キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【運命の扉】ファイアーモリブレム34【開かれるとき】

1 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/08/26(金) 20:09:03 ID:???
キャプテン森崎のスピンアウト作品です。『ファイアーエムブレム紋章の謎』の世界に
送り込まれた森崎が、マルスたちと共にアカネイア大陸を冒険する物語となっています。
基本は本編と同様に、選択肢の中から第三者(ロムしている人)がどれかひとつを選ぶ事によって進んでいきます。
また必要に応じてトランプを引いてもらったりしてランダムに進行していくこともあります。

【注意】
このスレの物語やキャラの性格は、中の人の都合で原作並びにキャプテン森崎本編とは異なる場合があります。
設定などもストーリーの都合上若干オリジナル要素が含まれていますので、苦手な方はご注意ください。


〜これまでのお話〜

武術や勉学だけでなく、サッカーの腕前も優れて無ければ一流の王宮騎士にはなれない。
従騎士と正騎士たちの合同で行われる練習試合に参加する森崎と第七小隊。
相手チームはジョルジュやフレイなど優れた指揮能力を持つ戦士たちを中心に怒涛の攻めを展開する。
防戦一方に追いやられる森崎たちも懸命に反撃するが、力及ばず敗れてしまう。
敗戦に落ち込むだけでなく、他人との競争や蹴落としに恐怖を感じ始めるクリスたちに
森崎は教官らしく親身に相談してしっかりと心を立ち直らせ、独り立ちさせてゆくのだった。

そしていよいよ訪れた最終試験。この日のために訪れた特別講師はなんとあのアベルだった!
他にも一筋縄ではいかない面々を取り揃えた試験官たちを前に、第七小隊は栄光をつかむことが出来るのか?
密かに動き出す影の集団やモロドフ伯爵の帰還の先に待ち受けるものとは……?


☆前スレ
【最終】ファイアーモリブレム33【試験】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1312119978/l50


☆過去スレ
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/44.html
上記のページの『過去ログ』内からどうぞ。

195 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/03(土) 00:47:36 ID:???
>C シーダ


森崎「シーダに行かせよう。ペガサスで空から探してもらえばすぐにでも見つかるはずだ」

シーダ「そういうと思って、もう準備してあるわよ」

マルス「頼んだよシーダ。この間の山賊の件もある。気をつけてね」

シーダ「はいっ!」

バサササッ……

愛馬エルカイトと共にふわりと空へ飛び上がっていくシーダを見送りつつ、森崎は戦闘準備を進める。

シーダ「(最終試験を前に、緊張しちゃったのかしら)」

木陰を中心に目を凝らして探索を続けるシーダ。程なくしてカタリナの姿を見つける。

シーダ「カタリナ!ここにいたのね。偵察は済んだのでしょう?早く本陣へ戻りましょう」

カタリナ「シーダ様、私、あの……」

シーダ「クリスも心配しているわ。話なら飛びながら聞くから」

カタリナ「はい……」

天馬の後ろの方にまたがり、シーダの背中に体を預けるカタリナ。
腰まで届く長い蒼の髪から甘酸っぱい爽やかな香水のかおりが鼻をくすぐる。

カタリナ「シーダ様、いい香りがします……ハイビスカスでしたっけ」

196 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/03(土) 00:48:48 ID:???
シーダ「よく知っているわね。気候がいいタリスにしか咲かない珍しい花なのに」

カタリナ「タリスは素敵なところですよね。自然が豊かで、海が綺麗で……
     ……シーダ様。私、ノルダの生まれなんです。あの町のこと、ご存知ですか?」

前大戦中、シーダはマルスから聞いた覚えがある。
人が人を商品として売りつける『奴隷市場』が成立する悪魔のような町だったと。

カタリナ「私は…よく知ってます。あの町で、私は家畜みたいに虐げられて、
     何かあると面白半分にぶたれました。痛いのは嫌だから、そういう時は
     目を閉じて何も考えないで、逃げこむんです。心の奥に……」

シーダ「カタリナ……」

この優れた才能を持つ儚げな少女に、そんな悲惨な過去があったことにシーダは胸を締め付けられていた。
雄大な自然の中で伸び伸びと、両親の愛情を受けて育てられたシーダからしてみれば正に真逆の世界だろう。
そんな彼女に自分はどんな言葉をかけてあげられる?この国の妃になる者として、
この国の王宮騎士になろうと、明るい未来をつかもうと努力している彼女に何を伝えられる?
頭の中で言葉を整理しようとすると、カタリナが話を続ける。

カタリナ「…でも、そんな私を救ってくれた人がいたんです。
     その人が私に生きる意味をくれました。私はその人のためならなんだってしたいと思ったんです。
     そう……シーダ様にとってのマルス様のようなお方が……私の支えになっているんです」

シーダ「カタリナはその人のことを愛しているのね。……そして、愛されたいと願っている」

カタリナ「……はい。そうです。その人のためだったら、私はどんなことでも……」

悲痛な叫びにも聞こえる彼女の声に対し、シーダは自分でしか伝えられないことを思いつく。

シーダ「でもねカタリナ。あなたを心配する人がいることを忘れないであげて」

197 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/03(土) 00:50:10 ID:???
カタリナ「えっ…?」

シーダは少し速度を緩めると、カタリナの方へと首を振り向く。

シーダ「私もマルス様のためなら、自分の命さえ投げ出せる覚悟がある。
    マルス様の理想、想いを成就できるのならどんなことでもしてみせる。
    ……でもね、前の戦いでそれだけじゃ駄目なんだなって気付かされたの。
    それだけだと、私は私を心配してくれる人の想いを踏みにじってしまってるって」

カタリナ「シーダ様…」

シーダ「誰かのために自分を犠牲にして何かをしてあげることは、とても素晴らしいことだと思うの。
    カタリナのその気持ちは、絶対に大事にしなければならない大切なものだわ。
    だけどカタリナはクリスやマルス様、もちろん私もどれだけあなたのことを心配していたか分かってる?」

カタリナ「……す、すみません……でも、私は……」

シーダ「それでいいのよ。全ての事柄を平等に考えることなんて難しすぎてできないものね。
    あなたの中でその人のことがどれだけ大事なのかは私にはわからないけれど。
    誰にも譲れないものがあるのなら、それを守ったって構わない。私だってきっとそうするから。
    だから考えてくれるだけでいいの。覚えてくれているだけでいいの。
    あなたを…カタリナのことを大好きな人はあなたが思っているより大勢いるということをね」

カタリナ「シーダ様…そんな、私なんて……」

背中がじわりと熱くなる。シーダは少しでもカタリナの悲しみを吸い取ってあげなければと決意する。

シーダ「心を開いてカタリナ。そしてもう少しだけ自分を大切に考えてみて。……あなたは独りじゃないよ。ほら、前を見なさい」

カタリナ「――!」

カタリナの滲んだ視界に飛び込んできたのは、手を振って呼びかけてくる大好きな仲間の声だった。

198 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/03(土) 00:51:30 ID:???
クリス「カタリナー!どこに行ってたのよもう!遅いよー!」

カイン「試験終了まであと少しだ。最後まで気を抜かず頑張るんだぞ」

マルス「おかえり。二人とも無事でなによりだよ」

森崎「ったく、あんまり心配かけさせるんじゃないぞ。お前に何かあったら教官の俺が叱られるんだから」

その言葉には彼女が昔から受け続けてきた刺々しさなどまったく無く。
暖かく自分を迎え差し伸べられる手は眩しいほどに光り輝いて見えた。

カタリナ「……ごめんなさい。シーダ様……ごめんなさい……私……私は……」

シーダ「お、おかしいわね。どうして謝るの?こういうときはもっと別の言葉が嬉しいんだけどな」

カタリナ「……そ、そうですね。確かにおかしかったですよね。では、その……ありがとうございます」

シーダ「どういたしまして。……ちょっとは先輩らしいことできてたかな?」

カタリナ「はい。私にはもったいないくらいです」

シーダは後に知ることになる。カタリナがなぜ自分に謝りの言葉を投げかけてきたのか。その真意を。
だが、それ以上に少しでも彼女と心を通わせることができたことが嬉しかったのだった。


※カタリナとシーダの互いの評価が上がりました。

199 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/03(土) 00:52:57 ID:???
カタリナが帰還し、ようやく進撃の準備が整った第三部隊。
大詰めとなった最終試験の結果すら左右する敵軍の状況をカタリナが緊張しつつ報告する。

カタリナ「偵察の結果を報告します。アベルさんとエストさんが待ち受ける砦には…」


VSアベル・エスト隊→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→アベル・エスト+ソシアルナイト1人(K〜6で先制)
ハート→アベル・エスト+ソシアルナイト1人+ペガサスナイト1人(K〜7で先制)
スペード→アベル・エスト+ソシアルナイト2人+ペガサスナイト1人(K〜8で先制)
クラブ→アベル・エスト+ソシアルナイト2人+ペガサスナイト2人(K〜9で先制)
JOKER→アベル・エストの妹夫婦を応援するべくあの二人組が参戦!(必ず先制)

200 :森崎名無しさん:2011/09/03(土) 00:53:16 ID:???
VSアベル・エスト隊→ ハート4

201 :森崎名無しさん:2011/09/03(土) 00:54:21 ID:???
先制が取れない→アベルが森崎撃破とならんことを祈ろう

202 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/03(土) 01:12:33 ID:???
>>201
森崎の装備は現在『鉄の斧』ですからね。エストなら楽に対処できそうですがアベルが来ると危険です…
============
VSアベル・エスト隊→ ハート4
>ハート→アベル・エスト+ソシアルナイト1人+ペガサスナイト1人(K〜7で先制)※敵軍の先制

