キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【俺たち】ファイアーモリブレム42【無頼男】

1 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/01/28(月) 11:09:21 ID:???
キャプテン森崎のスピンアウト作品です。『ファイアーエムブレム紋章の謎』の世界に
送り込まれた森崎が、マルスたちと共にアカネイア大陸を冒険する物語となっています。
基本は本編と同様に、選択肢の中から第三者(ロムしている人)がどれかひとつを選ぶ事によって進んでいきます。
また必要に応じてトランプを引いてもらったりしてランダムに進行していくこともあります。

【注意】
このスレの物語やキャラの性格は、中の人の都合で原作並びにキャプテン森崎本編とは異なる場合があります。
設定などもストーリーの都合上若干オリジナル要素が含まれていますので、苦手な方はご注意ください。

〜これまでのお話〜

反乱軍の大将であるリュッケ将軍を倒した森崎たちは、ついにマケドニアの内乱を止めることに成功する。
しかし、敵城に囚われていたはずのミネルバは何処へと連れ去られたあとだった。
さらにアカネイアのラングに連れ去られたグルニアの遺児、ユミナ王女とユベロ王子が
タリスの剣闘士オグマの手引きによって逃亡したとの知らせを受ける。
邪知暴虐の限りを尽くすアカネイア神聖帝国への反撃の足がかりとして、
マルスたちアリティア軍ははこの二人の搜索に全力で当たることになった。

そしてアヤックス寮では『倍速』移動の才能を悪用する組織【ヨハン】の存在が明らかに。
ビクトリーノ、イスラス、マッハーたち『倍速』の才能を持つ者たちは
数奇な運命に翻弄されながらも己の中にある夢と希望の輝きを頼りに戦い、
ヨハンの闇のオーブの呪縛に抗い進み続けることを心に誓う。

マッハーの夢を託されたイスラスを擁するアヤックスとの真剣勝負に
森崎たちブレーメンは苦戦しつつも1対1の同点で前半戦を折り返す。
はたしてこの厳しい戦力差の下、森崎たちは遠征試合の初戦を勝利で飾ることができるのか!?

☆前スレ
【再会?】ファイアーモリブレム41【再会!】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1350617885/l50
☆過去スレ
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/44.html

302 :301:2013/07/06(土) 13:51:25 ID:???
すみませんなんでもない減衰してる方見ていました

303 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/06(土) 14:05:50 ID:???
>>300
今回はイベントの成長補正のおかげでHPだけ上がりましたね。
森崎はストーリーの都合上、長期間ステータス最大値20で戦わなければいけないので
少しでも多くの体力を確保しておきたいところです。
>>301-302
2差で威力が減衰しつつもギリギリシュートが通っていますね。


★森崎 キーパー レベル16
     成長率
H 26 70+70 26 =166+1
力 16 40+ 15 =55
技 16 25+ 60 =85
速 20 70
運 19 50+ 40 =90
武 12 20+ 22 =42
守 20 40
魔 4 3+ 54 =57★

森崎  キーパー レベル16 EXP10  7戦4勝0敗 1500G
        成長率
HP27/27     70
力 16       40
技 16      25
速 20       70
運 19      50
武 12      20
守 20      40
魔  4       3

以上のようになりました

304 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/06(土) 14:07:12 ID:???
イスラスのスピードはドリブルだけでなくシュートにも発揮される。
高角度から素早く打ち下ろされるオーバーヘッドキックは
クリアーどころかシュートコースを塞ぐことすら容易ではない。

ガスコイン「だからってやる前から諦めたらいかんでしょ!中里、ちょっと肩を借りるぜ」

中里「ぬっ?いったい何をぷぎゅる!?」

ガスコインは中里の肩に手を載せ強く押し当てる。その反動を利用し僅かではあるがより高く上昇した。

イスラス「(面白いことをしてくれるじゃねーか。だが、まだ足りねぇな)」

バシィッ!!チッ!

ガスコイン「ぐわっ、お、惜しかったな〜もうちょいだったのに」

肩をかすめ後ろに抜けていくボールに舌打ちを飛ばすガスコイン。
だが、森崎にとってはこの微力な防壁で十分だった。

森崎「そうさ。今の俺はこのブレーメンゴールを守る義務がある!
   スタメンを任された正GKとしての責任!その俺がこれ以上点を許すと思うかァ!!」

ダダダッ!ガキィッ!ズダァッ!!

イスラス「! なるほどな。だがそうこなくちゃ面白くねぇ」

鋭い踏み込みからのダイビングパンチがボールを大きく弾く。
大きなジャンプと地面との摩擦による痛みで体力を大きく消耗したが、なんとか危機は脱した。、

森崎「(おおう、いちち……とりあえず体力は確保できたがそれでもあと1回のセーブが限界だ。
   頼むぜみんな。残り10分弱、なんとしてでも勝ち越しゴールを奪ってくれ!)」

305 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/06(土) 14:09:13 ID:???
※ラーニングセーブの『オーバー』が+4に上がりました
※森崎ガッツ 380/580→210/580


こぼれ球を拾ったシェスターは辺りを見渡し瞬時に現状を把握する。

シェスター「ビクトリーノを使った戦術がこれ以上使えないのは厳しいな。
      安定してボールを運べるのは俺くらい。問題はシュートだ。
      悔しいがアヤックスの守備陣は強い。今の俺たちの攻撃力じゃ太刀打ちできない、
      奴らを突破できるのはマーガスだけだ。……もしくは」

シェスターには一つの策があった。守備に優れるアヤックスではあるが、
僅かだが劣る部分、それも目立たなく仲間とのフォローでうまくカバーしている要素がある。

シェスター「(ドリブル突破でのゴールゲット。地上戦はなにもシュートだけとは限らない。
      リブタはブロック、ディックはクリアーに長けている。
      だがタックルだって決して苦手な部類ではないだろう。
      そこをうまくつけ込める隙を見せてくれるかが問題なんだ)」

リベロのポジションにはどんな状況にも臨機応変に対応してくる三杉という強敵もいる。
彼らすべてを抜き去り、さらにフィジカルに優れるドールマンとのタイマン勝負までの道のりは長く険しい。

シェスター「(どうする。味方を信じボールを託すか、それとも俺を信じさせフォローを任せるか。
      ……迷っている時間はないぞ。俺はこのブレーメンのキャプテン、フランツ・シェスターだ!)」

306 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/06(土) 14:11:16 ID:???
★シェスターの狙い→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→ドリブルで勝負に出る。だが、センタリングも狙いつつサイドラインを目指す
ハート→ドリブルで勝負に出る。最短距離を走るために中央突破だ!
クラブ→マーガスにシュートを打たせるため、相手DFを釣り出すようにドリブルする
スペード→うちのエースに全てを託す!マーガスに直接アーリークロス!
JOKER→なんとビクトリーノがボールを要求している!何か策があるのか?

307 :森崎名無しさん:2013/07/06(土) 14:11:39 ID:???
★シェスターの狙い→ ハート7

308 :森崎名無しさん:2013/07/06(土) 14:13:43 ID:???
…あれ? ガスコイン、必殺発動しないの?
★シェスターの狙い→ クラブ7

309 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/06(土) 14:32:34 ID:???
>>308
必殺が発動して合計値が69になっています。
それでも僅かにイスラスの合計値には届きませんでしたね。
お互いのカードが1でも高ければ結果が変わっていただけに非常に惜しい場面でした。
==========
★シェスターの狙い→ ハート7 ★
>ハート→ドリブルで勝負に出る。最短距離を走るために中央突破だ!

シェスター「(迷うことはないはずだ。このコース、突破してみせる!)」

事前に積み重ねてきた知識と経験、そして己の直感を頼りにシェスターはボールを蹴り出す。
センターサークルを越えたあたりで、ほぼ棒立ち状態のビクトリーノとすれ違う。

ビクトリーノ「頼んだぜ……キャプテン」

シェスター「ああ。この状況から勝利を呼び込んでこそキャプテンを名乗る資格があるのさ」

ズダダダダッ!!

実況「ああーっと!シェスター選手がドリブルで中央突破を仕掛けたァ!
   素早いカウンターアタックにアヤックスの守りは浮き足立っている!ピンチだ!」

三杉「そろそろ諦めたらどうだい?無駄な反撃は君たちの負担となって跳ね返るだけだよ」

シェスター「いいねぇその余裕たっぷりの表情。華麗に抜き去って歪ませてみたいな」

三杉「そのセリフはそっくりそのまま返すよ。三度目の直接対決だ。容赦はしない!」

シェスター「フフッ、望むところさ。いくぞ三杉!」

三杉「勝負だ、シェスター!」


310 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/06(土) 14:34:45 ID:???
先着『2名』様でブロックごとに判定をお願いします。

★シェスター→! card+ ドリブル51=★
============
★三杉→! card+ タックル50=★

!と cardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードの数値で分岐します

【攻撃側】−【守備側】
≧2→シェスターが突破!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。左から順に
(ベルンハルトがフォロー)(カルーンブがフォロー)(ネビルがフォロー)
≦−2→三杉がボールを奪う!

