キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【不思議な事が】ライ滝第十三話【起こった!】

261 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/01/28(金) 02:25:49 ID:???

 時を同じくして、今正に神奈川の各所に複数の集団に別れたゴルゴムの大軍団が襲来していた。

アーナドイド軍団『ウイーン』

タマムシ怪人「進め! 狙うのはフェニックスネストとかいう人間どもの基地だ! ゴルゴムに盾突く愚か者達を皆殺しにしろ!」

 その集団の内の一つ、タマムシ怪人率いる大部隊はフェニックスネストを目指し市街地の大通りを闊歩していた。
 と、何処からともなく陣太鼓の音が鳴り響き、それに続く形で怪人達の眼前に大量の黒子達が現れ、陣幕ととのぼり旗を立て始めた。

タマムシ怪人「なんだ!? なにが起きているのだ!?」

 突然の事態に慌てるタマムシ怪人達を余所に、黒子が陣幕を引く。
 すると、そこには海城、剣、バン、魁、明石、ジャン、走輔、丈瑠の八人の男の姿があった。

丈瑠「そこまでだ、ゴルゴム」

海城「お前達のふざけた企み、ここで潰させてもらうぞ」

タマムシ怪人「何だと!? お前達、何者だ!」

走輔「俺達が誰かだって? へっ! 正義のミカタだっぜ!」

ジャン「お前達みたいなゾワゾワがいると、皆がメソメソになっちまう。そんなの絶対許さねえ!」

剣「俺達の持てる全ての力で、必ずお前達を倒す!」

 そう宣言し、剣は怪人軍団に向けて指を差す。

262 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/01/28(金) 02:27:07 ID:???

タマムシ怪人「俺達を倒すだと? たった八人でか、馬鹿め。こちらの数がわからないわけではあるまい」

明石「……ざっと見て二、三百といった所か。成程、こいつはちょっとした冒険だな」

魁「お前達がどれだけ大勢でもどれだけ強くても! 溢れる勇気がある限り、俺達は絶対に負けない!」

バン「一致団結一網打尽! 俺達と戦う事になったのを後悔させてやるぜ!」

海城「行くぞ、変身だ!」

『おう!!』

 海城の掛け声と共に、全員が変身を始める。

海城「ゴーッ!」

剣「レッツチェンジ! チェンジ・ドラゴン!」

バン「エマージェンシー、デカレンジャー!」

魁「天空聖者よ、我に魔法の力を! 魔法変身! マージ・マジ・マジーロ!」

明石「レディ! ボウケンジャー、スタートアップ!」

ジャン「滾れ! 獣の力! ビースト・オン!」

走輔「チェンジソウル、セット! レッツ、GO-ON!」

丈瑠「ショドウフォン! 一筆奏上!」

263 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/01/28(金) 02:28:27 ID:???

アカレンジャー「アカレンジャー!!」
【秘密戦隊ゴレンジャー】 http://www.youtube.com/watch?v=Qn9jperR6gA&feature=related

チェンジドラゴン「チェンジ! ドラゴン!!」
【ピンチはチャンスだ、チェンジマン】 http://www.youtube.com/watch?v=rWVZhYReTnQ&feature=related

デカレッド「デカレッド!!」
【デカレンジャーアクション】 http://www.youtube.com/watch?v=yH0z0qXGirQ&feature=related

マジレッド「燃える炎のエレメント! 赤の魔法使い! マジレッド!!」
【ファンタスティック! マジアクション】 http://www.youtube.com/watch?v=prL_Jg4X-Bk

ボウケンレッド「熱き冒険者! ボウケンレッド!!」
【ボウケンジャー GO ON FIGHTING!】 http://www.youtube.com/watch?v=9OzLnmywMXI

ゲキレッド「体に漲る無限の力! アンブレイカブルボディ! ゲキレッド!!」
【高みの空へ】 http://www.youtube.com/watch?v=5A093JgW790

ゴーオンレッド「マッハ全開! ゴーオンレッド!!」
【BANG! BANG! ゴーオンジャー】 http://www.youtube.com/watch?v=LFzqaPfFpI0

シンケンレッド「シンケンレッド。志葉、丈瑠」
【斗え! シンケンジャー】 http://www.youtube.com/watch?v=qk9-3y-D48s


                     海城「我ら!」

            「「「「「「「「スーパー戦隊!!!」」」」」」」」

264 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/01/28(金) 02:30:08 ID:???

 高らかに名乗りを上げるレッド戦士達。それと同時に彼らの背後で大爆発が巻き起こる。

タマムシ怪人「ぬぐぐ……そんなこけおどしに怖気づくものか! やれ!」

怪人軍団『グオオオオオッ!!』

アーナロイド『ウィーン』

 タマムシ怪人の指示と共に一斉に動き出すゴルゴム軍団。

ボウケンレッド「アタック!」

『おおおおおおお!!』

 対するレッド戦士達も、ボウケンレッドが指を鳴らすのと同時に、一斉に武器を取ってゴルゴムの大群へと向かっていくのだった。




今日の更新はこれだけ。特撮の挿入歌の出来は異常だと思うんだ
この後も宇宙刑事やらジローやらライダーの皆さんの描写が続く予定です
という所で申し訳ないのですが、私事で家を空けるので金曜土曜は多分更新できません
ではでは〜

〜以下凄くどうでもいい余談〜

ちなみにここ、各戦隊メンバー総登場させる予定だったのですが、流石にエライ事になってしまったので赤い人達だけになりましたとさ
デカレンジャーって全員揃ってる時とそうでない時とで名乗りの長さが全然違うんですよ、ええ
ちなみに魁ちんは挿入歌をこれ「http://www.youtube.com/watch?v=7vRxWL3HtiU」にしようかどうか迷いましたw

265 :森崎名無しさん:2011/01/28(金) 13:41:44 ID:???
>>264
この挿入歌・・・こ れ は ひ ど 

いやなかなか味があるな

266 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/01/30(日) 23:43:14 ID:???

