キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【私のお小遣いは】鈴仙奮闘記10【53万です】
1 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/09/19(木) 20:34:31 ID:???
このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品で、
東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。
内容は、東方永夜抄の5ボス、鈴仙・優曇華院・イナバがサッカーで師匠を超えるために努力する物語です。
また、ストーリーやカードの展開次第で、いくつかのキャプテン森崎のキャラクターも、
それぞれの思惑を持ちながら、幻想郷の住人との交流を通じてサッカーを極めていくことになるでしょう。
他の森崎板でのスレと被っている要素や、それぞれの原作無視・原作崩壊を起こしている表現。
その他にも誤字脱字や稚拙な状況描写等が多数あるかと思いますが、お目こぼし頂ければ幸いです。
☆前スレ☆
【魅せろ姫様】鈴仙奮闘記9【カリスマセーブ】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1378027725/
☆攻略ページ(キャプテン森崎まとめ@Wiki内)☆
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/104.html
(※このスレの目標や今後の予定、ゲーム進行の流れなどが分かります。
過去ログもありますので、初めて来て下さった方は、一読すればより楽しめると思います!)
☆あらすじ☆
ある日突然幻想郷にやって来た外来人、アラン・パスカルと中山政男との出会いにより、
師匠、八意永琳に並ぶ選手になると決心した鈴仙・優曇華院・イナバ。
休暇、そしてふらのとの楽勝試合を終えて英気も実力も養った永遠亭ルナティックスの
次なる相手は色んな意味で個性的な面子の揃った妖怪の山FC!
試合開始前にも感動的なファンタジーか築かれもしたが…それは置いといて。
アウェー感溢れる試合会場の中、鈴仙はいきなり反則で椛を負傷させてしまい、
一時はヒンシュクも買うも…幻想郷最速ドリブラー・射命丸文の不調や我らが中山さん、
そして相棒てゐの大活躍もあり、鈴仙は見事胡散くさいメカニックキーパー・河城にとりから先取点をもぎ取る!
そして次のキックオフ、相変わらず好調の中山さんは永琳にバックパス!
遂に天才が動きだし、ルナティックスはこのまま楽勝ムードか?!
884 :
森崎名無しさん
:2013/10/09(水) 19:50:10 ID:???
永琳とパスカルに基本任せたいが、特訓できる程度にはウサギBとEとも交流したいな。
特訓すればガッツも上がるし、今回の件で下がったガッツも取り戻したい。
885 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/10/09(水) 21:39:19 ID:???
こんばんは。今日も更新を始めていきます。
>>875-884
これからの成長方針について色々と考えてくださり、ありがとうございます。
ゲームに対して色々と考察や戦術等を話しあって下さるのはGMとして本当に嬉しく思います。
ネタバレ等に影響が無い段階で、返答をさせていただきます。
>輝夜のセーブ力50(才レベル1換算で48)について
大会決勝時点ではともかく、それ以前の段階で達成するには結構難しいバランスを想定しています。
ひょっとしたら、慧音やウサギE等を鍛えた方が効率が良いかもしれません。
それでも鍛えていきたいというならば、やはりそこは正攻法から外れるのも手かもしれません。
>スキル・技を覚えるまでに必要な練習回数について
輝夜のセーブ力と同じく、コツコツやるのが一番安全で確実だけど遅い、
だけど予想外のイベント等で大きく伸びるチャンスがあるかも…?という感じになっています。
お金を持っている現状、アイテムは効果が高いと思います。
『急がば回れ』の精神は、このスレでは結構重要かもしれません。
>森崎のセーブ力について
私的に、森崎はやはり強くあって欲しいと思いますし、第一部の〆のラスボスですので、
そう簡単には抜けない仕様になっています。
能力値が限界突破している選手で、第一部に登場する予定があるキャラは…森崎以外には後4名居ます。
(そのうち一人はもう出ていますが)
>てゐとのコンビプレイについて
元ネタがブースターシュートですのでかなり強いです。完成時点の補正値は第一部最強クラスですので、
