キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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11人の戦士たち

1 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/08(木) 01:18:54 ID:???
それは異世界の人々の物語。

「楽しくて笑っちゃうとか、一人が寂しいとか、大好きな人が大切だとか……たくさんたくさん、いろんな事を知りたいの!」
                   「今でも思うよ……大切な人を守りたいって。 でも、僕にはその力が無いんだ……」

それは異世界の人々が交錯した物語。

「不老不死は見習いなんだ。 ……長く生きたら、友達の顔も名前も忘れちゃうのかな」
                   「俺にもいつか、あいつらを祝福できる時が来るのだろうか……」

それは異世界の人々が一つのものを目指す物語。

「私がいてもいなくても構わないでしょ! 本当はこんな事……サッカーなんて、したくないんだ!」
                   「と め る !」

それは異世界の人々の友情の物語。

「絆? なんて陳腐で美しくない言葉……そんなもの全て最後には千切れてしまうのよ」
                   「まだわからないのかい……心だよッ!!」

それは流れ着いた者たちの挽歌。

「(役に立たなくなったらまた捨てられるのかな……どうすればご主人様は喜んでくれるんだろう?)」
                   「速さこそ命、速さこそ文化。 しかし……人には人のペースってもんがあるわな」

                 時も空間も世界観も違う11人の戦士たち。
                彼らが集い流れ着いたのは、偶然なのか必然なのか。

              「皆揃ってお家に帰るぞ! 家に帰るまでがサッカーです!!」

※なお、この台詞などは予定です。何等かの都合により変更される可能性があるのでご了承ください。

47 :森崎名無しさん:2011/12/08(木) 23:57:57 ID:???
このアイビスはヘタレモード時みたいだからやらかし云々以前に能力がやばいとおもうw

48 :森崎名無しさん:2011/12/09(金) 00:07:31 ID:???
とりあえずクーガーの兄貴が森崎板入りした事で、プロシュートの兄貴、矢車の兄貴と三大兄貴が完成したね

49 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/09(金) 02:47:05 ID:???
>>38
その前に佐野君が幻想郷サッカーに適応できるかどうかですねw
>>39
りっちゃんは本当に進行役が似合うお方。
>>40
超能力者と地底の姉とかは絡ませてみたくもありましたが、サッカー能力をどうするか迷ったのでこうなりましたねー。
>>42
不遇キャラ縛りじゃないですよー
>>45
ダークドリームさんの最期はね、熱すぎた……。
プリキュアはただの子供向けアニメなんかじゃないよ!
アクアさんの場合りっちゃんとキャラかぶっちゃうし、ベリーはんも……ね。
>>46-47
アイビスさんとは根気よく付き合っていきましょう。
>>48
天元突破の人もどこかのスレで出せば、4大兄貴に!

50 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/09(金) 02:48:05 ID:???
>★やっぱり幻想入りでしたー→ ダイヤ9 =紅白巫女「!! 何、これ!? こんなにたくさんの参拝客が……!!」 巫女があらわれた!★
===========================================================================================================================
佐野「ん?」

そんな折、不意に佐野らの背後から少女の声が聞こえる。
慌てて振り向けばそこにいるのは、腋を露出するという何とも奇妙な巫女服を着込んだ一人の少女。
12人目の異世界出身者かと一同は考え……。

剣崎「ダリナンダアンダイッダイ!? ミガダナンダヨナ!?」
レイ「あ? なんだって?」
剣崎「……誰なんだあんた一体!? 味方なんだよな!?」

思わず剣崎は滑舌を悪くしながら声をかけ、レイに突っ込まれてから訂正。
これを受けて巫女は剣崎を訝しげに見やりながら、返答をする。

霊夢「私は博麗霊夢。 この博麗神社の巫女よ」
佐野「あ、ここ神社なのか。 ……言われるまで気づかんかった」
律子「……クーガーさんの車、思いっきり鳥居に突っ込んでますよ」
クーガー「あの鳥居さえなければ俺はもっと速さを追求出来ていた」
律子「……(私がしっかりしよう)」

霊夢が自己紹介をした所で、ようやく佐野はここが神社であるという事に気づいた。
ここまでユーノや律子らと相談をし、どうやって帰るかと考えていた為。
あまり周囲に気を配る余裕というものが無かったのである。
因みにそんな佐野の横では、律子が自分がしっかりしないといけなさそうだと決意を新たにしていた。
彼女の周囲には佐野を含め、頼りになりそうな人があまりにも少なすぎたのだ。

51 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/09(金) 02:49:17 ID:???
佐野「ん? って、この神社の巫女って事はここの人?」
霊夢「そりゃそうよ。 って……あんた達、もしかして外来人?」
ユーノ「外来人……そういう単語があるという事は、この世界では異世界人が紛れ込むのは結構頻繁に起こる事という事かな?」
霊夢「毎日ってわけじゃないけれど、たまにはね。 ……しかし珍しいわね、10人……」
小動物「キュ?」
霊夢「……と、1匹かしら。 あんた妖怪じゃなさそうだもんね。
   とにかく、そんだけの人数がいっぺんに幻想入りするなんてのは……もしかしたら初めてかも」

ここにきてようやく現地の人とお目にかかれた事に佐野達は思わず顔色を良くする。
何せここまでずっと出会う人物出会う人物が自分と同じように迷い込んだ者ばかり。
もしかしたらここには自分たちしかおらず、
現地の人間なんていない無人島のようなものではないかという漠然とした不安が誰の中にもあったのだ。
人がいるという事は、生活が出来ているという事。
少なくとも餓死をしたりする事が無くなったという点では、一同は安堵をした。

アイビス「なら、ここから元の世界に戻る方法とかもある訳?」
霊夢「そりゃあるわよ。 私に出来るし、それ」
カイン「ほう……それならばさっそく返してもらおうか」

そして、更にその霊夢の続きの言葉で一同は更に歓喜に沸いた。
元の世界に戻れる方法を探していた一同だが、なんと霊夢はその方法を持っているという。
ならば迷う事は無い、さっさと元の世界に返してもらおうと誰もが思うのだが……。

ユーノ「……いや、ちょっとそれは……危険だと思います……」

これに待ったをかけたのは、ユーノ=スクライアである。

52 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/09(金) 02:51:08 ID:???
カイン「どういう事だ、ユーノ?」
ユーノ「その前に……博麗さんの言う元の世界に戻す方法というのは、
    この結界を超えて外の世界に僕たちを送るというもので合っていますか?」
霊夢「ええ、そうよ? それがどうかした?」
ユーノ「……だとすると、やはり少し危険だと思います」

霊夢の言う佐野らを元の世界に戻す方法……それは、この世界を包む結界を一時取り払い。
佐野らをその結界の外に出してから、再び結界を貼るというもの。
確かにそれならばこの世界から脱出をする事が出来るが……。
しかし、"元の世界"に戻れるかどうかはわからない、というのがユーノの弁である。

ユーノ「僕たちは違う時間軸、違う世界から集められた。 ここが問題点。
    確かに単にこの世界に迷い込んだだけなら、博麗さんの言う方法で問題は無いんだろうけれど……。
    僕たちが一斉に外の世界に出たら、その時点で時空そのものが狂う危険性が生じる」
佐野「ど、どういう事だってばよ……?」
レイ「……おいカイン、今の話わかったか?」
カイン「……フッ」
レイ「いや、フッじゃねぇよ!」

このユーノの説明は大いにみなを混乱させた。
特に文化レベルが著しく低い世界に住まうレイ、カインの両者は理解する事は困難。
辛うじて理解が出来たのは、技術レベルの高い世界に住むアイビスと知能は高いクーガーと律子くらいなものである。
佐野? 一番混乱してた。

律子「つまり……私たちは11の世界からやってきた。 けれど、霊夢の方法では1つの世界にしか移動できない。
   それではこの世界を出たって意味は無いし、
   下手したらタイムパラドックスみたいなものが起こるかもしれない……って事ですね?」
ユーノ「うーん……まあ、そういう事かな」
佐野「タイムパラドックスってのは俺も聞いた事あるぞ! 
   ……って事はあれか、要するに同時に10人と1匹を違う世界に戻さなきゃやばいって事か」
クーガー「なんともSFチックな話だな」
律子「いや、クーガーさんのあの車を作る能力も十分SFチックですから」

53 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/09(金) 02:52:11 ID:???
とにかく、ユーノの説明と更にそれを噛み砕いた律子の説明により、霊夢による送還術も危険だと認識した一同。
再び脱出計画は座礁に乗り上げる。

ダークドリーム「(……そもそも、私にはもう帰る場所なんて無いし)」
剣崎「………………」

もっとも、霊夢の方法が駄目とわかると共に、結局帰れない事がわかった事によるものではなく。
その帰る場所が無い事を認識し、顔を曇らせる者も約2名ほどこの中にはいた。

佐野「でもそうはいってもこっからどうするよ? ……他に何か方法あるのか?」
律子「そう都合よくなんでも転がってるとは思えないけれど……」
霊夢「あるわよ。 それなら紫に頼めばいいわ」
佐野「あるのかよ!?」

そして、再び顔色を曇らせた一同には霊夢から二発目のサプライズの言葉が放たれる。
よもや二種類も帰る方法を用意してくれるとは、まさか貴殿が神かと思わず佐野は土下座をしそうになるが。
そこは流石に自重をしておき、一体どうやって返してくれるのかと聞く。

霊夢「八雲紫っていう妖怪がここにはいてね、そいつはスキマを操る能力を使うの」
佐野「妖怪……。 ……俺、もう何聞いても見ても驚かんぞ」

八雲紫――霊夢の話によると、その妖怪はスキマを操る能力を持ち。
あらゆる空間と空間を繋げ、行き来したり物を取ったりといった行為が出来る妖怪らしい。
その妖怪の能力をつかえば、11の世界にそれぞれの人物を送る事だって訳ない……との事だが……。

クーガー「なら早速その紫さんとやらを呼び、帰してもらうべきだろう。
     何事も即時即決即断! 迷っている暇など必要ない! 確実に帰れる手段があるというのならばそれを速攻で行う事が――!!」
霊夢「でも、あいつの家どこにあるのかわかんないのよねー」
クーガー「なにィ!?」

54 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/09(金) 02:53:20 ID:???
しかし、この案も穴があった。
八雲紫の住まいは基本的に彼女と彼女の従者しか知らず、本人も神出鬼没。
いつ、どこに現れるかもわからず待ち伏せも出来ない為、今から速攻で返してもらうというのは不可能なのであった。

