キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【運命の扉】ファイアーモリブレム34【開かれるとき】
1 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/08/26(金) 20:09:03 ID:???
キャプテン森崎のスピンアウト作品です。『ファイアーエムブレム紋章の謎』の世界に
送り込まれた森崎が、マルスたちと共にアカネイア大陸を冒険する物語となっています。
基本は本編と同様に、選択肢の中から第三者(ロムしている人)がどれかひとつを選ぶ事によって進んでいきます。
また必要に応じてトランプを引いてもらったりしてランダムに進行していくこともあります。
【注意】
このスレの物語やキャラの性格は、中の人の都合で原作並びにキャプテン森崎本編とは異なる場合があります。
設定などもストーリーの都合上若干オリジナル要素が含まれていますので、苦手な方はご注意ください。
〜これまでのお話〜
武術や勉学だけでなく、サッカーの腕前も優れて無ければ一流の王宮騎士にはなれない。
従騎士と正騎士たちの合同で行われる練習試合に参加する森崎と第七小隊。
相手チームはジョルジュやフレイなど優れた指揮能力を持つ戦士たちを中心に怒涛の攻めを展開する。
防戦一方に追いやられる森崎たちも懸命に反撃するが、力及ばず敗れてしまう。
敗戦に落ち込むだけでなく、他人との競争や蹴落としに恐怖を感じ始めるクリスたちに
森崎は教官らしく親身に相談してしっかりと心を立ち直らせ、独り立ちさせてゆくのだった。
そしていよいよ訪れた最終試験。この日のために訪れた特別講師はなんとあのアベルだった!
他にも一筋縄ではいかない面々を取り揃えた試験官たちを前に、第七小隊は栄光をつかむことが出来るのか?
密かに動き出す影の集団やモロドフ伯爵の帰還の先に待ち受けるものとは……?
☆前スレ
【最終】ファイアーモリブレム33【試験】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1312119978/l50
☆過去スレ
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/44.html
上記のページの『過去ログ』内からどうぞ。
461 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/24(土) 14:41:37 ID:???
>>460
今はまだ『チュートリアル』の範疇なので、そこまで酷いことにはなりません。
第七小隊のトラブルもある程度は進行通りなので気を楽にしていきましょう。
============
>C クリスを探しに行く
クリスという少女に、少なからず好意を抱いていた森崎にとって、
彼女の決別とも呼べる辛辣な台詞にはショックを受けずにはいられなかった。
森崎「(なんつーか……結構来るものがあったな)」
自分よりも他人を気にかけ、仲間を守るためにと身を粉にして働く心優しい少女。
これまで苦しい訓練を共にしてきた第七小隊という枠の中で、
ライアンだけを見捨てておけない彼女の優しさは尊いものであり、誇れるものでもある。
森崎「(俺が中山を助けようとしたように……あいつにも譲れない意地があるんだろうがな)」
だが、彼女はこれから待っている現実の、困難の連続が見えていない。
自分を守れない者が他人を守ることができないと彼女に言ったことがある。
確かにクリスは試験をパスし、正騎士に昇格することが出来た。
しかしその強さはまだ未成熟なものであり、
誰かを庇い背負えるほどの強さが今のクリスにあるとは思えなかった。
森崎「(今の俺がそうなんだ。あいつには、俺と同じ失敗をさせるわけにはいかねぇ…!)」
目の前のことだけに囚われ、大勢を見据えられないようではこの先正騎士としてやっていけないだろう。
クリスには自分が決して持つことのできない優しさがある。それを無駄にしてほしくはないのだ。
森崎「(覚悟があるというのなら……堂々と迎え撃ってやるのが、俺の、第七の教官としての最後の義務だ!)」
462 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/24(土) 14:42:59 ID:???
ダダッ!
中里「森崎殿、何処へ?」
森崎「すまん、ちょっと抜ける。メクネスさんにもよろしく言っといてくれ」
中里「承知。……頑張るでござるよ、森崎殿。あの翼殿とまで和解したお主ならどんな喧騒も怖くはないはず」
決して相容れない互いの意思と意地。だが、そこには互いを貶めようとする悪意など微塵もないのだから。
森崎はクリスを探した。話をするために。自分の抱える本当の気持を伝えるために。
彷徨える意地→! card
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します
ダイヤ→クリスを見つけた!さらにライアンとトーマスも一緒だ!
ハート→クリスを見つけた!
スペード→カタリナが見つかった。一緒にクリスを探すことに
クラブ→クリスは見つからない。互いの思いはすれ違ったまま…
JOKER→カタリナを見つけた!……が、見知らぬ少女と何やら話し込んでるぞ?
463 :
森崎名無しさん
:2011/09/24(土) 14:43:12 ID:???
彷徨える意地→
スペード2
464 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/24(土) 14:54:51 ID:???
彷徨える意地→ スペード2
>スペード→カタリナが見つかった。一緒にクリスを探すことに
森崎「ん?あれは…」
第七小隊の中でも特にクリスと親しいカタリナを前方に見つける森崎。
彼女を呼び止めると、一瞬カタリナは驚いた様子を見せるがすぐに笑顔で事を了承する。
カタリナ「私もこのままじゃいけないって思ってました。でも、クリスも意地を張っちゃっていて…」
森崎「いや、俺もハッキリと自分の意志を伝えなかったのが悪かったんだ。
アイツらならこれで理解できるだろうっていう勝手な思い込みでな。……すまなかった」
カタリナ「い、いいんですよ。それに、その言葉は私じゃなくクリスと……ライアンに言ってあげてください」
森崎「ああ。ところでクリスは何処にいるんだ?てっきり一緒にいるものかと」
カタリナ「クリスだったら……」
クリスを探せ→! card
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します
ダイヤ・ハート→ライアンと一緒にトーマスさんの秘密の訓練場にいると思います
スペード→確か高杉という人と一緒に練習してるとおもいます
クラブ→確かナポレオンという人と一緒に練習してるとおもいます
JOKER→岩見って人と一緒に医務室に入っていくのを見ましたね
465 :
森崎名無しさん
:2011/09/24(土) 14:55:34 ID:???
クリスを探せ→
ハートQ
466 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/25(日) 15:41:55 ID:???
クリスを探せ→ ハートQ
>ダイヤ・ハート→ライアンと一緒にトーマスさんの秘密の訓練場にいると思います
カタリナ「ライアンと一緒にトーマスさんの秘密の訓練場にいると思います」
森崎「ライアンと?それよりトーマスの秘密の訓練場って……」
カタリナ「確かこっちです。砦の裏口の……向こうの水路の奥に」
森崎「分かった、案内してくれ」
先ほどまで森崎たちが練習していた中庭とはほぼ別方向にある、岩場が続く裏手口。
カダイン川の水を受け続ける巨大な水車の側に、彼らはいた。
クリス「ライアン!次はこの錘を付けて特訓よ!」
ライアン「は……はいっ!」
トーマス「しかしいきなり乗り込んできて『ライアンの特訓を手伝わせてください』
って言ってきたのは驚いたぜ。まぁ、負担が少しでも減るのはありがたいんだが」
ライアンの秘密特訓に献身的に協力するクリス。少しでもライアンの能力アップに貢献するためにと躍起になっていた。
クリス「(私は……私はあの人とは違う。諦めないんだ。絶対にライアンを救うんだ!)」
クリスの心の中の葛藤では、まだ森崎の言葉が信じられない状態が続いていた。
仲間を庇うために自らの身を呈して守り続けてきた、自分が重騎士を志そうとした目標である森崎が
長い間訓練を共にした、同志と呼べるべき仲間を見捨てて自分の鍛錬に集中しろという言葉が。
467 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/25(日) 15:43:49 ID:???
クリス「(森崎さんはどうしてあんなひどい事を…?ライアンだって同じ第七小隊の仲間だったはずなのに)」
第九小隊との模擬戦。行軍任務。サムシアンの討伐。第三小隊との練習試合。
森崎や講師陣と積み上げてきた様々な鍛錬の思い出がグルグルと頭の中を駆け巡っていた。
辛く厳しいこともあったが、力をあわせて乗り越えてきた輝かしい思い出だ。
クリス「(本当に……どうして……)」
クリスの知っている森崎は、自分たちの悩みを熱心に聞いてくれる頼れる優しい先輩だった。
そしてその優しさは第七小隊の仲間たちに等しく注がれているものだと信じて疑わなかった。
森崎「クリス!」
クリス「!?」
ライアン「森崎……さん?」
トーマス「(ふぅ……ようやくお出ましかよ。遅いんだっての)」
理想と現実の差異による葛藤を続けるクリスの前に現れたのは、事の本題である森崎本人だった。
森崎「みんな、少し俺の話を聞いてくれ」
クリス「い、今更何の用ですか!森崎さんは自分の鍛錬で忙しいはずじゃ…」
ライアン「クリスさん。……僕は構いません。聞きたいです。あの夜に聞けなかった分の、森崎さんの話を」
クリス「ライアン……?」
トーマス「ま、ここは聞いてみようじゃねぇか。お前たちの大好きな教官のお言葉をよ」
468 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/25(日) 15:44:51 ID:???
