キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【松山の魂】俺inキャプ森4【はためく鉢巻】
1 :
森末(仮)
:2014/03/04(火) 20:50:10 ID:???
このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品です。
参加者の皆さんの選択、及びカード引きによって物語が展開していきます。
他の森崎板でのスレと被っている要素や、それぞれの原作無視・原作崩壊を起こしている表現。
その他にも誤字脱字や稚拙な状況描写等が多数あるかと思いますが、お目こぼし頂ければ幸いです。
☆前スレ☆
【かつて見た】俺inキャプ森3【栄光の道】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1383060597/l50
☆あらすじ☆
キャプテン森崎を心から愛する男板野住明はある日キャプテン森崎の精、
通称『森末』からキャプテン森崎の外伝スレへと参加してみないかと提案をされ外伝世界へと飛ばされる。
ふらの中学で松山達と共に鍛錬を繰り返し、1年と少しの期間を費やして臨んだ3年目の全国大会。
板野は「マグナムシュート」を武器に大暴れをし、1回戦・早田率いる『東一中』、2回戦『錦が丘』、
3回戦・立花兄弟のいる『花輪中学』、4回戦・次藤率いる『比良戸中学』を次々に撃破していく。
迎えた準決勝、これまで辛酸をなめさせられ続けた若島津が待ち受ける東邦とぶつかるふらの。
三杉の助言もあり松山DF案を使ったふらのは板野の不調もあり攻めあぐね、対する東邦も決定打を欠く。
後半15分、キャプテン小池の先取点でようやく東邦がリードをするも奮起をしたふらのの猛攻、
そして板野のマグナムシュートの応用技『マグナムボレー』で同点に。
決着はつかず、勝負はPK戦にもつれ込み、一度は負けた筈だったが時間は巻き戻され互角に勝負を進め……。
236 :
森崎名無しさん
:2014/03/10(月) 23:44:58 ID:YdA9ZI62
B
237 :
森崎名無しさん
:2014/03/10(月) 23:45:24 ID:EYtPdgKM
F B+若島津のFWは可能かも聞いてみる
てっきり早田鍛えろって言われるかと思ったんだけどなぁ。
238 :
森崎名無しさん
:2014/03/10(月) 23:46:12 ID:+FGfnFZw
B
239 :
森崎名無しさん
:2014/03/10(月) 23:49:26 ID:???
そういえばキーパーは若島津だけみたいだね。
240 :
森崎名無しさん
:2014/03/10(月) 23:51:50 ID:???
中西はDFにコンバートするのだろうか
ゴールマウスの半分を塞ぐ程!のあの体格だけでもブロッカーとして即戦力だけどw
241 :
森崎名無しさん
:2014/03/10(月) 23:54:53 ID:???
……中西君、ごめん、優秀選手の所しか見てなかった。
242 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 00:07:45 ID:???
シュナイダーに二枚のマーク(早田、中里)、センタリングは浴びせ蹴りで対応。
したいところだけどダメかも。バイシクルやダイレクトファイヤー覚えてるから無理か。
うーん……1対1はまだそこまで強くないはずだから、1対1用のシュート覚えた方がいいかな。
243 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 00:22:20 ID:???
メカじゃないから浴びせ連発はなかなかキツイ
244 :
森末(仮)
:2014/03/11(火) 00:26:02 ID:???
>B.自分の相方は誰を育てるのがいいか相談する
=========================================================
森末「君が日向の代役として、その日向の相方に関しては結局本編でも解決しなかったからねぇ……」
次に板野が相談をしたのはもう一人のFW候補。
本編でも問題であった絶対的なストライカーの相方を誰にするかというものであった。
先ほどのハンブルグ戦対策において立花兄弟の火力が最大と森末はしたが、
それはあくまでも現時点での話――ここから先、誰を育成すればいいのかはまだわからない。
森末「まあこの質問は予想しておいたので、こちらのフリップをご覧ください」
板野「用意いいね!」
立花兄弟:デルタツインのフラグも立っているので現時点では大きくリード。
後はスカイラブツインさえ覚えればもはや文句なし。鍛えればボール運びも出来る。
ただし人数を食うという問題点は変わらない。
反町:ザ・器用貧乏。なんでもできるが何も出来ない。それを昇華させれば前線の便利屋になれる。
佐野:シュートに期待は出来ないが、ドリブルでの突破はFWの中でも随一。育てれば一対一とか出来る筈。
来生:実は能力値は一番高い。が、ガッツがない。その課題を克服し技を身につければスキル・NTが実に強力。
滝:シュートには期待できない。ただしドリブルとパスは高水準。スキル・サイドアタックを身につければボール運びはお任せ出来る。
新田:実は能力値は一番低い。ただし伸び代だけは誰よりもある。鍛えるなら長い目で見る必要がある。
245 :
森末(仮)
:2014/03/11(火) 00:27:29 ID:???
板野「お、おおう……。 ……やっぱりなんというか、微妙な面子だなぁ」
森末「即戦力なら立花兄弟がオススメだね。 さっきも言ったように、火力だけなら出せる。
2つ枠を使うのが嫌なら反町、来生かな。 反町には沢田との連携があるのが長所だね。
佐野に関しては正直MFへのコンバートが1番だと思う。
ただ、珍しい一対一シュートを覚えるだろうし突破を任せたいなら彼を推奨するよ。
滝はライン際からセンタリングを上げるだけなら誰よりもうまいよ。シュートはやっぱり期待しちゃ駄目。
新田は……本当に、ほんっとーに根気よく鍛えてあげるしかない」
板野「うーん……火力、を考えるなら立花兄弟・反町・来生・新田の4人(5人)になるわけか」
森末「そうなるね。 まあ、ここらへんは好みだと思うよ。 君が気に入ったのを選ぶといい。
即戦力で強くなるが2人起用の立花兄弟。
器用貧乏だがそれを鍛えれば便利屋になれる反町。
シュート力はないけど突破力と器用さは随一の佐野。
本当もう、アレだけど実力は備わってる来生。
ラインライダーにはなれないかもしれないけれど攻撃の繋ぎ役にはなれるだろう滝。
あとここでは羽ばたけるかなどうかな、っていう新田。
最悪、もう見限って君が頑張るとかでもいいとは思うけどね」
板野「それは流石に寂しすぎるよー」
森末「まあ、自由にすればいいさ。 この評価を見てね」
板野「見たから余計に悩む事になっちゃったよー!」
森末「あはは」
結局のところ、誰にでも長所があり短所があるというのが判明しただけである。
明確に誰を伸ばせばいいか、という指標にならず板野は混乱をし、
それでも森末の評価――伸ばせばどうなるかを把握しながら、合宿に思いを馳せるのだった。
246 :
森末(仮)
:2014/03/11(火) 00:28:33 ID:???
