キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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レス数が950を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。
【伝説の】Another-CU_9【継承者】

1 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/04/22(火) 12:47:04 ID:PG0gsAI6




この物語はフィクションです。
史実や実在の人物を連想する場面があるとしても、この物語とは関係がありません。
風土、名称については文献を参考としていますが、想像のウェイトも大きく、事実と異なります。


そして……この物語は キャプテン森崎のアナザーストーリーであり…
  とある貴公子と仲間達の サッカーに賭けた青春を描くストーリーです。


恋愛は二の次に、サッカーに命を削って頑張る彼等を応援してあげて下さい。




302 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/06(金) 16:16:10 ID:???

クライフ「それはFIFA元副会長の爺バカと私は聞いている。」

トゥイーティ(正解でち。)

クライフ「いずれにしても外部から組織を動かすにはコネクションだけでは足らん。
      金の存在がどうあっても不可欠になる。 それがこのチームには絶望的に欠けている。」

ファンベルグ「なるほど、正論です。 それで第二の理由は?」

クライフ「簡単な事だ。 このチームではどう逆立ちしても勝てない試合がある。
      そこで負けた時点でこのチームのWトーナメント出場の可能性は失われる。」

ファンベルグ(テストマッチのスケジュールを既に知っている…?
         いや、そのテストマッチに組み込まれたチームの監督ならば当然かもな。
         帰納に使用する情報の蓄積量がやはり私とは違うという事か。)

クライフ「まあ私がバルサBのヤツラを勝たせる気があれば、今日でそのチャレンジは終わっていた
      所だったがな。 さて、これで満足か? いい加減本題の応えを聞きたいのだが。」

ファンベルグ「ええ、もう十分です。 随分と回答を引き延ばして申し訳ありませんでした。
         私は… バルセロナに移籍するつもりはありません=v

クライフ「なんだと…? 何故だ?」

ファンベルグ「私はこのフロレンティア・ヴィオラがWトーナメントに出場を果たす気がしています。」

クライフ「それは何の話だ?」

ファンベルグ「貴方の預言が外れるという話です。」

303 :一旦ここまでアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/06(金) 16:20:35 ID:???

クライフ「ほう… それはキミがセリエAで今後3年以上プレイを続けられるという話に繋がるのかな?」

ファンベルグ「私はそのつもりですよ。」

クライフ「残念だがそれこそ根拠なき勘、ひいては願望の域を出ないのではないかね?
      負傷したくないと考えていれば負傷をしない訳ではない。
      まして相手のDFが負傷させるつもりで当たって来るならば猶更な。
      先の事を考えるならb」
ファンベルグ「私はクライフの掌の中のマルコで終わるつもりはありません。」

クライフ「…」

ファンベルグ「何より私は現役のサッカー選手=A引退した後の事を今考えるつもりもありません。
         これからも目の前の1プレーに挑戦し続けるだけです。」

クライフ「愚かな……。 だがキミらしいと言えばキミらしい物言いだな。」

ファンベルグ「ご厚意は感謝しています。」

クライフ「ふん、よく言う。 だが私も一度の失敗でチャレンジを諦めるつもりはない。
      このチームのWトーナメント出場が潰えた時、再びキミの前に現れるとしよう。
      私の預言が正しければキミの考えも多少は変わるだろうからな。」

ファンベルグ「了解しました。」

トゥイーティ(ふーむ。 この話をメディアに売ったら幾らになるでちかね?
        いやいや、こういうのは発言力のある人間に売ってコネクションを…)

304 :森崎名無しさん:2014/06/06(金) 16:21:24 ID:???
金が足りない?オーナーがラピュタの財宝見つけて大もうけするからだいじょーぶだいじょーぶ

305 :森崎名無しさん:2014/06/06(金) 16:23:46 ID:???
多分エムスカの姪っ子辺りにおさげの少女がいると思うw

306 :森崎名無しさん:2014/06/06(金) 16:52:43 ID:???
元ネタのファンバステンの特徴を考えるとトップ下で
チャンスメーカーやっても行けそう長生きしそう

307 :森崎名無しさん:2014/06/06(金) 22:39:57 ID:???
戦術でも戦力でも上の相手か、でも一先ずはディフェンスを一段階上ろう

308 :森崎名無しさん:2014/06/06(金) 22:48:12 ID:???
オワイラン、スペルマンが直ぐにでも強化されそうな気配?

309 :森崎名無しさん:2014/06/07(土) 14:17:35 ID:???
シンプソンのスルーパス対策を考えるとオワイランに必殺パスカットがあると助かるか?

310 :森崎名無しさん:2014/06/07(土) 16:46:22 ID:???
この先の展開の予想:ラピュタの雷でヒドラ蒸発、エムスカエンドへ

311 :森崎名無しさん:2014/06/09(月) 12:46:18 ID:???
昨日NHKのミラクルボディをさわりだけ見たけど
ああいったのが周辺視なのかな

312 :森崎名無しさん:2014/06/09(月) 13:05:10 ID:???
もうすぐワールドカップ開幕ということでワクワクしている。

313 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/09(月) 17:12:07 ID:???


〜その数時間後〜 <フィレンツェ/市民病院>

 搬送された市民病院で一通りの検査が終了していた。
 選手総出で来ていたが、結果の説明は三杉とマエリベリーの2人が代表して受ける事となった。

三杉「つまり異常なし…なんですよね。」

            _ -‐         `ヽ
                 ,、 ::: l:::}    ヽ
         /  ,,,   l::!.  /::、   _ l:::} ヽ
       /   ,,、 '''' /::l ´   l:::/  l::::)     ヽ__
       {  ,、゛"_ l:::ノ l::}   _ --― ::: ̄ ̄ :::  ̄ヽ
       {、 l:::l l::}   _ -‐  ̄ :::  :::  ::: ::::  :::  }
       {::l ` _ -  ̄   :::     __;;;;__;;;;_,,_/
         ,ゝ‐'´    l:::}   _;;;;;,ィイlヽヽミミミミミ} /
       l  , 、 .:::  ,.-‐''´  `川l^| |ミミミミミ|´
  r‐、   { ,,,, l:::! / / ,ィュ    川llニコトヽゞヽゞ、
  l  l.  { l:::} ., ヘ_ / / ノノ    川ニコ    __ヽ___
  | _.|.   ヽ ∠_,,, `l          /   /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ
.   |´ レ-、 / /.   |     ノ   /   /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;}
.  | _|_ゝ| /.‐/     レへ /   /、 /_;;-‐;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
   |´ |.  |'   !_ -‐、     `iijjjjj//;;;;;;;;;;;_;;_;;,`ー―---‐一'!
.   | -!  ! ‐-ヽ_.ヽ ヽ‐、      ノ;;-‐´ ̄;;;;;;;;/             !
   ! !  ヽ __;  / _/_/     ,'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!           !
.    ! !  ヽ、`ー/ / /     /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!             !
    !      `、l_lフ_フ     /,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!             !
     !       }   j   /,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!          !
    ヽ    ノィ、 r''    /,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!          !

