キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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11人の戦士たち

1 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2011/12/08(木) 01:18:54 ID:???
それは異世界の人々の物語。

「楽しくて笑っちゃうとか、一人が寂しいとか、大好きな人が大切だとか……たくさんたくさん、いろんな事を知りたいの!」
                   「今でも思うよ……大切な人を守りたいって。 でも、僕にはその力が無いんだ……」

それは異世界の人々が交錯した物語。

「不老不死は見習いなんだ。 ……長く生きたら、友達の顔も名前も忘れちゃうのかな」
                   「俺にもいつか、あいつらを祝福できる時が来るのだろうか……」

それは異世界の人々が一つのものを目指す物語。

「私がいてもいなくても構わないでしょ! 本当はこんな事……サッカーなんて、したくないんだ!」
                   「と め る !」

それは異世界の人々の友情の物語。

「絆? なんて陳腐で美しくない言葉……そんなもの全て最後には千切れてしまうのよ」
                   「まだわからないのかい……心だよッ!!」

それは流れ着いた者たちの挽歌。

「(役に立たなくなったらまた捨てられるのかな……どうすればご主人様は喜んでくれるんだろう?)」
                   「速さこそ命、速さこそ文化。 しかし……人には人のペースってもんがあるわな」

                 時も空間も世界観も違う11人の戦士たち。
                彼らが集い流れ着いたのは、偶然なのか必然なのか。

              「皆揃ってお家に帰るぞ! 家に帰るまでがサッカーです!!」

※なお、この台詞などは予定です。何等かの都合により変更される可能性があるのでご了承ください。

707 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/21(火) 01:01:43 ID:???
………

……



佐野「うぷ……おぶぇ……」
クーガー「4分52秒……次にこの人里に来る時は、更にこのタイムを縮めなきゃなぁ……」

それからしばらくして、佐野とクーガーの姿は幻想郷に住まう人々が作った集落――人里に移っていた。
クーガーの作り出した車は人里の外に止めてあり、2人は人里の中に入り早速買い物を済ますべく。
霊夢の書いたメモを片手に人里を闊歩する。
因みにクーガーの足取りはいつも通り普通であるが、佐野の足がふらふらしているのはご愛嬌である。

クーガー「おいおい、どうした佐野ぉ? 気分でも悪いのか? 体調管理くらいしっかりしろよ」
佐野「気分が悪いというか悪くなったというか……っていうかクーガーさん、ヤクルトなんてこの人里にあるんかね?
   文化レベル的に考えてそういう近代的な乳酸菌飲料がある気が全然しないんだが」
クーガー「霊夢がついでに買って来いつったんだ、なら、あるだろ」

こうして佐野は初めての人里を男2人でショッピングというどこか悲しいイベントで迎えてしまうのだが……。

先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、

★はじめてのおつかい→! card=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

JOKER→(ゝ〇_〇)「オッケーイ!!」 げぇっ、りっちゃん……じゃない!ミスタースワローズがこんな人里に!?
ダイヤ→ウサ耳少女「え〜、お薬〜、お薬はいりませんか〜」 薬売り発見! 酔い止め下さい!
ハート→翼を持った少女「あやや。見かけない不審者発見!取材よろしいですか〜?」 ミニスカのお姉さんに呼び止められた!
スペード→セーラー少女「心配無いさぁああああああああああああ!!」 路上パフォーマンスをやっている少女を発見!
クラブ→霊夢じゃない腋巫女「あなたは神を信じますか?」 宗教勧誘されました。

708 :森崎名無しさん:2012/02/21(火) 01:02:16 ID:???
★はじめてのおつかい→ ハート2 =★

709 :森崎名無しさん:2012/02/21(火) 01:13:07 ID:???
クーガーさんまた最速を引き当てたのかー

710 :森崎名無しさん:2012/02/21(火) 01:13:23 ID:???
JOKERの人は結構性格悪いから、クラブAでも割と妥当な気がしますよ!

711 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/21(火) 02:10:28 ID:???
>★はじめてのおつかい→ ハート2 =★
>翼を持った少女「あやや。見かけない不審者発見!取材よろしいですか〜?」 ミニスカのお姉さんに呼び止められた!
==============================================================================================================
佐野「ぬおっ!?」
クーガー「んん?」

しっかりと霊夢に言われた買い物を終え、ヤクルトも購入(ガラス瓶入りだが)した佐野達。
後はとっとと神社に戻るだけだったのだが……。
そんな2人の頭上から聞こえてきたのは、少々甲高い女性の声。
思わず見上げればそこには背中に生やした黒い翼をバサバサと羽ばたかせ。
ミニスカートをちらつかせながら、しかし中を絶対に見せない鉄壁の角度でこちらにカメラを構える少女の姿。
すわ何事かと驚く佐野らを余所に、その少女は佐野達の目の前に降り立ち、一度カシャリとシャッターを切ってみせる。

佐野「な、なんだぁ、あんたは!?」
文「あややや、私を知らないとはやはりあなた方幻想郷の住人じゃありませんねぇ。
  私の名前は"射命丸 文(しゃめいまる あや)"。 フリーのジャーナリストです」
佐野「ジャーナリストォ? 幻想郷にもそんなもんがあるのか……」

一体お前は何者か、と佐野が問いかければ、返ってきたのはこれまた意外な答え。
なんと少女――射命丸文はジャーナリストだ、と己の肩書を語り。
そんな職業がこの幻想郷にあったとは露程にも知らない佐野はまたも驚く。

佐野「で? そのジャーナリストさんが一体何の用? っていうかその翼……あんたも妖怪なの?」
文「ええ、ええ、私はご覧のとおり鴉天狗の妖怪でして。 まあ白狼天狗とかの野蛮な種族とは全然違う高等な妖怪の一種です。
  でまあ、用というのはほかでもありません。
  どうやら私が見た所、あなた方外来人ですね? 少し取材というかお話伺ってもいいでしょうか?」
佐野「え? 取材? ……俺らの?」
文「ええ、あなた方の」

鴉天狗、文が佐野らに声をかけた理由――それは、佐野らに取材をしたかったからというもの。
ジャーナリストとしては至って普通の行為のように思えるが、一方で佐野としては疑念も芽生える。

712 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/21(火) 02:11:28 ID:???
佐野「俺らの記事なんて書いて読む奴いるのか?」
文「いえいえ、外来人であるというだけで結構面白い記事になったりするんですよコレが。
  何せ幻想郷も狭い世界。 外来人の話す外の世界の話が載っている回は中々新聞の購買数が増えるのです」
佐野「ん? 新聞?」
文「ええ、新聞です。 私が発行している文々。新聞! 記事が書けましたらお二方にも当然進呈しますよ?」

佐野の疑念とは果たして幻想郷でまるで知名度の無い自分たちが記事になって、果たして面白いのかどうかというものだったのだが……。
文は純粋に佐野らがいた外の世界の話を聞ければそれでよいのだ、と説明。
事実自分の発行している新聞では外来人の話を大きく取り上げた事でその回の購読数は増えていると説明するのだが……。

クーガー「……ほう、お前があの時の妖怪か!」
佐野「……んんん???」

文が「新聞を発行している」と発言をした瞬間、先程から沈黙を守り続けていたクーガーは突如として声を荒げた。

文「あや? ……どこかでお会いした事がありましたか?」
クーガー「この前博麗神社に新聞投げてっただろうが!」
文「……ふむふむ。 ほうほう。 ほまほま。
  なぁるほど、はいはいはいはい、あなた、あの時すぐ後ろから奇妙な乗り物に乗って追ってきた方でしたか」
佐野「え? あ……文さんって、あん時の妖怪なのか!?」

遠目だった為にあの時追っていた姿を佐野はよく覚えていないのだが。
やけに執着していたクーガーはしっかりと記憶していたらしく、姿が似ており、また、新聞を発行しているという言葉を聞いて。
あの時の妖怪が今目の前にいる射命丸文だと断定。
文はこれを否定せず、どこかにやにやと楽しげな笑みを浮かべてクーガーを見返している。

文「いやいや、あなた、無茶はするものではありませんよぉ。 あんなのに乗った所で私に追いつける訳が無いじゃないですか」
クーガー「なぁにをぉぅう? この世にこの俺より速く動ける存在などある筈がねぇんだよ!」
文「いやいやいやいや、私こう見えて幻想郷最速でして。 まぁまぁ、あなたも中々速かったですけど私には敵いませんですよ」
クーガー「言ってくれるな鴉風情!」
佐野「……あれ? なんかすんげぇ険悪な雰囲気」

713 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/21(火) 02:12:39 ID:???
己のスピードに絶対の自信を持ち、スピードに全てを賭ける男――ストレイト=クーガー。
そして、まだ佐野は彼女の事を詳しくは知らないが……。
どうやら彼女としても己のスピードには自信があるらしく、口調こそ丁寧なものの自分こそが最速だと言って譲らない射命丸文。
速さに絶大な自信を持ち、速さをアイデンティティーとする男と女。
両者はしばし視線を交わし、火花を散らし合い……佐野は思わず生まれた険悪な雰囲気にしどろもどろになる。

佐野「ま、まぁまぁ2人とも落ち着いて。 な、ほらほら、ヤクルトでも飲んで……」
クーガー「ふん、こうなりゃここでケリをつけてやろうじゃないか。 俺の速さ、見せつけてやる」
文「身の程知らずもいいところです。 この私に敵う筈がありません」
佐野「……どうしてこうなった」

やがてクーガーと文は、当然のようにこの場でケリをつけようという結論に至った。
口でどれだけ自分の方が速いと言っても仕方がない。
自分が相手よりも速いと証明するには、実際にそのスピードを見せつけるのが一番である。

文「ふふふ、条件は対等でいってあげましょう。 私は今度は空を飛ばないであげますよ」
クーガー「ふん、いいのか? 後で飛んでいれば勝っていたなんて言い訳をされても知らないぜ」
文「そのような事があろうはずが無いですよ。 スタートはここから。 ゴールは人里の出口まで。 よろしいですね?」
クーガー「それでいい! 佐野ォ!!」
佐野「へ?」
クーガー「お前がスタートの合図をしろ!!」
佐野「えぇ〜?」

そして、流れのままに佐野は審判役のような役目まで任されてしまう。
佐野は本当にどうしてこんな事になったのだろうと思いながら、盛大にため息を吐きつつ横一線に並んだクーガーと文の斜め前に立ち……。

佐野「それじゃ行くぞ……よーい……」
クーガー「…………」
文「…………」
佐野「ドンッ!!」

ピュッ ピュパァンッ!!