【補足・補正】
シェスターのカードがダイヤで『フラミンゴクリップ』で+5
シェスターのカードがハート・スペードで『プリンススライド』で+3
三杉のカードがダイヤ・ハートで『テクニカルタックル』で+2
その他は>>13を参照してください。

311 :森崎名無しさん:2013/07/06(土) 14:36:06 ID:???
★シェスター→ スペード2 + ドリブル51=★


312 :森崎名無しさん:2013/07/06(土) 14:36:23 ID:???
★三杉→ クラブ8 + タックル50=★

313 :森崎名無しさん:2013/07/06(土) 14:37:57 ID:???
dice神参上

314 :308:2013/07/06(土) 15:15:10 ID:???
あ、そういうことか。失敬。

315 :森崎名無しさん:2013/07/06(土) 23:22:18 ID:???
前の対決は三杉がやらかしてたしま、多少はね

316 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/08(月) 09:24:44 ID:???
>>313
なかなか突破できないですね。やはり三杉は侮れない相手です。
>>315
この二人の対決は1戦目はこぼれ球、2戦目はシェスターに軍配が上がったので
ちょうど良い塩梅になったと言えるでしょうw
==========
★シェスター→ スペード2+(プリンススライド+3) + ドリブル51=56★

★三杉→ クラブ8 + タックル50=58★

【攻撃側】−【守備側】
≦−2→三杉がボールを奪う!
==========
チームで一番の美形対決、もとい知略に優れるテクニシャンの対決はこれで3度目である。
1戦目。三杉はシェスターが苦手とする力勝負を仕掛けたことで相手の同様を誘い競り勝った。
2戦目。シェスターは中里のパスの勢いを利用して一気にスピードを稼ぎ相手のマークを振り切った。
そして3戦目。技術的にも互角のこの勝負は、
残り僅かな時間、疲弊してきた体力という状況下において精神的な勝負となった。

シェスター「(俺が……俺がなんとかしなくては!!)」

味方のペース配分を誤り、チームのピンチを持続させた責任を取るため。
自らゴール前にまで切り込みシュートチャンスをつかもうとする彼の決意は固かった。
だがその決意は固いと同時に重かった。キャプテンとしての彼に覆いかぶさる『ソレ』は
まだ若干20歳という彼の細い両肩では支えきれるものではなかった。

タタタッ…ザッ!

317 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/08(月) 09:26:03 ID:???
三杉「(動きに焦りが見えてきたな。……君は味方が多いこの前線にて孤立してしまっている。
   仲間を頼りたくても頼れない辛い状況はボクも過去に経験してきた。
   だけどそこで焦っては何も見えないし何も変えられないんだ。
   シェスター。司令塔としてのセンスに優れた君が何故
   代表ではキャプテンを任されていない理由がなんとなくだけれど分かったよ)」

ガツッ!!

シェスター「うっ…な、なにィ!」

三杉は正面から激しいスタンディングタックルでシェスターを迎え撃った。
お互いに苦手なパワー勝負。ボールは再びこぼれ球になると思ったそのとき。

三杉「これだ!」

バシィッ!!

シェスター「(……そ、そんなァ。今度は完璧にボールを奪われてしまった……!!)」

三杉「(君は勝負どころを誤ったんだ。ここ一番で結果を残せないプロ選手に価値はない)」

空中に放り出されたボールをオーバーヘッドの形で飛び上がりキープに成功する。
その華麗なプレイにアヤックスのサポーターは彷彿としたため息を漏らすのだった。

マーガス「(シェスター……お前でもダメなのか。ならばもう俺たちに残された手段は……)」

マルス「(諦めたくない。まだ何か手段はあるはずなんだ。けど、けれど……!)」

シェスター「(ダメだ。考えが浮かばない。彼らの守備を抜いていく道筋がもう……見えない……)」

ビクトリーノ「(す……すまねぇな。俺が息切れしなけりゃまだやりようがあったのに)」

318 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/08(月) 09:27:31 ID:???
ブレーメンの攻撃陣はこの攻撃のミスで沈黙してしまった。
残り時間はロスタイムを含めて約5分。アヤックスが時間をフルに使い攻め込めば
反撃の機会はもう自分たちには回ってこないと気づいてしまったのだ。

三杉「(よし。これでボクたちの負け筋は消えた。あとはこの残り時間でどうやって森崎を攻略するかだな)」


★三杉の狙い→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→クライフォートにパスを出す
ハート→自らドリブルで上がっていく
スペード→クリスマンにパスを出す
クラブ→今こそ『ファストブレイク』で一気に攻める!しかしそのときシェスターが…!
JOKER→その時ブレーメンのベンチで動きが…?

319 :森崎名無しさん:2013/07/08(月) 09:35:38 ID:???
★三杉の狙い→ クラブJ


320 :森崎名無しさん:2013/07/08(月) 10:02:55 ID:???
何故負けが無くなったところで攻め急いだのかー!
これはいけませーん!

321 :森崎名無しさん:2013/07/08(月) 10:12:18 ID:???
ハーフタイムでファストブレイクについて言及していたことが活きるか

322 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/08(月) 16:22:46 ID:???
>>320-321
ハーフタイムの布石が最後の最後で花開く!果たして間に合うのか!?


★三杉の狙い→ クラブJ ★
>クラブ→今こそ『ファストブレイク』で一気に攻める!しかしそのときシェスターが…!

ほぼフルタイムを司令塔としてピッチを走り回ったことによる疲れと
相手の守備を上回る攻撃手段が見つからない焦りが、シェスターの視野を狭めていた。

シェスター「(……ああ、そうさ。認めてやるよ。だけどそれは俺だけに当てはまることじゃないはずだ)」

シェスターは素早くハンドスプリングの態勢から飛び跳ねおき、三杉の背後へと駆け寄る。

シェスター「(試合時間は残り5分。疲れていない選手なんかいないんだ。
      その極限状態の中で、陽炎の中に囚われそうな神経で……
      自分が何をすべきか理解し、行動できる勇気を持つ者こそが!!)」

三杉「(リカバリーが早い!?くっ…ここは直ぐにでも速攻を!)」

シェスター「誤ったな三杉!もらったぞ!」

ダダダダダッ!ふわっ……

三杉「なっ…こ、これは!?」

323 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/08(月) 16:24:03 ID:???
それは今から2年ほど前。シェスターがドイツユースの強化のために
フランス・モンマルトルユースへと研修に出ていた頃の話だ。

対戦チームのシャンゼリゼユースのエースであるナポレオン、
時同じくシャンゼリゼに研修に来ていた岬太郎とのコンビプレイの前に、
モンマルトルは苦戦を強いられていた。
だが、その中でシェスターは一人気を吐いていた。
何度もインターセプトを成功させ、強烈なミドルシュートを放ち、
試合にこそ敗れたものの、その存在感を大きく植え付けることに成功した。

ナポレオン「ちいっ、何故だ!何故俺と岬のコンビプレイが通じねぇ!」

岬「(他のパスコースを捨てて、僕たちの動きだけに集中していたのか……?)」

それは常に周囲を広く遠く見渡すことを義務付けられる『司令塔』らしからぬプレイスタイルだった。
チームとしての勝負より個の勝負を重要視したこの動きは、正直あまり褒められたものではない。

シェスター「(しかしチームとはその『個』の集合体であり『個』がバランスよく組み合わさって完成するもの。
      その『個』の一つだけでも崩れたとき、チームには必ず綻びが生まれる)」

必ず訪れる時が来る。チームを引っ張り、支えなくてはいけない主力選手にボールが渡るその時を。
チームを潤滑よく回し、効率よく得点を奪うために、必ず通さなければならないそのルートを。

シェスター「この時を待っていたんだ!俺はァ――ッ!!」

バ ッ シ ィ ィ ィ ィ ィ ィ ッ ! !

三杉「……ば、馬鹿な……」

324 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/08(月) 16:25:32 ID:???
次の瞬間、ボールはシェスターの足元へと転がっていた。
『ファストブレイク』を仕掛けるため、速攻の勢いをつけるために
アヤックスで最も足の速いであろうイスラスへとボールを放る
その瞬間だけを狙いすました不格好ながらも素早いカットだった。

シェスター「(……やっと網にかかってくれたか。だが、その獲物は大きかったようだよ)」

三杉「(彼の動きが散漫だったのは確かに疲れと焦りからくるものだった。
   だが、もしや、まさか……このプレイを、この奪取の瞬間を常に念頭に入れていたからなのか!?)」

残り時間わずかのこの時間帯での攻守逆転。
勝ち筋が完全に打ち消されたブレーメンとアヤックスの立場が逆転した瞬間だった。
もちろんアヤックスとて反撃のチャンスを簡単に諦めたりはしない。
もう目の前には守備から攻撃へと転身しようとしていたクライフォートが迫っている。

クライフォート「見事だフランツ・シェスター。お前は間違いなくこのブレーメンの旗印、キャプテンの器に相応しい」

シェスター「へへ……そいつはどーも。アンタたちも相当手ごわかったぜ。
      アヤックスの真のキャプテン、ブライアン・クライフォート」

クライフォート「だがまだ試合終了のホイッスルがなった訳ではない。
        俺たちは諦めない。勝利への執着心の名のもとに、そのボールは必ず奪い返す!」

シェスター「これが『最後』のキャプテン対決ってわけか。いいね、最高に燃えるシチュエーションだよ」

シェスターの皮肉めいた笑いにクライフォートは一瞬違和感を覚えたが、すぐに集中を取り戻しチェックに向かう。

クライフォート「いくぞシェスター!アヤックスの誇りにかけて俺は、俺たちは――」

シェスター「俺たちブレーメンは絶対に負けない!必ず――」

               「「勝ァつ!!」」

325 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/08(月) 16:27:31 ID:???
先着『2名』様でブロックごとに判定をお願いします。

★シェスター→! card+ ドリブル51=★
============
★クライフォート→! card+ タックル49=★

!と cardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードの数値で分岐します

【攻撃側】−【守備側】
≧2→シェスターが突破しシュートを狙う!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。試合終了!
≦−2→クライフォートがボールを奪い、シュートを狙う!

