キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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レス数が900を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。
11人の戦士たち

1 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/08(木) 01:18:54 ID:???
それは異世界の人々の物語。

「楽しくて笑っちゃうとか、一人が寂しいとか、大好きな人が大切だとか……たくさんたくさん、いろんな事を知りたいの!」
                   「今でも思うよ……大切な人を守りたいって。 でも、僕にはその力が無いんだ……」

それは異世界の人々が交錯した物語。

「不老不死は見習いなんだ。 ……長く生きたら、友達の顔も名前も忘れちゃうのかな」
                   「俺にもいつか、あいつらを祝福できる時が来るのだろうか……」

それは異世界の人々が一つのものを目指す物語。

「私がいてもいなくても構わないでしょ! 本当はこんな事……サッカーなんて、したくないんだ!」
                   「と め る !」

それは異世界の人々の友情の物語。

「絆? なんて陳腐で美しくない言葉……そんなもの全て最後には千切れてしまうのよ」
                   「まだわからないのかい……心だよッ!!」

それは流れ着いた者たちの挽歌。

「(役に立たなくなったらまた捨てられるのかな……どうすればご主人様は喜んでくれるんだろう?)」
                   「速さこそ命、速さこそ文化。 しかし……人には人のペースってもんがあるわな」

                 時も空間も世界観も違う11人の戦士たち。
                彼らが集い流れ着いたのは、偶然なのか必然なのか。

              「皆揃ってお家に帰るぞ! 家に帰るまでがサッカーです!!」

※なお、この台詞などは予定です。何等かの都合により変更される可能性があるのでご了承ください。

301 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 02:34:45 ID:???
霊夢「あ、それと……」
佐野「それと?」
霊夢「なんか最近、新しく外来人をチームに加入させた……とか言ってたわね」
ユーノ「!? 僕たちと同じような人を……?」

更に霊夢はその話を続けていく中で、なんと1ボスチームは最近になって新たな選手を加入させたと説明をする。
これには佐野達も驚きを見せ……続いて、一つの疑問を抱く。

アイビス「それなら私たちがサッカーなんてしなくてもいいんじゃないの?
     佐野だってそのチームに入れて貰えばいいだけじゃない」
剣崎「霊夢の話じゃチームメンバーがどこも一杯で加入させてもらえなかったんじゃないのか? どうなってるんだ、そこの所」

そう、先に霊夢が説明した事――どのチームも人数がいっぱいでメンバー募集を締め切っているというものがが真実ならば、
その外来人の新たな選手というものは存在する事がおかしい。
だが、この疑問はあっさりと解決をした。

霊夢「それは本当よ。 ただ、その外来人がここに来るのが早かったってだけ。
   多分、あんた達が先に来てれば佐野だってそのチームに加入させてもらえてたわよ」
クーガー「俺達が遅い……? 俺達が……スローリィ……?」

霊夢の話によると、その外来人は佐野達よりも先にこの幻想郷に辿り着き。
1ボスチームの者と出会い、チームに加入をしたのだという。
霊夢としてもそこまで詳しく話を聞いていない為にどのような経緯で加入をしたのかは不明だが……。
もしも佐野がその外来人よりも早くこの幻想郷に辿り着いていれば、1ボスチームに加入が出来ていた事は想像に難くない。

レイ「いいじゃないか、別に誰がどこに入ろうが。 あたいたちはあたいたちでやるだけさ」
佐野「その外来人って人は俺達のチームに入ってくんねーのかな……? 目的は俺達と同じなんだろ?」
霊夢「そこまでは知らないわよ。 純粋にサッカーしたいからしてるだけかもしれないしね。 ま、交渉次第じゃない?」

果たしてその外来人とは一体どのような人物なのか……そして、レティ=ホワイトロックの実力とはどの程度のものなのか。
……まだ幻想郷に来て2日目、あまりにも幻想郷の事を知らなさすぎる佐野にはどちらも予想がつかず。
漠然とした不安が胸中に漂うのだった。

302 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 02:36:01 ID:???
律子「ところで霊夢、チーム名はどうなったの?」
ダークドリーム「チーム名って何?」
ユーノ「僕たちの所属するチーム……サッカーチームの名前だよ」

それからしばらくして、話題は敵チームの情報から自チームの事――チームの名前へと移り変わった。
試合を申し込んできたという霊夢は、当然ながらチーム名を1ボスチームへと宣言している筈である。
しかし、ここまで佐野達はチーム名に対して一切何も発言をしていなかった。
そもそもサッカーをすると決めたのが昨日で、試合を申し込んだのが今日である為、そこまで考える時間が無かったのである。

霊夢「チーム名は私が独断で決めたわよ」
カイン「ふむ……まあどのような名であろうと、俺は構わんが……」
水銀燈「この私に相応しくないような陳腐な名前なら、ジャンクにしてあげる……」
佐野「で、なんて名前なんだ?」
霊夢「ええ、今日からこのチームの名前は――」



303 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 02:37:02 ID:???
☆チーム名を決めてください。

A.真トラウマスターズ
B.イレギュラーズ
C.フォーリナーズ
D.イレギュラーナンバーズ
E.エグザイルズ
F.トリズナーズ
G.マグネイト・イレブン
H.イレブン・ルーザーズ
I.国士無双
J.ディメンジョン・シータ
K.サンタナ
L.はぐれイレブン純情派
M.佐野と愉快な仲間達
N.軽業師サッカー団

age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。
※投票期限は12/16日 18:00までです。それまでに一番多い得票のものを採用します。
 同率のものがある場合は決選投票となります。

304 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 02:38:34 ID:???
本日はひとまずここまで。
初戦からいきなり次籐さん互換との勝負あるで。
それでは、お疲れ様でしたー。

305 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 02:38:48 ID:K5luJNjQ
I

306 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 02:55:20 ID:Yx8zt0Bg
D

307 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 06:54:38 ID:QlS8wku6
B

308 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 07:34:10 ID:qXELvwTs
J

309 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 07:42:30 ID:McSCd/sA


310 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 08:48:42 ID:???
バラバラやなw

311 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 09:56:48 ID:G/FQpC/s


312 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 09:57:39 ID:tahl4ZWI


313 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 11:07:26 ID:tWotV9Fw
C
これだけ本命がない名前決めってのも珍しいねw

314 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 11:11:35 ID:wcqqUrE+
F

315 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 12:15:26 ID:AcPJktVc
E

316 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 12:33:05 ID:YisvleoY
B

317 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 13:04:58 ID:KoJlwvVI
E

318 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 15:07:16 ID:uDaqrMSM
E えぐいね

319 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 16:00:00 ID:???
現時点の得票数
A.真トラウマスターズ.           :
B.イレギュラーズ.          :■■
C.フォーリナーズ.          :■
D.イレギュラーナンバーズ       :■
E.エグザイルズ.            :■■■
F.トリズナーズ             :■
G.マグネイト・イレブン         :
H.イレブン・ルーザーズ       :
I.国士無双.                :■
J.ディメンジョン・シータ         :■
K.サンタナ              :
L.はぐれイレブン純情派       :■
M.佐野と愉快な仲間達        :■
N.軽業師サッカー団.        :■

320 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 16:04:23 ID:kECiP10M


321 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 16:04:24 ID:dbiShN3s
B

322 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 16:25:28 ID:Ht61jrdI


323 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 19:08:59 ID:???
1ボスにはレティさんよりもっと強い
町人Aさんがいらっしゃるのですが、居ないよね?