 アカレンジャー達が戦闘を始めたのとほぼ同時刻。神奈川の別の場所でも戦いの幕が切って落とされていた。

烈「とおっ!」

電「はあっ!」

大「ぬんっ!」

アーナロイド「「「ウィーン!?」」」

 勢いよく放たれた三人の飛び蹴りを受け、アーナロイド三体が吹き飛ばされ機能を停止した。

アルマジロ怪人「なんだ貴様達は! ゴルゴムに歯向かってただで済むと思ってるのか!」

 作戦を妨害する闖入者の出現に、アルマジロ怪人は声を荒げる。

烈「黙れ! そっちこそこれ以上好きにさせると思うなよ!」

サイ怪人「なにィ!?」

大「生きとし生ける物全てを弄ぼうとするゴルゴム、許さん!」

電「俺達が教えてやる。本当の強さは愛から生まれるって事をな!」

ヤギ怪人「愛だと? 何を馬鹿な事を。ただの人間の分際で生意気な口を利いた報いを受けるがいい!」

烈「っ!?」

 直後ヤギ怪人の角から破壊光線が放たれ、三人のいた地点に直撃。爆発が巻き起こった。

267 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/01/30(日) 23:44:18 ID:???

ヤギ怪人「ははは。木端微塵だな!」

 その結末を微塵も疑わず高笑いをするヤギ怪人。
 だがその刹那、爆発の中から銀、赤、青の三つの光球が飛び出して来た。

アルマジロ怪人「うぬっ!?」

アーナロイド軍団『ウィーン!?』

 三つの光球は怪人やアーナロイド達を吹き飛ばしながら高速で移動。
 近くにあったビルの屋上へと到達すると、それぞれが銀、赤、青のメタリックスーツ姿の戦士となった。

ヤギ怪人「な、なんだ貴様達は!?」

 戸惑う怪人達に、三人の宇宙刑事は高らかに名乗りを上げる。

ギャバン「宇宙刑事! ギャバン!!」
【チェイス! ギャバン】 http://www.nicovideo.jp/watch/nm8842762

シャリバン「宇宙っ! 刑事! シャリバン!!」
【スパーク! シャリバン】 http://www.nicovideo.jp/watch/nm8846956

シャイダー「宇宙刑事、シャイダー!!」
【青いイナズマ】 http://www.nicovideo.jp/watch/nm8850380


 宇宙刑事ギャバンが蒸着を完了するまでのタイムは0.05秒。
 そして宇宙刑事シャリバンが赤射(せきしゃ)、宇宙刑事シャイダーが焼結を完了するまでのタイムは1ミリ秒に過ぎない。
 ではその原理を説明しよう。

268 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/01/30(日) 23:45:44 ID:???

烈「蒸着!」

 ヤギ怪人の攻撃が命中する直前、烈はそう叫ぶと同時に変身ポーズを取る。

ドルギラン「リョウカイ。コンバットスーツ、電送シマス」

 その変身プロセスを取る事で烈の母艦であるドルギランから粒子状態のコンバットスーツが電送され、ギャバンに蒸着されるのだ。

電「赤射!」

 掛け声と同時に、灼熱の太陽エネルギーが電の母艦グランドバース内の増幅システムにスパークする。
 増幅された太陽エネルギーは赤いソーラーメタルに転換され、シャリバンに赤射蒸着されるのだ。

大「焼結!」

 宇宙刑事シャイダーは、母艦バビロス号から発射されるプラズマブルーエネルギーを浴びて、わずか1ミリ秒で焼結を完了するのだ。


 こうして攻撃を受けるまでの僅かな時間で変身を完了した三人の宇宙刑事は、眼下のゴルゴム軍団を睨みつける。

アルマジロ怪人「ふん! なにやら妙な強化服に身を包んだようだが、その程度でゴルゴム怪人に立ち向かえると思うな!」

ギャバン「そう思うのなら勝手にそう思っておけ! やられてから後悔するんだな! トオッ!!」

シャリバン「シュウッ!!」

シャイダー「トゥッ!!」

 掛け声と共に、三人の宇宙刑事はそのまま屋上から怪人軍団目掛けて飛び込んで行った。

269 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/01/30(日) 23:47:38 ID:???

ということで二日も休んだ癖に今日もこれだけです
参加型の作品なのに全然判定まで行かないですね。すいません
ではでは〜

>>265
これを最終回前話で流したスタッフは色んな意味で凄いと思うんだ



PS:ゴセイジャーのアラタが格好良すぎて死にそうでゴザル

270 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/01/31(月) 22:23:24 ID:???

リュウ「くたばりやがれーっ!!」

 また別の市街地の一角では、リュウとミライが無数のアーナロイド軍団と激しい銃撃戦を繰り広げていた。

アーナロイド「ウィーン……」

アーナロイド『ウィーン!!』

リュウ「ぬおぁっ!?」

 トライガーショットで一体を撃破しても、すぐさま別のアーナロイドが何体も揃って銃撃を浴びせかける。

ミライ「リュウさん、そろそろ残弾がっ!」

リュウ「なくなりゃ拳で戦うだけだ! 弱音を吐くなミライぃ!」

アンコウブラウン「たかが人間如きが無駄な抵抗を。いい加減諦めたらどうだ?」

 徐々に数に押され始める二人をあざ笑うかのように、アーナロイド軍団をかき分けるようにしてダークロボットが出現した。
 その名はアンコウブラウン。外見は手足の生えた不細工なアンコウそのものである。

ミライ「断る! 僕達は絶対にお前達には屈しない!」

リュウ「そうだ! 俺達はなぁ、諦めるって言葉が一番嫌いなんだよ! テメエもすぐにスクラップにしてやるから覚悟しやがれ!」

 アンコウブラウンの言葉を即座に切って捨て、ミライとリュウは啖呵を切る。

271 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/01/31(月) 22:24:30 ID:???

