キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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レス数が950を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。
【崩落のステージ】Another-C_9【 後篇 】

1 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/01(木) 11:55:43 ID:MARUhlL6
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          『 次 回 予 告 』

プレアデスの星が爆発した時・・・ユブンタイは笑い、ジョアンは天を仰いだ。


『強い選手を11人集めても、そのチームが勝つとは限らない。』
『どんなに強力なファンタジスタが相手でも、チーム戦術が機能すれば負けない。』
・・・そう信じていた少年も、抗えない現実に膝をつく。
Wトーナメントでの優勝・・・それは望み過ぎていた若気の至りだったのか?

一方、絶望の夜にフィレンツェから二人の人間が消えた。
人々の運命が歪む中、少年は足元の全てが崩れゆく錯覚を見る。
さようなら、フィオレンティーナ。


次回 アナザーカンピオーネ エピソード1 〜ファイナル〜



          崩落のステージ 後篇




300 :森崎名無しさん:2011/12/10(土) 14:14:13 ID:???
前半獅子奮迅でバテバテのラムカーネと話して何かのフラグが立って欲しいけど、この試合中にはどうにもならないんだよね…


301 :森崎名無しさん:2011/12/10(土) 15:20:25 ID:???
戦術アドバイスがほしい。このチームなら中山さんかバンビ?

302 :森崎名無しさん:2011/12/10(土) 15:46:38 ID:kHICKzkw
D バンビーノ
人いないっぽいし、一票入れておく。戦術アドバイス希望。

303 :森崎名無しさん:2011/12/10(土) 16:11:08 ID:HW6BdM1g
D マルコ

あどばいすぷりーず

304 :森崎名無しさん:2011/12/10(土) 16:44:40 ID:1TW1JakI
Dマルコ

305 :森崎名無しさん:2011/12/10(土) 16:45:28 ID:???
相談役ならデータ屋のマルコでしょうね

306 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/10(土) 16:49:43 ID:???
すみません、16時の時点で決定してしまいましたので以降の票は無効となります。
=============================================

> D 味方選手と会話(バンビーノ)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

控え室に戻った選手達は、汗を拭ったり水分補給をしたりアイシングしたり・・・
それぞれが思い思いに後半ヘと向けた供えをしていた。
監督不在だからと言ってダラける様子はないが、前半の問題点や解決案を模索しようという空気も無い。
何はなくとも、取り敢えずは後半も万全に挑めるように努めているだけであると想像がつく。

三杉(「よしみんなきけ」)

三杉(・・・と言いたいところだけど、僕にも今の戦況を変えられそうな妙案は浮かんでいない。)

このまま行けばフィオレンティーナがジリ貧になりそうなのは判っている。
三杉はキャプテンとして、修正する部分が『あるならば』修正を施したい・・・だがそれが見つからない。


307 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/10(土) 16:51:50 ID:???

三杉(ダメだ、このまま一人で考えていても埒が明かない。
    ここは誰かと・・・そうだ、バンビーノとディスカッションするとしよう。)

今の自分には今の戦術以上の物が見えていないが・・・
他の選手、そうバンビーノくらいゲームメイク出来る選手が居れば、何か気付く事があるかも知れない。
そう希望に縋るような気持ちで、三杉はバンビーノに意見を求めた。
現状のフォーメーション・戦術に何か思うところは無いか、気付いた事はなかったか・・・と。

バンビーノ「フォーメーションと戦術に、か・・・」

先着で
 ★難しい問題です→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ絵柄、JOKER》 自信なさげにフォメの微妙な修正を提案してきた。
《ダイヤ数字、ハート、スペード》 特に妙案なく、それでも思ったことを話してくれた。
《クラブ》 ポジションチェンジを提案してきた。 

308 :森崎名無しさん:2011/12/10(土) 16:52:04 ID:???
 ★難しい問題です→ ハート8

309 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/10(土) 17:28:56 ID:???

> 難しい問題です→ ハート8
> 《ハート》 特に妙案なく、それでも思ったことを話してくれた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

バンビーノ「フォーメーションと戦術の修正案、か・・・・・・。」

三杉「ああ、何でも構わない。 気付いた事があったなら。」

一縷の期待を持ってバンビーノに問いかけた三杉だが・・・

バンビーノ「ないな。」

バンビーノは修正案が無い事をピシャリと断定した。
三杉は少なからず落胆し、希望がシオシオと萎えていくのを実感する。
しかしバンビーノは付け加えるように言った。

バンビーノ「だが勘違いしないでくれ・・・オレに修正案がないのは、今の戦術がベストだと思うからだ。」

三杉「ベスト・・・?」

バンビーノ「ああ、あくまでオレが思う上で・・・だけどな。 まあ聞いてくれ・・・
       敵は後半もドリブル一本で攻めてくる、そしてウチはGKの守備力が激減する。」

三杉「ああ、その通りだ。」


310 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/10(土) 17:30:24 ID:???

バンビーノ「ならば我々はラインを上げ、早めのチェックで敵を潰していくしかない・・・
       敵のシュート数を1本でも・・・可能であればゼロに抑える為にな。
       これ以上効率的で理論に適った戦術は、少なくともオレには考えられない。」

三杉「ふむ・・・・・・・・・」

バンビーノ「言い換えれば、だ・・・この戦術で勝てない相手ならば、今のオレ達では到底敵わん。」

三杉「なるほど、判った。」

バンビーノの回答を聞き、三杉は納得せざるを得なかった。
修正案が思いつかない・・・その理由は実に単純な事だったのだ。
今よりも的確で効果のある戦術が他にない、修正しようがないだけだったのだ。

三杉(この戦術で勝てない相手なら、今の僕達では到底敵わない相手・・・?
    そんなバカな・・・あんな戦術でも何でもないような、ハンデを負って闘っているような相手に?
    僕たちフィオレンティーナは、戦術とチーム力でイタリアNo.1を勝ち取ったのに・・・?)

幾つもの疑問がグルグルと三杉の頭を巡る。
ゲームの流れを相手に譲っているのは、まだ自分達の力を全て引き出せていないから・・・
もっと良い、正しい、勝つための戦術が他にある・・・三杉はそう願っていたのだ。

その後も三杉は一人で何か妙案がないかと考えを巡らせ続けたが・・・
何も思いつく事はなく、気付けばハーフタイムは終わりを告げていた。


****************

一旦ここまで

311 :森崎名無しさん:2011/12/10(土) 17:32:49 ID:???
フォーメーションいじる時間なしかーorz

312 :森崎名無しさん:2011/12/10(土) 17:35:32 ID:???
カードの引きに期待するしか無いか

313 :森崎名無しさん:2011/12/10(土) 17:36:41 ID:???
新田の位置だけはいじりたかったんだが…

314 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/10(土) 17:51:12 ID:???
すみません、一つ忘れていた項目がありましたので特別な選択を設けます。

−−H−−−− Hブンナーク
−−−−J−− J新田
−−−−−−−
F−−I−−G Fバンビ I三杉 Gマルコ
−−−−−−−
−−D−E−− Dダラピ Eレント
−A−C−B− Aミュラー C中山 スペル
−−−−−ー−
−−−@−−− ラムカーネ

前スレ640さんの案です。
現状は>>24ですが、上記のようにフォーメーションを変更・・・

A する
B しない

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

315 :森崎名無しさん:2011/12/10(土) 17:54:46 ID:???
後半サビチェ出るなら、移籍しない限りヤベッチュの出番ほぼ終了なんじゃ…?


ヤベッチュ、俺だ! フィオに来てくれ!
ここで消えるなんて勿体無い! お願いだ!

316 :森崎名無しさん:2011/12/10(土) 17:55:41 ID:HW6BdM1g
A 上がり目の位置で止めるならDF3人でもいいんじゃないかな?

317 :森崎名無しさん:2011/12/10(土) 17:57:30 ID:e6X2M85U
A

318 :森崎名無しさん:2011/12/10(土) 23:16:39 ID:???
本当の地獄はここからだ…

319 :森崎名無しさん:2011/12/11(日) 21:00:48 ID:???
前半は……これから始まる、素晴らしい戦いのウォーミングアップだ………。

オ・カムラーネ「ヤベッチュ、お前フィオに移籍な!」
ヤベッチュ「何言うてはりますのや、オ・カムラーネさん。」

320 :森崎名無しさん:2011/12/11(日) 21:01:37 ID:???
オ・カムラーネwww

321 :森崎名無しさん:2011/12/11(日) 21:08:19 ID:???
そうだとすると何もかもはまるなwwww
全ては【ちっちゃいおっさん】オ・カムラーネさんの策略やったんや!

322 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/12(月) 18:38:10 ID:???

>>315
>ヤベッチュの出番ほぼ終了なんじゃ…?
ビンゴ!

>>318
ビンゴ!

>>319-321
ヤベッチュさん人気だなー。 でもフィオには来ませんw

ラムカーネ「もうGKやめるわ」
ヤベッチュ「このままじゃラムカーネさん負け犬ですよ、絶対見返してやりましょうよ。」
=============================================

>A する
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

>>314については[フォーメーション変更する]で進行します。
描写については後程。
ここから無茶展開いきます。


323 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/12(月) 18:39:22 ID:???

――――時は少し遡る。

三杉が頭を悩ませつつ控え室へと到着したのと同じ頃、カンピオーネの選手達も控え室へと戻ってきていた。
フィッツウォルタは試合中の急な指示変更について、アルシオンに問い質す心積もりでいた。
控え室に戻って、取り敢えず一息ついた後に・・・。

ガチャリ

フィッツウォルタは控え室の扉を開き、部屋の中を見て・・・思わず二度見返した。
カンピオーネの選手で先頭を歩いていたのはフィッツウォルタで、先程ハーフタイムになったばかり。
即ち控え室には誰も居ない筈なのだが・・・思いもよらぬ先客が中に控えていた。

ジョアン「戻ったか………。」

フィッツウォルタ「こ、コーチ…?」

控え室の先客は、カンピオーネの監督となる人物:ジョアン・ウェンガーだった。
いま現在において正式には監督就任して居らず、厳密にはこの控え室に入ってはならない人間。
しかしその事に対して何かを言おうとする者は居なかった。

フィッツウォルタ(コーチが来た、という事は…)

どういうつもりでこの控え室に現れたのかと、直後はその疑問に驚いたが…
フィオッウォルタはすぐに事態を把握した。 即ちアルシオンの指示はコーチの物ではなかったのだと。
そして自分が糾弾する必要もなく、今から戦術修正が行われるのだと。


324 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/12(月) 18:40:30 ID:???

ジョアンはアルシオンの方を見ていた。
彼は目を伏せ、どこかとも判らぬ方へ顔を向けてこちらを見ようともしない。
アルシオンに何があったのかジョアンには想像もつかず、取り敢えず目の前の修正を急いだ。

ジョアン「私の指示は『パスのみでボール運びをする』だ…。 以前伝えた時と何も変わっていない。
      前半終盤の事を問うつもりはない、後半を期待している。」

それだけ口にして、ジョアンは控え室の入口へ歩き出す。
自分の希望する事は以上であり、それに対して言葉は他に必要ないと思ったのだ。
ジョアンは提供された観戦室に戻り、後半が開始されるのを待つ…そのつもりだった。
それ以外の事は全て予想外だった。

アルシオン「…いいえ、ダメです監督。」

ピタッ

思いもかけぬ言葉、思いもかけぬ人物から発せられた言葉。
ジョアンはピタリと足を止め、声の出た方を振り向く。
勘違いや聞き違いであると思いたかった事だろう。
しかしアルシオンは今…先程とは違いジョアンの方を真っ直ぐに見据えていた。

アルシオン「それでは奴らを叩き潰せません。」

ジョアン「アルシオン…私はこの試合、相手を叩き潰すのが目的と言った覚えが無いが?」

『アルシオンは何を言っているのだろうか?』という思いが頭の八割を占めていた。
何が起こっているのか、何を言うべきなのか、彼が何を考えているのかジョアンは考える事が出来ず…
ただ数日前にアルシオンに伝えた内容、その事実を確認するようにジョアンは問うたのだ。


325 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/12(月) 18:42:37 ID:???

それに対するアルシオンの回答は辛辣だった・・・
少なくともジョアンにとって、それは耳を疑い、塞ぎたくなるような現実だった。

アルシオン「ジョアン監督、貴方は間違っています・・・・・・・・・二つの意味で。」

ジョアン「…どういうことだ、アルシオン?」

アルシオン「闘いとは敵を倒す事が目的…そしてフィオレンティーナは間違う事なき敵です。
       しかもい今敵というだけじゃあない、奴等はWトーナメントでも敵になる相手…
       勝ち続ける事が目的ならば、奴等は今日この場で完膚なきまでに叩くべきだ。
       カンピオーネと二度闘いたくないと思わせるくらいに……それが一つ。」

ジョアン「・・・・・・もう一つは・・・?」

アルシオン「もう一つは・・・このチームにパス戦術など必要ない、という事ですよ。」 

ジョアン「・・・・・・・・・・・・そう・・・か。」

何も言えなかった…ジョアンは何も言えなかった。
いつも素直に隣に座っていた、九年間以上連れ添った少年…
孫のように思いやり、時に厳しくサッカーを教えてきた特別な存在。
いつか何処かで擦れ違っていたのか、ボタンを掛け違えていたのか…
それだけが頭をグルグルと廻り、ジョアンは言うべき事を見失っていた。


326 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/12(月) 18:44:13 ID:???

しかしアルシオンはジョアンの様子に構う事なく更に持論を展開させる。

アルシオン「考えても見て下さい、監督に教わったテクニックは素晴らしい物です。 
       各人は自分のポジションに必要な個人技を十ニ分に備えており…
       そして必要とあらば、フィールダー全員がチャンスメーク出来る突破力を持つ。 
       今更ドリブルよりも劣るパスワークだけで攻めるなど非効率…愚の骨頂ではないですか?」

ジョアン「………」

フィッツウォルタ「アルシオン、監督に対して口が余りに過ぎるんじゃないかっ!?」

シニョーリ「いやー、でもそうかもしんなくない?
       オレもドリブルで抜きまくった方が調ー子出るしさぁ。」

フィッツウォルタ「おっ…!」

クスタ「落ち着け、フィッツウォルタ・・・! それからシニョーリ、お前は少し黙っていろ。」

シニョーリ「むぐ・・・バタンキュー。」

ジョアンが黙って聞いている以上、選手達はその発言を最後まで聞かねばならなかったが・・・
フィッツウォルタは途中で我慢が出来なくなったのだろう、彼は途中で口を挟んだ。
内容について・・・はジョアンの領分というのもあろう、彼はその口の利き方に対して批判した。


327 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/12(月) 18:45:14 ID:???

しかしジョアンは反応せず黙りきった儘、シニョーリなどはアルシオンを是とするような茶々を入れる。
発現がズレているシニョーリにフィッツウォルタが頭を押さえて呆れている内に・・・
彼の教育係(みたいな役回り)のクスタはシニョーリを畳んでしまう。
そしてアルシオンがその機を縫って再び発言を始め、フィッツウォルタはそれを止められない。

アルシオン「それにコーチ、彼等の中にオレを満足させるパスを出せる者…
       そしてオレの本気のパスに合わせられる者は一人も居ませんよ。
       そんな関係でパスを交わし合うなど無意味です…オレは他者を信じない、期待しない。」

ジョアン「アルシオン…」

カルバリョ「ああんっ!?」
イスラス「…貴様……!」 グッ
ディッテンベルガ「カルバリョ、イスラス! だがアルシオン、お前も何様のつもりだ!!」

いきり立つ選手とそれを止める選手。 当然ながら後者も落ち着いてなどいない。
だがアルシオンは腕のジェスチャーでそれを制し、最後の締めくくりまで一気に言ってのけた。

アルシオン「しかしこのチームは、各人が役割を果たせば最強のチーム。
       彼等が自分の得意分野で全力を尽くすならば、オレは一定の信頼を置きますよ。
       メンバーの一人一人が、他者に迷惑をかける事なく最強のパフォーマンスを見せる。
       そうだ、それは敵がどんな戦術を見せてきてもチーム全員が個人技で叩き潰す…
       監督、貴方が授けてくれた芸術的技術で叩き潰す…それがこのチームの正しい姿ですよ。」

全てを言い終えて、アルシオンはジョアンの方を強く見据えた。
カンピオーネ選手達の大半はジョアンの強い言葉を期待し待っていた。
・・・が、ジョアンはその目を受け止める事が出来なかった。
若者の誤りを叱り、正しい道を示せば好いのに…それが出来なかった。
それほどに目の前の衝撃は大きく、アルシオンの存在がジョアンにとって重く重かった証明であった。


328 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/12(月) 18:47:34 ID:???

ジョアン「アルシオン・・・・・・・・・貴様・・・  わ・・・ワシに 背くと言うのか・・・・・・?
      アルシオン・・・お前が・・・・・・。」

アルシオン「背く…?」

ジョアンはまるで戯言の様な言葉を弱々しく吐いていた。
ピクリとアルシオンが肩を震わせ、頬も引き攣らせる。

そもそもジョアンが今日まで若く精悍を保ってこれたのは、その決意の強さゆえだった。
それが揺らぎ崩落しかけた今、彼は本来の冷静な思考も言葉遣いも失っていた。
表情も急に老けたようになり、私≠ニいう一人称も年相応にワシ≠ヨと変わったのだ。

だがアルシオンが気付いて反応したのはソコではない。

アルシオン「ふ……ふふ……。 そう…そうですよね貴方からしたら。
       貴方は自分の理想とする最強のチームを作りたかっただけ…。
       ああ…オレの力を利用して、理想となるチームを作りたかっただけなんだ。
       ロベルト本郷への贖罪の為に、行き場のないオレを利用していただけなんだ。」

ジョアン「バ、バカな……そんなバカな事を…。」

そう言いながらも、ジョアンは反射でそれを否定する事が出来なかった。
ロベルトへの贖罪は、カンピオーネというチームを作るに当たって考えていない訳がなかったから…。
一人の個人技に任せるチームでなく、11人全員で闘うチームを作らなければならない。
選手を再起不能にさせる過ちを再び繰り返しはしないとロベルトに示す思い。
だがそれよりも原初に在った筈の、アルシオンに世界の舞台で再びサッカーをやらせたいという思い。
今のジョアンはどちらが先だったのか判らなかった、その思いに自信がなかった。
ジョアンにとってはどちらも非常に重要だった事である。
アルシオンを利用などと考えた事は無かったが、結果的に利用しているのではないかと
思い始めたら、それを切り捨てるように否定が出来なかった。


329 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/12(月) 18:49:00 ID:???

アルシオン「もうこれ以上は良いでしょう・・・。 オレの言いたい事はそれだけです、監督。
       後半はドリブルでフィオレンティーナを攻めます。」 

ジョアン「・・・・・・・・・。」

アルシオンの言葉は締め括られた。
それに対してジョアンは何も言い返せなかった。


フィッツウォルタ(ば、バカな・・・・・・こんな・・・)

フィッツウォルタは信じられなかった。 目の前の光景が受け入れ難かった。
信頼と心強さの象徴、そして絶対的な返報対象であったコーチの弱々しい姿・・・。

アルシオンの実力は解る、確かに彼は大きな口を叩けるだけの物を持っている。
そして彼の考えるチーム像にも一定の理が無い訳ではない。

フィッツウォルタ(けれど・・・コーチ、貴方の目指すチームは比べ物にならない高みにあるんじゃないのですか?
          どうしてそれを言う事なく、アイツに好きな様に言わせているんです・・・!)

ジョアンから何の否定もない事が、フィッツウォルタにとって最も大きなショックであった。


330 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/12(月) 18:51:06 ID:???

ディッテンベルガ「・・・話にならんな。 アルシオン、オレはお前の指示には従えん。」

イスラス「・・・クック・・・お前だけに格好良い真似させるかよ・・・っと言うべき所か・・・?」

ディッテンベルガ「ま、そうだな。」

アルシオン「ほう・・・?」

クスタ「・・・・・・。」

アルシオンとジョアンの間では、(選手達には理解できないが)話が済んだようである。
けれど選手達が一体となってアルシオンの言葉に従うかと言えば『No』。
戦術について通じているディッテンベルガとイスラスが先ず反対に名乗りを上げた。
そして他の選手に同意を呼びかけようと周囲を見渡すが・・・その機先を制する声が上がる。

ナムリス「ボクはアルシオンと同じ考えですよ。」

ディッテンベルガ「ユブンタイ・・・!」

イスラス「・・・フン・・・やりたければお前だけ付き合え、オレ達はベンチで見ている・・・・。」

???「構わんよ。」

ディッテンベルガ「なっ?」

後方から声が聞こえ、一斉に振り向くと・・・ガチャリと控え室の扉が開いた。
そこに立っていたのは・・・


331 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/12(月) 18:54:12 ID:???

ナジーブ「フフッ・・・。」

フィッツウォルタ「ミルチビッチ・・・?」

ミルチビッチ「・・・・・・・・・」

そこに立っていたのは・・・フィッツウォルタにとってのASローマのチームメイト:ミルチビッチと、
カンピオーネのオーナーに当たるナジーブ・ユブンタイ、そして彼らの他に初めて目にする選手が2人・・・。
全員で4名がの人物が控え室へと入ってきたのだった。
急な乱入者に戸惑う選手達を他所に、先程の言葉の続きがオーナーの口から流され始めた。

ナジーブ「イスラスにディッテンベルガ、お前達2人は最初から後半の出番は無いからな。」

ディッテンベルガ「・・・どういう意味です?」

ナジーブ「言葉通りの意味だ。 全力を出せない選手、目が不自由な選手はカンピオーネに相応しくない。
      何よりキャプテンの指示に従わないような輩はチームの足手まといなのだよ。」

イスラス「・・・・・・!」

ディッテンベルガ「我々2人が居ない方が強いチームになると?」

ナジーブ「当然だ・・・。 ここに居るミルチビッチ、オルミーガとサビチェビッチが居るからな。
      判ったらベンチでカンピオーネの勝利を黙って見ている事だ。
      ああ、ついでにヤベッチュも交代。 はい、それまーでーよ。」

ヤベッチュ「ええー、そりゃあないですわ! ちょっと待てコールですってw」
サビチェビッチ「フゥ・・・・・・・・。」


332 :森崎名無しさん:2011/12/12(月) 18:56:07 ID:???
さらば矢部ッチュ

333 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/12(月) 18:56:27 ID:???

ミルチビッチ「そうそう、右サイドバックだった奴・・・ああ、貴様だ。
        後半はオレが右をやる、貴様は別なとこに就け。」
カルバリョ「あんっ・・・? 何様のつもりやおんどれ?」

オルミーガ「ピャタコーフ、後半はイスラスの位置に就けるか?」
ピャタコーフ「ああ・・・別に構わない。」



         フィッツウォルタ「待った!!!!」

好き勝手に話が急転していく状況に、鋭く『待て』と一声かかった。
それを発したフィッツウォルタに向けて一斉に視線が注がれる。

ナジーブ「どうした?」

余裕の笑みを崩さずにナジーブがフィッツウォルタに問うた。
『言いたい事があれば言ってみろ』と、その顔は言っている。

フィッツウォルタ「何故・・・オーナーが試合に介入してくるんですか? 試合における采配は監督の物でしょう!
          アルシオン、本来キミの発言だって当然許される物ではない!
          おかしいんだろう! 選手はチームの為、監督の指示に従わなくてはならない!
          それが当たり前だ!!」


334 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/12(月) 19:01:31 ID:???

ナジーブ「フンッ、そんな事か・・・。」

フィッツウォルタ「そんな事だって!?」

真っ当過ぎるくらいのフィッツウォルタの言。
しかしオーナーは、まるでそれが取るに足らぬ事のように鼻で笑った。

ナジーブ「勘違いしているようだから今教えておこう。
      諸君等に報酬は支払われるが、このチームは決してプロチームではない。
      即ち通常の組織形態とは違ってな・・・采配も監督への全権委任ではないのだよ。」

フィッツウォルタ「なにぃっ!?」

ナジーブ「監督とキャプテン、そしてオーナーの三者による合議制・・・
      そして今はオーナーとキャプテンの指示が一致している状況だ。」

『後は解るな?』という顔で見下ろしてくるナジーブ・ユブンタイ。
フィッツウォルタはこの発言に再び驚愕を覚えた、信じられなかった、馬鹿だと思った。
尊敬するコーチは、そこまで無条件にアルシオンの事を信じられたのである。
そしてアルシオンはその信頼を無条件に投げ捨てたのである。

ジョアンがかけてくれた信頼・・・フィッツウォルタは応えたい、恩返しをしたいと考えていた。
その心意気が前半、彼のプレイを驚くほど高度な物に押し上げていたのだが。

今のフィッツウォルタは、それを忘れたように愕然と立ち尽くしていた。


335 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/12(月) 19:02:31 ID:???
一旦ここまででござーーーっす
もうちょっとで後半にーーーーー

336 :森崎名無しさん:2011/12/12(月) 19:26:40 ID:???
まあ、ゲーム性を考えるとフィオに新キーパーってのは実際ありえないのはわかってるんだ。
でもサブキーパーほしいんだ、ホントに…w

それはそれとして矢部っちゅはもったいないのでどこか別のチームで出番希望w

337 :森崎名無しさん:2011/12/12(月) 19:27:08 ID:???
外伝に期待するんだ!

338 :森崎名無しさん:2011/12/12(月) 19:45:50 ID:???
Vと全く逆の展開か…
にしてもフィッツウォルタその他が一斉に離反したらメンバーが足りなくなるんじゃないかw

339 :森崎名無しさん:2011/12/12(月) 19:57:41 ID:???
>ナジーブ「ああ、ついでにヤベッチュも交代。 はい、それまーでーよ。」

なんだこのノリはwww

340 :森崎名無しさん:2011/12/12(月) 20:29:03 ID:???
ラ・オルケスタをフィオが受け継ぐのだとしたら、正にAnother‐Campioneだなぁ

341 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/12(月) 20:56:06 ID:???

コメントありがとうございます。 しかしスミマセンがレスは次回で〜
=============================================

ハーフタイムの時間は矢のよう過ぎた。
通常起こり得ない衝撃的な出来事が幾つもあった。
一部の選手は戸惑いが一周し、思考放棄のようにもなっている。

ナジーブ「そろそろ後半だな・・・・・・テクニック パワー スピード・・・全てこちらが上だ。
      アルシオンに従い前半と同様ドリブル≠フみで落ち着いて切り込んで行け。」 

それだけ告げてオーナー・ユブンタイは控え室を後にした。
当然ながら彼の言葉など選手達には聞こえていない。

カルバリョは他の騒動など関係なく、目の前のミルチビッチに対する怒りに夢中となっている。
恐らく納得はいっていないが、ミルチビッチの言に大人しく引き下がる事など許せないのだと考えられる。
シニョーリはまさに思考放棄、しかしドリブルが解禁されるならば・・・とチームを勝たせる為に動くことだろう。
ナムリス・ユブンタイについては考えるまでもなく・・・
ピャタコーフ、オルミーガ、サビチェビッチらについては特別反応を示さない。
またレビタンは、立ち尽くすフィッツウォルタを心配して顔色を窺っている。

イスラスとディッテンベルガは既にユニフォームを脱ぎ、クスタとフィッツウォルタの事を見ていた。
このチームのメンバーで、冷静に主体的に行動する事が出来るのは、最早この2人だけである。
彼等2人がユニフォームを脱げば、フィールドに立てるカンピオーネの選手は9人・・・
いくら選手個々の質が高かろうと、9人対11人で勝負出来る程サッカーは甘くない。
仮にこのテストマッチを遣り過ごす事が出来ても、Wトーナメントを闘う事は到底出来ない筈なのだ。


342 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/12(月) 20:57:23 ID:???

クスタ「・・・・・・そろそろ時間ですね。 行きますよシニョーリ。」

ディッテンベルガ「クスタ・・・!」
イスラス「・・・・・・どうしてだ・・・?」

シニョーリ「えっ、あっ・・・。」

クスタ「前言撤回です、先に行きなさい。」

フィッツウォルタ「レビタンも・・・。 シニョーリと一緒に行ってくれ。」

レビタン「・・・・・・・・・(コクン)イクヨしにょーり。」 ムンズ

シニョーリ「わぁ、引っ張るなって!」 ズルズル

レビタンとシニョーリが控え室を出て、他の選手達も続いて行く。
そして部屋にはクスタ、フィッツウォルタ、ディッテンベルガ、イスラスの4人だけが残った。
ハーフタイムの終了までほとんど時間は残っていないが・・・
この四者は互いに判っていた。 今ここで、この面子だけで語り合うのだろうと。
タイプは違えど4人とも、チームで精神的な支柱となれる・・・キャプテンとして仲間を率いれる存在ゆえに。

ディッテンベルガ「オレとイスラスは、お前達2人もボイコットする物と思っていた。」

口火を切ったのはディッテンベルガだった。
出番がないと公言された皇帝の再来は、まるでフィッツウォルタとクスタを問い詰めるように始めた。


343 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/12(月) 21:00:46 ID:???

フィッツウォルタ「・・・・・・・・・。」
クスタ「そうでしょうね。」

返したのは・・・沈黙と、他人事のような肯定。

イスラス「・・・・・理解しながら・・・行くか。」

ディッテンベルガ「クスタ・・・オレ達が言うまでもないが、最早ここにはコーチの意志がない。
          そんなチームの為に・・・あんなオーナーの為にオレ達は競い合ってきたか?
          そうじゃあ無いだろう!?」

チームを違え、プリマヴェーラでは敵として闘った彼等・・・。
だがその思いは常に一つだった筈・・・ディッテンベルガもイスラスもそう信じていた。
そしてその意志は当然、クスタにとっても共通する所であった。

クスタ「そうです、こんなのは冗談じゃあありません。」

ディッテンベルガ「だったら・・・!!」

更に続けようとするディッテンベルガに対し、クスタは掌を晒して制止の意を示す。
『まだ自分は伝える事がある』という無言の言葉がフィッツウォルタにも聞こえた。

クスタ「・・・昨日、コーチに『アルシオンを支えてくれ』と頼まれました。 
     アルシオンが敗れる姿を見たくない、と・・・。 そして私はそれに誓いで返しました。」


344 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/12(月) 21:03:32 ID:???

フィッツウォルタ(昨夜・・・あれか。)

イスラス「クスタ・・・」
ディッテンベルガ「コーチとの間に誓いを交わしたと・・・いや解る、解るさ!
          だが・・・だがな、クスタ! それは・・・!」

クスタ「済まないが・・・私はこのカンピオーネを勝たせ続けます。」

ディッテンベルガ「それでいいのか!? お前はあんな・・・!!」

クスタ「コーチはここで消えるような人じゃない!!」

ディッテンベルガ「ムッ・・・クッ!」
イスラス「・・・・・・・・・」

クスタ「必ず戻って来ますよ・・・ジョアンコーチは。 ・・・私はそれを待つ。」

それだけ言うと、クスタは立ち上がって扉へと歩き出した。
最後に彼が見せた瞳からは、まるで何事にも動じぬ山のような決意が感じられた。
先程から黙ったままのフィッツウォルタだが、その意気を感じぬ筈も無く・・・
そしてディッテンベルガとイスラスの理屈も解らぬ筈も無く・・・彼は決意の在り方を迫られていた。


345 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/12(月) 21:06:00 ID:???
それでは本日はここでお終いです
後半にいけなくて済みませんでしたー
そしてチームの在り方的にもムチャクチャ理論やって済みませんー
金持ちが道楽で金出して組織したチームなんです・・・・・・

346 :森崎名無しさん:2011/12/12(月) 21:15:29 ID:???
ふむ…「Another‐Campione」という思想がアリなら、ディッテンとイスラスを引っ張ってくるのはマジでアリなのか?

347 :森崎名無しさん:2011/12/12(月) 22:13:09 ID:???
中山さん⇔オワイラン
バンビーノ⇔イスラス

だと思ってたけど。
ふーむ、ディッテンも来てくれるかな?

348 :森崎名無しさん:2011/12/12(月) 22:16:56 ID:???
イスラスとディッテンは来ないと思うよ。ミハエルが高確率で入るだろうし

349 :森崎名無しさん:2011/12/12(月) 23:05:59 ID:???
後半からは実況と解説がはいるとみた
実況:矢部ッチュ 解説:ディッテン&イスラスでw

350 :森崎名無しさん:2011/12/12(月) 23:44:04 ID:???
仮にそれがアリだとすると、ミハエルとオワイランはどうすんのかって話になるよね
今までの試合だと控えなんてのはいなかったわけで
まぁこれからはベンチも有りになるのかもしんないけど

取り敢えずスペルマンは頑張んないと、まずスタメンは無くなるな







351 :森崎名無しさん:2011/12/12(月) 23:47:27 ID:???
スペルマンもその内因縁を持つ敵と主役シナリオがくるよ!
…きっと

352 :森崎名無しさん:2011/12/13(火) 00:08:05 ID:???
スペルマンの因縁の敵は今目の前にいるんだっけ?

353 :森崎名無しさん:2011/12/13(火) 00:12:56 ID:???
狙ったわけではないけどポジションチェンジで正面衝突するよね
スペルとピャタ

354 :森崎名無しさん:2011/12/13(火) 01:06:00 ID:???
火傷するくらい熱い展開だなー

355 :森崎名無しさん:2011/12/13(火) 06:32:17 ID:???
フィッツさん命令違反してたら解雇されてたんかな
イスラスとディッテン解雇も相当贅沢だけどw
カツカツのフィオに分けてくれw

356 :森崎名無しさん:2011/12/13(火) 10:48:57 ID:???
オワはともかくミハはシナリオ上首を突っ込まなければ加入フラグは立たなかったキャラだよね?
イスラスとディッテンも(加入難易度は高めながら)そういうキャラなんじゃないかな、と。

357 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/13(火) 21:56:00 ID:???

>>336
シナリオ的には面白いんですけどね、ヤベッチュのフィオ居候はw
オ・カムラーネさんも見てビックリ気付いてビックリですしw

まあでもキーパー問題の難度緩和については、その為のカトル様です

>>337
ヤベッチュのスレ末外伝って本当に需要あるんですか…

>>338
確か三杉スレの3スレ目くらいでこの展開にしようって思ったんですよー。
序盤と整合性が取れない部分が出て来るのですが、そこは目を瞑ってw

>>339
ヤベッチュもブルノと同様に、常識とは異なる法則を生きる者なのです!<ナ、ナンダッテー

>>340
ようやくタイトル倒れでもない感じのエピソードを書けていますw

>>346
ディッテンとイスラスのフィオ行きも検討されました。
彼等2人は人気もありますし、面白いと思いましたが…


358 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/13(火) 21:59:04 ID:???

>>347-348>>350
そうですね、ミドルも持っているミハエルはバンビーノの穴を埋めてくれるでしょう。
ただし色々と失いまくってますので、鍛え直さないとなりませんが。

>>349
うーん…実に面白い。(福山ボイスで)

>>351-353
そうですね、ピャタコーフとスペルマンは過去に接触があります。

>>354
コウエイノキワミ アーッ

>>355
イスラスとディッテンさんは現状まだ解雇って事にはなっていませんね。
ちなみに皆さんがフィッツウォルタと同じ立場だったらアルシオンに対して指示無視してたのでは?w

もしカンピオーネルートというのがあれば、フィッツウォルタの位置に三杉が居た事でしょう。
それも話としては面白かったかなと思いますが、ゲーム的には無双の嵐で詰まらないでしょうね。

>>356
実はディッテンは単独で来る可能性がありました。
サーレーやプロシュートによってイスラスが軽くない負傷を負ったのもある意味フラグでした。
ただしイスラスとミハエルの共存は流石にアレでしたので、その場合はブンナークが消えてました。
ただディッテンとオワイランのラインというのは極めて低確率ながら有り得ました。
今はもう無いです、すみません。


359 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/13(火) 22:00:06 ID:???

クスタ「必ず戻って来ますよ・・・ジョアンコーチは。 ・・・私はそれを待つ。」

それだけ言うと、クスタは立ち上がって扉へと歩き出した。
最後に彼が見せた瞳からは、まるで何事にも動じぬ山のような決意が感じられた。
先程から黙ったままのフィッツウォルタだが、その意気を感じぬ筈も無く・・・
そしてディッテンベルガとイスラスの理屈も解らぬ筈も無く・・・彼は決意の在り方を迫られていた。

フィッツウォルタ(そうか・・・クスタ、キミはコーチの戻ってくる場所を守るんだな。
          ・・・それがキミの選んだ道というわけか。)

バタンッと閉まるドアの音を聞きながら、フィッツウォルタは一人取り残されていた。
隣にはまだイスラスとディッテンベルガが居るが、それでも彼は取り残されていた。
クスタらが迷いを振り切っていく中、まだ彼の心には爽やかな風が吹いていないのだ。

フィッツウォルタ(決意・・・いや、覚悟か・・・・・・。
          道なき道を切り開き、歩き出す覚悟・・・。)

これまでフィッツウォルタが歩いて来たのはジョアンにより示された道ばかりだった。
勿論、彼は彼で自らのスタイルや目指す目標を持っていたが、しかしそれはジョアンの掌の中、守られた道・・・。
そう言った意味で、彼はまだ運命の奴隷と言って良い。


360 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/13(火) 22:01:10 ID:???

ディッテンベルガ「フィッツウォルタ・・・お前はあの<Jンピオーネを認められるか?」

フィッツウォルタ「・・・・・・そんな筈がないだろう?」

そう不意に問われても、反射で答えられる程度には心が定まっている。
だが問題はその先だ。
フィッツウォルタの目の前にあるのは、いわば暗闇で閉ざされた荒野である。
その道なき道に進路を見出し、歩き出して道を作らなければならないのだ。

そして・・・頭の回転の速い彼には、その進路が幾つも見えている。
リスクのない小賢しく平坦な道から、リスクに塗れた覚悟≠必要とする道まで区別無く。
普通の常識ある市民ならば、こんな時はリスクとリターンと自分のプライドを天秤にかけ・・・
落としどころを探るのを迷わないだろう。 それがフツー、スレ主だってそーする。

フィッツウォルタの本心(=魂)は、ここで天秤を使う事を拒否したいと思っている。
しかしリスクとリターンはノイズとなって、その本心をフィッツウォルタから隠そうとするのだ。
ゆえにこそフィッツウォルタは見つけ出さなければならなかった。

彼の中にフツフツと沸き立とうとしている黄金の魂を。


361 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/13(火) 22:02:37 ID:???

フィッツウォルタ「ディッテンベルガ・・・イスラス・・・。 一つだけ答えてくれないか?」

ディッテンベルガ「・・・何だ?」
イスラス「・・・・・・言ってくれ・・・。」

フィッツウォルタ「ボクが・・・オーナーとアルシオンの足元に屈し、カンピオーネがコーチの意志から
          完全に外れたチームとして動いていく事になったら・・・どうする?」

恐らく想定すべき最悪の・・・しかも容易く実現可能な未来をフィッツウォルタは問うた。
イスラスとディッテンベルガが見ている道の先を知りたくて。

ディッテンベルガ「そうだな・・・まあチームに三行半を叩きつけるのは当然として・・・。」

イスラス「・・・・・・クック・・・ああ、その後だろう?」

コクンとフィッツウォルタは頷いた。
彼らならばそうするのは簡単に想像出来ていたから。

イスラス「・・・・・・取り敢えずはアヤックスに殴りこみ・・・クック・・・クライフォートの奴を叩き潰すか。
      その後は・・・トータルフットボールを世界の奴等に再現してみせる・・・というのはどうだ・・・?」

ディッテンベルガ「そいつは傑作だ。 ・・・と、なるとオレは皇帝の名を唯一の物として取り戻すべきだな。
          そうして作り上げたチームで、カンピオーネの誤りを証明するとしよう。」


362 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/13(火) 22:06:12 ID:???

イスラス「・・・奴等は叩き潰されて、ようやく後悔するという訳だな・・・・・・実に楽しみだ・・・。」

ディッテンベルガ「フフッ、ハハハ。」

『なるほど、この2人らしいな。』とフィッツウォルタは思い、少しだけ愉快な気持ちになった。
イスラスもディッテンベルガも、既にジョアンという名コーチの手の中から飛び出している。
勿論彼等が口にしている、ドイツ或いはオランダを纏め上げてカンピオーネを破り、誤りを知らしめる
というのは、簡単とは対極の苦難に満ちた道であろう。
・・・ともすれば、それは達成される事のない失敗の運命しかない道かも知れない、その可能性は低くない。
しかし彼等は、もしそう決まっているとしても進み始めて引き返さないだろう。
軽口にしか聞こえない2人の答えからは、それほどの覚悟が滲み出しているのが判るのだ。

フィッツウォルタ「そうか・・・判ったよ、ありがとう。」

彼らの回答を聞き・・・フィッツウォルタは自身の真実に触れた思いだった。
そしてそれに触れた後、もうフィッツウォルタには迷う気持ちがなかった。
目の前に広がる暗闇の荒野は覚悟≠ノよって明るく照らされ、その頬には爽やかな風が当たっていた。

フィッツウォルタ「オレがどうするかという事で・・・キミ達2人に相談がある。」





363 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/13(火) 22:08:06 ID:???

☆青葉弥生のワンポイントアドバイス2☆

弥生「皆さんこんにちは。 間もなく後半が始まりますが・・・
    この試合が試合の形をしたイベント≠ニ言った意味は理解して頂けてたでしょうか?
    スレ主がこの試合を組んだのは・・・カンピオーネの進む道を示し、その覚悟を皆さんに
    受け止めて貰いたいと思ったからです。その為のイベント試合なのです。
    カンピオーネは力に溺れ、迷走し・・・しかし最後にはラスボスとして相応しい存在へと昇華されるでしょう。
    覚悟ある者達の手によって。

    そして淳はこれから絶望を突き付けられるかも知れません。
    そして今まで走ってきたステージ・・・信念の崩壊を見る事になるかも知れません。
    けれど・・・皆さんは絶望を前にしても迷走する事はしないでしょう。
    いつか再びまみえる日に向けて、真実の勝利に向けて、覚悟≠手にすると信じています。

    それでは後半戦・・・キックオフです。 あ、間違えた! キックオフは明日からでした!」


【チームガッツ】
 残り/最大
 750/810 Jバンビーノ
 780/780 I新田
 720/900 Hブンナーク
 765/870 G三杉
 790/790 Fマルコ
 685/770 Eレントゥルス
 810/810 D中山
 760/760 Cミュラー
 720/720 Bスペルマン
 710/720 Aダラピッコラ
 475/880 @ラムカーネ


364 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/13(火) 22:09:10 ID:???

[フィオレンティーナ(3-2-3-2st)]
−−H−−−− Hブンナーク
−−−−J−− J新田
−−−−−−−
F−−I−−G Fバンビ I三杉 Gマルコ
−−−−−−−
−−D−E−− Dダラピ Eレント
−A−C−B− Aミュラー C中山 スペル
−−−−−ー−
−−−−−ー−
−−−@−−− ラムカーネ


[カンピオーネ(4-3-3)]
−−−−−−−
−−−H−−− Hオルミーガ
−−−−−−−
−J−−−F− Jピャタコーフ Fシニョーリ
−−−I−−− Iアルシオン 
−−G−E−− Gフィッツウォルタ Eユブンタイ
−−−−−−−
−B−−−A− Bカルバリョ Aミルチビッチ
−−C−D−− Cレビタン Dクスタ
−−−@−−− @サビチェビッチ


※試合BGM:瞳ノ翼[access]
http://www.nicovideo.jp/watch/nm10481540


365 :森崎名無しさん:2011/12/13(火) 22:09:28 ID:???
後半はDFに奮起してもらわんと…

366 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/13(火) 22:10:48 ID:???
それではまた明日〜〜〜
でも明日は更新する時間がほとんど取れなさそう〜〜

367 :森崎名無しさん:2011/12/13(火) 22:17:36 ID:???
もしサッカークラブ経営ゲームになったらイスラスとディッテンベルガ取るわ乙でした!

368 :森崎名無しさん:2011/12/13(火) 22:21:36 ID:???
うーん…たぶん大勢の意見とは違うんだろうけど、ちょっと個人的な苦言。
「カンピオーネ側、盛り上げすぎじゃない」?
敵ばっかり魅力的になって、味方がキャラ的に戦力的にもちょっと下がりすぎる気がする。
これまでキャラが立ってた中山さん&バンビが抜けたところでこれはちょっとつらいところもある。
もちろんここからフィオ側の盛り上げもくるんだろうけど、うーんって感じ。
これでイスラス&ディッテンがこっちにきてカンピオーネ側の盛り上がりがフィオにリンクするならまた違うんだろうけど…
という、まあただの愚痴(笑)。このスレ大好きだし応援してます、それはホントです。

369 :森崎名無しさん:2011/12/13(火) 22:23:46 ID:???
乙でしたー

オルミーガの理不尽さがどう再現されてるのか見物や

370 :森崎名無しさん:2011/12/13(火) 22:24:15 ID:???
フィオとカンピオーネの2チームともがこの作品の主役だろうからね
ようやくの初お目見えとなればこの扱いも納得じゃないかな

371 :森崎名無しさん:2011/12/13(火) 23:20:47 ID:???
素人考えだが、相手がドリブルでしか来ないならゾーンプレスが有効じゃないの?

372 :森崎名無しさん:2011/12/14(水) 00:32:08 ID:???
人数かけて止められるならそれでいいが、
それで止まらない相手ばかりなのが問題なんじゃないかな?
正にチーム戦術を個人技でぶち破ってきてるんだと思う。

373 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/14(水) 12:01:47 ID:???


>>365
この試合はまだ中山が実力を見せてませんからね。
でも何よりも、撃たせないよう中盤でシャットアウトが理想ですね。

>>367
物語が完結しましたら、その土台を使ったCL挑戦をやってみたいと考えてます。
三杉とブンナークの2人がスペインに殴りこみしちゃったりでw
その時は自由度を今より強くしたいですw

>>368
いいえ、こういう苦言が出されるという事は、それなりの方が今の展開を辛いと考えていると思います。
まずはそこまで描写を偏らせ、フィオレンティーナ=皆さんを苦しめて申し訳ありません。
皆さんからすると、心配だけが煽られる、面白くない話が続いている事と思います。
理由とかで言い訳をするつもりもありませんし、それを言って『だから見逃して』みたいなのも嫌なので・・・

物語的にはまだ実は4割の地点にもにも達しておらず、フィオレンティーナの選手達は
新規参入選手も含めてまだまだ成長の余地を残しております。 個人の力もチーム戦術も。
本来のカンピオーネ(=ジョアンの志)のチーム像がフィオに全く宿されない事もありません。

第2部以降で三杉が成長し、ラストまで皆さんが楽しんで頂ける様に努力する事はお約束します。
『絶対楽しませる自信がありますからーっ』と言えないのが情けないところですが・・・w
なにしろ2次とは言え物語創作は初めてゆえ力不足申し訳なしす(´・ω・`)


374 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/14(水) 12:03:30 ID:???

>>369
乙どもですー
オルミーガさんは衝撃でしたよね。
ぶっちゃけ彼もトンデモな存在にするしかなかったとです。

>>370
どうもありがとうございます。
今回は特にカンピの方を主人公回としちゃってますから、皆さんの満足が得られ難くなっていまして
その事については反省しなければなりませんね。

>>371
私も素人に産毛が生えた程度ですが、まさにその通りと思います。
ドリブル以外にワンツーなどの近いスペースを利用したプレイを混ぜても、完璧なプレッシングにはタジタジかなと。
ちなみに現在のフィオの守備はプレッシングもどきと言ったレベルです。

>>372
それもその通りです。
フィオレンティーナは今彼らの出来る最善の戦術を既に実施しています。
それが単純なドリブル力押しに破られるとすると、戦術の個人技への敗北を意味しちゃいますよね。


375 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/14(水) 12:04:44 ID:???