314 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/09(月) 17:13:21 ID:???

医師「ああ、説明した通りどの検査でも異常は見当たらなかった。」

三杉「呼吸は… 呼吸は今はちゃんとしていますか?」

医師「当たり前だ。 目が覚めたらとっとと追い出したいくらい穏やかに寝ていやがる。」

三杉「そうですか...。」

マエリベリー「キャプテン、何か気になる事が?」

 三杉は以前(ミラン戦直後)暴漢に襲われた際にこの医師の世話になった事もあり、
その腕には信頼を寄せていた。
 しかしこの結果は三杉にとって腑に落ちないように思えた。
 倒れた時のミハエルには呼吸がなかったと記憶しているからだ。

三杉「いや、うーん… 倒れた彼を介抱していた時、呼吸がなかったと思って…」

医師「気が動転していたんじゃないか? 身近な人間が倒れた時にはよくある話だぜ。」

三杉「そう…でしょうか。」

マエリベリー「過剰に心配してしまう気持ちは分かりますが、先生がこう仰っています。
        キャプテンも選手の皆さんも一度寮へ戻り、少し休まれた方が良いと思います。」

三杉「いや、それは出来ない。」

315 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/09(月) 17:16:19 ID:???

マエリベリー「キャプテン、試合をしたのにアフターケアを全く出来ていないんですよ?
        ただでさえクールダウンもなくストレスに晒され続けているんですから…」

三杉「む…(言われてみれば…確かにそれはそうだ。)」

マエリベリー「病院には私が残り、何かあればすぐに連絡しますから。」


☆どうしますか?
 A 心配だがマエリベリーの助言も分かる。やむを得ずここは一旦寮へ戻る。
 B 心配で居ても立っても居られない。自分だけでもここに残ると、頑として主張する。
 C 医師がこう言っている以上、いたずらに心配するのは確かに無意味。ひとまず寮に戻る。

3票決です。メル欄は空白でお頼み申す。

316 :森崎名無しさん:2014/06/09(月) 17:25:01 ID:uaimSi2w


317 :森崎名無しさん:2014/06/09(月) 17:27:48 ID:ABknozx+
A

318 :森崎名無しさん:2014/06/09(月) 17:42:12 ID:rAiNecE2
A

319 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/09(月) 18:39:10 ID:???

> A 心配だがマエリベリーの助言も分かる。やむを得ずここは一旦寮へ戻る。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「………」

 マエリベリーの助言は正論だったが、それでも三杉は決断に十数秒を要した。
 迷っても結論が変わらないのは分かっていた事だったが。

三杉「判った、僕は皆に説明して寮へ戻る。 ミハエルの事は頼むよ?」

マエリベリー「はい、ベッドの脇で見ているつもりです。」 

 そうと決めてしまえば、後ろ髪を引かれているわけにはいかない。
 三杉は医師にも宜しく伝え、診断室を後にした。


三杉「…という訳で検査の結果は問題なし。 本人は今は静かに眠っているそうだ。」

 そう伝えると一斉に『ほっ』『ああ、良かった』『ビックリしたぜ』と安堵の声が飛び出した。
 自分の反応とはあまりに違うため、三杉はこれには少なからずキョトンとさせられた。
 心配をしすぎていたのかと、何やら納得しがたい妙な気分になるが…

320 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/09(月) 18:42:29 ID:???

新田「いやあ、三杉さんが暴漢に襲われた時も頭が真っ白になったもんなあ。
    あの時も今回も大事にならなくて本当に良かったですよ。」
オジオ「不幸中の幸いで済むうちは良いからね、気を付けないと。」

三杉(ああ、そうか。 皆は僕が入院した時も同じくらい心配していたわけだ。
    僕よりも耐性が付いていても不思議じゃないのかな。)

 そう言われてみれば、皆の反応も納得が出来た。
 ただし、その事と自分が心配している理由≠ヘ直接関係がない。

三杉「とにかく一旦寮に戻って各自アフターケアだ。」

 「「「 はい! 」」」

 病院内なので皆大声は出していないが、それでもこれだけの人数が同時に言えば響く。
 急に気になって三杉は『しぃっ』と指を口の前に立てた。

モニカ「あの…」

三杉「えっ」

 …と、ここで意外な人物に話しかけられた。
 …ような気がしたが、三杉はこれが決して意外ではない事を思い出す。

321 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/09(月) 18:45:05 ID:???

三杉「ああモニカ…。 悪かったね、色々と巻き込んでしまって。」

モニカ「いえ、そんな。」

 今日の試合で彼女は臨時マネージャーを勤め、選手たちのモチベータ―にもなったのだ。
 勝利という結果に対し、彼女の貢献は数%では足りないかも知れない。

モニカ「私…残ってミハエルさんに着いていようと思うんですが、良いですか?」

三杉「残ってくれるのかい? 一応うちの正マネージャーが着いていてくれるけれど。」

モニカ「でも……」

先着で
 ★モニカの回答→! card★
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ハート》 「役に立ちたいんです。」
《ほか》 「分かりました…。」
《クラブA、JOKER》 「傍に居たいんです。」

322 :森崎名無しさん:2014/06/09(月) 18:48:14 ID:kARv5if2
★モニカの回答→ クラブ7

323 :森崎名無しさん:2014/06/09(月) 18:48:25 ID:???
 ★モニカの回答→ ハート5

324 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/10(火) 20:23:04 ID:???

> 《クラブ》 「分かりました…。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 口ごもりながら、モニカは了解の意を述べた。
 思う所があるのは三杉にも判ったが、その事で何かを言おうとは思わなかった。

三杉「無事退院する事になったら連絡するよ。
    先生の話だと、このまま何もなければ明日には病院を追い出すそうだけれどね。」

モニカ「まあ。」 クスリ

 少し冗談交じりに伝えると、モニカはようやく笑顔を見せた。

 それ以上は特に話す事もないので、モニカはここで帰らせた。
 そして三杉も選手達を引き連れて寮へと歩き戻った。
 まだ18時になる前だったが、既に日は落ちて空は夜色に深まっていた。
 11月という季節を実感させられた気分だった。


<フィレンツェ中心部/ホテルアルバ>

ディエゴ「誰だ?」

{クライフ「私だ。」}

 受話器の向こう側の相手がディエゴの予想した通りの人物で、ディエゴは内心舌を打った。
 ちゃんと名乗ってはこないが、この声を間違える筈がない。
 昼頃には恐らく同じ場所に居たであろう人物…。

325 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/10(火) 20:26:46 ID:???

