キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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11人の戦士たち
1 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/08(木) 01:18:54 ID:???
それは異世界の人々の物語。
「楽しくて笑っちゃうとか、一人が寂しいとか、大好きな人が大切だとか……たくさんたくさん、いろんな事を知りたいの!」
「今でも思うよ……大切な人を守りたいって。 でも、僕にはその力が無いんだ……」
それは異世界の人々が交錯した物語。
「不老不死は見習いなんだ。 ……長く生きたら、友達の顔も名前も忘れちゃうのかな」
「俺にもいつか、あいつらを祝福できる時が来るのだろうか……」
それは異世界の人々が一つのものを目指す物語。
「私がいてもいなくても構わないでしょ! 本当はこんな事……サッカーなんて、したくないんだ!」
「と め る !」
それは異世界の人々の友情の物語。
「絆? なんて陳腐で美しくない言葉……そんなもの全て最後には千切れてしまうのよ」
「まだわからないのかい……心だよッ!!」
それは流れ着いた者たちの挽歌。
「(役に立たなくなったらまた捨てられるのかな……どうすればご主人様は喜んでくれるんだろう?)」
「速さこそ命、速さこそ文化。 しかし……人には人のペースってもんがあるわな」
時も空間も世界観も違う11人の戦士たち。
彼らが集い流れ着いたのは、偶然なのか必然なのか。
「皆揃ってお家に帰るぞ! 家に帰るまでがサッカーです!!」
※なお、この台詞などは予定です。何等かの都合により変更される可能性があるのでご了承ください。
371 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/17(土) 02:32:51 ID:???
バシッ! ガシャーッ!!
水銀燈「うっ!?」
ユーノ「あ、ご、ごめん! 大丈夫?」
佐野「(……やたら吹き飛ばされてるよなぁ。 人形だから軽いのか?)」
その水銀燈は、何故かこの練習で軽い接触をしただけでも吹き飛ばされる事が多かった。
幸いにも怪我――否、欠損こそしなかったものの、水銀燈は吹き飛ばされるたびに苦々しげな表情を浮かべ……。
佐野もこれを見て、頭をかきながらどうしたものかと考える。
守備に使うにしても攻撃に使うにしても、サッカーをやる上で接触プレーというものは避けられないからだ。
佐野「(改善……出来るといいんだが、どうなんだろうなぁ? ありゃ体格の問題な気がするし……。
……と、それはそれとして他の選手は……?)」
剣崎「ウェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエイッ!!」
バコォッ! バシュウウウウッ!!
ユーノ「……ハッ!」
チィッ! パサァッ!!
剣崎「よし、ゴールだ!」
ユーノ「……やっぱり止められないなぁ」
ゴール前で攻防を繰り広げていた剣崎とユーノの勝負は、剣崎の勝利で幕を閉じる。
どうやら剣崎はパワーに自信があるタイプの選手らしく、そのシュート力は優に佐野を超えており。
また、ブロックや競り合いといった体を張ったプレイも得意としている事がわかった。
ただ、異様なまでにタックルは苦手であり……その他の能力も、決して高いとは言えない、というのが佐野の感想である。
佐野「(それでも俺と同じくらい上手いんだよなぁ……本当に素人なんだろうか……。
で、ユーノ君はというと……)」
372 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/17(土) 02:34:09 ID:???
ユーノ=スクライアは、その見た目通り、やはり運動は苦手なのだろう。
ダークドリームや水銀燈、剣崎に比較をすると見劣りをするレベルの能力しか持っていなかった。
特に攻撃能力はパス以外壊滅的であると言え、守備に関しても水銀燈に劣っていた。
ユーノも自分であまり役に立てそうにもない事を理解しているのか、剣崎にゴールを奪われても悔しそうな表情を浮かべてはおらず。
ただ苦笑を浮かべながら、頬をかいているだけである。
佐野「(剣崎さんは……FWにするかDFにするか微妙な所だなぁ。 他の選手によってポジションを流動的に変えた方がいいかもしれん。
ユーノ君は……DFに置くしかないかなぁ……。 さて、次はクーガーさん……なんだが……)」
シュタタタタタタタタタ―――ッ!!!!
クーガー「俺はこう思うんですドリブルとは最高の攻撃手段だとパスで攻めるのも確かに優雅で文化的完成されたパスサッカーは芸術です
ですがパスの場合オフサイドというつまらないルールに引っかかる可能性があるそれで攻撃失敗しては元も子もない
なによりだれよりはやく相手ゴールまでいきたい俺にとって誰かのパスを"待つ"というのは我慢できない事です
ならシュートはどうかそれも駄目だぁシュートは体力を過大に消費してしまいます
それでガッツを失って攻撃失敗したら誰に何と言われるかわかったもんじゃない
それに比べてドリブルのなんと素晴らしい事かドリブルで敵を抜くたびに観客席から湧き上がる歓声
焦る敵の表情を見ながらゴールに近づいていくと絶頂すら覚えてしまいそうになる
ゴールまで進めば後はGKをかわしてゴールにボールを押し込むだけこれで1点無駄に体力を消耗する心配などありません
失敗しても敵をゴール前まで押し込めるという長所もあります
ああなんと素晴らしい攻撃手段かだから俺はドリブルが大好きなんです」
シュタ―――ッ!!!
佐野「(……この人は、俺よりうまい。 ドリブルだけじゃなく、他の面でも)」
スピード狂として周囲に認識されているストレイト=クーガー。
彼は、佐野の予想以上にサッカーセンスに恵まれ……そして、この場にいる誰よりも素早くドリブルをする事が出来た。
ドリブルに自信を持つ佐野以上に、である。
373 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/17(土) 02:35:09 ID:???
そのスピードに乗ったドリブルは……佐野には到底真似する事が出来ず。
佐野は一瞬、少しだけ……ほんの少しだけ、どうして素人が俺よりもうまくドリブルが出来るんだと嫉妬を覚えた。
だが、すぐに頭を振ってその考えを振り払った。
元の世界に帰る為には、今は一人でも戦力が必要な状況――クーガーがサッカー上手いという事実は、喜ばしい事なのだから。
佐野「(……でもやっぱり納得出来ない俺が嫌いだ。 くそっ、素人に負けてたまるか!
すぐにクーガーさん超えるくらいドリブル上手くなって……ん?)」
クーガー「はぁ……はぁ……」
佐野「(息切れしてる……? そりゃまああんだけ早口で何か叫んでたんだから当然といや当然……?
いや、でもドリブル開始して少ししか経ってねぇぞ? も、もしかして体力がねぇのか?)」
負けん気を出す佐野は、そのままクーガーを観察していたのだが……。
やがてクーガーはドリブルでの往復のスピードを徐々に落とし始め、荒々しく息を吐き始めた。
始めはあれだけ喋りながら体を動かしていたなら息が切れるのも当然かと佐野は思ったのだが……。
しばらく経っても体力が回復した様子を見せないクーガーを見て、もしや体力が無いのだろうかと考えを抱く。
佐野「(この体力の無さは……ちょっとしたウィークポイントになりそうだな。
……でも、なんだってあんな動きが出来るのにそんなに体力が無いんだ?)」
クーガー「(ちっ、この程度の運動すら満足に出来ないか……)」
とにもかくにも、こうして佐野は自身の組に入った選手達全員の能力を見る事が出来た。
それぞれ長所と短所があるものの、概ね攻撃と守備のバランスは取れており……。
これならばポジションを決めるのもそこまで苦労はしないかもしれないと考えつつ、
能力確認はここまでだと自身もボールを持ち、佐野は練習の輪の中に混ざってゆくのだった。
374 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/17(土) 02:36:09 ID:???
