キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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レス数が950を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。
【崩落のステージ】Another-C_9【 後篇 】

1 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2011/12/01(木) 11:55:43 ID:MARUhlL6
 Now Loading....





          『 次 回 予 告 』

プレアデスの星が爆発した時・・・ユブンタイは笑い、ジョアンは天を仰いだ。


『強い選手を11人集めても、そのチームが勝つとは限らない。』
『どんなに強力なファンタジスタが相手でも、チーム戦術が機能すれば負けない。』
・・・そう信じていた少年も、抗えない現実に膝をつく。
Wトーナメントでの優勝・・・それは望み過ぎていた若気の至りだったのか?

一方、絶望の夜にフィレンツェから二人の人間が消えた。
人々の運命が歪む中、少年は足元の全てが崩れゆく錯覚を見る。
さようなら、フィオレンティーナ。


次回 アナザーカンピオーネ エピソード1 〜ファイナル〜



          崩落のステージ 後篇




846 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 16:34:01 ID:???
 ★三杉のトラップ練習( 24 )≧6で1上昇★

847 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 16:34:13 ID:???
 ★三杉のトラップ練習( 41 )≧6で1上昇★

848 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 16:39:07 ID:???
度々のミス報告すみません。
パスの上昇率は普通≠セったので、[≧7で1上昇]でした。
結果としては変わりませんが次回から気をつけます。

849 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 17:32:32 ID:???

> 三杉のパス練習( 5 + 2 )≧6で1上昇 → パス値69
> 三杉のパスカット練習( 1 + 2 )≧6で1上昇 → 失敗(次回判定+1補正)
> 三杉のトラップ練習( 2 + 4 )≧6で1上昇 → トラップ値66
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

※三杉の現在能力が以下のようになりました。
 ド  パ  シ   タ  カ  ブ   ト  ク  競
68  68  67  67  67  63  65  64  64


※他のメンバーについて、二次限界に対して現在値が低すぎる能力に補正上昇が加えられた。
※ミュラーとスペルマンに救済レベルアップ。(LV35→36)

☆続いて他の選手達の練習判定を実施します。

先着4名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★ブンナークLV38≠フ練習(! dice + ! dice)≧14でLVアップ
  新田LV38≠フ練習(! dice + ! dice)≧14でLVアップ★
 ★マルコLV36≠フ練習(! dice + ! dice)≧10でLVアップ
  レントゥルスLV37≠フ練習(! dice + ! dice)≧12でLVアップ★
 ★ダラピッコラLV36≠フ練習(! dice + ! dice)≧10でLVアップ
  ミュラーLV36≠フ練習(! dice + ! dice)≧10でLVアップ
  スペルマンLV36≠フ練習(! dice + ! dice)≧10でLVアップ★
 ★オワイランLV34≠フ練習(! dice + ! dice)+3≧7でLVアップ
  ミハエルLV35≠フ練習(! dice + ! dice)+3≧10でLVアップ★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【備考】
合計値は積算され、次回練習に繰り越し。
またミハエルはLVアップしてもドリブル、シュートの上昇無し、シナリオ一定経過までストック。
第2部のLV限界(二次成長)はLV40です。

850 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 17:34:33 ID:6B2p3QRo
★ブンナークLV38≠フ練習( 46 )≧14でLVアップ
  新田LV38≠フ練習( 31 )≧14でLVアップ★

851 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 17:35:59 ID:???
 ★マルコLV36≠フ練習( 14 )≧10でLVアップ
  レントゥルスLV37≠フ練習( 26 )≧12でLVアップ★

852 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 17:36:12 ID:???
★ダラピッコラLV36≠フ練習( 63 )≧10でLVアップ
  ミュラーLV36≠フ練習( 43 )≧10でLVアップ
  スペルマンLV36≠フ練習( 26 )≧10でLVアップ★

853 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 17:36:45 ID:cMUfS24E
 ★オワイランLV34≠フ練習( 25 )+3≧7でLVアップ
  ミハエルLV35≠フ練習( 43 )+3≧10でLVアップ★

854 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 18:35:59 ID:???
ブンナーク絶好調ですね

855 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 20:19:39 ID:???

> オワイラン(LV34→35)、ミハエル(LV35→36)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

<フィレンツェ郊外・カシーネ公園>

ラシード「良い調子ですな、マーク様。」

オワイラン「まだまだ・・・この程度じゃチームに入っても足手まといにしかならない。」

ラシード「そう思うならば、ここからは少しレベルを上げますぞ?」

オワイラン「望むところだよ。」


<ミラノ某医院>

看護婦「ちょっとドノヴァンくん! ベッドに居ないと思ったら!」

ミハエル「おっと、見つかってしまいましたか。 逃げマスよ、アーバックル。」

アーバックル「ミョーン(You are indeed stupid)」

看護婦「こらぁー! 先生は月末まで無理するなって言ってたでしょう!?
     退院まで数日なんだから無理しなぁーーい!!
     ・・・まったく、先生が旅立ったと思ったらこれなんだから・・・。」

ミハエル(もう身体は動きマス・・・。 早くボールに触りたい、感覚を取り戻したい・・・。)


856 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 20:21:02 ID:???

[エピローグ]

1)Ciao, Fiorentina

それからは数日が経った。
アンザーニ監督は翌日に目を覚ましたが、半昏睡状態からの回復はまだ見られない。
早く監督の声を聞きたいが、それはまだ叶っていないのだ。

医者の言葉によると、深昏睡状態でも僕達の声は聞こえているらしい。
それが意識回復の助けになるかも知れないとも言っていた。
ゆえにフィオレンティーナの選手は毎日必ず何人かで監督を見舞った。
そして監督に話しかけ、僅かな反応に一喜一憂している。


それからチームの事を話そう・・・。
僕達は知らなかったが、実はフィオレンティーナが大変な状況に置かれている事を知った。
チームの財政が数年前から破綻しており、もはや消滅寸前だと言うのである。
この2年間チーム、そういう情報が入ってくる事は一度もなかった。
在籍はしていた物の、僕達はそういった内部事情から隔離されていたらしい。

僕は最初その噂を聞いても信じられなかった。
フィオレンティーナはセリエAでもビッグ7(セブンシスターズ)に数えられる名門中の名門、
そしてセリエAのサッカーも、今は脂が乗っており、経営が厳しくなる要素が考えられなかったからだ。

しかし監督が初めて会った僕に零した言葉を思い出し、それが事実だったと思い直した。


857 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 20:22:12 ID:???

・・・そして、それはやはり事実だった。
トレイゼ・ヴィットーリオ・ゴーリ・・・トレイゼさんがチームの財政事情をマスコミに公表し、
現オーナーであり実父であるデルマイユ・マリオ・ゴーリ氏を糾弾したんだ。
それによると『グルッポ・チェッキ・ゴーリ』の株が急落し、財政難がクラブ経営に影響したとの事だった。
7月の某日までに債務の一部を返済できなければ、来期のセリエA登録も不可能になると・・・。
そうなると、その後を受けたチームはアマチュアリーグからの再出発を余儀なくされるんだ。

この事態にマリオ氏はオーナーを解任され、トレイゼさんがその座を引き継ぐ事になった。
マリオ・ゴーリ氏はパルマとの間で主力2選手を売却する話を取り纏めており、
それを負債返済に充てるつもりだったらしい。
けれども、その2選手は相談を受けることもなく一方的に移籍を通告されたと、契約を拒んでいたそうだ。

トレイゼさんは直ぐにその話を握り潰し、違う方法での解決に乗り出した。
フィレンツェ市のスポーツ行政責任者ジャーニ評議員、ドメニチ市長と協力し、新会社の設立に走ったんだ。
その会社はフィオレンティーナ1926フロレンティア≠ニ名付けられ、同時にオーナーの公募が行われた。

更にトレイゼさんがイタリアサッカー協会会長へ嘆願書を送った事が報じられた。

『サッカー協会の規定通りであれば、フィレンツェが都市を代表するプロチームを持たない事態が起こってしまう。
 しかし、この都市とフィオレンティーナがカルチョの歴史に残してきた足跡とその重要性を考えれば、
 そのような事は何としても避けなければならない。
 フィオレンティーナが消滅しても、次のチームが設立された時はセリエCに登録出来るよう便宜を図って頂きたい。』

そしてこのトレイゼさんの訴えは、どうやら聞き届けられたらしい。
イタリアサッカー協会が『チームが設立された場合、セリエC2登録を受けいれる事を特例として認める』との
声明を発表したんだ。


858 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 20:24:36 ID:???

オーナーが見つかり新チーム設立が成った場合・・・
フィオレンティーナ1926フロレンティアという名称は、フロレンティア・ヴィオラに変更する事になるそうだ。
破産した旧フィオレンティーナの債権者との間に、名称の使用権をめぐる係争が起こるのを避ける為らしい。
どうやら僕達は、結局のところフィオレンティーナとは別れる運命にあるようだ。


・・・僕達かい?
僕達は経緯を見守っていたよ、トレイゼさんを信じて。

『契約はWトーナメントの参加を踏まえて一先ず2年。
 所属はWトーナメント終了まで基本的にリザーブチーム、リーグ戦の出場機会は少。
 ただしチームとして特別に遠征試合を組む計画は挙がっている。
 オーナーに変更があった場合、契約内容に変更はなく、そのままの条件で譲渡される。
 契約の反故があった場合は、過失のある方に違約金が課せられる。』

こういう契約だったから、チームが消滅した場合はフィレンツエを去る自由もあった。
けれどそうはしなかった。
トレイゼさんは僕達を直々に訪問し、こう願って来たからだ。

『新たなチームフロレンティア・ヴィオラ≠ノ残って貰いたい。
  Wト−ナメント出場への道筋だけは、私の身命を賭して成し遂げてみせるから。
  ・・・去ってしまった者たちから受け継いだ物は、さらに先≠ノ進めなくてはならない。』

僕はカンピオーネに打ちのめされ、培ってきた自信を全て失ってしまったけれど・・・
この人は自身のグループの破産を目の前にして、次代へ道を繋げる事を考えていたんだ。


859 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 20:27:01 ID:???

格式の問題で、4部リーグのチームでWトーナメントへ出場しようなんて困難極まりない筈だよね。
カンピオーネのように石油王がオーナーで、金やコネの力が保証される訳でもないし。

・・・でも、僕はこの人の言葉を信じようと思った。 信じたいと思った。
そして同じように、もう一度走りたいと思ったんだ。
喩えどれほど困難であっても、日本サッカーの時計を先に進める為の道なき道を走りたいと。

今日、フィレンティーナは失われる。
けれども僕達は明日からまたスタートラインに立つ。

だから、いつかまた会う日まで・・・Ciao, Fiorentina。


860 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 20:28:40 ID:???
エピローグはもう少し続きます。
その後はEXエピソードとして、フランスの話やら何やらを書く予定です。
本日はここまで、また次回宜しくお願い致します。

861 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 20:29:35 ID:???
さらばフィオレンティーナ乙

862 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 20:31:55 ID:???
調べたらこの倒産も史実なのね。深いなあ。

863 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 20:32:08 ID:???
もうこれ漫画で読みたいレベル

864 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/17(火) 20:34:40 ID:???
ちなみに年代は10年くらいずれてまして、破産の原因もヴィットーリオさんです。
この話はノンフィクションをぱくったフィクションなんだよ!