714 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/21(火) 02:13:46 ID:???
先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、
★クーガーさんのダッシュ力 (! card) 54+(! dice + ! dice)=★
★あややのダッシュ力 (! card) 56+(! dice + ! dice)=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧1→クーガーさんが頭一つ抜けて人里の出口に到達しそうになるが……?
=0→同着! 決着はつかず!
≦−1→あややが頭一つ抜けて人里の出口に到達!

【補正・備考】
クーガー:ダイヤで「やや高速ダッシュ(+2)」
文:ダイヤで「幻想風靡(+5)」、ハートで「風神少女(+4)」、スペードで「鎌鼬ベーリング(+3)」

>>709
流石の速度への拘りっぷりですね。
>>710
でもJOKER引いてたら多分りっちゃんにスキル・ロングスローパワー2倍が……

715 :森崎名無しさん:2012/02/21(火) 02:17:51 ID:???
★クーガーさんのダッシュ力 ( スペード5 ) 54+( 5 + 6 )=★

716 :森崎名無しさん:2012/02/21(火) 02:19:39 ID:???
★あややのダッシュ力 ( スペード6 ) 56+( 6 + 3 )=★

717 :森崎名無しさん:2012/02/21(火) 02:21:42 ID:???
鎌鼬ベーリングさえなければ……

718 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/21(火) 02:22:04 ID:???
ぅゎぁゃゃっょぃ...

という所で本日はひとまずここまで。
続きは明日以降書かせていただきます。
それでは、お疲れ様でしたー。

719 :森崎名無しさん:2012/02/21(火) 02:24:36 ID:???
お疲れ様でした

これ数値と補正はドリブルのものなのかな
射命丸強すぎだろ…

720 :森崎名無しさん:2012/02/21(火) 02:32:41 ID:???
なんせ初出は七面ボスだからなあ。むしろこの状態で食いつける兄貴がすごいというべき。

721 :森崎名無しさん:2012/02/21(火) 08:57:05 ID:???
スキル凶悪ですね
素の数値では頑張って喰らいついた兄貴には描写でご褒美を上げて下さい〜

722 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/22(水) 00:55:57 ID:???
>★クーガーさんのダッシュ力 ( スペード5 ) 54+( 5 + 6 )=65★
>★あややのダッシュ力 ( スペード6 ) 56+( 6 + 3 )+(鎌鼬ベーリング+3)=68★
>≦−1→あややが頭一つ抜けて人里の出口に到達!
====================================================================================
佐野「は、速っ!? もう見えなくなったぞ!?」

佐野がスタートの合図を出すと同時、風よりも早く、音よりも早く2人は一斉に駆けだした。
その姿はあっという間に見えなくなり、佐野はもしかしてクーガーも妖怪か何かの一種なんじゃないかと思いつつ。
しかし、急いで自分もまた人里の出口へ向けて急ぎ駆けてゆく。

クーガー「ふはははははははは! この俺のスピードに敵うものかァ! 一生かかっても追いつけんぞ!!」
文「むむむ、中々やるものですね……」

一方競争を始めた2人は……スタートダッシュに成功をしたクーガーが僅かに優位に立っていた。
両者の差は僅か頭一つ分程、1メートルにも満たない程に、伯仲をした勝負。
最高速度はほぼ互角であるのか両者の幅は縮まらず……。
クーガーはこれに高笑いをし、文は眉間に皺を寄せながらクーガーを睨み付ける。

文「……ではここから更にスピードアップと行きましょう!」
クーガー「ふん……まだまだァ!!」

そして、両者はここから更に加速をしラストスパートに入る。
姿勢を前傾させ正に風切る勢いで走るクーガーに対し、文もまた同じ姿勢を取るのだが……。

文「甘いですよ!!」

ギュッ…… グンッ!!

クーガー「なにィ!?」

723 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/22(水) 00:58:01 ID:???
ラストスパートに入った直後、文はクーガーをも上回る凄まじい加速力を見せ一歩先に出た。
これにはクーガーも思わず驚き目を見開くが、文は更に突き離すべくぐんぐんと突き進む。
クーガーとしても己のプライドを賭けた上で負けられない戦い。
尚も食い下がり追い抜こうとするが……文はそんなクーガーを一歩も寄せ付けない。

クーガー「ぐっ……くそったれぇぇぇぇぇええええええええ!!」
文「(……人間の割には本当に足が速い。 伊達や酔狂で私に喧嘩を売ってきた訳でもないようね。
   だけれど、やはり私の方が速く――"巧い"!!)」

キュッ! ダンッ!!

文「ゴール!」
クーガー「くっ……! 俺が遅い……俺がスローリィ……?」

そして、その差は縮まる事なく、2人は人里の出口へと到達をした。
結果は文が、クーガーに1メートル近くの差をつけての勝利。
もしも常人がこの結果を聞いたならば、あの射命丸文に人間がそこまでの勝負をしたなんて――と、驚く事は間違いないだろう。
だが、そんなものはクーガーにとってなんら関係が無い。
クーガーにとって重要なのは、自分がスピードを競う勝負に負けたという事実のみである。
この結果は速さを何よりもの信条とするクーガーにとって受け入れがたいものであったが……。
しかし、それを跳ね除けいちゃもんをつける程クーガーは子供でもなく。
また、事実を事実として受け入れる切り替えの速さも彼はずば抜けて速かった。

クーガー「…………確か、幻想郷で最速と言っていたな」
文「あややや。 ええ、そうですとも。 一部、自分こそが最速だと言って聞かない人間も貴方以外にいますが……。
  自他ともに認めているのは私くらいなものです」
クーガー「ふん……射命丸文か、確かに刻んだぞ、お前の名前」

ニヒルな笑みを浮かべながらそう呟くクーガーの目は、鋭く文を見つめている。
その瞳は必ずお前を超えてみせると言っているように見え……。
それを見た文はこれまた愉快そうに笑みながら、クーガーに返答をする。

724 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/22(水) 00:59:08 ID:???
文「ええ、ええ、刻んで下さい。 ジャーナリストは名前を憶えてもらってナンボですから」
クーガー「次に会う時には……俺の名を刻ませてやる」
文「それは結構。 この射命丸文、いつでもどこでもなんでもウェルカム。
  駆けっこ、弾幕ごっこ、サッカーまで……どんな挑戦でもお受けしますよ」
クーガー「? お前もサッカーをやっているのか……?」
文「おや、その口ぶりだとあなたもですか。 ……ふふ、では試合でお会いできる日を楽しみにしていますよ。
  準備が出来たら我ら4ボス劇団と是非とも試合を申し込んでくださいね。 ではでは!」

己のプライドとプライドを賭けて戦った後の勝負に、余計な言葉は不要である。
敗者は負け惜しみを言わずに、しかし再戦の時を誓い。
勝者は勝ち誇る事もなく、相手が再び挑んでくる時を待つ。
また、思わぬ所で速さに対するこだわり以外の共通点――サッカーというものを見つけた両者。
そちらでの戦いでも負ける訳にはいかない、と……2人は笑みを交わし合い。
文は取材はまた今度に……と呟いてから、その場を颯爽と去って行ったのだった。

佐野「はぁっ、はぁっ、やっと追いついた……って、あれ? 文さんは?」
クーガー「帰った」
佐野「えぇぇぇ!? もう!? 俺、色々取材に答える為の台詞とか考えてたのに!」

そしてその後、しばらくしてからようやく佐野は追いついた。
彼は彼なりに全力疾走をしていたのだが、それでも文とクーガーには追いつけず。
更には文とクーガーの方にはほんの二言三言会話を交わすだけの余裕があったというのだから、
それだけ両者の足の速さが常人離れしているのはわかるだろう。

佐野は文が帰ったという話を聞くとぜぇぜぇと息切れをする中で一層落胆をするのだが……。
クーガーはそんな佐野に振り向くと、追い討ちをかけるように言葉を吐いた。

725 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/22(水) 01:00:44 ID:???
クーガー「佐野……どうにもこの幻想郷のサッカーって奴は……」
佐野「ん?」
クーガー「どうにも一筋縄じゃいきそうにないぞ……」
佐野「へ?」
クーガー「(霊夢の話じゃ6、7回は戦うって話だが……あれで"4ボス"。
     ……あれだけの速さの持ち主がそんなレベルの扱いを受けている。 おまけにそいつに俺は速さで勝てなかった。
     前者もこれから先を考えれば問題だが、それよりなにより後者の方がより気に食わん。
     ええい……この俺に速さが足りないとでもいうのか!?
     あのラストスパートで俺と奴に一体何の違いがあった!)」

幻想郷最速の称号を持つ鴉天狗――射命丸文。
その文と駆け足で争い、敗れた最速に拘る男――ストレイト=クーガー。
クールな表情を見せる彼の胸中には、サッカーにおける先行きの不安。
そして、それを超える熱く大きく燃える強烈なリベンジの炎が沸き上がるのだった。

※クーガーと仲良くなりました。
※幻想郷の新聞屋さん・射命丸 文に出会いました。
※クーガーの文に対する感情が クーガー→(お前も刻め!)→文 になりました。

726 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/22(水) 01:02:22 ID:???
その後、佐野はクーガーと共に神社に帰り(車で。やはり佐野は神社につくなりゲロった)クーガーから文がサッカーをやっている事。
そして、文は4ボス劇団と呼ばれるチームに所属している事を知る。

佐野「グムー、そうか、文さんもサッカーやってるのか……あの速さはどう考えても驚異だなぁ。
   っていうかなんか会う奴会う奴全員サッカーやってんな、サッカー流行りすぎだろ幻想郷。
   まぁいい、それはひとまず置いておこう。 それはそれとして、問題はこれからどうするかだが……」

☆誰とのイベントを発生させますか?

