キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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レス数が950を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。
【崩落のステージ】Another-C_9【 後篇 】

1 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/01(木) 11:55:43 ID:MARUhlL6
 Now Loading....





          『 次 回 予 告 』

プレアデスの星が爆発した時・・・ユブンタイは笑い、ジョアンは天を仰いだ。


『強い選手を11人集めても、そのチームが勝つとは限らない。』
『どんなに強力なファンタジスタが相手でも、チーム戦術が機能すれば負けない。』
・・・そう信じていた少年も、抗えない現実に膝をつく。
Wトーナメントでの優勝・・・それは望み過ぎていた若気の至りだったのか?

一方、絶望の夜にフィレンツェから二人の人間が消えた。
人々の運命が歪む中、少年は足元の全てが崩れゆく錯覚を見る。
さようなら、フィオレンティーナ。


次回 アナザーカンピオーネ エピソード1 〜ファイナル〜



          崩落のステージ 後篇




657 :森崎名無しさん:2012/01/05(木) 13:55:23 ID:???
本当にヒドラ(笑)だなぁ

658 :森崎名無しさん:2012/01/05(木) 14:23:14 ID:???
殺伐としたスレにヒドラ(笑)さんが!

659 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/05(木) 14:49:32 ID:???

 新田   ドリブル( クラブJ )68 +( 6 + 2 )+(サイドアタック+1)=77
 ナムリス タックル( スペード5 )68 +( 1 + 5 )=74

【攻撃Max】−【守備Max】≧2 → ドリブル突破! 流石はナムリスさん
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ナムリスは元々タックルや競り合いが苦手であった。
なにしろフィジカルが不足しており、それ故に思い切りの良さも無かった。
パスやインターセプトについては嫌らしい程のセンスが見られる為、その落差は大きかった。
だがその彼が今や、思いもしなかった強靭なフィジカルを手に入れている。

ナムリス(オレには守備のセンスも十分にあったんだ。 フィジカルが足を引っ張っていただけ…
      つまり足が速いだけの手合いなど、オレに適う筈がなかろうだろっ!)

ズザシャァァァァァッ!!!

以前の彼の物とは別次元の、思い切りの良いタックルが繰り出されていた。
ナムリスの頭にあるビジョンはボールを奪った=Aそれだけ風景だった。 しかし…

ミルチビッチ「甘い。」

新田「逆だよっ!」 クイッ

ナムリス「なん……だと…?」

ナムリスのタックルが新田のドリブルを捉え切る事はなかった。
長い時間をかけ、真剣勝負の中で磨かれてきた新田のドリブルと、ある日突然降って湧いたようなナムリスのタックル。
仮にいま互角の力を備えているとしても、経験からくる咄嗟の判断などでは差がついて当然だった。


660 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/05(木) 14:51:07 ID:???

ナムリス(何故…何故勝てない…? オレは素晴らしい力を得たのではなかったか?)

彼がその事に気づく事は出来そうもなかった。
努力もなく突然得た力(結果)など、本物の努力(過程)には及ぶ筈が無いのに。

新田「後はサイドバックを抜き去れば…!」

ともかくとして、見事なドリブルを披露した新田は更にサイドアタックを見せ付ける。
スピードに乗った新田は惚れ惚れする勢いを仲間達に与えるが…本当に厳しいのはここからだった。
三杉をも散々苦しめたタックルのスペシャリストが立ちはだかっているのだ。

ミルチビッチ「ようやく獲物が現れた…。 フフッ、狩らせて貰うぞ!」

新田「悪いけどっ! 俺は1ショットじゃ殺らせない!」

先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★新田     ドリブル(! card)68 +(! dice + ! dice)+(サイドアタック+1)=★
 ★ミルチビッチ タックル(! card)69 +(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → ドリブル突破! すごいよニッタさん!
=1〜-1 → 左から順に(ブンナークがフォロー、クスタがフォロー、レビタンがフォロー)
≦-2 → カンピオーネボールに。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
新田のマークがダイヤで[芸術的ドリブル(+4)]、ハートで[高速ドリブル(+4)]が発動。
ミルチビッチのマークがダイヤ・ハートで[ナナハンタックル(+5吹飛2)]が発動。

661 :森崎名無しさん:2012/01/05(木) 14:51:28 ID:???
 ★新田     ドリブル( クラブ10 )68 +( 42 )+(サイドアタック+1)=★

662 :森崎名無しさん:2012/01/05(木) 14:55:34 ID:???
 ★ミルチビッチ タックル( クラブJ )69 +( 31 )=★

663 :森崎名無しさん:2012/01/05(木) 14:56:40 ID:???
癇癪起こしそう。

664 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/05(木) 15:51:10 ID:???

安定のナムリスさんからの相変わらず一筋縄でいかないミルチビッチですかー。
気持ちよくいかない物ですね。
=============================================

 新田     ドリブル( クラブ10 )68 +( 4 + 2 )+(サイドアタック+1)=75 ※反則
 ミルチビッチ タックル( クラブJ )69 +( 3 + 1 )=73

【攻撃Max】−【守備Max】≧2 → ドリブル突破! すごいよニッタさ…ん?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ミルチビッチ(これは…!)

新田「うおぉぉぉっ!」

ダダダッ ササッ!

素早く、巧くボールを運ぼうとするドリブル。
サイドゆえに感じるプレッシャーはいつもの半分。
元々仕上がっている新田のドリブルが、いま殊更自由に映えている。

ミルチビッチ「ふざけるなっ! 抜かせるか、このワタシがっ…!」

ズザアァァァァ!

ひたすらに運命が仕組まれているのか…
新田の自由が度を過ぎ、強引となってしまったのか…
はたまたミルチビッチの執念がミスを誘発させたのか…そもそも狙っていたのか…


665 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/05(木) 15:52:37 ID:???

ピイィィィィィィ!

新田「ああっ…」

抜く際に新田はミルチビッチの事を蹴突いてしまい、審判もそれを見逃さなかった。
鳴らされた笛はフィオレンティーナのチャンスを帳消しにする為の物だったのだ。

審判(馬鹿者めが…)

審判は笛を口から離すと、新田の方を一瞥し…


先着で
 ★反則に対して→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ・ハート》 お咎めなし
《スペード》 注意(次回カード率↑)
《クラブ》 警告(次回カード率↑↑)
《クラブA》 イエローカード
《JOKER》 第4審判「お待ち下さい師匠!」 審判「なにおぅっ…?」

666 :森崎名無しさん:2012/01/05(木) 15:53:01 ID:???
 ★反則に対して→ ダイヤ8

667 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/05(木) 15:55:40 ID:???
お咎めなしでカンピオーネの直接FKとなりました。
…といった所で、早いですが本日のアナカンはお開きとします。
ありがとうございました。

668 :森崎名無しさん:2012/01/05(木) 16:05:25 ID:???
年が明けても味方が全然赤札引けないなー

669 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/10(火) 14:33:12 ID:???

>>668
本当に仰る通り、フィオにはもうずっと流れがありませんよね。
強制ダイジェスト移行のリミットが迫っていますが、なんとか流れを断ち切り一矢報いたい所です。
=============================================

> 反則に対して→ ダイヤ8
> 《ダイヤ》 お咎めなし
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

審判「チャレンジは結構。 だが我を忘れれば、プレイはラフになり周囲を傷つける。
    その事だけは努々(ゆめゆめ)忘れぬ事だ。」

新田「……。」

それだけ告げて審判は踵を返した。
どうやらお咎めは無しのようである。
反則の本質を見極め、新田に悪意が無かった事を察しての裁量であろう。

三杉(ふう、カードが取られなかったのは幸い…だが、またしても攻めきれなかった。
    新田が自らの主張を抑えてまでしたサイドアタック…成功して欲しかった。)

今の攻撃は不味く無かったが、それでもカンピオーネペースである事は変わらなかった。
抜いたと思った所でファウルなど、まさに流れ≠フ強固さを感じさせる。
カードも警告もなく最悪の事態は免れているが、結局のところ事態は一向に好転していない。
なのに、時間だけは待つ事なく過ぎて行ってしまっている。


670 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/10(火) 14:35:47 ID:???

三杉(これ以上、どう攻めれば奴等は崩れる?
    …いや、それ以前に先ずこのFKをどう守れば良い?)

反撃のカードはもう残り少ない。
それが全て潰えれば、フィオレンティーナ選手達の心も折れてしまうだろう。
これに否を唱える為にも三杉は案を導き出す必要があった。

A とにかく前線で当たっていくしかない、このFKには敵のキープレイヤーを絞ってマークだ。
B 引き気味の守備で行こう、敵を引き込んでカウンター狙いしかない。
C 現状維持でいくしかない、チャンスを待つんだ。
D その他
E ダイジェスト移行(要3票)

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


671 :森崎名無しさん:2012/01/10(火) 14:39:20 ID:kSClwa8Q
A

672 :森崎名無しさん:2012/01/10(火) 15:00:56 ID:rK1F0ghY
B

673 :森崎名無しさん:2012/01/10(火) 15:35:17 ID:jgs2wbEw


674 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/10(火) 16:17:10 ID:???

> A とにかく前線で当たっていくしかない、このFKには敵のキープレイヤーを絞ってマークだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉(戦い方の方針に誤りはない…高い位置で奪えれば、攻撃の手順も少なくて済むのだから。
    問題は奪えるかどうかだが、現状それを懸念に抱いていても仕方が無いが…。)

…と、ここで三杉は再び腹を据えた。 開き直ったと言っても良い。

三杉(今のところカンピオーネにシュートを撃たせたら分が悪い。
    だったらゴール前という概念を捨ててしまおう、もっと中盤を飽和させて…)

カンピオーネの攻撃が単純明快、開き直っているというのもある。
自分達も小難しい理屈はなるべく排し、一層中盤に人数を以って前線守備に当たるべきと考えた。

三杉(奪えれば好し、奪えなければ失点覚悟……博打以外の何物でもないな。
    だがこの試合には、そう言った開き直りこそが必要だったのかも知れない…。)

真っ当に勝負するつもりであれば、到底考えないような極端…
フィオレンティーナは最後の対抗策としてそれを選んだ。 一か八かのギャンブルを望んだのである。
それが功を奏すのか、墓穴を掘る事となってしまうのか…それは直ぐに判明する。


675 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/10(火) 16:18:52 ID:???

☆カンピオーネのアタッカーとなりそうな選手2名にマークをつけます。(優先順位あり)
 以下よりマークする選手を選択して下さい、、誰がアタッカーになるかは判定です。

A アルシオン
B シニョーリ
C オルミーガ
D ピャタコーフ
E フィッツウォルタ
F ナムリス
G カルバリョ
H レビタン

2票ずつ入った2選手にマークがつきます。 先に決まった選手には5人囲み、次点が3人囲みになります。


676 :森崎名無しさん:2012/01/10(火) 17:06:35 ID:kSClwa8Q
AC
二票同時に入れて良いのかな?

677 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/10(火) 17:16:06 ID:???
>>676
すみません、今回は1票ずつでひとつお願い致します。

678 :森崎名無しさん:2012/01/10(火) 17:18:35 ID:Jv6ddFvM
C

679 :森崎名無しさん:2012/01/10(火) 17:24:09 ID:???
これはむしろABCの中から一人をあえて無視するかで考えたほうが良いと思うんですがどうでしょうか?


680 :森崎名無しさん:2012/01/10(火) 17:33:21 ID:kSClwa8Q
A
前半ラムカーネにシューティングスター止められてるから、自分で止めさしたいんじゃないかな

681 :森崎名無しさん:2012/01/10(火) 17:47:38 ID:v4gXJ5m+


682 :森崎名無しさん:2012/01/10(火) 19:13:26 ID:6J/qZIDs
アルシオンは決定で後一人選べばいいのか
B

683 :森崎名無しさん:2012/01/10(火) 19:20:19 ID:Jv6ddFvM
Bに変更します

684 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/10(火) 19:59:11 ID:???
アルシオン→シニョーリの順に警戒する事に決まりました。
判定で当たる事を祈りつつまた明日〜

685 :森崎名無しさん:2012/01/10(火) 20:14:16 ID:???
読みがあたらなければ俺はこの星を破壊しつくすだけだぁ!乙!

686 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/11(水) 12:40:34 ID:???

>>685 もうダメだぁ・・・乙かんしゃぁ・・・・・・  奴は伝説の超サイヤ人なんだ・・・
=============================================

> A アルシオン、B シニョーリ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

中山「二人に狙いを絞ってマークか…。」

三杉「ああ、アルシオンとシニョーリの二人だ。 彼等に人数を使う。」

ダラピッコラ「その二人を選んだ根拠は?」

三杉「得点力だね。」

三杉はズバリと言い切った。
シニョーリにはアクセルスピンシュートがあり、アルシオンには後半開始直後のアレ≠ェある。
また突破力についてもシニョーリは言わずもがな、アルシオンは未知数だが想像するのは難しくない。
無論オルミーガや他の選手達も十分警戒に値するのだが、そこは切り捨てて考えるしかなかった。

バンビーノ「オレは賛成だ、この状況ならば敵にボールが渡った直後を決め打ちするより外ない。
       綱渡りを成功させ続けるには、悔しいが個々の力が足りていない。」

マルコ「そう…だね。 足りない部分は今後鍛えるとして、今は今のボク達の力でやらなきゃいけない。
     そこで彼等に一矢を報いるとしたら、博打を成功させるしかないのかも知れない。」

この案にバンビーノとマルコが続けて賛意を示すと、他の選手達も頷いた。
彼等も状況は理解して…いや、限界が近いという事だろう。
1点をもぎ取る為ならば、形振りもセオリーにも構っていられないのである。


687 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/11(水) 12:42:17 ID:???

三杉「中央から右辺の新田、僕、マルコ、スペルマン、そして中山はアルシオンに付く。
    左辺のバンビーノ、ダラピッコラ、ミュラーはシニョーリに付いてくれ。」

「了解。」「ここでやってやろうぜ。」「このままじゃ終われないよな。」「任されました。」

三杉「レントゥルスには直感に任せて危険そうなエリアをフォローして貰う。
    またブンナークは前がかりで居てくれ、ボールを奪った後のフィニッシュは君なのだから。」

「や、やってみるよ〜」「パスが来るのを信じてるぜっ。」

一通り指示を済ませると、三杉は息を大きく吐いた。 目を伏せ、現状を顧みる。
これが最後の抵抗となりそうなのは、薄々予想がついている。
ここで流れを覆せれば、勢いの儘に最後まで喰らいつく事も出来よう。 だが…

三杉(・・・失敗すれば、もはや流れに抗う事は不可能だろう。
    敵の隙に突け入る為には、ある程度の実力と…それから運≠ェ必須。
    どちらも無いとあれば、心ではどこまでも諦めなくとも呑まれる以外ない。)


パンッ パンッ

両手で挟むよう自分の頬を叩いた。 雑念を払い、気合を入れ直したのだ。
後は博打に対し、運と実力で勝ちを拾うだけである。

三杉「さあ行こう、皆!」

「「「 おう! 」」」

掛け声と共に、フィオレンティーナの選手達は各自のポジションへと散った。
無論これは最初の形だけで、誰もが自分のマークの選手に向けてにじり寄る構えだ。


688 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/11(水) 12:43:25 ID:???

ヤベッチュ「どうもお久し振り、ヤベッチュです。 ようやっとカンピオーネのFKから試合再開ですわ。
       いや〜待ちました! ボク何日この実況席に座ってればええんか心配になりますよー。」

イスラス「・・・・・・」

ヤベッチュ「イスラスさーん? どうしはりましたんのん?」

イスラス「・・・なにを言っているんだお前は?」

ヤベッチュ「話せば長くなるんですけど・・・」

ディッテンベルガ「聞くなイスラス! 聞けばお前も只では済まない気がする!
          ・・・そんな事よりこのFKだ、このFKで試合の流れが二分されるだろう。
          収束に向かうのか、混沌に至るのか・・・よく見ておく必要がある。」

イスラス「む・・・。」

ヤベッチュ「実はボクの正体は・・・」

ディッテンベルガ「やめて!」


689 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/11(水) 12:44:27 ID:???

フィオレンティーナ側から見て左の奥・・・カンピオーネ陣PAの右からFKが蹴られようとしている。
キッカーはファウルを貰った当人であるミルチビッチだった。

ミルチビッチ「・・・・・・」 タタッ

彼は口を閉ざしたまま軽く助走をつけ・・・

バシュウッ!!


三杉(今だ!)

―――瞬間、フィオレンティーナの選手達が一斉に走り出す。


先着で
 ★パスの行く先→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《J〜K》 アルシオン
《8〜10》 シニョーリ
《7》 ナムリス
《6》 フィッツウォルタ
《3〜5》 ピャタコーフ 
《1〜2》 オルミーガ
《Joker》 ミスキック! これは誰も追いつけない!


690 :森崎名無しさん:2012/01/11(水) 12:45:00 ID:CYgi2FZs
★パスの行く先→ スペードK

691 :森崎名無しさん:2012/01/11(水) 12:48:08 ID:???
読みどーり!

692 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/11(水) 13:49:09 ID:???

> パスの行く先→ スペードK
> 《K》 アルシオン
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ミルチビッチ「むっ!?」
ナムリス「なん…だと……?」

アルシオン(………)

フィッツウォルタ(狙っていたか…!)

ミルチビッチだけでなく、カンピオーネの選手が総じて驚愕の表情を見せた。
フィオレンティーナの奴等が、FKが蹴られた瞬間から駈け出しており…
そしてそれがアルシオンを一斉に取り囲む為の物だったからである。

新田(やった、賭けに勝った…!)

中山(いや、まだだっ! まだ運が味方したに過ぎない…!)

夢中で走る選手達。
ボールは放物線の落下軌道に移った。 間もなくアルシオンがトラップする。
短い…だがフィオレンティーナの選手達が距離を詰めるには十分な時間だった。

三杉「運だけじゃない、実力でお前を脅かしてみせるぞ! アルシオン!」

アルシオン「よくも吼える…… 群れる奴が一端に……」

熱い瞳で見据える三杉とは対照的に、アルシオンの瞳は冷めて静かに燃えていた。


693 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/11(水) 13:50:47 ID:???

先着3名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★アルシオン ドリブル(! card)?? +(! dice + ! dice)=★
 ★新田  タックル(! card)66 +(! dice + ! dice)+(人数補正+3)=
  マルコ タックル(! card)65 +(! dice + ! dice)+(人数補正、メンタル+2)=★
 ★三杉    タックル(! card)67 +(! dice + ! dice)+(人数補正+3)=
  中山    タックル(! card)67 +(! dice + ! dice)+(人数補正、メンタル+2)=
  スペルマン タックル(! card)66 +(! dice + ! dice)+(人数補正、メンタル+2)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → アルシオンがドリブル突破!
=1〜-1 → 左から順に(レントゥルスがフォロー、フィッツウォルタがフォロー、ピャタコーフがフォロー)
≦-2 → フィオレンティーナボールに。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
アルシオンのマークがダイヤ・ハートで[スターブレイク(+4吹飛2)]、スペードで[芸術的ドリブル(+4)]が発動。
新田のマークがダイヤ・ハートで[隼タックル(+2)]が発動。
マルコのマークがダイヤで[鋭いタックル(+1)]が発動。
 またスキル・解析LV2により、カードが奇数で相手の必殺技無効〔同等の補正が付与〕
三杉のマークがダイヤで[クリップタックル(+3)]、ハート・スペードで[ディレイドタックル(+2)]が発動。
中山のマークがダイヤで[グランドタックル(+4)]が発動。
スペルマンのマークがクラブで[チンピラ殺法(+3吹飛3):敵もクラブの場合は反則確定]が発動。


694 :森崎名無しさん:2012/01/11(水) 13:53:36 ID:???
 ★アルシオン ドリブル( クラブ7 )?? +( 36 )=★


695 :森崎名無しさん:2012/01/11(水) 13:57:18 ID:???
★新田  タックル( ダイヤ8 )66 +( 14 )+(人数補正+3)=
  マルコ タックル( ダイヤ2 )65 +( 43 )+(人数補正、メンタル+2)=★

696 :森崎名無しさん:2012/01/11(水) 13:58:17 ID:???
 ★三杉    タックル( ハート10 )67 +( 63 )+(人数補正+3)=
  中山    タックル( ダイヤ5 )67 +( 16 )+(人数補正、メンタル+2)=
  スペルマン タックル( ダイヤJ )66 +( 35 )+(人数補正、メンタル+2)=★

697 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/11(水) 14:03:48 ID:???
おお、三杉が何とか勝利しました。 この辺が主人公ですねぇ・・・

698 :森崎名無しさん:2012/01/11(水) 14:17:43 ID:???
これで何とかってことはアルのドリブル値は70って所かな?

699 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/11(水) 16:49:22 ID:???

◎アルシオン ドリブル( クラブ7 )?? +( 3 + 6 )=[??]
 新田 タックル( ダイヤ8 )66 +( 1 + 4 )+(隼+2)+(人数補正+3)=76
 マルコ タックル( ダイヤ2 )65 +( 4 + 3 )+(鋭い+1)+(人数補正、メンタル+2)=75
◎三杉 タックル( ハート10 )67 +( 6 + 3 )+(クリップ+3)+(人数補正+3)=[82]
 中山 タックル( ダイヤ5 )67 +( 1 + 6 )+(グランド+4)+(人数補正、メンタル+2)=80
 スペルマン タックル( ダイヤJ )66 +( 3 + 5 )+(人数補正、メンタル+2)=76

【攻撃Max】−【守備Max】≦-2 → フィオレンティーナボールに。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

――結論から言えば、フィオレンティーナは博打に勝利した。

1対1では勿論・・・3人でも4人でも、アルシオンから完璧に1本取る事は出来なかっただろう。
彼に狙いを引き絞り、しかも5人と言う極めて非常識な数で取り囲んだからこその結果だった。
ある意味において、絶対的な個をチームで破った劇的な1シーンと言えるだろう。


新田「隼タッ・・・」
マルコ「は、速い!?」

アルシオン「・・・・・・!」 ズダッ!

無言で繰り広げられるアルシオンのボールタッチは、まるで流水の如くであった。
スムーズで澱みがなく・・・特筆するようなフェイントを使っておらずとも、そのドリブルは疑いなく超一流。
速さ1番の新田がステップ1つで振り切られ、続くマルコは視線のフェイクで判断を遅らされる。

アルシオン(次はお前か・・・。 ジュン・ミスギ・・・パスで意思を交わし合う男。)

三杉(なんてテクニックだ・・・コーチが勝てないと断じる訳だな。
    けれど、故にこそこれだけの人数で圧力をかけているっ! 奪えずとも弾けさえすればっ・・・)

700 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/11(水) 16:50:53 ID:???

勝ちの目とは言わないが、引き分けに持ち込む程度は可能と三杉は判断した。
怖じる事なくアルシオンに向けて距離を詰めて行く。
『焦ってはいけない、簡単に足を出してはいけない、迂闊に動いたら裏を取られる・・・』
三杉は闘志を燃やしつつも、最初から最後まで頭の中はクールであった。

アルシオンは真逆―――。


アルシオン(意思を交わす? ハッ、笑わせるなっ! 人と人がそう簡単に解り合えるか!
       隣人ですら憎しみ殺し合う、それがヒト≠ネんだ! 違うかっ!?)

