キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【崩落のステージ】Another-C_9【 後篇 】
1 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2011/12/01(木) 11:55:43 ID:MARUhlL6
Now Loading....
『 次 回 予 告 』
プレアデスの星が爆発した時・・・ユブンタイは笑い、ジョアンは天を仰いだ。
『強い選手を11人集めても、そのチームが勝つとは限らない。』
『どんなに強力なファンタジスタが相手でも、チーム戦術が機能すれば負けない。』
・・・そう信じていた少年も、抗えない現実に膝をつく。
Wトーナメントでの優勝・・・それは望み過ぎていた若気の至りだったのか?
一方、絶望の夜にフィレンツェから二人の人間が消えた。
人々の運命が歪む中、少年は足元の全てが崩れゆく錯覚を見る。
さようなら、フィオレンティーナ。
次回 アナザーカンピオーネ エピソード1 〜ファイナル〜
崩落のステージ 後篇
665 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/05(木) 15:52:37 ID:???
ピイィィィィィィ!
新田「ああっ…」
抜く際に新田はミルチビッチの事を蹴突いてしまい、審判もそれを見逃さなかった。
鳴らされた笛はフィオレンティーナのチャンスを帳消しにする為の物だったのだ。
審判(馬鹿者めが…)
審判は笛を口から離すと、新田の方を一瞥し…
先着で
★反則に対して→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
《ダイヤ・ハート》 お咎めなし
《スペード》 注意(次回カード率↑)
《クラブ》 警告(次回カード率↑↑)
《クラブA》 イエローカード
《JOKER》 第4審判「お待ち下さい師匠!」 審判「なにおぅっ…?」
666 :
森崎名無しさん
:2012/01/05(木) 15:53:01 ID:???
★反則に対して→
ダイヤ8
667 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/05(木) 15:55:40 ID:???
お咎めなしでカンピオーネの直接FKとなりました。
…といった所で、早いですが本日のアナカンはお開きとします。
ありがとうございました。
668 :
森崎名無しさん
:2012/01/05(木) 16:05:25 ID:???
年が明けても味方が全然赤札引けないなー
669 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/10(火) 14:33:12 ID:???
>>668
本当に仰る通り、フィオにはもうずっと流れがありませんよね。
強制ダイジェスト移行のリミットが迫っていますが、なんとか流れを断ち切り一矢報いたい所です。
=============================================
> 反則に対して→ ダイヤ8
> 《ダイヤ》 お咎めなし
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
審判「チャレンジは結構。 だが我を忘れれば、プレイはラフになり周囲を傷つける。
その事だけは努々(ゆめゆめ)忘れぬ事だ。」
新田「……。」
それだけ告げて審判は踵を返した。
どうやらお咎めは無しのようである。
反則の本質を見極め、新田に悪意が無かった事を察しての裁量であろう。
三杉(ふう、カードが取られなかったのは幸い…だが、またしても攻めきれなかった。
新田が自らの主張を抑えてまでしたサイドアタック…成功して欲しかった。)
今の攻撃は不味く無かったが、それでもカンピオーネペースである事は変わらなかった。
抜いたと思った所でファウルなど、まさに流れ≠フ強固さを感じさせる。
カードも警告もなく最悪の事態は免れているが、結局のところ事態は一向に好転していない。
なのに、時間だけは待つ事なく過ぎて行ってしまっている。
670 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/10(火) 14:35:47 ID:???
三杉(これ以上、どう攻めれば奴等は崩れる?
…いや、それ以前に先ずこのFKをどう守れば良い?)
反撃のカードはもう残り少ない。
それが全て潰えれば、フィオレンティーナ選手達の心も折れてしまうだろう。
これに否を唱える為にも三杉は案を導き出す必要があった。
A とにかく前線で当たっていくしかない、このFKには敵のキープレイヤーを絞ってマークだ。
B 引き気味の守備で行こう、敵を引き込んでカウンター狙いしかない。
C 現状維持でいくしかない、チャンスを待つんだ。
D その他
E ダイジェスト移行(要3票)
2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
671 :
森崎名無しさん
:2012/01/10(火) 14:39:20 ID:kSClwa8Q
A
672 :
森崎名無しさん
:2012/01/10(火) 15:00:56 ID:rK1F0ghY
B
673 :
森崎名無しさん
:2012/01/10(火) 15:35:17 ID:jgs2wbEw
A
674 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/10(火) 16:17:10 ID:???
> A とにかく前線で当たっていくしかない、このFKには敵のキープレイヤーを絞ってマークだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
三杉(戦い方の方針に誤りはない…高い位置で奪えれば、攻撃の手順も少なくて済むのだから。
問題は奪えるかどうかだが、現状それを懸念に抱いていても仕方が無いが…。)
…と、ここで三杉は再び腹を据えた。 開き直ったと言っても良い。
三杉(今のところカンピオーネにシュートを撃たせたら分が悪い。
だったらゴール前という概念を捨ててしまおう、もっと中盤を飽和させて…)
カンピオーネの攻撃が単純明快、開き直っているというのもある。
自分達も小難しい理屈はなるべく排し、一層中盤に人数を以って前線守備に当たるべきと考えた。
三杉(奪えれば好し、奪えなければ失点覚悟……博打以外の何物でもないな。
だがこの試合には、そう言った開き直りこそが必要だったのかも知れない…。)
真っ当に勝負するつもりであれば、到底考えないような極端…
フィオレンティーナは最後の対抗策としてそれを選んだ。 一か八かのギャンブルを望んだのである。
それが功を奏すのか、墓穴を掘る事となってしまうのか…それは直ぐに判明する。
675 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/10(火) 16:18:52 ID:???
☆カンピオーネのアタッカーとなりそうな選手2名にマークをつけます。(優先順位あり)
以下よりマークする選手を選択して下さい、、誰がアタッカーになるかは判定です。
A アルシオン
B シニョーリ
C オルミーガ
D ピャタコーフ
E フィッツウォルタ
F ナムリス
G カルバリョ
H レビタン
2票ずつ入った2選手にマークがつきます。 先に決まった選手には5人囲み、次点が3人囲みになります。
676 :
森崎名無しさん
:2012/01/10(火) 17:06:35 ID:kSClwa8Q
AC
二票同時に入れて良いのかな?
677 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/10(火) 17:16:06 ID:???
>>676
すみません、今回は1票ずつでひとつお願い致します。
678 :
森崎名無しさん
:2012/01/10(火) 17:18:35 ID:Jv6ddFvM
C
679 :
森崎名無しさん
:2012/01/10(火) 17:24:09 ID:???
これはむしろABCの中から一人をあえて無視するかで考えたほうが良いと思うんですがどうでしょうか?
680 :
森崎名無しさん
:2012/01/10(火) 17:33:21 ID:kSClwa8Q
A
前半ラムカーネにシューティングスター止められてるから、自分で止めさしたいんじゃないかな
681 :
森崎名無しさん
:2012/01/10(火) 17:47:38 ID:v4gXJ5m+
A
682 :
森崎名無しさん
:2012/01/10(火) 19:13:26 ID:6J/qZIDs
アルシオンは決定で後一人選べばいいのか
B
683 :
森崎名無しさん
:2012/01/10(火) 19:20:19 ID:Jv6ddFvM
Bに変更します
684 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/10(火) 19:59:11 ID:???
アルシオン→シニョーリの順に警戒する事に決まりました。
判定で当たる事を祈りつつまた明日〜
685 :
森崎名無しさん
:2012/01/10(火) 20:14:16 ID:???
読みがあたらなければ俺はこの星を破壊しつくすだけだぁ!乙!
686 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/11(水) 12:40:34 ID:???