そこに狂気の瞳が乗ると、萃香さんはほぼ確実に乙るでしょうし、全力の森崎でも危うくなります。
ただ、前に鈴仙が言ってたように「早くて大会予選、最悪決勝トーナメントの秘密兵器」になる難易度ですので
早期の完成は非常に難しいです。完成のヒントとしては、『特訓をした後でも、評価値は死にパラメータにならない』
ということでしょうか(もう答えを言ってるようなものかもしれませんが…)
886 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/10/09(水) 21:45:43 ID:5JrHcjUg
>パチュリーの勉強会について
ご都合主義が多いこのスレのご多聞に漏れず、細かい根回しは不要となり、
(フランに出くわすリスク以外は)ほぼ円満にパチュリーに会えるようになっています。
そこから妹紅が成長するかどうかは…判定次第ですが(汗)
>評価値・他キャラとの交流について
評価値を上げるならば、自由行動フェイズや試合中などでも積極的にそのキャラと関わる必要がありますね。
少し話がそれますが、大会(第二章)に入ったら、
自由行動フェイズと練習フェイズとを選択制にしようかと考えています。
確実かつ安全に能力値を伸ばす為に練習をするか、
運と機転で大きな利益のあるイベント(特訓など)を起こすため、自由行動をするか
……と、いう感じになると思います。(ただ、日単位での活動となるため、両者ともにメリット・デメリットの総量は減ると思います)
ウサギBやEと特訓したければ、大会中でも積極的に自由行動フェイズを選択して頂ければと思います。
>観客・実況の反応について
それは妖怪の山FCのホームスタジアムだから、というのもありますね。
それと前半に地獄を見てからの後半の復調…という展開も相まって、身内贔屓がMAXになっています。
……数値的には、射命丸って案外しなくても大した事はありませんし(ボソ)
>鈴仙がこの試合で得た物について
鈴仙「忍耐……かな」てゐ「え? 忍耐(ガッツ)減ってない?」佳歩「シーッ! そんな事言ったら鈴仙さま泣いちゃいます!」
――真面目な話、永琳印象値は結構上がってますし、
もうちょい上がればキャラの強化チャンスも巡ってきますので損は無い筈です(汗)
887 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/10/09(水) 21:49:54 ID:5JrHcjUg
D:「それなら、ドリブルを鍛えてみたら? やはりFWとして突破力は必修科目よ!」ドリブルを練習しようと提案する。
鈴仙「(シュートシュートって、あんたシュート魔王じゃないんだから……)
――今の妹紅は、決定力は充分にあると思うし…。 それよりもドリブルが必要なんじゃないかしら?」
妹紅「ん? ドリブル?」
鈴仙「うん。 今日の試合は、味方の放り込みをトラップする展開が多かったから目立たなかったけど、
実際にFWをするとなると、ボールキープが出来ないと駄目だと思うわ。
私もそんなに上手い訳じゃないけど……やっぱり、FWってのは自分からボールを前に出すってのも
必要だと思うし。 ――だから、ドリブルの基礎くらいだったら、いつでも教えて上げられるんだけど」
妹紅「うーん、ドリブルかぁ……」
鈴仙の大人な提案に対して、妹紅は納得したように顎に手を当てて考え込む。
妹紅「(確かに、私も最近はドリブルで余り活躍出来てないなしなぁ。
昔と比べて、皆サッカー上手くなったし。 ドリブルも鍛えた方がいいのかも……)」
そして、妹紅の出した結論は――。
先着1名様で、
★試合後の会話イベント→! card★
と書き込んで下さい。カードの結果で分岐します。
ダイヤ→「ああ、良かった! じゃあ、早速明日の夕方からでも良いかな?」
ハート・スペード→「ああ、良かった! じゃあ、今度の合同練習の時で良いかな?」
クラブ→「うーん、だったらいいや。 一人でも良いから、シュートの練習してみる」
クラブA→「……なら、ごめん。 だって私決めたんだ。 ――シュート魔王に、私はなる!! って」
JOKER→「私、ドリブルは新技持ってるんだ。 だから逆に、私が鈴仙にタックル教えたげるね」
888 :
森崎名無しさん
:2013/10/09(水) 21:51:44 ID:???
★試合後の会話イベント→
クラブ2
★
889 :
森崎名無しさん
:2013/10/09(水) 21:55:11 ID:???
姫様と同次元の争いをするだけあって
もこたんもなかなか上手くいかない子
890 :
森崎名無しさん
:2013/10/09(水) 22:17:47 ID:???