○能力公開1 ダークドリーム・水銀燈・剣崎・ユーノ・クーガー
霊夢「はいはーい、という事で中途半端だけど一旦ここまで。
続きは明日に回して、ここで佐野が見た選手達の能力を公開しておくわ。
それに伴って解説もしていくから、よく見ておいてね」
@ダークドリーム
名前 ド パ シ タ カ ブ せ 高低 ガッツ 総合
ダークドリーム 49 50 48 48 47 47 47 3/3 800/800 336
ダークドリーム
フラグ・シュート
長所:攻撃面ではほぼ万能。パサーとしての才覚あり。
短所:下手をすれば器用貧乏になりやすいかも。
霊夢「ダークドリームはパスが比較的うまい、万能攻撃型の選手ね。 ポジションはオフェンシブミッドフィルダーかサイドハーフかしら?
下手こくと器用貧乏になっちゃうかもしれないけれど……裏を返せば痒いところに手が届く便利な選手にもなれるという事よ。
また、
>>188
で書いているようにこの『イレギュラーズ』の選手達は問題解決をすると特殊スキルを会得するんだけど……。
ダークドリームはその中でも特別強力なスキルを覚えるわ。 なるべく面倒を見てあげましょう」
375 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/17(土) 02:37:10 ID:???
A水銀燈
名前 ド パ シ タ カ ブ せ 高低 ガッツ 総合
水銀燈 49 45 48 50 49 46 45 3/2 800/800 332
水銀燈
スキル・???(全接触プレイで≦−2で負けると吹っ飛ばされる)
長所:タックル・カットなどの守備的プレーが得意。攻撃面もパスに目を瞑れば優秀。
短所:接触プレー時の脆弱さ。パワーの無さ。
霊夢「タックル、パスカットが上手いボランチ型の選手が水銀燈ね。
ただ、タックルもパスカットも上手いけどその代償といわんばかりに接触プレイが異常なまでに弱いわ。
ガッツ800は多い方だけれど、何度も吹き飛ばされると怪我をする可能性もあるし……。
なるべく早めにここは改善したい所ね。育てていけば、優秀なボランチとなってくれるでしょう」
B剣崎一真
名前 ド パ シ タ カ ブ せ 高低 ガッツ 総合
剣崎 47 47 50 46 48 51 51 2/1 900/900 340
長所:爆発的なシュート力、ブロック力、競り合い強さ。
短所:ド下手なタックル。置き場所に悩む。
霊夢「剣崎はシュート・ブロック・競り合いに強いという正にパワー型って感じの選手ね。
技は今の所無いけれど、育てていけばシュート・ブロック・競り合い、何れも覚えるでしょう。
……タックルも改善される、かも?
問題点はFWとしてもDFとしても使えるが為にどっちに置くか悩む、という点かしら。
ポジションを固定するのではなく試合相手によって臨機応変に変えていった方がいいかもね」
376 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/17(土) 02:38:21 ID:???
Cユーノ=スクライア
名前 ド パ シ タ カ ブ せ 高低 ガッツ 総合
ユーノ 45 47 42 48 48 47 46 2/2 750/750 327
長所:平均を超えてはいないが、バランスの取れた守備能力。
短所:壊滅的なまでのオフェンス力の無さ。
霊夢「なんとコメントしていいのか困るのがこのユーノね……置く場所はDFでしょうけど……。
はっきり言って現時点では、そこまで強くないわ。 でも、育てていけばきっと頼りがいのあるDFに育ってくれる筈よ。
成長率では、先の剣崎やダークドリーム以上に期待が出来るわね」
Dストレイト=クーガー
名前 ド パ シ タ カ ブ せ 高低 ガッツ 総合
クーガー 54 50 51 51 50 48 49 3/3 500/500 353
クーガー
やや華麗なドリブル(1/4でドリブル力+2)
長所:ドリブル。他の能力も平均して高い水準。
短所:体力の無さ。やや脆いと言えるフィジカル。
霊夢「とにかくドリブル。何がなくともドリブル。自陣ゴール前からでもドリブル。 クーガーを現すとすれば、もうそれしか言えないわね。
現時点でも異常なまでに強力なそのドリブルは、育てれば幻想郷でもNo.1の実力となるでしょう。
ただ、ネックなのは体力の低さかしらね。 消費の軽いドリブルといえど、何度も繰り返していては体力が尽きるわ。
この問題さえ解決できれば、頼れる切り込み隊長となってくれるでしょうね」
霊夢「以上、5名の能力を公開したわよ。 因みに、このスレの能力の上限は56。
基本的にこれより上がらないから、注意をしておいてね。
……今は弱点を持っていたり、少し弱いキャラも、悩みを日常パートで解決してあげれば真の力を発揮できるようになるわ。
頑張って皆の信頼を勝ち取り、パワーアップさせ、協力して待ち受ける試合に勝っていきましょう。
それじゃ、待て! 次回!」
377 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/17(土) 02:39:46 ID:???
以上、ここまで。続きは明日以降書かせていただきます。
それでは、お疲れ様でしたー。
378 :
森崎名無しさん
:2011/12/17(土) 02:40:26 ID:???
さすが兄貴、ドリブルの伸び代は2しかないのかwwww
379 :
森崎名無しさん
:2011/12/17(土) 02:49:19 ID:???
乙でしたー
ユーノは成長率が高いとユーノか
380 :
森崎名無しさん
:2011/12/17(土) 03:27:04 ID:???
森崎板システム的にシュート型のFWは必殺シュートを知らないとどうにもならないからなあ。
とりあえず剣崎には最優先で必殺シュートを覚えてもらおう。
クーガー兄貴は本当はSH向きなんだけど、ガッツ足らないからとりあえずウィングで攻撃専念かな?
381 :
森崎名無しさん
:2011/12/17(土) 03:49:07 ID:???
残りのメンツがどの程度の能力かによるな
シューターが剣崎しかいないなら最優先で鍛えるべきだが、他にいるならDFにしたほうがいいかも
ガリもレイもブースターもアイビスもブロック得意じゃなさそうだし
382 :
森崎名無しさん
:2011/12/17(土) 03:54:59 ID:???
ガリはメカ島津型DFの可能性があると思う。
ブースターは…本来のデータを考えると砲台くさいな。
レイとアイビスはちょっとわからん。
383 :
森崎名無しさん
:2011/12/17(土) 04:14:02 ID:???
アイビスは確変起こせば高速SBかな。ドリブル、パス、タックル、空中戦が得意になりそうだし
確変起こすまでが大変だろうけど
384 :
森崎名無しさん
:2011/12/17(土) 04:15:10 ID:???
あと問題なのはりっちゃん隊員(その書き方をすると別人でござる)かなあ。
覚醒までザルGKとかいわれちゃうと、DFの枚数を減らすしかなくなる。
385 :
森崎名無しさん
:2011/12/17(土) 04:25:21 ID:???
減らしてどうする・・増やす、ね。
386 :
森崎名無しさん
:2011/12/17(土) 07:06:52 ID:???
まぁ戦術は相手によるわな……一応考えてみるか
1ボスチーム
FWルーミア、リグル
MF静葉、
DFレティ、穣子、キスメ、ナズ、(チルノ)
GKヤマメ
387 :
森崎名無しさん
:2011/12/17(土) 07:18:58 ID:???
こんな感じか。ブロッカーが多いし、一対一に強いGKがいるから
強化なシューターかポストプレイヤーが欲しいところ
浮き球に強いドリームか剣崎に頑張ってもらうか
後は何か炎に弱そうだからブースターが活躍できそう?
分らないが基礎シュート力があって必殺技がないどこぞの魔王無いみたいに連発で削るのも手、覚醒すりゃこっちのもんだ
守備はFWがダイレクトシューターだしガリ島津で処理、銀様は静葉さんに付く、ユーノ君は積極的に参加して覚醒を待つ
兄貴は大人しくサイドハーフやってなさい
こんなもんかな。今分かっている範囲だと
388 :
森崎名無しさん
:2011/12/17(土) 11:05:26 ID:???
敵の外来人がMFの少なさを補強してるかもしれない
本来はMFじゃなくてFWかもしれんけど
389 :
森崎名無しさん
:2011/12/17(土) 11:24:49 ID:???
虫(リグル、ヤマメ)、氷(レティ、チルノ)、草(静葉、穣子)…確かに炎タイプの独壇場だなww
390 :
森崎名無しさん
:2011/12/17(土) 13:03:17 ID:???
