キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【決勝の】Another-C_5【先にあるもの】
1 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/15(日) 13:06:51 ID:xSQzHelk
この物語はフィクションです。
史実や実在の人物を連想する場面があるとしても、物語とは関係がありません。
風土、名称については文献を参考としていますが、想像のウェイトも大きく、事実と異なります。
そして……この物語はキャプテン森崎のフィクションであり…
とある貴公子と仲間達の サッカーに賭けた青春を描いたストーリーです。
…恋愛は二の次に皆サッカーに命を削って頑張ります。(何かに誓う)
152 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/20(金) 12:04:25 ID:???
> 無事に辿り着けるか?→ ダイヤ8
> 《ダイヤ》 無事、誰に姿を見られる事なくフロントに到着
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉(クックック、計算通りだ。)
廊下にもエレベーターにもメンバーは勿論、猫の子一匹居なかった。
こんな早朝から部屋を出る者など、地球上で日本のビジネスマンくらいのものである。
そしてフィオレンティーナのメンバーだって今朝は早起きする理由は無い。
三杉(いいぞ・・・いま風向きは僕に向いている!
知っているか? 帆船というのは、海の上で向い風を帆に受けるほど早くなるものだと・・・!)
こうして三杉は誰にもその姿を見られる事なく、
誰の妨害も受ける事なく、第一の目的地:玄関フロントまだ辿り着いた。
早朝とは言えフロントには従業員が既に控えている。
この人物から50X号室(ブンナークの部屋)の鍵を入手するのがこの場の目的である。
三杉(フッ、この僕の力を以ってすれば容易い事だ。)
ニヤリと笑みを湛えながら三杉は従業員に近付いた。
そして・・・
153 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/20(金) 12:05:44 ID:???
☆どうしまっか?
A 「僕のこの手が真っ赤に燃えるぅ!鍵を掴めと轟き叫ぶぅ!」
B 「三杉淳の名において命ずる・・・50X号室の鍵を渡せ!」
C 「僕の名は三杉。 このホテルは、狙われている!!」
D (関節を外して腕をのばすッ!その激痛は波紋エネルギーでやわらげるッ!)
E 「お前はこれから『できるわけがない』というセリフを4回だけ言っていい。」
F 「Honest labour bears a lovely face!」
G そ の 他
2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
154 :
森崎名無しさん
:2011/05/20(金) 12:14:48 ID:wDMEgaF+
D
155 :
森崎名無しさん
:2011/05/20(金) 12:20:23 ID:HgSjsMks
B
156 :
森崎名無しさん
:2011/05/20(金) 12:20:25 ID:+PAKFi6A
E
157 :
森崎名無しさん
:2011/05/20(金) 12:21:14 ID:pcrT0z8A
G
(フロント従業員が女性であることを前提に)
じっと目を見て鍵を要求する。
158 :
森崎名無しさん
:2011/05/20(金) 12:33:31 ID:ub46b/bE
E
159 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/20(金) 17:54:06 ID:???
> E 「お前はこれから『できるわけがない』というセリフを4回だけ言っていい。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
近付く三杉に対してフロントの方が先に声をかけてきた。
これは三杉にとって期待通りの行動である。
フロント「おはようございます、お客様。」
三杉「おはよう、朝早くからご苦労だね。」
フロント「ええ、仕事ですからね。」
三杉「ふぅん・・・ああ、その通りだ。 これは君の仕事だったね。
なにせ君は・・・・・・“ホテルマン”だ。」
フロント「む・・・・・・お客様、その呼称をお使いになるとは只者ではありませんね?」
三杉「フフ、今は落ちぶれているけれど、これでも数々の一流ホテルを見て来ているからね。
ホテルマンという存在は数あるサービスマンの中でも、最高峰だと心得ているつもりだ。
そして・・・。」
160 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/20(金) 17:56:14 ID:???
続く言葉の為に、三杉はわざわざここで溜めを作った。
ちょっとした演出がもたらす効果を、彼は理解に修めているからだ。
三杉「そしてホテルマンは、自分の仕事にプライドを持っている事も知っている。」
フロント「・・・恐れ入ります。」
この言葉に相手は仰々しく一礼したのだった。
おそらく彼にとって最も嬉しい言葉の一つに違いなかった。
三杉は心の中でガッツポーズを決めた。
これは舞台で言えば、所謂つかみはOKという状態である。
さあ本題はここからだ。
三杉「ところで・・・君は伝説のホテルマンと呼ばれた人物を知っているかい?」
フロント「伝説のホテルマン・・・。
もてなしの国 日本で誕生した、アジア初のエグゼクティブ・コンシェルジュの事でしょう。
残念ながら名前以外の事は存じ上げておりません。」
思った通りの回答だった。
伝説と呼ばれる人物の名前くらいは知っていても、そこはアジアの一国の人間の話。
イタリアの地で詳しい事を知り得るのはなかなか難しかろうと思ったのだ。
161 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/20(金) 17:57:43 ID:???
三杉「その人物が話していた“ホテルマンの心得”を僕は知っている・・・知りたくは無いかい?」
フロント「なっ・・・!」
フロントは一瞬だけ仰天を表情で表し、そしてすぐに平静を取り戻した・・・少なくとも表面上は。
しかしそれはプロのホテルマンとしての矜持がそれをさせただけであった。
落ち着き払った仕草を保ちながら、フロントは頷いて三杉の言を肯定した。
三杉(フッ、いい反応だな・・・熱心で優秀なホテルマンだという事が判るよ。
これで条件は全てクリアされた・・・後は決まった通りに勧めるだけ。)
その平静もこれで終わりと言わんばかりに三杉は顔を伏せて笑った。
もはや鍵は自分の手に渡ったも同然・・・そう確信したのである。
そして三杉は打った、死活となる一手を。
三杉「これから君に伝説のホテルマンの心得を教えるが・・・その前に言っておく事がある。」
フロント「はい・・・!」
三杉「君はこれから『できるわけがない』というセリフを4回だけ言っていい。
いいかい、4回だよ。 」
フロント「・・・? ・・・はい。」
僅かに戸惑いの間を持たせたが、フロントは三杉の言葉に了解した。
彼はこの日、ホテルマン人生で最大の衝撃を受けることになる。
162 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/20(金) 17:58:51 ID:???
