キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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レス数が1000を超えています。残念ながら全部は表示しません。
【最強DF】キャプテンEDIT39【決定戦】

1 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/13(金) 23:18:13 ID:W9l+V566
このスレはキャプテン森崎のスピンアウト作品に当たる、キャプテンEDITのスレです
森崎くんと同世代に生まれたサッカー少年・大前くん(オリキャラ)を操作し、彼を名選手に育てたり育てなかったりします
現在の目標は全国大会での南葛へのリベンジ&優勝!
読者の皆さんに引いて頂いたカードや、投票していただいた選択肢に従い、物語が展開します

前スレ
【不思議なお薬】キャプテンEDIT38【飲まされて】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1340626541/

〜前回までのあらすじ〜

全国大会二回戦、大前たち鳴紋中の前に立ちふさがるのは、昨年も戦った秋田代表花輪中。
空中戦を得意とする双子・立花政夫&和夫の兄弟が繰り出す多彩な合体技に、守備陣は翻弄されてしまう。
その上、キーパーの渡会がレッドカードで退場してしまうという不運も。
反面、攻撃陣は至極順調に得点を重ねて二回戦突破に王手を掛ける。
だが、守護神不在で挑む三回戦は苦戦必至。果たして大前たちはこの難局を切り抜けることが出来るのか?

〜前スレの出来事〜

主治医「病院だよッッ!」
三杉「なにィ!? 治ったと思ったら検査入院だと!?」
早田「なんか随分とひっそりと負けちまったなあ……」
辻「いや、やっぱりDFがゲームメイクも得点もしなきゃならないチームっておかしいって」
中里「フィーヒヒヒ女子中学生!」
菱野「変態! 変態! 変態っ!」
大前&やす子「忍者殺すべし、インガオホー……」
大丸「ぼく、ふつうのらぐびーせんしゅにもどります(遠い目)」
ミラクルドライブ「やっと来たのだ……私の時代がっ!」
立花兄弟「渡会よ、これが絶望だ……ターンエンド」
渡会「……どぉせ俺なんか」

301 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 00:23:45 ID:Kl5Pnrrk
A

302 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/20(金) 00:23:51 ID:???
>>300
了解です
現在A2票、B1票、E.B+D2票ですね


303 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/20(金) 00:24:55 ID:???
と思ったら決まりましたかw

304 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/20(金) 00:29:08 ID:4kLJkiJI
>>A.点取り役と中盤を繋ぐFWがいた方がいいな。俺をセカンドトップにして比良山を前に出そう
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前「これまでの試合以上に中盤の選手は守備的な動きが多くなるから……繋ぎとなるセカンドトップがいた方が良いな。俺がやろう」

菱野「成程。大前さんの方がパスがお上手ですし、攻撃が失敗した時に備えて前線守備も出来ますからね」

大前「それと、DFの形だけど――」


先に3票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

A.ここはこのままで良いか。特にいじらない!
B.輝林を半列前に出してストッパーとして動いて貰おう。明日の試合は被シュートを少なくする方策を取る方がいい
C.末松を半列前に出して、輝林の自由度を確保する。酷な話だが明日はアイツが最後の壁だ
D.その他(自由選択です。大前に取らせたい行動を併記してください)

305 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 00:33:33 ID:GtXuaWYI


306 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 00:33:37 ID:wgxTE64k


307 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 00:34:04 ID:FnG792TM


308 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 00:35:59 ID:IxCkzco6
B

309 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 00:41:57 ID:S2odwQMU
C

310 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/20(金) 00:49:49 ID:4kLJkiJI
>>C.末松を半列前に出して、輝林の自由度を確保する。酷な話だが明日はアイツが最後の壁だ
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前「末松を前目に出して、輝林を自由に動かす陣形にする。どうせ向こうは何とか輝林を避けようと多角的に攻めてくるはずだ。
人数の恩恵はそう受けられない展開になる。それなら下手にアイツを左右どちらかに拘束するよりも、自分の判断で守らせよう」

菱野「サイドバックと末松さんが攻めを送らせている間に、上手くマークを受け渡すのですね?
……分かりましたわ。では、フォーメーションは――」


−F−−− F比良山
−−−H− H大前
−−−−−
G−−−J G達也 J宇津木
−E−I− E本多 I雪村
C−A−D C浅村 A末松 D水守
−−B―− B輝林
−−@−− @園村
  鳴紋


菱野「――この様な形となりますわね。守備的MFとなったお二人がサイドと連携するなりゴール前を固めるなりして守り、カウンター。
こういった戦法が主となる布陣ですわ。……これでよろしいですか?」


先に3票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

A.オッケー、これで行く!
B.待て、まだ付け加えたいところがある(自由選択です。大前に取らせたい行動を併記してください)

311 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 00:51:46 ID:FnG792TM
A

312 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 00:54:30 ID:IxCkzco6


313 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 00:56:18 ID:wgxTE64k


314 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 01:04:17 ID:???
次は園村の延々とサンドバッグにされる特訓と好感度ボナイベかな。

大前はもう特に伸ばす能力もないし、ガッツか失敗覚悟でまた浮き球上昇狙ってもいいかもな。
使う機会がまだ多いから強烈な〜の発動率上げるとかも捨てがたい。

315 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/20(金) 01:05:38 ID:???
>>A.オッケー、これで行く!
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前「ああ。これが現状で俺たちが取れる最善の策だと思う。渡会抜きで戦う明日の試合……このフォーメーションで勝つ!」

菱野「奇しくもMFの高さ以外はほぼ相手と同じシステムですわね……」

大前「けど、システムは似ていても選手は違う。これで勝てない様じゃ正GK不在なんて言い訳は通じない。
単に相手より弱いということが明らかになるだけなんだ。
三回戦は俺たちが全国制覇に足る器かどうか、それを占う試合にもなるぞ」

菱野「ええ……大丈夫です、絶対に勝てますっ」


※ 三回戦に挑むフォーメーションが決定しました ※

316 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 01:05:41 ID:IxCkzco6
水守と浅村のことも少しは思い出してあげて

317 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/20(金) 01:06:49 ID:???
〜一方その頃〜

明日の三回戦で鳴紋中と対戦する比良戸中サッカー部。
彼らは宿舎の大部屋を借りきって、明日の対策のためのミーティングを開いていた。

次藤「そがんことで、鳴紋中対策のミーティングば始めるど。ヤツらは本命の南葛と同等――部分的にはそん以上に厄介な相手タイ。
ばってん、付け目もあるのに変わり無か。そんところばしっかり頭ば入れとくとよ?」

比良戸中メンバー「おうっ!」「っつても、次藤が口が酸っぱくなるほど言ってた相手だけどな」「まあ、改めて確認しておこうぜ」

佐野「では、俺と次藤さんが収集したデータをご覧ください」

言いながら、佐野がホワイトボードに手元のメモの情報を書き写していく。



☆大前(右フォワード)☆
キャプテンを務める選手。間違いなく大会最強のFW。シュート、突破力、空中戦、守備時と全てにおいて危険な存在。
どう相手にするかよりも、どう相手にしないかのほうが肝要。馬鹿みたいにパワーがあるので、相手にする時は怪我に注意。

☆比良山(左フォワード)☆
大前の相方として不足ない実力の持ち主。決定力は大前とほぼ互角。他の能力は一、二枚劣るか? それでも全国上位の実力。
とにかく得点パターンが多彩なので、シュートレンジでボールを回さないことを意識するべき。

☆雪村(トップ下)☆
鳴紋中の司令塔的存在。パスとドリブルに秀でており、放っておくと何度も決定機を作ってしまう。
得点力はFW二人に劣るが十分にあるので注意が必要。ただ、むらっ気の激しい面がありコンディション次第で酷いポカをすることも?