ディエゴ(…もっとも、こいつは高みの見物をしていたがな。)

{クライフ「随分と下手な試合をしたものだな。」}

ディエゴ「(チッ、やはり観ていたか。)…言い訳をするつもりはない、オレはもう二度と負けん。」

{クライフ「ほう? 具体的に何をどうする事で負けなつもりでいる?」}

ディエゴ「簡単だ、ラフなスタイルを長時間使い続けずとも勝てるチームを作る。
       現戦術の徹底的な底上げ、そしてこれまで用いなかった予備戦術を複数用意する。
       更に各人が個人だけでも勝負できる武器を一つは持つ。」

{クライフ「ほほう、やはりお前は阿呆ではないな。」}

ディエゴ「抜かせ、阿呆はベップを含むあいつ等全員だ。
       だがいい加減理解しただろう、アンタの言う事だけを聞いているだけではダメだとな。
       そういう意味では悪い試合ではなかった。 到底許せる物ではないがな。」

{クライフ「ふむ、その程度か。」}

ディエオ「なに?」

{クライフ「阿呆ではない、しかし及第にはほど遠い。
       貴様が今日の惨敗で学んだことはその程度かと落胆した所だ。」}

326 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/10(火) 20:28:03 ID:???

ディエゴ「老いぼれが… 奥歯に物を詰めて抜かしてくれるじゃあないか?」

{クライフ「チームの未熟を嘆くばかりで、自身の退場と言う責に目を背けている。」}

ディエゴ「退場を余儀なくされたのは、それだけのプレーが必要だったからだ!
      そこまで追い詰められたのはチームの未熟さが問題だったと言っている!」

{クライフ「それでもチームを勝たせるのがエースの責務というものだ。」}

ディエゴ「ふん、話にならないな。」

{クライフ「貴様の奥の手がアレである限り、同じ失敗は必ずまた起こるぞ。
       それが視野に入っていないほど貴様が愚かだとは私も思っていない。」}

ディエゴ(グッ…!)

{クライフ「分かったところで一つ助言をくれてやる。」}

ディエゴ「…助言だと?」

{クライフ「今日の試合で一度だけお前に感嘆させられたプレーがあった。 …分かるな?」}

ディエゴ「(思考がオーバークロックした時のだな?) ああ。」

327 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/10(火) 20:29:21 ID:???

{クライフ「これからは今までのスタイルを全て捨てて、あの感覚だけを突き詰めてプレーをしろ。」}

ディエゴ「スタイルを捨てろ…だと?」

{クライフ「そうだ。 自ら手を汚すお前のスタイルは所詮子悪党の所業に過ぎない。
       そんな事をせずとも、あの感覚をモノにすれば、誰もがお前に平伏すようになる。」}

ディエゴ「………」

{クライフ「全てを敢えて捨て去った者が、最後には真の全てを得る… そういう物だ。」}

ディエゴ「ハッ、世迷言にしか聞こえんな。 オレは何も捨てる事なく全てを手に入れる。」

{クライフ「(やれやれ)まあいいだろう。 助言もコーチも簡単に受け入れるような奴に用はない。」}

ディエゴ「話は終わりか老いぼれ?」

{クライフ「ふむ、そうだな… ああ、そうだ。 相手チームのコーチの誘いで、ヴェッキオ橋に面した
       オアシス≠ニいうジェラート屋へ行ってきたぞ。 ピスタチオのフレーバーが絶品だった。
       次の遠征地へ向かう前にお前も味わっておけ。」}

328 :本日は以上です。まだこの日の夜のエピソードは続きますアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/10(火) 20:30:59 ID:???

ディエゴ「…毎度ながら、話の最後に下らん雑談を入れるのは何なんだ?」

{クライフ「戻ったらちゃんと感想を言いに来るんだぞ。」}

ディエゴ「断る。」 ガチャ

 乱暴に受話器を置かれた音が聞こえた。
 自身も受話器を置き、ヨハン・クライフは目を細めて口をほころばせた。

クライフ(フッ、父親の些細な楽しみというやつさ。)

 フライング・ダッチマン(彷徨えるオランダ人)は、その異名のようであった頃の自分を愛してくれた
1人の乙女の顔を思い出す。
 そして彼女のお腹に自らの種子が宿っていたと知るのがもっと早ければ…と。

クライフ(それにしてもシーザーという男… まず間違いあるまい、あのような入れ知恵を仕掛けて
      くれるとはな。 話が筒抜けだったにしても、油断のならない人間が居るものだ。
      出来るものならばヨハン共々味方に引き入れておきたいところだが…。)

 させられた一つの約束。
 これを実行するような事は起こらないだろうとは思っているし、そうなっては困る。
 だが、あのような人間がコーチをしている以上、億が一は万が一程度にはなるかも知れない。
 そう考えると、意外に楽観は出来ないとクライフは表情を引き締めるのだった。

329 :森崎名無しさん:2014/06/10(火) 20:44:35 ID:???
乙です。
感想はともかく食べに行くのだろうなw

330 :森崎名無しさん:2014/06/10(火) 22:09:20 ID:???
冬にジェラートのフードファイトを思い出す三杉であった
三杉「あんなことはもうしないよ」

331 :森崎名無しさん:2014/06/14(土) 08:05:30 ID:???
T 翼と
D デート
L ラブ

332 :はい、TDL行きましたアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/14(土) 15:07:33 ID:???

<フィレンツェ中心部/フロレンティア・ヴィオラ 営業所>

 ブロロロロ…

 三杉淳は街の中心部にある、クラブハウスとは別の営業所へとやって来た。
 寮から然して離れた場所ではないが、以前の事件を踏まえてタクシーを利用した。

三杉(何事だろうか。)

 試合後の夜である。
 本来ならばアフターケアに努めなければならないところだ。
 ましてそれを理由として、病院へ運ばれたミハエルを置いてきたのだ。

 しかしコーチであるシーザーが『どうしても今でなくては』と言うならば止むを得ない。
 とは言っても抗議の一つもしてやる必要はあるが…

 ガチャ

三杉「こんばんは」

半沢「こんばんは…っと、ああミスギくんか。 遅くまで大変だな。」

三杉「リザーブとは言えチームのキャプテンですから仕方ありませんよ。
    必要な事だから呼ばれたんでしょうし。 それにしても…」

 見回しても営業所内のデスクには所長の半沢一人の姿だけだった。
 定時から2時間といったところだろうが、それにしても人が少ない。

333 :リグルはメリーゴーラウンドが気に入りましたアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/14(土) 15:10:42 ID:???

半沢「他の現地社員は全員定時で帰宅した。 今は私だけだ。
    ここは日本じゃないからな、残業なんていう文化はほとんどないんだ。」

三杉「そのようですね。」

 苦笑を浮かべながら半沢は受話器を持ちあげた。
 内線を使い、三杉が到着した旨をシーザーへ伝えるのだろう。

 この営業所でただ一人の日本人。
 元は日本で大きな銀行の出世頭だったと聞いているが、話すのは初めてだ。

 ガチャリと半沢が受話器を降ろした。

半沢「必要な事…か。 それについてはそうなんだろうな。
    状況から考えて、それくらいは私からも保証出来ると思う。」

三杉「へえ?」

 疑問符を頭上に浮かべる三杉だが、それに彼が直接答える気はなさそうだ。
 シーザーはクラブハウスではなく、わざわざ人の居ない営業所へと呼んだ。
 おいそれと他人に知られたくない話があると言う事なのだろう。
 悪い話でなければ良いのだがと思わずに居られなかったが、どうやら半沢は
何か知っているようである。
 そんな三杉の思考など知らない振りで、半沢は手振りで『応接室へどうぞ』
と伝え、給湯室へと向かっていく。

334 :また近々行きたいものですアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/14(土) 15:12:32 ID:???