アンコウブラウン「フン、諦めが悪いのもここまで来ると呆れを通り越して哀れに思えてくるわ。
         すぐにそんな減らず口を叩けないようにしてやる!」

 直後、アンコウブラウンはその巨大な口から炎を噴き出した。

ミライ「うわっ!?」

リュウ「ぅあっちぃ!?」

 魚型の癖に火炎放射をしてきたアンコウブラウンの攻撃に、たまらず仰け反る二人。

アンコウブラウン「ハハハハハ! そろそろトドメを刺してやろう!」

 火炎放射できりきり舞いとなった二人に気を良くし、ジリジリとにじり寄るアンコウブラウン。

【ジローのギター】 http://www.youtube.com/watch?v=lXVFAiqqwec

 その時、どこからともなくギターの音色が響き渡っていた。

ミライ「このギターは……もしかして!」

アンコウブラウン「キカイダーかっ!? どこだ、どこにいる!」

 きょろきょろと周囲を見回すアンコウブラウンとアーナロイド達。

アーナロイド「ウィーン!」

 そして、アーナロイドの一体が工場の煙突の上でギターを弾くジローを発見した。
 ジローはギターを弾く手を止め、アンコウブラウン達を指差す。

272 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/01/31(月) 22:25:31 ID:???

ジロー「世界を我がものにしようとするゴルゴム! そしてそれに加担するダーク! お前達の相手は俺だ!」

アンコウブラウン「ほざくなキカイダー! 返り討ちにしてくれる! やれ!」

アーナロイド『ウィーン!』

 アンコウブラウンの指示でアーナロイド達が一糸乱れぬ動きでジローへ向けて銃弾を浴びせかける。

ジロー「とおっ! チェーンジ! スイッチオン! ワン・ツー・スリー!!」

 その銃弾の雨をジャンプして回避すると、ジローは両肩のスイッチを左右順に押す。
 それによってジローの姿は右が青、左が赤い人造人間キカイダーへと変化した。

キカイダー「ダブルチョーップ!」
【戦え! 人造人間キカイダー】 http://www.nicovideo.jp/watch/nm9988038

 チェンジしてそのまま飛び降りてきたキカイダーは両手を振り下ろしアーナロイドを二体粉砕しそのまま戦闘に突入。
 凄まじい強さでアーナロイド達を撃破していく。

リュウ「凄ぇ……」

ミライ「でもどうしてジローさんがここに? 闘破さんと別の地点で敵の迎撃をするはずだったのに」

ジライヤ「それについては俺が説明するぜ」

273 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/01/31(月) 22:26:37 ID:???

 ミライの疑問に応えるように、今度はジライヤスーツと呼ばれる強化プロテクターを身に纏った闘破、もといジライヤが姿を現した。

ジライヤ「実は昨日の内に応援を要請していた世界中にいる俺の友達、世界忍者達がついさっき皆到着してくれたんだ。
     それに加えてサコミズ隊長からミライ達がピンチだって連絡が届いてね。
     俺とジローがいた所の敵は皆に任せて、俺達が助っ人に飛んできたってわけ」

 世界忍者とは文字通り世界各国に存在する独自の忍法を習得したつわもの達の事である。
 彼らはジライヤと時に共闘、時に剣を交える事で友情を深めていった頼もしい仲間たちなのだ。

ミライ「そうだったんですか」

リュウ「なんにしてもありがてえ。よーし、こっから一気に反撃だ!」

ミライ「はい!」
【ワンダバ【CREW GUYS】】 http://www.youtube.com/watch?v=96U6Fh9QJLw

ジライヤ「戸隠流正統・ジライヤ、参上! 行くぞ!」
【うなれ磁光真空剣】 http://www.nicovideo.jp/watch/nm11916849

 心強い助っ人の出現に勇気づけられたミライとリュウ。
 そして背負っていた刀「磁光真空剣」を引きぬいたジライヤの三人もキカイダーに続いて敵陣へと向かっていくのだった。



一旦ここまで
続きは書ければ今日中にまた投下します

274 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/02/01(火) 00:43:34 ID:???

巧「しっかし未だに信じられないな。お前が変身して戦えるなんて」

真司「ホントだってば。いい加減信じろって!」

 ゴルゴムの襲来が予測され、避難勧告がされ人の気配のない大通り。
 そこに三人の男の姿があった。その内の二人は巧と真司。そして残る一人は……

翔一「そうですよ。俺、アギトなんですって。記憶喪失で昔の事覚えてないですし、なんで変身できるのかは良くわかんないんですけどね」

 真司が助っ人として連れてきた翔一であった。

巧「っていうかそもそもその「アギト」ってのはなんなんだよ」

翔一「何って……アギトはアギトですよ。分かりません?」

巧「さっぱりだな」

真司「固有名詞なんじゃないの? 龍騎とかファイズみたいな」

翔一「はい。多分そんな所です」

真司「た、多分……ね」

巧「役に立つのかこいつ……」

 掴みどころのない翔一の雰囲気に振り回される真司と巧。
 そんなグダグダな空気が暫く続くが、地平線の彼方から大通りを行進してくるアーナロイドの大群が見えた所で三人の表情が一変した。

275 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/02/01(火) 00:44:42 ID:???

巧「来たな。お前ら、逃げるなら今のうちだぜ」

真司「冗談。ああいう奴らから皆を守るために俺はライダーになったんだ。ここでおめおめ逃げられないって」

翔一「俺もみんなの居場所を守るために戦うって決めてますから。あんな奴らに皆の居場所や未来を奪わせやしません」

巧「はっ、余計な世話だったみたいだな。じゃあ行くぜ、真司、津上」

真司「おう!」

翔一「はい!」

 そして三人はそれぞれ変身の体勢を取った。

276 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/02/01(火) 00:45:58 ID:???

翔一「――ハァー……変身!!」
【BELIEVE YOURSELF】 http://www.youtube.com/watch?v=T2f-4OM93ek

 左腰に構えた右腕を高速で右正面へと突き出し、そして引っ込める。
 その動作を取った翔一の腰にベルトが出現し、低い音が鳴りはじめた。
 そして翔一は右腕を今度はゆっくりと正面に突き出し、掛け声と共に両腕でベルトの両側を叩く。
 次の瞬間、翔一の体は二本角を持つ金色の戦士、仮面ライダーアギトに変化した。

真司「変身!!」
【果てなき希望】 http://www.youtube.com/watch?v=glAY3eS0m_I&feature=related

 真司は近くに止めていたスクーターのサイドミラーに向けて、懐から取り出したカードの入ったデッキケースを突き出した。
 すると鏡の中からベルトが出現し、真司の腰に装着される。
 真司は掛け声と共にベルトのバックル部分にデッキを装填。
 同時に真司の体は赤い龍の戦士、仮面ライダー龍騎となる。

巧「変身!!」
【The people with no name】 http://www.youtube.com/watch?v=r_uDgLeyhB8&feature=related

 巧は持っていたアタッシュケースを開いて中からベルトを取り出し、腰に装着。
 そして携帯電話ファイズフォンを開き「555」と入力、ENTERキーを押す。
 それによって『Standing By』という電子音と共に、ファイズフォンから待機音が流れ始めた。
 巧はファイズフォンを閉じるとバックルに突き立て、横に倒す。
 それに伴って今度は『Complete』の電子音と共に巧の体を赤いラインが走り。
 一度大きな光に包まれた巧は、光が消えた時には仮面ライダーファイズの姿となっていた。

277 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/02/01(火) 00:47:17 ID:???