☆本多(ボランチ)☆
雪村と互角以上のMF。深い位置からでもガンガン長いパスを通してくる怖い存在。守備力も高い。
あまり攻め上がるタイプではないので得点力は無いとみていい。雪村と同じく不調時には信じられない凡ミスをする。

318 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/20(金) 01:07:50 ID:???
☆宇津木(右サイドハーフ)☆
二年生の実力者。攻守ともに手堅くまとまった印象。パスよりはドリブルを好む性質のようだ。
ただどこをとっても突き抜けた部分が無いので、三年生よりは楽な相手。

☆大前(弟)(左サイドハーフ)
前述した大前の弟。一年生ながらレギュラーに抜擢されている。とにかくスピードがあり、マッチアップの際は千切られないよう注意。
守備時も鋭いタックルを見せる。パスで翻弄するのが無難か? また年の割には背が高いので高さの勝負にも気を付けたい。

☆輝林(左センターバック)☆
全国屈指のセンターバックと評判の選手。ハイボール争い、ブロック、対人守備と様々な局面で活躍している。
攻撃能力は未知数な部分が多いが、ドリブル時にはかなりスピードがある。攻撃時は彼を避けて攻めることが得点への近道。

☆末松(右センターバック)☆
昨年からのレギュラー。体格の良さが武器のセンターバックということで、次藤さんに似ている部分がある。
が、味方の贔屓目もあるかもしれないが二回りも三回りも小粒。恐れずに仕掛けていくべき。

☆浅村(左サイドバック)☆
二年生。以前の偵察では問題外だったが、一回戦では数段実力を伸ばしていた様子。だが、それでもまだ全国の平均レベル。
彼から崩していきたいところだが、問題の輝林の守備範囲がすぐそばなのが悩みどころ。

319 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/20(金) 01:09:10 ID:???
☆水守(右サイドバック)☆
二年生。小輝林といった印象のDF。守備のほとんどの場面でそれなりの活躍をするが、本当にそれなり。
攻撃に絡む場面はあまり無いので、攻撃能力は無いとみていい。

☆渡会(ゴールキーパー)☆
昨年の全国大会からの正GK。空中戦と1対1に強く、厄介な相手だったが、幸運なことにレッドカードで出場停止。
三回戦では代わりのキーパーが出場するだろうが、実力は数段劣るはず。とにかくシュートを数撃って攻略したい。

☆国岡(左サイドハーフ?)☆
以前偵察した練習試合に出場していた三年生。その時には指示への不服従など問題のある行動を見せていた。
結果として一年生の大前弟にポジションを取られている。出て来たとしても脅威とは言えない。

☆落田(左サイドバック?)☆
以前偵察した練習試合に出場していた三年生。国岡と同じくやはり問題児。実力面は問題外。出てくれれば、非常に助かる。


佐野「以上です。他にもサブメンバーが複数居ますが、いままで試合に使われていませんから、別に気にしなくて良いでしょう。
ひょっとしたら、とんでもない隠し玉が居たりするかも知れませんが」

次籐「そがん時は臨機応変に対処するしかなか。さて、まずは鳴紋の主要な攻撃パターンだが……。
トップ下雪村の中央突破にボランチ本多のロングパス、両サイドハーフのサイド攻撃からFWが決めるのがいつものこっちゃな。
大前はポストプレイも得意だけん、ゴール前にボールが上がったらダイレクトシュートと両方対応せんといけんのが面倒タイ。
ばってん、それ以外は正攻法ならワシが防げるタイ」

キャプテン次藤の力強い宣言に、比良戸中の選手たちが納得したように肯く。
それだけ彼の守備能力を買っているのだ。

320 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/20(金) 01:10:10 ID:???
次藤「問題の大前じゃが、とにかくパスの出し手を封じ込めて孤立させるしかなか。
ばってん、全国ではあんましせんが単独での打開力もあるけん、それで良しとはいかんじゃろな。
そん時は……分かっちょるな?」

森本「ああ……次藤が長野から帰って来てから、ずっと練習してきたアレだな」

曽田「リスクは高いが、背に腹は代えられんな」

ニヤリと笑うMF二人に、次藤も同じく凄惨な笑みを返す。

次籐「ヘヘヘ……昔から無理が通れば道理が引っ込むと言うタイ。ほじゃがそれでも通らん時は、ワシが行くタイ」

畠山「頼みにしてるぜ、次藤」

佐野「守備はこれくらいにしておくとして、攻撃はどうします?」

次藤「うーむ、そいは状況が変わっとるからのう。正GKが離脱しとるけん、向こうも守り方ば変えてくる可能性もあると。
事前に幾つか策ば用意しとくばってん、ある程度臨機応変に対応する必要があるとよ。佐野、ワイの腕の見せ所タイ」

佐野「そうですね……ケケケ」

321 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/20(金) 01:11:22 ID:???
次藤「まあ、基本は向こうの守備の要・輝林ば避けることタイ。佐野以外のFW・MFも隙あらば狙って行け。
向こうの不幸に付け込むのはスッキリとせんばってん、これも勝負とよ」

姫路「了解。主力の欠員に対応できない様じゃ、それまでのチームだったってことだな。はははっ」

次藤「そん通りタイ。ばってん、油断は禁物とよ? ゴールキーパー以外は、全国屈指のメンバーがそっくりそのままだけんのう。
手負いとはいえ、食いでのある獲物……逃がさずしっかと仕留めるタイ!」

比良戸中メンバー「「おうっ!」」

比良戸中監督(ふっ、あの次藤がここまで真剣に試合に挑むとはな。感謝しているぞ鳴紋中。ふふふ……)

綿密に幾重も策を練り、明日の鳴紋中との一戦に万全を期す比良戸中。
果たして、繰り広げられる試合はどのようなものになるのだろうか?