>>685 もうダメだぁ・・・乙かんしゃぁ・・・・・・ 奴は伝説の超サイヤ人なんだ・・・
=============================================
> A アルシオン、B シニョーリ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
中山「二人に狙いを絞ってマークか…。」
三杉「ああ、アルシオンとシニョーリの二人だ。 彼等に人数を使う。」
ダラピッコラ「その二人を選んだ根拠は?」
三杉「得点力だね。」
三杉はズバリと言い切った。
シニョーリにはアクセルスピンシュートがあり、アルシオンには後半開始直後のアレ≠ェある。
また突破力についてもシニョーリは言わずもがな、アルシオンは未知数だが想像するのは難しくない。
無論オルミーガや他の選手達も十分警戒に値するのだが、そこは切り捨てて考えるしかなかった。
バンビーノ「オレは賛成だ、この状況ならば敵にボールが渡った直後を決め打ちするより外ない。
綱渡りを成功させ続けるには、悔しいが個々の力が足りていない。」
マルコ「そう…だね。 足りない部分は今後鍛えるとして、今は今のボク達の力でやらなきゃいけない。
そこで彼等に一矢を報いるとしたら、博打を成功させるしかないのかも知れない。」
この案にバンビーノとマルコが続けて賛意を示すと、他の選手達も頷いた。
彼等も状況は理解して…いや、限界が近いという事だろう。
1点をもぎ取る為ならば、形振りもセオリーにも構っていられないのである。
687 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/11(水) 12:42:17 ID:???
三杉「中央から右辺の新田、僕、マルコ、スペルマン、そして中山はアルシオンに付く。
左辺のバンビーノ、ダラピッコラ、ミュラーはシニョーリに付いてくれ。」
「了解。」「ここでやってやろうぜ。」「このままじゃ終われないよな。」「任されました。」
三杉「レントゥルスには直感に任せて危険そうなエリアをフォローして貰う。
またブンナークは前がかりで居てくれ、ボールを奪った後のフィニッシュは君なのだから。」
「や、やってみるよ〜」「パスが来るのを信じてるぜっ。」
一通り指示を済ませると、三杉は息を大きく吐いた。 目を伏せ、現状を顧みる。
これが最後の抵抗となりそうなのは、薄々予想がついている。
ここで流れを覆せれば、勢いの儘に最後まで喰らいつく事も出来よう。 だが…
三杉(・・・失敗すれば、もはや流れに抗う事は不可能だろう。
敵の隙に突け入る為には、ある程度の実力と…それから運≠ェ必須。
どちらも無いとあれば、心ではどこまでも諦めなくとも呑まれる以外ない。)
パンッ パンッ
両手で挟むよう自分の頬を叩いた。 雑念を払い、気合を入れ直したのだ。
後は博打に対し、運と実力で勝ちを拾うだけである。
三杉「さあ行こう、皆!」
「「「 おう! 」」」
掛け声と共に、フィオレンティーナの選手達は各自のポジションへと散った。
無論これは最初の形だけで、誰もが自分のマークの選手に向けてにじり寄る構えだ。
688 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/11(水) 12:43:25 ID:???
ヤベッチュ「どうもお久し振り、ヤベッチュです。 ようやっとカンピオーネのFKから試合再開ですわ。
いや〜待ちました! ボク何日この実況席に座ってればええんか心配になりますよー。」
イスラス「・・・・・・」
ヤベッチュ「イスラスさーん? どうしはりましたんのん?」
イスラス「・・・なにを言っているんだお前は?」
ヤベッチュ「話せば長くなるんですけど・・・」
ディッテンベルガ「聞くなイスラス! 聞けばお前も只では済まない気がする!
・・・そんな事よりこのFKだ、このFKで試合の流れが二分されるだろう。
収束に向かうのか、混沌に至るのか・・・よく見ておく必要がある。」
イスラス「む・・・。」
ヤベッチュ「実はボクの正体は・・・」
ディッテンベルガ「やめて!」
689 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/11(水) 12:44:27 ID:???
フィオレンティーナ側から見て左の奥・・・カンピオーネ陣PAの右からFKが蹴られようとしている。
キッカーはファウルを貰った当人であるミルチビッチだった。
ミルチビッチ「・・・・・・」 タタッ
彼は口を閉ざしたまま軽く助走をつけ・・・
バシュウッ!!
三杉(今だ!)
―――瞬間、フィオレンティーナの選手達が一斉に走り出す。
先着で
★パスの行く先→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
《J〜K》 アルシオン
《8〜10》 シニョーリ
《7》 ナムリス
《6》 フィッツウォルタ
《3〜5》 ピャタコーフ
《1〜2》 オルミーガ
《Joker》 ミスキック! これは誰も追いつけない!
690 :
森崎名無しさん
:2012/01/11(水) 12:45:00 ID:CYgi2FZs
★パスの行く先→
スペードK
691 :
森崎名無しさん
:2012/01/11(水) 12:48:08 ID:???
読みどーり!
692 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/11(水) 13:49:09 ID:???
> パスの行く先→ スペードK
> 《K》 アルシオン
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ミルチビッチ「むっ!?」
ナムリス「なん…だと……?」
アルシオン(………)
フィッツウォルタ(狙っていたか…!)
ミルチビッチだけでなく、カンピオーネの選手が総じて驚愕の表情を見せた。
フィオレンティーナの奴等が、FKが蹴られた瞬間から駈け出しており…
そしてそれがアルシオンを一斉に取り囲む為の物だったからである。
新田(やった、賭けに勝った…!)
中山(いや、まだだっ! まだ運が味方したに過ぎない…!)
夢中で走る選手達。
ボールは放物線の落下軌道に移った。 間もなくアルシオンがトラップする。
短い…だがフィオレンティーナの選手達が距離を詰めるには十分な時間だった。
三杉「運だけじゃない、実力でお前を脅かしてみせるぞ! アルシオン!」
アルシオン「よくも吼える…… 群れる奴が一端に……」
熱い瞳で見据える三杉とは対照的に、アルシオンの瞳は冷めて静かに燃えていた。
693 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/11(水) 13:50:47 ID:???
先着3名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★アルシオン ドリブル(! card)?? +(! dice + ! dice)=★
★新田 タックル(! card)66 +(! dice + ! dice)+(人数補正+3)=
マルコ タックル(! card)65 +(! dice + ! dice)+(人数補正、メンタル+2)=★
★三杉 タックル(! card)67 +(! dice + ! dice)+(人数補正+3)=
中山 タックル(! card)67 +(! dice + ! dice)+(人数補正、メンタル+2)=
スペルマン タックル(! card)66 +(! dice + ! dice)+(人数補正、メンタル+2)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。
【攻撃Max】−【守備Max】
≧2 → アルシオンがドリブル突破!
=1〜-1 → 左から順に(レントゥルスがフォロー、フィッツウォルタがフォロー、ピャタコーフがフォロー)
≦-2 → フィオレンティーナボールに。
【基本ルール以外の補正・補足・備考】
アルシオンのマークがダイヤ・ハートで[スターブレイク(+4吹飛2)]、スペードで[芸術的ドリブル(+4)]が発動。
新田のマークがダイヤ・ハートで[隼タックル(+2)]が発動。
マルコのマークがダイヤで[鋭いタックル(+1)]が発動。
またスキル・解析LV2により、カードが奇数で相手の必殺技無効〔同等の補正が付与〕
三杉のマークがダイヤで[クリップタックル(+3)]、ハート・スペードで[ディレイドタックル(+2)]が発動。
中山のマークがダイヤで[グランドタックル(+4)]が発動。
スペルマンのマークがクラブで[チンピラ殺法(+3吹飛3):敵もクラブの場合は反則確定]が発動。
694 :
森崎名無しさん
:2012/01/11(水) 13:53:36 ID:???
★アルシオン ドリブル(
クラブ7
)?? +(
3
+
6
)=★
695 :
森崎名無しさん
:2012/01/11(水) 13:57:18 ID:???