アギト「ハッ!」

龍騎「っしゃあ!」

ファイズ「……」

 三人はそれぞれ掛け声を出したり手首をスナップさせるなどすると、眼前に迫るゴルゴム軍団を見据える。

龍騎「死ぬなよ、二人とも」

ファイズ「当たり前だっての」

アギト「もうすぐウチの菜園のトマトが収穫時期なんです。それまでは死ねませんよ」

龍騎「よーし、行くぞっ!」

 龍騎の言葉を皮切りとして、三人もまたゴルゴムとの戦いを開始した。




今日はここまで
早めに判定のある場面までいけるよう頑張りますです

278 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/02/02(水) 00:17:10 ID:???

始「……どうやら既に戦闘が始まっている場所もあるようだな」

剣崎「俺達も急ごう!」

 市街地から離れた山道を剣崎、始、橘、そして橘と剣崎の後輩である上城睦月の四人がバイクで駆け抜ける。
 眼下に見える街の各所から煙が立ち上り始めたのを確認すると、四人はゴルゴムの出現した地点へ急ごうとアクセルを引き絞った。

橘「すまない、睦月。お前まで巻き込んでしまって」

 そんな中、橘はバイクを睦月の横に付けると謝罪の言葉を告げる。
 だが謝られた当の睦月の方はそんな橘を咎めるでもなく、非常にさっぱりとした表情を浮かべていた。

睦月「謝らないでください橘さん。俺だって仮面ライダーですし、こんな時に声を掛けられなかった方がよっぽど嫌です」

橘「そうか……そう言ってもらえると助かる」

 睦月の様子に安堵の笑みを浮かべる橘。と、そこで始が声を張り上げた。

始「見えたぞ! 雑魚共がゾロゾロとな!」

 始の言った通り、四人は前方から隊列を揃えて進軍してくるアーナロイドと怪人軍団を視界に捉える。

剣崎「始、橘さん、睦月!」

始「ああ!」

睦月「はい!」

橘「行くぞ!」

279 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/02/02(水) 00:19:47 ID:???

アーナロイド『ウィーン』

 相手も四人の存在に気付いたのか、最前列のアーナロイド達が一斉に銃撃を開始する。
 だが銃弾が届くよりも早く、四人は変身の体勢を取っていた。

剣崎・始・橘・睦月「「「「変身!!」」」」
【ELEMENTS】 http://www.youtube.com/watch?v=fUr-WraDQhI

 剣崎と橘はそれぞれスペード、ダイヤのAのラウズカードが装填された状態のバックル側面のハンドルを引く。
 同時に「ターンアップ」の電子音が流れ、バイクで走る二人の眼前にそれぞれのラウズカードを象った光のゲートが出現する。
 その光のゲートを通り抜けると、二人はそれぞれ仮面ライダーブレイド、ギャレンに変身していた。
 始は腰に出現したバックルのリーダー部分にハートのAのラウズカードをスラッシュする。
 すると「チェンジ」という音声と共に始の姿が変化し、仮面ライダーカリスとなった。
 そして睦月はクラブのAのラウズカードの装填されたバックルカバーの左半分をスライドさせる。
 それによって「オープンアップ」の音声と共にクラブAのラウズカードを象った光のゲートが出現した。
 剣崎達のそれとは違い光のゲートは自分から睦月の方へと接近、ゲートを通過した睦月は仮面ライダーレンゲルへと変身を完了する。

ブレイド「うおおおおおっ!!」

 変身を終えた四人は襲い来る銃弾をモノともせずに更にアクセルを引き絞り、一気呵成にゴルゴム軍団へと突っ込んでいった。



今日はこれだけです
ではでは〜

280 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/02/06(日) 14:22:39 ID:???

ハエ怪人「やれ! 人間の文明を破壊しつくし、ゴルゴム帝国の礎を築くのだ!」

アーナロイド『ウィーン』

???「おっと、そうは問屋が卸さないぜ」

 ハエ怪人の指揮の元、ビルを破壊しようと銃を構えるアーナロイド軍団。
 だがそれを何者かの声が遮る。

ハエ怪人「なにィ、何者だ!?」

ヒビキ「何者かって? 通りすがりの鬼と少年のコンビさ」

良太郎「悪いけど、これ以上君達の好きにはさせないよ」

 声のした場所にいたのは、ヒビキと良太郎の二人であった。

ハエ怪人「ふん、何かと思えば弱々しいただの人間か。人間なら人間らしく大人しくなにもせず震えていれば良かったものを」

良太郎「確かに僕は弱いしそれに運も悪けど、だからってなにもしないで君達を見過ごす理由にはならない」

ヒビキ「お、良い事言うねぇ少年。そうだよねぇ、男ならこういう時はやるっきゃないっしょ。俺、こういう時の為に鍛えてますから!」

ハエ怪人「馬鹿め。鍛えた所でお前達など俺達の敵ではないわ! その無謀が命取りだ!」

 二人の言葉を一笑に付すハエ怪人。

ヒビキ「じゃあ命取りかどうか試してみるかい? ……やろうぜ、少年」

良太郎「はい。モモタロス、行くよ!」

281 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/02/06(日) 14:23:41 ID:???

