キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【高みを目指して】鈴仙奮闘記16【どこまでも】
1 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/03/27(木) 22:19:48 ID:???
このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品で、
東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。
内容は、東方永夜抄の5ボス、鈴仙・優曇華院・イナバがサッカーで師匠を超えるために努力する物語です。
また、ストーリーやカードの展開次第で、いくつかのキャプテン森崎のキャラクターも、
それぞれの思惑を持ちながら、幻想郷の住人との交流を通じてサッカーを極めていくことになるでしょう。
他の森崎板でのスレと被っている要素や、それぞれの原作無視・原作崩壊を起こしている表現。
その他にも誤字脱字や稚拙な状況描写等が多数あるかと思いますが、お目こぼし頂ければ幸いです。
☆前スレ☆
【アツくなる】鈴仙奮闘記15【ウサギたち】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1393080407/l50
☆攻略ページ(キャプテン森崎まとめ@Wiki内)☆
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/104.html
(※このスレの目標や今後の予定、ゲーム進行の流れなどが分かります。
過去ログもありますので、初めて来て下さった方は、一読すればより楽しめると思います!)
☆あらすじ☆
ある日突然幻想郷にやって来た外来人、アラン・パスカルと中山政男との出会いにより、
師匠、八意永琳に並ぶ選手になると決心した鈴仙・優曇華院・イナバ。
紆余曲折あったイタリアとの脳内試合を終えて、
名門・紅魔スカーレットムーンズとの練習試合に挑み、そして勝利した永遠亭ルナティックス!
しかし課題は依然多く、チームメイト達も、そして当然鈴仙もそれぞれ思い悩む中で……
鈴仙がこれまで目標にしてきた中山が、チームの一時離脱を宣言する。
そんな中山は最後に、鈴仙の心の丈を受け止めてくれて――そして、鈴仙もまた大きく成長した。
てゐとのコンビシュートも完成し、友達も増えて来た鈴仙は順風満帆!
さあ、このまま大会でも活躍だ――と、思う矢先にも影の組織は暗躍し……?
391 :
森崎名無しさん
:2014/04/06(日) 22:25:58 ID:???
スウェーデン戦でキックオフシュートとかの奇行をして狂気度をためていくというのはどうだろうか。
392 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/06(日) 23:19:55 ID:???
こんばんは、今日は少しだけになりますが更新をしていこうと思います。
皆さま、色々と今後の行動について考えて頂き、本当にありがとうございます。
今日からまた暫く無投票(ひょっとしたら無判定?)パートが続くかもしれませんが、
今後の展開予想も兼ねて、楽しんでみて頂ければ幸いです。
★ボールくんの様子LV1→ ハート6 ★
それ以外→特に何も無かった…と思う。
鈴仙「(明日から……というか、もう今日の昼には大会なのよね。
どこと当たるかも分かんないし、色々と緊張するけれど――。
私だって、今まで頑張ってきたんだもの。 きっと、上手く行く筈よ!)」
――そうして、鈴仙は静かに自室へと忍び込み、汗のかいた服を一式着替え、お気に入りの寝巻を纏う。
この一連の動作の全てにおいても、今の鈴仙は大きな充実感と達成感を既に感じていた。
鈴仙「(頑張ったら、いつかはきっと結果が出る。昔の私だったら、そんな事は無いと鼻で笑っていたでしょうけど――。
今は、素直にそう思えた。 だから……私は大丈夫。 きっとやれる……よね?)」
努力をしても、報われない事もあった。 しかし、それでも前に進み続ける事が出来た。
それは多くの仲間や先導者達の手に依る物ではあったが、実際に動いたのは誰でも無い、この自分なのである。
だからこそ、鈴仙は信じた。 「頑張ったら、いつかはきっと結果が出る」と。非科学的かつ非論理的ではあったが……。
それこそが、中山やパスカルとの出会いで身に付けることのできた、鈴仙の大きな自信となっていた。
鈴仙「だから……きょうは……ゆっくり寝ましょ……うね…」
そんな、これまでの生活では終ぞ得ることの無かった自信を手に……。
鈴仙は糸が切れた人形の如くパタリと、大会前最後の眠りに就くのだった。
*「ボロボロのボール」が、「しゃべるボール」になる確率が一段階アップしました。
393 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/06(日) 23:20:55 ID:???
【大会前日・ライバル編】
――また、こうして大会に向けて新たな力を身に付けたのは鈴仙達、
永遠亭ルナティックスのメンバーだけでは無かった。
普段は暢気で努力を知らない幻想郷の住民達も、流石に大会も前日となれば練習に精を出す。
恐らくは……暢気でもプライドが高い分、大会では極力恥をかきたくないのだろう。
(当然、純粋な向上心を持つ者も少なからず存在するが……)
ここでは、幻想郷の各地で新たな力を身に付けた選手達の一部を、少しだけ紹介する事にする。
394 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/06(日) 23:21:55 ID:???
☆妖精大連合の場合☆
〜霧の湖・畔〜
来生「ハッハァ〜!? 誰かこの俺様を止めるヤツはおらんのか〜!?」
チルノ「な、なにを〜!? 食らいなさい、フロストコラムス!」
タッ…ズザアアアアアアアアアッ…… クイッ!
来生「ざんね〜ん、外れだ!」
スター「あいつら、ホントに元気ね……」
霧の湖では、妖精大連合のメンバーとその監督を自称する来生とが、
大会前という事で合同練習に取り組んでいたが――案の定、それは名目で、
実際は来生のドリブルショーにチルノが食いつき、それを周囲が笑いながら見学しつつ、
マッタリと自主練に取り組むという、何時もの展開となっていた。
サニー「ひいっ、ひいっ……。 私は頭脳派だから肉体労働はチルノには負けるわね…」
ルナ「(どの辺が頭脳派なんだろう……頭突きが強いとかかな?)」
リリーW「春ですねぇ〜♪」
リリーB「…いや、もう秋だと思うけど」
大妖精「はぁ、はぁ……! チルノちゃん、待ってぇ〜!?」
そして、休憩がてらに談笑を繰り広げる光の三妖精――サニー・スター・ルナ――を尻目に、
大妖精がチルノと来生との間に割って入る事もまた、彼女達のチームの日常だった。
――ある一点だけを除いて。
395 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/06(日) 23:25:39 ID:???
スター「しっかし、あいつらも大概よねぇ……」
ルナ「うんうん」
サニーが草むらに大の字で寝転んだ様子を見ながら、スターとルナはチルノ達を見据えながら、
半ばあきれ顔で囁きあっていた。
ルナ「……だって、あの二人。 朝から晩までずっと走り続けて無い…?
チルノはともかく、あのカントクさんって最初は結構疲れやすかったような気がしたんだけど…」
スター「――ついでに、アレに割り込む大ちゃんも地味〜に逞しくなっているわよね……。
はぁ……さっさとサボリたいわ……日本的な残業環境はんたーい!」
来生「はぁ、はぁ……俺の技を見ろ〜〜〜〜!?」
ある一点の変化。それは即ち……その監督である来生の、選手としての大きな飛躍である。
即ち、人間達の条理には決して縛られぬ、妖精達の集団に属していた事は、
元々正常な人間の範疇からズレていた天才・来生哲兵にとっては大きくプラスに作用していたのだ。
彼に対して押しつける者など誰も居ないこの幻想郷、この妖精チームの中で「遊び」続けた事で。
来生の弱点であったスタミナは大きく改善され、そして――。
スタッ! タタタタッ! タタ〜ン!!
チルノ「むがっ!? で、出たわね『キスギステップ』!? こなくそ〜、ボールが取れない〜!?」
来生「ハッハァ! 俺が点取り屋! 来生哲兵だ〜〜〜〜〜!?」
――彼の長所であったドリブルは、この環境において大きく花開くこととなった。
*来生の最大ガッツが+200され、更にスキル・ドリブル+1を入手しました。
*来生が新必殺ドリブル・「キスギステップ」を習得しました。
*その他、チルノと大妖精を中心に妖精大連合チームが強化されました。
396 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/06(日) 23:37:01 ID:???
――と、いったところで短めですが、今日の更新はここまでにしたいと思います。
なお、一点だけ皆さまにご了承頂きたい点があります。
それは、【本イベントにて大きく描写されたからといって、そのチームと第二章で当たるとは限らない】という点です。
ですので、今回は妖精大連合の強化イベントを挟みましたが、必ずしも妖精大連合と当たるとは限らないという事です。
極力、モブチーム以外についてはこうして全チーム分(10チーム程度)、多かれ少なかれ描写をしていきたいと思っています。
意図としては、第二章では当たらずとも、今後の展開にて対戦をする機会があったり、
仲間になったりする機会があるかもしれないから……と、いうのがあります。
ただ、本スレブラジル戦みたいに、試合を見て始めて判明するというのも面白いですので、
【本イベントにて特別な表記が無くとも、キャラが新しく技を覚えていたりする事がある】
と、ぼかしも入れてみようと思っています。
…ただ、その辺の強化内容の書き方については思考錯誤している点もありますので、
予告なく変更が入るかもしれません。ご了承ください(汗)
それでは、皆さま、本日もお疲れさまでした。
397 :
森崎名無しさん
:2014/04/06(日) 23:47:38 ID:???
乙でした
398 :
森崎名無しさん
:2014/04/07(月) 00:48:05 ID:???
守矢ステッp・・・いや、なんでもない
399 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/08(火) 00:12:41 ID:???
こんばんは、今日は今(11時半位)まで仕事だったのでほんのちょっとになりますが、
更新をしていきたいと思います。
>>397
乙ありがとうございます!
>>398
スキルステップとかリグルーレット的なノリですね、これは。
400 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/08(火) 00:14:04 ID:???
