キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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レス数が900を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。
【歴史は】俺inキャプ森9【繰り返す】

1 :森末(仮):2015/03/02(月) 22:32:44 ID:???
このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品です。
参加者の皆さんの選択、及びカード引きによって物語が展開していきます。

他の森崎板でのスレと被っている要素や、それぞれの原作無視・原作崩壊を起こしている表現。
その他にも誤字脱字や稚拙な状況描写等が多数あるかと思いますが、お目こぼし頂ければ幸いです。

☆前スレ☆

【滅びの】俺inキャプ森8【バーストマグナム】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1423488665/l50

☆あらすじ☆

キャプテン森崎を心から愛する男板野住明はある日キャプテン森崎の精、
通称『森末』からキャプテン森崎の外伝スレへと参加してみないかと提案をされ外伝世界へと飛ばされる。
ふらの中学で松山達と共に鍛錬を繰り返し、1年と少しの期間を費やして臨んだ3年目の全国大会は惜しくも準決勝で敗退。

その後、同じ中学出身である松山と共に全日本Jrユースに選出された板野は、
全国大会で共に競い合った立花兄弟や合宿で集中的に練習に付き合った新田らの後押しもあってか、板野は見事キャプテンに選ばれる。
舞台は世界へ。全日本はハンブルグとの試合に3−3の引き分けに終わった後、
練習試合をする筈だった各チームに断られ追加合宿に明け暮れる。
そしてフランス国際Jrユース大会が開かれ、全日本はアルゼンチンJrユースに4−1で快勝。
続く二戦目、イタリアJrユースとの闘いが始まる。
堅守を誇るイタリアに日本は攻めあぐね、板野が隠していた新武器「バーストマグナム」もヘルナンデスに防がれる。
しかし、前半17分。
ジェンティーレの負傷退場の好機を突き一気に攻め込んだ全日本は立花兄弟の空中サッカーを解禁。
ついに先取点を上げる事に成功するのだった。

767 :森崎名無しさん:2015/03/23(月) 02:23:06 ID:WQO0vOI2
若島津としてもあの一本だけで決勝の判断材料にされちゃたまらんだろうしね

768 :森崎名無しさん:2015/03/23(月) 07:52:17 ID:???
新田にガンガン撃たせて
バテたら来生入れてシルバーコンビって感じかな。

769 :森崎名無しさん:2015/03/23(月) 14:55:34 ID:???
新田のシュート(ファルコンクロウ)についてのセリフに、逐一「隼シュート」という単語が入っているのがウケるw

770 :森崎名無しさん:2015/03/23(月) 16:41:04 ID:???
これで使ってないのは来生、石崎、高杉だけになったのかな

771 :森崎名無しさん:2015/03/23(月) 16:46:14 ID:???
スクランブル顔面さえあれば石崎は奥の手として使えそうなんだけどなー

772 :森崎名無しさん:2015/03/23(月) 16:57:25 ID:???
石崎は元祖顔面が4/3発動に上限パワーアップしてないかな。
2/1発動はいざという時に信頼出来ないし。

773 :森崎名無しさん:2015/03/23(月) 17:27:44 ID:???
4/3だと...?
一体どんな、顔面をするんだろうか?

774 :森崎名無しさん:2015/03/23(月) 20:52:48 ID:???
ちょうど交代三枠使って全員出場達成できたらいいなw

775 :森崎名無しさん:2015/03/23(月) 22:52:41 ID:???
本編で代表落ちになったのは佐野、沢田、反町だけどこのスレではどうだろうか?
高杉、来生あたりが落とされそうな気がする。

776 :森崎名無しさん:2015/03/23(月) 22:56:38 ID:???
2人離脱するなら2人代表落ちもカットのはず

777 :森崎名無しさん:2015/03/23(月) 23:32:15 ID:???
ちょうど23人になるもんね。

778 :森末(仮):2015/03/24(火) 01:24:05 ID:???
>★全日本のGK事情→ 6 =見上「若島津を使う。 浴びせ蹴りは危険だが、使用を控えるよう言えば問題ないだろう」★
=============================================================================================================
板野「(若島津か……)」

全日本のGKは若林と若島津、2人の実力者によって正GKの座が争われていた。
安定して高い実力を持つ筈であるが、勝負弱い印象のある若林。
世界の壁を知り大幅なレベルアップに成功をしたものの、体力に不安の残る若島津。
どちらを使うにも客観的に見て一長一短といった印象だったが、見上はここで若島津を使う事を決めた。

見上「(今日の試合では若島津の勝負強さというものを実感できるだけの展開が無かった。
    西ドイツ戦を見据えても、若林を使うか若島津を使うか……。
    その試験を行うには、明日のフランス戦が最後のチャンスと言える。 ここは若島津を使うより他にない)」
板野「じゃあメンバーはこんな感じですかね?」

−H−J− H板野 J新田
−−−−F F滝
−I−G− I松山 G岬
−−−−−
−E−D− E山森 D井沢
−−−−−
−BAC− B早田 A中山 C次藤
−−@−− @若島津

見上「そうなるな。 些かサイドが弱い印象に思えるかもしれんが、フランスにサイドアタックは無い。
   基本は中央のピエールかナポレオンが運ぶしかないからな」
板野「(仮にサイドアタックを仕掛けてきてくれれば儲けものって事かなぁ……)」
見上「……決めるべき事は全て決めたな。 もう遅い時間だ、お前も早く休め」
板野「はい!」

779 :森末(仮):2015/03/24(火) 01:25:09 ID:???
その後、板野は見上に促されるまま部屋を出て自室に戻ろうとした。
ただ、板野の部屋は監督室とは別の区域に宛がわれており、自室に戻るには一旦エントランスに出なければならない。

板野「(そうだ、ちょっと喉が渇いたし何か飲み物買っておこうかな?)」

不意に喉の渇きを思い出した板野は、そのままエントランスに備えられてある自販機で飲料を買おうとするのだが……。

先着1名様で、

★誰かいるかな?→! card★

と書き込んでください。マークで分岐します。

JOKER→住友「ふふふ、明日の試合で監督がベンチで座る場所に置くブーブークッションがようやく届いたぞ」 住友コーチが何かしてる!
ダイヤ→おや? 松山が公衆電話で電話してるぞ? 国際電話だけど料金大丈夫か?
ハート→中里が何やらコソコソ怪しい動きをしている……。
スペード→若林が能面のような顔で電話してるぞ? 国際電話だけど……そういえば金持ちなんだっけ。
クラブ→特に何も無くジュースを買えました。

