キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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レス数が950を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。
【崩落のステージ】Another-C_9【 後篇 】

1 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/01(木) 11:55:43 ID:MARUhlL6
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          『 次 回 予 告 』

プレアデスの星が爆発した時・・・ユブンタイは笑い、ジョアンは天を仰いだ。


『強い選手を11人集めても、そのチームが勝つとは限らない。』
『どんなに強力なファンタジスタが相手でも、チーム戦術が機能すれば負けない。』
・・・そう信じていた少年も、抗えない現実に膝をつく。
Wトーナメントでの優勝・・・それは望み過ぎていた若気の至りだったのか?

一方、絶望の夜にフィレンツェから二人の人間が消えた。
人々の運命が歪む中、少年は足元の全てが崩れゆく錯覚を見る。
さようなら、フィオレンティーナ。


次回 アナザーカンピオーネ エピソード1 〜ファイナル〜



          崩落のステージ 後篇




757 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 16:02:22 ID:???

ブンナークの体力が尽きた30分以降、フィオレンティーナは防戦一方に晒された。
反撃する為の守備ではなく守る為の守備が増えた彼等に、もはや流れは存在しなかった。
後半34分、オルミーガが35mの位置から放ったシュートを中山が何とか弾くが…
こぼれた浮き球をピャタコーフが連続回転しながらのボレーでねじ込んで4点目を決められた。
0−4…屈辱的とも言えるスコアを突き付けられ、遂にフィオレンティーナの戦意は口を閉ざす。

ジョアンはその光景を死んだような目で見下ろす事になった。
この観客のいない試合…選手達はまさしく必死に戦った。
カンピオーネは勿論、間違いなくフィオレンティーナも高いパフォーマンスを魅せた試合だった。

しかし、かつてブラジル不動のCF:ロベルト本郷の師だった男の心は空虚だった。

ジョアン「私の理想となるチーム…今日、この日から完成する筈だった。
      ここまでの長い道のり、しかしこれが新しい始まりになると私は疑わなかった…」

彼は自問自答を繰り返していた。
自分は何の為に今日まで走り続けて来たのだろうかと。

ジョアン(アルシオンに太陽の下を歩かせる為、そう信じている……信じていた。)

しかしハーフタイムにてアルシオンから放たれた言葉が、その思い込みズタズタに切り裂いた。
ロベルトへの贖罪の為、自分の目的の為にアルシオンを利用しようとしたのだと…
考えもしなかった事だが、ジョアンは目の前の現実を見て、その事を否定出来なくなった。

そして今、彼の教え子:カンピオーネは、もう一人の教え子:フィオレンティーナを駆逐している…
彼が全く望まぬ形で駆逐しているのだ。

ジョアン(だが…見届けなければならない。 それが再び過ちを犯した私の今出来る事…)

無意識に伏せていた視線を上げ、ジョアンはフィールドを見据えた。
その視線の先、日本人選手にボールが渡った。


758 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 16:04:02 ID:???

ジョアン(見ているかアンザーニ、あやつはまだ諦めていないぞ…)

ジュン・ミスギ…心臓病によって才能を押し潰されていた過去を持つ少年。
ジョアンの予想を超える姿に成長した選手の一人だった。

三杉(この試合、もう勝つ事は出来ないだろう…。
    だが最後まで諦めてたまるか、このプレイでもう一度流れを変えるっ!)

得点の手段はほぼ断ち切られたと言って良い。
だが彼は再び戦意を燃やし、攻撃の途へと就いた。
ドリブルでの中央突破を計り、芸術的とも言えるドリブルで一人抜き…二人抜き…
そして望みを賭けた新田へのスルーパスに狙いをつけた。

クスタ「流石…だがそこまでですっ!」

三杉(なにっ!?)

ズザザァァァァッ!

激しく、それでいてフェアなタックルの横槍が入った。
ゴール前に鎮座していると思われたクスタによる意外なタックルである。

三杉「クソッ、やられたっ・・・!」

寸での所でボールを奪われた三杉は、悔しさを隠す事すら出来なくなっていた。
流れを引き戻す試みはまたも失敗に終わってしまったのだ。


759 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 16:05:47 ID:???

ジョアン「それでいい、クスタ…。 お前のDFはまさしく芸術品だ…そして…」

視線を移した先に、ジョアンが最も長く連れ立った少年の姿。

アルシオン「オレに持って来い、クスタ!」

クスタ「なにっ…? パスでボール運びはしないのではないのですか!?」

アルシオン「ああ、故にそれがラストパスとなる…お前にアシストをくれてやると言っている!」

クスタ「(そう言う事か…)いいでしょう、魅せてみろアルシオン!」

バシュッと確かな軌道のフィードが縦を切り裂いた。
それはアルシオンと呼ばれ続け…本当の名を失ったニシュの少年へと渡った。
あの日の事をジョアンは今でも思い出し…そして無意識に呟いていた。

ジョアン「お前は私の最高傑作だ、アルシオン。」

それを口にした瞬間、彼は自らがアルシオンを芸術品…即ち物≠ニして扱っていた事を自覚した。
自己嫌悪と後悔の波が押し寄せ、彼は目眩と共にその場に倒れ込んだ。

フィールドではアルシオンが脚を雄大に振りかざしている姿が見られた。
後半開始直後、膠着していた状況を一瞬で破壊し、先制点を奪ったあのシュート≠フ構えだ。
時計は後半40分に達しており、ラムカーネの状態は完全に底を尽いている。
つまり撃たれれば失点は必至である。

760 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 16:07:17 ID:???

三杉「ダメだ…この時間帯、彼に撃たせたら・・・!」

縋るような絶叫がグラウンドに響き渡る。
しかし彼の望みを叶える者は居ない…砕き散らす者しか居なかった。



アルシオン「く だ け ち れ ぇ っ ! ! !」


ド ッ ゴ オ ォ ッ ッ ッ ッ ッ ッ ッ ! ! !


ラムカーネ「ゴフッ………戦闘レベル…通常では阻止不可能と判断する。
       …これで何もかも終わりだ、シャドゥシールドを使う…。」

限界を迎えたGK、ラムカーネはそれでも限界の先を絞り出した。
前半に比べるべくもないが、その反応は異常に素早く、影の残像を残してボールに立ちはだかる…
しかしスターバーストは、そんなラムカーネの最後の気力をも粉々に粉砕した。
彼の小柄な身体を宙に舞わせ、更にネットをも突き破るゴールとなったのだ。


ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!


0−5
転がるボールを三杉は呆然としながら見ていた。
三杉はイタリアに渡ってから培ってきた自信、プライドを打ち砕かれた思いだった。


761 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 16:08:40 ID:???

