キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【運命の扉】ファイアーモリブレム34【開かれるとき】
1 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/08/26(金) 20:09:03 ID:???
キャプテン森崎のスピンアウト作品です。『ファイアーエムブレム紋章の謎』の世界に
送り込まれた森崎が、マルスたちと共にアカネイア大陸を冒険する物語となっています。
基本は本編と同様に、選択肢の中から第三者(ロムしている人)がどれかひとつを選ぶ事によって進んでいきます。
また必要に応じてトランプを引いてもらったりしてランダムに進行していくこともあります。
【注意】
このスレの物語やキャラの性格は、中の人の都合で原作並びにキャプテン森崎本編とは異なる場合があります。
設定などもストーリーの都合上若干オリジナル要素が含まれていますので、苦手な方はご注意ください。
〜これまでのお話〜
武術や勉学だけでなく、サッカーの腕前も優れて無ければ一流の王宮騎士にはなれない。
従騎士と正騎士たちの合同で行われる練習試合に参加する森崎と第七小隊。
相手チームはジョルジュやフレイなど優れた指揮能力を持つ戦士たちを中心に怒涛の攻めを展開する。
防戦一方に追いやられる森崎たちも懸命に反撃するが、力及ばず敗れてしまう。
敗戦に落ち込むだけでなく、他人との競争や蹴落としに恐怖を感じ始めるクリスたちに
森崎は教官らしく親身に相談してしっかりと心を立ち直らせ、独り立ちさせてゆくのだった。
そしていよいよ訪れた最終試験。この日のために訪れた特別講師はなんとあのアベルだった!
他にも一筋縄ではいかない面々を取り揃えた試験官たちを前に、第七小隊は栄光をつかむことが出来るのか?
密かに動き出す影の集団やモロドフ伯爵の帰還の先に待ち受けるものとは……?
☆前スレ
【最終】ファイアーモリブレム33【試験】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1312119978/l50
☆過去スレ
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/44.html
上記のページの『過去ログ』内からどうぞ。
398 :
森崎名無しさん
:2011/09/21(水) 21:42:25 ID:???
このスレのサッカー能力値は本スレ他と比べてかなり低いから、+2でも結構脅威よ
399 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/21(水) 21:59:11 ID:???
>>395
…これはシューマッハのような飛び出し特化キーパーの誕生フラグでしょうか?w
>>396
ロディに才能があるのか、早田に指導力があるのか、どちらでしょう?
>>397-398
サッカー練習は成功率が高い代わりに効果を低めに設定してます。
実際にサッカーでは+2は結構な補正となりますからね。
============
ロディの飛び出し練習→ JOKER
JOKER→項目+2
※ロディが『飛び出し+2』を習得しました。
============
早田「そんじゃ、俺がクロスをあげるから飛び出してキャッチする練習をすんぞ」
ロディ「お願いします」
バコッ!ポーン……バシッ!
鋭い反応を見せるロディの動きは思った以上に優れていた。
これを見て早田は、今度は得意のカーブをかけたクロスを上げてみる。
早田「(さすがにこの軌道を初見で見きれるってことは……)」
それは森崎に対抗しようとするロディに対してのちょっとした意地悪だったかもしれない。
このクロスで翻弄し、無謀なことは止めてタックルの練習をさせるのが早田の狙いだった。
ロディ「(ボールの回転が……違う?となると、ここだっ!!)」
ガッシィッ!!
早田「!?」
400 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/21(水) 22:00:16 ID:???
ロディ「やった!取れたぞ!」
自分でも驚くほどの出来栄えに珍しく息を弾ませるロディを見て、早田は改めて若さの力を思い知るのだった。
早田「(…森崎よ。うかうかしてると本気でポジションを奪われかねんぜ…?)」
〜ガッツ必殺技〜
ルーク「小豆沢さん!ちょっと実験台になってもらえますか?」
激しい息遣いで目を輝かせながら近づいてくるルークに少し戸惑いつつ、小豆沢は言葉を返す。
小豆沢「な、なんだいルークくん」
ルーク「サッカーで大事なのは体力。すなわちスタミナ。すなわちガッツが大事だと俺は思うんスよ。
特にシュートを撃つFWやゴールを守るGKなんかはかなり消耗が激しいっすよね」
小豆沢「たしかにそうだね。それがどうかしたのかい?」
ルーク「例えばっすよ?中盤の選手のあまり気味のガッツを、沢山汗をかく選手に
分け与えることができたら便利だとは思いませんか?」
小豆沢「理論は正しいと思うけれど……実際にはどうするんだい?」
ルーク「それはもちろん……これっすよ!」
小豆沢「!?」
なんとルークは勢いよく腕を振りかぶると小豆沢の頬めがけて平手をぶちかまそうとしていた!!
401 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/21(水) 22:02:04 ID:???
ルークのガッツ必殺技→! card
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します
K〜9→回復スキル『闘魂注入』消費200 任意の相手に自分のガッツを200分け与える を習得
8〜2→効果なし
A→危険を感じた小豆沢のカウンターパンチを受けルークのHP-1
JOKER→K〜9の効果に加え『闘魂吸収』任意の味方のガッツを200奪い取る も習得
402 :
森崎名無しさん
:2011/09/21(水) 22:03:58 ID:???
ルークのガッツ必殺技→
ダイヤ8
403 :
森崎名無しさん
:2011/09/21(水) 22:09:10 ID:???
おっしいい
これ習得してたらスタメン確定だったのになあ
404 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/21(水) 22:15:17 ID:???
>>403
ルーク自体ガッツが豊富な方ですからね。残念です…
============
ルークのガッツ必殺技→ ダイヤ8
>8〜2→効果なし
============
ルーク「ダァーッ!!」」
バシィーーーーーン!!
小豆沢「うげらっ!?」
顎をしゃくらせながら叫ぶルークの気合のこもった平手打ちが小豆沢の頬を綺麗に撃ちぬく。
ルーク「ど、どうすっか?なんかこう、気合が注ぎ込まれたと言うか、元気が溢れたりとかしません?」
小豆沢「痛いよ。というか人を叩いて体力が回復なんてするわけないでしょうが」
相手が高校生ほどの若造でなければ怒鳴り散らしていたところだが、ここは大人の対応を見せる小豆沢だった。
〜ガッツ練習〜
森崎「なんだか風船が破裂したような派手な音が聞こえたが…?」
ルークたちは一体どんな練習をしているのか気にはなったが、
今は少しでも自分の持久力を回復するのが先決だと再びランニングに意識を戻す。
森崎「(……今のままじゃ全力のセービングを一回しただけでグロッキーになっちまう。
日本リーグの連中くらい、完封できなくちゃとても世界一のGKなんか目指せ無いぜ)」
405 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/21(水) 22:16:36 ID:???
森崎ガッツ練習→! card
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します
K〜J→ガッツ+20
10〜8→ガッツ+10
7〜2→効果なし
A→ガッツ-20
JOKER→項目+40
406 :
森崎名無しさん
:2011/09/21(水) 22:17:22 ID:???
森崎ガッツ練習→
ダイヤ9
407 :
森崎名無しさん
:2011/09/21(水) 22:31:46 ID:???
まずまずか
やっぱり一人だと効率悪いね
408 :
森崎名無しさん
:2011/09/21(水) 22:58:48 ID:???
これだとガッツを微々たる量増やすよりセーブ力伸ばした方がいいんじゃないか?
10回10〜8を引いてもガッツは100増えるだけだがセーブ力は+5される
戦闘パートのHPに還元されるわけでもないし必殺技に頼らないプレイスタイルに肉体改造した方がいい気が
409 :
森崎名無しさん
:2011/09/21(水) 22:59:52 ID:???
というか、増やすならHPじゃないかなあ。
ガッツ上昇はものすごく効率悪いよ、これ。
410 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/22(木) 19:39:51 ID:???
>>407
森崎の練習にはランダム行動によるボーナスも入りませんからね…
>>408-409
サッカー練習する機会はこれから山ほど訪れるので効果は控えめにしていますね。
試合中の覚醒などのほうが急激な成長を望めるかもしれません。
============
森崎ガッツ練習→ ダイヤ9
10〜8→ガッツ+10
※森崎が『ガッツ+10』を習得しました。
============
タッタッタッタッタ……
森崎「(お?ちょっとは楽に走れるようになってきたぞ…)」
地道な特訓。効果もほんの僅かしか無い。だが、この小さな前進の繰り返しが
全日本ユース正GK森崎有三という存在を形成してきたのだ。
その後合同練習も大分進み、一旦一息入れることにする森崎たち。
森崎「(誰かと話ができそうだな。どうする?)」
☆誰に話しかけますか?