322 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 01:12:06 ID:???
雪村と本多の紹介文がw

323 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/20(金) 01:12:30 ID:4kLJkiJI
〜一方、その頃A〜

ハーフタイム中の大前との会話で言った通り、水守は浅村を誘って個人練習に出ていた。

水守「明日の試合は渡会さん抜き……僕たち守備陣の働きが今まで以上に重要になる。浅村、気を引き締めて行こう!」

浅村「勿論っス! 俺もまだまだ自分の実力には満足していないっスからね!」

気合いを見せつつ、練習に向かう二年生二人。

浅村「ところで、今回の練習は何にするんスか? 守備の練習ではあるんだろうスけど」

水守「そうだな……僕らは二人ともサイドバック出場が多いし、タックルを鍛えよう。
僕はブロックの消耗が他の選手より大きいから、なるべく撃たれる前に相手を止めたいし、浅村は本来ボランチだったろ?」

浅村「成程っス! それじゃあ、お互いタックルの癖とか直すべきところとかチェックするっスよ!」


先着2名様1行ずつで以下の文の『!』の後のスペースを消して判定を引いてください。
★水守のタックル練習→ ! card=★
★浅村のタックル練習→ ! card=★

【水守】
Q・K→新必殺タックル習得! 更に才能開花で全能力+1!
7〜J→タックルフラグが立つ
6以下→成果無し……
JOKER→新必殺タックル習得! 更に才能二段階開花で全能力+2!
【浅村】
Q・K→クリップタックルの発動率アップ! 更に才能開花で全能力+1!
7〜J→タックルフラグ回収! クリップタックルの発動率アップ!
6以下→成果無し……
JOKER→クリップタックルの発動率アップ! 更に才能二段階開花で全能力+2!

324 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 01:13:51 ID:???
★水守のタックル練習→  スペード7 =★

325 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 01:13:55 ID:???
★浅村のタックル練習→  ダイヤ7 =★

326 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 01:14:05 ID:???
★浅村のタックル練習→  スペード5 =★

327 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 01:22:40 ID:???
次藤が練習したのはオブストラクションかなあ
最初は進路妨害とか軽いことしてきそうだけど何度も突っかけると接触してきそう。

328 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 01:23:09 ID:???
本多の紹介文にMVPの項目が抜けとるでーw

329 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/20(金) 01:25:20 ID:???
★水守のタックル練習→  スペード7 =★
7〜J→タックルフラグが立つ
★浅村のタックル練習→  ダイヤ7 =★
7〜J→タックルフラグ回収! クリップタックルの発動率アップ!
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------
二人は互いにタックルの姿勢やタイミングを注視しあい、見つけた改善点を相手に教えていく、という地道な練習スタイルを取った。

水守「……うん。浅村も身体が成長してきているから、もっと脚が伸びるんじゃないか? 例えばこのタイミングで――」

浅村「おおっ!? 流石は本職の水守っス! これならクリップタックルを出せるタイミングが多くなりそうっスよ!」

水守「そう? 助言が役に立って嬉しいよ。ところで浅村、僕のタックルに直した方が良いところとかあるかい?」

浅村「うーん……そうっスね、水守は守備が上手い分、相手と当たる時に落ち着いて奪おうとしてるっス。
それはそれで美点なんスけど、もっと勢いに任せた方が良い時があるんじゃないっスか?」

水守「勢いかァ……」

浅村「元々水守は身体を投げ出した渾身のブロックが最大の持ち味っスからね。
それをタックルに活かせれば、新しい必殺技がポーンっと出来ちゃうかもしれないっスよ!」

水守「あははは……そうそう簡単にはいかないって」

浅村の気楽なアドバイスに、思わず苦笑する水守。

水守(でも、発想は面白いな。ソウルブロックの要領でタックル、か。……大会中にモノにできるかな?)

だが、その真摯な助言は胸に留めて、発露の機会をひっそりと待つのであった。


※ 特訓により、水守にタックルフラグが立ちました。浅村がタックルフラグを回収しクリップタックルの発動率が1/2になりました ※

330 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/20(金) 01:29:40 ID:???
〜一方その頃B〜

やす子「さァ、明日の三回戦で失点の可能性を減らす為にも! 秋以降の正GKとして実力を養う為にも!
ひたすら特訓あるのみよ、園村くん!」

園村「は、はい……」

燃える瞳を輝かせながら、何故か手に持ったテニスラケットをぶんぶん振り回す飯地監督。対する園村はドン引きである。

園村「と、ところで監督? どうしてテニスラケットなんか持ってるんです?」

やす子「ふっ、よくぞ聞いてくれたわね……実はね、テニスの打球の速度はサッカーボールより速いのよ。
いや、野球のピッチングよりも速い。トッププロともなれば、サーブの速度で200km/hは出すと言うわ!」

余談だがどこぞの猛虎とかジャパニーズボンバーとかは、原作では余裕で200km/h超のシュートを撃ってたりする。
月○先輩のマッハなサーブもビックリである。そりゃあ某空手も一歩も動けないどころかシュートが見えなくなったりもするだろう。

園村「へー、そうなんですかー……ところで、何だか凄く嫌な予感がするんですが?」

やす子「(無視)と言う訳で! 園村くんにはこれから私の必殺サーブを受け止めて貰うわ! 勿論、素手で!」

園村「なにィ!?」

やす子「くっくっくっ……サッカーボールよりも小さく速いテニスボールを止められれば、並大抵のシュートなど恐るるに足らず!
さあ、気張って受け止めなさい園村くんっ!」

園村「んな無茶なーっ!?」

こうして、園村の地獄スポ根特訓が幕を開けたのだった……。

331 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/20(金) 01:30:44 ID:4kLJkiJI
先着2名様一行ずつで以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。

★やす子「もっと熱くなれよーっ!」→ ! card=★
★園村はサッカーの王子様になれるか?→ ! card=★

二枚のカードのマークが一致した場合、数値の合計に+5されます。
なお、JOKERの数字は15、マークは全てのマークと同じとします。
カードの数値で結果が……

35→園村、神になる。マークに応じた必殺技orスキル習得! 全能力+7
31〜33→園村、超化。マークに応じた必殺技orスキル習得! 全能力+6
26〜30→園村、進化。マークに応じた必殺技orスキル習得! 全能力+5
21〜25→園村、変貌。マークに応じた必殺技orスキル習得! 全能力+4
16〜20→園村、飛躍。マークに応じた必殺技orスキル習得! 全能力+3
11〜15→園村、成長。マークに応じたグ習得or回収。全能力+2
6〜10→園村、脱皮。マークに応じたフラグ習得or回収。全能力+1
2〜5→園村、毛が生える。持っていた覚醒フラグを回収して全能力+1

飯地監督のカードのマークに応じてボーナス取得!
ダイヤ → 「よーし、園村くんも必殺セービングが覚えられそうね!」
ハート → 「鋭いパンチングが強化できそうだわ!」
スペード → 「せりあいを使ったプレイを強化しましょう!」
クラブ → 「よし、鋭いキャッチングが出来そうじゃないの!」
JOKER → 「……の、全てを覚えるのよ! 園村くん、君は鳴紋の柱になれ!」 特訓方式は○帝スタイルだがな!

と分岐します。

332 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 01:31:00 ID:???
★やす子「もっと熱くなれよーっ!」→  ダイヤQ =★
イージーホームラン!

333 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 01:31:07 ID:???
★やす子「もっと熱くなれよーっ!」→  ハート2 =★

334 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 01:31:21 ID:???
★園村はサッカーの王子様になれるか?→  スペードA =★

335 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/20(金) 02:02:43 ID:???
★やす子「もっと熱くなれよーっ!」→  ダイヤQ =★
ダイヤ → 「よーし、園村くんも必殺セービングが覚えられそうね!」
★園村はサッカーの王子様になれるか?→  スペードA =★
12+1=13 … 11〜15→園村、成長。マークに応じたグ習得or回収。全能力+2
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
特訓は熾烈を極めた。
唸りを上げる必殺サーブ、その名もイージートマホーク!
原理は至極単純、ただ力一杯に見様見真似のサービスフォームでボールを叩きつけるだけの単純なパワーサーブだ。
コントロールを考慮しないそれは、実際のテニスの試合で使ったら七割以上の確率でフォルトになるという恐ろしい技である!
園村はそんな暴力サーブに、キーパー用のグローブを嵌めただけの徒手空拳で立ち向かう!