カタリナ「砦には護衛の騎士と天馬騎士がそれぞれ一騎ずつです。戦力はそれほど多くはないようです」

マルス「そうか。先行部隊の数も考えれば妥当なところだね」

カイン「だが、兵の数など問題ではない。あいつの実力を考えれば最も恐ろしいことは……」

森崎「ああ。あいつのことだ。間違いなくこちらの動きを察知し……」

アベル「奇襲を仕掛けてくるだろうな」

クリス「はい。私もそう思います。…………ってええええぇぇぇぇ〜〜〜っ!?」

いつの間に背後にいたアベルに存在に驚き飛び退くクリス。
カインと森崎は慌てふためくクリスを落ち着かせると、素早く武器を構え防御の陣形を組む。

森崎「カタリナ、指示を出せ!お前の指揮官としての実力…俺は信じてるぞ!」

カタリナ「(シーダ様だけじゃない。森崎さんも私のことを信用してくれている。
     ……それはとっても嬉しいこと。そう……嬉しいことなんです……)」

全ては自分の思惑通り。この最終試験でも良い結果を残し講師たちの強い信頼を得て近衛騎士となる。
それが『カタリナ』の夢であり目標であり生きる意味であり――

カタリナ「(私はあの人のためならなんだってできる。そう、たとえ彼らの信用を裏切ることとなったとしても)」

カタリナは強い決意を瞳に宿らせて指示を出した。長く苦しい試験の日々もあともう少しなのだから。

203 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/03(土) 01:14:17 ID:???
守備義務→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート→森崎を壁にする
スペード→カインを壁にする
クラブ→クリスを壁にする
JOKER→兵士「伝令!アベル殿のお店で火災がー!」アベル・エスト「「なにィ!?」」

204 :森崎名無しさん:2011/09/03(土) 01:15:57 ID:???
守備義務→ スペードJ

JOKERこい

205 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/03(土) 01:22:50 ID:???
守備義務→ スペードJ
>スペード→カインを壁にする

カタリナ「ここは体力に優れるカイン殿を壁にして凌ぎます!」

カイン「いい判断だ!では、俺は前に出るぞ!(待ちわびていたアベルとの決着を…今日こそ果たす!)」

カインは鋼の槍を構えてすべての攻撃を受けきるべく堂々と立ちはだかる。

エスト「どうするアベル。カインさん、そう簡単に後ろに通してくれなそうだよ?」

アベル「なんとか隙を作らんとな。ま、いざとなれば壁ごとなぎ倒して進んでも構わんがな」

エスト「こわいこわーい。あくまでも訓練なんだから。怪我がないように気をつけるんだぞ」

アベル「分かってるさ。……さて、それじゃあ始めようか。アリティア正騎士最終試験。
    元王宮騎士団筆頭『黒豹』アベルがお前たちの実力を見極める!」

206 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/03(土) 01:24:40 ID:???
先着『2名』様でブロックごとに判定をお願いします

天馬騎士Aの狙い→! card
騎士Aの狙い→! card
============
エストの狙い→! card
アベルの狙い→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

K〜6→カイン
5→森崎
4→クリス
3→マルス
2→シーダ
A→カタリナ
JOKER→気合は十分だ!全員に攻撃するぞ!

207 :森崎名無しさん:2011/09/03(土) 01:25:15 ID:???
天馬騎士Aの狙い→ スペード6
騎士Aの狙い→ ダイヤQ

208 :森崎名無しさん:2011/09/03(土) 01:25:29 ID:???
エストの狙い→ クラブK
アベルの狙い→ ハート10

209 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/03(土) 01:42:23 ID:???
天馬騎士Aの狙い→ スペード6→カイン
騎士Aの狙い→ ダイヤQ→カイン
エストの狙い→ クラブK→カイン
アベルの狙い→ ハート10→カイン
============
カイン「(アベルよ。俺はお前が憎かった。俺の持っているものを全て持ち、
    そして俺が手に入れられぬものすら持ちながらもそれを捨てて騎士団を退いたお前が)」

友として、恩人として、最大のライバルとして、これからも肩を並べて歩んでいくと思っていた相棒との突然の別れ。
カインはその事実からずっと顔を背け続けてきた。自分の双肩に伸し掛る騎士団長の重圧が苦しみを生んだ。

カイン「(だが、お前はこうして一瞬でも戻ってきてくれた。それは忘れ物をとりに戻るような気軽なものなのかもしれない。
    だけど俺は――嬉しいんだ!お前と、黒豹アベルと手合わせをすることが、猛牛カインの輝ける場所なのだから!)」

これほど待ち遠しく、心踊ることがあるだろうか。早くあの男と全力の勝負を繰り広げたい。
見失いかけた自分の進むべき道を見つけるため。そして今度こそ親友の新たな夢の門出を心から応援するため。

カイン「我こそはアリティア王宮騎士団現筆頭『猛牛』カイン!ここを通りたくば俺の槍を見事抜けてみせよ!」

アベル「……だそうだ。ああも強引に客引きされちゃ、行かざるをえないだろうさ!全軍突撃!狙うはあの赤き騎士…カインだ!」

騎士A・天馬騎士A「「おおおおおおーーーっ!!」」

エスト「(まったくもう。ほんとーに仲が良いんだから。……ちょっとだけ妬けちゃうなー)」

別の国の騎士団だった自分では到底積み重ねられない、同僚としての多くの絆の差に、エストは頬を膨らませるのだった。

210 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/03(土) 01:44:08 ID:???
先着『2名』様で

天馬騎士 21/21 鋼の槍(攻速…4 係数…)
命中判定→! card+14+指揮(2)=
攻撃判定→! card+17+指揮(2)=
回避判定→! card+8+指揮(2)=
守備判定→! card+9+指揮(2)=

カイン 29/29 鋼の槍(攻速…3 係数…ダイヤK〜5)
命中判定→! card+14+指揮(5)+支援(1)=
攻撃判定→! card+23+指揮(5)+支援(1)=
回避判定→! card+9+指揮(5)+支援(1)=
守備判定→! card+11+指揮(5)+支援(1)=

と!とcardの間のスペースを埋めて上から順番に【キャラ別に名前もまとめて】書き込んで下さい。

【補足・補正】
天馬騎士の攻撃判定がダイヤ・ハートで『練気』で+2
天馬騎士の回避判定がダイヤ・ハートで『俊敏』で+3
カインの攻撃判定がダイヤ・ハートで『猛牛』で+5
カインの攻撃判定がクラブかつHPが半分以上で『突撃』で戦闘続行
戦闘計算式は>>8を参照してください

211 :森崎名無しさん:2011/09/03(土) 01:45:04 ID:???
天馬騎士 21/21 鋼の槍(攻速…4 係数…)
命中判定→ スペード6 +14+指揮(2)=
攻撃判定→ クラブ2 +17+指揮(2)=
回避判定→ スペード4 +8+指揮(2)=
守備判定→ ダイヤ9 +9+指揮(2)=

212 :森崎名無しさん:2011/09/03(土) 01:48:36 ID:???
カイン 29/29 鋼の槍(攻速…3 係数…ダイヤK〜5)
命中判定→ クラブK +14+指揮(5)+支援(1)=
攻撃判定→ ハート3 +23+指揮(5)+支援(1)=
回避判定→ クラブ4 +9+指揮(5)+支援(1)=
守備判定→ ハートQ +11+指揮(5)+支援(1)=

213 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/03(土) 01:52:58 ID:???
天馬騎士 21/21 鋼の槍(攻速…4 係数…)
命中判定→ スペード6 +14+指揮(2)=22
攻撃判定→ クラブ2 +17+指揮(2)=21
回避判定→ スペード4 +8+指揮(2)=14
守備判定→ ダイヤ9 +9+指揮(2)=20

カイン 29/29 鋼の槍(攻速…3 係数…ダイヤK〜5)
命中判定→ クラブK +14+指揮(5)+支援(1)=33
攻撃判定→ ハート3 +23+指揮(5)+支援(1)+5『猛牛』=37
回避判定→ クラブ4 +9+指揮(5)+支援(1)=19
守備判定→ ハートQ +11+指揮(5)+支援(1)=29

天馬騎士の攻撃!カインは攻撃を受け止めた!
カインの反撃!天馬騎士に17ダメージ!
カインは10の経験値を得た

214 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/03(土) 01:54:01 ID:???
先着『2名』様で

騎士 23/23 鋼の剣(攻速…5 係数…)
命中判定→! card+14+指揮(2)=
攻撃判定→! card+17+指揮(2)=
回避判定→! card+6+指揮(2)+砦(4)=
守備判定→! card+9+指揮(2)+砦(2)=

カイン 29/29 鋼の槍(攻速…3 係数…ダイヤK〜5)
命中判定→! card+14+有利(3)+指揮(5)+支援(1)=
攻撃判定→! card+23+有利(3)+指揮(5)+支援(1)=
回避判定→! card+9+有利(3)+指揮(5)+支援(1)=
守備判定→! card+11+有利(3)+指揮(5)+支援(1)=

と!とcardの間のスペースを埋めて上から順番に【キャラ別に名前もまとめて】書き込んで下さい。

【補足・補正】
騎士の攻撃判定がダイヤ・ハートで『発勁』で+4
カインの攻撃判定がダイヤ・ハートで『猛牛』で+5
カインの攻撃判定がクラブかつHPが半分以上で『突撃』で戦闘続行
戦闘計算式は>>8を参照してください

215 :森崎名無しさん:2011/09/03(土) 01:54:56 ID:???
騎士 23/23 鋼の剣(攻速…5 係数…)
命中判定→ スペード10 +14+指揮(2)=
攻撃判定→ ハート3 +17+指揮(2)=
回避判定→ クラブA +6+指揮(2)+砦(4)=
守備判定→ ダイヤK +9+指揮(2)+砦(2)=

216 :森崎名無しさん:2011/09/03(土) 01:55:03 ID:???
騎士 23/23 鋼の剣(攻速…5 係数…)
命中判定→ クラブJ +14+指揮(2)=
攻撃判定→ ダイヤJ +17+指揮(2)=
回避判定→ スペード2 +6+指揮(2)+砦(4)=
守備判定→ スペード9 +9+指揮(2)+砦(2)=

217 :森崎名無しさん:2011/09/03(土) 01:58:00 ID:???
カイン 29/29 鋼の槍(攻速…3 係数…ダイヤK〜5)
命中判定→ スペード5 +14+有利(3)+指揮(5)+支援(1)=
攻撃判定→ ハート2 +23+有利(3)+指揮(5)+支援(1)=
回避判定→ クラブK +9+有利(3)+指揮(5)+支援(1)=
守備判定→ ハートK +11+有利(3)+指揮(5)+支援(1)=


218 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/03(土) 02:09:33 ID:???
騎士 23/23 鋼の剣(攻速…5 係数…)
命中判定→ スペード10 +14+指揮(2)=26
攻撃判定→ ハート3 +17+指揮(2)+4『発勁』=26
回避判定→ クラブA +6+指揮(2)+砦(4)=13
守備判定→ ダイヤK +9+指揮(2)+砦(2)=26

