キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【弟くんの】キャプテンEDIT31【初陣】
1 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/04/29(金) 01:02:25 ID:3i8qgm5s
このスレはキャプテン森崎のスピンアウト作品に当たる、キャプテンEDITのスレです
森崎くんと同世代に生まれたサッカー少年・大前くん(オリキャラ)を操作し、彼を名選手に育てたり育てなかったりします
現在の目標は全国大会での南葛へのリベンジ&優勝!
読者の皆さんに引いて頂いたカードや、投票していただいた選択肢に従い、物語が展開します
前スレ
【最後の夏の】キャプテンEDIT30【始まり】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1302706039/
〜前回までのあらすじ〜
大前ら鳴紋中サッカー部が県大会前に挑む練習試合の相手は、静岡の強豪・大友中学。
かつては南葛中の主力と共に、小学生時代の全国制覇を達成した選手たちが集まる強敵だった。
多少の苦戦は予測されていたが、相手エース新田の負傷と大前、比良山らのブレイクにより前半終了時点で3−0とリードを得る。
ほぼ完勝ペースで試合を進める鳴紋中だが、敵は全国区の名選手ぞろい。果たして、このまますんなりと勝ちを得ることは出来るか?
〜前スレの出来事(?)〜
菱野「これが対南葛用必殺フォーメーションですわ! 名付けて――」
やす子「うーん……アンチ・南葛・システム。略してANSね!」
菱野「――名付け親を取られた!?」
新田「全国優勝したストライカーの力、見せてや――」
大前「パワータックルっ!」
新田「行くぜ! 切り札の3N――」
輝林「……」
新田「ま、まだまだ! 俺の本領は隼シュ――」
渡会「ダイビングキャーッチっ!!」
新田「……『つくろうド○ームチーム』での作者チームの主力に対する仕打ちがこれかーっ!?」
中山「いや、判定で引きが悪いのがいけないんじゃ……」
比良山「覚醒、美味しいです」
やす子「よし、みんなきけ。おちだ と くにおか を かいこする。 」
665 :
森崎名無しさん
:2011/05/05(木) 02:09:22 ID:???
デート後の残り3回の選択をどうしようか、まず県大会中に監督とマネージャに決勝前の特訓を依頼するとして、
自分の考えとしては、霧雨と練習試合、お守りの購入、菱野に8月の大前の必殺シュートの特訓依頼でいきたいんだが、
監督は少なくてもレギュラーメンバーから選んでくれるはずだから、誰が出ても損はないでしょう。
666 :
森崎名無しさん
:2011/05/05(木) 19:32:35 ID:???
菱野さんの決勝前特訓は大前に回した方がいいんじゃないかな。。
最後の大会中に万が一失敗されたりしたら、下手すると8月中に自由行動使ってフォローする羽目になりかねない。
大前ならその場で取り繕うこともできるはず。
667 :
森崎名無しさん
:2011/05/05(木) 20:24:37 ID:???
ということは残り2回の菱野さん特訓は大前に回すということかな?
まあ、落ち込まれても困るしな。ただ選択できるなら必殺シュートの特訓でミラクルドライブの習得
もしくは強烈なシュートの強化がしたいかな。前は必要ないと思っていたが、
今の大前なら、森崎以外ヘディングで十分そうだからな。
668 :
森崎名無しさん
:2011/05/05(木) 20:30:38 ID:zJ/NjSmU
強烈なヘディング強化なんていらんわ、普通にシュート+2狙ったほうが全然いいがな
669 :
森崎名無しさん
:2011/05/05(木) 20:49:00 ID:???
大前のヘディングはロマンだ
670 :
森崎名無しさん
:2011/05/05(木) 20:49:31 ID:???
シュートと次藤の強化フラグ立っちゃったからせりあい1回ずつでいいんじゃないの?
671 :
森崎名無しさん
:2011/05/05(木) 20:52:29 ID:???
長い目で見れば、強烈なシュート強化はありだと思うが
シュート力は中学編が終われば普通に上がるだろうけど、スキル発動率上昇の特訓はあるかはわからないし
前の特訓で条件がかなり厳しくても浮き球が選ばれた理由もそのへんがあるんじゃないか
672 :
森崎名無しさん
:2011/05/05(木) 20:53:36 ID:???
別に雑魚散らすだけなら今のままでも十二分だからなぁ…
673 :
森崎名無しさん
:2011/05/05(木) 21:08:38 ID:???
少なくとも全国が近い今それが必要なことかって問われたら微妙という他ない
674 :
森崎名無しさん
:2011/05/05(木) 21:24:02 ID:???
強烈な〜の強化は、自分は欲しいな。
ダイスっても高い数値になるってのが心の救いになる。
675 :
森崎名無しさん
:2011/05/05(木) 21:39:09 ID:???
仮に16以上で強烈が1/2になったとしてシュート特訓なら同数値で+2上がる。これで強烈発動と同じ効果
21以上とかだったら失敗する可能性の方が高いし
676 :
森崎名無しさん
:2011/05/05(木) 21:44:46 ID:???
強烈な強化とかは、監督やマネージャー特訓のような特別特訓使ってもシュートが伸びにくい時とかに選んだほうが効果的なんじゃないの。
677 :
森崎名無しさん
:2011/05/05(木) 21:46:12 ID:???
県大会って試合後特訓できないんだっけ?
そこでも監督や菱野さんの協力依頼できたよね
678 :
森崎名無しさん
:2011/05/05(木) 21:49:05 ID:???
既に、21以上で、やっと+1上がるような次元かもしれないぜ。最後に特訓したのいつだったかな。
679 :
森崎名無しさん
:2011/05/05(木) 21:54:42 ID:???