寛容に笑うトーマスと、しっかりと森崎を見据えるライアンの意思に負けるようにクリスはこくりと頷いた。
森崎「お前たちにはもっとハッキリ言うべきだったんだ。俺の本当の気持ちを。……聞いてくれ」
カタリナ「(森崎さん。私は信じています。森崎さんならきっと――)」
後ろで手を組み、祈るような面持ちでカタリナが見守る中で森崎は口を開いた。
☆どうしますか?
A 最終試験での部隊編成のミスを詫びる
B 自分は第七小隊の教官失格だと言う
C『破滅のツボ』による虚弱化で悩まされていることを語る
D ライアンには正騎士になる才能は無いのだと述べる
E 無駄な時間を使うなと今すぐ解散を命じる
2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
469 :
森崎名無しさん
:2011/09/25(日) 15:46:08 ID:eUSBmqTQ
C
470 :
森崎名無しさん
:2011/09/25(日) 15:47:24 ID:???
敗北を受け入れ、それを糧にして強くなり、そして壁を乗り越えていくしかない。
第七小隊のメンバーには、自分のような甘えは許されないから。
だからどんな困難にも屈しない、現実から目を逸らさない強さを身につけて欲しかったのに。
これが本当の気持ちだけどどれを選べばこれを伝えられるのか予想できないな
471 :
469
:2011/09/25(日) 15:53:51 ID:???
そういう選択肢はないからなあ・・。
俺はとにかく等身大の(ザルキーパーの)森崎を見せて
「みんな必死なんだ」とやっていくしかないと思う。
472 :
森崎名無しさん
:2011/09/25(日) 15:54:37 ID:???
まず自分の状況を話さないと何を言っても「何故?」ってことになるからCで良いのかな?
473 :
森崎名無しさん
:2011/09/25(日) 15:55:55 ID:???
>>472
破滅のツボで他人にかまってるひまはないんだ
ってなるのでは?
474 :
469
:2011/09/25(日) 15:56:20 ID:???
俺はそう思うけど、「幻滅しました」といわれる可能性もある。
結局は賭けにしかならないと思うなあ。
475 :
森崎名無しさん
:2011/09/25(日) 16:03:52 ID:Fxo+Kvnc
Cで
ずっと黙っててもいつかボロが出そうだし
476 :
森崎名無しさん
:2011/09/25(日) 16:07:54 ID:???
このタイミングでは見捨てた理由が小隊を思ってではなく個人的理由になっちゃうんじゃない?
477 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/25(日) 17:00:59 ID:???
酷く拒絶するような選択肢以外、ほぼ同じような流れの予定でしたね。
『チュートリアル』では全体的にペナルティは少なめとしています。
============
>C『破滅のツボ』による虚弱化で悩まされていることを語る
森崎「まず、お前たちに何よりも話したいことは……
俺はお前たちが思っているほど強くもなければ立派でもないということだ」
静かな語り口から始まった、森崎の言葉をクリスたちは固唾を飲んで静かに聞き入る。
森崎「俺の今の体力はハッキリ言ってお前たち第七小隊のメンバーの誰にも勝てない。
本来後衛職であるライアンやカタリナ。お前たちにもだ」
カタリナ「えっ…?」
クリス「そんな…嘘でしょう?」
森崎「嘘じゃねぇよ。お前たちも薄々感じていたはずだ。
山賊討伐後のランニングでの俺の姿を思い出してみろよ」
ライアン「……た、確かにそうだったかもしれません。でも、森崎さんは――」
森崎「お前たちを正騎士にするために熱意を持って育て上げてきた。そう思っていたのか?
…俺がお前たちを鍛え、強くする理由はそんな優しさからじゃない。俺自身のためにあったんだ」
人から見れば自意識過剰とも取れるほどの自信に満ちあふれていた森崎の、自虐のような告白に言葉を失うクリスたち。
そんな彼女たちの様子を予想していたのか、森崎は気にせず話を続ける。
478 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/25(日) 17:02:12 ID:???
森崎「俺には無二の親友がいる。同じ夢を持ち、同じ志を共にする大事な親友だ。
俺はその親友の人生を台無しにするほどの罪を犯した。
あいつを助けるために良かれと思って取った行動が、あいつを破滅へと陥れた。
……その罪を償うために、俺は俺自身に『枷』をはめた。
あいつと同じ破滅を、少しでも許されるためにと俺自身に打ち付けた」
クリス「森崎さんの体力が弱まっている理由は……そのせいなんですか?」
森崎「さあな。この『破滅のツボ』の影響かもしれんし、元々の俺の才能の無さのせいかもしれん。
だが、確かなのは俺の体力はここにいる全員に劣っているという現実だ。
……お前たちを鍛えたのも、俺が元の世界に戻ったときに俺の代わりなる力を用意したかったからだ。
特別な感情なんて持っていない。誰かのためなんかじゃなく自分のためにしか動いて来なかったのさ。
だから第七小隊なんて枠は俺にとって興味がないことだった。誰かひとりでも俺の目に叶う奴がいれば十分だった」
森崎はゆっくりと首筋に手を伸ばす。中山の思いを受け入れた証が痛々しく痕に残っていた。
ライアン「……森崎さんにとっての僕達の存在は……その程度だったってことですか?」
森崎「その通りだ。これで分かっただろう?俺はお前たちが思っているほど崇高なものじゃない。
自分の虚弱化に狼狽え、周りからの信用を利用して少しでも強さを取り戻すことに躍起になっているのさ。
お前たちの成長に醜く嫉妬したこともある。……俺は第七小隊の教官失格だ」
カタリナ「…………」
クリス「…………」
ライアン「…………」
森崎の告白に周りがしぃんと静まった。これまで第七小隊の中で築きあげてきた理想の教官。
どんな困難にも前向きに向かっていき、自分たちを励ましてくれていた英雄は虚像でしか無かったのだ。
いや、その極端なまでの英雄視が森崎を苦しめていたことにクリスたちは気付かされた。
479 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/25(日) 17:03:36 ID:???
森崎も自分たちと同じように苦しんでいた。親友への罪滅ぼしのために取った行動で
自分たち以下の体力しか身に付けられていないにも関わらず、これまで教官として世話をしてくれたのだ。
森崎「幻滅してもいい。軽蔑してもいい。だがこれだけは覚えておいて欲しい。
……クリス。今のお前は俺のような間違いを犯そうとしている」
クリス「え…?」
森崎「お前が自分の練習時間を削ってまでライアンを助けたいという気持ちは尊いものだと思う。
だけど、その代償は誰が払う?お前にそこまでの覚悟が本当にあるというのか?」
クリス「わ、わたしは……」
森崎「俺は全てを守るつもりでいた。親友を助け、なおかつ自分の力も強化する。
お前たち全員を合格させ、大手を振って元の世界へと堂々と帰還する。そのつもりでいた。
……その結果がこれだ。一人で何でもかんでも背負おうとした結果がこれだ。
どんな夢も諦めない強い気持ちは確かに素晴らしいことだ。だけど、俺たちは人間なんだ。
一人の力じゃ大したこともできないちっぽけな存在でしか無い」
クリス「わたしは……」
山賊討伐後のマルスとの謁見にて、近衛騎士の話を出された時のことをクリスは思い出す。
マルス『僕は民たちから英雄と祀り上げられているけれどそれは事実じゃない。
僕一人に出来ることなんてわずかだ。それは僕自身が分かっている』
クリス「(マルス様も森崎様と同じ。ただ一人の人間。ちっぽけな存在。でも――)」
480 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/25(日) 17:04:56 ID:???