★新田 タックル(
ダイヤ8
)66 +(
1
+
4
)+(人数補正+3)=
マルコ タックル(
ダイヤ2
)65 +(
4
+
3
)+(人数補正、メンタル+2)=★
696 :
森崎名無しさん
:2012/01/11(水) 13:58:17 ID:???
★三杉 タックル(
ハート10
)67 +(
6
+
3
)+(人数補正+3)=
中山 タックル(
ダイヤ5
)67 +(
1
+
6
)+(人数補正、メンタル+2)=
スペルマン タックル(
ダイヤJ
)66 +(
3
+
5
)+(人数補正、メンタル+2)=★
697 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/11(水) 14:03:48 ID:???
おお、三杉が何とか勝利しました。 この辺が主人公ですねぇ・・・
698 :
森崎名無しさん
:2012/01/11(水) 14:17:43 ID:???
これで何とかってことはアルのドリブル値は70って所かな?
699 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/11(水) 16:49:22 ID:???
◎アルシオン ドリブル( クラブ7 )?? +( 3 + 6 )=[??]
新田 タックル( ダイヤ8 )66 +( 1 + 4 )+(隼+2)+(人数補正+3)=76
マルコ タックル( ダイヤ2 )65 +( 4 + 3 )+(鋭い+1)+(人数補正、メンタル+2)=75
◎三杉 タックル( ハート10 )67 +( 6 + 3 )+(クリップ+3)+(人数補正+3)=[82]
中山 タックル( ダイヤ5 )67 +( 1 + 6 )+(グランド+4)+(人数補正、メンタル+2)=80
スペルマン タックル( ダイヤJ )66 +( 3 + 5 )+(人数補正、メンタル+2)=76
【攻撃Max】−【守備Max】≦-2 → フィオレンティーナボールに。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
――結論から言えば、フィオレンティーナは博打に勝利した。
1対1では勿論・・・3人でも4人でも、アルシオンから完璧に1本取る事は出来なかっただろう。
彼に狙いを引き絞り、しかも5人と言う極めて非常識な数で取り囲んだからこその結果だった。
ある意味において、絶対的な個をチームで破った劇的な1シーンと言えるだろう。
新田「隼タッ・・・」
マルコ「は、速い!?」
アルシオン「・・・・・・!」 ズダッ!
無言で繰り広げられるアルシオンのボールタッチは、まるで流水の如くであった。
スムーズで澱みがなく・・・特筆するようなフェイントを使っておらずとも、そのドリブルは疑いなく超一流。
速さ1番の新田がステップ1つで振り切られ、続くマルコは視線のフェイクで判断を遅らされる。
アルシオン(次はお前か・・・。 ジュン・ミスギ・・・パスで意思を交わし合う男。)
三杉(なんてテクニックだ・・・コーチが勝てないと断じる訳だな。
けれど、故にこそこれだけの人数で圧力をかけているっ! 奪えずとも弾けさえすればっ・・・)
700 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/11(水) 16:50:53 ID:???
勝ちの目とは言わないが、引き分けに持ち込む程度は可能と三杉は判断した。
怖じる事なくアルシオンに向けて距離を詰めて行く。
『焦ってはいけない、簡単に足を出してはいけない、迂闊に動いたら裏を取られる・・・』
三杉は闘志を燃やしつつも、最初から最後まで頭の中はクールであった。
アルシオンは真逆―――。
アルシオン(意思を交わす? ハッ、笑わせるなっ! 人と人がそう簡単に解り合えるか!
隣人ですら憎しみ殺し合う、それがヒト≠ネんだ! 違うかっ!?)
三杉「(!! 水のようだったアルシオンの動きが急に硬く!?)・・・これならっ!」
ダダダダッ
ダダッ ザシュッ!!!
一瞬の交錯が二人の間で行われた。
セオリーに外れる程に仲間の力を借り、その絆に頼った少年と・・・
セオリーを無視し、誰も・・・師すらも信じず、一人の力だけで敵を組み伏せようとした少年。
これはサッカーの勝負以上に、彼等の思想の勝負だったのかも知れない。
イスラス「アルシオンからボールを奪うか・・・!」
他とは違う速度域に棲む男が、誰よりも早くそれを見切った。
交差の後にボールを保持していたのは三杉の方だった。
701 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/11(水) 16:52:44 ID:???
三杉(勝った! 賭けは僕らの勝利だっ!)
込み上げてくる達成感・・・しかし彼は慌ててそれを押さえ込む。
達成しなければならない作業は、まさにこれから待っているのだ。
それを成す為に三杉は叫ばなければならなかった。
A みんな走れ、ファストブレイクだ!
B くらえカンピオーネ、ドライブシュートだ!
C 今だ、走れバンビーノ!
D 中山、脚を止めずに前だ!
E ブンナーク、今パスを送るぞ!
F 流れを変えるチャンス・・・ここは勝負だ、フィッツウォルタ!
G 東方不敗は王者の風よ!
H 弥生、大好きだ!
I オール・ハイル・OKAYAMA!
J その他
2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)
702 :
森崎名無しさん
:2012/01/11(水) 16:54:22 ID:j44j58ZA
A
成功するにしても、失敗するにしても、ここはやっておくべき。
成功したら自信に、失敗したら改良のきっかけになる。
703 :
森崎名無しさん
:2012/01/11(水) 17:03:55 ID:CYgi2FZs
A
味方赤札連発祈願っ
704 :
森崎名無しさん
:2012/01/11(水) 18:53:31 ID:???
G 東方不敗は王者の風よ!
H 弥生、大好きだ!
I オール・ハイル・OKAYAMA!
なんじゃこりゃあああwww
705 :
森崎名無しさん
:2012/01/11(水) 19:04:21 ID:???
実況席だけ別次元やw
706 :
森崎名無しさん
:2012/01/11(水) 21:07:43 ID:???
せっかくなので投票してやる
H
707 :
森崎名無しさん
:2012/01/12(木) 00:37:21 ID:???
G
708 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/12(木) 15:42:40 ID:???
ひょえー 寒うございますな… まじアリエナイッティ
ニコ動でnayutaさんが七色のニコニコ動画を歌ってみたを上げてましたね。
本当に古参ホイホイ、良い物を聞かせて頂きました。
MAD製作や歌ってみたにのめり込んでいた日々を思い出したYo!
>>704>>706>>707
>G 東方不敗は王者の風よ! → 審判に怒られる
審判「このウツケめ! その問答は『流派・東方不敗は王者の風よ!』からなのだあっ!」
>H 弥生、大好きだ! → カントリーロー この道ー ずーっとー いーけーばー
>I オール・ハイル・OKAYAMA! → 魔理沙神の怪我が完治
>>705
何故こうなったし。 このスレだとGKは超時空的存在になっていく気が。
709 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/12(木) 15:43:44 ID:???
> A みんな走れ、ファストブレイクだ!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
もはや選択の余地は無かった。
ここが勝負所と断じた三杉は仲間達に号令をかけていた。
三杉「みんな走れ、ファストブレイクだ!」
…言うや否や、ニ・三ヶ所に集中していたフィオレンティーナの選手達が散り散りに走り出した。
三杉も横へボールを流すと前線へ上がっていく。
アルシオンとの勝負で体勢を崩した新田とマルコだけは数歩遅れた物の、
フィオレンティーナ必勝のパス戦術ファストブレイク≠ェここで幕を開けた。
ディッテンベルガ「…とうとう出たか。」
イスラス「フィオレンティーナの連続パスカウンター…ファストブレイクだったか……
…アレを防ぐのは相当に厳しい。 だが……。」
ディッテンベルガ「ああ、クスタにフィッツウォルタ・・・そしてオレ達もあの大会で観て、そして体験している。」
二人は軽く歯噛みし、そしてフィールドを凝視していた。
今この時こそ、あの場に立っていたかった…そう言わんばかりに。
710 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/12(木) 15:44:47 ID:???