問題児もこたん、パッチェ先生のとこで居残り授業だな。
本当に、ちょっとウソついてその気になるよう誘導させた方がいいかも。
真正面からぶつかるのは慧音や姫様ぐらいじゃないと厳しい相手だわ。
積極的な作戦提案、姫様のご機嫌取り、試合での活躍等で永琳の評価値は上がりやすいみたいね。
試合の時は本当に上げ時だから逃さないようにしないと。容赦無く下げてもくるけど。
実利と姫様の事で評価値上げて行けば、大きなイベント毎にはパワーアップ図れるかな。
891 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/10/09(水) 22:38:31 ID:5JrHcjUg
★試合後の会話イベント→ クラブ2 ★
クラブ→「うーん、だったらいいや。 一人でも良いから、シュートの練習してみる」
妹紅「(でもなぁ。 今日のシュートの感覚を活かしてみたいし。
ドリブルも大事だと思うけれど、やっぱり鈴仙にはシュートを見てもらいたいからなぁ……。
それか―――パスでも良かったけど)」
妹紅は確かに、ドリブルの必要性も感じてはいたが……
しかし、それよりもシュートを鍛えたいという誘惑と要求の方が高かった。
それに、鈴仙に教えを乞いたいと考えていたのは、あくまで鈴仙の高いキックコントロール力と
スピード感溢れるシュートを撃つ為の綺麗なフォーム。
ドリブルとなると、そもそも鈴仙に教えを乞うた本来の意味から外れるのではないかと考えて。
妹紅「うーん、だったらいいや。 一人でも良いから、シュートの練習してみる」
鈴仙「あら、そう…?(まあ、確かに私じゃあ、ドリブルで教えられる事なんて
タカが知れてるしねぇ…。 残念だけど、仕方ないかも)」
妹紅「――その代わり、今度合同で練習する時は、また一緒に練習しようね、鈴仙!」
鈴仙「ええ、それは勿論!(でも、まぁ。 姫様と違って妹紅は練習好きだし。
ドリブルは、また今度の練習にでも誘ってあげればいいかしら……?)」
鈴仙は誘い出を断られた事については正直に残念がるも。
しかしその一方で、妹紅を一定以上信用している鈴仙は、
そこまでそれを危惧する事もなく、また次の練習で誘えばいいかと思い直すのだった。
*妹紅の評価値がほんの少しあがりました。
892 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/10/09(水) 22:40:05 ID:5JrHcjUg
そして、鈴仙と妹紅が少しばかりの世間話をしながらベンチに戻り、
パスカル「やあ、二人ともお疲れ様。 スポーツドリンクを入れて置いてあるよ」
鈴仙「ありがとう、パスカル君!」
佳歩「(はうう……パスカルさん、FWとしては勿論、女子力でまでも私に差をつけようとしてるんだ……)」
ウサギB「(また佳歩ちゃんが変な事考えてるような気がする……)」
パスカルから貰ったスポーツドリンクのカップを口に付けた所で――。
実況「さあ〜! それでは宴もたけなわですが、マンオブザマッチの発表に移りたいと思います!」
実況がマンオブザマッチの結果が書かれた紙を受け取ったようで、再び観客達に熱狂的に語りかける。
永琳「さて、誰が選ばれるかしらね」
中山「うむ…。 今日の試合、絶対的な活躍をした選手はそう居なかったからな。
誰が選ばれてもおかしくはないが――」
パスカル「――身内贔屓は、多少なりとも入ってしまうだろうな」
鈴仙「(どうせ身内贔屓なんてなくても私は無理だろうなぁ……どぉせ私なんか……)」
ウサギD「Eちゃん見てー! 鈴仙さまのお耳がヘロヘロ〜ってなってる!」
ウサギE「――今はそっとしてあげましょう、Dちゃん…!」
893 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/10/09(水) 22:41:56 ID:5JrHcjUg
ウサギC「ふふうふっ! やはり選ばれるのはエースのこの私だねっ!」
てゐ「それはない」
ウサギC「っがーん!?」
慧音「(というか試合に出ていないで、どうして選ばれると思えたんだろうか……)」
一体誰が選ばれるのだろうかと、チームメイト達も俄かに盛り上がる中。(鈴仙除く)
実況は大きな声で―――。
実況「今日の妖怪の山FC対永遠亭ルナティックスの、マンオブザマッチは〜〜!?」
先着5名様(★の部分もまとめてコピペして書き込みして下さい。 欠けている場合は無効)で、
★鈴仙→補正合計 -1 ! card =★
★永琳→補正合計 0 ! card =★
★妹紅→補正合計 2 ! card =★
★射命丸→補正合計 4 ! card =★
★穣子&静葉→補正合計 0 ! card =★
と書き込んでください。合計数値の大小によりマンオブザマッチが決まります。
同数の場合は同数のキャラ同士で再判定とします。
*補正内訳一覧
鈴仙:(勝利チーム+1)+(1ゴール+1)+(反則等残念なプレイ-3)
永琳:(勝利チーム+1)+(豪快な1ゴール+2)+(それ以外はあまり目立てず-3)
妹紅:(勝利チーム+1)+(2ゴール+2)+(相手が格下なだけ?-1)
射命丸:(敗北チームキャプテン+1)+(2ゴール+2)+(幻想郷最速+2)+(前半は地獄-2)+(身内贔屓+1)
穣子&静葉:(ド派手な技+1)+(要所での頑張り+3)+(でも結果は微妙-5)+(身内贔屓+1)
894 :
森崎名無しさん
:2013/10/09(水) 22:42:26 ID:???
