キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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レス数が900を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。
11人の戦士たち

1 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/08(木) 01:18:54 ID:???
それは異世界の人々の物語。

「楽しくて笑っちゃうとか、一人が寂しいとか、大好きな人が大切だとか……たくさんたくさん、いろんな事を知りたいの!」
                   「今でも思うよ……大切な人を守りたいって。 でも、僕にはその力が無いんだ……」

それは異世界の人々が交錯した物語。

「不老不死は見習いなんだ。 ……長く生きたら、友達の顔も名前も忘れちゃうのかな」
                   「俺にもいつか、あいつらを祝福できる時が来るのだろうか……」

それは異世界の人々が一つのものを目指す物語。

「私がいてもいなくても構わないでしょ! 本当はこんな事……サッカーなんて、したくないんだ!」
                   「と め る !」

それは異世界の人々の友情の物語。

「絆? なんて陳腐で美しくない言葉……そんなもの全て最後には千切れてしまうのよ」
                   「まだわからないのかい……心だよッ!!」

それは流れ着いた者たちの挽歌。

「(役に立たなくなったらまた捨てられるのかな……どうすればご主人様は喜んでくれるんだろう?)」
                   「速さこそ命、速さこそ文化。 しかし……人には人のペースってもんがあるわな」

                 時も空間も世界観も違う11人の戦士たち。
                彼らが集い流れ着いたのは、偶然なのか必然なのか。

              「皆揃ってお家に帰るぞ! 家に帰るまでがサッカーです!!」

※なお、この台詞などは予定です。何等かの都合により変更される可能性があるのでご了承ください。

272 :森崎名無しさん:2011/12/15(木) 21:52:13 ID:???
それなんてインペラー

273 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 00:06:13 ID:???
>B.カイン
======================================================================
カイン「………………」
佐野「ん? カインさん、何やってんだ?」
カイン「槍の手入れだ。 あまり近づきすぎるな、危険だぞ」

日も傾き始めた頃、霊夢に縁側の雑巾がけを命じられた佐野は、その縁側に腰掛け。
佐野の身長よりも長い槍を手入れするカインと鉢合わせした。
日本において日常生活を送っていれば、滅多にお目にかかる事が出来ない光景に思わず佐野は釘づけとなり。
カインはそれを気にした様子を見せずも、あまり近づきすぎるなと警告をする。

佐野「それがカインさんの得物か……」
カイン「剣も扱えるが、やはり槍がよく馴染む。 お前は何を扱うんだ?」
佐野「いやいや、俺そんな槍だとか剣だとか使えませんって。 っていうかそういうの持ったら俺達の世界だと犯罪なんです」
カイン「……騎士でなければ武器が持てないという事か?」
佐野「うーん、そういう意味でもないんだが……」

魔物が蔓延る世界から来たカインと、戦争とはほぼ無縁の日本から来た佐野。
両者の間にはやはり常識というものに相当の格差があり。
佐野は丁寧にカインに自分たちの世界には魔物がいない事、そもそも戦う必要というものが無い為。
危険物となる刀剣の類を所有するには、相応の手続きと許可が必要である事を説明する。
これにはカインもカルチャーショックを受けていたが、しかし、すぐにその口元に微笑を浮かべた。

カイン「魔物がいない世界か……よもやそのような世界があるとはな」
佐野「俺からしてみれば魔物の存在自体が夢物語ですよ……」
カイン「フ……しかし、そんな世界でも武器を所持する者がいるというのはどういう事だ?」
佐野「趣味として持ってる人とかもいるみたいですよ。
   コレクションしたりとか、まあそういう事が出来るのは金持ちだけですけど」
カイン「なるほどな。 確かに、良い武器というものはそれだけで一つの芸術品とも言える」
佐野「カインさんのもそうなんですか?」
カイン「む? これは……」

274 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 00:07:13 ID:???
先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、

★隠しダンジョンは未クリアです→! card=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

JOKER→カイン「ランス・オブ・カインといってな。 鍛冶屋に特注でつくらせたものだ」 うわぁ、この人武器に自分の名前つけてる
ダイヤ・ハート→カイン「ホーリーランスといってな。 この世に存在する最強の槍と言われている」 プレイグさんは強敵でしたね
スペード→カイン「グングニルだ。 これも名のしれた名槍だぞ」 グングニールとどっちの表記が正しいんだろう
クラブ→カイン「ただのスピアだ。 一般兵士用のものだな」 初期装備。売ると60ギル

>>264-265
乙感謝ですー。カインさんはサッカーにおいても戦術によってかなり重要なポジを占めるキャラになるかと思われます。
>>266-267
ラブなコメディーについてはイベントの進め方次第でしょうかね。。。
候補が候補なので……あと別に男の子を攻略してもいいのよ?
>>268
愉快な仲間たちはもはやお約束ですね。
>>269-270
必殺シュートはやはりダイレクト系に絞られますかね。
一応今からそれなりに考えてはおります。
>>271-272
フィールダー全員でゴールになだれ込む必殺シュートですね。わかります。

275 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 00:07:31 ID:???
★隠しダンジョンは未クリアです→ スペードJ =★

276 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 00:07:40 ID:???
★隠しダンジョンは未クリアです→ JOKER =★

277 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 00:07:57 ID:???
惜しい!

278 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 00:08:40 ID:???
おしいっ

279 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 00:08:42 ID:???
あと9秒でカインさんがナルシーな男になる所だった……!

280 :275:2011/12/16(金) 00:08:54 ID:???
ぐはっ…すまない……

281 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 00:21:57 ID:???
前に気に入ってたFFのフリーゲームでランス・オブ・カイン装備して攻撃してると
たまに味方を攻撃しだす、要は裏切るってネタがあったなーw

282 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 00:41:42 ID:???
もし、このスレでカインが裏切るような展開があろうものなら
オンドゥルルラギッタンディスカー!! って書き込みが殺到するだろうなーw

283 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 00:42:54 ID:???
参加者が書き込むより先にケンジャキが叫んでくれるよ、きっとw

284 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 00:45:07 ID:???
みんなで叫ぼう、オンドゥルルラギッタンディスカー!!