すみません、一旦ここまでとします
163 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/20(金) 20:10:05 ID:???
三杉「伝説の人物が口にした“ホテルマンの心得” それは・・・」
フロント「それは・・・?」
三杉「『Noと言わない』ことさ・・・。」
フロント「なっ・・・!」
フロントは絶句した。
彼の想像とは全く異なる答えだったからなのは言うまでも無い。
ホテルマンにとって目指すべき頂点、夢・・・エグゼクティブ・コンシェルジュ。
日本人にしてその地位、いやクオリティ登り詰めた人間の言葉が・・・
フロント(Noと・・・言わないこと、、だと!?)
三杉(さあ、今の時点でも一流に近いホテルマンよ・・・
君は伝説と呼ばれた人物の言葉に従うか、それとも抗うか?)
その表情には全く映らないフロントの動揺。
だが三杉には彼の心の動きが手に取るように判っていた。
164 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/20(金) 20:11:40 ID:???
三杉(フッ、人の心はその左目を見れば判る・・・・・何故ならば左目は右脳に直結する器官だからだ。
感情を司(つかさど)る右脳の情報を隠す事は何人(なんぴと)にも出来やしないさ。)
右目は感情の抑圧、左目は感情の解放・・・三杉は医学と心理学が融合した理論で相手を見透かしていた。
そして彼はその動揺にもう一つの振り幅、スカラーを与える。
三杉「では君にお願いがある・・・50X号室の鍵を貸してくれないか?」
フロント「お、お客様の部屋は・・・52F号室と存じておりますが・・・」
三杉「ああ、正解だ。 しかし僕が要求している鍵に間違いはない。
もう一度言おう・・・50X号室の鍵を貸してくれないか?」
フロント「・・・・・・!」
先着で
★フロントの回答→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
《Joker》 「Yes, your highness.(御意でございます)」
《それ以外》 「できるわけがない!」
165 :
森崎名無しさん
:2011/05/20(金) 20:12:11 ID:???
★フロントの回答→
ダイヤA
166 :
森崎名無しさん
:2011/05/20(金) 20:56:02 ID:???
三杉流の息抜きかこれw
167 :
森崎名無しさん
:2011/05/20(金) 21:08:04 ID:???
決勝前になにやってんねんw
168 :
森崎名無しさん
:2011/05/21(土) 13:03:21 ID:???
やべぇ・・・おもしろすぎるw
169 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/21(土) 16:32:05 ID:???
どもー。 すみません、更新滞っています。
が、この週末もあまりやれません。
なんかレントゲンで謎の影が映りやがりまして。
いやあ、三杉が決勝前に一体何やってんの、って感じですけれど…
寝起きドッキリは皆さんが選んだ選択肢ですからねwww
170 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/23(月) 12:20:00 ID:???
> フロントの回答→ ダイヤA
> 《それ以外》 「できるわけがない!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
フロント「できるわけがない!」
フロントの答えは端的で明確だった。
三杉の要求は否と棄却されたのだが・・・これは予想通りであった。
その証拠に彼は平気な顔で聞き返してみせた。
三杉「・・・・・・・・・今、言ったかい? 『できるわけがない』と。」
フロント「ハッ・・・!」
笑顔を返しながら三杉は1度目のカウントをする。
左手をフロントに見せる様に構え指を4本開いて見せた。
その内の小指を折り、残り3回だという事を示した。
困った顔を見せるフロントに対して三杉は話す。
171 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/23(月) 12:21:28 ID:???
三杉「フフ、そうだね・・・・・・その思考、悪くは無い。
僕の部屋でない他者の部屋の鍵、これは僕に渡せない・・・当然だ。
無茶を言ってくる客に対して『言いなりになる』など、ホテルマンとして有り得ないからね。」
フロント「(ホッ・・・)お客様、お戯れが過ぎます。」
先程の無茶な要求と打って変わった正論を述べる三杉。
その言葉にフロントは安堵の様子を見せた。 だが・・・
三杉「フフ・・・。 そう、悪くは無い・・・・・・・・だが、エレガントとは言い難いな。」
フロント「な、何を・・・?」
当然ながら話はここで終わっていなかった。
むしろここからが本番であると言う様に、三杉は腕を大仰に広げてフロントを話に引き込もうとする。
三杉「勘違いしないで欲しい・・・『Noと言わない』、これが心得であるのは嘘じゃあない。
だが、これは所詮ただの言葉・・・真意はもっと深い所にある。」
フロントが僅かに喉を鳴らした。
密かに唾を飲み込んだのが三杉には判った。
172 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/23(月) 12:22:58 ID:???
三杉「日本は古来より“もてなし”という作法を重く捉えてきた歴史がある。
そして“もてなし”とは“ホスピタリティ”とも言う・・・分かるかい?」
フロント「ホスピタリティ・・・」
三杉「ホスピタリティとは“好意と誠意”。
“好意”とは、相手がこちらからの好意を感じるという意味・・・!
そして“誠意”とは、相手がこちらからの誠意を感じるという意味さ・・・!」
フロント「な、何を言って・・・」
三杉「『申し訳ありませんが、それは出来ません』という言葉は好意に値する物ではない。
彼は言っていたよ、『出来ない』と応えたらそれはアルバイト店員でもできることだと。」
フロント「ガーーーーーーーーン!!!!」
今度は明らかな動揺だった。
愕然と言っても良い。
それほどにフロントのショックは目に見える明らかさだった。
だが三杉はここで手を緩めずに畳み掛ける。
173 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/23(月) 12:24:32 ID:???
三杉「フフ、君はあと3回『できるわけがない』と言っていい。
3回言った時、僕は君にお願いをするのをやめる。」
フロント「なっ、なにぃっ!? それは最初から諦めるつもりだと言うのか!?
そんなつもりなら最初から無茶な要求はしないでくれれば宜しいじゃないですか・・・!
通るわけがないと納得しているなら・・・」
三杉「だめだ。」
フロント「えっ!?」
三杉「『できない』とあと3度言った時と言ったろう?
