キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【迫りくる】キャプテンEDIT25【恋愛パート】
1 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/02/21(月) 21:51:01 ID:G+hI87DY
このスレはキャプテン森崎のスピンアウト作品に当たる、キャプテンEDITのスレです
森崎くんと同世代に生まれたサッカー少年・大前くん(オリキャラ)を操作し、彼を名選手に育てたり育てなかったりします
そして、現在の目標は来春からのキャプテン就任!
読者の皆さんに引いて頂いたカードや、投票していただいた選択肢に従い、物語が展開します
前スレ
【侵食された】キャプテンEDIT24【現実パート】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1297605408/
〜前回までのあらすじ〜
大前にとって11月は多忙な季節だった。練習試合に特訓に恋、果ては来年の夏の目標の提示まで。
そして、季節は巡り12月。
新技を一挙に二つ獲得し、充実を感じる大前。自身の成長に行き詰まりを感じる比良山。
菱野はおまじないに傾倒し、飯地監督は迫るXデイに嘆きを発する。そして、ひとりぼっちの国岡。
鳴紋中の面々は様々な問題に直面していた。
このチームは本当に、来年南葛を倒せるのか!?
〜前スレの出来事(?)〜
菱野「キャプテンEDITキャラクター人気投票、以下のURLで開催中です!
皆様の清き一票、お待ちしております」
http://capmori.net/vote/vote2m/bbs.cgi
三杉「なんだか急に因縁が湧いてきた件」
本多「俺はコーチングでも仕事をする男だ!」
末松「シュートの練習は任せろ〜!(バリバリ)」
園村「やめて!」
やす子「シュート値60! それが森崎くんに勝つための目標よ!」
比良山「クラブのK、俺にくれよ……」
国岡「やなこった! これは俺のだー!!」
201 :
森崎名無しさん
:2011/02/23(水) 19:22:57 ID:???
反町はイケメン
ふらの小田くらいじゃね
202 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/02/23(水) 22:46:57 ID:uBIN9ZCA
大前のビジュアルイメージは、私の中には特に無いですねー
身長はポストプレイヤーが務まる程度にはあるでしょうけれど
まあ、大前の姿は思い描く人によって違うと言うことでw ミハエルと会った時はどう反応させるか困りそうですが
-------------------------------------------------------------------------------------------
〜二年目12月3週・自由選択フェイズ〜
大前「……へ、下手に期限を設けるんじゃなかったかもしれないな。
練習中とか学校で菱野さんと会った時とかに、いつも以上にドキドキしちゃうじゃないか。
と、とにかく全てが分かるのは来週だ。俺に出来るのは、覚悟を決めて待つのみ!
とりあえず今週の予定を立てて行動しよう。まずはそれからだ」
【現在の能力】
ド/パ/シ/タ/カ/ブ/せ/ 総 /高/低/ ガッツ /選手名
|52|49|53|50|48|48|51| 351 | 4/2 | 820 | 大前
|15| 8|10|16|8 | 6 |29|←現在の必殺技経験値
現在の所持金:16000
幻想ポイント:58
先に3票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
A.必殺技の特訓をする
必殺技の経験値を稼ぎます(どの特訓をするか分岐)
B.街に出てみる
買い物をしたり、新たな出会いが発生したりします(知っている場所に行くか探索するか分岐)
C.チームメイトと交流する
チーム内の人物と話して、好感度を上げたりします。何かイベントが起こることも?(誰と交流するか分岐)
D.お金を稼ぐ
アルバイトをしてお金を手に入れます(どのアルバイトをするか分岐)
E.瞑想する
新しい必殺技フラグを取得したり、幻想ポイントを得たりします(必殺フラグ、幻想ポイントのどちらを取得するか分岐)
203 :
森崎名無しさん
:2011/02/23(水) 22:49:57 ID:qxyoDRsc
A
204 :
森崎名無しさん
:2011/02/23(水) 22:50:20 ID:7iirdgMA
A
205 :
森崎名無しさん
:2011/02/23(水) 22:50:40 ID:ZcVwuGkc
C
206 :
森崎名無しさん
:2011/02/23(水) 22:51:57 ID:FN3UCa2I
E
207 :
森崎名無しさん
:2011/02/23(水) 22:51:58 ID:LCzzH/zI
A
208 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/02/23(水) 22:55:01 ID:uBIN9ZCA
>>A.必殺技の特訓をする
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前「ふーっ……駄目だ駄目だ! 確かに菱野さんとのことは気になる。けど、その事に引き摺られ過ぎたら駄目だ!
ここは特訓して、一丁気合いを入れ直さないと!」
先に3票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
A.一人で特訓する
(少しずつですがデメリット無く能力を上げられます)
B.誰かと特訓する
(大失敗で好感度が下がるリスクはありますが、効果が大きいです。好感度がある程度必要です。
希望の相手も一緒に書き込んで下さい)
現在、特訓可能な相手
同派閥:比良山(パスカット・タックルフラグあり)、輝林(タックル、クリアーフラグあり)、
本多(ブロックフラグあり)、渡会、水守、浅村(ドリブルフラグあり)若尾
別派閥:雪村(せりあいフラグあり、)、末松(シュートフラグあり)、墨田、園村
その他:落田
209 :
森崎名無しさん
:2011/02/23(水) 22:56:04 ID:7iirdgMA
B 渡会
210 :
森崎名無しさん
:2011/02/23(水) 22:56:18 ID:qxyoDRsc
B 比良山
211 :
森崎名無しさん
:2011/02/23(水) 22:57:31 ID:ZcVwuGkc
B 比良山
212 :
森崎名無しさん
:2011/02/23(水) 22:58:29 ID:4m2P5OBQ
B 渡会
213 :
森崎名無しさん
:2011/02/23(水) 23:01:18 ID:5us5naTo
B 渡会
214 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/02/23(水) 23:07:09 ID:uBIN9ZCA
>>B.誰かと特訓する → 渡会
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前「渡会! ちょっと特訓に付き合ってくれないか!」
渡会「へ? ま、まあ良いけどさ。どーしたのさ? 随分と気合いが入ってるじゃん」
大前「……弱い俺を笑ってくれ。こうしないと雑念に負けて挫けそうなんだ」
渡会「うん、お前が何を言いたいのか分からない、ってことが分かった。それは置いておくとして……今回は何をするんだ?」
大前「そうだな――」
【大前の現在の能力値】
ド/パ/シ/タ/カ/ブ/せ/ 総 /高/低/ ガッツ /選手名
|52|49|53|50|48|48|51| 351 | 4/2 | 820 | 大前
|15| 8|10|16|8 | 6 |29|←現在の必殺技経験値
先に3票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
※ アイテムを使用できる選択肢は、使用不使用の旨も併記してください ※
A.必殺ドリブル
B.必殺パス(アイテム使用可能・残り4回)
C.必殺シュート(アイテム使用可能・残り6回)
D.必殺タックル(アイテム使用可能・残り3回)
E.必殺パスカット(アイテム使用可能・残り2回)
F.必殺ブロック(アイテム使用可能・残り2回)
G.必殺せりあい(アイテム使用可能・残り3回)
215 :
森崎名無しさん
:2011/02/23(水) 23:08:14 ID:qxyoDRsc
C アイテム使用
216 :
森崎名無しさん
:2011/02/23(水) 23:08:17 ID:ZcVwuGkc
Cアイテム使用
217 :
森崎名無しさん
:2011/02/23(水) 23:09:33 ID:7iirdgMA
C アイテム使用
218 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/02/23(水) 23:13:08 ID:uBIN9ZCA
>>C.必殺シュート
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前「新しい必殺シュートを編み出したい。頼めるか?」
渡会「お前は更に技を増やす気なのか? 構わないけどさ。……じゃ、俺も腕を上げてきてるってところを見せてやるぜ!」
先着3名様一行ずつで以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。
★大前の必殺シュート特訓→ ! card=★
★渡会のGK視点からの指導→ ! card=★
★アイテムの効果→ ! dice/2=★
二枚のカードのマークが一致した場合、数値の合計に+5されます。
なお、JOKERの数字は15、マークは全てのマークと同じとします。
アイテムのダイスが奇数の場合、1の時は端数を切り上げますが、3か5の時は切り捨てされます
カードの数値で結果が……
35(2枚ともJOKER)→シュート+2。必殺シュート経験値+15
26〜33→シュート+1。必殺シュート経験値+10
21〜25→必殺シュート経験値+5
16〜20→必殺シュート経験値+3
11〜15→必殺シュート経験値+2
6〜10→必殺シュート経験値+1
2〜5→効果無し……。大前の絵柄がクラブで数字が相手より低い場合、好感度ダウン
と分岐します。
219 :
森崎名無しさん
:2011/02/23(水) 23:13:26 ID:???