ヤベッチュ「どーもー、キャラ立って無いって理由でカンピオーネから干されましたー、ヤベッチュでーす。
       ボクちょっとジッとしてるん苦手なんで、ここはポジティブに実況でもやったろうと思いますー!」

ディッテンベルガ「・・・」
イスラス「・・・・・・」

ヤベッチュ「解説にはディッテンさん、イスラスさんという良い子の2人をお招きしとりまーす!」

ボカッ  パコッ

ヤベッチュ「いや・・・すんません、勘弁してつかぁーさい。 お2人と違ってボクほんまもう出番無いかも知れんで・・・。」

イスラス「・・・・・・フゥ・・・GKって人種は・・・」
ディッテンベルガ「イスラス、流石にブルノと一緒にしてやるなよ・・・。」

ヤベッチュ「(´・ω・`)」

イスラス「・・・・・・正直スマンかった・・・・」
ディッテンベルガ「だがヤベッチュ、お前も少しテンション下げろ。
          でないとイスラスの髪が黒から金に変るぞ。」

ヤベッチュ「イスラスさん・・・2→3でなにがありはったんすかぁ?」

イスラス「穏やかで純粋な心が強い怒りによって覚醒した。」

ヤベッチュ「遅れてきた中二やったんすねぇ。」

ボカッ  パコッ

ヤベッチュ「いや・・・すんません、またちょっと調子ん乗りました。」


376 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/14(水) 12:06:00 ID:???

ヤベッチュ「さあ気ぃ取り直して・・・両チームの選手がピッチに戻ってきはりましたよー。
       何でボクらがこんな早く待っとるかとか、そんな常識は忘れといて下さいー。」

ディッテンベルガ「フィオレンティーナの連中は怪訝そうな顔をしているな。
          ・・・無理もない、奴らにとっては思いもよらぬメンバーチェンジだろうからな。」


彼らの想像の通り、イスラスとディッテンベルガの交代はフィオレンティーナにとって予想外だった。
そして後半から出てきた選手の中でミルチビッチの顔があった事も、少なからず彼らを驚かせていた。

ダラピッコラ「ミスギ、アイツ・・・!」

三杉「ああ判っている、ミルチビッチだ・・・。」

ローマ戦で反則ギリギリの絶妙なタックルで、フィオレンティーナのドリブルを狩りまくったDF。
特に後半戦は執拗に三杉を狙い、チャンスを幾度も潰してくれたミルチビッチ・・・
彼もイスラスらと同様にカンピオーネの一員だったとは、三杉の思考の中には全く無かった。
何故ならば彼のプレイには、ジョアンのコーチを受けた面影が欠片も見当たらなかったからである。

三杉(ミルチビッチ・・・ディッテンベルガとはタイプが違うが、決して劣らぬ敵と言える。
    ・・・という事は、イスラスと交代したあのオルミーガという奴も油断ならぬ相手か・・・。
    そしてGKも交代・・・前半の彼は見た限り十分な実力者だったが・・・意図が読めないな。 )


377 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/14(水) 12:07:19 ID:???

このハーフタイム中にカンピオーネ内部で何があったか、三杉は知る由もない。
戦術的意図があっての交代と考えたいところだが、その想像も難しい。
何よりイスラスを下げる程の価値が、オルミーガという選手にあるとは中々思えなかった。

そんなこんなで、後半のキックオフまで(僅かだが)まだ時間がある・・・


A ちょっと敵に話しかけてみようかな。(要選手名記述)
B それよりフィオレンティーナの選手に話しかけとこう。(要選手名記述)
C いや・・・後半開始直後を具体的にどうするか考えとかないと。
D そういやミハエルって今頃何しているんだろ?
E 色々と置いといて実況席にドライブシュートでもぶち込むか。
F 地球の何処かにいるブルノに向けて呪詛でも送るか。
G 色々考えるのも面倒だ、黙って試合開始を待とう。

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


378 :森崎名無しさん:2011/12/14(水) 12:12:08 ID:hDS6ggT2
E

379 :森崎名無しさん:2011/12/14(水) 12:13:21 ID:oAKw/a7Y
F

380 :森崎名無しさん:2011/12/14(水) 12:14:08 ID:isgt9okg
A クスタ

やめなさい、オ・カムラーネさんの頭がポーンしちゃうよw

381 :森崎名無しさん:2011/12/14(水) 12:23:47 ID:cyzH2wcA


382 :森崎名無しさん:2011/12/14(水) 12:24:52 ID:VsFp8Xds


383 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/14(水) 13:57:35 ID:???

> D そういやミハエルって今頃何しているんだろ?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

そう言えば・・・ と三杉は不意に思いだした。
本来ならばこのフィールドに立っている筈だった、ミハエル・ドノヴァンの事を。
よろめく様に誘い出すマシューズと、まるで踊っているかのようなステップワーク・・・
天使の小鳥と揶揄されたその神技的ドリブルは、もしもカンピオーネの一員となる運命のままだったなら、
フィオレンティーナの中盤を随分と苦しめていた事と思う。

三杉(ミハエル・・・・・・リハビリは順調かい?)

三杉は首を大きく後ろに傾け、大空を見上げていた。
懸命に羽ばたいている鳥の姿を探して。


先着で
 ★ミハエルさーん、いま何してはるんですかぁー?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、ハート》 一生懸命リハビリしてます。
《スペード、クラブ》 リハビリに苦しんでます。  
《クラブA》 三杉とチュッチュする夢を見てうなされてます。
《JOKER》 リハビリが割と絶好調なので実況席のゲストに呼ばれてます。


384 :森崎名無しさん:2011/12/14(水) 13:59:50 ID:???
 ★ミハエルさーん、いま何してはるんですかぁー?→ ハート4

385 :森崎名無しさん:2011/12/14(水) 16:05:43 ID:???
ヤベッチュさんの驚異的な脳内再生率

386 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/14(水) 16:37:20 ID:???

> ミハエルさーん、いま何してはるんですかぁー?→ ハート4
> 《ハート》 一生懸命リハビリしてます。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

BJ「ふむ、痛むか?」

ミハエル「・・・・・・少し。」

局部的な筋力トレーニングをしているミハエルに問いかけたBJは、その回答と表情に一定の安心を得た。
無論だが後で指圧検査による、違和感・痛みの確認をするつもりだが・・・
取り敢えずミハエルの疵付いた脚も、この程度の負荷ならば既に問題なくなっているようである。

BJ「どうやら問題なく馴染んでいるようだな。 筋肉が削げ落ちる前で良かった。」

ミハエル「フフン、子供の頃のように固まってマセンでしたしラクショーです。
      ところでボールを使ったリハビリはいつ頃から可能デスか?」

BJ「そうだな、まあ若いから回復も早いだろうし・・・遅くとも来月下旬には、まともなトレーニングに戻れるさ。
    ・・・尤もお前が大変なのは、そこから先の話だろうけどな。」

ミハエル「それはジュジュウ承知ですよ。 今は・・・・フフン、早くサッカーをしたいですネ。」

※ミハエルの合流は翌月からOKとなりました。ただし練習については2ヵ月後からです。
 またミハエルの固定レベルがLV35に設定されました。以後暫くはレベル・能力特別ストックがかかります。


387 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/14(水) 16:38:20 ID:???

三杉「なんだかミハエルは順調に回復している気がしてきた。 フッ、僕も負けてられないな。」

色々とやり切れないほどに追い詰められている三杉・・・
ハーフタイム中、必死になって考えたが戦術変更の余地はなかった。
最後の最後に思いついたフォーメーションの最適化も、実際どれほどの効果があるか判らない。
そんな状況だけれども・・・三杉は広い目でフィールドを見渡す事が出来た。
彼の心はまだ前を向いていた。


ピィイイイイイイイイイイイイイイイ!!

ヤベッチュ「さあいよいよ後半のキックオフですよぉ! カンピオーネボールから始まりますけどもぉ。
       おおっと、オルミーガはんからキャプテンにボールが出されるようでんな。」

キックオフのボールはオルミーガからアルシオンへ出された。
イスラスに代えて投入された得体の知れない選手(オルミーガ)、そして実力の底が見えぬアルシオン。
いずれも量れていない為、フィオレンティーナ側は警戒のアンテナを強めて様子を窺う。
前半の通りならばドリブルでやって来る筈と、フィオの選手達はラインを上げようと動き始める。
ブンナークと新田も作戦通り、後方との連動の為に距離を窺っていたが・・・

ナムリス(ドリブルを警戒しすぎだな・・・悪手だよ、フィオレンティーナ。)

ブワアァァァァァァッ

三杉「えっ!?」

アルシオンの初動はドリブルの為にボールを前に押したのではなかった。
彼は大きく、高く脚を振り上げていたのだ。
フィオレンティーナは全く予想しなかった・・・シュート≠ニいうバカバカしい悪手など。


388 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/14(水) 16:41:03 ID:???

ブンナーク「ッざっけろ!! 嘗めてやがるな!?」
新田「キーパーまで届くつもりかぁっ!!」

みすみすボールをこちらに渡す行為かと憤慨するFWの2人。
まともなストライカーならば、敵GKがブルノだとか余程限定された条件でも二の足を踏む選択。
彼等は自分達の位置で止めるつもりで強く覇気を吐いた。 しかし・・・

Дене『Boooooooo!』кедонија се『Boooo!!』(今日マケドニアの上に)
нов『Booooo!』е на слободата(自由の新しい太陽が昇る)


アルシオン(うるさい・・・)


Македонците『Booooo!』рат(マケドニア人たちは)
за сво『Booo!!!』прав『Booooo!』и!(彼らの権利のために戦う)


アルシオン(静かにしろ・・・!)


アルシオンにだけ聞こえる耳障りなノイズ・・・・・・ブーイング・・・
あの日見せられた、あの日聞かされた尊厳を汚す人々の声・・・
彼は消し去りたかった
黙らせたいと思っていた


389 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/14(水) 16:43:23 ID:???

先着5名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★アルシオン スターバースト(! card)??+(! dice + ! dice)+(完全フリー+2)=★
 ★ブンナーク ブロック(! card)67+(! dice + ! dice)+(人数補正、メンタル+2)=
  新田    ブロック(! card)63+(! dice + ! dice)+(人数補正+3)=★
 ★三杉    ブロック(! card)63+(! dice + ! dice)+(人数補正+3)+(距離補正+1)=
  ダラピ   ブロック(! card)66+(! dice + ! dice)+(人数補正、メンタル+2)+(距離補正+2)=
  レント   ブロック(! card)64+(! dice + ! dice)+(人数補正、メンタル+2)+(距離補正+2)=★
 ★中山    ブロック(! card)68+(! dice + ! dice)+(人数補正、メンタル+2)+(距離補正+2)=★
 ★ラムカーネ セービング(! card)69+(! dice + ! dice)+(ZEROシステム-! dice)+(距離補正+4)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【シュート】−【クリアorブロックMax】
≧6 → シュートは邪魔される事なく放たれた。
=5〜1 → シュートは放たれた。だが有効ブロック分だけ威力減少。(1の場合-2、他は-1)
=0〜-1 → 左から順に(適切な位置でフィオの選手がフォロー、ラインを割ってスローイン)
≦-2 → フィオレンティーナボールに。

【シュート】−【セービング】
≧2 → ゴールに突き刺さった。
=1〜-1 → 左から順に(ミュラーがフォロー、スペルマンがフォロー、ラインを割ってCK)
≦-2 → ラムカーネがセービング成功。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
スターバーストは吹飛係数1を有す。
ブンナークのマークがダイヤで「サンドブロック(+4)」が発動。
中山のマークがダイヤで「ソウルオブヤマト(+8)」、ハートで「バックスウェイブロック(+4)」、
 スペードで「ボレーブロック(+2)」が発動。
ラムカーネのマークがダイヤ・ハートで「シャドーシールド(+12)」300消費、
 スペード・クラブで「パンチング(+4)」80消費が発動。
ラムカーネは前半3回行動により前半+5、後半5分まで-! dice、30分まで-6、ラストまで-10のペナ。

390 :森崎名無しさん:2011/12/14(水) 16:46:39 ID:???
★アルシオン スターバースト( ハート7 )??+( 51 )+(完全フリー+2)=★

391 :森崎名無しさん:2011/12/14(水) 16:47:34 ID:???
★ブンナーク ブロック( クラブ3 )67+( 16 )+(人数補正、メンタル+2)=
  新田    ブロック( ハート10 )63+( 13 )+(人数補正+3)=★

392 :森崎名無しさん:2011/12/14(水) 16:49:20 ID:???
★三杉    ブロック( クラブ6 )63+( 52 )+(人数補正+3)+(距離補正+1)=
  ダラピ   ブロック( クラブ5 )66+( 25 )+(人数補正、メンタル+2)+(距離補正+2)=
  レント   ブロック( ハート3 )64+( 13 )+(人数補正、メンタル+2)+(距離補正+2)=★
砕け散っちゃう!

393 :森崎名無しさん:2011/12/14(水) 16:52:34 ID:???
★中山    ブロック( クラブA )68+( 21 )+(人数補正、メンタル+2)+(距離補正+2)=★

394 :森崎名無しさん:2011/12/14(水) 16:53:21 ID:???
 ★ラムカーネ セービング( クラブ2 )69+( 34 )+(ZEROシステム- 4 )+(距離補正+4)=★
象徴的だなあ・・。

395 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/14(水) 16:55:24 ID:???
全員敢え無く砕け散りました。
描写は今日は書けそうにありませんので次回と致します。
それではまた。

396 :森崎名無しさん:2011/12/14(水) 17:11:24 ID:???
中山さんの調子が悪い試合は勝てない、という見本のような試合だなあ、これ。

さて、チームVS個人技論が試合終了後に盛り上がると思うので先にちょっと思うところを述べておきたい。
たぶん、この試合後に「個人技を優先させたカンピオーネが勝った、だから個人技が強い」
という主張がされると思うんだけど、それは「そもそも本質を見失った主張だ」と俺は思う。
チームVS個人技の優劣性っていうのは一度の試合の勝敗がどうこうではなく、
サッカー全体の潮流として「個人技を追求するよりチーム力を重視したほうが強い傾向にある」のはずなんだよ。
そりゃ本当に優秀な選手だけをかき集めてチームを作れば強いだろう。
まさに今のカンピオーネはそういうチームだ。
【絶対的にドリブル力のある選手は絶対に止められない】という
森崎板のルールと相まって、どうにもならない強者だよね

で、その強さはどれだけの期間発揮できるのよ? 個人技の強い選手ってほぼイコール信念がある選手よ?
信念のある選手を11人、ひとつのチームに完璧なコンディションで縛り付けるのは絶対に不可能だよ。
100パーセント、内紛が起きる(もう起きてる!)
リーグ戦を勝ち抜くどころか、トーナメントを勝つだけの期間、いや下手したら1試合さえ維持できないよ。
そんなチームに何の意味があるのよ。
逆に言うと、一回や二回天才集団に負けたから「チーム力はダメ」と落ち込むのも間違ってる。
チーム力の本質はそこにはない。

以上、長文失礼。熱くなりすぎたことを反省。

397 :森崎名無しさん:2011/12/14(水) 17:36:57 ID:???
幕間からすると、敵も自分も砕け散るような力の入れ方しているのか?
そんなシュートを多用していたら、いかに強靭な脚でも必ず砕けるはずだが……
サッカーで自分を周り諸とも殺しそうとするアルシオン
サッカーで自分の生き方を掴んだ三杉
この二人の対比が物語にどれだけ影響してくるのか、楽しみでもあり、恐ろしい


方向性は違うが、本編Jr.ユース決勝の三杉の『狂気を糧とした』プレイを思い出すな

398 :森崎名無しさん:2011/12/14(水) 17:42:41 ID:???
まあ、そう暑くなるな
アル君は遅めの反抗期と中二病にかかってるだけなんだし
それでもある程度勝てるのが問題でジョアンが一番危惧してるのはそこなんだろう
目が覚めた時にはもう後戻り出来なかったって奴が

399 :森崎名無しさん:2011/12/14(水) 17:46:47 ID:???
うん、まあ、だからこの辺はあらかじめのガス抜きかなw
実際に「個人技で叩き潰された」後に議論始めると本当に熱くなりすぎそうだしw

400 :森崎名無しさん:2011/12/14(水) 18:43:17 ID:???
乙でしたー

味方がクラブ祭りじゃスターじゃなくても止まらんわ(涙)
それはそうとここからどう攻めようかな?

401 :森崎名無しさん:2011/12/14(水) 18:43:20 ID:???
ぶっちゃけると強いチームとは個人技とチーム戦術両方が優れている
個人技が凄いからチーム戦術が機能する
チーム戦術があるから個人技が輝く
なでしこの高速パスワークを活かすのは角度のないところからでもゴールを決める澤の右足だし、
昨日のインテルの決勝ゴールを生んだのはチーム全体の粘り込みと長友の底無しの体力だ。
問題は一部を除いて個人の才能においてカンピオーネの連中に足元にも及ばんフィオが、どんな道のりを辿れば勝てるのかだろうと思う

402 :森崎名無しさん:2011/12/14(水) 18:44:50 ID:???
実況席おもしろw

403 :森崎名無しさん:2011/12/14(水) 19:09:54 ID:???
まだまだ未完成な選手達だからね。

404 :森崎名無しさん:2011/12/14(水) 19:17:56 ID:???
実況席にドライブシュートwwwなんじゃこの選択肢はw

405 :森崎名無しさん:2011/12/14(水) 19:19:03 ID:???
カンピオーネの連中に及ばない才能の選手達でもポジションの適性や伸ばし方によっては戦えると思いますよ。リアルだと長友みたいに。

406 :森崎名無しさん:2011/12/14(水) 19:52:25 ID:???
その長友、フィオレンティーナにゴールしてたね

407 :森崎名無しさん:2011/12/14(水) 22:00:17 ID:???
>三杉とブンナークの2人がスペインに殴りこみ

なにそれ超見たい

408 :森崎名無しさん:2011/12/15(木) 08:35:26 ID:???
ダメだ……
このスレ→雑談で見てたら笑いが止まらなくなる

409 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/15(木) 18:50:24 ID:???

申し訳すみませんが松岡成分が不足しており、今日は何とも更新出来ません。
せめてコメレスだけ〜。

>>396=399
お気遣いの議論提起ありがとうございます。

>>396>>398>>401
強いチームをどう捉えるか人それぞれかと思います。
けれど『個人技も戦術も強いのが最強!』なのは、このスレに限らず言える事でしょうね。
あまり書くとネタバレにもなりそうなので控えさせて頂きますが・・・
例えば個人技S戦術D〜Eのチームと個人技B戦術Aのチームだったら良い勝負になると思います。
そして三杉が目指せるのは後者のチームの姿だと言うのは、彼の思想から御理解頂きたいです。
ちなみに今のフィオは個人技D〜C戦術Cくらいでしょうか?

>>397
表主人公が三杉、裏主人公がアルシオンという図式は勿論ありますし、
表主人公がフィオレンティーナ、裏主人公がカンピオーネという意図もあります。
・・・ありますけど、そこまでご大層で緻密な物語に出来る実力はないですよw
それでも楽しみと言って下さる方のため、出来るだけ頑張ります。

>>400
乙感謝です。
確かに今回は余りに目が悪かったですねえ。
GK含めて守備7人引いて、MAX7のAVE5.5・・・実に面白い。


410 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/15(木) 18:51:54 ID:???

>>402
>>349があんな事いうから・・・!w

>>403>>405
第2部にフィオの選手達が何によって実力を底上げするか、或いは取り戻そうとするか・・・
それについては結果的に長友さんが大きなヒントになりますね、あの方はマニアみたいですし。
今から20年少々前に中欧で端を発した物の効果が長友さんによって証明されています。
日本サッカー界の20年の遅れは、それにも該当しているのかなと私は思います。

>>404
そこに居るのがブルノだったら実に適切な処置なのですが。

>>406
あのゴールは巷では反動蹴と言われていますww

>>407
アトレティカに入団してリーガ・エスパニョーラへ挑戦・・・!
・・・を無かった事にされたブンナークが可哀相だと私は思うンです。
バルサにはリバウール&ディアス、レアルにはコインブラ、バレンシアにはカルロス・・・
[キャプテン三杉ex 第1章:南米の猛者を相手にCL挑戦権を勝ち取れ!]

・・・なーんてね、フフ。

>>408
なんとゆーか、とってもタイムリーですよね。
私見としましては『森崎の尻に敵う者なし!』ですw
早く私も森崎を登場させたいなー。


411 :森崎名無しさん:2011/12/15(木) 18:53:36 ID:???
乙でしたー

今吹っ飛んだ連中の尻はみんな無事なのかー?

412 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/16(金) 11:56:02 ID:???

>>411 乙感謝です。 尻は最初から割れてるんですよ!
=============================================

 アルシオン スターバースト( ハート7 )??+( 5 + 1 )+(完全フリー+2)=[??]
 ブンナーク ブロック( クラブ3 )67+( 1 + 6 )+(人数補正、メンタル+2)=76
 新田    ブロック( ハート10 )63+( 1 + 3 )+(人数補正+3)=70
 三杉    ブロック( クラブ6 )63+( 5 + 2 )+(人数補正+3)+(距離補正+1)=74
 ダラピ   ブロック( クラブ5 )66+( 2 + 5 )+(人数補正、メンタル+2)+(距離補正+2)=[77]
 レント   ブロック( ハート3 )64+( 1 + 3 )+(人数補正、メンタル+2)+(距離補正+2)=72
 中山    ブロック( クラブA )68+( 2 + 1 )+(人数補正、メンタル+2)+(距離補正+2)=75
【シュート】−【クリアorブロックMax】≧6 → シュートは邪魔される事なく放た

 アルシオン スターバースト( ハート7 )??+( 5 + 1 )+(完全フリー+2)=[??]
 ラムカーネ パンチング( クラブ2 )73+( 3 + 4 )+(ZEROシステム- 4 )+(距離補正+4)=[80]
【シュート】−【セービング】≧2 → ゴールに突き刺さった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

アルシオン(オレの頭上には太陽などなかった・・・)

彼にとってフットボールとは、ワクワクと夢中になれるスポーツだった。
ごく幼い頃には、もっと好きな物が一つだけあったのだが…
成長していく内に順位には変動が起こり、必然のようにフットボールは彼の一番になった。

彼の好きなサッカーは創造性のあるサッカーだった。
規律によって統制された負けないサッカーや、肉弾戦で圧し込むサッカーではなく…
チーム一人一人が裏付けのあるテクニックで結びつき、各局面を打開していくような…
魅せて勝つ≠ニいうある種の矛盾を内包したサッカーの姿だった。


413 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/16(金) 11:57:55 ID:???

だが彼は・・・いつからそんなサッカーを求めるようになったか、自分の事ながら判らなかった。
それどころか彼は、自分が何者なのか・・・自分が何故今の立場に置かれているのかすら判らなかった。
だのに、チームでプレイした記憶などないのに、チームで創造力を共有するイメージが必ず片隅に存在する矛盾・・・
物心がついた頃、彼は自身のルーツが無いと自覚した。

アルシオン(解るか? オレには最初から太陽なんかなかったんだ。 ・・・だから失う恐怖もない筈だった。)

彼の心理の奥底には、ルーツを取り戻したいという気持ちがあったのかも知れない。
だが少なくとも、彼の表層については常にそれを抑制して生きてきた…生きてこれた。
そして本当に最初から無かったのなら、いつまでもそれが可能だったろう。

しかし彼は知ってしまった。 自らのルーツを。
そしてそれが他者の暴力によって踏み躙られ、奪われた事を。

いや、それだけではない。
仮にそれが失われず、順調に平穏に生きて来れたとしても…
それでも彼のルーツは…誇り≠ヘ踏み躙られてしまうのである。
奴等は大好きだったフットボールにまで介入し、誇り≠奪っていくのである。


アルシオンは願った。
彼の世界をこんなにしてしまった人々に。
彼の誇りをこんなにしてしまう人々に。
知らなければ良かった彼自身の記憶に。
いつまでもいつまでも彼の耳から離れないあの雑音に。
目の前を蠢く敵たちに。
そして自分の物ではない、自分を表すこの記号・・・星の名前を冠するこの記号に


ただ一言―――――――


414 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/16(金) 12:01:16 ID:???

アルシオン「く だ け ち れ ぇ っ ! ! !」


ド ッ ゴ オ ォ ッ ッ ッ ッ ッ ッ ッ ! ! !



三杉は何も聞こえなくなった。
僅かな時間だったが、衝撃と共に宙へと投げ出され、何も聞こえなくなった。
次に聞こえたのはドサァッという音と、同時に発せられた自身の呻き声だった。

その後に遅れてきた甲高い笛の音を聞いても、三杉は苦痛によって現状を把握出来なかった。
そしてそれは、このシュートを防ぎにいった全ての者に共通した体験だった。


ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!


フィオレンティーナ  0−1  カンピオーネ

=============================================
後半 1分 アルシオン キックオフ→スターバースト[アシスト:オルミーガ] 



**********

一旦ここまでです。 というか恐らく本日はここまでです。
なんだか精神的にキツイ事が起こりまくりで色々手がつかない状況でして、
暫くの間は更新が滞るやも知れません。 御了承下さい。

415 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 13:44:57 ID:???
乙です
辛くても岡山姉がやさしく抱きしめてくれるはず

416 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/16(金) 19:38:28 ID:???

>>415 乙グラッツェ。 でも岡山姉にそんなサービスはないよ!
=============================================

ヤベッチュ「うわー・・・! うわー・・・! 見ました? ねえ見ました今の?」

ディッテンベルガ「見た・・・。」

イスラス「・・・ちゃんと実況しろ・・・」

ヤベッチュ「あーはい、えぇと、なんかドえらいシュートが飛び出したみたいなんですけどぉ・・・
       ここはありの儘に起こった事を話します! 話しますと、カンピオーネがキックオフして、
       アルシオンさんにボールが渡ったと思ったら、なんと1点入ってました!
       何を言ってるか判らないとか、そーゆーツッコミは無しでお願いします。
       いや、これほんまボケとちゃうんです、もっと恐ろしい物の片鱗なんですって。」

もしもヤベッチュの本業が実況アナウンサーだったとしたら、この場で左遷が決まっていただろう。
しかし観ていた者でも理解し難いほど、シュールな現実が起こったのだ。
普通に考えれば、キックオフ直後にシュートを撃つのが許されるのは小学生までである。
『パスかドリブルしかない』という先入観から、シュートを撃つ意図を理解するのは大分遅れるのが当然。
冷静に見たままを実況するのは難しく、それでも無理に実況しようとすればヤベッチュのようになって然るべきだ。

ディッテンベルガ(アルシオンのキック力が異常に強い・・・・・・なんて印象を持った事はなかったのだが。)

イスラス(・・・・・・そもそもだ・・・幾らキック力があっても、あんなシュートが有り得るのか?)

高速での変化があるシュートだったわけではない。
反応の難しい軌道を描くシュートだったわけでもない。
そのシュートは空気抵抗により僅かに軌道が直線からブレただけで、ただ速く、ただ強かった。
そしてセンターサークルからのそれが、止めに入った7人全てを紙人形のように吹き飛ばしてゴールを射抜いた。
常識的に考えて有り得ない・・・とイスラスらが思考放棄しても許されるレベルであろう。


417 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/16(金) 19:40:21 ID:???

ブンナーク「・・・っ痛・・・」
レントゥルス「ヴェ・・・・・・キュウ・・・」
中山「ごふっ・・・な、何だったんだ・・・」

三杉(せ、戦術の穴を突かれた・・・)

フィオレンティーナの選手達が事態を理解できないまま、痛む腹を押さえながら立ち上がる中・・・
三杉は血迷ったような冷静さで戦術論のミスを嘆いていた。

ラインを上げて中盤の密度を上げる戦術は、ドリブル主体の敵には十分な効果が得られるだろう。
しかし当たり前ながら、これは万能な戦術ではなく苦手とする戦い方も存在する。

中盤を省略するポストプレーや、ディフェンスの裏を抜けるキラーパスがその代表だろうが・・・
なんとシュートもその中に属していたとは、盲点と言うしかない。
DF、ボランチまでもがラインを上げるのだ・・・距離に対する優位の減少は当然否めない。
『何故そんな事に気付かなかったのか・・・!』と三杉は自らの迂闊さを悔やんだ。

しかしこれは現実から目を逸らす行為に近かった。
自らの戦術ミスが失点を呼んだと思わなければ、気が変になってしまいそうな現実。
非常識から目を逸らす行為だった。
パルマ戦にてファンタジスタの力を見せ付けられたとき、まずその現実を受け止めて・・・
そして跳ね返すべく覚悟を決め、策を考えたのとは決定的に違った。

三杉(とにかく1点のビハインド・・・だが試合はここから、借りは必ず返すぞ!)

先着で
 ★「隠れスキル・逆境に強い」発動?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《クラブ》 未発動、これは酷い。
《それ以外》 必殺技発動率上昇…炎の三杉モード入りましたー。

418 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 19:41:18 ID:???
 ★「隠れスキル・逆境に強い」発動?→ クラブQ

419 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 19:42:18 ID:???
す、すまねえ…もうだめだ…おしまいだぁ…!

420 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/16(金) 19:43:42 ID:???
やはりいつもの引きとは違う・・・!
いつもの三杉とは違う・・・!
・・・という事で本日終了です、週末の更新は期待しないで下さると嬉しいです。

421 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 19:45:39 ID:???
もうだめだ…乙でしたぁ…!

422 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 23:36:34 ID:???
きついことあるときは無理しないでね乙でした

423 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 00:49:22 ID:???
ちょっと三杉は心身ともに負担が大きすぎたか
貴公子とは呼ばれていても、奴はまだ高校生なんだ

424 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 00:50:05 ID:???
それなんて仙道

425 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 00:55:19 ID:???
>>423
このスレでは20歳くらいでなかったっけ

426 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 00:56:06 ID:???
まだ同学年の岬や日向が高校生

427 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/19(月) 16:02:25 ID:???
ちょっとだけ更新ー


>>419
まあまあ、イタリアではよくある事です!

>>421
お前達が(ry  感謝し尽すだけだぁ・・・

>>422
ありがとうございます! そもそも無理できるほどキャパないんですけどねw

>>423-424
スレ主「フィオレンティーナの不安要素その1、選手層が薄い!」
三杉「そりゃあ11人かつかつで一向に増員ないですし・・・」
スレ主「ごめん・・・色々ごめん・・・」

>>425-426
一応、約一ヶ月前に誕生日を過ぎた18歳設定なのです。

428 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/19(月) 16:03:40 ID:???

> 「隠れスキル・逆境に強い」発動?→ クラブQ
>  《クラブ》 未発動
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

大いなる困難を前にすると、普段よりも強い力が湧き、集中力も増す・・・。
大和民族が本能的に持つ、性(サガ)とも言うべき逆境への強さが三杉にはある。
土地が違えば、これらはフロンティアスピリットやゲルマン魂、黄金の魂とも云われるが・・・
即ちこれは、暗闇の中、目の前で何が起ころうとも、進み続ける覚悟≠ナあった。

『何が起ころうとも進む覚悟』と言うのは、『起こった事の如何に関わらず、歩みを止めない』のとは違う。
起こる事態の全てを受け止め、噛み砕き・・・歩み続ける為に最善な方法を模索するという事である。
つまりそれは闇雲に空元気を出すだけの物ではない、真実へ向かおうとする意志であり・・・
何事にも目を背けない具体性が不可欠な精神性なのであった。

三杉(逆境、だ・・・負けていられるか・・・) ボボボ

三杉は内に秘めた炎を燃やそうと意識したが、どうにも普段のようにいく様子ではなかった。
やらなければならない、そう思う。
しかしどうにも炎が燃え立つ感じでは無い。

三杉「クッ・・・!」

仕方がなかった・・・彼は戦術が通用しそうもない非常識な現実を怖れ、無意識に目を背けたのだから。
覆す妙案があるにせよ否にせよ、まずこの直面した現実を受け止める事がスタートラインであるのに・・・
今日の三杉淳にはそれが出来なかった。
多くの不運なる要因が重なったゆえの悲劇としか言えなかった。


429 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/19(月) 16:04:46 ID:???

ジョアン(アルシオン、お前はいつの間にあんなシュートを・・・?)

呆然とフィールドを見下ろしていたジョアン・・・彼はやがて天を仰いだ。
そこに見えるのは天井であり、空はない。 ・・・無論、星など見える筈もない。
愛弟子の成長が自分の予定を超える物であった時、それは師としては至上の喜びに違いない。
・・・だが今のジョアンには目の前の光景を素直に喜べなかった。 何故ならば・・・

ジョアン(お前の本当の才能は・・・違うのだ・・・)

ジョアンはアルシオンと共にした9年の時を経て、彼の才能と限界を知り尽くしているつもりだった。
そのジョアンの目から、先程のアルシオンの超絶なるシュートは到底考えられなかった。
彼の見て来たアルシオンはシュナイダーではない・・・純粋にストライカーの神に愛された者では在り得なかった。
先程のシュート・・・・アルシオンがパワーだけでかの威力に達するとしたら・・・それは彼が全盛期に至った時か。
・・・そう、まるで今のアルシオンはその才を前借りするような・・・
バカバカしい考えだが、彼がそんな無茶な行為をしたみたいにジョアンには見えた。

『だがそれもまた自分の愚かな過信なのかも知れない。』
『アルシオンは自分の掌に収まらない才だっただけ、自分の直感は杞憂かも知れない。』

自信と生き甲斐を同時に喪失したジョアン・・・彼は今のを最後に、思考をシャットアウトする決断をした。


430 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/19(月) 16:09:03 ID:???

ナジーブ「クック・・・ハァーッハッハッハ!!」

カンピオーネのオーナー、監督と同等に指揮権を有するナジーブ・ユブンタイは高笑いを響かせた。
キックオフゴール・・・およそ相手の戦意を叩き潰し、誇りを陵辱するようなそのプレイが彼には痛快だった。
おそらく今の彼の脳内は、ギャンブラーのように脳内麻薬が溢れ出して止まらない状況に違いない。

ナジーブ「アルシオンは私の見立て通りだった・・・クック、最高のショーだとは思わんかね?
      ジョアンの計画に大人しく金を注いでやったリターン・・・今ようやく得たわ。」

計画は成功だった。
彼がやったのは、とあるユーゴの民族主義者と密な関係を築き、表に出せない支援をし続けた事と・・・
最近は経済の流れにちょっと介入し、貧富の差を・・・地域ごとの不公平感を煽るよう仕向けただけ。
そんな些細な事で世界は動き、結果的にアルシオンの情緒は安定を失い、ジョアンとの間に壁が生まれた。

ナジーブ(・・・しかしナムリスもよくやってくれた物よ。
      まさかこの短期間で、アルシオンとジョアンをここまで見事に決別させるとはな。
      フフ・・・ スクール≠ヘ、かくも有意であったという事か。)

自分の息子がどんな魔術を使ったか判らないが、彼にとってそれは興味が無かった。
彼にとって結果が重要であり、まだ考えるべき問題が他にも沢山蓄積しているからだ。
息子は上手くやった、だが自分が手を出していたらもっと上手くやっていた・・・彼はそう確信している。
そしてこれから先、アルシオンを飼い続けられる事も確信している。
その事は彼の生きてきた人生・・・人も世界も金で動く≠ニいう持論が過去に何度も証明してきていた。


431 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/19(月) 16:10:13 ID:???

ナジーブ(差し当たって、アルシオンは完全にこちらの手の内に入ったと言える。
      あとはポブルセンが予定通りやってくれれば、ジョアンのコネクションは全て封殺される。
      ・・・フライハイトが行方不明の儘なのは残念だが・・・まあアルシオンの邪魔にはなるまいか。)

ナジーブ・ユブンタイは頭の中の盤面を思い浮かべ、ここ数日で動かした駒の事を考えた。
511・シェルタード・スクール・・・東ドイツに存在したとある養護学校の遺産・・・
その一つ、自分の息子であるナムリス・ユブンタイはまさしく妙手と言える成果を挙げた。
次の駒、アドルフ・R・ポブルセン・・・自由に動かせるが使い辛い彼。 期待通り成果を挙げられるかは博打の
可能性が否めなかった。 そして『ヴォルフガング・フライハイトを・・・』と無い駒にも残念そうに思い馳せる。
アルシオンとカンピオーネが手に入った今、最早それ以上の事は全て座興に近い領分とも知りながら。


自分の目的の一手として、少年達の汗を使い捨てる大人が今日も居た・・・
それでも少年は、そんな彼らの思惑など知らずに闘わなければならない。
どんな不慮な状況が訪れようが、今の少年は強いられるだけの存在に過ぎないゆえに。

そんな思惑など彼の耳に入りはしないのが不幸中の幸いと言うべきか、実際に彼等は目の前の戦いに夢中だった。


三杉(戦術の穴を突かれたシュートにやられはした・・・しかし余程フリーでなければ使える手じゃない。
    つまり敵の再キックオフの時に気をつければ、依然として戦術の有利はこちらにある。)

考えてみたが、作戦変更として手を入れる部分はなかった。
1点ビハインドを負った今、ここからフィオレンティーナは攻めなければならない。
出来る限りカンピオーネに守勢を意識させ、押し切るのが理想・・・
特にここでは敵に縦パスでのカウンターが無いのが僥倖と言って良かった。

そして三杉はキックオフ後の具体的な攻め方に思考の手を伸ばし・・・


432 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/19(月) 16:12:46 ID:???

A 新田に突破させる
B バンビーノとパスワークで攻める
C 右側のサイドを、ドリブルやマルコとのワンツーで攻める
D いやここは自分自身の突破力を見せる時
E むしろダラピとレントに任せてみるか
F 今回もバンビに左サイドをドリブルさせるぞ
G ブンナークに突破を狙わせ、取られたら即囲みでいってみるか
H その他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


433 :森崎名無しさん:2011/12/19(月) 16:23:17 ID:???
新田を使うべき?

434 :森崎名無しさん:2011/12/19(月) 16:31:33 ID:???
バンビは読まれてそうだし新田かなぁ…

435 :森崎名無しさん:2011/12/19(月) 17:20:27 ID:cTX0zaZE
C
ここは右…右がまだマシ…!

436 :森崎名無しさん:2011/12/19(月) 17:21:33 ID:3PuOdfzA


437 :森崎名無しさん:2011/12/19(月) 19:57:04 ID:???
右サイドでボールを運ぶならマルコと新田が動くのかー?

438 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/20(火) 14:18:05 ID:???

> C 右側のサイドを、ドリブルやマルコとのワンツーで攻める
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

アルシオン、フィッツウォルタ、ユブンタイ、更にその後ろにはクスタ。
三杉この中央のラインを無事に突破出来る可能性を考えてみるが…
その結果、『極めて困難』と断じる以外になかった。

そして視点は穴、弱点の見えない中央からサイドへと向く。
結局のところサイドからクロスを上げていく闘い方が効率的だと再確認し…

三杉(だが、結局は左右共に堅牢…まあ左辺のシニョーリは比較的穴だが、その後方が悪すぎる。)

散々煮え湯を飲ましてきた狩猟者ミルチビッチを忌々しく睨みつけ、三杉は右辺に目を向ける。
ピャタコーフ、フィッツウォルタ、カルバリョ…こちらもウンザリする面子だった。

…どれもが非常に厳しい3択を強いられたわけだが、最終的に三杉は右辺での攻撃を決める。
マルコも前半のデータを元に修正してくるし、自分もフォロー出来る位置関係を保てると踏んだゆえに。


ヤベッチュ「さー盛り上がって参りました、点が動いたから今度はフィオレンティーナのキックオフですが・・・
       さっきのショックを引き摺ってないといいんですけどねえ・・・・・・お二人はどう思いますか?」

イスラス「………」
ディッテンベルガ「………」

ヤベッチュ「はい、ありがとーございます。 ほんでは試合再開〜。」


439 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/20(火) 14:19:08 ID:???

ピィィイイイイイイイイイイイイイイイ!

試合再開の笛の音・・・三杉はFWの後方で足元に力を入れる。
既に自身とマルコでサイドを攻める旨は伝えてあり、手筈通りバックパスが送られてきた。

三杉(・・・さて、出来ればオルミーガとやらとかち合わないままサイドへ持って行きたいが・・・)

選手像の全く知らない選手ゆえに、どのような行動をしかけてくるか判らない相手。
オルミーガに対する警戒のアンテナを立てながら、右サイドへボールを転がすが・・・


先着で
 ★オルミーガさん吶喊します?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 想定の範囲内の吶喊をしてきた。
《ハート、スペード》 ジリジリとこちらを窺う様子を見せている。
《クラブ》 想定の範疇を越える勢いで吶喊してきた。 
《JOKER》 ???


440 :森崎名無しさん:2011/12/20(火) 14:21:24 ID:???
 ★オルミーガさん吶喊します?→ クラブ7

441 :森崎名無しさん:2011/12/20(火) 14:21:25 ID:???
★オルミーガさん吶喊します?→ ハート4

442 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/20(火) 14:59:06 ID:???

> オルミーガさん吶喊します?→ クラブ7
> 《クラブ》 想定の範疇を越える勢いで吶喊してきた。 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

オルミーガ「 ウ オ オ オ ォ ォ ォ ォ ォ ! ! 」

ドドドドドドド!

耳を塞ぎたくなるような雄叫びが聞こえたと同時に、オルミーガがこちらへ突進してくるのが見えた。
三杉は一瞬、サバンナか何処かで猛獣に囲まれたかのような錯覚に陥り、反応が一歩遅れる。
そしてオルミーガの突進の勢いは大した物であり、三杉の想定を数割上回っており・・・
奴が突っ込んで来るならば後方でパスを回してサイドに持っていく、との予定をおじゃんにされてしまう。

三杉(クッ! このタイミング・・・もう抜き去るしかない!)

咄嗟に次善の手段を決断すると、三杉はオルミーガの突進に対して意気を奮わせた。


443 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/20(火) 15:00:34 ID:???

先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★三杉    ドリブル(! card)68 +(! dice + ! dice)=★
 ★オルミーガ タックル(! card)67 +(! dice + ! dice)+(悖乱・参百人力+2)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → 無事に抜き去った! さあ攻めよう。
=1〜-1 → 左から順に(新田がフォロー、ブンナークがフォロー、ピャタコーフがフォロー)
≦-2 → カンピオーネボールに。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
三杉のマークがダイヤで[芸術的ドリブル(+5)]、ハートで[華麗なドリブル(+3)]、
 スペードで[やや華麗なドリブル(+2)]が発動。
 ダイヤ・ハートの勝利でスキル[頭脳的ドリブル(次回行動+1)]。
オルミーガはスキル[悖乱・参百人力]により全接触行動に(+2、吹飛係数0)を有す。


444 :森崎名無しさん:2011/12/20(火) 15:03:33 ID:???
★三杉    ドリブル( ハート3 )68 +( 51 )=★

445 :森崎名無しさん:2011/12/20(火) 15:04:11 ID:???
 ★オルミーガ タックル( ハート3 )67 +( 16 )+(悖乱・参百人力+2)=★

446 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/20(火) 16:20:41 ID:???

 三杉    ドリブル( ハート3 )68 +( 5 + 1 )+(華麗なドリブル+3)=77
 オルミーガ タックル( ハート3 )67 +( 1 + 6 )+(悖乱・参百人力+2)=76

【攻撃Max】−【守備Max】=1 → 新田がフォロー
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ズザアァァァァッ!!

芝を抉って巻き上げかねない勢いのタックルが三杉に迫った。
しかし幾ら勢いがあっても、ただ直線的なだけのタックルなど、三杉を焦らす程の物ではない。
タイミングを読み、ボールを浮かせながら跳躍すれば簡単に抜き去る事が可能だからだ。
三杉は落ち着き払い、そのタイミングを測っていた・・・。

(グオォォォォォォォォ)

三杉(・・・・・・!?)

突如、三杉は自身の目が視ている物に錯覚を覚えた。
オルミーガのタックルがまるで怒濤の波のような・・・果てしなく大きい物に見えたのだ。

三杉「クッ!」 バッ

そのまま足を竦ませていたら、彼はその大きな物に呑まれてしまっていただろう。
そうならなかったのは、もしかすると彼の運命に宿る「異能生存体」が働いたからかも知れないが・・・
とにかく三杉は、いっぱいに跳び上がってそのタックルを避けた。
意識を向けた割合ゆえかボールの扱いがやや粗雑になり、前方へと零してしまう。


447 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/20(火) 16:22:13 ID:???

三杉(不覚!?  ・・・・・・じゃない、まだ!)

新田「三杉さん、そのまま走って下さい!」 トッ

いきなりの失敗に顔を歪めそうになった三杉・・・
しかし素早くフォローに入ってくれた新田の姿が視線に入り、スッ気を取り直した。
そのまま新田を信じて着地と同時にダッシュし、新田も彼に向けてボールを出したい所。。


先着で
 ★大人しく出させてくれますか?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、ハート》 大丈夫です、無問題です。
《スペード》 ピャタコーフが新田をチェック! あれ?抜いたら右サイド薄くね?
《クラブ》 アルシオンが新田をチェック! 
《JOKER》 アルシオンが近付いてきてたけど新田は咄嗟に引き離したぜ一瞬のクイックネス素敵!


448 :森崎名無しさん:2011/12/20(火) 16:23:02 ID:???
★大人しく出させてくれますか?→ クラブ7

449 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/20(火) 17:00:55 ID:???

大人しく出させてくれますか?→ クラブ7
《クラブ》 アルシオンが新田をチェック! 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

アルシオン(シュン・ニッタ・・・だったか。)

ザッ!

新田(うわっ、マジか!)

しかしそれも思い通りにいくわけではなかった。
新田がボールを出したい方向に、既に敵が先回りしていたからだ。

新田(こいつ、アルシオン・・・・・・化物じゃんかよ!)

運が悪いのか、それとも相手がこの展開を読んでいたのか・・・
いずれか判らないが、新田は目の前の状況を呪いたくなった。
前半からココまで、新田は彼のプレイに何度も目を疑っている。

新田(こんな規格外を相手取れるか・・・? どうだよ俺?)

そう畏怖の心が新田の動きを竦ませようと嫌らしく微笑むが・・・
だからと言って、新田はそうであってはならないと力を入れる。
彼には彼の、この試合に賭ける強い思いがあるゆえに。


450 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/20(火) 17:02:08 ID:???

先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★新田    ドリブル(! card)68 +(! dice + ! dice)=★
 ★アルシオン タックル(! card)?? +(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → ドリブル突破! 右サイドに振るぜ!
=1〜-1 → 左から順に(ブンナークがフォロー、ランダム、ピャタコーフがフォロー)
≦-2 → カンピオーネボールに。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
新田のマークがダイヤで「芸術的ドリブル(+4)」ハートで「高速ドリブル(+4)」が発動。


451 :森崎名無しさん:2011/12/20(火) 17:09:36 ID:???
★新田    ドリブル( ダイヤ4 )68 +( 22 )=★

452 :森崎名無しさん:2011/12/20(火) 17:10:09 ID:???
 ★アルシオン タックル( ハートA )?? +( 12 )=★

453 :森崎名無しさん:2011/12/20(火) 17:10:22 ID:???
★アルシオン タックル( ダイヤ4 )?? +( 55 )=★

454 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/20(火) 17:11:26 ID:???
カッコいい新田さんがやってくれました。
描写は暫しお待ちを。

455 :森崎名無しさん:2011/12/20(火) 23:13:49 ID:???
焦らしプレイ乙

456 :森崎名無しさん:2011/12/20(火) 23:54:25 ID:???
ひょっとしてオルミーガのスキルってシュートにも適用されるのかー?

457 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/21(水) 13:23:02 ID:???

>>455
焦らしすみません乙感謝です。
寒いとメランコリックな気分になりますね。

>>456
ボールに直接パワーが乗るという意味で…あると思います。
ちなみにオルミーガさんの超パワーにも勝手なキャラ付けしてます。
書く機会あるかは判りませんが。
=============================================

 新田    ドリブル( ダイヤ4 )68 +( 2 + 2 )+(芸術的+4)=76
 アルシオン タックル( ハートA )?? +( 1 + 2 )=??