それはない。
それだったら465で伸びにくいと書いてある。
680 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/05/06(金) 23:07:40 ID:???
またまた一日遅れ、すみませんorz
投下再開ですー
>>G.「最近暑くなってきたし、プールでもどうかな」(交際費:1000円)
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
菱野「プール、ですか?」
大前「うん。7月に入って急に暑くなってきているのもあるし……どうかな?」
山間の土地となると、夏場はすぐに気温が上がってしまう。
ここ数日は高温の日々が続き、練習の時にも苦しい思いをすることしきりだった。
そんな訳で、たまの息抜きぐらいは涼しく過ごそうと考えての発案だった。
……勿論、大前とて健全な中学生男子である。多少の下心はあったのだが。
菱野「分かりました。では、水着の新調などもありますし、日曜ということでよろしいでしょうか?」
大前「う、うん。楽しみに待っているよ(菱野さんの水着姿、か。夏合宿以来だから二年ぶりかな)」
そういうことになった。
681 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/05/06(金) 23:09:28 ID:Ou+TYQ9o
〜日曜日〜
7月最初の日曜日ということもあって、市営のプールはそこそこの人の入りで賑わっていた。
青々とした夏空を映す水面は、泳ぐのに困るほど混んでいるという訳でもなく、絶好のプール日和である。
大前「思ったほど混んでいなくて、助かったな。これなら楽しいデートになりそうだ……」
手早く水着に着替えた大前は、一足先にプールサイドに出て独り言ちる。
連れ立って入場したはずの菱野の姿はまだない。やはり女性は、水着一つに着替えるにも多少の時間は掛かるのだろう。
逆に男が水着になるほど楽な着替えは無い。あらかじめ履いてきさえすれば服を脱ぐだけである。
大前「さて、どうしようか? このまま、ただ待っているのもいいんだろうけど――」
先に3票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
A.念には念を。軽く準備運動をしておく
B.周囲の人々を観察してみる
C.下手に動く必要は無い。このまま黙って夏の太陽を堪能していよう
D.ヒャア! 我慢できねえ先に入るぜ!
682 :
森崎名無しさん
:2011/05/06(金) 23:10:22 ID:MhwsCzFw
A
683 :
森崎名無しさん
:2011/05/06(金) 23:11:32 ID:Gy0YRZW6
A
684 :
森崎名無しさん
:2011/05/06(金) 23:11:33 ID:udHhs51s
A
685 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/05/06(金) 23:31:28 ID:???
>>A.念には念を。軽く準備運動をしておく
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前「そうだ、準備運動をしっかりしておこう。水泳は他のスポーツより怪我が少ないとはいえ、万が一ってこともある。
それに足釣って溺れたりなんかしたら格好悪いってもんじゃないし」
そう思い立つと、準備運動で入念に身体を解していく。
粗方の準備が済んだ頃、背後から声が掛かった。
菱野「す、すみませんっ! お待たせしましたでしょうか?」
大前「ああ、いや。準備運動とかしていたから、そんなに待っては――」
待ちに待った菱野の登場に振り向いた大前は、振り向いた瞬間にピタリと硬直してしまう。
菱野「あの……ど、どうでしょうか、この格好……」
この日の菱野が選んだのは、人目があるプールということもあって、露出の大人しいワンピースタイプ。
しかし、水に入ることを考慮して結い上げられた髪型といい、気恥かしげな楚々とした佇まいといい、晒された肌の多寡とは関係無い、
爽やかさえ感じられる色香が匂う。
大前「――うん。凄く似合ってる」
菱野「本当ですか!? 良かったァ……。前にお褒め頂いた物はもう合わなくなってしまって新調したんです。
けれど……これもお気に召して頂けたようで、ホッとしましたわ」
確かに、菱野も成長期である。二年前の水着が入らなくなってしまっても無理は無い。
686 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/05/06(金) 23:32:33 ID:Ou+TYQ9o
先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。
★で、具体的にどこが成長したのかな?→ ! card=★
カードの数値で結果が変化します
11〜13 → 凄く大人っぽく育っていた。……プールサイドの女王様や〜っ!
6〜10 → 胸もそれなりに育っていた。大前くん、目のやり場に困っている!
A〜5 → 胸の成長はささやかだった……ま、まだまだ15歳だしね!
ダイヤのK・JOKER → 女 神 降 臨 。
687 :
森崎名無しさん
:2011/05/06(金) 23:33:01 ID:???
★で、具体的にどこが成長したのかな?→
ダイヤ3
=★
688 :
森崎名無しさん
:2011/05/06(金) 23:34:07 ID:???
またジスタかw
689 :
森崎名無しさん
:2011/05/06(金) 23:34:18 ID:???
ダイヤジスタで大きくしようぜw
690 :
森崎名無しさん
:2011/05/06(金) 23:36:24 ID:???
ダイヤジスタ効果で大前にだけKに見えるんだよきっと
691 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/05/06(金) 23:46:25 ID:???
★で、具体的にどこが成長したのかな?→ ダイヤ3 =★
A〜5 → 胸の成長はささやかだった……ま、まだまだ15歳だしね!
