キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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銀河シュナイダー伝説5 〜求道篇〜
1 :
銀シュナ
◆DWysPbgK..
:2011/03/14(月) 01:35:59 ID:NEkOkC7U
人類が地球という名の辺境の惑星より銀河系という開拓の道を歩み始めて800年余。
世界は『銀河帝国』と『自由惑星同盟』という2つの勢力によりいつとも終わりのない争いを続けていた。
そこに現れし1人の人物。彼の名はカールハインツ・フォン・シュナイダー。
金髪碧眼の若者である彼はついに子爵位の内定を手にし、爵位を持つ門閥貴族の道を歩む事になる。
彼の先にあるのは門閥貴族の筆頭として自由惑星同盟の叛徒達を滅する未来か、それとも…
今はまだ若き青年である彼の未来、それを知る者は未だいない。
銀河の歴史がまた1ページ…
前スレ
銀河シュナイダー伝説4 〜岐路篇〜
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1298468514/
過去スレ
銀河シュナイダー伝説3 〜小星篇〜
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1296506795/
銀河シュナイダー伝説2 〜青雲篇〜
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1294392924/
銀河シュナイダー伝説1 〜黎明篇〜
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1291283308/
154 :
森崎名無しさん
:2011/04/24(日) 19:13:06 ID:jzifdHc6
B
155 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/04/24(日) 19:24:10 ID:yS0XLc96
B.とりあえず話だけでも聞く。
数日間の旅の果てが無収穫では意味がないと黙って話を聞くことにする中山。
メッツァ「ふん、今度はだんまりか。まあいい。今、世界中がここと同じようになっている事は
知っているな?」
中山「確たる情報が無いから断定は出来ないが、支援復興の兆しすらない故に予想はついていた」
メッツァ「どうやら馬鹿ではないようだ。安心した。そこでだ。俺はこの世界を秩序ある世界に
戻したいんだ。それをなすには世界の端から直していった方がいい。攻めるに易く、守るに堅いからな。
だから私の部下になれ。俺の目標は日本の秩序の回復などといった小さなものでない。
この世界の秩序の回復だ。世界を復権させた後にはこの日本くらいはくれてやっても良い。
どうだ?悪い話ではないと思うが?」
中山「………」
どうしますか?
A.拳王の配下になる。
B.拳王の配下にはならない。
C.ここで拳王を討つ!
D.その他
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156 :
森崎名無しさん
:2011/04/24(日) 19:27:07 ID:mYn8ZP9c
A
157 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/04/24(日) 19:41:06 ID:yS0XLc96
A.拳王の配下になる。
話としてはわからないでもない。結局のところ誰かがこの劣悪な状況から脱するための一手を打たなければ
いけないのだ。そういう意味では先ほどのメッツァの言葉が本心であれ建前であれ、行う事は日本の統一。
それを実行する礎となるのならば誰が頭だとしても…たとえそれが日本人の手ではなくとも
問題はないと思うのだった。
中山「わかった。これからは拳王様の剣となろう」
メッツァ「そうか…では、早速任務を与える。兵を1師団与える。それで関東圏を押さえている
キング一派を潰して来い。」
中山「ハ!」
配下になった途端大上段に構えたメッツァそう命令するのだった。
〜〜〜
それから一週間後、緩衝地帯となっている静岡を超え、旧神奈川に陣を敷く中山。
中里「中山殿…して、いかなる戦略を?」
斥候として情報収集していた中里が状況を説明しながらそんな事をたずねてくる。
どうしますか?
A.全兵力を投入して総力戦!
B.少数精鋭で一気にキングの首をいただく。
C.その他
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158 :
森崎名無しさん
:2011/04/24(日) 19:45:27 ID:lC8sNzRk
B
159 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/04/24(日) 19:59:05 ID:yS0XLc96
B.少数精鋭で一気にキングの首をいただく。
中山「ここで全兵力を投下したところで総兵力の差がありありと出るだけだ。ならば彼らを
囮に少数で一気に敵大将の首をいただく」
中里「なるほど。理に適ってるでござるな。して、少数精鋭とは?」
中山「当然俺、そして俺の見張りも兼ねている中里、そして副官の…」
副官は誰?
A.岸田
B.岩見
C.小田
D.長野
E.その他
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160 :
森崎名無しさん
:2011/04/24(日) 20:06:05 ID:AWzHZpIA
D
161 :
森崎名無しさん
:2011/04/24(日) 20:06:08 ID:bicEAFLo
E フライハイト
162 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/04/24(日) 20:44:38 ID:yS0XLc96
D.長野
中山「副官の長野だな」
そういいながらそばに控えていた長身の男に話しかける。
長野「了解した」
中山(それにしても、中里だけでなく長野まで…)
大友中出身の中山からすればあまり記憶にはないのだが彼もまた南葛中の1人だったと記憶している。
そして、それが示す事はあの拳王は中里以外に複数の南葛関係者を掌握しているという可能性である。
中山(全員中里がスカウトしてきたのだろうか?それとも中里も誰かに…)
そんなことを考えてみるが。ここで長考したところでまだ完全には信用されていない自分への
不信感に繋がるかもと思いなおし、皆に作戦を説明する。
中山「箱根の山は険しい。この地ならば総力戦にはなりづらいからとにかく時間を稼ぐのが野郎どもの
仕事だ」
野郎ども「「「おう!」」」
中山「その隙に俺たちは関東圏内に入り一気にキングの首を取る。シンプルかつ最も勝率の高い作戦だ。
誰か質問は?」
163 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/04/24(日) 20:45:39 ID:yS0XLc96
野郎ども「負けそうになったら逃げてもいいんですかい?」
中山「…好きにしろ。どちらにしろこの作戦で数日以上何も起こらなければ俺達の生存率はほぼ0だ。
逃げて拳王様に処分されるのも、共に地獄を歩むのも…それくらいの自由は与える」
野郎ども「………」
〜〜〜
そんなこんなで作戦は開始される。
中山「決して敵の挑発に乗ったり下手な作戦を思いつくな。時間稼ぎできればそれでいい」
そういい残すとニンジャ装束の中里と長身の長野を引きつれ獣道を走る中山。残った者たちも
士気は高くないが拳王の恐怖という壁が退却を封じ、無事作戦通りに消極的な戦闘を開始していた。
中里「では拙者は一足先に向かうでござる!」
シュン!!
道なき道を歩むスピードならば日本でも5指に入るであろう彼は次の瞬間には消え去り、先の方で
梢の揺れる音だけが連続して彼の高速移動を証明している。
〜〜〜
164 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/04/24(日) 20:48:01 ID:yS0XLc96
そして長野と共に関東入りした中山。
この数年で城塞都市と化した中心部の更に中心にキングの城があるのだが、ここに来るまでに
中里がルートを確保しており難なく城の内部に侵入することが出来た。
中山「…誰もいないな…」
長野「いや、殺気を感じる。最上階だ!」
中里「直接戦闘は貴君らに任せるでござるよ」
ダダダと走り最上階に向うとそこには…
キングの正体は?