心臓病を完治させ、ガラスのエースの名を返上した。
技術を磨き、最新の戦術を勉強して、確固たるチームの強さという物を知った。

三杉(強い選手を11人集めても、そのチームが勝つとは限らない・・・
    どんなに強力な個が相手でも、チーム戦術が機能すれば負けない・・・)

本当の強さとは何なのか…個人技や突出した一人に頼る物ではないと、彼は大きな信念を得たのだ。
しかしそこに掲げられたスコアは、目の前に広がる光景は・・・それが砂上の楼閣≠セったと告げている。
口にして呟いた自身の信念は、空虚な音で彩られていた。

そして三杉は膝を折った。
その場にへたりこんでしまった。

三杉(イタリアに渡ってから・・・いや、リハビリを含めたこの3年間・・・この諦めを知る為にあったのか?
    片桐さんに啖呵を切り、全日本ユースに宣戦布告して・・・これからの為にと選んだ結果がこれか?
    結局のところ僕は全日本ユースにとって、いや日本サッカー界にとって裏切者にしか成れない・・・?)

失意の波がグルグルと彼を取り囲み、そして打ちのめした。
三杉はこの時点から試合終了までの5分弱をほとんど覚えていない。
彼は無意識にボールを追って走りながら、3年の年月を邂逅しようとしていた。
フランス国際Jrユースで世界一を飾った後、闇の源と言える心臓病を完治させてからの日々を。
しかしその道程も、深い霧がかかっている様に薄ボンヤリとし、上手く思い出す事が出来なかった。

彼は18年間生きてきた中で、初めて本当の意味での諦めを知った。
それは絶望ではなかった。
絶望よりも下に存在する物・・・即ち無気力であった。


762 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 16:09:41 ID:???
一旦ここまでです。

763 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 20:40:16 ID:???

ピッピッピィィィィィィィィィッッ!!!

試合終了の笛が鳴った。
最終スコアは0−5、カンピオーネの勝利という結果だ。
フィッツウォルタやクスタらにとって、形としては雪辱を果たした事になるが・・・
しかし表情や態度に喜色を湛える者は、カンピオーネの中には居なかった。

フィオレンティーナの選手については茫然自失という表現が相応しかった。
立ち尽くす者すら居ない・・・蹲ったり芝に身体を横たえる者ばかりである。

両者の様子を見れば、この試合で何かを得た人間は一人も居ない事が判る。
失う物ばかりの多い、悲惨なテストマッチと断ずるべきだろうか・・・? ・・・否。

ナジーブ「クックック・・・・・・はぁっはっは! 素晴らしい、最強のチームだぞカンピオーネ!
      いやはや確信したぞ、お前達ならば欧州や南米の不遜な奴等を追い落とす事が出来る・・・!」

ただ一人、カンピオーネのオーナーであるナジーブ・ユブンタイは完全な満足を示していた。
今日までの投資は彼にとってすら小さくなかったが・・・それに見合うリターンも確かにあったようだ。

ナジーブ(アルシオンはパーフェクトな選手であり、その活躍は痛快だった。
      フィッツウォルタもあらゆるシーンで活躍出来る逸材・・・
      クスタの守備は堅牢、シニョーリも危なっかしいが面白い。
      そして何より、あのラシンの孫の素晴らしさが実戦で証明された。)

『いま挙げた全てが自分の物』という思いが彼を愉悦に浸らせた。

彼の大好きなサッカーというスポーツで、最強チームのオーナーとなる。
そして采配にも自分の好きなように口を出し、しかも圧倒的に勝つ。

アラブの石油王という肩書きを持つビジネスプロフェッショナル・・・
その皮を剥いてみると、現れたのは下卑たゲームを楽しむ子供の不浄な姿だった。


764 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 20:41:31 ID:???

ヤベッチュ「いやあー・・・終わりましたけど、これ後味悪いっすねぇー。
       あっ! よく考えたらボク、この試合結局一度もボールに触ってへんですよ!
       いやこれ大事件、ちょっとお二人さん聞いてます!?」

何の為にトルコから・・・しかも最大規模のチームと契約を打ち切って来たのかと騒ぐヤベッチュ。
ガチで彼の人生設計ドンデン返しな大事件の筈だが、何故だか緊張感が無いのが不思議である。

ディッテンベルガとイスラスは試合終了と共に真剣さを取り戻し、ヤベッチュの訴えなど耳に入らなかった。
彼等は彼等で今後の進む道を真剣に検討しているのである。

ディッテンベルガ「どうするイスラス・・・。 やはり行くのか?」

イスラス「ああ・・・。 ・・・自分の居場所は自分で切り拓くさ・・・・・・。」

ディッテンベルガ「そうか、お互い予定外の帰国という訳だ。
          次に会う時は敵同士・・・それも悪くない、お前とならば。」

イスラス「・・・どちらがあの穢れた王者に敗北を教えるか・・・・・・クック、勝負だ・・・。」

親友でありライバルでもある二人は笑みを交わした。
イスラスはオランダで、アヤックス一強体制のユース代表を叩き潰し、最強トータルフットボールの実現を・・・
ディッテンベルガはドイツで、攻撃に比べて余りに脆弱な守備を、皇帝の再来として一から建て直す事を・・・
それぞれに対して誓い合った。 
ジョアンが導き、そして用意してくれたレール・・・彼等二人はそのレールの先へ自らの足で歩むつもりなのだ。


765 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 20:43:05 ID:???

ディッテンベルガ「そしてアイツも・・・。 カンピオーネを中から変える・・・いや、元の方向に戻すと
          オレ達に誓ったフィッツウォルタ。 奴の手並みにも期待するとしよう。
          ・・・正味の所、そのカンピオーネを倒してこそ意味があるのだからな。」

イスラス「・・・ああ。」

またフィッツウォルタは、ジョアンが目指していたチームを自らの手腕で実現すると、自分達に対して誓った。
『それが敵わぬ場合、容赦なくカンピオーネを倒して欲しい』という願いと共に。
イスラスの道もディッテンベルガの道も茨と言えたが、環境を考えれば最も厳しいのはフィッツウォルタの道。
だがもしもそれが成った場合、イスラスもディッテンベルガも是非闘ってみたいと思ったのも事実。
二人は心からフィッツウォルタの健闘を祈っていた。

イスラスとディッテンベルガがフィールドへ視線をやると・・・
フィオレンティーナの選手達が立ち上がり、ようやく試合後の整列を終えた場面だった。
彼等から見ても気の毒な程、フィオレンティーナの選手の足取りには力が無かった。

カンピオーネの敵になると決めた二人にとって、その姿は決して他人事ではない。
仮に三杉と中山に代わって、あそこに自分達が立っていたとしたら・・・結果は決して好転しなかったろう。
軽口を叩くように話していたが、今日を以ってカンピオーネの強さは二人も思い知ったのだ。

また彼等はフィオレンティーナの選手達に対して、同情の念を抱く事はなかった。
二人にとってフィオレンティーナは敗者ではなく、今も尚ライバルと認識しているからである。

そしてそれはフィールド上のフィッツウォルタにとっても同じであった。
整列が終わり、両チームの選手達がベンチへと戻っていく中、フィッツウォルタだけは動かなかった。
力無く去っていくフィオレンティーナの背中をジッと訴えるように見詰めていたのだった。


766 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 20:45:01 ID:???