〜 ハンブルグJrユース ロッカールーム 〜
こうして板野が森末とこの先について話し合っていた頃、
ハンブルグJrユースのロッカーでは天才GK――若林源三が一枚の手紙を手にしていた。
今朝方宿舎に届いたそれは、日本にいる舎弟、南葛の高杉から送られてきた報告文である。
西ドイツに引っ越してからというものの、日本の事など忘れてサッカーに熱中……ではなく、
ストリートファイトに明け暮れてきた喧嘩上等の若林であるが、
間近に迫ったフランスでの国際Jrユース大会、そしてその時自分が招集をされる日本代表内において地位を確立する為、
日本サッカー界の情報などを高杉に集めさせていたのである。
若林「フフフ、まあ俺の実力があれば全日本で覇権を握るなど赤子の手を捻るようなもんだ。
若島津も大したことなかった筈だし。
ストライカーに至ってはなんとか兄弟とかいう猿くらいしかいなかった筈だからな。
今度の日本代表との試合で俺のレベルの高さというのを見せつけてキャプテンになるのは決まったようなもんだが……。
まあ、誰が使える選手なのかを事前に調べておくのは必要だからな。 フフフ……」
にやにやと笑いながら手紙の封を切る若林。
明らかに怪しい人物であるが、誰も注意をする者はいなかった。
彼には友達がいないのだ。
先着1名様で、
★高杉くんの報告→! card★
と書き込んでください。マークで分岐します。
JOKER→なんと若林に対しての絶縁状だ! 高杉「もうあんたの子分はまっぴらだ!」
ダイヤ→自分たちが敗北した事に対する延々と続く言い訳だ! 内容がないよう!
ハート→さらっとした大会の結果報告だけだ! 若林「スコアだけ送られてどうしろってんだ……」
スペード→若林と一緒にゴールを守るDFに関する報告だ! 若林「巨漢DFの次藤? 高杉より役に立ちそうじゃないか」
クラブ→若林と戦う事になりそうなFWに関する報告だ! 若林「板野……知らん名だが若島津からゴールを奪ったか」
クラブA→なんと高杉からのラブレターだ! 詳しい内容は書きたくない!
247 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 00:28:48 ID:???
★高杉くんの報告→
クラブ3
★
248 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 00:29:21 ID:???
クラブAみたくねえw
249 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 00:42:26 ID:???
よし、高杉だけは鍛えん。お前には野球選手になってもらう。(何が出てもこう言う気がする)
タックルが低いDF陣のはずだから、スキル覚えれば佐野の特攻もありえてくるか。
新田の起用方法だけは本当に見当がつかん。ドリブルとシュートだけだと板野と被るし。
250 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 00:45:25 ID:???
新田は低い浮き球強いのも板野と被るしなぁ
251 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 00:46:35 ID:???
体格も小柄で共通点多いなぁ
252 :
森末(仮)
:2014/03/11(火) 00:46:46 ID:???
>★高杉くんの報告→ クラブ3 ★
>若林と戦う事になりそうなFWに関する報告だ! 若林「板野……知らん名だが若島津からゴールを奪ったか」
=====================================================================================================
高杉の情報はそのものズバリ、全日本vsハンブルグの試合において若林と直接対決をする可能性のある選手たち。
全日本代表の合宿に選ばれたFWに関するものだった。
意外にも役に立つ情報を写真つきで送られてきた若林は高杉の有能さ具合に些か驚くものの、
パラパラと適当に報告文書に目を通してゆく。
若林「来生……相変わらず馬鹿か。 ただドリブルで抜くたび調子を上げると。 まあ所詮来生だが覚えておくか。
反町……パッとしない顔だな。 高杉にすらパッとしないFWとか言われてるし、どうでもいいか。
佐野……ドリブルが上手いね。 でもシュート力が大した事ないってんなら覚えなくていいだろ。
滝……相変わらずサイドからのセンタリングしかできねーのな。 まあ滝が俺に歯向かう訳ないだろ。
立花兄弟……ああ思い出した、名前は立花だったな。 で、何々、スカイラブハリケーン?
……小学生時代も思ったが、こいつらサッカーをなんだと思ってんだ?
まあ高い位置からのヘディングってんなら警戒はしておくか。 後は……むむ?」
どこまでめくっても、やはり自分を脅かす存在はいないようだとほくそ笑む若林であったが、
最後のページに書かれていた板野の詳細に目を通すとその笑みも消える。
253 :
森末(仮)
:2014/03/11(火) 00:48:19 ID:???
若林「ほう、若島津から1点を取ったのか……」
彼の中で若島津健という男は、明らかに自分よりもワンランク下のGKであった。
それでも、日本の中では自分の次には巧いキーパーであると認識をしており、
その若島津からゴールを奪ったという板野の存在は若林にとっても驚きであった。
若林「ふむ……だがまぁ、所詮は井の中の蛙だ。 西ドイツで鍛えに鍛え抜いた俺が失点する筈がない」
一応警戒はするものの、それでも自分が失点をする筈がないと豪語をする若林。
ハンブルグメンバー「ヒソヒソ……」「また若林が独り言言ってるぜ……」「ほら、友達いないから……」
カルツ「(嫌でも耳に飛んでくる内容を聞くに今度戦うニホンの選手の情報なんだろうが……。
アイツに話しかけて情報を聞き出すのも癪だし、そもそもそこまで興味ないからなぁ)」
シュナイダー「(ああいう危険な奴には近づくなよとマリーには本当によく教えておかないとな)」
こうしてチームメイトの冷たい視線を受けながら、若林は満足げに頷くのだった。
※若林が板野の事を少し警戒しました。
254 :
森末(仮)
:2014/03/11(火) 00:49:49 ID:???
そして次の日。
合宿開始まで残り2日、自由に過ごせる時間も減ってきた。
板野「あと2日何をしようかなー」
森末「合宿が始まってから、悔いがないようにね〜」
A.練習をしよう!(更に分岐します)
B.森末と今後についてじっくりお話(聞ける内容などは同じになります)
C.矢車くんに会いに行こう!(兄貴からの餞別)
D.多田野くんに会いに行こう!(女の子(本当)と出会えるかも)
E.ダルビッシュさんに会いに行こう!(ダルさんからのありがたーいお話)
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
>>237
能力値には限界がありますので、既にタックルなら一級品の早田を鍛えるよりはとなった感じですね。
>>248
私も書きたくありませんでした。
>>249-251
新田に関しては役割はかぶりますが、実力的に他と比べかなり伸びるという事ですね。ただし道のりは長いです。
255 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 00:50:41 ID:9mb4yzyY
A
256 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 00:51:11 ID:mD8/Het6
C 何か若林とシンパシーがあるかも
257 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 00:51:11 ID:IhWt0dns
D
258 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 00:51:16 ID:TItV2AN+
D
259 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 00:51:31 ID:0aVIdOjU
E
260 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 00:51:31 ID:rC+pIHRI
D
261 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 00:55:43 ID:???
イーファスシュート教えてもらおう
262 :
森末(仮)
:2014/03/11(火) 01:09:27 ID:???
>D.多田野くんに会いに行こう!(女の子(本当)と出会えるかも)
=====================================================================
森末「多田野くんに会いに行くの?」
板野「うん」
森末「なら彼は今の時間、野球部の練習に出てる筈だよ。 学校に行って来たら?」
板野「わかった!」
以前不良に絡まれていた所を、板野(というか矢車)に助けてもらい、それ以来板野に恩を感じている多田野。
校内ではサッカー部を除き板野にとって数少ない(まともな)友人であると言え、
全国大会の結果の報告がてら、この北海道を離れる前にぜひ会っておきたいと考えたのだ。
森末の言う事に従い、学校へとやってきた板野がグラウンドに目を向けると、
そこには多田野を中心とした選手たちが元気に野球をやっている。
サッカーでは全国常連校であるふらの中学も、野球部の実力はいまひとつ。
いつもならば道大会1回戦を突破出来るか出来ないかという程のレベルだったらしいが、
多田野というエースピッチャーの力だけで今年は全国出場も夢ではないのだという。
板野「改めて考えると、公立校で野球部とサッカー部が全国出場とかなったら凄いよなぁ。
多田野くんや他の野球部員には頑張って貰わないとね」
そんな事を考えながら、板野は練習を一旦終えて休憩を取り始める多田野に声をかけようとし……。
A.何やら取材にやってきてるらしいTVクルーと、男の子のような女の子と南国育ちらしい少女のアイドルを見つけた。
B.マネージャーらしい金髪のなんか可哀想な子と、レスリング観戦が趣味そうな本の虫の少女を見つけた。
先に「3」票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
263 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 01:13:27 ID:IhWt0dns
A
我那覇くん!沖縄に帰ろう!
