キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【滅びの】俺inキャプ森8【バーストマグナム】
1 :
森末(仮)
:2015/02/09(月) 22:31:05 ID:???
このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品です。
参加者の皆さんの選択、及びカード引きによって物語が展開していきます。
他の森崎板でのスレと被っている要素や、それぞれの原作無視・原作崩壊を起こしている表現。
その他にも誤字脱字や稚拙な状況描写等が多数あるかと思いますが、お目こぼし頂ければ幸いです。
☆前スレ☆
【イタリアJrは】俺inキャプ森6【弱いはず】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1397051465/l50
☆あらすじ☆
キャプテン森崎を心から愛する男板野住明はある日キャプテン森崎の精、
通称『森末』からキャプテン森崎の外伝スレへと参加してみないかと提案をされ外伝世界へと飛ばされる。
ふらの中学で松山達と共に鍛錬を繰り返し、1年と少しの期間を費やして臨んだ3年目の全国大会は惜しくも準決勝で敗退。
その後、同じ中学出身である松山と共に全日本Jrユースに選出された板野は、
全国大会で共に競い合った立花兄弟や合宿で集中的に練習に付き合った新田らの後押しもあってか、板野は見事キャプテンに選ばれる。
舞台は世界へ。全日本はハンブルグとの試合に3−3の引き分けに終わった後、
練習試合をする筈だった各チームに断られ追加合宿に明け暮れる。
そしてフランス国際Jrユース大会が開かれ、全日本はアルゼンチンJrユースと初戦でぶつかり合う。
天才・ファン=ディアスのスーパープレイの連続に圧倒される全日本であったが、
他の選手が然程の実力者ではないという弱点を突いて前半で2−1でリード。
尚も試合は続く……。
685 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 01:03:17 ID:???
チームメイト的にジノも若林もどのみちラストフォートは覚えそう。
ディアスは既に本編より基礎値が上がってるし
この悔しさをバネにして自力でサイクロン編み出しそう。
686 :
森末(仮)
:2015/02/24(火) 01:26:40 ID:???
ヘルナンデス「まったく……無茶な作戦だ。 作戦とすら呼べない」
ジェンティーレ「フン、上手くいったのだから構わんだろう」
ディアスが退場し、観客たちの騒ぎが徐々に収まりつつある中で、
ジェンティーレとヘルナンデスは2人話し合っていた。
薄々ジェンティーレの意図に気づいていたヘルナンデスは、彼が飛び出した瞬間にそれを演技であると見ぬき、
自身もやや演技がかった口調で彼を引き留めディアスに狙いを察知させない役割を担った。
だが、終わってみれば上手くいったからいいものの、やはりジェンティーレの策は策とも呼べない程無茶なものである。
流石に苦言を呈するのだが、ジェンティーレはどこ吹く風といった調子でニヒルな笑みを浮かべるだけだった。
ジェンティーレ「それにこれでこの試合は貰ったも同然だ。 違うか?」
ヘルナンデス「……まあいいだろう。 よし、ここからは一気に攻勢に出ろ。 ラインを上げて、前で止めるんだ。
ディアスがいなくなった今、アルゼンチンにもはや驚異的な存在はいない」
ストラット「ん? ジェンティーレが前に上がってきたぞ? それにヘルナンデスのあのサインは……」
ランピオン「ガンガン得点を狙って行け、か……言われるまでもないな」
バンビーノ「ディアスがいないだけでなく、人数的にも相手は10人だ。 効率よくパスが回せそうだな」
和夫「やっと騒ぎも収まったか……はぁ、おっどろいたぜ」
若林「この程度、日常茶飯事……という訳ではないが、欧州では往々にしてある事だ」
岬「学生サッカーだけの日本だとあまりなじみがないかもしれないけどね」
沢田「こここ、こういうのはやっぱり怖いですよ。 そういう意味では日本の環境の方が僕にはあってるのかも」
板野「(いや、学生サッカーでもこれくらいのブーイングが生じる場合ってあるんだよね……。
日向っていう日本サッカー界最強のヒールがいるチームとかさ)」
中西「まあそら置いといて、こらイタリアの勝ちは揺るがんやろな」
早田「だろうな。 アルゼンチンは10人になってディアスまで抜けたんだ……引き分けにすら持ちこむのは難しいだろうぜ」
687 :
森末(仮)
:2015/02/24(火) 01:27:47 ID:???
その後、試合が再開すると果たして日本の予想通りイタリアがアルゼンチンを圧倒した。
後半12分、ディアスの反則からのフリーキックを起点に、
イタリアがパスワークを中心に攻め立てランピオンが豪快にヘディングで決めて2−1。
後半19分、人数差で劣るアルゼンチンはパスとキープで逃げ回るだけで精いっぱいだったものの、
ラインを上げたイタリアDFに捕まりあっけなくボールを奪われ、
これをストラットがオーバーヘッドキックで決め3−1。
後半25分、一か八かで攻め込んだアルゼンチンFWが破れかぶれのロングシュートを放つも、
ヘルナンデスがあっさりとキャッチしロングカウンター。
ランピオンの落としたボールに1点目の再現の如くストラットがマグノスゾーンシュートを遠目から放ち4−1。
残酷なまでにチーム力の差を見せつけ、こうしてイタリアはアルゼンチンを相手に快勝をしたのだった。
ピッピッピィイイイイイイイイイイ!!
実況「試合終了〜! イタリアが4−1という大差でアルゼンチンを下しました!
攻めては優秀なポストプレイヤー、ランピオンくんのアシストを受けてストライカーのストラットくんがハットトリック!
守ってはジェンティーレくん、ヘルナンデスくんという鉄壁の守備陣が封殺!
許した得点は僅かPKによる1点のみでした!
攻守、共にタレントを擁するイタリアJrユース! 今大会優勝候補との前評判に違わぬ実力を見せつけた試合でした!!」
カルツ「うーん、穴と言えばしいて言うなら中盤くらいか。 そこは支配出来る自信はあるんだがなぁ」
マーガス「前線もウチが勝っている。 だが、守備が段違いだ。 バランスの良さならば恐らく今大会屈指だろうな」
シェスター「中盤を支配出来てもパワープレイをされたら一たまりも無さそうだもんな。
もしもイタリアが上がってきたら、戦い方を考える必要がありそうだ」
シュナイダー「しかしタレントの多さならばニホンも負けたものではないぞ?」
カルツ「なるほどねぇ……こりゃ明日の試合は面白くなりそうだぜ」
688 :
森末(仮)
:2015/02/24(火) 01:28:49 ID:???
大会得点王ランキング
6ゴール シュナイダー
4ゴール ビクトリーノ
3ゴール 板野、ナポレオン、ストラット
2ゴール ディアス、マーガス
1ゴール 反町、ランピオン
大会アシスト王ランキング
3アシスト マーガス
2アシスト ピエール、ランピオン
1アシスト 松山、岬、三杉、沢田、バンビーノ
689 :
森末(仮)
:2015/02/24(火) 01:30:23 ID:???
実況「さぁ、試合が終わった今、キャプテンのヘルナンデスくんにインタビューが行われています」
ヘルナンデス「そうですね、結果としては4−1という大勝ですが……これは運良くディアスが退場してくれたおかげでもあると思います。
むしろ彼がいない中で、3点しか加点出来なかったのは反省が必要な所かもしれませんね」
パスカル「ぐっ……くそっ……!!」
ガルバン「好き勝手言いやがって……!」
ヘルナンデス「今日は勝てましたが、ニホンもアルゼンチンを相手に4−1と同じスコアで勝利を収めています。
そのニホンとの試合は、今からとても楽しみですね」
あくまでもにこやかに、嫌味なくヘルナンデスはインタビューに答えた。
イタリアの中でも特に優等生的であるとされる彼は、無闇にアルゼンチンのディアスを非難するような事は言わない。
だが、そのディアスがいなくなりさえすればこれくらいの結果は当然と言う態度は、
観客席にいるパスカル達の神経を逆なでする言葉だった。
パスカル「俺達が……俺達がいさえすれば……!!」
ガルバン「あんな馬鹿みたいなロングシュート、止めてやれるというのに!!」
彼らの力はディアスには遠く及ばない。しかし、彼の負担を軽減する事は出来る。
パスカルはディアスへのマークが集中した場合の敵避けに――ガルバンはディアスが守備に勤しまなくて済む程度の守備が出来たのだ。
本来のアルゼンチンは、ここまでディアスがいなくなった瞬間に崩壊するような軟弱なチームではない。
それをヘルナンデスが理解していた訳がないのだが、それでも彼らはヘルナンデスの言葉に恨みを抱かざるを得なかった。
690 :
森末(仮)
:2015/02/24(火) 01:31:43 ID:???