 ヒビキは腰に下げていた音叉を手に取り、良太郎は手にしたベルトを腰に巻きつけた。

ヒビキ「ハァァァ……スアァァァァァッ!!」
【輝】 http://www.nicovideo.jp/watch/sm8471554

 ヒビキは音叉を腕で叩くと額にかざす。
 するとヒビキの体が炎に包まれ、右腕で炎を振り払ったヒビキは鬼の姿へと変身していた。

良太郎「変身!」
【Double-Action】 http://www.youtube.com/watch?v=xyScz8DCPpU

 良太郎はバックルの赤いボタンを押し、懐から取り出したパスをバックルにかざした。
 同時にベルトから「sword・form」という電子音が流れ、良太郎の体にモモタロスが憑依。
 その後プラットフォームと呼ばれる姿に変身した良太郎の上半身にアーマーが装着され、最後に頭部に桃を象ったレリーフが現れる。

電王ソードフォーム「俺、参上!!」

 そして電王ソードフォームは変身を完了すると共にお約束の決めポーズを決めた。

ハエ怪人「変身しただと!? という事はお前達は仮面ライダーBLACKの仲間か!」

電王ソードフォーム「あたぼうよ! 覚悟しなハエ野郎。ダチを痛めつけられて俺の怒りは今最高にクライマックスなんだよ!」

響鬼「そんじゃ、鬼同士仲良く化け物退治と行きますか!」

電王ソードフォーム「任せなオッサン! 行くぜ行くぜ行くぜぇぇぇぇぇっ!!」

282 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/02/06(日) 14:24:51 ID:???

一旦ここまで
ただでさえ遅筆で全然進まないのにリアル事情で何日も更新を休んでしまって本当にすいませんでした
今から外出しないといけないので続きは今日の夜更新できるように頑張りますね
それでは

283 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/02/07(月) 00:05:24 ID:???

 各所で交戦が始まる中、ここにも一人戦いに向けてバイクを走らせる者がいた。
 本来士と共に敵の迎撃に当たる予定だったユウスケである。

ユウスケ「たとえ士がいなくて一人だろうと、士の分まで俺は戦うぜ!」

 強がっているのかそうでないのかやや微妙な台詞を吐きながらバイクを走らせるユウスケ。
 と、後ろから赤いバイクに乗った男が現れユウスケの横に並んできた。

ユウスケ「ん? おい! この先は危ないから早く引き返せって!」

 当然見過ごす事は出来ず、並走してくる男へ警告するユウスケ。

???「怪物がいるんですよね? 僕は大丈夫ですからあなたの方こそ早く引き返してください」

 だが並走する男の方は全く意に介する様子もなく、逆にユウスケに引き返すよう告げてきた。

???「そうだ! 危ないから早く家に帰れ!」

 更にそれに続いてバイクの男とは別に何者かの声がユウスケに向けられる。

ユウスケ「へっ? 今どっから声が……?」

 呆気に取られたユウスケは周囲を見回す。
 と、赤いバイクの男の横を掌サイズの黄色いコウモリのような生き物が飛んでいる事に気付いた。

ユウスケ「あ……あああああっ!? キバットバットV世!」

キバット「んなっ!? お前なんで俺の事知ってんだ!?」

284 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/02/07(月) 00:06:26 ID:???

 男の周りを飛んでいた生き物【キバットバットV世】に気付いたユウスケは素っ頓狂な声を上げ、
自分の事を知っていたユウスケにキバットもまた驚きの声を出す。

???「あの、あなたキバットの知り合いですか?」

ユウスケ「ええっと、知り合いの様なそうじゃないような……」

 実はユウスケ(と士)はこの世界とは別の世界でキバットと遭遇した事があるのだ。
 とはいえこの世界のキバットと合うのは初めてであり、どう説明したものか言い淀んでしまう。

ユウスケ「……ま、まあそれはこの際置いておくとして。キバットと一緒にいるってことは君、ひょっとしてキバ?」

???「えっ!? キバの事まで知ってるんですか……?」

ユウスケ「色々あってね。君がキバならもう止めないよ。ていうか一緒に戦おうぜ。
     俺は小野寺ユウスケ。こう見えても君と一緒で怪人と戦う力を持ってるんだ」

 自分の考えが当たりだと確信したユウスケは笑みを浮かべながら共闘しようと男に向けてサムズアップをしてみせる。
 男はしばらくきょとんとした様子でユウスケの事を見ていたが、やがて彼の方も小さく笑みを浮かべた。

渡「……わかりました。一緒に戦いましょう。僕は渡、紅渡です」

ユウスケ「ああ。よろしくな渡!」

渡「こちらこそよろしくお願いします、ユウスケさん……キバット!」

キバット「うっしゃー! キバって行くぜぇ! ガブッ!!」


285 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/02/07(月) 00:08:12 ID:???

 渡はバイクのハンドルから左手を離して正面に突き出す。
 その左手にキバットが噛みつくと、渡の顔にステンドグラスの様な模様が現れ腰にベルトが出現した。

渡「変身」
【Destiny's Play】 http://www.youtube.com/watch?v=_jFf_X4A3h0&feature=related

 渡の言葉と共にキバットがベルトに止まり、渡は仮面ライダーキバへと変身を完了した。
 続いてユウスケも両手をハンドルから離し、腰の横に添える。
 するとユウスケの腰にベルトが現れ、ユウスケは次に腕を動かして変身ポーズを取った。

ユウスケ「変身!」
【Ride The Wind】 http://www.youtube.com/watch?v=WEgWU9x7d-A

 最後に両腕を左腰に添えると、ユウスケの体は徐々に変化していき、仮面ライダークウガの姿となる。

クウガ「よーし、それじゃあ行こうぜ!」

キバ「はい」

 クウガの言葉にキバは小さく頷き、二人は並走したままゴルゴムの待つ戦場へとバイクを走らせるのだった。



今日はこれだけ。一回ageますがご容赦を
なんとか来週のゴーカイ放送までには選択肢のある部分までいけるよう頑張ります
ではでは

286 :森崎名無しさん:2011/02/07(月) 02:18:29 ID:???
乙でしたー
次回の更新も楽しみにしてるであります!

287 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/02/08(火) 00:17:27 ID:???
>>286
乙ありがとうございます!


