キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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レス数が950を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。
【伝説の】Another-CU_9【継承者】

1 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/04/22(火) 12:47:04 ID:PG0gsAI6




この物語はフィクションです。
史実や実在の人物を連想する場面があるとしても、この物語とは関係がありません。
風土、名称については文献を参考としていますが、想像のウェイトも大きく、事実と異なります。


そして……この物語は キャプテン森崎のアナザーストーリーであり…
  とある貴公子と仲間達の サッカーに賭けた青春を描くストーリーです。


恋愛は二の次に、サッカーに命を削って頑張る彼等を応援してあげて下さい。




207 :森崎名無しさん:2014/05/28(水) 12:41:18 ID:8eLt8/nU


208 :森崎名無しさん:2014/05/28(水) 12:44:14 ID:c4BzGWjk
E

209 :森崎名無しさん:2014/05/28(水) 12:45:44 ID:c4BzGWjk
あ、やっぱり取り消します。
わかりきったこと聞くなって怒られそう

Aに変更で。
実際最後まで戦いたかったし。

210 :& ◆LMRaV4nJQQ :2014/05/28(水) 12:49:44 ID:FbSnI89s
B

211 :森崎名無しさん:2014/05/28(水) 15:03:07 ID:/1bQ/BQ+
F
ルール的にディエゴは速やかに去るべきであり、三杉は治療すべき
なにより試合は終わってない。笛がなるまで試合終了じゃないよ。

212 :森崎名無しさん:2014/05/28(水) 15:04:01 ID:E1EVp05c
D

213 :森崎名無しさん:2014/05/28(水) 17:19:42 ID:fZLyFWOQ

>>211

214 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/05/28(水) 17:31:02 ID:???

>  F (別に何も言わなくていいか。)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉(止そう。)

 ディエゴ・ブランドーは退場となった。
 だが本来ならばレッドカードを出されるまでに至らぬプレイだったと三杉は思っていた。

三杉(彼の狙いは(トリックを絡めているが)クリーンと見なされるショルダータックルだった。
    (それでも接触プレイだからリスクはあり過ぎるほどあったが)
    それをどう処すのか… ごく僅かの時間だったが僕は選択する余地があったはずだ。)

 だからディエゴを退場に追いやったのは自分であり、彼はもそれは薄々察している筈である。
 ゆえに今何を口にしてもディエゴにとっては挑発以外の何物にもならない。
 そう三杉は考えた。

 なぜディエゴが大きすぎるリスクを犯してまで接触プレイを続けたのか…
 それだけが不思議であった。

※厳密には三杉に選択の自由があったとは言えない。
 確かに視覚から入った情報を元に、彼の頭は抜き去るか反則を受けるかを考える事が出来ていた。
 しかし思考とは裏腹に、彼の身体は既に後者を選択して迷うことなく動いていた。※

215 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/05/28(水) 17:32:05 ID:???

三杉(もはや彼を挑発しても試合に影響しない。
     これ以上ディエゴを逆上させて、後のトラブルに繋がる可能性の方がむしろ心配だ。)

 三杉は小さな後ろめたさを隠すように目の前の判断を弁護し、立ちすくむディエゴの脇を通り過ぎた。

ディエゴ(カエルの小便よりも・・・・・・・・・・下衆な! 下衆なマリーシアなぞをよくも!
       よくもこのおれに! いい気になるなよ! KUAA!
       最後に勝つのは! フットボールでただ一つの栄光を掴むのは! このDioだ!)


<VIP>

トゥイーティー「あ… あぁ〜…」

マエリベリー(勝負に絶対はないとは言え…)

クライフ「決まったようだな。」

ファンベルグ「……」

 審判の掲げたレッドカードはV.I.Pルームからもはっきりと見えた。
 バルサの主柱は退場となり、残り時間を10人きりで戦わなければならない。
 フィールダーの減少に伴いパスコースも減り、ショートパス戦術も難しくなるだろう。
 普通に考えればバルサの勝利はほぼ絶たれたと考えても支障なかった。

216 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/05/28(水) 17:33:15 ID:???

トゥイーティー「なんでディエゴは黄札を貰った後も接触プレイをしかけたんでちか…」

 FIFAのヒヨコは一つの口にした。
 俯瞰で観ていた彼にはディエゴのプレイが不必要なものと映っていた。
 戦況はバルサの方が追い上げムードで、体力という確かな優位もバルサにあった。
 状況が変わらず推移したと仮定すれば、勝利はバルサが得ていた可能性が高かったと見えた。

 間を開けず、その疑問への回答は口にされた。

クライフ「ヴィオラの10番の体力を削りたかったのだよ。」

トゥイーティー「いやでも… 赤札のリスクに換えてまでやる必要があったんでちか?」

クライフ「フフ… あったのだよ、奴らには。」

 『お前には分かるか?』とクライフはファンベルグに顔を向けて続きを促した。
 
ファンベルグ「…それは勿論。」

クライフ「では説明してみせてくれ。」

トゥイーティー(ドキドキ)

ファンベルグ「全てはバルサ選手たちに危機的状況の経験が不足していた結果ですよ。
         試合がどちらの優位に進んでいるか、その目算が彼らには出来ない。」

クライフ「ふむ」

ファンベルグ「彼らは有利だった。 勝利に近かったのは彼らの方だったが、それを彼らは判らなかった。
         だから不要なリスクを押してでも、更なる優位性が必要だったんです。」

217 :一旦ここまでアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/05/28(水) 17:34:52 ID:???

クライフ「ふふ、その通りだ。」

 クライフは満足そうに頷いた。
 ディビシオン・デ・オノール・フベニール(リーガのユースクラス)にてライバルのいない、
圧勝経験ばかりを豊富に積んできたバルサBの選手達は、競った状況の目算が出来なかった。
 つまりは必要なリスクを必要なだけ負うという戦いが出来なかったのだ。

 これはディエゴに限らず、バルサBのメンバー全員に言える話だった。
 余談だが、グランディオス、ライカールらがディエゴの接触プレイを抑制しようせず、
むしろそれに頼って促すようなパス出しをしていたのも、クライフは見逃がしていなかった。

クライフ「ヤツラのパスはまだまだ未熟だが、それでもこのクラスで十分に通用していた。
      前半片っ端から止められていたのは油断と運の要素が左右した結果だ。
      事実、後半は他の戦術を組み合わせる事で中盤戦を圧倒していた。」

ファンベルグ「それでも前半の印象が強烈に焼き付いていたんでしょうね。
         自分たちのパスではこの敵(フロレンティア・ヴィオラ)には通用しないと。」

クライフ「自分の実力を信じられなくなれば、こう言った近道に頼りたくなるものだ。
      それがどのような結果を生むか… ヤツラも身を以て学んだだろう。
      そして敗北の痛み、勝利への餓え。 大きな収穫だよ。 これでディエゴはまた強くなる。」

トゥイーティー(ふえー......)

218 :森崎名無しさん:2014/05/28(水) 17:50:28 ID:???
(この試合では)再起不能 リタイア ディエゴの完全敗北

219 :森崎名無しさん:2014/05/28(水) 17:52:37 ID:???
ディエゴの反則退場を上手くまとめるなぁw

220 :森崎名無しさん:2014/05/28(水) 17:58:35 ID:???
というか、フィオの後半に強いの神通力もここまで来ると怖い
三杉が肝心な所で勝負強かっただけといえばそれまでだけど

221 :森崎名無しさん:2014/05/28(水) 18:07:55 ID:???
展開としては分かるけどカード判定での反則であっちは吹っ飛び係数有り必殺発動かつラフプレイスキルのスケアリー発動してて
数値的には完全に抜いてて負傷までしたのにマリーシア扱いはちょっと違和感あるなw

222 :森崎名無しさん:2014/05/28(水) 18:13:53 ID:???
いつぞやの岬との勝負で恨まれているけど
この三杉ならそうそうハマることもあるまいw

223 :森崎名無しさん:2014/05/28(水) 18:56:08 ID:???
正直な話日本戦は向こうの取れる現実的な手は中盤省略のカウンターしかないから戦術面では割と気が楽。
日向はダラピつけときゃ7割シャットアウトできるだろうし後は葵の特攻しかない
問題はDFとGKなんだよな。ここだけは間違いなく世界トップクラスのクオリティだから困る
岸田、中山、赤井のラインはシャレ抜きで相当固いしその後ろには世界最強クラスGK森崎…
負ける気はしないが勝てる気がしないのもあるのは俺だけか?

224 :森崎名無しさん:2014/05/28(水) 19:09:38 ID:???
このままだと全日本は個々の戦力は高いけど、比較的戦術・戦略が甘いチームになるのかな
ポストプレーヤーがいないから、そういったことは警戒しなくてもいいしね。
森崎がFWとして出場したらそうともいかんけど。(日向はDFやらせてもいいし)
地味に怖いのは佐野のパワーアップかな。

225 :森崎名無しさん:2014/05/28(水) 19:28:57 ID:???
森崎がFWならラッキーだし、ないだろ

226 :森崎名無しさん:2014/05/28(水) 19:50:26 ID:???
反町に魔王の片鱗が残ってる可能性もあるな

227 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/05/28(水) 19:58:03 ID:???

<ヴィオラベンチ>

 ベンチに戻った三杉は早速治療を受けていた。
 とは言っても外傷があるわけでなし、湿布とテーピング程度の物だ。

モニカ「痛みますか…?」

三杉「多少はね。 まあ思っていたよりはずっと軽傷で済んだみたいだよ。
    一応テーピングはもう少しキツくしてくれるかい?」

モニカ「分かりました。」

 そう、負傷は三杉が考えていたよりも余程軽かった。
 …その上、後半に入ってすぐ感じた足の鈍い痛みも既にない。
 試合の興奮がそれを感じさせないのだろうかと、三杉は首を傾げるが…

三杉「……」

 そんな事を考えて誤魔化そうとしても、やはり気分は陰る。
 もちろん原因は先程のプレイだ。

シーザー「浮かない顔だな。 勝利にグッと近づいたってのに。」

三杉「コーチ…」

シーザー「ディエゴ・ブランドーを退場に追い込んだのを気に病んでるのか?」

228 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/05/28(水) 20:00:43 ID:???

三杉「いえ… あれは彼の自業自得ですよ。 彼はこの試合だけでもラフプレーが多すぎ
    でしたし、それでイエローも貰ってる。 それなのにあの場でショルダータックル
    などというリスクの高いプレーをやるようじゃ、遅かれ退場していました。」

モニカ「そうですよ。」

 そこまでハッキリと口にし、モニカの同意も得られ…
 それでも三杉は『ただ…』と付け加えた。

シーザー「ただ… なんだ?」

三杉「あの時ファウルを貰って… その上で突破する事も出来た気がするんですよ。
    アドバンテージが与えられ、ショートカウンターで1点取れたかも知れない。
    でも、そうしたらディエゴにはレッドカードが出なかったかも知れない。」

シーザー「逃げちまった… って思ってんのか?」

モニカ「でもアドバンテージの後にもレッドカードが出されたかも知れないじゃないですか!
     それに早かれ遅かれ退場になっただろうって、さっきも…」

三杉「うん、モニカ。 それはそうなんだ。 そうなんだけどね…」

シーザー「まあとにかくだ。 お前は審判が確実にレッドカードを出すよう動いた。
      その行為自体にはどう思ってんだ?
      逃げたどうこうじゃねえ。 正しいか、間違ってるかだ。」

229 :本日はここまでアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/05/28(水) 20:02:21 ID:???

☆どう思ってますか?

 A 正しかった。 確実に勝利へ近づく措置だったと言える。
 B 間違っていた。 勝利のためにでも、こんな事はやるべきではなかった。
 C いや違う。 むしろ勝利のためなら、もっとダーティーで構わない。
 D 決して褒められないが、止むを得なかった。
 E その他(自由記述)

3票決です。メル欄は空白でお願い致します。
というかほぼアンケートなのでお気軽に。

230 :森崎名無しさん:2014/05/28(水) 20:04:26 ID:2p6tg1+E
A

231 :森崎名無しさん:2014/05/28(水) 20:08:30 ID:9J7pnM+c


232 :森崎名無しさん:2014/05/28(水) 20:09:50 ID:GSmiYpsA
A

233 :森崎名無しさん:2014/05/28(水) 22:34:32 ID:???
カグヤ ブルノ カグヤ カグヤ カグヤ カグヤ ブルノ


234 :森崎名無しさん:2014/05/28(水) 22:57:35 ID:???
後一点取るあたりまで普通に試合進めるのかな?
こっちが取られたらアレですが

235 :森崎名無しさん:2014/05/28(水) 23:00:18 ID:???
まだ相手にもクァールだの点のとり方はあるし(運ぶのは難しいが)
ラムネも後半だし2点くらいまで普通じゃない?

236 :森崎名無しさん:2014/05/28(水) 23:54:56 ID:???
今後ファールされた際の方針になるのかな

237 :森崎名無しさん:2014/05/29(木) 02:27:04 ID:???
ディエゴ「どうしてこうなった・・・どうしたこうなった・・・!」

238 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/05/29(木) 15:23:01 ID:???

> A 正しかった。 確実に勝利へ近づく措置だったと言える。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 問われてみて、三杉はあの行動が間違いなく正しかったのだと思った。

 どの試合も負けられない、後がない状況だ。
 勝利へ近づくためにやった結果としては上々である。

 だからと言って何をやっても良いわけがないが… アレはサッカーの要素だという認識だ。
 マリーシアという大きな括りの中の一部として捉えても良いだろう。
 …である以上、三杉は自身の考える『越えてはならない線』を越えていない。
 間違っていたと思う理由もない。

三杉「正しかったと思いますよ、確実に勝利へ近づく措置でした。
    その上で、サッカーとして倫理を逸脱もしてません。」

モニカ「」コクコク

シーザー「なら、大きな問題じゃあない。」

三杉「大きな問題?」

 三杉の言葉を肯定して頷くモニカと異なり、シーザーの反応には含みがあった。
 当然そこは三杉も気になり、追求の手を伸ばす。

239 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/05/29(木) 15:25:06 ID:???

シーザー「さっきみたいなシーン、お前はアアは言ったが、行動を選べたようにはとても思えん。」

三杉「…と言うと?」

シーザー「咄嗟の状況で肉体を動かすのは理性ではなく本能って事だ。
      頭では選択しているつもりでも、実際の行動は決定済み… そういう状況もあるんだ。
      つまりさっきの選択はお前の本能・本質が導き出した物だとオレは言いたい。」

モニカ「本質…」

三杉「勝利に近づく最適な行動を僕の本能が選んでいた…と?」

シーザー「逆だな。 お前が24時間、何にも優先して考えているのがチームの勝利なんだろう。
      チームのため、仲間のため、監督役として、キャプテンとして、サポーターのため、
      今日に限っては泣かされた少女のため… とまあ、勝利を求める理由がどこにあるか
      はオレの知る所じゃあないが、本人なら分かっているだろう。」

三杉「Play for ...... なんとかの話でしたっけ。」

シーザー「まあな。 とにかくお前の本能と理性にすれ違いはないってのが今回の行動で分かった
      と言えるだろう。 そこに乖離があれば、無意識に蓄まるストレスが馬鹿にならない。
      コーチであるオレとしては大きな問題として考えなけりゃいけなかった。」

240 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/05/29(木) 15:26:09 ID:???

モニカ「なるほど… 流石、色々考えているんですね。」

三杉「こう見えて頼りになる人なんだよ。 それで、大きくない問題も窺いたい物です。」

シーザー「こう見えて≠ヘ余計なひと言だ。 そっちの問題はすこぶる単純な事だ。
      お前、ディエゴ・ブランドーよりも自分が劣っていると思ってんだろ?」

三杉(うっ…)

シーザー「図星だな?」

三杉「そう…ですね。 彼と僕とでは役割が違うので単純に比較しても意味はありませんが…
    この試合で僕の存在感(プレゼンス)はディエゴよりも劣っていたと思います。」

モニカ(…そうかなあ?)

シーザー「そうだろう。 それがあるから、『逃げた』なんて発想が後から出てくる。」

三杉「なるほど… 言われてみれば全て説明がつくものですね。」

シーザー「お前は取り敢えず、お前自身に対して誤解がなければ十分だ。
      ディエゴよりも劣っていると感じるなら、それはコーチであるオレの責任だ。
      そこについてはオレが何か手立てを考えるから、ひとまず心配するな。」

三杉「はい。」

241 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/05/29(木) 15:27:53 ID:???

 胸のわだかまりが解きほぐされ、スッキリとした気分になった。
 理性と本能… 今まで深く意識したことがなかったが、自分自身を把握してコントロール
するというのは難しく、それゆえ重要なの事なのだと三杉は知った。

モニカ「ええと… 治療はこれで終わりました。」

三杉「ありがとう。 それじゃあピッチに戻るよ。」

シーザー「ああ、行って来い。」


☆試合は残り15分とアディショナルタイム

 A ここからダイジェストどうぞ
 B ここからnotダイジェスト
 C 抜けてた5分含めてnotダイジェスト

2票決です。メル欄は空白でお願い致します。
※忘れてるかも知れませんが、この試合は回想であって勝利は既に確定しています。

242 :森崎名無しさん:2014/05/29(木) 16:01:36 ID:pMPSm7e+


243 :森崎名無しさん:2014/05/29(木) 16:01:40 ID:6IMkf9qA
B


244 :森崎名無しさん:2014/05/29(木) 16:12:17 ID:oU9WzCGE


245 :森崎名無しさん:2014/05/29(木) 16:37:16 ID:???
完全に忘れてた
0−3とかだったらどうなってたん

246 :森崎名無しさん:2014/05/29(木) 16:40:48 ID:???
ホントに忘れてたw

247 :森崎名無しさん:2014/05/29(木) 17:14:25 ID:???
もし負けていたら貴公子ポイント減少で勝ったことにして夢オチかな?

248 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/05/29(木) 17:34:22 ID:???

>A ここからダイジェストどうぞ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

先着7名様で
 ★三杉不在中の展開 → ! card(! dice+! dice)★
 ★ブンナークの活躍 → ! card(! dice+! dice)
  新田の活躍 → ! card(! dice+! dice)★
 ★ミハエルの活躍 → ! card(! dice+! dice)
  三杉の活躍 → ! card(! dice+! dice)★
 ★オジオの活躍 → ! card(! dice+! dice)
  レントゥルスの活躍 → ! card(! dice+! dice)★
 ★ダラピッコラの活躍 → ! card(! dice+! dice)
  ミュラーの活躍 → ! card(! dice+! dice)★
 ★スペルマンの活躍 → ! card(! dice+! dice)
  オワイランの活躍 → ! card(! dice+! dice)★
 ★ラムカーネの活躍 → ! card(! dice+! dice)★
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

[結果]
 2D6合計値が高いほど扱いが良くなります
 また2D6=12で覚醒、およびJOKERで大覚醒
 複数フラグを所持している選手の技開花についてはスレ主の任意になりますがご容赦下さい。
 
※カードの結果に関わらず、ある程度の規定展開が繰り広げられます。

249 :森崎名無しさん:2014/05/29(木) 17:38:16 ID:???
★三杉不在中の展開 → クラブ23 + 5 )★

250 :森崎名無しさん:2014/05/29(木) 17:39:37 ID:???
★ブンナークの活躍 → スペード33 + 4
  新田の活躍 → クラブ43 + 4 )★

251 :森崎名無しさん:2014/05/29(木) 17:40:37 ID:???
★ミハエルの活躍 → ハート35 + 5
  三杉の活躍 → クラブ91 + 6 )★

252 :森崎名無しさん:2014/05/29(木) 17:42:01 ID:???
★オジオの活躍 → ダイヤ25 + 1
  レントゥルスの活躍 → ハートQ1 + 1 )★

253 :森崎名無しさん:2014/05/29(木) 17:47:13 ID:???
★ダラピッコラの活躍 → ハート62 + 1
  ミュラーの活躍 → ダイヤA3 + 3 )★

どうにもパッとしない数値だ
守備陣の覚醒に期待っ

254 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/05/29(木) 17:47:53 ID:???
>>バルサ戦について
 苦戦はするけど負けはしないバランスのつもりでした。
 それに0−3とかならないよう調整とか誘導とか無意識にやってたと思います。
 そんなこんなでディエゴが退場しない場合も、体力切れの前にヴィオラが競り勝つ想定でした。

>>日本戦について
 反町は魔王化いきませんが、大幅パワーアップの可能性が無くはありません。
 あとポストプレイとか出来るFWもちゃんといますよ。

>>三杉の火力
 新田もですが、やはり素のシュート力がネックですね。
 ストも翼もディエゴもクァールもシュート力が三杉より格上ですから。
 とはいえ三杉も新田もパワーアップの布石はあるので心配はちょっとするくらいで大丈夫だと思います。
 まあ若林相手に現状の力で絶望的な程度なのはご了承ください。

255 :森崎名無しさん:2014/05/29(木) 17:56:39 ID:???
 ★スペルマンの活躍 → スペード94 + 6
  オワイランの活躍 → ハートJ6 + 4 )★

256 :森崎名無しさん:2014/05/29(木) 18:05:19 ID:???
★ラムカーネの活躍 → ハートA5 + 5 )★

257 :森崎名無しさん:2014/05/29(木) 18:24:44 ID:???
最終ラインがキッチリシャットアウトしたかな

258 :森崎名無しさん:2014/05/29(木) 19:15:49 ID:???
YMS(やっぱりミハエルはすごかった)

259 :森崎名無しさん:2014/05/30(金) 00:09:56 ID:???
無理にクァール上げてロングシュートを読まれての失点ありえる

260 :森崎名無しさん:2014/05/30(金) 08:14:27 ID:???
バルサは退場で格段に撃たせる前に止めやすくなるから
続いていたら、フィオは3−6−1か3−5−2に変形と予想
中盤支配しまくってシュート数増やして新田とブンナークでとどめ

261 :森崎名無しさん:2014/05/30(金) 12:08:34 ID:???
リーガ・エスパニョーラは当たりがさほど強くないらしいから
怪我の多いファンベルグが移籍するにはうってつけなのかー

262 :森崎名無しさん:2014/05/31(土) 13:27:38 ID:???
2−7−1にミハエル主役会にディエゴ退場
今回の試合もおもろかった

263 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/02(月) 19:21:50 ID:???

> 三杉不在中の展開 → クラブ2 ( 8 )

> ブンナークの活躍 → スペード3 ( 7 )
> 新田の活躍 → クラブ4 ( 7 )
> ミハエルの活躍 → ハート3 ( 10 )
> 三杉の活躍 → クラブ9 ( 7 )
> オジオの活躍 → ダイヤ2 ( 6 )
> レントゥルスの活躍 → ハートQ ( 2 )
> ダラピッコラの活躍 → ハート6 ( 3 )
> ミュラーの活躍 → ダイヤA ( 6 )
> スペルマンの活躍 → スペード9 ( 10 )
> オワイランの活躍 → ハートJ ( 10 )
> ラムカーネの活躍 → ハートA ( 10 )
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ブンナーク「うらあぁぁぁぁっ!!」 バシュッ!

 オジオの蹴った長いFKをブンナークがポストプレイでうまく落とした。
 マークは当然集中していたが、ここはディエゴ退場の動揺もあったのだろう。

新田(敵が動揺しているここで決める!) ダダッ

 このボールに新田が飛び込み、ノートラップでボレーを叩き込んだ。

 スパアァァァァァァァァン!

264 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/02(月) 19:24:17 ID:???

 スパアァァァァァァァァン!

ゴンザレス「(直線的でパワーもない)…が、速い!!」 ダッ

 バチィィィ!

 早すぎるシュートタイミングと球速自体の速さ。
 二段構えのスピードはルベン・ゴンザレスを焦らせたが、惜しくも手に触られた。

グランディオス「よし、拾ったらこっちに回せ! 焦ってクリアするなよ!」

 セカンドボールをねじ込む選手が在れば、或いはここで1点が取れたかも知れない。
 しかし三杉が治療で抜けている事とミハエルの体力引き伸ばしのため、それが出来る
シューターは不在であった。
 何よりバルサ側が三杉不在のこの短い時間を最後のチャンスと見て、窮鼠と化す可能
性を考えれば、ヴィオラはここで思い切った突出が出来なかった。


しかしヴィオラもあたら前に出なかっただけの成果をバルサへ見せつけた。

 グランディオス「10対10の今ならまだ互角以上に戦える!」 ポン!

 ミハエル「ハハン、それは既にwishuful tihinking(希望的観測)でしかありません。」 トッ

 ラーソン「ちょちょっ、キャプテン!? 支持率下降しちゃうっすよそれ!」

265 :今日はこれだけですアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/02(月) 19:26:43 ID:???

 現時点ではまだ人数的には互角…
 そう見なしてバルサはそこ突いてパスを繋げに来た。
 先ほどのは只の1回、攻撃を1回防がれただけだと信じていた。

 しかしこの時点で『互角』という言葉は数字的な意味を示すだけの物と成り果てていた。

 ポンッ!  トッ
  スパンッ!  トンッ

 後半ここまでの流れから一転、バルサはボールを得ても攻撃が繋がらなくなった。
 原因を分析することも出来ず、焦りの占める割合が増していく…

グランディオス(な、何故だ…!)
クァール(こんな繋がらねえとか他になかったぞ!?)
リネカー(こいつら今まで本調子じゃなかったのか…!?)

オジオ(このチームのパス技術、貰う技術は本当にすごい。 それは疑いない。
      正直言って掴み所がないし、読んで対処するのは不可能に近かった。)
ミハエル(ですが今のユー達には、そこに『勝負を急ぐ』という要項が加わっています。
       これまでとは違って狙いが随分と明け透けになっているんですよ?)

 そうこうしている間に5分少々が瞬く間に過ぎた。
 三杉淳がピッチに戻り、バルサが主導権を再び握る可能性はここで潰えた。

266 :森崎名無しさん:2014/06/04(水) 00:28:00 ID:???
リグルちゃんハッピーバースデー

267 :うちのリグルが誕生日アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/04(水) 18:28:03 ID:???

<VIP>

ファンベルグ「最後のサービスタイムも終わったようですね。
         この様子では引き分けで終わらせるのもまず難しいでしょう。」

クライフ「仕方あるまい、ヤツラは10人でやる事など考えてなかっただろうしな。」

ファンベルグ「…と言うと?」

クライフ「ディエゴが退場した条件下での想定をした事がないのだよ。」

ファンベルグ「アレでも、ですか?」

クライフ「実際に退場をくらうほどの長時間、ディエゴがあのスタイルでプレーを続けた事はない。
      ピンチと言われる時でも、ディエゴが本気を出せばスコアの面でも心理の面でも短時間
      で逆転する事が出来た。 そこまでやれば後は普段通りのBのスタイルで十分勝利を
      挙げて来られたのだ。」

ファンベルグ「諸刃の剣である事は当人たちも分かっていたという事ですか。」

クライフ「だからこそだよ。」

268 :266さん感謝ですアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/04(水) 18:29:05 ID:???

<ピッチ>

三杉「随分小気味よくインターセプトしていたみたいだね。」

オジオ「うん、相手が焦ってきたのか随分と読みやすくはなってるよ。。
     それにオワイランがボランチ以下をうまく動かしてくれたのも大きいかな。」

三杉「やはりそうか。」

 バルサのショートパスが繋がらなくなったのには、理由がもう一つあった。
 オワイランが周囲の低い位置の選手に指示を出し、敵が中盤以上に至った所で急にプレスが
かかるよう動かしたのがそれだ。

 位置的な問題として、敵の選択肢が減ってくる中盤以降。
 選択肢が狭まった段階で急に厳しいプレスを受けた時、何としても攻めたい(ボールを奪われ
たくない)バルサ選手は反射的と言って良いほどショートパスを即出しした。
 そしてこの時には無理を押すようなチャレンジ性のパスはなく、比較的安全で、尚且つ後方で
ないコースへとボールを流す事がほとんどだった。

三杉(ここまで行動が画一になれば、タイミング的にシビアでも、インターセプトは十分現実的だ。
    相手の欲求を知り、守備側が特定の指向を加える事で、行動を誘導する守備か。
    こういう状況だからこそとも言えるが、それでもこんな難しい発想を実行しようとは中々思え
    るものじゃない。 オワイランは指揮官に向いているのかも知れないな。)

 三杉が戻ってくれば人数の優位性が得られるから、それまでは攻撃より守備重視。
 ただしシュートは打たせたくない、体力の消耗もそうそう増やせない。
 オワイランの指揮はこういったヴィオラの希望を包括する結果を出したと言える。 
 三杉はそれ(及びそれを実行した度胸)に対して舌を巻いた。

269 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/04(水) 18:30:47 ID:???

 ヒュン! トンッ!

三杉「よし! みんな走れ、ファストブレイクだ!」

 三杉が戻ってすぐのタイミングで再びバルサのパスをインターセプト。
 ここで満を持してファストブレイクが繰り出された。

 ポンッ! ポンッ!
  スルスル… ト、トンッ ポーーーン!

グランディオス「クッ、速い!」
リネカー(まずいだろコレはぁ…!)
アウミージャ「ちっくしょおぉぉぉぉぉぉぉぉおwwwwww」

 三杉が戻った所で本格的に仕掛けてくるだろうと、バルサ側も薄々分かっていた。
 そのつもりで走る覚悟もあった。
 しかし人数不足、ファストブレイクのスピード、未経験な状況と、対応するには困難な
状況が揃いすぎており、結局素通しでシュートまで持っていかせてしまう。

ミハエル「これでラスト、決めなさい!」 スパァァァァン

 ノートラップでニアへのハイクロス、この難しいプレーをミハエルは難なくこなした。
 このクロスがブンナークにとってベストなポジションに落ちる。

270 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/04(水) 18:31:51 ID:???

ブンナーク「このパスは… 撃てって事だなぁ!!!」 バッ

アウミージャ「お断りしますwww」バッ
フェレール(あだ名)「おれの名前を言ってみろ!!」 バッ

 この試合ではまだ無得点だが、ブンナークは誰もが認めるヴィオラのエース。
 その彼にこんな接触プレイを挑んでも結果は火を見るより明らかだった。

 ドッゴオォォォォォォォ!!!!!

ドゴゴォッ!!      アウミージャ「くぁwせdrftgyふじこlp 」
 ベッコリ!!      ファーレル(本名)「ふぁ、ファーレルブロックを……」

 そしていくらパワーに強くとも、ブンナーク相手に100戦100勝するGKはいない。

クァール「ふざけろっ!? オレをどかせたきゃぁ戦車くれえもってk」 バキィィィッ!!!

 まずはCBのクァールが巨大な体躯を無残に散らし…

ゴンザレス「うおおおおおおおおおおおおお!」 バッ

 バキイィィィィィィィィィィィ!!!
   ピイィィィィィィィィィイイイイイイイイイイイ!

 何度もヴィオラのフィニッシュを妨げてきた南米の巨人も、ここで遂に首を垂れた。
 ブンナークキャノンがゴンザレスを吹き飛ばし、貴重な決勝弾をもぎ取ったのだった。

271 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/04(水) 18:32:56 ID:???

 そこからはバルサも開き直り、ロングボールやドリブル突破を多用するようになった。
 それも形振り構わない全員攻撃、全員守備。
 正直なところ、三杉が抜けている間にこれをやられればヴィオラは苦しくなっていた。
 アルゴスに競り合いで勝てる選手が(ブンナークを除き)ヴィオラに居ないからだ。

レントゥルス「うわわわわわ」
ダラピッコラ「くそ、このっ…!」

アルゴス「どけえぇぇぇぇっ!」

 バキィィィッ!
 シュタッ ポーン!

 実際これをやられ、レントゥルスやダラピッコラが為す術なく、敵のキープを許した。

ラーソン「まだまだ逆転はYes we canっしょー!」

オワイラン(このまま突破? それはさせないよ。) サッ

ラーソン(この人には何回もやられてるっすよね。 ちょっとガチで苦手フィーリング。) シュパァァァァン

 オワイランとの勝負を避けたラーソンのクロスにリネカーが走り込む。
 この日はシュートチャンスが少なく、まだ活きていないリネカーのダイレクトシュート。
 だがラムカーネの状態を考えれば、ここで撃てば高い確率で決まるシーンだ。

272 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/04(水) 18:34:05 ID:???

スペルマン(この場面はやってみよう…) ターン

 グオォォォォォォォッ

 読み辛いリネカーのダイレクトショットに対し、遅出しの跳躍。
 大きな身体をアクロバティックに反転させたブロックがボールを弾いた。

スペルマン(ものに出来ない事はなさそうか。)

ラーソン「おっとぉ!?」

ラムカーネ「まだだ…」

 バコォッ!!

 PA上空に浮いたボールはバルサにとって継続したチャンスだった。
 実際ラーソンなどは走り込む体勢にあったが、ラムカーネはこれをPA外に弾きだし、
ヴィオラは最大のピンチを見事に脱した。

三杉(危なかったが、ここでもう1点取れば相手の戦意を断てる。)

ラーソン「駆け抜けるのがスペイシー・ロォォーーーック!!」

三杉「速い… が、それだけだ!」 サッ

ラーソン「あり?」

273 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/04(水) 18:35:25 ID:???

グランディオス「チィッ、みんな戻れ!」

三杉(すぐに奪い返せないと見るや今度は徹底して引く全員守備。
     これをやられると、キープは出来ても崩すのは難しい。
     まあリードしているのはこちらだから、試合終了までこれを維持すれば良いのだが…)

 攻める必要のない攻めあぐね。
 手札の切り方によっては、時間に追われながらこれを攻めなければならなかったのはヴィオラの方。
 そう思えば、実行の可否はともかくとして、崩す手段を見つけ出すくらいはしておきたい。

ミハエル「へい、こっちへ!」

三杉(…っと、ミハエルがボールを要求?)

 思索を広げようとしていた三杉へミハエルがパスを要求した。
 後半において彼には中盤の守備に専心するよう指示を出しており、それは見事応えられている。
 最後に攻撃を任せて欲しいという事ならば、三杉としては応えてやりたかった。

三杉(これだけガッチリと固められていると、今のミハエルでは突破は厳しいだろう。
    だから奪われた後の守備はキッチリとしなければ。) バシュッ

 次の心配を一通り考え、三杉はボールをミハエルへ渡した。
 だがこの心配は杞憂だった。

ライカール「1人で仕掛けてくるとは大胆不敵の世界…」
フォンセカ「なめられても仕方のない内容だが、故にこそこれは止める!」
アウミージャ「オレのタックルは二枚刃よwwww とか言ってみたりwwww」

ミハエル「………フッ」

274 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/04(水) 18:36:25 ID:???

 バルサの手練れ3人がたちまちミハエルを取り囲む。
 怪我への恐怖を克服出来ずにいるミハエルにとっては正直荷が重いだろう。
 …筈だが、ミハエルは不思議と微笑をたたえていた。

 ザザアァァァァァァ!
          シュシュシュッ!!
   ダダッ!
         ザシュッ!

 3+1の厳しい当たりがミハエルを襲った。
 ヴィオラの選手たちもこれは流石に無謀だと確信する。

 ダダッ、スタッ、タタタタッ!!

三杉「なにっ…!?」

フォンセカ「腕でからめ捕る事も出来ないだとぉ!?」
アウミージャ「オレ1人で2回も抜かれてわろちwwwww」
ライカール「判った、これは夢の世界…!」

 驚いたことに、軽快なステップにより3人が一瞬で抜き去られていた。

ミハエル(1点、5点、2点もう一つおまけに1点…
       やはりディエゴ・ブランドーのプレッシャーと比べると、全く問題になりません。) 

クァール「上等だよぅ…? テメェーがケツモチのオレとタイマンだぁ…!」  !?

ミハエル「結構。 ユーのようなブ男はゴールを割られるのを観ていなさい。」 パシュッ

275 :本日はこれだけアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/04(水) 18:38:19 ID:???

 3人を抜き、更にもう一人が接近してきたところで華麗にノールックパス。
 ボールは新田の前方のスペースへ柔らかく転がる。

新田「これは… 行く! 行ける!」 ダッ

クァール「ば、バカッぱえぇッ!!」

 転がる方向へ反転しようとしたクァールだが、新田のダッシュ1発で決まっていた。
 誰も追い付くことは出来ず、ほぼフリーでのファルコンクロウが放たれた。

ギュパアアァァァァァアアアア!!! 
    ピイィィィィィィィィィイイイイイイイイイイイ!

ゴンザレス「速…過ぎる………。」

 今度はゴンザレスに反応を間に合わせず、見事にゴールネットを揺らした。
 その後アディショナル・タイムが5分と長く取られたが、ヴィオラのゴールが危ぶまれる事はなく…
 最終スコアは以下の通りである。
 終わってみれば全てのゴールにミハエル・ドノヴァンが関わる結果となっていた。


        フロレンティア・ヴィオラ 3−1 バルセロナB 
===========================================
前半12分 三杉     ローズピルエット → ゴールバー → ねじ込み(ダイビングオーバー) (1得点)
後半18分 クァール   PK (1得点)
後半32分 ブンナーク  センタリング → ブンナークキャノン(1得点) アシスト:ミハエル
後半45分 新田      スルーパス → ファルコンクロウ(1得点) アシスト:ミハエル

276 :森崎名無しさん:2014/06/04(水) 18:53:34 ID:???
ミハエルがアシストしまくったなぁ

277 :森崎名無しさん:2014/06/04(水) 19:13:58 ID:???
リグルちゃんだけに6月4日、64(虫)姫で覚えやすいですよね乙

278 :森崎名無しさん:2014/06/04(水) 19:40:40 ID:???
リグルが誕生日だって!?今すぐ日本中のケーキを買い占めないと!

279 :森崎名無しさん:2014/06/04(水) 19:48:05 ID:???
君は何を言ってるんだ

280 :森崎名無しさん:2014/06/04(水) 19:50:29 ID:???
翼「6月4日は虫姫の日で祝日でいいんじゃないかな」
日向「おい若島津、一発入れてから酸素カプセルで永久に眠らせとけ」

281 :森崎名無しさん:2014/06/04(水) 20:33:29 ID:???
手羽先「>>279と日向君は何を言ってるんだ」

282 :皆さんお祝いの言葉をありがとうござますアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/05(木) 15:23:44 ID:???

〜 11月中旬 〜 <フィレンツェ/フロレンティア・ヴィオラ クラブハウス>

 試合終了の笛が鳴ったところで、TVの画面は『ザー…』という砂嵐に変わった。
 それと同時に同席者の漏らす満足気な溜め息も聞こえた。

エムスカ「いやあ見応えのある試合だった。
      何より勝利で終わったところがまた素晴らしい。」

三杉「恐縮です。(感想が普通のおじさんの物と変わらないな…)」

 試合中の状況や、その時々の個人的な心理を説明しながら振り返ったバルサ戦。
 ディエゴ・ブランドーの退場以降はヴィオラ側に気持ちの良い圧倒劇だった。
 しかし後半途中までの厳しさについては、オーナーが息を呑んだ回数や『こんな状態から
どうやって…』というような絶え間ない独り言を聞く度、三杉も改めて確認させられた。

 ついでに言えば、このオーナーが普通に熱心なフィオレンティーナサポーターである事も
三杉はよーく、よーく理解した。
 『プレイの結果に一喜一憂する程度で、戦術に対して疎い』と恥ずかしそうに自身を評して
いたのも頷ける。

三杉「非常に厳しい相手でしたが、それにしてはやけに脆い部分もありました。」

エムスカ「ふむ、確かに。 言うなれば挫折を知らない優等生という印象を受けたな。」

283 :本当は昨日は家族で初TDLの予定でしたがアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/05(木) 15:25:40 ID:???

三杉「その喩(たとえ)はまさに言い得て妙でしょう。 選手たちのスキルは非常に高く
    戦術も確かでしたが、上手く繋がらなかった時の判断には悪手が多かったです。
    不利な状況に対する想定が足りず、それが脆さに直結しているのは…」

エムスカ「まさに挫折を知らない優等生だろうな。」

 笑うべきところなのだろうが、三杉は笑えなかった。
 今回の結果は、今後のバルサの怖さを容易に想像させるからだ。
 この無残な自滅の経験から立ち直ったら、バルサからはきっと判断の甘さが消える。
 そうした時、自分達が再戦して勝てるものなのか… いや、その機会には勝たねばならぬが。

エムスカ「そうだキャプテン、この勝利が次のステップを生み出した事を伝えておこう。」

三杉「次のステップと言いますと?」

エムスカ「マンチェスターだよ、マンチェスター・ユナイテッドがテストマッチを申し込んできた。
      今度は正式な手筈でな。」

三杉「それは… それは実にうれしい報せです。」

 三杉は思わず両の拳を『グッ』と強く握った。
 バルサとのテストマッチには確かに勝利した。
 しかし形式としてはあくまで非公式なテストマッチであり、バルサの言い分としてはイタリア遠征
における事前調整でしかなかった。
 これで本当にFIFA(の視察者)に対して力量を証明出来たのか、他のビッグネームに対して
次に繋がるようなアピールになったのか、三杉は試合の後になって密かに心配に思っていたのだ。

284 :あいにくリグルが熱を出したので来週に延期ですアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/05(木) 15:27:11 ID:???

エムスカ「日時は丁度今日から一ケ月後、場所はマンUの練習コートでだそうだ。
      オールド・トラッフォードとはいかないが、公開テストマッチという事で観客も入る。」

三杉「なるほど、サポーターによるホームの洗礼を覚悟しておいた方が良さそうですね。
    FA(フットボール・アソシエーション)のサポーターは荒っぽいと聞きますから。」

エムスカ「荒っぽさならばセリエAだって負けていないと思うがな。」

三杉(勝った負けたの話じゃないと思うが…)

エムスカ「まあ心配の必要はあるまい。 未来のあるユースであればサポーターも寛大だ。
      トップの公式戦のような流血沙汰になる事は考えられんよ。」

三杉「そうあって欲しいものです。
    (流血沙汰なんてなったら、こっち(ブンナーク)が加害者になりそうだし)」

 物騒な想像をブンブンと振り払い、三杉は事もなげにこの話を締めくくった。
 とにもかくにも次のステップへ進む事が出来た。
 そして次も当然強敵に違いなく、少なくとも過去の相手より弱いと考える事は出来ない。
 気が引き締まり、同時に熱い闘志が内から湧き出てくるのを三杉は感じた。

285 :そして翼は相変わらずですなあ安心アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/05(木) 15:28:51 ID:???

エムスカ「そうそう、もう一つ。」

三杉「はい?」

エムスカ「これも良い報せだ。 スポンサーがまた一社加わったのだよ。」

三杉「それはまた有り難いですね。」

エムスカ「私個人としても破産の可能性が減るのは嬉しい限りだ。
      …で、栄えある新スポンサーの名はサニー・ペット社。
      最近CMでよく観るフォルツァ10(ディエチ)の製造メーカーだよ。」

三杉「はあ…。(何故オーナーはこんな話を?)」

 フォルツァ10…
 イタリアの獣医師が22年の歳月をかけ、臨床事例を基にペットの健康を目指した食事療法食。
 有機食品加工製造認可やISO基準を取得、オートメーション化された衛生的な自社工場で…
 とまあ色々御託はあるが、ともかくワンニャン愛好家が昨今注目しているペットフードの新星である。

 だがそれを聞いても三杉にとって何だという話でしかない。
 そんな三杉の胸の内を透かしたように、エムスカはニヤリとして本題を切り出した。

エムスカ「実は同時にリザーブチームの者へサニーペット社からCMの出演依頼が届いている。」

三杉「CM出演!? トップの有名選手でもないのに、そんな話が?」

286 :そんなこんなで一旦ここまでっすアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/05(木) 15:30:59 ID:???

 名が売れている訳でもない、ユース上がりのリザーブチーム。
 そんなチームの選手にCM出演の話が来るなど、通常を考えれば異例の事である。
 して誰が、という話に当然なるが…

エムスカ「はっはっは、アーバックル監督にだよ。」

三杉「なるほど、監督ですか! ………って、監督ぅ!?」

 『ネコやん!』と思わず関西弁で突っ込みたくなったが、それをやると貴公子Pが下がりそう
なので、三杉はどうにか思い止まった。
 そのかわり、このオーナーに対して抱いていた崇敬の念を少しだけ崩した。

三杉「そう…………ですか。 なるほど適任ですねえ(棒)」

エムスカ「ちなみに契約金はフォルツァ10(ディエチ)2年分になる。
      監督の食費が2年間無料という事だよ、ハァッハッハ。
      後で寮に届けさせるから、早速今夜から食べさせてくれたまえ。」

三杉「はい(棒)」

 ちなみにフォルツァ10を主食とするようになった事で、何故かアーバックルは人語を解する
という幻想的な進化を遂げる事になるのだが…(※実際の商品にそんな効果はありません)
 それがこの物語に及ぼす影響は後日明らかになるだろう。 多分 恐らく もしかしたら

287 :森崎名無しさん:2014/06/05(木) 16:08:29 ID:???
リグルちゃんお大事に乙です

288 :森崎名無しさん:2014/06/05(木) 16:24:17 ID:???
マンU、マツモトとシンプソンか。にげるんだぁ…かてるわけがないょ…

289 :森崎名無しさん:2014/06/05(木) 18:52:34 ID:???
監督がモイーズなら楽勝なんだけどな。

290 :森崎名無しさん:2014/06/05(木) 20:35:45 ID:???
例のこんにゃくが入ったフード
キャッチコピーは「猫も思わず喋るおいしさ」

291 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/06(金) 11:42:30 ID:???

三杉「話は以上でしょうか?
    次の試合の事を皆に早く知らせたいので、特になければ私はこれで…」

エムスカ「ああ、ちょっと待ちたまえ。」

三杉「ええ…と?」

エムスカ「最後に一つだけ。 ミハエル・ドノヴァンくんは大丈夫なのかね?」

三杉「ああ、ミハエルの事ですか。 検査の結果何も異常はなかったようです。
    医師は強いて言うなら急性過労ではないかと仰ってましたが、翌日にはもう退院です。」

エムスカ「そうか、ならばいいんだ。 だが次の試合が決まったところで主力に問題が出ては困る。
      キミも他の選手たちも体調管理には気を付けて貰いたい。」

三杉「その事も含めて皆には伝達しておきます。」

 話を締め括り、三杉はオーナー室を後にした。

三杉(………)

 オーナーにはああ言った物の、三杉はミハエルが本当に大丈夫なのか疑問だった。
 医者は何も異常はないと言っていたし、説明を聞きながら検査の結果を見ても異常な数値は
どこにもなかった。
 そして何より翌日にはケロリと元気な姿で退院してきた。

三杉(だけど……息、してなかったような… あの時………)

292 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/06(金) 11:47:06 ID:???

〜 さかのぼる数日前 〜 <フィレンツェ/フロレンティア・ヴィオラ 練習コート>

 ピッ! ピィッ! ピイィィィィィィィィィィィィィィィイッッ!!!

「勝ったぞおぉぉぉぉぉ!」「やった!やったあぁぁぁぁ!」「ざまあ見ろ!!!」

「あ、あー………」「くっ………」「こんな…オレ達バルセロナが…」

 審判の笛が鳴り止むと同時にヴィオラ選手たちの歓喜の叫びが響き渡った。
 数秒をまたぎ、バルサBの選手たちからは落胆と嗚咽が漏れる。
 勝者と敗者の正しい対比だが、バルサB選手が負ったダメージは特別だろう。
 地元(スペイン)じゃ負け知らずだった彼らが、肩書だけとは言えアマと同格のチームに
これほど無様な敗北を喫せられたのだ。
 
三杉「勝った… これでまだ終わらずに済む。」

 1試合まるまる頭をフル回転させる必要を負うほど、今日は三杉も苦しんだ。
 しかしスコアは3−1と、ぐうの音も出させない勝利である。
 その喜びの第一声はWトーナメント出場の可能性を繋げた実感として口から漏れた。

 その次はディエゴに不埒を働かれたモニカに良い結果を出せたという満足、
さらには試合には勝てたがディエゴ・ブランドーに散々してやられた反省が来る筈だった。

293 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/06(金) 11:48:50 ID:???

<時を同じくしたVIPルーム>

マエリベリー「そう、そういうことなの…」 ダッ

 バタン!

 ずっと窓の間近でグラウンドを凝視していた接待役が、急に部屋を飛び出して行った。
 『何事か』とクライフも、ファンベルグも、FIFAのヒヨコも驚くが、ひと所に集まるヴィオラ選手と、
その中心で倒れている7番(ミハエル)、介抱しようとしている10番(三杉)の姿に合点がいく。

ファンベルグ「何があったんでしょうか…」

クライフ「分かったところで、我々に出来る程度の事はチームのスタッフが先んじてやるだろう。

 乾いた視線で理を言い放つクライフは、『尤も…』と言葉を繋いだ。
 当然これを聞き逃さず、周囲は続く言葉が気になってクライフへ注視を向ける。


先着で
 ★なに言いますか?→! card★
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、ハート》 クライフ「あまり良い予感はしない」
《スペード、クラブ》 クライフ「なんでもない」
《JOKER》 クライフ()

294 :森崎名無しさん:2014/06/06(金) 11:50:13 ID:???
 ★なに言いますか?→ ダイヤ9

295 :293はミスですアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/06(金) 11:50:44 ID:???
>>293はミスですので、とばして見て下さい


 その前に『ドサァッ』と人が倒れる音が聞こえた。
 観客のない試合だったからこそ、その大きくもない音は耳に入ったのだろう。
 耳にした瞬間、てっきりバルサBの誰かがショックで倒れ込んだのだと思ったが…
 目にすると、そこに倒れているのが最後まで華麗に大活躍を見せた彼。
 三杉は驚天動地のような衝撃を受けた。


 恐らく『ミハエル!』と絶叫しながら彼に駆け寄ったに違いない。
 そこからは正直記憶が前後している。
 アンザーニ監督の時の心理状態が半ばファラッシュバックのような形で顕われていたのかも知れない。
 とにかく救急車を呼ぶことと、ミハエルの気道確保を最優先に動いたのは確かだ。

 試合後にいつも行なわれる相手チームとのちょっとした交流などは当然頭の片隅にもなく、
彼らがどのようにヴィオラの練習コートを後にしたのかも分からない。
 ヴィオラの立場としては、バルサから報酬を貰って練習場を提供し、調整の相手を務めていた。
 クライアントに対して失礼な対応に当たったかも知れないが、緊急事態と分かってくれただろう。

 そんな不確かな状況ではあるが、気道を確保した際に、ミハエルが息をしていないよう感じたのは
記憶が混濁していたせいだと… そう思い込むには何かが引っかかる三杉だった。


296 :レスのエコ利用のため294の判定は有効としますアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/06(金) 11:53:10 ID:???

<時を同じくしたVIPルーム>

マエリベリー「そう、そういうことなの…」 ダッ

 バタン!

 ずっと窓の間近でグラウンドを凝視していた接待役が、急に部屋を飛び出して行った。
 『何事か』とクライフも、ファンベルグも、FIFAのヒヨコも驚くが、ひと所に集まるヴィオラ選手と、
その中心で倒れている7番(ミハエル)、介抱しようとしている10番(三杉)の姿に合点がいく。

ファンベルグ「何があったんでしょうか…」

クライフ「分かったところで、我々に出来る程度の事はチームのスタッフが先んじてやるだろう。

 乾いた視線で理を言い放つクライフは、『尤も…』と言葉を繋いだ。
 当然これを聞き逃さず、周囲は続く言葉が気になってクライフへ注視を向ける。


先着で
 ★なに言いますか?→! card★
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、ハート》 クライフ「あまり良い予感はしない」
《スペード、クラブ》 クライフ「なんでもない」
《JOKER》 クライフ()

297 :森崎名無しさん:2014/06/06(金) 11:53:47 ID:???
★なに言いますか?→ JOKER

298 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/06(金) 11:56:25 ID:???
>>296にあるように>>294の判定を採用致します、残念ですがご了承ください

299 :森崎名無しさん:2014/06/06(金) 12:00:30 ID:???
ファンベルグの動向とバルサBのイタリア遠征での全試合結果も気になる所

300 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/06(金) 16:09:28 ID:???

> 《ダイヤ》 クライフ「あまり良い予感はしない」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

クライフ「あまり良い予感はしないがな。」

トゥイーティ「それってどういう意味でちか…?」

クライフ「息の長そうな選手には見えないという意味だ。 技術があってもな。」

トゥイーティ「???」

ファンベルグ「お得意の預言というわけですか。」

クライフ「私は預言などをしたことは一度もない。 これは只の勘だ。」

ファンベルグ「『私の勘が当たるのは帰納の蓄積と演繹の正確さが常人とは比べ物にならないからだ。』
        …以前に貴方からそう聞かされたと記憶しています。」

クライフ「そんな事を言ったか? …ふむ。」

ファンベルグ「まるで預言者のようだと当時の私は思った者ですよ… 結果も含めてね。
        貴方の私への預言は全て言った通りになったのですから。」

クライフ「そうか。 …だが、それならば尚のこと理解して貰えるだろう。
      話が途切れてしまっていたが、来季の我がバルセロナへの移籍…
      その返事を今ここで聞かせて貰おうか。」

ファンベルグ「………」

クライフ「私の予想・勘を預言のように思っているならば、迷う要素は何も無い筈だ。」

301 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/06(金) 16:15:03 ID:???

ファンベルグ「その前に一つだけ聞かせて下さい。」

クライフ「うん?」

ファンベルグ「このフロレンティア・ヴィオラというプロ4部のチームですが、
        Wトーナメントの出場を目指しているというのはご存知かと思われますが…」

クライフ「ああ。 その為に各国のビッグネームとテストマッチを組んで実力を証明しているそうだな。」
      …で、それがどうかしたのか?」

ファンベルグ「正直なところどう思いますか? このチームがWトーナメントに出場出来るか否か。」

クライフ「不可能だ。」

ファンベルグ「ほう… それは勘ですか?」

クライフ「いいや、これこそ預言だな。 運命と言っても構わんだろう。」

ファンベルグ「根拠をうかがっても?」

クライフ「良かろう。 第一に、FIFAの品格がそれを許す筈がないというのがある。
     Wトーナメントは新設の大会だが、その扱いはインターコンチネンタルカップとほぼ同格…
     いくら実力を示そうが、その出場枠に4部チームが滑り込むのはあまりに無理がある。
     まあ、特別な懇意と莫大な金があれば話は多少変わってくるかも知れないがな。」

ファンベルグ「今日こうして監査役を寄越す以上、懇意の方はあるのではないかと思いますが。」

トゥイーティ(いやーそれは…)

302 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/06(金) 16:16:10 ID:???

クライフ「それはFIFA元副会長の爺バカと私は聞いている。」

トゥイーティ(正解でち。)

クライフ「いずれにしても外部から組織を動かすにはコネクションだけでは足らん。
      金の存在がどうあっても不可欠になる。 それがこのチームには絶望的に欠けている。」

ファンベルグ「なるほど、正論です。 それで第二の理由は?」

クライフ「簡単な事だ。 このチームではどう逆立ちしても勝てない試合がある。
      そこで負けた時点でこのチームのWトーナメント出場の可能性は失われる。」

ファンベルグ(テストマッチのスケジュールを既に知っている…?
         いや、そのテストマッチに組み込まれたチームの監督ならば当然かもな。
         帰納に使用する情報の蓄積量がやはり私とは違うという事か。)

クライフ「まあ私がバルサBのヤツラを勝たせる気があれば、今日でそのチャレンジは終わっていた
      所だったがな。 さて、これで満足か? いい加減本題の応えを聞きたいのだが。」

ファンベルグ「ええ、もう十分です。 随分と回答を引き延ばして申し訳ありませんでした。
         私は… バルセロナに移籍するつもりはありません=v

クライフ「なんだと…? 何故だ?」

ファンベルグ「私はこのフロレンティア・ヴィオラがWトーナメントに出場を果たす気がしています。」

クライフ「それは何の話だ?」

ファンベルグ「貴方の預言が外れるという話です。」

303 :一旦ここまでアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/06(金) 16:20:35 ID:???