A.アイビス
B.カイン
C.クーガー
D.剣崎
E.水銀燈
F.ダークドリーム
G.ブースター
H.ユーノ
I.律子
J.レイ

先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

☆残り回数1/3

727 :森崎名無しさん:2012/02/22(水) 01:13:40 ID:Rn+IBGhk

時間かかりそうだし

728 :森崎名無しさん:2012/02/22(水) 01:23:19 ID:NJGGmsvo


729 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/22(水) 01:31:34 ID:???
ド貧乳さんが選ばれた所で短いですが本日はひとまずここまで。
別にイベント発生は全員まんべんなく1周せずお気に入りのキャラ倍プッシュ選択したりしてもええんやで?(チラッチラッ
それではお疲れ様でしたー。

730 :森崎名無しさん:2012/02/22(水) 01:34:11 ID:???
ちっぱい乙でした

731 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/23(木) 00:19:44 ID:???
>A.アイビス
============================================================
佐野「ん?」
アイビス「………………」

夕暮れ時、今から外に出るのも億劫であるこの時間帯。
なんとかして家で暇つぶしをしたかった佐野は、不意に縁側で1人でいるアイビスを発見した。
太陽が沈みかけ、少しずつ月と星が顔を見始めている空をぼんやりと眺めるアイビス。
その表情はどこか物憂げで、佐野はアイビスの性格などを考えると声をかけるかどうか一瞬迷ったのだが……。
なんとなく気になり、近づいていくと声をかける。

佐野「ようアイビスさん、何してんの?」
アイビス「……別に、なんでもないよ」
佐野「……あ、そう」
アイビス「………………」

しかし、佐野が近づいていくとアイビスはすっと視線を地面に戻し。
別に何でもないと呟いてから、盛大にため息を吐いた。
苛立ちを隠そうともしないそのため息は、露骨に佐野が邪魔だと言っているように聞こえる。

佐野「なぁ、そんなつんけんしなくてもいいんじゃねーの? ……これから最低でも2ヶ月は暮らす仲なんだぜ?」
アイビス「別にどうしようが私の勝手でしょ……いいからどっか行ってよ!」
佐野「(取りつく島もねぇな……別に仲良しこよしがしたい訳じゃないんだけど……。
    だからってやる事なす事全部反抗期のガキみてぇに噛み付かれたらたまったもんじゃねぇ……。
    何とかしたい所だが……)」

732 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/23(木) 00:20:53 ID:???
先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、

★殺伐とした空気を変える救世主が!?→! card=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

JOKER→ブースター「まぁまぁ、アイビスもそう言いなさんなって……」 殺伐とした空気を和ませようとブースターが……シャベッタァァァァ!!
ダイヤ・ハート→白黒少女「霊夢、遊びに来たぜ!」 ゲェー、箒に乗った魔女っ子がやってきた!
スペード・クラブ→現れる筈もない。 佐野は適当に雑談でもする事に。

>>730
どうも乙感謝なのです。

733 :森崎名無しさん:2012/02/23(木) 00:21:13 ID:???
★殺伐とした空気を変える救世主が!?→ クラブ6 =★

734 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/23(木) 00:37:45 ID:???
>★殺伐とした空気を変える救世主が!?→ クラブ6 =現れる筈もない。 佐野は適当に雑談でもする事に。★
========================================================================================================
しかし何とかしたいと言っても、相手がこちらに心を開く開かない以前に。
話をまともにしようとしない時点で色々と無理難題である。
これが心を開いてくれないならば、無理にでもこじ開けちまえばいいじゃない。
と考えるような底抜けに明るくかつ強引の性格の持ち主ならばなんとかなったかもしれないが。
佐野は確かに馬鹿ではあるもののそこまで思い切った性格というものをしていなかった。
為にここは適当に雑談でも交えて、少しでも会話を重ねる事で接触を図ろうとする。

佐野「(つっても何を話したもんか……変にプライベードな質問とかしたらはねっかえされそうだし……。
    あ、そういやまだアイビスさんの年聞いてなかったな。 俺より年上だろうとは思ってたけど……)
    そういや、アイビスさんって幾つなんだ?」
アイビス「え?」

ここで佐野はアイビスに年齢を聞く、という選択を取った。
女性に年齢を聞くのはタブーとされているのが常識ではあるが、見た感じアイビスは年齢を気にするような年頃でも無さそうであり。
これくらいなら簡単に答えてくれそうだ、という考えがあっての事である。
そして、年齢を聞ければそこから更に話を広げる事も出来ないかもしれない……。
そう期待を抱く佐野に対し、アイビスは……。

アイビス「…………」

735 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/23(木) 00:38:49 ID:???
先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、

★公式で明確な年齢設定が無いアイビスさん→! card=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

JOKER→アイビス「じゅ、17歳だよ!」 アイビスさんは17歳教の信者だったのだ……。
ダイヤ→アイビス「20歳だよ」 ハタチでゴザル。お酒も飲めるよ、やったねアイビスちゃん!
ハート→アイビス「21歳だよ」 佐野君とは3歳差。
スペード→アイビス「22歳だよ」 佐野君とは4歳差。
クラブ→アイビス「23歳だよ」 結構年上でゴザル。
クラブ5以下→アイビス「24歳だよ」 佐野君と実に6歳差。小学1年生と中学1年生の差。
クラブA→アイビス「2(チョメチョメ)歳だよ……」 アイビスさんが凄く沈んでる。今にも笑えよと言いそうだ。

736 :森崎名無しさん:2012/02/23(木) 00:39:55 ID:???
★公式で明確な年齢設定が無いアイビスさん→ スペードJ =★

737 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/23(木) 01:19:51 ID:???
>★公式で明確な年齢設定が無いアイビスさん→ スペードJ =アイビス「22歳だよ」 佐野君とは4歳差。★
======================================================================================================
佐野「へぇ……(まぁ妥当な年齢……なのか?)」

もう少し若くてもおかしくは無いような気もするが、しかし、22歳と言われて違和感も特に感じない。
なるほどと頷く佐野に対し、アイビスは相変わらず佐野には目もくれずに地面を見つめるのだが……。

剣崎「へー、アイビスも俺と同い年なのか」
佐野「えっ? ……剣崎さんも22歳なのか?」
剣崎「ああ」

そんな中に割り込んできたのは、滑舌の悪さに定評のある爽やか系イケメン――剣崎。
どうやら通りがかりに佐野とアイビスの会話を聞き、
その会話の中でアイビスの年齢が自分と同い年だと知って声をかけてきたらしい。

剣崎「因みに、クーガーとカインの奴は21歳らしいな。 俺達の1個下って事になる」
佐野「……えぇっ!? あの2人、剣崎さんたちより年下なの!?」

更に剣崎の話によれば、クーガーとカインの両者は21歳であり、共に剣崎・アイビスより1つ下。
レイの年齢はまだわからないが、恐らくは佐野や律子、ユーノとそう変わらないであろう事。
水銀燈、ブースターに至ってはそもそも人間ではない為に年齢の尺度などが関係ない事を考えると。
このチーム内での最年長者は剣崎とアイビスの両者という事になるのだが……。

アイビス「……ふん、だから何? 年なんて別に関係ないでしょ」
剣崎「いやいや、やっぱり年上の奴がしっかり皆を纏めないと! 頑張ろうぜ、アイビス!!」
アイビス「………………勝手にやってれば」
佐野「(不安だ……不安しかない年長者2人だ……!)」

この2人が最年長であるという事に不安しか抱けない佐野なのであった。

※アイビスと少し仲良くなりました。

738 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/23(木) 01:21:14 ID:???
その後、佐野らは夕食の時間になると居間へと向かい、配膳などを手伝ってから夕食を迎える。
その配膳の折に一応クーガーらに年齢を確認したのだが、やはり剣崎の言っていたようにクーガーもカインも21歳。
ダークドリームやレイが22歳より上ではないであろう事は聞く前から明白であり……。
剣崎とアイビスが最年長である事が確定しつつ、こうして夕食は終わり佐野は自室へと戻る。

佐野「……そういやレイさんとダークドリームの年齢も未だに知らないなぁ。
   レイさんは多分俺よりちょっと上、ダークドリームは中学生くらいだと思うけど……ブースターと水銀燈は……別にいいや。
   さて、それはそれとして寝るにはまだ少し早い時間だが……」

☆誰とのイベントを発生させますか?