やす子「一っ球……入魂ッッッ!!」

園村「ぬぎゃあっ!?」

やす子「どしたァ!? 全然反応出来てないぞォ! もう一発、一球……入魂ッッッ!!」

園村「こ、こんなの無理……ぐふぉ!?」

逃げる事も出来ず、ひたすらボールに打ち据えられる園村。
沖縄のサッカー少年がこの光景を見れば、あまりの凄惨さに『サッカーってここまでしてやらなきゃいけないのかな……』と呟くこと必至だ。

園村「く、くっそぉ……どうして俺がこんな目に……」

やす子「えぇい、逃げるなっ! ボールに向かって来んかーいっ!」

園村「む、無理ですっ! 絶対に無理ィ!」

かつて付き合われた末松の特訓より百倍は恐ろしい飯地特訓。
それを前にして園村が出来たのは、ただただ逃げ回ることのみである。
だが、その甲斐あってかボールを避けるために瞬発力が鍛え上げられ、結果的に幾分かキーパーとしての能力は向上するのだった。

336 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/20(金) 02:03:45 ID:???
やす子「むー、成果は出るには出たけど、ちょっと物足りないわねー。もう少し踏ん張る事は出来なかったのかしら?」

園村「出来るかァ!?」

やす子(一応、効果はあったけれど元のレベルを考えるとほぼ気休め……明日は大変な試合になるわね。
大前くん、菱野ちゃん……頼んだわよ!)

園村「俺を無視して遠くに語りかけないでくださいよ!?」


※ 園村の才能が開花し、全能力が+2されました! 更に必殺セーブフラグを習得しました! ※

337 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/20(金) 02:04:51 ID:???
〜翌朝〜

※ 菱野の好感度が一定値以上になったため、ボーナスイベントが発生しました! ※


三回戦に備えてコンディションを整える為にも、起きて早々朝練に励む鳴紋中選手一同。
中でも試合に挑むレギュラー陣の練習は、とても調整のものとは思えないハードさだった。

大前「そらそら、ボール回せ回せっ! ボーっとしない! 相手は待ってくれないぞ!?」

雪村「うんっ、分かってるよ! えいっ!」

本多「そら、ボール行ったぞ! シュートで終えろシュートで!」

園村(改めて思うけど、この人ら練習量おかしい)

墨田「ど、どうした園村? 顔が蒼いぞ? ……主に腫れの所為で」

園村「ふ、ふふふ……墨田、お前にもきっと分かる時が来るさ、監督の恐ろしさが」

と、そんな練習も一区切り付こうかと言うところで、

菱野「お疲れ様ですわ、大前さん。
ところで三回戦に向けて資料を整理していたところ、新たに練習に使えそうなデータが纏まったのですが――」

などと菱野が言い出す。

338 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/20(金) 02:05:52 ID:4kLJkiJI
大前「おっ? グッドタイミングだ、菱野さん!」

浅村(うーん、菱野先輩のデータっスか……)

達也(主に兄貴にしか効果が無い気がする……)

一部の者はそんなことを考えるが、それはさておき。

菱野「ええっと、今回出来たデータは――」


先に3票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

A.能力値を伸ばす特訓をしたい(更に分岐へ。成長限界で伸びにくくなった能力を、通常通りの判定で伸ばせます)
B.もっとクリアーが上手くなりたい(スキル・クリアー上手いを強化します)
C.強烈なシュートに磨きを掛けたい(スキル・強烈なシュートを強化します)
D.もっと浮き球に強くなりたい(既に浮き球補正が高いため、難度も比例して高くなっております)
E.構想中の必殺技を完成に近付けたい(必殺技の経験値を取得します。更に分岐へ)
F.新しい必殺技の構想を練りたい(必殺技のフラグを立て、更に少量の経験値を得ます。更に分岐へ)

339 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 02:06:28 ID:IxCkzco6


340 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 02:08:04 ID:wgxTE64k


341 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 02:08:31 ID:sqJMCk6U


342 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 02:09:48 ID:FnG792TM
C

343 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 02:14:24 ID:DQ2eXgyk

これなら効果ゼロってことはないだろう

344 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/20(金) 02:26:41 ID:4kLJkiJI
>>E.構想中の必殺技を完成に近付けたい
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------
菱野「――必殺技特訓用のデータですわ!」

大前「良しっ! それはいいや! シュートやドリブルといった得意分野に、まだまだ発動率が伸ばせそうなパスカット。
磨き上げたい必殺技は幾らでもあるからな」

菱野「ええ、ええ。是非ともご活用くださいっ」

宇津木「おいィ? ……今の聞いたか? 鍛えたい必殺技にシュートとか言っていたように聞こえたんだが?」

水守「いや、僕にも聞こえたけど……」

浅村「今でも十分、人が飛んだりネットや立て看板が壊れたりしてるんスけど……」

若尾「ガクガクブルブル」

菱野「それで、今回使える必殺技用データは――」


先に3票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

※ 現在習得が目指せる技は>>26-27をご参照ください ※

A.ドリブル
B.パス
C.シュート
D.タックル
E.パスカット
F.ブロック
G.せりあい

345 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 02:27:19 ID:IxCkzco6


346 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 02:29:18 ID:wgxTE64k


347 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 02:29:34 ID:FnG792TM


348 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 02:30:05 ID:7sh0iG5w


349 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 02:30:05 ID:sqJMCk6U


350 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 02:34:39 ID:???
実はその男まだ見せてないだけでまた新シュート覚えてるんだぜ?

351 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/20(金) 02:44:15 ID:???
>>C.シュート
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------
菱野「勿論、必殺シュートについてのデータですわ(ニッコリ」

鳴紋中メンバー((やっぱり……))

見た目はお嬢様の様でいて、この三年間ですっかり鳴紋中サッカー部の流儀に染まっている菱野。
そんな彼女が持って来たデータは、やはりシュート関係。
大前の怪物化と敵チームの惨劇を加速させる、危険なデータなのであった!

達也(うん、なんかこの人と兄貴が付き合ってる理由がほんの少し分かった気がする)

比良山(一年の時は普通のお嬢さんだったんだが、どうしてこうなった)

これには鳴紋中メンバーも苦笑いである。

落田「おい、大前! 菱野さんが折角作ってくれた資料なんだ。無駄にはすんなよ?」

大前「言われるまでも無いさ! よし、それじゃあ早速練習だ!」

渡会「……分かった。俺も調整がてら付き合うぜ。この後は監督とみっちり特訓だからな」

と、殊勝にも申し出る渡会。

大前「渡会……恩に着るぜ!」

渡会「良いってことよ。これもチームに迷惑かけた詫びの内さ」

園村(わ、渡会さん……やっぱり俺には理解できない……負い目があるからといって、どうしてそう自ら地獄に歩を進めるんです!?)