865 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 20:35:07 ID:???
これからイタリアのリーグは斜陽迎えて、リーガとプレミアが豪華になっていくんだよね……
いつかフィオレンティーナか他のビッグクラブ移籍か悩む展開きそう

866 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 20:37:19 ID:???
このスレ見てると実際のサッカー歴史も見たくなってくる

867 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 20:40:08 ID:???
このエピローグはジョジョ風ですねw

868 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 20:41:47 ID:???
このスレの攻略情報もメモに書きたいけどいまは難しいな

869 :森崎名無しさん:2012/01/17(火) 20:45:05 ID:???
「矢部っちの出番は第三部(予定)」…というのは冗談として。
このスレについてまとめるとしたら幻想郷&ジョジョ勢あたりのメモがほしいかな。
細切れにしか明らかにされないので、本当に必要になったときに困りそう。

870 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/18(水) 18:01:36 ID:???
>>861
乙感謝です。
それとフィオレンティーナの名前に・・・2年間お世話になりました。

>>862>>866
歴史的な事件があった事は、このチームを選んだ大きな要因でした。
(私自身がフィレンツェに行った事があり、街並みが大好きというのが一番の要員でしたが。)
その割に、物語を始めた時に妄想したより随分アッサリ描写になりましたけどねw
三杉達が受けた衝撃・絶望はもう十分で、置かれた環境の変化が次の展開に繋がれば良いと思いましたので。

>>863
光栄極まりないお言葉に感謝!

>>865
その展開まで続けるかどうか、今は自分でも判りませんね。
一応Wトーナメントを終着地点としてやっていますゆえ。

>>866
サッカーの歴史に限らず、元ネタを知らなくても楽しめるよう努力します。
でも知れば一層楽しめるかも知れません。
色々なところからちょっとずつパクるのが私のジャスティス。
元ネタに気付いて貰えた時、少なくとも私はとても嬉しいです

>>867
まんまジョルノのセリフを出しましたものねw
荒木先生は私のゴッド

>>868-869
攻略wikiについてのご意見有り難うございます。
第2部が始まって少し今後の事が明らかになったら、目標項目をまた投下したいと思います。

871 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/18(水) 18:03:03 ID:???

2−1)The Greatful Dead

ガシャーーンッ!!

シャトー・ディケム・・・パリ万国博覧会で、唯一の特別1級を与えられた世界最高峰の貴腐ワイン。
そのヴィンテージを並々注いだワイングラスが、床に叩きつけられて粉砕した。
・・・と同時に、ボトリティス・シネレアによる甘く芳醇な貴腐香が部屋に漂う。
この香りは数多の人間に幸福な気分をもたらして来たのだが、今は例外のようである。

ナジーブ「あの若造めっ! オレの予定をどこまで掻き回すつもりだっ!」

ナムリス「・・・・・・。」

ヒステリックに悪態をついたのは、カンピオーネのオーナーであるナジーブ・ユブンタイである。
彼の怒りの矛先は、ヴィットーリオ・トレイゼ・チェッキ・ゴーリに向けられていた。
そしてトレイゼが一体何をしたのかと言えば…歴史ある都市フィレンツェから、
プロサッカーチームが失われる事態の阻止に走ったという…つまりは前述の通りである。

ナジーブ「ルイコスにドルト…フィオレンティーナ主戦力の2人を売却させる為に口を利き、
      パッショーネを使って仕手戦を仕掛けてやったのだぞ?
      それでフィオレンティーナはゴーリ諸共に消滅…キャッシュも人材も失い、
      再起も新規立ち上げも回らずに霧散するのが筋であろう!? それを…!」

ナムリス「まさか、あのような方法でプロチームの芽を残すとは。
      愚かな父親と違い、優れた手腕の持ち主のようですね。」

ナジーブ「貴様に言っているんだぞ、ナムリス! 奴は油断ならぬ故、殺せと命じた筈だ!
      貴様が無能なお陰で……見ろッ、ジョアンの弟子共がまだ一ヶ所に集まっておるわ!」

ナムリス「申し訳ありません。 …ですが、随分と彼等を恐れておいでですね、父君?
      落ちこぼれ、当て馬と、散々に蔑んできたようにはとても見えません。」

872 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/18(水) 18:04:04 ID:???

ナジーブは本音を見抜かれた気がして、少々ドキリとした。
腐ってもジョアンの弟子、そしてアンザーニの弟子でもあるフィオレンティーナの元プリマ達…
奴等は既にカンピオーネを体験しており、そしてWトーナメントまで、まだ1年の期間がある。
今は取るに足らない存在に違いないが、いずれ足下を掬うまでの存在にならないとも限らない。

フィオレンティーナを叩くのは、投資の回収も意味していたが、
不安の種を完全に刈り取っておく…それこそがナジーブの本当の狙いであった。

ナジーブ「同じ輩に二度噛みつかれるのが我慢ならぬだけだっ!」

だが臆病な本心を口に出すのはプライドが許さぬらしい。
彼は傲慢な言葉でそれを被い隠した。

ナジーブ「クソッ・・・」

興奮のせいか、それとも大声で捲くし立てたせいなのか・・・
ナジーブは妙に喉が渇いているのを自覚した。
グラスは床に叩きつけてしまったので、ビンを手にとってグイッと一口。
高貴な甘さが口に広がり、生命の活力が身体に注がれる錯覚を覚える。
・・・だが、それも僅かな時間だった。 喉の渇きは不思議と消えず、更に催してくる。

ナジーブ「クッ、まあいい・・・いずれにせよ脆弱な蟻の巣が残ったに過ぎないのだからな。
      改めて奴等を表舞台から弾き飛ばせば済む事だ。」

苛立ちは拭えぬ物の、彼は次に動くべき事を考えようとした。
彼にとってはあくまで予定が一つ停滞しただけ、これを決着に持っていく事は可能だ・・・と。
それを口にしなければ、或いは今夜、彼は美酒を気持ちよく飲みきる事が出来たかも知れない。
だが彼はここで予想もしない事態に直面する。


873 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/18(水) 18:05:23 ID:???

ナムリス「・・・それは困る。」

ナジーブ「・・・・・・・・・なに・・・?」

そう言って彼は、息子であり手足の一つであるナムリスの言葉を聞き返した。
振り向く際に肩と腰の鈍痛が気になったが、それを無視した。

ナムリス「奴等には是非とも大舞台にまで登ってきて貰わなくては困る・・・そう言っているのですよ。
      恥を掻かされた借りもありますし、何より・・・」

ナジーブ「貴様・・・」

ナムリス「そう、金は確かに目的を達成するまでの手段に成り得る。
      しかし、本当に止めを刺す時に自らの手で・・・そうでなくてはウソだ。
      でなければ、恐怖と歓喜の火のような日々は得られない。」

手足に過ぎない者が大仰な言葉を・・・しかも自分の意にそぐわぬ言葉を吐いている・・・
ナジーブが激しい怒りに駆られたのは当然の成り行きだった。
彼は既に言葉による叱責をするつもりはなく、鍛錬を欠かしていない自らの拳骨で知らしめようとした。
・・・だが、飛びかかろうとした脚に力が入らなかった。

874 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/18(水) 18:06:51 ID:???

ナジーブ「なん・・・だ・・・?」

ナムリス「ヒドラ≠ニいう人造生物が、黄昏の世には存在している。
      人智を超えた筋力を持ち、疲れを知る事はなく・・・頑強な皮膚と長いテロメアを持つ。
      簡単に言えば、限りなく不老不死に近い生物兵器という事だ。」

ナジーブ「何を言っている・・・・・・・・・」

ナムリス「同じように老化を促されても、オレにとっては何の負担にもならない。
      ・・・100年、200年程度では鼻で笑う程度だろうな。」

意味の解らぬ呪文のようにナムリスは唱え続ける。
そう思っている間にも、どんどん思考が鈍っていく気がした。
そして・・・いま自分が何を考えているのかも判らなくなった時、ナジーブは人生最後の音を聞いた。

ナムリス「お疲れ様でした、プロシュートさん。」


********

いったんここまで

875 :森崎名無しさん:2012/01/18(水) 18:57:15 ID:???
フィオレンティーナを略して「フィオ」と呼んではいたけど
フロレンティア・ヴィオラを略すなら風呂なのかー?

876 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/18(水) 19:15:02 ID:???

2−2)Captured Grim Reaper

数時間後、傷ひとつないナジーブ・ユブンタイの老衰死体が発見される事になるホテル・ミネルヴァ。
このホテルに人知れず忍び込もうとする小さな影があった。

???(しっかし・・・今更になってこんな任務を寄越される事になるかねぇ。
     オレとしてはサッカーだけして平和に暮らしていくつもりだったってのに・・・)

彼はサッカーのプロ予備軍の一人として知られていた。
しかし、それとは別にもう一つの身分を持たされていた。
有り体に言えば、旧西ドイツの軍属に所属する諜報員・・・エージェントである。
彼の名をトーマス・ヘルマーと云った。 ローマに所属するOMFとして知られる少年だ。 

ヘルマー(拉致とか冗談じゃねえっての! ・・・と、言いたい所だが・・・仕方ねえのかなあ。
      東の511シェルタードスクールの出資者で、しかも石油王って・・・。
      そりゃあ、何をするにしても大っぴらに出来ねえのかもなあ・・・。)

内心で溜息を吐くヘルマー。
そうは思いつつも、音もなく目標が居る筈のホテルへと近付いていく。
潜入工作は彼にとって最も得意な分野であった。

ヘルマー(あそこか・・・)

ある一室を見据えて目を細めた・・・あの部屋にナジーブ・ユブンタイが居るのは判っている。
音も無く、影もなく、形跡を残さず・・・彼を眠らせて連れ去り、協力者引き渡せば任務は完了だ。
彼はそう考えるが先か、素早く動き出していた。


877 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/18(水) 19:21:05 ID:???

ヘルマーはホテルの外壁を登り、対象となる部屋の窓に到達する。
そして細い糸と工具のような物を取り出すと、内側にかけられた鍵に何やら細工をし・・・

ヘルマー(悪いなぁ、バレないように忍び込むのは得意技なんでね。)

大した時間もかからずに窓の鍵は解除された。
音を立てぬよう注意し、窓を開いて部屋へと侵入する。
何事もなく無事に任務を終わらせられたら、ビステッカ(ステーキ)でも食べたいと・・・
そんな事を一瞬考えたが、それは直ぐに霧散した。

ヘルマー(なんだ・・・? なんか妙な雰囲気・・・)

ナジーブと思しき人影が椅子に座っているのが視界に入った。
しかし呼吸音が聞こえない・・・耳を澄ませて注意を払っても、全く聞こえないのだ。

ガシッ

ヘルマー(グッ!!!)

突然背後から首根っこを掴まれた。
力を込め、暴れて振り払おうとしたが、掴んでいる腕はビクとも動かない。
徐々に呼吸が苦しくなり、脳を行き渡る血量が減っていく。
所謂おちる♀エ覚を覚えた時、部屋の扉が開かれた。

ヘルマー(まじぃ・・・・・・・・・)


878 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/18(水) 19:25:57 ID:???