森崎「お前はこれから部隊長として、そして王宮騎士の中心として戦っていくだろう。
そして今の俺のように様々な事柄から取捨選択を迫られることになるはずだ。
……俺は自分の器に見合わないことを望んでしまった。そして手痛い現実を見た。
お前には俺のような間違いはしてほしくはない。失敗を取り戻すことは思った以上に難しいことなんだ」
クリス「(自分を守れない者に他人を守れる資格はない。森崎さんはその言葉通りに動いていただけなんだ)」
森崎「夢を願うことは悪いことじゃない。だが、その夢に見合う力もないくせに動くことは
自分を滅ぼすだけじゃなく、周りにも迷惑をかける事になる。
……なんて、今更だよな。お前たちを合格に導けなかった俺が言えた義理じゃねぇよ」
ライアン「森崎さん……」
森崎「済まなかったなライアン。お前を合格に導けるようにもっと考えて部隊を決めるべきだったな。
……俺の力じゃあれが限界だったんだ。許してくれとは言わない。言える資格もないからな」
ライアン「(森崎さんはああ言ってるけど、途中までは僕達のことを考えてくれていたんだ。それだけは事実なのに…!)」
森崎が口を閉じたことで沈黙が周囲を包む。ただ水車が回る重々しい音だけが響いている。
本当にこれで終わってしまっていいのか?その重苦しい雰囲気を破ったのは――
転換→! card
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します
ダイヤ・ハート→ルーク、ロディ、セシルの第七小隊メンバーだった
スペード・クラブ→これまで静観してきたトーマスだった
JOKER→アンナ「話は聞かせてもらったわ!」秘密の店のあの人だった!?
481 :
森崎名無しさん
:2011/09/25(日) 17:06:34 ID:???
転換→
ダイヤJ
482 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/25(日) 18:24:48 ID:???
転換→ ダイヤJ
ダイヤ・ハート→ルーク、ロディ、セシルの第七小隊メンバーだった
============
ルーク「なんだよ……そりゃあ……」
背後から聞こえてきた声に森崎たちは振り向く。
そこに立っていたのはルーク、ロディ、セシルの第七小隊のメンバーだった。
言うが早いかルークは森崎に乱暴に掴みかかる。体格的にはルークの方が上であり、あっさりと森崎は押し倒された。
ルーク「どうして……!どうしてそんな大事なことを……!今まで黙ってたんすかぁ!!」
森崎「言った所でどうにかなる問題じゃないんだ!」
ルーク「っ……!……んでだよ!なんでアンタがそんな病気に悩まされてんだよ……!」
森崎「ルーク…?」
ボロボロと涙をこぼし、怒りと悲しみを携えるルークにロディが駆け寄ってくる。
ロディ「ルークは……病気の兄の代理として今回の試験に寄越されてるんです。それで……」
ルーク「それを知ってたら……俺はもっとアンタに……アンタのことを……!!」
森崎「……もういい。もういいんだルーク。この体は俺が望んで手に入れたものだから。
それに俺は諦めたわけじゃない。必ず以前のような力を取り戻してみせると心に決めている」
セシル「それが森崎殿の本当の願いなんですね。私たちの合格よりも大事な……本当の」
森崎「……ああ、そうだ。だから俺はもうお前たちの教官を名乗れない。
教え子より自分を優先した時点で、俺はその資格を放り投げたも同然なんだからな」
483 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/25(日) 18:25:54 ID:???
セシル「本当にそう思ってるんですか?アタシはそうは思えない」
森崎「……なに?」
ロディ「森崎殿。あなたは今ここにいる。それはライアンを、クリスのことを心配していたからじゃないんですか?
私達がライアンを心配してここを探しだしてきたように」
森崎「お前たちはまたそうやって……だから俺は自分の利益のために動いてきたんだよ。
周りの評価を落とさないように、信頼を失わないように仕方なく……」
ライアン「それでも森崎さんは来てくれました。どんな理由だろうと……僕は森崎さんと話ができて嬉しかった」
クリス「……私も。私も森崎さんの本当の気持ちを知ることが出来て嬉しいです。
森崎さんも私たちと同じように悩んで苦しんで……それが分かって、本当は幻滅しなきゃいけないはずなのに……」
カタリナ「一緒だって分かったから。これまでの訓練や修練に対する思いは現実のものだから。……ですよね、クリス」
クリス「カタリナ……」
カタリナ「森崎さん。私はあなたの励ましのお陰で攻撃魔法を使える勇気を生み出すことが出来ました。
たとえ打算的な思いがあったとしても……それで与えられた報奨は確かに私の心の中に残ってるんですよ」
森崎「……バカどもが。俺はお前たちを利用してたんだぞ?自分の利益のために、お前たちを踏み台にしようと――」
カタリナ「それはあくまでも目的でしか無いはずです。……私だって、そう。一緒なんです……
その過程で生まれた友情や信頼は嘘なんかじゃありません。私はそう信じたい」
そう言うとカタリナは第七小隊の仲間たちを見渡して静かな微笑を浮かべた。
カタリナ「短い間だったけど、私はみんなと、第七小隊のみんなと一緒に訓練ができてほんとうに楽しかった。
どんな目的があろうと、それは変わらない。私はクリスやみんな、森崎さんと作った思い出を大切にしていきたい」
484 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/25(日) 18:27:25 ID:???
森崎「カタリナ。お前は……」
カタリナ「私は忘れません。皆さんと出会ったことを。森崎さんから授かった温かい言葉を。
たとえこの先に打算的な思いがあったとしても」
ルーク「俺もだ!俺も森崎さんとのスピード訓練はルーク伝説のプロローグに永遠に刻み込んでおくつもりだぜ!」
ロディ「練習試合の失敗で落ち込んでいた私を励ましたこと……覚えておきます」
セシル「模擬戦で受けた森崎殿の攻撃は心が熱くなりました。絶対に忘れません」
ライアン「ゴードン兄さんとの思い出を話してくれたこと、僕は本当に嬉しかったんですよ森崎さん」
各々が森崎との懐かしい思い出を語りだす。それは森崎が自分の利益のためにと打算的な思考で行なってきた行動の数々だった。
だが、彼らが森崎との交流で手に入れたものは理由の貴賎では測れないほどの大切なモノであるのだ。
クリス「……森崎さんが私たちの教官にふさわしくないことは分かりました。
だから、私はもう二度と森崎さんのことを教官とは呼びません」
森崎「……クリス」
クリス「でも。森崎さんは私の憧れです。今までも、そしてこれからも。
……だからもう、私達のことで気に病む必要はありません。
これからは森崎さんの代わりに私が皆を纏めていきます」
森崎「へっ……お前にできるか?」
クリス「森崎さんが身を呈して教えてくれた今日のことを、私は忘れません」
森崎「……自分を守れる強さを持たない者に他人を守れる資格はない」
485 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/25(日) 18:28:36 ID:???
クリス「だから強くならなくちゃいけない。大事な仲間を守れるようになるために」
森崎は立ち上がると、足元の埃を払う。そしてかつての教え子…第七小隊に背中を向けて歩き出す。
森崎「一人が守れる範囲は思った以上に狭い。この俺が難儀しているんだからな」
クリス「やってみせます。仲間たちと力をあわせて。自分に出来る範囲で」
森崎「……そこまでの自信があるならなんとかなりそうだな。
お前たちには俺にはない、強くなれる才能がある。
どんな困難にも諦めずに立ち向かえる強い意志を持て」
それが、第七小隊の教官としての森崎有三の最後の言葉だった。
クリス「第七小隊整列!!」
ザザザッ!!
後ろで人が動く音が聞こえる。だが、森崎は振り返らずに勝手口へと歩いて行く。
クリス「森崎教官に……礼ッ!!」
カタリナ「ありがとうございました」
ルーク「あじゃじゃしたーーーっ!」
ロディ「ありがとうございました!」
ライアン「ありがとうございました」
セシル「ありがとうございました!」
486 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/25(日) 18:31:24 ID:???
森崎「(俺には誰かを教える素質なんて無いかもしれない。だが、アイツらのこの言葉だけは――)」
間違いようのない現実のもののはず。クリスたちの自分に対する最大の賞賛を胸に抱え、
森崎は訓練場を後にした。第七小隊が森崎の手から本当の意味で巣立った瞬間だった。
※ライアン、ルーク、ロディが森崎に支援(1)を発生させました。
※第七小隊全員に相互支援(1)が確立されました。
※第七小隊との関係が改善され、教官と部下の関係も解消されました。
トーマス「…これでいよいよお前はアイツに頼ることもできなくなったということだ。その覚悟はできてんだろうな?」
ライアン「はい!僕は絶対に諦めない精神をあの人から教わったんです。へこたれませんよ!」
ルーク「俺だって負けちゃいられねぇぜ。トーマスさん、俺もここで訓練していいっすよね!?」
セシル「ちょっと、抜け駆けはずるいわよ。私だって今の状況に満足したわけじゃないんだから!」
ロディ「並み居る正騎士を押しのけレギュラー入りするにはもっと技術が必要だ。特訓あるのみだな」
カタリナ「クリス、私達も行きましょう!」
クリス「ええ!だけど今は誰かを守るためじゃなく……自分を守れるように!」
もうクリスたちには迷いはなかった。その瞳にはとある横暴で自分勝手な、
けれども仲間を守ることに全力を尽くす男の教えが宿っているのだから。
487 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/25(日) 18:33:10 ID:???