780 :森崎名無しさん:2015/03/24(火) 01:26:31 ID:???
★誰かいるかな?→ スペードQ

781 :森末(仮):2015/03/24(火) 01:46:32 ID:???
>★誰かいるかな?→ スペードQ ★
>若林が能面のような顔で電話してるぞ? 国際電話だけど……そういえば金持ちなんだっけ。
=======================================================================================
板野「(ん? あれは……)」
若林「ああ、怪我をしたとかじゃないよ。 ……温存かどうかはわからない、メンバーを決めるのは監督の仕事だからね。
   俺が知る由もないさ。 ……勿論、明日の試合には出るつもりだよ。 それも監督が決める事だけどね」

自販機で飲み物を買おうとした板野だったが、そんな彼の耳に飛び込んできたのは若林の声である。
無論、若林がここにいる事自体は何らおかしくない。
このフロアの大半は全日本Jrユースのメンバーの部屋として取られている為、
エントランスに若林が――様子を見る限り電話をしているというのも、至って自然な事である。

問題は、その若林の口調……そして、声色と表情だった。
いつもの彼からは想像もできない程の丁寧な言葉と、落ち着いた声色。
だが、その表情は感情というものが一切見られない能面のようなものであり――。
板野は電話をしているのが若林源三という人物であるという事に気づくまで少々の時間を要した。

板野「(び、びっくりした……なんだか若林っぽくない声だし、言葉づかいも丁寧……ちょっと気味悪いよ。
    それにしても一体誰と電話を……ん?)」
若林「……兄さんからも話があるのか? いや、疲れてはいないよ。 うん、代わってくれ」
板野「(兄さん……あ! も、もしかして家族と話しているのか!?)」

そして、やはりこの若林の口調などに疑問を持つ板野であったが、
次の瞬間若林の口から飛び出たフレーズを聞いて瞬時に理解をするのだった。

782 :森末(仮):2015/03/24(火) 01:47:53 ID:???
若林と彼の家族との関係は冷え切っている。
表面上はいい家族を演じているものの、互いに互いを嫌う――少なくとも若林自身は嫌悪している。
本編を見てその事を知識として知っていた板野は、彼の口調の変化の原因と話している相手を察知したのだ。

若林「……もしもし、兄さんかい? 話っていうのは……うん、それは父さんからもう聞いたよ」

チラッ

板野「(うっ、若林がこっち睨んでる……さっさと席をはずせって事かな。
    ジュースはもう買ったし、早く退散するに限るか? それとも何かアクションを起こすべきか……)」

A.「若林、もう消灯時間だぞ! 全日本キャプテンの俺が命じる、寝なさい!」 電話口に聞こえるように叫ぶ
B.「おーい、そろそろ電話代わってくれないか? 俺も使いたいんだ」 電話口に聞こえるように叫ぶ
C.「あ、若林! さっき監督と話したんだけど明日のスタメンは若島津だって!」 電話口に聞こえるように叫ぶ
D.「うわあああ、じ、地震だああああ!」 電話口に聞こえるように叫びつつ電話線をマグナムキックで千切る
E.「ふぅ……オレンジジュースが美味しい」 視線をスルーして寛ごう
F.「(何もしないに限るな。 スタコラサッサー)」 さわらぬ神にたたりなしだ
G.その他 板野君に言わせたい事を書いてください

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

783 :森崎名無しさん:2015/03/24(火) 01:49:51 ID:bArs71mM
B

784 :森崎名無しさん:2015/03/24(火) 01:50:22 ID:C/IDXY0w
B

785 :森末(仮):2015/03/24(火) 02:25:15 ID:???
>B.「おーい、そろそろ電話代わってくれないか? 俺も使いたいんだ」 電話口に聞こえるように叫ぶ
==================================================================================================
板野「(うーんと、若林は電話を早く切りたいんだろうな。 でも切りたくてもそう言いだせる感じじゃないと。
    なら俺に出来る事は……あ、そうだ!)おーい、そろそろ電話代わってくれないか? 俺も使いたいんだ」

キャプテン候補としても争い、若林からは反目されている板野は、
しかしここで若林を陥れるような事を言わず――。
むしろその逆、束の間とはいえ家族からの皮肉めいた言葉から逃れる手助けをした。
これを受けて若林は一瞬目を見開き驚きながらも、それと同時にどこか安堵した様子を見せて口を開く。

若林「すまない兄さん、チームメイトが電話を使いたいみたいだから……ああ、うん、わかってる。
   それじゃあまた」

ガチャン

相手としてはまだまだ若林に追求をしたかったのかもしれないが、
実際に板野の電話を使わせてほしいという言葉は受話器を通じて若林の兄へと届いており、無理に引き延ばす事は出来ない。
勢いよく下ろしたい気持ちを堪えながら受話器を置いた若林はほっと溜息を吐くと、
先ほどに比べれば睨みつけるというような印象こそないがそれでも好意的には思えない視線を板野へと向け一歩その場を退く。

若林「終わったぞ、勝手に使え」
板野「いや、使う気は無いんだよ。 なんだか若林が早く切りたがってるように思えたから……迷惑だった?」
若林「……礼は言わんぞ」

板野が電話を使う意思が無い事を伝えると、若林は眉を顰めながらもぶっきらぼうにそれだけを言い、その場を立ち去ろうとする。
若林が素直に礼を言う事など考えてもいなかった板野はそれに対してショックを受けはしなかったものの、
それでも些かムッとするのは人として当然の感情だろう。

786 :森末(仮):2015/03/24(火) 02:26:35 ID:???
板野「なんだよ。 折角助けてあげたのに!」
若林「誰がそんな事を頼んだ。 お前が勝手にやった事だろうが……」
板野「むーっ!」
若林「(なんだこいつは……本当にガキだな)」