264 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 01:14:13 ID:0aVIdOjU
A
265 :
森末(仮)
:2014/03/11(火) 01:14:32 ID:???
本日は一旦ここで区切らせていただきます。それでは。
266 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 01:14:56 ID:MkIMhzcE
A
267 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 01:37:39 ID:fFHLWyAI
A
あれは……我那覇くん!?
どうしてこんなところに居るんだ、沖縄に帰ろう!
268 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 02:03:12 ID:???
ここの若林は6年の時も試合に出てたのかな?
森崎や翼がいなくてもケガしたとは思うけど
点を取れそうなのは、三杉くらいか
269 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 03:19:52 ID:???
多田野関連、かわいそうな金髪、あっ・・・(察し)
若林小学生時代はまさに無敵だったろうね。それがたたって、現状慢心度とダメ林度共に本編より上そう
270 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 03:34:24 ID:???
>>269
知っているのか雷電!?
271 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 20:56:38 ID:???
うーむ、実際に若林と戦う時に、このスレではカードじゃなくて
ダイスだからマジで原作のような大敗がありうる。
マグナムボレーでもバヤシのパンチング数値に負けてる可能性もありそうだからなぁ。
272 :
森末(仮)
:2014/03/11(火) 21:37:30 ID:???
>A.何やら取材にやってきてるらしいTVクルーと、男の子のような女の子と南国育ちらしい少女のアイドルを見つけた。
========================================================================================================
板野「(ん? あれは……)」
休憩をする多田野に声をかけようと近づいた板野であったが、
板野と多田野との間に割って入ったのはこんな冴えない公立校には似合わないなんとも容姿端麗な少女1人と凛々しい少年1人。
更にその後ろにもカメラを持った男性や音声を拾う例のアレを持った男性、
少し離れた所ではいかにも業界人ですといった感じでトレーナーを肩にかけて巻いている中年男性がおり、
板野はずらっと揃ったTVクルーらしき人物たちに目を白黒させて驚く。
板野「えっ、えっ……な、なんだなんだ?」
野球部員A「多田野の取材に東京のTV局がわざわざ来てるんだよ」
野球部員B「多田野の実力は超高校級ってふれこみで話題になってるしな。
実際今年は俺達が全国に行けるかもしれないのは殆ど多田野のお陰だし」
野球部員A「ああ……俺達ここまでチーム打率2割切ってるしな……」
板野「(多田野くん……そんなに凄い選手だったんだ)」
困惑をする板野の疑問を解決したのは、傍にいた野球部員AとBである。
まさか多田野がそこまでの大投手だったとは知る由もない板野であったが、
板野とてサッカーという分野においては多田野にも負けず劣らずの実力者。
野球部員たちからその事を指摘されると板野は照れつつ、少し遠巻きにして彼らと共に取材の様子を見守る。
そんな中で、板野は多田野に取材をしている2人組が一体何者なのかと野球部員たちに質問をするのだが、
野球部員たちも詳しくは知らないらしく、首を捻る。
年齢的には自分たちとそう変わらないように見える為、アナウンサーなどではないのだろうが……と考えるが、
ここで板野の疑問を解決したのはアイドル通である2年生、野球部員Cであった。
273 :
森末(仮)
:2014/03/11(火) 21:39:18 ID:???
野球部員C「あれは最近新進気鋭の事務所、765アイドルのアイドルですよ」
板野「765プロ……聞いた事ないなぁ(でもなんか聞き覚えがあるような、うーん……)」
野球部員C「AKB114514やピンク色クローバーもいいですけど、
今、マニアの間では静かな人気のあるアイドル達ですね。 何せみんな可愛い!」
野球部員B「お前本当にアイドル好きだな」
野球部員C「僕の夢はプロ野球選手になってアイドルと結婚する事ですからね」キリッ
野球部員Cの夢がかなうかどうかは置いておいて、確かに2人とも容姿は自分たちに比べて明らかに高水準。
取材を受けている多田野の表情もデレデレで、頬を赤らめているが……それも無理からぬ事だろう。
更に詳しく聞くと、マイクを持って多田野に力強く大会などの意気込みなどを聞いている方が菊地真という名のアイドル。
黒髪のボブカットが印象的で、凛々しい顔は正に王子様といった感じである。
板野は最初見た時に男性だと思っていたがれっきとした女性であるらしく、
野球部員C曰くその男性のような容姿の中に見え隠れする乙女っぽさがとってもキュート!らしい。
もう一人、多田野の返答に一々大きくリアクションをし、表情をコロコロ変えているのは我那覇響という名のアイドル。
少し焼けた肌と長い黒髪を後ろで縛った髪が印象的で、小さな体で目一杯リアクションをしている様は小動物のようで可愛い。
沖縄出身のアイドルでダンスや歌を歌っている時のキリッとした印象と、
普段の元気で明るくどこか抜けているお笑いっぽい印象とのギャップがたまらない!らしい。
野球部員C「あとで絶対サイン貰おう」
板野「(知らない子だったけど確かに可愛いしなぁ、俺も貰おうかなぁ……?)」
そうしてしばらく取材を見守っていたのだが、どうやらそろそろそれも終わるらしい。
最後の締めくくりの挨拶を真と響がカメラ目線でし、多田野も慣れない様子でガッツポーズを取った所でカット。
アイドル2人は多田野に礼を言ってからそのまま撤収しようとする。
それを確認してから、板野は未だに夢見心地といった様子の多田野に声をかけ、
当初の目的通り大会での結果報告……更にJrユース代表に選ばれた旨を伝えようとした。
274 :
森末(仮)
:2014/03/11(火) 21:40:21 ID:???
板野「多田野くん!」
多田野「ファッ! 板野くん、来てたんですか!?」
真「ん? 板野……?」
響「もしかして……サッカー部の板野くんか!?」
板野「ふぇっ!?」
しかし、ここで思いがけない事が板野の身に起こる。
多田野に声をかけた際、多田野が板野の名を口にすると撤収しようとしていた真と響がくるりと振り向き板野の名に反応をしたのだ。
一体どうして、とばかりにこれには板野も驚くのだが、そうこうしている内に真は番組制作者と思しき人物に近づき、
何やら板野の方をちらちらと見ながら話しこんでいる。
板野「えっ、えっ、なんなんだ?」
響「君、サッカー部の板野くんだろ? この前特集した全国サッカー大会の時、見た事があるぞ!
自分たちの出てるスポーツ番組、最近やたらと盛り上がってる中学サッカーの取材もしてるんだ!
