。
だが今のミハエルの所作は、それに一歩も劣らぬほどの轟音を錯覚させていた。
パスはない、そう確信したフィオレンティーナの選手は彼に一斉に襲い掛かる。

ミハエル(無駄です!)

だがミハエルの瞳には一切の迷いも躊躇もなかった。

293 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/24(水) 12:28:14 ID:???
先着3名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★ミハエル ドリブル(! card)66+(! dice + ! dice)+(気力限界突破+2)=★
 ★新田 タックル(! card)64+(! dice + ! dice)=
  ブンナーク タックル(! card)66+(! dice + ! dice)=★
 ★バンビーノ タックル(! card)64+(! dice + ! dice)=
  レントゥルス タックル(! card)63+(! dice + ! dice)=
  マルコ タックル(! card)62+(! dice + ! dice)+(解析LV1+1)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃】−【守備】
≧2→ドリブル突破!
=1〜-1→左から順に(カルバリョがフォロー、ランダム判定、三杉がフォロー)
≦-2→フィオレンティーナボールに。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
ミハエルのマークがダイヤで「芸術的ドリブル(+4)」、
  ハート、スペード、クラブで「ローズダンサー(+3)」が発動します。
ブンナークのマークがダイヤで「ムエタイディフェンスLV1(+3吹飛3)」が発動します。
バンビーノのマークがダイヤで「ショットガンタックル(+3吹飛3)」が発動します。
レントゥルススのマークがダイヤで「シッポ・ディ・ヴェニス(+2)」が発動します。
マルコのマークがダイヤで「鋭いタックル(+1)」が発動します。
守備側のカードが1〜3で「倒れる(-5)」、4〜9で「バランスを崩す(-2)」が発動。
  ただしレントゥルスは「シッポ・ディ・ヴェニス(+2)」発動で前記ペナを無効化。

294 :森崎名無しさん:2010/11/24(水) 12:28:55 ID:???
★ミハエル ドリブル( スペードK )66+( 32 )+(気力限界突破+2)=★

295 :森崎名無しさん:2010/11/24(水) 12:30:27 ID:???
 ★新田 タックル( スペード10 )64+( 13 )=
  ブンナーク タックル( クラブQ )66+( 56 )=★

296 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/24(水) 12:31:45 ID:???
すみません、守備側全員に(人数補正+2)がつきます。
カードは普通に引いて下さい、最終結果時にスレ主が修正します。

297 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/24(水) 12:36:08 ID:???
そ、そうだ…すみません。
ブンナークには(ガッツ100以下-5)、新田には(ガッツ300以下-1)がつきます。
大チョンボで本当にすみません。

298 :森崎名無しさん:2010/11/24(水) 12:40:28 ID:???
★バンビーノ タックル( スペード6 )64+( 14 )=
  レントゥルス タックル( スペード2 )63+( 55 )=
  マルコ タックル( スペード8 )62+( 52 )+(解析LV1+1)=★

299 :森崎名無しさん:2010/11/24(水) 14:30:22 ID:???
ブンナークが74か……惜しいところだったが

300 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/24(水) 19:24:42 ID:???
  ミハエル ドリブル( スペードK )66+( 3 + 2 )+(ローズダンサー+3)+(気力限界突破+2)=76
    新田 タックル( スペード10 )64+( 1 + 3 )+(ガッツ300以下-1)+(人数補正+2)=69
 ブンナーク タックル( クラブQ )66+( 5 + 6 )+(ガッツ100以下-5)+(人数補正+2)=74
 バンビーノ タックル( スペード6 )64+( 1 + 4 )+(バランス崩し-2)+(人数補正+2)=69
レントゥルス タックル( スペード2 )63+( 5 + 5 )+(倒れる-5)+(人数補正+2)=70
   マルコ タックル( スペード8 )62+( 5 + 2 )+(解析LV1+1)+(バランス崩し-2)+(人数補正+2)=70

【攻撃】−【守備】≧2→ドリブル突破!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ミハエル「うぐっ…!」

新田(バランスを崩した…!?)
ブンナーク(ハンッ! いただきだ!!)

まさに攻守がぶつかり合おうというその時、突如ミハエルが顔をしかめてバランスを崩した。
第一陣として目の前に在った新田とブンナークは、この機を逃すかと襲い掛かった。

ズシャァァァァァァァ!!


ミハエル「クッ!」

チョンッ…!
勢いに乗った新田のタックルは、チップキックでボールを浮かせてやり過ごした。
だが、それを見計らったブンナークが間断を空けずに飛び掛かる。

301 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/24(水) 19:25:45 ID:???

バァッ!


ブンナーク「死ねぇっ!」

ミハエル(美しく…ない、ですね、このケダモノは!)

ガシィッ!!
タイミングを合わせて、ボール越しにドテッ腹を蹴ろうとするブンナーク。
寸前でミハエルは膝を抱えるように身体を丸め、それを両足で受け止める。

ブンナーク「そんな貧相な身体で受け止m…!」

ミハエル「おどきなさい!」

そう口走るブンナークだが、すでに彼の体力は尽きており、蹴り足にも本来の力が込められていない。
この結果、体格で圧倒的に不利なミハエルがブンナークに競り勝つという信じ難い光景が生まれた。

ミハエル「次っ!」

バンビーノ「うおぉぉぉぉ!」

続いてバンビーノ、レントゥルス、マルコの3人が息をつかせる間もなく取り囲む。

ミハエル(負けない……!!)

302 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/24(水) 19:27:24 ID:???

〜回想・ハーフタイム〜

この試合のハーフタイム、ミハエルは一人 控え室を抜け出し、外のトイレにて膝の痛みを確認していた。
以前から感じていた痛み…プレイに影響を及ぼすレベルではないが、
初めて痛みを覚えた時と比べ、少しずつ程度が増してきている気がしていた。

ミハエル「(問題ありません…この足は神が与えてくれた物…神が与えてくれた試練…
この痛みだってきっと同じです…今を乗り越えればきっとまた…。)」

湧き出る不安を押し潰すようにミハエルは自分に言い聞かせる。
そしてミハエルは何事もなかったかのように立ち上がり、鏡に映る自分の事を見た。
と、瞬間…自分の後方に人影がある事にミハエルは気が付いた。
今のを誰かに見られた、と慌てて振り向くと、ミハエルの瞳には覚えのある顔が映っていた。
いや…覚えがあるどころではなく、絶対に忘れようがないと言うべきであろうか。

BJ「フフ…元気そう、とは言えないかな。 手紙は読まなかったのか?」

ミハエル「あ、アナタは…… BJ先生…!」

継ぎ接ぎと異色の面妖、ミハエルの人生に多大な影響を与えた恩人…
そしてある意味、その左脚に呪いをかけたそう、BJその人であった。
ミハエルは、「何故此処に」とばかりに絶句するしか仕方なかった。
そんな相手の様子なぞ知った事ではないとばかりに、BJは徐(おもむろ)に話を持ち出してきた。

303 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/24(水) 19:28:27 ID:???

BJ「膝が痛むようだな。」

回答を待つまでも無く、ミハエルの肩が『ビクッ』と竦(すく)み上がった。

BJ「あんな動きをしていたら当然だ、まともな人体で可能な体捌きじゃない。」

BJが示している動きというのは、言うまでもなくドリブル前の独特のフェイントを言っていた。
通常の選手がフェイントとして止めるタイミングを大きく踏み越え、
尚且つ連動する動作を不自然とも言える早さで切り替えしながらバランスを崩さない動作。
失いかけた利き脚(左脚)をフォローする為に生まれた右脚の作り出す世界である。
   
ミハエル「けれど…あの頃はこんな痛みは……」

BJ「無自覚に動作をセーブしていたのかも知れんな、感覚が現実に追いつかないゆえに。
   そうでなくとも、成長によって関節や筋肉のバランスは変わっていく。
   出来る事と出来ない事が少しずつ変わっていくのは然るべき事だ。」

ミハエル「……。」

まったくの迂闊であったとばかりに、BJは歯をギリギリと軋ませ、目を鋭く狭めた。
ミハエルはその視線を受け止めきれずに目を伏せた。

304 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/24(水) 19:29:33 ID:???
BJ「現在キミがやってみせている体捌き…キミは確かに常人には不可能な事をやってみせてはいる。
   だが、キミの身体がそれを受け止めきれているわけではない。
   あんな動作を受け止めきれるのは、産まれ付き両脚の長さが違う奇形位のものさ。
   ……例のコーチからは制限と忠告を受けていたんじゃあないのか?」

ミハエル「ええ…もし痛みが伴なう事があれば即刻封印しろ、と。
      だから……痛みの生じない範囲で使ってきました。」

BJ「なるほど…だが、解ったろう? その場で痛みが無い様に使っても、負担は蓄積している。
   もう、捨て去る事だ。 素人目だが、あんな物に頼らずともキミの技術は確かな筈だ。」

返す言葉などある筈がなかった。 ミハエル自身も薄々感じていた事である。
神が与えてくれたギフトなんて物は、本当は無かったのだと。
だだ自分は、この左脚は神が与えてくれた特別な財産だと思いたかった。
苦しんだ幼き日々が意味のある物だと思いたかった。
そう思ってきたからこそ、この醜い脚を許してこれたのだ。

ミハエル(それも、もうお終いと言うわけですか。)

彼にとっては受け入れ難い現実だが、それに目を背けられない事を解らないほど子供でもなかった。
まして命を救ってくれたBJが直接忠告に来ているのである。
だがそれでも尚、ミハエルはこう口にしてしまっていた。

305 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/24(水) 19:30:40 ID:???
ミハエル「…だけ……この試合…だけは…。」

BJ「なに…?」

ミハエル「今日の相手は…絶対に負けたくない相手です、だから…。」

ふぅ…とBJが深い溜息を吐いた。 呆れているのは明らかだとミハエルにも解った。
続いて怒鳴り声が返ってくるだろうと思ったが、実際にBJが吐いたのは予想もしない言葉であった。

BJ「三杉淳…か? 全くサッカー選手ってヤツはどいつもこいつも愚か者ばかりだ、理解に苦しむね。」

ミハエル「えっ!! 何故……!?」

BJ「さてね…。 そんな事より、限界だけは踏み越えるなよ…絶対にだ。」

解っているだろうがな、と語尾に付け加えながらBJは姿を翻した。

ミハエル「ま、待ちなさい! さっきの言葉の意味は…!」

『何処に行きやがった、キザ野郎!! もう後半が始まっちまうぞ!!』

ミハエルはBJを追いかけようとしたが、それは許されなかった。
控え室の方からミハエルを呼ぶ大声が聞こえたのだ。 ハーフタイムが間もなく終わる、と。
頭がグルグルと周るのを必死で抑えながら、ミハエルは出来る限り平静を装って控え室へと戻った。

〜回想・終了〜

306 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/24(水) 19:31:47 ID:???
ミハエル「行きますよ!」


ビュゥンッ!

バンビーノ「クッ…! 手も足も出ないとは!」
レントゥルス「わぁぁぁぁぁ むーーーーりーーーー。」 (ゴロゴロゴロ)
マルコ(ダメだ、こんなんじゃ…! どうして…!)

常人には不可能なリズムと切り返しに、守備陣は一斉にバランスを崩され瞬時に抜かれていった。


ジョアン(先程のバランスの崩し方…そして今の動き。 ま、まさかミハエル!?)
BJ(クソッ、言わんこっちゃ無い…! 馬鹿か私は!?)

スタンドで観ている大人の思いを余所に、ミハエルのフェイントは前半よりも
スピーディーであり、ダイナミックでさえあった。


ミハエル「まだです!」

パスを出すつもりは無いとばかりにミハエルの進撃は速度を増した。
その目線はぶれる事なくゴールへと向けられている。
だがその合間にはフィオレンティーナのボランチが既に立ちはだかっていた。
当然ミハエルも予想していた。 三杉淳はこのポイントでぶつかると判断してくるだろうと。

三杉「ミハエル!」

ミハエル「ミスギ!」

307 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/24(水) 19:32:51 ID:???
先着3名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★ミハエル ドリブル(! card)66+(! dice + ! dice)+(気力限界突破+2)=★
 ★三杉 タックル(! card)66+(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
 ★ダラピッコラ タックル(! card)64+(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃】−【守備】
≧2→ドリブル突破!
=1〜-1→左から順に(カルバリョがフォロー、ファケッティがフォロー、ランダム判定)
≦-2→フィオレンティーナボールに。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
ミハエルのマークがダイヤで「芸術的ドリブル(+4)」、
  ハート、スペード、クラブで「ローズダンサー(+3)」が発動します。
三杉のマークがダイヤで「クリップタックル(+3)」、
  ハート、スペードで「ディレイドタックル(+2)」が発動します。
ダラピッコラのマークがダイヤで「セックスピストルズ(+3吹飛4)」、
  ハートで「エアロスミス(+2)」が発動します。
守備側のカードが1〜3で「倒れる(-5)」、4〜9で「バランスを崩す(-2)」が発動。
ただしダラピッコラは「エアロスミス(+2)」発動で前記ペナを無効化。また三杉には完全に無効。


※本日はここまでです。

308 :森崎名無しさん:2010/11/24(水) 19:33:18 ID:???
★ミハエル ドリブル( ハート6 )66+( 23 )+(気力限界突破+2)=★
どっちもがんばれ

309 :森崎名無しさん:2010/11/24(水) 19:35:13 ID:???
★三杉 タックル( ハートA )66+( 14 )+(人数補正+1)=★


310 :森崎名無しさん:2010/11/24(水) 19:40:55 ID:???
★ダラピッコラ タックル( ハート10 )64+( 33 )+(人数補正+1)=★

311 :森崎名無しさん:2010/11/24(水) 20:28:52 ID:???
ど根性ミハエル
切れてはいけない物が切れそうです

312 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/25(木) 14:31:25 ID:???
>>311 何となく私の書く強キャラは根性・熱血な風味になってしまいます。
    ネジが何本か吹っ飛んでてこそミハエルなのかも知れないのですが。
=============================================

  ミハエル ドリブル( ハート6 )66+( 2 + 3 )+(ローズダンサー+3)+(気力限界突破+2)=76
    三杉 タックル( ハートA )66+( 1 + 4 )+(ディレイドタックル+2)+(人数補正+1)=74
ダラピッコラ タックル( ハート10 )64+( 3 + 3 )+(エアロスミス+3)+(人数補正+1)=74

【攻撃】−【守備】≧2→ドリブル突破!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

チラッ
三杉はダラピッコラの様子を窺った。 集中力は十分に保っているようであった。

三杉(前半の最後は、このダラピッコラとの連携で何とか突破を食い止められた…。)

その時の手順、タイミングは確りと覚えている。 同じ事をやれと言われれば可能であろう。
だが、同じ手が通用するのか? しかも“今の”ミハエルに対して。
正味の所、分の悪い賭けにしかならなかった。

三杉(だからと言って、他に有効な対策を見出せてはいない…。)

三杉の額を汗が伝い、その顔は苦渋に歪んだ。
普段の三杉なら、勝算の低い選択を迫られても、これほど迷う事はなかっただろう。
調子は悪くなく、むしろ絶好調…死中に活を拾う事を先に考える土台にある筈だった。
にもかかわらず二の足を踏んでしまうほど、今のミハエルには勝てる気がしなかったのだ。

313 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/25(木) 14:32:27 ID:???
クイッ…! スルッ!

軽いサイドステップからシザースでけん制し、そこから幾度かのマシューズ…
三杉の目にはミハエルの動きがよく見えていた。 一旦抜かせた後もタイミングを窺える程には。
次いでミハエルはダブルタッチでボールを浮かせ、ジャグリングしながらステップを踏む。
それに合わせてダラピッコラのタックルが唸ったが… 

ミハエル「甘いですよ…」

クルン!
なんとコンパスのように回転しながらヒールでボールコントロールした。
だがその直後、ミハエルの身体が一瞬固まるのを三杉は見逃さなかった。

ミハエル「ウグッ…!」

三杉(!)

苦痛に耐えるような表情を浮かべており、油汗のようなものも掻いているのが見えた。

三杉(クッ…!)

動揺しながらもミハエルの足先から離れたボールに向け、三杉は足を伸ばす。
そして三杉の足は確かにミハエルよりも早くボールに触れる事に成功した。

314 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/25(木) 14:33:51 ID:???
だが次の瞬間、三杉は自らの目を疑う事になった。

三杉「なにぃっ!?」


キュルルルル…ポーン!
ワンバウンドの後、ボールは再びミハエルの足元に戻ってきてしまったのだ。
ボールが足元を離れる際、予め強力な回転をかけていたのだろう。

三杉(ミハエル、キミは……)

ミハエル「まだ負けていません…!」

それだけ言葉を零すと、倒れている三杉の方に視線を移す事なくミハエルは走り抜けていった。
信じ難いテクニック、足技を見せられた三杉。 ショックを受けていた。
だがそれが何のショックなのか、今の三杉には判断が出来なかった。


実況「し…七人抜きだぁぁぁぁぁぁ!!! ミハエルくん、ここに来て大爆発!
    後半一度も超えられなかったフィオレンティーナの中盤をたった一人で越えてしまった!」

観客「マジかぁぁぁぁっ!?」「うううううっそーーー????」「何だよアイツ!!!!」
    「そ、そのまま行っちまえ!!」「頼む頼む頼む頼む」「いけるぅぅぅぅ!!」

俄かに沸き立つサンシーロ・スタジアム。 沈んでいたユーヴェサポータの絶叫が響いた。
勝負が見えたと思った矢先、3分足らずでバイタルエリアに入ってきたのだから無理はない。
数十万の視線がたった一人のアメリカ人に注がれていた。
これからあの煌(きら)びやかな少年が何をするのか、一挙手一投足を見逃してはならない…と。

315 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/25(木) 14:35:25 ID:???
ミハエル(……)

バティン(来い、ミハエル!)

バティンが立ち止まってボールを要求するのが見えた。
DFは3人…バティンの力を持ってすれば決して分は悪くないユーヴェサポーターはそう信じていた。


先着で
 ★ミハエルの判断→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→なんとパスを出さない!
ハート、スペード→バティンにラストパス!
クラブ→??
JOKER→まるでスローモーションのように、ミハエルは膝から崩れ落ちていった。


316 :森崎名無しさん:2010/11/25(木) 14:37:50 ID:???
 ★ミハエルの判断→ ダイヤ8

317 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/25(木) 16:43:27 ID:???
>ミハエルの判断→なんとパスを出さない!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

バティン「!!」
中山「なにっ!?」
カルバリョ(ミハエル!!)


ダァッ!

その場の全員の予想は裏切られた。
ミハエルはバティンの要求に応えず更に踏み込んだのだ。

中山「…チェックだ! 大丈夫、間に合うぞ!」

中山のコーチングがミュラーとスペルマンの鼓膜に叩きつけられた。
一瞬戸惑ったが、確かに対応できない位置関係ではなかった。

ミハエル(……)

フィオレンティーナ側の意表を突く事が出来なかったわけだが、
その事を気にする素振りはミハエルからは窺えなかった。

318 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/25(木) 16:44:46 ID:???
実況「さあミハエルくん、PAギリギリまで来たぞ! だがエリア内は中山くんらがドリブルコースを
    キッチリ塞いでいる! ーーっと、ここで大きく足を振り上げた!?」

中山「シュートだって!?」
バティン(やれるのかよアイツ!)

ミハエル(見なさい、これが…)


グワァ……
ミハエルの身体が大きく捻られ、脚は高々と振り上げられた。
中山、ミュラー、スペルマンは足元を踏み締め、ゴクリと唾液を飲み込んだ。


ミハエル「ローーーズ バスターーーーーッ!!」


ズキュゥゥゥゥゥゥゥゥンッ!!

319 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/25(木) 16:45:59 ID:???
先着5名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★ミハエル ローズバスター(! card)70+(! dice + ! dice)+(気力限界突破+2)=★
 ★スペルマン ブロック(! card)64+(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
 ★ミュラー ブロック(! card)64+(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
 ★中山 ブロック(! card)68+(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
 ★ラムカーネ シャドーシールド/パンチ(! card)77/71+(! dice + ! dice)+(システム限界-7)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい、カードやダイスで分岐します。

【シューター】−【DF】
≧6→シュートは邪魔される事なく放たれた。
=5〜2→シュートは放たれた。だが有効ブロック分だけ威力減少。
=1〜-1→左から順に(バティンがフォロー、カルバリョがフォロー、ラインを割ってCK)
≦-2→フィオレンティーナボールに。

【シューター】−【GK】
≧2→ゴールに突き刺さった!
=1〜-1→左から順に(バティンがねじ込み(GKバランス崩し)、
             カルバリョがフォロー(GKバランス崩し)、ラインを割ってCK)
≦-2→フィオレンティーナボールに!

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
ミュラーのマークがダイヤで「ラインズスピリッツ(+4)」消費150が発動します。
中山のマークがダイヤで「ソウルオブヤマト(+8)」200消費、ハートで「バックスウェイ
 ブロック(+4)」120消費、スペードで「ボレーブロック(+2)」80消費が発動します。
ラムカーネのマークがダイヤ、ハートで「シャドーシールド」300消費、
 スペード、クラブで「パンチング」80消費になります。

320 :森崎名無しさん:2010/11/25(木) 16:46:27 ID:???
★ミハエル ローズバスター( スペード4 )70+( 31 )+(気力限界突破+2)=★

321 :森崎名無しさん:2010/11/25(木) 16:47:34 ID:???
とうとう力尽きたか…

322 :森崎名無しさん:2010/11/25(木) 16:48:54 ID:9ld//Apk
★スペルマン ブロック( スペード5 )64+( 55 )+(人数補正+1)=★


323 :森崎名無しさん:2010/11/25(木) 16:50:20 ID:???
これはマズい

324 :森崎名無しさん:2010/11/25(木) 16:50:53 ID:???
★ミュラー ブロック( スペード10 )64+( 13 )+(人数補正+1)=★

325 :森崎名無しさん:2010/11/25(木) 16:53:32 ID:???
★中山 ブロック( スペードA )68+( 26 )+(人数補正+1)=★

326 :森崎名無しさん:2010/11/25(木) 17:00:02 ID:???
★ラムカーネ シャドーシールド/パンチ( スペード5 )77/71+( 43 )+(システム限界-7)=★


327 :森崎名無しさん:2010/11/25(木) 17:02:29 ID:9ld//Apk
★ラムカーネ シャドーシールド/パンチ( スペード8 )77/71+( 26 )+(システム限界-7)=★

328 :森崎名無しさん:2010/11/25(木) 17:04:32 ID:???
オゥ すまん下げ忘れてた
しかしこれはやっちまったか

329 :森崎名無しさん:2010/11/25(木) 17:05:49 ID:???
中山さんがトドメさしたか

330 :森崎名無しさん:2010/11/25(木) 17:11:05 ID:???
スペルマンが先に弾いてるはず。
そして謎のスペード無双。

331 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/25(木) 19:32:42 ID:???
今日はここまでになります、ありがとうございました。
結果ですが、スペルマンが弾き、中山さんがボレーで飛び込んでボールをフォローした形になります。


本スレでもありましたが、ルールとしては空中判定は同時、地上判定は順番という感覚です。
飛び出し≒クリア>ブロック>セーブのような行動優先順位になるという理解をして頂けると思います。
ただし同じ行動内では数値的に有効なのは基本的にMAX値ですので、上記のような結果解釈となります。
これが例えば空中戦であり、スペルマンがクリアで同じ数値を出していた場合はスペルマンの行動が優先でした。
ミュラー、中山さんの行動はキャンセルされ、次のシュートに対応した事でしょう。


その他、順番について有効に関わってくるのは…
・例えば反則が有った場合
 MAX値を出した選手より<順番が先:反則になる>、<順番が後:反則はキャンセル>


こんな場合です。これが空中戦ならば、同時行動ですので反則優先ですね。
多分、これらは本編のルールと同じであると思います。

332 :森崎名無しさん:2010/11/25(木) 19:38:47 ID:???
花は散るから美しい乙でしたー

333 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/25(木) 20:39:33 ID:???
あげてすみません。
>>331のように説明をしたわけですが、今後は地上行動の順番について、
MAX値優先ではなく完全に順番優先にするのも面白いかと思ったりしました。


その場合だと、今回なんかは中山さんが止めれる筈だったローズバスターをスペルマンが弾き、
バティンのシュートが更にゴールを狙い、ピンチが続く展開になっていたわけです。

このルールだと、予想外・計算外となる勝負のあやが発生しやすくなると思います。
個人的にはそれはそれでサッカーらしいかなぁ…どうなのかなぁ、と思いました。


メリットもデメリットも表裏一体ですが、皆さん的にはどうですか?

てなわけでアンケート!

A 今まで通り、分かり易くいきたい
B ルールを変更してみたい

※ID出し投票でなくておkです。

334 :森崎名無しさん:2010/11/25(木) 20:42:32 ID:SUKuqyi+
A

335 :森崎名無しさん:2010/11/25(木) 20:43:34 ID:9TORgFmY


336 :森崎名無しさん:2010/11/26(金) 00:53:12 ID:XNEI0z6A
A
せっかく大きい数字を出した選手が活躍できないのはもったいないかと思います

337 :森崎名無しさん:2010/11/26(金) 01:26:57 ID:7XZqzcWk


338 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/26(金) 15:34:21 ID:???
>>332 乙ありがとうございました! 哀しくも美しく散ったミハエルにアーメン。


さて、アンケート回答感謝でした。
完全一致でAですね、従ってルールはこのまま本編準拠でいきます。
確かに言われるとおり大きい数字を出した選手が埋もれる事もありえます。
自分も本編を読む側だった時は、まず最初にそう思ったかもです。
書く側で物を見続けていると、読者だった頃とは感覚にズレが生じているようですね。
またちょくちょくアンケートをするかもですが、その時は宜しくお願い致しまーす。

339 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/26(金) 15:35:26 ID:???
 ミハエル ローズバスター( スペード4 )70+( 3 + 1 )+(気力限界突破+2)=76
スペルマン ブロック( スペード5 )64+( 5 + 5 )+(人数補正+1)=75
 ミュラー ブロック( スペード10 )64+( 1 + 3 )+(人数補正+1)=69
   中山 ブロック( スペードA )68+( 2 + 6 )+(ボレーブロック+2)+(人数補正+1)=79

【シューター】−【DF】≦-2→フィオレンティーナボールに!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

…それで終わりであった。
脚を振り抜いたミハエルは、先程と比較にならぬほどバランスを崩し、フィールドへ倒れこんだのだ。
蹲(うずくま)り、膝を押さえて痛みに耐える姿がそこにあった。
カルバリョとバティンの絶叫が三杉の耳をつんざいた。

ミハエルの放ったローズバスターはと言えば、彼が倒れるのと同じように失速してしまっていた。
それをスペルマンが弾き、中山が反応良くフォローする形でフィオレンティーナはゴールを守りきった。

だがミハエルの様子に気付いた中山は、急いでボールをサイドラインの外へ出して試合を止めた。
スタジアムが騒然とする中、タンカが運び込まれようとしている。
三杉はほとんど無意識にミハエルの方へと足を向けていた。


バティン「お前っっ!!」

誰より早く駆け寄っていたバティンの声がギーーンッ!と哀しく響いた。

340 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/26(金) 15:37:01 ID:???
バティン「なんで…! そんな脚で、なんでオレに任せてくれなかったんだ!」

彼の声のトーンは、怒りよりも悲しみや悔しさが多く割合を占めていた。
いや、トーンなどから推し量る必要がないくらい、その表情は彼の感情を語っていた。

ミハエル「ソーリー…ボクもよく分かりません。 ユーへのラストパス、それがあの場のベストな判断。
      そんな事は考えるまでも無く解っていたんですけどね…。」

ミハエルは申し訳なさそうに言ったが、バティンがそんな答えを求めていない事は明白だった。
そして…それは三杉も同じであった。
「そんな事より息が臭いですよ」と、相変わらずの悪態をバティンに投げつけ、
そしてミハエルの視線がこちらを向いた。 三杉に気付いたようだ。


ミハエル「ミスギですか…。」

三杉「ミハエル…キミは……。」

ミハエル「フフン、さぞかし気分が良い事でしょうね。
      散々悪態を吐いていたボクを勝者の立場で見下ろせるんですから。」

さらに悪態を吐こうとするミハエルに、三杉は溜息を吐かざるを得なかった。
確かにゲームの中では、戦術や守備を駆使して後半ほとんどの時間、ミハエルを無力化した。
そして三杉はチームとしてフィオレンティーナを勝たせる事が出来たと言える。
だがミハエル個人との勝負がどうだったかと言えば、惨憺たる結果と言うべきだった。

341 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/26(金) 15:39:02 ID:???
試合前あれ程警戒したミハエルのドリブル…三杉は最後まで対抗する事が出来無かった。
唯一ドリブル突破を阻止した場面は、ダラピッコラと2人掛かりでボールをギリギリ零したものである。
決して勝ちを誇れる気分になどなれなかったのは仕方の無い事だった。

三杉「…そんなつもりはないよ、ミハエル。」

気の効いた事も言えず、ただ否定の言葉を投げ返した。
それを聞いてミハエルは少しだけ微笑んだ。

ミハエル「冗談ですよ。」

…そう言ったミハエル表情には、教会で出会った時に浮かんでいた毒気が何処にも無かった。
三杉は苦笑を浮かべ、そしてこう口にした。


A 「何故こんな事を…脚を痛めてまで無茶をする場面じゃなかっただろう?」
B 「早く治して戻って来い、このフィールドでもう一度勝負しよう。」
C 「何故…僕に対して嫌悪・憎悪を向けていたんだ?」
D 「キミのドリブルは素晴らしかった…まさに完璧な技術だったよ。」
E 「正直なところ…キミに勝てた気は全然していない。」

意外と重要なんで、ここは思い切って4票選ばれた選択肢で続行しまーす。(投票はメル欄空白で一つ。)

342 :森崎名無しさん:2010/11/26(金) 15:45:05 ID:dMRICrHA
D いいセンスだ…
大事な選択

343 :森崎名無しさん:2010/11/26(金) 15:49:30 ID:QxSGhPBE
B
マジで悩むなこれは

344 :森崎名無しさん:2010/11/26(金) 15:54:00 ID:7XZqzcWk


345 :森崎名無しさん:2010/11/26(金) 16:06:40 ID:0CfVHCEg
B

346 :森崎名無しさん:2010/11/26(金) 17:27:59 ID:nwQF328c


自由選択があれば、あの頃の自分を見ているようだった、と告白するつもりだったけど

347 :森崎名無しさん:2010/11/26(金) 17:32:22 ID:bYFHmOGo
C

348 :森崎名無しさん:2010/11/26(金) 17:42:38 ID:7cFJ+Ijo
C
今なら話してくれるよね

349 :森崎名無しさん:2010/11/26(金) 17:51:05 ID:2xDvlteY


350 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/26(金) 19:07:53 ID:???
>B 「早く治して戻って来い、このフィールドでもう一度勝負しよう。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「早く治して戻って来い、このフィールドでもう一度勝負しよう。」

迷っていたが…出てきた言葉は三杉のサッカー選手としての素直な気持ちであった。
それはミハエルへの激励であり、そして自分が勝ったと思っていない事を暗に告げる言葉だった。
この三杉の言葉に対し、ミハエルは僅かに目を伏せ、「そうありたいものです。」と答えた。
微笑んではいたが、その言葉はとてももの悲しく聞こえた気がした。
状況のせいに違いないと三杉は思ったが、本当の所は彼には解らなかった。

それっきりミハエルは口を閉ざし、やがて到着したタンカによって運ばれていった。
三杉もその姿を最後まで見送ったが、結局彼にはミハエルと通じ合えた実感は得られなかった。
何故あれほど敵意を向けられていたのか、そして何故試合の中で和らいでいったのか?

三杉(何か…彼とは通じ合えるものがある気がしていたけれど…
    試合の中で、プレイの中で少しずつ理解していっていた気がしていたけれど…。)

モヤモヤした感情が残ったが、しかしそれを待ってくれる時間はなかった。
ユヴェントスの選手交代が告げられ、試合が再開されようとしていたのである。

351 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/26(金) 19:11:36 ID:???
それから試合終了までの6〜7分…バティンとカルバリョは猛然と抗い続けた。
高い位置からでも懸命にボールを追い続け、フィオレンティーナに最後まで余裕を与える事をしなかった。
ブンナークと新田がガス欠となっていたフィオレンティーナもこれ以上攻める力は無く、
低〜中盤での懸命なボール争いを余儀なくされた。

そして…




ビッッピッッピィィィィィィィィィッッ!!!


観客「負けた…フィオレンティーナに……」「3点差とはなぁ…」「弱く無かったよな、あいつら。」
 「ああ、奴等(フィオレンティーナ)が強かったんだ。」「こうなったら優勝しやがれ、バカヤロー!」

点差を詰められる事なく、三杉達は無事に試合終了の時を迎えられたのだった。
サポーター間では宿敵同士と言われているユヴェントスを相手に貫禄の勝利を収めたのである。



フィオレンティーナ  4 − 1  ユヴェントス

<ゴール> ブンナーク(3)、新田(1)、バティン(1)
<アシスト> 三杉(1)、カルバリョ(1)

352 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/26(金) 19:13:35 ID:???
ユヴェントスとの長かった試合がようやく終了ー
と、言ったところで本日は終了です。
次回からは再び幕間です、相変わらず長くなりそうな悪寒がしています。
それでは皆さん良い週末をー。

353 :森崎名無しさん:2010/11/26(金) 19:14:00 ID:???
乙でしたー

354 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2010/11/26(金) 19:18:31 ID:RdI6SA6g
乙でした!

355 :森崎名無しさん:2010/11/27(土) 17:30:25 ID:???
復活してたの知らずに見逃してたー!
乗り遅れどころの騒ぎではありませんが、
ご復帰おめでとうございます&ユベントス戦乙でした!
大好きなシリーズなのでこれからも頑張って下さい!

……しかしレントゥルスさんには一体何が憑いてるんだろうかw

356 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/29(月) 20:14:20 ID:???
>>353 乙感謝であります!
>>354 ジノさんありがと! 次スレもガンバなんだぜ!
>>355 どうもです、恥ずかしながら帰ってきてます!
    またこれからも御参加下さると嬉しくてニヤニヤしちゃうのさ!
=====================================


実況「試合終了、勝ったのはフィオレンティーナ! それも3点差のワンサイドゲームでした。
    とにかくシュート数が違いました。 ユヴェントスがたったの3本なのに対し、フィオレン
    ティーナは7本! クリアや反則で阻止された分を合せれば軽く二桁に乗ります。
    まさに中盤争いが勝負を決めた一戦だったと言えます。」

アナウンサーの説明は正しく、試合を決めた要因を的確に示していた。
当然ながらユヴェントスの最終ラインは堅く、ブンナークと新田という性質の異なる
FWが全てを出し切っても実際の決定率は決して高くはなかった。
それでもこの結果を演出できたのは、それを押し切る攻撃の手数による物と言えた。


ヘルマー「…と、言うわけでフィオレンティーナの圧勝なわけだが。」

ランピオン「グッ……クソ…! (ギリギリギリ)」

ヘルマー「怒りの鷹君は放置するとして…これはどうなんだ、フィッツウォルタ?」

この結果には流石に唸らざるを得なかったトーマス・ヘルマーが意見を求めた。
求められた方は顎に手をやりながら、いまだ余裕を崩さず微笑んでいる。
ASローマの看板は、表向きはランピオンとヘルマーの2人であるが、
その実、頭脳としてチームの骨格を決定し、動かす信号を発しているのは間違いなく彼であった。


357 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/29(月) 20:16:56 ID:???

フィッツウォルタ「うん、楽しみだねぇ。」

ヘルマーが期待したのと違う答えがフィッツウォルタから返された。
まったくかすりもしない回答に、ヘルマーは頭に痛みすら感じた。

ヘルマー「いや、そうじゃない…こんな試合見せられて不安を覚えたオレの気持ちを察してくれ。」

フィッツウォルタ「ローマにはそんなサービスないよ、普段通りやるだけさ。」

ヘルマー(グッ…理論の塊みたいな人間のクセして、どうしてこうなんだコイツは…!)

聞いた自分が馬鹿だったと、グッと堪えるヘルマー。
いかにもドイツ人気質の彼は、感覚的な物言いが苦手であった。
そんなヘルマーの様子を意地悪そうに横目で覗きつつ、フィッツウォルタは頭の中で思案していた。
ほとんど組みあがっているフィオレンティーナの攻略法、その微調整についてである。


358 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/29(月) 20:18:05 ID:???
グラウンドでは、両チームの選手が様々に思うところを留め、あるいは吐き出していた。
ユヴェントスの選手達は当然軒並み突っ伏し、その悔しさと自身への怒りを表している。
ディーノは涙を流し、ジェンティーレは血が出るほどに拳を握っている。
ファケッティやスカラは混乱し、妙な事を口走る。
セザールは黙ってうな垂れ、ユルゲンは炭酸が飛び出るかのように号泣していた。
カルバリョも同様に悔しい思いを抱えていたが、彼はそれを押し殺してダラピッコラに話しかけた。

カルバリョ「よぅっ! 今日はやられたな、ロマーノ。」

ダラピッコラ「ミゲル…。」

カルバリョ「まさか負け越すとは思わんかったけどな、地力は俺の方が上っぽいし。」

ダラピッコラ「チッ、抜けぬけと言いやがるぜ。 …まぁ、本当の事だけどよ。」

痛い所を突かれてムッっとしたダラピッコラだが、結局は「その通りと」頷いていた。
その様子をカルバリョは意外そうに見返した。

カルバリョ「ふーん。」

ダラピッコラ「な、なんだよ。」

カルバリョ「なんか憑きもんが落ちたみたいやんな、試合中はそりゃ凄い顔しとったのに。
       ぶっちゃけ少し引いたで、オレなんかしたんやろかって。」

ダラピッコラ「あっ…」

359 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/29(月) 20:19:44 ID:???
言葉が詰まるダラピッコラ。
納得せずに生きた遠く長き日、そこに溜まりきった負の心。
筋違いと理解しつつも目の前の幼馴染を憎み、それをぶつけようとした自分。
だが彼は試合の中で、自分の内なる恩讐を乗り越え、ジョカトーレとして戦い抜いた。
そして今、彼の心にあるのは爽やかな風だった。
ただミゲル・カルバリョ勝つだけで、今のこの気持ちを得られたであろうか?
彼は自問自答する。

ダラピッコラ(きっと…出来なかった。  解らなかった…オレ一人の小さな心では!)

ドッと巨大な感情の波が押し寄せ、彼の心の防波堤を崩壊させた。
涙が溢れ、なおも次から次からと零れ落ちていく。
彼は今、心の中の両親にサヨナラを告げ、そしてこれから先…
一生を掛けて戦っていくべき敵を見定めたのである。

カルバリョ「おおお、おい! なんなん!? オレなんかした!?」

ダラピッコラ「ちが……お前、は…悪くね…。」

右手で嗚咽を押し殺し、ダラピッコラは泣いた。
ひとしきり涙を流し、落ち着いてから再び口を開いた。


ダラピッコラ「また…勝負しような、ミゲル。」

360 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/29(月) 20:20:58 ID:???
笑顔でそう言われたカルバリョは、頭上に疑問符を沢山浮かべていた。

カルバリョ「解らん奴やな…今度はそんなイイ顔しおって。」

ダラピッコラ「へヘッ…お前には解んねーさ。」

カルバリョ「へーへー、好きにしたらエエがな。 ほんじゃまたな。」

ダラピッコラ「ああ、“また”な…。」

カルバリョは呆れつつも、毒気の抜けた幼馴染の様子に満足して去っていった。
彼は彼なりに、幼き日を共に過ごした相手を心配していたのだった。
安心してリベンジを心に誓う事が出来た…というわけである。

ダラピッコラ(オレが憎む敵、闘うべき敵はお前じゃなかったよ、ミゲル。)

振り返り、ダラピッコラは三杉の元へ駆け寄った。
今の思いを聞いて欲しかったのだ、恩人とも呼べるキャプテンに。


三杉「もういいのかい、ダラピッコラ?」

ダラピッコラ「ああ…グラッツェ、ディ・モールト・グラッツェ!
        お前のお陰でオレはオレの行く道が見えた!」

三杉「おめでとう…その行く道とやら、もしや僕に聞かせて貰えるのかな?」

ダラピッコラ「ああ…聞いて欲しいんだ、お前に。」

361 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/29(月) 20:23:18 ID:???
一旦息を吐き、笑うなよ、と一言前置きしてからダラピッコラは再び口を開いた。

ダラピッコラ「今までオレは生きていく為にカルチョをしてきた、それしか選択肢が無かったから…。
        生きていく為に、食っていけるようになるためにと必死でやって来た。
        でも今日からは違う…オレはカルチョでスター選手になるんだ。」

子供が夢みがちに口にするような事をダラピッコラは言った。
それを聞いた三杉に、そんな彼の言葉を笑いたい気持ちはなく、ただ静かに頷いた。

ダラピッコラ「それでな、いつかオレは稼いだ金を使って基金かなんかを立ち上げるんだ。
        麻薬撲滅とか、中毒者を更生させるような…って、笑うなよ!」

三杉「ハハッ、いや違う、これは違うんだ。 なんだか嬉しくなったんだよ。
    って、痛いな! はたくな、悪かったからはたくな!」

麻薬は間接的にも人の人生を狂わせる…ダラピッコラの人生がまさにそうだった。
そして、その彼が人生を掛けて戦う事を決めたのは“麻薬”その物だった。
ダラピッコラは過去の鎖から一つ解放され、新しき道を歩もうとしていた。
その道は当然険しいだろうと予想されたが、それでも彼は既に誇り高い精神を宿していた。
そんな彼の行こうとする未来への軌跡が、三杉には眩しく映ったのである。

362 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/29(月) 20:24:48 ID:???
ダラピッコラ「あ、そうだ…!」

三杉「うん、まだ何かあるのかい?」

ダラピッコラが思い出したように声をあげた。
一通り話す事は終わったと思っていた三杉は「はて」と聞き返す。

ダラピッコラ「いや、実は今日の試合で学んだ事が凄くあるんだ。
        明日からそれを物にしようと思っているんだけどよ…。
        お前はオレに当面どんな事を望む?」

三杉「望むと言うのは…つまり、どういう事だい?」

ダラピッコラ「ああ、すまねぇ…具体的には選手としての方向性だよ。
        それを選択できるくらい、今日の試合は学ぶものがあったって事さ。
        チームとして、オレはどんな成長をするべきだ?」

そう言って、ダラピッコラは今自分が掴めそうな方向性を4つ挙げた。
三杉は暫し思案し、ダラピッコラに答えを告げた。

三杉「そうだな、チームとして必要なのは…」


A タックルのスペシャリスト(スキル・タックル+2取得)
B 頼りになるブロッカー(ブロックフラグA回収&ブロック値+1)
C オーバーラップが出来るSB(スキル・サイドアタック+2(通常は+1)取得)
D 状況を打破するコンビプレイ(レントゥルスとのワンツー技が進化&ツインタックルフラグ取得)

3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
当然ながらこれはダラピッコラのお願いを聞いて勝利した事へのボーナスです。

363 :森崎名無しさん:2010/11/29(月) 20:26:25 ID:NpHcJ1+c
A

364 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/29(月) 20:29:45 ID:???
現在Aが1票かな。
はい、今日はこれだけなんです。


関係ないけれどウイイレ11が発売になったので、型落ち値下げの10を買いました。
今回はWiiのプレーメーカーですけどね。
操作が難しいけれど、これまでの感覚を一新する斬新なゲームですね。
これはハマッてしまいそうな悪寒です。
そんな感じで、早速EDITで選手をつくりまくってますw

というムダ語りでした、ではまた次回。

365 :森崎名無しさん:2010/11/29(月) 20:47:06 ID:8CS1d8NU


366 :森崎名無しさん:2010/11/29(月) 20:48:19 ID:PpEEsFg6


乙でした。
そういえばウイイレ10を使って、ゲームキャプ翼の続編っぽいのを作ったという動画があったなぁ。

367 :森崎名無しさん:2010/11/29(月) 20:51:06 ID:???
Aは即効性があるのが嬉しい
レントのタックルが低いから尚の事
でもコンビプレイも攻撃参加、守備参加、レントとのダブルボランチ可と夢が広がるんだよな

368 :森崎名無しさん:2010/11/29(月) 21:24:08 ID:AnFph9HA
A

369 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/11/29(月) 22:05:47 ID:???
>>366
キャプテン翼Rockですねわかります。
大好きなシリーズでしたよー、実に良かった。
噛み噛みさんまた新しいシリーズやらないかなー。

370 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/01(水) 19:03:54 ID:???
>>366 改めて乙感謝でーす
>>367 色々考えてくれて嬉しいです。
===============================================

>A タックルのスペシャリスト(スキル・タックル+2取得)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ダラピッコラ「タックルのスペシャリストか…」

三杉「そう、今日の試合でキミがこなした役割その物さ。」

答えを反芻したダラピッコラに対し、三杉は大きく頷いた。
この答えはダラピッコラも満更でもないようだった。

三杉「今日の試合でもハッキリしたからね・・・君のタックルへの適正と、その重要性が。」

カルバリョの速攻を止めた3手、そしてミハエルの突破を阻止した1手。
これらがバティンのシュートをたった2発に抑え込んだ大きな要因になっているのは明らかだった。
敵のドリブラー、あるいはサイドアタックを抑えられる存在の意義は余りに大きいという事である。

三杉「それに・・・この分野だったら誰にも負けないと言える武器を作っておく事は重要だよ。
    ・・・さっき、君が目指すと言っていたスター選手になるためにはね。」

ダラピッコラ(なるほど・・・。)

・・・こうしてダラピッコラは、タックルのスペシャリストを目指すようになった。
彼のタックルへの適正は疑う所がないと言えるが、それでもまだ道は険しいと言わざるを得ない。
トッププロの中でタックルの名手と言われる存在には、敵のエースを抑え込む“エースキラー”や、
サイドアタックを確実にシャットアウトする“S.A.キラー”のような者達がいる。
彼がその高みにまで達する事ができるのか・・・それはまだ誰にも分からなかった。

※ダラピッコラがスキル・タックル+2を取得しました。

371 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/01(水) 19:05:35 ID:???
ダラピッコラが開花しかけている才能の行く末を見定めていた頃、
少し離れた場所でも小さなドラマがあった。


先着で
 ★な、なんぞ?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→バンビーノがユヴェントスのベンチを見つめていた。
ハート→マルコが自分のプレイについて悩んでいた。
スペード→小柄な少年が目をキラキラと輝かせていた。
クラブ→バティンが地面に拳をくように悔いていた。
JOKER→スレ主が自棄になった! 上の全部書いちゃうぜ!