【攻撃Max】−【守備Max】≧2 → ドリブル突破! 右サイドに振るぜ!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

新田(そうだ…コーチに俺の最高のパフォーマンスを見せるんだろ!?
    だったら、この化け物を相手にビビってるとか有り得ないだろ!)

竦みかけた全身に喝を入れるように、新田はこの試合に望む気概を反芻した。
避けられない状況であれば、どっちにしろ勝負するしかない。
そして、ならば相手がどれほど強大であろうと自分は自分の全力に賭けるのみ…
ジョアンに叩きこまれた技術を信じてぶつかるのみなのだ。


458 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/21(水) 13:24:40 ID:???

ザッ!

アルシオン(!)

新田は彼特有のシンプルな思考に切り替えた直後に地を蹴った。
脚力ではイスラスに劣るが、その身体の小ささゆえにクイックネスならフィールドで1番。
さらに三杉に教えられた緩急の調節が、彼にジョアンの編み出したドリブルを可能にさせる。

新田「行くぞっ、俺の全てを…!」

アルシオン「芸術的ドリブル…!」

アルシオンは何故だか自分の初動が鈍ったのを感じた。
決別を決めた親代わりの忘れ形見を相手に使われたゆえなのか…
それとも新田のシンプルな決意を宿した目に、かつての自分の姿を見たか…
今のアルシオンにはよく判らなかった。
ただ一つ理解できたのは、自分がシュン・ニッタに抜かれたという事実である。

三杉「新田!!」
中山「やったぜ、新田!」
ブンナーク「ハッ! いい表情(かお)すんじゃねーか!!」

新田「今度こそ頼みます!」 パシッ

マルコ「よし行こう、ミスギ!」
三杉「ああ! 勝負はここからだ!」

ボールは当初の予定であった右サイドへと転がされ…三杉とマルコがこれを活かす。
フィオレンティーナでパスの巧さが評価される二人で、一気に通り抜けようと言うのである。


459 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/21(水) 13:26:51 ID:???

しかしそれも簡単に行く訳ではない・・・2人にとっての因縁が当然立ち塞がるからである。

フィッツウォルタ「ピャタコーフ、ボクが合わせるから二人に仕掛けてくれ!」
ピャタコーフ「了解…」

マルコ(フィッツウォルタ・・・当然キミは来るよね!)

先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★三杉  ワンツー(! card)67 +(! dice + ! dice)=
  マルコ ワンツー(! card)67 +(! dice + ! dice)=★
 ★ピャタコーフ   パスカット(! card)65 +(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
  フィッツウォルタ パスカット(! card)68 +(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → ワンツー突破!
=1〜-1 → 左から順に(新田がフォロー、レビタンがフォロー、カルバリョがフォロー)
≦-2 → フィオレンティーナボールに。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
ワンツーの2人がカードマーク一致で両者に+2補正、ただしクラブ一致は−2ペナ。
 カード数値一致で両者に+4、完全一致の場合は自動勝利で必殺ワンツー化。
マルコのカードが奇数でスキル[解析LV2:相手の必殺技無効[同等の補正が付与]消費???発動。
フィッツウォルタのマークがダイヤ・ハートで[ADF(+3)]が発動。

※カンピオーネはこの組み合わせでは人数補正が発生します。

460 :森崎名無しさん:2011/12/21(水) 13:28:29 ID:???
★三杉  ワンツー( ダイヤ2 )67 +( 43 )=
  マルコ ワンツー( クラブ7 )67 +( 34 )=★

461 :森崎名無しさん:2011/12/21(水) 13:29:42 ID:???
★ピャタコーフ   パスカット( ダイヤ8 )65 +( 44 )+(人数補正+1)=
  フィッツウォルタ パスカット( クラブ9 )68 +( 44 )+(人数補正+1)=★

462 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/21(水) 14:17:46 ID:???

◎三杉  ワンツー( ダイヤ2 )67 +( 4 + 3 )=[74]
 マルコ ワンツー( クラブ7 )67 +( 3 + 4 )+(メンタル-1)=73
 ピャタコーフ   パスカット( ダイヤ8 )65 +( 4 + 4 )+(人数補正+1)=73
◎フィッツウォルタ パスカット( クラブ9 )68 +( 4 + 4 )+(人数補正+1)=[77]

【攻撃Max】−【守備Max】≦-2 → カンピオーネボールに。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

フィッツウォルタ(ミスギとマルコ…彼等のパス技術は言うまでもなく一級…)

マルコ(フィッツウォルタのデータを相手に意表を突く事は出来ない…)

三杉(そして彼のディフェンス技術ついては言うまでもない…即ち!)

フィッツウォルタ・マルコ・三杉(小細工は無意味!)


ポン ポン ポン

ピャタコーフ「むっ…やるな!」

マルコ(よし、通った!)

フィオレンティーナのパスワークは球足・コースともに水準以上…
三杉とマルコの両者共にミスと言えるミスはなく、ハイレベルに達していたと言える。
…ただフィッツウォルタ達の動きは、三杉達のそれを僅かながら上回っていた。


463 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/21(水) 14:21:07 ID:???

フィッツウォルタ「させないっ!」 バッ

トンッ!

三杉「なにっ!?」

結局、小細工のないこの勝負を制したのはフィッツウォルタだった。
僅かなミスが命取りになるレベルの攻防で、よりミスの少なかった彼が勝った…それだけの事。

フィッツウォルタ「よし、もう1点貰うぞっ!」 ダッ

そしてチームの決まり事ゆえに、彼は当然の如くドリブルを始める。
カウンター機でもなくボランチの位置からの単独突破…
クライフが見れば一笑に附すようなプレイが、フィオレンティーナをまたも恐怖に陥れ…

ディッテンベルガ(いや・・・)
イスラス「・・・・・・クックっ・・・」

新田「奪われたら奪い返す!」 ダダダッ

フィッツウォルタ「またお前かっ!」

まだ自分達の攻撃を終わらせまいと、フィッツウォルタの前に立つ新田。
レッチェ戦以来、彼はイスラスが見せた様なカバーの広さを少なからず意識していた。
意識し続けたからこそ、この場でそれが出せたと言えるだろう。


464 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/21(水) 14:24:14 ID:???

先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★フィッツウォルタ ドリブル(! card)68 +(! dice + ! dice)=★
 ★新田 タックル(! card)66 +(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → 突破だっ! 無駄無駄!次はヘタリアコンビを血祭りにあげるぜ!
=1〜-1 → 左から順に(ブンナークがフォロー、ナムリスがフォロー、カルバリョがフォロー)
≦-2 → やれやれだぜ、血祭りにあがるのはお前だったな!

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
フィッツウォルタのマークがダイヤで[芸術的ドリブル(+4)]、
 ハートで[頭脳的なドリブル(+3)]、スペードで[ヒールフリック(+2)]が発動。
 ハートでの勝利でスキル[頭脳的ドリブル(次回判定+1)]が発動。
新田のマークがダイヤ・ハートで[隼タックル(+2)]が発動。


465 :森崎名無しさん:2011/12/21(水) 14:34:31 ID:???
 ★フィッツウォルタ ドリブル( ダイヤ9 )68 +( 56 )=★

466 :森崎名無しさん:2011/12/21(水) 14:46:09 ID:???
 ★新田 タックル( スペード7 )66 +( 22 )=★
絶好調すぎる……

467 :森崎名無しさん:2011/12/21(水) 17:07:06 ID:???
完璧なパフォーマンス、カンピオーネが攻撃に移れる最大の要因
完全にフィッツフォルタの章でござる

468 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/21(水) 17:10:20 ID:???

 フィッツウォルタ ドリブル( ダイヤ9 )68 +( 5 + 6 )+(芸術的+4)=83
 新田 タックル( スペード7 )66 +( 2 + 2 )=70

【攻撃Max】−【守備Max】≧2 → 突破だっ!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

新田のスピードはフィッツウォルタから見ても十分驚異的だった。
しかしイスラスの威圧感にはまだ足らない…それも確かな事実だった。

フィッツウォルタ(サッカーはスピードだけの勝負じゃない。
          速さに付き合わないと決め込めば、やりようは幾らでもある…特にっ!)

新田「うおぉぉぉぉっ!!!」 ダダダダダ!

フィッツウォルタ「スピードだけ≠ノかまけたプレイが相手ならば殊更っ!」 スッ

サササッ…!

ボールを引いてからの、細かく流動的なボールタッチである。
幾らスピードがあると言っても、足の出し所に一度迷えば引き鉄を引く事が出来なくなる。

新田「うっ、これはっ…」

フィッツウォルタ(キミは確かに速い、驚異的ですらある。 けれど意識の上で先手を打ったのはボクだ。)

速さと早さ、ファストとアーリー。
結局はフィッツウォルタがはやかった*であるが、その言葉の質は随分と違うと言えよう。
新田が今の段階でフィッツウォルタを上回るには、結果的には奇襲的でなければならなかったと云う事だ。

469 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/21(水) 17:11:43 ID:???

ダァッ!

新田を振り切って、フィッツウォルタは一気にアクセルを全開に持っていった。
状況を見れば、実に理想的なカウンターのスタートである。
フィオレンティーナはこれを防ぐべく、ダブルボランチと右寄りのCBが直ぐに囲みに向かう。

ダラピッコラ「チィッ、何度も何度もドリブル突破ばかり・・・いい加減頭にくるぜ!」

スペルマン「普通に考えて、甞められてるって事だしね。」

ダラピッコラ「皆まで言うなよスペルマン!」

レントゥルス「ととと、とにかく流れを変えないと!」

スペルマン「・・・うん、そうだね。」

ボールを奪い返せれば最良。
しかし最悪抜かせなくても何とかなる。
何しろフィオレンティーナの中盤はカンピオーネよりも分厚く圧縮されている・・・
相手のスピードさえ殺せば、人数差は直ぐに飽和させられるだろう。

フィッツウォルタ「・・・だからこそ一度で抜く!」

ダラピッコラ「させねえって言ってる!」


470 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/21(水) 17:13:29 ID:???

先着3名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★フィッツウォルタ ドリブル(! card)68 +(! dice + ! dice)=★
 ★ダラピッコラ タックル(! card)68 +(! dice + ! dice)+(メンタル-1)=
  スペルマン  タックル(! card)66 +(! dice + ! dice)+(メンタル-1)=★
 ★レントゥルス チャオ・ベッラ(! card)68 +(! dice + ! dice)+(メンタル-1)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → ドリブル突破されたっ!
=1〜-1 → 左から順に(オルミーガがフォロー、中山vsピャタコーフ、ミュラーがフォロー)
≦-2 → フィオレンティーナボールに。

【攻撃Max】−【マーカーMax】
≧0 → フィッツウォルタが素早く振り切った!
≦-1 → ここはマークで通さない! 三杉とマルコが戻って取り囲む!

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
フィッツウォルタのマークがダイヤで[芸術的ドリブル(+4)]、
 ハートで[頭脳的なドリブル(+3)]、スペードで[ヒールフリック(+2)]が発動。
 ハートでの勝利で[スキル・頭脳的ドリブル(次回判定+1)]が発動。
ダラピッコラのマークがダイヤで[セックスピストルズ(+3吹飛4)]、ハートで[エアロスミス(+2)]が発動。
スペルマンのマークがクラブで[チンピラ殺法(+3吹飛3):敵もクラブの場合は反則確定]が発動。

471 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/21(水) 17:14:40 ID:???
すみません、ダラピとスペルに人数補正が抜けてました。
結果で修正致します。

472 :森崎名無しさん:2011/12/21(水) 17:15:13 ID:???
★フィッツウォルタ ドリブル( ダイヤ7 )68 +( 32 )=★

473 :森崎名無しさん:2011/12/21(水) 17:16:03 ID:???
 ★ダラピッコラ タックル( スペード10 )68 +( 52 )+(メンタル-1)=
  スペルマン  タックル( クラブ4 )66 +( 42 )+(メンタル-1)=★

474 :森崎名無しさん:2011/12/21(水) 17:18:36 ID:???
★レントゥルス チャオ・ベッラ(! card)68 +(! dice + ! dice)+(メンタル-1)=★

475 :森崎名無しさん:2011/12/21(水) 17:19:56 ID:???
★レントゥルス チャオ・ベッラ( ハート2 )68 +( 46 )+(メンタル-1)=★

476 :森崎名無しさん:2011/12/21(水) 17:31:05 ID:???
メンタルペナが重く圧し掛かる

477 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/21(水) 17:36:45 ID:???

◎フィッツウォルタ ドリブル( ダイヤ7 )68 +( 3 + 2 )+(芸術的+4)=[77]
◎ダラピッコラ タックル( スペード10 )68 +( 5 + 2 )+(人数補正、メンタル±0)=[75]
 スペルマン  タックル( クラブ4 )66 +( 4 + 2 )+(チンピラ+3)+(人数補正、メンタル±0)=75
【攻撃Max】−【守備Max】≧2 → ドリブル突破されたっ!

 フィッツウォルタ ドリブル( ダイヤ7 )68 +( 3 + 2 )+(芸術的+4)=77
 レントゥルス チャオ・ベッラ( ハート2 )68 +( 4 + 6 )+(メンタル-1)=77
【攻撃Max】−【マーカーMax】≧0 → フィッツウォルタが素早く振り切った!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ダラピッコラの抜き身のようなスライディングタックル。
マリーシアと表現するには少々やりすぎ・・・しかし審判に見えなきゃ反則じゃないスペルマンのチャージ。
出そうとする手を看過し、どこまでもまとわりつこうとするレントゥルスのマーク。
そのいずれもがフィッツウォルタに対して厳しい守備だった筈である。

フィッツウォルタ「必ず抜くっ!!」

サッ トンッ

ダラピッコラ「ぎゃ、逆だと!?」
スペルマン(その切り替えし!? 身体を寄せる事も出来やしない・・!)

 フワリ・・・ シュッ ダダダッ!

レントゥルス「う、上〜!?」

しかしそれらがハイレベルであればある程、フィッツウォルタのドリブルを引き立たせる事となった。
紙一重のタイミング、紙一重の軌道でボールは三者の守備の網目を掻い潜ったのだ。


478 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/21(水) 17:43:09 ID:???

三杉(クッ、なんてドリブルかっ! まずい、まずいな、ここはどうする・・・!?)

ここを突破され、これでバイタルエリアに到る人数差は2対3と不利になった。
フィッツウォルタがラムカーネの1対1を狙うのか・・・
それともオルミーガ、或いはシニョーリにラストパスを送るのか・・・
はたまたサイドを駆け抜けてクロスを上げてくるつもりなのか・・・
幾らでも敵に選択肢のある状況、どう守るべきかを三杉は一瞬で判断しなければならなかった。


A 中山、ミュラーをフィッツウォルタに当たらせる。
B 中山とミュラーを急いでゴール前まで下がらせる。
C 中山はオルミーガを、ミュラーはシニョーリをマークさせる。
D その他(もっと細かい指示などあれば)

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


※※※※※※※※

本日の更新はここまでとします

479 :森崎名無しさん:2011/12/21(水) 18:12:26 ID:HnEbD21E


480 :森崎名無しさん:2011/12/21(水) 18:59:15 ID:F87F/mCA


481 :森崎名無しさん:2011/12/21(水) 20:13:20 ID:gXK7KM3c
A

482 :森崎名無しさん:2011/12/21(水) 21:06:00 ID:???
敵がパスしないなら、近くからわざとクスタにパスしてドリブルGO!したところを囲むw
バンビーノの左サイド突破がサビチェビッチに阻まれてもすぐ囲む!

まともな作戦おもいつかねー…

483 :森崎名無しさん:2011/12/21(水) 23:18:10 ID:???
左サイドならバンビでナムリスを抜き必殺ワンツーでミルチビッチを突破し
三杉のポストプレイで新田に落とす…というとこかな。
右サイドはフィッツとピャタで人数補正が付くから
一人のみのタイミングじゃないと攻め難くなってしまった。
イスラスとディッテンがいないのに固くなった…意味が分からないよ!

484 :森崎名無しさん:2011/12/21(水) 23:24:26 ID:???
正直、三杉のポストプレイがあれほどの相手に通用するかどうかわからないから
あえて不意をついてブンナークがポスト→新田の一対一は駄目かな?
この試合はどこかでギャンブルに勝ってリターンとらなきゃ虐殺されそうだし…
一応ブンナークはこの試合JOKERでパワーアップはしている

485 :森崎名無しさん:2011/12/21(水) 23:27:20 ID:???
ミルチビッチ
「コロンビアから出る喜びはあった」
「コロンビアでは敗北から始まっていた」
「ここにいたら自分がダメになると思った」

486 :森崎名無しさん:2011/12/21(水) 23:43:29 ID:???
その横浜ネタは今後永遠に使われ続けるな・・w

487 :森崎名無しさん:2011/12/22(木) 00:06:11 ID:???
>>484
ブンナークにはクスタがマークする可能性が高い
仮にクスタが三杉マークなら素直にブンナークキャノンするかも

488 :森崎名無しさん:2011/12/22(木) 00:10:52 ID:???
ブンナークがポストプレイ持ってることはばれてないだろうし
クスタが勘違いしてブロックに回ってくれたらチャンスじゃね?
というか普通にシュート撃ってダブルアームスマッシュ抜けるとは思えないないんだよね…
どうにかして時間差隼を決めたい

489 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/22(木) 12:00:40 ID:???

>>482
相手のシステム(縛り)を逆手に取って崩壊を促すのは、ある意味裏技的な着眼ですよね。
偶然その状況が訪れるか、或いは狙って状況を促すか・・・正直コントロールするのは至難でしょう。
けれどカードじゃなく2D6、悟りセービングもなしという奇跡要素の少ないこのスレのルールでは、
この試合は本スレで喩えれば南葛vsハンブルガーを考えるくらいの絶望的な勝率(多分)・・・
裏技のような状況が連続的に起こるくらいでないとどーにもならないのかも知れません。

>>483
イスラス・ディッテンが外れ、総合力は数値の上では間違いなく落ちています。
けれども堅くなっている気がするのは、ズバリ(キャプ森板的に)核心を突いていると思います。
=============================================

> A 中山、ミュラーをフィッツウォルタに当たらせる。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「(そうだ、シュートを撃たせるよりは・・・)中山、ミュラー!」

中山(チェック・・・!)
ミュラー(了解です!)

後方でただ2人だけ動ける彼らに、三杉は声を出してコーチングした。
三杉は『シュートを撃たせたらお仕舞い』と判断し、ゆえに直ぐ当たるよう指示したのだ。
この指示が吉と出るか邪と出るかは、数分後にならないと判らない。
しかしこれだけ立て続けに中盤を突破されてしまえば、分の良い賭けなど残っていよう筈がなかった。

フィッツウォルタ(前半で大分動いた上に、今また消耗か。 このまま1対1を狙うべきか、それとも・・・)


490 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/22(木) 12:02:08 ID:???

先着で
 ★フィッツウォルタ・チョイス→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ絵柄》 「そうだな、ここまで来たらGKとの1対1を狙うべきだ。」
《ダイヤ数字・ハート》 「フィニッシュは他の選手に任せるが・・・露払いは最後までしてみせる。」
《スペード》 「シニョーリにパスだな。」
《クラブ》 「オルミーガにパスだな。」
《Joker》 色々あってフィオボールに
《クラブA》 ???

491 :森崎名無しさん:2011/12/22(木) 12:05:49 ID:???
★フィッツウォルタ・チョイス→ クラブ10

492 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/22(木) 13:17:21 ID:???

> フィッツウォルタ・チョイス→ クラブ10
> 《クラブ》 「オルミーガにパスだな。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

フィッツウォルタ(パスだっ!)

前半にもボランチの位置からオーバーラップ・・・しかもドリブル大激走しておいて、今再びである。
フィッツウォルタの体力消耗は、当然ながらなかなか大きい物となっていた。
論理的な彼が今の状態で自らのフィニッシュを望む筈もなかったという訳だろう。

ブワッ・・・

中山「な・・ドリブルをやめたっ!?」

三杉「何故・・・! こちらの手が全て読まれているのか・・・?」


先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★フィッツウォルタ パス(! card)69 +(! dice + ! dice)=★
 ★中山    パスカット(! card)66 +(! dice + ! dice)+(人数補正、メンタル、判断ミス-2)=
  ミュラー  パスカット(! card)65 +(! dice + ! dice)+(人数補正、メンタル、判断ミス-2)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → ラストパスがオルミーガに通った。 フリーでシュートに。
=1〜-1 → 左から順に(ラムカーネがクリア、三杉vsピャタコ、シニョーリがフォロー)
≦-2 → フィオレンティーナボールに。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
フィッツウォルタのマークがダイヤ・ハートで[ピンポイントパス(+2)]が発動。
中山のマークがハートで[鋭いパスカット(+1)]が発動。

493 :森崎名無しさん:2011/12/22(木) 13:18:28 ID:???
 ★フィッツウォルタ パス( クラブ9 )69 +( 65 )=★

494 :森崎名無しさん:2011/12/22(木) 13:22:50 ID:???
★中山    パスカット( ダイヤ3 )66 +( 54 )+(人数補正、メンタル、判断ミス-2)=
  ミュラー  パスカット( ダイヤ5 )65 +( 45 )+(人数補正、メンタル、判断ミス-2)=★

495 :森崎名無しさん:2011/12/22(木) 13:26:50 ID:???
フィッツウォルタさんの全力プレイっぷりには言葉もありませんわ・・w

496 :森崎名無しさん:2011/12/22(木) 13:34:06 ID:???
胃がいてーw
早く終わってくれ〜〜〜

497 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/22(木) 14:00:57 ID:???

◎フィッツウォルタ パス( クラブ9 )69 +( 6 + 5 )=[80]
◎中山 パスカット( ダイヤ3 )66 +( 5 + 4 )+(鋭い+1)+(人数補正、メンタル、判断ミス-2)=[74]
 ミュラー パスカット( ダイヤ5 )65 +( 4 + 5 )+(人数補正、メンタル、判断ミス-2)=72

【攻撃Max】−【守備Max】≧2 → ラストパスがオルミーガに通った、フリーでシュートに。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

スパァーーー!

切れ味の鋭さがそのまま音に表されたようなパスが放たれた。
中山もミュラーも集中力を研ぎ澄ませ、必死に反応するが・・・

ミュラー「これは・・・」
中山「グゥッ!」

フィッツウォルタ「いけぇっ!!」

中山は思わず『最初からカットとして狙い撃てていれば・・・』と仮定したが、即座に首を振った。
それでもこのパスをインターセプトするのは無理だったと認めたのだ。
ここまで見せ付けられれば、今日のフィッツウォルタの調子は否定しようがなく最上だと解る。
到底敵わないと思わざるを得ないほどのパフォーマンスを叩き出していると認めざるを得ない。

オルミーガ「・・・・・・」

シュッ・・・トンッ

フィッツウォルタの狙い通りにボールはオルミーガに渡った。
フィオレンティーナの選手達が反転し、懸命に彼を追うが・・・
どうやらフリーでシュートを撃たれるのは避けられそうもなかった。


498 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/22(木) 14:06:33 ID:???

シュッ・・・トンッ

フィッツウォルタの狙い通りにボールはオルミーガに渡った。
フィオレンティーナの選手達が反転し、懸命に彼を追うが・・・
どうやらフリーでシュートを撃たれるのは避けられそうもなかった。

ブワアァァァァァッ・・・!

オルミーガは弓を引き絞るみたいに、右脚を雄大に振り上げた。
ゴールまではまだ20m程はありそうだが、それを構う素振りは彼には全く無かった。
ただ己の脚と足元のボールに、パワーの在り所と意識と繋げている。

オルミーガ(誇りある・・・・・・オレの、種族のパワーを見るがいいっ!)


先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★オルミーガ シュート(! card)71+(! dice + ! dice)+(参百人力、瞬間フリー+3)=★
 ★ラムカーネ セービング(! card)69+(! dice + ! dice)+(ZEROシステム-6)+(距離補正+1)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【シュート】−【セービング】
≧2 → ゴールに突き刺さった。
=1〜-1 → 左から順に(ピャタコーフが捻じ込み、ピャタコーフが捻じ込み、スペルマンがフォロー)
≦-2 → ラムカーネがセービング成功。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
オルミーガはスキル[悖乱・参百人力]により全接触行動に(+2、吹飛係数0)を有す。
オルミーガのマークがダイヤ・ハートで[強烈なシュート(+3)]が発動。
ラムカーネのマークがダイヤ・ハートで「シャドーシールド(+12)」300消費、
 スペード・クラブで「パンチング(+4)」80消費が発動。
ラムカーネは前半3回行動により後半0〜5分で-! dice、6〜30分で-6、31分以降-10のペナ。

499 :森崎名無しさん:2011/12/22(木) 14:12:07 ID:???
 ★オルミーガ シュート( クラブA )71+( 61 )+(参百人力、瞬間フリー+3)=★

500 :森崎名無しさん:2011/12/22(木) 14:17:51 ID:???
 ★ラムカーネ セービング( スペードJ )69+( 26 )+(ZEROシステム-6)+(距離補正+1)=★

501 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/22(木) 15:18:09 ID:???

 ラムカーネ パンチング( スペードJ )73+( 2 + 6 )+(ZEROシステム-6)+(距離補正+1)=76
 オルミーガ シュート( クラブA )71+( 6 + 1 )+(参百人力、瞬間フリー+3)=81

【シュート】−【セービング】≧2 → ゴールに突き刺さった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

オルミーガ「 グ オ ォ ォ ォ ォ ォ ォ ッ ! ! 」

バキィッッ!!
  ギュルルルルルルルッッッッ!!

ブンナークのアトミックショットや新田のファルコンクロウのように、フォームに工夫が見られる訳でもない、
まして三杉のドライブシュートのように特別な回転がかけられた訳でもない、
何の変哲もない只のシュートが、そう思えないような轟音を伴なって放たれた。

ラムカーネ「・・・・・・・・・グッ・・・」 ズキッ

フリーで放たれた状況ながら、ゴールまでは20mと少々距離があり、特別に有利不利はない。
純粋にGKとストライカーの真っ向対決という図式。
だが時間帯は後半・・・ラムカーネの魔法は既に解け、しかも彼は純粋なスタミナも半分以上を失っていた。
そして何より彼の集中力は、今や別の何かを押さえ込む事に必死・・・目の前の事象は薄ぼやけて見えている。

ラムカーネ「・・・止める・・・・・・!」 バッ

しかしそれでも彼はこの弾道を見極め、ゴールを守るべく飛び上がった。
その拳を差し出して、ボールを跳ね返さんと意気を吠えたのだ。


502 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/22(木) 15:19:59 ID:???

バギャオッ!!
        ラムカーネ「!!」

だがオルミーガの放った無造作なシュートはラムカーネをなぎ倒していた。
そして数瞬の後には間違いなくネットに突き刺さり、カンピオーネのリードを広げる役目を完遂したのだ。
もしラムカーネが彼自身の集中力を、そのままゴールを守る事に使えていたら・・・そちらが完遂されたかも知れない。
・・・しかしそんな仮定は事実の前では無力でしかなかった。



ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!

先程の先取点から僅かに8分、カンピオーネの追加点が記録された。


フィオレンティーナ  0−2  カンピオーネ

=============================================
後半 1分 アルシオン キックオフ→スターバースト[アシスト:オルミーガ] 
後半 9分 オルミーガ フィッツウォルタ→パス→シュート[アシスト:フィッツウォルタ]



※※※※※※※※※※※※※※※※

一旦ここまでとします


503 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/22(木) 17:01:55 ID:???

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!

ボカッ
  パコッ

ヤベッチュ「あいたたたた・・・。」

ディッテンベルガ「観客が居ないからって、お前一人で歓声を表現するのはおかしい。」

イスラス「・・・・・・耳が痛い・・・・」 キーン…

ヤベッチュ「いや、まぁ、ね、はははー。 とにかく決まりましたで、ゴォールですよ!!
       アルシオンさんの先取点がまだ余韻を残す後半の9分・・・いやいやいや驚きましたわ・・・
       後半から出場のオルミーガさんが、意外なくらいアッサリとゴールを決めましたー。
       前半互角の戦いを繰り広げていた両チームですが、後半はそうはあかんみたいですねっ!?」

イスラス「・・・ああ、オレ達としては癪だがな・・・」

ディッテンベルガ「チーム力ではカバーしきれない程の選手個々の力量差・・・
          それが疲労の蓄積した後半になって露わになったと思うべきだろう。
          (・・・それ以上に、フィッツウォルタの動きが図抜けているというのもあるがな。)」

観客席の隅に作られた臨時実況席では、興奮と淡々が一体となっていた。
だが簡単に追加点を決められたフィオレンティーナは、その各々が不安と焦りを覚えていた。
これまでフィオレンティーナというチームは、前半に苦戦しても後半で一気に巻き返す事が出来ていた。
状況としてはラムカーネが後半に動作を鈍くするのは変らないが、それでも尚、後半にこそ巻き返してきたのだ。
だのに・・・この試合に限って、これまでの展開とは全く逆を突き進んでいる・・・
それは、この試合がこれまでの激戦とは全く違う次元で争われているからに他ならなかった。


504 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/22(木) 17:03:03 ID:???

通常ならばフィオレンティーナは試合に際し、ある程度の対策を立てて臨む。
それは完璧ではないが、ある程度としては十分と言えるくらいに機能するのだ。
結果、シュートは一度二度ラムカーネにも届き、運が悪ければ失点もする。
だがこの前半のラムカーネはあくまで全力を出し切らない・・・体力、精神力を後半に必要とするかも知れないから。
ゆえにここでの失点は事故であり、必然とは言えない。

そして話は後半に移るが・・・この際においてフィオレンティーナは戦術的に完成する。
前半の闘いから戦術が微修正され、また戦略的な罠も徐々に発動し出すのだ。
この結果、フィオレンティーナの守備は非常に好く機能し、ラムカーネにシュートが届く事も稀となる。

そう・・・フィオレンティーナの後半の強さと云うのは、(運命的な話を抜けば)戦術の完成にあったという訳だ。
だがこの試合に限っては、戦術の完成は前半にてほぼ成っている。
その上でラムカーネは彼の全身全霊を二度も出す必要があり、この帰結が前半の同点となったのだ。

フィオレンティーナの選手達は、今更ながらに薄々気付き始めていた。
このまま試合を続けても、逆転はおろか同点にする事も苦しい・・・逆に点差を広げられるだろう、と。

無意識の発露であったが、その考えは彼等の肩にどっと圧し掛かった。

ダラピッコラ(ドリブルで来ると判っているのに・・・止めらねぇ・・・)
ブンナーク(オレのシュートはまだ、GKにも届いちゃいないってのにっ・・・!)
中山(今日・・・俺は何を出来ている・・・? 欠片でもチームの役に立てたか?
    いや、何も出来ちゃいない、立っているだけだ・・・。 MVPとか取った位で俺は浮かれていた・・・?)

三杉(攻撃が成功しない・・・敵のドリブルを止められない・・・。
    ブンナークも、新田も、バンビーノも、ダラピッコラも、中山も・・・
    こんな物じゃない! こんな物じゃないんだ! 
    ・・・何故・・・何故だ・・・・・・。 まだ後半は30分以上残っていて・・・ここからどう闘えばいい・・・)


505 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/22(木) 17:05:05 ID:???

三杉は現実と理想の乖離に対し、心の中で駄々を踏むように悪態を吐き・・・
それを呑み込んで、ここからどう闘うべきかに頭を切り替えようとする。
だがその前に・・・

三杉(いや、まずは仲間達に声をかけないと・・・。 きっとショックで混乱・落胆に囚われている。
    キャプテンの僕はどんな状況でも毅然と皆を引っ張らなくちゃ・・・。)

何よりも先ず自分がやるべき事はチームメイトに声をかける事・・・
『それを放棄する事だけは許されない』と云うキャプテンの自覚から、三杉は仲間達へ駆け寄った。


A 「皆、まだ勝負は終わっていない。 試していない攻撃パターンだってある。 諦めずに行こう。」
B 「カンピオーネには不安要素がある。 これからそれが浮き彫りになっていくから、そこを突こう。」
C 「取られた点は取り返そう、2点取られても3点取れば勝てるのがサッカーだ。」
D 「すまない、今のはワンツー突破を失敗した僕の責任だ。」
E 「この試合は勝てない試合なのかも知れない・・・だけど勝負を捨てるな、監督の顔に泥は塗れない。」
F そ の 他
G ダイジェストへ移行(要4票)

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


506 :森崎名無しさん:2011/12/22(木) 17:08:46 ID:T6VIcrlM


507 :森崎名無しさん:2011/12/22(木) 17:35:41 ID:ebherm0Q
E
正直気持ちはGだが、折れたペナルティはデカいだろうしなあ

508 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/22(木) 17:36:20 ID:???
今日はここまでになりそうですね。
現在はC1票ですが、この後も投票をお願い致します。
なお23〜25日は更新は出来ないと思います。(顔は出すかも知れませんが)
それでは。

509 :森崎名無しさん:2011/12/22(木) 18:08:26 ID:???
岡山姉と仲良く過ごしてくださいね乙でした

510 :森崎名無しさん:2011/12/22(木) 18:22:15 ID:QnoyqWCU
A まだファストブレイクもある

511 :森崎名無しさん:2011/12/22(木) 18:27:13 ID:???
あくまで勝ちにこだわるなら、主力をブチ壊すも手の一つ。無論下策だが。
一矢報うとすると、自分達を貫くか、相手を潰して回るか。
試合に負けても、ナムリスにどぎついトラウマをプレゼントしてやれば、少しは溜飲が下がるんだが。

512 :森崎名無しさん:2011/12/22(木) 19:58:13 ID:5AgX9wrw
F「監督の言葉を思い出せ。諦めたら試合終了だ」
メンタルぺナ解消したら良いなぁ

513 :森崎名無しさん:2011/12/22(木) 20:00:50 ID:b5LFfFmM
F>>512


514 :森崎名無しさん:2011/12/22(木) 20:02:41 ID:???
あきらめたら試合終了だよ、いい言葉だ

515 :森崎名無しさん:2011/12/23(金) 12:32:05 ID:???
判定によってはメンタルペナ悪化もあるか?

516 :森崎名無しさん:2011/12/23(金) 14:48:30 ID:???
そもそも敗戦必至のゲームだったのだから、これ以上の悪化は無いと思いたい。


517 :森崎名無しさん:2011/12/23(金) 14:59:37 ID:???
「負け方」で色々あると考えると、さらに不利になる可能性はあるんじゃない

518 :森崎名無しさん:2011/12/23(金) 15:15:55 ID:???
なんというか……ありそうな気がするんだ、特にブンブンは。
ブンナーク「……監督ぅ……うぅ、うわ〜〜ん」
とか、泣き出してもおかしくなさそう

519 :森崎名無しさん:2011/12/23(金) 15:33:54 ID:???
泣くなブンブン!

520 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/26(月) 15:03:47 ID:???

>>507
スレ主としては折れる事に対するペナとは考えていませんでした。
むしろ折られる事が私の中では規定と考えていますし。
逆に一矢報いる事が出来たり、一定の時間までに一定の点差内で収められれば、
その後の描写も変わり、ボーナスという程でもないですがリターンも考えていました。

>>509
岡山姉だけじゃなくてリグルも一緒でしたよっ!
妖怪の山だか無数の階段登ったとこにある神社か分かりませんが
標高が高いとこで西洋の聖誕祭を祝いましたw

>>511
どっかの国みたいに狙って怪我させて回る…をやったら、まあゲームオーバーですね。
この試合だと裏から手回されて徹底してWトーナメント出場不可とか闇討ちとか…。
世の中は不平等であり、主人公の環境も須らく不利に出来てる隠れM向けスレ…それがアナカンです。

>>512
自由回答はスレ主の琴線に響いたら悪い事はないと思います。

>>514
安西先生は心の中に永遠と存在する先生です。

>>515
選択によっては無きにしもあらずでした。

>>516-517
敗戦必死の試合だからこそ、バランス無視で幾らでも悪化できるとも言えます。

>>518-519
ブンナークが泣き出して一旦弱体化→最終的に立ち直って+補正に。
豆腐メンタルですけど戦意への反動も強い気がします彼は。(反動のせいで泣き虫という噂も)

521 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/26(月) 15:04:57 ID:???

> F「監督の言葉を思い出せ。諦めたら試合終了だ」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

現実は非常である。
自分達の頭で簡単に処理しきれない出来事に出くわしても、処理できるまで待ってはくれない。
膝を屈して立ち上がれないでいても、立つまで待っていてくれる訳ではない。
平等に過ぎ行く時間は、自分が止まっている間も周囲を動かしてしまう。

――茫然自失。
フィオレンティーナの選手達の心理はその一歩手前であった。
その現実に到達するのを本能的に避けているような状態…。
…単純に判り易く言ってしまえば、『諦めかけている』心理であった。
それ程に、カンピオーネとの実力の大きな開きを認めてしまっていた。
フィッツウォルタのパフォーマンスとアルシオンのポテンシャルはそうさせるに十分だった。

三杉(攻撃が成功しない・・・敵のドリブルを止められない・・・。
    ブンナークも、新田も、バンビーノも、ダラピッコラも、中山も・・・
    こんな物じゃない! こんな物じゃないんだ……! 
    ・・・何故、何故だ・・・・・・。 まだ後半は30分以上残っていて・・・ここからどう闘えばいい・・・。)

特にチーム力、戦術力こそ日本サッカーの活きる術と考える三杉にとっては大きなショックだった。
更に言えば、彼はその力を主張し証明しなければならない。 孤高の道に進路を取ったのだ。
今更それを翻す真似も出来る訳なく、また彼自身もそれを良しと考えられる筈がない。
だが現実は三杉の抱く理想に土足で踏み込み、散々に荒らし回っている。
三杉がいまだ膝を屈して頭を垂れないのが不思議なくらいと言えるだろう。

三杉(いや、まずは仲間達の事だ・・・きっとショックで混乱・落胆に囚われている。
    キャプテンの僕はどんな状況でも毅然と皆を引っ張らなくちゃ・・・。)


522 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/26(月) 15:06:05 ID:???

先ず自分がやるべき事はチームメイトに声をかけ、戦意を引っ張り上げる事・・・
『それを放棄する事だけは許されない』と云うキャプテンの自覚がそう思わせた。
そう…彼を寸での所で立たせていたのはその立場、その責任感。
何より三杉の脳裏に息づいて離れない、病床の中に在る筈の監督の顔だった。

三杉「……」

三杉は仲間の方へと歩み寄りながら、敬愛する監督の事を何度も何度も頭に思い浮かべた。
一度見たら忘れられない、その大きなお腹に白髪、口髭、深く刻まれた皺…
そして眼鏡の奥底に隠れた優しい眼差し。

三杉(監督は教えてくれた…。 『諦めたら、その時点で試合終了だ。』って。)

それは即ち、どれほど勝ち目の無い闘いでも、勝てる可能性はゼロではないという事だった。
諦めなければ勝てる可能性は潰えていないのである。

それは愚か者のバカな足掻きなのかも知れない。
現実が結果をもたらすのを、ホンの少しも阻害しないかも知れない。
けれど、いつの時代でも奇跡を起こしてきたのは闘うバカだった。
小賢しいだけの奴に奇跡が舞い降りたりはしないのである。

三杉「みんな…!」

残念ながら三杉の思考はその境地まで到達してはいない。
彼はただ諦める事をしたくなかっただけである…自分達を導いてくれた監督の為にも。
ゆえに彼は精一杯…膝を屈しかけている仲間達にこう言ったのだ。


523 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/26(月) 15:07:05 ID:???

三杉「みんな、監督の言葉を思い出せ……諦めたら試合終了だ!」

パルマ戦の時のように勝利の目算がある訳ではなく…。
『諦めてたまるか…!』という気持ちばかりが先行した結果である。
それでも三杉はこの言葉が必要だと信じて仲間に聞かせた。

先着で
 ★その結果→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 仲間の戦意が急上昇してペナ解消、三杉がモードアップ
《ハート》 三杉がモードアップ、仲間は戦意を取り戻した
《スペード》 仲間は戦意を取り戻した
《クラブ》 仲間から冷めたような声が漏れた
《クラブA》 ブンナークが泣き出した
《JOKER》 ブンナークが泣き出して…

524 :森崎名無しさん:2011/12/26(月) 15:12:30 ID:???
★その結果→ ハートQ


525 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/26(月) 17:22:17 ID:???

> その結果→ ハートQ
> 《ハート》 三杉がモードアップ、仲間は戦意を取り戻した
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉の言葉は確かに仲間達へと伝わった。
最良とは言えなかったかも知れないが、少なくとも曲がっていた膝を伸ばさせていたのだ。
諦めるにはまだまだ早い、やれる事だって残っている、一矢くらいは報いてやりたい…
誰も言葉には出さないが、その表情は闘い抜く意志を物語っている。

そして何より三杉淳は、自らの想像以上に心が奮いたっている事を知る。
『諦めたらその時点で試合終了だよ。』…と優しく戒めたアンザーニの言葉が、
彼の選手としての芯に、どれほど入り込んでいたかと言う事であろう。

三杉(そうだ…まだ僕は力を出し切っていない。 …パスで言葉を交わし合う事もしていない。
    全て出さない内に、フィオレンティーナのサッカーをする前に諦めるなんて出来る物か。)

少しずつの勇気が湧き出す思いが三杉に満たされようとしていた。
正直なところ仲間達とは温度差が生じているが…決して悪い方向は向かないだろう。
何故ならば三杉という選手は、周囲との調和を決して忘れないからである。

※隠しスキル・[逆境に強い]発動、炎の三杉にモードアップ、必殺技発動率が上がります。


526 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/26(月) 17:28:44 ID:???

三杉達がなんとか戦意を内から絞り出した頃…このフィールドを単身で見下ろす影があった。
ユブンタイの私有施設であるこのグラウンドにて、監視カメラに映らぬよう計算された位置で・・・
肉眼で姿を見られぬよう細心の警戒を払う人物が居た。

???「いやはや、こいつぁ驚いた。 まさかフィオレンティーナがここまで圧倒されるかねぇ。
     選手の個々の力に差があっても、あいつらは引っ繰り返しそうな気がしたんだが・・・。」

囁くような独り言を聞く者も、集音する機械もそこにはない。

???「まっいいか・・・最後まで観たい気もするが、そろそろ今日は退散時ってね。
     …しっかし、スクールとジョアンが関係無くて、出資者で繋がるかねえ…。
     通りで長い間潜入してもなーんも出てこない訳だぜ。
     あのストレスの日々は何だったのかって…あーあ、これだから不幸は嫌だねえ。」

心配無いと安心しきっているのか、彼はぶつくさと愚痴をこぼしていた。
誰に言ってるともつかぬ文句を一頻り言い終える…や否や、その姿は音もなく消失していた。
まるで神出鬼没な死神が気紛れに現れ、誰も気付かぬうちに勝手に消えたようだった。


フィールドではない何処かで、微かに空気が揺らいだ事など気付く筈もなく…
三杉はただ敵陣の方に目を向けていた。

無造作なフォームから、ブンナークの全力並のシュートを放ったオルミーガのパワー。
試合開始直後からずっと、壮絶なほどのパフォーマンスを続けるフィッツウォルタの気迫。
底が全く見えてこない、常識離れしたプレイを見せるアルシオンのテクニック。
いまだにGKまでボールを届かせていないクスタの鉄壁。
まだベールを欠片も脱いでいない、GKサビチェビッチの圧力。
険しく遠くその目に映るゴール……しかし彼は諦めという文字も寄せつけていない。


527 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/26(月) 17:30:38 ID:???

三杉(勝つ為には……あのゴールネットを最低3回揺らさなくてはいけない。
    それは物凄く遠いけれど……だからこそ先ず1点。 今さら失点を恐れていられない…!)

それが今日のスタートになるのか、それともゴールになるのかはまだ判らない。
けれども三杉は最初の1点が欲しかった…。 どれほどの力を費やす事になっても、先ずは1点。


ピィィィィィィッ!!

新田「三杉さん!」
三杉「ああ、行くぞ!」

笛の音と同時にバックパスで戻されるボール。
守る為のキックオフでなく、攻める為のキックオフなのだと心で反芻し…
三杉は反撃の火蓋を切ろうとした。


A 軽く前に浮かせるパスで新田に返すぞ! オルミーガなどパスで抜けば良かろうなのだ!
B ボク自身がドリブルで突っ切るぞ! やぁってやるぜっ!
C バンビーノと共に左サイドを攻める!
D マルコと共に右サイドを攻める!
E ダラピとレントに攻めさせる! 奪われたら僕が即チェックだ!
F 中山、君のドリブルを見せてくれ! 奪われたら僕が即チェックだ!
G そ の 他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


528 :森崎名無しさん:2011/12/26(月) 17:31:33 ID:cXNElYh+


529 :森崎名無しさん:2011/12/26(月) 18:06:46 ID:8zExa3hQ
A

530 :森崎名無しさん:2011/12/26(月) 18:07:38 ID:vOGj1aA6
A

531 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/26(月) 18:51:40 ID:???

> A 軽く前に浮かせるパスで新田に返すぞ!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉は先程オルミーガを抜ききれず、攻撃のリズムを作れなかった。
その時に繰り出されたタックルの威容、そしてシュートに見る怪力・・・

三杉(オルミーガとの接近戦は避けるべきだった。)

この場に立ち、三杉は漸くどう組み立てていくか・・・その有効な一歩目を把握しかけていた。
一つずつ、一人ずつ適切な手を積み上げてゆき、必然としてシュートまで持っていく・・・
その一歩目に立った時、時計の針は丁度後半の10分を指した。


先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★三杉    パス(! card)67 +(! dice + ! dice)=★
 ★オルミーガ パスカット(! card)65 +(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → パスが新田に通った。
=1〜-1 → 左から順に(ブンナークがフォロー、シニョーリがフォロー、アルシオンがフォロー)
≦-2 → カンピオーネボールに。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
三杉のマークがクラブ以外で[バックスピンパス(+3)]が発動。


532 :森崎名無しさん:2011/12/26(月) 18:54:54 ID:???
★三杉    パス( ハート2 )67 +( 24 )=★

533 :森崎名無しさん:2011/12/26(月) 19:00:40 ID:???
 ★オルミーガ パスカット( クラブA )65 +( 54 )=★

534 :森崎名無しさん:2011/12/26(月) 19:03:09 ID:???
今後もカンピの引きが高い悪寒〜

535 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/26(月) 20:09:25 ID:???

 三杉    パス( ハート2 )67 +( 2 + 4 )+(バックスピン+3)=76
 オルミーガ パスカット( クラブA )65 +( 5 + 4 )=74

【攻撃Max】−【守備Max】≧2 → パスが新田に通った。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

オルミーガ「ゴオォォォォッ」

三杉(オルミーガ・・・!)

軽く浮かせるパスでオルミーガをかわす・・・そう考えてたのを、三杉は直前で反故にした。
攻めきる事を決めたのならば、パスも攻撃的でなければならない・・・
弱気のパスでは次の攻撃に意志を乗せられない、次が続かないと思い至ったのだ。

三杉「(そうだ、違う・・・! 僕の攻めのパスは・・・)新田ぁっ!」 シュパァァァァ!

オルミーガ「ウッ!?」

大胆に蹴り出されたパスはオルミーガの真横、腰の高さを狙った物だった。

ギュルルルッ・・・

高速の弾道がオルミーガの右腰を通過していく。
だがオルミーガも間近で出されたこのパスを、ギロリとした目でシッカリ追えていた。
反射速度なのか把握速度か分からないが、動体視力も合わせて驚異的な能力を示したのだ・・・
・・・が、三杉がパスを通した結果には違いがない。 第一のチャレンジは見事に成功したといえる。

536 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/26(月) 20:12:43 ID:???

新田(お、俺へのパスって言うけど・・・!)
ブンナーク「オレに、じゃあない!?」

新田・ブンナーク(・・・いや、そうか! このパスは・・・!)

ダァッ!
 ダァッ!!

二人は三杉の意図を同時に把握し、次の動作へと身体を流す。
その意図がどのような結果を生み出すかは判らなかったが、彼のパスの声に
新田はこのパスを追い、ブンナークは新田が元居た位置の前方へと斜めに走る。

ギュルンッ!