324 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 20:08:23 ID:???
くっ間に合わなかったぜw

325 :199:2011/12/16(金) 20:13:28 ID:???
正直Eにならんでホッとしてる…。採用されたらExileネタが延々とついて回っただろうし。
次からはギャグ提案はなるべくやらないようにするわ、ホントw

326 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 20:14:18 ID:???
Eじゃなくてイーんですか?

327 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 20:16:22 ID:???
>>310 >>313
見事にバラバラな世界から集められた11人のチームですから。
中々どんな感じの名前にしていいのか迷っちゃいますよね。

>>319
どうも、中間報告ありがとうございます。

>>323
このスレの東方キャラは、星蓮船までの登場を予定してます。
神霊廟まで出しちゃうとキャラが増えすぎて戦うのが大変ですから。

>>324
チーム名決定の再投票は行いませんが、別の投票の時にご参加ください。

それではBのイレギュラーズに決まった所で、続きを書いてまいります〜。

328 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 22:31:48 ID:???
>B.イレギュラーズ
==================================================================
霊夢「イレギュラーズよ」

霊夢が告げたチーム名は、至ってシンプルなものであった。
もしや1ボスチームのようにちょっと変な名前をつけられるのではと戦々恐々していた一同も。
これにはホッと胸をなでおろし、安堵をする。

律子「それで、決定? いいユニット名……じゃなくてチーム名なんじゃないかな。
   ここは、霊夢のセンスに乗っておきましょう」
ユーノ「イレギュラーズ、か。 不規則、変則的な者たち……確かにこの幻想郷における僕たちの立ち位置にピッタリな名前だね」
水銀燈「なんで『水銀燈と哀れな下僕たち』じゃないのよぉ」
佐野「お前は何を言ってるんだ」

一部、このチーム名に納得を示さない人形がいるものの、その他の者は概ね納得。
こうしてめでたく、佐野らのチーム名は『イレギュラーズ』に決定をするのだった。

霊夢「で、後決めるべきはキャプテンくらいかしら?」
ダークドリーム「キャプテンって何?」
律子「チームを率いるリーダーね。 でも、それはもう決まったようなものなんじゃない?」

選手としての出場以外は全面において協力をするという霊夢は、イレギュラーズにとって監督兼マネージャーのような存在。
残る決めるべき事項は、イレギュラーズを率いるキャプテンを誰にするかであるのだが……。
この場にいる殆どの者がサッカー未経験者の中、唯一サッカー経験があり、
かつインターハイでも準優勝チームのキャプテンとして戦った経験のある佐野に一同の視線は集まる。

佐野「(お? これは俺にキャプテンをやってくれっつー流れか? ここは……)」

329 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 22:32:54 ID:???
A.「ふふふ、まあキャプテンはこの俺にしか勤まらんわな」 キャプテン佐野、始まります
B.「いやいや、キャプテンは○○の方が適任だろう」 他の誰かを推薦する ※誰を推薦するかも併記してください
C.「キャプテンなんていらない。 だって俺達……仲間だもんげ!」 一致団結〜♪ 団結〜♪
D.その他 自由投票枠

先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

>>325
ファンファン ウィーヒッザ ステー ステー
>>326
【審議中】
        ♪      ∧,, ∧            ♪
♪          ∧,, ∧ ・ω・)
         ∧,, ∧ ・ω・)   )
    ♪∧,, ∧ ・ω・)   )っ__フ   ♪    ∧,, ∧
  ∧,, ∧ ・ω・)   )っ__フ(_/ 彡    .∧,, ∧    )
 ( ・ω・)   )っ__フ(_/彡    ∧,, ∧    )   )
 (っ  )っ__フ(_/彡    .∧,, ∧    )   ) Οノ
  ( __フ(_/彡   ∧,, ∧    )   ) Οノ ヽ_)
   (_/彡      (    )   ) Οノ 'ヽ_)
            (    )  Οノ 'ヽ_)
           (ゝ. Οノ 'ヽ_)      ♪
     ♪    ミ  ヽ_

330 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 22:34:35 ID:McSCd/sA
A キャプテン・サーノ!

331 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 22:34:36 ID:tWotV9Fw

幻想の軽業師なんてなかったんだ

332 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 22:58:00 ID:???
>>295
霊夢さんあきらめてちゃん付けで呼ばれることにしたのかー

>>329
Cの口調……どこぞの兎さんじゃないか

333 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 23:01:30 ID:???
>A.「ふふふ、まあキャプテンはこの俺にしか勤まらんわな」 キャプテン佐野、始まります
======================================================================================
霊夢「……他にサッカー経験者がいりゃこんな奴に任せなくてもいいんだけどねぇ」
律子「仮にもインターハイ準優勝チームのキャプテンなんだから……大丈夫よね?」
佐野「え? 何? 俺、そんなに評価低いの?」
水銀燈「むしろなんで高いと思ってるのよぉ?」

胸を張りながら俺に任せておけと言わんばかりに宣言する佐野であったが……。
これを見て周囲の者たちは本当にこれしか選択肢が無かったのだろうか、と目に見えて落ち込んだ。
これはまだ佐野が一同に信頼をされていないという事の証明であったのだが……。

剣崎「まあキャプテンなんてサッカーを一番知る奴しか勤まらないんだろうし、それなら佐野しかいないって。
   これからよろしく頼むぜ!」
ユーノ「頼りにさせてもらうよ。 僕もなるべく力になれるよう努力するから……」
佐野「うぅ、剣崎さんとユーノ君の優しさが目に染みる……」
ダークドリーム「キャプテンって呼んだ方がいいの? それとも名前で呼んだ方がいいの?」
佐野「そこはまあ、各々の好きにしてもらえりゃ……」

とはいえ、捨てる神あれば拾う神あり。
基本的に善良な性格をした剣崎やユーノは素直に佐野を信頼してくれたし。
純粋なダークドリームは、佐野の事をなんて呼べばいいのだろうか、などと暢気に考えていた。

霊夢「じゃ、このチームチームと1週間後の試合の相手に関する話はこんな所でおしまいかしらね。
   明日は早速サッカーの練習をするんだから、今日はなるべく早めに寝ておきなさいよ」
ダークドリーム「はーい」

こうして幻想郷に連れてこられて2日目の食事の時間は。
佐野率いる『イレギュラーズ』の設立、試合相手の発表が行われつつ終了をしたのだった。

※『イレギュラーズ』が発足しました。
※佐野が『イレギュラーズ』のキャプテンに就任しました。
※1週間後の対戦相手が『1ボスチーム』に決定しました。

334 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 23:02:50 ID:???
☆誰とのイベントを発生させますか?