★大前の必殺シュート特訓→
ダイヤA
=★
220 :
森崎名無しさん
:2011/02/23(水) 23:13:55 ID:???
★渡会のGK視点からの指導→
ハートK
=★
221 :
森崎名無しさん
:2011/02/23(水) 23:14:08 ID:???
★渡会のGK視点からの指導→
ハート2
=★
222 :
森崎名無しさん
:2011/02/23(水) 23:14:15 ID:???
★アイテムの効果→
2
/2=★
223 :
森崎名無しさん
:2011/02/23(水) 23:15:20 ID:???
ダイヤジスタ発動!……するわけないよなーもうだめだぁ…おしまいだぁ…
224 :
森崎名無しさん
:2011/02/23(水) 23:15:35 ID:???
雑念とは恐ろしいな…
225 :
森崎名無しさん
:2011/02/23(水) 23:15:47 ID:???
ダイヤジスタェ……
226 :
森崎名無しさん
:2011/02/23(水) 23:19:04 ID:???
今更だが、この特訓って相手を選ぶ基準はどこなんだ?
相手の能力関係なしなら、ブロックを教えてもらえる可能性があったテルか水守の方がよかった?
227 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/02/23(水) 23:31:57 ID:uBIN9ZCA
>>226
さんの疑問を見て今気付きましたが、技伝授の他にも練習相手に21以上でフラグ立て、回収があるのでしたorz
なので、前に26以上を出した本多にはフラグ立てを飛ばしてパスカット技習得があるはずだったのです
こんな大事なことを忘れていたなんて、うっかりにも程があります……申し訳ありません
いまさらですが、下の判定をお願いします
先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。
★GM仕事もしないと→ ! card=★
カードの絵柄で結果が変化します
ダイヤ・ハート → 本多が新必殺技プレディクションカット習得!
スペード・クラブ → クイックダッシュカット発動率アップ
JOKER → スパイラルパスカット習得!?
228 :
森崎名無しさん
:2011/02/23(水) 23:32:29 ID:???
★GM仕事もしないと→
ダイヤ8
=★
229 :
森崎名無しさん
:2011/02/23(水) 23:32:41 ID:???
★GM仕事もしないと→
ダイヤ2
=★
230 :
森崎名無しさん
:2011/02/23(水) 23:32:42 ID:???
★GM仕事もしないと→
クラブA
=★
231 :
森崎名無しさん
:2011/02/23(水) 23:35:18 ID:???
渡会「俺の特訓と思ったら本多が新必殺技を習得していた、何が(ry
232 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/02/23(水) 23:36:33 ID:???
★大前の必殺シュート特訓→ ダイヤA =★
★渡会のGK視点からの指導→ ハートK =★
★アイテムの効果→ 2 /2=★
1+13+1=14 … 11〜15→必殺シュート経験値+2
★GM仕事もしないと→ ダイヤ8 =★
ダイヤ・ハート → 本多が新必殺技プレディクションカット習得!
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前「うおおおおおおっ!」
渡会「雑念があるってのはマジみたいだな! いつもよりキレが無いぜ!」
大前「! なにィ!?」
バシィ!
大前のシュートを、連続して止める渡会。
その動きの良さは、明らかに全国大会の時とは比べ物にならない。
秋の大会、そして(夢だと思っているとはいえ)練習試合、普段の特訓を通して大きく成長しているのだろう。
大前「や、やるな渡会! 腕を上げたってのはやっぱり本当か」
渡会「へへん♪ こんくらいでないと仮想敵にはならないだろ?
ま、普通にやってちゃ点を取れない相手がいてこそ、必殺シュートのアイディアも沸くってもんさ。
少しは足しになったか?」
大前「ああ、ありがとうな渡会(けど、もう少し集中できていれば、もっと良い成果を上げられていたかもしれない……)」
233 :
森崎名無しさん
:2011/02/23(水) 23:37:01 ID:???
渡会は最高に頑張ってくれたのになw
234 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/02/23(水) 23:37:39 ID:???
渡会「ともあれ、身体を動かして少しはすっきりしただろ?
何に悩んでんだか知らないけれど、頭ん中ぐちゃぐちゃなままでいるよりは楽になったと思うけど」
大前「そうだな……」
本多「はっはっはっ! 浮かない顔だな大前! 俺なんていつの間にか新技を編み出していて絶好調だ!
見習って元気を出すといい!」
大前「あー、うん。励ましてくれてありがとう」
渡会「いつの間に沸いてきてるんだお前?」
※ 大前の必殺シュート経験値に+2されました ※
※ 黄金のスパイクの使用回数が減りました。残り5回です ※
※ 本多が新必殺パスカット・プレディクションカットを覚えました。発動率1/4でパスカット力に+3されます ※
235 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/02/23(水) 23:38:45 ID:uBIN9ZCA
〜二年目12月4週・自由選択フェイズ〜
大前「とうとうこの日が来たか……うっかり忘れてすっぽかさないように、ちゃんと菱野さんの所に行かないと!」
【現在の能力】
ド/パ/シ/タ/カ/ブ/せ/ 総 /高/低/ ガッツ /選手名
|52|49|53|50|48|48|51| 351 | 4/2 | 820 | 大前
|15| 8 |12|16|8 | 6 |29|←現在の必殺技経験値
現在の所持金:16000
幻想ポイント:58
先に3票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
A.必殺技の特訓をする
必殺技の経験値を稼ぎます(どの特訓をするか分岐)
B.街に出てみる
買い物をしたり、新たな出会いが発生したりします(知っている場所に行くか探索するか分岐)
C.チームメイトと交流する
チーム内の人物と話して、好感度を上げたりします。何かイベントが起こることも?(誰と交流するか分岐)
D.お金を稼ぐ
アルバイトをしてお金を手に入れます(どのアルバイトをするか分岐)
E.瞑想する
新しい必殺技フラグを取得したり、幻想ポイントを得たりします(必殺フラグ、幻想ポイントのどちらを取得するか分岐)
236 :
森崎名無しさん
:2011/02/23(水) 23:39:33 ID:MMi94mnA
C
237 :
森崎名無しさん
:2011/02/23(水) 23:39:51 ID:FN3UCa2I
C
幻想ポイントは61では?