クライフ「ほう… それはキミがセリエAで今後3年以上プレイを続けられるという話に繋がるのかな?」

ファンベルグ「私はそのつもりですよ。」

クライフ「残念だがそれこそ根拠なき勘、ひいては願望の域を出ないのではないかね?
      負傷したくないと考えていれば負傷をしない訳ではない。
      まして相手のDFが負傷させるつもりで当たって来るならば猶更な。
      先の事を考えるならb」
ファンベルグ「私はクライフの掌の中のマルコで終わるつもりはありません。」

クライフ「…」

ファンベルグ「何より私は現役のサッカー選手=A引退した後の事を今考えるつもりもありません。
         これからも目の前の1プレーに挑戦し続けるだけです。」

クライフ「愚かな……。 だがキミらしいと言えばキミらしい物言いだな。」

ファンベルグ「ご厚意は感謝しています。」

クライフ「ふん、よく言う。 だが私も一度の失敗でチャレンジを諦めるつもりはない。
      このチームのWトーナメント出場が潰えた時、再びキミの前に現れるとしよう。
      私の預言が正しければキミの考えも多少は変わるだろうからな。」

ファンベルグ「了解しました。」

トゥイーティ(ふーむ。 この話をメディアに売ったら幾らになるでちかね?
        いやいや、こういうのは発言力のある人間に売ってコネクションを…)

304 :森崎名無しさん:2014/06/06(金) 16:21:24 ID:???
金が足りない?オーナーがラピュタの財宝見つけて大もうけするからだいじょーぶだいじょーぶ

305 :森崎名無しさん:2014/06/06(金) 16:23:46 ID:???
多分エムスカの姪っ子辺りにおさげの少女がいると思うw

306 :森崎名無しさん:2014/06/06(金) 16:52:43 ID:???
元ネタのファンバステンの特徴を考えるとトップ下で
チャンスメーカーやっても行けそう長生きしそう

307 :森崎名無しさん:2014/06/06(金) 22:39:57 ID:???
戦術でも戦力でも上の相手か、でも一先ずはディフェンスを一段階上ろう

308 :森崎名無しさん:2014/06/06(金) 22:48:12 ID:???
オワイラン、スペルマンが直ぐにでも強化されそうな気配?

309 :森崎名無しさん:2014/06/07(土) 14:17:35 ID:???
シンプソンのスルーパス対策を考えるとオワイランに必殺パスカットがあると助かるか?

310 :森崎名無しさん:2014/06/07(土) 16:46:22 ID:???
この先の展開の予想:ラピュタの雷でヒドラ蒸発、エムスカエンドへ

311 :森崎名無しさん:2014/06/09(月) 12:46:18 ID:???
昨日NHKのミラクルボディをさわりだけ見たけど
ああいったのが周辺視なのかな

312 :森崎名無しさん:2014/06/09(月) 13:05:10 ID:???
もうすぐワールドカップ開幕ということでワクワクしている。

313 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/09(月) 17:12:07 ID:???


〜その数時間後〜 <フィレンツェ/市民病院>

 搬送された市民病院で一通りの検査が終了していた。
 選手総出で来ていたが、結果の説明は三杉とマエリベリーの2人が代表して受ける事となった。

三杉「つまり異常なし…なんですよね。」

            _ -‐         `ヽ
                 ,、 ::: l:::}    ヽ
         /  ,,,   l::!.  /::、   _ l:::} ヽ
       /   ,,、 '''' /::l ´   l:::/  l::::)     ヽ__
       {  ,、゛"_ l:::ノ l::}   _ --― ::: ̄ ̄ :::  ̄ヽ
       {、 l:::l l::}   _ -‐  ̄ :::  :::  ::: ::::  :::  }
       {::l ` _ -  ̄   :::     __;;;;__;;;;_,,_/
         ,ゝ‐'´    l:::}   _;;;;;,ィイlヽヽミミミミミ} /
       l  , 、 .:::  ,.-‐''´  `川l^| |ミミミミミ|´
  r‐、   { ,,,, l:::! / / ,ィュ    川llニコトヽゞヽゞ、
  l  l.  { l:::} ., ヘ_ / / ノノ    川ニコ    __ヽ___
  | _.|.   ヽ ∠_,,, `l          /   /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
.   |´ レ-、 / /.   |     ノ   /   /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;}
.  | _|_ゝ| /.‐/     レへ /   /、 /_;;-‐;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
   |´ |.  |'   !_ -‐、     `iijjjjj//;;;;;;;;;;;_;;_;;,`ー―---‐一'!
.   | -!  ! ‐-ヽ_.ヽ ヽ‐、      ノ;;-‐´ ̄;;;;;;;;/             !
   ! !  ヽ __;  / _/_/     ,'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!           !
.    ! !  ヽ、`ー/ / /     /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!             !
    !      `、l_lフ_フ     /,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!             !
     !       }   j   /,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!          !
    ヽ    ノィ、 r''    /,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!          !

314 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/09(月) 17:13:21 ID:???

医師「ああ、説明した通りどの検査でも異常は見当たらなかった。」

三杉「呼吸は… 呼吸は今はちゃんとしていますか?」

医師「当たり前だ。 目が覚めたらとっとと追い出したいくらい穏やかに寝ていやがる。」

三杉「そうですか...。」

マエリベリー「キャプテン、何か気になる事が?」

 三杉は以前(ミラン戦直後)暴漢に襲われた際にこの医師の世話になった事もあり、
その腕には信頼を寄せていた。
 しかしこの結果は三杉にとって腑に落ちないように思えた。
 倒れた時のミハエルには呼吸がなかったと記憶しているからだ。

三杉「いや、うーん… 倒れた彼を介抱していた時、呼吸がなかったと思って…」

医師「気が動転していたんじゃないか? 身近な人間が倒れた時にはよくある話だぜ。」

三杉「そう…でしょうか。」

マエリベリー「過剰に心配してしまう気持ちは分かりますが、先生がこう仰っています。
        キャプテンも選手の皆さんも一度寮へ戻り、少し休まれた方が良いと思います。」

三杉「いや、それは出来ない。」

315 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/09(月) 17:16:19 ID:???

マエリベリー「キャプテン、試合をしたのにアフターケアを全く出来ていないんですよ?
        ただでさえクールダウンもなくストレスに晒され続けているんですから…」

三杉「む…(言われてみれば…確かにそれはそうだ。)」

マエリベリー「病院には私が残り、何かあればすぐに連絡しますから。」


☆どうしますか?
 A 心配だがマエリベリーの助言も分かる。やむを得ずここは一旦寮へ戻る。
 B 心配で居ても立っても居られない。自分だけでもここに残ると、頑として主張する。
 C 医師がこう言っている以上、いたずらに心配するのは確かに無意味。ひとまず寮に戻る。

3票決です。メル欄は空白でお頼み申す。

316 :森崎名無しさん:2014/06/09(月) 17:25:01 ID:uaimSi2w


317 :森崎名無しさん:2014/06/09(月) 17:27:48 ID:ABknozx+
A

318 :森崎名無しさん:2014/06/09(月) 17:42:12 ID:rAiNecE2
A

319 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/09(月) 18:39:10 ID:???

> A 心配だがマエリベリーの助言も分かる。やむを得ずここは一旦寮へ戻る。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「………」

 マエリベリーの助言は正論だったが、それでも三杉は決断に十数秒を要した。
 迷っても結論が変わらないのは分かっていた事だったが。

三杉「判った、僕は皆に説明して寮へ戻る。 ミハエルの事は頼むよ?」

マエリベリー「はい、ベッドの脇で見ているつもりです。」 

 そうと決めてしまえば、後ろ髪を引かれているわけにはいかない。
 三杉は医師にも宜しく伝え、診断室を後にした。


三杉「…という訳で検査の結果は問題なし。 本人は今は静かに眠っているそうだ。」

 そう伝えると一斉に『ほっ』『ああ、良かった』『ビックリしたぜ』と安堵の声が飛び出した。
 自分の反応とはあまりに違うため、三杉はこれには少なからずキョトンとさせられた。
 心配をしすぎていたのかと、何やら納得しがたい妙な気分になるが…

320 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/09(月) 18:42:29 ID:???

新田「いやあ、三杉さんが暴漢に襲われた時も頭が真っ白になったもんなあ。
    あの時も今回も大事にならなくて本当に良かったですよ。」
オジオ「不幸中の幸いで済むうちは良いからね、気を付けないと。」

三杉(ああ、そうか。 皆は僕が入院した時も同じくらい心配していたわけだ。
    僕よりも耐性が付いていても不思議じゃないのかな。)

 そう言われてみれば、皆の反応も納得が出来た。
 ただし、その事と自分が心配している理由≠ヘ直接関係がない。

三杉「とにかく一旦寮に戻って各自アフターケアだ。」

 「「「 はい! 」」」

 病院内なので皆大声は出していないが、それでもこれだけの人数が同時に言えば響く。
 急に気になって三杉は『しぃっ』と指を口の前に立てた。

モニカ「あの…」

三杉「えっ」

 …と、ここで意外な人物に話しかけられた。
 …ような気がしたが、三杉はこれが決して意外ではない事を思い出す。

321 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/09(月) 18:45:05 ID:???

三杉「ああモニカ…。 悪かったね、色々と巻き込んでしまって。」

モニカ「いえ、そんな。」

 今日の試合で彼女は臨時マネージャーを勤め、選手たちのモチベータ―にもなったのだ。
 勝利という結果に対し、彼女の貢献は数%では足りないかも知れない。

モニカ「私…残ってミハエルさんに着いていようと思うんですが、良いですか?」

三杉「残ってくれるのかい? 一応うちの正マネージャーが着いていてくれるけれど。」

モニカ「でも……」

先着で
 ★モニカの回答→! card★
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ハート》 「役に立ちたいんです。」
《ほか》 「分かりました…。」
《クラブA、JOKER》 「傍に居たいんです。」

322 :森崎名無しさん:2014/06/09(月) 18:48:14 ID:kARv5if2
★モニカの回答→ クラブ7

323 :森崎名無しさん:2014/06/09(月) 18:48:25 ID:???
 ★モニカの回答→ ハート5

324 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/10(火) 20:23:04 ID:???

> 《クラブ》 「分かりました…。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 口ごもりながら、モニカは了解の意を述べた。
 思う所があるのは三杉にも判ったが、その事で何かを言おうとは思わなかった。

三杉「無事退院する事になったら連絡するよ。
    先生の話だと、このまま何もなければ明日には病院を追い出すそうだけれどね。」

モニカ「まあ。」 クスリ

 少し冗談交じりに伝えると、モニカはようやく笑顔を見せた。

 それ以上は特に話す事もないので、モニカはここで帰らせた。
 そして三杉も選手達を引き連れて寮へと歩き戻った。
 まだ18時になる前だったが、既に日は落ちて空は夜色に深まっていた。
 11月という季節を実感させられた気分だった。


<フィレンツェ中心部/ホテルアルバ>

ディエゴ「誰だ?」

{クライフ「私だ。」}

 受話器の向こう側の相手がディエゴの予想した通りの人物で、ディエゴは内心舌を打った。
 ちゃんと名乗ってはこないが、この声を間違える筈がない。
 昼頃には恐らく同じ場所に居たであろう人物…。

325 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/10(火) 20:26:46 ID:???

ディエゴ(…もっとも、こいつは高みの見物をしていたがな。)

{クライフ「随分と下手な試合をしたものだな。」}

ディエゴ「(チッ、やはり観ていたか。)…言い訳をするつもりはない、オレはもう二度と負けん。」

{クライフ「ほう? 具体的に何をどうする事で負けなつもりでいる?」}

ディエゴ「簡単だ、ラフなスタイルを長時間使い続けずとも勝てるチームを作る。
       現戦術の徹底的な底上げ、そしてこれまで用いなかった予備戦術を複数用意する。
       更に各人が個人だけでも勝負できる武器を一つは持つ。」

{クライフ「ほほう、やはりお前は阿呆ではないな。」}

ディエゴ「抜かせ、阿呆はベップを含むあいつ等全員だ。
       だがいい加減理解しただろう、アンタの言う事だけを聞いているだけではダメだとな。
       そういう意味では悪い試合ではなかった。 到底許せる物ではないがな。」

{クライフ「ふむ、その程度か。」}

ディエオ「なに?」

{クライフ「阿呆ではない、しかし及第にはほど遠い。
       貴様が今日の惨敗で学んだことはその程度かと落胆した所だ。」}

326 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/10(火) 20:28:03 ID:???

ディエゴ「老いぼれが… 奥歯に物を詰めて抜かしてくれるじゃあないか?」

{クライフ「チームの未熟を嘆くばかりで、自身の退場と言う責に目を背けている。」}

ディエゴ「退場を余儀なくされたのは、それだけのプレーが必要だったからだ!
      そこまで追い詰められたのはチームの未熟さが問題だったと言っている!」

{クライフ「それでもチームを勝たせるのがエースの責務というものだ。」}

ディエゴ「ふん、話にならないな。」

{クライフ「貴様の奥の手がアレである限り、同じ失敗は必ずまた起こるぞ。
       それが視野に入っていないほど貴様が愚かだとは私も思っていない。」}

ディエゴ(グッ…!)

{クライフ「分かったところで一つ助言をくれてやる。」}

ディエゴ「…助言だと?」

{クライフ「今日の試合で一度だけお前に感嘆させられたプレーがあった。 …分かるな?」}

ディエゴ「(思考がオーバークロックした時のだな?) ああ。」

327 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/10(火) 20:29:21 ID:???

{クライフ「これからは今までのスタイルを全て捨てて、あの感覚だけを突き詰めてプレーをしろ。」}

ディエゴ「スタイルを捨てろ…だと?」

{クライフ「そうだ。 自ら手を汚すお前のスタイルは所詮子悪党の所業に過ぎない。
       そんな事をせずとも、あの感覚をモノにすれば、誰もがお前に平伏すようになる。」}

ディエゴ「………」

{クライフ「全てを敢えて捨て去った者が、最後には真の全てを得る… そういう物だ。」}

ディエゴ「ハッ、世迷言にしか聞こえんな。 オレは何も捨てる事なく全てを手に入れる。」

{クライフ「(やれやれ)まあいいだろう。 助言もコーチも簡単に受け入れるような奴に用はない。」}

ディエゴ「話は終わりか老いぼれ?」

{クライフ「ふむ、そうだな… ああ、そうだ。 相手チームのコーチの誘いで、ヴェッキオ橋に面した
       オアシス≠ニいうジェラート屋へ行ってきたぞ。 ピスタチオのフレーバーが絶品だった。
       次の遠征地へ向かう前にお前も味わっておけ。」}

328 :本日は以上です。まだこの日の夜のエピソードは続きますアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/10(火) 20:30:59 ID:???

ディエゴ「…毎度ながら、話の最後に下らん雑談を入れるのは何なんだ?」

{クライフ「戻ったらちゃんと感想を言いに来るんだぞ。」}

ディエゴ「断る。」 ガチャ

 乱暴に受話器を置かれた音が聞こえた。
 自身も受話器を置き、ヨハン・クライフは目を細めて口をほころばせた。

クライフ(フッ、父親の些細な楽しみというやつさ。)

 フライング・ダッチマン(彷徨えるオランダ人)は、その異名のようであった頃の自分を愛してくれた
1人の乙女の顔を思い出す。
 そして彼女のお腹に自らの種子が宿っていたと知るのがもっと早ければ…と。

クライフ(それにしてもシーザーという男… まず間違いあるまい、あのような入れ知恵を仕掛けて
      くれるとはな。 話が筒抜けだったにしても、油断のならない人間が居るものだ。
      出来るものならばヨハン共々味方に引き入れておきたいところだが…。)

 させられた一つの約束。
 これを実行するような事は起こらないだろうとは思っているし、そうなっては困る。
 だが、あのような人間がコーチをしている以上、億が一は万が一程度にはなるかも知れない。
 そう考えると、意外に楽観は出来ないとクライフは表情を引き締めるのだった。

329 :森崎名無しさん:2014/06/10(火) 20:44:35 ID:???
乙です。
感想はともかく食べに行くのだろうなw

330 :森崎名無しさん:2014/06/10(火) 22:09:20 ID:???
冬にジェラートのフードファイトを思い出す三杉であった
三杉「あんなことはもうしないよ」

331 :森崎名無しさん:2014/06/14(土) 08:05:30 ID:???
T 翼と
D デート
L ラブ

332 :はい、TDL行きましたアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/14(土) 15:07:33 ID:???

<フィレンツェ中心部/フロレンティア・ヴィオラ 営業所>

 ブロロロロ…

 三杉淳は街の中心部にある、クラブハウスとは別の営業所へとやって来た。
 寮から然して離れた場所ではないが、以前の事件を踏まえてタクシーを利用した。

三杉(何事だろうか。)

 試合後の夜である。
 本来ならばアフターケアに努めなければならないところだ。
 ましてそれを理由として、病院へ運ばれたミハエルを置いてきたのだ。

 しかしコーチであるシーザーが『どうしても今でなくては』と言うならば止むを得ない。
 とは言っても抗議の一つもしてやる必要はあるが…

 ガチャ

三杉「こんばんは」

半沢「こんばんは…っと、ああミスギくんか。 遅くまで大変だな。」

三杉「リザーブとは言えチームのキャプテンですから仕方ありませんよ。
    必要な事だから呼ばれたんでしょうし。 それにしても…」

 見回しても営業所内のデスクには所長の半沢一人の姿だけだった。
 定時から2時間といったところだろうが、それにしても人が少ない。

333 :リグルはメリーゴーラウンドが気に入りましたアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/14(土) 15:10:42 ID:???

半沢「他の現地社員は全員定時で帰宅した。 今は私だけだ。
    ここは日本じゃないからな、残業なんていう文化はほとんどないんだ。」

三杉「そのようですね。」

 苦笑を浮かべながら半沢は受話器を持ちあげた。
 内線を使い、三杉が到着した旨をシーザーへ伝えるのだろう。

 この営業所でただ一人の日本人。
 元は日本で大きな銀行の出世頭だったと聞いているが、話すのは初めてだ。

 ガチャリと半沢が受話器を降ろした。

半沢「必要な事…か。 それについてはそうなんだろうな。
    状況から考えて、それくらいは私からも保証出来ると思う。」

三杉「へえ?」

 疑問符を頭上に浮かべる三杉だが、それに彼が直接答える気はなさそうだ。
 シーザーはクラブハウスではなく、わざわざ人の居ない営業所へと呼んだ。
 おいそれと他人に知られたくない話があると言う事なのだろう。
 悪い話でなければ良いのだがと思わずに居られなかったが、どうやら半沢は
何か知っているようである。
 そんな三杉の思考など知らない振りで、半沢は手振りで『応接室へどうぞ』
と伝え、給湯室へと向かっていく。

334 :また近々行きたいものですアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/14(土) 15:12:32 ID:???

半沢「エスプレッソで良かったかな?」

三杉「いや… 今夜はカフェインはやめておこうと思います。」

半沢「ではハーブティーを持っていこう。」

 三杉は軽い礼を述べて応接室へと足を向けた。

 コンコン

シーザー「入ってくれ。」

三杉「失礼します。」 ガチャ

 ドアを開けると、シーザーの他にもう一人座っているのが見えた。
 それが誰なのか、三杉には一目で判ってしまった。

シーザー「ミランのマルコ・ファンベルグ選手だ。」

ファンベルグ「はじめまして、ジュン・ミスギ。」

 マルコ・ファンベルグ、三杉が以前から憧れを抱いているFWだ。
 三杉の得意とするオーバーヘッドは彼を倣った物でもあり、誰だか判らぬ筈が無い。
 ただ、誰が居るのかは判ったが、何故居るのかは分からない。

 目の前に憧れの人物が居る事を光栄に思うより、疑問の方が前に来るのは当然だった。

335 :ポップコーンはハニー味が一番美味しいと思いますアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/14(土) 15:13:52 ID:???

三杉「はじめまして、ファンベルグ選手ですね。 あの、コーチ… これは?」

シーザー「オレはFIFAの視察員へ挨拶しに行っただけだったんだがな。
      色々と偶然が重なってこういう席を設ける事になった。」

三杉(さっぱり話が見えないが… なるほど営業所に呼ばれた理由は分かった。)

 ファンベルグがクラブハウスに来れば、色々と面倒が起こる事は明らかだった。
 移籍がどうだこうだと、スタッフが勝手な想像を噂として流してしまうだろうからだ。
 そうなると、それは事実と関係なくファンベルグにとって大きな騒動になる事は疑いない。
 彼はこの国のカルチョファンにとって、それほど大きな存在なのだ。

ファンベルグ「Wトーナメントの出場を目指しているんだって?」

三杉「っ、はい。」

 内心にて一つの得心を得た三杉に、ファンベルグは話しかけてきた。
 三杉はやや緊張気味に肯定を返した。

ファンベルグ「その為に各国のビッグネームと試合を繰り返しているとか。」

三杉「はい。」

 今度は冷静に頷いた。
 ファンベルグはそれを聞き、少しだけ間を空けてもう一度だけ問いを投げてきた。

336 :ここは重要な選択になるかも知れませんアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/14(土) 15:14:55 ID:???

ファンベルグ「出場できると思っているのかい?」

三杉「………」


☆どう応えますか?

 A 力強く肯定する
 B 淡々と肯定する
 C 弱気を見せる
 D 出来るかどうかじゃねえ、やるんだよ! 的な感じ
 E 『何故それを?』と逆に問う
 F その他(自由に記述を)

3票決です、メル欄は空白でお願いします。

337 :森崎名無しさん:2014/06/14(土) 15:19:55 ID:w06BPJE6


338 :森崎名無しさん:2014/06/14(土) 15:27:03 ID:7iKr/Kzo


339 :森崎名無しさん:2014/06/14(土) 15:40:32 ID:SMCcGmZs
A

340 :森崎名無しさん:2014/06/14(土) 20:12:05 ID:???
半沢w

341 :森崎名無しさん:2014/06/14(土) 20:18:13 ID:???
ハハッ、僕たちの国に来てくれて本当にありがとう!
楽しんでいただけたようで何よりだよ!
次もまた来てくれるとうれしいな!

342 :森崎名無しさん:2014/06/14(土) 21:28:42 ID:???
なんでバブル入行組がいるんですかねえ……。

343 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/15(日) 10:18:17 ID:???
本田さんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

344 :森崎名無しさん:2014/06/15(日) 10:42:38 ID:???
来ましたねー
やはり大舞台で輝く男です。
しかしウルグアイが敗れるとは

345 :森崎名無しさん:2014/06/15(日) 12:05:04 ID:???
三杉と新田と帰化ブンナークと中山をリアル日本に派遣してくれー

346 :森崎名無しさん:2014/06/15(日) 12:06:17 ID:???
ブルノ「俺がいれば無失点だったな」

347 :森崎名無しさん:2014/06/15(日) 12:07:18 ID:???
ブルノくん、 631 失点

348 :森崎名無しさん:2014/06/15(日) 12:08:34 ID:???
手羽先「リグルがいれば日本は33−4で勝ってたに違いないな」

349 :森崎名無しさん:2014/06/15(日) 12:09:11 ID:???
下剤「君は何を言っているんだ」

350 :森崎名無しさん:2014/06/15(日) 13:23:59 ID:???
あの最後の遅延行為はすごかったですな。

351 :森崎名無しさん:2014/06/15(日) 13:57:03 ID:???
アンザーニ監督もリアル日本に派遣よろ

352 :内容的に厳しい初戦でしたねアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/17(火) 10:42:43 ID:???

> A 力強く肯定する
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「もちろんですよ、必ず出場に漕ぎ着けます。」

 ファンベルグの問いに、三杉は強い言葉で言い切った。
 彼の本心であり、そこに対して迷いは欠片もない。

 それを聞いたファンベルグは特に反応を見せず、三杉の目をまじまじと見つめる。
 一方で傍のシーザーは軽く笑んでいるようだった。

ファンベルグ「……フッ」

 やがてファンベルグも表情を緩め、鼻で小さく苦笑いを見せた。
 三杉はその意味するところが分からなかった。
 好意的なのか、そうではないのか、判別がつかずに言葉を待った。

ファンベルグ「…とんだドン・キホーテだな。」

三杉「ドン・キホーテ?」

 ファンベルグは三杉の事をドン・キホーテと揶揄した。
 物語を読み過ぎて現実と物語の区別がつかなくなり、『騎士として』世の中の不正を正すために
旅に出た辺境の下級貴族、ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ の事に相違ない。
 三杉の事を『正気を失し、狂気に捉われた人間』とまで思ったのか、単なる『道化』の喩えとして
言っているのかまでは分からないが、少なくとも好意的な言葉ではなさそうだ。

353 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/17(火) 10:44:35 ID:???

> A 力強く肯定する
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「もちろんですよ、必ず出場に漕ぎ着けます。」

 ファンベルグの問いに、三杉は強い言葉で言い切った。
 彼の本心であり、そこに対して迷いは欠片もない。

 それを聞いたファンベルグは特に反応を見せず、三杉の目をまじまじと見つめる。
 一方で傍のシーザーは軽く笑んでいるようだった。

ファンベルグ「……フッ」

 やがてファンベルグも表情を緩め、鼻で小さく苦笑いを見せた。
 三杉はその意味するところが分からなかった。
 好意的なのか、そうではないのか、判別がつかずに言葉を待った。

ファンベルグ「…とんだドン・キホーテだな。」

三杉「ドン・キホーテ?」

 ファンベルグは三杉の事をドン・キホーテと揶揄した。
 物語を読み過ぎて現実と物語の区別がつかなくなり、『騎士として』世の中の不正を正すために
旅に出た辺境の下級貴族、ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ の事に相違ない。
 三杉の事を『正気を失し、狂気に捉われた人間』とまで思ったのか、単なる『道化』の喩えとして
言っているのかまでは分からないが、少なくとも好意的な言葉ではなさそうだ。

354 :ミスってしまいましたアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/17(火) 10:46:51 ID:???

 だからと言って、この言葉に対して逆上するような感情の発露は三杉にはなかった。
 それどころかむしろ似合いの言葉であるようにすら思えてしまう。

三杉(そもそもジョアンコーチの誘いに乗った時点で、僕の行動は狂気じみていたよな。)

 無免許医に手術を依頼するところに始まり、ゴールデンエイジを伝説のコーチとやらに全任、
プロ4部のチームに留まってWトーナメントへの出場、ひいては日本サッカーをこの手で変えら
れるなどと真剣に考えている。
 自身の選択の数々を俯瞰で考えてみれば、これらが正気の沙汰とは思えない。
 次々と襲い来る猫に、鼠が真正面の戦いを挑んで勝ち続けられると信じているようなものだ。
 しかもそんな選択ばかりを繰り返しつつ、更にその道を突き進もうとして迷いがない。

三杉「分かっています。 いつの間にやら僕の人生はこんなのばかりですよ。」

 苦笑と共に三杉はそう答えた。
 言葉とは裏腹に、その声に悲壮感は全くなかった。

 ファンベルグは『なるほど…』と声に出さずに呟いたのが判った。
 何か憑物が取れたような表情だと三杉には見えた気がした。

355 :ここ重要ですアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/17(火) 10:49:09 ID:???

 だがすぐに表情を戻し、ファンベルグは再び口を開く。

ファンベルグ「キミは左右どちらの足でも同じ精度、威力でシュートを撃てるか?」

三杉「シュートですか…? 利き足ではない左でも、精度だけならば近いボールを蹴れますが…
    威力も伴うとなると、それはまだ出来ません。」

ファンベルグ「そうか。 ならばまず左足でも右と同じ威力、精度でシュートを撃てるようになれ。」

三杉(これは… アドバイス? ファンベルグが僕へ?)

 どういう意図かは分からないが、憧れの名プレイヤーは確かに自分に向けてアドバイスをくれたようだ。
 内容自体は『左右どちらの足も同じにボールを蹴る』という陳腐な文言だ。
 だが陳腐と言っても決して簡単ではない。
 非常に困難な、サッカー選手にとって永遠のテーマと言っても良い。
 新田もこのテーマについては取り組んでおり、成果を挙げてきている。
 …かと言えば、利き足だけを使った一流のプロ選手だって多い。

三杉(それが今の僕にとって必要なのか?)


☆なんと答えますか?

 A 「分かりました、すぐに取り組みます」
 B 「それよりも、僕にはもっと他に練習しなければならない事があります」
 C 「何故それを出来るようになる必要があるんですか?」
 D 「何故僕にアドバイスを…?」
 E その他(自由記述)
 F 自動選択(自動的に最適な選択がされます。ただし貴公子Pが5P¥チ費されます。)

3票決です、メル欄は空白が宜しいかと

356 :森崎名無しさん:2014/06/17(火) 11:37:47 ID:nQJNifJA
F
選択があるって事は出来るだろうと思うけど
貴公子Pってどこに載ってるんだ?

357 :森崎名無しさん:2014/06/17(火) 11:43:55 ID:85meumIk
C

憧れの選手だからって良いトコ見せようとすると以前のように失敗するし
ここは素直に尋ねておこう。

盲信するかのようなAでなければ悪い結果にはなるまい。

358 :森崎名無しさん:2014/06/17(火) 11:54:15 ID:SaRRCzSM


359 :森崎名無しさん:2014/06/17(火) 12:02:35 ID:pTlw5R7k
C

360 :森崎名無しさん:2014/06/17(火) 12:05:32 ID:KOBlkj7g
F

361 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/17(火) 18:29:31 ID:???

> F (貴公子P:138→133) ※wikiのアナカンページに記載されてます。次回から誘導します
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 判断の根拠を三杉は既に持っていた。

 コーチ(シーザー)を伴った席であり、そのシーザーに呼ばれたからこそ自分がここに居るのだ。
 どういった経緯があったかは知らないが、ファンベルグの言はコーチ公認ということになる。
 そして彼はバルサとの試合中『手立てを考える』と言ったくれたばかりだ。
 ならば、これは自分にとって必要な事というのは断定出来る。

 では何故それが必要なのか?
 それについてはヴィオラの不足している能力、習得する事で得られる効果、そして何より
マルコ・ファンベルグの言葉である事を考えれば容易に想像がついた。
 ファンベルグ自身が、それが出来て当然の選手であるのは、三杉はよく知っていた。

三杉「分かりました、すぐに取り組みます。」

ファンベルグ「ふむ。」

シーザー「即答ね… いいんだな?」

三杉「ブンナークが不発だったり、そもそも敵GKがパワーシュートに滅法強い相手の時、
    チームの得点力がどれほど落ちるのか… 今日十分に思い知りましたから。」

 決定力の不足は現状解決すべきフロレンティア・ヴィオラの弱点。
 それが三杉の認識だった。

362 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/17(火) 18:33:12 ID:???

三杉(新田も頑張ってはいるが、現状の彼はシャドーストライカー。 しかもバンビーノが抜けてから
    OMFとして動いて貰わなければならないシーンも増えている。 ミハエルは怪我の後遺症で
    得点力という面では以前のような活躍が見込めない。 僕はと言えば、中山が抜けた守備力
    低下を気にして、引き気味の位置でプレイする事がどうしても多くなっている。)

 選手それぞれの地力は確実に上がっている。
 その実感に間違いはないが、こと決定力に関しては停滞していると言って良い。
 三杉自身においても、ボランチとしては腕を上げたが、ストライカーとして殻を破る努力が出来ていない。
 バンビーノと中山が抜けた穴を埋めるために犠牲になったのは、めぐり巡ってチームの決定力だった。

三杉(もちろん中山が抜けた事による守備力低下は最大の懸念だが、それは中盤の守備でフォロー
    出来るし、DF陣も順調に成長している。 だが決定力は個人のブレイクスルーが必要なんだ。)

 そういう意味で、三杉の得点力向上は(セットプレイだけであったとしても)意味が非常に大きい。

シーザー「…だ、そうですよ。」

ファンベルグ「良い答えですだと思います。」

三杉(正解だったか。 だとすると…。)

 この問いは足切りテストのようなもの、三杉はそう踏んで対応した。
 それはどうやら彼らの期待する物だったようである。

 …と思っていたのだが、流石に次のファンベルグの言葉には虚を突かれた。

363 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/17(火) 18:35:17 ID:???

ファンベルグ「では一週間後にテストをしよう。 今日と同じ時間にグラウンドで。」

三杉「え…?」

 一瞬何を言っているのだろうとは思った。
 一週間後にテスト?
 左足でも今の右と同じ精度・威力でシュートを撃てるように?
 たった一週間でそんな事が出来るようになるとでも?

 常識的に考えるならば、こんなところであろう。
 並べ列ねて『不可能』と結論づけて、この話は終わりである。
 だが三杉は虚こそ突かれた物の、出した結論がそこに収まりはしなかった。

ファンベルグ「不服かい?」

三杉「いえ、やります。」

 無茶を言われているのは判ったが、だからと言って三杉は引こうとは思わなかった。
 元々ドンキホーテに喩えられ、自分で認めてしまうくらいに無茶を繰り返そうとしている身。
 であるならば、そこに無茶をもう一つ追加するくらいどうと言う事もない。

364 :本日はここまでですアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/17(火) 18:37:24 ID:???

シーザー「言っておくが、通常の練習メニューはこなして貰うぞ。」

三杉「分かっています。」

 成し遂げれば虹色のロードでゴールまで導くあのオーバーヘッド≠教えて貰えるかも知れない。
 それを思えば『一週間程度、寝ずに特訓するくらいやってみせようじゃないか』と意気も高まる。

シーザー「なら夜間のグラウンド使用許可はオレが取っておく、明日からな。
       それとキャプテンとしての雑務はオレとマエリベリーでフォローしよう。」

三杉「助かります。 それとミハエルは…」

シーザー「心配だろうが、そちらも万が一がないようコーチのオレが注意するさ。
       一応オレも医術の知見をそれなりに℃揩チている。」

三杉「へえ…。」

 相変わらず底の見えない器だが、ハッタリを言うような人物でない事は承知している。
 普通の人が言えば嘘っぽい言葉でも、信用して大丈夫なのだろうと思い込んだ。

 その後、ファンベルグは『ではこれで』とだけ言って事務所を出た。
 ユーロスターがまだまだ走っている時間だから、恐らくミラノへ戻ったのだろう。
 しかしそんな事に気を持たず、三杉は急ぎ寮へと戻り、ただ回復に努めるだけだった。

365 :森崎名無しさん:2014/06/17(火) 19:17:55 ID:???
ラ・オツデシタ

366 :森崎名無しさん:2014/06/17(火) 19:20:17 ID:???
次の試合のブローリンも対パワースキル持ってたりして

367 :森崎名無しさん:2014/06/17(火) 21:54:19 ID:???
ブローリン・・・つい最近までどこかでいろんな意味で大暴れして他の印象強い・・・

368 :森崎名無しさん:2014/06/17(火) 21:56:29 ID:???
ブローリンにシュート止められて
ブンナーク「もうだめだ…おしまいだぁ…」
なんとなく似合ってる気がする

369 :森崎名無しさん:2014/06/17(火) 22:45:46 ID:???
身長以外は全てピッタリイメージできるあたり、やっぱりブンナークって凄い

370 :ラーソンもでしたが白夜の4騎士という固有スキルがありましてアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/18(水) 17:36:03 ID:???

〜さらに数時間後〜 <フィレンツェ/市民病院>

 ガバッ!

 いわゆる子の正刻を過ぎた頃である。
 毛布を勢い良く跳ね上げ、ミハエル・ドノヴァンは目を覚ました。

ミハエル「………」

 彼はとても良い夢を見た。
 その胸はまだドキドキと高い鼓動を鳴らしていた。

マエリベリー「あの人なら居ないわよ。」

ミハエル「え…?」

 反射的に周囲を見渡すが、夢で見た人物の姿はなく、彼は少しだけ落胆した。

ミハエル「ハッ…!」

 ジットリと滲んだ汗に体温が冷され、夢半分であった頭も急激に覚醒へと至る。
 …と同時にあまりに無防備だった自分に気がついた。

371 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/18(水) 17:39:52 ID:???

マエリベリー「まずは無事に目が覚めて何よりだわ。 意識は大丈夫そうだけれど、覚えている?」

ミハエル「…試合終了の笛を聞いたところまでは。」

マエリベリー「それなら問題なさそうね。 貴方は倒れて、すぐに病院へ運ばれたのよ。
         フロレンティア・ヴィオラの皆もモニカさんも一緒に来て心配していたけれど、
         その後の検査で何も異常がないと判ったから、私以外は全員帰宅させたわ。
         試合後のクールダウンもしてなかったしね。」

ミハエル「そうでしたか… 心配をかけて申し訳なかったです。」

 想像はついていたが、これでようやく状況が明らかになった。
 何故倒れたのかはミハエル自身も分かっていなかった。
 試合終盤にやたらと身体が軽く、昂揚感も伴っていたところ、突如として意識が途切れたのだ。
 寸前には不快感があったような、雷に打たれたような衝撃があった気もするがハッキリしない。

 しかしミハエルはそれよりも先に気にしなければならない事があった。

ミハエル「それで、その…」

マエリベリー「何かしら?」

ミハエル「寝ている間、ボクは寝言か何か漏らしていましたか?」

マエリベリー「ああ…」

372 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/18(水) 17:42:42 ID:???

 見ていた夢に関する事で何かを口走っていたかも知れない。
 目を覚ました時のマエリベリーの第一声はそれを予感させていた。
 出来れば杞憂であって欲しいと彼は神へ祈った。

マエリベリー「そうね、多分貴方が聞かれたくなかった事を口走っていたわ。」

ミハエル「………。」

 しかし求めるだけの願いなど、どうやら神は聞いてくれなかったようだ。
 言葉が出ないほどミハエルは動揺する羽目になった。
 無言のまま、自らの迂闊さを内心で罵倒して回った。
 そしてどう言えば彼女を誤魔化せるか、口を閉ざせるか考え始める。

マエリベリー「でも、気にしないで。 それでどうこうという気は私にはないから。」

ミハエル「そ、そんな言葉を信用出来るとでも!?」


先着で
 ★マエリベリー「……」→! card★
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ハート、JOKER》 マエリベリー「私も貴方と同じだから。」
《ダイヤ、スペード、クラブ》 マエリベリー「そう、ならその代わりに一つだけ教えて?」
《クラブA》 マエリベリー「信じて、私は貴方の事を愛しているの。」

373 :森崎名無しさん:2014/06/18(水) 17:44:44 ID:???
★マエリベリー「……」→ ダイヤ10

374 :森崎名無しさん:2014/06/18(水) 17:48:05 ID:???
ミハエルは中々ハート引けないなぁ

375 :森崎名無しさん:2014/06/18(水) 17:52:24 ID:???
こうなったらスウェーデンとも戦ってみたいところ

376 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/18(水) 18:19:50 ID:???


> 《ダイヤ》 マエリベリー「そう、ならその代わりに一つだけ教えて?」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

マエリベリー「そう、ならその代わり一つだけ教えて?」

 『そら来た』とミハエルは心の中で舌打ちした。
 面白がっているのか、脅すつもりなのか。
 どちらにせよ厄介な事を言ってくるのだろうと覚悟した。

マエリベリー「これまで死に瀕したような病気、事故、体験は何かある?」

ミハエル「!?」

 マエリベリーの問いはミハエルにとって全く想像の外、斜め上であった。
 死に瀕した経験… 病気という物に関してならば心当たりがある。
 片足が石のように硬くなり、動かなくなっていったあの奇病である。

 あの病気によって、ミハエルは誰にも止められないドリブルを一時は身に付けた。
 残った醜い痕はコンプレックスになっていたが、それも三杉に敗北してからは半ば吹っ切れている。

377 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/18(水) 18:25:09 ID:???

ミハエル「何故そんな事を聞こうというのですか?」

 だからと言って、他人に軽々と話す気にはならない話題である。
 キッと睨みながらマエリベリーへと問い返した。

マエリベリー「私にとってはとても重要な事なの。 それで納得して欲しい。
        正直に答えてくれたら、貴方の秘密は守ると約束する。
        必要というならば、マネージャーとして相談にも乗るわ。」

ミハエル「………どういうつもりか分かりませんが、隠し事をしている人間の目をしていますね。」

マエリベリー「………」

ミハエル「でも、隠し事はボクも同じです。 それに貴女は悪い人間でない。
      貧民街出身ですからね、悪人の目は見れば分かります。」

 ミハエルはスラム時代、ごく周辺は良い人間に囲まれて育ったと言える。
 しかし環境がら、悪人の事も目にする機会は多々あった。
 マエリベリーはそういった悪人のしている目の色とは違っていたのだ。

378 :本日はここまでです、ようやくバルサ戦の日が過ぎましたアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/18(水) 18:28:37 ID:???

マエリベリー「そう…。」

ミハエル「訳有りのようですが、今日の事は忘れる事にします。
      貴方も約束は守って下さい。」

マエリベリー「ええ、もちろん。」

 彼女は少しだけ落胆の様相を見せたが、すぐに元の顔に戻っていた。
 理由があって、ずっと仮面をかぶり続けているのだろうとミハエルは察した。
 しかしその理由を聞こうとは思わなかった。
 『この女性(ひと)は自分に似ているかも知れない』とミハエルは思った。

 ミハエルはベッドに横になり、再び眠りにつこうとした。
 出来るならば夢の続きが見られればと、ささやかに祈った。
 背中から『クライフと同じ』という呟きが聞こえた気がしたが、聞こえなかった事にした。

ミハエル(夢が見られないならば、せめて早く明日になればいい。)

 夢の続きを見る事も、時の流れが早まる事もなかった。

379 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/19(木) 18:46:39 ID:???

〜明くる朝〜 <フィレンツェ/フロレンティア・ヴィオラ選手寮>

三杉「よし。」

 早い時間に目を覚まし、三杉は朝食も早々に済ませたところだった。

 試合の翌日という事でオフがあてがわれているが、休んでいられない。
 今日から一週間は無理を押し通すと決めている。
 食休みを少し取った後は、早速例の課題に取り組みたいところだった。

 起きぬけには、ミハエルが夕べ目を覚ました旨、午後には退院の手続きが完了する旨を
レセプションにて聞いており、一番の懸念は解消している。

三杉「さて、食休みか…」


☆行動を選択して下さい

 A ミハエルのお見舞いにいく
 B 新田と話す
 C スペルマンと話す
 D 病院へ電話を入れる
 E 弥生へ電話を入れる
 F 賀茂へ電話を入れる
 G モニカへ電話を入れる
 H 自室に戻る
 I その他(要記述)

2票決です、メル欄は空白で願います

380 :森崎名無しさん:2014/06/19(木) 18:49:55 ID:???
新田かスペルマンに行きたいがどっちが良いか

新田は試合中に指示ミスで補正ダウンしちゃってたよね?
スペルマンは何か切っ掛けを掴んだらしいから話すと良いことあるかも?

381 :森崎名無しさん:2014/06/19(木) 18:50:27 ID:rRB3NwnQ


382 :森崎名無しさん:2014/06/19(木) 18:55:38 ID:yo/ANgDw
C

383 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/19(木) 19:33:11 ID:???

> C スペルマンと話す
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉(スペルマンか…)

 バルサとの試合中、怪我の功名ともいうべき偶然でスペルマンの背景に迫る事が出来た。
 彼が自称していた経歴が嘘、または不十分な物であったと分かったのだ。
 引いては、彼がまだ自分を含む皆に心を開いていない事も明らかになった。

三杉(いや、心を開いていないというのは正しくない表現かも知れない。
   彼はただ、自分を何らかの殻の中に閉じ込めているだけの気がする。)

 元々身体能力についてはシーザーコーチからもお墨付きが出ているスペルマンだ。
 その彼がCBとして殻を破ってくれたら、チームの安定力も増す。
 ついでに、隠されていた彼の経歴、以前やっていた何らかの個人競技の正体も気になる。
 そのため、三杉は何処かで交流を取りたいと考えていた。

三杉(よし、思い立ったらだ。)

 ちょうど今、彼は端の席で朝食を取っている。
 三杉はカプチーノのカップを持ち、彼の席へと向かった。

三杉「やあ、ここいいかな?」

スペルマン「…どうぞ。」

384 :短いですが今日はこれだけでアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/19(木) 19:35:47 ID:???

 ズイ…

 許可を得て、三杉はスペルマンの前の席へと腰掛けた。
 取り敢えず相席を拒否するようなつもりはないようで助かった。
 まあ2年以上の付き合いで、その程度を拒否されても悲しいところだが。

 目の前のスペルマンは行儀良くスモークサーモンを口に運んでいる。
 身体はブンナークに次いで大柄だが、作法を見れば彼ほど粗野でない事は分かる。


☆会話の切っ掛けはどんな話題にしまっか?

 A バルサ戦の最終スコアについて話す
 B スペルマンのラフなプレイについて話す
 C スペルマンの過去をいきなり聞いてみる
 D 両足どちらでもシュート出来るよう、これから特訓する件について話す
 E バルサとディエゴをボコボコにしてやった件について笑う
 F 男と女のetcについて話す
 G その他(自由記述)

2票決です、メル欄は空白っす。

385 :森崎名無しさん:2014/06/19(木) 19:37:38 ID:qTNKL3a2
B

386 :森崎名無しさん:2014/06/19(木) 19:42:35 ID:Qxfx5PBU
A

387 :森崎名無しさん:2014/06/19(木) 19:46:22 ID:yo/ANgDw
A

388 :森崎名無しさん:2014/06/19(木) 19:49:43 ID:???
E ガレリィ「ふわぁ〜ははははははww」

389 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/20(金) 18:04:21 ID:???

> A バルサ戦の最終スコアについて話す
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「そう言えば昨日の試合…。」

スペルマン「ん?」

三杉「ミハエルの事があったから話すどころじゃなかったが、スコアは3−1で終えられたね。」

スペルマン「そうだね。 遺憾はありつつも、キャプテンの希望には添えられたと思うよ。」

三杉「感謝の極みだよ。 お陰様でこちらもうまくやれた。」


――――――――
―――――
――

三杉『でもキミは失点という『結果』に対し、ゴールという形で返せない事を悔しがっている。
    それは団体競技をやっている選手の考え方じゃない。
    テニスみたいな個人競技をやっている選手の考え方だ。』

スペルマン『その通りだね。 ボクも迂闊な事を言ったものだ。』

 三杉の言葉は正しく、スペルマンも思わず頷くしかなかった。
 自らのミスを許せない感情の昂ぶりがそれ(本音)を言わせてしまったのだろう。

スペルマン『それで… その仮説が事実だったとしてどうするんだい?
       全く意味もなくそんな話題を口にしたわけじゃないよね?』

三杉『もちろんだ』 ニヤ

390 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/20(金) 18:07:07 ID:???

 《CASE1:他の分野で才気を発揮していた者》であったスペルマンが、サッカーで花開いていない。
 その原因を三杉はここまでの会話でほぼ特定した。
 原因さえ判れば、博打でもなんでも強引に開花を促す方法の見当がつく。

三杉『PKを与えたキミの直接的なミスは僕達前線が返す。
    その代価としてこの試合、キミには今まで以上に守備を専心して貰う。
    こんな取引はどうかな?』

スペルマン『ハァ…カチンとくる言い方だ。 ワザとなんだろうけどさ。』

三杉『それが団体競技であるサッカーの常識だ、本来なら取引なんてするまでもなくね。
    でもキミが個人競技のメンタルのまま、サッカーを受け入れ切れていないなら止む無しだ。』

スペルマン『分かってるよ、悪いのはボクの方だってのは。 いいよ、その取引で良い。』

三杉『待った、僕の要求をもう少し具体的に言わせてもらう。』

スペルマン『具体的ぃ?』

三杉『以前取り組んでいた個人競技の動きを守備に取り入れるんだ。
    方法は問わない、キミのアイデアに任せるよ。』

391 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/20(金) 18:08:49 ID:???

スペルマン『ハァッ!? 何を言ってんだ、そんなの御免だよ!』

三杉『単に守備に専心する程度ならキミはちゃんとやっている。
    僕は今まで以上に$齔Sして貰うと言った筈だよ。』

スペルマン『屁理屈言うなよ、それは条件の後出しだ!』

三杉『それもそうだね。 それではこれは取り下げる事にする。』

スペルマン『なんっ…!?』

三杉『前線である僕達はあと2%_取って、キミのPK分を返すよ。
    キミは今まで通り守備に専心してくれれば良い。』

スペルマン『だからあと1点くらいなら取られてもイイって? 今まで中盤戦で散々苦労しているし、
        キミもディエゴ・ブランドーにやられっぱなし… それなのにここから2点も取るつもり
        だなんて、少し大言壮語が過ぎるじゃないの?』

三杉『だからイイんだよ。』

スペルマン『…何が。』

392 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/20(金) 18:10:12 ID:???

三杉『こう言ったからには、僕はどうしてもあと2点取らなくちゃ赤っ恥だ。
    そしてキミはそんなこと言われたからには、もう1点だってやる訳にはいかない。
    これは僕とキミの個人的な勝負だよ、ちょっとしたね。』

スペルマン『ハンッ、下らない… キャプテンはとんだバカヤローだ。』

三杉『だからイイんだよ。』

スペルマン『ああ、だから気に入った。 不本意だけど挑発に乗ってやるさ。』


――
―――――
――――――――

三杉「ま、正直なところ、あの時点では2点取るどころか敗北の可能性も大きいと考えていた。」

スペルマン「…だろうね。」

三杉「だからあの時は、両者にとって良い意味で尻に火が付いた。」

スペルマン「分からなくもないよ、そういうモチベーションの上げ方は。 結果、ディエゴ・ブランドーの
        退場を誘発した上に、ボクの方もまんまとキミの思い通りに動かされてしまったわけだ。
        キャプテンは扇動者に向いている思うよ。」

三杉「褒め言葉として受け取っておくよ。」

393 :本日これだけ〜アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/20(金) 18:11:29 ID:???

 結局あの後ディエゴは退場し、スコアは3−1で終了。
 三杉を含む前線の攻撃陣は2点追加し、スペルマンを含む守備陣は1失点で抑えきった。
 三杉とスペルマンの個人的な勝負は引き分け、ヴィオラは勝利で終わる事が出来た。
 馬鹿げた勝負だったが、結果としてはベストを導くことになったのだ。

 またこれによって三杉は益々スペルマンの開花はチームにとって不可欠だと確信もした。
 問題はどうやって彼をその気にさせるかである。


☆さて何を話しますか?

 A スペルマンの過去について追及してみる
 B 試合で見せた、少しアクロバティックだったブロックを話題にする
 C 今後も同じように勝負をしようと持ちかける
 D 今サッカーをしているのはスペルマンの本意なのか聞いてみる
 E 敢えてどうでもいい事を聞いてみる
 F その他(自由記述)

3票決です、メル欄空白で。

394 :森崎名無しさん:2014/06/20(金) 18:14:45 ID:mTG8zH+M


395 :森崎名無しさん:2014/06/20(金) 18:16:02 ID:BbwnhYqA
D

396 :森崎名無しさん:2014/06/20(金) 18:37:28 ID:oWzIU3EE


397 :森崎名無しさん:2014/06/20(金) 18:45:34 ID:NByFPQWs
D

398 :森崎名無しさん:2014/06/20(金) 19:09:52 ID:dYkG15w6
B

399 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/22(日) 00:13:25 ID:???

> B 試合で見せた、少しアクロバティックだったブロックを話題にする
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「ところでスペルマン。」

スペルマン「なんだい?」

三杉「試合終了近くで、何だかアクロバティックなブロックをしていたよね。」

スペルマン「………」

三杉「アレを物に出来れば…」


先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★『問題はどうやって彼をその気にさせるか』だった筈です→! card★
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ絵柄》 スペルマンは手で三杉の発言を遮った
《ダイヤ数字〜クラブ》 スペルマンは無言で立ち上がった
《JOKER》 スペルマンは黙って聞いた

400 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 00:14:16 ID:???
 ★『問題はどうやって彼をその気にさせるか』だった筈です→ クラブ4

401 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 00:15:20 ID:???
そりゃあ大失敗、ですよねー

402 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 00:17:24 ID:???
逸ってはいかんかったのだ

403 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 00:32:24 ID:???
恋人にはチクチクできても
サッカーのことになると落ち着きがなくなっちゃうのさ

404 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/22(日) 01:04:44 ID:???

>《クラブ》 スペルマンは無言で立ち上がった
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「アレを物に出来れば

 ガタッ

 言い終えるより早くスペルマンは席を立ち上がった。
 驚いて三杉は彼の方を向くが、スペルマンは三杉の方を全く見ていない。

 三杉の言葉が聞こえなかった、なんて事は有り得ない。
 『そう言えば』と話題変更の宣言をした時、スペルマンは確かに相槌を打ったからだ。
 つまりこれは無視であり、これ以上何か話をする気はないという彼の宣言なのだ。

三杉(そ、それはそうだろうっ…! 何故ここで欲が先に出る!?)

 スペルマンの横顔は酷く冷たく見えた。
 三杉は間もなく自身の大きな間違いに気が付いたが、後悔は先に立たない。

スペルマン「優秀なブロッカーが欲しいだけなら、そういう人材をスカウトしたら良いと思うよ?」

 食器トレイを手に取りながらスペルマンはそう言い放った。
 三杉は…

405 :重大な分岐になる可能性が高いですアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/22(日) 01:07:02 ID:???

☆どうしますか?