短くてすみませんが今日の更新はこれだけです。ではではー

372 :森崎名無しさん:2010/12/01(水) 19:06:30 ID:???
 ★な、なんぞ?→ スペードK
おーつ

373 :森崎名無しさん:2010/12/01(水) 21:18:31 ID:???
おつ
これはもしかして、少年にサッカーボールじゃなくトランペットをあげるフラグだねw

374 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/02(木) 12:16:18 ID:???
>>372 あざーす
>>373 ざんねーん、違うんですねこれがぁ
===============================================


>スペード→小柄な少年が目をキラキラと輝かせていた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

それはスタンドの隅っこでの事、大きな瞳を輝かせて立っている少年が居た。


少年(やっぱり凄かったなぁ、フィオレンティーナの10番。)

160cmに達しているかどうかという小柄で華奢な体躯、まるで少女のような顔立ち。
黒に近いダークブラウンの髪の毛は少しだけクセが付いており、瞳の色はブルーであった。
どうやら彼は今日の試合を観て、三杉のプレイにドキドキと胸を弾ませたようである。

ちょっとばかり顔立ちが良いのを除けば、どこにでも居そうな少年・・・
だがこの少年の全体像には違和感を感じさせる要素が一つあった。

それは、その細い外見に似つかわしくない服装である。
紺地に黄色のラインが入ったジャージ・・・知る人が見れば一目で判るその服は、
うまりACパルマの公式ジャージであった。

375 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/02(木) 12:17:20 ID:???
??「おぉい! こんな所に居たのか!」

ボケーッと立ち尽くしている少年を呼ぶ声が、少し離れた場所から聞こえてきた。
声の方に目をやると、弱った表情した男が駆け寄ってきていた。
ストレートブラウンの髪を少しだけ伸ばした相手は、少年と同じジャージを着ていた。
身長は172cmと一回り以上大きく、肉付きも大分ガッシリとしている。
少年は相手の事をよく知っていた。
同郷ナポリでストリートサッカーを一緒にしてきた長い付き合い。
少年は相手の名前を口にした。


少年「あれ、ファビオ?」

ファビオ「“あれ?”っじゃねぇよ・・・トイレに行ったっきり何十分帰ってこないつもりだ?
      シューマッハの奴もカンカンだぜ、団体行動を乱すなーーって。」

少年「ハハッ。 ごめん、つい見入っちゃってた。」

ファビオ「はぁ〜、頼むぜ・・・。」

ファビオと呼ばれた男は呆れて溜息を吐きながら、だが少しばかり意外さを感じていた。
目の前の少年が口にした、「試合に見入っていた」という言葉にである。
ファビオは少なくとも、この少年が試合に見入ったり誰かのプレイに夢中になる姿を知らなかった。
昨年、ジュニアユースで欧州No.1に輝いた時の大会でだって、こんな反応を見せなかった。
ファビオは知りたくなった、この少年を魅了した物を。

『イタリアの恋人』と呼ばれ、若干15歳にしてイタリアサッカー界を背負って立つと言われている、
この少年・・・・・・ マルコ・クオーレが注目した物の正体を。


※いったんここまでー

376 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/02(木) 19:37:34 ID:???
ファビオ「なあマルコ・・・さっき見入ってたっつってたけどよ、
      お前が気にするような奴なんて居たか?」

クオーレ「え・・・?」

そんな選手、ファビオにはミハエル・ドノヴァンくらいしか思いつかなかった。
予選リーグの最終戦で、信じられないくらい抜かれまくった屈辱は記憶に新しい。
あの時は自分の後ろをクスタがカバーし、さらにシューマッハが神セーブを連発した
お陰で1失点で済んだが、本来はもっと競った試合になってもおかしくなかったと思っている。

ファビオ(流石にあの時は世界は広いと思わされたが・・・)

それでも試合を動かすファンタジックな力は、ミハエルよりもクオーレの方が上と思っていた。
だからこそファビオは気になった。 クオーレの注目しているのが何なのかを。

クオーレ「うん、フィオレンティーナの10番。」

ファビオ「そうか・・・フィオレンティーナの、って、えっ?」

思わずファビオは聞き返していた。 フィオレンティーナの10番、確かジュン・ミスギと言った。
思い出してみて、ファビオは軽く唸った。 アシストを決めた時のパスは確かに非常に鋭かったと思う。
だが同じくジュニアユースで共に戦った、ミランのアンドレアも近いレベルのパスを出していた筈。
同じ年代であれば、きっとアンドレアの方が上であろうと彼は信じていた。
またドリブルについて言えば、これは前述の通りミハエルの事を彼は評価していた。

377 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/02(木) 19:40:44 ID:???
イマイチ合点がいかず戸惑い気味なファビオとは対照的に、クオーレは若干興奮気味に頷いていた。

クオーレ「うん、凄いよあの人。」

ファビオ「まあ・・・レベルの高い選手だとは思うけどよ、お前がそんな風に言う選手かなぁ・・・。
      それだったら、アンドレアやミハエルの方がスゲェかもと思うンだけど。」

クオーレ「そうそう、アンドレアみたいな感じでもあるよね。
      でも、何だろう・・・それでいてアンドレアとは違うんだよねぇー。」

話がイマイチ噛み合っていない事で、ファビオはガクッ膝を折った。
どうやらクオーレの頭は目の前の会話ではなく、未だにさっきの試合にあるようだった。

ファビオ(アンドレアみたいで違う・・・か、、意味が解らん。)

クオーレ「ほら、インテル戦でフィオレンティーナがPKを貰った時の事を覚えてる!?」

ファビオ「う・・・いや、確かそん時って居眠りしちまってたっけ・・・。」

クオーレ「あー、そっか。 ファビオは観てなかったんだっけね。」

そう言って頬を膨らますクオーレだが、別にそう気にした様子はなかった。

378 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/02(木) 19:42:42 ID:???
クオーレ「ま、いっか・・・とにかく今日もPK貰うプレイをしてたけど、
      その時やっぱり思ったんだよね、インテル戦の時と同じ・・・
      あの10番の“時間”になっているんだって。」

ファビオ(!?)

その言葉を聞いてファビオは仰天したと言っていい。
“〜の時間”だなんて、それはまるでクオーレの事を言っているようではないか。
クオーレの事を特別な存在と、憧れさえ抱いているファビオが聞き逃せる話ではなかった。

ファビオ「そ、そんな事ねぇよ!! そんな影響力を持った選手のわけねぇって!」

クオーレ「え? ・・・・・・そうかなぁ、凄いと思うんだけどなー。」

ファビオ(マルコみたいな“ファンタジスタ”が他に居るって!?
      そんな事・・・絶対に有り得る筈がねーぜ!)

ファビオはギロリと視線をフィールドに向け、紫色をしたユニフォームの10番を探し・・・
そしてそれはすぐに見つかった。 少し赤みを帯びたダークブラウンの髪、ジュン・ミスギの姿を。


379 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/02(木) 19:44:12 ID:???

ファビオは自身が意識するしない如何ではなく、三杉の事を意識してしまった。
もしもフィオレンティーナと当たる事になったら絶対に止めてやる、と。
マルコ・クオーレが誰より上なのだと信じているが故に・・・である。


※パルマに所属しているマルコ・クオーレいうファンタジスタの存在が明らかになりました。
※パルマに所属しているファビオ・カステッリーニいう選手の存在が明らかになりました。
※マルコ・クオーレが三杉に興味を持っている事が明らかになりました。
※ファビオ・カステッリーニが三杉の事を意識しました。


※原作から、三杉にはロジックだけでなくイマジネーションも有るとスレ主が思っているため、
 今回のように表現しました。・・・が、今作では三杉にスキル・ファンタジスタの適正はありません。
 どうぞ御理解をお願い致します。
 あと、本日の更新はここまでです。次回も宜しくお願い致します。

380 :森崎名無しさん:2010/12/02(木) 22:30:33 ID:???
ゲェー!?ファンタジスタ二人目!?
ファンタジスタのデメリット次第だがパルマ戦はヤバい事になりそうだ
そういえばパルマって監督の元ネタがアレでDFが三人ってことはフラットスリーってやつなのかな
サッカー詳しく無いんで単語しか知らんのだが

381 :森崎名無しさん:2010/12/02(木) 23:45:24 ID:???
ファンタジスタではないレジスタだ!


ハイ強がりです…ファンタジスタ怖いです
早急に強くならねばフィオレンティーナ

382 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/03(金) 13:18:04 ID:???
>>380 パルマの監督の元ネタから戦術を割り出すのはgoodな感じです。
    対策を考える参考になるかと思いますぜw

>>381 そうそう、レジスタなのです。
    パルマ戦は断然きつくなる予定なので御覚悟をー!


ちなみに今回登場したマルコ・クオーレ及びファビオ・カステッリーニは漫画“ファンタジスタ”の登場キャラです。
以下にwikiのURLを示しますので、御参考にどうぞ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%B8%E3%82%B9%E3%82%BF_(%E6%BC%AB%E7%94%BB)

時間軸としては今回、ファンタジスタ作中での彼らの初登場時(JYカップ)よりもさらに1年以上前を想定して考えております。

383 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/03(金) 13:22:26 ID:???
〜フィオレンティーナ 控え室〜

その後 三杉らは控え室に戻り、アンザーニに迎え入れられていた。
前半終了時には皆どうなるかと思っていたが、無事勝利でここに戻る事が出来、安堵していた。

アンザーニ「皆さんお疲れ様でした。ユヴェントスを相手に3点差で勝利、素晴らしい結果です。」
       だが気を緩めるのは少しお預けにし、まずは統括といきましょう。」

アンザーニの言葉に選手達は喜びのザワメキを止め、再び気持ちを戻した。
まだこの試合で終わったわけでなく、戦いは続くのである。
今日の経験を後に残す為、記憶の新しい間にミーティングをする必要を誰もが理解していた。

アンザーニ「さて・・・今回このような圧勝で試合を終える事ができたわけですが・・・
       正直に言えば、私は個人レベルの力ではユヴェントスの方が上だと思っていました。
       そして、今でもそうだと考えています。」

ザワザワと選手の間で驚きの声が上がった。
3点差をつけた相手に個人レベルでは劣っていると言われれば、流石にどよめきも起ころう。
構わずアンザーニはゴホンと咳き込むと・・・


先着で
 ★白髪鬼のターン?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ、ハート→ブンナークの方に身体を向けた。 ゴゴゴゴゴ
スペード、クラブ→そのまま皆を見回し、話を続けた。
JOKER→ブンナーク、マルコ、ミュラー、スペルマンに体を向けて白髪鬼ターイム! ジャンジャンバリバリいくよー!

384 :森崎名無しさん:2010/12/03(金) 13:26:47 ID:???
★白髪鬼のターン?→ スペードQ


385 :森崎名無しさん:2010/12/03(金) 14:27:05 ID:???
ダイヤかハートでブンナークのシュート2万本特訓だったのかー?

386 :森崎名無しさん:2010/12/03(金) 15:28:50 ID:???
いつかバンビーノが言ってた一世代下のイタリア勢ってファンタジスタの面子だったのか
ファンタジスタのキャラが参戦しているってことは、ミランにはアンドレアがいるのが確定でひょっとしたら坂本やトトがいるかもしれんのか
…あれ?強くね?ミラン


387 :森崎名無しさん:2010/12/03(金) 16:33:50 ID:???
ブンナーク、マーク判定に限って引きが悪いw

388 :森崎名無しさん:2010/12/03(金) 16:45:27 ID:???
>>386
ファンタジスタよりも前の話みたいだから坂本もトトもいないでしょ
安心したけどちょっと残念

389 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/03(金) 17:00:41 ID:???
>>385 アンザーニ「ほっほっほ、秘密ですよ。」
>>386 轍平「俺? 俺はまだ島におるとよー。」
    ・・・って思ってたら関連スレ4の697に巨大なミスがーーー!!!
    バンビーノ「その後 日本で行われた大会でも優勝。」←これ嘘、嘘です!
    やっちゃったーーー! この大会まだ行われてません! なんてこったーーー!

         ,r_.ェ-_、_
          /::と Z つ:::`ヽ、
         /::::::::::::(._フ" ):::::::::ヽ
       ':::::::/:::::::::`'''´::::::::::::tタ',
       l:::::::f:::(((ぅ:::l::::i:::l::::::l:::l:::',
       l:::::::i:::::::l:_:_:|_:_凵⊥l-|:l::|
      ',:::::::!::::::|で6ラ')ノィ5ラ川
       ヽ::::i::::::l  ''"'( ::{;i::::j::リ`二ヽ-、 __  
       {ヽ::l::::::l     、.ノ::://ニ二:.eヽ ヽ‐=' O)  
       ハ \:::::l  ∈=':〃ニニニ::.’i }e、ヽ ̄
      ム e,\ヽドェ.、二ノ=-‐'`iニFl |  e、\
     /ヾ〉  e、`r― - = 二⌒i lニF|e|、_e、
   /e、 ヾ〉 e、  \ _/ (r \| |-F|’| \ e、
  /  e、  ヾ〉  e、 //"   \rぅ|eF|el   \
 {e、\  e、ヾ>、/ l |l  \_.ノ´l’E|’!
  \._ `ミ>、/ ,イ[|l ll 、ヽ、.ノ, ,' 〃| l
   ヽ ,e´//e' rタ´e' `7''`r'' // (()j l
    \ /´{ rタ'´e' e'/ e、∨/ e、 ¨ l
なめた事してんじゃあねーぞッ! このクソスレ主がッ!
もう一ペン同じ事をやりやがったら てめーをブン殴るッ!!


>>387 ブンナークはスキル・ハートが弱いを持っていてもいいかもですねw
>>388 はい、その通りですが上記のミスが過去にあったのですよーーー。
    すみません色々ーーーーー。

390 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/03(金) 17:01:47 ID:???
>スペード→そのまま皆を見回し、話を続けた。

ブンナーク(確かに・・・CFWとしてはバティンの方が実力が上だったかも知れねえ・・・)

個人の力ではユヴェントスが上だったという言葉に、ブンナークの表情には動揺が浮かんでいた。
前半終了間際、バティンが決めたシュートの威力に自信を奪われかけた事を思い出した。
最終的に自らの脚で自信を取り戻す事ができたが、そのせいでハーフタイム中は回復に専念できず、
後半途中からほとんど足が止まる羽目になったのだ。 この試合ハットトリックを挙げたとは言え、
2点目以外は満足できる物でなかった以上、彼は胸を張れていなかった。
そんなメンタル面の弱さを含め、彼はバティンより劣っていたと思わざるを得なかった。

ブンナークだけでなくマルコやミュラー、スペルマンらも、個人での実力で勝てたと思っていない。
またこの試合は大活躍であったダラピッコラですら、自分がカルバリョより上とは到底思っていなかった。
これらの反応から『個人の力で勝ったのでは無い』これを理解していると察したアンザーニは頷く。


アンザーニ「そう、個人の力では確かにユヴェントスは格上だったのです。
       ではそんな相手に何故3点差も離す事が出来たのか・・・解りますか?」

三杉(圧勝する事が出来た理由・・・か。)


A 僕が攻守に渡って活躍したからかな。
B ハットトリックを決められるブンナークの存在があったからかな。
C ダラピッコラが敵のサイドアタックを何度も止めたからかな。
D ミハエルを抑える事ができたからかな。
E 一度もリードされずに済んだからかな
F ユヴェントスが自身の実力を活かす戦術を選んでいなかったからかな。
G その他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

391 :森崎名無しさん:2010/12/03(金) 17:19:09 ID:bL3DOXAc


392 :森崎名無しさん:2010/12/03(金) 17:20:25 ID:CA9aKO6w
F

393 :森崎名無しさん:2010/12/03(金) 17:20:43 ID:PRIGI9fk


394 :森崎名無しさん:2010/12/03(金) 17:27:36 ID:TkswlGG2
E
2点のリードで無理に攻め込む必要がなく、腰を据えた守備ができたのがでかいと思う。
ユヴェントス十八番のカテナチオからのカウンター対策が自然とできていた
これが勝因かと思われる。
無論三杉、ブンブン新田、ダラピの存在も非常に大きかった。

395 :森崎名無しさん:2010/12/03(金) 18:21:35 ID:OvVFBOAk
G 一度も後手に回らなかった事。
相手の人数差を消せる新田で崩して破壊力のあるブンブンが詰めるパターンがハマったから。
そしてファケッティさんの活躍が勝負の鍵を握っていた。

396 :森崎名無しさん:2010/12/03(金) 18:22:55 ID:jOMteAbo
G>>395

397 :森崎名無しさん:2010/12/03(金) 18:28:02 ID:cx5mXLQg
E

398 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/03(金) 20:12:54 ID:???
あれれ、2票だったのに沢山入ってる。
ですがまあ、真っ先に2票入ったFを有効とします。
ですが>>394さん、>>395さんもありがとうございました、実に慧眼です。
===============================================


>C→ユヴェントスが自身の実力を活かす戦術を選んでいなかったからかな。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

フム・・・と三杉は検討してみた。
ダラピッコラやFW達の活躍など、各シーンでの成功も理由にはなる。
けれども監督が求めている答えは、違う所に在る気がしていた。

三杉(例えば戦術面・・・彼等は有効な戦い方が出来ていただろうか?)

ユヴェントスの実力は確かに間違いのない物だった。
しかし結果としてシュートまで持ち込めたのは、たったの3度きり・・・
その辺りについて考えてみて、三杉の口からはこの答えが導かれていた。

三杉「ユヴェントスは、自身の実力を活かす戦術を選べていなかったのでは・・・?」

アンザーニ「ほう、その根拠は?」

三杉「そうですね・・・例えばユヴェントスは執拗にカルバリョのオーバーラップを使ってきました。
    確かに彼の攻撃力は一目を置く価値はありますが、その反面で守備陣はカテナチオを組めず、
    最終ラインが脆くなっていました。 また僕達は彼のオーバーラップを視野に入れており、
    二段構えで備えていた事が功を奏し、逆にカウンターで得点を重ねています。」

399 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/03(金) 20:14:15 ID:???

アンザーニ「ふむ・・・ではユヴェントスはどのような戦術を採るべきだったと思いますか?」

三杉「ミハエルによる単独突破です。」

三杉の答えは明朗であり、それは彼自身がミハエルのドリブルを抑え切れなかった事を示していた。
そして三杉は続けて言葉を紡ぐ。

三杉「・・・ミハエルの突破は想像以上でした。 ハッキリ言って戦術が通用しない。
    恥ずかしながら、彼の突破を一度止められたのは偶然うまくいったからです。
    ユヴェントスがシュートまで持っていけた3度中、2度はミハエルだけの力です。
    ユヴェントスが彼をもっと上手に使っていれば・・・いや、彼をもっと自由にしていれば、
    僕達のピンチのシーンはもっと増えていた筈です。」

アンザーニ「そうですね、確かにそれは否めません。
       ミハエルくんには何度も脚を酷使できない事情があったようですが・・・
       それでも後半は彼の突破を選ぶシーンが少なかったように思えます。
       またマークをしていても気付けばフリーになっている、という彼の特技も
       結局息を潜めたままでした。 けれども・・・それだけでは80点ですね。」       

アンザーニはもう一つ有効な選択肢をユヴェントスはほとんど使わなかったと言った。
それを使っていれば、カルバリョのオーバーラップを多用する必要はなかったとまで言い切った。

400 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/03(金) 20:20:15 ID:???

アンザーニ「そういう選択肢もある・・・と警戒を誘うだけで十分だったのです、
       カルバリョくんのオーバーラップはね。 それだけリスクが大きかった。
       そしてそれに代わるべき選択肢・・・判りますか、三杉くん?」

当然フィオレンティーナもそのプレイは十分ケアしていましたが・・・と、
イタズラっぽい笑みを浮かべながらアンザーニは再び問いかけてきた。

三杉(ミハエルの突破、カルバリョのオーバーラップ以外の有効な手・・・なんだ?)


A ファケッティの縦パス。
B バティンのロングシュート。
C シレアサイドのオーバーラップ
D ジェンティーレのオーバーラップ
E わからない、わからないぞ!

※本日はここまでなので、「3」票選ばれた選択肢で続行します。
 (投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


今日もお付き合い頂きありがとうございました。 なんか過去に大きな間違いがあったり恥ずかしいです。
それから選択は、基本2票、次の更新が翌日以降と時間が空く場合は3票としていました。
この辺は厳格に決めずともいいかなと思ってたんですが、混乱させてしまったようでゴメンなさいです。

401 :森崎名無しさん:2010/12/03(金) 20:43:52 ID:???

実はですね、2票決と分かってて投票しましたwww
他の方もそうかとww

A・ファケさんのパスはカットできずともバティンやミハエルが競り勝つ保障は…
とここまで書いてミハエルはフリーになる天才だったか。

B・後半ラムパンチなら入るけど、中山と見せてないけどシャドーシールドは無理か

C・バンビ抜けば三杉も無視できないから中央やダラピサイドは緩くなる。
けどそういう時こそのスペルか?…バンビ(新田orレント)相手はきついか

D・守備の要の要だからそう何度もできる物でもないよね。

402 :森崎名無しさん:2010/12/03(金) 20:45:27 ID:CA9aKO6w
A

403 :森崎名無しさん:2010/12/03(金) 20:49:19 ID:OvVFBOAk
後半なら一発一発が脅威なAが上策。
前半ならBが有効、リスクを負ってまでカテナチオを崩すDは下策か?

でも振るわない連中に奮起を促す意味でも敢えてCを挙げたい。

404 :森崎名無しさん:2010/12/03(金) 20:52:13 ID:TkswlGG2
A
ここは素直に元祖ピンポイント→レオヘッドの極悪コンボを押す

405 :森崎名無しさん:2010/12/03(金) 22:45:06 ID:CA9aKO6w
未定あげ

406 :森崎名無しさん:2010/12/03(金) 22:51:12 ID:???
後半ラムカーネが弱ったならバティンのロングでも危険でしょうがAが堅い。
ファケッティェ…がヘタレ引きでなければ嫌な場所に居る前線に高確率で渡る脅威のピンポイントパスですし。
加えてミハエルのドリブルがあるので狙いが絞れなくなり守備が分散される。

対策としてはオフサイドトラップじゃないかと思います。
後ろから前線へのスルーパスならタイミングも丸見えだし引っ掛け易いってのもありますが。

407 :森崎名無しさん:2010/12/03(金) 22:54:00 ID:pMrXA00M
A
バティンにボールがもう少し回れば点は取られただろうしなぁ
ミハエルは>>401さんが言ってる通りだろうし

408 :森崎名無しさん:2010/12/04(土) 11:16:30 ID:UGAt4N4Q


409 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/04(土) 17:30:32 ID:???
>>401 乙感謝ですー。 って、分かっていただって!? 謀ったな、シャア!
===============================================


>A ファケッティの縦パス。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「そうか、ファケッティの縦パスですね?」

この問いに多少戸惑った三杉であるが、今度はそう時間を必要としなかった。
こちらが戦術として警戒していながら、相手が然程使わなかった戦術と言えばコレである。
もしも自分がユヴェントス側ならば、バティンのロングシュートという選択肢も考えられた。
後半はラムカーネが大きくパワーダウンするからであり、実質最終ラインは中山になるからだ。
だがユヴェントスがその事を知っている訳ではないので、正解とは思えなかった。
また逆サイドからのオーバーラップも、一・ニ度そのカードを見せる事に意味があったとしても、
多用するほどの選択肢では無いと思われた。

そして、これを聞いたアンザーニも満足気に頷き、その答えが正解だと示していた。

アンザーニ「その通り、ファケッティくんの縦パス…これが多用されていれば危なかったでしょう。
       その鋭さは理解のうちと思いますが、ユヴェントスが厄介なのはカットが失敗した後…
       バティンくんはシュートについては言わずもがな、競り合いにも滅法強い。
       またトラップと同時に振り切る技術も持っており、出してしまえば何となる技術があった。
       そしてミハエルくんは前述の通り、マークがほとんど無意味です。 これに対して、唯一
       有効な手立がオフサイドトラップですが、それを失敗したら完全フリーにしてしまうという
       リスクを我々も負います。 ユヴェントスとしては分が悪いとは言えません。」


410 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/04(土) 17:32:06 ID:???
選手達は、その顔を徐々に凍りつかせていった。
後の祭りではある物の、もしもそれが現実となっていたらと思うと、そう冷静では居られなかった。
バティンのシュート、ミハエルのドリブルについては今でも背筋が冷える思いがした。

アンザーニ「ファケッティくんは序盤こそ縦パスを使いましたが、その時は調子が悪く機能しなかった。
       けれども、他の選手との連携で徐々に調子を上げ、最終的には同点弾の起点となった。
       …にも関わらず、その後も彼は仲間との連携を多用する選択をしました。
       そして、自分よりも好調だったカルバリョくんのサイドアタックを多用したのです。」

「それ以上に絶好調だったダラピッコラくんが止めてくれて助かりましたがね」…と、
アンザーニは話の腰を折り、皆の笑いを誘った。 だが直ぐに口調を堅く戻して言った。

アンザーニ「つまりユヴェントスは、最もシンプルで、最も力強い戦術をみすみす使わなかったのです。
       スター軍団と呼ばれた彼らは、なまじ良いメンバーが揃っているため、
       なまじ選択肢が多いため、そしてジェンティーレくんさえ居れば守備が回ると思ったため、
       後半のあの失態を演じる羽目になったのです…!」

アンザーニはいつになく厳しい口調でそう言い放っていた。
サッカーは、スターを集めれば…上手い選手をかき集めれば勝てる物ではないと訴えていた。
場面場面で、選手達がより良い戦術と連携を選択できなければいけない、と…。

選手達は知らないが、そこにはかつて自分が目を掛けて育てていた選手をチームの事情で放出させられ、
しかも新天地ではその選手を活かす戦術を未だ理解されていなかった事へのやりきれなさがあったのだ。

411 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/04(土) 17:33:22 ID:???
アンザーニ「次の相手が何処になるかは判りませんが、ユヴェントスよりも個人の力では劣るでしょう。
       けれど決して油断してはいけません、個の力はチームの力とイコールではないのですから
       …私が伝えたかったのはこの事でした、長く話してすみませんでしたね。」

最後はいつものアンザーニの声で各選手に労いの言葉がかけられた。
優しい声であった。 けれど、選手達は先程の厳しい言葉こそを心に刻み込んでいた。
優勝候補筆頭と言われたユヴェントスに圧勝し、些か気を緩めかけた自分達を戒めたのだった。
そして…


アンザーニによる試合の総括が終了し、三杉達はユニフォームからウェアに着替えていた。
その時の事である。

先着で
 ★その時歴史が動いた→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→中山が話しかけてきたぞ。
ハート、スペード、クラブ→なーんてね、ふふ。 なにもないよ!
JOKER→ダイヤ+???

※本日の更新は以上です。 どもどもでしたー。

412 :森崎名無しさん:2010/12/04(土) 17:34:44 ID:???
 ★その時歴史が動いた→ スペードK

413 :森崎名無しさん:2010/12/05(日) 01:08:17 ID:???
乙でした〜

414 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/05(日) 16:17:22 ID:???
>>413 いつもありがとうで〜す
===============================================

>スペード→なーんてね、ふふ。 なんもないよ!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「ックシュン!!!」

イタリア・ミラノ市から遠く離れた日本の地では、一ノ瀬明という少年が、
質の悪い夏風邪にかかり、床に伏していた。 

一ノ瀬「ゲホゲホッ・・・うう、弥生のやつ見舞いに来ないとは・・・。
     愛しの彼氏がこんなに苦しんでいるのに・・・ちくしょう・・・・・・。」

だがそれは、この物語とは何の関係も影響もない、些末な出来事であった。
SIMPLE2000 THE.天誅 発売中。 


・・・・・・

三杉「・・・?」

バンビーノ「どうした、ミスギ?」

三杉「いや・・・何故だか分からないが、胸がスッとした気がして。」

バンビーノ「風邪でもひいたか・・・?」

三杉「いや・・・大丈夫だ、問題ない。」

そう・・・何の関係も影響もない、些末な出来事であった。 (一ノ瀬「三杉死ね!」)」

415 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/05(日) 16:19:03 ID:???

そんな事よりも、この後 三杉ら今日の2戦目を観戦する事になっており、試合開始までは
まだ1時間弱の余裕があった。 次の組み合わせは・・・と、三杉は思い出そうとした。
だがそれをどうしてか思い出す事が出来ない。

三杉「ところでバンビーノ、次の試合の組み合わせはどうだったかな・・・?」

バンビーノ「ふぅ・・・何故お前はそういう目の前の重要な事を覚えていない・・・。
       キャプテンなら、いや、キャプテンじゃなくたって覚えている筈だろう?
       お前は思考力は抜群なのに、これは一体どういう事なんだ?」

三杉「うむ・・・しかしだねバンビーノ、ユーヴェ戦中に1ヶ月も中断が入り、しかも再開と同時に
    昔話を長々とやっていたんだ。 これは記憶が曖昧になっても仕方がないと思わないか?」

バンビーノ「そんな言い訳・・・  う、うむ・・・いや、すまん。」

三杉「うん? 何故君が謝るんだい?」

バンビーノ「何となく・・・だ。 と、ともかくトーナメント表がここにある。」

そう言うと、バンビーノは持っていたトーナメント表を広げて見せた。
三杉は何故自分がこれを持っていないのか不思議に思ったが、考えても仕方がない気がした。
そう、まるで自分の考えが及ばない領域の出来事なのではないか・・・と。


416 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/05(日) 16:20:06 ID:???

フィオ ――┐        
         ├―┐      
ユーベ ――┘  │     
            ├―┐
ローマ ―─┐  │  │   
         ├―┘  │ 
ミラン ――┘     │ 
               ├― 優勝
パルマ ――┐     │   
         ├―┐  │   
サンプ ――┘  │  │  
            ├―┘  
ナポリ ――┐  │     
         ├―┘      
レッチェ――┘  


バンビーノ「・・・この通り、次の試合はASローマ・ユースvsACミラン・ユースだ。」

三杉(フィッツウォルタのローマ、それからバンビーノの古巣のミランか。
    おそらく勝つのはローマだと思うけど・・・何か聞いておく事はあるか?)


A 三杉「バンビーノはどちらが勝つと思う?」
B 三杉「古巣が暗黒時代な今ってどんな気持ち?」
C 三杉「そう言えば、昨日あった用事(関連スレ4 >>753)って何だったんだい?」
D 三杉(バンビーノよりマルコにローマの事を聞くべきだろうか?)
E その他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

417 :森崎名無しさん:2010/12/05(日) 16:22:03 ID:pxLrhMos


418 :森崎名無しさん:2010/12/05(日) 16:23:14 ID:un6i9bpk


419 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/05(日) 16:51:12 ID:???

>C 三杉「そう言えば、昨日あった用事(関連スレ4 >>753)って何だったんだい?」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ふと、三杉は昨日の事を思い出した。
ユヴェントスの参考VTRを見せて貰うべく、2人でアンザーニ監督の部屋を訪ねたのだが、
ドアの前まで来ておきながら「用事を思い出した」の一言で踵を返して行ってしまったのだ。
サッカーに関してあれほどストイックなバンビーノにしては妙だとも思ったが、
その時はミハエルのドリブルに思考が占められており、すぐに忘れてしまったのだ。
だが思い出してみると、ヤハリ妙だな、と改めて感じられた。
そこで三杉は思いきって聞いてみる事にした。

三杉「そう言えば、昨日あった用事って何だったんだい?」

バンビーノ「・・・随分と話が飛ぶんだな、情緒不安定なんじゃないか?」

三杉「ふむ・・・実は僕もそんな気がしている。

バンビーノ「だろう!? 気を付けた方がいい、気持ちがナーバスになっているのは良くない。」

三杉「助言感謝する、ありがとう。 ・・・で、昨日あった用事って何だったんだい?? 」

バンビーノ(流石に誤魔化されんか・・・)

バンビーノは軽く溜息を吐き、話し始めた。


420 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/05(日) 16:52:27 ID:???

先着で
 ★ミアータから連絡があったのです→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ、ハート→実は親友の恋人に呼び出されていたんだ。
スペード、クラブ→実は妹に呼び出されていたんだ。
JOKER→実は親友の恋人から愛の告白を受けていた・・・    バンビーノ ニゲテー!


421 :森崎名無しさん:2010/12/05(日) 16:52:57 ID:???
★ミアータから連絡があったのです→ ハート10


422 :森崎名無しさん:2010/12/05(日) 16:55:35 ID:???
バンビーノがいい船に乗ってしまう展開だけは勘弁wwww

423 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/05(日) 17:18:20 ID:???
無難な展開になったところでまた次回です。
ではまたー。

424 :森崎名無しさん:2010/12/05(日) 18:58:39 ID:???
遅れましたが乙でした!


425 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/06(月) 18:36:41 ID:???
>>422 いやー、ヤンデレって怖いですよね。
>>433 乙有り難うございます^^

===============================================

>ハート→実は親友の恋人に呼び出されていたんだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

バンビーノ「まあ、実は親友の恋人に呼び出されていたんだ。」

ほーぉ、と三杉はワザとらしく笑みを浮かべる。
バンビーノの様子から、どうやら話すのは気が進まない事は判っていた。
そこでさらに「親友の彼女と会っていた」という発言が飛び出したのだ。
これは三杉もスキャンダラスな話を期待せざる得ない。
だがそれでもバンビーノの反応はいつもと変わらず冷淡であった。

バンビーノ「残念ながら期待しているような話じゃない。
       ただ事がこの古傷にも関わる話だからな、思い出すとナーバスになる。」

そう言いながらバンビーノは片足を少し上げて顎でクイと示した。
その言葉で三杉は直ぐに察した。 その親友とやらは、いつか話してくれたバンビーノから
サッカーを奪いかけたミランのストライカーだという事を。

426 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/06(月) 18:37:43 ID:???
三杉「そういう事か・・・なるほどね。 けど、それならばさっきの言葉を返すよ。
    ナーバスになっているのは良くない、一人で溜め込むくらいなら話して欲しいな。
    勿論、無理にでもと言うつもりはないけれどね。」

バンビーノ「そうだな・・・」


先着で
 ★ナーバスって死語かな→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ、ハート、スペード→それなら・・・・聞いて貰おうかな。
クラブ→いや、すまないがもう少し自分の中で整理させてくれ。
JOKER→ ガチャッ  ミアータ「バンビーノ、試合お疲れ様。」 ・・・ゲェッ、ミアータ!?

427 :森崎名無しさん:2010/12/06(月) 18:39:52 ID:???
 ★ナーバスって死語かな→ ハート7

nice暴徒と化すのか…

428 :森崎名無しさん:2010/12/06(月) 18:39:55 ID:???
★ナーバスって死語かな→ ダイヤ4

429 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/06(月) 20:11:20 ID:???

>ハート→それなら・・・・聞いて貰おうかな。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

バンビーノ「それなら・・・・聞いて貰おうかな。」

そう告げたバンビーノは近くの椅子に腰掛け、ゆっくりと三杉に話し始めたのだった。



〜回想・ユヴェントス戦前日 昼過ぎ〜


カラン・・・

約束の時間キッチリにバンビーノはバールの扉を開けた。
店内を見回すと、店の奥で手を振っている少女が見当たった。
綺麗なブロンドの髪を長く伸ばし、服の色に合わせた紺色のリボンで纏めている。
少しだけ刺々しい雰囲気を宿しているのがアクセントとなり、綺麗な外見を引き立てていた。

ミアータ・コリーニ・・・親友であるチェザーレ・ストラットの恋人。
こうして顔を見るのは2年半振りだが、記憶の中の女性よりも目の前の女性は美しかった。

430 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/06(月) 20:12:22 ID:???

ミアータ「久し振り・・・。」

バンビーノ「ああ、久し振り、ミアータ。 少し痩せた?」

ミアータ「まあ・・・少し。 ごめんねバンビーノ、明日試合なのに呼び出しちゃって。」

バンビーノ「構わないけれど、どうしたんだい?」

そう訊ねたバンビーノに返されたのは、パァッと明るく広がったミアータの笑顔だった。
この笑顔が全てを物語っていた。
バンビーノもまさか、という思いとともに息を呑んだが、次の言葉は直感が示した通りだった。

ミアータ「ストラットが見つかったの!」

バンビーノ「ストラットが・・・そうか・・・・・・・・・見つかったん、だね。」

ミアータ「ええ、ブラジルのクラブチームに居るんですって!」


かつてバンビーノに再起不能寸前の怪我を負わせた友。
それは事故だったのだが、気に病み、チーム内で暴力事件を起こして追放された・・・

431 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/06(月) 20:14:08 ID:???
・・・許せなかった。
何故自分の分も世界を相手に闘ってくれなかったのか、と・・・。
その後、毎日謝りに来たが、一度の面会も許さなかった。
目の前にした時、どんな言葉を浴びせるか自分でも分からなかったからだ。
だが、彼はいつしか姿を見せなくなり、行方も知れなくなった。
そして・・・フィオレンツェの地で脚を完治させた後も姿を消したままだった。

バンビーノ(教会で祈るようになったのも、ストラットの事が切っ掛けだったっけ・・・。)

伝わって欲しいと願いを込めて祈っていた。
この脚はもう大丈夫だ、と・・・・・・お前はオレからサッカーを奪っちゃいないんだ、と。

バンビーノ(そのストラットが無事見つかった・・・しかもブラジルでサッカーを続けている。)


先着で
 ★この引きを乗り越えろ、バンビーノ!→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ、ハート、スペード→良かった・・・と、安堵の心に包まれた。
クラブ→良かった・・・という安堵の心と共に、別の感情も存在している事に気付いた。
JOKER→バンビーノ(そんな事より、オレは実はミアータの事が好きだったんだ・・・昔から。)

432 :森崎名無しさん:2010/12/06(月) 20:15:39 ID:???
 ★この引きを乗り越えろ、バンビーノ!→ クラブ3

433 :森崎名無しさん:2010/12/06(月) 20:22:24 ID:???
三角間系
真っ当な青春で終わることを願って…

434 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/06(月) 20:32:29 ID:???
無事、niceボートな運命を逃れたバンビーノ。
だが彼は苦悩する。
ずっと見えていなかった自身の感情に、再確認させられた己の心の小ささに。
少年達は自分の進む道に、救いを願わずにいられらなかった。

次回 Another Campione
『奇跡の価値は』


次回更新も、サービス サービスゥ!





…ではまた。

435 :森崎名無しさん:2010/12/06(月) 20:52:15 ID:???
nice乙でした

436 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/08(水) 18:22:52 ID:???
>クラブ→良かった・・・という安堵の心と共に、別の感情も存在している事に気付いた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

何よりも先んじて現れた感情は安堵であった。
親友の無事を祈っていたバンビーノにとって、その感情は至極自然だったと言える。
だが直後にバンビーノは冷静を取り戻した。 ひどく冷めた冷静さであった。

バンビーノ(ストラットにサッカーを止めて欲しいなど考えた事は一度もな無い・・・無い筈だが・・・。)

ブラジルのクラブチームでサッカーを続けている、という言葉が胸の奥に引っ掛かった。
ストラットは結局何をしたかったのか?
怪我を負わせ、チームを崩壊させ、許してもらう事を諦め、誰にも何にも告げず姿を眩ませ・・・
挙げ句、ブラジルに渡りサッカーを続けている。 サッカーに縋(すが)っている、と言うべきか。
そこまで考えて、慌ててバンビーノは考えるのを止めた。
それ以上は今ここで考えてはいけないと思ったのだ。
面会を許さず、失踪の後押しをした自分が考えてはいけないと思ったのだ。

バンビーノ「そうか、ミアータも安心したろう?」

ミアータ「ええ。 あ、でもでもまだ安心なんて出来ないわ。
      きっとストラットは罪の意識で今も悩んでる筈だもの。」

437 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/08(水) 18:26:20 ID:???

ズキッとバンビーノは胃の辺りに痛みを感じた。
胃液が過剰に分泌されている気がした。
だがバンビーノはそれを顔に出さず、ミアータの話に合わせて相槌を打つ。

バンビーノ「そうなんだろなぁ・・・。」

ミアータ「ストラット・・・約束してくれたもの。 5年以内に・・・って、このペンダントをくれたの。
      そんなストラットの事を嘘つきになんてしちゃいけないと思うの。」

バンビーノはミアータの事を見た。
美しい彼女にも欠点・・・と言うより(非常に)難しい部分がある事は彼も承知している。
言葉の端々に、自分の思い込みで視野を狭めてしまう癖は今も健在だ。
けれどもミアータの一途さには疑いの余地が無い。
何より、彼女は少なくともストラットへの想いという一点において、誰よりも誠実であった。

バンビーノ(だからこそ男の立場からすると大変なんだが・・・そこはこの際、置いておこう。)

バンビーノは苦笑を堪え、真顔を保つ努力をしたのであった。
そしてその後、今後の事についてミアータと話す事にした。


438 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/08(水) 18:32:02 ID:???

バンビーノ「それで、ミアータ・・(聞くまでもないかも知れんが)これからどうするつもりだい?」

ミアータ「勿論、直ぐにブラジルへ渡るつもりよ。 早くストラットを安心させたいもの。
      お金なら大丈夫、こんな日の為にって16の頃から旅費を貯めていたし・・・」

バンビーノ「うん、分かった。 でもミアータ、それは少し待ってくれないか?」

ミアータ「え・・・! ど、どうして!?」

バンビーノ「ストラットは今も罪の意識を抱えている、それはキミの言った通りだ。」

ミアータ「え・・・? うん、そう思うけど・・・。」

バンビーノ「そう、そしてそれはあの日から何一つ解決していないんだ。
       ストラットが戻ってこれる土台が何一つとして出来ていない。」

ミアータ「あたしは・・・ストラットが戻って来てくれるなら、もうこれまでの事は
      何も気にしないつもりよ? パパの事も説得するわ?」

バンビーノ「うん・・・だけど彼はイタリアサッカー協会から追放された立場も同然だ。
       いま戻って来ても、彼の居場所は何処にも存在しないに等しい。
       これでは結局、彼はキミとの約束を果たせる見込みは無く・・・
       それを理解している彼は、結局戻ってこれやしないだろう。」

ストラットが戻って来るシナリオは、バンビーノの頭の中で容易にまとまっていった。
だがそれをする事で、彼は考えたくなかった事も考えざるを得なかった。

439 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/08(水) 18:34:03 ID:???

バンビーノはミアータに対して、そのシナリオをプレゼンを行った。
その内容を端的に言えばこうである。

まずイタリアサッカー協会にストラットの無事と居場所を連絡し、視察を促す。
その結果、彼の実力が錆び付いていなければ、そのストライカーとしての力は
イタリアにとって喉から手が出るほど貴重であり、当然必要な人材として判断される筈である。
来年のWT(ワールドトーナメント)で威信を取り戻したい協会は、過去の処分の終了と、
WTの召集をストラットに告げる事であろう。
自分やミアータが過去を水に流してストラットを迎え入れるのは、まさにその時なのだ。

ミアータに説明している間、バンビーノはまるで機械のように無感情にふるまった。
説明中、ミアータは何度か「でも・・・」と、口を挟んできたが、最終的には渋々と頷いた。
出来る限りストラットが安心して戻れる環境を作るという意図は重々理解していたのだろう。

ミアータ「ありがとう、バンビーノ。 貴方が言ってくれなかったら、直ぐに飛行機に乗るところだったわ。」

バンビーノ「いや・・・オレもあの頃みたいで楽しかったよ。」

ストラットとミアータの間で調整役のような事をやっていた時の事を言っていた。
「もう別れる」と頭を抱えるストラット、「解ってくれない」と泣きついてくるミアータ、
うんざりしながら2人の話を別々に聞くバンビーノ・・・懐かしい思い出だった。

またあの頃と同じに戻れたらいいな、とミアータは零し、2人は話を終えた。
バンビーノはイタリアサッカー協会に連絡する事を約束してミアータと別れた。
そして帰りの道・・・バンビーノは堪えられなくなり、裏道に入って嘔吐した。
彼は口の中に広がる胃液の苦味に咽(むせ)ながら、考えまいとしていた我慢をかなぐり捨てていた。

440 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/08(水) 18:35:29 ID:???