霊夢「それに今、冬だし。 あいつ冬眠してるんじゃないかなー……」
アイビス「と、冬眠……?」
律子「まるでクマか何かね……。 ……それじゃあ、春になるまでは?」
霊夢「姿現さないかも」
クーガー「春になるまで待つ……ただ足踏みをして待つだけだと……? この俺が……立ち止まるだと……!?」
佐野「クーガーさん程じゃねぇけど俺だってそんなの御免だ。 今から春までつったら……。 ……ざっと3ヶ月。
   下手すりゃ4か月くらい待たなきゃいけねぇんじゃねぇか?」
ダークドリーム「……私は別に、何でも構わないけれど。 皆は、帰らないと困るの?」
カイン「……いつまでもこんな場所で待ちぼうけを食らうというのは……な」

季節は冬――八雲紫は冬眠の真っ最中。
春になるまで彼女は動く事はなく、3ヶ月……寒さが長引けば4か月も待たなければならないかもしれない。
しかも、それはあくまで最速――冬眠から開けて、すぐに紫が姿を現せばの話。
冬眠を終えても佐野達の前に姿を見せなければ、結局、いつまでも帰れないのだ。

佐野「なぁ霊夢ちゃ〜ん、なんかこう、ポポポポ〜ン! と3つ目の案とかない? 3度目の正直的に考えて」
霊夢「無い。 あとちゃんつけるな気持ち悪い」
佐野「酷い……ん?」

再び馴れ馴れしくし過ぎた為に霊夢に冷たい言葉を浴びせられる佐野。
これには周囲も思わず苦笑いを超えて呆れる中、不意に佐野は近くに酷く見慣れた物体が転がっているのを見つけた。

佐野「……サッカーボール?」
霊夢「? 何、あんたもサッカーやるの?」

そう、それはサッカーボール。
白と黒の色をしたその球体は、今まで佐野が長年をかけて打ち込んできたスポーツの象徴である。
霊夢の問いかけに対して佐野は頷き、それを横で見ていたユーノはこれが先ほどから佐野が言っていたサッカーの道具かと一人関心をする。

55 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/09(金) 02:54:20 ID:???
佐野「へー、この世界にもサッカーあるのか……」
霊夢「結構流行ってるのよ? 私だってやってるし」
佐野「ふーん」
霊夢「……あ、そうだ! そうよ、その方法があるわ!!」
佐野「えっ? 何? 何よ!?」

サッカーボールを手に持ち、なんとなく感慨深げにそれを見つめていた佐野。
これを見た霊夢は突如手をポンと打ち、佐野が驚く中、佐野の肩を掴んで熱弁する。

霊夢「あんた、この世界でサッカーしなさい!」
佐野「はァ!?」

突然のサッカーしなさい命令で佐野が呆気に取られる中、霊夢は更に言う。

霊夢「いい? ここではサッカーが流行ってるって言ったわよね?」
佐野「お、おうよ」
霊夢「件の紫も大のサッカー好き。 見るのもするのも両方ね。 で、これを利用するのよ!」
水銀燈「なぁにぃ? つまり、そこのボンクラがサッカーしてる姿を見せて呼び出そうって訳?」
霊夢「そう。 っていうか、あんたが強ければまず間違いなく紫は対戦を申し込んでくる筈だし」
ユーノ「その紫さんという人は冬眠してるんじゃ……? 幾ら佐野君がサッカーをしても……」
霊夢「大丈夫よ、こいつが強ければそれを見た紫の従者が紫を叩き起こすから」
律子「……それって従者なんですか?」

霊夢の案は、何とも単純明快なものだった。
こちらから探すのが難しいのならば、あちらからこちらを見つけて貰えばいいではないかというものである。
それはかなり無茶苦茶な理論ではあったが、しかし、それ以外に方法は無いように思える。
黙って待つだけでは、3ヶ月以上ここで無駄な時間を過ごすしかないのだ。
それならばまだサッカーをして、動いていた方が気持ち的にも楽である。

56 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/09(金) 02:55:20 ID:???
佐野「……うーん、ぶっちゃけいきなりすぎてアレだけど、それしか方法がねぇんならやるしかねぇのかな」
霊夢「男は度胸よ、何でも試してみなさい」
佐野「……なんだかすごく不安な文句だが、確かにやらなきゃはじまんねぇか。
   よし、霊夢ちゃん! 俺にサッカーチーム紹介してくれ!」
霊夢「霊夢ちゃん言うな! あと……うん、紹介とか無理」
佐野「なにィ!?」

こうして佐野は霊夢の言葉にホイホイ乗せられてサッカーをする事に決めた。
そして、サッカーをする為のチームを紹介してくれるよう頼んだ。
が、断られた。即断られた。あとやっぱりちゃん付けで呼んだら凄い嫌な顔された。

霊夢「ぶっちゃけ、今、幻想郷にあるチームってどこも定員いっぱいのガッツリ満員御礼状態なのよ。
   加入させてくれるよう頼んでも、多分無理」
佐野「……えぇー」
霊夢「あと、どいつもこいつも人食ったりする奴ばっかよ? サッカーやってるのは妖怪が多いし。
   あんたみたいな弾幕ごっこも出来なさそうなのがチームに加入して粗相したら……頭から……」
佐野「うん、やめとくわ。 3ヶ月待ちます」

霊夢曰く、この幻想郷には既に数多のチームが蔓延っており、どこも人材は十分に足りている状況。
おまけにサッカーをやっている者には人食い妖怪も多くいるらしく、何の力も持たない佐野がチームに加入をしては。
……頭からパックンチョされちゃうのが関の山らしい。外来人は食べてもいいルールなので。
それなら結局その案も駄目じゃないかと、佐野は待つ方向に意見を鞍替えしたのだが……。

霊夢「何言ってんの、チーム新しく作ったらいいだけじゃない」
佐野「え?」
霊夢「人数揃ってるし」

霊夢の思わぬ発言に呆気に取られる佐野を後目に、彼女は佐野の後ろに立っていた者たちに次々と視線を向けてゆく。

57 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/09(金) 02:56:21 ID:???
ダークドリーム「サッカー……って、何? それって、楽しい事?」

1人は純真無垢という言葉が似合いそうな程、透き通った瞳をこちらに向ける少女。

剣崎「……チームスポーツ、か」

1人は寂しそうに笑みながら、それでもどこか楽しそうにしている青年。

クーガー「そう! やる事があるのならば迷う事など何一つ無い! 後はその道をただひたすらに突っ走るのみ!!」

1人は快活に笑いながら早口で捲し立てる青年。

律子「あー……まあ、数合わせでいいなら……」

1人はとんだ無茶ぶりだと苦笑いをしながらも、それしか策が無いのなら仕方ないと諦めきった少女。

レイ「なんだい、よくわからんがあたいの力が必要かい」

1人はにやにやと好戦的な笑みを浮かべながら、挑発的に佐野を見返す少女。

水銀燈「めんどくさぁい……けれど、そうしなきゃ3ヶ月以上こんなくだらない場所にいなきゃいけないのよねぇ……」

1人は完全にやる気が無さそうだが、それでも渋々状況打破の為にはやらなければならないだろうと理解をしている少女。

アイビス「そんな……だって、私サッカーなんてやった事ないよ。 無理だよ……」

1人は始める前から何もかもを諦めきってしまっている少女。

58 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/09(金) 02:57:55 ID:???
カイン「フッ……任せておけ」

1人はキザに笑みながら、自信たっぷりに公言する男。

ユーノ「えっと……何をするのかまだよくわからないけれど。 帰る為に必要な事が手伝えるなら……」

1人はどこか自信なさげに笑みつつ、それでも力になると佐野に伝えるこの世界に飛ばされて最初に出会った青年。

彼ら、彼女らは……まだ出会ってから数十分しか経っていないが、それでも同じ境遇に立たされた仲間と言えた。
一部の者を除き、大抵のものは佐野に比較的協力的と言えたのだが……。

佐野「……いやな、これ、10人しかいねーんだけど」

そう、これでは佐野を入れても10人しかいない。1人足りない。そこで佐野は霊夢をじろりと睨み付け……。

霊夢「……そこ見なさい、足元。 11人目がいるわ」

霊夢の言うように足元に視線を落とし……。

佐野「……………………」

・・・

・・



小動物「……キュ?」

59 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/09(金) 02:58:55 ID:???









  ∧_∧
⊂(#・ω・)  佐野「10人と1匹やないかい!!!」
 /   ノ∪
 し―-J |l| |
         人ペシッ!!










60 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/09(金) 03:00:18 ID:???
霊夢「……大丈夫、ここじゃ手も足も無い奴がサッカーもしてたりするもの。
   そいつも4足歩行だけど、顔とか後ろ足使ってボール蹴れるでしょ」
佐野「俺の知ってるサッカーと違う」

なんかシリアスに決まりそうだったのに、最後に小動物を持ってきたせいで全部台無しになったこの場面。
これには一同も苦笑いするのだが……。
一同もなんとなく佐野のキャラクター性というのがわかってきた気がしたので、生暖かい目で見守っていた。

霊夢「まぁいいじゃない、数合わせにはなるでしょうし……それに、そいつ……多分、かなり強いと思うわよ?」
佐野「……不安だよぉ。 だって動物だよ? 下手したら顔面蹴られるぞこいつ……愛護団体に怒られるぞ……」
霊夢「顔面セーフよ。 それにほら、結構やる気みたいだしやらせてみたら?」
佐野「……おう。 まぁ、そうな……うん」
小動物「わふっ♪ わふっ♪」
佐野「……うん、わかったよ。 10人と1匹でサッカーやろうか」

こうしてここに一つのサッカーチームが誕生した。
違う世界で違う生き方をしてきた10人と1匹が、共にサッカーというスポーツをする。
なんとも奇妙な縁で巡り合った10人と1匹が、1つのものを目指して争う――その第一歩目が踏み出されたのである。

61 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/09(金) 03:01:20 ID:???
佐野「……ところでいつまでも動物ってんじゃかわいそうだよな。 名前つけるか、こいつ」
カイン「魔物のように見えるが……一体何の種族だ?」
ユーノ「……ちょっと待ってください、僕が聞いてみます」
剣崎「聞くって一体どうやって……って、ウェ!?」

地面で寝転がる小動物に、その腹を撫でてやる佐野。
なんとも癒される中、いつまでも名無しでは可哀想だと佐野は判断し名前をつけようとするが……。
それを制したユーノは、一歩前に出て小動物の前に立ち翡翠色の光を体から放ち、地面に魔方陣を発動させ……。

パァァァ…… ピョコンッ

ユーノ「(君、なんて名前なの?)」
ブースター「(あれっ? 君もポケモン? さっきまで人間みたいだったのに……変なの。 あのね、僕はね、ブースターっていうんだ〜)」
ユーノ「みんな、この子ブースターって言うんだって! ……あれ?」

フェレットに変化したユーノは、動物の言語を話して小動物から名前を聞き出す事に成功。
こうして小動物改め――ブースターの名が明らかになるのだった、が。

アイビス「に、人間が……フェレットに……」
カイン「豚になる魔法がある事は知っているが、イタチとは……」
クーガー「どっちがお前の本当の姿だ?」
ダークドリーム「凄い! 人間って姿を変えられるんだね!」
佐野「もう、何も怖くない……」