先着『2名』様でブロックごとに判定をお願いします
カタリナの特訓(力)→! card
ロディの特訓(力)→! card
ライアンの特訓(力)→! card
セシルの特訓(力)→! card
============
クリスの特訓(技)→! card
ルークの特訓(技)→! card
トーマスの特訓(技)→! card
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します
K〜J→+2
10〜6→+1
5〜2→効果なし
A→ハッスルしすぎてダウンしてしまう。明日の訓練に参加不能
JOKER→+3
488 :
森崎名無しさん
:2011/09/25(日) 18:35:07 ID:???
カタリナの特訓(力)→
ダイヤ8
ロディの特訓(力)→
ハート6
ライアンの特訓(力)→
スペードA
セシルの特訓(力)→
スペード10
489 :
森崎名無しさん
:2011/09/25(日) 18:35:09 ID:???
カタリナの特訓(力)→
スペードA
ロディの特訓(力)→
スペードA
ライアンの特訓(力)→
スペード2
セシルの特訓(力)→
ダイヤJ
490 :
森崎名無しさん
:2011/09/25(日) 18:36:13 ID:???
クリスの特訓(技)→
ハート4
ルークの特訓(技)→
スペード9
トーマスの特訓(技)→
スペード6
491 :
森崎名無しさん
:2011/09/25(日) 18:38:36 ID:???
ライアンお前・・・
492 :
森崎名無しさん
:2011/09/25(日) 18:39:49 ID:???
だれも絵札がなく且つライアンお前ってやつは・・・全員空回りすぎだろ
493 :
森崎名無しさん
:2011/09/25(日) 18:40:18 ID:???
ひえ〜…
494 :
森崎名無しさん
:2011/09/25(日) 18:51:36 ID:???
ま、前向きに考えれば懸念材料だったロディの力が上がったということで
495 :
森崎名無しさん
:2011/09/25(日) 18:53:06 ID:???
実はクリスもライアンの次に2軍の危機なんだよね
アーマーナイトはクラスチェンジしない限り1部でも活躍が見込めないし
496 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/25(日) 19:04:04 ID:???
>>491-495
イベント補正としてかなり甘めの判定にしたんですけどね。
ただ、第七小隊全員ベンチ入りで常に支援(5)という大きな武器が手に入ったわけですし…
============
カタリナの特訓(力)→ ダイヤ8→+1
ロディの特訓(力)→ ハート6→+1
ライアンの特訓(力)→ スペードA→ハッスルしすぎてダウンしてしまう。明日の訓練に参加不能
セシルの特訓(力)→ スペード10→+1
クリスの特訓(技)→ ハート4→効果なし
ルークの特訓(技)→ スペード9→+1
トーマスの特訓(技)→ スペード6→+1
※カタリナの力が6→7、ロディの力が7→8、セシルの力が7→8に上がりました!
※ルークの技が6→7、トーマスの技が7→8に上がりました!
============
ルーク「(俺やトーマスさんのようなパワータイプはどれだけしっかりボールに力を伝達できるかが鍵なんだ)」
トーマス「(そのためにもより的確な技術を身につけるんだ)いっけぇ〜〜〜っ!!」
バシュバシュウッ!!
クリス「す、すごいよふたりとも!また的のど真ん中に命中だよ!」
ルーク「フッ…この華麗な姿に惚れるなよ、クリス」
クリス「誰がじゃ」
ルーク「照れるな照れるな。俺は何時だって気持ちを受け入れる準備はバッチオーラーイだからよ!」
クリス「……あ〜も〜!気が散る!集中できない!ちょっとあっち行っててよ!」
497 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/25(日) 19:05:06 ID:???
トーマス「はっはっは。ところで力の鍛錬の連中はどんな具合だ?」
トーマスとルークが確かな手応えを感じている中、ロディたちは……
ロディ「ライアン、どっちが多く腕立てを続けられるか勝負と行こうか」
ライアン「はいっ!臨むところです」
それだけならばよく見られる筋力鍛錬の風景だったが、
先ほどの一件での心の高ぶりが二人に必要以上の負荷を身に付けさせる。
カタリナ「ちょ、ちょっとさすがにその錘の数は危険だと…」
ビキィーーン!!
ライアン「はぐっ!?」
ロディ「ラ、ライアン!?しっかりしろライアン!ライアーーーーン!!」
カタリナ「(……どうしよう。こうなったらいよいよ『奥の手』を使う必要が出てくるかも)」
前途多難なライアンの様子を見て、カタリナは何かを決意したように拳を握るのだった。
498 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/25(日) 19:06:11 ID:???
〜合宿三日目〜
いよいよアリティアカップも明日に迫った合宿最終日。
この日に訪れたのは日本リーグでも実力ナンバーワンと名高い『東邦タイガース』のメンバーだった。
エスカレーター式の超エリート東邦学園の卒業生を始めとするだけでなく
今や世界にもその技術力の多くを提供するヒューガーの資金力から
外国で出番や環境に恵まれない優れた選手たちを揃えてきているのだ。
ミハエル「WOW!この国の人はなかなか美形の人が集まってるようで何よりデース」
バンビーノ「わわ…なんだぁあの巨大な壁画は。圧巻だなぁ」
コルドバ「こら、二人共おとなしくしなさい。向こうさんに失礼になるだろうが」
辺りをキョロキョロ見渡し、さながら観光客のように振る舞う二人の金髪の選手。
そして彼らをたしなめるように小さく怒鳴る黒人の選手たちに対して森崎は…
☆どうしますか?
A とりあえず長髪美形に挨拶をした
B とりあえず短髪細目に挨拶をした
C とりあえず黒人の壮年に挨拶をした
D 彼らを無視して顔見知りの反町たちに挨拶をした
E 全員無視。さっさと練習に移ろう
2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
499 :
森崎名無しさん
:2011/09/25(日) 19:15:28 ID:wHMv6LhE
C
500 :
森崎名無しさん
:2011/09/25(日) 19:17:22 ID:w9eVhwls
C
501 :
森崎名無しさん
:2011/09/25(日) 19:17:34 ID:Fxo+Kvnc
C
502 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/27(火) 21:37:21 ID:???
>C とりあえず黒人の壮年に挨拶をした
森崎「(何だかあの二人からは危険を感じる)」
周りの日本人の集団から浮きに浮いてる二人をスルーし、森崎は黒人の壮年に近づく。
年頃は片桐よりもやや上だろうか。どことなくフレイとイメージが似ているかもしれない。
☆どうしますか?
A 初めまして。明日からの大会、楽しみですね(無難な対応)
B あなたがこのチームの監督ですね。よろしくお願いします(丁寧な対応)
C なんでえ、おじんじゃねぇか(挑発する)
D あの騒がしい奴らをなんとかしてくださいよ(注意する)
E ん?そう言えば昔のサッカー雑誌で見たことがあるような…(朧気な記憶を呼び起こす)
F その他(好きな行動、台詞をお書きください)
2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
503 :
森崎名無しさん
:2011/09/27(火) 21:39:40 ID:j9LIII7s
E
504 :
森崎名無しさん
:2011/09/27(火) 21:39:57 ID:GdkPYAQA
E
505 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/27(火) 21:50:30 ID:???
>E ん?そう言えば昔のサッカー雑誌で見たことがあるような…(朧気な記憶を呼び起こす)
森崎「(あれ?あの人の顔はたしか何処かで…)」
5年前、パルメイラス行きの話が進められていた段階、
森崎はプロになるための学をつけるために様々なサッカー雑誌を読みあさっていたことがある。
森崎「(あんまり覚えていないが、確かロベルト本郷を中心とした前時代のトッププレイヤーを纏めた記事だったと思う)」
自分よりも一回りも二回りも上の年齢のプロプレイヤーたち。
いつか彼らのような栄光を掴んでみせるのだと息巻いていた当時の熱意が蘇ってきたような気がした。
森崎「あの、失礼ですがもしかしてあなたは……」
おもいだせ青春→! card
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します
ダイヤ→コロンビアのコルドバさんでは?
ハート→ドイツのフランツさんでは?
スペード→ブラジルのネルソンさんでは?
クラブ→ウルグアイのアグイレイラさんでは?
JOKER→ダイヤ+???