新田「行っくぜぇ!」

高速の弾道がワンバウンドして急ブレーキ、芝を軽く削っている所を新田が追いつく。
そしてそのままドリブルへと突入する。

アルシオン(今のパス、一手で盤面を動かしたな・・・面白い。)

シニョーリ「ヘンッ、ようやくこっちに来たのかよ!」

新田「嘗めんなっ、こっからがフィオレンティーナなんだよっ!」


537 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/26(月) 20:13:45 ID:???

先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★新田    ドリブル(! card)68 +(! dice + ! dice)+(レジスタ+1)=★
 ★アルシオン タックル(! card)?? +(! dice + ! dice)=
  シニョーリ タックル(! card)65 +(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → ドリブル突破! こんにちはナムリス(笑)さん!
=1〜-1 → 左から順に(バンビーノがフォロー、ランダム、ナムリスがフォロー)
≦-2 → カンピオーネボールに。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
新田のマークがダイヤで[芸術的ドリブル(+4)]、ハートで[高速ドリブル(+4)]が発動。


538 :森崎名無しさん:2011/12/26(月) 20:14:42 ID:???
★新田    ドリブル( クラブ4 )68 +( 62 )+(レジスタ+1)=★
こいっ

539 :森崎名無しさん:2011/12/26(月) 20:16:04 ID:???
 ★アルシオン タックル( ハート9 )?? +( 61 )=
  シニョーリ タックル( ハートJ )65 +( 66 )=★


540 :森崎名無しさん:2011/12/26(月) 20:16:17 ID:???
 ★アルシオン タックル( ハートJ )?? +( 56 )=
  シニョーリ タックル( クラブK )65 +( 53 )=

541 :森崎名無しさん:2011/12/26(月) 20:17:10 ID:???
ギャーッ

542 :森崎名無しさん:2011/12/26(月) 20:17:51 ID:???
ランダムかナムリス(笑)さんか?

543 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/26(月) 20:42:29 ID:???

◎新田    ドリブル( クラブ4 )68 +( 6 + 2 )+(レジスタ+1)=[77]
 アルシオン タックル( ハート9 )?? +( 6 + 1 )=??
◎シニョーリ タックル( ハートJ )65 +( 6 + 6 )=[77]

【攻撃Max】−【守備Max】=0 → ランダム
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

新田(っくぜ・・・!)

     ズダダダダッ!

高速ドリブル程には速度とボールタッチのバランスが取れていないが・・・
それでも駿足を存分に活かした新田のドリブルが飛び出した。

アルシオン(ほう・・・そうだった、お前はこういうドリブルも出来るんだったな。) ササッ

そのスピードに対応する為なのか、アルシオンはフットワークでの牽制を見せる。
新田はやり辛さを意識させられ、スピードが僅かに翳り・・・

シニョーリ(ハンッ、調子に乗ってるみたいだけどさ・・・こっちは体力有り余ってんだよね!) スッ

ズシャァァァァァ!
           バチィッ

攻撃の時と遜色ない、流麗で大胆な接近・・・
直後に繰り出されたスライディングタックルが新田のボールを弾き出した。


544 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/26(月) 20:44:38 ID:???

新田「ああっ!」
シニョーリ「ヘッ、ザマミロ! お前はなんかムカつくんだよっ!」


シュルルル・・・

零れたボールは宙を漂うように流れ、そして次の勝負を誘う。
フィジカルが物を言う競り合い勝負へと。


先着で
 ★セカンドボールぼ競り合い勝負ー→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 ブンナークvsフィッツウォルタ
《ハート、スペード》 オルミーガvs三杉・中山 
《クラブ》 バンビーノvsナムリスさん
《クラブA》 弾かれたと思ったこのボールへ素早く飛びついたのはアルシオンだった。
《JOKER》 ボールはなんとボランチの裏、しかもブンナークの走る位置へピッタリンコー!


545 :森崎名無しさん:2011/12/26(月) 20:44:50 ID:???
 ★セカンドボールぼ競り合い勝負ー→ ダイヤ9

546 :森崎名無しさん:2011/12/26(月) 20:45:00 ID:???
★セカンドボールぼ競り合い勝負ー→ クラブ6

547 :森崎名無しさん:2011/12/26(月) 20:45:51 ID:???
やはりここでフィッツウォルタか…


548 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/26(月) 20:47:23 ID:???
ここまでに流れに一石が投じられた・・・ような気がしている所で本日は終了にします。
今年は年末の更新もあまし出来そうになくてガッカリー。

549 :森崎名無しさん:2011/12/26(月) 22:18:56 ID:???
年末更新少なめでもお年玉多くでカバー−

550 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/27(火) 14:13:25 ID:???

>>549
うわーふ、そう来るかー。 ならば検討しておきまーすw
=============================================

> セカンドボールぼ競り合い勝負ー→ ダイヤ9
> 《ダイヤ》 ブンナークvsフィッツウォルタ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

新田のドリブルの勢いが勝っていたのか、ボールはカンピオーネ陣営へと飛んだ。
位置としては中央やや右付近、既にバイタルエリアにかかっている。
つまりこのボールをフィオレンティーナがキープすれば、大きなチャンスという事だ。

ブンナーク「っしゃ! いいじゃねえか、流れが来てんじゃねえの!?」 ダッ

新田と左右をチェンジしていたブンナークが揚々と走り込む。
対してカンピオーネのボランチ、フィッツウォルタも競り合いに向かう。
技術よりも純粋なフィジカルが物を言う勝負…ここはブンナークに有利と思われた。


先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★競り合う高さ→! card (ダイヤ・ハート→高/スペード・クラブ→低)★
 ★ブンナーク    競り合い・高/低(! card)70/69+(! dice + ! dice)+(メンタル-1)=★
 ★フィッツウォルタ 競り合い・高/低(! card)67/68+(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【フィオMax】−【ローマMax】
≧2 → フィオレンティーナボールに
=1〜-1 → 左から順に(マルコがフォロー、レビタンがクリア、カルバリョがフォロー)
≦-2 → カンピオーネボールに。

551 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/27(火) 14:17:38 ID:???
あ、先着3名様の間違いでした。

552 :森崎名無しさん:2011/12/27(火) 14:22:25 ID:???
★競り合う高さ→ クラブJ  (ダイヤ・ハート→高/スペード・クラブ→低)★

553 :森崎名無しさん:2011/12/27(火) 14:25:28 ID:???
 ★ブンナーク    競り合い・高/低( クラブ10 )70/69+( 54 )+(メンタル-1)=★

554 :森崎名無しさん:2011/12/27(火) 14:25:46 ID:???
★ブンナーク    競り合い・高/低( スペード3 )70/69+( 31 )+(メンタル-1)=★


555 :森崎名無しさん:2011/12/27(火) 14:26:08 ID:???
★フィッツウォルタ 競り合い・高/低(! card)67/68+( 45 )=★

556 :森崎名無しさん:2011/12/27(火) 14:27:11 ID:???
★フィッツウォルタ 競り合い・高/低( スペード5 )67/68+( 42 )=★

557 :森崎名無しさん:2011/12/27(火) 14:29:29 ID:???
card引き忘れて良かったー…

558 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/27(火) 15:31:19 ID:???

 競り合う高さ→ クラブJ (低)
 ブンナーク    競り合い・低( クラブ10 )69+( 5 + 4 )+(メンタル-1)=77
 フィッツウォルタ 競り合い・低( スペード5 )68+( 4 + 2 )=74

【フィオMax】−【カンピMax】≧2 → フィオレンティーナボールに
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

フィッツウォルタ(この角度、落ちてきた所での競り合いになるな。 ・・・だったら勝機はある!)

身体を入れての競り合いは根本的に不利、パワーで大きく水を空けられているからである。
ましてハイボールを頭で処理する事になれば、身長・体格が効く割合も大きくなり、さらに勝算は減る。
ゆえにこのセカンドボールを低い位置で競り合えるのは、フィッツウォルタにとって幸運と言えた。

ヒュルルルル・・・

フィッツウォルタ「ここだっ!」 バッ

彼は素早くボールに触れ、チップアウトで一旦裏に出すつもりであった。
フィジカルで負けている限り、真正面からぶつかり合うのは不利・・・そう理解した上の判断だ。
そしてそれは適切な判断だったろう。

ブンナーク「ちょこざいだぜっ!」 グゥッ

フィッツウォルタ「なにぃっ!?」

『フィジカルに優れているが、他はそれ程でもない・・・』これがフィッツウォルタのブンナーク評だった。
フィッツウォルタはこの時に限って失念していたのである。
フィオレンティーナが過去のデータを凄まじい勢いで更新していく事を。


559 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/27(火) 15:32:54 ID:???

三杉(技巧的なポジショニング!? ブンナークの奴、いつの間に・・・!)

ジョアン(あれは・・・)

ブンナークのポジショニングはただ猪突猛進にボールへ走り込むのとは違っていた。
走るコース、腕の使い方が考えられており、フィッツウォルタの走り込みを牽制する物だった。
これはパルマ戦の前に、ジョアンがブンナークに伝授したポジショニング技術の応用だった。
咄嗟にこんな動きが出る程フットボーラーとして成長出来たのは、コーチが優秀だった事の証明と言える。

ガガァッ!

ブンナーク「貰ったぁっ!」 トッ

トラップも見事に決め、ブンナークはバイタルエリアでのボール確保に成功。
後半に入ってようやくフィオレンティーナにシュートチャンスが訪れた場面だった。
ここにおける三杉の指示は・・・

A マルコとのワンツーからブンナークキャノン
B バンビーノとのワンツーからブンナークキャノン
C そのままアトミックショットを撃つ
D ドリブルで更にゴールへ近付く
E 新田にラストパスを送る為にボールキープ
F ドライブシュートを撃つ為にバックパスさせる。(三杉のガッツ:615/890)
G ブンナークの判断に任せる。
H その他

2票選ばれた選択肢で続行します。


560 :森崎名無しさん:2011/12/27(火) 15:42:58 ID:???
どれが良いんだろ?
ブンナークキャリバーにはあと一発だっけ?
Fでドライブシュートからの捩じ込み?

561 :森崎名無しさん:2011/12/27(火) 15:45:23 ID:cohW2+Zc

新田に撃たせたいけど、それは無理だし。だったらキャリバーの道を開くことも考えて。

562 :森崎名無しさん:2011/12/27(火) 15:55:02 ID:XE5lLins
F
よし乗った

563 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/27(火) 16:32:17 ID:???

> F ドライブシュートを撃つ為にバックパスさせる。(三杉のガッツ:615/890)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

シュートに行ける形にまでは持って来れた。
だが話はここから…クスタとレビタンのブロックを潜り抜け、まだ見ぬサビチェビッチを抜かねばならない。
喩えブンナークが絶好調であっても、この全てをクリアするのは至難の業…
正確な見積もりではなかったが、三杉はその様に認識していた。

三杉「(そう、まだだ…! ブンナークの力が必要なのはこの先の筈だっ!)
    戻せブンナーク! ここは僕が撃つからねじ込みを狙うんだ!!」

ブンナーク「なにっ!?」

そんな状況を顧て、三杉は大声で指示を出していた。
ブンナークが戸惑いを見せたが、それは当然盛り込み済み…。
それでも三杉には只シュートを撃つだけでゴールを決められる相手とは到底思えなかった。

ブンナーク「チッ、仕方ねえ…!」 ポスッ

グズグズと判断に迷う時間はないと判っているのか、ブンナークは渋い顔をしながらも即実行。
意図が読めずとも、彼にとって三杉の判断は信頼に値していた。
彼等はそれだけの関係を築いてきた。

三杉(距離はある…そのまま決まるとは思えない。
    だがこれが捨石に過ぎなくとも、やりようによっては布石に変えられる筈だ!) ブワァァァァ

確信は無かった。
それでも迷いと躊躇いを振り払い、三杉はその脚を振り上げていた。


564 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/27(火) 16:34:22 ID:???

先着3名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★三杉 ドライブシュート(! card)73+(! dice + ! dice)=★
 ★レビタン   ブロック(! card)69+(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
  クスタ    ブロック(! card)69+(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
  ミルチビッチ ブロック(! card)66+(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
 ★ヤベッチュ パンチング(! card)76+(! dice + ! dice)+(距離補正+1)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【シュート】−【クリアorブロックMax】
≧6 → シュートは邪魔される事なく放たれた。
=5〜1 → シュートは放たれた。だが有効ブロック分だけ威力減少。(1の場合-2、他は-1)
=0〜-1 → 左から順に(ナムリスがフォロー、カルバリョがフォロー)
≦-2 → カンピオーネボールに。

【シュート】−【セービング】
≧2 → ゴールに突き刺さった!
=1〜-1 → 左から順に(ブンナークがねじ込み、カルバリョvsマルコ、ナムリスがフォロー)
≦-2 → ボールは大きく弾かれた(カンピオーネ有利のランダム)

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
ドライブシュートは吹き飛び係数4を有する。
レビタンのマークがダイヤ・ハート[PWブロック(+4)]が発動。
クスタのマークがダイヤで[芸術的ブロック(+8)]、ハート・スペードで[PWブロック(+4)]が発動。
サビチェビッチのマークがダイヤ・ハートで[ダブルアームスマッシュ(+4)]が発動、
 2差以上の敗北の結果がランダムではなくカウンター性のパスに変化。


565 :森崎名無しさん:2011/12/27(火) 16:34:42 ID:???
★三杉 ドライブシュート( クラブ5 )73+( 41 )=★

566 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/27(火) 16:35:30 ID:???
すみません、ヤベッチュが乱入してますが勿論サビチェビッチの間違いです。
結果にて修正しますので、そのまま判定して下さい。

567 :森崎名無しさん:2011/12/27(火) 16:36:15 ID:???
 ★レビタン   ブロック( ハートK )69+( 34 )+(人数補正+1)=
  クスタ    ブロック( スペードQ )69+( 44 )+(人数補正+1)=
  ミルチビッチ ブロック( ダイヤ9 )66+( 51 )+(人数補正+1)=★

568 :森崎名無しさん:2011/12/27(火) 16:37:04 ID:???
★ヤベッチュ パンチング( クラブ10 )76+( 35 )+(距離補正+1)=★

569 :森崎名無しさん:2011/12/27(火) 17:01:57 ID:???
うーん、キャリバーでさえ厳しい勝負だなあ。

570 :森崎名無しさん:2011/12/27(火) 17:28:46 ID:???
サビチェビッチくん、ダブルアームスマッシュ!
ヤベッチュくん、実況席に戻されたー!

571 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/27(火) 18:32:15 ID:???

◎三杉 ドライブシュート( クラブ5 )73+( 4 + 1 )=[78]
 レビタン   ブロック( ハートK )69+( 3 + 4 )+(PWブロック+4)+(人数補正+1)=81
◎クスタ    ブロック( スペードQ )69+( 4 + 4 )+(PWブロック+4)+(人数補正+1)=[82]
 ミルチビッチ ブロック( ダイヤ9 )66+( 5 + 1 )+(人数補正+1)=

【シュート】−【クリアorブロックMax】≦-2 → カンピオーネボールに。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「ドライブシュートだあぁぁぁっ!!」

バシュウゥゥゥゥゥゥ!

三杉(!)

蹴り抜いた瞬間、三杉は狙っていた通りに蹴れなかった事を直感した。
事実ボールの軌道は隅に向かおうとしておらず、甘いコースとなっている。
そしてカンピオーネの鉄壁のPAに、そんなミスを見逃してくれる甘さはない。

レビタン「ソコダッ!!」 ダシュッ

バチィッ!!!

最も距離の近かったレビタンが、胸で力強いブロックを見せた。
フィオレンティーナのシュートは、またもキーパーに届届かなかったのだ。


572 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/27(火) 18:33:20 ID:???

クスタ「おっと。」

僅かに跳ねたボールは勢いをほとんど失していたが、競り合いに持ち込む隙もなくクスタがフォロー・・・
そのそつの無さにも、三杉達は舌を巻かされるのだった。
だがそれでもフィオレンティーナにとって、これは次に続く可能性を残している。
何故ならば・・・

クスタ(守ったはいいですが、ここからが問題・・・) ダッ

守備の要、CBである筈のクスタがドリブルで攻め上がらなければならない矛盾があるからだ。
カンピオーネがドリブルだけで攻めると決めた以上、この異様なオーバーラップは必然だった。

ブンナーク「ふざけろっ、ソッコー奪ってゴールしてやんよぉっ!」 ダダダ

クスタ(こちらも好きでやっている訳ではないが、それでも失点を許すつもりはありません。
     特にキミには少なからず借りもある事ですしね・・・ブンナーク!)

フィオレンティーナにとっては嘗められた闘い方をされているという事ではある。
しかしサッカーは多くゴールを入れた方が勝ち、逆手に取ってしまえば相手の方こそ笑い物となるだろう。
下らない話だが、だからこそこの場が両者共に負けたくない勝負足り得ていた。


573 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/27(火) 18:34:44 ID:???

先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★クスタ   ドリブル(! card)65 +(! dice + ! dice)=★
 ★ブンナーク タックル(! card)67 +(! dice + ! dice)+(メンタル-1)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → ドリブル突破された!
=1〜-1 → 左から順に(ナムリスがフォロー、カルバリョがフォロー、新田がフォロー)
≦-2 → フィオレンティーナボールに。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
クスタのマークがダイヤ・ハートで[芸術的ドリブル(+4)]が発動。
ブンナークマークがダイヤで[ムエタイディフェンス(+3吹飛2)]が発動。

574 :森崎名無しさん:2011/12/27(火) 18:36:25 ID:???
★クスタ   ドリブル( ダイヤ9 )65 +( 54 )=★

575 :森崎名無しさん:2011/12/27(火) 18:38:11 ID:???
★ブンナーク タックル( クラブ10 )67 +( 56 )+(メンタル-1)=★

576 :森崎名無しさん:2011/12/27(火) 18:50:07 ID:???
ブンブン頑張る!

577 :森崎名無しさん:2011/12/27(火) 19:23:19 ID:???
次の新田あたりで奪い返しちゃる

578 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/27(火) 19:23:52 ID:???

 クスタ   ドリブル( ダイヤ9 )65 +( 5 + 4 )+(芸術的+4)=78
 ブンナーク タックル( クラブ10 )67 +( 5 + 6 )+(メンタル-1)=77

【攻撃Max】−【守備Max】=1 → ナムリスがフォロー
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

クスタ「スイーパーだからドリブルが苦手と思わない方が良い・・・!」

サッ トンッ
 フワリ・・・ シュッ ダダダッ!

クスタも例外なくジョアンの直弟子である。
相手にリズムを読ませない細やかなボールタッチ・・・ジョアン直伝の芸術的ドリブルは彼の中にも在った。
フィッツウォルタやシニョーリに比べれば、若干劣る物ではあるのは否めないが・・・
しかしそれは比較対象が規格外なだけで、クスタも並のチームならば十分にドリブラーを張る実力がある。

ブンナーク「お前の実力なんか関係ねえっ!」

ズザザザアァァァァ!!!

だがブンナークもストライカーだけでなく、CBとしての適正を持っていた。
しかも彼は相手の実力がどうであっても、全力を以って叩き潰すのが信条の男・・・。

バチィッ!

クスタ「なんだとっ!?」
ブンナーク「クソがあっ!」

・・・結果、この勝負は高いレベルでの互角となったが、これは必然だったと言えよう。


579 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/27(火) 19:27:39 ID:???

ナムリス(さぁて・・・ようやくドリブルで攻め上がれるな。) トン

ボールはフィオレンティーナ側に押され、これをナムリス・ユブンタイがフォローした。
本来ボランチの彼は、ここからパスで攻撃を組み立てるのが仕事となる。
そして彼を知る者は、ナムリスの得意分野はまさにそれ・・・突破などは苦手と理解している。
しかし既存の認識がどうやら正しくない事を、誰もが薄々感じていた。

ディッテンベルガ(・・・・・・・・・・)
イスラス(・・・見物だな・・・。)
ヤベッチュ(話しかけたら怒られそー・・・。)

フィオレンティーナもジョアンの事前情報を更新する必要があったが、
彼らとしては、すべき対処は一定であり変更が無い部分だった。

バンビーノ「新田、二人で囲むぞ! まだここで奪えばチャンスは続く!」
新田「了解、解ってますよぉー!」

ナムリス(クック、知らぬが仏かな? ・・・路傍の石を蹴散らすのも面白いだろう。)


580 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/27(火) 19:30:20 ID:???

先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★ナムリス  ドリブル(! card)67 +(! dice + ! dice)=★
 ★バンビーノ タックル(! card)65 +(! dice + ! dice)+(人数補正、メンタル±0)=
  新田    タックル(! card)66 +(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → ドリブル突破された! 流れが戻されていくー
=1〜-1 → 左から順に(シニョーリがフォロー、ミルチビッチがフォロー、ダラピッコラがフォロー)
≦-2 → さすがナムリスさん。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
ナムリスのマークがダイヤ・ハートで[死ねっ!(+3吹飛1)]が発動。
ナムリスはスキル[ヒドラの肉体]により全接触行動に吹飛係数2、負傷無効。
バンビーノのマークがダイヤ・ハートで[ショットガンタックル(+3吹飛3)]が発動。
新田のマークがダイヤ・ハートで[隼タックル(+2)]が発動。


581 :森崎名無しさん:2011/12/27(火) 19:30:32 ID:???
 ★ナムリス  ドリブル( ダイヤQ )67 +( 44 )=★

582 :森崎名無しさん:2011/12/27(火) 19:30:43 ID:???
★バンビーノ タックル( クラブ4 )65 +( 26 )+(人数補正、メンタル±0)=
  新田    タックル( スペード5 )66 +( 64 )+(人数補正+1)=★


583 :森崎名無しさん:2011/12/27(火) 19:30:45 ID:???
★ナムリス  ドリブル( クラブQ )67 +( 54 )=★

584 :森崎名無しさん:2011/12/27(火) 19:31:13 ID:???
★バンビーノ タックル( ダイヤ2 )65 +( 64 )+(人数補正、メンタル±0)=
  新田    タックル( ダイヤ6 )66 +( 22 )+(人数補正+1)=★

新田さん、お願いします!

585 :森崎名無しさん:2011/12/27(火) 19:32:48 ID:???
味方が中々赤札引けないな…

586 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/27(火) 20:09:58 ID:???

◎ナムリス  ドリブル( ダイヤQ )67 +( 4 + 4 )+(死ねッ+3)=78
 バンビーノ タックル( クラブ4 )65 +( 2 + 6 )+(人数補正、メンタル±0)=73
◎新田    タックル( スペード5 )66 +( 6 + 4 )+(人数補正+1)=77

【攻撃Max】−【守備Max】=1 → シニョーリがフォロー
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ドドドドッ

バンビーノ「真正面からだと!?」
新田「馬鹿にして・・・!」

驚いた・・・と言うよりも拍子抜けに感じるようなナムリスのドリブルだった。
その正体は、駆け引きも技術も無い、無造作な直線的ドリブルである。
これにはバンビーノも新田も先を急ぐようにスライディングタックルを繰り出していた。

ズサアァァァァァッ!  ズサアァァァァァッ!

ナムリス(クク・・・お前等の次のセリフは「なにぃっ、こんなバカな!」だ。)

左右から迫るタックルに対して、ナムリスは慌てる素振りも見せずに突っ切る。
普通に考えればこんな正直なドリブルは手玉であるが・・・
ナムリスのパワーはその体格から予想できないレベルに達していた。

バキィッ!
    バンビーノ「グァッ・・・なんだっ!?」
新田「!!」

真っ向からぶつかったバンビーノのタックルが無残に吹き飛ばされる。
避ける事を最初から考えていないそのドリブルは、強引を通り越して暴力であると評して良かった。
そして続く新田も当然そうなると予想出来た。

587 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/27(火) 20:11:48 ID:???

新田(クッ、ここから体勢は戻せない・・・。 ・・・だったら!) ブワァァァ

シャキンッ
  ガシィィィィィッ!
        新田「うわっ!!!」

狙い通りに敵を飛ばしたナムリスは愉悦の表情になる。
しかし直後に彼はその笑みを凍らせた。
足元にある筈のボールがいつの間にか消失していたからである。

新田「・・・痛ッ・・・けど、ザマミロ!」

ナムリス「なにぃっ、こんなバカな!   ・・・ハッ!?」

新田はボールを奪い取る事を諦め、吹き飛ばされる事も覚悟し、ボールを弾く事に全てを賭けたのだ。
そしてそれは見事に成功し、一人の道化を仕立て上げたのだった。
しかしフィオレンティーナにとってのピンチはまだ続く。

シニョーリ「ヘヘッ、そろそろ止め刺しちゃっていいよね!?」

なんとこのボールをカバーしたのはシニョーリだった。
嫌らしすぎるドリブラーがここでフィオレンティーナに牙をむくのである。
ここは一発で止めなければ更なる失点は必死・・・

ダラピッコラ「・・・なんて、負けてばっかりやれねーのよ!」
ミュラー「ボクだって同じですよ!」
レントゥルス「ウエェ・・・」


588 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/27(火) 20:14:36 ID:???

先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★シニョーリ ドリブル(! card)68 +(! dice + ! dice)=★
 ★ダラピッコラ タックル(! card)68 +(! dice + ! dice)+(人数補正、メンタル±0)=★
  ミュラー   タックル(! card)64 +(! dice + ! dice)+(人数補正、メンタル±0)=★
 ★レントゥルス チャオ・ベッラ(! card)68 +(! dice + ! dice)+(メンタル-1)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → 突破されたー!(でもマークが成功してたら立て直すチャンス!)
=1〜-1 → 左から順に(アルシオンがフォロー、オルミーガがフォロー、三杉がフォロー)
≦-2 → フィオレンティーナボールに。

【攻撃Max】−【マーカーMax】
≧0 → シニョーリが素早く振り切った!
≦-1 → ここはマークで通さない! 三杉が追いついて取り囲む!

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
シニョーリのマークがダイヤ・ハートで[芸術的ドリブル(+4)]、スペードで[インサイドルーレット(+2)]が発動。
 インサイドルーレットは敗北時、カードが奇数で相手の反則に、5差以上の負けでは自身の反則になります。
ダラピッコラのマークがダイヤで[セックスピストルズ(+3吹飛4)]、ハートで[エアロスミス(+2)]が発動。

※バンビーノが先程の吹っ飛びで負傷しました。プレイが区切られるか、ボールを奪ったら判明します。


589 :森崎名無しさん:2011/12/27(火) 20:15:01 ID:???
★シニョーリ ドリブル( ダイヤ8 )68 +( 36 )=★

590 :森崎名無しさん:2011/12/27(火) 20:15:05 ID:???
★ダラピッコラ タックル( クラブK )68 +( 22 )+(人数補正、メンタル±0)=★
  ミュラー   タックル( クラブK )64 +( 55 )+(人数補正、メンタル±0)=★
とめる!

591 :森崎名無しさん:2011/12/27(火) 20:16:59 ID:???
★レントゥルス チャオ・ベッラ( ダイヤ4 )68 +( 16 )+(メンタル-1)=★
シニョーリ絶好調過ぎる〜

592 :森崎名無しさん:2011/12/27(火) 20:17:48 ID:???
というかこっちの必殺タックルが全然発動せんのにむこうは発動しまくりじゃあ勝てんわ

593 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/27(火) 20:20:05 ID:???
鬼のように攻め込むカンピメンバー達に畏怖を抱きつつ、本日は終了します。
あとは中山大明神に祈りましょう。 私もお供えしときます。

594 :森崎名無しさん:2011/12/27(火) 20:21:40 ID:???
こここそ人気投票1位の出番だろ!

595 :森崎名無しさん:2011/12/27(火) 20:49:31 ID:???
>ナムリス(クク・・・お前等の次のセリフは「なにぃっ、こんなバカな!」だ。)
>ナムリス「なにぃっ、こんなバカな!   ・・・ハッ!?」

自爆www

596 :森崎名無しさん:2011/12/27(火) 21:19:38 ID:???
ナムリスはスレ誤爆の常習犯と……

597 :森崎名無しさん:2011/12/27(火) 21:23:37 ID:???
この試合の収穫は新たなスター、ヒドラ(笑)・ザ・ナムリスくらいかのう。

598 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/28(水) 18:52:09 ID:???

>>591-592
今回のシニョーリもですが、カンピオーネはショボ引きが少ないですよね。 マーク含めて。
平均取ったらフィオ涙目だったりして。

>>594
おお、そうでした! まだあの伝説の無機物がいらっしゃった!
でもきっと彼は新田くんがお好き。

>>595
サッカーしてる時はひたすら一人相撲キャラでいいかなと。

>>596-597
ひたすら嫌らしく氏んでほしい敵になるかなと思ってましたが、コメディアン回避しましたね。
私が落とす必要すらなかったのは残念を超えて失笑・・・


599 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/28(水) 18:53:40 ID:???

◎シニョーリ ドリブル( ダイヤ8 )68 +( 3 + 6 )+(芸術的+4)=[81]
 ダラピッコラ タックル( クラブK )68 +( 2 + 2 )+(人数補正、メンタル±0)=72
◎ミュラー   タックル( クラブK )64 +( 5 + 5 )+(人数補正、メンタル±0)=[74]
【攻撃Max】−【守備Max】≧2 → 突破されたー!

 シニョーリ ドリブル( ダイヤ8 )68 +( 3 + 6 )+(芸術的+4)=81
 レントゥルス チャオ・ベッラ( ダイヤ4 )68 +( 1 + 6 )+(メンタル-1)=74
【攻撃Max】−【マーカーMax】≧0 → シニョーリが素早く振り切った!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

シニョーリ「ヘヘッ、そろそろ止め刺しちゃっていいよね!?」

ダラピッコラ「・・・なんて、負けてばっかりやれねーのよ!」
ミュラー「ボクだって同じですよ!」
レントゥルス「ウエェ・・・」

相手を抜き去るごとにドンドンそのテンションを上げていく、あまりに嫌らしいドリブラー・・・
ジュゼッペ・シニョーリが、橋頭堡と言えるこの場でフィオレンティーナに牙を剥く。
一発で止めなければ追失点は必至という追い込まれた状況になっていた。
ダラピッコラらもミュラーもレントゥルスも気合を込めてチェックに行ったが・・・

シニョーリ(動きが硬いしリズムもバラバラ!) ダダッ シュルリ

ダラピッコラ「は・・・反応できねえ!?」
ミュラー「どうして・・・!」

彼等はシニョーリのドリブルだけでなく、プレッシャーをも相手にせねばならなかったのだ。
2点引き離され、逆転の目も未だ見えず、ここを抜かれたら更に差を広げられるという悪夢の状況・・・
ダラピッコラらの頭は、いつの間にか『勝つ!』以外の考えに侵食されてしまっていたのだ。
即ちそれは『自分が抜かれる事を負けの理由にしたくない』という守勢・言い訳の思考だった。


600 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/28(水) 18:54:40 ID:???

レントゥルス「だだだ、ダメなの〜!?」 モタモタ

シニョーリ「ダメなのっ!」 グルリ

攻めの姿勢が失われた守備など、シニョーリにとってはカモでしかない。
思い通りにフェイントにかかる相手を確認し、ガンガン気分を好くするのだった。

ヤベッチュ「うほー、シニョーリさんが3人相手に立て続きで突破しましたー!
       いやこれノリにノッてるんとちゃいますか? 相手にしたくないわー。」

イスラス「・・・追い込んだな。」
ディッテンベルガ「ああ、3点差だ・・・これ以上は絶望の更に下を見せる事になる。」

実況席(仮)でも、いよいよ勝負を決定的に決める3点目が入る事が予感されていた。
物理的にも精神的にも、同点そして逆転の目を完全に摘み取る点が動く事になると。
フィオレンティーナは何としてもそれを阻止せねばならなかった。
阻止する為、中山はシニョーリとは対照的な必至の形相で走っていた。

中山(クソッ、俺が止めなちゃならない・・・止められなくちゃ、奴に合わせる顔がない・・・!)

シニョーリ(さぁて・・・どうしてくれちゃおうかな?)

先着で
 ★シニョーリのフィニッシュ?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、ハート、スペード》 アクセルスピンです
《クラブ》 ドリブルゴール狙いです
《JOKER》 ??

601 :森崎名無しさん:2011/12/28(水) 18:54:58 ID:???
 ★シニョーリのフィニッシュ?→ ダイヤ9

602 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/28(水) 19:16:00 ID:???

> シニョーリのフィニッシュ?→ ダイヤ9
> 《ダイヤ》 アクセルスピンです
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

シニョーリ「そりゃあ勿論決まってんよねっ! オレの見せ場はこれだぁぁぁぁっ!!」

チョンッ サッ クルン

気合を発しながら、シニョーリは一連の動作を始める。
突如ゴールに背を向けるという不可思議な行為も、今となっては疑問にならない・・・
回転しながらレー状にボールを押し出し、ボールに強烈な伸びと回転を付加する必殺シュートの構えだった。

中山(止める止める止める・・・ここは止めるんだぁっ!!!) ダダダ

アクセルスピンシュートが飛び出すのはとっくに想定済み・・・中山、そしてスペルマンがブロックにと走り込む。
元々高い威力にテンションが上乗せされ、想像を越えるシュートが放たれるのは承知の上。
自分達がラムカーネの負担を一切代わり受けてやれなかった代償を払わねばならなかった。

シニョーリ「ヘヘンッ、無駄な努力ゴクローサマ!」

グググッ
  ギュイィーーーーーーーン!!!

そんな二人を文字通り嘲笑いながら、シニョーリの魔球は解き放たれた。


603 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/28(水) 19:17:05 ID:???

先着3名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★シニョーリ Aスピンシュート(! card)75+(! dice + ! dice)+(クラッキ+3)=★
 ★中山    ブロック(! card)68+(! dice + ! dice)+(メンタル、人数補正±0)=
  スペルマン ブロック(! card)65+(! dice + ! dice)+(メンタル、人数補正±0)=★
 ★ラムカーネ パンチング(! card)73+(! dice + ! dice)+(ZEROシステム-6)+(ガッツ300以下-1)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【シュート】−【クリアorブロックMax】
≧6 → シュートは邪魔される事なく放たれた。
=5〜1 → シュートは放たれた。だが有効ブロック分だけ威力減少。(1の場合-2、他は-1)
=0〜-1 → 左から順に(オルミーガがフォロー、ピャタコーフがフォロー)
≦-2 → フィオレンティーナボールに。

【シュート】−【セービング】
≧2 → ゴールに突き刺さった!
=1〜-1 → 左から順に(ピャタコがねじこみ、ピャタコがねじこみ、三杉vsオルミーガ)
≦-2 → 大きくボールを弾いてフィオ有利のランダム。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
中山のマークがダイヤで[ソウルオブヤマト(+8)]、
 ハートで[バックスウェイブロック(+4)]、スペードで[ボレーブロック(+2)]が発動。
ラムカーネは前半3回行動により後半0〜5分で-! dice、6〜30分で-6、31分以降-10のペナ。


604 :森崎名無しさん:2011/12/28(水) 19:17:22 ID:???
 ★シニョーリ Aスピンシュート( ハート6 )75+( 62 )+(クラッキ+3)=★

605 :森崎名無しさん:2011/12/28(水) 19:17:22 ID:???
頼むっ
★シニョーリ Aスピンシュート( クラブ2 )75+( 41 )+(クラッキ+3)=★

606 :森崎名無しさん:2011/12/28(水) 19:17:59 ID:???
 ★中山    ブロック( クラブ5 )68+( 42 )+(メンタル、人数補正±0)=
  スペルマン ブロック( クラブ5 )65+( 63 )+(メンタル、人数補正±0)=★

ダイヤひきゃあいいんだろ!

607 :森崎名無しさん:2011/12/28(水) 19:18:30 ID:???
終わった…でもダイジェストにはならんのだろうな……
 ★ラムカーネ パンチング( ハート8 )73+( 34 )+(ZEROシステム-6)+(ガッツ300以下-1)=★

608 :森崎名無しさん:2011/12/28(水) 19:20:05 ID:???
…基本は現ルールなんだから、ポスったか?

609 :森崎名無しさん:2011/12/28(水) 19:22:47 ID:???
マークも同じだから枠外かな

610 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/28(水) 19:24:10 ID:???
ポスですね。 流石は人気投票1位。
ちなみにダイジェストはあります、三杉スレの頭に繋がるように。
むしろこのスレで第一部終わるには必須だったり・・・w
・・・ただ、まだキャリバー撃ってませんし、3点差がついても今暫しチャレンジを続ける事が出来ます。
それは皆さんの選択次第・・・

611 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/28(水) 19:25:45 ID:???
あ、>>609さんの言うとおり枠外でしたね。

612 :森崎名無しさん:2011/12/28(水) 19:27:21 ID:???
心臓に悪いよーwww

613 :森崎名無しさん:2011/12/28(水) 19:47:54 ID:???
きっと中山の気迫がボールを枠外に押し込んだんだよ

風林火陰山雷の元ネタ真田の「向こうに入らんかーーー!!」にみたいに

614 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/28(水) 19:58:29 ID:???

◎シニョーリ Aスピンシュート( ハート6 )75+( 6 + 2 )+(クラッキ+3)=[86]
◎中山    ブロック( クラブ5 )68+( 4 + 2 )+(メンタル、人数補正±0)=[74]
 スペルマン ブロック( クラブ5 )65+( 6 + 3 )+(メンタル、人数補正±0)=74
【シュート】−【クリアorブロックMax】≧6 → シュートは邪魔される事なく放たれた。

 シニョーリ Aスピンシュート( ハート6 )75+( 6 + 2 )+(クラッキ+3)=86
 ラムカーネ パンチング( ハート8 )73+( 3 + 4 )+(ZEROシステム-6)+(ガッツ300以下-1)=73
【シュート】−【セービング】≧2 → カードの数値合計14且つマーク一致により枠外
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ギュオォォォォォォォッ!!!!

中山「だ、ダメなのか!? なんで・・・なんでだ!!」
スペルマン(鍛え直し・・・なんだろうね・・・・・・。)

驚異的な伸びと回転が、シュートに卵殻のような不自然な楕円軌道を与える。
このコースを正しく読み取り、尚スピード負けせずに身体を入れるのは余りに困難だった。
中山の強張った顔の遥か先を通り抜け、アクセルスピンシュートはフィオレンティーナゴールを襲う。

ラムカーネ(・・・残存体力30%未満・・・・・・・・・シャドーシールド、使用不可・・・・・・。)

精神を圧迫され体力も切れかけたラムカーネ・・・彼にこれを止める力は残っている筈もなく・・・
朦朧とする意識を必至に奮い立たせ、これを弾くべくダイビングを敢行するが・・・無駄に終わった。
フィオレンティーナの誰もが絶望とはまた違う感覚に覆われかける・・・が。
彼等は残酷的な光景を目の当たりにせず済んだ・・・少なくとも今は。

シュン・・・!

シニョーリ「えええええええ!?」


615 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/28(水) 20:00:23 ID:???

ヤベッチュ「おおっとー、なんか枠外です! ゴール確信してたのに枠外! これは恥ずかしい!」

まさかの枠外、ボールはなんとポストの上を僅かに越えていった。
シニョーリにとっては痛恨のミス、フィオレンティーナにとっては奇跡。
スコアに傷がつく事なく、ボール権は再びフィオレンティーナに移ったという事だった。

三杉(心臓が止まりかけたがチャンス! これ以上考えられないチャンスだ!)

この瞬間に頭のコンピューターがパチパチと音を立て始めた三杉。
カウンターをするのに絶好のチャンスが訪れた・・・筈だった。

審判「喝ぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

三杉「えっ!?」
中山「あっっ!」

三杉も、ボールを拾いに走っていた中山も、審判の気合に身体を硬直させられた。
思わず視線を審判に向けると、その指は左のサイドを強く指していた。

バンビーノ「グゥッ・・・」

三杉「バンビーノ・・・!?」

そこには足を押さえて蹲るバンビーノの姿があった。
恐らく先程ユブンタイに吹き飛ばされた時、捻るか何かしてしまったのだろう。
審判はそれを伝え、治療の為に外へ出すよう忠告したのだ。

A 止むを得ない、バンビーノを外に出して治療させる。
B だが審判の指示を無視、このチャンスを捨ててなるものか。

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

616 :森崎名無しさん:2011/12/28(水) 20:00:59 ID:Ec9R5QrM


617 :森崎名無しさん:2011/12/28(水) 20:02:57 ID:yJnAaWiw


618 :森崎名無しさん:2011/12/28(水) 20:03:13 ID:W0t8Fr/E


619 :森崎名無しさん:2011/12/28(水) 20:03:52 ID:???
バンビーノよく怪我するねー…

620 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/28(水) 20:05:35 ID:???
今日はここまでですね。
年末年始は時間があった時、不規則にケータイで更新するかも知れません。
出来ないかも知れません。

621 :森崎名無しさん:2011/12/28(水) 23:04:36 ID:???
乙ですー

622 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/30(金) 23:39:22 ID:???

>>619
毎試合と言って良いくらい、怪我する姿を見ますよね。
バッドスキルを得ても不自然じゃないくらいです。

>>621
乙感謝ですー。
=============================================

> A 止むを得ない、バンビーノを外に出して治療させる。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

絶好のカウンターチャンスと思ったのは、まさしく一瞬の間だけだった。
足を抱えるバンビーノの姿は、三杉の頭からそれを霧散させるに十分だった。

一矢を報いてやる機会だったのは間違いないが、怪我人を放置してまで冷徹に突き進む事は三杉には出来ない。

三杉(何しろこれはテストマッチ…。 それ以上でもそれ以下でもないのだ。)

三杉の本心では期すべき所もある試合だが、それとこれとはまた話のベクトルが違う。
もしこれが大切な大会の決勝…今やらねばメンバー全員が後悔する場面なら、バンビーノ本人が止める事を制するだろう。
しかし今この場で天秤にかけてみれば、共に戦ってきた仲間の治療を優先するのが当然である。
これが三杉の考えであるし、フィオレンティーナのメンバー全員の総意である事も彼には容易に想像できた。

623 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/30(金) 23:44:02 ID:???

三杉「ブンナーク、バンビーノをベンチに!」
ブンナーク「おう、任せろ!」

審判「ふむ…ここは時計を止めるとしよう。 彼の治療が終わるまで、試合は一旦中断とする!
    テストマッチゆえ、その方が双方の利となると考えるが不服はあるか!?」

三杉の対応を見ての判断か、審判がこのように宣言した。
これに対してフィオレンティーナには当然文句などなく、またカンピオーネからも不平はどうやら出なかった。

試合は5〜10分程度の中断が挟まれる事となった。
バンビーノの治療には施設の医療班と思しき人間が当たっている。
三杉はこれにより、息を整える余裕以外にも、次の攻撃を考える余裕が与えられていた。

三杉(こちらのゴールキックから再開されるが…さて、どう攻めたら良いかな。
    当然敵も守備陣形を整えた状態だから、真っ当に崩していくのは手間だ…。)


A ここは一発、僕の中央突破から前にスルーパスを狙うかな。
B ここは一発、僕の中央突破からサイドに振るかな。
C 最初からサイドに持ってきて、ワイドにパスを回していくか。
D とにかく細かいパスで繋げて崩そう。
E 香車一本、サイドアタックかな。
F むしろ僕がサイドアタックを仕掛けるか?
G 割り切って新田にサイドアタックさせよう。
H その他(自由記述、細かい指示も可能)
I それより前にフォーメーション変更案がある(要記述)

三票選ばれた選択肢で続行します(投票はメル欄空白でお願いします。)
投票開始は12/31の0:00からとします、宜しくです。

624 :森崎名無しさん:2011/12/31(土) 00:07:12 ID:LZfo9JAU


625 :森崎名無しさん:2011/12/31(土) 00:10:25 ID:dg6di/Ow


626 :森崎名無しさん:2011/12/31(土) 00:13:36 ID:4W38tm0g
G

627 :森崎名無しさん:2011/12/31(土) 00:20:49 ID:sZtSqymU


628 :森崎名無しさん:2011/12/31(土) 00:26:22 ID:???
Iで怪我したバンビーノのカバーでも考えたほうがいいかな?
現状だと左サイドの攻撃が死んでる上に守備でもきついし

629 :森崎名無しさん:2011/12/31(土) 00:45:06 ID:dg6di/Ow
今回は3票未定age

630 :森崎名無しさん:2011/12/31(土) 01:18:52 ID:c5DgxzmQ
D

631 :森崎名無しさん:2011/12/31(土) 01:38:11 ID:8Ry3JpB2
G

632 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/31(土) 17:56:40 ID:???

> G 割り切って新田にサイドアタックさせよう。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

フィオレンティーナはここまで何度かシュートに持っていき、ゴールに達せなかった。
だが、それによって判った事もある。

三杉(…やはりこの先、サイドアタックを継続的に成功させる必要がある。)

奴等のゴールを割るのに、普通に撃っていては余りに分が悪いのだ。
本数を撃つにも体力・時間に余裕が残されていない。
サイドを完全に抉ってマイナスクロスを放ち…少しでも可能性を底上げしなければならないだろう。

三杉「(だが肝心のバンビーノが負傷してしまった…となると、)新田!」

新田「えっ…はい、どうしました?」

三杉「ここから先は今までに増してサイド寄りにポジションを取ってくれないか?」

新田「…っと、それは?」

三杉「サイドアタックを成功させたい…ゴールを割る為には、どうしてもこれが必要だ。
    しかしそれを成せる筈だったバンビーノが負傷してしまった…。」

新田「だから俺にウイングの役割をやれと…そう言いたい訳ですか?」

633 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/31(土) 17:57:59 ID:???

先着で
 ★新田の意志→ ダイヤ7
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 承諾された。
《ハート、スペード》 少々不満そうに見せられながらも承諾された。
《クラブ》 拒否された。
《JOKER》 新田「俺もそれしかないと思ってましたよ!」

634 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/31(土) 18:06:14 ID:???
すみません、上のは無しでー



先着で
 ★新田の意志→ ! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 承諾された。
《ハート、スペード》 少々不満そうに見せられながらも承諾された。
《クラブ》 拒否された。
《JOKER》 新田「俺もそれしかないと思ってましたよ!」

635 :森崎名無しさん:2011/12/31(土) 18:10:11 ID:???
 ★新田の意志→ スペード10

636 :森崎名無しさん:2011/12/31(土) 22:00:10 ID:???
よいお年乙

637 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/01(日) 01:04:12 ID:???
>>636&all
新春明けまして乙感謝でーす!
からの〜…!
あけおめでーす!

近場で初詣して参りました。
今年はうまい事に巡り会えますように。
森崎板の皆様におきましては今年も良きキャプ森ライフを〜!


どうでもいいこと
今度台湾辺りに行ってこようかと思います。
もし台湾旅行経験者の方がおりましたら、お勧めのショップや観光地などをツラツラ書き込んで頂きたくおやすみなさい。

638 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/01(日) 20:27:01 ID:???

> 新田の意志→ スペード10
> 《スペード》 少々不満そうに見せられながらも承諾された。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「その通りだ、頼む。」

新田「……」

三杉「新田…?」

彼の表情からは不満が見て取れた。 三杉にとってそれは予想外な反応だった。
しかし想像力を働かせてみれば、その理由は容易く思いついた。

三杉(そうか…! 新田はこの試合、まだ一本のシュートも撃てていない…)

新田「判りました、やらせて下さい。 …でも、忘れないで下さい。
    FWにとって最大の仕事はゴールを狙う事なんですよ。」

負けん気と不満が入り混じった顔で、新田はキッパリと作戦を受け入れた。
前半にはOMF、そして今WGと、作戦として必要な仕事と理解出来ているゆえだろう。
また自分のシュートが通用するレベルかどうかも察しは着いていると思われる。

639 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/01(日) 20:28:22 ID:???