A ルーク
B ロディ
C 小豆沢
D 早田
E ひとりでもいい。まだ練習を続けるぞ
2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
411 :
森崎名無しさん
:2011/09/22(木) 19:41:20 ID:V8tcl4Lg
C
412 :
森崎名無しさん
:2011/09/22(木) 19:43:16 ID:???
C
Bは何か怖い
413 :
森崎名無しさん
:2011/09/22(木) 19:43:16 ID:LyoTmQCQ
C
414 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/22(木) 19:51:46 ID:???
>C 小豆沢
森崎「(先ほど感じたプレッシャーが正しいのなら、あの人は只者じゃないはず)」
3日後の大会でのライバルであり、貴重な年上の優れたプレイヤーである小豆沢にコンタクトを取る森崎。
小豆沢「お疲れ様。ずっとランニングしていたようだね。スタミナは選手の本質だからしっかり鍛えておかないとな」
森崎「そりゃあもう。どれだけ優れた選手も体力が切れちゃそこまでですからね」
小豆沢「プロリーグのような連戦が続く環境だと、さらに重要性が高まってくる。
隊長を巧く管理することも、これからは大事になってくるだろうね」
森崎「(うーむ…なんだか耳が痛い…)」
大会を前に、自身の虚弱化がこれほど恨めしく思ったことはない。
とりあえず森崎は話題を変えようと小豆沢に語りかけた。
☆どうしますか?
A 3日後に開催されるアリティアカップについて話す
B 先ほど一緒に練習していたルークのことを話す
C 南武フースバルについて話す
D 小豆沢個人のことについて話す
E 自分の悩みを相談してみる
F その他(好きな話題をお書きください)
2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
415 :
森崎名無しさん
:2011/09/22(木) 20:01:11 ID:V8tcl4Lg
E
416 :
森崎名無しさん
:2011/09/22(木) 20:02:54 ID:DHqHTd1k
E
417 :
森崎名無しさん
:2011/09/22(木) 20:03:30 ID:C67BAmFg
E
隊長管理か……大事だな!
418 :
森崎名無しさん
:2011/09/22(木) 20:12:12 ID:???
指揮LV持ちの振り分けは重要だもんねw
419 :
森崎名無しさん
:2011/09/22(木) 20:13:18 ID:???
みんな大好き小豆沢さんw
420 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/22(木) 20:15:31 ID:???
>>417
森崎にとってはどちらでも当てはまるのが…とにかく申し訳ない!キャー!
>>418-419
指揮レベル持ちはサッカーでも重要ですからね。それにしても小豆沢さんは人気ですねーw
============
>E 自分の悩みを相談してみる
森崎「(この人になら、なにか相談できるかも?)」
朗らかに笑い、何故か右頬に紅葉を咲かせているこの男に対し森崎は信頼を寄せていた。
これまで『黄金世代』と言う集団のもとでずっと先頭で走らされたこともあり
彼のような上の世代の人間との、特にサッカー選手としての繋がりは彼にとって初めてのことだった。
☆何を相談しますか?
A なかなか身につかない体力のこと
B なかなか払拭できない幼少のトラウマのこと
C なかなか出来ない彼女のこと
D 第七小隊のメンバーとの関係がギクシャクしていること
E 魔王ガーネフが復活し何かを企んでいるかもしれないこと
F その他(好きな悩みをお書きください)
2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
421 :
森崎名無しさん
:2011/09/22(木) 20:21:09 ID:Sz2xT7IY
A
422 :
森崎名無しさん
:2011/09/22(木) 20:24:50 ID:V8tcl4Lg
B
体力は他の人でもいいけど、トラウマは初めて選択出たし
423 :
森崎名無しさん
:2011/09/22(木) 20:28:53 ID:5F5aZx6o
B
424 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/22(木) 20:52:57 ID:???
>B なかなか払拭できない幼少のトラウマのこと
森崎「…あの、いきなりこんなことを相談されて困るかもしれないんすが…」
小豆沢「なんだい?話してみてくれよ」
フースバル内でも、よく若手の選手たちから相談を持ちかけられているのだろう。
顔を拭いていたタオルを肩にかけ、森崎の方に向き直り万全の体制で相談を受けようとしている。
森崎「俺、今はこうしてキーパーやってるんすけど…小さい頃はキーパーってすごい嫌いだったんですよ。
一番のろまで動けないお前はキーパーでもやってろって、無理やり押し付けられてましたね」
小豆沢「ははっ、小学生はその辺残酷なこともあるからな。ボールに熱心に群がる勢いは感心させられるんだけどね」
森崎「それで、よくボールをぶつけられてたんですよ。……恥ずかしい話なんですが、
今になってあの頃の恐怖が……蘇ってきてるんです」
小豆沢「……詳しく話してくれるかい?」
思った以上に深刻な話題だと感じ取った小豆沢は、声を潜めて聞き返してくる。
森崎「日向小次郎という選手は知ってますよね」
小豆沢「ああ、彼か。ワールドユース大会でガンガンゴールを決めてた」
森崎「あいつとこの大陸で試合をする機会があって……
3日後に開催されるアリティアカップ。その第1回目のときです。
その時の俺はスランプに陥っていて、なかなか伸びない能力に辟易してたんです。
ガンガンシュートを決められ、醜態をさらす俺に対してアイツは俺のことを不抜けたと蔑んできました」
425 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/22(木) 20:54:05 ID:???
小豆沢「……まぁ、選手間の不仲説は色々と騒ぎ立てられる。特に最近はサッカーの対する興味が
以前と比べて格段に高まってきているからね。でも、問題はそこじゃないんだろ?」
森崎「日向に馬鹿にされたことが尾を引いてるわけじゃないんです。実際、日向のチームとの直接対決だけには勝ちましたし。
……だけど、体が覚えてるんですよ。キーパーを嫌っていた、ボールに飛びつきたくないっていうあの頃の意識が」
小豆沢「なるほど。その前回のアリティアカップでの多大なミスによって、君になにか悪い癖が根付いてしまったようだね」
森崎「今度の大会こそ、俺は優勝したいんです。前回のような失敗は二度と繰り返したくない。
これから挑戦するブンデスリーガに自信を持って臨むためにも、大会の優勝を足がかりにしていきたいんです」
小豆沢「…ははは、困ったな。敵チームの僕に対してその言い草はあんまりじゃないかな?」
森崎「え?あ、す、すみません。つい、熱くなってしまって…」
小豆沢「いや、いいさ。君が今度の大会に対してどれだけ強い気持ちが込められているのが分かったからね。
……そのトラウマを払拭するには、やはりそれを植えつけられたこの大会での結果が鍵を握ってるんじゃないかな?
苦手意識をもってしまったこの大会を制することが出来れば、もう過去のことで苦しむことはないだろうさ。
もちろん、解決策はこれに限ったことじゃないだろうけどね」
森崎「(俺がトラウマを払拭するには……やはりこの大会で活躍するほかないってことか)」
自分に人生で最も大きい、初めての挫折と絶望を植えつけられた『アリティアカップ』。
今度こそ、この大会で勝利し過去の汚名を返上してみせると森崎は心に誓ったのだった。
森崎「相談に乗ってくれてありがとうございました。小豆沢さん」
426 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/22(木) 20:55:28 ID:???
小豆沢「いや、いいさ。……でも、注意したまえ。君は今、敵チームの主将である僕に自分自身の弱点を晒したということなんだから」
森崎「…………あ」
小豆沢「はははは!そんな深刻そうな顔をしないで。親善大会なんだから、何より楽しまなくちゃな」
唖然とする森崎の肩をぽんと叩き、小豆沢は早田たちのいる方へと戻っていった。
森崎「……な、なかなかしたたかなところもあるみたいですね、小豆沢さん……」
試合では自分の弱点を狙われないよう、何か対策を考えておくべきかと森崎は新たな悩みを産み出してしまうのだった。
※小豆沢の評価が上がりました
427 :
森崎名無しさん
:2011/09/22(木) 23:36:48 ID:???
弱点といったって、突けるようなもんじゃないからなあ。
「今の森崎がザル」なことくらいか? でもそんなの見ればわかるだろうし
428 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/24(土) 10:05:01 ID:???