半沢「エスプレッソで良かったかな?」

三杉「いや… 今夜はカフェインはやめておこうと思います。」

半沢「ではハーブティーを持っていこう。」

 三杉は軽い礼を述べて応接室へと足を向けた。

 コンコン

シーザー「入ってくれ。」

三杉「失礼します。」 ガチャ

 ドアを開けると、シーザーの他にもう一人座っているのが見えた。
 それが誰なのか、三杉には一目で判ってしまった。

シーザー「ミランのマルコ・ファンベルグ選手だ。」

ファンベルグ「はじめまして、ジュン・ミスギ。」

 マルコ・ファンベルグ、三杉が以前から憧れを抱いているFWだ。
 三杉の得意とするオーバーヘッドは彼を倣った物でもあり、誰だか判らぬ筈が無い。
 ただ、誰が居るのかは判ったが、何故居るのかは分からない。

 目の前に憧れの人物が居る事を光栄に思うより、疑問の方が前に来るのは当然だった。

335 :ポップコーンはハニー味が一番美味しいと思いますアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/14(土) 15:13:52 ID:???

三杉「はじめまして、ファンベルグ選手ですね。 あの、コーチ… これは?」

シーザー「オレはFIFAの視察員へ挨拶しに行っただけだったんだがな。
      色々と偶然が重なってこういう席を設ける事になった。」

三杉(さっぱり話が見えないが… なるほど営業所に呼ばれた理由は分かった。)

 ファンベルグがクラブハウスに来れば、色々と面倒が起こる事は明らかだった。
 移籍がどうだこうだと、スタッフが勝手な想像を噂として流してしまうだろうからだ。
 そうなると、それは事実と関係なくファンベルグにとって大きな騒動になる事は疑いない。
 彼はこの国のカルチョファンにとって、それほど大きな存在なのだ。

ファンベルグ「Wトーナメントの出場を目指しているんだって?」

三杉「っ、はい。」

 内心にて一つの得心を得た三杉に、ファンベルグは話しかけてきた。
 三杉はやや緊張気味に肯定を返した。

ファンベルグ「その為に各国のビッグネームと試合を繰り返しているとか。」

三杉「はい。」

 今度は冷静に頷いた。
 ファンベルグはそれを聞き、少しだけ間を空けてもう一度だけ問いを投げてきた。

336 :ここは重要な選択になるかも知れませんアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/14(土) 15:14:55 ID:???

ファンベルグ「出場できると思っているのかい?」

三杉「………」


☆どう応えますか?

 A 力強く肯定する
 B 淡々と肯定する
 C 弱気を見せる
 D 出来るかどうかじゃねえ、やるんだよ! 的な感じ
 E 『何故それを?』と逆に問う
 F その他(自由に記述を)

3票決です、メル欄は空白でお願いします。

337 :森崎名無しさん:2014/06/14(土) 15:19:55 ID:w06BPJE6


338 :森崎名無しさん:2014/06/14(土) 15:27:03 ID:7iKr/Kzo


339 :森崎名無しさん:2014/06/14(土) 15:40:32 ID:SMCcGmZs
A

340 :森崎名無しさん:2014/06/14(土) 20:12:05 ID:???
半沢w

341 :森崎名無しさん:2014/06/14(土) 20:18:13 ID:???
ハハッ、僕たちの国に来てくれて本当にありがとう!
楽しんでいただけたようで何よりだよ!
次もまた来てくれるとうれしいな!

342 :森崎名無しさん:2014/06/14(土) 21:28:42 ID:???
なんでバブル入行組がいるんですかねえ……。

343 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/15(日) 10:18:17 ID:???
本田さんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

344 :森崎名無しさん:2014/06/15(日) 10:42:38 ID:???
来ましたねー
やはり大舞台で輝く男です。
しかしウルグアイが敗れるとは

345 :森崎名無しさん:2014/06/15(日) 12:05:04 ID:???
三杉と新田と帰化ブンナークと中山をリアル日本に派遣してくれー

346 :森崎名無しさん:2014/06/15(日) 12:06:17 ID:???
ブルノ「俺がいれば無失点だったな」

347 :森崎名無しさん:2014/06/15(日) 12:07:18 ID:???
ブルノくん、 631 失点

348 :森崎名無しさん:2014/06/15(日) 12:08:34 ID:???
手羽先「リグルがいれば日本は33−4で勝ってたに違いないな」

349 :森崎名無しさん:2014/06/15(日) 12:09:11 ID:???
下剤「君は何を言っているんだ」

350 :森崎名無しさん:2014/06/15(日) 13:23:59 ID:???
あの最後の遅延行為はすごかったですな。

351 :森崎名無しさん:2014/06/15(日) 13:57:03 ID:???
アンザーニ監督もリアル日本に派遣よろ

352 :内容的に厳しい初戦でしたねアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/17(火) 10:42:43 ID:???

> A 力強く肯定する
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「もちろんですよ、必ず出場に漕ぎ着けます。」

 ファンベルグの問いに、三杉は強い言葉で言い切った。
 彼の本心であり、そこに対して迷いは欠片もない。

 それを聞いたファンベルグは特に反応を見せず、三杉の目をまじまじと見つめる。
 一方で傍のシーザーは軽く笑んでいるようだった。

ファンベルグ「……フッ」

 やがてファンベルグも表情を緩め、鼻で小さく苦笑いを見せた。
 三杉はその意味するところが分からなかった。
 好意的なのか、そうではないのか、判別がつかずに言葉を待った。

ファンベルグ「…とんだドン・キホーテだな。」

三杉「ドン・キホーテ?」

 ファンベルグは三杉の事をドン・キホーテと揶揄した。
 物語を読み過ぎて現実と物語の区別がつかなくなり、『騎士として』世の中の不正を正すために
旅に出た辺境の下級貴族、ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ の事に相違ない。
 三杉の事を『正気を失し、狂気に捉われた人間』とまで思ったのか、単なる『道化』の喩えとして
言っているのかまでは分からないが、少なくとも好意的な言葉ではなさそうだ。

353 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/17(火) 10:44:35 ID:???