☆雑魚妖怪チームの場合☆
〜太陽の畑〜
タッ……タッ……タッ……。
夏を過ぎた太陽の畑は、大きな向日葵の花こそ咲いてはいないが、
それでも畑の主の行き届いた管理により、季節にあった花や草木が綺麗に道を作っている。
そんな中、雑魚妖怪チームの一団もまた、大会に備えて今さらながらのランニングを行っていた。
リグル「いっちにー、いっちにー!(ネオリグルキックを何発も撃てるように、体力を付けなきゃ!)」
ルーミア「さんしー、さんし〜(バレないように、こっそり浮いてれば楽なのかー)」
ミスティア「はしる〜はしる〜おれ〜た〜ち〜♪」
その一団は、大きく三つの集団に分かれていた。
先頭を走るのは、チームの発起人ともなったリグル・ルーミア・ミスティアの三人。
彼女達はいつもの遊びと同様に、楽しそうに笑いながら萌道を走る。
幽香「フフ。 もうすぐね……」
レティ「(――コイツ、絶対余計な事を考えてるわね……)」
次の集団に居るのは、前方の仲良し三人組みの保護者的存在であるレティと、
この太陽の畑の事実上の主にして、一帯の野良妖怪達を仕切っている大物妖怪・風見幽香。
彼女達三人は、可愛らしい子どもたちの様子に微笑みながら――と、言うには幽香はもっと先の別の何かを考えているし、
レティはそんな幽香の様子を心配しているので正確では無いのだが――、ゆっくりと落ち着いた走り込みを続ける。
そして、最後の集団は……前述の二集団からは大きく後方に位置付けていた。
401 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/08(火) 00:15:07 ID:???
わかさぎ姫「も〜! 暑いし、尾ビレは乾くし、そもそも私は陸上キャラじゃないし!
くすん……早く湖に帰りたぁ〜い……」
メディスン「リグルなんかの口車に乗せられたアンタが、浅はかだっただけじゃん。
どーせ私達のチームなんて、(幽香が暴れない限り…)大した事ないんだから、あと二、三日の辛抱よ」
わかさぎ姫「アンタは…『草の根妖怪ネットワーク』の良さと怖さを知らないからそんな事言えるのよ!?
あそこで『既読無視』してみなさい、一気にハブられるんだからねっ!? 怖いのよ!?」
メディスン「はぁ……。 ――でも、結果としてそのネットワークで釣られたのってアンタだけじゃん。
わかさぎだけに、一本釣りね」
わかさぎ姫「ち…違うもん!? 他の皆はもう人里FCに誘われてたりしてたから仕方なかったのよ〜!?」
メディスン「はいはい、分かったからリアルな人間関係を大事にしてこうね。 …私は良いけど」
最後の一団は――人間嫌いの毒人形のメディスン・メランコリー……と、何やら見慣れぬ風体の青髪の少女だった。
ただし、その少女の下半身は明らかに人間のソレでは無く――即ち、巨大な魚のような、大きな尾びれで構成されていた。
彼女の名はわかさぎ姫。 何とも情けない名前のような気もするが――彼女曰く、由緒正しいれっきとした『人魚』である。
元々は霧の湖でノンビリ暮らしていた彼女だったが、リグルやミスティアの誘いに負けて、
こうして偶にではあるが、雑魚妖怪チームの正規メンバーとして試合に参加したり、一緒に練習したりしていた。
わかさぎ姫「も、もうだめぇ〜!? 泡になって消えちゃう…」
――とはいえ、正直な話。 彼女を誘ったリグル達も、そしてわかさぎ姫本人も。
彼女は「埋め合わせ要因」の一としてしか考えていなかった。
如何に強い魚も、陸上では凡そ跳ねる事しか出来ないように、わかさぎ姫もまた、
陸上でのサッカーにおいては全くカスカスの――それこそ、名無しの下級妖怪よりはマシ程度の
――低い能力しか持ち合わせていなかった。
402 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/08(火) 00:17:01 ID:???
リグル「お〜い、わかさぎ姫〜! 大丈夫〜!?」
ルーミア「あと一周頑張れば、休憩らしいよー」
わかさぎ姫「くぅっ…! 私だって、ブリッツボールだったら最強クラスなのにぃ……」
メディスン「(ブリッツボールって何だろ…)」
……と。長々と語ってしまったが、結論から言えば雑魚妖怪チームにおいての戦力強化は最低限かそれ以下だった。
リグル・ルーミア・ミスティアの三人組が新技をいくつか覚えるも、肝心要の幽香・レティの成長は無し。
そして、待望の新メンバーであるわかさぎ姫すらも――ご覧の有り様である。
……だからこそ、幽香は不敵にほくそ笑むのだった。
レティが散歩がてらに集団を離れた時、幽香は残された六人に向かって、こっそりこう呟く。
幽香「フフ…大丈夫よ皆。 このチームは、『陵辱請負人・クラブA』により守られているからね…」
リグル「りょ、りょーじょく? 何それ?」
ルーミア「(………)超強いって意味だよ〜。 後、それをレティの前で言ったら駄目だよ〜」
ミスティア「RYOUZYOKUせよ RYOUZYOKUせ〜〜〜よ〜〜〜〜♪」
メディスン「(わたし、しーらないっと)」
わかさぎ姫「? 陵辱って、貴女本気!? 犯罪じゃないの! そうなら反対よ! 暴力はんた――グボゴォッ!?」
わかさぎ姫が陸上で長時間過ごした事が原因か、泡を吹いて消えそうになっている中。
……大会のダークホースは、着実にその牙を磨いていた。
*雑魚妖怪チームが強化されました。
*雑魚妖怪チームにわかさぎ姫が加入している事が判明しました。
403 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/08(火) 00:18:12 ID:???
――と、いったところで今日の更新はここまでです。
予告通り、二章では他にも新作キャラがポツポツ出たり出なかったりする予定です。
それでは、皆さま、本日もお疲れさまでした。
404 :
森崎名無しさん
:2014/04/08(火) 00:22:20 ID:???
陵辱請負人・クラブAw
405 :
森崎名無しさん
:2014/04/08(火) 02:17:25 ID:???
乙です
やっぱ守矢の強化判定は! morosakiですかね?
それともピエールがフランスから強い人紹介(それでもピピンさんとナポしかいないが)かな?
凌辱請負人A・・・
いったい何かりんなんだ・・・
406 :
森崎名無しさん
:2014/04/08(火) 03:07:35 ID:???
乙でした。コイキング育ててる思い出が蘇ってきた。
ブリッツかー……キッパでも連れてこられたらいつぞやの魔王が再来が。
407 :
森崎名無しさん
:2014/04/08(火) 06:13:17 ID:???
キッパって最終的にシュートだけ99まで上がるんだっけ?
408 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/08(火) 23:51:35 ID:???
こんばんは、今日もちょっとだけ更新していきます。
>>405
乙ありです。
守矢の強化については、色々と考えております。
陵辱請負人の正体は、未だ全く不明ですね(大嘘)
>>406
乙ありがとうございます。
コイキングは水中だからと言って強くはなりませんね…。
キッパは個人的にはかなりの逸材だと思っています。
409 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/08(火) 23:53:14 ID:???
☆命蓮寺ロータスの場合☆
〜人里サッカーコート〜
かつてはヒューガーにより存亡の危機に立たされ、その危機を抜けてからも
あらぬラフプレイの連発でその信仰を大きく落とした命蓮寺の一門は、
しかしそれでもサッカーをやり続けていた。
彼女達は知っていたからだ。 如何に辛い出来事が起きようとも、思い通りにならぬ事態が続いても。
それでも、人間や妖怪は生き続けることで、結果的に「大きな何か」を得る事が出来ると。
そしてその通り――命蓮寺ロータスというチームは、大会を前にして「生まれ変わり」をする事に成功する。
兵具店店主「食らいなさい! 「ハイスピードパウンス」!」
村紗「何の! これが私の「アンカーキープ」よ!」
タタタッ……ガシイイッ!!
その兆候は、大会前に行われた人里FCとの練習試合においてもハッキリと現れていた。
現に村紗は、自慢の新必殺キープで兵具店の女主人の獣の如しタックルを受け切ろうとするが…。
村紗「(――いけない、このままでは足を…!)…はっ!」
クイッ…パシュッ!
兵具店店主「(反則を避ける為に、敢えて力を弱めた…? 流される可能性も大いにあったのに…!?)」
マミゾウ「郷に入っては郷に従え。 何、儂のプレースタイル的にチームの方針はマッチしておる」
ぬえ「私はフツーにやりたいけど。 ま、いっか」
410 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/08(火) 23:54:38 ID:???
このように、後少しでキープが成功するにも関わらず、貪欲さの欠片も無しにボールを献上する。
そしてそれは白蓮の熱心な門下では無いマミゾウやぬえですらも同様だった。
彼女達命蓮寺ロータスは……先の永遠亭ルナティックスとの練習試合で犯した失態を糧に、
チーム全体で、「フェアプレイ精神」を身につけていたのだ。
そしてもう一点の「生まれ変わり」とは、チーム全体では無い。ある一名の人物の成長を指していた。
兵具店店主が放ったクロスは、白蓮の手により受け手である寡黙気味な少女ごと撃墜され、
白蓮はヒューガーズとの試合で培ったドリブル技術を手に大きく中央を駆けあがる。
白蓮「さあ、決めて下さい寅丸! 試合はクライマックス、何も出し惜しみする必要はありません!」
バゴオオッ!
そして――前述の「ある一名」。 寅丸と呼ばれた長身の女性に向かって、白蓮は美しいセンタリングを上げた。
その女性は、かつての不安げな表情や緊張を捨て、ニコリと微笑む。 そして――。
星「食らいなさい、人里FCの方々よ! これが毘沙門天の――「正義の威光」にあらせられるッ!」
バアアアアアアアッ! グルンッ! グワアアアアアアアアアアアッ――!!
……バッ、コォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!! ドゴオオオオオッ!!
里人@「む――無茶だ!? レベルが……レベルが、違いすぎるゥゥウウウウウ!?」
バンッ! ……ドゴオオオオオオオオオオオオオンッ!! ズシャアアアアッ!……バァン!!
彼女の放ったシュートは、恐るべき威力と高度を以て、人里FCのゴールへと突き刺さり――。
やがて、ネットをも突き穿つ。 命蓮寺の頼り無いエースストライカー・寅丸星は、ヒューガーとの一件から、
その正義の心を活かす力を求め続け……そして、とうとうその力を得る事に成功したのだ。
ナズーリン「(……アブソリュートジャスティスを、高空からのオーバーヘッドで放つなんて器用な芸当。
昔のご主人様ではまず無理だったろうな。 頼もしいけれど……何だか、ちょっと寂しいな。
ご主人が、私の知ってるご主人ではなくなっているみたいで……)」
411 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/08(火) 23:55:39 ID:???
星「………」
星はまさに天よりの使いの如くゆっくりと美しく着地し、その凛とした瞳で引き裂かれたネットと、
その奥でフェンスに激突し破裂したボールとを見比べて溜息を付き。
やがて、感情を内に秘めた震えた声色で……この場にいる全員に、こう告げるのだった。
星「ごごごご……ごめんなさ〜〜〜〜〜〜〜いっ!? ネットとボールは弁償しますので今サイフを!?