レイちゃんが一番良くわかんないな。バランス型なのかな
ゲームだとシマリス脚に全体技、そしてあの大技……バランスよく育って速が高かったからかなり強かったような
個人的には美鈴と出会ってほしいなー
391 :
森崎名無しさん
:2011/12/17(土) 13:48:51 ID:???
レイは最初からあるネコけりが意外に強かった記憶がある。
392 :
森崎名無しさん
:2011/12/17(土) 17:25:06 ID:???
ポケモン新作の主人公のポケモンがイーブイらしいからブースターにするぞー
ていうか、ポケモン+ノブナガの野望ってどういうことなの……
393 :
森崎名無しさん
:2011/12/17(土) 21:21:05 ID:???
>>334
>霊夢「もう突っ込むのに疲れた」
その程度で疲れてどうする
某三杉君を見習いたまえ
394 :
森崎名無しさん
:2011/12/17(土) 21:34:03 ID:???
あれはネタの天丼がしつこすぎたんで引いてる向きもあったけどな。
チーム名もエグザイルになってたら同じことになってただろうと思うと、マジほっとしてるわ。
395 :
森崎名無しさん
:2011/12/17(土) 21:42:08 ID:???
俺はチーム名についてはネタでエグザイル選んだわけじゃなかったんだけどな…
まあ多分危惧通りになってたと思うし悪い事したよ
396 :
森崎名無しさん
:2011/12/17(土) 21:46:39 ID:???
きっといいチームになるよ
397 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/18(日) 01:27:35 ID:???
霊夢「(さーてと……こっちもだいぶ能力が判明してきたわね……)」
佐野がいるフィールドの反対側では、霊夢が腕組みをしながら自分の組に回された選手達のプレイをつぶさに観察し。
こちらも大まかな能力を把握し始める。
タッタッタッ
ブースター「!!」
ドゴォンッ!! バシュウウウウウッ!!
律子「うわぁっ!?」
ゴール前でシュートとセービングの練習を繰り返すのは、ブースターと律子。
四足歩行の動物と身体能力もさして高くない完全なサッカー素人の両者は、
練習開始をしてからは当然のようにサッカーの動きというものが出来ていなかった。
だが、しばらくプレーを続けていくと……両者にきらりと光るものがある事を霊夢は発見する。
ブースター「キュ〜♪」
霊夢「(あいつ……突進力……。 じゃなくて、シュート力だけは並外れてるわね……。
それ以外は……パスとパスカットが比較的上手い、くらいかしら? なんともチグハグな能力だわ……)」
四足歩行の為かドリブルは駄目、おまけにドリブルをする選手にも怖がって近づかない為タックルも苦手。
小柄な為かブロックや競り合い勝負も不得手のように見えたブースターだが……。
しかし、意外にもその突進力は優れており、体ごとボールに体当たりをして放つシュートの威力はかなりのもの。
また、その精度も確かなもので、パスに応用すれば十分一戦級で使えるだろうし。
ボールに飛びつくだけならばその反射神経も中々のものであり、パスカットも上手そうであった。
霊夢「(ただ、パスとパスカットが上手いだけじゃ……MFは駄目ねぇ。 やっぱシュート一芸のストライカーの道しかないかしら?)」
398 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/18(日) 01:28:35 ID:???
なんともアンバランスな選手だと頭を痛めながら、続いて霊夢はゴール前に立つ律子に視線を向けた。
予想の通り律子の実力は、幻想郷内で見ても平凡なもの。
1ボスチームにいるキーパーよりも劣る程度のセービングしか見せる事が出来なかった。
だが、それでも素人にしては上出来であるとも言えるし……。
霊夢「(何より、センスが凄い……。 ……いや、センスじゃないわね。
何かこう……地底の橋姫のように、感情を力に変換できるような力がある……?)」
ブースター「キュイ〜!!」
ドゴォッ!! バシュウウウウウッ!!
律子「そう何度も何度も……通さないわよッ!!」
バシィッ!!
意外にも負けず嫌いなのか、ブースターの放ったシュートに対して横っ飛びになりながら飛びつく律子。
その反応速度は先ほどの時以上に鋭く速く、ブースターは驚いたように律子を見つめ……。
律子は起き上がりながらズレたメガネを直し、ボールをブースターへと投げ返す。
律子「(ゴールキーパーは最後の砦……佐野君たちが点を取ってくれても、私が何失点もしたら意味がない。
765プロに帰る為にも、試合には絶対に勝たなきゃいけないんだから……。
素人だからって泣き言は言えない……!)」
霊夢の感じていたように、律子は感情――否、思い出を力にする事が可能な少女であった。
そして、今、彼女は元の世界の仲間たちを思いながら懸命にセービングをした。
それは彼女が元いた世界で、他の者達と競い合う時に繰り出してきたもの――。
通称思い出ボムと呼ばれるものを応用した力なのだが……当然ながら霊夢はそんな事知らなかったのであった。
霊夢「(素人同然でこれだけやれるなら……育てれば一気に伸びるかもね。 うん、キーパーには適任だわ。
で、次はカインとアイビス……だけど……)」
399 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/18(日) 01:29:42 ID:???
レイ「それっ、いくよ!」
バシュッ! バイーンッ!!
アイビス「うっ……」
カイン「フ……空中戦では俺は負けん!」
レイの上げるハイボールに対し、競り合い勝負をするアイビスとカイン。
何かを恐れるかのように飛び上がる速度も遅ければジャンプ力も低いアイビスに対し。
カインは自信満々に空を飛び、あっさりとボールを胸でトラップして着地を決める。
霊夢「(カインは空中戦のエキスパートね……今のまんまでも十分空中戦で使える。
攻撃にしろ守備にしろ、ゴール前に置いておけば安心ね)」
地上戦はいまいちであり、ボールの扱いが苦手そうに見えたカインだが……。
彼は空中戦での動きが他の者達よりずば抜けて上手かった。
ジャンプ力もさる事ながら、体の入れ方や簡単に押し負けない強靭なフィジカルは素晴らしく。
FWにしてポストプレイヤーにするも、DFにしてダイレクトシュートを防ぐのに使うのも自由自在。
非常に便利なタイプの選手と言えた。
霊夢「(……逆にアイビスは駄目ねぇ。 空中戦もそうだけど……)」
タタタッ コロンッ
アイビス「くそっ……!」
レイ「甘い甘い! クーガーの奴じゃないが、遅すぎるよ!」
アイビス「……!!」
霊夢「(ドリブル、パス、シュート、タックル、パスカット、ブロック、競り合い……どれをとっても平均以下。
……というか、最低ランクね。 動きは悪くないんだけど……なんでだろう?)」
400 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/18(日) 01:30:47 ID:???
アイビスも、その動き自体は決して悪い訳ではなかった。
だが、何故か彼女はそれをサッカーに使う事も出来ず、下手で稚拙なプレーしか見せる事が出来なかった。
勘の優れた霊夢は、それでも才能はある筈だと考え、実際にその片鱗のようなものも練習で見えてはいるのだが……。
その片鱗はあまりにも小さく、弱弱しい。
霊夢「(どっちにしろ、今のままじゃ到底使えないわね……どこにも置けない。
空いた場所に置く程度しか出来ないわ……。 で、レイはといえば……)」
タタタタンッ!
アイビス「(今度こそ……!)」
レイ「あらよっ!」
シュタンッ! バシィッ!!