★鈴仙→補正合計 -1
スペードQ
=★
895 :
森崎名無しさん
:2013/10/09(水) 22:43:22 ID:???
★永琳→補正合計 0
スペード10
=★
896 :
森崎名無しさん
:2013/10/09(水) 22:43:30 ID:???
★永琳→補正合計 0
クラブ4
=★
897 :
森崎名無しさん
:2013/10/09(水) 22:46:23 ID:???
★妹紅→補正合計 2
ダイヤ3
=★
898 :
森崎名無しさん
:2013/10/09(水) 22:46:40 ID:???
★射命丸→補正合計 4
ハート8
=★
899 :
森崎名無しさん
:2013/10/09(水) 22:48:06 ID:???
★穣子&静葉→補正合計 0
ハートJ
=★
900 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/10/09(水) 23:37:56 ID:???
★鈴仙→補正合計 -1 スペードQ =11★
★永琳→補正合計 0 スペード10 =10★
★妹紅→補正合計 2 ダイヤ3 =5★
★射命丸→補正合計 4 ハート8 =12★
★穣子&静葉→補正合計 0 ハートJ =11★
→射命丸、見事光を超えて白夜の世界に!!
実況「マンオブザマッチは――射命丸文選手です!!」
観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
実況がごく当然のように幻想郷最速を関する天狗の名を挙げると、
妖怪の山FCのサポーターたる天狗を始めとする妖怪達は、爆発が起きたかのように大きく盛り上がる。
実況「やはり、選出理由としては前半開始から後半終了までを彩った、
彼女の壮絶なプレーの一連の流れ全てが挙げられるでしょう!
極めて不調な出だしからイエローカードを貰い! 更には度重なる失敗もあって、
彼女は一旦、地獄の果てにまで突き落とされました。
しかし! そこからの彼女は這い上がり! 前半終了間際の素晴らしいシュートから、
後半でのテクニカルなプレー。 そして最後は幻想郷最速の異名そのものを体現したかのような
素晴らしいプレーで、天才永琳をも圧倒! まさに、今日の試合は壮大な射命丸文劇場だったと
形容しても過言ではないでしょう!!」
はたて「……所々脚色されてる感じなのがムッカつくけど。実際に、今日の試合でまともに動けたのて文位だったしねぇ。
――やっぱり、強豪チームって強豪なのよねえ〜……」
901 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/10/09(水) 23:55:54 ID:5JrHcjUg
反町「やっぱり、射命丸さんのプレーって映えるからなぁ…。
しかしそれにしても、今日の試合は駄目だった。 これじゃあ、穣子と静葉さんに合わせる顔がないよ…」
椛「何言ってるんですか、反町さん! ありますよ!」
反町「えっ、それは……?」
椛「笑顔さ!!(張り付けたような表情、右手の人さし指で自分の顔を指しながら)」
そして、妖怪の山FCのメンバーも、身内からマンオブザマッチが選出された事を、
観衆の多くが今日の敗北を肯定的に受け入れてくれた事と感じて安堵の息を洩らす。
少なくとも、仕事の一つは果たせたのだ。
射命丸「…………」
そして、自分の名前を呼ばれた事に対して、何時もならばマシンガントークの絶えない射命丸は…珍しく静かだった。
射命丸「(……『あー、これで私のメンツも立って良かったわー…』とか。
いつもなら思ってるんでしょうけど、今日は不思議と、そんな気にもなりませんね。
―――素直に、嬉しいって思います。 ………こんなに素直な私は、何百年ぶりかしら)」
―――今日の試合を改めて噛みしめて、打算と慢心に腐敗した己を悔い改めて、
当たり前のように自分を照らす陽の光の有難さを知れた気がする。
はたて「おーい? マンオブザマッチさまー? さっさと景品貰いに行ったらー?」
茶化しながらも、何時もと違う射命丸の様子を伺うはたて。
そんな彼女には死んでも話したくないこの感情を、射命丸は抑えながら―――
射命丸「――ふっ。 私は大人ですから。 子どものアンタと違って、こうした式典には慣れているのですよ」
いつも通りの慇懃無礼で飄々とした態度で、ピッチへと向かって行くのだった。
902 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/10/09(水) 23:57:00 ID:5JrHcjUg
実況「射命丸選手には、10月に行われる選抜大会の実行委員長でもある稗田阿求氏より、
賞金
3
000円と
白湯
が授与されます」
阿求「おめでとうございます。とても素晴らしいプレイでしたよ(ニコッ)」