506 :
森崎名無しさん
:2011/09/27(火) 21:52:54 ID:???
おもいだせ青春→
クラブJ
507 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/27(火) 22:06:34 ID:???
おもいだせ青春→ クラブJ
>クラブ→ウルグアイのアグイレイラさんでは?
森崎「(そうだ。確かあの人は…)」
森崎の呼び起こした記憶の記事。そこには今や南米サッカーの雄と云えば
ブラジル、アルゼンチンの二大巨塔と囁かれる今日の話など軽く吹き飛ばすほどに
圧倒的なフィジカル、研ぎ澄まされた統率力、勝利に対する精神力。
その実力派正に心技体の三位一体と称されたスタープレイヤー、アグイレイラについてのことだった。
年令による衰えなのか、さすがに全盛期の頃の輝きは失っているが
まだまだウルグアイのサッカーを引っ張り続ける偉大な先人である。
森崎「あなたはもしや、ウルグアイのアグイレイラさんでは?」
コルドバ「……残念だが人違いだ。日本の若き守護神、モリサキ・ユーゾー」
森崎「へ…?」
明らかに機嫌を悪くした返答に、森崎の顔は瞬時に青くなる。
コルドバ「私は元コロンビア代表、コルドバ。最近の若いものはサッカーは出来ても礼儀は嗜んでいないようだな」
森崎「す、すんません。失礼しました」
森崎は慌てて頭を下げると、すぐさま逃げるように練習場へと飛び込んでいく。
森崎「あっれ〜?おかしいな。同じ黒人選手だから勘違いしちまったのかな」
これは相当印象を悪くしたなと後悔しつつ、森崎は合宿最終日の練習相手を探しに行くのだった。
508 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/27(火) 22:07:53 ID:???
☆合宿特訓メンバー選出
『アリティア選抜』
マルス・シーダ・カイン・アベル・ドーガ・リフ・オグマ・マリク・ジョルジュ
トーマス・サムソン・アラン・エスト・エリス・クリス・カタリナ・ルーク・ロディ
ライアン・セシル・フレイ・ノルン・アテナ・シェスター・マーガス・ビクトリーノ
『東邦タイガース』
反町・沢田・山森・コルドバ・ミハエル・バンビーノ
※上記の中からそれぞれ最大『2名』ずつ選択して下さい。
※人数が多ければ練習効果は上がり、人数が少なければ支援など評価が上がりやすくなります。
(例)
マルス・シーダ
反町・沢田 ←これで1票となります。
『2票完全一致』で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
509 :
森崎名無しさん
:2011/09/27(火) 22:13:10 ID:GdkPYAQA
トーマス・ライアン
山森・バンビーノ
510 :
森崎名無しさん
:2011/09/27(火) 22:19:29 ID:j9LIII7s
反町・山森・ミハエル・バンビーノ
511 :
森崎名無しさん
:2011/09/27(火) 22:20:50 ID:j9LIII7s
セシル・フレイ
ミハエル・バンビーノ
こっちに変更します
512 :
森崎名無しさん
:2011/09/27(火) 22:41:14 ID:Qwhh+xsc
セシル・フレイ
ミハエル・バンビーノ
513 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/27(火) 23:18:05 ID:???
セシル・フレイ
ミハエル・バンビーノ
============
森崎がアリティア組の中で声をかけたのは、先日教官と部下という立場を払拭し、
同じ立場の一人の仲間として触れ合うことを決めたばかりの第七小隊のセシル。
彼女の上官であり、古傷を負うものの優れた実力を持つ古参の騎士フレイ。
セシル「森崎さん、体の調子は大丈夫ですか?あまり無理はしないでくださいね」
フレイ「大会にあわせてコンディションを整えることも重要だからな。
まだ若いのに大変だろうが、体を大事にな」
森崎「は、はぁ…(まるで怪我人扱いだ。まぁ、似たようなものかもしれないが)」
ちょっと気がひけるほどの心配をされながら、森崎は東邦の二人の外国人にも声をかけた。
ミハエル「オウ、アナタがニホンのキャプテンだったモリサキですか?
てっきり村人Aとかそういう類のモノと思いましたよ。HAHAHA」
森崎「(失礼な…これでも少しは気にしてるんだぞ)」
独特の発音でキンキン甲高い不愉快な声を振りまくミハエルを抑えこむように、もう一人の男が森崎に話しかけてくる。
バンビーノ「気に触ったのなら済まないな。俺はバンビーノ。去年までミランユースに世話になっていた」
森崎「ミランって、あのセリエAのミランか。明日からの大会、よろしくな」
514 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/27(火) 23:19:12 ID:???
ミハエルに比べてまともそうなバンビーノに対して少し安心する森崎。
しかし、彼の細い目がきゅっと釣り上がるとやや厳しい口調が帰ってくる。
バンビーノ「……俺の世代のイタリアプレイヤーは少なくともお前に対して好意的な奴は少ない。
モリサキ・ユーゾーと言ったか。明日からの大会、悪いがお前には活躍させるつもりはない」
森崎「なにィ…!」
いきなり宣戦布告とも取れる好戦的な挨拶をしてくるバンビーノに声を荒げる森崎。
慌ててセシルとフレイが嗜めるように前に出て、練習を始めようと声をかける。
森崎「(うーむ。若気の至りだったとは言え、俺って結構周囲に敵を作りやすいことをしてたんだなぁ)」
数年前に比べて随分丸くなったものだと、改めて森崎は自分の環境の変化に感慨深くなるのだった。
515 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/09/27(火) 23:20:29 ID:???
・鍛えられる項目は大きく分けて4つです。
A 基礎練習…基礎ステータス強化(○○+2系)
B 必殺技開発…シュートやタックル等のガッツ消費系の必殺を開発
C 戦術開発…雪崩攻撃やファストブレイク等ガッツ消費系の戦術を開発
D スキル開発…サイドアタック等自動的に発動するスキルを開発
※いずれも森崎が直接指示をするよりも各自に選ばせることで成功率は上がります。
※全員の特訓メニューが決定した後、森崎自身の特訓メニューを決定します。
☆どうしますか?
セシル→
フレイ→
※直接指示する場合は矢印の横にアルファベットを記入してください。
※無記入の場合はランダムで選択させる代わりに特訓の効果や成功率が上昇します。
※キャプ翼系キャラは森崎たちの練習にあわせて行動してくれます。
【同じ組み合わせ2票】集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
516 :
森崎名無しさん
:2011/09/27(火) 23:24:27 ID:3nLfW6i6
セシル→D
フレイ→D
517 :
森崎名無しさん
:2011/09/27(火) 23:40:12 ID:uenUD7QE
セシル→A
フレイ→D
518 :
森崎名無しさん
:2011/09/27(火) 23:42:01 ID:Qwhh+xsc
セシル→A
フレイ→D
519 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/10/03(月) 22:20:03 ID:???
鼻風邪でぐじゅぐじゅにやられておりました。今日より更新を再開します。
一時期に比べてペースがかなり遅れてますが、どうかお付き合い下されば嬉しいです。
============
セシル→A 基礎練習…基礎ステータス強化(○○+2系)
フレイ→D スキル開発…サイドアタック等自動的に発動するスキルを開発
森崎「それじゃあセシルは基礎練習を、フレイさんは…」
フレイ「折角の日本の方々との練習だ。この機会にしかできないような練習をするつもりだ」
フレイの実力は正騎士の中でも上位クラスに位置している。
基礎を伸ばすよりも、なにか強力な特技をみにつけてもらったほうが都合がいいと思い森崎は彼の考えに同意した。
セシル「基礎練習といってもいろいろあるよね。私は何を鍛えればいいかしら?」
☆何を指示しますか?
【ガッツ/スルー/ドリブル/タックル/パス/カット/シュート/ブロック/競り合い/クリアー/セービング/飛び出し】
セシル→
※矢印の横に指示したい練習を上記の枠の中から選び書きこんでください。
2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
520 :
森崎名無しさん
:2011/10/03(月) 22:59:50 ID:zO0EEy/+
セシル→ドリブル
おかえりなさいませーお大事に
521 :
森崎名無しさん
:2011/10/03(月) 23:00:58 ID:KoNTzjgw
セシル→ドリブル
522 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/10/03(月) 23:17:08 ID:???