園村が内心困惑しているが、それはさておき特訓である。
果たして、菱野のデータは大前の新必殺シュート開発に、どれほどの効果を与えるのだろうか?

352 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/20(金) 02:45:24 ID:4kLJkiJI
先着2名様一行ずつで以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。

★大前の必殺シュート特訓→ ! card=★
★菱野の必殺シュートデータ→ ! card=★

二枚のカードのマークが一致した場合、数値の合計に+5されます。
なお、JOKERの数字は15、マークは全てのマークと同じとします。更に菱野がダイヤのKを出した場合、JOKERへ変化します。
カードの数値で結果が……

35→必殺シュート経験値+30
31〜33→必殺シュート経験値+20
26〜30→必殺シュート経験値+15
21〜25→必殺シュート経験値+10
16〜20→必殺シュート経験値+5
11〜15→必殺シュート経験値+3
6〜10→必殺シュート経験値+1
2〜5→効果無し……

と分岐します。

353 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 02:45:57 ID:???
★大前の必殺シュート特訓→  スペード5 =★

354 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 02:46:02 ID:???
★菱野の必殺シュートデータ→  ハートA =★

355 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 02:46:36 ID:???
駄目コーチ乙w

356 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/20(金) 02:51:24 ID:???
必殺シュート経験値が1だけ上がったところで、今回はここまでです
……これで経験値35になって、シュート覚醒一回でドライブシュート発展型に届くよ! やったね!
どうも、結局三回戦開始に届かなくてすみません
次回こそはそこまで進められるよう頑張ります(汗)
それでは今回も深夜までお付き合いいただき、ありがとうございました!

357 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 02:52:56 ID:???
効果があっただけ良かったな。

358 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 22:33:07 ID:???
つーか向き不向きがある
菱野は監督には向いてるがコーチは向いてない
飯地はコーチには向いてるが監督には向いてない

359 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 22:36:02 ID:???
あべこべになっているということですね

360 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/20(金) 23:16:09 ID:???
申し訳ありませんが、急な用事が入りましたので、今晩は投下をお休みさせていただきます

361 :森崎名無しさん:2012/07/20(金) 23:21:28 ID:???
お疲れ様なのです

362 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/22(日) 23:41:22 ID:???
>>357
まったくですねwこれで効果無しとかだったら目も当てられないですし
>>358-359
しかし監督はたまに建設的な指示・発言も出来るのに菱野の方は……まあ、結局は出目次第ですがねw
>>360
ありがとうございます。また、更に一日休んでしまってすみませんでした

★大前の必殺シュート特訓→  スペード5 =★
★菱野の必殺シュートデータ→  ハートA =★
6〜10→必殺シュート経験値+1
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------
そうして始まった大前の必殺シュート練習であるが、ここで予想外の事が起こった。

大前「(よし、今日は調子が良い。これは一発目から『アレ』が出そうだ!)行けェ!」

渡会「な、なにィ!?」

大前のシュートがゴール前で予想外に鋭く曲がったかと思うと、地面を叩いてこれまた鋭く逆方向へバウンド。
渡会はこれに一歩も動けず。

雪村「こ、これは……! 大空翼が大友中戦で見せた、ミラクルドライブシュートだっ!」

比良山「なんということだ! いきなりこんな超必殺技が覚えられるとはっ!?」

大前「え? あ、いや、その……(花輪中との試合中に覚えた、んだけど……)」

363 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/22(日) 23:42:48 ID:???
>>361
ひィ!? 言ってる傍からレス番一つずれてすみません!
---------------------------------------------------------------------------------------
渡会「大抵のことでは驚かねえつもりだったが……凄いぜ大前! マネージャーのデータも!」

浅村「ちょっと不安だったけど、凄いんスね先輩のデータは!」

菱野「え? ええっと……それ程でも無いです(いくらなんでも、こんなに効果のあるデータでしたっけ?)」

宇津木「謙虚だなー。凄いなー憧れちゃうなー」

そうなのである。
あの後の渡会のレッドカードや覗き魔事件のあれこれで、大前はミラクルドライブを覚えたことを伝えていなかったのである。
またその影響か、技習得のために作成したデータと実際の大前の現状とに誤差が生じ、結果として上げられた成果は最低限のものだった。
そうとも知らず、まるで菱野のデータでミラクルドライブが完成したかのように見え、無邪気に喜ぶ鳴紋中メンバーたちであった。

大前・菱野「……これでいいんだろうか(でしょうか)?」


※ 大前の必殺シュート経験値が+1され、35となりました! ※

364 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/22(日) 23:43:51 ID:???
〜一方、その頃〜

三回戦の試合に向けて、朝の調整練習に取り組んでいたのは、何も鳴紋中だけではない。
今日、南宇和中との一戦に挑むふらの中イレブンも、キャプテン松山肝入りのハードな練習を終える頃だった。

ふらの中監督「おいマネージャー! すまないが例のものを持ってきてくれ!」

藤沢「はい!」

ふらの中監督「毎度お馴染、ウチのかあちゃん自慢の北海道の牛乳とハチミツで作ったスタミナドリンクだ。
コレをしっかり飲んで試合に挑むんだ」

ふらの中メンバー「はい!(またかよ)」「いただきます(粘っこい〜甘ったるい〜っ!)」

マネージャーの藤沢(たち)から手渡されたそれを、不味そうな顔一つせずに平らげるふらの中メンバー。

藤沢「はい松山くん」

松山「おうサンキュー……プッハー! 効くーっ!」

小田(本当に、よくアレを美味そうに飲めるなキャプテン……)

加藤(きっと牛乳は北海道の名物だからだろ……この前、観光地によくある『北海道名産全部乗せラーメン』も食ってたのを見たぜ)

部員から信じられないものを見る目を向けられていることに気づかず、ゴクゴクと美味そうにドリンクを呷る松山。
そしてさも微笑ましげにそれを見る藤沢。

藤沢「松山くん、ウフフ……」

もう一人のマネージャー(相変わらず愛の重さが怖い。ところで私には町田町子っていう名前がry)

365 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/22(日) 23:45:00 ID:???
ふらの中監督「なにせワシらはこの蒸し暑さに慣れていないからなあ。試合中にスタミナ切れを起こさないようにしないとな」

松山「大丈夫ですよ監督。みんなコンディションも充実しています。去年も今年も、暑さ対策はしっかりしていますし」

小田(ううっ、あのセーターを着込んだ練習は地獄だった……)

加藤(練習の後、クラスの女子に『ちょっと男子ー、汗臭いんで近寄らないでもらえますー?』なんて言われたトラウマががが)

松山「それに美人の奥さんが作ってくれたこのスタミナドリンクがありますしね」

ふらの中監督「ハハハっ、コイツぅ!」

藤沢「っ!?」

――美人の奥さんが作ってくれた……
――美人の奥さんが……
――美人の……

その瞬間。
さあっと藤沢の瞳から光が消えた。

藤沢「ウフフ。人妻は駄目よ松山くんウフフ……」

もう一人のマネージャー「美子ちゃん目ェ怖っ!?」

ふらの中監督「(ゾクリ)な、何だ? 寒気が……それはともかく、勝ち残って行くほど相手も強くなっていくんだ。油断はするな。
今日対戦する南宇和も、攻守にバランスの取れた良いチームだ。
特にキャプテン石田のテクニックとセンターフォワード武井のパワーのあるヘディングは要注意だぞ」

松山「はい!(←特に何も気づいていない)」

身震いを振り切りつつ言う監督に、目一杯元気な返事を返す松山。

366 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/22(日) 23:46:00 ID:???
松山「よし、今日勝てば去年の借りのある鳴紋と対戦できるんだ! そのためにも南宇和をあっさりと降すぜ!」

ふらの中メンバー「「おうっ!(やだなー、アイツらの相手)(キーパー出停なんだし、負けてくれないかなアイツら)」」

松山(そして準決勝では食堂の借りのある日向の東邦を、決勝で南葛を倒す!)

