キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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レス数が900を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。
【私のお小遣いは】鈴仙奮闘記10【53万です】

1 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/09/19(木) 20:34:31 ID:???
このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品で、
東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。

内容は、東方永夜抄の5ボス、鈴仙・優曇華院・イナバがサッカーで師匠を超えるために努力する物語です。
また、ストーリーやカードの展開次第で、いくつかのキャプテン森崎のキャラクターも、
それぞれの思惑を持ちながら、幻想郷の住人との交流を通じてサッカーを極めていくことになるでしょう。

他の森崎板でのスレと被っている要素や、それぞれの原作無視・原作崩壊を起こしている表現。
その他にも誤字脱字や稚拙な状況描写等が多数あるかと思いますが、お目こぼし頂ければ幸いです。

☆前スレ☆
【魅せろ姫様】鈴仙奮闘記9【カリスマセーブ】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1378027725/

☆攻略ページ(キャプテン森崎まとめ@Wiki内)☆
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/104.html

(※このスレの目標や今後の予定、ゲーム進行の流れなどが分かります。
  過去ログもありますので、初めて来て下さった方は、一読すればより楽しめると思います!)

☆あらすじ☆
ある日突然幻想郷にやって来た外来人、アラン・パスカルと中山政男との出会いにより、
師匠、八意永琳に並ぶ選手になると決心した鈴仙・優曇華院・イナバ。

休暇、そしてふらのとの楽勝試合を終えて英気も実力も養った永遠亭ルナティックスの
次なる相手は色んな意味で個性的な面子の揃った妖怪の山FC!
試合開始前にも感動的なファンタジーか築かれもしたが…それは置いといて。
アウェー感溢れる試合会場の中、鈴仙はいきなり反則で椛を負傷させてしまい、
一時はヒンシュクも買うも…幻想郷最速ドリブラー・射命丸文の不調や我らが中山さん、
そして相棒てゐの大活躍もあり、鈴仙は見事胡散くさいメカニックキーパー・河城にとりから先取点をもぎ取る!
そして次のキックオフ、相変わらず好調の中山さんは永琳にバックパス!
遂に天才が動きだし、ルナティックスはこのまま楽勝ムードか?!

903 :森崎名無しさん:2013/10/09(水) 23:59:32 ID:???
印象的にはカードの引きの通りだけど、補正が露骨やー。キャプテン補正たかーい
でも、白湯で何となく意図が掴める…w 治療薬3000円で売りつけたれ。

904 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/09(水) 23:59:40 ID:5JrHcjUg
魔理沙(観客席)「表彰台でも宣伝かよ。 ――ま、文らしいぜ。 ……って、アレ? おーい、森崎?」

咲夜(観客席)「……貴女が男を引き連れてスポーツ見学なんて、明日は隕石が降るわね」

魔理沙(観客席)「おお、そりゃあ楽しみだ。 流れ星が降るなんてロマンチックだからな。
――って、そんなんじゃない。 そんなんじゃないぜ。 お天道様に誓ってそれはないぜ。
というか咲夜こそ、どうして一人で見に来てるんだよ? レミリアは良かったのか?」

咲夜(観客席)「……私はこれから、ルナティックスのキャプテンに用があるから」

魔理沙(観客席)「ふーん、ま。 そりゃあお仕事なこったい。 頑張れよ」

咲夜(観客席)「――言われなくても」

シュッ!

魔理沙が皮肉めいた風に言葉を返した直後には、咲夜の姿は無い。
――恐らく、時を止めてルナティックスのベンチへと向かったのであろう。
魔理沙はふうとため息をついて、

魔理沙(観客席)「……相変わらずのインチキ能力だな。 ――超スピードがチャっちく見えてくるぜ」

――とぼやきつつも、森崎を探しにスタジアムを出るのだった。

905 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/10(木) 00:01:03 ID:4w1FiWDg
そうして、マンオブザマッチの発表も終わったとなると、
幾らかの会話を交わした後に、観客達も一斉に席を立ち……。
ピッチには、ルナティックスのメンバーと、妖怪の山FCのメンバーのみが取り残される。

中山「――終わったな」

鈴仙「ええ……なんとか」

チームメイトが各々に帰り支度を始める中、中山と鈴仙は二人で軽く談笑していた。
何となく、この試合の空気が勿体なく思えたのである。

鈴仙「今日は駄目だったなぁ……」

中山「はは、大丈夫さ。 俺もお互い様だったし―――何より、また次がある
(次がある、か…。――随分とぬるい言葉を言えるようになったな、俺は)」

中山はしょげかえる鈴仙を慰めながら、ふと、自分自身について考えを馳せていた。

中山「(……昔の俺は、出し惜しみをしなかった。 常に、今の瞬間こそが自分の最期の瞬間になるのだと、
そう考えていた。 ――今、俺は自ら切り開いたこの道に……浸かり過ぎてはいないだろうか)」