A.森崎
B.翼
C.日向
E.三杉
F.その他
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165 :
森崎名無しさん
:2011/04/24(日) 20:48:25 ID:fqr9qqDo
A
166 :
森崎名無しさん
:2011/04/24(日) 20:48:33 ID:mYn8ZP9c
Fカタリーナ・カレン
167 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/04/24(日) 21:16:46 ID:yS0XLc96
A.森崎
中山「お、お前は…」
キングの城の最上階。見晴らしの良いように横方向に吹き抜けになっている空間。その空間に
唯一存在する玉座に彼は座っていた。
森崎「久しいな中山。そして中里。それに長野も」
玉座の腕掛けに不遜に肘を突き、そこに頭を乗せていた森崎はゆっくりと立ち上がる。
高高度ゆえの強風のたなびく純白のマントが彼の威風をより強調しており、顔立ちこそ
忘れもしない彼ではあったが本当に彼が森崎有三であるのか?と確認が必要なくらいであった。
中里「は!ただいま戻りました」
すぐさま脇に控え片膝をつく中里。
中山「…どういうことだ森崎?」
森崎「見たままだよ。大体おかしいと思わなかったか?ここに来るまでに何の障害も無く来る事が
出来る事が。中里には二重スパイを行ってもらっている。そして、お前を連れてくるように仕向けた。」
中山「何故そんな事を?」
森崎「もちろん拳王を倒すためだ。既に拳王配下のものの多数に俺の部下がまぎれている。たとえば
そこの長野のようにな」
長野「は!」
森崎の言葉に平伏する長野。
168 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/04/24(日) 21:18:26 ID:yS0XLc96
中山(ちぃ!そういうことか!?)
先ほどの疑問が一気に氷解する中山。しかし、それを口にするより速く…
森崎「中山も我が手足として働け。それがこの世界のためでもある」
慇懃ではなく無礼。だが、その言葉には真実があるようにも思えるのは森崎の格なのだろうか?
どうする?
A.拳王の命令どおり森崎を討つ!
B.森崎側に寝返る。
C.ここで森崎を打ち倒し、自分がキングとなる。
D.その他
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169 :
森崎名無しさん
:2011/04/24(日) 21:19:00 ID:???
B
170 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/04/24(日) 21:40:05 ID:yS0XLc96
B.森崎側に寝返る。
一度忠誠を誓った相手を舌の根も乾かないうちに裏切る。それは決して褒められるものではないが
たった一度会った相手と数十年来の盟友である。どちらの言に乗るかなど考えるまでも無いだろう。
中山「わかった。俺が役に立つというのならば存分に使え。俺が俺として森崎を認めている間は
役に立って見せるさ」
森崎「おもしろい!俺が王の器ではなければ背中から刺すと明言するか!良かろう、それでこそ
中山政男、炎のバーニングファイターだ。」
久しぶりに面白い笑劇を見たかのような笑みを浮かべると、様々なところに隠しておいた配下たちを
下げさせるのだった。
〜〜〜
中山「それで、どうしてキングなどになっているんだ?」
森崎「それは…」
久しぶりの再開に共に酒瓶を開けようとしたとき…
???「ホワターーー!!」
ビシ!……ドクドクドク…あべしーーーー!!
最上階の一つ下の回が騒がしくなっていた。
171 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/04/24(日) 21:41:55 ID:yS0XLc96
森崎「来たか…」
中山「きた?誰がだ?」
森崎「俺の天敵…仇敵、忌敵……お前とは別ベクトルの腐れ縁…」
とそんな会話を続けていると下の階が静かになり、トントン…と階段を上る音が響く。
森崎のライバルとは?
A.翼
B.日向
C.三杉
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172 :
森崎名無しさん
:2011/04/24(日) 21:43:32 ID:mYn8ZP9c
C
173 :
森崎名無しさん
:2011/04/24(日) 21:43:50 ID:c321H0Qw
A
174 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/04/24(日) 22:16:32 ID:yS0XLc96
C.三杉
三杉「くっくっく…天敵とは言葉が悪いな。僕はただ関東は僕のものだって事を証明したいだけさ」
そこに現れたのはガラスの貴公子とも呼ばれた天才、三杉淳だった。
森崎「三杉…」
中山(確かに三杉は武蔵FC出身…つまり東京が彼のホーム。わからないでもないが…何故だ?)
中山の目から見て森崎と三杉は手を取り合っていたはずだ。自分の知らない空白の期間に自分の知らない
何かがあったのだろうか?
三杉「弥生…こいつを倒して僕も…」
森崎「け!何時までも女々しいやつめ!俺が引導を渡してやるよ!」
中山との再会の興奮も覚めやらぬ中、森崎は立ち上がる。
いきなり決着!?
A.森崎勝利!
B.三杉勝利!
C.相打ち!
D.中山が手を貸し森崎勝利!
E.三杉勝利直前に中山が間に入る!
F.その他
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175 :
森崎名無しさん
:2011/04/24(日) 22:21:11 ID:mYn8ZP9c
B
176 :
森崎名無しさん
:2011/04/24(日) 22:21:16 ID:K1TVdL1o
D
177 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/04/24(日) 22:57:09 ID:yS0XLc96
B.三杉勝利!
森崎「南斗獄屠拳!!」
三杉「アタタタタタタタターーーーホワッターーー!!」
両者の必殺技が交差する…
森崎「…フン!強くなりやがって……だが、俺は貴様の拳では死なん!!!
…中山!最後に再会できてよかった。さらばだ!!」
三杉の百烈拳をまともに受け、致命の傷を負った森崎はそういい残すと吹き抜けの最上階から、
中山が止める間もなく堕ちていく。
三杉「勝った…のか。だが弥生は…ぐふ」
強者との対決で無傷であるはずもない三杉。今ならば難なく止めを刺す事も出来るが…
どうしますか?
A.森崎の仇!!止めを刺す。
B.再び拳王の下へ帰る。
C.三杉を介抱する。
D.その他
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178 :
森崎名無しさん
:2011/04/24(日) 22:58:37 ID:bNhW46lk
A
179 :
森崎名無しさん
:2011/04/24(日) 22:58:40 ID:bicEAFLo
A
せめて安らかに死ぬが良い
180 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/04/24(日) 23:14:42 ID:yS0XLc96
A.森崎の仇!!止めを刺す。
中山「………理由は聞かない、せめて痛み無く消えろ。風林火陰山雷が雷の奥義が一、春雷吼月閃!!」
三杉「………」
雷光の致死撃を瀕死の三杉の首にあて一瞬で絶命させる中山。それは仲間を失った悲しみか、
自らの手で仲間を殺す事になる自身の業の深さをを知ったからか、深い悲しみに包まれていた。
中里「…主殿が倒されましたな」
常に影のように付き従う中里が不意に現れる。
中山「森崎は死にたがっていたのだろうか?」
中里「知らず。ただ、三杉殿との戦いに加勢は絶禁との言葉でござった」
中山「それで、中里はどうする?主のいなくなったこの東京が再び秩序を失うのも時間の問題だ。
ある意味において当初の目的は達せられた。拳王の下に帰るのもよし、森崎の…今はなんなのか
皆目見当もつかない目的を継承するもよし」
中里「拙者は影。光強きものの影に付き従うでござる」
中山「………」
どうしますか?
