キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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レス数が950を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。
【前略】鈴仙奮闘記19【向日葵仮面より】

1 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/07/05(土) 22:58:03 ID:???
このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品で、
東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。

内容は、東方永夜抄の5ボス、鈴仙・優曇華院・イナバがサッカーで師匠を超えるために努力する物語です。
また、ストーリーやカードの展開次第で、いくつかのキャプテン森崎のキャラクターも、
それぞれの思惑を持ちながら、幻想郷の住人との交流を通じてサッカーを極めていくことになるでしょう。

他の森崎板でのスレと被っている要素や、それぞれの原作無視・原作崩壊を起こしている表現。
その他にも誤字脱字や稚拙な状況描写等が多数あるかと思いますが、お目こぼし頂ければ幸いです。

☆前スレ☆
【私が決めなきゃ】鈴仙奮闘記18【誰がやる!】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1401718440/

☆攻略ページ(キャプテン森崎まとめ@Wiki内)☆
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/104.html

(※このスレの目標や今後の予定、ゲーム進行の流れなどが分かります。
  過去ログもありますので、初めて来て下さった方は、一読すればより楽しめると思います!)

☆あらすじ☆
ある日突然幻想郷にやって来た外来人、アラン・パスカルと中山政男との出会いにより、
師匠、八意永琳に並ぶ選手になると決心した鈴仙・優曇華院・イナバ。

とうとう始まった全幻想郷選抜大会、予選リーグ第1戦目は雑魚妖怪チーム戦!
中心人物であるMF・風見幽香の突破力に、CB・レティ・ホワイトロックの守備力は確かに一流だが、
鈴仙達永遠亭ルナティックスも負けてはおらず、チーム力で試合を支配し、前半25分を過ぎて2−0のリード。
そしてレティのパスを、メディスンの執拗なマークを潜り抜けた我らが鈴仙は今、3点目の奪取に向けて次の行動を模索中。
何時に無く楽勝ムードの展開だが、試合には暗雲が立ち込めており……?
そして、姿を消した永琳は今……?

945 :森崎名無しさん:2014/08/11(月) 20:46:40 ID:???
魔王軍VSピクシー連合の乱打戦

946 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/12(火) 00:00:06 ID:???
こんばんは、今日も更新していきます。
>>941
JOKERやクラブAの分岐については、結構皆さまのコメントに影響受ける事も多いですね。
自分の書き込みがスレのお話に影響を与える(こともある)というのは、
リアルタイムで感想が返ってくる参加型だからこそ出来る面白さではないかと思います。
>某ピクシーさんについて
その発想は抜けていましたねw
出たら妖精チームがラスボスでも良いかもしれません。
とりあえず、一番の被害者は理不尽に吹っ飛ばされるにとりではないかと思いますがw
>>944
DSのゲームは良く分からないのですが、反町がシューティングスターなんて使えるんですか!?
やはり反町=シュート魔王は公式だった……?

947 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/12(火) 00:04:26 ID:???
クラブA→ロリ・コンナンデス「ブヒヒッ……! ロリの甘ったるいかほりに引き寄せられて来たんだなぁ…」
      ロリ・コンナンデスが襲いかかって来た!

前半を終え、来生を先頭にしてぞろぞろと控室へと向かう妖精大連合の一団。
2点差で負けているにも関わらず、尚も不敵な笑みをたたえた来生は、控室のドアをガチャリと開ける。

来生「……あれ、アンタ誰?」

そこに待っていたのは、一人の少女――と、呼ぶには少々怪しい容姿の女性だった。

輝く黄色の長髪に、赤いリボンがアクセントのふんわりとしたナイトキャップ。
白磁の肌は、文字通り作り物であるかのように不自然に淡く光り、
紫の色と陰陽印で象られた導師の装束を身に纏った彼女は、睡蓮の花弁に良く似た唇を無邪気に歪ませて。