カイン 29/29 鋼の槍(攻速…3 係数…ダイヤK〜5)
命中判定→ スペード5 +14+有利(3)+指揮(5)+支援(1)=28
攻撃判定→ ハート2 +23+有利(3)+指揮(5)+支援(1)+5『猛牛』=39
回避判定→ クラブK +9+有利(3)+指揮(5)+支援(1)=31
守備判定→ ハートK +11+有利(3)+指揮(5)+支援(1)=33

騎士の攻撃!カインは素早く身をかわした!
カインの反撃!騎士に13ダメージ!
カインは10の経験値を得た

219 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/03(土) 02:10:48 ID:???
先着『2名』様で

エスト 20/20 鋼の槍(攻速…5 係数…)
命中判定→! card+12+指揮(2)+支援(3)=
攻撃判定→! card+16+指揮(2)+支援(3)=
回避判定→! card+12+指揮(2)+支援(3)=
守備判定→! card+8+指揮(2)+支援(3)=

カイン 29/29 鋼の槍(攻速…3 係数…)
命中判定→! card+14+指揮(5)+支援(1)=
攻撃判定→! card+23+指揮(5)+支援(1)=
回避判定→! card+9+指揮(5)+支援(1)=
守備判定→! card+11+指揮(5)+支援(1)=

と!とcardの間のスペースを埋めて上から順番に【キャラ別に名前もまとめて】書き込んで下さい。

【補足・補正】
エストの攻撃判定がクラブかつHPが半分以上で『突撃』で戦闘続行
エストの守備判定がダイヤで『羽守』でカード数値を回避合計に加算
エストの回避判定がダイヤ・ハートで『俊敏』で+3
カインの攻撃判定がダイヤ・ハートで『猛牛』で+5
カインの攻撃判定がクラブかつHPが半分以上で『突撃』で戦闘続行
戦闘計算式は>>8を参照してください

220 :森崎名無しさん:2011/09/03(土) 02:16:16 ID:???
エスト 20/20 鋼の槍(攻速…5 係数…)
命中判定→ クラブ10 +12+指揮(2)+支援(3)=
攻撃判定→ クラブ7 +16+指揮(2)+支援(3)=
回避判定→ クラブ9 +12+指揮(2)+支援(3)=
守備判定→ ハート4 +8+指揮(2)+支援(3)=

221 :森崎名無しさん:2011/09/03(土) 02:16:39 ID:???
カイン 29/29 鋼の槍(攻速…3 係数…)
命中判定→ スペード10 +14+指揮(5)+支援(1)=
攻撃判定→ クラブ5 +23+指揮(5)+支援(1)=
回避判定→ ダイヤ9 +9+指揮(5)+支援(1)=
守備判定→ クラブ9 +11+指揮(5)+支援(1)=

222 :森崎名無しさん:2011/09/03(土) 02:18:38 ID:???
なんという猛牛無双。
さて、この勢いが次も続けられれば…!

223 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/03(土) 02:19:53 ID:???
エスト 20/20 鋼の槍(攻速…5 係数…)
命中判定→ クラブ10 +12+指揮(2)+支援(3)=27
攻撃判定→ クラブ7 +16+指揮(2)+支援(3)=28
回避判定→ クラブ9 +12+指揮(2)+支援(3)=26
守備判定→ ハート4 +8+指揮(2)+支援(3)=17

カイン 29/29 鋼の槍(攻速…3 係数…)
命中判定→ スペード10 +14+指揮(5)+支援(1)=30
攻撃判定→ クラブ5 +23+指揮(5)+支援(1)=34『突撃』
回避判定→ ダイヤ9 +9+指揮(5)+支援(1)=24
守備判定→ クラブ9 +11+指揮(5)+支援(1)=26

エストの攻撃!カインに2ダメージ!
カインの反撃!エストに17ダメージ!
カインのスキル『突撃』により戦闘続行!

224 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/03(土) 02:20:55 ID:???
先着『2名』様で

エスト 3/20 鋼の槍(攻速…5 係数…)
命中判定→! card+12+指揮(2)+支援(3)=
攻撃判定→! card+16+指揮(2)+支援(3)=
回避判定→! card+12+指揮(2)+支援(3)=
守備判定→! card+8+指揮(2)+支援(3)=

カイン 27/29 鋼の槍(攻速…3 係数…)
命中判定→! card+14+指揮(5)+支援(1)=
攻撃判定→! card+23+指揮(5)+支援(1)=
回避判定→! card+9+指揮(5)+支援(1)=
守備判定→! card+11+指揮(5)+支援(1)=

と!とcardの間のスペースを埋めて上から順番に【キャラ別に名前もまとめて】書き込んで下さい。

【補足・補正】
エストの守備判定がダイヤで『羽守』でカード数値を回避合計に加算
エストの回避判定がダイヤ・ハートで『俊敏』で+3
カインの攻撃判定がダイヤ・ハートで『猛牛』で+5
カインの攻撃判定がクラブかつHPが半分以上で『突撃』で戦闘続行
戦闘計算式は>>8を参照してください

225 :森崎名無しさん:2011/09/03(土) 02:21:14 ID:???
エスト 3/20 鋼の槍(攻速…5 係数…)
命中判定→ ハートQ +12+指揮(2)+支援(3)=
攻撃判定→ ハート2 +16+指揮(2)+支援(3)=
回避判定→ クラブJ +12+指揮(2)+支援(3)=
守備判定→ ダイヤQ +8+指揮(2)+支援(3)=

226 :森崎名無しさん:2011/09/03(土) 02:22:54 ID:???
カイン 27/29 鋼の槍(攻速…3 係数…)
命中判定→ ハート9 +14+指揮(5)+支援(1)=
攻撃判定→ ハート2 +23+指揮(5)+支援(1)=
回避判定→ ハート7 +9+指揮(5)+支援(1)=
守備判定→ ハートA +11+指揮(5)+支援(1)=

227 :森崎名無しさん:2011/09/03(土) 02:24:57 ID:???
若奥様、全力回避!

228 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/03(土) 02:33:27 ID:???
>>227
エスト「あらやだもうー!まだ籍も入れてないのに〜」テレテレ
カイン「あの…構えてくれません?戦えないんですが…」シクシク
============
エスト 3/20 鋼の槍(攻速…5 係数…)
命中判定→ ハートQ +12+指揮(2)+支援(3)=29
攻撃判定→ ハート2 +16+指揮(2)+支援(3)=23
回避判定→ クラブJ +12+指揮(2)+支援(3)=28→40
守備判定→ ダイヤQ +8+指揮(2)+支援(3)=25『羽守』

カイン 27/29 鋼の槍(攻速…3 係数…)
命中判定→ ハート9 +14+指揮(5)+支援(1)=29
攻撃判定→ ハート2 +23+指揮(5)+支援(1)+5『猛牛』=36
回避判定→ ハート7 +9+指揮(5)+支援(1)=22
守備判定→ ハートA +11+指揮(5)+支援(1)=18

エストの攻撃!カインに5ダメージ!
カインの攻撃!エストは素早く身をかわした!
カインとエストは10の経験値を得た

229 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/03(土) 02:35:00 ID:???
先着『2名』様で

アベル 32/32 鋼の剣(攻速…13 係数…ダイヤK〜5)
命中判定→! card+21+指揮(2)+支援(3)=
追撃判定→! card+21+指揮(2)+支援(3)=
攻撃判定→! card+23+指揮(2)+支援(3)=
回避判定→! card+13+指揮(2)+支援(3)+砦(4)=
守備判定→! card+16+指揮(2)+支援(3)+砦(2)=

カイン 22/29 鋼の槍(攻速…3 係数…ダイヤK)
命中判定→! card+14+有利(3)+指揮(5)+支援(1)=
攻撃判定→! card+23+有利(3)+指揮(5)+支援(1)=
回避判定→! card+9+有利(3)+指揮(5)+支援(1)=
守備判定→! card+11+有利(3)+指揮(5)+支援(1)=

と!とcardの間のスペースを埋めて上から順番に【キャラ別に名前もまとめて】書き込んで下さい。

【補足・補正】
アベルの攻撃判定がダイヤで『一閃』でカードの数値2倍
アベルの攻撃・回避判定がスペード・クラブで『黒豹』+3
カインの攻撃判定がダイヤ・ハートで『猛牛』で+5
カインの攻撃判定がクラブかつHPが半分以上で『突撃』で戦闘続行
戦闘計算式は>>8を参照してください

230 :森崎名無しさん:2011/09/03(土) 02:35:34 ID:???
アベル 32/32 鋼の剣(攻速…13 係数…ダイヤK〜5)
命中判定→ ハート8 +21+指揮(2)+支援(3)=
追撃判定→ ハートJ +21+指揮(2)+支援(3)=
攻撃判定→ クラブA +23+指揮(2)+支援(3)=
回避判定→ ダイヤ9 +13+指揮(2)+支援(3)+砦(4)=
守備判定→ クラブ8 +16+指揮(2)+支援(3)+砦(2)=

これぞ大陸最強の騎士

231 :森崎名無しさん:2011/09/03(土) 02:35:50 ID:???
カイン 22/29 鋼の槍(攻速…3 係数…ダイヤK)
命中判定→ スペード8 +14+有利(3)+指揮(5)+支援(1)=
攻撃判定→ スペードQ +23+有利(3)+指揮(5)+支援(1)=
回避判定→ ダイヤ4 +9+有利(3)+指揮(5)+支援(1)=
守備判定→ クラブ5 +11+有利(3)+指揮(5)+支援(1)=

232 :森崎名無しさん:2011/09/03(土) 02:38:56 ID:???
攻撃と追撃クラブAで武器壊れた?w

233 :森崎名無しさん:2011/09/03(土) 02:41:26 ID:???
仮に武器が壊れたのだとしたら、生半可な武器ではアベルの力に耐えきれないみたいな感じかな

234 :森崎名無しさん:2011/09/03(土) 02:44:59 ID:???
ここでまさかの内助の功を発揮するのか、それとも…

235 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/03(土) 02:47:40 ID:???
>>232
武器破損のクラブAは追撃があっても一戦闘で一回ずつ発動します。残念ながらまだ壊れてはいませんね。
>>233
やはりアベルには銀の剣、通称ビクトリーノソードかグラディウスが必要なのでしょうか…
>>234
かわいそうだがわたしにエストとのしえんがあるかぎりたおすことはできないだろう。ふうんだったとあきらめてくれ
============
アベル 32/32 鋼の剣(攻速…13 係数…ダイヤK〜5)
命中判定→ ハート8 +21+指揮(2)+支援(3)=34
追撃判定→ ハートJ +21+指揮(2)+支援(3)=37
攻撃判定→ クラブA +23+指揮(2)+支援(3)+3『黒豹』=32
回避判定→ ダイヤ9 +13+指揮(2)+支援(3)+砦(4)=31
守備判定→ クラブ8 +16+指揮(2)+支援(3)+砦(2)=31

カイン 22/29 鋼の槍(攻速…3 係数…ダイヤK)
命中判定→ スペード8 +14+有利(3)+指揮(5)+支援(1)=31
攻撃判定→ スペードQ +23+有利(3)+指揮(5)+支援(1)=44
回避判定→ ダイヤ4 +9+有利(3)+指揮(5)+支援(1)=22
守備判定→ クラブ5 +11+有利(3)+指揮(5)+支援(1)=25

アベルの攻撃!カインに7ダメージ!
カインの反撃!アベルに13ダメージ!
アベルの追撃!カインに7ダメージ!
アベルとカインは10の経験値を得た
============
相変わらずアベルはクラブAとトモダチで、カインも意地を見せる!
といったところで一旦ここまで。
アベルのステータスはサムソン同様に前日編用に調整されてますが、
森崎以外ではほぼ太刀打ち出来ない能力値になってます。ご武運を…!
それでは次回の更新でまたお会いしましょう〜

236 :森崎名無しさん:2011/09/03(土) 02:51:40 ID:???
乙でしたー
なぁに、島国王女なら黒豹だって一撃さ!