当然ながらこの変化は一同に大きな衝撃を与えたのだった。

62 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/09(金) 03:02:28 ID:???
それから再びユーノが人間に戻り、今のはあくまでもただの魔法であり。
自身はあくまでも人間であると説明をしてから、一同はひとまず落ち着く為に霊夢の案内で神社の中に通される。
大きな居間らしき部屋に通された一同は、掛け軸などの珍しいものにカインやアイビス、ユーノが喰いつく中。
そもそもどうして自分たちはこのような世界に集められたのだろうと素朴な疑問を口にした。

霊夢「うーん……まあ、理由は色々あると思うんだけどね……」
佐野「え? そうなの?」

そして、これにはすぐに霊夢が答えた。
ここまでの会話でわかったが、この霊夢はこの世界の番人のような役割を果たす少女であり。
ある意味ではこの世界の事をもっともよく知っている人物でもあった。

霊夢「例えば、役目をはたしてしまった者が流れ着いたり……」
クーガー「役目ねぇ……」

霊夢「行き場所を失った者が迷い込んだり……」
剣崎「………………」
ダークドリーム「行き場所……いるべき場所……」

霊夢「忘れ去られようとする者が入ってきたり……」
レイ「………………」
律子「………………」

霊夢「迷いを抱いてる者が来る事もある……」
ユーノ「………………」
アイビス「………………」
カイン「迷い、か……」

霊夢「後は……用済み、いらないと思われた者とか……かしら?」
ブースター「キュ?」
水銀燈「……ふん!」
佐野「用済みだぁ……?」

63 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/09(金) 03:03:29 ID:???
霊夢の口に出す言葉を拾い、それぞれがそれぞれ……無言だったり、独り言を呟いたりと反応を示した。
この場にいる誰かしらが、その霊夢の言葉に思う所があったのだろう。
しばらくは、そのまま少しだけ気まずい沈黙が続いたのだが……。

律子「ところで、ここってなんて名前なの?」
霊夢「博麗神社」
律子「いや、じゃなくて……」
水銀燈「この世界の名前を聞いてるのよ、おバカさぁん」

この沈黙が耐え難かったのか、律子が不意に口を開く。
思えば、どうしてここに来たのかと同じように、ここが一体どこなのかという事もまだわからなかった。
名前を知ってどうこうという話ではないが、それでも知っているのと知っていないのとでは安心感が違う。
律子の言葉に乗っかるように、一同も霊夢の答えを待ち……そして、霊夢は素直に答えた。

霊夢「ここは幻想郷――失われしものたちの、楽園よ」

64 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/09(金) 03:04:34 ID:???
一口登場人物紹介。No.1

○ブースター(出典:ポケットモンスターシリーズ)
           ,ノヽハr─ -- 、_
       ハ. /       ヽ、、 ̄ Z__
       r'^ レ'         ,ゞ\r-‐-、\
     、j               ヾ、ヾ.\   \〉
      l                 〉"ス ヽ
    _ノ             jヽvヘlV (l l│
   __丿  __        {    }    ヽl l
   \  \ ̄ニ_゙ー'^丶、__rl    〈ノ
     ,ゝ   \\  ̄ ̄`ヽ、`丶、 ノ`トヘ
      `ヽ.     >、ー----z´ ,r;-、  fj、 j
      ム、 / _> ̄ ̄ヽ、`ー'   。ノ 〈
        7   `i       丶、 ゞア′ j
.          l    〉        ̄    ソ
         j  , イ゙ーz       _ , イ
          /  /  l.  l` ̄'rー-ー'(_j_jノ
        j   l   !  ll  l
         l、,_,ノ   `‐'‐l   l、
               ヽ_j_,j〉
ポケモンをやった事がある人ならお馴染み。
初代シリーズから出ている、イーブイの進化系炎タイプ。
高い物理攻撃力と特殊攻撃防御、そこそこの特殊攻撃力を持つ……が、素早さとHPの低さ。
物理耐久力の無さ、技の貧相さでポケモン界でも随一のネタポケとされるキャラ。
そのあまりの酷さから二代目伝説炎タイプポケモンと並び、「唯一王」「唯一神」と呼ばれている。
キャプ森で例えると素のシュート力は結構高いのに肝心のシュート技をロクに持っておらず、
何故か中途半端なパスカット技を持ってるようなキャラ。本当にフレアドライブ覚えさせてあげてよぉ!!

基本的にポケモンにキャラクター設定などは無いので、このスレでのブースターのキャラは完全オリジナル。
紙耐久・鈍足・技の少なさという三重苦を乗り越え、サッカーで活躍できるのか。
そもそも4足歩行でサッカーが出来るのか。ぶっちゃけ書く中の人も不安がいっぱいおっぱいなキャラだったりする。

65 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/09(金) 03:05:45 ID:???
一口登場人物紹介。No.2

○アイビス=ダグラス(出典:スーパーロボット大戦シリーズ)

          / , = , 三ニ _
       /{ / {//´  __`丶、
     |、 { Y  _ ニ二ー-  _ `  \
     { ヽl! l/ --  ー 、ミ 、丶、  ヽ
      >‐ {  ̄ `丶、`丶、ヽ ヽ、 _\ ヘ
      / /7/ハヽ\、  ヽ-、ヽヽ.ヽーミヽ. l
    l,イ |l!|l j_ヽ\ヽ>ィz三、ヽヽト-、ミヽ!
    | { lハl ト、lァィテト`ヽ´_{ィ_リ^ ! l! | }!-、 ヽ _
    l ヽト ヽ{トヽゞ‐'ノ         }! |リタ`ヽヽ、ヽ
      `ヽトヘ  丶 __     ノj ハ´ヽ  ! トl }
       /|、ヽヽ、 ´ー    /ノイリ } } ハハ|
       { ハ l ハj l\    //´ jハ!l! j ! |! j
        ヽ{ ヽ'イ jl、ヽ T ´ _, - ´ Vノl、!ト、ト、
        ` リノヽ j!' j`不    jl、 ヽヽヽ
           _, ィ j、 l   /| l ` ー- ,、
         , '´ / / `^ー ´   ! l _ ,  /   ヽ

第二次スーパーロボット大戦α初出のリアル女主人公。
元々は宇宙飛行士志望の熱血少女だったが、とある事件を切欠にやさぐれてしまった経緯を持つ。
やさぐれてるのでヒステリー。やさぐれてるので主人公なのに弱い。
どれくらい弱いかと言うと、カツよりも弱い。
キャプ森で言うと主人公なのに高杉よりも弱いとかそういうレベル。ゲーム雑誌でもネタにされた過去あり。
おまけに貧乳。エロスの塊のようなモンシア中尉に色気が無いとかまで言われる散々な扱い。
そこが可愛い。

66 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/09(金) 03:07:09 ID:???
一口登場人物紹介。No.3

○ダークドリーム(出典:映画Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!)

   / /´ ̄`>、 ∧      /⌒      \ \
   { l{   / .イ ̄`!   / /  /     l  \ \
   | l}.  // {_丿   / / /  f     ,!   }\ \
   ゝ、>'´ /  /   / イ /  /|     /l   / lハ. ヘ
    }>rイ/  /   / / l / / |   /ィf汽イ  l!  V ヘ
    /  {/  /   / / /VT十┼|  / 衫イ|  |  ∨ハ
   { /   /   / /lV  ,ィ彡云_′  弋リ l!  |/7⌒! ハ
    ゝ--イ    / /-V イ杉廴ノ}        ハ  / / / Vハ
      /     //{⌒〈   ゞミ:ツ     ′ //´)'_/ /   V1
     /    // 乂 r-勹 ´     ー ' /イ_/:::/:::)'     v!
   /  /  //  / }_,.〈`> 、 ____/ /:::/:/⌒ヌ、   リ
  /   /  /´   /  /::ヽ ___ノ `ヽ/:::{:::::V ,.ィヘ}:::〉
'   /    /    / /- 、:::::::::::::\  /:::::∨:::`¨::::::/
  /      /     ,./    ∨:::::::::::::\::::::::::l}:::::::::::イ
       /     /    、 l::::::::::::::;:::::::::}\ハ::::::::::::ヽ
       r―― 亠―- 、  V}::::::::::`ヽ:::::/ l、 Vハ:::::::::::::\
        }::::::::::::::::::::::::::::::::\ {` ー― 、:/ / ', Vハ::::::::::::::::',
      〈::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ }` ー、」∨  } }::ハ::::::::::::::::|

プリキュアシリーズ4年目、シリーズ3作目のYes!プリキュア5の映画版に出てきた敵キャラ。
主人公の少女をコピーしてつくられた、戦いのプロ。
黒いドレス姿で遊園地を遊ぶ主人公たちを観察し、主人の命令のままに主人公たちを襲う。
作られたばかりで教わった事が戦うという行為のみである為、楽しい・嬉しい・大好きという感情を理解できなかった。
その設定を鑑みて、当スレでは純真無垢なちょっとアホの子になっている。
まあコピー元がコピー元なので……。

67 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/09(金) 03:08:28 ID:???
という訳で判定はありませんが本日はここまで。
ようやく導入部終了。
明日からは少しずつ判定を増やせると思います。
あと、キャラクターを知らない人がいると思うので、稚拙ながらキャラクター紹介などをさせてもらいました。
とりあえず佐野さん以外の全員はしておこうかなと思います。
それでは、遅くまでお付き合いいただきありがとうございましたー。

68 :森崎名無しさん:2011/12/09(金) 03:21:45 ID:???
お疲れ様でしたー

最後の最後で唯一王が来たwwww

69 :森崎名無しさん:2011/12/09(金) 03:22:50 ID:???
エンテイ
「俺は……?」

70 :森崎名無しさん:2011/12/09(金) 08:03:48 ID:???
乙でしたー

一部キャラに能力の紹介がありますけど
あくまで例えの話?
それとも反映されるの?

71 :森崎名無しさん:2011/12/09(金) 14:47:26 ID:???
エンテイさんは映画で主役ポジはったんだからいいだろw

72 :森崎名無しさん:2011/12/09(金) 16:28:05 ID:???
映画配布とはいえフレドラとしんそく貰っといてブースターと張り合うのは相手が可哀想だぜ

73 :森崎名無しさん:2011/12/09(金) 16:36:19 ID:???
ブースターなんか一致物理ほのおのきばだからな

74 :森崎名無しさん:2011/12/09(金) 16:44:52 ID:???
特性こんじょうブースターのからげんきをなめるなよ!
……一致じゃない上に弱点つけないから微妙に威力が足りなくて、
大体返しの攻撃で死ぬけどな!