285 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 00:55:21 ID:???
チーム名:デュルイディルンドゼンジタディ

じゅういちにんのせんしたち、をオンドゥル語にするとこうなるらしいですw

286 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 00:59:14 ID:???
気になったから仮面ライダー剣見返してみたけど

剣崎って本当に戦士の適性高いよね
咄嗟にラウザー投げつけるとか普通考えないよ……
あとハマッた時の橘さんもすごい

287 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 01:00:20 ID:???
シナリオ上「勝っていい」となったときのダディの爆発力は異常

288 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 01:00:49 ID:???
逆にハマッテない時の橘さんは……

289 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 01:08:32 ID:???
剣崎は序盤の弱さが歴代屈指(多分素の良太郎を除けば最弱)な分、後半の強さが際立つのよね

290 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 01:49:48 ID:???
>★隠しダンジョンは未クリアです→ スペードJ =★
>カイン「グングニルだ。 これも名のしれた名槍だぞ」 グングニールとどっちの表記が正しいんだろう
================================================================================================
佐野「へぇ……」

少し自慢げにその槍を掲げるカインに、食い入るように槍を見つめる佐野。
刀剣類などに触った事など当然無い佐野も、しかし、そこは男の子。
子供の頃は棒きれを振り回して「これ剣の事な」とか言いながら遊んでいた事もある。
その磨き抜かれ光りを放ちつつも、数多の戦いを潜り抜けてきたように柄の部分に傷などが混じった槍は思わず見入ってしまう程美しく。
なるほど、金持ちが武器などをコレクションをしたくなる気持ちというものも、なんとなく理解が出来たような気がする。

佐野「すげーな……いや、俺、こんなの全然見た事ないからこんな事言っていいのかもわからんけど」
カイン「フ……本当に美しいものというものは素人が見てもそう感じるものだ」
霊夢「ちょっと佐野、くっちゃべってないでさっさと掃除しなさいよ……ってあら?」

無邪気に槍に惚れ惚れする佐野に、それを横目で見ながらせっせと手入れをするカイン。
そんな2人の背中に、いつまでも掃除をはじめた様子もなく話し声ばかりが聞こえた為。
佐野に業を煮やした霊夢の怒りの声がかかり……しかし、その声もカインの手元の槍が視界に入ると収まる。

霊夢「へー、高そうな槍。 売ったら幾らになるかしら?」
カイン「……売る気はないぞ。 少なくとも、これよりよいものがなければな」
霊夢「冗談よ冗談」
佐野「(なんか冗談に聞こえんかった……)」

そういえば最初に出会った時も賽銭がどうこう言っていたなぁと思う佐野を後目に。
霊夢は腕組みをしつつ、更に口を開く。

霊夢「で……まあ売る売らないは置いておいて。 あんた、それこの幻想郷でも使うつもり?」
カイン「無論だ。 この幻想郷にも魔物のようなものが存在するのだろう?」
霊夢「妖怪よ、妖怪。 で、その件に関してだけど……悪いけど、そういうのはあんまりこの幻想郷じゃ意味ないかもしれないわ」
カイン「……どういう事だ?」

291 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 01:50:58 ID:???
この幻想郷に来て1日目、霊夢から説明があった「妖怪」と呼ばれるものの存在。
それはカインのいた世界における魔物のような存在に近い、人間を襲うものだった。
それに対する手段として、カインの中では当然ながらこの槍を持って戦うというものしか考えしかなく。
だが、これに霊夢は異を唱える。

霊夢「この幻想郷には弾幕ごっこっていう決闘法があるのよ」
カイン「弾幕……ごっこ?」
霊夢「正式にはスペルカードルールっていうんだけどね。
   ま、要するに殺したり殺されたりをやめましょう。 弱い妖怪と強い妖怪の間にある格差をなるべく埋めましょう。
   っていう考えから生み出されたものなの。 で、これが幻想郷じゃ結構流行ってるのよ」

スペルカードルール――幻想郷を語る上では外せない、幻想郷独特の決闘法である。
詳しく説明をすると長くなる為に要所だけを語るなら。
決闘者は互いにカードを持ち合い、その時々に応じて枚数を選択しカードの数だけ攻撃をする。
その攻撃を防ぎ、相手にどれだけ攻撃を当てる事が出来るかを競うのがスペルカードルールである。

カイン「……その弾幕というのは、話を聞いている限りだと魔法のようなものなのだろう? 俺には使えん……」
霊夢「別に弾幕を撃てなくても問題ないっちゃ問題ないわよ。 武器を使ってスペル宣言する奴もいるし。 肉弾戦主体の奴だっているしね。
   まあどっちにしろ、この幻想郷で会う大体の妖怪ってのはそういうスペルカードを持った奴ばっかだと思うから……。
   普通の戦闘なんかはちょっと意味ないかもね」
カイン「むぅ……」

これを聞いて、カインは少しだけ表情を曇らせた。
魔物とは倒すべきものという考えがあるカインの中では、どうしてもルールを守って妖怪と戦わなければならないという理屈に……。
理解は示せても、納得をする事が出来ない。

292 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 01:52:23 ID:???
霊夢「……まぁ、妖怪の中にも意思がある奴がいるって事よ」
カイン「……俺達の世界にも意思を持った魔物くらいはいたさ。 そして、俺はそいつらを殺してきた」
霊夢「それがここではルール違反ってだけよ。 ……安心なさい、あんた頑丈そうだから弾幕ごっこで負けても死なないだろうし。
   そういうのを仕掛けてこない低級な妖怪なら、楽に返り討ちに出来そうだしね」
カイン「……なれるより他に無い、か。 それにそのルールとやらを強制される訳ではないのだろう?」
霊夢「ええ、避けたいなら避けても問題ないわ。 もっとも、物事を決める基本がコレだから使えないと結構不便だけどね」
カイン「なら十分だ。 その低級な魔物を相手に腕を振るえるなら問題ない」

しかし、続く霊夢のルールは強制ではないという言葉を聞いてようやくカインは晴れやかな表情を見せた。
もしもそれが強制なのだとすれば、弾幕ごっこというものに不慣れなカインでは。
格下の魔物――妖怪にも負けてしまう可能性というものがあったから。
そうでないのならば、何も問題は無いとカインは考える。

佐野「何の力も持ってない俺はどうしたらいいですかねぇ……?」

と、ここで口を挟んだのは戦う力も無ければ弾幕ごっこも出来ない佐野である。
これから先、この博麗神社から出る事もまたあるだろうに。
自衛の手段を何一つ持たないというのは、やはり心細く、恐ろしいものに思えた。
だが、これに対して霊夢は意外な返答をする。

霊夢「それならサッカーをすればいいわよ」
佐野「サッカーを?」
霊夢「言ったでしょ、この幻想郷ではサッカーも流行ってるんだって。
   公式に定められたルールじゃないけれど、サッカーを使った決闘法もこの幻想郷じゃあるのよ」

それはスペルカードルールよりは頻繁に行われている訳ではないらしいが。
サッカーをする妖怪、サッカーを好む妖怪は最近はスペルカードよりもサッカーを使った決闘法をする事があるらしく。
スペルカードを持たず戦う力が無くても、サッカーの実力がある程度あればそれなりには安心が出来るらしい。

293 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 01:53:31 ID:???
佐野「へー、サッカーで妖怪を追っ払えるのか! やった〜!」
霊夢「でも低級妖怪はサッカーすら出来ないから、出会ったらパックンチョされるかもね」
佐野「駄目じゃないですか〜! やだ〜!!」
カイン「1人で出歩かなければいいだろう。 俺や他の奴を誘えばいい」
佐野「カインさんたちが守ってくれるんですね。 やった〜!!」
霊夢「でも律子やアイビスあたりは戦えもしなさそうだったわよね……剣崎も普通っぽく見えたけど……(あいつは何か隠してる気がする)」
佐野「やっぱり駄目じゃないですか〜! やだ〜!!!」