238 :
森崎名無しさん
:2011/02/23(水) 23:40:16 ID:qxyoDRsc
C 菱野
分岐なんていらんかったんや
239 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/02/23(水) 23:50:48 ID:uBIN9ZCA
>>237
さらっとCtrl+Fで過去ログを洗って来ましたが58だと思います
もしかすると漏れがあるかもしれませんが(汗)
>>C.チームメイトと交流する
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前「さ、さあ行くぞ! 会いに行く相手は誰か、そんなもの決まっている!(ドキドキ)」
先に3票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
A.一年生と交流する(更に対象の分岐へ)
B.同級生と交流する(更に対象の分岐へ)
C.引退した三年生と交流する(更に対象の分岐へ)
D.監督と話したい
E.マネージャーと話したい
240 :
森崎名無しさん
:2011/02/23(水) 23:52:33 ID:7iirdgMA
E
241 :
森崎名無しさん
:2011/02/23(水) 23:53:42 ID:qxyoDRsc
E
242 :
森崎名無しさん
:2011/02/23(水) 23:54:09 ID:X10+DsPc
E
243 :
237
:2011/02/23(水) 23:55:21 ID:FN3UCa2I
E
確認したら合ってましたorz勘違いです。恋呪いコッチのスレだと思ってた
244 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/02/24(木) 02:06:41 ID:???
>>E.マネージャーと話したい
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------
〜12月24日・放課後〜
やす子「よーし、今日の練習はここまでー! みんなー、しっかりクールダウンして、汗もきっちり拭いたら帰ってもよーし!」
鳴紋中部員一同「「ありがとうございましたー!!」」
例え暦の上では聖なる日でも、サッカー部員たちのやることは変わらない。来年に向けての練習あるのみである。
……ただ、その日の練習がいつもに増して激しかったのは、誰かの私情が絡んでいそうではあるが。
渡会「ふいー、キツかったなぁ今日の練習は」
浅村「監督、怖いくらい張り切ってったっス。背中に鬼が見えたっスよ……」
比良山「……そのことについては、あまり触れない方が賢明だな」
などと軽口を叩きながら帰り支度を始める部員たち。
落田「よーしっ、練習終わり! 俺たちの24日はこれからが本番だぜ!」
国岡「ハァ……また馬鹿に火が付きやがったか」
落田「菱野さーん! 良かったら今日は俺と一緒に――むぐっ!?」
いつもにまして能天気に声を掛ける落田だが、突如として背後から伸びた手に口元を押さえられる。
やす子「お・ち・だ・くぅ〜ん? まだまだ元気がありそうねえ?
そんなに力があり余っているなら、もうちょっと練習していかないかな〜?」
落田「ひぃいいいいいいいいいいっ!?」
245 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/02/24(木) 02:07:59 ID:???
国岡「……言わんこっちゃねえ」
大前(な、ナイスです監督!)
やす子(やれやれ。この私がクリスマス・イブに良からぬことをたくらむ男女の手助けとはね……)
菱野「え、えーっと、皆さん! それではお先に!」
連行されていく落田を後目に、そそくさと部室から抜けだす菱野。
比良山「む? 何やら急いでいるようだが、マネージャーはこの後に予定があるのか? もう日が落ちる時刻だが」
大前「…………悪い、比良山。俺、今日は一人で帰るよ」
比良山「?」
後を追うように、大前もそっと部員たちの輪の中から離れた。
… … …
若い二人に与えられた時間は、大人たちのモノに比してあまりにも短い。
制服から着替える間もなく、いつもの待ち合わせ場所へ向かう。
大前(いつもの、か……そうは言っても、実際にそこで待ち合わせするの、今日で三度目なんだよな)
それが多いのか少ないのか、量る術は知らない。
ただ、そんなことを繰り返す二人の間柄が、単なる『選手とマネージャー』というままでいるのに、大前は我慢できなかった。
果たして菱野も同じ気持ちを共有しているかどうか。
246 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/02/24(木) 02:09:06 ID:???
菱野「あ。大前さん……」
待ち合わせの場所で、菱野は待っていた。
大前の姿を認めた時にそっと微笑んだ、ように見えた。
寒さか、それとも別の原因か、微かに顔が赤い。
大前「い、行こうか」
菱野「は、はい……」
上ずりそうになる声を押さえて言ったセリフは短かったが、菱野はそれに確かに答えた。
そして、二人は並んで歩きだす。
大前「…………」
菱野「…………」
言葉も無く足を進める中、ちらちらと雪が降り始める。
……風の無い聖夜に、しんしんと雪が舞っていた。
大前「雪、積りそうだね」
菱野「ええ……」
互いに交わす言葉はやはり短く、ぎこちない。
それは何かが終わることを予感するゆえのことか。
そして、終わった後に別の何かが始まるか分からない所為か。
二人は、残り僅かな時間を惜しむようにゆっくりと歩を進める。一年と八ヶ月前から続いていた『今』の終わる場所へと。
247 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/02/24(木) 02:10:38 ID:???
大前「……着いたよ」
菱野「あっ。こ、ここは……」
大前が菱野を導いた先。そこは、これまでサッカー部が幾多の戦いを演じてきた競技場だった。
大会の時には喧騒や歓声がこだましていたそこは、今日はしんと静まり返っている。
大前「二人っきりで話せそうなとこ、他に思いつかなくてさ」
菱野「わ、私は大丈夫です。でも、勝手に入っちゃっても大丈夫でしょうか?」
大前「誰も見ていない。……入れるよ。ほらっ」
封鎖を意味するテープを軽く跨いで見せる。
いけないことをしている、と分かっているのに、大前に動揺は無かった。
いや、動揺しているとすればそれはさっきからずっとだろうか。
菱野「わ、分かりました。えいっ」
菱野も意を決して大前と同じ側へ。
菱野「……私、悪い子になってしまいましたわ」
大前「ぷっ……」
菱野の純な感想に、思わず吹き出してしまう。緊張が少し解けた気がする。
菱野「わ、笑わないでくださいまし……わ、私、これでも意を決して中に入ったのですわよ?」
大前「うん。……ごめん」
そうして、二人は奥へ奥へと進む。
248 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/02/24(木) 02:11:46 ID:???
… … …
冬の競技場は、やはり無人だった。照明の無い辺りを照らすのは、雲間から覗く月明かりと遠い街の街灯だけ。
客席にも雪が積もり、見下ろすフィールドも銀色に覆われている。
あそこを掘り進めていけば、冬枯れの芝に行きあたるのかな、などと想像してみる。
菱野「静かですね……」
大前「うん……」
当たり前のことを確認して、二人は軽く雪を払って席に腰掛ける。
冷たい。それもまた当たり前のことだ。
大前「話って言うのはさ――」
菱野「……はい」
大前「――俺の気持ちを、菱野さんに聞いて欲しいんだ」
ピクリ。
菱野の肩が震えた。
大前「俺、サッカー部に入ってからずっと菱野さんに助けて貰ってきた。
練習試合でヘマした時も、君に喝を入れて貰って、それで一からやり直すことが出来た。
いつもだって、普通のマネージャーがする以上の仕事で俺たちを支えてくれている。
凄く、感謝しているよ。ありがとう」
菱野「そ、そんな……それほどでも、ないです」
249 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/02/24(木) 02:13:20 ID:???