しかし、だからと言ってシュートを以外の事ばかり任されて嬉しい訳もないだろう…
たとえそれが、相手が強過ぎて中盤で勝てない故の苦肉の策としても。
新田は根っからのストライカーで、ジョアンにその力を見せる為に試合へ臨んでいるのだ。

三杉(無神経だったか…だが、他に有効な手も思いつかない。
    まして地力でこれほど離されていては、やらないという選択が無い…。)

他にやりようもない現状に窮し、新田の誇りを傷つける作戦ばかりしか採れない事が三杉には辛かった。

そうこうする内にバンビーノも治療を終えてフィールドに戻る。
試合再開の条件は満たされ、両チーム共にポジションへ就く。
ボールはフィオレンティーナのPA、ラムカーネによるゴールキックから再開である。

ラムカーネ(クッ…誰よりも戦い抜くと誓っておいて、この体たらくか…) バシュゥッ!

ボールは右寄りに…ボランチのレントゥルスがトラップし、やや下がり目に来ていたマルコに渡る。
ここから偏ったポジショニングの新田へ繋いでゆく場面となるのだが…

先着で
 ★そう言えばどっちのサイド?→ ! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、ハート》 フォメ通り右寄りさー。
《スペード、クラブ》 さっきのプレイに名残のある左じゃ。
《JOKER》 敢えて中央付近に構えてるようだお。

640 :森崎名無しさん:2012/01/01(日) 20:29:28 ID:???
★そう言えばどっちのサイド?→ クラブ7

641 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/05(木) 11:50:48 ID:???

こんにちは、今日からまた通常営業で更新再開と致します。
本年もご協力お願い致します。
=============================================

> そう言えばどっちのサイド?→ クラブ7
> 《クラブ》 さっきのプレイに名残のある左じゃ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

先程のポジションチェンジの余韻を残すように、新田は左側に寄っていた。
だが彼の足があれば、速やかに元のポジションへ戻る事は困難ではない。
ブンナークはと言えば中央に鎮座しており、場合によっては左右どちらにも寄れる構え。
CFのブンナークとST新田…彼ら2人が最も効率良く敵を惑わすが実はコレであった。

マルコ「(そして今日はニッタが更にサイドへ流れる新しい形…!)いくよっ!」

シュパァァァァァン!

フィッツウォルタ(これは…?)

マルコが前へ押し出す形のサイドチェンジ。
蹴り足の角度から察するに、バンビーノが受けるにはやや前のめり過ぎる…。
オルミーガとピャタコーフがこれをカットに向かうが、フィッツウォルタの反応が示す通り、
パスのコースが予想外の為に反応が遅れていた。

642 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/05(木) 11:51:55 ID:???

先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★マルコ    パス(! card)67 +(! dice + ! dice)+(意表突き、メンタル±0)=★
 ★ピャタコーフ パスカット(! card)65 +(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
  オルミーガ  パスカット(! card)65 +(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → 二人の合間を縫ってパス通過!
=1〜-1 → 左から順に(レントがフォロー、三杉vsアルシオン、ブンナークvsナムリス)
≦-2 → カンピオーネボールに。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
マルコのマークがクラブ以外で[センチメートルパス(+4)]が発動。


643 :森崎名無しさん:2012/01/05(木) 11:56:41 ID:???
★マルコ    パス( クラブK )67 +( 61 )+(意表突き、メンタル±0)=★

644 :森崎名無しさん:2012/01/05(木) 11:58:18 ID:???
 ★ピャタコーフ パスカット( クラブ5 )65 +( 13 )+(人数補正+1)=
  オルミーガ  パスカット( ダイヤ6 )65 +( 52 )+(人数補正+1)=★

クラブに愛された男マルコ

645 :森崎名無しさん:2012/01/05(木) 11:58:29 ID:???
★ピャタコーフ パスカット( クラブ3 )65 +( 62 )+(人数補正+1)=
  オルミーガ  パスカット( ダイヤ3 )65 +( 35 )+(人数補正+1)=★

646 :森崎名無しさん:2012/01/05(木) 12:01:01 ID:???
惜しい、能力値アップを逃したか。

647 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/05(木) 12:31:54 ID:???

◎マルコ    パス( クラブK )67 +( 6 + 1 )+(意表突き、メンタル±0)=[74]
 ピャタコーフ パスカット( クラブ5 )65 +( 1 + 3 )+(人数補正+1)=70
◎オルミーガ  パスカット( ダイヤ6 )65 +( 5 + 2 )+(人数補正+1)=[73]

【攻撃Max】−【守備Max】=1 → レントがフォロー
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

後半になれば、マルコは大抵の相手の動きは把握出来るようになっている。
同じくデータを利用したサッカーをするフィッツウォルタでもこれは出来ない。
マルコの優れた目と回転の速い頭脳による特性なのだ。
その彼が放ったパスは、ピャタコーフのジャンプが届かないコースを狙い撃っていた。

ダッ…  シュンッ!

ピャタコーフ(無理だな……このレベルではインターセプトは困難だ。
        だが工夫の余地はある。 それには昔の感覚に近付かなければならないな…。)

過ぎ行くボールを暫し目に捉えていたピャタコーフだが…やがてチラリと視線を落とす。
そこにあったのは大した活躍も見せられていないフィオレンティーナの選手の姿があった。

ピャタコーフ(…またお、前と競う日が来るとはな。)


シュンッ!

オルミーガ「むんっ!」 ドガァッ!

地面を蹴りつける様な体勢での跳躍だった。
セオリーも何もあった物でない所作…しかしこのジャンプが何故か高かった。
マルコの想定を上回る程度には。


648 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/05(木) 12:32:57 ID:???

バチッ

マルコ「えぇっ!?」

このコースで弾かれるとは思っていなかったマルコは驚愕の顔を見せる。
だがフィオレンティーナにとって幸運にも、こぼれ玉はレントゥルスの足元に転がった。
まだ三杉の作戦は止まっていない。

レントゥルス「…しょっ。 今度はオレがパスするもんね!」 ブワァァァ

シニョーリ(こっちのサイド狙ってるんだろ? ヘヘン、もう驚かないぜ!) サッ


先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★レントゥルス パス(! card)67 +(! dice + ! dice)+(メンタル-1)=★
 ★シニョーリ  パスカット(! card)66 +(! dice + ! dice)==★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → パスが新田に渡った。
=1〜-1 → 左から順に(ダラピがフォロー、三杉vsアルシオン、ナムリスがフォロー)
≦-2 → カンピオーネボールに。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
シニョーリのマークがダイヤ・ハートで[ムーンサルトパスカット(+3)]が発動。


649 :森崎名無しさん:2012/01/05(木) 12:45:53 ID:???
★レントゥルス パス( スペードA )67 +( 65 )+(メンタル-1)=★

650 :森崎名無しさん:2012/01/05(木) 12:48:42 ID:???
★シニョーリ  パスカット( スペード3 )66 +( 54 )==★

651 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/05(木) 13:40:12 ID:???

 レントゥルス パス( スペードA )67 +( 6 + 5 )+(メンタル-1)=77
 シニョーリ  パスカット( スペード3 )66 +( 5 + 4 )=75

【攻撃Max】−【守備Max】≧2 → パスが新田に渡った。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

レントゥルス「(せーの…)パァースター!!」

シャキーン!

シニョーリ「いいっ!?」

そのパスは低く這うような弾道で出されていた。
位置的に浮かせるパスを出すのが当然…セオリー以前の話と言っても良い。
シニョーリは当然そのパス種に備えていたし、身軽な彼にとっては浮き玉の方が得意でありもした。
レントゥルスがそんな事を知っていた筈もないが、結果として彼はシニョーリの長所を奪いつつ意表も突いていた。

シニョーリ「ふんにゃろー!」 ダシュッ

それでも意識を切り替えて跳び込んだシニョーリの反応は素晴らしかった。
意表を突いた所で、並のパスならば通しはしなかっただろう。
だがレントゥルスの元々の仕事は守備と攻撃の繋ぎ役…彼のパスの能力は確かだった。


652 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/05(木) 13:41:15 ID:???

シュンッ…

新田「ナイスッ!」 トンッ

ようやくサイドを走り込む新田にボールが届いた。
そのままスピードを殺さずにドリブルが始まる。
新田も自らの仕事を割り切っているのか、そのままサイドギリギリに寄せながら上がってゆく。
カンピオーネ側で守備に回れるのは、最後方を除けばユブンタイのみである。

ナムリス(チィッ、速いな…。 あの手の輩は調子付かせると良くない。) ササッ

新田「抜くぅっ!」


先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★新田   ドリブル(! card)68 +(! dice + ! dice)+(サイドアタック+1)=★
 ★ナムリス タックル(! card)68 +(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → ドリブル突破! 流石はナムリスさん
=1〜-1 → 左から順に(バンビーノがフォロー、ラインを割った、ミルチビッチがフォロー)
≦-2 → カンピオーネボールに。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
新田のマークがダイヤで[芸術的ドリブル(+4)]、ハートで[高速ドリブル(+4)]が発動。
ナムリスのマークがダイヤ・ハートで[馴染むぞっ!(+3吹飛1)]が発動。
 ナムリスはスキル[ヒドラの肉体]により全接触行動に吹飛係数2、負傷無効。


653 :森崎名無しさん:2012/01/05(木) 13:49:06 ID:???
 ★新田   ドリブル( クラブJ )68 +( 62 )+(サイドアタック+1)=★

654 :森崎名無しさん:2012/01/05(木) 13:50:13 ID:???
★ナムリス タックル( スペード5 )68 +( 15 )=★


655 :森崎名無しさん:2012/01/05(木) 13:51:07 ID:???
流石はナムリスさん

656 :森崎名無しさん:2012/01/05(木) 13:52:36 ID:???
このまま行くとナムリス体育座りか?

657 :森崎名無しさん:2012/01/05(木) 13:55:23 ID:???
本当にヒドラ(笑)だなぁ

658 :森崎名無しさん:2012/01/05(木) 14:23:14 ID:???
殺伐としたスレにヒドラ(笑)さんが!

659 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/05(木) 14:49:32 ID:???

 新田   ドリブル( クラブJ )68 +( 6 + 2 )+(サイドアタック+1)=77
 ナムリス タックル( スペード5 )68 +( 1 + 5 )=74

【攻撃Max】−【守備Max】≧2 → ドリブル突破! 流石はナムリスさん
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ナムリスは元々タックルや競り合いが苦手であった。
なにしろフィジカルが不足しており、それ故に思い切りの良さも無かった。
パスやインターセプトについては嫌らしい程のセンスが見られる為、その落差は大きかった。
だがその彼が今や、思いもしなかった強靭なフィジカルを手に入れている。

ナムリス(オレには守備のセンスも十分にあったんだ。 フィジカルが足を引っ張っていただけ…
      つまり足が速いだけの手合いなど、オレに適う筈がなかろうだろっ!)

ズザシャァァァァァッ!!!

以前の彼の物とは別次元の、思い切りの良いタックルが繰り出されていた。
ナムリスの頭にあるビジョンはボールを奪った=Aそれだけ風景だった。 しかし…

ミルチビッチ「甘い。」

新田「逆だよっ!」 クイッ

ナムリス「なん……だと…?」

ナムリスのタックルが新田のドリブルを捉え切る事はなかった。
長い時間をかけ、真剣勝負の中で磨かれてきた新田のドリブルと、ある日突然降って湧いたようなナムリスのタックル。
仮にいま互角の力を備えているとしても、経験からくる咄嗟の判断などでは差がついて当然だった。


660 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/05(木) 14:51:07 ID:???

ナムリス(何故…何故勝てない…? オレは素晴らしい力を得たのではなかったか?)

彼がその事に気づく事は出来そうもなかった。
努力もなく突然得た力(結果)など、本物の努力(過程)には及ぶ筈が無いのに。

新田「後はサイドバックを抜き去れば…!」

ともかくとして、見事なドリブルを披露した新田は更にサイドアタックを見せ付ける。
スピードに乗った新田は惚れ惚れする勢いを仲間達に与えるが…本当に厳しいのはここからだった。
三杉をも散々苦しめたタックルのスペシャリストが立ちはだかっているのだ。

ミルチビッチ「ようやく獲物が現れた…。 フフッ、狩らせて貰うぞ!」

新田「悪いけどっ! 俺は1ショットじゃ殺らせない!」

先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★新田     ドリブル(! card)68 +(! dice + ! dice)+(サイドアタック+1)=★
 ★ミルチビッチ タックル(! card)69 +(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → ドリブル突破! すごいよニッタさん!
=1〜-1 → 左から順に(ブンナークがフォロー、クスタがフォロー、レビタンがフォロー)
≦-2 → カンピオーネボールに。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
新田のマークがダイヤで[芸術的ドリブル(+4)]、ハートで[高速ドリブル(+4)]が発動。
ミルチビッチのマークがダイヤ・ハートで[ナナハンタックル(+5吹飛2)]が発動。

661 :森崎名無しさん:2012/01/05(木) 14:51:28 ID:???
 ★新田     ドリブル( クラブ10 )68 +( 42 )+(サイドアタック+1)=★

662 :森崎名無しさん:2012/01/05(木) 14:55:34 ID:???
 ★ミルチビッチ タックル( クラブJ )69 +( 31 )=★

663 :森崎名無しさん:2012/01/05(木) 14:56:40 ID:???
癇癪起こしそう。

664 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/05(木) 15:51:10 ID:???

安定のナムリスさんからの相変わらず一筋縄でいかないミルチビッチですかー。
気持ちよくいかない物ですね。
=============================================

 新田     ドリブル( クラブ10 )68 +( 4 + 2 )+(サイドアタック+1)=75 ※反則
 ミルチビッチ タックル( クラブJ )69 +( 3 + 1 )=73

【攻撃Max】−【守備Max】≧2 → ドリブル突破! すごいよニッタさ…ん?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ミルチビッチ(これは…!)

新田「うおぉぉぉっ!」

ダダダッ ササッ!

素早く、巧くボールを運ぼうとするドリブル。
サイドゆえに感じるプレッシャーはいつもの半分。
元々仕上がっている新田のドリブルが、いま殊更自由に映えている。

ミルチビッチ「ふざけるなっ! 抜かせるか、このワタシがっ…!」

ズザアァァァァ!

ひたすらに運命が仕組まれているのか…
新田の自由が度を過ぎ、強引となってしまったのか…
はたまたミルチビッチの執念がミスを誘発させたのか…そもそも狙っていたのか…


665 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/05(木) 15:52:37 ID:???

ピイィィィィィィ!

新田「ああっ…」

抜く際に新田はミルチビッチの事を蹴突いてしまい、審判もそれを見逃さなかった。
鳴らされた笛はフィオレンティーナのチャンスを帳消しにする為の物だったのだ。

審判(馬鹿者めが…)

審判は笛を口から離すと、新田の方を一瞥し…


先着で
 ★反則に対して→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ・ハート》 お咎めなし
《スペード》 注意(次回カード率↑)
《クラブ》 警告(次回カード率↑↑)
《クラブA》 イエローカード
《JOKER》 第4審判「お待ち下さい師匠!」 審判「なにおぅっ…?」

666 :森崎名無しさん:2012/01/05(木) 15:53:01 ID:???
 ★反則に対して→ ダイヤ8

667 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/05(木) 15:55:40 ID:???
お咎めなしでカンピオーネの直接FKとなりました。
…といった所で、早いですが本日のアナカンはお開きとします。
ありがとうございました。

668 :森崎名無しさん:2012/01/05(木) 16:05:25 ID:???
年が明けても味方が全然赤札引けないなー

669 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/10(火) 14:33:12 ID:???

>>668
本当に仰る通り、フィオにはもうずっと流れがありませんよね。
強制ダイジェスト移行のリミットが迫っていますが、なんとか流れを断ち切り一矢報いたい所です。
=============================================

> 反則に対して→ ダイヤ8
> 《ダイヤ》 お咎めなし
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

審判「チャレンジは結構。 だが我を忘れれば、プレイはラフになり周囲を傷つける。
    その事だけは努々(ゆめゆめ)忘れぬ事だ。」

新田「……。」

それだけ告げて審判は踵を返した。
どうやらお咎めは無しのようである。
反則の本質を見極め、新田に悪意が無かった事を察しての裁量であろう。

三杉(ふう、カードが取られなかったのは幸い…だが、またしても攻めきれなかった。
    新田が自らの主張を抑えてまでしたサイドアタック…成功して欲しかった。)

今の攻撃は不味く無かったが、それでもカンピオーネペースである事は変わらなかった。
抜いたと思った所でファウルなど、まさに流れ≠フ強固さを感じさせる。
カードも警告もなく最悪の事態は免れているが、結局のところ事態は一向に好転していない。
なのに、時間だけは待つ事なく過ぎて行ってしまっている。


670 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/10(火) 14:35:47 ID:???

三杉(これ以上、どう攻めれば奴等は崩れる?
    …いや、それ以前に先ずこのFKをどう守れば良い?)

反撃のカードはもう残り少ない。
それが全て潰えれば、フィオレンティーナ選手達の心も折れてしまうだろう。
これに否を唱える為にも三杉は案を導き出す必要があった。

A とにかく前線で当たっていくしかない、このFKには敵のキープレイヤーを絞ってマークだ。
B 引き気味の守備で行こう、敵を引き込んでカウンター狙いしかない。
C 現状維持でいくしかない、チャンスを待つんだ。
D その他
E ダイジェスト移行(要3票)

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


671 :森崎名無しさん:2012/01/10(火) 14:39:20 ID:kSClwa8Q
A

672 :森崎名無しさん:2012/01/10(火) 15:00:56 ID:rK1F0ghY
B

673 :森崎名無しさん:2012/01/10(火) 15:35:17 ID:jgs2wbEw


674 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/10(火) 16:17:10 ID:???

> A とにかく前線で当たっていくしかない、このFKには敵のキープレイヤーを絞ってマークだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉(戦い方の方針に誤りはない…高い位置で奪えれば、攻撃の手順も少なくて済むのだから。
    問題は奪えるかどうかだが、現状それを懸念に抱いていても仕方が無いが…。)

…と、ここで三杉は再び腹を据えた。 開き直ったと言っても良い。

三杉(今のところカンピオーネにシュートを撃たせたら分が悪い。
    だったらゴール前という概念を捨ててしまおう、もっと中盤を飽和させて…)

カンピオーネの攻撃が単純明快、開き直っているというのもある。
自分達も小難しい理屈はなるべく排し、一層中盤に人数を以って前線守備に当たるべきと考えた。

三杉(奪えれば好し、奪えなければ失点覚悟……博打以外の何物でもないな。
    だがこの試合には、そう言った開き直りこそが必要だったのかも知れない…。)

真っ当に勝負するつもりであれば、到底考えないような極端…
フィオレンティーナは最後の対抗策としてそれを選んだ。 一か八かのギャンブルを望んだのである。
それが功を奏すのか、墓穴を掘る事となってしまうのか…それは直ぐに判明する。


675 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/10(火) 16:18:52 ID:???

☆カンピオーネのアタッカーとなりそうな選手2名にマークをつけます。(優先順位あり)
 以下よりマークする選手を選択して下さい、、誰がアタッカーになるかは判定です。

A アルシオン
B シニョーリ
C オルミーガ
D ピャタコーフ
E フィッツウォルタ
F ナムリス
G カルバリョ
H レビタン

2票ずつ入った2選手にマークがつきます。 先に決まった選手には5人囲み、次点が3人囲みになります。


676 :森崎名無しさん:2012/01/10(火) 17:06:35 ID:kSClwa8Q
AC
二票同時に入れて良いのかな?

677 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/10(火) 17:16:06 ID:???
>>676
すみません、今回は1票ずつでひとつお願い致します。

678 :森崎名無しさん:2012/01/10(火) 17:18:35 ID:Jv6ddFvM
C

679 :森崎名無しさん:2012/01/10(火) 17:24:09 ID:???
これはむしろABCの中から一人をあえて無視するかで考えたほうが良いと思うんですがどうでしょうか?


680 :森崎名無しさん:2012/01/10(火) 17:33:21 ID:kSClwa8Q
A
前半ラムカーネにシューティングスター止められてるから、自分で止めさしたいんじゃないかな

681 :森崎名無しさん:2012/01/10(火) 17:47:38 ID:v4gXJ5m+


682 :森崎名無しさん:2012/01/10(火) 19:13:26 ID:6J/qZIDs
アルシオンは決定で後一人選べばいいのか
B

683 :森崎名無しさん:2012/01/10(火) 19:20:19 ID:Jv6ddFvM
Bに変更します

684 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/10(火) 19:59:11 ID:???
アルシオン→シニョーリの順に警戒する事に決まりました。
判定で当たる事を祈りつつまた明日〜

685 :森崎名無しさん:2012/01/10(火) 20:14:16 ID:???
読みがあたらなければ俺はこの星を破壊しつくすだけだぁ!乙!

686 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/11(水) 12:40:34 ID:???

>>685 もうダメだぁ・・・乙かんしゃぁ・・・・・・  奴は伝説の超サイヤ人なんだ・・・
=============================================

> A アルシオン、B シニョーリ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

中山「二人に狙いを絞ってマークか…。」

三杉「ああ、アルシオンとシニョーリの二人だ。 彼等に人数を使う。」

ダラピッコラ「その二人を選んだ根拠は?」

三杉「得点力だね。」

三杉はズバリと言い切った。
シニョーリにはアクセルスピンシュートがあり、アルシオンには後半開始直後のアレ≠ェある。
また突破力についてもシニョーリは言わずもがな、アルシオンは未知数だが想像するのは難しくない。
無論オルミーガや他の選手達も十分警戒に値するのだが、そこは切り捨てて考えるしかなかった。

バンビーノ「オレは賛成だ、この状況ならば敵にボールが渡った直後を決め打ちするより外ない。
       綱渡りを成功させ続けるには、悔しいが個々の力が足りていない。」

マルコ「そう…だね。 足りない部分は今後鍛えるとして、今は今のボク達の力でやらなきゃいけない。
     そこで彼等に一矢を報いるとしたら、博打を成功させるしかないのかも知れない。」

この案にバンビーノとマルコが続けて賛意を示すと、他の選手達も頷いた。
彼等も状況は理解して…いや、限界が近いという事だろう。
1点をもぎ取る為ならば、形振りもセオリーにも構っていられないのである。


687 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/11(水) 12:42:17 ID:???

三杉「中央から右辺の新田、僕、マルコ、スペルマン、そして中山はアルシオンに付く。
    左辺のバンビーノ、ダラピッコラ、ミュラーはシニョーリに付いてくれ。」

「了解。」「ここでやってやろうぜ。」「このままじゃ終われないよな。」「任されました。」

三杉「レントゥルスには直感に任せて危険そうなエリアをフォローして貰う。
    またブンナークは前がかりで居てくれ、ボールを奪った後のフィニッシュは君なのだから。」

「や、やってみるよ〜」「パスが来るのを信じてるぜっ。」

一通り指示を済ませると、三杉は息を大きく吐いた。 目を伏せ、現状を顧みる。
これが最後の抵抗となりそうなのは、薄々予想がついている。
ここで流れを覆せれば、勢いの儘に最後まで喰らいつく事も出来よう。 だが…

三杉(・・・失敗すれば、もはや流れに抗う事は不可能だろう。
    敵の隙に突け入る為には、ある程度の実力と…それから運≠ェ必須。
    どちらも無いとあれば、心ではどこまでも諦めなくとも呑まれる以外ない。)


パンッ パンッ

両手で挟むよう自分の頬を叩いた。 雑念を払い、気合を入れ直したのだ。
後は博打に対し、運と実力で勝ちを拾うだけである。

三杉「さあ行こう、皆!」

「「「 おう! 」」」

掛け声と共に、フィオレンティーナの選手達は各自のポジションへと散った。
無論これは最初の形だけで、誰もが自分のマークの選手に向けてにじり寄る構えだ。


688 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/11(水) 12:43:25 ID:???

ヤベッチュ「どうもお久し振り、ヤベッチュです。 ようやっとカンピオーネのFKから試合再開ですわ。
       いや〜待ちました! ボク何日この実況席に座ってればええんか心配になりますよー。」

イスラス「・・・・・・」

ヤベッチュ「イスラスさーん? どうしはりましたんのん?」

イスラス「・・・なにを言っているんだお前は?」

ヤベッチュ「話せば長くなるんですけど・・・」

ディッテンベルガ「聞くなイスラス! 聞けばお前も只では済まない気がする!
          ・・・そんな事よりこのFKだ、このFKで試合の流れが二分されるだろう。
          収束に向かうのか、混沌に至るのか・・・よく見ておく必要がある。」

イスラス「む・・・。」

ヤベッチュ「実はボクの正体は・・・」

ディッテンベルガ「やめて!」


689 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/11(水) 12:44:27 ID:???

フィオレンティーナ側から見て左の奥・・・カンピオーネ陣PAの右からFKが蹴られようとしている。
キッカーはファウルを貰った当人であるミルチビッチだった。

ミルチビッチ「・・・・・・」 タタッ

彼は口を閉ざしたまま軽く助走をつけ・・・

バシュウッ!!


三杉(今だ!)

―――瞬間、フィオレンティーナの選手達が一斉に走り出す。


先着で
 ★パスの行く先→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《J〜K》 アルシオン
《8〜10》 シニョーリ
《7》 ナムリス
《6》 フィッツウォルタ
《3〜5》 ピャタコーフ 
《1〜2》 オルミーガ
《Joker》 ミスキック! これは誰も追いつけない!


690 :森崎名無しさん:2012/01/11(水) 12:45:00 ID:CYgi2FZs
★パスの行く先→ スペードK

691 :森崎名無しさん:2012/01/11(水) 12:48:08 ID:???
読みどーり!

692 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/11(水) 13:49:09 ID:???

> パスの行く先→ スペードK
> 《K》 アルシオン
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ミルチビッチ「むっ!?」
ナムリス「なん…だと……?」

アルシオン(………)

フィッツウォルタ(狙っていたか…!)

ミルチビッチだけでなく、カンピオーネの選手が総じて驚愕の表情を見せた。
フィオレンティーナの奴等が、FKが蹴られた瞬間から駈け出しており…
そしてそれがアルシオンを一斉に取り囲む為の物だったからである。

新田(やった、賭けに勝った…!)

中山(いや、まだだっ! まだ運が味方したに過ぎない…!)

夢中で走る選手達。
ボールは放物線の落下軌道に移った。 間もなくアルシオンがトラップする。
短い…だがフィオレンティーナの選手達が距離を詰めるには十分な時間だった。

三杉「運だけじゃない、実力でお前を脅かしてみせるぞ! アルシオン!」

アルシオン「よくも吼える…… 群れる奴が一端に……」

熱い瞳で見据える三杉とは対照的に、アルシオンの瞳は冷めて静かに燃えていた。


693 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/11(水) 13:50:47 ID:???

先着3名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★アルシオン ドリブル(! card)?? +(! dice + ! dice)=★
 ★新田  タックル(! card)66 +(! dice + ! dice)+(人数補正+3)=
  マルコ タックル(! card)65 +(! dice + ! dice)+(人数補正、メンタル+2)=★
 ★三杉    タックル(! card)67 +(! dice + ! dice)+(人数補正+3)=
  中山    タックル(! card)67 +(! dice + ! dice)+(人数補正、メンタル+2)=
  スペルマン タックル(! card)66 +(! dice + ! dice)+(人数補正、メンタル+2)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → アルシオンがドリブル突破!
=1〜-1 → 左から順に(レントゥルスがフォロー、フィッツウォルタがフォロー、ピャタコーフがフォロー)
≦-2 → フィオレンティーナボールに。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
アルシオンのマークがダイヤ・ハートで[スターブレイク(+4吹飛2)]、スペードで[芸術的ドリブル(+4)]が発動。
新田のマークがダイヤ・ハートで[隼タックル(+2)]が発動。
マルコのマークがダイヤで[鋭いタックル(+1)]が発動。
 またスキル・解析LV2により、カードが奇数で相手の必殺技無効〔同等の補正が付与〕
三杉のマークがダイヤで[クリップタックル(+3)]、ハート・スペードで[ディレイドタックル(+2)]が発動。
中山のマークがダイヤで[グランドタックル(+4)]が発動。
スペルマンのマークがクラブで[チンピラ殺法(+3吹飛3):敵もクラブの場合は反則確定]が発動。


694 :森崎名無しさん:2012/01/11(水) 13:53:36 ID:???
 ★アルシオン ドリブル( クラブ7 )?? +( 36 )=★


695 :森崎名無しさん:2012/01/11(水) 13:57:18 ID:???
★新田  タックル( ダイヤ8 )66 +( 14 )+(人数補正+3)=
  マルコ タックル( ダイヤ2 )65 +( 43 )+(人数補正、メンタル+2)=★

696 :森崎名無しさん:2012/01/11(水) 13:58:17 ID:???
 ★三杉    タックル( ハート10 )67 +( 63 )+(人数補正+3)=
  中山    タックル( ダイヤ5 )67 +( 16 )+(人数補正、メンタル+2)=
  スペルマン タックル( ダイヤJ )66 +( 35 )+(人数補正、メンタル+2)=★

697 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/11(水) 14:03:48 ID:???
おお、三杉が何とか勝利しました。 この辺が主人公ですねぇ・・・

698 :森崎名無しさん:2012/01/11(水) 14:17:43 ID:???
これで何とかってことはアルのドリブル値は70って所かな?

699 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/11(水) 16:49:22 ID:???

◎アルシオン ドリブル( クラブ7 )?? +( 3 + 6 )=[??]
 新田 タックル( ダイヤ8 )66 +( 1 + 4 )+(隼+2)+(人数補正+3)=76
 マルコ タックル( ダイヤ2 )65 +( 4 + 3 )+(鋭い+1)+(人数補正、メンタル+2)=75
◎三杉 タックル( ハート10 )67 +( 6 + 3 )+(クリップ+3)+(人数補正+3)=[82]
 中山 タックル( ダイヤ5 )67 +( 1 + 6 )+(グランド+4)+(人数補正、メンタル+2)=80
 スペルマン タックル( ダイヤJ )66 +( 3 + 5 )+(人数補正、メンタル+2)=76

【攻撃Max】−【守備Max】≦-2 → フィオレンティーナボールに。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

――結論から言えば、フィオレンティーナは博打に勝利した。

1対1では勿論・・・3人でも4人でも、アルシオンから完璧に1本取る事は出来なかっただろう。
彼に狙いを引き絞り、しかも5人と言う極めて非常識な数で取り囲んだからこその結果だった。
ある意味において、絶対的な個をチームで破った劇的な1シーンと言えるだろう。


新田「隼タッ・・・」
マルコ「は、速い!?」

アルシオン「・・・・・・!」 ズダッ!

無言で繰り広げられるアルシオンのボールタッチは、まるで流水の如くであった。
スムーズで澱みがなく・・・特筆するようなフェイントを使っておらずとも、そのドリブルは疑いなく超一流。
速さ1番の新田がステップ1つで振り切られ、続くマルコは視線のフェイクで判断を遅らされる。

アルシオン(次はお前か・・・。 ジュン・ミスギ・・・パスで意思を交わし合う男。)

三杉(なんてテクニックだ・・・コーチが勝てないと断じる訳だな。
    けれど、故にこそこれだけの人数で圧力をかけているっ! 奪えずとも弾けさえすればっ・・・)

700 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/11(水) 16:50:53 ID:???

勝ちの目とは言わないが、引き分けに持ち込む程度は可能と三杉は判断した。
怖じる事なくアルシオンに向けて距離を詰めて行く。
『焦ってはいけない、簡単に足を出してはいけない、迂闊に動いたら裏を取られる・・・』
三杉は闘志を燃やしつつも、最初から最後まで頭の中はクールであった。

アルシオンは真逆―――。


アルシオン(意思を交わす? ハッ、笑わせるなっ! 人と人がそう簡単に解り合えるか!
       隣人ですら憎しみ殺し合う、それがヒト≠ネんだ! 違うかっ!?)

三杉「(!! 水のようだったアルシオンの動きが急に硬く!?)・・・これならっ!」

ダダダダッ
  ダダッ ザシュッ!!!

一瞬の交錯が二人の間で行われた。
セオリーに外れる程に仲間の力を借り、その絆に頼った少年と・・・
セオリーを無視し、誰も・・・師すらも信じず、一人の力だけで敵を組み伏せようとした少年。
これはサッカーの勝負以上に、彼等の思想の勝負だったのかも知れない。


イスラス「アルシオンからボールを奪うか・・・!」

他とは違う速度域に棲む男が、誰よりも早くそれを見切った。
交差の後にボールを保持していたのは三杉の方だった。


701 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/11(水) 16:52:44 ID:???

三杉(勝った! 賭けは僕らの勝利だっ!)

込み上げてくる達成感・・・しかし彼は慌ててそれを押さえ込む。
達成しなければならない作業は、まさにこれから待っているのだ。
それを成す為に三杉は叫ばなければならなかった。


A みんな走れ、ファストブレイクだ!
B くらえカンピオーネ、ドライブシュートだ!
C 今だ、走れバンビーノ!
D 中山、脚を止めずに前だ!
E ブンナーク、今パスを送るぞ!
F 流れを変えるチャンス・・・ここは勝負だ、フィッツウォルタ!
G 東方不敗は王者の風よ!
H 弥生、大好きだ!
I オール・ハイル・OKAYAMA!
J その他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


702 :森崎名無しさん:2012/01/11(水) 16:54:22 ID:j44j58ZA

成功するにしても、失敗するにしても、ここはやっておくべき。
成功したら自信に、失敗したら改良のきっかけになる。

703 :森崎名無しさん:2012/01/11(水) 17:03:55 ID:CYgi2FZs
A

味方赤札連発祈願っ

704 :森崎名無しさん:2012/01/11(水) 18:53:31 ID:???
G 東方不敗は王者の風よ!
H 弥生、大好きだ!
I オール・ハイル・OKAYAMA!

なんじゃこりゃあああwww

705 :森崎名無しさん:2012/01/11(水) 19:04:21 ID:???
実況席だけ別次元やw

706 :森崎名無しさん:2012/01/11(水) 21:07:43 ID:???
せっかくなので投票してやる
H

707 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 00:37:21 ID:???


708 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/12(木) 15:42:40 ID:???

ひょえー 寒うございますな… まじアリエナイッティ
ニコ動でnayutaさんが七色のニコニコ動画を歌ってみたを上げてましたね。
本当に古参ホイホイ、良い物を聞かせて頂きました。
MAD製作や歌ってみたにのめり込んでいた日々を思い出したYo!

>>704>>706>>707
>G 東方不敗は王者の風よ! → 審判に怒られる
 審判「このウツケめ! その問答は『流派・東方不敗は王者の風よ!』からなのだあっ!」

>H 弥生、大好きだ! → カントリーロー この道ー ずーっとー いーけーばー
>I オール・ハイル・OKAYAMA! → 魔理沙神の怪我が完治

>>705
何故こうなったし。 このスレだとGKは超時空的存在になっていく気が。

709 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/12(木) 15:43:44 ID:???

> A みんな走れ、ファストブレイクだ!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

もはや選択の余地は無かった。
ここが勝負所と断じた三杉は仲間達に号令をかけていた。

三杉「みんな走れ、ファストブレイクだ!」

…言うや否や、ニ・三ヶ所に集中していたフィオレンティーナの選手達が散り散りに走り出した。
三杉も横へボールを流すと前線へ上がっていく。
アルシオンとの勝負で体勢を崩した新田とマルコだけは数歩遅れた物の、
フィオレンティーナ必勝のパス戦術ファストブレイク≠ェここで幕を開けた。

ディッテンベルガ「…とうとう出たか。」

イスラス「フィオレンティーナの連続パスカウンター…ファストブレイクだったか……
      …アレを防ぐのは相当に厳しい。 だが……。」

ディッテンベルガ「ああ、クスタにフィッツウォルタ・・・そしてオレ達もあの大会で観て、そして体験している。」

二人は軽く歯噛みし、そしてフィールドを凝視していた。
今この時こそ、あの場に立っていたかった…そう言わんばかりに。


710 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/12(木) 15:44:47 ID:???

ポンッ ポンッ
 スル… トトンッ ポーン

バンビーノ(今のオレ達には選択肢が残されていない。) ポン

中山(フィニッシュは予定通りブンナークだ、喩え相手が想定しているとしても!) ポン

マルコ(スタートが遅れたボクとニッタはフィニッシュに絡めない…) ポン

新田(そしてバンビーノさんもは傷を負った、
    あの状態でミルチビッチの待つスペースからラストパスを出すのは厳しい筈。) ポン

ブンナーク(…なら明白だ、オレにクロスボールを上げてくる奴はお前≠セろ!) ダダッ

フィオレンティーナのファストブレイク単に速いだけのパス回しではない。
パスは前後左右、無軌道に行き交っているようだが、それは唯一つの収束へと向かっていた。
そう、ブンナークのフィニッシュに向け、意思を繋げつつ、彼等はその場の役割を果たしていくのだ。
いくらカンピオーネと言えど、これに対応しきるのは困難である筈だが…


先着で
 ★カンピオーネ側の様子→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 ナムリス「うろたえるな、皆!」 アタフタ ※フィニッシュから
《ハート》 クスタ「うろたえるな、皆!」 ※フィニッシュまで1勝負
《スペード、クラブ》 フィッツウォルタ「うろたえるな、皆!」 ※フィニッシュまで2勝負
《ダイヤ絵柄、JOKER》 三杉(…なんだ、この違和感は…?) ※瞬間フリーでフィニッシュから


711 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 15:49:04 ID:???
★カンピオーネ側の様子→ ダイヤ4

712 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 15:51:14 ID:???
ナムリスさんGJwwwwwww

713 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 15:52:04 ID:???
安定と信頼のヒドラ(笑)さん

714 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 15:53:12 ID:???
ナムリスさん良いキャラしてるなーw

715 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 15:59:25 ID:???
(味方からの)信頼と(やる)実績の貴公子商店

(敵からの)信頼と(やらかす)実績のヒドラ商店

716 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/12(木) 18:21:52 ID:???

>>712-714
これだけ見事に噛ませを引き当てるナムリスさんに驚きです。
ハート以下ならばそれなりの見せ場になったのに・・・w

>>715
どこで差がついたのでしょう? 環境? 慢心?
=============================================

> カンピオーネ側の様子→ ダイヤ4
> 《ダイヤ》 ナムリス「うろたえるな、皆!」 アタフタ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

クスタ(いくら優れたパス連携であっても、最後にボールを渡す相手は明白です・・・!)

フィッツウォルタ(そして今の状況に限っては、ラストパスを上げる選手まで判る!)

イスラスやディッテンベルガと同様、ファストブレイクの中身を読んでいる者達が居た。
最後の肝要な部分だけを把握するクスタ、そしてほぼ全容を読み切るフィッツウォルタの2名である。

もしもイスラスとディッテンベルガがピッチに立っていれば、彼等は阿吽の呼吸でこれに対処しただろう。
しかし現実に彼等の姿は無く、止める為には彼らに代わる者達の協力が必要だった。

クスタ(ユブンタイ!)
フィッツウォルタ(今ばかりはお前の力が必要だ!)

二人の視線は一つであった。
彼が本来有していたインターセプト能力、後天的に手に入れた強靭なフィジカル・・・
どう使うかはそれぞれ異なっているが、ナムリス・ユブンタイの力が必要なのは共通していた。
また彼等が味方を鼓舞しつつ支持を出そうと判断をしたのも、ほぼ同時の事であった。


717 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/12(木) 18:22:59 ID:???

クスタ・フィッツウォルタ「うr ナムリス「うろたえるな、皆!」

しかし鼓舞の言葉は彼等の声に先んじて出された。
言葉を発したのは誰でもない、ナムリス・ユブンタイその人だった。
クスタ達は驚くと同時に、ユブンタイが対処方法を正しく判断している物と安堵も抱いた。
それこそが彼等のミステイクであった。

ナムリス「こんなパスはボクが軽く止めて見せる、ゆっくり見物していってね!」 ダァッ

クスタ・フィッツウォルタ(!?) ガビビーン

なんとナムリスは不用意にフィオレンティーナのパスワークへと飛び込んでいくではないか。
確かに彼のインターセプト能力は誇っても問題ないレベルであるが・・・
問題はここぞ≠ニいう転機となる場面で使えるかどうかであった。
彼はラストパスをカット、或いはラストパサーへの供給をカットするべく動くべきであったのだ。

ダラピ・新田(フェイクのムービングっと・・・) シュタタタ

ナムリス(フン・・・速いパス回しのつもりだろうが、オレにとってはトロくて眠たいくらいなんだよっ!)

バンビーノ「・・・」 ポン
レントゥルス「・・・」 ポン

ナムリス「タコス!」

ムービングでデコイに動く者が複数存在し、無限に生まれては消えてゆくパスコース・・・
当然の結果であるが、渦中に飛び込んでいったナムリスには為す術が無かった。


718 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/12(木) 18:27:04 ID:???

フィッツウォルタ「(クソ、所詮は最初から負け犬ムードかッ!)止むを得ない、クスタ!」

クスタ「済まない! カルバリョ、ミルチビッチ、中央を固めて腹に力を入れるんだ!」

カルバリョ「チッ、敵わんわぁっ!」
ミルチビッチ「なにっ!?」

結局カンピオーネとしてはゴール前で阻止するしかなくなっており、必然として中央に人数を集めた。
そしてフィッツウォルタは吹き飛ばされるのを覚悟で(フリーで撃たせない為に)ブンナークへ走る。

シュルルルル・・・

三杉(ブロックが4人にクリアが1人か! 流石に心得ているが・・・ここしかない!)

ラストパスを上げる役割を担う三杉の姿は右サイドに在った。
三杉の号令を起とし、承ではパスワークにより崩しつつ形を創って行き・・・
ラストパスでリズムは転じ、ブンナークのフィニッシュへ帰結させる。

三杉がクロスを上げる転≠ワでは予定通りに来た。
そしてそれを阻止出来る選手の姿も無かった。
ゆえに彼は十分に体勢を整え、ノートラップでクロスを上げるべく脚を振り上げる。

三杉(後はお前に託すぞ、ブンナーク・・・!) ブワァ

シュパァァァァァン!!

鋭く振り抜いた足は、ボールに確かな軌道を与えた。
それは寸分違わずブンナークの頭上を通る、絶好のハイクロスとなったのだ。

ブンナーク・フィッツウォルタ(来た!)

719 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/12(木) 18:29:23 ID:???

先着4名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★ブンナーク ブンナークキャリバー(! card)77+(! dice + ! dice)+(Fブレイク、メンタル+1)=★
 ★フィッツウォルタ クリア(! card)68+(! dice + ! dice)=★
 ★レビタン ブロック(! card)69+(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
  クスタ ブロック(! card)69+(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
  ミルチビッチ ブロック(! card)66+(! dice + ! dice)=
  カルバリョ ブロック(! card)67+(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=★
 ★サビチェビッチ 分身セービング(! card)79+(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【シュート】−【クリアorブロックMax】
≧6 → シュートは邪魔される事なく放たれた。
=5〜1 → シュートは放たれた。だが有効ブロック分だけ威力減少。(1の場合-2、他は-1)
=0〜-1 → 左から順に(新田がフォロー、バンビーノがフォロー)
≦-2 → カンピオーネボールに。

【シュート】−【セービング】
≧2 → ゴールに突き刺さった!
=1〜-1 → 左から順に(新田が捻じ込み、バンビーノがフォロー、ナムリスがフォロー)
≦-2 → ガッチリとキャッチされた!

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
ブンナークキャリバーは吹飛係数2を有す。
フィッツウォルタのマークがクラブ以外で[ADF(+3)]が発動。
レビタンのマークがダイヤ・ハートで[パワーブロック(+4)]が発動。
クスタのマークがダイヤで[芸術的ブロック(+8)]、ハート・スペードで[パワーブロック(+4)]が発動。
カルバリョのマークがダイヤで[情熱のシエスタ(+4)]が発動。


720 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 18:29:54 ID:???
 ★ブンナーク ブンナークキャリバー( クラブA )77+( 22 )+(Fブレイク、メンタル+1)=★

721 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 18:30:08 ID:???
★ブンナーク ブンナークキャリバー( ダイヤ2 )77+( 13 )+(Fブレイク、メンタル+1)=★

722 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 18:30:43 ID:???
 ★フィッツウォルタ クリア( スペード3 )68+( 13 )=★

723 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 18:31:23 ID:???
★レビタン ブロック( クラブ7 )69+( 35 )+(人数補正+2)=
  クスタ ブロック( クラブ9 )69+( 33 )+(人数補正+2)=
  ミルチビッチ ブロック( ハート2 )66+( 21 )=
  カルバリョ ブロック( クラブ3 )67+( 46 )+(人数補正+2)=★

724 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 18:33:23 ID:???
★サビチェビッチ 分身セービング( ダイヤ8 )79+( 56 )=★
せめて1ゾロなら……!

725 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 18:33:33 ID:???
★サビチェビッチ 分身セービング( card)79+( 44 )=★

726 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 18:42:53 ID:???
これは痛いな……
最大火力があっさり止められ、ブンナークはスタミナ切れ
更にファストブレイクをもってしても決められなかった
ピッチにいる選手のメンタル、へし折れてもおかしくないだろうな……

727 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 18:44:17 ID:???
これはもうダイジェストに移行かな


728 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 18:53:26 ID:???
シュートで駄目なら時間差隼

729 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/12(木) 19:04:08 ID:???
サビチェが祖父・ラシンの技で完璧にキャッチしました。
という所で今回の戦いは強制ダイジェスト・・・外伝スレ5のプロローグへと場面は移行します。
一矢を報いるところまで届きませんでしたので、申し訳ありませんがボーナスもありません。
通常のダイジェスト判定を実施させて頂きます。

先着4名様で
 ★ブンナークの活躍 → ! card(! dice + ! dice)
  新田の活躍 → ! card(! dice + ! dice)★
 ★三杉の活躍→ ! card(! dice + ! dice)
  バンビーノの活躍→ ! card(! dice + ! dice)
  マルコの活躍→ ! card(! dice + ! dice)★
 ★レントゥルスの活躍 → ! card(! dice + ! dice)
  ダラピッコラの活躍 → ! card(! dice + ! dice)★
 ★中山の活躍 → ! card(! dice + ! dice)
  ミュラーの活躍 → ! card(! dice + ! dice)
  スペルマンの活躍→ ! card(! dice + ! dice)
  ラムカーネの活躍→ ! card(! dice + ! dice)★
(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《黒札K》 K敗北として処理(更に判定で守備能力が上がる可能性があります。)、三杉は覚醒P+1
《赤札K》 K勝利として処理(任意の攻撃または守備能力を上げられます。)、三杉は覚醒P+3
《6ゾロ》 フラグゲット、或いはフラグ回収として処理、三杉は覚醒P+3
《Joker》 通常の大覚醒として処理、三杉は覚醒P+5
《それ以外》 何もなし

730 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 19:05:13 ID:???
 ★ブンナークの活躍 →  card( 51
  新田の活躍 →  ダイヤA32 )★

731 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 19:06:43 ID:???
 ★三杉の活躍→  クラブK16
  バンビーノの活躍→  ハート535
  マルコの活躍→  スペードA43 )★

732 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 19:07:20 ID:???
 ★ブンナークの活躍 →  JOKER51
  新田の活躍 →  クラブQ43 )★

733 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 19:08:34 ID:???
★三杉の活躍→  クラブ635
  バンビーノの活躍→  ダイヤ452
  マルコの活躍→  スペード746 )★

734 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 19:09:28 ID:???
 ★レントゥルスの活躍 →  スペード724
  ダラピッコラの活躍 →  ダイヤA16 )★

735 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 19:09:42 ID:???
★レントゥルスの活躍 →  ダイヤ715
  ダラピッコラの活躍 →  ハート931 )★

736 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 19:10:01 ID:???
 ★中山の活躍 →  JOKER56
  ミュラーの活躍 →  ハートA66
  スペルマンの活躍→  ハートA62
  ラムカーネの活躍→  ハート6 (! dice + 1 )★

737 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 19:11:01 ID:???
 ★中山の活躍 →  スペード1053
  ミュラーの活躍 →  ダイヤ1053
  スペルマンの活躍→  ダイヤ546
  ラムカーネの活躍→  クラブA43 )★

738 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 19:11:03 ID:???
 ★中山の活躍 →  クラブ434
  ミュラーの活躍 →  ハートA23
  スペルマンの活躍→  スペード653
  ラムカーネの活躍→  ハート852 )★

739 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 19:11:09 ID:???
★中山の活躍 →  スペードJ44
  ミュラーの活躍 →  ハート1052
  スペルマンの活躍→  クラブ313
  ラムカーネの活躍→  JOKER22 )★

740 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 19:11:13 ID:???
わー勿体無い

741 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 19:16:05 ID:???
ブンナークは「さっき出せよ」といわざるをえない

742 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/12(木) 19:20:52 ID:???
どもです。
次の描写は長くなりますので、今日は続きの更新は無理かなと思います。
サディスティックでマゾい試合に最後まで我慢してくださり、本当にありがとうございました。

今後の三杉と仲間達、そして新加入選手の成長をご期待下さい。
すぐにではないですが、控え選手も二部の何処かで加入する予定です。

743 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 19:26:05 ID:???
くやしいけど、この試合も見所多くて面白かったディース

乙でしたー!