僕の中にはまだ納得も好意も生まれていない。
それでは君はアルバイト店員と言われたまま終わる事になる。」
フロント「グッ・・・!」
無茶な論法に丸め込まれているような気にもなっていたが、
それでもフロントは三杉に無視を決め込む事が出来なかった。
174 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/23(月) 12:25:52 ID:???
三杉の内なる気品に圧倒されたのもあるが、その言葉の奥にある真理を彼は感じ取ったのかも知れない。
そして何より、ホテルマンとしての矜持に挑戦しているような気分にさせられていたのだ。
だがその思いは彼をさらに苦しめる事になる。
三杉「ではもう一度・・・君にお願いがある、50X号室の鍵を貸してくれ。」
フロント「・・・・・・」
先着で
★フロントの回答2→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
《Joker》 「Yes, your highness.(御意でございます)」
《それ以外》 「できるわけがない!」
175 :
森崎名無しさん
:2011/05/23(月) 12:27:46 ID:???
★フロントの回答2→
ダイヤ8
176 :
森崎名無しさん
:2011/05/23(月) 15:14:07 ID:???
無駄に2連続ダイヤw
177 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/23(月) 15:58:38 ID:???
> フロントの回答2→ ダイヤ8
> 《それ以外》 「できるわけがない!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
フロント「できるわけがない! そんな事!
できるわけがないじゃないですか!」
三杉「・・・・・・」
この三杉の願いに対し、フロントは今度は言葉の奥にある物を探しつつ検討した。
しかし今の彼にはまだ判らなかった。
追い詰められ、焦った状態では気づく物も気付かない。
そして、その後に続くのは自暴自棄にも似た諦めしかない。
フロント「できるわけがない! さあ3度言いました、もうこれで諦めて下さい!
日本のもてなしの心がどうであったとして、鍵は貸し出すことはできません!
日本人の喜ばれる好意も誠意も、イタリア人の私に解る訳ないじゃありませんか!
さあもう宜しいでしょう!」
三杉「いいや、今のは1回としか勘定しないよ。
あと2回だ、あと2回言ったら僕は依頼を引っ込める。」
178 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/23(月) 15:59:38 ID:???
フロント(あと2回・・・! なんのゲームだと言うんだ!?
アルバイト店員と同様に、自分には出来ないと言うしかない悔しさを・・・
あと2度も味わえと言うのか!? そんなバカな事が・・・)
三杉「フフ、バカなものか。 最初に言ったろう?
『できるわけがない』というセリフを4回だけ言っていい・・・と。
落ち着くんだ、あと2回・・・・・・『出来ない』と言いたまえ。」
フロント「・・・・・・!」
フロントは口を真一文字に結んで三杉の目を見た。
そこにあったのは狂人の目ではなく、確かに貴公子の目。
およそ戯れをしている人間の目には見えなかった。
だが、それゆえにフロントのホテルマンは迷い苦しんだ。
自分のたち位置が何処にあるのか、何が正しい事なのか・・・と。
しかしそれも直ぐに限界が訪れる。
179 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/23(月) 16:00:42 ID:???
フロント「クッ・・・お客様! 今すぐ口から出た言葉を呑んでください!!」
三杉「ダメだ! 『できない』と4度言うまでは引っ込めない、絶対に! これはルールだ!
ルールを破れば君は一生アルバイト上がり、そして僕も共に敗北する!
君にはもう全て説明している、“ホスピタリティ”は知識や技能じゃない!」
フロント「グフッ!!」
フロントは吐血した(ような気分になった)。
迷い、不安、避けられぬ選択・・・それはさながら人生の縮図。
いま彼は人生の岐路に立っていた(ような気分だった)。
彼は全てのリスク評価をシミュレーションし、判断の可否を自らに問う。 だが答えは・・・
フロント「(ダメだ、私ごときの“責任”じゃあ・・・)できるわけが・・・ない・・・・・・。」
三杉(・・・・・・)
この答えに三杉は残念そうに目を伏せて見せた。
彼は何も判らなかったか・・・と言わんばかりに溜め息を吐きながら。
そしてそれはこのフロントにとって何物にも替え難いショックであった。
顧客の落胆する表情・・・それはホテルマンにとって絶対に見たく無いものであった。
ここに到り、ついにフロントは感情を爆発させるしか他にやりようがなかった。
180 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/23(月) 16:02:00 ID:???
フロント「うわあああああ!! お客様がこんな無茶なお願いをしなければ良かったんだ!
別の部屋の鍵を渡せなんて、できるわけがない! できるわけが・・・」
『できるわけがない』と4回言ったら・・・
“伝説のホテルマンの心得、Noと言わないこと”・・・
フロントは言葉4回目の言葉を口にし、直後にその言葉を呑みこんだ。
フロント(『既に全部説明した』、『ホスピタリティは知識や技能じゃない』・・・
待て、待つんだ。 伝説のホテルマンと・・・このお客様は何が言いたい?
サービスが知識や技能じゃないとしたら、それは一体何処から学ぶんだ?
そしてこのお客様は、引っ込めると言うならば何故私にお願いをした?)
疑問を膨らませながら、彼はホテルマンになったばかりの頃を思い出していた。
「ホテルマンは誰にでも出来る仕事じゃない」と最初にオーナーに言われた事を。
このホテルで提供されるサービスにもマニュアルは存在している。
だがマニュアルが存在するならば、一体何故「誰にでも出来る仕事じゃない」のだろうか?
・・・それはフロントがこの仕事に就いて最初に抱いた疑問だった。
181 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/23(月) 16:03:25 ID:???
フロント(私の仕事は何であった・・・?
お客様の無理難題を受け入れるかどうかを判断する事だったか?)
『三杉「ホスピタリティとは“好意と誠意”。
“好意”とは、相手がこちらからの好意を感じるという意味・・・!
そして“誠意”とは、相手がこちらからの誠意を感じるという意味さ・・・!」』
フロント(与えられた事に対して判断をするという受動的行為に、好意も誠意も存在しようが・・・ない。
『Noと言わない』とは、それを伝えようとしているのではないか・・・?)
フロントは気付きかけていた。
これが更に原初の疑問、マニュアルの存在とオーナーの言葉という矛盾食いにも繋がっている事も・・・。
フロント(こ、答えは何処にあるのですか!? お客様・・・!
