キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【運命の扉】ファイアーモリブレム34【開かれるとき】

1 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/08/26(金) 20:09:03 ID:???
キャプテン森崎のスピンアウト作品です。『ファイアーエムブレム紋章の謎』の世界に
送り込まれた森崎が、マルスたちと共にアカネイア大陸を冒険する物語となっています。
基本は本編と同様に、選択肢の中から第三者(ロムしている人)がどれかひとつを選ぶ事によって進んでいきます。
また必要に応じてトランプを引いてもらったりしてランダムに進行していくこともあります。

【注意】
このスレの物語やキャラの性格は、中の人の都合で原作並びにキャプテン森崎本編とは異なる場合があります。
設定などもストーリーの都合上若干オリジナル要素が含まれていますので、苦手な方はご注意ください。


〜これまでのお話〜

武術や勉学だけでなく、サッカーの腕前も優れて無ければ一流の王宮騎士にはなれない。
従騎士と正騎士たちの合同で行われる練習試合に参加する森崎と第七小隊。
相手チームはジョルジュやフレイなど優れた指揮能力を持つ戦士たちを中心に怒涛の攻めを展開する。
防戦一方に追いやられる森崎たちも懸命に反撃するが、力及ばず敗れてしまう。
敗戦に落ち込むだけでなく、他人との競争や蹴落としに恐怖を感じ始めるクリスたちに
森崎は教官らしく親身に相談してしっかりと心を立ち直らせ、独り立ちさせてゆくのだった。

そしていよいよ訪れた最終試験。この日のために訪れた特別講師はなんとあのアベルだった!
他にも一筋縄ではいかない面々を取り揃えた試験官たちを前に、第七小隊は栄光をつかむことが出来るのか?
密かに動き出す影の集団やモロドフ伯爵の帰還の先に待ち受けるものとは……?


☆前スレ
【最終】ファイアーモリブレム33【試験】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1312119978/l50


☆過去スレ
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/44.html
上記のページの『過去ログ』内からどうぞ。

301 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/16(金) 20:54:25 ID:???
先着『2名』様でブロックごとに判定をお願いします。

ナポレオン→! card+ キャノンシュート33=
============
高杉→! card+ ブロック24=

!と cardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードの数値で分岐します

【攻撃側】−【守備側】(ディフェンダー)
≧5→高杉を豪快に吹き飛ばしボールはネットを突き破る!
≧4〜2→高杉を吹き飛ばしボールはネットに突き刺さる!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に
≦−2→ブロック成功。ボールを奪った!

【補足・補正】
『キャノンシュート』吹っ飛び係数2
高杉のカードがダイヤで『鉄壁ブロック』で+8(減衰効果+2 減衰範囲-2)
高杉のカードがハート・スペードで『パワーブロック』で+3
その他は>>11を参照してください。

302 :森崎名無しさん:2011/09/16(金) 20:55:32 ID:???
ナポレオン→ ハート6 + キャノンシュート33=

303 :森崎名無しさん:2011/09/16(金) 20:55:50 ID:???
ナポレオン→ ダイヤ2 + キャノンシュート33=
お、いっぱしのブロッカーの能力だ

304 :森崎名無しさん:2011/09/16(金) 20:56:17 ID:???
高杉→ スペードA + ブロック24=

305 :森崎名無しさん:2011/09/16(金) 21:01:52 ID:???
一瞬、高杉って誰だっけと思いだそうとしたら高杉和也が浮かんできた
キャプ翼の高杉って下の名前あったっけか

306 :森崎名無しさん:2011/09/16(金) 21:06:57 ID:???
高杉「真吾」だってさ

307 :森崎名無しさん:2011/09/16(金) 21:36:08 ID:???
>>305
なぜか一瞬、上杉和也に見えた

308 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/17(土) 17:46:58 ID:???
>>305-306
原作でもあまり下の名前で呼ばれる機会が無いですからね。
シンゴといえば葵の方に印象が行ってしまったのもありますしw
>>307
かっちゃん!
============
ナポレオン→ ハート6 + キャノンシュート33=39

高杉→ スペードA+(不利-2) + ブロック24+(パワーブロック+3)=26>吹っ飛び

【攻撃側】−【守備側】(ディフェンダー)
≧5→高杉を豪快に吹き飛ばしボールはネットを突き破る!
============
高杉「(俺だって、ワールドユース大会でただ指を加えてベンチを温めていたわけじゃない)」

自分と同じく巨漢を活かしたパワー系DFの次藤洋。
ワールドユース大会では何度も日本のピンチを救った彼の活躍は高杉の目に強烈に焼き付いていた。
力ならば負けはしない。だが、それ以外の要素では大きく水を開けられていると実感した。

高杉「(俺が試合に出られないのは森崎がチームを牛耳り、メンバーを自分の都合のいいようにしているから。
   俺はずっと自分の実力不足をそんな子供じみた考えで言い訳をしてきたんだ)」

南葛高校で明らかに自分より実力の劣っていた中山が、再び力をつけて全日本ユースのスタメンを獲得したように
自分にも、まずすべきことがあるのではないか。森崎を王座から引きずり下ろす前にもっと大切な事があるのではないか。
名門修哲の一員の誇りを取り戻すべく、高杉はこのプロリーグに全力でトレーニングを積み上げてきた。
元より体格や身体能力は優れているのだ。これまで伸び悩んでいた分も相まって自分でも驚くほどに実力が身についてくる。

高杉「うおおおおおおぉぉっ!!」

309 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/17(土) 17:48:22 ID:???
だが、高杉が遠回りしていた分だけ他の者達は前に進んでいたというのも事実。
大会での不振により評価が落ちてはいるものの、やはり世界クラスのストライカーの素質を秘めている
この男の必殺シュートを相手にするにはまだまだ実力に差があった。

ナポレオン「ぶっ飛びなぁ!!」

ド ム ッ ! !

高杉「へぶらばっ!?」

高杉を豪快に跳ね飛ばしながら突き進むボールはネットを突き破るほどの破壊力を見せた。
ユース大会で世界一になったにも関わらず、南葛ウイングスの選手たちは世界のトップクラスの実力に度肝を抜かされる。

ナポレオン「へっ!見掛け倒しかよ。がっかりしたぜ。これが『プロ』と『アマ』の違いだ。
      才能だけじゃ、もうサッカーをやっていける場じゃないってことを覚えておくんだな」

高杉「(うぐぐ……このままじゃダメだ。これじゃあ何時までたっても俺は若林さんを助けてやれそうもない……)」

まだまだ自分は甘かった。高杉は悔しさで顔を震わせながらも、いつか彼を見返すほどの実力を身につけてみせると心に誓うのだった。

早苗「(ナポレオンくんの加入で攻撃力が抜群に高まったわね。あとは…やっぱり監督かしら?)」

マネージャー業の延長にするには、今の自分ではさすがに手に余ってしまいそうだ。
幸い、優秀な少年サッカークラブも地元には数多くある。なんとか親善大会の間だけでも頼めないかどうか
早苗もまた、選手たちとは別の戦いを繰り広げていくのである。

310 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/17(土) 17:49:57 ID:???
〜東邦タイガース練習場〜

吉良「いいかお前たち。ユース時代とは違い、これからは試合時間も45分と長くなってくる。
   この軟弱な砂を走りこみ、フルタイム走り負けしない持久力を身につけろ。
   どれだけ高い能力があろうとも、体力がなくなってしまえばそこまでなのじゃからな」

一同「「「「「はいっ!!!」」」」」

莫大な資金を使い、室内トレーニングルームを地元沖縄のようなビーチ仕様に変えた吉良は
これから長いプロの世界で戦っていく選手たちを徹底的に鍛え上げていた。

吉良「(小次郎たち『黄金世代』の活躍により、確かに日本のサッカーに対する熱意はこれまでとは比べられんものとなった。
   しかし、あいつらより下の世代のレベルが例年下がり続けてるとも囁かれておる。
   海外のプロたちに負けぬ選手たちをコンスタントに輩出していくためにも、
   この『東邦タイガース』をまさに一流選手養成の虎の穴のようにしていかなければなるまい)」

日本のサッカーを世界一にする。その旗本の下で、自分は『リセット』の力を協会より託された。
日向が再起不能な状態に陥る度に行使してきたこの力だが、これでは日向や他のリセット対象選手が大成しづらい環境に陥ってしまう。
そうならないためにも『黄金世代』意外の選手たちの強化こそ、指導者である自分の役目なのだと吉良は考えていた。

吉良「(一人一芸。可能性。気持ち。この三原則を掲げ、わしはまずこの日本の頂点を目指す)」

目指すは数年後に行われると噂されている世界最大規模のサッカー大会での代表監督。
まだ正式名称も決まっていないが、全てのクラブチームとナショナルチームを戦わせるというとんでもない大会だという。
協会の意向ではロベルト本郷に指揮を託すようだが、このプロリーグにて
好成績を納め続けられれば協会も、何より世論が黙ってはいないだろう。