グッと拳を握り、そう意気込む松山。
と、そこへ。

松山「ん? うわァ!?」

藤沢「ああっ!?」

鋭く空を切り、ボールが松山の顔を目掛け飛んできた。
咄嗟に持ち前の反射神経を動員して、何とか回避する。
……飛来したボールは、破壊的な音を立ててコンクリートの壁に叩きつけられた。
込められていただろう威力は、想像するだけで身震いがする程だ。

小田「な、何を……何をするんだ!?(この人が怪我でもしたら、代わりに俺たちが必要以上に働かなきゃいけないじゃないか!)」

本田(そうだ! 働くのは鳴紋のアレだけで十分だ!)

山室(おい、本田? お前は一体何を言ってるんだ?)

舌鋒鋭く、松山目掛けてボールを蹴った下手人を非難するふらの中メンバー。
対して、下手人は悪びれもせずに言った。

次藤「すまんのう。ちょっと手元……じゃなく足元が狂っちまったタイ」

佐野「ケケケ……」

いつの間に忍び寄っていたのか、ぞろぞろと姿を現す次藤率いる比良戸中。

367 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/22(日) 23:47:03 ID:???
次藤「でも言っとくが、明日お前らが勝ち残れば相手をするのはワシらタイ」

ふらの中メンバー
「うっ、お前らは長崎代表比良戸中!(今、何て言った? 明日に相手になるのはコイツらだって?)」
「ケッ、何を言っているんだ。相手は大したこと無いのに今日まで接戦で勝ち残って来たくせに!(もしかして、鳴紋に勝つ気なのか?)」
「そうだ! お前たちに鳴紋が倒せるもんか!(よし、是非勝ってくれ! あの殺人FWとその仲間たちの相手なんて、真っ平だ!)」

次藤「(む? 何ばい、この違和感ある啖呵は?)へへ、それはまァ見てのお楽しみよ。さァ、行くタイ」

比良戸中メンバー「はい」「へへ……」「ケケケ……」

傲岸不遜な宣言を残して立ち去る比良戸中の面々。
松山はその背を、冷や汗を拭うのも忘れて見つめていた。

松山(なんだあの余裕ある笑いは……そしてあのボールの鋭さ。
コイツの自信、満更相手が正GKが不在だからっていう理由だけじゃなさそうだ。気を付けろよ、鳴紋中……)

藤沢(あのデブ殺す)ギリギリ……

もう一人のマネージャー「ねえ美子(だから目ェ怖っ!? それと私には町d――)」

藤沢「でも」ギリギリ……

こうして開幕前に波乱を予感させる幕間がありながらも、三回戦が始まった。

368 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/22(日) 23:48:15 ID:???
〜三回戦・ふらの中VS南宇和中〜

先の二試合、順当に東邦・明和東らが勝ち上がったところで第三試合のふらの中と南宇和の一戦である。
観客席には、これまでじっくりと他校の様子を観戦していた別チームの選手たちもいたが、そろそろ決まり切ったチームの勝ち上がりに、
そろそろ欠伸を噛み殺し始める頃合いだった。

森崎「やれやれ……やっと三試合目か。退屈でしょうがないぜ――って、げっ!?」

大前「よし、肝心のふらの中の試合には間に合っ――うっ!?」

そしてこの遭遇である。
急なメンバー変更の影響で朝から練習に取り組んでいた鳴紋中。
彼らは練習を終えるや急いで観戦の為に会場に足を運んだのだが、どんな因果かここで南葛中の面々と鉢合わせることになったのである。

森崎「なんでお前らがここにいるんですかねぇコノヤロー」

大前「明日に戦う相手の偵察に来てちゃ駄目ですかねぇコノヤロー」

バチバチバチバチ……大前と森崎の間に、見えない火花が散る。
鳴紋中のメンバーは二人の背後に竜と虎、ハブとマングースが睨み合う光景を幻視した。

雪村「おおっ! 因縁の相手とのまさかの邂逅に、大前くんが燃えているよ!」

比良山「……それだけではない剣呑さを感じるのは俺だけか?」

菱野(うう、広い会場なのに、こんなところで彼らに出会うなんて……この中にあの犯人がいると思うと、寒気がしますわ)

369 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/22(日) 23:49:24 ID:jwXQ+CdQ
翼「ん? 鳴紋中? ……知〜らないっと(プイッ)」

石崎「おお、久しぶりじゃないかお前ら!」

一方、南葛中の対応はバラバラである。
翼の様にさも大前らの登場に無関心な風を見せる者もいれば、石崎の様に過去の事は気にせず気さくに声を掛ける者もいる。

長野(鳴紋中の大前……今年は得点力を更に伸ばしたらしいな。一方の俺は……くっ)

井沢(……去年は決勝の大舞台でよくもやってくれたな。今年はアイツが卒業したとはいえ)

滝(ん? 大前のとげとげしい反応はなんだ? ……ああ、ひょっとして昨日、森崎が覗いたのって――)

来生(誰だったっけコイツら?)

中里(他人のふり、他人のふりでゴザルよ……余計なことを言って拙者が主犯とばれてはかなわぬナリよ)

大部分の者はと言うと、それぞれの事情や思惑から特に口を挟まず遠巻きに相手を見るのであった。

大前(まさか、こんなところでコイツらに出会うとは……さて、どうしようか?)