> A 力強く肯定する
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「もちろんですよ、必ず出場に漕ぎ着けます。」

 ファンベルグの問いに、三杉は強い言葉で言い切った。
 彼の本心であり、そこに対して迷いは欠片もない。

 それを聞いたファンベルグは特に反応を見せず、三杉の目をまじまじと見つめる。
 一方で傍のシーザーは軽く笑んでいるようだった。

ファンベルグ「……フッ」

 やがてファンベルグも表情を緩め、鼻で小さく苦笑いを見せた。
 三杉はその意味するところが分からなかった。
 好意的なのか、そうではないのか、判別がつかずに言葉を待った。

ファンベルグ「…とんだドン・キホーテだな。」

三杉「ドン・キホーテ?」

 ファンベルグは三杉の事をドン・キホーテと揶揄した。
 物語を読み過ぎて現実と物語の区別がつかなくなり、『騎士として』世の中の不正を正すために
旅に出た辺境の下級貴族、ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ の事に相違ない。
 三杉の事を『正気を失し、狂気に捉われた人間』とまで思ったのか、単なる『道化』の喩えとして
言っているのかまでは分からないが、少なくとも好意的な言葉ではなさそうだ。

354 :ミスってしまいましたアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/17(火) 10:46:51 ID:???

 だからと言って、この言葉に対して逆上するような感情の発露は三杉にはなかった。
 それどころかむしろ似合いの言葉であるようにすら思えてしまう。

三杉(そもそもジョアンコーチの誘いに乗った時点で、僕の行動は狂気じみていたよな。)

 無免許医に手術を依頼するところに始まり、ゴールデンエイジを伝説のコーチとやらに全任、
プロ4部のチームに留まってWトーナメントへの出場、ひいては日本サッカーをこの手で変えら
れるなどと真剣に考えている。
 自身の選択の数々を俯瞰で考えてみれば、これらが正気の沙汰とは思えない。
 次々と襲い来る猫に、鼠が真正面の戦いを挑んで勝ち続けられると信じているようなものだ。
 しかもそんな選択ばかりを繰り返しつつ、更にその道を突き進もうとして迷いがない。

三杉「分かっています。 いつの間にやら僕の人生はこんなのばかりですよ。」

 苦笑と共に三杉はそう答えた。
 言葉とは裏腹に、その声に悲壮感は全くなかった。

 ファンベルグは『なるほど…』と声に出さずに呟いたのが判った。
 何か憑物が取れたような表情だと三杉には見えた気がした。

355 :ここ重要ですアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/17(火) 10:49:09 ID:???

 だがすぐに表情を戻し、ファンベルグは再び口を開く。

ファンベルグ「キミは左右どちらの足でも同じ精度、威力でシュートを撃てるか?」

三杉「シュートですか…? 利き足ではない左でも、精度だけならば近いボールを蹴れますが…
    威力も伴うとなると、それはまだ出来ません。」

ファンベルグ「そうか。 ならばまず左足でも右と同じ威力、精度でシュートを撃てるようになれ。」

三杉(これは… アドバイス? ファンベルグが僕へ?)

 どういう意図かは分からないが、憧れの名プレイヤーは確かに自分に向けてアドバイスをくれたようだ。
 内容自体は『左右どちらの足も同じにボールを蹴る』という陳腐な文言だ。
 だが陳腐と言っても決して簡単ではない。
 非常に困難な、サッカー選手にとって永遠のテーマと言っても良い。
 新田もこのテーマについては取り組んでおり、成果を挙げてきている。
 …かと言えば、利き足だけを使った一流のプロ選手だって多い。

三杉(それが今の僕にとって必要なのか?)


☆なんと答えますか?

 A 「分かりました、すぐに取り組みます」
 B 「それよりも、僕にはもっと他に練習しなければならない事があります」
 C 「何故それを出来るようになる必要があるんですか?」
 D 「何故僕にアドバイスを…?」
 E その他(自由記述)
 F 自動選択(自動的に最適な選択がされます。ただし貴公子Pが5P¥チ費されます。)

3票決です、メル欄は空白が宜しいかと

356 :森崎名無しさん:2014/06/17(火) 11:37:47 ID:nQJNifJA
F
選択があるって事は出来るだろうと思うけど
貴公子Pってどこに載ってるんだ?

357 :森崎名無しさん:2014/06/17(火) 11:43:55 ID:85meumIk
C

憧れの選手だからって良いトコ見せようとすると以前のように失敗するし
ここは素直に尋ねておこう。

盲信するかのようなAでなければ悪い結果にはなるまい。

358 :森崎名無しさん:2014/06/17(火) 11:54:15 ID:SaRRCzSM


359 :森崎名無しさん:2014/06/17(火) 12:02:35 ID:pTlw5R7k
C

360 :森崎名無しさん:2014/06/17(火) 12:05:32 ID:KOBlkj7g
F

361 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/17(火) 18:29:31 ID:???

> F (貴公子P:138→133) ※wikiのアナカンページに記載されてます。次回から誘導します
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 判断の根拠を三杉は既に持っていた。

 コーチ(シーザー)を伴った席であり、そのシーザーに呼ばれたからこそ自分がここに居るのだ。
 どういった経緯があったかは知らないが、ファンベルグの言はコーチ公認ということになる。
 そして彼はバルサとの試合中『手立てを考える』と言ったくれたばかりだ。
 ならば、これは自分にとって必要な事というのは断定出来る。

 では何故それが必要なのか?
 それについてはヴィオラの不足している能力、習得する事で得られる効果、そして何より
マルコ・ファンベルグの言葉である事を考えれば容易に想像がついた。
 ファンベルグ自身が、それが出来て当然の選手であるのは、三杉はよく知っていた。

三杉「分かりました、すぐに取り組みます。」

ファンベルグ「ふむ。」

シーザー「即答ね… いいんだな?」

三杉「ブンナークが不発だったり、そもそも敵GKがパワーシュートに滅法強い相手の時、
    チームの得点力がどれほど落ちるのか… 今日十分に思い知りましたから。」

 決定力の不足は現状解決すべきフロレンティア・ヴィオラの弱点。
 それが三杉の認識だった。

362 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/17(火) 18:33:12 ID:???

三杉(新田も頑張ってはいるが、現状の彼はシャドーストライカー。 しかもバンビーノが抜けてから
    OMFとして動いて貰わなければならないシーンも増えている。 ミハエルは怪我の後遺症で
    得点力という面では以前のような活躍が見込めない。 僕はと言えば、中山が抜けた守備力
    低下を気にして、引き気味の位置でプレイする事がどうしても多くなっている。)

 選手それぞれの地力は確実に上がっている。
 その実感に間違いはないが、こと決定力に関しては停滞していると言って良い。
 三杉自身においても、ボランチとしては腕を上げたが、ストライカーとして殻を破る努力が出来ていない。
 バンビーノと中山が抜けた穴を埋めるために犠牲になったのは、めぐり巡ってチームの決定力だった。

三杉(もちろん中山が抜けた事による守備力低下は最大の懸念だが、それは中盤の守備でフォロー
    出来るし、DF陣も順調に成長している。 だが決定力は個人のブレイクスルーが必要なんだ。)

 そういう意味で、三杉の得点力向上は(セットプレイだけであったとしても)意味が非常に大きい。

シーザー「…だ、そうですよ。」

ファンベルグ「良い答えですだと思います。」

三杉(正解だったか。 だとすると…。)

 この問いは足切りテストのようなもの、三杉はそう踏んで対応した。
 それはどうやら彼らの期待する物だったようである。

 …と思っていたのだが、流石に次のファンベルグの言葉には虚を突かれた。

363 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/17(火) 18:35:17 ID:???