75 :森崎名無しさん:2011/12/09(金) 19:17:58 ID:???
例え各世界で活躍できなくても
某ダンジョン然り某デデデ然り、離れた所で救済されてたりするんだ
この板、そして幻想郷なら強くなれるさ

76 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/10(土) 01:44:56 ID:???
>>68-69 >>71-75
唯一神エンテイ様は仮にも伝説なので、おいそれと出しにくかったですねw
あとは>>72さんの言うようにフレドラ、しんそくがある時点で十分じゃろげという思いもありました。
ゲーフリさん……次作こそブースター強化を。 あと、カモネギとデリバードに進化系オナシャス!

>>70
どうも乙感謝ですー。
能力については、練習パートに移ってから公開をする予定です。
また、各メンバーがどのような成長をするかもある程度公開する予定ですのでもうちょっとお待ちください。
ただ、一つだけ言っておくと、登場キャラの性格や原作での得意技などを考えてこちらも能力を作ってますので……。
能力公開を見たとき、ある程度>>64-66の紹介の中での例えが反映されているようには見えるかもしれませんね。

77 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/10(土) 01:45:58 ID:???
その後、霊夢の答え――「幻想郷」という世界に自分たちが辿り着いたという事を認識した佐野らは。
改めて自分たちの置かれた状況を整理しつつ、今後の方針を練り始めた。

律子「とりあえず、今後サッカーを始めるのは確定として……」
ダークドリーム「ところでサッカーってなに?」
律子「……後で説明するわ、ダークドリーム。 ……で、それはひとまず置いておいて。
   当面の問題はどうやって今日からしばらくをこの地で過ごすか……。
   衣食住をどうするか、という事ね……」

この会議で議長を務めたのは、主人公の佐野ではなく秋月律子。
学級委員然としたメガネっ娘の見た目に反さず、実に知的で皆の纏め役らしい彼女は。
自然と場の流れから場を取り仕切り会話の中心にいた。

水銀燈「別に衣食住なんてどうだっていいでしょぉ、なんならこの神社の軒下で寝たっていいんだし」
レイ「そこら辺探しゃ、猪なり兎なり虎なりいるだろ。 飯はそいつら捕まえりゃいい」
アイビス「……あんた達みたいな規格外と一緒にしないでよ」
クーガー「ま、最低限雨風凌げる場所……安住出来る拠点は必要となるわな。
     人は文化的な生活をしてこそ人たりえるもんだ」

元々野宿的な生活をしてきた水銀燈に、生きた時代が時代であるレイは特に現状を問題視していなかったが。
当然ながら他の者たちはこれに反発をする。
サッカーをすれば3ヶ月待たずに紫と会える可能性が出てきたものの、それでも今日、明日すぐに会えるという訳ではない。
少なくとも1ヶ月は見ておかなければならないとすれば……夜安心をして寝られる家。
ごちそうとは言わずとも腹を満たせる事が出来る食。最低限人間として過ごせる清潔な衣類が必要となる。

佐野「でもよぉ、この世界の金なんて俺達持ってねーよな?
   ……家を借りるにも食料買うにも服を買うにも金がいるだろ、社会的に考えて」
ユーノ「そもそもこの世界に近代的な社会的構成があるかという話だけどね……。
    博麗さん、この幻想郷に町や村はあるんですか?」
霊夢「別に敬語じゃなくていいわよ、で、町ならあるわ。 ここからちょっと離れてるけど、人里がある。
   ただ、金が無いならそっちのしょうもないのが言ったように何も出来ないでしょうね……」
佐野「しょうもないのってどういう事なの……」

78 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/10(土) 01:47:28 ID:???
人数分のお茶と、ブースター用の水をお盆に乗せて台所から戻ってきた霊夢は人里の存在を明かすも。
やはり先立つものがなければこの問題は解決をしない。
霊夢の淹れてくれたやたらとうっすいお茶を啜りながら、はてさてどうしたものか。
日雇いのバイトでも今から探して日銭を稼ぐしかないか?とも考えるが……そんなもので稼げる金など微々たるものである。

佐野「大体がもうそろそろ日が暮れるしなぁ。 バイトだって人数分探せないだろうし。
   そもそも、バイトが出来なさそうなのやしなさそうなのもいるし……」
水銀燈「なんで私が労働なんてしなきゃならないのよぉ」
ブースター「キュ?」
カイン「……外に出て魔物を狩ればいいだろう。 狩れば金になる」
霊夢「なるか、んなもん。 妖怪だって大金持ち歩いてなんていないんだから」
レイ「大体がそんな野盗みたいな真似、あたいが許さないよ」

またしても八方ふさがり、もはや野宿をして霞を食って生きていくしかないのかと一同は絶望するのだが……。
再びこの窮地を救ったのは霊夢であった。

霊夢「ならウチに住む? 服はどうしようもないけど、ご飯と寝るトコくらいなら用意するわよ?」
佐野「なにィ!? 霊夢ちゃんと一つ屋根の下で共同生活だって!?」
律子「ごめん、コレは無視して。 で……霊夢、本当にいいの?」

なんとこの神社に住んでもいいと言う霊夢に、思わず佐野は下心丸出しの驚きを見せるのだが。
これを律子は華麗にスルーし、本当にいいのかと問いかけた。
霊夢の厚意は素直に受け取りたかったが、しかし、佐野達は10人と1匹の大所帯なのである。
食費も馬鹿にはならないし、霊夢に迷惑となるのは明白。
ここまで幻想郷について説明してもらったりしている以上、これ以上迷惑をかけたくはないと思うのは常識的な考えと言えただろう。

79 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/10(土) 01:48:29 ID:???
霊夢「別にいいわよ。 そりゃ、食費は当面キツくなるでしょうけど……そこは先行投資って奴だしね」
剣崎「どういう事だ一体!? 何を企んでりゅんだ!!」
霊夢「たくらむなんて人聞きの悪い。 いい、あんた達はサッカーでこの幻想郷で有名になり、紫に見つけて貰う。
   じゃ、どうやって有名になるつもり?」
アイビス「……試合をして、強い奴に勝つ?」
霊夢「そう。 なら、どうやって試合を組むの? 誰があんた達と組んでくれる?」
律子「……ああ、なるほど。 私たちのマネジメントをしたいって訳ね……」

しかし、この霊夢の提案には彼女の善意も確かに混じっていたが、それと同じくらい利己的な考えもまた混じっていた。
つまり、霊夢の狙いとは佐野らのチームのマネジメントを一切合切取り仕切り。
試合を行う事で得られる興行収入をこの博麗神社で得たいというものであったのである。

水銀燈「とんだ守銭奴ねぇ……ま、善意だけで泊めますなんて言ううっさんくさい奴より数倍マシだけど」
霊夢「私もサッカーをしてるってさっき言ったけど、今は事情があってチームも活動してないし、予定もないしね。
   暇だからチームの練習を見たり、相談にも乗ったりしてやるわ。
   それにその収入で得られる金だって、あんた達の食費を考えれば微々たるもんよ」
佐野「そこまでしてくれるなら、俺達のチームに入ってくれよ……」
霊夢「活動してないだけで私が所属してるチームはあるのよ。 あんた達のチームには入れないわ」

そこまでしてくれるのならばいっそチームに加入してくれれば……と言えば。
霊夢は加入しているチームが一応あるものの、そこが現在活動をしていないだけ。
いつ活動を再開してもいいように、佐野らのチームには入れないと言う。
それは残念な事ではあったが、しかし、霊夢がチームの練習を手伝い、試合をセッティングしてくれるというのはそれだけでもありがたい。
何よりも寝る場所と食料を提供してくれるというだけでも、まるで仏様のようなありがたさである。

ユーノ「何よりそれで霊夢に利益があるっていうのが僕たちにとってもありがたい話だね」
剣崎「確かにな……迷惑のかけ通しなんて気が引けるぜ」
クーガー「この俺達に先行投資とは中々目が高い! 何よりその迷いない即決具合がいい!!」

80 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/10(土) 01:49:59 ID:???
この霊夢の提案は、素直に佐野らに受け入れられた。
もしもこれが霊夢の完全なる純粋な善意ならば、佐野達としても迷惑をかける事が心苦しくなる。
だが、彼女に収入が入り利益に繋がるというのなら、佐野達としても気兼ねなく世話になれるというものだ。

佐野「んじゃ……お願いしていいのかね?」
霊夢「勿論。 あ、でも家事を全部私がやる訳じゃないからそこだけは気をつけてよ。
   あんた達にも料理や掃除は手伝ってもらうからね」
ダークドリーム「お手伝い……やった事ないけれど、私にも出来るかな?」
霊夢「別に料理全部任せるって言ってる訳じゃないんだから出来るでしょ、芋剥いたり鍋かきまぜたりくらい」
ダークドリーム「……がんばる!」

共同生活をするのだから、家事を手伝うのも当然と言えば当然。
霊夢のこの言葉に、水銀燈だけが反発を覚えるも他の者たちは異論を唱えず。
水銀燈が手伝いなどするものかと鼻を鳴らして笑う中、こうして佐野らの拠点が決まったのだった。

水銀燈「ふん、この誇り高きローゼンメイデン第一ドールの私が家事ぃ? そんなのする訳ないじゃない、おバカさぁ〜ん」
剣崎「ドウシテドンドコドイウンダ!!」
ユーノ「……えっと?」
剣崎「……どうしてそんな事言うんだ!」
佐野「(本当に滑舌わりーな剣崎さん……)しかし、どうするよ? 1人だけお手伝いしないってのもなんか示しがつかんべや。
   ……いやまあ、手伝い出来ないのもう1匹いるけど」
ブースター「キュ?」
霊夢「ああ、別に問題ないわよ。 ……ほっときゃいいわ」

くすくす笑いながら家事なんてしません宣言をする水銀燈に剣崎が怒りに声を荒げるも、やはり水銀燈は知らん顔。
これには佐野らも途方に暮れるのだが……霊夢は肩を竦めながら水銀燈と同じくらい嫌らしい笑みを浮かべて呟いた。

霊夢「そのうち自分から率先して手伝いに来るわ」

81 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/10(土) 01:51:03 ID:???
こうして衣食住の問題も解決し、ようやく佐野らは安息を手に入れた。
訳もわからないまま幻想郷に飛ばされ、自分と同じように飛ばされた9人と1匹に会ったものの。
帰る方法も寝る場所も食べるものも無かったのが。
霊夢のお陰で全て解決し……まだまだ予断は許されないが、それでもひと段落ついたのである。

佐野「めでたしめでたし……とはいえ、これで全部解決したわけじゃないんだよなぁ」

霊夢に割り当てられた部屋(ブースターを除く全員分の部屋があった。なんとも大きな神社である)の片づけを終え、
落ち着いた佐野は思わず独り言を呟く。
そう、ここまでで解決したのはあくまでもこれからここで生活をしてゆく為の土台作りに関して。
佐野達が元の世界に戻る為には、ここから更にサッカーで有名にならなければならないのだ。

佐野「まあ……その問題については明日から考えよう、うん。 今日はもういろいろありすぎて疲れた。
   それより、これからどうしよっかなー。
   部屋の片づけは終わっちまったが、霊夢ちゃんが晩飯作り終えるのはもうちょっとかかるみたいだし……さーて……?」

A.早速お手伝いしに行くか。台所に行こう
B.とりあえず居間に戻ってみるか。誰かいるかもしれんね
C.縁側の方に出てみよう。今はそっと空を眺めたい心境なんだ……
D.う〜、トイレトイレ。 さっきお茶飲み過ぎたからトイレに行くぞ
E.疲れた。もう動きたくない。部屋でゴロゴロしていよう。
F.その他 自由投票枠

先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

82 :森崎名無しさん:2011/12/10(土) 01:51:38 ID:kHICKzkw
B
カインさん、ここはあなたの慣れ親しんだRPG世界じゃないんです…。

83 :森崎名無しさん:2011/12/10(土) 01:53:46 ID:???
そういや剣崎さんは
最終的に平成ライダー中でも屈指の強さなんですが大丈夫なんですかね…?