三杉「(!! 水のようだったアルシオンの動きが急に硬く!?)・・・これならっ!」

ダダダダッ
  ダダッ ザシュッ!!!

一瞬の交錯が二人の間で行われた。
セオリーに外れる程に仲間の力を借り、その絆に頼った少年と・・・
セオリーを無視し、誰も・・・師すらも信じず、一人の力だけで敵を組み伏せようとした少年。
これはサッカーの勝負以上に、彼等の思想の勝負だったのかも知れない。


イスラス「アルシオンからボールを奪うか・・・!」

他とは違う速度域に棲む男が、誰よりも早くそれを見切った。
交差の後にボールを保持していたのは三杉の方だった。


701 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/11(水) 16:52:44 ID:???

三杉(勝った! 賭けは僕らの勝利だっ!)

込み上げてくる達成感・・・しかし彼は慌ててそれを押さえ込む。
達成しなければならない作業は、まさにこれから待っているのだ。
それを成す為に三杉は叫ばなければならなかった。


A みんな走れ、ファストブレイクだ!
B くらえカンピオーネ、ドライブシュートだ!
C 今だ、走れバンビーノ!
D 中山、脚を止めずに前だ!
E ブンナーク、今パスを送るぞ!
F 流れを変えるチャンス・・・ここは勝負だ、フィッツウォルタ!
G 東方不敗は王者の風よ!
H 弥生、大好きだ!
I オール・ハイル・OKAYAMA!
J その他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


702 :森崎名無しさん:2012/01/11(水) 16:54:22 ID:j44j58ZA

成功するにしても、失敗するにしても、ここはやっておくべき。
成功したら自信に、失敗したら改良のきっかけになる。

703 :森崎名無しさん:2012/01/11(水) 17:03:55 ID:CYgi2FZs
A

味方赤札連発祈願っ

704 :森崎名無しさん:2012/01/11(水) 18:53:31 ID:???
G 東方不敗は王者の風よ!
H 弥生、大好きだ!
I オール・ハイル・OKAYAMA!

なんじゃこりゃあああwww

705 :森崎名無しさん:2012/01/11(水) 19:04:21 ID:???
実況席だけ別次元やw

706 :森崎名無しさん:2012/01/11(水) 21:07:43 ID:???
せっかくなので投票してやる
H

707 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 00:37:21 ID:???


708 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/12(木) 15:42:40 ID:???

ひょえー 寒うございますな… まじアリエナイッティ
ニコ動でnayutaさんが七色のニコニコ動画を歌ってみたを上げてましたね。
本当に古参ホイホイ、良い物を聞かせて頂きました。
MAD製作や歌ってみたにのめり込んでいた日々を思い出したYo!

>>704>>706>>707
>G 東方不敗は王者の風よ! → 審判に怒られる
 審判「このウツケめ! その問答は『流派・東方不敗は王者の風よ!』からなのだあっ!」

>H 弥生、大好きだ! → カントリーロー この道ー ずーっとー いーけーばー
>I オール・ハイル・OKAYAMA! → 魔理沙神の怪我が完治

>>705
何故こうなったし。 このスレだとGKは超時空的存在になっていく気が。

709 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/12(木) 15:43:44 ID:???

> A みんな走れ、ファストブレイクだ!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

もはや選択の余地は無かった。
ここが勝負所と断じた三杉は仲間達に号令をかけていた。

三杉「みんな走れ、ファストブレイクだ!」

…言うや否や、ニ・三ヶ所に集中していたフィオレンティーナの選手達が散り散りに走り出した。
三杉も横へボールを流すと前線へ上がっていく。
アルシオンとの勝負で体勢を崩した新田とマルコだけは数歩遅れた物の、
フィオレンティーナ必勝のパス戦術ファストブレイク≠ェここで幕を開けた。

ディッテンベルガ「…とうとう出たか。」

イスラス「フィオレンティーナの連続パスカウンター…ファストブレイクだったか……
      …アレを防ぐのは相当に厳しい。 だが……。」

ディッテンベルガ「ああ、クスタにフィッツウォルタ・・・そしてオレ達もあの大会で観て、そして体験している。」

二人は軽く歯噛みし、そしてフィールドを凝視していた。
今この時こそ、あの場に立っていたかった…そう言わんばかりに。


710 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/12(木) 15:44:47 ID:???

ポンッ ポンッ
 スル… トトンッ ポーン

バンビーノ(今のオレ達には選択肢が残されていない。) ポン

中山(フィニッシュは予定通りブンナークだ、喩え相手が想定しているとしても!) ポン

マルコ(スタートが遅れたボクとニッタはフィニッシュに絡めない…) ポン

新田(そしてバンビーノさんもは傷を負った、
    あの状態でミルチビッチの待つスペースからラストパスを出すのは厳しい筈。) ポン

ブンナーク(…なら明白だ、オレにクロスボールを上げてくる奴はお前≠セろ!) ダダッ

フィオレンティーナのファストブレイク単に速いだけのパス回しではない。
パスは前後左右、無軌道に行き交っているようだが、それは唯一つの収束へと向かっていた。
そう、ブンナークのフィニッシュに向け、意思を繋げつつ、彼等はその場の役割を果たしていくのだ。
いくらカンピオーネと言えど、これに対応しきるのは困難である筈だが…


先着で
 ★カンピオーネ側の様子→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 ナムリス「うろたえるな、皆!」 アタフタ ※フィニッシュから
《ハート》 クスタ「うろたえるな、皆!」 ※フィニッシュまで1勝負
《スペード、クラブ》 フィッツウォルタ「うろたえるな、皆!」 ※フィニッシュまで2勝負
《ダイヤ絵柄、JOKER》 三杉(…なんだ、この違和感は…?) ※瞬間フリーでフィニッシュから


711 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 15:49:04 ID:???
★カンピオーネ側の様子→ ダイヤ4

712 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 15:51:14 ID:???
ナムリスさんGJwwwwwww

713 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 15:52:04 ID:???
安定と信頼のヒドラ(笑)さん

714 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 15:53:12 ID:???
ナムリスさん良いキャラしてるなーw

715 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 15:59:25 ID:???
(味方からの)信頼と(やる)実績の貴公子商店

(敵からの)信頼と(やらかす)実績のヒドラ商店

716 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/12(木) 18:21:52 ID:???

>>712-714
これだけ見事に噛ませを引き当てるナムリスさんに驚きです。
ハート以下ならばそれなりの見せ場になったのに・・・w

>>715
どこで差がついたのでしょう? 環境? 慢心?
=============================================

> カンピオーネ側の様子→ ダイヤ4
> 《ダイヤ》 ナムリス「うろたえるな、皆!」 アタフタ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

クスタ(いくら優れたパス連携であっても、最後にボールを渡す相手は明白です・・・!)

フィッツウォルタ(そして今の状況に限っては、ラストパスを上げる選手まで判る!)

イスラスやディッテンベルガと同様、ファストブレイクの中身を読んでいる者達が居た。
最後の肝要な部分だけを把握するクスタ、そしてほぼ全容を読み切るフィッツウォルタの2名である。

もしもイスラスとディッテンベルガがピッチに立っていれば、彼等は阿吽の呼吸でこれに対処しただろう。
しかし現実に彼等の姿は無く、止める為には彼らに代わる者達の協力が必要だった。

クスタ(ユブンタイ!)
フィッツウォルタ(今ばかりはお前の力が必要だ!)

二人の視線は一つであった。
彼が本来有していたインターセプト能力、後天的に手に入れた強靭なフィジカル・・・
どう使うかはそれぞれ異なっているが、ナムリス・ユブンタイの力が必要なのは共通していた。
また彼等が味方を鼓舞しつつ支持を出そうと判断をしたのも、ほぼ同時の事であった。


717 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/12(木) 18:22:59 ID:???

クスタ・フィッツウォルタ「うr ナムリス「うろたえるな、皆!」

しかし鼓舞の言葉は彼等の声に先んじて出された。
言葉を発したのは誰でもない、ナムリス・ユブンタイその人だった。
クスタ達は驚くと同時に、ユブンタイが対処方法を正しく判断している物と安堵も抱いた。
それこそが彼等のミステイクであった。

ナムリス「こんなパスはボクが軽く止めて見せる、ゆっくり見物していってね!」 ダァッ

クスタ・フィッツウォルタ(!?) ガビビーン

なんとナムリスは不用意にフィオレンティーナのパスワークへと飛び込んでいくではないか。
確かに彼のインターセプト能力は誇っても問題ないレベルであるが・・・
問題はここぞ≠ニいう転機となる場面で使えるかどうかであった。
彼はラストパスをカット、或いはラストパサーへの供給をカットするべく動くべきであったのだ。

ダラピ・新田(フェイクのムービングっと・・・) シュタタタ

ナムリス(フン・・・速いパス回しのつもりだろうが、オレにとってはトロくて眠たいくらいなんだよっ!)

バンビーノ「・・・」 ポン
レントゥルス「・・・」 ポン

ナムリス「タコス!」

ムービングでデコイに動く者が複数存在し、無限に生まれては消えてゆくパスコース・・・
当然の結果であるが、渦中に飛び込んでいったナムリスには為す術が無かった。


718 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/12(木) 18:27:04 ID:???

フィッツウォルタ「(クソ、所詮は最初から負け犬ムードかッ!)止むを得ない、クスタ!」

クスタ「済まない! カルバリョ、ミルチビッチ、中央を固めて腹に力を入れるんだ!」

カルバリョ「チッ、敵わんわぁっ!」
ミルチビッチ「なにっ!?」

結局カンピオーネとしてはゴール前で阻止するしかなくなっており、必然として中央に人数を集めた。
そしてフィッツウォルタは吹き飛ばされるのを覚悟で(フリーで撃たせない為に)ブンナークへ走る。

シュルルルル・・・

三杉(ブロックが4人にクリアが1人か! 流石に心得ているが・・・ここしかない!)

ラストパスを上げる役割を担う三杉の姿は右サイドに在った。
三杉の号令を起とし、承ではパスワークにより崩しつつ形を創って行き・・・
ラストパスでリズムは転じ、ブンナークのフィニッシュへ帰結させる。

三杉がクロスを上げる転≠ワでは予定通りに来た。
そしてそれを阻止出来る選手の姿も無かった。
ゆえに彼は十分に体勢を整え、ノートラップでクロスを上げるべく脚を振り上げる。

三杉(後はお前に託すぞ、ブンナーク・・・!) ブワァ

シュパァァァァァン!!

鋭く振り抜いた足は、ボールに確かな軌道を与えた。
それは寸分違わずブンナークの頭上を通る、絶好のハイクロスとなったのだ。

ブンナーク・フィッツウォルタ(来た!)

719 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/12(木) 18:29:23 ID:???

先着4名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★ブンナーク ブンナークキャリバー(! card)77+(! dice + ! dice)+(Fブレイク、メンタル+1)=★
 ★フィッツウォルタ クリア(! card)68+(! dice + ! dice)=★
 ★レビタン ブロック(! card)69+(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
  クスタ ブロック(! card)69+(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
  ミルチビッチ ブロック(! card)66+(! dice + ! dice)=
  カルバリョ ブロック(! card)67+(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=★
 ★サビチェビッチ 分身セービング(! card)79+(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【シュート】−【クリアorブロックMax】
≧6 → シュートは邪魔される事なく放たれた。
=5〜1 → シュートは放たれた。だが有効ブロック分だけ威力減少。(1の場合-2、他は-1)
=0〜-1 → 左から順に(新田がフォロー、バンビーノがフォロー)
≦-2 → カンピオーネボールに。

【シュート】−【セービング】
≧2 → ゴールに突き刺さった!
=1〜-1 → 左から順に(新田が捻じ込み、バンビーノがフォロー、ナムリスがフォロー)
≦-2 → ガッチリとキャッチされた!

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
ブンナークキャリバーは吹飛係数2を有す。
フィッツウォルタのマークがクラブ以外で[ADF(+3)]が発動。
レビタンのマークがダイヤ・ハートで[パワーブロック(+4)]が発動。
クスタのマークがダイヤで[芸術的ブロック(+8)]、ハート・スペードで[パワーブロック(+4)]が発動。
カルバリョのマークがダイヤで[情熱のシエスタ(+4)]が発動。


720 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 18:29:54 ID:???
 ★ブンナーク ブンナークキャリバー( クラブA )77+( 22 )+(Fブレイク、メンタル+1)=★

721 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 18:30:08 ID:???
★ブンナーク ブンナークキャリバー( ダイヤ2 )77+( 13 )+(Fブレイク、メンタル+1)=★

722 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 18:30:43 ID:???
 ★フィッツウォルタ クリア( スペード3 )68+( 13 )=★

723 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 18:31:23 ID:???
★レビタン ブロック( クラブ7 )69+( 35 )+(人数補正+2)=
  クスタ ブロック( クラブ9 )69+( 33 )+(人数補正+2)=
  ミルチビッチ ブロック( ハート2 )66+( 21 )=
  カルバリョ ブロック( クラブ3 )67+( 46 )+(人数補正+2)=★

724 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 18:33:23 ID:???
★サビチェビッチ 分身セービング( ダイヤ8 )79+( 56 )=★
せめて1ゾロなら……!

725 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 18:33:33 ID:???
★サビチェビッチ 分身セービング( card)79+( 44 )=★

726 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 18:42:53 ID:???
これは痛いな……
最大火力があっさり止められ、ブンナークはスタミナ切れ
更にファストブレイクをもってしても決められなかった
ピッチにいる選手のメンタル、へし折れてもおかしくないだろうな……

727 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 18:44:17 ID:???
これはもうダイジェストに移行かな


728 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 18:53:26 ID:???
シュートで駄目なら時間差隼

729 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/12(木) 19:04:08 ID:???
サビチェが祖父・ラシンの技で完璧にキャッチしました。
という所で今回の戦いは強制ダイジェスト・・・外伝スレ5のプロローグへと場面は移行します。
一矢を報いるところまで届きませんでしたので、申し訳ありませんがボーナスもありません。
通常のダイジェスト判定を実施させて頂きます。

先着4名様で
 ★ブンナークの活躍 → ! card(! dice + ! dice)
  新田の活躍 → ! card(! dice + ! dice)★
 ★三杉の活躍→ ! card(! dice + ! dice)
  バンビーノの活躍→ ! card(! dice + ! dice)
  マルコの活躍→ ! card(! dice + ! dice)★
 ★レントゥルスの活躍 → ! card(! dice + ! dice)
  ダラピッコラの活躍 → ! card(! dice + ! dice)★
 ★中山の活躍 → ! card(! dice + ! dice)
  ミュラーの活躍 → ! card(! dice + ! dice)
  スペルマンの活躍→ ! card(! dice + ! dice)
  ラムカーネの活躍→ ! card(! dice + ! dice)★
(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《黒札K》 K敗北として処理(更に判定で守備能力が上がる可能性があります。)、三杉は覚醒P+1
《赤札K》 K勝利として処理(任意の攻撃または守備能力を上げられます。)、三杉は覚醒P+3
《6ゾロ》 フラグゲット、或いはフラグ回収として処理、三杉は覚醒P+3
《Joker》 通常の大覚醒として処理、三杉は覚醒P+5
《それ以外》 何もなし

730 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 19:05:13 ID:???
 ★ブンナークの活躍 →  card( 51
  新田の活躍 →  ダイヤA32 )★

731 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 19:06:43 ID:???
 ★三杉の活躍→  クラブK16
  バンビーノの活躍→  ハート535
  マルコの活躍→  スペードA43 )★

732 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 19:07:20 ID:???
 ★ブンナークの活躍 →  JOKER51
  新田の活躍 →  クラブQ43 )★

733 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 19:08:34 ID:???
★三杉の活躍→  クラブ635
  バンビーノの活躍→  ダイヤ452
  マルコの活躍→  スペード746 )★

734 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 19:09:28 ID:???
 ★レントゥルスの活躍 →  スペード724
  ダラピッコラの活躍 →  ダイヤA16 )★

735 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 19:09:42 ID:???
★レントゥルスの活躍 →  ダイヤ715
  ダラピッコラの活躍 →  ハート931 )★

736 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 19:10:01 ID:???
 ★中山の活躍 →  JOKER56
  ミュラーの活躍 →  ハートA66
  スペルマンの活躍→  ハートA62
  ラムカーネの活躍→  ハート6 (! dice + 1 )★

737 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 19:11:01 ID:???
 ★中山の活躍 →  スペード1053
  ミュラーの活躍 →  ダイヤ1053
  スペルマンの活躍→  ダイヤ546
  ラムカーネの活躍→  クラブA43 )★

738 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 19:11:03 ID:???
 ★中山の活躍 →  クラブ434
  ミュラーの活躍 →  ハートA23
  スペルマンの活躍→  スペード653
  ラムカーネの活躍→  ハート852 )★

739 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 19:11:09 ID:???
★中山の活躍 →  スペードJ44
  ミュラーの活躍 →  ハート1052
  スペルマンの活躍→  クラブ313
  ラムカーネの活躍→  JOKER22 )★

740 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 19:11:13 ID:???
わー勿体無い

741 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 19:16:05 ID:???
ブンナークは「さっき出せよ」といわざるをえない

742 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/12(木) 19:20:52 ID:???
どもです。
次の描写は長くなりますので、今日は続きの更新は無理かなと思います。
サディスティックでマゾい試合に最後まで我慢してくださり、本当にありがとうございました。

今後の三杉と仲間達、そして新加入選手の成長をご期待下さい。
すぐにではないですが、控え選手も二部の何処かで加入する予定です。

743 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 19:26:05 ID:???
くやしいけど、この試合も見所多くて面白かったディース

乙でしたー!

744 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 20:13:11 ID:???
あんなに能力高いのに結局最後まで活躍しなかったねヒドラ(笑)さん

745 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 20:15:19 ID:???
バンビーノを怪我させたのは何気にファインプレイではあった

746 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 20:19:42 ID:???
他人怪我させたのを活躍というのかw

747 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 20:28:43 ID:???
タックル68 マーク70 チートスキルヒドラ
どんどん馴染んでいく体
どうしてこうなったw

748 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 22:02:12 ID:???
FWでJOKER引いたんだから,せめて1点位は返せないのか?

749 :森崎名無しさん:2012/01/12(木) 22:05:38 ID:???
なんかブンナークの強化がすごすぎね?

750 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 15:55:12 ID:???

>>740
Joker2枚と黒K1枚を逃しましたね、残念です。

>>741
まさに「お前は何をやってるんだ」状態

>>743
乙感謝っすー!
苦しいだけの面白くない試合と思われてなくてホッとしています。
いや、他にはそういう感想抱いた人も居るかとは思いますけど。

>>744
こんな筈じゃなかった…
彼は嫌な奴うっとうしい奴として配置したキャラだったのに。

>>745-746
ナムリスさんの見せ場はハッキリと珍プレーとして記憶されています。
活躍? なにそれ食べられるの?

>>747
パスやカットを駆使したら、もっと嫌らしく戦える選手なんですけどね。
まあ彼にはサッカーやらせちゃアカンこってす。

>>748
ブンナーク一人の奮闘ですからねえ。
ガッツもそう無いですし、ゴールを決めるまでは不可能と判断します。

>>749
ブンナークは戦闘民族ゆえに追い詰められてからが本番なんですかね?
ちなみに能力には限界値設定ありますから、バランスブレイカーにまではなりません。
それでも第2部での活躍をご期待下さい。

751 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 15:56:20 ID:???

◎ブンナーク ブンナークキャリバー( クラブA )77+( 2 + 2 )+(Fブレイク、メンタル+1)=[82]
 フィッツウォルタ クリア( スペード3 )68+( 1 + 3 )+(ADF+3)=75
◎レビタン ブロック( クラブ7 )69+( 3 + 5 )+(人数補正+2)=[79]
△クスタ ブロック( クラブ9 )69+( 3 + 3 )+(人数補正+2)=[77]
 ミルチビッチ ブロック( ハート2 )66+( 2 + 1 )=69
△カルバリョ ブロック( クラブ3 )67+( 4 + 6 )+(人数補正+2)=[77]
【シュート】−【クリアorブロックMax】=5〜1 → 有効ブロック分だけ威力減少。

 ブンナーク ブンナークキャリバー( クラブA )82+(威力減衰-3)=79
 サビチェビッチ 分身セービング( ダイヤ8 )79+( 5 + 6 )=90
【シュート】−【セービング】≦-2 → ガッチリとキャッチされた!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

フィッツウォルタ(恐らくこの男はアレ≠繰り出す…!)

この一連のプレイとフィニッシュまでの流れ…。
ここまでの鬱屈を晴らすべく、ブンナークがあのヘッドを見せて来るのは容易に予想が出来た。
ヘルナンデスとシューマッハを破壊した、あのブンナークキャリバー…

フィッツウォルタ「だが易々とは撃たせない!
          このクロスへの最善のポジションはボクには判る…!」 ダッ

ブンナーク「そう言うのは好き勝手やってろや!」

フィッツウォルタ「なっ…!」

スピーディーな三杉達のパスワークが、彼の気分を最大限に盛り立てている。
GKにすら届かずにいる自らの醜態を掻き消す…今がその時だと、彼自身の本能が告げている。
ポジショニングが如何に劣勢であっても、ブンナークが全く意に介さないのはその為だった。


752 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 15:57:48 ID:???

ブンナーク「うぉあぁぁぁぁぁぁっ!!!!」 バァッ

フィッツウォルタ「グゥッ!」

キャリバーを繰り出す時のブンナークは、まさに暴虐の鉄塊である。
過去の事実として、クスタでさえポジショニングの優位を持ってしても、コレを止められなかった。

ドカアァァァァァァ!!!!
        フィッツウォルタ「ゲホッ!」

圧倒的なフィジカルの差に、フィッツウォルタが派手な無重力体験を強いられる。
しかしそれでも彼は、自身のやるべき仕事を達成している。

ブンナーク「くたばれカンピオーネ、これがオレのブンナークキャリバーだっっっっ!!!」

       ドッゴオォォォォォォォッッッ!!

大きな音を立てて振り下ろされたブンナークの巨大刀が、迫力ある轟音をグラウンドに響かせる。
しかしそれはジャスミートではなかった。
放つ瞬間、シュートコースの直前での変更を強いられたからである。
そしてそれはフィッツウォルタの守備に依る物ではなかった。

クスタ(やはりコイツかっ!)

ブロッカーに留まったクスタも当然予想していた。
プリマヴェーラ・カップ戦の決勝で2点を強奪されたブンナークの凶悪なヘッド。
あの時は威力を減ずる事すら出来ず、路傍の石の様に吹き飛ばされた。


753 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 15:58:49 ID:???

クスタ「もう二度と! 只やられるだけにはならない!」 ドドォッ

ブンナーク(無駄だぜっ!)

意気を吐きつつ猛然とコースに飛び込むクスタに、レビタン達も彼に倣って身体を投げ出す。
しかしブンナークキャリバーはやはり強烈…

ドガガガァッ!!!