A.アイビス
B.カイン
C.クーガー
D.剣崎
E.水銀燈
F.ダークドリーム
G.ブースター
H.ユーノ
I.律子
J.レイ
K.発生させず寝る。

先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

739 :森崎名無しさん:2012/02/23(木) 01:22:25 ID:1LUJeQC6


740 :森崎名無しさん:2012/02/23(木) 01:22:59 ID:mHaHuhCs
F
丁度話題ができたし

741 :森崎名無しさん:2012/02/23(木) 01:24:08 ID:I1iPDpvo


742 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/23(木) 01:26:02 ID:???
このスレ始める時にクーガーさんとカインさんの年齢を調べたんですけど。
両方が21歳だと知った時は驚きました。貫録ありすぎだろ両方。
という事でダクドリさんに決まった所で本日はひとまずここまで。
2月中に試合までいけるといいなぁ、と思いつつ。
それでは、お疲れ様でしたー。

743 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/23(木) 23:31:23 ID:???
>F.ダークドリーム
======================================================================
コンコン

佐野「ん? はいどうぞー」
ダークドリーム「こんばんわ、満!」
佐野「お、ダークドリーム」

昨日に引き続き今日もまた何をしようかと悩んでいた佐野の部屋には、これまた昨日と同じくノックの音が響く。
佐野が返事を返すと扉は開かれ、現れたのは今日は1日チルノらと共に遊びまわっていたというダークドリーム。
霊夢が用意したと思しきパジャマを着込んだ姿は実に愛らしいが、
当初出会った時はそういえばゴスロリ風の服を着ていたなぁ……などと佐野はそんなダークドリームを見ながら考える。

佐野「(ああいうのが趣味なのかね……)で、どうしたダークドリーム。 なんかあったか?」
ダークドリーム「うん、あのね」

先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、

★ダクドリさんの用事→! card=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

JOKER→ダイヤ+ダークドリーム「しかもなんか2つも拾ったの!」 ジグザグマ2匹分の働きだ! 流石ダクドリさん! 
ダイヤ→ハート・スペード・クラブ+ダークドリーム「実は遊んでた時にこんなの拾ったの」 ダクドリさんの特性はものひろいでした
それ以外→ダークドリーム「満! サッカーって楽しいね!」 サッカーの話題でゴザった。まあそれくらいでしか佐野の部屋に来ないよね

744 :森崎名無しさん:2012/02/23(木) 23:34:19 ID:???
★ダクドリさんの用事→ クラブ9 =★


745 :森崎名無しさん:2012/02/23(木) 23:34:30 ID:???
★ダクドリさんの用事→ ハートJ =★

746 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/24(金) 00:02:22 ID:???
>★ダクドリさんの用事→ クラブ9 =★
>ダークドリーム「満! サッカーって楽しいね!」 サッカーの話題でゴザった。まあそれくらいでしか佐野の部屋に来ないよね
=======================================================================================================================
佐野「ん? お、おお、そうか」
ダークドリーム「うんっ!」

ダークドリームが佐野の部屋を訪れた理由、それは純粋にサッカーというものが楽しくて楽しくて仕方なく。
それを誰かに伝えたい、その思いを誰かと共有としたいと思った為であった。
佐野はダークドリームの気勢に思わず気圧されてしまいそうになるのだが……。
しかし、自分の学生人生の殆どを費やして熱中してきたサッカーの魅力というものを知ってもらえたのは佐野にとっても嬉しく。
うんうんと笑顔でうなずきながら、ダークドリームに同意を示す。

佐野「しかし女の子でサッカーが好きになるって珍しいな」
ダークドリーム「そうかな?」
佐野「ああいや、別に変って訳じゃねーけど……サッカーって男の間でもそこまで人気がある訳じゃねぇし。
   スポーツとかに興味無さそうな女の子が熱中するのは、ただ、珍しいように思えただけだ。
   ダークドリームがサッカーを気に入ってくれたってんなら、俺だって嬉しいぜ」

佐野の感覚――佐野のいた世界では、まだまだサッカーは途上のスポーツ。
日本で有名かつ人気のあるスポーツといえば、野球や相撲といったものなのだ。
そんな中でダークドリームのような少女がサッカーを気に入ったというのは珍しく思えるものである。

佐野「で、今日はチルノ達とサッカーばっかしてたのか? 午後からは一緒にいれなかったが……」
ダークドリーム「ううん、午後からは一緒に木の実を取ったり鬼ごっこしたりしたよ」
佐野「木の実……(はともかく、鬼ごっこは少し幼稚過ぎねぇか? うぅん、どうもダークドリームには謎が多すぎる。
   ここは突っ込んだ話を聞いておくべきか?)」
ダークドリーム「もっともっと、サッカーとか……楽しい事いっぱいしたいな」
佐野「むぅ…………」

747 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/24(金) 00:03:23 ID:???
A.「ところでお前って何歳なんだ?」 とりあえずダクドリさんの年齢を聞いてみよう
B.「なぁ、お前って一体どんな生活してたんだ?」 ド直球に謎多き女、ダクドリさんの素性を聞こう
C.「うむ、サッカーは楽しむ事が一番だぞ」 サッカーを思う存分楽しむがいいとアドバイスする
D.「しかし楽しいだけでは出来ないのがサッカーなのだ」 サッカーの闇の部分を語っておこう
E.「ところでダークドリーム、今から遊ぼう。プロレスごっこで」 既に布団は敷いております
F.その他 自由投票枠

先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

748 :森崎名無しさん:2012/02/24(金) 00:03:39 ID:G9FCfbrg


749 :森崎名無しさん:2012/02/24(金) 00:05:58 ID:mZjvrzxA


750 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/24(金) 00:21:25 ID:???
>A.「ところでお前って何歳なんだ?」 とりあえずダクドリさんの年齢を聞いてみよう
==================================================================================
ダークドリーム「え、年齢?」
佐野「おう」

謎の多い少女――ダークドリーム。
いきなりお前の正体は一体なんなんだと聞いてしまえば、ダークドリームとしてもいい気はしないだろう。
そう考えた佐野は、まずダークドリームの年齢について聞いてみる事にした。
そこから話を広げていけばいいや、というアイビスとの会話でも実践をした佐野の会話術である。
別に彼にボキャブラリーが無い訳ではない。

ダークドリーム「えっとねー」

先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、

★ダクドリさんの年齢→! card=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

JOKER→ダークドリーム「女性に年齢を聞くなんて……最低だね」 えぇぇぇ!?なんかめっちゃ怒られたー!?
ダイヤ・ハート→ダークドリーム「まだ1歳にもなってないかな」 最年少デース
スペード・クラブ→ダークドリーム「んー、14歳になるのかなぁ」 外見相応デース

751 :森崎名無しさん:2012/02/24(金) 00:23:28 ID:???
★ダクドリさんの年齢→ クラブ4 =★

752 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/24(金) 00:54:57 ID:???
>★ダクドリさんの年齢→ クラブ4 =ダークドリーム「んー、14歳になるのかなぁ」 外見相応デース★
================================================================================================
佐野「14歳……やっぱ中学生か」
ダークドリーム「(確かドリームは14歳だったから、私も14歳でいい……よね?)」

佐野の質問に対して、ダークドリームは変に気を利かせて答えた。
即ち、自分が生まれてから今まで過ごしてきた年月という意味での年齢を答えず。
自分の体、知識などがどの程度の年齢相応のものなのか……。
自分本来の年齢ではなく、自分の"基"となったものの年齢を答えたのである。
もしも彼女が本来の年齢を答えていれば、佐野はその点について突っ込みを入れ、ダークドリームの素性も判明していたかもしれない。
だが、結果は違った。故に、佐野は今回ダークドリームの正体について知る事は出来なかった。

佐野「そうするとこのチームの中じゃ一番年齢は年下になるのかな」
ダークドリーム「そうなの? ブースターとかも子供みたいだけど?」
佐野「いや、あいつと水銀燈は比較対象じゃないだろ……」

その後も佐野とダークドリームは雑談を交わしたが……。
あまり遅い時間までいては明日の練習にも響くとあり、佐野は早めにダークドリームを部屋へと返すと自身も布団に寝転がり。
瞳を閉じて眠りにつく。

佐野「うーん、昨日今日でえらい幻想郷の妖怪とかに出会ったなぁ……。
   これからもまだまだ知り合いが増えていくんだろうか……」

いい妖怪にであればいいけれど、悪い妖怪に出会ったら怖いなぁなどと考えつつ。
こうして佐野は夢の世界へと旅立っていったのだった。

                               6日目 終了

※ダークドリームと少し仲良くなりました。

753 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/24(金) 00:55:59 ID:???
7日目

明けて幻想郷生活7日目の朝。
今日は1ボスチームとの試合前、最後の練習日である。
幻想郷に存在するチームの中では最下層であると言われる1ボスチームであるが、
佐野率いるイレギュラーズも素人メンバーが殆どの即席チーム。
試合に勝てるかどうかは、今日の練習の成果次第で決まると言っても過言では無いだろう。

ユーノ「有名になる為には試合にどうしても勝たなきゃいけないし、今日の練習も頑張りたい所だね」
レイ「そもそもあたいは負けるってのが大嫌いなんだ。 やるからには、勝つしか選択肢は無いさ」
カイン「フッ、任せておけ!」
佐野「カインさん本当にそれしか言わないなぁ……しかし、みんな気合は入ってるみたいだな!」
水銀燈「めんどくさぁ〜い」
アイビス「…………………」
佐野「…………(うん、まあ、わかってた。 この2人が気合十分になる訳ないって、わかってた)」

佐野を含めたメンバーはそれを理解している為か、1部を除き気合十分。
博麗神社裏のコートに移動をすると、早速練習に取り掛かろうとする。

佐野「ところで霊夢ちゃん、今の俺達……イレギュラーズが1ボスチームと戦うにあたって問題とかあるか?」
霊夢「そうね。 ブースターが必殺シュートを覚えた事で、レティから点を奪う事は……容易とはいかずとも可能になった。
   となると、やっぱり守備の強化をある程度図るのもありね……」
佐野「ん……でも1ボスチームって攻撃力不足のチームなんじゃないのか?」
霊夢「先を見据えれば今から鍛えておいて損は無いでしょう。
   ま、あんまり深く考えてなくても少なくとも1ボス程度には負けないでしょうから。
   あんたの好む戦術、戦法を生かせる奴を鍛えていいと思うわよ?」
佐野「ふむむ、なるほど。 さーてと、それじゃ今日はどうするかな……」

754 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/24(金) 00:57:00 ID:???
☆誰を鍛えますか?