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
菱野「ううっ……あ、あんまり見ないでくださいまし」
大前「あ、ああ。ごめん……」
咎めれて、引き剥がすように視線を逸らす大前。それを見て菱野はホッと安堵の息を漏らす。
菱野(はーっ……何とか、気付かれずには済んだのでしょうか……)
そう思いつつ、掌で胸を押さえる。
ささやかな感触を返すそこには、少女らしく控えめな膨らみがあった。
手足の伸びに反比例して、この三年間での成長は一段とささやかである。
テレビや映画で観る女優のそれとは、比べ物にならない小ささに、菱野は軽くコンプレックスさえ覚えてしまう。
菱野(やっぱり殿方は、その……大きい方を好まれる方が多いと聞きますし。せめてこう、一回りくらいは成長して欲しいのですが。
……我がことながら、どうにかならないでしょうか)
身の回りの女性が聞けば「将来性があるだけで充分じゃないのよォ!」とか「……この上、胸まで? 高望みし過ぎ」などと、
反駁されかねないことを考える菱野であった。
菱野「そ、それじゃあ、そろそろ水に入りませんか? いつまでもプールサイドにいては、周りに迷惑ですし」
大前「え? あ、ああ、うん。じゃあそうしようか……」
少し名残惜しげにそう呟く大前だった。
692 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/05/06(金) 23:47:35 ID:Ou+TYQ9o
菱野「そういえば大前さん。水泳の方には、自身がお有りですか?
私の方は、やっぱり運動全般が苦手ですし、どうも下手なんですけれど……」
大前「うーん、水泳か――」
先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してダイスを振ってください。
★泳げ大前くん→ ! dice + ! dice=★
ダイスの数値で結果が変化します
12 → 泳ぎでも食っていけるレベル。鉄人アスリートだ!
9〜11 → 水泳には自信あり。さすがスポーツマン!
6〜8 → 可も不可も無い。普通
3〜5 → 水泳は苦手
2 → これはひどい。金槌ってレベルじゃねーぞ!
693 :
森崎名無しさん
:2011/05/06(金) 23:47:52 ID:???
★泳げ大前くん→
1
+
2
=★
694 :
森崎名無しさん
:2011/05/06(金) 23:47:57 ID:???
★泳げ大前くん→
5
+
4
=★
695 :
森崎名無しさん
:2011/05/06(金) 23:49:04 ID:???
サッカー以外では生きていけないですねw
696 :
森崎名無しさん
:2011/05/06(金) 23:51:07 ID:???
他のスポーツは出来るのに水泳だけはダメな人っているよね
697 :
森崎名無しさん
:2011/05/06(金) 23:52:11 ID:???
泳ぐの楽しいのにねー
698 :
森崎名無しさん
:2011/05/06(金) 23:52:26 ID:???
筋肉多いと浮かないよな
699 :
森崎名無しさん
:2011/05/06(金) 23:54:37 ID:???
まあ市営プールとかでガチ泳ぎする人あんまいないしw
2人で流れるプールで浮き輪につかまって流れてればいいよw
700 :
森崎名無しさん
:2011/05/06(金) 23:56:07 ID:???
市営プールにウォータースライダーってあるかな……ゴクリ
701 :
森崎名無しさん
:2011/05/06(金) 23:59:50 ID:???
ウォータースライダーあったとしても
ワンピースじゃずるっと脱げちゃうハプニングは期待薄だぜ
702 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 00:08:20 ID:???
二人で同じ浮輪に入って、イチャイチャしてればいいんだZE!
・・・飛んできたボールにクリアボムとかしなきゃ大丈夫だろう、多分。
703 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/05/07(土) 00:09:37 ID:???
★泳げ大前くん→ 1 + 2 =★
3〜5 → 水泳は苦手
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前「――ちょっと自信無いかも。なんていうか、地に足がついてない感じが苦手で……」
菱野「ぷっ……クスクス……」
大前「ちょ、笑わないでってば!」
菱野「す、すみません……で、でも何と言うか大前さんらしくはありますわね。
好きなスポーツ以外は不得手な所が、一所懸命で全力投球、って感じがします」
大前「……そういう考え方もあり、なのかな?」
照れくさくてポリポリと頬を掻く大前。
その様が更に笑いを誘うのか、菱野は自分も泳げない癖にさも可笑しそうにして身を屈める。
菱野「うふふ。実は浮き輪を持参してきていますの。何でしたら、交代で使いましょうか?」
大前「……そうする」
仏頂面で手渡された浮き輪を受け取って、空気を吹き込む。
金槌ではあるが、身体は頑健なのが大前である。息を吹き込まれた浮き輪は、たちまちパンパンに膨らんだ。
704 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/05/07(土) 00:10:53 ID:im7bKtl+
菱野「さ、それでは泳ぎましょうか」
大前「くっ、こうなったらスポーツマンの意地だ! 今日中に泳ぎを上達させてみせるぞ!」
菱野「具体的には?」
大前「に、25メートルを足を着かないで泳ぎ切るとか?」
小学校の水泳授業の様なノルマだった。
先着2名様一行ずつで以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。
★沈む筋肉・大前良→ ! card=★
★ダイヤモンドは水に浮かぶか?→ ! card=★
二枚のカードのマークか数字が一致した場合、数値の合計に+5されます。
なお、JOKERの数字は15、マークは全てのマークと同じとします。
菱野のカードがダイヤのKの場合、大前のカードと同じ絵柄に変化します
カードの数値で結果が……
35(二枚ともJOKER)→一般客「ヒューっ! 見ろよ、あの身体……」 せりあい+2、更に全能力+1……だと?
26〜33→大前「お? 水泳って凄くトレーニングになるな!」 せりあい+2!
21〜25→大前「泳ぐと全身にまんべんなく筋肉が付くな……」 せりあい+1!
16〜20→↓+数値の高い方が泳ぎが上達した!
6〜15→二人とも金槌なりに楽しんだ!
2〜5→数値の低い方が溺れた……同値の場合は二人仲良く溺れます
絵柄がダイヤで一致→嬉し恥ずかしイベント発生か!?
カードが完全一致→???
と分岐します。
705 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 00:11:27 ID:???
★沈む筋肉・大前良→
ダイヤK
=★
706 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 00:11:36 ID:???
★ダイヤモンドは水に浮かぶか?→
クラブK
=★
707 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 00:11:56 ID:???