ハサミムシ怪人「ギチギチギチ。人間どもの下らない文明など俺が破壊しつくしてやろう」

 また別の一角ではゴルゴムのハサミムシ怪人が下卑た笑い声を上げていた。
 そしてハサミムシ怪人は両腕のハサミを交差させて破壊光線を放とうとするが……

???「待てぇい!」

 それを阻むように一台のバイクがハサミムシ怪人目掛けて体当たりを仕掛けてきた。

ハサミムシ怪人「ぬあっ!? 何者だ!」

 咄嗟に体当たりを回避し、激昂した様子で叫ぶハサミムシ怪人。
 体当たりを仕掛けた人物はバイクから降りるとヘルメットを脱ぎ高らかに名乗りを上げる。

加賀美「加賀美新! お前達の野望を打ち砕く男だ!」

ハサミムシ怪人「なにィ、小癪な小僧め。出て来い!」

アーナロイド『ウィーン』

 加賀美の言葉に苛立ったハサミムシ怪人の指示を受け、大量のアーナロイド達がハサミムシ怪人の背後に出現した。

加賀美「む!」

ハサミムシ怪人「この世界は我々ゴルゴムの物だ。生意気な口を利いた報いを受けるがいい!」

288 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/02/08(火) 00:19:08 ID:???

 ゴルゴムに歯向かう者に対する見せしめにとハサミムシ怪人は多勢に無勢で加賀美を蹂躙しようとする。
 そしてアーナロイド達に一斉攻撃を指示しようとした所で、何処からともなく下駄の音が辺りに響き渡った。

ハサミムシ怪人「ええい、今度はなんだ!?」

天道「……お婆ちゃんが言っていた。俺は天の道を往き、総てを司る男。そして世界は俺を中心にして回っている、ってな。
   世界がお前達の物になる? 俺の世界にお前達の居場所はない」

 下駄の音を高らかに鳴らしながら右手で天を指差し、無数の敵を前にしても普段通りの唯我独尊な姿でその男、
天道総司はゆっくりとした足取りで加賀美のいる場所へと歩み寄って行く。

加賀美「来たか、天道!」

天道「ふっ、相変わらず暑苦しい奴だ。行くぞ、加賀美」

加賀美「おう!」

 並び立った天道と加賀美は共に腕を天に掲げる。
 するとカブトムシとクワガタムシを模したメカ、カブトゼクターとガタックゼクターが姿を現し、二人の腕に収まった。

天道「変身」

加賀美「変身!」

 二人はそれぞれのゼクターをバックルに装着する。同時に「henshin」という電子音が流れ、二人の体を強固なアーマーが包み込んだ。
 このマスクドフォームと呼ばれる形態へと変身した二人は続いてバックルのゼクターの角を手に取った。

289 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/02/08(火) 00:20:21 ID:???

天道「キャストオフ」
【Full Force】 http://www.youtube.com/watch?v=FrI1Rygx2aU&feature=related

加賀美「キャストオフ!」
【Lord Of The Speed 】 http://www.youtube.com/watch?v=qx8_5MhCGeE&feature=related

 そして二人がゼクターの角部分を180°回転させると「Cast Off」という電子音が流れアーマーの一部が吹き飛ぶ。
 最後にそれぞれ「Change・Beetle」「Change・Stag Beetle」の電子音と共にマスク頭部の角が立ち上がり、
二人は仮面ライダーカブト、仮面ライダーガタックライダーフォームへの変身を完了した。

ハサミムシ怪人「その姿、お前達がシャドームーン様の言っていた仮面ライダーBLACKの仲間か!
        いくら強化服を身に纏った所で人間など怪人の敵ではない事を教えてやる!」

カブト「御託を並べている暇があるのならさっさとかかって来い」

ガタック「返り討ちにしてやるけどな!」

ハサミムシ怪人「なにを! やれぇ!」

アーナロイド『ウィーン』

 ハサミムシ怪人の言葉と共に一斉にカブトとガタックに向かって突撃するアーナロイド達。
 二人もまた武器を手にして迎え撃つ体制を取り、この場も戦いの幕が切って落とされるのだった。

290 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/02/08(火) 00:21:27 ID:???

今日もこれだけ
ようやっと終わりが見えてきましたよ
ではでは〜


余談:所でゴーカイジャーのレギュラー声優陣(下記参照)を見てくれ。こいつをどう思う?

関智一 田村ゆかり 野島裕史 石井康嗣 井上喜久子十七歳

291 :森崎名無しさん:2011/02/08(火) 00:33:18 ID:???
ゆっかりんりんゆかりんりん

ところでカ・ガーミンの盟友は何処に……
あと名護さんと草加さんは……

292 :森崎名無しさん:2011/02/08(火) 03:21:05 ID:???
ゴーカイジャー楽しみだな
最初のエピソードがマジレンジャー編からスタートみたいだし
このスレ的に結構美味しいな

293 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/02/09(水) 00:35:33 ID:???
>>291
なんという少女臭……
魑魅魍魎跋扈するこの地獄変、名護さん達も描写されてない所で戦っているという事にしておいてくだしあ
>>292
ゴーカイジャー楽しみですねぇ。まさかの先発マジレンジャーには驚きましたですハイ
それにしても五月に映画六月にゴセイVシネと今年は一戦隊フリークとしてとても充実した一年になりそうです


 神奈川県内のとある波止場。ここでもまたゴルゴムと一人の男の戦いが始まり、そして早くも終結していた。

立花「くっそー、離せってんだこの野郎!」

 無謀にも怪人軍団に戦いを挑んだ立花藤兵衛はあっさりと敗北。
 一敗地にまみれた立花はクモ怪人の糸によって高さ二、三十メートルはあろうかというガントリークレーンから吊り下げられていた。

クモ怪人「シャー」

トゲウオ怪人「老いぼれがゴルゴムに逆らうからだ。見せしめにこのまま処刑してやる」

立花「そうなりゃ化けて出てやるからな! 覚悟しやがれ!」

 糸でグルグル巻きにされた体をゆすりながら立花怪人達に向けて啖呵を切る。
 トゲウオ怪人は無言でクモ怪人へと目配せをし、クモ怪人はカントリークレーンに繋がっていた糸を切ろうと牙を剥いた。
 その時である。

【ぼくらの兄貴城茂】 http://www.nicovideo.jp/watch/nm9073610

トゲウオ怪人「む、なんだこの口笛は!? 誰が吹いている!」

 波止場に口笛の音が響き渡り、主を探して怪人達は周囲を見回す。

294 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/02/09(水) 00:36:43 ID:???