クスタ「グワッ…!」 レビタン「うぅっ…」
  カルバリョ「バカげとる…!」 ミルチビッチ「ググゥッ!?」

その弾道は撥ね返されるどころか逸らされる事もなく、四つの壁を貫いてみせた。
しかし彼等も只やられはしなかった…意地を通し、無敵だったそのボールの威力を確かに減じたのだ。

それ故か、それとも因果は無かった…解りはしないが、サビチェビッチには好く視えていた。
体勢を十分に整えてセービングに跳ぶ事が出来たのだ。 そして…

ガシッ!!

ブンナーク「!!」
三杉「なっ!!」
新田「まさかっ…!」

アルシオン(バロンドールGK、レフ・イワノビッチ・ラシンの忘れ形見か…。)

サビチェビッチ(レフ爺ちゃん、技を借りたよ。)


754 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 15:59:51 ID:???

呆気ない程の完璧さでブンナークキャリバーはキャッチされた。
しかも着地もスタっと綺麗に決めたサビチェビッチの表情は、何事もなかった様に平然だった。
フィオレティーナの選手達にとって、その光景は絶句に値する物だった。

サビチェビッチ「………」 バシュッ!

三杉「ハッ! しまった、みんな戻れ!」

三杉らが立ち尽くした瞬間、サビチェビッチは素早くボールを前線に蹴っていた。
慌てて守備に戻るフィオレンティーナフィールダーだが、それも遅かった。

ピャタコーフはこれをトラップすると、直ぐ様ドリブルで攻め上がり…
かろうじてチェックに行けたレントゥルスを、ダブルタッチならぬクワドロブルタッチで突破。
高いクロスを上げ、シニョーリのバイシクルシュートでのゴールをアシストして見せたのだった。
攻撃と守備の切り替えの大切さを、一瞬でも失念したフィオレンティーナのミスである。


> ダイジェスト判定:ブンナークの活躍 →  JOKER ( 5 + 1 )
> JOKERによる大覚醒で、一次限界未達能力の上昇と新技取得。
> タックル技[ムエタイアタック(+3)]及びドリブル技[強引なドリブル(+2)]発動率上昇。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

必殺のファストブレイクを破られ、逆に3失点目を奪われたフィオレンティーナ…
士気は当然ながら大きく下がり、通常のプレイも機能し辛くなり始める。


755 :森崎名無しさん:2012/01/13(金) 16:00:08 ID:???
ここはまぁラスボスGKサビチェビッチの見せ場だよね

756 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 16:00:59 ID:???

マルコのパスもバンビーノのドリブルも、普段の輝きが遠い物となった。
また新田もリズムを崩し、スピードだけが空回りするようになる…
そのような追い込まれた状況であったが、フィオレンティーナが直ぐに失点を重ねる事はなかった。
ブンナークがここに至り、追いこまれた獣のような闘いの本能を爆発させたのである。

ブンナーク「ボールか首を置いてきやがれっ!」  ドガガァッ!
ナムリス「ボゲゲェッ!」

ブンナーク「どけよっ!」 ガガッ
レビタン「ぬぅっ!?」

奪われても直ぐに奪い返し、また直後のドリブルでも相手を吹き飛ばした。
体力の限界が間近であったため、彼自身がシュートに至る事が無かったのは無念であっただろう。

結局フィオレンティーナの残りのシュート場面は1度だけとなった。
もう一人のストライカー、新田が後半29分に1対1を仕掛けた場面である。

新田(今のオレのシュートではゴールネットに届かない…けれど、ゴールを奪う方法はある!)

彼はこの試合の前に編み出した時間差シュートでゴールを狙った。
しかしそれもカンピオーネゴールを割るには至らなかった。
長い手足を伸ばしてゴールマウスに仁王立ちする、サビチェビッチの姿にミスを誘発させられたのだ。
観る者が見れば、サビチェビッチの姿は祖父の異名である黒蜘蛛≠彷彿させた筈だ。
新田自身も、まるで巨大な蜘蛛がゴールを隠している錯覚を覚えたのは偶然ではないだろう。


757 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 16:02:22 ID:???

ブンナークの体力が尽きた30分以降、フィオレンティーナは防戦一方に晒された。
反撃する為の守備ではなく守る為の守備が増えた彼等に、もはや流れは存在しなかった。
後半34分、オルミーガが35mの位置から放ったシュートを中山が何とか弾くが…
こぼれた浮き球をピャタコーフが連続回転しながらのボレーでねじ込んで4点目を決められた。
0−4…屈辱的とも言えるスコアを突き付けられ、遂にフィオレンティーナの戦意は口を閉ざす。

ジョアンはその光景を死んだような目で見下ろす事になった。
この観客のいない試合…選手達はまさしく必死に戦った。
カンピオーネは勿論、間違いなくフィオレンティーナも高いパフォーマンスを魅せた試合だった。

しかし、かつてブラジル不動のCF:ロベルト本郷の師だった男の心は空虚だった。

ジョアン「私の理想となるチーム…今日、この日から完成する筈だった。
      ここまでの長い道のり、しかしこれが新しい始まりになると私は疑わなかった…」

彼は自問自答を繰り返していた。
自分は何の為に今日まで走り続けて来たのだろうかと。

ジョアン(アルシオンに太陽の下を歩かせる為、そう信じている……信じていた。)

しかしハーフタイムにてアルシオンから放たれた言葉が、その思い込みズタズタに切り裂いた。
ロベルトへの贖罪の為、自分の目的の為にアルシオンを利用しようとしたのだと…
考えもしなかった事だが、ジョアンは目の前の現実を見て、その事を否定出来なくなった。

そして今、彼の教え子:カンピオーネは、もう一人の教え子:フィオレンティーナを駆逐している…
彼が全く望まぬ形で駆逐しているのだ。

ジョアン(だが…見届けなければならない。 それが再び過ちを犯した私の今出来る事…)

無意識に伏せていた視線を上げ、ジョアンはフィールドを見据えた。
その視線の先、日本人選手にボールが渡った。


758 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 16:04:02 ID:???

ジョアン(見ているかアンザーニ、あやつはまだ諦めていないぞ…)

ジュン・ミスギ…心臓病によって才能を押し潰されていた過去を持つ少年。
ジョアンの予想を超える姿に成長した選手の一人だった。

三杉(この試合、もう勝つ事は出来ないだろう…。
    だが最後まで諦めてたまるか、このプレイでもう一度流れを変えるっ!)

得点の手段はほぼ断ち切られたと言って良い。
だが彼は再び戦意を燃やし、攻撃の途へと就いた。
ドリブルでの中央突破を計り、芸術的とも言えるドリブルで一人抜き…二人抜き…
そして望みを賭けた新田へのスルーパスに狙いをつけた。

クスタ「流石…だがそこまでですっ!」

三杉(なにっ!?)

ズザザァァァァッ!

激しく、それでいてフェアなタックルの横槍が入った。
ゴール前に鎮座していると思われたクスタによる意外なタックルである。

三杉「クソッ、やられたっ・・・!」

寸での所でボールを奪われた三杉は、悔しさを隠す事すら出来なくなっていた。
流れを引き戻す試みはまたも失敗に終わってしまったのだ。


759 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 16:05:47 ID:???

ジョアン「それでいい、クスタ…。 お前のDFはまさしく芸術品だ…そして…」

視線を移した先に、ジョアンが最も長く連れ立った少年の姿。

アルシオン「オレに持って来い、クスタ!」

クスタ「なにっ…? パスでボール運びはしないのではないのですか!?」

アルシオン「ああ、故にそれがラストパスとなる…お前にアシストをくれてやると言っている!」

クスタ「(そう言う事か…)いいでしょう、魅せてみろアルシオン!」

バシュッと確かな軌道のフィードが縦を切り裂いた。
それはアルシオンと呼ばれ続け…本当の名を失ったニシュの少年へと渡った。
あの日の事をジョアンは今でも思い出し…そして無意識に呟いていた。

ジョアン「お前は私の最高傑作だ、アルシオン。」

それを口にした瞬間、彼は自らがアルシオンを芸術品…即ち物≠ニして扱っていた事を自覚した。
自己嫌悪と後悔の波が押し寄せ、彼は目眩と共にその場に倒れ込んだ。

フィールドではアルシオンが脚を雄大に振りかざしている姿が見られた。
後半開始直後、膠着していた状況を一瞬で破壊し、先制点を奪ったあのシュート≠フ構えだ。
時計は後半40分に達しており、ラムカーネの状態は完全に底を尽いている。
つまり撃たれれば失点は必至である。

760 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 16:07:17 ID:???

三杉「ダメだ…この時間帯、彼に撃たせたら・・・!」

縋るような絶叫がグラウンドに響き渡る。
しかし彼の望みを叶える者は居ない…砕き散らす者しか居なかった。



アルシオン「く だ け ち れ ぇ っ ! ! !」


ド ッ ゴ オ ォ ッ ッ ッ ッ ッ ッ ッ ! ! !


ラムカーネ「ゴフッ………戦闘レベル…通常では阻止不可能と判断する。
       …これで何もかも終わりだ、シャドゥシールドを使う…。」

限界を迎えたGK、ラムカーネはそれでも限界の先を絞り出した。
前半に比べるべくもないが、その反応は異常に素早く、影の残像を残してボールに立ちはだかる…
しかしスターバーストは、そんなラムカーネの最後の気力をも粉々に粉砕した。
彼の小柄な身体を宙に舞わせ、更にネットをも突き破るゴールとなったのだ。


ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!


0−5
転がるボールを三杉は呆然としながら見ていた。
三杉はイタリアに渡ってから培ってきた自信、プライドを打ち砕かれた思いだった。


761 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 16:08:40 ID:???

心臓病を完治させ、ガラスのエースの名を返上した。
技術を磨き、最新の戦術を勉強して、確固たるチームの強さという物を知った。

三杉(強い選手を11人集めても、そのチームが勝つとは限らない・・・
    どんなに強力な個が相手でも、チーム戦術が機能すれば負けない・・・)

本当の強さとは何なのか…個人技や突出した一人に頼る物ではないと、彼は大きな信念を得たのだ。
しかしそこに掲げられたスコアは、目の前に広がる光景は・・・それが砂上の楼閣≠セったと告げている。
口にして呟いた自身の信念は、空虚な音で彩られていた。

そして三杉は膝を折った。
その場にへたりこんでしまった。

三杉(イタリアに渡ってから・・・いや、リハビリを含めたこの3年間・・・この諦めを知る為にあったのか?
    片桐さんに啖呵を切り、全日本ユースに宣戦布告して・・・これからの為にと選んだ結果がこれか?
    結局のところ僕は全日本ユースにとって、いや日本サッカー界にとって裏切者にしか成れない・・・?)

失意の波がグルグルと彼を取り囲み、そして打ちのめした。
三杉はこの時点から試合終了までの5分弱をほとんど覚えていない。
彼は無意識にボールを追って走りながら、3年の年月を邂逅しようとしていた。
フランス国際Jrユースで世界一を飾った後、闇の源と言える心臓病を完治させてからの日々を。
しかしその道程も、深い霧がかかっている様に薄ボンヤリとし、上手く思い出す事が出来なかった。

彼は18年間生きてきた中で、初めて本当の意味での諦めを知った。
それは絶望ではなかった。
絶望よりも下に存在する物・・・即ち無気力であった。


762 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 16:09:41 ID:???
一旦ここまでです。

763 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 20:40:16 ID:???

ピッピッピィィィィィィィィィッッ!!!

試合終了の笛が鳴った。
最終スコアは0−5、カンピオーネの勝利という結果だ。
フィッツウォルタやクスタらにとって、形としては雪辱を果たした事になるが・・・
しかし表情や態度に喜色を湛える者は、カンピオーネの中には居なかった。

フィオレンティーナの選手については茫然自失という表現が相応しかった。
立ち尽くす者すら居ない・・・蹲ったり芝に身体を横たえる者ばかりである。

両者の様子を見れば、この試合で何かを得た人間は一人も居ない事が判る。
失う物ばかりの多い、悲惨なテストマッチと断ずるべきだろうか・・・? ・・・否。

ナジーブ「クックック・・・・・・はぁっはっは! 素晴らしい、最強のチームだぞカンピオーネ!
      いやはや確信したぞ、お前達ならば欧州や南米の不遜な奴等を追い落とす事が出来る・・・!」

ただ一人、カンピオーネのオーナーであるナジーブ・ユブンタイは完全な満足を示していた。
今日までの投資は彼にとってすら小さくなかったが・・・それに見合うリターンも確かにあったようだ。

ナジーブ(アルシオンはパーフェクトな選手であり、その活躍は痛快だった。
      フィッツウォルタもあらゆるシーンで活躍出来る逸材・・・
      クスタの守備は堅牢、シニョーリも危なっかしいが面白い。
      そして何より、あのラシンの孫の素晴らしさが実戦で証明された。)

『いま挙げた全てが自分の物』という思いが彼を愉悦に浸らせた。

彼の大好きなサッカーというスポーツで、最強チームのオーナーとなる。
そして采配にも自分の好きなように口を出し、しかも圧倒的に勝つ。

アラブの石油王という肩書きを持つビジネスプロフェッショナル・・・
その皮を剥いてみると、現れたのは下卑たゲームを楽しむ子供の不浄な姿だった。


764 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 20:41:31 ID:???

ヤベッチュ「いやあー・・・終わりましたけど、これ後味悪いっすねぇー。
       あっ! よく考えたらボク、この試合結局一度もボールに触ってへんですよ!
       いやこれ大事件、ちょっとお二人さん聞いてます!?」

何の為にトルコから・・・しかも最大規模のチームと契約を打ち切って来たのかと騒ぐヤベッチュ。
ガチで彼の人生設計ドンデン返しな大事件の筈だが、何故だか緊張感が無いのが不思議である。

ディッテンベルガとイスラスは試合終了と共に真剣さを取り戻し、ヤベッチュの訴えなど耳に入らなかった。
彼等は彼等で今後の進む道を真剣に検討しているのである。

ディッテンベルガ「どうするイスラス・・・。 やはり行くのか?」

イスラス「ああ・・・。 ・・・自分の居場所は自分で切り拓くさ・・・・・・。」

ディッテンベルガ「そうか、お互い予定外の帰国という訳だ。
          次に会う時は敵同士・・・それも悪くない、お前とならば。」

イスラス「・・・どちらがあの穢れた王者に敗北を教えるか・・・・・・クック、勝負だ・・・。」

親友でありライバルでもある二人は笑みを交わした。
イスラスはオランダで、アヤックス一強体制のユース代表を叩き潰し、最強トータルフットボールの実現を・・・
ディッテンベルガはドイツで、攻撃に比べて余りに脆弱な守備を、皇帝の再来として一から建て直す事を・・・
それぞれに対して誓い合った。 
ジョアンが導き、そして用意してくれたレール・・・彼等二人はそのレールの先へ自らの足で歩むつもりなのだ。


765 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 20:43:05 ID:???

ディッテンベルガ「そしてアイツも・・・。 カンピオーネを中から変える・・・いや、元の方向に戻すと
          オレ達に誓ったフィッツウォルタ。 奴の手並みにも期待するとしよう。
          ・・・正味の所、そのカンピオーネを倒してこそ意味があるのだからな。」

イスラス「・・・ああ。」

またフィッツウォルタは、ジョアンが目指していたチームを自らの手腕で実現すると、自分達に対して誓った。
『それが敵わぬ場合、容赦なくカンピオーネを倒して欲しい』という願いと共に。
イスラスの道もディッテンベルガの道も茨と言えたが、環境を考えれば最も厳しいのはフィッツウォルタの道。
だがもしもそれが成った場合、イスラスもディッテンベルガも是非闘ってみたいと思ったのも事実。
二人は心からフィッツウォルタの健闘を祈っていた。

イスラスとディッテンベルガがフィールドへ視線をやると・・・
フィオレンティーナの選手達が立ち上がり、ようやく試合後の整列を終えた場面だった。
彼等から見ても気の毒な程、フィオレンティーナの選手の足取りには力が無かった。

カンピオーネの敵になると決めた二人にとって、その姿は決して他人事ではない。
仮に三杉と中山に代わって、あそこに自分達が立っていたとしたら・・・結果は決して好転しなかったろう。
軽口を叩くように話していたが、今日を以ってカンピオーネの強さは二人も思い知ったのだ。

また彼等はフィオレンティーナの選手達に対して、同情の念を抱く事はなかった。
二人にとってフィオレンティーナは敗者ではなく、今も尚ライバルと認識しているからである。

そしてそれはフィールド上のフィッツウォルタにとっても同じであった。
整列が終わり、両チームの選手達がベンチへと戻っていく中、フィッツウォルタだけは動かなかった。
力無く去っていくフィオレンティーナの背中をジッと訴えるように見詰めていたのだった。


766 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 20:45:01 ID:???

フィッツウォルタ(フィオレンティーナ。 ・・・そしてジュン・ミスギ。
          お前達はコーチが創ったもう一つのカンピオーネなんだ。
          だから・・・ 終わるなよ、決して。 這い上がって、もう一度・・・。)

彼が口に出さなかったその思い・・・形にしていたら今の三杉は意気に通じたであろうか?
これほど打ちのめされ、土を舐める事となった試合の直後・・・
いま直ぐにそれを望むのは、余りに酷であるとフィッツウォルタは考えていた。
故に彼は、本当に話したかった内容について、今は口をつぐんだ。
『頑張れ』、『諦めんなよ』といった類の言葉でなく、本当に話したかった事を・・・


そして三杉は、自身の切り拓こうとした日本サッカーの未来の事を考えていた。
考える程に惨めな気持ちが広がっていくのは否めなかったが、頭から決して離れる事はなかった。
望み過ぎていた若気の至り・・・自覚してしまうと余りに恥ずかしく、そして辛かった。

だがもし、さっきは見えなかったこれまでの道程を振り返る事が出来れば・・・
スタートラインが其処にあるのが、もう一度彼にも視える筈である。
砕け散った夢の欠片を拾い集め、たとえ綺麗ではなくとも再びそれを繋ぎ合わせると・・・
今は只それを信じてやるしかない・・・三杉淳が再び立ち上がる事を。



この日 フィオレンティーナは 大敗した

 自信も アイデンティティも その全てが砕き散らされたかに 見えた

  しかし 嵐は いまだ過ぎ去っては いない

   それでも 少年の前に広がる道なき道が 消える事も ないのだ

    少年達は 翌日に トップチームとの契約を 控えていた


767 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 20:46:47 ID:???
本日はここまでとします。
結局選択肢まで辿りつかなくてスィーマセェーン。
この私のバク宙土下座サイクロンを喰らえ!

768 :森崎名無しさん:2012/01/13(金) 20:54:28 ID:???
矢部ッチュ、フォーエバー!

ていうか、マジで彼のこれからのサッカー人生がどうなるのか気になるわw

769 :森崎名無しさん:2012/01/13(金) 20:56:42 ID:???
実力はあるから、どこかでまた出てきてほしいけどねえ。
あるいは、次の大会の際にTVつけてみたら矢部ッチュFCをやってるかもしれんが・・w

770 :森崎名無しさん:2012/01/13(金) 20:59:29 ID:???
好きなキャラだったから、できれば1試合ガチで勝負したいね

771 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 21:15:39 ID:???
ヤベッチュが再登場するとしたら、多分第三部になるですね。
第二部でスレ末外伝とか出来たら良いなあと妄想してます。

772 :森崎名無しさん:2012/01/13(金) 21:16:36 ID:???
本当に再登場するのか!これは嬉しい!乙でしたー!

773 :森崎名無しさん:2012/01/13(金) 21:46:56 ID:???
せっかくなのでWikiにヤベッチュタグ追加してきたぜ

774 :森崎名無しさん:2012/01/13(金) 23:12:22 ID:???
ヤベッチュGK、チームにトレード志願も断られる。

ヤベッチュ
「アッタマきた、なんだろアレは!」

775 :森崎名無しさん:2012/01/13(金) 23:16:02 ID:???
ここはやはりオ・カムラーネさんの出現を願うしか…w
JOKERでたら別人格出現とか → ハートK

776 :森崎名無しさん:2012/01/13(金) 23:19:20 ID:???
無駄にいいカードなのがウケルw

777 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/14(土) 15:35:52 ID:???

>>768
ヤベッチュさんの人気にブルノが嫉妬!
ブルノもギリギリ7に出演依頼が行きそうなくらい人生崖っぷちなのに!
まあいいか、ブルノだし。

>>769
日本でコメディアンデビュー!? チョイ悪サッカーリポーターとしてもオファーがっ・・・!

>>770
いやはやどんなキャラに人気が出るか読めないです
森崎板まじこわい

>>772
出るとしたら架空の国家かクラブチームに所属するのは間違いないですね。
そのチームの監督の名前は決まってます ドーラ・エィモン なーんてね、ふふ

>>773
ブルノ「グギギ・・・このオレですらTagデビューしてないってのに・・・」

>>774
えーと・・・野球ネタ・・・ですよね、多分?

>>775-776
ラムカーネ「チビで飯食ってるっつってるだろ! 俺がデカかったらミューラーだぞバカ!」


778 :森崎名無しさん:2012/01/14(土) 16:07:09 ID:???
今回の試合を最初から見直してたら試合前と試合後のナムリスの落差で夜中に爆笑してしまったw

779 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/14(土) 16:14:24 ID:???

<???>

オワイラン「こんにちわ、皆さん。 超常の力をフンワリ持ち合わせた4人目、マーク・オワイランです。
       厳しくマゾかった、カンピオーネ紹介パート・・・じゃなくてカンピオーネ戦、お疲れ様でした。
       ミスギにとっての試練は、もうあと少し・・・リアル時間で一ヶ月くらいの辛抱です。」

???「長いな・・・」

オワイラン「え・・・?」

???「一ヶ月は長い・・・普通の奴なら、覚悟がなければ戦えない長さだ・・・・・・。」

オワイラン「ええと・・・キミは?」

???「名前なんかない。 どうしても呼びたければドライ・・・いや、ヴォルフだ。
     ヴォルフガング・フライハイトと呼んでくれ。」

オワイラン「そう・・・。 宜しくフライハイト、なんだかキミとは初めて会った気がしない。」

フライハイト「錯覚だろう。 ・・・そんな事よりココは何処だ?」

オワイラン「うん、《時の流れや常識に囚われる事の無い某空間》だと思うよ、多分。」

フライハイト「多分・・・か。 曖昧な割には、やけに悟ったような口調だ・・・。」

オワイラン「・・・ボクには分かる、宇宙の心が教えてくれる。」

フライハイト「宇宙の心?」


780 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/14(土) 16:15:31 ID:???