失踪してから今まで、ストラットは何と向き合って来たのだろうか?
結局のところストラットは何にも決着をつけずにイタリアを去ったのだ。
罪の意識や後悔がそれをさせた事は想像がつく。

だが彼がやった事は『現実から逃げた』、只々それだけである。
そこに自らの罪と向き合い、現実と闘おうという意志はない、断じてない。
自分の心が少しでも楽になるように、考えずに済む様にという意識があるのみである。
彼自身は「自分など居ない方が良い、その方が周囲の為にもなる」と自らの行為を正当化し・・・
それ故、2年半経過した今まで『彼からは連絡手段があるにも関わらず』何も言ってこなかったのだ。

またストラットは残された人間の悲劇という物を一点も考えなかった。
よしんば考えたとしても、それからはずっと目を逸らし続けてきた。
彼ののやった事は周囲の不幸を更に拡大させるだけの行為だったのに。


――――――ストラットの行為を一言で表すならば、そこに『卑怯』以外の言葉はなかった。


だが・・・面会を許さなかった自分が、その後押しをしてしまったのも理解している。
そして、彼の無事を祈ってきたにも関わらず、今更こんな事を冷静に考えている自分が心底嫌だった。
親友に対する自分の思いは誠実でなく、真摯な物ではなかったのだ。
彼は自分に対して吐き気をもよおすほど嫌な気分だった。
これほど自分の心はちっぽけな物だったのかと・・・情けなくなり、彼は涙を零したのである。


441 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/08(水) 18:37:14 ID:???
〜回想終了・フィオレンティーナ控え室〜

バンビーノ「・・・と言う訳だ。」

最後にバンビーノは溜息を吐き、自嘲を浮かべていた。
これ程の悩みを抱えていたとは流石に三杉も予想していなかった。

バンビーノ「一昨年の冬、ドゥオーモの上でお前に語った言葉の成れの果てがこれだ・・・。」

勿論、三杉も覚えていた。
初めてバンビーノに心を打ち明けた時の事を。
そして、その時にバンビーノが漏らした親友への思い。

バンビーノ「・・・幻滅したか?」

三杉「いや・・・そんな単純な話じゃない事は僕にだって解るさ。」

理屈や真実がどうであれ、当事者にしか見えない世界が世の中にはある。
感情やそれにより歪む視点という点において、第三者は決して当事者とは同じ場所に立てない。
だが今 目の前のバンビーノが、自分でどうにか出来ない物に呑み込まれ掛けているのは確かな現実・・・
三杉は、ただ「はい、そうですか」と終わってイイとは思えなかった。


A (けどダメだ・・・何を言うべきか思いつかない。)
C 「最低だね、そのストラットって彼・・・・・・バンビーノは何も悪くないよ。」
B 「僕は・・・冷静に考えて許せない、という事が間違っているとは思わない。」
D 「バンビーノ・・・流石にその考えは間違っているよ、ストラットが可哀相だ。」
E 「結局・・・許すしかないんだろうね。 戻ってさえくれば、いつかきっと納得出来る日も来るし。」
F 「しかし・・・よく試合中に動揺を見せなかったものだね。 凄い事だよ、それは。」
G  そ の 他

重い話なんで『4』票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

442 :森崎名無しさん:2010/12/08(水) 18:49:25 ID:kav63x0c

時間の力を信じるんだ

443 :森崎名無しさん:2010/12/08(水) 19:00:03 ID:8N+EEmy2
B 「僕は・・・冷静に考えて許せない、という事が間違っているとは思わない。」

BとCの順番が逆なのは何か意味があるのだろうか?

444 :森崎名無しさん:2010/12/08(水) 19:07:29 ID:Cqk5DcMo


445 :森崎名無しさん:2010/12/08(水) 19:10:06 ID:TLWdXHKQ

「ただ待つ…或いは言葉を交わすだけじゃ君は納得できそうにないね…
 ならサッカーで決着をつけるのはどうかな、君と彼も…僕と同じサッカー馬鹿なら良い案だと思うよ
 馬鹿は馬鹿らしくボールを追いかけるのがお似合いさ」
意訳(ストラット、サッカーしようぜ!)

446 :森崎名無しさん:2010/12/08(水) 19:11:43 ID:+otCAvdM
>>445

447 :森崎名無しさん:2010/12/08(水) 19:17:48 ID:dafXsWFY

「選手としては許したいが、人としてはまだ許し切れない……という所なのかな。
それだけなら、特に問題はないだろうね。共に時間を過ごすことで癒える傷もある。
ただ一つ気になるとすれば……君は彼を『男』としてどう思うかだ。
ストラットが、ミアータさんを置き去りにして多大な苦痛を負わせていることを、許せるか、否か」

448 :森崎名無しさん:2010/12/08(水) 19:38:53 ID:u9m9PTok
E

449 :森崎名無しさん:2010/12/08(水) 19:51:42 ID:kD2cVVzw
B

450 :森崎名無しさん:2010/12/08(水) 19:53:52 ID:62pkfh4c
>>445


451 :森崎名無しさん:2010/12/08(水) 23:59:32 ID:cfeILPS+
E

452 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/09(木) 13:54:37 ID:???
>>443 あひ、どうしてこうなった!? 違うんだ、こんなはずじゃ〜
>>445 反町と早苗さんもこれで上手くいきましたしね!
>>447 バンビーノ「どうしてもオレをnice boatさせたいらしいな」
===============================================

>E 「結局・・・許すしかないんだろうね。 戻ってさえくれば、いつかきっと納得出来る日も来るし。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「結局・・・許すしかないんだろうね。 戻ってさえくれば、いつかきっと納得出来る日も来るし。」

三杉はの言葉は、サッカー選手として振り切るべきだと。
しかしその言葉は何処か他人事のように聞こえてしまっていたかも知れない。
何故なら、三杉には自らの言葉に対する実感をまるで持っていなかったのだ。

三杉は自らのハンデであった心臓病に対し、自分や運命以外の誰かを呪った事はない。
そもそも彼にその身を与えたのは両親なのだ、許すも許さないも彼には最初からなかった。
彼は心臓病を呪い、憎み、そしてそれを排した結果、この場に立っているのだ。
それゆえ、バンビーノの静かな怒り(?)に対しても、深い共感は得られていなかった。

また戻って来さえすればいつか納得できる、という言葉にも言霊は宿っていない。
近くに居さえすればギスギスしていた者達の仲が改善するだろうか?
確かにこのイタリアでは初期にあったわだかまりが徐々に改善された経緯がある。
だがそれは各自に学んでいく意志、融和する意思が確実に在ったからだ。
日本にいた頃はどうだったか?
不仲だった者達は、融和どころか蹴落とす事に没頭していたのだ。

453 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/09(木) 13:55:56 ID:???
人同士はそれぞれ何らかの意志なくば、関係が変わる事はない。
もし変わるとすれば、外部からの切っ掛けに依る物・・・そんなのは奇跡に縋るような物だ。
三杉は自らの経験でそれを知っていたし、彼はそんな奇跡に頼る事を善しとする人間ではなかった。
自分の運命を変える為なら、人生を売る事も、自らの才を強者との取り引き道具にする事も辞さない。
奇跡の価値は自らの意志・行動で起こしてこそ意味がある物だと、彼の本能は解っていたのだ。

即ち三杉が今彼に口にした言葉はあくまで慰めの言葉、気休めの言葉であった。
しかし三杉にとっては、仲間であるバンビーノが心を痛めているからこその純粋な労わりの言葉。
少しでもバンビーノの心が軽くなるようにと希望を投げかける意図だったのだ。


先着で
 ★バンビーノに伝わるかな→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→バンビーノ「グラッツェ、なるべく前向きに考えるようにするさ。」
ハート→バンビーノ「すまないな・・・心配掛けて。 だが話して少し心が軽くなった気がする」
スペード→バンビーノ「そうであって欲しいが、な・・・・・・・」
クラブ→バンビーノ「すまない、胃が痛くなってきた。」
JOKER→ジェンティーレ「話は聞かせて貰ったぜ!」 ヘルナンデス「オレ達に任せろ!」 なにィッ!?

454 :森崎名無しさん:2010/12/09(木) 13:58:19 ID:???
 ★バンビーノに伝わるかな→ クラブ8

455 :森崎名無しさん:2010/12/09(木) 16:25:00 ID:???
バンビーノは代表でいるよりフォオに留まったほうがいい気がしてきたぞ。

456 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/09(木) 19:19:52 ID:???
>>455 何故だかそんな流れですね、でもストラットの事を乗り越えた方が結局良い方向ではあります。
===============================================


>クラブ→バンビーノ「すまない、胃が痛くなってきた。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

だが、残念ながらバンビーノが欲していたの慰めの言葉ではなかった。
今の彼は冷静そうに見えるが、実は混乱に近い状態に陥っている。
自らの理性が発する命令を、感情が受け付けていないのだ。

本当のバンビーノは解決を真っ先に求めていた。
大事な大会中に、ストレスや思考散漫の種など抱えているべきでないからだ。
ストラットへの気持ちに決着をつける、そんな後押しの言葉が欲しかったのだ。
許すべきでない、でも構わなかった。 逆に、自分が叱責されるでも構わなかった。
その為の標を彼は求めていた。 そういう意味で、彼は三杉とは違うタイプの人種だった。

バンビーノ「すまない・・・何だかまた胃が痛くなってきた。」

三杉「だ、大丈夫かバンビーノ!?」

バンビーノ「ああ、この事は暫く考えないようにする。 その方が良い、きっと・・・・」

三杉「分かった・・・すまなかったね、力になれなくて。」

457 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/09(木) 19:22:11 ID:???
バンビーノ「いや、元々オレが自分で乗り越えるべき事なんだ。 そう、解っているんだ・・・」

三杉「バンビーノ・・・」

強がるバンビーノだが、纏う空気はいつになく弱々しい物になっていた。
これほどまで覇気を失っているバンビーノを三杉は見た事がなかった。

※バンビーノがローマ戦でペナルティを負う可能性が発生しました。



バンビーノが落ち着きを取り戻した頃、試合開始までの時間は20分ほどに迫っていた。
クールダウンを終えていたフィオレンティーナの選手達は観客席に移動する。

ASローマ・・・ローマの鷹と呼ばれるランピオン、FKの名手でハイレベルなテクニシャンのヘルマー、
そして実力の底を見せないフィッツウォルタを中心とする名門チーム。
対するACミランは、バンビーノら主力を失ったのちは暗黒時代という認識で、
現に今大会も予選でナポリに1位通過を許してしまうなど、奮っていない状態だ。
三杉がこの試合で気にしているのは当然、前者の方であった。

三杉(ローマか・・・不気味なチームだ。 サンプドリアとの試合でも、
    彼等は自分達の強さは見せず、相手の強さを殺して勝っていた。)

458 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/09(木) 19:23:53 ID:???

岸田と赤井が敢え無く敗れた状況が思い出された。
ヘルマーを抑える為にボランチとして臨んだ赤井、ゴール前でランピオンをマークした岸田。
2人の攻撃を抑えればローマも動揺し、付け入る隙を見出せるという狙い。
だがその作戦は中盤の底にいた筈のフィッツウォルタによって瓦解した。
突然の意表を突いたドリブル突破や、オフ・ザ・ボールでのけん制・・・
如何様にでも動ける彼を赤井も岸田も無視できず、結果 本来のマーカーへのチェックが甘くなった。
そして、まるで相手の動きを予想しているかのように先読みされた中盤勝負。
結果は無残と言うしかなかった。

三杉(今日も同じようにローマペースの展開になるだろうな・・・
    少しでも相手の特徴を掴みたい所だが、正直 期待は出来ない。)

この試合、ミランの健闘を三杉は予想していなかった。
軽い溜息をつく三杉。 だが、その溜息は裏切られる事になるのであった。

459 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/09(木) 19:28:19 ID:???

〜特殊イベント〜

※ユヴェントス戦での活躍、ダラピッコラへの対応で貴公子ポイントが最終的に24上昇しました。
 しかしながら何度か相手の心の機微を見抜けないなどがあり、9の減少がありました。
 これらを合算すると 59+24−9=74 となりました。
 貴公子ポイント 70 OVER達成! 女性キャラ登場のイベントが発生!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

観客席についた三杉達。 そんな彼等に強い視線を向けている少女が居た。
スカイブルーの瞳、ブロンドのショートカット、少し童顔な顔は可愛い部類に入る。
そして童顔とは対照的に出るところは出ているGoodな戦闘力。
最初は誰も気付かなかったが、やがて三杉らに向けて大きく手を振り始めた。

三杉(え、なんだあの子・・・?)

これは流石に気付かない筈もなく、しかもその激しいアピールに三杉は動揺を強いられた。
三杉だけでなく他の選手達も順に気が付き、男の園であるフィオレンティーナ席は騒然となった。

スペルマン「ん? あれれ、あの子は確か・・・。」

ブンナーク「な、なんだあの女・・・!」

レントゥルス「わ〜、かっわいいーーーー! チュチュチュチュチュ〜」

ダラピッコラ「バーカ、あの子が見てるのはオレに決まってんだろ! チュッ!」

ミュラー「うん、素敵な笑顔です。」

460 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/09(木) 19:29:48 ID:???

男の世界を生きてきたブンナークはドキムネに声を震わせ、レントゥルスは投げキッス乱打、
ダラピッコラは弟に対抗してクールな投げキッスを放ち、そしてミュラーは冷静に感想を述べた。
騒がないのは・・・と言うかこの騒ぎに気付かないのは、目標であるフィッツウォルタの試合へと
100%の意識を向けているマルコ、それからドンヨリした雰囲気を醸し出しているバンビーノだけだった。

三杉(あー、なんだろう・・・ボクも何かするべきなのか?)


A 慌てるな、ここは様子を見るべき。
B おいマルコ、見ろよあの子・・・と、そんな感じ。
C おいバンビーノ、見ろよあの子・・・と、そんな感じ。
D 控えめに手を振ってみようか。
E 郷に入っては郷に従え、ここは僕も投げキッスだ。 
F そ の 他

3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

※本日はここまでとなります。
 次回また宜しくお願いしますね、チャオ。

461 :森崎名無しさん:2010/12/09(木) 19:31:32 ID:x5NTTeyM


462 :森崎名無しさん:2010/12/09(木) 20:02:25 ID:otvvlHWs


463 :森崎名無しさん:2010/12/09(木) 20:46:08 ID:GPu6+W0Y
D


464 :森崎名無しさん:2010/12/10(金) 03:54:25 ID:ZkaIdY+A


弥生がいるからと無視することも考えたけど

465 :森崎名無しさん:2010/12/10(金) 03:55:36 ID:???
しまった……決まっていたのね……orz

466 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/10(金) 12:15:41 ID:???
>>465 よくある事です、私の数々のミスに比べれば凹む事はありませんw
===============================================


>D 控えめに手を振ってみようか。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

渡伊してからというもの、三杉自身はどんな女性に対しても興味を抱く事はなかった。
彼には青葉弥生との事があったし、基本的にサッカーの事以外を考えられる余裕もなかった。
また彼は小、中学生時代に黄色い声を浴びてきており、女性に対して強力な免疫を持っている。
それゆえ街行く女性の一挙手一投足にも無頓着であり、仮にフィレンツェで誰かから
熱い視線を浴びていたとしても、それに気付く事はなかった。

そんな彼にとって(自分に対してだと決まった訳ではないが)こうして明確にアピールをする
女性の姿を目にするのは久し振り、以前では考えられなかった新鮮さを感じていた。
また一部の仲間達のアピールに対する反応は日本じゃ考えられないようなテンションであり、
なんとなく三杉もあの少女に軽く反応を返してみようかという気分にさせていた。

三杉(まあ・・・少しだけ手を振ってみようかな。)


先着で
 ★孔明「いまです!」→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→三杉が手を振ろうとする直前、隣に座ってたアイツが「あっ!」という声をあげた。
ハート→三杉が手を振ろうとする直前、少女は業を煮やしたような感じでこちらの席に近付いてきた。
スペード、クラブ→手を振ったのに少女は全然喜んだ様子がなく、何やら必死な様相を見せてきた。
JOKER→三杉が手を振ると、少女は大喜びな様子を見せた。 効果は抜群だ。

467 :森崎名無しさん:2010/12/10(金) 12:30:22 ID:Ns/obmaQ
★孔明「いまです!」→ ハート8

468 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/10(金) 19:03:18 ID:???
>ハート→三杉が手を振ろうとする直前、少女は業を煮やしたような感じでこちらの席に近付いてきた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

手を振り返す事に決め、身体を少女の方向に向けたその時・・・
彼女は手を振るのをやめ、頬を大きく膨らませて立ち上がっていた。
そして連れと思われる少女2人が制止するのを振り切って、不機嫌そうにこちらに向かってくる。

三杉(おや・・・?)

ブンナーク「ななななにぃっ!? こ、こっち来るぞ!」
ダラピッコラ「っとと、これって・・・」
レントゥルス「なんだかトラブルの予感ー?」
スペルマン「ふふ、面白い物が見れるかもね。」
新田「ブンナーク・・・・・・ダセぇっ!」
中山「おい、そこは得意のスルーにしとけって。」
バンビーノ(ズーーーン)

事態は飲み込めないが、皆それぞれに思う所はあるようである。
三杉は頭上に“?”を浮かべつつ、経過を窺うより他なかった。

469 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/10(金) 19:04:31 ID:???

少女はプンスカしながらとうとう三杉達の席までやってきた。
そして三杉の方、いやもう一つ奥の方を見据えてこう言ったのである。

???「もう・・・マーくん! さっきから手を振ってるんだよ!」

マルコ「ハィっ!・・・・・い? えっ! あれ? ナっちゃん?」

ナディア「あれ?・・・じゃない! ヒドイよ!」

ダラピッコラ「マーくん・・・?」
レントゥルス「ナっちゃん・・・?」
スペルマン(やっぱりそうだったw)

手にしていた大事なデータノートを放り投げるくらいに驚くマルコ、そしてニヤつく外野。
こんな感じでフィオレンティーナ選手達の観客席は試合前から騒然となってしまったのである。
(でもバンビーノだけはズーーーン。)


・・・・・・

ナディア「ごめんなさい、お騒がせして・・・(シュン)」

友人A「本当にもう・・・子供なんだから。」
友人B「まったく・・・・・・。」

数分後、後から追ってきた友人二人に(×諭され)○説教され、騒がせた事を謝るナディアの姿があった。
ナディアの友人達も相当呆れているようで、ヤレヤレだわという独り言が丸聞こえである。

470 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/10(金) 19:06:31 ID:???

三杉「いや・・・みんな気にしていないから大丈夫だよ、と言うか喜んでいるみたいだし。」
レントゥルス「そうそう!」 ダラピッコラ「一緒に観戦しようぜ!」 

三杉「ハハ・・・バカ兄弟少し黙れ。 ・・・それよりマルコ、折角だからちゃんと紹介してよ。」

マルコ「あ、うん、・・・。 えっと・・・ナディアです。」
スペルマン「そうそう、愛しのナディア。 写真なんかで見るよりも、ずっと可愛いんだよね?」

マルコ「―――――――!!」


ボフンッ

スペルマンの言葉に赤面しながら絶句し、思わず胸倉を掴むマルコ、それを聞いてマルコ以上に
真赤になってしまうナディア、どうやら2人の仲については聞くまでもないようだった。
あからさまな冷かしの歓声が上がる中、哀しき漢はこの空気に耐えられず光の彼方に消え去った。

ブンナーク「ぬ・・・ぬぉぉぉぉぉぉ! 爆発しろォォォォ!」
新田「ああ! ブンナークが走り去ってゆく!」
中山「放っとけ新田、バカが感染るぜ。」
バンビーノ(ズーーーン)

三杉(何だか今日はヤケに皆の意外な一面を見る日だな・・・。 しかしマルコも中々隅に置けない、
    恋人が居るらしい様子はあったが、それがこんなに可愛い子だったなんてね・・・っと?)

471 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/10(金) 19:08:37 ID:???
マルコとナディアを微笑ましげに見ていた三杉だが、その時彼は再び視線を感じた。
どうやら今度は疑う余地がない、三杉に対して向けられた熱視線である。
それを放っているのはどうやら、後方で控え目にしているナディアの友人Bであった。
背中まで伸ばしたストレートのブロンドヘアは手入れが行き届いており、スラリとした体型と併せれば
まるでモデルのように感じさせた。 瞳はナディアと同じくスカイブルーなのだが、より一層の深みが
あるように見えた。 だがそれ以上に・・・三杉は不思議と懐かしいような感じが印象的だった。

三杉(あの子・・・見た目は全然違うけれど、なんだか弥生に似ている気がするな・・・)

そしていま2人の目が合った。


先着で
 ★ときめきミスギアル→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ、ハート→それが契機となったのか、友人Bが控え目に声をかけてきた。
スペード→だが意外にも声をかけてきたのは友人Aである。
クラブ→だが友人Bは三杉の目を逸らすと、バンビーノ(←ズーーン)の方へ歩み寄った。
JOKER→AとBがキッチリ同じタイミングで三杉に声をかけてきた!?


※ところでここで登場したナディアですが、彼女はオリキャラです。
 名前と人間関係には借りている元ネタがありますけれど・・・分かる人はきっと後々分かる筈。

472 :森崎名無しさん:2010/12/10(金) 19:10:10 ID:???
 ★ときめきミスギアル→ スペードJ

473 :森崎名無しさん:2010/12/10(金) 19:10:13 ID:???
★ときめきミスギアル→ スペードJ


474 :森崎名無しさん:2010/12/10(金) 19:28:32 ID:???
いつの間にか競技が変わってるー!?

475 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/10(金) 19:57:07 ID:???
>>472-473 Youたち結婚しちゃいなYo!
>>474 これが貴公子ポイントの世界です。
===============================================

>スペード→だが意外にも声をかけてきたのは友人Aである。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

だがその時、三杉とBが交わす視線の間に入ってきた者がいる・・・言わずもがな、友人Aだった。
なんと三杉はすでに2人の女性(いずれも美人)の関心を手に入れているようだった。
ヘタなホストだったら「この女 陥落(お)ちた・・・!」と独白するようなシチュエーション。
流石に運動400 文系200 理系350 芸術250 容姿500 根性300の三杉は格が違ったという事だろうか?

Aの姿にハッとしたBは、慌てて視線を他所に向けた。
それはさっきから騒ぎに乗ってこないでズーーーンとしっ放しのバンビーノに対してだった。
そのままBは心配そうな顔でバンビーノの方へと寄って行き・・・対してAは三杉に声をかけてきた。


先着で
 ★ときめきミスギアル2〜伝説の鐘〜→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ、ハート→A「あの・・・ジュン・ミスギですよね? 私、モニカって言います。」
スペード→A「ふぅん・・・アンタがジュン・ミスギ? アタシはアスカ、アスカ・ラングレー。」
クラブ→A「貴方がジュン・ミスギだったりしちゃったりしますか。
      私の名前はラミア・ラブレスと言いますなのでごわす。」
Joker→A「初めまして、貴方がこのチームのキャプテンですね?
      妾(わたくし)はリリーナ、リリーナ・ドーリアンと申します。」

476 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/10(金) 19:59:01 ID:???
本日はここまでになります。
次回もアナザーカンピオーネに・・・パイルダーオーーン!

477 :森崎名無しさん:2010/12/10(金) 20:04:28 ID:???
 ★ときめきミスギアル2〜伝説の鐘〜→ ハートQ

478 :森崎名無しさん:2010/12/10(金) 20:05:23 ID:???
★ときめきミスギアル2〜伝説の鐘〜→ スペード9

479 :森崎名無しさん:2010/12/10(金) 20:05:46 ID:???
リリーナの相手はラムカーネだろ乙w

480 :森崎名無しさん:2010/12/10(金) 22:50:38 ID:???
Aちゃんだからアスカじゃなければダグラスさんかと思ったけれど、
それじゃあ某敬虔なる〇〇教改め洩矢教のあの御方が黙ってはいるまいと思ったので止めとこう…。

それにしてもマルコがAちゃんなのか…、バカップル爆発しろ。

481 :森崎名無しさん:2010/12/11(土) 01:52:46 ID:???
ちょっと待て、アイビスの綴りはIbisなんだぜよ?

…もしやカップサイズ的な意味でAって事なのか?

482 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/11(土) 12:28:11 ID:???
週末は更新できなさそうです。
もしかしたら後ほど少し出来るかも…

コメレスだけ今させて頂きます。


>>479 それはもう。彼女はチームのキャプテンに用があるだけで、三杉の事なんか知りませんw
   まあJOKERですしね!

>>480 Aは只の記号のつもりでしたが、実はアイビスを入れるか迷ってました。何故わかったし。
ってか、マルコとナディアの密かな元ネタに気付いてくれる人が遂に現れた!
>>481 その発想はなかったのですw

483 :森崎名無しさん:2010/12/12(日) 08:38:12 ID:???
マルコとマルオ乙でした。

>>482
それは某音撃スレでスパロボの話題が出た時に
アナカンさんが大食い娘派で64大好きなのが判明したからw
ちなみに私はハーレム推奨派なせいで出撃回数が足りない〇〇力不足なんですけどね。

484 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/13(月) 12:00:14 ID:???
>>483 どもどもです、流石に>>483氏は洞察力が違った!きたないな483さすが483きたない。
    マルオは進化しまくりんぐですねぇ、マルコもあそこまで行ければ・・・クッ
===============================================

ダイヤ、ハート→A「あの・・・ジュン・ミスギですよね? 私、モニカって言います。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

Aは3人の中では最も長身であり、一人だけ黒髪のロングと目を引く要素が多い少女だった。
少女というには大人っぽすぎる雰囲気を備えており、先程のBよりも更にモデルを思わせる。
また寒色のブラウスにスラックスという組み合わせ、加えて切れ長の瞳がどことなく彼女に
クールで中性的な印象を与えていた。
だが、いま目の前の三杉を見ている彼女の表情は、年齢相応のまさしく少女のものだった。

A「あの・・・ジュン・ミスギですよね? 私、モニカって言います。」

顔を少し赤らめ、自分よりも5cmは背の高い三杉の事を見上げるようにしている。
声色は僅かに上擦っており、どうやら緊張している事が窺えた。

485 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/13(月) 12:01:45 ID:???
三杉「え・・・? うん、そうだけれど。 僕の事を知って・・・?」

モニカ「あの、はい・・・えっとインテル戦からずっとスゴイなって思ってました。
     予想できないようなコースへのパス、トリックスターのようなドリブル、
     周囲に指揮を飛ばすリーダーシップ、それから何より・・・」

ダラピッコラ(OiOi、これって・・・) レントゥルス(wktk・・・)

モニカ「あのロベッシャータの美しさ、目に焼きついて離れませんでした。」

三杉(うーん、ヘルナンデス(6ゾロ)に取られたハイパーオーバヘッドの事を言っているのだろうか?
    と言うかこれはきっと・・・いや、間違いなく好意を持たれているんだろうな。)


A 三杉「うーん・・でもアレはヘルナンデスに取られたからね、まだまださ。」
B 三杉「どうもありがとう・・・っと、モニカさんだっけ? 宜しくね。」
C 三杉「そういう事なら、次の試合は君の為にオーバーヘッドを決めるよ。」
D 三杉(モニカへの挨拶はそこそこにして・・・正直それよりもBの様子が気になる)
E 三杉(勘違いだったら恥ずかしいけれど、ここは弥生の存在を伝えておくべきかな。)

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

486 :森崎名無しさん:2010/12/13(月) 12:19:09 ID:ycfH5Xsc
A

487 :森崎名無しさん:2010/12/13(月) 12:27:20 ID:/bAcsEU6


488 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/13(月) 15:21:42 ID:???
>A 三杉「うーん・・でもアレはヘルナンデスに取られたからね、まだまださ。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

称賛されるのは悪い気分ではなかったが、それでも彼はそのハイパーオーバーヘッドで
ゴールを奪えたわけではなかった為、そう誇れる気分にはならなかった。
喩えそれが、自分でも会心の一発と言える物だったとしてもである。
本当に解っているのか、少々買い被られているような気もし、ここは控え目に答えておく事にした。

三杉「うーん・・でもアレはヘルナンデスに取られたからね、まだまださ。」

レントゥルス(ええー、ちょっと素っ気無さ過ぎない?)
ダラピッコラ(ま、ジャッポネーゼだからな。 照れてるんだぜきっと。)

・・・などと、典型的イタリア坊や達は小声でヒソヒソしている。
少し心配そうな目で、このように返されたモニカの方を見るが、別段気にした様子もない。

モニカ「そうですかぁ・・・もっとずっと上を見てるんですね、ミスギさん。
     でもやっぱり、あのロベッシャータは高さも捻りもコースも美しかったですよ。
     あの日の、本当に絶好調だったジノ・ヘルナンデスでなければ決まっていました。」

ナディア「あの試合っからそればっかりだよね、モニカは。
      でも本当にそうだと思います、私達も生粋のロマニスタ(ACミランサポーター)ですからね。
      憎きインテルのヘルナンデスの実力は身に沁みて分かってるつもりですよ?」

489 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/13(月) 15:23:38 ID:???

食い下がるモニカを、ナディアはそう言って援護射撃した。
「インパクトの瞬間に目隠しされてなかったらねー」と2人はウンウンと頷き合う。
これには三杉も驚かされた。

三杉「(ふぅん・・・流石はイタリア人、弥生と違って目が肥えているんだな。)」


先着で
 ★おっと選手入場か?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ、ハート→ミランの入場だ!・・・っと、皆慌てて席に着く。
         そのドサクサでモニカが三杉の隣席をゲット!
スペード→ミランの入場だ!・・・っと、皆慌てて席に着く。
クラブ→まだでした。 地球を一周して戻ってきたブンナークが三杉達に嫉妬?
クラブA→中山(三杉・・・クソッ、このリア充め爆発しろ!)
JOKER→キュピーン! 弥生「ハッ・・・何処か遠くで良からぬ事が起こっている気が・・・!?」


490 :逆襲の若島津 ◆.0brsTst7A :2010/12/13(月) 15:27:16 ID:da7YQdHA
★おっと選手入場か?→ スペード9


491 :森崎名無しさん:2010/12/13(月) 17:26:05 ID:???
おいィ?それを言うならミラニスタじゃにいか!?


ちょっとわずかに言い方が誤用だっただけで揚げ足取りかよ…

492 :森崎名無しさん:2010/12/13(月) 18:10:51 ID:???
間違えた!アナカンさんはスイーツ娘派だった…。

この海の>483一生の不覚!

493 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/13(月) 18:59:36 ID:???
>>491 ギャー! なんでこんなん間違えちゃったの!? 何なのこのスレ主!? バカなの?死ぬの?
    という訳でツッコミ感謝です! 超すみませんでしたーーーー!(ジャンピング土下座)
>>492 うひひ、そんなの間違えの部類に入らないZe! 今日は不覚祭りで!w
===============================================

>スペード→ミランの入場だ!・・・っと、皆慌てて席に着く。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

観客「来たぞ! ミランの入場だ!」

・・・と、ここで誰かが叫んだ。どうやらACミラン・ユースの選手達の姿が見えたのだ。
その叫びを皮切りにミランコールが沸き上がり、観客席は早くも熱狂に包まれる。
流石は地元チームなだけあり、観客の反応もこれでもかと言う位に大きい。

三杉「皆、雑談はここまでだ! 席に座れ!」

三杉が急いで規律を正すと、選手達も直ちに表情を締めた。
どうやらモニカやナディアらは空いていた近くの席に座ったようだ。
三杉も自らの席に落ち着き、リラックスしていた頭を切り替える。

三杉(さて、ローマの選手は・・・)

バンビーノ「ムッ、あいつは・・・!」

三杉「えっ、バンビーノ?」


494 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/13(月) 19:01:06 ID:???
完全無欠のどんよりモードだったバンビーノが、ここに来て突然の発言。
その声には力強さがあり、先程までの陰鬱な雰囲気が全く感じられなかった。
これは三杉もギョッとせざるを得ない。

三杉(え、一体何が・・・? あの子(友人B)? あの子が何かしたの?)

バンビーノ「アンドレアを出すのか・・・! ミスギ、あいつの事をよく見ておけ。」

三杉(バンビーノ・・・?)

バンビーノが指差した先には銀髪の少年の姿があった。
ローマの選手達を注目する意図にあった三杉は、このバンビーノの言葉に怪訝な表情を返すが・・・。
だがバンビーノのサッカー選手としての目も確か、腑に落ちぬまま再びグラウンドに目を向けた。

495 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/13(月) 19:02:07 ID:???

〜ミラン控え室〜

時は少し遡(さかのぼ)る。
ここACミランの控え室では、当然ながらローマ戦に向けたミーティングが行われていた。
しかしその様子は騒然としたもので、多くの選手達の表情は硬く強張っていた。

デ・ニーロ「・・・スタメンは以上だ、質問は?」

選手A「し、質問も何も・・・!」
選手B「監督(ミステル)デ・ニーロ!! どういう事ですか!?
     何故 決勝トーナメントまで来て、こんな変更を!?」

デ・ニーロ「これが最も勝率の高い戦術と考えられるからだ。」

選手A「な、納得できません! 何故オレが外されて、こいつらが!」
選手B「そうです! ファルコーニはともかく、こんなジュニアっ気の抜けない奴等を・・・!」

どうやら自分が起用されない事に、一部のレギュラーが不満をぶつけているようだった。


ピエトロ「まあまあ先輩方、所詮サッカーは実力ですよ。 なっ、ロデオ!」

ロデオ「あ・・・う、うん!(分からないけど・・・チャンス、チャンスなんだ!)」

496 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/13(月) 19:03:22 ID:???
挑発的な物言いの少年はピエトロ・バルタリ。 スピード、テクニック、マリーシア・・・
その貪欲なプレイスタイルは、勢いに乗ればレギュラー陣を食う程の実力者である。
そして、怖じ怖じとしつつも懸命に声を張るのがロデオ・ストラーロ。
前線で積極的に走り回り、スペースを作り出す術に長けており、また守備時においては、
この動きで相手の速攻を潰す事も出来る。 またポジショニングやボールキープについても
巧みなセンスを持っており、懐の深いプレイヤーとして期待されている。
・・・が、両者ともそれ以外はレギュラーに劣り、特にキック力では水を開けられている。
だが、それも無理はない。 彼等はまだ若干15歳、本来ならばアッリエーヴィ(プリマの下)の選手なのだ。

選手A「テメェ、ピエトロ!」
選手B「調子に乗るんじゃねえ!!」

ピエトロ「ハンッ! アンタ等じゃローマに勝てねぇって、監督が言ってんだよ!」

マッシモ「ピエトロ、言いすぎだ!」

長身ポストプレイヤーのマッシモがピエトロの挑発を制止する。
ピエトロ、ロデオにこのマッシモを加えた3人が、レギュラーの代わりにFWとしてスタメンを張る。

口汚い罵り合いが飛び出す中、ここまで何も発言していなかった銀髪の少年がここで口を挟んだ。
彼の名はアンドレア・ファルコーニ、銀髪の将軍の二つ名で知られる男である。
ファルコーニは昨年の欧州Jrユース選手権で、キャプテンとしてアズーリを優勝に導いた選手である

497 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/13(月) 19:04:44 ID:???

ファルコーニ「起用について疑問はありません。 ですが監督、何故3トップなのですか?」

マッシモ(そ、そうだよな・・・ミランは2トップが伝統。 急に3トップでやれって言われても・・・。)

ファルコーニの問いに、FWとして指名されていたマッシモをはじめとした選手達が首を傾げた。
これに対し、ようやくミランの監督は口を開いた。

デ・ニーロ「まず最初に言っておく事がある・・・。 お前達はグランデ・ミランではない、只の弱小だと。」

選手A「なっ!!」
ピエトロ「ヒデェっ!」

デ・ニーロ「対してこの世代のローマは強豪、真正面から闘っても勝ち目はあるまい。」

選手B「だ、だからってそんな奇策で恥を曝したら、プレス(マスメディア)だって騒ぎ立てます!」

デ・ニーロ「では、この中でランピオンを止められる自信のある奴は居るか?・・・アントニオ、お前はいい。
       ヘルマーに競り勝って中盤を制する自信のある奴は居・・・アンドレア、お前はいい。」

アントニオ&ファルコーニ「Sir.」

498 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/13(月) 19:06:05 ID:???

空気を読まず挙手したGKのアントニオ・ダンテ、それから中盤の底のファルコーニに対し、
デ・ニーロは呆れた声を出す。 だがこの2人の他に自信を見せ付けられる者はどうやら居なかった。
その事に対してもデ・ニーロは落胆めいた表情を見せたが、気を取り直して話を続けた。

デ・ニーロ「我々が為そうとしている事は、言わばジャイアント・キリングだ。
       それを成功させるのに、まともな闘い方をしたって到底無理だ。」
       理解しておけ、サッカーの歴史において番狂わせは数多く存在した。
       だがその中に、弱者の工夫が無かった試合は一つとして存在しない!
       弱者の工夫なしにジャイアント・キリングは存在しない!」

繰り返された監督の強い言葉に、選手達は誰もが口を閉ざした。
文句を言っていた選手らも、全員がそれを理解していたのだ・・・自分達の力不足を。
そしてグランデ・ミランとして栄華を極めるトップチームとの差を。

デ・ニーロ「では戦術を説明する、一度しか言わんぞ。」


・・・・・


499 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/13(月) 19:07:28 ID:???
〜グラウンド〜

実況「さあ皆さんお待たせしました! 決勝トーナメント第2試合 ミランvsローマ、
    もう間もなく選手入場です。 フォーメーションは以下のようになっております。」


ミラン(4-1-2-3)

−−−−−−− 
−J−−−F− Jロデオ Hピエトロ
−−−H−−− Iマッシモ
−−−−−−−  
−−I−G−− Iディミトリオ Gデヤン
−−−E−−− Eファルコーニ
−A−−−B− Aフィリッポ Bアレッサンドロ
−−C−D−− Cステファノ Dダニエラ
−−−@−−− @アントニオ


ローマ(4-3-2-1)

−−−−−−−  
−−−H−−− Hランピオン
−−−−−−− 
−−I−J−− Iヘルマー Jシニーシャ
−E−−−F− Eヤルニ Fモンドニコ
−−−G−−− Gフィッツウォルタ
−AC−DB− Aグレグッチ Cレビタン Dムッシ Bアンノーニ
−−−−−−− 
−−−@−−− @ジョバンニ

500 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/13(月) 19:10:54 ID:???

入場の列の中、ローマの選手達・・・特にDF陣は動揺を見せていた。


レビタン(すためんガコレマデト全然違ウ!?)
ヘルマー(あいつ・・知っているぞ、確かファルコーニとか言ったか?)
フィッツウォルタ(データに無い選手か・・・ふぅん、それなりに小細工を仕掛けてきたんだね。)
ランピオン(ふんっ、相手が誰だろうとやる事は変わらん!)

ピエトロ(ゲゲッ、あれがローマの鷹ぁ!? な、なんつー筋肉だよ!)
ロデオ(プ、プリマデビューがこんな大きな試合か・・・。でもやるしかない、観ててくれ母さん(マンマ))
ファルコーニ(監督の意図が何だって構わんさ、オレがトップに上がる材料の一つになる限りな・・・。)
アントニオ(フンッ、監督はああ言っていたが今日はオレの力を見せ付けてやるぜ!)


・・・各選手の思惑が働く中、間もなくキックオフの時がやってこようとしていた。


501 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/13(月) 19:14:00 ID:???
本日はここまででございます、ありがとうございました。

なんか大変アホな間違いをしちゃって程度が知れたわけで。
どっかのUTSUKIにも厳しい返しを受けましたが、我々の業界では御褒美です。
ではまた次回で〜 NPC戦苦手〜

502 :森崎名無しさん:2010/12/13(月) 21:36:25 ID:???
乙でした〜

503 :森崎名無しさん:2010/12/14(火) 00:03:38 ID:???
モニカたんはオリキャラ?
元ネタがあるのかしら?

504 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/14(火) 13:19:46 ID:???
>>502 乙どもども

>>503 ファンタジスタのイタリア修行編にモブとして登場しています。
    でも作者の愛は受けておらず、絵は安定しない、描写ほとんどないの可哀相な子です。
    17巻のミラノダービーの時はアンニュイで綺麗な表情が描かれ、セリフも多少あったかな。
   
    余談ですが、ナディアという少女もファンタジスタでモニカの友人関係で登場しており、
    今作では名前だけ借りました。今回書いているナディアのキャラのイメージってかモデルは、
    ベイビーステップというテニスマンガのヒロインです。んでその作品の主人公はマルコのモデルと。
===============================================

スクリーンに映し出されたフォーメーションとスタメン。
それを見ていたナディアが素っ頓狂な声を挙げた。

ナディア「あれ!?」

マルコ「んっ? どうしたの、ナっちゃん?」

ナディア「ううん、多分何かの間違・・・・。 あぁ、やっぱり! ピエトロとロデオだよ、あれ!」

モニカ「ヘッ・・・?・・・・・・あ、本当! あの2人が出るの!?」

スクリーンからグラウンドに目を移し、入場した選手達を確認したナディアが再び驚いた。
隣に座ったモニカも手で口を押さえ、ハッと息を呑むような仕草を見せる。

505 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/14(火) 13:21:23 ID:???

三杉「・・・どういう事なんだい?」

モニカ「あ・・・ハイ。 あの、私達のクラスメートが試合に出るみたいなんです。」

マルコ「えっ! ナっちゃんのクラスメートって事は、まだ15歳とかじゃない?」

ナディア「うん、そうだよ! この前プリマに飛び級したとか聞いたけど、まさか出るなんてビックリ。
      それだけじゃなくって、今日のミランは半分以上レギュラーが出てないし・・・!」

この言葉を聞き、マルコは拳で額を押さえて何やら考え始めた。
またレントゥルスとダラピッコラも何やら慌てた様子で相談している。
三杉もこの驚くべき情報に、フォーメーションと照らし合わせて思考を働かせてみるが・・・


A ナディアが今・・・15歳!? マルコ・・・キミは一体何歳からナディアを・・
B 15歳の選手をここで出してくるのか・・・なるほど、秘密兵器というわけだな。
C 居たんだ、ローマには・・・完成されたスーパー15歳が! アンザーニ「それも・・・2人も同時にだ・・・」
D データに無い選手でローマを慌てさせようと言うのか?
E その2人をFWの両ウイングにか・・・なるほど。
F そ の 他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


506 :森崎名無しさん:2010/12/14(火) 14:05:27 ID:5AkXn6DA


507 :森崎名無しさん:2010/12/14(火) 14:25:05 ID:b2PPPzlg
D

508 :森崎名無しさん:2010/12/14(火) 14:38:13 ID:71SJKBwU
E

509 :森崎名無しさん:2010/12/14(火) 15:05:44 ID:???
>C
混ざってる混ざってるw

510 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/14(火) 15:47:13 ID:???

>E その2人をFWの両ウイングにか・・・なるほど。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ローマの選手が相手の癖やパターンを読む事は、以前の試合から分かっていた。
単純に考えれば、ミランもその事を把握し、対策としてノーデータの選手をスタメンにしたと考えられる。
しかし、果たしてたったそれだけでローマへの対策になるのかと考えれば・・・

三杉(ローマにはランピオン、ヘルマー、フィッツウォルタと縦のラインが完成している。
    そんな相手にベンチウォーマー・・・しかもプリマに上がったばかりの選手を当てる?)

普通に考えれば奇策、破れかぶれとしか思えなかった。
三杉はもう一度フォーメーションを眺めてみた。
問題となる15歳の2人は両ウイングに備えられていた。

三杉(その2人をFWの両ウイングにか・・・なるほど。)

マルコ「え?」

三杉「ん?」

マルコ「ミスギ、何か分かったのかい?」

どうやら考えていた事を口から出してしまっていたらしかった。
マルコをはじめとした選手達、そしてナディアらは興味津々で三杉に注目している。

三杉「ええと・・・」

511 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/14(火) 15:49:14 ID:???

先着で
 ★その時 三杉の・・・→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→指はミランのフォーメーションを指していた。
ハート→顔はちょっと赤くなっていた。 そんなに期待しないで!
スペード→胸がドキドキしていた。 素数を数えるんだ。
クラブ→口からは不思議な言葉が飛び出していた。
JOKER→耳には神の御信託が聞こえてきていた。 どっちが勝つかもう分かってしまったよ!

※もしダイヤ以外の結果が出ても、文章で予想を書いて下さり、それが正解か或いは類似する
 考え方ならばダイヤ扱いとして進行します。


>>509 ローマとミランは私の右脳の中で混同されている模様です、すみません(汗)

512 :森崎名無しさん:2010/12/14(火) 16:01:58 ID:???
★その時 三杉の・・・→ スペード10

中央の縦のラインがしっかりしているローマをサイドから崩すことが目的。
若い2人の選手(おそらくスピードと勢いがあり、相手にはデータがない)でDFラインを混乱させたい。
といったところでしょうか?

513 :森崎名無しさん:2010/12/14(火) 17:05:13 ID:???
ローマ
レビタン、ヘルマー、フィッツウォルタ、ランピオン
ミラン
ピエトロ、ロデオ、ファルコーニ、アントニオ
入場のときにセリフがあった奴ら、これが各々の主力か?
ミランFWのマッシモという奴がいない…無名キャラ?・・・
両ウイングは能力不足とのことだし、得点源PKしかなんじゃ・・・

それに、ただの両サイド攻撃が通用する相手ではなさそうだ。

514 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/14(火) 19:58:37 ID:???
>スペードですが、記述の方がいらっしゃったのでそちらを優先します。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「そう大した事ではないけれどね、ミランの攻撃への意志は何となく分かるかな。」

ナディア「攻撃の意志・・・?」

三杉「ああ、彼等のフォーメーションを見て欲しい。 4-1-2-3・・・逆三角形の中盤に3トップだ。
    1の位置である6番の選手、即ちファルコーニを起点に先へ拡がっていく陣形であり、そして
    最前線の両翼にはデータのない選手を置いている。」

モニカ「あ、データのない選手という意味ならマッシモと、もしかしたらアンドレアもそうかもです。
     2人とも私達の1つ上ですけど、プリマではお互いにベンチウォーマーでしたから。」

マッシモはともかくアンドレアは実力的にスタメンでも不思議じゃない、とモニカは付け加えた。
その言葉に三杉は合点がいったかのように頷いた。

三杉「そうか、ならばよりハッキリした。 おそらくミランは外に拡がる攻撃に主眼を置いているんだ。
    ローマはランピオン、ヘルマー、フィッツウォルタ、それからレビタンと縦のラインに強固な
    ベクトルを有しているが、その反面でサイドは脆弱だ。」

515 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/14(火) 19:59:38 ID:???