バティン「(俺のせいで、こんな事に……ああ、俺は……俺は、どうすればいいんだ……)」
そして、この2人の姿を見て頭を抱えたのはバティンだった。
自身が原因となり彼ら2人が出場出来なくなった挙句、全ての責任をディアスに押し付ける形となってしまったのだ。
本来は正義に燃える熱血漢である彼が、その事実に耐えきれる筈もない。
怒りを露にするパスカル達を見て、苦悩をするのも当然と言えた。
バティン「(きっとディアスは国に帰ってから批判を浴びるだろう。非難を浴びるだろう。
その時、俺はなんて言ったらいいんだ……合わせられる顔があるのか……)」
予め言っておくと、ディアスはバティンの事を気にしてはいなかった。
否――少しは面倒な事を起こしやがってとは思ったかもしれないが、それでも既に割り切るだけの度量があった。
実際にバティンがこの後ディアスと顔を合わせても、多少冗談を含んだ恨み言を言われて綺麗さっぱり終われただろう。
だが、バティンにとってはそこまで簡単に思えなかった。
彼は責任感が強すぎたのである。
バティン「(もう……あいつに合わせる顔が無いなら……いっそ、どこか遠くへ……)」
結果、その強すぎる責任感は重荷となり、本来の彼ならば取らない選択を脳裏に描く事になった。
即ち、アルゼンチンから逃げる事。
バティン「(そうしよう……国に帰ったら、すぐにクラブチームと話し合って、そして……)」
その選択に逃げる楽さから、バティンはそれを選んでしまった。
罪を償うでもなく、謝罪するでもなく、逃げる。アルゼンチンから離れるのだと、決めてしまった。
この日から数か月後、バティンはその願いどおりアルゼンチンのクラブチームから欧州のクラブチームへの移籍が決定する。
罪を犯し、熱い心を失くし、勇気を忘れた男――マリオ=バティン。
彼が失った心を、忘れた魂を取り戻すのは、まだ当分先の話となる。
※パスカル・ガルバンのイタリアへの感情が パスカル・ガルバン→(恨み)→イタリア になりました。
691 :
森末(仮)
:2015/02/24(火) 01:32:55 ID:???
滝「お、終わったか……」
井沢「やっぱり予想通りイタリアの勝ちか。 しかも4−1の圧勝だぜ」
小池「ところで俺達とイタリアが得失点差で同じになったけど、これ明日引き分けたらどうなるんだ?」
三杉「大会の規定によるとPK戦になるようだね」
次藤「PKとなると運任せじゃからのう。 なるべく試合の中で決めたいとこタイ」
そして、全日本メンバーは試合が終わった余韻に浸りながらもこの試合の感想を互いに述べ合っていた。
予想をしていた通りだが、ディアスが退場をした後はイタリアが圧倒。
僅か20分足らずで3点を追加し、一気に得失点差で日本に並んだその実力は嘘ではない。
反町「特にあのストラットっていうFWはとんでもなかったな……」
政夫「それにランピオンって奴も相当だったぜ」
和夫「ああ、ありゃ俺達のデルタツインより上だったぜ」
若島津「あの程度の高さなら脅威にはならん。 俺が弾き返してやる」
特に今日の試合でハットトリックを達成したストラット、そしてポストプレイヤーのランピオンは両者共に注意が必要。
油断をすればいつ失点をしてもおかしくない程の火力の持ち主たちである。
中里「否、攻撃陣だけではござらん。 あの守備陣もまた脅威なり……」
中山「ああ、あのジェンティーレとかいう奴……あいつはあのディアスの突破を完全に阻んだんだ。
恐らく、今大会でもNo.1のDFと言えるだろう(悔しい事にな……くっ、もっと力が欲しい!)」
岬「その後ろに控えるキャプテンのヘルナンデスも、相当の実力者らしいからね。
今日の試合ではあまり出番が来ていなかったけど」
また、それ以上に脅威と言えるのは鉄壁の守備陣であった。
ディアスの突破を止めたジェンティーレの印象は彼らの心に深く刻まれており、
ヨーロッパNo.1キーパーと噂されるヘルナンデスも決して油断ならぬ相手である。
板野「(確かに……やっぱりイタリアは強い。 アルシオンがいなくても、攻守バランスが取れた凄いチームだ。
改めてそれがよくわかったけど……ここは何か言っておこうか?)」
692 :
森末(仮)
:2015/02/24(火) 01:34:44 ID:???
A.「明日の鍵はどちらが先取点を取るかだ。 先取点が全てを決める」 先を見据えてそうな事を言う
B.「ジェンティーレをどうかわすかだね。 明日は攻撃で工夫しないと」 ジェンティーレに要警戒だ
C.「PKを与えた時の様子から見て、ジェンティーレは熱くなりやすいみたいだね」 ジェンティーレの弱点を指摘する
D.「ストラットに打たせないようにするのが一番だな。 そこさえどうにかすれば失点の危険は半減する」 ストラット封じだ!
E.「なあ若林、お前じゃなくてあのヘルナンデスって奴がヨーロッパNo.1なのはなんで?」 若林に質問する
F.「俺達はディアスのいるアルゼンチンに4−1。イタリアは抜けたアルゼンチンに4−1だ」 内容の違いを指摘する
G.「(いや、別に何も言わなくていいかな)」 豪快にマグナムスルーだ!
H.その他 板野くんに言わせたい事を書いてください
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
693 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 01:35:33 ID:0WsfnvnQ
F
694 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 01:36:25 ID:UYOVNbkA
B
695 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 01:36:55 ID:8c5N8urQ
F
696 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 01:38:43 ID:???
先取点とられたら怖いよな
697 :
森末(仮)
:2015/02/24(火) 02:32:24 ID:???
>F.「俺達はディアスのいるアルゼンチンに4−1。イタリアは抜けたアルゼンチンに4−1だ」 内容の違いを指摘する
===============================================================================================================
ここで板野は同じスコアではあるものの内容が違うという旨を説明した。
日本はディアスを有するアルゼンチンを相手に4−1。
イタリアは――後半からとはいえ、ディアスのいなくなったアルゼンチンを相手に4−1。
得点数も失点数も同じではあるものの、どちらが価値あるものかは一目瞭然である。
松山「ああ、そうだ。 俺達はあのディアスのいるアルゼンチンを相手に勝ったんだ。
尻込みをする必要なんて全くない」
山森「そうですね……でも、どうして内容に差異が出たんでしょうか? 単純に俺達が強いってだけではないと思いますが」
三杉「いい着眼点だね、山森。 勿論、これはチームの特色が出た形だよ」
山森「と言いますと……?」
三杉「まずイタリアは中盤の支配力が足りない。 ディアスが抜けるまでは、支配率では僕たちの方が高かった筈だ。
そのイタリアの頼みの綱はランピオンを使ったパワープレイだが、これもディアスによって封じられた。
だから最初の1点から加点をする事が出来なかったんだ」
松山「それにイタリアは守備が完全に最終ライン任せのようだからな。 言ってみれば、カウンター戦術に特化をしている。
ディアスが攻め込んでからのカウンターならばそれも効果的だったんだろうが、
あいつが守備に走っていた状況だと打つ手が無かったんだな」
次藤「なるほどのう。 なら明日はそこを突けば上手く戦えそうタイ」
板野「(わ、凄い。 みんな勝手に分析をしてくれてる……)」
698 :
森末(仮)
:2015/02/24(火) 02:33:51 ID:???
そしてこの板野の発言には多くの者達が同意を示し、更には戦術的な観点から内容を指摘する者もあらわれはじめた。
何かと議論が好きな者も多い全日本である。
すっかり彼らは理詰めでも自分たちはイタリアに劣っている訳ではないと感じ、下手に怖気づく事は無かった。
板野「(しかし、イタリアか……明日は本当に、俺次第になりそうだ……)」
昨日のアルゼンチン戦が背番号10と10の骨肉の争いならば、明日は自身が堅固な錠前をぶち破れるかの戦い。
議論する者達の声を聞きながら、板野は爽やかな笑顔で引き揚げていくイタリアメンバーをじっと見つめるのだった。
699 :
森末(仮)
:2015/02/24(火) 02:35:37 ID:???