紫「うふふ……皆、お疲れ様。 後半も頑張ってね」

――そんな、とぼけた台詞を吐いている。
彼女は間違いなく、幻想郷の開祖たる大妖怪が一であり、
現在の幻想郷という世界を実質的に管理・コントロールする妖の賢者。

チルノ「あっ! あんたはハチクモムラサキ! どうしてここに!?
まさか、あんたってばあたい達の隠れファンだったの!?」

紫「……ヤクモユカリ。 丁寧に全部間違えて下さったわね、逆に器用で尊敬するわ」

――八雲紫は、この場において明らかに場違いな存在だった。
妖精たちが力を合わせて、鼻もちならない天狗や河童や人間達をギャフンと言わせるべきこの場で、
妖精を遥かに凌駕し、また天狗達とも別次元の存在である彼女の存在は、間違いなくイレギュラー。
しかしその異例の存在は、こう言って彼女達に取り入ろうとするのである。

紫「前半戦、見ていたわ。 貴女達妖精が努力を重ね高い実力を得て、天狗や人間などに牙を剥き、
そして最後まで試合を諦めないその姿勢。 本当によく頑張っていたわね。 私、感動しましたわ」

948 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/12(火) 00:06:17 ID:???
リリーW「〜? 良く分かんないけど、褒めてくれてありがとうですよ〜」

サニー「ふふん! それほどでもないわね!!」

大妖精「〈……なんだか、嫌な予感がする〉」

紫はまず、妖精大連合の健闘を心から褒め称えた。
実際、彼女達の元々の実力を考慮すれば、この試合を前半で2−0で
折り返しているという事自体が信じがたい奇跡なのである。
紫の表情にも驚嘆こそあれども、一つの侮りや奢りも感じさせない。紫はこう続けた。

紫「……でも。 折角の好チームであるのに、後一歩を攻めきれないのが本当に悔しい。
もしもこのチームに、もう一人堅守を誇るGKが居れば、大妖精ちゃん。
貴女の高いドリブル力やパスカット力を活かせるというのに、惜しいと思わないかしら?」

大妖精「……はい。 そう……ですね。 そういう考えも、あると思います。
(――なんとなく、読めてきた気がする……!)」

スター「確かに、増員はあったら嬉しいわよね〜」

――そして、紫は少しずつ本題へと近づいていく。
『もう一人堅守を誇るGKが居れば』――。
彼女はそんな仮定を挙げた上で、もしもその仮定が実現すれば、試合に勝てるというのだ。
そしてこの試合の勝利は、妖精の地位向上を目指して来た彼女達にとっては、まさに悲願の第一歩となる。
スターを始めとするチームメンバーの多くが浮足立った雰囲気を纏った事を確認した後に、紫は漸く本題を告げた。


紫「私はね、頑張ってる貴女達に勝って欲しいのよ。
だから、応援として――外の世界から、とびっきりの名GKを連れて来てあげる。
天狗や人間のプレーにも匹敵……いえ、互角以上の才能と能力を持つ選手をね」

妖精大連合メンバー「!!!!!!??????」

949 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/12(火) 00:07:27 ID:???
紫の発言は、妖精大連合のメンバーに大きな衝撃を与えた。
何しろ、これまで有象無象の代名詞とまで扱われ、
妖怪はおろか人間にも舐められる存在であった妖精達が、
この場において、唯一無比の代名詞であり、
幻想郷で最も恐ろしく深遠なる存在と称される八雲紫に応援されるどころか、
ノドから手が出る程に貴重な増員の援助までしてくれるというのだから。

サニー「あ、ありがとうございますっ! これで私達は勝ったも同然です!!」

リリーW「あたらしい選手さん、楽しみです〜♪」

リリーB「……すごい。 私達、勝てるんだ……」

スター「(はーよかった。 これでちょっとは楽できそう……)」

大妖精「(い、いいのかなぁ……。 私だって、MFも嫌いじゃあないけど……。
それじゃ、チルノちゃんや皆が言ってた最初の目標――『妖精だけで勝って、妖精の強さを皆に思い知らせる』
から、外れちゃうんじゃ……?)」

ルナ「(うーん、皆現金だなぁ。 テレビゲームやプロチームじゃあるまいし、
能力値よりも大事な物があると思うんだけど……)」

目立ちたがりで負けず嫌いのサニーミルクを筆頭に、
妖精大連合のメンバーの半数以上は紫のこの申し出に対し喜んで賛成をする。
中には、大妖精やルナチャイルドのようにやや難色を示す者も居たが、
どちらかと言えば賛成の方向へと思考が流れ掛けていた。しかし――。