えっ
708 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 00:12:28 ID:???
やだなにこれこわい
709 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 00:12:45 ID:???
だにィ!?
710 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 00:13:57 ID:???
これもある意味でK様遅刻、なのか…?w
711 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 00:15:17 ID:???
だなww逆なら超覚醒+ムフフ発生だったと思うと
712 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 00:15:42 ID:???
えーと、二人揃って水泳上達、でいいのかな
713 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 00:15:46 ID:???
逆だったら完璧だったのに。
714 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 00:15:50 ID:???
なにこれこわいw
715 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 00:15:59 ID:???
ちょw
716 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 00:40:12 ID:???
ドログバさんも見たかったが、しかしこの結果はw
717 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 00:57:42 ID:???
しかし遊びに来てサッカー能力上がるとは…
嬉しい誤算だが、大前もたいがいなサッカー馬鹿だな。原作翼みたいだw
718 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/05/07(土) 01:03:03 ID:???
★沈む筋肉・大前良→ ダイヤK =★
★ダイヤモンドは水に浮かぶか?→ クラブK =★
13+13+数字一致(+5)=31 … 26〜33→大前「お? 水泳って凄くトレーニングになるな!」 せりあい+2!
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前「よーし……今日こそ、25メートル泳ぎ切る!」
菱野「頑張って下さいっ!」
浮き輪でプカプカ浮かぶ菱野の声援を受けつつ、大前はスタートを切る。
最初の頃こそ、10〜15メートル辺りで息が続かなくなったりで立ち上がってしまっていたのだが、
菱野「うーん……大前さんは腕の使い方が固いのかもしれませんわね。
もっと柔らかく、水を胸の前で抱きかかえるようにしてみてはどうでしょう?」
大前「成程成程……」
菱野「それと、息継ぎのときに焦って顔を上げ過ぎているようにも思えます。
水に身を任せて、浮き上る瞬間を待ってからされた方が効果的ですわ」
大前「よしっ! その通りにやってみる!」
飛んでくる指示に従っている内に、徐々に泳げる距離が延びてくる。
目標だった25メートルをまたたく間にクリアーし、ついには、
大前「やった! 往復50メートル達成だ! いつもの5倍近く泳げているっ!」
菱野「やりましたわね、大前さんっ!」
パチパチパチ、と青空の下に菱野の拍手がこだました。
719 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/05/07(土) 01:04:27 ID:???
大前「ふぅ……気が付いたら、随分と長い間泳いでいたな。菱野さんはどうだい?」
菱野「え? わ、私ですか? その……私の方は、ほら、元々運動は苦手ですしっ!
ちょ、ちょっと水に顔を付けるのが怖いかなーっと思っていたりしまして……」
しらーっと目を逸らす菱野。だが、浮き輪で水上に漂っていては、大前から逃れる術は無い。
大前「ふっふっふっ……そうは行かないぞ?
乗せられるままに何十分も泳がされていたんだし、菱野さんにも25メートルには挑戦して貰う!」
菱野「どういう理屈ですの!?」
というわけで、大前に手を繋がれて泳ぐことになってしまう菱野だった。
菱野「ぜ、絶対に手を離さないで下さいね? 絶対にですよ?」
大前「うんうん。分かっているって」
何度も言質を取らされながらも、大前は手を引いて水中を進んで行く。
大前「はい。1、2、3……」
菱野「こ、こうでしょうか?」
最初の頃はぎこちなく水を跳ねるだけだった菱野のバタ足も、時間を経るごとに少しずつ泳ぎの格好になってくる。
やはり身体を動かすことは習うより慣れのようだ。
やがて繋いだ手から、前へ前へと推してくる力を感じ始める。
720 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/05/07(土) 01:05:37 ID:???
大前「(この辺りなら大丈夫かな?)それっ!」
菱野「きゃっ!?」
悪戯心に駆られた大前が不意に手を離すと、菱野は驚いてその腰に飛びついてしまう。
水中で、ひしと抱き合う形になる二人。
菱野「きゅ、急に何をなさるんですか!? わ、私、凄くビックリしてしまいましたんですからね!?」
大前「ご、ごめん。今なら手を離しても泳げるかなって」
菱野「繋いでいた手を離されたら、驚いて泳ぐどころじゃありませんわ……」
それもそうだった。
大前「……本当にゴメン」
菱野「そうお思いでしたら……もう少し、このままでいさせてくださいね? 私、まだ胸がドキドキして――」
大前「う、うん――」
驚かせた所為か、泳いだ所為か。触れあった肌からトクトクと速い鼓動が伝わってくる。
……それが大前に伝染するまで、長い時間は必要無かった。
※ ※ ※
菱野「はーっ……何だか、今年の夏全ての分、泳ぎ尽くした気がしますわ」
大前「ホント。気が付いたら泳ぐのに夢中になってたよね。水泳、元はあんまり好きな方じゃなかったんだけど」
721 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/05/07(土) 01:06:45 ID:im7bKtl+
菱野「……あら? それではどうしてプールに誘われたのでしょう?」
大前「うっ。い、言わせないでくれよ、それは」
プールから上がった帰り道。そんな会話を交わしながら、二人は連れ立って歩いていた。
菱野「……これが、大会前最後のお出かけになるかもしれませんわね」
大前「ん? ああ、そう言えば確かに」
県大会の開幕は月末。そしてそれを勝ち抜けば来月は全国。ここから先はデートの時間を捻出することは容易ではないだろう。
恋人同士の時間はしばし閉幕。ここからは全国制覇を目指すキャプテンと、それを助けるマネージャーに戻らなければいけない。
大前「次にこうして出掛けるのは、多分全国の後。俺たちがサッカー部を引退した時、か」
そう思うと、いつもの帰り道も少しうら寂しい気がしてくる。
菱野「ねえ、大前さん――」
先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。
★???→ ! card=★
カードの絵柄で結果が変化します
ダイヤのK・JOKER → ???