オワイラン「うん、でもそんな事よりボク達にはやらなくちゃいけない事がある。
       それをやらなければ、ずっとこの場所に閉じ込められた儘なんだ。」

フライハイト「そうか、無意味な予定調和だ。 だあ・・・オレにもそのやるべき事≠ェ段々解ってきた。
        すまないがオレはこういうのは苦手だ。 お前がやってくれ、オワイラン。」

オワイラン「了解、キミはお喋りじゃないものね。 では皆さん、改めて・・・
       新春お年玉ボーナスの時間です! ようやく展開に一区切りがついたという事で、
       あのケチなスレ主が、ようやくこの時間を設けるきになったようです。
       随分と時間が経ってしまった事、ボク達の方からお詫びさせて貰います。」

フライハイト「早かったな・・・・オレの死も。」

オワイラン「あっ、自爆しなくてもいいんだよ、フライハイト。
       それよりお年玉だけれど、皆の好きな袋を一つだけ選んでね。
       中身についてはボクが宇宙の心から聞いておいたから。 それじゃあどうぞ!」 


A お年玉袋(L):三杉、オワイラン、ミハエルの突発練習パート(第二部仕様で)
B お年玉袋(S):オワイランとラムカーネのイベント前倒し(ゼロシステムの仕様が・・・?)
C お年玉袋(M):カンピオーネ(第一部)の能力値紹介(ただしアルシオンは必殺技のみ)
D お年玉袋(空):施しなど要らぬ!

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


781 :森崎名無しさん:2012/01/14(土) 16:17:43 ID:mo+jenTs
B

Aでミハエルを…といきたいがBで成長機会少なめなラムカーネを何とかしたいね
オワイランも一緒だし

782 :森崎名無しさん:2012/01/14(土) 16:17:48 ID:IGipFBC2
A ためしに第二部仕様の練習見てみたいな(本当は全部見たいけどw)

783 :森崎名無しさん:2012/01/14(土) 16:18:56 ID:b8poWk7A
A

784 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/14(土) 17:17:43 ID:???

> A お年玉袋(L):三杉、オワイラン、ミハエルの突発練習パート(第二部仕様で)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

オワイラン「・・・なるほど練習パートにした訳だね? それじゃあ先ずはミスギ用の仕様説明から・・・。
       えーと、第二部でも一部と同様に各キャラ固有の能力値限界(2次限界)があります。
       また各限界値と現在値を比較し上がり易い〜上がらない≠ワで7段階の上昇率があり・・・」

フライハイト「何処かで見た仕様だ。」

オワイラン「え、いや・・・あはは、2姉さんのシステムも能力値設定もよく出来ているって事だよ。
       ともかく練習では、ドリブルから競り合いまでの9項目の中から3項目を選んで貰います。
       そこからは皆さんのお察しの通り、カードで上昇判定を行って貰う事になりますね。」

フライハイト「・・・ちなみに、ミスギには覚醒Pという主人公特権が存在している。
        その仕様(必要ポイント額)も二部で変更になるが・・・」

オワイラン「ええ、これを使用する事で二次限界を突破する事も可能です。
       ただし相応のポイント額を必要としますから、ご利用は計画的に。
       あ、そう言えば貴公子Pは覚醒Pに交換可能な仕様になるみたいですね。
       勿論レートは決して良くないですが、地道な行動が後々効いてくるかも知れません。
       ・・・こんな所かな。」

フライハイト「・・・それではミスギの練習になる、項目を選ぶといい。」

785 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/14(土) 17:19:18 ID:???

《上昇率:三杉テーブル》
やや上がり易い : パス、パスカット、ブロック、トラップ、クリア
普通      : ドリブル、タックル、競り合い
やや上がり難い : シュート

《三杉淳の現在能力》
 ド  パ  シ   タ  カ  ブ   ト  ク  競
68  67  67  66  66  63  64  64  64

練習したい項目を、上記ドリブル〜競り合い≠ゥら3項目選ぶ為に投票してください。
お1人様につき最大2項目を投票する事が出来、2票選ばれたら確定となります(投票はメル欄空白プリーズ。)

786 :森崎名無しさん:2012/01/14(土) 17:23:03 ID:???
パスカット
トラップ

787 :森崎名無しさん:2012/01/14(土) 17:24:20 ID:JETemy82
パスカット
トラップ

失礼

788 :森崎名無しさん:2012/01/14(土) 17:29:55 ID:iSAzmEww
パス
パスカット

789 :森崎名無しさん:2012/01/14(土) 17:30:03 ID:PGy+kbDU
タックル
トラップ

790 :森崎名無しさん:2012/01/14(土) 18:58:06 ID:IGipFBC2
パス

791 :森崎名無しさん:2012/01/14(土) 18:59:53 ID:???
一人が入れられるのは2つまでだけど一度に鍛えられるのは3つなのに今頃気づいたw

792 :森崎名無しさん:2012/01/14(土) 21:59:57 ID:???
そういえば三杉のタックルって67じゃありませんでした?

793 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/15(日) 14:16:31 ID:???

>>792
その通りです、 コピペ元を間違えました。 もうずっとミスばかりゴメンナサイ。
限界値と現在値は管理Excelシートを参照しており、上昇率は合ってますので…そこはご安心下さい。

ちょっとこれだけ更新しまうま。
=============================================

> パス、パスカット、トラップ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

先着1〜3名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★三杉のパス練習(! dice + ! dice)≧6で1上昇★
 ★三杉のパスカット練習(! dice + ! dice)≧6で1上昇★
 ★三杉のトラップ練習(! dice + ! dice)≧6で1上昇★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【備考】
上昇率やや上がり難い≠ワでは6ゾロの際に2上昇。
上がらなかった場合、各合計値の1/2(端数切り捨て)は次回該練習に加算。

794 :森崎名無しさん:2012/01/15(日) 14:17:54 ID:???
 ★三杉のパス練習( 35 )≧6で1上昇★

795 :森崎名無しさん:2012/01/15(日) 14:18:55 ID:kt8D8RvE
★三杉のパスカット練習( 42 )≧6で1上昇★

796 :森崎名無しさん:2012/01/15(日) 14:20:03 ID:???
★三杉のトラップ練習( 24 )≧6で1上昇★

797 :森崎名無しさん:2012/01/15(日) 14:22:30 ID:???
グッド!

798 :森崎名無しさん:2012/01/15(日) 15:35:56 ID:kt8D8RvE
敗戦のあとも地道に特訓って感じかな

799 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/15(日) 19:12:41 ID:???

オワイラン「おめでとう、今回はさい先好く全て成功となりましたね。
       でも、この練習はやや上がり難い&モりから、上昇確率が特に厳しくなってきます。」

フライハイト「毎回、戦力バランスや覚醒P…そして上昇率との兼ね合いを考えるべきか。」

オワイラン「そうだね。 三杉は攻守どちらも重要となるからバランスは大事だと思う。
       でも神経質になる事もない筈だよ、強化イベントもそれなりに用意されている気がするから。
       とにかく次はボクとミハエル…つまり三杉以外のキャラクターの練習をやっていこう。」

フライハイト「オレ達の場合はレベル制…という事になるか。」

オワイラン「うん、ダイスを振った積算値が一定を越えたら全能力が1上昇。
       試合中の覚醒は以前通りだから、頻繁に使う能力が比較的高くなり易いかもね。
       でも能力の二次限界はやはり存在するよ。」

フライハイト「そして、三杉と違い限界を超えるのは不可能…。」

オワイラン「うん。 また、シナリオによる固有の強化もある。
       だから今それほど強くない選手の事も、見切る事なく考えていって欲しいな。
       …それじゃ、こんな所で練習判定といこう。」

800 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/15(日) 19:14:57 ID:???

先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★オワイランLV34≠フ練習(! dice + ! dice)≧7でLVアップ★
 ★ミハエルのLV35@習(! dice + ! dice)≧10でLVアップ★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【備考】
合計値は積算され、次回練習に繰り越し。
またミハエルはLVアップしてもドリブル、シュートの上昇無し、シナリオ一定経過までストック。

801 :森崎名無しさん:2012/01/15(日) 19:16:24 ID:???
 ★オワイランLV34≠フ練習( 21 )≧7でLVアップ★

802 :森崎名無しさん:2012/01/15(日) 19:16:32 ID:???
 ★オワイランLV34≠フ練習( 21 )≧7でLVアップ★

803 :森崎名無しさん:2012/01/15(日) 19:17:21 ID:???
 ★ミハエルのLV35@習( 12 )≧10でLVアップ★

804 :森崎名無しさん:2012/01/15(日) 19:17:57 ID:???
★ミハエルのLV35@習( 46 )≧10でLVアップ★

805 :森崎名無しさん:2012/01/15(日) 19:18:10 ID:???
だめだ、こいつら、はやくなんとかしないと

806 :森崎名無しさん:2012/01/15(日) 20:02:15 ID:???
オーマイガー!

807 :森崎名無しさん:2012/01/15(日) 20:49:24 ID:???
>ブルノ「グギギ・・・このオレですらTagデビューしてないってのに・・・」
ブルノアルさんのところにあるじゃないですかー

808 :anakann:2012/01/16(月) 17:40:10 ID:???

> 三杉 → パス、カット、トラップがそれぞれ+1
> オワイラン → 練習EXP[3/7] 、 ミハエル → 練習EXP[3/10]
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

オワイラン「あはは・・・その辺の公園で自主練しているだけじゃ、中々成果は上がらないね。
       ミハエルもリハビリの延長だし、こんな物なのかな。」

フライハイト「無様だな。」

オワイラン「面目ないね。 正式にチームに加入したら早く成果を出したいと思うよ。」

フライハイト「それでこの練習パートはどのように描写するつもりだ?
        お前達は自主練やリハビリという形で良いとしても、ミスギは試合直後だろう。」

オワイラン「試合を思い出し、自分の反省点を挙げたり敵の見るべきプレイに倣ったり・・・
       そんな所じゃないかな? ミスギならそういうのも有りだと思うよ。」

フライハイト「ふむ・・・普段のヤツならばそうだとしても、今は相当参っているのだろう?
        あの試合の事を思い出そう等とはしないように思えるが。」

オワイラン「そうかも知れない。 ・・・でも、彼は根っからのサッカー馬鹿なんだよ。
       どれだけナーバスで身体が動こうとしなくても、無意識に自己向上に努めてしまう・・・
       一度本気で覚悟を決めた人間は、気付かぬうちに動いてしまう物だよ。」

フライハイト「そうか・・・オレには解らない事だな。」

オワイラン「いずれ解ると思うよ。 ・・・という事で、新春お年玉ボーナスは以上になります。
       それでは引き続き、第一部のラストスパートを御覧下さい。」


809 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/16(月) 17:42:25 ID:???

≪翌朝・フィオレンティーナ選手寮B≫

三杉「う・・・くっ・・・・・・」

悪夢から覚め、ゆっくりと目を開けた。
頭はボンヤリとしており、心なしか少々痛む気がする。
身体を起こそうと試みたところ、驚くくらいに億劫で辛かった。

三杉「・・・・・・」

身体の重さの中に筋肉痛が混じっている・・・
思い出したくもない記憶が、悪夢ではなく現実であった事を証明していた。
堪らなくなり、身体を起こす事を諦めて力を抜く。
ボフンッと軽い衝撃を覚え、視界には薄暗い天井が広がった。

三杉(何だったんだろうな・・・)

三杉はあの試合で5点目を決められた時と同じ事を思った。
心臓病を治し、イタリアでの修行で培った自信と実力・・・その歳月。
結局の所それはあの程度≠フ物でしかなかったのだ。

自分の手で日本サッカーを変える、変えられる・・・そう息巻いていたのが今では信じられなかった。
どうせ自分には何も成し遂げられやしないんだ、と気力の失せた思考しか出て来ない。
出来る事ならば富良野にでも逃避したいとすら考える始末だった。


810 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/16(月) 17:44:50 ID:???

先着で
 ★いつかは起きなきゃいけないよね→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 自分の意思で起き上がった。
《ハート》 ガチャ、ノック無しでドアが開かれた。
《スペード》  トントン、ノックの音が聞こえる。
《クラブ》 ダメだ・・・元気が無いから何にも出来ない。
《クラブA》 富良野に行こう・・・僕が光を求めるなんて、大それた話だったんだ。
《JOKER》 ダイヤ+イベント


=============================================

>>807
あやや、ブルノアルさん失礼致しましたー!
あと、いつの間にかスレ主とポストさんもTag化されてました。
どーゆー事なの・・・

811 :森崎名無しさん:2012/01/16(月) 17:46:21 ID:???
 ★いつかは起きなきゃいけないよね→ ダイヤ3

812 :森崎名無しさん:2012/01/16(月) 18:00:56 ID:???
クラブA駄目ーwww

813 :森崎名無しさん:2012/01/16(月) 18:38:29 ID:???
富良野とブルノはクラブAが超似合ってるなーw

814 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/16(月) 19:14:02 ID:???

> いつかは起きなきゃいけないよね→ ダイヤ3
> 《ダイヤ》 自分の意思で起き上がった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

力を抜いて再び目を瞑った。
眠りの世界へ逃避しようとする行為・・・しかし、それは不可能だった。
自分達がカンピオーネに打ちのめされる光景が目に浮かんで消えないのである。

三杉「クソッ!」 ガバッ

今度は一気に、布団ごと上半身を起こす。
胸はムカムカし、腹立たしい気分が湧いて来ていた。
・・・同時に不安感が首や肩の辺りに纏わりついてくる。
だが不安や怒りを覚えるという事は、既に無気力状態から脱しつつある良傾向。
ともかくとして、いつの間にか三杉はスッカリ目が醒めてしまっていた。

三杉(逃避すら満足に出来ないのか、僕は。)

実情とは裏腹に、簡単な事も思うようにいかない現状を情けない顔で悔しがる三杉。
だがこのまま負の感情に押し潰されても敵わないと考え・・・
三杉はちゃんと起きる事に決めたのだった。


ガチャリ

「起きてきたな?」「おはよう三杉。」「待っていたぞ。」

どうやら食堂には先客がいたようで、ドアを開くや否や声が飛んできた。
やや驚いて視線を上げると、そこには中山とバンビーノ・・・更には他の選手達の姿があった。


815 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/16(月) 19:15:03 ID:???

三杉「・・・おはよう。」

不意打ちのような出迎えに対し、素っ頓狂な顔で返事をする羽目になった三杉。
・・・だが、不思議と先程まで独りで煩っていた不安感は薄らいでいた。
誰かがそこに居る、という安心感は確かにあるのか・・・
部屋に一人で思い煩っているより、こうして起きてきたのはどうやら正解だったようだ。

三杉は朝の挨拶に続けてもう一言声をかけてみようと思った。

A 昨日は散々にやられてしまったな・・・あんなチームにどうやったら勝てるんだろうね?
B 全く・・・アンザーニ監督に顔を合わせられないなあ・・・。
C お腹が空いたよ・・・皆はもう朝ごはんは済ませたのかい?
D 待っていた・・・という事は、何か話があるのかい?
E アルシオンという選手・・・今思い出しても信じられないプレイの連続だったな。
F ユブンタイってのは話通りたいしたこと無かったね。
G その他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


816 :森崎名無しさん:2012/01/16(月) 19:16:08 ID:swaGr6ig
D
本音はG「ユブンタイ…すばらしい素材だ(コメディアン的な意味で)」

817 :森崎名無しさん:2012/01/16(月) 19:17:39 ID:Bb39e30g
D

818 :森崎名無しさん:2012/01/16(月) 19:35:51 ID:???
G ヒドラ(笑)

819 :森崎名無しさん:2012/01/16(月) 19:37:51 ID:???
たしかに来生を超える逸材だったな(当然コメディアン的な意味で)

820 :森崎名無しさん:2012/01/16(月) 19:45:30 ID:???
ジョアン「ユブンタイ……戻ってこい!ワシは最後に、お前を世界一のコメディアンに育てようとしていたんだ………!」
アルシオン、イスラス、ディッテンベルガ「(………それが原因だったんじゃ……)」

821 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/16(月) 20:19:06 ID:???

> D 待っていた・・・という事は、何か話があるのかい?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

うっかり聞き逃してしまいそうだったが、その耳にはシッカリ入っていた。
三杉は首を動かして、先程『待っていた』と自分に向けて口にした彼の方を向く。

三杉「バンビーノ、待っていた・・・という事は、何か話があるのかい?」

バンビーノ「ああ、オレだけではなく・・・な。」 チラッ

三杉「・・・・・・?」

バンビーノは開いているのか判らない細い目で中山に目配せをした。
中山もそれに対して軽く頷く。
この二人が一緒になって、一体何の話をするのだろうかと首を傾げるが・・・

中山「今日、日本への飛行機に乗ろうと思う。」

三杉「えっ?」

バンビーノ「オレも午後には寮を出るつもりだ。 最後に挨拶をしておきたかった。」

三杉「バンビーノも・・・?」

文字通り寝耳に水な話に驚きを禁じ得なかった。
だがよくよく考えれば、この二人が来月にはこの寮を出ているのは決まっていた事だった。
彼等はチームから放出される(契約を辞退した)身であるからだ。
今日フィレンツェの地を発つのも、それが2日3日早まるだけの話に過ぎない。
だが・・・三杉は一応それを尋ねる。


822 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/16(月) 20:20:13 ID:???

三杉「随分・・・急な話なんだね?」

中山「ああ、自分の力不足を思い知ったからな・・・Wトーナメントまでにレベルを上げなくちゃいけない。
    いいや・・・俺だけじゃない、全日本ユースに選ばれる奴等だって・・・。」

             ズキンッ

バンビーノ「オレも同じだ。 カンピオーネがWトーナメントに出場するならば、オレは・・・
       イタリアユースは奴等に勝たなければならない。 グズグズしている時間はない。」

             ズキンッ

胸に刺さる棘のような二人の言葉だった。
この二人は昨日散々に打ちのめされていながら、もう雪辱に動き始めていたのだ。
三杉とは試合に臨んだ立場、期していた思いが違ったのだとは思う。
・・・しかし既にもう次を見据え・・・いや、もう次に動き始めている二人は三杉に少なからず衝撃を与えた。

A 「今日明日くらいは居たらどうだい? 送別会もしていないし・・・」 引き止め(判定)
B 「だったら・・・せめて昼は一緒に食べに行こう。」 お誘い(判定)
C 「判った。 今まで有り難う、随分と助けられたよ。」 了承(終了)
D 「ふむ・・・中山は判るが、バンビーノはこれからどうするんだい?」(疑問)
F その他、個別に言いたい事がある場合はどうぞ。

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


823 :森崎名無しさん:2012/01/16(月) 20:20:46 ID:tlXHIFAs


824 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/16(月) 20:21:24 ID:???
今日の更新はこれだけです、ありがとうございました。
コメントへのレスは次回になってしまいます。

825 :森崎名無しさん:2012/01/16(月) 20:22:56 ID:XXkgdi+M


826 :森崎名無しさん:2012/01/16(月) 20:23:33 ID:swaGr6ig
B

827 :ポストタグ追加犯:2012/01/16(月) 23:12:29 ID:???
乙です

>>810
いやあまさかの人気投票一位ですし
この方は入れなきゃいけないでしょうw

828 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 12:53:56 ID:???
>>816>>818-820
「ウソー、マジコメディアンー!?」
「マジうけるー! コメディアンが許されるのは来生までだよねー!」

シリアスな笑いってあるんですね。
来生もですが、当人らは全力で真面目だからこその笑い・・・


>>827
なにぃっ、まさかの犯行声明・・・!
(恐らく)三杉時代からのご愛顧に感謝しまくりです!
スレ始めてもう2年、スレは併せて14・・・大会一つにどれだけ時間かけたのかー

829 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 12:55:24 ID:???

> B 「だったら・・・せめて昼は一緒に食べに行こう。」 お誘い(判定)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

胸に刺さる棘のような二人の言葉だった。
この二人は昨日散々に打ちのめされていながら、もう雪辱に動き始めていたのだ。
三杉とは試合に臨んだ立場、期していた思いが違ったのだとは思う。
・・・しかし既にもう次を見据え・・・いや、もう次に動き始めている二人は三杉に少なからず衝撃を与えた。

三杉「だったら・・・せめて昼は一緒に外へ食べに行かないか?」

故にこそ、三杉は彼等を引き止めようとはしなかった。
個人的な感傷から送別会でも開きたいという思いはあったが、この二人は決してそれを受けまい。
それを理解出来るからこそ、せめてもの気持ちとして三杉は食事の時間を提案した。

三杉(バンビーノは午後から出ると言っていたから、恐らく大丈夫だろうけど・・・
    中山は飛行機の時間がある。 ・・・難しいかも知れないな。)

頭の中でそう見積もりながら、三杉は彼等の返答を待つ。


先着2名様で
 ★バンビーノの返答→! card★
 ★中山の返答→! card★
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《バンビーノ》 クラブ以外で承諾
《中山》 ダイヤ、Jokerで承諾

830 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 12:59:10 ID:???
★バンビーノの返答→ クラブA

831 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 13:00:37 ID:???
★中山の返答→ ハートA

832 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 13:03:08 ID:???
こ れ は ひ ど い

833 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 13:23:55 ID:???
ヒエエエ〜ッ

834 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 15:49:45 ID:???

バンビーノの返答→ クラブA(アウトーーーー!!)
中山の返答→ ハートA (アウトーーーー!!)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

中山「はは、三杉だったらそう言ってくれるんじゃないかと思っていた。」

三杉「そっか・・・それじゃ?」

中山が浮かべた爽やかな笑みに、三杉はホッと安堵の息を吐く。
しかし、どうやらそれは早合点だった。

中山「いや・・・。」

バンビーノ「申し出はとても嬉しい。 ・・・だが済まない、オレ達二人は断る事に決めている。」

三杉「む・・・そうなのかい?」

予想外にも両者共に断わられる結果となった。
三杉は残念さが表情に出てしまうをのだが・・・彼等は慌ててフォローを入れてくる。

中山「荷造りがまだ残っていて・・・と言いたい所だけど、本当はそうじゃない。
    身体を動かしてないと不安でさ、作業でも何でも熱中していたいんだよ。」

三杉「ああ・・・。」

合点がいった。 やはり彼等にとっても、昨日の試合は相当に堪えたらしい。
別れを惜しみつつ、ゆっくり食事を楽しむ気にはなれないという事だ。


835 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 15:51:27 ID:???

バンビーノ「まっ、長距離移動があるからな。 結局は味わう事にはなるのだが・・・
       だったらせめて、1秒でも早く次のステージへと歩む努力をしたいんだ。」

中山「そういう事だ。 ・・・折角誘ってくれたのに申し訳ない。」

三杉「いや・・・謝ることは無いさ、その気持ちは凄く理解できる。
    僕達は一敗地にまみれたばかりで、これから立ち直っていかなきゃいけない身なんだ。
    ・・・うん、そういう事ならば過剰な見送りも止めておくとしよう。」

バンビーノ「助かる・・・。」

互いに納得し合い、微妙な笑みを交わした。
実感が湧いて来ないが、これが丸二年間寝食を共にした彼等との別れなのだ。
そして次に会う時は、恐らく敵としてまみえる事になる。

敵になる彼等に対し、三杉は不思議とエールを送りたい気持ちになっており・・・
自然と右手を彼等に向けて差し出していた。

三杉「次に会う時は・・・勝負になるな。」

中山「悪いけど、どちらと会っても負ける気はないぜ?」

バンビーノ「ふふっ、こっちのセリフだ。」

握った手から勇気が伝わってきた気がした。
100の言葉も必要なかったのだ、彼等との別れには。
こうして握った手の熱、そして表情に全てが込められていたのだ。

三杉(バンビーノ、中山・・・今日までありがとう。 ライバルとして会う日を楽しみにしているよ。)


836 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 15:53:58 ID:???