 A 今は返す言葉が無い。
 B それをしたらスペルマンのポジションがなくなると通告する
 C スペルマンを非難する(要記述:何に対して)
 D 取り敢えず謝る。(要記述:何に対して)
 E 誤解だと言う。(要記述:何がどう誤解なのか)
 F スペルマンの前に立って呼び止める(要記述:なんと言って呼び止めるか)
 G その他(自由記述)

3票決です、2014年6月22日12時〜13時の間のみ投票を受け付けます。
どの選択肢も3票に満たなかった場合、全投票は無効となり自動的に進行致します。

406 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 01:16:58 ID:???
きっついなぁ

謝るか、呼び止めるか

407 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 01:16:58 ID:???
さあ、どうするか。
誤って許す、許さないだけじゃダメだと思う

408 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 02:30:46 ID:???
ブロックなら反則が起こらない・・・か?
う〜む・・・

409 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 04:10:14 ID:aTqkixcU
E
君をただ単にブロッカーにするため、あの時のブロックの話題をしたのではない。
勝負は引き分けに終わったけど、君が僕との勝負に負けたくないがためにした
あのブロックの動きこそが個人競技の応用じゃないかと推測して、その確認がしたかった。

ブロックの描写から先にしてからの個人競技取り入れどうのこうのは後出しだったから、こういう話題にしたかった

410 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 04:15:04 ID:???
ジョーや力石よろしくみたいに、誰か怪我させたのかな。皆どっちかと言うと被害者寄り立場だったけど。
流石にブロックが嫌なんてこと無いだろうから、アクロバットな動きするのが嫌って事だろうし。
もしかしたら、この動きのせいで怪我でもした?
何言ってもヤブヘビな気がして腰が引けちまうよ……今は置いとくべきかなぁ。
若干逃げっぽいけど、また後で話す約束を取り付けるようにしてみるか。

411 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 04:20:25 ID:???
多分俺投票時間いないだろうから他人任せになる

自分が重要と思ってるのは
 
 >馬鹿げた勝負だったが、結果としてはベストを導くことになったのだ。
  三杉は益々スペルマンの開花はチームにとって不可欠だと確信もした。
  問題はどうやって彼をその気にさせるかである。

かな

412 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 06:29:09 ID:???
F はっきりと言おう、現状最終ラインのウィークポイントは君だ。
要所でのプレイでチームは助けられているし、ラフプレイは武器になりえる。
だがそれだけに頼っていられないのは分かっているはずだ、それに走ればディエゴほどのプレイヤーでも退場する。

ジョアンコーチはブロッカーとして君を誘ったとは思えない、かつての競技とサッカーの融合がコーチに狙いだと僕は踏んでいる。
できないのなら構わない、長い目で見れば大成するかもしれない、それを踏まえて作戦も立てる。
ただ、ジョアンコーチとシーザーコーチ、この2人からお墨付きを貰ったのは君一人だけだ。
大事なことを付け加える、キャプテンとして僕は君に期待している。


長〜いもっとコンパクトにしたほうがよいかな

413 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 09:20:24 ID:???
>>409のブロックから入るつもりだった、というのも良いけど
>>412のラフプレーによるスーパープレイヤーディエゴの退場を絡めているのはディ・モールトベネ!だと思う。

414 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 12:34:52 ID:aTqkixcU
E
時間制限大丈夫かな

415 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 12:36:18 ID:aTqkixcU
>>409の内容でお願いします

416 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 12:46:23 ID:aLtv24bU
>>409

417 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/22(日) 22:28:29 ID:???
ご考察頂いて有り難く思います。
しかし恐縮ながら、スペルマンの心を開かせる言葉としては的を外した物でした。
今後の展開を全て断言する事はスレ主の私でも出来ませんが、
スペルマンの主役回というものはほぼ消滅。
それどころか、彼はフロレンティア・ヴィオラから去る事になりそうです。
ただこれは三杉の過ちがどうと言う以上に、スペルマンのナイーブさがそうさせるのだと言っておきます。

418 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 22:30:09 ID:???
やっぱりさよならか…

419 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 22:33:53 ID:???
まぁしゃーないな、こういう可能性のほうが高いと思ってたし
とりあえずDFどうするか考えよう

420 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 22:45:55 ID:aLtv24bU
うーん結局キャラが立たないままだったな
残念

421 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 23:21:09 ID:???
もしスペルマンがヴィオラを去るとすると
以前のモブを一生懸命鍛えないとならないのか……
正直そんな時間の余裕はないんだけどなぁ

422 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 23:43:15 ID:???
カードの女神に翻弄されるしか手立てがないな…運は一番公平なものだしさ
もちろん判定だけでなく他のキャラにも意見を聞いて、
今抱えてる重大な選択には自ら手を触れないよう心掛けないと

423 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 23:44:43 ID:???
穴を埋めるより、しばらくは長所鍛えて押しまくる方が遥かに建設的だと思う
現実問題、この穴を埋めるなんて時間をかけても難しいし

424 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 23:50:40 ID:???
これでスペルマンの出番がおしまいは後味が悪すぎる
せめて別の場所で大成して欲しいものだ

425 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 23:51:35 ID:???
>>424
カンピオーネで敵として登場の可能性ある

426 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 23:56:04 ID:???
残念だけど今まであまり接してこなかったから信頼が足りなかったかな

427 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 23:57:24 ID:???
今までの信頼うんぬんじゃなくて
単純にわかりやすすぎる地雷踏んだだけ

428 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 00:07:10 ID:IOG2DnXQ
>>393の選択肢の中でどう考えてもBだけ即物的で変だったものな

429 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 00:09:00 ID:IOG2DnXQ
貴公子ポイント消費でリセットとか出来ないかな
中山、バンビの離脱は納得行くものだったけど、これはあまりにキツイ。

430 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 00:13:44 ID:???
見え透いた地雷踏み抜いたペナだろ、投票してない俺が咎めるのもアレだけど
>彼はフロレンティア・ヴィオラから去る事になりそうです
って書いてあるしなり"そう"だからまだ何とかなるかも?
確率はめっさ低いだろうけど

431 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 00:15:56 ID:???
仕方ないかな。
スペルマン主役会を楽しみにしてただけあって残念だ。
ただ戦力的な意味では不安ががが。
モブのDF力は見てないけど、どう考えても今までより落ちるよなぁ

432 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 00:17:48 ID:???
地雷だと言われると、そうではないと言いたくなる

>>272にある描写ではスペルマンは何か試そうとしてて、それは>>390で出た個人競技の動きではないかと判断した
その事について言及したのは、あくまで判断の確認がしたかったためであって
三杉がこれやれはよはよと勝手に言わなければ、スペルマンのやる気をちゃんと見ていたぞって話になっていたのではないだろうか

433 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 00:20:32 ID:???
地雷です

434 :430:2014/06/23(月) 00:26:15 ID:???
俺が思うに
スペルマン(この場面はやってみよう…)
は試すような、というよりあんまりやりたくないけどって感じだね
とくに>>390→>391の

>三杉『以前取り組んでいた個人競技の動きを守備に取り入れるんだ。
    方法は問わない、キミのアイデアに任せるよ。』

>スペルマン『ハァッ!? 何を言ってんだ、そんなの"御免"だよ!』

ってとこ見て思ったけどその個人競技を利用したことはあまりやりたくなかったんじゃないかなって思う
「無理だよ!」じゃなくて「御免だよ!」って言ってるところからできるけどやりたくないんだなって俺は思ってた
だから過去とかはあまり直接触れるのは避けたかったのよ

435 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 00:27:10 ID:???
うん、明らかに嫌がってたよね

436 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 00:35:10 ID:???
そゆこと、あらかじめ俺が気付いてるなら言っとけばよかったけど
言おうとしたときにはもう決まってたし・・・

今回の投票で一つ言わせてもらうとかなりきつい言い方かもしれんが
周りに流されるなってとこかな?
こういう重要そうな選択肢はほかの人が選んでるから俺もこれにしよう
っていう考えがあるならもう少し考えてほしいかな

いや、ちゃんと考えて選んだならこの発言してる俺が悪いんだけど・・・
あー、本当に俺もごめんなさい、気が利かなくてごめんなさい、マジで本当にごめんなさい

437 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 00:44:04 ID:???
これが、あいつのプレイもっと見てみたかったな、な心境

438 :432:2014/06/23(月) 00:57:44 ID:???
>>436
こちらも考えもなしに選択を選んだ上に
無い知恵絞っていい訳じみたものを出してごめんなさい。

リカバリー効くようなものじゃない結果を招いてしまったし、もう判定しか参加しないよ
本当に一つの物語をつぶしてしまってごめんなさい…

439 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 00:58:44 ID:???
これから別の部分で挽回していこうぜ、ドンマイ

440 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 01:05:58 ID:???
>>438
いや、正直俺も起こったりする資格もないんだけどね・・・
>>430で俺も行ったしひょっとしたらうまくいく可能性もある
3人寄らば文殊の知恵って言葉もあるしなるべくみんなで考えてけばいい
もっともここにいるのは3人ばかしじゃないからもっといい知恵出せるはず

俺だって流される時なんてよくある
とにかくスペルマンを何とかしてここに止める方法(露骨すぎはさすがにNG)を考えよう
アナカンさんがもう無理って言ったときようにスペルマンが去った後のことも

441 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 01:14:36 ID:???
「僕のことは嫌いになってもヴィオラのことは嫌いにならないでくれ!」

442 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 02:15:13 ID:???
重要キャラがいなくなってもなんとかなるもんさ

某ロストがあるスレのせいで味方がいなくなることに耐性が付いてしまった

443 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/23(月) 02:41:55 ID:???
人物紹介にも書き続けてましたが、誰もスペルマンの本当の過去は知らなかったんです。
しかし三杉は洞察によってスペルマンの過去の片鱗に初めて迫りました。
そしてそれはスペルマンにとって大きなターニングポイントを覚悟させました。

また誰にも知られたくないと仮面を被ってきた彼ですが、でも奥底では変わりたいとも考えていた筈です。
プレイヤーとしても、このままではダメだと内心考えている描写が試合中増えていたとも思います。
彼は何をすればプレイヤーとして一段上がれるか、明らかに判っています。
でもそれが心の問題で出来ない、触れたくないというのあります。

彼に必要なのは心のケアであり、そのために過去と向き合うことでした。
三杉はスペルマン一人で向き合えなかった過去を解りたいと思ってくれるか…
強く追及されれば、彼は少なくとも三杉に隠していた秘密を話したでしょう。
そして彼のこれまでのプレイが決して手抜きだったわけではなく、これまでの彼として全力だったと判って貰おうとしたでしょう。
スペルマンの覚醒はそこからでした。

しかしスペルマンは三杉が優秀なDFが欲しいだけだと誤解しました。
一度見せたからには、高い守備能力を今後も当然求められる。
自分はそれに応える事は出来ないと思い込んでいる。
この心的圧力はスペルマンに逆の意味で重荷を下ろす決断をさせても仕方がありません。

今回の選択肢がこうなってしまった理由は以上です。
Bの選択をした方がそんなつもりはなかったと思われるかも知れません。
しかし自分がどういう意図だったかという事よりも、相手がどう受け取るかが優先する場合はどうしてもあります。
なのでご理解頂きたいと思います、只のゲームて不愉快にさせて大変申し訳ありません。

444 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/23(月) 13:47:56 ID:???

>>418-419
さよならまで予見されていたとは驚きました。
しかし確かに後者の選択ではうまく凌げる可能性は非常に低い物になっておりました。
厳しさは伝わっていたということですね。

>>420
キャラのバックボーンというか隠れ設定は定まっていました。
それが表に出るか出ないかという所です。

>>421
その場合、目の前の試合はモブに出て貰うしかないでしょうね。

>>422
今後の展開は思い描いていますが、細かいところはキャラがどう動くかですからね。

>>423
私もそちらを推奨致します。
他の外伝様のようにモブが主戦に躍り出るような想定はありませんので。

445 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/23(月) 13:49:19 ID:???

>>424-425>>429
スペルマンの離脱は、彼のキャラクターゆえに元々可能性がありました。
それゆえにゲームオーバーややり直しになる事はなく、こちらの分岐に進んでいるとご理解下さい。
ヴィオラを去った時、その後の登場予定については今の段階では語れません。

>>426-428>>433
そうですね。恐縮ですがBとCは地雷でした。

>>431>>437
期待して頂いていたのに、大変申し訳ありません。
ただどうなっても物語やバランスが崩壊するような事にはならない予定です。

>>434-435
全くご考察の通りです。
ただし、だからこそ彼の力を引き出すには過去に直接触れなくてはいけませんでした。
土足で入り込むべきではないと思われるかも知れませんが、
既に三杉は片足を突っ込んでいたのです。


>>436
こういった複数の方々が選択に参加する場では当然起こり得る事ですよね。
しかもうちのスレは無駄に時間がかかって長引いています。
過去の記述を記憶していて、判断に至るとはなかなか難しいのは当然です。

446 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/23(月) 13:52:03 ID:???

>>438
アナカンというスレは時に容赦なかったり理不尽だったりしてしまいます。

ただ言っておきたいのは、エピソードが変わってしまう可能性は否定しませんが、
物語が潰れたわけでは全くありませんという事です。
全ての選択に正着を打ち続けるなんてそもそも不可能です。
成功と失敗を繰り返し、三杉とアルシオンは喜びも苦しみも知っていきます。
そうする事で理想と現実のギャップは次第に埋まり、彼らも大人になっていくのでしょう。

>>439>>440
そのように考えて頂くと非常に助かります。
確かに失敗の後は先が怖かったり読む意欲も減ってしまうかも知れません。
しかし取りあえず今日まで物語が崩壊しなかったという実績は私も分かって欲しいのです。

>>441
フライングゲット

>>442
アナカンもモリブレムさん推しです

447 :ここから>>406の続きアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/23(月) 13:54:15 ID:???

> E 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「誤解しないで欲しいな。
    君をただ単にブロッカーにするため、あの時のブロックの話題をしたのではない。」

スペルマン「……」

 スペルマンは三杉の言葉に動きを止める事をしなかった。
 この時スペルマンは決定的な哀傷を感じていた。
 三杉は自分の態度を『ボクは1ブロッカーなどで終わるつもりはない』というプライドの高さとして捉えたのだ。
 心に余裕がなく、偏狭になっている自覚はなかった。
 確かに誤解はあった。

 『サッカー選手として大成したい』と考えることは遂に出来なかった。
 こんな自分が£間の役に立てるならば嬉しい、迷惑をかけないようにしたいだけで終わったのだ。

スペルマン(ずっと手を抜いたプレーをしてきたと思われても仕方なくて…
        でも彼は責めるのではなく、知ろうとしてくれた… そう思っていたんだけどな。)

 バルサ戦、PKを与えた責任の所在を厳格に自分へと向けた。
 それは自分としては至極当然の思いであった。
 だがこの事から三杉は自分の『プライドの高さ』と『個人競技出身者』である事を看過してみせた。

 迂闊であったかも知れないと思ったが、それ以上にこのキャプテンの明哲さに恐れ入った。
 ほんの小さな違和感から、糸に針を通すような筋道で推理で事実へとたどり着く…
 頭の良い人物である事は知っているつもりであったが、あそこで心底思い知った。

448 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/23(月) 13:56:29 ID:???

 『個人競技のメンタルのまま、サッカーを受け入れてない』というのは真実痛かった。
 自分の後ろ暗さと痛みを容赦なく的確に突いた言葉だったからだ。
 だが『単に守備に専心する程度ならキミはちゃんとやっている。』という言葉もあった。
 怠惰や手抜きのプレーとは考えず、何かしらの理由があったと見てくれたと思った。
 大袈裟だが、断罪と救済をいっぺんに貰ったように感じたのである。

 取引の件りにおいては強引なやり口と思ったが、あの場で時間がなかったのは理解している。
 自分の責任で敗北するのは嫌だったが、それでもあの件りがなければ実行出来なかっただろう。
 一つの敗北が取り返しのつかない物と知っているがゆえ、後の自己嫌悪の大きさも想像に難くなかった。

 スペルマンは試合が終わったら、これまでの事を『何故?』と聞いてくれると信じていた。
 くだらない殻を自力で破れない、小さい器である本当の自分を知って欲しいと思った。
 その上で痛い所を敢えて突き、しかし受け入れ、自分の力を引き出そうとしてくれると期待した。
 そういう機会が来たのだと、恐怖と希望の岐路にあったのだった。


 スペルマンが動きを止めず去ろうとしていると、三杉は更に言ってきた

三杉「勝負は引き分けに終わったけど、君が僕との勝負に負けたくないがためにした、
    あのブロックの動きこそが個人競技の応用じゃないかと推測して、その確認がしたかった。」

449 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/23(月) 14:01:08 ID:???

スペルマン(…それって、キミほどの人なら推測するまでもない事だよね。)

 あの件りの直後に、今までやらなかったプレーを初めて見せたのだ。
 試合中にプレーを何かを変えるにしても、何のバックボーンのないチャレンジは出来る物ではない。
 失敗が失点に繋がるようなポジションであれば、それは尚更だ。

 つまりスペルマンの思考の中では推測するまでもなく当たり前。
 しかそれが、あれだけ鋭く明晰な推測でスペルマンの仮面の奥を覗いた三杉の言葉だけに。

 ゆえにスペルマンは三杉がただこの場を取り繕おうとして言っているのだと決めつけた。
 三杉にとってスペルマンのパーソナリティは関心の対象でなく、その能力だけに興味があるのだと。

 頭を冷やして考える余地がスペルマンにあれば、そんな誤解はいずれほどけただろう。
 しかい今、希望とのあまりに大きな落差を感じ、それはスペルマンの心に冷たく焼き付いてしまった。
 この時を境に、スペルマンは三杉をフィルターなくして見る事は出来なくなってしまったのである。

 三杉の言葉を題目通りに受け取るには、今のスペルマンはあまりにナイーブで、偏狭で、三杉の事を
理想視しすぎてしまっていたのだ。
 ほんの少しの言葉の言い回し、話す内容の順序。
 そんな物が決定的な亀裂を生み出す事もあるのだと言うより他にない、残念な事だが。


※ スペルマンの三杉に対する感情が[ブリザード対応]になりました。
※ 三杉とスペルマンの相互感情が0になりました。
※ あくまで誤解ゆえであるため、貴公子Pの増減はありません。

450 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/23(月) 14:03:33 ID:???

 スタスタスタ...

 結局スペルマンは無表情で口許だけを笑わせたまま、三杉を後にした。
 立ち止まる素振りはどこにもなく、三杉もそれ以上は口を挿めなかった。

三杉(聞いてくれなかったか… どうもスペルマンの考えは読み取れない。
    まあ2年以上も経歴を隠し通してきた男だ、ああもなるのだろうな。)

 いずれまたゆっくりと語る機会が必要だと三杉は考えた。
 それよりも今は早急に達成しなければならない課題がある。
 ここからはそちらに全力専心しようと切り替えたのだった。

 三杉はミュラーにミハエルが午後退院して戻る旨と、自分の1週間の多忙を伝えた。
 その上でミハエルを出迎えられない事を間接的に詫び、寮を後にした。


先着2名様で
 ★課題達成判定1 (! card)+(! card)+(! card)+(! card)★
 ★課題達成判定2 (! card)+(! card)+(! card)★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

 [課題達成判定1]+[課題達成判定2] > 70で左足シュートが完璧に可能です

【備考】
 ダイヤ1回につき+3の補正、Jokerは1枚で15+3=18。

451 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 14:09:08 ID:???
★課題達成判定1 ( クラブ10 )+( クラブK )+( クラブ7 )+( スペードK )★

452 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 14:13:20 ID:???
ん?ちょっと分かり難いけど、ダイヤ以外のカードの数値は普通に加算されるのかな?

453 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 14:21:13 ID:???
★課題達成判定2 ( ハート7 )+( スペード7 )+( スペードK )★

454 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 14:22:34 ID:???
1足りない?

455 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 15:03:36 ID:???
出目がいいけど惜しい、なんか悔しいwww

456 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 15:43:27 ID:???
課題達成はだめだったか。しかしまだ全て終わったわけじゃない
まだテストで試合まで時間はある。お眼鏡に適わないけど、必ず糧になる

457 :とても優秀な結果でしたアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/23(月) 19:35:13 ID:???

 課題達成判定1 ( クラブ10 )+( クラブK )+( クラブ7 )+( スペードK )=43
 課題達成判定2 ( ハート7 )+( スペード7 )+( スペードK )=27

[課題達成判定1=43]+[課題達成判定2=27]=70
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

(初日、二日目)
 新田が今の三杉同様、左足のシュートを特訓していた事がある。
 その時に三杉は先にコントロールを身に着け、徐々に威力を増していくよう助言していた。
 三杉自身も利き足と逆足の両方を使えるべきと考えていたし、実践もしていた証拠である。

 そして現状の彼は、精度に限って言えば逆足でも十分なボールを蹴れるところまで至っている。
 左右のシュートを同じフォームで蹴られるように意識してきた結果だ。
 またボディバランスが可能な限り対称であるよう、ウェイトトレーニングでも筋肉量の差を考えてきた。

 だがそれでも逆足でシュート性にまで威力を引き上げる事は出来ていないのである。

三杉(理屈で言えば課題をクリアする土台はある筈なんだ。
    後はトライ&エラーでノウハウを見出していくしかないだろう。)

 三杉はまず利き足で幾度かベストなシュートを放った。
 続いて逆足で幾度か精度優先のシュートを放った。
 最後に逆足で幾度か威力最優先のシュートを放った。

458 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/23(月) 19:37:30 ID:???
 
 それぞれのキックにおいて誤差は当然生まれ、逆足威力最優先はゴールマウスを到底捉えない。
 三杉はこの結果を当然として受け止め、これらのギャップを埋める方法に苦慮を注いだ。

 役に立ったのがビデオカメラである。
 上記3種類のシュートにおいて、フォームの違いを徹底的に検証したのだ。
 三杉全て同じフォームで蹴る事を意識していたが、全く同じには蹴られていなかった。
 シュート映像を客観的に比較してみる事で、それは明らかになった。
 あとは時間の許す限りのトライ&エラーとなった。


(三日目)
 先の二日間に比べ、発見は決して多くなかった。
 フォームを一カ所修正すれば、他に崩れる箇所が発生する事態に悩まされた。
 しかし停滞はなく、理想に近づいていると自分に言い聞かせ、三杉はボールを蹴り続けた。


(四日目)
 少しでも実戦を意識出来るよう、この日から、色々な角度からシュートを撃つメニューを追加した。

 蹴り足の振り抜きではなく、軸足の感覚の違いに気が付いた。
 逆足で強く蹴る場足、軸足の固定が甘くなっていたのだ。
 フォームが違ってくる大きな原因に気が付いたと、三杉はモチベーションを上げた。
 成果は目に見えて現れた。

459 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/23(月) 19:38:43 ID:???

(五日目、六日目)
 練習開始時に比べ、逆足のシュートの威力は格段に向上していた。
 しかし同等の威力にまで押しあがっていると言えば、それは否だった。

 何かもう一つが足りないのだと三杉は懸命にシュート映像に食い入った。
 だがどうにも分からなかった。
 連日の疲労もピークに来ていた。
 こうなってくるとモチベーションの維持が難しくなってくる物だ。

 しかし三杉は別に課題を設ける事で、気分の転換を同時に行った。
 威力のあるシュートではなく、回転をかけるシュートについて逆足で鍛錬したのだ。
 一つの事に集中するのは良い事だが、それにも限度がある事を彼は判っていた。
 これは思ったよりも順調であり、三杉の気を良くさせるのに役立ち、行き詰らずに済んだ。

 回転をかけたシュートについては、威力が同等となった後には、必要になると予測された項目だった。
 三杉は課題をクリアする事で何が得られるのか、ファンベルグの意図に想像を膨らませていた。
 それはファンベルグの数多のゴールシーンを観察したからこその予測であった。


(最終日)
 この日の夕方と夜の境界と呼ぶべき時間帯にテストを行うと言われている。
 時間は多く残されていない。
 焦る気持ちが顔を出していたが、三杉はこれまで通り課題へと取り組んだ。

 フォームの微妙な差については肩甲骨の開き方についてを見いだした。
 これによってシュートの威力を微増させる事に成功した。
 しかしそれでも同等には至らなかった。
 最後の詰めが届かないまま時間は残酷に過ぎ、疲労ももはや限界に到達していた。

460 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/23(月) 19:40:22 ID:???

〜約束の時からちょうど一週間〜 <フィレンツェ/フロレンティア・ヴィオラ練習コート>

 ボロリ…

 汗と埃を吸って極限まで汚れきった練習着を纏い、三杉はコートに立っていた。
 約束の時間はもう間もなくであろう。
 そう思って時計に目をやった時、物音が聞こえた。
 視線を向けると、マルコ・ファンベルグがこちらへゆっくりと歩いてきていた。

三杉「こんばんは、遠方からわざわざありがとうございました。」

ファンベルグ「気にする事はない、一週間後と言ったのは私だからな。」

 そう言って彼は三杉の目の前で立ち止まった。
 そして頭の上から足元までを舐めるように三杉を観察し、口を開いた。

ファンベルグ「無理だっただろう?」

三杉「いえ、そんな事はありません。」

 確かにファンベルグの言葉通り、三杉はあと一歩届いていない。
 しかしこの一週間、文字通り心血を注いで課題に努めた。
 それをただ一言、無理だったで終わらせる事は三杉には出来なかった。
 『出来なかった』と潔くテストを辞退する… そんな考えは欠片もなかった

461 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/23(月) 19:41:48 ID:???

三杉「(諦めてたまるものか…。 そんな潔さは要らない最後まで足掻いてやる。)
    まずは利き足のシュートを見せます、その後に逆足で蹴ります。」

ファンベルグ「良いだろう、それでは準備が出来次第やって貰う。」

三杉「はい。」

 三杉はボールを置いた。
 そして試合中のシーンをイメージしながら走り込み…

 バシュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥウッ!

 ザッ!っとゴールネットへ見事突き刺さった。
 わざと威力を抑えて蹴ろうなどとは考えなかった。
 そんな下らない小細工で誤魔化せる相手だとは思っていなかったし、それをやる意味もなかった。

ファンベルグ「悪くない。 では肝心の逆足を見せて貰おう。」

三杉「はい、それでは。」

 再び三杉はボールを置いた。
 奇跡が起きて欲しいという考えが浮かんだが、それを掻き消す。
 偶然出来る事に意味はない。
 しかし偶然出来た時、何がこれまでと違ったのか気付けなければならない。
 それには結局、これまで繰り返して来た通りにやる事が大切だと考えていた。

462 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/23(月) 19:43:17 ID:???

三杉「行きます。」

 一言、声になっていたか分からないがそう呟いて助走を開始した。
 そして…

 バシュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッウッ!

三杉(ダメだったか…)

 やはり威力は利き足のシュートと比べて僅かに足りなかった。
 テストは不合格という事である。
 悔しい気持ちに満たされたが、これが今の実力だと納得も出来た。
 最初から最後まで妥協せずにやり切ったからこその納得だった。


 パチパチパチ

 重くなる意識の隅からか… 手を叩く音が聞こえた。
 音の方を見ると、ファンベルグが拍手をしていた。
 努力をしたことだけは称えてくれるという事だろうか。
 しかし慰めは必要ない。

三杉「ありがとうございます。 けれど、やはり無理でした。」

ファンベルグ「………」

 顔を上げてファンベルグと視線を合わせた。
 どうした事か、ファンベルグの表情は驚嘆という表現がよく似合った。

463 :期待値50そこそこで70は立派ですアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/23(月) 19:48:34 ID:???

三杉「あの、どうかしましたか?」

 そう声をかけると、ファンベルグはようやく我に還ったと見えた。

ファンベルグ「いやいや… ブラボーだ、驚いたよ。 ミランとバルサ、キミのプレーは二度観ているが…」

三杉「は…?」

ファンベルグ「一週間で届くと予想していた水準を遥かに上回っている。
         いや、もはや完成に近い。 誰かアドバイスをくれるような人間がいたのか?」

三杉「いえあの… ビデオカメラでフォームをチェックしながら、トライ&エラーをひたすら繰り返しました。
    気が付いたことがあれば逐一反映させる事で、このレベルまでは到達しましたが…」

ファンベルグ「なるほど… だがそれは気が遠くなる作業だった筈だ。
         どうやってモチベーションや集中力を保った?」

三杉「それは…」

 三杉はファンベルグが投げる問いかけに対し、一つ一つ答えて回った。

464 :本日はこれで終了とさせて頂きますアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/23(月) 19:50:49 ID:???

 結果だけを見ればテストは及第に足りていなかった。
 しかし結果を見たファンベルグの反応は、足切った者に対するそれではなかった。
 やがて三杉はファンベルグが自分に到底クリアできない課題を出したのだと気が付いた。

ファンベルグ「分かった、なるほど。 ジュン・ミスギ、キミはそういうパーソナリティというわけだ。」

 最後の質問を終えたのか、ファンベルグは大きな嘆息と共にそう口にした。
 右手は三杉の方へと差し出されている。

三杉「あ………」

 自分が憧れの選手の課題に対して及第だった事は把握したが、それでも少し戸惑った。
 嬉しさの中に、少しだけ抗議したい気持ちが混ざっていた。

ファンベルグ「私の名はマルセル・ファン・バステン。 今日からキミの味方だ。」

 その言葉を聞いて、ようやく三杉は手を握り返した。
 嬉しさが勝り、やがてそれは感激となった。
 憧れの人を認めさせるだけの過程と結果を実感したのだ。

465 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 21:46:42 ID:???
うん
なんともワクワクする展開のはずだけど
スペルマンのことがあって三杉と読者の間に凄く感情の乖離が発生している気がします。

466 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 21:54:47 ID:???
作品にはそういう溝があるのはしょうがない
むしろ俺はスぺルマンが即座に去らなかったことに対して内心喜んでる
まだ可能性はあるんだって

467 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 22:02:45 ID:???
スペルマンを失うことを覚悟しつつ、それでも先に行こう
新たな出会いや発見も絶対ある思うし

468 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 22:04:32 ID:???
ブルノ「一人抜けて困ってるらしいからこの俺が、入ってやるってばよ!」

469 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 22:32:27 ID:???
三杉とアルシオンは片方が落ち目になるともう一方が上り調子になる因果関係だっけ
個人としての成功と可能性の継続、関係の失敗と破綻、ゆれていますね

470 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 23:02:35 ID:???
話が変わるけどディエゴのローリングオーバーと三杉のハイパーオーバーって同じ技?

471 :森崎名無しさん:2014/06/23(月) 23:11:22 ID:???
違う
ローリングオーバーは俺のイメージだと高く飛んで錐もみ回転してオーバーヘッド
ハイパーオーバーはよくわからん

472 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/24(火) 17:37:04 ID:???

ファンベルグ(……)

 MFの中でも守備的な位置のレジスタである事が多い三杉を、FWのファンベルグが指導
するのは、ある意味でチグハグと言えた。
 しかしファンベルグの指導から何らかの技術を抽出し、得点力として自身にフィードバック
できるとすれば、それは三杉をおいて他にはいないだろう。

 セリエA得点王∞史上最高のストライヵー∞バロンドール∞FIFA最優秀選手≠ネど、
ファンベルグを形容する肩書は多く、これによりファンベルグは別格として神聖化されている。
 しかしこれらの言葉は誰かが作り出した幻想に過ぎず、彼がどのようないプレイヤーであるか
というのは、これら壮大なフィルターを取り払ってから、人物を量らなければならない。

 彼の出身であるオランダでは、優れたスポーツマンと言えば体がしっかりしていて、体格での
優位とパワーで相手を圧倒する特色があると認識されている。
 ここにアフリカのスリナムの血が入り、ゲルマン系オランダ民族特有の強靭な肉体とスリナム
の身のこなしの柔らかさが混じり合ったのが、ファンベルグの戦友であるルート・フーリアらだ。
 このフーリアの如き混血が、オランダでは最もスポーツ適性があると認識されている。
 しかしゲルマン系オランダ民族の純血でも、似たような柔らかさ…いや、しなやかさを持った
異色ともいうべきDNA(クライフの系譜)が存在した。

 彼らは痩せっぽちでゲルマン系の体格の良さはなく、単純なパワーでは弱かった。
 しかし動きの柔らかさは混血のそれと同等以上であり、また器用でもあった。
 何より技術を磨く事について彼らは長けていた。
 器用さと柔らかさを、理詰めの思考が徹底的に支えていたからだ。

473 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/24(火) 17:38:42 ID:???

 そしてマルコ・ファンベルグはこのDNA(クライフの系譜)を持つ者だった。

 一方三杉は体格に恵まれおらず、高い技術を擁している。
 また理詰めの思考も持っており、技術の向上へそれを活かすことも出来ると証明した。
 三杉はクライフの系譜ではないが、結果として似た適性がここで確認されたのだ。
 これは彼の枷であった心臓病がもたらした大いなる副産物だった。
 本人が喜べるかどうかは別の話だが。


三杉(ファンベルグから直々に指導をして貰える…)

 ファンベルグはこう言っていた。
 『ならばまず″カ足でも右と同じ威力、精度でシュートを撃てるようになれ。』
 『一週間後にテストをしよう。』

 この経緯を考えれば、今回の課題がその場だけのアドバイスとは考えにくい。
 逆足で利き足と同精度・威力のシュートを蹴れる事は本指導を受けるための最低条件、
または指導のファーストステップであった事が容易に推察がついた。
 何を指導してくれるのか明らかにされてはいないが、多少の想像はついている。

三杉「(想像… というか希望か。 いずれにしても…)
     ありがとうございます、これでWトーナメント出場に近づきます!
     いや、必ず出場して見せます!」

 さておき、三杉はこの感激をファンベルグへ伝えた。
 陳腐だが素直であり、普段の三杉のイメージから外れる体育会系の言葉だった。

474 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/24(火) 17:44:40 ID:???

ファンベルグ「はは。」

 ファンベルグは柔らかく笑った。
 熱のある礼に対して、テンプレートとも言うべき謙遜の笑いかと思ったが…

ファンベルグ「それは無理だよ。」

三杉「え……?」

ファンベルグ「今のキミ達はナイフ一本でデス・スターに戦いを挑んでいるのと同じだ。」

 どうやれそれは三杉を『ドン・キホーテ』と喩えた時の物と同じだった。
 だがあの時と違い、今回は似合いの言葉と肯定する事は出来ない。

三杉「それは…どういう意味ですか?」

ファンベルグ「Wトーナメントはインターコンチネンタルカップとほぼ同格だよ。
         多くのナショナル・ユースチームに有数のクラブ・ユースチームが出場する。

         なのにキミ達はプロ4部、認識はどちらかと言えばアマチュア寄りだ。
         おまけに財政破綻で一度崩壊したチームの後釜だ、イメージも良くない。
         コネもない。 現在の資産状況だって推して知るところだろう。

         成人したての子供が大統領選挙に立候補するようなものだろうね。」

三杉(ムム………)

475 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/24(火) 17:46:07 ID:???

 懇々と諭すようにするファンベルグ相手に何か言い返したかったが、これが簡単ではなかった。

 世界の名だたるビッグネームを相手に勝ち続ければ、Wトーナメントに出場が出来る。
 盲目的とまでは言わないが、三杉はこれを固く信じていた。
 強くあり、それを証明できれば、誰も無視は出来ないだろうと考えていた。
 しかし…

三杉(確かに日本サッカー協会などは僕達のJカップ出場を白紙にした…。
    それは倒産という悪印象のある僕らが、日本のプロリーグ設立へのお膳立て大会に
    向かないからだと思っていたが…)

 そう、言われて初めて直視したが、FIFAがこの悪いイメージを気にしないという保証はない。
 資産状況についてはチラホラとスポンサーがついてきたが、余裕があるとはとても言えない。
 コネクションについもトレイゼ・ヴィットーリオの存在無き今は過去の物でしかないだろう。

 つまり自分たちがWトーナメントに出場する事は、最初からあり得ない夢想だったという事だろうか。


☆何か言いますか?

 A 「それでも僕達は勝ち続ける事で望みを繋ぐしかない」
 B 「たとえそうであったとしても諦めない」
 C 「ならば何故、味方になるなんて貴方は言ったのか?」
 D 「いや、出場出来る見通しはあります」(要:『見通し』についての具体記述)
 E その他(自由記述)

2票決、メル欄は空白、特に重要な選択ではありません

476 :森崎名無しさん:2014/06/24(火) 17:47:59 ID:qI67QzKU
A

477 :森崎名無しさん:2014/06/24(火) 17:59:57 ID:OIS9CMgk
C

478 :森崎名無しさん:2014/06/24(火) 17:59:57 ID:U7gdNBRs
C

479 :森崎名無しさん:2014/06/24(火) 18:03:08 ID:???
ここは正直にいかせてもらったがさて

480 :森崎名無しさん:2014/06/24(火) 18:06:24 ID:???
D オーナーがラピュタの財宝を手に入れれば大丈夫(現実逃避)

481 :森崎名無しさん:2014/06/24(火) 18:08:46 ID:???
D 半沢さんが莫大な融資を引き出してくれるから大丈夫(ただし作品知識ゼロ

482 :森崎名無しさん:2014/06/24(火) 18:10:35 ID:???
D 猫監督がCM・映画出演で稼ぎまくってくれるから大丈夫(世にも珍しい喋る猫

483 :森崎名無しさん:2014/06/24(火) 18:10:38 ID:???
D
クラブチームとナショナルチームの選手の取り合いの結果出場枠が空きが出来るんじゃないかと思っていたりするが
何の裏付けもないことなのでここでは言えなかった。

484 :森崎名無しさん:2014/06/24(火) 19:03:42 ID:???
猫監督のチーム、現実だとWCの予選突破しそうだなぁ

485 :森崎名無しさん:2014/06/24(火) 21:53:48 ID:???
>史上最高のストライヵー

あ、なんかかわいい

486 :森崎名無しさん:2014/06/25(水) 00:36:39 ID:???
>>483 この疑問はゲームの時からずっと思ってたなぁ
実際日本が当たったチームは最後以外全部ナショナルだったし
やっぱりクラブチームの参加は非常に少なかったのと

487 :森崎名無しさん:2014/06/25(水) 00:54:52 ID:???
クラブとナショナルの全てがぶつかりあって真のNO.1チームを決めようなのに
ナショナルに戦力とられすぎてクラブの参加が予想以上に少なすぎたら大会の箔に傷がつく、困る。
だから大会を盛り上げるためなら4部のチームでも実力があるなら入れざるを得ない、とか?

もしくは、新設の大会だから最初はクラブもある程度は参加するのかもしれないが
それでもクラブがナショナルに戦力をとられすぎたらナショナルばかり勝ち進んでしまう。
その経験で次からはクラブが参加を見送るチームが更に多くなる。やっぱり困る。
だから実力があるなら4部でも呼んでクラブチームにも実績を上げて欲しい。
他のクラブ、しかも4部が勝ち進めたのなら自分達もできると対抗心ができて
次回からもクラブの参加が減少しない。クラブとナショナルの戦いが継続される。

素人考えだけど、クラブとナショナルで戦力とりあうのは結構問題だと思う

488 :森崎名無しさん:2014/06/25(水) 01:53:27 ID:???
E そんなことよりチームメイトのピピンのキャラは
  やっぱりジャンピエールポルナレフピピンで当たってるのか聞いてみる

489 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/25(水) 05:13:16 ID:???
おはです。
夢の中では2-0で日本が優勢でした。
今のところ良い感じですが、一抹の危うさも感じます。

面白コメや考察ありがとうございます。
いつもやる気が出ます。


490 :森崎名無しさん:2014/06/25(水) 10:08:17 ID:???
クラブチームとナショナルチームの鞘当は実際ありそうではあるよね。
多分FIFA、大会の規定か何かでナショナルチームに強制招集権は無くて、選手の判断に任されているのだろうけど
今後の代表入りを考えている選手がナショナルチームからの誘いを断れるはずも無い。

結果目玉であるナショナル・クラブの最強チームを決めるというお題目が空疎化しかねない……というあたりがあるなら
ファンベルグも端から「不可能」ということも無さそうだけどさて

491 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/25(水) 12:56:07 ID:???

> C 「ならば何故、味方になるなんて貴方は言ったのか?」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 反論は出来ず、疑問を投げるしか言う事はなかった。

三杉「…なら、何故味方になるだなんて言って下さったんですか?」

 そもそもACミランでスタメンを張っている、ファンベルグほどの選手がたかが
フロレンティア・ヴィオラを味方する理由が分からなかった。
 Wトーナメントへ三杉達が出場したところで、彼に何かペイがある訳ではない。
 後進の育成であるならば、地元ミランか母国オランダの若者を選ぶだろう。

 そういう点を全て無視したとしても、目標(Wトーナメント出場)を果たせない
と分かっているチームに肩入れをするのは無駄な労力を費やすような物だ。

ファンベルグ「そうだな… キミのコーチとウマが合ってね。」

三杉「はい?」

ファンベルグ「ツェペリと言ったっけ。 彼がキミ達をコーチしているのと同じだよ。」

三杉「ええと… もしやシュワーボ・アンザーニ監督と関係が?」

ファンベルグ「そうじゃない。 彼も私もバカが好きでね。」

三杉「バカ、ですか… この間のドン・キホーテと同じ意味ですか?」

ファンベルグ「闘うバカにだけ運命を塗り替える資格があるという意味だよ。」

492 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/25(水) 13:00:29 ID:???

三杉「(ああ…。)以前、コーチも同じような事を言っていました。」

ファンベルグ「フッ。 ま、かく言う私もバカの一人さ。」

三杉(ファンベルグさんがバカ…?)

ファンベルグ「………」

 未来を見知っているかのように的中するヨハン・クライフの予測。
 まるでファンベルグの人生が運命によって決まっているかのように言い当てて来た。
 彼は遂に、ファンベルグの怪我による引退までを予測として伝えてきた。
 それを防ぐためにバルサへ移籍して来いとも言った。

 確かにクライフの忠告には理を感じた。
 セリエAからリーガ・エスパニョーラに闘いの場を移せば、ゴール前の物理的プレッシャー
が格段に軽くなりそうだ… 負傷の可能性はそれに伴って下がるだろう。
 更にクライフはファンベルグへ指導者としてのノウハウも伝授すると約束した。
 先の見通しを含めてメリットは大きい。

 これまでファンベルグにとってクライフの言葉は運命その物だった。
 そのクライフが、フロレンティア・ヴィオラのWトーナメント出場は不可能だとも言った。
 つまりヴィオラがWトーナメントに出場できないのも運命なのかも知れない。

 ファンベルグはクライフの誘いに対して首を縦に振る事を拒んだ。
 あくまで1選手として、セリエAの舞台で闘う事を望んだ。
 もちろんクライフの予測に従い2年程度で引退するつもりもない。

 誰かの予測や運命の通りに事が全て進むのは腹立たしく思ったのだ。

493 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/25(水) 13:02:10 ID:???

ファンベルグ(…だが、そこまでは私の感傷に過ぎない。) フッ

三杉(笑っている。 これは自嘲か?) 

ファンベルグ(実際のところ出場の可能性はある。 その根拠もある。
          勝ち続けさえすれば、追い風は意外なところからやってくる筈だ。 しかし) 

 表情の笑みが消え、ファンベルグは真顔を三杉へと向けた。
 三杉は何故か背中に緊張が走る。

ファンベルグ「今のままだとキミ達は遠からず負ける。」

三杉「……」

ファンベルグ「だが私が味方をする事で、勝つ可能性を数%は上げられるだろう。」

三杉(確信めいた口調… そしてそれでも数%か。 だが何となく理解した。)

 ファンベルグの語る『味方をしてくれる理由』は冗談なのか本気なのか分からなかった。
 しかし彼の様子から、味方をしてくれるという意思はどうやら冗談ではないと思えた。
 全てを話すつもりはないようだし、それで十分だった。

494 :一旦ここまでアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/25(水) 13:06:30 ID:???

ファンベルグ「私のゴールシーンの多くを記録した媒体を渡す。
         全部で120種程だが、この中で必要な物は30種だけだ。
         その30種を全て模倣して、頭と身体に覚えさせろ。
         シュートだけでなく、直前の動きも含めて全てな。」

三杉「はい。(次の課題というわけか、また難題だな。)
    一応窺いますが、その30種とは?」

ファンベルグ「当然自分で考えてもらう。」

三杉「そうだと思いました。」

ファンベルグ「次は1か月後だ。 チャンピオンズリーグの遠征が入っているから連絡は繋がらないぞ。」

三杉「了解です。(1日1本か… ファンベルグさんの模倣でなければ難しくはないのだがな。)」

 ハイパーオーバーヘッドのために、ファンベルグのオーバーヘッドの一つを模倣した苦労を思い出す。
 只のシュートならばともかく、彼のシュートをコピーするのは容易な作業ではない。

 だが、どれほど難しい課題を出されても、三杉は驚かなかった。
 それが何であれやり切ると決めたからで、無理だとする理由を考える事に意味はない。
 今はただ、どれだけ苛めても悲鳴をあげないだろう心臓に感謝した。

495 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/25(水) 17:31:44 ID:???

〜 11月中旬 〜 <フィレンツェ/フロレンティア・ヴィオラ クラブハウス前>

 …これが三日前の事だった。
 あれから二日間、映像媒体を確認し、どのプレーを模倣するのか見通しを立てた。
 戦況や位置、シュート種、ラストパス、事前の動きなどを分類してみると…
 ファンベルグの言っていた30種のゴールが何を示すのかがおぼろげに見えてきた。

 その上で自分のポジションで求めるべきプレーと照らし合わせ、三杉は確信した。


☆それは…?

 A オーバーヘッドキックによって生み出されたゴール
 B グラウンダーでのランニングシュートで生み出されたゴール(要5票)
 C DFを背中に負った状況から決めたゴール(要5票)
 D DFの裏へ走りこんで決めたゴール(要5票)
 E GKとの1on1で決めたゴール(要5票)
 F 大舞台で決めたゴール(要5票)

2票決です、とゆか一応投票の場を設けたという程度の選択です

496 :森崎名無しさん:2014/06/25(水) 17:34:08 ID:SCKwe8GE
A

497 :森崎名無しさん:2014/06/25(水) 17:37:13 ID:D3cZDDY2
A

498 :森崎名無しさん:2014/06/25(水) 17:59:15 ID:???
G ドライブボレー

499 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/25(水) 18:20:07 ID:???

> A オーバーヘッドキックによって生み出されたゴール
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 意外なほどに単純な話だった。
 オーバーヘッドキックによって生み出されたゴールが30種だったのだ。
 そのうちの一つはアヤックス時代のものであり、三杉がハイパーオーバーヘッドのモデルとした、
身体を捻った跳躍から、カーブで巻いてゴールにねじ込んだあの芸術的なゴールだった。
※参考URL(ttp://www.over-head.org/fanbasuten.html)

 当時は身体を捻る跳躍と、オーバーヘッドキックでカーブをかける難しさにばかり注目した。
 それはそれでGKやマーカーの読みを外したり、際どいコースを狙える利点があるが…
 いま改めて見れば、表面的な事でない違う部分に技術を感じ、あの頃以上の感嘆を漏らした。 

 後はそれまでの一週間をなぞる様、ビデオカメラを使ってひたすらに模倣へと努め始めた。
 するとここでも意外な事に、すんなりと撃つ事が出来るではないか。
 1日に1本コピーする事も困難だと思っていたが、三杉は初日と二日目だけでで5本ものオーバー
ヘッドキックをコピーする事に成功したのだった。
 油断して課題を後回しにするつもりは更々なかったが、時間的に余裕が生まれたのは事実だった。

 エムスカ評議員兼オーナーが出張から戻り、バルサ戦の報告を頼んできたのはそんな時だった。
 三杉は気分転換として自ら出向き、映像と共に試合を振り返った。
 そしてキャプテンの仕事として必要な伝達を受け、クラブハウスを後にしてきたところだ。

500 :今日はこれだけですアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/25(水) 18:22:12 ID:???

 今日までの10日間、とにかくファンベルグの課題に血眼となっていたが、落ち着いてみれば
色々と考えるべき事が怒涛と押し寄せてくるのが分かった。
 一つは今思い出していたミハエルの体調だ。
 検査で異常なく、退院後も特別問題ある様には聞いていないが、何か心に引っ掛かった。

三杉(他には新田のこと、オワイランへの指導、スペルマンとの話があったっけ…)

 今日これからまた課題へ取り組むつもりでいたが、その前に少し時間を取るべきかとも迷う。


☆ここで誰かを訪ねますか?

 A ミハエル
 B 新田
 C オワイラン
 D スペルマン(要5票)
 E その他(要人名)
 F 誰も訪ねず、すぐに課題へ取り組む
 G 誰も訪ねないが、街をぶらつく時間を取る

2票決です、メル欄は空白で

501 :森崎名無しさん:2014/06/25(水) 18:25:26 ID:ezoRZWR6


502 :森崎名無しさん:2014/06/25(水) 18:31:02 ID:???
課題終わった後になるけど
ブンナークや新田にもファンベルグのビデオ見せてみようか?

503 :森崎名無しさん:2014/06/25(水) 18:32:54 ID:???
オーバーヘッドの打点が高いうえにカーブまでかかってるすげえ

504 :森崎名無しさん:2014/06/25(水) 18:43:58 ID:D3cZDDY2
A

505 :森崎名無しさん:2014/06/25(水) 18:49:33 ID:kE6rFQcs
C

506 :森崎名無しさん:2014/06/25(水) 19:02:17 ID:???
495の投票、Fの結果が見てみたかったでござる。

507 :森崎名無しさん:2014/06/25(水) 19:17:23 ID:???
旅人の動画もかっこええわ〜

508 :森崎名無しさん:2014/06/26(木) 07:50:53 ID:???
>>502
それは多分一番やっちゃいけない選択肢じゃないかな…。
ファンベルグと三杉の共通点が語られているシーンを見ればわかるけど、ファンベルグの模倣をするのに求められるのは身体能力ではなく、
一つ一つのプレーを頭脳的に考察した上で行動に移すことじゃないかね。
そういう意味で、ヴィオラのFW二人とは正に対極の選手だし、少なくともビデオを見せることで得られるものは少ないと思う。
直接の指導があったりすればまた違うかもしれないけれどもね

509 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/26(木) 14:20:04 ID:???

> C オワイラン
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 少し考えて、三杉はオワイランを訪ねてみる事に決めた。

三杉(時期を明言してないとは言え、オワイランの特訓に手を貸す話は約束だからな。)

 器用さと優れた発想力から、オワイランにはDFだけでなくボランチ、バランサーへと手を広げ
させている。 複数のテーマにうまく対応しているし、『ここを突破されたら危険』となるシーンでは
勝負強さを発揮している。 これだけで三杉は十分な活躍をしていると評価しているのだが、当
のオワイラン自身は足を引っ張っていると、バルサ戦のハーフタイム中に肩を落としていた。
 そこで三杉はプレイの質を地道に上げてミスを減らすべき、その為には頭で考えるよりも先に
身体を動かした方が良いと推奨した。この時、特訓に手を貸すと約束したのだ。

三杉「オワイラン、今から少し練習の時間を取れるかい?」

オワイラン「え、どうしたんだい突然? ずっと忙しそうだったのに。」

三杉「はは、すまない。 ようやく少し時間に余裕が生まれたからね。
    この前のハーフタイムに練習を見るって約束したろ?」

オワイラン「ええ、それは嬉しいですけど… 本当に大丈夫なんですか?」

三杉「大丈夫じゃなければ言わないさ、僕は結構マイペースなんだ。」

オワイラン「(あんなに毎日ボロボロになるまで練習する人間のペースは分からないけれど…)
       そういう事ならぜひお願いします。 では準備して練習コートへ向かいます。」

 一旦別れ、三杉は一足先にコートへと向かった。
 歩きながら、オワイランをどう伸ばすのがチームにとって良いか検討した。

510 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/26(木) 14:24:18 ID:???

☆オワイランの成長方向模索

 A リベロタイプだ! (攻撃能力や判断力、スタミナ)
 B CBタイプだ! (ゴール前の守備能力やフィジカル)
 C SBタイプだ! (スタミナ、ボールカットやクロス)
 D ボランチタイプだ! (ボールカットやパス、ボールキープ)
 E 赤井タイプだ! (マークや守備能力!奪った後の処理?知るか!)
 F DFラインの司令塔だ! (守備に関わる判断力)
 G 目指せオールラウンダー! (平均的に)

3票決です、メル欄空白、チームのバランスを考えての投票を推奨します

511 :森崎名無しさん:2014/06/26(木) 14:25:46 ID:5CQ66x1M
F

512 :森崎名無しさん:2014/06/26(木) 14:27:36 ID:+bb7TUeI
B リベロタイプで日向の名前が出てきた自分は病気w

513 :森崎名無しさん:2014/06/26(木) 14:41:28 ID:rdWUJwiU


514 :森崎名無しさん:2014/06/26(木) 14:46:22 ID:HcGsYEwg
B

515 :森崎名無しさん:2014/06/26(木) 15:03:22 ID:cRvwvw2Q

スペルマンいなくなる可能性もあるしね?

516 :511:2014/06/26(木) 15:07:06 ID:???
まぁFはロマンで選んだ。
元ネタ的にマグアナック隊(40機のMS)の指揮官というポジションあってのガンダムサンドロックだったからね

517 :本日は以上ですアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/26(木) 17:36:00 ID:???

> B CBタイプだ! (ゴール前の守備能力やフィジカル)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

<フィレンツェ/フロレンティア・ヴィオラ練習コート>

オワイラン「お待たせしました。」

三杉「ああ来たね。 それじゃあ早速始められるかい?」

オワイラン「ええ勿論、ビシバシとお願いします。」

三杉「うん。 それじゃあゴール前での守備を想定して、一つ一つ順に取り組んでいこう。」


先着2名で
 ★資金を使って→! card★
 ★サンドロックの装甲を改造→! card★
と書き込んで下さい。数字とマークで分岐します。

カードのマークが一致で数値合計に+2、数値の一致は合計に+3されます。(効果は重複)

 35→ ゼロを使いこなせるレベルに。LV2上昇、ブロ・競り+1、高/低+1、フラグ複数回収、クリア技ランクアップ、スキル取得。
 30→ LV2上昇、ブロ・競り+1、ブロックフラグ回収(完成)、低+1、クリア技ランクアップ。
 25〜29→ LV1上昇、競り+1、ブロックフラグ回収(完成)、クリア技ランクアップ。
 21〜24→ LV1上昇、競り+1、ブロックフラグ回収(STEP2)、クリア技ランクアップ。
 16〜20→ ブロックフラグ回収(STEP2)、LV1上昇。
 11〜15→ ブロックフラグ回収(STEP1)、LV1上昇。
 7〜10→ ブロックフラグ回収(STEP1)。
 2〜6→ 砂漠の王子とはなんだったのか。成果なし。

518 :森崎名無しさん:2014/06/26(木) 17:41:30 ID:???
★資金を使って→ ハートQ

519 :森崎名無しさん:2014/06/26(木) 17:45:37 ID:???
 ★サンドロックの装甲を改造→ ダイヤ8

520 :森崎名無しさん:2014/06/26(木) 17:48:09 ID:???
1足りなーい

521 :森崎名無しさん:2014/06/26(木) 21:01:01 ID:???
STEPがやたら多いな

522 :森崎名無しさん:2014/06/26(木) 21:13:57 ID:???
高笑いしながらオーバーラップして相手を吹き飛ばしまくる王子も見たかったwww

523 :森崎名無しさん:2014/06/26(木) 22:10:21 ID:???
赤井タイプ、わっかりやすい名前だなー

524 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/27(金) 17:07:33 ID:???

> 20 → ブロックフラグ回収(STEP2)、LV1上昇。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 ダダダダッ! ガガッ!!

三杉(いい調子だ。)

オワイラン「もう一本っ!」

 練習が始まってから数刻、オワイランはゴール前でのシュートブロックに力を入れていた。
 単純に撃たれたボールを追うのではなく、ある程度見極めや予測を鍛える方向での練習となった。
 上手く見極めや予測が出来るならば、オワイラン自身が適切なポジションや重心移動を取る事が
出来るため、ボレー状の跳躍で無理に追ったり、ダイビングで身体を投げ出す必要がない。
 ブロックのために体勢を崩さなければ精度も高まるだろうという理解だ。

 経験の少ないオワイランにとって予測という分野はに難しく、まずは見極めに専念した。
 三杉は今日までに左右どちらの足からもシュートを可能とし、シュートレンジを広げたため、複数の
シュートをオワイランに披露し、それぞれに対応を強いた。
 ポジションやフォームの差、重心、視線、軸足の角度など、あらゆるシュートに微妙な差がある事を
見せつけ、オワイランの記憶の引き出しへと詰め込んだ。

 目が良いのか、オワイランは短い時間で一定の成果を挙げた。
 弾道の高低や角度を撃たれる直前にはある程度見極めがつき、適切なポジション移動、重心移動
が取れるようになったが…
 ただしギリギリまで凝視を続けなければ精度が出ない為、最終的にボールを捉えるのはどうしても
顔面となってしまい、体力的な懸念が生まれてしまった。

525 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/27(金) 17:08:49 ID:???