射命丸「みなさーん! 今日の試合の熱気は、是非明日発行の文々。新聞号外編で味わって下さいねー!」
観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
神奈子(観客席)「いやぁ、顔良し、実力良し、話題性良し。 こういう興業的な選手はやはり大事だねぇ? なあ諏訪子?」
諏訪子(観客席)「……あんなの、ただの派手好きの目立ちたがり。 実力じゃ、吸血鬼どころか私にも到底敵わないよ」
神奈子(観客席)「あれぇ? ひょっとしてあんた、嫉妬してるのかい?」
諏訪子(観客席)「あーうー! うるっさいな、神奈子はー!」
星(観客席)「私は一応鈴仙に1票を投じていたのですが……」
ナズーリン(観客席)「へえ。 マンオブザマッチの選出って観客投票なんだ。 知らなかったよ」
星(観客席)「あ、いえ。 私の脳内議会の話です!」
ナズーリン(観客席)「……そういう面白くない上に紛らわしいジョーク、止めてくれないかな、ご主人……?」
903 :
森崎名無しさん
:2013/10/09(水) 23:59:32 ID:???
印象的にはカードの引きの通りだけど、補正が露骨やー。キャプテン補正たかーい
でも、白湯で何となく意図が掴める…w 治療薬3000円で売りつけたれ。
904 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/10/09(水) 23:59:40 ID:5JrHcjUg
魔理沙(観客席)「表彰台でも宣伝かよ。 ――ま、文らしいぜ。 ……って、アレ? おーい、森崎?」
咲夜(観客席)「……貴女が男を引き連れてスポーツ見学なんて、明日は隕石が降るわね」
魔理沙(観客席)「おお、そりゃあ楽しみだ。 流れ星が降るなんてロマンチックだからな。
――って、そんなんじゃない。 そんなんじゃないぜ。 お天道様に誓ってそれはないぜ。
というか咲夜こそ、どうして一人で見に来てるんだよ? レミリアは良かったのか?」
咲夜(観客席)「……私はこれから、ルナティックスのキャプテンに用があるから」
魔理沙(観客席)「ふーん、ま。 そりゃあお仕事なこったい。 頑張れよ」
咲夜(観客席)「――言われなくても」
シュッ!
魔理沙が皮肉めいた風に言葉を返した直後には、咲夜の姿は無い。
――恐らく、時を止めてルナティックスのベンチへと向かったのであろう。
魔理沙はふうとため息をついて、
魔理沙(観客席)「……相変わらずのインチキ能力だな。 ――超スピードがチャっちく見えてくるぜ」
――とぼやきつつも、森崎を探しにスタジアムを出るのだった。
905 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/10/10(木) 00:01:03 ID:4w1FiWDg
そうして、マンオブザマッチの発表も終わったとなると、
幾らかの会話を交わした後に、観客達も一斉に席を立ち……。
ピッチには、ルナティックスのメンバーと、妖怪の山FCのメンバーのみが取り残される。
中山「――終わったな」
鈴仙「ええ……なんとか」
チームメイトが各々に帰り支度を始める中、中山と鈴仙は二人で軽く談笑していた。
何となく、この試合の空気が勿体なく思えたのである。
鈴仙「今日は駄目だったなぁ……」
中山「はは、大丈夫さ。 俺もお互い様だったし―――何より、また次がある
(次がある、か…。――随分とぬるい言葉を言えるようになったな、俺は)」
中山はしょげかえる鈴仙を慰めながら、ふと、自分自身について考えを馳せていた。
中山「(……昔の俺は、出し惜しみをしなかった。 常に、今の瞬間こそが自分の最期の瞬間になるのだと、
そう考えていた。 ――今、俺は自ら切り開いたこの道に……浸かり過ぎてはいないだろうか)」
ルナティックスのメンバーとして、サッカーを始めて早数カ月。
中山はブランクを完全に解消し、更には新たな力を身につけて、
昔の自分を、もう少しで取り戻せる所にまで来ていた。
しかし一方で―――そこから、その『もう少し』が進まない。そんな苛立ちを抱えているのも事実だった。
906 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/10/10(木) 00:02:07 ID:4w1FiWDg
中山「(…だが、このチームでもう少し、恩返しをしていきたい、強い選手と戦いたいのは事実。
―――俺は、どうすれば……?)」
鈴仙「あ、あのー、中山さーん?」
何時の間にか俯きがちになっていた中山の様子に、鈴仙は思わず声を掛ける。
何かマズイ事言ったかなあ……鈴仙は内心ではあたふためいていたが。
鈴仙は見た。 中山の背後に、何かが飛んでくるのを。
ヒュ〜 ……ポテン…!