吉良「(まずはこの親善大会であいつの実力を見ておこうか…)」

チーム資金はそれこそ湯水のように用意されていた。吉良は貪欲かつ野望を持つ優れた素質の選手に徹底的に声をかけていた。
そうして補強された『助っ人』選手を吉良はにやりと笑みを浮かべ眺める。

311 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/17(土) 17:51:50 ID:???
タイガースの すごい 補強→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート→スペード・クラブ+「ショットガンドリブルだ!」怪我により一流クラブから放出されたイタリア出身の選手だ。
スペード・クラブ→「オホホホホ!」奇声を上げながらも華麗なテクニックを見せるアメリカ出身の選手だ。
JOKER→「もらった!」どこのリーグにも所属していない無名の選手。だがそのプレイは星のように見るものを惹きつける。

312 :森崎名無しさん:2011/09/17(土) 17:55:54 ID:???
タイガースの すごい 補強→ ハート5

313 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/17(土) 18:35:17 ID:???
タイガースの すごい 補強→ ハート5
>ダイヤ・ハート→スペード・クラブ+「ショットガンドリブルだ!」怪我により一流クラブから放出されたイタリア出身の選手だ。


?????「ショットガンドリブルだ!!」

ズバババッ!!ババッ!

細かいフェイントを挟みつつ、相手のバランスが崩れた瞬間一気に加速して抜き去っていく
パワーとテクニックが織り交ざった見事なドリブルを見せる、細目が特徴の選手がいた。
彼の名はバンビーノ。元ミランの優秀な選手ながら、練習による大怪我が元で放出された経歴を持っていた。

????「オー!ちょこまかちょこまか目まぐるしい動きですネー!デ・ス・ガ…」

バンビーノ「くっ…?」

????「イタダキデース!ローズスッティ〜〜〜ルッ!!」

ズバアッ!!

一度かわされながらも、素早く後ろに張り付き滑るようなタックルを放つ金髪の美男子。
彼の名はミハエル。発展著しいアメリカサッカーを引っ張る若きエースである。

バンビーノ「さすがはミハエルだ。そう簡単に抜かせてはもらえないか」

ミハエル「チッチッチ。ワタシのマークを外せるものはこの世におりまっせ〜ん」

吉良「(怪我により栄光をもぎ取られたバンビーノ。優れた素質を持ちながらも劣悪な環境で飢えていたミハエル。
   彼らは出番を、試合を求めている。サッカーをすることでしか己を誇示できない者ならば
   黎明期まっただ中のこの日本プロリーグは自分の力を証明するに相応しい舞台だろう)」

314 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/17(土) 18:37:04 ID:???
もちろん彼らに頼るだけでなく、自分が鍛えあげてきた『教え子』たちの成長も勝利の鍵となってくるだろう。

沢田「反町さん、いきますよ!」

反町「ナイスパスだタケシ!」

沢田の的確なパスに頭をあわせて巧みなポストプレイを決めるチームキャプテンの反町。
彼の落としたボールに駆け込むのは南葛高校を卒業後、東京へと移り住んできた山森である。

山森「いっけぇぇぇっ!!」

グルッ…ズバッシャアッ!!

反町「よし、その調子だ山森!今の感覚を忘れるなよ!」

山森「これも反町さんの指導のおかげです。ありがとうございます」

全日本ユース特別試合の合宿中、山森はよく自分と共に行動していた反町に懐いていた。
彼の泥臭いながらも熱心なプレイに憧れ、そして新田ともう一度別チームで戦おうという誓いの下で
山森はこの『東邦タイガース』のチームの門を叩いたのである。

沢田「反町さん、いよいよあと一週間後に迫りましたね」

反町「ああ。アカネイア大陸の選手たちとの親善大会。それだけじゃないぞ。
   今年開催する日本リーグの他チームとの大事な前哨戦にもなってくるんだ」

山森「そのためにも、もっとたくさんの技を身に付けなくてはいけませんね」

反町「ああ。バンビーノやミハエルだけに頼っていては彼らをマークされた際に立ち行かなくなる。
   今度は少し形を変えて、もう一度攻撃の連携を確認するぞ」

315 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/17(土) 18:38:41 ID:???
そう言うと反町は一旦沢田にボールを預けて、山森を伴い前へと走っていく。

沢田「(日向さん。僕達は今、少しでも日向さんに追いつけるように頑張っています。
   ユベントスにでも若島津さんと一緒に活躍できるように、応援しています)」

遥か異国の地にて戦い続けているであろう憧れの先輩を思いながら、沢田はボールを蹴り出した。


牙を研ぐ若虎たち→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→沢田「僕だってドライブシュートを撃てるくらいの力を身につけたんです!」
ハート・スペード→沢田「やっぱり反町さんといえば低い球からの強烈なダイビングヘッドですよね」
クラブ→沢田「さっきの動きが納得行かない。もう一度山森の空中戦を試してみよう」
JOKER→沢田「え?反町さんがいつもの低い球じゃなく高い球を要求している…?」

316 :森崎名無しさん:2011/09/17(土) 18:48:53 ID:???
牙を研ぐ若虎たち→ クラブ4

317 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/18(日) 19:53:26 ID:???
城山さん、キャラクターの使用許可をしていただきありがとうございました!
私信故のここでのお返事をどうかご了承くださいませ。
今回新たに登場した栗栖がちょうど島崎世代と同年代ということもあり
新世代の優秀な選手たちとして後々登場させていきたいです。
もちろん城山監督自身も南葛ウイングスの監督候補として考えていますね。
これからも楽しく和やかな城山スレを楽しみにしています!
============
牙を研ぐ若虎たち→ クラブ4
>クラブ→沢田「さっきの動きが納得行かない。もう一度山森の空中戦を試してみよう」


沢田「すみません反町さん。さっきの連携をもう一度確認したいんですが」

反町からは違うパターンの攻撃を試してみようとの指示だったが、沢田は先ほどのプレイに十分な達成感が感じられなかった。
もっと鋭く切り返すことが出来る。もっとパスを早くすることが出来る。
反町の競り合いや山森のシュートだってもっと制度の高いものが期待できたはずなのだ。

山森「僕からもお願いします。皆に比べて才能の足りない俺は繰り返し練習することで精度を上げていくしか無いんです」

山森の豆粒のように小さな、しかし瞳の奥に燃える大きな熱意の炎に負け、反町は頷いた。

反町「分かった。それじゃあもう一度サイドアタック経由の速攻を試すぞ!」

ミハエル「(ン〜確かに才能だけではサッカーは確かに巧くはなりません。
     しか〜し、やはり才能の如何によって選手の限界は決まってしまうのは残酷で〜す)」

ミハエルの目に映る山森のプレイは残念ながら世界トップクラスにはとても並べるものではなかった。
故郷ロサンゼルスでも彼のように努力や鍛錬で才能をカバーして必死に夢を食いつなごうとする者たちは数多い。
それはサッカーだけに限らず他のスポーツや芸術、音楽活動などでもそうだ。
才能に恵まれたほんの一握りの『天才』にしか、成功の道は切り開けられない。
それ以外の凡人はどこかしらで夢を諦めるか、あるいは妥協していくしかないとミハエルは考えていた。

318 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/18(日) 19:54:50 ID:???
バンビーノ「おい、よそ見してていいのかミハエル?」

シュバッ!