アイビス「くっ……!」
レイ「人に触れないように球ころにだけ触るってのは難しいねぇ……」
再びドリブル練習をするアイビスに、素早く詰め寄り飛び蹴りのような姿勢からボールを奪取。
そのまま空中で一回転という曲芸染みた動きをしてから、着地を決めるレイ。
少々危なっかしくはあるものの、その動きは正に美技と呼べ。
彼女は本当にサッカー未経験者なのかと疑いたくなるようなプレーを先ほどから見せ続ける。
霊夢「(こりゃ即戦力だわ。 特にボール狩りのセンスと、ドリブルが上手い……。
クーガーと少し役割被ってる気もするけど……あっちはどちらかといえば攻撃寄り。
逆にレイは守備寄りだから……いざとなれば攻撃にも参加出来るサイドバックが適任かしら?)」
生憎とパワーばかりはそれ程でもないらしく、シュートはやや苦手。
パスもあまり上手くなく、中盤より上で使うのはやや苦しそうではあるが……。
ドリブルにパスカット、タックル。
おまけにクリアーもそこそこ上手く、これならばサイドバックとして十二分に活躍してくれるだろうと霊夢は笑みを浮かべた。
401 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/18(日) 01:31:49 ID:???
霊夢「(で、肝心のキャプテンは……と)」
そして最後に霊夢は、反対側のフィールドでボールを蹴りだした佐野に目を向けた。
タタタタッ
佐野「おりゃおりゃおりゃ〜! ごぼう抜きじゃ〜!!」
剣崎「ウェエエエエエエエエエエエエエエ!?」
ダークドリーム「と、止められないよ〜!」
佐野「わはははは! そう簡単に止められてたまるかって……」
水銀燈「ジャンクにしてあげるぅ〜」
バシッ! コロン……
水銀燈「あらぁ? 自信満々だった割にはあっさりボール離しちゃうのねぇ?」
佐野「……銀ちゃん何すんのよ」
佐野はボールを持つなり、自慢のドリブルで剣崎たちを抜き去っていたのだが……。
その後ろに控えていた水銀燈にボールを零され、皮肉げに笑む水銀燈を見ながら軽く落ち込む。
サッカー素人に止められた事が、多少なりと堪えている様子だった。
霊夢「(うぅん……まぁ、流石にサッカー経験者だけあって実力はあるわね。 少なくとも1ボス連中の大半には勝ってる。
けど……今のままじゃ、上に行けば上に行く程通用しなくなるわ)」
霊夢から見て、佐野の実力は決して悪くはないものの……さりとて良いとも言えない、という評価だった。
現状、佐野はこのチーム内では上手い方ではあるが、幻想郷全体で言えば中堅かそれより下がるレベルなのである。
霊夢「(特に技がオーバーヘッドキックしかないってのがねぇ……。
シュート力も大した事ないんだし、あれじゃレティには通用しない。
……MFになるか、強力なシュート技開発するしかないわね)」
402 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/18(日) 01:32:49 ID:???
○能力公開2 佐野・ブースター・カイン・アイビス・レイ・律子
霊夢「はーい、それじゃ練習パートに行く前に、一度ここで能力値を確認しておくわよー。
それに伴って今日も解説をしていくから、練習などの判断に役立てて頂戴ね。
それじゃあ早速行くわよ」
E佐野 満
名前 ド パ シ タ カ ブ せ 高低 ガッツ 総合
佐野 52 48 48 48 48 48 48 2/2 800/800 344
佐野
オーバーヘッドキック(高シュート力+2)120消費
長所:オフェンス面、特にドリブルは鍛えればかなりのレベルにはなる。ディフェンス面もそこそこは上がる。
短所:器用貧乏になりやすい。
霊夢「このスレの主人公、佐野ね。 現時点ではドリブルが高め。
それ以外は全て高くもなければ低くもない……という状態だわ。
ここからどう成長させていくかは参加者の選択次第だけど……ここで一つ注意。
佐野の能力は、"全て"が最大の【56までは上がりません】。 一部の能力だけです。
また、最初はリミッターがかかってるから……現状では練習でも更にそれより下の能力までしか上がらないわ。
『なんでや! 主人公強くないとあかんやろ!』という声があるでしょうけど……。
そこはどうにか堪えて頂戴。 大丈夫、想定ではきっと強くなる……予定だから。 ……ヘタレなければ」
403 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/18(日) 01:33:52 ID:???
Fブースター
名前 ド パ シ タ カ ブ せ 高低 ガッツ 総合
ブースター46 49 51 46 50 44 44 1/2 800/800 334
長所:突出したシュート力とパスカット力
短所:チグハグな能力。苦手な能力はトコトン苦手。
霊夢「超火力のストライカー候補なのがこのブースターね。
ただ、現時点では技を覚えていないし……何よりシュートとパスカット以外がやたら苦手。
浮き球補正もあまり高くないから、利便性が高い選手とは言えないわね。
でも、鍛えれば必ずチームになくてはならないストライカーになってくれる……と、思うわ。
頑張ってこの子を本当の唯一王へと育て上げましょう」
Gカイン=ハイウインド
名前 ド パ シ タ カ ブ せ 高低 ガッツ 総合
カイン 47 49 47 47 48 47 50 4/4 800/800 339
長所:高い浮き球補正を生かした空中戦での強さ。
短所:地上戦はそこまで得意ではない。
霊夢「『空中戦はお前たちだけのものじゃない!』が決め台詞の竜騎士、カイン。
その台詞通り、空中戦では絶対の自信を持っているわ。
今は技が無いけれど、育てていけば空中で使える技をいくつも覚えていくでしょう。
攻撃面でも守備面でも空を制する、便利な選手になってくれる筈よ」
404 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/18(日) 01:34:56 ID:???
Hアイビス=ダグラス
名前 ド パ シ タ カ ブ せ 高低 ガッツ 総合
アイビス 45 42 44 42 43 42 42 0/0 600/600 300
長所:なし
短所:全て
霊夢「……明らかに他の皆に比べてよわっちいのがこのアイビスよ。
能力の片寄り的には、スピード型のストライカータイプなんだけど……。
ドリブルもシュートも水準以下、これじゃFWには置けないわね。 というか、どこにも置く場所が無いわ。
おまけに何故か飛ぶのを恐れているように見えるから……浮き球補正も驚異の0/0。
でも、彼女にも光るものがきっとある筈よ。 根気よく鍛えていきましょう」
Iレイ=クウゴ
名前 ド パ シ タ カ ブ せ 高低 ガッツ 総合
レイ 52 49 48 53 51 49 51 3/3 800/800 353
レイ
シマリス脚(1/4でタックル力+2)
長所:優れた守備力とドリブルスピード。
短所:パワーが無くシュートやブロックが苦手。
霊夢「クーガーと並ぶ即戦力級の選手がレイね。
タックルとパスカットが上手く、ドリブルも中々。
技を揃えていけばボールを狩ってからオーバーラップ出来る攻守備えたサイドバックになれる筈よ。
強いて弱点を上げるならパスとシュートが苦手で、MFには向かないって事くらいかしらね」
405 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/18(日) 01:36:12 ID:???
J秋月 律子
名前 ド パ シ タ カ ブ せ 高低 ガッツ 総合
律子 46 2/2 700/700 パンチング47 キャッチ45
律子
思い出ボム(思い出の数によってキャッチ力プラス。使用するごとに思い出の数は減少する。
補正量は思い出の数が5=5 4=4 3〜1=3)120消費
スキル・思い出(日常パートで集めた思い出の数だけ全能力に+の補正。最大で5まで)
キーパー経験0/60
長所:文字通り思い出の数だけ強くなれるセービング。完全な素人が故の伸び代。
短所:思い出が切れると二流のキーパー。
霊夢「ある意味このチームで一番の異色な選手とも言えるのが律子ね。
彼女は素のセービング力はイマイチだけど、皆との思い出を力に変える力がある。
これを最大限まで高め、成長すれば……幻想郷でもトップクラスのキーパーになれるでしょうね。
ただ、その力が無ければ一流選手と戦うのはちょっと厳しくなるかも……。
参加者の皆の判断が肝となるキーパーよ。
あと、彼女は完全に体を動かすのが……まあ仕事で無かった事も無かったんでしょうけど、
それもあくまで一般人レベルだから特別伸び代があるの。 そこは練習の解説の時に一緒に説明するわ」
霊夢「さ、それじゃこれで『イレギュラーズ』10人と1匹の能力紹介はおしまい。
続けて練習パートの説明に取り掛かるわね」
406 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/18(日) 01:37:25 ID:???