その後、全日本メンバーはスタジアムから引き揚げ予定通り軽い調整の為にグラウンドに集合をした。
無理をせず、昨日の試合の疲れを解し明日の試合に備える文字通りの調整である。
監督たちからの厳命により過度の練習は禁止されていたのだが、人知れず猛特訓を己に課す者がいた。
新田である。
新田「(スピードを乗せたままのミドルシュート! 確かこうか……? いや、違う……)」
昨日板野から助言を受け、ビクトリーノの動きを注視した結果、その類稀な才能に気づいた新田。
自身と同じタイプながらも、その数歩先――数十歩先を歩くビクトリーノを見て、彼は奮起した。
年齢の差を言い訳にせず、自身の実力不足を嘆かず、一歩でも距離を縮める事を夢見て特訓をしたのである。
新田「(俺の日本の中での地位が低い事くらいはわかってる! 昨日も試合で全く結果を出せなかったんだ!
このままじゃ駄目なのはわかってるんだ! だけど諦めたくない!!
諦めてたまるか!! あいつに出来て、俺が出来ないなんて事があってたまるもんか!!)」
功名心の塊であり、栄光を手に掴みたいともがく新田は思考錯誤を繰り返す。
彼は打たれ弱い面もあるが、気分が上り調子の時は決してへこたれないメンタルの持ち主でもあった。
目の前で自分が手本とするべき選手を見た事で落ち込むよりも先に這い上がろうと思えたのは、
板野がまずは世界の選手を目指せと暗に今の自分は弱いと言ってくれたせいかもしれない。
彼は己の弱さを自覚していた。自覚した上で、這い上がろうとしていた。
新田「(よし……これで決める! このままボールを持ってダッシュして……)」
ズダダダダーッ!!
新田「ここだァッ!!」
シュパッ……ズバァァアアアアアアアアアアンッ!!
700 :
森末(仮)
:2015/02/24(火) 02:36:45 ID:???
そして彼は成果を上げた。
元々、才能はあるとされ――合宿で板野に付き合ってもらった結果、一歩ずつではあるが着実に成長を遂げてきた新田。
彼は僅か短時間での練習で自身が思い描いた、今日の試合で見た理想のシュート――ビクトリーノの持つ、
スピードをそのまま乗せたミドルシュートの開発に成功をしたのである。
新田「や、やった! 俺にも出来た!! 俺にも出来たぞぉ!!」
彼は誰も見ていないのをいい事に、大声を張り上げながら両手を上げて喜んだ。
無論、まだ足りない。
これでようやく新田はダイレクトだけでなくミドルでも一定の威力のシュートが打てるようになった、というだけである。
ビクトリーノのように華麗な突破も、スピードを生かした突破も出来ない。
守備に関しては、もっと出来ない。
出来る事は多少立花兄弟に劣るレベルのシュートを打てるようになった――ただそれだけである。
だが、それでも成果を出せた。たった1日で技を会得出来た。
ひとまず、それを喜んでも誰も新田を非難する事は無いだろう。
新田「よし、よし! これでまた一つ武器が出来たぞ!
後は試合で決めるだけだ……そして、このシュートの名前を高らかに宣言するんだ!!」
まだ彼は這い上がっている最中である。
地位も、知名度も、実力も、全日本の中では決して高い方ではない。
しかし、着実に彼は這い上がっていた――少しずつではあるが地の底から大空へ羽ばたこうとしていた。
やがて爪を持つ隼が世界を相手にその力を遺憾なく発揮するのか、それとも空に憧れた地中の隼は這い上がる事が出来ないままなのか。
それはまだ、わからない。
701 :
森末(仮)
:2015/02/24(火) 02:37:50 ID:???
三杉「(隠れて練習していたようだが……ふむ、隼シュートの威力が向上したか?)」
見上「(やれやれ、まあ結果を残したというなら見過ごすか。
改良されたらしい隼シュートもそれなりの武器にはなりそうだからな)」
板野「(おお、新田凄いや。 ビクトリーノを目指すよう言っておいて正解だったね。 隼シュートも中々の威力だ)」
松山「(隼シュートか……かなり威力が上がったようだな)」
若島津「(ふん、所詮は隼シュートだ。 二流、三流キーパーには通用するかもしれんが一流には到底通用せんだろうな)」
若林「(危うく失点しそうになったあのボレーと同程度の威力はありそうだな、あの隼シュートというのは)」
因みに隠れて練習をしていたつもりの新田だったが、彼の練習風景を見る者は見ていた。
そしてその見ていた者達全員は、彼が新シュートを開発したのではなく隼シュートの威力を底上げしたのだと判断していたという。
新田にとっての不幸は、本編でその名を知っている筈の板野までもがそれを隼シュートだと勘違いしていた事だろう。
新田「(……どうしよう、何か試合で決めても言うに言えないっていう嫌な予感がする)」
彼の予感が当たるかどうかも、まだわからない。
※新田がシュートフラグを回収し隼シュートではなく「ファルコンクロウ」を習得しました。
702 :
森末(仮)
:2015/02/24(火) 02:39:18 ID:???
こうして練習も終わり、一同は宿舎へと戻っていた。
明日のイタリア戦を控えていい意味での緊張感が一同には漂っており、
板野もそのピリピリとした空気を感じながらも夕食を終えて自室に戻ってきていた。
板野「ふぅ、明日に備えてゆっくり休むようにって監督は言ってたけど……まだ寝るには早い時間だよな。
何かして暇でも潰そうか? 監督の所に行って明日の試合について話すのもいいかもしれないな」
A.このまま寝る
B.誰かの部屋に遊びに行く(更に分岐します)
C.見上の部屋に行く
D.その辺を散歩する
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
703 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 02:39:34 ID:0WsfnvnQ
C
704 :
森末(仮)
:2015/02/24(火) 02:40:30 ID:???
本日は一旦ここで区切らせていただきます。遅い時間までお付き合いいただきありがとうございました。
それでは。
705 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 02:42:09 ID:8c5N8urQ
C
706 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 03:39:44 ID:???
スカイラブを攻撃に回すか守備に回すか
いっそのこと立花兄弟佐野次藤中西を全員起用するか
迷うなあ
707 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 08:13:49 ID:???
スカイラブ軍団とバーストマグナムを解禁したら、アルゼンチン戦のときと
全く違うということで意表を突けそう。
708 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 08:23:41 ID:???
守備と攻撃でスカイラブ軍団全員出せるの?バランスすごい悪そう
冒険するならFWかMFで三杉先発でいいんじゃないの
709 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 09:55:43 ID:???
攻守ともにスカイラブをつかうなら、あまる中山をMFにするしかない
後半は立花を一人のこしてポストプレイできるようにする
−J−F− J政夫 F和夫
−−H−− H板野
−−−−−
G−I−E G岬 I松山 E中山
−−−−−
D−B−C D早田 B次藤 C佐野
−−A−− A中西
−−@−− @若島津
710 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 12:36:59 ID:???
疑問だが佐野のスカイラブはクリアに使えるのか?
ハイボールをDFがカットは出来るの?
本編でもスカイラブを守りに使った事がないからその辺りがわからない
711 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 12:52:07 ID:???
できるんじゃね?でなきゃ三杉が佐野を使えなんて言わないだろうし
712 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 12:54:50 ID:???
クリアするときはスカイラブクリアを任意で発動できる
ただ今回は若島津のあびせ蹴りだけでなく佐野のスカイラブカット(任意で発動できる)で
DFまたはGKからランピオンへのロングフィードを止めるのも有りと三杉からアドバイスをもらっている
713 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 16:31:04 ID:???
イタリアの攻撃は書かれてる通りFW対策をして若干弱めのMFにしっかり勝つと八方塞り
イタリアはリードしてから堅くしてのカウンターが強いけど逆にリードされて手堅くされるのも弱点
そういう意味で先制点が重要だから三杉先発が冒険ではなく実際は無難になってると思う
714 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 16:36:44 ID:???
土台を2つも用意しなくてもGKに前に出てもらえば敵のポストプレイは対策できるはず。
GKの消耗が激しいから何度も使えないけどスカイラブツイン自体が何度も使えないから
そこには心配しなくても大丈夫。
715 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 17:07:38 ID:???
確定が板野松山中山GK(空手?)
火力を考えて立花と土台、スト様封じで早田も確定。これで8人
実質自由に決められそうなのは3人だね
716 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 17:11:37 ID:???
火力を考えるなら立花兄弟より一人で同等の火力が出て突破力も高い三杉の方がいいんじゃ?
確定なのは板野松山中山若島津土台佐野早田の7人でいいと思う
717 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 17:15:18 ID:???
三杉の心臓病が本編と同じスキルなら、自然回復がないだけじゃなく消費ガッツも1.5倍
シュート狙うのは厳しいかと思う
718 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 17:16:17 ID:???