中山「むっ?」
その何かは、中山の背中に綺麗に当たり、跳ね返って地面に落ちる。
鈴仙が何かと拾い上げてみると……。
鈴仙「これは…? 『わさビーフ』……? 一体、何の袋かしら?」
少しだけ膨らんだ、アルミっぽい材質の袋をしげしげと眺めて訝しむ鈴仙だったが、
鈴仙が『わさビーフ』という単語を口にした途端――。
中山「な……何ッ!? わさビーフだと!?」
中山は驚いて鈴仙と、鈴仙の持つ袋を交互に眺めて……。
中山「(後ろ…? では、観客席に……!?)――すまん鈴仙さん! 俺は急用が出来た!
皆にそう伝えてくれっ! 大丈夫だ、札はあるし護身は問題ないっ!」
タッ!
鈴仙「あ――ああっ!? 中山さんっ!?」
907 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/10/10(木) 00:03:12 ID:4w1FiWDg
中山は、飛び跳ねるようにピッチの脇の出入り口へと向かい…そこから門を抜けて飛び出す。
鈴仙「(中山さんが、あんな態度をするなんて珍しいわねぇ…。
中山さんは博麗神社のお札を持ってるから、まあ大丈夫だろうけど――ちょっと何があったか気になるかも。
…でも、中山さんったらあまり追いかけて欲しくなさそうだったし。
他人のプライバシーに深入りするのもどうだしねぇ…―――ど、どうする!?)」
A:中山さんを追いかける!
B:いや、ここは留まって永琳達に報告する。
C:いや、ここは見なかったフリをして中山に気は立たせない。
D:いや、ここはわさビーフを折角だから食べてみる。
E:いや、ここはわさビーフよりコンソメパンチだろJK…と中山を窘める。
F:その他 自由選択枠
先に3票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
908 :
森崎名無しさん
:2013/10/10(木) 00:04:21 ID:cXhetSMM
C
909 :
森崎名無しさん
:2013/10/10(木) 00:05:26 ID:oRkboO8E
D
910 :
森崎名無しさん
:2013/10/10(木) 00:07:11 ID:O9PoYbos
D
911 :
森崎名無しさん
:2013/10/10(木) 00:08:00 ID:Gq2jZrPs
B
わさビーフは中山さんに後であげよう
912 :
森崎名無しさん
:2013/10/10(木) 00:08:56 ID:fyUEqwJc
D
913 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/10/10(木) 00:10:11 ID:4w1FiWDg
Dが選ばれた! ――と、言った所で今日の更新はここまでにしようと思います。
なお、容量が500kbを超えているので、次スレのスレタイ案を募集しようと思います。
【】鈴仙奮闘記9【】
の形で考えて頂ければ嬉しく思います。
>>889
妹紅もよくクラブAとかクラブとか引きますからね…
>>890
妹紅はサイドバックは嫌いですが、練習自体は熱心ですので嘘はつかなくとも
鈴仙から頼めば大体なんでも快諾してくれます。
(今回、クラブ以外だったら練習時に補正が付いてましたが、逆を言うと補正が無いだけで、
自由行動や練習でも練習には誘えますので)
永琳印象値はそんな認識で間違いありません。ただ、戦術提案については、
プレーヤー様の積極的な参加にインセンティブを与えるという、ゲーム的な側面も強かったりします。
>>903
補正については印象に後付けで作っているのもあるので
そうなってしまってるかもしれません(汗)白湯と白夜って似てるよね!
それでは、皆様、本日もお疲れさまでした。
914 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/10/10(木) 00:11:12 ID:???
って、ナンバリングがおかしいですね…。(汗)
【】鈴仙奮闘記11【】
で、提案をお願い致します。それでは、今度こそお疲れさまでした。
915 :
森崎名無しさん
:2013/10/10(木) 00:27:17 ID:???