○練習パートについて
霊夢「はい、それじゃ練習パートについて説明するわよ。
まず、練習日は日常パートと交互にやってきます。 これは固定で、変更は出来ないわ。
で、その練習日には【2回練習行為】を行えます。
つまり、試合が起こるまでには6回の練習が出来るという事ね。
では、練習パートで具体的にどんな事が出来るのかについてだけど……これは大きく分けて3つだけ。
【主人公・佐野満の能力値を上げる】【主人公・佐野満の技を開発する】【仲間たちの技・スキル開発を手伝う】
これだけよ。 味方の能力値上昇は、このスレでは練習では出来ません。
ただ、スキル開発でドリブル+2やタックル+2は覚える可能性があるわね。
例外として、完全素人の律子のみ、練習で【セービング力(否せりあい力)】を上げる事が出来るわ。
上記のキーパー経験というのがそれで、10上がればセービングが1上昇。最大で6まで上がる事になるわね。
これは試合でも経験値として蓄積するわ。 完全にボールを防げば経験値+3、零れ球で+2、ゴールを決められても+1。
ただし、セーブする前にシュートが止まった場合は経験値は溜まりません。+0です。
試合ではこれを考慮して律子のセービング方法や守備の陣形を決めてね。
あと注意して欲しいのだけど……このスレでは、イベントでのフラグを立てないと。
味方も佐野も、強力な大技を得る事は出来ないわ。
つまり、『折角だから俺はこのクーガー兄貴をめちゃめちゃ鍛えるぜ!』と鍛えまくっても……。
日常パートでイベントをこなさなければ、大技は得られないという事ね。
その点を考慮して、練習パートでも最初はある程度万遍なく見てあげた方がいいかもしれないわね。
さ、それじゃ早速練習パートにいきましょうか」
407 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/18(日) 01:38:26 ID:???
☆誰を鍛えますか?
普通:ドリブル(52)
やや上がりやすい:パス(48)、シュート(48)、タックル(48)、パスカット(48)、ブロック(48)、せりあい(48)
A.佐野
B.アイビス
C.カイン
D.クーガー
E.剣崎
F.水銀燈
G.ダークドリーム
H.ブースター
I.ユーノ
J.律子
K.レイ
先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。
☆残り回数 2/2
※佐野を選んだ場合、能力上昇か技取得か選択出来ます。
※律子を選んだ場合、キーパー経験を積むか技取得か選択出来ます。
※佐野の能力上昇練習はオフェンス練習(ドリブル・パス・シュート・せりあい)、ディフェンス練習(タックル・パスカット・ブロック)
に分かれています。
408 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 01:41:24 ID:gqhuBY3M
A
409 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 01:43:08 ID:gn66K7r6
G
410 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 01:43:25 ID:???
とりあえず感想/印象。
@ガリはやっぱりガリ島津だったこともあり、DFは意外と揃ってる。
A短期的にはブースターにシュート技を教え込むのが急務。
B中期的にはアイビスをどうにかしないと。現状、DFにおいて人数補正要員。
C長期的にはりっちゃんの運用が問題。リソース消費型GKとはまたチャンレジャブルなことを…。
私的に危惧しているのが佐野の力不足。「弱い(あるいは普通の)主人公」ってことは、
他のスレでやっているような「試合での成果を盾にしたチーム運営」ができないってことで、
かつスレ主がその状態を能動的に作っていこうとしているから、色々気をつけなければいけない部分は多い
(参加者が主人公の弱さにイラつくことも含めて。
411 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 01:44:54 ID:sEGGVZkw
H
412 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 01:45:32 ID:???
イベントこなさないといい技覚えないらしいし最初は色々と試してみるのがいいんじゃね?
あまり考えすぎずに
413 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 01:46:58 ID:DFWDB3ho
E
俺は一番好きなケンジャキさんを鍛えるぞ!
414 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 01:47:11 ID:???
別にいい技は覚えなくていいんだけど、せめて+2シュートはおぼえてもらわんとFWの仕事はできないだろう
415 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 01:47:41 ID:dJxSz11o
H
416 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 01:47:57 ID:???
その、+2シュート覚えるの自体現状じゃ難しい気が…
417 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/18(日) 01:49:25 ID:???
>>412
ここで言う大技というのは、所謂本編でのサイクロンやライトニングタイガーと同じですね。
ある程度のレベルまでは、イベントをこなさずとも覚える事は可能です。
説明不足で申し訳ないです。
418 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 01:52:51 ID:DFWDB3ho
サイクロンやライトニングタイガークラスを習得するの……?
419 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 01:54:05 ID:???
習得するとしても間違いなく最後のほうだとは思うけど、それはすごいね
420 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 01:56:04 ID:???
新作のポケモン+ノブナガの野望では活躍できるかな、ブースター
421 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 01:58:00 ID:???
逆に言えばそのくらいじっくり付き合う必要があるって事だね。
アイビスの戦力化(あとは銀様の吹っ飛び問題と兄貴のスタミナ問題)は急ぎたいんだが、
時間かかるんだろうなあ・・。
422 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 01:59:21 ID:???
急ぎたいのもあるんだけど、急がば回れが吉っぽいね
423 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 01:59:49 ID:???
剣崎・ブースターの2トップになるのかな、最終的には
424 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 02:01:23 ID:???
アイビスは鍛えればスピード型のストライカーになるらしいしFWはまだわからない。
新田、ビクトリーノタイプって時点で微妙に不安だけどw
425 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/18(日) 02:01:24 ID:???
>>418-419
順々にイベントをこなしていけば、ですけどね。
今は技を覚えていない者も、タイガーショット→ネオタイガー→ライトニングタイガー、
とイベントをこなす毎に少しずつランクアップしていくという事です。
イベントをこなせてない場合は他の技開発になったりします。
あと全員が全員ライトニングタイガー撃てるわけじゃないのでそこはご了承を……はい。
426 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/18(日) 02:08:08 ID:???
>H.ブースター
============================================================
ドゴォッ!! バシュルルルゥッ!!
ブースター「キュ〜♪」
佐野「(うーむ、このちっこい体になんでこんなパワーがあるのかねぇ……)」
ボール目掛けて突進しては、体当たりでシュートを放つブースター。
そんなやり方でよく威力のあるシュートを放てるものだと佐野は思わず感心しつつ……。
しかし、これは貴重な戦力だと考える。
佐野「(クーガーさんと俺がいりゃ、攻めの駒は十分……だが、現状だとフィニッシャーが……。
……俺のオーバーヘッド一辺倒じゃ読まれるだろうし、誰かシュートを撃てる奴がもう1人欲しい。
剣崎さんもシュートが上手かったが、ブロックも上手かったしDFにする可能性もあるし……。
ここは純粋なストライカーになりそうなブースターを鍛えておこう)よし、ブースター! 一緒に練習すっか!」
ブースター「キュ?」
先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、
★ブースター、ストライカーへの道→(! dice+! dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
5以上→シュートフラグ取得。
10以上→必殺シュート「ほのおのきば」取得。
※5に届かない場合でも、経験値は残ります。
427 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 02:08:22 ID:???
★ブースター、ストライカーへの道→(
1
+
3
)=★
428 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 02:09:19 ID:???
ほげえええっ……
429 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/18(日) 02:09:45 ID:???
あと1歩でフラグを逃した……!という所でひとまずここまで。
続きは明日以降書かせていただきます。
それでは、お疲れ様でしたー。
430 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 02:10:24 ID:???
このスレ初の妖怪いち足りない出現w
431 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 02:14:05 ID:???
ウボァー
432 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 05:14:34 ID:???
FW:ブースター、剣崎、アイビス(覚醒後)
MF:佐野、銀様、ダクドリ、兄貴
DF:ユーノ、レイ、カイン
GK:律子
各ポジションをまとめるとこんな所かな…?
433 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 05:44:55 ID:???