先ほど奪ったボールを再び奪い返され、ミハエルは両手を頬に当てて甲高い声をあげる。

ミハエル「オーマイゴーッド!」

バンビーノ「(足の具合は……だいぶ良好のようだ。この大会で結果を残し、俺は必ずセリエAの舞台に返り咲いてみせる!そして…)」

東邦タイガース。下馬評ではそのチーム力の高さからリーグ優勝候補筆頭だと日夜報道されている。
それがヒューガーという巨大組織に寄る圧力なのか、それとも本当の実力からなのかは今から一週間後には明らかになる予定だ。


ついに開催される日本でのプロサッカーリーグに備え、
各チームは記念すべき初優勝という栄誉を獲得せんがため日々練習に励んでいた。
その前哨戦として、アリティアで再び『アリティアカップ』を開催する旨が片桐から伝えられる。

そして再び舞台は森崎たちのいるアリティアへ……

319 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/18(日) 19:56:04 ID:???
〜アリティア王宮〜

森崎「……とりあえず、もう一度詳しく話を聞かせてもらいたいんだが」

マルス「うん。ジェイガン、モロドフと秘密裏に進めていた計画ってこういうことだったんだね」

マルスは王宮の一室に森崎とジェイガン、そして日本から帰還したばかりのモロドフを招き入れる。
正騎士昇格試験後に突如伝えられた、『第2回アリティアカップ』の詳細を聞くためだ。

ジェイガン「はい。一部の講師陣には伝えておいてはいたのですが……
      従騎士たちの試験中ということもあり、あえて内密に話を勧めさせて頂きました」

確かにサッカーリーグが、それも前回苦渋を舐めさせられたアリティアカップが再び開催されると聞けば
従騎士たちの教官役が手につかず、ろくな指導ができなくなっていたかもしれない。

森崎「それで……モロドフさんの言っていたもう一勝負というのはいったいどういう意味なんですか?」

モロドフ「うむ。今回の参加チームは前回と同じく全4チーム。
     日本リーグからは『南武フースバル』『南葛ウイングス』『東邦タイガース』の3チームが、
     そして我々アカネイアからは王宮騎士団や今回試験に協力してもらった
     森崎殿を始めとする講師陣から選抜した特別チームが予定されておる」

マルス「特別チーム選抜…それには今回の昇格試験で合格したクリスたちも含まれているということだね」

ジェイガン「その通りです。そこで今回試験に落ちてしまった者に、もう一度チャンスが与えられるということです」

森崎「その選抜のチームに入ることが出来れば事実上正騎士になったも同然。
   今回の落第は帳消しになり、晴れて正騎士昇格の資格を得られる……そういうことか」

モロドフ「はい。しかし、当然ながら我々も前回の大会のような不本意な結果は望んではおりません。
     優勝を狙えるだけのチームを選抜するべく、中途半端な者は容赦なく切り捨てていく所存です」

320 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/18(日) 19:57:19 ID:???
マルス「ちょっと待ってくれじい。指定された代表メンバーは資料の通りなら全部で16人。
    カインやアベル、ジョルジュ将軍がいる強豪の中でライアンが入れる余裕は…」

心苦しかったが、現実的に見てマルスの目からでもライアンは他のものに比べて実力が劣っていた。
だが、今回の代表入りを逃してしまえば次の正騎士昇格試験までずっと従騎士のままとなってしまうだろう。

モロドフ「……そこで一つ提案がございます。王子、カダイン、グラとの国境にあるマクロニソスはご存知ですかな?」

マルス「ああ。前大戦では補給地点として何度も出入りしたことがあるから覚えているよ」

ジェイガン「大会開催までの3日間、そこで特別合宿を行う所存です。
      そこでライアンには正騎士に匹敵、もしくは肉薄するほどの力をつけていただきましょう」

マルス「合宿か…うん、少しでもチーム力を上げるには良い手段だと思う」

森崎「大会前の合宿は俺の世界でもよくあることだ。いいんじゃねぇか?」

モロドフ「手配の程ですが、既に整えております。明日早くにはもう出発できるかと」

ジェイガン「森崎殿。第七小隊の教官としての最後の任務、お願いしても構わぬかな?」

森崎「ちょっと待ってくれよ。俺に用意されていた休暇は明日までなんだ。
   悪いがブレーメンに合流するために、一度帰らないと……」

七日間の予定だったアリティアへの旅行は明日で終わってしまう。
大会に参加できないことは残念だが、森崎は丁寧に断ろうとする。しかしそのとき……

??「その必要はない」

バターン!!

321 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/18(日) 19:59:12 ID:???
突如部屋の中に入ってきた男。それは森崎もよく知る男だった。

森崎「か……片桐さん!?」

日本サッカー協会勤務、片桐財閥の御曹司こと片桐宗政。
森崎たち『黄金世代』を世界一のチームにするためにあらゆることでバックアップする男である。

片桐「遅くなりました。ようやくフロントの許可が降りたので…」

モロドフ「いえいえ、苦労をおかけしまして申し訳ない」

互いに頭を下げながら話をする影から、さらに3人の男が現れる。

シェスター「コニショワー!ヘーイ森崎。随分ハッピーな場所にいるじゃないか」

マーガス「こらシェスター、いきなりその挨拶はないだろう。
     初めまして。ヴェルダー・ブレーメン所属FWマンフレート・マーガスです」

ビクトリーノ「昨日付けでブレーメンに移籍したラモン・ビクトリーノだ。
       久しぶりだな森崎。そしてそこの王子様もな」

森崎「え…?ええぇぇぇ!?な、なんでお前らがここに……?」

森崎たちの前に現れたのは、ワールドユース大会にて全日本ユースと死闘を繰り広げた
ドイツユースの主力であり、森崎の入団先の選手でもあるシェスターとマーガス。
そしてアカネイア大陸へ来るのは実に5度目であり、すっかり馴染んだ感があるビクトリーノだった。

片桐「ブレーメンのフロントと話をしてきてな。合流の日程は引き伸ばしてもらってな。
   日本サッカー協会直々に、お前にはこの大会に参加し日本リーグの3チームの相手をしてもらうつもりだ」

森崎「いや、試合に出ろって言うなら出ますけど。それよりもどうしてあの3人がここに?」

322 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/18(日) 20:00:25 ID:???
片桐「プロクラブに憧れてたお前だ。一刻も早くチームに合流したかっただろう。
   今回のお詫びというわけじゃないが、お前の将来のチームメイトたちを連れてきてやった」

森崎「連れてきたって……そんな簡単に事が運ぶものなんですか?」

片桐「ワールドユース大会の優勝で、今や日本サッカー協会の権力は以前とは比べものにならないものになっている。
   それに今回の話は契約上、断りが聞かないものでもあったのだ。無理をしてでも話を通すつもりだったよ」

森崎「……難しいことはわかりませんが、とにかく納得しろってことでいいんですよね?」

片桐「今回彼らにはお前と共にアリティア選抜チームのサポートを任せている。
   ビクトリーノ共々、この大陸のことを色々と教えてやってくれ」

モロドフ「これで憂いなく指導に熱を入れることができますな。森崎殿、騎士団の者たちをお頼み申しましたぞ」

森崎「は、はぁ…(今までアカネイアとの交流は一部の人間にだけ許された特別なことだと思っていたが…)」

モロドフが日本サッカー協会の一員として働いてきたからなのかどうか分からないが、
森崎はアカネイアとの交流関係も徐々に変わりつつあることを肌で感じていた。

片桐「(…これでよろしいんですよね?モロドフ氏。私はあなたの指定通りに事を運んだだけですよ)」

モロドフ「(構いません。こちらも……そろそろ動き出さねばならぬ時が来たのですから)」

323 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/18(日) 20:02:58 ID:???
その夜。森崎は薄暗い明かりが灯る従騎士の宿舎の前に立ち尽くしていた。
本日付で正騎士に昇格したライアンを除く第七小隊の者たちは今日がここで過ごす最後の夜となるのだ。

森崎「(本当なら、全員揃って笑顔でここから卒業させてやりたかったんだがな)」

だが、どれだけ後悔したとしても一度出てしまった結果が覆ることはない。
ライアンに残された可能性は、明日からのマクロニソスでの合宿で力をつけ
選抜メンバー16人の中に選ばれることで実力を証明するしかないのだ。

森崎「(第七小隊の夢。全員揃って正騎士に。そしてマルスの近衛騎士になること。
   このままじゃその夢は二度と叶えられないものになってしまう……)」

大会のことを考えれば、未熟な従騎士たちよりも正騎士たちと一緒に鍛えたほうが自分にとっても特であることは間違いない。
特にブレーメン所属の3人が特別講師として合流したのだ。破滅のツボに苛まれた自分の実力を鍛えあげる絶好のチャンスである。

森崎「(……中山、俺はどうするべきなんだ?誰かの夢を育て、叶えてやれるほど……俺には力は無かったというのか?)」

全日本ユース特別選考試合前の合宿にて、若林と日向に脅迫された時のことを森崎は思い出していた。
『浄化』の力で本来の平凡な能力に戻され、かつての栄光を失った中山たちを自分が救ってやると森崎は二人に啖呵を切った。
平凡でありながらも数奇な運命に導かれ、天才と呼ばれる者たちと対抗できる才能を手に入れた自分ならば、と。
だが森崎はあの時頭をさげることが出来なかった。実力に劣るものは栄光を手に入れることはできないと言ったのだ。
それは確かに正しいことだし、自分の意志を今更曲げるつもりなど無い。
クリスたちのことを思ってこそ、森崎はあえて厳しい現実を彼女たちに叩きつけたのだから。

324 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/18(日) 20:05:04 ID:???
森崎「(代表メンバーは16人。ライアンがその中に入れる場所を、俺は作ってやることが出来るのだろうか?
   いや、違う。夢への道は自分の手で切り開いていくものじゃないか。
   ライアンが本気でクリスたちと一緒に正騎士になるつもりならば俺の助けなんて必要ないはずだ。だが……)」

森崎は迷っていた。力のない自分がここまでの実力と地位を手に入れられたのは自分だけの力では無いことを知っていたからだ。
誰かの助けがないと、人はあまりにも脆く崩れ去ってしまう。それは自分もライアンもきっと同じはずなのだ。

森崎「(…………くそっ!)」

森崎は足を進めた。今の気持ちは自分一人だけでは整理がつかない。誰かと話がしたいと森崎は願った。


☆どうしますか?