A.東京のキングとして君臨する。
B.拳王に目的達成の報告をする。
C.その他
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181 :
森崎名無しさん
:2011/04/24(日) 23:16:42 ID:gw4vhR8A
A
182 :
銀シュナ
:2011/04/24(日) 23:19:48 ID:???
ではいつのまにかサザンクロスの王になったところで今日はここまで。
早ければ明日には終わりますね。おやすみなさいませ。
183 :
森崎名無しさん
:2011/04/25(月) 00:46:05 ID:???
乙でしたおやすみなさいー
184 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/04/26(火) 18:34:47 ID:tFf7nyDE
A.東京のキングとして君臨する。
中山「今となっては森崎が何を望み、何を願ってこの街を作ったのかわからないが…死に目を
見届けたものとして残ったものの行く末を見届ける。それが俺に出来る彼への最後の手向けだ。」
中里「忍」
そう決断すると後は早い。元々の森崎の配下は自分の知り合いが多く、尚且つ間謀にかけては
専門家である中里のバックアップによって数日で城塞都市東京を掌中に収め、拳王から派遣され、
関東境で小競り合いをしていた一個師団もこちら側に率いる事に成功させる。
中山「中里。今日本での勢力はどうなっている?」
中里「拙者の調べでは北陸周辺に根城を持つ聖帝若林殿。関西地方を中心にしている拳王メッツァ殿、
さらには九州には天帝軍を名乗る謎の一団。残りの勢力は3つでござる」
中山(さて…位置的に天帝軍にちょっかいは出せないな…ここはどうでるべきか?)
どうしますか?
A.まずは位置的に最も近い聖帝若林を倒す。
B.叛乱が露見する前に拳王メッツァを速攻で潰す。
C.こちらから打って出る必要はない。地盤を固める。
D.その他
先に1票入ったものを選択します。
185 :
森崎名無しさん
:2011/04/26(火) 18:39:57 ID:5ND2e64A
B
186 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/04/26(火) 19:18:04 ID:tFf7nyDE
B.叛乱が露見する前に拳王メッツァを速攻で潰す。
中山「中里、森崎は拳王を討つために下準備を整えていたと言ったな」
中里「然り。拙者がかの者の下についたのも長野殿が士官としてかなりの地位まで上れたのも
全て主殿の命であった。」
中山「それは今でも使えるのか?」
中里「然り。但し、拙者が謀反を起こしたことを知れば粛清の嵐が巻き起こると予想されるでござる。
誰が信用でき、誰を信用できないのか…疑心暗鬼の種とはそれだけで立派な計でござるよ。
放っておくだけであ奴の忠臣のかなりの数を労せず誅することもできるでござろう」
中山「だがそれ以上に森崎の配下が粛清される。それが森崎の計にあるとは思えない。今なら俺の
反逆も知られていないはずだ。あるいは簡単に拳王の首を取れるかもしれない」
中里「は。森崎殿を打ち取ったという報告をするのであれば拳王に接触するのは易いでござろう。
人数は少数にはなり申すが、最大の好機といえなくも無いでしょう」
中山「………」
どうしますか?
A.任務の成功を報告しに行くと見せかけ拳王の居城へ向う。
B.大兵力で攻め入る。
C.その他
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187 :
森崎名無しさん
:2011/04/26(火) 19:20:49 ID:JeEZ6KT6
A
188 :
森崎名無しさん
:2011/04/26(火) 19:21:32 ID:9VOqmL3+
A
189 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/04/26(火) 19:39:57 ID:tFf7nyDE
A.任務の成功を報告しに行くと見せかけ拳王の居城へ向う。
中山「状況に沿った戦略こそ天の時。砂時計の一粒の欠片が血の一滴となる今、利用できるものは
全て利用する。」
中里「では、早速準備を…」
そういいキングの城の最上階から消え去る中里。
〜〜〜
そして数日後、一個師団で出陣した一行は僅か数名にまで数を減らしながらも勝利の凱旋を行っていた。
中山(流石に師団はつれてきた方が良かったんじゃないか?)
中里(否。数が多いということは口が多いということ。僅か1人の裏切りが我々全員の死を呼び込む
この状況において不確定要素は限りなく0にすることこそ賢明。)
そう話すのは斥候兼中山のお目付け役の中里。彼としては出来うる最善の策としていたのだが…
この作戦は…
A.ばれずに拳王の間へ!
B.なんと筒抜け!
先に1票入ったものを選択します。
190 :
森崎名無しさん
:2011/04/26(火) 19:41:41 ID:9VOqmL3+
B
191 :
森崎名無しさん
:2011/04/26(火) 19:45:31 ID:AuEbwZNk
A
192 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/04/26(火) 19:52:28 ID:tFf7nyDE
B.なんと筒抜け!
凱旋のまま通されたのは拳王の城の一角。
中里「…まずいでござるよ」
そう耳打ちするニンジャマスター。
中山「まずい?無事に城までたどり着けたようにも見えるが…」
中里「否。この広間は謁見の間より遠く、尚且つ逃げ口が両端の大扉のみ。通気口すらござらん」
中山「!!!」
事の重大さに気付いた中山だったが次の行動に移すよりはやく…
???「はっはっは。策士、策におぼれるとはこのことだな」
唯一の出口である大扉から現れたのは大量の雑魚と…
現れたのは?
A.浦辺
B.新田
C.来生
D.滝
E.石崎
F.早田
G.中西
H.その他
先に1票入ったものを選択します。
193 :
森崎名無しさん
:2011/04/26(火) 19:53:06 ID:BkQaYD3c
C
194 :
森崎名無しさん
:2011/04/26(火) 19:53:08 ID:9VOqmL3+
Hマリー・シュナイダー
195 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/04/26(火) 20:14:05 ID:tFf7nyDE
C.来生
現れたのはこれまた見覚えのある顔だった。
中里「お主は、来生!?なぜそなたが…」
本来無表情であることを義務付けられていた忍者である彼だったが僅かに顔が歪む。
来生「いやぁ。俺もね、本当ならそっち側なんだが…何時までも誰かの手下というのも
俺らしくないだろ?だからね…」
中里「なんと!!若林殿の城から助けた恩も忘れるというか!」
来生「その恩は十分返しただろ。それになんたってその恩人はもういないんだから」
中山「何故それを!?」
来生「簡単なことさ。中山師団のなかに中里以外のスパイがいた。中里は流石にその危険性に気付いていた
みたいだが、だからといって全員を殺して口を封じようとはしなかっただろ?それが貴様達の
甘さだよ。いや、限界だと言い換えてもいい」
中里(くぅ…。その策は主殿ならば採用したやもしれぬ。されど、中山殿にそこまで非情になれる
気質はござらん。こうも速くその弱点をつかれるとは…)
196 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/04/26(火) 20:15:44 ID:tFf7nyDE
中山「ちぃ!ならば仕方が無い!場内までたどり着けたのならば後は力ずくで行くしかない!」
グオン!!