フィッツウォルタ(フィオレンティーナ。 ・・・そしてジュン・ミスギ。
          お前達はコーチが創ったもう一つのカンピオーネなんだ。
          だから・・・ 終わるなよ、決して。 這い上がって、もう一度・・・。)

彼が口に出さなかったその思い・・・形にしていたら今の三杉は意気に通じたであろうか?
これほど打ちのめされ、土を舐める事となった試合の直後・・・
いま直ぐにそれを望むのは、余りに酷であるとフィッツウォルタは考えていた。
故に彼は、本当に話したかった内容について、今は口をつぐんだ。
『頑張れ』、『諦めんなよ』といった類の言葉でなく、本当に話したかった事を・・・


そして三杉は、自身の切り拓こうとした日本サッカーの未来の事を考えていた。
考える程に惨めな気持ちが広がっていくのは否めなかったが、頭から決して離れる事はなかった。
望み過ぎていた若気の至り・・・自覚してしまうと余りに恥ずかしく、そして辛かった。

だがもし、さっきは見えなかったこれまでの道程を振り返る事が出来れば・・・
スタートラインが其処にあるのが、もう一度彼にも視える筈である。
砕け散った夢の欠片を拾い集め、たとえ綺麗ではなくとも再びそれを繋ぎ合わせると・・・
今は只それを信じてやるしかない・・・三杉淳が再び立ち上がる事を。



この日 フィオレンティーナは 大敗した

 自信も アイデンティティも その全てが砕き散らされたかに 見えた

  しかし 嵐は いまだ過ぎ去っては いない

   それでも 少年の前に広がる道なき道が 消える事も ないのだ

    少年達は 翌日に トップチームとの契約を 控えていた


767 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 20:46:47 ID:???
本日はここまでとします。
結局選択肢まで辿りつかなくてスィーマセェーン。
この私のバク宙土下座サイクロンを喰らえ!

768 :森崎名無しさん:2012/01/13(金) 20:54:28 ID:???
矢部ッチュ、フォーエバー!

ていうか、マジで彼のこれからのサッカー人生がどうなるのか気になるわw

769 :森崎名無しさん:2012/01/13(金) 20:56:42 ID:???
実力はあるから、どこかでまた出てきてほしいけどねえ。
あるいは、次の大会の際にTVつけてみたら矢部ッチュFCをやってるかもしれんが・・w

770 :森崎名無しさん:2012/01/13(金) 20:59:29 ID:???
好きなキャラだったから、できれば1試合ガチで勝負したいね

771 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/13(金) 21:15:39 ID:???
ヤベッチュが再登場するとしたら、多分第三部になるですね。
第二部でスレ末外伝とか出来たら良いなあと妄想してます。

772 :森崎名無しさん:2012/01/13(金) 21:16:36 ID:???
本当に再登場するのか!これは嬉しい!乙でしたー!

773 :森崎名無しさん:2012/01/13(金) 21:46:56 ID:???
せっかくなのでWikiにヤベッチュタグ追加してきたぜ

774 :森崎名無しさん:2012/01/13(金) 23:12:22 ID:???
ヤベッチュGK、チームにトレード志願も断られる。

ヤベッチュ
「アッタマきた、なんだろアレは!」

775 :森崎名無しさん:2012/01/13(金) 23:16:02 ID:???
ここはやはりオ・カムラーネさんの出現を願うしか…w
JOKERでたら別人格出現とか → ハートK

776 :森崎名無しさん:2012/01/13(金) 23:19:20 ID:???
無駄にいいカードなのがウケルw

777 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/14(土) 15:35:52 ID:???

>>768
ヤベッチュさんの人気にブルノが嫉妬!
ブルノもギリギリ7に出演依頼が行きそうなくらい人生崖っぷちなのに!
まあいいか、ブルノだし。

>>769
日本でコメディアンデビュー!? チョイ悪サッカーリポーターとしてもオファーがっ・・・!

>>770
いやはやどんなキャラに人気が出るか読めないです
森崎板まじこわい

>>772
出るとしたら架空の国家かクラブチームに所属するのは間違いないですね。
そのチームの監督の名前は決まってます ドーラ・エィモン なーんてね、ふふ

>>773
ブルノ「グギギ・・・このオレですらTagデビューしてないってのに・・・」

>>774
えーと・・・野球ネタ・・・ですよね、多分?

>>775-776
ラムカーネ「チビで飯食ってるっつってるだろ! 俺がデカかったらミューラーだぞバカ!」


778 :森崎名無しさん:2012/01/14(土) 16:07:09 ID:???
今回の試合を最初から見直してたら試合前と試合後のナムリスの落差で夜中に爆笑してしまったw

779 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/14(土) 16:14:24 ID:???

<???>

オワイラン「こんにちわ、皆さん。 超常の力をフンワリ持ち合わせた4人目、マーク・オワイランです。
       厳しくマゾかった、カンピオーネ紹介パート・・・じゃなくてカンピオーネ戦、お疲れ様でした。
       ミスギにとっての試練は、もうあと少し・・・リアル時間で一ヶ月くらいの辛抱です。」

???「長いな・・・」

オワイラン「え・・・?」

???「一ヶ月は長い・・・普通の奴なら、覚悟がなければ戦えない長さだ・・・・・・。」

オワイラン「ええと・・・キミは?」

???「名前なんかない。 どうしても呼びたければドライ・・・いや、ヴォルフだ。
     ヴォルフガング・フライハイトと呼んでくれ。」

オワイラン「そう・・・。 宜しくフライハイト、なんだかキミとは初めて会った気がしない。」

フライハイト「錯覚だろう。 ・・・そんな事よりココは何処だ?」

オワイラン「うん、《時の流れや常識に囚われる事の無い某空間》だと思うよ、多分。」

フライハイト「多分・・・か。 曖昧な割には、やけに悟ったような口調だ・・・。」

オワイラン「・・・ボクには分かる、宇宙の心が教えてくれる。」

フライハイト「宇宙の心?」


780 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/14(土) 16:15:31 ID:???