A 従騎士の宿舎に向かう(第七小隊や従騎士に会いに行く)
B 王宮に向かう(正騎士や講師陣に会いに行く)
C 離宮に向かう(シェスターなど地球組に会いに行く)
D アベルの店に向かう(アベルやエストに加えて他のメンバーもいるかも?)
E 明日は早いしやっぱり寝る

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

325 :森崎名無しさん:2011/09/18(日) 20:08:28 ID:easFe3uo
D

326 :森崎名無しさん:2011/09/18(日) 20:10:07 ID:faYoi4ZE
A
きちんとライアンと話すべきだと思う

327 :森崎名無しさん:2011/09/18(日) 20:10:41 ID:EsxjcWSk
A

328 :森崎名無しさん:2011/09/18(日) 20:12:06 ID:mlv6cf1o


329 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/18(日) 20:19:07 ID:???
>A 従騎士の宿舎に向かう(第七小隊や従騎士に会いに行く)


☆誰に会いに行きますか?

A クリス
B カタリナ
C ルーク
D ロディ
E ライアン
F セシル
G サッカーの上手い第三小隊の面々
H 以前セシルの所属していた第九小隊の面々

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

330 :森崎名無しさん:2011/09/18(日) 20:20:30 ID:EsxjcWSk
E

331 :森崎名無しさん:2011/09/18(日) 20:22:13 ID:easFe3uo
E

332 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/18(日) 20:28:25 ID:???
>E ライアン


森崎は誰かに導かれるように、ライアンの部屋の前へとたどり着いていた。

森崎「(やっぱり一度ちゃんと話し合っておくべきだよな)」

使命感と後ろめたさを半分ずつ抱えながら、森崎はライアンの部屋の扉を叩く。

コンコン。

森崎「ライアン、いるか?俺だ、森崎だ」


擦れあう絆→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート・スペード→ライアン「…鍵は開いてます。どうぞ」か細いながらも返事が帰ってきた。
クラブ→返事がない。部屋にいないのか、無視されているのかは森崎には分からない…
JOKER→なんと第七小隊全員がライアンの部屋に押しかけていた!?

333 :森崎名無しさん:2011/09/18(日) 20:29:08 ID:???
擦れあう絆→ ハート4

334 :森崎名無しさん:2011/09/18(日) 20:29:12 ID:???
擦れあう絆→ クラブK


335 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/18(日) 20:48:33 ID:???
擦れあう絆→ ハート4
>ダイヤ・ハート・スペード→ライアン「…鍵は開いてます。どうぞ」か細いながらも返事が帰ってきた。


ライアン「…鍵は開いてます。どうぞ」

扉越しにライアンの声が聞こえる。明らかに気落ちした、元気のないものだった。
仲間たちと共にずっと目指してきた夢が目の前で崩れ去っていったばかりなのだ。仕方ないだろう。

森崎「入るぞ」

部屋の中で、ライアンは膝を抱えて座っていた。
周りには訓練用の弓矢が床に乱雑にばら撒かれており、
以前トーマスと共にゴードンの話をしたときに比べて荒れているように思えた。

森崎「……一人か」

ライアン「従騎士の兵士寮から正騎士の寮に引っ越すため、みんな部屋の掃除をしてます。
     ……邪魔になっちゃ悪いから、僕はここでおとなしくしてるんです」

森崎「そ、そうか……(うぐぐ……予想はしていたがやはり気まずいな……)」

まず森崎は明朝、マクロニソスの砦に移動し3日間の特別合宿を行うことを、
まだ正騎士昇格のチャンスがある。そのためには16人のチーム代表に入らなければならないことも伝えた。

ライアン「まだ……チャンスがあるんですね」

森崎「ああ。お前に本当にクリスたちと一緒に正騎士になるという覚悟があるというならな」

ライアンは紙に穴が開くほどに、熱心に合宿の資料へと目を通していた。
自分一人だけが躓いたせいで、揃って近衛騎士になるという共通の夢を台無しにしたという無念の反動である。

336 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/18(日) 20:50:47 ID:???
森崎「(さて、ここからが重要だ。俺自身のことを考えるならば、合宿中はビクトリーノやシェスター、
   アベルにカインなどの実力者と練習に励んだほうが確実に実力に身が付く。
   だが、今のライアンは俺の助けがなければとてもじゃないが代表入り出来るほどの力を身につけることは難しい。
   これまで第七小隊の教官として一緒に訓練に励んできたという義理もある。
   だが、今度こそアリティアカップで優勝を勝ち取りたいという望みもあるんだ)」

自分はこの合宿で、ライアンに何を伝え何を与えてやるのか。
森崎は十分に自分の意志と義務と相談した上で、ライアンに声をかけた。



☆どうしますか?

A お前ならきっとやれるはずだ。頑張れよ。(合宿中、特にライアンとは関わらない)
B この合宿中、たまにだが俺がお前を指導してやってもいいぞ。(1日だけライアンと特訓します)
C この合宿中、俺がお前の夢を叶えてやる(2日だけライアンと特訓します)
D この合宿中、お前に俺の全てを叩きこんでやる!(3日間ライアンと特訓に明け暮れます)

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

337 :森崎名無しさん:2011/09/18(日) 20:52:42 ID:bV3KlNd2
C

338 :森崎名無しさん:2011/09/18(日) 20:53:18 ID:faYoi4ZE
A
ライアンには悪いが、今誰が役立たずって森崎が一番なんだよな。
HP=ガッツを上げないとどうにもならない。

339 :森崎名無しさん:2011/09/18(日) 20:53:26 ID:mlv6cf1o
A ライアンに時間をかけてやるほどの価値はない

340 :森崎名無しさん:2011/09/18(日) 21:00:20 ID:???
これなあ、まだルークの方ならよかったんだけど、
ライアンってほんとに(活躍してるけど)伸び悩んでるからなあ

341 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/18(日) 21:15:30 ID:???
>A お前ならきっとやれるはずだ。頑張れよ。(合宿中、特にライアンとは関わらない)


森崎の出した結論は残酷なものだった。いや、それ以外に選択など無かったのだ。

森崎「(今の俺には、誰かを支えることも、助けてやることもできそうにないんだ)」

破滅のツボによる虚弱化。どれだけ鍛えようとも身につかない持久力。
以前クリスに言った言葉が、まさか今になって自分に跳ね返って来ようとは森崎も思ってもみなかった。

森崎「(自分を守れない奴に、誰かを守れる資格はない。……すまないライアン。俺は……教官失格だ)」

誰かを教え導いていくには、森崎はまだ若すぎたのだ。20歳になったばかりの若者に人の才能の行方を左右できようものだろうか。

森崎はゆっくりと、しかしけじめを付けるべくはっきりとライアンに言った。

森崎「ライアン。お前ならきっとやれるはずだ。頑張れよ」

言い終わるが早いか、森崎はライアンの部屋を逃げるように去っていった。
もしかすれば後ろからライアンの声が聞こえたのかもしれなかったが、
今の森崎には彼の助けの叫びを聴き取れるほどの余裕は無かったのだ。

342 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/18(日) 21:17:03 ID:???
ライアン「ゴードン兄さん……僕は、もう……どうしたらいいかわかりません……」

既に夜も更け、隣の部屋から聞こえていた物音も静かになる。
明日は早い。今は少しでも体を休め、僅かな可能性をたぐり寄せべく準備をするべきなのは分かっている。
だが、どれだけ目を閉じてもライアンの瞳からは涙が零れて止まらなかった。
わかっていたはずなのに。自分はもう、あの人からは見捨てられてしまったのだと、わかっていたはずなのに。

その時、ガタガタと窓が揺れる音がした。既に消灯を回った時間だ。

ライアン「だれ…だろう…?」

真っ赤に晴れた瞳をこすり、ライアンは窓を開ける。


救いの手→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→ジョルジュ「……外に出ろ」 ジョルジュがいた。
ハート・スペード→トーマス「お前、本当にこのままでいいのか?」 トーマスがいた。
クラブ→風が窓を揺らしただけだった。明日は雨になるかもしれない…
JOKER→????「そっちじゃないよ…こっちだよ…」誘うような甘い声が外から聞こえる…