 その後三杉がフェイントを交えるようになると、一転してオライランは苦慮する事となった。
 実戦で正直なシュートばかりを相手にする事はないので、これは必要なSTEPだった。

 コースや球種を見極めるためにシューターのフォーム等を凝視出来る時間は極めて短く、それゆえ
に困難である。
 更にフェイントを交えられると、その判断にも時間を要すため、難易度の桁が上がるのも当然。
 そこで三杉はコーンなどを設置し、GKや他のDFのポジションのシミュレートする事で、より実戦の
状況へ近づける事を試みる。

 シュートコース一つとっても数多の可能性がある訳だが、試合の状況下で実際に選べる選択肢は
そう多くない。
 GKやDFを設定する事で、シューター視点の狙いづらいコースや球種、タイミングがある事を示し、
シュートを撃たれるまでに可能性をある程度絞れる事を分からせた。
 理屈としてオワイランは理解したが、それを自分の物とするには経験の蓄積が不可欠だった。

オワイラン(ふう…。 掴む事は多かったけれど、その事が更に自分の未熟さを浮き彫りにするな。)

三杉(まあこんなところだろう。 見極めや予測はシュートブロックに限った技術ではない、
    オワイランならばきっと他のプレーにも活かすことが出来るに違いない。)

 こうして成果の区切りで特訓は切り上げた。
 更なる成長と完成は本人次第というだが、現状でも優秀なCBとしてオワイランは完成してきていた。

※オワイランのLVが1上昇、全能力がUPしました。
※オワイランがブロックフラグ(発展系)をSTEP2まで回収し、顔面ブロック(+6)消費200を取得しました。

526 :森崎名無しさん:2014/06/27(金) 18:04:53 ID:???
王子様が顔面ブロック!?w

527 :森崎名無しさん:2014/06/27(金) 18:11:59 ID:???
王子に顔面ブロックはちょっと合わないよなー

528 :キャプ森本編の王子も顔面持ちだったりしますアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/27(金) 18:24:28 ID:???

<静岡県/南葛高校>

 11月の下旬… 文字通り霜が降りる頃である霜月である。
 立冬をとうに過ぎ、四季の変化が顕著な日本では寒さが肌に厳しくなってきていた。
 だがここ南葛高校のグラウンドは気温の数値に見られるより高い熱がこもっている。

 ワー! ワー! こっちだ! 逆サイあいてる!

中山「中里、もっと高いポジショニングを取れ! それじゃあ攻撃側はパス出し放題だ!
     山森ももっと周りを見ろ、スペースは連携して埋めなきゃ意味がない!」

山森「はいっ!」
中里「ニン!」

井沢「クソッ、中山のやつ余計なコーチングしやがって!」 スパァァンッ!

滝「おっと、ナイス井沢!」 トッ

中山(いや、ナイスなもんか…。)

 井沢のパスはスルーパス気味に滝へ通った。
 しかし滝の走り出しのタイミングが甘く、井沢のパス出しも呼吸が合っていない。
 互いのアイコンタクトが不十分であるため、肝心な滝のトラップがマゴ付くのだ。

529 :アナカンでのモデルのキャラも被弾上等な方ですしwアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/27(金) 18:25:56 ID:???

 日本では最近になってようやくスルーパスの真似事が取り入れられ始め、トップ下に
執着する井沢などは積極的にチャレンジを試みている。
 ハッキリ言ってプレーの精度はお粗末その物だが、それでも時々は通ってしまう。
 高校サッカーで夏の頂点を獲った南葛でさえ、攻撃も守備もこのレベルなのだ。 

中山(コーチを願い出てからもう3ヶ月か… 良くはなっているけど。)

 公式戦には当然出られない中山は、現在南葛高校サッカー部のコーチ役を担っていた。
 彼の目的は南葛高校を冬の選手権で優勝させる事などではない。
 海外を相手取るJカップ、その先のWトーナメントを見据え、南葛を少しでもレベルアップ
させ… ひいては他の強豪達に強い刺激を与え、全体のレベルを上げたいと考えていた。

 だがイタリア・プリマヴェーラでの激戦やジョアンの指導を経験してきた中山にとって、
日本の高校サッカーは想像以上に低レベル…
 中山の指導は一定の効果を上げているが、道は険しいと言わざるを得なかった。

中山「そこで考えたのはこちら」


先着で
 ★中山くん考えた→! card★
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》  「1人で全国高校破り巡業、ダーツの旅!」
《ハート〜スペード》 「オレ個人の力で、自分たちが雑魚である事を気付かせる!」
《クラブ》 「我慢強く意識改革させるしかない!」
《JOKER》 「フィオで貰った報奨金をFXに投入、元金の50倍、これで全国練習試合しまくりだ!」
《クラブA》 「フィオで貰った報奨金をFXに投入、見事に溶かして更に借金も!」

530 :森崎名無しさん:2014/06/27(金) 18:26:33 ID:???
 ★中山くん考えた→ ハート10

531 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/27(金) 18:27:27 ID:???
あ、本日の更新は以上でおしまいだと思います多分

532 :森崎名無しさん:2014/06/27(金) 18:28:16 ID:???
クラブAはよせえw

533 :森崎名無しさん:2014/06/27(金) 18:30:44 ID:???
クラブAはお金のためにカンピオーネ入りルートかなw

534 :森崎名無しさん:2014/06/27(金) 18:33:06 ID:???
しかし色んなスレ見てて思うけど中山は使い勝手のいい設定のキャラだなあ
乙でしたー

535 :森崎名無しさん:2014/06/27(金) 18:37:45 ID:???
中山無双はっじまっるよー!多少は過激な方法とらないとな
ダーツの旅見たかったな

536 :森崎名無しさん:2014/06/27(金) 19:55:59 ID:???
派手に雑魚散らしして現実を教えてやるのもいいけど
翼と森崎頼りから翼と森崎と中山頼りにならないか、わずかに心配

537 :森崎名無しさん:2014/06/27(金) 23:04:16 ID:???
中山は主人公っぽい性格してるからね。

538 :森崎名無しさん:2014/06/28(土) 03:10:29 ID:???
このころの日本ってプレスって何?おいしいの?それ?
ってレベルだからな。
プロの舞台へのし上がるために日々戦い続ける最前線の奴らと
国立という学生のアマチュア選手権がゴールだった当時の日本とではそこら辺の練度が段違いなんだよな
戦術ってのは戦わなきゃ見えないものもあるしな

やっぱり中山も焦っているんだろうね
日本の現状もさることながら自身もぬるま湯に浸かって錆びつき
また森崎や三杉達においていかれるんじゃないかって
まあ幻想郷との接触もあったのでしばらくは大丈夫だと思うが

539 :森崎名無しさん:2014/06/28(土) 17:52:11 ID:???
ダーツの旅で北海道に向かった中山が見たものは…
地獄兄弟の巣窟となったふらのの姿だった…

540 :森崎名無しさん:2014/06/30(月) 06:07:07 ID:???
フィオ時代の面子は最高のコーチと監督に指導されたから
そりゃサッカーエリート集団ですわ

541 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/30(月) 17:10:27 ID:???

> 《ハート》 「オレ個人の力で、自分たちが雑魚である事を気付かせる!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

〜翌日の放課後〜

 杉本久美にとって、今日は何でもない平日のつもりだった。
 学業に励み、マネージャー業に精を出し、少しだけ先の事(大会予選)を考える…
 そんな毎日の中の1日でしかないと思っていた。

 昼休みに先輩兼自称サッカー部コーチの中山が『練習前にミーティングをしたい』と神妙な
顔つきで連絡してきた時も、特別何も思わなかった。
 精々、マネージャーである自分達に連絡くらい任せれば良いのにと思った程度だ。
 だけどいつもと違う可能性に気が付くべきかも知れなかった。
 彼がマネージャーを使わずに、わざわざ自らの足で連絡して回ったのは、何か腹を据える
事があった故なのだと。


中山「ええと… 皆が俺をコーチ役として認めてくれたのは、療養する前の俺の実力を覚えてるのと、
    詳細は言ってないがイタリアでサッカー指導を受けていた経歴を考えての事だと思う。
    つまり俺の実力が云々ではなく、海外でサッカー指導を受けた点を評価しているんだ。」

 部室に部員を集め、中山はホワイトボードの前に立ってそう切り出した。
 井沢も滝も山森も、他のレギュラー陣も首を傾げており、話の想像がついている様子はなかった。
 もちろん杉本久美も例外でなく、中山の意図は汲み取れずにいた。

542 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/30(月) 17:12:54 ID:???

中山「だから俺が今現在どれくらいの実力なのか、ここに居る誰も正確には知らない。」

井沢「おい中山、何が言いたいんだよ?」

 少し声が上ずっている中山に対し、井沢が苛立ち気に口を挟んだ。
 貴重な練習時間を取られた事が気に入らないのだ。
 しかしその反発的な口調が逆に中山を落ち着かせた。

中山「そうだな… 例えば井沢は、俺の実力をどれだけ高く見積もるとしても、
    OMF(攻撃的MF)としては自分よりも上の筈がないと思ってるんじゃないか?」

井沢「は? いや、そんなの当然だろ。 どれだけ実力があるとしてもお前はDFだし。」

中山「そうだろ? で、DF陣はもしかしたら自分達の方が下だと思ってるかも知れない。
    だけど例えば俺がFW役の1対4でゴールを奪われるなんて事は思いもしないだろう。
    GKの剛田と一条もそうだな?」

 人を見下したり傷つけるような物言いに馴れていない中山にとって、事実を突きつける事も
ある意味苦痛であった。
 しかし甘い認識、身の程を知らぬ言葉をハッキリと聞くことで、抵抗感も徐々に薄まった。

高杉「なんだそりゃ。」
西尾「おい中山、何言ってんだお前?」
剛田「そりゃあ先輩… 舐めてるんすか?」

 少しずつ部室に騒然となる空気が満ち始める。
 そういう色々な…好意的な感情は皆無で、反発と疑問の感情ばかりの空気だ。

543 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/30(月) 17:15:08 ID:???

 中山は表情に何の変化も示す事無く、この微妙な空気にトドメを刺した。

中山「いま言った事は、全て俺が簡単に現実の物と出来る内容ばかりだ!
    お前たちは下手だ、見てられない、ハッキリ言って弱すぎる!」

 パンパンに膨らんだ風船に針を刺したみたいに、その瞬間ワッ!≠チと空気が弾けた。
 南葛の選手達は何だかんだでプライドが高い。
 全国大会上位常連、人によっては中学時代に全国3連覇を経験し、国際Jr大会でも
優勝という輝かしい経歴がある。
 そんな彼達が『下手』だの『弱い』だのと言われ、反発しない理由はなかった。
 『はあ!?』『何言ってんだ!?』『上等だ!』『ふざけるな!』『なめてるのか!』など…
中山の侮辱に対して彼らは悲憤慷慨を返した。

 この時、杉本久美も当然驚愕の渦中だった。
 しかし彼女には選手達のような憤慨はなく、そこには期待感が混じっていた。
 南葛が本当の意味で日本一になる切っ掛けになるかも知れないという期待だった。

中里「岬殿、先ほどから黙っておられるが、貴公はどう思っておられるのか?」
長野「そうだ岬、お前もキャプテンならこいつに何か言ってやれよ!」

岬「……」

 周囲がヒートアップする中で、岬を中心とした一角は静かだった。
 どういう意図か分からなくとも、選手達にとってキャプテンの無言は非難の的に成り得た。
 そして…

544 :今日はここまでかもアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/30(月) 17:16:41 ID:???

先着で
 ★たいした事ある岬太郎は騒がない→! card★
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

 《ダイヤ》 「あながち間違ってないかも知れない… そう思ってるのは僕だけじゃ無い筈だよ。」
 《ハート〜スペード》 「論より証拠だ。 今から実際に試してみようよ。」
 《クラブ》 案外たいした事ない岬は内心すっごくファビョッていた
 《クラブA》 (さて、弁当の時に盛った下剤がそろそろ効いてくると思うんだが…)
 《JOKER》 「三杉くんや新田と一緒にイタリアのユースでNo.1になったそうだね?」

545 :森崎名無しさん:2014/06/30(月) 17:18:19 ID:???
★たいした事ある岬太郎は騒がない→ ダイヤ10

546 :森崎名無しさん:2014/06/30(月) 17:31:36 ID:???
三杉にボッコされたからな

547 :森崎名無しさん:2014/06/30(月) 17:35:10 ID:???
岬って実は大したことあるんじゃね?

548 :森崎名無しさん:2014/06/30(月) 17:39:22 ID:???
同調しそうなのは岩見と山森だっけ?
色んな意味で女の寄り付かない全日本になりそうですね。

549 :森崎名無しさん:2014/06/30(月) 17:56:27 ID:???
??「女が寄り付かぬならこちらから覗きに行けばよいでゴザル」

550 :森崎名無しさん:2014/06/30(月) 17:58:39 ID:???
山森に加え圧倒的な力を見せれば中里あたりもついてきそう

551 :森崎名無しさん:2014/06/30(月) 18:49:57 ID:???
岩見の家くらいかな、海外の情報得られそうな金持ちは

552 :今日はここまでかもアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/30(月) 19:30:57 ID:???

>  《ダイヤ》 「あながち間違ってないかも知れない… そう思ってるのは僕だけじゃ無い筈だよ。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 岬は既に経験していた。
 ここ数年間に表舞台へ出て来なかった選手が、自分よりも圧倒的な実力を備えていた事を。
 心臓病と大怪我… 内実は異なるが、それぞれハンディキャップがあったのも共通している。

 ゆえに中山の言葉を反射的に否定するような事は岬には出来なかった。

岬(…と言うより、半ば想像がついている。 中山はきっと三杉と同じ環境下に居た。)

 三杉淳との差は夏の大会直前、屈辱的なほどに見せつけられた。
 あれから密かに牙を磨いてきたが、それでも差を埋められているかは疑問であった。
 中山があの時の三杉クラスであるならば、彼の言葉が大言壮語でない事は分かる。

岬「あながち間違ってないかも知れない… そう思ってるのは僕だけじゃ無い筈だよ。」

 ゆえに岬は思考を巡らせた妙手を放った。
 こう言えば、あの二人にもきっとピントが合うだろうと考えて。
 結果、彼の予想通りとなった。

553 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/30(月) 19:35:46 ID:???

 『なにぃっ!?』『キャプテンのお前まで何言ってんだ!』『そんな奴いるかよ!』

岩見「いや待て、俺も岬と同意見だ。」
山森「俺もです。」

 当然反発の目は岬にも向いたが、岩見と山森の二人が岬を援護した。
 彼等2人は三杉の実力を目にした者達だ、薄っすらと感じる所があったに違いない。
 岬はそれを見込んでいたのだ。

中山「岬、岩見、山森…」

岬(計算通り。)

 内心ほくそ笑む岬をよそにして、部室の中はさらに混沌へと走る。

滝「岩見、山森… お前ら見損なったぜ!」
剛田「全くだぜ先輩方! そんな弱気じゃ勝てるもんも勝てねえっすよ!」

山森「興奮せずに話をしましょうよ!」

井沢「偉そうに仕切ってんじゃねえ! 何が興奮せずに、だ!」

来生「何を騒いでるかわかんねーけど、喧嘩なんてやめよーぜ。
    どーせ俺がいれば南葛はぶっちぎりなんだからさ。」

 チームが二分(三分)しそうなまでに状況は混沌へと陥った。
 しかしそれを岬が一喝して黙らせる。

554 :kokomadeアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/30(月) 19:37:13 ID:???

岬「とにかくっ!!! どちらにせよこのままでは収集が着かない!
   中山、プレーで僕達全員を納得させてみせろ。 当然僕も本気で挑むよ。 」

中山「ああ、もちろん。 望むところだ。」

岬「岩見と山森は必要によって、パス出し程度のサポートをしてやってくれ。」

山森「はいっ!」
岩見「了解だ!」

岬「井沢、サッカーは実力が全てだ。 君が中山をコテンパンに出来るなら、それでいい。
   だけどもし中山が君以上にトップ下≠上手くやれると判ったら、それは素直に受け入れるんだ。」

井沢「いいぜ、やってやんよ!( 俺が世界でだってやれた事を分からせてやる!)」

 こうして岬は場を取り仕切り、選手達をグラウンドへ誘導した。
 中山の実力がどうであれ、上手く調整したことで岬は一定の評価を得るだろう。
 たとえ岬の実力が中山に劣っていたとしても、人格的な部分で彼の尊敬は保たれるのだ。
 しかし岬が何より望むのは、自分を含む南葛選手全員のレベルアップであった。
 南葛全体がレベルアップすれば、彼が無理に活躍せずとも冬の選手権で優秀が狙えるからだ。

岬(日向率いる東邦を一度でも倒し、且つ自分は出る杭にならない。
  そういう形こそ僕の望む高校サッカーの成果だからね。
  そして中山にも今回の事で貸しが出来た、求めれば優先的な指導も得られる筈だ)。

 反感の芽を持たせず牙を研ぐ事に関して、岬の意思は鉄のようだった。
 全ては日本サッカービジネスに向けた視界から、三杉淳を閉め出すためである。

555 :森崎名無しさん:2014/06/30(月) 21:24:31 ID:???
獅子身中の虫がこんなところに…………

556 :森崎名無しさん:2014/06/30(月) 21:31:14 ID:???
さすが薄汚れた男ですな。

557 :森崎名無しさん:2014/06/30(月) 21:40:03 ID:???
さて、このスレの全日本がどうなっていくのかな
岸田が加わって山森が多少パワーアップしてるなら守備の方はそれなりだろうけど前線の火力がイマイチな予感
葵が強化されてるならまだ分からんが

558 :森崎名無しさん:2014/06/30(月) 22:25:48 ID:???
やっぱり、この世界の日本はワントップなのかー?

559 :森崎名無しさん:2014/06/30(月) 22:57:27 ID:???
クラブを引くべきなのに空気を読めない男、岬

560 :森崎名無しさん:2014/06/30(月) 23:36:37 ID:???
そういえば三杉に対して同族嫌悪的な感情あるんだったか

561 :森崎名無しさん:2014/07/01(火) 00:07:20 ID:???
攻撃陣で現在戦力として計算出来るの葵と翼だけだからな
日向も岬の現状から察するに二流半ってレベルだろうし

562 :森崎名無しさん:2014/07/01(火) 00:10:35 ID:???
反町がパワーアップしてるしポストプレイヤー(大前?)が入ってる可能性もある
若島津がFWにも使えるようになってる可能性もなきにあらずって感じ
でも日向がぶっちぎってるのは変わりない事実

563 :森崎名無しさん:2014/07/01(火) 00:14:16 ID:???
日向の競り合いが強いし原作と同じで日向がポストプレイヤーも兼ねるんじゃ
ワントップなら余計に

564 :森崎名無しさん:2014/07/01(火) 00:16:34 ID:???
キック力の高い次藤のロングフィードを鍛えて
日向のポストプレイと組み合わせると面白いかも

565 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/01(火) 13:44:41 ID:???

〜数十分後〜

 『こ、こんな…』『くそっ、くそっ!』『以前の儘…いや、あの時よりずっと…?』

中山「ふうっ……」

 呆然と四つん這いになった南葛選手達を置いて、中山は久々に良い汗を掻いたと満足していた。
 1対多の勝負が必然的に多くなったため、中山もそれなりにやり応えがあった。
 逆に自分のポジションで、しかも複数で挑みながら、全方面で一度も勝てなかった南葛サッカー部。
 屈辱と絶望の混合色は誰の目にも明らかで、それを外から目にする一般生徒も好奇に騒いでいる。

井沢「何だよっ、何だよこれはっ!? こんなのいい晒し者じゃねえか!」

長野「ポジショニングで負けてた… どんなに高く跳んでも、届く気がしない。」

高杉「DFとして負けるなら分かる… けど何で、MFもFWもあれだけやれる!?」

西尾「流石は中山… って、言うしかないのか?」

浦辺(デコーの力を借りても勝てる気がしなかったんだが… やっぱ潮時かなぁ…)

滝「凄ぇ… 何て言うかもう、ここまでやられたら凄えとしか言えないぜ…。」

中里「確かに… 拙者、自らの未熟を痛感したでござる。」

一条「手も足も出ない… あの頃の最強だった中山さんを思い出したわ。」

剛田「何てこった、ギッタギタのメッタメタに負けちまったぜ…
   …よし、俺も男だ! 素直に認めてついて行くぜ、中山さんよぉっ!」

566 :一旦区切りますアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/01(火) 13:47:46 ID:???

 反発心よりも興味が先に立ち、中山に対してフォローを入れていた者達も彼に挑んだ。
 その結果は言わずもがなである。

山森「はは… 予想してたより遥かにとんでもない物を見せられた…」

岩見(ある程度予想していた分、俺はあいつらよりショックが少ない。
   そう、ショックよりも期待が勝るぜ、中山の指導を受けて俺はもっと上へ行きたい!)

岬(パスとインターセプトだけは誰にも負けないつもりで磨いてきた筈だった。
   これが今の僕と世界、そして三杉淳との距離と言うわけか。)

 ポストプレイヤー、ストライカー、サイドアタッカー、チャンスメーカー、ドリブラー、
ロングパサー、ストッパー、スイーパー、ブロッカー、ボランチなど… 全国優勝を誇る
南葛イレブン、彼らの得意とするおおよそ全てのサッカープレーにおいて、中山は圧倒的
な差を見せつけた。
 プライドを傷付けられ食って掛かった選手達も、高い実力を想定した選手達も驚愕した。
 だがそこには明確な差があり、等しくショックを分け合ったのではなかった。

 プライド、いや過剰な自尊心や嫉妬心に凝り固まる者は、成長の可能性を自ら阻害し…
 敗北を受け入れ、自らの未熟を知った者は新たな成長の芽を生やし…
 進んで教えを乞うつもりの者は飛躍(ブレイクスルー)へと近づいた。

来生「なかなかやるじゃん中山。 しばらく見ないうちに、この天才に少し近づいたかな。」

中山「え? あ、ああ。 そりゃあどうも…」

 だが来生だけは相変わらず例外だった。
 まあ彼の絶対的なメンタル(馬鹿さ加減)も、歯車さ噛み合えば大化けする可能性が
なくもなかったりする。

567 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/01(火) 15:18:53 ID:???

ゆかり「す、スゴイ…」
早苗「まるで翼くんを見ているようだったわね。」

 マネージャー達も選手ほどではないがショックを受けていた。
 彼女らは何年も近くで選手達を観てきた分、彼らの上手さは分かっているつもりだった。
 だがマネージャーとしての目は中山と彼らの間にかけ離れた実力差がある事を理解させた。
 つまりは彼らにかける言葉が何一つ見つからなかった。

久美「海外での経験ってこんなに凄いものなんですかね…」

 杉本久美も中山のプレーに感嘆を隠せなかった一人だ。
 彼女は早苗同様、中山のプレーを大空翼に重ねて見ていた。
 だがあの頃の様にように胸がトキメクことはない。
 山森の件で体験した恐怖が恋愛感情に蓋をし、心に響くことをさせなかったのだ。

中山「とにかくこれで俺、というより世界の実力を少しは分かってくれたと思う。」

 馴れ馴れしく肩を組んでくる来生に苦笑いしながら、中山が選手達に言葉をかけている。

久美(世界…か。)

 南葛を日本一にしたいと考え、チームの勝利だけを喜びと考えてきた彼女にとって、世界
という言葉は実感に欠け… しかし確かな空虚さをもたらした。

568 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/01(火) 15:20:22 ID:???

久美(まともな恋愛を一生出来そうにもない私が、唯一打ち込んできたマネージャー…
    みんなと一緒に喜び、一緒に悲しみ、選手達の背中を押して日本一を夢見てきたけど。)

 それが狭い世界で一喜一憂していただけなんだと彼女は理解した。
 夢から覚めてしまった感覚だった。
 夢から覚めて、いま自分に何があるのだろう?
 冷静に考えるのはとてもとても怖かった。
 考えたくなくて、中山と選手達の会話だけに全神経を集中させた。

中里「中山殿、お主は伊太利亜で指導を受けていたと言っておられたな?」

中山「ああ、そうだ。」

中里「同年代のプレーヤーと比較して、お主の実力はどの程度に位置しているのか窺いたい。」

滝「ああ、それは俺も聞きたい。」
山森「3年前、世界と俺達の間にここまで開きがあったとは思えません。
    それどころか俺は世界を経験して、成長したつもりでした。」
高杉「海外のDFは中山みたいに何でも出来るのか?」

中山「ちょ、ちょ、いっぺんに言わないでくれ。」

 中里の問いかけが切っ掛けとなり、質問攻めの口火が切られた。
 聖徳太子ではない中山はこれに慌て、一人一人順に答えるからとなだめる。

中山「うーん… 俺は一応、DFとしてはトップクラスを争っていたと自負してるかな。」

西尾「イタリアでトップクラスかぁ…」ホッ

569 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/01(火) 15:21:30 ID:???

中山「でもゴールを守りきれなかった時だってあるし、サンドバッグになった事だってある。」

中里「中山殿ほどの実力者でも、でござるか。」

中山「そりゃそうさ、サッカーはチームワークだからな。
    俺個人が多少上手くても、チームで崩されればゴールは守れない。
    あ、いや、個人技でやられた事もあるか。 でも組織プレイの方が怖いな、うん。」

岩見(聞けば聞くほど山が高くなっていくのが分かるな…)

中山「それに、当たり前だけどMFやFWとしては本職には敵わないよ。
    まあいざって時に攻撃に参加できるDFは間違いなく評価されるし、俺以外にもそう
    いうDFは何人かいた。 本当、どいつもこいつも手強かったよ。」

 積極的に質問を投げかけていた選手達も徐々に消沈へと戻っていく。
 彼らは中山がイタリアで敵無しレベルである事を期待したが、そうではなかった。
 中山はDFとしてトップクラスで頼れる存在だったが、決して無敵ではなかったと言った。
 そして彼が手強いと口にするような… 同じように南葛イレブンを手玉に取るレベルの選手達が
どうやら他にもゴロゴロといるらしい。

山森「あーあ、3年前につけた自信はなんだったんだろ!」

 自ら視野を広げ、鍛錬に努めてきたつもりだった山森が頭を抱えて唸った。
 これは一つ間違えれば彼を自暴自棄へ一直線に走らせるかも知れなかった。

570 :日本の描写終わり。ここでまた区切りますアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/01(火) 15:22:55 ID:???

中山「山森… いや、俺は3年前のフランス国際は出場していないから何とも言えないが…
    み…いや、あいつだ、新田も俺と同じ環境でスゴいFWになったんだぞ?」

(久美「!」ハッ)

山森「えっ… 新田ってあの新田ですか!?」

中山「ああ、新田瞬だよ。 だからお前だってまだこれかr 「詳しく!「新田!?「あいつ今・・・

 中山が新田の名前を出した所で、消沈していた選手達に再び活気が戻った。
 再び中山は質問攻めとなり大変困った様子になった。 
 全員が好き勝手に質問を投げるため、会話が成り立つ状態ではなくなった。

久美(新田瞬……)

 その名前を耳に捉えた時、杉本久美は脱力した心をしばし忘れた。

 憎たらしい、嫌いな奴の名前だった。
 そいつの顔と、南葛中4連覇の悲願を奪った隼ボレーが鮮明に頭の中で再生された。
 そして映像だけでなく感情までも刻銘に再生され始めた。
 どうやらまだ自分はあのチビの事がいけ好かないみたい。
 そう考えて久美は久しぶりに『アハッ』と破顔した。

571 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/01(火) 18:45:22 ID:???

<UAE 某都市/私有地>

 ズバシュゥッ!!!  ピイィィィィィィィィィィィィィ!!!!

 アルシオンのミドルシュートが敵チームのゴールをまたも貫いた。
 試合終了までもう間もなくだが、彼は今日これで5得点目だった。

シニョール「ヒュー♪ ったく格が違うよなあ。」

ナムリス「まあ奴ならこれくらいは当然だ。」

フィッツウォルタ「突破力SS、得点力SS… 相変わらずの桁外れだ。 しかし…」

 アルシオンのゴール数は数ヶ月前よりも増加傾向にあった。
 反面、アシスト数は激減の一途を辿っている。

 サッカーが得点を競うスポーツである以上、そこに懸念が生じる余地は無い筈である。
 しかしそうもいかないのは、選手達が人間だからであろう。


蓮子「ゴールしても誰も駆け寄らなくなっちゃった。」

 宇佐美蓮子は只の事実を口にして、薄い溜め息を吐いた。
 カンピオーネの選手達は別に薄情なのではない、アルシオンを嫌っているわけでもない。
 これはゴールした後のチームメイトの祝福を、彼自身が嫌がった結果による光景なのだ。

572 :本日はこれで終わりです、選択までいかないなあアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/01(火) 18:47:39 ID:???

蓮子「あれから、なのかな…」

 10月にブラジル・サンパウロの郊外でのちょっとした騒動。
 アルシオンはコインブラと名乗った少年に1on1を挑まれ、それを見事に退けた。
 しかしそれ以来、アルシオンは酷い苛立ちを示すようになったのだ。
 ブラジルの後には共に日本へ向かい、蓮子の個人的な用事(大学への休学届提出)を
済ませた後にご当地案内をするという予定であった。
 しかし蓮子はアルシオンの様子を案じ、一足先に帰国させた。

 11月になって蓮子も再びUAE入りし、アルシオンと再開を果たしたが…
 彼は初めて顔を合わせた頃に戻ったみたいに無口だった。

アルシオン「砕け散れぇっ!!」

 ビリビリッ

蓮子「っつ…!」

 アルシオンの絶叫と共に、空気が鋭く震えた。
 鼓膜に響いて痛むのとは違う、別の種類の痛みを蓮子の痛覚はこの時に認識していた。

 『ああ、ピクシーがまた境界を越えるんだ。』と、結果を見ることなく蓮子は確信し、耳を塞いだ。
 直後には怒号に似た衝撃音が襲ってくるのが、彼女にも判りきっていたからだ。

573 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/02(水) 15:41:34 ID:???

 ドサッ

 自室に戻ると、蓮子はベッドに身体を委ねた。
 天蓋付きの大仰な装飾、常に柔らかな羽毛。
 自分には不釣合いなベッドだが、いい加減これも馴染んだ。

蓮子「でも今は、そんな事はどうでもいいんだ。 重要なことじゃない。」

 そう、そんな事より彼女が気になるのはアルシオンの現状だ。
 以前より身体能力が向上しているようだが、反面精神状態はとても優良には見えない。
 一触即発と喩えるべきか… 何か一つの切っ掛けで、廃人になってしまそうな危うさを感じる。

 だがそう感じるというだけの話でもある。
 毎週行われているドクターチェックの結果は毎回異常なしと聞いている。
 何とかしたいと考えてみても、彼の身に何か異常である事を示す根拠があるでもなし。
 あったところで異常を緩和、解消させる提案が出来るとも思えない。
 彼女の専行は超統一物理学… エンジニアの卵でありセラピストではないのだ。

蓮子「知るか!」 ガバッ

 ウーン、ウーンと思い悩んでいたが、彼女はとうとう考えるのを止めた。
 理屈で考えたところで行動の否定しか出てこない。
 しかし彼女はアルシオンが心配で、どうにかしたいと思っているのだ。

蓮子(だったら感情のままに行動してやんべというのが女という種独自の超理論だ。
    それなら私だって女だ、理屈に反して行動してみたって誰も文句はない筈だ。)

 誰に言い訳するでなく、自分自身のポリシーにそう言い聞かせ、蓮子は部屋を飛び出した。

574 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/02(水) 15:42:44 ID:???

先着で
 ★蓮子の向かった先→! card★
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 とある少年A
《ハート〜クラブ》 ナムリス
《JOKER》 とある少年Bを尾行
《クラブA》 アルシオン

575 :森崎名無しさん:2014/07/02(水) 15:50:02 ID:???
 ★蓮子の向かった先→ ハート7


576 :森崎名無しさん:2014/07/02(水) 18:25:27 ID:???
今回のワールドカップでフォーメーションの新しい歴史出てきたっぽいですよねー

577 :3バックの復権ですねアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/02(水) 19:03:45 ID:???

> 《ハート》 ナムリス
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

蓮子「アルシオンの事なんだけどっ!」

ナムリス「え… ええ、はい…?」

 感情のままに行動すると決めたならば一直線、蓮子はナムリス・ユブンタイの執務室へと押しかけた。
 彼の他にアルシオンと交流のありそうな人間を知らない為、自動的にターゲットはナムリスになった。

蓮子「(試合が終わった後にも仕事をしているナムは見上げた物だけど、それはそれ。)
    アイツの精神状態が心配、ちょっと孤立が行き過ぎだし、最近全然喋らないし。」

ナムリス「ああ… なるほど、そういう事ですか。 しかしそれは先輩の杞憂ですよ。」

蓮子「杞憂ですって?」

ナムリス「元々ボクのチームの選手達は個々の我が強いのですよ、実力に応じてね。
      その中でもアルシオンは飛び抜けた存在です、孤高になって当然です。」

蓮子「ほう…」

ナムリス「試合以外でのプライベートな親交も個々に任せており、制限は設けていません。
      アルシオンが他のメンバーと個人的な親交を持たないのは、それが煩わしいからですよ。
      蓮子先輩も経験がないわけではないでしょう、あまりに学力レベルの違う相手と話すのは
      ストレスがかかる物です。 とりわけレベルの高い方にとってはね。」

蓮子「そんな事ないよ、言葉を交わすのに学力レベルなんて障害にならない。
     それは自分の話したい話題に相手がついて来れないって見下してるだけ。
     会話を楽しむには、共通の話題とそれを楽しみたいって気持ちがあればいい。」

578 :3バックの復権ですねアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/02(水) 19:05:04 ID:???

ナムリス「お……?」

蓮子「サッカーでは確かにアルシオンは他の皆よりもずば抜けてるかも知れないけど、
    それ以外の場でサッカーの実力を持ち出すのは間違ってると思う。」

ナムリス「ふむ、どうやらここについては見解の相違があるみたいですね。」

蓮子「そう、確かに見解の相違かも知れない。
    でもサッカーだけがアルシオンの人生じゃないでしょ?」

ナムリス「それは違う。」

蓮子「何が違うの!?」

ナムリス「アルシオンにとって、サッカーは彼の人生の全てです。
      その為に生きてきた、これからもその為に生きていく。
      蓮子先輩は彼の事を何も知らないから言えるのです。」

蓮子「そうだよ! 知らないよ! だから言うんだよ!
    その為に生きてきたからって、これからもそうしなければいけない理由はないから!」

ナムリス「………」

 蓮子は驚いていた。
 自分でもこんな感情的に話す事があるのかと… 今日は一つ大発見をした。
 これだけ大声を出して、彼女は急激に冷静になった。

579 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/02(水) 19:06:04 ID:???

蓮子「ごめん、なんか今すごい感情的になった。」

ナムリス「ええ、驚きました。 先輩がそういうタイプだとは思っていなかったので。」

蓮子「うん、私も。」

ナムリス「アルシオンの事を好きになったのですか?」

蓮子「え?」

 問われて蓮子は呆けた。
 アルシオン… ピクシーの事を好きなのか?
 とても直線的な感情の話である。
 自分の気持ちに問いかけてみると、その答えはすぐに出た。

蓮子「いや全然。」

ナムリス「え? いや、そうは思えませんが…」

蓮子「ん〜… なんか弟みたいな感じ? そう、放っておけない弟。 危なっかしいの。」

ナムリス「ふむ… まあ追及するつもりもないので、そういう事にしておきましょう。
      しかし蓮子先輩、アルシオンに近づくのはもうよして下さい。」

蓮子「え? 何で?」

580 :森崎名無しさん:2014/07/02(水) 19:07:02 ID:???
あのフォーメーションってオランダはずっと続けるんでしょうか?

581 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/02(水) 19:07:38 ID:???

ナムリス「彼には常人には量れない身体能力があります。
      もし暴走するような事があれば、傍にいる人間に危険が及ぶほどに。」

蓮子「あ………」

 知っていた。
 彼の身体能力が高い事は周知の事実だが、それ以上に現実味のない… ファンタジーのような
所がある事を蓮子はよく分かっていた。
 伊達に映像から解析を実施してはいない。

ナムリス「先輩とアルシオンの交流は認知していましたが、これまで見て見ぬフリをしてきました。
      それがアルシオンの為になる可能性をボクとしても考えていましたから。
      しかし現在そうなっていない以上、彼との交流は先輩にとってリスクでしかない。」

蓮子「………」

ナムリス「彼はサッカーに打ち込み、溜め込んでいる物をグラウンドで吐き出しているようです。
       ボクもそれが彼にとって最良なんだと考えるようになりました。」

蓮子「…………」

ナムリス「自分にとって計り知れない天才の事は、その有りのままに任せるべきなんです。
       その為にチームとしても、彼の邪魔をしない、彼の意思を全てに優先させたいと
       思っています。 それがボクと彼のwin-winですからね。」

582 :どうでしょう?強者のカウンターと言いますか… ◆lphnIgLpHU :2014/07/02(水) 19:11:25 ID:???

蓮子「アンタさ… それ本心?」

ナムリス「え?」

 違和感があった。
 何処に違和感を感じたかは判らない。
 そもそも本当にこれが違和感なのかも分からない。
 しかし何かを感じ、蓮子は思わず口に出した。
 そして『しまった』と思った。

蓮子「いや… いいわ。 分かった、ナムの言いたい事は理解した。」

ナムリス「そう… ですか。」

蓮子「ナムがアルシオンの事をちゃんと考えてるのは分かったよ。
    もうアルシオンと特別交流する事はしない… まあ今だと普通に無視されそうだしね。」

ナムリス「良かった… とは言い辛いですね、それを聞くと。」

蓮子「はは、別にいいよ。 一方的に心配してただけだし。
    話はそれだけよ、それじゃ仕事の邪魔してごめんね。」

 蓮子はナムリスの返事を待たずに身をひるがえした。
 少し白々しすぎだろうか。

583 :スペクタクルでない守備サッカーは識者に嫌われますからねアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/02(水) 19:13:21 ID:???

 バタン

ナウリス「ふう…」

 蓮子が執務室の扉を締めたのを確認し、ナムリスは溜め息をついた。

ナムリス「おっと、ファーバーカステルが。」

 手の中で粉々になった、愛用の万年筆の残骸に気が付いた。
 飛び散ったインクで絨毯も汚れている。

ナムリス「いい加減… 疎ましくなってくるな。 使い道を持て余した道具というのは。」

 独り言を言い終えて、ナムリスは受話器を取った。
 絨毯と万年筆の新調を秘書官にさせる為であった。
 万年筆のブランドはペリカンかパイロットに変えてみようと考えていた。

584 :でもとことん勝つ事だけを求めればああなるんでしょうかね?アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/02(水) 19:14:56 ID:???

 バタン

 扉を閉めて、蓮子は今一度『マズった』と顔をしかめた。
 全く無意味な、不信感だけを呼び起こす問いかけをしてしまった。

 しかし一方で確信に近い感覚が得られた。
 ナムリスの言葉が彼の本心ではないという確信だ。
 蓮子に対してかアルシオンに対してかは分からないが、彼には何か後ろ暗い事がある。
 しかし本人はそれを後ろ暗いとは考えていない。
 それだけ分かった。

蓮子「………参ったな。」

 状況に任せてそう口にしてみたが、意外に参ってはいない事に気がつく。

 まずは先ほどの違和感の正体を見つけてみる事だ。
 そして彼の後ろ暗い事とは何かを推測… 順々に理論を埋めていけば良い。
 そうすれば行動すべき事は必ず見えてくる筈だ。

蓮子(ナムにとって私とピクシーの接触は好ましくない…? 少なくとも今後は?)

 やる事さえ定まれば理系女子は右往左往しない、してたまるものか。
 ひも理論をなめるなよと言ってやりたい気持ちだった。

 蓮子がジョアンに辿り着くのはもう少し先となる。

585 :こうなるとブラジルが圧倒的に復権しそうに思えますアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/02(水) 19:16:38 ID:???



 某年12月

 月が替わり、ついに激動の年を締めくくる12月が訪れた。
 12月と言えば、一般には師匠の僧がお経をあげるために東西を馳せる…『師馳す』が語源とされている。
 しかしそれは誤りだ。

 十二月(シハス)には 沫雪降ると 知らねかも 梅の花咲く含めらずして

 万葉・記紀時代には十有二月を『しはす』と読んでいた。
 つまり『しはす』は只の数字を示す言葉だった。
 後世になって誰かが当て字として『師走』を付けたのである。

 ならば12月を他人事のような『師走』という言葉で扱いたくはない。
 『一年の最後になし終える』という意味で『為果つ(しはつ)』という意味で受け取りたい。

 そう、フロレンティア・ヴィオラには12月においても為し遂げるべき事があった。



586 :本日はここまでになりますアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/02(水) 19:18:16 ID:???

<フィレンツェ/フロレンティア・ヴィオラ クラブハウス>

 三杉はまたもオーナーに呼ばれてクラブハウスを訪れた。
 何の用事あるか聞いてはいないが、次のテストマッチの話ではないかと推測している。
 どうであれ、キャプテンとしての業務は三杉の足取りを軽くさせていた。

 正直、先月の下旬からの十数日はキャプテンとしての役割を疎かにしている。
 自分を除く選手たちの事もほとんど把握していない。
 正直に事情を話しているので理解は得られているだろうが、昔からのキャプテン気質がある。
 自分の都合だけで毎日動いているのは得も知れず居心地が悪かった。


先着で
 ★ここで唐突に今日までに起こっていた事→! card★
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《Joker》 ???
《K》 スペルマンとオジオが話しているのをよく見かけた
《9〜Q》 新田がシーザーと特訓しているのを見かけた
《4〜8》 ミハエルとモニカが食事しているのを見かけた
《A〜3》 ブンナークが女性に声をかけられたそうだ

587 :森崎名無しさん:2014/07/02(水) 19:19:07 ID:???
 ★ここで唐突に今日までに起こっていた事→ クラブ2

588 :森崎名無しさん:2014/07/02(水) 22:28:26 ID:???
こんなとこで顔をだすのがブンナーク

589 :森崎名無しさん:2014/07/02(水) 22:38:35 ID:???
仮にクラブAだったらドブスに引っかかりそうな悪寒

590 :森崎名無しさん:2014/07/03(木) 15:45:52 ID:???
三杉が忙しくて寂しいからと浮気してたか

591 :森崎名無しさん:2014/07/03(木) 15:47:54 ID:???
格闘界からのスカウトかな

592 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/03(木) 19:29:15 ID:???

>《2》 ブンナークが女性に声をかけられたそうだ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉(考えてみれば、みんなとまともに交流出来ていないな。
   ここ最近は食事の時間もなかなか合わせられなかったから当然か。)

 勿論接触が皆無という訳ではなく、日に一つ二つの雑談はあった。
 しかし現在の状況で記憶に残っているような話題はほとんどなかった。
 その中で唯一の例外と言えば、ブンナークの女性関係の話だった。
 三杉はたいした内容と思っていなかったが、何分ブンナークに女性という取り
合わせの珍しさから記憶に残ったのだろう。

 その話の経緯はこういう事だった。


〜数日前〜 <フィレンツェ/ヴェッキオ橋>

ブンナーク「ホテル・ミネルヴァ?」

背の高い女性「はい、どの辺りにあるのか判りますか?」

 共和国広場にある行きつけのジェラート屋へ向かう途中、ブンナークは二人組の女性に
道を尋ねられた。
 一方は背が高く、少々やぼったい恰好をしたショートカットの美人。
 もう一方は背が低く、フランス人形のように着飾ったロングヘアーの美少女。
 明らかに観光客といった感じの荷物を持っていた。

593 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/03(木) 19:30:37 ID:???

背の低い女の子「ちょっと姉さん、この人明らかに地元の人じゃないでしょ。
         聞いたって絶対分からないって。」

背の高い女性「え! そ、そう!? すすすみません、ご迷惑をおかけ…」

ブンナーク「いや、判るぜ。 駅方向に歩いてったら直に亀のモニュメントが支える柱が
      目立つ広場が見えてくる。 その奥の左手が確かミネルヴァだった筈だ。」

背の低い女の子「え、地元の人!? その肌の色からして絶対ないと思ったのに…。
         な、なんかすみませんでした。」

ブンナーク「(そりゃそうだろうな、オレってバリバリのアジア顔だし。)
       んにゃ、別に気にしてねーよ。 あーっと… ミネルヴァは角挟んで正面に
       教会があるから、それも目印になると思うぜ。 そんじゃな。」

背の高い女性「どうもありがとうございました。」 ペコー

 …と、ここまではブンナークも特に相手を意識しなかった。
 女性観光客に道を尋ねられるくらいの事はこれまでもあったし、そこから何かに発展する
かもなんて期待も彼は抱かなかった。
 だが二人と別れた直後、すぐに『キャッ!』と先程の女性の声が聞こえてきた。
 見ると女性は転倒し、持っていた荷物を周囲にばらまいていたのだ。

 ブンナークは呆れ、さっさと目的のジェラート屋へ行こうと思ったが…
 その時、何か不自然な早足で女性から離れて行く影を見つけてピンと来てしまった。

594 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/03(木) 19:32:34 ID:???

ブンナーク「おいそこの! 動くなよテメぇ!?」

スリB/スティール値41「ヒッ!」ビクッ

 周囲の視線は、転倒して荷物をばら撒いた女性からブンナークへ、そしてブンナークが
指差す方向の、走り去る男へと移る。
 そして逃げ去る男を組み伏せ、たった今スッたのであろう財布を男から取り上げるブン
ナークのドヤ顔という光景がアッという間に繰り広げられた。

ブンナーク「ほら、気をつけな。」

 ブンナークは訳の判っていない二人に、取り返した財布を差し出した。

背の低い女の子「え、あーっ!」
背の高い女性「……」 ポカン

ブンナーク「あんま都会って感じの街じゃあないが、それなりにスリも居るんだぜ。」

背の高い女性「ああ」 ポン

背の低い女の子「ポンッ、はないわよ姉さん、危ないなーっ。」 

背の高い女性「ごめんねぇナターリアちゃん。 あの、重ね重ねありがとうございました。
        お名前を聞かせて頂けますか? 私はアナスタシアと言います。」

ブンナーク「えっ…? な、名前?」 ドキ

595 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/03(木) 19:34:44 ID:???

アナスタシア「ええ、ぜひ何かお礼をさせて下さい。」

ナターリア「遠慮しないで、本当に助かっちゃったから。 あ、私はナターリア。」

ブンナーク「えーっと… ブンナークだ。 お礼なんか別にいいぜ、本当に。」

アナスタシア「いいえ、食事くらいご馳走させて下さい。
        それくらい罰が当たらないくらい助けて頂いたんですから。」

ナターリア「そーそー。」

ブンナーク「ああ… んじゃ、こうすっか。 ミネルヴァへ向かう途中に美味いジェラート屋
       があるんだ。 それをご馳走して貰うっつーのでどうだ?」

ナターリア「OK♪ いいよね姉さん?」

アナスタシア「ええ、それで宜しいと仰られるのでしたら。」

ブンナーク「……(おおおおお!)」

 こうしてブンナークは美人二人と一緒に大好きなジェラートを堪能した。
 会話も弾み、彼にとっては至福と言って過言でない時間となった。

 ブンナークはこの日の事が忘れらず、また二人に会いたいと仲間に漏らすのだった。

596 :本日はここまでです、後で少しでも更新出来ればと思いますが難しいかなアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/03(木) 19:36:05 ID:???

〜現在〜 <フロレンティア・ヴィオラ クラブハウス>

 三杉(ま、その後の追加情報は耳に入って来ていないのだけどね。
     その時に連絡先を交換しておかないのブンナークが悪い。)

 普段女っ気のないブンナークにとってビッグチャンスだったのは考えるまでもない。
 それをその場だけの物で終わらせてしまったのは彼自身だが…
 ちょっと可哀相な気がしないでもなかった。

三杉(時間があればアドバイスの一つもしてやれたかも知れないしな。)

 色々と一段落したらブンナークの為に女性との接し方講座を開いてやろうなどと考えつつ…
 三杉はオーナーと面談し、喜ばしい連絡と非常にショックな伝達を同時に受ける事となった。


 前者はマンチェスター・ユナイテッドからのテストマッチ・オファー。
 しかも現地への招待という形であり、試合も一般公開するという話である。


 そして後者はスペルマンのフロレンティア・ヴィオラ退団願いであった。

597 :森崎名無しさん:2014/07/03(木) 19:39:32 ID:???
もうさよならだ…おしまいだぁ…

598 :森崎名無しさん:2014/07/03(木) 19:39:54 ID:???
>>586
ここでKが出ていれば引き止めるチャンスだったのか。
もう一回くらいありそうだけど

599 :森崎名無しさん:2014/07/04(金) 00:18:48 ID:???
このままではスペルマンの一番のイベントがスペルマンの「ン」を書き忘れられた
ことになってしまう

600 :森崎名無しさん:2014/07/04(金) 00:36:22 ID:???
ぼくちゃんいい子だからスペルマンからンを取った後の意味わかんない

601 :森崎名無しさん:2014/07/06(日) 01:15:45 ID:???
正直よくわかんないやつだったな
全然絡まないから距離感が掴めなかった
やっと背景がわかるのかと思ったらこれか
昔の事にここまで触れられたくないのも察せれなかったし

602 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/06(日) 02:03:59 ID:???

三杉「えっ………退団届けですか?」

 まずは耳を疑った。
 今ほど聞いたマンチェスターからのオファーに対し、『事は万事滞りなし』と安堵した矢先。
 それはまさしく思いもよらなかった悪報である。

エムスカ「その通り、イヴァン・スペルマンくんから退団届けが提出された。
      私はキミに詰まらぬ冗談を言うつもりはない。」

三杉「………」

 釘を刺すように事実の話であると返って来て、三杉は絶句した。
 そして程なく彼の心理には狼狽が拡がっていく。
 三杉はこれからの戦いにおいてはスペルマンの守備を大いに期待していたのだ。

 スペルマンと話す機会を持ったのはついぞ3週間ほど前。
 その時に悪い雰囲気で話が終わった… いや、一方的に打ち切られたのは記憶に新しい。
 彼が何を考えていたのか分からなかったが、まさかこういう話になるとは…

三杉「あの、理由は? 彼は何故退団を?」

 当然三杉はスペルマンをどうにか引きとめられないかと考える。
 その為に、まずは彼が退団を希望した理由を知らなければならないと思うのは道理だろう。

エムスカ「情熱が見出せないそうだ。」

三杉「情熱…」

603 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/06(日) 02:05:55 ID:???
エムスカ「トッププロを目指すほどの情熱をサッカーに見出せないとの事だ。
      その程度の覚悟しかない選手が居る事は、勝つか負けるかという勝負の際に
      おいて、フロレンティア・ヴィオラを敗北に追いやるだろう…とな。」

三杉「そんな……」

 情熱がない… シンプルだが、それゆえに対案の出しようのない理由であった。
 自信がない≠竍待遇の不満≠ナあれば、幾らでも話のしようがある。
 しかし情熱がない≠ヘ、そう言った何かを乗り越える気概がない事を言っている。

エムスカ「言っておくが、契約で彼を拘束するのは不可能だ。
      元々雀の涙ほどの契約金で残って貰っている選手だからな、キミ達は。
      こちらが請求できる違約金もタカが知れているし、彼も支払う意思が
      あると既に言って来ている。」

三杉「違約金に言及しているのですか…。
    なるほど、彼も冗談のつもりはないという事ですね。」

エムスカ「そういう事になるだろうな。」


☆ひとまずどうしますか?

 A 急いで寮に戻り、引き止めを試みる
 B 彼を引き止める方法が何かないか聞く
 C 彼がいつまでヴィオラに居るのかを聞く
 D マンチェスターとのテストマッチを延期できないか聞く
 E 仲間達に経緯を報告し、スペルマンを吊るしあげる
 F 諦めて、スペルマンの前途や控え選手についての話題にシフトする
 G 諦めて、マンチェスターとのテストマッチの話題を深く言及する

2票決です、メル欄は空白で

604 :森崎名無しさん:2014/07/06(日) 02:07:16 ID:Virghauw
A

605 :森崎名無しさん:2014/07/06(日) 02:11:09 ID:UCfszVLo
引き留めはなんかこう・・・うん、三杉らしくない気がする



606 :森崎名無しさん:2014/07/06(日) 02:13:00 ID:hqU7S+pU
C

607 :森崎名無しさん:2014/07/06(日) 02:16:13 ID:???
チャンスがあるのに捨てるのか?

608 :森崎名無しさん:2014/07/06(日) 02:31:51 ID:???
>>607 露骨に狙うのはなんか逆効果ぽい気がする
    多分今何を言っても無駄だろうし・・・

609 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/06(日) 02:36:37 ID:???
後で揉める事のないよう言及しておきます。
スペルマンの離脱阻止は前回のカードでA〜3を引いた時点からノーチャンスです。
まあ二票決である時点でその程度の選択肢である事は暗に示されております。

それでは短くて済みませんがこれだけで終わります。
夜泣き娘を寝かしつけていますので。

610 :森崎名無しさん:2014/07/06(日) 03:09:52 ID:???
次のDFに期待。

611 :森崎名無しさん:2014/07/06(日) 04:59:32 ID:???
しばらくはDFの穴は埋まんないのを覚悟せんとな

612 :森崎名無しさん:2014/07/06(日) 08:08:56 ID:???
ストーリー的な意味の離脱は仕方ないかなと思うけど、戦力的な意味で減少は痛い。
ただでさえ戦力はカツカツなのに、モブ入れて正直試合で勝てる気がしない。
敵さんも穴を確実についてくるだろうし憂鬱だぜ…

613 :森崎名無しさん:2014/07/06(日) 08:12:42 ID:???
現実見ると穴を埋めるは今の人材では不可能
補強をかけるならチームの本来の長所のFW
フラグがあるから比較的伸ばしやすい新田のシュートフラグ

614 :森崎名無しさん:2014/07/06(日) 08:49:19 ID:???
この戦力でも次の試合には絶対勝てる
フォーメーションなら俺に任せろー(バリバリ

615 :森崎名無しさん:2014/07/06(日) 12:14:32 ID:???
またなんかものすごくあっさり消えたなあ、スペルマン。
スレ主的に扱い損ねてた?

616 :森崎名無しさん:2014/07/06(日) 12:39:27 ID:???
扱い損ねてはいないよ
参加者が地雷を踏み抜いちゃっただけの話

617 :森崎名無しさん:2014/07/06(日) 13:01:11 ID:???
メカ沢復活希望です!
スペルマン離脱の空気をふっ飛ばして欲しい

618 :森崎名無しさん:2014/07/06(日) 14:39:59 ID:???
メカ沢か完全モブか新加入選手か。

新加入選手だと、スペルマンより格下の選手で希望アンケとるのかな?
中山さんが離脱した時のオワイランみたいに

619 :森崎名無しさん:2014/07/06(日) 14:43:14 ID:???
俺が敵なら確実にメカ沢をつくね。
穴というかチームの弱点丸分かりじゃん。
クリア不能ではないというけど、正直組織力で戦うフィオで人数足りないって致命的じゃないかな?

620 :森崎名無しさん:2014/07/06(日) 15:13:09 ID:???
相手がモブαの能力把握してないし正直いきなり疲れるとは思わないけど・・・
控えだした試合ないし

621 :森崎名無しさん:2014/07/06(日) 15:24:38 ID:???
モブはずっと放置だったからネームド昇格となれば、これまで練習積んできたということになって
強化判定があると思う。

あるいは新キャラ安価か

622 :森崎名無しさん:2014/07/06(日) 17:21:17 ID:???
モブが主戦に躍り出る想定ないらしいし
これからスカウトタイムを作らないとな

623 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/07(月) 13:40:02 ID:???