それ以外 → 「どうせなら楽しく次のデートを迎えられるように……絶対に絶対に勝ちましょうねっ!」
722 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 01:07:01 ID:???
★???→
JOKER
=★
723 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 01:07:17 ID:???
おおおおおおおおおおおお
724 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 01:07:55 ID:???
なにィ!?
725 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 01:08:01 ID:???
俺はやったぜぇええええええええええ!!!!
726 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 01:08:07 ID:???
来てる…感じる…ビッグウェーブ!
727 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 01:09:36 ID:???
とりあえず中の人のガッツ補給に
つ
カップ麺
グレープフルーツジュース
728 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 01:10:10 ID:???
ええええええええええwwwww
729 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 01:10:23 ID:???
ちょw
730 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 01:10:34 ID:???
大前分補給した菱野さん強すぎるでしょう
731 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 01:11:12 ID:???
愛の力偉大すぎる、外国とかいかなくても平気じゃね?とか思えてきちゃうw
732 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 01:12:30 ID:???
このスレ的に能力強化を期待していいだろうし、
今年の夏は大前旋風が吹き荒れるな…!
733 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 01:15:32 ID:???
>>732
能力上がるのがいいんだが個人的には去年の全国みたいないい試合したいぜ
強すぎて試合が実質ダイジェストすぎる
734 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 01:17:28 ID:???
去年の全国みたいな試合してたら決勝勝てないし……
南葛>>越えられない壁>>他のチームな以上、南葛以外は鎧袖一触クラスじゃないと
735 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 01:22:57 ID:???
そうだよな去年は引きが悪かったとはいえこちらがとった2点ともラッキーゴールみたいなものだからな。
それに大前が単独突破ばかりしなければそこまで圧倒的な差はないと思うが。
736 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/05/07(土) 01:26:37 ID:im7bKtl+
( ゚д゚) <・・……
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
\/ /
 ̄ ̄ ̄
( ゚д゚ ) <……引かれちゃったの?
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
\/ /
……えー、ご期待に添えなくて申し訳ありません
このイベントは選手能力の強化よりも、今後のシナリオに影響を与える類のものです
まあ、副作用として例のスキルが最終段階に進化しますが
ただ、いつものキャプテンEDITスレとは大きく趣を変える内容となっております
具体的に言うと【がんばりセービング!】をすり抜けるのに挑戦するあれやこれやです
……このままGMが当初想定した通りに進めますか?
先に『5票』入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
A.構わん。やれ
B.そんなはしたないことより、大前を強化したい
C.そんな汚らわしいことより、仲間を強化したい
737 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 01:28:24 ID:VM+5js16
A
738 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 01:28:36 ID:VbIa4Cd2
A
739 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 01:28:42 ID:Yj0xUbt2
A
おおっと森崎君ふっとばされた〜!!
740 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 01:29:14 ID:UukS4kEo
A これが、カードの意志だ……!
741 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 01:29:52 ID:Lk2Lr982
A
742 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 01:30:20 ID:Tg9CuU7c
A
743 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 01:30:33 ID:log8GSQw
A
744 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 01:31:31 ID:???
有史以前から行われてきたことだ。
決してはしたなくないよ?
745 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/05/07(土) 01:32:31 ID:???
>>A.構わん。やれ
----------------------------------------------------------------------------
分かりました。ガッツは限界ですが、頑張ります
完成までしばしお待ちを
>>727
差し入れありがとうございます
746 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 01:39:23 ID:???
これってもしかして日本ルートほぼ決定?というかここから海外なんてBADルートに見えるのだが私の気のせいか。
747 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 01:40:51 ID:???
そういうこというなよ
748 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 01:42:52 ID:???
ちょっとやそっとじゃ切れないぐらい絆が高まったとも取れる。
749 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 01:43:50 ID:???
むしろ絆が深まって海外いっても遠距離恋愛で大丈夫になるんじゃないかと思ったけど
750 :
746
:2011/05/07(土) 01:52:09 ID:???
すまない、良くない発言だった。
751 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 04:55:47 ID:???
う〜限界だぁ……寝る
752 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/05/07(土) 05:23:49 ID:???
>>751
お待たせして申し訳ありません
お目覚めの後にご覧になられる内容が、ご期待に添えているものであることを祈りますです(汗)
★???→ JOKER =★
ダイヤのK・JOKER → ???
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------
菱野「…………」
大前に尋ねかけたままで、菱野は不自然に言葉を切った。
大前「? 菱野さん?」
菱野「……あ、あの」
大前「うん、何だい?」
足を止めて、大前は言葉の続きを待つ。
菱野(すぅー……はぁーっ……)
菱野は強張りを解すようにして息を整え、意を決したように向き直った。
菱野「……大前さん。聞いて頂きたいことがあるんです」
大前「う、うん」
菱野「私、不安なんです。その、これからのことが――」
753 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/05/07(土) 05:25:21 ID:???
大前「え?」
出し抜けに切り出された言葉に、大前は目を瞬いた。
菱野「――不安、と一口に言っても、これからの大会で勝ち進めるか、ということではないんです。
むしろその逆のことが怖いんです。大前さんは、この三年間で物凄く強くなられました。
それこそ、初めてお会いした頃からに比べると、まるで別人になられたみたいに」
菱野が初めて出会った頃の大前は、熱意だけでサッカーに取り組んでいるような少年だった。
技術は無い。体格を活かせるほど当たりにも強くない。それこそごく平凡な選手だった。
それが早瀬の下で全国を目指し、飯地に鍛えられるうちに、どんどん様変わりしていった。
菱野「今の大前さんなら、それこそ全国でも敵無しなんじゃないか、って。そう思いさえしてしまいます。
ですが、そんなお姿を見ていると、マネージャーとしては誇らしい気持ちになる半面……不安にもなってしまうんです」
大前「……どうして?」
菱野「だって……こんなにもお強くなられたら、私を置いてどこか遠くへ行ってしまわれるんじゃないか、って!