237 :森崎名無しさん:2011/09/03(土) 02:54:16 ID:???
乙でした〜
従騎士にも見せ場があるといいね!

238 :森崎名無しさん:2011/09/03(土) 12:59:18 ID:???
従騎士もだけど面子を考えるとドーガはどこの部隊に配属してもやられそう
支援なし足遅い自慢の守備はこのシステムではちと厳しいと、今後活躍できるのか心配だ

239 :森崎名無しさん:2011/09/03(土) 14:09:51 ID:???
クラスチェンジして大盾がつくと安定性が格段に変わるけど…
戦闘パートでのアーマーはクリスと森崎で枠が埋まってる感があるし
騎士勲章は倍率高いからねえ

240 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/12(月) 23:18:00 ID:???
ちょっと身辺が忙しく更新する時間が取れませんでした。すみません…
少しずつペースを取り戻していきたいですね。これからもどうかよろしくお願いします。
============
>>236
乙ありがとうございます。マルスとの支援補正でうまく戦ってほしいですね。
>>237
乙感謝です!アベル相手ではちょっと厳しいかもしれませんが、クリスもカタリナも頑張って欲しいです。
>>238
ドーガの支援はマルス、カイン、ノルンと実は結構揃っているんですよ。
第1部で懇意となったトムスやミシェランの登場も遅くなりそうですし、
彼を有効に使うのなら同郷のアリティア組と一緒に組むといいかもしれません。
>>239
ドーガの最大の売りはアーマー系の割りに高い速さの成長率ですね。
順調に伸びてくれれば速くて固い最強の壁になることも可能だと思います。
誰を育て、誰を使っていくかは指揮官である森崎(プレイヤー)の判断に委ねられますから
出撃の際にはお好みのメンバーに投票してやってくださいね!

241 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/12(月) 23:19:13 ID:???
アベル「そこだっ!」

カイン「ぬぐっ…そう簡単に!どおりゃあああっ!!」

瞬時に間合いを詰め、死角から振り上げる剣をカインは避けるのを諦め肩の装甲で受け止める。
痛みに顔を歪めながらも槍を振り回し間合いを取ると、雄叫びと共に強烈な突きを繰り出した。
さしものアベルも弾かれた反動で体制を崩していたためか直撃は避けるものの生半可なダメージは否めない。
しかし鋭い切り返しからの追撃が一気にカインの無防備な逆腕へと襲いかかる。

アベル「ぐっ……舐めるな!はあっ!!」

カイン「がはっ!」

アベルの剣とカインの槍。さながら黒豹の鋭い爪と猛牛の鋭利な角と言ったところだろうか。
互いの最も得意とする武術を惜しげもなくぶつけ合う姿を、クリスとカタリナは固唾を飲んで見つめていた。

カタリナ「(これが……アリティア騎士団の正騎士の本気の戦い……)」

クリス「(見ているこっちにまで二人の覇気が伝わってくる。身動きが取れない…!)」

そして彼らと共にタリス島から長い長い戦いの旅を繰り広げてきた森崎も感慨深い顔で二人の競り合いを見つめる。

森崎「(思い返せばアイツらとの出会いから俺の戦いは始まったんだよな。
   なんにも知らない世界に放り出され、なんにも知らない連中と旅をして、今俺はここにいる。
   ……アベル、カイン。俺がこの大陸からいなくなったとしてもきっとお前たちがいれば……)」

カイン「へっ…どうしたよアベル!隠居してすっかり腕が……鈍っちまったんじゃないのか!?」

アベル「はっ、息が上がってんのはどっちだっての。…勝負はここからだぜ!」

すっかり立場に差が出来たなどと愚かな思い込みはどこかへと吹き飛んでいた。
今、二人は従騎士時代に遡ったかのように互いの力を純粋にぶつけ合っていた。

242 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/12(月) 23:20:26 ID:???
アベル「(俺がお前に残してやれそうなものはこれくらいしかないからな。
    柄じゃねぇが……お前だから託せるんだぜ。俺のアリティア騎士としての誇りをな)」

カイン「(アベルよ。命の恩人にして生涯最大の友よ。今日、こうして合間見えただけで俺は満足だ。
    だが、できることならもう少しだけ……俺に付き合ってもらうぞ!)」

二人の激突は勢いを失うどころか更に白熱を増してくる。
カタリナは少しでも自軍の助けになるよう、的確な攻撃の指示を考える。

カタリナ「(アベルさんの戦力を高めている存在は間違いなくエストさん。
     けれど俊敏なあの方を捉えられそうな攻撃が出来る人は限られています。
     他の騎士たちもアベルさんの指揮のもとで強化されて油断できません。ここは……)」


攻撃の号令→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート→将を射るにはまずは馬から。エストを集中攻撃
スペード→他の戦力を地道に削っていくべき。騎士Aと天馬騎士Aを先に倒す
クラブ→カインの攻撃でダメージを負った今がチャンス。アベルに集中攻撃
JOKER→この陣形なら全員を同時に狙えるはず!

243 :森崎名無しさん:2011/09/12(月) 23:21:30 ID:???
攻撃の号令→ ハート3

244 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/12(月) 23:30:33 ID:???
攻撃の号令→ ハート3
>ダイヤ・ハート→将を射るにはまずは馬から。エストを集中攻撃
============
カタリナ「まずはエストさんに狙いを絞ってください!森崎さん、お願いできますね」

エストの機動力に対抗でき得る森崎の俊敏さ、そして槍に有効な斧を所持していることから
カタリナはまず森崎にエストを撃破するよう指示を出してきた。

森崎「ああ、任せろカタリナ。お前たちの正騎士への道は教官である俺が切り開いてやる!」

エスト「ちょ、ちょっと森崎くんが相手なの?あはは…あんまり強くぶっちゃいやだよ〜?」

森崎「そうは言いつつもしっかりこっちの隙を伺ってるじゃないか。悪いがこれも仕事なんでな。本気で行くぜ!」

エスト「…しゃーない!元マケドニア天馬騎士団の底力ってもんを見せてやりますか!」



☆どの武器で攻撃しますか?


A『鉄の斧』(威力8 命中4 重さ7 武器1)
B『鉄の剣』(威力5 命中5 重さ2 武器1)
C うごかない

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

245 :森崎名無しさん:2011/09/12(月) 23:32:31 ID:6sx5DeKk


246 :森崎名無しさん:2011/09/12(月) 23:33:09 ID:K8nHO1/c
A

247 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/12(月) 23:43:23 ID:???
>A『鉄の斧』(威力8 命中4 重さ7 武器1)

森崎「(相手を指定されてることだし、ここはセオリー通り斧で勝負だ!)」

森崎は肩に斧を担ぎながら快速な足取りでエストの天馬を追いかけていく。

エスト「うげげー!斧はちょっとタンマタンマタンマ〜!」

先着『2名』様で

森崎 19/19 鉄の斧(攻速…12+3『疾走』 係数…ダイヤK〜6)
命中判定→! card+19+有利(3)+指揮(5)+支援(4)=
追撃判定→! card+19+有利(3)+指揮(5)+支援(4)=
攻撃判定→! card+20+有利(3)+指揮(5)+支援(4)=
回避判定→! card+16+有利(3)+指揮(5)+支援(4)=
守備判定→! card+14+有利(3)+指揮(5)+支援(4)=

エスト 3/20 鋼の槍(攻速…5 係数…)
命中判定→! card+12+指揮(2)+支援(3)=
攻撃判定→! card+16+指揮(2)+支援(3)=
回避判定→! card+12+指揮(2)+支援(3)=
守備判定→! card+8+指揮(2)+支援(3)=

と!とcardの間のスペースを埋めて上から順番に【キャラ別に名前もまとめて】書き込んで下さい。

【補足・補正】
森崎の攻撃判定がダイヤで『星撃』で攻撃合計値が1.5倍(切り捨て)になる
森崎の守備判定がダイヤで『小盾』で受けるダメージを半分(切り捨て)にする
エストの攻撃判定がクラブかつHPが半分以上で『突撃』で戦闘続行
エストの守備判定がダイヤで『羽守』でカード数値を回避合計に加算
エストの回避判定がダイヤ・ハートで『俊敏』で+3
戦闘計算式は>>8を参照してください

248 :TSUBASA DUNK ◆lZDB0C.cMg :2011/09/12(月) 23:44:21 ID:???
森崎 19/19 鉄の斧(攻速…12+3『疾走』 係数…ダイヤK〜6)
命中判定→ クラブ5 +19+有利(3)+指揮(5)+支援(4)=
追撃判定→ ダイヤ7 +19+有利(3)+指揮(5)+支援(4)=
攻撃判定→ ハートA +20+有利(3)+指揮(5)+支援(4)=
回避判定→ クラブQ +16+有利(3)+指揮(5)+支援(4)=
守備判定→ クラブ8 +14+有利(3)+指揮(5)+支援(4)=