一番攻撃力が高いのは三杉と立花兄弟出すので確実、なんだけど
三杉を下げて立花兄弟と土台も下げることになると交代枠が足りなくなる
立花兄弟と三杉はスタメン共存は難しいかも
交代枠3の試合であの火力で300消費X3はきつすぎる
719 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 17:17:48 ID:???
ジェンティーレのことを考えると三杉の突破力も武器にすることを考えないと
FW3枚にしてもシュートまで持っていけなかったら意味ないし、ついでに1対1もある
720 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 17:20:12 ID:???
土台を2つはスカイラブツインからのカウンターをケアするためだったけど
中里をSMFにして次藤が敵陣地にあがった時の穴をフォローさせれば土台は1人で済むか
721 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 17:22:22 ID:???
土台が2枚もあるとスト様に早田マークつけたらGKまで1対1行きやすい
佐野まで使うことを考えるとかなり隙が多い
722 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 17:24:37 ID:???
ノンスカイラブ最終ラインは引き上げて
−H−J− H板野 J新田
−−−−G G滝(沢田・小池)
−I−F− I松山 F岬
−−−−−
−−E−− E井沢(中山)
D−−−C D早田 C中山(中里)
−A−B− A次藤 B中西(佐野)
−−@−− @若島津
中盤が貧弱なら押し込む、サイド突破はガチっとブロック
火力は落ちるけど後半の修正は容易
フォーメーションは考え方でますよね
723 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 17:30:31 ID:???
三杉先発で4−4−2で前半中にとにかくリードを取って
後半はイタリアの弱点少ない攻撃パターンに手堅く対処でもいいんじゃない?
4−4−2
FW 板野 新田
MF 三杉 松山 岬 沢田(井沢)
DF 中山 早田 次藤 佐野
GK 若島津
724 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 17:32:11 ID:???
ジェンティーレのパスカットはどのくらいなんだろ
普通くらいなら三杉投入時に松山FWもありじゃね
725 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 19:11:42 ID:???
そういや松山にオーバーヘッドの新技があるんだったな
立花と三杉は前後半分けて使って放り込みは立花or松山、
PA付近から板野のバーストの2択で攻めるのは面白そう。
板野の最強技はボレーと誤認されてるから最初イタリアは混乱するだろうな
726 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 19:15:37 ID:???
イタリアのMFは比較的弱めといっても
こっちも松山外したら結構落ちるから危ういと思う
727 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 19:20:42 ID:???
724の言うとおり三杉がいる時に松山FWなら大丈夫じゃない?
728 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 19:23:06 ID:???
どうせなら必殺タックルのある松山がMFでFWが三杉の方がいいんじゃないの
30分だけなら持つ、今回ばかりは酷使も仕方ないと思う(単純に敵の守備が強いから)
729 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 19:28:00 ID:???
FW三杉ならこう?
−−−H− H板野
−J−−− J三杉
G−I−F G沢田 I松山 F岬
−−−−−
−−E−− E井沢
A−C−B A早田 C佐野 B中山
−−D−− D次藤
−−@−− @若島津
730 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 19:33:00 ID:???
三杉FWでもいいけどガッツの問題で2発ハイパーオーバーヘッド撃てるか怖い
&撃てても即交代なのが不安
三杉、松山両方の必殺シュートの値がわかればもう少し決めやすいんだが……
731 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 19:39:25 ID:???
三杉が66、松山がおそらく65
732 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 19:47:11 ID:???
三杉かな……
前半に出して立花ださなくてもいい点差までリードできれば言うことないが……
733 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 19:48:05 ID:???
FWは板野と立花兄弟で火力MAX、DFもストラットとランピオンをしっかり対策
MFは3人だが三杉だしてるから十二分に勝てる。これが(机上では)対イタリア最強フォーメーション!
………どうみても扱いづらい上級者向けですほんとうにありがとうございます
−J−F− J和夫 F政夫
−−H−− H板野
−G−I− G岬 I三杉
−−E−− E松山
−−−−−
−ACB− A早田 C佐野 B中山
−−D−− D次藤
−−@−− @若島津
734 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 22:45:33 ID:???
さ、サイドがら空きやんけ...
735 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 22:50:44 ID:???
いやあDFの仕事は基本FWの相手だけだからサイドは別にいいかなあってw
切り込み役のバンビーノもたぶん中央だし
736 :
森末(仮)
:2015/02/24(火) 23:04:57 ID:???
>C.見上の部屋に行く
=============================================================================
板野「そうだなぁ……やっぱりあらかじめ監督と話し合っておこう。
別に監督の決定に不満がある訳じゃないけど、出来るだけ自分の意見も言っておきたいもんな」
考えた末に板野は明日のイタリア戦について見上と話し合う事にし、すぐさま見上の部屋へと向かった。
ノックをして中に入ると、見上もある程度は板野の来訪を予想していたのか顔色一つ変えずに椅子をすすめる。
見上「三杉から聞いているぞ、なんでもアルゼンチン戦の前にイタリア戦について話し合っていたそうだな」
板野「は、はい……」
見上「お前の情報網についてはハンブルグ戦の際にわかっているからとやかくは言わん。
イタリアの強さについては恐らくわかっていたのだろうからな。
だが、先を見据える事と目の前のものを無視する事は違うという事をよく覚えておけ」
板野「はい……(う、怒られちゃった……まぁ確かにその通りだよな……)」
板野が椅子に座った途端に見上は板野の態度について叱責をするのだが、
それでもアルゼンチン戦での大勝――得点源となった板野の事を評価もしているらしく、
しつこくそれについて言及する事は無かった。
見上「では本題に入るぞ。 お前が三杉と話し合ったように、私も三杉と対策について検討をした。
その結果、得点源として板野。 ストラット対策に早田。 ランピオン対策に若島津の起用。 ここまでは決定済みだ。
実力的にも、松山と中山、それに岬は外せんな」
板野「(うん……俺がいないと点を取るのに苦労しそうだし、早田も若島津も必要。 実力的に後の3人も当然か)
ところで、若島津はGKなんですか? 浴びせ蹴りならDFとしても出れると思いますけど……」
見上「可能だろうが、奴はGKとして先発した方がより飛び出しの精度が上がるからな。
確実性を取るならば奴はGKだ。 ……飛び出せない位置からポストプレイをされてはどうしようもないがな」
板野「(ああ、なるほど……スキル・飛び出しがあるんだっけ)」
737 :
森末(仮)
:2015/02/24(火) 23:05:57 ID:???
まず板野は見上の言う既に決定済みのメンバーについて理解を示したが、
唯一気になった点である若島津をDFとして使う案は無いのかと質問。
これには見上も悩ましい表情ながらも、GKとして使う方がメリットが大きいと返答をした。
見上「問題はここからだ。 お前も三杉の話を聞いて……そして今日の試合を見てわかっただろうが、
イタリアを攻略する際に1番脅威となり得るのは守備だ。 あの守備陣をどう突き崩すか、それが鍵となる」
板野「ジェンティーレにヘルナンデス……どちらも世界レベルのDFとキーパーですもんね。
(正直ジェンティーレってヘタレのイメージが強かったんだけど、実際に目の当りにすると違うよ……)」
やはり課題となるのはイタリアの守備をどうやって破るかである。
ヘルナンデスだけでも世界クラスのキーパーだが、この世界ではここにジェンティーレまで加わっている。
彼らの守るゴールは間違いなく今大会屈指――下手をすれば1点も取れないまま負けてしまう可能性もある。
見上「お前は攻撃に集中する必要がある。 よってFWだ。 問題は誰と組むかだ。
私は立花達しか、お前に比肩する決定力を持つ者はいないだろうと思っている。 現時点ではな」
板野「スカイラブツインですね」
見上「そうだ。 これを使うとなれば当然次藤か中西を入れる必要が出てくるが……今回は攻撃を重視しておきたい。
ならば多少のリスクは受け入れる覚悟で行かねばならん」
そして、これに対して見上が出した答えは立花兄弟と土台役の起用である。
枠を2枚使う立花兄弟に、土台役がオーバーラップをして後方に隙が出てしまうという欠点こそあるものの、
現時点の全日本で板野に次ぐ決定力がある選手といえば彼らしかいない。
サッカーとは点を取らなければ勝てないスポーツ。点を取る事だけを考えるならば、彼らを使わないという選択肢は無かった。
板野「(確かに、立花兄弟のスカイラブツインは強力だ。 2つ判定するから片方がヘタレてもなんとかなるってメリットもあるもんな。
いや、その分ポスト率は高いんだけど……。 でもどうする? これでいいのかな?)」
738 :
森末(仮)
:2015/02/24(火) 23:07:01 ID:???