乙です。
【親友の】鈴仙奮闘記11【再会】
【フェアプレイヤー】鈴仙奮闘記11【目指します!】
【悩める】鈴仙奮闘記11【戦士達】
916 :
森崎名無しさん
:2013/10/10(木) 00:42:41 ID:???
乙でした。なるほど、狂気的なフォーメーション編み出します。
【わさビーフ】鈴仙奮闘記11【白湯】
【俺たちが夢見た】鈴仙奮闘記11【未来】
【永遠亭ルナティックス】鈴仙奮闘記11【始動】
【ボールは友達】鈴仙奮闘記11【にとりも友達】
【地獄河童にとり】鈴仙奮闘記11【誕生】
【にとり「助けて】鈴仙奮闘記11【異母姉さん」】
917 :
森崎名無しさん
:2013/10/10(木) 19:02:23 ID:???
【白湯とミネラル水】鈴仙奮闘記11【どちらが上か】
【怪我したら】鈴仙奮闘記11【永遠亭】
【紅い満月】鈴仙奮闘記11【永遠の夜】
918 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/10/10(木) 21:33:24 ID:4w1FiWDg
こんばんは。もう少しだけこのスレで更新しようと思います。
>>915
乙&スレタイ提案ありがとうございます!
>>916
乙ありがとうございます!
狂気的過ぎるフォーメーションは、現実だと流石に永琳がストップをかけてきますね。
ですが逆にそう言われると自由に発想がし辛くなるとは思いますので、
余程あんまりでもない限りは途中に選択肢を入れたりデメリットを減らすなどの対処を行い、
自由選択を封殺したくないとは考えています。
919 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/10/10(木) 21:34:34 ID:4w1FiWDg
D:いや、ここはわさビーフを折角だから食べてみる。
鈴仙「(そういえば、何かしら、これ……?)」
鈴仙は上の切りやすそうなジグザグに手を掛けて、袋の中身を引き裂く。
その中には――ビーフの旨みとワサビの爽やかさが混じった香りがする、
大小様々な黄金色で丸い板状のお菓子が詰まっていた。
鈴仙「……くんくん」
鈴仙は鼻をひくひくさせて匂いを嗅いでみると――中々美味しそうな雰囲気がする。
鈴仙「(――まあ、毒じゃないわよね……?)」
鈴仙は恐る恐るそのお菓子を口に入れて、ゆっくりと咀嚼する。
心地の良い食感を伴うその味に、鈴仙は―――?
先着1名様で、
★わさビーフの感想→! card★
と書き込んで下さい。カードの結果で分岐します。
ダイヤ→鈴仙「お、美味し〜い!!」美味しくて元気が出た。最大ガッツ+10!
ハート→佳歩「それなんですか、鈴仙さま?」ウサギC「私も食べたーい!」ウサギ達が群がって来た!
スペード・クラブ→鈴仙「……おいし」モシャモシャ 美味しかった。それだけ!
クラブA→鈴仙「う〜ん。 この独特の香りに強い酸味がなんとも…」てゐ「あ、これ賞味期限4年前だって」鈴仙「」
JOKER→森崎「おい、俺のわさビーフ返せよ」変な人に絡まれた!?
920 :
森崎名無しさん
:2013/10/10(木) 21:35:11 ID:???
★わさビーフの感想→
スペード8
★
921 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/10/10(木) 22:37:02 ID:???
★わさビーフの感想→ スペード8 ★
スペード・クラブ→鈴仙「……おいし」モシャモシャ 美味しかった。それだけ!
鈴仙「(うーん、美味しいけど……何かケミカルねぇ。 旨み成分が旨い、的な。 あと脂っこいし)」
最初の方こそ、もの珍しげに現代の菓子を楽しむ鈴仙だったが……
食べる内に、その単調かつ人工的な味に慣れてしまい、感動は薄れていく。
しかし、決して不味いという訳ではなかったので、鈴仙は気づけばペロリ、と
そのわさビーフを完食してしまっていた。
鈴仙「――わ。 もう無くなってる!? 何だかんだ言いつつ食べやすかったものねぇ…。
―――太っちゃうかも」
忘れがちだが(というか中山やパスカルに良く忘れられる)、鈴仙とて一応年頃の女子。
こうしたお菓子には要注意ね、と警戒を強めるのだった(ただし食べた後に)。
*特に何もありませんでした。
922 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/10/10(木) 22:38:11 ID:???