ポンッ ポンッ
スル… トトンッ ポーン
バンビーノ(今のオレ達には選択肢が残されていない。) ポン
中山(フィニッシュは予定通りブンナークだ、喩え相手が想定しているとしても!) ポン
マルコ(スタートが遅れたボクとニッタはフィニッシュに絡めない…) ポン
新田(そしてバンビーノさんもは傷を負った、
あの状態でミルチビッチの待つスペースからラストパスを出すのは厳しい筈。) ポン
ブンナーク(…なら明白だ、オレにクロスボールを上げてくる奴はお前≠セろ!) ダダッ
フィオレンティーナのファストブレイク単に速いだけのパス回しではない。
パスは前後左右、無軌道に行き交っているようだが、それは唯一つの収束へと向かっていた。
そう、ブンナークのフィニッシュに向け、意思を繋げつつ、彼等はその場の役割を果たしていくのだ。
いくらカンピオーネと言えど、これに対応しきるのは困難である筈だが…
先着で
★カンピオーネ側の様子→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
《ダイヤ》 ナムリス「うろたえるな、皆!」 アタフタ ※フィニッシュから
《ハート》 クスタ「うろたえるな、皆!」 ※フィニッシュまで1勝負
《スペード、クラブ》 フィッツウォルタ「うろたえるな、皆!」 ※フィニッシュまで2勝負
《ダイヤ絵柄、JOKER》 三杉(…なんだ、この違和感は…?) ※瞬間フリーでフィニッシュから
711 :
森崎名無しさん
:2012/01/12(木) 15:49:04 ID:???
★カンピオーネ側の様子→
ダイヤ4
712 :
森崎名無しさん
:2012/01/12(木) 15:51:14 ID:???
ナムリスさんGJwwwwwww
713 :
森崎名無しさん
:2012/01/12(木) 15:52:04 ID:???
安定と信頼のヒドラ(笑)さん
714 :
森崎名無しさん
:2012/01/12(木) 15:53:12 ID:???
ナムリスさん良いキャラしてるなーw
715 :
森崎名無しさん
:2012/01/12(木) 15:59:25 ID:???
(味方からの)信頼と(やる)実績の貴公子商店
(敵からの)信頼と(やらかす)実績のヒドラ商店
716 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/12(木) 18:21:52 ID:???
>>712-714
これだけ見事に噛ませを引き当てるナムリスさんに驚きです。
ハート以下ならばそれなりの見せ場になったのに・・・w
>>715
どこで差がついたのでしょう? 環境? 慢心?
=============================================
> カンピオーネ側の様子→ ダイヤ4
> 《ダイヤ》 ナムリス「うろたえるな、皆!」 アタフタ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
クスタ(いくら優れたパス連携であっても、最後にボールを渡す相手は明白です・・・!)
フィッツウォルタ(そして今の状況に限っては、ラストパスを上げる選手まで判る!)
イスラスやディッテンベルガと同様、ファストブレイクの中身を読んでいる者達が居た。
最後の肝要な部分だけを把握するクスタ、そしてほぼ全容を読み切るフィッツウォルタの2名である。
もしもイスラスとディッテンベルガがピッチに立っていれば、彼等は阿吽の呼吸でこれに対処しただろう。
しかし現実に彼等の姿は無く、止める為には彼らに代わる者達の協力が必要だった。
クスタ(ユブンタイ!)
フィッツウォルタ(今ばかりはお前の力が必要だ!)
二人の視線は一つであった。
彼が本来有していたインターセプト能力、後天的に手に入れた強靭なフィジカル・・・
どう使うかはそれぞれ異なっているが、ナムリス・ユブンタイの力が必要なのは共通していた。
また彼等が味方を鼓舞しつつ支持を出そうと判断をしたのも、ほぼ同時の事であった。
717 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/12(木) 18:22:59 ID:???
クスタ・フィッツウォルタ「うr ナムリス「うろたえるな、皆!」
しかし鼓舞の言葉は彼等の声に先んじて出された。
言葉を発したのは誰でもない、ナムリス・ユブンタイその人だった。
クスタ達は驚くと同時に、ユブンタイが対処方法を正しく判断している物と安堵も抱いた。
それこそが彼等のミステイクであった。
ナムリス「こんなパスはボクが軽く止めて見せる、ゆっくり見物していってね!」 ダァッ
クスタ・フィッツウォルタ(!?) ガビビーン
なんとナムリスは不用意にフィオレンティーナのパスワークへと飛び込んでいくではないか。
確かに彼のインターセプト能力は誇っても問題ないレベルであるが・・・
問題はここぞ≠ニいう転機となる場面で使えるかどうかであった。
彼はラストパスをカット、或いはラストパサーへの供給をカットするべく動くべきであったのだ。
ダラピ・新田(フェイクのムービングっと・・・) シュタタタ
ナムリス(フン・・・速いパス回しのつもりだろうが、オレにとってはトロくて眠たいくらいなんだよっ!)
バンビーノ「・・・」 ポン
レントゥルス「・・・」 ポン
ナムリス「タコス!」
ムービングでデコイに動く者が複数存在し、無限に生まれては消えてゆくパスコース・・・
当然の結果であるが、渦中に飛び込んでいったナムリスには為す術が無かった。
718 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/12(木) 18:27:04 ID:???
フィッツウォルタ「(クソ、所詮は最初から負け犬ムードかッ!)止むを得ない、クスタ!」
クスタ「済まない! カルバリョ、ミルチビッチ、中央を固めて腹に力を入れるんだ!」
カルバリョ「チッ、敵わんわぁっ!」
ミルチビッチ「なにっ!?」
結局カンピオーネとしてはゴール前で阻止するしかなくなっており、必然として中央に人数を集めた。
そしてフィッツウォルタは吹き飛ばされるのを覚悟で(フリーで撃たせない為に)ブンナークへ走る。
シュルルルル・・・
三杉(ブロックが4人にクリアが1人か! 流石に心得ているが・・・ここしかない!)
ラストパスを上げる役割を担う三杉の姿は右サイドに在った。
三杉の号令を起とし、承ではパスワークにより崩しつつ形を創って行き・・・
ラストパスでリズムは転じ、ブンナークのフィニッシュへ帰結させる。
三杉がクロスを上げる転≠ワでは予定通りに来た。
そしてそれを阻止出来る選手の姿も無かった。
ゆえに彼は十分に体勢を整え、ノートラップでクロスを上げるべく脚を振り上げる。
三杉(後はお前に託すぞ、ブンナーク・・・!) ブワァ
シュパァァァァァン!!
鋭く振り抜いた足は、ボールに確かな軌道を与えた。
それは寸分違わずブンナークの頭上を通る、絶好のハイクロスとなったのだ。
ブンナーク・フィッツウォルタ(来た!)
719 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/12(木) 18:29:23 ID:???
先着4名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
★ブンナーク ブンナークキャリバー(! card)77+(! dice + ! dice)+(Fブレイク、メンタル+1)=★
★フィッツウォルタ クリア(! card)68+(! dice + ! dice)=★
★レビタン ブロック(! card)69+(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
クスタ ブロック(! card)69+(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=
ミルチビッチ ブロック(! card)66+(! dice + ! dice)=
カルバリョ ブロック(! card)67+(! dice + ! dice)+(人数補正+2)=★
★サビチェビッチ 分身セービング(! card)79+(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。
【シュート】−【クリアorブロックMax】
≧6 → シュートは邪魔される事なく放たれた。
=5〜1 → シュートは放たれた。だが有効ブロック分だけ威力減少。(1の場合-2、他は-1)
=0〜-1 → 左から順に(新田がフォロー、バンビーノがフォロー)
≦-2 → カンピオーネボールに。
【シュート】−【セービング】
≧2 → ゴールに突き刺さった!