って、ササ、サイフもない〜!? な、ナズーリン!? 今すぐ私のサイフを探してきてください!!
これは上司命令です! さあ、早く!? はや〜〜〜〜〜〜〜〜くっ!?」
ナズーリン「(……やっぱり、前言撤回で)」
*命蓮寺ロータスが強化されました。
*命蓮寺ロータスの全選手が、スキル・フェアプレイ精神を習得しました。
*白蓮が、ヒューガー戦でのドリブルフラグを回収し、スキル・ドリブル+2を習得しました。
*星のサイフは、ナズーリンが管理しているので大丈夫でした。
412 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/08(火) 23:56:52 ID:???
――と、いう訳で、今日の更新はここまでにしようと思います。
人里FCはモブチームの位置づけですが、地味にタレントが入っているという裏設定です。
それでは、皆さま、本日もお疲れさまでした。
413 :
森崎名無しさん
:2014/04/08(火) 23:57:20 ID:???
腐乱す審判「フェアプレー精神とはとても良いものだ」
岬「マリーシア狙ったり相手をわざと気付つけたり服を引っ張るなんてもってのほかだよね」
ジェトーリオ「そんなサッカーを侮辱するような選手は許さない!」
414 :
森崎名無しさん
:2014/04/09(水) 00:07:00 ID:???
クリスマン「正々堂々としたタックルでボールを奪うんだ!」
415 :
森崎名無しさん
:2014/04/09(水) 00:28:03 ID:???
某所の王子「審判を買収したりマリーシアを使うのは最低のクズだ!」
416 :
森崎名無しさん
:2014/04/09(水) 00:53:46 ID:???
乙でした。
長○「フェアプレイ精神か……松山から学んだ精神だな」
大○「俺は長○さんから学びましたね」
鈴仙「ということは、私も星から学べるかも!?」
ぶっちゃけめちゃくちゃ役立つフェアプレイ精神。
417 :
森崎名無しさん
:2014/04/09(水) 01:14:52 ID:???
乙ですぃた
クライフォート「相手を意図的に吹っ飛ばすのはキチガイの証拠」
418 :
森崎名無しさん
:2014/04/09(水) 01:27:26 ID:???
ディアス「マリーシアで相手を退場させるやつはプロ失格」
419 :
森崎名無しさん
:2014/04/09(水) 21:50:38 ID:???
金〇、師匠「せやな」
420 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/10(木) 00:25:19 ID:???
こんばんは、今日も少しだけ更新します。
>フェアプレイヤーの皆さん
これだけフェアな方が居るのでしたら、森崎板の今後も安泰ですねw
>>416
乙ありがとうございます。
フェアプレイ精神については、鈴仙も習得のチャンスはあります。
>>417
乙ありがとうです。
つまりキャプ翼のキャラはキ○チガイだらけということですね、わかります。
421 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/10(木) 00:26:44 ID:???
☆西行寺亡霊連合の場合☆
〜白玉楼特設サッカーコート〜
当初は数多くのタレントを揃えて、数的な優位を実感していた西行寺亡霊連合も、
ライバルチーム達の成長と、外来人を中心とする敵チームタレントの充実を前にして、
本格的な戦力強化に取り組んでいた。
そして、元々それなり以上の才能の持ち主にて構成されたチームであるため、
こうした付け焼刃の特訓でも、多くの選手にとっては良い結果を出していた。
メルラン「あはは〜♪ これが私の「ネオ・ファンタズム」よ〜!!」
グワアアアアアアッ! バッ――キィイイイイイイイイン!! シュゴオオオオオオオオオオオオオオッ!!
プリズムリバー三姉妹の二女・メルランはより強烈な必殺シュートを編み出して。
リリカ「リリカは要らない子じゃないよ!――くらえっ、私の新曲!
鍵霊……「ベーゼンドルファー神奏」!」
スッ……ズッザアアアアアアアッ! バシュウウッ!
同じく三女のリリカはより強力な必殺タックルを習得。
ルナサ「(コンビプレイに頼り切りではいけないけれど……私達は、元々の能力が低い。
だから、私達はこうして一芸に特化する! そうすれば、個々でも活躍出来る筈!)
……行くよ、「スードストラディヴァリウス」!!」
タッ……クイッ! パシュウウウウウウウウウウウウウウッ!!
――そして、長女のルナサは得意のパスに磨きを掛けた。
ルナサが考えた通り、単体での能力が低いプリズムリバー三姉妹は、
このように元々得意の一芸を更に磨きあげ……それぞれパス・シュート・タックルにおいては、
一流に近い水準にまで達する事に成功する。
422 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/10(木) 00:27:44 ID:???
藍「そして私は――あくまでバランスを重視だ。 トップ下として、彼女達三姉妹の短所を埋める」
橙「私も藍様の言い付け通り、ドリブルだけじゃなくパスも出来るように成長しました!
ウイングハーフは私にお任せあれ、です!」
…チームキャプテンの友人から貸し出された二人の式は、
そんな一芸特化の選手達の穴を埋めるべく、大技こそないが、バランス良く自身の能力を成長させた。
幽々子「ま、私は対して成長してないけどね〜。 貴方も大概だけど」
中西「五月蠅いわ。 奥さんと違ってワイはこの身体には慣れんから、
イマイチ成長……という実感が湧かんのや。 精々が、この身体に慣れるのが精いっぱい」
幽々子「糖尿病って怖いのね……。 私も気をつけなきゃ」
中西「ハッ。 今となっては有難いわ。 こうしてワイに、またサッカーをやらせてくれるんだからなァ。
(今に見とれや森崎。 今度こそワイは、貴様を――!!)」
そして、守備を司るCFの西行寺幽々子と――最近、亡霊となり冥界に迷い込んだGK・中西太一。
彼女達についても元の身体が身体だからか、それとも怠惰か、大きな成長は無かった。
幽々子「――ま、糖尿病なんかよりももっと心配なのは……あの子なんだけどねぇ」
幽々子は、自チームの勝利は……自分の従者である生真面目な少女・魂魄妖夢。
彼女の成長具合に懸っていると確信していた。
しかし、その不安げな口ぶりからも読みとれるように――妖夢の成長具合は、決して芳しいとは言い難いようだった。
423 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/10(木) 00:29:08 ID:???
妖夢「はぁ、はぁっ……! 行きます、幽々子様! ――「未来永劫斬」!!」
グワアアアアッ! バゴオオオオオオオオオオオオオオッ!
ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ……ッ!
――幽々子の中途半端な放任主義は、妖夢に危機感を抱かせる事には成功しても、
彼女に対して革命的な成長を齎してはくれなかった。
妖夢の放った弾丸シュートは轟音を立てて、今度はポストの枠内に目がけて疾走するも――。
中西「……これなら取れるわ、アホが! 「つっぱりディフェンス」や!!」
バアッ! バチコーン!! ……ポロッ。
妖夢のシュートは、中西の相撲で鍛えたパンチングにも通用しない。
中西は確かに幻想郷全体でも優秀な部類のGKではあるが、決して一流では無いにも関わらず、である。
――とはいえ、中西も調子の悪い時はシュートを捉えきれない場合もあるため、
妖夢にとっては、そう悩むべき事態では無かった筈なのだが……。
妖夢「そ、そんな……!(やっぱり駄目だった…!? あんなに、練習を頑張ったのに!
鈴仙に追いつかなきゃって思って、私なりに精一杯やったのに……!?
私じゃぁ……駄目なの? 私は……サッカーに向いていないの? 教えて下さい、幽々子様……!)」
幽々子「(あ〜らら。 やっぱり悩み過ぎてる、あの子。 ――ロクに人に相談しない癖にねぇ。
……この間みたく、宇宙人のお友達をもっと誘ってたら良かったのに、プライドが高いんだから)
――妖夢。 ストライカーはメンタルの図太さが大事よ。 シュートが一度決まらなかったくらいで悩まないの」
妖夢「…はい、幽々子様(ま、また幽々子様にご迷惑をかけてしまった……!
どうしよう、このままじゃいけないって思ってるのに、私ったら全然成長してない!
…心の底では、また楽をしようとしていた!)」
424 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/10(木) 00:33:31 ID:???
妖夢は、自分の実力について必要以上に思い悩んでいた。
自分のシュートが決まらないたび、吐き気がする程の自己嫌悪と罪悪感に苛まれ、
また、仮にシュートが決まったとしても、次の失敗を夢想して同様の症状に陥る。
自分と似たような友人の成長が、皮肉にも妖夢を追いこんでいた。
しかし、こうして伸び悩む妖夢だったが、最近の彼女は同時にこうも考えていた。
妖夢「(……私、今の環境じゃあ向いていないのかもしれない。 私にはもっと、自分を受け入れてくれて、
自分の成功を伸ばし、失敗を具体的に諭してくれるような、そんな主人が必要なのかも――)」
…今の自分は本当の自分じゃない。どこかに、本当の自分を受け入れてくれる「誰か」が存在し、
そして自分はその「誰か」の下では、思い通りに輝く事が出来るのではないか――と。
妖夢「――って! 何を考えてるの私!? 主に対する忠義を疑う等、我が一族の恥!
こんな辛い時だからこそ、私はやれる事を。 つまりは幽々子様の為に動かなくては……!)」
……もしもその考えに浸る事が出来れば、彼女は幸せになれた筈だが――。
残念なことに、妖夢は真面目だった。ただひたすらに真面目すぎた。
彼女はそう思うたび、自己嫌悪を更に加速させ、従者以外の道を選ぶ自分像を否定する。
仮に、否定された自分像が如何に美しく輝いていたとしても。
妖夢は、泣きそうになる顔を見られないように再びセンターサークルに戻り、
そのままがむしゃらに、実の成らぬ特訓に時間と体力、そして精神を摩耗させる事となる。そして…
紫「(やっぱり、私も、GKとして出てみようかしら。 折角の物語なんだもの、私にだってそれを楽しむ権利がある筈よね。 フフ…)」
チームの様子の一連を覗き見していた紫は……やがて空中から溶けるように消え去っていた。
*西行寺亡霊連合が強化されました。
*中西太一が西行寺亡霊連合に加入している事が判明しました。
425 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/10(木) 00:35:08 ID:???
…と、いったところで今日の更新はここまでです。
中西君は本来冥界に何度か行った場合に知り合うイベントを設ける予定でしたが、
結局はこの場でネタバラシをさせていただきました。
それでは、皆さま、本日もお疲れさまでした。
426 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/10(木) 00:36:08 ID:???