>>520
ありがとうございます。急に冷え込んできましたからね〜。油断してると一気にがくんと来ちゃいますね。
============
セシル→ドリブル
森崎「(この間の練習試合を見るかぎり、セシルの能力は守備よりも攻撃に向いてそうだよな)」
ソシアルナイトはタックルを得意としているものが多い。
セシルもその優れたスピードを活かしたタックルを武器にしているのだが、
彼女の足の速さはドリブルによるボール運びにも十分適応できると森崎は睨んでいた。
森崎「よし、セシルはドリブルの練習をしてくれ」
セシル「ドリブル…ですか?分かりました」
バンビーノ「ドリブルの練習なら俺たちも指導がやりやすいな」
ミハエル「目の付け所はなかなかデース。しかし、練習が成功するかどうかはこれから次第デスネ」
森崎「(さて、俺はどの練習に励もうか。例によってプロチームの奴らは俺たちの練習にあわせてくれるみたいだが…)」
523 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/10/03(月) 23:18:15 ID:???
☆どうしますか?
A 基礎練習…基礎ステータス強化(○○+2系)
B 必殺技開発…シュートやタックル等のガッツ消費系の必殺を開発
C 戦術開発…雪崩攻撃やファストブレイク等ガッツ消費系の戦術を開発
D スキル開発…サイドアタック等自動的に発動するスキルを開発
※A・Bの場合【ガッツ/スルー/ドリブル/タックル/パス/カット/シュート/ブロック/競り合い/クリアー/セービング/飛び出し】
などの項目を追記しても構いません。
【同じ組み合わせ2票】集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
524 :
森崎名無しさん
:2011/10/03(月) 23:23:36 ID:KoNTzjgw
Aガッツ
525 :
森崎名無しさん
:2011/10/03(月) 23:44:29 ID:Pd+2KShQ
Aガッツ
526 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/10/04(火) 00:02:07 ID:???
>Aガッツ
森崎「(今は少しでもガッツを鍛える!それが俺の勝手を許してくれたアイツらへの報いにもなるんだ)」
ウォーミングアップを始めるセシルを横見しつつ、森崎は静かに闘志を燃やす。
バンビーノ「(無難に基礎トレーニングか。堅実な性格のか、それとも…)」
ミハエル「(WYで彼は派手な技を何度も繰り出してましたからね。スタミナを重視するのはわからなくはありませんね)」
先着【1名】様で一気に判定をお願いします。
バンビーノのメニュー→! card
ミハエルのメニュー→! card
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します
ダイヤ・ハート→森崎に合わせる
スペード・クラブ→セシルに合わせる
JOKER→全員の練習に付き合ってくれる
527 :
森崎名無しさん
:2011/10/04(火) 00:02:27 ID:???
バンビーノのメニュー→
ダイヤ9
ミハエルのメニュー→
クラブ3
528 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/10/04(火) 00:18:29 ID:???
バンビーノのメニュー→ ダイヤ9→森崎に合わせる
ミハエルのメニュー→ クラブ3→セシルに合わせる
タッタッタッタ……タッタッタッタ……
無言で並走してくる細目の男の異様な威圧感に気圧されながら、森崎はスタミナを鍛えるため走りこみを繰り返していた。
先ほどの会話でも分かる通り、JY時代の森崎の心無い一言でこの世代の多くのイタリアのプレイヤーは森崎を敵視しているのである。
森崎「(うーん。なんだか居心地が悪いぜ。これじゃあ一人で走ってたほうが気楽だったか…?)」
バンビーノ「おい、お前」
森崎「な、なんだよ。いきなり話しかけてくるなよ、驚くじゃないか」
突然ボソリと話しかけてくるバンビーノの方を、森崎は振り向いた。
バンビーノ「随分体に負担をかける走り方をしてるな。そんなんじゃ試合ですぐバテるぞ」
森崎「なっ…!?」
バンビーノ「俺の動きに合わせて走れ。少しはマシになるだろうさ」
急にエンジンのギアがかかったように速度を上げていくバンビーノ。
慌てて森崎もペースを上げて彼の走りについていこうとする。
森崎「(くそっ…こいつ結構速いぞ。ちくしょう、離されてたまるか…!)」
バンビーノ「(何故かは分からんが、こいつは自分の体を労った走り方をしている。
そう、怪我のリハビリで苦しんでいたあの頃の俺のような縮こまったフォームでだ)」
529 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/10/04(火) 00:19:43 ID:???
バンビーノが敵意を持つ森崎にわざわざ話しかけたのは、彼の悪いフォームの走りが気になったからだ。
あれでは持久力をつけるどころか無駄に体力を消費し時間を無駄にするだけである。
弱った体を再びスポーツマンらしい頑丈な体に戻すためにはある程度の負担を体に覚えさせなくてはいけない。
体の器官とは正直なもので、楽な状態をしばらく保つとあっという間にその状況に適応していく。
バンビーノ「(…何をやってるんだろうな俺は。こいつは俺の祖国の誇りを踏みにじった嫌なやつだというのに)」
徐々に自分に追いついてくる森崎の姿を確認しつつ、バンビーノは心の葛藤を消し去るように腕と足を振るう。
森崎ガッツ練習→! card
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します
K〜10→ガッツ+20
9〜6→ガッツ+10
5〜2→効果なし
A→ガッツ-20
JOKER→ガッツ+40
530 :
森崎名無しさん
:2011/10/04(火) 00:20:58 ID:???
森崎ガッツ練習→
スペード4
531 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/10/04(火) 00:40:59 ID:???
森崎ガッツ練習→ スペード4
>5〜2→効果なし
============
森崎「(くそっ…ハァハァ…奴のペースについていけん…!)」
森崎は懸命に腕を振った。だが、足がついてこない。
息の乱れが激しくなり、視界がぼやけてきてしまう。完全に『バテ』た状態だ。
森崎「(なんでだよ……以前の俺だったらあの程度のやつなんかに……)」
森崎は気がついていなかった。破滅のツボにより深刻な虚弱化に苛まれた己の体は
『星』の力によって支えられた優れた才能すらも霞むほどの障害になっているということに。
森崎「(俺は……俺は森崎有三なんだ。ワールドユースで世界一になった全日本のキャプテンなんだ…
その俺が……その俺が……どうして……強くなれない!?)」
自分は翼や若林と何処が違う。同じ人間のはずなのに、どうあっても彼らと同じ才能を得られないのか。
いくら『リセット』の力があったとしても、自分の手に入れたい世界一のGKという栄誉は
このままでは永遠に手に入れることなどできないだろう。
森崎「(俺は……俺は……!)」
誇り高い過去の栄光すらも、今のボロボロの森崎にとっては重荷にしかならなかった。
崩れ落ちるように倒れる森崎を、バンビーノは舌打ちをしつつ介抱した。
バンビーノ「(俺は……俺はこんな情けない奴を見返すために今まで苦労を重ねてきたのか?……お笑いだな)」
自分と同じように日本へのリベンジに躍起になっていた元チームメイトたちを思い、バンビーノは力なく笑うしか無かった。
532 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/10/04(火) 00:42:21 ID:???
ミハエル「ミスセシル。あなたのドリブルは私が見てあげましょう」
セシル「は、はい…(この人、顔は人形みたいに綺麗だけど何だか動きが気色悪いわ…)」
くねくねと腰を振りながら奇妙なステップでボールを転がすミハエルの動きを、
セシルは思わず目を背けたくなるという己の意思を強引にねじ曲げて特訓に興じた。
セシルドリブル練習→! card
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します
K〜10→項目+1
9〜6→項目+0.5
5〜2→効果なし
A→項目-1
JOKER→項目+2
533 :
森崎名無しさん
:2011/10/04(火) 00:43:39 ID:???
セシルドリブル練習→
スペード9
534 :
森崎名無しさん
:2011/10/04(火) 00:43:58 ID:???
セシルドリブル練習→
スペード6
535 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/10/04(火) 01:11:31 ID:???
セシルドリブル練習→ スペード9
>9〜6→項目+0.5
※セシルのドリブルが『0.5』アップしました!
============
ミハエル「ハイハイハイハイ!もっと素早く、激しく!腰と足をうごかしてっ!」
セシル「(うぐぐぐ……な、なんだか恥ずかしい……)」
ミハエル「ミスセシル。サッカーのフィールドに恥じらいなどは必要有りませんよ。
それを持ち込むことは、自らの『弱点』をさらけ出すことになってしまうからです」
セシル「弱点…?」
ミハエル「いい機会ですから教えてアゲマース。私達の世界ではサッカーなどの多くのスポーツは
男女混合で行うものではありません。どうしても男女で力量の差が現れてしまうからデース」
セシル「そ、それって女性が男性に劣ってるって言いたいんですか!?」
男勝りの勝気な性格であり、男に負けてたまるかという心情でここまでの強さを手に入れてきたセシルはムキになって言い返す。
ミハエル「そうは言ってません。しかし……こんな風にどうしても体同士が触れ合うことがありますネ」
ササッ!さわわっ……
セシル「!?!?!?!?!?!?」
後ろに回りこんでくるミハエルのカールがかった長い髪の毛が、セシルのうなじを妖しく撫でる。
全身を擽られるような不快感が、セシルの頭の先から足の先まで電流のように走った。
ミハエル「プロの世界は激しく、厳しいモノでーす。あなたはこれからそんな危険な世界に挑もうとしてるのですよ」
536 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/10/04(火) 01:12:38 ID:???