だが、結局それなりはそれなりレベルであり、サッカーが出来るからといって完全に安心は出来る訳ではない。
佐野は霊夢とカインの言葉に一々喜んだり嘆いたりしつつ……こうして日は暮れ、1日も終わりに近づいていくのだった。

………
……


そうして佐野が涙目になりつつ、掃除を開始してから数分後。
手入れを終えたカインは立ち上がると縁側を後にしようとし……その際、横にいた霊夢に声をかけた。

カイン「……あまり苛めてやるな、霊夢」
霊夢「あらお優しいわね」
カイン「騎士が戦えない者を守るのは当然の義務だからな」
霊夢「へー。 ……にしても、グングニルねぇ」
カイン「? どうした」

佐野をからかう霊夢に注意するも、霊夢は素知らぬ顔でそれを受け流し……。
逆にカインの持つ槍に視線を移しながらつぶやく。

294 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 01:54:35 ID:???
霊夢「いや……ただ、それと同じ名前のスペルを使う奴がいてね。 ちょっと思い出しただけ」
カイン「……ほう。 なんという名だ?」
霊夢「レミリア=スカーレット……紅魔館って場所に住むお嬢様よ」
カイン「女か……」
霊夢「しかも幼女よ。 ただ、人間じゃない……吸血鬼よ」

レミリア=スカーレット――紅魔館に住まう、吸血鬼の当主。
女であると聞いたカインは、やはり少しだけ表情を曇らせるも……。
続けて告げられた吸血鬼という言葉を聞いて、その口元に再び小さな微笑を浮かべた。

カイン「……そいつは強いのか?」
霊夢「スペルカードも、実戦も、サッカーもね。 ……また面倒そうな事考えてる顔ね」
カイン「フ……」

その微笑を見た霊夢は、げんなりした表情を浮かべながら肩を竦めるも。
カインはただ薄く笑み、居間へと戻っていくのだった。

カイン「(レミリア=スカーレット……俺と同じく、グングニルを使う吸血鬼、か。
     ……一度手合せ願いたいものだ)」

※カインと仲良くなりました。
※カインがレミリア=スカーレットに興味を持ちました。


295 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 01:55:36 ID:???
その後、掃除を終えた佐野は夕食の時間になると居間に現れ全員が食卓につくのを待った。
一同の様子を見ていると、しっかり水銀燈も配膳などの手伝いをしており。
これには佐野も良かった良かったとうんうんうなずき笑みを見せる。

そして、そんな佐野と対照的に表情が芳しくないのは今日、外に情報収集に出かけた者たち。
どうやら成果はあまり上がらなかったそうだが……まだ情報収集を始めて1日目。
そう簡単に出るものでもないだろうと、彼らは彼らで互いを慰め合っていた。
それからしばらくして全ての料理が出され、佐野達は全員揃っていただきますの号令をしてから食事を開始する。

佐野「ん……そういや霊夢ちゃん、今日、試合の申し込みに行ったんだよな?」
霊夢「ええ、そうよ」
佐野「なんてぇチームなんだ?」
霊夢「『1ボスチーム』よ」
佐野「い……1ボス?」
霊夢「1ボス」

食事中、佐野が気になったのは……やはり1週間後に試合を組むと言っていた霊夢が、どのようなチームと試合を組んだのかという事。
それについて霊夢は口の中のものを飲み込んでから返答するのだが……。
そのチームの奇妙とも珍妙と言える名前に、思わず佐野は聞き返してしまう。

佐野「……1ボスてどういう事なの。 なんのゲームなの……」
剣崎「なんだかふざけた名前だな」
霊夢「でもこれから先戦うチームも似たようなのばっかよ?」
律子「……どうしてそんな名前なの? 何か理由でもあるんでしょう?」
霊夢「基本的にこの幻想郷のサッカーチームってね、似た実力者ばかりで固められてる所があるのよ。
   で、その中で1番弱いから1ボスチーム。 簡単でしょ?」
ユーノ「(そのチームの人たちはそれで納得してるんだろうか?)」

霊夢の説明を聞いても尚も納得できない佐野達ではあったが、まあ、あまり名前にばかり注視をしても仕方ないだろうと意識を改める。

佐野「(そうだ、名前は……気にはなるけれど、今はとりあえず置いておこう。 それより、今、気にするべき事は……)」

296 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 01:56:41 ID:???
A.「そのチームって弱いって言ってたけど、具体的にどれくらい弱いん?」 チームの具体的な弱さを聞いてみる
B.「そのチームって弱いって言ってたけど、長所くらいはあるんだろ?」 チームの長所を聞いてみる
C.「もしかして2ボス3ボスと続いていくのか……?」 これから先の戦いについて予想をつけてみる
D.「ところでそのチームには可愛い女の子はいるのかね?」 下心丸出しで聞いてみる
E.その他 自由投票枠

先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

297 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 01:57:43 ID:tWotV9Fw


298 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 02:00:14 ID:wcqqUrE+
B

299 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 02:02:05 ID:K5luJNjQ
B

300 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 02:33:45 ID:???
>B.「そのチームって弱いって言ってたけど、長所くらいはあるんだろ?」 チームの長所を聞いてみる
=================================================================================================
霊夢「長所ねぇ……」

どれだけ弱い弱いと言われても、長所の一つくらいはある筈だと佐野は考えた。
相手が幻想郷で最弱のチームと言っても、こちらだって殆どが素人の寄せ集め。
その長所に対抗する策を持っていなければ、コロッと負けてしまってもおかしくないのだ。
そう判断した佐野が霊夢に問いかければ、霊夢はしばらく考えた後……口を開く。

霊夢「……センターバックが優秀、ってくらいかしらね」
佐野「センターバック? 守備が優れたチームなのか?」
霊夢「ていうかそこしか見る所がないの」

佐野の問いに対する霊夢の答えは、センターバックが優秀である――というもの。
FWである佐野としては厄介極まりない話であり、思わず顔を顰めるつつ……。
それでも更に詳しい話を聞こうと、霊夢に続きを話すよう促す。

霊夢「1ボスチームのセンターバックはレティ=ホワイトロックっていう冬の妖怪なのよ。
   まあ妖怪としての強さはそこまででもないんだけど……サッカーだとそのパワーを使ったディフェンスがやたらうまいわ。
   一流にはちょっと及ばないけどね」
佐野「パワーディフェンスか……」
霊夢「タックル、ブロック、競り合い勝負にも強いわ。 後ろを守るキーパーもそこそこ強いし……。
   あー……うん、素人の寄せ集めだと確かにちょっと厳しいかもね」

その続きで発覚した、センターバック――レティ=ホワイトロックのプレイスタイル。
それは佐野満が誰よりもよく知り、尊敬をする人物のそれとよく似ており……。
もしもその人物と同じ程の実力があるのだとすれば、決して侮れる相手ではないと考える。