森崎(頼むから余計な真似をしてくれるんじゃないぞ、この疫病神が)


先に3票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

A.このまま森崎と話してみる
B.何か露骨にそっぽを向いている翼に話を振ってみる
C.折角だから友好的な雰囲気の石崎と話してみる
D.他の南葛中選手と話してみる(対象も併記してください)
E.いや、そろそろ試合が始まりそうだ。そっちに集中しよう
F.その他(自由選択です。大前に取らせたい行動を併記してください)

370 :森崎名無しさん:2012/07/22(日) 23:50:08 ID:bvmniX06


371 :森崎名無しさん:2012/07/22(日) 23:50:35 ID:2HhiNSMw
C

372 :森崎名無しさん:2012/07/22(日) 23:52:22 ID:???
無関心どころかむしろ気にしすぎだろ翼

373 :森崎名無しさん:2012/07/22(日) 23:52:40 ID:???
さていよいよなぜか人気のある石田の出番だな

374 :森崎名無しさん:2012/07/22(日) 23:53:24 ID:soWF1wPI


375 :森崎名無しさん:2012/07/22(日) 23:53:36 ID:4UmR3G0k
C
翼は実際に戦って実力見せないとダメだろうな

376 :森崎名無しさん:2012/07/22(日) 23:55:12 ID:???
このスレの石崎は去年の決勝のこともあってどうにも憎みきれないなw
ただし高杉テメーはダメだ

377 :森崎名無しさん:2012/07/22(日) 23:56:25 ID:???
翼はいい意味でも悪い意味でも、サッカーバカだし。
実力さえ見せれば、いいライバルになれるはず。

378 :森崎名無しさん:2012/07/22(日) 23:58:21 ID:???
大体どこでも石崎は翼と森崎が絡まないといいムードメイカーなんだよな。
ある意味全日本で一番不幸な男なんじゃないかとたまに思う。

379 :森崎名無しさん:2012/07/22(日) 23:58:31 ID:???
石崎に覗きの真相を明かして森崎の他に誰が居なかった聞けるかな?

380 :森崎名無しさん:2012/07/23(月) 00:06:44 ID:???
もう下手に藪突かなくてもいいよ

381 :森崎名無しさん:2012/07/23(月) 00:09:17 ID:???
あんまり騒ぎにしたくないしな。

382 :森崎名無しさん:2012/07/23(月) 00:10:57 ID:???
石崎は高杉とつるんでるからおかしいだけで代表でも単独で選出されたならいい関係になれると思う

383 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/23(月) 00:11:16 ID:???
>>C.折角だから友好的な雰囲気の石崎と話してみる
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------
大前「……久しぶりだな、石崎」

石崎了。大前とは去年の決勝戦で怪我をさせてしまった相手、というちょっとした因縁がある。
その時イエローカードを負ってしまった経験が、今のフェアプレイ精神溢れる(?)彼を形作った遠因なのだが、それは置いておく。

石崎「んだよ、歯切れ悪いなァ。あの時のことなら別に気にしていないって!
(どこかの誰かと違って)別に悪意があった訳じゃあないんだしな」

森崎「おい、こっちチラ見するなよ」

が、直後に素直に謝ったこともあってか、大前に対して含むところは持っていない。
このあたりは立花兄弟に似ている。色々な意味で。

石崎「順当に勝ち進めば、今年もお前らと決勝かァ。今から楽しみだぜ!」

大前「楽しみ、か。生憎とお前たちを楽しませるために勝ち上がりはしないぜ?
今年こそ南葛から優勝旗を奪うために、俺たちは戦っているんだからな」

石崎「言うねェ。けど、翼が俺たちといる限り南葛のV3は揺るぎないぜ」

高杉(ぐふふ、その通り。お前たちは今年も俺たちの引き立て役になるために決勝に上がってくるのだ)

滝「高杉……言いたいことはちゃんと言えよ」

と言う訳で、石崎との会話は(途中に入った余計なノイズを除けば)至極穏やかに進むのであった。
が、そこで、

384 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/23(月) 00:12:25 ID:ur01OcOQ
先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。

★ワッツハップン?→ ! card=★

カードの絵柄で結果が変化します
ダイヤ・ハート → 「今年も決勝は南葛と鳴紋? ……そうは限らんタイ」 横から比良戸中乱入!
スペード・クラブ → 「石崎くん、何だか喉乾かない? 飲み物買いに行こうか(ニコッ」
             翼が横から口を挟んだ! ┌(┌ ^o^)┐ホモォ……
JOKER → 「キャー!? 変態よっ!」「待ちなさい君っ! そんな格好で!」 な、何だか周りの客席が騒がしいぞ!?

385 :森崎名無しさん:2012/07/23(月) 00:12:34 ID:???
★ワッツハップン?→  ダイヤ10 =★

386 :森崎名無しさん:2012/07/23(月) 00:14:51 ID:???
これは比良戸戦は南葛の偵察あるか

387 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/23(月) 00:36:34 ID:???
★ワッツハップン?→  ダイヤ10 =★
ダイヤ・ハート → 「今年も決勝は南葛と鳴紋? ……そうは限らんタイ」 横から比良戸中乱入!
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------
次藤「今年も決勝は南葛と鳴紋? ぐわっはっはっはっ! 強豪校の皆さんは流石に自信満々じゃのう!
だが、必ずしもそうとは限らんタイ!」

石崎「なにィ!?」

横から唐突に割って入って来た男に、石崎が目を丸くする。
中学生離れた巨体に、全身の所々から盛り上がる筋肉。
見るからに魁偉な風貌の持ち主だった。

大前「お、お前は……比良戸中の次藤!」

次藤「ほう? ワシのことば知っとたとか? ククク、光栄なことじゃのう」

佐野「そうですね。ケケケ……」

そしてその横に影の様に現れる小柄な少年。
彼らの姿に、南葛中のマネージャーの一人が声を上げた。

ゆかり「あっ! (もう一人はどこのだれだか知らないけど)ひろしくん!なんであんたがここに?」

次籐「なしてもなにも、ワシは比良戸中のキャプテン……つまり、鳴紋中の今日の対戦相手タイ!」

ゆかり「へえ……あんたがサッカーやってたなんてねえ。皆紹介するわ、次籐洋。九州の私の従兄弟なのよ」

長野(俺と同じ名前だ)

比良山(デカイなコイツ……ガタイだけなら大前以上だ。ゴール前では厄介な相手だな。花輪の大丸の様な見かけ倒しでなければ)

388 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/23(月) 00:37:53 ID:???
大前(ストライカーの佐野までいやがる。ここにきた目的はなんだ? 俺たちに勝った後を見越してふらのの偵察か?
それとも俺たちへの試合前の挑発でも仕掛けに来たのか?)

南葛の面々に続いての予期せぬ遭遇に、軽く警戒の念を抱く大前。

ゆかり「それにしても、あんたも運が無いわねえ。ここまで接戦続きで生き残ったのに、去年の準優勝校と当たるなんて……」

次籐「ゆかり……いっときおーてん内に、どんじゅーなったんとなか?」

ゆかり「なんですって!」

石崎「なんだよ、性格悪いなー(今の、多分悪口だよな?)」

佐野「フフ……俺達はお前ら南葛、そのついでに鳴紋中と戦う為にここへ来たんだ。他の試合はどうでも良いのよ」

雪村「なにィ!? 僕らの事をついでだって!?」

翼(ついでとはいえ、俺のいるチームとコイツらを同列に? ……許せん)

次籐「従姉妹の居るチームで倒すのは悪いと思うばってん、南葛の連勝記録は決勝までタイ。
今大会でお前らの神話は崩れるタイ。ああ、そうそう。『ついでに』鳴紋中の優勝もなか」

南葛メンバー「「なにぃ!」」

雪村「またついでって言った! もう許せない!」

大前「落ち着け、雪村っ!(やっぱり挑発が目的か!)」

いきりたつ雪村を押さえつつ、次藤を睨む大前。と、そこへ――

389 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/23(月) 00:38:58 ID:ur01OcOQ
先着1名様で以下の文の『!』の後のスペースを消してカードを引いてください。

★次藤さん言いたい放題→ ! card=★

カードの絵柄で結果が変化します
ダイヤ → 菱野「それは貴方がたが隠していた実力を、今日の試合でお見せになるから、ですか?(ニコッ」 ひしのんがクールに反撃!
ハート・スペード・クラブ → 森崎「お前らなんで、一人は九州弁でもう一人は標準語なんだ?」 森崎くん、鋭いツッコミ!
JOKER → ??「ヒャッホー!」 警備員「逃げるんだ君たち! 変質者がそっちに行ったぞー!」 な、なんか向かって来たー!?