744 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 20:13:11 ID:???
あんなに能力高いのに結局最後まで活躍しなかったねヒドラ(笑)さん

745 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 20:15:19 ID:???
バンビーノを怪我させたのは何気にファインプレイではあった

746 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 20:19:42 ID:???
他人怪我させたのを活躍というのかw

747 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 20:28:43 ID:???
タックル68 マーク70 チートスキルヒドラ
どんどん馴染んでいく体
どうしてこうなったw

748 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 22:02:12 ID:???
FWでJOKER引いたんだから,せめて1点位は返せないのか?

749 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 22:05:38 ID:???
なんかブンナークの強化がすごすぎね?

750 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 15:55:12 ID:???

>>740
Joker2枚と黒K1枚を逃しましたね、残念です。

>>741
まさに「お前は何をやってるんだ」状態

>>743
乙感謝っすー!
苦しいだけの面白くない試合と思われてなくてホッとしています。
いや、他にはそういう感想抱いた人も居るかとは思いますけど。

>>744
こんな筈じゃなかった…
彼は嫌な奴うっとうしい奴として配置したキャラだったのに。

>>745-746
ナムリスさんの見せ場はハッキリと珍プレーとして記憶されています。
活躍? なにそれ食べられるの?

>>747
パスやカットを駆使したら、もっと嫌らしく戦える選手なんですけどね。
まあ彼にはサッカーやらせちゃアカンこってす。

>>748
ブンナーク一人の奮闘ですからねえ。
ガッツもそう無いですし、ゴールを決めるまでは不可能と判断します。

>>749
ブンナークは戦闘民族ゆえに追い詰められてからが本番なんですかね?
ちなみに能力には限界値設定ありますから、バランスブレイカーにまではなりません。
それでも第2部での活躍をご期待下さい。

751 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 15:56:20 ID:???

◎ブンナーク ブンナークキャリバー( クラブA )77+( 2 + 2 )+(Fブレイク、メンタル+1)=[82]
 フィッツウォルタ クリア( スペード3 )68+( 1 + 3 )+(ADF+3)=75
◎レビタン ブロック( クラブ7 )69+( 3 + 5 )+(人数補正+2)=[79]
△クスタ ブロック( クラブ9 )69+( 3 + 3 )+(人数補正+2)=[77]
 ミルチビッチ ブロック( ハート2 )66+( 2 + 1 )=69
△カルバリョ ブロック( クラブ3 )67+( 4 + 6 )+(人数補正+2)=[77]
【シュート】−【クリアorブロックMax】=5〜1 → 有効ブロック分だけ威力減少。

 ブンナーク ブンナークキャリバー( クラブA )82+(威力減衰-3)=79
 サビチェビッチ 分身セービング( ダイヤ8 )79+( 5 + 6 )=90
【シュート】−【セービング】≦-2 → ガッチリとキャッチされた!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

フィッツウォルタ(恐らくこの男はアレ≠繰り出す…!)

この一連のプレイとフィニッシュまでの流れ…。
ここまでの鬱屈を晴らすべく、ブンナークがあのヘッドを見せて来るのは容易に予想が出来た。
ヘルナンデスとシューマッハを破壊した、あのブンナークキャリバー…

フィッツウォルタ「だが易々とは撃たせない!
          このクロスへの最善のポジションはボクには判る…!」 ダッ

ブンナーク「そう言うのは好き勝手やってろや!」

フィッツウォルタ「なっ…!」

スピーディーな三杉達のパスワークが、彼の気分を最大限に盛り立てている。
GKにすら届かずにいる自らの醜態を掻き消す…今がその時だと、彼自身の本能が告げている。
ポジショニングが如何に劣勢であっても、ブンナークが全く意に介さないのはその為だった。


752 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 15:57:48 ID:???

ブンナーク「うぉあぁぁぁぁぁぁっ!!!!」 バァッ

フィッツウォルタ「グゥッ!」

キャリバーを繰り出す時のブンナークは、まさに暴虐の鉄塊である。
過去の事実として、クスタでさえポジショニングの優位を持ってしても、コレを止められなかった。

ドカアァァァァァァ!!!!
        フィッツウォルタ「ゲホッ!」

圧倒的なフィジカルの差に、フィッツウォルタが派手な無重力体験を強いられる。
しかしそれでも彼は、自身のやるべき仕事を達成している。

ブンナーク「くたばれカンピオーネ、これがオレのブンナークキャリバーだっっっっ!!!」

       ドッゴオォォォォォォォッッッ!!

大きな音を立てて振り下ろされたブンナークの巨大刀が、迫力ある轟音をグラウンドに響かせる。
しかしそれはジャスミートではなかった。
放つ瞬間、シュートコースの直前での変更を強いられたからである。
そしてそれはフィッツウォルタの守備に依る物ではなかった。

クスタ(やはりコイツかっ!)

ブロッカーに留まったクスタも当然予想していた。
プリマヴェーラ・カップ戦の決勝で2点を強奪されたブンナークの凶悪なヘッド。
あの時は威力を減ずる事すら出来ず、路傍の石の様に吹き飛ばされた。


753 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 15:58:49 ID:???

クスタ「もう二度と! 只やられるだけにはならない!」 ドドォッ

ブンナーク(無駄だぜっ!)

意気を吐きつつ猛然とコースに飛び込むクスタに、レビタン達も彼に倣って身体を投げ出す。
しかしブンナークキャリバーはやはり強烈…

ドガガガァッ!!!

クスタ「グワッ…!」 レビタン「うぅっ…」
  カルバリョ「バカげとる…!」 ミルチビッチ「ググゥッ!?」

その弾道は撥ね返されるどころか逸らされる事もなく、四つの壁を貫いてみせた。
しかし彼等も只やられはしなかった…意地を通し、無敵だったそのボールの威力を確かに減じたのだ。

それ故か、それとも因果は無かった…解りはしないが、サビチェビッチには好く視えていた。
体勢を十分に整えてセービングに跳ぶ事が出来たのだ。 そして…

ガシッ!!

ブンナーク「!!」
三杉「なっ!!」
新田「まさかっ…!」

アルシオン(バロンドールGK、レフ・イワノビッチ・ラシンの忘れ形見か…。)

サビチェビッチ(レフ爺ちゃん、技を借りたよ。)


754 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 15:59:51 ID:???

呆気ない程の完璧さでブンナークキャリバーはキャッチされた。
しかも着地もスタっと綺麗に決めたサビチェビッチの表情は、何事もなかった様に平然だった。
フィオレティーナの選手達にとって、その光景は絶句に値する物だった。

サビチェビッチ「………」 バシュッ!

三杉「ハッ! しまった、みんな戻れ!」

三杉らが立ち尽くした瞬間、サビチェビッチは素早くボールを前線に蹴っていた。
慌てて守備に戻るフィオレンティーナフィールダーだが、それも遅かった。

ピャタコーフはこれをトラップすると、直ぐ様ドリブルで攻め上がり…
かろうじてチェックに行けたレントゥルスを、ダブルタッチならぬクワドロブルタッチで突破。
高いクロスを上げ、シニョーリのバイシクルシュートでのゴールをアシストして見せたのだった。
攻撃と守備の切り替えの大切さを、一瞬でも失念したフィオレンティーナのミスである。


> ダイジェスト判定:ブンナークの活躍 →  JOKER ( 5 + 1 )
> JOKERによる大覚醒で、一次限界未達能力の上昇と新技取得。
> タックル技[ムエタイアタック(+3)]及びドリブル技[強引なドリブル(+2)]発動率上昇。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

必殺のファストブレイクを破られ、逆に3失点目を奪われたフィオレンティーナ…
士気は当然ながら大きく下がり、通常のプレイも機能し辛くなり始める。


755 :森崎名無しさん:2012/01/13(金) 16:00:08 ID:???
ここはまぁラスボスGKサビチェビッチの見せ場だよね

756 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 16:00:59 ID:???

マルコのパスもバンビーノのドリブルも、普段の輝きが遠い物となった。
また新田もリズムを崩し、スピードだけが空回りするようになる…
そのような追い込まれた状況であったが、フィオレンティーナが直ぐに失点を重ねる事はなかった。
ブンナークがここに至り、追いこまれた獣のような闘いの本能を爆発させたのである。

ブンナーク「ボールか首を置いてきやがれっ!」  ドガガァッ!
ナムリス「ボゲゲェッ!」

ブンナーク「どけよっ!」 ガガッ
レビタン「ぬぅっ!?」

奪われても直ぐに奪い返し、また直後のドリブルでも相手を吹き飛ばした。
体力の限界が間近であったため、彼自身がシュートに至る事が無かったのは無念であっただろう。

結局フィオレンティーナの残りのシュート場面は1度だけとなった。
もう一人のストライカー、新田が後半29分に1対1を仕掛けた場面である。

新田(今のオレのシュートではゴールネットに届かない…けれど、ゴールを奪う方法はある!)

彼はこの試合の前に編み出した時間差シュートでゴールを狙った。
しかしそれもカンピオーネゴールを割るには至らなかった。
長い手足を伸ばしてゴールマウスに仁王立ちする、サビチェビッチの姿にミスを誘発させられたのだ。
観る者が見れば、サビチェビッチの姿は祖父の異名である黒蜘蛛≠彷彿させた筈だ。
新田自身も、まるで巨大な蜘蛛がゴールを隠している錯覚を覚えたのは偶然ではないだろう。


757 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 16:02:22 ID:???

ブンナークの体力が尽きた30分以降、フィオレンティーナは防戦一方に晒された。
反撃する為の守備ではなく守る為の守備が増えた彼等に、もはや流れは存在しなかった。
後半34分、オルミーガが35mの位置から放ったシュートを中山が何とか弾くが…
こぼれた浮き球をピャタコーフが連続回転しながらのボレーでねじ込んで4点目を決められた。
0−4…屈辱的とも言えるスコアを突き付けられ、遂にフィオレンティーナの戦意は口を閉ざす。

ジョアンはその光景を死んだような目で見下ろす事になった。
この観客のいない試合…選手達はまさしく必死に戦った。
カンピオーネは勿論、間違いなくフィオレンティーナも高いパフォーマンスを魅せた試合だった。

しかし、かつてブラジル不動のCF:ロベルト本郷の師だった男の心は空虚だった。

ジョアン「私の理想となるチーム…今日、この日から完成する筈だった。
      ここまでの長い道のり、しかしこれが新しい始まりになると私は疑わなかった…」

彼は自問自答を繰り返していた。
自分は何の為に今日まで走り続けて来たのだろうかと。

ジョアン(アルシオンに太陽の下を歩かせる為、そう信じている……信じていた。)

しかしハーフタイムにてアルシオンから放たれた言葉が、その思い込みズタズタに切り裂いた。
ロベルトへの贖罪の為、自分の目的の為にアルシオンを利用しようとしたのだと…
考えもしなかった事だが、ジョアンは目の前の現実を見て、その事を否定出来なくなった。

そして今、彼の教え子:カンピオーネは、もう一人の教え子:フィオレンティーナを駆逐している…
彼が全く望まぬ形で駆逐しているのだ。

ジョアン(だが…見届けなければならない。 それが再び過ちを犯した私の今出来る事…)

無意識に伏せていた視線を上げ、ジョアンはフィールドを見据えた。
その視線の先、日本人選手にボールが渡った。


758 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 16:04:02 ID:???

ジョアン(見ているかアンザーニ、あやつはまだ諦めていないぞ…)

ジュン・ミスギ…心臓病によって才能を押し潰されていた過去を持つ少年。
ジョアンの予想を超える姿に成長した選手の一人だった。

三杉(この試合、もう勝つ事は出来ないだろう…。
    だが最後まで諦めてたまるか、このプレイでもう一度流れを変えるっ!)

得点の手段はほぼ断ち切られたと言って良い。
だが彼は再び戦意を燃やし、攻撃の途へと就いた。
ドリブルでの中央突破を計り、芸術的とも言えるドリブルで一人抜き…二人抜き…
そして望みを賭けた新田へのスルーパスに狙いをつけた。

クスタ「流石…だがそこまでですっ!」

三杉(なにっ!?)

ズザザァァァァッ!

激しく、それでいてフェアなタックルの横槍が入った。
ゴール前に鎮座していると思われたクスタによる意外なタックルである。

三杉「クソッ、やられたっ・・・!」

寸での所でボールを奪われた三杉は、悔しさを隠す事すら出来なくなっていた。
流れを引き戻す試みはまたも失敗に終わってしまったのだ。


759 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 16:05:47 ID:???

ジョアン「それでいい、クスタ…。 お前のDFはまさしく芸術品だ…そして…」

視線を移した先に、ジョアンが最も長く連れ立った少年の姿。

アルシオン「オレに持って来い、クスタ!」

クスタ「なにっ…? パスでボール運びはしないのではないのですか!?」

アルシオン「ああ、故にそれがラストパスとなる…お前にアシストをくれてやると言っている!」

クスタ「(そう言う事か…)いいでしょう、魅せてみろアルシオン!」

バシュッと確かな軌道のフィードが縦を切り裂いた。
それはアルシオンと呼ばれ続け…本当の名を失ったニシュの少年へと渡った。
あの日の事をジョアンは今でも思い出し…そして無意識に呟いていた。

ジョアン「お前は私の最高傑作だ、アルシオン。」

それを口にした瞬間、彼は自らがアルシオンを芸術品…即ち物≠ニして扱っていた事を自覚した。
自己嫌悪と後悔の波が押し寄せ、彼は目眩と共にその場に倒れ込んだ。

フィールドではアルシオンが脚を雄大に振りかざしている姿が見られた。
後半開始直後、膠着していた状況を一瞬で破壊し、先制点を奪ったあのシュート≠フ構えだ。
時計は後半40分に達しており、ラムカーネの状態は完全に底を尽いている。
つまり撃たれれば失点は必至である。

760 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 16:07:17 ID:???

三杉「ダメだ…この時間帯、彼に撃たせたら・・・!」

縋るような絶叫がグラウンドに響き渡る。
しかし彼の望みを叶える者は居ない…砕き散らす者しか居なかった。



アルシオン「く だ け ち れ ぇ っ ! ! !」


ド ッ ゴ オ ォ ッ ッ ッ ッ ッ ッ ッ ! ! !


ラムカーネ「ゴフッ………戦闘レベル…通常では阻止不可能と判断する。
       …これで何もかも終わりだ、シャドゥシールドを使う…。」

限界を迎えたGK、ラムカーネはそれでも限界の先を絞り出した。
前半に比べるべくもないが、その反応は異常に素早く、影の残像を残してボールに立ちはだかる…
しかしスターバーストは、そんなラムカーネの最後の気力をも粉々に粉砕した。
彼の小柄な身体を宙に舞わせ、更にネットをも突き破るゴールとなったのだ。


ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!


0−5
転がるボールを三杉は呆然としながら見ていた。
三杉はイタリアに渡ってから培ってきた自信、プライドを打ち砕かれた思いだった。


761 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 16:08:40 ID:???

心臓病を完治させ、ガラスのエースの名を返上した。
技術を磨き、最新の戦術を勉強して、確固たるチームの強さという物を知った。

三杉(強い選手を11人集めても、そのチームが勝つとは限らない・・・
    どんなに強力な個が相手でも、チーム戦術が機能すれば負けない・・・)

本当の強さとは何なのか…個人技や突出した一人に頼る物ではないと、彼は大きな信念を得たのだ。
しかしそこに掲げられたスコアは、目の前に広がる光景は・・・それが砂上の楼閣≠セったと告げている。
口にして呟いた自身の信念は、空虚な音で彩られていた。

そして三杉は膝を折った。
その場にへたりこんでしまった。

三杉(イタリアに渡ってから・・・いや、リハビリを含めたこの3年間・・・この諦めを知る為にあったのか?
    片桐さんに啖呵を切り、全日本ユースに宣戦布告して・・・これからの為にと選んだ結果がこれか?
    結局のところ僕は全日本ユースにとって、いや日本サッカー界にとって裏切者にしか成れない・・・?)

失意の波がグルグルと彼を取り囲み、そして打ちのめした。
三杉はこの時点から試合終了までの5分弱をほとんど覚えていない。
彼は無意識にボールを追って走りながら、3年の年月を邂逅しようとしていた。
フランス国際Jrユースで世界一を飾った後、闇の源と言える心臓病を完治させてからの日々を。
しかしその道程も、深い霧がかかっている様に薄ボンヤリとし、上手く思い出す事が出来なかった。

彼は18年間生きてきた中で、初めて本当の意味での諦めを知った。
それは絶望ではなかった。
絶望よりも下に存在する物・・・即ち無気力であった。


762 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 16:09:41 ID:???
一旦ここまでです。

763 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 20:40:16 ID:???

ピッピッピィィィィィィィィィッッ!!!

試合終了の笛が鳴った。
最終スコアは0−5、カンピオーネの勝利という結果だ。
フィッツウォルタやクスタらにとって、形としては雪辱を果たした事になるが・・・
しかし表情や態度に喜色を湛える者は、カンピオーネの中には居なかった。

フィオレンティーナの選手については茫然自失という表現が相応しかった。
立ち尽くす者すら居ない・・・蹲ったり芝に身体を横たえる者ばかりである。

両者の様子を見れば、この試合で何かを得た人間は一人も居ない事が判る。
失う物ばかりの多い、悲惨なテストマッチと断ずるべきだろうか・・・? ・・・否。

ナジーブ「クックック・・・・・・はぁっはっは! 素晴らしい、最強のチームだぞカンピオーネ!
      いやはや確信したぞ、お前達ならば欧州や南米の不遜な奴等を追い落とす事が出来る・・・!」

ただ一人、カンピオーネのオーナーであるナジーブ・ユブンタイは完全な満足を示していた。
今日までの投資は彼にとってすら小さくなかったが・・・それに見合うリターンも確かにあったようだ。

ナジーブ(アルシオンはパーフェクトな選手であり、その活躍は痛快だった。
      フィッツウォルタもあらゆるシーンで活躍出来る逸材・・・
      クスタの守備は堅牢、シニョーリも危なっかしいが面白い。
      そして何より、あのラシンの孫の素晴らしさが実戦で証明された。)

『いま挙げた全てが自分の物』という思いが彼を愉悦に浸らせた。

彼の大好きなサッカーというスポーツで、最強チームのオーナーとなる。
そして采配にも自分の好きなように口を出し、しかも圧倒的に勝つ。

アラブの石油王という肩書きを持つビジネスプロフェッショナル・・・
その皮を剥いてみると、現れたのは下卑たゲームを楽しむ子供の不浄な姿だった。


764 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 20:41:31 ID:???

ヤベッチュ「いやあー・・・終わりましたけど、これ後味悪いっすねぇー。
       あっ! よく考えたらボク、この試合結局一度もボールに触ってへんですよ!
       いやこれ大事件、ちょっとお二人さん聞いてます!?」

何の為にトルコから・・・しかも最大規模のチームと契約を打ち切って来たのかと騒ぐヤベッチュ。
ガチで彼の人生設計ドンデン返しな大事件の筈だが、何故だか緊張感が無いのが不思議である。

ディッテンベルガとイスラスは試合終了と共に真剣さを取り戻し、ヤベッチュの訴えなど耳に入らなかった。
彼等は彼等で今後の進む道を真剣に検討しているのである。

ディッテンベルガ「どうするイスラス・・・。 やはり行くのか?」

イスラス「ああ・・・。 ・・・自分の居場所は自分で切り拓くさ・・・・・・。」

ディッテンベルガ「そうか、お互い予定外の帰国という訳だ。
          次に会う時は敵同士・・・それも悪くない、お前とならば。」

イスラス「・・・どちらがあの穢れた王者に敗北を教えるか・・・・・・クック、勝負だ・・・。」

親友でありライバルでもある二人は笑みを交わした。
イスラスはオランダで、アヤックス一強体制のユース代表を叩き潰し、最強トータルフットボールの実現を・・・
ディッテンベルガはドイツで、攻撃に比べて余りに脆弱な守備を、皇帝の再来として一から建て直す事を・・・
それぞれに対して誓い合った。 
ジョアンが導き、そして用意してくれたレール・・・彼等二人はそのレールの先へ自らの足で歩むつもりなのだ。


765 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 20:43:05 ID:???

ディッテンベルガ「そしてアイツも・・・。 カンピオーネを中から変える・・・いや、元の方向に戻すと
          オレ達に誓ったフィッツウォルタ。 奴の手並みにも期待するとしよう。
          ・・・正味の所、そのカンピオーネを倒してこそ意味があるのだからな。」

イスラス「・・・ああ。」

またフィッツウォルタは、ジョアンが目指していたチームを自らの手腕で実現すると、自分達に対して誓った。
『それが敵わぬ場合、容赦なくカンピオーネを倒して欲しい』という願いと共に。
イスラスの道もディッテンベルガの道も茨と言えたが、環境を考えれば最も厳しいのはフィッツウォルタの道。
だがもしもそれが成った場合、イスラスもディッテンベルガも是非闘ってみたいと思ったのも事実。
二人は心からフィッツウォルタの健闘を祈っていた。

イスラスとディッテンベルガがフィールドへ視線をやると・・・
フィオレンティーナの選手達が立ち上がり、ようやく試合後の整列を終えた場面だった。
彼等から見ても気の毒な程、フィオレンティーナの選手の足取りには力が無かった。

カンピオーネの敵になると決めた二人にとって、その姿は決して他人事ではない。
仮に三杉と中山に代わって、あそこに自分達が立っていたとしたら・・・結果は決して好転しなかったろう。
軽口を叩くように話していたが、今日を以ってカンピオーネの強さは二人も思い知ったのだ。

また彼等はフィオレンティーナの選手達に対して、同情の念を抱く事はなかった。
二人にとってフィオレンティーナは敗者ではなく、今も尚ライバルと認識しているからである。

そしてそれはフィールド上のフィッツウォルタにとっても同じであった。
整列が終わり、両チームの選手達がベンチへと戻っていく中、フィッツウォルタだけは動かなかった。
力無く去っていくフィオレンティーナの背中をジッと訴えるように見詰めていたのだった。


766 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 20:45:01 ID:???

フィッツウォルタ(フィオレンティーナ。 ・・・そしてジュン・ミスギ。
          お前達はコーチが創ったもう一つのカンピオーネなんだ。
          だから・・・ 終わるなよ、決して。 這い上がって、もう一度・・・。)

彼が口に出さなかったその思い・・・形にしていたら今の三杉は意気に通じたであろうか?
これほど打ちのめされ、土を舐める事となった試合の直後・・・
いま直ぐにそれを望むのは、余りに酷であるとフィッツウォルタは考えていた。
故に彼は、本当に話したかった内容について、今は口をつぐんだ。
『頑張れ』、『諦めんなよ』といった類の言葉でなく、本当に話したかった事を・・・


そして三杉は、自身の切り拓こうとした日本サッカーの未来の事を考えていた。
考える程に惨めな気持ちが広がっていくのは否めなかったが、頭から決して離れる事はなかった。
望み過ぎていた若気の至り・・・自覚してしまうと余りに恥ずかしく、そして辛かった。

だがもし、さっきは見えなかったこれまでの道程を振り返る事が出来れば・・・
スタートラインが其処にあるのが、もう一度彼にも視える筈である。
砕け散った夢の欠片を拾い集め、たとえ綺麗ではなくとも再びそれを繋ぎ合わせると・・・
今は只それを信じてやるしかない・・・三杉淳が再び立ち上がる事を。



この日 フィオレンティーナは 大敗した

 自信も アイデンティティも その全てが砕き散らされたかに 見えた

  しかし 嵐は いまだ過ぎ去っては いない

   それでも 少年の前に広がる道なき道が 消える事も ないのだ

    少年達は 翌日に トップチームとの契約を 控えていた


767 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 20:46:47 ID:???
本日はここまでとします。
結局選択肢まで辿りつかなくてスィーマセェーン。
この私のバク宙土下座サイクロンを喰らえ!

768 :森崎名無しさん:2012/01/13(金) 20:54:28 ID:???
矢部ッチュ、フォーエバー!

ていうか、マジで彼のこれからのサッカー人生がどうなるのか気になるわw

769 :森崎名無しさん:2012/01/13(金) 20:56:42 ID:???
実力はあるから、どこかでまた出てきてほしいけどねえ。
あるいは、次の大会の際にTVつけてみたら矢部ッチュFCをやってるかもしれんが・・w

770 :森崎名無しさん:2012/01/13(金) 20:59:29 ID:???
好きなキャラだったから、できれば1試合ガチで勝負したいね

771 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 21:15:39 ID:???
ヤベッチュが再登場するとしたら、多分第三部になるですね。
第二部でスレ末外伝とか出来たら良いなあと妄想してます。

772 :森崎名無しさん:2012/01/13(金) 21:16:36 ID:???
本当に再登場するのか!これは嬉しい!乙でしたー!

773 :森崎名無しさん:2012/01/13(金) 21:46:56 ID:???
せっかくなのでWikiにヤベッチュタグ追加してきたぜ

774 :森崎名無しさん:2012/01/13(金) 23:12:22 ID:???
ヤベッチュGK、チームにトレード志願も断られる。

ヤベッチュ
「アッタマきた、なんだろアレは!」

775 :森崎名無しさん:2012/01/13(金) 23:16:02 ID:???
ここはやはりオ・カムラーネさんの出現を願うしか…w
JOKERでたら別人格出現とか → ハートK

776 :森崎名無しさん:2012/01/13(金) 23:19:20 ID:???
無駄にいいカードなのがウケルw

777 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/14(土) 15:35:52 ID:???

>>768
ヤベッチュさんの人気にブルノが嫉妬!
ブルノもギリギリ7に出演依頼が行きそうなくらい人生崖っぷちなのに!
まあいいか、ブルノだし。

>>769
日本でコメディアンデビュー!? チョイ悪サッカーリポーターとしてもオファーがっ・・・!

>>770
いやはやどんなキャラに人気が出るか読めないです
森崎板まじこわい

>>772
出るとしたら架空の国家かクラブチームに所属するのは間違いないですね。
そのチームの監督の名前は決まってます ドーラ・エィモン なーんてね、ふふ

>>773
ブルノ「グギギ・・・このオレですらTagデビューしてないってのに・・・」

>>774
えーと・・・野球ネタ・・・ですよね、多分?

>>775-776
ラムカーネ「チビで飯食ってるっつってるだろ! 俺がデカかったらミューラーだぞバカ!」


778 :森崎名無しさん:2012/01/14(土) 16:07:09 ID:???
今回の試合を最初から見直してたら試合前と試合後のナムリスの落差で夜中に爆笑してしまったw

779 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/14(土) 16:14:24 ID:???

<???>

オワイラン「こんにちわ、皆さん。 超常の力をフンワリ持ち合わせた4人目、マーク・オワイランです。
       厳しくマゾかった、カンピオーネ紹介パート・・・じゃなくてカンピオーネ戦、お疲れ様でした。
       ミスギにとっての試練は、もうあと少し・・・リアル時間で一ヶ月くらいの辛抱です。」

???「長いな・・・」

オワイラン「え・・・?」

???「一ヶ月は長い・・・普通の奴なら、覚悟がなければ戦えない長さだ・・・・・・。」

オワイラン「ええと・・・キミは?」

???「名前なんかない。 どうしても呼びたければドライ・・・いや、ヴォルフだ。
     ヴォルフガング・フライハイトと呼んでくれ。」

オワイラン「そう・・・。 宜しくフライハイト、なんだかキミとは初めて会った気がしない。」

フライハイト「錯覚だろう。 ・・・そんな事よりココは何処だ?」

オワイラン「うん、《時の流れや常識に囚われる事の無い某空間》だと思うよ、多分。」

フライハイト「多分・・・か。 曖昧な割には、やけに悟ったような口調だ・・・。」

オワイラン「・・・ボクには分かる、宇宙の心が教えてくれる。」

フライハイト「宇宙の心?」


780 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/14(土) 16:15:31 ID:???

オワイラン「うん、でもそんな事よりボク達にはやらなくちゃいけない事がある。
       それをやらなければ、ずっとこの場所に閉じ込められた儘なんだ。」

フライハイト「そうか、無意味な予定調和だ。 だあ・・・オレにもそのやるべき事≠ェ段々解ってきた。
        すまないがオレはこういうのは苦手だ。 お前がやってくれ、オワイラン。」

オワイラン「了解、キミはお喋りじゃないものね。 では皆さん、改めて・・・
       新春お年玉ボーナスの時間です! ようやく展開に一区切りがついたという事で、
       あのケチなスレ主が、ようやくこの時間を設けるきになったようです。
       随分と時間が経ってしまった事、ボク達の方からお詫びさせて貰います。」

フライハイト「早かったな・・・・オレの死も。」

オワイラン「あっ、自爆しなくてもいいんだよ、フライハイト。
       それよりお年玉だけれど、皆の好きな袋を一つだけ選んでね。
       中身についてはボクが宇宙の心から聞いておいたから。 それじゃあどうぞ!」 


A お年玉袋(L):三杉、オワイラン、ミハエルの突発練習パート(第二部仕様で)
B お年玉袋(S):オワイランとラムカーネのイベント前倒し(ゼロシステムの仕様が・・・?)
C お年玉袋(M):カンピオーネ(第一部)の能力値紹介(ただしアルシオンは必殺技のみ)
D お年玉袋(空):施しなど要らぬ!

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


781 :森崎名無しさん:2012/01/14(土) 16:17:43 ID:mo+jenTs
B

Aでミハエルを…といきたいがBで成長機会少なめなラムカーネを何とかしたいね
オワイランも一緒だし

782 :森崎名無しさん:2012/01/14(土) 16:17:48 ID:IGipFBC2
A ためしに第二部仕様の練習見てみたいな(本当は全部見たいけどw)

783 :森崎名無しさん:2012/01/14(土) 16:18:56 ID:b8poWk7A
A

784 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/14(土) 17:17:43 ID:???

> A お年玉袋(L):三杉、オワイラン、ミハエルの突発練習パート(第二部仕様で)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

オワイラン「・・・なるほど練習パートにした訳だね? それじゃあ先ずはミスギ用の仕様説明から・・・。
       えーと、第二部でも一部と同様に各キャラ固有の能力値限界(2次限界)があります。
       また各限界値と現在値を比較し上がり易い〜上がらない≠ワで7段階の上昇率があり・・・」

フライハイト「何処かで見た仕様だ。」

オワイラン「え、いや・・・あはは、2姉さんのシステムも能力値設定もよく出来ているって事だよ。
       ともかく練習では、ドリブルから競り合いまでの9項目の中から3項目を選んで貰います。
       そこからは皆さんのお察しの通り、カードで上昇判定を行って貰う事になりますね。」

フライハイト「・・・ちなみに、ミスギには覚醒Pという主人公特権が存在している。
        その仕様(必要ポイント額)も二部で変更になるが・・・」

オワイラン「ええ、これを使用する事で二次限界を突破する事も可能です。
       ただし相応のポイント額を必要としますから、ご利用は計画的に。
       あ、そう言えば貴公子Pは覚醒Pに交換可能な仕様になるみたいですね。
       勿論レートは決して良くないですが、地道な行動が後々効いてくるかも知れません。
       ・・・こんな所かな。」

フライハイト「・・・それではミスギの練習になる、項目を選ぶといい。」

785 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/14(土) 17:19:18 ID:???

《上昇率:三杉テーブル》
やや上がり易い : パス、パスカット、ブロック、トラップ、クリア
普通      : ドリブル、タックル、競り合い
やや上がり難い : シュート

《三杉淳の現在能力》
 ド  パ  シ   タ  カ  ブ   ト  ク  競
68  67  67  66  66  63  64  64  64

練習したい項目を、上記ドリブル〜競り合い≠ゥら3項目選ぶ為に投票してください。
お1人様につき最大2項目を投票する事が出来、2票選ばれたら確定となります(投票はメル欄空白プリーズ。)

786 :森崎名無しさん:2012/01/14(土) 17:23:03 ID:???
パスカット
トラップ

787 :森崎名無しさん:2012/01/14(土) 17:24:20 ID:JETemy82
パスカット
トラップ

失礼

788 :森崎名無しさん:2012/01/14(土) 17:29:55 ID:iSAzmEww
パス
パスカット

789 :森崎名無しさん:2012/01/14(土) 17:30:03 ID:PGy+kbDU
タックル
トラップ

790 :森崎名無しさん:2012/01/14(土) 18:58:06 ID:IGipFBC2
パス

791 :森崎名無しさん:2012/01/14(土) 18:59:53 ID:???
一人が入れられるのは2つまでだけど一度に鍛えられるのは3つなのに今頃気づいたw

792 :森崎名無しさん:2012/01/14(土) 21:59:57 ID:???
そういえば三杉のタックルって67じゃありませんでした?

793 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/15(日) 14:16:31 ID:???

>>792
その通りです、 コピペ元を間違えました。 もうずっとミスばかりゴメンナサイ。
限界値と現在値は管理Excelシートを参照しており、上昇率は合ってますので…そこはご安心下さい。

ちょっとこれだけ更新しまうま。
=============================================

> パス、パスカット、トラップ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

先着1〜3名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★三杉のパス練習(! dice + ! dice)≧6で1上昇★
 ★三杉のパスカット練習(! dice + ! dice)≧6で1上昇★
 ★三杉のトラップ練習(! dice + ! dice)≧6で1上昇★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【備考】
上昇率やや上がり難い≠ワでは6ゾロの際に2上昇。
上がらなかった場合、各合計値の1/2(端数切り捨て)は次回該練習に加算。

794 :森崎名無しさん:2012/01/15(日) 14:17:54 ID:???
 ★三杉のパス練習( 35 )≧6で1上昇★

795 :森崎名無しさん:2012/01/15(日) 14:18:55 ID:kt8D8RvE
★三杉のパスカット練習( 42 )≧6で1上昇★

796 :森崎名無しさん:2012/01/15(日) 14:20:03 ID:???
★三杉のトラップ練習( 24 )≧6で1上昇★

797 :森崎名無しさん:2012/01/15(日) 14:22:30 ID:???
グッド!

798 :森崎名無しさん:2012/01/15(日) 15:35:56 ID:kt8D8RvE
敗戦のあとも地道に特訓って感じかな

799 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/15(日) 19:12:41 ID:???

オワイラン「おめでとう、今回はさい先好く全て成功となりましたね。
       でも、この練習はやや上がり難い&モりから、上昇確率が特に厳しくなってきます。」

フライハイト「毎回、戦力バランスや覚醒P…そして上昇率との兼ね合いを考えるべきか。」

オワイラン「そうだね。 三杉は攻守どちらも重要となるからバランスは大事だと思う。
       でも神経質になる事もない筈だよ、強化イベントもそれなりに用意されている気がするから。
       とにかく次はボクとミハエル…つまり三杉以外のキャラクターの練習をやっていこう。」

フライハイト「オレ達の場合はレベル制…という事になるか。」

オワイラン「うん、ダイスを振った積算値が一定を越えたら全能力が1上昇。
       試合中の覚醒は以前通りだから、頻繁に使う能力が比較的高くなり易いかもね。
       でも能力の二次限界はやはり存在するよ。」

フライハイト「そして、三杉と違い限界を超えるのは不可能…。」

オワイラン「うん。 また、シナリオによる固有の強化もある。
       だから今それほど強くない選手の事も、見切る事なく考えていって欲しいな。
       …それじゃ、こんな所で練習判定といこう。」

800 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/15(日) 19:14:57 ID:???

先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★オワイランLV34≠フ練習(! dice + ! dice)≧7でLVアップ★
 ★ミハエルのLV35@習(! dice + ! dice)≧10でLVアップ★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【備考】
合計値は積算され、次回練習に繰り越し。
またミハエルはLVアップしてもドリブル、シュートの上昇無し、シナリオ一定経過までストック。

801 :森崎名無しさん:2012/01/15(日) 19:16:24 ID:???
 ★オワイランLV34≠フ練習( 21 )≧7でLVアップ★

802 :森崎名無しさん:2012/01/15(日) 19:16:32 ID:???
 ★オワイランLV34≠フ練習( 21 )≧7でLVアップ★

803 :森崎名無しさん:2012/01/15(日) 19:17:21 ID:???
 ★ミハエルのLV35@習( 12 )≧10でLVアップ★

804 :森崎名無しさん:2012/01/15(日) 19:17:57 ID:???
★ミハエルのLV35@習( 46 )≧10でLVアップ★

805 :森崎名無しさん:2012/01/15(日) 19:18:10 ID:???
だめだ、こいつら、はやくなんとかしないと

806 :森崎名無しさん:2012/01/15(日) 20:02:15 ID:???
オーマイガー!

807 :森崎名無しさん:2012/01/15(日) 20:49:24 ID:???
>ブルノ「グギギ・・・このオレですらTagデビューしてないってのに・・・」
ブルノアルさんのところにあるじゃないですかー

808 :anakann:2012/01/16(月) 17:40:10 ID:???

> 三杉 → パス、カット、トラップがそれぞれ+1
> オワイラン → 練習EXP[3/7] 、 ミハエル → 練習EXP[3/10]
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

オワイラン「あはは・・・その辺の公園で自主練しているだけじゃ、中々成果は上がらないね。
       ミハエルもリハビリの延長だし、こんな物なのかな。」

フライハイト「無様だな。」

オワイラン「面目ないね。 正式にチームに加入したら早く成果を出したいと思うよ。」

フライハイト「それでこの練習パートはどのように描写するつもりだ?
        お前達は自主練やリハビリという形で良いとしても、ミスギは試合直後だろう。」

オワイラン「試合を思い出し、自分の反省点を挙げたり敵の見るべきプレイに倣ったり・・・
       そんな所じゃないかな? ミスギならそういうのも有りだと思うよ。」

フライハイト「ふむ・・・普段のヤツならばそうだとしても、今は相当参っているのだろう?
        あの試合の事を思い出そう等とはしないように思えるが。」

オワイラン「そうかも知れない。 ・・・でも、彼は根っからのサッカー馬鹿なんだよ。
       どれだけナーバスで身体が動こうとしなくても、無意識に自己向上に努めてしまう・・・
       一度本気で覚悟を決めた人間は、気付かぬうちに動いてしまう物だよ。」

フライハイト「そうか・・・オレには解らない事だな。」

オワイラン「いずれ解ると思うよ。 ・・・という事で、新春お年玉ボーナスは以上になります。
       それでは引き続き、第一部のラストスパートを御覧下さい。」


809 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/16(月) 17:42:25 ID:???

≪翌朝・フィオレンティーナ選手寮B≫

三杉「う・・・くっ・・・・・・」

悪夢から覚め、ゆっくりと目を開けた。
頭はボンヤリとしており、心なしか少々痛む気がする。
身体を起こそうと試みたところ、驚くくらいに億劫で辛かった。

三杉「・・・・・・」

身体の重さの中に筋肉痛が混じっている・・・
思い出したくもない記憶が、悪夢ではなく現実であった事を証明していた。
堪らなくなり、身体を起こす事を諦めて力を抜く。
ボフンッと軽い衝撃を覚え、視界には薄暗い天井が広がった。

三杉(何だったんだろうな・・・)

三杉はあの試合で5点目を決められた時と同じ事を思った。
心臓病を治し、イタリアでの修行で培った自信と実力・・・その歳月。
結局の所それはあの程度≠フ物でしかなかったのだ。

自分の手で日本サッカーを変える、変えられる・・・そう息巻いていたのが今では信じられなかった。
どうせ自分には何も成し遂げられやしないんだ、と気力の失せた思考しか出て来ない。
出来る事ならば富良野にでも逃避したいとすら考える始末だった。


810 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/16(月) 17:44:50 ID:???

先着で
 ★いつかは起きなきゃいけないよね→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 自分の意思で起き上がった。
《ハート》 ガチャ、ノック無しでドアが開かれた。
《スペード》  トントン、ノックの音が聞こえる。
《クラブ》 ダメだ・・・元気が無いから何にも出来ない。
《クラブA》 富良野に行こう・・・僕が光を求めるなんて、大それた話だったんだ。
《JOKER》 ダイヤ+イベント


=============================================

>>807
あやや、ブルノアルさん失礼致しましたー!
あと、いつの間にかスレ主とポストさんもTag化されてました。
どーゆー事なの・・・

811 :森崎名無しさん:2012/01/16(月) 17:46:21 ID:???
 ★いつかは起きなきゃいけないよね→ ダイヤ3

812 :森崎名無しさん:2012/01/16(月) 18:00:56 ID:???
クラブA駄目ーwww

813 :森崎名無しさん:2012/01/16(月) 18:38:29 ID:???
富良野とブルノはクラブAが超似合ってるなーw

814 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/16(月) 19:14:02 ID:???

> いつかは起きなきゃいけないよね→ ダイヤ3
> 《ダイヤ》 自分の意思で起き上がった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

力を抜いて再び目を瞑った。
眠りの世界へ逃避しようとする行為・・・しかし、それは不可能だった。
自分達がカンピオーネに打ちのめされる光景が目に浮かんで消えないのである。

三杉「クソッ!」 ガバッ

今度は一気に、布団ごと上半身を起こす。
胸はムカムカし、腹立たしい気分が湧いて来ていた。
・・・同時に不安感が首や肩の辺りに纏わりついてくる。
だが不安や怒りを覚えるという事は、既に無気力状態から脱しつつある良傾向。
ともかくとして、いつの間にか三杉はスッカリ目が醒めてしまっていた。

三杉(逃避すら満足に出来ないのか、僕は。)

実情とは裏腹に、簡単な事も思うようにいかない現状を情けない顔で悔しがる三杉。
だがこのまま負の感情に押し潰されても敵わないと考え・・・
三杉はちゃんと起きる事に決めたのだった。


ガチャリ

「起きてきたな?」「おはよう三杉。」「待っていたぞ。」

どうやら食堂には先客がいたようで、ドアを開くや否や声が飛んできた。
やや驚いて視線を上げると、そこには中山とバンビーノ・・・更には他の選手達の姿があった。


815 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/16(月) 19:15:03 ID:???

三杉「・・・おはよう。」

不意打ちのような出迎えに対し、素っ頓狂な顔で返事をする羽目になった三杉。
・・・だが、不思議と先程まで独りで煩っていた不安感は薄らいでいた。
誰かがそこに居る、という安心感は確かにあるのか・・・
部屋に一人で思い煩っているより、こうして起きてきたのはどうやら正解だったようだ。

三杉は朝の挨拶に続けてもう一言声をかけてみようと思った。

A 昨日は散々にやられてしまったな・・・あんなチームにどうやったら勝てるんだろうね?
B 全く・・・アンザーニ監督に顔を合わせられないなあ・・・。
C お腹が空いたよ・・・皆はもう朝ごはんは済ませたのかい?
D 待っていた・・・という事は、何か話があるのかい?
E アルシオンという選手・・・今思い出しても信じられないプレイの連続だったな。
F ユブンタイってのは話通りたいしたこと無かったね。
G その他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


816 :森崎名無しさん:2012/01/16(月) 19:16:08 ID:swaGr6ig
D
本音はG「ユブンタイ…すばらしい素材だ(コメディアン的な意味で)」

817 :森崎名無しさん:2012/01/16(月) 19:17:39 ID:Bb39e30g
D

818 :森崎名無しさん:2012/01/16(月) 19:35:51 ID:???
G ヒドラ(笑)

819 :森崎名無しさん:2012/01/16(月) 19:37:51 ID:???
たしかに来生を超える逸材だったな(当然コメディアン的な意味で)

820 :森崎名無しさん:2012/01/16(月) 19:45:30 ID:???
ジョアン「ユブンタイ……戻ってこい!ワシは最後に、お前を世界一のコメディアンに育てようとしていたんだ………!」
アルシオン、イスラス、ディッテンベルガ「(………それが原因だったんじゃ……)」

821 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/16(月) 20:19:06 ID:???

> D 待っていた・・・という事は、何か話があるのかい?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

うっかり聞き逃してしまいそうだったが、その耳にはシッカリ入っていた。
三杉は首を動かして、先程『待っていた』と自分に向けて口にした彼の方を向く。

三杉「バンビーノ、待っていた・・・という事は、何か話があるのかい?」

バンビーノ「ああ、オレだけではなく・・・な。」 チラッ

三杉「・・・・・・?」

バンビーノは開いているのか判らない細い目で中山に目配せをした。
中山もそれに対して軽く頷く。
この二人が一緒になって、一体何の話をするのだろうかと首を傾げるが・・・

中山「今日、日本への飛行機に乗ろうと思う。」

三杉「えっ?」

バンビーノ「オレも午後には寮を出るつもりだ。 最後に挨拶をしておきたかった。」

三杉「バンビーノも・・・?」

文字通り寝耳に水な話に驚きを禁じ得なかった。
だがよくよく考えれば、この二人が来月にはこの寮を出ているのは決まっていた事だった。
彼等はチームから放出される(契約を辞退した)身であるからだ。
今日フィレンツェの地を発つのも、それが2日3日早まるだけの話に過ぎない。
だが・・・三杉は一応それを尋ねる。


822 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/16(月) 20:20:13 ID:???

三杉「随分・・・急な話なんだね?」

中山「ああ、自分の力不足を思い知ったからな・・・Wトーナメントまでにレベルを上げなくちゃいけない。
    いいや・・・俺だけじゃない、全日本ユースに選ばれる奴等だって・・・。」

             ズキンッ

バンビーノ「オレも同じだ。 カンピオーネがWトーナメントに出場するならば、オレは・・・
       イタリアユースは奴等に勝たなければならない。 グズグズしている時間はない。」

             ズキンッ

胸に刺さる棘のような二人の言葉だった。
この二人は昨日散々に打ちのめされていながら、もう雪辱に動き始めていたのだ。
三杉とは試合に臨んだ立場、期していた思いが違ったのだとは思う。
・・・しかし既にもう次を見据え・・・いや、もう次に動き始めている二人は三杉に少なからず衝撃を与えた。

A 「今日明日くらいは居たらどうだい? 送別会もしていないし・・・」 引き止め(判定)
B 「だったら・・・せめて昼は一緒に食べに行こう。」 お誘い(判定)
C 「判った。 今まで有り難う、随分と助けられたよ。」 了承(終了)
D 「ふむ・・・中山は判るが、バンビーノはこれからどうするんだい?」(疑問)
F その他、個別に言いたい事がある場合はどうぞ。

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


823 :森崎名無しさん:2012/01/16(月) 20:20:46 ID:tlXHIFAs


824 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/16(月) 20:21:24 ID:???
今日の更新はこれだけです、ありがとうございました。
コメントへのレスは次回になってしまいます。

825 :森崎名無しさん:2012/01/16(月) 20:22:56 ID:XXkgdi+M


826 :森崎名無しさん:2012/01/16(月) 20:23:33 ID:swaGr6ig
B

827 :ポストタグ追加犯:2012/01/16(月) 23:12:29 ID:???
乙です

>>810
いやあまさかの人気投票一位ですし
この方は入れなきゃいけないでしょうw

828 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 12:53:56 ID:???
>>816>>818-820
「ウソー、マジコメディアンー!?」
「マジうけるー! コメディアンが許されるのは来生までだよねー!」

シリアスな笑いってあるんですね。
来生もですが、当人らは全力で真面目だからこその笑い・・・


>>827
なにぃっ、まさかの犯行声明・・・!
(恐らく)三杉時代からのご愛顧に感謝しまくりです!
スレ始めてもう2年、スレは併せて14・・・大会一つにどれだけ時間かけたのかー

829 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 12:55:24 ID:???