>>427
今回の森崎の弱点はあくまでも会話的なものと捉えてください。
それと森崎の守備と速さのステータス上、セービング力はかなり高いです。そのはずです。
============
森崎たちが練習に励んでいる頃、正騎士昇格の夢を諦め切れないライアンは
アカネイアから研修に来た先輩弓騎士のトーマスの協力の下、特訓を行なっていた。
トーマス「いいかライアン。お前にはもっと『力』が必要だ。
力が高ければシュートだけじゃなく、競り合いや守備でも活躍できる。
活躍の幅が出来れば、それだけメンバーにも選ばれやすくなるはずだ」
ライアン「はいっ!トーマスさん!」
トーマス「その代わり、お前は俺に『技』の知識を分けてくれ。
俺の力にお前の精密な技術が合わされば、向かうところ敵なしだ!」
ライアン「はいっ!よろしくお願いします!」
チャンスとは眺めているだけでなく、自ら積極的に飛びつかなければ形にはならない。
同じ志のもと、二人の弓兵は夢の成就のための逆転劇に臨むのだった。
秘密特訓1日目→! card
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します
K〜10→ライアンの力+1 トーマスの技+1
10〜7→ライアンの力+1
6〜4→効果なし。だが明日の特訓成功率アップ
3〜A→特訓に耐えられずライアンがダウン。明日の特訓は無しに
JOKER→K〜10の効果+第七小隊のメンバーが駆けつけ…?
429 :
森崎名無しさん
:2011/09/24(土) 10:06:31 ID:???
秘密特訓1日目→
ダイヤQ
430 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/24(土) 10:59:31 ID:???
秘密特訓1日目→ ダイヤQ
>K〜10→ライアンの力+1 トーマスの技+1
トーマス「この弓の弦は通常の2倍硬くしてある。さらに矢の重さも2倍だ」
ライアン「(うぐぐ…い、痛い…で、でも…!)」
掌に食い込むような痛みを抱えながら、ライアンは特訓用の弓で何度も射撃の構えを取る。
トーマス「(飲み込みが早いっつーか、若さ故の辛抱強さっつーか……やるじゃんかよ)」
決して弱音は吐かず、歯を食いしばり特訓を続けるライアンに感化されたのか、
トーマスもまた、強い精神力を発揮し苦手だった射撃の精度を上げていく。
トーマス「(俺たち弓兵はどうしても他の騎士に比べて身体的に劣る。
魔導師のようなブーストも使えなければ僧侶のような回復も出来ねぇ。
どうしても他のメンバーに見劣りするっていう現実から目を反らすつもりはねぇ。
だがよ……誰もが持ってる『意地』だけは……別もんだろ!?)」
バシュッ!!
ライアン「す、すごいですトーマスさん!またド真中に命中です!」
トーマス「まだまだ。こんな近くから当たっても褒められたものじゃねぇ。
うっし、今日の特訓はこのへんにしておくか。無理をして中断しちまわないようにな」
ライアン「はい」
トーマス「明日はもっと厳しい訓練にするぞ。お前や俺が上の連中に追いつくには、
ある程度のリスクも抱えなきゃならねぇんだからな」
431 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/24(土) 11:00:51 ID:???
〜合宿二日目〜
次の日。マクロニソス砦に現れたのは森崎もよく知るメンバーたちだった。
井沢「南葛ウイングスのキャプテン、井沢守だ。よろしく頼む」
滝「アンタラとはワールドユースの特别合宿以来だな」
来生「はっはぁー!俺様の磨きかかったドリブルを見せてやるぜ!」
チームの軸となっている修哲トリオを先頭に、見慣れた顔が次々と合同練習場に入ってくる。
南葛中学で森崎と共に戦ってきた選手たちが殆どだが、その中で珍しい人物が森崎に歩み寄ってくる。
ナポレオン「ヨォ。ユース大会以来だな。モリサキ・ユーゾー」
明らかな敵意のこもった目で睨んでくる男。フランスユースのストライカーだったルイ・ナポレオンである。
森崎「(こいつは……)」
☆どうしますか?
A 久しぶり!今日は有意義な練習にしような!(友好的に構える)
B ああ、俺に尻でシュートを止められたナポレオンかぁ(こちらも敵意を返す)
C なんでお前が日本のチームに居るんだ?(質問する)
D あれ?どちら様でしたっけ?(とぼけてみる)
E 無視してみる
F その他(好きな行動、台詞をお書きください)
2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
432 :
森崎名無しさん
:2011/09/24(土) 11:04:03 ID:OmyiYnBo
A
433 :
森崎名無しさん
:2011/09/24(土) 11:08:35 ID:ANBhrnSI
A
あー、ライアンの特訓はサッカーとは別口なのか。
じゃあ今回はライアン入れてもいいかもな
434 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/24(土) 11:39:11 ID:???
>>433
カード次第ではこじれた仲がさらに悪化する可能性もあります。ご注意を。
============
>A 久しぶり!今日は有意義な練習にしような!(友好的に構える)
森崎「久しぶり!今日は有意義な練習にしような!」
にこにこと顔をほころばせ、ナポレオンの睨みなどどこ吹く風かと対応する森崎。これに対しナポレオンは…
俺の怒りが有頂天→! card
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します
ダイヤ・ハート→「あ、ああ…」呆気に取られて怒気が抑えられてしまった。
スペード→「……ケッ」舌打ちをして離れて行ってしまった…
クラブ→「テメェ…俺たちが受けた屈辱を忘れたわけじゃねぇよな?」怒りのボルテージが上がっていく!
JOKER→「お前にピエールから伝言を預かってるんだが」突然手紙を渡してきたぞ?
435 :
森崎名無しさん
:2011/09/24(土) 11:39:32 ID:???
俺の怒りが有頂天→
スペードJ
436 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/24(土) 11:56:40 ID:???
俺の怒りが有頂天→ スペードJ
>スペード→「……ケッ」舌打ちをして離れて行ってしまった…
気に入らない。圧倒的大差でフランスを打ち破ったこいつらからすれば
フランスが、俺とピエールが受けた屈辱など知ったことではないだろう。
ナポレオン「(気に入らねぇ。だが、こいつにリベンジを果たすのは俺のシュートだと決めたはずだ)」
あの試合の借りを返すために、自分は故郷を離れてわざわざ日本へとやってきたのではないか。
大会まであと2日。それまでは無闇矢鱈にトラブルを引き起こす訳にはいかない。
ナポレオン「(覚えてやがれ。テメェには試合でボコボコになってもらうからよ)」
軽く舌打ちをしつつ、ナポレオンは森崎から離れていった。
その反応に眉をひそめる森崎だが、そんな彼に友好的に近づく者もいた。
メクネス「君が噂のモリサキくんかな?」
流暢な日本語で語りかけてくる褐色の肌の男。年頃は小豆沢と同じくらいだろうか。
メクネス「ボクは南葛ウイングスのキーパー、メクネスさ。
モロッコでサッカーをやってたんだけど、機会があってこっちにやってきたんだ。
君の噂は聞いているよ。キーパーなのにドリブルが得意なんだってね」
森崎「(この人もキーパーなのか?)」
メクネス「ウイングスの皆から君のことは色々と聞いているよ。
大会では、お互い怪我のないようにガンバローネ」
森崎「は、はぁ…」
437 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/24(土) 11:58:12 ID:???
一方的な挨拶が終わると、上機嫌で立ち去っていくメクネス。
森崎「(モロッコのキーパーか。聞いたこと無いけど……実力はどんなものだろうな)」
挨拶が終わったあと、再び合同練習の時間となる。森崎は一緒に練習するメンバーを探しに歩きまわる。
☆合宿特訓メンバー選出
『アリティア選抜』
マルス・シーダ・カイン・アベル・ドーガ・リフ・オグマ・マリク・ジョルジュ
トーマス・サムソン・アラン・エスト・エリス・クリス・カタリナ・ルーク・ロディ
ライアン・セシル・フレイ・ノルン・アテナ・シェスター・マーガス・ビクトリーノ
『南葛ウイングス』
井沢・滝・来生・高杉・ナポレオン・岩見・長野・中里・メクネス
※上記の中からそれぞれ最大『2名』ずつ選択して下さい。
※人数が多ければ練習効果は上がり、人数が少なければ支援など評価が上がりやすくなります。
(例)
マルス・シーダ
井沢・滝 ←これで1票となります。
『2票完全一致』で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
438 :
森崎名無しさん
:2011/09/24(土) 12:07:19 ID:ANBhrnSI
クリス・カタリナ
中里・メクネス
ライアンは訓練の効果が出るまで触らないほうがいいかな?
439 :
森崎名無しさん
:2011/09/24(土) 12:09:50 ID:rmBLZP0c
クリス・カタリナ
中里・メクネス
440 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/24(土) 12:45:19 ID:???