249 :森崎名無しさん:2011/09/12(月) 23:44:27 ID:???
森崎 19/19 鉄の斧(攻速…12+3『疾走』 係数…ダイヤK〜6)
命中判定→ スペードQ +19+有利(3)+指揮(5)+支援(4)=
追撃判定→ スペードA +19+有利(3)+指揮(5)+支援(4)=
攻撃判定→ スペード4 +20+有利(3)+指揮(5)+支援(4)=
回避判定→ クラブ3 +16+有利(3)+指揮(5)+支援(4)=
守備判定→ ハート9 +14+有利(3)+指揮(5)+支援(4)=

250 :森崎名無しさん:2011/09/12(月) 23:44:28 ID:???
森崎 19/19 鉄の斧(攻速…12+3『疾走』 係数…ダイヤK〜6)
命中判定→ クラブJ +19+有利(3)+指揮(5)+支援(4)=
追撃判定→ ダイヤ5 +19+有利(3)+指揮(5)+支援(4)=
攻撃判定→ クラブK +20+有利(3)+指揮(5)+支援(4)=
回避判定→ スペード5 +16+有利(3)+指揮(5)+支援(4)=
守備判定→ スペード6 +14+有利(3)+指揮(5)+支援(4)=

いただきまーす(ペガサス的な意味で

251 :森崎名無しさん:2011/09/12(月) 23:44:51 ID:???
エスト 3/20 鋼の槍(攻速…5 係数…)
命中判定→ ハート4 +12+指揮(2)+支援(3)=
攻撃判定→ スペードA +16+指揮(2)+支援(3)=
回避判定→ ハートK +12+指揮(2)+支援(3)=
守備判定→ ハートJ +8+指揮(2)+支援(3)=

252 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/13(火) 00:06:31 ID:???
森崎 19/19 鉄の斧(攻速…12+3『疾走』 係数…ダイヤK〜6)
命中判定→ クラブ5 +19+有利(3)+指揮(5)+支援(4)=36
追撃判定→ ダイヤ7 +19+有利(3)+指揮(5)+支援(4)=38『必殺』
攻撃判定→ ハートA +20+有利(3)+指揮(5)+支援(4)=33
回避判定→ クラブQ +16+有利(3)+指揮(5)+支援(4)=40
守備判定→ クラブ8 +14+有利(3)+指揮(5)+支援(4)=34

エスト 3/20 鋼の槍(攻速…5 係数…)
命中判定→ ハート4 +12+指揮(2)+支援(3)=21
攻撃判定→ スペードA +16+指揮(2)+支援(3)=22
回避判定→ ハートK +12+指揮(2)+支援(3)=30
守備判定→ ハートJ +8+指揮(2)+支援(3)=24

森崎の攻撃!エストに9ダメージ!エストは倒れた。
森崎とクリスは40の経験値を得た
============
ペガサスはその俊敏さが特筆されているが、スピードに乗るにはある程度の距離が必要になってくる。
白い羽をまき散らしながらなんとか避けようとするエストを早いうちに追い込んだ森崎は
斧をクルリと回し、柄の細いほうをエストの背中になるべくゆっくり叩きつけた。

森崎「(跡をつけたりなんかしたら後でアベルに何をされるか分かったもんじゃないからな…)」

ベコッ!!

エスト「きゃひいっ!?いっ……たぁ〜〜〜〜!!」

アベル「エスト、ご苦労だった。あとは砦の奥のほうで休んでていいぞ」

エスト「うん、そうしておくよ。あたた……」

目尻に涙を浮かべて背中を押さえる、少し芝居がかった痛がりようにアベルはうろたえた声を出す。

253 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/13(火) 00:08:55 ID:???
アベル「そ、その、無理をさせて悪かったな。今のお前はもう騎士でもなんでもない普通の商人なんだし」

エスト「いーのいーの。私が見届けたかったの。アベルの、アリティア騎士団としての最後のお勤めをさ。
    だから、私のことは気にしないでバーンと新人さんたちを鍛えてあげちゃいなさいな」

ぱちりとウインクして見送ってくるエストの笑顔に、アベルは何も気後れすることはないのだと心を強く持つ。

アベル「ああ……ありがとなエスト。俺の騎士としての勇姿をしっかりと見届けておいてくれ!」

エスト「ファイトだよ、アベル!」

森崎「(うぎぎ……さっきから見せつけてくれちゃってまぁ……!)」

カイン「(やっぱり俺はアイツに追いつくことはできないのか……)」

独り身コンビがさめざめと気落ちする中、カタリナがフォローするように指示を続ける。

カタリナ「しっかりしてくださいふたりとも!今ならアベルさんの動きも先ほどに比べて幾分鈍くなっているはずです。
     まずは私の魔法で攻撃しますから、みなさんは順次追撃を仕掛けて行ってください」

クリス「私の槍があのアベルさんに通用するのかどうか……これまでの訓練の成果を試すのには絶好のチャンスね」

アベル「ほう。エストを倒したくらいで行きがってもらっちゃ困るな見習い共」

カタリナ「余裕なんですね。でも……これならどうです?」

カタリナはしっかり土地に足を踏みしめ魔力を解き放つ。地面に様々な紋章が浮かび上がりカタリナの掌に赤い光を灯らせる。

アベル「(こいつ……見習いの割りには桁外れの魔力だな。……なるほどね)」

カタリナ「いきます!私たちはみんなで一緒に近衛騎士になるんです!」

254 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/13(火) 00:10:26 ID:???
先着『2名』様で

カタリナ 22/22 ファイヤー(攻速…10 係数…ダイヤK〜8)
命中判定→! card+15+指揮(5)+支援(3)=
攻撃判定→! card+10+指揮(5)+支援(3)=

アベル 32/32 鋼の剣(攻速…13 係数…)
回避判定→! card+13+指揮(2)+砦(4)=
守備判定→! card+6+指揮(2)+砦(2)=

と!とcardの間のスペースを埋めて上から順番に【キャラ別に名前もまとめて】書き込んで下さい。

【補足・補正】
カタリナの攻撃判定がダイヤで『瘴気』で相手の守備合計を半分にする
アベルの回避判定がスペード・クラブで『黒豹』+3
戦闘計算式は>>8を参照してください

255 :森崎名無しさん:2011/09/13(火) 00:10:48 ID:???
カタリナ 22/22 ファイヤー(攻速…10 係数…ダイヤK〜8)
命中判定→ ハート6 +15+指揮(5)+支援(3)=
攻撃判定→ ハートK +10+指揮(5)+支援(3)=

256 :森崎名無しさん:2011/09/13(火) 00:11:15 ID:???
アベル 32/32 鋼の剣(攻速…13 係数…)
回避判定→ スペード7 +13+指揮(2)+砦(4)=
守備判定→ ハートA +6+指揮(2)+砦(2)=

257 :森崎名無しさん:2011/09/13(火) 00:11:22 ID:???
アベル 32/32 鋼の剣(攻速…13 係数…)
回避判定→ クラブ10 +13+指揮(2)+砦(4)=
守備判定→ ハートA +6+指揮(2)+砦(2)=

258 :森崎名無しさん:2011/09/13(火) 00:12:15 ID:???
アベル、13点ダメージは砦で完全回復ですか?

259 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/13(火) 00:14:28 ID:???
アベルのHPは19でしたね。修正致します。
============
カタリナ 22/22 ファイヤー(攻速…10 係数…ダイヤK〜8)
命中判定→ ハート6 +15+指揮(5)+支援(3)=29
攻撃判定→ ハートK +10+指揮(5)+支援(3)=31

アベル 19/32 鋼の剣(攻速…13 係数…)
回避判定→ スペード7 +13+指揮(2)+砦(4)+3『黒豹』=29
守備判定→ ハートA +6+指揮(2)+砦(2)=11

カタリナの攻撃!アベルに20ダメージ!
アベルは倒れた。カタリナは80の経験値を得た
カタリナのレベルが7に上がった!
============
先着『1名』様で

カタリナ 魔道士 レベル7
     成長率
H 22 80+! numnum=
力 5 40+! numnum=
技 9 70+! numnum=
速 10 75+! numnum=
運 7 75+! numnum=
武 10 70+! numnum=
守 5 20+! numnum=
魔 4 3+! numnum=

!と cardの間のスペースを埋めて『名前もまとめて』書き込んで下さい。

※合計が100を超えれば1アップです。

260 :森崎名無しさん:2011/09/13(火) 00:14:58 ID:???
カタリナ 魔道士 レベル7
     成長率
H 22 80+ 92 =
力 5 40+ 97 =
技 9 70+ 36 =
速 10 75+ 90 =
運 7 75+ 17 =
武 10 70+ 34 =
守 5 20+ 73 =
魔 4 3+ 59 =

261 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/13(火) 01:24:43 ID:???
カタリナ 魔道士 レベル7
     成長率
H 22 80+ 92 =172→+1
力 5 40+ 97 =137→+1
技 9 70+ 36 =106→+1
速 10 75+ 90 =165→+1
運 7 75+ 17 =102→+1
武 10 70+ 34 =104→+1
守 5 20+ 73 =93
魔 4 3+ 59 =62


カタリナ 魔道士 レベル7 EXP20 0戦0勝0敗
        成長率
HP22/23     80
力  6       40
技 10      70
速 11       75
運  8      75
武 11      70
守  5      20
魔  4       3

以上のようになりました

262 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/13(火) 01:27:49 ID:???
カタリナ「(正騎士たちの信用を集め、仲間との信頼を深め、そしてマルス様とお近づきになる。
     もうすぐです。もうすぐあのお方のお望みを叶えてあげることができる……)」

アベル「(この娘……出来る!?)」

魔法に関してはあまり学がないアベルだったが、多くのガーネフの配下たちと戦ってきた経験が何よりも物語っていた。
本能的に、彼女の魔法には彼ら闇の司祭のような禍々しくも強力な術が固まっているのだと。

カタリナ「(アベルさん相手ならば手加減は必要ないですね。……はぁぁぁっ!!)」

ギュオオオオオオオォォォォ!!

クリス「カタリ……ナ……?」

これまで一番多く共に修練の時を重ねてきたクリスでさえ見たことのない彼女の力の本質。
マルス、シーダ、カイン、そして森崎もカタリナの真の実力を目の当たりにして驚愕する。

カタリナ「舞い上がれ炎の滝よ!そして打ちつけ!エルファイヤー!!」

アベル「馬鹿な!?ファイヤーの魔導書でワンランク上の呪文を成功させただと!?」

ドボボボボボボッ!ボボッ!ドボボォォォッ!!

アベル「(ぐっ……冗談キツイぜ。俺たちの世代じゃこんな魔法扱える奴なんて一人もいなかったぞ)」

抜群の反応を見せ、次々と降りしきる炎の雨を避け続けるアベル。
しかし、先ほどカインと競り合った際に負傷した脇腹の刺すような痛みがほんの僅かだが判断力を鈍らせてしまう。

アベル「しまっ…」

ボシュッ!!