思わず若林に対して文句を言う板野に対し、あくまでも若林は冷ややかだったのだが、
それが余計に板野を刺激したのか彼は頬を膨らませて怒り心頭の様子。
ただ、その怒りの表現の仕方がやはりとてつもなく子供っぽい為に若林は思わず呆れてしまう。

若林「……それでよくキャプテンが務まるものだとつくづく思うぜ」
板野「そりゃ……俺だって上手く出来てるかどうかは知らないけど。
   でも、俺が立候補をしてみんなに選ばれてなったんだもん。 結果も出してるんだし、若林に言われる事じゃないよ」
若林「結果を出してるだと? たかだか国際試合に2戦勝っただけだろうが」
板野「でもイタリアもアルゼンチンも強敵だろ。 まあ……確かに、勝てたのは2戦だけでハンブルグ戦は引き分けだったけど」
若林「(うぐっ! この野郎……思い出したくもない事を思い出させやがって!!)」

皮肉めいた言葉を板野に投げかける若林だが、板野の天然気味なカウンターを受けて思わず言葉に詰まる。
傲慢で自信家ではあるが、存外メンタルが弱いのがこの若林源三である。

板野「(でもなんだか若林とこうやって話すのって今まで機会が無かった気がするな。
    折角だから何か言っておこうか?)」

787 :森末(仮):2015/03/24(火) 02:27:38 ID:???
A.「そもそもどうしてそこまで俺を敵視するの? 仲良くしようよ」 フレンドリーに接する
B.「そのトゲトゲした態度やめなよ。 チームの和を乱すだけだ」 若林の態度を改善させる
C.「お前も思う所はあるかもしれないけど今の俺はキャプテンだよ? 監督に進言できる立場にいるんだ」 権限をちらつかせる
D.「ところでさっき話してたのって家族だよね? 仲悪いの?」 家族の話を聞いてみる
E.「GKとしてはともかく、器の大きさなら若島津の方が上だね」 若林を小物呼ばわりする
F.「もう怒った! 俺がキャプテンの間は絶対若島津を贔屓してやる!」 権限をフル活用してやる!
G.「もう怒った! くらえ、マグナムキックだ!」 喧嘩を吹っかける!
H.その他 板野くんに言わせたい事を書いてください

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

788 :森末(仮):2015/03/24(火) 02:28:39 ID:???
本日は一旦ここで区切らせていただきます。それでは。

789 :森崎名無しさん:2015/03/24(火) 02:31:55 ID:euadYGNA
H期待ってさ・・・残酷だよな、向こうが勝手に期待して向こうが勝手に落とすって
 でも大丈夫!若林の実力は俺も十分知ってるから!まだまだ人生これからさ!

790 :森崎名無しさん:2015/03/24(火) 02:34:36 ID:1Hxk9L+w
E

791 :森崎名無しさん:2015/03/24(火) 02:37:46 ID:00+48qi+
D
自由選択欄がある時には書かれるとダメな事を補足されてはどうですか。


792 :森崎名無しさん:2015/03/24(火) 02:39:15 ID:bArs71mM
A

793 :森崎名無しさん:2015/03/24(火) 02:40:23 ID:nhRAcy9g


794 :森崎名無しさん:2015/03/24(火) 02:40:49 ID:???
Aはキャプテン候補者として対立してるから明白じゃないかな。
あくまで1意見だけど

795 :森崎名無しさん:2015/03/24(火) 08:32:06 ID:???
>住友「ふふふ、明日の試合で監督がベンチで座る場所に置くブーブークッションがようやく届いたぞ」 住友コーチが何かしてる!
乙です。住友コーチお茶目だなあ。


796 :森崎名無しさん:2015/03/24(火) 12:31:01 ID:???
若林がこんな態度を取るのも大空翼って奴のせいなんだ!
実際翼が消えたので今の若林には手下はいても友達と言える相手はいないのである

797 :森崎名無しさん:2015/03/24(火) 13:02:41 ID:???
キャプ森では、翼と友達と言えるかは微妙だけどね
メイドさんしか味方いないのかも……

798 :森崎名無しさん:2015/03/24(火) 16:25:13 ID:???
トモダチになってやれよぉ…

799 :森崎名無しさん:2015/03/24(火) 16:37:21 ID:???
ボールとポストだけが友達さ

800 :森崎名無しさん:2015/03/24(火) 19:31:37 ID:???
H.家族関係が冷えきってるのを察して新しい家族を紹介して上げる

矢車「バヤシ、お前も俺の弟になれ…」バヤシ「あにきぃ…」地獄ハッピーEND

801 :森崎名無しさん:2015/03/24(火) 22:57:10 ID:???
気が早いかもしれんが森崎たちとの試合について考えてみた
離脱するのが岬と中山として、中盤の弱体化が半端じゃないからいっそ板野をMFにするのもありかと思う
森崎については立花より新田を使ってスタミナ削りを重視で


802 :森崎名無しさん:2015/03/24(火) 23:11:59 ID:???
GKと板野松山早田中里次籐はスタメン確実だろうけど、後は悩むね。
板野MFは立花と新田同時出場させるならありかも。

803 :森崎名無しさん:2015/03/24(火) 23:12:59 ID:???
>板野MFは立花と新田同時出場させるならありかも
森崎に数打つ作戦ならそれだ!

804 :森崎名無しさん:2015/03/24(火) 23:18:47 ID:???
ドライブパスとゴールデンコンビが素通し同然なのがあかん
原作翼の主人公パワーはどうしようもない

805 :森崎名無しさん:2015/03/24(火) 23:37:25 ID:???
森崎チームは森崎、翼、岬、中山(←予想)の四人以外に誰がいるんだろう?
まさかシュナイダーやディアスとかオールスター?