大前「それでね。最初はこの気持ちも、そんなことの延長じゃないかって、思ってたんだ」
言いながら、胸に手を当てる。
大前「菱野さんに助けられる度、支えられているのに気付く度、何だか温かい気持ちになっているのに気づいたんだ。
いつも、肝心なところで下手こいてばかりの俺だけど、すぐ後ろには君がいる。そのお陰で勇気が湧いてくる。
そのことへの感謝だと、思っていた、けど――」
次第に途切れ途切れになる声。
胸が震えるのは、寒さの所為だけではなかった。
バクバクとがなり立てる心臓がうるさい。
それを振り切るように、言葉を続ける。
大前「――けど、いつからか、そんなんじゃあ足りなく、なってたんだ。
時々、すっごく菱野さんに会いたくなるんだ。会って、声を聞きたくなる。その顔を、じっと見つめていたくなる。
傍に君がいないことが寂しい。もっともっと君の近くにいたい。ずっと、ずっと、……ずっと君の傍にいたいっ!」
二人きりの舞台に、大前の叫びがこだまする。
口から放った声が反響して、幾重にも連なって鼓膜を震わせる。それでも我にかえることは出来なかった。
大前「俺は、君が好きだ……」
菱野「……っ!」
大前「今のままじゃ、我慢できない。お、俺は君と、その…… 一人の男として! 菱野さんと付き合いたい!
どうか、お願いしますっ!」
思わずその細い肩を両手で掴みながら、向き直って頭を下げる。
……再び、長い沈黙。
菱野の応えは無く、大前もこれ以上言葉を重ねられない。
張りつめた緊張の中、掌にあるぬくもりだけが、そこに菱野がいることを伝えてくる。
250 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/02/24(木) 02:14:25 ID:???
大前「…………」
菱野「…………」
頭を下げたまま、顔を上げられない。
もしもその先に拒絶の表情があったらと思うと、冷たい手が心臓を掴んで動きを止めている。
それでも、黙ったまま耐えられる時間は長くは続かない。
大前の我慢が限界を超える直前、
(ぽこん)
軽い握りこぶしが、大前の頭に落ちた。
菱野「ひ、酷いですよ……大前さん」
大前「ひしの、さん……?」
魔法が解けたように顔を上げる大前。視線の先の菱野は、ぽろぽろと泣いていた。
菱野「傍にいないと寂しいだなんて、もっと近くにいたいなんて……好きだなんてっ!
そんなの、そんなの私はとっくの昔からそうだったんですよ!?」
大前「あ、う、えっと……」
菱野「それなのに私、ずっと怖くて言えなかったんですよ? もし、この気持ちがご迷惑だったらって思うと……。
ぐすっ……だから、ずっと、ひとりで、がまんしてたのにぃ……」
251 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/02/24(木) 02:15:33 ID:???
顔をくしゃくしゃにしながら、ぽかぽかと力無い拳で大前の胸を、顔を叩き続ける菱野。
痛いとも思わないそれを振り払えず、大前は困惑する。
大前「ご、ごめん……」
菱野「ごめんじゃないですよぉ! 大前さんはひどいひとですっ! おにです! あくまです!
とーへんぼくで、きわめつけのどんかんですっ!! このさっかーばかァ!!」
大前「ほ、本当にごめんなさい……」
どれほど感情を押さえこんでいたのか、いつもとはかけ離れた激情のままに、菱野は言葉を走らせ続ける。
菱野「ばかばかばかァ!! いじわるぅ! ひとでなしぃ! おんなのてきぃ!! それから、それから、それからぁ――!」
そして、
菱野「――わたくしのほうこそ、だいすきですよォ!!」
大前の叫びにも負けない音量で、世界中に宣誓するようにそう応えた。
252 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/02/24(木) 02:16:49 ID:???
大前「菱野さん……」
泣き止まない少女を、そっと胸の中に包み込む。
菱野「うくっ……ぐすっ……ひっく……」
大前「そのままで聞いてくれ。何度目になるかも分からない言葉だけど……本当にごめん。
君の気持ちに、今の今まで気づけなくて。君に寂しい思いをさせてしまって。それから……こんなに君を泣かせてしまって」
菱野「…………」
大前「それから、ありがとう。こんなに不甲斐なくて、鈍感で、馬鹿な俺を、今日まで好きでいてくれて。
えっと、その……あつかましいお願いがあるんだけど――」
きゅっと。彼女を抱きしめる手に力を込める。
大前「――こんな俺でも好きでい続けてくれるなら、俺の恋人になってくれないか?」
菱野「あ、う……」
大前の腕の中で、菱野がみじろぎをした。
菱野「少しだけ、力を緩めてくれませんか? こ、こんなに強く抱きしめられてると、首を縦に振れないですよお……」
大前「じゃあ駄目。はっきり言葉で聞きたいんだ」
菱野「う〜……やっぱり大前さんは意地悪な方ですわ……」
覚悟を決める為にか、大きく息を吸い込む菱野。
その胸を膨らませる動きを感じながら、大前はその言葉を待った。
253 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/02/24(木) 02:18:07 ID:PyuelH8k
菱野「は、はい……わ、私なんかで良ければ、大前さんの恋人にしてください」
大前「っ! 菱野さんっ!」
二人、固く互いを繋ぎとめるように抱き合う。
大前「ありがとう! 本当にありがとうっ! そのっ、えっと――俺の、こ、恋人になってくれてっ!」
菱野「こ、こちらこそ……もう……もう私、我慢しませんからね? 大前さんが私のことをお嫌になっても、離れませんからね?」
大前「俺の方こそ! 絶対に菱野さんを離さないっ! 何があっても、どんな目に遭ってもだ!」
菱野「じゃ、じゃあ――」
涙で濡れた頬を、一層赤くしながら、菱野が囁き、
菱野「――その証を、今ここでくださいませ」
そっと瞼を閉じる。
そんな時、男が女性に出来るのはたった一つ。
薄紅色の唇の上に、自分の武骨なそれをそっと落とす。
大前・菱野「「んっ……」」
二つのシルエットが小さく重なる様を、雲間の月だけが静かに見守っていた……。
※ 大前と菱野の関係が『恋人』になりました! ※
※ 二人の関係が変化したことにより、ダイヤジスタがダイヤのA〜3で発動するようになりました! ※
※ 菱野の好感度が凄く上がりました! 一定値を超えたため、後日ボーナスイベントが発生します! ※
254 :
森崎名無しさん
:2011/02/24(木) 02:19:07 ID:???
カードはないのか
255 :
森崎名無しさん
:2011/02/24(木) 02:19:39 ID:???
>>254
そんな無粋なものはいらないさ……
256 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/02/24(木) 02:20:07 ID:???
作者のガッツが足りなくなったところで、今回はここまでです
信じられるか? これ、プレゼント交換まで進んでいないんだぜ?