クリス・カタリナ
中里・メクネス
============
中里「森崎殿、拙者もめでたく『プロ』のサッカー選手へと成ることができたでござる」
森崎「と言っても、南葛高校の延長線上みたいなものじゃねぇか。
なにか企業がバックに付いてるわけでもないんだろ?大丈夫なのか?」
中里「確かに資金面では色々と苦労が耐えぬこともあるでござる。
しかし、元より南葛市はサッカーに対する理解が出来た良き地域。
市民の方々の善意により、意外にもチームとしてはまとまっているでござる」
森崎「地域密着型のプロクラブってやつか。まぁ、地元の人気は高そうだな」
中里「人気だけでなく、確かな実力も身につけていきたいでござる。
そのためにも、森崎殿には悪いがこの大会は制させてもらうでござるよ」
森崎「へん。ブンデスリーガと契約した俺からゴールを奪おうだなんて百年早いぜ」
メクネス「そう簡単にはイカナイヨ?」
森崎「あ、あんたは……」
割って入るようにして現れたのはメクネスだった。同じキーパーであることから森崎との練習を望んできたのである。
メクネス「フフフ……モリサキくんも知ってる通り、日本のサッカーレベルは高まってるよ。
舐めてかかると痛い目見るね。それにー……」
ナポレオン「くらえっ!これが俺の『メガキャノン』だ〜〜〜〜っ!!」
ズドッボォォォォォーーーーン!!
441 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/24(土) 12:46:25 ID:???
森崎「ナポレオンのシュートが……ワールドユースとは比べものにならないほど強化されている!?」
メクネス「何時の時代も追いかける者より追われる者が辛いヨ。ただそれだけのことねー」
森崎「…油断は足元を救われるってやつか。ヘマをしないためにも、今は少しでも力を身に付けないとな」
いざ特訓を始めようとしたその時、カタリナが勢い良く森崎の元へと駆け込んできた。
カタリナ「あ、あの!森崎さん!」
森崎「な、なんだカタリナ。血相を変えて…」
カタリナ「お願いします!ライアンを……ライアンを助けてあげてください!
私たちは皆で揃って近衛騎士に成るんだと約束したんです。
このまま……このままライアンだけ取り残されることになったら……私は……」
まるで自分のことのように、ライアンの今後を心配するカタリナの必死の形相に森崎は気圧される。
クリス「森崎さん。私も……最終試験のあの日の森崎さんの言葉を何度も思い起こして考えました。
実力の足りない人は落ちこぼれてしまう。それが正騎士を目指すというものだと思います。
でも!それでも私はライアンの夢を……ううん、私の、全員で正騎士になるって夢を叶えたい!」
森崎「お、お前たち……」
クリスもカタリなほどではないものの、しっかりとした自分の意志を瞳に宿し森崎に進言する。
クリス「前に言いましたよね。他人の夢を壊してでも、自分の夢を叶えることを恐れるなと。
……だから、私は私の夢を叶えるためならどんなことだってしてみせます。
森崎さん。ライアンを助けてあげてください。それが今の私の夢であり、望みです。
それが叶えられないのだったら……私は森崎さんの夢と戦う覚悟もあります」
442 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/24(土) 12:47:57 ID:???
森崎「(クリス……それは違う。違うぞ)」
仲間を思う気持ちも大事だが、何よりも結果を重視して生きてきた森崎からしてみれば
半端な甘えや優しさはさらに相手を傷つけてしまうことになるという考えだった。
森崎「(それに俺は今自分のことだけで一杯一杯なんだ。今更ライアンの教官づらなんてできるか!)」
カタリナ「……森崎さんの気持ちを聞かせてください。私たちはやっぱりライアンを見捨てたくはありません」
クリス「どうなんですか!何とか言ってくださいよ森崎さん!」
中里「(な、なんだかただ事じゃない雰囲気でござるよメクネス殿……)」
メクネス「(女の子に言い寄られるなんて羨ましいことじゃないですかー)」
中里「(それとこれとは今は別だとは思うのですが)」
森崎「(……いよいよ逃げられない状況になったか。いや、俺自ら望んでいたのかもな)」
第七小隊と距離をおき、自分の鍛錬に集中することも出来たはず。
それなのに、こうしてクリスやカタリナを練習に誘った時点で森崎は決心がついていたはずだ。
☆どうしますか?
A「何を言われようと俺は意思を曲げない。ライアンが自力で這い上がることを信じろ」
B「ライアンは確かに俺の教え子だったな。見捨てるなんてできないよな…!」
C「悪いが今は少しでも練習したいんだ。お前たちも早く準備しろ」
D「人のことを心配する暇があるなら自分の力不足を少しでも改善しろ」
E 二人を無視して練習を始める
2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
443 :
森崎名無しさん
:2011/09/24(土) 12:57:42 ID:OmyiYnBo
D
ライアンは叩き潰す!
444 :
森崎名無しさん
:2011/09/24(土) 13:03:32 ID:hDvlBpsY
D
厳しいようだがまずは現実を見るべきだ
445 :
森崎名無しさん
:2011/09/24(土) 13:03:49 ID:ANBhrnSI
B
446 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/24(土) 13:26:42 ID:???
>D「人のことを心配する暇があるなら自分の力不足を少しでも改善しろ」
森崎「(何を迷う必要がある。俺の心はあの時から既に決まっていたじゃないか)」
そう結論づけると、これまで霧がかかっていた思考が一気に開けてくる。
同時に、大した実力もないくせに理想論ばかり並べ立てるクリスたちが滑稽に見て取れた。
森崎「言いたいことはそれだけか」
今まで出会ってきた中で一番冷たい森崎の声に、クリスとカタリナは驚愕する。
森崎「人のことを心配する暇があるなら自分の力不足を少しでも改善しろ。
クリス。お前はブロック意外の守備をもう少し身につけろ。
ゴール前で突っ立ってるだけじゃ壁にしかならないぞ」
クリス「なっ……」
森崎「カタリナもだ。最終試験であれだけの力が発揮できたのならサッカーでも繰り出せるはずだ。
お前たちは正騎士に…所謂『プロ』になったんだ。もう今までのように
気の合う友達との仲良しごっこを持ち込める世界じゃないんだよ」
カタリナ「そ、そんな……」
森崎「(日向よ。今回ばかりはお前の言うとおりになっちまったな。
プロの世界は友情ごっこが出来るほど甘くはないってことをちゃんと言い聞かせるのが俺の役割なんだ)」
嫌われてもいい。何が彼女たちのためになるのかを考えて森崎は冷たく言い放った。
実力のないものは周りから置いていかれ落ちこぼれるのが定め。
残念だが、ライアンには一流の域に達せられる才能は感じられない。
だからこの二人には後ろを振り返らずに、前だけを見て強さを求めて欲しいと森崎は願った。
447 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/24(土) 13:28:27 ID:???
クリス「……そうですか。分かりました。それが森崎さんの考えだというのなら……」
カタリナ「私たちは諦めません。絶対にライアンを救ってみせます。
『第七小隊』は全員揃って正騎士にならなきゃいけないんです!」
二人の目は、前までの憧れが込められた信頼の目では無くなっていた。
自分の理想と違う道を歩む者へ向けられる、敵意が込められたものだった。
森崎「勝手にしろ。お前たちが正騎士になった時点で、もう俺はお前たちの教官でもなんでもないんだからな」
クリス「……そうでしたね。それと折角の練習の誘いですが、断らせてもらいます。
行こうカタリナ。私達の手でライアンを選抜メンバーに選ばせるんだ!」
カタリナ「あ……待ってくださいクリス!」
息を荒くして別のフィールドへ立ち去っていくクリスを追いかけようとしたカタリナだったが、一度森崎のところに引き返してくる。
カタリナ「あの、森崎さん。私は信じてます。森崎さんはライアンのことを分かってくれる。
あの夜に私に話してくれたように、森崎さんは弱いものの立場を理解してくれるって」
森崎「…………」
カタリナ「でも、どうしても森崎さんの考えが私たちの夢の邪魔になるようでしたら……
私はどんなことをしてでもあなたを止めます。クリスを、ライアンを、
そしてなによりも私自身を助けるために」
森崎「(カタリナ自身を助ける…?どういうことだ?)」
クリスの後を追いかけていくカタリナの最後の言葉が気になるものの、森崎は残った二人と練習を再開する。
448 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/24(土) 13:30:12 ID:???
☆どうしますか?
A 基礎練習…基礎ステータス強化(○○+2系)
B 必殺技開発…シュートやタックル等のガッツ消費系の必殺を開発
C 戦術開発…雪崩攻撃やファストブレイク等ガッツ消費系の戦術を開発
D スキル開発…サイドアタック等自動的に発動するスキルを開発
※A・Bの場合【ガッツ/スルー/ドリブル/タックル/パス/カット/シュート/ブロック/競り合い/クリアー/セービング/飛び出し】
などの項目を追記しても構いません。
【同じ組み合わせ2票】集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
449 :
森崎名無しさん
:2011/09/24(土) 13:31:03 ID:hDvlBpsY
A
ガッツ
450 :
森崎名無しさん
:2011/09/24(土) 13:32:29 ID:OmyiYnBo
A
ガッツ
451 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/24(土) 13:40:47 ID:???