A.「そうですね。 俺も立花兄弟を使うのがいいと思います」
B.「新田はどうです? 今日の練習でも成果を出していましたし、やる気に満ちてそうです」
C.「来生を使いましょう。 組織だった守りをする連中には常識外れの選手が通用するかもしれません」
D.「反町にしましょうよ。 昨日の試合でゴールを上げた実績があります」
E.「明日はシュートチャンスに持ち込むのに苦労しそうですし、キープ力のある佐野を使いませんか?」
F.「三杉ってFW出来たりしませんか? 前半から使うのもいいかなと思いますけど」
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
739 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 23:07:17 ID:0WsfnvnQ
F
740 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 23:07:40 ID:Dh3A5sxY
A
741 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 23:08:09 ID:mZjvrzxA
F
742 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 23:08:15 ID:EJBUxr8g
A
743 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 23:08:27 ID:8c5N8urQ
A
744 :
森末(仮)
:2015/02/24(火) 23:20:45 ID:???
>F.「三杉ってFW出来たりしませんか? 前半から使うのもいいかなと思いますけど」
======================================================================================
見上「……何?」
板野が思った事を口にした瞬間、見上はあっけに取られ……理解をする内に、眉間に皺を寄せ始めた。
その表情の変化に板野は内心恐れながらも、自らの意図を説明する。
板野「イ、イタリアの守備を切り崩すには相当な実力者が必要ですから……それなら三杉が1番適任かなと思って。
ドリブルで守備陣を引っ掻き回せますし、パスも出来ます。 シュートも勿論……出来ますよね?」
見上「確かに可能だ、だが奴はその体もあって激しく消耗をするシュートの乱用は出来ん。
打てたとしても2発が限度……ドリブルなどで切り込むならば1発打てれば精々だ」
板野「な、ならドリブルゴールを狙うとかもありだと思います……けど……」
見上「……不可能とは言わん。 だがジェンティーレが守るゴール前を突破出来るかどうかという問題もあるぞ」
板野「それを言うなら、誰と組む事になったってジェンティーレ達が脅威なのに変わりないです、よ?」
見上「………………」
見上としては既に立花兄弟を使う事は既定路線であり、今更変更する余地は無いと考えていた。
仮にここで板野が他の選手を提示していたならば、一蹴をしていただろう。
だが、三杉を先発させるというこの案のメリットについて、見上は改めてこの時考察をした。
無論デメリットもあるが、メリットもある。
板野の説明に加えて先取点を取る事さえ出来れば、
相手の攻撃陣を封じ込めるのはアルゼンチン戦の時に比較し楽な部類なのだから、
前半の内に三杉を使うのもありと言えばありと言えた。
しばし見上は瞳を閉じ、思案をするのだが……。
見上「………………」
板野「あの、か、監督……?」
745 :
森末(仮)
:2015/02/24(火) 23:21:59 ID:???
先着1名様で、
★後悔しないFW→! card★
と書き込んでください。マークで分岐します。
JOKER→若林「待ってください監督! あの欧州No.1とか言ってるキーパーはこの俺がケチョンケチョンにします!」 若林乱入!?
ダイヤ・ハート→見上「いいだろう。明日は三杉を使う」
スペード・クラブ→見上「変更は無い。 FWはお前、政夫、和夫の3トップだ」
746 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 23:22:09 ID:???
★後悔しないFW→
スペード5
★
747 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 23:23:38 ID:???
JOKERまてまてwww
748 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 23:24:38 ID:???
JOKER出てたらカオス過ぎて笑えるなw
749 :
森末(仮)
:2015/02/24(火) 23:45:27 ID:???
>★後悔しないFW→ スペード5 ★
>見上「変更は無い。 FWはお前、政夫、和夫の3トップだ」
================================================================================
板野「え、えぇー……」
見上「ええー、じゃない! 年端の行かぬ子供でもあるまいし……」
結局、見上は脳内で思考を繰り返し予定通り立花兄弟の起用を決めた。
これに対して板野は情けない声を出して抗議にならぬ抗議をするのだが、見上はそれに呆れた様子を魅せるだけである。
見上「確かに三杉を起用するメリットも大きい。 だが、デメリットも大きい。
奴は切り札だ。 無論、出すタイミングを誤り機を逃す馬鹿はせんが、三杉をベンチにおける意味は大きい。
不利な戦局を打破出来る駒だからな」
板野「み、三杉を最初から使えば不利な戦局にすらならないんじゃ?」
見上「なったらどうする? お前と三杉が組んでも突き崩せなかったらどうするつもりだ?
その際に立花を使えんような交代枠だったらどうだ? ……これらを考えても、立花兄弟を先発で使う」
板野「(駄目かぁ。 やっぱり全部が全部聞いてくれるわけじゃないんだな……)」
こうして見上は決定を下し、FWの3人が確定する。
MFも2人、DFも土台役を含めれば3人決まっており、残すは2人を誰にするかが焦点となる。
見上「早田がマーカーとなり、土台役が必須となれば3バックにする訳にはいかん。 フォーメーションは4−3−3になる」
板野「次藤か中西かが上がったらスカスカになっちゃいますもんね……」
見上「その上で残りを誰で埋めるかだが……何かこれは入れておいて欲しいというものはあるか?」
板野「そうですね……」
750 :
森末(仮)
:2015/02/24(火) 23:46:37 ID:???
A.「佐野を守備的な位置で使いませんか? スカイラブでフィードを上げられる前にカット出来ます」
B.「滝をサイドハーフで使いましょう。 立花達がいるなら、センタリングを上げられる選手が欲しいです」
C.「井沢をDFで使うのはどうですか? 高さもあるし無難に守備をこなせる筈です」
D.「イタリアのパスワークを遮断する為にも中里をMFで使いたいです」
E.「三杉をMFで使いましょうよ。 3Mを中盤に並べましょう」
F.「そろそろ山森を使ってみるのはどうですか? ヘルナンデスからゴールを奪えるかもしれません」
G.「ストラットがマークを外した場合の保険に石崎を使うのはどうでしょうか?」
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
751 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 23:46:54 ID:0WsfnvnQ
A
752 :
森崎名無しさん
:2015/02/24(火) 23:47:08 ID:8c5N8urQ
A
753 :
森崎名無しさん
:2015/02/25(水) 01:34:50 ID:???
土台は二人必要になるかもね。一人だと交代枠が足りなくなる。
754 :
森末(仮)
:2015/02/25(水) 01:45:52 ID:???
>A.「佐野を守備的な位置で使いませんか? スカイラブでフィードを上げられる前にカット出来ます」
================================================================================================
見上「うむ、それは私も考えていた事だ。 お前も同意見なら問題は無いな……佐野をDFに。
佐野を使うならば、相性を考えても次藤を土台役に据えるとするか。
残ったサイドハーフは……小池で問題ないだろう」
−J−F− J政夫 F和夫
−−H−− H板野
−−−−−
G−I−E G岬 I松山 E小池
−−−−−
CD−AB C早田 D佐野 A次藤 B中山
−−−−−
−−@−− @若島津
見上「これが明日のスターティングメンバーだ」
板野「(……なんだか本当に色々とおかしな事になってるメンバーだなぁ)」
改めて見上と決めたスタメン表を見る板野だが、そのメンバー構成に思わず苦笑いをする。
それなりに様にはなっているものの、色々と本編や原作に比較をしておかしな点もあるのだ。
これを見て微妙な気持ちにならない筈もない。
板野「(でも、これがこの全日本代表なんだよな……本編では殆ど出番の無かった佐野といい、
そもそも存在すら忘れてた小池といい、なんか本当に変わっちゃったなぁ)」
しかし、この形が――この本編や原作の面影もないフォーメーション、メンバーこそが板野にとっての全日本なのである。
昨日の試合といい、翼も日向も……森崎すらいなくとも、結果は出せる。
一見すれば頼りなく思えるこのフォーメーションでもきっと勝つ事が出来る筈だと、板野はそう思った。
見上「話は以上だ。 部屋に戻れ」
板野「はい!(よし、頑張るぞ!)」
755 :
森末(仮)
:2015/02/25(水) 01:47:35 ID:???