折角更新したので、ageさせて頂きます。
427 :
森崎名無しさん
:2014/04/10(木) 00:45:18 ID:???
乙です
妖夢は序盤からでてたけど、一緒に試合するチャンスを不意にした辺りから接しなくなったね
もっと此方が来れば良かったか。はたまた、壁にぶつかってこその妖夢なのか
428 :
森崎名無しさん
:2014/04/10(木) 00:49:55 ID:???
乙です
中西死んじゃったの?
別世界でカタパルトとして大活躍したりなぜかフェイエノールトに入ったり
アモロに一時期とりついてたりしてるよね
なにげに出番多いな
429 :
森崎名無しさん
:2014/04/10(木) 00:51:21 ID:???
妖夢のようなヘタレて地獄に行きそうな女を受け入れて
面倒見のいい兄貴分といえば、矢車さんですねわかります
430 :
森崎名無しさん
:2014/04/10(木) 00:55:16 ID:???
乙でした。
何だかんだ忙しくて妖夢さんには会えなかったからですねえ。
妹紅さんと特訓できたら妖夢さん訪ねてみようか?
フェアプレイ精神はぜひとも欲しい。
反則なしの安心感が段違い。
師匠に相談?(前にどこかでなんとかしないとと心の中で思っていたし)
星さん達に教わる?(ただし鈴仙さんがどこかで星さんたちがフェアプレイ精神を得たと知らないと、話題にできないか)
てゐ「マリーシアとかいけないウサ」
431 :
森崎名無しさん
:2014/04/10(木) 01:01:53 ID:???
師匠に相談はやめた方がいいのでは?
ファウルゲッターだから180度ちがう
432 :
森崎名無しさん
:2014/04/10(木) 03:11:42 ID:???
みょん…妬ましい人が呼んでいるぞ
433 :
森崎名無しさん
:2014/04/10(木) 09:50:35 ID:???
乙です
つっぱりセービング・・・
やっぱ中西は相撲を生かしたパンチングですよね!
434 :
森崎名無しさん
:2014/04/10(木) 21:32:36 ID:???
力士の股割りは体操選手級の柔軟性を誇り
摺り足の安定した体勢フットワーク、つっぱりは1tを超えると言われる。
正に圧倒的なセーピングが可能。みょんな奴にはゴールは割れぬというものよ。
435 :
森崎名無しさん
:2014/04/10(木) 22:04:24 ID:???
SUMOUパワーにはまいったな!
436 :
森崎名無しさん
:2014/04/10(木) 22:05:12 ID:???
中西とレティで相撲対決か
437 :
森崎名無しさん
:2014/04/10(木) 22:07:29 ID:???
やってみるか?
中西の相撲パワー
714
レティの相撲パワー
428
438 :
森崎名無しさん
:2014/04/10(木) 22:10:26 ID:???
妖夢の新しい主人?誰?さとりとか?
妖夢とさとりが体育座りしてる光景が見えるけど
439 :
森崎名無しさん
:2014/04/10(木) 22:54:08 ID:???
レティ「待ちなさい。なんで相撲の話で私の名前が出てくるのかしら?」
お空と勇儀と妖夢のスリートップとか、姫様と慧音先生がやばいのでやめてあげてください。
反則対策については、結構前に師匠がどうにかしないとと内心で思っていたから、ヒントらしきものはあるかなあって。
鈴仙も師匠やレミリアとの差に悩んでいるけど、まさか妖夢や佳歩が鈴仙との差に苦悩しているなんて、考えていないでしょうねえ。
なおかつ、レミリアや魔理沙が自分に注目しているなんて夢にも思っていないはず。
けど、レミリアとはまだ総合値で20くらい差があるし、シュート以外の必殺技でも負けている。
魔理沙もレミリアと同等と考えると、幻想郷選抜に鈴仙が入るには大会でもう一伸びしたいところ。
440 :
森崎名無しさん
:2014/04/10(木) 23:02:26 ID:???
でも実際3トップで突っ込んでくるの後半に普通にありそうだしその位こなせないと困る
今欲しいのはDFの駒、足りないし弱っちいし大変
この先を考えるとDFだね、やっぱ
とりあえずブルノさんがどっかのチームのGK(出来るだけ強い敵に限る)にボーナスで入ってくれることを祈ろう
441 :
森崎名無しさん
:2014/04/10(木) 23:04:42 ID:???
今からDFの数揃えるのはきついしDFは少数精鋭が現実的だと思う
442 :
森崎名無しさん
:2014/04/10(木) 23:24:01 ID:???
ウサギD「フラグが……欲しい」
ウサギE「あとドリブルで一回覚醒すれば……」
ウサギB(総合力ならウサギたちの中で一番……よね?)
ウサギC「そろそろ本気出す」
443 :
森崎名無しさん
:2014/04/10(木) 23:40:36 ID:???
お空と勇儀と妖夢のスリートップが
お空と勇儀と妖夢のスリーサイズに見えました
444 :
森崎名無しさん
:2014/04/10(木) 23:46:17 ID:???
人気投票ボーナス→反町魔王化→博麗連合凌辱
のコンボってあり得ますかね?
445 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/10(木) 23:50:31 ID:???
皆さますみません、今日は仕事が遅くなったので更新ができません。
しかも明日も飲み会があるので、多分更新できないのではと思います。
コメント返しも、次の更新時に纏めてしようと思います。
446 :
森崎名無しさん
:2014/04/10(木) 23:53:09 ID:???
ボーナス判定JOKERでも精々魔神…じゃなくて現人神になるくらいでしょう
三柱仲良く暮らせれば十分。目指せ神社再建だ
447 :
森崎名無しさん
:2014/04/11(金) 00:02:15 ID:???
>>445
乙
更新待ってます。頑張ってください
448 :
森崎名無しさん
:2014/04/11(金) 18:15:26 ID:???
乙です。
DF陣鍛えるなら、まず妹紅さんと特訓。
その後ウサギB〜Eさん達と特訓できるよう、話しまくるのがいいんじゃないでしょうか?
21以上だせばフラグ獲得してくれるし。
幸運でウサギEさんが21以上出してくれれば、その場で名あり昇格できる(はず)。
鈴仙さんの強化にもなるし、イベントも何か起きるかもしれないですし。
449 :
森崎名無しさん
:2014/04/12(土) 09:06:24 ID:???
確かに妹紅さんと特訓は最優先でやりたいな。
あと残りのウサギはどれだけ自由行動が残っているかで決まるな。
450 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/13(日) 01:16:03 ID:???
こんばんは、随分久しぶりになりますが更新をしていきます。
>>427
乙ありがとうございます。
妖夢の状態については、鈴仙の働きかけとかイベントにより変わっていましたが、
基本的には伸び悩む構想でいましたね…。
>>427
乙ありがとうございます。
それについては、中西と会話したり今後のイベント等で説明をしていく予定です。
中西の再評価については、最近の森崎板のトレンド…なんでしょうか?
>>430
乙ありがとうございます。
妖夢と会う事でのイベントも用意されているので、
他キャラの育成の合間に訪れる価値はある……かもしれないし、ないかもしれませんね。
フェアプレイ精神については、試合を観戦する事で自動的に習得を認知出来ますので、
やる気になれば習得は充分可能なバランスを想定しております。
>>433
乙ありがとうございます。
中西は森崎などのような必殺技型では無く、若林などのような基礎能力型のGKになる……予定ですw
>中西と相撲について
空手があるなら、相撲があっても良いんじゃないか的な発想もありますw
それと、某スレ様リスペクトで、中西がプリズムリバー3姉妹の土台になったりとかも面白いかも…とか考えてます。
>DF陣の強化について
姫様の強化に時間を割いた事もあり、その反動でDFの成長が一部覚束ないところもあるかもしれません。
妹紅や慧音、名無しウサギ達にもまだまだ伸びしろがありますので、育てて頂ければ幸いです。
451 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/13(日) 01:17:03 ID:???
☆地霊殿サブタレイニアンローゼスの場合☆
〜旧都サッカーコート〜
幻想郷の遥か地下に存在する旧地獄と、その住民が住みつき猥雑な賑わいを生む旧都においても、
地上と同じくサッカーが只今盛んとなっていた。
力自慢の妖怪や大工上手の妖怪が急造で仕上げたサッカーコートは、
フィールドの広さが正規のサイズで無い、ナイターが時折地面に落ちてくる等細部に色々と難はあったが、
元々細かい事を気にせぬ気質の地獄の住民にとっては、その程度の問題は些細な物であり。
結果として、地霊殿の主・古明地さとりが直接指揮を執る新興チーム・地霊殿サブタレイニアンローゼスには、
さとり本人を始めとして、非常に癖の強い選手達が勢ぞろいする事になった。
パルスィ「妬ましい、妬ましい、妬ましい……!」
――旧都を結ぶ橋に住みつく妖怪・水橋パルスィは、幻想郷では珍しいハードマーカー。
ヤマメ「このスレがつまらなくっても、私の事は嫌いにならないでねっ!! 食らえっ、「キャプチャーウェブ」!!」
――地底の入り口周辺の風穴に住む土蜘蛛妖怪の黒谷ヤマメは、パスカットを得意とする変わり種のDF。
キスメ「……!」
――同じく入口周辺に住む釣瓶落としの妖怪・キスメは能力的に大きく劣るが……。
それでも、ゴール前においてはそこそこ頼れる壁となる。
452 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/13(日) 01:18:05 ID:???
お燐「どきなどきな! サイドは私のお庭だよ〜! それ、「ランダムキャットウォーク」さ!」
――地霊殿のペットの中でも取り分け賢く狡猾なお燐は、サイド攻撃に特化した。
空「それで、私はお燐から貰ったセンタリングを……て〜いっ!「八咫烏ヘッド」!!」
――地霊殿のペットの中でも取り分け愚かで純朴なお空は、空中戦に特化した職人的な選手。
こいし「「無意識ダーティディフェンス」で潜り抜けて〜、っと♪」
――地霊殿の令穣の大事な大事な妹である古明地こいしは、ダーティディフェンスを操り決定力もある厄介なSB。
そして、このチームの中核を担う攻守の要は……今なお、激しいシュートと堅牢なセービングの応酬を繰り返していた。
勇儀「さあ行くよ古明地の! これが私の新必殺技――「大江山嵐」だァ!!」
グワアアアアアッ! グルンッ、ボォオオオオオオオオオオオ…ン!!
さとり「PA内のシュートなら……「とめます!」」
――バッ! ……バチィイイイイイイイイイッ!!