次回はこの続きからになります。この続き、かあ……
今回は長々とお待たせした上に無判定パートが続き、大変申し訳ありませんでした
257 :
森崎名無しさん
:2011/02/24(木) 02:20:26 ID:???
ぐおおお、かゆいーw2828してる自分きめぇw
258 :
森崎名無しさん
:2011/02/24(木) 02:21:15 ID:???
何度途中で寝ようと思ったことか、起きててよかったよォ!
259 :
森崎名無しさん
:2011/02/24(木) 02:23:06 ID:???
まずは早瀬、長池、瀬川の三兄貴たちに報告にいかないとな。
瀬川に会いに行けば、みんな揃うかなぁ。
260 :
森崎名無しさん
:2011/02/24(木) 02:30:06 ID:???
乙!!乙!!乙!!ニヤけてる俺キメェwww
ダイヤジスタの強化でJOKERが1枚なら12/53、二枚なら13/54、
二割以上で覚醒するってのは天才と言ってもいいだろ
ついでに菱野特訓(ラブラブ)は何やったら良いんだろ?
守備能力で全体の底上げ狙うも良し、覚醒率高いんだしシュートでトンガるも良し、
浮き球を強化で高い球を5にする数少ないチャンスでもある。個人的には浮き球でロマン派だけど
261 :
森崎名無しさん
:2011/02/24(木) 02:34:40 ID:???
仮に判定あったとしてもクラブA三連続でお断りしますくらいじゃねw
262 :
森崎名無しさん
:2011/02/24(木) 02:54:30 ID:???
短いようで長くもあり、長いようで短かったなァ……おめでとう二人とも!
後は、サッカーで頂点を掴むのみだなッ!
263 :
森崎名無しさん
:2011/02/24(木) 02:59:11 ID:???
>>260
浮き球上げるのはスマートボムのような低い浮き球専用の技覚えて、浮き球補正上げる垣根を下げてからのいいんでない?
末松も高低のクリアー技覚えたら浮き玉アップ判定合ったしな。ま、大前にもそんな垣根があるかは知らないけど。
264 :
森崎名無しさん
:2011/02/24(木) 08:17:41 ID:???
ダイヤジスタの強化具合が思った以上でびびったぜ……。
実際に覚醒することも考えれば、もはやファンタジスタと同等のスキルだな。
とりあえず二人ともおめでとう!
265 :
森崎名無しさん
:2011/02/24(木) 10:17:16 ID:???
昨日まで素直に応援してたのに。
あまりの菱野さんの可愛さに嫉妬・・・
リア充氏ねとか思ってしまったぜ。
めちゃくちゃ強化した大前を森崎が叩きのめす展開を期待しておこう。
266 :
森崎名無しさん
:2011/02/24(木) 11:05:08 ID:???
俺はダイヤジスタで森崎を倒してほしいと思う。
267 :
森崎名無しさん
:2011/02/24(木) 11:10:27 ID:???
いまだ愛を知らぬ森崎と翼に女神の加護を受けた大前が倒せるかな?
268 :
森崎名無しさん
:2011/02/24(木) 12:20:44 ID:???
これで菱野さんとの関係はグッと近くなったけど、長池さんと同じように練習で数字一致でも+5補正に変わるかな。
そして、大前からの瀬川との人間関係も変わりそうだな。今までなかったのが不思議なくらいだけど
269 :
森崎名無しさん
:2011/02/24(木) 13:52:43 ID:???
ちょっと菱野さんのプレゼントに期待している
270 :
森崎名無しさん
:2011/02/24(木) 15:21:30 ID:???
大前よ、これから落田が菱野さんにコナかけてきたら「俺の女に手を出すな」ぐらい言って守ってやれよ
271 :
森崎名無しさん
:2011/02/24(木) 18:18:15 ID:???
チームの状況からして親しい人以外には黙っておく路線になるのかね
3兄貴とイージーに報告はするとして、いざという時の為にチームの中で1人くらいは知ってて欲しい
サッカーに真面目なテルと本多は微妙だから、親友の比良山と冷静な渡会か
272 :
森崎名無しさん
:2011/02/24(木) 18:32:45 ID:???
比良山には嫉妬されそうだが・・・自分不調なのに相方は女作ったりして。
でも派閥の同年代には全員に知らせたほうがいいかも。
下手に黙ってるよりはいいかなと。
雪村は微妙だな。口軽いし。
273 :
森崎名無しさん
:2011/02/24(木) 18:47:56 ID:???
いや、比良山は嫉妬するだろうけど、それ以上に祝福してくれるでしょ。
他の派閥にいきなり切り出しにくいなら派閥特訓に菱野さん呼んでみるのはどうだろうか。
というか知らせないで黙ってて後で発覚するほうがずっと気まずいだろ。
274 :
森崎名無しさん
:2011/02/24(木) 19:04:35 ID:???
でも、菱野さんも美人で男に言い寄られて困ってるみたいな描写もあったからなぁ。
自分のことじゃなくて、菱野さんのことを考えてみんなにばらすのもありだと思う。
本人も喜びそうだし、今までずっと我慢させてきた負い目もあるのに、また隠したいとかは可哀想でしょ。
仮に数人仲間の好感度下がっても、まだ取り返す機会は沢山ある。もう時間がないときにまとめて下がるよりはマシだよ。
まあ、困らせてる人筆頭の落田の好感度は取り返しのきかないものになるかもだけど、菱野さんと天秤に乗せたら考えるまでもない。
275 :
森崎名無しさん
:2011/02/24(木) 22:14:03 ID:???
大前・菱野「「俺(わたくし)たち付き合うことになりました(わ)」」」
比良山「――――――なにィ!? 大前の相棒(パートナー)は俺だぞっ! マネージャー!!」
他サッカー部員「「「 そ っ ち か よ ! ?」」」
276 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/02/25(金) 00:28:48 ID:???
遅くなりましたが、今回の投下です
皆さん、多くのご感想ありがとうございます。ああ、続きの投下にプレッシャーとジンマシンが……
今回もちょっと判定に行くまで長めです
>>告白の成否に判定が無かった件
菱野の好感度は天井をぶち抜いてしまっておりますw
おまけに、そろそろ大前から動かないと菱野の方から我慢の限界に来てしまう値だったので、
自動成功となりました。あしからず
>>浮き球補正の上がりやすさ
浮き球の技を覚えれば上がりやすくなっていきますね。更に言うなら、クリアーよりシュートの方が効果は高いです
ただ、高い浮き球を現在の4から5に上げるのは少し難しいですが
>>二人の関係をばらすかどうか
作者も忘れがちになりますが、キャプテンEDITの舞台は80年代半ばです
学生同士の恋愛への風当たりも今より厳しそうですので、なるべく秘密にする方向になると思います
……この二人なら、黙っていても呆気なくばれそうですが
>>恋仲を応援してくれた面々への報告とお礼
ちゃんとこのイベントの後に入れると予定です
ああ、瀬川の得意そうな顔が目に浮かぶ……
【おしらせ】
やす子「キャプテンEDITキャラクター人気投票! 開催期間もいよいよ残り三日と大詰めよ!」
菱野「既に多数の皆様にご投票いただきまして、誠にありがとうございます」
大前「このまま上位陣の逃げ切りがなるか、それとも、ここから脅威の追い上げを見せるキャラがいるのか?