> C 彼がいつまでヴィオラに居るのかを聞く
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「それで… 彼はいつここ(フィレンツェ)を発つと?」

エムスカ「既に荷物の大半は片付いているそうだ。 つまり私が承認を降ろせば明日にでも。
      チームとしての戦力低下は痛いだろうが、運営側として引き延ばせる理由がない。」

三杉「明日…。」

エムスカ「彼はこう言っていたよ。
      『長く残っていれば、チームメイトが自分を引き止めようと頭を悩ませる。
       だがそれは無駄な労でしかない、そんな事より次の試合に目を向けるべき。
       だから自分は一刻も早くチームを去りたい。』」

三杉「………」

エムスカ「私も多く人を見て来たが、彼の目は既に腹を決めた者と同じだった。」

三杉「なるほど、分かりました。」

 ここまで聞いて三杉はスペルマンの行動が惰性によるものではないと感じた。
 彼は何かぼんやりとした理由ではなく、明確な意志でヴィオラを去ろうとしているのだろう。
 その行動に迷いがありそうならば引き止める事を考えていたが、それもどうやら無意味だ。

624 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/07(月) 13:50:11 ID:???

三杉「すみませんでした。 彼が去るのは僕の責任です。
    キャプテンとして気付かなければならなかった事だと思います。」

 三杉はスペルマンの退団の意を受け入れた。
 そして彼が退団を決めるまで、それを察する事が出来なかった事を謝罪した。

エムスカ「誰に相談する事無く、自分の人生を決めてしまえる人間がいる。
      それは稀な、数少ない人間と言えるだろうが…。」

三杉「スペルマンはそうだったと?」

エムスカ「違う、キミ達の全員がそうなのだ。」

三杉「僕達全員…」

 『そうかも知れない…』 三杉は驚くほど自然にそう思った。
 スペルマンが何を考えて退団を決めたのか、具体的な事は何も分からない。
 しかし彼が何らか決意の上に去るというのを理解しただけで、納得すら出来る。
 一般的な人間の反応とはちょっと言えない気がした。

 自分で何もかも決められる人間は、周囲に結果だけしか与えずに振り回す。
 小学生時代、渡伊の件… 三杉はこれまでにそうしてきた。
 相談せずに自分で決定し、若さゆえ時に説明が不足している事もあっただろう。
 それが分かるから、三杉はスペルマンの突然の退団を悪戯に取り乱さなかったのだろうか。
 すんなり受け入れられたのだろうか。

625 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/07(月) 13:52:20 ID:???

三杉(訳有り同士… 同類の集まりか…)

エムスカ「我々は現状非常に脆い土台の上にあると言わざるを得ない。
      ゆえに同じ事が今後も起きる可能性は十分考えられる。」

三杉「はい。」

 エムスカは目を臥せた。
 他の選手も突然と退団を申し出る可能性。
 こうなった以上は三杉も否定できず、小さく頷いた。

エムスカ「待遇の向上について、運営側は自主的に検討したいと思う。
      我々の出来ることはその程度だ。」

三杉「チーム内のコミュニケーションについては皆で考えたいと思います。」

エムスカ「それが良いだろう、くれぐれもキャプテン一人が思い悩む事のないように。」

三杉「ありがとうございます。」


 …その後、スペルマンの急すぎる退団を伝える席がもたれた。
 直後は誰もが驚きを示したが、 スペルマンは『ごめん皆、決めた事なんだ。』と
明日にでも出ていく旨を告げると、それは自然な事のように受け入れられた。
 理由を無理に聞き出そうとする者もいなかった。
 彼を止めることは出来ないのだと、誰もが分かったのだろう。

626 :ブンナークが出会った二人はスペルマンの関係者でしたアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/07(月) 13:54:56 ID:???

 その翌日、スペルマンの部屋は空になっていた。
 まるで最初から居なかったみたいにがらんどうだった。
 ヴィオラの人間は、自分達が単なる馴れ合いで此処に居るのではないと改めて知った。
 それぞれの目的を再び思い締めたことだろう。


先着で
 ★そんなスペルマンの残した物→! card★
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 ハート+これからどうするつもりか、ちょっとだけ漏らして行った
《ハート》 2週間前からモブαを鍛えていた
《スペード、クラブ》 1週間前からモブαを鍛えていた
《JOKER》 ダイヤよりもうちっとランクアップ

627 :森崎名無しさん:2014/07/07(月) 13:58:46 ID:???
★そんなスペルマンの残した物→ ダイヤQ

628 :森崎名無しさん:2014/07/07(月) 14:05:05 ID:???
別に馴れ合いだろうとなんだろうといいけど、
単純にゲーム的不利の意味で辛いよなあ。
これがもっと戦力のあるチームならともかく。

629 :森崎名無しさん:2014/07/07(月) 14:35:38 ID:???
さらばスペルマン!

630 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/07(月) 16:25:28 ID:???

> 《ダイヤ》 ハート+これからどうするつもりか、ちょっとだけ漏らして行った
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

〜数日後〜 <フロレンティア・ヴィオラ 練習コート>

 スペルマンが去ったことで、フロレンティア・ヴィオラは確実に戦力が低下した。
 チームの性質上、どの選手が抜けても影響は全体に波及するだろうが…
 差し当たって守備力、しかもゴール前の弱体化が最大の問題になる事は疑いなかった。

 期間を設ければ、新規に選手を入団させられる可能性はゼロではない。
 しかしプロ4部のチームに即戦力級が好き好んで入団する事は到底期待出来ない。

 すなわち三杉を含む選手たちは、ただ一人の名も知れぬ控え選手を緊急に鍛える
より他の手だてがなかった。

 彼はほんの少しボールカットが得意なだけのボランチ或いはストッパー型の選手。
 SBならば何とかという所でCBは正直厳しい…
 この辺りがヴィオラ選手の認識だった。


ブンナーク「オラアッ!!」

 バシュゥゥゥゥゥゥゥゥッ!  

アルパッツォ・モブリット(モブα)「ひ、ひえ…」 ダッ

 バキィッ!!!  

631 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/07(月) 16:27:33 ID:???

 特練において、モブリットはブンナークのシュートで派手に宙を舞った。
 これは当然と言うべきで仕方ない… しかしブロックの反応自体は悪くなかった。
 スペルマンと比較すれば見劣りするが、CBの基礎の動きは出来ていた。
 DFとしての連携も、これならば仕込めるというレベルにあった。

 不思議に思った三杉がその事をモブリットへ問い質すと、意外な答えが返ってきた。

三杉「スペルマンが?」

モブリット「ええ、2週間ほど前から付きっ切りでみっちり。」

 まるで出番のなかったこの控え選手に、スペルマンが個人レッスンをつけていたという話だ。
 ブロックや空中戦、フィードなどに加え、全体的なプレーのレベルアップを促したらしい。

三杉「なるほど、スペルマンなりの引き継ぎってとこか。」

モブリット「そうだと思います。 皆さんのレベルにはまだ遠いと思いますが、
       なるべく足を引っ張らないようオレも頑張ります。」

三杉「わかった、どうにか頼むよ。」

 ※モブαの本名がアルパッツォ・モブリットであると判明。
 ※モブリットのブロックとフィジカルが1ずつ上がり、レベルが1上昇(LV39)

◎モブリット(LV39)
 突破力C ボールコントロールC 得点力C ボールカットB フィジカルB 浮き玉C

632 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/07(月) 16:31:41 ID:???

 もう一つ驚いた事に、スペルマンはモブリットに今後どうするかを漏らしていた。

モブリット「何をするにしても、まずは会って話したい人が居ると言ってましたよ。」

三杉「ほう? それが誰かも聞いたのかい?」

 それを知る必要はないと思ったが、三杉は一応興味本位で尋ねてみた。

モブリット「マンチェスターの選手みたいですよ、なんでも昔馴染みだとか。」

三杉「マンチェスター? それはまた奇遇と言うべきか…
    名前だとか、どんな話をするつもりだのかは聞いたのかい?」

モブリット「いえ、そこまでは…」

三杉「ふむ、まあそうだろうね。」

 次の試合の相手であるマンチェスターの選手にスペルマンの昔馴染みが居るとは
三杉も初めて知る情報だった。
 彼はマンチェスターとのテストマッチがあると知っていて、急な退団を決めたのだろうか?
 …考えようとして三杉はすぐに取りやめた。
 今更それを考えても取り返しがつかず、また試合について頭を使うべきと思ったからだ。 

 そして三杉達選手は試合に向けて実力アップするべく励んだ。
 通常の練習の他に課題を抱えている選手も居たが、それを理由に手を抜く者はなかった。

633 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/07(月) 16:35:15 ID:???

☆三杉の練習(12月度)を実施します。 

《能力値》
ド パ シ .タ カ ブ .競 高 低 .AT DT ガッツ
 70 71 68 69 72 65 67 +3 +2 +2 +1 .890

《上昇率》
普通 : ブロック
上がりにくい : ドリブル、シュート、タックル(判定+4)、競り合い
上がらない : パス、パスカット


練習したい項目を、上記ドリブル〜競り合い≠ゥら3項目選ぶ為に投票してください。
お1人様につき最大2項目を投票する事が出来、2票に達した項目から順に確定となります。
パス、パスカットについては現時点では無効票になります。

634 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/07(月) 16:37:10 ID:???
能力値がズレまくってすみません m(_ _)m

635 :森崎名無しさん:2014/07/07(月) 16:37:29 ID:K7UTBYtc
シュート、タックル

636 :森崎名無しさん:2014/07/07(月) 16:46:38 ID:hVPafn4I
シュート、タックル

637 :森崎名無しさん:2014/07/07(月) 17:01:23 ID:g3rI7Mc6
競り合い

638 :森崎名無しさん:2014/07/07(月) 17:18:27 ID:???
>>634
2ch系掲示板でズレないように表などを作成する時はこのフリーウェアを使ってみてください。
私がAAを作成する時に使用しているものですが、複数行の文字の並びを合わせる時にも使えます。
DL後特に調節は不要です。

(´д`)Edit
ttp://www.gigafree.net/tool/aasupo/edit.html

並びを調節する時に特に注意する点は以下の二つです。

・行頭の半角スペースは書き込み時に消去される。
・半角スペースは連続して使用しても1つ分としてしか反映されない。

639 :森崎名無しさん:2014/07/07(月) 17:29:23 ID:DM6XIfYQ
ドリブル

640 :森崎名無しさん:2014/07/07(月) 17:32:51 ID:+tSHnzoQ
ドリブル

641 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/07(月) 17:43:29 ID:???
>>638
すみません、お気遣いありがとうございます。
利用させていただきます。


スペルマンが抜けて皆さんも色々と思うところがあるでしょうし、モチベ低下もあるかもしれません。
ですが元々このスレは隠れM推奨の難度ですし、困難に立ち向かう事をお楽しみ下さい。
カンピオーネに比べればマンチェスターもハンブルグも隙のある相手です。
しっかりと戦術を押さえれば、少なくともマンチェスターは勝ち易いはずです。

642 :森崎名無しさん:2014/07/07(月) 17:45:29 ID:???
スペルマンがいなくなった事自体は非常に残念ですけど
敵が強いのは歓迎ですわな。倒し甲斐があるし

643 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/07(月) 17:52:34 ID:???

> (やや難)、タックル(やや難)、競り合い(普通)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

先着3名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★三杉のドリブル練習(! dice + ! dice)≧10で1上昇★
 ★三杉のシュート練習(! dice + ! dice)≧10で1上昇★
 ★三杉のタックル練習(! dice + ! dice)+(前回失敗分+4)≧10で1上昇★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【備考】
 上昇率やや上がり難い*「満の項目は6ゾロで2段階上昇。
 上がらなかった場合、各合計値の1/2(端数切り捨て)を次回該練習に加算。

644 :森崎名無しさん:2014/07/07(月) 17:55:21 ID:???
★三杉のドリブル練習( 55 )≧10で1上昇★

645 :森崎名無しさん:2014/07/07(月) 17:56:44 ID:???
★三杉のシュート練習( 15 )≧10で1上昇★

646 :森崎名無しさん:2014/07/07(月) 18:00:47 ID:???
★三杉のタックル練習( 35 )+(前回失敗分+4)≧10で1上昇★

647 :森崎名無しさん:2014/07/07(月) 18:01:33 ID:???
ドリブル上がっただけで儲けもの

648 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/07(月) 18:31:28 ID:???

 ドリブル練習( 10 )≧10で1上昇 → 成功(ドリブル値71)※二次成長限界
 シュート練習( 6 )≧10で1上昇 → 失敗(次回判定+3)
 タックル練習( 8 )+(前回失敗分+4)≧10で1上昇 → 成功(タックル値70)※二次成長限界
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

※ 三杉の成長状態が以下のようになりました。

《能力値》
 ド  パ  シ   タ  カ  ブ   競  高/低 
71  71  68  70  72  65  67   3/2

《上昇率》
普通 : ブロック
上がりにくい : シュート(判定+3)、競り合い
上がらない : ドリブル、パス、タックル、パスカット


649 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/07(月) 18:33:59 ID:???

☆続いて選手達の練習判定を実施します。限界到達選手はDFの練習補助に回っています。

先着3名様(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★新田の練習(! dice + ! dice)+14 ≧ 18でLVアップ
  オジオの練習(! dice + ! dice)+11 ≧ 14でLVアップ★
 ★レントゥルスの練習(! dice + ! dice)≧18でLVアップ
  ダラピッコラの練習(! dice + ! dice)+ミハ(! dice)≧14でLVアップ★
 ★オワイランの練習(! dice + ! dice)+ミハ(! dice)≧18でLVアップ
  ミュラーの練習(! dice + ! dice)+ブン(! dice)≧14でLVアップ
  モブリットの練習(! dice + ! dice)+ブン(! dice)≧18でLVアップ★
と(!とcardの間のスペースを抜いて)書き込んで下さい。

【備考】
 合計値は積算され、目標値に達しない場合も次回練習に繰り越し。
 LVアップしたい場合、足が出た分は破棄。
 6ゾロが出た場合は微妙にイベント。(ブンミハも)

650 :森崎名無しさん:2014/07/07(月) 18:34:42 ID:???
★新田の練習( 14 )+14 ≧ 18でLVアップ
  オジオの練習( 33 )+11 ≧ 14でLVアップ★

651 :森崎名無しさん:2014/07/07(月) 18:36:42 ID:???
★レントゥルスの練習( 41 )≧18でLVアップ
  ダラピッコラの練習( 65 )+ミハ( 2 )≧14でLVアップ★

652 :森崎名無しさん:2014/07/07(月) 18:42:30 ID:???
次の試合はブロリーとロブソンを如何にかいくぐるかだから
三杉がキープしてFWにスルーパスの展開も予想されるし
ドリブルが上がってくれたのはありがたい。

653 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/07(月) 18:42:45 ID:???
本日はここまでです、あじゃじゃした。
次回は練習と各人の様子から、その後はマンUの情報にも触れたいです。
でも多忙なのでそこまでに一週間かかりそうな予感…

654 :森崎名無しさん:2014/07/07(月) 18:42:59 ID:???
 ★オワイランの練習( 45 )+ミハ( 1 )≧18でLVアップ
  ミュラーの練習( 54 )+ブン( 2 )≧14でLVアップ
  モブリットの練習( 25 )+ブン( 3 )≧18でLVアップ★

655 :森崎名無しさん:2014/07/07(月) 18:44:59 ID:???
ロブソンのプレイスタイルとパワーからロングフィード技あるかも

656 :森崎名無しさん:2014/07/07(月) 21:02:26 ID:???
難易度が高いのも、敵が強くなるのも、アナカンさんのバランス感覚信用してるからなんの問題もないんだけどさ。
もとから戦力ギリギリで、そのなかで愛着を持って接してきたキャラが
(選択ミスとヒキのせいとはいえあっさりと)抜けるのはやっぱり堪えるよ。

657 :森崎名無しさん:2014/07/07(月) 21:07:31 ID:???
その辺は今の三杉とヴィオラの立ち位置がすごく曖昧なのが原因かな
Wトーナメント出場への道筋は不明瞭(ようやく一筋の光が見えたっぽいけどそれでも)で
現在のヴィオラの実力もWトーナメント出場勢の中でどの位なのかも良く分からない……
カンピオーネと戦った時より更に戦力激減しているけど勝てるのか?と。

658 :森崎名無しさん:2014/07/07(月) 21:22:19 ID:???
モブリットの名前から連想されるのは

カカロットォオオオオオオーーーーーーー!
カグロットォオオオオオオーーーーーーー!
モブリットォオオオオオオーーーーーーー!

よし、次の試合のブロリーンの標的決定だな(強引w)

659 :森崎名無しさん:2014/07/07(月) 21:26:21 ID:???
>>657
あー。そうかもしれない。ヴィジョンが見えないのは人を不安にさせるよね。
荒れたスレ(ここは荒れてないけど)もそういうの多かった気がする。
そうすると、あとはもうアナカンさんを信じるだけか。

660 :森崎名無しさん:2014/07/07(月) 21:48:47 ID:???
それでもアルパッツォなら……アルパッツォならなんとしてくれる……
いざとなったら鉄製の被り物を装備してでも…!!

661 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/07(月) 23:58:28 ID:???
例えばWトーナメント出場の道筋について、今の段階で全部知りたいですか?
私は納得出来るだけの材料を揃えているつもりです。(言っても最初からトンデモストーリーではありますが)
先を予測したりして頂く事も楽しみのうちと思い、このような構成にしました。
しかし展開があまりに不安という事でしたら、その辺りのネタばらしも可能な範囲でしますよ。
時事的に現段階で物語内で語るのは不可能なので、箇条書きにするしかありませんが。

662 :657:2014/07/08(火) 00:02:08 ID:???
や、知りたい訳ではないです。
不安ではありますが、ゲームとして詰んでいるとは思っておりませんので。

663 :659:2014/07/08(火) 00:06:00 ID:???
教えていただけるなら、ストーリー面より戦力面を伺いたいです。
この第二部の間にスペルマンの復帰、あるいは新戦力の参加があるのかないのかだけでも。

664 :森崎名無しさん:2014/07/08(火) 00:07:59 ID:???
試合の出場云々よりも、これからまた離脱者が出ないか不安な方が大きいと思います。

665 :森崎名無しさん:2014/07/08(火) 00:10:50 ID:???
俺はこのスリリングな雰囲気が面白いと思うしいらないかな
>>664 あるよ、なんかそんな感じのことが書いてあった

666 :森崎名無しさん:2014/07/08(火) 00:12:46 ID:???
楽しみが減るしネタバレ勘弁

667 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/08(火) 00:14:10 ID:???
それでは659さんへの回答を致します。
一応行を開けますね。











・スペルマンのヴィオラ復帰はありません
・二部中の新戦力参加予定はありまぁす
・マンチェスター戦はモブに頑張ってもらうしかないです

668 :森崎名無しさん:2014/07/08(火) 00:15:33 ID:???
おkおk覚悟を決めてマンU戦だ。

669 :森崎名無しさん:2014/07/08(火) 00:17:02 ID:???
なにィ!?最初から新戦力が来ることになってたのか!

670 :659:2014/07/08(火) 00:47:54 ID:???
了解しました。
……うーん、個人的にスペルマンの気持ちがよくわかるので非常に勿体無く思うけど、まあしょうがないか。
新戦力が魅力的なキャラであることを願うばかりです。

671 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/09(水) 13:09:22 ID:???

 新田の練習( 1 + 4 )+14 ≧ 18 → LVアップ
 オジオの練習( 3 + 3 )+11 ≧ 14 → LVアップ
 レントゥルスの練習( 4 + 1 )≧18 → Expキープ
 ダラピッコラの練習( 6 + 5 )+ミハ( 2 )≧14 → Expキープ
 オワイランの練習( 4 + 5 )+ミハ( 1 )≧18 → Expキープ
 ミュラーの練習( 5 + 4 )+ブン( 2 )≧14 → Expキープ
 モブリットの練習( 2 + 5 )+ブン( 3 )≧18 → Expキープ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 練習の成果は総じて悪くなかった。
 スペルマンの離脱による守備力低下を補うべく、各人それぞれが意識したのだろう。

 三杉はキープ力とボール奪取技術に磨きを入れ、ポゼッションの向上で守備負担を減らす事を考えた。
 前線の新田はゴールを増やす事が直接の対策になると考えたし、またオジオも軽い守備の改善やチャ
ンスメーカーとして幅を広げるべく苦心をしていたようだ。
 守備陣はモブリットへディフェンス連携を仕込むのが最優先となった為、個人のスキル向上は残念ながら
薄くなってしまった。

 その中で意外な選手が良好なパフォーマンスを披露する。

ミハエル(・・・・・・!) タンッ

ダラピッコラ「なに!?」

ミハエル(今ひとつですね) フワ…

オワイラン(お、追えない…!)

672 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/09(水) 13:11:09 ID:???

 ドリブルで切り込まれた場合のアタックとフォローの決め事を確認する練習だった。
 ダラピッコラが相手の仕掛ける鼻先を制し、奪えなかった場合にオワイランが第二の矢を放って
攻撃を断ち切るというルールであり、大体においてこれが上手く機能してきた。
 しかしミハエルは華麗なステップをもち、2人を易々と突破してみせるのだ。
 ダラピッコラは調子がすこぶる良く、またオワイランもそれに準ずるパフォーマンスを自覚して
いたため、こうも簡単に突破を許してしまうと流石に自信が薄れてしまう。

 これを見て三杉もやむなくミハエルへ耳打ちする。

三杉「ミハエル、絶好調なようだね?」

ミハエル「え?」

三杉「頼もしいとは思うけど、今回は守備練習のサポートだろ。
    彼らの自信を奪い過ぎないよう、適度な調整を頼むよ。」

ミハエル「はぁ。 まあいいでしょう。」

 こっそりとフォローを入れた甲斐もあったのか、その後は順調に回った。
 ダラピッコラとオワイランはそれぞれに課題を見出し、それを一つ解決しては次の課題を取り組み、
ダラピッコラに至ってはブレイクスルーの一歩手前まで来ていた。

673 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/09(水) 13:13:14 ID:???


☆“ヒロイン”青葉弥生のインフォメーション☆

弥生「みんな、レベルアップよ。」

・ラムカーネ(LV38→LV39)

弥生「…以上の方がレベルアップしました、以降の活躍に期待して下さい。」



674 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/09(水) 13:14:40 ID:???

<イベント発生>

新田「もう1本…」ゼェゼェ

 フィジカルや基礎的なテクニックを磨き上げた新田は、最後にもう一つブレイクスルーが欲しかった。
 シュート力は確かに上がっているが、一流GKからゴールを奪うにはまだ足りないと思っていたのだ。

 ジノ・ヘルナンデスからは貴重な1点を取ったが、それはねじ込みでだった。
 ピーター・シューマッハからはゴールを奪えなかった。
 そして先のバルサ戦、敵GKはパワーに抜群に強いタイプだった。
 ブンナークに相性の悪い相手、ならば当然自分が得点を稼がなければならない。
 しかし実際には終盤にダメ押しの3点目をようやく決めただけに留まった。

新田(先制点、勝ち越し点… 試合を決める重要なゴールをどちらも取れなかった。
    今のままじゃダメなんだ。 俺は満足したら成長が止まるタイプ。)

 だからこそ新田はコーチの助力の下、新たな武器を創造していた。
 発想についてはおぼろげながら持っていたので、それを如何に肉付けるかが肝だった。

シーザー「掴めて来たか?」

新田「そうですね… なんとなくですけど…」 ゼェゼェ

シーザー「Lesson2で言った伝えた通り、筋肉には悟られるな。
      その動作にお前の蹴り足は本能的に反応する。
      それは無駄な硬直を生み、折角得られた筈の仕事量を損失させる。」

新田「引き絞っている事を忘れろ、でしたよね。」

675 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/09(水) 13:16:25 ID:???

シーザー「そう、武器は蹴り足≠サの物ではなく相乗で得られるエネルギーだ。
      シュートは足だけで撃っているのではない事を忘れるな。」

新田(相変わらず独特な物言いだなあ… 説明されれば分かるけど。)

 内心苦笑しながら、新田はコーチの助言に従って練習を続けた。

 シュートを放つのは蹴り足だけじゃない。
 頭から爪先まで、全ての筋肉と関節は連動してエネルギーを生み出しているのだ。
 剛性、柔軟性、そして回転力… 生まれ持ったパワーのない新田は、これら全てを
総動員させなければ二流以下のシュートしか撃てない。

 新田はそれを自覚し、なお腐る事も無く上のレベルを目指している。
 自分の弱さを知っているがゆえに新田は強かった。
 だからこそ三杉もシーザーも彼に助言を与え続けるのだろう。

シーザー(この調子ならじきに完成するだろう。 そうしたら次は回転だ。
      こいつならばきっと回転を武器にすることが出来るだろう。)

 ※二次限界到達ボーナス、新田がフラグBを消費して新シュート技を覚えます。
  次回試合から、該当するシチュエーションにて選択肢が現れます。 

676 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/09(水) 13:18:17 ID:???

[自由行動 …は課題のため取れません]

先着で
 ★三杉以外の事→! card★
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《Joker》 ???
《K》 オワイラン「ようやく居場所が掴めました。」
《Q》 ダラピッコラ「あと一歩… あと一歩なんだ。」
《J》 ミュラー「スペルマンの穴は私が埋めなくてはならない」
《10》 レントゥルス「ヴェ〜… 少しは守備の精度を上げたいなあ」
《7〜9》 ミハエル「うん?」
《4〜6》 オジオ「よしよし、順調だね」
《2〜3》 新田「特訓で忙しいからイベントなんてないです」
《A》 ブンナーク「はぁ…」 ラムカーネ「…」バリバリ モブリット「やめて!」

677 :森崎名無しさん:2014/07/09(水) 13:20:36 ID:???
 ★三杉以外の事→ クラブ6

678 :森崎名無しさん:2014/07/09(水) 13:23:09 ID:???
Aの中身www

679 :森崎名無しさん:2014/07/09(水) 13:48:47 ID:???
ねるねるねるねをこねこねしてたのってスペルマンだっけ?あの頃が懐かしいすなぁ
もう一回読み返して、次はいい対応ができるように備えなければ

680 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/09(水) 17:24:20 ID:???

> 《6》 オジオ「よしよし、順調だね」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

<フィレンツェ/スタディオ・アルテミオ・フランキ >

花「行け行けえぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 ワアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアッ!

チャーリー「さあセリエC2第15節 フロレンティア・ヴィオラ vs トラーパニ・カルチョ!
        後半戦もいよいよ大詰めを迎えております!
        ホームのヴィオラが1点リードでまもなくアディショナルタイムに突入〜!」 


オジオ「よしよし、順調だね。」

半沢「どうやらこのまま終われそうだな。」

花「ああん、もう! ボール取ったのに何で攻めないのよ!?」

半沢「残りは4分。 これ以上は追加点を狙うより、時間を稼いだ方が良い。」

花「えぇー、だって1点取られたら同点じゃん。 最後まで安心できないんじゃない?」

オジオ「ハナさん見て下さい、ああ言う明から様な時間稼ぎのポーズを敵にやられたらどう思います?」

681 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/09(水) 17:26:09 ID:???

花「え、そりゃあムカつくでしょ!」

オジオ「そうです、相手は同点にしたいのに時間を稼がれてイライラが募りますよね。
     しかも残り少ないアディショナルタイムは刻一刻と失われ、焦りもピークに達します。
     そんな状態だといつも通りのプレーは出来なくなって、ゴールを奪うどころじゃない。」

半沢「時間を稼ぐ事で相手を心理的に追い詰めるという事だね?」

オジオ「そうです。 こういう時、相手にとっては攻めてくれた方が逆に嬉しい。
     守りきれれば確実に攻撃権が得られる、同点のチャンスが得られる。
     それが分かっていれば、最後まで冷静にプレーするのはそう難しくない。」

花「ふーん。」

オジオ「ほら、そう言ってる間にもう時間ですよ。」


ピッ ピッ ピイィィィィィィィィィィイッ!

チャーリー「トラパーニ、最後までボールを奪えずここで試合終了!
       ホームのフロレンティア・ヴィオラがまたも優勝候補の一角を下しました!」

682 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/09(水) 17:27:16 ID:???

花「やったあー!」

半沢「ふう、無事勝利で終われて良かった。
    無理言って解説を頼んで悪かったねオジオくん、助かったよ。」

オジオ「いえ、ボクは単に説明好きなだけですから。 お陰で楽しく観戦出来ました。」

半沢「そう言って貰えるとありがたい。」

花「ねえねえ、うちのチームって優勝出来そうなの?」

オジオ「ええ、それはもう。 初戦こそ引き分けて心配しましたが、その後は10連勝。
     15戦を終えてまだ1度しか負けていないのはぶっ千切りでトップ独走です。」

花「へぇー、すっごいじゃん。」

オジオ「うちのトップチームにはセリエAクラスの選手が何人も残ってますし、
     戦術面も運営面も同じリーグのチームと比べて経験値が違いますから。
     …まあセリエC2って4部の話ではありますけどね。」

半沢「オジオくん、4部だからと言って悲観する理由は全くない。」

オジオ「え?」

花「そうだよ、良いチームじゃん。 私もサポーターズクラブ入っちゃおうかな?」

683 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/09(水) 17:29:54 ID:???

半沢「花ちゃん、ちょっと黙ってて貰えるかな?」

花「はーい。」

半沢「確かに我がフロレンティア・ヴィオラは現状ではアマチュアに限りなく近い立場だ。
    しかしチームの実力的にはもっと遥か上にいておかしくない… 違うかな?」

オジオ「いえ、その通りだと思います。」

半沢「では3年あればセリエAに復帰する事が出来る。 いや、実力だけ見れば現段階でも
    セリエAで十分通用する… こう言えばどうだろうか?」

オジオ「それは… どうでしょう。 セリエC2では比肩なしの選手、運営ですが、やはり
     昨年と比べればチーム力は低下しています。 セリエAで通用するかは…」

半沢「実際にやってみなければ分からないか?」

オジオ「ええ。」

半沢「それで十分。 破産したチームがC2で敵無し、ここからどこまで駆け上がるのか?
    …投資家やスポンサーが目に留めるだけの話題性として十分過ぎる程だ。」

オジオ「!」

684 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/09(水) 17:31:04 ID:???

半沢「更に数年の内には期待の若手… そう、キミ達がこのレギュラー陣に加わり飛躍が見込める。
    これは投資の引き金になる得る情報だ。 そして投資を引き出せれば様々な補強が可能…
    いや、補強以外に事に我々が投資をする事だって可能だ。」

オジオ「そうですね… そうなればセリエAへの早い段階での復帰も現実的かも知れません。」

半沢「かも知れないじゃない、現実にしてみせるのが我々の仕事だ。」

オジオ「ええ、そうでした!
    (ボク達だけじゃない。 トップの選手もスタッフも…サポーターだって頑張ってる。
      そうだ、この流れを絶対に止めちゃいけないんだ。 その為にも…)」

半沢「……。」

花「ねーえ、また何か悪巧みしてんの?」 ヒソヒソ

半沢「まさか。」 ヒソヒソ

花「何でもいいけどさ… 負けんじゃねーぞ?」 ヒソヒソ

半沢「もちろん。」 ヒソヒソ

685 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/09(水) 17:32:52 ID:???

<フィレンツェ/フロレンティア・ヴィオラ 選手寮>

 12月も既に中頃。
 ファンベルグから出された課題をほぼ完了させ、三杉の目はマンチェスター戦へと向いていた。

 イングランドで名門中の名門、赤い悪魔の異名を持つマンチェスター・ユナイテッド。
 今回はアウェーで、しかも公開試合と聞いている。
 敗北のリスクを考えて非公開、しかもあくまで合同練習の体を取ったバルサとは違う。
 それほど相手に自信があるのかと、三杉も心して分析を行った。

 繰り返している事だが、三杉は日本サッカー協会の賀茂との協力関係を決めて良かったと思った。
 彼が世界を巡って集めているタイムリーな情報は非常に有用であり、特に対戦相手のチーム情報
は大金を支払っても手に入れたい物である。
 この映像媒体があるかどうかでテストマッチの結果、ひいては未来が変わりかねないのだ。

マンチェスターU[フォーメーション:4−3−3]

−−−−−−−
−−−H−−− Hピャタコーフ
−J−−−F− Jロリマー Fラスト
−−−−−−− 
−−−I−−− Iシンプソン 
−−G−E−− Gギブン Eナポレオン
B−−−−−A Bモリス Aネビル
−−D−C−− Dロブソン Cブローリン
−−−−−−−
−−−@−−− @ウォーズミー

686 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/09(水) 17:34:19 ID:???

[マンチェスター・ユナイテッド選手評価1/3]

Jエフゲニー・C・ピャタコーフ ※CFW
[突破力S ボールコントロールA 得点力A ボールカットA フィジカルB 浮き玉S]
 およそ隙の見当たらない無口なCFW。
 ハイレベルのポストプレイヤーでありながら足元の技術も一流、また守備も手を抜かない。
 唯一足りない所があるとすれば、自ら決めに行こうとする場面が少ないことか。

Fジョージ・ラスト ※ST〜右WG
[突破力A ボールコントロールA 得点力A ボールカットB フィジカルB 浮き玉B]
 イングランド伝統のエースナンバー"7≠背負う、ゴールドパンサーと呼ばれるストライカー。
 鍛え抜かれたドリブルはシンプルながら強力無比、小細工を必要としないレベル。
 『1000ゴール決めて地球を買う』と豪語する猛烈なアッパーで、突破する程にテンションを上げてくる。
 またシンプソンと息の合ったコンビネーションを見せる事も。

Hクリストファー・ロジャース(ロリマー) ※ST〜左WG
[突破力A ボールコントロールA 得点力A ボールカットB フィジカルB 浮き玉B]
 テクニックもスピードもあるモダンなFWとして将来を期待されている。
 しかし現状はシュート以外が器用貧乏の感が否めない。
 そのシュートについては、威力は然程でないが回転とバウンドを駆使した独特なもの。
 コースが非常に読み辛いだけでなく、角度のないところからでも平気で撃ってくるのが厄介。

Iアルバート・シンプソン ※OMF
[突破力S ボールコントロールA 得点力A ボールカットA フィジカルB 浮き玉A]
 トリックスターと呼ばれ、ラストと共にマンUユースの代名詞と目されている選手。
 中央とサイド、高と低、遠と近、スルーとストップ、あらゆるパスのセンスが光る逸材。
 またセカンドボールを神がかり的に拾いまくって高ポゼッションに寄与もする。

687 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/09(水) 17:36:24 ID:???

[マンチェスター・ユナイテッド選手評価2/3]

Eルイ・ナポレオン ※DMF
[突破力B ボールコントロールA 得点力B ボールカットB フィジカルB 浮き玉B]
 フランス国際Jrユースでフランス代表FWだった選手。
 しかしマンUには優れたFWが多いため、ハードワーカーとして走らされる日々。
 このような不遇の環境だが、ぶつくさ言いながら意外とチームにフィットしている。

GL・ギブン ※DMF
[突破力B ボールコントロールB 得点力B ボールカットB フィジカルB 浮き玉B]
 攻撃も守備もそつなくこなせるバランサー型MF。
 ナポレオンと同様にハードワークをこなす事が多い。

Dロバート・スコールズ・オーウェン(ロブソン) ※CB
[突破力C ボールコントロールB 得点力B ボールカットA フィジカルSS 浮き玉B]
 まさしく英国が誇る鉄壁の要塞の形容が相応しいCBだろう。
 恵まれた体躯にテクニックを融合させた守備は対戦相手の戦意を奪うのに十分。
 試合に勝つためには当然だがこの選手をかわなければならない。

Cマルティン・D・ブローリン ※CB
[突破力B ボールコントロールB 得点力A ボールカットA フィジカルS 浮き玉B]
 ロブソンだけでも厄介な守備を更に硬く補強せしめる選手。
 総合的な守備ではロブソンに一歩譲るが、鍛え抜かれた腹筋の頑強さは間違いなくNo.1。
 力づくのシュートで彼のブロックを貫くのは困難としか言いようがない。
 更にキック力も高く、忘れた頃にオーバーラップして強烈な一撃を放つ。

688 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/09(水) 17:38:54 ID:???

[マンチェスター・ユナイテッド選手評価3/3]

BP・モリス ※左SB
[突破力B ボールコントロールC 得点力C ボールカットA フィジカルB 浮き玉B]
 守備力のある左SB。
 両CBが強力なので思い切ってサイドを上がり、その際はネビルと釣る瓶の動きを合わせている。

AL・ネビル ※右SB
[突破力B ボールコントロールB 得点力C ボールカットB フィジカルB 浮き玉B]
 足元のテクニックがある右SB、モリスと同様釣る瓶の動きで息を合わせる。
 シンプソンと地味に仲が良いらしい?

@ジョナサン・ウォーズミー ※GK
[シュート処理B 1対1処理B 浮き球処理A]
 とにかくサイズに圧倒される巨大なGK。
 その体躯ゆえにハイボール処理では圧倒的に強く、またドデカい掌がボールを確実にキャッチする。
 反面、機敏さが求められる場面では脆さを見せる事もある。


三杉「さて… 今回もこれまで以上に厳しい相手のようだ。
    こちらはどうやって対抗すべきだろうかな…」

689 :フォメ、戦術など募集しますのでフリーダムにどうぞ。選択肢に採用するかもです。アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/09(水) 17:40:41 ID:???

 相手チームのフォーメーションと選手を一通り分析し終え、次に三杉はヴィオラの選手達の情報を
頭に浮かべ始めた。
 敵の持ち味を殺しつつ、自分達が生きるにはどういう形が相応しいか?
 フォーメーションの組立、戦術の立案とはそういう話だった。

 コンコン

三杉「ん? 誰だい?」

先着で
 ★誰か訪ねてきました→! card
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 オワイランだった
《ハート〜スペード》 オジオだった
《クラブ》 その他の人物だった
《JOKER》 返事がない、ただのコンコンダッシュか?

690 :森崎名無しさん:2014/07/09(水) 17:41:35 ID:???
★誰か訪ねてきました→ クラブ3

691 :森崎名無しさん:2014/07/09(水) 17:47:25 ID:???
ここ最近のクラブの流れ………奴がくる前触れか

692 :森崎名無しさん:2014/07/09(水) 18:01:04 ID:???
ピャタコーフがFW?
カンピオーネで戦った奴とは別人なのか?

693 :森崎名無しさん:2014/07/09(水) 18:33:56 ID:SYmhALbg
ナポレオンがMFやるくらいなんだから
中盤はスカスカボロボロ
なら3-6-1で中盤固めて守りカウンターで攻めよう

694 :森崎名無しさん:2014/07/09(水) 18:34:23 ID:???
次の試合、CB2人が強いがGKは1対1がイマイチ
但し相手もそれはわかっているので何も考えずに突っ込むと囲まれたりで対策されてるのは間違いなし
スルーパスや戦術等を使ってCB2人をかいくぐる勝負
FW一人だとマークが集中してかいくぐりにくいしポストプレイ等の絡め手の選択肢も減る
よって前の試合のようにワントップは厳しい、普通に新田とブンナークの2トップ

シンプソンは近くのこぼれ球を全て拾う反則技持ち
レントゥルスをシンプソンの近くに置くと個性が殺される
今回レントゥをMFに置くのは選手の特徴を理解してない証

こぼれ球全部拾われるから、中盤戦は完全には捨てないが他の部分の重視が無難
5バックで数をかけやすくすればモブのカバーもしやすい、穴は突かれにくい
3トップ相手だとこぼれ球を拾われやすそうなのはDFレントゥで抑えれる

よって5−3−2でいけるはず

695 :森崎名無しさん:2014/07/09(水) 18:37:37 ID:???
敵にはオフサイドにかからないロングボール戦術と
中盤戦でのこぼれ球も全て拾うから中盤戦を挑むのは無謀
分厚い中盤を飛ばす最強のポストプレイヤーをマンマークするはずの選手はもういない…

696 :森崎名無しさん:2014/07/09(水) 18:56:56 ID:SYmhALbg
こぼれ球全部拾うとか4イベントか
そんならライン高くしてボールこぼされても
敵ゴールに近い位置にしたほうがゼッタイいい


697 :森崎名無しさん:2014/07/09(水) 19:00:49 ID:???
ラインを高くしたらシンプソンの得意中の得意技スルーパスの餌食
DFもフィードができそうだしライン上げは苦しすぎる

698 :森崎名無しさん:2014/07/09(水) 19:12:09 ID:SYmhALbg
そのシンプソン?が誰なのかわからないけどそんだけ強いなら3-6-1でツブしにいったほうがいいわ・・・・
だいたい相手は後半失速するのがこのスレのパターンだし5ー4ー1でたえてもいいきがするが

699 :森崎名無しさん:2014/07/09(水) 19:12:51 ID:vxLUBFTg
そのシンプソン?が誰なのかわからないけどそんだけ強いなら3-6-1でツブしにいったほうがいいわ・・・・
だいたい相手は後半失速するのがこのスレのパターンだし5ー4ー1でたえてもいいは

700 :森崎名無しさん:2014/07/09(水) 19:15:13 ID:???
どの位置でシンプソンがボールを拾おうが
相手の中盤を一気に省略できる超精密フィードがどこからでもでるから
中盤に数かけるのは確実に地雷。今回ばかりは5バックで出された先に数の暴力をするしかない

しかもシンプソンは神出鬼没でマークを簡単にはがす術まであるという
パスの起点を押さえるのも無理ときてる

701 :森崎名無しさん:2014/07/09(水) 19:19:05 ID:???
ナポレオンの隠れた才能のヒントが
「そう・・・将軍(ピエール)さえ道具に使う、フランスのキング=vだから
ファンタジスタの近藤みたいな感じ?

702 :森崎名無しさん:2014/07/09(水) 19:24:13 ID:4rjK0yrM
まったまった
シンプソン言うのがマーク意味ないどこに書いてあるんだ

703 :森崎名無しさん:2014/07/09(水) 19:24:46 ID:???
LOSTMANの原作

704 :森崎名無しさん:2014/07/09(水) 19:30:21 ID:???
ナポレオンは岬と初見で息ピッタリのパスワーク出来るやつだから
FWよりも決定力のあるMFとして使うのが正しいのかもね

705 :森崎名無しさん:2014/07/09(水) 19:31:39 ID:4rjK0yrM
小説か?

706 :森崎名無しさん:2014/07/09(水) 19:32:16 ID:???
ボールコントロールがAで決定力がBですからね

707 :森崎名無しさん:2014/07/09(水) 19:41:53 ID:???
>>705
今サンデーで連載しているサッカー漫画ファンタジスタステラの作者の前作のサッカー漫画のライバルキャラ
アナカンさんがファンなのは前々から明言されているので
マルコ=クオーレ(ファンタジスタのライバルキャラ)と同様原作のスキルを再現してくるのは疑いない。

708 :森崎名無しさん:2014/07/09(水) 19:45:27 ID:???
このスレの影響でロストマンもファンタジスタもしっかり読んじゃったなー
ついでにベイビーステップも

709 :森崎名無しさん:2014/07/09(水) 19:45:56 ID:???
1vs1狙いかキーパーと競り合う放り込みサッカーしようぜ。
きっと相手GKが勝手に反則してくれて、審判に文句言って赤札もらうから。

710 :森崎名無しさん:2014/07/09(水) 19:46:38 ID:???
カンピオーネのピャタコーフのフルネームが「エフゲニー・C・ピャタコーフ」であることを確認してきた。
なので、マン∪のピャタコーフは本人と考えていいと思う。
また、「ピャタコーフとスペルマンには因縁がある」ってことなので、その意味でも「マンUの知り合い=ピャタコーフ」でいいと思う。
で、VSカンピオーネでピャタコーフはあの試合に不満がある要素だったので、イスラスなんかと同じで離脱したんじゃないかな。

……こうなるとやっぱスペルマンの離脱が勿体ないなあ。

711 :森崎名無しさん:2014/07/09(水) 19:59:49 ID:???
マルティン・D・ブローリン?
Dは「あ、あくまたん…」的な意味でデビルだw

712 :森崎名無しさん:2014/07/09(水) 20:14:15 ID:???
正直、ロジャーズはなんとなく出してきそうだと予想(期待)してた
スレ主さんの傾向を見るともう一人か二人はロストマンのキャラを混ぜてくると
初期に世界最高のストライカーとか言われてて期待させておいて
話が進むたびにヘタレていくガッカリイケメン感が好きだったなあw

713 :森崎名無しさん:2014/07/09(水) 20:33:47 ID:???
ジョージラストのNT持ちで必殺ワンツーも使える、まるでディアス
原作のシンプソンとジョージの話ってスト様とバンビーノに似てるよな
ジョージは復帰できなかったけど

714 :森崎名無しさん:2014/07/09(水) 20:50:41 ID:???
ナポレオンに簡単にハットされたのに
ロブソンの評価はどこでも大抵は高いな

715 :森崎名無しさん:2014/07/09(水) 21:15:46 ID:???
サイクロンをトラップする化け物ですから…

716 :森崎名無しさん:2014/07/09(水) 21:25:24 ID:???
攻撃力の高いサイドバックをガンガン上げてくるところもロストマンのマンUっぽい

717 :森崎名無しさん:2014/07/09(水) 22:13:30 ID:???
レントゥルスはボールのこぼれそうなところを察知して拾いに行くけど
上位互換とか言われてるシンプソンはボールの方から勝手にころがっていくイメージ?

718 :森崎名無しさん:2014/07/09(水) 22:19:35 ID:???
シンプソンはロストマン完全再現ではないのでは?
ラストがいるって事は例の事件が起こらなかったって事だし
トリックスターなんて異名も確かついてなかったですし
いや最悪を考えたら接触プレーもやるシティシンプソン想定できるんですけど…

719 :森崎名無しさん:2014/07/09(水) 22:20:56 ID:???
このスレの難易度を考えると普通にシティシンプソンだろう
強烈なタックル怖いよー

720 :森崎名無しさん:2014/07/09(水) 23:41:44 ID:???
本来のシンプソンがシティシンプソンらしいし
ジョージが怪我しなかった場合のシンプソン=シティシンプソンのはず

721 :692:2014/07/10(木) 06:10:33 ID:???
>>710
おお、調べて下さり感謝です!


ひょっとしたら、ピャタコーフは元々(名の知れた?)FWだったのに
DFにコンバートされたのが気に食わなくて離脱したのかもね
とすると、スペルマンがカンピオーネの一員として
ヴィオラに立ち塞がる可能性が微レ存……?

722 :森崎名無しさん:2014/07/10(木) 07:19:48 ID:???
全体の印象としては強化バルサBなんかな?
前3人の攻撃力が非常に高く、ゴール前は反り立つ壁、データ上でも圧倒的な存在感のシンプソン
サイドバックが上がる際のスペースにどうパスするかかな

723 :森崎名無しさん:2014/07/10(木) 08:00:15 ID:???
とりあえず5−3−2

−−−−−−−
−−Q−J−− Q新田 Jブンナーク
−−−−−−−
−−−−−−−
−F−I−G− Fミハエル(オジオ) I三杉 Gオジオ(ミハエル)
−−−−−−−
−B−−−L− Bダラピッコラ Lレントゥルス
−−NC?−− Nオワイラン Cミュラー ?モブリット
−−−−−−−
−−−@−−− @ラムカーネ

本職DFじゃないレントゥルスの相手はFWの中では一番マシそうなロジャーズ
一番得意な地上シュートはレントゥルスで予防できるから相性は大丈夫
MFだとシンプソンにスキルでも能力でも到底太刀打ちできないから別の場所で勝負するしかない

ダラピッコラの相手は当然ジョージ、あんなのと勝負できるのチームではこいつしかいない
モブリットも周りの数多くしてカバーが効きやすいのでロジャーズが相手なら数合わせにはならないはず

攻撃はMF3人だがパスサッカーで繋いでいけばゴール前までは行きやすいはず
ゴール前ではFW2人を上手く使ってのアイデア勝負
特に新田をどう使うかで勝負が決まる

724 :多くの予想と議論と戦術案ありがとうございますアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/10(木) 14:51:53 ID:???

> 《クラブ》 その他の人物だった
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ブンナーク「よう…」

 扉の向こうから聞こえてきた声に聞き覚えはあったが、少々イメージと異なっていた。
 端的に言えば、ブンナークにしては声がか細いのだ。
 首を傾げながら、三杉は部屋のドアを開けてみた。

 ズーン

 目に入ったのは明から様な凹んでいますアピール。
 三杉は『なんだこれは』という引き笑いを必死に堪え、一応言葉をかけてみる。

三杉「どうしたんだブンナーク、わざわざ部屋を訪ねてくるなんて珍しいじゃないか。」

ブンナーク「ああ… 相談したい事があってな。」

三杉「(だろうね)一応聞くけどサッカーの事かい?」

ブンナーク「いや、それが違うんだ。」

725 :また過去ログを読めば解消する疑問もあるかも知れませんアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/10(木) 14:54:34 ID:???

三杉「…そうか、女性関係か。」

ブンナーク「な、何故それを!?」

三杉「悪いけど次の試合の戦術を考えるので今は余裕がない、今度時間を作る。」

 バタン

 手早く終わらせるため、間を2行ほど省略させた会話で話をまとめた。
 ドアを閉めて暫くはシーンとしていたが、やがてブンナークが騒ぎ始める。

ブンナーク「なにぃっ!? ちょっ、そりゃねえよ! おいミスギ!」 ドンドン

 ガチャ

ブンナーク「おっ…」

三杉「その場で連絡先を交換しなかったのだからどうしようもない。
    次に偶然出会えたら何をおいてもまず連絡先交換、話はそれからだ。
    愚痴を聞いて欲しいなら用事が終わったら付き合ってやる。」

 バタン

ブンナーク「………」 シュン

726 :また過去ログを読めば解消する疑問もあるかも知れませんアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/10(木) 14:56:25 ID:???

 最初からブンナークの相談内容には想像がついていた。
 そしてそれが現状解決に向けて施しようのない話である以上、延々と愚痴を聞いて励ます
しかないのも分かっていた。
 そういう事で取り敢えずは突き放すしかなかったが、流石にこれで分かってくれただろう。

 三杉は一応ドアの前に張り付き、ブンナークの去る気配を待った。
 やがて…

ブンナーク「よ、世の中不公平だー! あのオカマ野郎ですらああぁぁぁぁぁぁぁ...」 ドドドドド

 分かりやすいドップラー効果を発生させつつ、ブンナークは部屋の前から走り去っていった。
 少し可哀想そうな気もしたが、サッカーの悩みでない以上、今回は後回しである。

三杉「それにしても… オカマ野郎ですら、か。」

 オカマ野郎が誰の事を指しているかは容易に想像がつく。
 うまくまとまっていると考えて良いのだろうか?
 そうだとしたら、自分は祝福すべきなのだろうか?

 …そんな事を少しだけ考え、三杉は再びマンチェスター対策に戻る。

727 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/10(木) 14:59:03 ID:???

三杉「さてと、選手の特徴と基本的な配置はこれで良いとして… あとは戦術的な特徴か。
    潰すべき持ち味と、こちらの立ち位置を明確にしないと進まないからな。」

 独り言を呟きつつ、三杉は映像媒体(presented by賀茂)をもう一度再生する。
 今度は個人ではなく全体の動きを広く見てみた。

三杉(マンチェスター・ユナイテッドの本質は… ふむ…)


☆ここまでの情報から考えて、マンUというチームの戦術は?

 A 明らかに攻撃優先
 B 明らかに守備優先
 C どちらとも言えない
 D ダメだ分からない
 E その他(自由記述、A〜Cについてより具体的な事を書いても良し)

3票決です、メル欄は空白をお願いします

728 :森崎名無しさん:2014/07/10(木) 15:01:36 ID:R3vUAWIo
A

729 :森崎名無しさん:2014/07/10(木) 15:20:25 ID:X2KfhiEc
E 10番より上から構成される攻撃の形(ピャタコーフ、ラスト、ロリマー、シンプソン)に注目する

730 :森崎名無しさん:2014/07/10(木) 15:34:20 ID:WCgpy3N+
E
古き良きキックアンドラッシュ

731 :森崎名無しさん:2014/07/10(木) 16:02:10 ID:GnziyebA
E 10番より上から構成される攻撃の形(ピャタコーフ、ラスト、ロリマー、シンプソン)に注目する

732 :森崎名無しさん:2014/07/10(木) 16:55:32 ID:???
選択に責任持てないから他の人に任せる

733 :森崎名無しさん:2014/07/10(木) 17:25:49 ID:QHTLaIb6
E 10番より上から構成される攻撃の形(ピャタコーフ、ラスト、ロリマー、シンプソン)に注目する


734 :森崎名無しさん:2014/07/10(木) 17:48:40 ID:tkwmTzzw
A サイドバックの上がりもある

735 :森崎名無しさん:2014/07/10(木) 17:50:27 ID:???
ブローリンのライジングバズーカもある

736 :森崎名無しさん:2014/07/10(木) 18:01:21 ID:???
ボランチも本来はFW

737 :森崎名無しさん:2014/07/10(木) 18:07:19 ID:???
ロブソンにキック力を生かしたロングフィード技とかは結局なし?
この辺に注目せずガン無視しそうなのは非常に痛い

738 :森崎名無しさん:2014/07/10(木) 18:15:18 ID:???
モブリットの背番号はいくつかな?
ブローリン(背番号26)「モブリットォオオオオオオーーーーーーー!」だから
背番号59(ごくう)だったりしてw

739 :モブリットの背番号は未定ですが59も面白いですねアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/10(木) 19:43:18 ID:???

> E 10番より上から構成される攻撃の形(ピャタコーフ、ラスト、ロリマー、シンプソン)に注目する
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉(やはり3トップとシンプソンによって繰り出される攻撃は注目せざるを得ないな。)

 オプションとなる攻撃は他にもあったが、大樹の幹となっているのはこの4人。
 三杉は他のシーンを飛ばし、この4人が繰り出すアタックバリエーションを徹底的に再生した。

三杉(シンプソンは動かないトップ下じゃない、アンカーの位置までボールを受けに行く事も多い。
     またサイドへもかなり深く動いてくる。 そしてその何処からでも精度の高いパスが飛び出す。)

 深い位置から、敵味方選手の森を掻い潜るようなグラウンダーのパス。
 これがラストの足元へピタリと吸い付く。
 かと思えばロングボールでいきなり裏を狙い、敵守備の背走を誘う大胆さ。
 高い位置ではロリマーヘ見事なスルーパス。
 豊富なパスバリエーションを見せつけておき、時には強引に突破もしてくる。

 そして極めつけはピャタコーフへのロングボールである。

三杉(もはやロングボールという精度ではないな、まるで単純作業みたいじゃないか。
     ピャタコーフはピャタコーフで、フライスルー気味のパスでも無茶な動きで合わせている。)

 ピャタコーフの方へうまく蹴り込めば、ポストプレイでラストとロリマーへ落とせる。
 蹴るのがシンプソンであれば、これをどの位置からでもやってくるのだ。
 これはおよそ考えられる最悪の組み合わせではないだろうか?

740 :本日は以上です皆さん台風にご注意あれアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/10(木) 19:46:12 ID:???