263 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/13(火) 01:29:01 ID:???
アベル「ぐわあああぁぁぁっ!!!!」

エスト「ア、アベルっ!?」

カイン「(俺は……夢でも見ているのか?俺があれだけ苦戦した相手を……見習いの、こんな年端もいかない少女が……?)」

シーダ「(この間まで攻撃魔法が唱えられなかったはずなのに……なんて成長なの……?)」

マルス「(僕の目に狂いはなかった。やはり彼女の魔法は既に完成された……本物だったんだ)」

森崎「(これだ。これを待っていたんだ。カタリナの覚醒こそ第七小隊の真の姿だ。
   へへ……目をかけてやった後輩がここまで活躍してくれるとは教官冥利につきるぜ)」

アベル「……ははっ……まいったまいった。降参だ。すごいな君。いったいどこでこれだけの魔法を習ったんだい?」

煤けた顔を手で払いながら、アベルは魔力を開放して疲れたのかぺたりと座り込んでいるカタリナに駆け寄る。

カタリナ「た、たいしたものじゃないですよ。私の魔法なんてそんな……」

アベル「学の薄い俺でも分かる。誰かの、それも高名な司祭の指導がない限りあんな術式を発動させるなんて無理だ。
    そうじゃないんだったら……きっと君は魔道の神様に愛された『天才』なんだろうね」

謙遜しようとするカタリナだったが、自分を見下ろすアベルの目の鋭さに言葉を飲み込む。

アベル「なんにせよ、これで君たちは合格だ。俺をここまで圧倒的に打ち負かしたんだ。自信を持てよ」

カタリナ「あ、の……アベルさん。私、私は……」

アベル「悪いな。魔道に関しては俺はからっきしでな。君のような可憐な才女とは吊り合わないよ」

なにか言いたげそうなカタリナを振り切るように、アベルは心配そうに駆け寄るエストと共に砦の方へ引き上げていった。

264 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/13(火) 01:30:34 ID:???
カイン「ま、まてよアベル!まだ俺たちの決着は……!」

アベル「安心しなカイン。今の攻撃を受けて少しばかり気が変わったぜ。
    もうしばらくこの騎士団に世話になるつもりだ。……直にジェイガンさんから話があるはずだ」

カイン「えっ…?そ、それは本当かアベル!」

アベル「ああ。俺もあんな失態をエストに見せたままだとカッコつかないからな」

カイン「そうか……ああ、分かった!楽しみにしてるぞ!」

アベルはひらひらと手を振り、返事の代わりをしつつ城の方へと引き上げていった。


先着『2名』様でブロックごとに判定をお願いします

騎士リザルト→! card
天馬騎士リザルト→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→クリスに経験値20
ハート→カタリナに経験値20
スペード→クリスとカタリナに経験値10
クラブ→(騎士)鋼の剣入手(天馬騎士)鋼の槍入手※奇数でクリス、偶数でカタリナのものになります
JOKER→ぜんぶまとめて!

265 :森崎名無しさん:2011/09/13(火) 01:31:24 ID:???
騎士リザルト→ ダイヤJ
お、マルスはきづいたな

266 :森崎名無しさん:2011/09/13(火) 01:32:00 ID:???
天馬騎士リザルト→ クラブ10

267 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/13(火) 01:35:12 ID:???
騎士リザルト→ ダイヤJ→クリスに経験値20
天馬騎士リザルト→ クラブ10→鋼の槍入手

※クリスが20の経験値を、カタリナが鋼の槍を入手しました。
============
しばらくして残された正騎士たちから、エリスの待つ第一砦へと集合するようにと指示が出る。
そこで最終試験の結果発表がクリスたち第七小隊に言い渡されるだというのだ。
森崎たち講師陣は、先に砦の方へと移動することになる。その最中、マルスが話しかけてくる。

マルス「森崎、お疲れ様」

森崎「マルスか。結局従騎士の連中だけで型をつけちまって拍子抜けだったか?」

マルス「ははっ、僕達の力を借りずともあれほどの力を出せるなら何も問題はないよ。
    ……それより、ジェイガンからの伝達だ。第二部隊のルークとライアンだけれど……
    最終試験の模擬戦にて戦闘不能。大きく評価点を下げることになった、だって」

森崎「なにィ!」

マルス「今回の部隊の配分は君が用意したものだったみたいだね。
    ……ジョルジュ将軍が言うには、少し第三部隊に戦力を割きすぎだったみたいだね」

森崎「……だがよ、アベル相手ならあれくらいの戦力がないと正直不安でしょうがなかったぜ」

マルス越しのジョルジュの厳しい言葉に、森崎は思わず口を尖らせる。
自分の判断は間違っていない。最良の布陣を敷いたはずである。

マルス「君のその判断は間違っていないと僕も思う。だけど、結果を残すことは出来なかった。
    厳しいことを言うようだけれど、もしこれが本当の戦場だったら彼らは全滅したということになるんだ。
    ……どんな採点になり、どんな結果が彼らに言い渡されるのかはまだ明らかじゃないけれど
    もしもの時、彼らを立ち直らせることが出来るのは最も親身だった教官である君だけなんだ」

268 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/13(火) 01:36:51 ID:???
森崎「…………」

マルス「人を教えて、導くことは本当に難しいことだと今回教えられたよ。
    どれだけ平等に接しようとしても、感情が、気持ちが表に出てきてしまう。
    ……王子である僕がこれだけ困惑してるんだ。君だって相当苦しんできたんだと思う」

森崎「ああ……そうだな。だが、後進を育てていくのが先人の勤めでもある。
   自分のことだけで手一杯にするつもりはないさ。俺は必ずやり遂げてみせる」

アカネイア大陸への憂いを断ち切れるだけの自分の後継者に相応しきものを育てなければならない。
だが、やはり現実は厳しく森崎の前に立ちふさがってくる。
破滅のツボによる弱体化は相変わらず体力を蝕み、本来の実力を発揮させづらい。
そして第七小隊全員を相手に本当に教官らしく、平等に接してこれたか振り返れば疑問が残ってしまう。

森崎「(全員違う才能。違う実力。違う感性を持っている。そんな集団をまとめ上げる教官という仕事。
   サッカーに例えるのならばキャプテンというよりも監督に近いだろう。
   城山監督や古尾谷監督……三上監督も、こんな苦労を常に抱えていたのかな)」

ただの馴れ合いだけでは終われず、結果もしっかりと残さなければならない。
そんな重責を抱えてきたであろうかつての恩師たちのことを思い出しながら、森崎は結果発表の場へと向かった。



ジェイガン「うむ、揃ったな」

第一砦に集まった第七小隊をひと通り見渡し、ジェイガンは資料を片手にこほんと咳をする。

ジェイガン「では、クリス率いる第七小隊よ。ここで最終試験の成績を伝える。心して聞くように」

ざわ……ざわざわ……

269 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/13(火) 01:38:41 ID:???
エリスに太鼓判を押されたロディとセシル。
アベルに合格だと言い渡されたカタリナとクリスの表情は緊張に包まれながらも明るい。
しかし彼らとは対照的に、ルークとライアンの顔には不安の影が覆っていた。
全員揃って正騎士になることが近衛騎士団設立の条件。
自分たちのせいでクリスたちの足を引っ張ってしまうのではないかと気が気でないのも無理はない。

ジェイガン「正騎士昇格者。クリス!」

クリス「は…はいっ!やった!合格よ!」

ジェイガン「続けて…カタリナ、ロディ、セシル」

カタリナ「はい!やりましたねクリス!みんな!」

セシル「やったわ!これであとは剣と槍を買って…ふふふふふ」

ロディ「…セシル怖いぞ。ともあれ、私も嬉しい。長年の希望がついにかなった」

森崎「(これで6人中4人が合格…あとはルークとライアンだけか…)」

固唾を飲んで教え子たちを見守る森崎。まだジェイガンは口を開こうとしない。

ライアン「(ああ……ゴードン兄さん……)」

ルーク「(ちっくしょう……ルーク伝説もこんなところで打ち切り決定か……)」

ジェイガン「正騎士昇格者は……」

270 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/13(火) 01:40:00 ID:???
先着『2名』様でブロックごとに判定をお願いします

ルークの運命→! card
============
ライアンの運命→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート→合格とする!しかし……
スペード・クラブ→残念だが今回は見送りだ。しかし……
JOKER→合格とする!さらに昇進祝いの装備を進呈しよう

271 :森崎名無しさん:2011/09/13(火) 01:40:13 ID:???
ルークの運命→ ハートQ

272 :森崎名無しさん:2011/09/13(火) 01:40:16 ID:???
ルークの運命→ クラブJ

273 :森崎名無しさん:2011/09/13(火) 01:42:21 ID:???
ライアンの運命→ スペード7

274 :森崎名無しさん:2011/09/13(火) 01:42:21 ID:???
ライアンの運命→ ダイヤ8

275 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/13(火) 01:46:24 ID:???
ルークの運命→ ハートQ→合格とする!しかし……
ライアンの運命→ スペード7→残念だが今回は見送りだ。しかし……
============
明暗がくっきりと別れてしまったところで一旦ここまで。
次回からは拠点パートを何度か挟みつつの長期のサッカーパートへと突入します。
ただひとり試験に落ちてしまったライアンの運命や如何に!?それではまた〜

276 :森崎名無しさん:2011/09/13(火) 01:56:35 ID:???
ジェイガン「ルーク、合格とする!しかし……今後の成長率はワシと同じだ!」
ルーク「なにィ!?」

ジェイガン「ライアン、残念だが今回は見送りだ。しかし……なんか可哀想なのでパルティアを勝手に贈呈する!」
大陸一「なにィ!?」

乙でした〜

277 :森崎名無しさん:2011/09/13(火) 07:31:18 ID:???
ライアン武者修行編スタートか…!