クモ怪人「シャー!」

 やがてクモ怪人の一体が立花が吊り下げられているのとは別のガントリークレーンの上に立つ男を発見した。

立花「あ、あれは!」

トゲウオ怪人「貴様、何者だ!」

茂「姓は城、名は茂。別に覚えなくても構いやしやせんぜ。どうせお前さん方はここで終わりだからな」

 怪人達に対してニヒルな笑みを浮かべながら名乗りを上げると、続いて茂は立花に向けて陽気に声をかける。

茂「よおオヤジ、年だってのに無茶するからそういう目に遭うんだぜ」

立花「うるせぇ、余計なお世話だっての!」

トゲウオ怪人「この老いぼれを助けに来たのか? ならば貴様の目の前でこいつを血祭りにあげてやる。やれ!」

クモ怪人「シャー」

立花「うわあああああっ!?」

 ためらう事なくクモ怪人の一匹によって糸は切断され、重力に従って立花の体は地面に向けて落下していく。
 だがそれを見る茂の表情には一切の焦りはなかった。その理由はすぐに判明する。

敬介「とおっ!」

 海中から愛車クルーザーに跨った敬介が飛び出し落下する立花を空中で確保、そのまま地面に着陸したからだ。

295 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/02/09(水) 00:37:59 ID:???

敬介「無事か、オヤジさん」

立花「おう。助かったぞ敬介」

トゲウオ怪人「ええい、まだ仲間がいたのか!」

結城「仲間なら……」

ユリ子「まだいるわよ!」

 更に立花の元に結城とユリ子が駆け付け、怪人軍団に向けてファイティングポーズを取る。

トゲウオ怪人「おのれ……年寄り一人が人間五人になった所で結果は同じだ! 全員纏めて始末してやる!」

敬介「黙れ化け物共め! ここで決着をつけてやる! 大・変・身!! X、ライダー!!」
【Xライダーアクション】 http://www.nicovideo.jp/watch/nm8984280

 クルーザーから降りた敬介は両手を天に掲げると両手を水平に広げ、最後に変身ポーズを取ってジャンプ。
 同時に敬介の体内の機械が作動し、Xライダーへの変身が完了した。

結城「ヤアーッ!!」
【ぼくのライダーマン】 http://www.youtube.com/watch?v=yjbX4kb_Kr8

 結城はマスクを取り出して頭に被る。それによって結城の体が強化スーツに包まれ、ライダーマンとなる。

ユリ子「えいっ! やあ! とおーっ! 電波人間、タックル!」

 掛け声と共にユリ子は宙を舞い、テントウムシの改造人間である電波人間タックルに変身した。

296 :ラインライダー滝 ◆lLi06nuZOA :2011/02/09(水) 00:39:11 ID:???

茂「むんっ……へん〜しん、ストロンガー!!」
【きょうもたたかうストロンガー】 http://www.nicovideo.jp/watch/nm9070657

 最後にガントリークレーンの上に立っていた茂が両手の絶縁体グローブ脱ぎ去り、変身ポーズと共に両手のコイルを擦らせる。
 それによって発生した電気によって両手から火花が飛び散り、茂は改造電気人間、仮面ライダーストロンガーへと姿を変えた。

ストロンガー「天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ……悪を倒せと俺を呼ぶ。俺は正義の戦士、仮面ライダーストロンガー!!」

 高らかに決め台詞を叫ぶとストロンガーはジャンプして地上へと落下、立花達のいる場所に着地した。

トゲウオ怪人「なにが正義の戦士だ。ここをお前達の墓場にしてくれる! かかれ!」

クモ怪人『シャーッ!』

 トゲウオ怪人の言葉によって波止場周辺にいた大量のクモ怪人が一斉に四人に向けて襲いかかる。

ライダーマン「立花さん、ここは俺達に任せて避難してくれ!」

立花「すまんな、頼んだぞライダー!」

 立花が後方に下がった所で四人もまたファイティングポーズを取り、怪人軍団へと立ち向かって行くのだった。



今日はこれだけです
ではでは〜

297 :ライ滝@ゴーカイジャー明日8:00から放送開始! ◆lLi06nuZOA :2011/02/12(土) 20:04:57 ID:???

コウモリ怪人「キキキッ! 他の奴らは既に戦いを始めているようだな。我々も後に続くぞ!」

クモ怪人『シャー』

アーナロイド『ウィーン』

 各所でヒーロー達とゴルゴムが戦いを繰り広げる中、他の一団から遅れてコウモリ怪人の率いる軍団が神奈川の地に襲来した。
 この軍団にはかなりの数の戦力が配備されており、虎の威を借る狐といった様子でコウモリ怪人は高笑いを上げて攻撃開始を宣言する。
 が、コウモリ怪人の天下は呆気なく終わりを迎える事となった。

本郷「待てぇぇぇぇぇいっ!!」

クモ怪人「シャーッ!?」

コウモリ怪人「キキッ!?」

 周囲一帯を振るわせる大音量と共に飛び出してくる白い二台のマシン。
 コウモリ怪人達の行く手を阻むようにして停止したそのマシンから、本郷、一文字の二人が降り立つ。

コウモリ怪人「キッ! なんだお前達は!」

本郷「本郷猛、またの名を……仮面ライダー!」

隼人「同じく、一文字隼人!」

本郷「ゴルゴム、いよいよ最後の勝負の時が来たな!」

コウモリ怪人「キキキッ。成程、お前達が南光太郎とは別の仮面ライダーか。しかし愚かな奴らだ。
       この大部隊を前にたった二人で戦いを挑みに来るとはな」

 いかなライダーとて自身率いる怪人軍団を相手に二人で勝てるはずがないとコウモリ怪人は高をくくって笑みを浮かべる。

298 :ライ滝@ゴーカイジャー明日8:00から放送開始! ◆lLi06nuZOA :2011/02/12(土) 20:06:09 ID:???