ナムリス「困るよ。 その死体は傷ひとつない形で発見されなくちゃいけない。
      行方不明でなく、他殺でもなく、老衰・・・それが都合いいんだ。」

ヘルマー「てめ・・・」

何かを言い終える前にヘルマーはその意識を失った。
だが死んではいない、所謂おちた¥態である。
ヘルマーの顔を見て、ナムリスは満足そうに笑った。

ナムリス「多少肝を冷やしたけれど・・・結局はとても都合良い事になった。
      後はトレイゼ・ゴーリが消えれば完璧だ。
      フィオレンティーナの奴等は多少苦労する事になるだろうが・・・」

『それくらいは自分達で乗り越えて欲しい』とナムリスは目を据わらせた。
ここまで舞台を用意するのに要した相応の苦労を考えて。

・・・彼はこの日、一つの絶頂をその手に掴んだ。
しかし最終的にその全てが裏返る運命を知らない・・・。
絶頂など、そう続く物ではない事を知らないのだった。



*******

>>875
一応ヴィオラと略すのが普通みたいですが、風呂もありかとw
フィレンツェ市民はその時代もフィオレンティーナ、フィオと呼び続けたらしいですけどね。

本日はここまでとします。
次の更新でエピローグは完了となります。
それではー

879 :森崎名無しさん:2012/01/18(水) 20:36:23 ID:???
乙でしたー
フィオレンティーナといえばアルゼンチンFWとポルトガル人MF

880 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/19(木) 14:37:48 ID:???

>>879
その通りですよね。 アルゼンチンとポルトガルのFW選手はまさに象徴だと思います。
=============================================


3)The prelude of atonement

木の葉が落ちる 落ちる
遠い彼方からのように
天空の楽園が枯れたかのように
木の葉は、否定しながらも落ちる

そして、毎夜、重力に満ちた地球が
遥かなる星々の煌めきから
静寂の闇へと落ちる

我々はすべて落ちる この手も
周りを見たまえ 落下はありとあらゆるものにあるのだ

けれども、ただひとり
この落下を無限の優しさに満ちた両手で
支えようとしている者がいる

R・M・リルケ 『秋』  〜AD1902〜

881 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/19(木) 14:38:51 ID:???

時代は寂寥の闇へと突き進んでいる。
未来を含めたカルチョの長い歴史の中でも、その以前と以後から全く孤立した…
悲しくも苦しい時代を迎えると言わざるを得ない。

それはまるで行き場を失った迷い子のようだと形容できるだろう。

グランデ・トリノがスーペルガの悲劇で突然の終焉を迎えて年以来、半世紀もの間、
我が国の基本的な構図は、ユヴェントス、ミラン、インテルのビッグ3を頂点とし、
その一段下にトリノ、サンプドリア、ボローニャ、フィオレンティーナ、ローマ、ラツィオ、ナポリら…
歴史を持ち、スクデット獲得経験もある中規模都市のクラブが名を連ね、
残るポストを地方都市のクラブが入れ替わり立ち替わり占める物だった。

ある意味で自然の成り行きだったともいえる。
プロクラブにとって最大の収入源は入場料収入であり、クラブの財政(=戦力)が、スタジアムに
足を運んでくれるサポーターの数に依存する割合が大きかったからだ。
そうである以上、都市の規模がクラブの強さに反映するのも当然のことだった。
オーナーがクラブにどれだけ資金を注ぎ込むかも当時から大きな要因のひとつではあったが、
それもやはり都市の産業・経済と無縁ではない。
いってみれば、都市の格≠ニ、都市代表クラブの格≠ヘ、概ね釣り合っていたのである。

私が危機感を抱き始めたのは、人口17万人に過ぎないロマーニャ州の都市を本拠地とするパルマが、
つい先日初めてのセリエA昇格を果たし、一気に中堅クラブの仲間入りを果たした頃からだった。
その背景には、クラブを企業の宣伝媒体として捉え、積極的な投資でチーム補強を図った親会社・・・
即ちパルマラットの存在があった。


882 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/19(木) 14:40:04 ID:???

その逆も然り…親会社の凋落がクラブの戦力を削いだチームも在る。
それが我がフィオレンティーナだったのは、笑えない喜劇だったと言えよう。
次代の中心選手となる筈だったガブリエル・バティンを早々に売り渡し、
トップの選手も次々に切り崩していった我がクラブの姿は、何とも滑稽に映った事だろう。

これはカルチョがスポーツ≠ゥらビジネス≠ヨと移行する変局点なのだ。

…間もなく発足されるEUの存在は、この風潮を更に後押しするだろう。
ビッグ7と呼ばれた他のチームも例外ではない。
いや、それどころか欧州全体で同じ事が起こる。
サッカー・ビジネスが急速に膨張を開始し、TVマネーの流入も避けられないだろう。
世界最高峰選手の奪い合い、移籍金相場の急騰が始まっていく…
採算を無視した先行投資が必要になる時代、そのキャッシュを持つクラブがどれほど存在するだろうか?
それが可能なのは、莫大な投資余力を持つオーナー…つまり大企業が背後にいるクラブだけであろう。

更に憂慮されるのは、カルチョに興味の無い人物が、ビジネス目的でオーナーの椅子を求める事態だ。
彼等はネームヴァリューの高いスター選手を買い漁ろうとするだろう。
TV放映権料やグッズ販売等の収入が、かつて最大の収入源であった入場料収入とは桁の違う利益を
クラブにもたらすようになるからだ。
その種のビジネスにとって重要なのは、強さ∴ネ上に人気≠ナある。
そしてその人気を支えるのは、やはりスター選手達に他ならない。
だが名前を重視する余り、戦術コンセプトに外れた選手…
或いは既存の中心選手と同じタイプの選手を入れても、クラブは強くなりはしない。
選手のメンタリティーやサポーターとの関係にも悪影響を及ぼすのは間違いない。

883 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/19(木) 14:41:05 ID:???

…これは悲劇である。
キャッシュとTVが支配するカルチョはもはやスポーツではない。
歴史や伝統も…スタジアムに足を運ぶサポーターの数さえ意味を持たなくなってしまう。
都市に息づいているクラブは既にオーナーだけの物ではない…その都市に生きる全ての者の財産だ。

カルチョはこれから表向き隆盛を迎え、その実は衰退の道を辿るだろう。
それを踏み留めるのはビジネスの力だと、利権者達は嘯くかも知れない。
地元のクラブを愛したサポーターから、悲痛な涙が流されるのが見える。

時代の流れを変える何かが必要ではないのか。
訪れる暗黒の時代に一筋の光明を当て、我々の進む道を示す者が現れなければならない。
喩え、それがどんなに小さな光であろうとも…
泣き疲れた迷い子が、正しい道に導いてやれるようの手を引かなくてはならない。

だがそれは、決して勝利者≠フ手であってはならない。
勝利による変革では、利の奪い合いは変わる事がないからだ。
歴史の大流を変えるのは敗者≠ナなくてはならない。
私は敗者になりたかったのだ。

敗者になる事を知りながら、その事を伝えもせず…逆に彼等を引き止めた私は大罪人だ。
だが彼等には、敗者になっても尚(なお)眩い光を放つ意志がある。
彼らがこれから歩む苦難の道には意味があるのだ。
その苦難が、どこかの誰か…カルチョを愛する誰かに、希望として伝わっていく事を私は祈ろう。
・・・それが私の最後の贖罪となるだろう。

884 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/19(木) 14:42:17 ID:???


これが失踪したトレイゼ・ヴィットーリオ・ゴーリの遺留品一つ…
手帳に書かれていた、彼の手記の全容である。
この手記は、誰の目にも触れる事なく警察の倉庫に収められる事になる。

既に7月の暦は終わり8月1日が始まっていた。



Captain Misugi Rebirth
Another Campione Episode1 〜Fiorentina〜

                                      −fin−



885 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/19(木) 14:43:18 ID:???

(勝手に)EDテーマ >>http://www.youtube.com/watch?v=HDe2Mdz9x4o&feature=related

モザイクカケラ ひとつひとつ繋ぎ合わせて描いてゆく
あなたがくれた 出逢いと別れも

それぞれの意地を敷き詰めた世界
誰にも譲れないモノがあるはずなのに
色取りを気にしてる

モザイクカケラ 様々な色や形に魅せられながら
望み過ぎてた「若気の至り」よ
心のスキマ 愛のセメントを信じては流し込んで
決して溶け合うことのないカケラ

モザイクカケラ鮮やかに映す過去の嘘も過ちも
消してしまいたいと想えば想うほど
振り返ればそこにあるスタートライン未だ進んじゃいない
もう一度夢を拾い集めてみよう

モザイクカケラ ひとつひとつ繋ぎ合わせて描いてゆく
あなたがくれた 出逢いと別れも

886 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/19(木) 14:44:20 ID:???


          『 次 回 予 告 』

ブラジル、サンパウロを訪れたジョバンニ・マンフレディーニ。
そこで彼は、自らに大怪我を負わせたストラットとの再開、対決に臨む。

そしてもう一つ、彼にはサンパウロでやるべき仕事があった。
それはジョアンの手紙を、彼の旧弟子であるロベルト本郷に届ける事だった。

その席で彼は、数日前の試合の事を思い出していた。
ミランの選手として出場した、新生フロレンティア・ヴィオラとの一戦を。


次回 アナザーカンピオーネ エピソード2 〜第一幕〜


          【】Another-CU_1【】


スレタイ募集でも サービスサービスゥ!


887 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/19(木) 14:49:36 ID:???
というわけで第一部はこれで完了です。
三杉が早々と起きて中山もバンビもすぐにサヨナラしちゃったので、
1000到達までかなり遠く終わってしまいました。

これからフランスのエピソードとかちょこちょこ書きたいですが、
それでも1000までは全然全然遠いすなあ・・・

皆さん、スレタイだけでなく質問や感想なんかあれば是非下さい。
スレ主からのお願いでした。

888 :森崎名無しさん:2012/01/19(木) 15:34:31 ID:???
乙でしたー
「感想がほしいかほしいならくれてやる!」
まさかのナムリス裏の顔!
チーズのパルマラットなつかしー。
あんまりパッとしなかったクラブが、資金得て大化けするものですしねチェルシーとか!
第二部わくわくしながら待ってます!

889 :森崎名無しさん:2012/01/19(木) 15:56:00 ID:???
ここで負けてたら/あそこであの選択をしていたら、こんな違う展開になっていたよ、みたいなのはありますか?


スレタイ案
【燃えつきない】Another-CU_1【流星】
【新たなる】Another-CU_1【戦いの序曲】
【フィオ】Another-CU_1【新生】

890 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/19(木) 18:40:53 ID:???
>>888
乙感謝です
「へへぇー(土下座)ありがたやありがたやー なんまんだぶなんまんだぶ」

ナムリスさんねえ・・・。
試合で高ステやスキルを活かす事が出来ていたら、とてもとても嫌な悪役になれた筈なのに。
墓穴を掘っているコメディアンにしか見えないのが残念ですw
サッカーの歴史も色々な要素が絡み、今の形が出来上がったんだと嘆息です。
調べれば調べるほど絡み合った糸が解かれますね。
いまいち低迷する銀河系軍団が、何故あんなチーム作りをやめなかったのかと・・・
戦術の事を調べてた時に思った疑問が、ビジネスの話によって紐解かれたり。
チェルシーも深い歴史があるみたいですねー。
不勉強のため構想の中に登場予定のないチームも、後で知る事によって物語に絡ませたくなります。
次スレはゆっくり待っていてね!

>>889
スレタイありがとうございまーす!