【補足・補正】
シェスターのカードがダイヤで『フラミンゴクリップ』で+5
シェスターのカードがハート・スペードで『プリンススライド』で+3
その他は>>13を参照してください。

326 :森崎名無しさん:2013/07/08(月) 16:27:51 ID:???
★シェスター→ ダイヤ2 + ドリブル51=★

327 :森崎名無しさん:2013/07/08(月) 16:32:04 ID:???
★クライフォート→ クラブJ + タックル49=★

328 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/08(月) 16:48:56 ID:???
★シェスター→ ダイヤ2+(フラミンゴクリップ+5) + ドリブル51=58★

★クライフォート→ クラブJ + タックル49=60★

【攻撃側】−【守備側】
≦−2→クライフォートがボールを奪い、シュートを狙う!


勝負は一瞬でついた。激しいプレスでの転倒、無理な態勢からのカットと
シェスターのバランスは完全に崩れ去っており、
膝裏でボールを挟み込む得意のテクニックすらおざなりになってしまっていた。

スパァッ!!

クライフォートはすれ違いざまに押し出すようにボールを奪い、そのまま利き足を鋭く振り上げる。

クライフォート「お前たちとはいずれまた戦いたいものだな」

シェスター「ま、まだ終わっちゃいない。ブローリン、ガスコイン、中里、そして――森崎を抜けるものかよ」

クライフォート「抜くさ。そう言い放つ自信が無いものにこれを巻く資格などないさ」

シェスター「(……ああ、そうだな。キャプテンとしてチームに尽くすことを放棄した俺には……)」

グアアアアッ!!

クライフォート「このシュートに俺たちアヤックス全員の勝利への執着心を込める!ウオオォォォーーッ!!」

実況「残り時間はロスタイムのみ!ここでアヤックスキャプテンクライフォート選手の渾身のシュートが放たれるゥ!!」

329 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/08(月) 16:50:41 ID:???
ガスコイン「最後の最後で大ピンチだ!や、やべぇよやべぇよ!」

中里「敵ながらあっぱれなり。クライフォート殿もまた、立派な大将の器でござった。だが!」

ブローリン「……おそるべしアヤックス。だが、ミドルシュート相手ならばこの俺が叩き落とす!」

森崎「(ついにアイツ等に勝つことはできなかったか。だが、まだ試合は終わっっちゃいねぇ)」

クライフォートの全力のシュートが迫る威圧感を全身で感じながら、森崎はセービングの構えを取る。



クライフォート イリュージョンストライク64

ガスコイン ブロック41+(人数補正+3)+(距離補正+1)
中里 ブロック40+(人数補正+3)+(距離補正+1)
ブローリン ブロック51+(人数補正+3)+(距離補正+2)+(ガッツ200以下-2)

森崎 210/580 セービング54+(距離補正+3)

☆どうしますか?

A キャッチング 消費20 威力54
B パンチング  消費40 威力56+1
C がんばりセービング 消費100 威力58
D がんばりダイビング 消費170 威力61+1 フォロー率増加
E がんばりセービング・改 消費200 威力63 
F がんばりヒップアタック 威力100〜400 威力64+1 バランス矯正

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

330 :森崎名無しさん:2013/07/08(月) 16:59:23 ID:k4aMOPdU
E

331 :森崎名無しさん:2013/07/08(月) 16:59:24 ID:LMNpMJkI
E

332 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/08(月) 17:12:27 ID:???
>E がんばりセービング・改 消費200 威力63 


森崎「お前たちの勝利への執着心など……この俺が受け止めきってやるゥ!」

森崎は残された体力の全てを両の掌に込めると息を吸い込み集中する。

クライフォート「受け止められるものならば受け止めてみせよ!ホオオォォアァァ――!!」

ドッ……バシシュウッ!!

ブローリン「むぅ、あのシュートは!」

ガスコイン「カルーンブを吹っ飛ばした一発目のシュートとも……」

中里「鋭く変化をかけた二発目のシュートとも違うでござる!?」

森崎「(いや、似ている。二つのシュートの特性が合わさった……これが奴の本気のシュートなんだ!)」

二つの特性が合わさったそのシュートは鋭く重く、そして疾い。
激しくぶれながら突き進むそのボールに、ブレーメンの選手たちは必死に食らいつく。

333 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/08(月) 17:13:39 ID:???
★クライフォート→! card+ イリュージョンストライク64=★
============
★ガスコイン→! card+ ブロック41+(人数補正+3)=
中里→! card+ ブロック40+(人数補正+3)=
ブローリン→! card+ ブロック51+(人数補正+3)+(ガッツ200以下-2)=★
============
★森崎→! card+ がんばりセービング・改63+(距離補正+3)=★

!と cardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードの数値で分岐します

【攻撃側】−【守備側】(ディフェンダー)
≧5→そのままキーパーとの対決へ
≧4〜2→威力を減衰しながらキーパーとの対決へ
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。試合終了!
≦−2→ブロック成功。試合終了!

【攻撃側】−【守備側】(キーパー)
≧2→クライフォートのシュートがブレーメンのゴールに突き刺さる!
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。試合終了!
≦−2→森崎がキャッチ!試合終了!

【補足・補正】
中里のカードがダイヤ・ハートで『身代わりの術』(+8 消費160)
ブローリンのカードがダイヤ・ハートで『パワーブロック』(+7 範囲-1 威力-1 消費160)
森崎のカードがダイヤ・ハートで『そう何度も抜かれてたまるか』で+3
その他は>>13を参照してください。

334 :森崎名無しさん:2013/07/08(月) 17:16:34 ID:???
★クライフォート→ ハート9 + イリュージョンストライク64=★


335 :森崎名無しさん:2013/07/08(月) 17:17:08 ID:???
★ガスコイン→ ハート4 + ブロック41+(人数補正+3)=
中里→ ハート9 + ブロック40+(人数補正+3)=
ブローリン→ スペード2 + ブロック51+(人数補正+3)+(ガッツ200以下-2)=★

336 :森崎名無しさん:2013/07/08(月) 17:18:13 ID:???
★森崎→ スペードK + がんばりセービング・改63+(距離補正+3)=★

337 :森崎名無しさん:2013/07/08(月) 17:41:49 ID:???
止めたね。

338 :森崎名無しさん:2013/07/08(月) 17:47:04 ID:???
長かった戦いよ、さらば!

339 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/08(月) 17:59:15 ID:???
>>337
中里のカワリミ・ジツが炸裂しイリュージョンストライクは爆発四三!
>>338
長期間の休載で間を空けてしまい申し訳ありません。
でも、これで森崎たちと一緒に私も一歩前に進めるような気がします。
==========
★クライフォート→ ハート9 + イリュージョンストライク64=73★

★ガスコイン→ ハート4 + ブロック41+(人数補正+3)=48
中里→ ハート9→27+(身代わりの術+8) + ブロック40+(人数補正+3)=78
ブローリン→ スペード2 + ブロック51+(人数補正+3)+(ガッツ200以下-2)=54★

【攻撃側】−【守備側】(ディフェンダー)
≦−2→ブロック成功。試合終了!
==========
中里「(シェスター殿。拙者には伝わっているでござるよ。前のめりに倒れつつも
   後ろの拙者たちに託された想いを、気持ちを、負けてなるものかという意思を!)」




試合前。シェスターは中里をロッカールームの隅に呼び出していた。

中里「一体何の用でござるか?試合前ゆえあまりもたもたしていては……」

シェスター「中里。俺はこの試合にもし負けたらキャプテンをやめようと思う」

中里「なっ…!?い、いきなり何を言い出すでござるか!」

シェスター「いいから聞いてくれ。昨季のリーグ戦、結果こそ俺たちは3位と健闘したように見えるが、
      お前はその結果に満足しているか?悪いが俺は満足していない」

340 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/08(月) 18:00:21 ID:???
中里「それは……拙者も同じでござる。だから来季に向けてこうして強化遠征試合を組んでいるのでござろう」

シェスター「それだけじゃダメだ。俺はジュニア時代からこのチームを見てきた。誰よりも近くで。
      そしてようやく気がついたんだ。このチームは実力的にも機能的にも若すぎる。
      だからいつも決まった形式でないと攻められないし守れない。だからそこを突かれて競り負ける」

中里「つまりシェスター殿はもっと経験に長けた中堅やベテランの強力な選手を増やすべきだと?」

シェスター「有り体に言えばそうだな。このチームの主力は俺を始め、マーガス、ビクトリーノ、ブローリン。
      そして森崎、中里。俗に言う『黄金世代』で固められているのは分かるだろ」

ほかの選手も決して悪くはないが、やはりどうしても現段階では
彼ら『黄金世代』を中心にした戦術しか組み立てることができないとシェスターは言う。

中里「黄金だけで作られた刀身は確かに煌びやか。しかしその芯はあまりにも脆く、儚い」

シェスター「その黄金を鍛え上げるために、あらゆる種類の貴金属を混ぜ込む。
      ジャパニーズ・ニンジャの持つ伝説の龍剣。俺はそれを目指していきたい」

中里「白金に輝くその刀身はあらゆる邪悪なものを切り裂き、払う力を持つという」

シェスター「ああ。その『プラチナ(白金)・ブレード』こそ俺の目指す真のニンジャ・マスター。
      その輝きは『ゴールド(黄金)』を超えた真の輝き。真の力だ」

中里「そのためにも、一度このブレーメンという構築を崩す必要がある……と?」

シェスター「いずれ、機会が来たらお前にも協力を仰ぎたい。
      ブレーメンがブンデスリーガの頂点に立つためにも。そして……」

中里「白金の輝きに相応しきシノビとなるためにも、でござろう?」

シェスター「ああ。だからそれ相応の覚悟で俺はこの試合に望むつもりだ。キャプテンの座を賭けて」

341 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/08(月) 18:01:44 ID:???
中里「……承知。しかし万が一敗れた場合、いったい誰に託すつもりでござるか?」

シェスター「さぁてね。その時はその時さ。さっ、そろそろ試合開始だ。しっかり守ろうぜ」

中里「あっ、待ってくだされシェスター殿ォ!!」



中里「(……この試合を通して分かったことが一つある。このチームの船頭を任せられるのは
   現段階ではシェスター殿、やはりお主しかござらん。だからここで拙者は負けるわけにはいかぬ)」

長らくチームを同じくして、キャプテンを務めてきた森崎の存在を忘れていたわけではない。
だが、今の森崎には不安が多すぎるのも事実。特にスポーツ選手としての寿命が明日にでも尽きかねない
『破滅のツボ』に苛まれているのであればなおさらだ。
キャプテンという立場は森崎により大きな力と精神を与えてくれるかもしれない。
だが、その勢いで残された寿命を一気に燃やし尽くしてしまう不安が中里の心にあったのだ。

ブルルルルル……ギュオオオン!!