マルコ「その不利を、相手の動きを研究する事で補っているんだね・・・。」

三杉「そう、だからこそ両翼にデータのない選手を置くのは大きい。
    少なくとも両SBの攻め上がりは押さえられ、下手をすればSHの動きもけん制される。
    そうなればローマは縦のラインを崩さざるを得ず、普段の闘い方が出来なくなり・・・
    ・・・試合の主導権はミランの物になる。 また両翼をレビタンとフィッツウォルタがフォロー
    するとしても、中央にはデータのない選手がもう一人・・・ローマはあと一手足りない。」

オォーという皆の声が挙がる中、三杉は苦笑して自論の矛盾点を口にする。

三杉「けれど、これはWGの2人にそれだけの実力が備わっていなければならない。
    ローマのサイドの選手がデータ無しでどれ程の実力か知らないけれど、
    果たして15歳の2人がそれだけの力があると言うのだろうか?」

これも尤もな話であった。
仮に得意分野だけがレギュラー並みとして、それでもローマの選手を圧倒する程だとは想像し難かった。
ピエトロやロデオの実力をある程度知っているナディアらも、確かに・・・と怪訝そうな顔をした。
だがここで今まで黙っていた男が口を開いた。

516 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/14(火) 20:01:00 ID:???


バンビーノ「そうとも限らん。」

三杉「えっ?」

バンビーノである。
皆が一斉にバンビーノの方を振り向き、その言葉に注目する。

マルコ「どうしてだい、バンビーノ?」

バンビーノ「ミランの攻撃の起点となるのがアンドレア・ファルコーニだからだ。」

そう断言するバンビーノ。だが、皆はその言葉の意味を掴めない。
彼が再び口を開いて理由を話し始めた時、ちょうど観客の歓声が最高潮になっていた。
そう、キックオフの時間である。



ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!

観客「ミラーーーーン!!」「負けんな!」「暗黒時代の汚名を返上する時だぜ!」


517 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/14(火) 20:02:08 ID:???

放送「さあミラン対ローマ、遂に試合開始です!
    この試合の勝者がフィオレンティーナと決勝の椅子を賭けて戦う事になります。
    予選を楽勝で勝ち抜いてきたローマに対し、ミランは苦戦を強いられてきています。
    けれどもここはサンシーロ・スタジアム、ACミランのホームグラウンドですからね。
    是非とも勢いをつけて勝ちたいところ・・・
    おっと、まずはヘルマーくんにボールが渡る! 彼のテクニックは注目です!」


ヘルマー(さてWGの実力が判らないうちは迂闊にサイドを使えないが・・・。)


ダダッ!

放送「おっと! ヘルマーくん、早速ドリブルで切り込んでいくぞ!
    ディミトリオくんとデヤンくんが迎え撃つが、どうだ!?」

ヘルマー(中央のお前達は丸裸なんだよ!)

ディミトリオ(通すかよ・・・!)
デヤン「あ、バカ! 無闇やたらに突っ込むクセ直せよ!」

ファルコーニ「・・・」


518 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/14(火) 20:05:11 ID:???
先着で
 ★鳴り物ファルコーニ→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ、ハート→抜かれるのを考慮し、すでに距離を詰めていた。
スペード、クラブ→距離は詰めていないが、一定の間合いを取ろうとしている。
JOKER→ディミトリオのタックルがヘルマー“さん”を吹き飛ばした。


※ ・・・といったところで本日のアナカンはお開きです、また次回も宜しくお願い致します。

519 :森崎名無しさん:2010/12/14(火) 20:05:38 ID:???
 ★鳴り物ファルコーニ→ スペードA

520 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/15(水) 12:11:57 ID:???
>スペード→距離は詰めていないが、一定の間合いを取ろうとしている。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ディミトリオ「そんなに足がボールから離れたドリブル!」

ヘルマー(フフ、コンパクトじゃないドリブルにはとにかく突っ込んでくるんだよな・・・
      そう、お前の悪癖は予習済みってやつさっ!)


トーン トーン トッ! トッ! トーン!

ディミトリオ(!)

ボールに触れる間隔が広いドリブルから、突然リズムを変えた素早いダブルタッチ。
ヘルマーは、意表を突かれ硬直したディミトリオを悠々と抜き去り・・・
続いてもう一人、デヤンに相対した。

ヘルマー「ゲルマン民族の性なのか分からんが・・・キチョーメンな性格でね、お前を抜く前に
      ちゃんと前の「カス」を置き去りにして、キチッと1対1で抜きたかったんだよ。」

デヤン「なんだと、このドイツ野郎(シュワーボ)!」

ヘルマー「お前は一本のCDを聞き終わったら、キチッとケースにしまってから次のCDを聞くだろ?
      誰だって、そーする、オレもそーする・・・・・・こんな風にな!!」

521 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/15(水) 12:14:22 ID:???

ダダダッ!

デヤン(脚が・・・!? 何本にも見え・・・・・・)

今度は目が回るようなスピードの連続シザースと細かいボールタッチ。
デヤンにはまるでヘルマーの脚が3本、4本とあるように見え、為す術もなく抜き去られた。

ヘルマー「次ィッ!」

・・・と気合を吐いたヘルマーは、「ハァ?」と肩透かしを食らわされる。
詰めて来るだろうと踏んでいたファルコーニが、間合いの遥か外に居るのである。
だが直ぐに、ファルコーニがキッチリと測った間合いを保っている事に気付いた。
しかもその位置取りからして、相手の目的は明白だった。

ヘルマー(チッ! 嫌らしい小僧め、ランピオンへのパスコースを妨げているつもりか!?)

ファルコーニ(さて、どう出る・・・?)


先着で
 ★几帳面ヘルマー→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ、ハート→オレの予定は、お前を抜いてドリブルゴールなんだよ!
スペード、クラブ→そのつもりならジリジリ進んで“キッチリ”25mの位置からドライブシュートだ!
JOKER→なんか冷めちまったし・・・ここはサイドを使ってみるかなぁ。

522 :森崎名無しさん:2010/12/15(水) 12:19:19 ID:???
 ★几帳面ヘルマー→ スペード3

523 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/15(水) 13:19:21 ID:???
>スペード→そのつもりならジリジリ進んで“キッチリ”25mの位置からドライブシュートだ!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ヘルマー(そのつもりならジリジリ進んで“キッチリ”25mの位置からドライブシュートだ!)

ヘルマーは強引に切り込む事をせず、ファルコーニとの間合いを計算しつつゴールに近付く。
鍔迫り合いのような睨み合いの中、ヘルマー、ファルコーニの両者共に隙を見せる事はないが、
徐々にゴール前まで押される形になっていた。

ファルコーニ(ランピオンにはガチガチにマークを着け、パスコースもシャットアウトしている。
        大丈夫だ、一部の隙間もない。 これなら奴の選択肢はきっと・・・)

ザッ!

ここでヘルマーがステップで距離を取り、脚を高く振り上げた。
ファルコーニも急いで距離を詰めるが、シュート前に弾ける間合いにはない。

ヘルマー「いけぇぇぇぇぇ! ドライブシュートォォッ!!」

ファルコーニ(大丈夫、この距離ならきっとアントニオが止めてくれる・・・!)


先着で
 ★ドライブシュートェ・・・→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→・・・と思ったら、ファルコーニがシュート前のボールを掠め取ったでござる。
ハート、スペード→撃たされたドライブシュート、GKに防がれた。
クラブ→GKがギリギリ弾いてCK。
クラブA、JOKER→おっと、これは只のドライブシュートではないんだな。

524 :森崎名無しさん:2010/12/15(水) 13:23:41 ID:???
 ★ドライブシュートェ・・・→ スペード9

525 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/15(水) 18:29:19 ID:???
>スペード→撃たされたドライブシュート、GKに防がれた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ザシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!

脚を独特の角度で振り降ろし、親指の根元に引っ掛けて回転を与える南米のドライブシュート。
ドイツ人のヘルマーも独自でこの方法を見出し、そして自らの得意技に昇華してみせている。
そのセンスは勿論評価に値する物であったが・・・。

アントニオ「ッシャー、ンナロー!!」


バキィ!

ここではミランGKアントニオのナックルパ・・もとい、パンチングに大きく弾かれてしまう。
それもランピオンに競り合われる事を避けるため、サイドに向けて大きくである。
このプレイに湧くミランDFと、仰天の声をあげるヘルマー。

ヘルマー「なにぃ!?」
ミランDF「ナイスナイス!」「やるじゃんアントニオ!」

アントニオ「へっへ、 危ぶむなかれ! オレは将来アズーリの1番を背負う男だぜ?
       (・・・とは言え結構な威力だぜ、PAの近くで撃たれたくはねーな。)」


526 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/15(水) 18:31:06 ID:???

観客席ではフィオレンティーナの面々が口々に評価をしていた。
まだ1本目のシュートが放たれただけだが、予想以上に見所が多いのである。

ラムカーネ「対年齢に限定した高い身体能力を確認・・・なかなかのGKと判断される。」
中山「ああ、あの6番がシュートコースを限定させていたとは言え、回転の強い
    ドライブシュートをあれだけ確(しっか)り弾くのは並みのGKじゃ無理だ。
    バンビーノ、あいつの事も知っているのか?」
バンビーノ「いや・・・あいつは知らない。 おそらく地方からスカウトされてきた奴か・・・」

レントゥルス「ローマのヘルマーって人も結構凄かったねー。」
ダラピッコラ「おう・・・キレキレの足技持ってやがるぜ・・・!(けど、今のオレなら勝負になる筈。)」

三杉(アンドレア・ファルコーニか・・・派手さはないけれど、小細工が通用しない雰囲気を持っている。
    まだ序盤で何とも言えないが、バンビーノが声高く言うほどの選手なら・・・。)

アントニオが弾いたこぼれ球はミランの右SBが拾い、今度はミランの攻撃が始まった。
相手に当たられる前に早くパスを繋いで前線に送ろうという狙いのようだが・・・。


527 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/15(水) 18:35:35 ID:???

三杉「おかしい・・・。」

新田「へっ? どうかしたんですか三杉さん?」

三杉「ああ・・・ローマの守備なんだが、これまで見てきた物と様子が違う。」

新田「・・・と言うと?」

三杉「僕の記憶だと、ローマの守備はマンツーマンに近く、もっと積極的だった筈だ。
    けれど今のローマは完全にゾーンディフェンス・・・ミランにデータの無い選手が居るとは言え、
    それはFWの話。 中盤はもっと積極的に当たっても良い筈だと思うのだが・・・。」

ハテな・・・と三杉が首を傾げると、この疑問にマルコが反応した。

マルコ「多分、フィッツウォルタが相手の選手を観察しているんだよ。」

新田「えっ! 試合中に!?」

マルコ「うん、試合中でもだよ。 ああ言ったスタンダードで堅実な守備は、どうしても遅攻で崩さ
     ざるを得ない。 当然ミランの選手達もボールに触れる頻度が増加するし、急な展開でない
     からこそ、中盤の奥底に居るフィッツウォルタにとっては打って付けの状態になっている。」


528 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/15(水) 18:36:41 ID:???

試合中に相手のデータを採取する・・・三杉らにとっては非現実的に思えるような話だ。
しかしマルコの説明も理に適っており、あながち冗談でもなく思えてくる。

三杉「うぅむ、なるほど・・・。」

マルコ「それにしてもローマのゾーンディフェンスはしっかりしているね。
     見て、ポジショニングやマークに着くタイミングのが早くてスムーズなんだ。」

マルコがグラウンドの、ボールを持っていない選手を指差した。
ミランの選手はSBが駆け上がりパスを要求したり、FWの選手が少し低め位置取ったりと、
ローマの守備が崩れるようなチョッカイを出していた。 しかしマルコの言葉通り、
ローマの選手は素早くマークに着き、或いはパスコースに立ち、それに対応して見せていた。

マルコ(間違いなくフィッツウォルタのチームだね・・・。 よく知らない相手には堅実に漏れのない
     プレイで対抗し、データが揃った所でプレイスタイルを一気に変える・・・。)

バンビーノ「確かに堅実で堅い守備だが・・・・・・それを打開する力を持っている奴が居る。」

マルコ「えっ?」


529 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/15(水) 18:38:11 ID:???


実況「さあ、開幕シュート以降は静かな展開が続いております。
    ボールをキープしている物の、なかなか相手陣営に攻め込めないミラン。
    この辺りで動き見せたいところ・・・」

攻めあぐねたミランは少しずつボールを後ろに下げる事になっており、
結局 巡り巡って底に当たるファルコーニの足元に収まっていた。

ファルコーニ(思った以上に連携の取れた守備だ・・・なるほど、厄介な相手だな。)

ヘルマー「ようっ、悪いがここは通行止めだ。」


(ギィン・・・!)

まるで獲物をロックオンした猛禽のように、ファルコーニの目が鋭く光った。
・・・と、次の瞬間である。

ファルコーニ「・・・別に構わん。」


530 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/15(水) 18:39:47 ID:???

サッ!
 スパァァァァン!

ヘルマー「なっ・・・!」

一瞬ワンフェイクを入れたパスが飛び出していた。
あまりの出足の速さにヘルマーは驚愕する。
パスには中央右のデヤンが飛び込んでおり、それに対してヤルニが事を構えようとするが・・・。

デヤン(このボールは・・・)


スカッ!

ヤルニ「な!?」

実況「おっとデヤンくん、なんとこのパスをスルーだ!
    ボールは低い位置に構えていたピエトロくんに渡ります!」


531 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/15(水) 18:40:55 ID:???

ピエトロ(よっしゃ! ・・・けど、ゴールを背にしてるからスピードに乗ったドリブルは無理か!?)

パスを受けたピエトロはゴールに背を向けた状態、そして背後にはキッチリ敵SBが詰めてきている。
その気配が判るだけに、ピエトロは強引に切り返してもボールを奪われる事までも判っていた。
だが顔を上げた視界の先、彼には次の攻め方がハッキリ見えた。

ファルコーニ(デヤンに折り返して走りこめ!)

スルーをしたデヤンが先程とは逆に走っており、丁度ピエトロとの間に何の障害も無い位置だった。
ピエトロはごっつぁんとばかりにノートラップで折り返し、素早く反転して走り出す。
そしてデヤンも素早く前方のスペースに蹴りだし・・・そしてピエトロがフリーで右サイドを抜け出した。



ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!

ミランのチャンスにサンシーロが揺れる。
観客席の三杉もこのプレイには衝撃を与えられていた。

三杉「なっ、今のは・・・!?」

バンビーノ「あれがレジスタの力だ、ミスギ。」

三杉(レジスタ・・・これが・・・・・・!)


532 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/15(水) 18:43:10 ID:???

今の三杉にもパスの道筋を見る事は出来る・・・それを辿れば高い確率でチャンスが作り出せる、とも。
だが今のプレイは、それよりも明確なビジョンで先の配置を見切っており、
何よりその道筋を他の選手に正しくなぞらせる事をさせていた。
ピエトロもデヤンも、まるでファルコーニが見つけ出したゴールまでの道筋、
そのビジョンを共有しているかのように、スムーズに動いていたのだ。

三杉(あのパスがフィールドの盤面をあの形に動かしたのか。)

バンビーノ「お前はファルコーニに比べてスピードもテクニックも上だろう・・・。
       だがレジスタとしての完成度、間違いなくそれだけは現時点で奴の方が上だ。」

三杉(アンドレア・ファルコーニ・・・か!)



ピエトロ「ktktktktkt! フリーで抜け出しちゃったぜ!」

敵のSB(グレグッチ)を振り切り、右サイドを駆け上がるピエトロ。
先取点は貰ったとばかりにその目を怪しく輝かせる。

533 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/15(水) 18:44:42 ID:???

先着で
 ★来年はミラン(プリマ)の10番→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→今日はフィールド上がよく見えるぜ!
ハート→ハッハァー! ドリブルゴールを決めてやるぜ!
スペード、クラブ→マッシモにセンタリングを上げるぜ!
クラブA→よし、今こそ邪気眼の封印を解く時!
JOKER→ハッハァー! マリーシアでPK頂いてやるぜ!


534 :森崎名無しさん:2010/12/15(水) 18:46:01 ID:???
★来年はミラン(プリマ)の10番→ ハートQ


535 :森崎名無しさん:2010/12/15(水) 18:46:16 ID:???
★来年はミラン(プリマ)の10番→ クラブ7

536 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/15(水) 19:50:11 ID:???
>ハート→ハッハァー! ドリブルゴールを決めてやるぜ!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ダダダッ!

ピエトロ「ハッハァー! ドリブルゴールを決めてやるぜ!」


     プリマヴェーラ デビュー戦
   決勝トーナメントでスタメン入り
臨機応変のプレイでチャンスに抜け出す←いまここ
      記念すべきプリマ初ゴール
           本日のヒーロー
          スポーツ欄の一面
       トップからも注目される


ピエトロの頭の中にはお花畑が満開だった。
これから始まるファンタジスタ・ピエトロ伝説の栄光、その第一頁。
彼はすでに踏み出したつもりでいた。
確かに彼は才能を有しており、現時点でも中々のプレイヤーだ。
でも、そこまで人生は甘くないノデス。

537 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/15(水) 19:51:24 ID:???

スッ・・・

ピエトロ「え?」
             ズシャァァァァァァ!!

不意によぎった人影に、ピエトロは自分の目を疑った。
何だったのか、気のせいだったのか?
そう考えようとしたのは、彼の身が宙に吹きとばされた後の事だった。

フィッツウォルタ「ナイスカバー、レビタン。」

レビタン「・・・コノクライないすデモ何デモナイ。」

フィッツウォルタの指示でカバーに入っていたレビタンのタックルが炸裂したのだった。
その完成された強靭なフィジカルは、まだ成長段階のピエトロをいとも容易く宙に追いやっていた。
ドサッと大きな音を立てて地面に落ちたピエトロは「うーん、うーん」と痛そうにするのだった。

フィッツウォルタ(9番へのマークが甘くなるリスクはあったが、彼(ピエトロ)の顔には
          大きく“功名心”と書いてあったからね・・・迷う必要もなかったよ。)

ファルコーニ(マルコ(クオーレ)だったらロデオにまでボールを繋げて1点だったろうが・・・
        だがそれを考えても仕方がない、次の機会を作り出さなければな。)


538 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/15(水) 19:52:55 ID:???

試合はその後も一進一退、両者の間で静かな鬩(せめ)ぎ合いが繰り広げられた。
そして次に試合が動いたのは前半30分・・・

先着で
 ★どっちがボールを持って何がどうなった?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→ミランの決定機
ハート→ミランがローマの攻撃を食い止めた
スペード→ローマがミランの攻撃を食い止めた
クラブ→ローマに選手交代のお知らせです。
JOKER→フィッツウォルタ「さて、データはこれで十分かな。」


539 :森崎名無しさん:2010/12/15(水) 19:56:29 ID:???
★どっちがボールを持って何がどうなった?→ ダイヤK

540 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/15(水) 20:04:31 ID:???
ミランにチャンスが訪れたところで一旦切ります。
次回また宜しくお願い致します。

vs幻想さんのとこで試合がすすんでるよ!
描写とても参考にナルノデス。

541 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/15(水) 20:13:45 ID:???
追伸

急にキャプ翼じゃないキャラ大量登場、スポット当てまくりーの。
知らない人は置いてけぼりでごめんなさい。
でもまだ暫くはマニア向けゾーンは続いてしまうのです。

542 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/17(金) 12:37:35 ID:???
>ダイヤ→ミランの決定機
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

・・・ザッッ!

ファルコーニ「グッ・・・!」

ヘルマー「借りはキッチリ返すぜ、そこだぁ!」


バシュウゥゥゥゥゥゥゥン!!

ドリブルで切り込むと思わせ、急停止からのドライブパス。
先程のお礼とばかりに、今度はヘルマーがファルコーニを手玉に取った。
パスの行方は当然ながらランピオン、ロケットヘッド爆発の構えである。

ランピオン「よぉぉぉし! 貰っt・・・あぁっ!?」

アントニオ「撃たせるかよぉ!!」
ステファノ「オレもいるぜ!」
ダニエラ「年下のアントニオだけにイイ格好させるかよ!」
フィリッポ「ミランの守備はお前だけじゃないんだぜ!」
アレッサンドロ「これが友情パワーだ!」


543 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/17(金) 12:38:46 ID:???

実況「おぉっと! これはミラン守備陣、全員で競り合いにいっている!!!
    何がなんでもロケットヘッドを阻止しようというのかぁぁぁ!?」

ランピオン「こ、こいつら! ファウルが怖くないのか!?」

アントニオ「元気があれば何でも出来るゥゥゥゥ!!!!」

気合一閃、ミラン守備陣は捨て身の覚悟でランピオンに突撃した。
PKになったらなったでそれはもう仕方がない、それよりも人数補正が大事だった。
だがしかし・・・

ランピオン「クッ・・・だが何人来ようが同じだ! 喰らえ、ロケットヘッドォォォォォ!!!」

  ズシャァ!
バキィッ! ドゴォ!
  ガシィッ!  バシィィ!!

アントニオ「クソッ! やれねぇのかコンニャロウ!」

ランピオンの完成されたフィジカルは、囲む5人を残らず吹き飛ばした。
そして空っぽのゴールに向けてボールは発射された。


544 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/17(金) 12:44:18 ID:???

ゴーーーーン!!

ランピオン「なッ!」

観客「SGGP!」「ナイスポスト!」「ポスト神!」

実況「ポスト! ポストに救われたァ! なんとロケットヘッドが決まっていません!!
    5人相手の競り合いで流石に狙いが狂ったか、それとも天に見放されたか!」

ファルコーニ(運がこちらに向いているな、カウンターで一気に・・・)

だがランピオンのロケットヘッドは無念にもポストに嫌われ跳ね返った。
PAの外でワンバウンドしたボールをファルコーニが素早くフォローし振り向く。
そこにはヘルマーが走ってくるのが見えていた。

ヘルマー「パスのリリースが早いのはさっき見た、今度はその隙をやらない!」

ファルコーニ(その対応は当然だ、しかし!)

デヤン「アンドレア、壁パスだ!」

ヘルマー「チッ、邪魔だぁ!」


545 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/17(金) 12:45:32 ID:???

ヘルマーとファルコーニを結ぶ直線の間に、斜めから人影が入射された。
ここで再びデヤンである。 壁パスを要求して走りこんだデヤンがヘルマーの視界を塞いだのだ。
これは壁パスを装ったデヤンのスクリーンプレイ、いわば進路妨害である。
このデヤンのマリーシア的スクリーンは見事功を奏し、ファウルを取られず目的を満たした。
結果ヘルマーはサイドステップを一本入れる必要が生じ、ファルコーニへの到達が1秒遅れてしまう。
その隙に・・・


(ギィン・・・!)

ファルコーニ(守備のプレッシャーが無いうちに!)

ヘルマー(クソッ、届け・・・・・・!)


スパァァァァァァァン!

ファルコーニのキラーパスが放たれた、デヤンではなく逆側のスペースに。
そこにはディミトリオが走り込んでおり、中央左側に広がっていくカウンターの火蓋を切った。
短いドリブルの後は素早い展開でボールが回り、左WGのロデオに出される。

アンノーニ「こいつ! ポジショニングが!?」

ロデオ「よし、見ててよ母さん(マンマ)!」


546 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/17(金) 12:46:39 ID:???

実況「おっと・・・これはストラーロくん、いい配置でボールを貰った!
    オフ・ザ・ボールで走り回っていた成果がここで出ている!」

献身的な走りでSBを外側に追いやっていたロデオは、丁度DFの縫い目でパスを受ける事に成功。
そのままゴールに向けてドリブルを開始する。

フィッツウォルタ(やるな・・・でも彼には突破するスピードが無い、狙うのはキープの筈だ。
          誘いに乗ればフリーの選手を作り、そこにパスを出される。)

フィッツウォルタは意図を冷静に読み取り、レビタンをマッシモに付け、自身はロデオの進路に立った。
当然 逆サイドのピエトロへのパスコースも同時に塞ぐ位置取りをして、である。
しかしロデオのラストパスは意外な選手に向けて放たれた。


ポーン!

実況「ストラーロくん、なんとマイナスに折り返した! これに走りこむのは、やはりこの人!」

ロデオ「頼む、アンドレア!」

フィッツウォルタ(ここまでオーバーラップしてきたか、思い切ったな。)

ファルコーニ(何処かで勝負に出なければ勝ち目はないからな・・・!)


547 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/17(金) 12:48:59 ID:???

ここまで攻撃の起点としてしか動いてなかったファルコーニのオーバーラップ。
フィッツウォルタも予測していなかったが、“想定”していなかったわけではない。
素早い対応でシュートコースに立ちはだかる。

実況「さあファルコーニくん、2列目からの思い切ったミドルシュー・・・」


スカッ

実況「・・・ではない! スルー、スルーだ、本命はデヤンくん! これは完全にフリーだ!」

フィッツウォルタ「なにィ!」

デヤン「っっけぇぇぇぇぇ!!」


先着で
 ★決定機の結果→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→なんとゴールだ!
ハート→フィッツウォルタが弾き、ピエトロがフォロー。
スペード→フィッツウォルタが弾き、マッシモが捻じ込みにいくがレビタン△。
クラブ→一瞬戸惑いを見せたがフィッツウォルタは冷静にシュートコースを塞いだ。
JOKER→フィッツウォルタは冷静にシュートコースを塞いだが・・・?


548 :森崎名無しさん:2010/12/17(金) 12:51:02 ID:???
 ★決定機の結果→ クラブ6

549 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/17(金) 17:26:00 ID:???
>クラブ→一瞬戸惑いを見せたがフィッツウォルタは冷静にシュートコースを塞いだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

フィッツウォルタ「なかなか驚かせてくれるね。」


スッ・・・

ファルコーニのスルーによって体勢を崩された筈のフィッツウォルタ。
こんな場面では当然焦りが生まれ、動作も鈍くなって然るべきである。
だがフィッツウォルタは、そんな事を微塵も感じさせない冷静さで適確にシュートコースを塞ぎ・・・


パシィッ・・・!

右脚の内腿と膝の中間を使い、シュートの勢いを巧く殺したブロックを見せた。
ブロックの技術よりも体勢のリカバリー、そして位置取りの完璧さが見る者に戦慄を与えた。
このプレイは先取点を半ば確信していたミランに大きな衝撃を隠せない。

デヤン「グゥッ・・・」

ピエトロ「ゲェッ! 今のをファンブル無しに止めるのかよ!」

ファルコーニ「動きに一切の迷いが無かった・・・恐るべき冷静さだな。」

フィッツウォルタ(ボクの守備に判断ミスはない、どれほど予想外のプレイをして来ようがね。
          これがボクのA.D.フィールド、揺らぎ無き精神力が生み出す絶対守備さ。)


550 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/17(金) 17:27:34 ID:???
ミランの大きな決定機であったが、結局はチャンスを繋げられる事なく流れは途切れた。
しかし攻撃その物は上手く守備陣を崩した感心するべき連携だったと言える。
フィオレンティーナの面々も口々に感嘆の声を上げていた。

中山「今の攻撃は惜しかった、決まってもおかしくなかったな。
    これは完璧に止めたフィッツウォルタを称賛するべきだろうな。」

マルコ「うん、あの隙を見せない姿勢は嫌だね。」

三杉「けれど・・・今のところミランは予想以上に上手くゲームを進めている。
    ファルコーニの力も然ることながら、8番(デヤン)が非常に効果的に動いている。」

バンビーノ「ああ、デヤンはユーゴスラビアから引っ張って来られた選手だからな。」

マルコ「ユーゴ・・・あ、そうか。 どこかで聞いたような名前と思ってたけれど、
    レッドスターのデヤン・サビチェビッチとファーストネームが同じなんだ。」

三杉「レッドスターと言うと・・・去年のUEFAチャンピオンズカップでベスト4の?」

バンビーノ「そう、ミランのトップと互角の勝負をしたユーゴの最強チームだ。」

マルコ「三杉も見たろう? ニスケンスやマルディーニを何度もドリブルで抜いた選手を。」

三杉「ああ・・・確かに凄まじいドリブラーが居たのを覚えている。
    そうか、アレがデヤン・サビチェビッチだったのか。」


551 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/17(金) 17:28:40 ID:???

悪魔の左脚と称された、“ジュニオ(天才)”ことデヤン・サビチェビッチ。
左足裏のスクープターン、馬力のある切り返しでミランディフェンスを切り裂いた姿は記憶に新しい。
結局、試合は怪我を押して出場したフーリアの活躍でミランが2連勝したが、あと一人 レッドスター
にチームの中心として動ける選手が居れば、勝者は逆になっていたと考えられている。

マルコ「その天才ほどじゃないけど、あのデヤンも優れた選手だと言う事だね。」

三杉「ユーゴスラビアか・・・。」


何かが三杉の頭に引っ掛かった。
最近その国の事を耳にしたような気がしたが、思い出そうとしても何だったのか出てこなかった。

その後、ミランに傾きかけていた流れはローマに移動した。
ジリジリと攻め込まれるミランだったが、前線のロデオが速攻を妨害し、ファルコーニと
アントニオがゴール前を堅守する事で、何とか前半を0-0のイーブンで終わらせる事に成功した。


ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!

放送「前半終了! 終盤はやや攻め込まれがちでしたが、ミラン、ここはしっかりと守りきりました!
    ミランとローマ、互いに決定機がありましたが結局は0−0で前半を終えています。
    後半は再びファルコーニくんのパスが呻るのか、それとも前半沈黙したランピオンくんが
    目を覚ますのか、注目したところです!」


552 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/17(金) 17:32:06 ID:???

ナディア「ぷはぁっ、息が詰まったね!」

モニカ「うん、ピエトロもロデオも頑張ってるじゃない。 もしかしたらもしかするね。」

B「ふーん・・・そうなんだ。」

3人娘が地元ミランの健闘に興奮し、喜びを滲ませて騒ぎ立てている。
また他の観客達からも期待が乗せられた声が多く挙がっていた。
選手達が観客の労(ねぎら)いの言葉に送られながら控え室に下がって行く。
これから30分のハーフタイムである。

三杉(喉が乾いた・・・思ったよりも語る事のある試合だな。 仕方ない、ドリンクでも買いに行こう。)


A 一人で買いに行く
B バンビーノを誘って買いに行く
C マルコを誘って買いに行く
D それ以外の誰かを誘って買いに行く。
F そんな事よりブンナークは何処に行った?

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


553 :森崎名無しさん:2010/12/17(金) 17:33:51 ID:PrhtDvEM
B
ミランが勝利するイメージが浮かばない

554 :森崎名無しさん:2010/12/17(金) 18:48:09 ID:TgMOUREk
B
坂本やトトがいればなぁ

555 :森崎名無しさん:2010/12/17(金) 18:57:02 ID:x2lOXvP2


556 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/17(金) 20:22:17 ID:???
>B バンビーノを誘って買いに行く
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「バンビーノ、喉が渇かないか?」

バンビーノ「む・・・? ああ、そうだな。 言われてみればカラカラだ。」

三杉「だろうな、僕もそうだ。 ドリンクを買いに行くつもりだが、折角だから一緒にどうだい?」

バンビーノ「付き合おう、丁度 緑茶 が飲みたくなったところだ。」

三杉とバンビーノは連れ立って席を立ち、スタンドの上段裏手にあるショップへと向かった。
その途中でも三杉とバンビーノは試合の行方について語り合う。
2人が見据えている後半の戦局はほとんど同じ意見に落ち着いていたが。

三杉「さてと・・・バンビーノ、ミランに勝ちの目はあると思うかい?」

バンビーノ「ふむ・・・まあ難しいだろうな。 ミランは既にチーム力を全て搾り出しているが、
       それに対してローマはまだチームの真価を出しきっていない。」

三杉「うん・・・ファルコーニの能力や、情報の無いWGによって前半ローマは振り回され気味だった。
    にも関わらず、ミランは得点を上げる事ができずに同点で終わっている・・・
    後半にローマが対応を確(しっか)り取ってくるようなら、ミランはジリ貧だろうね。」

バンビーノ「残念ながら・・・な。」


557 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/17(金) 20:24:00 ID:???

三杉「・・・古巣が破れるのを見るのは辛いか?」

バンビーノ「まぁ・・・思い入れの大きなチームではあるが・・・・・・・・・
       だがオレはオレだ、そして今はフィオレンティーナがオレのホームだ。
       いつまでも過去を引き摺ってはいられないさ。」

三杉(バンビーノ・・・試合が始まる前はあんなに落ち込んでいたのに・・・どうしてこうなった?)

あまりのバンビーノ復活!バンビーノ復活!っぷりに三杉は首を傾げる。
自分が全く力になれなかったのに・・・という気持ちも無いでもないが、それ以上に不思議で仕方なかった。
・・・と、間もなくショップの前に辿り着こうというその時である。


先着で
 ★誰かと何かある→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→いまだ見ぬ誰か
    (1〜4:禿げた日本人、5〜8:金持ちそうな人、9〜Q:チョイ悪オヤジ風、K:ファンベルグ様)
ハート→「待ってー」後ろから声をかけてくる女性・・・。
スペード、クラブ→ライバルの誰か
    (1:ブルノとルーベン、2〜5:ジノ、6〜9:イスラス達、10〜Q:赤鼻、K:クオーレ)
JOKER→おや、何処かで見た顔。・・・そう言えば一昨日のパスタ屋で目が合った彼だ。


558 :森崎名無しさん:2010/12/17(金) 20:27:18 ID:???
★誰かと何かある→ ハートK

559 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/17(金) 20:32:30 ID:???
女性関係でしたー、というとこで本日は終了となります。
それでは良い週末を。

560 :森崎名無しさん:2010/12/17(金) 20:59:14 ID:???
夢の組み合わせ・ブルノとルーベン乙でしたwww

561 :森崎名無しさん:2010/12/17(金) 21:02:32 ID:???
バンビーノ本当に復活したのか?
試合前はズーンだったのに

562 :南葛vs幻想 ◆W.No10nvrU :2010/12/18(土) 02:40:54 ID:???
>>540
遅れまして、ありがとうございます。
あの頃のような筆の速度は望めなくなりましたが、とても嬉しいです。
自分も毎更新毎読んでいるので、宜しくお願いします。

563 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/18(土) 15:33:31 ID:???
>>560 1+1が-10にも-20にもなる組み合わせです、世界の法則が乱れるので御注意を!
>>561 おや? 鋭い感じの人が居る!
>>562 どうも、お疲れ様です、試合描写wktkしながら読ませて頂いています。
    私もすっかり(とゆーか最初から)遅筆ですが、お互い今後も頑張っていきましょうね!
===============================================

>ハート→「待ってー」後ろから声をかけてくる女性・・・。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

B「待ってー」

背後から三杉達を呼び止める声が聞こえた。
2人して振り返ると、スカートの裾をヒラヒラと揺らしながら追いかけてくるBの姿が見えた。

三杉「あれ、あの子・・・」

バンビーノ「クラウディア?」

三杉(おっ?)

バンビーノがBの名前を口にしたのを三杉は聞き逃さない。
そう言えばバンビーノが鬱状態から戻ってくる前、Bがバンビーノの方へ近寄っていった気がする。
ただその時 三杉自身はモニカと話をしていた為、2人の様子や会話に注意は払っていなかった。
その時にクラウディアと呼ばれた少女がバンビーノを元気付けたというところだろうか?

564 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/18(土) 15:35:27 ID:???

三杉(ふむ・・・。 あの騒ぎの中 落ち込んでいるバンビーノに気がつき、
    それだけでは飽き足らず、元気(少なくともそう見える)にさせるなんて・・・)


A な、なんて気立ての良い子なんだ! キャプテンとしてお礼を言うべき!
B もしかしてバンビーノの事を好きなのかな?
C もしかしてバンビーノとは元々知り合いだったのかな?
D ・・・ど、どんな事をしてバンビーノを元気にさせたんだろう。(ドキドキ)
E この僕の目は誤魔化せない。 この2人は実の兄妹に違いない!
F この僕の目は誤魔化せない。 この2人は血の繋がらない兄妹に違いない!

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


565 :森崎名無しさん:2010/12/18(土) 15:36:57 ID:ANJICjy2


566 :森崎名無しさん:2010/12/18(土) 16:14:39 ID:cLahZi+6


567 :森崎名無しさん:2010/12/18(土) 17:47:26 ID:???
ファンタジスタ読んでた僕的にFも面白いなと思ったw

568 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/18(土) 18:18:05 ID:???
>>567 よい目をしておられる・・・w
===============================================

>C もしかしてバンビーノとは元々知り合いだったのかな?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉(うん、多分そういう事なんだろうな。)

きっとバンビーノとクラウディアは以前からの知り合いだったのだろう。
幼馴染だったりして、お互いの扱いという物を心得ている可能性が考えられる。。
もしかするとバンビーノの方は彼女にほのかな想いを寄せており、
再開の喜びで元気を取り戻したのかも知れない。
・・・などと三杉は想像を膨らませていた。

やがてクラウディアは三杉達に追いつき、バンビーノの方をキッと睨んだ。

クラウディア「もう・・・買い物に行くなら声をかけてくれたっていいじゃない!」

バンビーノ「え・・・? いや、別に一々言わなくても構わないだろう。」

クラウディア「いっつもそう、前からそう、人の気持ちなんか考えないんだから・・・!」

三杉(おおう・・・!)

569 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/18(土) 18:19:35 ID:???

何だか痴話喧嘩のような会話が始まり、三杉は度肝を抜かれてしまった。
元々知り合いだった、という想像は間違いじゃなかったが、こいつはそれ以上である。
感情的に言葉を放つクラウディアと、意外な程ぶっきらぼうに返すバンビーノ・・・

三杉(これは深い仲だ、長年連れ添った仲だ、実は結婚していたのかバンビーノ)

三杉の目にはバンビーノの姿が急に大きく見えてきた。
男として自分より遥か先に行っている、そんな余裕がバンビーノを大きく映して見せているのか・・・と。
その2人が今 夫婦喧嘩により絆にヒビを入れようとしている、それはいけない。

三杉(よし、ここは僕の出番だ。 僕の貴公子パワーが夫婦喧嘩を未然に防いでみせる!)

三杉は考えた。
いきなり夫婦喧嘩をやめろなんてストレートに口にするのは、部外者としてマナーに欠ける。
お互いに思うところがあり、人と人であるからぶつかり合いは起こるのだ。
今回は相手に対して気を遣わなかったバンビーノの落ち度、それを伝えなければ。
だが後味を悪くしてはいけない・・・・・・。 よし、と三杉は自信を持って頷いた。

三杉「お話中済まない。」

バンビーノ「うん?」


570 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/18(土) 18:20:39 ID:???

三杉「バンビーノ、今回は君が良くなかったよ。
    折角久し振りに会ったのだから心を砕いてあげなきゃね。」

バンビーノ「えっ! なんで知ってるんだ!?」

クラウディア(!)

驚きの声を上げるバンビーノ、そしてキョトンと目を大きくするクラウディア。
三杉は心の中でガッツポーズを決めた。 まさに計算通り、貴公子ポイント急上昇だぜ!

三杉「判るよ、君達の仲の良さをみていればね。 そんな事より紹介してよ、水臭いじゃないか?」

バンビーノ「うーん、そんなものなのか・・・。 ・・・まっいいか。
       紹介が遅れて済まない、妹のクラウディアだ。」

三杉「うん、妹ね、いもう・・・・・・・・と!?」

クラウディア「ええ、挨拶が遅れてごめんなさい。
        凄く気のつく方なんですね、ミスギさん。」

三杉「うん、こちらこそ宜しく。」


571 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/18(土) 18:22:23 ID:???

似てねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!
そう口に出しそうになるのをグッと堪え、表情に微笑を湛(たた)えて応える三杉。
改めて2人の顔を見比べるが、やはり似ていない。
クラウディアの美しさからはバンビーノを想像する事がどうしても出来なかった。
バンビーノの顔は愛嬌や気の良さは感じられるが、決してハンサムという形容はできないのだ。

三杉(だが待てよ・・・)

髪の色や肌が綺麗なの所は共通していると言えばしている。
それによく見ればバンビーノの鼻筋は通っており、唇もキュッと締まっていた。
それぞれのパーツは実は良いのだ、これは新発見だった。

三杉(そうか、目だ! 目が決定的に違うんだ! なんて事だ・・・目が違うだけで・・・)

三杉は急にバンビーノが可哀相になった。
あの目がかっ開いたらどんなハンサムが現れるのだろう、と。
たった目が違うだけ、それだけの遺伝子のイタズラでこれほど差がつくなんて・・・と・・・・・・。
三杉は心の中で涙した。

(「こちらこそ宜しく」からここまでの三杉の思考時間:約1秒)

572 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/18(土) 18:23:55 ID:???

三杉「バンビーノ、ドリンクを奢らせてくれないか? 良かったらクラウディアも。」

バンビーノ「むっ、いいのか?」

クラウディア「そうです、悪いわ。」

三杉「いいんだ、こういう時は黙って奢られるものだよ、2人とも。」

バンビーノらは戸惑ったが、兄妹の再会をお祝いしてくれたのだと思い当たり、
「そういう事なら・・・」と素敵な笑顔で申し出を受け入れたのだった。


※クラウディアの評価が2上がりました。


573 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/18(土) 18:25:00 ID:???

〜ASローマ控え室〜

その頃、ローマの控え室では後半に向けたミーティングが行われていた。
壁にかかったホワイトボードには何人かの選手のクセなどが書かれている。

フィッツウォルタ「・・・これが敵FWの情報だ、SBのグレグッチとアンノーニは
          このハーフタイム中で確実に頭に入れておいて欲しい。」

アンノーニ「OK、守備はマンツーに戻すんだろ?」

フィッツウォルタ「いや・・・後半もゾーンのままで行く。」

ヘルマー「何でだよ・・・。」

フィッツウォルタ「データじゃ当てにならないからだよ、ファルコーニを起点とした攻撃はな。
          奴を起点とした攻撃の中に存在するは、何故だか通常よりも動きが良いんだ。
          だから迂闊に1対1を狙うよりも、守備は崩されない事を第一に考える。」

ヘルマー「チッ・・・いけ好かないな。」


574 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/18(土) 18:26:09 ID:???

フィッツウォルタ「まっ、ああいう変なセンスを持った奴も稀に存在するって事だね。
          そういうのに対して、苛立たずに冷静に対処するのも選手としては大事だ。」

フィッツウォルタはニコリと笑顔で返すが、ヘルマーはフンッとそっぽを向く。
だがハイハイ・・・と不機嫌そうに、しかし納得してヘルマーは答えた。
何だかんだと言って、このフィッツウォルタの冷静さには頭が上がらないのだ。

フィッツウォルタ「・・・さて、後半は選手を交代していくよ。」

ランピオン「選手交代?」

フィッツウォルタ「敵もジュニア上がりを使っているみたいだからね。」
          ・・・キミの出番だよ、ビアンキ。」

フィッツウォルタは隅っこで退屈そうにしている少年に声をかける。
するとザワッっと選手の間で不満の意が籠もった声が上がった。
だが声をかけられた当人は、他の選手の敵意など意に介さず、満足そうに答えた。


575 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/18(土) 18:27:21 ID:???

トト「ふふん、遅かったがまあギリギリ許してあげよう。
    勝利への一番の近道を一応解っているようだからね、赤眼くんは。」

ランピオン「ふざけんな! 今日の試合にコイツを入れるなんて聞いてないぞ!?」

トト「うるさいな、キミは黙ってポストプレイでボールを落としていればいいんだよ。
    あの程度の相手から前半1点も奪えなかったんだからね。」

ランピオン「グギっ・・・!」

ランピオンが大きな声で反対する選手、その名をサルバトーレ・ビアンキ、通称トトといった。
下部リーグのACチェザーナから今年の始めに移籍してきた選手である。
ゴール前の飛び出し、捻じ込みに絶対的な強さを持っており、年齢の不利を感じさせない選手だが・・
この通り言動は自己中心的・挑発的であり非常に敵を作りやすい。
「味方殺しのトト」という不名誉な異名もあるくらいだった。

フィッツウォルタ「ランピオン、ビアンキの力が必要だという事は納得ずくのはずだよ。
          フィオレンティーナを潰す為には2太刀目が必須だとね。」


576 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/18(土) 18:29:40 ID:???

ランピオン「そんな事を言ってるんじゃない! この試合に使う事を聞いてないと言った!」

フィッツウォルタ「そういう事ならばトトの言う通りだ、決定的なチャンスで
          ポストに当てたキミに反対する権利はない。」

ランピオン「んだと!」

フィッツウォルタ「キミのプレイにはまだ満足していない、それは前にも言ったね?」

ランピオン「チッ!」

ランピオンは目を逸らしてそれ以上は何も言わなかった。

フィッツウォルタ「納得したならいい。 後は・・・」


先着で
 ★ローマの変更→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→(他に代えられる程 人材はないか・・・。)
ハート、スペード、クラブ6以上→CBも代えるよ。
クラブ5以下、JOKER→フィッツウォルタ「英(ヒデ)、キミにも出てもらうよ。」


577 :森崎名無しさん:2010/12/18(土) 18:33:07 ID:???
 ★ローマの変更→ スペードK

578 :森崎名無しさん:2010/12/18(土) 18:33:43 ID:???
★ローマの変更→ クラブ7
しかし、このチームの監督やコーチは何をやっているんだ?
まさか、二軍に監督を回す金の余裕がないというのだろうか?
もし、見落としていたら申し訳ないけど誰か教えてくれないかな?