ルナティックスのメンバーとして、サッカーを始めて早数カ月。
中山はブランクを完全に解消し、更には新たな力を身につけて、
昔の自分を、もう少しで取り戻せる所にまで来ていた。
しかし一方で―――そこから、その『もう少し』が進まない。そんな苛立ちを抱えているのも事実だった。

906 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/10(木) 00:02:07 ID:4w1FiWDg
中山「(…だが、このチームでもう少し、恩返しをしていきたい、強い選手と戦いたいのは事実。
―――俺は、どうすれば……?)」

鈴仙「あ、あのー、中山さーん?」

何時の間にか俯きがちになっていた中山の様子に、鈴仙は思わず声を掛ける。
何かマズイ事言ったかなあ……鈴仙は内心ではあたふためいていたが。

鈴仙は見た。 中山の背後に、何かが飛んでくるのを。

ヒュ〜 ……ポテン…!

中山「むっ?」

その何かは、中山の背中に綺麗に当たり、跳ね返って地面に落ちる。
鈴仙が何かと拾い上げてみると……。

鈴仙「これは…? 『わさビーフ』……? 一体、何の袋かしら?」

少しだけ膨らんだ、アルミっぽい材質の袋をしげしげと眺めて訝しむ鈴仙だったが、
鈴仙が『わさビーフ』という単語を口にした途端――。

中山「な……何ッ!? わさビーフだと!?」

中山は驚いて鈴仙と、鈴仙の持つ袋を交互に眺めて……。

中山「(後ろ…? では、観客席に……!?)――すまん鈴仙さん! 俺は急用が出来た!
皆にそう伝えてくれっ! 大丈夫だ、札はあるし護身は問題ないっ!」

タッ!

鈴仙「あ――ああっ!? 中山さんっ!?」

907 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/10(木) 00:03:12 ID:4w1FiWDg
中山は、飛び跳ねるようにピッチの脇の出入り口へと向かい…そこから門を抜けて飛び出す。

鈴仙「(中山さんが、あんな態度をするなんて珍しいわねぇ…。 
中山さんは博麗神社のお札を持ってるから、まあ大丈夫だろうけど――ちょっと何があったか気になるかも。
…でも、中山さんったらあまり追いかけて欲しくなさそうだったし。
他人のプライバシーに深入りするのもどうだしねぇ…―――ど、どうする!?)」

A:中山さんを追いかける!
B:いや、ここは留まって永琳達に報告する。
C:いや、ここは見なかったフリをして中山に気は立たせない。
D:いや、ここはわさビーフを折角だから食べてみる。
E:いや、ここはわさビーフよりコンソメパンチだろJK…と中山を窘める。
F:その他 自由選択枠

先に3票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

908 :森崎名無しさん:2013/10/10(木) 00:04:21 ID:cXhetSMM


909 :森崎名無しさん:2013/10/10(木) 00:05:26 ID:oRkboO8E
D

910 :森崎名無しさん:2013/10/10(木) 00:07:11 ID:O9PoYbos
D

911 :森崎名無しさん:2013/10/10(木) 00:08:00 ID:Gq2jZrPs

わさビーフは中山さんに後であげよう

912 :森崎名無しさん:2013/10/10(木) 00:08:56 ID:fyUEqwJc
D

913 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/10(木) 00:10:11 ID:4w1FiWDg
Dが選ばれた! ――と、言った所で今日の更新はここまでにしようと思います。
なお、容量が500kbを超えているので、次スレのスレタイ案を募集しようと思います。

【】鈴仙奮闘記9【】

の形で考えて頂ければ嬉しく思います。

>>889
妹紅もよくクラブAとかクラブとか引きますからね…
>>890
妹紅はサイドバックは嫌いですが、練習自体は熱心ですので嘘はつかなくとも
鈴仙から頼めば大体なんでも快諾してくれます。
(今回、クラブ以外だったら練習時に補正が付いてましたが、逆を言うと補正が無いだけで、
 自由行動や練習でも練習には誘えますので)
永琳印象値はそんな認識で間違いありません。ただ、戦術提案については、
プレーヤー様の積極的な参加にインセンティブを与えるという、ゲーム的な側面も強かったりします。
>>903
補正については印象に後付けで作っているのもあるので
そうなってしまってるかもしれません(汗)白湯と白夜って似てるよね!