=1〜-1 → 左から順に(新田が捻じ込み、バンビーノがフォロー、ナムリスがフォロー)
≦-2 → ガッチリとキャッチされた!
【基本ルール以外の補正・補足・備考】
ブンナークキャリバーは吹飛係数2を有す。
フィッツウォルタのマークがクラブ以外で[ADF(+3)]が発動。
レビタンのマークがダイヤ・ハートで[パワーブロック(+4)]が発動。
クスタのマークがダイヤで[芸術的ブロック(+8)]、ハート・スペードで[パワーブロック(+4)]が発動。
カルバリョのマークがダイヤで[情熱のシエスタ(+4)]が発動。
720 :
森崎名無しさん
:2012/01/12(木) 18:29:54 ID:???
★ブンナーク ブンナークキャリバー(
クラブA
)77+(
2
+
2
)+(Fブレイク、メンタル+1)=★
721 :
森崎名無しさん
:2012/01/12(木) 18:30:08 ID:???
★ブンナーク ブンナークキャリバー(
ダイヤ2
)77+(
1
+
3
)+(Fブレイク、メンタル+1)=★
722 :
森崎名無しさん
:2012/01/12(木) 18:30:43 ID:???
★フィッツウォルタ クリア(
スペード3
)68+(
1
+
3
)=★
723 :
森崎名無しさん
:2012/01/12(木) 18:31:23 ID:???
★レビタン ブロック(
クラブ7
)69+(
3
+
5
)+(人数補正+2)=
クスタ ブロック(
クラブ9
)69+(
3
+
3
)+(人数補正+2)=
ミルチビッチ ブロック(
ハート2
)66+(
2
+
1
)=
カルバリョ ブロック(
クラブ3
)67+(
4
+
6
)+(人数補正+2)=★
724 :
森崎名無しさん
:2012/01/12(木) 18:33:23 ID:???
★サビチェビッチ 分身セービング(
ダイヤ8
)79+(
5
+
6
)=★
せめて1ゾロなら……!
725 :
森崎名無しさん
:2012/01/12(木) 18:33:33 ID:???
★サビチェビッチ 分身セービング( card)79+(
4
+
4
)=★
726 :
森崎名無しさん
:2012/01/12(木) 18:42:53 ID:???
これは痛いな……
最大火力があっさり止められ、ブンナークはスタミナ切れ
更にファストブレイクをもってしても決められなかった
ピッチにいる選手のメンタル、へし折れてもおかしくないだろうな……
727 :
森崎名無しさん
:2012/01/12(木) 18:44:17 ID:???
これはもうダイジェストに移行かな
728 :
森崎名無しさん
:2012/01/12(木) 18:53:26 ID:???
シュートで駄目なら時間差隼
729 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/12(木) 19:04:08 ID:???
サビチェが祖父・ラシンの技で完璧にキャッチしました。
という所で今回の戦いは強制ダイジェスト・・・外伝スレ5のプロローグへと場面は移行します。
一矢を報いるところまで届きませんでしたので、申し訳ありませんがボーナスもありません。
通常のダイジェスト判定を実施させて頂きます。
先着4名様で
★ブンナークの活躍 → ! card(! dice + ! dice)
新田の活躍 → ! card(! dice + ! dice)★
★三杉の活躍→ ! card(! dice + ! dice)
バンビーノの活躍→ ! card(! dice + ! dice)
マルコの活躍→ ! card(! dice + ! dice)★
★レントゥルスの活躍 → ! card(! dice + ! dice)
ダラピッコラの活躍 → ! card(! dice + ! dice)★
★中山の活躍 → ! card(! dice + ! dice)
ミュラーの活躍 → ! card(! dice + ! dice)
スペルマンの活躍→ ! card(! dice + ! dice)
ラムカーネの活躍→ ! card(! dice + ! dice)★
(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。
《黒札K》 K敗北として処理(更に判定で守備能力が上がる可能性があります。)、三杉は覚醒P+1
《赤札K》 K勝利として処理(任意の攻撃または守備能力を上げられます。)、三杉は覚醒P+3
《6ゾロ》 フラグゲット、或いはフラグ回収として処理、三杉は覚醒P+3
《Joker》 通常の大覚醒として処理、三杉は覚醒P+5
《それ以外》 何もなし
730 :
森崎名無しさん
:2012/01/12(木) 19:05:13 ID:???
★ブンナークの活躍 → card(
5
+
1
)
新田の活躍 →
ダイヤA
(
3
+
2
)★
731 :
森崎名無しさん
:2012/01/12(木) 19:06:43 ID:???
★三杉の活躍→
クラブK
(
1
+
6
)
バンビーノの活躍→
ハート5
(
3
+
5
)
マルコの活躍→
スペードA
(
4
+
3
)★
732 :
森崎名無しさん
:2012/01/12(木) 19:07:20 ID:???
★ブンナークの活躍 →
JOKER
(
5
+
1
)
新田の活躍 →
クラブQ
(
4
+
3
)★
733 :
森崎名無しさん
:2012/01/12(木) 19:08:34 ID:???
★三杉の活躍→
クラブ6
(
3
+
5
)
バンビーノの活躍→
ダイヤ4
(
5
+
2
)
マルコの活躍→
スペード7
(
4
+
6
)★
734 :
森崎名無しさん
:2012/01/12(木) 19:09:28 ID:???
★レントゥルスの活躍 →
スペード7
(
2
+
4
)
ダラピッコラの活躍 →
ダイヤA
(
1
+
6
)★
735 :
森崎名無しさん
:2012/01/12(木) 19:09:42 ID:???
★レントゥルスの活躍 →
ダイヤ7
(
1
+
5
)
ダラピッコラの活躍 →
ハート9
(
3
+
1
)★
736 :
森崎名無しさん
:2012/01/12(木) 19:10:01 ID:???
★中山の活躍 →
JOKER
(
5
+
6
)
ミュラーの活躍 →
ハートA
(
6
+
6
)
スペルマンの活躍→
ハートA
(
6
+
2
)
ラムカーネの活躍→
ハート6
(! dice +
1
)★
737 :
森崎名無しさん
:2012/01/12(木) 19:11:01 ID:???
★中山の活躍 →
スペード10
(
5
+
3
)
ミュラーの活躍 →
ダイヤ10
(
5
+
3
)
スペルマンの活躍→
ダイヤ5
(
4
+
6
)
ラムカーネの活躍→
クラブA
(
4
+
3
)★
738 :
森崎名無しさん
:2012/01/12(木) 19:11:03 ID:???
★中山の活躍 →
クラブ4
(
3
+
4
)
ミュラーの活躍 →
ハートA
(
2
+
3
)
スペルマンの活躍→
スペード6
(
5
+
3
)
ラムカーネの活躍→
ハート8
(
5
+
2
)★
739 :
森崎名無しさん
:2012/01/12(木) 19:11:09 ID:???
★中山の活躍 →
スペードJ
(
4
+
4
)
ミュラーの活躍 →
ハート10
(
5
+
2
)
スペルマンの活躍→
クラブ3
(
1
+
3
)
ラムカーネの活躍→
JOKER
(
2
+
2
)★
740 :
森崎名無しさん
:2012/01/12(木) 19:11:13 ID:???
わー勿体無い
741 :
森崎名無しさん
:2012/01/12(木) 19:16:05 ID:???
ブンナークは「さっき出せよ」といわざるをえない
742 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/12(木) 19:20:52 ID:???