最後に二人はそれぞれの連絡先を教えてくれた。
監督の目が覚めたら・・・または何かあったら、直ぐに連絡が欲しいとの事だった。
前者である事を心から祈ると言って、各自の部屋へと戻っていった。

三杉は仲間と話し合い、今日朝食を済ませた後は練習する事に決めた。
これを伝えたところ、全員がハードな練習を望んだ。

大急ぎで食事を済ませ、部屋で準備を整えてからグラウンドに集まり・・・
それから夕方まで、食事も休憩もほとんど取らぬようなハードな練習で身体を虐め抜いた。
クールダウンを済ませて寮に戻ると、中山とバンビーノの姿はもう無かった。
三杉達の胸にはようやく寂しさが訪れたのだった。


☆練習成果を判定します。

《上昇率:三杉テーブル》
やや上がり易い : パスカット、ブロック、トラップ、クリア
 普通      : ドリブル、パス、タックル、競り合い
やや上がり難い : シュート

《三杉の現在能力》
 ド  パ  シ   タ  カ  ブ   ト  ク  競
68  68  67  67  67  63  65  64  64

練習した項目を、上記ドリブル〜競り合い≠ゥら[3]項目選ぶ為に投票してください。
お1人様につき最大2項目を投票する事が出来、2票選ばれたら確定となります(投票はメル欄空白プリーズ。)


837 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 16:00:33 ID:VN8J2vm2
パスカット
トラップ
ドリブル

838 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 16:12:30 ID:9qAqQYR6
パスカット
パス

839 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 16:13:49 ID:VN8J2vm2
間違えました。
パスカット
トラップ

840 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 16:16:22 ID:juzAMGOU
トラップ
パス

841 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 16:17:19 ID:Vfnk1WoM
トラップ
ドリブル

842 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 16:23:32 ID:???

少しだけ微妙にネタバレをします。 第2部最初の試合はセリエAプリマヴェーラのチームです。
LVは一律で38。 ちなみにカンピオーネはLV38とLV37の選手が混在していました。
試合までにこの形式の練習と特殊な練習が一度ずつあります。
=============================================

> パス、パスカット、トラップ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

先着1名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★三杉のパス練習(! dice + ! dice)≧6で1上昇★
 ★三杉のパスカット練習(! dice + ! dice)≧6で1上昇★
 ★三杉のトラップ練習(! dice + ! dice)≧6で1上昇★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【備考】
上昇率やや上がり難い≠ワでは6ゾロの際に2上昇。
上がらなかった場合、各合計値の1/2(端数切り捨て)は次回該練習に加算。


843 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 16:24:39 ID:???
先着3名様の誤りでした。
でもこのレス時に既に引かれていたら採用します。

844 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 16:29:49 ID:???
 ★三杉のパス練習( 52 )≧6で1上昇★

845 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 16:32:01 ID:???
 ★三杉のパスカット練習( 12 )≧6で1上昇★


846 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 16:34:01 ID:???
 ★三杉のトラップ練習( 24 )≧6で1上昇★

847 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 16:34:13 ID:???
 ★三杉のトラップ練習( 41 )≧6で1上昇★

848 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 16:39:07 ID:???
度々のミス報告すみません。
パスの上昇率は普通≠セったので、[≧7で1上昇]でした。
結果としては変わりませんが次回から気をつけます。

849 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 17:32:32 ID:???

> 三杉のパス練習( 5 + 2 )≧6で1上昇 → パス値69
> 三杉のパスカット練習( 1 + 2 )≧6で1上昇 → 失敗(次回判定+1補正)
> 三杉のトラップ練習( 2 + 4 )≧6で1上昇 → トラップ値66
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

※三杉の現在能力が以下のようになりました。
 ド  パ  シ   タ  カ  ブ   ト  ク  競
68  68  67  67  67  63  65  64  64


※他のメンバーについて、二次限界に対して現在値が低すぎる能力に補正上昇が加えられた。
※ミュラーとスペルマンに救済レベルアップ。(LV35→36)

☆続いて他の選手達の練習判定を実施します。

先着4名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★ブンナークLV38≠フ練習(! dice + ! dice)≧14でLVアップ
  新田LV38≠フ練習(! dice + ! dice)≧14でLVアップ★
 ★マルコLV36≠フ練習(! dice + ! dice)≧10でLVアップ
  レントゥルスLV37≠フ練習(! dice + ! dice)≧12でLVアップ★
 ★ダラピッコラLV36≠フ練習(! dice + ! dice)≧10でLVアップ
  ミュラーLV36≠フ練習(! dice + ! dice)≧10でLVアップ
  スペルマンLV36≠フ練習(! dice + ! dice)≧10でLVアップ★
 ★オワイランLV34≠フ練習(! dice + ! dice)+3≧7でLVアップ
  ミハエルLV35≠フ練習(! dice + ! dice)+3≧10でLVアップ★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【備考】
合計値は積算され、次回練習に繰り越し。
またミハエルはLVアップしてもドリブル、シュートの上昇無し、シナリオ一定経過までストック。
第2部のLV限界(二次成長)はLV40です。

850 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 17:34:33 ID:6B2p3QRo
★ブンナークLV38≠フ練習( 46 )≧14でLVアップ
  新田LV38≠フ練習( 31 )≧14でLVアップ★

851 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 17:35:59 ID:???
 ★マルコLV36≠フ練習( 14 )≧10でLVアップ
  レントゥルスLV37≠フ練習( 26 )≧12でLVアップ★

852 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 17:36:12 ID:???
★ダラピッコラLV36≠フ練習( 63 )≧10でLVアップ
  ミュラーLV36≠フ練習( 43 )≧10でLVアップ
  スペルマンLV36≠フ練習( 26 )≧10でLVアップ★

853 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 17:36:45 ID:cMUfS24E
 ★オワイランLV34≠フ練習( 25 )+3≧7でLVアップ
  ミハエルLV35≠フ練習( 43 )+3≧10でLVアップ★

854 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 18:35:59 ID:???
ブンナーク絶好調ですね

855 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 20:19:39 ID:???

> オワイラン(LV34→35)、ミハエル(LV35→36)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

<フィレンツェ郊外・カシーネ公園>

ラシード「良い調子ですな、マーク様。」

オワイラン「まだまだ・・・この程度じゃチームに入っても足手まといにしかならない。」

ラシード「そう思うならば、ここからは少しレベルを上げますぞ?」

オワイラン「望むところだよ。」


<ミラノ某医院>

看護婦「ちょっとドノヴァンくん! ベッドに居ないと思ったら!」

ミハエル「おっと、見つかってしまいましたか。 逃げマスよ、アーバックル。」

アーバックル「ミョーン(You are indeed stupid)」

看護婦「こらぁー! 先生は月末まで無理するなって言ってたでしょう!?
     退院まで数日なんだから無理しなぁーーい!!
     ・・・まったく、先生が旅立ったと思ったらこれなんだから・・・。」

ミハエル(もう身体は動きマス・・・。 早くボールに触りたい、感覚を取り戻したい・・・。)


856 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 20:21:02 ID:???

[エピローグ]

1)Ciao, Fiorentina

それからは数日が経った。
アンザーニ監督は翌日に目を覚ましたが、半昏睡状態からの回復はまだ見られない。
早く監督の声を聞きたいが、それはまだ叶っていないのだ。

医者の言葉によると、深昏睡状態でも僕達の声は聞こえているらしい。
それが意識回復の助けになるかも知れないとも言っていた。
ゆえにフィオレンティーナの選手は毎日必ず何人かで監督を見舞った。
そして監督に話しかけ、僅かな反応に一喜一憂している。


それからチームの事を話そう・・・。
僕達は知らなかったが、実はフィオレンティーナが大変な状況に置かれている事を知った。
チームの財政が数年前から破綻しており、もはや消滅寸前だと言うのである。
この2年間チーム、そういう情報が入ってくる事は一度もなかった。
在籍はしていた物の、僕達はそういった内部事情から隔離されていたらしい。

僕は最初その噂を聞いても信じられなかった。
フィオレンティーナはセリエAでもビッグ7(セブンシスターズ)に数えられる名門中の名門、
そしてセリエAのサッカーも、今は脂が乗っており、経営が厳しくなる要素が考えられなかったからだ。

しかし監督が初めて会った僕に零した言葉を思い出し、それが事実だったと思い直した。


857 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 20:22:12 ID:???

・・・そして、それはやはり事実だった。
トレイゼ・ヴィットーリオ・ゴーリ・・・トレイゼさんがチームの財政事情をマスコミに公表し、
現オーナーであり実父であるデルマイユ・マリオ・ゴーリ氏を糾弾したんだ。
それによると『グルッポ・チェッキ・ゴーリ』の株が急落し、財政難がクラブ経営に影響したとの事だった。
7月の某日までに債務の一部を返済できなければ、来期のセリエA登録も不可能になると・・・。
そうなると、その後を受けたチームはアマチュアリーグからの再出発を余儀なくされるんだ。

この事態にマリオ氏はオーナーを解任され、トレイゼさんがその座を引き継ぐ事になった。
マリオ・ゴーリ氏はパルマとの間で主力2選手を売却する話を取り纏めており、
それを負債返済に充てるつもりだったらしい。
けれども、その2選手は相談を受けることもなく一方的に移籍を通告されたと、契約を拒んでいたそうだ。

トレイゼさんは直ぐにその話を握り潰し、違う方法での解決に乗り出した。
フィレンツェ市のスポーツ行政責任者ジャーニ評議員、ドメニチ市長と協力し、新会社の設立に走ったんだ。
その会社はフィオレンティーナ1926フロレンティア≠ニ名付けられ、同時にオーナーの公募が行われた。

更にトレイゼさんがイタリアサッカー協会会長へ嘆願書を送った事が報じられた。

『サッカー協会の規定通りであれば、フィレンツェが都市を代表するプロチームを持たない事態が起こってしまう。
 しかし、この都市とフィオレンティーナがカルチョの歴史に残してきた足跡とその重要性を考えれば、
 そのような事は何としても避けなければならない。
 フィオレンティーナが消滅しても、次のチームが設立された時はセリエCに登録出来るよう便宜を図って頂きたい。』

そしてこのトレイゼさんの訴えは、どうやら聞き届けられたらしい。
イタリアサッカー協会が『チームが設立された場合、セリエC2登録を受けいれる事を特例として認める』との
声明を発表したんだ。


858 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 20:24:36 ID:???

オーナーが見つかり新チーム設立が成った場合・・・
フィオレンティーナ1926フロレンティアという名称は、フロレンティア・ヴィオラに変更する事になるそうだ。
破産した旧フィオレンティーナの債権者との間に、名称の使用権をめぐる係争が起こるのを避ける為らしい。
どうやら僕達は、結局のところフィオレンティーナとは別れる運命にあるようだ。


・・・僕達かい?
僕達は経緯を見守っていたよ、トレイゼさんを信じて。

『契約はWトーナメントの参加を踏まえて一先ず2年。
 所属はWトーナメント終了まで基本的にリザーブチーム、リーグ戦の出場機会は少。
 ただしチームとして特別に遠征試合を組む計画は挙がっている。
 オーナーに変更があった場合、契約内容に変更はなく、そのままの条件で譲渡される。
 契約の反故があった場合は、過失のある方に違約金が課せられる。』

こういう契約だったから、チームが消滅した場合はフィレンツエを去る自由もあった。
けれどそうはしなかった。
トレイゼさんは僕達を直々に訪問し、こう願って来たからだ。

『新たなチームフロレンティア・ヴィオラ≠ノ残って貰いたい。
  Wト−ナメント出場への道筋だけは、私の身命を賭して成し遂げてみせるから。
  ・・・去ってしまった者たちから受け継いだ物は、さらに先≠ノ進めなくてはならない。』

僕はカンピオーネに打ちのめされ、培ってきた自信を全て失ってしまったけれど・・・
この人は自身のグループの破産を目の前にして、次代へ道を繋げる事を考えていたんだ。


859 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 20:27:01 ID:???

格式の問題で、4部リーグのチームでWトーナメントへ出場しようなんて困難極まりない筈だよね。
カンピオーネのように石油王がオーナーで、金やコネの力が保証される訳でもないし。

・・・でも、僕はこの人の言葉を信じようと思った。 信じたいと思った。
そして同じように、もう一度走りたいと思ったんだ。
喩えどれほど困難であっても、日本サッカーの時計を先に進める為の道なき道を走りたいと。

今日、フィレンティーナは失われる。
けれども僕達は明日からまたスタートラインに立つ。

だから、いつかまた会う日まで・・・Ciao, Fiorentina。


860 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 20:28:40 ID:???
エピローグはもう少し続きます。
その後はEXエピソードとして、フランスの話やら何やらを書く予定です。
本日はここまで、また次回宜しくお願い致します。

861 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 20:29:35 ID:???
さらばフィオレンティーナ乙

862 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 20:31:55 ID:???
調べたらこの倒産も史実なのね。深いなあ。

863 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 20:32:08 ID:???
もうこれ漫画で読みたいレベル

864 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 20:34:40 ID:???
ちなみに年代は10年くらいずれてまして、破産の原因もヴィットーリオさんです。
この話はノンフィクションをぱくったフィクションなんだよ!

865 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 20:35:07 ID:???
これからイタリアのリーグは斜陽迎えて、リーガとプレミアが豪華になっていくんだよね……
いつかフィオレンティーナか他のビッグクラブ移籍か悩む展開きそう

866 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 20:37:19 ID:???
このスレ見てると実際のサッカー歴史も見たくなってくる

867 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 20:40:08 ID:???
このエピローグはジョジョ風ですねw

868 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 20:41:47 ID:???
このスレの攻略情報もメモに書きたいけどいまは難しいな

869 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 20:45:05 ID:???
「矢部っちの出番は第三部(予定)」…というのは冗談として。
このスレについてまとめるとしたら幻想郷&ジョジョ勢あたりのメモがほしいかな。
細切れにしか明らかにされないので、本当に必要になったときに困りそう。

870 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/18(水) 18:01:36 ID:???
>>861
乙感謝です。
それとフィオレンティーナの名前に・・・2年間お世話になりました。

>>862>>866
歴史的な事件があった事は、このチームを選んだ大きな要因でした。
(私自身がフィレンツェに行った事があり、街並みが大好きというのが一番の要員でしたが。)
その割に、物語を始めた時に妄想したより随分アッサリ描写になりましたけどねw
三杉達が受けた衝撃・絶望はもう十分で、置かれた環境の変化が次の展開に繋がれば良いと思いましたので。

>>863
光栄極まりないお言葉に感謝!

>>865
その展開まで続けるかどうか、今は自分でも判りませんね。
一応Wトーナメントを終着地点としてやっていますゆえ。

>>866
サッカーの歴史に限らず、元ネタを知らなくても楽しめるよう努力します。
でも知れば一層楽しめるかも知れません。
色々なところからちょっとずつパクるのが私のジャスティス。
元ネタに気付いて貰えた時、少なくとも私はとても嬉しいです

>>867
まんまジョルノのセリフを出しましたものねw
荒木先生は私のゴッド

>>868-869
攻略wikiについてのご意見有り難うございます。
第2部が始まって少し今後の事が明らかになったら、目標項目をまた投下したいと思います。

871 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/18(水) 18:03:03 ID:???

2−1)The Greatful Dead

ガシャーーンッ!!

シャトー・ディケム・・・パリ万国博覧会で、唯一の特別1級を与えられた世界最高峰の貴腐ワイン。
そのヴィンテージを並々注いだワイングラスが、床に叩きつけられて粉砕した。
・・・と同時に、ボトリティス・シネレアによる甘く芳醇な貴腐香が部屋に漂う。
この香りは数多の人間に幸福な気分をもたらして来たのだが、今は例外のようである。

ナジーブ「あの若造めっ! オレの予定をどこまで掻き回すつもりだっ!」

ナムリス「・・・・・・。」

ヒステリックに悪態をついたのは、カンピオーネのオーナーであるナジーブ・ユブンタイである。
彼の怒りの矛先は、ヴィットーリオ・トレイゼ・チェッキ・ゴーリに向けられていた。
そしてトレイゼが一体何をしたのかと言えば…歴史ある都市フィレンツェから、
プロサッカーチームが失われる事態の阻止に走ったという…つまりは前述の通りである。

ナジーブ「ルイコスにドルト…フィオレンティーナ主戦力の2人を売却させる為に口を利き、
      パッショーネを使って仕手戦を仕掛けてやったのだぞ?
      それでフィオレンティーナはゴーリ諸共に消滅…キャッシュも人材も失い、
      再起も新規立ち上げも回らずに霧散するのが筋であろう!? それを…!」

ナムリス「まさか、あのような方法でプロチームの芽を残すとは。
      愚かな父親と違い、優れた手腕の持ち主のようですね。」

ナジーブ「貴様に言っているんだぞ、ナムリス! 奴は油断ならぬ故、殺せと命じた筈だ!
      貴様が無能なお陰で……見ろッ、ジョアンの弟子共がまだ一ヶ所に集まっておるわ!」

ナムリス「申し訳ありません。 …ですが、随分と彼等を恐れておいでですね、父君?
      落ちこぼれ、当て馬と、散々に蔑んできたようにはとても見えません。」

872 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/18(水) 18:04:04 ID:???

ナジーブは本音を見抜かれた気がして、少々ドキリとした。
腐ってもジョアンの弟子、そしてアンザーニの弟子でもあるフィオレンティーナの元プリマ達…
奴等は既にカンピオーネを体験しており、そしてWトーナメントまで、まだ1年の期間がある。
今は取るに足らない存在に違いないが、いずれ足下を掬うまでの存在にならないとも限らない。

フィオレンティーナを叩くのは、投資の回収も意味していたが、
不安の種を完全に刈り取っておく…それこそがナジーブの本当の狙いであった。

ナジーブ「同じ輩に二度噛みつかれるのが我慢ならぬだけだっ!」

だが臆病な本心を口に出すのはプライドが許さぬらしい。
彼は傲慢な言葉でそれを被い隠した。

ナジーブ「クソッ・・・」

興奮のせいか、それとも大声で捲くし立てたせいなのか・・・
ナジーブは妙に喉が渇いているのを自覚した。
グラスは床に叩きつけてしまったので、ビンを手にとってグイッと一口。
高貴な甘さが口に広がり、生命の活力が身体に注がれる錯覚を覚える。
・・・だが、それも僅かな時間だった。 喉の渇きは不思議と消えず、更に催してくる。

ナジーブ「クッ、まあいい・・・いずれにせよ脆弱な蟻の巣が残ったに過ぎないのだからな。
      改めて奴等を表舞台から弾き飛ばせば済む事だ。」

苛立ちは拭えぬ物の、彼は次に動くべき事を考えようとした。
彼にとってはあくまで予定が一つ停滞しただけ、これを決着に持っていく事は可能だ・・・と。
それを口にしなければ、或いは今夜、彼は美酒を気持ちよく飲みきる事が出来たかも知れない。
だが彼はここで予想もしない事態に直面する。


873 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/18(水) 18:05:23 ID:???

ナムリス「・・・それは困る。」

ナジーブ「・・・・・・・・・なに・・・?」

そう言って彼は、息子であり手足の一つであるナムリスの言葉を聞き返した。
振り向く際に肩と腰の鈍痛が気になったが、それを無視した。

ナムリス「奴等には是非とも大舞台にまで登ってきて貰わなくては困る・・・そう言っているのですよ。
      恥を掻かされた借りもありますし、何より・・・」

ナジーブ「貴様・・・」

ナムリス「そう、金は確かに目的を達成するまでの手段に成り得る。
      しかし、本当に止めを刺す時に自らの手で・・・そうでなくてはウソだ。
      でなければ、恐怖と歓喜の火のような日々は得られない。」

手足に過ぎない者が大仰な言葉を・・・しかも自分の意にそぐわぬ言葉を吐いている・・・
ナジーブが激しい怒りに駆られたのは当然の成り行きだった。
彼は既に言葉による叱責をするつもりはなく、鍛錬を欠かしていない自らの拳骨で知らしめようとした。
・・・だが、飛びかかろうとした脚に力が入らなかった。

874 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/18(水) 18:06:51 ID:???

ナジーブ「なん・・・だ・・・?」

ナムリス「ヒドラ≠ニいう人造生物が、黄昏の世には存在している。
      人智を超えた筋力を持ち、疲れを知る事はなく・・・頑強な皮膚と長いテロメアを持つ。
      簡単に言えば、限りなく不老不死に近い生物兵器という事だ。」

ナジーブ「何を言っている・・・・・・・・・」

ナムリス「同じように老化を促されても、オレにとっては何の負担にもならない。
      ・・・100年、200年程度では鼻で笑う程度だろうな。」

意味の解らぬ呪文のようにナムリスは唱え続ける。
そう思っている間にも、どんどん思考が鈍っていく気がした。
そして・・・いま自分が何を考えているのかも判らなくなった時、ナジーブは人生最後の音を聞いた。

ナムリス「お疲れ様でした、プロシュートさん。」


********

いったんここまで

875 :森崎名無しさん:2012/01/18(水) 18:57:15 ID:???
フィオレンティーナを略して「フィオ」と呼んではいたけど
フロレンティア・ヴィオラを略すなら風呂なのかー?

876 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/18(水) 19:15:02 ID:???

2−2)Captured Grim Reaper

数時間後、傷ひとつないナジーブ・ユブンタイの老衰死体が発見される事になるホテル・ミネルヴァ。
このホテルに人知れず忍び込もうとする小さな影があった。

???(しっかし・・・今更になってこんな任務を寄越される事になるかねぇ。
     オレとしてはサッカーだけして平和に暮らしていくつもりだったってのに・・・)

彼はサッカーのプロ予備軍の一人として知られていた。
しかし、それとは別にもう一つの身分を持たされていた。
有り体に言えば、旧西ドイツの軍属に所属する諜報員・・・エージェントである。
彼の名をトーマス・ヘルマーと云った。 ローマに所属するOMFとして知られる少年だ。 

ヘルマー(拉致とか冗談じゃねえっての! ・・・と、言いたい所だが・・・仕方ねえのかなあ。
      東の511シェルタードスクールの出資者で、しかも石油王って・・・。
      そりゃあ、何をするにしても大っぴらに出来ねえのかもなあ・・・。)

内心で溜息を吐くヘルマー。
そうは思いつつも、音もなく目標が居る筈のホテルへと近付いていく。
潜入工作は彼にとって最も得意な分野であった。

ヘルマー(あそこか・・・)

ある一室を見据えて目を細めた・・・あの部屋にナジーブ・ユブンタイが居るのは判っている。
音も無く、影もなく、形跡を残さず・・・彼を眠らせて連れ去り、協力者引き渡せば任務は完了だ。
彼はそう考えるが先か、素早く動き出していた。


877 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/18(水) 19:21:05 ID:???