579 :森崎名無しさん:2010/12/18(土) 19:08:42 ID:???
ローマの…ヒデ…? 現在は旅人…?

580 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/18(土) 19:31:16 ID:???
>>578 チームのマネジメントや采配はフィッツウォルタがやっているようです。
現実ではまあ有り得ないわけですが、その辺はぬるくスルーして下さると助かります。
監督については、戦術を参考にしたりネタを用意しているとかでない限り、
別に重要じゃないと考えているので描写してません。


>>579 まあ、そっくりさんですよねー。



では本日の更新は以上です。
次回も宜しくお願い致します。

581 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/20(月) 13:21:05 ID:???
>スペード→CBも代えるよ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

フィッツウォルタ「CBも代えよう・・・ムッシ、お疲れ様だったね。」

ムッシ「・・・って事はお前も上がるのか。」

フィッツウォルタ「まあね、何だかんだ言ってファルコーニは厄介だ。
          彼が機能している限り、ミランが折れる事はないだろうし。」

ムッシ「あいあい。」

ヘルマー「相手の強さを殺して勝つ・・・ね、相変わらず腹ん中は真っ黒だな、嫌いじゃないけど。」

フィッツウォルタ「気に入ってくれて光栄だ。 ・・・という訳で出番だよ、
          あくまで保険だから実力を出す必要はないと思うけれど。
          キミの出番はフィオレンティーナとパルマが本番だからね。」

先着で
 ★キミの名は・・・→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ、ハート、スペード→ホセ・ミルチビッチ(コロンビア)
クラブ→レアンドロ・リベラ(アルゼンチン)
JOKER→シーザー・ミハイロビッチ(ユーゴスラビア)

582 :森崎名無しさん:2010/12/20(月) 13:29:50 ID:???
★キミの名は・・・→ スペードK

583 :森崎名無しさん:2010/12/20(月) 19:35:38 ID:???
ビーッチ!

584 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/20(月) 19:39:52 ID:???
>スペード→ホセ・ミルチビッチ(コロンビア)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

フィッツウォルタが呼びかけた男は、黙って無作法に伸ばした髭を弄(いじ)っていた。
体格はレビタンなどと比べると細身に見えるが、骨太であり貧弱さは欠片も感じさせない。
やや頭が大きく脚の短いその体躯は、喩えるならば南米に生息するジャガーのようである。
暫し髭を弄(もてあそ)んでいた彼は、やがて肉食獣のような目をジロリとフィッツウォルタに向けた。

ミルチビッチ「お断りだね。」

フィッツウォルタ「・・・ほう?」

ミルチビッチの返事はフィッツウォルタに対して否定の意を示す物だった。
その目は自負心によってメラメラと燃えているのが判る。

ミルチビッチ「試合に出て全力を出さないなどワタシは許さん。 出るならば、
        全力で相手を叩き潰すと誓う。 もう一度言う、お断りだ。」

二度目に口を開いて出たのは、自らの意趣を圧して伝える言葉だった。
どうやらミルチビッチには他者に有無を言わせるつもりは無いらしい。
睨み合うフィッツウォルタとミルチビッチの間に一触即発の雰囲気が流れるが・・・


先着で
 ★ローマ内紛?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ、ハート→ここでヘルマーのフォロー。
スペード、クラブ→フィッツウォルタ「それなら仕方ない、キミの出番は次の試合からだ。」
JOKER→トト「喧(やかま)しいな、誰が出たって同じだろ? それよりアップの邪魔だよ。」

585 :森崎名無しさん:2010/12/20(月) 19:43:28 ID:???
 ★ローマ内紛?→ クラブ8

586 :森崎名無しさん:2010/12/20(月) 22:01:46 ID:???
けちけちしないで実力見せてくださいよぉー

587 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/21(火) 15:03:36 ID:???
>>586 おーアナタひどい人、ワタシに首吊れ言いますか。仕方ありません、大負けに負けて・・・やっぱダメ
===============================================

>クラブ→フィッツウォルタ「それなら仕方ない、キミの出番は次の試合からだ。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

フィッツウォルタにゃ優勝までの深謀遠慮がある筈だとかなんだとか、ミルチビッチに対して
うまーく丸め込む・・・じゃない、フォローするべきとヘルマーは身を乗り出したが・・・
それよりも先にフィッツウォルタは口を開いており、ヘルマーは頭痛を覚えるのだった。

フィッツウォルタ「ふぅ・・・それなら仕方ない、ミルチビッチの出番は次の試合からだ。」

ミルチビッチ「・・・!」

ヘルマー(大会優勝までのシナリオに変更はないってか・・・? 方針がぶれないのは安心できるけど・・・
      あーい変わらず言葉が足り無すぎるぜ、フィッツウォルタちゃんよぉ・・・・。
      またこいつは貧乏クジ引いてやんなきゃだめかぁ? オレってついてねぁなぁ・・・。)

先程よりも更に緊張感が高まった控え室の空気・・・
だがその雰囲気を敢えて無視し、ヘルマーが上機嫌にミルチビッチを弁護した。

ヘルマー「へへ・・・さぁっすがはミルチビッチ先生、脂の乗っているプロのようなお言葉だぜ。
      まっ、そこはそこ、伊達に老けているわけじゃあないんだよな。」

ミルチビッチ「(ムカッ) レビタンの方が老けてるぞ・・・!」

レビタン「(ガーン) みるちびっち・・・!?」

ランピオン(ぷっ・・・気にしてたのかよ・・・)  アノカオデ・・・

選手達の間で失笑が漏れた。 まあミルチビッチの老け顔は誰が見ても確定的に明らか、
ローマ選手の一部の者は密かに笑いのタネにしていたのだから仕方ない。


588 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/21(火) 15:04:41 ID:???

ヘルマー「悪い悪い、まあとにかくオレはミルチビッチに賛成だ。
      “勝つ”か“より圧倒的に勝つ”かなら・・・オレは後者だね。」

ヘルマーはフィッツウォルタに視線を投げ、いいんじゃないかと言わんばかりに顎をしゃくる。
部屋の中の強張った空気は少しだけ和んでいたが、返ってくる答えは解っている。
だがこれで少しは言葉が足される筈だった。

フィッツウォルタ「ダメだよ、本気を出し過ぎればフィオレンティーナに研究、対策される。
          イビシャ・アンザーニ、ジュン・ミスギ、マルコ・オジオの3人は甘く見れない。
          レッチェのポゼッションサッカーが戦術で敗れたのは知っているだろう?」

ヘルマー「ちぇっ、ダメかー。」

降参だと言わんばかりに両手を挙げてそう漏らすヘルマー。
わざーとらしく落胆して見せてはいるが、内心漏らしているのは安堵の息であった。
横目に見てみれば、ミルチビッチも再び髭を弄って何やら呟いている。
彼はプロフェッショナルの意識が強いだけであり、決して夢想家でも獣でもない。
確(しっか)りとしたビジョンを示せば指示に反感を持つ事もない。
十分なインテリジェンスを備えた存在なのである。

ミルチビッチ「止むを得ないな、それならば出番は次で構わない。
        ワンショット、ワンキル・・・一つ一つのプレイにワタシは敬意を払う。」

これを聞いてヘルマーは一人密かに満足した。
他の選手達も「まあ」とか「やるしかないな」とか口にしている。
トトだけは我関せずと、一人で柔軟大層をしているが・・・。

ヘルマー(あいつだけは本当なに考えてんのかわかんねーな・・・)


589 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/21(火) 15:05:48 ID:???

〜再びスタンド〜

三杉「ああ、あそこだ。」

その頃、三杉達3人はドリンクを持って席に戻ってきたところだった。
バンビーノは親日派なのか緑茶フリークであり、アイスグリーンティーで喉を潤している。

モニカ「あれ、クラウディア何処へ行っていたの?」

クラウディア「え? ああ、ちょっと兄さんを追っかけてね。
        ミスギさんも一緒で、3人でドリンクを買って来たの。」

モニカ「そっか・・・。」(ホッ)

ナディア「クラウディアずっるーい! 私も買いにいけば良かったなー。」

クラウディア「ふふ、少し飲んでいいわよ。 ・・・モニカ、どうしたの?」

モニカ「ううん、大丈夫よ。 少し暑いだけ。」

ナディア「やったね☆」

相変わらず3人娘は3人だけで賑やかなようである。(特にナディア)
三杉は3人のやり取りに生暖かい笑みを浮かべ・・・
そして買ってきたドリンクを口にした。

590 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/21(火) 15:08:13 ID:???

先着2名様で
 ★真夏日、イタリアで三杉が買ったドリンクは?→! drink 、! card ★

 ★バンビーノの妹の味覚は正常か?→! drink 、! card ★
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、分岐するかも知れません。
ドリンクが普通でもJoker、ダイヤK、ハートK、クラブAだと多分何か起こります。

591 :森崎名無しさん:2010/12/21(火) 15:12:48 ID:???
★真夏日、イタリアで三杉が買ったドリンクは?→ レモネード  、 スペードQ  ★

592 :森崎名無しさん:2010/12/21(火) 15:13:05 ID:???
★真夏日、イタリアで三杉が買ったドリンクは?→ ロイヤルミルクティー  、 ダイヤ2  ★

593 :森崎名無しさん:2010/12/21(火) 15:21:33 ID:???
★バンビーノの妹の味覚は正常か?→ ポーション  、 スペード4  ★


594 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/21(火) 15:29:15 ID:???
さーせん、>>588でアンザーニ監督のファーストネームを間違えました。
監督の氏名はシュワーボ・アンザーニです、重ね重ね申し訳恥ずかしいです。

595 :森崎名無しさん:2010/12/21(火) 17:34:22 ID:???
>>593
クラウディア HP+50

596 :森崎名無しさん:2010/12/21(火) 18:54:47 ID:???
待て、そいつはリアルポーションの可能性が

597 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/21(火) 18:59:49 ID:???

>真夏日、イタリアで三杉が買ったドリンクは?→レモネード、スペードQ
>バンビーノの妹の味覚は正常か?→ ポーション、スペード4
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「―――!! (想像以上、流石は本場カプリ島のレモンは違う・・・!)」

三杉は一口飲んでそのレモネードに衝撃を受けた。
日本で味わうレモネードとは一線を画す強烈な酸味、鮮烈な香り。
これが疲労した身体へ直に行き渡り、乳酸の生成を抑える筈である。

三杉が購入したのは当然ながら只のレモネードではない。
その名もスプレムータ・リモーネ・ディ・カプリ、
“レモンの島”ことカプリ島産のレモンを使ったレモンの生絞りジュースである。
当然ながら、生絞りそのままでは飲めないので砂糖を加えているが、その鮮烈さは前述の通りである。

三杉「まさに大地の恵みだな、こんなスタジアムで売っているとは思わなかったよ。」

恍惚と言えるほどの表情をした三杉は、普段よりも饒舌になっていた。
違いの判る男、すなわち貴公子、三杉は順調に登り出していた。
・・・この遠く険しい貴公子坂を。


598 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/21(火) 19:00:57 ID:???

一方・・・
クラウディアのドリンクを一口飲ませて貰ったナディアは悲痛な声を上げていた。

ナディア「あふっ! ケホッ、ちょッ、何よこれー・・・・・・!」

クラウディア「え? 何って・・・ポーションよ?」

ナディア「ポーション!?」

クラウディア「ええ、日本のファイナルファンタジーってゲームに出てくる薬でね、
        日本の飲料会社がそのゲームとのコラボレーションして発売したんですって。」

聞かれた事に対してにこやかに答えるクラウディアだが・・・
ナディアの曇った表情は一向に晴れる気配は無い。

ナディア「なんだってそんなマニアックなの買うかなー・・・」

モニカ「ジョバンニ兄さん(バンビーノ)が飲んでるのも日本のグリーンティーみたいだし、
     貴女たち兄妹って無意味やたらと日本びいきよね・・・。」

首を傾げるモニカ。 この夏の炎天下、買って来たドリンクがそれぞれ緑茶とポーションである。
一方だけなら別に何も思わなかったが、2人して日本由来の(しかもイタリア人にとってはクセのある)
ドリンクを好んで飲むなんて、彼女(ら)にとって、これはちょっとしたスペクタクルだった。


599 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/21(火) 19:02:55 ID:???

クラウディア「べ、別にいいじゃない・・・! それに日本びいきってわけじゃないんだからね・・・。」

語尾が少し小さくなっており、顔も少し赤くなっている。
いつも連るんでいる二人でも、こんなクラウディアを見る事は滅多になかった。
クラウディアは済まなそうにシュンとしつつ、暑さで調子が悪そうな友人に勧める。

クラウディア「モニカ・・・暑いって言ってたけど、これ少し飲む?」

モニカ「あ・・・ううん、流石に遠慮するわ。 ちょっと色も鮮やか過ぎるし・・・・・・」

みんな大好き青色一号・・・だがここはイタリア、アメリカやイギリスではない。
フランスに代えて世界3大料理の国にしようと近年言われている国である。
そんな鮮やかな飲料やお菓子を食べる事に抵抗を抱かない筈はなかった。

クラウディア「そうよね・・・・でも熱中症にでもなったら・・・」


先着2名様で
 ★こんな事になるとは・・・(スレ主の叫び)→! card
 ★ついでに三杉のスーパーレモネードボーナス→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→クラウディア(そうだ、ミスギさんのと交換すれば・・・!) / 貴公子ポイント+ガッツ微増
ハート→モニカ「ミスギさん、それ少し頂けませんか?」 / 貴公子ポイント+筋力微増
スペード、クラブ→モニカ「ううん、本当に大丈夫よ。」 / 貴公子ポイント
JOKER→モニカ「大丈夫、一枚脱げば涼しくなるわ」 / 貴公子ポイント+筋力増+ガッツ増


600 :森崎名無しさん:2010/12/21(火) 19:05:49 ID:???
 ★こんな事になるとは・・・(スレ主の叫び)→ JOKER

601 :森崎名無しさん:2010/12/21(火) 19:08:30 ID:???
★ついでに三杉のスーパーレモネードボーナス→ クラブ6
こりゃひでぇ


602 :600:2010/12/21(火) 19:08:47 ID:???
てへっ☆

603 :森崎名無しさん:2010/12/21(火) 19:18:24 ID:???
なにィ

604 :南葛vs幻想 ◆W.No10nvrU :2010/12/21(火) 19:20:25 ID:???
おっぱいと聞いて飛んできました

605 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/21(火) 20:06:45 ID:???
>>602 うわーーーーー えーーーーーー ちょーーーー
>>604 くそっ! 他人事だと思って、あんたって人わああああああ!!!(CV:シン・アスカ)
===============================================

>こんな事になるとは・・・(スレ主の叫び)→ モニカ「大丈夫、一枚脱げば涼しくなるわ」
>ついでに三杉のスーパーレモネードボーナス→ 貴公子ポイント
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

※貴公子ポイントが3上昇し、74+3=77となりました。
 75over達成、裏で非公認三杉ファンクラブ(イタリア支部)が結成されたもよう。

三杉「ふぅ・・・やはりカプリ島のリモーネは素晴らしい。
    そうだ、大会が終わったら実際にカプリ島に行こう。
    そしてイタリアで最も美しい光景と言われる青の洞窟を見るんだ・・・」

三杉が貴公子としてまた大きな一歩を踏み出している裏ではトンデモな事態が起こっていた。
ポーションが生み出した奇跡・・・いや、悲劇なのかも知れない。
熱中症を心配するクラウディアへのモニカの返答、それは・・・大変な物だった。

モニカ「大丈夫よクラウディア、一枚脱げば涼しくなるわ。」

やけに大人びた顔をして、モニカはサラッと言った。
クラウディアとナディアは当然ながら耳を疑って聞き返そうとする。

606 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/21(火) 20:08:32 ID:???

クラウディア「え・・・・・・えっと・・・?」
ナディア「ノックしてもしもーし・・・モニカ、大丈夫?」

モニカ「大丈夫、私は冷静よ?」

それだけ言うと、モニカは着ていたブラウスのボタンを外し 一思いに脱ぎ去った。

クラウディア「ちょーーーーっ!!」
ナディア「マーくん見ちゃダメ!!」

クラウディアとナディアの驚愕の声が響き渡る・・・!
男性人が思わず身を乗り出す・・・!
ブンナークが迷子になっている・・・!
そんな、そんな大事件勃発の雰囲気に周囲が包まれるが・・・!
だがそこに見えた物は・・・

ナディア「意外!! それはキャミソール!!」

モニカ「へ・・・? 意外って・・・・・・?」

クラウディア「そ、それはそうよね・・・暑くなって本当におかしくなったのかと・・・」

モニカ「まさかぁ。」

女子2人はホッと息を撫で下ろすが・・・男性人はそうはいかない。
ファッションの最先端ミラノにおいても更に時代を先取りしたファッション、キャミソール。
男臭さに定評のあったキャプテン三杉を生きてきた彼等にはそんな知識なぞある筈がなかった。
彼等にとってモニカは下着同然、そのスラリと細い肢体、明らかな膨らみの胸元に目が集まるのは仕方がなかった。


607 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/21(火) 20:11:10 ID:???

レントゥルス(いやー、眼福だねぇロマーノ)
ダラピッコラ(神様・・・今日の試合活躍したオレへの御褒美なんだよな、これ)
マルコ(ご、ごめんねナッちゃん・・・)
ラムカーネ(戦闘レベル・・・平均的な殺傷力と判断される。)

色めきだつ男性陣は今まさに血を下の方に滾らせていた。
だが話はこれで終わっていなかった。
モニカは立ち上がり、事もあろうに三杉の方へやってきて、隣の席に腰掛けた。

モニカ「あの・・・ミスギさん?」

三杉「え・・・えっ?」

モニカ「そのスプレムータ(ジュース)、少しだけ頂けませんか?」

三杉(むむ・・・流石にこれは僕でも平静さを保てるか心配だぞ。)

モニカ(ああ・・・恥ずかしいよぅ・・・・・・でもでも、もしかしたらミスギさん、
     私のこと見てくれるようになるかな・・なって欲しいな・・・・・・)


A よ、良かったら全部飲んでもいいよ。(なるべく見ないようにしてフラグをブチ折るんだ)
B ハハ、ダメだよそんな姿をしちゃ。(大人ぶって冷静に努める。カード判定で声が裏返るかも)
C 小声で夕食に誘う(ごめん弥生、恨むならJokerを恨んでくれ・・・)
D 取り敢えず・・・レモネード一気飲み!!(この道を行けばどうなるものか)
E そ の 他

スレ主もテンパってるので5票選ばれた選択肢で続行します。
             (投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

608 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/21(火) 20:13:18 ID:???
といった感じで本日の更新を終了します。
次回をおた・・・お楽しみに・・・・・・という自信はまったくありません。
ではまたーー・・・・・・

609 :森崎名無しさん:2010/12/21(火) 20:17:25 ID:vfs0dUxM


610 :森崎名無しさん:2010/12/21(火) 20:23:51 ID:HnEbD21E


611 :森崎名無しさん:2010/12/21(火) 20:30:53 ID:MY6IdnU+
E もむっ!

612 :森崎名無しさん:2010/12/21(火) 20:42:03 ID:irFz9bWs
B

613 :森崎名無しさん:2010/12/21(火) 21:00:24 ID:T1/+lTvI
C

614 :森崎名無しさん:2010/12/21(火) 21:15:31 ID:G0LngTmg
c

615 :森崎名無しさん:2010/12/21(火) 21:20:16 ID:GgvtJvWU
D

616 :森崎名無しさん:2010/12/21(火) 21:41:47 ID:SsiDwTVA

関接キス、ということになるけどいいかな?

617 :森崎名無しさん:2010/12/21(火) 22:03:34 ID:TLRvL6+k
C

618 :森崎名無しさん:2010/12/21(火) 22:06:18 ID:???
みんな結構やる気満々だな(笑)

619 :森崎名無しさん:2010/12/21(火) 22:10:00 ID:fJ9w6VGc
E もむっ!


620 :森崎名無しさん:2010/12/21(火) 23:00:30 ID:06TJgpI+
B




621 :森崎名無しさん:2010/12/21(火) 23:25:21 ID:???
B 4票
C 3票
D 1票
E もむっ! 2票
E 関接キス、ということになるけどいいかな? 1票


ばらけてるけど皆のそこはかとない期待を感じる

622 :森崎名無しさん:2010/12/21(火) 23:48:19 ID:mewn1Jg+
C

623 :森崎名無しさん:2010/12/21(火) 23:59:38 ID:???
再投票かな?

624 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/22(水) 00:12:48 ID:???
おや、バラけて昨日中に決まらなかったようですね。
けれども再投票ではなく継続とします。
実質二票目OKて事です。

どんな選択肢でもスレ主が悩んで更新を滞らせる事はありませんので、
皆様お好みの選択肢をぜひどうぞ、ただし楽しませてあげられる保証はゼロです☆彡

625 :森崎名無しさん:2010/12/22(水) 00:13:36 ID:N7vKSpNI
C

626 :森崎名無しさん:2010/12/22(水) 00:22:49 ID:SYuct0u2
E はしたないな!そんないけない娘にはお 仕 置 き の時間だ


みんな大好きドSな三杉さん(中の人殺し)

627 :森崎名無しさん:2010/12/22(水) 10:03:40 ID:???
三杉の方から誘うってのは大きいね

628 :森崎名無しさん:2010/12/22(水) 19:27:33 ID:???
展開次第では説明役の交代もあり得るか?

629 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/22(水) 19:32:05 ID:???

今回の結果を以って>>607の描写に少し改訂を入れたいと思います。
>>606からの続きという流れでご覧下さると幸いです。
===============================================

>C 小声で夕食に誘う(ごめん弥生、恨むならJokerを恨んでくれ・・・)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

レントゥルス(いやー、眼福だねぇロマーノ)
ダラピッコラ(神様・・・今日の試合活躍したオレへの御褒美なんだよな、これ)
マルコ(ご、ごめんねナッちゃん・・・)
ラムカーネ(戦闘レベル・・・平均的な殺傷力と判断される。)

色めきだつ男性陣、彼等は今まさに血流を下方に滾らせていた。
だが話はこれで終わらない。
モニカは立ち上がり、三杉の方へと歩み寄り・・・
そして、事もあろうに隣の席へと腰掛けたのだ。

モニカ「あの・・・ミスギさん。」

三杉「え・・・えっ?」

少しだけ屈み込み、斜め下から覗き込むように話しかけてきたモニカに三杉は驚いた。
過去、黄色い声を浴び、遠くから騒がれる事は事実としてしょっちゅうだったが…
しかしこんな風に、甘えるような態度で近付かれた経験は意外と三杉の記憶にはなかった。


630 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/22(水) 19:33:33 ID:???

>>628 皆さん次第ですが、あると思います。
===============================================

これについては三杉を取り囲んでいたファンクラブと呼ばれる存在が大きな意味を持っていた。
三杉に本気で近付きたい女子がいたとして、まずこの組織のせいで大概の女子は萎縮させられ、
諦めるか、それともファンクラブの傘下に下るかの2択を余儀なくされるのが実情…
またメンバー達は組織内で互いに目を光らせて牽制し合っており、この事からも三杉への
個人的なアピールは事実上不可能とされていた。

これに当てはまらなかった例外が青葉弥生なのだが、そもそも彼女はマネージャーとして
日々行動を共にしていたが、積極的なアピールを三杉に対して行なったわけではない。
稀にアピールのような物をした時も、それに対する三杉の反応は冷やかなのは誰の目にも明らかだった。
(これは下剤事件が尾を引いていた事が原因だが、それをファンクラブの人間は知らない。)

だが逆に見れば、三杉は弥生にだけは裸の心で接していたとも言える。
三杉は他の女子とは違い、冷たい態度、キツイ言葉を弥生に対して遠慮なく投げかけた。
一方弥生は、その行為に対して決して平然としておらずショックを受けて悲しむが、
それでも三杉から離れる事なく、何かと献身を続けてきた。

この緩やかな化学反応の結果、三杉は自身の隠された性癖に気付く事となり、
また同時に自らのパートナーを心に決める事となった。
そして弥生が三杉を最後まで拒絶しなかった(出来なかった)事から二人の関係は決定的となり、
通常踏む筈の階段をすっ飛ばして一線を踏み外…越える事となったのである。


631 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/22(水) 19:34:53 ID:???

モニカ「もし良かったら…そのスプレムータ(ジュース)、少しだけ頂けませんか?
     あの…恥ずかしいんですけど、ちょっと喉がカラカラで…。」

三杉「あ、ああ、そんな事ならどうz…」


ズキュウゥゥゥゥゥゥゥゥン!!

モニカの方に顔を向け、レモネードを差し出した三杉に衝撃が走った。
その時 彼の視界に入りこんできたのはモニカの胸元。
即ち、そう迫力があるわけではないが弥生以上とは思われるモニカの谷間。
大きく開いたキャミソールトップで、更に身を屈めた事で発生した4次元空間がクッキリと見えていた。

三杉(…落ち着こう、見た事がないわけじゃないんだ。 僕は女性の身体の全てを既に見ている。
    こんなチョッと見えただけでどうという事もある筈がない。 1,2,3,5,7,11,13…)

三杉は努めて冷静に、自然に振る舞おうと考えていた。
だが青天の霹靂とも言えるTo Loveる、2年程見ていなかった女性の胸。
意思に反し、三杉の視線は目のやり場に困る事を正直に訴えてしまっていた。

そう、実は彼は解っていなかった。
女性を愛し、可愛がる時に目にする時の刺激と、フした瞬間ウッカリ目にした時の刺激・・・
これらが男にとっては異なるベクトルで同一点を目指す魅力であるという事実を。
幼い時機から不特定多数の女性に目を向ける事なく(むしろ目を背けて)、
ある意味ストイックに生きすぎてきた三杉だからこそ解っていなかった。


632 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/22(水) 19:36:07 ID:???

モニカはこの三杉の目線の不自然さに気付くと、密かに顔を赤らめて直ぐにドリンクを受け取った。
そして今度は背筋を伸ばして姿勢正しく座り直したのである。

モニカ「どうもありがとうございますね。」

三杉「いや、それよりとても酸味が強いから一気に喉に入れると痛いよ。」

モニカ「ええ、大丈夫ですよ。」

何事もなかったかの様に互いに笑顔を投げ合う二人。
モニカはストローに唇を着けると、ゆっくりと吸い込んだ。
激しい酸味と強い香りのレモネード、だが今の彼女にはそれがよくわかっていない。

モニカ(ああ・・・やっぱりこんな露出の大きなトップスだと恥ずかしいな・・・・・。
     どうしたら見えちゃうかもよく判ってないし、スタイルも良くないし…
     初めて会ったのに変な女って思われてるかも知れない…。
     でも、次にこうやって話せる機会がくる保証なんてないし…あーもー…)

三杉(おかしい、思った以上に冷静に振る舞えていない・・・・・・どうしたんだ僕は・・・?
    こんな風に急接近された経験がないから・・・?
    いや、でも僕は女性についてはもっと先まで経験しているんだ、これくらいの事・・・)

三杉は体重を後方に投げ、ただし両足の脇から座面を掴む事で身体を支え、少し上の空間を眺めていた。
眺める姿勢を取りつつ、その実は前述のような考え事をしていたのが正しいのだが。


633 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/22(水) 19:37:34 ID:???

・・・と、ここで三杉は何となくモニカの様子が気になった。
これほど積極的な接近の仕方をしてきたのに、それ以上は何も言ってこない・・・少々不自然だった。
モニカに軽く視線を向けると、彼女は視線を落とし、両手に包んだドリンクをジっと見ていた。

三杉(・・・どんな面白い事が書いてあるんだろう・・・なんて筈はないか。
    きっとモニカも何か頭の中で考えているんだろうな。)


(『・・・何を考えているんだろう?』)

不意に浮かんだ疑問に対して三杉は驚いた。
相手が何を考えているか・・・サッカーでライバルに対した時、その疑問はよく浮かんでいた。
けれども、女性を前にしてそんな疑問が浮かんだのはこれが初めてである。

三杉(これは一体どうした事だ?)

考えてみても解らなかった。
ロジックで大概の事は解き明かせると思っていた彼が、今は何故か無力であった。


・・・第3者的に言えば、三杉はモニカに恋をしたわけではない。
積極的なアピールに驚き、不意のTo Loveるで心が乱れただけである。
けれど、この程度の切っ掛けが人と人との関係性を変える上では大きな意味を持つ。
そして三杉はモニカに対して少なくとも興味を持った、それだけは確かな事実であった。


634 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/22(水) 19:40:09 ID:???

観客「お、選手達が出てきたぞ!」

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!


間もなく両チームの選手達が再入場してきた、後半開始の時間が迫っているのだ。

ナディア「よーし! 後半も頑張れーー!!」

小柄な体躯にそぐわない、ナディアの大きな声援が聞こえた。
モニカはハッとしたような仕草をし、もう一度三杉に向き合った。

モニカ「あ、私 席に戻りますね。 ドリンクありがとうございました。」

三杉「ああ、どう致しまして。」

三杉はドリンクを受け取るために手を伸ばし、それを受け取った。
その時 彼は同時に小さく口を動かしていた。

三杉「良かったら今度、2人で食事でもどうだい?」

声が小さかったのは、ただ単に恥ずかしかったのか、それとも弥生への罪悪感がそうさせたのか・・・
今の三杉にはよく分かっていなかった。


635 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/22(水) 19:41:38 ID:???

モニカ「―――!」

この三杉の誘いを受けたモニカは、何故か下を向いて席へ戻っていった。
OKなのかNOなのか、絶句したきりちゃんと返事をしないままに。

当然今の三杉にとっては訳が解らない。
だが彼は同時に自分が何故あんな事を言ったのかも解らなかった。
目の前のショックよりも疑問の方が彼の中に渦巻いていた。

三杉(待て待て、ちょっと整理しよう・・・・・・出来るか解らないけど・・・。
    ・・・何故、僕はモニカの事を食事に誘ったんだろう?)


A もしかして・・・僕は恋をしてしまったのか?
B 無粋だが性欲を催しただけなんだろうな・・・まぁそれもいいか、同意の上ならば。
C 解らないけれど・・・少なくとももう少しモニカの事を知りたいとは思ったかな。
D いやー、気の迷いだ、何かの間違いだ。 僕は弥生一筋だった筈だ。(既に誘ってるので要5票) 

3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。) 

636 :森崎名無しさん:2010/12/22(水) 19:44:52 ID:Fhfr8tP+
C
三杉、落ち着こう。1は素数じゃないw

637 :森崎名無しさん:2010/12/22(水) 19:50:03 ID:htur5Akg
b

638 :森崎名無しさん:2010/12/22(水) 20:05:24 ID:T6VIcrlM


639 :森崎名無しさん:2010/12/22(水) 20:05:37 ID:Khx1Tw2Y


640 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/22(水) 20:15:20 ID:???
ヒロインの座が混沌としたところで本日は終了です、カードって怖いですね。
何となくイメージしていた展開の斜め上に行き過ぎて困る(笑)

明日はミランvsローマの後半をお送り致します。


関係ないけれどWiiイレが超面白いです。
レッドスター・ベオグラードを伝説のメンバーにしてニヨニヨしてます。

641 :森崎名無しさん:2010/12/22(水) 22:16:16 ID:???
おおお知らない間に新たな化学反応が起きていた乙でしたー
これはこれで三杉の別の一面が見られそうですな(ある意味年相応の)

642 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/23(木) 14:46:59 ID:???

>>641 乙感謝です。 テンパってるんで文章メチャクチャですが雰囲気を感じて下さると嬉しす。
    考えるんじゃない、感じるんだ。
===============================================

>C 解らないけれど・・・少なくとももう少しモニカの事を知りたいとは思ったかな。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉(やっぱり考えても解らない。 解らないけど…)

三杉は離れた席のモニカをチラ見した。
…と、こちらを見ていたのか、当のモニカと目が合った。
モニカは慌てたように顔を下に向ける。

三杉(ふふ、やっぱりどこか変な子だな。
    ………少なくとも僕はもう少し彼女の事を知りたいと思っているらしい。)

モニカの様子がおかしく、三杉は軽く笑ってしまうが…それはすぐに治まった。
そして彼は、自分が彼女に興味を持っている事は間違いないと判断するに至った。
その事に彼は取り敢えずの満足を得、試合へと意識を向ける事にしたのである。


643 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/23(木) 14:48:30 ID:???

ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!

実況「さあ後半戦、ミランのキックオフで始まりました!
    前半は両者共にチャンスを演出しましたが、結局0-0…
    両者一歩も譲らないこの試合、先にリードを奪うのはどちらだ!?」

ミランはまずショートパスでローマの様子を窺った。
ローマ本来の積極的なチェックが後半から見られるのではと警戒していたからだ。
だがその懸念は空振り、ローマは前半と同じくゾーンで堅実に守っていた。

バンビーノ「ローマは後半も守り方を変えないみたいだな…」

マルコ「うん、でも…実質守りは手薄になっているよ、フォーメーションが4-4-2だ。
     それにフィッツウォルタの位置取りが高くなっている。」

中山「決定力を上げる意図なのか?」

バンビーノ「恐らく…。 だがそれは、守備にも穴が生じやすくなる事も意味する。


644 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/23(木) 14:53:21 ID:???
アイツが黙っている筈がない、バンビーノは自分の確信をそう告げた。

試合は序盤の小康状態が継続していた。
しかしショートパスの連携により、ミランはラインを上げる事が出来ていた。
またFWの位置も手頃であり、そして今 ボールはファルコーニの元へと送られたところ…。
誰もが試合が動き始める事を予感していた。

ファルコーニ(前線の配置は悪くない…だが相手もゾーンで守っていて崩れていない、か。)


先着で
 ★ミランの攻め方→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→どこか嫌な空気だ…ここは速攻で相手の心臓に釘を刺すぞ。
ハート、スペード、クラブ→当然、セオリー通りに遅攻で崩すぞ。
JOKER→フィッツウォルタの位置が前半に比べて高すぎる…故に、その意図は明らかだ。


645 :森崎名無しさん:2010/12/23(木) 15:03:43 ID:???
★ミランの攻め方→ ハート3

646 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/23(木) 15:47:31 ID:???

>ハート→当然、セオリー通りに遅攻で崩すぞ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ファルコーニ(ならば当然このまま遅攻で崩すのが先決だ…デヤン!)

デヤン(判ってる!)

ここでファルコーニは意表を突いて右前方へドリブルを開始。
それに呼応してデヤンは中央へと移動、2人のポジションが入れ替わった。

ヘルマー「チィっ! ヤルニ、二人で追い込むぞ!」
ヤルニ「OK、前線には出させない!」

ファルコーニ(そう、そしてデヤンも無視できないお前達は陣形を崩さざるを得ない。)

ヘルマーも右辺へと動いたため、中央にはスペースが生まれる。
ローマの選手はそのスペースをフォロー出来る位置取りが必要となってしまう。
ここで動いたのが後半はSHとなっていたシニーシャだった。
彼は自分のサイドよりも中央に寄って走り出す。
その隙をファルコーニは待っていた。


647 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/23(木) 15:51:00 ID:???

ザシュッ!
   スパァァァァァン!

ファルコーニ「ディミトリオ!!」

進行方向から鋭角に切り返し、一気に逆サイドへとボールを放つファルコーニ。
前線へのスルーパスとドリブル突破を警戒していたヘルマーらは、これを阻止できない。
そして、パスの着地点にはミランの10番、ディミトリオが走り込んだ。


先着で
 ★逆サイドの攻防→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→ディミトリオに綺麗にボールが渡った。
ハート奇数→シニーシャがディミトリオと競り合い、ディミトリオの勝利。
ハート偶数、スペード→シニーシャがディミトリオと競り合い、シニーシャの勝利。
クラブ→パスカットされた。
JOKER→ディミトリオがヘッドで直接WGのロデオに回した。


648 :森崎名無しさん:2010/12/23(木) 15:53:06 ID:???
 ★逆サイドの攻防→ クラブ10

649 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/23(木) 16:26:12 ID:???
>クラブ→パスカット
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ファルコーニのパス出しは、彼の狙い通り完璧だった。
シニーシャが中央に寄る事を見越し、彼が動き出してトップスピードに乗った時を狙った。
それは、逆サイドへのパスに気付いても、切り返しの負担で間に合わないタイミングだった。
このタイミングの意図にいち早く気付いた三杉が唸る。

シニーシャ「グッ…こいつは!」

三杉「巧い…!」

実況「おーーっと! ファルコーニくん、絶妙なタイミングでサイドチェンジ!
    しかもスペースの空白をピタリと狙った、完璧なパスだ!」

ディミトリオ(よし、このままサイドアタックに!……って!?)

マルコ「あ!」


パシィ!

しかしこのパスは、ディミトリオがボールを受け取るよりも前の位置でカットされた。
このパスを読んでいたのは勿論フィッツウォルタだった。


650 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/23(木) 16:28:16 ID:???

ファルコーニ「クッ、今のタイミングでカットされるのか…!」

フィッツウォルタ(遅攻と速攻の見極めをファルコーニが誤るはずがない。
          …『だからこそ次のプレイを読むのは簡単だ』。)


トラップして体勢を整えたフィッツウォルタは、そのままドリブルを開始する。
ローマにとっては前線でボールを奪った、絶好のショートカウンターである。

アントニオ「チィっ! ランピオンだ、ランピオンをマークだ!」

ミラン守備陣「「 任せろー! 」」

前半と同じようにGKアントニオはロケットヘッドへの警戒を指示した。
後半に入ってローマのFWは一人増えていたが、そちらにパスが行ったとしても
アントニオは止められる自信があった。

フィッツウォルタ(前半と全く変化ないのか…ならば!)


先着で
 ★ラストパス?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→ランピオンにセンタリングを上げた。
ハート→トトにセンタリングを上げた。
スペード→そのままドリブル。
クラブ→PA内まで走り込み…
JOKER→なんとシュートを放った。


651 :逆襲の若島津 ◆.0brsTst7A :2010/12/23(木) 17:00:47 ID:agaWtTyg
★ラストパス?→ ハート6

652 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/24(金) 17:08:18 ID:???

>ハート→トトにセンタリングを上げた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ダニエラ「あう!?」

ポジション的にトトのマーカーだったダニエラとアレッサンドロは、GKアントニオの指示で
ランピオンを相手に競る体勢を取りつつも、万が一の場合にトトをケアするつもりでいた。
この辺りはイタリアDFの責任感と警戒心の賜物である。
そして実際にランピオンがPA内に入り、彼等は位置取り調整の為そちらへ意識の大半を向けた。
それはホンの僅か 刹那の時間と言えたが、振り返り トトの姿を確認しようとして彼等は絶句する。
まるで幽霊のようにトトの姿は消え失せていたのだ。




ダニエラ達がトトを見失う直前、フィッツウォルタの狙いは
タイミングも含めて完全にトトと繋がっていた。

クルッ・・・!  トト(今だ、来たまえ!)
       フィッツウォルタ(いいタイミングだ。)


スパアァァァァァン!!!


アレッサンドロ「こいつ、一瞬目を離した隙を!?」

ダニエラ「バカな!」


653 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/24(金) 17:10:05 ID:???

実況「さあフィッツウォルタくんのセンタリングが上がった!
    さあ出るかロケットヘッ・・・っと、このパスは違うぞ!?
    ニアのランピオンくんを飛び越えてファーサイドに流れていく!」

フィリッポ「ゲゲッ!」

アントニオ「心配無用!」

絶対的なエース、前半にゴール寸前の場面を作ったランピオンへのパス・・・
それだけを想定していたミランDFは、意外なラストパスに慌てふためいた。
しかもトトは一瞬でダニエラとアレッサンドロを振り切っており、防げるDFは誰も居ない。
GKのアントニオも虚を突かれたのだが、彼はロケットヘッドでなければ止められる自信があった為、
DFに比べて冷静にポジション調整をする事が可能であった。

アントニオ「抜かせるかー!!!」

トト(へぇ、良い反応じゃないか。)

アントニオは素早く飛び出してシュートコースを塞ぎに行く・・・が。
だがしかし、トトの表情からは幾分も余裕が失われていなかった。


654 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/24(金) 17:11:11 ID:???

先着で
 ★生粋のストライカー?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ10以上→アントニオの闘魂ロケットが火を噴いた。
ダイヤ9以下、ハート→ファルコーニがPK覚悟で後ろからタックルに行っていた。
スペード、クラブ→残念、アントニオは呆気なく避けられた。
JOKER→トトが惜しげもなく最終奥義を出しやがった。


655 :森崎名無しさん:2010/12/24(金) 17:14:24 ID:???
★生粋のストライカー?→ スペードJ

656 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/24(金) 18:12:51 ID:???

>スペード、クラブ→残念、アントニオは呆気なく避けられた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

トト「しかし残念ながらキミは顔が悪い。」


トンッッッッ!!!

アントニオ「なにぃっ!?」

アントニオがシュートコースを塞ぎきるよりも早く、トトは爪先でボールを蹴りこんでいた。
非常に小さい予備動作で放たれたそのシュートは、アントニオの大きな身体を避ける、
呆気なくゴールに吸い込まれていった。



ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!



ミラン 0−1 ローマ


657 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/24(金) 18:13:55 ID:???

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

実況「決まったぁぁぁぁぁ!! 後半開始僅か5分、ローマが先取点を上げました!
    決めたのは後半から入ったサルバトーレ・ビアンキ、若干15歳!
    DFの隙を突いて見事に裏へ抜け出し、冷静に決めました!!」

観客「ゲェェェェッ!!」「ランピオンじゃない奴に決められただと!?」「誰だアイツは!」

観客席のミランサポーターによる悲鳴がスタジアムを劈(つんざ)く。
膠着していた試合が動き出し、ミランのチャンスが訪れると思った矢先、
それから2、3分もせずに ローマから逆に先制点を奪われるとは思っていなかったのだろう。


ダーーー!

ゴールを決めたトトはそのままガッツポーズで観客席に走って行った。
そしてコーナーフラッグでポーズを決め、両腕を上げて歓声に酔っていた。

トト(さあ、ボクのゴールを讃えたまえ!
    遠慮する事はない、甘美なる称賛を! それこそがボクの活力!)

ミランのホームスタジアムなので当然ブーイングの方が圧倒的に多かった。
しかしトトはそれを気にした様子も気付いた様子も無く、ひたすら自らのゴールをアピールしていた。


658 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/24(金) 18:14:57 ID:???

あまりのアピールっぷりにフィオレンティーナ選手達は呆れ気味だった。
だがその中には、このトトのプレイに脅威を感じている者もいた。
バティンのバティゴールやブンナークのアトミックショットのようなインパクトはない、
一見地味に見えてしまうこのビアンキのゴールシーンに。


先着で
 ★その選手は→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→中山さん
ハート→ミュラー
スペード、クラブ→新田
JOKER→ブンナーク。 あれ、お前いつの間に戻った?


659 :森崎名無しさん:2010/12/24(金) 18:21:05 ID:???
★その選手は→ スペード4

660 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/24(金) 20:06:08 ID:???

>スペード→新田
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ダラピッコラ「ハハッ、何だろうなあの全力アピール。」
レントゥルス「そりゃもう嬉しいんだろうねぇー、まだ15歳だもん。
        もしかしてプリマのデビュー戦なんじゃない?」

ダラピッコラとレントゥルスはトトの事を微笑ましく見ていたが。
その隣では冷や汗を掻いている選手がいた・・・新田である。

中山「どうした新田? 顔が強張っているが・・・。」

新田「あ・・・だ、大丈夫です。 それよりアイツ・・・ビアンキとか言いましたっけ。
    アイツとんでもない奴かも知れませんよ、マグレなのかも知れないですけど・・・。」

同じくFWである新田は、今トトがやって見せたプレイに脅威を感じているようだった。
それが何なのか、当然三杉は気になった。 また他の選手達も首を傾げている。
彼等にとって、今のビアンキのプレイは1対1を上手く決めただけにしか見えていなかった。

三杉「・・・何故そう思う?」


661 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/24(金) 20:07:11 ID:???

新田「えっと・・・アイツのシュートはトーキックだったんです。 皆は多分そうそう使わないと思うけど、
    小さい予備動作で強いシュートを撃てる代わりに、コントロールが難しいのは知っていますよね?」

マルコ「え・・・うん、確かにそう言われてるよね。」

新田「あんなスピードで走り込んでいて、尚且つGKがちゃんと飛び出して来ている状況・・・
    それなのにほとんど予備動作もなく、正確にゴールを狙えるのは尋常じゃありません。
    今のがマグレじゃないとしたら、あいつのキック技術はメチャメチャ高いですよ。」

この新田の言葉には同じFWのポジションとしての説得力があり、聞き流し難いものだった。
彼の言葉を鵜呑み出来るとしたら、ビアンキは1対1に相当強い事が窺えるのであった。

中山「だが、うちのGKはラムカーネだ。 奴が今のを自在に使えるとしても・・・
    前半ならば心配は要らない、後半だったら絶望的なのはいつもの事だ。
    それに1対1は元々GKには絶対不利、俺達がそんな状況を作らせなければいい。」

三杉「そうだな、今までゴール前においてはランピオンだけを警戒すれば良いと思っていたが、
    どうやらあのビアンキも確実にケアする必要があるようだ。
    しかしそれが判っていれば対策の立てようもある、今はそれで十分だ。」

DF陣はそれぞれ頷いた。 高いキック技術を持っていても、それを出させなければ無力。
フィオレンティーナの守備陣が後半にこそ堅いのは、彼等一人一人に「自分が守らなければ」
という自覚があるからなのであった。


662 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/24(金) 20:09:27 ID:???