己が内気を燃やし戦闘態勢に入る中山。しかし、
長野「ここは俺に任せろ。それより中山は埋伏していた仲間を助けるか急いで拳王を倒しに行け!」
と、沈黙を守っていた副官長野が一歩前へでる。
中里「拙者は肉弾戦は得意ではござらんが、己が不始末は自ら償うでござる。」
そして、中里も戦闘態勢に入り…
どうしますか?
A.この場に留まり全員ぶちのめす!
B.この場は中里と長野に任せ仲間を救出に向う。
C.この場は中里と長野に任せ拳王の首を取りに向う。
D.その他
先に1票入ったものを選択します。
197 :
森崎名無しさん
:2011/04/26(火) 20:18:28 ID:9VOqmL3+
B
198 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/04/26(火) 21:33:06 ID:tFf7nyDE
B.この場は中里と長野に任せ仲間を救出に向う。
当初の作戦は失敗した。ならばやることは一つ。1人でも多くの仲間を救うことである。
中山「死ぬなよ!」
中里「応!恐らく皆はまだ殺されてはおらず地下の牢獄にとらわれているはず!」
確かにスパイを捕まえました。殺しました。と簡単にカードを捨てるような敵ならばここまで
強大な勢力になりうるはずはない。見せしめならば効率的に殺す必要があるし、交渉のカードと
するならば生きてこそ意味があるのだ。
そういう意味では生存の可能性の高い事を信じ…
中山「風林火陰山雷、陰が歩法が一、影陰錯法!」
人の影を縫うように走り去ると、そのスピードについてこれる中里の援護もあり、僅かな隙を突いて
たった2箇所しかない出口から逃亡する事に成功する。
199 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/04/26(火) 21:34:26 ID:tFf7nyDE
中山(急げ!極限まで神経を研ぎ済ませろ!!)
自身にそう言い聞かせながら下へ下へと向かい、数十人の屍を築き上げた先に…
地下牢で待っていた味方は?
A.翼
B.浦辺
C.新田
D.滝
E.石崎
F.早田
G.中西
H.全員惨殺されていた…
I.その他
先に1票入ったものを選択します。
200 :
森崎名無しさん
:2011/04/26(火) 21:35:06 ID:BkQaYD3c
F
201 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/04/26(火) 21:56:31 ID:tFf7nyDE
F.早田
中山(しずかなる事林のごとし。)
シュン!!
冷徹な瞳で地下牢の門番の首を一瞬で切り取ると、血柱が飛ぶよりも速く腰の鍵を引き抜きそのまま
重厚な扉を開ける。
中山「だれか!?だれかいるか!?」
まるで救いを求めるかのように叫ぶと薄暗い部屋の隅に…
早田「へっへっへ…ようやく助けが……」
片方の腕を鉄錠で固定され横になる事すら出来なくなっていたカミソリファイターが声をあげる。
中山「早田か!?遅くなってスマン!ほかに生きてるものは!?」
早田「…ああ、半分以上はワイが逃した。だが、最後の最後でしくじってこのザマさ」
中山「だが生きている。生きてさえいれば必ず再起できる。諦めない限りな!」
202 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/04/26(火) 21:57:36 ID:tFf7nyDE
早田「まるで森崎みたいな事を…いや、ちがうか。森崎は負けたことなど絶対に認めないよな。
……で、今のサザンクロスのキングは中山がしているのか?」
中山「ああ。だが反逆が露見してしまった。ここは…」
どうしますか?
A.拳王の間まで目と鼻の先。虎穴に入らずんば虎児を得ず、死中に活を見出す。
B.これ以上の深入りは身を滅ぼす。退却!
C.その他
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203 :
森崎名無しさん
:2011/04/26(火) 22:00:07 ID:/tahaPCs
A
シチューにカツ
204 :
銀シュナ
:2011/04/26(火) 22:32:45 ID:???
すみません、猛烈な睡魔に襲われてしまったので今日はここまでです。
おやすみなさいませ。
205 :
森崎名無しさん
:2011/04/26(火) 22:48:01 ID:???
乙でしたー
206 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/05/01(日) 16:15:27 ID:b+5fxgpg
…去年のGWが懐かしい…
ということで少し間を空けてしまいましたが再開します。
A.拳王の間まで目と鼻の先。虎穴に入らずんば虎児を得ず、死中に活を見出す。
中山「早田。動けるか?」
早田「まあな。その辺の雑魚相手なら遅れはとらない程度に…ってとこか」
中山「…よし、それならピンチはチャンスだ!このまま拳王の間まで一気に進撃する!
まさか拳王もこのタイミングで喉元を食いつかれるとは思わないはずだ」
早田「ふ、なんやわかった。ワイのカミソリの切れ味はまだ鈍っちゃいない。足手まといにはならん」
そう決断すると地下牢から一気に玉座のある拳王城最奥の間まで駆け上がる2人。
拳王の算段は?
A.ほぼ無防備!拳王1人が玉座に座っていた!
B.最後の行く手に中ボス登場!
C.それすらも拳王の罠だった!絶体絶命のピンチ!
D.その他
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207 :
森崎名無しさん
:2011/05/01(日) 16:17:10 ID:???
B
208 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/05/01(日) 16:28:35 ID:b+5fxgpg
B.最後の行く手に中ボス登場!
拳王は賢明も愚鈍でもなかった。ごく当たり前の配置に強力なゲートキーパーを…つまりこの場合では
最後の砦としての中ボスを配していたのだ。
???「しゃっしゃっしゃ。やはりこちらにも配備して正解だったようだな。
半死人と連戦の疲れの見える2人ならここでおしまいだー!」
中山「何!?」
そこは拳王の玉座の僅か手前。巨大な扉を守る門番のようだった。
門番は誰!?
A.浦辺
B.新田
C.滝
D.石崎
E.中西
F.その他
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209 :
森崎名無しさん
:2011/05/01(日) 16:34:56 ID:???