ヘルマーはホテルの外壁を登り、対象となる部屋の窓に到達する。
そして細い糸と工具のような物を取り出すと、内側にかけられた鍵に何やら細工をし・・・

ヘルマー(悪いなぁ、バレないように忍び込むのは得意技なんでね。)

大した時間もかからずに窓の鍵は解除された。
音を立てぬよう注意し、窓を開いて部屋へと侵入する。
何事もなく無事に任務を終わらせられたら、ビステッカ(ステーキ)でも食べたいと・・・
そんな事を一瞬考えたが、それは直ぐに霧散した。

ヘルマー(なんだ・・・? なんか妙な雰囲気・・・)

ナジーブと思しき人影が椅子に座っているのが視界に入った。
しかし呼吸音が聞こえない・・・耳を澄ませて注意を払っても、全く聞こえないのだ。

ガシッ

ヘルマー(グッ!!!)

突然背後から首根っこを掴まれた。
力を込め、暴れて振り払おうとしたが、掴んでいる腕はビクとも動かない。
徐々に呼吸が苦しくなり、脳を行き渡る血量が減っていく。
所謂おちる♀エ覚を覚えた時、部屋の扉が開かれた。

ヘルマー(まじぃ・・・・・・・・・)


878 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/18(水) 19:25:57 ID:???

ナムリス「困るよ。 その死体は傷ひとつない形で発見されなくちゃいけない。
      行方不明でなく、他殺でもなく、老衰・・・それが都合いいんだ。」

ヘルマー「てめ・・・」

何かを言い終える前にヘルマーはその意識を失った。
だが死んではいない、所謂おちた¥態である。
ヘルマーの顔を見て、ナムリスは満足そうに笑った。

ナムリス「多少肝を冷やしたけれど・・・結局はとても都合良い事になった。
      後はトレイゼ・ゴーリが消えれば完璧だ。
      フィオレンティーナの奴等は多少苦労する事になるだろうが・・・」

『それくらいは自分達で乗り越えて欲しい』とナムリスは目を据わらせた。
ここまで舞台を用意するのに要した相応の苦労を考えて。

・・・彼はこの日、一つの絶頂をその手に掴んだ。
しかし最終的にその全てが裏返る運命を知らない・・・。
絶頂など、そう続く物ではない事を知らないのだった。



*******

>>875
一応ヴィオラと略すのが普通みたいですが、風呂もありかとw
フィレンツェ市民はその時代もフィオレンティーナ、フィオと呼び続けたらしいですけどね。

本日はここまでとします。
次の更新でエピローグは完了となります。
それではー

879 :森崎名無しさん:2012/01/18(水) 20:36:23 ID:???
乙でしたー
フィオレンティーナといえばアルゼンチンFWとポルトガル人MF

880 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/19(木) 14:37:48 ID:???

>>879
その通りですよね。 アルゼンチンとポルトガルのFW選手はまさに象徴だと思います。
=============================================


3)The prelude of atonement

木の葉が落ちる 落ちる
遠い彼方からのように
天空の楽園が枯れたかのように
木の葉は、否定しながらも落ちる

そして、毎夜、重力に満ちた地球が
遥かなる星々の煌めきから
静寂の闇へと落ちる

我々はすべて落ちる この手も
周りを見たまえ 落下はありとあらゆるものにあるのだ

けれども、ただひとり
この落下を無限の優しさに満ちた両手で
支えようとしている者がいる

R・M・リルケ 『秋』  〜AD1902〜

881 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/19(木) 14:38:51 ID:???

時代は寂寥の闇へと突き進んでいる。
未来を含めたカルチョの長い歴史の中でも、その以前と以後から全く孤立した…
悲しくも苦しい時代を迎えると言わざるを得ない。

それはまるで行き場を失った迷い子のようだと形容できるだろう。

グランデ・トリノがスーペルガの悲劇で突然の終焉を迎えて年以来、半世紀もの間、
我が国の基本的な構図は、ユヴェントス、ミラン、インテルのビッグ3を頂点とし、
その一段下にトリノ、サンプドリア、ボローニャ、フィオレンティーナ、ローマ、ラツィオ、ナポリら…
歴史を持ち、スクデット獲得経験もある中規模都市のクラブが名を連ね、
残るポストを地方都市のクラブが入れ替わり立ち替わり占める物だった。

ある意味で自然の成り行きだったともいえる。
プロクラブにとって最大の収入源は入場料収入であり、クラブの財政(=戦力)が、スタジアムに
足を運んでくれるサポーターの数に依存する割合が大きかったからだ。
そうである以上、都市の規模がクラブの強さに反映するのも当然のことだった。
オーナーがクラブにどれだけ資金を注ぎ込むかも当時から大きな要因のひとつではあったが、
それもやはり都市の産業・経済と無縁ではない。
いってみれば、都市の格≠ニ、都市代表クラブの格≠ヘ、概ね釣り合っていたのである。

私が危機感を抱き始めたのは、人口17万人に過ぎないロマーニャ州の都市を本拠地とするパルマが、
つい先日初めてのセリエA昇格を果たし、一気に中堅クラブの仲間入りを果たした頃からだった。
その背景には、クラブを企業の宣伝媒体として捉え、積極的な投資でチーム補強を図った親会社・・・
即ちパルマラットの存在があった。


882 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/19(木) 14:40:04 ID:???

その逆も然り…親会社の凋落がクラブの戦力を削いだチームも在る。
それが我がフィオレンティーナだったのは、笑えない喜劇だったと言えよう。
次代の中心選手となる筈だったガブリエル・バティンを早々に売り渡し、
トップの選手も次々に切り崩していった我がクラブの姿は、何とも滑稽に映った事だろう。

これはカルチョがスポーツ≠ゥらビジネス≠ヨと移行する変局点なのだ。

…間もなく発足されるEUの存在は、この風潮を更に後押しするだろう。
ビッグ7と呼ばれた他のチームも例外ではない。
いや、それどころか欧州全体で同じ事が起こる。
サッカー・ビジネスが急速に膨張を開始し、TVマネーの流入も避けられないだろう。
世界最高峰選手の奪い合い、移籍金相場の急騰が始まっていく…
採算を無視した先行投資が必要になる時代、そのキャッシュを持つクラブがどれほど存在するだろうか?
それが可能なのは、莫大な投資余力を持つオーナー…つまり大企業が背後にいるクラブだけであろう。

更に憂慮されるのは、カルチョに興味の無い人物が、ビジネス目的でオーナーの椅子を求める事態だ。
彼等はネームヴァリューの高いスター選手を買い漁ろうとするだろう。
TV放映権料やグッズ販売等の収入が、かつて最大の収入源であった入場料収入とは桁の違う利益を
クラブにもたらすようになるからだ。
その種のビジネスにとって重要なのは、強さ∴ネ上に人気≠ナある。
そしてその人気を支えるのは、やはりスター選手達に他ならない。
だが名前を重視する余り、戦術コンセプトに外れた選手…
或いは既存の中心選手と同じタイプの選手を入れても、クラブは強くなりはしない。
選手のメンタリティーやサポーターとの関係にも悪影響を及ぼすのは間違いない。

883 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/19(木) 14:41:05 ID:???

…これは悲劇である。
キャッシュとTVが支配するカルチョはもはやスポーツではない。
歴史や伝統も…スタジアムに足を運ぶサポーターの数さえ意味を持たなくなってしまう。
都市に息づいているクラブは既にオーナーだけの物ではない…その都市に生きる全ての者の財産だ。

カルチョはこれから表向き隆盛を迎え、その実は衰退の道を辿るだろう。
それを踏み留めるのはビジネスの力だと、利権者達は嘯くかも知れない。
地元のクラブを愛したサポーターから、悲痛な涙が流されるのが見える。

時代の流れを変える何かが必要ではないのか。
訪れる暗黒の時代に一筋の光明を当て、我々の進む道を示す者が現れなければならない。
喩え、それがどんなに小さな光であろうとも…
泣き疲れた迷い子が、正しい道に導いてやれるようの手を引かなくてはならない。

だがそれは、決して勝利者≠フ手であってはならない。
勝利による変革では、利の奪い合いは変わる事がないからだ。
歴史の大流を変えるのは敗者≠ナなくてはならない。
私は敗者になりたかったのだ。

敗者になる事を知りながら、その事を伝えもせず…逆に彼等を引き止めた私は大罪人だ。
だが彼等には、敗者になっても尚(なお)眩い光を放つ意志がある。
彼らがこれから歩む苦難の道には意味があるのだ。
その苦難が、どこかの誰か…カルチョを愛する誰かに、希望として伝わっていく事を私は祈ろう。
・・・それが私の最後の贖罪となるだろう。

884 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/19(木) 14:42:17 ID:???


これが失踪したトレイゼ・ヴィットーリオ・ゴーリの遺留品一つ…
手帳に書かれていた、彼の手記の全容である。
この手記は、誰の目にも触れる事なく警察の倉庫に収められる事になる。

既に7月の暦は終わり8月1日が始まっていた。



Captain Misugi Rebirth
Another Campione Episode1 〜Fiorentina〜

                                      −fin−



885 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/19(木) 14:43:18 ID:???

(勝手に)EDテーマ >>http://www.youtube.com/watch?v=HDe2Mdz9x4o&feature=related

モザイクカケラ ひとつひとつ繋ぎ合わせて描いてゆく
あなたがくれた 出逢いと別れも

それぞれの意地を敷き詰めた世界
誰にも譲れないモノがあるはずなのに
色取りを気にしてる

モザイクカケラ 様々な色や形に魅せられながら
望み過ぎてた「若気の至り」よ
心のスキマ 愛のセメントを信じては流し込んで
決して溶け合うことのないカケラ

モザイクカケラ鮮やかに映す過去の嘘も過ちも
消してしまいたいと想えば想うほど
振り返ればそこにあるスタートライン未だ進んじゃいない
もう一度夢を拾い集めてみよう

モザイクカケラ ひとつひとつ繋ぎ合わせて描いてゆく
あなたがくれた 出逢いと別れも

886 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/19(木) 14:44:20 ID:???


          『 次 回 予 告 』

ブラジル、サンパウロを訪れたジョバンニ・マンフレディーニ。
そこで彼は、自らに大怪我を負わせたストラットとの再開、対決に臨む。

そしてもう一つ、彼にはサンパウロでやるべき仕事があった。
それはジョアンの手紙を、彼の旧弟子であるロベルト本郷に届ける事だった。

その席で彼は、数日前の試合の事を思い出していた。
ミランの選手として出場した、新生フロレンティア・ヴィオラとの一戦を。


次回 アナザーカンピオーネ エピソード2 〜第一幕〜


          【】Another-CU_1【】


スレタイ募集でも サービスサービスゥ!


887 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/19(木) 14:49:36 ID:???
というわけで第一部はこれで完了です。
三杉が早々と起きて中山もバンビもすぐにサヨナラしちゃったので、
1000到達までかなり遠く終わってしまいました。

これからフランスのエピソードとかちょこちょこ書きたいですが、
それでも1000までは全然全然遠いすなあ・・・

皆さん、スレタイだけでなく質問や感想なんかあれば是非下さい。
スレ主からのお願いでした。

888 :森崎名無しさん:2012/01/19(木) 15:34:31 ID:???
乙でしたー
「感想がほしいかほしいならくれてやる!」
まさかのナムリス裏の顔!
チーズのパルマラットなつかしー。
あんまりパッとしなかったクラブが、資金得て大化けするものですしねチェルシーとか!
第二部わくわくしながら待ってます!

889 :森崎名無しさん:2012/01/19(木) 15:56:00 ID:???
ここで負けてたら/あそこであの選択をしていたら、こんな違う展開になっていたよ、みたいなのはありますか?


スレタイ案
【燃えつきない】Another-CU_1【流星】
【新たなる】Another-CU_1【戦いの序曲】
【フィオ】Another-CU_1【新生】

890 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/19(木) 18:40:53 ID:???
>>888
乙感謝です
「へへぇー(土下座)ありがたやありがたやー なんまんだぶなんまんだぶ」

ナムリスさんねえ・・・。
試合で高ステやスキルを活かす事が出来ていたら、とてもとても嫌な悪役になれた筈なのに。
墓穴を掘っているコメディアンにしか見えないのが残念ですw
サッカーの歴史も色々な要素が絡み、今の形が出来上がったんだと嘆息です。
調べれば調べるほど絡み合った糸が解かれますね。
いまいち低迷する銀河系軍団が、何故あんなチーム作りをやめなかったのかと・・・
戦術の事を調べてた時に思った疑問が、ビジネスの話によって紐解かれたり。
チェルシーも深い歴史があるみたいですねー。
不勉強のため構想の中に登場予定のないチームも、後で知る事によって物語に絡ませたくなります。
次スレはゆっくり待っていてね!

>>889
スレタイありがとうございまーす!

記憶障害か!・・・と自分にツッコミを入れたくなるくらい鳥頭な私なんですが・・・
辛うじて覚えている所では、片桐を洗脳というか味方に引き入れていたら、第3部の展開を選べる仕様でした。
具体的に言えば、セリエC2に落ちた事で日本サッカー協会はヴィオラにJカップのオファーを出さない事に決めます。
それに対して、三杉が希望すれば片桐が個人的にものすごーく働きかけるという展開がありました。
残念ながら片桐は三杉の手下になっていないので、第3部は規定ルートになる予定です。
あとはメンバーの話。 バンビーノ、ブンナーク、中山の中で2人が抜ける事が最初から決まっていました。
ブンナークが離脱の最右翼だったのですが、皆さんがブンナークを愛しすぎたので・・・w


本日は以降の更新はありません。
スレタイ募集は2、3日は続けますので、何か思いついた方は是非お願い致します。

【】Another-CU_1【】


891 :森崎名無しさん:2012/01/19(木) 20:33:14 ID:???
【ヴィオラ】Another-CU_1【始動】
【新蹴球戦記】Another-CU_1【ヴィオラW】
【キャプテン三杉】Another-CU_1【R2】

気になってたんですけど、急造チームの欠点ってなんだったんでしょうか?
選手のいないところにスペースを作られやすいとか?

892 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/01/19(木) 21:01:35 ID:???
前身の『キャプテン三杉』から応援していて、拙い感想ですが…

現実に起きた事案からの発想や、フラグ構築が非常に上手いなぁ、と思いました。
ウチでもチラリと触れましたが、クラブチームの考えと選手の考えの剥離。クラブの破産。こちらの使い方に、目から鱗でした。

選手視線(三杉達)と、サポーター視線(参加者)だと、色々剥離するものですが…アナカンさんの描写。
こちらが秀逸で、納得したものが、多数ありました。
また戦略面も、頭を使う描写が秀逸で、参加者としても考えさせられて、非常に楽しかったです。
私の好みですと…対レッチェですか。
他には、ミハエルのように、一見気障な男が、中身は、むっちゃくちゃ男臭い、気骨ある男。こういう描写は大好きです。

主役キャラクターの年齢的な関係、性格的なもので、仕方ない事ではあるんですが……
三杉の背伸びを、アンザーニのような優しさ、ジョアンのような厳しさで、たしなめてくれる監督や、大人が、第二部に現れますように。

拙いですが、以上が感想になります。
……全てが語られていない、カンピオーネについての感想は、まだ避けます。

893 :森崎名無しさん:2012/01/19(木) 21:07:24 ID:???
【求めすぎて】Another-CU_1【見失う】

【薔薇の】Another-CU_1【為に】

【復讐?いいえ】Another-CU_1【挑戦です】

【汚してやる】Another-CU_1【太陽なんて】

【深く】Another-CU_1【静かに】

894 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 12:07:33 ID:???
ジャパンカップはダメになっちゃったんでしょうか?

【貴公子】Another-CU_1【斃れず】
【翼は折れ……】Another-CU_1【それでも前へ】

895 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 12:16:17 ID:???
【想定された敗北】Another-CU_1【想定外の再起】
【ヒドラ】Another-CU_1【(笑)】

896 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/20(金) 15:41:01 ID:???
>>皆さん
スレタイ感謝でございます!

>>891
急造チームの欠点は、パスにおいてクラブでペナ或いは自動敗北であったのと、
人数補正が(一部を除き)発揮出来ない部分に現れていました。
更にシニョーリの裏はナムリスと(ジョアン視点では)弱点もハッキリしてましたし、
そのフォローがいま一つスムーズには出来ないという点もありました。
後者についてはナムリスのヒドラ化によって弱点とは言えなくなりましたが、
彼自身はヒドラ(笑)化したので変わらず弱点でした。

>>892
ジノさん感想感謝です!
カンピの在り方のように路線変更もありましたが、シナリオの骨子はスタート時に固まっており、
そこから調べたり思いついたりした幾つかのピースを組み合わせていった結果ですね。
そのピースに史実もあっただけので、秀逸とまで仰られると嬉しい以上に恐縮だったり(苦笑)
あと作家の東野圭吾さんや漫画家の浦沢直樹さんが好きなので、
そんなストーリー展開っぽい感じにしたいなあ…と思ってる結果こんな風味になってます。

三杉と参加者の皆さんの意識については、確かになるべくリンクするよう意識して書いていましたね。
人間として当然持っているウッカリや勘違い、忘れによって、人格破綻や矛盾がなるべく無いようにしてw
戦略面については私もレッチェ戦が楽しく書けたと思っています。
あの試合以上の出来は、カードで奇跡が起こらないと不可能だと思えるくらいです。
いあやスレ主としては精進しなくてはいけないのですが、これが難しいです(苦笑)

第2部も頑張って更新していくと思いますので、今後もどうぞ宜しくお願い致します。
たくさん感想を書いて下さり本当に有り難うございました。

>>894
Yes,Noを答えるのは簡単ですが・・・
先の展開についての質問は、一応スレ終盤にバレレスという形で纏めて用意しようと思います。
閲覧は自己責任というルールでw 故にこちらの質問の回答はスレ終盤まで暫しお待ち下さい。

897 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/20(金) 15:42:53 ID:???

<フランス・パリ>

ボッシ「いけえぇぇぇぇっ!!」 スパァァァァン

ジュスト「俺は自由だ! 人の持つ愚かさから解き放たれ、愛も快楽も踏みにじってやる!」 バッ

1対1というGKにとって圧倒的に不利な勝負・・・。
けれどもジュストは読みを当て、ボッシの放ったシュートに手を届かせた。

ズバアァァァァッ

ジュスト「グウッ!?」

だが伸ばした彼の手は重い弾道に弾かれ、ゴールを許してしまうのだった。


ワアアアアアアアアアア!  ワアアアアアアアアアアアアア!

チャーリー「決まったぁぁぁっ!! ボッシくん2点目、1対1の勝負で順当に追加点です!
       1対1の決闘用シュートエペ・ノワール≠ェ決勝戦でも火を噴きました!」

「ボッシ!ボッシ!ボッシ!」「成長したな!」「頼れるストライカーだ!」

喜びに満ちた歓声が、紙吹雪の如くボッシへと注がれる。
それは当然の帰結であった。
グラウンダーで放たれ、鋭い弧を描くサーブル・ノワール、
そしてダイレクトボレーで放たれる、スピード重視のフルーレ・ノワール・・・
この2本に続く、ボッシの3本目の剣が見事にシャンゼリゼのゴールを割ったからだ。


898 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/20(金) 15:44:52 ID:???

――――10日ほど時計の針は遡る。
フランスはパリ、パルク・デ・フランス前にて、ユースクラスのカップ戦が開催されていた。
ユース・オリンピコの冠を持つこのカップ戦はこの日が決勝戦・・・カードはボルドーvsシャンゼリゼである。

シャンゼリゼはナポレオンが御存知キャノンシュートでゴールを量産し、
ルスト、ドミニックといった守備の名手が守るという分かり易い強さで勝ち上がってきた。
対するボルドーは、チームの大黒柱エル・シド・ピエールが不在・・・
そして守備の要で知られたエマニュエル・フランシスも居らず、下馬評では不利とされていた。

しかしボルドーはシャンゼリゼに対してポゼッションで優位性を示した。
戦術的な統制という意味では(フランスなので)いま一つだが・・・
選手個々の戦力でボルドーが上回っているというのが印象である。

その結果、ボルドーは順当にボールを繋いで行き、前半8分にサーブル・ノワールで1点。
更に今、後半36分に追加点を積み重ねる展開を見せていた。

ナポレオン「チクショウめっ! あのドカス、小細工ばっかり巧くなりやがって!!!」

シャンゼリゼのゴールゲッターである、ルイ・ナポレオンが怒りに吠えた。
しかし現状では明らかに負け犬の遠吠えとなっている。
彼は既に2本のシュートを放っていたが、ボルドーのGKによっていずれも阻まれていた。
特に1本目は、彼が絶対の自信を持つ必殺のキャノンシュートであった為・・・
腹に積もった屈辱は既に尋常でなくなっている。

899 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/20(金) 15:45:54 ID:???

そして前半残り10分を切った所での仕切り直しとなったが・・・

先着で
 ★前半最後の演出→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、スペード》 ボルドーの決定機
《スペード、クラブ》 シャンゼリゼの決定機
《クラブA》 ???「シャンゼリゼはGK交代だっ!」 ナポレオン「だれてめぇ」
《JOKER》 ポルナレフ「監督さん、そろそろ出番じゃあないか?」


900 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 15:50:04 ID:???
 ★前半最後の演出→ ダイヤA

901 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 16:51:20 ID:???
しかし、チームの運営がゴタゴタしている状態だと
新章に入っても監督・コーチ不在のままで戦わないとならんのかな…?

【傷ついた】Another-CU_1【青年達】
【傷だらけの】Another-CU_1【第一歩】
【立ち上がれ】Another-CU_1【明日の為に】

902 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 17:16:38 ID:???
アンザーニ監督のかつての教え子みたいな人が代役買って出てくれるとか…タッチみたいに

903 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 17:27:41 ID:???
【新スレ】Another-CU_1【Another-C・R2】
【陰謀】Another-CU_1【浮上】
【この借りは】Another-CU_1【必ず返す】
【新体制】Another-CU_1【発足】
【サッカーやってる】Another-CU_1【場合じゃない】

904 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/20(金) 17:54:38 ID:???

>>901-902
直ぐに明らかになると思いますので、少々お待ちください。
=============================================

> 前半最後の演出→ ダイヤA
> 《ダイヤ、スペード》 ボルドーの決定機
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ピィィィィィィッ!!

ナポレオン「オラァ、いくぞレントン!」

レントン「は、はいぃぃぃ・・・」

キックオフするや否や、ナポレオンはトップ下のレントンと共にCサークルを飛び出した。
最初のワンツーでボッシ、ギョームを置き去りにし・・・ナポレオンはボールを預けてゴール前へと走った。
ボールを渡されたレントンは左WGのモーリスとアイコンタクトを試みる。

レントン(モーリス、ここはっ・・・!)

モーリス(うるさい、お前なんか現れなければ良かったんだ!)

レントン(そんな事言ってる場合かよ!)

ドミニック「お前等、試合に集中しろ! それだけ意思を通じ合えて何故仲が悪い!?」

レントン・モーリス(うるさい、この方向音痴!)