記憶障害か!・・・と自分にツッコミを入れたくなるくらい鳥頭な私なんですが・・・
辛うじて覚えている所では、片桐を洗脳というか味方に引き入れていたら、第3部の展開を選べる仕様でした。
具体的に言えば、セリエC2に落ちた事で日本サッカー協会はヴィオラにJカップのオファーを出さない事に決めます。
それに対して、三杉が希望すれば片桐が個人的にものすごーく働きかけるという展開がありました。
残念ながら片桐は三杉の手下になっていないので、第3部は規定ルートになる予定です。
あとはメンバーの話。 バンビーノ、ブンナーク、中山の中で2人が抜ける事が最初から決まっていました。
ブンナークが離脱の最右翼だったのですが、皆さんがブンナークを愛しすぎたので・・・w


本日は以降の更新はありません。
スレタイ募集は2、3日は続けますので、何か思いついた方は是非お願い致します。

【】Another-CU_1【】


891 :森崎名無しさん:2012/01/19(木) 20:33:14 ID:???
【ヴィオラ】Another-CU_1【始動】
【新蹴球戦記】Another-CU_1【ヴィオラW】
【キャプテン三杉】Another-CU_1【R2】

気になってたんですけど、急造チームの欠点ってなんだったんでしょうか?
選手のいないところにスペースを作られやすいとか?

892 :黄金のジノ ◆a5vIUIiqDI :2012/01/19(木) 21:01:35 ID:???
前身の『キャプテン三杉』から応援していて、拙い感想ですが…

現実に起きた事案からの発想や、フラグ構築が非常に上手いなぁ、と思いました。
ウチでもチラリと触れましたが、クラブチームの考えと選手の考えの剥離。クラブの破産。こちらの使い方に、目から鱗でした。

選手視線(三杉達)と、サポーター視線(参加者)だと、色々剥離するものですが…アナカンさんの描写。
こちらが秀逸で、納得したものが、多数ありました。
また戦略面も、頭を使う描写が秀逸で、参加者としても考えさせられて、非常に楽しかったです。
私の好みですと…対レッチェですか。
他には、ミハエルのように、一見気障な男が、中身は、むっちゃくちゃ男臭い、気骨ある男。こういう描写は大好きです。

主役キャラクターの年齢的な関係、性格的なもので、仕方ない事ではあるんですが……
三杉の背伸びを、アンザーニのような優しさ、ジョアンのような厳しさで、たしなめてくれる監督や、大人が、第二部に現れますように。

拙いですが、以上が感想になります。
……全てが語られていない、カンピオーネについての感想は、まだ避けます。

893 :森崎名無しさん:2012/01/19(木) 21:07:24 ID:???
【求めすぎて】Another-CU_1【見失う】

【薔薇の】Another-CU_1【為に】

【復讐?いいえ】Another-CU_1【挑戦です】

【汚してやる】Another-CU_1【太陽なんて】

【深く】Another-CU_1【静かに】

894 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 12:07:33 ID:???
ジャパンカップはダメになっちゃったんでしょうか?

【貴公子】Another-CU_1【斃れず】
【翼は折れ……】Another-CU_1【それでも前へ】

895 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 12:16:17 ID:???
【想定された敗北】Another-CU_1【想定外の再起】
【ヒドラ】Another-CU_1【(笑)】

896 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/20(金) 15:41:01 ID:???
>>皆さん
スレタイ感謝でございます!

>>891
急造チームの欠点は、パスにおいてクラブでペナ或いは自動敗北であったのと、
人数補正が(一部を除き)発揮出来ない部分に現れていました。
更にシニョーリの裏はナムリスと(ジョアン視点では)弱点もハッキリしてましたし、
そのフォローがいま一つスムーズには出来ないという点もありました。
後者についてはナムリスのヒドラ化によって弱点とは言えなくなりましたが、
彼自身はヒドラ(笑)化したので変わらず弱点でした。

>>892
ジノさん感想感謝です!
カンピの在り方のように路線変更もありましたが、シナリオの骨子はスタート時に固まっており、
そこから調べたり思いついたりした幾つかのピースを組み合わせていった結果ですね。
そのピースに史実もあっただけので、秀逸とまで仰られると嬉しい以上に恐縮だったり(苦笑)
あと作家の東野圭吾さんや漫画家の浦沢直樹さんが好きなので、
そんなストーリー展開っぽい感じにしたいなあ…と思ってる結果こんな風味になってます。

三杉と参加者の皆さんの意識については、確かになるべくリンクするよう意識して書いていましたね。
人間として当然持っているウッカリや勘違い、忘れによって、人格破綻や矛盾がなるべく無いようにしてw
戦略面については私もレッチェ戦が楽しく書けたと思っています。
あの試合以上の出来は、カードで奇跡が起こらないと不可能だと思えるくらいです。
いあやスレ主としては精進しなくてはいけないのですが、これが難しいです(苦笑)

第2部も頑張って更新していくと思いますので、今後もどうぞ宜しくお願い致します。
たくさん感想を書いて下さり本当に有り難うございました。

>>894
Yes,Noを答えるのは簡単ですが・・・
先の展開についての質問は、一応スレ終盤にバレレスという形で纏めて用意しようと思います。
閲覧は自己責任というルールでw 故にこちらの質問の回答はスレ終盤まで暫しお待ち下さい。

897 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/20(金) 15:42:53 ID:???

<フランス・パリ>

ボッシ「いけえぇぇぇぇっ!!」 スパァァァァン

ジュスト「俺は自由だ! 人の持つ愚かさから解き放たれ、愛も快楽も踏みにじってやる!」 バッ

1対1というGKにとって圧倒的に不利な勝負・・・。
けれどもジュストは読みを当て、ボッシの放ったシュートに手を届かせた。

ズバアァァァァッ

ジュスト「グウッ!?」

だが伸ばした彼の手は重い弾道に弾かれ、ゴールを許してしまうのだった。


ワアアアアアアアアアア!  ワアアアアアアアアアアアアア!

チャーリー「決まったぁぁぁっ!! ボッシくん2点目、1対1の勝負で順当に追加点です!
       1対1の決闘用シュートエペ・ノワール≠ェ決勝戦でも火を噴きました!」

「ボッシ!ボッシ!ボッシ!」「成長したな!」「頼れるストライカーだ!」

喜びに満ちた歓声が、紙吹雪の如くボッシへと注がれる。
それは当然の帰結であった。
グラウンダーで放たれ、鋭い弧を描くサーブル・ノワール、
そしてダイレクトボレーで放たれる、スピード重視のフルーレ・ノワール・・・
この2本に続く、ボッシの3本目の剣が見事にシャンゼリゼのゴールを割ったからだ。


898 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/20(金) 15:44:52 ID:???

――――10日ほど時計の針は遡る。
フランスはパリ、パルク・デ・フランス前にて、ユースクラスのカップ戦が開催されていた。
ユース・オリンピコの冠を持つこのカップ戦はこの日が決勝戦・・・カードはボルドーvsシャンゼリゼである。

シャンゼリゼはナポレオンが御存知キャノンシュートでゴールを量産し、
ルスト、ドミニックといった守備の名手が守るという分かり易い強さで勝ち上がってきた。
対するボルドーは、チームの大黒柱エル・シド・ピエールが不在・・・
そして守備の要で知られたエマニュエル・フランシスも居らず、下馬評では不利とされていた。

しかしボルドーはシャンゼリゼに対してポゼッションで優位性を示した。
戦術的な統制という意味では(フランスなので)いま一つだが・・・
選手個々の戦力でボルドーが上回っているというのが印象である。

その結果、ボルドーは順当にボールを繋いで行き、前半8分にサーブル・ノワールで1点。
更に今、後半36分に追加点を積み重ねる展開を見せていた。

ナポレオン「チクショウめっ! あのドカス、小細工ばっかり巧くなりやがって!!!」

シャンゼリゼのゴールゲッターである、ルイ・ナポレオンが怒りに吠えた。
しかし現状では明らかに負け犬の遠吠えとなっている。
彼は既に2本のシュートを放っていたが、ボルドーのGKによっていずれも阻まれていた。
特に1本目は、彼が絶対の自信を持つ必殺のキャノンシュートであった為・・・
腹に積もった屈辱は既に尋常でなくなっている。

899 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/20(金) 15:45:54 ID:???

そして前半残り10分を切った所での仕切り直しとなったが・・・

先着で
 ★前半最後の演出→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、スペード》 ボルドーの決定機
《スペード、クラブ》 シャンゼリゼの決定機
《クラブA》 ???「シャンゼリゼはGK交代だっ!」 ナポレオン「だれてめぇ」
《JOKER》 ポルナレフ「監督さん、そろそろ出番じゃあないか?」


900 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 15:50:04 ID:???
 ★前半最後の演出→ ダイヤA

901 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 16:51:20 ID:???
しかし、チームの運営がゴタゴタしている状態だと
新章に入っても監督・コーチ不在のままで戦わないとならんのかな…?

【傷ついた】Another-CU_1【青年達】
【傷だらけの】Another-CU_1【第一歩】
【立ち上がれ】Another-CU_1【明日の為に】

902 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 17:16:38 ID:???
アンザーニ監督のかつての教え子みたいな人が代役買って出てくれるとか…タッチみたいに

903 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 17:27:41 ID:???
【新スレ】Another-CU_1【Another-C・R2】
【陰謀】Another-CU_1【浮上】
【この借りは】Another-CU_1【必ず返す】
【新体制】Another-CU_1【発足】
【サッカーやってる】Another-CU_1【場合じゃない】

904 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/20(金) 17:54:38 ID:???

>>901-902
直ぐに明らかになると思いますので、少々お待ちください。
=============================================

> 前半最後の演出→ ダイヤA
> 《ダイヤ、スペード》 ボルドーの決定機
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ピィィィィィィッ!!

ナポレオン「オラァ、いくぞレントン!」

レントン「は、はいぃぃぃ・・・」

キックオフするや否や、ナポレオンはトップ下のレントンと共にCサークルを飛び出した。
最初のワンツーでボッシ、ギョームを置き去りにし・・・ナポレオンはボールを預けてゴール前へと走った。
ボールを渡されたレントンは左WGのモーリスとアイコンタクトを試みる。

レントン(モーリス、ここはっ・・・!)

モーリス(うるさい、お前なんか現れなければ良かったんだ!)

レントン(そんな事言ってる場合かよ!)

ドミニック「お前等、試合に集中しろ! それだけ意思を通じ合えて何故仲が悪い!?」

レントン・モーリス(うるさい、この方向音痴!)

レントンとモーリスは実力が(多少)ある物の、一人の女を取り合っている。
本来息が合う二人だが、これではまともにパスを交わし合えず養分となる運命だった。


905 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/20(金) 17:56:06 ID:???

エルネスト「そらぁっ!」 ザシュゥ!

レントン「ああーっ!」
モーリス「下手くそ!」

ナポレオン(このカス雑魚どもっ・・・!)

怒りを蓄積しつつ、慌てて自陣へと戻るナポレオン。 ここまで何度か見られた光景だ。
これにより、ナポレオンが体力を無駄に消耗しているのは観客の目にも明らかだった。

・・・対照的にボルドーはパスが回っていた。
これはピエールとフランシスの二人が居ない事が良い方向に回っている結果だ。
『困ったらピエールにパス』という選択肢が無い為、彼達は常にフリーの選手を探さなければならず・・・
故にこそ彼等のパスは上達し、回るようになっていたのだ。

そしてボッシに向けてのラストパスが、今レオナールによって出された。
そのパスは・・・

A 早い段階でのグラウンダー・パスだった。
B 低くて速い弾道のクロスだった。
C DFのマークが付いたまま出された、ややタイミングの甘いパスだった。
D その他

1票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

906 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 17:59:31 ID:ehJJol5w

個人的には「D ジャイロ回転がかかっているぞ…?」とかやりたくもあったがw

907 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 18:01:45 ID:3XkvrPWg
B

908 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/20(金) 18:20:29 ID:???