こうしてキャプテンと監督の対話が終わり、夜が明ける。
8月25日、パルク・デ・フランススタジアムでは今日もまた熱い戦いが始まった。
まず第一試合のフランス対マレーシアは、フランスがマレーシアを攻めあぐね終盤まで点を奪えない展開が続く。
しかしマレーシアも守備は堅かったが攻撃はあまりにお粗末であり、こちらも点を取れない。
結局後半22分、ナポレオンのノートラップキャノンがようやくマレーシアゴールに突き刺さり、
1−0という辛勝でフランスが勝ち抜け決勝トーナメント進出を決めたのだった。
フランスサポーター「よーし、よくやったナポレオン!」「お前がフランスのストライカーだ!」「決勝トーナメントも頼むぞ!!」
ナポレオン「はい、頑張ります! これからも応援よろしくお願いします!」
アモロ「あわわわ、あわ、わわわわ……」
ピエール「(本当にどうしようかあれ……)」
756 :
森末(仮)
:2015/02/25(水) 01:48:48 ID:???
そして今、決勝トーナメント進出の椅子をかけ、全日本対イタリアの試合が始まろうとしていた。
見上「よし、みんな聞け。 今日のスターティングメンバーを発表する」
控室では日本のメンバー達は見上指揮下のもとミーティングを行っており、
丁度スターティングメンバーの発表がされていた。
昨日のアルゼンチン戦からはガラッと変わったメンバー構成に、一同は改めて全日本の層の厚さ(一部薄さ)を感じつつ、
出場機会を得れた者は笑顔を見せ、そうでなかった者は落胆をする。
反町「(うっ、スタメン落ち……折角ゴール上げたのにな……)」
沢田「(あわわ、やっぱり駄目だ……今日は小池さんかぁ……)」
井沢「(……中盤が3人だとボランチ寄りの俺は起用されにくいのかな)」
若林「(くそっ! 昨日は1失点だったというのに、駄目か! ……駄目か)」
佐野「(やった! やった! 出番だ!! この位置って事は、スカイラブを期待されてるんだな?)」
次藤「(ふぅ、今日はスタメンタイ……ばってん、この様子じゃと土台役がメインのようじゃがのう)」
見上「フォーメーションの意図について説明をするぞ。
まずFW、ここは単純に火力だ。 板野、そして立花達のシュートでイタリアの牙城を突き崩す。 シンプルにそれだけだ。
次藤、今日は積極的に機を見て上がれ。 佐野もついて回るんだ」
次藤「はい」
佐野「はい」
中山「……しかしDFが2人もオーバーラップをしてはカウンターを食らった場合目もあてられない事になりますが」
見上「カウンターの際、警戒をすべきはランピオンだ。 奴を使って落とすのがイタリアの主要な攻撃パターンだからな。
そして、そこにも対策を取る。 早田」
早田「へい」
見上「お前の仕事はストラットのマークだ。 それだけでいい。 奴を封じ込める事だけに今日の試合は集中しろ」
早田「わかりました(マンマークなら俺の十八番よ。 今日はあのチョンマゲ頭に好き勝手させねぇぜ)」
見上「ストラットを封じる事によりカウンターの危険性は半減以下だ。
数的不利から攻め込まれる事は多くなるかもしれんが、イタリアのMFに決定力は無い」
757 :
森末(仮)
:2015/02/25(水) 01:49:59 ID:???
DFの2人が積極的にオーバーラップをする事に対する不安を見上は取り除きつつ、
しかし今度はカウンターでは無い場合――中盤にいるランピオンに向けてのボールではなく、
ゴール前……ランピオンが直接狙ってくる場合やそこからのポストプレイについての対処について質問が上がる。
見上「カウンターでないのならば、佐野、お前と次藤のスカイラブを使え。 奴へのフィードは全てカットするつもりでいくんだ」
佐野「はい(ケケケ、今日はスカイラブでバンバンカットしてアピールしないとな)」
見上「それで駄目ならば若島津、お前の出番だぞ」
若島津「オス!(佐野などいなくとも全て俺が弾き返してやるのだがな……)」
見上「いいか、今日の試合――守りについては主要たる2名の対策をしっかり踏まえれば恐れる事は無い。
だが攻撃はそうはいかん。 弱点など奴らには殆ど無いのだからな。
よって手数で攻めるしかない。 松山、岬」
松山「はい」
岬「はい」
見上「お前たちも機を見て狙って行け。 奴らの牙城を崩すには、様々な攻撃を試すしかないんだ」
松山「わかりました(俺も積極的に狙っていくか……)」
岬「(僕のシュートで通じるかどうかはわからないけど、上手くこぼれ球に出来れば儲けものだな)」
見上「今日の試合も苦戦は必至だ。 貴様らならば絶対に勝てるなどと気楽な事も言わん。
だが、ここで勝てぬようではお前たちはその程度だという事だ。 アルゼンチンに勝てたのはマグレ、と国内でも言われるだろう。
そう言われたくないのなら……勝ってこい」
全日本メンバー「「「はい!!」」」
見上「よし、行ってこい!」
758 :
森末(仮)
:2015/02/25(水) 01:51:20 ID:???
ワーワー! ワーワー!!
実況「日本が決勝トーナメントを賭けて戦う相手、それは強豪イタリア。
中でも昨日のアルゼンチン戦であの天才ファン=ディアスくんを止め、攻撃をシャットアウトしたDF。
イタリアの超新星、サルバトーレ=ジェンティーレくんをどう崩すか。
更にその背後を守るキャプテンのジノ=ヘルナンデスくんをどう攻略するかがこの試合の日本のポイントでしょう。
一体日本はどのような対策を施すのか?」
そしてアナウンスと共に両チームの選手たちが入場をし、これを迎えるのは観客たちの歓声。
昨日の試合、一昨日の試合で両チームの実力の高さについては観客たちも既に察しがついており、
この試合は正に今大会でも屈指の好カードとして注目を集めていたのである。
観客「お、出てきた出てきた! ニホンの9番(板野)だ!」「今日もハットトリックするかな?」
「いやぁ、イタリア相手にそれは分が悪いんじゃないか?」「ああ、逆にマークにあって無得点だと思うね俺は」
「それよりイタリアの9番がハットトリックするんじゃないか?」「なんかニホンGK変わってるな」
ピエール「驚いた……ニホンはメンバーを殆ど変えてきたな」
ナポレオン「同じ顔のFWに、どんぐり目のMF……DFとGKも変わってますね」
響「がんばれがんばれニ〜ッポン! ニッポンチャチャチャ!!」
真「あれ……? 佐野くんがDF? え、佐野くんってFWじゃなかったっけ!?」
シュナイダー「FWはワカバヤシから点を奪ったあの双子を起用か。 しかし、土台になっていた選手がいないようだが……」
カルツ「あのでかいDFがそうなんじゃないか? 他に出来そうな奴もいないし」
森崎「……は? なんで佐野の奴がDFなんかやってるんだ? 監督ご乱心か?」
翼・高橋「「(あの23番(小池)って誰だろう?)」」
759 :
森末(仮)
:2015/02/25(水) 01:52:23 ID:???
両チーム共に注目を集めていたが、特に目を引いたのは全日本だろう。
何せ板野、松山、岬、中山、早田以外の選手は全て昨日の試合のスタメンからガラッと変わっているのだ。
多くの者は日本の選手層の厚さに驚き、また一部の者は意味不明な起用に混乱をするのだが、
フィールドで相対するイタリアJrユースの反応はそれらとは違った。
ヘルナンデス「(あのFWは……警戒が必要だな。 油断をしていたら失点をしてしまう……ん?)」
ジェンティーレ「ハーッハッハッハ! 見ろよみんな、愉快なサルマワシのサルが2人もいるぞ」
コンティ「え?」
ランピオン「(あちゃあ……またはじまっちゃったか、ジェンティーレの悪い癖)」
イタリアJrユースの面々はキャプテンのジノ=ヘルナンデスを筆頭に、
そのほとんどが温厚か常識人のどちらかである(ヘルナンデスは性的趣向が危ないが)。
だが、唯一……ジェンティーレだけが実に嫌味な性格をしていた。
何か過去に嫌な事でもあったのか、特にジャッポネーゼ……日本人に対しては毛嫌いに近い感情を持っており、
共に入場をする際にはこれ幸いとばかりに指を指して高笑いを始めたのである。
政夫「……あん?」
和夫「まさか、サルマワシのサルって……2人って……」
ジェンティーレ「おやおや? どうするみんな、このサルは人語を理解するみたいだぞ」
板野「(うわぁ、凄く嫌な奴! 凄く嫌な奴だぞジェンティーレ!!)」
そして、この時ジェンティーレに標的にされたのは立花兄弟であった。
ハンブルグ戦で見せた彼らのアクロバットサッカーを偵察に来ていた彼らは当然見ており、
その際ジェンティーレは彼らの動きを『サルマワシ』と断じて一笑に付していたのだ。
ある意味この試合に立花兄弟が出てきて、彼が立花兄弟を馬鹿にするもの必然だったと言えるだろう。
760 :
森末(仮)
:2015/02/25(水) 01:53:40 ID:???