レントンとモーリスは実力が(多少)ある物の、一人の女を取り合っている。
本来息が合う二人だが、これではまともにパスを交わし合えず養分となる運命だった。


905 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/20(金) 17:56:06 ID:???

エルネスト「そらぁっ!」 ザシュゥ!

レントン「ああーっ!」
モーリス「下手くそ!」

ナポレオン(このカス雑魚どもっ・・・!)

怒りを蓄積しつつ、慌てて自陣へと戻るナポレオン。 ここまで何度か見られた光景だ。
これにより、ナポレオンが体力を無駄に消耗しているのは観客の目にも明らかだった。

・・・対照的にボルドーはパスが回っていた。
これはピエールとフランシスの二人が居ない事が良い方向に回っている結果だ。
『困ったらピエールにパス』という選択肢が無い為、彼達は常にフリーの選手を探さなければならず・・・
故にこそ彼等のパスは上達し、回るようになっていたのだ。

そしてボッシに向けてのラストパスが、今レオナールによって出された。
そのパスは・・・

A 早い段階でのグラウンダー・パスだった。
B 低くて速い弾道のクロスだった。
C DFのマークが付いたまま出された、ややタイミングの甘いパスだった。
D その他

1票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

906 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 17:59:31 ID:ehJJol5w

個人的には「D ジャイロ回転がかかっているぞ…?」とかやりたくもあったがw

907 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 18:01:45 ID:3XkvrPWg
B

908 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/20(金) 18:20:29 ID:???

> B 低くて速い弾道のクロスだった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

それは低くて速い弾道・・・ボッシにとっては打ってつけのパスだった。

ボッシ「いける・・・! ダメ押しの3点目を、これなら!」 バッ

ルスト「チィッ! オレとお前、何処で差がついた!?」
ドミニック「いいから集中しろよ!」

先着3名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★ボッシ フルーレ・ノワール(! card)72+(! dice + ! dice)=★
 ★ルスト   低クリア(! card)66+(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
  ドミニック 低クリア(! card)66+(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
 ★ジュスト パンチング(! card)67+(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【シュート】−【クリアorブロックMax】
≧6 → シュートは邪魔される事なく放たれた。
=5〜1 → シュートは放たれた。だが有効ブロック分だけ威力減少。(1の場合-2、他は-1)
=0〜-1 → 零れて前半終了
≦-2 → 奪ってナポにフィード

【シュート】−【セービング】
≧2 → 無駄イケメンがゴールを守れる筈がない。
=1〜-1 → 零れて前半終了
≦-2 → ブ○ノとは違うのだよ、ブル○とは。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
ドミニックのマークがダイヤで[バスクードクライシス(+4)]、クラブで[方向音痴(-3)]が発動。

909 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 18:21:06 ID:???
★ボッシ フルーレ・ノワール( ダイヤ6 )72+( 34 )=★

910 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 18:21:07 ID:???
 ★ボッシ フルーレ・ノワール( ハート10 )72+( 26 )=★

911 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 18:22:07 ID:/HqcTW/A
★ルスト   低クリア( クラブA )66+( 65 )+(人数補正+1)=
  ドミニック 低クリア( スペード7 )66+( 46 )+(人数補正+1)=★


912 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 18:24:38 ID:???
★ジュスト パンチング(! card)67+(! dice + ! dice)=★

913 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 18:24:41 ID:???
★ジュスト パンチング( ダイヤ2 )67+( 25 )=★

914 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 19:20:30 ID:???
>>901
設備、監督、コーチが揃うまで(各判定でダイヤ引くまで)
練習結果に-3補正(項目を満たすごとに+1)とかいうマゾゲーになったりして……

915 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 19:40:41 ID:???
もしそうなら、さっきの判定にも影響出てるんじゃないかな。
あるいは「新チームになってマイナスがつく」というのもなくはないが・・。
真面目な話、一選手にどうにもできない物事にそんなペナルティをつけるスレ主とはおもえないし
(そういうタイプのスレ主を否定してるわけじゃなくて、ここは違うだろう、ということ)

916 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/20(金) 19:50:22 ID:???

 ボッシ フルーレ・ノワール( ダイヤ6 )72+( 3 + 4 )+(減衰-3)=76
 ジュスト パンチング( ダイヤ2 )67+( 2 + 5 )=74

【シュート】−【セービング】≧2 → 無駄イケメンがゴールを守れる筈がない。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ボッシ(!)

ルスト(置いてかれて堪るかよっ!)
ドミニック(ルストの動きが良い・・・これならっ!)

ASモナコの至宝<}リユス・トラムとボルドーのギルバートを除けば、
リーグ1ユースでもトップクラスの守備を誇る両名・・・
その彼等のポジショニングは適切で、動き出しもかなりの鋭さだった。
・・・しかし成長したボッシのシュートを未然に防ぐには、それでもまだ足りなかった。

バシュゥゥゥゥッ!!

ボッシ「クソッ、威力が!(まだまだオレは甘い・・・!)」

得意のダイビングボレー、フルーレ・ノワールは確かに蹴り出せた。
しかしながらルスト達にジャストミートを阻止されており、本来の威力が出せてない。
未だに未熟さを抱える自分にボッシは唇を噛むが・・・

ジュスト「オレはサッカ(作家)になる為にパリへ出てきた。
      そしたらいつの間にかサッカーをやっていたんだ。 どーゆー事なの?」

サン・ジュストのダイビングはノッソリと鈍く、威力が落ちても尚このボールに届かない。
長く伸びた綺麗なブロンドは実に華麗だが、残念ながら無駄美形のプレイに華麗さはなかった。


917 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/20(金) 19:51:23 ID:???

ピィィィィィィィィィ!
 ピッ ピッ ピィィィィィィィ!

ボルドーの3点目を宣言する笛、そして前半終了を告げる笛が続いて鳴った。
まだ試合はタップリ半分残っているが、シャンゼリゼにとって苦しい終わり方である。
ユース・オリンピコ決勝戦は、観客にとって予想外のワンサイドゲームの様相を呈していた。



<フランス・ボルドー>

ポロロン・・・
 ポロ ポロロ・・・  タタタターーーン

フランスの南西部に位置する交通の要所、ボルドー・・・
その郊外に建てられた雄大な屋敷から、美しいピアノの旋律が洩れている。

エマニュエル・フランシスはラジオのスイッチをオフの位置に戻し、
イヤホンを外し・・・しばしその音色に聞き惚れた。
だが鍵盤の弦が響かせる音を楽しみつつも、フランシスはラジオで聞かされた内容を思っていた。

フランシス(ガッカリしちゃうねえ・・・前半で3−0かよ、ナポちゃん。)

小馬鹿にしたような『ちゃん付け』で、フランシスはナポレオンの醜態を憂いている。
本来ならば、彼は自分の所属するFCボルドーの健闘を喜ぶのが筋である・・・
しかし当人にとってはカケラもそんな気になれなかった。

918 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/20(金) 19:52:54 ID:???

タンッ! タンッ! ポロロロロロ・・・

・・・と、ここでピアノの旋律が途切れた。
クライマックスに向けての盛り上がりの途上と言うべきか・・・
一つの楽曲を終わらせるには強引・・・或いは半端だと、フランシスは感想を持った。
彼は疑問をそのままにせず、演奏者に対して率直に質問を投げる事にした。

フランシス「随分と中途半端な終わり方だねぇ、エル?」

ピエール「・・・・・・・・・」

フランスの将軍<Gル・シド・ピエールは答えず、視線を楽譜に固定して動かさなかった。
聞こえていない筈はなく、また悪感情から無視しているのではない事は判っている。
フランシスは追い打ちをかけようとは思わず、彼の返事を黙って待った。
・・・沈黙は、そう長い時間続かなかった。

ピエール「組曲Champ de reves(※Field of dreams)≠ヘまだ完成しない。
      最も重要なピースが今も欠けたままだからな。」

フランシス「間に合うかねえ・・・Wトーナメント開催までに。」

ピエール「間に合わなければオレ達は勝てない。 勝つ為には奴の力が絶対に必要だからな。」

フランシス「評価高すぎない? 前半終わって3−0だって言うぜ?」

ピエール「お前は奴の本当の実力を知らないんだよ、フランシス。
      ルイ・ナポレオンはトップ下でなければその天撫の才を発揮できない。」

フランシス(・・・・・・)

919 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/20(金) 20:00:54 ID:???

ピエール「奴は大砲などと道具として使われるような器じゃない、絶対王になるべき男だ。
      そう・・・将軍さえ道具に使う、フランスのキング≠ノな。」

フランシス「ヘイヘイ、妬けちゃうねえ。」

ピエールの真摯な言葉をフランシスはおどけて受け流した。
ナポレオンの真の才能については以前も聞かされた。
そしてピエールの言が真実ならば、まさしく王様の器とも思っている。
しかしフランシスの見ているナポレオンの姿は癇癪持ちのガキ大将・・・裸の王様である。
いくら彼が最も評価するピエールが、ナポレオンに最上級の評価を寄せ続けているとしても・・・
その言葉への信頼は揺らぎ、疑いたくもなるという物だった。
気が付いたら、フランシスはピエールに対して疑問を投げていた。

フランシス「奴の天撫の才って何だったっけ? 未だにオレはチーっとも覚えられないんだよなあ。
       ホラ、イメージに合わな過ぎるっての? キャラじゃないって言ってもいいけどさ。」

ピエール「・・・・・・・・・」

再びピエールは沈黙を置いた。
・・・だが、彼はその後にゆっくりと口を開いたのだった。
そしてその口から語られた内容は、フランシスにとってやはり疑いたくなる物だった。

920 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/20(金) 20:03:06 ID:???
本日はここまでです。 また明日か来週に。

スレタイ候補を出してくださった皆様に改めて感謝!
まだ募集は続いてますので、また何か思いつきましたら宜しくです!
【】Another-CU_1【】


921 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 21:31:58 ID:???
ナポさんの隠れた才能か
原作ではいとも容易く岬、ピエールと抜群のコンビネーションをみせてたもんな

922 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 21:52:06 ID:???
エリック・カントナきた
ナポレオンの客席直撃キャノンキックに期待乙でした!

923 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 15:18:36 ID:???
>>921
原作Wユース編以降でもゲームでもキャプ森でもナポたんの評価されなさは異常w

>>922
ルイ・ナポレオンはプレミアリーグに移籍するまで覚醒する筈ではなかった!
しかしピエールがジョアンに鍛えられた事で、間接的にその時計が早まった!
…みたいな感じの妄想でやってます。

924 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 15:19:21 ID:???

<パリ>

バシャバシャバシャ・・・

ボルドー・ユースの控室から最寄りのトイレにて、彼は頭から冷水を浴びていた。
ドミニク・アモロ…ボルドーの、そしてJrユース時代はフランス代表でも正GKだった少年。
しかしJrユース代表と言っても、その評価はSGGK(スーパーがっかりゴールキーパー)≠セった。

アモロ(あれからピエールの…皆の足を引っ張らないようにって頑張って来たけど…)

フランス国際での屈辱の敗戦から、彼は特訓を繰り返してGKとしての能力を上げてきた。
そして図らずもジョアンという名コーチの指導を受ける機会も得、
国内では押しも押されぬ第一GKとしての呼び名が定着しつつあるまでに成長した。
しかし…

アモロ(前半のナポレオンのシュートは、どっちも決められておかしく無かったよね…)

今日は2本撃たれて2本止めているが、彼はそれが運が良かっただけと思っている。
たまたまコースの読みが当たり、素早く反応出来ただけなのだと…。
ピエールの言葉では、ナポレオンの真価はここからという事らしいし、
そして世界にはナポレオン以上のストライカーが存在する事もアモロは知っている。
…つまり今の状態で互角では、世界と闘うには実力不足なのだ。

アモロ(準決勝でも全然ダメだったし、やっぱりオレ程度じゃあ…)

一昨日のマルセイユとの準決勝で、ベルナール・デサイーにハットトリックを奪われた光景が脳裏をよぎった。
マルセイユはオーナーであるベルナール・タピの方針で、トップチームの補強を高額選手の移籍に頼っている。
つまりマルセイユでは、ユースクラスの選手の育成が疎かになっているのが現状だ。
・・・故にフィールダーの能力はボルドーの方がマルセイユよりも上だった。
それでもアモロはデサイー相手に3点を奪われる醜態を晒したのだ・・・自信喪失は必然と言って良かった。

925 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 15:20:24 ID:???

(情けない奴だぜ)

アモロ「えっ!?」

不意に耳に入ってきた声・・・アモロは驚き、顔を上げた。
周囲を見回したが誰の姿も無い、誰かが走り去った様子も無い。
『空耳だったか・・・』と、心境のせいでそんな言葉が聞こえた気がしたのだと思い込むアモロ。
しかし情けない≠ニ発した声・・・それが何処か聞き覚えのある声だったのが気になった。


・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・


ワアアアアアアアアアア!  ワアアアアアアアアアアアアア!

チャーリー「後半戦に入ってボルドーの勢いがストップ、逆にシャンゼリゼは息を吹き返しました!
       ドミニックくんがマークでボッシくんを自由にさせず、レントンくん−モーリスくんのラインも
       繋がり始めました。 またルストくんのフィードやイノサンくんのサイドアタックもキテます!」

前半の攻め疲れに依る物か、ボルドー選手達は脚が鈍くなっていた。
当然ながらシャンゼリゼはその隙を突いていく・・・前半の借りを返す為に。


926 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 15:21:58 ID:???

レントン「走るんだモ−リス!」
モーリス「いちいち指図するな、判ってるよ! ・・・今だっ!」 シュパァァ

そして、ここでナポレオンに向けて絶好のクロスが蹴り出された。
当然ながら、ナポレオンはノートラップキャノンでこれに狙いをつける。

ナポレオン「っしゃあ! それでイイんだよ、待たせやがって!」

アモロ(・・・・・・く、来る・・・)


先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★ナポレオン ノートラップキャノン(! card)73+(! dice + ! dice)+(瞬間フリー、マイナスクロス+2)=★
 ★アモロ パンチング(! card)71+(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【シュート】−【セービング】
≧2 → ノートラップキャノンがゴールネットを突き破る。
=1〜-1 → 零れ球をルブランが捻じ込んだ。
≦-2 → ドミニク・アモロは砕けない

【基本ルール以外の補足・補正・備考】
ノートラップキャノンは吹飛係数2を持っています。
アモロのマークがダイヤで[鋭いパンチ(+2)」が発動します。

927 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 15:25:20 ID:???
★ナポレオン ノートラップキャノン( スペード7 )73+( 12 )+(瞬間フリー、マイナスクロス+2)=★

928 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 15:25:23 ID:???
 ★ナポレオン ノートラップキャノン( ダイヤ5 )73+( 51 )+(瞬間フリー、マイナスクロス+2)=★

929 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 15:29:07 ID:???
★アモロ パンチング(! card)71+( 64 )=★
ありゃ、アモロやるじゃん

930 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 15:30:13 ID:???
★アモロ パンチング( ハートQ )71+( 15 )=★

931 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 15:30:16 ID:???
★アモロ パンチング( クラブ3 )71+( 55 )=★

932 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 16:31:52 ID:???

 ナポレオン NTキャノン( スペード7 )73+( 1 + 2 )+(瞬間フリー、マイナスクロス+2)=78
 アモロ     パンチング( ハートQ )71+( 1 + 5 )=77

【シュート】−【セービング】=1 → 零れ球をルブランが捻じ込んだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

アモロ「うわあああああっ!!!」

バチィッ!!

アモロ「や、やった!!」
ナポレオン「なにぃぃぃぃっ!!」

(やりゃあ出来るじゃねえか)

必死のパンチングでノートラップキャノンを弾いき、喜色を顔に出すアモロ。
その瞬間、先程のと同じ声色が再び鼓膜を震わした気がした。
その事に意識を向ける間もなく…

ルブラン「ま・だあぁぁぁぁっ!!!」 バシュッ!

アモロ「ああっ…」

933 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 16:33:07 ID:???

ピィィィィィィィィィ!

チャーリー「決まったあぁぁぁっ! アモロくん、ノートラップキャノンを防いだと思いましたが…
       直後にルブランくんが捻じ込み! シャンゼリゼが1点を返しました!!」

ノーマークで撃たれたダイレクトでのキャノンシュート。
不利な状態で弾き、喜んだのも束の間…捻じ込まれて1点である。
もっと大きく、または仲間の居る方向を狙って弾いていれば、この失点はなかった。
アモロは拳を地に叩きつけて悔しがった。

(あー…まーこの辺の詰めの甘さはある意味オレらしいとも言える…
  ま、犬も居ねえし仕方ねえよ、ドンマイドンマイ。)

アモロ「何だよ! 誰だよさっきから!」

思わず怒鳴ったアモロに、寄って来ていたギルバートが慄いた。

ギルバート「す、済まないアモロ…! レントンのチェックにと、迂闊に前に出過ぎた…」

アモロ「あ、いや、違うんだ…。 失点はオレのせいだよ、ギルバート達は思い切って守ってね。」

ギルバート「助かるよ…頼りにしているぜアモロ。」

アモロ「うん。」

今回の失点は明らかにDFのミスなのだが、アモロはそれを追求せずに自責点へカウントする。
そんなアモロに対し、ギルバートは信頼と甘えを示して元の位置へと帰っていった。

934 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 16:34:10 ID:???

(スイーツ・・・・・・見ていらんねーなー、そんなんでチームが強くなるかよ!?)

アモロ(や、やっぱり幻聴じゃない!? )

(何でテメーはそんなにメンタル弱えんだ! 実力も発揮しきれない、味方のミスも責めれない!
  そんなんで大事なゴールを守ろうなんてチャンチャラおかしいんだよ!)

アモロ(それは……)

(一度だけだ…一度だけテメェにテメェの限界値を見せてやる。
  お前っていう人間がどこまで頑張れるのか…それをオレが教えてやる!!)

アモロ「き、キミは一体…  って、えっ!?」

聞こえていた声が消失し、同時に違和感を覚えるアモロ…
その違和感の正体は、下半身…ユニフォーム・ジャージのポケットにあった。
・・・当たり前の事ながら、入れた覚えなどない何かのカードがポケットの中に入っていたのだ。

先着で
 ★そのカードとは?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、ハート》 鬼眼の大魔王≠フカードが1枚
《スペード、クラブ》 鬼眼の大魔王≠ニ融合≠フカードの2枚
《クラブ5以下》 鬼眼の大魔王≠ニホーリーエルフの祝福=A融合≠フカードの3枚 
《JOKER》 クラブに加え、ゴキボール∞ダンジョンワーム∞炎の剣士∞ハーピークイーン▼・・

935 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 16:36:32 ID:???
★そのカードとは?→ クラブK

936 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 17:04:48 ID:???
フランスさんは原作で逆贔屓されすぎだよね…
ある意味先見性があったとも言えるけど……

ところで、スペイン経済が爆発してレアルとバルサが爆発したら選手はどうなるの?
まとめて爆発?

937 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 17:06:51 ID:???
大魔王が守護霊w
というかなんで幻想的な効果がまだ残ってるんやw

938 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 18:40:30 ID:???

>>936
その疑問はスレ主の知識じゃ鼻水たらすだけ、答えられないよ!

>>937
時系列を思い出して頂く必要がありますが、この試合は三杉と弥生がデートしているのと時間的に合致します。
即ち幻想的な事件が引き起こされるより以前に起こった出来事・・・言わば例外に位置しています。
エンディングでカード化し、長寿を得た大魔王様に□はなかったと思って頂きたい所です。
メタ的な事を言えば、キャプアモさんにお願いして許可を頂いているのです。
当然その儘の大魔王として君臨して頂く訳では無いですが・・・今回は一つの演出です。
=============================================

> そのカードとは?→ クラブK
> 《クラブ》 鬼眼の大魔王≠ニ融合≠フカードの2枚
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

アモロ「鬼眼の大魔王? こ、これって・・・」

そのカードに描かれたイラストを見てアモロは驚愕した。
大魔王≠ニ称されている割に、そのキャラクターは何の変哲も無い人間の外見をしている。
いや、アモロはその事に驚いたのではない・・・彼が驚愕したのには、もっと違う大きな理由があった。

アモロ「オレ・・・!?」

そう、鬼眼の大魔王≠ニして描かれているキャラクターはアモロその物であった。
イタズラにしては趣向に凝りすぎである・・・アモロには何が起こっているのか理解が及ばない。
だがそのカードを手に取って見詰めていると、何とも言えぬ気持ちが込み上げてくるのは事実。
それは勇気なのか、愛なのか、それとも凶気なのか・・・初めて覚える気持ちにアモロは戸惑うのだった。

939 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 18:41:32 ID:???

・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・


ワアアアアアアアアアア!  ワアアアアアアアアアアアアア!

チャーリー「さあ後半戦の時計も半分が過ぎております!
       まだ2点のビハインドを負っているシャンゼリゼ、この辺りで1点差に詰め寄りたい!
       おっとぉっ、ルストくんがエルネストくんからボールを奪いました!
       そしてそのままロングフィード、これは良いコントロール!」

レントン「よし、流石ルストさん! このボールだったらいけるっ!」

デービッド「させるかチビッ!」
ユージン「そんな粗雑な攻めは成功させない・・・!」

ハイボールの落下地点へと走るレントンに、ボルドーDFの2人が競り合いに向かう。
体格から考えれば、レントンに勝てる要素は全くないように思えた。 しかし・・・

レントン「アーーーイ キャーーーン フラアァァァァァァァァィ」 バァッ!

彼はこれをカット・バック・ドロップ・ターン・・・アクロバティックな体勢制御でトラップして見せた。
正直言って無駄な動きと言わざるを得ないが、デービッド達は度肝を抜かれて動けなかったのも事実。
見事に仕事をしたレントンが間髪入れずにラストパス。 これを受けるのは当然・・・

ナポレオン(クッ、この試合・・・・アモロのくせに生意気だぜ!
       だが遊びは終わりだっ、ここから2点・・・いや、3点奪ってオレ様の優勝だ!!!)


940 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 18:42:41 ID:???

チャーリー「さあナポレオンくんがこのパスに走りこんだっ!!!
       当然放たれるでしょう、強烈なキック力によって生まれる独特の回転が自慢の・・・」

アモロ「クッ・・・! ・・・って、あ、あれ!?」

ナポレオン「キャノンシュートだあぁぁぁぁぁっ!!!!」

先着3名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★ナポレオン キャノンシュート(! card)72+(! dice + ! dice)=★
 ★ギルバート ブロック(! card)66+(! dice + ! dice)=★
 ★アモロ   天地魔闘(! card)79+(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【シュート】−【クリアorブロックMax】
≧6 → シュートは邪魔される事なく放たれた。
=5〜1 → シュートは放たれた。だが有効ブロック分だけ威力減少。(1の場合-2、他は-1)
=0〜-1 → 零れて球
≦-2 → ブロック成功・・・ナポぇ・・・

【シュート】−【セービング】
≧2 → キャノンシュートがゴールネットを突き破る。
=1〜-1 → 弾いたボールを再びルブランが捻じ込みに・・・
≦-2 → ボールを弾き・・・いや、絶好のカウンターパスになった!?