278 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/15(木) 12:20:25 ID:???
>>276
乙感謝です。ジェイガンの暴走もここまで来れば立派なものですw
ちなみに『しかし』はジェイガンの台詞ではなく後の展開を指すものです。紛らわしくてすみません。
>>277
それに近い展開にはなりそうです。はたして教官である森崎はどう動く?
============
ジェイガンの口から出てきた言葉は二人の運命を明確に切り分けた。

ジェイガン「ルーク。最終試験での減点はたしかに大きなものであった。
      だが、これまでの模擬戦やサッカーの試合の活躍頻度を考慮し合格点を与えよう」

ルーク「へ…?す、するってーと…?」

目をぱちくりさせて、まだ状況をはっきり把握できていないルークの肩をロディがぽんと叩く。

ロディ「お前も合格したんだルーク。これまでのお前の活躍は講師たちはしっかりと見ていたんだ」

ルーク「う……うっしゃあーーーっ!!ルーク伝説はまだ終わらねぇんだな!やっほーい!!」

勢い良く飛び上がり喜びを全身で表すルークを微笑ましく眺める仲間や講師たち。
だが、そんな中一人だけ気が気でなく不安を抱く少年が佇んでいる。

ライアン「(最終試験でリタイアしたにもかかわらずルークさんは合格した。
     でもそれはルークさんがこれまでの試験で良い成績をとっていたからで……)」

これまでの自分はどうだった?相手の攻撃を奇跡的に耐えしのぐなど光るところは見せたものの
弓兵らしい活躍は指で数えるほどしか無い。ルークに比べその印象はどうしても薄くなってしまう。
そしてライアンは悟った。自分自身に合格の自信が全く持てない時点で、この後言い伝えられる結果は決まりきってしまったのだと。

ジェイガン「第七小隊からの合格者は以上5名とする」

クリス「えっ…?」

279 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/15(木) 12:22:20 ID:???
セシル「ちょ、ちょっと待ってくださいよジェイガン様!まだライアンが呼ばれて…」

ジェイガン「…最終試験での棄権による減点が主な原因だ。
      アリティア騎士の最大の教訓である『生存』を守れぬものに正騎士になる資格はない」

ルーク「なっ…なんでだよ!俺だってリタイアしたんだぜ!なんでライアンだけ失格に…」

ライアン「いいんですルークさん。……せっかくルークさんは合格できたんですから」

ルーク「だ、だけどよ!納得いかねーじゃんかよ!俺たちは全員で一緒に合格するって約束したじゃねーか!」

ロディ「これ以上自らの立場を悪くすることは言うな。……ライアンの気持ちを汲んでやれ、ルーク」

ルーク「っ……」

森崎「(ライアン…駄目だったか…)」

ゴードンの弟という立場から、森崎は彼に何処か負い目を感じていた所がある。
彼の兄を守りきれなかった責任とでも言うのか、彼を正騎士にさせることでその暗い気持ちを払拭できると思っていた。
だが、自分はライアンを合格させることは出来なかった。もちろんライアン自身の力不足が原因であることは違いない。
しかし、自分の教え方や接し方一つで少しでも結果が良くなっていたのかもしれない。
そんな後悔の念が、そして全員合格という規約を守れなかったという無念が森崎と第七小隊を包んでいた。

カタリナ「……待ってください!」

森崎「(カタリナ…?)」

時が止まったような、重苦しい雰囲気を跳ね除けようと動いたのは意外にもこの少女だった。
いや、戦う勇気を得て従騎士屈指の力を手に入れた彼女だからこその行動だったのかもしれない。
カタリナはジェイガンの前に出ると、膝を折り地に手をつき頭を下げる。俗に言う『土下座』の構えをとった。

ジェイガン「…何のつもりだ?」

280 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/15(木) 12:23:49 ID:???
カタリナ「私のようなものが差し出がましいことはわかっています。
     でも……お願いします!どうか、どうかライアンにもう一度チャンスを与えて下さい!」

クリス「カタリナ…!?」

ジェイガン「なにィ…?」

カタリナ「お願いします!吊り合わないと思いますが私の正騎士の資格を賭けてでもかまいません!
     ライアンは同じ第七小隊の仲間なんです!お願いします!もう一度、もう一度チャンスを下さい!」

森崎「(カタリナ…こんなことが出来る娘だったのか…?)」

初めて出会った時の印象は、臆病で内気を絵に書いたようなオドオドとした自信なさ気なオーラを身に纏う少女だった。
勝気で明朗なクリスと並んでいたことで、その印象はさらに色濃く森崎の脳内に焼き付いている。
だが、今の彼女は自分の立場を棄権にさらしてまで仲間の進退を救おうとしているのだ。あのカタリナが。

クリス「待ってカタリナ。その仕事は部隊長の私のものよ」

スッ…ガチャッ

重装の無骨な音を鳴らしつつ、クリスも膝と手を地面についてジェイガンを見上げ勢い良く頭を下げる。

クリス「第七小隊の失態は隊長である私の失態です。お願いしますジェイガン様!
    ライアンを……いえ、私たち第七小隊にもう一度チャンスを下さい!」

ジェイガン「むっ……」

ためらうこと無く床に額を擦り付けるクリスの姿を見て、ジェイガンは呻き顔をしかめる。

281 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/15(木) 12:25:13 ID:???
セシル「私からもどうかお願いします!約束したんです!全員で正騎士に、そして近衛騎士になると!」

ルーク「ぐっ……女の子にこれ以上無様な真似をさせられるかよ!たのむジェイガン様!いや、ジェイガン大明神!」

ロディ「第七小隊は常に共にあった。一人でも欠けることすら許されることではない」

セシル、ルーク、ロディも次々と頭を下げていく。その騒然たる光景に講師たちは言葉を失い立ちすくんでいた。

森崎「(ちっ……あいつら……なんてことをしやがるんだ……)」

ジョルジュの言葉が蘇ってくる。第三部隊に戦力を割きすぎたことが今回の失態の原因だと。
ライアンの失格の責任は自分の判断ミスも間違いなく絡んでいるのだ。
それを今、クリスたち若き従騎士たちが仲間を守るため、救うために恥を捨てて行動を起こしている。

森崎「(くそっ!教官として、アイツらを導いてきたものとして俺に出来ることと言ったら……!)」

クリスたちを助け、ライアンを庇うことか?だがそれは自らの失態を認めてしまうことである。
それにたとえライアンにチャンスを与えられたとしても他の従騎士たちにとってそれは不平等なものだ。
恵まれた環境に生まれてこなかった森崎だからこそ、彼らのような目立たぬ存在の苦しさも十分理解できてしまう。
人生の先輩として、後輩たちに何を伝え何を残せるのか。精一杯悩んだ末、森崎の出した結論。それは……


☆どうしますか?

A「見せてやる!これが俺のがんばり土下座だ!」自分も頭を下げてジェイガンに懇願する。
B「そんな都合のいいことを夢見てるんじゃない!」往生際の悪いクリスたちを止める
C ジェイガンに視線を投げかけ無言の抗議を行う。

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

282 :森崎名無しさん:2011/09/15(木) 12:35:50 ID:24zViSsc
B

結果は結果として皆を諭す。
その上でライアンに修行を施す。
できなければアベルにお願いするなり対応する。

283 :森崎名無しさん:2011/09/15(木) 12:40:17 ID:/EygSIYQ


284 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/15(木) 13:51:01 ID:???
>B「そんな都合のいいことを夢見てるんじゃない!」往生際の悪いクリスたちを止める

森崎「(仲間と一緒に正騎士に。そのためだったら自分の立場すら厭わない、か)」

美談である。しかし、甘い幻想でもある。特にキャプテンという立場に固執し
多くの手段を取り犠牲を強いてきた森崎にとってはクリスたちの行動は滑稽極まりないものに見えていた。

森崎「やめないかお前たち!」

クリス「森崎さん…!」

カタリナ「森崎さんからもお願いします!私たちは、皆で一緒に近衛騎士に…!」

森崎「そんな都合のいいことを夢見てるんじゃない!お前たちはもう正騎士に、一人前の王宮騎士団に選ばれてるんだぞ!」

ロディ「!」

セシル「そ…それはそうかもしれないですけど……でも、アタシたちは仲間で…」

森崎「試験の結果は絶対だ。合格したものは正騎士になり落ちたものは従騎士のまま。そうですよねジェイガンさん」

ジェイガン「……ああ、その通りだ」

ルーク「なんてことを言うんだよ森崎さん!アンタだって俺たち全員の合格を願っていたんじゃねーのかよ!!」

森崎「これが現実だ。実力の伴わないものは落ちぶれていく。そうならないためにお前たちは
   これまで厳しい訓練に耐え、学び、戦ってきたんじゃないのか?
   それともなんだ。気の合う仲間と馴れ合うために、お前は正騎士になりにきたのか?」

ルーク「ぐっ……!」

285 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/15(木) 13:52:35 ID:???
ジェイガン「これまでの試験結果を考慮した故の結果だ。確かに光るものはあるものの、
      まだ正騎士に昇格させるほどの実力を兼ね備えてはいないと判断した。
      ……残念だが、近衛騎士団の話も無かったことにさせてもらうぞ」

カタリナ「そ、そんなァ……」

クリス「(森崎さんは私たちの味方だって信じてたのに……あんまりだよ、こんなの……!!)」

第七小隊の悲しみを帯びた視線が突き刺さるのを森崎は感じていた。だが、森崎は厳しい表情を崩さなかった。

森崎「(きっと俺は薄情な教官だとアイツらから恨まれるんだろうな。だが、俺は心を鬼にしてでもお前たちに伝えたいんだ。
   実力の無いものは何時迄経っても栄光を掴みとることは出来やしない。
   優しさだけでは乗り越えられない壁があるということを、今のうちに理解してくれ)」

優しさと甘えはまったく違うものだということを、森崎は彼らを信頼しているからこそ伝えたかった。
皮肉にも森崎もまた、自分への好感という犠牲を強いてクリスたちを助けようとしていたのであった。

ジェイガン「…それではこれにて合格発表は終わる。なお、正騎士の叙勲式についてだが…」

重苦しい雰囲気の中、ジェイガンが後日の予定を伝えようとする。しかしその時……

????「諸君!まだ一勝負あるぞ!」

低く響く、しかしどこか穏やかな雰囲気もあるその老人の声の方を森崎たちは振り向いた。

森崎「モ……モロドフさん!?」

第七小隊の最終試験はライアンのみ落第という残念な結果となった。
嘆き悲しむ従騎士たちに、森崎は現実の厳しさを心を鬼にして説き伏せる。
だが、突如森崎たちの前に現れたモロドフによって事態は新たな展開を迎えることになる。

『前日編・森崎有三の7日間で分かる王宮騎士講座』 おわり

286 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/15(木) 13:55:06 ID:???
ここで少し時間は遡る。アカネイアと日本の交流を繋ぐものとして
サッカー協会の研修生として派遣されたモロドフは協会員の片桐宗正とレストランにて待ち合わせをしていた。