F カルツ
210 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/05/01(日) 16:52:31 ID:b+5fxgpg
F.カルツ
中山「お前は!?」
カルツ「しゃっしゃっしゃ、久しぶりじゃの?」
そこに現れたのは西欧人らしからぬ風貌の男だった。
早田「久しいのぉ。カルツ」
埋伏していたとはいえ一時は同じ軍にいた2人。それ故に驚く事無く話しかける早田。
カルツ「ああ、ニッポンジンはもう少し利口だとおもっとったんじゃがな」
早田「たわけ。日本を守るのは日本人の使命じゃ。他人がごちゃごちゃ言ったところで誰も
ついてはこねぇよ」
カルツ「…じゃろうな。だからこそ、ニッポンジンであるお前達を重用したのじゃが…
飼い犬に手を噛まれるとはこのことじゃ。やはり、この国は恐怖と暴力で支配するしかないようじゃ」
中山(やはり、彼らの使命は最初に話していたように日本ではなく世界の救済か。…それが悪いとは
思えないがだからといって、はいそうですかと統治権を渡すわけには行かないな)
211 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/05/01(日) 16:53:37 ID:b+5fxgpg
カルツ「さて…ごちゃごちゃ話したところで意味はなし。ワシ相手に満身創痍の2人でどう戦う
つもりじゃ?」
どうしますか?
A.2人でタコ殴り!
B.早田に任せて拳王の間へ!
C.逃げる!
D.その他
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212 :
森崎名無しさん
:2011/05/01(日) 16:54:11 ID:1gJ2h5Cc
B
213 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/05/01(日) 17:21:15 ID:b+5fxgpg
B.早田に任せて拳王の間へ!
中山(…どちらにしろ時間がない。モタモタしていれば幾千もの雑魚が大挙してきてしまう)
そう考えていると…
早田「け!お前なんぞワイ1人で十分!」
中山の思考を呼んだのか半死半生の早田が一歩前へと歩みでる。
カルツ「ワシも嘗められたものじゃ。だがまあ良かろう、その意気や良し。1人は素直に通して
やらんこともない」
そういいながら目の前の扉から脇にそれる。
中山「早田…死ぬなよ」
早田「あたぼう。負ける喧嘩はしない主義なんでね」
そういいながらほとんど動かない片腕をあえて盾とする死中の構えでカルツをけん制する。
214 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/05/01(日) 17:22:32 ID:b+5fxgpg
ダ!!
2人の戦闘音を合図に重厚で巨大な扉を開け放ち、ついに拳王の間へとたどり着いた中山。
そこに座っていたのは間違いなく以前であった拳王メッツァ。無言で重い鎧をゴトッと落とし
無言で構えを取る。
中山「………」
どうしますか?
A.先手必勝!遠距離攻撃が可能な疾風斬を叩き込む!
B.まずは相手の出かたを見守る。
C.その他
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215 :
森崎名無しさん
:2011/05/01(日) 17:28:07 ID:HzdbzFvo
A
216 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/05/01(日) 17:47:18 ID:b+5fxgpg
A.先手必勝!遠距離攻撃が可能な疾風斬を叩き込む!
中山「風林火陰山雷奥義が一、疾風斬!!」
相手の動きを見るより速く両腕をクロスさせるように振り上げ、風の衝撃を巻き起こす中山。
グオン!!!
メッツァ「そのようなそよ風など!笑止!!」
しかしそれはメッツァの体に到達する前に彼の纏う闘気の奔流によってうち消しられてしまう。
中山(ちぃ、流石は王の名を語るだけはある!遠距離攻撃はほぼ無効化されるのか!?)
そんな事を思っていると…
メッツァ「本当の攻撃とはこういうものだ!!北斗神拳奥義!北斗剛衝波!!!」
体に纏っていた闘気を掌に集めるとそのままこちらに飛ばしてくる!!
中山(まずい!アレをまともに食らっては無事じゃすまないぞ!)
どうする!?
A.回避成功!!そのまま接近戦へ移行!!
B.ガード!!小ダメージを受け再び遠距離戦!
C.回避失敗!!闘気の渦によって足に大ダメージ!
D.守りきれなかった!体全体に裂傷が!!
E.その他
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217 :
森崎名無しさん
:2011/05/01(日) 18:00:58 ID:Sfb43tlo
A
218 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/05/01(日) 18:24:45 ID:b+5fxgpg
A.回避成功!!そのまま接近戦へ移行!!
長年生きた直感が…いや、生きとし生けるもの全てが持つ危険信号がその技に対し、防御ではなく
回避をするようにと警鐘を鳴らし、すんでのところで直撃を回避させることに成功させる。
ズサ!!
豪華な赤い絨毯を抉るように放たれた気の奔流はほんのコンマ何秒か前まで中山がいた場所を通過して
いき、遥か後方の石造りの壁をいとも簡単に破壊してしまう!
中山「だが、当たらなくてはな!」
防御しなくて良かったと思うよりも速く次の手を出す熟練の闘士は滑るように接近し…
中山の近接攻撃!!
A.クリティカルヒット!メッツァに大ダメージ!
B.ヒット!メッツァの飾り衣装を破壊に成功!
C.掠り!皮膚に僅かな傷を負わせる!
D.避けられた!
E.はじき返された!
F.カウンター発動!!
G.その他
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219 :
森崎名無しさん
:2011/05/01(日) 18:35:38 ID:???
B
220 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/05/01(日) 18:49:14 ID:b+5fxgpg
B.ヒット!メッツァの飾り衣装を破壊に成功!
中山(無傷の敵に大振りは効かない!)
長年の経験でそう判断した中山は強力な必殺技ではなく、攻撃後の隙が小さく、尚且つ命中率に
ついては文句のない技で対応する。
中山「風林火陰山雷、雷の奥義が一、雷光閃!!」
自らの腕を槍の様に高速に突き出し、抜き手でメッツァの飾り衣装を破壊する!
メッツァ「ほお、速いな。だがその程度でたてつくとは片腹痛いわ!!」
ゲシ!!
中山の次の行動に入る瞬間にその胴を膝蹴りで一気に吹き飛ばす拳王。
221 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/05/01(日) 18:50:27 ID:b+5fxgpg
中山「ゲホ!」
中山(く!小さな隙でも見せるとカウンターか。だが、剛衝波に比べれば威力は小さい…コレならいけるか!?)
現在の大勢やや有利。しかし、連戦の中山に比べ拳王はまだ気力体力共に充実している。
どうなった?
A.このままじわじわと拳王を押していった。
B.膠着状態の中乱入者が!!
C.時間が掛かりすぎ敵に増援が!
D.体力の差でジリ貧状態に!
E.一撃必殺の拳が決まり勝利!
F.油断した隙に胸を貫かれた…
G.その他
先に1票入ったものを選択します。
222 :
森崎名無しさん
:2011/05/01(日) 19:00:10 ID:???
E
223 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/05/01(日) 19:16:33 ID:b+5fxgpg
E.一撃必殺の拳が決まり勝利!
じわじわと押していく中山。それは体力的に有利な拳王に僅かな焦りをもたらすには十分であった。
メッツァ「猪口才な!!」
元々自分より強い相手と戦った事のないメッツァはその焦り故に力任せに中山のいた場所へ
打ち下ろしの豪腕をふるう!
ゴワン!!
豪奢なカーペットだけではなく、その下の床も盛大に破壊されその轟音が響く。しかし、その場で
ぺしゃんこになっているはずの姿は無く…
中山「残像だ」
その声はメッツァの無防備となった背後。
ズン!!