343 :森崎名無しさん:2011/09/18(日) 21:17:32 ID:???
救いの手→ ハートA


344 :森崎名無しさん:2011/09/18(日) 21:21:32 ID:???
主人公の葛藤が見れるこのスレ大好きだ

345 :森崎名無しさん:2011/09/18(日) 22:22:17 ID:???
JOKERだと分岐でガーネフの使いに攫われていたかもしれんw

346 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/20(火) 17:36:30 ID:???
>>344
嬉しいお言葉本当にありがとうございます!本編の森崎とは全くの別人となっているのはご愛嬌ですw
あまり深くまで書きこむと重くなりすぎたりテンポも悪くなったりとバランスが難しいんですよね。
>>345
今回のJOKERは青い触手持ちモンスターとトモダチになる特殊イベントでしたねw
============
救いの手→ ハートA
>ハート・スペード→トーマス「お前、本当にこのままでいいのか?」 トーマスがいた。


目を真っ赤に腫らしたライアンが見たものは、アリティア騎士団に研修に来た
アカネイアのアーチャーであるトーマスだった。兄を前大戦で失った不幸に心を打たれたのか、
ライアンの兄貴分になってやると名乗りでた心意気の青年である。

トーマス「ライアン、お前に話がある。ちょっと降りてこい」

ライアンのいる部屋は2階である。天井も低く、窓の塀を伝っていけば外へのアクセスは容易だ。
ライアンは上着を一枚羽織ると、トーマスの待つ庭外へとこっそりと向かう。

ライアン「あの……こんな夜中になんの御用でしょうか」

他国からの研修生とはいえ、相手は正騎士の位の者だ。未だ従騎士のライアンには逆らえるすべはない。
どこか不機嫌な様子のトーマスに怯えるように、ライアンは上目遣いで尋ねる。

トーマス「ジョルジュさんから聞いたぜ。第七小隊の中でお前だけ昇格試験に落ちたらしいな」

ライアン「……はい。でも、当然の結果だと思います。僕には……クリスさんたちみたいな才能も無ければ
     それに変わるようになる力も……何もかも無かったんですから……」

347 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/20(火) 17:37:53 ID:???
自分一人だけが落第という惨めな結果が、さらにライアンの自虐的思考に追い打ちをかけていた。
まだ他の落第者がいたのなら、共に再チャンスの選抜メンバー入り目指して血気盛んとなれただろう。
だが、これまで自分たちを育て導いてきた森崎からは見捨てられたも同然の態度を取られる。
もう彼には誰も頼れる仲間がいないのだ。第七小隊の仲間も、教官の森崎も、もう自分には見向きもしてくれないのだ。

トーマス「馬鹿ヤローーー!!」

ボゴッ!!ドッシャアーーーッ!!

ライアン「うぎゃーっ!?」

突然怒声を込めた全力パンチがライアンの顎に突き刺さる。
激しく吹き飛ばされたライアンは、そのまま地面にめり込むように倒れ込む。

トーマス「お前……本当にこのままでいいと思っているのか!?
     お前の死んだ兄貴が今のお前を見たら…どんなに悲しむか考えてみろよ!」

ライアン「!」

ライアンが正騎士を目指す一番の理由は、何よりも大好きだった亡き兄の遺志を継ぐためだ。
じんじんと熱を帯びる顎の痛みが、ライアンはゴードンの嘆きのように感じられた。

ライアン「でも……もう僕には……仲間も、教官も、誰もいないんです……!
     僕一人じゃ……どうしていいかわからないんです!
     甘えたことだっていうのは分かってます。でも……でも……!!」

従騎士の中でも特に年齢の下だったライアンは、訓練中でも大きなハンデを背負わされた。
体格も小さく、弓の腕意外に何かに秀でた才能も無かった少年は一人取り残され、途方にくれていたのだ。

トーマス「だったら頼ればいいじゃねぇかよ!」

348 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/20(火) 17:39:20 ID:???
ライアン「え…?」

トーマス「助けが欲しいならそう言えよ!何もしないで…助けを呼ぶことすらしないで
     何をしたらいいか分かりませんだ?そのこと考え事態が一番甘いんだよ!」

ライアン「トーマス……さん……」

トーマス「俺だってなァ…ジョルジュさんや他のアリティアの正騎士との実力差にもがき苦しんでるんだ。
     腕っ節の強さだけじゃ、どれだけ足掻いても覆せない差に直面して戸惑ってんだよ。
     自分だけが苦しんでると思ってんじゃねぇぞ。ライアン!」

ライアン「…………」

言葉が出なかった。自分以外の、正騎士に昇格した第七小隊の仲間たち含めて
誰もが成功を掴み、夢をかなえているものだと思っていたからだ。

トーマス「俺はもっと弓の腕を鍛えていつかジョルジュさんに追いつき、追い越せるスナイパーになるのが俺の夢だ。
     そのためにも、このアリティアカップのメンバーに選ばれて沢山活躍しなくちゃいけねぇ。
     ……頼むライアン。俺の夢の為に協力してくれよ。俺もお前の夢の為に力になるからさ」

ライアン「え……?」

そう言うとトーマスはライアンに向かって勢い良くガバァと頭を下げてきた。
それは、ライアンが従騎士で初めて誰かに頼られた瞬間だった。
いつも後方に待機し、誰かに守られ続けてきた自分が、正騎士の人間に頭を下げられ懇願されているのだ。

トーマス「……困ったとき、助けて欲しいときはな……こうすりゃいいんだよ。
     こんな当たり前のこと教えてやるのは今回限りだからな。覚えておけよ」

ライアン「あ……」

349 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/20(火) 17:40:50 ID:???
トーマス「大抵のやつは助けを呼べば手を差し伸べてくれる。それが仲間ってもんだろ。
     それでもダメだってんなら俺に言え。そんな薄情な奴、俺がぶっ飛ばしてやっからな」

ライアン「トーマスさん……トーマスさぁん!!」

ガシッ!

先輩騎士の心の暖かさにふれ、ライアンは自分がどれだけ丁寧に扱われてきたのかを思い知った。
そして、これまでの自分のままではダメなのだと思い知る。自ら進んで行動しないものには結果すら訪れない。
チャンスが目の前にぶら下がっているのに、受身な考え方では前進することなど出来はしないのだ。

ライアン「僕も……僕からもお願いします!助けてください!鍛えてください!
     僕は……!僕は正騎士になりたい!皆と一緒に近衛騎士になりたい!なりたいんです!!」

薄手の服に顔を押し付けわんわん心の叫びを吐き出す後輩の頭を撫でながら、トーマスは静かに夜空を見上げた。

トーマス「(へっ…世話のかかる後輩のお守りは大変っすね……アンタもこんな気持ちだったんすかね、ジョルジュさん……)」

自分をここまで育て上げ導いてきた先輩の教えを今度は自分が後輩に伝えていく番なのだと、トーマスは一人心に誓った。


※ライアンとトーマスの支援が(2)に上がりました。

350 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/20(火) 17:42:34 ID:???
〜マクロニソス砦〜

アリティア王宮より北上した道にある、カダイン砂漠に辺した豪壮な砦、マクロニソス。
前大戦ではドルーア同盟の居城として扱われ、アリティア解放後はアカネイア同盟軍の貴重な補給基地として使われていた。
一端の宮殿と比べても遜色ない広さのこの施設にて、3日後に迫るアリティアカップに備えて
森崎たちアリティア王宮騎士団の勇士たちは特別合宿に励むことになる。

森崎「思った以上に立派なとこだな。フィールド代わりの中庭も広いし、充実した練習ができそうだぜ」

だが、森崎たちを待ち受けていたのは思ってもみない者たちだった。

早田「よう!久しいな森崎」

新田「懐かしいな…このアリティアの空気」

森崎「早田に新田!?大会は3日後だぜ?どうしてもう来てるんだよ」

石崎「へっへ〜ん、驚いたか森崎。いわゆる視察ってやつさ!」

森崎「なにィ?視察だぁ?」

不遜な態度の石崎に訝しげる森崎の前に、自分たちよりやや年配の青年が現れる。

小豆沢「今回の大会はただの試合じゃなく、お互いの自国リーグの発展を願ったものだと聞いている。
    こうして他国のサッカーに積極的に触れ合うことも目的とされているんだ」

森崎「あなたは…?」

小豆沢「僕は小豆沢。南武フースバルのキャプテンだ」

351 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/20(火) 17:44:01 ID:???
モロドフ「森崎殿、今回の合宿練習は他チームとの合同のものとなる予定じゃ。
     1日目は彼らフースバルのメンバーと、2日目はウイングスのメンバーと、
     そして3日目はタイガースのメンバーとの合同練習となりますぞ」

小豆沢「君がかの『黄金世代』のユース代表キャプテンだった森崎君だね。3日後の大会ではよろしく頼むよ」

そう言うと、穏やかな笑顔をたたえながら小豆沢は手を差し伸べてくる。



☆どうしますか?