最終的にはそれに微調整で良さそうだけど、問題は指しあたっての試合だねえ。
ブースターと剣崎のシュートが仕上がらなかったら、佐野はFWに出ざるを得ない。
…というより、いっそ剣崎はDFで5バックでいいかも、とさえ思う。
ユーノ、アイビス、りっちゃんと正直DFが安定しないからねえ。
434 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 05:55:09 ID:???
乙です
努力値が足りなかったか
435 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 15:40:28 ID:???
りっちゃんのキーパー経験も溜めたいな
436 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 15:55:40 ID:???
GKの仕様を見るとブロッカーの育成もしたいんだけど、ケンジャキしかいないのかー?
437 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 16:25:33 ID:???
わりとユーノがどういう方向に伸びるのか次第。
原作じゃ防御魔法のスペシャリストだという話なので、ブロックは得意になる…はず。
ただ、それもイベント次第だろうから、序盤のブロッカーとしては剣崎に頼るしかないかも。
438 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 16:56:25 ID:???
現状の問題を考えるとそれぞれの課題はこんな感じかな。
佐野:主人公にあるまじき平凡能力。全体を考えるにコンバートしてSH行きか?
唯一王:あきらめて砲台化、目指せ唯一魔王? とりあえず普通の必殺シュートが最優先課題。将来的にはドリブルか競り合いが必要
兄貴:ガッツなさ過ぎ。とりあえずは佐野とダブルウィングにして負担軽減で十分?
黒夢:どう見てもチームの中心選手。ここからさらに伸びるようなので、優先して目をかけてチーム全体の底上げもあり
銀様:ボランチのクセにがんがん吹っ飛ぶ。でもガッツは高いからまだそこまで大きな問題でもなさそう
ガリ:しばらくはガリ島津としてがんばってもらおう。兄貴と同じく仕事はできるし、問題解決の優先順位は低め
ケンジャキ:序盤はブロッカー、アイビスとユーノがある程度戦力化したらそれ次第で今後を決定。
超新星:最大の懸念事項。まずこいつを戦力にしないと話にならない…けど時間はかかりそう。
フェレット:アイビスほどではないが、微妙。結界魔法使ってのブロック職人化に期待
レイ:頼れるSB。抱えてる問題も小さめのようだし、守備ではかなり依存すると思われ。
眼鏡:アイビスとは別の意味で懸念事項。律ちゃんにどのくらい頼るか(思い出ボムはどのくらい使うか)が大問題
439 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/18(日) 23:03:05 ID:???
>★ブースター、ストライカーへの道→( 1 + 3 )=ブースターのシュート経験値が4に★
===============================================================================
佐野「……って言っても、どうやってシュート教えたらいいんだろ?」
ブースター「?」
ブースターの練習を手伝おうと判断した佐野だが、しかし、彼はどうやってブースターにシュートを教えたらいいのかわからなかった。
フォームの調整をするにも、そもそもブースターのシュートは蹴るというよりも突進。
調整も糞も無いようなものの為に、アドバイスの送りようもない。
結局、ブースターの前に立ちブロック役として相手をするくらいでしか練習に付き合えなかった。
ブースター「フーッ!!」
タタタタッ ドゴォッ!! バギュンッ!!
佐野「おおお……いや、本当に凄い威力だな。 これで必殺技さえ覚えられれば最良なんだが……」
練習を重ねるにつれてブースターのキック力(というより突進力)と精度は増してゆき。
ブロックに回っていた佐野は思わず感嘆の息を吐きつつも、
技を覚えられなかったのは惜しいと落胆する。
ブースター「……キュウ」
そして、そんな佐野の言葉を受けて……ブースターは少しだけ落ち込んだように弱弱しく鳴くのだった。
440 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/18(日) 23:04:11 ID:???
☆誰を鍛えますか?
普通:ドリブル(52)
やや上がりやすい:パス(48)、シュート(48)、タックル(48)、パスカット(48)、ブロック(48)、せりあい(48)
A.佐野
B.アイビス
C.カイン
D.クーガー
E.剣崎
F.水銀燈
G.ダークドリーム
H.ブースター
I.ユーノ
J.律子
K.レイ
先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。
☆残り回数 1/2
441 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 23:06:46 ID:lLRh/03U
A
442 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 23:07:04 ID:dJxSz11o
A
443 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/18(日) 23:08:31 ID:???
>A.佐野
===========================================================
☆何を鍛えますか?
A.基礎訓練をする(更に後でオフェンス練習・ディフェンス練習に分岐)
B.技の開発をする(更に後でどの技を覚えるか分岐)
先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。
444 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 23:09:00 ID:gEcurIyg
A
445 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 23:09:14 ID:I4n7R7TI
A
446 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/18(日) 23:10:23 ID:???
>A.基礎訓練をする(更に後でオフェンス練習・ディフェンス練習に分岐)
===============================================================
☆どちらを鍛えますか?
普通:ドリブル(52)
やや上がりやすい:パス(48)、シュート(48)、タックル(48)、パスカット(48)、ブロック(48)、せりあい(48)
A.オフェンス練習(ドリブル・パス・シュート・せりあい)
B.ディフェンス練習(タックル・パスカット・ブロック)
先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。
447 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 23:11:13 ID:gqhuBY3M
A
448 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 23:11:32 ID:I4n7R7TI
B
449 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 23:11:38 ID:t0DCXrPo
A
450 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/18(日) 23:19:22 ID:???
>A.オフェンス練習(ドリブル・パス・シュート・せりあい)
=================================================================
ブースターとの練習を終えた佐野は、次は自分の練習に取り掛かる事に決めた。
佐野「このままだと俺のキャプテンとしての面子が危険で危ない気がする!
なんとかキャプテンとしての威厳を維持する為にも練習だ!」
こうして佐野はそもそも威厳など存在しないのにそれを維持する為にオフェンス練習を開始した。
先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、
★佐野「ドリブルはチビの道」→(! dice+! dice)=★
★佐野「パスはサッカーの基本」→(! dice+! dice)=★
★佐野「シュートはサッカーの花形」→(! dice+! dice)=★
★佐野「女の子と競り合いしたい」→(! dice+! dice)=★
ドリブル→9〜5で+1、10以上で+2
パス・シュート・せりあい→6以下で+1、7以上で+2
451 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 23:20:15 ID:???
★佐野「ドリブルはチビの道」→(
4
+
6
)=★
452 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 23:20:44 ID:???
★佐野「パスはサッカーの基本」→(
3
+
2
)=★
453 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 23:21:29 ID:???
★佐野「シュートはサッカーの花形」→(
2
+
1
)=★
454 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 23:21:32 ID:???
★佐野「女の子と競り合いしたい」→(
3
+
4
)=★
455 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 23:22:57 ID:???
一番好きなドリブルと欲望丸出しなコメントの競り合いが上手くいったところを見ると実にわかりやすいキャラやなw
456 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 23:22:59 ID:???
一瞬ドリブルだけ+2という不思議な結果になったかと思った
457 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 23:44:49 ID:???
うーん、偏ったなあ
誰かと一緒に特定の練習できる前の友情タッグみたいなイベントとか起きないかな
458 :
森崎名無しさん
:2011/12/18(日) 23:48:48 ID:???
あ、ごめん、勘違いしてたわ
ドリブルだけ上がったのかと思った
459 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/19(月) 00:06:44 ID:???
>★佐野「ドリブルはチビの道」→( 4 + 6 )=ドリブル+2★
>★佐野「パスはサッカーの基本」→( 3 + 2 )=パス+1★
>★佐野「シュートはサッカーの花形」→( 2 + 1 )=シュート+1★
>★佐野「女の子と競り合いしたい」→( 3 + 4 )=せりあい+2★
==============================================================
佐野「(素人に負け通しなんて冗談じゃねぇもんな……! よし、やるぞ!!)」
クーガーやレイといった者たちに嫉妬に近い感情を持つ事に、佐野は少しだけ罪悪感を持ちつつ……。
しかし、その負けん気をバネとして練習に精を出した。
パスの精度と速度を磨き、シュートのコントロールと威力を磨き……。
タタタタタッ!