○佐野の能力
もう上がらない:ドリブル(54)
やや上がり難い:せりあい(50)
普通:パス(49)、シュート(49)
やや上がりやすい:タックル(48)、パスカット(48)、ブロック(48)

A.佐野
B.アイビス
C.カイン
D.クーガー
E.剣崎
F.水銀燈
G.ダークドリーム
H.ブースター
I.ユーノ
J.律子
K.レイ

先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

☆残り回数 2/2

755 :森崎名無しさん:2012/02/24(金) 00:57:08 ID:G9FCfbrg


756 :森崎名無しさん:2012/02/24(金) 01:02:12 ID:???
E


757 :森崎名無しさん:2012/02/24(金) 01:05:10 ID:mZjvrzxA


758 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/24(金) 01:16:10 ID:???
>E.剣崎
================================================================
佐野「剣崎さん、今度も一緒に練習しようぜ!」
剣崎「おう!」

まず午前中、佐野は再び剣崎と練習をする事にした。
狙うは勿論ブロック技の会得。
前回は直線的な軌道を描くシュートならばその強靭な肉体で何度も跳ね返していたものの。
佐野のションベンカーブのようなシュートにもまるで対応出来ていなかった剣崎。
今度こそはシュートコースに素早く飛び込む技術を磨いてもらい、不安な守備陣の要となってもらいたいものである。

剣崎「反射神経だってそこまで悪くないんだ……今度こそ!」
佐野「よーし、それじゃ行くぞ剣崎さん!」
剣崎「ウェイ!」

先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、

★スーツアクターは高岩さんか→(! dice+! dice)=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

1以上→ブロックフラグ取得。
6以上→必殺ブロック「トリロバイトメタル」取得。
11以上→フラグ取得。必殺ブロック「トリロバイトメタル」取得。

※現在の剣崎のブロック経験は「4」です。

759 :森崎名無しさん:2012/02/24(金) 01:17:29 ID:???
★スーツアクターは高岩さんか→( 2 + 3 )=★

760 :森崎名無しさん:2012/02/24(金) 01:17:40 ID:???
★スーツアクターは高岩さんか→( 5 + 6 )=★

761 :森崎名無しさん:2012/02/24(金) 01:19:08 ID:???
ウソダドンドコドーン!


762 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/24(金) 01:20:18 ID:???
これが妖怪1足りないの恐ろしい所なんですよ。
といった所で本日はひとまずここまで。
続きは明日以降書かせていただきます。
それでは、お疲れ様でしたー。

763 :森崎名無しさん:2012/02/24(金) 01:20:44 ID:???
アクターといえばMr戦隊レッドの福沢さんが引退しちゃったんだよなぁ…
高岩さんにはこれからも頑張って欲しいもんです

764 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/24(金) 16:34:27 ID:???
>>763
龍騎の「っしゃあ!」やファイズの手首シュッシュッとか細かい所が格好いいです、高岩さん。

>★スーツアクターは高岩さんか→( 2 + 3 )=ブロックフラグ取得!★
========================================================================
剣崎「ウェイ――!!」
佐野「(確かに反応出来るようになってきてる、けど……)」

練習を開始してから数刻、剣崎は以前に比べれば大きく向上をした反応速度で佐野のシュートに食らいついていた。
だが、それでもブロックの成功率は3割程。
後ろにキーパーもおらず、コースが取りやすいためにシュートを撃つ佐野に有利な状況とはいえ。
それでもパワーもコントロールも平凡、
カーブのかけかたもまた並レベルの佐野のシュートを3割程度の確率でしか止められないというのは、
ブロックを売りとするには微妙な成果である。

剣崎「くそっ、あともう少し……もう少しで何かひらめきそうなんだけどな……!」
佐野「(自分で言ってるみたいに剣崎さんは身体能力も高いし反射神経も悪くないけど……。
    やっぱりまだまだサッカーの動きっていうのが出来てないな。
    時間が解決してくれる問題だとは思うけど……)」

即席チームとして誕生したイレギュラーズの問題点は、やはり佐野を除く殆どのメンバーがサッカー未経験者だという事だろう。
身体能力で言えば佐野を圧倒的に凌駕する者達が多数いるのだが、それを生かせるだけの経験も技術もまだ彼らにはついていない。
時間が経ち、試合で経験を積んでいけばそれも幾らか改善される筈だと佐野は考えつつ……。
いまひとつ成果が出なかった剣崎との練習を切り上げるのだった。

※剣崎がブロックフラグを取得しました。

765 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/24(金) 16:35:27 ID:???
佐野「うーん……仕切りなおした所で次はどうすべきか。
   あとほんの少しで剣崎さんが何かひらめきそうだしそれを手伝うか……。
   それとも他の人を見てみるか……。 俺自身も鍛えておいた方がいいかもしれん。
   試合前最後の練習、悩みどころだな。 むむむ……」

☆誰を鍛えますか?

○佐野の能力
もう上がらない:ドリブル(54)
やや上がり難い:せりあい(50)
普通:パス(49)、シュート(49)
やや上がりやすい:タックル(48)、パスカット(48)、ブロック(48)

A.佐野
B.アイビス
C.カイン
D.クーガー
E.剣崎
F.水銀燈
G.ダークドリーム
H.ブースター
I.ユーノ
J.律子
K.レイ

先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

☆残り回数 1/2

766 :森崎名無しさん:2012/02/24(金) 16:47:46 ID:0fXUwk8k
E
キリの良いとこまではやっときたい

767 :森崎名無しさん:2012/02/24(金) 16:51:34 ID:0h+gC0ws


768 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/24(金) 17:14:43 ID:???
>E.剣崎
======================================================================
佐野「剣崎さん! 今度も俺と一緒に練習だ!」
剣崎「ウェイ!」

結局佐野は再び剣崎と共に練習をする事に決めた。
あともう一歩の所で成果が出そうだというのに放置するのは勿体ないという思いがあった為である。

剣崎「悪いな佐野、今日1日付きっきりにさせちまって」
佐野「それだけ剣崎さんに期待してるって事だぜ。 さぁ、それじゃとっととブロックをモノにしちまおう!」
剣崎「ウェイ!」

先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、

★カッチカチやぞ!カッチカチやぞ!→(! dice+! dice)=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

1以上→必殺ブロック「トリロバイトメタル」取得。
6以上→必殺ブロック「トリロバイトメタル」取得。ブロックフラグ維持。
11以上→必殺ブロック「トリロバイトメタル」取得更に発動率が1/2に。

※現在の剣崎のブロック経験は「9」です。

769 :森崎名無しさん:2012/02/24(金) 17:17:28 ID:gxVZd0Nc
★カッチカチやぞ!カッチカチやぞ!→( 3 + 4 )=★

770 :森崎名無しさん:2012/02/24(金) 17:32:29 ID:???
剣崎さんタイムスカラベ覚えようぜ!

771 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/24(金) 17:56:48 ID:???
>>770
白い布がありま千円。

ちょこっと外出をしてくるので恐らく本日はここまでとなります。
それではー。

772 :森崎名無しさん:2012/02/24(金) 22:21:50 ID:???
乙です
tagになっていたキャラ?は自重しなさい

773 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/25(土) 23:58:10 ID:???
>★カッチカチやぞ!カッチカチやぞ!→( 3 + 4 )=必殺ブロック「トリロバイトメタル」取得。ブロックフラグ維持。★
================================================================================================================
バシュッ! ギュンッ!!

剣崎「(やっぱりシュートが撃たれて、曲がってから反応してたんじゃ間に合わないな……)」

練習を再開しても、相変わらず剣崎は佐野の稚拙な回転のかかったシュートをブロック出来ずいた。
剣崎がブロックに成功をするのは、佐野のかけたカーブが極端に弱かったものの場合のみ。
それ以外のものには触れる事すら出来ず、ただただ時間を浪費するばかりであった。
このままではまたも何も成果が出せないままで練習を終えてしまいそうだったのだが……。
剣崎とて、そこまで学習能力が無い男ではない。

剣崎「(曲がってから反応するんじゃ駄目……なら、もっと先に動く必要があるんだ。
    ボールの軌道だけじゃない……!)」
佐野「………………」
剣崎「(佐野の蹴り足をよく見て……!)」

バシュウッ!!

剣崎「ここだッ!!」

バッ!! バチィッ!!

佐野「おっ」
剣崎「ウェヘヘ……よし、上手くいった!」

774 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/25(土) 23:59:25 ID:???
何本もシュートを撃たれる内、剣崎は蹴られたボールだけではなくキッカーの蹴り足を見極めるだけの余裕を持てるようになった。
そして、蹴り足によってある程度ボールが曲がる方向を判別できるという事も理解をしたのである。
その後も佐野は剣崎を試すように何度もヘナチョコカーブシュートを放つのだが。
コツを得た剣崎はそれらを悉くブロック。
自在にシュートコースに飛び込めるようになった今、剣崎の鋼の如き強靭な肉体はボールを一本も通さず。
こうして1ボスチームとの試合を前にして、剣崎は大きくレベルアップを果たしたのであった。

剣崎「よーし、この調子なら明日の試合でも上手く出来そうだぞ!」
佐野「なんとかコツを掴んでくれたみたいで良かったぜ、剣崎さん」

佐野と剣崎は、互いに笑みを浮かべながらハイタッチを交わし。
こうして試合前、最後の練習は終わったのだった。

※剣崎がブロック技「トリロバイトメタル(+4&100消費)」を習得しました。

775 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/26(日) 00:00:27 ID:???
練習を終えた後、イレギュラーズ一同はそのまま自宅へと戻り。
明日に備えて早めに食事を取り湯浴みをした後、早々に就寝する事となった。
チームを纏め上げる佐野としては、試合前なのだからミーティングくらいした方がいいのではないかと思ったのだが……。
霊夢の考えとしては明日、試合直前に、直接敵チームを見てから行った方が間違いが無くていい、との事である。

佐野「しかしいよいよ試合か……早く元の世界に帰る為って目的があるにしろ、やっぱりこの試合前日のワクワク感は抑えられんな。
   ううむ、こんな興奮状態では眠れん! なんか時間を潰せる事とかないだろうか」

☆誰とのイベントを発生させますか?