チルノ「はんっ! あたいは大反対だね!!」

来生「俺も俺も! ってか、そんな選手入れる位なら俺を入れろって!」

950 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/12(火) 00:08:54 ID:???
――チームキャプテンと監督は、どちらかと言えば大反対の立場に居た。
あたり散らすように、チルノはメンバーに向かって必死に説得をする。

チルノ「どーして今まで皆で頑張ってきたのに、
突然名選手とやらが入るとなると、手のひらクルーするのかしら!
あたい達は妖精だ。 そして、妖精として勝つんだ!」

チルノはあくまで、妖精としての誇りと勝利を重視していたが――。
それ以上に、『今までやって来たチーム』としての勝利を望んでいた。
彼女としては、都合の良い助っ人による勝利にはさして価値がないと感じていた。

来生「そうそう! 勝つって事は、やっぱり自分の力で勝つからこそ楽しいモンだぜ!
俺の大好きなドリブルと同じ、負けるか勝つかのヒヤヒヤは自分一人が味わうから面白い!
仮にめっちゃつえー奴が入ってきて勝てても、多分そんなに嬉しくないぜー?」

その一方で来生もまた、内容は違えど結論はチルノと同じだった。
彼は彼なりに保護者としての自覚があったらしく、
心の底から妖精達を応援しており、その上で彼女達だけの力で勝って欲しいと思っていた。
(そして、望まれるならば自分も彼女達の力になりたいと思っていた)

――そして、想定外の想定外になる事件は、ここで起こった。

951 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/12(火) 00:12:33 ID:???
紫「――まぁ、私としてはどちらでも構わないけど。
折角だから今の内にとりあえず呼び出す選手でも紹介しておこうかしら?」

ブウ……ン。

紫「彼は凄いわよ〜。 イタリアナンバーワンGKの名を欲しいがままにして、
カテナチオという守備的陣形のエキスパートでもある上に、
セーブ力ではあの伊吹萃香にも匹敵する程度の実力がある。
彼が入ったら、妖怪の山FCはもう一点たりとも取れないでしょうね」

サニー「うわぁあ……すごい! は、早く呼んで下さい紫さん!」

チルノ「はぁ? 何いきなり仕切ろうとしてくるわけ!? あたいがキャプテンだってーのっ!!」

サニー「はぁ! これからの時代はサニー派閥の時代なのよ! ね、ルナ、スター!?」

ルナ「いや、私中立派だし」

スター「めんどい派閥争いは勘弁こうむるわ……ガチで」

サニー「な、なにィ!?」

それは、早速喧嘩を始めそうな妖精達を窘めるため。
そして、助っ人の加入に不安を感じている者を安心させるため、
紫が事前にスキマから選手を呼び出そうとした事が、問題の発端だった。

紫「(………………)――さあ、呼ぶわよ」

952 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/12(火) 00:16:42 ID:???
――結論から言うと。紫がスキマから出した選手というのが、
本来彼女が意図していた選手と似ているようで、ちょっと違っていたのである。
紫が想い描いていた人物は、当時のイタリアのユース世代でも、
実力・人望・実績において間違いなくナンバーワンの人格者。

ブウ……ン。

ロリ・コンナンデス「ブ、ブヒィイッ! 幼女特有の無垢なる酸っぱいクランベリーの臭いがするブヒ!!!」

紫「(………!)あら。 ――失敗したかしら〜?」

紫は平静さを取り繕い、あたかも気まぐれを見せたかのように振舞うが。
――それは断じて。こんなに汚く、醜く、歪んだ性欲に突き動かされる愚かな豚の怪物では無かった筈なのだ。

ロリナンデス「ブヒヒッ……! ロリの甘ったるいかほりに引き寄せられて来たんだなぁ…」

ロリ・コンナンデス。通常ロリナンデスとも称されるこの異形は、
妖精大連合の内情を更なる混沌に突き落とす事となる。

953 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/12(火) 00:22:06 ID:nPamTkE+
紫「ん?間違ったかしら……」(月の天才並感)
――と、いった所で今日の更新はここまでにしようかと思います。
紫が出しゃばって来ましたが、これもまた伏線……という事でひとつ。