A.アイビス
B.カイン
C.クーガー
D.剣崎
E.水銀燈
F.ダークドリーム
G.ブースター
H.ユーノ
I.律子
J.レイ
K.発生させず寝る。

先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

>>332
霊夢「もう突っ込むのに疲れた」

あと「仲間だもんげ!」は元々りっちゃんさんの世界のネタなだけですねw

335 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 23:03:36 ID:tWotV9Fw


336 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 23:03:50 ID:McSCd/sA
D ちょっと前に話題に出た剣崎で

337 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 23:04:16 ID:tahl4ZWI


338 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 23:04:23 ID:AcPJktVc
C
速く選んであげたい

339 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 23:09:15 ID:???
某スレだと使えるかは博打だけどロイスト=勝ちのとんでもFWなんだよね
ここだとどのポジションなんだろうか。FWか畳を活かしたDFだと思うんだけど

340 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 23:26:30 ID:???
>D.剣崎
=================================================================
剣崎「へー、これがスペルカードか〜」
霊夢「破ったりしないでよ? それ作るの、結構金かかるんだから」
佐野「お? 何やってんだ2人とも」

湯浴みを終えて居間へと戻ってきた佐野が見たのは、炬燵に入り仲良さげに談笑をする剣崎と霊夢。
バスタオルで頭を拭きながら近づいていくと、剣崎は物珍しげに札を手にそれを見つめている事がわかり。
佐野は一体何をしているのか、と両者に問いかける。

霊夢「夕方あんたにも話したスペルカードの件を剣崎にも話してあげてたのよ。
   で、その実物を見せてあげてるわけ」
佐野「へぇ、それがスペルカード?」

剣崎の持つその札――スペルカードは一般的なトランプのカードと同程度の大きさであり。
佐野もまたそれを一枚受け取りながら、しげしげと見る。

佐野「これを使って戦うのかー……」
霊夢「いやいや、それはあくまで宣言する時に使うものよ。 それから弾幕が出てくるとかそういう訳じゃないから」
剣崎「なんだ、そうなのか……」

てっきりこのカードに何か力が封じ込まれており、呪文的なものを唱えればその力で敵を倒せるものだと思っていた佐野達だが……。
実際はこのカードはただ珍しい絵が描かれただけの札で、宣言用の見せかけの札であると聞き落胆をする。

霊夢「とにかく、幻想郷で戦うって言ったら基本はこのスペルカードルールの事。
   何度も言うけど、外を歩くときは仕掛けられないよう注意しなさいよ?」
佐野「へーい」

そして、霊夢はひらひらとスペルカードを振りながら一般人の佐野達に幻想郷の歩き方について説くのだが……。

霊夢「………………」

341 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 23:27:09 ID:???
殆どの奴がシュートが上手(必殺技がある)そうだからな
まぁなにはともあれ練習待ちだね。あぁ楽しみだ

342 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 23:27:30 ID:???
先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、

★霊夢さんは勘が鋭い→! card=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

JOKER→霊夢「そういえば今日、知り合いの店に行ったらこんなもの見つけてね」 妙なバックルと13枚のカードを取り出したぞ
ダイヤ・ハート→霊夢「ところで……剣崎は戦ったりとか出来ないの?」 滑舌悪い以外一般人っぽい剣崎に戦えないか問いかけた
スペード・クラブ→霊夢「ところで剣崎ってここに来る前は何をしてたの?」 幻想入り前に剣崎が何をしていたか問いかけた

343 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 23:28:25 ID:???
★霊夢さんは勘が鋭い→ ダイヤ10 =★

344 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 23:28:29 ID:???
★霊夢さんは勘が鋭い→ ハート6 =★

345 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 23:29:26 ID:???
え、もしかして剣崎、この時点では【持ってない】のか?

346 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 23:31:32 ID:???
スキル 不老不死は持ってそうだと思うけどなー

347 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 23:33:33 ID:???
仮に持ってなくても恐らく始さん(正体)位の強さではありそうだけど

348 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 23:49:05 ID:???
最終回でカードとベルト手放したしね

349 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 23:50:43 ID:???
あ、そうなんだっけか。すっかり忘れてた

350 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 23:55:09 ID:???
…カードとベルトがなくても、ジョーカーアンデット…だったっけ?

351 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 23:56:39 ID:???
そうそう2人目のジョーカー、映画みたく白いかもしれんけど

352 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/17(土) 00:14:51 ID:???
>★霊夢さんは勘が鋭い→ ダイヤ10 =★
>霊夢「ところで……剣崎は戦ったりとか出来ないの?」 滑舌悪い以外一般人っぽい剣崎に戦えないか問いかけた
=========================================================================================================
剣崎「ウェ!?」

博麗の巫女である博麗霊夢は、勘というものが常人よりも数倍優れていた。
サッカーにおいてもその勘を最大限プレーに生かしたプレースタイルを確立した異色のプレイヤーなのだが……。
それはさておき、霊夢の勘はこの時、剣崎は恐らく戦える筈だという事を示していた。
当然そこに根拠などは何もないのだが、霊夢は己の勘を信じて質問をしたのである。

これに対して驚いたのは、剣崎と佐野の両者であった。
剣崎にとっては、このように突拍子もなく戦えないのかと聞かれるとは予想をしていなかったし。
それは佐野にとっても同様である。

佐野「いやいや霊夢ちゃん、剣崎さんはカインさんやユーノ君とかと違って俺達と似たような世界から来た筈だぜ。
   戦う手段なんて持ってる筈が無いだろ……」

そして、ようやく平静を取り戻した佐野は霊夢へと突っ込みを入れるのだが……。

霊夢「…………」
剣崎「…………。 そう、だな。 少しは説明しておいた方がいいかもしれないな……」
佐野「え!?」

しかし、霊夢はあくまでも剣崎を睨み付けるようにして無言の圧力をかけ続け……。
これに参ったのか、それとも隠し通す事は無理だと諦めたのか……或いは、また別の思いがあったのか。
剣崎は両手を上げて降参のポーズを取りながら、話し始めた。

353 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/17(土) 00:15:56 ID:???
剣崎「まず、俺の世界は確かに佐野や律子、クーガーの世界に似てるんだが……。
   俺の世界にも、魔物みたいな存在がいたんだ」
佐野「えぇぇぇぇええええ!? け、剣崎さんの世界にもそんなのいるの!?」
剣崎「アンデッドって言うんだけどな。 ……簡単に説明すると、俺はそいつらを退治する仕事をしていたんだ」