今、私が考えている“これ”で宜しいのか!?)
サービスとはマニュアル通りに動く受動ではない。
即ち誰にでも同一のことが出来るわけでは無く、個性を活かして主張するという能動である。
そしてその主張こそが相手の為に尽くす、サービスマンの原点たる事なのではないか。
三杉(『Noと言わない』ことは『言いなりになる』ということではない。
『Noと言わない』ということは、すべてに代替案を持つということさ。
伝説のホテルマンにとってサービスとは“もてなし=ホスピタリティ”だった。
その真髄は、他人を尊重し、大切にするという気持ち−人間愛だ。)
182 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/23(月) 16:05:46 ID:???
「ダメです。」と言う前に、他の方法で何とかならないか、今一度考えて見ること。
「出来ません。」と言う前に、条件をつける事によって出来るかもしれないこと。
「ありません。」と言う前に、他のどこかで用意できるか調べようと考えること。
「知りません。」という前に、「存じ上げないので、これから調べます。」と言えること。
持て成すとは、人が知恵と身体を持って成そうとする事なのだ。
フロントは元の平静な態度で三杉に正面から対した。
フロント「お客様にお尋ね申し上げます・・・
50Xのお客様との御関係と・・・鍵を必要とする御理由は?」
三杉「(堕ちたか・・・フッ、ちょろいな。)
50Xに宿泊している人物はシンプラサート・ブンナーク。
私の友人で頼りになるチームメイト・・・
鍵を必要とする理由は彼に“彼に寝起きドッキリ”を仕掛けるのに必要だ。
フフ、これはレクリエーション・・・さ。」
フロント「鍵をお渡しする事は出来ませんが、その鍵は私がお開け致します。」
三杉「フッ、ありがとう。 その質問と答えは万人を満足し得る物だろうね。
それでは部屋までご同行お願いしますよ。」
フロント「Yes, your highness.」
三杉(クックック、これで僕は犯罪に手を染める事なく目的への手段を手に入れた。
さあ崩壊のステージの始まりだ・・・待っていろブンナーク!)
183 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/23(月) 16:10:52 ID:???
一旦ここまでです。
また後ほどー。
184 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/23(月) 17:27:11 ID:???
・・・という経緯で三杉とフロントのホテルマンは共に50X号室の前にやってきた。
お互いに目を合わせ、頷き合い・・・そしてフロントは胸からキーを取り出した。
フロント「では開けますが・・・あくまでレクリエーションの協力です。
それ以外の意図が含まれていると判断された場合は・・・」
三杉「フフ、心配無用だ。 その時は煮るなり焼くなり好きにしてくれて構わない。」
フロント「・・・・・・。 では。」
ガチャリ
これで扉のロックは解除された。
三杉の計画の邪魔となる要素は全て除去されたという事だ。
そして準備に擁した時間は30分足らず・・・まだ時間は6:30にもなっていない。
三杉(クックック、ウゴウゴルーガ(TV番組)の始まる時間もまだ大分先の話。
現時刻においてブンナークが起きている可能性は・・・ゼロだな。)
三杉は目と手振りでフロントに礼を告げ、禁断の部屋に入った。
すぐさま男性特有の臭・・・いやむしろオッサン臭が充満している事に気付く。
まごう事なきブンナークの部屋である。
185 :
森崎名無しさん
:2011/05/23(月) 17:29:26 ID:???
乙でしたー
しかし、決勝戦当日に何やってるんだろうwww
186 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/23(月) 17:33:05 ID:???
シュタタタタタタ・・・
三杉はリックドムのようなスライド歩行で、素早く且つ静かにベッドへと向かった。
そして作戦実施エリアに到達し、三杉は満足そうに笑った。
三杉「さあて・・・どうしてくれようか、ブンナーク?」
A バズーカ(音と紙吹雪のやつ)を撃つぞ!
B 水をぶっ掛けるしか!
C これが伝説のシューティングスタープレスだ!
D ばっさーりと布団を一気に剥ぎ取るぞ!
E 取り敢えず描くか・・・・・・“肉”を。
F そ の 他
2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
187 :
森崎名無しさん
:2011/05/23(月) 17:33:40 ID:CmaYC85g
E
188 :
森崎名無しさん
:2011/05/23(月) 17:46:30 ID:gaK50Nt6
A
189 :
森崎名無しさん
:2011/05/23(月) 17:49:39 ID:qjxM0Pto
A
すばらしい朝だw
190 :
森崎名無しさん
:2011/05/23(月) 17:51:18 ID:???
こいつ(三杉)……馬鹿だ……!
191 :
森崎名無しさん
:2011/05/23(月) 18:37:47 ID:???
おもしれえwww
192 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/23(月) 19:56:40 ID:???
> A バズーカ(音と紙吹雪のやつ)を撃つぞ!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉「ふむ・・・そうだな、男に対する寝起きドッキリと言えば・・・」
背中に手をやった三杉はどこからともなく100tハンマー・・・
ではなく、祝祭用のバズーカーを取り出したのだった。
三杉(クク・・・シティーハンターを全巻読破しておいて良かった。
礼を言うよ、エンジェルハートこと・・・槙村香さん。)
取り出したバズーカーは殺傷力こそ有していないが、
火薬については十分すぎるほど使われており、その音量は侮れない。
派手な紙吹雪も呆れるくらい飛び散る仕掛けはまさにお祭りに相応しい。
スチャ・・・
片膝をつき、右肩にバズーカを乗せて安全装置を外すと・・・
ニヤリと笑い、躊躇いなく引き金を引いた。
先着で
★ドッカーーーーーン→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
《ダイヤ》 シーーーーン 反応はない。 どーゆー事よ?
《ハート、スペード、クラブ》 ブンナーク「ぎゃあぁぁぁぁあああ!!?」 三杉(成功だ!!)
《クラブA》 ブンナーク「誰だテメェええええええ!!!」 バキボコドカァ、三杉は死んだ。
《JOKER》 ???「キャアアアアアア!?何、なんなの!?」 三杉「はあっ・・・?」
193 :
森崎名無しさん
:2011/05/23(月) 19:58:50 ID:???