ファンベルグ「では一週間後にテストをしよう。 今日と同じ時間にグラウンドで。」

三杉「え…?」

 一瞬何を言っているのだろうとは思った。
 一週間後にテスト?
 左足でも今の右と同じ精度・威力でシュートを撃てるように?
 たった一週間でそんな事が出来るようになるとでも?

 常識的に考えるならば、こんなところであろう。
 並べ列ねて『不可能』と結論づけて、この話は終わりである。
 だが三杉は虚こそ突かれた物の、出した結論がそこに収まりはしなかった。

ファンベルグ「不服かい?」

三杉「いえ、やります。」

 無茶を言われているのは判ったが、だからと言って三杉は引こうとは思わなかった。
 元々ドンキホーテに喩えられ、自分で認めてしまうくらいに無茶を繰り返そうとしている身。
 であるならば、そこに無茶をもう一つ追加するくらいどうと言う事もない。

364 :本日はここまでですアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/17(火) 18:37:24 ID:???

シーザー「言っておくが、通常の練習メニューはこなして貰うぞ。」

三杉「分かっています。」

 成し遂げれば虹色のロードでゴールまで導くあのオーバーヘッド≠教えて貰えるかも知れない。
 それを思えば『一週間程度、寝ずに特訓するくらいやってみせようじゃないか』と意気も高まる。

シーザー「なら夜間のグラウンド使用許可はオレが取っておく、明日からな。
       それとキャプテンとしての雑務はオレとマエリベリーでフォローしよう。」

三杉「助かります。 それとミハエルは…」

シーザー「心配だろうが、そちらも万が一がないようコーチのオレが注意するさ。
       一応オレも医術の知見をそれなりに℃揩チている。」

三杉「へえ…。」

 相変わらず底の見えない器だが、ハッタリを言うような人物でない事は承知している。
 普通の人が言えば嘘っぽい言葉でも、信用して大丈夫なのだろうと思い込んだ。

 その後、ファンベルグは『ではこれで』とだけ言って事務所を出た。
 ユーロスターがまだまだ走っている時間だから、恐らくミラノへ戻ったのだろう。
 しかしそんな事に気を持たず、三杉は急ぎ寮へと戻り、ただ回復に努めるだけだった。

365 :森崎名無しさん:2014/06/17(火) 19:17:55 ID:???
ラ・オツデシタ

366 :森崎名無しさん:2014/06/17(火) 19:20:17 ID:???
次の試合のブローリンも対パワースキル持ってたりして

367 :森崎名無しさん:2014/06/17(火) 21:54:19 ID:???
ブローリン・・・つい最近までどこかでいろんな意味で大暴れして他の印象強い・・・

368 :森崎名無しさん:2014/06/17(火) 21:56:29 ID:???
ブローリンにシュート止められて
ブンナーク「もうだめだ…おしまいだぁ…」
なんとなく似合ってる気がする

369 :森崎名無しさん:2014/06/17(火) 22:45:46 ID:???
身長以外は全てピッタリイメージできるあたり、やっぱりブンナークって凄い

370 :ラーソンもでしたが白夜の4騎士という固有スキルがありましてアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/18(水) 17:36:03 ID:???

〜さらに数時間後〜 <フィレンツェ/市民病院>

 ガバッ!

 いわゆる子の正刻を過ぎた頃である。
 毛布を勢い良く跳ね上げ、ミハエル・ドノヴァンは目を覚ました。

ミハエル「………」

 彼はとても良い夢を見た。
 その胸はまだドキドキと高い鼓動を鳴らしていた。

マエリベリー「あの人なら居ないわよ。」

ミハエル「え…?」

 反射的に周囲を見渡すが、夢で見た人物の姿はなく、彼は少しだけ落胆した。

ミハエル「ハッ…!」

 ジットリと滲んだ汗に体温が冷され、夢半分であった頭も急激に覚醒へと至る。
 …と同時にあまりに無防備だった自分に気がついた。

371 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/18(水) 17:39:52 ID:???

マエリベリー「まずは無事に目が覚めて何よりだわ。 意識は大丈夫そうだけれど、覚えている?」

ミハエル「…試合終了の笛を聞いたところまでは。」

マエリベリー「それなら問題なさそうね。 貴方は倒れて、すぐに病院へ運ばれたのよ。
         フロレンティア・ヴィオラの皆もモニカさんも一緒に来て心配していたけれど、
         その後の検査で何も異常がないと判ったから、私以外は全員帰宅させたわ。
         試合後のクールダウンもしてなかったしね。」

ミハエル「そうでしたか… 心配をかけて申し訳なかったです。」

 想像はついていたが、これでようやく状況が明らかになった。
 何故倒れたのかはミハエル自身も分かっていなかった。
 試合終盤にやたらと身体が軽く、昂揚感も伴っていたところ、突如として意識が途切れたのだ。
 寸前には不快感があったような、雷に打たれたような衝撃があった気もするがハッキリしない。

 しかしミハエルはそれよりも先に気にしなければならない事があった。

ミハエル「それで、その…」

マエリベリー「何かしら?」

ミハエル「寝ている間、ボクは寝言か何か漏らしていましたか?」

マエリベリー「ああ…」

372 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/18(水) 17:42:42 ID:???

 見ていた夢に関する事で何かを口走っていたかも知れない。
 目を覚ました時のマエリベリーの第一声はそれを予感させていた。
 出来れば杞憂であって欲しいと彼は神へ祈った。

マエリベリー「そうね、多分貴方が聞かれたくなかった事を口走っていたわ。」

ミハエル「………。」

 しかし求めるだけの願いなど、どうやら神は聞いてくれなかったようだ。
 言葉が出ないほどミハエルは動揺する羽目になった。
 無言のまま、自らの迂闊さを内心で罵倒して回った。
 そしてどう言えば彼女を誤魔化せるか、口を閉ざせるか考え始める。

マエリベリー「でも、気にしないで。 それでどうこうという気は私にはないから。」

ミハエル「そ、そんな言葉を信用出来るとでも!?」


先着で
 ★マエリベリー「……」→! card★
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ハート、JOKER》 マエリベリー「私も貴方と同じだから。」
《ダイヤ、スペード、クラブ》 マエリベリー「そう、ならその代わりに一つだけ教えて?」
《クラブA》 マエリベリー「信じて、私は貴方の事を愛しているの。」

373 :森崎名無しさん:2014/06/18(水) 17:44:44 ID:???
★マエリベリー「……」→ ダイヤ10

374 :森崎名無しさん:2014/06/18(水) 17:48:05 ID:???
ミハエルは中々ハート引けないなぁ

375 :森崎名無しさん:2014/06/18(水) 17:52:24 ID:???
こうなったらスウェーデンとも戦ってみたいところ

376 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/18(水) 18:19:50 ID:???