A.アイビス
B.カイン
C.クーガー
D.剣崎
E.水銀燈
F.ダークドリーム
G.ブースター
H.ユーノ
I.律子
J.レイ
K.発生させず寝る。

先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

>>772
どうも乙感謝でゴザルー。

776 :森崎名無しさん:2012/02/26(日) 00:02:19 ID:g6BYEqWo
E

777 :森崎名無しさん:2012/02/26(日) 00:02:28 ID:z19bSriE


778 :森崎名無しさん:2012/02/26(日) 00:02:29 ID:PL2yAXJE


779 :森崎名無しさん:2012/02/26(日) 00:02:35 ID:xilnlNtQ
E

780 :森崎名無しさん:2012/02/26(日) 00:04:41 ID:???
このドMどもめ!

781 :森崎名無しさん:2012/02/26(日) 00:07:01 ID:???
乳酸菌とってるぅ?

782 :森崎名無しさん:2012/02/26(日) 00:16:58 ID:???
ヤクルトスワローズ(迫真)

783 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/26(日) 00:54:19 ID:???
>E.水銀燈
=================================================================
佐野「ええい、このまま部屋でゴロゴロしてても一向に寝れそうにねぇ!
   ちょっと居間の方に行ってみるか」

サッカーの試合を目前にし、まるで遠足の日の前の子供のように落ち着きを無くしていた佐野。
このまま部屋にいても眠れないと感じた彼は、なんとなく居間まで足を運ぼうと考えた。
もしも誰かいれば話に付き合ってもらうもよし、いなくても水でも飲んで気持ちを落ちつけようとしたのである。
そうして居間へと行ってみれば……。

佐野「おん?」
水銀燈「…………」

そこにいたのは、チームきってのドS人形――水銀燈。
何やら彼女は居間とは襖を挟んで一つ向こうとなった部屋にある古い鏡台の前でじっと立ち。
珍しく神妙な顔をしながらその鏡に触れているのである。

佐野「何やってんだ、水銀燈?」
水銀燈「……あら、どうしたの馬鹿ロンゲ?」
佐野「誰が馬鹿ロンゲやねん」

当然何をしているのか気になった佐野は水銀燈に何をしているのか問いかける。
声をかけられた水銀燈はふっ、と佐野の方に振り返ると……容赦ない言葉を浴びせ。
佐野は少しげんなりし、それを見て満足げに水銀燈は嫌らしく笑う。

佐野「……で、何してるんだ鏡の前に立って。 お化粧でもするのか?」
水銀燈「おバカさぁん。 なんでこの夜中に化粧なんかするのよ。
    っていうかそもそも私には化粧なんてものは必要ないわよ。 しなくても世界で一番美しく可憐なのだから」
佐野「……んだら何してたんだよ」
水銀燈「nのフィールドを探していたのよ」
佐野「nのフィールドぉ?」

784 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/26(日) 00:55:27 ID:???
疑問符のついた佐野の言葉に、水銀燈は1つ頷きながら鏡に手を当て口を開く。

水銀燈「何、nのフィールドを知らないの?」
佐野「知るかよ、んなもん。 なんなんだそれは」
水銀燈「説明するのも面倒くさいんだけど……まあいいわ、特別に教えてあげるから光栄に思いなさぁい」
佐野「(なんでこいつはこうまで偉そうなんだろう……)」

余裕たっぷりの表情の水銀燈とは裏腹、佐野にははっきりと苛立ちが現れていたのだが……。
まあこいつがこういう性格なのは会った時からある程度わかっていた筈だ、と自分に言い聞かせ説明を受ける。

水銀燈「nのフィールドっていうのはね、現実世界と表裏一体の空間……。
    ありとあらゆる、無数の世界とつながった空間の事よ」
佐野「……ううむ。 俺、数学は苦手なんだよな」
水銀燈「数学要素殆どゼロよ。 素直に自分の頭が悪いという事を認めなさいおバカさぁん」

しかし、佐野の頭は水銀燈の抽象的な説明を受けても理解できる程優秀なものではなかった。
結果、佐野はよくわからない言い訳をして弁解をしようとするのだが……。
当然それに水銀燈は突っ込み、肩を揺らして盛大にため息を吐きながら改めて噛み砕いた説明をする。

佐野「むむむ……なるほど。 とにかく、そのnのフィールドってのは……。
   たとえば俺の世界や水銀燈の世界、クーガーさんの世界やりっちゃんの世界、色んな世界と繋がってる世界って事か!」
水銀燈「最初からそういってるでしょうに……」
佐野「ん? というと、そのnのフィールドって所からすぐに帰れるんじゃねーのか!?」

ようやく理解が及んだ佐野は、とりあえずnのフィールド=皆が帰れるどこでもドア的物体、と解釈し。
それならばそれをつかえばすぐに自分たちの世界に帰れるのではないか、と思いつく。
これは我ながら名案だと思った佐野だが……そんな佐野の言葉を、水銀燈は一蹴する。

785 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/26(日) 00:56:41 ID:???
水銀燈「それが出来ればとっくにやってる所よぉ。 でも、どうもnのフィールドへの扉が見つからないのよね……この世界」
佐野「えぇぇ!? だってそのnのフィールドってのは、全部の世界に繋がってるもんなんだろ!?」

水銀燈の話によると、そもそも水銀燈はこの世界に来た当初、そのnのフィールドへの扉を探し回ったのだという。
だが、この世界――幻想郷を探してもその扉は中々見つからず。
結果、こうして佐野らと共に共同生活をする破目となっているのである。

水銀燈「……本来ならこれくらい古い鏡には、nのフィールドへ渡れるだけの魔力が宿っている筈なのよ。
    ここは神聖な場所とされているのだから特にそういう力は沸きやすいのに」
佐野「うぅん……まぁ、神社だしな、ここ。 神聖さには文句ないだろ」
水銀燈「だけれど扉は開かない……」

もしも扉が開けば、この幻想郷でサッカーをする事もなく、今すぐ佐野達は元の世界へ帰れるのだ。
本来ならば扉が開く程力を持っている筈だという鏡が、まるで開かないという状況に水銀燈は少々苛立ちを焦りを感じているらしく。
忌々しげに鏡に映った自らの顔を睨み付けている。

佐野「(うぅむ……オカルト関係は本当まるでわからんが……水銀燈が今、とてつもなく苛立ってる事はわかる。
    ここは何か言っておくべきか?)」

A.「幻想郷全ての場所探した訳じゃないんだろ? どっかに扉がある筈だ」 前向きにnのフィールドへの扉を探すよう提案する
B.「まあそのnのフィールドっていうのも繋がってない場所とかあるんじゃね?」 欠陥どこでもドアなんじゃないかと言ってみる
C.「まあnのフィールドが無くてもサッカーで勝ち続ければ帰れる訳だし」 前向きにサッカーの方に意識を向けさせようとする
D.「まあ何もしなくても春になれば帰れるそうだし」 冬眠明けのスキマ妖怪さんに期待しようぜと言ってみる
E.「待て、思い切り鏡に突撃すれば入れる可能性もあるんじゃないだろうか?」 鏡に頭から突撃してみる
F.「鏡の中に入れるアイテムとかは無いのかね」 鏡面世界に入れる道具は無いのかと言ってみる
G.「そうか……よし、俺は寝る!」 めんどいので寝る
H.その他 自由投票枠

先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

786 :森崎名無しさん:2012/02/26(日) 00:58:47 ID:wEgddtxE
F
デッキ探してインペラーになろうぜ!

787 :森崎名無しさん:2012/02/26(日) 01:00:36 ID:z19bSriE


788 :森崎名無しさん:2012/02/26(日) 01:01:12 ID:6BtqH4yM


789 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/26(日) 01:08:24 ID:???
>F.「鏡の中に入れるアイテムとかは無いのかね」 鏡面世界に入れる道具は無いのかと言ってみる
============================================================================================
水銀燈「はァ?」
佐野「何があるかわからん幻想郷だ。 そういうアイテムがあってもおかしくねぇだろ」

鏡の中に入りさえすれば、nのフィールドを通って元の世界に帰れる筈だと佐野は考えた。
そして、その鏡の中に入る為のアイテムから何かが幻想郷にはあるかもしれないとも考えた。
いい事言ったった!とばかりに佐野は満面の笑みとなるのだが……。

先着で「★で囲まれた部分を順に」コピペしてください、

★戦わなければ生き残れない?→! card=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

JOKER→ダークドリーム「そっか! 鏡の世界に行けばよかったんだ!」 げぇっ、ダークドリーム!?
クラブA→キーン キーンと耳鳴りがし始めた…… ???「戦え…… 戦え……」
それ以外→水銀燈「……馬鹿じゃなぁい?」 水銀燈が呆れた声を出しました。

790 :森崎名無しさん:2012/02/26(日) 01:11:35 ID:???
★戦わなければ生き残れない?→ ダイヤ2 =★

791 :森崎名無しさん:2012/02/26(日) 01:14:04 ID:???
??
「鏡に「中の世界」なんてありませんよ・・・
ファンタジーやメルヘンじゃあないんですから」

792 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/26(日) 02:56:30 ID:???
>★戦わなければ生き残れない?→ ダイヤ2 =水銀燈「……馬鹿じゃなぁい?」 水銀燈が呆れた声を出しました。★
========================================================================================================
佐野「へ?」