さとり「――ッ!?(駄目、やはり完全には弾き切れない、けど……!)」
グググッ……ビィッ! ――ポロンッ。
453 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/13(日) 01:19:18 ID:???
勇儀「う〜む、やはり三歩の蹴り出しが無い分威力は弱まる、か。 ――やい古明地の、もう一回だ」
さとり「……仕方が無い、ですね(私がPA内で勇儀さんのシュートを弾ける確率は――およそ二分の一。
PA内ですらこの様子では、強豪チームにはまず勝てない。 まだまだ修行が必要ね……。
実力だけでなく、「止める!」……というメンタル面においても)」
勇儀「ようし、来い!(三歩必殺をその場で撃てれば良いんだがなァ。
大江山嵐の原理をちょいと工夫すれば、出来ないもんか――と、アイタタ。 考えすぎて頭が……)」
さとり「(心が読めるからこそ分かりますが。 勇儀さん、その程度の思考は通常「考えた」と言わないような気が……)」
旧地獄ボンバー・星熊勇儀と地底のSGGK・古明地さとりは、限られた地上との交流の中から、
それぞれが新しいシュートと新しいセービング技術(というよりは、根性論に近いが)を習得していた。
地底では最強の攻撃力と守備力を誇る彼女達だったが、
しかし地底よりもサッカーの進んだ地上においては、彼女達の上を行く選手は幾らでも居る。
さとり「(――結局。 半年間殆ど外に出なかったのですね、あの子は……。
彼のトラウマは、それほどにまで大きかったという事でしょうか…)」
地霊殿サブタレイニアンローゼスが優勝を掴むには、勇儀とさとりの力だけでは足りない事は明白だったが。
恐らくは勝利の鍵を握るであろう少年は……果てなく続く「地獄」の中に、未だ囚われている様子だった。
*地霊殿サブタレイニアンローゼスが強化されました。
454 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/13(日) 01:20:36 ID:???
☆妖怪の山FCの場合☆
〜妖怪の山・モリヤスタジアム〜
幻想郷のサッカーチームでも、最も外界的に洗練されたチームである妖怪の山FCについては、
大会前日だからと言って、大きく慌てる様子は無かった。既に大方の練習は完了してるからである。
それよりも、コンディションの調整こそが重要であると、彼らは認識していた。
(チームの中心である天狗二名が、大会直前の記事作成に追われていた事も原因の一つだろうが…)
反町「(結局、「力を手に入れる」と思って、この数カ月で俺が得た力と言ったら……)」
その中で、東邦学園から。そして日向の魔の手から奇跡的に生き延びた奇跡の少年・反町一樹は、
言いたいことも言わずに一人、夕暮れのスタジアムで自らの成長を振り返っていた。
反町「(強烈なヘディングの精度をより高くした「ポイズンヘッド」に、
コントロール面を大きく強化した「トリカブトパス」。 そして「頭脳的なドリブル」に――。
……ああ、駄目だ! やっぱり地味だ、地味すぎる! というかこのままMFにでも落とされそうな感じだ…!?)」
……反町の成長は、客観的にはそこそこ優れた物であったが、彼を満足させるには至らなかった。
というのも、その成長は全てにおいて「地味」だったからである。
反町「(日向に負けない新シュートを開発するつもりだったのに、唯一開発出来たポイズンヘッドは、
トクシックインパクトとそう威力は変わらないし。 これだったら――)」
椛(回想)「行きます! 「ストリングプレイ・アトミックファイヤー」!!」
グワアアアアアアアアアッ! バゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!
反町「これだったら、椛さんの考えてたヘンテコなシュートの方が強いじゃないか!?
ああ、力が欲しい! まるで魔王のような、誰もをひれ伏せる事が出来るような――」
455 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/13(日) 01:22:27 ID:???
自分は自分で良い。 そう理屈では分かっていても、結果を出せない事に反町は焦りを覚えていた。
自分のシュート力が世界で一番で、強豪GKや天才プレーヤーをバッタバッタと薙ぎ倒すような。
そんな到底有り得ないような夢物語を妄想しながら、反町はやはり練習しようかな……と、
スタジアムの控室にあるボールを取り出そうとすると。そこには果たして、二名の先客がいた。
先客ではる彼女達は、反町の顔を見つけると、とても穏やかで自然な笑顔を作り――。
静葉「…ウフフ。 やっぱり来てたわね、反町君」
穣子「一樹くん、珍しく想いが声に出てるもの。 だから心配しちゃって」
反町「穣子さん…静葉さん!? 何故ここに?」
穣子「ふふん、一樹くんの行動パターンなんて、この私にはお見通しなんだからね!」
静葉「貴方はとても辛抱強い子だけど、その分抱え込むから。
こうして私達が先回りしないとね。 ――練習、するんでしょう?」
反町「(…ああ、そうか。 俺は……変わったんだ。 穣子さんと静葉さんのお陰で、俺は地味でも……一人では無い!)
――お、お願いします! 二人とも! 俺、三人でもっと沢山練習したいんだ!!」
静葉と穣子は、返事に代えてゆっくりと頷く。まるで、彼ならばそう答えてくれると始めから確信しているように。
かくして反町は、「言いたい事」を言いながら――大会前直前の個人トレーニングに明け暮れるのだった。
にとり「あっ、私だって新兵器開発してるからね!?」
雛「私も、より厄いディフェンスに磨きをかけたから。 試合で当たったら宜しくね……フフ」
*妖怪の山FCが強化されました。
456 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/13(日) 01:26:56 ID:2+NqAup6
と、いったところで今日の更新はここまでにしようと思います。
残りは守矢みらくるず、紅魔スカーレットムーンズ、聖徳ホウリューズ、博麗連合の描写をして、
最後にちょっと描写をして第1章完。
その後、第二章のルール説明及びアンケート。人気投票の結果発表を行ってから、
漸く第2章突入という流れになります。しかしそこにも色々イベントを考えていて……
――と、いうように中々次の試合に入れませんが、気長にお待ち頂ければ幸いです。
それでは、皆さま、本日もお疲れさまでした。
457 :
森崎名無しさん
:2014/04/13(日) 02:07:45 ID:???
乙でっす
地霊殿がどう見てもドイツみたい
ブロック特化、パスカ特化、ドリブルで運ぶ役、決める役、ダーティーディフェンスでドリブル止める役
そして強いGK(今心の中で魔王にボ来られてる姿を想像しています)
紅魔よりVドイツしているなぁ
にしても歯てなく続く地獄にいるのは誰だろう?マツヤマとか松山とかまつやまくらいしか思いつかないなぁ
458 :
森崎名無しさん
:2014/04/13(日) 02:22:12 ID:???
乙でした
やはりライバルが成長しているのも大会前の醍醐味ですね
地霊殿チームは試合してないけど、選手が特徴的でハマれば強いのが分かりやすい
面白い試合内容になりそうだ(ネタ的にもマモノ的にも)
そして反町……爆発しろ!
459 :
森崎名無しさん
:2014/04/13(日) 04:07:13 ID:???
乙でした。フラン「リア充の爆破なら任せろー(バリバリ」
反町はあれだよね、ブリッツだったらバランスタイプのストライカーから、
タックルとカットとパスとセーブに優れたDFになるタイプ。
地霊は0トップの方が安定して戦えるかな、少なくともパスカルはFWに置けん。(4-6-0か3-7-0が理想?)
守備力を中盤で活かしてほしいチーム事情が大きいけど。
妖怪の山はなんでか活躍する姿が思い浮かばないけど、とりあえず永琳を下げすぎない方がいいかも。
460 :
森崎名無しさん
:2014/04/13(日) 13:32:34 ID:???
自軍も成長したしある程度能力を把握していたほうがいいな。
461 :
森崎名無しさん
:2014/04/13(日) 14:03:16 ID:???
魔王よ、復活してGK全員地獄姉妹にしてくれ。
462 :
森崎名無しさん
:2014/04/13(日) 16:27:03 ID:???
幻想のポイズンの作者さん曰く
「秋空のチームワークが改善されなかったのは
チーム内の問題を何度もアナウンスしたのに
ほったらかしにしてシュート練習ばっかりしてたから」
らしいので
シュートが別に強くない代わりに姉妹と深い絆を結んでるこの反町は
ある意味正しい成長の仕方してる
妖怪の山FCのスレ参加者たちがカンスト教徒を抑えて
慎重かつ的確にチームの人間関係の問題を安価処理してるに違いない
463 :
森崎名無しさん
:2014/04/13(日) 16:33:40 ID:???
成長限界って必要よね
464 :
森崎名無しさん
:2014/04/13(日) 17:02:53 ID:???
チームワークがなくても勝てるの権化みたいなもんだったからね
キックオフシュートとかまさにそれの通りだわ
465 :
森崎名無しさん
:2014/04/13(日) 17:09:13 ID:???
【リアルで難しい問題を提示されると逃げて、成果がわかりやすい特訓か、面白そうなファンタジー事件に突っ込む】
というのは、毒スレとJr&銀シュナスレで提示された恐るべき教訓だったなあ…。
466 :
森崎名無しさん
:2014/04/13(日) 20:58:43 ID:???
良くも悪くも、妖怪の山視察から劇的に変わったよなあ
ヒューガー幻想入り&命蓮寺襲来、反町の惚気と両手に秋といった判定でここまでになったと思うと、すごいもんだ
467 :
森崎名無しさん
:2014/04/13(日) 21:14:57 ID:???
シニョーリ「やっぱりチームワークを意識して戦わないと不平不満が多くなるよね!