A「こちらこそどうぞよろしくお願いします」(無難な対応)
B「悪いですが俺たちは上の年代の人が相手だろうと負ける気はしませんよ」(厳しい対応)
C「お互い怪我がないようにベストを尽くしましょうね」(優しい対応)
D「…試合当日まで取っておきましょう。それが互いのためですよ」(不敵な対応)
E「(ここだ!ここで久々の未来予測だ!)」(判定で相手の未来を占う)

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

352 :森崎名無しさん:2011/09/20(火) 18:06:29 ID:dAxmd36c


353 :森崎名無しさん:2011/09/20(火) 18:39:35 ID:/D0C+yS+
F

354 :353:2011/09/20(火) 18:42:07 ID:/D0C+yS+
E
でした、失礼!

355 :森崎名無しさん:2011/09/20(火) 18:45:08 ID:9A6XABkg
E

356 :森崎名無しさん:2011/09/20(火) 18:50:54 ID:???
未来予知はろくな結果見たことがない気が……

357 :森崎名無しさん:2011/09/20(火) 19:16:05 ID:???
小豆沢さんなら少なくとも戦死はしないだろうからいいじゃないか

358 :森崎名無しさん:2011/09/20(火) 19:19:29 ID:???
交通事故があるかもしれん……

359 :森崎名無しさん:2011/09/20(火) 19:23:32 ID:PVaqFqG6


360 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/20(火) 19:38:55 ID:???
>>356-357
レナートのように強化されて思わぬ強敵になっちゃうかも!?
>>358
キャプ翼の不幸といったらやっぱりこれになっちゃいますよね。原作岬は不憫すぎる…
============
>E「(ここだ!ここで久々の未来予測だ!)」(判定で相手の未来を占う)


森崎の中に眠る『星のオーブ』を象った力には様々な効果がある。
まず、森崎自身の粗末な成長率を大幅に高めているというものから始まり、
彼に関わる者の、特に好意を向けるものに対しても同様に隠れた才能を開かせる効果がある。
さらには優れた戦闘センス、記憶力、そしてなによりも取り返しの付かない状況をなかった事にしてしまう
『リセット』の力が大きな存在となっている。その中で、密かに使われているのが
星々の力による未来を見据える能力。言ってみれば『星占い』のようなものだ。

森崎「(なんか分からんが、手を繋いだ時に頭の中にイメージが流れこんでくるんだよな…)」

これまで様々な人の未来のビジョンを覗いてきたが、なかなかの的中率を誇るこの能力。
森崎は自分たちの世代よりも上の、この熟練の選手に対して思案を膨らませながら手を伸ばした。

森崎「(小豆沢さん、か。いったいどんな人物なんだろう…?そして、どれほどの力の持ち主なのだろう)」

傍から見れば、やや照れながら握手を返す森崎の姿がある。しかし、その実態を知るのは森崎自身だけである。

森崎「(こ、こいつは……!?)」

361 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/20(火) 19:40:31 ID:???
素敵な君→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→これぞ熟練の業の冴え!派手な必殺技はないが、高水準の基礎能力で相手を圧倒している姿が!
ハート→仲間との連携を最大限に活かす姿が映る。キャプテンの鏡のようなプレイヤーのようだ
スペード→良くも悪くも普通。だが、こういう選手に限って活躍してしまうことがあるんだよなぁ…
クラブ→敵のラフプレイを受け大怪我を負い、担架で運ばれる姿が見える…
JOKER→小豆沢「だったら作ればいい。君の手で、本当の全日本代表を…」ん?何だか森崎と険しい顔で話し込んでるぞ…?
※数字が4以下で小豆沢に不振に思われます。

362 :森崎名無しさん:2011/09/20(火) 19:42:24 ID:???
素敵な君→ ダイヤK
JOKERほしいなあ、この人好きだし

363 :森崎名無しさん:2011/09/20(火) 20:02:46 ID:???
おー、大成功だ

364 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/20(火) 20:05:20 ID:???
>>362
テクモのオリキャラのキャラ付けは難しいですよね。個人の趣味が入りすぎると
森崎たち既存キャラを食わせてしまう可能性もありますし…
>>363
新たな強敵が誕生してしまったのか、それとも…?
============
素敵な君→ ダイヤK
>ダイヤ→これぞ熟練の業の冴え!派手な必殺技はないが、高水準の基礎能力で相手を圧倒している姿が!


森崎「(む…むむ…?この風景は……)」

森崎が見たのは南武フースバルの練習場らしき場所だ。
周りに早田や新田、石崎の姿が見えるのだから多分間違い無いだろう。
小豆沢はフィールド中央でゆっくりとドリブルキープをしていた。
派手なフェイントは使わず、丁寧な足さばきでゆっくり進むその姿は散歩でもしているようである。

早田「くらえ!カミソリタックルだ〜〜〜っ!!」

石崎「どこんじょう〜〜っ!!」

森崎「(お?早田と石崎の必殺タックルのはさみうちか。これを抜くのは難しいぞ)」

だが、森崎の予想に反して小豆沢はあっさりと二人のタックルをかわしてしまう。
ヒールリフトのような技術も、高速ドリブルのような速さも、強引なドリブルのようなパワーも使わずに。
ただ単純に『巧い』のだ。基礎的な技術のみで、強力な必殺技を行使する早田たちを手玉に取っているのである。
森崎は全身が震えていた。今、目の前で見させられているこのプレイこそ『プロ』の動きなのだ。
体力を大きく浪費する技を使わずとも十分な能力を備える、フルタイム全力で戦い抜ける持久力とペース配分が行える彼らこそ…

森崎「(嘘だろ…?こ、これが……これがプロ…俺がこれから挑み、追いつき、追い抜かなければならない相手…?)」

365 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/20(火) 20:06:36 ID:???
小豆沢がこのチームに来る前の経歴までは分からない。
だが、森崎が今まで戦い頂点に立った世界とは一線を画するものなのは間違いなかった。

小豆沢「…そろそろ手を離してくれないかな?他の人にも挨拶を済ませなければいけないんだ」

森崎「(えっ…?)あ、はい。す、すみません」

我に返った森崎は慌てて困った顔をしている小豆沢に頭を下げる。我ながら情けない。

小豆沢「一緒に練習することもあるだろう。機会があったら是非とも君の実力を拝見してみたいものだね」

にこりと年上の貫禄がこもった笑みを見せ、小豆沢は砦の奥の方へと歩いて行く。
彼の後に続きながら、早田たちは森崎たちの方を振り返った。

早田「キャプテンは…小豆沢さんはすげぇぜ。何がすげぇかは…試合当日に実感することだな」

新田「南武フースバルは経験が浅い若いチームです。だからこそ、あの人のキャプテンシーが発揮されるんですよ」

石崎「そゆことだ。じゃ、またあとで会おうぜ森崎」

森崎「(このプレッシャー…ブラジルのレナートと握手をしたときに似ている…)」

年齢、技術共に明らかな格上の選手との戦いを前に、森崎は自分がどこまで対抗できるかを胸に闘志を熱く燃やすのだった。

※小豆沢の評価が上がりました。
※小豆沢がパワーアップしました。

366 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/20(火) 20:08:34 ID:???
南武フースバルのメンバーとの自己紹介も終わり、いよいよ合同練習が始まろうとしている。

モロドフ「さて、森崎殿。このマクロニソス合宿の日程を説明しますがよろしいですかな?」

森崎「3日間でどれだけ力をつけられるかが、大会の勝敗を握ってるんだ。よろしく頼むぜ!」

モロドフ「うむ。まず、森崎殿には練習相手を探し、指定してもらいます。
     その練習相手と共にどの項目を鍛えるかを選択していくのです」

森崎「これまでの拠点パートでのサッカー練習と一緒か」

モロドフ「今回少し違うのが、FE系キャラよりもキャプ翼系キャラとの練習のほうが効果的ということです」

森崎「経験的なことを考えれば至極当然なことだけど、なにか理由があるのか?」

モロドフ「基本的にキャプ翼系キャラは戦場パートでは出番はありません。
     なので、実質森崎殿一人だけの特訓となるので練習効果が上がるのです」

森崎「なるほど。チームメイトでもあるマルスやクリスと一緒に能力を上げていくか、
   講師役ってだけのマーガスやシェスターと練習して俺の能力を上げていくかってことか」

モロドフ「それと、やや先の展開のネタバレになってしまうのですが、
     第2部本編へ突入した際の初期メンバーである者たちは優先的に鍛えたほうが良いかもしれません。
     序盤はどうしてもメンバー不足に陥りやすく、全員出撃など当たり前という展開になりますからな」