301 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 02:34:45 ID:???
霊夢「あ、それと……」
佐野「それと?」
霊夢「なんか最近、新しく外来人をチームに加入させた……とか言ってたわね」
ユーノ「!? 僕たちと同じような人を……?」

更に霊夢はその話を続けていく中で、なんと1ボスチームは最近になって新たな選手を加入させたと説明をする。
これには佐野達も驚きを見せ……続いて、一つの疑問を抱く。

アイビス「それなら私たちがサッカーなんてしなくてもいいんじゃないの?
     佐野だってそのチームに入れて貰えばいいだけじゃない」
剣崎「霊夢の話じゃチームメンバーがどこも一杯で加入させてもらえなかったんじゃないのか? どうなってるんだ、そこの所」

そう、先に霊夢が説明した事――どのチームも人数がいっぱいでメンバー募集を締め切っているというものがが真実ならば、
その外来人の新たな選手というものは存在する事がおかしい。
だが、この疑問はあっさりと解決をした。

霊夢「それは本当よ。 ただ、その外来人がここに来るのが早かったってだけ。
   多分、あんた達が先に来てれば佐野だってそのチームに加入させてもらえてたわよ」
クーガー「俺達が遅い……? 俺達が……スローリィ……?」

霊夢の話によると、その外来人は佐野達よりも先にこの幻想郷に辿り着き。
1ボスチームの者と出会い、チームに加入をしたのだという。
霊夢としてもそこまで詳しく話を聞いていない為にどのような経緯で加入をしたのかは不明だが……。
もしも佐野がその外来人よりも早くこの幻想郷に辿り着いていれば、1ボスチームに加入が出来ていた事は想像に難くない。

レイ「いいじゃないか、別に誰がどこに入ろうが。 あたいたちはあたいたちでやるだけさ」
佐野「その外来人って人は俺達のチームに入ってくんねーのかな……? 目的は俺達と同じなんだろ?」
霊夢「そこまでは知らないわよ。 純粋にサッカーしたいからしてるだけかもしれないしね。 ま、交渉次第じゃない?」

果たしてその外来人とは一体どのような人物なのか……そして、レティ=ホワイトロックの実力とはどの程度のものなのか。
……まだ幻想郷に来て2日目、あまりにも幻想郷の事を知らなさすぎる佐野にはどちらも予想がつかず。
漠然とした不安が胸中に漂うのだった。

302 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 02:36:01 ID:???
律子「ところで霊夢、チーム名はどうなったの?」
ダークドリーム「チーム名って何?」
ユーノ「僕たちの所属するチーム……サッカーチームの名前だよ」

それからしばらくして、話題は敵チームの情報から自チームの事――チームの名前へと移り変わった。
試合を申し込んできたという霊夢は、当然ながらチーム名を1ボスチームへと宣言している筈である。
しかし、ここまで佐野達はチーム名に対して一切何も発言をしていなかった。
そもそもサッカーをすると決めたのが昨日で、試合を申し込んだのが今日である為、そこまで考える時間が無かったのである。

霊夢「チーム名は私が独断で決めたわよ」
カイン「ふむ……まあどのような名であろうと、俺は構わんが……」
水銀燈「この私に相応しくないような陳腐な名前なら、ジャンクにしてあげる……」
佐野「で、なんて名前なんだ?」
霊夢「ええ、今日からこのチームの名前は――」



303 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 02:37:02 ID:???
☆チーム名を決めてください。

A.真トラウマスターズ
B.イレギュラーズ
C.フォーリナーズ
D.イレギュラーナンバーズ
E.エグザイルズ
F.トリズナーズ
G.マグネイト・イレブン
H.イレブン・ルーザーズ
I.国士無双
J.ディメンジョン・シータ
K.サンタナ
L.はぐれイレブン純情派
M.佐野と愉快な仲間達
N.軽業師サッカー団

age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。
※投票期限は12/16日 18:00までです。それまでに一番多い得票のものを採用します。
 同率のものがある場合は決選投票となります。

304 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 02:38:34 ID:???
本日はひとまずここまで。
初戦からいきなり次籐さん互換との勝負あるで。
それでは、お疲れ様でしたー。

305 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 02:38:48 ID:K5luJNjQ
I

306 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 02:55:20 ID:Yx8zt0Bg
D

307 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 06:54:38 ID:QlS8wku6
B

308 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 07:34:10 ID:qXELvwTs
J

309 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 07:42:30 ID:McSCd/sA


310 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 08:48:42 ID:???
バラバラやなw

311 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 09:56:48 ID:G/FQpC/s


312 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 09:57:39 ID:tahl4ZWI


313 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 11:07:26 ID:tWotV9Fw
C
これだけ本命がない名前決めってのも珍しいねw

314 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 11:11:35 ID:wcqqUrE+
F

315 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 12:15:26 ID:AcPJktVc
E

316 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 12:33:05 ID:YisvleoY
B

317 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 13:04:58 ID:KoJlwvVI
E

318 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 15:07:16 ID:uDaqrMSM
E えぐいね

319 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 16:00:00 ID:???
現時点の得票数
A.真トラウマスターズ.           :
B.イレギュラーズ.          :■■
C.フォーリナーズ.          :■
D.イレギュラーナンバーズ       :■
E.エグザイルズ.            :■■■
F.トリズナーズ             :■
G.マグネイト・イレブン         :
H.イレブン・ルーザーズ       :
I.国士無双.                :■
J.ディメンジョン・シータ         :■
K.サンタナ              :
L.はぐれイレブン純情派       :■
M.佐野と愉快な仲間達        :■
N.軽業師サッカー団.        :■

320 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 16:04:23 ID:kECiP10M


321 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 16:04:24 ID:dbiShN3s
B

322 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 16:25:28 ID:Ht61jrdI


323 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 19:08:59 ID:???
1ボスにはレティさんよりもっと強い
町人Aさんがいらっしゃるのですが、居ないよね?

324 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 20:08:23 ID:???
くっ間に合わなかったぜw

325 :199:2011/12/16(金) 20:13:28 ID:???
正直Eにならんでホッとしてる…。採用されたらExileネタが延々とついて回っただろうし。
次からはギャグ提案はなるべくやらないようにするわ、ホントw

326 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 20:14:18 ID:???
Eじゃなくてイーんですか?