剣崎の説明によると、剣崎の世界にはアンデッドと呼ばれる不老不死の生物が存在しており、
封印されていたアンデッドがその封印を解かれ人間を襲いはじめたのだという。
彼らは不老不死であるが為、普通の兵器などでは退治が出来ず……そこで剣崎の所属していた組織は、ライダーシステムというものを開発。
これを使う事の出来た剣崎はそのライダーシステムを使って仮面ライダーブレイドへと変身し、
頼れる先輩や可愛い後輩、友人たちとアンデッドを封印してきたのだという。

霊夢「(……何かしら、私の勘が頼れる先輩や可愛い後輩って所を否定したがってる)」
佐野「変身……マ、マジで?」
剣崎「信じられないかもしれないけど、本当だ。 ま、今は出来ないんだけどな」

しかし、その仮面ライダーブレイドへの変身も――今は出来ない、と剣崎は説明した。
そもそもその変身にはブレイバックルと変身の為に用いるカードが必須であり。
アンデッドを封印し、平和を取り戻した今、剣崎はそれを手放したのだという。

剣崎「多分、信頼できる人が預かってくれてるか、封印してくれてると思う。
   ……平和になった俺の世界じゃ、アレはもう使う必要が無いからな」
佐野「………………」

354 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 00:16:19 ID:???
頼れる先輩www

355 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/17(土) 00:16:55 ID:???
A.「すげぇ! 変身ヒーローかよ! 剣崎さんかっけぇ!!」 剣崎を尊敬してみる
B.「アンデッドかぁ……そんなのが俺の世界と似たような世界で発生してるなんてなぁ」 カルチャーショックを受ける
C.「え? それじゃあ剣崎さん戦えないじゃん!」 変身できへんのやったら戦われへんがな!と突っ込む
D.「……アンデッドを封印するのが仕事だったんですよね? ……剣崎さん無職?」 憐みながら突っ込む
E.その他 自由投票枠

先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

356 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 00:18:44 ID:qb2r+2Kg

(確変中なら)が抜けてるんだよ、きっと。

357 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 00:20:54 ID:JsKw5+Jk
A 佐野だってインペラーに変身できるようになるはずw

358 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 00:20:57 ID:???
(将来は)頼れる先輩
(最初は)可愛い後輩

359 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 00:21:26 ID:BAYdVB5Q
B
今頃所長は劇場版ルートに行ってたりして

360 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 00:22:22 ID:???
その頼れる先輩、フォーゼに敵で出てたけどまた騙されたんでしょうかねw

361 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 00:30:55 ID:???
フォーゼでちょい気になったんですが、佐野の人は今ニチアサ見てますか?
どうもスイートは見てそうな感じですけど

362 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/17(土) 00:34:34 ID:???
>>360-361
実は今のニチアサは見ていないんですねぇ。
仮面ライダーも、知識としてはある程度ありますがちゃんと通しで見たのは龍騎、ファイズ、剣、ディケイド。
ちらちらとだけ見たのがクウガ、カブト、電王です。他はあまり詳しくありません。
プリティーでキュアキュアな方も、SSだけまだ見れていません。
スイートはちらちらとだけですね。

363 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 00:36:57 ID:???
>>360
えっ、うそ、マジで!?

364 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 00:38:09 ID:???
ギャレンじゃなくて橘さんやってた人が出てたんですよ

365 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 00:40:47 ID:???
さすがにギャレン出たら大変だね、そういう番組やってたのはもう3年は前だ。
でもいまだに天野さんは「ダディ」「ギャレン」として根強い人気が(ネット上では)あるけどw

366 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/17(土) 00:40:53 ID:???
>>363-364
あとはアマネちゃんや、龍騎のオルタナティブの教授も出演されたみたいですね。
ブログなどを見てキャプを見てきましたが、橘さんが凄い笑顔……。

367 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/17(土) 02:28:36 ID:???
>A.「すげぇ! 変身ヒーローかよ! 剣崎さんかっけぇ!!」 剣崎を尊敬してみる
================================================================================
佐野満は男の子である。
夕方にカインの槍を見て興奮をしていたように、今、目の前に変身ヒーローが存在する事に彼は純粋に喜び。
剣崎を尊敬の眼差しで見つめながら興奮をしていた。
テレビの中やゲームの中、漫画の中にしかいないような存在がこんなに近くにいるというのだから、興奮をしない訳がない。

剣崎「そんな大層なもんじゃないぞ。 給料安いしね」
佐野「でも変身ヒーローだろ!? やっぱ凄いよ……。 な、なんでヒーローに剣崎さんはなったんだ?」
剣崎「コドモノコロカラ、ヒーローニアコガリチタ」
佐野「剣崎さん、夢中だね!」
剣崎「ああ!」

興奮をした佐野に対して剣崎は朗らかに笑いながら返答をする。
そんな元気ハツラツとした2人のやり取りを霊夢は呆れたように見守りつつ……手元にあった湯呑を口に運ぶ。

霊夢「(変身……ヒーロー、ねぇ)」
佐野「やっぱり変身! とか言うのか剣崎さん?」
剣崎「勿論。 言わなきゃ気合も入らないしな」
佐野「言ってみて! 言ってみて!!」
剣崎「……ヘシン!!」
佐野「かっけぇ!! 変身って聞こえないけどかっけぇ!! 生変身かっけぇ!!」
霊夢「……あんたら、やかましい」

次々と質問をする佐野に、それに応える剣崎、そして茶を啜りツッコミを入れる霊夢。
こうして2日目の夜は、昨日に比べ賑やかに更けてゆくのだった。

※剣崎と仲良くなりました。

                                          2日目終了

368 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/17(土) 02:29:39 ID:???
3日目

明けて3日目、この幻想郷に来て初めてのサッカーに触れられる日とあって、佐野は誰より早く飛び起き朝の支度に取り掛かった。
普段は不真面目に見える佐野も、それでもことサッカーにかける情熱は誰にも負けないつもりである。
誰よりも早く準備をし、サッカーをしたいと思う気持ちも当然の事であろう。
この佐野の行動には、一同も驚き……また、クーガーは自分が一番の早起きで無かった事にショックを受けていたのだが。
それはそれとして、食事を終えたイレギュラーズメンバーは早速神社の裏側にある練習場へと移動をする。

佐野「おお、意外に広いな。 11人で練習するくらいなら十分すぎるぜ。
   ……えーと、それでこれからどうするかだが……サッカー知らない奴もいるんだよなぁ」
霊夢「昨日の内に簡単には説明しておいたわ。 後はまぁ……やってりゃ覚えるでしょ」
佐野「適当だなオイ」