ちょっとマニアックだからあまり数字取れてないんだけど……それでも結構評価は高いんだぞ!」
混乱をする板野を見かねてか、意外にもアイドルであるという響は気さくに話しかけ、事情を説明する。
どうやら彼女たちが今回取材をしていたのは、東京で放送されているスポーツ番組に使われるもの。
その番組では中学生など、若い層を中心とした選手の情報を伝えるのがメインであるらしく、
広い層にはいまいち定着をしていないらしいが一部のマニアックな人々には絶大な人気を誇っているらしい。
そんな番組の中では当然ながら中学サッカーの情報も伝えており、響と真はその中で扱った事のある板野の名を知っていたのだという。
野球部員C「真ちゃんはスポーツ万能ですからね、正にスポーツ番組の出演者としては文句なしでしょう。
響ちゃんはダンスをやってるからな」
板野「(なんか野球部員Cが言ってるけど……)って、東京でしか放送されないのか」
響「うがー、多分東京からは電波が届かないんだぞー。 自分の出身の沖縄でも放送されてないからなー」
板野「(そういう理由ではない気がするけど……)えっと、それで……真、さん?は何を話してるんですか?」
響「ああいや、折角だから板野くんがいるなら取材もさせてもらえないかなって。
予定にはなかったけど、まだ東京に戻るには時間あるし……。 あ、勿論板野くんがよければだけどな!」
板野「そっか、僕に取材か……えっ、取材ィ!?」
275 :
森末(仮)
:2014/03/11(火) 21:41:21 ID:???
よもや多田野に会いに来て、珍しいTVの収録現場というのを見ただけで終わるかと思っていたのが、
まさかまさかの自分が取材をされてしまうという事態に大層板野は驚く。
この板野の反応には響も目をパチクリさせていたが、すぐにニカッと快活な笑みを浮かべると言葉を続けた。
響「もしかして緊張しちゃってる? なんくるないさー!
自分たちが質問をして、板野くんはそれに答えてくれればいいだけだからな!」
真「響、ディレクターはOKだって!
むしろJrユース大会前に全日本のストライカー候補に取材出来るのは願っても無いってさ!」
板野「あわわ……」
響「あー……やっぱり駄目かな?」
真「あ、うん。 勝手に話続けちゃったけど……あんまりTVに出たくないっていうなら、断ってくれていいからね?
無理やり取材をするつもりはないから」
板野「(どうしよう……こう言ってくれてるけど、断るのは心苦しいなぁ。
でもTVの取材なんて、心の準備が……うーん……)」
A.「男は度胸。なんでもやってみるもんさ。取材受けます!」
B.「すみません、やっぱりちょっと恥ずかしいんで取材は勘弁してくださいオナシャス!」
C.「松山が一緒でいいなら……。 呼び出して、すぐ来てくれるかわからないけど」
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
>>268-269
若林は小学生の時に出場してますね。決勝は勿論、準決勝も出たんじゃないでしょうか?三杉が相手ですからね……。
>>271
ハンブルグ戦は相当な難易度となっています。
276 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 21:42:47 ID:0aVIdOjU
A
277 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 21:44:54 ID:BJUQ2/1I
A
278 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 21:45:01 ID:wUny4K/6
A
279 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 21:45:29 ID:e0cKpJc6
C
280 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 22:05:34 ID:???
AKB114514・・・何人いるんだろうね?
ハンブルガーはシュナの案外引きの悪いところが発揮され、且つザル林が炎上すればいいけど
相手のモブやカルツだって強いもんなぁ・・・事実モブヘッドごときで若島津一点取られてるし
中山、中里がいるのは大きいね、中里をDFとして使うべきかどうかでちょっと悩む
べつにFWにして大暴れさせることもできるし
281 :
森末(仮)
:2014/03/11(火) 22:06:36 ID:???
>A.「男は度胸。なんでもやってみるもんさ。取材受けます!」
========================================================================
真「おっ、男らしいね! ディレクター、OK出ました!」
響「まあ気楽にね! お笑いとかじゃないから面白い事言おうとしなくていいから、
自分たちの質問にしっかり答えてくれればいいさー!」
板野「う、うん!」
結局のところ、板野はこの取材を受ける事にした。
少しばかり気恥ずかしかったのはあるが、それでも経験した事のないTVの取材。
受けてみたいという気持ちも確かにあったし、何よりもその相手が美少女2人というのは悪くない。
相変わらず強張った顔で着々と配置されていく機材と打ち合わせをする響たちを見つつ、
板野は素数を数えて緊張を解そうとするのだったが……。
実際に取材を受けていると、その緊張というのも次第に薄れて行った。
カメラの方を向かなければ、やっている事は質問とそれに対する受け答えである。
相手がアイドルという点だけは緊張をしてしまう要因であったが、
真も響も決してお高く止まっているという訳でもなく、むしろ話しやすいくらいなものだった。
響の自然体での気さくさと真の容姿による男友達っぽさが上手く合致しており、
なるほど、若年層を対象としたスポーツ番組と考えるならば、彼女たちがインタビュー役に最適なんだろうと板野はなんとなく思い、
こうして滞りなく取材は終了しそうになったのだが……。
先着1名様で、
★アイドルサッカー!→! card★
と書き込んでください。マークで分岐します。
JOKER→クラブ+P1「やめときな嬢ちゃん、吹き飛ばされておねんねするのがオチだ」 P2「所詮クズはクズなのだ……」 なんか来た
ダイヤ・ハート→真「次の質問は……板野くんの好みのタイプとか聞いてみようか!」 割と定番な質問キタコレ!
スペード→響「よーし、それじゃあ最後に板野くんの実力を見る為に真と対戦してもらうぞ!」
クラブ→真「今週の響チャレンジ! 板野くんのシュートを止められるか挑戦だ!」
282 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 22:07:04 ID:???
★アイドルサッカー!→
クラブQ
★
283 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 22:08:07 ID:???
JOKER…もうだめだ…おしまいだぁ…
284 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 22:11:42 ID:???
手加減したほうがいいのかな
さすがにアイドルにマグナムを打つのはためらわれるんだけど
285 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 22:14:57 ID:???
弾丸シュートでお茶を濁すか
286 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 22:15:28 ID:???
吹っ飛びがないシュートが無難かな
287 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 22:16:55 ID:???
アイマスの世界はダンスが出来れば何でも出来る世界だしな
油断してると足下救われそう、本気で行ってもいいんじゃね?
288 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 22:21:21 ID:???
幸子、出番だぞ
289 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 22:21:33 ID:???
吹っ飛ばすのもいやだが
マグナムを止められるのを撮られるのもいやだな
290 :
森末(仮)
:2014/03/11(火) 22:21:52 ID:???
>★アイドルサッカー!→ クラブQ ★
>真「今週の響チャレンジ! 板野くんのシュートを止められるか挑戦だ!」
========================================================================
板野「え、ええっ!?」
響「うん、なんくるないさー! 自分、完璧だからな!!」
そして取材の最後、番組では定例となっているらしい『響チャレンジ』というコーナーの一端として、
なんと響がキーパーとして板野と対戦しシュートを止められるかチャレンジをする事となってしまう。
当然ながら板野としては、全力でのシュートを女の子に対して出来る筈もないのだが、
響は何故かフンス!と鼻息を荒くしながらやる気を出しており、
用意されたキーパーグローブを嵌めてゴール前まで移動してしまう。
真「さあお待ちかねの響チャレンジの時間がやって参りました!
今回は中学サッカー界のストライカー! 板野住明くんのシュートを止められるかチャレンジだ!