また、レス数が約950、容量も500kb越えとかなりのところまで行きましたので、
スレタイを募集させて頂こうと思います。

【】鈴仙奮闘記20【】

の形で考えて頂ければ嬉しく思います。
恐らく次スレは、妖精対妖怪チームの決着、それからは暫くの観戦or日常パートがメインになると思います。

それでは、皆さま、本日もお疲れさまでした。

954 :森崎名無しさん:2014/08/12(火) 00:28:00 ID:???
【妖精】鈴仙奮闘記20【大☆惨☆事】
【予想外の】鈴仙奮闘記20【クラブA!】
【ロリナンデスは】鈴仙奮闘記20【危険ナンデス】
【地獄戦士クラブA】鈴仙奮闘記20【ただいま参上!】

955 :森崎名無しさん:2014/08/12(火) 19:45:01 ID:???
【異変の元凶】鈴仙奮闘記20【月を降りたウサギ】
【全部】鈴仙奮闘記20【鈴仙のせい】
【紫チャレンジ】鈴仙奮闘記20【三度目のやらかし】
【×ヘルナンデス】鈴仙奮闘記20【○ロリコンナンデス】
【アンチBBA】鈴仙奮闘記20【フィールド】
【ロリコン】鈴仙奮闘記20【黄金期】

956 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/12(火) 22:06:44 ID:nPamTkE+
こんばんは、今日も更新します。
最近ちょっと中々埋めネタが出来ないですし、このスレは埋まるまでやろうと思います。
>>954さん、>>955さん。スレタイの提案をありがとうございました!

957 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/12(火) 22:07:54 ID:nPamTkE+
紫「…………」

紫が何を考えているのか良く分からない、曖昧な笑みを張りつける中、
ロリナンデスは興奮のあまり臭い口をねっとりと開き、汚らしく涎を垂らしながら、
眼前に並ぶ十数人もの幼女達をギラギラと見つめる。

ロリナンデス「フギッ! ど、どどれもボキ好みのようじょなんだなぁ……!
お兄ちゃんって呼んで欲しいんだなぁ……!」

スター「ハァ? いくら私達がバカでも、豚をお兄ちゃんって言う訳ないじゃない……」

ロリナンデス「ヒギッ! い、いじめられるのもコーフンするんだなぁ……ブヒヒッ」

ルナ「(駄目だこいつ、早くなんとかしないと……)」

如何な罵りの言葉も、茫然の目線も、ロリナンデスにとっては全てがご褒美なのだろうか、
彼は全く気に咎めずに、自身に堪ったリビドーを不健全に暴走させていく。
この大惨事とも言うべき局面を打破したのは――。

先着1名様で、

★ロリナンデスの攻撃→! card★

と書き込んでください。マークで分岐します。

JOKER→??「正義の味方・ナカヤマン!!」 突然現れた正義の味方・ナカヤマンだった。
ダイヤ→チルノ「くっそー! 皆を怖がらせるのはやめろー!」サニー「そ、そうよそうよー!」チルノとサニーだった。
ハート→来生「なぁ、皆怖がってるから止めた方が良いぜ」来生だった。
スペード→ロリナンデス「ん!? BBAの臭いが近くでするブヒ!?」紫「……」ビキビキ ロリナンデスの自業自得だった。
クラブ→紫「――ごめんなさいね。 すぐに彼を『矯正』いたしますわ」紫だった。
クラブA→??「お助け料能力値一億万ポイント、ローンも可」謎のひまわりざえもんだった。

958 :森崎名無しさん:2014/08/12(火) 22:08:25 ID:???
★ロリナンデスの攻撃→ クラブ2

959 :森崎名無しさん:2014/08/12(火) 22:10:17 ID:???
ひまわりざえもんwww

960 :森崎名無しさん:2014/08/12(火) 22:10:23 ID:???
クラブAって雑談ネタから引っ張ってきたんですか?www

961 :森崎名無しさん:2014/08/12(火) 22:19:10 ID:???
ひょっとして妖精大連合と永遠亭が闘う確率が高い?
妖精大連合が強化されるのがクラブ判定になっているみたいだし