割かし広い練習場を見て佐野は感嘆の息を吐きつつ、さてどうしたものかと一同を見て考える。
サッカーに関する知識がある律子に剣崎、クーガーは問題ないとして……。
あまりサッカーに詳しくないアイビス、そしてそもそもサッカーの存在自体を知らない他の面々。
彼らにはまずサッカーというものそのものを教えなければ、練習もへったくれもないと考えるのだが……。
霊夢は事前にある程度、サッカーとはどういうものかという事を説明していたらしく。
やっている内に覚えてくるだろう、と楽観的に見ている。

水銀燈「要はその球っころをあっちの口あけた所に放り込めばいいんでしょう? 簡単よ簡単」
レイ「で、手をつかっちゃいかなかったんだね。 任せときな、脚技には自信がある」
佐野「うーん、不安だ……不安だが……。 ……まぁ、とりあえずはやってみるしかないか。
   確かに習うより慣れろでいった方がよさそうだし……」
ブースター「キュ?」
佐野「そもそもブースターとか、教える事が出来るかどうかすら疑問だし……」

ちゃんと理解しているのかしていないのか微妙な言葉を吐く水銀燈とレイに、思わず佐野は不安を覚えるが……。
とはいえ、試合まで時間が無い今は、確かに霊夢の言うように体にルールを覚えさせるのが先決かと判断した。

369 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/17(土) 02:30:49 ID:???
佐野「とはいっても、まずは全員がどれくらい動けるか確認しねーとな……。
   ポジションとかの割り振りとかも考えなきゃいけねーし……」
律子「あ、それについて意見があるんだけど……私はゴールキーパーをやっていいかしら?」
佐野「ん? 別に他に希望が無ければいいと思うが……なんで?」

ひとまず今後の予定を考える佐野に、不意に声をかけたのは律子である。
殆どがサッカー未経験者であり、ポジションなども決まっていない以上、
空いているゴールキーパーの位置を律子が務める事は別段何も問題は無いように思えたが……。
一体どうしてか、と佐野が問いかけると律子は腕組みをしながら苦笑しつつ返答をする。

律子「他の人はやっぱり男性だったり……或いは女性でも身体能力が高そうな人が多いけど、私はただの一般人だしね。
   上手く足でボールをコントロールできる自信無いし……」
佐野「あー……なるほど、だから手を使えるゴールキーパーを……と」
律子「そう。 ゴールキーパーが楽なポジションだとは思っていないけれど……他に比べればマシでしょう?」
佐野「確かに……そうだな。 それじゃゴールキーパーはりっちゃんでいこう」

明らかに身のこなしが普通でないレイやダークドリームに、水銀燈。
そして、一応は戦闘機のパイロットをやっていたというアイビスに対し、律子はあくまでもただの一般人。
身体能力は格段に差があると分析した律子は、それなら自分はゴールキーパーをやった方がチームに迷惑がかからないと判断をしたのである。
これには佐野も納得をし、了承をした。

佐野「んじゃ……残った皆は適当に分かれてくれ。 俺と霊夢ちゃんで練習を見るから」
霊夢「(……佐野の実力の方もちゃんと見ておかないとねぇ)」

………
……


370 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/17(土) 02:31:51 ID:???
それから数時間、佐野と霊夢は2組に分かれたイレギュラーズメンバーの運動能力。
サッカーのセンスと、何が得意そうで何が苦手そうかを把握する為に数々のプレーを行わせた。

タタタタタタッ

ダークドリーム「ボールを持って走るのがドリブル……だよね」
佐野「(やっぱ結構うまいな……っていうかうかうかしてると抜かれかねんレベルだ……)」

まず、佐野のグループに入って練習を行っていたダークドリーム。
彼女は1日目の夜に佐野が見た予感が的中し、サッカーセンスは中々のものを持っていた。
特に攻撃力――その中でもパスの精度はかなりのもの。
恐らくはあの夜に佐野から教えてもらった言葉を忠実に守っているだけなのだろうが……。
その精度は佐野の上をあっさりと超えており、教えた佐野としては立場が無かった。

パシュッ

ダークドリーム「パスは味方に渡すもの。 取れなきゃ意味がない……だよね」
佐野「(置くならOMFか……SHかな。 守備はそこまで強くなさそうだし)」

ササッ パシッ

水銀燈「ふんっ、通さないわよおバカさぁ〜ん」
ダークドリーム「……駄目かぁ」
佐野「(水銀燈も普通に上手いな……)」

そして、水銀燈はそのドリームのパスをカット……少なくとも零れ球にする事は可能な程度には、守備が上手かった。
その性質から攻撃性が高いかと思われていた水銀燈ではあるが、意外にも守備面で彼女は輝いていたのである。
攻撃面においてもパス以外の能力は軒並み平均して高く。
更にタックル、パスカットといった主要な守備的能力は佐野以上なのだが……。

371 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/17(土) 02:32:51 ID:???
バシッ! ガシャーッ!!

水銀燈「うっ!?」
ユーノ「あ、ご、ごめん! 大丈夫?」
佐野「(……やたら吹き飛ばされてるよなぁ。 人形だから軽いのか?)」

その水銀燈は、何故かこの練習で軽い接触をしただけでも吹き飛ばされる事が多かった。
幸いにも怪我――否、欠損こそしなかったものの、水銀燈は吹き飛ばされるたびに苦々しげな表情を浮かべ……。
佐野もこれを見て、頭をかきながらどうしたものかと考える。
守備に使うにしても攻撃に使うにしても、サッカーをやる上で接触プレーというものは避けられないからだ。

佐野「(改善……出来るといいんだが、どうなんだろうなぁ? ありゃ体格の問題な気がするし……。
    ……と、それはそれとして他の選手は……?)」

剣崎「ウェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエイッ!!」

バコォッ! バシュウウウウッ!!

ユーノ「……ハッ!」

チィッ! パサァッ!!

剣崎「よし、ゴールだ!」
ユーノ「……やっぱり止められないなぁ」

ゴール前で攻防を繰り広げていた剣崎とユーノの勝負は、剣崎の勝利で幕を閉じる。
どうやら剣崎はパワーに自信があるタイプの選手らしく、そのシュート力は優に佐野を超えており。
また、ブロックや競り合いといった体を張ったプレイも得意としている事がわかった。
ただ、異様なまでにタックルは苦手であり……その他の能力も、決して高いとは言えない、というのが佐野の感想である。

佐野「(それでも俺と同じくらい上手いんだよなぁ……本当に素人なんだろうか……。
    で、ユーノ君はというと……)」

372 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/17(土) 02:34:09 ID:???
ユーノ=スクライアは、その見た目通り、やはり運動は苦手なのだろう。
ダークドリームや水銀燈、剣崎に比較をすると見劣りをするレベルの能力しか持っていなかった。
特に攻撃能力はパス以外壊滅的であると言え、守備に関しても水銀燈に劣っていた。
ユーノも自分であまり役に立てそうにもない事を理解しているのか、剣崎にゴールを奪われても悔しそうな表情を浮かべてはおらず。
ただ苦笑を浮かべながら、頬をかいているだけである。

佐野「(剣崎さんは……FWにするかDFにするか微妙な所だなぁ。 他の選手によってポジションを流動的に変えた方がいいかもしれん。
    ユーノ君は……DFに置くしかないかなぁ……。 さて、次はクーガーさん……なんだが……)」

シュタタタタタタタタタ―――ッ!!!!