中里「(激しく二つに分裂するボール。ならばブロックもその動きに合わせるまで!)」

中里は分身ドリブルの応用で、素早くサイドステップし、その反動でまた跳ねる。
それを残像が現れるまで繰り返し、シュートコースを広くカバーするブロックを作り上げる。

バチィッ!!

クライフォート「なんだと…!?あのような動きができて何故……くっ、これ以上言うまい。ナイスファイトだブレーメン」

ブローリン「す、すごい!まるで一人で二人分の動きをしているようだ!」

森崎「忍者の末裔らしいあいつの本領発揮だ!ナイスブロック、中里ォ!」

342 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/08(月) 18:03:05 ID:???
シェスター「な、中里……お前……!」

中里「(シェスター殿。早まる気持ちは分からぬわけではない。
   誰よりもブレーメンのことを考えてきたお主の気持ちには感服するでござる。
   だが……だが、今一度思いとどまって欲しい。この遠征で間違いなく
   拙者たちは強くなってみせるでござる。だから、今はまだ後ろを信じて……)」

ピッピッピ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!

中里「拙者達を引っ張って行ってもらいたいのでござるよ。シェスター殿」

シェスター「…………ああ。任せるでござるよ、ニンニン」

試合終了のホイッスルが高らかに吹かれる。
長時間ロースコアの展開にもかかわらず、両チームサイドとも
サポーターは選手たちに惜しみない歓声と拍手を降り注いだ。
昨夜まで降り注いだ雨以上のソレは、疲労困憊の選手たちに
立ち上がらせる気力を分け与える。

森崎「(……引き分け、か。だが、最後まで押されっぱなしだったかもな)」

ブレーメンの得点はPKという幸運に救われた1点のみ。
同じ1点ではあるが、やはり今のブレーメンの攻撃力不足は否めなかった。
ふと前を見ると両チーム様々な選手たちが互いの健闘をたたえ合っている。
中にはユニフォームを交換しつつ熱い抱擁をしているものまでいた。

森崎「せっかくだから俺も誰かと話をしてこようかな?」

343 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/08(月) 18:04:58 ID:???
A ブレーメンの選手に話しかける
【マルス・ビクトリーノ・マーガス・ベルンハルト・キーガン
 シェスター・ブローリン・ガスコイン・中里・シュバルツェン】

B アヤックスの選手に話しかける
【レンセンブリンク・クライフォート・イスラス・クリスマン・カイザー
 ネビル・ディック・三杉・リブタ・ソンダース・ドールマン】

C 一足先に控え室に戻る

※選んだ選手とは別の選手が一緒にいる場合もあります。

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

344 :森崎名無しさん:2013/07/08(月) 18:06:24 ID:G7FasLzU
A
ビクトリーノ

345 :森崎名無しさん:2013/07/08(月) 18:20:12 ID:ceG6VDBc
B クライフォート

346 :森崎名無しさん:2013/07/08(月) 18:20:33 ID:4RNbl5+M
B
イスラス

347 :森崎名無しさん:2013/07/08(月) 18:21:11 ID:mlAtPdaQ
B クライフォート

348 :森崎名無しさん:2013/07/08(月) 20:20:16 ID:???
この試合全体的にいいドラマだったな

349 :森崎名無しさん:2013/07/08(月) 20:41:38 ID:???
ドリブルとミドルが撃てる選手がいればね
シェスターとビクトリーノの負担が大きい

350 :森崎名無しさん:2013/07/08(月) 22:34:59 ID:???
サイドアタッカーがいるだけでも随分と変わるんだけどね。

351 :森崎名無しさん:2013/07/08(月) 23:19:18 ID:???
センターラインに負担がかかりすぎてるのと、ボールカット能力が低めなのが問題かな。
だからビクトリーノとツートップが出来るFWか、サイドを駆け上がれるウィングか、タックルの名手のSBがほしい。
SBは中里もいるし、森崎とブローリンでカバーできる(打たれて守る)から、やっぱ攻撃的選手だねえ。

352 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/09(火) 04:20:09 ID:???
>>348
おかげでいろんな選手に見せ場を作ることができました。皆さんの引きに感謝ですね!
>>349-351
ブレーメンのチーム力はまだまだ発展途上。新たなメンバーの選択肢が重要になってきそうです。


B アヤックスの選手に話しかける
>クライフォート

森崎はセンターライン付近に佇んでいるクライフォートのもとへと駆け寄った。


★クライフォートの様子→! card★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

ダイヤ→シェスターとキャプテンマークを交換していた。
ハート→イスラスと何かを話し合っている。
スペード→ディックと何かを話し合っている。
クラブ→一人で何やらそわそわした態度をとっているが…?
JOKER→観客席に手を振っている。知り合いでもいるのだろうか?

353 :森崎名無しさん:2013/07/09(火) 04:24:26 ID:???
★クライフォートの様子→ スペード4

354 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/09(火) 08:48:18 ID:???
★クライフォートの様子→ スペード4 ★
>スペード→ディックと何かを話し合っている。


クライフォートの傍には、ブレーメンの攻撃を何度も弾き返したディックの姿があった。
後半40分過ぎのブレーメンの最後の猛攻を食い止めたときのことを話し合っているようだ。

ディック「あそこでキャプテンが戻ってきてこなかったらフリーで打たれてたかもな。助かったぜ」

クライフォート「いや、あそこはお前の献身的な守備が好結果を生んだだけだ。お前の功績だよ」

森崎「(守備陣との固い連携で結ばれているからこその会話か。
   アヤックスの強固な守備の象徴みたいなものだな……)」

自分たちの攻撃が最後まで通用しなかったのも仕方のないことなのかもしれないと森崎は思う。
二人は森崎が近づいてきたことに気がついたのか、一旦会話を打ち切り森崎の方を向く。

クライフォート「ナイスゲームだったな。ブレーメンのGK」

ディック「まさか俺たちがたったの1点で抑えられるとは思わなかったぜ」

森崎「(こっちはその1点取られたことが無性に悔しくてたまらないんだが。
   まぁ、俺の実力はとりあえずしっかりとこいつらの印象に残ったようだな)」

熱戦を引き分けで終えたライバルに対する、尊敬の眼差しを受けて少し誇らしげになる森崎は……

355 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/09(火) 08:49:40 ID:???
☆どうしますか?

A こちらこそ、ナイスゲームをありがとなアヤックス!
B 次に対戦するときは絶対に決着をつけようぜ!
C 下馬評じゃそっちが有利だったくせに随分情けない結果だったな。
D おい、負傷させたカルーンブに対して何か詫びるべきじゃないのか?
E 前半と後半でプレイスタイルが大きく変わったような気がするんだが…
F うちもお前たちみたいな磐石な戦力が整っていればなァ…
G その他(好きなセリフや行動をお書きください)

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

356 :森崎名無しさん:2013/07/09(火) 08:55:36 ID:+t2B7pZ2
E

357 :森崎名無しさん:2013/07/09(火) 08:58:21 ID:lic4GfcE


358 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/12(金) 11:12:34 ID:???
>E 前半と後半でプレイスタイルが大きく変わったような気がするんだが…



森崎「前半戦でお前が使っていたあのシュート……なぜ後半戦で打たなかった?」

ブロックに向かったカルーンブを負傷退場させた『ブレイクショット』は前評判通りの凶悪な威力を見せた。
あのシュートを中距離から連打されたら、ブレーメンの守備陣は心身ともにズタズタにされただろう。

森崎「総合力で大きく劣る俺たちブレーメンは替えのきかないメンバーばかりだ。
   退場したのがカルーンブじゃなければ、俺たちはもっと苦戦していただろう」

森崎の問いかけに、クライフォートは一瞬驚きにも似た笑みを浮かべ、訝しげな瞳で睨むディックを制しつつ答える。

クライフォート「確かに君の言っていることは正しいな。君たちブレーメンの今の戦力は
        一見纏まっているように見えて非常にアンバランスな状態で保たれている。
        今回の試合だってそうだ。ビクトリーノの体力が切れた瞬間、
        君たちの攻撃の手段はほとんど限られ、蛋白になってしまっていた」

森崎「合同練習でお前のプレイを見させてもらったが、お前は勝ち負けに
   躊躇するような奴には思えなかった。何が何でも絶対に勝ってやるっていう気迫っちゅうのか?
   そういうものがプレイの一つ一つに込められていて、なんだか共感するものがあったんだよ」