>A ガッツ
森崎「もっとだ。昨日よりももっと持久力をつける訓練をしないと!」
中里「ランニングでござるか?付き合うでござるよ」
メクネス「それにしてもモリサキくんはモテモテだね〜。
あんなカワイコちゃんに言い寄られるなんて滅多に無いことだよ〜」
森崎「……今はアイツらの話はしないでください。練習に集中したいんで」
メクネス「おっとと、シツレイ捕まりましたー」
森崎「(なんだか日本語が怪しいぞこの人…?)」
中里「(しかし…何時の時代になっても人と人のイザコザというものは絶えず起こるものか)」
中学時代の大空翼との派閥争いに躍起になる森崎の姿を見てきた中里は、
今回のトラブルが大会に悪影響を及ぼさないことを願った。
森崎ガッツ練習→! card
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します
K〜9→ガッツ+20
8〜4→ガッツ+10
3〜2→効果なし
A→ガッツ-20
JOKER→ガッツ+40
452 :
森崎名無しさん
:2011/09/24(土) 13:47:01 ID:???
森崎ガッツ練習→
ハートJ
453 :
森崎名無しさん
:2011/09/24(土) 13:51:01 ID:???
森崎が助力しなくても普通に強くなってまた出てきそうだな
454 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/24(土) 14:01:52 ID:???
森崎ガッツ練習→ ハートJ
>K〜9→ガッツ+20
============
森崎「(弱い者の立場……か)」
カタリナの言葉が先程から喉に引っかかった小骨のように痛みを上げる。
森崎自身、何者かに導かれるようにして弱者から強者への道を歩まされてきているのだ。
彼女たちの言うことがわからないわけではない。
出来ることなら全員揃って卒業させたかったというのが正直な気持ちだ。
マルス『最終試験の部隊の振り分けは君が提案したものだったみたいだね』
森崎「(ああそうだよ。ライアンが落第した一員は確かに俺にもあるさ。だけど……)」
認めたくなかった。これまで幾つかの失敗をしたことはあるが、
最終的には挽回し、成功を納めてきた自分の判断ミスが
一人の純粋な少年の未来を閉ざしてしまったことなど。
森崎「(ゴードンの話をした時のアイツは……笑っていたっけ)」
兄に対する不安を取り除くために彼の心を気にかけたこともある。
最も、後に自分にふりかかる不利益を予め取り除くためという打算もあったかもしれないが。
森崎「(でも今更どうすることもできないだろうが。『リセット』で何度もやり直せるほど人生は甘くないんだよ)」
敗北を受け入れ、それを糧にして強くなり、そして壁を乗り越えていくしかない。
第七小隊のメンバーには、自分のような甘えは許されないから。
だからどんな困難にも屈しない、現実から目を逸らさない強さを身につけて欲しかったのに。
森崎「ちくしょう…ちくしょう…ちくしょおおおおぉぉぉぉぉぉ!!」
455 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/24(土) 14:03:59 ID:???
ズダダダダダダダダーーーッ!!
中里「な、なんというダッシュ力…も、森崎殿〜置いて行かないでほしいでござる〜!!」
メクネス「(悩みや葛藤も時に大きな力となるネ。今は迷うことも勉強になるヨ)」
自分でも理解出来ない力で、森崎は倒れるまでひたすら走った。
今は理解されなくとも、いつか分かってくれる時が来ると信じて。
※森崎の『ガッツ+10』が『ガッツ+30』に上がりました!
その後合同練習も大分進み、一旦一息入れることにする森崎たち。
森崎「(誰かと話ができそうだな。どうする?)」
☆誰に話しかけますか?
A 中里
B メクネス
C クリスを探しに行く
D カタリナを探しに行く
E ひとりでもいい。まだ練習を続けるぞ
2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
456 :
森崎名無しさん
:2011/09/24(土) 14:05:28 ID:uVWOMFaw
C
さすがに今のままじゃ言葉足らずだよ〜。
ここは信頼と絆で戦い抜く物語なんだぜ。
457 :
森崎名無しさん
:2011/09/24(土) 14:09:17 ID:EmS6VG5+
A
458 :
森崎名無しさん
:2011/09/24(土) 14:13:28 ID:OmyiYnBo
B
459 :
森崎名無しさん
:2011/09/24(土) 14:13:36 ID:hDvlBpsY
C
なんで森崎が前のようなことを言ったのか理解できないで
一方的に自分の事だけをいって何も思っていないのなら切り捨てる事を
したほうがいいのかもしれない。判定とはいえマルス達は結構そういったのが
見えていたんだから。
460 :
森崎名無しさん
:2011/09/24(土) 14:19:04 ID:???
彼らはまだ若いんだよ…。
あとはまあ、現実的なことを言えばライアンを含めた小隊全員とは
序盤から一緒に戦うんだから、万が一支援が全部消えたとしたら
致命傷にもなりかねないからね。
461 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/24(土) 14:41:37 ID:???
>>460
今はまだ『チュートリアル』の範疇なので、そこまで酷いことにはなりません。
第七小隊のトラブルもある程度は進行通りなので気を楽にしていきましょう。
============
>C クリスを探しに行く
クリスという少女に、少なからず好意を抱いていた森崎にとって、
彼女の決別とも呼べる辛辣な台詞にはショックを受けずにはいられなかった。
森崎「(なんつーか……結構来るものがあったな)」
自分よりも他人を気にかけ、仲間を守るためにと身を粉にして働く心優しい少女。
これまで苦しい訓練を共にしてきた第七小隊という枠の中で、
ライアンだけを見捨てておけない彼女の優しさは尊いものであり、誇れるものでもある。
森崎「(俺が中山を助けようとしたように……あいつにも譲れない意地があるんだろうがな)」
だが、彼女はこれから待っている現実の、困難の連続が見えていない。
自分を守れない者が他人を守ることができないと彼女に言ったことがある。
確かにクリスは試験をパスし、正騎士に昇格することが出来た。
しかしその強さはまだ未成熟なものであり、
誰かを庇い背負えるほどの強さが今のクリスにあるとは思えなかった。
森崎「(今の俺がそうなんだ。あいつには、俺と同じ失敗をさせるわけにはいかねぇ…!)」
目の前のことだけに囚われ、大勢を見据えられないようではこの先正騎士としてやっていけないだろう。
クリスには自分が決して持つことのできない優しさがある。それを無駄にしてほしくはないのだ。
森崎「(覚悟があるというのなら……堂々と迎え撃ってやるのが、俺の、第七の教官としての最後の義務だ!)」
462 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/24(土) 14:42:59 ID:???
ダダッ!
中里「森崎殿、何処へ?」
森崎「すまん、ちょっと抜ける。メクネスさんにもよろしく言っといてくれ」
中里「承知。……頑張るでござるよ、森崎殿。あの翼殿とまで和解したお主ならどんな喧騒も怖くはないはず」
決して相容れない互いの意思と意地。だが、そこには互いを貶めようとする悪意など微塵もないのだから。
森崎はクリスを探した。話をするために。自分の抱える本当の気持を伝えるために。
彷徨える意地→! card
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します
ダイヤ→クリスを見つけた!さらにライアンとトーマスも一緒だ!
ハート→クリスを見つけた!
スペード→カタリナが見つかった。一緒にクリスを探すことに
クラブ→クリスは見つからない。互いの思いはすれ違ったまま…
JOKER→カタリナを見つけた!……が、見知らぬ少女と何やら話し込んでるぞ?
463 :
森崎名無しさん
:2011/09/24(土) 14:43:12 ID:???
彷徨える意地→
スペード2
464 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/24(土) 14:54:51 ID:???
彷徨える意地→ スペード2
>スペード→カタリナが見つかった。一緒にクリスを探すことに
森崎「ん?あれは…」
第七小隊の中でも特にクリスと親しいカタリナを前方に見つける森崎。
彼女を呼び止めると、一瞬カタリナは驚いた様子を見せるがすぐに笑顔で事を了承する。
カタリナ「私もこのままじゃいけないって思ってました。でも、クリスも意地を張っちゃっていて…」
森崎「いや、俺もハッキリと自分の意志を伝えなかったのが悪かったんだ。
アイツらならこれで理解できるだろうっていう勝手な思い込みでな。……すまなかった」
カタリナ「い、いいんですよ。それに、その言葉は私じゃなくクリスと……ライアンに言ってあげてください」
森崎「ああ。ところでクリスは何処にいるんだ?てっきり一緒にいるものかと」
カタリナ「クリスだったら……」
クリスを探せ→! card
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します
ダイヤ・ハート→ライアンと一緒にトーマスさんの秘密の訓練場にいると思います
スペード→確か高杉という人と一緒に練習してるとおもいます
クラブ→確かナポレオンという人と一緒に練習してるとおもいます
JOKER→岩見って人と一緒に医務室に入っていくのを見ましたね
465 :
森崎名無しさん
:2011/09/24(土) 14:55:34 ID:???
