キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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11人の戦士たち

2 :幻想のポイズン ◆0RbUzIT0To :2011/12/08(木) 01:19:31 ID:???
〜長崎県 国見学院 サッカー部練習場〜

佐野「インターハイは決勝まで進出をしたが、悔しい事に南葛に負けて準優勝だった。
   俺としても悔いが残る結果だが……お前たちにはまだ来年が残ってる。
   俺達が引退をしても、俺達3年が教えた事、残した事を糧にして、
   来年こそはこの長崎に真紅の優勝旗を持って帰ってきてくれ!」
サッカー部後輩「キャプテン……」「はい、必ず!」「ぐすっ……あの時俺がパスミスしなければ……」

佐野「後は任せたぜ」
サッカー部新キャプテン「はい! 先輩たちの無念……必ず、果たしてみせます!」

空が夕焼けに染まるころ、長崎県国見学院サッカー部練習場では、3年間この部に所属をしてきた3年生たちの引退式が行われていた。
部員達の前に立ち、キャプテンマークを現2年生の新キャプテンに手渡す男は――。
このサッカー部の"元"キャプテン、佐野満。
去年のインターハイ、決勝の南葛高校と争い――3−1と2点差ながらも善戦をし。
冬の国立では途中で南葛と当たり惜しくも敗れたこの部の主柱である。
目に涙を溜めながらキャプテンマークを受け取る新キャプテンの背を佐野は強く二度、三度叩いてから全員を見回して、一歩下がった。
それを合図にするかのように、佐野の横に立っていた別の3年生が前に出、引退にあたって後輩たちに残す言葉を口にしはじめる。

サッカー部3年「佐野の言う通り、今年俺達は優勝が出来なかったが……」
佐野「(終わった……俺の3年間……)」

3年の言葉を聞き流しながら、佐野は静かに目を閉じ、物思いに耽った。
3年間という高校生活の中、遊びもせず、恋人も作らず、ただサッカーに準じた。
その3年をかけても、日本で一番という称号には手が届かなかった。
先ほども言ったように、佐野としては悔いが残る結果。
まるで走馬灯のように今までの3年間の思い出が瞼にフラッシュバックし……それが終わると、佐野は気づく。

佐野「(俺はこれから……何をすればいいんだ……)」

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0ch BBS 2007-01-24