仲間との連携ってすごく大事だよ!」
468 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/13(日) 21:53:13 ID:2+NqAup6
こんにちは、今日は更新したいです。
>>457
乙ありです。地霊殿チームの選手の元ネタは色々なところから引っ張ってます。
お燐とお空とかはカペロマンとマーガスっぽいかもしれませんが、別な元ネタがありますね。
さとりさんは「地底では」強いGKですので、幻想郷全体では上の下くらいかもです。
助っ人選手は、前の陸の時のように、そんなに捻らないかなと思います。
>>458
乙ありがとうございます。地霊殿チームとの対戦はぜひやってみたいですね。
…この段階では、大会にて当たるチームは秘密ですが。
(全ての試合において、作者が組み合わせを決定する形にしようと思います)
>>459
乙ありがとうございます。
ブリッツでそんな選手って言ったら誰でしたっけ…(実はあんまりやってない)
地霊殿は中盤の弱さが弱点ですので、人数を掛ける選択肢はアリですね。
妖怪の山FCも、反町や秋姉妹以外の選手も新技を引っ提げているので油断は大敵です。
>>460
自チームの能力については、差し当たりABC評価付で分かるようにしようと思っています。
また、中山が帰って来たくらいで詳細な能力値も載せる予定です。
>>461
魔王は復活しそうでしないくらいの焦らしが丁度良いのではないかと思いますね。
しかし本当に復活したら地獄の人口>その他の人口になって、地獄って何だよ(哲学)状態になりそうですね。
>チームワークについて等
成長限界も含めたバランス設計は、ストーリーにも大きな影響を与えますね…。
チームワークの重要性を標榜しつつも、結局は個人プレーが一番強いというのは、
原作翼みたいなキャラやストーリーだったら良いのかもですが、
それを目指してる訳で無ければ、試合で勝っていても、書いてる方は中々しんどいのではないかと、
実際に書くようになってからは思えるようになりましたね。
その点永遠亭ルナティックスのスレ参加者さん達は、いつもバランス良く適切な選択肢を選んで頂いているのではないかと思います。
>>466
大まかなストーリーはこちらで決めているのですが、
そこに行きつくまでの道のりは、色々あって当初の想定よりも大きく変わってきましたね。
突然のJOKERに驚きながらも、面白そうな展開に四苦八苦している身としては嬉しい限りです。
469 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/13(日) 21:54:15 ID:2+NqAup6
☆守矢みらくるずの場合☆
〜守矢神社・秘密の地下研究所〜
諏訪子「出来た……ついに出来たよ! わっほ〜い!!」
大会前日の深夜、洩矢諏訪子は歓喜の余り狂喜乱舞した。
大会優勝に向けてコツコツと仕上げて来た自身の計画が、今ここに完成を迎えようとしたからだ。
神奈子「何ッ、それは本当かい!?」
そしてその計画は、神奈子にとっても悲願だった。
伝統ある神社の地下とは思えないほどにハイテクが満載された研究所にて、
神奈子と諏訪子は互いに抱き合い、前方に居る「彼」の存在を見上げていた。
若林「…………俺は、一体」
「彼」は外の世界では若林源三と呼ばれており、「彼」もまた自身を若林源三であると認識していたが。
――「彼」は間違いなく、蛋白質により構築された人間そっくりの「人形」だった。
神奈子「(かつてヒューガーズが使用していたコピーロボット……。
あれは手軽に優秀な選手の魂を呼び寄せるシロモノだったが、欠点があった。 だが――こいつは違う。
こいつは完璧なコピー。 ヒューガーズの偽選手と違って能力値の制限も無ければ、
プロトタイプとして呼びつけたピエール君と違って滞在時間の制限も無い。 これは勝ったね)」
FW・MF・DFにそれぞれタレントの揃っている守矢みらくるずではあったが、
それも諏訪子・早苗・神奈子の三名だけ。もちろん、個々の能力には自信はあったが――それでも、
サッカーは3人でするものでは無く、11人で行うスポーツである。
如何にスタジアムを買い上げ、地の利を活かそうとも、それで優勝を狙うには無理があったため――。
彼女達は、大会ルールを熟読の上極めて黒に近いグレーの策を使用する事により、それを克服しようとした。
470 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/13(日) 21:55:35 ID:2+NqAup6
諏訪子「……選手名を全員媒体の「人形」にしといて、その中身は外界の選手の魂を映しこむとか。
その上ピエール君を確保して……更には日本でも第二位のGKを呼び出すなんて。
これで勝てなかったら、ウチら恥だよ、恥」
神奈子「(ホントはGKも日本第一位を呼びたかったんだけどねぇ…)
――分かってるさ、諏訪子。 こいつらは最終兵器だ。 予選くらいは、私達の手で勝ち抜こう」
若林「…良く分からないが、俺の力が必要だと言うのか。 ならば…力を貸そう」
何とか1体作りだす事が出来た、神奈子達の特注人形は、
基本的には本人の身体能力・思考・性格をコピーしているが……しかし、創造主たる自分達を信仰するように
一部を改変してチューニングされている。 そのため、この特異な状況を疑問に疑う事も無く、
偽若林は――いや、「偽」を付けるにも違和感のある程精巧ではあったが――手前に居た諏訪子の手を取ろうとして…。
ヒュンッ! バギイイッツ! ……ボロン。
諏訪子「……へ?」
不意に飛んできたスパナが顔面に直撃し、その表情を驚愕に軽く歪ませながら宙をフワリと飛び、
そのまま重力に負けて自由落下する。 ……無論、それは若林の「首」についての話である。
そして自身をコントロールする頭脳の不在を察知した若林の上半身及び下半身は、
力無くぐにゃりと地面に倒れ伏そうとするも――それすらも許してはくれなかった。
ズブッ。 グシャッ……ボンッ!!
飛んできたスパナと同等の速度で加速した一つの影は、正確に若林の胴体を捉えていた。
更に、その影が放つ正拳は捉えた胴体を間違い無く突き穿っていた。
諏訪子「あ……あっ……うっう〜……?」
471 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/13(日) 21:56:37 ID:2+NqAup6
諏訪子はまるで外見通りの童女のような、理解の伴わぬ呻き声を洩らす。
彼女のすぐ数メートル先にて行われた惨劇を見て。
自分達の数か月越しの努力が一瞬で破壊された様子を見て。
彼女は一時的な錯乱状態に陥っていた。
神奈子「――「メテオリックオンバシラ」ッ!」
ギュウウウウウウウウウッ! バゴオオオオオン!!
――そのため、次に動けたのは比較的この惨劇を客観視出来ていた神奈子だった。
秘密の研究所に襲来し、自分のチームの切り札を破壊した暗殺者を、彼女は逃す事は出来ない。
音速に近い速度で衝撃波を纏いながら進む御柱は、先程若林の首を吹き飛ばしたスパナよりも
強烈な速度と威力を持って暗殺者の脳天へと突き進むが……。
???「キェエエエエエエエエ〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!」
ビュンッ! ズバアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ! ……ドスン、ゴロン。
それよりも早く、暗殺者の手刀がその御柱を捉えていた。
彼がピンと突きだした右腕を振るうと、神木で出来た数メートルもの巨大な御柱は縦に裂ける。
神奈子「なん……だと……!? ――え、ええいっ! この神の逆鱗に触れた事、後悔させてやろう…!
御柱よ――彼の背教者を轢き殺せッ!」
軍神たる自身の放った御柱がいとも容易く手折られた事に驚いた神奈子は、
しかしこれ以上の御柱の雨霰を暗殺者に向けて打ち放つ。
バシュンッ! バシュッ! ズバババババババ……
472 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/13(日) 21:57:44 ID:2+NqAup6
かくして弾幕ごっこの域を超えた、明確な殺意の籠った蹂躙を受けた暗殺者は…
それでも、怯える事すらしなかった。むしろ彼は不敵に顔を歪ませて――。
ビュンッ、バシュッ! ビュンッ、バシュッ! ビュンッ、バシュッ! ビュンッ、バシュッ!
――まるで流れ作業のように、その手刀で飛来する柱を薙ぎ払って行く。
その目はただひたすらに澱んでおり、満たされぬ気配すらあった。
神奈子「(いや、大丈夫だ……! ヤツの動きも少しではあるが鈍っている!
このまま御柱を展開し続けていれば――私が、競り勝てる筈だ!)」
…だが、神奈子の御柱が信仰を媒介として、実質無限に放たれる事とは対照的に、
彼の暗殺者の体力は有言。神奈子は持久戦に縺れ込む事を決意して御柱を撃ちまくり――。
そして、30分ほどの競り合いの後。 神奈子の期待は的中する。
???「グッ……ハァッ!!」
諏訪子「あ、明らかに鈍ってるよ、アイツの動き!? あれなら、きっと次の一発は――入る!」
それはずっと二人の戦いの様子を見守っていた諏訪子が、暗殺者の体力の衰えを察知して声を上げた事が合図だった。
ビュウウウッ、ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!
???「―――ッ!?」
神奈子「(やったか!?)」
473 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/13(日) 21:58:45 ID:2+NqAup6
数千発の布石の後に――とうとう、神奈子は彼の脳天に柱を撃ち付ける事に成功する。
そしてそのまま神奈子の神徳により硬度と退魔力を強化された御柱が、間違い無く彼の頭をすり潰す。
と、確信していたが――。
???「…………フンッ!」
バギイッ! ベキッ!
彼の頭はすり潰れるどころか、殆ど傷一つ付いてはいなかった。
彼は痛みを訴える事すらせず、全く自然な動作でその柱を掴み…そのまま握力で握りつぶす。
……神奈子と諏訪子はこの時、漸く理解した。
今、自分達の眼前に立つ者は「只者」では無く――余程危険な幻想種であるということに。
華扇「……貴女達が幾ら神とは言えども。 それをも上回る力を持つ妖怪は確実に存在します。
驕りは神をも下衆に変え、人であれば畜生と変貌させます。 ゆめ、貴女達の風祝にまで悪影響が及ぶ事の無いように」
神奈子達が茫然自失となっている間に、第二の来訪者がゆっくりと研究室へと侵入し、
冷静に今の状況を総括して――神を相手に説教を開始していた。
諏訪子「お、お前は……山の仙人!? どうしてここに!?」
華扇「別に。 …私はただ、自らの不肖の弟子を連れ戻しに来ただけです」
???「…………済まない、師よ」
華扇「先に言っておきますが、弁解は聞きませんよ――若島津」
ここで初めて、恐るべき暗殺者――若島津健は……華扇を「師」と仰ぎつつ、掛け声以外の言葉を紡ぎだす。
その口調には本心からの忠誠と畏敬が籠められていた。
華扇に釘を刺されて若島津は少しだけ口ごもるも――更に言葉を続けた。
474 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/13(日) 21:59:48 ID:2+NqAup6
若島津「俺は――自分の力を試したかった。 そしてはそれは今までのような武芸では無くサッカーで。
先の試合で弱さを実感した俺が、貴女の導きを受けてどれほどまで強くなったのか。 それを試したかったのだ。
そして……俺の眼鏡に叶いかつ、GKが不在のチームと言えば……ここしかなかった」
諏訪子「ちょっ、それで私らが丹精込めて作った若林くんロボを破壊したってのかい?