試合の膠着は終了した。
ローマの得点はショートカウンター、ミランの起点となるファルコーニのプレイを抑えての・・・である。

ミランの攻撃はファルコーニのレジスタとしての能力を基盤としており、
それがローマの守備を度々翻弄し、時にはパスを受けた選手に実力以上の物を出させていた。
故にファルコーニを通さない攻撃はローマに対して無力と言え、
通した時も 今回のような止められ方をすれば失点のリスクはあまりに大きかった。

ミランの弱みはこの時点で白日の下に晒された。 前半にミランが先取点を奪っていれば、
ファルコーニも点を奪うでなく、相手の焦りを誘う選択肢もあったろう。
そして今暫くはローマが撹乱されたかも知れない。
だが残念ながら先取点を奪ったのはローマ、しかもランピオンの得点源を見せての得点。
主導権はローマの物となり、ミランには逆転の目はほぼ失われたと言って良かった。

その後の試合展開はと言うと・・・


663 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/24(金) 20:10:44 ID:???

先着3名様で
 ★ランピオンの活躍→! card(! dice+! dice)
  トトの活躍→! card(! dice+! dice)
  シニーシャの活躍→! card(! dice+! dice)
  ヘルマーの活躍→! card(! dice+! dice)★

 ★フィッツウォルタの活躍→! card(! dice+! dice)
  ヤルニの活躍→! card(! dice+! dice)
  モンドニコの活躍→! card(! dice+! dice)
  ムッシの活躍→! card(! dice+! dice)★

 ★レビタンの活躍→! card(! dice+! dice)
  ムッシの活躍→! card(! dice+! dice)
  アンノーニの活躍→! card(! dice+! dice)
  ジョバンニの活躍→! card(! dice+! dice)★
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→超活躍
ハート→大活躍
スペード→普通
クラブ→空気
JOKER→奇跡的活躍、技取得覚醒かよ!

※カードの結果に関わらず、ランピオンの1得点、ヘルマーの1アシストだけは保障されています。
 ランピオン、トト、ヘルマー、フィッツウォルタ、レビタンの5人以外は覚醒判定も兼ねます。
 Joker、K、6ゾロなどで強くなってしまい嫌な感じです。


664 :森崎名無しさん:2010/12/24(金) 20:14:22 ID:???
★ランピオンの活躍→ クラブ24 + 5
  トトの活躍→ クラブ64 + 1
  シニーシャの活躍→ ダイヤK4 + 1
  ヘルマーの活躍→ スペードA6 + 6 )★

665 :森崎名無しさん:2010/12/24(金) 20:28:00 ID:???
★フィッツウォルタの活躍→ ダイヤA1 + 4
  ヤルニの活躍→ ダイヤ42 + 4
  モンドニコの活躍→ クラブ94 + 1
  ムッシの活躍→ ダイヤ104 + 5 )★

666 :森崎名無しさん:2010/12/24(金) 20:34:53 ID:???
 ★レビタンの活躍→ スペード95 + 6
  ムッシの活躍→ クラブ56 + 6
  アンノーニの活躍→ クラブA4 + 1
  ジョバンニの活躍→ ハート41 + 6 )★

667 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/24(金) 20:47:30 ID:???
シニーシャとムッシがちょっと強くなってしまったところで、本日は更新を終了します。

すっかり夜になりましたし、それでは皆さんHAPPY Merry Christmas!!
良い聖夜をお過ごしください。

668 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/25(土) 15:52:42 ID:???


>判定の中でムッシが2人居ますが、2番目のポットのムッシはグレグッチの誤りでした。
>なのでムッシの6ゾロ覚醒は変わりません、御了承ください。

超活躍→シニーシャ(CMF)、フィッツウォルタ(DMF)、ヤルニ(CMF)、グレグッチ(SB)
大活躍→ジョバンニ(GK)
 普通→ヘルマー(CMF)、レビタン(CB)
空気?→ランピオン(CF)、トト(ST)、ムッシ(CB)、アンノーニ(SB)、モンドニコ(ベンチ)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

実況「さあ試合再開から5分経過、ミランは慎重にボールを回しています。
    だがしかしローマの中盤は安定しています、中々攻め込む機会を得られません。」

バンビーノ「見事だな・・・ゾーン守備のなかでもヤルニはチェックが早く、パスをよく阻止している。
       通してもカバーがしっかりしているからリスクは見た目以上に少ない。」

三杉「見た通りのチャレンジ&カバーだね。 元々ストッパーとスイーパーの連携を、中盤でやるとは。」

ミランはショートパスを回して撹乱を図るが、ローマは全く崩れていなかった。
それどころか低めのCMFであるヤルニの攻撃的な守備により、逃げのパス回しになっていた。
何とかパス通っても、フィッツウォルタのカバーにより前線に送ることは出来ない。
また、大きな展開でスペースを作ろうとしても、やはりフィッツウォルタにバランスを取られていた。

ファルコーニ(マズイな・・・これでは隙を作り出す事が出来ない。
        スルーパスで一気に展開するより他にない・・か?)


669 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/25(土) 15:54:16 ID:???

相手の中盤の重厚さに対し、ファルコーニも徐々に焦燥に駆られていった。
止むを得ず、彼はWGのピエトロに対してスルーパスを放つ。

ファルコーニ「走れ、ピエトロ!」


シュパァァァン!

ピエトロ「ようやくボールが回ってきた! よーし、掻き回してやるぜ!」

ここぞとばかりにサイドを駆け上がっていくピエトロ。
だがローマのDFは、彼のクセをすでに知っている。

グレグッチ「そうはいきませぬな。」

ピエトロ「オレに近付くな、大変な事になる・・・早くこのオレから離れろォォォ」

スピードに乗ったドリブルとトラッシュトークで敵を翻弄にかかるピエトロ。
グレグッチはこれを意に返さず、冷静にボールを掠め取った。

ピエトロ「くっ、まだ目覚めないのか!?」

グレグッチ「出直してくるが良い・・・・・・では行け、シニーシャ!」


670 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/25(土) 15:55:23 ID:???

ポーーーン!

グレグッチから逆サイド側のシニーシャへとロングフィードが出された。
長身のマッシモがパスカットに行ったが、これは残念ながらカットできない。
ボールは見事にシニーシャまで通ったが・・・。


ポフッ

シニーシャ「ナイス、グレグッチ!」

ディミトリオ「何がナイスだって!?」
ロデオ「カウンターはさせないよ!」

MFのディミトリオだけでなく、WGのロデオもここまで戻って速攻を阻止に来ていた。
しかしシニーシャはローマ(の名無し)の中でも中々のテクニシャンである。
またディミトリオに対してはクセを熟知しており、彼は自信を持って相対していた。


先着で
 ★シニーシャの技取得→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→必殺ドリブルフラグ
ハート→必殺ドリブルフラグ、必殺パスフラグ
スペード→必殺ドリブル
クラブ→必殺ドリブル、必殺パス
JOKER、クラブA→必殺ドリブル、必殺パス(各発動50%)


671 :森崎名無しさん:2010/12/25(土) 15:58:18 ID:???
 ★シニーシャの技取得→ ダイヤ5

672 :森崎名無しさん:2010/12/25(土) 16:17:08 ID:???
中二病がいる…15歳だからなにもおかしくはない

673 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/25(土) 16:42:23 ID:???
>>672 ちょっと頭の弱い子なんです。
===============================================

>ダイヤ→必殺ドリブルフラグ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ササッ・・・ クルッ
 トンッ
   ポーン!

ロデオ「ボ、ボールは!」
ディミトリオ「頭上を通したのか!」

迫ってきた2人とぶつかり合う直前で反転し、直後にボールを軽く浮かせたシニーシャ。
二蹴り目では相手の頭上を越す半円軌道のライナーを出した。
ロデオ達はボールどころかシニーシャを追い越してしまうが、当のシニーシャは当然ボールを追い、
そのままスピードに乗って2人との距離を離していった。

シニーシャ(よっし、咄嗟の思い付きだが上手く行った!)

マルコ(今の技、ボクが練習しているターンと同じか・・・)

※シニーシャがドリブルフラグAを取得。


674 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/25(土) 16:43:27 ID:???

ポーン!

シニーシャ「ヘルマー、前半の借りを返してやれ!!」

ヘルマー「おう! 悪いなシニーシャ!」

ボールを受けたヘルマーは当然ファルコーニの位置を確認する。
彼は前半と同じようにランピオンへのパスコースを塞ぎ、腰を落としてジリジリと間合いを計っていた。
迂闊なドリブル突破をさせるつもりはなく、またランピオンへのラストパスも断つ意図・・・。
ヘルマーにとっては、距離を空けたドライブシュートを選びたくなる守られ方であった。
しかし・・・。

ヘルマー「おっと、それでいいのか? 既にウチの得点源は一人じゃないんだぜ?」

ファルコーニ「グッ・・・」 チラリ

この言葉に、ファルコーニは一瞬 後方のトトの位置を目で追ってしまう。
ヘルマーはその隙を狙って素早くサイドステップ、そしてドライブパスを放った。


ギュイィィィィン!!

ファルコーニ「しまっ・・・!!」

ヘルマー「自慢じゃないがペテンにはめるのは得意なんでね。」

ファルコーニは今度は焦りを隠す事が出来なかった。
逆にヘルマーは意地の悪い笑みでファルコーニを見ていた。

675 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/25(土) 16:45:45 ID:???

そして・・・

ランピオン「吹き飛べ!!!」


バキイィィィィィィ!!!

アントニオ「くそがぁぁぁぁ!!」
ミランDF一同「あーーれーー」

このヘルマーのクロスにはランピオンが確実に合わせ、再びミランゴール前を蹂躙した。
放たれたロケットヘッドは今度は確(しっか)りと枠内を捉え、ローマの追加点となったのである。



ピィィィィィィィィィィ!!!



ミラン 0−2 ローマ


※一旦ここまでっす、今日これでお終いかもっす

676 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/27(月) 15:56:22 ID:???

ワアアアアアアアアアアアアアアアア

実況「入ってしまったぁぁぁ! ミラン、許してはいけない追加点・・・!
    いやー、先制点が入るまでの時間に比べ、何とも呆気ない2点目となってしまいました。
    これはミラン、緊張の糸が切れてしまったのか?」

これまで互角に戦っていたミランの相次いでの失点であった。
集中力の欠如によるものではないかと実況は話すが、フィオレンティーナの選手の見解は違う。

中山「いや、迷ったな・・・。」

新田「ええ、前半 ミランはランピオンだけをマークしていれば、水際でなんとか失点を免れられた。
    けれども後半からはビアンキが居る。 あいつに得点能力が十分あるとなると・・・。」

バンビーノ「どうしてもランピオンへのマークが甘くなる・・・
       いや、ランピオンへのパスの供給源すら抑えられなくなる。」

マルコ「ヘルマーだね・・・。」

ナディア「えっ、つ、つまりどういう事だってのよ?」

選手達は最低限の言葉で納得しあうが、聞いてる者は中々そうもいかない。
ナディアはポカンとした顔で言葉の意図を尋ねた。
マルコはナディアの方を振り向くと、その呆けた顔に微笑んで説明する。


677 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/27(月) 16:03:40 ID:???

マルコ「ヘルマーをマンマークするとして・・・警戒するラインが1つ、つまりランピオンと決まって
     いるならば、それを妨害するのは難しくない。 ワンサイドカットでヘルマーを誘導し、
     限定されたコースへドライブシュートを撃たせれば、あのGKなら止められる。」

バンビーノ「だが・・・そこにもう一人手強いFWが入ると、途端にケアの負担が激増する。
       目の前の敵とフィニッシャーの二人ならば、それを結ぶラインへのパスを警戒
       すれば良いが、一人増えればラインが増えてトライアングルが出来てしまう。」

ナディア「そっか、それをファルコーニただ一人で何とかしろと言うのは酷な話だわ。」

モニカ「なるほど…他のMFもシニーシャの相手や攻撃だってあるし、
      守備のフォローにはなかなか手が回らないのよね。」

中山「守る側にとって、強力なフィニッシャーが2人存在するのは本当に厄介な話なんだ・・・
    そう考えれば、ウチとやってきた相手もブンナークと新田の2人を相手にするのは
    相当難しかったと思うぜ。 レッチェもユヴェントスも後半から大崩れしたのは
    仕方なかった事なのかも知れないな。」

ヤレヤレ・・・と大きな溜息を吐く中山、彼にとってビアンキの登場は頭痛の種となったようだ。
どう守ったものかとブツブツ呟いている。


678 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/27(月) 16:13:48 ID:???

先着で
 ★皆でどうしたら良いか考えた結果がこれだよ→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→クラウディア「兄さん、次の試合 大丈夫?」 シンパイ・・・
ハート→モニカ「ミスギさん、どうしたらいいですか?」 ジッ・・・
スペード→ブンナーク「ランピオンのマークは任せろ!」 バリバリ
クラブ→レントゥルス「そうだ、中山も一緒に白旗振ればいいんだよ!」 パタパタパタ
JOKER→中山「閃いた!」 ピキーン!


679 :森崎名無しさん:2010/12/27(月) 16:17:14 ID:???
 ★皆でどうしたら良いか考えた結果がこれだよ→ スペード6

680 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/27(月) 18:26:25 ID:???

>スペード→ブンナーク「ランピオンのマークは任せろ!」 バリバリ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

思った以上に守り難そうなローマの攻撃陣に皆が頭を悩ませていた時・・・
天を揺るがすような声が響き渡った! そう、アイツが帰ってきた!

ブンナーク「ランピオンのマークは任せろ!」 バリバリ

三杉「ブンナーク・・・! おま・・・」

スペルマン「ブンナーク? あれ、居なかった?」

ブンナーク「なにィ!? オレが居ない事に気付かなかったのかお前達!」

ミュラー「ええ、てっきり空気になる術を心得たのかと思いました。」

ブンナーク「え・・・マジ・・・? ホントにホント・・・・・・?」

スペルマンとミュラーの洗礼に出鼻を挫かれるブンナーク。
待ちわびられて登場したつもりでこの扱いは彼にとって予想外・・・その表情は茫然自失となっていた。
よく空気になっているスペルマンらにとって、空気になるのは既に何でもないような事である。
だがメンタル×(←パワプロ的表現)の彼にとっては馴染みない扱い、恐怖そのものであった。

三杉(ふむ・・・次の試合に向けて全員で観戦をするのに、無断で居なくなったのは許し難い。
    だがどうやらミュラーとスペルマンが既に灸を据えてくれたようだ。)


681 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/27(月) 18:28:01 ID:???

叱責しようと声を張り上げるより早く、ミュラーとスペルマンがブンナークを凹ませてしまっていた。
もしかしたら、これは彼等にとってフォローなのかも知れないと三杉は疑った。
事実 涙目のブンナークを見ていると「これ以上の叱責しても・・・」という気になってくる。
そんな状況において三杉の口から出た言葉はと言うと・・・


A 三杉「ブンナーク、チームの団体行動を乱すのは許さない!」
B 三杉「ブンナーク、キミは何処へ行っていたんだ!」
C 三杉「ブンナーク、バリバリって何の音だ!」
D 三杉「ブンナーク、ランピオンのマークを任せろって・・・本気か!?」
E 三杉(今は特に何も言わなくてもいいか。)
F 自由記述選択 三杉「そんな事よりローマの攻撃陣への対策が思いついたぞ! ええと・・・」
G 自由記述選択 三杉「そ の 他」

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


682 :森崎名無しさん:2010/12/27(月) 18:39:51 ID:CavJvUWs


683 :森崎名無しさん:2010/12/27(月) 19:36:25 ID:VfvoDmFw


684 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/27(月) 20:04:10 ID:???

>C 三杉「ブンナーク、バリバリって何の音だ!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

『バリバリ』

ブンナークが戻ってきて発言したのと時を同じくして、三杉の耳に入ってきた擬音。
普通に生活していて、そんな音はなかなか発生するものではない。
この聞き覚えの無い音の正体は何だったのか・・・何よりも先ず三杉は疑問に思い、そして叫んでいた。

三杉「ブンナーク、バリバリって何の音だ!」

バンビーノ「!?」
マルコ「!?」

ブンナーク「・・・・・・」


先着で
 ★音の正体→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→ブンナーク「オレのやる気がみなぎっている時に聞こえる音さ!」 な、なんだってー
ハート→ブンナーク「いや、このマジックテープ式の財布をな・・・」 女性陣「やめて!」 
スペード、クラブ→一同(何を言ってるんだろうミスギさん・・・)(大丈夫か・・・?)
クラブA→ブンナーク「いや、このマジックテープ式の財布をな・・・」 モニカ「素敵!」
JOKER→マルコ「あれを見て!」 大変だ!スタジアムの電気系統が大暴走している!


685 :森崎名無しさん:2010/12/27(月) 20:05:52 ID:???
★音の正体→ ハートQ

686 :森崎名無しさん:2010/12/27(月) 20:05:56 ID:fhcTFtIk

前半のうちにトトが出てきたらミュラーにビエルコウッド(コーラーでもおk)して貰って中山さんはランピオンを対応。

後半、フィッツウォルタは間違いなくラムカーネの弱点を読んでるので前線の枚数を増やすまたは後ろから撃ってくる。
そしたらブンブンを最終ラインに起き、マンマーク作戦で外からのシュートを封じる。
中山さんはフリーにして最終ラインの後ろに置く。




或いは全員下がって引きこもりチキンサッカーを敢行する。
または…、スペルマンをヘルマーに当ててエグい挑発を続けキレさせて退場を狙うと言う
マテ…げふん、外道な戦法もあるけどお勧めはしませんよw

687 :森崎名無しさん:2010/12/27(月) 20:11:12 ID:???
可哀想なブンブン

688 :森崎名無しさん:2010/12/27(月) 20:12:07 ID:???
ブンブン「でもこれがポーターの財布だとしたら?」


まさかゲームプランを考えてるうちにストーリーが進んでるとは…鬱だ('A`)。

689 :森崎名無しさん:2010/12/27(月) 20:14:12 ID:???
バリバリ元気出せよー

690 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/27(月) 21:56:02 ID:???
>>687,>>689 ブンナークは大丈夫です、強い子なので負けません、スレ主も応援してますw
>>688 ゲームプラン感謝です、いずれ選択肢に使わせて頂きますね!
===============================================

>ハート→ブンナーク「いや、このマジックテープ式の財布をな・・・」 女性陣「やめて!」 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ブンナークはゴソゴソとポケットを漁り・・・そして『その物体』を取り出した。

ブンナーク「いや、このマジックテープ式の財布をな・・・」

ブンナークがポケットから取り出したのは財布・・・それもマジックテープ式の財布だった。
それを目にした皆の顔に驚愕の色が走り・・・そして次の瞬間、彼等の共通した思いが爆発した。




      _人人人人人人人人人人人人人人人_
        >      な、なんだってー!!    <
        ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
   ∩___∩              ∩____∩
   | ノ     u ヽ            / u     u └|  ∩____∩
  / # ●   ● |           | ●   ● # .ヽ/  u    └|
  | u   ( _●_)  ミ          彡   (_●_ ) u  |●   ● # ヽ
 彡、   |∪|  、`\        /     |∪|    彡  (_●_) u   |
/ __  ヽノ /´>  )       (  く   ヽ ノ   / u   |∪|    ミ
(___)   / (_/        \_ )      (  く   ヽ ノ     ヽ
   みゅらー                ばんびー      まるこ
(注・精神的イメージです)


691 :森崎名無しさん:2010/12/27(月) 21:58:32 ID:???
くまー

692 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/27(月) 22:01:23 ID:???

ダラピッコラ(有り得ねぇ・・・!)
レントゥルス(・・・・)
スペルマン(まさか・・・まさか伝説のマジックテープ使いが・・・)

新田(ブンナーク・・・ダセェ!!!)
中山「新田! それは大声で言ってやっていい!」

ラムカーネ(戦闘レベル確認・・・)



チームメイトだけではない、この財布に衝撃を受けたのは・・・。
それは当然ながら女性、クラウディアをはじめとした3人の女の子であった。

ナディア「やめて!!」

モニカ「も、もしも自分の彼氏の財布がマジックテープ式だったら・・・」 クラリ・・・

クラウディア「ダメよモニカ! 考えたら死にたくなるから・・・それは想像しちゃダメ!!」

ナディアが顔を手で塞いで絶叫した。
青い顔をしたモニカは、考えてはいけない事を考えようとして意識を失いかける。
そのモニカを慌てて支え、意識が戻ってくるように呼びかけを続けるクラウディア・・・。


693 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/27(月) 22:03:39 ID:???
ブンナーク「お・・・お前達・・・・・・?」

ブンナークはこの悲惨な光景に目を疑った。
一体自分は何をしたのだろう、悪い事をしたのか、マジックテープ式の財布の何が悪いのか・・・と。
心が折れそうになり、ガックリと膝をつくブンナーク。
全てが取り返しのつかない事態になってしまった・・・誰もがそう思った時である。

三杉「マジックテープの何がおかしいんだい?」

         ナ ゝ   ナ ゝ /    十_"    ー;=‐         |! |!
          cト    cト /^、_ノ  | 、.__ つ  (.__    ̄ ̄ ̄ ̄   ・ ・
ミ/    J   ゙`ー、   " ;, ;;; ,;; ゙  u ヾi    ,,./ , ,、ヾヾ   | '-- 、..,,ヽ  j  ! | Nヾ|
'"       _,,.. -─ゝ.、   ;, " ;;   _,,..._ゞイ__//〃 i.! ilヾゞヽ  | 、  .r. ヾ-、;;ノ,.:-一'"i
  j    /   ,.- 、  ヾヽ、 ;; ;; _,-<  //_,,\' "' !| :l ゙i !_,,ヽ.l `ー─--  エィ' (. 7 /
      :    ' ・丿   ̄≠Ξイ´,-、 ヽ /イ´ r. `ー-'メ ,.-´、  i     u  ヾ``ー' イ
       \_    _,,......::   ´゙i、 `¨ / i ヽ.__,,... '  u ゙l´.i・j.冫,イ゙l  / ``-、..- ノ :u l
   u      ̄ ̄  彡"   、ヾ ̄``ミ::.l  u   j  i、`ー' .i / /、._    `'y   /
              u      `ヽ  ゙:l   ,.::- 、,, ,. ノ ゙ u ! /_   ̄ ー/ u /
           _,,..,,_    ,.ィ、  /   |  /__   ``- 、_    l l  ``ーt、_ /  /
  ゙   u  ,./´ "  ``- 、_J r'´  u 丿 .l,... `ー一''/   ノ  ト 、,,_____ ゙/ /
        ./__        ー7    /、 l   '゙ ヽ/  ,. '"  \`ー--- ",.::く、
       /;;;''"  ̄ ̄ ───/  ゙  ,::'  \ヾニ==='"/ `- 、   ゙ー┬ '´ / \..,,__
、      .i:⌒`─-、_,....    l   /     `ー┬一'      ヽ    :l  /  , ' `ソヽ
       みゅら                 にった          なかや
(注・精神的イメージです)

694 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/27(月) 22:05:48 ID:???
先程以上に驚愕を露(あら)わにする仲間達と女性陣。
特に日本人であり三杉の貴公子っぷりを以前から知っている中山、新田。
三杉がカフェで優雅にエスプレッソを嗜む姿を知っているミュラー。
そして・・・

                                  /\       /!
         /ヽ-一^ーへ-┐       _/\/   \/\/  |_
        ┌/ ⌒        'ー┐       \              /
     _r:/   u'  ヽ ∪  /⌒'ぐ!      >  理 解 不 能!  /_
     >ノ {   v'T7X′    {ヽ〈 }<`⌒/                  /
      'Yィ!lヽ)  { ・ / ∪ u' Y }! j|  \   理 解 不 能!  く
     l L',/_ ,.)`'゙ '"´´     {__ノ   |   /                  \
     ヽ'"゙「rェUテ-、 J   v  i   / く     .理 解 不 能!   /
        |  } _r'フ^\. U     !  /   \             \
       | l し'‐,'二ニ´       ' / ,′  /   理 解 不 能!    __\
.        \`ー'´   u  _,,.    / /   /               \
        `丶.__,,/´ ____,,/_∠     ̄ ̄|   /\/\   / ̄ ̄
           `丁lT"´\            |/        \/
            L ||
        女性陣(注・精神的イメージです)


そして、三杉のその滲み出る貴公子オーラを感じ取っていた女性陣3人である。

※この6人の驚きを筆で表現するのはスレ主の力不足で不可能であった事をお詫び申し上げます。


695 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/27(月) 22:06:59 ID:???


ブンナーク「み・・・ミスギ!!」

ブンナークは砂漠の中でオアシスを見た気がした。
それはまさに希望の光、命の泉、生きるための希望であった。

三杉「皆が驚く意味がボクには解らないな。」

中山「いや・・・だって17、8歳にもなってマジックテープ式の財布なんて・・・」
新田「そうそう、そうですよ。 “ダサすぎ”ですよ!」

中山と新田が口を揃えて反論した。
一応彼等も人並みかつ歳相応のセンスは有しており、そのため当然出てくる反応だった。
しかし三杉はこの反論に対して全く取り乱さず、むしろ平素な様子で答えるのだった。

三杉「そもそもマジックテープはスイスのジョルジュ・デ・メストラル が1941年にアルプスを
    登山したとき、自分の服や愛犬に貼り付いた野生ゴボウの実にヒントを得て発明した物だ。」

マルコ「えっ!?」

三杉「フック状の起毛部とループ状の密集起毛部とを押し付けるだけで貼り付くようになっており、
    貼り付けたり剥がしたりすることが自在にできる。また、マッシュルーム状に起毛されて
    結合力が強いクリックタイプ、鋸歯状のシャークバイトタイプなどバリエーションがある。
    市場は年間で○×億円、日本でもイタリアでもマジックテープにより数万、数十万の雇用
    を確保している・・・ ハッキリ言わせて貰うと『人類の叡智』だ。」


696 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/27(月) 22:07:59 ID:???
    を確保している・・・ ハッキリ言わせて貰うと『人類の叡智』だ。」

ミュラー「ミスギ・・・」

クラウディア「な・・・何を言っているのか解らないんだけど・・・」
モニカ「す、素敵・・・」
ナディア(えっ!? どういうことなの!?)

ブンナーク「そう、そうだ・・・マジックテープは悪くなんか無い。
       故郷(くに)の爺ちゃんがイタリアに来る前に買ってくれた大事な物なんだ・・・
       このマジックテープはオレにもっと貼り付けと輝き叫んでいるんだ・・・!」

三杉の熱弁に騒いでいた者達も徐々に圧倒されていく。
ブンナークも涙を浮かべて喜んでいた。
大事な財布を恥ずかしく思わなくていい、これほど嬉しい事はなかったのだ。

そしてこの騒ぎにトドメを“彼”が撃ち抜く。

ラムカーネ「加えて・・・」

バンビーノ「なにぃぃぃぃぃぃ!!!」
スペルマン「ラムカーネが!」
ダラピッコラ「マジックテープを!」
レントゥルス「弁護するのぉーー!?」

三杉(ほう・・・?)


697 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/27(月) 22:09:36 ID:???

ラムカーネ「何を驚いているのか理解不能、構わずターゲットについて説明を補足する・・・。
       マジックテープは非常にユーティリティ及びコストパフォーマンスに優れた素材だ。
       世界中の軍属の戦闘服に採用されている事からもそれは証明可能・・・
       従来、国籍章、階級章、部隊章、名前などのワッペンはミシンで縫い付けられていたが、
       戦闘服は当然ながら頻繁に洗濯される。 丈夫な戦闘服は頻繁な洗濯に耐えるが、
       ワッペンや縫い目は当然ながら傷みやすく、取り替える手間とコストは大きいものだった。
       そのコストを削減したのがマジックテープ、洗濯時にワッペンだけを取り外せるので
       ワッペンの老朽化は格段に遅くなった。日本でも自衛隊の戦闘服に多用されている筈だ。
       またNASAにおいても宇宙用のマジックテープが開発され、アポロ宇宙船では無重量の
       宇宙空間で物を壁や計器板に固定しておくのに使われり、無人機の外側を覆う断熱シート
       などを留めるためにも使われている。 」

つまり・・・と最後に締める言葉を前置いて瞳を閉じるラムカーネ
そして一拍置いて三杉の方にチラリと目を向けた。
2人は頷きあい、そして同時に口にした。

ラムカーネ&三杉「人類の叡智だ。」

パチパチパチパチ!!!!
皆思わず拍手した、そうせざるを得ない気になった。
感動すら覚えていた。

ブンナーク(サンキュー、心の友よ。
       そう、フック面に舞い、ループ面に酔う・・・それが男のロマンだ。)


698 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/27(月) 22:10:39 ID:???

フィオレンティーナの面々は心底恥じていた。
彼(女)等の心にあったのは敗北感である。
自分達がダサいと笑った物は、実に人類の叡智であった。
その事を全く知らず、ただバカにしていた事を彼(女)達は恥じたのである。
ただしクラウディアだけはこれに当てはまらなかった。

モニカ(何物にも偏見を持たず、表には見えない偉大さを先ず知ろうとする姿勢・・・
     ああ、これが本当の貴公子なのね・・・! やっぱりこの人 素敵!)

クラウディア(結局よく解らないけど・・・でも、傷つき孤立してしまいそうな人を
        救ったのよね。 本気かどうかはともかく、やっぱり優しい人なんだわ。)

クラウディアは先程ドリンクを買った時にしっかりと見ていたのだ。
三杉の財布がフィレンツェの伝統工芸、歴史ある革細工の製品だったのを。


※ブンナークからの評価が3上昇、モニカとクラウディアからの評価が1上昇しました。
※貴公子ポイントが3上昇し、77+3=80となりました。


699 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/27(月) 22:13:03 ID:???
なんだかよく分からない事を書きまくってしまいましたが、これは一応社会人が書いた文章です。
悪ノリするとよくわかんなくなってしまいますね、ホホホ。

では本日はここまで、それではー

700 :森崎名無しさん:2010/12/27(月) 22:13:46 ID:???
バリバリ乙でしたー

701 :森崎名無しさん:2010/12/27(月) 22:16:05 ID:???
マジックテープにそんな秘密が…
ホントにマジックなテープだったのか

702 :森崎名無しさん:2010/12/27(月) 22:57:25 ID:???
さすが貴公子とゼロシステムは、凡人の隼とは格が違ったww

703 :森崎名無しさん:2010/12/28(火) 04:37:02 ID:???
ブンブン→∧_∧
     ( ゚ω゚ ) 支払いは任せろー
 バリバリC□l丶l丶
     /  (   ) やめて!
     (ノ ̄と、 i
        しーJ
     ∧_∧
     ( ゚ω゚ ) でもこれがポーターの財布だとしたら?
     C□l丶l丶
     /  (   ) ・・・
     (ノ ̄と、 i
        しーJ

     ∧_∧
     ( ゚ω^ ) 
 バリバリC□l丶l丶
     /  (   ) ふしぎ!抱いて!
     (ノ ̄と、 i
        しーJ


704 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/28(火) 19:35:31 ID:???

>>700 バリバリ感謝なんよ!
>>701 マジックテープを笑う者はマジックテープに泣く・・・意外な物が意外な使われ方をしてるんですね。
>>702 貴公子とゼロシステムは禁断の組み合わせですからね、正直コロニーが吹っ飛びます。
>>703 ナイスAA! これでブンナークもモテモテにw
===============================================

そんな阿呆な事件が裏では起こっていたが、試合はキッチリと進行していた。
弱みの明らかになったミランは中盤の守備が立ち回らなくなり、止む無くMFのラインを下げた。
シニーシャとヘルマーからのラストパスをどうにか阻止しようとしたのである。
攻撃についてはSBがオーバーラップし、短時間だがパス回しに参加した。
最終的に前線のWGあるいはCFへのパスだと判り切っている為、ラストパスは何度も防がれ・・・
その度に戦線を前後に移動させられるSBの疲弊は早く、ミランとしてはジリ貧だった。

ナディア「あー・・・頑張れミランー・・・」

モニカ「どう見ても攻める手立てがないわ・・・残念だけど相手に隙が無さすぎるのよ。
     MFが2人とも守備に忙殺される以上、隙を作らせる展開も無理だし・・・。」

ナディア「うー・・・ボランチに専門のハードワーカーが居たらなぁ・・・・・・。」

モニカ「それを言ったらファルコーニとCFの間を繋ぐセコンダプンタ(セカンドトップ)が居たらね・・・。」

クラウディア(よく解んない・・・)


705 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/28(火) 19:36:34 ID:???

ナディアとモニカも、ミランの明らかな劣勢に肩を落とすしかなかった。
彼女達の目からも必要だと思われた人材・・・ハードワーカーと、そして“ファンタジスタ”。
その2人はいまだ何処かの島国で旅立ちの日を待っていた。

そしてもう一人、最強の矛とも言うべき生粋のストライカー・・・彼は今、このスタジアムの中に居た。
彼はこれから幾つものチームを転々とし、不遇の時代を過ごす事となる。

彼等が集い・・・そしてミラン・ユースに全ての人材が揃った時、暗黒時代は完全に幕を下ろす。
それは新たなグランデ・ミランの序章になるのだが・・・それはまた違う物語である。


・・・後半30分、試合も大詰めを迎えていた。
ほとんどの攻撃をローマの強固な中盤にシャットウアウトされていたミランだが・・・。
ここでようやくチャンスと呼べる物が彼等に訪れた。
その切っ掛けを作ったのはルーキー、自信なさげに怖じ怖じした態度が印象的な少年、
左WGを任されていたロデオ・ストラーロである。

ロデオ(やらなきゃ・・・何か変えなきゃ・・・! このまま黙って終わるのは嫌だ!!)

ディミトリオ「バッ・・・! お前、何やって!!」
ピエトロ「なん・・・・・・だと・・・?」


706 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/28(火) 19:38:14 ID:???

ナディア「あれーーー!? いつの間に・・・!」

マルコ「あの位置は1.5列目、間違いなくWGのポジション放棄だけど・・・でもこれはアリだ。
     攻撃を展開出来なくなくなっているミランにとって、CFまでの中継が出来る
     あのポジションの存在は有効だよ。」

三杉「そうだな、SBの消耗が致命的になる前によく気がついたよ。 技術は甘いしプレイに思い切りが
    足りないと思っていたけど、プレイは献身的だし、思ったよりも良いセンスをしているかもね。」

見た通り、ロデオはWGではなくST(セカンドトップ)のポジションに来ていた。
グレグッチと違い、今日は動きの悪いアンノーニはこれに戸惑う。
それはミランのSBが上がって来た時にCMFシニーシャとの連携を狂わせ、これ以上にない隙となった。


ギイィィィィン!!!

ファルコーニ(今だ・・・! ようやく見えた!!)

ロデオ(アンドレア!!)

シニーシャとアンノーニの動揺の隙を突き、アンドレアのキラーパスがスペースに入った。
SBのステファノは残り少ない体力を使い切るつもりでそこに走りこみ・・・
見事にボールをトラップし、時間を空けずにマイナスで折り返した。


707 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/28(火) 19:39:46 ID:???

ステファノ「こんなに走らせやがって・・・責任取れ、マンモーニ(ママっ子)!」

ロデオ「うえぇぇぇ・・・で、でもナイスです、ステファノさん!」

ステファノ「へっ・・・意地を見せようぜ!」

ロデオ「ハイ!!」

ステファノの言葉に勇気を貰ったロデオはドリブルを開始した。
ボールキープを得意とする彼のプレイスタイルとは違う、強行突破。
いつもの彼を知っている人は無茶しすぎと言うかも知れない。
だが、今のミランに必要なのは、その“無茶”なのである。


ザッ・・・グィン!

アンノーニ「あっ!」

ロデオ「やった! やれた! 後は頼むマッシモオォォォォ!!」


スパァァァァン!!

アンノーニを抜き去り、遂にミランは待望の決定機を得た。
もう逆転は不可能かも知れない・・・それでもこのまま終われない・・・
そんなミランの意地が具現化されたような1本のクロスがようやく上がったのだ。


708 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/28(火) 19:41:23 ID:???

マッシモ「おおおおおぉぉぉっ!」

CFのマッシモが吼えた。
この試合でようやく見せられる自分のヘディング。
長身を生かしたヘディングには自信があった。
・・・あった筈だった。


先着で
 ★ミラン最後の意地→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

JOKER→なんとここでポストプレイ! ファルコーニが走り込んでシュート、決まった、やった!
ダイヤK→ピィィィィィィ!
クラブA→ピィィィィィィ!
それ以外→現実は非常、マッシモはレビタンに全力で吹っ飛ばされた。


709 :森崎名無しさん:2010/12/28(火) 19:48:41 ID:???
 ★ミラン最後の意地→ JOKER

710 :709:2010/12/28(火) 19:49:51 ID:???
やったぜ!

711 :森崎名無しさん:2010/12/28(火) 20:01:08 ID:???
なにィ!?

712 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/28(火) 20:01:42 ID:???
うは、すげっ
ほとんど希望的観測だったのにロデオさんが運命を変えおった!
不遇キャラの復讐劇はまだ続いていると言うのか…。

そんなこんなで短いですがここで中断します。
スレ主的には劇的なんですが、ファンタジスタ知らない人はますます置いてけぼりサーセン(o_ _)o

713 :森崎名無しさん:2010/12/28(火) 20:05:43 ID:???
なんとまあ…

邪気眼くんなにもしてねえ


714 :森崎名無しさん:2010/12/28(火) 21:39:38 ID:???
ポストプレイはまかせろー

715 :森崎名無しさん:2010/12/28(火) 22:53:08 ID:???
ダイヤKだったらローマのファウルでPK、クラブAだったら
ミランのファウルで後は試合終了まで一直線とかだったのかな。

716 :森崎名無しさん:2010/12/28(火) 23:14:14 ID:???
空中ポストプレイの擬音とはいったい…



717 :森崎名無しさん:2010/12/28(火) 23:18:05 ID:???
マッシモ「ポストプレイはまかせろー」ポンポン
フィッツウォルタ「やめて!」

718 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/29(水) 13:00:41 ID:???

>>709 いや、ホントすげっす
>>713 まあ仕方ないっすよ、マッチアップの相手も好調でした。
>>715 それぞれ展開が少しありましたー。
>>713,716,717 バリバリがこんな波及の仕方をするなんて…!
===============================================

>JOKER→なんとここでポストプレイ! ファルコーニが走り込んでシュート、決まった、やった!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

そう、マッシモが持っていた筈の自信はすでに絶対では無かった。
前半からマッチアップしている目の前の黒人選手…リゴベル・レビタン。
その当たりの強さ、身体能力は自分の遥か上をいっている事は思い知らされていた。
ダイレクトシュートで競った所で、到底敵う物ではない事は判っていた。

マッシモ「(クソッ…けど、ここは覚悟を決めるしかない! 勝負に絶対は無い!)
      …おおおおおおおぉぉぉっ!」

マッシモは自分の闘志を奮い立たせるために雄叫びを上げ…そしてポジショニングを取った。
その先には怪物のようなCBが手ぐすねを引いて待っており、ここでパワー勝負になる。

レビタン「オマエニハ前ヲ向ク事スラサセナイ…。」

マッシモ(グァっ…なんて圧力だよ!? けど! こんなやられっ放しで終われるか…!)

絶望的なポジショニング争いで、どうにか前を向こうとするマッシモ。
その争いの中で、彼の視界に後方から上がってくる選手の姿がチラリと見えた。
…誰の姿なのかまでは確認出来ていない、だがマッシモには何となく判っていた。
そう、こんなギリギリのチャンスで来て欲しいタイミングに顔を出してくる奴はアイツしか居ない。


719 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/29(水) 13:01:54 ID:???

スゥ…  タッ!

       レビタン「!?」

タッ!

マッシモは跳躍の直前で前を向こうとする力を抜いた。
レビタンは一瞬バランスを崩し、そのせいで跳躍が一歩遅れる。

レビタン「舐メタ真似を…! ダガ、ソノ角度カラしゅーとヲ撃ッテモごーるニハ届カン!」

マッシモ「知るかぁぁぁ!!!」

マッシモはジャンプのアドバンテージにより、ギリギリ先にボールを触る事が出来そうだった。
それで十分だった。

マッシモ(お前ならきっとあそこに走り込む…PA右斜め45°20mぅぅぅっ!)


バシュゥゥゥゥ!!

レビタン「ナニィィッ!?」

咄嗟のポストプレイだった。 狙いすました一連のプレイという訳ではない。
だがこのボールは、猛然と走り込んできていたファルコーニの脚にピタリと合った。
まるでそれが約束事だったかのように、奇跡的にタイミングがバッチリだった。


720 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/29(水) 13:03:40 ID:???

ファルコーニ「グラッツェ、マッシモ。 そして……ロデオ!」


シュパァァァァァァン!!!

ファルコーニはこのボールをノートラップでミドルシュートにいった。
シュートは枠の内側を捉えており、このプレイを予想していなかったGKは全く反応出来なかった。
唯一このプレイを見切って反応していたのはもう一人のCBムッシ。

ムッシ「うおぉぉぉぉ!!」

ファルコーニ(頼む…!!)


パシュっ!

ボールは彼の足に当たり、弾かれたと思われた。
だがそのままゴールの中にへと吸い込まれ、遂にミランの1点が記録されたのである。




ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!



ミラン 1−2 ローマ


721 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/29(水) 13:06:10 ID:???

ワアアアアアアアアアアアアアアアア

実況「決まったぁぁぁ! ミラン! 遂に、遂に1点を返しました・・・!
    後半立て続けに失点してから、良い所が無く時間が過ぎていましたが…
    ここで素晴らしいインスピレーション、完璧な連携を見せてくれました!」

観客「よくやった、流石ファルコーニ!」「マッシモとロデオもナイス!!」「ロデオGJ!!」

サンシーロが歓喜の悲鳴で揺れた。
ミランサポーターが立ちあがって選手達に賞賛を浴びせたのだ。
劣勢一色で、このまま終わると思われた今日の試合…
やっぱり暗黒時代だからな…という落胆を吹き飛ばした重い重い1点だった。

ナディア「すっごーーーーい!! やった! やったよ!」

モニカ「うん! ファルコーニが決めてくれたね!」

バンビーノ「マッシモも上手くやったな…あの判断はベストだった。」

手を握り合って大喜びの女子、そして古巣が見せた意地に感慨深く呟くバンビーノ。
マルコと三杉もそこまでミランに思い入れは無いが、このプレイには感じ入っていた。

マルコ「でも、あのロデオって子がやっぱり良かったね。」

三杉「ああ、彼の思い切った行動がこの得点を生んだんだ。
    袋小路に陥っていた中でよくこんな流れを作れた物だ、これは賞賛に値する。」


722 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/29(水) 13:08:56 ID:???

そしてフィオレンティーナとは離れたスタンドの一角において…。
黒いジャージに身を包んだ男が、このプレイにニヤリとしていた。

ヴァレンティノ「ふぅん…面白いプレイを見せてくれるもんじゃないか。」

彼はACミラン トップチームの一軍コーチ、ヴァレンティノ・ダミアーニ。
6年前まではトップチームで10番を背負っていた程の男であった。

ヴァレンティノ(ファルコーニのパスくらいしか見所ないと思ってたが…。
         なかなかどうして…骨がある奴が何人か居る。 特に……。)

ヴァレンティノの視線の先は、ロデオ・ストラーロ。
無邪気な顔で仲間達と喜び合っている少年の姿があった。

ヴァレンティノ(悪い空気が凝り固まっている時に思い切ったプレイで打開したのは大きいな。
         あの野郎、オドオドした風に見せて“ハートが強ぇ”じゃねえか。)

ヴァレンティノはもう一度 ニッと笑うと、姿を翻した。
もうこの試合を見るつもりはないらしく、一直線に出口へと向かっていく。
その顔に生気が溢れかえっている事に、彼を知る者は驚くであろう。

ヴァレンティノ(オレの人生…もう面白い事はないと思ってたんだがな…。
         プリマの監督ライセンスでも取っておくとするか。)

※ロデオが「スキル・ハートが強い」を取得しました。
 この物語に大きな影響は無いと思いますが、ロデオや松山さんにとっては大事な事なのですw


一旦ここまでっす

723 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/29(水) 14:45:45 ID:???

トト「最っっ低のデビュー戦だ!!」

ローマの陣営ではトトが喚いていた。
悪くなりかけているチームの雰囲気に拍車をかけるようにである。
当然、チームメイト達は青筋を浮かべてトトの事を睨みつける。
しかしトトは止めない。

トト「ボクがたったの1点だとか有り得ないんだが!
    しかも決勝点だった筈のボクの1点を守りきれないで…
    このボクのデビュー戦が台無しだ、どうしてくれる!!」

ランピオン「少し黙ってろ、テメェ1点取った後は何もやってねぇじゃねぇか…!」

トト「それはパスが悪い。」


ブチっ

トトの止まらぬ暴言がランピオンの敏感な堪忍袋を一刀両断した。
激しく怒気をはらんだ目でトトに詰め寄ろうとするが…。


724 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/29(水) 14:48:08 ID:???