ディック「んだよ、結局ドローで終わった俺たちへの皮肉のつもりかよ?ああん?」

クライフォート「よせ、ディック。……君の質問に答えるとするならば、回答はNOだ。
        まず、この試合はお互いに来季に剥けた調整を兼ねた親善試合。
        そこまで勝ち負けにこだわる事もなければ、
        シーズンに影響するほどの負傷は避けたいと考えるのが普通だろう」

森崎「……」

359 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/12(金) 11:14:27 ID:???
『破滅のツボ』という普通の負傷とは比べ物にならない爆弾を抱える森崎にとって耳に痛い言葉だった。
もしもクライフォートが容赦なくブレイクショットと連打したとすれば、
最悪、この試合で自分の選手生命は尽きてしまったかもしれないのだ。

クライフォート「そしてもう一つは……まぁ、これは俺たちの自惚れもあったのだろう。
        相手を『わざと』吹き飛ばせずとも圧倒できる技術があると過信していた。
        君たちブレーメンの底知れぬパワーに、最後まで拮抗を破ることは叶わなかったがな」

森崎「ふん。所詮3位チームだと侮ったのが命取りだったな」

クライフォート「そのことについては素直に詫びよう。詫びついでに、今度はこちらの質問に答えてはくれないだろうか」

森崎「なんだよ、急に改まった態度で」

クライフォート「先ほどの君の質問にあった『何が何でも勝ちたい』という信念についてだ。
        このアヤックスアカデミーのOBにて、現在セリエAのトッププレイヤーとして活躍している選手がいる。
        名前はマルコ・ファンベルグ。七色に光るシュートを止められるGKはほんのひと握りと言われている」

森崎「ファンベルグ……ああ。知ってるぜ。いつか戦ってみたいストライカーの一人だ」

クライフォート「彼がプロ選手にとって最も大切だと語った『勝利への執着心』という言葉がある。
        俺はこの信念に基づき、技術を磨き、チームを纏め上げてきたつもりだ」

森崎「『勝利への執着心』ね……」

クライフォート「だが、この漠然とした言葉だけを頼りにできるほど俺は賢くはない。
        君だったらこの『勝利への執着心』という言葉をどのように捉える?」

クライフォートの言葉の節には、森崎に対する興味と挑戦が半分ずつ込められているように感じた。

360 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/12(金) 11:16:11 ID:???
☆どう答えますか?

A どんな手段を使ってでも勝利を手に入れることだ
B どんなに辛い状況でも勝利を諦めないことだ
C 惨めな敗北すらも次の勝利へと繋げられる要領の良さだ
D 敗北への恐怖を勝利の欲求へと変換できる心の強さだ
E 執着心って言葉はあまりいいイメージが沸かないな…
F あまりにも漠然過ぎて一言じゃ言い表せないと思う
G 他の選手が残した言葉の考察なんてくだらないな。自分の意思を持てよ

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

361 :森崎名無しさん:2013/07/12(金) 11:41:11 ID:ZjYS1BH+
C

362 :森崎名無しさん:2013/07/12(金) 12:02:30 ID:Ohncl19o


363 :森崎名無しさん:2013/07/12(金) 12:09:45 ID:YMMTtYCk
B

364 :森崎名無しさん:2013/07/12(金) 12:14:10 ID:OzGueGDM
B
ぎーりーぎりまーでーふんばってー♪

365 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/12(金) 15:45:51 ID:???
>>364
ウルトラマンが欲しい!

>B どんなに辛い状況でも勝利を諦めないことだ

森崎「勝利への執着心。それは……」

クライフォート「それは……」

ディック「そ、それは……」

気がつけばクライフォートだけでなくディックまでも
森崎の『勝利への執着心』の答えに固唾を呑んで注目していた。
長年目標としてきた憧れの大先輩が残した
プロの心得への回答に興味がわかないわけがない。

森崎「それはどんなに辛い状況でも勝利を諦めないことさ!」

クライフォート「!」

ディック「勝利を諦めない……」

森崎の持論。それは絶対に諦めないという心構えだ。
たとえ絶望的な状況に陥ったとしても、
勝利を諦めないという強い気持ちだけは失わない。
もしかすれば僅かなチャンスが巡ってくるかもしれない。
それがたとえ何度も過去をやり直した結果、偶然訪れた幸運だとしても。

森崎「(……リセットで成功を掴んできた俺が言えた義理じゃないのかもしれない。
   いや、違う。そんな俺だからこそ諦めない気持ちを絶対に忘れちゃいけないんだ!)」

366 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/12(金) 15:47:14 ID:???
森崎には成長を促進させる『星のオーブ』の加護と共に
再起不能の絶望的な状況を無かったことにする『リセット』の能力を与えられている。
宿敵ラムカーネの存在と初めて対峙したとき、森崎はその力を自覚させられ、そして決意をした。
志半ばで夢を絶たれた、沢山の過去の森崎有三たちに恥じない生き方をしなければならない。
それが今現在、夢のプロの舞台まで生かされてきた自分が成さなければならないことなのだと。

森崎「諦めん。諦めんと言ったら諦めん。それが俺にとっての勝利への道標。勝利への執着心だ!」

どうせやり直せばいつかは成功できるという後ろ向きな考えは意地でも持たない。
わずかでも勝利の可能性があるのならば絶対に諦めない。
森崎の断固たる決意に、クライフォートは満足そうに頷いた。

クライフォート「フフ……大した自信だな。その諦めないという強い気持ちが、
        俺たちアヤックスとのチーム力の差を埋めたのかもしれないな」

ディック「だが諦めない気持ちなら俺たちだって負けちゃいないぜ。
     今回は引き分けに終わったが、次に戦う時はきっちり決着をつけようぜ!」

森崎「ああ、望むところだぜ。次こそは1点もやらんぞ。1点もな!」

サッカーに賭ける意志の表現は人それぞれではあるが、
諦めないと決意した者たちだからこそ、このプロの舞台で戦える資格を得られたのだろう。
勝利への執着心。後に、森崎はこの言葉の真の意味を
発言者自身の口から聞くことになるのだが、それは遠い未来の話である。

※クライフォート、ディックの評価が上がりました!

367 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/12(金) 15:48:52 ID:???
〜アヤックスアカデミー寮・客間〜

試合を終えたブレーメンのメンバーは試合後、選手だけの自主的なミーティングを行っていた。

シェスター「いや〜とりあえず皆おつかれさま!勝利の美酒は味わえないけど、
      遠征試合1試合目にしては結構満足のいく結果になったんじゃないかな?」

ビクトリーノ「俺たちの長所と短所を改めて確認できたのは良い傾向だよな。
       補強戦力を見極めるには十分な戦果だったぜ」

マーガス「(結局PKでの1点だけだったか。ポストプレイどころか得点力でさえ貢献できなかった。くそ……!)」

中里「それでキャプテン、このあとの予定はどうなっているでござるか?」

親善試合を終えた森崎たちブレーメンのメンバーたちは、
アヤックスのメンバーたちからの送迎会に招待されることになっている。

森崎「(送迎会は夜からだから少し時間が作れそうだな)」

ミーティングを煮詰めるもよし、送迎会の準備に追われるアヤックスの面々に会いにいくのもよし。
アムステルダムで残された僅かな自由時間を、森崎は有意義に謳歌する。


☆どうしますか?

A ブレーメンのメンバーとミーティングを行う
B アヤックスの選手たちに会いにいく

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

368 :森崎名無しさん:2013/07/12(金) 15:55:44 ID:uHeGVqA2


369 :森崎名無しさん:2013/07/12(金) 15:58:22 ID:5LE/wwG+
A

370 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/12(金) 22:53:50 ID:???
>A ブレーメンのメンバーとミーティングを行う

森崎「(よし、もう一度入念に今日の試合の反省をしよう)」

収穫も多かったが、その分課題も多く見つかった今日の試合を森崎はもう一度振り返る。

森崎「オランダ遠征の総括だな。誰と一緒に話し合おうか」

☆誰を誘いますか?

A シェスター
B マーガス
C ビクトリーノ
D ブローリン
E 中里
F マルス
G その他のブレーメン選手

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

371 :森崎名無しさん:2013/07/12(金) 22:55:20 ID:PiEq5nEc


372 :森崎名無しさん:2013/07/12(金) 23:00:22 ID:uHeGVqA2


373 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/13(土) 01:06:11 ID:???
>C ビクトリーノ


森崎「ビクトリーノ」

ビクトリーノ「よっ、お疲れさん。今日はお互いヘトヘトになるまで働かされたなぁ」

森崎「お前は明らかにオーバーペースだったっつーの。
   俺がハーフタイムで釘刺さなきゃ絶対途中で力尽きてただろ」

ビクトリーノ「なはは……それを言われると耳が痛い」

どっかりとソファーに腰掛け、スコア帳を捲りながら二人は試合の総括を始める。

ビクトリーノ「シーズン中も気になってたけど、お前って1点取られてから燃えるタイプだよな。
       今日の試合も先制点を奪われてから、完璧なセービングをするようになりやがって」

森崎「お、俺だって好きでゴールを奪われてるわけじゃねーよ。
   相手の出方さえわかれば、いくらでも対抗策が出てくるってだけさ」

レンセンブリンクのシュートも、一度コースを覚えてしまえばもう恐るに足りなかった。
慢性的なシュートに対するトラウマを克服したことで、
球筋をハッキリと記憶し、セービングに生かす術を森崎は身につけていた。