806 :森崎名無しさん:2015/03/24(火) 23:53:55 ID:???
オールスターだと翼と森崎が埋もれかねないからないでしょ
出番がなかった大友カルテットの残り3人とキャプ森時空で存在が消えてるペペあたりで
後、DFの最後の一枠には石崎出そうぜ、翼対石崎が見てみたい

807 :森末(仮):2015/03/25(水) 00:43:55 ID:???
本日もお休みさせていただきます。最近更新出来ずすみません。

808 :森崎名無しさん:2015/03/25(水) 20:14:58 ID:???
原作翼の能力はどのくらいだろう?
本編と総ステ341を変えずに考えたら、下のようになると予想。

本編 50 49 48 48 48 49 49 (341) 4/4 900
原作 50 50 48 47 47 49 50 (341) 5/5 900

原作の翼は味方を使うのが上手く、本編より競り合いと空中戦に強い印象がある。
(ブラジル編で、右半身と左半身のボディバランスが良いという評価があり、
敵のエースとよくオーバーヘッド対決などをしていたから。)


809 :森崎名無しさん:2015/03/25(水) 20:33:29 ID:???
ディアスやピエールのドリブルを割と止めてる原作翼のボールカットがこうも弱いのはどうかと思うから
もうYO1神の加護(贔屓)でALL50でいいんじゃね?w

810 :森崎名無しさん:2015/03/25(水) 22:53:44 ID:???
神「50とか低すぎるだろJK」

811 :森崎名無しさん:2015/03/25(水) 23:25:18 ID:???
普通に本編準拠で新スキル追加の可能性が高いと思う

812 :森末(仮):2015/03/26(木) 00:05:43 ID:???
本日も更新はお休みさせていただきます。
しばらく出来ない日も続くかもしれませんのでご了承ください。

813 :森崎名無しさん:2015/03/26(木) 00:07:41 ID:???
おつですよ〜

814 :森末(仮):2015/03/26(木) 23:06:39 ID:???
>E.「GKとしてはともかく、器の大きさなら若島津の方が上だね」 若林を小物呼ばわりする
========================================================================================
若林「なにィ!?」

基本的に善人であり、やや子供っぽく、それでいて松山の影響を多少なりと受けている板野でも怒る時はある。
折角横やりを入れてしたくもない電話を中断させ、しかしそれに対する礼を言わないばかりか、
厭味ったらしい口調で板野を詰る若林に対し、板野もまた皮肉げに反論をした。
実力についてはともかく、人間の器として若林が若島津に劣っていると。
これを聞いた若林は板野が反論をするとは思わなかったのか、それとも予想外の返答だった為か狼狽し、
しかし板野は追及の手を緩めない。

板野「俺がキャプテンをやる事に文句があるならいいよ。 実際、キャプテン選挙の時だって本当に辛勝だったんだ。
   俺よりも松山や若島津の方がキャプテンに相応しいと思ってる奴もいるんだと思う。
   当然、お前の事を支持する奴だっているんだろうと思うよ(修哲トリオとか、あと高杉とかね)」
若林「そ、そうだ! お前がキャプテンである事を快く思わない者もいるんだ!」
板野「だけど誰もその不満を噴出させてないし、キャプテンを決めるのに再投票をしようと言う奴もいないぞ!」
若林「!!」

板野の言うように、遠征をする以前に行ったキャプテン投票において、彼は辛勝だった。
投票に参加したメンバーのいずれかが気まぐれで票を移動させていれば、今キャプテンマークを巻いているのは違う人物になっていただろう。
だが、現実に板野はキャプテンに就任し、それに対する不満もここまで出てきてはいない。
他にキャプテンに相応しい人物がいるのではないか、他にキャプテンをやって欲しい人物がいる。
そういった者達も、声を大きくして異議を唱えるという事は決して無かったのだ。

板野「もしも本当に俺がキャプテンに相応しくないなら、チームメイトの誰かが……ううん、監督がそもそも再選挙をしてると思う」
若林「(確かに……見上さんの性格なら十中八九するだろうな)」
板野「だけどしてないって事は、多かれ少なかれ、認められてるって事だと思うんだ。
   それに、俺はそんな文句を松山や若島津に言われた事は無いぞ」
若林「……………」

815 :森末(仮):2015/03/26(木) 23:07:56 ID:???
松山はキャプテン選挙が終わった直後、板野がキャプテンとなる事に対して微かな違和感を覚え、
若島津は何故力を持つ自分ではなく板野がキャプテンとなったのかと疑問を持った。
しかし、それに対して決して文句は言わなかった。

松山は板野を信頼し、しかし以前取材に応じた時のように板野にそう振る舞って欲しいと思う所は素直に伝え、
若島津は次は誰にも文句を言わせない程圧倒的な力を手に入れキャプテンの座についてみせると息巻いていた。
少なくともそこに、板野への不満や嫌悪感などというものは一切ない。

板野「キャプテンになりたいのはわかるけど……それならハンブルグ戦で本当に圧倒的な力の差を見せればよかったんだ。
   そうすれば再選挙されて、お前が選ばれてた可能性だってあるんだ」
若林「………………」
板野「ディアスのドライブシュートを止めたり、なんだかんだで結果は残してると思うよ。
   松山だって活躍してたし、若島津も……今日はあまり出番は無かったけど、最後のシュートは止めてた。
   俺が1番活躍してるなんてつもりもない。 ハンブルグ戦から考えれば、多分1番いい所で決めてるのは立花達だ。
   だけど俺は皆に選ばれて、頼りないかもしれないけど一所懸命がんばって、それで結果も順調に残せてきてる。
   若林に、どうして俺がキャプテンなんだって文句を言われる筋合いはない。
   文句があるなら、監督に言って再投票を促してくれ」

無論、それをした所で見上が頷く事は無いだろう事を若林源三は知っていた。
大きな失態など全くない板野を、大会の途中でキャプテンの交代をするなどという事を至って常識的な考え方をする見上が許す筈もなく。
また、板野の言う通り彼は結果を着実に残してきているのだ。
若林でなくとも、誰が言った所で見上は納得せず――仮に再投票をした所で、板野が再び就任するのは目に見えていた。
よって、若林はぐうの音も出ずただ黙りこくるしかなかった。

816 :森末(仮):2015/03/26(木) 23:09:00 ID:???
プライドが高く、己の才能を信じ、そして無自覚に自身こそがこのチーム内で最も優れているという傲慢さを持っていた彼は、
しかし、この時板野に指摘を受けた事で自身の器について考え直させられていた。
実力云々ではない、度量の広さ。
今しがた己が忌み嫌っていた家族たちと違わぬ程に、嫌味で皮肉めいた言葉を投げかけた己について。
結果を大して残せていないにも関わらず、板野に――いちゃもんに近いものをつけた言動について。