森崎「原作を知ってる人は、そこのところを考えて特訓メンバーを厳選してくれってことか」

モロドフ「参戦が遅めのキャラクターへの特訓が無駄になってしまいますからな。ご注意なされい。
     もっとも、アベルやサムソンなど揃いも揃って高い能力の持ち主じゃから今更特訓も必要ありますまい」

森崎「ちょっとちょっと。さすがにそこまでメタな会話はまずいんじゃないですか?」

367 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/20(火) 20:10:18 ID:???
モロドフ「おっと失礼しましたぞ。それと、もう一つ重要なことがあるのですじゃ」

森崎「重要なこと?」

モロドフ「今回対戦する日本リーグの『南武フースバル』『南葛ウイングス』『東邦タイガース』が
     1日ごとに日替わりで、このマクロニソスに訪れます。
     彼らたちからもメンバーを選び、一緒に特訓を行うことが可能ですじゃ」

森崎「すると、特訓に誘える人数は最終的にどうなるんだ?」

モロドフ「はい。具体的には下記の通りですじゃ」



☆合宿の行程

・森崎は『アリティア選考チーム』(FE組+ブレーメン組)から2人、
 日替わりで現地入りしてくる『フースバル』『ウイングス』『タイガース』のメンバーから2人
 合計『5人』のメンバーで、特訓を行うことになります。

・戦場パートに参加しないキャプ翼系キャラとの練習はFE系キャラよりも効果的になります。

・しかし、FE系キャラとの特訓も考慮しないと今後の第2部本編が厳しくなるのをお忘れなく。

368 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/20(火) 20:12:24 ID:???
モロドフ「キャラクターの組み合わせによって様々なイベントも発生します。
     大会前のライバル関係成立なども行われるかもしれませんぞ」

森崎「うーむ、とにかく1日目の特訓メンバーを選択してみるか。実際にやったほうがわかりやすいと思うし」


☆合宿特訓メンバー選出

『アリティア選抜』
マルス・シーダ・カイン・アベル・ドーガ・リフ・オグマ・マリク・ジョルジュ
トーマス・サムソン・アラン・エリス・クリス・カタリナ・ルーク・ロディ
ライアン・セシル・フレイ・ノルン・アテナ・シェスター・マーガス・ビクトリーノ

『南武フースバル』
新田・栗栖・小豆沢・早田・石崎

※上記の中からそれぞれ最大『2名』ずつ選択して下さい。
※人数が多ければ練習効果は上がり、人数が少なければ支援など評価が上がりやすくなります。

(例)
マルス・シーダ
新田・栗栖     ←これで1票となります。


『2票完全一致』で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

369 :森崎名無しさん:2011/09/20(火) 20:14:22 ID:F/oaScbk
ロディ・ルーク
小豆沢・早田

370 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/20(火) 20:16:14 ID:???
【訂正】
上記の『アリティア選抜』のリストの中から
【エスト】の項目が抜け落ちていました。お詫び申し上げます。

以前の投票も有効としつつ、改めて下記のリストからお選びください。

『アリティア選抜』
マルス・シーダ・カイン・アベル・ドーガ・リフ・オグマ・マリク・ジョルジュ
トーマス・サムソン・アラン・エスト・エリス・クリス・カタリナ・ルーク・ロディ
ライアン・セシル・フレイ・ノルン・アテナ・シェスター・マーガス・ビクトリーノ

『南武フースバル』
新田・栗栖・小豆沢・早田・石崎

※上記の中からそれぞれ最大『2名』ずつ選択して下さい。
※人数が多ければ練習効果は上がり、人数が少なければ支援など評価が上がりやすくなります。

(例)
マルス・シーダ
新田・栗栖     ←これで1票となります。


『2票完全一致』で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

371 :森崎名無しさん:2011/09/20(火) 20:30:47 ID:1a1rEluM
ロディ・ルーク
小豆沢・早田

372 :森崎名無しさん:2011/09/20(火) 20:32:18 ID:PVaqFqG6
ライアン クリス 小豆 新田

373 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/21(水) 19:59:35 ID:???
ロディ・ルーク
小豆沢・早田
============
森崎「良かったら一緒に練習しないか?」

ロディ「了解です、森崎殿」

小豆沢「早速君の腕前を見られるのか。楽しみだよ」

早田「へへ、タックルを鍛えたい奴は俺が徹底的に見てやるぜ」

ルーク「…………」

森崎が1日目の特訓に誘ったのは、ロディ、ルーク、小豆沢、早田の4人。
だが、いざ練習を開始しようにもルークが不満気な顔で森崎を睨んでいた。

森崎「(これはひょっとして……ライアンの件か?)」

第七小隊の中では、特にライアンと仲のよかったルーク。
共に試験中にリタイアしたにも関わらず、自分だけ合格したことに彼は戸惑っていた。
なまじライアンと互いの夢を語り合ったのが、ショックを増大させているのである。
その感情の憤りはライアンを庇おうとしたことを咎めてきた森崎へと向けてしまっていた。

ルーク「(森崎さんが言ってることは間違っていないと思う。だけどよ……
    一週間も厳しい訓練を共にしてきた『仲間』じゃなかったのかよ?)」

善悪で判断できない絆が、ルークは森崎と結ばれているものだと思っていただけに
ライアンだけ見捨てられたようなあの行動をルークはどうしても納得できないでいた。

森崎「(……くっ。こんな後ろめたさを感じるならライアンの部屋に行くんじゃなかったぜ)」

374 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/21(水) 20:12:39 ID:???
だが、あの時の自分の行動は間違っていないと森崎も思っている。
ルークたちのことを思ってこその心を鬼にした行動に後悔はないのだから。
今は自分の事だけで精一杯なのだからと自ら言い聞かせ、練習を開始する。


・鍛えられる項目は大きく分けて4つです。

A 基礎練習…基礎ステータス強化(○○+2系)
B 必殺技開発…シュートやタックル等のガッツ消費系の必殺を開発
C 戦術開発…雪崩攻撃やファストブレイク等ガッツ消費系の戦術を開発
D スキル開発…サイドアタック等自動的に発動するスキルを開発

※いずれも森崎が直接指示をするよりも各自に選ばせることで成功率は上がります。
※全員の特訓メニューが決定した後、森崎自身の特訓メニューを決定します。


☆どうしますか?

ロディ→
ルーク→

※直接指示する場合は矢印の横にアルファベットを記入してください。
※無記入の場合はランダムで選択させる代わりに特訓の効果や成功率が上昇します。
※キャプ翼系キャラは森崎たちの練習にあわせて行動してくれます。

【同じ組み合わせ2票】集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

375 :森崎名無しさん:2011/09/21(水) 20:15:33 ID:B8YsXWPs
ロディ→
ルーク→

ランダムのお手並み拝見

376 :森崎名無しさん:2011/09/21(水) 20:19:46 ID:y0m1XCuE
ロディ→
ルーク→


377 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/21(水) 20:21:33 ID:???
ロディ→
ルーク→
============
先着【1名】様で一気に判定をお願いします。

ロディの特訓→! card
ルークの特訓→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→基礎練習
ハート→必殺技開発
スペード→戦術開発
クラブ→スキル開発
JOKER→ぜんぶやってやんよー!

378 :森崎名無しさん:2011/09/21(水) 20:21:52 ID:???
ロディの特訓→ ダイヤQ
ルークの特訓→ ハートQ

379 :森崎名無しさん:2011/09/21(水) 20:22:06 ID:???
ロディの特訓→ クラブJ
ルークの特訓→ スペードJ


380 :森崎名無しさん:2011/09/21(水) 20:24:15 ID:???
>>378-379
絵札4枚とは気合が入っているな〜

381 :森崎名無しさん:2011/09/21(水) 20:25:55 ID:???
でもこの後こけるのもお約束……

382 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/21(水) 20:52:43 ID:???
>>380-381
悪い方にばかり考えちゃダメだってばっちゃが言ってた!
============
ロディの特訓→ ダイヤQ→基礎練習
ルークの特訓→ ハートQ→必殺技開発


先着【1名】様で一気に判定をお願いします。

ロディの基礎練習→! card+! dice
ルークの必殺練習→! card+! dice

ダイヤ・ハート←/→スペード・クラブ
1→ガッツ/スルー
2→ドリブル/タックル
3→パス/カット
4→シュート/ブロック
5→競り合い/クリアー
6→セービング/飛び出し

383 :森崎名無しさん:2011/09/21(水) 20:53:22 ID:???
ロディの基礎練習→ スペード5 + 6
ルークの必殺練習→ ダイヤQ + 1


384 :森崎名無しさん:2011/09/21(水) 20:58:39 ID:???
ロディはサッカーに向いてないな

385 :森崎名無しさん:2011/09/21(水) 20:59:11 ID:???
見当違いのことばっかしてるな…

386 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/21(水) 21:03:58 ID:???
>>384-385 ランダムのデメリットが顕著に現れた形ですね…
============
ロディの基礎練習→ スペード5 + 6→飛び出し
ルークの必殺練習→ ダイヤQ + 1→ガッツ
============
ある程度のウォーミングアップを終え、本格的な練習に入る前に早田と小豆沢が森崎に近づいてくる。