オワイラン「うん、でもそんな事よりボク達にはやらなくちゃいけない事がある。
       それをやらなければ、ずっとこの場所に閉じ込められた儘なんだ。」

フライハイト「そうか、無意味な予定調和だ。 だあ・・・オレにもそのやるべき事≠ェ段々解ってきた。
        すまないがオレはこういうのは苦手だ。 お前がやってくれ、オワイラン。」

オワイラン「了解、キミはお喋りじゃないものね。 では皆さん、改めて・・・
       新春お年玉ボーナスの時間です! ようやく展開に一区切りがついたという事で、
       あのケチなスレ主が、ようやくこの時間を設けるきになったようです。
       随分と時間が経ってしまった事、ボク達の方からお詫びさせて貰います。」

フライハイト「早かったな・・・・オレの死も。」

オワイラン「あっ、自爆しなくてもいいんだよ、フライハイト。
       それよりお年玉だけれど、皆の好きな袋を一つだけ選んでね。
       中身についてはボクが宇宙の心から聞いておいたから。 それじゃあどうぞ!」 


A お年玉袋(L):三杉、オワイラン、ミハエルの突発練習パート(第二部仕様で)
B お年玉袋(S):オワイランとラムカーネのイベント前倒し(ゼロシステムの仕様が・・・?)
C お年玉袋(M):カンピオーネ(第一部)の能力値紹介(ただしアルシオンは必殺技のみ)
D お年玉袋(空):施しなど要らぬ!

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


781 :森崎名無しさん:2012/01/14(土) 16:17:43 ID:mo+jenTs
B

Aでミハエルを…といきたいがBで成長機会少なめなラムカーネを何とかしたいね
オワイランも一緒だし

782 :森崎名無しさん:2012/01/14(土) 16:17:48 ID:IGipFBC2
A ためしに第二部仕様の練習見てみたいな(本当は全部見たいけどw)

783 :森崎名無しさん:2012/01/14(土) 16:18:56 ID:b8poWk7A
A

784 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/14(土) 17:17:43 ID:???

> A お年玉袋(L):三杉、オワイラン、ミハエルの突発練習パート(第二部仕様で)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

オワイラン「・・・なるほど練習パートにした訳だね? それじゃあ先ずはミスギ用の仕様説明から・・・。
       えーと、第二部でも一部と同様に各キャラ固有の能力値限界(2次限界)があります。
       また各限界値と現在値を比較し上がり易い〜上がらない≠ワで7段階の上昇率があり・・・」

フライハイト「何処かで見た仕様だ。」

オワイラン「え、いや・・・あはは、2姉さんのシステムも能力値設定もよく出来ているって事だよ。
       ともかく練習では、ドリブルから競り合いまでの9項目の中から3項目を選んで貰います。
       そこからは皆さんのお察しの通り、カードで上昇判定を行って貰う事になりますね。」

フライハイト「・・・ちなみに、ミスギには覚醒Pという主人公特権が存在している。
        その仕様(必要ポイント額)も二部で変更になるが・・・」

オワイラン「ええ、これを使用する事で二次限界を突破する事も可能です。
       ただし相応のポイント額を必要としますから、ご利用は計画的に。
       あ、そう言えば貴公子Pは覚醒Pに交換可能な仕様になるみたいですね。
       勿論レートは決して良くないですが、地道な行動が後々効いてくるかも知れません。
       ・・・こんな所かな。」

フライハイト「・・・それではミスギの練習になる、項目を選ぶといい。」

785 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/14(土) 17:19:18 ID:???

《上昇率:三杉テーブル》
やや上がり易い : パス、パスカット、ブロック、トラップ、クリア
普通      : ドリブル、タックル、競り合い
やや上がり難い : シュート

《三杉淳の現在能力》
 ド  パ  シ   タ  カ  ブ   ト  ク  競
68  67  67  66  66  63  64  64  64

練習したい項目を、上記ドリブル〜競り合い≠ゥら3項目選ぶ為に投票してください。
お1人様につき最大2項目を投票する事が出来、2票選ばれたら確定となります(投票はメル欄空白プリーズ。)

786 :森崎名無しさん:2012/01/14(土) 17:23:03 ID:???
パスカット
トラップ

787 :森崎名無しさん:2012/01/14(土) 17:24:20 ID:JETemy82
パスカット
トラップ

失礼

788 :森崎名無しさん:2012/01/14(土) 17:29:55 ID:iSAzmEww
パス
パスカット

789 :森崎名無しさん:2012/01/14(土) 17:30:03 ID:PGy+kbDU
タックル
トラップ

790 :森崎名無しさん:2012/01/14(土) 18:58:06 ID:IGipFBC2
パス

791 :森崎名無しさん:2012/01/14(土) 18:59:53 ID:???
一人が入れられるのは2つまでだけど一度に鍛えられるのは3つなのに今頃気づいたw

792 :森崎名無しさん:2012/01/14(土) 21:59:57 ID:???
そういえば三杉のタックルって67じゃありませんでした?

793 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/15(日) 14:16:31 ID:???

>>792
その通りです、 コピペ元を間違えました。 もうずっとミスばかりゴメンナサイ。
限界値と現在値は管理Excelシートを参照しており、上昇率は合ってますので…そこはご安心下さい。

ちょっとこれだけ更新しまうま。
=============================================

> パス、パスカット、トラップ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

先着1〜3名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★三杉のパス練習(! dice + ! dice)≧6で1上昇★
 ★三杉のパスカット練習(! dice + ! dice)≧6で1上昇★
 ★三杉のトラップ練習(! dice + ! dice)≧6で1上昇★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【備考】
上昇率やや上がり難い≠ワでは6ゾロの際に2上昇。
上がらなかった場合、各合計値の1/2(端数切り捨て)は次回該練習に加算。

794 :森崎名無しさん:2012/01/15(日) 14:17:54 ID:???
 ★三杉のパス練習( 35 )≧6で1上昇★

795 :森崎名無しさん:2012/01/15(日) 14:18:55 ID:kt8D8RvE
★三杉のパスカット練習( 42 )≧6で1上昇★

796 :森崎名無しさん:2012/01/15(日) 14:20:03 ID:???
★三杉のトラップ練習( 24 )≧6で1上昇★

797 :森崎名無しさん:2012/01/15(日) 14:22:30 ID:???
グッド!

798 :森崎名無しさん:2012/01/15(日) 15:35:56 ID:kt8D8RvE
敗戦のあとも地道に特訓って感じかな

799 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/15(日) 19:12:41 ID:???

オワイラン「おめでとう、今回はさい先好く全て成功となりましたね。
       でも、この練習はやや上がり難い&モりから、上昇確率が特に厳しくなってきます。」

フライハイト「毎回、戦力バランスや覚醒P…そして上昇率との兼ね合いを考えるべきか。」

オワイラン「そうだね。 三杉は攻守どちらも重要となるからバランスは大事だと思う。
       でも神経質になる事もない筈だよ、強化イベントもそれなりに用意されている気がするから。
       とにかく次はボクとミハエル…つまり三杉以外のキャラクターの練習をやっていこう。」

フライハイト「オレ達の場合はレベル制…という事になるか。」

オワイラン「うん、ダイスを振った積算値が一定を越えたら全能力が1上昇。
       試合中の覚醒は以前通りだから、頻繁に使う能力が比較的高くなり易いかもね。
       でも能力の二次限界はやはり存在するよ。」

フライハイト「そして、三杉と違い限界を超えるのは不可能…。」

オワイラン「うん。 また、シナリオによる固有の強化もある。
       だから今それほど強くない選手の事も、見切る事なく考えていって欲しいな。
       …それじゃ、こんな所で練習判定といこう。」

800 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/15(日) 19:14:57 ID:???