やがてしばらく互いに沈黙し、静寂が流れた。
そして、時間が経つにつれ板野の頭は次第に怒りを覚えていたものから徐々に冷えていく。
板野は少し言い過ぎたかと熱くなりかけていた自身を恥じ、そのまま別れを告げようとしたが……。

若林「待て」
板野「えひゃいっ! な、何?」
若林「1つ聞かせろ。 お前がキャプテンを目指した理由はなんだ?
   話によれば、お前は今までキャプテン経験が無い筈だが」

そこに若林からの質問が飛び、板野は情けない声を出しながらも振り向いた。
板野の声にも若林はなんら反応せず、ただ板野の事を静かに見つめていた。

若林「先に言っておくと、俺がキャプテンをしようと思った理由はこの俺がこのチームで1番強い……はずだからだ。
   もっともすぐれた者がキャプテンに就く、当然の事だろう」
板野「(……はずかぁ。 やっぱり、多少なりと若島津に思う所があるのかな)」
若林「若島津の理由も似たようなものだろう。 松山は知らんがな。 それで、お前はどうなんだ」
板野「俺は……」

817 :森末(仮):2015/03/26(木) 23:10:00 ID:???
A.「国内選りすぐりのメンバーを集めたチーム。 そのチームを純粋に率いてみたいと思ったんだ」
B.「ずっと夢だったからだよ。 全日本のキャプテンになる事が」
C.「若林と同じだよ。 俺がもっともすぐれたストライカーだからだ」
D.「松山はちょっと抜けてるし若島津は喧嘩っ早いから俺がなるしかないと思ったんだ」
E.「なんとなく」
F.「言ってもいいが、お前の態度が気にくわない」
G.その他 板野くんに言わせたい事を書いてください

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

>>813 乙ありです。

818 :森崎名無しさん:2015/03/26(木) 23:11:16 ID:SYq4IB2g
A

819 :森崎名無しさん:2015/03/26(木) 23:12:31 ID:+gfHsWp+
B

820 :森崎名無しさん:2015/03/26(木) 23:14:18 ID:6arQ+DlI
A

821 :森末(仮):2015/03/27(金) 01:04:32 ID:???
>A.「国内選りすぐりのメンバーを集めたチーム。 そのチームを純粋に率いてみたいと思ったんだ」
============================================================================================
板野がキャプテンになろうと決意した理由、それは純粋にこのメンバーを率いてみたいと思っていた事が所以だった。
元々、若林は知らない事であるが板野はキャプテン翼とキャプテン森崎のファンである。
ふらのに転入した当初、全国大会で強敵たちと出会った時、海外へと出て様々なライバルを目にした時。
彼はいつも、心の底から感動を覚えていた。
そんな彼が、魅力的なメンバーの多い――。
多数の実力者がいるこの全日本というチームを率いたいという思いを抱いたのは、極自然な事と言えただろう。

板野「勿論それに伴う責任だってあるし、不安もあるけど……。
   でも、やっぱり今はキャプテンマークをつけられて良かったって思いの方が強いな。
   (森崎みたいには出来ないけど、指示を出したりって楽しいし)」
若林「……なるほどな(やはり、甘ちゃんではあるようだ。 だが、馬鹿ではない……)」

そして、この板野の純粋な思いを見て若林は板野に対する考えを多少修正した。
今までの彼の中での板野の認識は、実力はあるが子供っぽすぎる――というもの。
この時板野が出した答えも、若林の感覚では到底信じられない程陳腐で子供っぽいものだった。

だが、馬鹿ではない。
裏表のない板野のその性格を好んでいる者は立花兄弟をはじめ多数いるし、
何よりしっかりとした考えを持っているというのは先ほどの若林への反論から考えても明らかである。
甘く、幼稚で、ともすれば頼りなく見えるがその心中には一本筋が通っている。
若林の板野に対する改めた評価は、そういったものだった。

若林「(そして、俺もガキか……見る者が見れば、コイツよりもそう見えるかもしれん)」

822 :森末(仮):2015/03/27(金) 01:05:36 ID:???
対して、若林はどうか。彼は自問自答をした。
誇りが高く、意地っぱりであり、やや自意識過剰とも言える面も目立つ若林だが、彼は頭が悪くは無かった。
自身を鑑みるだけの知性だけはあった。

純粋に強いチームを率いてみたいという板野に比較し、若林もまた強い自分こそがキャプテンになるべきだという考え。
これもまた、決して大人びた考えだとは言えないと彼は自覚をしていた。
いや、もしも本当に自分が強いというのならばまだマシである。
しかし、実際には――彼は自身の力を疑いたくは無かったが、若島津と大差が無いという事も理解していた。
これでは単に幼稚であるだけではなく、実力は無い癖にお山の大将を気取りたがっているだけと見られてもおかしくないという事を。

もしもハンブルグ戦で3失点という屈辱を受けていなければ。
もしも若島津が急速なパワーアップを果たし、彼との実力差について危機感を覚えていなければ。
恐らくは若林もここまで自身の言動、行動などを振り返る事は無かったかもしれない。
だが、少しずつ冷えた頭で若林は理解しようとしていた。

ハンブルグ戦後、自身の力が若島津と大差が無い事――自身の正GKとしての座が至極不安定である事に気づいた時から遅れる事幾日。
自身には実力だけではなく、キャプテンとして相応しい度量なども足りぬという事に。

若林「………………」
板野「あの……若林?」
若林「俺はもう寝る。 お前もさっさと部屋に戻るんだな」
板野「あ、うん……」

それからしばらく――立ち尽くす自身を心配する板野を制し、若林は去って行った。
その背中はいつも通り大きく、背丈の小さな板野からすれば羨ましくなる程の体格。
ただ、この時ばかりは……その背中も、どこか小さいように板野からは見えてしまうのだった。

※若林の板野に対する感情が 若林→(大敵)→板野 になりました。

823 :森末(仮):2015/03/27(金) 01:07:36 ID:???
そして、次の日がやってきた。
全日本Jrユースが予定通りの時刻にスタジアムに向かうと、そこには既に多くの観客たちや取材陣が詰めかけていた。
いよいよ大会も大詰め、準決勝――しかも今日行われるのは優勝候補西ドイツとビクトリーノというストライカーを擁するウルグアイ。
ダークホースという言葉ではもはや片付けられない程の成績を残してきた全日本と地元フランスの試合である。
注目度は前日の比ではなく、日本のメンバーは時折地元民に声をかけられながらバスから降りはじめていた。