しかし、当然ながらこれで憤慨をするのは立花兄弟である。
彼らは自分たちの猿顔を自覚しながらもそれを気にしていたし、馬鹿にされる事を非常に嫌っていた。
例え興奮すると猿語を話してしまう癖があったとしても、バナナが好物だったとしてもである。
政夫「てめぇ! 誰が猿だ、この野郎!!」
早田「ナメとんのか! いてこますぞワレェ!!」
次籐「いんやぎーん!えらかしてるのかんは!」
そして、怒っていたのは立花兄弟達だけではなかった。
全日本の血の気の多いメンバーは対戦相手にチームメイトが笑われるという事に激昂をし、
ジェンティーレに対して怒りを露にしていたのである。
板野「(くそっ! 俺もなんだかムカムカしてきた! 何か言ってやろうか!?)」
板野としても仲のいい立花達が馬鹿にされて腹立たしく思わない筈もなく、頬を膨らませながらジェンティーレを睨みつけるのだが……。
A.「うちの選手の事を笑うのはやめてもらおうか」 キャプテンらしく立花達を庇う
B.「こいつらは確かに猿だが……猿とハサミも使い様だよ?」クールに微笑む。
C.「ああ、ハンブルグ戦を見たのか。そりゃ抱腹絶倒になるよな、ハハハハハ!」友好を深める。
D.「なんでも良いから、さっさと試合を始めようぜ」こんな時はマグナムスルーだ。
E.「みんな、熱くなるな。 熱くなりすぎると誰かみたいにカード貰っちゃうからね」 挑発返しだ!
F.「ねえイタリアのキャプテン、見てないで止めてよ」 ヘルナンデスに助けを求める。
G.「ふふふ、笑っていられるのも今の内だぞ超新星。 その異名通り爆発させてやる」 右足を素振りしてみる。
H.その他 板野くんに言わせたい事を書いて下さい
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
761 :
森崎名無しさん
:2015/02/25(水) 01:54:02 ID:WCgLPtKU
E
762 :
森崎名無しさん
:2015/02/25(水) 01:54:30 ID:???
E
763 :
森末(仮)
:2015/02/25(水) 01:55:19 ID:???
本日は一旦ここで区切らせていただきます。それでは。
764 :
森崎名無しさん
:2015/02/25(水) 01:55:37 ID:6Sd+9C3o
E
765 :
森崎名無しさん
:2015/02/25(水) 02:42:14 ID:???
慈円手入「くっ…! 落ち着け! あんな安っぽい挑発に乗るな!うおおおおおっ!」
766 :
森崎名無しさん
:2015/02/25(水) 04:52:43 ID:???
乙です
原作ヘルナンデスもこの頃はとりあえず煽っとくスタイルだったな
767 :
森崎名無しさん
:2015/02/25(水) 06:58:21 ID:???
本編でも森崎にうまく返してた
768 :
森崎名無しさん
:2015/02/25(水) 07:09:59 ID:???
これで19人試合出場か。残り5人(滝来生山森石崎高杉)はフランス戦出れるといいけど。
あとこれ絶対あの人いるよね。
769 :
森崎名無しさん
:2015/02/25(水) 08:28:52 ID:???
マレーシアが妙に堅かったみたいだけどクスタいたのかしら
770 :
森崎名無しさん
:2015/02/25(水) 17:07:40 ID:???
山森はフランス戦に新田と一緒に出れるんじゃないかな
フランスはアルゼンチン以上にパスカット弱いし
買収審判相手だから接触プレイはなるべく避けたいし
キャプ翼で最強DFといえば、やっぱりクスタのイメージ強いなあ
771 :
森崎名無しさん
:2015/02/25(水) 18:40:55 ID:???
クスタにサビチェ、新田も微妙に成長フラグたってるし、
こりゃアルシオンとはWYイタリアじゃなくてカンピオーネで戦う流れかもしれないな…
後、ミサキーヌのマリーシアに期待しよう!
772 :
森崎名無しさん
:2015/02/25(水) 18:43:52 ID:???
クスタってクラブチームはブラジルでしたっけ?
773 :
森崎名無しさん
:2015/02/25(水) 18:57:53 ID:???
そうだね。
ちなみにウルグアイにも誰かいる。
ベルギーにラムカーネはいない模様。
774 :
森崎名無しさん
:2015/02/25(水) 19:07:54 ID:???
ウルグアイのルーベンは翼に負けて入れなかったから……
ルーベンもシニョーリもクラブチームはセリエAなんだよな……
775 :
森末(仮)
:2015/02/26(木) 00:05:08 ID:???
>E.「みんな、熱くなるな。 熱くなりすぎると誰かみたいにカード貰っちゃうからね」 挑発返しだ!
================================================================================================
ジェンティーレ「なにぃ……?」
板野「(あ、効いてる効いてる!)」
真正面から言い返すか、それとも立花兄弟達を庇うかと考えた板野だったが、
そういえば……と昨日の試合でジェンティーレが見せた失態、『カードを貰った事』を思いだしそれを口に出した。
元来挑発行為などはその純粋とも言える性格から苦手だった板野であるものの、
この時ばかりはジェンティーレに対する怒りからそれを行ったのである。
これを受けて、ジェンティーレはポカンとしたようにしばらく放心をしていたが、
板野の放った言葉の意味を理解すると同時に、少しずつ顔面を怒りで紅潮させてゆく。
中山「そうだな、俺達は下手に熱くなりすぎないようにしよう。 多少の熱さはいいプレイをする為に重要だが、
それと同時に冷静さも無ければ選手としては二流以下だからな」
佐野「そうですね」
ジェンティーレ「きっ、貴様ら……!」
そして、更に板野の言葉に賛同をするようにして仲間たちがジェンティーレをこれ見よがしに見ながら追従すると、
いよいよジェンティーレの沸点はピークに達そうとしたのだが……。
ヘルナンデス「やめないか、ジェンティーレ。 審判がこちらを見ているぞ」
ジェンティーレ「……チッ!」
ここに来てようやくイタリアキャプテン、ヘルナンデスが動きジェンティーレが暴走をする直前に声をかけた。
彼の言うように審判は先ほどから言い合いをしているこちらをちらちら見ており、
もしもジェンティーレが暴れていれば何らかの処置――そうでなくとも心証は悪くなっていたに違いなく。
それをジェンティーレも理解しているのか、忌々しげに舌打ちをして引き下がるのだった。
776 :
森末(仮)
:2015/02/26(木) 00:06:27 ID:???
ヘルナンデス「すまなかったな、アレも悪い奴ではないんだが……」
和夫「あそこまで言われて悪い奴じゃねぇなんて言われても納得できねーよ!」
ヘルナンデス「重ね重ね申し訳ない」
松山「(これがイタリアのキャプテンか……対応的には紳士的だな。 もう少し、早めに止めて欲しかったけど)」
その後、ヘルナンデスは改めて日本メンバーに謝罪をする。
挑発に対して挑発を返した手前、板野としても少しばかり罪悪感はあったのだが、
先に挑発をしたのはジェンティーレである為に、あくまでもヘルナンデスは丁寧に頭を下げた。
立花兄弟達は未だにご立腹だったものの、別にヘルナンデス自体が悪い訳ではない為に多くの者は怒りを収め……。
しかし、止めるならもう少し早く止めて欲しかったとヘルナンデスの対処の遅さに内心文句をつける者もいるのだった。
ヘルナンデス「(ジェンティーレは少し傲慢なくらいがいいプレイが出来るからな……ニホンには悪いが、
あれだけ言い散らかせば今日の調子はよくなるだろう。
もっとも、言い返された事に対して機嫌を損ねているだろうからそこはフォローしておかないとな)」
板野「(ヘルナンデスって本編でも性癖以外はまともな奴だったもんな……助かった)」
無論、ヘルナンデスが多分に利己的な考えでジェンティーレをある程度放置していた事を、
彼らは知る由もない。
………
……
…
777 :
森末(仮)
:2015/02/26(木) 00:07:52 ID:???
森末「さぁ、本大会2戦目! イタリアJrユースとの闘いの時間がやってきたね!