早田「よ、あの二人が噂のお前の弟子たちか?なかなか動きがいいじゃねぇか。
   特に緑髪の…ルークっつったか。まだ荒削りだが大したパワーだぜ」

小豆沢「若さとは偉大だね。うかうかしてるとすぐに追いつかれてしまいそうだよ。
    ロディくんにも磨けば光る素質を大いに感じるよ」

何処か自分と雰囲気が似ていることもあり、早田はルークのことを気に入っているようだ。
小豆沢もロディの冷静さは将来的に大成する可能性があると指摘する。

森崎「当たり前じゃねぇか。なんてったって俺が育て上げてきた……」

そこまで言いかけて森崎は言葉を切った。昨日のライアンの悲しみに明け暮れる顔が脳裏によぎったからだ。

森崎「(今更どの面下げて……アイツらの教官なんてもう俺は名乗れねぇよ……)」

早田「???」

小豆沢「(うん…?何か迷いを抱えているな。この後の練習に響かなければいいが…)」

突然口をつぐむ森崎の様子に首を傾げる早田と、何かを感じ取った小豆沢。

早田「ところでお前は何を練習するんだ?タックルの練習だったら俺が面倒みるつもりだったんだが…」

小豆沢「ルークくんはスタミナを、ロディくんは……キーパーの練習をするみたいだね」

387 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/21(水) 21:05:24 ID:???
森崎「ロディがキーパーの練習だって?いったいどうしてまた……」

先ほどの小豆沢の『すぐに追いつかれる』という言葉が森崎の不安をいたずらに煽っていた。
ただでさえ今の自分は体力が伸び悩み苦しんでいるのだ。彼の言葉は冗談では済まなくなるかもしれない。


☆どうしますか?

A 基礎練習…基礎ステータス強化(○○+2系)
B 必殺技開発…シュートやタックル等のガッツ消費系の必殺を開発
C 戦術開発…雪崩攻撃やファストブレイク等ガッツ消費系の戦術を開発
D スキル開発…サイドアタック等自動的に発動するスキルを開発

※A・Bの場合【ガッツ/スルー/ドリブル/タックル/パス/カット/シュート/ブロック/競り合い/クリアー/セービング/飛び出し】
 などの項目を追記しても構いません。

【同じ組み合わせ2票】集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

388 :森崎名無しさん:2011/09/21(水) 21:06:19 ID:B8YsXWPs
A ガッツ
先立つものがなければ話にならん

389 :森崎名無しさん:2011/09/21(水) 21:09:24 ID:W9yHPv8s
A ガッツ

390 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/21(水) 21:12:29 ID:???
>A ガッツ

森崎「俺はスタミナの訓練をするよ。早田と小豆沢さんは?」



先着【1名】様で一気に判定をお願いします。

早田のメニュー→! card
小豆沢のメニュー→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ・ハート→森崎に合わせる
スペード→ロディに合わせる
クラブ→ルークに合わせる
JOKER→全員の練習に付き合ってくれる

391 :森崎名無しさん:2011/09/21(水) 21:12:58 ID:???
早田のメニュー→ スペードA
小豆沢のメニュー→ クラブQ

392 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/21(水) 21:29:29 ID:???
早田のメニュー→ スペードA→ロディに合わせる
小豆沢のメニュー→ クラブQ→ルークに合わせる
============
早田「んじゃ、俺はあのトンガリヘアーくんの練習を見てやるか。年下の指導って案外楽しいのな」

小豆沢「ルークくんの練習は誰かが見ていないと危なっかしい。僕がつこう」

森崎「……うん。立場的になんら間違っちゃいない。間違っちゃいないんだが……」

出来れば自分の練習に付き合って欲しかった本音をぐっとこらえて、森崎は一人ランニングを始めるのだった。



〜飛び出し練習〜

早田「まさかのキーパー志望かよ。森崎からポジションを奪う気でいるのか?」

ロディ「……別にそういう訳ではありません。ただ、自由に練習していいとのことだったので」

早田「んー。ある程度自分の能力に合った練習を心がけたほうがいいぜ。
   例えばお前の場合、タックルに適した動きが得意だと思うんだよ。
   中盤でボールを奪い、そのまま反撃に転じる機動力っつーのかな?」

ロディ「タックル…ですか。確かに私の能力を最大限に活かせそうです」

393 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/21(水) 21:30:47 ID:???
早田「ちょっと気になってたんだが、お前らアカネイアの連中って特にポジションを指定していねぇのな。
   自由に駆け回るのも悪くはねぇが、ちょっとは組織的な動きも考えたほうがいいぜ。折角の才能を泣かせたくはねぇだろ?」

ロディ「す、すみません。まだサッカーの知識に関しては不慣れなことも多くて……」

早田「ま、今回はちゃんと付き合ってやるさ。案外森崎以上の才能をが発掘されるかもしれねぇしな」

ロディ「善処します」

早田「(目が笑ってねぇ。こいつ、マジで森崎に対抗心を燃やしてたりするのか?)」


ロディの飛び出し練習→! card

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

K〜9→項目+1
8〜4→項目+0.5
3〜2→効果なし
A→項目-1
JOKER→項目+2

394 :森崎名無しさん:2011/09/21(水) 21:31:20 ID:???
ロディの飛び出し練習→ JOKER

395 :森崎名無しさん:2011/09/21(水) 21:32:13 ID:???
…如何に今の森崎がカードの神様に嫌われているか、だねえw

396 :森崎名無しさん:2011/09/21(水) 21:32:26 ID:???
>早田「(目が笑ってねぇ。こいつ、マジで森崎に対抗心を燃やしてたりするのか?)」
流石関西人、見事なフリだw

397 :森崎名無しさん:2011/09/21(水) 21:33:09 ID:???
JOKERでも項目+2程度か

398 :森崎名無しさん:2011/09/21(水) 21:42:25 ID:???
このスレのサッカー能力値は本スレ他と比べてかなり低いから、+2でも結構脅威よ

399 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/21(水) 21:59:11 ID:???
>>395
…これはシューマッハのような飛び出し特化キーパーの誕生フラグでしょうか?w
>>396
ロディに才能があるのか、早田に指導力があるのか、どちらでしょう?
>>397-398
サッカー練習は成功率が高い代わりに効果を低めに設定してます。
実際にサッカーでは+2は結構な補正となりますからね。
============
ロディの飛び出し練習→ JOKER
JOKER→項目+2
※ロディが『飛び出し+2』を習得しました。
============
早田「そんじゃ、俺がクロスをあげるから飛び出してキャッチする練習をすんぞ」

ロディ「お願いします」

バコッ!ポーン……バシッ!

鋭い反応を見せるロディの動きは思った以上に優れていた。
これを見て早田は、今度は得意のカーブをかけたクロスを上げてみる。

早田「(さすがにこの軌道を初見で見きれるってことは……)」

それは森崎に対抗しようとするロディに対してのちょっとした意地悪だったかもしれない。
このクロスで翻弄し、無謀なことは止めてタックルの練習をさせるのが早田の狙いだった。

ロディ「(ボールの回転が……違う?となると、ここだっ!!)」

ガッシィッ!!

早田「!?」

400 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2011/09/21(水) 22:00:16 ID:???
ロディ「やった!取れたぞ!」

自分でも驚くほどの出来栄えに珍しく息を弾ませるロディを見て、早田は改めて若さの力を思い知るのだった。

早田「(…森崎よ。うかうかしてると本気でポジションを奪われかねんぜ…?)」



〜ガッツ必殺技〜

ルーク「小豆沢さん!ちょっと実験台になってもらえますか?」

激しい息遣いで目を輝かせながら近づいてくるルークに少し戸惑いつつ、小豆沢は言葉を返す。

小豆沢「な、なんだいルークくん」

ルーク「サッカーで大事なのは体力。すなわちスタミナ。すなわちガッツが大事だと俺は思うんスよ。
    特にシュートを撃つFWやゴールを守るGKなんかはかなり消耗が激しいっすよね」

小豆沢「たしかにそうだね。それがどうかしたのかい?」

ルーク「例えばっすよ?中盤の選手のあまり気味のガッツを、沢山汗をかく選手に
    分け与えることができたら便利だとは思いませんか?」

小豆沢「理論は正しいと思うけれど……実際にはどうするんだい?」

ルーク「それはもちろん……これっすよ!」

小豆沢「!?」

なんとルークは勢いよく腕を振りかぶると小豆沢の頬めがけて平手をぶちかまそうとしていた!!

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