327 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 20:16:22 ID:???
>>310 >>313
見事にバラバラな世界から集められた11人のチームですから。
中々どんな感じの名前にしていいのか迷っちゃいますよね。

>>319
どうも、中間報告ありがとうございます。

>>323
このスレの東方キャラは、星蓮船までの登場を予定してます。
神霊廟まで出しちゃうとキャラが増えすぎて戦うのが大変ですから。

>>324
チーム名決定の再投票は行いませんが、別の投票の時にご参加ください。

それではBのイレギュラーズに決まった所で、続きを書いてまいります〜。

328 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 22:31:48 ID:???
>B.イレギュラーズ
==================================================================
霊夢「イレギュラーズよ」

霊夢が告げたチーム名は、至ってシンプルなものであった。
もしや1ボスチームのようにちょっと変な名前をつけられるのではと戦々恐々していた一同も。
これにはホッと胸をなでおろし、安堵をする。

律子「それで、決定? いいユニット名……じゃなくてチーム名なんじゃないかな。
   ここは、霊夢のセンスに乗っておきましょう」
ユーノ「イレギュラーズ、か。 不規則、変則的な者たち……確かにこの幻想郷における僕たちの立ち位置にピッタリな名前だね」
水銀燈「なんで『水銀燈と哀れな下僕たち』じゃないのよぉ」
佐野「お前は何を言ってるんだ」

一部、このチーム名に納得を示さない人形がいるものの、その他の者は概ね納得。
こうしてめでたく、佐野らのチーム名は『イレギュラーズ』に決定をするのだった。

霊夢「で、後決めるべきはキャプテンくらいかしら?」
ダークドリーム「キャプテンって何?」
律子「チームを率いるリーダーね。 でも、それはもう決まったようなものなんじゃない?」

選手としての出場以外は全面において協力をするという霊夢は、イレギュラーズにとって監督兼マネージャーのような存在。
残る決めるべき事項は、イレギュラーズを率いるキャプテンを誰にするかであるのだが……。
この場にいる殆どの者がサッカー未経験者の中、唯一サッカー経験があり、
かつインターハイでも準優勝チームのキャプテンとして戦った経験のある佐野に一同の視線は集まる。

佐野「(お? これは俺にキャプテンをやってくれっつー流れか? ここは……)」

329 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 22:32:54 ID:???
A.「ふふふ、まあキャプテンはこの俺にしか勤まらんわな」 キャプテン佐野、始まります
B.「いやいや、キャプテンは○○の方が適任だろう」 他の誰かを推薦する ※誰を推薦するかも併記してください
C.「キャプテンなんていらない。 だって俺達……仲間だもんげ!」 一致団結〜♪ 団結〜♪
D.その他 自由投票枠

先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

>>325
ファンファン ウィーヒッザ ステー ステー
>>326
【審議中】
        ♪      ∧,, ∧            ♪
♪          ∧,, ∧ ・ω・)
         ∧,, ∧ ・ω・)   )
    ♪∧,, ∧ ・ω・)   )っ__フ   ♪    ∧,, ∧
  ∧,, ∧ ・ω・)   )っ__フ(_/ 彡    .∧,, ∧    )
 ( ・ω・)   )っ__フ(_/彡    ∧,, ∧    )   )
 (っ  )っ__フ(_/彡    .∧,, ∧    )   ) Οノ
  ( __フ(_/彡   ∧,, ∧    )   ) Οノ ヽ_)
   (_/彡      (    )   ) Οノ 'ヽ_)
            (    )  Οノ 'ヽ_)
           (ゝ. Οノ 'ヽ_)      ♪
     ♪    ミ  ヽ_

330 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 22:34:35 ID:McSCd/sA
A キャプテン・サーノ!

331 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 22:34:36 ID:tWotV9Fw

幻想の軽業師なんてなかったんだ

332 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 22:58:00 ID:???
>>295
霊夢さんあきらめてちゃん付けで呼ばれることにしたのかー

>>329
Cの口調……どこぞの兎さんじゃないか

333 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 23:01:30 ID:???
>A.「ふふふ、まあキャプテンはこの俺にしか勤まらんわな」 キャプテン佐野、始まります
======================================================================================
霊夢「……他にサッカー経験者がいりゃこんな奴に任せなくてもいいんだけどねぇ」
律子「仮にもインターハイ準優勝チームのキャプテンなんだから……大丈夫よね?」
佐野「え? 何? 俺、そんなに評価低いの?」
水銀燈「むしろなんで高いと思ってるのよぉ?」

胸を張りながら俺に任せておけと言わんばかりに宣言する佐野であったが……。
これを見て周囲の者たちは本当にこれしか選択肢が無かったのだろうか、と目に見えて落ち込んだ。
これはまだ佐野が一同に信頼をされていないという事の証明であったのだが……。

剣崎「まあキャプテンなんてサッカーを一番知る奴しか勤まらないんだろうし、それなら佐野しかいないって。
   これからよろしく頼むぜ!」
ユーノ「頼りにさせてもらうよ。 僕もなるべく力になれるよう努力するから……」
佐野「うぅ、剣崎さんとユーノ君の優しさが目に染みる……」
ダークドリーム「キャプテンって呼んだ方がいいの? それとも名前で呼んだ方がいいの?」
佐野「そこはまあ、各々の好きにしてもらえりゃ……」

とはいえ、捨てる神あれば拾う神あり。
基本的に善良な性格をした剣崎やユーノは素直に佐野を信頼してくれたし。
純粋なダークドリームは、佐野の事をなんて呼べばいいのだろうか、などと暢気に考えていた。

霊夢「じゃ、このチームチームと1週間後の試合の相手に関する話はこんな所でおしまいかしらね。
   明日は早速サッカーの練習をするんだから、今日はなるべく早めに寝ておきなさいよ」
ダークドリーム「はーい」

こうして幻想郷に連れてこられて2日目の食事の時間は。
佐野率いる『イレギュラーズ』の設立、試合相手の発表が行われつつ終了をしたのだった。

※『イレギュラーズ』が発足しました。
※佐野が『イレギュラーズ』のキャプテンに就任しました。
※1週間後の対戦相手が『1ボスチーム』に決定しました。

334 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 23:02:50 ID:???
☆誰とのイベントを発生させますか?

A.アイビス
B.カイン
C.クーガー
D.剣崎
E.水銀燈
F.ダークドリーム
G.ブースター
H.ユーノ
I.律子
J.レイ
K.発生させず寝る。

先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

>>332
霊夢「もう突っ込むのに疲れた」

あと「仲間だもんげ!」は元々りっちゃんさんの世界のネタなだけですねw

335 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 23:03:36 ID:tWotV9Fw


336 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 23:03:50 ID:McSCd/sA
D ちょっと前に話題に出た剣崎で

337 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 23:04:16 ID:tahl4ZWI


338 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 23:04:23 ID:AcPJktVc
C
速く選んであげたい

339 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 23:09:15 ID:???
某スレだと使えるかは博打だけどロイスト=勝ちのとんでもFWなんだよね
ここだとどのポジションなんだろうか。FWか畳を活かしたDFだと思うんだけど

340 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 23:26:30 ID:???
>D.剣崎
=================================================================
剣崎「へー、これがスペルカードか〜」
霊夢「破ったりしないでよ? それ作るの、結構金かかるんだから」
佐野「お? 何やってんだ2人とも」

湯浴みを終えて居間へと戻ってきた佐野が見たのは、炬燵に入り仲良さげに談笑をする剣崎と霊夢。
バスタオルで頭を拭きながら近づいていくと、剣崎は物珍しげに札を手にそれを見つめている事がわかり。
佐野は一体何をしているのか、と両者に問いかける。