響、準備はいい?」
響「なんくるないさー! いつでもいいぞ!」
板野「ちょ、ちょ……本気なの?」
響「あったりまえさー! だいじょーぶ! 自分、ダンスやってるからな! 運動神経は自信あるぞ!」
ダンスが果たしてセービングに何の関係があるかは不明であるが、
ともかくとして板野はスタッフに誘導をされてPAの外でボールを持ち、響と対面させられてしまっていた。
しかし、当然ながら板野としては悩む。
板野「(ど、どうしよう……流石にマグナムシュートをして怪我でもさせたら問題以外の何物でもないぞ。
でも響さんめちゃくちゃやる気あるんだよなぁ……手加減したら怒るかな?
……なんか野球部員Cが怪我させたら硬球ぶつけんぞって感じで睨んでる。 ここは……)」
291 :
森末(仮)
:2014/03/11(火) 22:22:53 ID:???
A.めっちゃ手加減してシュートしよう。怪我させちゃ元も子もない。
B.普通に普通のシュートを打とう。相手が素人なら入るだろう。
C.ちょっと怖がらせよう。弾丸シュートだ。
D.本気を出すから勝負は面白い。マグナムシュートだ。
E.超本気だ! 誰かにあげてもらってマグナムボレーの出番だ!
F.いやいや、やっぱり女の子向けてシュートは出来ない。断ろう。
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください
292 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 22:23:38 ID:mD8/Het6
D
293 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 22:23:39 ID:dDV2PX0s
F
294 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 22:23:56 ID:0aVIdOjU
E
295 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 22:24:12 ID:qkJtmS8w
D
296 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 22:24:23 ID:BJUQ2/1I
B
297 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 22:24:45 ID:???
散々宙に舞わせてるのは知ってるはずだしね。
298 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 22:25:38 ID:???
止められたらヨーロッパ行き待ったなし
299 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 22:30:59 ID:???
ミリマスならサッカーアイドルいるんだけどな
まつり姫たそ〜
300 :
森末(仮)
:2014/03/11(火) 22:36:00 ID:???
>D.本気を出すから勝負は面白い。マグナムシュートだ。
============================================================
板野「(いや、勝負である以上は手加減無用だな)」
相手が女の子であるという事で少々後ろめたい所はあったが、
それでも勝負なら――と割り切ると板野は手加減は無用だと判断、自分の持てる全力のシュート。
マグナムシュートで響と勝負をする事を決断する。
板野「(でも危ないから端を狙おう。 多分反応すら出来ない筈だ)」
真「それじゃー行くよ!」
ピィィーッ!!
真の吹いた笛を合図に、大きく足を振りかぶる板野。
これを見て真は小さく「おぉ…」と感嘆の声を上げ、生で見る板野のシュートフォームの華麗さに目を奪われる。
対する響は余裕の表情でゴール前で構えていたのだが……。
板野「いくぞ! これが俺の……マグナムシュートだァァァッ!!」
バゴッ……ドゴォオオオオオオオオオオンッ!!
響「へ?」
301 :
森末(仮)
:2014/03/11(火) 22:37:03 ID:???
先着1名様で、
★オーバーキル→! card★
と書き込んでください。マークで分岐します。
JOKER→クラブ+ボールがビームによって破裂した!? P1「サイコガンは心で撃つもんなんだぜ」 P2「響を傷つける事は出来ぬゥ!」
ダイヤ→上手く狙った通りゴール端に決まった!響は当然動けない。
ハート・スペード→ポストに当たって破裂した!決まらなかったけど威力の凄さは伝わった筈だ!
クラブ→あ、ド真ん中行っちゃった!響は当然吹き飛ばされる。
クラブA→響「秘技・ダンサブルキャッチ!」 なにィ!?止めただと!?
302 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 22:37:19 ID:???
★オーバーキル→
スペード5
★
303 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 22:37:35 ID:???
★オーバーキル→
ハート8
★
304 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 22:40:36 ID:???
心までダンサブル
305 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 22:46:59 ID:???
隼もびっくりのポスト率
306 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 22:47:39 ID:???
隼「おれの技(ポスト)だ!」
307 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 22:54:38 ID:???
ロベルト「当ててからオーバーヘッドにいってこそ一流
308 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 22:55:06 ID:???
昔指摘されたボールを浮かす癖がでちまったな、たぶん
309 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 22:58:49 ID:???
>>307
カルロス「それくらいできて当たり前だ」
310 :
森末(仮)
:2014/03/11(火) 23:17:11 ID:???
>★オーバーキル→ スペード5 ★
>ポストに当たって破裂した!決まらなかったけど威力の凄さは伝わった筈だ!
===========================================================================
板野のシュートに、当然ながら響は反応出来なかった。
どれだけ運動神経に自信があろうと、そこはやはりサッカー素人。
中学生とはいえ日本一のストライカーであると言って過言ではない板野の全力のシュートに、
反応をして止めろという方が無理難題であった。
ガィンッ! パァンッ! プシュー……
響「はわっ!? え、なになに!? 何が起こったんだ!?」
板野「(あちゃ……ポストに当たっちゃった。 コースを狙いすぎたか)」
しかしボールは響にとって幸運な事に、彼女を襲う事はなかった。
板野が響に当てないようにと隅を狙った為というのもあったが、どうしてもキックコントロールがブレる事はある。
もし誤って響の方向へとボールが向かっていたら……を想像すると、間違いなく彼女にとって幸運だったと言えよう。
逆に板野としてはいまいち決まらない形であった。
確かに響は反応出来なかったが、結果的にボールがゴールを割る事はなかったのだ。
彼女を吹き飛ばす事がなくてホッとはしたものの、いまいち結果としては満足がいくとは言えない。
それを証拠に、周囲は期待外れ過ぎて静まり返ってるものだと板野は考えるのだが……。
野球部員A「お、おおう、すげぇ……」
野球部員B「流石はサッカー部のエース。 やっぱ松山だけの力じゃねーんだな」
野球部員C「響ちゃんに当たってたらどうするつもりだったんだ!」
多田野「やりますねぇ!(称賛)」
板野「あれ?(思ったより反応が悪くない)」
実際は真逆、あまりの板野のマグナムシュートの威力に絶句をしていただけである。
彼らの考えからしてみれば、そもそも破裂する時点で色々とおかしいのだから当然であろう。
311 :
森末(仮)
:2014/03/11(火) 23:18:11 ID:???
真「響、響……あれ、あれ!」
響「ん……あ、ああ! わかってるさー!」
そしてそれは板野に対面をして勝負をしていた響にとっても同じ。
むしろ実際に勝負をしていた分、あっけに取られていた時間は長かったのだが……。
真が近づき肩をゆすると、そこはプロ。
すぐに気を取り直すと破裂をしたボールだったものを手に取り、高々と上げて宣言をする。
響「取ったゲロー!!」
野球部員C「出た! 取ったゲロ出た! 響ちゃんの取ったゲロ出た! 満足過ぎる!!」
真「はい、という訳で今回の響チャレンジはチャレンジ成功!! ゴールが決まらなかったからね!!」
響「(にしてもびっくりしたー……全然見えなかったし、そもそもボール……なんかドゴッ!って言ってたぞ!)」
真「(あんなシュート、僕でも反応出来ないよ……響に当たらなくて良かったなぁ)」
こうして結果的には響の勝利で幕を閉じる事になるが、
板野も一応は面目を保ち、その後軽く記念撮影などをしてから取材は終了となった。
終了後、野球部員Cに快くサインをしてくれた2人は飛行機の時間があるからとそそくさと撤収をしようとしたのだが、
その去り際に板野にとっては今日一番の驚きとなる爆弾発言をかましてくれた。
響「それじゃあ、またね板野くん!」
板野「あ、はい……って、また?」
真「今度ヨーロッパに遠征するんでしょ? 僕と響、その全日本代表の遠征について回って取材する事になってるんだ」
板野「……え、ええええっ!?」
312 :
森末(仮)
:2014/03/11(火) 23:19:11 ID:???