……そして、鈴仙がわさビーフを食べ終わり、チームメイトの数名かが
シャワーで汗を流し終えた頃――。
――スッ。
咲夜「ご機嫌よう、えーと……そばんげさん」
鈴仙「それ絶対わざとですよね―――咲夜さん」
何も無い空間から影を縫い付けたように、
銀髪を振りかざして冷たい碧眼を光らせる、メイド姿の少女――十六夜咲夜が現れる。
咲夜「そうだけど、何か?」
鈴仙「(ううう、やっぱり私この人ちょっと苦手だよぉ……)」
おどけるような様子も親しげな笑みも無く、咲夜は淡々と告げる。
厳しい時の永琳を想わせるようなその態度に、鈴仙は正直尻込みをしてしまう。
咲夜「――それで、不躾で申し訳ないのだけど。 このチームの責任者を誰か、呼んできて貰えないかしら?」
鈴仙「へっ、せ、責任者……師匠ですか?」
咲夜「ええ。 大丈夫、事前にアポは取っているから。 ――それで、呼んで来て貰えない?」
鈴仙「ええ、まあ――良いですけど(ホントかしら……?)」
923 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/10/10(木) 22:40:10 ID:???
鈴仙は訝しみつつもふと振り返って、ルナティックスのチームメンバーの多くが。
そして永琳が居るであろうロッカールームへと足を向けると。
永琳「……それには及ばないわ、悪魔の狗――いえ、今は荒鷲かしら?
後、気を付けて欲しいのだけど。 この子を自在にパシって良いのは、姫と、私と、てゐと、後は………
――まあ、貴女は含まれていないわ。 気を付けなさい」
鈴仙「(師匠……正直酷い言い草ですけど、これでもフォローして下さってるんですね……ありがとうございます!)」
そこには既に永琳が、咲夜以上に澄ました表情で立ちつくしており、
まるで最初から貴女が来るのを待っていたのよと言わんばかりの視線を向けていたのだった。
永琳「ウドンゲ、貴女は下がってても良いわ」
鈴仙「は、はい」
永琳の指示を受けて、鈴仙はベンチの奥の方で、師匠と咲夜との会話を見守る事となる。
二人の殺伐としたような、どこか不器用なような。そんな雰囲気に鈴仙は飲まれそうになるが…
それでも、この展開が気になってロッカールームに逃げ込む事はしなかった。
咲夜「――というか、貴女。 何も知らせていないのね」
永琳「ウチは、秘密主義だからね。 色々と」
咲夜「……貴女方の方針に興味はありませんわ。 ――お嬢様も、私自身も」
永琳「…それで、受け入れてくれるかしら? 私の提案」
咲夜「私はただの代理人。 貴女が話を聴くべき人物の言葉は、その書状に」
咲夜は…エプロンドレスに仕込まれた数多くのポケットの一つから、
血のような紅色で認められた書状を一枚、永琳に手渡し…永琳はそれを舐めるように見て、そうして頷く。
924 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2013/10/10(木) 22:41:10 ID:???
永琳「そう。 それは良かった。 ――今日の試合を見た上で決められたら、
正直、断られるものと思っていたもの」
咲夜「私も同感なのだけれど……お嬢様の仰る事は絶対ですから」
『絶対』のニュアンスを皮肉気では無く、誇らしげに言いきる咲夜。
圧倒的カリスマを誇る彼女の主人の言葉は、咲夜にとって比喩ではなく全てだった。
――そして、そこから先の会話は…残念なことに、鈴仙には余り聞こえなかった。
何かの世間話のようにも見えるし、何となく、自分がやり玉に挙げられているような錯覚さえ覚える。
氷のように薄く微笑みあう二人の会話に、気にはなるけれども極力介入したくないという気持ちもあり、
鈴仙はどちらかと言うと呆けた感じで、一連の会話を垣間見ていた。
永琳「――さて。 それじゃあ伝言をお願いできるかしら? 『貴女様の心配りに感謝いたします』と」
咲夜「ええ。 それでは…」
スッ。
用を終えると、咲夜は再び消えるように――いや、本当にその場から消滅してしまう。
時を操り、不要な距離を全て縮めてしまったのであろう、その場には永琳と鈴仙だけが残される。
永琳「――皆に伝えなさい、ウドンゲ」
永琳は鈴仙の表情を真っ直ぐに向いて―――そして、こう鈴仙に言い放った。
永琳「今から一カ月後の、大会前最後の練習試合相手が決まったと。
――その相手は、紅魔スカーレットムーンズである、と」
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