クーガー「遅い遅い! その程度の速度で俺を抜けるかァ!!」
佐野「ドリブルは速さだけじゃないぜクーガーさん! それっ!」
ススッ! サッ!!
守備練習を行っていたクーガーを相手に、上体でフェイントを入れて華麗に突破。
最高速度ではクーガーに劣る佐野も、足元の技術――ボールコントロールの上手さではクーガーより遥かに上。
細やかな動きと俊敏さで大振りなクーガーのタックルをかわし……。
レイ「あたいはクーガーみたいに簡単にゃいかないよ!」
佐野「むんっ!」
レイ「っ!!」
続いてやってきたレイには、全身を使って力だけでボールをキープしようとする。
小柄でパワーの無いとされる佐野にとっては珍しいプレイであるが、
小柄なのはタックルにやってきたレイも同じ。
今日の練習である程度フィジカルの強さも鍛えた佐野はレイを相手にキープし続け……隙を突いて突破。
そのまま無人のゴールにボールをシュートするのだった。
460 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/19(月) 00:07:56 ID:???
佐野「どんなもんじゃーい!!」
クーガー「馬鹿な、俺のスピードがあんなちょこまかした動きに負けるだと……!?
これではなんという二枚目半……!」
レイ「安心しろ、クーガー。 お前も佐野も見事な三枚目だ」
チーム内で実力者と見られているクーガーとレイを抜き、歓喜の声を上げる佐野に対し。
抜かれたクーガーはショックを受けたように茫然とし……。
レイは呆れたような表情で、佐野とクーガーを交互に見やる。
ダークドリーム「凄いね、満! あんな風に抜いたり出来るんだ!」
佐野「手を使わなきゃ体を寄せるのもある程度オッケーだからな。
自分より体格が無さそうだったりする相手がいたりすると、結構使えるテクニックだぞ」
ダークドリーム「へぇ〜」
律子「(……傍から見てると、それでもまだレイさんやクーガーさんの方が上手そうだけど……。
佐野君にはサッカーの知識があるし、それを応用出来る力も……多分、ある……のかな?
どっちにしろ、やっぱりキャプテンは彼しかなかったわね)」
そして、この練習風景を見ていた者達も、流石はサッカー経験者だと佐野の認識をある程度変えた。
尤も、その変化も「頼りなさげな人」というものから「サッカーに関してはそれなりに頼れそうな人」レベルに変化した程度だったが。
少なくとも、良い方向に感情が変化をしたのは間違いのない事であった。
461 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/19(月) 00:08:56 ID:???
こうして佐野達が練習を終えていた頃……。
先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、
★1ボスさんいらっしゃーい→! card=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
JOKER→ダイヤ・ハート+ふわふわした女性がなんか1ボスチームに交じってる……お前のような1ボスがいるか!
ダイヤ・ハート→スペード・クラブ+外来人の素性判明!
スペード・クラブ→1ボスチームの者達もまた、試合に向けての練習を終えていた。
462 :
森崎名無しさん
:2011/12/19(月) 00:09:36 ID:???
★1ボスさんいらっしゃーい→
ハート9
=★
463 :
森崎名無しさん
:2011/12/19(月) 00:10:04 ID:???
JOKERって幽々子さん?
464 :
森崎名無しさん
:2011/12/19(月) 00:23:59 ID:???
新作だと1ボスやってたんだよね。
465 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/19(月) 01:54:56 ID:???
>★1ボスさんいらっしゃーい→ ハート9 =スペード・クラブ+外来人の素性判明!★
=================================================================================
レティ「よし、それじゃあ今日の練習はここまでにしておきましょうか!」
幻想郷に存在する妖怪の山と呼ばれる場所の麓。
――から離れに離れた場所にある、設備もロクに整っていない練習場において練習を行っていた1ボスチーム。
佐野達率いる『イレギュラーズ』の初試合相手となるこのチームもまた、佐野らとほぼ同時刻に練習を終えていた。
汗をタオルで拭きながら、ボールを追う選手達に号令をかけるのはこのチームの要。
キャプテンであるセンターバック――レティ=ホワイトロック。
彼女の号令を受けて、選手達は練習の手をやめ各々後片付けを始めた。
リグル「ふぅ、それにしても新設チームといきなり試合か……博麗の巫女のチームなんだよね?
やだなぁ……またズタボロにやられちゃうよ……」
ヤマメ「いやいや、話によると博麗の巫女は選手として出場はしないらしいよ?
あくまでも後見人、監督みたいな立場にあるらしい」
ルーミア「そーなのかー」
その片付けも終わり、ベンチに戻るなりイレギュラーズとの試合について意見を交わし合う選手達。
不安を抱き物憂げにため息を吐くのはこのチームのストライカー、蛍の妖怪――リグル=ナイトバグ。
それに対して突っ込みを入れつつ訂正を入れるのは、レティと共にゴールを守るゴールキーパー、土蜘蛛――黒谷ヤマメ。
何も考えて無さそうに大口あけて関心をしているのが、リグルと並ぶストライカーの闇の妖怪――ルーミアである。
幻想郷内でも比較的下位に位置する妖怪である彼女たちは、この1ボスチームの核と言える選手達。
……とはいえ、その実力は妖怪としての力量同様、さして高いとは言えないものであった。
……特にツートップの攻撃力は幻想郷に存在するチームの中で最弱ともっぱらの評判である。
穣子「そのように気弱な事ばかりを言うなリケイア、ヤフィオス、ルチャンド」
静葉「我ら神がいるからには、そのような素人チームに敗北を喫する筈など無い」
穣子「そう、言うならば次の試合は、我ら暇を持て余した――」
静葉「神々の――」
穣子・静葉「「――遊び」」
466 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/19(月) 01:56:01 ID:???
リグル「……だから私はリグルだってば」
ヤマメ「ヤフィオスってどこから出てきたんだよ……」
ルーミア「そーなのかー」
少し弱気とも取れる発言をしたリグルらに注意をしたのは、このチームの中盤を取り仕切る姉妹――秋静葉と秋穣子。
奇妙なポーズを取り、奇妙な物言いで間違った名前を連呼する2人に一同は呆れるのだが……。
これで2人は豊穣と紅葉を司る神だと言うのだから、色んな意味で頭が痛くなる。
穣子「我らも、いずれはこの幻想郷で頂点の座に輝かねばならない。
新設チームの素人集団などに敗北をしている暇など、我らには無いのだぞリケイア」
リグル「うぅ……正論なのにツッコミどころ満載……」
ヤマメ「(秋の姉妹なのに米食う虫、光遮る闇、冬の妖怪、疫病運ぶ私のいるチームに来たから頭おかしくなったのかね?)」
ナズーリン「同士諸君、我が命蓮寺では如何なる者も平等に接する事を重んじている。
少々言動がおかしいからと言って虐げるのはその道に反する行いだぞ」
キスメ「…………」←ナズーリンをジト目で見てる
そして、チームメイトたちを堅い口調で纏めようとしたのはこの1ボスチームのサイドドリブラー。
体格が小さい為に当たりに弱いが、そこにさえ目を瞑れば攻守に優れた実力を持つ、ネズミの妖怪――ナズーリンである。
ただ、そのナズーリン自体も、少し危険な性格(というか口調)をしていた為。
レティと共にCBを務める無口な釣瓶落としの妖怪――キスメに冷ややかな目で見られていた。
467 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/19(月) 01:57:01 ID:???
ナズーリン「それに秋の妹の発言は何らおかしい所は無い。 確かに我々はいずれ幻想郷で頂点に立つ為にサッカーをしているのだからな。
我が命蓮寺では勝利をする事は義務である。 労働こそが幸福であると理解するのだ」
レティ「……最後の一文はちょっとおかしいけれど、確かに次の試合は勝たなければならないわ。
いつまでも弱小チームとして見られていては問題だもの」
リグル「でも勝てるかなぁ……守備はレティがいれば安心だけど、私とルーミアで点を取れるか……」
レティ「……幸いな事に、このチームにも新たにFWが加入してくれたわ。
今度の試合では、彼に期待をしましょう」
それぞれ性格も個性も戦う理由もまちまちなれど、気持ちは同じ――勝ちたい、ただそれだけである。
この1ボスチームの最大の弱点……得点力の欠如も、新たに加入をした選手。
佐野達が来る以前に幻想入りを果たしたFWによって解決される筈だと、一同は期待を込めてそちらに視線を向けた。
ナズーリン「頼んだぞ、同士滝よ!」
滝「……おう」
468 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/19(月) 01:58:02 ID:???