驚愕の表情の拳王の顔が僅かに歪む。その胸から生えているのは中山の右腕。
メッツァ「な、……な…」
かろうじて言葉を捻りだそうとする拳王だったが、口から噴出す血溜りにより言葉が続かない。
224 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/05/01(日) 19:18:00 ID:b+5fxgpg
中山「お前は自らより弱いものとしか戦った事が無かった。それが敗因だよ」
ズサ!!
ありえない場所より伸びた腕が引っ込んだかと思うとそこから鮮血が噴出す。
中山「風林火陰山雷、裏陰の奥義が一…死穴」
まるで腕を一振りの剣のように凪ぐと、べっとりとこびり付いたメッツァの血を吹き飛ばし、
拳王の死…そして勝利をもぎ取るのだった。
長野、中里、早田の生死
A.全員無事だった。
B.長野死亡…
C.中里死亡…
D.早田死亡…
E.長野、中里死亡…
F.長野、早田死亡…
G.中里、早田死亡…
H.全員死亡…
I.その他
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225 :
森崎名無しさん
:2011/05/01(日) 19:28:52 ID:ZV5ninEk
I 何者かにカルツ等含めて全員殺されてた
226 :
森崎名無しさん
:2011/05/01(日) 19:34:19 ID:???
天帝編でもやるつもりかw
227 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/05/01(日) 19:48:46 ID:b+5fxgpg
>>226
とりあえずの目標である200レスまであまり残ってないのですが…いくかも知れませんねぇ
I.何者かにカルツ等含めて全員殺されていた
…中山が貫禄の勝利をもぎ取っていたころ…
中里「な、何故…このような……」
中里は自らに死の制裁を与えた人物をかすれる目で見つめる。
???「………」
ズシャ!!
中里「………」
〜〜〜
勝利の余韻より速く、中山にはやらなければいけないものがあった。
中山(音がしない…カルツと早田…決着がついたのか?)
玉座の間の手前のホールで死闘を演じているはずの二人の戦いの音が聞こえず不信に思う。
228 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/05/01(日) 19:49:46 ID:b+5fxgpg
ガガガ…
音が響いた先には死闘の血溜りが点点としており…2人が息絶えていた。
中山(………)
相打ちになったのだろうと黙祷をささげようとするが…
中山(致命傷が2人とも背後?)
いたるところが傷だらけの2人だったが致死のダメージは片方は首筋、もう片方は背中から、
つまり、背後からの一撃と思えた。
中山(…この2人を殺した人物がいる?)
嫌な想像をしながら中里と長野の様子を見に行くと、やはり中里、長野…それに来生まで
息絶えていた。
中山(……なにがあったんだ?)
どうしますか?
A.一旦、本拠地の東京へ戻る。
B.何が起きたのか調べる。
C.このまま単身聖帝若林を倒しに行く!
D.全てが不明な更に西の天帝軍を潰しに行く。
F.その他
先に1票入ったものを選択します。
229 :
森崎名無しさん
:2011/05/01(日) 19:54:50 ID:rRYpc4Aw
B
230 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/05/01(日) 20:40:54 ID:b+5fxgpg
B.何が起きたのか調べる。
何か情報はないかと辺りを見回すがそこは惨殺死体の山だった。
??「うっう…」
っと、ふいにうめき声が聞こえる。
中山「だれだ!?」
敏感にその声を聞きつけその方向を調べると…
モヒカン「や、やめてくれぇ!」
それは中山が期待した仲間の声ではなくかつての敵、拳王の雑魚だった。
中山「一体に何があったんだ!?みんな誰に殺されたんだ!?」
激しく詰め寄る中山の気迫に押されたのか怯えているモヒカンは…
モヒカンの答え
A.聖帝だ!聖帝軍が乱入して来たんだ!
B.天帝だ!天帝軍がこの気に乗じてきたんだ!
C.わ、わからねぇ。しらねぇ男が単身全員を…
D.お、お前にコレをって、メモを渡された。
E.その他
先に1票入ったものを選択します。
231 :
森崎名無しさん
:2011/05/01(日) 20:42:18 ID:???
D
232 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/05/06(金) 22:05:22 ID:SyxNE1+I
D.お、お前にコレをって、メモを渡された。
モヒカン「ひ、ひぃ!お、俺はしらねぇ!お、俺は何にもしらねぇぞ!!」
詰め寄る中山の殺気に気圧されたモヒカンはあえぐようにそう話し、握り締められくしゃくしゃに
なった一枚のメモをまるでそれが危険物であるかのように慎重に目の前の男に渡す。
中山「コレは?」
モヒカン「し、しらねぇ!生かしておく代わりにって渡されただけだ!あ、後はもう…しらねぇ!!」
腰砕けになり座り込むと自由になった手を使って必至に後ずさるモヒカン。
中山(コイツには何を聞いても無駄か?)
そう思いながら渡されたメモを見ると…
メモ(この地より北にある丘で待つ)
たったそれだけ、短い一文のみが書かれていた。
中山(ここで行かないという選択はないな)
小さなメモ。その短い文字列こそ唯一のそして最大の手がかりである。中山は疲れた体を引きずるように
拳王城のバルコニーから見える小高い丘に向かい歩き出す。
〜〜〜
233 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/05/06(金) 22:06:23 ID:SyxNE1+I
〜〜〜
そこは拳王によって支配されある程度の統制が取れていた雑踏街から少し離れた丘。この時代の地表には
珍しく下草が生え、まだ若いながらも雑木がパラパラと生えた草原のような場所だった。
中山(地球の自浄作用と言ったところか。核の炎に包まれながら植物はそれでも生きている…)
この数年間ほとんど荒野の中で生きてきた中山は僅かに心を癒しながら目的の場所へと行くと…
???「待っていた。待っていたぞ。中山」
そよ風をマントに受けてそれをたなびかせながら1人の人物が彼を待っていた。
彼は誰?
A.森崎
B.翼
C.日向
D.若林
E.その他
先に1票入ったものを選択します。
234 :
森崎名無しさん
:2011/05/06(金) 22:09:04 ID:???