クリスを探せ→
ハートQ
466 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/25(日) 15:41:55 ID:???
クリスを探せ→ ハートQ
>ダイヤ・ハート→ライアンと一緒にトーマスさんの秘密の訓練場にいると思います
カタリナ「ライアンと一緒にトーマスさんの秘密の訓練場にいると思います」
森崎「ライアンと?それよりトーマスの秘密の訓練場って……」
カタリナ「確かこっちです。砦の裏口の……向こうの水路の奥に」
森崎「分かった、案内してくれ」
先ほどまで森崎たちが練習していた中庭とはほぼ別方向にある、岩場が続く裏手口。
カダイン川の水を受け続ける巨大な水車の側に、彼らはいた。
クリス「ライアン!次はこの錘を付けて特訓よ!」
ライアン「は……はいっ!」
トーマス「しかしいきなり乗り込んできて『ライアンの特訓を手伝わせてください』
って言ってきたのは驚いたぜ。まぁ、負担が少しでも減るのはありがたいんだが」
ライアンの秘密特訓に献身的に協力するクリス。少しでもライアンの能力アップに貢献するためにと躍起になっていた。
クリス「(私は……私はあの人とは違う。諦めないんだ。絶対にライアンを救うんだ!)」
クリスの心の中の葛藤では、まだ森崎の言葉が信じられない状態が続いていた。
仲間を庇うために自らの身を呈して守り続けてきた、自分が重騎士を志そうとした目標である森崎が
長い間訓練を共にした、同志と呼べるべき仲間を見捨てて自分の鍛錬に集中しろという言葉が。
467 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/25(日) 15:43:49 ID:???
クリス「(森崎さんはどうしてあんなひどい事を…?ライアンだって同じ第七小隊の仲間だったはずなのに)」
第九小隊との模擬戦。行軍任務。サムシアンの討伐。第三小隊との練習試合。
森崎や講師陣と積み上げてきた様々な鍛錬の思い出がグルグルと頭の中を駆け巡っていた。
辛く厳しいこともあったが、力をあわせて乗り越えてきた輝かしい思い出だ。
クリス「(本当に……どうして……)」
クリスの知っている森崎は、自分たちの悩みを熱心に聞いてくれる頼れる優しい先輩だった。
そしてその優しさは第七小隊の仲間たちに等しく注がれているものだと信じて疑わなかった。
森崎「クリス!」
クリス「!?」
ライアン「森崎……さん?」
トーマス「(ふぅ……ようやくお出ましかよ。遅いんだっての)」
理想と現実の差異による葛藤を続けるクリスの前に現れたのは、事の本題である森崎本人だった。
森崎「みんな、少し俺の話を聞いてくれ」
クリス「い、今更何の用ですか!森崎さんは自分の鍛錬で忙しいはずじゃ…」
ライアン「クリスさん。……僕は構いません。聞きたいです。あの夜に聞けなかった分の、森崎さんの話を」
クリス「ライアン……?」
トーマス「ま、ここは聞いてみようじゃねぇか。お前たちの大好きな教官のお言葉をよ」
468 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/25(日) 15:44:51 ID:???
寛容に笑うトーマスと、しっかりと森崎を見据えるライアンの意思に負けるようにクリスはこくりと頷いた。
森崎「お前たちにはもっとハッキリ言うべきだったんだ。俺の本当の気持ちを。……聞いてくれ」
カタリナ「(森崎さん。私は信じています。森崎さんならきっと――)」
後ろで手を組み、祈るような面持ちでカタリナが見守る中で森崎は口を開いた。
☆どうしますか?
A 最終試験での部隊編成のミスを詫びる
B 自分は第七小隊の教官失格だと言う
C『破滅のツボ』による虚弱化で悩まされていることを語る
D ライアンには正騎士になる才能は無いのだと述べる
E 無駄な時間を使うなと今すぐ解散を命じる
2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
469 :
森崎名無しさん
:2011/09/25(日) 15:46:08 ID:eUSBmqTQ
C
470 :
森崎名無しさん
:2011/09/25(日) 15:47:24 ID:???
敗北を受け入れ、それを糧にして強くなり、そして壁を乗り越えていくしかない。
第七小隊のメンバーには、自分のような甘えは許されないから。
だからどんな困難にも屈しない、現実から目を逸らさない強さを身につけて欲しかったのに。
これが本当の気持ちだけどどれを選べばこれを伝えられるのか予想できないな
471 :
469
:2011/09/25(日) 15:53:51 ID:???
そういう選択肢はないからなあ・・。
俺はとにかく等身大の(ザルキーパーの)森崎を見せて
「みんな必死なんだ」とやっていくしかないと思う。
472 :
森崎名無しさん
:2011/09/25(日) 15:54:37 ID:???
まず自分の状況を話さないと何を言っても「何故?」ってことになるからCで良いのかな?
473 :
森崎名無しさん
:2011/09/25(日) 15:55:55 ID:???
>>472
破滅のツボで他人にかまってるひまはないんだ
ってなるのでは?
474 :
469
:2011/09/25(日) 15:56:20 ID:???
俺はそう思うけど、「幻滅しました」といわれる可能性もある。
結局は賭けにしかならないと思うなあ。
475 :
森崎名無しさん
:2011/09/25(日) 16:03:52 ID:Fxo+Kvnc
Cで
ずっと黙っててもいつかボロが出そうだし
476 :
森崎名無しさん
:2011/09/25(日) 16:07:54 ID:???
このタイミングでは見捨てた理由が小隊を思ってではなく個人的理由になっちゃうんじゃない?
477 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/25(日) 17:00:59 ID:???
酷く拒絶するような選択肢以外、ほぼ同じような流れの予定でしたね。
『チュートリアル』では全体的にペナルティは少なめとしています。
============
>C『破滅のツボ』による虚弱化で悩まされていることを語る
森崎「まず、お前たちに何よりも話したいことは……
俺はお前たちが思っているほど強くもなければ立派でもないということだ」
静かな語り口から始まった、森崎の言葉をクリスたちは固唾を飲んで静かに聞き入る。
森崎「俺の今の体力はハッキリ言ってお前たち第七小隊のメンバーの誰にも勝てない。
本来後衛職であるライアンやカタリナ。お前たちにもだ」
カタリナ「えっ…?」
クリス「そんな…嘘でしょう?」
森崎「嘘じゃねぇよ。お前たちも薄々感じていたはずだ。
山賊討伐後のランニングでの俺の姿を思い出してみろよ」
ライアン「……た、確かにそうだったかもしれません。でも、森崎さんは――」
森崎「お前たちを正騎士にするために熱意を持って育て上げてきた。そう思っていたのか?
…俺がお前たちを鍛え、強くする理由はそんな優しさからじゃない。俺自身のためにあったんだ」
人から見れば自意識過剰とも取れるほどの自信に満ちあふれていた森崎の、自虐のような告白に言葉を失うクリスたち。
そんな彼女たちの様子を予想していたのか、森崎は気にせず話を続ける。
478 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/25(日) 17:02:12 ID:???
森崎「俺には無二の親友がいる。同じ夢を持ち、同じ志を共にする大事な親友だ。
俺はその親友の人生を台無しにするほどの罪を犯した。
あいつを助けるために良かれと思って取った行動が、あいつを破滅へと陥れた。
……その罪を償うために、俺は俺自身に『枷』をはめた。
あいつと同じ破滅を、少しでも許されるためにと俺自身に打ち付けた」
クリス「森崎さんの体力が弱まっている理由は……そのせいなんですか?」
森崎「さあな。この『破滅のツボ』の影響かもしれんし、元々の俺の才能の無さのせいかもしれん。
だが、確かなのは俺の体力はここにいる全員に劣っているという現実だ。
……お前たちを鍛えたのも、俺が元の世界に戻ったときに俺の代わりなる力を用意したかったからだ。
特別な感情なんて持っていない。誰かのためなんかじゃなく自分のためにしか動いて来なかったのさ。
だから第七小隊なんて枠は俺にとって興味がないことだった。誰かひとりでも俺の目に叶う奴がいれば十分だった」
森崎はゆっくりと首筋に手を伸ばす。中山の思いを受け入れた証が痛々しく痕に残っていた。
ライアン「……森崎さんにとっての僕達の存在は……その程度だったってことですか?」
森崎「その通りだ。これで分かっただろう?俺はお前たちが思っているほど崇高なものじゃない。
自分の虚弱化に狼狽え、周りからの信用を利用して少しでも強さを取り戻すことに躍起になっているのさ。
お前たちの成長に醜く嫉妬したこともある。……俺は第七小隊の教官失格だ」
カタリナ「…………」
クリス「…………」
ライアン「…………」
森崎の告白に周りがしぃんと静まった。これまで第七小隊の中で築きあげてきた理想の教官。
どんな困難にも前向きに向かっていき、自分たちを励ましてくれていた英雄は虚像でしか無かったのだ。
いや、その極端なまでの英雄視が森崎を苦しめていたことにクリスたちは気付かされた。
479 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/25(日) 17:03:36 ID:???