セシル「んなっ…」
ミハエル「恥じらいなど捨ててしまいなさい。そうすれば今アナタが感じている負担など綿毛のように吹き飛ぶことでしょう。ウフフ……」
セシル「(くっ……気色悪ッ……で、でも…確かにいちいちこんな事で気を取られていちゃダメってのは一理あるわね)」
彼はきっとどんな状況にも動揺しない強い精神力を身につけろと言っているのだろう。
この怪しい動きがそこにつながっているかどうかはまだ疑問に感じるが……
セシル「ええーい!もうやぶれかぶれよ!はぁぁぁぁあああっ!!」
シュババッ!ババッ!バババババッ!
ミハエル「HAHAHA!ナイスでーす!その調子ならすぐに立派なダンサーになれまーす!」
セシル「は…?ダ、ダンサー??」
ミハエル「おや?あなたはチーム専属のチアリーダーでは無かったのですか?これはとんだ勘違いデ〜ス」
セシル「私は選手です!真面目に指導してください!」
ミハエル「じょ、冗談デスよ。そんな怖い顔しないで。美しい顔が台無しデ〜ス」
セシル「うっ…!?」
面と向かって自分のことを美しいと言ってのけた、目の前の美形の男の言葉にセシルは身を固める。
ミハエル「私は美しいものが輝いている瞬間こそ最も素晴らしいと考えてイマース。
なので、私は練習します。美しい私がフィールドの中心で美しく輝くこと。
それこそ正に美しく素晴らしい瞬間だからデース!」
537 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/10/04(火) 01:14:54 ID:???
セシル「……なんだか頭痛くなってきた……こんなんで明日の大会大丈夫かな……」
ミハエルのトンデモ持論に耳を塞ぎつつ、セシルは少しキレが増したドリブル練習を続けるのだった。
フレイ「(おそらく東邦タイガースの主力選手であろうバンビーノ、そしてミハエル…か)」
そしてこの2人の練習を眺めていたフレイは、自分の能力に見合った新しい技を作れないかと思案していた。
フレイ「(共に優れた俊敏性と技術を持っている。ドリブラーとしては正に天賦の才を持っているといっても良い)」
ただ、バンビーノの方に限ってはまだどこか違和感を覚えることがある。
体の調子が芳しくない森崎と合わせているからなのかわからないが、彼の動きもまた、本調子とは程遠いように感じるのだ。
フレイ「(全ては明日の大会になれば分かること。今は少しでも己の鍛錬に集中すべし)」
再びミハエルとバンビーノの動きを眺め、フレイは新たなスキルを構築するためボールを蹴り出した。
フレイスキル開発→! card
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します
K〜J→スキル『倍速ドリブル』ドリブル時相手の人数補正を打ち消す
10〜2→効果なし
A→足をくじいてしまい速さ-1
JOKER→K〜Jの効果+『ドリブラー』ドリブル時ガッツを20〜100消費することで補正を+1〜+5まで増加可能
538 :
森崎名無しさん
:2011/10/04(火) 01:15:46 ID:???
フレイスキル開発→
ダイヤ9
539 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/10/04(火) 01:23:08 ID:???
フレイスキル開発→ ダイヤ9
>10〜2→効果なし
フレイ「(むぅ…これは、しかし…)」
バンビーノの鋭い切り返しが何度も行われる動きは、フレイの足腰をもってしても再現が難しく
フレイ「(なんだあの軟体動物のような動きは。彼は本当に人間なのか?)」
ミハエルのうねうねと揺れる動きはフレイの常識の範疇を軽く越えていくものだった。
フレイ「人には向き不向きというものがある。私は私にできることをするまでだ」
こういう時に潔く諦めることも、時には前進することになるのだとフレイは一人納得していた。
540 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/10/04(火) 01:24:32 ID:???
そして練習後。クールダウンをする他の選手達を見渡しつつ、森崎はこの3日間の特訓の成果を振り返っていた。
森崎「(少しは体力が長持ちするようにはなったが、これまでのような必殺セーブに頼り切った戦い方じゃ駄目だ。
DFとの連携や、俺の得意とする一対一にうまく誘いこむことを狙うことも念頭においたほうがいいかもしれないな)」
これまで以上に試合中の指示出しが勝敗を左右するかもしれない。そんなことを考えつつ森崎は…
☆どうしますか?
A セシルに話しかける
B フレイに話しかける
C ミハエルに話しかける
D バンビーノに話しかける
E 一人でもやるさ!居残り特訓だ!
2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
541 :
森崎名無しさん
:2011/10/04(火) 01:25:49 ID:kyfycb6U
E
542 :
森崎名無しさん
:2011/10/04(火) 02:16:56 ID:hD0V+L9U
B
543 :
森崎名無しさん
:2011/10/04(火) 03:29:35 ID:OYqo3C26
E
544 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/10/06(木) 22:39:45 ID:???
>E 一人でもやるさ!居残り特訓だ!
森崎「(今の俺に必要なのは人との交流じゃない。確固たる自信と実力なんだ)」
これまで築いてきた栄光や掲げてきた威光は全て森崎有三という存在が圧倒的実力を持つ選手だったからこそ。
それが今では自分よりも年下の選手たちに体力で劣り、練習では無様な格好を見せてしまう。
森崎「(俺が俺であるために、俺は強さを維持しなくてはいけない。キャプテン森崎は強くあらなければいけないんだ)」
焦燥感に駆られるように、森崎は一人場所を移して練習を続けようとする。
そんな鬼気迫る背中を、セシルは心配そうに見送ることしか出来なかった。
セシル「(森崎さん……)」
☆どうしますか?
A 基礎練習…基礎ステータス強化(○○+2系)
B 必殺技開発…シュートやタックル等のガッツ消費系の必殺を開発
C 戦術開発…雪崩攻撃やファストブレイク等ガッツ消費系の戦術を開発
D スキル開発…サイドアタック等自動的に発動するスキルを開発
※A・Bの場合【ガッツ/スルー/ドリブル/タックル/パス/カット/シュート/ブロック/競り合い/クリアー/セービング/飛び出し】
などの項目を追記しても構いません。
【同じ組み合わせ2票】集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
545 :
森崎名無しさん
:2011/10/06(木) 22:41:55 ID:Xki1bGD+
A ガッツ
546 :
森崎名無しさん
:2011/10/06(木) 22:43:23 ID:+v0QQbsk
A ガッツ
547 :
森崎名無しさん
:2011/10/06(木) 22:50:08 ID:???
がんばり一回分のガッツを増やすよりセービング+10とかになる方がいい気がする
548 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/10/06(木) 22:55:50 ID:???
>A ガッツ
森崎は一人でマクロニソス砦の周辺を走っていた。
誰も邪魔するものはいない、誰も助けるものはいない。孤独な、けれども静かで穏やかな時間が流れていく。
森崎「(走れ走れ走れ。動け動け動け。俺の体は……まだ壊れちゃいないはずなんだ)」
中山も。自分の迂闊な行動によって『破滅』という刻印を押されたあの男も今の自分のように苦しんできたのだろうか。
だが、心の何処かで思うのだ。今の自分はそういった苦しい環境に逆に甘えているのではないかと。
マトモな体だったらこんなに苦しまなかった。いつもの自分だったらもっとうまく動けていた。
破滅という言葉が心地よく森崎の体を安穏へと導こうとしている。言い訳という心の鎧を構築しようと這い寄ってくる。
森崎「(そんなことはない!俺は……俺はあいつの苦しみに正面から立ち向かっていくって決めたんだから!)」
決心はついていた。それを持続していく覚悟も。だが、今の森崎を取り巻く環境は過去の栄誉を剥がしていく。
第七小隊からの信頼は守ったが、今まで持っていた威厳は確実に落ちて行くのを感じていた。
森崎「(もう一度だ。もう一度挑戦者の気持ちで……何があっても這い上がろうとするあの頃の俺の気持ちを思い出せ!)」
森崎ガッツ練習→! card
!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します
K〜J→ガッツ+20
10〜8→ガッツ+10
7〜2→効果なし
A→ガッツ-20
JOKER→ガッツ+40
549 :
森崎名無しさん
:2011/10/06(木) 22:56:39 ID:???