どもです。
次の描写は長くなりますので、今日は続きの更新は無理かなと思います。
サディスティックでマゾい試合に最後まで我慢してくださり、本当にありがとうございました。
今後の三杉と仲間達、そして新加入選手の成長をご期待下さい。
すぐにではないですが、控え選手も二部の何処かで加入する予定です。
743 :
森崎名無しさん
:2012/01/12(木) 19:26:05 ID:???
くやしいけど、この試合も見所多くて面白かったディース
乙でしたー!
744 :
森崎名無しさん
:2012/01/12(木) 20:13:11 ID:???
あんなに能力高いのに結局最後まで活躍しなかったねヒドラ(笑)さん
745 :
森崎名無しさん
:2012/01/12(木) 20:15:19 ID:???
バンビーノを怪我させたのは何気にファインプレイではあった
746 :
森崎名無しさん
:2012/01/12(木) 20:19:42 ID:???
他人怪我させたのを活躍というのかw
747 :
森崎名無しさん
:2012/01/12(木) 20:28:43 ID:???
タックル68 マーク70 チートスキルヒドラ
どんどん馴染んでいく体
どうしてこうなったw
748 :
森崎名無しさん
:2012/01/12(木) 22:02:12 ID:???
FWでJOKER引いたんだから,せめて1点位は返せないのか?
749 :
森崎名無しさん
:2012/01/12(木) 22:05:38 ID:???
なんかブンナークの強化がすごすぎね?
750 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/13(金) 15:55:12 ID:???
>>740
Joker2枚と黒K1枚を逃しましたね、残念です。
>>741
まさに「お前は何をやってるんだ」状態
>>743
乙感謝っすー!
苦しいだけの面白くない試合と思われてなくてホッとしています。
いや、他にはそういう感想抱いた人も居るかとは思いますけど。
>>744
こんな筈じゃなかった…
彼は嫌な奴うっとうしい奴として配置したキャラだったのに。
>>745-746
ナムリスさんの見せ場はハッキリと珍プレーとして記憶されています。
活躍? なにそれ食べられるの?
>>747
パスやカットを駆使したら、もっと嫌らしく戦える選手なんですけどね。
まあ彼にはサッカーやらせちゃアカンこってす。
>>748
ブンナーク一人の奮闘ですからねえ。
ガッツもそう無いですし、ゴールを決めるまでは不可能と判断します。
>>749
ブンナークは戦闘民族ゆえに追い詰められてからが本番なんですかね?
ちなみに能力には限界値設定ありますから、バランスブレイカーにまではなりません。
それでも第2部での活躍をご期待下さい。
751 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/13(金) 15:56:20 ID:???
◎ブンナーク ブンナークキャリバー( クラブA )77+( 2 + 2 )+(Fブレイク、メンタル+1)=[82]
フィッツウォルタ クリア( スペード3 )68+( 1 + 3 )+(ADF+3)=75
◎レビタン ブロック( クラブ7 )69+( 3 + 5 )+(人数補正+2)=[79]
△クスタ ブロック( クラブ9 )69+( 3 + 3 )+(人数補正+2)=[77]
ミルチビッチ ブロック( ハート2 )66+( 2 + 1 )=69
△カルバリョ ブロック( クラブ3 )67+( 4 + 6 )+(人数補正+2)=[77]
【シュート】−【クリアorブロックMax】=5〜1 → 有効ブロック分だけ威力減少。
ブンナーク ブンナークキャリバー( クラブA )82+(威力減衰-3)=79
サビチェビッチ 分身セービング( ダイヤ8 )79+( 5 + 6 )=90
【シュート】−【セービング】≦-2 → ガッチリとキャッチされた!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
フィッツウォルタ(恐らくこの男はアレ≠繰り出す…!)
この一連のプレイとフィニッシュまでの流れ…。
ここまでの鬱屈を晴らすべく、ブンナークがあのヘッドを見せて来るのは容易に予想が出来た。
ヘルナンデスとシューマッハを破壊した、あのブンナークキャリバー…
フィッツウォルタ「だが易々とは撃たせない!
このクロスへの最善のポジションはボクには判る…!」 ダッ
ブンナーク「そう言うのは好き勝手やってろや!」
フィッツウォルタ「なっ…!」
スピーディーな三杉達のパスワークが、彼の気分を最大限に盛り立てている。
GKにすら届かずにいる自らの醜態を掻き消す…今がその時だと、彼自身の本能が告げている。
ポジショニングが如何に劣勢であっても、ブンナークが全く意に介さないのはその為だった。
752 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/13(金) 15:57:48 ID:???
ブンナーク「うぉあぁぁぁぁぁぁっ!!!!」 バァッ
フィッツウォルタ「グゥッ!」
キャリバーを繰り出す時のブンナークは、まさに暴虐の鉄塊である。
過去の事実として、クスタでさえポジショニングの優位を持ってしても、コレを止められなかった。
ドカアァァァァァァ!!!!
フィッツウォルタ「ゲホッ!」
圧倒的なフィジカルの差に、フィッツウォルタが派手な無重力体験を強いられる。
しかしそれでも彼は、自身のやるべき仕事を達成している。
ブンナーク「くたばれカンピオーネ、これがオレのブンナークキャリバーだっっっっ!!!」
ドッゴオォォォォォォォッッッ!!
大きな音を立てて振り下ろされたブンナークの巨大刀が、迫力ある轟音をグラウンドに響かせる。
しかしそれはジャスミートではなかった。
放つ瞬間、シュートコースの直前での変更を強いられたからである。
そしてそれはフィッツウォルタの守備に依る物ではなかった。
クスタ(やはりコイツかっ!)
ブロッカーに留まったクスタも当然予想していた。
プリマヴェーラ・カップ戦の決勝で2点を強奪されたブンナークの凶悪なヘッド。
あの時は威力を減ずる事すら出来ず、路傍の石の様に吹き飛ばされた。
753 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/13(金) 15:58:49 ID:???
クスタ「もう二度と! 只やられるだけにはならない!」 ドドォッ
ブンナーク(無駄だぜっ!)
意気を吐きつつ猛然とコースに飛び込むクスタに、レビタン達も彼に倣って身体を投げ出す。
しかしブンナークキャリバーはやはり強烈…
ドガガガァッ!!!
クスタ「グワッ…!」 レビタン「うぅっ…」
カルバリョ「バカげとる…!」 ミルチビッチ「ググゥッ!?」
その弾道は撥ね返されるどころか逸らされる事もなく、四つの壁を貫いてみせた。
しかし彼等も只やられはしなかった…意地を通し、無敵だったそのボールの威力を確かに減じたのだ。
それ故か、それとも因果は無かった…解りはしないが、サビチェビッチには好く視えていた。
体勢を十分に整えてセービングに跳ぶ事が出来たのだ。 そして…
ガシッ!!
ブンナーク「!!」
三杉「なっ!!」
新田「まさかっ…!」
アルシオン(バロンドールGK、レフ・イワノビッチ・ラシンの忘れ形見か…。)
サビチェビッチ(レフ爺ちゃん、技を借りたよ。)
754 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/13(金) 15:59:51 ID:???
呆気ない程の完璧さでブンナークキャリバーはキャッチされた。
しかも着地もスタっと綺麗に決めたサビチェビッチの表情は、何事もなかった様に平然だった。
フィオレティーナの選手達にとって、その光景は絶句に値する物だった。
サビチェビッチ「………」 バシュッ!