> 《ダイヤ》 マエリベリー「そう、ならその代わりに一つだけ教えて?」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

マエリベリー「そう、ならその代わり一つだけ教えて?」

 『そら来た』とミハエルは心の中で舌打ちした。
 面白がっているのか、脅すつもりなのか。
 どちらにせよ厄介な事を言ってくるのだろうと覚悟した。

マエリベリー「これまで死に瀕したような病気、事故、体験は何かある?」

ミハエル「!?」

 マエリベリーの問いはミハエルにとって全く想像の外、斜め上であった。
 死に瀕した経験… 病気という物に関してならば心当たりがある。
 片足が石のように硬くなり、動かなくなっていったあの奇病である。

 あの病気によって、ミハエルは誰にも止められないドリブルを一時は身に付けた。
 残った醜い痕はコンプレックスになっていたが、それも三杉に敗北してからは半ば吹っ切れている。

377 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/18(水) 18:25:09 ID:???

ミハエル「何故そんな事を聞こうというのですか?」

 だからと言って、他人に軽々と話す気にはならない話題である。
 キッと睨みながらマエリベリーへと問い返した。

マエリベリー「私にとってはとても重要な事なの。 それで納得して欲しい。
        正直に答えてくれたら、貴方の秘密は守ると約束する。
        必要というならば、マネージャーとして相談にも乗るわ。」

ミハエル「………どういうつもりか分かりませんが、隠し事をしている人間の目をしていますね。」

マエリベリー「………」

ミハエル「でも、隠し事はボクも同じです。 それに貴女は悪い人間でない。
      貧民街出身ですからね、悪人の目は見れば分かります。」

 ミハエルはスラム時代、ごく周辺は良い人間に囲まれて育ったと言える。
 しかし環境がら、悪人の事も目にする機会は多々あった。
 マエリベリーはそういった悪人のしている目の色とは違っていたのだ。

378 :本日はここまでです、ようやくバルサ戦の日が過ぎましたアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/18(水) 18:28:37 ID:???

マエリベリー「そう…。」

ミハエル「訳有りのようですが、今日の事は忘れる事にします。
      貴方も約束は守って下さい。」

マエリベリー「ええ、もちろん。」

 彼女は少しだけ落胆の様相を見せたが、すぐに元の顔に戻っていた。
 理由があって、ずっと仮面をかぶり続けているのだろうとミハエルは察した。
 しかしその理由を聞こうとは思わなかった。
 『この女性(ひと)は自分に似ているかも知れない』とミハエルは思った。

 ミハエルはベッドに横になり、再び眠りにつこうとした。
 出来るならば夢の続きが見られればと、ささやかに祈った。
 背中から『クライフと同じ』という呟きが聞こえた気がしたが、聞こえなかった事にした。

ミハエル(夢が見られないならば、せめて早く明日になればいい。)

 夢の続きを見る事も、時の流れが早まる事もなかった。

379 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/19(木) 18:46:39 ID:???

〜明くる朝〜 <フィレンツェ/フロレンティア・ヴィオラ選手寮>

三杉「よし。」

 早い時間に目を覚まし、三杉は朝食も早々に済ませたところだった。

 試合の翌日という事でオフがあてがわれているが、休んでいられない。
 今日から一週間は無理を押し通すと決めている。
 食休みを少し取った後は、早速例の課題に取り組みたいところだった。

 起きぬけには、ミハエルが夕べ目を覚ました旨、午後には退院の手続きが完了する旨を
レセプションにて聞いており、一番の懸念は解消している。

三杉「さて、食休みか…」


☆行動を選択して下さい

 A ミハエルのお見舞いにいく
 B 新田と話す
 C スペルマンと話す
 D 病院へ電話を入れる
 E 弥生へ電話を入れる
 F 賀茂へ電話を入れる
 G モニカへ電話を入れる
 H 自室に戻る
 I その他(要記述)

2票決です、メル欄は空白で願います

380 :森崎名無しさん:2014/06/19(木) 18:49:55 ID:???
新田かスペルマンに行きたいがどっちが良いか

新田は試合中に指示ミスで補正ダウンしちゃってたよね?
スペルマンは何か切っ掛けを掴んだらしいから話すと良いことあるかも?

381 :森崎名無しさん:2014/06/19(木) 18:50:27 ID:rRB3NwnQ


382 :森崎名無しさん:2014/06/19(木) 18:55:38 ID:yo/ANgDw
C

383 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/19(木) 19:33:11 ID:???

> C スペルマンと話す
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉(スペルマンか…)

 バルサとの試合中、怪我の功名ともいうべき偶然でスペルマンの背景に迫る事が出来た。
 彼が自称していた経歴が嘘、または不十分な物であったと分かったのだ。
 引いては、彼がまだ自分を含む皆に心を開いていない事も明らかになった。

三杉(いや、心を開いていないというのは正しくない表現かも知れない。
   彼はただ、自分を何らかの殻の中に閉じ込めているだけの気がする。)

 元々身体能力についてはシーザーコーチからもお墨付きが出ているスペルマンだ。
 その彼がCBとして殻を破ってくれたら、チームの安定力も増す。
 ついでに、隠されていた彼の経歴、以前やっていた何らかの個人競技の正体も気になる。
 そのため、三杉は何処かで交流を取りたいと考えていた。

三杉(よし、思い立ったらだ。)

 ちょうど今、彼は端の席で朝食を取っている。
 三杉はカプチーノのカップを持ち、彼の席へと向かった。

三杉「やあ、ここいいかな?」

スペルマン「…どうぞ。」

384 :短いですが今日はこれだけでアナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/19(木) 19:35:47 ID:???

 ズイ…

 許可を得て、三杉はスペルマンの前の席へと腰掛けた。
 取り敢えず相席を拒否するようなつもりはないようで助かった。
 まあ2年以上の付き合いで、その程度を拒否されても悲しいところだが。

 目の前のスペルマンは行儀良くスモークサーモンを口に運んでいる。
 身体はブンナークに次いで大柄だが、作法を見れば彼ほど粗野でない事は分かる。


☆会話の切っ掛けはどんな話題にしまっか?

 A バルサ戦の最終スコアについて話す
 B スペルマンのラフなプレイについて話す
 C スペルマンの過去をいきなり聞いてみる
 D 両足どちらでもシュート出来るよう、これから特訓する件について話す
 E バルサとディエゴをボコボコにしてやった件について笑う
 F 男と女のetcについて話す
 G その他(自由記述)

2票決です、メル欄は空白っす。

385 :森崎名無しさん:2014/06/19(木) 19:37:38 ID:qTNKL3a2
B

386 :森崎名無しさん:2014/06/19(木) 19:42:35 ID:Qxfx5PBU
A

387 :森崎名無しさん:2014/06/19(木) 19:46:22 ID:yo/ANgDw
A

388 :森崎名無しさん:2014/06/19(木) 19:49:43 ID:???
E ガレリィ「ふわぁ〜ははははははww」

389 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/20(金) 18:04:21 ID:???