そうなら、素直に話してくれれば何とでも手は打ったのにさ。
――流石に、それだけが理由ならちょっと祟るよ……?」
諏訪子は一見暢気そうな風に見えるが――こう見えて非常にねちっこい性格である。
神奈子の指示を受けてとはいえ、自分の持てる呪術や奇跡の類を注ぎ込んで創り出した傑作を
粉々にされた事について、諏訪子は若島津を酷く恨んでいた。 ――それこそ、祟ってしまわんばかりに。
若島津は、そんな諏訪子の恨みがましい目線を受けて……高らかに、こう宣言した。
若島津「俺は――若林源三や森崎有三の噛ませ犬じゃない!!」
――場の空気が、一時凍りついた。
神奈子「へぇ、面白いねぇ」
諏訪子「いやいや、面白いねぇ……じゃないよこのバ神奈子!? え!? 何ソレ!?
逆恨み!? 逆恨みで私達の数カ月の努力が破壊されたの!? いやいやいや、可笑しいでしょそれ!?
というか噛ませ犬じゃないって証明するならサッカーで勝とうよ!? 馬鹿じゃないの!? 祟られたいの!?」
そして、凍りついた空気を破ったのは……これまでの不機嫌さを忘れてニヤリと笑う神奈子と、
これまでの不機嫌さを引き継いでまくしたてる諏訪子の声だった。そして諏訪子は正論を語っているだけだった。
475 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/13(日) 22:00:53 ID:2+NqAup6
神奈子「――まぁまぁ、そう怒るな諏訪子。 話を聞けば…そして、先の実力を見れば、
この若島津君もまた、若林源三に負けぬ実力者。 外来人の彼なら、名簿も上手く誤魔化せるだろうし、良いじゃないか」
諏訪子「アンタってば……数千年前から思ってたけど、とことん前向きだねぇ…」
神奈子「そういうアンタは、昔から根に持ち過ぎるのよ。感情に囚われて、合理的かつ効率的な手段を取るのを躊躇っちゃいけない。
ここは、彼を呪殺する事よりも、若林君の穴を埋めて貰う方がより効率的じゃないか」
諏訪子「それは、そうだけどさ……」
――そして、神奈子の提案する次善策もまた正論だった。
諏訪子は不機嫌さを隠さずに若島津を睨んで「よろしく」とだけ言うと、そのまま研究室を去っていった。
神奈子「やれやれ、アイツも賢いが気難しいヤツだよ。 ……あっ、そうだ!」
華扇「私は入りませんよ。 ……そもそも、若島津を貴女のチームに入れる事自体、
限り無く黒に近いグレー――というより、黒そのものなんですから。 私が入る事などもっての外です」
神奈子「う〜む。 【大会出場者は、4月末提出の名簿にある者だけとする】っていうルールは面倒ねぇ…」
そして神奈子は全く恥じることも無く華扇を勧誘して断られるも……それも気にせずに楽しげな様子で、
早々に研究所を立ち去る。 ――うず高く積もった御柱と、その残骸にも目に暮れずに。
華扇「若島津よ……焦る気持ちは分かりますが、貴方の実力はまだ未熟。 貴方は、敗北を経験しても再び這いあがれますか?」
若島津「愚問だ、当然這い上がる。 そうでなくては、俺が俺で無くなる」
若林源三の代役として、守矢みらくるずのピッチを守る事となった若島津。
数々の修羅場を乗り越えて人ならざる力を得た彼の姿は――「鬼」と形容するに相応しかった。
*守矢みらくるずが強化されました?
*若島津健が守矢みらくるずに加入しました。
476 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/13(日) 22:04:19 ID:2+NqAup6
☆紅魔スカーレットムーンズの場合☆
〜紅魔館・特設サッカーコート〜
昼でも日光が当たらず、雨天時でも雨が当たらないようドーム式となっている紅魔館の特設サッカーコートにおいても、
大会前だからこそと紅帝達の一軍は真夜中から真昼まで練習を繰り返す。
先日の永遠亭ルナティックスとの試合――そして敗北は彼女達の士気を俄かに高揚させ。
紅魔スカーレットムーンズの選手達もまた、急造ではあるが新たな力を身につけようとしていた。
咲夜「(この前の試合では、私は器用貧乏な活躍しか出来なかった! お嬢様の恥とならぬよう、精進しなくては!)
――行くわよ、「幻惑ミスディレクション」!!」
タッ! …ススッ、ズザアアアアアアアアアアアアアッ! バチィイイイッ!!
美鈴「ふ、ふえ〜ん!? 折角の私の必殺ドリブルが〜!?」
パチュリー「そうよ小悪魔、このまま軸足を自然に持っていって……」
小悪魔「こ、こうですかパチュリー様!?」
タタタッ……クイッ、スタッ!
パチュリー「そうそう。 それなら、まぁ…「やや華麗なドリブル」として、試合でも使い物になりそうね。
(そして鈴仙の協力により私が得た大魔法――「フォトシンセシス」にも未だ欠点があるとはいえ、
少しずつ、慣れていかないとね)」
フラン「お、お姉様!」
バシュッ、バシュッ!
レミリア「そうよフラン! パスは相手の事を考えて始めて上手く通す事が出来る! 大丈夫、貴女にも出来る筈よ!」
477 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/13(日) 22:05:19 ID:2+NqAup6
フラン「う、うんっ! ――でも私は決めたいな、お姉様……「アレ」の練習もしようよ〜」
レミリア「「トランシルヴァニア」か……。 そうね、やってみましょうか」
陸「――って、朕を忘れちゃ駄目アルよ! くらえい、「襲爪雷斬脚」!!」
バシュッ! ……グワアアアアッ! バチイイイイイッ!!
レミリア「…あら、居たのね、中国」
陸「そ、それが止められた後に言うセリフアルか!? 何なら、「ダイレクトレッドサン」や「バイシクルレッドサン」でも良いアルよ!
今の朕の飛び出しなら……三回に一回くらいは負ける気がしないアル!」
レミリア「分かってる、わかってる。 アンタも頼りにしてるわよ、中国。 …どうやら、パンチングも割と様になって来たようだしね」
…咲夜は得意のタックルを中心に鍛えて、美鈴はGKを諦めてSBとしての能力を追及し。
小悪魔がパス以外の技術も磨きつつ、パチュリーは自身がフルタイムで出場出来る手段を、魔法に見出そうとしていた。
そして陸も本格的GKとしての道を歩む中で――レミリアとフランも、姉妹ならではのコンビプレイに磨きを掛ける。
レミリア「(霊夢をギャフンと言わせるのは勿論として……鈴仙。 私には貴女にも借りがあるわ。
紅帝として、この借りは必ず返さなくてはならない。 ――だから、決勝までには会いましょう、永遠亭ルナティックスよ)」
*紅魔スカーレットムーンズが強化されました。
478 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/13(日) 22:06:33 ID:2+NqAup6
☆聖徳ホウリューズの場合☆
〜仙界〜
岬「成程。 あの人の狙いは――これだったのか」
岬はもはや日課となったランニングをこなした上で、チームの最終調整を見て……漸く、
彼を連れ去った聖徳道士――豊聡耳神子の狙いを悟っていた。
神子「それに早々に気付くとは……君はやはり、私の補佐をさせるに相応しい人物だったわね。
屠自古にしても布都にしても、優秀だけど頭が堅いから。 優秀かつ気回りの効く人物が丁度必要だったのよ」
岬「…ありがとうございます、道士」
神子「――とりあえず、本大会の目標は予選突破だけど……ひょっとしたら、大会優勝も行けるかもね」
岬「…いや、それは厳しいかもしれませんよ。 なにせ「彼ら」はともかく僕たちは、練習期間が少々短すぎた」
神子「――それもそうね。 でも、まぁ……私達は、今大会においては「メッセージ」を発する事が大事だしね。
邪悪な妖怪により封じ込められし人間達に贈る――とびっきりの、「人間賛歌」を」
岬「フフ……(何が「人間賛歌」さ。 この人は端から、自分以外の人間は皆、自分よりも劣っていると確信している癖に。
だけど、僕が仕えるには――こうした人物の方が相応しい。 丁度、全盛期の翼君のように)」
岬と神子は、この半年間の「政治活動」にて…互いに互いを信頼しないまでも、
優秀な利害関係人として捉えるようになっていた。そして彼らは、自身のプランに対して絶対の自身を持っていた。
神子はその後に布都を呼びつけて、特注のマントを持ってこさせる。
479 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/13(日) 22:08:09 ID:2+NqAup6
布都「冠位十二階の最上位。 「大徳」を表す見事な紫の召し物ですぞ、太子様」
神子「ええ、ありがとう神子。 ――それでは」
布都から仰々しくマントを受け取った神子は颯爽とそれを羽織り。
岬や布都を始めとする臣下と――外界から寄せ集めた「助っ人達」に向かって、こう宣言をした。
神子「――さあ、皆の者! 戯れは終わりじゃ! 堕落した幻想郷を救えるのは、もはや「道」を極めし君達しかいない。
今こそ! 妖怪でも、神々でも無い――「人間」種族の力を見せつける時だ!
我らは一人一人では葦のように細く頼りないが、しかし集まる事で太い大木をもたたき折る事が出来る!
さあ、立ちあがろうじゃないか! 私達「幻想郷維新の会」……じゃなくて、聖徳ホウリューズなら!
この世界を変える事が出来る! ウィー・キャン・チェンジだ!!」
ホウリューズメンバー「ワアアアアアアアアアアアアアア!!」「みーこ! みーこ! みーこ! みーこ!」
……幻想郷を、妖怪から人間の手に取り戻し、失われていた人間の尊厳を復活させる。
これが、神子がこうまでして政治活動に走る表向きの理由。
しかし、聡明な岬には彼女の真の野望は手に取るように明白だった。
岬「(幻想郷を人間の物にする。そうしたら人間の中で最も優れた人物を、「為政者」にしなくてはならない。
となると、後は……考えるまでもないか。 ――僕は、ただ黙って利権という甘い蜜を頂くのみさ)」
*聖徳ホウリューズは強化されていません。
*岬と神子の関係、岬→(利害関係人)←神子 が明らかになりました。
480 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/13(日) 22:09:45 ID:2+NqAup6
☆博麗連合の場合☆
〜博麗神社・境内〜
森崎「(よしよし、俺の派閥員も大分増えてきたな。 中里と魔理沙の奴は元々仲が良いから良いとしても…)」
大会前最後の練習という事で、博麗連合のチームメンバーがほぼ勢ぞろいした中、
森崎は霊夢の定位置であるお賽銭箱前にどっかりと座って満足そうに成果を確認していた。
小町「(森崎が「ポストプレイ」を教えてくれたお陰で、私の負担もグンと減ったしねぇ。
しかもアシストを稼げて活躍度も増えたし、一石二鳥だ)――それっ、「宵越しポストプレイ」だ!」
ポムッ…ポーンッ!