三杉「ハッ! しまった、みんな戻れ!」
三杉らが立ち尽くした瞬間、サビチェビッチは素早くボールを前線に蹴っていた。
慌てて守備に戻るフィオレンティーナフィールダーだが、それも遅かった。
ピャタコーフはこれをトラップすると、直ぐ様ドリブルで攻め上がり…
かろうじてチェックに行けたレントゥルスを、ダブルタッチならぬクワドロブルタッチで突破。
高いクロスを上げ、シニョーリのバイシクルシュートでのゴールをアシストして見せたのだった。
攻撃と守備の切り替えの大切さを、一瞬でも失念したフィオレンティーナのミスである。
> ダイジェスト判定:ブンナークの活躍 → JOKER ( 5 + 1 )
> JOKERによる大覚醒で、一次限界未達能力の上昇と新技取得。
> タックル技[ムエタイアタック(+3)]及びドリブル技[強引なドリブル(+2)]発動率上昇。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
必殺のファストブレイクを破られ、逆に3失点目を奪われたフィオレンティーナ…
士気は当然ながら大きく下がり、通常のプレイも機能し辛くなり始める。
755 :
森崎名無しさん
:2012/01/13(金) 16:00:08 ID:???
ここはまぁラスボスGKサビチェビッチの見せ場だよね
756 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/13(金) 16:00:59 ID:???
マルコのパスもバンビーノのドリブルも、普段の輝きが遠い物となった。
また新田もリズムを崩し、スピードだけが空回りするようになる…
そのような追い込まれた状況であったが、フィオレンティーナが直ぐに失点を重ねる事はなかった。
ブンナークがここに至り、追いこまれた獣のような闘いの本能を爆発させたのである。
ブンナーク「ボールか首を置いてきやがれっ!」 ドガガァッ!
ナムリス「ボゲゲェッ!」
ブンナーク「どけよっ!」 ガガッ
レビタン「ぬぅっ!?」
奪われても直ぐに奪い返し、また直後のドリブルでも相手を吹き飛ばした。
体力の限界が間近であったため、彼自身がシュートに至る事が無かったのは無念であっただろう。
結局フィオレンティーナの残りのシュート場面は1度だけとなった。
もう一人のストライカー、新田が後半29分に1対1を仕掛けた場面である。
新田(今のオレのシュートではゴールネットに届かない…けれど、ゴールを奪う方法はある!)
彼はこの試合の前に編み出した時間差シュートでゴールを狙った。
しかしそれもカンピオーネゴールを割るには至らなかった。
長い手足を伸ばしてゴールマウスに仁王立ちする、サビチェビッチの姿にミスを誘発させられたのだ。
観る者が見れば、サビチェビッチの姿は祖父の異名である黒蜘蛛≠彷彿させた筈だ。
新田自身も、まるで巨大な蜘蛛がゴールを隠している錯覚を覚えたのは偶然ではないだろう。
757 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/13(金) 16:02:22 ID:???
ブンナークの体力が尽きた30分以降、フィオレンティーナは防戦一方に晒された。
反撃する為の守備ではなく守る為の守備が増えた彼等に、もはや流れは存在しなかった。
後半34分、オルミーガが35mの位置から放ったシュートを中山が何とか弾くが…
こぼれた浮き球をピャタコーフが連続回転しながらのボレーでねじ込んで4点目を決められた。
0−4…屈辱的とも言えるスコアを突き付けられ、遂にフィオレンティーナの戦意は口を閉ざす。
ジョアンはその光景を死んだような目で見下ろす事になった。
この観客のいない試合…選手達はまさしく必死に戦った。
カンピオーネは勿論、間違いなくフィオレンティーナも高いパフォーマンスを魅せた試合だった。
しかし、かつてブラジル不動のCF:ロベルト本郷の師だった男の心は空虚だった。
ジョアン「私の理想となるチーム…今日、この日から完成する筈だった。
ここまでの長い道のり、しかしこれが新しい始まりになると私は疑わなかった…」
彼は自問自答を繰り返していた。
自分は何の為に今日まで走り続けて来たのだろうかと。
ジョアン(アルシオンに太陽の下を歩かせる為、そう信じている……信じていた。)
しかしハーフタイムにてアルシオンから放たれた言葉が、その思い込みズタズタに切り裂いた。
ロベルトへの贖罪の為、自分の目的の為にアルシオンを利用しようとしたのだと…
考えもしなかった事だが、ジョアンは目の前の現実を見て、その事を否定出来なくなった。
そして今、彼の教え子:カンピオーネは、もう一人の教え子:フィオレンティーナを駆逐している…
彼が全く望まぬ形で駆逐しているのだ。
ジョアン(だが…見届けなければならない。 それが再び過ちを犯した私の今出来る事…)
無意識に伏せていた視線を上げ、ジョアンはフィールドを見据えた。
その視線の先、日本人選手にボールが渡った。
758 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/13(金) 16:04:02 ID:???
ジョアン(見ているかアンザーニ、あやつはまだ諦めていないぞ…)
ジュン・ミスギ…心臓病によって才能を押し潰されていた過去を持つ少年。
ジョアンの予想を超える姿に成長した選手の一人だった。
三杉(この試合、もう勝つ事は出来ないだろう…。
だが最後まで諦めてたまるか、このプレイでもう一度流れを変えるっ!)
得点の手段はほぼ断ち切られたと言って良い。
だが彼は再び戦意を燃やし、攻撃の途へと就いた。
ドリブルでの中央突破を計り、芸術的とも言えるドリブルで一人抜き…二人抜き…
そして望みを賭けた新田へのスルーパスに狙いをつけた。
クスタ「流石…だがそこまでですっ!」
三杉(なにっ!?)
ズザザァァァァッ!
激しく、それでいてフェアなタックルの横槍が入った。
ゴール前に鎮座していると思われたクスタによる意外なタックルである。
三杉「クソッ、やられたっ・・・!」
寸での所でボールを奪われた三杉は、悔しさを隠す事すら出来なくなっていた。
流れを引き戻す試みはまたも失敗に終わってしまったのだ。
759 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/13(金) 16:05:47 ID:???
ジョアン「それでいい、クスタ…。 お前のDFはまさしく芸術品だ…そして…」
視線を移した先に、ジョアンが最も長く連れ立った少年の姿。
アルシオン「オレに持って来い、クスタ!」
クスタ「なにっ…? パスでボール運びはしないのではないのですか!?」
アルシオン「ああ、故にそれがラストパスとなる…お前にアシストをくれてやると言っている!」
クスタ「(そう言う事か…)いいでしょう、魅せてみろアルシオン!」
バシュッと確かな軌道のフィードが縦を切り裂いた。
それはアルシオンと呼ばれ続け…本当の名を失ったニシュの少年へと渡った。
あの日の事をジョアンは今でも思い出し…そして無意識に呟いていた。
ジョアン「お前は私の最高傑作だ、アルシオン。」
それを口にした瞬間、彼は自らがアルシオンを芸術品…即ち物≠ニして扱っていた事を自覚した。
自己嫌悪と後悔の波が押し寄せ、彼は目眩と共にその場に倒れ込んだ。
フィールドではアルシオンが脚を雄大に振りかざしている姿が見られた。
後半開始直後、膠着していた状況を一瞬で破壊し、先制点を奪ったあのシュート≠フ構えだ。
時計は後半40分に達しており、ラムカーネの状態は完全に底を尽いている。
つまり撃たれれば失点は必至である。
760 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/13(金) 16:07:17 ID:???
三杉「ダメだ…この時間帯、彼に撃たせたら・・・!」
縋るような絶叫がグラウンドに響き渡る。
しかし彼の望みを叶える者は居ない…砕き散らす者しか居なかった。
アルシオン「く だ け ち れ ぇ っ ! ! !」
ド ッ ゴ オ ォ ッ ッ ッ ッ ッ ッ ッ ! ! !
ラムカーネ「ゴフッ………戦闘レベル…通常では阻止不可能と判断する。
…これで何もかも終わりだ、シャドゥシールドを使う…。」
限界を迎えたGK、ラムカーネはそれでも限界の先を絞り出した。
前半に比べるべくもないが、その反応は異常に素早く、影の残像を残してボールに立ちはだかる…
しかしスターバーストは、そんなラムカーネの最後の気力をも粉々に粉砕した。
彼の小柄な身体を宙に舞わせ、更にネットをも突き破るゴールとなったのだ。
ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!