もし日本一になって敵がいなくなってしまったら、もっと広い世界に行ってしまうんじゃないかって!
いつからか、そんなことを考えてしまうようになってしまって……怖いんですっ!」
大前「ひ、広い……世界?」
その言葉に、頭をガーンと殴りつけられたような衝撃を受けてしまう。
ただただ、掲げた目標――鳴紋中での全国制覇のために、日々走り続けてきていた。
それが叶った後のことなど、一顧だにしていなかった。だが――それはいつまでも考えないままでいていいのだろうか?
少なくとも来月。全国大会が終わった後には、その問いが有無を言わせずに圧し掛かってくるのだ。
大前良という人間は、これからの人生をどう歩んで行くのか? と。
754 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/05/07(土) 05:26:42 ID:???
大前(日本一になった後のこと? ……考えていたことは、漠然としたことだけだった。
このまま卒業して、高校に行って……それでまた早瀬さんや長池さんととサッカーをやるんだろうな、ってくらいで。
でも、今菱野さんが不安に思っているのは、そう言うことじゃない気がする。
中学を卒業して、高校も出て、その後。俺はどう生きていく気なんだ?)
サッカーを辞める、などという選択肢は無い。
今ではサッカー抜きの人生など考えられないし、それが一番得意なことでもある。
だが現在、日本のサッカー事情は暗い。
プロリーグは無く、この道で食べて行こうとすれば、どこかの企業のサッカー部に加わるか、それこそ海外にでもいくしかない。
大前(海外? ま、まさかっ。何を途方も無いことを考えているんだ、俺は……)
だが、その言葉の響きに、抗いがたい魅力を感じてしまうのは否定しようがなかった。
全国に出場して活躍すれば、協会の目にも止まり世代別代表への道も開ける。
そして更に代表でも活躍を重ねれば……海外のプロチームの門戸を叩くのも不可能ではない。
菱野「……お気づきになられましたか、大前さん? ご自身がお持ちになっている可能性に」
大前「…………」
何を馬鹿な、と。そう一笑に伏すことは出来なかった。それは今までのサッカー人生への冒涜ですらある。
今まで倒してきた敵に、これから倒すべき敵に敬意を抱くのならば。
そして、それを為してきた、為しに行く自分に自負を抱くのならば。
……それだけは決してしてはいけないことだった。
大前「……ああ、分かったよ。もっと遠く、広い世界でのプレイ、か。想像したこともなかったなァ。
いや、サッカーを始めたばかりの昔には少し考えたけど……そう、いつの間にか忘れていたんだ」
菱野「大前さん……」
755 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/05/07(土) 05:28:37 ID:???
日本一の選手になって、それを足がかりに世界へ。そして、やがては頂点に。
そんな道程を空想し、しかしそれは叶わぬ夢だと諦めたのは、いつだったか。
遠い目をする大前を、菱野は潤んだ瞳で見つめる。
菱野「貴方はきっと、高い目標を目指し続けることでどこまでも強くなれる人なんです。でも――」
微かな嗚咽が、言葉を遮った。
菱野「――もしその為に、貴方が私の手の届かない所に行ってしまったら?」
大前「…………」
菱野「そして、そしてもし、私が我儘を言って……大前さんをここに縛り付けてしまったら?
その為に、世界に通用したかもしれない可能性を、奪い取ってしまったら?
最近の大前さんを見ていたら、そんなことばかりを考えてしまって――」
大前がもし、遠く海外に羽ばたいて行ったとしたら、それは二人の別離を意味する。
離れてしまった恋人たちは、不幸であろう。
大前がもし、自分の可能性に背を向けて足踏みし続ければ、それは彼から未来を奪う。
磨き切れなかった才能を抱えた選手は不幸で、その才能を信じていた者もまた不幸だろう。
……菱野を悩ませるのは、そんな二律背反だった。
菱野「馬鹿げたことだと、思いもしました。途方も無いことだとも思いました。
でも、どうしても頭から離れないのです……! 大前さんが強くなって、強敵を倒していく度に、どんどん怖くなっていくんです!」
ついには、菱野の瞳から涙の粒が零れ落ちた。
菱野「一番大事な時期に、こんなこと戸惑わせるだけなこと言って、マネージャー失格ですわよね?
でも……今日みたいに一緒にいて楽しい時間を過ごすほど、貴方が愛おしいほど、そんなことを考えてしまうんですっ!
大前さん、私……もう、どうしていいか分からないですよぉ……」
力無く自分の胸に顔をうずめる菱野を、大前は恐々と抱きしめた。
756 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/05/07(土) 05:30:04 ID:???