それでは、皆様、本日もお疲れさまでした。

914 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/10(木) 00:11:12 ID:???
って、ナンバリングがおかしいですね…。(汗)

【】鈴仙奮闘記11【】

で、提案をお願い致します。それでは、今度こそお疲れさまでした。

915 :森崎名無しさん:2013/10/10(木) 00:27:17 ID:???
乙です。

【親友の】鈴仙奮闘記11【再会】
【フェアプレイヤー】鈴仙奮闘記11【目指します!】
【悩める】鈴仙奮闘記11【戦士達】

916 :森崎名無しさん:2013/10/10(木) 00:42:41 ID:???
乙でした。なるほど、狂気的なフォーメーション編み出します。

【わさビーフ】鈴仙奮闘記11【白湯】
【俺たちが夢見た】鈴仙奮闘記11【未来】
【永遠亭ルナティックス】鈴仙奮闘記11【始動】
【ボールは友達】鈴仙奮闘記11【にとりも友達】
【地獄河童にとり】鈴仙奮闘記11【誕生】
【にとり「助けて】鈴仙奮闘記11【異母姉さん」】

917 :森崎名無しさん:2013/10/10(木) 19:02:23 ID:???
【白湯とミネラル水】鈴仙奮闘記11【どちらが上か】
【怪我したら】鈴仙奮闘記11【永遠亭】
【紅い満月】鈴仙奮闘記11【永遠の夜】

918 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/10(木) 21:33:24 ID:4w1FiWDg
こんばんは。もう少しだけこのスレで更新しようと思います。
>>915
乙&スレタイ提案ありがとうございます!
>>916
乙ありがとうございます!
狂気的過ぎるフォーメーションは、現実だと流石に永琳がストップをかけてきますね。
ですが逆にそう言われると自由に発想がし辛くなるとは思いますので、
余程あんまりでもない限りは途中に選択肢を入れたりデメリットを減らすなどの対処を行い、
自由選択を封殺したくないとは考えています。

919 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/10(木) 21:34:34 ID:4w1FiWDg
D:いや、ここはわさビーフを折角だから食べてみる。

鈴仙「(そういえば、何かしら、これ……?)」

鈴仙は上の切りやすそうなジグザグに手を掛けて、袋の中身を引き裂く。
その中には――ビーフの旨みとワサビの爽やかさが混じった香りがする、
大小様々な黄金色で丸い板状のお菓子が詰まっていた。

鈴仙「……くんくん」

鈴仙は鼻をひくひくさせて匂いを嗅いでみると――中々美味しそうな雰囲気がする。

鈴仙「(――まあ、毒じゃないわよね……?)」

鈴仙は恐る恐るそのお菓子を口に入れて、ゆっくりと咀嚼する。
心地の良い食感を伴うその味に、鈴仙は―――?

先着1名様で、

★わさビーフの感想→! card★

と書き込んで下さい。カードの結果で分岐します。

ダイヤ→鈴仙「お、美味し〜い!!」美味しくて元気が出た。最大ガッツ+10!
ハート→佳歩「それなんですか、鈴仙さま?」ウサギC「私も食べたーい!」ウサギ達が群がって来た!
スペード・クラブ→鈴仙「……おいし」モシャモシャ 美味しかった。それだけ!
クラブA→鈴仙「う〜ん。 この独特の香りに強い酸味がなんとも…」てゐ「あ、これ賞味期限4年前だって」鈴仙「」
JOKER→森崎「おい、俺のわさビーフ返せよ」変な人に絡まれた!?

920 :森崎名無しさん:2013/10/10(木) 21:35:11 ID:???
★わさビーフの感想→ スペード8

921 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/10(木) 22:37:02 ID:???
★わさビーフの感想→ スペード8 ★
スペード・クラブ→鈴仙「……おいし」モシャモシャ 美味しかった。それだけ!

鈴仙「(うーん、美味しいけど……何かケミカルねぇ。 旨み成分が旨い、的な。 あと脂っこいし)」

最初の方こそ、もの珍しげに現代の菓子を楽しむ鈴仙だったが……
食べる内に、その単調かつ人工的な味に慣れてしまい、感動は薄れていく。
しかし、決して不味いという訳ではなかったので、鈴仙は気づけばペロリ、と
そのわさビーフを完食してしまっていた。

鈴仙「――わ。 もう無くなってる!? 何だかんだ言いつつ食べやすかったものねぇ…。
―――太っちゃうかも」

忘れがちだが(というか中山やパスカルに良く忘れられる)、鈴仙とて一応年頃の女子。
こうしたお菓子には要注意ね、と警戒を強めるのだった(ただし食べた後に)。

*特に何もありませんでした。

922 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/10(木) 22:38:11 ID:???
……そして、鈴仙がわさビーフを食べ終わり、チームメイトの数名かが
シャワーで汗を流し終えた頃――。