隼人「どうかな? いくら数が多くても烏合の衆じゃ俺達は倒せないぜ」

本郷「そう言う事だ。俺達二人をあまり甘く見るなよ」

コウモリ怪人「大口を叩けるのも今の内だ。すぐに地獄へ送ってやるぞ、やれ!」

アーナロイド『ウィーン!』

クモ怪人『シャー!』

 コウモリ怪人の声と共に、大量のアーナロイドとクモ怪人が一斉に本郷達の方へと走り出した。

本郷「行くぞ隼人、変身だ!」

隼人「おう! 今こそお見せしよう――仮面ライダー!!」

 向かってくる怪人軍団に対し、並び立った二人は変身ポーズを取る。

本郷「ライッダー……」

本郷&隼人「「変身!! とおっ!」」
【ライダーアクション】 http://www.nicovideo.jp/watch/nm8967347

 掛け声と共にジャンプすると二人のベルトの風車が回転。本郷と隼人は緑の仮面の戦士、仮面ライダー1号と2号へと変身した。

仮面ライダー1号&2号「「行くぞ!」」

 変身した二人もファイティングポーズを取り、赤いマフラーをたなびかせながら怪人軍団へと駆け出して行った。

299 :ライ滝@ゴーカイジャー明日8:00から放送開始! ◆lLi06nuZOA :2011/02/12(土) 20:07:11 ID:???

一旦ここまで。続きはまた後ほど
折角なので今日はHNをちょっと弄っております

300 :ライ滝@ゴーカイジャー明日8:00から放送開始! ◆lLi06nuZOA :2011/02/12(土) 22:47:38 ID:???

 ここで話を一旦巻き戻す。
 一人残った士が大怪人ビシュムと交戦を始めた頃、ゲシュペンストに連れられ海中に潜った滝は海底洞窟へとたどり着いていた。
 洞窟内には空気が存在しており、滝は瞑っていた口と目を開く。

滝「……ぶはっ! あ゛〜、死ぬかと思った……」

ゲシュペンスト「すまない。あの場ではああするしかなかったのだ」

滝「それは重々承知してるよ。で、ここに光太郎さんがいるのか?」

クジラ怪人「ああ。あそこだ」

滝「……っ!」

 クジラ怪人が指差した先には石で出来た台座に横たわる仮面ライダーBLACKの姿があった。
 その瞳に光は灯っておらず、ゲシュペンストの言った通り命の危機に瀕しているという事が理解できる。
 今まで話では聞いていたものの、実際に横たわる仮面ライダーBLACKの姿を目の当たりにし、絶句する滝。
 その滝の肩に、ゲシュペンストが手を置く。

ゲシュペンスト「大丈夫だ、光太郎はまだ助かる。時間がないのも確かだがな。悪いがすぐに治療を始めるぞ」

滝「お、おう!」

 ゲシュペンストの言葉で正気を取り戻した滝は指示に従い光太郎とゲシュペンストの丁度中間地点に位置取った。

ゲシュペンスト「何度も言っているがこの方法は君にかなりの負担を強いる事になる。覚悟は良いな」

滝「ああ。やってくれ!」

ゲシュペンスト「よし、では行くぞ。ヴァンピーアレーザー、照射!」

301 :ライ滝@ゴーカイジャー明日8:00から放送開始! ◆lLi06nuZOA :2011/02/12(土) 22:48:39 ID:???

 その言葉と共にゲシュペンストの胸部から赤い光「ヴァンピーアレーザー」が放たれ、滝の体を包む。
 刹那、滝は凄まじい虚脱感に襲われた。

滝「ぐっ!?(これが生命力を吸い取るって奴か……確かに体から力が抜けて行く感じだ……)」

 そしてゲシュペンストはヴァンピーアレーザーの照射を続けながら両手を突き出し仮面ライダーBLACKの方へと向けた。

ゲシュペンスト「リカバー機能発動!」

 今度はゲシュペンストの両腕から青い光が放たれ、仮面ライダーBLACKを包み込んだ。
 これこそがリカバーの光、滝とゲシュペンストの生命エネルギーの光である。

クジラ怪人「フシュー」

 クジラ怪人も黙って見ているだけではなく、近くに置いていた貝殻を手に取り内部に満ちていた生命のエキスをBLACKの体に振り掛ける。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 そして現在。三人が治療を続けているにも関わらず仮面ライダーBLACKの状態に大きな変化は見られなかった。

滝「……まだ復活しないのかよ……」

ゲシュペンスト(くっ、予想以上に光太郎の受けたダメージが深い。このままでは俺はともかく滝がもたんぞ)

 十分以上も生命エネルギーを吸収、放出し続けた滝の体は限界に近付いており、既に足取りもおぼつかなくなっている。

滝「うぁ……」

 そして遂に滝は膝から崩れ落ちそうになるが――

クジラ怪人「フシュー」

302 :ライ滝@ゴーカイジャー明日8:00から放送開始! ◆lLi06nuZOA :2011/02/12(土) 22:49:46 ID:???

滝「ク、クジラ怪人……」

 倒れそうになる滝の体をクジラ怪人が支える。

クジラ怪人「もう生命のエキスは全部使い終わった。ゲシュペンスト、俺の生命エネルギーもライダーに分けてやってくれ」

ゲシュペンスト「わかった。滝は離れて少し休むんだ」

滝「……まだまだ。光太郎さんが起きるまで俺はどかないぜ……」

 ゲシュペンストが自分の身を案じてくれたのは承知しているが、それでも滝はヴァンピーアレーザーの射線からどこうとはしなかった。
 クジラ怪人に支えられながらもガクガクと震える膝に手を当てて意地で体勢を立て直す。

ゲシュペンスト「すまない……!」

 滝の意思を汲み、ゲシュペンストはレーザーの射線を滝とクジラ怪人両方に当たるように調整した。
 そして、ゲシュペンストは今だ立ち上がる気配のない仮面ライダーBLACKに向かって声を張り上げた。

ゲシュペンスト「……いつまでそうしているつもりだ光太郎。お前はこんな所で何もできないまま終わるつもりか!
        逃げるな、自分の運命から。生きて運命に立ち向かうんだ! 立ち上がれ、南光太郎!」

滝「光太郎さん……!」

クジラ怪人「ライダー!」

 三人の必死の言葉が洞窟内に木霊し、それに反応するかのようにBLACKのキングストーンが徐々に光を取り戻し始める。
 そしてBLACKの体の各所から蒸気が噴き出し、ベルトのキングストーンから洞窟を包む程の大きな光が放たれた。

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