三杉(ラストは足元に貰うのが好きみたいだが決して頑なじゃない、スペースにだって走る。
     どちらにせよ、一旦ドリブルを始めると一気にゴールを狙ってくる事に変わりはないが。
     ロリマーはラストほど突破力がない替わり、積極的に裏を取りにくる。
     時には敢えてサイドで受け、シュートを狙いもする。)

 2人のセカンドトップもそれぞれ違った特徴でシュートまで持ち込む力がある。
 大砲こそ居ないが、それだけに1人へ依存しない手数の豊富さが光って見えた。

 そして最後に、2人のシュートが弾かれたりポストを叩いたり時…
 誰よりも先に、ピャタコーフがねじ込みに飛び込むのだ。

三杉(一発の怖さじゃない。 ゴールをもぎ取るための武器を幾つも持った職人集団だ。)

 もう疑いはない、マンチェスターUは攻撃に重きを置いたたチームだった。
 オプションを加味すれば、攻撃の幅は更に広がるだろう。
 だがゴールのほとんどは結局トップからの4人が取っている。

三杉(勝つための選択肢は2つだ。 敵の特徴を殺すべく、この4人をどうにかする布陣をしくか…
     さもなくば自分達を活かす方法で、点の取り合いを挑むか…)


☆どうしますか?

 A 敵のトップ4人を封じる(守備的な布陣検討で更に分岐)
 B 点の取り合い(攻撃的な布陣検討で更に分岐)
 C 具体的に>>723の5-2-3フォーメーション
 D その他(要:具体的なフォーメーションと運用思想)
 E まてよ、ゴールポストを1本増やすことが出来れば…(要10票)

3票決です、メル欄は空っぽで

741 :森崎名無しさん:2014/07/10(木) 19:50:12 ID:???
モブリットってカカロットとかけてるの?
進撃の巨人のサブキャラかと思ってたけど

742 :森崎名無しさん:2014/07/10(木) 19:50:56 ID:tkwmTzzw


743 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/10(木) 19:53:25 ID:???
モブα→モブリット・アルパッツォ

特にキャラ付けはしてませんし、今後もしない予定です。

744 :森崎名無しさん:2014/07/10(木) 19:56:43 ID:???
>E まてよ、ゴールポストを1本増やすことが出来れば…(要10票)
つまりはブルノ加入か

745 :森崎名無しさん:2014/07/10(木) 20:14:10 ID:LmPudGrY


746 :森崎名無しさん:2014/07/10(木) 20:16:40 ID:???
戦術に全く関係ないけど半沢さんが味方側なのは頼もしいぜ

747 :森崎名無しさん:2014/07/10(木) 20:25:25 ID:R2Qf+BOc
C

748 :森崎名無しさん:2014/07/10(木) 20:30:23 ID:???
サンパウロ戦で見かけの数など当てにならないとは学んだはずだが
マンUは攻撃手段が豊富すぎて実質がMF4人5人とかってレベルに見えない(攻撃時限定だが)
ただしゴール前では決める選手は大体決まっているのが救い。ゴール前ではある程度は選択肢は縮まるってことだし
当然ブロリーンのデデーン!も警戒すべきだが

749 :森崎名無しさん:2014/07/10(木) 20:48:37 ID:???
MF3人だから誰を攻撃に出して誰を守備に残すかのバランス取りは考えてないといけない
オジオだけを守備に残すとかはきつい

750 :森崎名無しさん:2014/07/10(木) 22:40:29 ID:???
攻撃は三杉とFWで勝負で
ディフェンスラインはスペース埋めるために高め?

751 :森崎名無しさん:2014/07/11(金) 06:59:35 ID:???
ピャタコーフは前回試合したからタックル>パスカットで確定、元FWのナポレオンも固い
ラストは原作でパスしたマツモトにやじ飛ばす位だし性格的に1対1の方が好きそうに見える
シティシンプソンも1対1は強いがパスに対する動きが何度か甘かった(特にラストシーン)
マンUはFWは勿論、MFにまでタックル>パスカットの傾向が見える
これはプレミアがフィジカル重視なのを反映させてるかも

752 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/11(金) 13:21:48 ID:???

>  C 具体的に>>723の5-3-2
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「………」 カリカリ

−−−−−−−
−−Q−J−− Q新田 Jブンナーク
−−−−−−−
−−−−−−−
−F−I−G− Fミハエル(オジオ) I三杉 Gオジオ(ミハエル)
−−−−−−−
−B−−−L− Bダラピッコラ Lレントゥルス
−−NC◎−− Nオワイラン Cミュラー ◎モブリット
−−−−−−−
−−−@−−− @ラムカーネ

 三杉がノートに書き込んだ布陣は上図の5-2-3だった。

 ロシアンルーレットのような点の獲り合いを狙う布陣も考えてみたが、どうにも厳しさを拭えない。
 ブローリンの特徴から、前回のようにブンナークを得点力として見込み難い可能性が考えられるからだ。
 ならば相手の攻撃力を制す守備をやらなくてはならない。
 その結論がこの最終ラインに5枚という堅守の布陣である。

三杉(パスの出し手であるシンプソンを潰す事が出来れば、それに越した事はない。
     だが長短自由自在にパスを使いこなす上、密集地帯を通す視野もある。
     パスの名手(=視野が広く判断力に優れた専守)に対してプレスが効果あるかは疑問だ。
     人数をかけるとしたら、ひとまずは最終ラインが妥当だろう。)

753 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/11(金) 13:23:56 ID:???

 出された先で人数をかけて守るという、由緒正しき弱者の戦術という訳である。
 それでも確実とは言えないが、プレスをパスでかわされ、ゴール前に不利な人数差を作られる絶望的な
状況よりは大分手堅い。

三杉(守備がこうなら、攻撃がロングカウンター主体になるのは仕方がない。
    後はビルドアップ時にどう動くかと、カウンター時における中盤の役割か。)


☆1 ビルドアップ時のラインコントロール

 A ペナルティボックスより上で上限運動する程度、あくまで守備最優先。
 B 積極的にラインを上げてパス回しに参加させる。
 C 状況に応じてサイドバックのいずれかを上げ、パス回しに参加させる。
   上がった選手は、相手のカウンターを受けた時だけボランチとして動く。
 D その他(要記述)


☆2 カウンター時の中盤の役割

 1 全員がセントラルMFとして、場合に応じて判断する
 2 三杉がOMF、他2人はバランサーとアンカーを分け合う。
 3 ミハエルがOMF、他2人はバランサーとアンカーを分け合う。
 4 オジオがOMF、他2人はバランサーとアンカーを分け合う。
 5 その他(要記述)

☆1と☆2の同時投票、それぞれ3票に達したら決、メル欄空

754 :森崎名無しさん:2014/07/11(金) 13:50:47 ID:fcZR+uK+
☆1A
☆2A ここは臨機応変で、しっかりセオリーを守れば大丈夫

755 :森崎名無しさん:2014/07/11(金) 14:14:40 ID:tu+llOp+
A3

756 :森崎名無しさん:2014/07/11(金) 14:19:14 ID:fcZR+uK+
A1 すいませんこっちでお願いします

757 :森崎名無しさん:2014/07/11(金) 14:40:16 ID:6Uqs04FE
A1

758 :森崎名無しさん:2014/07/11(金) 15:23:25 ID:nJu5QgbU
A2

759 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/11(金) 17:20:49 ID:???
Aは決定で☆2につういては1が2票、2が1票、3が2票となってますね。
今週の更新はこれで終わりだと思います、どうもありがとうございました。


760 :森崎名無しさん:2014/07/11(金) 19:44:19 ID:???
MFが3人しかいないから役割を固定すると攻撃パターン少なくなりそうだから
少し難しいけどある程度は臨機応変にして選択肢広げる位はしていいんじゃ?
幸いMF全員がOMFとバランサーの役割を果たせるし(守備力的にオジオのアンカー役は少し苦しいが)

761 :森崎名無しさん:2014/07/11(金) 19:46:25 ID:gjxayAso
2
少ない人数で攻めるなら三杉しかいない、それでも相当きつい

762 :森崎名無しさん:2014/07/11(金) 19:47:47 ID:???
wiki見るとミハエルが結構復活してる、しかも技増えてる

763 :森崎名無しさん:2014/07/11(金) 19:58:36 ID:???
ナポレオンは攻撃もあるし守備を考えるならミハエルが左が無難なんだが
しかしナポレオンのパワーチャージとミハエルのクラブ以外でローズダンサー発動なら
ミハエルを右に置いてのサイドアタックだとフリーパスくさいから左右に迷う
どうせブローリンとロブソンは中央固めてきそうだからサイドは若干薄い

764 :森崎名無しさん:2014/07/11(金) 22:24:59 ID:???
ピャタコーフがいるならカンピオーネ戦でラムカーネの欠点は当然知ってる
普通に考えたらマンUには最初からばれてる、これまで以上に守備では苦労する

765 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/12(土) 00:06:19 ID:???
こんばんは、お正月ぶりにお酒を飲んで参りました。

前回の練習のように、ダイスの数値と描写に矛盾がある場合、内部的にイベントが進行しているかもです。
wikiチェックしてみるのが良いかもですね。
今回は>>762さんが流石というところです。

日をまたぎましたが、ここまでの投票は無効にならないものとしますね。

766 :森崎名無しさん:2014/07/12(土) 00:07:04 ID:l3zhZVfU
1 日付変わったので☆2だけ入れ直し
シンプソンのパスを止められるのが三杉しか想像できない

767 :森崎名無しさん:2014/07/12(土) 00:08:07 ID:???
すいません>>766で2回入れちゃいました、無効でお願いします

768 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/12(土) 00:12:15 ID:???
無効を希望されるならばその限りではないですが、
日付変更しての再(追加)投票はこのスレでは基本OKですからね。
宜しくお願いします。

769 :森崎名無しさん:2014/07/12(土) 00:13:16 ID:l3zhZVfU
じゃあルールに問題無しなら1でお願いします

770 :森崎名無しさん:2014/07/12(土) 09:38:46 ID:3tutacqs
1

771 :森崎名無しさん:2014/07/12(土) 10:13:41 ID:Ohncl19o


772 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/13(日) 02:26:37 ID:???
すみません、更新は週明けになりますが、それまでにもう一つだけ決めておいて下さい。

☆3 オジオ、ミハエルの配置
 左: 中:三杉 右:


上のに名前を入れて下さい。
>>723の通りならば中は三杉で決定ですが、何か狙いがあればという条件で
それを崩す事も一応許容する事にします。
3票決です。

773 :森崎名無しさん:2014/07/13(日) 04:57:02 ID:HLVKxRX2
 左:オジオ 中:三杉 右:ミハエル
パワーチャージ持ってるナポレオンとぶつからない右がミハエルで
他が大体守備寄りだからここ位は攻撃的じゃないと

774 :森崎名無しさん:2014/07/13(日) 09:32:16 ID:Jg/smf2Y
左:オジオ 中:三杉 右:ミハエル

775 :森崎名無しさん:2014/07/13(日) 16:54:22 ID:WdAlfjSA
左:オジオ 中:三杉 右:ミハエル
ラインは下がり目、中盤の動きはアドリブ
中盤の底に隙ができかねないのでは…いや、おれの勝手な予測でみんなを混乱させたくない

776 :森崎名無しさん:2014/07/13(日) 20:14:05 ID:???
多分3がメインで2や4も混ぜる形になるんじゃないかな
ロングカウンターで同じ3人だけ攻め続けると誰かがガス欠しやすいと
ミラン戦で学んだし選択肢も狭く読まれやすいし

777 :森崎名無しさん:2014/07/13(日) 20:33:48 ID:???
そういうのはここまでの選択で否定されてるでしょ。
その他の選択にも誰も書いてないし。
ガス欠の不安が出てきたら、また考えて変更でしょ。

778 :森崎名無しさん:2014/07/13(日) 20:40:50 ID:???
1はOMFとバランサーとアンカーを固定せず
場合に応じて判断して変えていくってことだろう

779 :森崎名無しさん:2014/07/14(月) 14:09:22 ID:???
なんか現実でメッシだネイマールだ本田だと連呼しまくる中継を見てサッカーにわかですが三杉頑張れ超頑張れと思ってしまいました

780 :フットボールネイションへの道は険しいですねアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/14(月) 18:52:20 ID:???

> A ペナルティボックスより上で上下運動する程度、あくまで守備最優先。
> 1 全員がセントラルMFとして、場合に応じて判断する
> 左:オジオ 中:三杉 右:ミハエル
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「こんなところかな。」

 フォーメーションは5−3−2、ラインコントロールも露骨に引きこもらない程度の守備最優先。
 中盤の3枚は判断力の高い人選で、敢えて役割を固定しない形をとった。

三杉(中盤アンカーありきで守備ブロックをしっかりと築き、MF1枚とブンナーク、新田でカウンター狙い。
    攻撃への切り替えスピードで勝れば、敵の堅い中央だってかわす事も出来るはずだ。
    マンUにこちらの守備を攻略できる気配が見えたら修正が必要だが、序盤はこれでいこう。) 

 メンバー… 特に守備陣に対しては相手の攻撃パターンの多さを周知しておく必要がある。
 攻撃陣に対しては少ないチャンスを物にする高い集中を求め、また攻撃の本命が新田である事も明言して
おかなければならない。
 ・・・とは言え、試合前の準備として核の部分はこれで完了とみなして良かった。

 三杉は脱力し、紅茶でも淹れて一息つこうと立ち上がった。
 だが先程ブンナークが訪問してきた事を思い出し、ティーブレイクはお預けと判断せざるを得なかった。
 別にそれはそれで嫌ではなかったが。

781 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/14(月) 18:54:16 ID:???

<グレーター・マンチェスター/マンチェスター市街>

 イングランド北西部、グレーター・マンチェスターに位置する人口49万の英国第9都市マンチェスター。
 産業革命発祥の地という事もあり、ロンドンに次いで英国第二の経済拠点であるが…
 実態としては平均年収約358万円と、英国平均(約462万円)より2割あまり少なく、一方で生活
保護を受けている世帯は割合にして平均の約2倍と、知名度に反して低所得者の多い都市である。
 しかし都市としての伝統は確かであり、文化的にも(特に芸術・音楽面で)栄える、英国紳士に
こそ愛される都市の一つだ。
 そしてスポーツ面ではマンチェスター・ユナイテッドFC、マンチェスター・シティFCという
2大フットボールクラブを擁しており、世界的にはこちらの面でよく耳にされている。

 この低所得層の少なくない大都市の一角、Fish&Chips≠ニいう、そのまんま過ぎる
店名のランチレストランがあった。
 一般にフィッシュ&チップスと言えば新鮮じゃない白身魚を用い、臭みをごまかす為にモルト・ビネガー
を大量にまぶしてから食べるが… この店では比較的新鮮な魚にエールを加えた衣で包み、輪切りのレモン
や酢、塩、タルタルソースを並べて客が好みの味を選べるような配慮がある。
 このような理由で、この店は観光客に圧倒的な支持を得ている人気のランチスポットだが…
 ここにフロレンティア・ヴィオラを退団したイヴァン・スペルマンの姿があった。

 彼はここマンチェスターへ、旧知を訪ねてやって来ていた。
 旧知の名はエフゲニー・C・ピャタコーフ。
 あのカンピオーネの一員であり、またマンチェスターUユースでも活躍している選手である。

スペルマン「ふぅ…」

 彼の目の前には看板メニューであるフィッシュ&チップスが並んでいるが、手が全くつけられていなかった。
 その代わりかミネラルウォーターは既に3杯が飲み干されており、デカンタの中身も半分以下になっている。
 スペルマンの表情は一見してニコやかに見えるが、その視線は店の入り口付近と手のグラスの間を忙しなく
行き来しており、落ち着かない様子が窺える。
 また時折『大丈夫、問題ない』と自らに言い聞かせるようにして頷いているのが見えた。

782 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/14(月) 18:56:17 ID:???

 カラン…

 店のドアが開いた。
 目をやると、ツンツンと角のように金髪を尖らせた男が入ってきた。
 特徴的な髪型、中性的な顔立ち、そして何より青く鋭い眼差しがピャタコーフである事を示していた。

スペルマン「…」サッ

ピャタコーフ「………」

 スペルマンは手を挙げて自らの場所を知らせた。
 それを認めてピャタコーフは彼の席へと着いた。
 ピャタコーフの態度は一貫して無愛想その物であり、またスペルマンからも再会を喜ぶような定型の
挨拶が出てくる気配は見えない。

スペルマン「統合失調症だったか? もう随分と良くなったようだが調子はどうなんだ?」

 結局2人の会話は前触れのないまま、スペルマンから切り出された。

ピャタコーフ「正確にはICD-10 F20.4… 統合失調症後抑鬱だ。」

スペルマン「そう、確かそんな名前だった。」

783 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/14(月) 18:58:44 ID:???

ピャタコーフ「一時期は何度も自殺未遂を繰り返したらしいが、今は御覧の通り問題ない。
       …もっとも脳内物質のバランスが完治せず、感情の起伏が減ったようだがな。」

スペルマン「フッ、昔からお前は感情の起伏が見えなかった。 だから問題ないだろう。」

 ここでスペルマンは初めて懐かしそうな顔を表に出し、旧友を語ってみせた。
 『そうかい』と興味なさそうに頷くと、ピャタコーフは店員を手招きし、紅茶と蜂蜜をオーダーした。
 スプーンで蜂蜜を口に含んでから紅茶を流し込む、伝統的なロシアンティースタイルを楽しむつもりだ。
 彼は彼なりに昔を懐かしんでいるのではないかと思い、スペルマンは肩の力を緩める。

ピャタコーフ「…で、そんな詰まらない事を言いに来たのか? 試合を前にして随分と余裕があるようだ」

スペルマン「ああ…」

 そう言われてスペルマンは数秒間だけ口ごもった。
 彼にとっての本題に繋がる話を不意打ちのように持って来られたからだ。
 スペルマンはグラスの水を口に含み、下の動きを滑らかにして言葉を紡ぎ出した。

スペルマン「フロレンティア・ヴィオラは退団した。」

ピャタコーフ「ほう…?」

 ここまで表情のなかったピャタコーフが眉をひそめた。
 『ほう』という相槌の語尾も少し上がっており、彼の興味を匂わせた。

784 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/14(月) 18:59:58 ID:???

ピャタコーフ「では尚更、何のために訪ねてきたのかが分からないな。
        昔を懐かしみたければもっと相応しい相手がいるだろう。」

スペルマン「思い出語りをするためにこんな所までわざわざ来ないさ。
       …なあエフゲニー、キミもオレのようにクラブを辞めろ。 そして共にロシアへ戻ろう。」

ピャタコーフ「え?」

スペルマン「フィギュア・スケートの世界で再び金メダルを目指そうと言っているんだ。」

 『………』とピャタコーフは呆気に取られた様子で無言になった。
 スペルマンの目は真剣であり、また言葉に熱がこもっているのを感じていた。
 
スペルマン「突然の話に戸惑うとは思う。 だが協会はオレ達の帰還を歓迎すると言っていたんだ。
       心配しなくていい、また昔のようにトップを目指して鎬を削り合おうじゃないか。」

ピャタコーフ「……はは、驚いた。」

 『オレはまだ笑えるようだ。』とピャタコーフは言葉にならないほど薄い声で呟いた。
 表情は無表情のままで、機械仕掛けの人形が笑い声を洩らしたような不気味さがあった。

ピャタコーフ「お前にファーストネームで呼ばれた事も驚いたが、
        それ以上にお前に冗談のセンスがあった事こそ驚きだ。」

スペルマン「冗談…?」

 ピャタコーフの顔から表情が消えていた。
 感情の乏しさによる物ではなかった。

785 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/14(月) 19:03:35 ID:???

ピャタコーフ「まさか連邦が崩壊した事を知らないのか?」

スペルマン「知らない訳がない。 そう、ソビエトが崩壊した今だから復帰のチャンスなのだからな。
       いま母国のスケーター達は崩壊のショックで練習どころじゃない、それ所か散り散り…。
       オレ達にとって最初で最後の、フィギュアスケーターとしての復帰のチャンスだ。」

ピャタコーフ「復帰すれば英雄になれる、か… フィギュアも金メダルも甘くない。
        ジュニアでトップだった言えど、ブランクが何年あると思っている。」

スペルマン「ブランク? 技術的な停滞は当然あるだろうが、それは取り戻せる物だ。 重要なのは表現力、
       オレは世界一のレベルと言われるソビエトのJrカップを12歳で獲り、未来の帝王と呼ばれた。
       そしてお前はそのオレが一度も勝てなかった天才… ニジンスキーの再来だ。」

ピャタコーフ「ニジンスキーの再来、か…」 フッ

ピャタコーフ「既に過去の話だ。 今のオレには何の価値もない言葉、お前以外の誰にとってもな。」

 ここでスペルマンの顔からも表情が消えた。

スペルマン「なんだと?」

ピャタコーフ「お前がフィギュアをやりたいなら止めはしない、どうぞ一人で英雄になってくれ。
        お前がオリンピックに出場できるよう応援くらいはする。」

スペルマン「……何故だ? 何故そんな事を言う?」

786 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/14(月) 19:05:12 ID:???

ピャタコーフ「ハァ…… 逆に聞こう、何故オレに構う?」

スペルマン「それは… オレもお前もフィギュアスケートをやるべき人間だからだ。
       お前の才能は神が… いや、ニジンスキーが与えた物だ。
       そしてオレはそんなお前と競い、フィギュアの頂点に立つべき男だ。」

ピャタコーフ「ほう? オレが競技会に出られなくなってからお前は敵無しだったんだろう?
        そのまま順調に歩んでいれば、頂点は労せずに掴めた事だろうに。」

スペルマン「そんなのは頂点じゃない… オレが掴みたいのはお前を倒して得られる頂点だ。
       ああそうだ、オレはお前の事をずっとぶっ倒したいと思っていたんだ!
       そしてそれはサッカーなんかじゃない、フィギュアスケートでっ!」

ピャタコーフ「なるほど…。」

 スペルマンの言葉に熱が入るに伴い、逆にピャタコーフの反応は冷えていった。
 ねじれた会話であり、一生交差する事がないのは既に見えていた。

ピャタコーフ「もういい分かった、要するにお前は6年前から時計を止めたままなんだ。」

スペルマン「止めているのではない、取り戻したいだけだ。
       そして今日までの空白を取り戻せる最後のチャンスは手中に収まりかけている。
       後はお前の色よい返事がさえあれば、それは現実の物となる。」

ピャタコーフ「興味ないね。」

スペルマン「な、何故分からん!?」

787 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/14(月) 19:06:26 ID:???

ピャタコーフ「お前がどう考えようが、オレは現在進行形で取り戻している最中だ。
        感情が薄まっていても感じるよ、日々の充実と未来への希望をな。」

スペルマン「それはサッカーでの話だろう? もう一度言うがお前は唯一人オレが認めた
       ニジンスキーの再来だ。 その芸術性はフィギュアスケートでこそ輝く…」

ピャタコーフ「稼いでいく為にはサッカーの方が遥かに現実的だ、フィギュアなんかよりもな。」

スペルマン「稼ぐ…? 金なんかの話か!?」

ピャタコーフ「アパートに暮らした事のないお坊ちゃまには分からないだろうさ。
        そう、サンクトペテルブルクの街で一番汚いアパートだ…
        昼間から酒や薬や賭け事に溺れた敗者が出入りする、トイレもない共同アパートで、
        その日食べる物にすら困っていた事などお前にはあるまい。」

スペルマン「それは…!」

 スペルマンはついに返す言葉を失った。

ピャタコーフ「それに、オレが現実世界に戻ってこられたのはジョアンコーチのお陰だ。
        ずっと昔に死んだダンサーや、居もしない神などに感謝する気はない不信心なオレだがな、
        あいにくジョアンコーチにだけは恩を返すべきだと考えている。」

スペルマン「………!」

788 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/14(月) 19:08:55 ID:???

ピャタコーフ「分かったら、もうサンクトペテルブルクでも何処へでも帰ればいい。
        オリンピックを目指すのも、婚約者と一緒になって遺産を継ぐのもいいだろう。
        ただ…」

スペルマン「ただ… 何だ……?」

ピャタコーフ「現実に戻って、帰るところなど既にないと理解したならもう一度連絡して来い。
        カンピオーネに入団できるよう推薦する。」

スペルマン「カンピーネに推薦…?」

ピャタコーフ「フィギュアスケートで身につけた体術はサッカーに活かせる。 オレのようにな。
        お前がその気になれば、オレも再びお前を強敵と思えるようになるかも知れない。」

スペルマン「フィギュアの技をサッカーに……だと…」

ピャタコーフ「テストマッチからもうすぐ4ヶ月… お前ならとうに理解していると踏んでいた。」

スペルマン「余計な御世話だ………」

ピャタコーフ「そうか、残念だ。」

 消え入るようなスペルマンの無感情な言葉に対し、ピャタコーフの言葉は感情が乗っている様だった。
 2人を知るものがこの場に居たら、その皮肉さをどう受け取っただろうか。

 ピャタコーフはロシアンティーをほとんど残したまま席を立った。
 スペルマンがそれを呼び止める事はなかった。

789 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/14(月) 19:13:37 ID:???

 時計の針は戻す事が出来ない。

 空白の時間を思う暇があれば、今出来る最善を尽くすのみ。
 それがピャタコーフには分かっていた。
 彼にとって空白の時間が文字通り記憶にもない空白だったのが幸いしたのかも知れない。
 ピャタコーフはスペルマンも自分と同じだと考えていた。

 だがスペルマンにとってはどうやらそうでなかった。
 彼にとっての空白の時間は、過去を追い求めてきた時間とイコールだった。
 それがスペルマンを不幸へと追いやった。
 ピャタコーフの居ない氷上で立った表彰台は、彼にとって孤独と空虚の頂点でしかなかった。
 ゆえに終生のライバルと決めた相手が戻ってくる可能性のあるサッカーコートへ身を移し、
その時を待っていたのだ。
 ピャタコーフと再び闘い、倒せるのならばサッカーでも構わない… その時は思ったのだろう。
 だが終生のライバルと再会しても、彼が望んだようにはなったとは言えなかった。
 あくまでフィギュアスケートで勝ちたかったという思いを捨てられなかったのだろう。

 スペルマンは未来のヴィジョンを失ってしまった。
 彼がこれからどういう道を歩むか… 怒りのような負の感情に捉われるのか、地に足をつけて再び
未来を見据える事が出来るのか、はたまた全てを忘れて母国に戻るのか…
 三杉も、ピャタコーフも、スペルマン本人でさえ、この時点では知る由もなかった。

790 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/14(月) 19:14:54 ID:???

<グレーター・マンチェスター/マンチェスターU クラブハウス>

 マンチェスターUユースの現監督であるターカー・ウィリアム・モイージ。
 育成に定評があるなどユース監督としては高い評価を得ており、年間最優秀賞を取った事もある人物だ。
 そのモイーズはいま、彼の選手達を集めてミーティングを開こうとしていた。
 内容はフロレンティア・ヴィオラとのテストマッチについてだった。

モイージ「さて、全員揃ったようだな。」

ラスト「おうジジィ、忙しいんだからさっさと終わらせようや。」

モイーズ「グッ! ラスト貴様、また私の事をジジィなどと…
      なぜ私より20は上のサー・チャーチルがオヤジで私がジジィなんだ!」

ギブン「怒るのそこかよ!?」

ラスト「いや、オヤジは初めて会ったときからオヤジだし。」

モイーズ「だからって私をジジィと呼ぶな! ユースとは言え監督なんだぞ!」

シンプソン「ジョン、どうせミンクにフラれる用事しかないのでしょう?
       それならゆっくりとミーティングに勤しむべきです。」

ラスト「ば、バーティーてめぇっ! フラれるとか、そんな不安にさせること言うんじゃねえっ!」

ロブソン「確か10戦10敗だったか… 何回ミスしても1ゴール決めれば評価されるFWらしい考えだな。
      オレにはとても真似できない図太さだぜ。」

791 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/14(月) 19:20:33 ID:???

シンプソン「彼女以外でしたら選り取り見取りでしょうに。」

ラスト「グギギ…」
 
モイーズ「このガキども…」 ギランッ

 あっという間にミーティングルームは大騒ぎとなった。
 しかしイングランドで監督をやる武骨者もやわではない。
 この程度のカオスを一瞬で黙らせるのは訳がなかった。

モイーズ「全員、今までの練習を思い出せ!」

 モイーズの雷のような怒号によって、選手達の脳裏には練習風景がフラッシュバックした。

………………
…………
……

「ぐわっ!」「ぷはぁっ!」「あー、ヤバかったぁ…!」「思い出しただけでも吐きそうだ…」

 選手達の悲痛な絶叫が部屋に響いた。
 あのラストでさえ冷や汗を滲ませ、虚ろな目をしている。

モイーズ「がっはっは、どんなに才能があろうがチャーチルに見出されようが、ハードワークは平等だ!
       ここFL(フットボールリーグ=FAプレミアリーグの前身)でオレより厳しい監督は居ないぞ!」

792 :本日は以上ですアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/14(月) 19:22:45 ID:???

モイーズ「がっはっは、どんなに才能があろうがチャーチルに見出されようが、ハードワークは平等だ!
       ここFL(フットボールリーグ=FAプレミアリーグの前身)でオレより厳しい監督は居ないぞ!」

 グロッキーになった選手達を眺め、モイーズは満足そうに笑った。
 騒がしい空気はこれにて狙い通り霧散した。

モイーズ「さて、今度やるフロレンティア・ヴィオラはイタリアのクラブユースで一番強いぞ。
       セリエC2のチームと聞いて楽勝だとか考えていた奴はいないだろうな?」

先着で
 ★ヴィオラなめてた奴→! card★
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ》 ナポレオン
《ハート》 ダイヤ + ロリマー
《スペード》 ハート + ウォーズミー、ギボン
《クラブ》 スペード + モリス、ネビル
《JOKER》 ブローリン

793 :森崎名無しさん:2014/07/14(月) 19:23:24 ID:???
★ヴィオラなめてた奴→ ダイヤQ

794 :森崎名無しさん:2014/07/14(月) 19:23:38 ID:???
★ヴィオラなめてた奴→ ハート9

795 :森崎名無しさん:2014/07/14(月) 19:23:41 ID:???
★ヴィオラなめてた奴→ ダイヤ2

796 :森崎名無しさん:2014/07/14(月) 20:08:43 ID:???
舐めていたであろうボッシとアモロにやられたばかりなのに
まるで成長していない…

797 :森崎名無しさん:2014/07/14(月) 22:11:04 ID:???
ナポレオン...お前はなめていいほど実力はそんなに高くはないんだよ...

798 :森崎名無しさん:2014/07/14(月) 22:24:12 ID:???
アレは超一流

799 :森崎名無しさん:2014/07/14(月) 22:47:26 ID:???
テクニックなら三杉のほうが圧倒的に上に違いない

800 :森崎名無しさん:2014/07/15(火) 07:37:14 ID:???
モイモイ「ただサイドからクロス上げときゃいいんだよッ!」
ナポレオン「」
ピャタコーフ「」

となりませんようにw

801 :森崎名無しさん:2014/07/15(火) 07:48:22 ID:???
ナポレオン「4部チームごときに負けるわけねーだろ」
ブローリン「お前が真面目にやらなけらば俺はお前の25センチを破壊しつくすだけだぁ!」
モイーズ「やめろ!ブローリンおちつけぇ!」

802 :森崎名無しさん:2014/07/15(火) 12:17:42 ID:???
今回の作戦会議の相談相手、ダイヤが王子だったんだな
クラブのブンナークは……かわいいからゆるす!

803 :森崎名無しさん:2014/07/15(火) 17:31:51 ID:???
いけ!禁断の25cm砲!
キャノン()シュート発射!

804 :森崎名無しさん:2014/07/15(火) 19:47:41 ID:???
ブロリーン(26cm)「何なんだ?今のは」
ナポレオン(25cm)「もうだめだ…おしまいだ…!」

805 :森崎名無しさん:2014/07/15(火) 20:28:09 ID:???
三杉「良いぜ!なんでも大きいと良いなんて思ってんなら…その幻想をぶっ殺す!」
ナポレオン「ダニィ?!」
ブローリン「なんてヤツだ…!」
ブンブン(並以下)「モタモタしてるんじゃないぞ!新田!」
新田(並)「ぶんなーくー!」

ミハエル「大切なのはサイズでなく愛。ユーもそう思いませんか?」
アーバックル「Yes.All need is love.」
レントゥルス「ロマーノ、何のサイズかな?」
ダラピッコラ「指輪だろ。」(すっとぼけ)

806 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/16(水) 00:07:22 ID:???
本日は気が乗らなかっためお休みしますた(´・△・`)

正直、サイズよりも硬さですよね
あと雰囲気づくり

瞬時にコンビネーションを組めるナポは
相手の実力を読み取ったりイメージを共有するのに長けているはず…
なのに先入観でそれを阻害していちゃ意味ないですよねー

やる気捻出メモ
マンU→渡英・中国・王子ドイツ・三杉?→試合前→中国ドイツ?
矢部→バルサ→幻想話→なんだったっけ?

807 :森崎名無しさん:2014/07/16(水) 00:13:06 ID:???
おお?新加入のDFは中国人!?

808 :森崎名無しさん:2014/07/16(水) 00:30:14 ID:???
ごひ?ズール皇帝は正義だ!

809 :森崎名無しさん:2014/07/16(水) 00:57:41 ID:???
いよいよ、朕の出番アルカネ

810 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/16(水) 17:01:29 ID:???

> 《ダイヤ》 ナポレオン
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ナポレオン「セリエC2のチームが最強?」

 モイーズの発言に対して唯一人、ルイ・ナポレオンがいかにも『アテが外れた』調子で聞き直した。
 どうやらナポレオンは今回の試合を格下とのテストマッチと見ていたようで、それゆえにFW
として起用される事を期待していたのだ。

モイーズ「ナポレオン、格下相手だからFWとして使われるチャンスがあると思っていたか。」

ナポレオン「そりゃあ…」

 フランスで点取り屋をやってきた彼は、ここではFWでなく守備的MFをやらされていた。
 守備的MFは彼が想像していたより遥かに面白みのあるポジションだったが、それでもサッカー
の醍醐味を自分自身で決めるゴールに見出していた彼はFWとして起用して欲しかった。

モイーズ「ミーティング後にグラウンド10周のペナルティだ。」

ナポレオン「ゲゲっ!!」

ロリマー「おやおや、残念だったな?」
ラスト「このマンUでFWをやりたがるたぁ身の程知らずな奴だぜ。」

811 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/16(水) 17:03:42 ID:???

ナポレオン「クッ、テメェら!」

モイーズ「ロジャーズ、ラスト! お前達も一緒に走りたいか!?」

ロリマー「え!? いやいや監督、そりゃないですよ。」
ラスト「ミンクと愛を確かめる予定なので却下。」

モイーズ「ならばこれ以上は余計なことは言わずに口を閉じていろ。
      そしてナポレオン、下調べを怠るヤツにポジションを期待する資格はない。」

ナポレオン「グッ……」

 こう言われてナポレオンは押し黙るしかなかった。
 フランスのシャンゼリゼでは国内随一の点取り屋として王様でいられたが、ここでは違う。
 自分以外に、自分以上に点を取れるFWが複数居るチームでは競争が当然あるのだ。
 そして単にキック力があるというだけでは競争に勝てない。
 敵チームの下調べや他の要素も含めた決定力での競争だからだ。
 下調べを怠った自分の落ち度である事は今のナポレオンには理解できる話だった。

※後でナポレオンがグラウンド10周、ガッツが少し上がります。

812 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/16(水) 17:04:59 ID:???

モイーズ「ではフォーメーションだが、リーグ戦と同様に4−3−3でいく。
      FWは中央にピャタコーフ、右にラスト、左にロジャーズ。」

ピャタコーフ「はい。」
ロリマー「うっす。」
ラスト「任せときな。」

モイーズ「MFはシンプソン、ギブン、ナポレオンでいつものようにやれ。」

ギブン「はいよ。」
シンプソン「はい。」
ナポレオン「へいへい。」

モイーズ「DFは中にオーウェン、ブローリン、右にネビル、左にモリスだ。
      GKは当然ウォーズミーでいく。」

ロブソン「了解です。」
ブローリン「はい…」
ネビル「いつもの感じで。」
モリス「中は任せてうちらは縦を狙いますっと。」

ウォーズミー「っす、守ってみせます。」

813 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/16(水) 17:07:24 ID:???

 フォーメーションとスタメンの次は当然具体的な戦術の話になる。

モイーズ「序盤はシンプソンを中心にオーソドックスにいけ。
      相手が守ってくるなら攻撃的に、攻めてくるならもっと攻撃的に…
      そうする事で相手の手の内や綻びを見透かすのは何処が相手でも変わらん。」

シンプソン「承りました。」
ラスト「よしバーティー、オレ好みのパスを頼むぜ。」
シンプソン「主の御心のままに。」

モイーズ「以上。」

「「「「 ……………えっ? 」」」」

 マンUの選手達は一様にて図太いが、そんな彼らも呆気に取られた。
 『序盤はオーソドックスに行け』…戦術指示は以上で終わりだと言われたからだ。
 この監督(ヘッドコーチ)が戦術に疎いわけでも、相手を見くびるタチでもないと知っているだけに、
選手達はどういう意図なのか分からず困ってしまった。

モイーズ「驚いているようだが、基本的にこの試合では自由を与えるつもりだ。
      リーグ戦ではないからな。 自分達で分析し、考えて試合を組み立ててみろ。」

ウォーズミー「ほう。」
ラスト「へへ、自由かぁ。 監督も話せるねえ。」

814 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/16(水) 17:09:07 ID:???

モイーズ「言っておくが個々が自分勝手にやる事を許すわけではない。
      規律を自分達で決め、互いに守らせた上での自由を与えると言っている。」

 釘を刺すようにモイーズが付け加えると、周りからは『そりゃそうか』と軽い溜息が漏れた。

ピャタコーフ「監督、その意図は?」

モイーズ「指示がなければ判断できない奴、試合中の変化にその場で対応できない奴。
      そういうのはトップに要らんとお達しが来ている。
      つまり自分達がそうでないと、この試合で示してみろと言っているんだ。」

ロブソン「なるほど。」

モイーズ「一方でこの試合は公開試合、サポーターも多く観に来る。
      しかもおあつらえ向きに休日の昼間だ、気性の荒いフーリガン共も夜に美味い酒を飲み
      たいが為に観戦するだろう。 恥ずかしいプレーはまず見せられんし、もし負けたら……」

 後は分かるなという言葉の替わりにモイーズは首筋を親指でなぞる。
 『ゴクリ…』と唾を飲み込む音が響いた。
 サッカーの母と呼ばれる国の、しかもユースの試合を見に来る程の熱心なサポーター…
 選手達が情けない試合をした時の彼らの叩きっぷりはよく分かっている。

モイーズ「私もフーリガンにリンチされるのはまっぴらだ。
      ゆえにあまりに酷いようなら細かく指示を出していく。
      だがその必要がないよう期待しているぞ。 では解散!」

 プレッシャーを与えられるだけ与え、モイーズは事前ミーティングを締めくくった。
 監督が出て行った後、選手達はなかなか席から立てなかった。

815 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/16(水) 17:10:24 ID:???

ギブン「いやあー、参ったなこりゃ。 相手の強さも込みで楽しむつもりだったが…」

ロブソン「ああこれはリーグ戦と同じ… いや、それ以上のつもりでやらなければいかんな。」

ブローリン「それだけオレ達がトップチームに近づいていると言う話でしょう。」

ラスト「ちっ、面倒くせえな… 小難しいこと抜かしてたが、要は勝ちゃいいんだろ。」

シンプソン「ジョンの言うとおりです。 どんな背景であろうといつも通りプレーするだけですよ。」

ロリマー「おいおい、お前はそれでいいかも知れないがこっちは結構プレッシャーだぜ。」

ナポレオン「自信がなけりゃいつでもクロスオーバして良いんだぜ?
       当然その後のポジションごとな。」

ロリマー「チッ、抜かせっての。」

ウォーズミー「いずれにせよ、相手の変化を気にしながらプレーしなきゃならん。
          後ろからもガンガン声を出していくからな。」

 こうして選手達だけのディスカッションは白熱していった。
 彼等もヴィオラ同様に背負う物があり、また課される物もある。
 欧州リーグのトップ入りを目指す者として、テストマッチと言えど落とすつもりはないのである。

816 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/16(水) 17:13:07 ID:???

〜 更に数日 〜 <フィレンツェ/サンタマリア・ノヴェッラ駅>

 早朝、三杉たちヴィオラの面々はイングランドのマンチェスターに向けて出発しようとしていた。
 フィアットの開発した高速鉄道ペンドリーノに乗り、ミラノ・マルペンサ国際空港を経てマンチェスター
へと向かう道筋で、ざっと6時間の旅である。
 それなりに面倒な移動ではあるが、ブラジル・サンパウロへ行った事を思えば随分と楽だ。
 三杉はその前に日本との行き来を経験しているため尚更であった。

三杉「ええと、選手は全員揃ってる。 スタッフはコーチと監督(猫)とマネージャー… あれ?」

モニカ「どうも… えーと、おはようございます。」

 人員の確認をしていて三杉は虚をつかれた。
 モニカ・センペルテ・ディマーレが居たのだ、こんな朝も早い時間に。
 しかも彼女は長かった髪をバッサリと切って、ボブカットになっていた。
 長さを説明するならば南葛の中沢早苗以上、青葉弥生未満である。

三杉「えっ、どうしたんだい? 見送り…じゃないね、その荷物。」

モニカ「ええ、あの…」

マエリベリー「キャプテン、彼女は私が推薦して正式なスタッフになって貰いました。
         学生なので身分としてはアルバイトになりますが。」

三杉「そうだったのか。 色々任せきりだったから知らなかったよ。」

マエリベリー「説明が遅れて申し訳ありませんでした。」

817 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/16(水) 17:14:22 ID:???

 説明を聞いて頷いたものの、三杉はマネージャーが二人も必要かという事が気になった。
 モニカを歓迎しない訳ではなく、またマエリベリーの仕事に不満がある訳でもない。
 と言うより、マエリベリーさえ居ればマネージャー業は十分に回ってお釣りがくるのだ。
 バルサ戦の時は色々な事情が重なったので、臨時マネージャーは必要だった。
 だが改めてモニカが正式なマネージャーになったという話にはどうしても違和感を感じてしまうが…


☆如何しますか?

 A こっそりモニカに聞いてみる
 B こっそりマエリベリーに聞いてみる
 C ミハエルの方を見てみる
 D 後でシーザーに聞いてみる
 E 後でアーバックルに聞いてみる
 F 後でブンナークに聞いてみる
 G 後で他の人物(要指定)に聞いてみる
 H 気にしない事にする

2票決です、メル欄空白で

818 :森崎名無しさん:2014/07/16(水) 17:30:28 ID:HRw71q3w
E
監督のお考えのほどは

819 :森崎名無しさん:2014/07/16(水) 17:40:33 ID:L/atrN/2


820 :森崎名無しさん:2014/07/16(水) 18:09:36 ID:uQwvhgBI
E

821 :森崎名無しさん:2014/07/16(水) 20:44:50 ID:???
ワールドカップでアメリカをグループリーグ突破に導いた名猫監督やでえ

822 :森崎名無しさん:2014/07/16(水) 21:09:36 ID:???
モニカにはあんま触れない方がいいかもね。
しかし、五飛枠が加入だと嬉しいなぁ。
スペルマンも最後には救われるといいが…はてさて、

823 :森崎名無しさん:2014/07/16(水) 21:17:20 ID:???
敵として再会するのもまたロマンよの

824 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/17(木) 13:48:25 ID:???

>  E 後でアーバックルに聞いてみる
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉(……聞きづらいな。)

 三杉は自ら記憶喪失と名乗ったマエリベリー・ハーンに、得体の知れないところがあると感じていた。
 『得体の知れない』とまで言うと誇張かも知れないが、彼女に隠し事があるのは恐らく間違いないし、
その為に嘘もつける… しかも切羽詰まった状況でもスタンスを変えないほど徹底して。 

三杉(彼女に直接聞いても、その応えが真実かどうかで僕は結局気にするだろう。
     モニカに聞いてもマエルベリーにお願いされたままの言葉が返ってくるだけだろうし、
     正直彼女に深く追及しては色々な意味で気まずくなるかも知れない。)

 表向きの理由だけでも知れば三杉は納得が出来ると思っていた。
 納得が出来れば忘れることは簡単なのだ。
 しかしマエリベリーから直接聞けば、更なる疑問・疑惑を持ってしまう気がしている。
 またモニカに追及する事も、男女の経緯からして個人的に避けなければならない気がしている。

三杉「そういう事なら今了解したよ。 モニカ、頑張ってね。」

モニカ「はい、こちらこそ!」
マエリベリー「ありがとうございます。」

 結局三杉はこの場で疑問を解決するのを諦めた。
 すぐに気にならなくなるかも知れないし、後に知る機会も得られるかも知れないと。

825 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/17(木) 13:49:25 ID:???

 ゴオォォォォォォォォォォォォォ...

三杉「………」

 確かETR450という名だったか… イタリアで最新鋭の高速鉄道ペンドリーノが疾走している。
 最高時速は320km/hr(客を乗せる時は最高250km/hr)であり、日本の新幹線『ひかり号』を
上回るほどのスペックだ。
 だが日本も来年から新しく『のぞみ号』というのが運行されるらしい。
 スペック詳細は知らないが、このペンドリーノETR450号以上であって欲しいと考えるのは日本人
として当然の感情だった。

 既に都市部を離れ、牧場や山村と言った緑の多い風景が窓の外に広がっている。
 時々古城のような物も遠くに見えて風情を大変に感じさせる。

三杉(ダメだな…) ハァ

 目に優しく落ち着かせる風景だが、三杉は先ほどの疑問が頭をもたげてくるのを否定できなかった。
 一度気になってしまったものを、意識して忘れようとするのは逆効果だった。
 たいして意味のない疑問かも知れないが、それでもなのだ。

三杉(あーあ、困ったもんだな。)

 三杉は膝の上に乗せた移動ケージの中を覗き込んだ。
 決して美猫ではない、ブサ可愛さ自慢の我等がアーバックル監督が丸まっている。

826 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/17(木) 13:50:31 ID:???

三杉(なあ、監督はどう思う?)

アーバックル(マネージャー業はモニカちゃんに全部引き継ぐって言っておったよ。)

三杉「え、何か言ったか?」

新田「はい?」
レントゥルス「どしたの?」

 誰かが何か言ったような気がして、三杉は周囲に座っている選手に問いかけた。
 しかし誰も心当たりはないようで、三杉は逆に空耳を心配されてしまった。

三杉(はあ、疲れてるのかな。)

アーバックル(いや、そうではない。 お前は時々頭が悪いな、三杉。)

三杉(……)

 確かに聞こえた。
 頭の中に響く感じで、可愛くない声で、確かに『三杉』と呼ばれた。
 視線を移動ケージにやると、ジト目のアーバックルと目が合った。

三杉(ええと… まさとは思うが、監督? 幻聴?)

827 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/17(木) 13:51:39 ID:???

          /   \ ____
         ,′    {: : :< `<>:.`ヽ ____ 
          {       '、: : <>、 >:.:.:.:.:}       /
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       Y    ̄⌒'ヽ ヽ    ,.-‐r::.x、_,.  {  
       {    二      、,  -‐┴-'、ヽ ニ |¨:.:.、
        ,        ‘-‐'^ヽ._)   ー‐    j:.:.:.:..\ 
       ∧                 ̄   八:.:.:.:.:.:.\ 
        /. : \                 ,〃.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
        ,′  {:ミx、            _..x<:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:Y
      {     \:::三ニァ=‐r-----‐=彡'′ \:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|

アーバックル(そう、監督様のありがたーい言葉だぞぉ。
         メリーちゃんはマネージャー業以外の仕事に回りたいと言っておったぞ。)

三杉(あ、そう…。 ありがとう、少し眠って夢から覚めるとするよ…。)

アーバックル(夢じゃないんだがのぅ。)

 三杉は当然夢だと思い、ペンドリーノという名のゆりかごに身を任せる。
 ユラユラと細かい振動が心地よいリズムを提供してくれている。

三杉(モニカにマネージャーを引き継いで、マエリベリーは違う仕事に就くか。
    それなら今回二人なのは実作業の引継ぎという訳か、辻褄は合う…)

 納得が得られると、三杉はいつの間にか眠りについていた。
 ミラノ中央駅到着まで心地よい夢の世界を堪能できることだろう。

828 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/17(木) 13:53:43 ID:???
<マージーサイド・リヴァプール/チャイナタウン>

 マンチェスターから西に約50km、マージサイド州のリヴァプール。
 市域面積マンチェスターとほぼ同じだが、都市の格としてはリヴァプールが上にランクされている。
 マンチェスターが産業革命で発展したのに対し、リヴァプールは北アメリカ、西アフリカを結ぶ大西洋
三角貿易… 主に奴隷貿易で急速に発展した歴史を持つ。
 だが負の歴史による悪名よりもビートルズ発祥の地、そこから生まれたリヴァプール・サウンド≠フ
名こそが有名な都市であると言えよう。

 このリヴァプールには欧州最古のチャイナタウンが存在している。
 ロンドンのチャイナタウンと異なり華々しさはなくヒッソリとしているが、19世紀に香港から渡ってきた人
たちが住み着き、肩を寄せ合って守ってきた料理の味は大型中華街に負けていないと評判だ。
 だがこのチャイナタウンに寄せられるのは良い噂だけではない。
 リヴァプールで最も治安が悪いという不名誉な評判も有名なのだ。


 バキィッ!

 少年の手刀がゴロツキの左肩を深々とえぐった。

ゴロツキA「ぎゃああああっ!! か、肩がっ!」

少年「ただの脱臼だ。 手加減は一度だけだぞ。」

 一般にパオと呼ばれる男物の中国服を纏った少年は、右膝を上下させた。
 ゴロツキに敢えて見せつけるようにしている事から、『次は手刀でなく蹴りだ』という脅しだろう。

829 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/17(木) 13:54:59 ID:???

ゴロツキ「分かった! 教える! 教えるって!」

少年「フン、最初からそうしていれば良かったのだ。」 ズイッ

 グキィっ!

ゴロツキ「ギャアッ!? 教えるっつったじゃん!?」

少年「肩を入れてやったのだ。 痛むだろうが、これで今すぐ病院へ行く必要もない。
     さあ、貴様が案内するんだ。」

ゴロツキ「グッ、っつぅ〜… わ、分かったよ…‥」


 中華街のトレードマークである入口の牌楼(門)から300mほど離れた裏通り。
 この辺りは70年代のスラム浄化計画を経ても尚、幽霊ビルが何件か残る、半廃墟といった街並みだ。
 ゴロツキはその幽霊ビルの一つに少年を伴って入って行った。


 中では似たような服装の、いかにもガラの悪い連中がダーツ、ビリヤード、酒などをめいめい楽しんでいる。
 そしてフロアの一番奥… 豪勢な造りのソファーに少年の探し人が座っているのを見つけた。
 無精髭をはやし髪も伸ばすままにしていて汚らしいが、間違いない、肖俊光である。

830 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/17(木) 13:56:10 ID:???

少年「ようやく見つけたぞ俊光(チュンクァン)」

肖「うん?」

 「あ?」「誰だこいつ」「肖(シャオ)、知り合いか?」「チャイナはここら辺りじゃ珍しくねえが見ねえ顔だな」


先着で
 ★肖俊光登場→! card★
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ、ハート》 肖「ああ、央龍(ヤンロン)じゃないか。 久し振りだな。」
《スペード、クラブ》 肖「えー…と?」
《JOKER》 ???(なになに? 肖俊光の知り合いだって?)

831 :森崎名無しさん:2014/07/17(木) 13:56:51 ID:???
 ★肖俊光登場→ ダイヤ5

832 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/17(木) 17:39:35 ID:???

> 《ダイヤ》 肖「ああ、央龍(ヤンロン)じゃないか。 久し振りだな。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 どうやら相手はすぐに察しがついたらしく、少年を指差して言った。

肖「ああ、央龍(ヤンロン)じゃないか。 久し振りだな。」

少年「フン、俺の顔を覚えている程度は正気で何よりだ。」

 ここまで十分面倒がかかっており、場合によっては更に面倒が待っている物と覚悟をしていた。
 どうやらここからは話が進みそうな空気であったため、少年は一つ安心出来た。
 ある意味問題はここからであるため、少年は早速肖に言うべき事を言おうと身構えた。
 だが…

ゴロツキ「この野郎はいきなりオレをボコリやがったんだ! 肖の居場所を吐けってよぉ!
      みんな、こいつ畳んで吊っちまおうぜ!」

 先ほどこの場所を案内させたゴロツキが急にそんな事を叫んだため、少年は思わず溜め息を漏らした。
 怪我をさせたのは悪かったが、丁寧に頼んだつもりだったし、力づくで従わせるような気もなかった。
 公平に考えてみても、このゴロツキが刃物を取り出して有り金を要求してきたのが悪い。
 挙げ句味方の多い場所にきたら威勢を取戻し、リンチをしようという発想である。

少年「弱い奴の考えそうな事だ。」

 そう愚痴が洩れるのも当然だった。

833 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/17(木) 17:43:01 ID:???

 ウオォォォォォォォォォォォォォォォォォ

 少年は目的の肖という人物以外に用事はなく、また無意味に乱暴を働くつもりもなかった。
 しかし周囲は彼らを2人きりにしてはくれず、むしろ危害を加えようといきり立つ。
 少年も身に降りかかる火の粉を払うべく、準備運動代わりに爪先でトントンと床を叩いた。
 後で虚しくなるため弱い相手を叩きのめすのは彼の好みではなかったが、それも仕方がない。

肖「やめとけ、何人でかかろうが病院送りにされるだけだぞ。
   何と言ってもこいつは少林拳南派、洪家拳の開祖である陸亞采の直系だ。」

ゴロツキ「ンガッ!?」

肖「しかもそいつ、あの有名な無影脚の使い手でもあるからな。
   本気で蹴られたらマジで命がないぜ。」

 無影脚という言葉が肖の口から出ると、いきり立っていたゴロツキ共の数人が顔を青くした。
 中国拳法に無知なイギリス人でも、黄飛鴻の無影脚を知る者は流石に居たらしい。

 「む、無影脚…」
 「知ってるのかライナス?」
 「ああ、聞いた事がある。 かつて香港にて英国人実業家が猛犬を素手で倒せたら賞金≠ニいう
  イベントを企画したそうだ。 巨大な闘犬によって多くの挑戦者が大怪我を負い、企画は見世物として
  成功を収めつつあったが、惨状に見かねた洪家拳の達人がやむなく参加した。 その男の蹴りは
  影が映らぬほどの一瞬で犬を絶命させ、実業家と観客を黙らせたという伝説がある。」
 「伝説にしては結構最近の話っぽいのな?」
 「と、ともかくだ… そいつが無影脚ってのなんだよな?」
 「恐らく間違いない。 奴がその使い手ならば、我らに勝ちの目は欠片もあるまい。」
 「つ、つまり…」

肖「俺とこいつの二人だけで話をする、お前らはどっかいっといた方が身のためだって話さ。」

834 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/17(木) 17:44:18 ID:???