森崎「(そう思えばあのトラウマで苦しんだ時期も決して無駄じゃなかったってことだな)」

ビクトリーノ「だが、今日みたいな1点が鍵を分けるロースコアの試合の場合楽観視できねーぜ」

森崎「……ああ。無失点で切り抜けるには俺のセービングだけでなく守備陣との連携も重要になってくる」

ビクトリーノ「それとボールの支配率だな。俺やシェスターを中心に攻撃を途切れさせないこと。
       後半は俺がバテちまったせいで相手にいい様にされちまった」

374 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/13(土) 01:07:35 ID:???
アヤックスの豊富な攻撃パターンをむざむざと見せつけられた今日の一戦。
ブレーメンがここからさらに強くなるには、層の厚みを増やすことが重要だと気づかされる。

森崎「せめてあと一人、安心してドリブルを任せられるような人材がいればなぁ。
   たしか次の遠征先で、新しい選手が合流する予定なんだっけ?」

ビクトリーノ「ああ。しかも噂じゃ選手だけじゃなく監督やコーチ陣の強化も考えてるってよ。
       フロントのおっさんたち、どうやら来季は本気で優勝を狙いにいってるみたいだぜ」

森崎「(ちくしょう。俺も早く『破滅のツボ』の問題にケリをつけて万全の体制で試合に望みたいぜ)」

そのためにもガトー司祭の助言のとおり、
ラムカーネを守る『闇のオーブ』の対抗策をアカネイアで見つけなければならない。
静かに闘志を燃やす森崎の横で、ビクトリーノもまた秘めたる思いに馳せていた。

ビクトリーノ「(俺の唯一にして無二の相棒。ダ・シルバ。
       お前が同じチームにいてくれればきっとブレーメンはもっと強くなれるのに)」

互いの特性を120%引き出せあえるパートナー。行方不明となった彼を探すため、
ビクトリーノはある情報の筋を頼りにブレーメンへと加わった。

ビクトリーノ「(本当に信じていいんだよなモロドフさんよ。森崎についていけば必ずアイツに会えるって…!)」

異世界アカネイア大陸への繋がりが、相棒との再会の鍵となる。
その言葉に望みを託し、ビクトリーノは掌に爪を食い込ませるほど強く拳を握った。

※ビクトリーノの評価が上がりました!

375 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/13(土) 01:09:10 ID:???
アンナ「ちょ〜っとここらでブレイク・タ〜イム!みんな、お久しぶりね。
    あるときは秘密の店の店員、あるときは輸送隊の裏番長、
    そしてまたあるときは熱血実況者ことアンナよ〜!」

シャル「アヤックスのマネージャーのシャルロートカです。オランダ遠征編も残り僅かとなりました。
    長期間の休載やその他諸々の事情でだいぶ間が空いてしまったにもかかわらず、
    こうして次のシナリオへと移行できるのも皆さんのおかげです。ありがとうございます!」

アンナ「さてさて、次のシナリオ分岐の前に忘れちゃいけないやり残したことがあるわね。
    昨年10月22日から11月4日の間行われた
   『第3回ファイアーモリブレム』の人気投票結果発表をやっちゃいましょう!」

シャル「総投票数1035!総コメント数234!こんなに沢山の投票にもかかわらず、
    発表が遅れに遅れてしまって本当に本当にごめんなさい……」

アンナ「そのお詫びも兼ねて、今回の発表は少し特殊な形を取っちゃうわよ〜。
    上位入賞者のあの面々がまさかまさかの大活躍!?
    人気投票結果発表兼ファイアーモリブレム特別編、はじまりはじまり〜!!」

376 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/13(土) 01:10:43 ID:???
ミーティングから1時間ほど経ったあとのこと。
送迎会の準備が終わったと連絡が入り、森崎たちは地下のホール会場へと案内される。

森崎「……で、一体なんなんだ?このデカイ動物の着ぐるみは」

入室と同時に手渡されたふわふわでもこもこの着ぐるみを見つめつつ、森崎は事情を訪ねた。

シェスター「ああ。なんでも抽選で選ばれたファンとの交流会も兼ねてるらしくてな。
      俺たちにもパフォーマンスを手伝って欲しいんだとさ」

マーガス「だからってなんで着ぐるみなんか着なきゃならないんだよー」

中里「まぁまぁ。この3日間世話になった恩を返す意味でも助力しようではござらんか」

シェスター「それによく見ればなかなかチャーミングじゃないか。
      何事も経験さ。こんな機会滅多にないし、早速着替えてみようぜ〜」

ブローリン「……お、俺に合うサイズはあるのか?」ドキドキ

森崎「へぇ、結構種類があるな。せっかくだしブレーメンの音楽隊にちなんだ動物とか良さげかもな」


☆どの着ぐるみを装着しますか?

A ロバ
B イヌ
C ネコ
D ニワトリ

2票集まった時点で確定です。メール欄を空白にしてIDを表示して投票してください。

377 :森崎名無しさん:2013/07/13(土) 01:16:24 ID:PXvW+kSY
D

378 :森崎名無しさん:2013/07/13(土) 01:17:04 ID:w1Cqp9Jw
A

379 :森崎名無しさん:2013/07/13(土) 01:32:04 ID:ETXxH31Q
C

380 :森崎名無しさん:2013/07/13(土) 02:11:24 ID:0VebXSEg
D 
森のクマさんに対抗するならイヌかとも思ったんだが、
ここはフェザーに合わせてみる

381 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/13(土) 07:10:57 ID:???
>>380
小さなヒヨコだったフェザーもそろそろ立派なニワトリに成長する頃でしょうか…?
=========
>D ニワトリ

森崎「やはりここはニワトリの着ぐるみだな。なんたって俺はフェザーのパパだからな!」

フェザー「ピヨピヨ」

カバンの中からひょっこりと現れ喜びをアピールする可愛いペットを撫でつつ、
森崎は真っ赤なトサカが目立つ、ニワトリの着ぐるみをもぞもぞと着込んだ。

森崎「(うおっ、暑い。着ぐるみの中ってこんなにも蒸れるもんなのか)」

着込んだ瞬間くらりと目眩がする錯覚を覚え、フラフラと足元がおぼつかない。
慌てて壁に手を付き頭の重さに負けないよう、倒れないように体のバランスを整える。

森崎「(ふう。なんとか着込むのに成功したぞ。ちなみに他の皆は何の着ぐるみを着たんだろう)」

★ロバ役→! dice
イヌ役→! dice
ネコ役→! dice★

!とcardの間のスペースを消してカードを引いてください。カードで分岐します

0.1→シェスター
2.3→マーガス
4.5→ビクトリーノ
6.7→ブローリン
8.9→中里

※被った場合、次の項目の選手が(中里の場合シェスターが)選ばれます。

382 :森崎名無しさん:2013/07/13(土) 07:27:32 ID:???
★ロバ役→ 5
イヌ役→ 3
ネコ役→ 6

383 :森崎名無しさん:2013/07/13(土) 09:25:42 ID:???
ダイス判定で合ってる? 一応numで判定しておきます
★ロバ役→ 1
イヌ役→ 6
ネコ役→ 3

384 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/13(土) 14:29:45 ID:???
>>383
こちらの不手際をフォローして下さりありがとうございます!
GMの知識と感覚に空いた穴を早く埋め直さなければいけませんね…
==========
★ロバ役→ 1→シェスター
イヌ役→ 6→ブローリン
ネコ役→ 3→マーガス ★

森崎「……ん?」

うだる暑さで歪んだ狭い視界が徐々に鮮明になった頃、
森崎は周囲の様子がおかしな状況になっていることに気がつく。

森崎「おかしいな。この施設の更衣室ってこんなに広かったっケ?」

やけに高い天井。扉までの距離がゴール前からセンターサークル並に離れているように見える。

森崎「試合のあとだから疲れてんのかな。おっと、ぼーっとしている場合じゃないぜ。えーっと、なになに……?」

提示された資料によれば、森崎以下4名で、人気投票の結果発表の司会進行を任されているらしい。

森崎「ふーむ。なぜ送迎会で人気投票の結果発表、
   そして動物になりきって行わなければならない理由がさっぱり理解できないが……」

ドロン!ボワワワワン……

中里「それには拙者がお答えするでござるよニンニン」

煙幕から派手な音と共に現れたのは、忍び装束に身を包んだ中里だった。

森崎「へぇ。言っちゃ悪いがユニフォーム着てる時よりなんだか様になってるなァ。
   動物の使い魔なんかがいるところも、いかにも忍者らしくてナイスだぜ」

385 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/13(土) 14:30:48 ID:???
グルルと喉を鳴らす大型の黒豹に跨りながら、中里は今回の以来の趣旨を話す。

中里「第3回人気投票はハロウィンの時期に行われた投票だったため、
   本来は結果発表と同時に仮装パーティーが行われる予定だったでござる。
   俗に言う季節ネタをやろうとしたらやる機会を逃した!って奴でござろう」

森崎「なるほど、この着ぐるみはそのパーティ用の名残ってわけね」

中里「拙者には別の任務があるためこれにて御免。森崎殿、無事に会場にたどり着くでござるよ……」

そう言い残すと、中里は再び煙幕とともに姿を消した。

森崎「なんだよ。まるで死地に旅たつ人間を見送るような言い草しやがって。よし、行こう。行こうぜみんな!」

シェスター「準備オッキ〜!」

ブローリン「急ごうワン!」

マーガス「頑張るニャン♪」

そこには細部まで実に良くできた着ぐるみを着込んだ3人、もとい3匹がいた。
やけにまつ毛が長く、毛並みが絹糸のようにサラサラしているロバ。
徒党を引き連れ雪山で熊を相手に戦うような立派な貫禄を見せるイヌ。
そしてエジプトで飼われていそうな背丈と手足が極端に長いネコが元気な返事を返す。