霊夢「夕方あんたにも話したスペルカードの件を剣崎にも話してあげてたのよ。
   で、その実物を見せてあげてるわけ」
佐野「へぇ、それがスペルカード?」

剣崎の持つその札――スペルカードは一般的なトランプのカードと同程度の大きさであり。
佐野もまたそれを一枚受け取りながら、しげしげと見る。

佐野「これを使って戦うのかー……」
霊夢「いやいや、それはあくまで宣言する時に使うものよ。 それから弾幕が出てくるとかそういう訳じゃないから」
剣崎「なんだ、そうなのか……」

てっきりこのカードに何か力が封じ込まれており、呪文的なものを唱えればその力で敵を倒せるものだと思っていた佐野達だが……。
実際はこのカードはただ珍しい絵が描かれただけの札で、宣言用の見せかけの札であると聞き落胆をする。

霊夢「とにかく、幻想郷で戦うって言ったら基本はこのスペルカードルールの事。
   何度も言うけど、外を歩くときは仕掛けられないよう注意しなさいよ?」
佐野「へーい」

そして、霊夢はひらひらとスペルカードを振りながら一般人の佐野達に幻想郷の歩き方について説くのだが……。

霊夢「………………」

341 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 23:27:09 ID:???
殆どの奴がシュートが上手(必殺技がある)そうだからな
まぁなにはともあれ練習待ちだね。あぁ楽しみだ

342 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/16(金) 23:27:30 ID:???
先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、

★霊夢さんは勘が鋭い→! card=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

JOKER→霊夢「そういえば今日、知り合いの店に行ったらこんなもの見つけてね」 妙なバックルと13枚のカードを取り出したぞ
ダイヤ・ハート→霊夢「ところで……剣崎は戦ったりとか出来ないの?」 滑舌悪い以外一般人っぽい剣崎に戦えないか問いかけた
スペード・クラブ→霊夢「ところで剣崎ってここに来る前は何をしてたの?」 幻想入り前に剣崎が何をしていたか問いかけた

343 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 23:28:25 ID:???
★霊夢さんは勘が鋭い→ ダイヤ10 =★

344 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 23:28:29 ID:???
★霊夢さんは勘が鋭い→ ハート6 =★

345 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 23:29:26 ID:???
え、もしかして剣崎、この時点では【持ってない】のか?

346 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 23:31:32 ID:???
スキル 不老不死は持ってそうだと思うけどなー

347 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 23:33:33 ID:???
仮に持ってなくても恐らく始さん(正体)位の強さではありそうだけど

348 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 23:49:05 ID:???
最終回でカードとベルト手放したしね

349 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 23:50:43 ID:???
あ、そうなんだっけか。すっかり忘れてた

350 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 23:55:09 ID:???
…カードとベルトがなくても、ジョーカーアンデット…だったっけ?

351 :森崎名無しさん:2011/12/16(金) 23:56:39 ID:???
そうそう2人目のジョーカー、映画みたく白いかもしれんけど

352 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/17(土) 00:14:51 ID:???
>★霊夢さんは勘が鋭い→ ダイヤ10 =★
>霊夢「ところで……剣崎は戦ったりとか出来ないの?」 滑舌悪い以外一般人っぽい剣崎に戦えないか問いかけた
=========================================================================================================
剣崎「ウェ!?」

博麗の巫女である博麗霊夢は、勘というものが常人よりも数倍優れていた。
サッカーにおいてもその勘を最大限プレーに生かしたプレースタイルを確立した異色のプレイヤーなのだが……。
それはさておき、霊夢の勘はこの時、剣崎は恐らく戦える筈だという事を示していた。
当然そこに根拠などは何もないのだが、霊夢は己の勘を信じて質問をしたのである。

これに対して驚いたのは、剣崎と佐野の両者であった。
剣崎にとっては、このように突拍子もなく戦えないのかと聞かれるとは予想をしていなかったし。
それは佐野にとっても同様である。

佐野「いやいや霊夢ちゃん、剣崎さんはカインさんやユーノ君とかと違って俺達と似たような世界から来た筈だぜ。
   戦う手段なんて持ってる筈が無いだろ……」

そして、ようやく平静を取り戻した佐野は霊夢へと突っ込みを入れるのだが……。

霊夢「…………」
剣崎「…………。 そう、だな。 少しは説明しておいた方がいいかもしれないな……」
佐野「え!?」

しかし、霊夢はあくまでも剣崎を睨み付けるようにして無言の圧力をかけ続け……。
これに参ったのか、それとも隠し通す事は無理だと諦めたのか……或いは、また別の思いがあったのか。
剣崎は両手を上げて降参のポーズを取りながら、話し始めた。

353 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/17(土) 00:15:56 ID:???
剣崎「まず、俺の世界は確かに佐野や律子、クーガーの世界に似てるんだが……。
   俺の世界にも、魔物みたいな存在がいたんだ」
佐野「えぇぇぇぇええええ!? け、剣崎さんの世界にもそんなのいるの!?」
剣崎「アンデッドって言うんだけどな。 ……簡単に説明すると、俺はそいつらを退治する仕事をしていたんだ」

剣崎の説明によると、剣崎の世界にはアンデッドと呼ばれる不老不死の生物が存在しており、
封印されていたアンデッドがその封印を解かれ人間を襲いはじめたのだという。
彼らは不老不死であるが為、普通の兵器などでは退治が出来ず……そこで剣崎の所属していた組織は、ライダーシステムというものを開発。
これを使う事の出来た剣崎はそのライダーシステムを使って仮面ライダーブレイドへと変身し、
頼れる先輩や可愛い後輩、友人たちとアンデッドを封印してきたのだという。

霊夢「(……何かしら、私の勘が頼れる先輩や可愛い後輩って所を否定したがってる)」
佐野「変身……マ、マジで?」
剣崎「信じられないかもしれないけど、本当だ。 ま、今は出来ないんだけどな」

しかし、その仮面ライダーブレイドへの変身も――今は出来ない、と剣崎は説明した。
そもそもその変身にはブレイバックルと変身の為に用いるカードが必須であり。
アンデッドを封印し、平和を取り戻した今、剣崎はそれを手放したのだという。

剣崎「多分、信頼できる人が預かってくれてるか、封印してくれてると思う。
   ……平和になった俺の世界じゃ、アレはもう使う必要が無いからな」
佐野「………………」

354 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 00:16:19 ID:???
頼れる先輩www

355 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/17(土) 00:16:55 ID:???
A.「すげぇ! 変身ヒーローかよ! 剣崎さんかっけぇ!!」 剣崎を尊敬してみる
B.「アンデッドかぁ……そんなのが俺の世界と似たような世界で発生してるなんてなぁ」 カルチャーショックを受ける
C.「え? それじゃあ剣崎さん戦えないじゃん!」 変身できへんのやったら戦われへんがな!と突っ込む
D.「……アンデッドを封印するのが仕事だったんですよね? ……剣崎さん無職?」 憐みながら突っ込む
E.その他 自由投票枠