先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★オワイランLV34≠フ練習(! dice + ! dice)≧7でLVアップ★
 ★ミハエルのLV35@習(! dice + ! dice)≧10でLVアップ★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【備考】
合計値は積算され、次回練習に繰り越し。
またミハエルはLVアップしてもドリブル、シュートの上昇無し、シナリオ一定経過までストック。

801 :森崎名無しさん:2012/01/15(日) 19:16:24 ID:???
 ★オワイランLV34≠フ練習( 21 )≧7でLVアップ★

802 :森崎名無しさん:2012/01/15(日) 19:16:32 ID:???
 ★オワイランLV34≠フ練習( 21 )≧7でLVアップ★

803 :森崎名無しさん:2012/01/15(日) 19:17:21 ID:???
 ★ミハエルのLV35@習( 12 )≧10でLVアップ★

804 :森崎名無しさん:2012/01/15(日) 19:17:57 ID:???
★ミハエルのLV35@習( 46 )≧10でLVアップ★

805 :森崎名無しさん:2012/01/15(日) 19:18:10 ID:???
だめだ、こいつら、はやくなんとかしないと

806 :森崎名無しさん:2012/01/15(日) 20:02:15 ID:???
オーマイガー!

807 :森崎名無しさん:2012/01/15(日) 20:49:24 ID:???
>ブルノ「グギギ・・・このオレですらTagデビューしてないってのに・・・」
ブルノアルさんのところにあるじゃないですかー

808 :anakann:2012/01/16(月) 17:40:10 ID:???

> 三杉 → パス、カット、トラップがそれぞれ+1
> オワイラン → 練習EXP[3/7] 、 ミハエル → 練習EXP[3/10]
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

オワイラン「あはは・・・その辺の公園で自主練しているだけじゃ、中々成果は上がらないね。
       ミハエルもリハビリの延長だし、こんな物なのかな。」

フライハイト「無様だな。」

オワイラン「面目ないね。 正式にチームに加入したら早く成果を出したいと思うよ。」

フライハイト「それでこの練習パートはどのように描写するつもりだ?
        お前達は自主練やリハビリという形で良いとしても、ミスギは試合直後だろう。」

オワイラン「試合を思い出し、自分の反省点を挙げたり敵の見るべきプレイに倣ったり・・・
       そんな所じゃないかな? ミスギならそういうのも有りだと思うよ。」

フライハイト「ふむ・・・普段のヤツならばそうだとしても、今は相当参っているのだろう?
        あの試合の事を思い出そう等とはしないように思えるが。」

オワイラン「そうかも知れない。 ・・・でも、彼は根っからのサッカー馬鹿なんだよ。
       どれだけナーバスで身体が動こうとしなくても、無意識に自己向上に努めてしまう・・・
       一度本気で覚悟を決めた人間は、気付かぬうちに動いてしまう物だよ。」

フライハイト「そうか・・・オレには解らない事だな。」

オワイラン「いずれ解ると思うよ。 ・・・という事で、新春お年玉ボーナスは以上になります。
       それでは引き続き、第一部のラストスパートを御覧下さい。」


809 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/16(月) 17:42:25 ID:???

≪翌朝・フィオレンティーナ選手寮B≫

三杉「う・・・くっ・・・・・・」

悪夢から覚め、ゆっくりと目を開けた。
頭はボンヤリとしており、心なしか少々痛む気がする。
身体を起こそうと試みたところ、驚くくらいに億劫で辛かった。

三杉「・・・・・・」

身体の重さの中に筋肉痛が混じっている・・・
思い出したくもない記憶が、悪夢ではなく現実であった事を証明していた。
堪らなくなり、身体を起こす事を諦めて力を抜く。
ボフンッと軽い衝撃を覚え、視界には薄暗い天井が広がった。

三杉(何だったんだろうな・・・)

三杉はあの試合で5点目を決められた時と同じ事を思った。
心臓病を治し、イタリアでの修行で培った自信と実力・・・その歳月。
結局の所それはあの程度≠フ物でしかなかったのだ。

自分の手で日本サッカーを変える、変えられる・・・そう息巻いていたのが今では信じられなかった。
どうせ自分には何も成し遂げられやしないんだ、と気力の失せた思考しか出て来ない。
出来る事ならば富良野にでも逃避したいとすら考える始末だった。


810 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/16(月) 17:44:50 ID:???

先着で
 ★いつかは起きなきゃいけないよね→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 自分の意思で起き上がった。
《ハート》 ガチャ、ノック無しでドアが開かれた。
《スペード》  トントン、ノックの音が聞こえる。
《クラブ》 ダメだ・・・元気が無いから何にも出来ない。
《クラブA》 富良野に行こう・・・僕が光を求めるなんて、大それた話だったんだ。
《JOKER》 ダイヤ+イベント


=============================================

>>807
あやや、ブルノアルさん失礼致しましたー!
あと、いつの間にかスレ主とポストさんもTag化されてました。
どーゆー事なの・・・

811 :森崎名無しさん:2012/01/16(月) 17:46:21 ID:???
 ★いつかは起きなきゃいけないよね→ ダイヤ3

812 :森崎名無しさん:2012/01/16(月) 18:00:56 ID:???
クラブA駄目ーwww

813 :森崎名無しさん:2012/01/16(月) 18:38:29 ID:???
富良野とブルノはクラブAが超似合ってるなーw

814 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/16(月) 19:14:02 ID:???

> いつかは起きなきゃいけないよね→ ダイヤ3
> 《ダイヤ》 自分の意思で起き上がった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

力を抜いて再び目を瞑った。
眠りの世界へ逃避しようとする行為・・・しかし、それは不可能だった。
自分達がカンピオーネに打ちのめされる光景が目に浮かんで消えないのである。

三杉「クソッ!」 ガバッ

今度は一気に、布団ごと上半身を起こす。
胸はムカムカし、腹立たしい気分が湧いて来ていた。
・・・同時に不安感が首や肩の辺りに纏わりついてくる。
だが不安や怒りを覚えるという事は、既に無気力状態から脱しつつある良傾向。
ともかくとして、いつの間にか三杉はスッカリ目が醒めてしまっていた。

三杉(逃避すら満足に出来ないのか、僕は。)

実情とは裏腹に、簡単な事も思うようにいかない現状を情けない顔で悔しがる三杉。
だがこのまま負の感情に押し潰されても敵わないと考え・・・
三杉はちゃんと起きる事に決めたのだった。


ガチャリ

「起きてきたな?」「おはよう三杉。」「待っていたぞ。」

どうやら食堂には先客がいたようで、ドアを開くや否や声が飛んできた。
やや驚いて視線を上げると、そこには中山とバンビーノ・・・更には他の選手達の姿があった。


815 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/16(月) 19:15:03 ID:???