★ドッカーーーーーン→
クラブQ
194 :
森崎名無しさん
:2011/05/23(月) 19:59:19 ID:???
★ドッカーーーーーン→
ダイヤ10
早朝バズーカ…
195 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/23(月) 20:25:46 ID:???
> ドッカーーーーーン→ クラブQ
> 《クラブ》 ブンナーク「ぎゃあぁぁぁぁあああ!!?」 三杉(成功だ!!)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
地を揺らすような大音量と共に部屋に飛び散る紙吹雪。
三杉(だがこのホテルは防音も確りしている、周囲の迷惑にはならない!
そして僕も当然メタルキングの耳栓を装備! すなわち・・・)
ブンナーク「ぎゃあぁぁぁぁぁああああ!!?」
三杉(苦しむのは貴様だけなのだよ、ブンナーク!!!
成功だ、ふははははははははははははっ!!!!)
まるで噴水のように布団を巻き上げ、ブンナークが派手な起床をかました。
また、この時ホテルの周辺で飼われていた犬が一斉に遠吠えを開始・・・
けたたましい大合唱となってミラノの朝を彩った。
後にも先にも聞いた事のないようなこの遠吠え・・・切っ掛けを知る者は誰も居なかった。
この事件はいつしかケルベロスの憂鬱と呼ばれ、ミラノの愛犬家達を震え上がらせたがそれは別の話である。
三杉「ふふ、おはようブンナーク。」
朝日に反射した爽やかな貴公子スマイルを発動させながら、三杉はブンナークに朝の挨拶をした。
まるで蛙のようにピクピクさせていたブンナークは、その声を聞くとバサッとこちらを向いた。
そして圧倒的な怒気を孕んだ瞳をこちらに向ける。
196 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/23(月) 20:27:48 ID:???
三杉「はい、チーズ」パシャ
ブンナーク「・・・・・・・・・」
この人間の原始を捉えた姿を、三杉は見事にインスタントカメラに納めた。
おそらく学会で発表すれば大賞を狙えるだろう。
これで作戦は万事終了大成功である。 が・・・
ブンナーク「てめぇ・・・どういうつもりだ?」ピクピク
足ではなく今度は頬をピクピク震わせながらブンナークが問い掛けてきた。
これはmajiで滅する5秒前と流石の三杉も予感せざるを得なかった。
そこで三杉は次なる手に打って出る・・・
A 「だが僕にはジャンプ伝統の戦法がある・・・それは・・・・・・・・・逃げる!」
B 「やあ、モーニングコーヒーを淹れておいたよ。 一緒に飲もうじゃないか。」
C 「さあかかって来いブンナーク、相手になってやる!」
D 「フッ・・・時よ止まれ!!!」
E 「フッ・・・三杉淳の名において命ずる。 私を全力で見逃せ!!!」
F そ の 他
『3』票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
197 :
森崎名無しさん
:2011/05/23(月) 20:30:29 ID:Ys2qw2WE
A
198 :
森崎名無しさん
:2011/05/23(月) 20:30:47 ID:HxpxCVqs
B
199 :
森崎名無しさん
:2011/05/23(月) 20:34:38 ID:VpGexgLs
B
200 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/23(月) 20:42:46 ID:???
では本日は終了となります。
現在A1票、B2票となってまして、今回は3票ですので引き続き宜しくお願いします。
ではでは、たまにはこんな展開も悪くないですね。
Sっぽい三杉が書けてたでしょうか。
201 :
森崎名無しさん
:2011/05/23(月) 20:47:30 ID:gaK50Nt6
A
202 :
森崎名無しさん
:2011/05/23(月) 20:51:40 ID:/RcU4muk
F 知らないのか?日本にはここ一番の戦いで神聖な寝起きの儀式をすることを…
203 :
森崎名無しさん
:2011/05/23(月) 20:55:05 ID:RXB98Wto
B
204 :
森崎名無しさん
:2011/05/23(月) 20:59:24 ID:0t6C3U8A
B
205 :
森崎名無しさん
:2011/05/23(月) 21:07:42 ID:???
貴公子というより奇行子だなw
206 :
森崎名無しさん
:2011/05/23(月) 21:14:25 ID:Ds5uJTPQ
E
207 :
森崎名無しさん
:2011/05/23(月) 21:15:52 ID:???
☆奇行子ポイントというシステムが発生しました☆
208 :
森崎名無しさん
:2011/05/23(月) 22:25:58 ID:???
これが決勝の先にあるものw
209 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/24(火) 11:30:51 ID:???
>>205
、
>>207
三杉「おかしいな、僕は真剣に本気で全力を以って皆の選択に応えただけなんだが・・・
ふむ、これだけ真面目にやったのに奇行子などと呼ばれるのは心外だなあ。」
>>208
三杉「決勝の先とは関係ないが、これから日本にはお笑いブームが来るだろう。間違いない。」
=============================================
> B 「やあ、モーニングコーヒーを淹れておいたよ。 一緒に飲もうじゃないか。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉の秘策、それは・・・
何事も無かったかのように平静を装い、話を逸らして・・・
ブンナークの怒り落ち着かせるためにモーニングコーヒーを飲むよう仕向けるという物。
演技者でもある三杉は既にその世界観へとダイブしていた。
三杉「モーニングコーヒーを淹れておいたよブンナーク、一緒に飲もうじゃないか。」
ブンナーク「コー・・・ヒー・・・・・・だぁ・・・?」ピクピク
キラキラした三杉の笑顔をブンナークは相も変わらず頬を震わせて睨みつけている。
どうやら両者の世界観にはマリアナ海溝よりも深い溝があるようだ。
ブンナークの目の色が、半ば以上戦士の物になっているのがその証拠だ。
具体的に言うと三杉の脳内は白いテーブルのガーデンテラス、
ブンナークの脳内は白いマットのジャングルなわけだが。
210 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/24(火) 11:32:08 ID:???