> B 「だったら・・・せめて昼は一緒に食べに行こう。」 お誘い(判定)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

胸に刺さる棘のような二人の言葉だった。
この二人は昨日散々に打ちのめされていながら、もう雪辱に動き始めていたのだ。
三杉とは試合に臨んだ立場、期していた思いが違ったのだとは思う。
・・・しかし既にもう次を見据え・・・いや、もう次に動き始めている二人は三杉に少なからず衝撃を与えた。

三杉「だったら・・・せめて昼は一緒に外へ食べに行かないか?」

故にこそ、三杉は彼等を引き止めようとはしなかった。
個人的な感傷から送別会でも開きたいという思いはあったが、この二人は決してそれを受けまい。
それを理解出来るからこそ、せめてもの気持ちとして三杉は食事の時間を提案した。

三杉(バンビーノは午後から出ると言っていたから、恐らく大丈夫だろうけど・・・
    中山は飛行機の時間がある。 ・・・難しいかも知れないな。)

頭の中でそう見積もりながら、三杉は彼等の返答を待つ。


先着2名様で
 ★バンビーノの返答→! card★
 ★中山の返答→! card★
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《バンビーノ》 クラブ以外で承諾
《中山》 ダイヤ、Jokerで承諾

830 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 12:59:10 ID:???
★バンビーノの返答→ クラブA

831 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 13:00:37 ID:???
★中山の返答→ ハートA

832 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 13:03:08 ID:???
こ れ は ひ ど い

833 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 13:23:55 ID:???
ヒエエエ〜ッ

834 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 15:49:45 ID:???

バンビーノの返答→ クラブA(アウトーーーー!!)
中山の返答→ ハートA (アウトーーーー!!)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

中山「はは、三杉だったらそう言ってくれるんじゃないかと思っていた。」

三杉「そっか・・・それじゃ?」

中山が浮かべた爽やかな笑みに、三杉はホッと安堵の息を吐く。
しかし、どうやらそれは早合点だった。

中山「いや・・・。」

バンビーノ「申し出はとても嬉しい。 ・・・だが済まない、オレ達二人は断る事に決めている。」

三杉「む・・・そうなのかい?」

予想外にも両者共に断わられる結果となった。
三杉は残念さが表情に出てしまうをのだが・・・彼等は慌ててフォローを入れてくる。

中山「荷造りがまだ残っていて・・・と言いたい所だけど、本当はそうじゃない。
    身体を動かしてないと不安でさ、作業でも何でも熱中していたいんだよ。」

三杉「ああ・・・。」

合点がいった。 やはり彼等にとっても、昨日の試合は相当に堪えたらしい。
別れを惜しみつつ、ゆっくり食事を楽しむ気にはなれないという事だ。


835 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 15:51:27 ID:???

バンビーノ「まっ、長距離移動があるからな。 結局は味わう事にはなるのだが・・・
       だったらせめて、1秒でも早く次のステージへと歩む努力をしたいんだ。」

中山「そういう事だ。 ・・・折角誘ってくれたのに申し訳ない。」

三杉「いや・・・謝ることは無いさ、その気持ちは凄く理解できる。
    僕達は一敗地にまみれたばかりで、これから立ち直っていかなきゃいけない身なんだ。
    ・・・うん、そういう事ならば過剰な見送りも止めておくとしよう。」

バンビーノ「助かる・・・。」

互いに納得し合い、微妙な笑みを交わした。
実感が湧いて来ないが、これが丸二年間寝食を共にした彼等との別れなのだ。
そして次に会う時は、恐らく敵としてまみえる事になる。

敵になる彼等に対し、三杉は不思議とエールを送りたい気持ちになっており・・・
自然と右手を彼等に向けて差し出していた。

三杉「次に会う時は・・・勝負になるな。」

中山「悪いけど、どちらと会っても負ける気はないぜ?」

バンビーノ「ふふっ、こっちのセリフだ。」

握った手から勇気が伝わってきた気がした。
100の言葉も必要なかったのだ、彼等との別れには。
こうして握った手の熱、そして表情に全てが込められていたのだ。

三杉(バンビーノ、中山・・・今日までありがとう。 ライバルとして会う日を楽しみにしているよ。)


836 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 15:53:58 ID:???

最後に二人はそれぞれの連絡先を教えてくれた。
監督の目が覚めたら・・・または何かあったら、直ぐに連絡が欲しいとの事だった。
前者である事を心から祈ると言って、各自の部屋へと戻っていった。

三杉は仲間と話し合い、今日朝食を済ませた後は練習する事に決めた。
これを伝えたところ、全員がハードな練習を望んだ。

大急ぎで食事を済ませ、部屋で準備を整えてからグラウンドに集まり・・・
それから夕方まで、食事も休憩もほとんど取らぬようなハードな練習で身体を虐め抜いた。
クールダウンを済ませて寮に戻ると、中山とバンビーノの姿はもう無かった。
三杉達の胸にはようやく寂しさが訪れたのだった。


☆練習成果を判定します。

《上昇率:三杉テーブル》
やや上がり易い : パスカット、ブロック、トラップ、クリア
 普通      : ドリブル、パス、タックル、競り合い
やや上がり難い : シュート

《三杉の現在能力》
 ド  パ  シ   タ  カ  ブ   ト  ク  競
68  68  67  67  67  63  65  64  64

練習した項目を、上記ドリブル〜競り合い≠ゥら[3]項目選ぶ為に投票してください。
お1人様につき最大2項目を投票する事が出来、2票選ばれたら確定となります(投票はメル欄空白プリーズ。)


837 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 16:00:33 ID:VN8J2vm2
パスカット
トラップ
ドリブル

838 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 16:12:30 ID:9qAqQYR6
パスカット
パス

839 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 16:13:49 ID:VN8J2vm2
間違えました。
パスカット
トラップ

840 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 16:16:22 ID:juzAMGOU
トラップ
パス

841 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 16:17:19 ID:Vfnk1WoM
トラップ
ドリブル

842 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 16:23:32 ID:???

少しだけ微妙にネタバレをします。 第2部最初の試合はセリエAプリマヴェーラのチームです。
LVは一律で38。 ちなみにカンピオーネはLV38とLV37の選手が混在していました。
試合までにこの形式の練習と特殊な練習が一度ずつあります。
=============================================

> パス、パスカット、トラップ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

先着1名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★三杉のパス練習(! dice + ! dice)≧6で1上昇★
 ★三杉のパスカット練習(! dice + ! dice)≧6で1上昇★
 ★三杉のトラップ練習(! dice + ! dice)≧6で1上昇★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【備考】
上昇率やや上がり難い≠ワでは6ゾロの際に2上昇。
上がらなかった場合、各合計値の1/2(端数切り捨て)は次回該練習に加算。


843 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 16:24:39 ID:???
先着3名様の誤りでした。
でもこのレス時に既に引かれていたら採用します。

844 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 16:29:49 ID:???
 ★三杉のパス練習( 52 )≧6で1上昇★

845 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 16:32:01 ID:???
 ★三杉のパスカット練習( 12 )≧6で1上昇★


846 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 16:34:01 ID:???
 ★三杉のトラップ練習( 24 )≧6で1上昇★

847 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 16:34:13 ID:???
 ★三杉のトラップ練習( 41 )≧6で1上昇★

848 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 16:39:07 ID:???
度々のミス報告すみません。
パスの上昇率は普通≠セったので、[≧7で1上昇]でした。
結果としては変わりませんが次回から気をつけます。

849 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 17:32:32 ID:???

> 三杉のパス練習( 5 + 2 )≧6で1上昇 → パス値69
> 三杉のパスカット練習( 1 + 2 )≧6で1上昇 → 失敗(次回判定+1補正)
> 三杉のトラップ練習( 2 + 4 )≧6で1上昇 → トラップ値66
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

※三杉の現在能力が以下のようになりました。
 ド  パ  シ   タ  カ  ブ   ト  ク  競
68  68  67  67  67  63  65  64  64


※他のメンバーについて、二次限界に対して現在値が低すぎる能力に補正上昇が加えられた。
※ミュラーとスペルマンに救済レベルアップ。(LV35→36)

☆続いて他の選手達の練習判定を実施します。

先着4名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★ブンナークLV38≠フ練習(! dice + ! dice)≧14でLVアップ
  新田LV38≠フ練習(! dice + ! dice)≧14でLVアップ★
 ★マルコLV36≠フ練習(! dice + ! dice)≧10でLVアップ
  レントゥルスLV37≠フ練習(! dice + ! dice)≧12でLVアップ★
 ★ダラピッコラLV36≠フ練習(! dice + ! dice)≧10でLVアップ
  ミュラーLV36≠フ練習(! dice + ! dice)≧10でLVアップ
  スペルマンLV36≠フ練習(! dice + ! dice)≧10でLVアップ★
 ★オワイランLV34≠フ練習(! dice + ! dice)+3≧7でLVアップ
  ミハエルLV35≠フ練習(! dice + ! dice)+3≧10でLVアップ★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【備考】
合計値は積算され、次回練習に繰り越し。
またミハエルはLVアップしてもドリブル、シュートの上昇無し、シナリオ一定経過までストック。
第2部のLV限界(二次成長)はLV40です。

850 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 17:34:33 ID:6B2p3QRo
★ブンナークLV38≠フ練習( 46 )≧14でLVアップ
  新田LV38≠フ練習( 31 )≧14でLVアップ★

851 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 17:35:59 ID:???
 ★マルコLV36≠フ練習( 14 )≧10でLVアップ
  レントゥルスLV37≠フ練習( 26 )≧12でLVアップ★

852 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 17:36:12 ID:???
★ダラピッコラLV36≠フ練習( 63 )≧10でLVアップ
  ミュラーLV36≠フ練習( 43 )≧10でLVアップ
  スペルマンLV36≠フ練習( 26 )≧10でLVアップ★

853 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 17:36:45 ID:cMUfS24E
 ★オワイランLV34≠フ練習( 25 )+3≧7でLVアップ
  ミハエルLV35≠フ練習( 43 )+3≧10でLVアップ★

854 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 18:35:59 ID:???
ブンナーク絶好調ですね

855 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 20:19:39 ID:???

> オワイラン(LV34→35)、ミハエル(LV35→36)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

<フィレンツェ郊外・カシーネ公園>

ラシード「良い調子ですな、マーク様。」

オワイラン「まだまだ・・・この程度じゃチームに入っても足手まといにしかならない。」

ラシード「そう思うならば、ここからは少しレベルを上げますぞ?」

オワイラン「望むところだよ。」


<ミラノ某医院>

看護婦「ちょっとドノヴァンくん! ベッドに居ないと思ったら!」

ミハエル「おっと、見つかってしまいましたか。 逃げマスよ、アーバックル。」

アーバックル「ミョーン(You are indeed stupid)」

看護婦「こらぁー! 先生は月末まで無理するなって言ってたでしょう!?
     退院まで数日なんだから無理しなぁーーい!!
     ・・・まったく、先生が旅立ったと思ったらこれなんだから・・・。」

ミハエル(もう身体は動きマス・・・。 早くボールに触りたい、感覚を取り戻したい・・・。)


856 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 20:21:02 ID:???

[エピローグ]

1)Ciao, Fiorentina

それからは数日が経った。
アンザーニ監督は翌日に目を覚ましたが、半昏睡状態からの回復はまだ見られない。
早く監督の声を聞きたいが、それはまだ叶っていないのだ。

医者の言葉によると、深昏睡状態でも僕達の声は聞こえているらしい。
それが意識回復の助けになるかも知れないとも言っていた。
ゆえにフィオレンティーナの選手は毎日必ず何人かで監督を見舞った。
そして監督に話しかけ、僅かな反応に一喜一憂している。


それからチームの事を話そう・・・。
僕達は知らなかったが、実はフィオレンティーナが大変な状況に置かれている事を知った。
チームの財政が数年前から破綻しており、もはや消滅寸前だと言うのである。
この2年間チーム、そういう情報が入ってくる事は一度もなかった。
在籍はしていた物の、僕達はそういった内部事情から隔離されていたらしい。

僕は最初その噂を聞いても信じられなかった。
フィオレンティーナはセリエAでもビッグ7(セブンシスターズ)に数えられる名門中の名門、
そしてセリエAのサッカーも、今は脂が乗っており、経営が厳しくなる要素が考えられなかったからだ。

しかし監督が初めて会った僕に零した言葉を思い出し、それが事実だったと思い直した。


857 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 20:22:12 ID:???

・・・そして、それはやはり事実だった。
トレイゼ・ヴィットーリオ・ゴーリ・・・トレイゼさんがチームの財政事情をマスコミに公表し、
現オーナーであり実父であるデルマイユ・マリオ・ゴーリ氏を糾弾したんだ。
それによると『グルッポ・チェッキ・ゴーリ』の株が急落し、財政難がクラブ経営に影響したとの事だった。
7月の某日までに債務の一部を返済できなければ、来期のセリエA登録も不可能になると・・・。
そうなると、その後を受けたチームはアマチュアリーグからの再出発を余儀なくされるんだ。

この事態にマリオ氏はオーナーを解任され、トレイゼさんがその座を引き継ぐ事になった。
マリオ・ゴーリ氏はパルマとの間で主力2選手を売却する話を取り纏めており、
それを負債返済に充てるつもりだったらしい。
けれども、その2選手は相談を受けることもなく一方的に移籍を通告されたと、契約を拒んでいたそうだ。

トレイゼさんは直ぐにその話を握り潰し、違う方法での解決に乗り出した。
フィレンツェ市のスポーツ行政責任者ジャーニ評議員、ドメニチ市長と協力し、新会社の設立に走ったんだ。
その会社はフィオレンティーナ1926フロレンティア≠ニ名付けられ、同時にオーナーの公募が行われた。

更にトレイゼさんがイタリアサッカー協会会長へ嘆願書を送った事が報じられた。

『サッカー協会の規定通りであれば、フィレンツェが都市を代表するプロチームを持たない事態が起こってしまう。
 しかし、この都市とフィオレンティーナがカルチョの歴史に残してきた足跡とその重要性を考えれば、
 そのような事は何としても避けなければならない。
 フィオレンティーナが消滅しても、次のチームが設立された時はセリエCに登録出来るよう便宜を図って頂きたい。』

そしてこのトレイゼさんの訴えは、どうやら聞き届けられたらしい。
イタリアサッカー協会が『チームが設立された場合、セリエC2登録を受けいれる事を特例として認める』との
声明を発表したんだ。


858 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 20:24:36 ID:???

オーナーが見つかり新チーム設立が成った場合・・・
フィオレンティーナ1926フロレンティアという名称は、フロレンティア・ヴィオラに変更する事になるそうだ。
破産した旧フィオレンティーナの債権者との間に、名称の使用権をめぐる係争が起こるのを避ける為らしい。
どうやら僕達は、結局のところフィオレンティーナとは別れる運命にあるようだ。


・・・僕達かい?
僕達は経緯を見守っていたよ、トレイゼさんを信じて。

『契約はWトーナメントの参加を踏まえて一先ず2年。
 所属はWトーナメント終了まで基本的にリザーブチーム、リーグ戦の出場機会は少。
 ただしチームとして特別に遠征試合を組む計画は挙がっている。
 オーナーに変更があった場合、契約内容に変更はなく、そのままの条件で譲渡される。
 契約の反故があった場合は、過失のある方に違約金が課せられる。』

こういう契約だったから、チームが消滅した場合はフィレンツエを去る自由もあった。
けれどそうはしなかった。
トレイゼさんは僕達を直々に訪問し、こう願って来たからだ。

『新たなチームフロレンティア・ヴィオラ≠ノ残って貰いたい。
  Wト−ナメント出場への道筋だけは、私の身命を賭して成し遂げてみせるから。
  ・・・去ってしまった者たちから受け継いだ物は、さらに先≠ノ進めなくてはならない。』

僕はカンピオーネに打ちのめされ、培ってきた自信を全て失ってしまったけれど・・・
この人は自身のグループの破産を目の前にして、次代へ道を繋げる事を考えていたんだ。


859 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 20:27:01 ID:???

格式の問題で、4部リーグのチームでWトーナメントへ出場しようなんて困難極まりない筈だよね。
カンピオーネのように石油王がオーナーで、金やコネの力が保証される訳でもないし。

・・・でも、僕はこの人の言葉を信じようと思った。 信じたいと思った。
そして同じように、もう一度走りたいと思ったんだ。
喩えどれほど困難であっても、日本サッカーの時計を先に進める為の道なき道を走りたいと。

今日、フィレンティーナは失われる。
けれども僕達は明日からまたスタートラインに立つ。

だから、いつかまた会う日まで・・・Ciao, Fiorentina。


860 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 20:28:40 ID:???
エピローグはもう少し続きます。
その後はEXエピソードとして、フランスの話やら何やらを書く予定です。
本日はここまで、また次回宜しくお願い致します。

861 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 20:29:35 ID:???
さらばフィオレンティーナ乙

862 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 20:31:55 ID:???
調べたらこの倒産も史実なのね。深いなあ。

863 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 20:32:08 ID:???
もうこれ漫画で読みたいレベル

864 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 20:34:40 ID:???
ちなみに年代は10年くらいずれてまして、破産の原因もヴィットーリオさんです。
この話はノンフィクションをぱくったフィクションなんだよ!

865 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 20:35:07 ID:???
これからイタリアのリーグは斜陽迎えて、リーガとプレミアが豪華になっていくんだよね……
いつかフィオレンティーナか他のビッグクラブ移籍か悩む展開きそう

866 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 20:37:19 ID:???
このスレ見てると実際のサッカー歴史も見たくなってくる

867 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 20:40:08 ID:???
このエピローグはジョジョ風ですねw

868 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 20:41:47 ID:???
このスレの攻略情報もメモに書きたいけどいまは難しいな

869 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 20:45:05 ID:???
「矢部っちの出番は第三部(予定)」…というのは冗談として。
このスレについてまとめるとしたら幻想郷&ジョジョ勢あたりのメモがほしいかな。
細切れにしか明らかにされないので、本当に必要になったときに困りそう。

870 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/18(水) 18:01:36 ID:???
>>861
乙感謝です。
それとフィオレンティーナの名前に・・・2年間お世話になりました。

>>862>>866
歴史的な事件があった事は、このチームを選んだ大きな要因でした。
(私自身がフィレンツェに行った事があり、街並みが大好きというのが一番の要員でしたが。)
その割に、物語を始めた時に妄想したより随分アッサリ描写になりましたけどねw
三杉達が受けた衝撃・絶望はもう十分で、置かれた環境の変化が次の展開に繋がれば良いと思いましたので。

>>863
光栄極まりないお言葉に感謝!

>>865
その展開まで続けるかどうか、今は自分でも判りませんね。
一応Wトーナメントを終着地点としてやっていますゆえ。

>>866
サッカーの歴史に限らず、元ネタを知らなくても楽しめるよう努力します。
でも知れば一層楽しめるかも知れません。
色々なところからちょっとずつパクるのが私のジャスティス。
元ネタに気付いて貰えた時、少なくとも私はとても嬉しいです

>>867
まんまジョルノのセリフを出しましたものねw
荒木先生は私のゴッド

>>868-869
攻略wikiについてのご意見有り難うございます。
第2部が始まって少し今後の事が明らかになったら、目標項目をまた投下したいと思います。

871 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/18(水) 18:03:03 ID:???

2−1)The Greatful Dead

ガシャーーンッ!!

シャトー・ディケム・・・パリ万国博覧会で、唯一の特別1級を与えられた世界最高峰の貴腐ワイン。
そのヴィンテージを並々注いだワイングラスが、床に叩きつけられて粉砕した。
・・・と同時に、ボトリティス・シネレアによる甘く芳醇な貴腐香が部屋に漂う。
この香りは数多の人間に幸福な気分をもたらして来たのだが、今は例外のようである。

ナジーブ「あの若造めっ! オレの予定をどこまで掻き回すつもりだっ!」

ナムリス「・・・・・・。」

ヒステリックに悪態をついたのは、カンピオーネのオーナーであるナジーブ・ユブンタイである。
彼の怒りの矛先は、ヴィットーリオ・トレイゼ・チェッキ・ゴーリに向けられていた。
そしてトレイゼが一体何をしたのかと言えば…歴史ある都市フィレンツェから、
プロサッカーチームが失われる事態の阻止に走ったという…つまりは前述の通りである。

ナジーブ「ルイコスにドルト…フィオレンティーナ主戦力の2人を売却させる為に口を利き、
      パッショーネを使って仕手戦を仕掛けてやったのだぞ?
      それでフィオレンティーナはゴーリ諸共に消滅…キャッシュも人材も失い、
      再起も新規立ち上げも回らずに霧散するのが筋であろう!? それを…!」

ナムリス「まさか、あのような方法でプロチームの芽を残すとは。
      愚かな父親と違い、優れた手腕の持ち主のようですね。」

ナジーブ「貴様に言っているんだぞ、ナムリス! 奴は油断ならぬ故、殺せと命じた筈だ!
      貴様が無能なお陰で……見ろッ、ジョアンの弟子共がまだ一ヶ所に集まっておるわ!」

ナムリス「申し訳ありません。 …ですが、随分と彼等を恐れておいでですね、父君?
      落ちこぼれ、当て馬と、散々に蔑んできたようにはとても見えません。」

872 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/18(水) 18:04:04 ID:???

ナジーブは本音を見抜かれた気がして、少々ドキリとした。
腐ってもジョアンの弟子、そしてアンザーニの弟子でもあるフィオレンティーナの元プリマ達…
奴等は既にカンピオーネを体験しており、そしてWトーナメントまで、まだ1年の期間がある。
今は取るに足らない存在に違いないが、いずれ足下を掬うまでの存在にならないとも限らない。

フィオレンティーナを叩くのは、投資の回収も意味していたが、
不安の種を完全に刈り取っておく…それこそがナジーブの本当の狙いであった。

ナジーブ「同じ輩に二度噛みつかれるのが我慢ならぬだけだっ!」

だが臆病な本心を口に出すのはプライドが許さぬらしい。
彼は傲慢な言葉でそれを被い隠した。

ナジーブ「クソッ・・・」

興奮のせいか、それとも大声で捲くし立てたせいなのか・・・
ナジーブは妙に喉が渇いているのを自覚した。
グラスは床に叩きつけてしまったので、ビンを手にとってグイッと一口。
高貴な甘さが口に広がり、生命の活力が身体に注がれる錯覚を覚える。
・・・だが、それも僅かな時間だった。 喉の渇きは不思議と消えず、更に催してくる。

ナジーブ「クッ、まあいい・・・いずれにせよ脆弱な蟻の巣が残ったに過ぎないのだからな。
      改めて奴等を表舞台から弾き飛ばせば済む事だ。」

苛立ちは拭えぬ物の、彼は次に動くべき事を考えようとした。
彼にとってはあくまで予定が一つ停滞しただけ、これを決着に持っていく事は可能だ・・・と。
それを口にしなければ、或いは今夜、彼は美酒を気持ちよく飲みきる事が出来たかも知れない。
だが彼はここで予想もしない事態に直面する。


873 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/18(水) 18:05:23 ID:???

ナムリス「・・・それは困る。」

ナジーブ「・・・・・・・・・なに・・・?」

そう言って彼は、息子であり手足の一つであるナムリスの言葉を聞き返した。
振り向く際に肩と腰の鈍痛が気になったが、それを無視した。

ナムリス「奴等には是非とも大舞台にまで登ってきて貰わなくては困る・・・そう言っているのですよ。
      恥を掻かされた借りもありますし、何より・・・」

ナジーブ「貴様・・・」

ナムリス「そう、金は確かに目的を達成するまでの手段に成り得る。
      しかし、本当に止めを刺す時に自らの手で・・・そうでなくてはウソだ。
      でなければ、恐怖と歓喜の火のような日々は得られない。」

手足に過ぎない者が大仰な言葉を・・・しかも自分の意にそぐわぬ言葉を吐いている・・・
ナジーブが激しい怒りに駆られたのは当然の成り行きだった。
彼は既に言葉による叱責をするつもりはなく、鍛錬を欠かしていない自らの拳骨で知らしめようとした。
・・・だが、飛びかかろうとした脚に力が入らなかった。

874 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/18(水) 18:06:51 ID:???

ナジーブ「なん・・・だ・・・?」

ナムリス「ヒドラ≠ニいう人造生物が、黄昏の世には存在している。
      人智を超えた筋力を持ち、疲れを知る事はなく・・・頑強な皮膚と長いテロメアを持つ。
      簡単に言えば、限りなく不老不死に近い生物兵器という事だ。」

ナジーブ「何を言っている・・・・・・・・・」

ナムリス「同じように老化を促されても、オレにとっては何の負担にもならない。
      ・・・100年、200年程度では鼻で笑う程度だろうな。」

意味の解らぬ呪文のようにナムリスは唱え続ける。
そう思っている間にも、どんどん思考が鈍っていく気がした。
そして・・・いま自分が何を考えているのかも判らなくなった時、ナジーブは人生最後の音を聞いた。

ナムリス「お疲れ様でした、プロシュートさん。」


********

いったんここまで

875 :森崎名無しさん:2012/01/18(水) 18:57:15 ID:???
フィオレンティーナを略して「フィオ」と呼んではいたけど
フロレンティア・ヴィオラを略すなら風呂なのかー?

876 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/18(水) 19:15:02 ID:???

2−2)Captured Grim Reaper

数時間後、傷ひとつないナジーブ・ユブンタイの老衰死体が発見される事になるホテル・ミネルヴァ。
このホテルに人知れず忍び込もうとする小さな影があった。

???(しっかし・・・今更になってこんな任務を寄越される事になるかねぇ。
     オレとしてはサッカーだけして平和に暮らしていくつもりだったってのに・・・)

彼はサッカーのプロ予備軍の一人として知られていた。
しかし、それとは別にもう一つの身分を持たされていた。
有り体に言えば、旧西ドイツの軍属に所属する諜報員・・・エージェントである。
彼の名をトーマス・ヘルマーと云った。 ローマに所属するOMFとして知られる少年だ。 

ヘルマー(拉致とか冗談じゃねえっての! ・・・と、言いたい所だが・・・仕方ねえのかなあ。
      東の511シェルタードスクールの出資者で、しかも石油王って・・・。
      そりゃあ、何をするにしても大っぴらに出来ねえのかもなあ・・・。)

内心で溜息を吐くヘルマー。
そうは思いつつも、音もなく目標が居る筈のホテルへと近付いていく。
潜入工作は彼にとって最も得意な分野であった。

ヘルマー(あそこか・・・)

ある一室を見据えて目を細めた・・・あの部屋にナジーブ・ユブンタイが居るのは判っている。
音も無く、影もなく、形跡を残さず・・・彼を眠らせて連れ去り、協力者引き渡せば任務は完了だ。
彼はそう考えるが先か、素早く動き出していた。


877 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/18(水) 19:21:05 ID:???

ヘルマーはホテルの外壁を登り、対象となる部屋の窓に到達する。
そして細い糸と工具のような物を取り出すと、内側にかけられた鍵に何やら細工をし・・・

ヘルマー(悪いなぁ、バレないように忍び込むのは得意技なんでね。)

大した時間もかからずに窓の鍵は解除された。
音を立てぬよう注意し、窓を開いて部屋へと侵入する。
何事もなく無事に任務を終わらせられたら、ビステッカ(ステーキ)でも食べたいと・・・
そんな事を一瞬考えたが、それは直ぐに霧散した。

ヘルマー(なんだ・・・? なんか妙な雰囲気・・・)

ナジーブと思しき人影が椅子に座っているのが視界に入った。
しかし呼吸音が聞こえない・・・耳を澄ませて注意を払っても、全く聞こえないのだ。

ガシッ

ヘルマー(グッ!!!)

突然背後から首根っこを掴まれた。
力を込め、暴れて振り払おうとしたが、掴んでいる腕はビクとも動かない。
徐々に呼吸が苦しくなり、脳を行き渡る血量が減っていく。
所謂おちる♀エ覚を覚えた時、部屋の扉が開かれた。

ヘルマー(まじぃ・・・・・・・・・)


878 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/18(水) 19:25:57 ID:???

ナムリス「困るよ。 その死体は傷ひとつない形で発見されなくちゃいけない。
      行方不明でなく、他殺でもなく、老衰・・・それが都合いいんだ。」

ヘルマー「てめ・・・」

何かを言い終える前にヘルマーはその意識を失った。
だが死んではいない、所謂おちた¥態である。
ヘルマーの顔を見て、ナムリスは満足そうに笑った。

ナムリス「多少肝を冷やしたけれど・・・結局はとても都合良い事になった。
      後はトレイゼ・ゴーリが消えれば完璧だ。
      フィオレンティーナの奴等は多少苦労する事になるだろうが・・・」

『それくらいは自分達で乗り越えて欲しい』とナムリスは目を据わらせた。
ここまで舞台を用意するのに要した相応の苦労を考えて。

・・・彼はこの日、一つの絶頂をその手に掴んだ。
しかし最終的にその全てが裏返る運命を知らない・・・。
絶頂など、そう続く物ではない事を知らないのだった。



*******

>>875
一応ヴィオラと略すのが普通みたいですが、風呂もありかとw
フィレンツェ市民はその時代もフィオレンティーナ、フィオと呼び続けたらしいですけどね。

本日はここまでとします。
次の更新でエピローグは完了となります。
それではー

879 :森崎名無しさん:2012/01/18(水) 20:36:23 ID:???
乙でしたー
フィオレンティーナといえばアルゼンチンFWとポルトガル人MF

880 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/19(木) 14:37:48 ID:???

>>879
その通りですよね。 アルゼンチンとポルトガルのFW選手はまさに象徴だと思います。
=============================================


3)The prelude of atonement

木の葉が落ちる 落ちる
遠い彼方からのように
天空の楽園が枯れたかのように
木の葉は、否定しながらも落ちる

そして、毎夜、重力に満ちた地球が
遥かなる星々の煌めきから
静寂の闇へと落ちる

我々はすべて落ちる この手も
周りを見たまえ 落下はありとあらゆるものにあるのだ

けれども、ただひとり
この落下を無限の優しさに満ちた両手で
支えようとしている者がいる

R・M・リルケ 『秋』  〜AD1902〜

881 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/19(木) 14:38:51 ID:???

時代は寂寥の闇へと突き進んでいる。
未来を含めたカルチョの長い歴史の中でも、その以前と以後から全く孤立した…
悲しくも苦しい時代を迎えると言わざるを得ない。

それはまるで行き場を失った迷い子のようだと形容できるだろう。

グランデ・トリノがスーペルガの悲劇で突然の終焉を迎えて年以来、半世紀もの間、
我が国の基本的な構図は、ユヴェントス、ミラン、インテルのビッグ3を頂点とし、
その一段下にトリノ、サンプドリア、ボローニャ、フィオレンティーナ、ローマ、ラツィオ、ナポリら…
歴史を持ち、スクデット獲得経験もある中規模都市のクラブが名を連ね、
残るポストを地方都市のクラブが入れ替わり立ち替わり占める物だった。

ある意味で自然の成り行きだったともいえる。
プロクラブにとって最大の収入源は入場料収入であり、クラブの財政(=戦力)が、スタジアムに
足を運んでくれるサポーターの数に依存する割合が大きかったからだ。
そうである以上、都市の規模がクラブの強さに反映するのも当然のことだった。
オーナーがクラブにどれだけ資金を注ぎ込むかも当時から大きな要因のひとつではあったが、
それもやはり都市の産業・経済と無縁ではない。
いってみれば、都市の格≠ニ、都市代表クラブの格≠ヘ、概ね釣り合っていたのである。

私が危機感を抱き始めたのは、人口17万人に過ぎないロマーニャ州の都市を本拠地とするパルマが、
つい先日初めてのセリエA昇格を果たし、一気に中堅クラブの仲間入りを果たした頃からだった。
その背景には、クラブを企業の宣伝媒体として捉え、積極的な投資でチーム補強を図った親会社・・・
即ちパルマラットの存在があった。


882 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/19(木) 14:40:04 ID:???

その逆も然り…親会社の凋落がクラブの戦力を削いだチームも在る。
それが我がフィオレンティーナだったのは、笑えない喜劇だったと言えよう。
次代の中心選手となる筈だったガブリエル・バティンを早々に売り渡し、
トップの選手も次々に切り崩していった我がクラブの姿は、何とも滑稽に映った事だろう。

これはカルチョがスポーツ≠ゥらビジネス≠ヨと移行する変局点なのだ。

…間もなく発足されるEUの存在は、この風潮を更に後押しするだろう。
ビッグ7と呼ばれた他のチームも例外ではない。
いや、それどころか欧州全体で同じ事が起こる。
サッカー・ビジネスが急速に膨張を開始し、TVマネーの流入も避けられないだろう。
世界最高峰選手の奪い合い、移籍金相場の急騰が始まっていく…
採算を無視した先行投資が必要になる時代、そのキャッシュを持つクラブがどれほど存在するだろうか?
それが可能なのは、莫大な投資余力を持つオーナー…つまり大企業が背後にいるクラブだけであろう。

更に憂慮されるのは、カルチョに興味の無い人物が、ビジネス目的でオーナーの椅子を求める事態だ。
彼等はネームヴァリューの高いスター選手を買い漁ろうとするだろう。
TV放映権料やグッズ販売等の収入が、かつて最大の収入源であった入場料収入とは桁の違う利益を
クラブにもたらすようになるからだ。
その種のビジネスにとって重要なのは、強さ∴ネ上に人気≠ナある。
そしてその人気を支えるのは、やはりスター選手達に他ならない。
だが名前を重視する余り、戦術コンセプトに外れた選手…
或いは既存の中心選手と同じタイプの選手を入れても、クラブは強くなりはしない。
選手のメンタリティーやサポーターとの関係にも悪影響を及ぼすのは間違いない。

883 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/19(木) 14:41:05 ID:???

…これは悲劇である。
キャッシュとTVが支配するカルチョはもはやスポーツではない。
歴史や伝統も…スタジアムに足を運ぶサポーターの数さえ意味を持たなくなってしまう。
都市に息づいているクラブは既にオーナーだけの物ではない…その都市に生きる全ての者の財産だ。

カルチョはこれから表向き隆盛を迎え、その実は衰退の道を辿るだろう。
それを踏み留めるのはビジネスの力だと、利権者達は嘯くかも知れない。
地元のクラブを愛したサポーターから、悲痛な涙が流されるのが見える。

時代の流れを変える何かが必要ではないのか。
訪れる暗黒の時代に一筋の光明を当て、我々の進む道を示す者が現れなければならない。
喩え、それがどんなに小さな光であろうとも…
泣き疲れた迷い子が、正しい道に導いてやれるようの手を引かなくてはならない。

だがそれは、決して勝利者≠フ手であってはならない。
勝利による変革では、利の奪い合いは変わる事がないからだ。
歴史の大流を変えるのは敗者≠ナなくてはならない。
私は敗者になりたかったのだ。

敗者になる事を知りながら、その事を伝えもせず…逆に彼等を引き止めた私は大罪人だ。
だが彼等には、敗者になっても尚(なお)眩い光を放つ意志がある。
彼らがこれから歩む苦難の道には意味があるのだ。
その苦難が、どこかの誰か…カルチョを愛する誰かに、希望として伝わっていく事を私は祈ろう。
・・・それが私の最後の贖罪となるだろう。

884 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/19(木) 14:42:17 ID:???


これが失踪したトレイゼ・ヴィットーリオ・ゴーリの遺留品一つ…
手帳に書かれていた、彼の手記の全容である。
この手記は、誰の目にも触れる事なく警察の倉庫に収められる事になる。

既に7月の暦は終わり8月1日が始まっていた。



Captain Misugi Rebirth
Another Campione Episode1 〜Fiorentina〜

                                      −fin−



885 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/19(木) 14:43:18 ID:???

(勝手に)EDテーマ >>http://www.youtube.com/watch?v=HDe2Mdz9x4o&feature=related

モザイクカケラ ひとつひとつ繋ぎ合わせて描いてゆく
あなたがくれた 出逢いと別れも

それぞれの意地を敷き詰めた世界
誰にも譲れないモノがあるはずなのに
色取りを気にしてる

モザイクカケラ 様々な色や形に魅せられながら
望み過ぎてた「若気の至り」よ
心のスキマ 愛のセメントを信じては流し込んで
決して溶け合うことのないカケラ

モザイクカケラ鮮やかに映す過去の嘘も過ちも
消してしまいたいと想えば想うほど
振り返ればそこにあるスタートライン未だ進んじゃいない
もう一度夢を拾い集めてみよう

モザイクカケラ ひとつひとつ繋ぎ合わせて描いてゆく
あなたがくれた 出逢いと別れも

886 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/19(木) 14:44:20 ID:???


          『 次 回 予 告 』

ブラジル、サンパウロを訪れたジョバンニ・マンフレディーニ。
そこで彼は、自らに大怪我を負わせたストラットとの再開、対決に臨む。

そしてもう一つ、彼にはサンパウロでやるべき仕事があった。
それはジョアンの手紙を、彼の旧弟子であるロベルト本郷に届ける事だった。

その席で彼は、数日前の試合の事を思い出していた。
ミランの選手として出場した、新生フロレンティア・ヴィオラとの一戦を。


次回 アナザーカンピオーネ エピソード2 〜第一幕〜


          【】Another-CU_1【】


スレタイ募集でも サービスサービスゥ!


887 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/19(木) 14:49:36 ID:???
というわけで第一部はこれで完了です。
三杉が早々と起きて中山もバンビもすぐにサヨナラしちゃったので、
1000到達までかなり遠く終わってしまいました。

これからフランスのエピソードとかちょこちょこ書きたいですが、
それでも1000までは全然全然遠いすなあ・・・

皆さん、スレタイだけでなく質問や感想なんかあれば是非下さい。
スレ主からのお願いでした。

888 :森崎名無しさん:2012/01/19(木) 15:34:31 ID:???
乙でしたー
「感想がほしいかほしいならくれてやる!」
まさかのナムリス裏の顔!
チーズのパルマラットなつかしー。
あんまりパッとしなかったクラブが、資金得て大化けするものですしねチェルシーとか!
第二部わくわくしながら待ってます!

889 :森崎名無しさん:2012/01/19(木) 15:56:00 ID:???
ここで負けてたら/あそこであの選択をしていたら、こんな違う展開になっていたよ、みたいなのはありますか?


スレタイ案
【燃えつきない】Another-CU_1【流星】
【新たなる】Another-CU_1【戦いの序曲】
【フィオ】Another-CU_1【新生】

890 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/19(木) 18:40:53 ID:???
>>888
乙感謝です
「へへぇー(土下座)ありがたやありがたやー なんまんだぶなんまんだぶ」

ナムリスさんねえ・・・。
試合で高ステやスキルを活かす事が出来ていたら、とてもとても嫌な悪役になれた筈なのに。
墓穴を掘っているコメディアンにしか見えないのが残念ですw
サッカーの歴史も色々な要素が絡み、今の形が出来上がったんだと嘆息です。
調べれば調べるほど絡み合った糸が解かれますね。
いまいち低迷する銀河系軍団が、何故あんなチーム作りをやめなかったのかと・・・
戦術の事を調べてた時に思った疑問が、ビジネスの話によって紐解かれたり。
チェルシーも深い歴史があるみたいですねー。
不勉強のため構想の中に登場予定のないチームも、後で知る事によって物語に絡ませたくなります。
次スレはゆっくり待っていてね!

>>889
スレタイありがとうございまーす!

記憶障害か!・・・と自分にツッコミを入れたくなるくらい鳥頭な私なんですが・・・
辛うじて覚えている所では、片桐を洗脳というか味方に引き入れていたら、第3部の展開を選べる仕様でした。
具体的に言えば、セリエC2に落ちた事で日本サッカー協会はヴィオラにJカップのオファーを出さない事に決めます。
それに対して、三杉が希望すれば片桐が個人的にものすごーく働きかけるという展開がありました。
残念ながら片桐は三杉の手下になっていないので、第3部は規定ルートになる予定です。
あとはメンバーの話。 バンビーノ、ブンナーク、中山の中で2人が抜ける事が最初から決まっていました。
ブンナークが離脱の最右翼だったのですが、皆さんがブンナークを愛しすぎたので・・・w


本日は以降の更新はありません。
スレタイ募集は2、3日は続けますので、何か思いついた方は是非お願い致します。

【】Another-CU_1【】


891 :森崎名無しさん:2012/01/19(木) 20:33:14 ID:???
【ヴィオラ】Another-CU_1【始動】
【新蹴球戦記】Another-CU_1【ヴィオラW】
【キャプテン三杉】Another-CU_1【R2】

気になってたんですけど、急造チームの欠点ってなんだったんでしょうか?
選手のいないところにスペースを作られやすいとか?

892 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/01/19(木) 21:01:35 ID:???
前身の『キャプテン三杉』から応援していて、拙い感想ですが…

現実に起きた事案からの発想や、フラグ構築が非常に上手いなぁ、と思いました。
ウチでもチラリと触れましたが、クラブチームの考えと選手の考えの剥離。クラブの破産。こちらの使い方に、目から鱗でした。

選手視線(三杉達)と、サポーター視線(参加者)だと、色々剥離するものですが…アナカンさんの描写。
こちらが秀逸で、納得したものが、多数ありました。
また戦略面も、頭を使う描写が秀逸で、参加者としても考えさせられて、非常に楽しかったです。
私の好みですと…対レッチェですか。
他には、ミハエルのように、一見気障な男が、中身は、むっちゃくちゃ男臭い、気骨ある男。こういう描写は大好きです。

主役キャラクターの年齢的な関係、性格的なもので、仕方ない事ではあるんですが……
三杉の背伸びを、アンザーニのような優しさ、ジョアンのような厳しさで、たしなめてくれる監督や、大人が、第二部に現れますように。

拙いですが、以上が感想になります。
……全てが語られていない、カンピオーネについての感想は、まだ避けます。

893 :森崎名無しさん:2012/01/19(木) 21:07:24 ID:???
【求めすぎて】Another-CU_1【見失う】

【薔薇の】Another-CU_1【為に】

【復讐?いいえ】Another-CU_1【挑戦です】

【汚してやる】Another-CU_1【太陽なんて】

【深く】Another-CU_1【静かに】

894 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 12:07:33 ID:???
ジャパンカップはダメになっちゃったんでしょうか?

【貴公子】Another-CU_1【斃れず】
【翼は折れ……】Another-CU_1【それでも前へ】

895 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 12:16:17 ID:???
【想定された敗北】Another-CU_1【想定外の再起】
【ヒドラ】Another-CU_1【(笑)】

896 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/20(金) 15:41:01 ID:???
>>皆さん
スレタイ感謝でございます!

>>891
急造チームの欠点は、パスにおいてクラブでペナ或いは自動敗北であったのと、
人数補正が(一部を除き)発揮出来ない部分に現れていました。
更にシニョーリの裏はナムリスと(ジョアン視点では)弱点もハッキリしてましたし、
そのフォローがいま一つスムーズには出来ないという点もありました。
後者についてはナムリスのヒドラ化によって弱点とは言えなくなりましたが、
彼自身はヒドラ(笑)化したので変わらず弱点でした。

>>892
ジノさん感想感謝です!
カンピの在り方のように路線変更もありましたが、シナリオの骨子はスタート時に固まっており、
そこから調べたり思いついたりした幾つかのピースを組み合わせていった結果ですね。
そのピースに史実もあっただけので、秀逸とまで仰られると嬉しい以上に恐縮だったり(苦笑)
あと作家の東野圭吾さんや漫画家の浦沢直樹さんが好きなので、
そんなストーリー展開っぽい感じにしたいなあ…と思ってる結果こんな風味になってます。

三杉と参加者の皆さんの意識については、確かになるべくリンクするよう意識して書いていましたね。
人間として当然持っているウッカリや勘違い、忘れによって、人格破綻や矛盾がなるべく無いようにしてw
戦略面については私もレッチェ戦が楽しく書けたと思っています。
あの試合以上の出来は、カードで奇跡が起こらないと不可能だと思えるくらいです。
いあやスレ主としては精進しなくてはいけないのですが、これが難しいです(苦笑)

第2部も頑張って更新していくと思いますので、今後もどうぞ宜しくお願い致します。
たくさん感想を書いて下さり本当に有り難うございました。

>>894
Yes,Noを答えるのは簡単ですが・・・
先の展開についての質問は、一応スレ終盤にバレレスという形で纏めて用意しようと思います。
閲覧は自己責任というルールでw 故にこちらの質問の回答はスレ終盤まで暫しお待ち下さい。

897 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/20(金) 15:42:53 ID:???

<フランス・パリ>

ボッシ「いけえぇぇぇぇっ!!」 スパァァァァン

ジュスト「俺は自由だ! 人の持つ愚かさから解き放たれ、愛も快楽も踏みにじってやる!」 バッ

1対1というGKにとって圧倒的に不利な勝負・・・。
けれどもジュストは読みを当て、ボッシの放ったシュートに手を届かせた。

ズバアァァァァッ

ジュスト「グウッ!?」

だが伸ばした彼の手は重い弾道に弾かれ、ゴールを許してしまうのだった。


ワアアアアアアアアアア!  ワアアアアアアアアアアアアア!

チャーリー「決まったぁぁぁっ!! ボッシくん2点目、1対1の勝負で順当に追加点です!
       1対1の決闘用シュートエペ・ノワール≠ェ決勝戦でも火を噴きました!」

「ボッシ!ボッシ!ボッシ!」「成長したな!」「頼れるストライカーだ!」

喜びに満ちた歓声が、紙吹雪の如くボッシへと注がれる。
それは当然の帰結であった。
グラウンダーで放たれ、鋭い弧を描くサーブル・ノワール、
そしてダイレクトボレーで放たれる、スピード重視のフルーレ・ノワール・・・
この2本に続く、ボッシの3本目の剣が見事にシャンゼリゼのゴールを割ったからだ。


898 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/20(金) 15:44:52 ID:???

――――10日ほど時計の針は遡る。
フランスはパリ、パルク・デ・フランス前にて、ユースクラスのカップ戦が開催されていた。
ユース・オリンピコの冠を持つこのカップ戦はこの日が決勝戦・・・カードはボルドーvsシャンゼリゼである。

シャンゼリゼはナポレオンが御存知キャノンシュートでゴールを量産し、
ルスト、ドミニックといった守備の名手が守るという分かり易い強さで勝ち上がってきた。
対するボルドーは、チームの大黒柱エル・シド・ピエールが不在・・・
そして守備の要で知られたエマニュエル・フランシスも居らず、下馬評では不利とされていた。

しかしボルドーはシャンゼリゼに対してポゼッションで優位性を示した。
戦術的な統制という意味では(フランスなので)いま一つだが・・・
選手個々の戦力でボルドーが上回っているというのが印象である。

その結果、ボルドーは順当にボールを繋いで行き、前半8分にサーブル・ノワールで1点。
更に今、後半36分に追加点を積み重ねる展開を見せていた。

ナポレオン「チクショウめっ! あのドカス、小細工ばっかり巧くなりやがって!!!」

シャンゼリゼのゴールゲッターである、ルイ・ナポレオンが怒りに吠えた。
しかし現状では明らかに負け犬の遠吠えとなっている。
彼は既に2本のシュートを放っていたが、ボルドーのGKによっていずれも阻まれていた。
特に1本目は、彼が絶対の自信を持つ必殺のキャノンシュートであった為・・・
腹に積もった屈辱は既に尋常でなくなっている。

899 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/20(金) 15:45:54 ID:???