A
235 :
森崎名無しさん
:2011/05/06(金) 22:25:48 ID:V54u3TQU
D
体格的に
236 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/05/06(金) 22:46:12 ID:SyxNE1+I
A.森崎
中山「やはり…生きていたんだな?」
彼は確かに見た。東京に配されたキングの城…サザンクロスの中心地にある城の最上階から落下する彼を。
しかし、同時に見つけ出す事は出来なかったのだ。彼の遺体を。
当初は、彼の身につけている高価な装飾や衣装を目当てにした乞食によって冒涜されたものだと思った。
そして実際に彼の配下にはそういう風に発表していた。
だが、内心引っかかるものはあったのだ。彼があんなに潔く死を選ぶのだろうか?っと。
自分がやってきたその日に死んでしまうような偶然がおきうるのだろうか?と。
そして今になってみれば思う。何故中里はあんなにも冷静だったのだろうかと。
忍びにとって死は日常であり、それを継ぐものがいればそれは死ではないとの説明ではあったが、
今回は単なるクライアントではなく、主君とすら仰ぐ盟友である。もしかしたら中里も
気がついていたのかもしれない。いや、それどころか中里も彼の計画の一翼を担っていたのかもしれない。
237 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/05/06(金) 22:47:18 ID:SyxNE1+I
中山「…だが何故だ?何故、中里や早田を殺す必要があった?彼はお前の仲間ではなかったのか?」
???「そうだな。…だが、この世界を……いや、それはいいわけだ。俺は俺の野望のために殺した。
サザンクロスという十字架をお前に渡し、お前が拳王を倒す間に聖帝と天帝を手にかけるという
目的を成し遂げ…残る憂を取り除くために」
中山「そして最後に俺を殺せば…最低限の労力でこの日本を支配できると…そういうことだな?」
若林の死にも、まだ名も知らぬ聖帝の死にも動じる事無く、淡々と分析する。
???「ああ。コレで強者はいなくなる。若林の手によって生まれた超人的な拳法の使い手は
全員消える。お前のような生まれながらの超人や中里のように闇を生業としている人物意外は
全員スタートラインにつくことが出来る。」
中山「……避けることは……出来ないんだな?森崎」
満身創痍な体。それでも構えを取る炎のバーニングファイター。
森崎「拳を交じり合わせればわかる」
マントをはずし、まるで死装束のような真っ白な衣装をあらわにしながら答える森崎。
彼の瞳には彼には似合わない悲しみの色が見える。
238 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/05/06(金) 22:48:18 ID:SyxNE1+I
中山「中山政男。推して参る!!」
中山先制!!
A.まずは牽制攻撃!相手の出方を見る。
B.素早い連激で相手に攻撃させないように動く。
C.今更細かいやり取りはなし。真っ向勝負!
D.いきなり必殺技!!
E.その他
先に1票入ったものを選択します。
※今回の戦闘は成功失敗は選べず、行動選択に依存します。
239 :
森崎名無しさん
:2011/05/06(金) 22:48:48 ID:Gy0YRZW6
C
240 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/05/06(金) 23:39:19 ID:SyxNE1+I
C.今更細かいやり取りはなし。真っ向勝負!
ヒュン!!
まるで小細工無用とばかりに風切り音を唯一の供に右腕を限りなく伸ばす。
シュパン!!
そして、まるでそれが来るのが当然とばかりに左手の掌底で弾き返す森崎。しかし、中山の攻撃は
それすら見越したもので弾き返されたベクトルを利用し、そのまま斜めに回転するように一回転すると
そのまま浴びせ蹴りを森崎の脳天めがけて打ち下ろす!
ガ!!
森崎は天性の瞬発力でかろうじて頭上で十字を作りブロックするが、それでも完全にはダメージを
止める事は出来ず…
森崎「流石は拳王を倒しただけはある」
額から流れる一筋の鮮血をぬぐう事無く褒め称える。
241 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/05/06(金) 23:40:40 ID:SyxNE1+I
中山(ちぃ!当たりはしたが浅いか!!)
そう思う中山だがチャンスの後にはピンチがあり。大技である浴びせ蹴りがブロックされたことで
体勢を大きく崩し、連続攻撃が出来ないところに森崎の鋭い足技が襲い掛かる!
ビシ!!
自ら蹴りと同じ方向に無理やり飛びさする事でダメージは最低限に抑えるが、それでも今までの
負傷ダメージが全く抜け切っていない状態である。受けたわき腹には強烈な鈍痛…肋骨1、2本が
折れた感覚が中山に襲い掛かる。
中山(だが、蹴り技に鋭さがない。さっきの浴びせ蹴りで脳震盪…いや、そうじゃないな。天帝か
聖帝との戦いで彼もまた万全ではないという事)
以前見た三杉と森崎の戦いを見た中山は、その時の切れ味鋭い斬撃ではなく、内臓破壊を目的とした
重い蹴りを感じ取るとすぐさまにそう判断する。
242 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/05/06(金) 23:41:56 ID:SyxNE1+I
森崎「その顔は…ばれたか。まあいい。傷だらけなのはお互い様だ。」
中山が蹴られた方向へ飛びさすった事でお互いの制圧圏内から離れ、会話をする余裕が生まれる。
どうする?
A.森崎の体格なら気で防がれることはないか?疾風斬でこの位置から遠距離攻撃!
B.あくまで徒手空拳の近距離戦!
C.話をしてみる。
D.その他
先に1票入ったものを選択します。
※今回の戦闘は成功失敗は選べず、行動選択に依存します。
243 :
森崎名無しさん
:2011/05/06(金) 23:43:26 ID:RCwD4kBU
C
244 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/05/07(土) 00:00:56 ID:IhSWfLO+
C.話をしてみる。
距離があいた事で心の戦闘モードが僅かに緩む。
中山「この戦いは避けられないのか!?」
それ故にそう叫ぶのは中山の生来持つ気質なのだろうか?
森崎「戦闘中に泣き言なんて弱者のすることだよ!!」
ビュン!!
戦闘モードの僅かな弛みをつくかのように南斗聖拳における得意分野…つまり真空や衝撃波による
遠距離攻撃がいきなり中山に襲い掛かる!
中山「ぐわぁ!!!」
当然避ける事など出来ない中山は吹き飛ばされ体に大きな裂傷が出来る。…それはまるで早田の
背中につけられた傷痕のように。
森崎「話したいことがあるなら俺に勝ってからすることだ。」
その甘さを叩き潰すように…まるで、そうしなくてはいけないように…冷たい目で…その奥深くに
何かを隠しているように話し、一歩一歩近づいてくる。
245 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/05/07(土) 00:01:57 ID:IhSWfLO+
中山(ちぃ!話し合いではどうしようもないのか)
戦う事しか残されていない自分たちの状況に僅かに腹立たしく思いながらも、同時に、遠距離こそ
有利なたち位置であるはずの森崎が自ら近づいてくることの意味を考える。
中山(死にたがっているのは…向こうなのか?それとも、俺の今の言葉がそれほど苛立たせたのか?)
どちらにしろ自分から不利な位置にやってきた森崎に…
どうしますか?
A.再び拳を交える。
B.この傷では勝てない。逃げる。
C.奇跡の逆転を狙って必殺技を放つ!
D.それでも会話をしようとする。
E.その他
先に1票入ったものを選択します。
※今回の戦闘は成功失敗は選べず、行動選択に依存します。
246 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 00:06:20 ID:J0eQEeZ+
C
247 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/05/07(土) 00:51:24 ID:IhSWfLO+
C.奇跡の逆転を狙って必殺技を放つ!
今は戦闘時の緊張によって筋収縮が行われ出血はそこまで酷くはない。しかし出血が完全に止まっている
訳ではなく、はやく止血処置をしなくては近いうちに死をいただくのは間違いなく…うだうだと
戦闘を継続するわけにはいかないのだ。
中山(…やるしかないのか…)
そう意を決すると、今までの沸騰しそうな感情の荒波が次第に静まり、冷静に森崎との距離を
感じることが出来るようになる。
森崎「………」
しずかに気を高めながら近づく森崎に…
中山(3.2.1…いまだ!!!)