コトコトコト・・・
だがこの時、事前に用意しておいたコーヒードリップが上手い具合に音を立て始めた。
そして香ばしいコーヒー豆の匂いも部屋の中に立ち込め始める。
三杉(・・・・・・)
ブンナーク(・・・・・・)
先着で
★それからそれから→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
《ダイヤ》 ブンナーク「こ・・・この香りは、まさか?」
《ハート、スペード》 ブンナーク「ざけんな! オレはコーヒーよりもココア派なんだよ!!!」
《クラブ》 ブンナーク「それがどうしたあぁぁぁぁ!!!!」 三杉「ですよねー」
《JOKER》 ???
211 :
森崎名無しさん
:2011/05/24(火) 11:38:31 ID:???
★それからそれから→
スペード2
212 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/24(火) 14:01:09 ID:???
> それからそれから→ スペード2
> 《スペード》 ブンナーク「ざけんな! オレはコーヒーよりもココア派なんだよ!!!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉はこのドッキリに全霊をかけて臨んだ。
知力、体力、話術・・・その全てを最大限に用いた計画を立案し、苦労の末ここまで持ってきていた。
寝起きドッキリ自体は100%完璧パーペキ大成功おめでとうである。
だが昔の偉い人はこう言っていた。
『遠足は家に着くまでが遠足、ドッキリは事態を収拾させるまでがドッキリ』と。(嘘です)
ゆえに三杉の計画は、このブンナークが発する烈火の怒りを収集させてこそ完遂となる。
そして三杉は当然そこまで考えて用意していた、完璧に終わらせるために。
だが・・・彼が完璧と思っていた計画も、最後の最後で落とし穴があった。
ブンナークの味覚が想定以上にお子様だった事である。
ブンナーク「ざけんな! オレはコーヒーよりもココア派なんだよ!!」
三杉「な、なにぃっ!?」
ブンナーク「苦いだけの黒い汁なんか誰が飲むか! 馬鹿にすんじゃねぇ!!!」
三杉「ば、バカな・・・! 周到に用意していたタイ王室ブランドのドイ・トゥン コーヒーが・・・
絶対無敵に完璧パーペキ非常識だった筈の僕の計画が・・・」
213 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/24(火) 14:03:25 ID:???
ブンナーク「ハッ! お高く止まりやがって、この坊ちゃんが!!
最後に丸く収めたきゃあカカオ持って来いカカオ!!!」
三杉「グッ・・・じゃ、じゃあ言わせて貰うがな・・・」
ブンナーク「あぁん!?」
三杉「この部屋・・・とんでもなく臭くて鼻が曲がりそうだ! 君の体臭のせいでな!!!
折角取り寄せたドイ・トゥン コーヒーの高貴な香りも台無しなんだよ!」
ブンナーク「・・・・・・!!! か、関係ねーだろ体臭は!!! それに朝は仕方ねーって!!!」
三杉「仕方なくない!!! だから君は女性からの人気が少ないんだ!!」
ブンナーク「ててててててててテメェェェェェェェ!!!!!!!」
ズドドドドドドドド!!!!
怒りの獣神と化したブンナークは猛然と三杉に向かってダッシュした。
鍛えに鍛え抜かれた脚を振り被り、マーダーショット並みに殺傷力のありそうな蹴りを放とうとする。
214 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/24(火) 14:05:13 ID:???
ブンナーク「地獄へ堕ちろおぉぉぉぉぉっ!!!!!」
三杉(クッ、最後の最後でとんだ失態だ・・・。 だが)
A 体臭がバラの香りになるガム“オトコ香る”をブンナークに突きつける
B ブンナークの蹴りをノーガードで受け止める!
C ここは悟りディフェンスだ!
D 大空翼ばりのオーバーヘッドハイキックだ!
E 不思議な事が起こってくれるのに期待する。
2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
215 :
森崎名無しさん
:2011/05/24(火) 14:08:29 ID:xr3rmdmA
A
216 :
森崎名無しさん
:2011/05/24(火) 14:20:18 ID:x99B8++Y
C
217 :
森崎名無しさん
:2011/05/24(火) 14:45:04 ID:U/8mQbAI
E
218 :
森崎名無しさん
:2011/05/24(火) 14:49:23 ID:CPVQq1Uo
E
219 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/24(火) 15:54:52 ID:???
> E 不思議な事が起こってくれるのに期待する。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ここまでの過程を(ツッコミどころはあるが)全て計算にて進めて来た三杉。
だがこの局面では完全に万策が尽きていた。
用意した小道具もトリックもなく、ブンナークを抑える話術も既に無い。
当然ながらブンナーク相手に本気の肉弾戦を演じて勝負になる筈も無い・・・
三杉(グッ・・・奇跡に頼るしか無いというのか!? この僕が・・・!)
本来奇跡などと言う者は人の手に依って起こす物、演出する物。
祈るようになっては最早その人物もおしまいというのが筋だが・・・
先着で
★ユーも神を信じれば人間になれマース→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
《Joker》 その時ふしぎな事が起こった
《クラブA》 しかし現実は非常だった
《それ以外》 モンテスキュー
220 :
森崎名無しさん
:2011/05/24(火) 15:55:10 ID:???
★ユーも神を信じれば人間になれマース→
JOKER
221 :
森崎名無しさん
:2011/05/24(火) 15:56:18 ID:???
いやぁ、まじでひけるとは
222 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/24(火) 15:57:15 ID:???
ちょっと待って、考えてなかったです
ちょっと待ってください 大事な事なのっでえ(ry
223 :
森崎名無しさん
:2011/05/24(火) 16:17:34 ID:???
てつを「トゥア!」
224 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/24(火) 16:28:53 ID:???
Jokerさん怖い
ええと・・・奇跡が起こったので奇跡に相応しい効果を得られます
以下から選んで下さい
A 三杉がスキル・計算反射LV1(カードで7を出したら15扱い)取得
B 三杉がスキル・限界突破LV1(300〜201の範囲に限りガッツペナ無効)取得
C 三杉がスキル・異能生存体(怪我をしなくなる、どんなマモノの罠でも死ななくなる)取得
D ブンナークがハイパワーポスト(高パス+2、80消費)取得、低確率のチーム離脱フラグへし折り
『3』票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
225 :
森崎名無しさん
:2011/05/24(火) 16:30:26 ID:hVy3ppx2
C
ゲーム的にはたぶんDなんだろうけど…
む せ る
226 :
森崎名無しさん
:2011/05/24(火) 16:35:41 ID:q8bwt7PQ
C
227 :
森崎名無しさん
:2011/05/24(火) 16:39:27 ID:ThsVpqXg
D
228 :
森崎名無しさん
:2011/05/24(火) 16:43:49 ID:x99B8++Y
D
229 :
森崎名無しさん
:2011/05/24(火) 16:44:39 ID:KMToAwfk
A
230 :
森崎名無しさん
:2011/05/24(火) 16:46:12 ID:dVkqD/nI
B
231 :
森崎名無しさん
:2011/05/24(火) 16:59:21 ID:xr3rmdmA
C
232 :
森崎名無しさん
:2011/05/24(火) 17:09:41 ID:???