森崎も自分たちと同じように苦しんでいた。親友への罪滅ぼしのために取った行動で
自分たち以下の体力しか身に付けられていないにも関わらず、これまで教官として世話をしてくれたのだ。
森崎「幻滅してもいい。軽蔑してもいい。だがこれだけは覚えておいて欲しい。
……クリス。今のお前は俺のような間違いを犯そうとしている」
クリス「え…?」
森崎「お前が自分の練習時間を削ってまでライアンを助けたいという気持ちは尊いものだと思う。
だけど、その代償は誰が払う?お前にそこまでの覚悟が本当にあるというのか?」
クリス「わ、わたしは……」
森崎「俺は全てを守るつもりでいた。親友を助け、なおかつ自分の力も強化する。
お前たち全員を合格させ、大手を振って元の世界へと堂々と帰還する。そのつもりでいた。
……その結果がこれだ。一人で何でもかんでも背負おうとした結果がこれだ。
どんな夢も諦めない強い気持ちは確かに素晴らしいことだ。だけど、俺たちは人間なんだ。
一人の力じゃ大したこともできないちっぽけな存在でしか無い」
クリス「わたしは……」
山賊討伐後のマルスとの謁見にて、近衛騎士の話を出された時のことをクリスは思い出す。
マルス『僕は民たちから英雄と祀り上げられているけれどそれは事実じゃない。
僕一人に出来ることなんてわずかだ。それは僕自身が分かっている』
クリス「(マルス様も森崎様と同じ。ただ一人の人間。ちっぽけな存在。でも――)」
480 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/25(日) 17:04:56 ID:???
森崎「お前はこれから部隊長として、そして王宮騎士の中心として戦っていくだろう。
そして今の俺のように様々な事柄から取捨選択を迫られることになるはずだ。
……俺は自分の器に見合わないことを望んでしまった。そして手痛い現実を見た。
お前には俺のような間違いはしてほしくはない。失敗を取り戻すことは思った以上に難しいことなんだ」
クリス「(自分を守れない者に他人を守れる資格はない。森崎さんはその言葉通りに動いていただけなんだ)」
森崎「夢を願うことは悪いことじゃない。だが、その夢に見合う力もないくせに動くことは
自分を滅ぼすだけじゃなく、周りにも迷惑をかける事になる。
……なんて、今更だよな。お前たちを合格に導けなかった俺が言えた義理じゃねぇよ」
ライアン「森崎さん……」
森崎「済まなかったなライアン。お前を合格に導けるようにもっと考えて部隊を決めるべきだったな。
……俺の力じゃあれが限界だったんだ。許してくれとは言わない。言える資格もないからな」
ライアン「(森崎さんはああ言ってるけど、途中までは僕達のことを考えてくれていたんだ。それだけは事実なのに…!)」
森崎が口を閉じたことで沈黙が周囲を包む。ただ水車が回る重々しい音だけが響いている。
本当にこれで終わってしまっていいのか?その重苦しい雰囲気を破ったのは――
転換→! card
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します
ダイヤ・ハート→ルーク、ロディ、セシルの第七小隊メンバーだった
スペード・クラブ→これまで静観してきたトーマスだった
JOKER→アンナ「話は聞かせてもらったわ!」秘密の店のあの人だった!?
481 :
森崎名無しさん
:2011/09/25(日) 17:06:34 ID:???
転換→
ダイヤJ
482 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/25(日) 18:24:48 ID:???
転換→ ダイヤJ
ダイヤ・ハート→ルーク、ロディ、セシルの第七小隊メンバーだった
============
ルーク「なんだよ……そりゃあ……」
背後から聞こえてきた声に森崎たちは振り向く。
そこに立っていたのはルーク、ロディ、セシルの第七小隊のメンバーだった。
言うが早いかルークは森崎に乱暴に掴みかかる。体格的にはルークの方が上であり、あっさりと森崎は押し倒された。
ルーク「どうして……!どうしてそんな大事なことを……!今まで黙ってたんすかぁ!!」
森崎「言った所でどうにかなる問題じゃないんだ!」
ルーク「っ……!……んでだよ!なんでアンタがそんな病気に悩まされてんだよ……!」
森崎「ルーク…?」
ボロボロと涙をこぼし、怒りと悲しみを携えるルークにロディが駆け寄ってくる。
ロディ「ルークは……病気の兄の代理として今回の試験に寄越されてるんです。それで……」
ルーク「それを知ってたら……俺はもっとアンタに……アンタのことを……!!」
森崎「……もういい。もういいんだルーク。この体は俺が望んで手に入れたものだから。
それに俺は諦めたわけじゃない。必ず以前のような力を取り戻してみせると心に決めている」
セシル「それが森崎殿の本当の願いなんですね。私たちの合格よりも大事な……本当の」
森崎「……ああ、そうだ。だから俺はもうお前たちの教官を名乗れない。
教え子より自分を優先した時点で、俺はその資格を放り投げたも同然なんだからな」
483 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/25(日) 18:25:54 ID:???
セシル「本当にそう思ってるんですか?アタシはそうは思えない」
森崎「……なに?」
ロディ「森崎殿。あなたは今ここにいる。それはライアンを、クリスのことを心配していたからじゃないんですか?
私達がライアンを心配してここを探しだしてきたように」
森崎「お前たちはまたそうやって……だから俺は自分の利益のために動いてきたんだよ。
周りの評価を落とさないように、信頼を失わないように仕方なく……」
ライアン「それでも森崎さんは来てくれました。どんな理由だろうと……僕は森崎さんと話ができて嬉しかった」
クリス「……私も。私も森崎さんの本当の気持ちを知ることが出来て嬉しいです。
森崎さんも私たちと同じように悩んで苦しんで……それが分かって、本当は幻滅しなきゃいけないはずなのに……」
カタリナ「一緒だって分かったから。これまでの訓練や修練に対する思いは現実のものだから。……ですよね、クリス」
クリス「カタリナ……」
カタリナ「森崎さん。私はあなたの励ましのお陰で攻撃魔法を使える勇気を生み出すことが出来ました。
たとえ打算的な思いがあったとしても……それで与えられた報奨は確かに私の心の中に残ってるんですよ」
森崎「……バカどもが。俺はお前たちを利用してたんだぞ?自分の利益のために、お前たちを踏み台にしようと――」
カタリナ「それはあくまでも目的でしか無いはずです。……私だって、そう。一緒なんです……
その過程で生まれた友情や信頼は嘘なんかじゃありません。私はそう信じたい」
そう言うとカタリナは第七小隊の仲間たちを見渡して静かな微笑を浮かべた。
カタリナ「短い間だったけど、私はみんなと、第七小隊のみんなと一緒に訓練ができてほんとうに楽しかった。
どんな目的があろうと、それは変わらない。私はクリスやみんな、森崎さんと作った思い出を大切にしていきたい」
484 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/25(日) 18:27:25 ID:???
森崎「カタリナ。お前は……」
カタリナ「私は忘れません。皆さんと出会ったことを。森崎さんから授かった温かい言葉を。
たとえこの先に打算的な思いがあったとしても」
ルーク「俺もだ!俺も森崎さんとのスピード訓練はルーク伝説のプロローグに永遠に刻み込んでおくつもりだぜ!」
ロディ「練習試合の失敗で落ち込んでいた私を励ましたこと……覚えておきます」
セシル「模擬戦で受けた森崎殿の攻撃は心が熱くなりました。絶対に忘れません」
ライアン「ゴードン兄さんとの思い出を話してくれたこと、僕は本当に嬉しかったんですよ森崎さん」
各々が森崎との懐かしい思い出を語りだす。それは森崎が自分の利益のためにと打算的な思考で行なってきた行動の数々だった。
だが、彼らが森崎との交流で手に入れたものは理由の貴賎では測れないほどの大切なモノであるのだ。
クリス「……森崎さんが私たちの教官にふさわしくないことは分かりました。
だから、私はもう二度と森崎さんのことを教官とは呼びません」
森崎「……クリス」
クリス「でも。森崎さんは私の憧れです。今までも、そしてこれからも。
……だからもう、私達のことで気に病む必要はありません。
これからは森崎さんの代わりに私が皆を纏めていきます」
森崎「へっ……お前にできるか?」
クリス「森崎さんが身を呈して教えてくれた今日のことを、私は忘れません」
森崎「……自分を守れる強さを持たない者に他人を守れる資格はない」
485 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/25(日) 18:28:36 ID:???