0−5
転がるボールを三杉は呆然としながら見ていた。
三杉はイタリアに渡ってから培ってきた自信、プライドを打ち砕かれた思いだった。
761 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/13(金) 16:08:40 ID:???
心臓病を完治させ、ガラスのエースの名を返上した。
技術を磨き、最新の戦術を勉強して、確固たるチームの強さという物を知った。
三杉(強い選手を11人集めても、そのチームが勝つとは限らない・・・
どんなに強力な個が相手でも、チーム戦術が機能すれば負けない・・・)
本当の強さとは何なのか…個人技や突出した一人に頼る物ではないと、彼は大きな信念を得たのだ。
しかしそこに掲げられたスコアは、目の前に広がる光景は・・・それが砂上の楼閣≠セったと告げている。
口にして呟いた自身の信念は、空虚な音で彩られていた。
そして三杉は膝を折った。
その場にへたりこんでしまった。
三杉(イタリアに渡ってから・・・いや、リハビリを含めたこの3年間・・・この諦めを知る為にあったのか?
片桐さんに啖呵を切り、全日本ユースに宣戦布告して・・・これからの為にと選んだ結果がこれか?
結局のところ僕は全日本ユースにとって、いや日本サッカー界にとって裏切者にしか成れない・・・?)
失意の波がグルグルと彼を取り囲み、そして打ちのめした。
三杉はこの時点から試合終了までの5分弱をほとんど覚えていない。
彼は無意識にボールを追って走りながら、3年の年月を邂逅しようとしていた。
フランス国際Jrユースで世界一を飾った後、闇の源と言える心臓病を完治させてからの日々を。
しかしその道程も、深い霧がかかっている様に薄ボンヤリとし、上手く思い出す事が出来なかった。
彼は18年間生きてきた中で、初めて本当の意味での諦めを知った。
それは絶望ではなかった。
絶望よりも下に存在する物・・・即ち無気力であった。
762 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/13(金) 16:09:41 ID:???
一旦ここまでです。
763 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/13(金) 20:40:16 ID:???
ピッピッピィィィィィィィィィッッ!!!
試合終了の笛が鳴った。
最終スコアは0−5、カンピオーネの勝利という結果だ。
フィッツウォルタやクスタらにとって、形としては雪辱を果たした事になるが・・・
しかし表情や態度に喜色を湛える者は、カンピオーネの中には居なかった。
フィオレンティーナの選手については茫然自失という表現が相応しかった。
立ち尽くす者すら居ない・・・蹲ったり芝に身体を横たえる者ばかりである。
両者の様子を見れば、この試合で何かを得た人間は一人も居ない事が判る。
失う物ばかりの多い、悲惨なテストマッチと断ずるべきだろうか・・・? ・・・否。
ナジーブ「クックック・・・・・・はぁっはっは! 素晴らしい、最強のチームだぞカンピオーネ!
いやはや確信したぞ、お前達ならば欧州や南米の不遜な奴等を追い落とす事が出来る・・・!」
ただ一人、カンピオーネのオーナーであるナジーブ・ユブンタイは完全な満足を示していた。
今日までの投資は彼にとってすら小さくなかったが・・・それに見合うリターンも確かにあったようだ。
ナジーブ(アルシオンはパーフェクトな選手であり、その活躍は痛快だった。
フィッツウォルタもあらゆるシーンで活躍出来る逸材・・・
クスタの守備は堅牢、シニョーリも危なっかしいが面白い。
そして何より、あのラシンの孫の素晴らしさが実戦で証明された。)
『いま挙げた全てが自分の物』という思いが彼を愉悦に浸らせた。
彼の大好きなサッカーというスポーツで、最強チームのオーナーとなる。
そして采配にも自分の好きなように口を出し、しかも圧倒的に勝つ。
アラブの石油王という肩書きを持つビジネスプロフェッショナル・・・
その皮を剥いてみると、現れたのは下卑たゲームを楽しむ子供の不浄な姿だった。
764 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/13(金) 20:41:31 ID:???
ヤベッチュ「いやあー・・・終わりましたけど、これ後味悪いっすねぇー。
あっ! よく考えたらボク、この試合結局一度もボールに触ってへんですよ!
いやこれ大事件、ちょっとお二人さん聞いてます!?」
何の為にトルコから・・・しかも最大規模のチームと契約を打ち切って来たのかと騒ぐヤベッチュ。
ガチで彼の人生設計ドンデン返しな大事件の筈だが、何故だか緊張感が無いのが不思議である。
ディッテンベルガとイスラスは試合終了と共に真剣さを取り戻し、ヤベッチュの訴えなど耳に入らなかった。
彼等は彼等で今後の進む道を真剣に検討しているのである。
ディッテンベルガ「どうするイスラス・・・。 やはり行くのか?」
イスラス「ああ・・・。 ・・・自分の居場所は自分で切り拓くさ・・・・・・。」
ディッテンベルガ「そうか、お互い予定外の帰国という訳だ。
次に会う時は敵同士・・・それも悪くない、お前とならば。」
イスラス「・・・どちらがあの穢れた王者に敗北を教えるか・・・・・・クック、勝負だ・・・。」
親友でありライバルでもある二人は笑みを交わした。
イスラスはオランダで、アヤックス一強体制のユース代表を叩き潰し、最強トータルフットボールの実現を・・・
ディッテンベルガはドイツで、攻撃に比べて余りに脆弱な守備を、皇帝の再来として一から建て直す事を・・・
それぞれに対して誓い合った。
ジョアンが導き、そして用意してくれたレール・・・彼等二人はそのレールの先へ自らの足で歩むつもりなのだ。
765 :
アナカン
◆lphnIgLpHU
:2012/01/13(金) 20:43:05 ID:???
ディッテンベルガ「そしてアイツも・・・。 カンピオーネを中から変える・・・いや、元の方向に戻すと
オレ達に誓ったフィッツウォルタ。 奴の手並みにも期待するとしよう。
・・・正味の所、そのカンピオーネを倒してこそ意味があるのだからな。」
イスラス「・・・ああ。」
またフィッツウォルタは、ジョアンが目指していたチームを自らの手腕で実現すると、自分達に対して誓った。
『それが敵わぬ場合、容赦なくカンピオーネを倒して欲しい』という願いと共に。
イスラスの道もディッテンベルガの道も茨と言えたが、環境を考えれば最も厳しいのはフィッツウォルタの道。
だがもしもそれが成った場合、イスラスもディッテンベルガも是非闘ってみたいと思ったのも事実。
二人は心からフィッツウォルタの健闘を祈っていた。
イスラスとディッテンベルガがフィールドへ視線をやると・・・
フィオレンティーナの選手達が立ち上がり、ようやく試合後の整列を終えた場面だった。
彼等から見ても気の毒な程、フィオレンティーナの選手の足取りには力が無かった。
カンピオーネの敵になると決めた二人にとって、その姿は決して他人事ではない。
仮に三杉と中山に代わって、あそこに自分達が立っていたとしたら・・・結果は決して好転しなかったろう。
軽口を叩くように話していたが、今日を以ってカンピオーネの強さは二人も思い知ったのだ。
また彼等はフィオレンティーナの選手達に対して、同情の念を抱く事はなかった。
二人にとってフィオレンティーナは敗者ではなく、今も尚ライバルと認識しているからである。
そしてそれはフィールド上のフィッツウォルタにとっても同じであった。
整列が終わり、両チームの選手達がベンチへと戻っていく中、フィッツウォルタだけは動かなかった。
力無く去っていくフィオレンティーナの背中をジッと訴えるように見詰めていたのだった。
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