962 :森崎名無しさん:2014/08/12(火) 22:21:00 ID:???
普通に考えたら永遠亭が1位突破したら
トーナメントの最初は2位突破のチームですからね

963 :森崎名無しさん:2014/08/12(火) 23:31:02 ID:???
ひまわりざえもん、案外たいしたことなくて押されぎみになった途端に寝返るんですね

ひまわりざえもん「私は常に強いものの味方だ」

964 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/12(火) 23:32:06 ID:nPamTkE+
★ロリナンデスの攻撃→ クラブ2 ★
クラブ→紫「――ごめんなさいね。 すぐに彼を『矯正』いたしますわ」紫だった。

この局面でも尚、傍観者の如く軽薄そうな笑みを見せる八雲紫は、
その実内心で大きく焦り、取り乱していた。

紫「(……やはり。 私の、『境界を操る程度の能力』には看過出来ぬ『揺らぎ』が生じている)」

周囲でドン引きしている妖精や、状況をイマイチ呑み込めていない来生達は、
今の結果が紫の失敗であるとは思っていない。
ロリナンデスのおぞましいまでの執念に驚愕するか、
それとも紫のいつもの気まぐれに辟易とするか、どちらかの感想しか覚えないだろう。

紫「〈私は、『失敗』した……! 単純に、自身の『スキマ』を操り切れていなかった……!!〉」

しかし、真実は違う。 紫が内心で白状したように、彼女は「失敗」したのである。
ジノ・ヘルナンデスを召喚しようとして、ロリ・コンナンデスを呼び出してしまったのだ。
……無論、この両者は非常に近い次元上に存在するため、大局的に見れば紫の間違いは些細である。
彼女の境界操作の能力は唯一の物であるので、それを評価出来る者はどこにも存在しないが……。
敢えて神の目線で評価するとしたら、
今回の紫のミスは、無造作に羅列された30億字を複写する作業を行う中で、僅か1文字を違えた程度に過ぎない。
しかし、その程度のミスであっても、彼女にとっては異常だった。

紫「(何者かが、世界そのものの書き換えを進めている?
私以外でそれが出来そうなのは……ごく数名くらいしか考えられないけれど。
単独犯ならばこんな短期間で、ここまで強烈に世界を操作する事は不可能。
となると、複合的な要因が考えられ……いや、今はそれは、重要な事では無く――)」

965 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/12(火) 23:33:20 ID:nPamTkE+
――だが、その焦りを。
無様に考察する自分の姿を、万が一にも悟られる事はあってはならない。
自分のこの苦痛も、今後来たるべき喪失も、目的の達成によって救われるのだ。
境界を操る存在たる自身を否定される事実に、紫は全身を灼かれる思いをしながらも、
それ以上に溢れる自身の――即ち、愛する幻想郷への為と信じ切ってそれを制し、
紫は余裕を持ってこう呟く事が出来た。

紫「――ごめんなさいね。 すぐに彼を『矯正』いたしますわ」

ロリナンデス「ブヒヒ! 何言ってるブヒかこのBBAは!!
ボキのロリへの溢れる愛が、くっさいくっさいBBA如きにヤラレる訳が無いブヒ!!
BBAはとっとと巣鴨に帰って、股引でも買ってるブヒ!! フガッ!! コポォ!」

ヒキガエルのような潰れた声で、ロリナンデスは紫を威嚇する。
勿論、ロリナンデスもまた八雲紫という大妖の危険性については本能的に認識していたが、
それ以上に彼はBBA(ちなみに彼の基準では16は熟女、17はギリアウト、18以降はBBAで20代はゾンビだ)
の存在が許せなかったのだ。

紫「――あらあら、威勢が良い男の子だこと。 ゆかりん困っちゃうなぁ〜」

ロリナンデス「ヴォエ! BBAの若作り媚びボイス好きじゃないし嫌いブヒ! オロロロロ!!」

紫「フフ……。 いつまでそんな口を聞けるのか、本当に楽しみだわ…。
(無から有を引き出す事と比べれば、今有る者の理念を操作する事は非常に容易い。
――これならば、きっと失敗せずに……!)」

そして、ネットで煽られた時のような必死な顔をして抵抗するロリナンデスを見て、紫はにっこりとほほ笑んだ。
……普段であれば、笑顔で無間地獄へと通ずるスキマを開く事をも厭わない彼女にとって、この対応は異例だった。
しかし、今の余裕のない彼女にとっては仕方のない事だった。