大前(菱野さん。俺のことで、こんなにも思いつめていたなんて……)
そう自戒する大前。
彼女の吐露した不安は、見えない将来に根差したものだ。
それはこれからの人生を大前と共に歩んで行きたいという思いの裏返し。
ならば、それを拭いされるだけの力を持ったものも、自分の未来を懸けた言葉だけだろう。
大前(考えるべき時が来たんだな……菱野さんと、恋人になれて嬉しいってだけじゃなくて。
彼女とどういう道を歩んで、どういう場所に辿り着くか。それをハッキリと明らかにしなきゃいけない)
……長い沈黙が、二人の間に流れた。
黄昏時の道に人影は無い。
いつもの帰り道だったはずが、そこはいつの間にか二人のこれからに向かう道に変わっていた。
菱野「ごめんなさい、急にこんなことを言って……」
大前「菱野さん――」
細い肩を抱く手に、一層の力を込めた。
菱野「は、はいっ!?」
大前「――俺、まだハッキリと将来のことは決められない。自分がどれ程の選手になったのか? その答えが出るのは来月だ。
今ここで、君の不安を全部スッキリさせられるような言葉も言えない。でも、一個だけ分かっていることがあるっ!」
菱野「あ、あの?」
先程とは打って変わって、菱野の方が戸惑いに目を瞬かせる。
大前の言わんとすることが分からない、という表情だった。
757 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/05/07(土) 05:31:09 ID:???
大前「お、俺は……俺は君が好きだ! 何があろうと離したくないっ! 去年のクリスマスに誓った通りに、何があろうと絶対にだ!」
無人の道に、大前の声がわんわんと響いた。
菱野「……大前さん」
大前「これから俺が選手として、男として、人間として、どんな道を歩くかは分からない。
だけど……これだけは言うまでも無いことだろ? 俺は、君の恋人だ。そして君も、俺の恋人なんだ。
それだけは、絶対何があっても変わらないし、変える気は毛頭無い」
大前の両腕の中で、菱野は身じろぎひとつせずに大前の言葉を聞いていた。
無言のままに、ポロポロと大前の胸に涙を零す。
菱野「本当……ですか?」
大前「うん」
菱野「もう、取り消しは効きませんわよ?」
大前「構わない」
菱野「……私、大前さんが思っていらっしゃるより、執念深い女ですわよ? お言葉を違えたりしたら、怖いですわよ?」
大前「分かっているさ。なんせ……モノ好きにもこんな朴念仁に、根気よく付き合ってくれているんだから」
菱野「では、最後にもう一つだけ。そのお言葉は……私と将来を誓い合って下さる、という意味ですわね?」
758 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/05/07(土) 05:32:31 ID:???
大前「そんなの、当たり前だろう?」
大前「――ていうか、その……それ以外の意味に聞こえたら、俺の面目が立たないっていうか……」
思わず唇を尖らせる大前。
そんな表情に、菱野が安堵したように力を抜いた。
菱野「はぁーっ……今のはその……不意打ちでした。こんなに重大なこと、遊びに行った帰り道で決めてしまう羽目になるなんて」
大前「そ、そっちこそ。そんな重たい悩み事を抱えてるなんて、今日までちっとも洩らさなかったじゃないか。
もっと早くに言ってくれれば、もっとしっかり考えられたのに……」
互いにそんな減らず口を叩き合う二人。
重大な決意を下した反動か、不思議と高揚した気分がそうさせるのだった。
大前(とんでもないことを言っちゃったけど……けど、これで良いんだ。
自分がこれから歩く道はまだ決まっていないけど、少なくともその道を一緒に歩きたい女性は菱野さん以外にいない。
まだまだ分からないことだらけの将来だけど、今はこれで良い)
そう思うと、目の前で自分の両腕に包まっている少女への愛おしさが、とめどなく募ってきた。
759 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/05/07(土) 05:34:00 ID:???
――ドクン。
瞬間、心臓が一際強く跳ねた。そしてそれに同調するように、熱と疼きがどこかで高まって行く。
大前(あ、マズ――)
若い少年の肉体は、刺激された感情に素直な反応を返した。
昂った血潮の流れこむ先。そこで生じた強張りが、むくむくと自己主張を始める。
当然、変化は正面から抱き合う菱野に直に伝わる訳で、
菱野「? ……っ!?」
当初は何が起こったのか理解しかねていた菱野も、やがて目の前の事象と学校で習ったりたまさか聞きかじったこととを結びつけたらしい。
忽ちの内に、顔を赤らめて一度は解けたはずの硬直状態に逆戻りしてしまう。
……先程とは違った意味で、気まずい沈黙が二人の間を滞空する。
大前(――な、何でこんな時にこんなことになってしまうんだよー!? 馬鹿っ! 俺の馬鹿っ!)
混乱する頭の中で、ひたすら自分を罵倒する大前。
何故と言われても、可愛らしい恋人と至近距離で向かい合っている以上、起こって当然のことではあるのだが。
大前(や、ヤバい……い、一旦、離れないと……でないと、穏便に収まりがつく気がしない……。
こんなに近くにいると、髪の匂いとか、潤んだ目とか、震える唇とか、シャツ越しに掛かる息とかでどうにかなっちまう……!)
だが、既にどうにかなっている身体は、理性の命令を拒絶する。
……髪からほのかに漂う真水の匂いは、先程までプールで晒されていた水着姿を否が応でも思い起こさせる。
……今にも瞳から零れ落ちそうな雫は、早く舐め取れと誘うように怪しく輝いている。
……火照った頬と震える唇は、まるで口付けを乞うているよう。
今にも本能が全てを振り切ろうとする寸前、何とか喉を震わせて言葉を発することに成功する。
760 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/05/07(土) 05:35:52 ID:???
大前「ひ、菱野さん……」
菱野「は、はひっ!?」
今更正気づいたように、ビクリと跳ね上がる菱野。
大前「俺、菱野さんが好きだ……俺が知っているものの中で、君が一番大事なんだ。
でも、そう思う一方で、何だか……君のことを食べちゃいたいような、滅茶苦茶にしたいような……そんな危うい気分になってしまう」
菱野「そ、それってつまり……」
ますます顔を赤くした菱野が、視線を泳がせる。そんな仕草の所為で、まるで離した途端に逃げ出されてしまいそうに思えてしまう。
菱野を捕える手に、ますます力が籠った。
菱野「い、痛いですわ……お、大前さん……」
大前「ご、ゴメン……」
菱野の声は、咎めるというよりも感じたままのことが口の端から漏れたように聞こえた。
だからこそ、チクリと大前の胸を刺す。
だからこそ、より一層煽られてしまう。
大前「……このままでいると、その――もっと痛くなるようなこと、菱野さんにしたくなってしまうかもしれない。
そうなる前に、俺のこと突き飛ばしてくれ」
――自分の吐く息がハァハァとうるさい。
――自分の心音がバクバクとやかましい。
――視界が真っ赤になってチカチカする。
761 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/05/07(土) 05:37:28 ID:???