しかし、佐野の名案(笑)は水銀燈にバッサリと切り捨てられた。

水銀燈「あなた私の話の何を聞いていたのぉ? いい事、鏡というのはあくまでもnのフィールドの「入口」なの。
    鏡の中がnのフィールドなのではなく、鏡がnのフィールドに通じているだけなのよぉ」
佐野「…………早口言葉みたいでわからん」
水銀燈「あなたのミニマム脳味噌でもわかるように説明するとね。
    鏡の中に入る、というのはnのフィールドに入る、というのとイコールにはならないという事。
    わかったかしら、おバカさぁん?」

水銀燈の話によると、鏡の中の世界≒nのフィールドであるらしく。
例え鏡の中に入れるようなアイテムがあろうが無かろうが、それがnのフィールドへと行き。
元の世界へ戻れる保証になる訳ではないのだという。
つまるところ、結論から言えば佐野の提案は何の打開策にもなってないものだったという事である。

水銀燈「馬鹿が無い知恵絞ったら赤っ恥をかいたって所かしらぁ? 本当におバカさぁん」
佐野「……いやほら、俺って学業よりもサッカーに励んでたから」

水銀燈のちくちくと刺すような嫌味に佐野は必死に醜い言い訳をする。
結局、元の世界へと帰る手がかりは掴めず、水銀燈の佐野に対する評価は格段に落ちたような気がするが……。
その評価自体もそもそも高いものではなかったし、逆に水銀燈が佐野をいじる事でストレスを発散出来たと思えば。
むしろ結果的には良かったものだったのかもしれない。

とにもかくにも、こうしてこの日の夜は更けていったのだった。

                                7日目 終了

793 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/26(日) 02:57:32 ID:???
8日目

そして明くる日――いよいよ佐野の幻想郷生活初めての試合が行われるというこの日。
佐野らは朝食を取ってから、昼前に試合会場へと向かった。
1ボスチームとの試合会場となったのは、人里近くにあるという小さなサッカーコート。
霊夢の話によればもっと大きなスタジアムなども幻想郷にはあるそうだが……。
イレギュラーズの知名度と、1ボスチームの人気度を考えればそのような大きな会場を抑えても採算が合わず。
この人里近くの小さなコートが妥当な会場だとの事である。

佐野「まあ小さいつってもフィールドの大きさが変わる訳でもないし、問題は特に無いよな。
   ……っていうかこれ、人工芝か? よく幻想郷にこんな技術があるな」
霊夢「そういう技術とか裏方が得意な妖怪もいるのよ」
佐野「これ作ったの妖怪かよ!?」
レイ「神社の裏にあるコートは土のコートなのにねぇ」

会場につくなり、意外にもよく整備されているコートを見て驚く佐野達。
しかし、こともなげに霊夢は幻想郷ではよくある事だと説明し……。
それからフィールドの横に併設されたベンチへと移動し、荷物などを置く。

カイン「しかしまだ1ボスチームとやらは来ていないのか?」
霊夢「試合開始までまだ時間はあるしね……少し早く来すぎたかしら?」
ユーノ「あれ? ……霊夢、コートの中に入ってきた人がいるよ?」
霊夢「……ああ、やっと来たのね」

まだ姿の見えない対戦チーム――1ボスチームを待つ一同の前に不意に姿を現したのは……。
浅黄色の着物を着込み、眼鏡をつけた白髪の長身の男性。
その腕一杯に何やら箱を抱えつつ、佐野らの元へと向かってきている。
一体誰だろうと首を傾げる佐野達だが、霊夢だけはその人物を知っているのか一つ頷くと。
肩で息をしながら佐野らの前にようやく辿り着き、箱を下ろした男性の方に手をやりつつ口を開く。

794 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/26(日) 02:58:41 ID:???
霊夢「こちら、魔法の森の近くっていう辺鄙な場所に香霖堂っていう閑古鳥が年がら年中鳴いてるお店を開いてる霖之助さん。
   他にも幻想郷の界隈では、サッカーの実況者をやってくれてるわ」
霖之助「……霊夢」
霊夢「本当の事でしょう?」
霖之助「……コホン。 森近 霖之助(もりちか りんのすけ)だ。
    霊夢の紹介通り、魔法の森の入り口前で店屋を営んでいる。 以後、よろしく頼むよ」

霊夢のあまりにもあんまりな紹介を前に、男性――霖之助は渋い顔をするものの。
霊夢に何を言っても仕方がないと考えたか一つ咳払いをしてから、改めて自己紹介。
これには佐野らも頭を下げ、挨拶をし……なるほど、サッカーの実況者だからコートの中に入ってきたのか、と考える。

佐野「えーと……霖之助さん? なんか霊夢ちゃんと仲良くね?」
霖之助「これが仲がいいと言えるならね……。 まぁ、先代の頃からの古い付き合いだから……妹みたいなものだよ」
佐野「ギギギ……妹だと? 血の繋がってない妹的存在とか、夢のような環境じゃねぇか……! ギギギ……!!」
霖之助「……彼は何を言っているんだい?」
律子「気にしないでください。 それより、これは一体なんですか?」

やたらと霊夢とフランクに話し合う霖之助に嫉妬心を丸出しにしながら佐野は歯噛みをするのだが……。
これは満場一致でスルーされ、それよりも霖之助が持っていた箱は一体なんなのか、とそちらの方に興味が注がれる。
すると霖之助は口元に微笑を浮かべながら、大小様々な箱の中から適当なものを選び、箱を開けて中身を一同に見せる。
中から出てきたのは……。

ユーノ「……服?」
剣崎「これ、ユニフォームか?」
霖之助「僕の店はサッカー用品も揃えていてね……とはいえ、新チームのユニフォームを11人分作るというのは些か苦労したよ」

795 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/26(日) 02:59:43 ID:???
そう、中から出てきたのは佐野らイレギュラーズが試合の時に着用をするユニフォーム。
赤を下地とし、白いラインが横に入ったそのユニフォームは……。

佐野「ひ、比良戸のユニフォーム……?」
レイ「なんだい、知ってるのかい、佐野?」

それは佐野が中学生時代に着用していたユニフォーム――比良戸中学のユニフォームと酷似していた。
まさかこんな所でこのユニフォームを見れるとは、と佐野は思わず我が目を疑うのだが……。
霖之助の話によるとデザインは完全に霖之助のオリジナルであるらしく、
比良戸中学のユニフォームと酷似しているのは全くの偶然であるらしい。

佐野「はー……こんな偶然ってあるもんなんだなぁ」
剣崎「へー、佐野は中学時代はこんな色のユニフォーム着てたんだな」
律子「……私のユニフォームは緑色なんですね」
霖之助「ああ、下は黒のジャージを用意させてもらったよ」
律子「(……ノーマルグリーン、よりは少し濃いめかな。 でも、緑か……)」
ブースター「キュー?」
霖之助「君にも当然用意しているよ。 外の世界には犬や猫に服を着せる習慣もあるそうだから、それを参考に作らせてもらったよ」
アイビス「よかったね、ブースター」

律子に用意をされたユニフォームは濃いめのグリーンを基調とした長のシャツに、黒のジャージ、手袋である。
各々は用意されたユニフォームを手にあるものは感慨深げにそれを眺め、あるものは珍しそうにそれを眺め。
またあるものは少しデザインが気に入らないのか苦い表情を浮かべる。
だが、そこで苦い表情を浮かべるだけでなく……ことさら苦痛を感じているような表情を浮かべる者もいた。

水銀燈「……これに着替えないといけないのぉ?」
霊夢「そりゃまあ……そんなひらひらのスカートでサッカーなんて出来ないでしょ」

796 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/26(日) 03:00:49 ID:???
人形サイズの小さなユニフォームを片手で持ちながら、苦々しげに呟いたのは――水銀燈。
いつも嫌味で高慢な彼女にしては、珍しい眉を顰めた表情。
何故か腹部のあたりをしきりに摩っており……。
これを見て一同は首を傾げ、一体どうしたのだろうかと考える。

佐野「なんだ? なんか問題でもあるのか、水銀燈?」
水銀燈「…………別にぃ? ねぇ、着替えるって言っても、流石にこんな寒空の下で着替えさせる訳ないわよねぇ?」
霊夢「あ、何、その心配してたの? 人形の癖に。
   そりゃ当然、近くに更衣室があるからそこで着替えさせるわよ」
佐野「えっ。 ここで着替えないの?」
カイン「お前は本当にぶれんな、佐野」

しかし、この疑問はすぐに解決をされた。
水銀燈の言葉を聞いてみれば、何のことはない……ただ彼女は衆人環視の中で着替える、というのが嫌だったのだろう。
そう思った一同は笑みを浮かべ、霊夢は近くにある更衣室で着替える事が出来ると説明。
これを受けて水銀燈もようやくいつもの嫌らしい笑みを浮かべる。

水銀燈「ふぅん。 ま、それじゃ着てあげるわぁ。 センスの欠片も無いダッサい服だけど仕方ないわねぇ」
霖之助「言ってくれるね……。 ……因みにどういうのがお好みなんだい?」
水銀燈「色は黒、背中に銀の十字の刺繍が入っていて血を思わせるような赤い斑がついているような……正に闇を象徴するが如き……」
ダークドリーム「水銀燈が何を言ってるかわからない」
レイ「わかったら負けだと思うぞ、ダークドリーム」

とにもかくにも、こうして問題は解決され……一同は1ボスチームが来る前に早速更衣室を使い着替える事にした。

霊夢「……って、あれ? 水銀燈、あんたは行かないの?」
水銀燈「……あいつらが出てきてから行くわ」
霊夢「はァ? あんた、人形の癖に女に見られるのも恥ずかしいとか言う訳?」
水銀燈「……うるさいわねぇ、私の自由でしょぉ?(一緒に着替えられる訳が無いじゃない……)」

だが、何故か水銀燈は他の者達と一緒に女子更衣室へと向かう事は無く。彼女たちが戻ってきてから着替えに行く、と言い張り残っていた。

797 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/26(日) 03:02:05 ID:???
クーガー「しかしヤケに本格的だな。 てっきり私服のままやらされるもんだと思っていたが」
剣崎「俺達はともかく、水銀燈はスカートだし……それに霊夢の話だと女の人も幻想郷じゃ沢山サッカーしてるらしいからな。
   ユニフォームくらい着用してないとサッカーも出来ないだろ」