フランスサポーター「お、ニホンの選手だぜ!」「本当だ。先頭のは……ニホンのストライカーの9番か」
         「東洋の国がよくやったよ。準決勝進出で満足してもらわないとな」「ハハハ!今日負けても泣くんじゃないぞ!」

早田「あぁん? なんだなんだ? どいつもこいつも上から目線で見下しやがって」
中里「拙者たちが負けるのが前提のような口ぶりでござるな……」
岬「彼らはフランスを応援してるからね、仕方ないよ」

ただ、その声が日本を応援するものではなく――むしろこれから負け試合に挑む者達を憐れむ、
或いは嘲笑うようなものだったのは言うまでもない。

板野「(わかってた事だけどやりにくいなぁ。 あれ?)我那覇さん、菊地さん!」
響「はいさーい!」

これに板野は内心辟易しながらも、ふと視線を横に向けた。
するとそこにはここまで応援に来てくれていた響や真、そして彼女たちの付添であるプロデューサーの姿があり。
板野が声をかけるのと同時に響は元気に手を上げて挨拶を返し、近づいてくる。

板野「もしかして今日も応援してくれるんですか?」
響「もっちろんだぞ! 折角準決勝まで上がったんだもん! ここまで来たら決勝進出、それに優勝しかないぞ!
  その為にも自分、完璧に応援するからな!」
真「(正直な話、ここまで滞在が長くなるとは番組側も思ってなかったみたいだけどね……。
   プロデューサーも予定外の事でスケジュールの調整に苦労してるみたいだし)」
プロデューサー「帰ってもいいだろ?ママが心配するんだ」
真「いや、帰らないで下さいよプロデューサー」

824 :森末(仮):2015/03/27(金) 01:09:07 ID:???
板野が聞いてみると、響は何故か胸を張りつつドヤ顔で応援をすると返答。
隣にいるプロデューサーは頭をかいてどこか参ったというような仕草をしていたが、
響達にとってはスケジュールよりも全日本の応援の方が大切らしい。

真「(まあどれだけ滞在が伸びてもあと2日だけだし、調整はプロデューサーに任せよう)
  今日も頑張ってね、みんな! 響も言ってたけどここまで来たら優勝しかないよ!」
石崎「でへへ……はい、頑張ります!」
高杉「任せてください!!」
井沢「(……だから、なんでここまで出番が皆無のお前たちが一番に返事をするんだ)」

アイドル2人の応援を受けて1番に反応を示すのは、やはりとも言うべきか石崎と高杉の両者である。
彼らの態度に呆れながらも、しかし他の者達もアウェーの中で僅かでも応援してくれる者の存在がいる事には喜んでいた。
当然、板野もである。

板野「(こうやって応援してくれる人がいるのは素直に嬉しいな。 さて、何か言っておこうか?)」

A.「あまり派手に応援しない方がいいですよ。 日本がフランス国民の恨みを買っちゃいそうなんで」
B.「任せてください、今日の試合も必ず勝って見せます!」
C.「任せてください、今日の試合も必ずゴールを決めてみせます!」
D.「危ないから今日の所はホテルでじっとしてた方がいいんじゃ……襲われるかもしれませんよ」
E.「我那覇さん達の為にも、必ず勝ってみせます!」
F.その他 板野くんに言わせたい事を書いてください

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

825 :森崎名無しさん:2015/03/27(金) 01:09:52 ID:TCSWUfNc


826 :森崎名無しさん:2015/03/27(金) 01:10:02 ID:mdLbjeiY
B

827 :森崎名無しさん:2015/03/27(金) 01:10:47 ID:OQ7Mk90o
B

828 :森末(仮):2015/03/27(金) 01:10:53 ID:???
本日は一旦ここで区切らせていただきます。それでは。

829 :森崎名無しさん:2015/03/27(金) 09:17:20 ID:???
乙でした

830 :森崎名無しさん:2015/03/27(金) 11:07:39 ID:???
これでユース編ではちょっとマイルドな若林が登場する可能性も?

831 :森末(仮):2015/03/28(土) 01:30:21 ID:???
>B.「任せてください、今日の試合も必ず勝って見せます!」
============================================================================
ここで板野は響達の声に応えるべく、力強く今日の勝利を約束した。
応援してくれる者に対して選手がする対応としては、実に妥当なものだったと言えるだろう。
事実、板野の言葉を聞いて響や真達は嬉しそうに頷くのだが……。

フランスサポーター「なにぃ、勝つだと!」「ニホンがフランスに勝てるもんか!」「そうだそうだ!」

板野「あれっ!?」
中山「それほど大きな声ではなかったと思うが……どうやら聞こえてしまっていたようだな」

しかし、今日の試合は先ほどから言っているように地元開催国であるフランスが相手。
その上、そのフランスサポーターは日本の選手たちを遠巻きに見える位置にいたのである。
板野の声はさして大きくは無かったとはいえ、響達に力強く告げたそれは小さくもない。
よってフランスサポーターの耳にも自然と飛び込み、それは彼らの不興を買う事となってしまったのだ。

次藤「お、なんじゃい。 ケンカか?」
若島津「(……数は多いが大した奴はいなさそうだな)」
若林「(これが公式戦でもなんでもないならこっちから仕掛けてる所なんだが……)」

プロデューサー「フウ……面白い歓迎の仕方だな」
真「響、ボクの後ろに」
響「わ、わかったぞ」

すわ暴力沙汰になってしまうかと多くの者達が恐れる中で次藤や若島津、若林といった者達は不敵に笑い。
その背後で真は怯える響を自身の背中に隠していた。因みにプロデューサーは余裕綽々の笑みを浮かべていた。

そして、こうなれば当然監督である見上が黙っている筈もない。
暴力事件などという問題を起こす訳にもいかず、思わず乗り気になりかけている次藤たちを一喝し、
即座にスタジアムの中に入るよう急かそうと彼は雷を落とそうとするのだが……。