ザシュ!!!
気合一閃!スピードを命とする南斗聖拳のそれよりも速く、手刀が森崎を…
森崎「残像だ」
それは対拳王戦の再来。しかし、立場は逆転しており背後を取られたのは中山。背後を取ったのは森崎。
248 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/05/07(土) 00:53:07 ID:IhSWfLO+
森崎「コレで終わりだ。南斗孤鷲拳奥義、千首龍撃!!」
シュシュシュシュシュシュ!!!!
それは一息に千の抜き手で完全粉砕する面制圧の最高手の一つ。
だが。
ズシャ!!
それが中山の体を絶命させるよりも速く…森崎の体はくの字になり、そのまま倒れこむ。
中山「秘伝林技最終奥義…闇蛍」
両手で自身の体ごと貫いたその浸透剄はほぼ密着状態にまで近づいた森崎の中で右掌と左掌の頸が
交差しまるで音叉のように共鳴、直接的に受けた自身の数倍…いや、数十倍の威力で森崎の内腑を
破壊しつくす。
森崎「ボ…グヮ…」
肺までも破壊し口から血を吐き出す森崎。しかし、先ほど大きく切られた斬激と新たに
背後からの数十発の致命撃受けた中山の体もまた、その浸透頸に耐えられず、体が崩れ落ちる。
249 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/05/07(土) 00:54:11 ID:IhSWfLO+
中山(結局相打ちか…だが、まだ…まだ終わっていない)
薄れゆく意識を無理やり奮い立たせ…
どうする?
A.生きるために助けを探す。
B.最後に森崎の真意を聞く。
C.森崎を生かすために止血処理をする。
D.その他
先に1票入ったものを選択します。
250 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 01:43:42 ID:mvvf3rRE
C
251 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/05/07(土) 03:27:18 ID:IhSWfLO+
C.森崎を生かすために止血処理をする。
中山(結局お前の真意を聞き出すことは出来なかった。だが、コレだけはわかる…お前はまだ
こんなところで死んでいいようなやつじゃない。)
今回の戦い。中山にとっては意味のないもの…いわば降りかかる火の粉を払うための戦いの連続だった。
だがしかし、今にも死にそうに横たわる男は違う。長らく続いた群雄割拠の乱世、それを
長い下準備の期間があったとしてもたった数週間でトップ全員を死に追いやった人物である。
中山(なし崩しにサザンクロスのトップになったと思っていたが、結局それすら森崎の掌の上
だったのか。そして、今回の…最後に残った2人…俺とお前の相打ちすら……
………だが、最後まで森崎の計画通りにはさせないよ)
既に絶命してもおかしくない中山。怪我の酷さで言えば間違いなく森崎よりも悪い。今、息をしているのは
最後に残った『意地』である。全てが彼の目論見どおりだとしても…最後に彼にはしてもらわなければ
いけないことがある。それを放棄して死んでもらっては困るのだ。
折れた肋骨が肺に突き刺さる。血を吐く。だが、まだ意識は失わず、体が欲する酸素を生きている肺の
その数分の一だけで最低限供給し、残りの悲鳴は完全に無視する。
252 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/05/07(土) 03:28:42 ID:IhSWfLO+
この世界において最も価値のあるものの一つ、清潔な包帯で外傷を覆う…自分の裂傷ではなく、遥か
以前からの友人の傷を。筋肉の収縮効果はとうになくなっており、一秒ごとに視力が落ちていく…
清潔な包帯がみるみる真紅に染め上げられるが、それでも生きていて欲しいとの願いから
命を吹き込むように動脈の近くをきつく縛り、止血を完了させ、チアノーゼ反応を起こしている顔
を下に向け肺に溜まった血溜りを無理やり吐き出させる。
森崎「げ、ゲホ…な、なにを……」
そこでようやく森崎の意識が戻り言葉をかけてくる。
中山「今は喋るな。俺の命の炎は長くない。消える前に助ける」
生気のない言葉で…かすれる言葉をかけながら持ってきていた水筒で口をすすがせる。
森崎「無駄…だ。最後の技で内臓がボロボロだ。お前の……勝…ち……」
中山「黙ってろ。お前が生きること…それが今回の俺の勝利条件だったんだ」
森崎の言葉にそう答えると、息を整え…否、もう整える力すら残ってない浅い呼吸だが、それでも
自らの最後の残り火を燃やし尽くすがごとく力を溜める。
253 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/05/07(土) 03:30:37 ID:IhSWfLO+
中山「フン!!!」
森崎の死装束のような純白だった衣装の上に手を当て、最後の最終奥義、闇蛍を再び森崎に打ち込む。
森崎「ブ…ホォ……」
再び血を吐き出す森崎だったが…先ほどのとは逆に一気にチアノーゼ反応が薄まっていく。
中山「間…に…あった…か」
破壊しつくされたと思われた内蔵だったが、元々揺らす技であり破壊させる技ではない『闇蛍』
非常に難しく繊細ではあるが逆ベクトルで発動させればかなり伸縮する内臓器官を元の位置に戻す事も
不可能ではなく、死の半歩手前…ある意味神の領域にたどり着こうとする中山の手によって奇跡的な
処置が施される。
中山(…もう…言葉を口にすることも…意識をつなげとめる事も……)
既に目はほとんど見えない。血が失われることで最も弱い器官…眼球が深刻なダメージを受けており、
ブラックアウトを起こしているのだ。
森崎「俺が…憎く…な…い……のか?利…用し、殺そ……うとした……」
中山(だから……俺を殺し、俺に殺されようと?)
不意にかけられた言葉に意識を繋ぎとめ言葉に出来ない言葉で返事をする中山。
254 :
外伝〜世紀末中山伝〜
:2011/05/07(土) 03:31:42 ID:IhSWfLO+
森崎「この……世…界に強者など…必…要…なかっ…た。」
まるで独り言のように話す森崎。もしかしたら中山の心の声が聞こえているのかもしれない。
中山(だが…誰かが強くなければ…統一など……)
森崎「守護…者……など、おこがまし…い。俺は…生きていては…いけない……」
遠のく意識の中、その言葉を聴いた瞬間…倒れこみ、肺の中から空気が吐き出るほんの一瞬だけ
言葉が出ることが許された。
中山「贖罪は死の中には……ない」
最後はかすれてしまって森崎の耳に届いただろうか?それはわからないが、体が楽になっていくのが
わかる。それが脳が生きる事をやめ、最後に快楽中枢を刺激する事で楽になろうという本能から
だろうか、それとも、自身の言葉が森崎に届けられた事を喜んだからだろうか?
森崎「………」
返事は聞こえない。ただ、自分の死が安らかなものである事に僅かに感謝するだけだった……
〜〜〜
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