森崎「(ノリノリで語尾に鳴き声までつけちゃて。……特にマーガスの破壊力が凄まじいぞ)」

ここは自分もニワトリというキャラに成りきるべきと判断し、
森崎たちは陽気な鳴き声を奏でつつ会場へと向かうのだった。

386 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/13(土) 14:32:23 ID:???
森崎「しかし会場まで随分距離があるな。無駄に歩かせるんじゃないコケ!」

ブローリン「森崎。送迎会の本番前に、軽くリハーサルをしたほうがいいと思うワン」

シェスター「確かに資料の読み上げの練習とかしたほうがいいオッキー」

マーガス「確かに何事も練習は大事だな。さっそくざっと読み上げてみるニャン」

森崎「え〜……ゴホンゴホン。それでは改めましてこんにちは。
   第3回『ファイアーモリブレム』人気投票結果発表を始めたいと思うコケ」

387 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/13(土) 14:33:41 ID:???
【第57位…4票】41人

【カール・ハインツ・シュナイダー 長野洋 岩見兼一 ニーナ 山崎
メクネス 滝一 来生哲平 井沢守 沢田タケシ 反町一樹 石崎了
バンビーノ コルドバ 小豆沢 栗栖 早田誠 新田瞬 バビントン
ストラット シャル ハンス・ドールマン レオン・ディック
ヨハン・レンセンブリンク ゲルト・カイザー ルート・クリスマン
リブタ 三杉淳 中里正人 フランツ・シェスター ユベロ ユミナ
ロレンス エレミヤ ローロー シーマ ホルス ミディア
マリク エリス サムソン】

森崎「以上まとめてご紹介いたしました。TRICKorTREATのコメントを
   きっちり全員に送ってくださったそこの君、どんだけ欲張りなんだコケ!」

シェスター「それかよっぽどのイタズラ好きってところかな?
      それにしても俺がここにいる理由が理解できないオキー。
      項目が登録されているブレーメンのメンバーで何故俺だけ!ヒンヒンヒン……」

ブローリン「二人とも。いや、二匹とも。せっかく投票してくれた人たちに失礼だワン!」
      
マーガス「時期的にアヤックスのメンバーのキャラが確立する前だったのがちょっと残念だニャ」

森崎「ま、次の人気投票にケッコー期待できるだろう。
   今後も『星のかけら』で俺たちの味方として戦ってくれるかもしれないしな」

388 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/13(土) 14:35:01 ID:???
【第47位…5票】10人

森崎「ここからは個別コメントありの人もちらほらと見受けられるコケ!」

マーガス「まずはコメント1票のみんなを纏めてご紹介だニャン」

【ミハエル 肖俊光 ウォレン ミシェイル ブローリン】

ブローリン「まだ出初めて間もない俺に投票してくれた人、ありがとうだワン!」

シェスター「ぐぬぬ……いかにも後で裏切りそうなコイツに負けるなんて……悔しい!」

森崎「コラそこ、ネタバレになるようなキーワードは謹んでもらうコケ!
   続いて個別コメントありのキャラをそれぞれ紹介させていただクックドゥルドゥルドゥ♪」

マーガス「欧米ニャ!」

389 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/13(土) 14:36:31 ID:???
・山森正吾
>がんばれ!

森崎「がんばれ!頑張ればいつか花咲くときもあるコケ!」

・高杉真吾
>タカスギーズが奇跡の逆転勝利するとは思わなかった

マーガス「フードファイトでもいつかリベンジしたい相手だニャン」

・アテナ
>FE恒例女性剣士枠としてこれからの活躍に期待

シェスター「女剣士は強いのがFEの法則らしいからね。期待するオッキー!」

・ルイ・ナポレオン
>尻に負けんなよー

ブローリン「俺の腹筋のように、森崎も毎日尻筋を鍛えているワン?」

・アンナ
>トリックスターで戦闘に参加してくれてもいいのよ

森崎「杖も使える便利職だな。仲間になってくれれば助かるコケ」

390 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/13(土) 14:38:07 ID:???
【41位…6票】6人

・モロドフ

森崎「最近定期連絡もないけど、元気にしてるのかねあの爺さんは……」

シェスター「続けて個別コメントありのキャラを紹介するロバ!」

ブローリン「ちょっと待てシェスター。ロバは『ロバ』とは鳴かないワン」

マーガス「ちょっと変えるとなんだかメカメカしいニャン……」

・ドーガ
>今後の活躍に期待

森崎「貴重なアーマーとしてクリスの分まで活躍してくれよ……」

・ブライアン・クライフォート
>僕はきれいなクライフォ(ry

シェスター「(キャプテンとしての勝負は悔しいが一つ上をいかれていたな……だが、次こそは)」

391 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/13(土) 14:39:19 ID:???
・マジ
>マージファイターとかダークマージになってもいいんだぜ?

ブローリン「彼には何げに魔法の才能があるらしいな。運がよければ転職の機会もワンチャン?」

・マンフレート・マーガス
>柱の男になったのか

マーガス「勝てばよかろうなのニャン!……前の試合は引き分けたけど」

・アラン
>ゴフッ
>もしかして死ぬと大幅強化?

森崎「これ以上誰ひとりとして死なせやしねぇ!俺が指揮官として皆を無事に生き残らせてみせるさ」

シェスター「熱くなってるところ悪いけど、まだまだ先は長いからサクサクいくよ〜」


392 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/13(土) 14:40:33 ID:???
【第39位…7票】2人

・エスト
>とりあえず今のところ悲劇フラグはポッキリっぽくてひと安心。未来の義兄に感謝しとくんだぞ

マーガス「好みがかぶっちゃうと色々揉めることってあるよニャ」

・ジュリアン
>どこかの緑風みたいにならないようしっかり成長するんやで

ブローリン「下を見ていては成長も遅れてしまうぞ。目指すならより高みだ。上を見ろ上を!」

【第37位…8票】2人

・クライネ
>ナイスツンデレ

シェスター「ツレない女の子をメロメロにした時の優越感がたまらないんだな、これが」

・カチュア
>姉までハッピーになったせいか原作から余計に不憫な感じに……
>銀の槍と早期参戦効果による第二部での活躍に期待

マーガス「ここは独り身同士、僕と積極的なお付き合いをしニャせんか?」

森崎「いや、今のお前すっごい気持ち悪いから生理的に無理ってぶっ飛ばされるのがオチだろ」

393 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/13(土) 14:41:53 ID:???
【第30位…9票】7人

・マリーシア

シェスター「この名前ってサッカー人としては妙に興味をそそられるッキー」

マーガス「名は体を表すとはこのことかニャン」

・後藤(大会MVP)
>行くよ後藤ちゃん!
>イチガヤキングダム…
>素晴らしいっ!

ブローリン「真に優れたものは時に運さえも味方につけるという。この男こそまさにそれだワン」

・ルーメルの部下の竜騎士A
>まさかのJOKER

マーガス「そういやアヤックス戦では必殺はバンバン出たけどJOKERはサッパリ顔を出さなかったな。羨にゃしい…」

394 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/13(土) 14:43:02 ID:???
・第三小隊の傭兵
>ミスターOとの関係は!?
>K引きすぎ

森崎「第七小隊を訓練してたときがもう大分昔のように感じるコケ……」

・リュッケ
>結構強かったな。
>まさかマルスを倒すとは

森崎「蟹座のくせに強いとは。色々規格外な人だったな」

・ラムカーネ
>ダークヒーロー(?)って事で

森崎「…………」(拳を静かに震わしている)

・ガーネフ
>吐き気を催す邪悪としてはかなり魅力的なんで一票。バトる時は全力で消しにいくけどな!

シェスター「一体何を企んでいるのやら。ま、俺たちが協力してやるからバッチリ決めてこいよ森崎」

395 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/13(土) 14:44:12 ID:???
【第26位…10票】4人

・ラモン・ビクトリーノ

シェスター「おのれおのれおのれー!何故俺がたったの4票でコイツが10票なんだー!!」

・ジェイガン
>じいや!
>見せ場をラングに取られちゃったね、お爺ちゃん
>トゲ

ブローリン「ベテラン不足のブレーメンに是非とも欲しい逸材だワン」

マーガス「監督としてだよな?まさか選手としてじゃないよな?」

・ルーメル
>非常に印象的な敵キャラでした。本当に強かった!

シェスター「こういう野心ギラギラな奴は嫌いじゃないよ。
      だけど、分相応な身の振り方ができないんじゃ長生きできないね」

・ラング
>綺麗なラング

森崎「いかにもな悪代官的な奴かと思ったんだが……まさか仲間になったりなんかしねぇよな…?」

396 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/13(土) 14:45:23 ID:???
【第24位…11票】2人

・中山政男

ブローリン「(どこか俺と似たようなモノを感じるな。レヴィンのために俺ももっと精進しなければ……!)」

・トーマス
>ゴードン亡き今暴走機関車の称号は君だけの物!
>頼りになる兄貴分って感じで好きです

シェスター「(そうだ、ブレーメンにはこういう人物が必要なんだ。年上かつ格上の、しっかりした選手が……)」

【第20位…12票】4人

・アベル
>二部でも最強になれるかな
>なんか凄いことになってしまった!