本編ではヘルナンデスしかおらず、蜂の巣にされる彼がどれだけシュートを止められるか……という、
なんとも言えないチームになっていたけれど、この世界では誰かさんのせいで超強化。
ジェンティーレ、ストラット、バンビーノ、ランピオンという攻守のタレントが勢ぞろいしている。
当然強敵だけど……その中でも特に脅威となるのがジェンティーレ。 彼はこの段階で既に世界最高のDFだ。
彼とヘルナンデスが守るゴールを如何にして割るか、それがこの試合の最大の鍵となるね!
それじゃあ最後にフォーメーションの確認だ!」
イタリアJrユース 5−3−2
−−@−− @ヘルナンデス
−B−C− Bゴルバテ Cマリーニョ
A−E−D Aトリノ Eジェンティーレ Dバサレロ
−−−−−
G−I−F Gコンティ Iバンビーノ Fディモス
−−−−−
−H−−− Hストラット
−−−J− Jランピオン
−−−−−
−J−F− J政夫 800/800 F和夫 800/800
−−H−− H板野 930/930
−−−−−
G−I−E G岬 850/850 I松山 850/850 E小池 700/700
−−−−−
CD−AB C早田 800/800 D佐野 750/750 A次藤 800/800 B中山 850/850
−−−−−
−−@−− @若島津 850/850
全日本Jrユース 4−3−3
森末「板野の新しいシュートなら、きっとカティナチオも粉砕!玉砕!大喝采できる筈だ!
スゴイぞーカッコいいぞーと言えるように頑張ろうね! グッドラック!!」
778 :
森末(仮)
:2015/02/26(木) 00:08:56 ID:???
ワーワー ワーワー
実況「さぁ、入場が終わり両チームのキャプテンがセンターサークルに入ります。
審判のもと、これよりコイントスを行うもようです」
観客「どっちが勝つだろうな?」「流石にイタリアだろう、ニホンも強いけど流石に東洋の島国じゃな」
「いや、案外大物くいがあるかもしれないぜ」「どっちにしたってフランスと当たるんだ。フランスに負ける運命さ」
やがて試合時間が近づくにつれて観客たちもこの試合の展望を予想し始めた。
どちらのチームも前評判は高く予想は困難を極めたが、大多数はイタリアが勝利を収めるだろうと考えた。
彼らも日本の強さというものを既に理解をしているが、それでも日本サッカーの歴史は浅い。
ポッと出の弱小国がアルゼンチンに大差をつけて勝ったからといって、続けてイタリアにも勝てるだろうとは思えなかったのだ。
観客「あのイタリアの守備陣を抜けるとは思えないしな」「なんせパーフェクトキーパーにイタリアの超新星がそろい踏みなんだからな」
その印象を決定づけたのは、やはりイタリアの守備力である。
昨日の試合でも見せたようにDFのジェンティーレの守備力については今大会でも随一。
ディアスの突破を完全に止めてみせた事から見ても、疑いようのない実力者である。
更には欧州No.1という異名を持つヘルナンデスがその背後に構えているのだから、
正にカティナチオの名に恥じない鉄壁の守備陣と言えるだろう。
真「うーん、やっぱり殆どの人はイタリア有利と見てるんだなぁ」
響「む〜! 日本だって強いのに、どうしてだ!?」
プロデューサー「カッカすると胃に悪いぜ」
真「やっぱりイタリアの守備を評価する声が多いみたいだね。
実際、両チームともアルゼンチン戦のスコアは同じだけど……イタリアの失点はPKの1点だけだったんだ、無理もないよ」
これに憤慨をしたのは日本を応援するアイドル達の片割れ、我那覇響だったのだが……。
彼女よりもサッカー事情に詳しいと言える菊地真は響を宥めつつ、冷静に戦況を分析する。
779 :
森末(仮)
:2015/02/26(木) 00:10:02 ID:???
真「今日の試合は、やっぱり日本がどうやって攻めるか……イタリアからゴールを奪えるかだね。
板野くん、それに立花くん達を使ってる事から見てもかなり攻撃に偏重してるようだけど」
プロデューサー「お前さんスポーツの事になると頭の回転早くなるねぇ」
真「へへっ、スポーツは大好きですからね!」
響「真、多分プロデューサー褒めてないと思うぞ……にしてもそっか、昨日も言ってたけど点を取れるかどうかなのか」
プロデューサーの言葉に何を勘違いしたか照れる真にツッコミを入れつつ、
響はフィールドの板野へと視線を向ける。
響「(大丈夫かな、板野くん……)」
点を取る事が問題となれば、その問題を解決するのはFWの仕事。
即ち、板野の役割である。
以前取材をした時より少しだけ……ほんのちょっぴりだけ板野の事を意識していた響は、
いつにも増して真剣な表情でゴクリと唾を飲み込み、緊張した面持ちで試合開始を待っていた。
780 :
森末(仮)
:2015/02/26(木) 00:11:40 ID:???
ヘルナンデス「今日の試合、君と戦うのを楽しみにしていたよ。 改めてよろしく頼む」
板野「こちらこそ(ヘルナンデス……さっきは助かったけど、これからこいつと戦うんだよな)」
そして、フィールドでは両チームのキャプテンが握手を交わしていた。
ヘルナンデスの言葉に偽りはない。
ハンブルグ戦、アルゼンチン戦と彼は日本の事を研究しており、その中でも特に板野に注目をしていた。
ゴールキーパーである彼が、今大会でも屈指の決定力を持つ板野に注目し、
どちらが上か雌雄を決するのを楽しみにしていたとしても何ら不思議ではないだろう。
逆に板野としては、内心強敵の出現に恐れ半分楽しさ半分という気持ちでいた。
彼は知識として知っている。ヘルナンデスが世界的なレベルのキーパーであるという事を。
更に今のイタリアにいるジェンティーレは、本編でも最強のDFとして現れた事を。
果たして自分が彼らに勝てるのか、不安になる気持ちがあって当然と言える。
板野「(いや、大丈夫……大丈夫だ。 俺にはバーストマグナムがある!
多田野くんのお陰で覚えた新しいシュートがあるんだ! 負けるはずがないんだ!)」
だが、それでも彼は必死に自身を奮い立たせた。
新しい力を欲し、友からのアドバイスを受けて完成させた技があれば勝てると信じて。
ヘルナンデス「では審判、コイントスを(いい目だ……最初は弱弱しかったのが、次第に闘争心に燃えてきている。
これは油断出来そうにないぞ)」
板野「(見てろヘルナンデス、お前とジェンティーレの守るゴールを俺が絶対に破ってやるぞ!!)」
ジノ=ヘルナンデスとサルバトーレ=ジェンティーレ、そして板野住明。
やがて遠くない未来再び対決をする世界を代表するストライカーと堅固な壁の、初めての対戦が始まろうとしていた。
781 :
森末(仮)
:2015/02/26(木) 00:12:42 ID:???
先着1名様で、
★コイントス→! dice★
と書き込んでください。マークで分岐します。
丁→全日本ボール
半→イタリアボール
>>766
乙ありです。
782 :
森崎名無しさん
:2015/02/26(木) 00:12:59 ID:???
★コイントス→
2
★
783 :
森末(仮)
:2015/02/26(木) 00:55:24 ID:???
>★コイントス→ 2 =全日本ボール★
============================================================================
実況「コイントスが終わり……どうやら日本がボールを持ったもよう!
両チーム選手たちが散り、いよいよ予選リーグ最終試合!
全日本対イタリアの試合が始まります!」
ピィーッ!!
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!
ダムッ バシッ!
そして審判の笛が鳴り響き、全日本ボールで試合開始。
政夫から受け取ったボールを持ちながら、板野はゆっくりと視線を彷徨わせまずどう攻め込むか逡巡をする。
折角のマイボール、難しくとも出来る事ならばこの攻撃で1点をもぎ取り勢いに乗りたい。
板野「よし……まずはどうしようかな」
A.挨拶代りだ!ここから俺がロングシュートで行くぞ!(更に分岐)
B.俺のドリブルが守備の国イタリアに通じるか試してやる!
C.一旦後ろの松山に預けるぞ! 司令塔は松山なんだ!
D.右サイドの小池に任せてみよう! それでも小池ならなんとかしてくれる!
E.左サイドの岬に任せてみよう! 大したことあるからなんとかしてくれる!
F.和夫にボールを渡そう! 3トップなんだしFWで攻め込んだ方がいいと思う。
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
784 :
森崎名無しさん
:2015/02/26(木) 00:56:07 ID:HNGI37Pg
D GO!
785 :
森崎名無しさん
:2015/02/26(木) 00:56:16 ID:GALvdegM
C
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