> B 低くて速い弾道のクロスだった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

それは低くて速い弾道・・・ボッシにとっては打ってつけのパスだった。

ボッシ「いける・・・! ダメ押しの3点目を、これなら!」 バッ

ルスト「チィッ! オレとお前、何処で差がついた!?」
ドミニック「いいから集中しろよ!」

先着3名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★ボッシ フルーレ・ノワール(! card)72+(! dice + ! dice)=★
 ★ルスト   低クリア(! card)66+(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=
  ドミニック 低クリア(! card)66+(! dice + ! dice)+(人数補正+1)=★
 ★ジュスト パンチング(! card)67+(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【シュート】−【クリアorブロックMax】
≧6 → シュートは邪魔される事なく放たれた。
=5〜1 → シュートは放たれた。だが有効ブロック分だけ威力減少。(1の場合-2、他は-1)
=0〜-1 → 零れて前半終了
≦-2 → 奪ってナポにフィード

【シュート】−【セービング】
≧2 → 無駄イケメンがゴールを守れる筈がない。
=1〜-1 → 零れて前半終了
≦-2 → ブ○ノとは違うのだよ、ブル○とは。

【基本ルール以外の補正・補足・備考】
ドミニックのマークがダイヤで[バスクードクライシス(+4)]、クラブで[方向音痴(-3)]が発動。

909 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 18:21:06 ID:???
★ボッシ フルーレ・ノワール( ダイヤ6 )72+( 34 )=★

910 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 18:21:07 ID:???
 ★ボッシ フルーレ・ノワール( ハート10 )72+( 26 )=★

911 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 18:22:07 ID:/HqcTW/A
★ルスト   低クリア( クラブA )66+( 65 )+(人数補正+1)=
  ドミニック 低クリア( スペード7 )66+( 46 )+(人数補正+1)=★


912 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 18:24:38 ID:???
★ジュスト パンチング(! card)67+(! dice + ! dice)=★

913 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 18:24:41 ID:???
★ジュスト パンチング( ダイヤ2 )67+( 25 )=★

914 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 19:20:30 ID:???
>>901
設備、監督、コーチが揃うまで(各判定でダイヤ引くまで)
練習結果に-3補正(項目を満たすごとに+1)とかいうマゾゲーになったりして……

915 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 19:40:41 ID:???
もしそうなら、さっきの判定にも影響出てるんじゃないかな。
あるいは「新チームになってマイナスがつく」というのもなくはないが・・。
真面目な話、一選手にどうにもできない物事にそんなペナルティをつけるスレ主とはおもえないし
(そういうタイプのスレ主を否定してるわけじゃなくて、ここは違うだろう、ということ)

916 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/20(金) 19:50:22 ID:???

 ボッシ フルーレ・ノワール( ダイヤ6 )72+( 3 + 4 )+(減衰-3)=76
 ジュスト パンチング( ダイヤ2 )67+( 2 + 5 )=74

【シュート】−【セービング】≧2 → 無駄イケメンがゴールを守れる筈がない。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ボッシ(!)

ルスト(置いてかれて堪るかよっ!)
ドミニック(ルストの動きが良い・・・これならっ!)

ASモナコの至宝<}リユス・トラムとボルドーのギルバートを除けば、
リーグ1ユースでもトップクラスの守備を誇る両名・・・
その彼等のポジショニングは適切で、動き出しもかなりの鋭さだった。
・・・しかし成長したボッシのシュートを未然に防ぐには、それでもまだ足りなかった。

バシュゥゥゥゥッ!!

ボッシ「クソッ、威力が!(まだまだオレは甘い・・・!)」

得意のダイビングボレー、フルーレ・ノワールは確かに蹴り出せた。
しかしながらルスト達にジャストミートを阻止されており、本来の威力が出せてない。
未だに未熟さを抱える自分にボッシは唇を噛むが・・・

ジュスト「オレはサッカ(作家)になる為にパリへ出てきた。
      そしたらいつの間にかサッカーをやっていたんだ。 どーゆー事なの?」

サン・ジュストのダイビングはノッソリと鈍く、威力が落ちても尚このボールに届かない。
長く伸びた綺麗なブロンドは実に華麗だが、残念ながら無駄美形のプレイに華麗さはなかった。


917 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/20(金) 19:51:23 ID:???

ピィィィィィィィィィ!
 ピッ ピッ ピィィィィィィィ!

ボルドーの3点目を宣言する笛、そして前半終了を告げる笛が続いて鳴った。
まだ試合はタップリ半分残っているが、シャンゼリゼにとって苦しい終わり方である。
ユース・オリンピコ決勝戦は、観客にとって予想外のワンサイドゲームの様相を呈していた。



<フランス・ボルドー>

ポロロン・・・
 ポロ ポロロ・・・  タタタターーーン

フランスの南西部に位置する交通の要所、ボルドー・・・
その郊外に建てられた雄大な屋敷から、美しいピアノの旋律が洩れている。

エマニュエル・フランシスはラジオのスイッチをオフの位置に戻し、
イヤホンを外し・・・しばしその音色に聞き惚れた。
だが鍵盤の弦が響かせる音を楽しみつつも、フランシスはラジオで聞かされた内容を思っていた。

フランシス(ガッカリしちゃうねえ・・・前半で3−0かよ、ナポちゃん。)

小馬鹿にしたような『ちゃん付け』で、フランシスはナポレオンの醜態を憂いている。
本来ならば、彼は自分の所属するFCボルドーの健闘を喜ぶのが筋である・・・
しかし当人にとってはカケラもそんな気になれなかった。

918 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/20(金) 19:52:54 ID:???

タンッ! タンッ! ポロロロロロ・・・

・・・と、ここでピアノの旋律が途切れた。
クライマックスに向けての盛り上がりの途上と言うべきか・・・
一つの楽曲を終わらせるには強引・・・或いは半端だと、フランシスは感想を持った。
彼は疑問をそのままにせず、演奏者に対して率直に質問を投げる事にした。

フランシス「随分と中途半端な終わり方だねぇ、エル?」

ピエール「・・・・・・・・・」

フランスの将軍<Gル・シド・ピエールは答えず、視線を楽譜に固定して動かさなかった。
聞こえていない筈はなく、また悪感情から無視しているのではない事は判っている。
フランシスは追い打ちをかけようとは思わず、彼の返事を黙って待った。
・・・沈黙は、そう長い時間続かなかった。

ピエール「組曲Champ de reves(※Field of dreams)≠ヘまだ完成しない。
      最も重要なピースが今も欠けたままだからな。」

フランシス「間に合うかねえ・・・Wトーナメント開催までに。」

ピエール「間に合わなければオレ達は勝てない。 勝つ為には奴の力が絶対に必要だからな。」

フランシス「評価高すぎない? 前半終わって3−0だって言うぜ?」

ピエール「お前は奴の本当の実力を知らないんだよ、フランシス。
      ルイ・ナポレオンはトップ下でなければその天撫の才を発揮できない。」

フランシス(・・・・・・)

919 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/20(金) 20:00:54 ID:???

ピエール「奴は大砲などと道具として使われるような器じゃない、絶対王になるべき男だ。
      そう・・・将軍さえ道具に使う、フランスのキング≠ノな。」

フランシス「ヘイヘイ、妬けちゃうねえ。」

ピエールの真摯な言葉をフランシスはおどけて受け流した。
ナポレオンの真の才能については以前も聞かされた。
そしてピエールの言が真実ならば、まさしく王様の器とも思っている。
しかしフランシスの見ているナポレオンの姿は癇癪持ちのガキ大将・・・裸の王様である。
いくら彼が最も評価するピエールが、ナポレオンに最上級の評価を寄せ続けているとしても・・・
その言葉への信頼は揺らぎ、疑いたくもなるという物だった。
気が付いたら、フランシスはピエールに対して疑問を投げていた。

フランシス「奴の天撫の才って何だったっけ? 未だにオレはチーっとも覚えられないんだよなあ。
       ホラ、イメージに合わな過ぎるっての? キャラじゃないって言ってもいいけどさ。」

ピエール「・・・・・・・・・」

再びピエールは沈黙を置いた。
・・・だが、彼はその後にゆっくりと口を開いたのだった。
そしてその口から語られた内容は、フランシスにとってやはり疑いたくなる物だった。

920 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/20(金) 20:03:06 ID:???
本日はここまでです。 また明日か来週に。

スレタイ候補を出してくださった皆様に改めて感謝!
まだ募集は続いてますので、また何か思いつきましたら宜しくです!
【】Another-CU_1【】


921 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 21:31:58 ID:???
ナポさんの隠れた才能か
原作ではいとも容易く岬、ピエールと抜群のコンビネーションをみせてたもんな

922 :森崎名無しさん:2012/01/20(金) 21:52:06 ID:???
エリック・カントナきた
ナポレオンの客席直撃キャノンキックに期待乙でした!

923 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 15:18:36 ID:???
>>921
原作Wユース編以降でもゲームでもキャプ森でもナポたんの評価されなさは異常w

>>922
ルイ・ナポレオンはプレミアリーグに移籍するまで覚醒する筈ではなかった!
しかしピエールがジョアンに鍛えられた事で、間接的にその時計が早まった!
…みたいな感じの妄想でやってます。

924 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 15:19:21 ID:???

<パリ>

バシャバシャバシャ・・・

ボルドー・ユースの控室から最寄りのトイレにて、彼は頭から冷水を浴びていた。
ドミニク・アモロ…ボルドーの、そしてJrユース時代はフランス代表でも正GKだった少年。
しかしJrユース代表と言っても、その評価はSGGK(スーパーがっかりゴールキーパー)≠セった。

アモロ(あれからピエールの…皆の足を引っ張らないようにって頑張って来たけど…)

フランス国際での屈辱の敗戦から、彼は特訓を繰り返してGKとしての能力を上げてきた。
そして図らずもジョアンという名コーチの指導を受ける機会も得、
国内では押しも押されぬ第一GKとしての呼び名が定着しつつあるまでに成長した。
しかし…

アモロ(前半のナポレオンのシュートは、どっちも決められておかしく無かったよね…)

今日は2本撃たれて2本止めているが、彼はそれが運が良かっただけと思っている。
たまたまコースの読みが当たり、素早く反応出来ただけなのだと…。
ピエールの言葉では、ナポレオンの真価はここからという事らしいし、
そして世界にはナポレオン以上のストライカーが存在する事もアモロは知っている。
…つまり今の状態で互角では、世界と闘うには実力不足なのだ。

アモロ(準決勝でも全然ダメだったし、やっぱりオレ程度じゃあ…)

一昨日のマルセイユとの準決勝で、ベルナール・デサイーにハットトリックを奪われた光景が脳裏をよぎった。
マルセイユはオーナーであるベルナール・タピの方針で、トップチームの補強を高額選手の移籍に頼っている。
つまりマルセイユでは、ユースクラスの選手の育成が疎かになっているのが現状だ。
・・・故にフィールダーの能力はボルドーの方がマルセイユよりも上だった。
それでもアモロはデサイー相手に3点を奪われる醜態を晒したのだ・・・自信喪失は必然と言って良かった。

925 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 15:20:24 ID:???