先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

356 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 00:18:44 ID:qb2r+2Kg

(確変中なら)が抜けてるんだよ、きっと。

357 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 00:20:54 ID:JsKw5+Jk
A 佐野だってインペラーに変身できるようになるはずw

358 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 00:20:57 ID:???
(将来は)頼れる先輩
(最初は)可愛い後輩

359 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 00:21:26 ID:BAYdVB5Q
B
今頃所長は劇場版ルートに行ってたりして

360 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 00:22:22 ID:???
その頼れる先輩、フォーゼに敵で出てたけどまた騙されたんでしょうかねw

361 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 00:30:55 ID:???
フォーゼでちょい気になったんですが、佐野の人は今ニチアサ見てますか?
どうもスイートは見てそうな感じですけど

362 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/17(土) 00:34:34 ID:???
>>360-361
実は今のニチアサは見ていないんですねぇ。
仮面ライダーも、知識としてはある程度ありますがちゃんと通しで見たのは龍騎、ファイズ、剣、ディケイド。
ちらちらとだけ見たのがクウガ、カブト、電王です。他はあまり詳しくありません。
プリティーでキュアキュアな方も、SSだけまだ見れていません。
スイートはちらちらとだけですね。

363 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 00:36:57 ID:???
>>360
えっ、うそ、マジで!?

364 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 00:38:09 ID:???
ギャレンじゃなくて橘さんやってた人が出てたんですよ

365 :森崎名無しさん:2011/12/17(土) 00:40:47 ID:???
さすがにギャレン出たら大変だね、そういう番組やってたのはもう3年は前だ。
でもいまだに天野さんは「ダディ」「ギャレン」として根強い人気が(ネット上では)あるけどw

366 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/17(土) 00:40:53 ID:???
>>363-364
あとはアマネちゃんや、龍騎のオルタナティブの教授も出演されたみたいですね。
ブログなどを見てキャプを見てきましたが、橘さんが凄い笑顔……。

367 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/17(土) 02:28:36 ID:???
>A.「すげぇ! 変身ヒーローかよ! 剣崎さんかっけぇ!!」 剣崎を尊敬してみる
================================================================================
佐野満は男の子である。
夕方にカインの槍を見て興奮をしていたように、今、目の前に変身ヒーローが存在する事に彼は純粋に喜び。
剣崎を尊敬の眼差しで見つめながら興奮をしていた。
テレビの中やゲームの中、漫画の中にしかいないような存在がこんなに近くにいるというのだから、興奮をしない訳がない。

剣崎「そんな大層なもんじゃないぞ。 給料安いしね」
佐野「でも変身ヒーローだろ!? やっぱ凄いよ……。 な、なんでヒーローに剣崎さんはなったんだ?」
剣崎「コドモノコロカラ、ヒーローニアコガリチタ」
佐野「剣崎さん、夢中だね!」
剣崎「ああ!」

興奮をした佐野に対して剣崎は朗らかに笑いながら返答をする。
そんな元気ハツラツとした2人のやり取りを霊夢は呆れたように見守りつつ……手元にあった湯呑を口に運ぶ。

霊夢「(変身……ヒーロー、ねぇ)」
佐野「やっぱり変身! とか言うのか剣崎さん?」
剣崎「勿論。 言わなきゃ気合も入らないしな」
佐野「言ってみて! 言ってみて!!」
剣崎「……ヘシン!!」
佐野「かっけぇ!! 変身って聞こえないけどかっけぇ!! 生変身かっけぇ!!」
霊夢「……あんたら、やかましい」

次々と質問をする佐野に、それに応える剣崎、そして茶を啜りツッコミを入れる霊夢。
こうして2日目の夜は、昨日に比べ賑やかに更けてゆくのだった。

※剣崎と仲良くなりました。

                                          2日目終了

368 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/17(土) 02:29:39 ID:???
3日目

明けて3日目、この幻想郷に来て初めてのサッカーに触れられる日とあって、佐野は誰より早く飛び起き朝の支度に取り掛かった。
普段は不真面目に見える佐野も、それでもことサッカーにかける情熱は誰にも負けないつもりである。
誰よりも早く準備をし、サッカーをしたいと思う気持ちも当然の事であろう。
この佐野の行動には、一同も驚き……また、クーガーは自分が一番の早起きで無かった事にショックを受けていたのだが。
それはそれとして、食事を終えたイレギュラーズメンバーは早速神社の裏側にある練習場へと移動をする。

佐野「おお、意外に広いな。 11人で練習するくらいなら十分すぎるぜ。
   ……えーと、それでこれからどうするかだが……サッカー知らない奴もいるんだよなぁ」
霊夢「昨日の内に簡単には説明しておいたわ。 後はまぁ……やってりゃ覚えるでしょ」
佐野「適当だなオイ」

割かし広い練習場を見て佐野は感嘆の息を吐きつつ、さてどうしたものかと一同を見て考える。
サッカーに関する知識がある律子に剣崎、クーガーは問題ないとして……。
あまりサッカーに詳しくないアイビス、そしてそもそもサッカーの存在自体を知らない他の面々。
彼らにはまずサッカーというものそのものを教えなければ、練習もへったくれもないと考えるのだが……。
霊夢は事前にある程度、サッカーとはどういうものかという事を説明していたらしく。
やっている内に覚えてくるだろう、と楽観的に見ている。

水銀燈「要はその球っころをあっちの口あけた所に放り込めばいいんでしょう? 簡単よ簡単」
レイ「で、手をつかっちゃいかなかったんだね。 任せときな、脚技には自信がある」
佐野「うーん、不安だ……不安だが……。 ……まぁ、とりあえずはやってみるしかないか。
   確かに習うより慣れろでいった方がよさそうだし……」
ブースター「キュ?」
佐野「そもそもブースターとか、教える事が出来るかどうかすら疑問だし……」

ちゃんと理解しているのかしていないのか微妙な言葉を吐く水銀燈とレイに、思わず佐野は不安を覚えるが……。
とはいえ、試合まで時間が無い今は、確かに霊夢の言うように体にルールを覚えさせるのが先決かと判断した。

369 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/17(土) 02:30:49 ID:???
佐野「とはいっても、まずは全員がどれくらい動けるか確認しねーとな……。
   ポジションとかの割り振りとかも考えなきゃいけねーし……」
律子「あ、それについて意見があるんだけど……私はゴールキーパーをやっていいかしら?」
佐野「ん? 別に他に希望が無ければいいと思うが……なんで?」

ひとまず今後の予定を考える佐野に、不意に声をかけたのは律子である。
殆どがサッカー未経験者であり、ポジションなども決まっていない以上、
空いているゴールキーパーの位置を律子が務める事は別段何も問題は無いように思えたが……。
一体どうしてか、と佐野が問いかけると律子は腕組みをしながら苦笑しつつ返答をする。