クリス「だから強くならなくちゃいけない。大事な仲間を守れるようになるために」
森崎は立ち上がると、足元の埃を払う。そしてかつての教え子…第七小隊に背中を向けて歩き出す。
森崎「一人が守れる範囲は思った以上に狭い。この俺が難儀しているんだからな」
クリス「やってみせます。仲間たちと力をあわせて。自分に出来る範囲で」
森崎「……そこまでの自信があるならなんとかなりそうだな。
お前たちには俺にはない、強くなれる才能がある。
どんな困難にも諦めずに立ち向かえる強い意志を持て」
それが、第七小隊の教官としての森崎有三の最後の言葉だった。
クリス「第七小隊整列!!」
ザザザッ!!
後ろで人が動く音が聞こえる。だが、森崎は振り返らずに勝手口へと歩いて行く。
クリス「森崎教官に……礼ッ!!」
カタリナ「ありがとうございました」
ルーク「あじゃじゃしたーーーっ!」
ロディ「ありがとうございました!」
ライアン「ありがとうございました」
セシル「ありがとうございました!」
486 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/25(日) 18:31:24 ID:???
森崎「(俺には誰かを教える素質なんて無いかもしれない。だが、アイツらのこの言葉だけは――)」
間違いようのない現実のもののはず。クリスたちの自分に対する最大の賞賛を胸に抱え、
森崎は訓練場を後にした。第七小隊が森崎の手から本当の意味で巣立った瞬間だった。
※ライアン、ルーク、ロディが森崎に支援(1)を発生させました。
※第七小隊全員に相互支援(1)が確立されました。
※第七小隊との関係が改善され、教官と部下の関係も解消されました。
トーマス「…これでいよいよお前はアイツに頼ることもできなくなったということだ。その覚悟はできてんだろうな?」
ライアン「はい!僕は絶対に諦めない精神をあの人から教わったんです。へこたれませんよ!」
ルーク「俺だって負けちゃいられねぇぜ。トーマスさん、俺もここで訓練していいっすよね!?」
セシル「ちょっと、抜け駆けはずるいわよ。私だって今の状況に満足したわけじゃないんだから!」
ロディ「並み居る正騎士を押しのけレギュラー入りするにはもっと技術が必要だ。特訓あるのみだな」
カタリナ「クリス、私達も行きましょう!」
クリス「ええ!だけど今は誰かを守るためじゃなく……自分を守れるように!」
もうクリスたちには迷いはなかった。その瞳にはとある横暴で自分勝手な、
けれども仲間を守ることに全力を尽くす男の教えが宿っているのだから。
487 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/25(日) 18:33:10 ID:???
先着『2名』様でブロックごとに判定をお願いします
カタリナの特訓(力)→! card
ロディの特訓(力)→! card
ライアンの特訓(力)→! card
セシルの特訓(力)→! card
============
クリスの特訓(技)→! card
ルークの特訓(技)→! card
トーマスの特訓(技)→! card
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します
K〜J→+2
10〜6→+1
5〜2→効果なし
A→ハッスルしすぎてダウンしてしまう。明日の訓練に参加不能
JOKER→+3
488 :
森崎名無しさん
:2011/09/25(日) 18:35:07 ID:???
カタリナの特訓(力)→
ダイヤ8
ロディの特訓(力)→
ハート6
ライアンの特訓(力)→
スペードA
セシルの特訓(力)→
スペード10
489 :
森崎名無しさん
:2011/09/25(日) 18:35:09 ID:???
カタリナの特訓(力)→
スペードA
ロディの特訓(力)→
スペードA
ライアンの特訓(力)→
スペード2
セシルの特訓(力)→
ダイヤJ
490 :
森崎名無しさん
:2011/09/25(日) 18:36:13 ID:???
クリスの特訓(技)→
ハート4
ルークの特訓(技)→
スペード9
トーマスの特訓(技)→
スペード6
491 :
森崎名無しさん
:2011/09/25(日) 18:38:36 ID:???
ライアンお前・・・
492 :
森崎名無しさん
:2011/09/25(日) 18:39:49 ID:???
だれも絵札がなく且つライアンお前ってやつは・・・全員空回りすぎだろ
493 :
森崎名無しさん
:2011/09/25(日) 18:40:18 ID:???
ひえ〜…
494 :
森崎名無しさん
:2011/09/25(日) 18:51:36 ID:???
ま、前向きに考えれば懸念材料だったロディの力が上がったということで
495 :
森崎名無しさん
:2011/09/25(日) 18:53:06 ID:???
実はクリスもライアンの次に2軍の危機なんだよね
アーマーナイトはクラスチェンジしない限り1部でも活躍が見込めないし
496 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/25(日) 19:04:04 ID:???
>>491-495
イベント補正としてかなり甘めの判定にしたんですけどね。
ただ、第七小隊全員ベンチ入りで常に支援(5)という大きな武器が手に入ったわけですし…
============
カタリナの特訓(力)→ ダイヤ8→+1
ロディの特訓(力)→ ハート6→+1
ライアンの特訓(力)→ スペードA→ハッスルしすぎてダウンしてしまう。明日の訓練に参加不能
セシルの特訓(力)→ スペード10→+1
クリスの特訓(技)→ ハート4→効果なし
ルークの特訓(技)→ スペード9→+1
トーマスの特訓(技)→ スペード6→+1
※カタリナの力が6→7、ロディの力が7→8、セシルの力が7→8に上がりました!
※ルークの技が6→7、トーマスの技が7→8に上がりました!
============
ルーク「(俺やトーマスさんのようなパワータイプはどれだけしっかりボールに力を伝達できるかが鍵なんだ)」
トーマス「(そのためにもより的確な技術を身につけるんだ)いっけぇ〜〜〜っ!!」
バシュバシュウッ!!
クリス「す、すごいよふたりとも!また的のど真ん中に命中だよ!」
ルーク「フッ…この華麗な姿に惚れるなよ、クリス」
クリス「誰がじゃ」
ルーク「照れるな照れるな。俺は何時だって気持ちを受け入れる準備はバッチオーラーイだからよ!」
クリス「……あ〜も〜!気が散る!集中できない!ちょっとあっち行っててよ!」
497 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/25(日) 19:05:06 ID:???
トーマス「はっはっは。ところで力の鍛錬の連中はどんな具合だ?」
トーマスとルークが確かな手応えを感じている中、ロディたちは……
ロディ「ライアン、どっちが多く腕立てを続けられるか勝負と行こうか」
ライアン「はいっ!臨むところです」
それだけならばよく見られる筋力鍛錬の風景だったが、
先ほどの一件での心の高ぶりが二人に必要以上の負荷を身に付けさせる。
カタリナ「ちょ、ちょっとさすがにその錘の数は危険だと…」
ビキィーーン!!
ライアン「はぐっ!?」
ロディ「ラ、ライアン!?しっかりしろライアン!ライアーーーーン!!」
カタリナ「(……どうしよう。こうなったらいよいよ『奥の手』を使う必要が出てくるかも)」
前途多難なライアンの様子を見て、カタリナは何かを決意したように拳を握るのだった。
498 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/25(日) 19:06:11 ID:???
〜合宿三日目〜
いよいよアリティアカップも明日に迫った合宿最終日。
この日に訪れたのは日本リーグでも実力ナンバーワンと名高い『東邦タイガース』のメンバーだった。
エスカレーター式の超エリート東邦学園の卒業生を始めとするだけでなく
今や世界にもその技術力の多くを提供するヒューガーの資金力から
外国で出番や環境に恵まれない優れた選手たちを揃えてきているのだ。
ミハエル「WOW!この国の人はなかなか美形の人が集まってるようで何よりデース」
バンビーノ「わわ…なんだぁあの巨大な壁画は。圧巻だなぁ」
コルドバ「こら、二人共おとなしくしなさい。向こうさんに失礼になるだろうが」
辺りをキョロキョロ見渡し、さながら観光客のように振る舞う二人の金髪の選手。
そして彼らをたしなめるように小さく怒鳴る黒人の選手たちに対して森崎は…
☆どうしますか?
A とりあえず長髪美形に挨拶をした
B とりあえず短髪細目に挨拶をした
C とりあえず黒人の壮年に挨拶をした
D 彼らを無視して顔見知りの反町たちに挨拶をした
E 全員無視。さっさと練習に移ろう
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