(情けない奴だぜ)

アモロ「えっ!?」

不意に耳に入ってきた声・・・アモロは驚き、顔を上げた。
周囲を見回したが誰の姿も無い、誰かが走り去った様子も無い。
『空耳だったか・・・』と、心境のせいでそんな言葉が聞こえた気がしたのだと思い込むアモロ。
しかし情けない≠ニ発した声・・・それが何処か聞き覚えのある声だったのが気になった。


・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・


ワアアアアアアアアアア!  ワアアアアアアアアアアアアア!

チャーリー「後半戦に入ってボルドーの勢いがストップ、逆にシャンゼリゼは息を吹き返しました!
       ドミニックくんがマークでボッシくんを自由にさせず、レントンくん−モーリスくんのラインも
       繋がり始めました。 またルストくんのフィードやイノサンくんのサイドアタックもキテます!」

前半の攻め疲れに依る物か、ボルドー選手達は脚が鈍くなっていた。
当然ながらシャンゼリゼはその隙を突いていく・・・前半の借りを返す為に。


926 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 15:21:58 ID:???

レントン「走るんだモ−リス!」
モーリス「いちいち指図するな、判ってるよ! ・・・今だっ!」 シュパァァ

そして、ここでナポレオンに向けて絶好のクロスが蹴り出された。
当然ながら、ナポレオンはノートラップキャノンでこれに狙いをつける。

ナポレオン「っしゃあ! それでイイんだよ、待たせやがって!」

アモロ(・・・・・・く、来る・・・)


先着2名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★ナポレオン ノートラップキャノン(! card)73+(! dice + ! dice)+(瞬間フリー、マイナスクロス+2)=★
 ★アモロ パンチング(! card)71+(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【シュート】−【セービング】
≧2 → ノートラップキャノンがゴールネットを突き破る。
=1〜-1 → 零れ球をルブランが捻じ込んだ。
≦-2 → ドミニク・アモロは砕けない

【基本ルール以外の補足・補正・備考】
ノートラップキャノンは吹飛係数2を持っています。
アモロのマークがダイヤで[鋭いパンチ(+2)」が発動します。

927 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 15:25:20 ID:???
★ナポレオン ノートラップキャノン( スペード7 )73+( 12 )+(瞬間フリー、マイナスクロス+2)=★

928 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 15:25:23 ID:???
 ★ナポレオン ノートラップキャノン( ダイヤ5 )73+( 51 )+(瞬間フリー、マイナスクロス+2)=★

929 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 15:29:07 ID:???
★アモロ パンチング(! card)71+( 64 )=★
ありゃ、アモロやるじゃん

930 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 15:30:13 ID:???
★アモロ パンチング( ハートQ )71+( 15 )=★

931 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 15:30:16 ID:???
★アモロ パンチング( クラブ3 )71+( 55 )=★

932 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 16:31:52 ID:???

 ナポレオン NTキャノン( スペード7 )73+( 1 + 2 )+(瞬間フリー、マイナスクロス+2)=78
 アモロ     パンチング( ハートQ )71+( 1 + 5 )=77

【シュート】−【セービング】=1 → 零れ球をルブランが捻じ込んだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

アモロ「うわあああああっ!!!」

バチィッ!!

アモロ「や、やった!!」
ナポレオン「なにぃぃぃぃっ!!」

(やりゃあ出来るじゃねえか)

必死のパンチングでノートラップキャノンを弾いき、喜色を顔に出すアモロ。
その瞬間、先程のと同じ声色が再び鼓膜を震わした気がした。
その事に意識を向ける間もなく…

ルブラン「ま・だあぁぁぁぁっ!!!」 バシュッ!

アモロ「ああっ…」

933 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 16:33:07 ID:???

ピィィィィィィィィィ!

チャーリー「決まったあぁぁぁっ! アモロくん、ノートラップキャノンを防いだと思いましたが…
       直後にルブランくんが捻じ込み! シャンゼリゼが1点を返しました!!」

ノーマークで撃たれたダイレクトでのキャノンシュート。
不利な状態で弾き、喜んだのも束の間…捻じ込まれて1点である。
もっと大きく、または仲間の居る方向を狙って弾いていれば、この失点はなかった。
アモロは拳を地に叩きつけて悔しがった。

(あー…まーこの辺の詰めの甘さはある意味オレらしいとも言える…
  ま、犬も居ねえし仕方ねえよ、ドンマイドンマイ。)

アモロ「何だよ! 誰だよさっきから!」

思わず怒鳴ったアモロに、寄って来ていたギルバートが慄いた。

ギルバート「す、済まないアモロ…! レントンのチェックにと、迂闊に前に出過ぎた…」

アモロ「あ、いや、違うんだ…。 失点はオレのせいだよ、ギルバート達は思い切って守ってね。」

ギルバート「助かるよ…頼りにしているぜアモロ。」

アモロ「うん。」

今回の失点は明らかにDFのミスなのだが、アモロはそれを追求せずに自責点へカウントする。
そんなアモロに対し、ギルバートは信頼と甘えを示して元の位置へと帰っていった。

934 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 16:34:10 ID:???

(スイーツ・・・・・・見ていらんねーなー、そんなんでチームが強くなるかよ!?)

アモロ(や、やっぱり幻聴じゃない!? )

(何でテメーはそんなにメンタル弱えんだ! 実力も発揮しきれない、味方のミスも責めれない!
  そんなんで大事なゴールを守ろうなんてチャンチャラおかしいんだよ!)

アモロ(それは……)

(一度だけだ…一度だけテメェにテメェの限界値を見せてやる。
  お前っていう人間がどこまで頑張れるのか…それをオレが教えてやる!!)

アモロ「き、キミは一体…  って、えっ!?」

聞こえていた声が消失し、同時に違和感を覚えるアモロ…
その違和感の正体は、下半身…ユニフォーム・ジャージのポケットにあった。
・・・当たり前の事ながら、入れた覚えなどない何かのカードがポケットの中に入っていたのだ。

先着で
 ★そのカードとは?→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、ハート》 鬼眼の大魔王≠フカードが1枚
《スペード、クラブ》 鬼眼の大魔王≠ニ融合≠フカードの2枚
《クラブ5以下》 鬼眼の大魔王≠ニホーリーエルフの祝福=A融合≠フカードの3枚 
《JOKER》 クラブに加え、ゴキボール∞ダンジョンワーム∞炎の剣士∞ハーピークイーン▼・・

935 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 16:36:32 ID:???
★そのカードとは?→ クラブK

936 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 17:04:48 ID:???
フランスさんは原作で逆贔屓されすぎだよね…
ある意味先見性があったとも言えるけど……

ところで、スペイン経済が爆発してレアルとバルサが爆発したら選手はどうなるの?
まとめて爆発?

937 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 17:06:51 ID:???
大魔王が守護霊w
というかなんで幻想的な効果がまだ残ってるんやw

938 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 18:40:30 ID:???

>>936
その疑問はスレ主の知識じゃ鼻水たらすだけ、答えられないよ!

>>937
時系列を思い出して頂く必要がありますが、この試合は三杉と弥生がデートしているのと時間的に合致します。
即ち幻想的な事件が引き起こされるより以前に起こった出来事・・・言わば例外に位置しています。
エンディングでカード化し、長寿を得た大魔王様に□はなかったと思って頂きたい所です。
メタ的な事を言えば、キャプアモさんにお願いして許可を頂いているのです。
当然その儘の大魔王として君臨して頂く訳では無いですが・・・今回は一つの演出です。
=============================================

> そのカードとは?→ クラブK
> 《クラブ》 鬼眼の大魔王≠ニ融合≠フカードの2枚
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

アモロ「鬼眼の大魔王? こ、これって・・・」

そのカードに描かれたイラストを見てアモロは驚愕した。
大魔王≠ニ称されている割に、そのキャラクターは何の変哲も無い人間の外見をしている。
いや、アモロはその事に驚いたのではない・・・彼が驚愕したのには、もっと違う大きな理由があった。

アモロ「オレ・・・!?」

そう、鬼眼の大魔王≠ニして描かれているキャラクターはアモロその物であった。
イタズラにしては趣向に凝りすぎである・・・アモロには何が起こっているのか理解が及ばない。
だがそのカードを手に取って見詰めていると、何とも言えぬ気持ちが込み上げてくるのは事実。
それは勇気なのか、愛なのか、それとも凶気なのか・・・初めて覚える気持ちにアモロは戸惑うのだった。

939 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 18:41:32 ID:???

・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・


ワアアアアアアアアアア!  ワアアアアアアアアアアアアア!

チャーリー「さあ後半戦の時計も半分が過ぎております!
       まだ2点のビハインドを負っているシャンゼリゼ、この辺りで1点差に詰め寄りたい!
       おっとぉっ、ルストくんがエルネストくんからボールを奪いました!
       そしてそのままロングフィード、これは良いコントロール!」

レントン「よし、流石ルストさん! このボールだったらいけるっ!」

デービッド「させるかチビッ!」
ユージン「そんな粗雑な攻めは成功させない・・・!」

ハイボールの落下地点へと走るレントンに、ボルドーDFの2人が競り合いに向かう。
体格から考えれば、レントンに勝てる要素は全くないように思えた。 しかし・・・

レントン「アーーーイ キャーーーン フラアァァァァァァァァィ」 バァッ!

彼はこれをカット・バック・ドロップ・ターン・・・アクロバティックな体勢制御でトラップして見せた。
正直言って無駄な動きと言わざるを得ないが、デービッド達は度肝を抜かれて動けなかったのも事実。
見事に仕事をしたレントンが間髪入れずにラストパス。 これを受けるのは当然・・・

ナポレオン(クッ、この試合・・・・アモロのくせに生意気だぜ!
       だが遊びは終わりだっ、ここから2点・・・いや、3点奪ってオレ様の優勝だ!!!)


940 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 18:42:41 ID:???

チャーリー「さあナポレオンくんがこのパスに走りこんだっ!!!
       当然放たれるでしょう、強烈なキック力によって生まれる独特の回転が自慢の・・・」

アモロ「クッ・・・! ・・・って、あ、あれ!?」

ナポレオン「キャノンシュートだあぁぁぁぁぁっ!!!!」

先着3名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★ナポレオン キャノンシュート(! card)72+(! dice + ! dice)=★
 ★ギルバート ブロック(! card)66+(! dice + ! dice)=★
 ★アモロ   天地魔闘(! card)79+(! dice + ! dice)=★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【シュート】−【クリアorブロックMax】
≧6 → シュートは邪魔される事なく放たれた。
=5〜1 → シュートは放たれた。だが有効ブロック分だけ威力減少。(1の場合-2、他は-1)
=0〜-1 → 零れて球
≦-2 → ブロック成功・・・ナポぇ・・・

【シュート】−【セービング】
≧2 → キャノンシュートがゴールネットを突き破る。
=1〜-1 → 弾いたボールを再びルブランが捻じ込みに・・・
≦-2 → ボールを弾き・・・いや、絶好のカウンターパスになった!?

【基本ルール以外の補足・補正・備考】
キャノンシュートは吹飛係数3を持つ。

941 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 18:46:13 ID:???
★ナポレオン キャノンシュート( ハート10 )72+( 65 )=★

942 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 18:46:16 ID:???
 ★ナポレオン キャノンシュート( ダイヤ8 )72+( 25 )=★

943 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 18:47:30 ID:???
 ★ギルバート ブロック(! card)66+( 22 )=★

944 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 18:48:09 ID:???
 ★ギルバート ブロック( スペードJ )66+( 61 )=★

945 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 18:48:53 ID:???
★アモロ   天地魔闘( スペード9 )79+( 11 )=★

946 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 18:49:04 ID:???
ちょw

947 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 18:50:10 ID:???
(すまんな)

948 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 18:50:41 ID:???
天地魔闘(笑)

949 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 18:51:00 ID:???
ピンポイントっすね。

950 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 18:51:10 ID:???
さっきは弾いてこぼれ球にしたのに今回は触れることもできなかった件について

951 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 18:51:24 ID:???
おっけーオッケーです想定内想定内
これくたいで私がdプ要するとでも?