ゴロツキ「グギギギギ…」

少年「おいお前、もう病院にいって構わんぞ。 拘束して悪かったな。」

ゴロツキ「だ、誰が…!」

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

肖「おいおい、俺の忠告は聞いておいた方がいいと思うぜ。
   それともお前… もしかして俺に殺されたいのか?」

ゴロツキ「えっ、あっ、いや、そういう事じゃ… 分かった、行く、だから…」

 最後まで顔面を紅潮させていたゴロツキも、肖に凄みを利かされると真っ青になって飛び出していった。
 鬱陶しいだけの話ではあったが、いわゆる最悪の事態はこれで避けられた。

 フロアには2人だけが残った。
 探していた方は陸 央龍(ルー・ヤンロン)、中国武術界では名家とされる陸家の末裔。
 名の由来は中央の龍、即ち五行思想でいう『土』の神獣、黄龍(麒麟)であり、転じて麒麟児だった。
 探されていた方は肖 俊光(シャオ・チュンクァン)、ロンドン華僑を牛耳る肖一門の跡取り。
 名の由来は目映いほど才知に優れた傑物、即ち神童であった。

 共に名が体を表す二人の再会。
 これが物語にどのような影響を与えるのか、それが分かるのはまだ先の話である。

835 :今日はここまでかもですアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/17(木) 17:45:29 ID:???

〜 翌日午後 〜 <グレーター・マンチェスター/マンチェスター市街>

 フロレンティア・ヴィオラは無事にマンチェスターへ到着し、指定された宿泊施設で一泊した。
 一夜が明け、午前中はマンチェスターUユースのコートを借りて調整が行われた。
 明日がテストマッチの本番、試合前の準備として問題は残っていなかった。

 後は明日に備えてコンディションを整えるだけとなったが、遅めの昼食を終えてからの僅かな時間、
選手達にほんの少しの自由が与えられる事に決まった。
 たかだか1、2時間かそこらの自由であるため、精々街並みの雰囲気を楽しむ程度しか出来ないが、
三杉にも当然この自由を活用する事が許されている。

☆どうしますか?(その1)

 A 一人で行動する(さらに分岐)
 B 誰かを誘って行動する(さらに分岐)
 C 複数の誰かを誘って行動する(さらに分岐)
 D その他(要『誰と、何処で、何をしたいか』)

2票決です、メル欄は空白で

836 :森崎名無しさん:2014/07/17(木) 18:05:01 ID:Js7/+MJM
C

837 :森崎名無しさん:2014/07/17(木) 18:05:19 ID:TR49op/I
B

838 :森崎名無しさん:2014/07/17(木) 18:38:20 ID:NZR/FCKc


839 :森崎名無しさん:2014/07/17(木) 19:30:38 ID:ai6X2SrI
B

840 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/17(木) 19:43:35 ID:???
☆どうしますか?(その2)

 以下の人物の中から誘いたい相手を1人だけ選んで下さい。

 ブンナーク、新田、ミハエル、オジオ、レントゥルス
 オワイラン、ダラピッコラ、ミュラー、ラムカーネ、
 シーザー、マエリベリー、モニカ

三票決、メル欄は空白

841 :森崎名無しさん:2014/07/17(木) 19:48:17 ID:ai6X2SrI
ブンナーク

842 :森崎名無しさん:2014/07/17(木) 19:49:11 ID:Z5pTiYWw
オワイラン

843 :森崎名無しさん:2014/07/17(木) 19:49:13 ID:fPCo1aRg
オワイラン

844 :森崎名無しさん:2014/07/17(木) 19:52:27 ID:Js7/+MJM
オワイラン

845 :森崎名無しさん:2014/07/17(木) 23:45:54 ID:???
ここにはアーバックルの選択肢はないのか

846 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/18(金) 02:22:50 ID:???

> B オワイラン1人を誘う ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「出掛けるのかい?」

オワイラン「ええ、人と会う約束をしていまして。」

 オワイランに特定の用事があった訳ではない。
 ただ少しばかり彼と戦術の話を交わしてみるのも良いかと思いついただけだ。
 そんな調子で部屋を訪ねてみたところ、誰かと会うために出掛けようとしている事を知ったのだ。

三杉「マンチェスターに知り合いがいたとはね、それは想定してなかったよ。」

オワイラン「ああ… いえ、この日のマンチェスターで待ち合わせをしたんです。
       試合の詳細日程が決まってから、それが最も都合が良かったので。」

三杉「ほう。」

 話を聞くと、会うこと自体はどうやら以前から決まっていたらしい。
 地元でない場所を敢えて選んだのか、日程や地理的な話を優先した結果かは分からないが、
いずれにせよ何か普通とは言えない大事な目的があると想像出来る。

847 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/18(金) 02:24:17 ID:???

三杉(または密かに恋人が居て逢瀬とかね… しかも海外を飛び回ってる相手だ。
    …さて、気にならないと言えば嘘になるな。)


☆どうしますか?(その3)

 A 特に何も聞かずに見送って終わる。
 B どんな人と会うのか、それとなく聞いてみる。
 C 誰と何の目的で会うのかを問い質す。
 D 話を切り上げ、後でこっそり尾行してみる。
 E その他(自由記述)

三票決、メル欄空白で

848 :森崎名無しさん:2014/07/18(金) 02:58:33 ID:In5Os1cg


849 :森崎名無しさん:2014/07/18(金) 04:24:44 ID:0RUa12ZM


850 :森崎名無しさん:2014/07/18(金) 07:18:41 ID:ZbrMFibE
B

851 :森崎名無しさん:2014/07/18(金) 07:38:11 ID:bHpF10OE


852 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/18(金) 11:17:23 ID:???

> B どんな人と会うのか、それとなく聞いてみる。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「ちなみに相手はどんな人なんだい?
     興味本位だから答えたくなければ答えなくても構わないけど。」

 …と、三杉は下世話になり過ぎないよう尋ねた。
 品行方正で容姿にも秀でたオワイランならば恋人がいて何ら不思議ではない。
 恋人との短い逢瀬、遠く異国の地で… シチュエーションとしては羨むようなグレードだ。
 誰であっても想像を禁じ得まい。

 しかしオワイランの回答は三杉の想像とは違っていた。

オワイラン「ヴォルフですよ。 ほら、ヴォルフガング・フライハイト。 覚えていますか?」

三杉「フライハイト… ああ、サーカスの彼かい?」

オワイラン「そう、その彼です。」

 三杉は2〜3ヶ月ほど前に出会ったサーカス団員の少年を思い出した。
 片目が隠れるくらいに前髪を長く垂らした特徴的な外見はバッチリ記憶に残っている。
 それに彼は木から滑り落ちた三杉を受け止めて助けてくれた相手だ。

三杉「そうか。 なるほどね、サーカス団員の彼ならば出先で会うという偶然もあるか。
     マンチェスターかこの付近の都市で巡業があったってところだね?」

オワイラン「ええ、まあそんなとこr……」

三杉「うん?」

853 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/18(金) 11:19:09 ID:???

 ここで急にオワイランが口籠もった。
 理由が分からずに三杉は首を傾げた。
 オワイランは『よし』と頷き、顔を上げて三杉に視線を向けた。

オワイラン「良かったらミスギも同席しませんか?」

三杉「え? いいのかい? 確かに僕も彼と面識はあるけれど…
    よほど長く懇意のある君達の邪魔にならないか心配だな。」

オワイラン「確かに彼とは旧知の仲ですが… 今日は交流ではなく、少しばかり重要な話をするんです。」

三杉「重要な話…?」

オワイラン「ラムカーネに関係することです。」

三杉「え、ラムカーネに関係…? それは…考えてもみない名前が出て来たね。」

オワイラン「ミスギは知らなくても支障ない事かも知れません。
       でもキミは既に知る権利を持っているから。」

三杉(ええと… これは予想外の展開になったな。)

オワイラン「関わって、危害が及ぶような事は恐らくありません。
        ですが知らなくて良い事を知るのは、人によってはそれだけで負担になります。
        普通に生きていると想像もしない、理解の及ばぬ領分ならば尚更ね。」

854 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/18(金) 11:20:25 ID:???

三杉「……」

オワイラン「でも、ミスギはそういうタイプではないとボクは見ています。
        どうです、同席しますか? もし同席しないのならば、この話は忘れて下さい。
        勝手な事を言っているとは思いますが。」


☆ どうしますか?(最終)

 A 同行する
 B 同行を断る
 C その他(要記述)

3票決です、メル欄は空白で

855 :森崎名無しさん:2014/07/18(金) 11:21:11 ID:qIr/81VE
A

856 :森崎名無しさん:2014/07/18(金) 11:34:58 ID:1rvaM5vE
わなじゃないし
A

857 :森崎名無しさん:2014/07/18(金) 11:49:10 ID:In5Os1cg


858 :森崎名無しさん:2014/07/18(金) 12:31:19 ID:???
ラムカーネ=自爆マニア、オワイラン=砂漠の王子、フライハイト=ピエロときて、
「●●こそが正義だ!(●●は作品により変化します)」は未登場なんだよね。
あとは…死神か。アイツ出てきたっけ?

859 :森崎名無しさん:2014/07/18(金) 12:33:09 ID:???
死神はヘルマーでは?なお、お約束どおり貧乏くじを引いてる模様

860 :森崎名無しさん:2014/07/18(金) 12:37:30 ID:???
あー、そういえばヘルマー、ヒドラ()がちゃんとヒドラだった時に工作員ムーブして気絶させられたりしてたねえ。

861 :森崎名無しさん:2014/07/18(金) 12:43:30 ID:???
ごひは陸?

862 :森崎名無しさん:2014/07/18(金) 16:16:46 ID:???
DFだから肖では……と思うが、ちょっと強すぎるかなあ。
何しろスペルマンでしくじったからの加入なんだろうし。

863 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/18(金) 16:19:23 ID:???

> A 同行する
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 オワイランに連れられて到着した場所は、マンチェスター・ディーンズゲートというおよそ庶民が近寄る事も
出来なさそうな高層ホテルだった。
 ついていくままエレベーターに乗って上層階まで一気に上がり、クラウド23という(夜はレストラン・バーとなる)
ティールームに入った。
 パノラマビューの店内はいかにも豪壮で、また席は個室に近いような形で区切られていた。
 店内にはいかにもリッチそうなマダムが数組、アフタヌーンティーを楽しんでいる程度で喧騒は皆無。
 ビジネスシーンでも使われそうな、いわゆる内緒話に都合の良い店という印象を受けた。


フライハイト「同伴者が居るとは聞いていなかったが。 確かジュン・ミスギだったな?」

 個室席の一つでオワイランと共に待っていると、やがてフライハイトが現れた。
 彼は待っていたのがオワイランだけでなかった事に驚いた様子を見せたが、どうやらこちらの顔を覚えて
はいてくれていたようで、まずは手を差し出して来た。

三杉「今日は邪魔してすまない。 ともかく久し振りだね、ヴォルフガング・フライハイト。」

フライハイト「ああ。」

 手を握り返して挨拶をすると、小さいが微笑みを返してくれた。
 ここでようやくオワイランが間に入ってくれた。

オワイラン「ヴォルフ、彼はボクが直前に誘ったんだ。」

864 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/18(金) 16:21:05 ID:???

フライハイト「マーク… そうか。 聞かれて構わないんだな?」

オワイラン「うん、彼は聞く資格があるんだ。 ラムカーネから名前のないかいぶつ≠受け取ったからね。」

フライハイト「ほう。」

三杉(名前のないかいぶつ…)

 その単語に三杉は心当たりがあった。

 初めてフライハイトと出会ってから間もなく、三杉はラムカーネと話す機会をもった。
 ラムカーネがスタミナ不足ではなく、もっと大きな危うい問題を抱えている事に薄々気づいており、解決
方法を探すために彼の事を知ろうとしたのだ。
 ラムカーネは問題を抱えている事に関しては肯定したものの、その中身や原因については何も語らず、
それ以上の詮索は『無意味』と三杉を拒否する態度を取った。
 だがそれでも諦めず、三杉はサッカーへの情熱や仲間達、ラムカーネ、フロレンティア・ヴィオラというチーム
への思いなどを懸命に語り、ありままの感情を彼にぶつけた。
 結果、三杉は僅かながらラムカーネの心情を聞くことに成功し、一冊の本を渡された。

三杉(その本の題が名前のないかいぶつ≠セった。 ラムカーネはあの本が自分のルーツだと
    言っていたが、僕にはあの本の意味も彼の言葉の意味も結局は分からなかった。)

 今日ここで話されるのは、あの日分からなかった話の答えなのだろうか?
 三杉は驚きと期待が体の中へ広がっていくのを感じた。

865 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/18(金) 16:22:24 ID:???

フライハイト「まずは最重要項目を伝えておく。 ドクターJの居場所が判明した。」

オワイラン「本当かい!?」

フライハイト「間違いない。 ドイツにあるルーエンハイムという小さな町だ。」

オワイラン「そっか… ようやく…。」

三杉(ドクターJ? 何か引っかかる名前だ。 何処かで見たような…)


☆心当たりはありますか?

 A ある(要:具体的な記述)
 B わからない

2票決です、メル欄は空白。 投票は本日中のみ受け付けます。
正しい記述を書けば内部的にボーナスが得られますが、パッパと先へ進みたければBを選択して下さい。

866 :森崎名無しさん:2014/07/18(金) 16:34:55 ID:CbWraR7M
A 別の戦いで心身ともにボロボロになったラムカーネを生かしてくれた
  ・・・つまりラムカーネの過去を知っているかもしれない人物



【楽な戦い】Another-C_4【なんて無い】の>>581 に書いてありました
三杉本人が聞いたドクターJの話はたぶんこれだけのはず

867 :森崎名無しさん:2014/07/18(金) 16:39:30 ID:In5Os1cg
A 別の戦いで心身ともにボロボロになったラムカーネを生かしてくれた
  ・・・つまりラムカーネの過去を知っているかもしれない人物

なるほどー

868 :866:2014/07/18(金) 16:46:23 ID:???
あ、でもあくまで俺の答えだからね?何かほかにあると思うなら探してみたほうがいいかも

869 :866:2014/07/18(金) 16:52:50 ID:???
ただ一つ気になるのが
>三杉(ドクターJ? 何か引っかかる名前だ。 何処かで"見た"ような…)

聞いたんじゃなくて見たっていってること、多分バッドイベントにはならないだろうけど
そこで何かのミスしてる気がしないでもない

870 :森崎名無しさん:2014/07/18(金) 18:01:36 ID:NWRtRQYc
>>866

871 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/18(金) 18:13:27 ID:???

> A>>866
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 『ドクターJ』という言葉を頭の中で必死に検索し、三杉はその名を思い出した。
 何の事はない、ラムカーネ本人から聞いたのだ。

三杉(ラムカーネはサッカーをしている自分を、戦いに身を置いていると表現した。
    その任務を与えたのがジョアンコーチ、そしてドクターJと言っていた… 確か。)

 それを思い出すと、更に記憶は浮かび上がった。

 『かつてオレは別の戦いの中にいた・・・それは虚しさしか生むことのない戦いだった。』
 『戦いが終わり、身体もボロボロになったオレはこの時代に必要がなくなった。』
 『しかしドクターJはオレを生かし、ジョアンはオレを求めた。』

 ドクターJとは、かつて廃人のようになったラムカーネの命を救った…
 つまりジョアンコーチと共にラムカーネの過去を知っている可能性がある人物かと思い至る。

三杉(だが、違うな…… そうじゃない。 気になるのは文字だ。 J≠フ文字だ。)

 ドクターJは確かに記憶にあった。
 だがその存在の大きさは、記憶の限りにおいてジョアンコーチと同列しかない。
 それならば(今でこそ何処で活動しているか分からないが)、カンピオーネの名前を経由して
ジョアンコーチを探す方が余程楽なように思えた。
 ここでジョアンではなくドクターJの名が出たという事は、ドクターJとはラムカーネにとってもっと
重要な人物、或いは重要な事を知る人物でなくてはならない。

872 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/18(金) 18:16:38 ID:???

 その解答の鍵となる情報を、三杉は何処かで目にした気がしていた。
 しかしどうしても思いつかなかった。

三杉「すまない、ドクターJとは一体何者か教えてくれないか?
    以前ラムカーネからは、彼の命を救い、サッカーの世界へ行くことを勧めた人物と聞いたが…」

オワイラン「えっ、ラムカーネからドクターJの事を聞いていたのかい!?」

三杉「ああ。 しかしもっと重要な人物の筈なんだ、引っかかる理由がどうしても分からない。」

フライハイト「なるほど、マークから聞いていた通り鋭いな。 探偵の素質がありそうだ。」

 そう言うとフライハイトは紙とペンを取り出し、サラサラと一つの名前を書いてみせた。
 それを見て三杉は思わず『あ、そうか!』と漏らしてしまった。


 Jacob Fabulack


 ヤコブ・ファベロック… そう、あの名前のないかいぶつ≠フ著者の名前だった。

 その頭文字のJ=@これこそが引っかかりの理由だったのだ。
 そしてこれは、引いてはドクターJとラムカーネを繋ぐ引力の強さを浮き彫りにしていた。

873 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/18(金) 18:18:16 ID:???

三杉「つまり、ドクターJとはラムカーネのルーツとなる人物という事か。」

フライハイト「ああ、この男はラムカーネの生みの親とも言って良い。」

三杉「実の両親ではないと言っているね?」

フライハイト「そうだ。 ラムカーネをあのようにした人物と言うのが正確だった。」

 三杉は絡まった糸が少しずつほどかれていく事に興奮を覚えた。
 一つ分かれば自然と次に知るべき謎も見えてくる。

三杉「ではあの本、名前のないかいぶつとは一体何なんだい?」

フライハイト「簡単に言えば洗脳書だ。」

三杉「洗脳書!?」

フライハイト「長期間読み聞かせる事で、元々の人格を限りなく希薄にする効果があの本にはある。」

オワイラン「人格が希薄になった人間に新たな人格を加えたり、または上書きしたりして、
       全く違う人物像を作り出す… 人格を改造する心理技術のためのテキストブックなんだ。」

三杉「そんな… 何だそれは…」

 衝撃的な告白に三杉は言葉を失った。
 だが逆に頭は冷静に物を考える事が出来ていた。
 ラムカーネの感情が非常に希薄だった理由がこれで明らかになった。
 しかし同時に違和感も生じた。

874 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/18(金) 18:19:38 ID:???

☆ここまでの話を聞いて違和感ありますか?

 A ある(要:具体的な記述)
 B 具体的な事は出てこない

2票決です、メル欄は空白。 投票は本日中のみ受け付けます。
正しい記述を書けば内部的にボーナスが得られますが、パッパと先へ進みたければBを選択して下さい。

875 :森崎名無しさん:2014/07/18(金) 18:27:24 ID:mvoSWKaw
A性格を消したのに何故上書きしないのか?

876 :森崎名無しさん:2014/07/18(金) 18:31:03 ID:aVBuZb62
A
その本によって性格や人格に影響することと、
ラムカーネの特質(後半に動きが悪くなる、異常な反射神経)の関係が分からない

これかなあ?

877 :森崎名無しさん:2014/07/18(金) 19:08:51 ID:4eSkyZe2
A なぜそれを自分が受け取ったのかということ

そんな本だとしたら三杉に渡す理由が見当たらない

878 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/18(金) 19:10:59 ID:???
本日はここまでになります。
三連休は多分更新がありません。
我が家のリグルさんに初温泉体験させに行って参りますので。

あと、なんだか無茶な推理ばかりさせてすみません。
伏線の立て方とかよく分からずやってます。

879 :森崎名無しさん:2014/07/18(金) 20:06:40 ID:In5Os1cg
A性格を消したのに何故上書きしないのか?

880 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/18(金) 21:54:38 ID:???
>>875さん>>879さん正解でした。
結果分からないまま3日放置は流石に申し訳ないですのでそれだけ…

881 :森崎名無しさん:2014/07/18(金) 21:55:53 ID:???
温泉乙でしたー

882 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/22(火) 18:11:55 ID:???

> A 性格を消したのに何故上書きしないのか?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

『 名前のないかいぶつ  ヤコブ・ファベロック

 むかしむかし、ある所に名前のない怪物がいました。
 怪物は名前がほしくてほしくて、しかたがありませんでした。
 そこで怪物は度にでて、名前を探すことにしました。
 でも、世界は広いので、怪物は二つに別れて、旅に出ました。

 一匹は東へ、もう一匹は西へ。

 東へ行った怪物は村を見つけました。
 村の入口には鍛冶屋がいました。
 「鍛冶屋のおじさん、僕にあなたの名前をください」
 「名前をなんかあげられるものか」
 「名前をくれたら、お礼におじさんの中に入って、力を強くしてあげるよ」
 「本当か。力が強くなら、名前をあげよう」
 怪物は鍛冶屋のなかに入ってきました。

 怪物は鍛冶屋のオットーになりました。
 鍛冶屋のオットーは村の一番の力持ち。
 でも、ある日 「僕を見て、僕を見て、僕の中の怪物はこんなに大きくなったよ」
 バリバリ グシャグシャ バキバキ ゴクン。
 おなかのすいった怪物はオットーの中から食べてしまいました。

 怪物はまた名前のない怪物に逆戻り
 靴屋のハンスの中に入っても、 バリバリ グシャグシャ バキバキ ゴクン。
 また名前のない怪物に逆戻り。
 狩人のトマスの中に入っても、 バリバリ グシャグシャ バキバキ ゴクン。
 やっぱり名前のない怪物に逆戻り。

883 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/22(火) 18:13:15 ID:???

 怪物はお城の中に素敵な名前を捜しに行きました。
 お城の中には、病気の男の子がいました。
 「君の名前を僕にくれたら、強くしてあげるよ」
 「病気が治って強くなるなら、名前をあげる」
 怪物は男の子の中に入ってきました。
 男の子はとても元気になりました。
 王様は大喜び「王子が元気になった、王子が元気になった」

 怪物は男の子の名前が気にいりました。
 お城の暮らしも気にいりました。
 だから、おなかがすいても我慢しました。
 毎日毎日、おなかがペコペコでも我慢しました。
 でも、あんまりおなかがすいてしまたので、
 「僕を見て、僕を見て、僕の中の怪物はこんなに大きくなったよ」
 男の子は王様も家来もみんな食べてしまいました。
 バリバリ グシャグシャ バキバキ ゴクン。

 だれも居なくなってしまったので、男の子は旅に出ました。
 何日も何日も歩き続けて。
 ある日、男の子は西へ行った怪物に出会いました。
 「名前がついたよ、素敵な名前なんだ」
 西へ行った怪物は言いました。
 「名前なんて、いらないわ。名前なんてなくても幸せよ。」
 「私たちは名前のない怪物ですもの」
 男の子は西へ行った怪物を食べてしまいました。
 せっかく名前はついたのに、名前を呼んでくれる人は誰もいなくなりました。
 ヨハン、素敵な名前なのに。 』

884 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/22(火) 18:14:59 ID:???

 三杉は名前のない怪物の内容を頭の中で暗唱してみた。
 手元に現物がなくとも暗唱は容易な作業だった。
 ラムカーネの言葉から、あの本に何らかの秘密があるだろうと推測し、何度も読み返していたからだ。

(ラムカーネ「人間は何にだって成れる、それこそかいぶつにも。」)

(ラムカーネ「オレの中には怪物がいる。 はじめはオレ自身が怪物だと思っていたが、そうではなかった。」)

 ラムカーネが呟いた言葉も思い出した。
 怪物になれるとはどういう事か、中に怪物がいるとはどういう事か、怪物とは何か?
 本の内容と重なる物言いに、そこに隠された暗喩の正体について三杉は想像した。
 だが現実と照らし合わせただけでは、その答えは出て来なかった。

三杉(洗脳書か…)

 三杉は洗脳について詳しくは知らないが、今この話を聞いてゾッとした。
 随分と物騒な本を読みこんでいたものだ、と。

 フライハイトは『長期間読み聞かせる事で〜』と話した。
 つまりただ読むだけで効果を発揮する代物ではないのだろう。
 視覚以外に聴覚へ働きかけたり、もしかしたら読み聞かせる環境の調律も必要かもしれない。

885 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/22(火) 18:16:10 ID:???

三杉(…だからと言って、もう一度読んでみたいとは決して思えないな。)

 元々の人格を限りなく希薄にする。
 人格が希薄になった人間に新たな人格を加えたり、または上書きしたりして、全く違う人物像を作り出す。
 間違いでも自分の身に起こって欲しくはない。

三杉(元の人格を希薄にすることが、名前のない状態へ近づけること…?
    そこへ入れ込む別の人格が怪物を示しているのか?)

 この辺りはゴチャゴチャとしていて整理が難しかった。
 元々関係がメタファーとして示されているのではないのかもしれない。
 単に怪物は名前がないからこそ、鍛冶屋にも靴屋にも狩人にも、そして王子にもなれたのだと…
 名前がなければ何にでもなれると信じ込ませるツールでしかないのかも知れない。

三杉(それよりもラムカーネ本人に関することだ。)

 俺の中には怪物がいる。
 オレ自身が怪物だと思っていたが、そうではなかった。

 ラムカーネの言葉を借りれば、ラムカーネは怪物(後からインストールされた人格)ではない。
 つまり普段自分達と接しているラムカーネは、ラムカーネ本人という事だ。
 正確に言えば、洗脳書により希薄になったラムカーネの元人格だ。

886 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/22(火) 18:17:36 ID:???

 しかしラムカーネは自分の中に怪物がいると言った。
 では怪物に該当する後付けの人格は何処に居るのか?
 少なくとも三杉には見た記憶がない。
 出会って以降、ラムカーネは一貫してあの調子なのだ、間違いない。

三杉「ラムカーネの人格は希薄にされて、そのせいでああ≠ネっているんじゃないか?
    そうだとしたら、人格の上書きや追加はされていないのか?」

 三杉は違和感に思ったことを2人に問いかけてみた。
 自分の頭だけで考えても、きっとこのピースは埋まらないのだろう。

フライハイト「…マーク、彼には何処まで教えているんだ?」

オワイラン「ボクは何も話していないよ。」

フライハイト「そうか。 今日話した情報だけで、その疑問に至ったのか。」

三杉(正確にはラムカーネの呟きもあるが、余計な口は挿むまい。
    それより一秒でも早く違和感の先へ行きたい。)

 ※正しい記述により内部的にボーナスを取得

887 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/22(火) 18:20:07 ID:???

オワイラン「ミスギ。 ヴィオラに入ってから、ボクもラムカーネの事を観察してきました。
       けれどキミの言う通り、ラムカーネはずっと彼のままのようです。」

三杉「うん。」

フライハイト「その話から、ラムカーネの中に別の人格が入っているとは考え辛い。
        しかし何かが入っている。 名前のない怪物だけでは説明できない何かが。
        それがずっと分からなかった。」

三杉「分からなかった=H」

 回りくどい言い方に少しだけ気持ちが焦れた。
 それが伝わったのだろう、フライハイトは『スマン』と一言詫びた。

フライハイト「マークとオレが出した結論はあくまで推測でしかない、そういう前提がある。
        ラムカーネのような男を作り出すには、名前のない怪物だけでは不可能だったからな。
        随分と考えたが… 恐らくラムカーネの中に入っているのはゼロシステムと呼ばれる物だ。」

三杉「ゼロシステム…」

 その言葉(ピース)が、ポッカリ空いていたスペースへすんなりと嵌まりこむイメージが沸いた。
 ラムカーネの中に居る怪物の正体の正体、その名称。
 システムという名を冠しているからには、きっと何らかの形でラムカーネに働きかけている機構か。
 語源を鑑みれば、ラムカーネと何かを結合する機構かも知れない。
 その結果としてラムカーネは超人めいた動作をする事が出来、それが長時間に渡ればパフォーマンス
レスの状態へ至るのか。

888 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/22(火) 18:23:00 ID:???

三杉「ゼロシステムとは?」

 当然続く問いであろう。
 2人の沈黙が長いため、止む無く口にした。

オワイラン「それについてはまだ説明が出来ません。 あまりにオカルトに近い話なので…」

三杉「オカルトか…。 今ならどんな話でも信じてしまいそうだけど?
    さきほど洗脳という言葉を聞いてから、オカルトと科学の境界が曖昧になっているのでね。」

オワイラン「…すみません。」

 三杉はフライハイトの方を見つめてみた。

フライハイト「それについて確信を持って話せるのは、名前がゼロシステムであること。
        その開発者がマイスターAと呼ばれる人物だということだけだ。」

 どうやら2人とも話してくれそうもない。
 何か事情があるという事か、それとも曖昧な事は言うまいと考えているのか。
 それとも、この2人にとっても半信半疑な内容であるのか。

フライハイト「そのオカルトに傾いた部分の真偽を確認するためにドクターJを捜していた。
        そしてドクターJは見つかった。 オレ達の推測の真偽がどうであれ、真実はそこにだけある。」

三杉「なるほど…。」

889 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/22(火) 18:26:48 ID:???

 後は賽を投げなければ分からない。
 2人はそう言いたいのだろう。

 三杉は一度だけ深呼吸をした。
 20%の酸素を一杯に取り込み、ほぼ100%の二酸化炭素を吐き出すイメージを思い浮かべる。
 これで脳はもう一度働く気になるはずだと期待した。


☆2人に何か問いかけますか?(最大2回)

 A やはりゼロシステムの内容を聞きだしたい。(要:どうやって聞き出すか or ゼロシステムの推測)
 B ドクターJの目的はなんだったのか?
 C ドクターJに会い、真実を知ってどうするのか?
 D マイスターAとは何者なのか?
 E 2人がこのような深い事情を知っているのは何故か?
 F ラムカーネからゼロシステムをアンインストール(?)する事は可能なのか?
 G ジョアンコーチはドクターJの共犯だったのだろうか?
 H 何故ラムカーネは自分に名前のない怪物を渡したのだろうか?
 I その他(要記述)

2票決、メル欄は空白でお願いします

890 :森崎名無しさん:2014/07/22(火) 18:29:16 ID:4EkyjlaU
E

891 :森崎名無しさん:2014/07/22(火) 18:48:53 ID:2Ppn3keM
E

892 :875:2014/07/22(火) 19:28:25 ID:Zjy8wMbg
あってたのか・・・

893 :森崎名無しさん:2014/07/22(火) 19:33:28 ID:???
I ゼロシステムの効果で後半のパフォーマンスが落ちるのは推測できるが
レッチェ戦の後半ではそういう傾向がなかったことを話してみる

894 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/23(水) 13:42:56 ID:???

> E 2人がこのような深い事情を知っているのは何故か?
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 三杉は最も基本的なところを失念していた事に気が付いた。
 このオワイランとフライハイトが何故このような事を知っているのか、二人とラムカーネの関係は
一体何なのか、という原動となる筈の部分だ。

三杉「スタート地点に戻って教えて欲しい事がある。」

フライハイト「何だ?」

三杉「君達二人が、ラムカーネについてここまで深い事情を知っているのは何故だい?」

 三杉はストレートに問いかけてみた。
 ここまでの事を自分に聞かせたのだ、今さら嘘をつく事もあるまい。
 話しづらい内容であれば、それも『話せない』と正直に言ってくれる筈だ。

 フライハイトはオワイランへ視線を向けた。
 オワイランがそれに応えたので、二人は互いに目と目を合わせる形になった。
 オワイランは小さく頷くと、フライハイトは再び三杉に視線を向けて語り出した。
 恐らくこの質問が飛んでくるのは想定済みで、今のは確認の合図だったのだろう。

フライハイト「以前、東ドイツにシェルタード・スクールという施設があった。
        スクールと言っても公的な学校とは全く無関係な施設だがな。

        スクールの目的は優秀な兵士、優秀な工作員、カリスマ主導者などを作り出すこと。
        その方法として、先ほどの洗脳を利用した人格改変が用いられていた。」

895 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/23(水) 13:44:01 ID:???

三杉「それはまた… 突拍子もないSFのように聞こえるな。」

フライハイト「事実だ。」

オワイラン「社会主義の国家では洗脳研究は古くからされていました。 そこに資本主義を駆逐する
        ための武器が必要だという名目の元、人の人格を改変して優秀な人材を作り出すという
        軍事実験施設≠ェあったとしたら、それは現実味を帯びて聞こえるのでは?」

三杉「社会主義国家の実験施設か… なるほどね。 背景として納得出来る。
     (ただ、実験が成功して実用化されたとはとても想像できないがね。)」

フライハイト「その施設に使われた実験体がラムカーネであり、オレやマークでもある。
        簡単に言えば、オレ達三人は同窓生という話だ。」

三杉「同窓生…。」

 同じ実験施設の出身、予想が出来なかった話ではなかった。
 少なくともフライハイトについては、ラムカーネと似た雰囲気を持っているからだ。
 だからオワイランもそうであったという話には違和感が大きい。

三杉「本当にオワイランもそうなのかい?」

オワイラン「シェルタード・スクールに出資協力し、成果をペイとして求める資産家は多かったようです。
        父もその類でして、資金と共にボクが送り込まれたんですよ。」

三杉「(ほう、資産家の跡取りという話は初耳だな。 …だが、そうじゃない。)
    僕が聞きたいのは、君が人格改変とやらを施され、それに見合う何かを得たのかだよ。
    単なる印象に過ぎないが、君がラムカーネやフライハイトと同じ処置を受けたようにはとても…」

896 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/23(水) 13:48:37 ID:???

オワイラン「なるほど、そういう話ですか。 違和感を感じるのはもっともです。
       ラムカーネが受けた処置は勿論、ヴォルフと受けた処置もボクのとは違います。」

三杉「処置が違う…?」

フライハイト「オレに施されたのは諜報員、工作員としての教育と、人格の追加だった。
        マークの場合はカリスマ指導者としての王道教育と、人格の上書きだ。」

オワイラン「ヴォルフに求められたのは、緊急時… 例えば敵に捕らわれそうになった時です。
        敵側に情報を漏らさず逃げ遂せられるような、普通では出せないような底力を
        発揮できるよう、好戦的な人格が入れられたそうです。」

三杉(通常の諜報任務では好戦的な人格は向かないから、緊急時にだけ顔を出す別人格か。)

オワイラン「ボクの場合は指導者としてのボクが求められましたからね… 人格が入れ替わるような
        事があってはいけなかった。 だから人格の上書きをしようとしたんです。」

三杉「するとオワイラン… 君は後付けのパーソナリティという事なのか…」

 少なからずショックを受けつつ、三杉は事実を受け止めようと口に出して確認した。
 しかし意外にもオワイランは『いいえ』と否定の言葉を返した。

オワイラン「人格の上書きについては重大な欠陥がありました。
       時折憎悪の塊のようになって、人々の愚かさを許せなくなってしまうのです。
       誰にでもある愚かさを許容出来ない、共に歩けない人間はどれほどの能力を備えようと
       も指導者になんか向く筈がない。
       だからボクは多くの人の協力で、上書きされた人格を打ち消したんです。」

897 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/23(水) 13:50:39 ID:???

三杉「ふうん… 話を信じるならば、今の君は産まれたままの人格という事なんだね。」

 『お陰で指導力の欠片もない凡人となり、家では用済みの烙印を押されました』とオワイランは
付け加えて苦笑した。

三杉「ともかく君は、後からインストールされた物は克服出来るという生き証人という訳だ。」

オワイラン「そういう事になりますね。」

フライハイト「話が随分と脱線したが、オレやマークがラムカーネの事を詳しく知る理由はそんな所だ。
        今までの話が最初から最後まで全てペテンだと思わない限り、納得しただろうと思う。」

三杉「ああ、そうだね。」

 一つの質問から幾つもの事が判った。
 二人(とラムカーネ)の関係や来歴、ドクターJの目的、ひいては二人がドクターJに会う事で何を
しようとしているのか。
 納得も出来たと頷ける。(全てを信じるという仮定の下ではあるが)
 とは言え、まだ分からない事も新たに生じた興味もある。
 三杉は時計を見て、あと一つだけ聞こうかどうか考えた。

898 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/23(水) 13:51:48 ID:???

☆2人に何か問いかけますか?(残り1回)

 A やはりゼロシステムの内容を聞きだしたい。(要:どうやって聞き出すか or ゼロシステムの推測)
 B マイスターAとは何者なのか?
 C ラムカーネからゼロシステムをアンインストール(?)する事は可能なのか?
 D ジョアンコーチはドクターJの共犯だったのだろうか?
 E 何故ラムカーネは自分に名前のない怪物を渡したのだろうか?
 F オワイランの出自についての詳細。
 G フライハイトは今でも別人格が同居している状態なのか?
 H その他(要記述)
 I もう十分、話をこれで切り上げる

2票決、メル欄は空白でお願いします

899 :森崎名無しさん:2014/07/23(水) 14:10:10 ID:wcTA3gXs
H ゼロシステムの効果で後半のパフォーマンスが落ちるのは推測できるが
  レッチェ戦の後半ではそういう傾向が見えなかったことについて

900 :森崎名無しさん:2014/07/23(水) 14:20:03 ID:6dlk66IE
B

901 :森崎名無しさん:2014/07/23(水) 14:20:50 ID:tnYyORJQ
H ゼロシステムの効果で後半のパフォーマンスが落ちるのは推測できるが
  レッチェ戦の後半ではそういう傾向が見えなかったことについて

見なおしてきた。良く覚えているなぁw

902 :森崎名無しさん:2014/07/23(水) 14:29:15 ID:???
そのレッチェ戦の後半でブルノが色んな世界に引っ張りだこのスター(笑)になったんだよなw

903 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/23(水) 15:44:30 ID:???

> H>>899
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「ラムカーネに入っている何か… その、ゼロシステムとやらによって彼の超人的
    セービングが成り立っている事は想像がつく。
    ある時間帯を境にパフォーマンスが急落するのも、そのせいなんだろうね。」

オワイラン「そうに違いないと思うよ。」

三杉「だけど、ちょっと待ってほしい。
    ラムカーネのパフォーマンスがあまり落ちなかった事例がある。」

フライハイト「ほう? それは確かか?」

三杉「多分…。」

オワイラン「多分?」

 正直、自信を持って主張できるような話ではなかった。
 何故ならばあの試合、コッパ・イタリア・プリマヴェーラ予選第3試合のレッチェ戦。
 いつもならばラムカーネのパフォーマンスが底をついていた筈の後半において、
ラムカーネが行動する場面はただの一度きり。
 しかもイスラスにゴールを決められてしまった場面の記憶しかない。

三杉「いつもならパフォーマンスが落ちている筈の時間帯、ラムカーネの動きが多少
     マシだったような印象を受けたんだ。」

フライハイト「何度もあった事か?」

三杉「いや、その日だけだ。 それに、そういう印象を受けた行動も1度きりだしね。」

904 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/23(水) 15:46:47 ID:???

オワイラン「なるほど… ちょっと参考になりそうな話ではありませんね。」

三杉(まあそうだよな…)

 どうやらこの件は、偶然そう見えた気がする∴ネ上の話にするのは難しそうだ。
 三杉としても只の一回見た感覚的な話を強硬に主張できるとは思っていない。
 どちらかと言えば、二人がどう反応するか興味があったと言える。
 予想に反して『え、それは凄い』、『いける』などと言ってくれたら有り難かったという程度だ。

フライハイト「ドクターJに会った際には、一度でもそういう印象を受けた事は伝えてみるか?」

オワイラン「そうだね。 技術面の当事者は違った感想を持つかも知れない。
       …とは言え、あまり期待はしない方が良いと思うよ。」

三杉「どういう事だい?」

 だが話は全く別のベクトルを持って繋がる気配を見せる。

フライハイト「ドクターJ自身はゼロシステムの事をそこまで掌握出来ているとは思えないからだ。」

三杉「何故そんな事がわかる?」

フライハイト「もし掌握出来ていたなら、ゼロシステムは既にアンインストールされているべきだ。
        ラムカーネをサッカーの世界に導いたのはジョアン・ウェンガーとドクターJだと
        聞いている。 だがゼロシステムというツールはサッカーをするには悪影響の方が
        多いと言うしかない。」

三杉「ラムカーネがいまだゼロシステムの影響から脱していないのは、それが出来なかったから?」

フライハイト「これも推測だ。 短時間に限れば、ゼロシステムはサッカーでも有用なようだからな。
        だが、そういう起用方法がなされていない事を鑑みれば、そう外れているとは思えん。」

905 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/23(水) 15:49:24 ID:???

三杉「…だとしたら、君達はドクターJに会ってどうしようと言うんだ?
    ラムカーネをゼロシステムから解放しようとしているのではないのか?」

 そう、ドクターJにそれが出来ないというのならば、訪ねる理由が分からなくなる。
 二人は単純に過去の怨恨で動いているのだろうか?
 いや、どうもそんなようには思えない。
 彼らのラムカーネを気遣う様子は率直だし、会話の中にドクターJへの憎しみも滲んでいない。

 二人が教えてくれたのは、その疑問の回答… へのヒントだけだった。

フライハイト「それについてはそうだ。 ラムカーネをどうにかしてやりたいと思っている。
        だが、オレ達がドクターJに期待しているのはあくまでゼロシステムの正体だけだ。」

三杉「それが判ればどうにか出来ると言うのかい?」

オワイラン「技術… いや、技術と言えるかどうかも分かりませんが。
       ともかくそれがボク達の推測の通りなら、彼を解放する自信があります。」

 その方法は… と聞こうとして、三杉は留まった。
 聞いたところで今は答えてくれないのは、先ほどの受け答えで明白だ。
 分からないが、分からないままに今は納得しなければならないのだろう。

三杉「納得できない部分は多々あるが、君達にも事情があるのは分かる。
    言っても僕は部外者に近い立場だからね。」

オワイラン「すみません、中途半端なことしか言えなくて。」

フライハイト「オレは知り過ぎだと思うがな。」

 少し皮肉めいてフライハイトが口添えた。

906 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/23(水) 15:50:26 ID:???

三杉「…で、ドクターJを訪ねるのはいつになるんだい?」

オワイラン「マンチェスター戦が終わったら早急に。
       暫く別行動を取りたいので、キャプテンの許可が欲しいですね。」

三杉「僕が同行するのは問題があるかな?」

オワイラン「ないですよ。 しかしミスギはこれからも暫くは多忙なのでしょう?」

 ファンベルグ氏による指導に事を言っているのだろう。
 確かにそれは事実で、身体を空ける暇は(少なくとも当面は)ない。
 興味はあっても、他の予定を蹴るのは不利益が大きすぎる。
 かと言って状況がずっと維持されるのは希望的観測であり、先延ばしも不安が大きい。


☆どうしますか?

 A ドクターJへの訪問はオワイランに全権委任し、後で必ず報告をもらう。
 B あくまで自分も同行したい、自分の予定が空くまで訪問を先延ばしにする。
 C あくまで自分も同行したい、他の予定を蹴って同行する。
 D その他(何かあれば)

3票決、メル欄は空白で。

907 :森崎名無しさん:2014/07/23(水) 15:57:47 ID:wcTA3gXs


908 :森崎名無しさん:2014/07/23(水) 15:58:14 ID:tnYyORJQ
A

909 :森崎名無しさん:2014/07/23(水) 16:00:21 ID:1s7x46DE
D 念のため、今の話をシーザーにしていいか聞く

910 :森崎名無しさん:2014/07/23(水) 16:02:32 ID:NHeEXk9E
A

911 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/23(水) 17:32:23 ID:???

> A ドクターJへの訪問はオワイランに全権委任し、後で必ず報告をもらう。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 多少悩んだが、三杉は自分の興味は後回しにするべきだという結論に達した。

 限りなく部外者に近い自分にここまで話してくれたのは、二人の誠意だろう。
 またラムカーネが三杉にここまで扉を開いていると二人が判断したからこそというのもある。
 希薄になった感情の中でラムカーネが表してくれた精一杯の信頼、オワイランとフライハイト
の出来うる限りの誠意を考えれば、自分の興味などちっぽけな話だった。

三杉「一つだけ。 定期的に安否連絡を入れるのだけは約束して欲しい。
    裁量があると言っても、全く管理なしにおくわけにはいかないからね。」

オワイラン「ええ、定期連絡についてはもちろん約束します。」

三杉「それなら分かった、別行動はここで承ったよ。」

 信じがたい密会はこれで一旦幕を閉じた。
 次に幕を開けるのは数日後だ。
 だがその前に、三杉達は高い山をまた一つ越えなければならない。
 当然マンチェスター・ユナイテッドとの一戦の事だ。
 頭はここで切り替え、引きずる事は許されない。

912 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/23(水) 17:34:11 ID:???

三杉「ところでフライハイト、君はその日までどうしているつもりだい?
    もしやサーカスの興行が?」

フライハイト「サーカスとは暫く距離を置くことにした、だから予定は何もない。
        折角だ、明日の試合は観戦させて貰うぞ。」

オワイラン「おや、そうなのかい? 困ったな、恥ずかしいプレーは出来ないよ。」

三杉「フフ、全くだ。」

 重い会話が終わり、ひとまず談笑の空気が漂った。
 だが全ては明日、マンチェスターを打ち破ってからだ。
 先の景色を観るために、目の前の山が邪魔をしていると三杉は思った。


                      → To be continued A.C.E.U−10

913 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/23(水) 17:37:06 ID:???

Episode2 EDテーマ[great escape] ※勝手に
 ttp://www.youtube.com/watch?v=u2YSzzXb2I4

 例えば俺が俺じゃないとして
 お前はお前だと言い切れるのか?
 砂の器を壊してこぼれた心
 拾って集められるか?

 誰かの呼ぶ声が 耳鳴りに変わった
 時が止まったみたいだ
 さあ目を覚ませ

 深い闇俺は抜け出した
 疾風みたいに逃げ出した
 生きた屍みたいだった
 俺達は壁の外へ


914 :本日は以上ですスレタイ募集いたしますアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/23(水) 17:40:18 ID:???

          『 次 回 予 告 』

サッカーの母国イングランドが誇るマンチェスター・ユナイテッド。
    彼ら赤い悪魔との一戦の火蓋が遂に切られた。

            アルバート・シンプソン
              ジョージ・ラスト
         そしてエフゲニー・C・ピャタコーフ

 そのパスは守備を切り裂き、そのドリブルはベストなロードを走り、
       そのポストプレイは流れを強烈に呼び込む。

       だが彼等が強い事は三杉達は承知していた。

 一方観客席でフライハイトは思いもかけず陸と再会していた。
   試合を観る中で、陸は凶兆をフライハイトへと告げる。


   次回 アナザーカンピオーネ エピソード2 〜第十幕〜


            【】Another-CU_10【】


         この次も サービスサービスゥ!

915 :森崎名無しさん:2014/07/23(水) 17:43:45 ID:???
【Glory】Another-CU_10【Man U】
【赤い】Another-CU_10【悪魔】
Glory Glory Man United

916 :森崎名無しさん:2014/07/23(水) 18:11:53 ID:???
【戦士達の】Another-CU_10【邂逅】
【レジスタVS】Another-CU_10【ギフテッド】

917 :森崎名無しさん:2014/07/23(水) 23:25:35 ID:???
【サポーターvs】Another-CU_10 【ナポレオン】
【観客席へ】Another-CU_10 【カンフーハッスル】
【中国三千年が】Another-CU_10 【見てる】

918 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/25(金) 13:37:25 ID:???

アナカン「ボンジョルノ、データ開示オペレーターのアナカンです。
      モニカさんは本編で出番が増えたのでリストラしました。」

ブルノ「キング・オブ・サッカーにオレはなる!」 ドンッ

アナカン「ゲストは自称キング・オブ・サッカーのブルノさんです。
       どうぞ宜しくお願い致します。」

アナカン「ちなみにキング・オブ・サッカーとは原作WY編…」


占い婆「すごい力を持った星たちが、もの凄い気を発散させながら、この日本へやって来る。
      すごい力を持って…」

占い婆「この戦国ワールドユースを勝ち抜いた者には、サッカー世界一、
      キング・オブ・サッカーの称号が与えられるだろう!」


アナカン「…だ、そうです。 ブルノさんには戦国ワールドユースへ出場して頂きましょう。
       ちなみにこの占い婆、杉本久美さんのお祖母さんです。」

ブルノ「そんな事よりスレ主よ。
     オレもそろそろもう一段階、強さのステップを上げたいと考えてんだわ。」

アナカン「いーんじゃないですか?」

919 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/25(金) 13:39:59 ID:???

ブルノ「って事で! ぜひ、オレに悪魔の実を!」

アナカン「いいですとも!」

ブルノ「来た! オレの時代が来た!」

アナカン「そんなブルノさんへスレ主から新たなプレゼント!」

ブルノ「ヒャッハーーーーー! ブル汁ブシャー!」

アナカン「ブルノさんにはプロ水球のGKをやって頂きたいと思います!
      FIFA水球ワールドカップのイタリア代表に選ばれた事にしましょう!」

ブルノ「 (;・∀・) ナン! (; ∀・)・ デス!! (; ∀ )・・ トー!!!」

アナカン「水の中では無力だけど問題なし! あと海楼石のミサンガもつけときますね!」

ブルノ「アワワ ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 アワワ」

アナカン「そんなどうでもいい事はさておき、バルセロナBのデータ紹介に話は変わります。
      毎度おなじみフォーメーション→ステータス→技という手順です。」

920 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/25(金) 13:41:38 ID:???

フォーメーションA [4−3−3]

−−−−−−−
−−−H−−− Hアルゴス
−J−−−F− Fリネカー Jラーソン
−−−I−−− Iディエゴ
−−−−−−−
−−G−E−− Eグランディオス Gライカール
−−−−−−−
−B−−−A− Aペドロ・フォンセカ Bフェレール
−−C−D−− Dマルコス・アウミージャ Cクァール
−−−@−−− @ルベン・ゴンザレス


アナカン「前半のフォーメーション、Iディエゴをトップ下に置いた4−3−3です。
      実際は図よりもラインは高く、また左サイドのAフォンセカがよく上がります。
      バルサ得意のショートパスでビルドアップし、Iディエゴが決定的な仕事をする意図です。

      並のチームなら王道のパスワークに手も足も出ず、ボコボコに撃たれるところ。
      ヴィオラも序盤はかなり焦らされましたが、しかし修正がとにかく早かった。
      数に物を言わせた中盤の守備でパスワークを成り立たせない。
      特にミハエルさんは本気でイケメンでした。」

921 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/25(金) 13:43:22 ID:???

フォーメーションB [3−3−4]

−−−−−−−
H−−−−−F Fリネカー Hアルゴス
−−J−I−− Iディエゴ Jラーソン
−−−−−−−
−G−−−E− Eグランディオス Gライカール
−−−A−−− Aフォンセカ
−−−−−−−
D−−C−−B Bフェレール Cクァール Dアウミージャ
−−−−−−−
−−−@−−− @ルベン・ゴンザレス

アナカン「後半のフォーメーション、0トップ2ウイング2トップ下とでも言いますかね。
      フォンセカを中盤の底に入れ、パスコースの数が強化されてます。
      でもそれはフェイクで、狙いはアルゴスへのロングボールとディエゴ・ラーソンへの縦パス。
      この縦パスはオフサイド取れない位置取りなので、守備側は中々に厳しい。
      …で、普通にビルドアップしようとしてもヴィオラの中盤は予想外の堅牢さでした。
      ならば中盤省略する選択肢をガンガン使っていこうって事で縦の選択肢を増やしました。
      またウイングを外に広げたのでクロスも上げやすくなってます。」

922 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/25(金) 13:46:27 ID:???

[ステータス]

. ド  パ  シ   タ  カ   ブ   フィ  合計 高/低 ガッツ LV
69  69  68  68  68  68  68  478 1/4  900 39 Jラーソン
69  68  70  69  68  68  70  482 2/2  900 39 Hアルゴス
70  68  69  66  66  66  69  474 3/3  850 39 Fリネカー
71  69  70  71  70  69  72  492 4/3  980 40 Iディエゴ
68  69  67  69  70  67  69  479 2/2  800 39 Gライカール
69  70  68  68  70  67  67  479 2/3  850 39 Eグランディオス
68  68  67  68  68  69  68  476 2/2  800 39 Dアウミージャ
68  68  70  69  68  70  69  482 2/2  850 39 Cクァール
68  69  66  69  68  70  68  478 1/1  750 40 Bフェレール
68  69  66  69  68  70  68  478 2/2  800 39 Aフォンセカ

                                   (フィールダー合計:4798)

パンチ:75 キャッチ:73 フィ:71 高/低:2/2 ガッツ:800 LV39 @ゴンザレス


アナカン「Iディエゴは途中で覚醒したので別格の強さ。
      穴だったBフェレールも覚醒したのでパラメータだけはフォンセカ並に。
      またチームスキルによって全員パス+2なので、実際は数値以上に凶悪厳しい筈。
      …にも関わらずバルサはシュートに持っていくのが非常に厳しかったのは、試合中
      に述べられた幾つかの弱点によるものでしょう。
      またGKは一流半の実力で、ブンナーク級なら比較的楽にゴールを奪えそうですが…」

923 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/25(金) 13:47:33 ID:???

[技・スキルリスト]

Iディエゴ
  ヒールリフト(1/4でドリブル+4) クライフターン(1/4でドリブル+3)
  華麗なパス(パス+3)消費100 ※ノールック、ヒール
  オーバーヘッドキック(高シュート+2)消費120
  ローリングオーバーヘッド(高シュート+4)消費200
  テクニカルチャージ(1/2でタックル+1吹飛4)
  オーバーヘッドクリア(高クリア+2)消費100
  スキル[マリーシア2](任意発動、守備敗北時ファウルで止める)
  スキル[ラ・マシア](ショートパス+2、攻撃時敵ガッツ消費増、守備時ガッツ消費増)
  スキル[オーバークロック](カードがAで2D6を15に強制変更)
 
  スキル[スケアリーモンスター](全能力+1、全接触行動に吹飛3、ガッツ消費1.2倍、必殺技追加)
   アグィラ・デル・オーロ(黄金の鷲)(シュート+8吹飛2)消費250
   カウンターシュート(近接ブロック時ダイヤ絵柄で+10、成功で撃ち返し)消費300
   シルバーバレット(1/4でドリブル+4吹飛1)
   ライン・オブ・ミゼル(1/2でタックル+3吹飛1)
   バッドスキル[逆上](審判の印象悪化速度↑↑)

Hアルゴス
  強威のインドラ(1/2でドリブル+3吹飛1)※敵の人数補正無効
  踏殺のインドラ(必殺トラップ+2吹飛2)消費100
  闘気のインドラ(必殺キープ+1吹飛3)消費80
  天空のインドラ(高シュート+2吹飛2)消費120
  至近距離シュート(近シュート+4)消費150
  スキル[遠投のインドラ](ロングスロー)
  スキル[ラ・マシア]

924 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/25(金) 13:48:52 ID:???

Fリネカー
  ピンポイントショット(低シュート+4)消費200 ※1/2で敵マーク引きはがし
  スキル[英国のクリーンプレイヤー](黄札赤札を貰わない、カードが奇数なら反則無効化)
  スキル[スルー](スルー可+2)
  スキル[ラ・マシア]

Jラーソン
  クイックカットイン(3/4でドリブル+3)
  S.S.S(スピーディ・スライディング・シュート)(シュート+6)消費200
  S.S.S(スピーディ・スライディング・シュート)(低シュート+3)消費200
  S.S.S(スピーディ・スライディング・シュート)(1on1シュート+4)消費150
  ダブルニーブロック(1/2ブロック+4)消費150
  スピードタックル(1/2タックル+2)
  クイックダッシュカット(1/2パスカ+2)
  スキル[白夜の4騎士/速](フィールドカバーリング↑)
  スキル[ラ・マシア]

Gライカール
  スキル[マーク+1]
  スキル[マリーシア2]
  スキル[ラ・マシア]

Eグランディオス
  テクニックドリブル(1/2でドリブル+2)
  ピンポイントパス(3/4でパス+2)
  スキル[ラ・マシア]

925 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/25(金) 13:49:55 ID:???