紫「(――彼女達の持つ結束と反骨は決して悪くは無いのだけれど。
頼れる人間への『依存』を以て、少しだけ、骨抜きにして頂くわ……)」

966 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/12(火) 23:34:27 ID:nPamTkE+
――紫の真の目的。
それは、チルノという特例レベルに強力な妖精のカリスマによって形成されつつあった、
妖精達の強く固い『種族主義』を、緩和させるという物だった。
つまり、強力な人間をチームに加入させる事による勝利と引き換えに、
彼女達の当初掲げていた『妖精だけで勝ち抜く』だとか、
『妖精の地位向上』というイデオロギーを曖昧な物にする必要があると、紫は考えていた。
如何に妖精が脆弱で愚かであっても、結束した場合の脅威は計り知れないからだ。
(また一方で、来生は人間でありながら、あまりに妖精に近過ぎる存在であるために、
 彼の加入は彼女達のイデオロギーに影響しないと紫は考察していた)

紫「(幻想郷は全てを受け入れる。 本来ならば彼女達の結束もまた、認められるべきなのでしょうけど。
――内外からの脅威に曝された今の幻想郷にあっては、僅かのイレギュラーも許されてはならない)」

紫が危険視する、中山=鈴仙を中心とした爆発的な現象とは異なり、
チルノ達のこの結束は偶発的な物である上に、その影響力は遥かに劣る。
普段の紫ならば、寛容に推移を見守る場面であったのだが――。

紫「……貴方の在り方。 ロリコンとノーマルとの境界を、少しだけ弄らせて貰うわね」

……今の彼女は違う。普段なら児戯に近い感覚で行う境界の僅かな操作を、
全神経を集中させ、妖力を丁寧に手繰り寄せるように行っている。
今の彼女には、失敗は許されていなかった。

967 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/12(火) 23:38:17 ID:nPamTkE+
ロリナンデス「…………ぼ、ボク、いやボキ、は……?」

紫による暗示の結果。 ロリナンデスは――。

先着1名様で、

★チルノは1ボスで来生は1面中ボス→! card★

と書き込んでください。マークで分岐します。

JOKER→熟女ナンデス「――! す、素敵なお姉様…! ボクとお付き合いしてください!」紫「」
ダイヤ・ハート・スペード→ロリナンデス「……ごめん。やっぱりイエスロリータノータッチだよね」紫「(まぁ…概ね成功ね)」
クラブ→ヘルナンデス「――僕は一体……? 今まで、インテルのコートで練習していた筈だが」紫「(成功ね)」
クラブA→アルシオン「……フフ、やはり時代は年上女性だ」紫「(これはこれで……)」

*もしも書き込めなかった場合、なんでも雑談スレにてご報告願います。すぐに新スレだけ立てて対応します。

968 :森崎名無しさん:2014/08/12(火) 23:38:56 ID:???
★チルノは1ボスで来生は1面中ボス→ クラブQ

969 :森崎名無しさん:2014/08/12(火) 23:41:23 ID:???
こわっ!クラブ出すぎてこわい!
そしてクラブAがラスボスでしかない!
この依存ってのは、思考停止とも取れるんからなぁ・・・
つまりこゆこと、オルステッド的存在が作られないといいね!

970 :森崎名無しさん:2014/08/12(火) 23:41:52 ID:???
クラブしか出ねぇ

971 :森崎名無しさん:2014/08/12(火) 23:43:52 ID:???
こんなに敵が強化されるのなら試合なんて見なきゃよかった

972 :森崎名無しさん:2014/08/12(火) 23:46:43 ID:???
ところで何でブルノの判定がないのか・・・まさかすでに幻想入り、いや幻想郷がブルノ入りしてるのか!?

973 :971:2014/08/12(火) 23:48:01 ID:???
今のは失言でした
忘れてください

974 :森崎名無しさん:2014/08/12(火) 23:49:41 ID:???
>>971本物よりは弱いさー
見た目変わらないなら豚紳士になるのか、
それともヘルナンデスと瓜二つでブヒブヒ言ってたのか

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