952 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 18:51:37 ID:???
腹w筋w崩w壊www

953 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 18:52:15 ID:???
>(一度だけだ…一度だけテメェにテメェの限界値を見せてやる。
>  お前っていう人間がどこまで頑張れるのか…それをオレが教えてやる!!)

キーパーやめろってことですね、わかります

954 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 18:57:26 ID:???
ノートラップキャノン+瞬間フリー、マイナスクロス75→こぼれ球
キャノンシュート72→ゴールを決められる

あれ、アモロ弱体化してね?

955 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 19:01:37 ID:???
>>954
ミートグッバイした可能性が存在する…?

956 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 19:08:39 ID:???
これで1点差になった上にアモロ君は今ので大量にガッツを使ったはず
逆転優勝ありえるでえw

957 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 20:18:14 ID:???

 ナポレオン キャノンシュート( ハート10 )72+( 6 + 5 )=83
 アモロ   天地魔闘( スペード9 )79+( 1 + 1 )=81

【シュート】−【セービング】≧2 → キャノンシュートがゴールネットを突き破る。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ナポレオンがキャノンシュートを放つ直前、アモロは自分の身に起きている異変の動揺していた。
異変など後で考える事にして、今は目の前のシュートをセービングに行こうと・・・
出来る物ならば、彼はそうしていただろう。

アモロ「ちょっ! か、身体が動かない!」

(めんごめんご、ちょっとシンクロに手間取ってる。 いや笑っちゃうよな、シンクロ率まだ20%とか。
  オレとお前、どこでこんなに差がついた?)

アモロ「何だそれ、ふざけっ・・・ああっ!!」

ナポレオン「キャノンシュートだあぁぁぁぁぁっ!!!!」

バシュウゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!

アモロが身動き取れない事を知る筈も無く、ナポレオン自慢のウイニングショットが放たれた。
ブロックにいったギルバートが紙のように吹き飛ばされる・・・そんな光景がアモロの視界に映る。
『今までのとは違う・・・これがホントのキャノンシュートの威力だ』と戦慄を覚えるアモロ・・・その時。

958 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 20:19:16 ID:???

(・・・よし、シンクロ率40%! いけるぜっ!)

アモロ「(えっ?)うわぁっ!?」 ババァッ!

今まで体験した事もないようなダッシュ、そして跳躍・・・
アモロはこれ≠ェ自分の身体によって生み出されているとは思えなかった。
それだけでない・・・彼には頭の中でクッキリとしたイメージが固まっていた。

アモロ(まず右の掌で前進のベクトルに対抗・・・)

続いて、独特の回転によって暴れるボールに対して手刀を振り下ろす。
地面に叩きつけられたボールは素直さを取り戻し、我が軍門へと下り・・・
返す刀でもう一度の手刀、今度は水平に切り裂く。
するとボールはカウンター性のパスとなり、味方へと渡るのだ。

(どうだ・・・これが天地魔闘だ!!!)

アモロ「・・・って、届かないしっっっっ!!!!!」

(はっはっは、ちょっとシンクロに時間かかり過ぎちまったな。)


バシュルルルルr・・・!! ズバァッ!!!!!


ピィィィィィィィィィ!

959 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 20:20:39 ID:???

ワアアアアアアアアアア!  ワアアアアアアアアアアアアア!

チャーリー「これは凄い! ナポレオンくんのキャノンシュートがネットを突き破りました!
       遂にシャンゼリゼが1点差にまで追いつきました!! 勝敗の行方も混沌としてきたぞー!」

ナポレオン「っしゃぁっ!!! これ以上ないジャストミート・・・いけるぜっ!!!」

アモロ「あばばばばば・・・・」

ガッツポーズを繰り出すナポレオンとは対照的に、アモロは愕然と四つん這いの体勢を見せていた。

(いや、ごめ、悪かったって。 でもほら・・・識る事が出来たろう?
  お前の努力は、お前が垣間見たイメージを実現する事が出来る!)

アモロ(無理だ・・・あんなの、オレに出来るわけないよ・・・。
     キミの力なんだろ? どんな手品か判らないけど・・・)

(そんな訳ねー。 お前には出来る、死ぬ気で頑張れば・・・出来ない理由はないんだ。)

アモロ(何でそんな事が言えるんだよ・・・! オレは今までも死ぬ気で頑張ってきた!
     ピエールに迷惑をかけないように、ピエールが安心して攻められるようにって!!)

(何でそんな事が言える・・・か。)

アモロ(・・・・・・)

960 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 20:21:59 ID:???

(簡単な理由だ。 お前がオレで、オレがお前だからだよ。)

アモロ(はいっ!?)

(ピエールの為に頑張るとか・・・そういうのは止めろ。
  もっと貪欲に、セルフィッシュになれ。 GKは傲慢で好いんだ。 ただし・・・)

アモロ(ただし・・・?)

(仲間を・・・DFを頼れ、信じろ。 本当に思いきったプレイは信じる事から生まれる。
  馬鹿だ無茶だと思われても、そういったプレイがオレの・・・いやお前のポテンシャルを啓くぞ。
  ちょっとまあ・・・今回は恥かかせちまって悪かった。 悪気はなかった。
  オレでもあるお前に、自分の可能性って奴を知って欲しかったんだが・・・)

アモロ(・・・・・・・・・)

(まっ、こんなとこだ。 努力無しにいきなり強くなるなんて嘘だよな。
  お前の事を強くするのはお前自身しか居ないんだから。  ・・・・じゃあな、オレ。)

アモロ「まっ、待って!!!」


――その瞬間、白昼夢から醒めたようにアモロの視界は広がった。
気がつけばチームメイトに取り囲まれており、皆心配そうにアモロの顔を覗きこんでいた。

ボッシ「大丈夫かよアモロ、日差しにやられちまったのか!?」
ギルバート「悪い・・・オレ達がナポレオンのシュートを防げないからお前に負担が・・・」

アモロ「あ・・・・・・」

961 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 20:23:57 ID:???

夢・・・・・・だったのだろうか? 今の今まで聞こえていた声・・・それは全て幻想で・・・。
情けない気持ちでいる自分を変えたいという思いが、あんな幻聴を聴かせたのか・・・と。
しかし違和感に気付く。

アモロ「ポケット・・・」

ボッシ「はいぃっ!? ポケット? マジで貧血とか日射病的な!?」

アモロ「あっ、いや、何でもない・・・大丈夫、大丈夫だから。」

そう言って、仲間達をなだめて元のポジションへ返すアモロ。
不思議な白昼夢・・・それが現実だったのではないかと、彼は考え直していた。
ジャージのポケットに入っているカードが、アモロにそう言っている気がしたのだ。


・・・結局、この試合はボルドーの勝利で終わった。
キャノンシュートを何本も放ち、しかも上がり下がりを繰り返していたナポレオン・・・
彼の体力が間もなく底を尽き、ボルドーゴールをこじ開ける手段が失われたからである。
またアモロの体調を心配したボルドフィールダーの再奮闘も大きかったと記述しておく。

こうしてピエール不在のユース・オリンピコは、それでもボルドーが優勝を飾って終えたのである。
結局ナポレオンは決勝で1得点しか上げられず、得点王の座もボッシに譲る事となった。
彼にとっては非常に大きな屈辱であったと共に、これまでに無かった危機感を抱かせる結果であった。

962 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/23(月) 20:25:20 ID:???
今日はここまでです。
明日は新スレ立てられる・・・かなあ?

963 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 22:10:16 ID:???
乙でしたー

まさかこんな結果になるとはなあ
アモロは次章で強力な敵になる事が出来るだろうか
それ以前に出番があるのだろうか

964 :森崎名無しさん:2012/01/23(月) 22:11:17 ID:???
これだけ持ち上げまくってフランス丸ごと出番なし、というのもそれはそれでキャプ翼っぽくはあるけどねw

965 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/25(水) 15:19:00 ID:???
次のスレを立てたので御報告〜、次回も宜しくお願い致します。

【この借りは】Another-CU_1【必ず返す】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1327392716/l50


>>963
乙感謝です。 結局努力の無い強さなど空っぽという事ですね。
私は物語に結果よりも過程を求め、才能より努力が好きなので、この結果は逆に良かったのかも。

>>964
打ち切りを決めたらフランス戦は見開き1ページにしますねw

あと>>894さんの質問に対してレスしておきます。
一応ネタバレに位置しますのでスペース空けます、閲覧は自己責任でひとつ。








Jカップは駄目になった訳ではありません。
これに限っては全日本ユースとして出場する道が発生します。
発生してもガン無視、第三部無視という事も出来ます。
どういう経緯で今更三杉に全日本ユースの話が飛び出すかは第二部で明らかになる予定です。

966 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/25(水) 15:20:00 ID:???

<ボルドー・ピエール邸>

フランシス「…って感じみたいだぜ?」

ピエール「3−2、しかしナポレオンの得点は1つ……か。 なるほど。」

フランシスはピエールに決勝の最終スコア、そしてナポレオンのゴール数を伝えていた。
彼等は試合結果について重要視していなかったが、それでもこれは満足出来る物だった。
要はピエールもフランシスも居ないボルドーに対し、ナポレオンが苦戦すれば良かったのだ。
ナポレオンとしては、ピエール抜きのボルドーなど雑魚の集まりの筈だったのだろうから。

フランシス「流石にナポちゃんも現状の拙さを実感したんじゃない?」

ピエール「恐らくな…これでナポレオンも、強くなる為に形振り構わなくなるだろう。
      海外の強豪への留学…プレミアへのレンタル移籍も今ならば飛び付く筈だ。」

フランシス「ふん〜ん……それでもアイツが今までと違うプレイスタイルに目を向けるとは、
       オレには到底思えないんだけどねぇ。」

ピエール「その可能性もある…。 だが、環境が変われば自分のプレイも見直さざるを得ない。
      お前だってそうだった筈だぞ、フランシス。」

フランシス「まあ……否定しないよ。」

ピエール「それにプレミアにはアルバート・シンプソンが居る。
      ナポレオンのヤツならば・・・シンプソンのパスに何か感じる物がある筈だ。」

フランシス「……だと好いけどな。」

967 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/25(水) 15:28:03 ID:???