84 :森崎名無しさん:2011/12/10(土) 01:56:35 ID:Ls/phP2M


85 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/10(土) 01:59:19 ID:???
>>82
同じRPG世界のレイさんは敵を倒すと金を得る概念が無い珍しいRPG出身ですからねぇ……。
>>83
まあそこら辺はスパロボ的なバランス調整、という事で一つ納得していただけると助かりますです。

86 :森崎名無しさん:2011/12/10(土) 02:01:14 ID:fw/kvsbE


87 :森崎名無しさん:2011/12/10(土) 02:01:50 ID:???
ブレイド世界はそのときの状況によって強さがフレキシブルに変わる(参考:ダディ)
世界なので、もちろんこの世界にあわせて程よく力が変わるんじゃね?w

88 :森崎名無しさん:2011/12/10(土) 02:03:32 ID:sxM9EdKs
B

89 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/10(土) 02:05:06 ID:???
一口登場人物紹介。No.4

○カイン=ハイウインド(出典:ファイナルファンタジー4)

\     、 m'''',ヾミ、、 /   
  \、_,r Y  Y ' 、 /';,''    
  、 ,\ヽ, | | y /、 ,;;,,'',  
   \、\::::::::::/, /,, ;;,    
   ヽ\ o 、 ,o / { ;;;;;;;,,    「おれは しょうきに もどった!」
   丿 [ \|:::|/ ]  >"'''''   
   >、.>  U   <,.<        
  ノ  ! ! -=- ノ!  ト-、       
..''"L  \\.".//_ |   ゙` ]

ドラクエと並ぶRPGの代名詞、ファイナルファンタジー4作目の登場人物。
主人公の相棒としてゲームスタートから行動を共にするが、すぐいなくなる。
それからしばらくして敵の配下として登場し、主人公の邪魔をする。
その動機は敵に操られていた為というものもあるが、
主人公の恋人に横恋慕をしていた為にその隙を突かれたというちょっと恥ずかしいもの。
それでも洗脳が解けて再び主人公に迎えられるが、またしばらくすると敵に寝返る。
その際の台詞「おれはしょうきにもどった!」は間違いなく名言。
でもなんだかんだネタにされているけれど、悪い奴ではないと思うんだ。うん。

因みに職業は竜騎士。槍を使って戦う。空を飛ぶの大好き。ジャンプ大好き。

90 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/10(土) 02:06:16 ID:???
一口登場人物紹介。No.5

○ユーノ=スクライア(出典:魔法少女リリカルなのはシリーズ)
                      ヽ、
                        }
               ..,、 - ─ -ム- ― - 、
              /               \
              /                    ' ,
.           /                        '.,
        /                           i
        /                        |     l
   _,、イ_/            ,斗‐   !    |    |
.     ̄/       |   \ ヽ/  ∨ヘ l |    |.__   !
     /  /   |ト、  メ´ヘハ__|,,リハj    iヘ .}   l
    ,' /イ    i!ヾ\   ∨〃Yミてj:!     レ / |  !
    l/ lハ . | .i トf≧、\ i   つこリ | i    Kヘ i | j
    U  ∨| .| ト、゙にj ヽj   `_ー' イ//  l ヾj i/ ,/`ヽ
.         ∨リヾ\ ゞj/ )ーQ、 __ _ノ/イ   j  ∨X´.___/
         ヽヘハ ∨ /、    ,   | / /  _,フー‐ヽ、
            | ;ハ/ /、  ー  ´ ___リ//´ ̄    ムjト、、
           リ ノ .ムヘ>     \  /´       /  / `>,.、
              「 ー─‐┐ `>ー ´\       //   /      `>,、、
             l   ー─┐<      )〉   /:::/   /     /     ヘ
魔法のある世界出身の、若き考古学者にして大きなデータベースの司書長。チートクラスのえらーい人。
かの有名なリリカルなのはシリーズの初期から登場をし、
主人公の少女に魔法の存在を教えるというとても大事な役割を果たした重要人物。
……けど、シリーズを経るごとに目立たない。出番が来ない。主人公との間にフラグがまるで立たない。なんでや!

因みに魔法使いとしての腕は攻撃は苦手だが補助と防御と回復が得意というサポート特化型。
他にも結界を張ったりとか物体を転移させたりだとかフェレットに変身したりだとか割と多芸。でもとにかく攻撃は出来ない。
やはり派手な魔法を使えないと出番が貰えないのだろうか……。

91 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/10(土) 02:08:32 ID:???
一口登場人物紹介。No.6

○水銀燈(出典:ローゼンメイデン)

     , '〆.:.:.:.:.〆         ` 、
   /{f7.:.:.:.:〆          \
   / -∠.:.:.∠  /  l        \ \
 ≪_ハハ.:V、\ | |   |       l   ヽ
 /ヾイ イハノ/ | |ヽ  |\   '    !  l ',
./ /://!l l:l∠  |庁゙ト、|、 ` , |!   ! l |l |
 ,'l::l/. !| l:l \ | 仆{!ンヽヾ  { | / K/ /
, ' |::|   l| |:|\ \ ` ̄¨`   レrテ/ ///
  l::l  l| |:| l\ \      、`¨/ イレ´
  l/  l|    | 丶-         / /
     ハ    l、      ` ̄  ィ  /
   /ハ   l:\:>、    /l |/|
  /  ∧   l:::/:.:7爪::.:丁 l | /
 ̄`ー_<:::ヽ X::/ 小ヽ::| l  | /
::::::.ヽ⌒マ}:::::ト、X/::||::L::.ト、l //
:::::::::::::::::::::マ}::::ト、X:::l|::ヘ`ー| /'ヘ
:::::::::::::::::::::::::::マ}:::::|<Y⌒Y>:| /::::::ヘ
:::::::::::::::::::::::::::::::マ}::{ヘ薔ム}:::l/:::::::::::ヘ

ローゼンという人形師が作り出したローゼンメイデンという人形。その第一ドール。
姉妹たちと争い、ローザミスティカと呼ばれる人形の「魂」のようなものを集める事を宿命づけられている。
性格は冷酷非情で好戦的で、人との絆や友情などを信用していない。
呼び出された10人と1匹の中で、アイビスと並んで一番人と馴れ合わないだろう登場人物。
ならなんで一緒にいるの? ……帰る手段が無いからです。
彼女と付き合っていくのは、アイビスと同じレベルで難しい。頑張れ佐野! 罵倒されたらご褒美だと思って頑張れ!

因みに乳製品大好き。ヤクルト大好き。でも幻想郷には多分無い。
愛称は銀様。

92 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/10(土) 02:09:59 ID:???
Bに決まった所で短いですがここまで。
いやほんと遅筆ですみません。なんとかペース上げたいと思います。
あと気づいたけど一口登場人物紹介と言っておきながらあんまり紹介になってませんね。ごめんなさい。
それでは、お疲れ様でした。明日もお付き合いよろしくお願いします。

93 :森崎名無しさん:2011/12/10(土) 02:20:18 ID:???
乙でした
ユーノ君には別世界の彼と同じくDFで活躍してほしいな。

94 :森崎名無しさん:2011/12/10(土) 02:30:18 ID:???
小説版ユーノ君はデバイス無しの身一つでヴィータ相手にほぼ互角だったという男
なのにその実力をひけらかさないユーノ君は人間の鑑

95 :森崎名無しさん:2011/12/10(土) 02:42:28 ID:???
そういえばリリカルスレの方はむしろ魔法少年リリカルクロノになってたような・・・
(あそこはむしろなのは嬢の方が微妙な感じ)

96 :森崎名無しさん:2011/12/10(土) 02:46:00 ID:???
もともとの流れでいえばリリカルなのはアニメ(特に新作になればなるほど)
におけるクロノの扱いがおかしいというわけで…(以後、懐古厨の戯言

97 :森崎名無しさん:2011/12/10(土) 02:54:46 ID:???
ある程度ポジションの予想つくのはいるけど、いまいちまだわからないのが何人かいるな

98 :森崎名無しさん:2011/12/10(土) 07:56:00 ID:???
それだけにどう育成しこうか迷って色々ワクワクする
バランス調整がどれだけ大切な事か、わかってるからよりそう思う

ある程度のキツさがあると予想するが果たしてどうなるやら

99 :森崎名無しさん:2011/12/10(土) 16:37:12 ID:???
佐野以外だと兄貴、剣崎、銀様辺りは最初からそこそこ強そうだ

100 :森崎名無しさん:2011/12/10(土) 16:40:42 ID:???
兄貴は佐野以上にドリブル上手そうだww

101 :森崎名無しさん:2011/12/10(土) 16:42:49 ID:???
佐野はスピードよりも技と小回りで勝負するんですw

102 :森崎名無しさん:2011/12/10(土) 21:31:37 ID:???
やっぱりこのスレの佐野は鏡面世界で戦う運命のなるかな…?