大前「そうすれば、きっと、少しは冷静になれるから。多分、君を傷つけないで済む――」
その支離滅裂な言葉が、精一杯の警告だった。
だが、菱野はそれを無視するように、
大前「っ!?」
ギュッと、大前のシャツの裾を固く握りしめる。
菱野「大丈夫、です」
大前「ひしの、さん?」
菱野「……大前さんが私のこと、その……求めていらっしゃること、痛いほど伝わってきますから。
本当にずるい御方。そんな風に苦しそうになされると、絶対断れないじゃないですか」
そう言う菱野の肩は、小刻みに震えていた。
……どう見ても強がりである。
だが、その相貌は毅然としていて、凛としていて。
今まで見た菱野の表情の中で、一番綺麗に見えた。
菱野「存分に……お求め下さい。きっと全て受け止めてみせますから」
震えを押し殺すようにして、形良い唇が微かに笑みを象る。
…… 一般に、少女は少年より先に大人になるという。
大前は今日、それを存分に思い知らされる。
菱野は大前の様に未熟な獣性に突き動かされてではなく、人間性による覚悟によって彼を受け止めようとしていた。
762 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/05/07(土) 05:38:47 ID:???
… … …
気が付くとそこは、安手の民宿の一室だった。
どこをどうしてここまで辿り着いたか、まったく憶えていない。
菱野の腕を引いた感触が掌に残っている。
その手を優しく引いていたのか、それともはやる気持ちのまま乱暴にしたのか。その事すらおぼろだった。
部屋を取る時に宿の人間と話したはずだが、さてそれをどうやり過ごしたのだったか。
ただ、宿帳に適当な偽名を書きいれたことだけは、何故か記憶していた。田中とか鈴木とか、そんなありふれた名前だったと思う。
菱野「あの……身体、拭い終わりました……」
そんなどうでもいい思索を、おずおずと菱野の声が打ち切った。
――床に就く前に、身体を清めたい。
先程、菱野からそんな要望を聞いたことを思い出した。
シャワーならプールから上がった後に浴びたはずだが、ここに来るまでの道すがらに汗を掻いている。
風呂は備え付けられておらず、借りるのも気恥かしかった折衷案が、濡れ手拭いで身体を洗うことだった。
それが終わったとの報告に、大前は無言で肯く。
……頭に血が上ってボウっとする。下腹では火達磨になった蛇が暴れているように、悪戯に急きたてられる感覚が沸き上がる。
しゅるりと衣擦れの音がした。
帯で留めず肩から羽織っていただけの浴衣。それが頼りなく床に落ちる。電灯が切られたままの部屋に、白々としたシルエットが浮かんだ。
763 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/05/07(土) 05:40:20 ID:???
――ゴクリ。
喉が野卑な音を鳴らすと、菱野はそれを合図と取ったかのように微かに肯く。
それで我慢は臨界に達した。
膝で畳をこするようににじり寄ると、薄い布団に押し付けるようにして引き倒す。
黒髪が窓の明かりを反射して闇の中にもその艶やかさを主張し、やがてシーツの上に落ち複雑な模様を描く。
――チュ。ジュッ。
噛みつくように乱暴に口付け、舌を絡ませ合う。
酸いような甘いような味に陶然としながら、大前は手を動かす。
入念に準備をするのは、理性というよりも愉悦を深めようとする本能によるものが大きい。
狭い密室の中にこだまするのは、荒い吐息と愛の呻き。
――海の中、みたいだ。
その時に大前が思ったのは、そんな場違いめいた感想だった。
夏の夜に流れては乾く汗の匂いは潮の香に似ていて。
耳に届くは、絶え間無く寄せては返す幻聴の波音。
海から遠いはずの山国の街で、二人は命の生み出す海の中にいた――。
※ 大前のせりあいが+2されました ※
※ 菱野の好感度がとんでもなく上がってしまいました。二人の関係が『運命の恋人』に進化しました ※
※ ダイヤジスタが進化し、ダイヤの4〜6がダイヤのJに変化するようになりました ※
※ ……神秘的な体験をしたため、幻想ポイントが+5されました。現在55ポイントです ※
764 :
キャプテンEDIT
◆wM6KXCkaLk
:2011/05/07(土) 05:45:36 ID:???
雪村「監督ー。大前くんと菱野さんは、どうしちゃったんですかー?」
やす子「大前くんはお休みのキスをした後に寝ると、海の夢を見ちゃうみたいねー。
菱野ちゃんも何故か同じ夢を見たみたいだけど」
……といった辺りで今回はここまでです
まあ、大前が菱野に出した答えは何かというと、簡単に言いますと
「将来のことは分からないけれど、とりあえず菱野さんは俺の嫁」
ってことでしょうか?
次回は……えー、好感度がまた一定値まで上がったので、ボーナスイベントからですね
今回は寝落ちされる方が出るほど続きの投下が遅れてしまい、申し訳ありませんでした
765 :
森崎名無しさん
:2011/05/07(土) 05:57:04 ID:???
ごくり……乙
ダイヤジスタさんつよすぎる
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0ch BBS 2007-01-24