832 :森末(仮):2015/03/28(土) 01:31:45 ID:???
ナポレオン「あ、サポーターの皆さん! おはようございます!!」

フランスサポーター「ん?」「あ、ナポレオンだぞ!」「本当だ! フランスのストライカー、ナポレオンだ!!」
         「ナポレオン!」「おい、今の内にサイン貰っておこうぜ!」「今日も頼んだぞナポレオン!」

沢田「(ふ、ふぅ〜っ……助かったぁ〜!)」

その時、不意に登場をしたのは全日本に遅れる事数分。
チームメンバーと共にバスでこのスタジアムに到着し、
一番にサポーターに挨拶をしようとこちらに向かってきていたルイ=ナポレオンその人だった。

怒気を含んでいたサポーターたちはフランスJrユースの主力選手の登場とあってか、
すぐさまそちらに意識を向け全日本への敵意を霧散させたのである。
元々板野の発言を勝手に聞いて勝手に逆恨みしていたが為に彼らの怒りもその程度。
これには全日本Jrユースでも温厚な部類に入る者達がほっと安堵をし……。
逆にそれ以外の者達はナポレオンの人となりを冷静に見定めようとしていた。

ナポレオン「あはは、今日も熱い声援をよろしくお願いします。 え、サインですか? 参ったなぁ。
      えーと、ここに書けばいいんですね? はい、さらさらさら〜」
フランスサポーター「おう、応援は任せておけ!」「なんとしても決勝進出、そして優勝だぞ!」

三杉「(ふむ……あの暴力的なシュートと華麗なテクニック。
    どこかちぐはぐな印象だったが、性格はやはり至って温厚な人物のようだな。
    まあ、暴力的なシュートを打とうと善玉タイプの人間というのは全日本にもいるのだが)」
岬「(おかしいなぁ。 ナポレオンって聞いた話だととんでもない乱暴者の筈なのに……情報が間違ってたとも思えないし)」
松山「(どうやらナポレオンって奴はいい奴みたいだな。
    アルゼンチンのディアス、イタリアのジェンティーレと一癖もふた癖もある奴ばかりが相手だったし、
    ようやく互いに素直に健闘を称え合えるような相手が出てきてくれたなぁ)」

833 :森末(仮):2015/03/28(土) 01:33:07 ID:???
ナポレオンの立ち振る舞いや言動を見て、多くの者達はナポレオンを「人畜無害の善人」だと判断した。
実際、その行動は熱烈なファンに対して真摯に対応しているようにしか見えず、
ナポレオンに関する情報を多少なりと持っていた岬でさえそう判断せざるを得ない状況だった。
しかし、そんな中で唯一このナポレオンに違和感を覚えていた男がいる。

板野「(ひぃぃ〜っ! や、やっぱり俺の知ってるナポレオンと違う〜っ!?)」

無論、板野である。
キャプテン翼、キャプテン森崎、いずれのナポレオンも乱暴で粗野なカードコレクター。
板野はその知識を当然持ちあわせており、その為にナポレオンの言動に違和感を覚えていた。
いや、それはもはや違和感どころの話ではなく、恐怖に近いものである。

板野「(例えるなら若島津が『やあ板野くん、今日も元気にサッカーしようぜ!』とか言ってくるくらいのレベルだもんな!
    本編で森崎が翼にやった爽やかにからかったあれに近い恐怖感がある!
    正直病院につれていきたくなるくらいの怖さが!!)」
ナポレオン「あっ!」
板野「ひぇっ(目があった!)」

そして、板野にとって不運な事に――彼はナポレオンと目を合わせてしまった。
途端、ナポレオンはファンに一言断ってからすたすたと板野の方へと歩み、
怯える板野を一切気にせずにこやかに笑みを浮かべながらその口を開く。

ナポレオン「はじめまして、僕はフランスのFW……ルイ=ナポレオンです。
      全日本のイタノくん……でしたね? お互いFW同士としてマッチアップは少ないでしょうけど、
      その分ゴールの数で競い合いましょう。 今日はよろしくお願いしますね」
板野「(うわ〜っ!? 挨拶されたあああああっ!!!)」

834 :森末(仮):2015/03/28(土) 01:34:55 ID:???
あまりにも丁寧、あまりにも常識的な挨拶が――しかし、ナポレオンの口から飛び出す。
その事実に板野は逃げ出したくなる気持ちになりながら、それでも混乱する頭でどうにか返答しなければと考える。

板野「(みんなはナポレオンが変わっちゃったって知らないんだ! ここで変な対応したら俺の方が変人に見られるかもしれない!
    でもどうすりゃいいんだよ〜! 助けて森末〜! JOKERなかったことにして〜!!)」

A.「う、うん、よろしくな!」 無難に応対する
B.「いや、ストライカーとしてなら俺の方が上だ!」 ナポレオンを煽ってみる
C.「ところで他のフランスメンバーは?」 ここは注意を逸らそう
D.「(そうだ、頭を叩けば打ちどころ次第では戻るんじゃないか!?)」 マグナムチョップだ!
E.「ご、ごめん! ちょっと俺トイレいってくる!」 やっぱり逃げる!!
F.その他 板野くんに言わせたい事を書いてください

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

>>829 乙ありです。
>>830 ジャパンカップ編で森崎にアピールされたキャプテンシーのようなものについて早めに自覚出来た感じですね。

835 :森崎名無しさん:2015/03/28(土) 01:35:53 ID:djh77A56
A

836 :森崎名無しさん:2015/03/28(土) 01:36:45 ID:o0j0Qqr6
A

837 :森崎名無しさん:2015/03/28(土) 01:37:18 ID:dIWJGGLo


Fで
その程度かお前の25cmは!
とか言ってやりたかったのは内緒

838 :森末(仮):2015/03/28(土) 01:38:11 ID:???
短いですが本日も一旦ここで区切らせていただきます。それでは。

839 :森崎名無しさん:2015/03/28(土) 07:02:12 ID:???
F
たすけて!ピエール!