三杉「・・・おはよう。」

不意打ちのような出迎えに対し、素っ頓狂な顔で返事をする羽目になった三杉。
・・・だが、不思議と先程まで独りで煩っていた不安感は薄らいでいた。
誰かがそこに居る、という安心感は確かにあるのか・・・
部屋に一人で思い煩っているより、こうして起きてきたのはどうやら正解だったようだ。

三杉は朝の挨拶に続けてもう一言声をかけてみようと思った。

A 昨日は散々にやられてしまったな・・・あんなチームにどうやったら勝てるんだろうね?
B 全く・・・アンザーニ監督に顔を合わせられないなあ・・・。
C お腹が空いたよ・・・皆はもう朝ごはんは済ませたのかい?
D 待っていた・・・という事は、何か話があるのかい?
E アルシオンという選手・・・今思い出しても信じられないプレイの連続だったな。
F ユブンタイってのは話通りたいしたこと無かったね。
G その他

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


816 :森崎名無しさん:2012/01/16(月) 19:16:08 ID:swaGr6ig
D
本音はG「ユブンタイ…すばらしい素材だ(コメディアン的な意味で)」

817 :森崎名無しさん:2012/01/16(月) 19:17:39 ID:Bb39e30g
D

818 :森崎名無しさん:2012/01/16(月) 19:35:51 ID:???
G ヒドラ(笑)

819 :森崎名無しさん:2012/01/16(月) 19:37:51 ID:???
たしかに来生を超える逸材だったな(当然コメディアン的な意味で)

820 :森崎名無しさん:2012/01/16(月) 19:45:30 ID:???
ジョアン「ユブンタイ……戻ってこい!ワシは最後に、お前を世界一のコメディアンに育てようとしていたんだ………!」
アルシオン、イスラス、ディッテンベルガ「(………それが原因だったんじゃ……)」

821 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/16(月) 20:19:06 ID:???

> D 待っていた・・・という事は、何か話があるのかい?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

うっかり聞き逃してしまいそうだったが、その耳にはシッカリ入っていた。
三杉は首を動かして、先程『待っていた』と自分に向けて口にした彼の方を向く。

三杉「バンビーノ、待っていた・・・という事は、何か話があるのかい?」

バンビーノ「ああ、オレだけではなく・・・な。」 チラッ

三杉「・・・・・・?」

バンビーノは開いているのか判らない細い目で中山に目配せをした。
中山もそれに対して軽く頷く。
この二人が一緒になって、一体何の話をするのだろうかと首を傾げるが・・・

中山「今日、日本への飛行機に乗ろうと思う。」

三杉「えっ?」

バンビーノ「オレも午後には寮を出るつもりだ。 最後に挨拶をしておきたかった。」

三杉「バンビーノも・・・?」

文字通り寝耳に水な話に驚きを禁じ得なかった。
だがよくよく考えれば、この二人が来月にはこの寮を出ているのは決まっていた事だった。
彼等はチームから放出される(契約を辞退した)身であるからだ。
今日フィレンツェの地を発つのも、それが2日3日早まるだけの話に過ぎない。
だが・・・三杉は一応それを尋ねる。


822 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/16(月) 20:20:13 ID:???

三杉「随分・・・急な話なんだね?」

中山「ああ、自分の力不足を思い知ったからな・・・Wトーナメントまでにレベルを上げなくちゃいけない。
    いいや・・・俺だけじゃない、全日本ユースに選ばれる奴等だって・・・。」

             ズキンッ

バンビーノ「オレも同じだ。 カンピオーネがWトーナメントに出場するならば、オレは・・・
       イタリアユースは奴等に勝たなければならない。 グズグズしている時間はない。」

             ズキンッ

胸に刺さる棘のような二人の言葉だった。
この二人は昨日散々に打ちのめされていながら、もう雪辱に動き始めていたのだ。
三杉とは試合に臨んだ立場、期していた思いが違ったのだとは思う。
・・・しかし既にもう次を見据え・・・いや、もう次に動き始めている二人は三杉に少なからず衝撃を与えた。

A 「今日明日くらいは居たらどうだい? 送別会もしていないし・・・」 引き止め(判定)
B 「だったら・・・せめて昼は一緒に食べに行こう。」 お誘い(判定)
C 「判った。 今まで有り難う、随分と助けられたよ。」 了承(終了)
D 「ふむ・・・中山は判るが、バンビーノはこれからどうするんだい?」(疑問)
F その他、個別に言いたい事がある場合はどうぞ。

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)


823 :森崎名無しさん:2012/01/16(月) 20:20:46 ID:tlXHIFAs


824 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/16(月) 20:21:24 ID:???
今日の更新はこれだけです、ありがとうございました。
コメントへのレスは次回になってしまいます。

825 :森崎名無しさん:2012/01/16(月) 20:22:56 ID:XXkgdi+M


826 :森崎名無しさん:2012/01/16(月) 20:23:33 ID:swaGr6ig
B

827 :ポストタグ追加犯:2012/01/16(月) 23:12:29 ID:???
乙です

>>810
いやあまさかの人気投票一位ですし
この方は入れなきゃいけないでしょうw

828 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 12:53:56 ID:???
>>816>>818-820
「ウソー、マジコメディアンー!?」
「マジうけるー! コメディアンが許されるのは来生までだよねー!」

シリアスな笑いってあるんですね。
来生もですが、当人らは全力で真面目だからこその笑い・・・


>>827
なにぃっ、まさかの犯行声明・・・!
(恐らく)三杉時代からのご愛顧に感謝しまくりです!
スレ始めてもう2年、スレは併せて14・・・大会一つにどれだけ時間かけたのかー

829 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 12:55:24 ID:???

> B 「だったら・・・せめて昼は一緒に食べに行こう。」 お誘い(判定)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

胸に刺さる棘のような二人の言葉だった。
この二人は昨日散々に打ちのめされていながら、もう雪辱に動き始めていたのだ。
三杉とは試合に臨んだ立場、期していた思いが違ったのだとは思う。
・・・しかし既にもう次を見据え・・・いや、もう次に動き始めている二人は三杉に少なからず衝撃を与えた。

三杉「だったら・・・せめて昼は一緒に外へ食べに行かないか?」

故にこそ、三杉は彼等を引き止めようとはしなかった。
個人的な感傷から送別会でも開きたいという思いはあったが、この二人は決してそれを受けまい。
それを理解出来るからこそ、せめてもの気持ちとして三杉は食事の時間を提案した。

三杉(バンビーノは午後から出ると言っていたから、恐らく大丈夫だろうけど・・・
    中山は飛行機の時間がある。 ・・・難しいかも知れないな。)

頭の中でそう見積もりながら、三杉は彼等の返答を待つ。


先着2名様で
 ★バンビーノの返答→! card★
 ★中山の返答→! card★
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《バンビーノ》 クラブ以外で承諾
《中山》 ダイヤ、Jokerで承諾

830 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 12:59:10 ID:???
★バンビーノの返答→ クラブA

831 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 13:00:37 ID:???
★中山の返答→ ハートA

832 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 13:03:08 ID:???
こ れ は ひ ど い

833 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 13:23:55 ID:???
ヒエエエ〜ッ

834 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 15:49:45 ID:???