貴重な体験が出来たがこれでもう会う事はないだろうと思っていた板野にとっては、まさにサプライズである。
無論、原作においても取材陣が全日本Jrユースについてまわっていた事は彼も知っていたが、
その中にまさか彼女たちも加わるとは思ってもみなかったのだ。
響「合宿中はあんまりお喋り出来ないかもしれないけど、期待してるからね!」
真「うん、あんなに凄いシュートを打てるなら、世界が相手でも通用するよ!
ガツーン!と日本代表として頑張ってね!」
板野「あ、う、うん! ありがとう!」
予想外であったが、こうして美少女2人に応援をされて嬉しくない筈がない。
板野はヨーロッパでも彼女たちに再び会えるのかと少しだらしない表情を浮かべ、
そういえば自分もサインを貰った方がよかっただろうかと思いつつ……。
その後、当初ここに来た予定通り多田野と話をし、大会の結果や合宿、遠征の話をする。
多田野は東邦学園に板野達が負けてしまった事を我が事のように悔しがっていたが、
すぐに迫っている遠征でこの無念を晴らして欲しいとエールを送り、
板野もそれに応えつつ多田野にも全国出場頑張ってくれと互いに健闘を祈る。
板野「今度会う時は、俺も優勝の時に貰えるメダルを持って報告しに来るよ!」
多田野「嬉しいなぁ……僕も頑張りますよ!」
こうして異なるスポーツながらも、その世界では一流と呼ばれる少年たちは互いの飛躍を誓い、別れたのだった。
※菊地真、我那覇響と出会いました。
※菊地真、我那覇響がヨーロッパ遠征で取材陣として参加する事が判明しました。
313 :
森末(仮)
:2014/03/11(火) 23:20:34 ID:???
〜 東邦学園 サッカーグラウンド 〜
若島津「タケシ、反町、小池! もう1本だ!」
沢田「若島津さん、そろそろやめた方がいいんじゃないですか? 合宿ももうすぐですし、体を休めないと」
小池「監督からは一応疲れを残さない程度にって指示出されてるしな」
若島津「この1本で今日は終わりにする。 付き合ってくれ」
反町「……これで本当に終わるぞ。 よし、それじゃタケシ上げてくれ!」
合宿を前にして、東邦学園の選手たちはグラウンドに集まり練習を行っていた。
大会から帰ってきた直後は彼らも板野と同様、戦いで疲れた体を休ませていたのだが、
それも十分に取れたと思しき日に若島津が沢田達に練習に付き合ってくれるよう頼んだのである。
若島津から頼みごとをされるという珍しい事態に沢田達はぎょっと驚いたのだが、特に断る理由も彼らにはない。
北詰監督に許可を得、合宿前に体を壊さないようにとハードワークは禁じられつつも彼らは練習に没頭をした。
若島津「(次こそはマグナムボレーを止める……そして、俺こそが世界一のキーパーであると証明してみせる!
その為には俺の最大の長所の飛び出しの鋭さを磨くしかない!
これさえ鍛え上げれば、板野のマグナムボレーとて恐れる事はない筈なんだ!)キエエエエエエエッ!!」
反町「うわああああっ!?」
若島津を突き動かしていたのは、次こそは板野のマグナムボレーを止めるという強い意志によるものだった。
強気ではあるものの、決して彼我の実力差を把握出来ない程の愚者ではない若島津は、
現時点では自分のセービング技術で板野のマグナムボレーを止める事は難しいと理解をしていた。
しかし、自分の最大の武器――飛び出しでの空中戦の強さを生かせば、板野のマグナムボレーを弾き返せる筈であるとも考えていた。
若島津「(俺は負けん……! 誰にも……誰にもだ!!)」
日本一のキーパーという称号を手にしても尚、若島津健という男は満足はしていなかった。
愚直なまでに、誰にも負けない力というものを彼は誰よりも求めていた。
※若島津が「スキル・飛び出し+2」を習得しました。
314 :
森末(仮)
:2014/03/11(火) 23:21:37 ID:???
板野「えへへ、昨日は綺麗な女の子2人と会っちゃった」
森末「今まで散々松山と藤沢の事にかまけてて、君には女っ気殆ど無かったからね。
いいんじゃないかな?」
そして合宿に入る前日、板野は森末と再びリビングで会話を交わしていた。
いよいよ明日は待ちに待った合宿――多種多様な個性あふれる仲間たちと共に栄冠を目指す章が始まる。
森末「それが始まる前に過ごせる日常もこれが最後だ。 どうする?」
板野「そうだなぁ……」
A.練習をしよう!(更に分岐します)
B.森末と今後についてじっくりお話(聞ける内容などは同じになります)
C.矢車くんに会いに行こう!(兄貴からの餞別)
D.ダルビッシュさんに会いに行こう!(ダルさんからのありがたーいお話)
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
315 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 23:22:31 ID:qkJtmS8w
A
316 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 23:22:41 ID:0aVIdOjU
A
317 :
森末(仮)
:2014/03/11(火) 23:37:59 ID:???
>A.練習をしよう!(更に分岐します)
==========================================================
板野「大会前に少しでもレベルアップしておきたいな……今日は練習をするよ!」
森末「なるほど、うん、いいと思うよ。
君のスタメンはほぼ確実だろうけど、出来る事を増やしたりするのは必要だからね。
それで……今日は何を練習する?」
とても上がりやすい:パスカット、ブロック
上がりやすい:パス、タックル
普通:せりあい、ガッツ
上がりにくい:ドリブル、シュート
とても上がりにくい:なし
ドリブル経験値:5
シュート経験値:1
A.基礎能力を上げる
B.技を覚える
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
※Jrユース編に入ったのでドリブル技の上限解放。
「ニトロドリブル(仮)(1/4でドリブル力+4、吹っ飛び係数2)」を覚える事が出来ます。
また、Jrユース編に入ってからの詳しい練習システムなどは合宿が開始してからアナウンスします。
318 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 23:38:45 ID:???
1対1用のシュート技の習得は可能ですか?
319 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 23:39:01 ID:/0tIT/B6
A
320 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 23:39:01 ID:qkJtmS8w
B
321 :
森末(仮)
:2014/03/11(火) 23:39:42 ID:???
>>318
現時点では不可能です。
322 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 23:40:45 ID:wUny4K/6
A
323 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 23:40:48 ID:0vC7GkJ2
A
324 :
318
:2014/03/11(火) 23:41:33 ID:???
>>321
分かりました。ありがとうございます。
325 :
森末(仮)
:2014/03/11(火) 23:45:06 ID:???