是非、ご注目ください! 投票会場は、以下のURLで!
http://capmori.net/vote/vote2m/bbs.cgi
こ、こんな感じでいいのかな?」
やす子・菱野「「更なるご投票、お待ちしております!」」
277 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/02/25(金) 00:29:55 ID:???
〜喫茶店〜
カランコロン。
ドアに設えられたベルを鳴らしながら、店の中に入る二人。もちろん、その前に身体に積った雪を払い落すのは忘れない。
大前「ええっと、ごめんください」
マスター「……いらっしゃい」
出迎えたのは、相も変わらず無愛想な店主。
以前は店を騒がせたことで気分を害したようだったが、今回は特に気にするそぶりを見せず席を勧める。
冬の屋外でこごえた大前は、暖房の効いた店にやっと人心地をつける。
大前「……ちょっと外に長居させ過ぎちゃったな。寒い思いをさせちゃって、ごめんね?」
菱野「うふふ、これくらい平気ですわ。私、ここが地元なんですわよ? 子供の頃から慣れっこです」
大前「はははっ。じゃあ、俺が一人で寒がってたわけか。カッコがつかないなあ」
互いが互いの思いを認め合い、いつになく屈託ない表情で言葉を交わす二人。
大前(本当に良かった。菱野さんに本当気持ちを伝えることが出来て、それを受け入れて貰えて。
そして、菱野さんの気持ちも知ることが出来て……)
菱野(ああ……私、幸せすぎて怖いです。頭がふわふわして、安心出来て、なのに胸がドキドキするのを止められません。
わ、私、明日にでも死んじゃいそうです……)
マスター「…………」
お互いと、希望に満ちた前途しか見えていない二人の姿に、店主は盛大にため息を吐く。
溜まりかねて、自分から注文を取りに行った。
278 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/02/25(金) 00:31:09 ID:???
マスター「ご注文は?」
菱野「あ、え、えっと……ホットココアをお願いします」
大前「じゃあ、俺も同じので」
マスター「ホットココアお二つ、と……」
注文を受けるや、すぐさま踵を返して厨房へ向かう店主。
店内には古いレコードからクリスマス・キャロルが流れ、色とりどりに飾られた樅の木がチカチカと電飾を光らせる。
聖夜の空気に浸った二人の間に、不思議な沈黙が流れた。
それは今までのように張りつめたものとは違い、どこか穏やかな暖かさを伴っているように感じられる。
マスター「……ご注文の品だ」
コトリ。白い湯気を立てるカップが二つ、テーブルに並ぶ。
二人は謝礼を述べつつ、それを手に取り、
大前「それじゃ、今更だけど――」
菱野「はい。遅ればせながら――」
暖かい中身が零れないようにそっと小さく打ちつけ合った。
大前・菱野「「――メリークリスマスっ!」」
そしてクスクスと笑い合う二人。
279 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/02/25(金) 00:32:26 ID:???
大前「な、なんか格好付け過ぎてる気がするな、こういうの」
菱野「いえいえ、素敵ですわよ? とっても」
大前「そ、そうかな? ……っと、そうだった。クリスマスと言えば、大切なものを忘れるところだった」
照れ隠しに鼻の頭を掻いて、鞄からラッピングされた箱を取り出す。
大前「……これ。俺から菱野さんへのクリスマスプレゼント」
菱野「うわあっ……よ、よろしいのでしょうか、こんなものまで頂いてしまって」
渡された箱を宝物のように胸の前で抱える菱野。
大前「貰ってくれないと困ります。菱野さんに渡すために持ってきたので。
……本当は、その、こ、告白の前に渡すのが良かったんだろうけど」
菱野「むむむっ。では、私が受け入れなければお渡し下さらなかったおつもりだったのですか?」
大前「ご、ごめん。そういうことじゃあなくてだね……」
菱野「うふふっ……冗談ですわ。意地の悪い言い方をしてすみません。
でも、不意に大前さんのお困りになるお顔も見てみたくなってしまいまして」
と、悪戯っぽく笑う菱野。
大前(なんだろう、この掌の上で転がされてるのに嫌じゃない感じ。お、俺って尻に敷かれるタイプだったんだろうか)
280 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/02/25(金) 00:33:39 ID:???
菱野「その……空けてみてもよろしいでしょうか?」
大前「う、うん。どうぞ」
プツリとレコードが再生を終え、店の中を静けさが包む。
その中を、菱野が丁寧に包装を解いていく音だけがこだました。
菱野「うわぁ……これはオルゴール、ですか?」
宝石箱を象ったシックな木細工に、菱野は目を輝かせる。
大前「蓋、開いてみて?」
菱野「あ、はいっ」
促されて蓋を上げると、音曲の再生が始まる。
古いレコードのくぐもった音に代わって、小さな、しかし澄んだ音のクリスマスキャロルが流れ出した。
マスター「…………」
店主も、若い二人に気を使ってかレコードを掛け直すことも無く、そのままクルリと背を向ける。
281 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/02/25(金) 00:34:46 ID:???
菱野「あっ。これって――」
そして菱野も、オルゴールの上蓋にもう一つの仕掛けがあることに気づく。
菱野「――フォトフレームが付いているんですね、このオルゴール……」
大前が選んだオルゴールに付いていた趣向。それは木枠を利して写真を収められるフォトフレームだった。
そこに収められるものは今は無い。しかし、近い将来にいつか、とっておきの一枚が飾られるはずだった。
大前「これが今日だけの記念品じゃなくって、これからの思い出にも残る特別なものになればいい、って思ってさ。どうかな?」
菱野「素敵です……ずっと、ずっと思っていた人と結ばれて、こんなに素晴らしいものまで頂けて……っ!
私、一生今日のことを忘れませんっ!」
大前「うんっ! 俺もだ。俺だって、絶対に忘れないよ!」
※ 菱野の好感度が大きく上がりました ※
282 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/02/25(金) 00:35:49 ID:y/fT0m/o
マスター「…………」
オルゴールの曲が終わり、店内に再びレコードの演奏が流れ始める。
そんな中、菱野は赤らんだ顔で切り出した。
菱野「えっと……お返し、というわけでもないのですけれども、私からも大前さんにお渡ししたいものがありますの」
大前「お、俺に?」
菱野「その……大前さんのプレゼントに比べたら、つまらない物かもしれませんが――」
大前「そんなことないよ。俺、菱野さんから貰えるものだったら、なんだって貰いたい」
菱野「――ぷ、プレッシャーが掛かりますわ……えっと、こちらです。どうぞっ」
先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。
★菱野のクリスマスプレゼント→ ! card=★
カードの絵柄で結果が変化します
ダイヤ → 蹴球超人伝の断片だ! 全能力+1&スキル・ポストプレイ◎習得!
ハート・スペード・クラブ → 手編みのミサンガだ! 全国大会で苦戦時に一度だけ発動、祈りイベントと同等の効果を起こす!
ダイヤのK・JOKER → 幻の名著・蹴球超人伝だ! 全能力+2&スキル・ポストプレイ◎、スキル・プレースキッカー習得!
更に……?
283 :
森崎名無しさん
:2011/02/25(金) 00:36:08 ID:???
★菱野のクリスマスプレゼント→
クラブA
=★
284 :
森崎名無しさん
:2011/02/25(金) 00:36:09 ID:???