103 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/11(日) 00:21:07 ID:???
>B.とりあえず居間に戻ってみるか。誰かいるかもしれんね
======================================================================
佐野「このまま部屋にいても暇だし居間に行くか。 誰かいるかもしれんし」

そう考えた佐野は、早速部屋を出て居間へと向かった。
台所に行って手伝うのもいいが、恐らくそっちはそっちで既に誰かがおりあまり人数が多くては邪魔になるだろうし。
縁側に出るのも既に日が暮れたこの時間はただ寒いだけである。

カララッ

ユーノ「あ、佐野君。 もう部屋の片づけは終わったの?」
佐野「おう。 それで……ユーノ君とりっちゃんは何してるんだ?」
律子「明日からどうするか、更に具体的に話し合ってたのよ」

居間へ向かうと、そこにいたのはこの幻想郷に連れてこられて一番最初に出会った人物――ユーノ=スクライア。
そして、今日、やたらと話し合いの中で一同を仕切っていた秋月律子の2人。
2人は机に向い合せになりながら何かを話し合っていた様子で、そこに佐野が入ってきた形となったのである。

佐野「ユーノ君とりっちゃんは真面目だなぁ……」
律子「……妖怪だとかがいる世界に連れてこられて、しかもそこでまた違う世界の人間と会ったのよ?
   そりゃ誰だって慎重になるし、明日からに不安を抱くでしょう。 対策を練るのは当然よ」
ユーノ「それにこうして話し合っているだけでも、幾らか落ち着くんだよ」
佐野「そういうものか……。 で、具体的にはどういう事を話してたんだ?」

全日本の天パ程は頭が悪くないが、それでも秀才という訳でもない佐野。
これからの生活の土台こそ築く事は出来たが、さりとて完全に不安を払拭出来ていない事は理解しておりながらも。
まあ、明日は明日の風が吹く。なんとかなるだろうとある程度考えていたのである。
そんな佐野に律子は呆れ、ユーノは苦笑するが……佐野がどんな話をしていたのかと聞くと、律子がメガネをクイと上げながら口を開く。

104 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/11(日) 00:23:19 ID:???
律子「とりあえずは……明日から、この幻想郷での情報を集めましょうという話になったのよ」
佐野「ふむ……それはなんで?」
ユーノ「霊夢の言うように紫さんの力で帰れればいいけれど、それだって100%確実にいくという保障は無いからね。
    それならば他の手も考える必要があるし……あまり考えたくないけれど、この地で暮らしていく事も視野に入れないといけない。
    その為にはやはり自分たちの力で情報を集めた方がいいだろう、っていう事になったんだ」
佐野「なるほど……。 まあ折角異世界に来たのに、観光しないのも損だしな」
ユーノ「うん、僕もちょっと色々この世界に興味があるんだ。 霊夢の話だと、無限に近い書物のある図書館もあるっていうしね」
律子「……あくまで目的は情報収集だからね? そこはわかってる、2人とも?」

暢気な佐野に、学者としての知識欲を刺激されたらしいユーノに釘を刺す律子。
注意をされた2人は苦笑いを見せあい、これを見て律子は深いため息を吐く。

律子「……コホン。 それで、あとはサッカーの練習ね。 幸い、霊夢の話だとこの博麗神社の裏に小さな練習場があるらしいわ。
   小さいと言っても、11人くらいなら余裕で使える広さらしいからそこでやればいいわね」
佐野「そりゃ便利だ。 本当に霊夢ちゃん様様だな」
ユーノ「うん、感謝しなくちゃね。 ……それで、基本的にはこれを交互にしてしばらく生活していこうと思うんだ。
    つまり、明日は幻想郷で情報収集。 明後日は練習。 その次にまた情報収集……って形でね」
佐野「ふむふむ、なるほど……」

二の手三の手を考える為に情報収集をする事も重要だが、サッカーで強くなり有名とならなければ一の手が使えない。
どちらも同程度重要と考えれば……どちらかを重視する事は出来ず、両方均一にこなすのがベストだと考えられた。

105 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/11(日) 00:26:48 ID:???
律子「まあ、あまりサッカーで有名になる策に関しては深く追求しすぎない方がいいかもしれないけれどね」
佐野「何で?」
律子「サッカーで有名になると言っても……そりゃ佐野君はサッカー経験者かもしれないけれど、他は素人。
   しかもサッカー自体を知らない人までいるのよ? そう簡単に有名になれると思えないわ」

サッカー経験者は佐野だけで、後は全員素人というこの状況。。
なおかつサッカーで有名になるという策が一番の手と思える現状は、サッカーのド素人である律子にとって不安しかなく。
またまた律子は深いため息を吐くのだが……。

A.「このインターハイ準優勝男の俺がいるんだ。 有名にならんはずがなかろうもん!」 男らしく頼もしさをアピールしちゃるのぜ!
B.「大丈夫! 練習していけばいつかは有名になるさ」 練習して強くなろうと激励する
C.「サッカーについては俺がとにかく努力する。 りっちゃんは他の手について色々考えてくれよ」 情報収集期待すると発破をかける
D.その他 自由投票枠

先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

>>93-96
乙感謝です。
ユーノ君はもっと評価されるべき。
あとあちらのスレではティアナに期待をしております。ティア可愛過ぎるやろ!凡人最高や!
>>97 >>99-101
能力やポジションについては練習パートになってからのお楽しみということで一つ。
>>98
あまり自由度は高くない感じの能力成長になると思います。
>>102
佐野「俺はただ、しあわせになりたかっただけなのに……」

106 :森崎名無しさん:2011/12/11(日) 00:28:02 ID:FGY0b+VU
A ノリノリ

107 :森崎名無しさん:2011/12/11(日) 00:29:08 ID:tbsLCu4A


108 :森崎名無しさん:2011/12/11(日) 00:33:42 ID:IuXX93LM


109 :森崎名無しさん:2011/12/11(日) 00:36:12 ID:9JDkgong
C

110 :森崎名無しさん:2011/12/11(日) 00:53:53 ID:???
そういや水銀燈は誰かと契約しなきゃ全力を発揮できないのかな?
契約した相手のガッツを消費とかだと佐野はまずいかもだけどw

111 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/11(日) 01:33:49 ID:???
>A.「このインターハイ準優勝男の俺がいるんだ。 有名にならんはずがなかろうもん!」 男らしく頼もしさをアピールしちゃるのぜ!
========================================================================================================================
佐野「(本当はこんな事自慢しても仕方ないんだけど、不安そうなりっちゃんを勇気づけるためだ!)」

新田や山森といった同世代の選手に先を行かれ、しかもその新田達が自分をまるで見ていない事を知っている佐野。
その中で得た準優勝という称号など、何の意味もない事を佐野満は重々承知していたが。
それでも律子を激励する為ならばと言葉を吐く。

律子「インターハイ準優勝……!?」
佐野「しかもキャプテンだぜ、俺!」
ユーノ「……律子、僕にはよくわからないけれど凄い事なの?」
律子「凄いなんてもんじゃありませんよ。 要するに日本で二番目に強いチームのキャプテンって事なんですから」

佐野は満足をしていない称号でも、客観的に見れば称賛に値するものという事もある。
サッカーというスポーツ自体を知らないユーノにとってはどれだけの価値がある事なのかはいまいちわからなかったが。
現代日本で生きてきた律子は、初めて聞かされた事実を知り佐野の凄さというものがここにきてようやくわかった。
もしもこの事実が無ければ佐野はこの先も律子からただののーたりんと見られていただろう。

112 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/11(日) 01:35:34 ID:???
佐野「ふふふ、まあ俺に任せておけ。 俺のオーバーヘッドキックでどんなゴールも射抜いてやるぜ」
律子「確かに凄いわ……そりゃこの状況を楽観視するのもわかる……けど……」
佐野「(あれ?)」
律子「……結局、他が素人って所は全然解決していないのよねぇ」

そう、佐野の凄さはわかった。
だが、結局の所、他の部分――佐野以外が素人である、という部分は解決をしていない。
スポーツに造詣が深いとは言えない律子も、サッカーがたった1人の選手が凄いからといって勝てるようなスポーツでない事は知っている。
それを考えればいくら佐野がインターハイ準優勝チームのキャプテンであったとしても、ここで有名になれるかどうかは別の話なのだ。

律子「はぁ……(やっぱり他の案を考えた方がいいのかしら?)」
佐野「(うぅん、あんまり元気は出なかったかなぁ……。 でも、ちょっとはマシになったみたいだ……)」

                ポッポポーン ピロン           (⌒v⌒)
                                      \1/
              [ノーマル コミュニケーション]       Y

113 :森崎名無しさん:2011/12/11(日) 01:36:22 ID:???
律子、まさかの攻略対象

114 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/11(日) 01:37:00 ID:???
こうして律子への激励が何とも微妙な結果に終わった後、佐野らは居間の机を片付け配膳の準備に取り掛かった。
縁側で廊下の雑巾がけをしていたレイとクーガー、カイン。
食事の手伝いをしていたというダークドリームとアイビス、剣崎も戻り。
11人と1匹、出会って1日目という記念すべき日の晩さん会が行われようとしていたのだが……。

水銀燈「なんで私の分だけが無いのよ!」

夕飯が出来るまで自分の部屋にいたのか、飯時になってから水銀燈はふらふらと現れ。
しかし、卓につくと自分の席の前にだけ配膳がされていない事に激昂をする。
他の者たちの前には豪勢とは言えないものの、主菜・副菜・汁物という由緒正しき日本の食が並んでおり。
おまけに床にいるブースターの目の前にも、ちゃんと猫まんまがあるにも関わらず。
自分の分だけ無いというのだから、これで水銀燈が黙っている筈もない。

これにはユーノや剣崎、ダークドリームは困ったように視線を惑わせるも、カインやクーガー、レイは無視。
ブースターに至っては目の前の猫まんまに釘付け状態となっていた。

剣崎「ま……まあまあ、落ち着けって水銀燈。 そんなに怒鳴るなよ」
水銀燈「怒鳴りもするわよ! この私をコケにするような扱い……覚悟は出来ているんでしょうね?」

思わず落ち着くようにと口を出した剣崎に、今にも噛み付かん勢いで睨み付ける水銀燈。
これには剣崎も首を窄めるのだが……これを見ていた霊夢は、やはりにやにやと笑みながら口を開いた。

霊夢「とーぜんでしょ? 手伝いも何もせずゴロゴロするような奴に食わせる飯はうちには無いのよ」
水銀燈「なんですってぇ!?」
佐野「(あー、そういう事か……霊夢ちゃん賢いなぁ……)」
ユーノ「(……でも水銀燈が納得するかな?)」

115 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/11(日) 01:38:09 ID:???
先にお手伝いをしないと宣言をした水銀燈を見て、しばらくすれば自分から率先してやりに来ると言った霊夢。
当時は何の事かさっぱりわからなかったが、しかし、佐野はここにきてやっと霊夢の真意に気づいた。
つまり、霊夢は家事なりなんなりを手伝わなければ飯も何も与えないと言っているのである。
確かに何もしない者に何かを与える必要というものは存在せず、霊夢の言葉は至極真っ当。
反論の余地すら残らないものなのだが……。

水銀燈「それじゃあこの犬っコロはどうなるの! こいつだって何もしてないんでしょうが!!」
クーガー「……己を動物と同格に扱ってもらいたいのかい?」
水銀燈「っ!!」

これに水銀燈はブースターを指さしながら反論をするが、すぐにクーガーの冷たい言葉で窘められた。
普段は冷静で余裕を持っているように見える水銀燈も、一度頭が熱くなれば周りを見えなくなる激情家となる。
その為にブースターを引き合いに出したのだが……クーガーの言う通り、それは本来なら彼女のプライドが許さない行為であった。