>A.基礎能力を上げる
==================================================
板野「基礎を鍛えるよ。 やっぱり基礎がなってないと駄目だ。
ぶっちゃけ今の俺、総合力は井沢にも負けてるくらいみたいだし……」
森末「それを補って余りある突破力と決定力はあるけどね。 了解だよ。
それじゃあどれを鍛えるんだい?」
とても上がりやすい:パスカット、ブロック
上がりやすい:パス、タックル
普通:せりあい、ガッツ
上がりにくい:ドリブル、シュート
とても上がりにくい:なし
A.ドリブル
B.パス
C.シュート
D.タックル
E.パスカット
F.ブロック
G.せりあい
H.ガッツ
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
>>324
いえいえ、また何か質問があればどうぞ。
基本的に現段階で覚えられる技は
>>6
のものと
>>317
で記載したドリブルになりますので、育成計画にお役立て下さい。
326 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 23:46:10 ID:qkJtmS8w
C
327 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 23:46:49 ID:BJUQ2/1I
D
328 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 23:47:22 ID:9mb4yzyY
D
329 :
森末(仮)
:2014/03/11(火) 23:50:59 ID:???
>D.タックル
=============================================================
板野「そうだなぁ、やっぱりタックルを鍛えたいな。
前線での守備力は必要だと思うし……それに、全日本を見渡すと松山と井沢以外守備力の高いMFがいないみたいだから」
森末「(東邦戦で沢田達にいいようにされたのが堪えてるのかな……)わかったよ。 それじゃあ頑張っておいで。
明日から合宿なんだから、無理はしないでね!」
板野「うん!」
先着1名様で、
★板野のタックル特訓→(! dice + ! dice)=★
と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。
7以下→+1
8以上→+2
330 :
森崎名無しさん
:2014/03/11(火) 23:51:19 ID:???
★板野のタックル特訓→(
2
+
2
)=★
331 :
森末(仮)
:2014/03/12(水) 01:04:51 ID:???
>★板野のタックル特訓→( 2 + 2 )=タックル+1★
==========================================================
練習の為にといつも通り学校のグラウンドへ向かった板野。
一人でのタックル特訓で成果が出るかは不安であったが、自分があまり守備力を鍛えていない事。
今まではそれでよかったかもしれないが、
この先の強敵との対戦を考えると今以上に力をつけなければならないと燃えに燃えていた。
板野「ん? あれは……」
松山「ハァッ、ハァッ……もう一度……!」
そして学校へとたどり着いた板野。
彼が目にしたものは、一体何時間前から練習をしていたのか汗を額に浮かべ、必死にボールを追っている松山の姿だった。
熱心に練習に取り組み、板野がすぐ傍にいる事にも気づかない様子の松山。
その心中、その心境は表情に表れており……板野にはすぐ、彼が考えている事はわかった。
松山「(俺達は全力を出し尽くして戦った……そのことに、悔いは決してない!
だが、優勝をしたかった……東邦を倒し、南葛を倒し、この北海道に優勝旗を持ち帰りたかった!
それも、間違いない事実だ。
終わった事を悔いても仕方ない……なら、前を向くしかない。
明日から始まる全日本の合宿、ヨーロッパ遠征、そしてフランス国際大会。
北海道に優勝旗を持ちかえる事は出来なかったけど……この日本に、大会優勝という栄誉を持ちかえる!
その為にも、俺は俺が出来る事を繰り返すしかない! 努力をして、力をつけていくしかないんだ!!)」
先頃行われた全国大会において敗退をし、悔いは残していないと公言はしていたものの、
しかし、本音を言えば勝ちたかったというのは当然の気持ちである。
日本における実力者、No.1フィールドプレイヤーと言われながらも、松山光はただの一度も全国で優勝をした経験がない。
彼は別に自分が日本で一番のフィールドプレイヤーとは思っていなかったが、
それでも一度も優勝をした事がないという事に大きな悔しさは感じていた。
その思いと生来の努力家であるという性質が、彼を練習に駆り立てていたのである。
332 :
森末(仮)
:2014/03/12(水) 01:06:09 ID:???
板野「松山!」
松山「! 板野……その格好、お前も?」
板野「うん……えへへ、考える事は同じみたいだね」
松山の鬼気迫る迫力にも板野は尻込みをせず、声をかけた。
すると松山は少し驚いたように飛び上がりつつも振り向き……そして板野の姿を見て気づく。
着ているものは動きやすいジャージ、手にはサッカーボール。
そして肩からは(森末が用意してくれた)水分補給の為の水筒や何かあった時の為の医療キットなどが入った袋が下げられている。
板野「俺も……今度こそ勝ちたいんだ。 ふらのの皆とサッカーをする事はなくなったけど、今度こそ!
今度こそ勝ちたい! 優勝がしたい!!」
松山「……ああ! その為にも、俺達が出来る事は……」
板野「うん、練習だね!」
板野の熱い吐露を聞いて、松山もまた力強く頷いた。
改めて2人は全日本Jrユースに賭ける思い、次こそは自分たちが優勝をしてみせるという覚悟を確認し合い、
その為にも、更に力をつける為にもと、ボールを追い始める。
板野がタックルの練習をしたいと言ったからという訳ではないが、
松山も当初から今のボールキープ力以上のものを身に着けておきたいと考えていたらしく、両者は揃って練習をした。
相変わらず凄まじい松山の粘りのキープの前に、板野は悉く翻弄をされるのだが、
板野の熱意と気迫も凄まじくそれが伝播したかのように松山の動きも俊敏に、しかし更に力強くなる。
グルッ グッ
松山「突破力に関しては佐野や沢田、小池もかなりのレベルだ。 だけど俺はキープ力にこそ自信がある!
これが俺の『雪だるまキープ』だ!」
板野「(……相変わらず凄いネーミングセンスだけど、とにかく技を覚えたのは頼もしいな)」
北海の荒鷲と小さな武器庫。
大会で結果を残せなかった日本を代表するMFとストライカーの両者は、その日、ボールが見えなくなるまで練習に勤しんだ。
※松山が「雪だるまキープ(1/4でドリブル力+3)」を習得しました。
333 :
森末(仮)
:2014/03/12(水) 01:07:11 ID:???
〜 南葛市 〜
そして合宿当日がやってきた。
ある者は期待を持ち、ある者は野心を胸に、ある者は純粋に、多種多様な思いを持つ選手たちが一同に会する事となっていた。
そんなこの日、大友中学のキャプテン――世代を代表するDFである中山政男は、中学の校門の前で一人佇んでいた。
中山「(Jrユース……か。 まさか大会に出ていないのに選ばれるなんてな。
それに、新田まで選ばれるなんて……確かにアイツは才能がありそうだが、代表レベルで通用するのか?)」
事前に片桐達が話していたように、日本代表には全国大会に出場をしていない選手たちも招集をされている。
ここにいる中山、そしてその後輩である新田もその内の一人であり、
中山は新田と共に合宿所へ向かう為にと校門の前で待ち合わせをしていたのである。
先輩である中山を待たせるとは何事か、と体育会系の者がこの場面を見たら怒るやもしれないが、待ち合わせ時刻はまだまだ先。
几帳面かつ少しロマンチストの気がある中山は合宿所に行く前に大友中学の姿を目に焼き付けていこうと考えており、
物思いに耽る為にと早めの時間にやってきてしまっていたのだ。
中山「(ふぅ……しかし、世界と戦うか。 一体どんな気持ちになんだろうな。
それに松山や若島津……あった事はないが、板野が同じチームメイトだなんて、本当に贅沢だ。
南葛の皆と同じチームになるというのも久しぶりだし、楽しみなのは間違いないな……ん? あ、あれは!)」
これから始まる合宿に思いを馳せ、目を細めていた中山だったが……不意にそんな中山の目に飛び込んできたもの、
それを見た瞬間、中山は校門の前から飛び出し、道ばたに落ちてしまっていた『それ』を思わず拾い上げてしまっていた。
中山「これは……わ、わさビーフ! どうしてこんな所に!?」
そう、道端に落ちていたものはわさビーフ。
しかも、"梅"味である。
アスリートとして食事にも気を使っているが、
わさビーフだけは別物とする中山にとってわさビーフを道端に落とす事など許し難い事であり、思わずカッと頭に血が上るが……。
???「やっぱお前はこの"世界"でもわさビーフが好きなんだなぁ」
中山「えっ……お、お前は?」
334 :
森末(仮)
:2014/03/12(水) 01:08:27 ID:???