★菱野のクリスマスプレゼント→
ハートJ
=★
285 :
森崎名無しさん
:2011/02/25(金) 00:36:22 ID:???
★菱野のクリスマスプレゼント→
クラブK
=★
渋いぜマスター
286 :
森崎名無しさん
:2011/02/25(金) 00:36:32 ID:???
よかった……クラブA分岐がなくて本当によかった!!
287 :
森崎名無しさん
:2011/02/25(金) 00:38:42 ID:???
こええ・・・魔物さんは忘れた頃にやってくる・・・。
288 :
森崎名無しさん
:2011/02/25(金) 00:39:23 ID:???
告白のときにカード判定があったらとんでもないことになってたかもしれないな
289 :
森崎名無しさん
:2011/02/25(金) 00:40:31 ID:???
ここでクラブA分岐があったら何だ……?
プレゼントを落してきたとか、何故か髪が伸びる不思議な日本人形とかか?w
290 :
森崎名無しさん
:2011/02/25(金) 00:42:06 ID:???
落田の乱入でダイナシ、リアルファイト突入
291 :
森崎名無しさん
:2011/02/25(金) 00:44:06 ID:???
祈りイベントって去年の清栄戦のときのあれだよな。
苦戦というと点入れられたりしたら、それから先は1試合通して発動してるのかな。使う試合は決まってるな。
292 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/02/25(金) 01:59:05 ID:???
菱野「や、厄払いです、厄払いっ。次のボーナスイベントに備えて、厄払いですわ!」
やす子「菱野ちゃん、結構クラブ率高いよねー」
★菱野のクリスマスプレゼント→ クラブA =★
ハート・スペード・クラブ → 手編みのミサンガだ! 全国大会で苦戦時に一度だけ発動、祈りイベントと同等の効果を起こす!
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前「? これは……えーと、アクセサリ、かな?」
刺繍糸を幾重にも編んだ見慣れない腕飾りに、大前は目を瞬く。
菱野「ミサンガ、というものらしいです。南米の選手が良く御守りとして着けているらしいですわ」
大前「へー……そう言われてみれば、トヨタカップの放送や雑誌の写真で、でブラジル人が着けてるのを見た気がするな。
売っているのは見たこと無いけど、もしかして菱野さんの手作りかな?」
しげしげと手にとって眺めてみる。
菱野「はい。今の日本では中々手に入らないものですので、恥ずかしながら自作しましたの。
……あ、あんまり見つめないでください。何だか恥ずかしいですわ」
目の前で手作りの品物を見つめられるのは、恥ずかしいらしい。ますます赤くなって縮こまる菱野。
大前「ご、ごめんごめん。それじゃ、早速着けてみるね?」
菱野「は、はい。どうぞ」
手首に通して身につけると、まるでそこにあるのが当然のように感じられる。
菱野「ミサンガは、願い事が叶う時に自然と切れると言われているらしいです。
大前さんには大望がおありですから、ウンと頑丈に編ませていただきましたの」
大前「……確かにこれだけしっかりとしていたら、八月までには切れそうもないな」
293 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/02/25(金) 02:00:13 ID:???
目を眇めて、あの熱い戦場に想いを馳せる。
全国大会決勝戦。そこで繰り広げられる戦いを制し、優勝旗を勝ち取るのが、今の大前の夢だ。
切っても切れないくらい丈夫なくらいで、丁度いいだろう。
菱野「そ、その……大前さんから頂けた物に比べると、つ、つまらないものですけど――」
大前「――つまらなくなんかないさ」
はっきりと声に力を込めて言い切る。
大前「ありがとう。俺の……俺たちの夢を応援してくれる、こんなに素晴らしいプレゼントをくれて。
菱野さんはやっぱり最高のマネージャーで、そして俺の素敵な彼女だよ」
菱野「え、えへへ……そんなに過ぎたお言葉を言われると、照れてしまいますわ」
赤い顔で微笑む菱野を見ながら、大前は決意を新たにする。
大前(そうだ。菱野さんに喜んでもらうためにも、この贈り物に応えるためにも、来年は必ず勝つ。
その上、早瀬さんや小豆沢さんの意思に、森崎と大空への借り……勝たなきゃいけない理由が、また増えちゃったな)
今は二人、幸せな時間を過ごしている大前と菱野。
だが、後に黄金世代と呼ばれる選手たちの集う、長く苦しい戦いへの道からは、決して逃れることは出来ない。
大前「来年は……今度こそは勝つよ。このミサンガに誓って、ね」
菱野「はいっ! 大前さんなら、今度こそ絶対に日本一になれますよ!」
※ アイテム・『手編みのミサンガ』を手に入れました ※
※ 全国大会でビハインド時に一度だけ発動し、大前の全行動に+1補正、更にポストと枠外を防ぎます ※
※ ……喫茶店のマスターにココア2杯の代金、しめて1000円を支払いました。現在の所持金:15000円 ※
294 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/02/25(金) 02:01:30 ID:???
〜翌日、12月25日〜
校長先生「え〜、以上を持ちまして、二学期を修了といたします。
明日からは冬休みですが、決して中学生らしい節度を忘れることなく行動してください。
また、落雪や凍った道路など冬ならではの事故にも気を付けて――」
大前「……これで今年の授業も終わり、明日からは冬休みか」
落田「とはいえ、監督は年末ギリギリまで練習を組む気らしいけどなあ。あーあ、冬休みくらいゆっくり休みたいぜ。なあ、輝林?」
輝林「…………(フルフル)」
落田「ほら、輝林も無言で俺に同意しているぜ!」
大前「首、横に振っているぞ……」
校長の挨拶も終わり、修了式も閉幕。大前たちはクラスごとに並んで退出しつつも、クラスメイトと無駄話に興じていた。
大前(休みでも練習、か。望むところだ! 一刻も早く、あの森崎に通じるシュート力を身に付けないといけないんだ!
それに菱野さんが見ていてくれるんだし、どんなに辛い練習も耐えられ――あ)
ふと、大前はあることに気づく。
落田「ま、今日くらいは休ませてくれるみたいだからいいけどさ。どうだ? 大前。
放課後は明日に備えて、俺たちみんなで鋭気を養うためにクリスマスパーティーだ! どうせお前もイブは一人身――」
大前「悪い、落田! 俺、ちょっと会いに行かなきゃならない人がいるんだ!」
295 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/02/25(金) 02:02:38 ID:???
落田「――なにィ!? だ、だ、だ、誰だよ!? も、も、も、もしかしてお前、菱野さんを誘う気か!?」
大前「(惜しい! それは昨日!)違うよ、会うのは男の人だよ」
落田「更になにィ!? ま、まさかお前……そういう趣味が!?」
大前「どーいう趣味だ……」
輝林「…………後ろの守備を、固めないと」
大前「お前も乗るなよ輝林……」
級友たちとの会話にげんなりしつつも、大前はこの後の予定を立てる。
大前(あの後、菱野さんとも話したけれど、しばらくはこの関係は秘密のままでってことにしたんだよな。
まあ、部の士気や規律にも関わることだから仕方の無い判断ではあるんだけど。
けど、俺たちを応援していた瀬川さんや、高校でも面倒をみるって言ってくれた長池さん。
それに早瀬さんにはちゃんと報告しておかないと――)
… … …
というわけで、放課後の柿原中華料理店。
296 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/02/25(金) 02:03:41 ID:???