シェスター「これが噂のアカネイアの『黒豹』ね。いつか本気の勝負を挑んでみたい相手だな」

・リンダ
>リンダルートは失くなったんでしょうか?
>リンダは犠牲になったのだ。古くから続くマモノ…その犠牲にな

森崎「俺に春が訪れるかどうかは皆の選択とカード運次第だ。頼んだぜ!切実に!」

・オグマ
>いつかメリクル持たせてやりたいね。今誰が持ってるか知らないけど
>生き返ってくれて本当に良かった

ブローリン「(失われた命が戻るという文字通りの生き証人か。待ってろよレヴィン。いつか俺が必ず……)」

397 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/13(土) 14:46:39 ID:???
・カイン
>もう牛の丸焼きは勘弁なんで死なないでくれよな!
>個人的に推してるカップリングがあるんで合流後にはくっつけられるよう優先して選んだる。だから頑張れモテナイツ

マーガス「お、俺にもどうかカップリング結成のチャンスをにゃにとぞ!にゃにとぞお願いしますニャン!」



森崎「……ふぅ。とりあえず20位までの連中をコメント紹介付きで
   ざっと読み上げてみたぜ。ケッコー様になっていただろ?」

シェスター「オッキーオッキー。その調子で本番も頑張れ〜」

マーガス「しかし、まだ送迎会の会場につかないのか?そろそろ歩き疲れてきたニャン」

ブローリン「これしきのことでへばっている様じゃこの先の遠征試合でも苦労するワン」

森崎「うーむ。こうなれば人に道を訪ねてみるか。聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥だコケ」

398 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/13(土) 14:48:04 ID:???
ライアン「森崎さん!お久しぶりです!元気そうでよかった……」

ロデイ「色々と大変な事があったようですが、ご無事なようで何よりです」

ジョルジュ「ふむ。しばらく見ないあいだに随分と様変わりしたな」

ルーク「その赤いトサカヘアー、なかなかオシャレっすよ!」

森崎「あれ?なんでお前たちがここに居るの?ってことはここってアムステルダムじゃなくてアカネイア?」

シェスター「どうやら俺たち、道に迷ったあげくいつの間に異界の門をくぐり抜けてたみたい……」

マーガス「き、きっとアンナさんが招待してくれたんだニャ。
     ほら、人気投票の上位入賞者からは直接コメントをもらうのが定例だろ?」

ブローリン「うむ。そう考えれば何ら不思議ではないワン」

ジョルジュ「おそらくこの空間は虚像と現実が混ざり込んでいるのだろうな。
      君たちのその可愛らしい姿が何よりの証拠だろうさ」

森崎「へ?ちょ、ちょっとジョルジュさん。冗談でもそんな気持ち悪いこと言わないでくださいよ」

一つ間違えば愛の告白とも受け取りかねない、ジョルジュの艶っぽい言葉に、森崎は慌てふためく。

ライアン「で、でも僕も今の森崎さんたちの姿を見たら……ぎゅーって抱きしめたくなっちゃいますよ」

胸を苦しそうに抑えるライアンの姿は愛らしいものではあったが、今の森崎にとっては恐怖以外の何者でもない。

森崎「おいおいライアンまでおかしくなっちまって。まだ若いんだからもっと健全な恋愛をしなさいよ。
   ほら、ルークも何か言ってやってくれよ」

ルーク「そうだな〜。俺としては今の森崎さんは『美味そう』だな」ジュルリ

399 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/13(土) 14:49:34 ID:???
森崎「駄目だこいつら……早く何とかしないと。もうまともな人間はロディ、お前しか残っていないのか?」

ロディ「……ひょっとして森崎殿。ご自分の姿の変化にお気づきでないのでは?」

ロディはそう言うと鞄から小型の鏡を取り出し森崎に向ける。
そこに映し出された姿を見て、森崎はどんな深い眠りも覚ましてしまいそうな絶叫を上げた。
赤いトサカ、角ばった嘴。突き出た尾に、黄色い足。
そして自ら発した高らかな『鳴き声』が、自分が今どんな状況に置かれているかを分からせてくれた。

森崎「コッ……コケーコケコッケコケー!?こ、これは一体どういうことコケ!?
   まさか動物の着ぐるみを着てなりきっているあいだに本当に動物になっちまったってのか!?」

シェスター「そんな馬鹿な!よりによって僕がロバだなんて!せめて犬とか猫とか犬とかかわいい動物になりたかった!」

マーガス「随分な犬押しだな。とにかく落ち着けシェスター。世界中のロバファンに踏みつけられるぞ」

ブローリン「ほほう。たまに試合中に犬などが乱入してくることはあるにはあるが……
      史上初の動物プロサッカー選手か。悪くないワン」

森崎「ゲーッ!こいつら脳みそまで動物並みに退化しかけて受け入れていやがるー!
   一刻も早くこの呪いの着ぐるみを脱ぎ……脱ぎ…脱げん〜!!」

ライアン「ダメですよ森崎さん。ちゃんと司会の仕事が終わるまで動物になりきらないと」

ロディ「きっとこの結果発表が終わる頃には元の姿に戻れるでしょうから。頑張ってください」

ルーク「そうそう。それに今回に関しては動物の姿じゃなきゃダメだと思うぜ〜」

ジョルジュ「10位以内のゲストが集められている小屋はこの道の曲がり角を右に行ったところだよ」

森崎「……ううっ。よりにもよってニワトリかよ。鷹や鷲、隼なんかと違ってもろ家畜じゃないか。
   空も飛べないし、どうせならもっと雄大でかっこいい動物になりたかったよー」

400 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/13(土) 14:51:16 ID:???
マーガス「で、でもほら。童話とかだと結構優遇されてないかニャ?金の卵を産んだりとかさ」

森崎「な、なるほど。確かに前向きに捉えれば優秀な才能を常に選出し続ける俺にぴったりの称号だな」

ブローリン「だが、その話では確か最後は金に目がくらんだ飼い主に腹を斧でかっさばかられなかったか?」

森崎「…………」

ジョルジュ「とりあえずまずは僕たちのコメントを回収してくれないかい?
      動物としての第二の人生について考えるのはそれからでも遅くはないさ」

森崎「不吉なこと言うのやめてくださいよほんと。こうなったらさっさと発表を終わらせて
   一刻も早く下の人間の姿に戻ってやる!」

【第16位…14票】4人

・ジョルジュ
>作中一の美形!
ジョルジュ「褒めてくれてはいるんだろうが必ずしも良いことばかりでは無いんだがな」
シェスター「そうそう。色んな方面から恨みを買っちゃってさー。勘弁して欲しいよねホント」

>Trick or Treat
ジョルジュ「フフッ。メニディ家の跡取りを驚かせる策略に期待しても構わないのかい?」

>応援しているぞ、ジュルジュよ
ジョルジュ「(何故先に逝った。お前が遺してしまったものはあまりにも大きく……そして深いぞ)」

>第二部は是非第一線で活躍して欲しい!
ジョルジュ「なるべくご期待に添えたいね。再会を楽しみにしてるよ」

401 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/13(土) 14:52:28 ID:???
・ロディ
>Trick or Treat
ロディ「この砂糖菓子は弟や妹たちに配るためのものだからあげられないんだ。すまない…」

>若手騎士の中では一番応援しています
ロディ「応援、感謝致します。体力以外の要素ももっと伸ばさなければいけませんね」

・ライアン
>Trick or Treat
ライアン「えへへ、なんだか城下町の収穫祭を思い出しちゃいます。
     ……昔はよく兄さんに手を引かれて連れられてましたね」

>兄貴に似てる。
ライアン「はい。最近兄さんに似てきたって自分でも思います。
     ……いつか兄さんよりも大人になっちゃう日が来ちゃうんでしょうね」

>思春期というか血は争えないというか
ライアン「最後まで立派に戦い抜いた兄さんに恥じない正騎士を目指します!」

・ルーク
>Trick or Treat
ルーク「男ならごっそりお菓子を頂いたうえでついでにイタズラも仕掛けちまえ!」

>個人的に小隊の中で一番気に入ってるんでこのまま突っ走ってもらいたい
ルーク「暁の正騎士ルーク様の活躍にこうご期待だぜ!」

402 :モリブレム ◆RK7RVcZMX2 :2013/07/13(土) 14:53:49 ID:???
16位組の4人に見送られながら、鶏崎、シェスナンテ、ニャーガス、ブローワンの4匹は先を目指します。
ジョルジュから教わった道順を歩いていくと、そこには小さな小屋がありました。

森崎「ナレーションもいよいよ童話チックになってきたなぁ。ていうか無理に名前を変えなくていいから」   

マーガス「俺たち、まさかこのままブレーメンの音楽隊として森小屋で楽しく暮らすENDとかになっちゃうんじゃ……」

シェスター「きっとこの小屋に潜んでいる盗賊たちを協力して追い出すんだろ。知ってるよそのくらい」

ブローリン「どれ、それじゃあちょっと中の様子を探ってみよう。マーガス、頼んだワン」

マーガス「へいへい」

マーガスはその高い身長と、覗き趣味にも有効に使われている視力を活かして小屋の中を覗きます。
しかし中にいたのは盗賊たちではなく、なんと2人の美女が眠っているではありませんか!

シェスター「あれ?なんだか別の話が混ざってないか?これじゃあ眠れる森の美女だぜ」

ブローリン「困ったなお姫様を目覚めさせなきゃコメントを回収できないぞ」

マーガス「し、しょうがないにゃあ。眠れる美女を起こすのは王子の熱いチッスと相場が決まってる!」

森崎「し、紳士として寝込みを襲うのは躊躇われるが、これも仕事だからね。仕方ないね」

シェスター「で、誰が王子様役を買って出るんだい?そもそも君たち、キスの経験はあるの?」

問題は誰が目覚めのキッスをするかです。4匹の畜生共は醜くも恐ろしい争いを始めるのでした。

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