ランピオン「このガキ!! だいたい…」

ヘルマー「はい、そこまで。」

ランピオン「止めんなヘルマー!」

ヘルマー「わりーけど、そういう訳にはいかないよな。」

トト「そうそう、逆ギレは困るよ。 子供じゃないんだ。」

このトトの言葉には流石にヘルマーもカチンと来た。
いっつも調停役を買って出ている彼も、思わず語調が荒くなってしまう。

ヘルマー「テメーもいい加減にしろよ、皆お前と違って疲労が溜まっているんだ。」

トト「ふん、何故疲れる?」
          」
ヘルマー「テメーが全然守備しねぇからだろうが!
      ランピオンとオレががテメーのゾーンを埋める為にどんだけ奔走してると思ってる!」

フィッツウォルタ「そういう事だ…積極的に当たる必要はないが、せめてスペースを埋めろ。」

トト「断る、ボクは生粋のストライカーだからね。」

ランピオン「そんな道理が…!」


725 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/29(水) 14:49:30 ID:???

さらにエキサイトしかけるチームメイト同士の諍(いさか)い。
だがそれをフィッツウォルタが一喝した。

フィッツウォルタ「いいからポジションに就け! 審判にレッドカードを貰いたいのか!」

いつにないフィッツウォルタの怒号にローマ選手達は驚き、渋々散っていく。
審判にレッドカードを貰うというのが洒落にならないと思ったからなのかも知れないが。

フィッツウォルタ(ふぅ…頭が痛いな。 優勝するために皆 必要な人材ではあるが…。
          ま、ムッシが何か掴んだのが怪我の功名と思うべきか。)

嘆息しながらフィッツウォルタはCBのムッシに目を向けた。
先程のプレイにおいて、ファルコーニの走り込みに気付いていたのは2人。
フィッツウォルタとムッシだけであった。 追いかけるフィッツウォルタは、
ファルコーニがトラップした瞬間に身体を当ててコースを狂わすしかなかった。
この狙いはファルコーニがノートラップで撃ったために遂げる事が出来なかった。

他のDF、GKが完全に呆気に取られる中、ムッシだけはこのプレイをしっかり見ていた。
そして自らもファルコーニのシュートに反応し、止める寸前までいっていたのだ。

フィッツウォルタ(最終ラインが強固になるのは嬉しい誤算だな。)


726 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/29(水) 14:50:36 ID:???

先着で
★ムッシの能力アップ→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→ブロック+1
ハート→競り合い、ブロック、クリア+1
スペード→全守備能力+1
クラブ→全能力+1
JOKER、クラブA→全能力+2&スキル・冷静を取得


727 :逆襲の若島津 ◆KDdgoChxgs :2010/12/29(水) 14:51:51 ID:o4uPBEfo
★ムッシの能力アップ→ クラブ5


728 :森崎名無しさん:2010/12/29(水) 16:49:29 ID:???
『totoは守備意識がない』これは利用できるかも

729 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/30(木) 05:12:28 ID:???

>クラブ→全能力+1
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

フィッツウォルタ(予想外の事態でも冷静に周りを見て、適切な判断を下せるという事実は自信に繋がる…
          それは即ち全場面において思い切りの良いプレイを期待できるという事。
          CBにミルチビッチが居る事を考えれば、ムッシには攻撃力も期待する意味で
          SBを任せるのも有効かもしれないな。)

ムッシが掴んだのは自信…それも元来持っていた冷静さに由来する物とフィッツウォルタは判断した。
それによってムッシはユーティリティが一段階上がり、守備以外の役割もこなせる事が期待された。


そしては…




ピッピッピイィィィィィィィ!!!!

実況「試合終ーー了! 結果は2対1、ローマがミランを下しました!
    アウェイとも言える状況でしたがローマはミランをしっかり抑えたと言えるでしょう。
    前半の終盤からはミランが攻め上がれないシーンが長く見られています。
    しかし結果は1点差、最後の最後でミランが意地を見せた結果となりました。」


730 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/30(木) 05:13:28 ID:???

観客「あー、負けたかぁ…」「インテルは予選落ち、ミランは決勝1回戦負け…悔しいったらないぜ。」
    「でも最後の方は悪くなかったな。」「ああ、暗黒時代とはもう言えないな」「良くやった!」

気を落としながらも、サポーター達は死力を尽くした選手達に惜しみない拍手を送った。
ミランの選手達は敗北したが、それでも得た物は決して小さくは無かった。
それは彼らの表情からも窺えた。

ファルコーニ(今はまだ力不足だった…それが事実だ。 だが次は勝ってみせる。
        そして1日も早くトップに上がり…オレ自身がグランデミランを背負うんだ。)

ロデオ(実力の差を思い知らされた試合だったけど…でも、本当に勉強になった!
     何だか新しい世界が垣間見えた気もするし、次はゴールを決めるよ、マンマ(母さん)。)

下を向かず、観客達に声援の礼を返す彼らの目は未来に向いていた。
そのプレイとその姿はサポーター達に頼もしさを覚えさせ、夢を抱かせるに足りるのだった。


パチパチパチ

一所懸命に声援を送っていたナディアとモニカ。
彼女達も残念そうに、しかし満足そうに拍手を送っていた。

モニカ「残念だったね。」

ナディア「うん、でも凄かったよ。 応援し甲斐あった。」

モニカ「うん…。」


731 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/30(木) 05:15:14 ID:???

一頻(ひとしき)り落ち込むのが済むと、ナディアはクルンと振り向いた。
そして大事な大事な恋人に笑顔を向け、そして明るく言うのだった。

ナディア「さて! この仇はマーくんに取って貰うとしますか!」

マルコ「えっ? いや…うん、勿論そのつもりさ…!」

ナディア「うん! 応援するからね!」

急に話を振られたマルコはキョトンとしたが、すぐにやる気を顕(あら)わにする。
そもそも彼にとっては切望した試合、目標としてきた選手との闘いなのである。
他の選手達もリア充死ねと思っていたが、それは口に出さずに頷くのだった。

三杉「さて…それじゃ皆 ホテルへ戻るぞ、今日は身体をゆっくり休めるんだ。」

中山「明日はパルマと岸田達(サンプドリア)、それからレッチェとナポリの試合か。
    午後からだし、午前中はローマの対策でも練れると良いな、三杉。」

三杉「そうだな…でも明後日も丸1日あるからね、まずは疲労を完全に落としてからだよ。」

中山「はいはい、流石キャプテンは落ち着いてるね。」

ローマとの準決勝は3日後、その日にもう一方のブロックでも準決勝が行われる。
さらに1日空けた5日後に決勝が行なわれる予定であり、それでこの大会は終息するのである。


732 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/30(木) 05:17:19 ID:???

泣いても笑ってもあと2試合…それで自分達の将来がほぼ決まってしまう。
チームの上層部やスカウトの目に留まるプレイが出来ていたか…考えようとして止めた。
出来ていようが出来て無かろうが関係ない、残り2試合でもやって見せなければいけないのだ。
一度や二度満足するプレイを出来たところで満足や安心などしていられない。
現状を切り開いて上へ登っていくと言うのは、つまりそういう事なのである。

三杉達は席を立ち、会場の出口へと歩き出した。
ナディア達はそのまま出口まで、三杉達は専用のバスに乗るため駐車場へ向かう。
この帰路において、短い時間ではあるが三杉達は会話を楽しんでいた。
三杉は誰と話していたかと言うと…


A マルコ
B バンビーノ
C 中山
D クラウディア
E モニカ
F ナディア
G 話しかけて貰い待ち!(カード分岐)
H その他の選手(記述式:選手名と会話の内容概略)
I 特に会話せず、人間ウォッチングだ。(カード分岐)

3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


733 :森崎名無しさん:2010/12/30(木) 07:02:12 ID:7H19kJrg
A

734 :森崎名無しさん:2010/12/30(木) 07:07:32 ID:BRV2wFCo


735 :森崎名無しさん:2010/12/30(木) 07:58:49 ID:NISOPpJk


736 :森崎名無しさん:2010/12/30(木) 08:09:33 ID:yqrOpw3Q
l

737 :森崎名無しさん:2010/12/30(木) 08:51:34 ID:imuzpkzQ
E

738 :森崎名無しさん:2010/12/30(木) 09:12:11 ID:RgKJhZNo


739 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/30(木) 11:26:43 ID:???

>E→モニカ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

誰と話していたかと言うと、それはやはりモニカであった。
ハーフタイム中 三杉は彼女を食事に誘ったのだが、返事をまだ貰っていなかったのだ。
今日の内に返事は貰えなくとも、連絡は恐らくマルコ(ナディア)経由で可能だろうが…
それでもハッキリ聞いておきたいのが人の気持ちと言うものである。
そんな理由で三杉はスッとモニカの横に立ち、彼女に話しかけたのである。

三杉「モニカ。」

モニカ「ひゃ、ひゃい…!」

三杉「(ひゃい?) さっき言った食事の件はどうだろう?
返事を聞かせて貰っていないから催促に来たよ、ふふ。」

彼女に微笑を向けながら、三杉はなるべく優しい言葉をかけてみた。
すると彼女は…

740 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/30(木) 11:35:49 ID:???
先着で
★モニカの返事のようなもの→! card
と、(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスで分岐します。


ダイヤ→ハ、ハ、ハ、ハ、ハ、ハ…ハイ! こ、こちらこそ宜しく御願いします!
ハート→ど、ど、ど、ど、ど、ど…どんな服装が好みですか!?
スペード→ラ、ラ、ラ、ラ、ラ、ラ…ランチくらいなら…
クラブ→だ、だ、だ、だ、だ、だ…誰が、あ、アンタなんかと…!
JOKER→ふ、ふ、ふ、ふ、ふ、ふ…不束者ですが、頑張って良い奥さんに… ナディア「やめて!」

741 :森崎名無しさん:2010/12/30(木) 11:39:14 ID:???
★モニカの返事のようなもの→ ダイヤ8

742 :森崎名無しさん:2010/12/30(木) 13:53:45 ID:???
なんか風が吹いてるラブコメ色の風が吹いてる

743 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/30(木) 14:01:54 ID:???

ダイヤ→ハ、ハ、ハ、ハ、ハ、ハ…ハイ! こ、こちらこそ宜しく御願いします!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

モニカ「ハ、ハ、ハ、ハ、ハ、ハ…ハイ! こ、こちらこそ宜しく御願いします! 」

ダラピッコラ(あの娘…ダメじゃね?)
レントゥルス(うん、早くなんとかしないと…)

口調は優しいものの、催促を求める三杉の言葉に慌てふためいた様子を見せる。
目を渦巻きのようにグルグルと回しながら、それでも返してくれた返事はYESだった。
…声が上擦っていて、とても聞き取りにくかったが。

三杉「そっか、良かった。 何か食べられない物とかあるかい?」

モニカ「あの、えっと…シドロモドロ…強いて言えばゴルゴンゾーラチーズ…」

ダラピッコラ(絵に描いたようなパニックだな…)
レントゥルス(しどろもどろって口に出して言う人初めて見た。)

三杉「そうか、ゴルゴンゾーラは匂いが強いからね。 日本人でも苦手な人は多いよ。」

モニカ「(コクン)」


744 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/30(木) 14:09:52 ID:???

>>742 ラブ※って難しいというか、どーしたら書いたら良くぁwせdrftgyふじこlp
===============================================

食材や料理でNGな物が無いか確認を取ると、どうやらゴルゴンゾーラが苦手だそうだった。
かなり独特で強い、青カビのチーズの香りを考えると、匂いの強い物が比較的ダメなのかも知れない。
…となれば、奇抜なのは避けて、無難なトラットリアに行くのが望ましいのと三杉は考えた。

三杉(…と言っても、ボクが知っているのはレントゥルスに連れられて行ったパスタ屋くらいだが。)

遠征先と言う事で地に利が無く、大した情報が無いわけだが…誘ったからには適当に決めるのは嫌だ。
しかし今考えても仕方ないので三杉はこれを一旦保留とし、具体的に日時を取り付ける事を考えた。

三杉(さて、食事の日時だが…どうするかな。 今夜は外出禁止だろうから明日以降…
    明日は試合前に昼を一緒にしても良いし、夜ゆっくりディナーを楽しむでもいいだろう。
    ただ明後日は試合前だからな…ディナーは絶対に無理だろう。 その後は…)

三杉はスケジュールを考え、その結果からモニカに日時を提案する事にした。
当然、ディナーを嗜むならばある程度店も探しておきたいところである。

三杉「モニカ、食事する日時についてだけど…」


A 明日の昼に軽いランチで良いかな?
B 明日の晩にディナーをゆっくり楽しみたいが、構わないか?
C 明後日の昼に軽いランチで良いかな?
D 4日後の昼に軽いランチで良いかな?
E 大会が終わった6日後の昼に軽いランチで良いかな?
F 大会が終わった6日後の晩にディナーをゆっくり楽しみたいが、構わないか?
G いや、ボクは待てない。 今晩のディナーを是非一緒に…。

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


745 :森崎名無しさん:2010/12/30(木) 14:19:29 ID:imuzpkzQ
B ふふ。

746 :森崎名無しさん:2010/12/30(木) 14:39:55 ID:CkeIyz2s
A

747 :森崎名無しさん:2010/12/30(木) 15:34:51 ID:x3C26PLQ

弥生ちゃんゴメンね

748 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/30(木) 17:03:18 ID:???

>B 明日の晩にディナーをゆっくり楽しみたいが、構わないか?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

折角約束を取り付けたのだ、どうせならばユルリと会食を楽しみたい。
しかしそうなれば、試合前日および試合当日は不可能…
そして大会終了後…そこまで待つと、どんな予定が待っているか解らない。
なにせ自分は自由をジョアン(ひいてはフィオレンティーナ)に売り渡している身だ…
と、そこまで考えてもう三杉は決めていた。

三杉「明日の晩にディナーをゆっくり楽しみたいと思っているんだが、構わないか?」

モニカ「明日の晩…い、意外にすぐなんですね。」

三杉「…困る?」

三杉の提案に、先程とは行かぬまでもモニカは驚いた様子を見せた。
流石に急すぎたかな、と三杉は僅かに後悔するが…

モニカ「いえ…大丈夫です。 ちょっと驚いただけで…。」

しかしモニカの表情には決して悪感情は浮かんでいなかった。
返答がそのまま素直な感想と受け取って構わないだろう。
三杉は内心安堵し、そのまま待ち合わせ場所も彼女に告げた。


749 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/30(木) 17:05:08 ID:???

三杉「そっか、じゃあ…ガレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世の下で19時に。」

モニカ「(コクコク)分かりました、じゃあ19時に…。 あの、私ちょっとナディア達と…。」

三杉「ああ、すまないね、友達が居るのに。」

ペコリと一礼してモニカはナディア達の傍に寄って行った。
なにやら必死な形相で心配な気になるが、まあそれを考えても仕方がない。
今日の明日…男の自分にとってもデート(?)の準備期間としては短すぎるのだ。
女性からしてみれば、言うに及ばずであろう。

三杉(ふむ…無理をさせて悪かったかな? …けれど、予定を考えれば仕方がない。
    せめてまともにエスコートくらいはしてあげないとダメだな…。)


…やがて三杉達は駐車場に到着、バスに乗車した。
ナディア達は一応駐車場まで見送ってくれて、3日後のローマ戦の応援を約束してくれた。
手を振って彼女らと一時(ひととき)の別れを終え、バス内で談笑が始まった。
話題の主役(犠牲者)はマルコ・オジオ先生である。


750 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/30(木) 17:08:10 ID:???

三杉「可愛くて明るくて…掛け値なしに素敵な恋人だな、マルコ。」

マルコ「えっと……うん、ありがとう…。」

ダラピッコラ「っかぁ〜、否定しない! 流石にマーくん先生は格が違った!」

マルコ「ちょっ…!」

スペルマン「ま、ボクは前から知ってたけどね〜。」

ダラピッコラ「なにぃ!?」

マルコ「イヴァンは目ざとく写真見付けて、ガンガンに問い詰めてきたんじゃないか!」

スペルマン「誰にも話さない約束はキッチリ守ったよ?」

スペルマンの非情さがそこはかとなく覗き見える会話だが…
そこは突っ込まず、耳を真っ赤にして必死に対応するマルコであった、もうお前爆発しろ。
そんな思春期まっ盛りな話題に(珍しく)華が咲くフィオレンティーナだが、
ここで最高潮となりつつあるマルコの話題とは違う話が三杉の耳に飛び込む。


751 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/30(木) 17:09:45 ID:???

先着で
 ★スレ主は嫌な予感がしている→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→ミュラーが耳打ちしてきた。
ハート→レントゥルスが耳打ちしてきた。
スペード→バンビーノが話しかけてきた。
クラブ6以上→すいやせん、嘘です。 三杉は考え事してます。
クラブ5以下→ブンナークが耳打ちしてきた。
クラブA→「ジュンー」 ハッ、この声は…
JOKER→ラムカーネが話しかけてきた。


752 :森崎名無しさん:2010/12/30(木) 17:13:00 ID:???
 ★スレ主は嫌な予感がしている→ ダイヤQ

753 :森崎名無しさん:2010/12/30(木) 17:21:48 ID:???
来ている・・・!流れが来ている・・・!!

754 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/30(木) 18:01:47 ID:???

>ダイヤ→ミュラーが耳打ちしてきた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ミュラー「(ボソリ)ところでミスギ…先程の女性と密会の約束を取り付けたようですね?」

三杉(!)

それは、三杉のカフェ(バール)仲間であるアルフレッド・ミュラーの耳打ちだった。
モニカと特別会話に時間を取っていたのは誰の目にも明らかだったが、
会話の仔細までが筒抜けだったのかと、三杉は自分の予想以上の迂闊さに驚いた。
しかし…

三杉「ふふ、盗み聞きしてたのかい? 君にしては趣味が悪いね。」

ミュラー「いえいえ、カマをかけただけですよ…そんな顔はしないで下さい(ニコ)
      …しかし、それならばこの話は有用な筈です。 キミは正装は用意してますか?」

三杉「正装か…。 いや、勿論そんな物は用意していないよ?」

ミュラー「ま、そもそも大会の為の遠征ですからね、それが当然でしょう。
      …でも大丈夫ですか? それではドレスコードが必要な店には入れません。」

三杉「ふむ…確かに。」


755 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/30(木) 18:03:01 ID:???

失念していた…と言うより、女性との会食(しかもディナー)を全く想定していなかったのだ。
しかしここはファッション都市ミラノ、まともなリストランテを選ぶならば正装は必要と考えられる。
勿論、ドレスコードのない気軽なトラットリアを選ぶ事も出来るわけだが…。

三杉「…で、キミはそこの所を入れ知恵をしてくれたって訳かい?
    それにしたって、今日、明日に仕立てた所でまともなタキシードは用意出来ないよ。」

ミュラー「ええ、でもボクはヒューゴ・ボスのタキシードとゴールドファイルの革靴を持っています。
      キミとボクとでは体格が似ている…使えるかも知れませんね?」

三杉(!?)

再び驚かされる貴公子三杉・・カフェ仲間 兼 貴公子系ライバルのミュラーの言葉は確かに衝撃的だった。
彼が口にしたのはいずれもドイツ系のファッションメーカー、イタリア系のアルマーニ等には劣る物の、
味のある服を仕立てる事で知られているメーカー…そしてそれを用意していると言うのだ。
流石にチェスが趣味な奴は格が違うと言わざるを得ない。

三杉「確かに魅力的で有用な話だね…。 しかし何故、そんな話を?
    失礼で申し訳ないが、あまりにボクに都合の良い話で勘繰ってしまうんだが…」

尤もな三杉の言葉に対し、ミュラーはプッと吹いて答えた。


756 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/30(木) 18:04:37 ID:???

先着で
 ★ミュラーの目的は?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→別に…純粋に感謝の気持ちですよ。キミのリーダーシップのお陰でボク達はここまで来れた。
ハート→貸しにしておきますよ、ボクが頼る時もあるでしょう?
スペード、クラブ→物で釣るのは恥ずかしいのですが、個人練習に付き合って欲しいんですよ。
JOKER→ここでさらにレントゥルスが話に割って入ってきた。


※今日はここまでー 年末だなぁー


757 :森崎名無しさん:2010/12/30(木) 18:04:59 ID:???
 ★ミュラーの目的は?→ スペード8

758 :森崎名無しさん:2010/12/30(木) 18:16:11 ID:???
まあ悪くない話だよね
しかしスーツを飛び越えてタキシードとは
さすが貴公子たちは格が違った

759 :森崎名無しさん:2010/12/30(木) 18:22:22 ID:???
ダイヤはミュラーの評価アップだけなのかな?

760 :森崎名無しさん:2010/12/30(木) 18:50:04 ID:???
次はエースFW複数いるし、チームにとってもいい話だな
しかし修羅場が怖いなあ…弥生は三杉のことを信じてくれてるし、裏切りたくない

761 :森崎名無しさん:2010/12/30(木) 19:00:55 ID:???
今のところは食事に誘ったくらいだしそこまで問題ではないと思う。
この後のディナーを無難に終えることが出来ればだがw

762 :森崎名無しさん:2010/12/30(木) 19:13:46 ID:???
しかしこの貴公子ノリノリである

763 :森崎名無しさん:2010/12/30(木) 19:51:54 ID:???
裏切るですと?これは心外な。
あのモニカ嬢、実に三杉さん好みの挙動をしていらっしゃる。
あの分だと良い〇〇になるんではないですか?

仲間が増えるよ!やったねやよいん!


(本当に心苦しいのはむしろ中の人への負担が増える事だと言うのは黙っておこう…)

764 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/31(金) 04:38:49 ID:???

>>758 三杉「ドレスコードで…スーツ?」 ミュラー「その発想はありませんでした。」
    ダラピッコラ「そのセリフそっくりそのまま返すぜ。」

>>759 あまり答えすぎるのもアレなんで秘密だーw

>>760 既にときめきミスギアルはスレ主の手の中から飛び出しております。
    どうなっちゃうんでしょうね? 弥生はヒロイン死守する機会あるんでしょうかね?

>>761 ディナーが無難に終わる確率は何%なの?
    ちょっと火遊びしたい人が多そうでドキドキしてんですけど。

>>762 貴公子はデートすると決めたら徹底的にプランニングする、勝手にそんな気がしてます。

>>763 最近やたらミストさんに話しかけられる気がする…確かにテコ入れしたモニカのキャラは…
    だが落ち着け、冷静になれ。俺はラブ※書く為に三杉スレを始めたんじゃない…
    アルシオンのために、新田のために書くんだ! くっ…! 落ち着け!
    あんな安っぽい挑発に乗るな! うおおおおおっ!


765 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/31(金) 04:40:22 ID:???

>スペード→物で釣るのは恥ずかしいのですが、個人練習に付き合って欲しいんですよ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ミュラー「物で釣るのは恥ずかしいのですが、個人練習に付き合って欲しいんですよ。」

三杉「個人練習?」

三杉はキョトンとした。
個人練習に付き合うなんて、彼にとってはそう特別な事ではない。
以前にだって、三杉から声をかけて何度か練習を共にしていた。
なのに何故これほど畏まり、そして取引のように持ちかけるのか…。
三杉にはピンと来なかった。

三杉「それは構わないが…何故こんな手法を採るんだい?」

ミュラー「んー…まぁ、ボクにも思う所がありまして。
      出来ればその時はボクへの指導に集中して欲しいと思います。」

三杉「ああ、成るほど…そうなるとボクは、自分の練習をほとんど出来ないという事か。」

ミュラー「ええ、そういう事になります…キミにも計画があるでしょうが、それでもお願いしたい。」

三杉「ふむ……」


766 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/31(金) 04:41:29 ID:???

ミュラー「レッチェ、ユヴェントスと強敵との試合が続き、その中でボクは活躍出来ていません…
      でもナカヤマやラムカーネのお陰で試合は勝っている…正直言って危機感を持っています。」

これで解りましたか?…とばかりに目配せを送ってくるミュラー。
確かにミュラーの言っている事は理解するに易かった。

三杉「成るほどね…合点がいったよ。」

ミュラー「助かります…まっ、そんな個人的な感情からのお願いですからね。
      それに、ボクを育てておけば後悔させない…なんてプレゼンも出来ませんし。
      それで抜け抜けと頼むからには、こういう駆け引きも必要でしょう?」

『二コリ』と良い笑顔を向けてくるミュラー。
少々黒ずんだ腹の内を抜け抜けと曝け出す様は、呆れを通り越して感嘆に値した。
…何故かチクリと胸が痛むフレーズがあった気がするが、でも今は、そんな事はどうでも良かった。
重要なことじゃなかったのだから。

三杉(結局、僕が選べる道は2つきりか…。
    ディナーはドレスコードのないトラットリアにし、ミュラーの頼みを断るか…
    それとも格式のあるリストランテにして、ミュラーの指導に時間を使うか…。)

ミュラーが感情でなく勘定で話を持ちかけてきている以上、こちらも勘定で応えて良いだろう。
それによってミュラーに恨まれる事もない…そう考えれば気持ちも楽であった。
結果、三杉が出した答えはと言えば…


767 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/31(金) 04:44:22 ID:???

A ミュラーにOKを出した
B ミュラーにNo thank youを出した
C 返答を少し待ってくれとお願いした
D 練習は手伝わん、だが服は寄こせと無茶な事を言った It’s a Gianism(ジャイアニズム)

3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


768 :森崎名無しさん:2010/12/31(金) 06:25:35 ID:LZfo9JAU


769 :森崎名無しさん:2010/12/31(金) 06:36:06 ID:1zU62u2k
A

770 :森崎名無しさん:2010/12/31(金) 07:22:25 ID:sJQ3hPIo


771 :森崎名無しさん:2010/12/31(金) 08:19:39 ID:fyyoNFCk
A

772 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/31(金) 13:27:25 ID:???

>A ミュラーにOKを出した
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「解った、それで構わないよ。」

ミュラー「ふふ、感謝します。」」

一瞬違う考えが過(よ)ぎったが、結果として三杉はこれを受け入れる事にした。
タキシードの事もあったが、ローマ戦での事も踏まえた結果である。
強力な決定力を持つCFW、1対1以外は未知数だが実力を感じさせるST…
これを防ぎきるために最終ラインの強固を計るのは正しいと思われた。

この返答にミュラーは胸を撫で下ろし、そして自分の席へと戻っていった。
三杉は試合までにやっておかねばならない事を頭の中でまとめた。

三杉(これでやる事が大分見えてきたかな…。)

ホテルに戻ったらリストランテを探し、出来れば予約を取って置く。(これは早い方が良いかな)
ローマへの守備対策はミュラーの強化を主とする。(何を中心に鍛えるべきかも考えておくべきか…)
その他に、こちらのクセを読んで先読みしてくる事に対して…これは改めて考える必要があるが…。

三杉(ふむ…誰かとディスカッションしておきたいかも知れないな。)


773 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/31(金) 13:28:30 ID:???

三杉はバンビーノ、マルコ、中山の3人の事を見た。
戦術について議論するならばあの3人の内の誰かが適当と思われたのだ。
そして、全ての対策案が纏まったら最終的にアンザーニ監督と相談である。



ブロロロロロロロ…
      キキ―――

考えている間にバスがホテルへと到着した。
選手達は席を立ち、バスを降りる…首を回したり欠伸したりで、疲労の様子が窺えた。
勿論三杉も疲労感が身体を渦巻いているが、もう暫し動かなければならなかった。

三杉(ふぅ…思ったよりやる事が多いな、巧く立ち回らなければ時間が足りなくなるぞ。
    まず最初に何から手を就けるとしようか…?)

A リストランテの確保をするかな
B ローマ戦についてバンビーノと相談するか
C ローマ戦についてマルコと相談するか
D ローマ戦について中山と相談するか
E ……まずはひと眠りだな

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


774 :森崎名無しさん:2010/12/31(金) 13:31:57 ID:X23jacuw


775 :森崎名無しさん:2010/12/31(金) 13:34:06 ID:7tvincFM


776 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/31(金) 13:57:02 ID:???

>A リストランテの確保をするかな
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉(そうだな、何はともあれ明日の店を探さなければ…
    土地勘が無い身でこれを後回しにするのは流石に無謀だろう。)

尤もな理由で三杉は自分のやる事を決めた。
身体は疲労しているが、どうやら頭はまだまだ順調に回転しているらしい。

三杉(…とは言っても、どう探せば良いものか。)


A レントゥルスに聞いてみようかな
B ダラピッコラに聞けば何か知っているかも
C バンビーノに聞けば出てくるかな
D ミュラーはその辺りまで調べてないだろうか?
E ま、無難にホテルのフロントで聞いてみるか

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


777 :森崎名無しさん:2010/12/31(金) 14:04:41 ID:jbbhZH/6
E

こういう時は無難がいちばん

778 :森崎名無しさん:2010/12/31(金) 14:24:36 ID:X23jacuw


779 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/31(金) 15:02:34 ID:???

>E ま、無難にホテルのフロントで聞いてみるか
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉はその足でフロントへと向かった。
闇雲に仲間達から聞き込んだところで、都合よく情報を得られるか分からない。
しかしホテルのフロントならば、都市内のネットワークも持っている筈だ。

三杉(それを適切に使ってくれるプロフェッショナルが対応してくれる限りではないけどね。)

多少の誤算や無駄足もちょっとは覚悟し、三杉はフロントに声をかけてみる。

三杉「すみません、この辺りでディナーを楽しみたいのですが、適当な店を教えて頂けませんか?
    静かでドレスコードのある店で、明日の晩のリザーブが空いてると望ましいです。」

こういう時 三杉はなるべく細かい指定を入れて尋ねてみる事にしている。
注文が厳しいようにも思えるが、より具体的である方が相手も調べやすい筈と思うからだ。


先着で
 ★フロントの返事→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→有能なフロント「お任せ下さい、朝までに何店かランクを別けて調べておきます」
ハート→流行に敏感なフロント「ああ、それならこの店がイイですよ。」
スペード→?(友情出演)「3時間後だ…3時間後、お前に最高の店を教えてやる。」 CV:井上和彦」
クラブ→?(友情出演)「パルパルパル…知っていても教えるものか、妬ましい…」 だれおまえ
JOKER→?(友情出演)「むしろ俺達でカーニバルに行かないか? 気分転換も必要だと思うんだ。」

780 :森崎名無しさん:2010/12/31(金) 15:08:12 ID:???
 ★フロントの返事→ スペード8


781 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/31(金) 16:26:20 ID:???

>スペード→?(友情出演)「3時間後だ…3時間後、お前に最高の店を教えてやる。」 CV:井上和彦
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

フロント(男)「日本人か…ふんっ。」

三杉(思う事は同じだな、日本人がフロントとは驚きだ。)

こちらを振り向いたフロントの男は日本人で、無愛想さを隠そうともしていなかった。
眠いのか目つきが悪いのか、不快な目でジロジロとこちらを値踏みしているようだ。
これは外れかな…と三杉は内心落胆したのだが。

フロント(男)「目的は? 美食かデートか…どっちだ?」

三杉「む…デートですよ。 ちゃんとした店にエスコートしたいと思っています。」

フロント(男)「チッ…ガキが色気づきやがって。」

客を客とも思わない横柄な言動、いくら何だってこれは酷いと三杉は抗議しようしたが…
その矢先、奥から同僚と思われる女性が出てきた。


782 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/31(金) 16:27:28 ID:???

フロント(女)「コラッ! お客様に向かって何を言ってるんですか!」

三杉(おや…?)

フロント(男)「グムッ…栗田さんか…!」

フロント(女)「ごめんなさいね、この人ちょっと僻みっぽい人なのよ。
        でも食べ物とか料理店とか、その方面だけは詳しいから。」

三杉「あ…はい。(どうやら話を聞いていたようだね、これは助かった。)」

フロント(男)「コラ、勝手な事を…」

フロント(女)「山岡さん! 私達は至高のメニューに全然勝てなくて国外追放になったんですよ!?
        ここを追い出されたらもう他に行く所が無いって分かってます!?」

助け舟を出してくれたと思ったら、とんでもない事を暴露し始めたフロントの女性。
三杉は前言を撤回して頭を抱える…正直突飛だし重いしドン引き以外の何物でもない。
だが、フロント(男)のやる気を出させる効果はどうやらあったようであり…

フロント(男)「あーもー…分かってるよ、チクショウめ! 悪かったよ!
        おい坊主、3時間後だ…3時間後、お前に最高の店を教えてやる。」

三杉「へっ? あ、は…はぁ。」


783 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/31(金) 16:28:34 ID:???

フロント(男)「ふん、イタリアのミラノだか何だかしらないが、どの都市でも同じだ。
        人気が出れば回転を早くするために手間暇を惜しんで味を落とす…
        本当に美味い物を食べさせる名店は極わずかに限られてるって事だ。
        お前に教えてやるのは、ミラノ最高の味を出す店、それだけだ!」

フロント(女)「山岡さん素敵!」

三杉「はぁ…じゃ、じゃあ宜しくお願いします。」

結局、やたらと気合を入れて店を探してくれる事になった。
一応礼を伝えてフロントを後にする三杉。
ただ…最高の味に拘っているのが、彼にとっては多少心配ではあったが。

三杉(最高の味か、個人的には望むところだが…ムードは大丈夫だろうか?
    絢爛過ぎてはモニカの腰が引けるかも知れないし、みすぼらしかったらムードも何もない。
    3時間後…教えて貰う時に詳細までしっかりと聞いた方が良さそうだ…。)

失敗では決してないが、成功の確信が取れていない結果に三杉は少々落胆する。
だが一先ずここは満足すべきと考える事にし、三杉は自分の部屋へと戻った。
入るなりドサッと荷物をベッドに置き、そして自らも身を任せる。


784 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/31(金) 16:31:29 ID:???

三杉「はーー……疲れたぁ…。」

ユヴェントス戦の疲労が三杉の全身を駆け巡る。
思わず脱力してしまう身体をベッドは優しく受け止めるのだが…。


先着で
 ★ポッポッポ はとポッポ 豆は要らんが今は少しだけ眠らせてくれ→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ、ハート→ コンコン… マルコ「ミスギ、戻ったかい?」
スペード、クラブ→あ…眠い、これは寝てしまう。(夕食までひと眠りします。)
JOKER→ コンコン… ??「この部屋に宿泊していると聞いてやってきた。」 誰?



※おそらく本日はここまで…つまり今年度の更新は終了ですね。
 一年間、どうもありがとうございました。
 色々とありましたが、こうして再び皆さんと楽しめている事を心から感謝しています。
 それではみなさん、良いお年を。

785 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2010/12/31(金) 16:32:40 ID:???


    ,___________________
    |             __,,,..,,,_           |
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    |         f,  メヒトリルヤヒトリ  |         .|
    |         ((((イ f0j  f0j' ルlll.|        .|
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    |           !!ヤ介ー 个リルリ           |
    |          _,nリセ  /ト-セリ_          .|
    |         人,___  ∀   ___,入       |
    |         Fイヽ ~~女~~~~ノ イキ         |
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃                                        ┃
┃ さなえ                               ┃
┃                                        ┃
┃     「 みんな 、おつかれさま                 ┃
┃                                        ┃
┃       らいねんもがんばってね 」            ┃
┃                                        ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


786 :森崎名無しさん:2010/12/31(金) 16:40:47 ID:???
 ★ポッポッポ はとポッポ 豆は要らんが今は少しだけ眠らせてくれ→ ダイヤ7
よいお年を〜

787 :森崎名無しさん:2010/12/31(金) 21:11:57 ID:???
エースFWが2人いるチームと戦うのは初めてだな
ミュラーがどれだけ伸びるかがポイントだな。

788 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/02(日) 02:35:30 ID:???

>786 どもでした、旧年中はおせわになりましたんg
>787 ボッシ+ピエールやカルネバーレと+イスラスとか、一級+二級(以下)のチームは
    ありましたけどね。 今回は一級+一級でお届けしそうな感じです。
===============================================

>ダイヤ→ コンコン… マルコ「ミスギ、戻ったかい?」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

コンコン…

意識がまどろみ始めるよりも早く、そのドアをノックする音が聞こえた。
三杉は閉じていた瞳をどうにか開き、両手を使って上体を起こす。
そしてドアの方に耳を傾け、空耳でなかったか注意を払ってみた。

マルコ「ミスギ、戻ったかい?」

ドアを挟んでいるせいで少し聞こえ辛いが、どうやら自分を呼ぶ声が確かに聞こえた。
声の主はマルコだった、間違いない。
三杉は頭を振って眠気を飛ばし、ドアへと歩いて行った。


ガチャ

三杉「やあマルコ、僕に用事かい?」


789 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/02(日) 02:36:50 ID:???

マルコ「うん…って、なんか眠そうだね。 間が悪かったかな?」

三杉「ひや…らい丈夫だよ。」

欠伸を伴ない少し言葉が可笑しくなってしまったが、誤魔化すようにマルコを部屋へと招き入れた。
その様子にマルコは小さく笑いながらも、その事には突っ込まずにいてくれた。

マルコ「グラッツェ…そんなに長居するつもりはないから安心してよ。
     用件は、まあ…判っているとは思うけれど、ローマ戦の事だよ。」

三杉「うん、そうだろうと思った。」

基本的にマルコは三杉同様…いや、それ以上に理論家である。
三杉にとっては会話が予想しやすく、内容も互いの理解が早い相手であった。
それゆえ面倒くさい所がなく、疲れている時でも相手をしたくない気にはならなかった。

マルコ「それでね、話と言うのは…」


先着で
 ★とあるマルコの戦術構築(タクティクス)?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→対ローマ向けの練習案を考えて来たんだ。
ハート、スペード→このノートを見てよ、こいつをどう思う?
クラブ→実はね…練習を手伝って欲しいと思ってるんだけど…
JOKER→ローマの攻略法を考えて来たんだけれど、聞いてくれないか?


790 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/02(日) 02:38:17 ID:???
そんな訳で…2011年明けましておめでとうございます!
今年の目標はエピソード1を終わらせて2に行く事、がんばるぞー。
皆さん どうぞ今年もお付き合いをお願い致しますね^^


…と言う訳でもういっちょ先着で
 ★とあるスレ主(わたし)の御年玉(プレゼント)→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→仲間に新必殺技(またはスキル)付与(さらに判定)
ハート→仲間に新必殺フラグ付与(さらに判定)
スペード→仲間の必殺フラグを1つ回収(さらに判定)
クラブ→1回だけラムカーネのパワーダウンを15分遅らせる権。
JOKER→ダイヤ+クラブ


791 :森崎名無しさん:2011/01/02(日) 02:39:31 ID:/UIUkK3g
 ★とあるマルコの戦術構築(タクティクス)?→ ダイヤ2

792 :森崎名無しさん:2011/01/02(日) 02:39:51 ID:???
 ★とあるマルコの戦術構築(タクティクス)?→ ハート9
この試合の主役はマルコかのう。

793 :森崎名無しさん:2011/01/02(日) 02:41:00 ID:???
とはいってもマルコの実力では余程上手くやらないと勝負にならんよなぁ…
しかも攻撃限定

794 :森崎名無しさん:2011/01/02(日) 02:44:37 ID:???
 ★とあるスレ主(わたし)の御年玉(プレゼント)→ ダイヤJ

795 :森崎名無しさん:2011/01/02(日) 02:58:06 ID:???
さっきから判定でのダイヤ率が高いなw良い傾向だw

796 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/02(日) 04:15:19 ID:???

なんだか縁起の良い引きですね。
===============================================

>ダイヤ→対ローマ向けの練習案を考えて来たんだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

マルコ「対ローマ向けの練習案を考えて来たんだ、提案させてくれないか?」

三杉「練習案…と言うと、既にそのレベルで対策を練ったという事かな?」

マルコ「フフ、質問に質問で返されると困るなぁ。
     それを判断して貰う意味も含まれてるのさ。」

そう言うとマルコは手に持っていたファイルを開いて見せた。

ランピオン:必殺ヘディング、必殺空中ポストプレイ、必殺クリア…その他接触プレイに滅法強い
      精神力A、判断力B、戦略性C、決定力A、突破力C、守備力B
ビアンキ:必殺1対1シュート、必殺トラップ、浮き球系必殺シュート?…データ不足
      精神力?、判断力D、戦略性A?、決定力A、突破力?、守備力D

三杉「これは…ローマのFWの評価なのかい?」

マルコ「そう…とは言え、ビアンキは今日初めて見ただけだからデータ不足は否めないけどね。
     だから、判っている部分と予想される範囲だけで考えてみたんだ。
     それからね…今のとこちらとを比べて見てくれないか?」


797 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/02(日) 04:17:36 ID:???

マルコはこのページをファイルから外すと、今度はファイルの奥のページをめくった。
そして出て来た内容と言うのは…。

ブンナーク:必殺ヘディング、必殺シュート、必殺ドリブル…強引な技が得意でゴール前の守備も可
      精神力C、判断力B、戦略性C、決定力A、突破力B、守備力B
ニッタ:必殺1対1シュート、必殺ボレー、必殺ドリブル…ムラはあるが決定力、突破力の成長が目覚ましい
      精神力B、判断力B、戦略性C、決定力A、突破力A、守備力C

※新田のファルコンクロゥはまだ披露されていないのでマルコも知らない。


三杉「こちらはウチの二枚看板だね…。 こうして比較して見てみれば、ランピオンとブンナークは
    似ていると言えるかも知れないな。 まぁ、グラウンダーシュートがある分 FWとしての
    汎用性はブンナークの方が上だけれど。」

マルコ「まあそういう事だよね、ニッタとビアンキについてだけれど…GKとの1対1に強そうだという
     点では近い部分がないわけじゃない。 今日の試合ではまだ全容が見えていないけれど、
     グラウンダーか、或いは浮き球の必殺シュートも持っている可能性は高いだろうね。」

ふむ、と三杉は頭を働かせてみる。
確かに今日見せた技だけが彼の実力の全てなどと思うべきではなかった。

マルコ「浮き球とグラウンダー…より厄介なのはトラップとの2択を迫られる浮き球必殺技の方だね。
     そうなると、益々 ニッタとビアンキは共通点が増える事になる。」

三杉「なるほど…つまり練習案と言うのはアレだね。
    ブンナークと新田を仮想ローマFWに見立て、守備練習を行なう。
    その際に、ウチの守備陣がエースFW2人相手にどれだけ守れるかを見立てる…と。」


798 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/02(日) 04:19:29 ID:???

マルコ「そういう事だね。 それからもう一つ、ビアンキのトラップについてさ。」

三杉「トラップ?」

マルコ「うん、トラップと言うよりラストパスに対する動き全般に言える事だけれどね。
     彼のゴール前の動きは、さり気無くて非常に緻密…ハッキリ言って危険だと思うよ。
     マーカーの意識が一瞬離れた隙に“振り切る”技術を持っていると考えられる。」

三杉「振り切る技術、か…と言うとそれはもしや…!」

マルコ「うん。 形は違うけれど、ニッタの隼ボレーと同じ。
     クリアを狙ってくる相手に競り合わせない術を持っているという事だよ。
     だから今のニッタの隼ボレーを受けてみて、その脅威を知っておく事は
     ウチの守備陣にとって必要じゃないかとボクは思う。」

自分の提案はここまで…とばかりにマルコはファイルを閉じた。
そして三杉の目を見て、その判断の行方を見定めようとしている。

三杉(そうだな…。)


A 明日の午前中はその練習をするよう監督に提案するよ。
B 明日の午前中、それから明後日にその練習をするよう監督に提案するよ。
C 悪いけれどその案は聞けないな…時間は全て個人練習に充てたいと思っている。

3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


799 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/02(日) 04:22:26 ID:???
この辺で一旦中断です、お年玉袋の中身については後日練習時間で開けた時にー
それでは投票をお願い致しまーす

800 :森崎名無しさん:2011/01/02(日) 05:37:45 ID:???
OKしたとしたらミュラーとの練習はどうなるんでしょう?

801 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/02(日) 06:20:36 ID:???
そう言えばこのスレでは全然説明してなかったですね。
基本的に練習は試合前日(ここでは明後日)に実施され、午前に監督の指導、
午後に個人練習があります。ミュラーとの個人練習はこの午後のに相当しているのです。

802 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/02(日) 06:24:10 ID:???
なので、明後日の個人練習が潰れたらミュラーは困っちゃいますね。
…ってゆう話、説明不足すみませんですた。

803 :森崎名無しさん:2011/01/02(日) 06:45:31 ID:g/2+sgD2
A

804 :森崎名無しさん:2011/01/02(日) 08:01:34 ID:Cqo8UHlw


805 :森崎名無しさん:2011/01/02(日) 11:03:43 ID:NentOy3c
A

806 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/02(日) 11:46:36 ID:???

>A 明日の午前中はその練習をするよう監督に提案するよ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「明日の午前中はその練習をするよう監督に提案するよ。」

有効な練習とは思ったが、個人的な事情もあり三杉はこの回答をするしかなかった。
これを聞いたマルコは目を意外そうにパチクリし、そして恥ずかしそうに笑った。

マルコ「明日の午前中か……うん、まあそうだよねー。」

三杉「えっと…?」

マルコ「あっ、ごめんごめん。 いやね、実の所かなり有効な練習じゃないかって思ってたんだ。
     明後日も時間を取ってくれる気でいたから、自惚れてて恥ずかしいなって思ってさ。」

マルコの言葉に三杉は若干胸が痛くなった気がした。
ミュラーとの約束で個人練習を削れない私情が判断に含まれていたからである。
かと言って、ミュラーとの事を考えると判断を覆す事は出来ない。

三杉(ふむ…何か言葉でのフォローくらいは言っておいた方が良いだろうか?
    有効な練習だと思ってる事は言うとして…)


A ミュラーとの個人練習がある事を正直に話しておく。
B 正規の練習時間をどう使うか判断するのはアンザーニ監督だから、と言っておく。
C 個人練習を削るわけにはいかないとだけ言っておく。
D ・・・まあ良いか、フォローしなくても。
E そ の 他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


807 :森崎名無しさん:2011/01/02(日) 12:32:32 ID:YpzTxHWo

正直今後の事を考えるとミュラーのレベルアップが先決だし。

808 :森崎名無しさん:2011/01/02(日) 12:33:30 ID:PRYCQK8w
A

809 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/02(日) 13:11:09 ID:???