クーガー「俺はこう思うんですドリブルとは最高の攻撃手段だとパスで攻めるのも確かに優雅で文化的完成されたパスサッカーは芸術です
     ですがパスの場合オフサイドというつまらないルールに引っかかる可能性があるそれで攻撃失敗しては元も子もない
     なによりだれよりはやく相手ゴールまでいきたい俺にとって誰かのパスを"待つ"というのは我慢できない事です
     ならシュートはどうかそれも駄目だぁシュートは体力を過大に消費してしまいます
     それでガッツを失って攻撃失敗したら誰に何と言われるかわかったもんじゃない
     それに比べてドリブルのなんと素晴らしい事かドリブルで敵を抜くたびに観客席から湧き上がる歓声
     焦る敵の表情を見ながらゴールに近づいていくと絶頂すら覚えてしまいそうになる
     ゴールまで進めば後はGKをかわしてゴールにボールを押し込むだけこれで1点無駄に体力を消耗する心配などありません
     失敗しても敵をゴール前まで押し込めるという長所もあります
     ああなんと素晴らしい攻撃手段かだから俺はドリブルが大好きなんです」

シュタ―――ッ!!!

佐野「(……この人は、俺よりうまい。 ドリブルだけじゃなく、他の面でも)」

スピード狂として周囲に認識されているストレイト=クーガー。
彼は、佐野の予想以上にサッカーセンスに恵まれ……そして、この場にいる誰よりも素早くドリブルをする事が出来た。
ドリブルに自信を持つ佐野以上に、である。

373 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/17(土) 02:35:09 ID:???
そのスピードに乗ったドリブルは……佐野には到底真似する事が出来ず。
佐野は一瞬、少しだけ……ほんの少しだけ、どうして素人が俺よりもうまくドリブルが出来るんだと嫉妬を覚えた。
だが、すぐに頭を振ってその考えを振り払った。
元の世界に帰る為には、今は一人でも戦力が必要な状況――クーガーがサッカー上手いという事実は、喜ばしい事なのだから。

佐野「(……でもやっぱり納得出来ない俺が嫌いだ。 くそっ、素人に負けてたまるか!
    すぐにクーガーさん超えるくらいドリブル上手くなって……ん?)」
クーガー「はぁ……はぁ……」
佐野「(息切れしてる……? そりゃまああんだけ早口で何か叫んでたんだから当然といや当然……?
    いや、でもドリブル開始して少ししか経ってねぇぞ? も、もしかして体力がねぇのか?)」

負けん気を出す佐野は、そのままクーガーを観察していたのだが……。
やがてクーガーはドリブルでの往復のスピードを徐々に落とし始め、荒々しく息を吐き始めた。
始めはあれだけ喋りながら体を動かしていたなら息が切れるのも当然かと佐野は思ったのだが……。
しばらく経っても体力が回復した様子を見せないクーガーを見て、もしや体力が無いのだろうかと考えを抱く。

佐野「(この体力の無さは……ちょっとしたウィークポイントになりそうだな。
    ……でも、なんだってあんな動きが出来るのにそんなに体力が無いんだ?)」
クーガー「(ちっ、この程度の運動すら満足に出来ないか……)」

とにもかくにも、こうして佐野は自身の組に入った選手達全員の能力を見る事が出来た。
それぞれ長所と短所があるものの、概ね攻撃と守備のバランスは取れており……。
これならばポジションを決めるのもそこまで苦労はしないかもしれないと考えつつ、
能力確認はここまでだと自身もボールを持ち、佐野は練習の輪の中に混ざってゆくのだった。

374 : 佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/17(土) 02:36:09 ID:???
○能力公開1 ダークドリーム・水銀燈・剣崎・ユーノ・クーガー

霊夢「はいはーい、という事で中途半端だけど一旦ここまで。
   続きは明日に回して、ここで佐野が見た選手達の能力を公開しておくわ。
   それに伴って解説もしていくから、よく見ておいてね」

@ダークドリーム

名前   ド パ シ タ カ ブ せ 高低 ガッツ  総合
ダークドリーム 49 50 48 48 47 47 47 3/3 800/800 336

     ダークドリーム
フラグ・シュート

長所:攻撃面ではほぼ万能。パサーとしての才覚あり。
短所:下手をすれば器用貧乏になりやすいかも。

霊夢「ダークドリームはパスが比較的うまい、万能攻撃型の選手ね。 ポジションはオフェンシブミッドフィルダーかサイドハーフかしら?
   下手こくと器用貧乏になっちゃうかもしれないけれど……裏を返せば痒いところに手が届く便利な選手にもなれるという事よ。
   また、>>188で書いているようにこの『イレギュラーズ』の選手達は問題解決をすると特殊スキルを会得するんだけど……。
   ダークドリームはその中でも特別強力なスキルを覚えるわ。 なるべく面倒を見てあげましょう」


375 : 佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/17(土) 02:37:10 ID:???
A水銀燈
名前   ド パ シ タ カ ブ せ 高低 ガッツ  総合
水銀燈  49 45 48 50 49 46 45 3/2 800/800 332

     水銀燈
スキル・???(全接触プレイで≦−2で負けると吹っ飛ばされる)

長所:タックル・カットなどの守備的プレーが得意。攻撃面もパスに目を瞑れば優秀。
短所:接触プレー時の脆弱さ。パワーの無さ。

霊夢「タックル、パスカットが上手いボランチ型の選手が水銀燈ね。
   ただ、タックルもパスカットも上手いけどその代償といわんばかりに接触プレイが異常なまでに弱いわ。
   ガッツ800は多い方だけれど、何度も吹き飛ばされると怪我をする可能性もあるし……。
   なるべく早めにここは改善したい所ね。育てていけば、優秀なボランチとなってくれるでしょう」

B剣崎一真
名前   ド パ シ タ カ ブ せ 高低 ガッツ  総合
剣崎   47 47 50 46 48 51 51 2/1 900/900 340

長所:爆発的なシュート力、ブロック力、競り合い強さ。
短所:ド下手なタックル。置き場所に悩む。

霊夢「剣崎はシュート・ブロック・競り合いに強いという正にパワー型って感じの選手ね。
   技は今の所無いけれど、育てていけばシュート・ブロック・競り合い、何れも覚えるでしょう。
   ……タックルも改善される、かも?
   問題点はFWとしてもDFとしても使えるが為にどっちに置くか悩む、という点かしら。
   ポジションを固定するのではなく試合相手によって臨機応変に変えていった方がいいかもね」