律子「他の人はやっぱり男性だったり……或いは女性でも身体能力が高そうな人が多いけど、私はただの一般人だしね。
   上手く足でボールをコントロールできる自信無いし……」
佐野「あー……なるほど、だから手を使えるゴールキーパーを……と」
律子「そう。 ゴールキーパーが楽なポジションだとは思っていないけれど……他に比べればマシでしょう?」
佐野「確かに……そうだな。 それじゃゴールキーパーはりっちゃんでいこう」

明らかに身のこなしが普通でないレイやダークドリームに、水銀燈。
そして、一応は戦闘機のパイロットをやっていたというアイビスに対し、律子はあくまでもただの一般人。
身体能力は格段に差があると分析した律子は、それなら自分はゴールキーパーをやった方がチームに迷惑がかからないと判断をしたのである。
これには佐野も納得をし、了承をした。

佐野「んじゃ……残った皆は適当に分かれてくれ。 俺と霊夢ちゃんで練習を見るから」
霊夢「(……佐野の実力の方もちゃんと見ておかないとねぇ)」

………
……


370 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/17(土) 02:31:51 ID:???
それから数時間、佐野と霊夢は2組に分かれたイレギュラーズメンバーの運動能力。
サッカーのセンスと、何が得意そうで何が苦手そうかを把握する為に数々のプレーを行わせた。

タタタタタタッ

ダークドリーム「ボールを持って走るのがドリブル……だよね」
佐野「(やっぱ結構うまいな……っていうかうかうかしてると抜かれかねんレベルだ……)」

まず、佐野のグループに入って練習を行っていたダークドリーム。
彼女は1日目の夜に佐野が見た予感が的中し、サッカーセンスは中々のものを持っていた。
特に攻撃力――その中でもパスの精度はかなりのもの。
恐らくはあの夜に佐野から教えてもらった言葉を忠実に守っているだけなのだろうが……。
その精度は佐野の上をあっさりと超えており、教えた佐野としては立場が無かった。

パシュッ

ダークドリーム「パスは味方に渡すもの。 取れなきゃ意味がない……だよね」
佐野「(置くならOMFか……SHかな。 守備はそこまで強くなさそうだし)」

ササッ パシッ

水銀燈「ふんっ、通さないわよおバカさぁ〜ん」
ダークドリーム「……駄目かぁ」
佐野「(水銀燈も普通に上手いな……)」

そして、水銀燈はそのドリームのパスをカット……少なくとも零れ球にする事は可能な程度には、守備が上手かった。
その性質から攻撃性が高いかと思われていた水銀燈ではあるが、意外にも守備面で彼女は輝いていたのである。
攻撃面においてもパス以外の能力は軒並み平均して高く。
更にタックル、パスカットといった主要な守備的能力は佐野以上なのだが……。

371 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/17(土) 02:32:51 ID:???
バシッ! ガシャーッ!!

水銀燈「うっ!?」
ユーノ「あ、ご、ごめん! 大丈夫?」
佐野「(……やたら吹き飛ばされてるよなぁ。 人形だから軽いのか?)」

その水銀燈は、何故かこの練習で軽い接触をしただけでも吹き飛ばされる事が多かった。
幸いにも怪我――否、欠損こそしなかったものの、水銀燈は吹き飛ばされるたびに苦々しげな表情を浮かべ……。
佐野もこれを見て、頭をかきながらどうしたものかと考える。
守備に使うにしても攻撃に使うにしても、サッカーをやる上で接触プレーというものは避けられないからだ。

佐野「(改善……出来るといいんだが、どうなんだろうなぁ? ありゃ体格の問題な気がするし……。
    ……と、それはそれとして他の選手は……?)」

剣崎「ウェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエイッ!!」

バコォッ! バシュウウウウッ!!

ユーノ「……ハッ!」

チィッ! パサァッ!!

剣崎「よし、ゴールだ!」
ユーノ「……やっぱり止められないなぁ」

ゴール前で攻防を繰り広げていた剣崎とユーノの勝負は、剣崎の勝利で幕を閉じる。
どうやら剣崎はパワーに自信があるタイプの選手らしく、そのシュート力は優に佐野を超えており。
また、ブロックや競り合いといった体を張ったプレイも得意としている事がわかった。
ただ、異様なまでにタックルは苦手であり……その他の能力も、決して高いとは言えない、というのが佐野の感想である。

佐野「(それでも俺と同じくらい上手いんだよなぁ……本当に素人なんだろうか……。
    で、ユーノ君はというと……)」

372 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/17(土) 02:34:09 ID:???
ユーノ=スクライアは、その見た目通り、やはり運動は苦手なのだろう。
ダークドリームや水銀燈、剣崎に比較をすると見劣りをするレベルの能力しか持っていなかった。
特に攻撃能力はパス以外壊滅的であると言え、守備に関しても水銀燈に劣っていた。
ユーノも自分であまり役に立てそうにもない事を理解しているのか、剣崎にゴールを奪われても悔しそうな表情を浮かべてはおらず。
ただ苦笑を浮かべながら、頬をかいているだけである。

佐野「(剣崎さんは……FWにするかDFにするか微妙な所だなぁ。 他の選手によってポジションを流動的に変えた方がいいかもしれん。
    ユーノ君は……DFに置くしかないかなぁ……。 さて、次はクーガーさん……なんだが……)」

シュタタタタタタタタタ―――ッ!!!!

クーガー「俺はこう思うんですドリブルとは最高の攻撃手段だとパスで攻めるのも確かに優雅で文化的完成されたパスサッカーは芸術です
     ですがパスの場合オフサイドというつまらないルールに引っかかる可能性があるそれで攻撃失敗しては元も子もない
     なによりだれよりはやく相手ゴールまでいきたい俺にとって誰かのパスを"待つ"というのは我慢できない事です
     ならシュートはどうかそれも駄目だぁシュートは体力を過大に消費してしまいます
     それでガッツを失って攻撃失敗したら誰に何と言われるかわかったもんじゃない
     それに比べてドリブルのなんと素晴らしい事かドリブルで敵を抜くたびに観客席から湧き上がる歓声
     焦る敵の表情を見ながらゴールに近づいていくと絶頂すら覚えてしまいそうになる
     ゴールまで進めば後はGKをかわしてゴールにボールを押し込むだけこれで1点無駄に体力を消耗する心配などありません
     失敗しても敵をゴール前まで押し込めるという長所もあります
     ああなんと素晴らしい攻撃手段かだから俺はドリブルが大好きなんです」

シュタ―――ッ!!!

佐野「(……この人は、俺よりうまい。 ドリブルだけじゃなく、他の面でも)」

スピード狂として周囲に認識されているストレイト=クーガー。
彼は、佐野の予想以上にサッカーセンスに恵まれ……そして、この場にいる誰よりも素早くドリブルをする事が出来た。
ドリブルに自信を持つ佐野以上に、である。

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