嬉々とした表情で叫ぶナズーリンに対して、その外来人は少し曖昧な返答をした。
その外来人の名は、滝 一 ――佐野がかつて所属をした全日本Jrユースにも選抜され。
また、全日本ユースにも選出をされた、日本代表を務めた事もあるFWである。
佐野よりも先に幻想郷へと迷い込んでしまった滝は、幻想郷で初めてナズーリンと出会った。
滝にとって幸運だったのは、最初に出会ったのがルーミアやリグルといった人食い妖怪ではなく。
比較的人間に対して友好的である組織に所属をするナズーリンであった事だろう。
彼女と出会った滝は、ナズーリンに事情を説明し、幻想郷の事も説明してもらう。
そして、紫の手により返してもらうまでは命蓮寺に居候をする事にし……。
そのついでに、ここで腕を磨いておくのも悪くないと判断し、ナズーリンの紹介でこの1ボスチームに加入をしたのである。
一国を代表する選手になっただけあり、滝の力は……レティには劣るものの、このチーム内では比較的上位と言えた。
それを知った一同も、滝ならばきっと得点力不足を解決してくれると思うのだが……。
静葉「どうしたタキーリンよ、うかない表情だ。 神に話してみよ」
滝「……確かに俺、FWだけどよ。 ウイングなんだよ……」
ナズーリン「そういえばそのような事を言っていたな、同士よ。 だがそれがどうした?」
滝「今日の練習見てて思わなかったか? 俺の得意なのは、あくまでもアシストで……」
リグル「アシストで?」
滝「……シュート力、からっきしなんだよ」
1ボスチーム「「「「「…………」」」」」
1ボスチームにとって不運な事に、滝一は得点力がリグルやルーミアにすら劣る……アシスト特化型のウイングだったのだ。
穣子「残酷なる運命の神々の遊び」
ヤマメ「そういや今日のシュート練習で受けたボール、確かにやたら軽かったね……。 手加減してくれてるんだと思ってたけど……」
静葉「どうするのだ、アシストが幾ら上手くても肝心のストライカーがリケイアとルチャンドではなんにもならんぞ」
ルーミア「そーなのかー」
469 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/19(月) 01:59:02 ID:???
これには1ボスチーム一同も大いに慌てる。
そんなもん練習中に気づけよという話ではあるのだが、まさかあそこまでドリブルとパスが上手い選手が、
シュートだけはまるで駄目だとは誰も思っていなかったのだ。
基本的に幻想郷でのFWと呼ばれる人種は全員シュートが上手いだけだから、なおさらの事である。
穣子「致し方あるまい、こうなれば我がこの幻想郷を破壊する程の力を見せてゴールを決めるより……」
静葉「妹よ、やめろ。 力を解放するのは危険すぎる」
穣子「すまない姉よ。 少々自分を見失いかけた」
リグル「姉妹漫才は放っておくとして、本当にどうしよう? 素人チームに負けちゃったらいよいよ最弱の評判が盤石になっちゃうよ!」
ナズーリン「どうするもこうするもほかに無い。 労働――もとい、練習をするしかないだろう」
混乱する一同に、それを申し訳なさそうな表情で見守る滝。
しかし、それに冷静な声をかけたのはナズーリンである。
ナズーリン「無ければ鍛えるよりほかに無い。 同士諸君、我が命蓮寺では労働をする事で対価を得る事が出来るのだ。
結果を求めるのならば、労働に励むよりほかに無い」
レティ「……そうね、ナズーリンの言う通り。 とにかく、試合までに練習で全員のレベルアップに努めましょう。
最善を尽くせば、私たちも負けないわ」
意外にも道理と言える言葉を説くナズーリンには、誰も反論できず……。
レティもそれに同意をしながら、混乱する一同を纏めにかかった。
470 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/19(月) 02:00:02 ID:???
そして、一同はレティの言葉に納得をしつつ……それぞれ帰り支度を始めた。
それを横目で見ながら、歯噛みをしていたのは滝。
滝「(俺に来生程でもシュート力があればいいんだがなぁ……くそっ!)」
ナズーリンとレティが何とか纏めてくれたものの、滝の心には先ほどまでのチームメイトたちの落胆の声が突き刺さっていた。
即ち、FWなのにどうしてシュートが撃てないのか――というものである。
幼い頃からウイングとして活躍をし、常にだれかをアシストする事で結果を得てきた滝。
しかし、それが通用をしていたのはあくまでも国内の試合だけであった事を彼は誰よりも知っていた。
勿論ウイングの仕事も重要である。
サイドを駆け上がってチャンスを作り、アシストをするのは縁の下の力持ちと言える仕事。
それを彼は誇りにも思っていたが、さりとてそれだけでは世界では戦えないと考えていただけである。
だが、どれだけ変わろうと思っても――そもそもあまり体格に恵まれていない自分ではキック力を生み出せない。
必殺シュートのセンスも、然程無いだろうと思っていた。
ナズーリン「同士滝よ、帰ろう」
滝「う……あ、ああ」
己の弱点をチームメイトに指摘され落胆していた滝だが、ナズーリンに声をかけられると平静を装い、そのまま共に帰路についた。
そして、その道中――。
ナズーリン「同士滝、悩む暇があるなら……動いた方が事態が好転する時もあるぞ」
滝「え?」
不意にナズーリンが口を開き、滝は思わず間抜けに声をあげた。
それを聞いてクスリと笑いつつ……ナズーリンは自分より身長の高い滝の肩に手をかけ、更に続けた。
471 :
佐野の人
◆0RbUzIT0To
:2011/12/19(月) 02:01:02 ID:???
ナズーリン「我が命蓮寺では同士は見捨てない掟がある。 共に強くなろうではないか、同士滝よ」
滝「……すまない。 やっぱ俺、足手まといだよな?」
ナズーリン「そのような事は無いさ、同士滝のサイドアタックは我がチームの貴重な攻撃手段だ。
今までは私のサイドアタック一本だけだったから、戦術の幅が広がったと言える」
滝「でも……やっぱFWはシュートが撃てないと駄目だよな」
ナズーリン「そう思うのなら動く事だ。 我が命蓮寺では問題があればそれをすぐ解決するよう動く事を義務づけられている」
滝「でも、今までも何度かシュートの開発は試みたけど全然駄目なんだよ……」
ナズーリン「環境が変われば意外と会得出来るかもしれん。 言い訳する前に動く事だ」
滝「…………」
ナーバスになる滝にナズーリンはあくまでも頑張ろうと頑なに激励を続けた。
自分よりも(見た目)幼い少女にここまで言われては、滝としてもいつまでも落ち込んでいる訳にはいかない。
やがて薄くだが笑みを浮かべると、力強くコクリと頷きを見せる。
滝「そうだな……やってみるか! 試合まで、時間は少ないけどな」
ナズーリン「うむ、我が命蓮寺では最後まであきらめない事を美徳とする習慣がある。
やってみよう、同士滝よ」
立ち直った滝は、力強く呟きながら闘志を燃やす。
それを見ながら、ナズーリンもまた笑みを浮かべるのだった。
ナズーリン「(この幻想郷には我らの天敵である猫科が多数存在する……私のお師ですら猫科な始末だ。
だが、この同士滝は初めて出会えたげっ歯類の仲間! 私は君を裏切らないぞ、ネズミ男よ!!)」
ただ、ナズーリンの滝を激励した理由を聞くと……滝は多分一層落ち込んでいたであろう事を追記しておく。
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