森崎「(小町の奴は……あいつの性格と特徴にピッタリだったポストプレイヤーに転向させた事で、
何もしなくても勝手にメキメキ伸びてくれやがった。 元々決定力もそこそこはあったから、長野の奴より余程使えそうだぜ)」
衣玖「あ、あの……総領娘様? 私は今日、「定時退庁日」なのですが…?」
天子「何いきなり権利主張して来てる訳? いいじゃん別に、現に今は登庁してないんだし!」
中里「衣玖殿のパスは非常に良いパスでゴザル。 拙者としても、居てくれれば有難いでゴザルよ」
衣玖「くうっ……(森崎さんに弱みを握られたせいで、私の業務負担は鰻昇りじゃないですか!?
「メンタルヘルス相談窓口」ってどこだったかなぁ……?)」
森崎「(衣玖さんは、こっそり「羽衣婚活(※)」をしようとしていたシーンを盗撮したお陰で、今じゃあ俺のイエスマンだ。
それだけじゃなく、パスもまあ上手いから――居て損になる事はないしな)」
(※身に纏う羽衣をわざと地上に取り残し、それを拾った人間の元にパラサ…結婚して同居するというもの)
481 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/13(日) 22:11:22 ID:2+NqAup6
アリス「あっ、森崎お疲れ様! よ、良かったらクッキー焼いてきたんだけど…食べる?」
森崎「いや、練習しろよ」
アリス「そ、そうよね! よしっ、今日は……っと」
森崎「(アリスの奴は分かりやすいから御しやすい。 適当に友達面してたら勝手に懐いてくれるから楽だったな。
そして――)」
萃香「お待たせ! アイスティーしか無かったんだけど良いかな?」
森崎「いや…お前も練習しようぜ(このチームの第1GK――いや、俺は自分が第1GKと思っているが――である伊吹萃香さん。
危ういシーンもあったが……彼女に認められたのは成功だったな。 お陰で、俺の一対一の能力も大分安定してきた)」
萃香「それもそっか。 んじゃ森崎、アンタも夜練で大変だろうけど、無理はしなさんなよ!」
森崎「おう、萃香さんも楽勝試合のGKは宜しく頼むぜ。 この俺様の引き立て役としてな!」
萃香「ハハハッ、私はアンタのそういう所が好きだよ! その弱っちいくせに、決してそれを認めようとしない度胸と意固地さ!
それがでも実際に、今の強さに繋がっているんだから、アンタは大物だな」
森崎「フッ、上から目線で語れるのも今の内だぜ? この俺が大会で得点王・アシスト王・最優秀GKを総ナメするまでのな」
萃香「おう、そうだったそうだった。 んじゃ、期待してるよ森崎! もしもその言葉が嘘だったら――攫いに行くけど」
森崎「フフ……(やっぱり、最優秀GKだけにしとけば良かった……)」
森崎が、こうして自分の力で広げて行った交友関係(一部主従関係も混じっているが)を確かめつつある中、
この場に居ない博麗連合の選手もいた。 ――そう、博麗霊夢と霧雨魔理沙である。
霊夢は「異変解決」を、魔理沙は「新技開発」を理由に別行動を取っていた。
482 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/13(日) 22:12:48 ID:2+NqAup6
森崎「(霊夢の奴は……まぁ良いとしても、魔理沙の奴が少し不安だな。 まぁ良いか)」
――と、森崎が二人に想いを馳せている内に。
霊夢「ただいまー」
魔理沙「……遅れてすまん」
アリス「あっ、ちょっと魔理沙!? それに霊夢! 今までどこ行ってたのよ!?」
天子「でも、思ったよりも速かったじゃないの? 普通ならまだつかない時間よ?」
霊夢と魔理沙の二人が、神社の境内に入って来る。
二人の表情は対照的で、霊夢が一仕事終えた後の充実感を得ているのに対し、
魔理沙の方の表情は、未だ浮かばれない様子だった。
森崎「(魔理沙の方は……どうやら、必殺シュートの「もう少し」が完成しなかったようだな。
そして霊夢――何だ、あの右手にぶら下げてるカゴは? よく見ると少し揺れている…生き物が入っているのか?)」
観察眼に優れる森崎は早速に魔理沙の表情の真意を看破し、
霊夢の持つお洒落な籠に興味を惹かれていた。
483 :
森崎名無しさん
:2014/04/13(日) 22:16:37 ID:???
羽衣婚活ワロタwww
484 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/13(日) 22:17:36 ID:2+NqAup6
魔理沙「……ああ、ちょっとだけ最後の〆に難儀してな。 今日はもう諦めて、チームワークを確認しようと思ったんだ」
果たして魔理沙の表情の真意は、森崎の予測する通りだった。
しかし、流石の森崎も、霊夢の表情の真意と――その籠の中に「誰」が入っているのかまでは、思いつく事が出来なかった。
霊夢は、得意気な表情を見せて、籠の側面についていたおもちゃの扉を開けて――。
霊夢「これ、拾ったんだけど――どうかな、ウチの選手として使ってみない?
ルールの方は、まぁ……紫がきっと上手いことしてくれるし」
???「ちょ、ちょっと!? 持ちあげた状態で扉開けないでよ〜! 怖いじゃない!?」
森崎「は――ハァ、人間!? それも、身長十数センチの……!?」
霊夢「こいつ、私のお祓い棒とかにちょっかいかけてた奴のボスで、名前は…なんだっけ」
針妙丸「私の名前は、「少名 針妙丸(すくな しんみょうまる)」……って! ちょっと待ってよ!?
私の人権はどうなってるのよ〜!? ああ、打ち出の小づちの力さえあれば〜〜〜〜!?」
……霊夢は何の気も無しに、異変解決で得た「新助っ人」をチームに加入させようと提案してきたのだった。
森崎「(なんだか、五月蠅くて空気が読め無さそうなヤツだな……。 ――大丈夫なのか?)」
そして最初は小人の存在に驚いていた森崎は……早くもその新助っ人とやらの能力や性格、与し易さを品定めしている。
この辺りの打算的な切り替えの速さは、森崎の長所だった。
*博麗連合が強化されました。
*少名針妙丸が博麗連合に加入しました。
485 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/13(日) 22:18:44 ID:2+NqAup6
☆そして、再び永遠亭ルナティックス☆
〜永遠亭・鈴仙の私室〜
鈴仙「(今ごろ、中山さんは何してるんだろう。 幻想郷のどこに行き、何を感じ、そして…何を得て来るのかな)」
つい先ほどまでは、特訓疲れで泥のように眠っていた鈴仙だったが。
心の底の昂りが抑えきれずにふと目を覚まし――ふと、今はここには居ない中山の事を考える。
鈴仙「(中山さんは、いつだって自分から道を切り開いていた。
……親や先生、依姫様達や師匠達から言われた通りの道を進んできた私と違って。
今だってそう。 色々と考えるようにはなったけれど――きっと、本質はまだまだ甘いまんまだわ)」
中山のようになりたいと考え、やがて中山の言う通りではなく、
自分自身の道を歩かなくてはならないと気付いた鈴仙だったが、今はまだ巣立ちの時では無い。
しかし――その「時」はきっと必ず来るのだと、鈴仙は確信していた。
鈴仙「(師匠に並ぶ選手となるために、全幻想郷代表として師匠と共に活躍する…って思っていたけれど。
――今の私には、もっと他の道も選べるような気もする。 例えば……師匠と対峙するってことも、あっても良いかもしれない。
今まで保留保留にして来たけれど……私は今、【何を本当に望んでいる】のだろう?)」
今はまだその時ではないが……そろそろ、一度自分の考えを決定しておかないといけないような気がする。
「決定」という行為は非常な苦痛を伴う。 ある物を選んだ以上、それ以外の物は切り捨てなければならないからだ。
AB二択の内からAを選んだとしたら、仮にBへの想いが残っていても……Bを再び選ぶ事は出来ない。
鈴仙「(でも――今なら、まだ変えられる。 だけど……【ここでの選択は、私が今まで持っていた大きな目標を、
一旦とはいえ変える効果はある】かもしれない。 だって、それ位付きつめて考えないと……。
その「時」が来た時に、もっと迷う事になっちゃうと思うもの)」
もしもこの時が、鈴仙にとっての決意の時であるとするならば、今の自分は何を選ぶだろうか。
鈴仙は改めて、自分の持つ大きな目標を再確認することとした。
486 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2014/04/13(日) 22:21:29 ID:2+NqAup6
鈴仙「(私の目標は……)」
A:今まで通り、「全幻想郷代表で活躍し、永琳と肩を並べられる名プレーヤーになること」
B:「幻想郷や外界の強者に対して、自分の生きざまを見せつけてやること」
C:「今まで自分を見下してきた強者や天才を、サッカーで見返してやること」
D:「どんな環境でもサッカーをやり続け、とにかく最強のFWを目指すこと」
E:その他 自由選択枠(※作者の判断で、選べないものもあります。 またA+B+Cなどの複数選択は基本的に無効です)
先に【3】票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
*ここで選んだ目標が、今後しばらくの鈴仙奮闘記スレの大目標となります。
*また、この選択肢は直接には鈴仙の能力やイベント等には影響しませんが、今後の展開に関する鈴仙の考え方の描写に
影響が出てくる可能性があります。 また、ルート分岐にかかる描写にも影響が出る予定です。
*具体的なルート分岐についてはまだ秘密ですが、大まかに二つのルートを考えています。
*質問があればお受けしますが、答えられない質問もあるかもしれません。
>>483
衣玖さんは東方求聞口授にあった花果子念報では羽衣婚活に否定的ですが、
実は内心憧れているのでは? ……と妄想しておりました。
487 :
森崎名無しさん
:2014/04/13(日) 22:22:23 ID:WJlNKDfk
A
488 :
森崎名無しさん
:2014/04/13(日) 22:22:30 ID:Thqqpl0Y
D
489 :
森崎名無しさん
:2014/04/13(日) 22:23:21 ID:???
E
幻想郷を凌辱したい!
490 :
森崎名無しさん
:2014/04/13(日) 22:23:25 ID:s2OCvNc6
C
491 :
森崎名無しさん
:2014/04/13(日) 22:24:58 ID:KCf8Dx6Y
A
最強のFWも目指したいけど鈴仙のスキルから考えると
バランスの高い選手の方が向いているし。
514KB
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0ch BBS 2007-01-24