早瀬「そうかそうか。いつになるかとは思ったが、とうとう決めたか!
ははっ! 中学サッカー生活で、一番価値のあるゴールを決めやがったな!」
瀬川「いやいや、この程度はまだキックオフしたばっかりじゃん。ゴールってのはさ、ほら、もっと――」
長池「瀬川……それ以上いけない」
大前「は、ははは……瀬川さんだけじゃなくて早瀬さんや長池さんも、ずっと前から気付いてたんですね」
早瀬に背中をバシバシと叩かれつつも、苦笑してそう言う大前。
早瀬「馬っ鹿。そんなの当たり前だろ。むしろ、二年連中が誰も気づいてねェ風なのが不思議だぜ」
長池「相棒ぅ……硬派を気取るのも良いが、それも過ぎると地獄に落ちるぞ? ……前にもこんなことを言ったっけか」
瀬川「ま、傍から見ていたら丸分かりだったよ。マネージャーが君に歩の字だったのは。
こういうのを何ていうんだっけ? ひょっとこハチマキ?」
大前「それを言うならホの字、岡目八目ですよ」
瀬川「ま、細かいことは気にしない! いやー、それにしてもめでたいね!」
などと呵々大笑する瀬川。
やす子「私もいるわよっ!」
大前「うわっ!? 監督!?」
にゅっと、いつの間にか席に付いてホイコーローに箸を伸ばしながら言う飯地監督。
297 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/02/25(金) 02:05:06 ID:???
やす子「ふーんだ! こちとらクリスマスに一人身で、こうして学生に交じって中華を頂いているって言うのに!
指導している部員とマネージャーはイブにヨロシクですかー? ぷんぷんっ」
大前・早瀬・長池((成人女性が『ぷんぷんっ』って……))
やす子「鳴紋の監督が私だったことに感謝しなさいよねー、まったく!
普通だったら、発覚した途端に退部よ退部。ま、これからも身の回りには気をつけなさいよ」
大前「は、はい……ありがとうございます、監督」
本来なら取り締まる立場である監督からのお目こぼしの言葉に、大前は素直に頭を下げる。
やす子「うんうん、謙虚でよろしい。それと、菱野ちゃんは私の妹分みたいな子なんだからね。
あんまり泣かすようなことをしていると、怖いわよ?」
大前「それは分かっています。俺だって……菱野さんには泣いて欲しくないですから」
瀬川「でも、いつかは泣かせる必要のある日が来るぜ? 具体的にはベッドの――」
大前「ぶっ!? な、何を言い出すんですかー!?」
瀬川の下世話な冗談に、思わず手を振って声を上げる。
それを見て瀬川は尚更愉快そうに笑った。
298 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/02/25(金) 02:06:28 ID:???
瀬川「――ま、ご丁寧に据えられたお膳を前に、のほほんとしてた大前くんだから。そんな日が来るのはもう何年か先だろうけどね」
やす子「分からないわよー? 男ってケダモノだもの。ある日、渦巻く欲望を押さえきれなくなってプッツンしちゃうかもっ!
アグレッシブビーストモードに変化した大前くんはたおやかな女体を力の限り押し倒し、耳元で荒い息と共にささやくの……。
『飲みこんで……俺のクリアボム……』。……きゃー! いやらしいっ!」
大前「監督まで何言いだしてるんですか……」
早瀬「やめとけ、大前。このバ監督には付き合うだけ無駄だ」
やす子「それは冗談として、ホント菱野ちゃんのことは大切にしなさいよね。
釣った魚に餌を上げない、なんて真似は一番しちゃ駄目よ? 恋する乙女はうさぎさんと一緒、寂しいと死んじゃうよー?」
瀬川「とりあえず、どんなに忙しくても【2ヶ月に一回はデートする】くらいの甲斐性は見せないとね。
それも【連続で同じ場所にいくのは避けなきゃ駄目】かも。
女の子って、自分に対する評価に敏感だからね。
『ここに連れていきさえすればオッケー!』みたいに思われてるんじゃないかしら? ……そんな不安を抱かせることになるからさ。
ともかくさ。マネージャー、今までは自分の気持ちを押さえてたけど、恋人って対等な関係になったら遠慮は薄らぐもんだからね。
今まで通りの付き合い方からは変えていかないとね」
大前「なるほど……(菱野さん、結構俺に対して溜めこんでたもんな。あの時も『とーへんぼく』とか『どんかん』とか言われたし)」
恋愛ごとに対しては生き字引な風情すら漂う瀬川の忠告に、大前は耳を傾ける。
299 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/02/25(金) 02:07:43 ID:???
と、ここで長池が口を挟む。
長池「それだけ分かっていて、どうして昨日は本命を誘えなかったんだ……」
瀬川「う、うるさいよ! 一番大事な子との関係はね、ちゃんと時間を掛けて育むものなんですー!」
早瀬「それはそれでどうなんだ、オイ……本命じゃない子の気持ちも考えろって」
瀬川「まあ、短いアバンチュールのお相手だね。愛は囁くけど、恋に落ちることはない、的な」
大前「うわあ……」
やっぱり、あまり鵜呑みにしない方が良い気もしてくる大前だった。
瀬川「そーいうお前らこそ、どーなのよ? 早瀬、新しい恋は見つけた? 長池、この間告白してきた子とはどーなったの?」
早瀬「……俺はもう二度と女にうつつは抜かさねェ」
長池「『俺と一緒に地獄に落ちよう……』と答えたら逃げられた……」
大前「いや、その返事はどうなんですか長池さん」
やす子「魅力的な年上女性ならここにいるわよ、早瀬くんっ!」
早瀬「鏡を見て言え。それと、監督なら指導対象に手ェ出すな。男女が逆なら犯罪だぞ」
やす子「いやーんっ、早瀬くんったら冷たいっ!」
そして、どんどん脱線していく話題。
300 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/02/25(金) 02:08:43 ID:???
柿原「……監督。俺の家で騒がんで下さいよ。他にもお客さんがいるんですから」
大前「す、すいません、柿原さん……この人は後で責任を持って連れ帰りますので」
やす子「なによー、その犬猫みたいな扱いはー?」
早瀬「躾りゃ聞く分、犬猫の方がマシだ……」
長池「猛獣だな。地獄の猛獣だ」
瀬川「ケロケロスだな!」
それを言うならケルベロスである。
大前「……本当にすみません」
柿原「いや、お前が謝らなくていい(……飯の代金は、この大人げない馬鹿どもから貰おう)」
※ 交際費は柿原が飯地たちから取りたてました ※
301 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/02/25(金) 02:12:14 ID:y/fT0m/o
クリスマスが終わったところで、今回はここまでです
長々と無判定パートが続く回が二連続……参加者の皆様には申し訳ありません
次回からはいつも通り、特訓と特訓と特訓のキャプテンEDITが戻ってくるはずです
…… 一発目は菱野特訓ですけどね! ぎゃー!!
それと菱野との関係を維持したい方は
>>298
で瀬川が【】を付けて言ってる内容にはご注意ください
次スレではテンプレに加える予定ですが、念のため
それでは今回も深夜までのお付き合いをいただき、ありがとうございました
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