アイビス「……それにブースターはブースターで料理を手伝ってくれたよ」
カイン「ほう、何をしたんだ」
アイビス「……この子、火を口から吹けるみたいなんだ。 それで薪を燃やして、火を起こしてくれたんだよ」
佐野「ひ、火を噴いたァ!? ……お前そんな事出来るのかよ!?」
ブースター「?」

幻想郷の文化レベルは低く、火を起こすのもひと手間……。
それをブースターが薪に火を吹き、あっさりと料理が出来る状態に持っていったのだという。
やはりこれは自分たちが知る犬とか猫の動物の類ではないと佐野は改めて思い、まじまじとブースターを見つめ。
ブースターはようやく猫まんまから視線を外し、自身に視線が集まっているのを不思議に思うように首を傾げる。

佐野「(うーむ、火を吹く犬かぁ……。 ……うっかりくしゃみと一緒に出たりしたら火事とかにならないんだろうか? 不安だ。
    まあ多分大丈夫……と思おう。 ……それはそれとして、どうするかなぁ? 水銀燈このままだと泣いちゃわないだろうか?)」

116 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/11(日) 01:39:10 ID:???
A.「まあ働かざる者食うべからずって奴だな」 ここは更に水銀燈を戒めておくべきだ
B.「やーい役立たず役立たずー」 ここは更に水銀燈をいぢめておくべきだ
C.「まあまあ、次からは銀ちゃんもお手伝いするって事でここはひとつ……」 ここは水銀燈をフォローしておくべきだ
D.「っていうか人形なんだから飯食わなくても平気じゃね?」 ここは逆転の発想をしておくべきだ
E.「(いや、変に発言すると困ったちゃんになりそうな気がする。 ここは見!)」 ここは見にまわるべきだ
F.その他 自由投票枠

先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

>>110
基本的に、契約していない現状でも全力は出せる設定にするつもりです。
ただ、水銀燈は現在違う理由でバッドステータス持ちですね……。

117 :森崎名無しさん:2011/12/11(日) 01:41:32 ID:tbsLCu4A
C
全員に責められるってつらいよ。自分が間違ってるときはなおさらだ。

118 :森崎名無しさん:2011/12/11(日) 01:46:28 ID:FGY0b+VU


119 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/11(日) 01:48:20 ID:???
一口登場人物紹介。No.7

○レイ=クウゴ(出典:ライブ・ア・ライブ)

       __
     , ´   `ヾ
   ,イノノ从ハ ゞ
  ,d'ミl,| ゚−゚メl| 
  § ,rリi、_v'_)リ、_
  §(l_ノ ,ハ,ト、_ノぅ
  〈リ んノ,八_〉

ライブ・ア・ライブの舞台の一つ、功夫編の登場人物。
とある拳法の老師が弟子を取る為に放浪していた所を強盗しようとし、逆に返り討ちに。
そのまま老師より強くなる為にと弟子入りをする。
他の弟子たちと共に修行をしていく中で、老師や仲間たちの影響を受け。
優しい心と強さを老師より伝承してゆく。

非常に男勝りで勝気で強気。ゲーム中唯一の女性主人公。
原画の彼女はかなり劇画チックで、初見の人はちょっとショックを受けるかもしれない。

120 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/11(日) 01:49:26 ID:???
一口登場人物紹介。No.8

○秋月律子(出典:アイドルマスター)

                       ,.-=ニ二ヽ、  ,.-、
                     ′ _. -‐一`ヾ∠ニl|、
                    ,..:.´.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::リ::ヽ、
                     /.::.::.;.::.::.::;.::.::.::.::.::.::.、.:.:.ヽ:.:.\
                   /.::::/::/:::'::::/l::l::::l:::::l:::::::';:::::::';:::::::ヽ
                      li::::::l:::il::::l::::l:||::|::::ll::::|トl::::l:::::i:l::l:::::::i
                 |l:::::|:::lトN、」ハハ::」|::」l::|::::|:::::|:|::|:::::::|
                      lヘ:::l、:{'⌒ヽ.   '´ ̄`ヽ、l::::jリN:::j:::l
                    ヽヾ1|y'Tヾ゛   丁ヾ、_,|lTムkl:/::/
               ,-x‐<フ{Tゝしノy‐f ̄上メイイ::K) j/
                  / ュ_} } }, |:トー−イ `ー‐一'′!::ル/   }ハ
                 ヽ ⌒Y^′l::!ヽ、 、ー┐    //ン{、_   ノノノ
              ,ハ、   _ ノlムrィ\ ヽ.ノ   /公ム厶スス彡'′
               ,r=7 〈  ´ /__`ー亠'´_>ー ´ __イ、
              ノ;r〈   ヽ∠}/,.' ̄,'フ7l/ ̄ ̄  __、
            /,' / ,´,>‐一´_´ ', ' Oゝ‐;¬,ブ' ̄', '´ ̄>‐ 、

765プロという芸能事務所に所属をするアイドル。
元々は事務員のアルバイト志望で入社をしたが、人手不足の為にアイドルになった。
知略と情報力を武器に人気を集めようとするという異色のアイドルで。
その知性やまともな感性から765プロのまとめ役、突っ込み役となっている。
このスレでも間違いなく佐野以上に皆を纏めてくれる事だろう。
ユーノ君と並ぶ知識人・常識人である。

因みに野暮ったいメガネ、エビフライみたいな三つ編み、地味。
性格も気が強めでかなりしっかりしてるように見え、
アイマスがブームとなった動画サイトでも初期の頃は人気が無かった。リッチャンハ、カワイイデスヨ!
また、意外にグラマーである。リッチャンハ、グラマーデスヨ!

121 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/11(日) 01:50:37 ID:???
一口登場人物紹介。No.9

○ストレイト=クーガー(スクライド)

 ̄``ー-- 、_:::: ̄`'''ー-、    ,   ,.-――――--、_
‐-、__::::::::.... ::... ヽ、:::::::::`'‐//__,/::::::::::::::::::___,,,,,,....二ニ
   く ̄、 ̄``''ヽ、..__:::::...::::l:::/:/:,.、-‐''"´ ̄
‐‐-yゝ、l:`ー―---、,,,二ヽ_」」//::ヽ、
::/  `'''ー---―‐''''''''''`ヽ  ̄ヽ、::::l
ミ`     /´⌒ヽ、      -、 l_,ノ
゙、====-'、0_  !       ヽ\
:::゙、        | ̄!==‐、  r‐、 ヾ:::|
::::::゙、‐-、 _   |  |!    `\0_j  ├'
::::ミヘ、,,_`ヽ、|  |!   /⌒ノ\/
/ヽ |'ー‐-ニ=、``ヽ、/  '´| | |\
  |:::::::::::::::::::: ̄`''==、_ l.__| |  }
   |::::::::::::::::::::::::::::::::: ̄`‐7' `7ー‐'゙
  j‐-、_:::::::::::::::::::::::::::/  /:/
  l  ヽ \::::::::::::::::/   /W
  |      ヽ:::::::::/ /
  |       |:::::/ /
  l      ノ:::/ /
-、 `ヽ、_,,/:::/ /
:::::\ヽ、`'''ー‐''" .ノ

非常に陽気で気さくな主人公の兄貴分(ただしストーリー初期は敵対関係)。
アルター能力(超能力。ジョジョのスタンドみたいなもの)を持ち、アルターの名は「ラディカル・グッド・スピード」。
そのアルターの名前からも見て取れるように、常に「速さ」を求める男。
ただし最速、高速、超速をいつ如何なる行動においても好むが、なんにでもそれを求める訳ではなく。
食事などではゆっくりと美味しいものを食べる事にも重きを置いたりする。

文化をこよなく愛する男。佐野君にとっても頼れる兄貴になりますように。

122 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/11(日) 01:51:53 ID:???
一口登場人物紹介。No.10

○剣崎一真(仮面ライダー剣)


                ..-''´: : : : : : : : : : : : : : : : : : ゙\
               /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 丶
              /: : : : /'、: : : : : : : : : :::::::::::::::::::::::::::::::::\
             / : : : / ゙、: : : : 、: : : : :::::::::::::::::::::::::::::::::::`'、
             |: : : :/__  、: : : \: : : : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::、
             |: : : ----====、: : : : : : : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::!
             l: : i:::::::: :::'/"‖::゙゙::::::::::゙:、::::::::::::::::::::::::::::::::::::!
             '、へ--- ,.'  i、_________,!‐|:::::::::::::::::::::::::::::::::::! ケンジャキプロデュース
             | |    i,, ,,、 i      l:::::::::::::::::::::::::::::::/
             | ゙、             .::l: ::::::::::::::::::::::::/
             |: : :.l  .,::_::_::::..、      :::l: ::::::::::::::::::::/
              i: : :l  ` -- ´      ::::|: ::::::::::::::::::/
              i: : i           ::::│:::::::::::::::::,'
               ゙、: ヽ        ,, ''"  ゙、::::::::::::::::l
                ゝ | `''''''''''''""".:.:.:.:.:.:.:.:.:l゙::::::::::::::|

平成仮面ライダー。仮面ライダー剣の主人公。
仮面ライダーブレイドに変身し、アンデッドと呼ばれる怪物を封印する使命を負っていた男。
公式HPでの紹介では頭脳明晰、文武共に優秀と書かれてあるが……。
先輩の仮面ライダーと同様、割とよく人を信用しては裏切られている。どこが頭脳明晰だ。
ただ、裏を返せば人をすぐ信用し騙されてしまう善人とも言える。

因みに、非常に滑舌が悪いとされて放映当時ネット上でネタにされ続けたのはあまりにも有名。
このスレでも興奮すると何を言ってるか聞き取れなくなってしまう。

123 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/11(日) 01:53:16 ID:???
という訳で銀ちゃんフォローという事に決まった所で本日はここまで。
剣崎のAAはこれしかありませんでした。

それでは、お疲れ様でしたー。

124 :森崎名無しさん:2011/12/11(日) 01:59:24 ID:???
特撮のAAは変身後がメインですからね。乙でしたー
そういえば剣崎といえばタックルを当てられないのに定評があるけどその辺どうなるんだろうか

125 :森崎名無しさん:2011/12/11(日) 02:07:19 ID:???
小型とはいえレイのAAがある事に驚いたw

126 :森崎名無しさん:2011/12/11(日) 09:51:03 ID:???
そういや最終回後の剣崎が幻想入りしたら剣の世界はゴキブリに滅ぼされるんではなかろうか
まあ来た時間と戻る時間が一緒なら問題ないか

127 :森崎名無しさん:2011/12/11(日) 12:03:33 ID:???
アイマスといえば小鳥さんがよくネタにされてる記憶があるな。
ところでファンにとってのゼノグラシアの評価ってどんなもんなんですか?