390 :森崎名無しさん:2012/07/23(月) 00:39:12 ID:???
★次藤さん言いたい放題→  クラブJ =★

391 :森崎名無しさん:2012/07/23(月) 00:39:24 ID:???
★次藤さん言いたい放題→  ダイヤK =★


392 :森崎名無しさん:2012/07/23(月) 00:40:17 ID:???
またちこくー

393 :森崎名無しさん:2012/07/23(月) 00:44:25 ID:???
雪村の噛ませ臭が止まらないwww

394 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/23(月) 01:06:11 ID:???
★次藤さん言いたい放題→  クラブJ =★
ハート・スペード・クラブ → 森崎「お前らなんで、一人は九州弁でもう一人は標準語なんだ?」 森崎くん、鋭いツッコミ!
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森崎「ところでさァ……お前らなんで、一人は九州弁でもう一人は標準語なんだ?」

そう口を挟む森崎。
瞬間、空気が凍った。

佐野「あ……!」

ゆかり「も、森崎くん!」

大前(あ。何か嫌な予感……)

森崎「ん? なんだなんだ?」

目を瞬く森崎。彼が見ると、次藤は酸欠の金魚の様に口をパクパクと慌ただしく開閉し、何事かを言おうとしていた。

森崎「おいおい、どうしたんだ、えーと…次籐…だっけ?」

次籐「………タイ」

森崎「へ?何だって?」

次籐「標準語がなんや!! 方言の何ばダサいタイ!? ワシは産まれも育ちも長崎タイ、やせんなか!!
長崎の言葉ば喋ってなして悪いんや!! 東京者はこれけんしゃっちが好きになれん!!
わりゃワシをせぶらかすんか!!? 標準語が喋らんでんいっちょん問題なかやっか!!!
うがぁあああああああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」

絶叫と共に地響きを上げて走り去る次籐。あまりの騒がしさに観客がどよめく。

395 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/23(月) 01:07:22 ID:???
警備員「こらっ!君、こんな所で走っちゃあぶな…」

次籐「うがぁあああああああ〜〜〜〜〜!!!」

――次籐くん強引なドリブル!

警備員「あべしっ!」

――警備員くん吹っ飛ばされた!

佐野「あああっ!待って下さいよ、キャプテ〜ン!」

慌てて次籐の後を追う佐野。観客席の通路で珍妙な追いかけっこが始まった。後に残された鳴紋中&南葛メンバーはポカーンと呆けていた。

森崎「なぁ、マネージャー……あいつ、ひょっとして標準語が喋れないのがコンプレックスなのか?」

ゆかり「う、うん。前に関東でナンパしようとして酷くバカにされたみたい…言わないでおいてあげてね?」

翼「(声かけるタイミング失っちゃったな……)それにしても、あの巨体であのスピード……。
そしてあっさりと警備員を吹き飛ばしたパワー……今も走り続けるスタミナ…凄いんじゃないか、あの二人?」

小田(寿司)「っていうか……警備員吹き飛ばして良いのかよ……」

菱野「ふむ……比良戸中・次藤洋、ドリブルでの攻撃参加も脅威の可能性アリ、と(メモメモ」

達也「マネージャー、のんきにメモってる場合ですか?」

大前「よ、良く分からないが……次藤洋、恐るべき敵かもしれないぞ!」

石崎「アイツらが今日の相手なのかー……頑張れよ、大前」

嵐のように現れ、嵐のように去っていった比良戸中の二人。それを余所に、いよいよふらの中と南宇和中の試合が始まろうとしていた!

396 :キャプテンEDIT ◆EUWFb5QXUg :2012/07/23(月) 01:08:47 ID:???
大前「さ、さーて! 気を取り直して松山たちの試合を観るぞ!」

石崎「そ、そうだな! いつまでも変なヤツらのことを気にしていたって仕方が無いぜ!」

滝「仲良いなーお前ら」

森崎「(くくく、そうだなここは――)おー、頑張りやがれ南宇和! 勝ち上がってきたら、決勝で俺達が相手してやるよ!」

と、何を思いついたのか、中途半端にやる気の入った応援を南宇和に投げかけ始める森崎。

松山「むっ……あいつは森崎じゃないか(カチン)」

石田「南葛中のキャプテンが……どういう風の吹き回しだ?」

武井「ふらのと因縁があるとかかもな」

森崎の声に、フィールドの松山は不快そうに顔を歪め、南宇和の選手たちは戸惑いの色を露わにする。
勿論、一緒にいる大前たちも、南葛中のメンバーでさえ森崎が何を考えてこんなことをしたのか、まるで意味が分からない。

滝「どうしたんだ森崎? 何か松山達に恨みでもあるのか?」

森崎「いや、別に。ただふらのより南宇和の方が楽な相手だろ? どうせなら期待してやろうと思って」

大前「せ、セッコォ!? なんだそのセコイ考え!? 王者南葛のキャプテンが考えることが、こんなんで良いのか!?
よくそんなことが出来るな、お前!?」

森崎「王者だから出来るんだろうがっ!(ドヤァ」

翼(恥ずかしい……しかも他校生の前だぞ。何を考えているんだコイツは)

溜め息をついて、翼がそっぽを向く。元々そっぽを向いていたが。

397 :森崎「いきなり『ガチョーン』とか言い出すヤツに言われても……」 ◆EUWFb5QXUg :2012/07/23(月) 01:10:09 ID:ur01OcOQ
大前(堂々と俺たちに勝ったと思えば、風呂は覗くし、いきなりこんなことし始めるし……わ、分からん!
俺には森崎の考えていることがさっぱり分からん! ど、どうすればいいんだ俺は!?)


先に3票入った選択肢で進みます。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

A.「ごめん、石崎……俺たち、ちょっと離れたところで観戦するよ」 おおまえは にげだした!▽
B.「……だが、良いアイディアだ! よォし、俺も乗るぞ! 頑張れ南宇和っ!」 おい、それでいいのかお前
C.「……なら俺は逆にふらのを応援するっ! 勝てよ松山ーっ!」 対抗した!
D.「…………俺たちは普通に観戦しような、みんな」 言われるまでも無いぜ!
E.その他(自由選択です。大前に取らせたい行動を併記してください)

398 :森崎名無しさん:2012/07/23(月) 01:10:38 ID:oSWLfPiU
C

399 :森崎名無しさん:2012/07/23(月) 01:11:39 ID:XqdJOSG6


400 :森崎名無しさん:2012/07/23(月) 01:12:01 ID:QK/OVEIY
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