376 : 佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/17(土) 02:38:21 ID:???
Cユーノ=スクライア
名前   ド パ シ タ カ ブ せ 高低 ガッツ  総合
ユーノ  45 47 42 48 48 47 46 2/2 750/750 327

長所:平均を超えてはいないが、バランスの取れた守備能力。
短所:壊滅的なまでのオフェンス力の無さ。

霊夢「なんとコメントしていいのか困るのがこのユーノね……置く場所はDFでしょうけど……。
   はっきり言って現時点では、そこまで強くないわ。 でも、育てていけばきっと頼りがいのあるDFに育ってくれる筈よ。
   成長率では、先の剣崎やダークドリーム以上に期待が出来るわね」

Dストレイト=クーガー
名前   ド パ シ タ カ ブ せ 高低 ガッツ  総合
クーガー 54 50 51 51 50 48 49 3/3 500/500 353

     クーガー
やや華麗なドリブル(1/4でドリブル力+2)

長所:ドリブル。他の能力も平均して高い水準。
短所:体力の無さ。やや脆いと言えるフィジカル。

霊夢「とにかくドリブル。何がなくともドリブル。自陣ゴール前からでもドリブル。 クーガーを現すとすれば、もうそれしか言えないわね。
   現時点でも異常なまでに強力なそのドリブルは、育てれば幻想郷でもNo.1の実力となるでしょう。
   ただ、ネックなのは体力の低さかしらね。 消費の軽いドリブルといえど、何度も繰り返していては体力が尽きるわ。
   この問題さえ解決できれば、頼れる切り込み隊長となってくれるでしょうね」

霊夢「以上、5名の能力を公開したわよ。 因みに、このスレの能力の上限は56。
   基本的にこれより上がらないから、注意をしておいてね。

   ……今は弱点を持っていたり、少し弱いキャラも、悩みを日常パートで解決してあげれば真の力を発揮できるようになるわ。
   頑張って皆の信頼を勝ち取り、パワーアップさせ、協力して待ち受ける試合に勝っていきましょう。
   それじゃ、待て! 次回!」


377 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/17(土) 02:39:46 ID:???
以上、ここまで。続きは明日以降書かせていただきます。
それでは、お疲れ様でしたー。

378 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 02:40:26 ID:???
さすが兄貴、ドリブルの伸び代は2しかないのかwwww

379 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 02:49:19 ID:???
乙でしたー

ユーノは成長率が高いとユーノか

380 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 03:27:04 ID:???
森崎板システム的にシュート型のFWは必殺シュートを知らないとどうにもならないからなあ。
とりあえず剣崎には最優先で必殺シュートを覚えてもらおう。
クーガー兄貴は本当はSH向きなんだけど、ガッツ足らないからとりあえずウィングで攻撃専念かな?

381 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 03:49:07 ID:???
残りのメンツがどの程度の能力かによるな
シューターが剣崎しかいないなら最優先で鍛えるべきだが、他にいるならDFにしたほうがいいかも
ガリもレイもブースターもアイビスもブロック得意じゃなさそうだし

382 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 03:54:59 ID:???
ガリはメカ島津型DFの可能性があると思う。
ブースターは…本来のデータを考えると砲台くさいな。
レイとアイビスはちょっとわからん。

383 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 04:14:02 ID:???
アイビスは確変起こせば高速SBかな。ドリブル、パス、タックル、空中戦が得意になりそうだし
確変起こすまでが大変だろうけど

384 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 04:15:10 ID:???
あと問題なのはりっちゃん隊員(その書き方をすると別人でござる)かなあ。
覚醒までザルGKとかいわれちゃうと、DFの枚数を減らすしかなくなる。

385 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 04:25:21 ID:???
減らしてどうする・・増やす、ね。

386 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 07:06:52 ID:???
まぁ戦術は相手によるわな……一応考えてみるか
1ボスチーム
FWルーミア、リグル
MF静葉、
DFレティ、穣子、キスメ、ナズ、(チルノ)
GKヤマメ

387 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 07:18:58 ID:???
こんな感じか。ブロッカーが多いし、一対一に強いGKがいるから
強化なシューターかポストプレイヤーが欲しいところ
浮き球に強いドリームか剣崎に頑張ってもらうか
後は何か炎に弱そうだからブースターが活躍できそう?
分らないが基礎シュート力があって必殺技がないどこぞの魔王無いみたいに連発で削るのも手、覚醒すりゃこっちのもんだ

守備はFWがダイレクトシューターだしガリ島津で処理、銀様は静葉さんに付く、ユーノ君は積極的に参加して覚醒を待つ
兄貴は大人しくサイドハーフやってなさい

こんなもんかな。今分かっている範囲だと

388 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 11:05:26 ID:???
敵の外来人がMFの少なさを補強してるかもしれない
本来はMFじゃなくてFWかもしれんけど

389 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 11:24:49 ID:???
虫(リグル、ヤマメ)、氷(レティ、チルノ)、草(静葉、穣子)…確かに炎タイプの独壇場だなww

390 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 13:03:17 ID:???
レイちゃんが一番良くわかんないな。バランス型なのかな
ゲームだとシマリス脚に全体技、そしてあの大技……バランスよく育って速が高かったからかなり強かったような

個人的には美鈴と出会ってほしいなー

391 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 13:48:51 ID:???
レイは最初からあるネコけりが意外に強かった記憶がある。

392 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 17:25:06 ID:???
ポケモン新作の主人公のポケモンがイーブイらしいからブースターにするぞー
ていうか、ポケモン+ノブナガの野望ってどういうことなの……

393 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 21:21:05 ID:???
>>334
>霊夢「もう突っ込むのに疲れた」

その程度で疲れてどうする
某三杉君を見習いたまえ

394 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 21:34:03 ID:???
あれはネタの天丼がしつこすぎたんで引いてる向きもあったけどな。
チーム名もエグザイルになってたら同じことになってただろうと思うと、マジほっとしてるわ。

395 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 21:42:08 ID:???
俺はチーム名についてはネタでエグザイル選んだわけじゃなかったんだけどな…
まあ多分危惧通りになってたと思うし悪い事したよ

396 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 21:46:39 ID:???
きっといいチームになるよ

397 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/18(日) 01:27:35 ID:???
霊夢「(さーてと……こっちもだいぶ能力が判明してきたわね……)」

佐野がいるフィールドの反対側では、霊夢が腕組みをしながら自分の組に回された選手達のプレイをつぶさに観察し。
こちらも大まかな能力を把握し始める。

タッタッタッ

ブースター「!!」

ドゴォンッ!! バシュウウウウウッ!!