バンビーノの返答→ クラブA(アウトーーーー!!)
中山の返答→ ハートA (アウトーーーー!!)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

中山「はは、三杉だったらそう言ってくれるんじゃないかと思っていた。」

三杉「そっか・・・それじゃ?」

中山が浮かべた爽やかな笑みに、三杉はホッと安堵の息を吐く。
しかし、どうやらそれは早合点だった。

中山「いや・・・。」

バンビーノ「申し出はとても嬉しい。 ・・・だが済まない、オレ達二人は断る事に決めている。」

三杉「む・・・そうなのかい?」

予想外にも両者共に断わられる結果となった。
三杉は残念さが表情に出てしまうをのだが・・・彼等は慌ててフォローを入れてくる。

中山「荷造りがまだ残っていて・・・と言いたい所だけど、本当はそうじゃない。
    身体を動かしてないと不安でさ、作業でも何でも熱中していたいんだよ。」

三杉「ああ・・・。」

合点がいった。 やはり彼等にとっても、昨日の試合は相当に堪えたらしい。
別れを惜しみつつ、ゆっくり食事を楽しむ気にはなれないという事だ。


835 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 15:51:27 ID:???

バンビーノ「まっ、長距離移動があるからな。 結局は味わう事にはなるのだが・・・
       だったらせめて、1秒でも早く次のステージへと歩む努力をしたいんだ。」

中山「そういう事だ。 ・・・折角誘ってくれたのに申し訳ない。」

三杉「いや・・・謝ることは無いさ、その気持ちは凄く理解できる。
    僕達は一敗地にまみれたばかりで、これから立ち直っていかなきゃいけない身なんだ。
    ・・・うん、そういう事ならば過剰な見送りも止めておくとしよう。」

バンビーノ「助かる・・・。」

互いに納得し合い、微妙な笑みを交わした。
実感が湧いて来ないが、これが丸二年間寝食を共にした彼等との別れなのだ。
そして次に会う時は、恐らく敵としてまみえる事になる。

敵になる彼等に対し、三杉は不思議とエールを送りたい気持ちになっており・・・
自然と右手を彼等に向けて差し出していた。

三杉「次に会う時は・・・勝負になるな。」

中山「悪いけど、どちらと会っても負ける気はないぜ?」

バンビーノ「ふふっ、こっちのセリフだ。」

握った手から勇気が伝わってきた気がした。
100の言葉も必要なかったのだ、彼等との別れには。
こうして握った手の熱、そして表情に全てが込められていたのだ。

三杉(バンビーノ、中山・・・今日までありがとう。 ライバルとして会う日を楽しみにしているよ。)


836 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 15:53:58 ID:???

最後に二人はそれぞれの連絡先を教えてくれた。
監督の目が覚めたら・・・または何かあったら、直ぐに連絡が欲しいとの事だった。
前者である事を心から祈ると言って、各自の部屋へと戻っていった。

三杉は仲間と話し合い、今日朝食を済ませた後は練習する事に決めた。
これを伝えたところ、全員がハードな練習を望んだ。

大急ぎで食事を済ませ、部屋で準備を整えてからグラウンドに集まり・・・
それから夕方まで、食事も休憩もほとんど取らぬようなハードな練習で身体を虐め抜いた。
クールダウンを済ませて寮に戻ると、中山とバンビーノの姿はもう無かった。
三杉達の胸にはようやく寂しさが訪れたのだった。


☆練習成果を判定します。

《上昇率:三杉テーブル》
やや上がり易い : パスカット、ブロック、トラップ、クリア
 普通      : ドリブル、パス、タックル、競り合い
やや上がり難い : シュート

《三杉の現在能力》
 ド  パ  シ   タ  カ  ブ   ト  ク  競
68  68  67  67  67  63  65  64  64

練習した項目を、上記ドリブル〜競り合い≠ゥら[3]項目選ぶ為に投票してください。
お1人様につき最大2項目を投票する事が出来、2票選ばれたら確定となります(投票はメル欄空白プリーズ。)


837 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 16:00:33 ID:VN8J2vm2
パスカット
トラップ
ドリブル

838 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 16:12:30 ID:9qAqQYR6
パスカット
パス

839 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 16:13:49 ID:VN8J2vm2
間違えました。
パスカット
トラップ

840 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 16:16:22 ID:juzAMGOU
トラップ
パス

841 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 16:17:19 ID:Vfnk1WoM
トラップ
ドリブル

842 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 16:23:32 ID:???

少しだけ微妙にネタバレをします。 第2部最初の試合はセリエAプリマヴェーラのチームです。
LVは一律で38。 ちなみにカンピオーネはLV38とLV37の選手が混在していました。
試合までにこの形式の練習と特殊な練習が一度ずつあります。
=============================================

> パス、パスカット、トラップ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

先着1名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★三杉のパス練習(! dice + ! dice)≧6で1上昇★
 ★三杉のパスカット練習(! dice + ! dice)≧6で1上昇★
 ★三杉のトラップ練習(! dice + ! dice)≧6で1上昇★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【備考】
上昇率やや上がり難い≠ワでは6ゾロの際に2上昇。
上がらなかった場合、各合計値の1/2(端数切り捨て)は次回該練習に加算。


843 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 16:24:39 ID:???
先着3名様の誤りでした。
でもこのレス時に既に引かれていたら採用します。

844 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 16:29:49 ID:???
 ★三杉のパス練習( 52 )≧6で1上昇★

845 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 16:32:01 ID:???
 ★三杉のパスカット練習( 12 )≧6で1上昇★


846 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 16:34:01 ID:???
 ★三杉のトラップ練習( 24 )≧6で1上昇★

847 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 16:34:13 ID:???
 ★三杉のトラップ練習( 41 )≧6で1上昇★

848 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 16:39:07 ID:???
度々のミス報告すみません。
パスの上昇率は普通≠セったので、[≧7で1上昇]でした。
結果としては変わりませんが次回から気をつけます。

849 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 17:32:32 ID:???