僕は人間をやめるぞブンナーク
Jokerフイタww
233 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/24(火) 19:00:34 ID:???
> ユーも神を信じれば人間になれマース→ JOKER
> 《Joker》 その時ふしぎな事が起こった
> C 三杉がスキル・異能生存体(怪我をしなくなる、どんなマモノの罠でも死ななくなる)取得
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
異能生存体・・・
極めて低い遺伝確率(約250億分の1)で発生する、生存率の極端に高い個体を指す。
異常に高い生命力と、強靱な生存本能に裏打ちされた行動力、そして奇跡と言える程の強運によって、
生還が絶望視されるような戦場で特攻同然の作戦に参加しても、何とか生き残ってしまう。
単に生命力や治癒能力が高い生物とは異なり、その存在自体が超常現象に近い事である。
彼等は本人の意図に関わらず、周囲の人間の行動や思考、更には自らが置かれた環境すらも改変して生存する。
三杉淳は重度の心臓疾患を患い生まれてきた。
その心臓はスポーツに・・・長時間走り回るのに耐えられるようには出来ていなかった。
にも拘(かかわ)らず、三杉は完治する以前にサッカーをプレイしてこれた。
医者の言う限界を何度か無視し、普通ならば当然命を落としている死の淵まで踏み込んだ事もある。
だが三杉は今も生存していた。
2年半前に実施した心臓病の手術においても彼は異常な回復を見せた。
本来、開胸手術は軽度の物でも3ヶ月は社会復帰できるものではない。
まして三杉は心臓の大手術・・・半年でようやく外を歩いて回れるようになる程度が普通だ。
しかし彼は手術の半年後にはプロの予備軍とも言える環境で、サッカートレーニングを受けられている。
ここで一つの仮定が生まれる。
三杉淳には極めて不死に近い・・・偶発的な死を避ける能力、
異能生存体という力が備わって生まれたのではないか・・・と。
234 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/24(火) 19:02:04 ID:???
ズドドドドドドドド!!!!
怒りの獣神と化したブンナークは猛然と三杉に向かってダッシュした。
鍛えに鍛え抜かれた脚を振り被り、マーダーショット並みに殺傷力のありそうな蹴りを放とうとする。
ブンナーク「地獄へ堕ちろおぉぉぉぉぉっ!!!!!」
三杉(グッ・・・奇跡に頼るしか無いというのか!? この僕が・・・!)
本来奇跡などと言う者は人の手に依って起こす物、演出する物。
祈るようになっては最早その人物もおしまいというのが筋だが・・・起こった。
この時、奇跡のような事態が偶発的に起こってしまった。
ピンポーン
ホテルガール『おはようございまーす、ルームサービスでーす』
ピタッ・・・
ブンナークの足が三杉の顔面を捉えようとした直前、扉の外からその声が聞こた。
この声でブンナークは蹴り足をピタリと止めた。
彼にとっては怒りに任せて暴れようとして横槍を入れられた形になる。
235 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/24(火) 19:03:13 ID:???
ブンナーク「ルームサービス・・・頼んだ覚えなんてねえが・・・」
三杉「ふむ、僕も頼んでいない。」
フゥー フゥーと怒りを抑えるようにしてブンナークは扉に向かって行った。
三杉にとっては九死に一生を得た形になったが、時間稼ぎにしかならないだろうと思っていた。
しかし・・・
ホテルガール「ご注文のロイヤルデラックスモーニングココアです。」
ブンナーク「なにぃぃぃぃ!!!」
三杉(なにぃぃぃぃ!!!)
まさかの展開にブンナークは素っ頓狂な声を上げ・・・
三杉も脳内で同様の声を上げていた。
このタイミングで計ったかのように届けられたロイヤルデラックスモーニングココア。
ブンナーク自身が、最後に丸く収めるために必要だったと言ったココアの最上級品がそこにあった。
ホテルガール「どどどどどうなさいました?」
ブンナーク「な、なんでもねぇ・・・・・・」
ホテルガール「そそそそれではーー」スタタタター
ブンナークの剣幕に慌てたホテルガールはそそくさーと去っていき・・・
そしてブンナークの手にはトレイに載せられたココアが残った。
236 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/24(火) 19:04:23 ID:???
ブンナーク「・・・・・・」
三杉「・・・・・・」
若干の沈黙が2人の間に生まれた。
もちろん両者の中で考えている事は全く違う。
ブンナーク「ググッ・・・! 用意・・・してんじゃねえか・・・抜け目無く・・・!!」
三杉「いや違う、間違ってるぞ。 それは僕じゃない。」
三杉は否定したがブンナークの耳にはどうやら入っていないようだった。
彼は俯(うつむ)いてカップに手を伸ばし、ココアを口に含んだ。
ズズズズ・・・
ブンナーク「しかも・・・美味い・・・・・・美味すぎる・・・オレのストライクど真ん中だこれ・・・」
三杉「そ、そうかい? それは良かった・・・だがそれは僕じゃないぞ?」
237 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/24(火) 19:05:28 ID:???
ブンナーク「こんな・・・手の込んだ事しやがって・・・。 抑えてた感情を出させやがって・・・
しかも・・・オレの好みまでここまで調べ上げやがって・・・・・」
三杉「ハッ? なに、何が起こってる?」
ブンナーク「オレの悩みやぶつけ所のない感情も、テメェにはお見通しだったって訳か・・・
クソッ、敵わねぇな・・・キャプテンよぉ・・・」
三杉「いや、違うぞ! 僕はただ早朝ドッキリというイタズラをお前に・・・」
ブンナーク「ツンデレか!」
三杉「違う!!」
2人の会話は平行線だったが・・・
ともかく、険悪な雰囲気は遠くの世界にすっ飛んでしまっていた。
計画に失敗した以上はブンナークの怒りを受けるも止む無し・・・
そう覚悟を決めかけていた三杉にとって、今の空気は耐え難く気持ち悪かった。
238 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/24(火) 19:07:34 ID:???