128 :森崎名無しさん:2011/12/11(日) 12:06:48 ID:???
アイマスでデコのよさに目覚めた

129 :森崎名無しさん:2011/12/11(日) 12:37:04 ID:???
>>127
ぜのぐらしあ?なにそれ
アイマスは今やってるのが初アニメ化だよ

130 :森崎名無しさん:2011/12/11(日) 13:49:17 ID:???
「アイマスとしてみなければ面白い(悪くない)」という評判もあるけどね。
ただ、基本的にはやっぱり黒歴史扱いじゃないかな。

131 :森崎名無しさん:2011/12/11(日) 14:53:11 ID:???
キャラは同姓同名なだけだと思えば、もしくは「そういう役を演じてる」と思えば面白かったよ。
ファンアイテム的なものでは決してなかったけどw

132 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/12(月) 00:52:49 ID:???
>>124
そこら辺は練習パートになってからのお楽しみ、という事で一つ。
……中々練習までいけませんが。

>>125
ライブアライブのAAを探すと、やはり数は少なかったですね。
ブリキ大王とかはありましたがw

>>126
幻想郷にいる間、時間は停止している。
或いは、世界は違うがジョーカーは存在しているとねじれこんにゃくさんが判断してるのかもしれません。

>>127
ピヨちゃんは可愛いよ! FSS!

>>128
くぎゅうううううううう!!

>>129-131
性格・声・舞台と本編アイマスと違いすぎましたからね。
でも真が可愛かったので許す。カニまこ! カニまこ!!

133 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/12(月) 00:53:50 ID:???
>C.「まあまあ、次からは銀ちゃんもお手伝いするって事でここはひとつ……」 ここは水銀燈をフォローしておくべきだ
================================================================================================================
剣崎「そうだな。 別に家事を全部やれって無茶苦茶な命令をしてる訳じゃないんだから……な、水銀燈?」
水銀燈「………………」
ダークドリーム「そんなに水銀燈はお手伝い嫌なの? 楽しいよ?」
水銀燈「この誇り高きローゼンメイデンの第一ドール、水銀燈が人間の手伝いなんて……!」

ここで佐野は水銀燈を擁護するように動いた。
流石に霊夢らに追従するように水銀燈を責めるのは気が咎めたのである。
この佐野の発言により、場の空気もある程度緩和され。
また、基本的に温厚。或いは純朴である剣崎やダークドリームもこれに同調をする。
だが、そうまでフォローをされ、何とか次回からお手伝いをするようにと話を持っていっても……。
水銀燈は頑として首を縦に振らず、恨みがましそうな視線を周囲にぶつけるだけであった。
まだ出会って1日も経っていないが、どうやらこの水銀燈は随分と「ローゼンメイデン」としての誇りに拘る人物――もとい、人形らしい。

佐野「よくわからんなぁ。 その誇りってのは手伝いなんかしたら簡単に無くなっちゃうもんなのか?」
水銀燈「当然でしょう! 何が悲しくて下品な人間なんかを手助けしなきゃならないの!
    私は誰よりも高貴で誰よりも美しいローゼンメイデンなのよ!」
佐野「むっ、失敬な! 俺は下品なんかじゃないぞ!」
カイン「……(ここまでの佐野の言動を見る限り、ミシディアの黒魔導師の子供くらいは下品に思えるがな)」
水銀燈「……ただ」
ブースター「?」

フォローをしてくれた佐野にすら侮蔑の言葉を吐き、水銀燈は怒りを露にするのだが……。
しかし、やがてその怒気も収まった。彼女の視界の中に、喧々囂々の騒ぎを見守っていたブースターが入ってきたのだ。

134 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/12(月) 00:55:12 ID:???
水銀燈「(……こいつですら役に立っているというのに、私だけ役立たずの烙印を押される訳にはいかない。
     私は役立たずじゃ……ジャンクじゃないんだから!)……まぁ、どうしてもと言うなら手伝ってあげてもいいわぁ」
佐野「(……なんか情緒不安定だなー。 さっきまで怒ってたと思ったら急にまた猫撫で声になったぞ)」
霊夢「(んー……ま、いいか。 素直にごめんなさいなんて言えるような奴でもないでしょうし……)」
クーガー「(小さい体に抱えきれんくらいのプライドの高さだな……何れ身を滅ぼしかねん……)」

ブースターですら役に立っているというのに、自分がお荷物という状況もまた水銀燈にとっては耐え難い屈辱であった。
結局、水銀燈は素直に手伝うとは言わないものの、概ねそのような発言をし。
周囲の者たちも水銀燈はこういう奴なのだろうとわかったのか、肩を竦めるなりため息を吐くなり苦笑するなりをして反応をする。
こうして最良とは言い難いかもしれないが、それでも一応の決着はついたとあり。
水銀燈は霊夢に「次からは率先して手伝いをする事」を散々念押しされてから食事を出される。
そして全員に食事がいきわたったのを確認された後、揃っていただきますの大号令のもとに食事を開始したのだった。

アイビス「……箸って使いづらいね」
カイン「うむ。 フォークやナイフは無いのか?」
アイビス「……お米もポロポロ零れるし、これじゃ食べられないよ」
剣崎「やっぱりアイビスとカインは箸に慣れてないのか? ……ユーノは使えるんだな」
ユーノ「うん。 僕の友達が、よく使っていたからね。 付き合う中で自然と使い方も覚えたんだ」

しかし、食事が始まっても問題がまた発生した。
どう見ても外国人なアイビスに、そもそも箸というものが存在しなさそうな世界からやってきたカイン。
両者は箸の扱いになれておらず、ものを口に運ぶのにも悪戦苦闘をしていたのである。

135 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/12(月) 00:56:42 ID:???
佐野「俺からしてみれば逆にフォークやナイフの方が使いにくいけどなぁ。
   ステーキとか食う時、ギーギー音出たりとか」
クーガー「食文化もまた文化。 郷に入っては郷に従えだ、頑張って慣れろ、アイビス、カイン」
アイビス「……言われなくてもわかってる!」
カイン「フッ……任せておけ!」

それでもこればかりはどうしようもない。
流石に手でそのまま食べるのも、ブースターのように口で直接食べるのも出来ない以上。
アイビスとカインには箸というものに慣れてもらうしかないのだ。

佐野「(外国人は大変だなぁ。 確かに箸って日本人でも上手に使えない奴いるし……。
    さて、それはそれとして何か話を振ってみるか? うーむ……)」

A.「そういや台所組は何の手伝いしたんだ?」 先ほどの手伝いで台所にいた者たちが何をしたのか聞いてみる
B.「そういや皆の年っていくつなんだ?」 皆の年齢について聞いておく
C.「霊夢ちゃん、幻想郷で観光できそうな場所ってどんな所がある?」 霊夢に幻想郷について聞いておく
D.「ところでこん中でサッカー知らんって奴どれだけいるんだ?」 一同のサッカーに対する認識について聞いておく
E.「よっしゃわかった。 俺が食べさせてやろう。 ほれ、あーん」 アイビスにあーんだ
F.その他 自由投票枠

先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

136 :森崎名無しさん:2011/12/12(月) 00:57:15 ID:moK5KJMY


137 :森崎名無しさん:2011/12/12(月) 00:59:16 ID:5J/M9Lxo
D
これは聞いといた方が良いよな

138 :森崎名無しさん:2011/12/12(月) 01:00:10 ID:fLs6JCzE
D

139 :森崎名無しさん:2011/12/12(月) 01:00:43 ID:H3P+zcKM
D
というか知ってるのは佐野とりっちゃんだけと違うか。
あるいはクーガー兄貴も可能性はあるが

140 :森崎名無しさん:2011/12/12(月) 01:01:17 ID:???
剣崎は知ってるでしょう

141 :森崎名無しさん:2011/12/12(月) 01:04:16 ID:???
……おお!(完全に頭から外れてた)
んー、あとはまあアイビスの時代にサッカーが残ってるか(そこまで遠未来じゃないし)
銀さまも知る機会がないとはいえないが、知ってても名前どまりかな。

142 :森崎名無しさん:2011/12/12(月) 01:11:45 ID:???
アイビスは知ってるだろ(アニメ版ゲッターの竜馬とライディーンのひびきは学園ではサッカー部所属)

143 :森崎名無しさん:2011/12/12(月) 01:18:31 ID:???
アイビスはαから来てるか、それともOGから来てるか、という問題があってな?

144 :森崎名無しさん:2011/12/12(月) 01:21:10 ID:???
負け犬モードみたいだしαじゃない? OGならまだ鬱になってないし

145 :森崎名無しさん:2011/12/12(月) 01:22:24 ID:???
OG世界のアイビスならそもそもやさぐれてないはずなんだが?

146 :森崎名無しさん:2011/12/12(月) 01:28:54 ID:???
ああ、そうなんだ。じゃあ最低でも名前は知ってるかな

147 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/12(月) 01:45:09 ID:???
>D.「ところでこん中でサッカー知らんって奴どれだけいるんだ?」 一同のサッカーに対する認識について聞いておく
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佐野が気になったのは、この中でどれだけの者がサッカーというスポーツ自体を知っているか、という事である。
流石に経験者がいる事は佐野も期待はしていないが、さりとてまったくサッカーを知らない者にサッカーを教えるというのも骨が折れる。
ボールをゴールに押し込めば1点。その点数を競い合うだけのスポーツといえど、細かいルールが多種多様とあるからだ。
事前にどれだけ知らない者がおり、誰に重点的にサッカーについて教えるべきか考えておくべきだろうと佐野は判断したのである。

律子「……一応、ウイイレを仲間とやった事がある程度には。 ルールについてもある程度はわかってるつもりだけれど……。
   ファンっていう程詳しくは無いわ。 (こういうのは真の仕事だし……)」
クーガー「俺も大体のルールくらいは把握しているが、実際にやった事は一度もねぇなぁ」
剣崎「俺も……学校の授業の一環としてやったくらいだ。 あ、でも結構クラスの中では強かったぞ!」
アイビス「……名前くらいは。 でも、見た事は殆ど無いかな。 あまり興味が無いし」

まず、知っていると答えたのは律子、クーガー、剣崎、アイビスの4人。
律子、クーガー、剣崎の3人はどちらかといえば佐野と殆ど似たような世界から呼び出されており。
その世界にもサッカーは存在していた為、それなりに知識はあるらしい。
ただ、アイビスだけは人類が宇宙に進出をした時代から来た少女……その頃にもサッカーは残っているが、あまり盛んではないらしく。
少なくとも、アイビスはあまり詳しくは無いという。

佐野「未来になるとサッカーは衰退するんか……」
律子「……ところでアイビスさんってどこの出身なんですか? その、宇宙での移民地とか?」
アイビス「……ニューヨークだよ。 そんなの聞いてどうするつもり?」
律子「いえ、ありがとうございます(……単にアイビスさんが知らないだけで普通に盛んなんじゃないかしら?)」

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