自分、ピエール、デサイー、ナポレオン…この4人で構成される中盤白銀のカルテット
トラムの加入とアモロのパワーアップにより安定化が期待されるゴール前
更にはChamp de reves▼・・
全てが思う通りに成れば、確かにフランスは世界一を争うに足るチームへと昇華されるだろう。
しかし鍵を握るのはあくまでルイ・ナポレオン・・・奴が覚醒しなければ全て夢物語で終わる。

フランシス(・・・オレが考えたって仕方のない話だけどねぇ・・・・・・。
       エル・シド・ピエール中心のチームでもいけると思うんだよなぁ・・・。)

ナポレオン中心のチーム作りをする事のリスクもあるが、それ以上にフランシスは思っていた。
ジョアンの指導を受けたピエールの実力はそれ程だ・・・と。
だがフランシスにはもう一つ知らない事があった。
ピエールがまだ自分の胸だけにしまった儘の、奥の手のビジョンを。

フランシス「(まっ、成るように成るか。)…そういやエル、まだ少しスレ容量が残ってるんだが。」

ピエール「ん? ああ・・・。 10KBそこそこか、埋めネタをするには心許ないな。」

フランシス「・・・ところでオレさ、エルのレンタル移籍先での話をまだ聞いてない気がしてきた。」

ピエール「むっ・・・そう言えばオレも、お前のレンタル移籍先での事を聞いていなかった。
      どうやら容量の続く限り、その話題をするのが自然なようだな。」

フランシス「そんじゃあ・・・」


A フランシス「先にエルの話を聞かせて貰おうかな。」
B ピエール「いや、お前が先に話すべきだろう。」
C 参加者「オレが埋めネタやってやるよ!」(要1票)

2票選ばれた選択肢で続行します。(投票はメル欄空白で宜しくお願い致します。)

968 :森崎名無しさん:2012/01/25(水) 15:30:28 ID:EBANv5Nk


969 :森崎名無しさん:2012/01/25(水) 15:46:33 ID:OT7uqEJ+


970 :森崎名無しさん:2012/01/25(水) 19:30:53 ID:???
ビアンコネロレンタル移籍期待

971 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/25(水) 20:15:03 ID:???

> A フランシス「先にエルの話を聞かせて貰おうかな。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

フランシス「そんじゃ、先にエルの話を聞かせて貰おうかねえ。
       …実際のとこ、どうなのよ? バイエルンのトップの練習は?」

興味津津、フランシスは身を乗り出しながらピエールに質問する。
自分のレンタル移籍先がユースクラスなのに対し、この紳士はトップチームである。
レベルの高さ、練習の内容、待遇…全てに興味を抱かない筈が無かった。

そんなフランシスの様子に若干引きつつ、ピエールは苦笑を湛えて話し始めた。

ピエール「言うまでもなくレベルは高いな・・・。
      お家芸とは言え、あのレベルでの2ストッパー+1リベロはなかなか無い。
      それからポジションの流動性、マンツーマンディフェンスでの柔軟さにも目を瞠る。」

フランシス「その辺りはどうしても必要・・・だよな?」

ピエール「ああ・・・オレ達の戦い方はあくまで固有の物、レ・ブルーのシステムだ。
      ・・・だが、そこには攻守の繋ぎや緊急時の対処におけるノウハウが無い。
      我がレ・ブルーが本気で勝ちに向かうならば、ドイツの粘り強さに倣うのは必然だ。」

フランシス「なるほどなぁ・・・ユースの方は何だかんだで個人技に偏ってるのが実情なんだが・・・
       どうやらトップはその辺が違うみたいね、一番の肝心要だってのに。」

ピエール「そうか・・・ならば尚の事、オレがトップの練習に参加させて貰えているのは幸運だな。」

972 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/25(水) 20:17:00 ID:???

フランシス「っつーか向こうさん、エルの事が本気で欲しいんじゃないの?
       なんせ皇帝16歳を客寄せパンダの為にトップへ上げたフロントだろ?
       ぜってー話題になるもんな、皇帝と将軍が同じチームとかさ。」

『…とは言っても、うち(ボルドー)が手放す筈もないだろうけどさ。』と気の抜けた笑みを
こぼしながら自チームを皮肉るフランシス。
例の権威好きのボルドー・オーナーと折り合いの悪いという事情もあるが…
彼は正直言って、ボルドー(本来のチーム)より派遣先の方に余程遣り甲斐を感じていた。

ピエール「シュナイダーか…。」

ピエールは若き皇帝と称されし少年の名を呟く。
同年代ながら、自分より2年も早くトップチームで闘っているカール・ハインツ・シュナイダー。
彼のプロ意識の高さはピエール自身も尊敬の念を抱いている。
フランスが世界と互角に戦う為のレンタル移籍だったが、ピエール自身の意識にも変化を与えつつあった。
直ぐではなくとも、いずれは彼と同じチームでチャンピオンズカップを戦ってみたいと…
そんな事を考えなくもなかった。

ピエール「シュナイダーの奴は専らモリサキの話をしてくるぞ。
      いつかアイツがバイエルンに来たら好いと・・・少し妬けるくらいに言ってくる。」

フランシス「モリサキ・・・? ああっ、あのオーバーラップするGKか!wwwww
       あいつ日本人のくせに面白いよなwwww シュナイダー分かってるじゃんよww」

森崎の名前に腹を抱えて笑い出すフランシス。
彼がフランス国際で見せた喜劇的インパクトはどうやら相当の物らしいと分かる。

973 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/25(水) 20:19:33 ID:???

ピエール「スライダーキャノンを止めたセーブ力、シュナイダーを1点に抑える勝負強さは確かな物だ。」

一応フォローを入れてみるピエール。

フランシス「ヒィ・・・まぁ・・・でも、そうだよなGKとしての実力は確かだったと思うよ・・・うん。
       ・・・ププ、話題性にも事欠きそうにないし・・・バイエルンのフロント好みの奴じゃん。
       うんうん、あると思うぜモリサキのバイエルン入り。 Wトーナメントで活躍すりゃいつかは。」

ピエール「そう思うか?」

フランシス「ああ、でもそうしたら第1回フランス国際Jrユースのキャプテンが1チームに揃うんだな。
       そう考えるとまた凄いもんでもあるよな、差し詰めオールスターズ≠チてとこか。」

ピエール「オールスターズか・・・」

『悪くない・・・』と思ったが、素直にそう返すのは少し癪な気がして・・・
ピエールは苦笑を浮かべながら意地悪そうにこう言った。

ピエール「ネーミングセンスが足りないな。」

フランシス「ヘイヘイ、そうでしたかー。」

974 :森崎名無しさん:2012/01/25(水) 20:30:20 ID:???
ここの森崎のカラオケはてつを級なのかwww

975 :森崎名無しさん:2012/01/25(水) 20:33:44 ID:???
おおおお、オールスターズの三人はすごい好きなのでこれは漲る展開。
まあファンサービス程度なんだろうけど、やっぱりうれしいw

976 :森崎名無しさん:2012/01/25(水) 20:35:14 ID:???
この世界には伝説のグローバルフットボーラーもいるのかー?w

977 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/26(木) 12:03:08 ID:???

>>974
だれか! 光太郎の兄貴を探して来て!

ブラックさん「ナムリスがヒドラ(笑)になったのもゴルゴムの仕業だ!」

>>975
森崎、シュナ、ピエがバイエルンに集う未来はかなり初期から妄想してますw
でも恐らくサービスで終わると思います。
アナカン完結後のストーリーも考えてはいますが、現実味は…

>>976
ヤベッチュさんが史上2人目のグローバルフットボーラー認定目指して頑張ってます嘘です
=============================================

ピエール「さて、バイエルンの話題はこんな所だな。 もう話す事は無い。」

フランシス「え? あれ、フライハイトは?」

ピエール「フライハイト・・・? 誰だ?」

フランシス「あっ、いやっ・・・何でもないわ。
       まっ、そういう事ならオレの方の話をしますかねえ。」

ピエール「そうだな、ハンブルガー・ユースの話はオレも聞いておきたかった。
      なにせ前期はユースのリーグでトップ独走という話だからな。
      ・・・ただ、スレの容量がもうREDゾーンなのが心配だ。」


978 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/26(木) 12:06:13 ID:???

フランシス「コップが満ちたら強制閉幕、溢れた情報はウチらだけの秘密・・・それでいいじゃない。
       イタリア勢以外でこんだけ出番があるとか無いぜ? 贅沢言いっこなし!」

ピエール「納得した・・・。 ではとにかく聞かせて貰おうか、ハンブルガー独走の原動力とやらを。」

フランシス「そうだねぇ…まあ簡単に言っちゃえば、ハンブルガーの強さ=ワカバヤシの鉄壁かな。」

ピエール「ワカバヤシ…日本人か? 何処かで聞いたことあるような……」

フランシス「フランス国際にも出場したらしいぜ。 1試合のみ、しかも3失点で途中交代。」

ピエール「それは酷……ああ、思いだしたぞ。 アルゼンチン戦に出場した日本の第2GKだな?」

フランシス「正解。 そのGKがとにかく鉄壁なんだよ、ゴールを奪われるビジョンがまるで見えない。
       今のユースクラスで一番火力が高いのが、多分ブレーメン・ユースなんだが…
       その核弾頭<}ンフレート・マーガスに黒豹<宴c刀Eビクトリーの2人がかり
       ですら、無失点で切り抜けちまうんだよなぁ。 正直ハンパないんだわコレが。」

ピエール「ふむ…なるほどな。 GKの鉄壁に加え、お前が敵のチャンスを潰して回るとなれば…」

フランシス「そっ、失点はPKだけ。 リーグトップ独走も自然の成り行きだって解るだろ?
       性格の方は正直宜しいとは言えないが、あんだけ仕事が出来りゃあ文句も出ない。」


979 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/26(木) 12:29:59 ID:???

ピエール「ふむ・・・フランス国際を見た限りでは、とても信じられない話だな。
      シュナイダーの影に隠れているが、マーガスは優秀なパワーヘッダーだ。
      同様にビクトリーノのスピード、テクニックも世界トップクラス・・・」

フランシス「しょーがないんじゃない? なんたって5のワカバヤシは強かった。」

ピエール「・・・聞かなかった事にしよう・・・では攻撃陣はどうだ?」

フランシス「中盤はレベル高いぜ、ボール支配率もぶっちゃけリーグ1ってくらいだ。
       ただ、得点力が課題だなぁ……FWがどうにも頼りなくってさ。」

ピエール「シュナイダーの空けた穴は2年経っても埋まらず…か。」

フランシス「ああ、点取るまでがMFの仕事。 キャプテンのカルツ、それからサイドのカペロマン・・・
       カルツを上がらせる為に、オレが攻めるって機会もそれなりに多かったなぁ…。
       まあ後ろが安心だったから直ぐに馴れたし、お陰でオレもレベルを上げられたが。」

ピエール「そうか、それを聞いて安心したぞ。
      どうやらフランス・ユースの一員として、必要な目的が果たされているらしい。」

フランシス「まっ、世界を相手取るのに守備しか使えないってんじゃオレも困るしねぇ。」


980 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2012/01/26(木) 12:41:46 ID:???

ピエール「なるほど、聞いた話だけでもハンブルガー・ユースに勝つのは容易じゃないな。
      ・・・そんな所か? お前の移籍先での話は。」

フランシス「うーん、カペロマンの事はもう少し詳しく話しといた方が良いかもな。
       あいつの存在も異彩を放ってるし。」

ピエール「さっき出たサイドの選手か。」

フランシス「ああ、サイド専門。 サイド以外だと弱いって事じゃなくて、サイドに強すぎるんよ。
       ラインを使った攻防がとにかく巧い、ヤバイ・・・奴のテリトリーじゃオレでも苦戦する。
       もしも奴のクロスを活かせるFWが居たら、チームゴール数は今の5割増しにはなるね。」

ピエール「ほう・・・それは同時にドイツ・ユースの脅威を示しているな。」

フランシス「ああ、しかも深い所からサイドでもゴール前でも通せるパサーまで居る。
       ハッキリ言ってマンフレート・マーガスの脅威は3倍増し、怖いねぇ恐ろしいねぇ。」

ピエール「ふぅ・・・・・・」


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