そして前半残り10分を切った所での仕切り直しとなったが・・・

先着で
 ★前半最後の演出→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、スペード》 ボルドーの決定機
《スペード、クラブ》 シャンゼリゼの決定機
《クラブA》 ???「シャンゼリゼはGK交代だっ!」 ナポレオン「だれてめぇ」
《JOKER》 ポルナレフ「監督さん、そろそろ出番じゃあないか?」


900 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 15:50:04 ID:???
 ★前半最後の演出→ ダイヤA

901 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 16:51:20 ID:???
しかし、チームの運営がゴタゴタしている状態だと
新章に入っても監督・コーチ不在のままで戦わないとならんのかな…?

【傷ついた】Another-CU_1【青年達】
【傷だらけの】Another-CU_1【第一歩】
【立ち上がれ】Another-CU_1【明日の為に】

902 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 17:16:38 ID:???
アンザーニ監督のかつての教え子みたいな人が代役買って出てくれるとか…タッチみたいに

903 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 17:27:41 ID:???
【新スレ】Another-CU_1【Another-C・R2】
【陰謀】Another-CU_1【浮上】
【この借りは】Another-CU_1【必ず返す】
【新体制】Another-CU_1【発足】
【サッカーやってる】Another-CU_1【場合じゃない】

904 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/20(金) 17:54:38 ID:???

>>901-902
直ぐに明らかになると思いますので、少々お待ちください。
=============================================

> 前半最後の演出→ ダイヤA
> 《ダイヤ、スペード》 ボルドーの決定機
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ピィィィィィィッ!!

ナポレオン「オラァ、いくぞレントン!」

レントン「は、はいぃぃぃ・・・」

キックオフするや否や、ナポレオンはトップ下のレントンと共にCサークルを飛び出した。
最初のワンツーでボッシ、ギョームを置き去りにし・・・ナポレオンはボールを預けてゴール前へと走った。
ボールを渡されたレントンは左WGのモーリスとアイコンタクトを試みる。

レントン(モーリス、ここはっ・・・!)

モーリス(うるさい、お前なんか現れなければ良かったんだ!)

レントン(そんな事言ってる場合かよ!)

ドミニック「お前等、試合に集中しろ! それだけ意思を通じ合えて何故仲が悪い!?」

レントン・モーリス(うるさい、この方向音痴!)

レントンとモーリスは実力が(多少)ある物の、一人の女を取り合っている。
本来息が合う二人だが、これではまともにパスを交わし合えず養分となる運命だった。


905 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/20(金) 17:56:06 ID:???

エルネスト「そらぁっ!」 ザシュゥ!

レントン「ああーっ!」
モーリス「下手くそ!」

ナポレオン(このカス雑魚どもっ・・・!)

怒りを蓄積しつつ、慌てて自陣へと戻るナポレオン。 ここまで何度か見られた光景だ。
これにより、ナポレオンが体力を無駄に消耗しているのは観客の目にも明らかだった。

・・・対照的にボルドーはパスが回っていた。
これはピエールとフランシスの二人が居ない事が良い方向に回っている結果だ。
『困ったらピエールにパス』という選択肢が無い為、彼達は常にフリーの選手を探さなければならず・・・
故にこそ彼等のパスは上達し、回るようになっていたのだ。

そしてボッシに向けてのラストパスが、今レオナールによって出された。
そのパスは・・・

A 早い段階でのグラウンダー・パスだった。
B 低くて速い弾道のクロスだった。
C DFのマークが付いたまま出された、ややタイミングの甘いパスだった。
D その他

1票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

906 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 17:59:31 ID:ehJJol5w

個人的には「D ジャイロ回転がかかっているぞ…?」とかやりたくもあったがw

907 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 18:01:45 ID:3XkvrPWg
B

908 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/20(金) 18:20:29 ID:???

> B 低くて速い弾道のクロスだった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

それは低くて速い弾道・・・ボッシにとっては打ってつけのパスだった。

ボッシ「いける・・・! ダメ押しの3点目を、これなら!」 バッ

ルスト「チィッ! オレとお前、何処で差がついた!?」
ドミニック「いいから集中しろよ!」

先着3名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★ボッシ フルーレ・ノワール(! card)72+(! dice + ! dice)=★
 ★ルスト   低クリア(! card)66+(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
  ドミニック 低クリア(! card)66+(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
 ★ジュスト パンチング(! card)67+(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【シュート】−【クリアorブロックMax】
≧6 → シュートは邪魔される事なく放たれた。
=5〜1 → シュートは放たれた。だが有効ブロック分だけ威力減少。(1の場合-2、他は-1)
=0〜-1 → 零れて前半終了
≦-2 → 奪ってナポにフィード

【シュート】−【セービング】
≧2 → 無駄イケメンがゴールを守れる筈がない。
=1〜-1 → 零れて前半終了
≦-2 → ブ○ノとは違うのだよ、ブル○とは。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
ドミニックのマークがダイヤで[バスクードクライシス(+4)]、クラブで[方向音痴(-3)]が発動。

909 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 18:21:06 ID:???
★ボッシ フルーレ・ノワール( ダイヤ6 )72+( 34 )=★

910 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 18:21:07 ID:???
 ★ボッシ フルーレ・ノワール( ハート10 )72+( 26 )=★

911 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 18:22:07 ID:/HqcTW/A
★ルスト   低クリア( クラブA )66+( 65 )+(人数補正+1)=
  ドミニック 低クリア( スペード7 )66+( 46 )+(人数補正+1)=★


912 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 18:24:38 ID:???
★ジュスト パンチング(! card)67+(! dice + ! dice)=★

913 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 18:24:41 ID:???
★ジュスト パンチング( ダイヤ2 )67+( 25 )=★

914 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 19:20:30 ID:???
>>901
設備、監督、コーチが揃うまで(各判定でダイヤ引くまで)
練習結果に-3補正(項目を満たすごとに+1)とかいうマゾゲーになったりして……

915 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 19:40:41 ID:???
もしそうなら、さっきの判定にも影響出てるんじゃないかな。
あるいは「新チームになってマイナスがつく」というのもなくはないが・・。
真面目な話、一選手にどうにもできない物事にそんなペナルティをつけるスレ主とはおもえないし
(そういうタイプのスレ主を否定してるわけじゃなくて、ここは違うだろう、ということ)

916 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/20(金) 19:50:22 ID:???

 ボッシ フルーレ・ノワール( ダイヤ6 )72+( 3 + 4 )+(減衰-3)=76
 ジュスト パンチング( ダイヤ2 )67+( 2 + 5 )=74

【シュート】−【セービング】≧2 → 無駄イケメンがゴールを守れる筈がない。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ボッシ(!)

ルスト(置いてかれて堪るかよっ!)
ドミニック(ルストの動きが良い・・・これならっ!)

ASモナコの至宝<}リユス・トラムとボルドーのギルバートを除けば、
リーグ1ユースでもトップクラスの守備を誇る両名・・・
その彼等のポジショニングは適切で、動き出しもかなりの鋭さだった。
・・・しかし成長したボッシのシュートを未然に防ぐには、それでもまだ足りなかった。

バシュゥゥゥゥッ!!

ボッシ「クソッ、威力が!(まだまだオレは甘い・・・!)」

得意のダイビングボレー、フルーレ・ノワールは確かに蹴り出せた。
しかしながらルスト達にジャストミートを阻止されており、本来の威力が出せてない。
未だに未熟さを抱える自分にボッシは唇を噛むが・・・

ジュスト「オレはサッカ(作家)になる為にパリへ出てきた。
      そしたらいつの間にかサッカーをやっていたんだ。 どーゆー事なの?」

サン・ジュストのダイビングはノッソリと鈍く、威力が落ちても尚このボールに届かない。
長く伸びた綺麗なブロンドは実に華麗だが、残念ながら無駄美形のプレイに華麗さはなかった。


917 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/20(金) 19:51:23 ID:???

ピィィィィィィィィィ!
 ピッ ピッ ピィィィィィィィ!

ボルドーの3点目を宣言する笛、そして前半終了を告げる笛が続いて鳴った。
まだ試合はタップリ半分残っているが、シャンゼリゼにとって苦しい終わり方である。
ユース・オリンピコ決勝戦は、観客にとって予想外のワンサイドゲームの様相を呈していた。



<フランス・ボルドー>

ポロロン・・・
 ポロ ポロロ・・・  タタタターーーン

フランスの南西部に位置する交通の要所、ボルドー・・・
その郊外に建てられた雄大な屋敷から、美しいピアノの旋律が洩れている。

エマニュエル・フランシスはラジオのスイッチをオフの位置に戻し、
イヤホンを外し・・・しばしその音色に聞き惚れた。
だが鍵盤の弦が響かせる音を楽しみつつも、フランシスはラジオで聞かされた内容を思っていた。

フランシス(ガッカリしちゃうねえ・・・前半で3−0かよ、ナポちゃん。)

小馬鹿にしたような『ちゃん付け』で、フランシスはナポレオンの醜態を憂いている。
本来ならば、彼は自分の所属するFCボルドーの健闘を喜ぶのが筋である・・・
しかし当人にとってはカケラもそんな気になれなかった。

918 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/20(金) 19:52:54 ID:???

タンッ! タンッ! ポロロロロロ・・・

・・・と、ここでピアノの旋律が途切れた。
クライマックスに向けての盛り上がりの途上と言うべきか・・・
一つの楽曲を終わらせるには強引・・・或いは半端だと、フランシスは感想を持った。
彼は疑問をそのままにせず、演奏者に対して率直に質問を投げる事にした。

フランシス「随分と中途半端な終わり方だねぇ、エル?」

ピエール「・・・・・・・・・」

フランスの将軍<Gル・シド・ピエールは答えず、視線を楽譜に固定して動かさなかった。
聞こえていない筈はなく、また悪感情から無視しているのではない事は判っている。
フランシスは追い打ちをかけようとは思わず、彼の返事を黙って待った。
・・・沈黙は、そう長い時間続かなかった。

ピエール「組曲Champ de reves(※Field of dreams)≠ヘまだ完成しない。
      最も重要なピースが今も欠けたままだからな。」

フランシス「間に合うかねえ・・・Wトーナメント開催までに。」

ピエール「間に合わなければオレ達は勝てない。 勝つ為には奴の力が絶対に必要だからな。」

フランシス「評価高すぎない? 前半終わって3−0だって言うぜ?」

ピエール「お前は奴の本当の実力を知らないんだよ、フランシス。
      ルイ・ナポレオンはトップ下でなければその天撫の才を発揮できない。」

フランシス(・・・・・・)

919 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/20(金) 20:00:54 ID:???

ピエール「奴は大砲などと道具として使われるような器じゃない、絶対王になるべき男だ。
      そう・・・将軍さえ道具に使う、フランスのキング≠ノな。」

フランシス「ヘイヘイ、妬けちゃうねえ。」

ピエールの真摯な言葉をフランシスはおどけて受け流した。
ナポレオンの真の才能については以前も聞かされた。
そしてピエールの言が真実ならば、まさしく王様の器とも思っている。
しかしフランシスの見ているナポレオンの姿は癇癪持ちのガキ大将・・・裸の王様である。
いくら彼が最も評価するピエールが、ナポレオンに最上級の評価を寄せ続けているとしても・・・
その言葉への信頼は揺らぎ、疑いたくもなるという物だった。
気が付いたら、フランシスはピエールに対して疑問を投げていた。

フランシス「奴の天撫の才って何だったっけ? 未だにオレはチーっとも覚えられないんだよなあ。
       ホラ、イメージに合わな過ぎるっての? キャラじゃないって言ってもいいけどさ。」

ピエール「・・・・・・・・・」

再びピエールは沈黙を置いた。
・・・だが、彼はその後にゆっくりと口を開いたのだった。
そしてその口から語られた内容は、フランシスにとってやはり疑いたくなる物だった。

920 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/20(金) 20:03:06 ID:???
本日はここまでです。 また明日か来週に。

スレタイ候補を出してくださった皆様に改めて感謝!
まだ募集は続いてますので、また何か思いつきましたら宜しくです!
【】Another-CU_1【】


921 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 21:31:58 ID:???
ナポさんの隠れた才能か
原作ではいとも容易く岬、ピエールと抜群のコンビネーションをみせてたもんな

922 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 21:52:06 ID:???
エリック・カントナきた
ナポレオンの客席直撃キャノンキックに期待乙でした!

923 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 15:18:36 ID:???
>>921
原作Wユース編以降でもゲームでもキャプ森でもナポたんの評価されなさは異常w

>>922
ルイ・ナポレオンはプレミアリーグに移籍するまで覚醒する筈ではなかった!
しかしピエールがジョアンに鍛えられた事で、間接的にその時計が早まった!
…みたいな感じの妄想でやってます。

924 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 15:19:21 ID:???

<パリ>

バシャバシャバシャ・・・

ボルドー・ユースの控室から最寄りのトイレにて、彼は頭から冷水を浴びていた。
ドミニク・アモロ…ボルドーの、そしてJrユース時代はフランス代表でも正GKだった少年。
しかしJrユース代表と言っても、その評価はSGGK(スーパーがっかりゴールキーパー)≠セった。

アモロ(あれからピエールの…皆の足を引っ張らないようにって頑張って来たけど…)

フランス国際での屈辱の敗戦から、彼は特訓を繰り返してGKとしての能力を上げてきた。
そして図らずもジョアンという名コーチの指導を受ける機会も得、
国内では押しも押されぬ第一GKとしての呼び名が定着しつつあるまでに成長した。
しかし…

アモロ(前半のナポレオンのシュートは、どっちも決められておかしく無かったよね…)

今日は2本撃たれて2本止めているが、彼はそれが運が良かっただけと思っている。
たまたまコースの読みが当たり、素早く反応出来ただけなのだと…。
ピエールの言葉では、ナポレオンの真価はここからという事らしいし、
そして世界にはナポレオン以上のストライカーが存在する事もアモロは知っている。
…つまり今の状態で互角では、世界と闘うには実力不足なのだ。

アモロ(準決勝でも全然ダメだったし、やっぱりオレ程度じゃあ…)

一昨日のマルセイユとの準決勝で、ベルナール・デサイーにハットトリックを奪われた光景が脳裏をよぎった。
マルセイユはオーナーであるベルナール・タピの方針で、トップチームの補強を高額選手の移籍に頼っている。
つまりマルセイユでは、ユースクラスの選手の育成が疎かになっているのが現状だ。
・・・故にフィールダーの能力はボルドーの方がマルセイユよりも上だった。
それでもアモロはデサイー相手に3点を奪われる醜態を晒したのだ・・・自信喪失は必然と言って良かった。

925 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 15:20:24 ID:???

(情けない奴だぜ)

アモロ「えっ!?」

不意に耳に入ってきた声・・・アモロは驚き、顔を上げた。
周囲を見回したが誰の姿も無い、誰かが走り去った様子も無い。
『空耳だったか・・・』と、心境のせいでそんな言葉が聞こえた気がしたのだと思い込むアモロ。
しかし情けない≠ニ発した声・・・それが何処か聞き覚えのある声だったのが気になった。


・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・


ワアアアアアアアアアア!  ワアアアアアアアアアアアアア!

チャーリー「後半戦に入ってボルドーの勢いがストップ、逆にシャンゼリゼは息を吹き返しました!
       ドミニックくんがマークでボッシくんを自由にさせず、レントンくん−モーリスくんのラインも
       繋がり始めました。 またルストくんのフィードやイノサンくんのサイドアタックもキテます!」

前半の攻め疲れに依る物か、ボルドー選手達は脚が鈍くなっていた。
当然ながらシャンゼリゼはその隙を突いていく・・・前半の借りを返す為に。


926 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 15:21:58 ID:???

レントン「走るんだモ−リス!」
モーリス「いちいち指図するな、判ってるよ! ・・・今だっ!」 シュパァァ

そして、ここでナポレオンに向けて絶好のクロスが蹴り出された。
当然ながら、ナポレオンはノートラップキャノンでこれに狙いをつける。

ナポレオン「っしゃあ! それでイイんだよ、待たせやがって!」

アモロ(・・・・・・く、来る・・・)


先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★ナポレオン ノートラップキャノン(! card)73+(! dice + ! dice)+(瞬間フリー、マイナスクロス+2)=★
 ★アモロ パンチング(! card)71+(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【シュート】−【セービング】
≧2 → ノートラップキャノンがゴールネットを突き破る。
=1〜-1 → 零れ球をルブランが捻じ込んだ。
≦-2 → ドミニク・アモロは砕けない

【基本ルール以外の補足・補正・備考】
ノートラップキャノンは吹飛係数2を持っています。
アモロのマークがダイヤで[鋭いパンチ(+2)」が発動します。

927 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 15:25:20 ID:???
★ナポレオン ノートラップキャノン( スペード7 )73+( 12 )+(瞬間フリー、マイナスクロス+2)=★

928 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 15:25:23 ID:???
 ★ナポレオン ノートラップキャノン( ダイヤ5 )73+( 51 )+(瞬間フリー、マイナスクロス+2)=★

929 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 15:29:07 ID:???
★アモロ パンチング(! card)71+( 64 )=★
ありゃ、アモロやるじゃん

930 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 15:30:13 ID:???
★アモロ パンチング( ハートQ )71+( 15 )=★

931 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 15:30:16 ID:???
★アモロ パンチング( クラブ3 )71+( 55 )=★

932 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 16:31:52 ID:???

 ナポレオン NTキャノン( スペード7 )73+( 1 + 2 )+(瞬間フリー、マイナスクロス+2)=78
 アモロ     パンチング( ハートQ )71+( 1 + 5 )=77

【シュート】−【セービング】=1 → 零れ球をルブランが捻じ込んだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

アモロ「うわあああああっ!!!」

バチィッ!!

アモロ「や、やった!!」
ナポレオン「なにぃぃぃぃっ!!」

(やりゃあ出来るじゃねえか)

必死のパンチングでノートラップキャノンを弾いき、喜色を顔に出すアモロ。
その瞬間、先程のと同じ声色が再び鼓膜を震わした気がした。
その事に意識を向ける間もなく…

ルブラン「ま・だあぁぁぁぁっ!!!」 バシュッ!

アモロ「ああっ…」

933 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 16:33:07 ID:???

ピィィィィィィィィィ!

チャーリー「決まったあぁぁぁっ! アモロくん、ノートラップキャノンを防いだと思いましたが…
       直後にルブランくんが捻じ込み! シャンゼリゼが1点を返しました!!」

ノーマークで撃たれたダイレクトでのキャノンシュート。
不利な状態で弾き、喜んだのも束の間…捻じ込まれて1点である。
もっと大きく、または仲間の居る方向を狙って弾いていれば、この失点はなかった。
アモロは拳を地に叩きつけて悔しがった。

(あー…まーこの辺の詰めの甘さはある意味オレらしいとも言える…
  ま、犬も居ねえし仕方ねえよ、ドンマイドンマイ。)

アモロ「何だよ! 誰だよさっきから!」

思わず怒鳴ったアモロに、寄って来ていたギルバートが慄いた。

ギルバート「す、済まないアモロ…! レントンのチェックにと、迂闊に前に出過ぎた…」

アモロ「あ、いや、違うんだ…。 失点はオレのせいだよ、ギルバート達は思い切って守ってね。」

ギルバート「助かるよ…頼りにしているぜアモロ。」

アモロ「うん。」

今回の失点は明らかにDFのミスなのだが、アモロはそれを追求せずに自責点へカウントする。
そんなアモロに対し、ギルバートは信頼と甘えを示して元の位置へと帰っていった。

934 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 16:34:10 ID:???

(スイーツ・・・・・・見ていらんねーなー、そんなんでチームが強くなるかよ!?)

アモロ(や、やっぱり幻聴じゃない!? )

(何でテメーはそんなにメンタル弱えんだ! 実力も発揮しきれない、味方のミスも責めれない!
  そんなんで大事なゴールを守ろうなんてチャンチャラおかしいんだよ!)

アモロ(それは……)

(一度だけだ…一度だけテメェにテメェの限界値を見せてやる。
  お前っていう人間がどこまで頑張れるのか…それをオレが教えてやる!!)

アモロ「き、キミは一体…  って、えっ!?」

聞こえていた声が消失し、同時に違和感を覚えるアモロ…
その違和感の正体は、下半身…ユニフォーム・ジャージのポケットにあった。
・・・当たり前の事ながら、入れた覚えなどない何かのカードがポケットの中に入っていたのだ。

先着で
 ★そのカードとは?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、ハート》 鬼眼の大魔王≠フカードが1枚
《スペード、クラブ》 鬼眼の大魔王≠ニ融合≠フカードの2枚
《クラブ5以下》 鬼眼の大魔王≠ニホーリーエルフの祝福=A融合≠フカードの3枚 
《JOKER》 クラブに加え、ゴキボール∞ダンジョンワーム∞炎の剣士∞ハーピークイーン▼・・

935 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 16:36:32 ID:???
★そのカードとは?→ クラブK

936 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 17:04:48 ID:???
フランスさんは原作で逆贔屓されすぎだよね…
ある意味先見性があったとも言えるけど……

ところで、スペイン経済が爆発してレアルとバルサが爆発したら選手はどうなるの?
まとめて爆発?

937 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 17:06:51 ID:???
大魔王が守護霊w
というかなんで幻想的な効果がまだ残ってるんやw

938 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 18:40:30 ID:???

>>936
その疑問はスレ主の知識じゃ鼻水たらすだけ、答えられないよ!

>>937
時系列を思い出して頂く必要がありますが、この試合は三杉と弥生がデートしているのと時間的に合致します。
即ち幻想的な事件が引き起こされるより以前に起こった出来事・・・言わば例外に位置しています。
エンディングでカード化し、長寿を得た大魔王様に□はなかったと思って頂きたい所です。
メタ的な事を言えば、キャプアモさんにお願いして許可を頂いているのです。
当然その儘の大魔王として君臨して頂く訳では無いですが・・・今回は一つの演出です。
=============================================

> そのカードとは?→ クラブK
> 《クラブ》 鬼眼の大魔王≠ニ融合≠フカードの2枚
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

アモロ「鬼眼の大魔王? こ、これって・・・」

そのカードに描かれたイラストを見てアモロは驚愕した。
大魔王≠ニ称されている割に、そのキャラクターは何の変哲も無い人間の外見をしている。
いや、アモロはその事に驚いたのではない・・・彼が驚愕したのには、もっと違う大きな理由があった。

アモロ「オレ・・・!?」

そう、鬼眼の大魔王≠ニして描かれているキャラクターはアモロその物であった。
イタズラにしては趣向に凝りすぎである・・・アモロには何が起こっているのか理解が及ばない。
だがそのカードを手に取って見詰めていると、何とも言えぬ気持ちが込み上げてくるのは事実。
それは勇気なのか、愛なのか、それとも凶気なのか・・・初めて覚える気持ちにアモロは戸惑うのだった。

939 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 18:41:32 ID:???

・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・


ワアアアアアアアアアア!  ワアアアアアアアアアアアアア!

チャーリー「さあ後半戦の時計も半分が過ぎております!
       まだ2点のビハインドを負っているシャンゼリゼ、この辺りで1点差に詰め寄りたい!
       おっとぉっ、ルストくんがエルネストくんからボールを奪いました!
       そしてそのままロングフィード、これは良いコントロール!」

レントン「よし、流石ルストさん! このボールだったらいけるっ!」

デービッド「させるかチビッ!」
ユージン「そんな粗雑な攻めは成功させない・・・!」

ハイボールの落下地点へと走るレントンに、ボルドーDFの2人が競り合いに向かう。
体格から考えれば、レントンに勝てる要素は全くないように思えた。 しかし・・・

レントン「アーーーイ キャーーーン フラアァァァァァァァァィ」 バァッ!

彼はこれをカット・バック・ドロップ・ターン・・・アクロバティックな体勢制御でトラップして見せた。
正直言って無駄な動きと言わざるを得ないが、デービッド達は度肝を抜かれて動けなかったのも事実。
見事に仕事をしたレントンが間髪入れずにラストパス。 これを受けるのは当然・・・

ナポレオン(クッ、この試合・・・・アモロのくせに生意気だぜ!
       だが遊びは終わりだっ、ここから2点・・・いや、3点奪ってオレ様の優勝だ!!!)


940 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 18:42:41 ID:???

チャーリー「さあナポレオンくんがこのパスに走りこんだっ!!!
       当然放たれるでしょう、強烈なキック力によって生まれる独特の回転が自慢の・・・」

アモロ「クッ・・・! ・・・って、あ、あれ!?」

ナポレオン「キャノンシュートだあぁぁぁぁぁっ!!!!」

先着3名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★ナポレオン キャノンシュート(! card)72+(! dice + ! dice)=★
 ★ギルバート ブロック(! card)66+(! dice + ! dice)=★
 ★アモロ   天地魔闘(! card)79+(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【シュート】−【クリアorブロックMax】
≧6 → シュートは邪魔される事なく放たれた。
=5〜1 → シュートは放たれた。だが有効ブロック分だけ威力減少。(1の場合-2、他は-1)
=0〜-1 → 零れて球
≦-2 → ブロック成功・・・ナポぇ・・・

【シュート】−【セービング】
≧2 → キャノンシュートがゴールネットを突き破る。
=1〜-1 → 弾いたボールを再びルブランが捻じ込みに・・・
≦-2 → ボールを弾き・・・いや、絶好のカウンターパスになった!?

【基本ルール以外の補足・補正・備考】
キャノンシュートは吹飛係数3を持つ。

941 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 18:46:13 ID:???
★ナポレオン キャノンシュート( ハート10 )72+( 65 )=★

942 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 18:46:16 ID:???
 ★ナポレオン キャノンシュート( ダイヤ8 )72+( 25 )=★

943 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 18:47:30 ID:???
 ★ギルバート ブロック(! card)66+( 22 )=★

944 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 18:48:09 ID:???
 ★ギルバート ブロック( スペードJ )66+( 61 )=★

945 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 18:48:53 ID:???
★アモロ   天地魔闘( スペード9 )79+( 11 )=★

946 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 18:49:04 ID:???
ちょw

947 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 18:50:10 ID:???
(すまんな)

948 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 18:50:41 ID:???
天地魔闘(笑)

949 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 18:51:00 ID:???
ピンポイントっすね。

950 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 18:51:10 ID:???
さっきは弾いてこぼれ球にしたのに今回は触れることもできなかった件について

951 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 18:51:24 ID:???
おっけーオッケーです想定内想定内
これくたいで私がdプ要するとでも?

952 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 18:51:37 ID:???
腹w筋w崩w壊www

953 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 18:52:15 ID:???
>(一度だけだ…一度だけテメェにテメェの限界値を見せてやる。
>  お前っていう人間がどこまで頑張れるのか…それをオレが教えてやる!!)

キーパーやめろってことですね、わかります

954 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 18:57:26 ID:???
ノートラップキャノン+瞬間フリー、マイナスクロス75→こぼれ球
キャノンシュート72→ゴールを決められる

あれ、アモロ弱体化してね?

955 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 19:01:37 ID:???
>>954
ミートグッバイした可能性が存在する…?

956 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 19:08:39 ID:???
これで1点差になった上にアモロ君は今ので大量にガッツを使ったはず
逆転優勝ありえるでえw

957 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 20:18:14 ID:???

 ナポレオン キャノンシュート( ハート10 )72+( 6 + 5 )=83
 アモロ   天地魔闘( スペード9 )79+( 1 + 1 )=81

【シュート】−【セービング】≧2 → キャノンシュートがゴールネットを突き破る。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ナポレオンがキャノンシュートを放つ直前、アモロは自分の身に起きている異変の動揺していた。
異変など後で考える事にして、今は目の前のシュートをセービングに行こうと・・・
出来る物ならば、彼はそうしていただろう。

アモロ「ちょっ! か、身体が動かない!」

(めんごめんご、ちょっとシンクロに手間取ってる。 いや笑っちゃうよな、シンクロ率まだ20%とか。
  オレとお前、どこでこんなに差がついた?)

アモロ「何だそれ、ふざけっ・・・ああっ!!」

ナポレオン「キャノンシュートだあぁぁぁぁぁっ!!!!」

バシュウゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!

アモロが身動き取れない事を知る筈も無く、ナポレオン自慢のウイニングショットが放たれた。
ブロックにいったギルバートが紙のように吹き飛ばされる・・・そんな光景がアモロの視界に映る。
『今までのとは違う・・・これがホントのキャノンシュートの威力だ』と戦慄を覚えるアモロ・・・その時。

958 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 20:19:16 ID:???

(・・・よし、シンクロ率40%! いけるぜっ!)

アモロ「(えっ?)うわぁっ!?」 ババァッ!

今まで体験した事もないようなダッシュ、そして跳躍・・・
アモロはこれ≠ェ自分の身体によって生み出されているとは思えなかった。
それだけでない・・・彼には頭の中でクッキリとしたイメージが固まっていた。

アモロ(まず右の掌で前進のベクトルに対抗・・・)

続いて、独特の回転によって暴れるボールに対して手刀を振り下ろす。
地面に叩きつけられたボールは素直さを取り戻し、我が軍門へと下り・・・
返す刀でもう一度の手刀、今度は水平に切り裂く。
するとボールはカウンター性のパスとなり、味方へと渡るのだ。

(どうだ・・・これが天地魔闘だ!!!)

アモロ「・・・って、届かないしっっっっ!!!!!」

(はっはっは、ちょっとシンクロに時間かかり過ぎちまったな。)


バシュルルルルr・・・!! ズバァッ!!!!!


ピィィィィィィィィィ!

959 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 20:20:39 ID:???

ワアアアアアアアアアア!  ワアアアアアアアアアアアアア!

チャーリー「これは凄い! ナポレオンくんのキャノンシュートがネットを突き破りました!
       遂にシャンゼリゼが1点差にまで追いつきました!! 勝敗の行方も混沌としてきたぞー!」

ナポレオン「っしゃぁっ!!! これ以上ないジャストミート・・・いけるぜっ!!!」

アモロ「あばばばばば・・・・」

ガッツポーズを繰り出すナポレオンとは対照的に、アモロは愕然と四つん這いの体勢を見せていた。

(いや、ごめ、悪かったって。 でもほら・・・識る事が出来たろう?
  お前の努力は、お前が垣間見たイメージを実現する事が出来る!)

アモロ(無理だ・・・あんなの、オレに出来るわけないよ・・・。
     キミの力なんだろ? どんな手品か判らないけど・・・)

(そんな訳ねー。 お前には出来る、死ぬ気で頑張れば・・・出来ない理由はないんだ。)

アモロ(何でそんな事が言えるんだよ・・・! オレは今までも死ぬ気で頑張ってきた!
     ピエールに迷惑をかけないように、ピエールが安心して攻められるようにって!!)

(何でそんな事が言える・・・か。)

アモロ(・・・・・・)

960 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 20:21:59 ID:???

(簡単な理由だ。 お前がオレで、オレがお前だからだよ。)

アモロ(はいっ!?)

(ピエールの為に頑張るとか・・・そういうのは止めろ。
  もっと貪欲に、セルフィッシュになれ。 GKは傲慢で好いんだ。 ただし・・・)

アモロ(ただし・・・?)

(仲間を・・・DFを頼れ、信じろ。 本当に思いきったプレイは信じる事から生まれる。
  馬鹿だ無茶だと思われても、そういったプレイがオレの・・・いやお前のポテンシャルを啓くぞ。
  ちょっとまあ・・・今回は恥かかせちまって悪かった。 悪気はなかった。
  オレでもあるお前に、自分の可能性って奴を知って欲しかったんだが・・・)

アモロ(・・・・・・・・・)

(まっ、こんなとこだ。 努力無しにいきなり強くなるなんて嘘だよな。
  お前の事を強くするのはお前自身しか居ないんだから。  ・・・・じゃあな、オレ。)

アモロ「まっ、待って!!!」


――その瞬間、白昼夢から醒めたようにアモロの視界は広がった。
気がつけばチームメイトに取り囲まれており、皆心配そうにアモロの顔を覗きこんでいた。

ボッシ「大丈夫かよアモロ、日差しにやられちまったのか!?」
ギルバート「悪い・・・オレ達がナポレオンのシュートを防げないからお前に負担が・・・」

アモロ「あ・・・・・・」

961 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 20:23:57 ID:???

夢・・・・・・だったのだろうか? 今の今まで聞こえていた声・・・それは全て幻想で・・・。
情けない気持ちでいる自分を変えたいという思いが、あんな幻聴を聴かせたのか・・・と。
しかし違和感に気付く。

アモロ「ポケット・・・」

ボッシ「はいぃっ!? ポケット? マジで貧血とか日射病的な!?」

アモロ「あっ、いや、何でもない・・・大丈夫、大丈夫だから。」

そう言って、仲間達をなだめて元のポジションへ返すアモロ。
不思議な白昼夢・・・それが現実だったのではないかと、彼は考え直していた。
ジャージのポケットに入っているカードが、アモロにそう言っている気がしたのだ。


・・・結局、この試合はボルドーの勝利で終わった。
キャノンシュートを何本も放ち、しかも上がり下がりを繰り返していたナポレオン・・・
彼の体力が間もなく底を尽き、ボルドーゴールをこじ開ける手段が失われたからである。
またアモロの体調を心配したボルドフィールダーの再奮闘も大きかったと記述しておく。

こうしてピエール不在のユース・オリンピコは、それでもボルドーが優勝を飾って終えたのである。
結局ナポレオンは決勝で1得点しか上げられず、得点王の座もボッシに譲る事となった。
彼にとっては非常に大きな屈辱であったと共に、これまでに無かった危機感を抱かせる結果であった。

962 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 20:25:20 ID:???
今日はここまでです。
明日は新スレ立てられる・・・かなあ?

963 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 22:10:16 ID:???
乙でしたー

まさかこんな結果になるとはなあ
アモロは次章で強力な敵になる事が出来るだろうか
それ以前に出番があるのだろうか

964 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 22:11:17 ID:???
これだけ持ち上げまくってフランス丸ごと出番なし、というのもそれはそれでキャプ翼っぽくはあるけどねw

965 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/25(水) 15:19:00 ID:???
次のスレを立てたので御報告〜、次回も宜しくお願い致します。

【この借りは】Another-CU_1【必ず返す】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1327392716/l50


>>963
乙感謝です。 結局努力の無い強さなど空っぽという事ですね。
私は物語に結果よりも過程を求め、才能より努力が好きなので、この結果は逆に良かったのかも。

>>964
打ち切りを決めたらフランス戦は見開き1ページにしますねw

あと>>894さんの質問に対してレスしておきます。
一応ネタバレに位置しますのでスペース空けます、閲覧は自己責任でひとつ。








Jカップは駄目になった訳ではありません。
これに限っては全日本ユースとして出場する道が発生します。
発生してもガン無視、第三部無視という事も出来ます。
どういう経緯で今更三杉に全日本ユースの話が飛び出すかは第二部で明らかになる予定です。

966 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/25(水) 15:20:00 ID:???

<ボルドー・ピエール邸>

フランシス「…って感じみたいだぜ?」

ピエール「3−2、しかしナポレオンの得点は1つ……か。 なるほど。」

フランシスはピエールに決勝の最終スコア、そしてナポレオンのゴール数を伝えていた。
彼等は試合結果について重要視していなかったが、それでもこれは満足出来る物だった。
要はピエールもフランシスも居ないボルドーに対し、ナポレオンが苦戦すれば良かったのだ。
ナポレオンとしては、ピエール抜きのボルドーなど雑魚の集まりの筈だったのだろうから。

フランシス「流石にナポちゃんも現状の拙さを実感したんじゃない?」

ピエール「恐らくな…これでナポレオンも、強くなる為に形振り構わなくなるだろう。
      海外の強豪への留学…プレミアへのレンタル移籍も今ならば飛び付く筈だ。」

フランシス「ふん〜ん……それでもアイツが今までと違うプレイスタイルに目を向けるとは、
       オレには到底思えないんだけどねぇ。」

ピエール「その可能性もある…。 だが、環境が変われば自分のプレイも見直さざるを得ない。
      お前だってそうだった筈だぞ、フランシス。」

フランシス「まあ……否定しないよ。」

ピエール「それにプレミアにはアルバート・シンプソンが居る。
      ナポレオンのヤツならば・・・シンプソンのパスに何か感じる物がある筈だ。」

フランシス「……だと好いけどな。」

967 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/25(水) 15:28:03 ID:???

自分、ピエール、デサイー、ナポレオン…この4人で構成される中盤白銀のカルテット
トラムの加入とアモロのパワーアップにより安定化が期待されるゴール前
更にはChamp de reves▼・・
全てが思う通りに成れば、確かにフランスは世界一を争うに足るチームへと昇華されるだろう。
しかし鍵を握るのはあくまでルイ・ナポレオン・・・奴が覚醒しなければ全て夢物語で終わる。

フランシス(・・・オレが考えたって仕方のない話だけどねぇ・・・・・・。
       エル・シド・ピエール中心のチームでもいけると思うんだよなぁ・・・。)

ナポレオン中心のチーム作りをする事のリスクもあるが、それ以上にフランシスは思っていた。
ジョアンの指導を受けたピエールの実力はそれ程だ・・・と。
だがフランシスにはもう一つ知らない事があった。
ピエールがまだ自分の胸だけにしまった儘の、奥の手のビジョンを。

フランシス「(まっ、成るように成るか。)…そういやエル、まだ少しスレ容量が残ってるんだが。」

ピエール「ん? ああ・・・。 10KBそこそこか、埋めネタをするには心許ないな。」

フランシス「・・・ところでオレさ、エルのレンタル移籍先での話をまだ聞いてない気がしてきた。」

ピエール「むっ・・・そう言えばオレも、お前のレンタル移籍先での事を聞いていなかった。
      どうやら容量の続く限り、その話題をするのが自然なようだな。」

フランシス「そんじゃあ・・・」


A フランシス「先にエルの話を聞かせて貰おうかな。」
B ピエール「いや、お前が先に話すべきだろう。」
C 参加者「オレが埋めネタやってやるよ!」(要1票)

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

968 :森崎名無しさん:2012/01/25(水) 15:30:28 ID:EBANv5Nk


969 :森崎名無しさん:2012/01/25(水) 15:46:33 ID:OT7uqEJ+


970 :森崎名無しさん:2012/01/25(水) 19:30:53 ID:???
ビアンコネロレンタル移籍期待

971 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/25(水) 20:15:03 ID:???

> A フランシス「先にエルの話を聞かせて貰おうかな。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

フランシス「そんじゃ、先にエルの話を聞かせて貰おうかねえ。
       …実際のとこ、どうなのよ? バイエルンのトップの練習は?」

興味津津、フランシスは身を乗り出しながらピエールに質問する。
自分のレンタル移籍先がユースクラスなのに対し、この紳士はトップチームである。
レベルの高さ、練習の内容、待遇…全てに興味を抱かない筈が無かった。

そんなフランシスの様子に若干引きつつ、ピエールは苦笑を湛えて話し始めた。

ピエール「言うまでもなくレベルは高いな・・・。
      お家芸とは言え、あのレベルでの2ストッパー+1リベロはなかなか無い。
      それからポジションの流動性、マンツーマンディフェンスでの柔軟さにも目を瞠る。」

フランシス「その辺りはどうしても必要・・・だよな?」

ピエール「ああ・・・オレ達の戦い方はあくまで固有の物、レ・ブルーのシステムだ。
      ・・・だが、そこには攻守の繋ぎや緊急時の対処におけるノウハウが無い。
      我がレ・ブルーが本気で勝ちに向かうならば、ドイツの粘り強さに倣うのは必然だ。」

フランシス「なるほどなぁ・・・ユースの方は何だかんだで個人技に偏ってるのが実情なんだが・・・
       どうやらトップはその辺が違うみたいね、一番の肝心要だってのに。」

ピエール「そうか・・・ならば尚の事、オレがトップの練習に参加させて貰えているのは幸運だな。」

972 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/25(水) 20:17:00 ID:???

フランシス「っつーか向こうさん、エルの事が本気で欲しいんじゃないの?
       なんせ皇帝16歳を客寄せパンダの為にトップへ上げたフロントだろ?
       ぜってー話題になるもんな、皇帝と将軍が同じチームとかさ。」

『…とは言っても、うち(ボルドー)が手放す筈もないだろうけどさ。』と気の抜けた笑みを
こぼしながら自チームを皮肉るフランシス。
例の権威好きのボルドー・オーナーと折り合いの悪いという事情もあるが…
彼は正直言って、ボルドー(本来のチーム)より派遣先の方に余程遣り甲斐を感じていた。

ピエール「シュナイダーか…。」

ピエールは若き皇帝と称されし少年の名を呟く。
同年代ながら、自分より2年も早くトップチームで闘っているカール・ハインツ・シュナイダー。
彼のプロ意識の高さはピエール自身も尊敬の念を抱いている。
フランスが世界と互角に戦う為のレンタル移籍だったが、ピエール自身の意識にも変化を与えつつあった。
直ぐではなくとも、いずれは彼と同じチームでチャンピオンズカップを戦ってみたいと…
そんな事を考えなくもなかった。

ピエール「シュナイダーの奴は専らモリサキの話をしてくるぞ。
      いつかアイツがバイエルンに来たら好いと・・・少し妬けるくらいに言ってくる。」

フランシス「モリサキ・・・? ああっ、あのオーバーラップするGKか!wwwww
       あいつ日本人のくせに面白いよなwwww シュナイダー分かってるじゃんよww」

森崎の名前に腹を抱えて笑い出すフランシス。
彼がフランス国際で見せた喜劇的インパクトはどうやら相当の物らしいと分かる。

973 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/25(水) 20:19:33 ID:???

ピエール「スライダーキャノンを止めたセーブ力、シュナイダーを1点に抑える勝負強さは確かな物だ。」

一応フォローを入れてみるピエール。

フランシス「ヒィ・・・まぁ・・・でも、そうだよなGKとしての実力は確かだったと思うよ・・・うん。
       ・・・ププ、話題性にも事欠きそうにないし・・・バイエルンのフロント好みの奴じゃん。
       うんうん、あると思うぜモリサキのバイエルン入り。 Wトーナメントで活躍すりゃいつかは。」

ピエール「そう思うか?」

フランシス「ああ、でもそうしたら第1回フランス国際Jrユースのキャプテンが1チームに揃うんだな。
       そう考えるとまた凄いもんでもあるよな、差し詰めオールスターズ≠チてとこか。」

ピエール「オールスターズか・・・」

『悪くない・・・』と思ったが、素直にそう返すのは少し癪な気がして・・・
ピエールは苦笑を浮かべながら意地悪そうにこう言った。

ピエール「ネーミングセンスが足りないな。」

フランシス「ヘイヘイ、そうでしたかー。」

974 :森崎名無しさん:2012/01/25(水) 20:30:20 ID:???
ここの森崎のカラオケはてつを級なのかwww

975 :森崎名無しさん:2012/01/25(水) 20:33:44 ID:???
おおおお、オールスターズの三人はすごい好きなのでこれは漲る展開。
まあファンサービス程度なんだろうけど、やっぱりうれしいw

976 :森崎名無しさん:2012/01/25(水) 20:35:14 ID:???
この世界には伝説のグローバルフットボーラーもいるのかー?w

977 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/26(木) 12:03:08 ID:???

>>974
だれか! 光太郎の兄貴を探して来て!

ブラックさん「ナムリスがヒドラ(笑)になったのもゴルゴムの仕業だ!」

>>975
森崎、シュナ、ピエがバイエルンに集う未来はかなり初期から妄想してますw
でも恐らくサービスで終わると思います。
アナカン完結後のストーリーも考えてはいますが、現実味は…

>>976
ヤベッチュさんが史上2人目のグローバルフットボーラー認定目指して頑張ってます嘘です
=============================================

ピエール「さて、バイエルンの話題はこんな所だな。 もう話す事は無い。」

フランシス「え? あれ、フライハイトは?」

ピエール「フライハイト・・・? 誰だ?」

フランシス「あっ、いやっ・・・何でもないわ。
       まっ、そういう事ならオレの方の話をしますかねえ。」

ピエール「そうだな、ハンブルガー・ユースの話はオレも聞いておきたかった。
      なにせ前期はユースのリーグでトップ独走という話だからな。
      ・・・ただ、スレの容量がもうREDゾーンなのが心配だ。」


978 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/26(木) 12:06:13 ID:???

フランシス「コップが満ちたら強制閉幕、溢れた情報はウチらだけの秘密・・・それでいいじゃない。
       イタリア勢以外でこんだけ出番があるとか無いぜ? 贅沢言いっこなし!」

ピエール「納得した・・・。 ではとにかく聞かせて貰おうか、ハンブルガー独走の原動力とやらを。」

フランシス「そうだねぇ…まあ簡単に言っちゃえば、ハンブルガーの強さ=ワカバヤシの鉄壁かな。」

ピエール「ワカバヤシ…日本人か? 何処かで聞いたことあるような……」

フランシス「フランス国際にも出場したらしいぜ。 1試合のみ、しかも3失点で途中交代。」

ピエール「それは酷……ああ、思いだしたぞ。 アルゼンチン戦に出場した日本の第2GKだな?」

フランシス「正解。 そのGKがとにかく鉄壁なんだよ、ゴールを奪われるビジョンがまるで見えない。
       今のユースクラスで一番火力が高いのが、多分ブレーメン・ユースなんだが…
       その核弾頭<}ンフレート・マーガスに黒豹<宴c刀Eビクトリーの2人がかり
       ですら、無失点で切り抜けちまうんだよなぁ。 正直ハンパないんだわコレが。」

ピエール「ふむ…なるほどな。 GKの鉄壁に加え、お前が敵のチャンスを潰して回るとなれば…」

フランシス「そっ、失点はPKだけ。 リーグトップ独走も自然の成り行きだって解るだろ?
       性格の方は正直宜しいとは言えないが、あんだけ仕事が出来りゃあ文句も出ない。」


979 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/26(木) 12:29:59 ID:???

ピエール「ふむ・・・フランス国際を見た限りでは、とても信じられない話だな。
      シュナイダーの影に隠れているが、マーガスは優秀なパワーヘッダーだ。
      同様にビクトリーノのスピード、テクニックも世界トップクラス・・・」

フランシス「しょーがないんじゃない? なんたって5のワカバヤシは強かった。」

ピエール「・・・聞かなかった事にしよう・・・では攻撃陣はどうだ?」

フランシス「中盤はレベル高いぜ、ボール支配率もぶっちゃけリーグ1ってくらいだ。
       ただ、得点力が課題だなぁ……FWがどうにも頼りなくってさ。」

ピエール「シュナイダーの空けた穴は2年経っても埋まらず…か。」

フランシス「ああ、点取るまでがMFの仕事。 キャプテンのカルツ、それからサイドのカペロマン・・・
       カルツを上がらせる為に、オレが攻めるって機会もそれなりに多かったなぁ…。
       まあ後ろが安心だったから直ぐに馴れたし、お陰でオレもレベルを上げられたが。」

ピエール「そうか、それを聞いて安心したぞ。
      どうやらフランス・ユースの一員として、必要な目的が果たされているらしい。」

フランシス「まっ、世界を相手取るのに守備しか使えないってんじゃオレも困るしねぇ。」


980 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/26(木) 12:41:46 ID:???

ピエール「なるほど、聞いた話だけでもハンブルガー・ユースに勝つのは容易じゃないな。
      ・・・そんな所か? お前の移籍先での話は。」

フランシス「うーん、カペロマンの事はもう少し詳しく話しといた方が良いかもな。
       あいつの存在も異彩を放ってるし。」

ピエール「さっき出たサイドの選手か。」

フランシス「ああ、サイド専門。 サイド以外だと弱いって事じゃなくて、サイドに強すぎるんよ。
       ラインを使った攻防がとにかく巧い、ヤバイ・・・奴のテリトリーじゃオレでも苦戦する。
       もしも奴のクロスを活かせるFWが居たら、チームゴール数は今の5割増しにはなるね。」

ピエール「ほう・・・それは同時にドイツ・ユースの脅威を示しているな。」

フランシス「ああ、しかも深い所からサイドでもゴール前でも通せるパサーまで居る。
       ハッキリ言ってマンフレート・マーガスの脅威は3倍増し、怖いねぇ恐ろしいねぇ。」

ピエール「ふぅ・・・・・・」


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