森崎ガッツ練習→
スペードK
550 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/10/06(木) 23:18:59 ID:???
森崎ガッツ練習→ スペードK
>K〜J→ガッツ+20
※森崎の『ガッツ+30』が『ガッツ+50』になりました!
============
森崎「(2年前のアリティアカップで、俺はチームを優勝に導けなかった)」
アカネイア同盟軍の面々は口や顔には出さなかったが、きっと悔しい気持ちでいただろう。
それだけ森崎に対するサッカーの信頼は大きいものだったのだ。
軍を指揮できる人間は他にもいる。だが、ゴールを安心して任せられる人間は森崎以外にいなかった。
森崎「(あいつらからの期待は心地よかった。ヒューガーに勝てたのも、
連敗にめげずに俺についてきてくれたあいつらの頑張りがあったからなんだ)」
今度こそ。今度こそあの大会を優勝という華で飾りたい。
自分に信頼の絆という大きな力を教えてくれた大切な仲間たちの期待に今度こそ応えたい。
森崎「(勝つんだ。そのためには……俺が!!)」
ダダダダダッ!!
先ほどの練習で倒れたのは、バンビーノの動きに気を取られペースを乱したからだ。
いまの森崎に雑念はない。あるのは仲間の期待に応えようと大きく膨らませる勝利への執着心のみ。
森崎「(俺は負けない。アリティアカップにも。そして破滅のツボにも!)」
森崎の体は僅かに。だが確実にかつての力を取り戻しつつあった。
そしてその成果を見事形に出来るかどうかは、明日から行われるアリティアカップにて証明することになる。
551 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/10/06(木) 23:20:08 ID:???
先日の特訓でライアンは焦りのあまり、無理をしすぎて怪我をしてしまった。
他の者より実力で劣る彼は、レギュラーはもとよりベンチメンバーに選ばれるかどうかさえ危うい。
だが、ベンチメンバーに選ばれなければ第七小隊の近衛騎士団結成の話は無かったことになってしまう。
ライアン「(僕一人だけのせいで、みんなの夢が壊れてしまう。そんなの嫌です。だけど……どうすれば)」
しかし森崎を頼ることはできない。彼は自分の境遇に苦しんでいる。これ以上負担を強いる訳にはいかない。
どうしてこんなに悪いことが続くのだろう。もはやどうすることもできないのだろうか。
悔しそうに唇をかむライアン。そんな彼の部屋に第七小隊の仲間たちが現れる。
クリス「ライアン、怪我の具合はどう?」
ライアン「クリスさん。……はい。もう大分具合は良くなりました。
大会までには治りそうです。……もっとも、出られるかはわかりませんが」
カタリナ「……ライアン、そんな悲しそうな顔をしないでください。まだチャンスが無くなったわけじゃないじゃないですか」
ライアン「でも、正騎士の人たちを押しのけてベンチに入るためには今の僕の力では……」
暗い影を落とすライアン。だが、彼を囲むクリスたちの顔は活き活きとしている。
その瞳には、自分たちの夢をそう簡単に終わらせたりはしないという強い意志が込められていた。
ロディ「待て。ベンチに入るのが本当に個々の実力だけで決まるとは限らないぞ」
ライアン「え…?」
セシル「たとえば、治療の杖が使える人はハーフタイムでの回復の時に重宝されたりするわね。
それと、私達のように息のあった仲間からの応援はいつも以上のプレイを引き出してくれるはずよ」
ルーク「ようはどんな理由でもベンチにさえ入れればお前の勝ちなんだぜライアン!
まだ諦めるのははえーよ。お前の道は、お前が切り開いて行かなきゃなんねーんだからな!」
552 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/10/06(木) 23:21:52 ID:???
ライアン「ルークさん……みんな……」
仲間たちの暖かな励ましによって、ライアンの顔に光が戻ってくる。
少しでも可能性があるかぎり諦めない。あの男もきっとそう言ってくれるはずだ。
クリス「カタリナ。ベンチ入りメンバーを決めるのは監督のジェイガン様よね」
カタリナ「はい。ですが、前大戦の情報ではサッカーに関しては森崎さんの意見がかなり尊重されていたようです」
カタリナが広げた資料を見るクリスたちは、少し険しい顔になる。
ロディ「……まずいな。あの人は今回の問題から自発的に手を引いている」
セシル「う〜ん。森崎さんは温情よりも実力でメンバーを選びそうよね。どう考えても」
ルーク「むむむ。どうにかして森崎さんにライアンの必要性を認めさせねぇといけないのか」
クリス「ライアンの夢は私たちみんなの夢。絶対に叶えてあげたいし叶えたい。
カタリナ、なにかいい手はないかしら?」
カタリナ「私はこの小隊の軍師。こういう時のために策を考えておきました。任せてください!」
ライアン「(カタリナさん…?)」
彼女が普段クリスたちに見せる笑顔とはどこか違う冷たい微笑に、ライアンは一抹の不安を覚えるのだった。
553 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/10/06(木) 23:23:18 ID:???
東邦タイガースとの練習後、森崎はジェイガンに一室へと呼び出されていた。
明日からの大会に備え、チームメンバーを決めるための会議が行われるというのだ。
ジェイガン「今回チームに登録できるのはベンチメンバーを合わせ16名だ。
私なりにメンバーを選定はしているが、森崎よ。お主の意見も聞いておきたいのだ」
マルス「これまでチームの内情の殆どは森崎に決めてもらっていたからね。
君が監督だったら、どんなメンバーで大会に臨むつもりだい?」
森崎「そうだな……」
森崎はマルスから手渡された部隊表を眺める。今回の選抜候補は24人。
つまりこの中から8人は代表から漏れ、大会に参加することはできなくなる。
マルス「……それと、覚えているだろうけれど第七小隊の近衛騎士団設立についての話もある。
今回正騎士昇格試験に落ちたライアンだけど、選抜メンバーに入ることができたら
先日の落第を取消し、正騎士の称号を与えるつもりでいる」
ジェイガン「そのことも踏まえ、森崎殿。お主が考える最適な代表メンバーを聞かせてくれぬか?」
554 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/10/06(木) 23:25:02 ID:???
☆代表メンバーから『外す』選手を下記の中から最大『5人』選択して下さい
『アリティア選抜候補』
森崎・マルス・シーダ・カイン・アベル・ドーガ
リフ・オグマ・マリク・ジョルジュ・トーマス・サムソン
アラン・エスト・エリス・クリス・カタリナ・ルーク
ロディ・ライアン・セシル・フレイ・ノルン・アテナ
※一キャラに『3票』入った時点で代表落選となります。
※落選者が『8人』選ばれるまで投票を続けてください。
※表の集まりが悪い場合、候補者を集めて決選投票が行われます
※メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
555 :
森崎名無しさん
:2011/10/06(木) 23:31:29 ID:Xki1bGD+
ロディ・ライアン・リフ・ノルン・アテナ
ライアンにはもうしわけないけどそれでも・・・
556 :
森崎名無しさん
:2011/10/06(木) 23:31:59 ID:Wj930E0I
ロディ・ライアン・リフ・ノルン・アテナ
557 :
森崎名無しさん
:2011/10/06(木) 23:36:44 ID:y3gQhm1g
ドーガ・アラン・リフ・ノルン・アテナ
558 :
森崎名無しさん
:2011/10/06(木) 23:45:14 ID:Ok/p1Txc
サムソン・アラン・エスト・トーマス・フレイ
第七小隊残しで考えると厳しいな
559 :
森崎名無しさん
:2011/10/06(木) 23:56:07 ID:qQ516bRw
アラン・ドーガ・エスト・エリス・フレイ
560 :
モリブレム
◆RK7RVcZMX2
:2011/10/07(金) 00:28:27 ID:???
☆現在の落選候補者
(3票:確定)リフ・ノルン・アテナ
(2票)ロディ・ライアン・ドーガ・アラン・エスト・フレイ
(1票)サムソン・トーマス・エリス
※日を跨ぎましたが、再度の投票も可能とします。
※残り『5人』に『3票』入るまで投票を続けてください。
※メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。
今夜はここまで。単純な実力だけでなく支援やスキル、職種などから選ぶのもいいかもしれません。
強敵揃いの第2回アリティアカップを勝ち抜くためにも、最適なメンバーを選んであげてくださいね!
561 :
森崎名無しさん
:2011/10/07(金) 00:50:08 ID:EKe3j8mA
ドーガ アラン フレイ
乙でしたー
これで決まり!
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