律子「うわぁっ!?」

ゴール前でシュートとセービングの練習を繰り返すのは、ブースターと律子。
四足歩行の動物と身体能力もさして高くない完全なサッカー素人の両者は、
練習開始をしてからは当然のようにサッカーの動きというものが出来ていなかった。
だが、しばらくプレーを続けていくと……両者にきらりと光るものがある事を霊夢は発見する。

ブースター「キュ〜♪」
霊夢「(あいつ……突進力……。 じゃなくて、シュート力だけは並外れてるわね……。
    それ以外は……パスとパスカットが比較的上手い、くらいかしら? なんともチグハグな能力だわ……)」

四足歩行の為かドリブルは駄目、おまけにドリブルをする選手にも怖がって近づかない為タックルも苦手。
小柄な為かブロックや競り合い勝負も不得手のように見えたブースターだが……。
しかし、意外にもその突進力は優れており、体ごとボールに体当たりをして放つシュートの威力はかなりのもの。
また、その精度も確かなもので、パスに応用すれば十分一戦級で使えるだろうし。
ボールに飛びつくだけならばその反射神経も中々のものであり、パスカットも上手そうであった。

霊夢「(ただ、パスとパスカットが上手いだけじゃ……MFは駄目ねぇ。 やっぱシュート一芸のストライカーの道しかないかしら?)」

398 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/18(日) 01:28:35 ID:???
なんともアンバランスな選手だと頭を痛めながら、続いて霊夢はゴール前に立つ律子に視線を向けた。
予想の通り律子の実力は、幻想郷内で見ても平凡なもの。
1ボスチームにいるキーパーよりも劣る程度のセービングしか見せる事が出来なかった。
だが、それでも素人にしては上出来であるとも言えるし……。

霊夢「(何より、センスが凄い……。 ……いや、センスじゃないわね。
    何かこう……地底の橋姫のように、感情を力に変換できるような力がある……?)」

ブースター「キュイ〜!!」

ドゴォッ!! バシュウウウウウッ!!

律子「そう何度も何度も……通さないわよッ!!」

バシィッ!!

意外にも負けず嫌いなのか、ブースターの放ったシュートに対して横っ飛びになりながら飛びつく律子。
その反応速度は先ほどの時以上に鋭く速く、ブースターは驚いたように律子を見つめ……。
律子は起き上がりながらズレたメガネを直し、ボールをブースターへと投げ返す。

律子「(ゴールキーパーは最後の砦……佐野君たちが点を取ってくれても、私が何失点もしたら意味がない。
    765プロに帰る為にも、試合には絶対に勝たなきゃいけないんだから……。
    素人だからって泣き言は言えない……!)」

霊夢の感じていたように、律子は感情――否、思い出を力にする事が可能な少女であった。
そして、今、彼女は元の世界の仲間たちを思いながら懸命にセービングをした。
それは彼女が元いた世界で、他の者達と競い合う時に繰り出してきたもの――。
通称思い出ボムと呼ばれるものを応用した力なのだが……当然ながら霊夢はそんな事知らなかったのであった。

霊夢「(素人同然でこれだけやれるなら……育てれば一気に伸びるかもね。 うん、キーパーには適任だわ。
    で、次はカインとアイビス……だけど……)」

399 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/18(日) 01:29:42 ID:???
レイ「それっ、いくよ!」

バシュッ! バイーンッ!!

アイビス「うっ……」
カイン「フ……空中戦では俺は負けん!」

レイの上げるハイボールに対し、競り合い勝負をするアイビスとカイン。
何かを恐れるかのように飛び上がる速度も遅ければジャンプ力も低いアイビスに対し。
カインは自信満々に空を飛び、あっさりとボールを胸でトラップして着地を決める。

霊夢「(カインは空中戦のエキスパートね……今のまんまでも十分空中戦で使える。
    攻撃にしろ守備にしろ、ゴール前に置いておけば安心ね)」

地上戦はいまいちであり、ボールの扱いが苦手そうに見えたカインだが……。
彼は空中戦での動きが他の者達よりずば抜けて上手かった。
ジャンプ力もさる事ながら、体の入れ方や簡単に押し負けない強靭なフィジカルは素晴らしく。
FWにしてポストプレイヤーにするも、DFにしてダイレクトシュートを防ぐのに使うのも自由自在。
非常に便利なタイプの選手と言えた。

霊夢「(……逆にアイビスは駄目ねぇ。 空中戦もそうだけど……)」

タタタッ コロンッ

アイビス「くそっ……!」
レイ「甘い甘い! クーガーの奴じゃないが、遅すぎるよ!」
アイビス「……!!」

霊夢「(ドリブル、パス、シュート、タックル、パスカット、ブロック、競り合い……どれをとっても平均以下。
    ……というか、最低ランクね。 動きは悪くないんだけど……なんでだろう?)」

400 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/18(日) 01:30:47 ID:???
アイビスも、その動き自体は決して悪い訳ではなかった。
だが、何故か彼女はそれをサッカーに使う事も出来ず、下手で稚拙なプレーしか見せる事が出来なかった。
勘の優れた霊夢は、それでも才能はある筈だと考え、実際にその片鱗のようなものも練習で見えてはいるのだが……。
その片鱗はあまりにも小さく、弱弱しい。

霊夢「(どっちにしろ、今のままじゃ到底使えないわね……どこにも置けない。
    空いた場所に置く程度しか出来ないわ……。 で、レイはといえば……)」

タタタタンッ!

アイビス「(今度こそ……!)」
レイ「あらよっ!」

シュタンッ! バシィッ!!

アイビス「くっ……!」
レイ「人に触れないように球ころにだけ触るってのは難しいねぇ……」

再びドリブル練習をするアイビスに、素早く詰め寄り飛び蹴りのような姿勢からボールを奪取。
そのまま空中で一回転という曲芸染みた動きをしてから、着地を決めるレイ。
少々危なっかしくはあるものの、その動きは正に美技と呼べ。
彼女は本当にサッカー未経験者なのかと疑いたくなるようなプレーを先ほどから見せ続ける。

霊夢「(こりゃ即戦力だわ。 特にボール狩りのセンスと、ドリブルが上手い……。
    クーガーと少し役割被ってる気もするけど……あっちはどちらかといえば攻撃寄り。
    逆にレイは守備寄りだから……いざとなれば攻撃にも参加出来るサイドバックが適任かしら?)」

生憎とパワーばかりはそれ程でもないらしく、シュートはやや苦手。
パスもあまり上手くなく、中盤より上で使うのはやや苦しそうではあるが……。
ドリブルにパスカット、タックル。
おまけにクリアーもそこそこ上手く、これならばサイドバックとして十二分に活躍してくれるだろうと霊夢は笑みを浮かべた。

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