> 三杉のパス練習( 5 + 2 )≧6で1上昇 → パス値69
> 三杉のパスカット練習( 1 + 2 )≧6で1上昇 → 失敗(次回判定+1補正)
> 三杉のトラップ練習( 2 + 4 )≧6で1上昇 → トラップ値66
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

※三杉の現在能力が以下のようになりました。
 ド  パ  シ   タ  カ  ブ   ト  ク  競
68  68  67  67  67  63  65  64  64


※他のメンバーについて、二次限界に対して現在値が低すぎる能力に補正上昇が加えられた。
※ミュラーとスペルマンに救済レベルアップ。(LV35→36)

☆続いて他の選手達の練習判定を実施します。

先着4名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★ブンナークLV38≠フ練習(! dice + ! dice)≧14でLVアップ
  新田LV38≠フ練習(! dice + ! dice)≧14でLVアップ★
 ★マルコLV36≠フ練習(! dice + ! dice)≧10でLVアップ
  レントゥルスLV37≠フ練習(! dice + ! dice)≧12でLVアップ★
 ★ダラピッコラLV36≠フ練習(! dice + ! dice)≧10でLVアップ
  ミュラーLV36≠フ練習(! dice + ! dice)≧10でLVアップ
  スペルマンLV36≠フ練習(! dice + ! dice)≧10でLVアップ★
 ★オワイランLV34≠フ練習(! dice + ! dice)+3≧7でLVアップ
  ミハエルLV35≠フ練習(! dice + ! dice)+3≧10でLVアップ★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【備考】
合計値は積算され、次回練習に繰り越し。
またミハエルはLVアップしてもドリブル、シュートの上昇無し、シナリオ一定経過までストック。
第2部のLV限界(二次成長)はLV40です。

850 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 17:34:33 ID:6B2p3QRo
★ブンナークLV38≠フ練習( 46 )≧14でLVアップ
  新田LV38≠フ練習( 31 )≧14でLVアップ★

851 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 17:35:59 ID:???
 ★マルコLV36≠フ練習( 14 )≧10でLVアップ
  レントゥルスLV37≠フ練習( 26 )≧12でLVアップ★

852 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 17:36:12 ID:???
★ダラピッコラLV36≠フ練習( 63 )≧10でLVアップ
  ミュラーLV36≠フ練習( 43 )≧10でLVアップ
  スペルマンLV36≠フ練習( 26 )≧10でLVアップ★

853 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 17:36:45 ID:cMUfS24E
 ★オワイランLV34≠フ練習( 25 )+3≧7でLVアップ
  ミハエルLV35≠フ練習( 43 )+3≧10でLVアップ★

854 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 18:35:59 ID:???
ブンナーク絶好調ですね

855 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 20:19:39 ID:???

> オワイラン(LV34→35)、ミハエル(LV35→36)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

<フィレンツェ郊外・カシーネ公園>

ラシード「良い調子ですな、マーク様。」

オワイラン「まだまだ・・・この程度じゃチームに入っても足手まといにしかならない。」

ラシード「そう思うならば、ここからは少しレベルを上げますぞ?」

オワイラン「望むところだよ。」


<ミラノ某医院>

看護婦「ちょっとドノヴァンくん! ベッドに居ないと思ったら!」

ミハエル「おっと、見つかってしまいましたか。 逃げマスよ、アーバックル。」

アーバックル「ミョーン(You are indeed stupid)」

看護婦「こらぁー! 先生は月末まで無理するなって言ってたでしょう!?
     退院まで数日なんだから無理しなぁーーい!!
     ・・・まったく、先生が旅立ったと思ったらこれなんだから・・・。」

ミハエル(もう身体は動きマス・・・。 早くボールに触りたい、感覚を取り戻したい・・・。)


856 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 20:21:02 ID:???

[エピローグ]

1)Ciao, Fiorentina

それからは数日が経った。
アンザーニ監督は翌日に目を覚ましたが、半昏睡状態からの回復はまだ見られない。
早く監督の声を聞きたいが、それはまだ叶っていないのだ。

医者の言葉によると、深昏睡状態でも僕達の声は聞こえているらしい。
それが意識回復の助けになるかも知れないとも言っていた。
ゆえにフィオレンティーナの選手は毎日必ず何人かで監督を見舞った。
そして監督に話しかけ、僅かな反応に一喜一憂している。


それからチームの事を話そう・・・。
僕達は知らなかったが、実はフィオレンティーナが大変な状況に置かれている事を知った。
チームの財政が数年前から破綻しており、もはや消滅寸前だと言うのである。
この2年間チーム、そういう情報が入ってくる事は一度もなかった。
在籍はしていた物の、僕達はそういった内部事情から隔離されていたらしい。

僕は最初その噂を聞いても信じられなかった。
フィオレンティーナはセリエAでもビッグ7(セブンシスターズ)に数えられる名門中の名門、
そしてセリエAのサッカーも、今は脂が乗っており、経営が厳しくなる要素が考えられなかったからだ。

しかし監督が初めて会った僕に零した言葉を思い出し、それが事実だったと思い直した。


857 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 20:22:12 ID:???

・・・そして、それはやはり事実だった。
トレイゼ・ヴィットーリオ・ゴーリ・・・トレイゼさんがチームの財政事情をマスコミに公表し、
現オーナーであり実父であるデルマイユ・マリオ・ゴーリ氏を糾弾したんだ。
それによると『グルッポ・チェッキ・ゴーリ』の株が急落し、財政難がクラブ経営に影響したとの事だった。
7月の某日までに債務の一部を返済できなければ、来期のセリエA登録も不可能になると・・・。
そうなると、その後を受けたチームはアマチュアリーグからの再出発を余儀なくされるんだ。

この事態にマリオ氏はオーナーを解任され、トレイゼさんがその座を引き継ぐ事になった。
マリオ・ゴーリ氏はパルマとの間で主力2選手を売却する話を取り纏めており、
それを負債返済に充てるつもりだったらしい。
けれども、その2選手は相談を受けることもなく一方的に移籍を通告されたと、契約を拒んでいたそうだ。

トレイゼさんは直ぐにその話を握り潰し、違う方法での解決に乗り出した。
フィレンツェ市のスポーツ行政責任者ジャーニ評議員、ドメニチ市長と協力し、新会社の設立に走ったんだ。
その会社はフィオレンティーナ1926フロレンティア≠ニ名付けられ、同時にオーナーの公募が行われた。

更にトレイゼさんがイタリアサッカー協会会長へ嘆願書を送った事が報じられた。

『サッカー協会の規定通りであれば、フィレンツェが都市を代表するプロチームを持たない事態が起こってしまう。
 しかし、この都市とフィオレンティーナがカルチョの歴史に残してきた足跡とその重要性を考えれば、
 そのような事は何としても避けなければならない。
 フィオレンティーナが消滅しても、次のチームが設立された時はセリエCに登録出来るよう便宜を図って頂きたい。』

そしてこのトレイゼさんの訴えは、どうやら聞き届けられたらしい。
イタリアサッカー協会が『チームが設立された場合、セリエC2登録を受けいれる事を特例として認める』との
声明を発表したんだ。


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