ブンナーク「クソッ・・・いつもいつもオレに説教たれながらアドバイス遣しやがって・・・
言いたくねーが感謝しt」
三杉「やめろー! そんな純真な目で僕を見るなー!
僕はそんなつもりでドッキリを仕掛けたわけじゃーーーー!!」
遂に三杉は後ろめたさに耐えられず、ブンナークの部屋を飛び出してしまった。
振り返る事が出来ず、三杉は少しだけ反省したのだった。
ブンナークを罠にはめるのは程々にしよう・・・と。
〜51X号室〜
ミュラー「おかしいですね・・・頼んだはずのロイヤルデラックスモーニングココアが来ません・・・」
そして、この事件で一人だけ貧乏くじを引いた人物が居た事は誰も知らない。
ちゃんちゃん☆
※三杉のスキル・異能生存体(怪我をしなくなる、どんなマモノの罠でも死ななくなる)が明らかになりました。
239 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/24(火) 19:09:02 ID:???
一旦ここまでとなります
240 :
森崎名無しさん
:2011/05/24(火) 19:36:33 ID:???
フロントが気を利かせてくれた訳ではなかったか
241 :
森崎名無しさん
:2011/05/24(火) 21:55:20 ID:???
ミュラーカワイソスw
242 :
森崎名無しさん
:2011/05/24(火) 22:09:44 ID:???
カード神「ドッキリは大成功だ」
243 :
森崎名無しさん
:2011/05/24(火) 23:08:32 ID:???
ここのブンナークはオムライスが好きそうだ。
(おそらく食べたことないだろうけど)
ブンナークの蹴りが、幾多の乙女たちを虜にしてきた
貴公子の顔にヒットしなくて本当によかったw
244 :
森崎名無しさん
:2011/05/24(火) 23:49:53 ID:???
>>242
なんという仕掛け人
245 :
森崎名無しさん
:2011/05/24(火) 23:52:34 ID:???
以後、三杉は4ヶ月に一回居場所を変え、
そのたびに彼のいた町は炎上して空挺兵が空から降ってくるようになるのか……
むせるな。
246 :
森崎名無しさん
:2011/05/25(水) 20:36:58 ID:???
>三杉「おかしいな、僕は真剣に本気で全力を以って皆の選択に応えただけなんだが・・・
> ふむ、これだけ真面目にやったのに奇行子などと呼ばれるのは心外だなあ。」
その理論でいくと森崎も奇行子とは呼べんな
247 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/26(木) 17:35:39 ID:???
>>240
フロント「そこまで手を出しますのは私の仕事の範疇外です。」
>>241
ミュラー「早朝のココアで爽やかに目覚めるのがドイツ貴公子風の目覚め・・・だった筈なのですが。」
>>242
スレ主「正直全力でひっかかりました…参りましたよ、クックック。
>>244
もそう思うでしょう?」
>>243
ブンナーク「グギギ…オレがそこまで子供舌だと思ってやがんのかっ!?
…で、オムライスってなんだ? なに、卵焼きにチキンライスだぁっ!?
……サイコーじゃねぇのっ!!!!」
>>245
三杉「勘違いして貰っては困るな…。
僕は兵士なんかじゃない、フットボールマンだからね。
(ゴホゴホ) おっといけない、硝煙の臭いが…」
>>246
三杉「なっ、なんだって!? 僕が森崎と同じと…狂王だと言うのか……。」
248 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/26(木) 17:37:53 ID:???
<AM9:50 寄宿ホテル ロビー>
それからかれこれ3時間。
何事もなかったかのように早朝は終わりを告げ、みな定時の食事を終えた。
今日は明日の決勝戦を控えての休養日である。
メンバー達はアップ以上の運動は禁じられており、むしろ頭を使うことを推奨されていた。
…とは言え、基本的にはオフ日、暴飲暴食や先に説明した過剰な運動以外は自由な時間を与えられていた。
もちろん、フィオレンティーナ・キャプテンである三杉にも。
そして彼は自由時間については既にやるべき予定が入っている。
三杉「さて…そろそろ約束の時間の筈だが……」
昨日、ホテルへ戻った三杉は急な電話で用事を入れられた。
その電話の相手が間もなくこの場所にやってくる。
三杉はクルリと周囲を見渡し、その人物を探してみる。
249 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/26(木) 17:39:01 ID:???
三杉(特徴的な外見だからな…目に入ればすぐに判る筈だが……。)
BJ「何をキョロキョロしているんだ?」
三杉「うひゃひゃぅッ…!」
突然背中側から話しかけられ、三杉はビックリドッキリした。
不意に話しかけられると弱い性質は1スレ目から克服出来ていない。
三杉(グッ…久々に会ったというのに、いきなりの醜態…! これも計算かBJ!? )
BJ「(?)おかしな奴だな…。 まあいい、ちゃんと約束通り来てくれて助かるぜ。」
三杉「…恩人のお願いですから。」
BJ「あぁ、では行こうか。」
250 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/05/26(木) 17:40:10 ID:???
BJは黒いマントを翻し、ホテルの正面玄関の外へと歩き出した。
三杉もその後ろについて歩く。
三杉(さて…これから先生の患者と会わなければならないらしいが…)
A 三杉「そう言えば…ジョアンコーチとは会ったのですか?」
B 三杉「それで…僕を誰と会わせようっていうんですか?」
C 三杉「それで…これから僕に何をさせようっていうんですか?」
D 三杉(そんな事より真夏に黒いマントって…死ぬ気か!?)
E そ の 他
2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
251 :
森崎名無しさん
:2011/05/26(木) 17:45:31 ID:dCHazSNw
C
252 :
森崎名無しさん
:2011/05/26(木) 18:17:39 ID:KJWsvBME
B
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