不意に背中から声をかけられ、一瞬で頭を冷やして振り向く。
するとそこには中山よりは身長が低く、しかし一目見てアスリートと思しき肉体をした少年。
そしてその横に立ち、微笑を浮かべているこの世の存在とは思えない程麗しい姿をした妙齢の女性が立っていたのだった。
???「あ、お前にはわかんねーよな、俺の事。 いいぜいいぜ、思い出そうとしなくたって。
俺は本当はこの世界にはいない筈なんだからな」
中山「は……は?(誰だこいつ? 何言ってるんだ? 逃げる……いや、新田と待ち合わせしてるのはここだ。離れる訳にはいかないか)」
いきなり不躾に、しかも意味のわからない事を言ってくる少年に中山は思わず呆け、
危ないタイプの人種かと少し距離を取る。
少年はそのことに少しだけショックを受けた様子だったが、すぐに笑みを浮かべると離れた分だけの距離を歩き、口を開く。
???「今日はよ、祝いに来たんだ。 お前がJrユースの代表に選ばれた事を。
本当なら、お前は今頃車いす……サッカーどころか歩く事さえままならない状態だったんだからな」
中山「(Jrユースの代表に選ばれた事を知ってる……なら、サッカー関係の奴か?
でもこんな奴は知らない……)」
???「でもここではお前は代表に選ばれた。 大好きなサッカーを、何不自由なく出来てる。
俺はそれが嬉しいんだ。 ……大丈夫、お前ならディアスにもピエールにも絶対勝てる。
シュナイダーには……まあ、いい勝負して欲しいな。 お前が負ける所も見たくねぇがアイツが無様にやられる所も見たくねぇ」
中山「(ディアス? ピエール? シュナイダー? ……外国人の名前か?)」
???「うん、それだけだ、俺が言いたい事は。 これ以上言っても混乱するだけだろうし、もう帰る。
そのわさビーフはやるよ、道端に落ちてたつっても封切ってねぇから大丈夫だろ?」
中山「う……お、お前は一体……」
335 :
森末(仮)
:2014/03/12(水) 01:09:27 ID:???
自分の好物がわさビーフであるという事まで知っている少年に、いつしか恐怖を覚える中山。
後ずさりをしながら怯えた様子を見せる中山に、やはり少年は少しだけ寂しさを表情に出したが身を翻し去ろうとした。
最後に言葉を残して。
???「名前は言ってもわからないだろうさ、だから今は何も言わん。
ただ……中山、俺はこの世界でもお前とまたサッカーがしたい」
中山「………………」
???「そしてお前に"世界"を見せてやる。 こんな小さな世界じゃない、大きな世界を。
俺はどこでも行ける。 異国で戦争やる事だって、やたら強い女とサッカーするのだって、なんだってな。
なんならお前がイタリアにいる世界でだっていいぜ。
色んな強敵と、ワクワクするような、熱い勝負をさせてやる。いや……お前と一緒にしたいんだ」
その言葉は、やはり中山にしてみれば意味不明なものだった。
しかし、やけに耳にこびり付く。
彼の声は、どれだけ恐怖に怯え警戒をしていても中山の心にすっと入ってきてしまうのだ。
???「じゃあな、また会いに来るぜ。 出られなかった筈のJrユース大会、頑張って来いよ!」
中山「あっ……えっ!?」
そして次の瞬間、少年が隣にいた女性の手を取ったかと思うと……。
女性が口を開いた瞬間、瞬く間に彼女たちは"消えてしまった"。
まるで最初から、彼らがいなかったかのように。
中山「……俺は、幻覚か何かでも見たのか?」
正に狐につままれたとしか言いようがないような、そんな出会いであった。
まさか合宿を前にして極度の緊張から白昼夢でも見てしまったのだろうか……。
そんなありえない事を考えてしまう程、中山は混乱をしていた。
新田が待ち合わせ時間のきっかり10分前にやってくるまで、彼はそうして茫然としていた。
そして、新田に指摘をされ、腕の中にわさビーフ(梅味)を抱いている事実に気づき、
彼はようやく先ほどの出来事が現実だったのだと知ったのである。
336 :
森末(仮)
:2014/03/12(水) 01:10:33 ID:???
〜 全日本Jrユース 合宿所 〜
板野「ふ〜、ついたついた」
松山「ここが合宿所か……凄いな、施設もしっかりしてるぞ」
そして、視点は板野に戻される。
合宿当日、同じ地方から招集をされていた板野と松山は待ち合わせをして共に合宿所に到着をしていた。
北海道という僻地からの長旅は彼らを疲労させたが、その疲労も施設のあまりの整い具合を見て吹き飛ぶ。
やはりなんだかんだいって、ふらの中学の設備は所詮公立校というレベル。
それに比較をすればこの合宿所は正に最新型と言える環境が整っており、板野達を大変喜ばせた。
板野「ここで練習出来るんだね」
松山「そうだな、いい経験になりそうだ。 ……そういや、他の連中はもうついてるのかな?」
板野「俺達か長崎の次藤たちが一番遠いんだし、殆ど揃ってるんじゃない?」
施設を見れば、次に彼らが気になるのは寝食を共にし鎬を削り合う仲間たちの事である。
板野達の移動時間を考えれば、既にあらかたの選手たちは到着をしていると思えたが……。
先着1名様で、
★よろしくな!→! card★
と書き込んでください。マークで分岐します。
JOKER→石田「お前たちだけに日本代表はさせないぜ」 沢木「俺もいるぜ!」 武井「コーホー」 あ、呼んでないです。
ダイヤ奇数→井沢「お、ふらのの松山と板野か」 滝「これからよろしく頼むぜ」 来生「ハッハー!」 修哲トリオだ!
ダイヤ偶数→中山「松山! と……板野だったな、よろしく」 新田「(この人が板野さんか……)」 大友コンビだ!
ハート→石崎「おっ、松山じゃねぇか」 高杉「それと、板野だったか」 中里「(ニンニン)」 南葛DFトリオだ!
スペード奇数→若島津「松山と板野か」 沢田「よろしくお願いします」 若島津と沢田だ!
スペード偶数→反町「あ、松山と板野」 小池「東邦のキャプテンとふらののキャプテンが合わさり最強に見えるな」 反町と小池だ!
クラブ偶数→政夫「あ、板野と松山じゃねーか!」 和夫「久しぶりだな!」 立花兄弟だ!
クラブ奇数→中西「なんや、あんさんらかいな」 早田「よう、久しぶりだな」 中西と早田だ!
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