>A ミュラーとの個人練習がある事を正直に話しておく。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「うーん…すまないね、実は個人練習でミュラーの指導をする事にしたんだ。」

マルコ「ミュラーの?」

三杉「ああ。 決勝やその後も見据えると、CBの基礎能力向上は絶対に必要だ。
    エースが複数存在するチームはこれからも出てくるだろうからね。
    ラムカーネが消耗しきった後半戦、中山だけを頼りに…というのは、
    チームとして余りに脆すぎるとは前々から思っていたんだ。

マルコ「確かにね…そっか…。 うん、大丈夫、分かったよ。
     そうやって判断してくれて助かるねよ。
     自分だけで考えていると、どうしても主観が寄っちゃうからね。」

ハハハっと頭を掻きながら、やはり恥ずかしそうに笑うマルコ。
どうやら正直且つ理由を以って話したお陰で、言葉通り素直に受け入れて貰えたようである。
ホッと胸を撫で下ろした三杉は、本来のフォローもしておく事にする。

三杉「うん、でも君の見立ては本当に有用だと思うよ。 ランピオン、ビアンキを
    ブンナークと新田で置換して考えた練習は、DF陣にとって随分な予習になる。
    それにビアンキが新田のように競り合いを振り切る技術を持っているならば、
    予め体験しておけば、試合中にパニックに陥る事もないだろうからね。」

マルコ「アハハ、フォローありがとうね。 それじゃあボクはこれで…
     有効な戦術についても考えておくつもりだから、良かったらまた声をかけてよ。」


810 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/02(日) 13:12:16 ID:???

そう言ってマルコはファイルを閉じ、椅子から立ち上がった。
部屋を出ていこうと翻したマルコ…三杉はその背中に向けてこう言っていた。
フ…と頭に浮かんだ事だった。


先着で
 ★何て言ったの?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→そうだ…確か君、目が良いって言ってたよね?
ハート、スペード、クラブ→何気にもう夕飯の時間なんだね、食堂へは一緒に行こう。
JOKER→ダイヤ+「筋トレではどんな事をやっているんだい?」


811 :森崎名無しさん:2011/01/02(日) 13:19:56 ID:???
 ★何て言ったの?→ ハート3

812 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/02(日) 14:01:55 ID:???

>ハート→何気にもう夕飯の時間なんだね、食堂へは一緒に行こう。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

そう、話を終えた三杉は自らの空腹に気付いたのだった。
ふと時計を見ると、どうやら夕食の規定時刻は間もなくだった。
そりゃお腹も空く筈だ…と三杉は肩を竦めた。

三杉「マルコ、戦術を考えるのもいいけど、何気にもう夕飯の時間だよ。」

マルコ「え? あ、本当だ。」

三杉「ハハ、食堂まで一緒に行こうじゃないか。」

マルコ「そうだね、アハハ。」

身体だけでなく頭も回転させている2人は、正直言って他のメンバーよりも糖分を消費していた。
連れ立って食堂へと向かう中、彼らは互いの胃が活発に鳴っている事を見て見ぬふりしたのだった。



・・・・。

夕飯の席で三杉は、アンザーニ監督に対して明日午前中の予定を問い質した。
当然マルコの提案した練習案を進言する為にであった。
幸い監督はこの練習案に同調し、これを受け容れてくれたのだった。


813 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/02(日) 14:04:02 ID:???

三杉(これで明日の午前、午後、それから夜の予定は全てが埋まった訳だな。
    色々と忙しい日になる事は間違いないから、混乱しないように気をつけなければ。)

そんな事を考えながら部屋に戻る途中、三杉はフロントへの用事を思い出した。
明日のディナーの為調査を依頼していた、店の詳細確認である。
食堂から部屋に戻るその足で、三杉はフロントへと再び訪れた。
相変わらずグータラで愛想の悪い男がブスっとしながら立っている。

三杉「こんばんは。」

フロント(男)「うん? ああ、お前か。」

三杉「お願いしていたリストランテの見立て、如何でしょうか?」

フロント(男)「ふん、心配するな。 ちゃーんとやってあるさ。」

彼は傍らに置いていた紙切れを手に取り、三杉に突き出した。
そして何とも言えぬドヤ顔で踏ん反り返った態度を取っている。
半ばあきれ顔になりながら、三杉はその紙を受け取った。

三杉(うーむ、貴公子とは正反対の人生を送って来たんだろうなぁ…
    ボクはこんな下品な大人にならないよう、態度には気を付けていこう。)


814 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/02(日) 14:05:18 ID:???

フロント(男)「ほら、これが店の名前と電話番号だ、リザーブはさっきの時点でまだ空いていた。
        これで満足だろ? さあチップを寄こせ。」

三杉(当然あげるつもりだったが、そう言われるとあげたくなくなるから不思議だ。
    しかしまあ、仕事をしっかりしてくれる限りはキッチリとチップを渡すのがスマートだ。)

三杉はポケットの中から10リラ硬化を取り出して男に渡した。
湿気てやがんな…と男はさらに悪態を吐いたが、流石に付き合っていられない。

三杉(さてと…この店はどんな感じの店なんだろうか?
    まあ予約の為に電話しなければならないし、ついでに聞いてみるとしよう。)


先着で
 ★電話して聞いたお店の詳細→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→味も店の雰囲気もロケーションも良く、それでいて値段も手頃な完璧な店。
ハート→最近ミラノで流行っている高級中華料理店。
スペード→なんと3つ星レストランです、まあちょっと怖気づいちゃうよね。
クラブ→味は最高! しかしドレスコードは有って無いような物らしい。
JOKER→女の子をその気にさせる店…だと……


815 :森崎名無しさん:2011/01/02(日) 14:09:58 ID:???
 ★電話して聞いたお店の詳細→ ハート8

816 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/02(日) 14:52:22 ID:???

>ハート→最近ミラノで流行っている高級中華料理店。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

受話器の先から聞こえた単語は三杉にとって予想外の物だった。

三杉「中華料理店…?」

店員『Exactry、当店は香港に本店を持つ名門店のイタリア支店第一号なんですよ。
    自画自賛になりますが、味、雰囲気共にイタリア女性からの評判は上々です。』

三杉「そうですか、中華料理と聞いて意外に思いましたが…なるほど。
    エキゾチックなアジアの雰囲気は女性に好まれるのかも知れませんね。」

店員『柔軟性の高い思考をお持ちですね…左様です、まだ流行に乗ったとは言えませんが、
    男性よりも女性の方が客層としては多いです。 それから恋人同士のカップルもね。』

三杉(む…恋人同士……か。)

ズキン…と、この言葉に三杉の胸は痛んだ気がした。
だが電話先の店員がその事を知る筈もなく、彼はさらにプレゼンを進めていく。
味はこうだ、調理はこうだ、材料はこうだと、ほとんど自慢のような口調である。
それは自信の現れなのかも知れないが、三杉の頭には然程入っていかなかった。


817 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/02(日) 14:53:37 ID:???

店員『…以上です、他に何かご質問はおありでしょうか?』

三杉「あ…そうだな……ドレスコードについてはどうでしょう?」

店員『そうですね、気軽な雰囲気も残したいという意味で、男性にはスーツからのドレスコードを
    お願い致しております。 女性の方も軽めのカクテルドレスで十分でございます。』

三杉「なるほど、ならばそこまで厳格な雰囲気という訳ではないのですね。
    どうやら緊張しないで済みそうです。」

あまりに絢爛豪華、固い空気でモニカが恐縮してしまう懸念はどうやらなさそうだと分かり、
三杉はまた改めて安堵した。 その声に店員は満足し、さらに話を続けてくる。

店員『御謙遜を…ああ、それから女性限定でのサービスもご用意しております。』

三杉「女性限定のサービス?」

店員『ええ、当店は1階がチャイナドレス専門のブティック&レンタルになっております。
    雰囲気をより楽しんで頂くため、女性の方に無料でドレスを貸し出してイルノデス。
    無論、お気に入りの品がございましたらご購入頂きたいのが本音ですがね。』

三杉(ふぅん…サービスが行き届いているというか、商売上手というか。)

あまりの手回しの良さに三杉は感嘆を覚えた。
だが、これならば何の心配もなく食事を楽しむ事が出来ると言えた。
三杉はそのまま明日の予約をお願いし、そして電話を切ったのだった。


818 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/02(日) 14:55:36 ID:???

三杉「やれやれ…慣れない土地ではディナー一つするのも大変だ。
    しかしチャイナドレスか…モニカは黒髪だからきっと似合う事だろう。」

三杉は少しばかり立ち止まり、明日のモニカの姿を想像(妄想)してしまった。
その妄想が、桃色の電磁波に乗ってモニカに伝わるとなどという事は、
海のミスギの目を以ってしても見抜く事は出来なかったのである。
そのモニカの姿と言うのは…


A ロングチャイナは確かに悪くない…スリット男のロマンだと言われても頷ける。
B ミニチャイナ…何故だろう、この僕でも男心を震わせられる。
C やはりカクテルドレスの姿がしっくりくる気がするな。
D いや…彼女は大人っぽい雰囲気だからイブニングドレスが似合うだろう。
E うーん…今日みたいなサッパリした服装しか想像できないな。

3票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


※意味ある選択ではありませんが、皆さまの想像力によっては大変重要な選択です。
 全力でお好みの選択をしたって下さい。


819 :森崎名無しさん:2011/01/02(日) 14:58:15 ID:qWSIk60M


820 :森崎名無しさん:2011/01/02(日) 15:40:57 ID:NentOy3c


821 :森崎名無しさん:2011/01/02(日) 18:15:01 ID:A30doPCw
3票か!
じゃBにも惹かれるけど高級店ってことで

A

822 :森崎名無しさん:2011/01/02(日) 23:48:46 ID:???
色気づくと負けフラグかなと思っちゃう、不思議

823 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/03(月) 05:17:01 ID:???


>>822 男ってそういう生き物ですよねーw
===============================================

>A ロングチャイナは確かに悪くない…「スリットは男のロマン」だと言われても頷ける。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ロングチャイナ…詰襟で横に深いスリットが入った、正式名称;マンダリン ガウン。
つまり、所謂ノーマルのチャイナドレスを身に付けたモニカの姿を三杉は想像していた。

この想像は、彼のエロチシズムやフェチシズムから出て来た発想とは言い難かった。
スレンダーな体型、長い脚、黒く長めの頭髪など…モニカの外見的特徴を思い出せば、
一般的なパーティドレスなどよりもチャイナドレスの方が遥かにフィットすると思われたのだ。

三杉(特に、彼女の長くてスレンダーな脚がスリットから垣間見えるとなれば、
    街行く数多の男性の心を魅了するのは疑いない事だろうな。)

などと三杉は考え、想像し、そして一人で納得していたわけだが…
やがてこの善からぬ想像と、それを平然と考察している自分の滑稽さに急に恥ずかしくなった。
いつの間にかこの想像の中に入り込んでいる自分に対しても。
そして今感じている不思議な感覚と共に、これを否定するのだった。


824 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/03(月) 05:18:35 ID:???

三杉(これはいけない…彼女が脚を露出すれば、それは確かに万人が魅力を感じる事とは思うが、
    その事を想像して悦に入るなんて見っとも無い事この上無いじゃないか。
    それに…何だかまるで明日の夜を凄く楽しみにしているみたいじゃないか?
    女性の知人と夕食を共にする、たったそれだけの事だと言うのに…。)

そうして彼は自らの浮かれかけていた心を戒めたのである。
浮かれて溺れるように女性と会う、それはいけない事だと彼は思っていた。
少なくとも、弥生が何も知らないまま…自分(三杉)の居場所すら知らないような
状態のままで、それを善しとする事は流石に出来なかった。

とは言え、他の女性と二人きりで食事する事を“青葉弥生が”裏切りと思うかどうか…
そこまで考えられなかった事は、貴公子としては不足する所があったと言わざるを得ない。
それが、女性との“まともな”付き合いの乏しさの結果だったとしても…。


このように三杉が男としての想像を働かせ、それを恥じている頃までに…
明日の相手であるモニカのサイドでもちょっとした物語があった。


825 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/03(月) 05:19:36 ID:???

<モニカの章>

モニカ・センペルテ・ディマーレは少なからず焦燥に駆られていた。
これまで男性に然程興味が無かった彼女が、珍しく憧れや尊敬を抱いた年上の男性…
即ちフィオレンティーナのジュン・ミスギに食事を誘われた、そこまでは良かった。
そう、そこまでは純粋に喜ばしいサプライズであったと言える。
問題なのは二つ、それがディナーだと言う事と日時が明日の晩だと言う事だった。



三杉「明日の晩にディナーをゆっくり楽しみたいと思っているんだが、構わないか?」

三杉のこの言葉を聞いた時、モニカの頭の中は一瞬で真っ白になった。
それもその筈…彼女は男性とディナーに行く為のオシャレ着を持っていなかったのだ。

そもそもモニカは男性とまともにデートした事もなかった。
しかし、それは彼女がモテナイという事を意味していない。
クラスメートの男性に誘われる事はあっても、彼女の目には相手が子供っぽく映っており、
どうにも二人きりで時間を過ごす事へ魅力を感じず、全て断っていたのだ。
やがて、誘われ、断る事を疎ましく感じるようになった彼女…
その服装が中性的な物になっていくのはどうにも仕方がない事だったと言える。
パーティーの際でもレディスジャケットでサッパリと決める彼女は、
プレイボーイの多いイタリア男子学生の間では“残念な美人”として有名だった。


826 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/03(月) 05:23:07 ID:???

モニカ「明日の晩…い、意外にすぐなんですね。」

こう答えて 考える時間を少しでも捻出しようという努力が、今の彼女の精一杯だった。
ランチであれば、一応所有している女性的な普段着を着ていくつもりだった。
しかしディナー(しかも貴公子相手)となると、ドレスコードによって、
最低でもカクテルドレス以上が必要になる事は想像に難くなかった。


三杉「…困る?」

モニカ(正直…困る……かな。 いつものレディスジャケットでもドレスコードはOKだと思うけれど、
     流石にそれを着ていく訳にはいかないもの…どうしよう、着ていく服が無い…。)

断る事も頭に過(よ)ぎったが、それはすぐさま彼女自身に否定された。
何故ならば、どうしても行きたいと言う思いが圧倒的に強いからである。
そして返事が求められている今の状況、彼女には考えている暇(いとま)は皆無だった。
気が付けば、彼女は次のように答えていた。

モニカ「いえ…大丈夫です。 ちょっと驚いただけで…。」

言っちゃったー、と内心パニック気味になるモニカ。
どうするアイフルそふとばんく 建て替えるならダイワハウチュ。
ハッキリ言って混乱する思いは大きかったが、それ以上に嬉しい気持ちも強かった。
結果 頭の中は±0であり、その表情には困惑も喜色も浮かばなかったのである。


827 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/03(月) 05:24:53 ID:???

三杉の表情を確認してみると、どうやら自分の言葉に対して苛立ちや呆れは抱いていないようだ。
その事にだけ安堵したモニカは再び頭を悩ませ始めるが…
だがその時、彼女の頭上に天啓とも呼ぶべき精神コマンド閃きが訪れた。
即ち…


先着で
 ★正月特番と思って下さい→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ、ハート→ナディアとクラウディアにドレスを貸して貰えるよう頼もうと考えた。
スペード→この場を解散したら大急ぎで買いに行こうと考えた。
クラブ→一回だけどんな攻撃も回避できる効果を得た。
JOKER→名門貴族である家の力(名前)を使うしかないと考えた。


※一旦ここまでです

828 :森崎名無しさん:2011/01/03(月) 06:00:16 ID:???
 ★正月特番と思って下さい→ スペードA

クラブAが出たら恥ずかしい格好でも耐えられるような不屈の精神が身に付くかもね!

829 :森崎名無しさん:2011/01/03(月) 09:18:15 ID:???
どう転んでも三杉が真剣なら応援するぞ

830 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/03(月) 11:52:50 ID:???

>>828 ダメダメ、それは『不屈』なのです、これはあくまで右から左へ受け流す『閃き』なのです。
>>829 ありがたいお言葉です、とは言え一体どうなるかは私にも分かりません…
===============================================

>スペード→この場を解散したら大急ぎで買いに行こうと考えた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

即ち、駐車場でフィオレンティーナのバスを見送り解散した後 大急ぎで買いに行こうという案だ。
ハッキリ言ってしまえば力技であり、閃きでも何でもありはしない。
しかし今のモニカにとっては、そんな案ですら天啓に等しい物であった。

モニカ(もちろん 都合良く私に似合う服が売っているとは限らない…
     よしんば あったとして、私がそれを見付けられるか分からない。
     でも今は、そんな事はどうでもいいの。 重要な事じゃないわ。)

当然起こり得る懸念、不安要素が心の中に浮かび上がり、モニカを動揺させようとしていた。
しかし今の彼女にとって、そんな事は取るに足らぬ瑣末な事であった。

モニカ(見付けられるか見付けられないかじゃない…見付けるの。
     そうよ、マタイの福音書がずっと前から教えてくれていたじゃない。)

求めつづけなさい。 そうすれば与えられます。
探しつづけなさい。 そうすれば見いだせます。
たたきつづけなさい。 そうすれば開かれます。

マタイの福音書7章の一節をモニカは思い出していた。
彼女も当然子供の頃から聖書に慣れ親しんで育ってきているが、
特にこの一節は勇気を与えられる気がして好きだった。

831 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/03(月) 11:55:00 ID:???

いつの間にかモニカが抱えていた混乱は収まっており、その目は静かで強い光を放っていた。
落ち着いた様子を察したのか、三杉はモニカに再び話しかけてきた。

三杉「モニカ、待ち合わせ場所だけど…あれ、聞いているかい?」

モニカ「あ、はい。 ごめんなさい、大丈夫です。」

三杉「そっか、じゃあ…ガレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世の下で19時に。」

ガレリア・ヴィットリオ・エマヌエーレ2世…ミラノドゥオーモ広場北に位置した、
ミラノで最も栄えているショッピングアーケードの事である。
もしも仕立てや取り寄せが必要になったとしても、待ち合わせの場所がそのアーケード
ならば、時間的猶予は最も期待できる事は確定的に明らかだった。
つまりモニカに取っては非常に願ったり叶ったりの場所と言えた。

モニカ「(コクコク)分かりました、じゃあ19時に…。 あの、私ちょっとナディア達と…。」

三杉「ああ、すまないね、友達が居るのに。」

そう優しそうに言ってくれる三杉にペコリと一礼し、モニカはナディア達の方へと位置を移動した。
かなり慌てて混乱もしたが、自分のやるべき事がハッキリとしたのは満足すべきだった。
ホッとしながらナディアの傍までやってくると、彼女は顔を覗き込みながらこう言ってきた。

ナディア「にやにや、にやにや。」

モニカ「な、なによう。」


832 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/03(月) 11:57:53 ID:???

ナディア「なに話してたの〜? またまた私のイイ雰囲気レーダーに反応したんだけど〜。」

モニカ「プッ なんなの、そのレーダー。」

クラウディア「それだけ2人の周りの空気が違ってたって事よ。」

ナディアの不思議ちゃん発言に思わず吹いてしまうモニカ。
っしてクラウディアがその発言の解説をするのはいつもの事だった。
…その筈だが、モニカは今クラウディアの声に少し動揺した。
それは女の勘と言うか観察力が彼女にそうさせたのだ。

モニカ「あっクラウディア……。 っと…あの……明日一緒に食事する事にナリマシt…」

ナディア「本当!?」

クラウディア「あらあら、良かったじゃない!」

モニカ「ごめんなさい、クラウディア…アタシ…抜け駆けしちゃって…」

ついつい語尾が小さくなってしまうモニカ。
モニカはクラウディアも三杉に対して興味がある気がしていたのだ。
それなのに(テンパった結果とは言え)自分だけがアピールし、
そして食事誘われるまでなった事が少なからず後ろめたかった。
しかしクラウディアはそんなモニカの態度に笑って答えるのだった。


833 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/03(月) 11:59:26 ID:???

クラウディア「プフ そんな事 考えてたんだ? 大丈夫よ、私のは少し違うから。」

ナディア「…と、申されると!?」

だがモニカより速くクラウディアの言葉に興奮気味に食い付いたのはナディアの方だった。
余りの引きのよさにクラウディアはもう一度噴き出したのだった。

クラウディア「興味は確かにあったわ、あの人は兄さんがあの大けがで自暴自棄になっていた時、
        希望…って言うのかな、そういうのを与えてくれた人だからね。」

モニカ「そうなの!?」
ナディア「知らなかった!」

クラウディア「そうそう。 お陰で兄さんはサッカーを諦めず、治せる医者を求めて失踪して…
        治して戻ってきたかと思えば、今度はフィレンツェのクラブ寮に住み込むって話。
        兄さんにはサッカーなんてやめて欲しいと思っていた私にとっては、
        逆に引き離されるような形になっちゃったからね。
        凄い人と思う反面、一方的に恨んだりもしてたなー。」

モニカ「そっか…。」
ナディア「なるほど…クラウディアのサッカー嫌いって、そのせいだったんだね。」

クラウディア「うん、だから私がミスギさんを気にしているって思ったモニカは正解。
        でも所詮そこまでの興味だったから、モニカは私に対して遠慮する事ないんだよ?」

モニカ「そっか…ごめんね、ありがとう。」

ニコッと笑ってくれたクラウディアの顔がとてもとても綺麗だとモニカは思った。
何より自分に気を遣って、色々と吐露してくれた友人の優しさが心の奥まで染みた。
涙目でウルッときそうになるのをグッとこらえ、モニカは笑顔を返したのだった。


834 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/03(月) 12:02:45 ID:???

ナディア「それじゃ、三日後頑張ってね。 にこにこ。」

マルコ「うん、がっかりさせたくないしね。」

クラウディア「兄さんもね、辛い事あったらちゃんと言ってよ?」

バンビーノ「分かってるさ、心配するな。」

…その後 一同は駐車場に到着し、フィオレンティーナの選手達はバスに乗車していった。
ナディア達はローマ戦での応援を彼らに約束し、その姿を見送ったのだった。
モニカにとってはここから忙しい時間の始まりである。

モニカ「じゃあ2人とも、私ちょっと用事があるからここでお別れね。」

ナディア「あれ、そうなの? 一緒にジェラートでも食べようと思ってたんだけどな。」

クラウディア「用事って?」

モニカ「あ…うん、あの私ってディナーに着て行けるような女性らしい服って持って無くて…
     だから今から探そうと思ってるの。」

ナディア「えーーーーー!」

モニカの発言に驚きを一切隠さなかったのはナディア。
あまりの様子にモニカは思わず目をパチクリさせた。
そして、ナディアが続けて放った言葉に思わず苦笑してしまうのだった。


835 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/03(月) 12:06:20 ID:???

先着で
 ★その言葉とは→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ、スペード→ナディア「水くさいよモニカ、私も一緒に探す!」 クラウディア「私もよ。」 
ハート→ナディア「今から探すって無理じゃない?」 クラウディア「私のドレス貸そうか?」
クラブ→ナディア「ダメだよ、モニカは美し格好良くなくちゃ! ど、ドレスなんて…!」
JOKER→イスラス「話は聞かせて貰った…」 ディッテン「オレ達に任せてくれ。」
クラブA→ルーベン「話は聞かせて貰ったぜ!」 ブルノ「オレ達に任せろってばよ!」
ハートA→ファルコーニ「話は聞かせて貰った…」 ピエトロ「クラウディア、デートしてくれぇぇ!」


836 :森崎名無しさん:2011/01/03(月) 12:41:05 ID:ksLBx6AI
★その言葉とは→ ハートK

837 :森崎名無しさん:2011/01/03(月) 12:51:18 ID:???
女性陣気合十分

838 :森崎名無しさん:2011/01/03(月) 12:59:17 ID:???
この分岐の多さなら
審判腐敗「ウム、話は聞かせて貰ったぞ!」 弟子「キングオブ○ートの名に掛けて!」
「「お前にィィッ!最高のおォォ!ドレスをォォ!」」

みたいなのが無くて良かったねw

839 :森崎名無しさん:2011/01/03(月) 13:34:17 ID:???
クラブAはやめろぉ!

840 :森崎名無しさん:2011/01/03(月) 13:55:23 ID:tTmTemrA
>>838
コ○パのオーダーメイドですね分かります

841 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/04(火) 13:05:46 ID:???

>>837 2人とも実に協力的ですね。モニカが友人に恵まれているのか、カード神の運命力なのか…
>>838 マスターの事をしっかり覚えていてくれる>>838にスレ主は感激ww
    この場合ドレスは巨大な布切れになりますがw
>>839 どんな阿呆らしい展開になるか、ルーベンはともかくブルノさんは危険すぎる…
>>840 コスプレ衣装って安くなりましたよねー。
===============================================

ハート→ナディア「今から探すって無理じゃない?」 クラウディア「私のドレス貸そうか?」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ナディア「今から探すって無理じゃない!? カクテルドレス探すのってかなり大変だよ?」

腕をワタワタと振りながら大慌て…といった様子でナディアはそう言った。
だがあまりに予想通りの内容で、モニカは思わず苦笑してしまう。

モニカ「やっぱりそうかな?」

ナディア「そりゃそうだよ、気に入るデザイン、色、サイズ、それと自分に似合うかとか…
      実際に見立てて試着もしなくちゃだし、そうそう数もこなせないよ。」

クラウディア「そうよ、コッチの方だってかかるし…私のドレス貸そうか? 」

ここは流石にクラウディアも口を挟んできた。
年頃の女性ならば自分のドレスを探してきており、その大変さは解っているのだ。
自分のドレスならばモニカのサイズには合う筈と、貸与を勧めてくれるのだった。
だが…


842 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/04(火) 13:12:16 ID:???

モニカ「うん、ありがとうね2人とも。 でも…それは最後の手段にさせて?」

ナディア「なんで!?」
クラウディア「モニカ…」

モニカ「自分でね…探したいの。 見付けられないかもだし、妥協しなくちゃいけないのかも知れない。
     でもね、私は探す努力をしたいの。 必要ないからって、今迄女としての努力を怠ってたから、
     表面だけ着飾ったって私はきっとダメだと思うの、自信が持てる筈ないのよ。
     だからせめて、自分の足で探して、苦労して、納得して、それで明日に臨みたい。」

モニカはクラウディアの申し出を、感謝しながらも断った。
彼女は自分が今まで1人の女性として花開いていない自覚があった。
その為に必要な努力をサボってきたのだから当然と言えば当然である。
しかしその結果、初めて魅力を感じた男性を前に、最初から最後までテンパる失態を演じてしまった。

明日のディナーはモニカにとって、楽しみであると同時に恐怖でもあった。
だから彼女は少しでも努力し、その事で自分を納得させたいと考えていたのだ。

そしてこのモニカの言葉はクラウディア達の心に伝わる。
ただ目の前の事だけでなく、先の事も見据えた助力をしてあげたい気持ちにさせたのだった。

クラウディア「そっか…そうだよね。」
ナディア「うん、分かるわその気持ち。 女にとってデートは楽しみと同時に戦争だもの。」
      適当に合わせた格好で好きな人と一緒に居たくないよねー。」

モニカ「す、す、好きな人って…ま、まだ分かんないだから……。」


843 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/04(火) 13:13:17 ID:???

クラウディア(ダメねこの娘。)
ナディア(早くなんとかしてあげたいわ。)

他愛もない単語でこれだけ赤面するモニカに乾いた笑いが出る2人。
モニカのしたいようにするのが良いと思う以上に、こりゃやらなきゃダメだと思うのだった。


モニカ「じゃ…私行くね?」

クラウディア「うん、困ったら連絡してね?」
ナディア「ウチで2人で涼んでるからさ。」

感謝を伝えてモニカは2人と別れ、そのままバスでミラノ大聖堂に向かった。
大聖堂の手前、ショッピングアーケードの入り口でバスを降り、そしてモニカは周囲を見渡した。

844 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/04(火) 13:14:52 ID:???

先着で
 ★モニカの奇妙な冒険1→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ、ハート7以下→取り敢えず無難にブティック発見。
ハート8以上→…ランジェリーショップがモニカの目に留まった…だと……?
スペード→子供が泣いているのを発見。
クラブ→所在ないモニカに近づき、話しかける者が…(さらに分岐)
JOKER、ダイヤK→アーケードの奥にある中華テイストの店にビビっと電波を感じた。


845 :森崎名無しさん:2011/01/04(火) 13:22:49 ID:???
★モニカの奇妙な冒険1→ ダイヤ3

846 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/04(火) 13:36:50 ID:???

すみませんが容量が現在572881バイトと心許ない気がするので、
このスレの本編はここでいったん終了とし、スレタイの募集とスレ末外伝に突入といきます。

スレタイのテンプレは以下の通りです、宜しくお願い致します。


【】Another-C_2【】

847 :森崎名無しさん:2011/01/04(火) 13:44:53 ID:???
乙です
【まさかの】Another-C_2【色恋沙汰】
【サッカーも】Another-C_2【やってるよ!】
【モテたっていいじゃない】Another-C_2【貴公子だもの】
【別枠で】Another-C_2【ヒロイン決定戦】

モニカたんええ子や…

848 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/04(火) 13:48:10 ID:???

三杉達が強豪ユヴェントスを倒し、トーナメント準決勝に駒を進めている頃…
すでに敗れた者、再戦を誓っているライバル達、まだ見ぬ強敵…
彼らも次の闘いに向けた序章が例外なく訪れていた。


先着で
 ★さーて、今回の外伝は?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→ピエールの章
ハート→ヘルナンデスの章
スペード→ルーベンの章
クラブ→ブルノの章
クラブA→いきなり最終回……あれっ?
JOKER→ジャイロの章……はぁ?


849 :森崎名無しさん:2011/01/04(火) 13:49:06 ID:???
★さーて、今回の外伝は?→ スペードK

850 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/04(火) 14:21:40 ID:???

>スペード→ルーベンの章
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ルーベン・ソサ・アルダイス…インテル・ミラノの攻撃の要となっていた選手。
恵まれた体躯による力強いドリブル、ダイナミックな守備…
それに加えて、彼には伝説のコーチ;ジョアン・ウェンガーから授かったテクニックを有していた。
彼は自分の実力に自信を持っていたし、周囲もそれを認めていた。

ルーベンの攻撃力とヘルナンデスの守備力、この二つがあればインテルは十分に強豪であった。
普段行なわれているカンピオナート・プリマヴェーラでも勝ち星を多く挙げており、
最も重要なACミランとのダービー戦においては全戦全勝という強さを誇っていた。

当然ながら、今回のコッパ・イタリア・プリマヴェーラでも優勝戦線に食い込むだろうと思われたが…
蓋を開けてみれば惨憺たる戦績で予選落ちという驚くべき結果だった。
凋落しつつあるフィオレンティーナに0-3、サッカー文化の遅れている南伊のレッチェにも0-3。
インテルにとっては屈辱の結果としか言いようが無かった。
予選敗退が決まった日の夜、彼らは例外なく暗くなった部屋で体育座りを余儀なくされていた。

その後…プレイの散漫さとヘルナンデスの怪我を理由に、ルーベンは戦犯として扱われていた。
それまで彼はチーム内での発言力も大きく、王様のように振る舞っていた。

851 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/04(火) 14:25:09 ID:???

…しかしそれが許されたのは、チームを勝たせている間だけであった。
謙虚さが無く、プレイも自分勝手であった彼を弁護する者は誰も居なかったのだ。
そして何より彼自身、その事に対する言い訳もしようとしなかった。
まるで、そんな事は意味が無いかと思わせるよう静かにしていたのである。


先着で
 ★なにがあった?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→レッチェ戦の敗戦後、ルーベンは抜け殻のようになっていた。 言い訳する気力もない。
ハート、スペード、クラブ→あのチームに入れない事をジョアンの口から正式に告げられていた。
クラブA→自分のプレイ態度が間違っていたのではないかと疑問を感じていた。
JOKER→自分のプレイ態度が間違っていたと本気で反省していた。


852 :森崎名無しさん:2011/01/04(火) 14:27:35 ID:???
 ★なにがあった?→ クラブJ

853 :森崎名無しさん:2011/01/04(火) 14:55:10 ID:???
【恋の】Another-C_2【奴隷】
【びーくーる】Another-C_2【びーくーる】
【次の主役は】Another-C_2【君に決めた】
【解析はまかせろー】Another-C_2【バリバリー】
【理屈じゃ】Another-C_2【ない】
【貴公子の】Another-C_2【駆け引き】
【ポーカー】Another-C_2【ゲーム】

854 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/04(火) 15:20:10 ID:???

>クラブ→あのチームに入れない事をジョアンの口から正式に告げられていた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ルーベン「はぁあ…なんでこんな事になっちまったんだろうなぁ…
      一体全体、どうしてこうなった?」

人の気配が全くない小さな市民広場で、ルーベンはただ一人でボヤいていた。
今日はコッパ・イタリア・プリマヴェーラの決勝トーナメント初日、しかもACミランの試合が2戦目に
予定されているのだ。 例外なくサッカー狂であるミラノ市民はこぞってサン・シーロに集まっている。
そんな日ともなれば、この市民グラウンドは当然のように閑散となってしまう。
しかしそれがルーベンにとって都合良かった。
今の彼は人に居ない場所に居たかったのだ。

ルーベン「はぁ……マジでどうしてこうなった?」

ルーベンはベンチに座り、何度繰り返したか判らない疑問を再び呟いた。
しかし、どうしてこうなったかの原因を考える殊勝さは持っていない。

『ただ不運が訪れた、自分に落ち度なんかない』

こういう前提を捨てる気は彼には更々なかったのである。
そして思い出される衝撃の言葉。


855 :森崎名無しさん:2011/01/04(火) 15:20:42 ID:???
【マジックテープの】Another-C_2【奇跡】
【マジックテープに】Another-C_2【市民権を】
【正装と】Another-C_2【マジックテープ】

856 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/04(火) 15:23:50 ID:???

〜回想・2日前〜

予選最終戦が終わった翌日、ルーベンはジョアンから呼び出されていた。
彼は大慌てで、呼び出しのあった駅前のカフェへと向かったのである。

ルーベン「(や)っべー、(や)っべーよこりゃ、ジョアンの爺ぃ 直々の呼び出しキタゼこれ…!
      そうだよ、予選落ちしたってオレの実力は変わらねえよな。
      決勝トーナメントに行けなきゃ落第なんて方便だったんだ、きっとそうだ!」

自らの希望的観測を口にしながらルーベンは歩みを急いだ。
早く安心したい、自信を取り戻させて欲しい、そんな気持ちが彼を急がせていた。
目的のカフェに到着して席を見渡すと、すぐにその人物は見付かった。
ジョアン・ウェンガー、かつてブラジルの名門 FCサンパウロのトップチームで監督を務め、
今はフィオレンティーナにて特別待遇のコーチを務めている老人がそこに居た。


ブル…

先程まで大口を叩いていたルーベンも、本人を前にして流石に緊張した。
ジョアンは老人とは思えない若々しい雰囲気を醸し出し、その眼光は未だ猛禽のように鋭かった。
数年前ウルグアイに出会って以来、その頃と全く変わりない空気がこの老人の周囲にはある。

857 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/04(火) 15:25:33 ID:???

ルーベン「ご、御無沙汰しております…ジョアンさん。」

ジョアン「うむ…。 どうだ、フィオレンティーナとレッチェは手強かったか?」

型通りの挨拶などどうでも良いとばかりに、ジョアンはいきなり切り込んできた。
ルーベンは動揺する自分を抑えつけ、どう答えるべきかを頭の中で計算する。


先着で
 ★ルーベンの奇妙な言い訳→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→いや、もう少し本気出せばあんな奴らチョチョイのチョイでしたね。
ハート→そうっすね、チーム力の差が出ましたね。ウチの雑魚共がもう少し使い物になってりゃ…。
スペード→流石に強力でしたよ、兄弟弟子があんなに居てはね。
クラブ、JOKER→確かに強かった…ですが、オレももう少し考えてプレイするべきでしたよ。


858 :森崎名無しさん:2011/01/04(火) 15:27:24 ID:???
 ★ルーベンの奇妙な言い訳→ クラブ4
ここだ・・・ここでダメダメな言い訳を・・・!

859 :森崎名無しさん:2011/01/04(火) 15:27:51 ID:RxFPZ0Qc
★ルーベンの奇妙な言い訳→ ハート3

860 :逆襲の若島津 ◆KDdgoChxgs :2011/01/04(火) 15:27:59 ID:7BLMwFC+
 ★ルーベンの奇妙な言い訳→ ハート10
地獄のルーベンですね、分かります。

861 :森崎名無しさん:2011/01/04(火) 15:37:23 ID:???
綺麗なルーベン・・・だと・・・?

862 :森崎名無しさん:2011/01/04(火) 15:42:46 ID:???
いや、これは本心じゃなく言い訳だけの展開と見た
JOKERならマジで改心してたんだろうけどw

863 :855:2011/01/04(火) 15:51:58 ID:???
【貴公子と】Another-C_2【恋のマジック】

変なタイミングで書き込んですみませんでした

864 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/04(火) 16:06:20 ID:???
>>863 いえいえ、お気になさらず。 それよりもスレタイありがとうございますw
===============================================

>クラブ→確かに強かった…ですが、オレももう少し考えてプレイするべきでしたよ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

その結果、何を言ったところで負けは負け…強気に出ても恥の上塗りだと、そこまでは気付いた。
…となれば、ここは殊勝な態度を取らない手はない。

ルーベン「そうっすね、確かに強かった…ですが、オレももう少し考えてプレイするべきでしたよ。」

ジョアン「ほう?」
??「なるほど…」

この回答が意外だったのか、ジョアンは座りなおして僅かに身を乗り出す。
またルーベンの後ろの席に座っていた人物が、彼の言葉に反応した事をルーベン自身は気付かなかった。
ルーベンにとっては目の前の老人の一挙手一投足だけが重要であり、それ以外は意識の外だった。

ルーベン(よっしゃ、これ大正解じゃね? これでジョアンの好感度は鰻登り、オレ選出間違いなし!)

ジョアン「では聞こうか…考えてと言ったが、具体的にどうすべきだったと言うのだ?」

内心ガッツポーズをエビ反り空中三回転で決めていたルーベン…
だが…当然ジョアンがこれだけで満足した筈はなかった。

865 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/04(火) 16:08:38 ID:???

その言葉が何を意図しているのか、その事についてジョアンは再びルーベンに問う。
ぶっちゃけギクリとした事は胸の内に隠し、ルーベンは更に頭を働かせた。

ルーベン「それはもう…」


先着で
 ★ルーベンの輝かしい言い訳→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→嫌だなあジョアンさん、それをこれから考えるんじゃないですか。
ハート、スペード→フィオレンティーナ戦の前半は好調でしたからね…あとはマリーシアがあれば。
クラブ→アオイって猿をですね、ラインコントロールに使ってりゃ…もう少しね。
JOKER→単独で撃てる必殺シュートくらいは編み出して臨むべきでした。


866 :森崎名無しさん:2011/01/04(火) 16:13:06 ID:???
★ルーベンの輝かしい言い訳→ クラブQ
さあどうなる。

867 :866:2011/01/04(火) 16:14:13 ID:???
なにぃ!?判定3連続クラブだとぉ!?

868 :森崎名無しさん:2011/01/04(火) 16:23:10 ID:???
ルーベンさん綱渡りしてるなw途中から切れてるけどw

869 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/04(火) 16:37:04 ID:???

>>867 ルーベンさんはこの時の為に運を残していたんですね!
>>868 ガラスのロープを目隠しで渡るルーベンさんに乾杯っすw
==============================================

>クラブ→アオイって猿をですね、ラインコントロールに使ってりゃ…もう少しね。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ルーベン「アオイって猿をですね、ラインコントロールに使ってりゃ…もう少しね。
      少なくともレッチェ相手にあれだけ無様を晒す事は無かったでしょう…。」

ルーベンは一応、本当に一応考えるべき事は考えていた。
フィオレンティーナとレッチェの試合だって、苛々しつつも観戦した。
お陰でレッチェの生命線はオフサイド、弱点はサイドアタックとまで把握していたのだ。
そしてその弱点を突くのに打って付けな選手がインテルに居る事も分かっていた。
当然それは太陽王子(プリンチペ・デル・ソーレ) 葵新伍の事であった。

ジョアン「なるほどな…確かに考えていたのはウソではないようだ。
      貴様の見立ては間違っていないぞ。」

ルーベン(やったー! 神様、オレ様、マジ感謝! 来スレからキャプテンルーベン始まるよ!)

どうやらこの回答も正解だったらしい。
ジョアンは納得したように頷き、ルーベンの言葉を肯定していた。
この時のルーベンの気分は、まさに希望に明日にレディーゴーだったと言えよう。


870 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/04(火) 16:38:56 ID:???

ジョアン「だがしかし…!」

天に昇っていたルーベンは三度現実に引き戻された。
これ以上何かあるのか、もうないだろう、とルーベンは焦燥を蹴り飛ばす。

ジョアン「仮にサイドアタックが成功したとして、レッチェゴールをこじ開けられるか?
      貴様の持つフィニッシュシュートは何だったかな?」

ルーベン「そりゃもうテトラヒドロンシュートとダイビングボレーですよ。
      テトラヒドロンは撃てませんが、ダイビングボレーならあんなGK…」

先着で
 ★この大言壮語への反応→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

ダイヤ→低い浮き球のシュートでディッテンベルガの壁を越えられると思っていたのか?
ハート、スペード→ふぅ…まあいい。 せめて最後にアドバイスをくれてやろう。
クラブ→まぁいい…ならば最後のチャンスをやろう。
JOKER、クラブA→ブルノ「ちょっと待った! 聞き捨てなんねぇってばよ!」


871 :森崎名無しさん:2011/01/04(火) 16:41:36 ID:???
★この大言壮語への反応→ スペード8
ルーベンさん、安らかに眠れ・・

872 :逆襲の若島津 ◆KDdgoChxgs :2011/01/04(火) 16:43:30 ID:7BLMwFC+
★この大言壮語への反応→ クラブ6


873 :森崎名無しさん:2011/01/04(火) 16:51:46 ID:???
よくぞ綱渡りを続けたがルーベンさんの運もついに尽きたかw

874 :森崎名無しさん:2011/01/04(火) 17:08:29 ID:???
【僕がフック面なら】Another-C_2【君はループ面】

875 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/04(火) 17:17:48 ID:???

>スペード→ふぅ…まあいい。 せめて最後にアドバイスをくれてやろう。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ジョアン「その通り、お前のシュート力なら あんなザルキーパー目ではない。」

…という答えをルーベンは期待していた。
期待というよりも、それは確信だったと言って良い。
故に、ジョアンが目の前で溜息を吐いた時…彼の思考はそこで停止した。

ジョアン「ふぅ…まあいい。 せめて最後にアドバイスをくれてやろう。」

ルーベン(あれ? あれ?)

最後のアドバイス…その言葉が意味する事をルーベンは察知していた。
しかしその事を理解する事も認める事も出来なかった。
彼は自分がカンピオーネに選ばれる事だけを信じており、それ以外の現実は信じていなかった。

ルーベン「ちょっ! ジョアンさん、最後のアドバイスってどういう事ですか!?」

ジョアン「言葉通り、お前は私の弟子としては落第だ。
      考えてその程度の認識ならば、私のチームには要らん。」

ルーベン「そんなバカなっ…!」


876 :アナカン ◆w2ifIqEU72 :2011/01/04(火) 17:23:37 ID:???

ジョアン「しかしサッカー選手として今後の見込みがないわけではない。
      フィジカル、テクニック共に充分な実力を有しているのだからな。
      しかしそれは私の弟子のほぼ全てに言える事だ、図に乗るような事ではない。」

ルーベン「ううっ………」

ジョアンの言葉は冷淡であり、ルーベンの異議にまるで聞く耳を持つ様子は無かった。
意識を失いそうになルーベンの耳に入ってくる言葉は、彼が最も聞きたくない内容だった。
自分が他の選手と比べて何ら特別ではないという現実。

ジョアン「テトラヒドロンシュート…確かに威力は大したものだ。
      だがお前はあのシュートを他のチームに移っても使えると思っていたのか?」

ルーベン「それは…!」

ジョアン「お前の為にチームがあるんじゃない、チームの為にお前がいるんだ。
      勘違いするな、使われる立場になった時、それでも生きていける術を私は教えて来た。
      これから先、もしも大成したいと考えるならば その言葉の意味を考えるがいい。」

私が言いたいのはそれだけだ…そう締め括ったジョアンの声をルーベンは絶望的に聞いていた。
自分はいつだって使う立場にある、彼はそう信じてプレイをしてきた。
テトラヒドロンシュートはその主従関係を具現化した、彼のお気に入りのシュートだったのである。
だがそれこそがジョアンの不興を買った最たる物とジョアンは言ったのだ。

このアドバイスは、ルーベンに単独でゴールを決める術を身につける事を勧めた物だった。
しかしルーベンはこの時点でそこまで思考を繋げる事は出来なかった。
テトラヒドロンの否定、自分の否定、この時はそれだけがルーベンの頭を巡っていた。

〜回想終わり〜

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