【基本ルール以外の補足・補正・備考】
キャノンシュートは吹飛係数3を持つ。

941 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 18:46:13 ID:???
★ナポレオン キャノンシュート( ハート10 )72+( 65 )=★

942 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 18:46:16 ID:???
 ★ナポレオン キャノンシュート( ダイヤ8 )72+( 25 )=★

943 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 18:47:30 ID:???
 ★ギルバート ブロック(! card)66+( 22 )=★

944 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 18:48:09 ID:???
 ★ギルバート ブロック( スペードJ )66+( 61 )=★

945 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 18:48:53 ID:???
★アモロ   天地魔闘( スペード9 )79+( 11 )=★

946 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 18:49:04 ID:???
ちょw

947 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 18:50:10 ID:???
(すまんな)

948 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 18:50:41 ID:???
天地魔闘(笑)

949 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 18:51:00 ID:???
ピンポイントっすね。

950 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 18:51:10 ID:???
さっきは弾いてこぼれ球にしたのに今回は触れることもできなかった件について

951 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 18:51:24 ID:???
おっけーオッケーです想定内想定内
これくたいで私がdプ要するとでも?

952 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 18:51:37 ID:???
腹w筋w崩w壊www

953 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 18:52:15 ID:???
>(一度だけだ…一度だけテメェにテメェの限界値を見せてやる。
>  お前っていう人間がどこまで頑張れるのか…それをオレが教えてやる!!)

キーパーやめろってことですね、わかります

954 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 18:57:26 ID:???
ノートラップキャノン+瞬間フリー、マイナスクロス75→こぼれ球
キャノンシュート72→ゴールを決められる

あれ、アモロ弱体化してね?

955 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 19:01:37 ID:???
>>954
ミートグッバイした可能性が存在する…?

956 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 19:08:39 ID:???
これで1点差になった上にアモロ君は今ので大量にガッツを使ったはず
逆転優勝ありえるでえw

957 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 20:18:14 ID:???

 ナポレオン キャノンシュート( ハート10 )72+( 6 + 5 )=83
 アモロ   天地魔闘( スペード9 )79+( 1 + 1 )=81

【シュート】−【セービング】≧2 → キャノンシュートがゴールネットを突き破る。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ナポレオンがキャノンシュートを放つ直前、アモロは自分の身に起きている異変の動揺していた。
異変など後で考える事にして、今は目の前のシュートをセービングに行こうと・・・
出来る物ならば、彼はそうしていただろう。

アモロ「ちょっ! か、身体が動かない!」

(めんごめんご、ちょっとシンクロに手間取ってる。 いや笑っちゃうよな、シンクロ率まだ20%とか。
  オレとお前、どこでこんなに差がついた?)

アモロ「何だそれ、ふざけっ・・・ああっ!!」

ナポレオン「キャノンシュートだあぁぁぁぁぁっ!!!!」

バシュウゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!

アモロが身動き取れない事を知る筈も無く、ナポレオン自慢のウイニングショットが放たれた。
ブロックにいったギルバートが紙のように吹き飛ばされる・・・そんな光景がアモロの視界に映る。
『今までのとは違う・・・これがホントのキャノンシュートの威力だ』と戦慄を覚えるアモロ・・・その時。

958 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 20:19:16 ID:???

(・・・よし、シンクロ率40%! いけるぜっ!)

アモロ「(えっ?)うわぁっ!?」 ババァッ!

今まで体験した事もないようなダッシュ、そして跳躍・・・
アモロはこれ≠ェ自分の身体によって生み出されているとは思えなかった。
それだけでない・・・彼には頭の中でクッキリとしたイメージが固まっていた。

アモロ(まず右の掌で前進のベクトルに対抗・・・)

続いて、独特の回転によって暴れるボールに対して手刀を振り下ろす。
地面に叩きつけられたボールは素直さを取り戻し、我が軍門へと下り・・・
返す刀でもう一度の手刀、今度は水平に切り裂く。
するとボールはカウンター性のパスとなり、味方へと渡るのだ。

(どうだ・・・これが天地魔闘だ!!!)

アモロ「・・・って、届かないしっっっっ!!!!!」

(はっはっは、ちょっとシンクロに時間かかり過ぎちまったな。)


バシュルルルルr・・・!! ズバァッ!!!!!


ピィィィィィィィィィ!

959 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 20:20:39 ID:???

ワアアアアアアアアアア!  ワアアアアアアアアアアアアア!

チャーリー「これは凄い! ナポレオンくんのキャノンシュートがネットを突き破りました!
       遂にシャンゼリゼが1点差にまで追いつきました!! 勝敗の行方も混沌としてきたぞー!」

ナポレオン「っしゃぁっ!!! これ以上ないジャストミート・・・いけるぜっ!!!」

アモロ「あばばばばば・・・・」

ガッツポーズを繰り出すナポレオンとは対照的に、アモロは愕然と四つん這いの体勢を見せていた。

(いや、ごめ、悪かったって。 でもほら・・・識る事が出来たろう?
  お前の努力は、お前が垣間見たイメージを実現する事が出来る!)

アモロ(無理だ・・・あんなの、オレに出来るわけないよ・・・。
     キミの力なんだろ? どんな手品か判らないけど・・・)

(そんな訳ねー。 お前には出来る、死ぬ気で頑張れば・・・出来ない理由はないんだ。)

アモロ(何でそんな事が言えるんだよ・・・! オレは今までも死ぬ気で頑張ってきた!
     ピエールに迷惑をかけないように、ピエールが安心して攻められるようにって!!)

(何でそんな事が言える・・・か。)

アモロ(・・・・・・)

960 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 20:21:59 ID:???

(簡単な理由だ。 お前がオレで、オレがお前だからだよ。)

アモロ(はいっ!?)

(ピエールの為に頑張るとか・・・そういうのは止めろ。
  もっと貪欲に、セルフィッシュになれ。 GKは傲慢で好いんだ。 ただし・・・)

アモロ(ただし・・・?)

(仲間を・・・DFを頼れ、信じろ。 本当に思いきったプレイは信じる事から生まれる。
  馬鹿だ無茶だと思われても、そういったプレイがオレの・・・いやお前のポテンシャルを啓くぞ。
  ちょっとまあ・・・今回は恥かかせちまって悪かった。 悪気はなかった。
  オレでもあるお前に、自分の可能性って奴を知って欲しかったんだが・・・)

アモロ(・・・・・・・・・)

(まっ、こんなとこだ。 努力無しにいきなり強くなるなんて嘘だよな。
  お前の事を強くするのはお前自身しか居ないんだから。  ・・・・じゃあな、オレ。)

アモロ「まっ、待って!!!」


――その瞬間、白昼夢から醒めたようにアモロの視界は広がった。
気がつけばチームメイトに取り囲まれており、皆心配そうにアモロの顔を覗きこんでいた。

ボッシ「大丈夫かよアモロ、日差しにやられちまったのか!?」
ギルバート「悪い・・・オレ達がナポレオンのシュートを防げないからお前に負担が・・・」

アモロ「あ・・・・・・」

961 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 20:23:57 ID:???

夢・・・・・・だったのだろうか? 今の今まで聞こえていた声・・・それは全て幻想で・・・。
情けない気持ちでいる自分を変えたいという思いが、あんな幻聴を聴かせたのか・・・と。
しかし違和感に気付く。

アモロ「ポケット・・・」

ボッシ「はいぃっ!? ポケット? マジで貧血とか日射病的な!?」

アモロ「あっ、いや、何でもない・・・大丈夫、大丈夫だから。」

そう言って、仲間達をなだめて元のポジションへ返すアモロ。
不思議な白昼夢・・・それが現実だったのではないかと、彼は考え直していた。
ジャージのポケットに入っているカードが、アモロにそう言っている気がしたのだ。


・・・結局、この試合はボルドーの勝利で終わった。
キャノンシュートを何本も放ち、しかも上がり下がりを繰り返していたナポレオン・・・
彼の体力が間もなく底を尽き、ボルドーゴールをこじ開ける手段が失われたからである。
またアモロの体調を心配したボルドフィールダーの再奮闘も大きかったと記述しておく。

こうしてピエール不在のユース・オリンピコは、それでもボルドーが優勝を飾って終えたのである。
結局ナポレオンは決勝で1得点しか上げられず、得点王の座もボッシに譲る事となった。
彼にとっては非常に大きな屈辱であったと共に、これまでに無かった危機感を抱かせる結果であった。

962 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 20:25:20 ID:???
今日はここまでです。
明日は新スレ立てられる・・・かなあ?

963 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 22:10:16 ID:???
乙でしたー

まさかこんな結果になるとはなあ
アモロは次章で強力な敵になる事が出来るだろうか
それ以前に出番があるのだろうか

964 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 22:11:17 ID:???
これだけ持ち上げまくってフランス丸ごと出番なし、というのもそれはそれでキャプ翼っぽくはあるけどねw

965 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/25(水) 15:19:00 ID:???
次のスレを立てたので御報告〜、次回も宜しくお願い致します。

【この借りは】Another-CU_1【必ず返す】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1327392716/l50


>>963
乙感謝です。 結局努力の無い強さなど空っぽという事ですね。
私は物語に結果よりも過程を求め、才能より努力が好きなので、この結果は逆に良かったのかも。

>>964
打ち切りを決めたらフランス戦は見開き1ページにしますねw

あと>>894さんの質問に対してレスしておきます。
一応ネタバレに位置しますのでスペース空けます、閲覧は自己責任でひとつ。








Jカップは駄目になった訳ではありません。
これに限っては全日本ユースとして出場する道が発生します。
発生してもガン無視、第三部無視という事も出来ます。
どういう経緯で今更三杉に全日本ユースの話が飛び出すかは第二部で明らかになる予定です。

966 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/25(水) 15:20:00 ID:???

<ボルドー・ピエール邸>

フランシス「…って感じみたいだぜ?」

ピエール「3−2、しかしナポレオンの得点は1つ……か。 なるほど。」

フランシスはピエールに決勝の最終スコア、そしてナポレオンのゴール数を伝えていた。
彼等は試合結果について重要視していなかったが、それでもこれは満足出来る物だった。
要はピエールもフランシスも居ないボルドーに対し、ナポレオンが苦戦すれば良かったのだ。
ナポレオンとしては、ピエール抜きのボルドーなど雑魚の集まりの筈だったのだろうから。

フランシス「流石にナポちゃんも現状の拙さを実感したんじゃない?」

ピエール「恐らくな…これでナポレオンも、強くなる為に形振り構わなくなるだろう。
      海外の強豪への留学…プレミアへのレンタル移籍も今ならば飛び付く筈だ。」

フランシス「ふん〜ん……それでもアイツが今までと違うプレイスタイルに目を向けるとは、
       オレには到底思えないんだけどねぇ。」

ピエール「その可能性もある…。 だが、環境が変われば自分のプレイも見直さざるを得ない。
      お前だってそうだった筈だぞ、フランシス。」

フランシス「まあ……否定しないよ。」

ピエール「それにプレミアにはアルバート・シンプソンが居る。
      ナポレオンのヤツならば・・・シンプソンのパスに何か感じる物がある筈だ。」

フランシス「……だと好いけどな。」

967 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/25(水) 15:28:03 ID:???

自分、ピエール、デサイー、ナポレオン…この4人で構成される中盤白銀のカルテット
トラムの加入とアモロのパワーアップにより安定化が期待されるゴール前
更にはChamp de reves▼・・
全てが思う通りに成れば、確かにフランスは世界一を争うに足るチームへと昇華されるだろう。
しかし鍵を握るのはあくまでルイ・ナポレオン・・・奴が覚醒しなければ全て夢物語で終わる。

フランシス(・・・オレが考えたって仕方のない話だけどねぇ・・・・・・。
       エル・シド・ピエール中心のチームでもいけると思うんだよなぁ・・・。)

ナポレオン中心のチーム作りをする事のリスクもあるが、それ以上にフランシスは思っていた。
ジョアンの指導を受けたピエールの実力はそれ程だ・・・と。
だがフランシスにはもう一つ知らない事があった。
ピエールがまだ自分の胸だけにしまった儘の、奥の手のビジョンを。

フランシス「(まっ、成るように成るか。)…そういやエル、まだ少しスレ容量が残ってるんだが。」

ピエール「ん? ああ・・・。 10KBそこそこか、埋めネタをするには心許ないな。」

フランシス「・・・ところでオレさ、エルのレンタル移籍先での話をまだ聞いてない気がしてきた。」

ピエール「むっ・・・そう言えばオレも、お前のレンタル移籍先での事を聞いていなかった。
      どうやら容量の続く限り、その話題をするのが自然なようだな。」

フランシス「そんじゃあ・・・」


A フランシス「先にエルの話を聞かせて貰おうかな。」
B ピエール「いや、お前が先に話すべきだろう。」
C 参加者「オレが埋めネタやってやるよ!」(要1票)

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

968 :森崎名無しさん:2012/01/25(水) 15:30:28 ID:EBANv5Nk


969 :森崎名無しさん:2012/01/25(水) 15:46:33 ID:OT7uqEJ+


970 :森崎名無しさん:2012/01/25(水) 19:30:53 ID:???
ビアンコネロレンタル移籍期待

971 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/25(水) 20:15:03 ID:???

> A フランシス「先にエルの話を聞かせて貰おうかな。」
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フランシス「そんじゃ、先にエルの話を聞かせて貰おうかねえ。
       …実際のとこ、どうなのよ? バイエルンのトップの練習は?」

興味津津、フランシスは身を乗り出しながらピエールに質問する。
自分のレンタル移籍先がユースクラスなのに対し、この紳士はトップチームである。
レベルの高さ、練習の内容、待遇…全てに興味を抱かない筈が無かった。

そんなフランシスの様子に若干引きつつ、ピエールは苦笑を湛えて話し始めた。

ピエール「言うまでもなくレベルは高いな・・・。
      お家芸とは言え、あのレベルでの2ストッパー+1リベロはなかなか無い。
      それからポジションの流動性、マンツーマンディフェンスでの柔軟さにも目を瞠る。」

フランシス「その辺りはどうしても必要・・・だよな?」

ピエール「ああ・・・オレ達の戦い方はあくまで固有の物、レ・ブルーのシステムだ。
      ・・・だが、そこには攻守の繋ぎや緊急時の対処におけるノウハウが無い。
      我がレ・ブルーが本気で勝ちに向かうならば、ドイツの粘り強さに倣うのは必然だ。」

フランシス「なるほどなぁ・・・ユースの方は何だかんだで個人技に偏ってるのが実情なんだが・・・
       どうやらトップはその辺が違うみたいね、一番の肝心要だってのに。」

ピエール「そうか・・・ならば尚の事、オレがトップの練習に参加させて貰えているのは幸運だな。」

972 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/25(水) 20:17:00 ID:???

フランシス「っつーか向こうさん、エルの事が本気で欲しいんじゃないの?
       なんせ皇帝16歳を客寄せパンダの為にトップへ上げたフロントだろ?
       ぜってー話題になるもんな、皇帝と将軍が同じチームとかさ。」

『…とは言っても、うち(ボルドー)が手放す筈もないだろうけどさ。』と気の抜けた笑みを
こぼしながら自チームを皮肉るフランシス。
例の権威好きのボルドー・オーナーと折り合いの悪いという事情もあるが…
彼は正直言って、ボルドー(本来のチーム)より派遣先の方に余程遣り甲斐を感じていた。

ピエール「シュナイダーか…。」

ピエールは若き皇帝と称されし少年の名を呟く。
同年代ながら、自分より2年も早くトップチームで闘っているカール・ハインツ・シュナイダー。
彼のプロ意識の高さはピエール自身も尊敬の念を抱いている。
フランスが世界と互角に戦う為のレンタル移籍だったが、ピエール自身の意識にも変化を与えつつあった。
直ぐではなくとも、いずれは彼と同じチームでチャンピオンズカップを戦ってみたいと…
そんな事を考えなくもなかった。

ピエール「シュナイダーの奴は専らモリサキの話をしてくるぞ。
      いつかアイツがバイエルンに来たら好いと・・・少し妬けるくらいに言ってくる。」

フランシス「モリサキ・・・? ああっ、あのオーバーラップするGKか!wwwww
       あいつ日本人のくせに面白いよなwwww シュナイダー分かってるじゃんよww」

森崎の名前に腹を抱えて笑い出すフランシス。
彼がフランス国際で見せた喜劇的インパクトはどうやら相当の物らしいと分かる。

973 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/25(水) 20:19:33 ID:???

ピエール「スライダーキャノンを止めたセーブ力、シュナイダーを1点に抑える勝負強さは確かな物だ。」

一応フォローを入れてみるピエール。

フランシス「ヒィ・・・まぁ・・・でも、そうだよなGKとしての実力は確かだったと思うよ・・・うん。
       ・・・ププ、話題性にも事欠きそうにないし・・・バイエルンのフロント好みの奴じゃん。
       うんうん、あると思うぜモリサキのバイエルン入り。 Wトーナメントで活躍すりゃいつかは。」

ピエール「そう思うか?」

フランシス「ああ、でもそうしたら第1回フランス国際Jrユースのキャプテンが1チームに揃うんだな。
       そう考えるとまた凄いもんでもあるよな、差し詰めオールスターズ≠チてとこか。」

ピエール「オールスターズか・・・」

『悪くない・・・』と思ったが、素直にそう返すのは少し癪な気がして・・・
ピエールは苦笑を浮かべながら意地悪そうにこう言った。

ピエール「ネーミングセンスが足りないな。」

フランシス「ヘイヘイ、そうでしたかー。」

974 :森崎名無しさん:2012/01/25(水) 20:30:20 ID:???
ここの森崎のカラオケはてつを級なのかwww

975 :森崎名無しさん:2012/01/25(水) 20:33:44 ID:???
おおおお、オールスターズの三人はすごい好きなのでこれは漲る展開。
まあファンサービス程度なんだろうけど、やっぱりうれしいw

976 :森崎名無しさん:2012/01/25(水) 20:35:14 ID:???
この世界には伝説のグローバルフットボーラーもいるのかー?w

977 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/26(木) 12:03:08 ID:???

>>974
だれか! 光太郎の兄貴を探して来て!

ブラックさん「ナムリスがヒドラ(笑)になったのもゴルゴムの仕業だ!」

>>975
森崎、シュナ、ピエがバイエルンに集う未来はかなり初期から妄想してますw
でも恐らくサービスで終わると思います。
アナカン完結後のストーリーも考えてはいますが、現実味は…

>>976
ヤベッチュさんが史上2人目のグローバルフットボーラー認定目指して頑張ってます嘘です
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ピエール「さて、バイエルンの話題はこんな所だな。 もう話す事は無い。」

フランシス「え? あれ、フライハイトは?」

ピエール「フライハイト・・・? 誰だ?」

フランシス「あっ、いやっ・・・何でもないわ。
       まっ、そういう事ならオレの方の話をしますかねえ。」

ピエール「そうだな、ハンブルガー・ユースの話はオレも聞いておきたかった。
      なにせ前期はユースのリーグでトップ独走という話だからな。
      ・・・ただ、スレの容量がもうREDゾーンなのが心配だ。」


978 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/26(木) 12:06:13 ID:???

フランシス「コップが満ちたら強制閉幕、溢れた情報はウチらだけの秘密・・・それでいいじゃない。
       イタリア勢以外でこんだけ出番があるとか無いぜ? 贅沢言いっこなし!」

ピエール「納得した・・・。 ではとにかく聞かせて貰おうか、ハンブルガー独走の原動力とやらを。」

フランシス「そうだねぇ…まあ簡単に言っちゃえば、ハンブルガーの強さ=ワカバヤシの鉄壁かな。」

ピエール「ワカバヤシ…日本人か? 何処かで聞いたことあるような……」

フランシス「フランス国際にも出場したらしいぜ。 1試合のみ、しかも3失点で途中交代。」

ピエール「それは酷……ああ、思いだしたぞ。 アルゼンチン戦に出場した日本の第2GKだな?」

フランシス「正解。 そのGKがとにかく鉄壁なんだよ、ゴールを奪われるビジョンがまるで見えない。
       今のユースクラスで一番火力が高いのが、多分ブレーメン・ユースなんだが…
       その核弾頭<}ンフレート・マーガスに黒豹<宴c刀Eビクトリーの2人がかり
       ですら、無失点で切り抜けちまうんだよなぁ。 正直ハンパないんだわコレが。」

ピエール「ふむ…なるほどな。 GKの鉄壁に加え、お前が敵のチャンスを潰して回るとなれば…」

フランシス「そっ、失点はPKだけ。 リーグトップ独走も自然の成り行きだって解るだろ?
       性格の方は正直宜しいとは言えないが、あんだけ仕事が出来りゃあ文句も出ない。」


979 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/26(木) 12:29:59 ID:???

ピエール「ふむ・・・フランス国際を見た限りでは、とても信じられない話だな。
      シュナイダーの影に隠れているが、マーガスは優秀なパワーヘッダーだ。
      同様にビクトリーノのスピード、テクニックも世界トップクラス・・・」

フランシス「しょーがないんじゃない? なんたって5のワカバヤシは強かった。」

ピエール「・・・聞かなかった事にしよう・・・では攻撃陣はどうだ?」

フランシス「中盤はレベル高いぜ、ボール支配率もぶっちゃけリーグ1ってくらいだ。
       ただ、得点力が課題だなぁ……FWがどうにも頼りなくってさ。」

ピエール「シュナイダーの空けた穴は2年経っても埋まらず…か。」

フランシス「ああ、点取るまでがMFの仕事。 キャプテンのカルツ、それからサイドのカペロマン・・・
       カルツを上がらせる為に、オレが攻めるって機会もそれなりに多かったなぁ…。
       まあ後ろが安心だったから直ぐに馴れたし、お陰でオレもレベルを上げられたが。」

ピエール「そうか、それを聞いて安心したぞ。
      どうやらフランス・ユースの一員として、必要な目的が果たされているらしい。」

フランシス「まっ、世界を相手取るのに守備しか使えないってんじゃオレも困るしねぇ。」


980 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/26(木) 12:41:46 ID:???

ピエール「なるほど、聞いた話だけでもハンブルガー・ユースに勝つのは容易じゃないな。
      ・・・そんな所か? お前の移籍先での話は。」

フランシス「うーん、カペロマンの事はもう少し詳しく話しといた方が良いかもな。
       あいつの存在も異彩を放ってるし。」

ピエール「さっき出たサイドの選手か。」

フランシス「ああ、サイド専門。 サイド以外だと弱いって事じゃなくて、サイドに強すぎるんよ。
       ラインを使った攻防がとにかく巧い、ヤバイ・・・奴のテリトリーじゃオレでも苦戦する。
       もしも奴のクロスを活かせるFWが居たら、チームゴール数は今の5割増しにはなるね。」

ピエール「ほう・・・それは同時にドイツ・ユースの脅威を示しているな。」

フランシス「ああ、しかも深い所からサイドでもゴール前でも通せるパサーまで居る。
       ハッキリ言ってマンフレート・マーガスの脅威は3倍増し、怖いねぇ恐ろしいねぇ。」

ピエール「ふぅ・・・・・・」


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