そして、男子更衣室ではイレギュラーズ男性陣が他愛もない話をしながら各々着替えを行っていた。
クーガーは着替えるのも速いのか、誰よりもいち早くユニフォームを身に着け動きやすさをチェックしており。
カインは慣れぬ洋服にてこずっている様子。
ユーノはといえば、ブースターにユニフォームを優しく着替えさせている最中である。

ユーノ「はい、ブースター。 前足上げてね」
ブースター「キュ〜」
カイン「フッ……中々着心地はよいな」
剣崎「……っていうかカイン、お前、どうやって兜つけたまんま服に頭通したんだよ」
カイン「フッ……」
クーガー「ん? 佐野、何やってんだ?」
佐野「いや、着替えたはいいけど、俺の背番号何番なのかチェックするの忘れちまって……」

クーガー、カインに続いて着替え終わった佐野は、取り付けられた鏡の前で己の背中を見ようとしていた。
幻想郷にいる時限定の、2か月後には解散する予定のチームとはいえ、
そのチームに在籍する間の背番号はどうしてもサッカー人として気になる所。
懸命に鏡を駆使し、背中の書かれた数字を読もうとした佐野の目に飛び込んできたのは……。

☆1〜11までの好きな数字を投票してください。その数字が佐野の背番号になります。

先に2票入った選択肢で続行します。
age進行でお願いします。sageではカウント出来ません。

798 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/26(日) 03:03:37 ID:???
りっちゃんのユニフォームはJrユース時代のバヤシさんのものと同じものだと思ってくだちゃい。
という事で遅くなりましたが本日はここまでです。
それでは、お疲れ様でしたー。

799 :森崎名無しさん:2012/02/26(日) 08:13:24 ID:OP8+uUsQ
10
ローゼンメイデン全部読んできたぜ・・・

800 :森崎名無しさん:2012/02/26(日) 08:22:13 ID:4Rz1WeuY
10

801 :森崎名無しさん:2012/02/26(日) 14:24:05 ID:vxUhFxrI


802 :森崎名無しさん:2012/02/26(日) 18:55:16 ID:???
カインって兜脱ぐと凄い美形なんだっけ?

803 :森崎名無しさん:2012/02/26(日) 19:00:50 ID:???
無駄にイケメン

804 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/27(月) 01:17:12 ID:???
>>799
布教の為に始めた外伝なのでこの外伝を通して少しでも出典作品を知ってもらえれば幸いなのです。
>>802-803
FF4ではEDで後ろ姿が見えるだけですが、イケメンっぽいですね。
因みにこのスレでは現在までカインさんは素顔を晒してません。ずっと兜つけてます。

>10
====================================================================
佐野「おおっ、10番だ!」

鏡を使って自らの背にかかれた番号を読み取り、満面の笑みを浮かべる佐野。
そんな佐野の姿を見ながら、ユーノとカインは首を傾げて一体何がそんなに嬉しいのか……と疑問に持つ。

カイン「なんだ? この背に書かれた番号がそんなに重要なのか?」
剣崎「サッカーの背番号ってのはある種の称号みたいなものなんだよ。
   その番号をつけてた名選手がいたりとか、この番号にはこんな意味がある……とか。
   そういうのがあるから、番号に拘る人がいてもおかしくはないさ」
ユーノ「なるほど……それじゃあ、佐野君の10番っていうのはいい番号なのかな?」
クーガー「まあ、チームの柱……俗に言うエースナンバーが10番っていうのはよく聞くな」

サッカーの事について詳しくは知らないユーノとカインに、剣崎とクーガーは説明。
剣崎たちもそこまでサッカーに精通をしているという訳ではなかったのだが……。
それでも背番号に込められた意味などはある程度把握していたらしく。
彼らの説明を受けてユーノ達も納得をするが……。

佐野「ヒャッホウ! 10番だ10番だ〜!」
ユーノ「……でもあれは少し喜び過ぎじゃないかな?」
カイン「……単純な奴だ」

それにしたって佐野の喜びようは異常だ、と少し呆れ……。
こうして男性陣の着替えは終わり、揃って更衣室から出てゆくのだった。

805 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/27(月) 01:18:17 ID:???
元いたベンチに帰り着いた佐野達は、まだ着替えに向かっていない水銀燈に少し驚きつつ……。
しかし、女性陣が帰ってきてから着替えに向かうと説明した水銀燈に、とりあえずは納得。
気位の高い水銀燈は、単に他のメンバーと共に着替えるのを嫌がったのだろうと解釈をしたのである。
その後、女性陣が戻ってきてから水銀燈は着替えに行き……。
その水銀燈が戻ってきた所で、ようやくイレギュラーズメンバーは全員ユニフォームへと着替え終わったのであった。

霖之助「うん、どうやらサイズが大きすぎたり小さすぎたりはしないようだね」
レイ「こういうピチッとした恰好ってのはどうも苦手なんだけどねぇ……」
水銀燈「なぁんで私の番号が5番なのよぉ? 律子、そっちと変えなさぁい」
律子「いやいや、これキーパー用のユニフォームだから。 というより、何が気に入らないのよ?」
水銀燈「5番は私がこの世で1番嫌いな数字なのよ。 下品で低俗で美しさの欠片もない数字だわぁ」
佐野「数字の5に謝れお前」

 1:秋月律子
 2:レイ=クウゴ
 3:ユーノ=スクライア
 4:カイン=ハイウインド
 5:水銀燈
 6:剣崎 一真
 7:ストレイト=クーガー
 8:ダークドリーム
 9:ブースター
10:佐野 満
11:アイビス=ダグラス

※イレギュラーズメンバーの背番号が決定しました。

806 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/27(月) 01:19:22 ID:???
(BGM:レティさんのテーマ http://www.nicovideo.jp/watch/sm15568133)

レティ「あら……早かったのね、霊夢達」
佐野「むむむ……!?」

賑やかにユニフォームについてああでもないこうでもないと言っていた佐野達の耳に届いたのは。
凛とした、まるで冬の冷たさを思わせるような女性の声。
思わずそちらに振り向けば、そこにいるのは長身な、奇妙な帽子を被った女性。
その後ろにも10人程の人影を見つけた佐野は、これが今日の対戦相手――1ボスチームの面々なのだと気づき。
リーダー……キャプテンであるだろういち早く声を放った女性をもう一度見る。

佐野「(……これが、1ボスチームのキャプテン。 守備の要っていうレティさんか……)」

レティ=ホワイトロック。
霊夢の話によれば冬にのみ活動が出来るという制限があるものの、その実力は幻想郷では中堅並。
純粋な能力だけで言えば1ボスチームにいるような人材ではない、優秀なCB。
その女性としては大柄な体格を見れば……なるほど、パワーディフェンスが得意だと言われるのもうなずける話である。

霊夢「ええ、ちょっと早くつきすぎたみたいね。
   まあ、ユニフォームを渡したりする時間が取れたからそれで正解だったと言えるけれど……」
レティ「そちらは準備が既にできているようね……なら、試合時間ももうすぐだし、私たちも用意をさせてもらうわ」

少しだけレティの威圧感に萎縮する佐野の横では、霊夢とレティが軽く世間話をしており……。
しかし、それもすぐに終わるとレティは身を翻して自分たちに割り当てられたベンチへと向かった。
そして、その後ろをチームメイトと思しき少女たちがつらつらとついてゆく。

佐野「うぅん……なんという威圧感。 身長以上の圧迫感を感じたぜ……」
ユーノ「確かに……迫力というものを感じたね。 かなり気合が入ってるみたいだ」
霊夢「1ボスチームとしたって、つい1週間前に出来た新造チームに負ける気は無いんでしょうよ。
   それより皆、レティの後ろを歩く選手達をよく見ておきなさい。 今から選手の特徴を説明するわ」

807 :佐野の人 ◆0RbUzIT0To :2012/02/27(月) 01:20:26 ID:???
霊夢の言葉を聞いて、一同は一斉に視線をレティの後ろの選手達へと移す。

ルーミア「わはー」
リグル「ほらルーミア、ちゃんと歩いてよ〜」
ダークドリーム「あっ、ルーミアだ。 隣にいるのは……誰? 頭になんかついてる」
霊夢「あのわはわは言ってる馬鹿っぽいのが宵闇妖怪のルーミアで、その隣でルーミアの手を取ってあげてるのが蛍の妖怪のリグル。
   両方とも、1ボスチームのストライカーで、ルーミアはミドルシュートも持ってるけど……。
   どっちも共通してるのはダイレクトシュートの方が得意、という事。 そして、それ以外の能力はお粗末って事くらいかしらね。
   因みにリグルは女の子だから、間違っても男って言わないように。 蹴り殺されるわよ」
佐野「(事前に知れてよかった……男っぽく見えるけど……うん、確かによく見てみりゃ女の子だなありゃ)」

レティの真後ろをついて歩いていたのは、佐野も会った事のある宵闇妖怪ルーミア。
そして、マントを羽織り頭から触覚を生やしているのは――蛍妖怪と呼ばれるリグル=ナイトバグ。
彼女たちは揃って1ボスチームのFWを務めているのだが……その実力は幻想郷でも下位。
両者ともに決定力はいまひとつであり、それもまた1ボスチームの弱さに拍車をかけているのだという。

ヤマメ「はー、相手のチームには男の人が多いねぇ。 こりゃまた珍しいもんだ」
キスメ「………………」←隠れてる
佐野「ん? なんだあの子、桶なんか持って……」
キスメ「………………」←顔を出した
佐野「うおっ、なんか出た!」
キスメ「!!」←目があったので隠れた

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