> A バルサ戦の最終スコアについて話す
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「そう言えば昨日の試合…。」

スペルマン「ん?」

三杉「ミハエルの事があったから話すどころじゃなかったが、スコアは3−1で終えられたね。」

スペルマン「そうだね。 遺憾はありつつも、キャプテンの希望には添えられたと思うよ。」

三杉「感謝の極みだよ。 お陰様でこちらもうまくやれた。」


――――――――
―――――
――

三杉『でもキミは失点という『結果』に対し、ゴールという形で返せない事を悔しがっている。
    それは団体競技をやっている選手の考え方じゃない。
    テニスみたいな個人競技をやっている選手の考え方だ。』

スペルマン『その通りだね。 ボクも迂闊な事を言ったものだ。』

 三杉の言葉は正しく、スペルマンも思わず頷くしかなかった。
 自らのミスを許せない感情の昂ぶりがそれ(本音)を言わせてしまったのだろう。

スペルマン『それで… その仮説が事実だったとしてどうするんだい?
       全く意味もなくそんな話題を口にしたわけじゃないよね?』

三杉『もちろんだ』 ニヤ

390 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/20(金) 18:07:07 ID:???

 《CASE1:他の分野で才気を発揮していた者》であったスペルマンが、サッカーで花開いていない。
 その原因を三杉はここまでの会話でほぼ特定した。
 原因さえ判れば、博打でもなんでも強引に開花を促す方法の見当がつく。

三杉『PKを与えたキミの直接的なミスは僕達前線が返す。
    その代価としてこの試合、キミには今まで以上に守備を専心して貰う。
    こんな取引はどうかな?』

スペルマン『ハァ…カチンとくる言い方だ。 ワザとなんだろうけどさ。』

三杉『それが団体競技であるサッカーの常識だ、本来なら取引なんてするまでもなくね。
    でもキミが個人競技のメンタルのまま、サッカーを受け入れ切れていないなら止む無しだ。』

スペルマン『分かってるよ、悪いのはボクの方だってのは。 いいよ、その取引で良い。』

三杉『待った、僕の要求をもう少し具体的に言わせてもらう。』

スペルマン『具体的ぃ?』

三杉『以前取り組んでいた個人競技の動きを守備に取り入れるんだ。
    方法は問わない、キミのアイデアに任せるよ。』

391 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/20(金) 18:08:49 ID:???

スペルマン『ハァッ!? 何を言ってんだ、そんなの御免だよ!』

三杉『単に守備に専心する程度ならキミはちゃんとやっている。
    僕は今まで以上に$齔Sして貰うと言った筈だよ。』

スペルマン『屁理屈言うなよ、それは条件の後出しだ!』

三杉『それもそうだね。 それではこれは取り下げる事にする。』

スペルマン『なんっ…!?』

三杉『前線である僕達はあと2%_取って、キミのPK分を返すよ。
    キミは今まで通り守備に専心してくれれば良い。』

スペルマン『だからあと1点くらいなら取られてもイイって? 今まで中盤戦で散々苦労しているし、
        キミもディエゴ・ブランドーにやられっぱなし… それなのにここから2点も取るつもり
        だなんて、少し大言壮語が過ぎるじゃないの?』

三杉『だからイイんだよ。』

スペルマン『…何が。』

392 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/20(金) 18:10:12 ID:???

三杉『こう言ったからには、僕はどうしてもあと2点取らなくちゃ赤っ恥だ。
    そしてキミはそんなこと言われたからには、もう1点だってやる訳にはいかない。
    これは僕とキミの個人的な勝負だよ、ちょっとしたね。』

スペルマン『ハンッ、下らない… キャプテンはとんだバカヤローだ。』

三杉『だからイイんだよ。』

スペルマン『ああ、だから気に入った。 不本意だけど挑発に乗ってやるさ。』


――
―――――
――――――――

三杉「ま、正直なところ、あの時点では2点取るどころか敗北の可能性も大きいと考えていた。」

スペルマン「…だろうね。」

三杉「だからあの時は、両者にとって良い意味で尻に火が付いた。」

スペルマン「分からなくもないよ、そういうモチベーションの上げ方は。 結果、ディエゴ・ブランドーの
        退場を誘発した上に、ボクの方もまんまとキミの思い通りに動かされてしまったわけだ。
        キャプテンは扇動者に向いている思うよ。」

三杉「褒め言葉として受け取っておくよ。」

393 :本日これだけ〜アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/20(金) 18:11:29 ID:???

 結局あの後ディエゴは退場し、スコアは3−1で終了。
 三杉を含む前線の攻撃陣は2点追加し、スペルマンを含む守備陣は1失点で抑えきった。
 三杉とスペルマンの個人的な勝負は引き分け、ヴィオラは勝利で終わる事が出来た。
 馬鹿げた勝負だったが、結果としてはベストを導くことになったのだ。

 またこれによって三杉は益々スペルマンの開花はチームにとって不可欠だと確信もした。
 問題はどうやって彼をその気にさせるかである。


☆さて何を話しますか?

 A スペルマンの過去について追及してみる
 B 試合で見せた、少しアクロバティックだったブロックを話題にする
 C 今後も同じように勝負をしようと持ちかける
 D 今サッカーをしているのはスペルマンの本意なのか聞いてみる
 E 敢えてどうでもいい事を聞いてみる
 F その他(自由記述)

3票決です、メル欄空白で。

394 :森崎名無しさん:2014/06/20(金) 18:14:45 ID:mTG8zH+M


395 :森崎名無しさん:2014/06/20(金) 18:16:02 ID:BbwnhYqA
D

396 :森崎名無しさん:2014/06/20(金) 18:37:28 ID:oWzIU3EE


397 :森崎名無しさん:2014/06/20(金) 18:45:34 ID:NByFPQWs
D

398 :森崎名無しさん:2014/06/20(金) 19:09:52 ID:dYkG15w6
B

399 :アナカン ◆lphnIgLpHU :2014/06/22(日) 00:13:25 ID:???

> B 試合で見せた、少しアクロバティックだったブロックを話題にする
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

三杉「ところでスペルマン。」

スペルマン「なんだい?」

三杉「試合終了近くで、何だかアクロバティックなブロックをしていたよね。」

スペルマン「………」

三杉「アレを物に出来れば…」


先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で
 ★『問題はどうやって彼をその気にさせるか』だった筈です→! card★
と(!とcardの間のスペースを埋めて)書き込んで下さい、カードやダイスによって分岐します。

《ダイヤ絵柄》 スペルマンは手で三杉の発言を遮った
《ダイヤ数字〜クラブ》 スペルマンは無言で立ち上がった
《JOKER》 スペルマンは黙って聞いた

400 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 00:14:16 ID:???
 ★『問題はどうやって彼をその気にさせるか』だった筈です→ クラブ4

401 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 00:15:20 ID:???
そりゃあ大失敗、ですよねー

402 :森崎名無しさん:2014/06/22(日) 00:17:24 ID:???
逸ってはいかんかったのだ

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