片桐「おまたせ致しました。モロドフ氏」

モロドフ「いえ、私もいま来たところですじゃ。もっともこのような台詞は逢引の時に相応しいものと思いますがの」

片桐「ふふ…冗談がお好きなお方ですね。それより、電話でも話したとおり
   今日は有意義な企画が纏まりそうなので、その確認をお願いしたいのですが」

モロドフ「はい。それではお店の中へ入りましょうか」

その後、簡単な食事を取りつつ片桐はバッグから書類を何枚か取り出しモロドフの方へと差し出す。

片桐「以上、3チームほど選手を見繕っておきました。目を通しておいてください」

モロドフ「日本とアカネイア。2つの世界のプロサッカーリーグ同時開催を記念した親善大会ですか…」

片桐「はい。2年ほど前にアリティアカップという大会が行われたことは覚えておりますよね」

モロドフ「それはもちろん。主催国でありながら3位というものたりぬ結果では老いた脳でも忘れることはできません」

片桐「前大会のリベンジも兼ねて、ぜひ検討の程をお願いしたいのですが。
   昨年のユース選考特別試合において、アカネイアの皆様のサッカーセンスは類まれなものだと認識しているのです。
   双方のスキルアップも出来ることまちがいなしですよ」

287 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/15(木) 13:56:27 ID:???
モロドフ「……なるほど。話はわかりました。確かにこちらとしても非常に興味深く有益なお話ですね」

片桐「先日のユース大会での優勝もあり、日本のサッカーに対する興味は確実に大きくなりつつあります。
   他国の一流リーグに見劣りしない試合を行える地盤を、開催前に彼らに身につけてもらいたいのです」

モロドフ「うむ。まだサッカーの歴史も浅く未熟なものが多い我が国も同じことが言えるでしょうな」

片桐「それでは…!」

モロドフ「……一つ、条件をお願いしたいのですがよろしいでしょうか?」

片桐「ええ。私に出来る事でしたら」

モロドフ「……このリストの者たちにも招集をかけてやってください。
     ユース大会を制覇し、大きな力を手に入れつつある今のあなた方協会の力ならば可能なことでしょう」

そう言うとモロドフはメモ用紙を片桐に手渡してくる。その名前の一覧を見た片桐は一瞬驚くもののすぐに笑と言葉を返す。

片桐「分かりました、お任せ下さい。それでは、一週間後に再びこのレストランにて」

モロドフ「ええ。両国のサッカーの反映を願う、素晴らしき大会にいたしましょうぞ」

アカネイア大陸への遠征。そして親善大会。この知らせはプロリーグ開催を待つ若きクラブチームに大きな波紋を起こすことになる。

288 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/15(木) 13:58:21 ID:???
〜南武フースバル練習場〜

新田「早田さん、聞きましたか?片桐さんからの例の話」

早田「ああ。まさかこんな形でアイツらと再戦できるとは思って見なかったな」

石崎「アカネイアのカワイコちゃんたちにまた会えるんだなあ。デヘヘ…」

???「ほーう。その大陸の女の子はそんなに可愛いのか」

石崎「あ、キャプテン!そりゃあもうよりどりみどりで右も左も困っちゃうっすよ。
   守備の機会がこれほど待ち遠しい相手はいないというかなんというか」

話の輪に入ってきたのはフースバルのキャプテンであり司令塔である小豆沢である。
石崎たち『黄金世代』よりも上の世代の中でも随一の技術を持つ優れたプレイヤーだ。

小豆沢「なるほど。これは陽子くんにも伝えて置かなければな。
    チームマネージャーに敵チームの情報を教えておいて損はないだろう」

石崎「うへぇ!か、勘弁して下さいよ〜!」

事務室へ行こうとする小豆沢を追いかける石崎を、新田はしばらく楽しそうに眺めていたが徐々に顔に影を落としていく。

新田「……早田さん。俺たち南武フースバルに勝ち目はありますかね?」

289 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/15(木) 14:00:43 ID:???
日向が取り仕切るヒューガーが積極的に支援する私設クラブ『東邦タイガース』や
全日本ユース代表の多くが所属している『南葛ウイングス』に比べればどうしても戦力に不安を感じてしまう。
小豆沢のような優秀な選手は稀であり、お世辞にも他の選手からは彼ほどの技術も力も無いのが現状なのだ。
これも『黄金世代』のみに注力してきた日本サッカー協会にも原因の一途があるのだろうが。

早田「ある」

新田「そうですか!?うちは俺と早田さんと石崎さん、キャプテンぐらいですよまともなのは」

早田「そうかな?俺はある男に目をつけてる」

そう言うと、早田は練習に明け暮れているピッチの方へと視線を移す。
そこには休憩時間にもかかわらず元気よくボールを蹴る少年がいた。

早田「あいつは栗栖(くりす)。俺はあいつのプレイを見て翼を、そして……」



フースバルの すごい 新人→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→日向のような強靭さを思い出したぜ
ハート→岬のような優れた技術を思い出したぜ
スペード→三杉のような指揮力を思い出したぜ
クラブ→松山のような粘り強さを思い出したぜ
JOKER→森崎のような豪胆さを思い出したぜ

290 :森崎名無しさん:2011/09/15(木) 14:02:26 ID:???
フースバルの すごい 新人→ ダイヤ8
おや、並行世界の同一人物。

291 :森崎名無しさん:2011/09/15(木) 14:10:02 ID:???
成長率の悪いベテランの自衛丸さんとか、コンクリも易々貫く怪力の志田さんとか
仮面被った黒衣の神湯さんとかもいるのか…胸熱。


292 :森崎名無しさん:2011/09/15(木) 14:12:41 ID:???
残念、神湯さんは登録名として「支離薄」を名乗っているからそちらで呼ぶように。

293 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/15(木) 14:57:14 ID:???
>>290
オリキャラ繋がりということで、アカネイアのクリスに選ばれなかった性別の方を
フースバル所属の『キャプ翼4』のオリキャラにすることにしていました。
>>291
漢字でも登録できそうな名前の人も結構いますよねw佐治くんとか馬路くんとか…
>>292
いっそのことシーズンごとに登録名を変えてみるのはどうでしょうか?来年は地郁くんだ!
============
フースバルの すごい 新人→ ダイヤ8
>ダイヤ→日向のような強靭さを思い出したぜ

その少年は今はイタリアセリエAの名門、ユベントスに鳴り物入りで入団した
日本の誇るストライカーこと日向小次郎を想像させるような姿をしていた。
日に焼けた健康的な肌、肩まで捲り上げられた袖口から見えるその逞しい腕は
彼の強靭なフィジカルの強さを物語っているようだ。

早田「あいつのプレイは翼のようなセンスと日向のような強靭さを思い出させたぜ」

少年がネットに蹴り込むボールの音は明らかに他の選手と違っていた。
ネットが悲鳴をあげるように軋むその光景から、
栗栖という少年にとんでもないシュート力が秘められていることが伺える。

新田「……確かに、他の先輩方たちに比べれば幾分マシかも知れませんね」

自分にはない天性的なキック力に少し嫉妬しつつも、新田は冷静に戦力を分析する。
確かに彼の力があれば、他の強豪にも互角に持ちこめられるかもしれない。

栗栖「(もう少しだ。もう少しであのシュートが完成する…!)」

ドゴッ! ド ゴ ッ !  ド  ゴ  ッ  !

豪快なフォームから繰り出されるそのシュートは不可思議な軌道を描きながらも多大な威力が備わっていた。

294 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/15(木) 14:59:13 ID:???
早田「噂じゃあの日向の師匠でもある吉良耕三氏の秘蔵の教え子だとかなんとか言われてるらしいぜ。
   その豊富な資金力で有力な外人選手を確保している東邦に入らず、うちに来てくれたのは大助かりだぜ」

新田「得点力はいくつあっても困らないですからね。…でも、エースストライカーの座はそう簡単に渡せませんよ」

早田「へへ…あんまり後輩イジメはすんなよな?」

新田「失礼な!森崎さんじゃあるまいし、そんなことはしませんよ」

早田「ははは、あいつのは愛情の裏返しってやつじゃねーの?」

新田「ど、どうだか…!(森崎さんに見せてやるんだ。進化した俺のスピードサッカーを!)」

先日の特別試合で森崎との蟠りは解かれたのか、新田の森崎への恨みは殆ど無くなっていた。
こうして冗談として過去の遺恨を口に出せるようになったのが何よりの証拠である。

早田「(待ってろよ森崎!特別試合の借りはこの大会で晴らさせてもらうぜ!)」

親友との熱い戦いを胸に、早田と新田は栗栖の練習へと混ざっていくのだった。

295 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/15(木) 15:00:53 ID:???
〜南葛ウイングス練習場〜

?????「ここかァ…ミサキの故郷ってやつは」

その男は肩をいからせ、堂々とした足取りで指定された練習場へと向かっていく。
協会の指示により、他国のリーグに研修を命じられるのはよくある話だが
まさか新リーグ開催を控えた新生プロクラブに呼ばれるとは思って見なかったこの男。
しかし、同時に伝えられた親善大会の話を聞き二つ返事で了承することになった。

早苗「お待ちしていました。遠路はるばるようこそ。私はチームマネージャーの中沢早苗よ。
   元フランスユース代表ストライカー…ルイ・ナポレオンくん。歓迎するわ」

ナポレオン「おう!俺が来たからには得点には事欠かせねぇぜ。
      百発百中、狙った得物は逃さない。俺のキャノン砲が火を噴くぜ!」

ワールドユース大会にて日本に屈辱的な敗戦を喫し、評判を大きく下げたフランスの大砲がそこにいた。
あの大会後、ピエールは自分の力の無さを嘆くように黙々とサッカーに打ち込む毎日を送っている。
全てはあの日失われたかつての栄光を取り戻さんため。尻でセービングされたという汚名を払拭せんがため。
なによりも、森崎のいるチームと再び相まみえられるこの機会を逃さんため。
ナポレオンは古巣シャンゼリゼに別れを告げ、岬の紹介もありこの『南葛ウイングス』へと移籍することになったのだ。

早苗「それじゃあチームの皆に紹介するから、ついてきて」

ナポレオン「(サッカー後進国とは既に過去の話になりやがった日本の新設クラブか。
      主な戦力はユース代表や地元の有力な大学生という話らしいが……)」

簡単な自己紹介が行われ、ナポレオンは早速ウイングスの練習へと参加する。
その中でナポレオンの目に止まった存在がいた。それは…

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