Dアウミージャ
  鋭いタックル(1/2でタックル+1)
  スキル[2段タックル](タックル+2吹飛4、2回判定、数値は高い方、反則は悪い方)
  スキル[ラ・マシア]

Cクァール
  ハイパワータックル(1/2でタックル+3吹飛3)
  ダイビングブロック(1/4でブロック+4)消費150
  パワーブロック(1/2でブロック+2)消費100
  アキュートシュート(シュート+8吹飛2)消費250
  クリアフラグ
  スキル[ラ・マシア]

Aフォンセカ
  スネークマーク(必殺マーク+2)消費100
  スキル[ディフェンス連携+1]
  スキル[ラ・マシア]

B×フェレール ◎ファーレル
  フェレールタックル(1/4でタックル+3)
  スキル[ラ・マシア]

@R・ゴンザレス
  スキル[南米の巨人](パワーシュートに対して+4、吹飛無効)
  1対1補正+2

926 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/25(金) 13:51:04 ID:???

アナカン「ディエゴはスティール・ボール・ランの彼を元ネタとして登場して頂きました。
      SBRディオやばい強い。 本当手が付けられない。 スレ主の寵愛受け過ぎ。
      通常は翼やストラットより弱い感じで、恐竜化したら2人よりやや強くなる設定でした。
      ただし恐竜化はガッツ消費が厳しく、またプレイが荒っぽくなって審判の心証がみる
      みる悪くなると言う諸刃なスキルのため、総合では翼らに軍配が上がる筈だと…
      …思っていたらまさかのJoker覚醒、翼を超える力を得てしまいました。
      ぶっちゃけ一人で何でも出来ます、退場さえしなければ。
      最終局面での反則ラッシュはヴィオラを勝たせたいカード神の意思だったのでしょう。」

ブルノ「あーあ、オレこいつの部下になろっかなぁー。
     吸血鬼になりゃ超パワー得られるんだろ?」

アナカン「あれ、水だけじゃなくて日光も弱点にしたい?
      ちなみにキミは悪魔の実&吸血鬼化でやっと人並みレベルだからね。」

ブルノ「は? レッチェ戦でのオレはそこまで弱くなかっただろが!?」

アナカン「いやオレこの世界の神だからさ、キミの強さとか自由自在に弄くれるんだわ。」

ブルノ「………」

927 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/25(金) 13:52:05 ID:???

アナカン「アルゴスは多局面で攻撃を成り立たせるサポートFWのエキスパート。
      ヴィオラのピンチは大体アルゴスが仕事した時に生まれていた気がします。
      その器用さに、参加者も『ブンナークがこれくらい器用なら…』と羨んだとか。
      守備も出来るし、攻撃のオプションとして1人欲しいタイプでしょう。
      元ネタは当然テクモ版1のアルゴスくんで、技はアルゴスの剣を参考にしました。 

      リネカーはフィニッシュしか出来ないタイプで、しかもクロスが上がらなければ無力。
      パラメータ自体は攻撃に偏ってるので色々出来そうですが、とにかく技がない。
      ピンポイントショットはそれを補う高性能技なので、バルサが普段通り攻撃権を独占
      するような試合では敵をボコボコにするのでしょう。
      あと絶対ファウルしないので、PK狙いのプレーをされたら結構嫌な感じです。
      元ネタはテクモ版1のリネカーくん、ピンポイントショットは俺フィー騎場くんから。

      …で、ラーソンはアルゴス以上に器用というかぶっちゃけ器用貧乏。
      本当、色々出来るし足も速くてカバーリングも得意分野という使えそう。
      でもやっぱり、パラメーター的にもう少しだけ突出した分野が欲しかった。
      ボール運びくらいでしか輝けない(ヴィオラ戦ではそれすらも輝けず)残念な子でした。
      元ネタは当然原作WY編のラーソンくん、技はモバゲーを少し参考にしてます。」

ブルノ「こうして見ると前線には使えそうな奴が揃ってるな。
     よしカルネバーレを解雇してアルゴスを取ろう(←結論)」

アナカン「キミを解雇してゴンザレス取ってたら、レッチェはフィオに勝ってたけどな。」

ブルノ「………」

928 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/25(金) 13:53:23 ID:???

アナカン「ライカールは守備の強いとされたDMFですが、やはり技が貧弱。
      フィジカルの強さも活かせず、守備高めのパラメータが泣いてました。
      元ネタはRoad to 2002のバルサMF、ライカールさん。

      グランディオスはグランディオスさん≠ネくらいボッコボコでした。
      彼のパス力はかなり驚異のはずでしたが三杉、ミハエル、オジオ、レントゥルスのプレーを
      見て『なにぃっ!?』と言ってる印象ばかりが強かったです。 強い筈なんだけど。
      元ネタはRoad to 2002のバルサキャプテン、グランディオスさん。」

ブルノ「グランディオスってマンチーニとどっちが強い?」

アナカン「グランディオスだよ。」

ブルノ「うちとの方が苦戦してたっぽくなかった?」

アナカン「正直ヴィオラが強くなってるんだってば、全体の底上げ的な意味で。
      今回は三杉がディエゴに結構やられて、レッチェ戦でもイスラスにやられたよね。
      でも他の選手がそれぞれの場面で食い止めたり、攻撃を成り立たせたり出来た。
      レッチェ戦当時ではそれが難しかった。 この差がやはり大きかったのです。」

ブルノ「やはりオレという大人気実力者の存在は大きかったという事だな。」

アナカン「えっと、長文をうまく聞き取れない方ですか?」

ブルノ「はっ? 聞き取れますがっ? 聞・き・取・れ・ま・す・が・っ・!?」

アナカン「………」

929 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/25(金) 13:54:37 ID:???

アナカン「アウミージャは見せ場がなかったね。 基本カウンター → 1on1対策要員で、
      地元では大概カウンターや縦ポン戦術されるから有用なDFだったのです。
      でもヴィオラは中盤真っ向勝負でビルドアップしたから、彼の戦術的意義は消失と。
      元ネタはRoad to 2002のバルサDF、マルコス・アウミージャさん。

      クァールはパラメータは高めだけど、CBとして技が弱すぎて正直微妙なレベル。
      一方で決定力はディエゴやブンナークと同等… 何故FWをやらないのかとなります。
      現地スペインの潮流が原始的なパワー主体サッカーだから、そこでは有能CBと評価
      されましたが、世界に出ればこんなもん。 ジェンティーレ見てショック受けるでしょう。
      元ネタはテクモ版4と5に登場したオランダのクァールさん。」

ブルノ「逆にジェンティーレはアキュートシュートにビビりそうだな。」

アナカン「フォンセカは攻守に渡って結構目立ってましたね。
      アウミージャも彼くらい積極的に高い位置に付けて守備やパス参加すれば良かった。
      まあボランチタイプとストッパータイプの悲しい差と言わざるを得ませんか。
      元ネタはRoad to 2002のバルサDF、ペドロ・フォンセカさん。

      フェレールは穴でした。 スレ主の印象としても名前をずっと間違えてるほど穴でした。
      本当はファーレルだったのに、何故かフランス人のフェレールに。」

ブルノ「では彼に代わって謝罪と賠償を要求する。」

アナカン「ファーレルさん、まことに申し訳ありませんでした。
      賠償としてブルノのプロ契約金(もしあれば)を全額差し上げたいと思います。」

ブルノ「おいいいいいいいいい!?」

アナカン「まあファーレルは覚醒したし、これからの活躍に期待しましょう。
      スペイン内でしたらしばらくは強DFと評価されるのでは?」

930 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/25(金) 13:55:40 ID:???

アナカン「こんなところかな…。 それでは今回はこの辺りで失礼致します。
      次回はマンチェスターU戦の後になりますね。
      データ開示オペは今回スレ主が担当させて頂きました、次回は私が担当するか
      未定ですが宜しくお願い致します。 あ、ゲストの担当は確実にこのポンコツです。」

ブルノ「おい、ポンコツとは何だ! 取り消せ!」

アナカン「じゃあ吸血鬼。」 サッ


    ┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛


ブルノ「ほう、これが吸血鬼のパワーか。 なるほど、まさに世界を支配するパワーというわけだ。」

 ポンッ

ブルノ「誰だ! おれは生物界の頂点! 未来を拓く新しい生物だぞ!」

シュトロハイム「くらえッ新しい対吸血鬼兵器!
         紫外線照射装置ィィィィィィィィ!!」

ブルノ「な、なにぃーーっ!? お前はエピソードT第2幕に登場した、ブティックの店主ー!?」

931 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/25(金) 13:58:05 ID:???


ブルノ「ぎゃあぁぁぁぁぁ! 灰になるうぅぅぅぅぅぅ!!!」


_人人人人_
>突然の死 <
 ̄Y^Y^Y^Y ̄


シュトロハイム「フフフ 人間の偉大さは恐怖に耐える誇り高き姿にある・・・」

アナカン「ま、灰になっても復活するんですけどね、ギャグだから」

_人人人人人人人_
>フィクション宣言 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

ブル灰(今にミテロー)

⇒ To be continued after vsマンチェスター・ユナイテッド

932 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/25(金) 14:00:31 ID:???
あとは外伝だったり他の必要なエピソードで埋めていきます。
まだ70近く残ってますのでコメントご意見ご感想等あれば歓迎です。
またスレタイはもうしばし募集いたします。

 【】Another-CU_10【】

933 :森崎名無しさん:2014/07/25(金) 18:16:36 ID:???
【LOST】Another-CU_10【MAN】
【ロシアの】Another-CU_10【皇帝】

ということはリョーマとカバジが全裸カウンターコピーしてくる狂気の展開が始まるのかw

934 :森崎名無しさん:2014/07/25(金) 22:23:31 ID:???
【感情のない人間】Another-CU_10【震える魂】
【華麗なる】Another-CU_10【美技】
【一過ぎの後悔】Another-CU_10【一筋の未来】
【カチはピッチに】Another-CU_10【落ちている】
???「フフフ…奴らの快進撃もここまでよ、何時までも勝てるとは思わぬことだ
    なぜなら次の相手はあの赤い悪魔なのだからな」ニヤリ

935 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/07/29(火) 19:40:11 ID:???
月末なので多少忙しく、いつも以上に更新が滞っています。
待っていて下さっている方々には申し訳ありません。
どうぞかき氷でも食べながら(全裸で)お待ちくださいませ。

          ∧,,∧
      ,,,.  (・ω・; ) 暑いからカキ氷を作ったよ
     ,;'"'゙';,/ と   )
 .   ̄ヽ、 ノ ̄ ̄ ̄ ̄
      ┴
         ∧,,∧
      ,,,.  (-ω-*)) シャリ シャリ
     ,;'"'゙';, ヽと  )
 .   ̄ヽ、 ノ ̄ ̄ ̄ ̄
      ┴
        ∧,,∧
  キ━━━(.゚ω゚.`;)━━━ン
     ,;'"'゙';, ヽと )∬
 .   ̄ヽ、 ノ ̄ ̄ ̄ ̄
      ┴

936 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/08/07(木) 12:31:24 ID:???

 極めて近く限りなく遠い世界…

 数限りなく存在している宇宙、世界、それとも時空と言うべきか。
 波動関数が収縮せず、あらゆる事象に解がある事を想定した可能性の宇宙。
 いや、そんな意味も知れぬ小難しい単語を捏ね繰り回す必要はないか。

 多岐に渡る分岐によって、三杉がイタリアで活動するという時空が存在している。
 しかしそれとはまた異なる分岐を辿った時空も当然のように存在している。
 例えば、多くの分岐では、彼は今頃ようやく一般高校生並の体力を取戻しかけている。
 もしくはいまだ心臓病と共にあり、しかし並はずれたサッカーの技術には磨きがかかっているとか…
そういった時空が大半を占めている。
 時には召喚されたり、怪しげな薬で気付かぬまま心臓病が完治したり、そういった例もそれぞれ
オンリーワンとして存在するが、基本的に三杉淳のサッカー人生はは心臓病により輝ききれない。

 話がズレたが、三杉とイタリアが結びつく極めて稀、オンリーワンの時空が存在している。
 そこから薄い概念一つ隔てた、極めて近く限りなく遠い世界。
 幻想郷と呼ばれる世界が存在する時空の話を、また少ししたいと思う。

937 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/08/07(木) 12:32:43 ID:???

《極めて近く限りなく遠い世界/紅魔館》

 湖を覆っていた霧が完全に晴れ渡った。
 それは同時に陽が麓まで落ち切った、今日の日はさようならと歌われる時刻になった事を示す。
 一般的な伝承の通りならば、夜行性の吸血鬼が起きて活動を始める時間帯だ。

 だが紅魔館の主人であるレミリア・スカーレットの行動は人間の常識と違う。
 彼女はどちらかと言えば昼間起きっぱなしだ。
 日光に当たれば灰になるが、それは長時間日光浴でもすればの話だ。
 日中に日傘を差して散歩なんて事も平気でする。

 そして基本的に夜は寝る。
 早寝早起き、子供のように健康的な生活リズムを保っている。
 だから陽が落ちればお腹を空かせ、夕飯の配膳を待つのが当然の日常なのだ。

レミリア「…わざわざそんなタイミングで訪ねてくるのは何か理由があるのかしら?
      幾ら私が慈悲深い吸血鬼でも、空腹とあらば気も立ち易くなるのだけど?」 グー

 スキマを抜けて参上した紫に対し、レミリアはそう言って難癖をつけた。
 だがこんなんのはいつもの事だ、紫は溜め息をつく必要すらなく口を開いた。

紫「だって貴女、夕餉を済ませたら眠くなっちゃうじゃないの。」

レミリア「ならもっと早い時間に来れば良いのよ、馬鹿なの?」

紫「昼に行けばやれ散歩中、やれティータイム… いつ訪ねたって貴女は怒るじゃない?」

938 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/08/07(木) 12:34:15 ID:???

 これに対してレミリアは『むうっ』と頬を膨らませる。
 その様は誰の目にも丸っきり子供にしか見えない。
 これを見た紫は、ここぞとばかりに追い打ちをかける事にした。

紫「無駄と判りきっている気遣いほど馬鹿らしいものはないわ。
   その馬鹿馬鹿しい気遣いをしている努力が私なりの誠意と受け取って欲しいわね。」

レミリア「チッ、さっさと言う事言って消えなさいよ。」

 500年も生きてきてこれだ。
 本当はカリスマがブレイクする程の能力の持ち主なのではないかと疑いたくなる。

 しかし紫はこのクソガキのような吸血鬼に負い目がに似た感情を持っている。
 彼女が直接何かをした訳ではないが、その同位体とも言うべき存在は確かに迷惑をかけた。
 事態の収束にも手を借りた。
 経過報告する程度は当然の義務だし、いずれまた能力を借りねばならない時に一から説明する
のは大変効率が悪い。

紫「結論から言えば、明確な進展はないわ。」

レミリア「また!?」

紫「また、よ。」

939 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/08/07(木) 12:35:22 ID:???

レミリア「ほんっっっっっっっと使えないわねこのスキマババア。」

 予想通りの反応に耳が痛い。
 スキマ妖怪の看板を下ろせと言われても反論出来ない。

 しかし紫としてもこれは想定しようがないケースだ。
 自分と同じく境界を操る能力者が作り出したカウンターが相手なのだから。
 いつものように自分だけがルール無用とはいかない。
 原理原則に則って現象を把握し、問題を分解して原因を特定、解決方法をみつけなければならない。
 その為には時間をかけた観察、トライ&エラーの実験が不可避であり、時間もかかる。

 …だが、最後のババアは余計だろと思わない訳がなかった。


紫「とは言え収穫もあったわ。 あの世界にはこん≠ェ異常な確率で引き寄せられている。」

レミリア「こん?」

紫「魂魄(こんぱく)の魂≠諱B」

レミリア「ああ、確かそんな名前の半人半霊がいたわね。」

940 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/08/07(木) 12:36:36 ID:???

紫「そういうのも居るけど、ここで言うのは違うわ。
   魂は精神を支える気、魄は肉体を支える気のことよ。」

レミリア「……」

 全く訳が判らないという顔だ。
 道教や儒学の文字すら知らない吸血鬼が相手ではそれも仕方がない。
 しかし説明の必要はある。
 これは彼女の能力に密接する話だからだ。

紫「生きとし生ける者は魂が集う事で『生』の状態が形成され、魂が散じ『死』に至る。
   魂は天へ昇り、魄は地へ帰る… 簡単に言えば魄は肉体そのもので魂は精神よ。

   普通の生き物は、死ねば精神を持たない屍になって肉体が朽ちる。
   朽ちた肉体は灰となって土に還り、新たな生命を育む事になる。
   この魄による物質的循環をバイオ・ジオ・ケミカル・サイクルと言うわ。」

 ここまではいくらレミリアでもわかるだろう。
 それを肯定するように彼女はウンウンと一つ頷いた。

941 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/08/07(木) 12:37:52 ID:???

紫「魂の方はと言えば、死ねば魄から徐々に遊離して、世界の中心へと還るのよ。
   遊離した魂はその生き物の生の記憶やエネルギーその物…
   それは世界へと蓄えられ、世界を栄えさせ、再び新しい命を生み出す源となるの。
   この魂による精神的循環をライフストリームと言うわ。」

 もう彼女には分かるまい。
 それを肯定するように彼女はふあーと一つ欠伸をした

紫「生きている状態の魄は、特定の魂…自分を形成している魂に対して強い引力を有しているの。
   世界も同じように魂への引力を持っているけれど、魄のそれが圧倒的に強いから生きていられる。
   時々(死なない程度に)魂の一部が魄から離れる事もあるけれどね。」

 ここで一旦言葉を切った。
 彼女へ聞かせねばならないのはここからだ。

紫「レミリア、貴女の運命を操る能力は、この生物の魂≠ノ対して直接干渉してしまう力なのよ。」

レミリア「ふーん?」

紫「類似性のある魂… その生物の魂と、異なる多元世界に居る同位体’sの魂。
   この近い性質を持って当然とも言える複数の魂を、混じり合わせたり分裂させたり、
   入れ替えたりも出来る力。 それが貴女の能力の原理なの。 それがやっと分かった。」

レミリア「よく分からないけど、その気になれば世界の在り方を揺るがす能力という事かぁ。」

942 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/08/07(木) 12:39:44 ID:???

紫「そうね、貴女がその気になれば生物の存在を概念ごと抹消する事も、一つの世界を死滅
   に至らしめる事も、あらゆる世界を単一化する事も不可能ではないという事ね。」

レミリア「なるほど… 詰まらない力ね。」

 そう言うだろうとは思っていたが、それでも紫はレミリアのこの反応に安堵した。
 彼女の行動原理は基本的に子供そのもの… 主に欲(よく)、楽(らく)、避苦(ひく)の3つ。
 そして彼女は絶大な力(物理)を既に持つがゆえ、避苦に困る事がほぼ皆無なのだ。
 今さらもっと別の絶大な力(運命)を持った所で、それを喜ぶ必要がない。
 いや、むしろその力は彼女の興を削ぐ物であるに違いない。

レミリア「無意味に垂れ流したりしないわよ、それを心配していたなら失敬な話だわ。」

 ごもっとも、と紫は苦笑した。
 
紫「まあ、だからこそ先日の異変がどれほど危険だったかという話に戻るのよね。
   貴女の能力が外部から操られる事は断じてあってはならない。
   あの世界への監視は外せないし、方法を解析してカウンターを構築する必要がある。」

レミリア「犯人を八つ裂きにするのは私だからね、それを忘れないで欲しいわ。」

 『もちろんよ』と言いながら、紫は内心そうさせるつもりはなかった。
 レミリアに引き渡すのは、実行犯ではなく教唆した者のみ。
 その人物ならば、それこそ存在を抹消されても構わないと考えていた。

943 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/08/07(木) 12:40:45 ID:???

レミリア「…で? 最初に言っていたこん≠ェ引き寄せられている話は?」

紫「ああ、その話?」

レミリア「もしもまだ私の能力が隠れて使われているとしたら我慢ならないのだけど?」

紫「安心なさい、その事象については貴女の能力とは現在進行形では無関係よ。
   異変以降、貴女の能力がONになった事は須臾ほどの刹那もないのだから。
   もちろん、あの異変が切っ掛けとなった可能性は高いけれどね、断定は出来ない。」

レミリア「ふぅん… 私に関わり合いがないのなら、新たな異変が引き起こされない限り
      どうでもいいわ。 その辺りはどうなのよ。」

紫「今のところ観測されている例は、あの世界では現在まだ生きているけれど、
   他の多くの世界で短命だった人間達の変化のみで、別世界への影響はないわね。

   例えばヨハン・クライフという、とある有名なサッカー選手の話をしましょうか。
   彼は基本世界でこそ長いキャリアを終えて指導者へと転身を果たしているけれど、
   多くの世界では割と早くに亡くなっているのよ。
   世界最大級のサッカー大会出場に関するトラブルで、家族共々銃で撃たれてね。

   例の世界はそのヨハン・クライフが生き永らえている数薄くない世界の一つなのよ。
   あの世界の彼の魄は、他の世界の魂に対して何かしらの引力を有している。
   その結果、あの世界のヨハン・クライフは他の世界の記憶・感情・能力を同時に有し
   てしまうという事態になっているのよ。」

944 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/08/07(木) 12:42:05 ID:???

レミリア「………。」

紫「でもその影響はあくまで個人の範囲に収まっている、今のところはね。
   だから現時点で新たな異変が引き起こされてはいないけれど、今後どうなるか
   については不透明。 そうならないよう解析と対策を進めていくつもりよ。
   これで満足かしら?」

レミリア「へえ… 他の世界でもサッカーってあるのね。」

紫「え!? そっちに興味移るの!?」

レミリア「ねえねえスキマ。 この異変が全部終わったら貴女、他の世界からサッカー選手
      を何人か連れてきなさいよ。 今の弾幕サッカーに少し飽きてきたのよね。」

紫「」

 『ダメだこの吸血鬼、はやく何とかしないと…』と紫は目を伏せた。
 何とかしなければいけないのはあの世界の方なのだから。

                                       → To be continued

945 :森崎名無しさん:2014/08/07(木) 22:21:34 ID:???
なんか意味わかんねーけどそんなことよりサッカーやろうぜ!(意訳)ていうことだな

946 :森崎名無しさん:2014/08/07(木) 23:55:57 ID:???
最近サッカー漫画読み漁っているけどチャンピョンでやっているangel voiceがグッときた
ストーリーの内容自体は昔からよくある不良達がサッカー初めて努力の末に頂点に挑むという王道中の王道なんだが
この漫画何が凄いってサッカーの描写がすごく参考になること
サイドチェンジという攻撃パターンが何故有効なのかとか分かりやすかった
あと漫画ではよく攻撃陣のみがクローズアップされがちですがDFラインの統率にも見ごたえがあります
一読の価値ありです


947 :森崎名無しさん:2014/08/08(金) 21:01:59 ID:???
賀茂(いきなりシュートシーンたぁ、ナイスなタイミングだな)
何かのエン(全裸)「ヒ…  ヒャッホーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!」
賀茂「」

この流れは笑ったwナイスなタイミング(爆笑)

948 :森崎名無しさん:2014/08/08(金) 21:26:32 ID:???
一人退場+1失点+得点手段消滅とかホントひどいコンボだよなwww

949 :森崎名無しさん:2014/08/08(金) 21:34:28 ID:???
ていうか、シューターとキーパーのカードの数字の和が14だから枠外じゃないの?
枠外だったら枠外でもっと酷い光景になりそうだけどw

950 :森崎名無しさん:2014/08/09(土) 10:14:16 ID:???
紫「ほら、別世界の選手を連れてきてあげたわよ(ゲス顔)」

デューク渡邊「デュークホームラン!!」レミリア「クソマァー!」

てつを「キングストーンフラッシュ!」レミリア「目がぁぁぁ、目がぁぁぁぁ!!」

マサルさん「レミリア・ド・ミテモ・ガイジーン!」レミリア「ワイの負けやぁぁ…」
マサルさん「バッキャローめそめそすんな女だろ、これでも飲んで元気出せ(つよしスペシャル)」
レミリア「オクレ兄さーん!」げろしゃぶ(美鈴)「変な夢見てるー!」

951 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/08/09(土) 14:46:15 ID:???
>>945
Exactly(その通りでございます)

>>946
それは未読ですが興味深いですね。
近いうちに手にとってみたいと思います、情報感謝。
最近は宮部みゆきばかり読んでますが、それは一段落させます。

>>947-948
1人でそれだけドラマを作るなんて、やはりロベルト天才か…

>>949
通常ゲームのルールではそうですね。
でも外伝なので厳密性は投げ捨てました。
ヤベッチュだしここは失点進行が面白そうかなと。

>>950
物語終了後にはそんな光景もあるかもですね。
レミリアかわいそす。


富樫を見習ってお休み頂いてます<(_ _)>

952 :森崎名無しさん:2014/08/09(土) 14:53:37 ID:???
他の世界から連れてきたい選手人気1位はきっとターク・ハル
乙でしたー

953 :森崎名無しさん:2014/08/09(土) 19:26:52 ID:???
この世界のロベルトがなまじかっこよかったばかりに外伝での酷さが際立って腹筋がねじれるw

954 :森崎名無しさん:2014/08/12(火) 11:41:15 ID:???
なんだかものすごく今更なんだけど、
【WY森崎レベル(ドリブル、パス、シュートが本職レベル)】
この言葉に何か諸行無常を感じてしまった。
FW能力が本職(の一流〜超一流)レベルのGKとはいったい…うごごご

955 :森崎名無しさん:2014/08/12(火) 15:58:15 ID:???
ヤベッチュがCBできるということは真のMVPノイアーみたいな
守備範囲が広いGK目指せるのかー?

956 :森崎名無しさん:2014/08/31(日) 17:58:02 ID:???
テレビのフィッツ難波江TUEEEE!!

957 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/09/02(火) 12:27:42 ID:???

次スレ立てましたので誘導させて頂きます。

【レジスタvs】Another-CU_10【ギフテッド】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1398138423/l50


 結局ほぼ一ヶ月まるっと充電させて頂きました、すみません。
 その間はペテロの葬列に影響されて宮部みゆきの作品を読みまくったり、
お薦めされたAngel Voiceを読み始めてみたりしました。
 Angel Voice面白いですね、早く全巻読破したいです。
 それからベビステが本誌でそろそろ完結に向かってる気配が見えて少し寂しいです。

 そんなこんなでどうか今後とも宜しくお願い致します。
 このスレの残りはスレ末外伝や雑談ほかに使いたいと思います。

958 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/09/02(火) 12:30:21 ID:???
すみません、誘導先のURLを間違えました(さっそく)

【レジスタvs】Another-CU_10【ギフテッド】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1409626078/l50


959 :アナカン:2019/03/02(土) 02:51:22 ID:???
今更な埋め ネタ帳公開(今でもアナカンを忘れないでいてくれる人がいたので)

@ラムカーネとゼロシステム
ゼロシステムはマイスターM的な人物(アリスマーガトロイド)の、魂を物に宿らせる呪術と
ドクターJ(ヤコブ・ファロベック)の魂魄の魂を希薄にする心理誘導術の組み合わせ
ライフストリーム中にある無数の魂の中から、戦争の原記憶を宿らせ、目の前の戦い
(殺し合い)に勝利する最適行動を魄である人間に教えているのがゼロシステム。
サッカーではなく戦争をベースにしているため、ラムカーネのような精神的限界が起こる。
通常の人間なら即廃人。
ゼロシステムをインストールして死ななかったのは2名、ラムカーネとクライフォート。
クライフォートは元の人格(魂)が消失し、闇から来たナニカが宿って怪物となった。
ラムカーネは本人の強靭な意志がゼロと戦い続けている。

ゼロシステムに打ち勝つには、戦争からサッカーの原記憶へとシステムを再構築する必要が有る。
だがその方法は分からない。
オワイランは神聖皇弟の同位体、ナムリスとは異世界で兄弟。
神聖皇弟は自由に自らの魂を魄から脱離させる事が出来た。
オワイランが砂漠の心(砂漠の砂から漏れるライフストリーム)を感じ取る力があるのはその影響。
ゆえにゼロシステムをインストールしてもオワイランは影響が少ない。(蟻地獄ディフェンス、オフサイドトラップ、サインプレーを得る)
オワイランはゼロシステムを体験し影響を減らす術を理解する。
ラムカーネにそれを施す事が出来る。(前半+2、後半は-2程度だがオワイランの指示で±0行動指示も可)
最終的に前半は若林、後半は森崎の感覚で運用か。(要検討)

960 :アナカン:2019/03/02(土) 02:58:14 ID:???
Aヤコブ・ファベロック(ドクターJ)
人格を喪失させる洗脳実験の被験者がラムカーネ、ドクターJによる
実験は成功。 行動原理はゼロシステム(アリスの能力)によって戦闘における最適解が選ばれる。(名前のないかいぶつ)
しかしドクターJは彼の母を愛してしまい、悲しみを感じる。
ラムカーネを実験から逃がそうとするが失敗。 目を失う
感情のままに生きる事は人間として正しい生き方。人間は何にだってなれる。
15歳、ラムカーネを奪還。
ラムカーネは少女との出会いで本来の自分らしさ、感情を取り戻しつつあった。(もう怪物じゃない)
ジョアンの提案でサッカーを、Jは反対しなかった。闘いのマシーンでなくなるならと。

Bオワイラン
H博士と旧知。よってドクターJ、ゼロシステムの事を知る。
自ら体験し、それが多世界による自身(ドルク皇弟)の知る禁法に通ずる物と察する。
一人で闘っちゃいけないんだ、ラムカーネ。
そのシステムは一人ぼっちなんだよ、一人で戦っちゃいけないんだ!一人では、目標を見失ってしまうんだ!」
「ミスギも言ってた。サッカーは選手一人で、暴走したって駄目だって」


マンチェスターの街でフライハイトはオワイランと接触
ドクターJの居場所(ドイツのとある山村)が分かった事を伝える
フライハイトは試合観戦中に陸とも再会、陸はミハエルに神がかり=死相があると言う。
フライハイトはオワイランと共にドクターJへ会いに行くだけのつもりだったが、ヴィオラに入る事に決める
ハンブルガー戦後のEDではフライハイト、オワイランがドクターJと対面してゼロの秘密を暴いて終わり
クライフォートの事を匂わせる

961 :アナカン:2019/03/02(土) 03:04:12 ID:???
Cエフゲニー・C・ピャタコーフ
クワドロブルタッチ、ストレートラインステップ、バタフライエッジ
伝説のバレエダンサー、ニジンスキーの再来と呼ばれた。銀盤の宇宙人。クライフも宇宙人と呼ばれた。
あまりの芸術性によって精神を持って行かれた(ニジンスキーと同じ)
再起不能であったが回復してサッカー選手に

Dヴォルフガング・フライハイト・グリマー
511・シェルタード・スクール、雨が振ると超人シュタイナーがやってくる。
サーカス所属 姉さん
普通→弟 雨→トロワ
名無し、どうしても呼びたければフライハイトと呼べ。
オワイランと旧知。 ラムカーネの症状に思いあたりがある。

Dアドルフ・ラインハルト・ポブルセン
511・シェルタード・スクール、異常な暴力性、残酷性の男。
イメージ:アリー・アル・サーシェス
サンパウロに入団希望、トライアル受け
翼に怪我をさせ、翼はその怪我がリオカップ中に再発して敗北
三杉達に対してもテロ?モニカ拉致等?

Eマエリベリー・ハーン(マネージャ)
全てを敢えて差しだした者が最終的に全てを得ると呟く。全日本参加を決めた三杉に。
ヴィオラのマネージャーに就任。心理描写は一切ない。正体は幻想郷の八雲紫。
本当のメリーは遥か古代に飛ばされた。世界の理を破った大いなる罪によって。
竹取のカグヤ姫と同様に。

962 :アナカン:2019/03/02(土) 03:33:36 ID:???
F多世界の人格が混ざること
ナムリスとマエリベリー達の行動により僅かな時間に世界が混じり合った。
大きな影響を残さない程度には戻ったが、中には例外も。
また、そもそもの例外としてヨハン・クライフを用意。
数多の世界線を感覚的に知る超越した未来人のような扱い。

Gミハエル
バルサ戦の最終時で本編ミハエルと混じりあってしまった。
三杉とヴィオラメンバーへの恩返し→利他の精神が行動の基盤だったが、
本編の三杉への恋心が混ざりゲイ若しくはバイとなった自分に戸惑い苦悩。
モニカの助力、マエリベリーとの良い意味での無関心な触れ合いで少しずつ受け入れる。
どこかのタイミング(ピンチ・ポブルセン暗躍時等)で試合前に三杉にカミングアウト。(気持ちは伝えない)

ミハエル「ユーが行きたいと言っていた、勝ち負けのない場所。
     そこに行く為には勝つしかないと言っていた場所。
     連れて行ってあげマスよ。あの日の約束通りに。」

三杉「ミハエル、君はこの試合の前に自分がゲイだと言っていたよね。
   答えてくれミハエル。君は僕を好きだからここまで戦ってくれたのか?」

ミハエル「フフン、つまらない事を言いますね。(当たり前じゃないですか)
     申し訳ないですけれど。(ユーは)
     タイプじゃないんですよ。(ボクの全てです)」

ミハエル「ミスギ………
     ボク(ゲイ)は気持ちが悪いですか?」

三杉「さっきの言葉を返すよ。
   君にしてはつまらない事を言うね。
   君(ミハエル)は君(ミハエル)だろ。」

963 :アナカン:2019/03/02(土) 03:52:25 ID:???
Hアルシオン
オレの上に 太陽など無かった
いつも夜
だけど 暗くはなかった
太陽に変わるものがあったから
コーチ・・・あなたは オレの太陽だった
偽物の太陽だった
だけど その身を焦がし道を照らす
オレの たった一つの光だった

幼少時、ジョアンと出会う前に幻想境に迷い込みサッカーの技術を磨いた。
この頃の記憶はない。
霊夢が師匠であり初恋の相手。
ウンと年上の女性しか好みじゃないのは潜在的な霊夢への恋心の影響。
年上じゃないのに蓮子を気にするのは何かを感じてのこと。
重力、圧力、威圧力など全ての力場のから自由になれる能力の片鱗(陽力)を持ち、
これがシューティングスターの秘密。
霊夢の能力の片鱗であり、霊夢のプレーを真似るうちにシューティングスターを撃つ時だけ片鱗が顕現する。
過去にユブンタイが実施したアルシオンの運動能力テストでシューティングスターを撃つ時のみ
物理学上ありえない事象が発生、それはジョアンに対しても隠蔽されている。

第2部後半にて急に下手になる。
サッカーが好きでなくなったから。
日本特有の神社…を思わせる風景の夢を見る。
博霊神社を求めて第3部辺りで日本へ飛び、その過程で納豆に感銘を受ける(ピクシーのネタ

アルシオンと三杉、翼の絡みはどこかで

964 :アナカン:2019/03/02(土) 04:06:05 ID:???
テオドール・ハンス・ヨセフ・カペロマン「この世界に神は居ない」 タイトエンド、テールバック
 二種類の回転を組み合わせて撃つサイドワインダー(2タッチ)/
 どんな角度からでもピンポイントにシュートコースを見出し曲げて入れるサイドアタッカー(1タッチ)

二ールス・アンドレアス・メッツァ「狙い撃つぜ」 クォーターバック、キッカー(オンサイドキック)
 ピンポイントパス常時発動
 確率でトップスピンパス この際カペロマンはダイレクトでサイドワインダーを撃つ(ブーストサイクロン的)

アルフレッド・ミュラー「抱きしめたいな、サイドアタッカー!」 セーフティ、ラインバッカー
 タックル技かマーク技にアルフレッドスペシャルか

翼サイクロン→黄金回転

マッハシュート→レッキングボール 回転による左半身失調でボールが消えて見える

コインブラ
1800末〜1900初期 回転の技術が流出
ツェペリ?→No
王族護衛軍→追放された者→原住民の女性(サンドマンの姉)と夫婦に
その息子がアルツール・フリーデンライヒ(偽名のジャイロ)
→ツェペリへの敬意(当時の総代はジャイロ・ツェペリ)
フリーデンライヒの息子がコインブラ


遠征:サンパウロ、バルセロナ、マンU、ハンブルガー
   翼が怪我(ポブルセン暗躍)→リオカップは森崎勝利
JC:日本ウルグ、パルメイラスハンブルガー、アヤックスアメリカ、コロンビア韓国
日本がパルメに負けると森崎重症
テストマッチ:スウェーデン
WT:カンピ、日本、イタリア、アルゼ、ドイツ、オランダ、フランス、ウルグから検討
   ブラジルはカンピと準決勝で敗れる、アルシオンとコインブラ、楽しさ思い出す?



965 :アナカン:2019/03/02(土) 04:09:24 ID:???
アンザーニの言葉(どこかで)
「彼らがこれから歩む『苦難の道』には何か意味があるのかもしれない…。彼らの苦難が…どこかの
誰かに希望として伝わって行くような、何か大いなる意味となる始まりなのかもしれない…。
無事を祈ってはやれないが、彼らが『眠れる奴隷』であることを祈ろう…目覚めることで…
何か意味のあることを切り開いて行く『眠れる奴隷』であることを…」。

『眠れる奴隷』。僕らは日常生活で“これも運命だよ”“運命だから仕方ない”、
そんな言葉に出合うことがある。運命=死と捉えた場合、王様であろうと法王であろうと、
人間はいつしか必ず死ぬわけで、その意味において人間は運命の奴隷だ。ただし奴隷には二通りいる。
運命が決まってるからと何もせずにいる“眠ったままの奴隷”と、たとえ運命が決定されていても
、そこに至るプロセスを意味あるものにしようと立ち上がる“目覚めた奴隷”とだ。

「そうだな…わたしは“結果”だけを求めてはいない。“結果”だけを求めていると、
人は近道をしたがるものだ…近道した時真実を見失うかもしれない。やる気も次第に失せていく。
大切なのは『真実に向かおうとする意志』だと思っている。向かおうとする意志さえあれば、
たとえ今回は犯人が逃げたとしても、いつかはたどり着くだろう?向かっているわけだからな…
違うかい?」。
僕は殉職した警官が言う“結果だけを求めていると近道をしたくなるし、真実を見失う。
大切なのは向かおうとする意志。それさえあればいつかはたどり着く。向かっているのだから”
というメッセージに、一体どれだけ救われたか分からない!僕らはテレビや雑誌から毎日のように
「早く成功しろ」と脅迫されている。常に他人と比較されスピードを要求される。
その中で出合った同僚警官の言葉は、僕が人生に対して感じていた息苦しい焦りを取り除いてくれた。

「友を大切に想う気持」や「自分の信じた道を突き進む勇気」、
「絶望的な運命に立ち向かう覚悟」。こうした全ての『黄金の精神』が、
“人間はこんなに素晴らしい”という『人間賛歌』になり、
僕らが日々の苦難の道(人生)を生きていくうえでの希望となってくれたら素晴らしい


966 :アナカン:2019/03/02(土) 04:11:02 ID:???
天才とは

頂点に立つ人物は他の人より少しか、ときどき熱心に取り組んできたのではない。
圧倒的にたくさんの努力を重ねている。
複雑な仕事をうまくこなすためには最低限の練習量が必要だという考えは、専門家の調査に繰り返し現われる。
それどころか専門家たちは、世界に通用する人間に共通する“魔法の数字(マジックナンバー)”
があるという意見で一致している。つまり1万時間である。
「調査から浮かびあがるのは、世界レベルの技術に達するにはどんな分野でも、1万時間の練習が必要だということだ。
作曲家、バスケットボール選手、小説家、アイススケート選手、コンサートピアニスト、チェスの名人、大犯罪者など、
どの調査を見てもいつもこの数字が現われる」

【人の心に灯をともす】http://merumo.ne.jp/00564226.html
 より この法則は、世界的な神童や天才と言われる人にも通用するという。
つまり、「生まれながらの天才などいない」ということ。 そして、それは努力だけが全てを決める、
という単純な話ではなく、努力にプラス、「トレーニングや勉強を続けることができる環境」や、
「他者の協力を得ることが上手な性格」、などがなければいけないと言う。 世界に通用するには、
1万時間の練習が必要。
「努力する人は希望を語り、怠ける人は不満を語る」(井上靖)
不平や不満を言わず、コツコツと努力を重ねる人でありたい。

967 :アナカン:2019/03/02(土) 04:14:31 ID:???
ネタ帳あんま内容なかったすね

968 :アナカン:2019/03/02(土) 04:31:09 ID:???
能力値管理ファイル
フォーメションファイル
技ファイル
更新の友
試合の友
WIKI用
確率例

よくもまあ色々なファイルを作っていたものです

969 :森崎名無しさん:2019/03/02(土) 23:02:18 ID:???
おかえりなさい、お久しぶり。
やっぱり結構ネタで詰め詰めだったのですね。

ちなみに1万時間って本当なのかって調べた人もおりまして、
「数字自体に根拠はないが、多大な努力を払っている。多くの数値を出しているのも確かだ。
しかしそれは成功の数や時間ではなく、失敗の数と時間と、そして悪意だ」(意訳)
と結論付けてました。(悪意はネガティブではなくポジティブな意味で)

努力話もアップデートされていくので、結構その周辺の話面白かったりします。

970 :アナカン:2019/03/04(月) 23:17:10 ID:???
ネタ帳とは言え、残しておかないと決定内容忘れないためのメモでしたね。
頭の中のネタ帳には固まりきってない分岐がもう少しあったと思います。

天才話は三杉を表現するには避けられなかったですのでね。
生まれながらとかチートとか、そう見えないように気をつけました。
新田やレントゥルスのみたいに天才と言うには実力不足ながらも、
意外性のある動きからチョイ天才肌くらいは許容して。
以前も書いたかも知れませんが、天才とは常人がかけるよりも
遥かに大きいコストを自ら進んで延々とかけ続けられるような
人間としてましたね、このスレでは。

971 :アナカン:2019/03/06(水) 17:06:34 ID:???
10.キャプテン三杉について

キャプテン三杉は言わずもがな、三杉について書いてみたいとの思いから
スタートした物語です。

キャプ森本編では当時ジャパンカップのウルグアイ戦の頃で、後悔させない筈の
三杉がポカしまくって不評が上がっていたと思います。

三杉が原作でもキャプ森本編でも埋もれてしまうのは何故か?
やはりサッカーをまともにプレイできる時間が絶対的に少ないせいだろう。
その三杉がハイスクールエイジもサッカーをプレーできる状態にあれば、
更に適切な指導者を付けてやる事が出来れば、翼や森崎に劣らぬ存在になるに違いない。
いや、彼らを上回る選手になる筈なんだ。
そういった妄想が種となり、原案を検討するに至ったのです。

適切な指導者とは誰か、出てきたのはキャプテン翼5のジョアン監督です。
直後に夕暮れでカンピオーネの主要メンバーに無残にも敗れる
三杉とラムカーネの姿が頭に描かれました。

尚、アルシオンについて深く描写しようという思いは当時全くありませんでした。
その辺りはキャプテン三杉初期でのキャラの定まってない彼の描写から、
うかがい知れると思います。

ジョアンに指導を受け、小学生時代の格を取り戻した三杉。
しかしそんな三杉がジョアン、アルシオンの下のモブとして相容れると思えず、
また自チームがカンピオーネ+三杉だと最強すぎて面白くないとの直感から、
三杉とそのチームメイトはカンピオーネから落ち零れたメンバー、
或いはカンピオーネのかませ犬として指導されたチームと決めました。

972 :アナカン:2019/03/06(水) 17:10:14 ID:???
11.フィオレンティーナについて

落ち零れたメンバーでチーム結成か、あらかじめ当て馬として用意されたチームか、
これは自由度やシナリオの作り易さから後者とし、それならば舞台はイタリアの
フィオレンティーナにしたいと直ぐに決まりました。
チームをイタリア フィオレンティーナとした理由は次の通りです。
 @キャプテン翼5の舞台なので敵チームの設定が比較的楽そう
 Aフィレンツェに訪問したことあるため描写が多少楽そう
 BセリエA名門だが破産によりセリエC2に落ちた歴史がシナリオに使える
  ※アナカン1部のエピローグでのチーム破産エピソードは、
   着想時に概略定まっておりもっと長く重く書くような想定でした。
尚、にキャプ森本編の事情(ジョアン・アルシオンがイタリア国籍)は一切鑑みてません。
自分の描き易さや着想を最優先にした結果です。

973 :アナカン:2019/03/06(水) 23:02:56 ID:???
12.チームメイトについて

フィオレンティーナのメンバーを決める時に考えたのは次の事です。
 @絶対にブンナークを入れたい
  ※ブンナークはアジア予選以降全く登場のないキャラでありますが、
   私感ではWY編で無傷の翼を(しかも1on1で)最も苦しめた男だと思います。
   しかも直情型、素直、涙脆いとキャラ立ちも良い。
   そのポテンシャルをキャプテン三杉で発揮して貰いたい。
   そして彼の原作描写、性格からリベロだけでなくFWもいけると確信していました。
 A新田は必要だろう
  ※ジョアン監督と言えば新田、そして私も新田が好き、キャプ森本編で不遇。
   この3要素から新田をシャドーストライカーとして入れる事もすぐに決まりました。
 Bフィオレンティーナは訳ありの集まり
  ※故障してブランクのあるバンビーノ、中山を入れる。
   カンピオーネのベンチメンバーを一部フィオレンティーナに入れる。
   またカンピオーネスタメンのモブメンバーもポジションをちぐはぐにして入れる。
   ブンナークがムエタイからの転向なので、もう一人オリキャラで別スポーツからの
   転向者(ミュラー)を入れる。
Cカンピオーネの強化
   カンピオーネのメンバーが減った分、各国の名有り選手で補強する。
   元のメンバーもキャラ付けして補強する。
   シニョーリをカンピオーネに入れる。
   ついでにキャプテン翼2を参考に、そのメンバーをイタリア各チームに振り分けて
   カンピオーネをラスボスとして深く描写する。
   1部のラスボスはシニョーリのパルマとし、クスタもパルマに入れる。

この辺りまで短時間で一気に決まっていました。
その後、大会名や大会形式を考えるため、イタリアのセミプロの情報とか集め出したと
記憶しています。

974 :森崎名無しさん:2019/03/07(木) 22:36:49 ID:???
ブンナークは相性が付くほど人気でしたねえ。入れたのもFWにしたのも本当に正解だったと思います。
自信喪失したと思えばすぐ立ち直ったり、メガロ止めたり、
三杉に突撃受けたり、思いっきり説教受けたり、非常においしいキャラでした。
ある意味で象徴的でしたね。ブンブンと言えばアナカンさんだってぐらい。

975 :アナカン:2019/03/09(土) 05:46:13 ID:???
ブンナークは期待した以上の存在感を放ってくれました。
特にvsレッチェでの同点弾は、そこまでの苦戦も相まって爽快感半端なかったです。
私の思惑を遥かに越えたのは、ブンナークとブルノさんくらいのものでしょう。

当初の検討ではフィオレンティーナ離脱候補にブンナークの名があったのですが、
「ブンナークを外すなんてとんでもない」程度にチームに馴染みました。
ワイは間違ってなかった

976 :アナカン:2019/03/09(土) 05:47:58 ID:???
13.選手の能力値について

折角自分のスレを始めるのだから能力も独自に決めたいと考えました。
確か…基本能力として脚力、技術力、体幹、知力、守備力、心肺能力辺りを設定し、
そこから計算式でサッカー能力(ドリブル、パス、シュート等)が導かれる形です。
同時に練習内容も筋トレ、戦術研究等を決め、それにより基本能力がどんな配分で
上がるかまで作りました。
まずは以下のように選手のタイプ毎のモデル選手を作り、キャプ森本編JY編での
選手データやテクモ版選手データをベースに基本能力とサッカー能力の相関性を
合わせ込みました。
 オールラウンダーMF:翼
 オールラウンダーFW:シュナイダー
 パワーストライカー:日向
 シャドーストライカー:新田
 テクニック特化:三杉
 タックル特化DF:早田
 ブロック特化DF:次藤
また能力アップは三杉のみ練習指定型、その他はレベル管理型としました。

しかしこれはらシステムをいたずらに複雑化させる結果となっており、
恐らく参加者にとって優しくなかったのでは…と、後々反省する事となりました。
キャプ森本編のシステムがやはり分かり易くて良かったと思います。
作業としては楽しかったですけれどね。

尚、必殺シュートの補正値とガッツ消費量は大きくなり過ぎないようにしました。
主に+4〜+6程度、特に格の高い技のみ+8程度の想定です。
これは、必殺シュートを1度撃っただけで体力の殆どを使ってしまう仕様の場合、
トライ&エラーが必要な場合に如何ともしがたくなるからですね。

977 :アナカン:2019/03/09(土) 05:49:51 ID:???
14.ラムカーネについて

GK役にラムカーネを充てる事は最初期に決まっており、しかも三杉の物語を作ろうか
と思った直後には彼の事が頭の片隅にある程でした。

ラムカーネは御存じながら前半戦での超絶高性能、後半戦での段階的性能低下
(最終的にザル)が大きな特徴です。
フィオレンティーナは非常に強力な敵(カンピオーネ)を相手にする為、
GKが弱くてはいけない、ある程度の強さが必要。
しかしカンピオーネに対抗できる『ある程度』とはどんな物か?
それは他のチームに対した時に『強すぎる』にならないだろうか?
GKが強すぎると1つ1つの試合から緊張感が失われてしまいます。
だからこそ最強と最弱を併せ持つラムカーネはうってつけな存在でした。
(更にキャプテン三杉の方向性が戦術重視と定まった事で、
 彼の存在はフィオレンティーナのピースとしてピタリとはまりました。)

また彼のモチーフをガンダムWのヒイロ・ユイをモチーフとし、その特徴
(最強→段階的に最弱へ)の理由をゼロシステムのせいとしました。
一体何が原因でこうしたのかは覚えていません、思いついたとしか。

しかし彼の超然あるいは達観した言動は、三杉にとって良好な刺激になりました。
三杉は周囲に頼られ相談され易い人物ですが、逆に彼が困った時、彼が困るほどの
内容について相談できる相手はそうそう居ません。
故にこそラムカーネのシンプルな力強い一言こそが、三杉にとって目から鱗なのです。

ほんと、色々とピースにはまった替えの効かないキャラでした。

978 :森崎名無しさん:2019/03/09(土) 21:53:10 ID:???
ラムカーネがGKである以上どんなチームでも楽勝とはいかず、
かといっても無理ゲーにならない、絶妙過ぎました。
最高に頼れるGKなのに頼りたくない、頼れないのに頼ってしまう、
頼ったら最後、もうどうしようもない。摩訶不思議な感覚でした。
(最初ラムカーネって聞いたときは、
「あれ? それ強すぎない?」と思ったのは秘密)

979 :アナカン:2019/03/12(火) 21:43:50 ID:???
ラムカーネは当初想定以上にハマった例ですね。
何となく、こんな感じの選手だと、こんな感じになりそうかな…
というザックリの想定が割と上手くいくパターンが多かった印象です、
キャプテン三杉は。
いや、想定に乗らない時は描写でごまかしてたから、自分で思うより
見通しは下手くそだったかも知れません。

980 :アナカン:2019/03/12(火) 21:45:28 ID:???
15.vsボルドーについて
 
キャプテン三杉で最初のテストマッチとして、ボルドー戦を実施しました。
私は試合を行なう時、それが可能であれば試合以外に何かしら目的を設定していました。
ボルドー戦においては以下の通りでしたね。
 @三杉の実力は現時点で世界トップクラスに歯が立たない事を示す。
  →VSピエールは余程2D6が偏らないと勝てないように設定しました。
   結果は紳士SUGEEEEEEEEEEだったと記憶してます。   
 Aジョアンの教え子はイタリア以外の地にも存在する事を示す。
  →フランスとその他の国に強化可能なようにするため、
   ジョアンの影響力の広さを表すためにフランシスを登場させました。
 Bカンピオーネのオーナーがユブンタイであり、実績も名もないチームが
  ワールドトーナメント出場権を得られる裏事情を示す。
  →ボルドーの偉い人がFIFAの創始者だか何だかの血縁者だったと思うので、
   その影響力を利用してカンピオーネが大舞台に立つための理由付としました。
 Cフランス強化の伏線を示す。
  レ・ブルーと言えば銀色のカルテットなので、中盤に強キャラを4名入れたいと
  思いました。
  ピエール、ナポレオン、フランシス、それとカンピオーネモブのデサイー。
ナポレオンを中盤に数える目論見はこの頃からありました。
また守備にはDFとしてリリアン・テュラムがモチーフの選手と、
GKアモロさんは魔王要素追加で考えていました。
尚、アモロの魔王要素は後付けです。
キャプアモ面白かったのでスレ主さんに許可貰いました。 
 Dワイ自身の試合描写やデータ管理の練習。
→そのまんまっす。

981 :森崎名無しさん:2019/03/13(水) 00:28:11 ID:???
うまくいかなかった例……目立ったものだとディエゴとか?
(最終的にとんでもない感じになりましたけど)

あの試合は流石三杉、流石ピエールとしか言えなかったなあ。
勝敗に関しては主にGKの差が大きかったような気もしなくもないですが。

982 :アナカン:2019/03/21(木) 07:24:24 ID:???
16.ボルドー戦後

最初の試合を終えた時点で、物語の大綱について整理を行ないました。
この際の大きな見直し点としてはジョアンコーチの思惑になります。

着想時のジョアンは彼自身の野心のため、他者の人生を丸ごと利用する男でした。
即ちキャプテン翼5そのままの人物像…ロベルトが怪我で引退する事になった
罪滅ぼしとしてサッカーのコーチングを極め、世界最強のチームを作る…という
謎の論法で、世界を股にかけて行動する感じです。
しかしながら、ここで私の頭の中にようやくアルシオンという存在が現れました。

アルシオンとは何者なのだろう?
アルシオンはジョアンにとっての最高傑作、つまり彼の野心のための道具なのか?
いや違う、アルシオンがジョアンのためにではなく、
ジョアンがアルシオンのためにの方がしっくり来る。
贖罪や罪滅ぼしを考える人間は、何かに自らを差し出す人間であった方が良い。

そういった思いから、アルシオンが何者であるか、ジョアンは何故アルシオンの
ために行動するかを組み上げていく事となり、
この結果としてジョアンの情の片鱗を示す描写が増える事となったのです。

アルシオンとの関係はアナカンのプロローグで100レスも使って語られるほど
重要な扱いとなったのにはこのような経緯がありました。

983 :アナカン:2019/03/21(木) 07:26:48 ID:???
17.オジオについて

オジオはカンピオーネの控え選手であり、他メンバーより能力が若干高いMFです。
それに則りフィオレンティーナでも他のモブキャラより少し強いMF(パサー)に設定し、
キャラ付けは今更言うまでもなくBaby Stepの丸尾栄一郎としました。

ベビステは喜ばしい事にブレイクし、40巻以上で完結となりましたが、
当時は面白いけれど超人要素なく、いつ打ち切られるか心配と言う時期。
全面的にステマしたろという思いでやってました。

オジオは特徴的且つスポーツ理論を噛ませるキャラ付けをしたお陰か、
キャプテン三杉のストーリーの充実に大変役立ってくれました。
特に重要なのはカンピオーネメンバーとの因縁を初めて持たせた点であり、
この結果として『主役回』という試合の大きな盛り上げ要素が生まれました。

レッチェ戦のイスラス・ディッテンベルガと日本人3人組、
ユーヴェ戦のカルバリョとダラピッコラ、ミハエルと三杉、
ローマ戦でのフィッツウォルタとオジオ
第1部コッパ・イタリア・プリマヴェーラの成功にこれらが寄与したのは
疑いありません。

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0ch BBS 2007-01-24