――スッ。

咲夜「ご機嫌よう、えーと……そばんげさん」

鈴仙「それ絶対わざとですよね―――咲夜さん」

何も無い空間から影を縫い付けたように、
銀髪を振りかざして冷たい碧眼を光らせる、メイド姿の少女――十六夜咲夜が現れる。

咲夜「そうだけど、何か?」

鈴仙「(ううう、やっぱり私この人ちょっと苦手だよぉ……)」

おどけるような様子も親しげな笑みも無く、咲夜は淡々と告げる。
厳しい時の永琳を想わせるようなその態度に、鈴仙は正直尻込みをしてしまう。

咲夜「――それで、不躾で申し訳ないのだけど。 このチームの責任者を誰か、呼んできて貰えないかしら?」

鈴仙「へっ、せ、責任者……師匠ですか?」

咲夜「ええ。 大丈夫、事前にアポは取っているから。 ――それで、呼んで来て貰えない?」

鈴仙「ええ、まあ――良いですけど(ホントかしら……?)」

923 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/10(木) 22:40:10 ID:???
鈴仙は訝しみつつもふと振り返って、ルナティックスのチームメンバーの多くが。
そして永琳が居るであろうロッカールームへと足を向けると。

永琳「……それには及ばないわ、悪魔の狗――いえ、今は荒鷲かしら?
後、気を付けて欲しいのだけど。 この子を自在にパシって良いのは、姫と、私と、てゐと、後は………
――まあ、貴女は含まれていないわ。 気を付けなさい」

鈴仙「(師匠……正直酷い言い草ですけど、これでもフォローして下さってるんですね……ありがとうございます!)」

そこには既に永琳が、咲夜以上に澄ました表情で立ちつくしており、
まるで最初から貴女が来るのを待っていたのよと言わんばかりの視線を向けていたのだった。

永琳「ウドンゲ、貴女は下がってても良いわ」

鈴仙「は、はい」

永琳の指示を受けて、鈴仙はベンチの奥の方で、師匠と咲夜との会話を見守る事となる。
二人の殺伐としたような、どこか不器用なような。そんな雰囲気に鈴仙は飲まれそうになるが…
それでも、この展開が気になってロッカールームに逃げ込む事はしなかった。

咲夜「――というか、貴女。 何も知らせていないのね」

永琳「ウチは、秘密主義だからね。 色々と」

咲夜「……貴女方の方針に興味はありませんわ。 ――お嬢様も、私自身も」

永琳「…それで、受け入れてくれるかしら? 私の提案」

咲夜「私はただの代理人。 貴女が話を聴くべき人物の言葉は、その書状に」

咲夜は…エプロンドレスに仕込まれた数多くのポケットの一つから、
血のような紅色で認められた書状を一枚、永琳に手渡し…永琳はそれを舐めるように見て、そうして頷く。

924 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2013/10/10(木) 22:41:10 ID:???
永琳「そう。 それは良かった。 ――今日の試合を見た上で決められたら、
正直、断られるものと思っていたもの」

咲夜「私も同感なのだけれど……お嬢様の仰る事は絶対ですから」

『絶対』のニュアンスを皮肉気では無く、誇らしげに言いきる咲夜。
圧倒的カリスマを誇る彼女の主人の言葉は、咲夜にとって比喩ではなく全てだった。


――そして、そこから先の会話は…残念なことに、鈴仙には余り聞こえなかった。
何かの世間話のようにも見えるし、何となく、自分がやり玉に挙げられているような錯覚さえ覚える。
氷のように薄く微笑みあう二人の会話に、気にはなるけれども極力介入したくないという気持ちもあり、
鈴仙はどちらかと言うと呆けた感じで、一連の会話を垣間見ていた。

永琳「――さて。 それじゃあ伝言をお願いできるかしら? 『貴女様の心配りに感謝いたします』と」

咲夜「ええ。 それでは…」

スッ。

用を終えると、咲夜は再び消えるように――いや、本当にその場から消滅してしまう。
時を操り、不要な距離を全て縮めてしまったのであろう、その場には永琳と鈴仙だけが残される。

永琳「――皆に伝えなさい、ウドンゲ」

永琳は鈴仙の表情を真っ直ぐに向いて―――そして、こう鈴仙に言い放った。


永琳「今から一カ月後の、大会前最後の練習試合相手が決まったと。
――その相手は、紅魔スカーレットムーンズである、と」

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