840 :森崎名無しさん:2015/03/28(土) 08:44:22 ID:???
ナポレオンが綺麗な話し方をするのを見るだけで吹くwww

841 :森崎名無しさん:2015/03/28(土) 10:25:50 ID:???
C あまりの変貌振りに他のメンバーに距離置かれてるw
乙です

842 :森崎名無しさん:2015/03/28(土) 10:29:49 ID:???
乱暴者枠は飽和気味(日向、ザガロ、ポブ)だったから
こっちの方がキャラ立って美味しいねw

843 :森崎名無しさん:2015/03/28(土) 11:57:20 ID:???
紳士のピエールにきれいなナポレオン
チーム単位でも個性が出ていい事だ(震え声)

844 :森崎名無しさん:2015/03/28(土) 13:11:55 ID:???
ポブルセンはキ○ガイ枠ではないのか...

845 :森崎名無しさん:2015/03/28(土) 22:03:58 ID:???
バランスをとってここはピエールに馬に乗って登場してもらおう

846 :森末(仮):2015/03/29(日) 00:09:52 ID:???
>A.「う、うん、よろしくな!」 無難に応対する
=========================================================================
逃げ出したくなる気持ちを抑え、板野はナポレオンに応じた。
それは確かに丁寧な応対ではあったものの、いつもの板野から考えれば些か素っ気ないものでもあるのだが、致し方ない。
板野にとっては目をあわせ、不慣れな作り笑いをするだけでいっぱいいっぱいだったのだから。

ナポレオン「はい、今日はいい試合にしましょう!」
板野「(うぅ〜、怖い、怖い! 一体どうしてこうなったんだー!? ……って、あれ?)」

そして、両手で板野の手を握りにこやかに笑うナポレオンに乾いた笑みを浮かべつつ、
板野は視線をナポレオンから逸らすようにして彷徨わせた。
すると全日本Jrユースの一団から、やや離れた場所にフランスJrユースの面子が揃っているのを発見する。
ナポレオンがこの場にいるという事は当然彼らもこのスタジアムにいておかしくない。
ただ、おかしい点は彼らもまた板野のように引きつった笑いを浮かべ、遠巻きにこの光景を見守っていたという事だろう。

板野「(あ、あぁ……そうか、俺でこれなんだからフランスの皆もナポレオンに対して恐怖を抱いてるんだな)」
ピエール「(うっ、目が合った……。
      ま、まぁ無視する訳にも行かなかったし、個人的にニホンとは挨拶をしておきたかった所だ。
      ここは、声をかけるしかないか……)やぁ、ミサキ。 今度こそ勝負が出来そうだな」
岬「あっ、ピエール!(よしよし、真っ先に僕に声をかけてきたという事は僕に好印象を抱いているという事だ。
  このまま好感度を上げて行かないと)」

しかし、いつまでも違う意味での問題児に変貌したナポレオンを放置しておけないと考えたのか、
板野と目が合ったピエールは意を決したかのようにメンバー達から離れ全日本の一団に近づき、岬へと声をかけた。
大会前から面識のあった2人は表面上はにこやかに挨拶を交わし、
ナポレオンもその光景を見て笑みを浮かべながらピエールへと近づくと板野へと注目を向けさせる。

847 :森末(仮):2015/03/29(日) 00:10:52 ID:???
ナポレオン「キャプテン、こちらがニホンのキャプテンのイタノさんですよ」
ピエール「う、うん……」
岬「(? ピエールの様子が何かおかしいな?)板野、彼がフランスのキャプテン……ピエールだ。
  僕も一度会っただけなんだけど、見ての通りナポレオン同様紳士然とした男だね」
板野「う、うん……(ピエール、思いっきりナポレオンに対して困惑した感じだな)」

もっとも、ナポレオンに声をかけられたピエール――そしてそんなピエールを見た板野も、その口調は重い。
ピエールからしてみれば相変わらずこの綺麗になってしまったナポレオンの口調に慣れず、
板野からすればそんなピエールの心中を察するに余りある状況なのだから仕方ないと言える。

だが、それでもピエールはキャプテンとしてしっかり挨拶をしなければと気を引き締め、
些か情けなかった表情を整えてから改めて板野に握手を求める。

ピエール「フランスキャプテン、エル=シド=ピエールだ。
     お手柔らかに、ニホンのキャプテン」
板野「(……ナポレオンが関わらなければ本当に紳士然としてるな、ピエール。
    っていうか本来ならナポレオンが関わらなくてもそういうキャラな筈なんだよな。 さて、ここはどうしよう?)」

A.「板野住明だよ。 こちらこそよろしく」 無難に対応する
B.「うん。 せいぜいフェアに戦おうか。 フェアにね」 言外にホームタウンディシジョンの存在を匂わす
C.「うん、でも今日の試合、勝つのは俺達だよ!」 勝利宣言をしておく
D.「……なんだか苦労してるみたいだね」 同情しておく
E.その他 板野くんに言わせたい事を書いてください

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

>>841 乙ありです。

848 :森崎名無しさん:2015/03/29(日) 00:11:15 ID:2QY2JPUE


849 :森崎名無しさん:2015/03/29(日) 00:12:04 ID:pw1nTrHM


850 :森末(仮):2015/03/29(日) 01:31:19 ID:???
>D.「……なんだか苦労してるみたいだね」 同情しておく
==========================================================================
ピエール「! わ、わかるのか?」
板野「うん……」

無難に対応をする事も出来たが、それ以上に板野はピエールに対する同情心を抱いてしまい、ついそれを口に出した。
元々、エル=シド=ピエールという男は苦労人である。

家は裕福であり恵まれているとはいえ、子供の折より友達がおらず、心の面では決して恵まれているとは言えなかった。
そういう意味では若林と似たような境遇であると言えたが、それに加えてピエールは仲間にも恵まれなかった。
具体的にはフランスメンバーの実力が、あまりにも低すぎたのである。
若林の子分である修哲トリオ、そして高杉などと比較をしても圧倒的に低すぎたのである。

そして、それに加えてナポレオンという問題児――彼はそれだけでもピエールにとって悩みの種だったのだが、
彼の心に変化が生じた結果その悩みの種は一気に成長し大木へと成り上がってしまったのだ。
まだ傍若無人であろうとも以前のナポレオンの方が、ピエールにとっては理解しやすく掌握しやすい。
だが、今のナポレオンはピエールにとって正に未知の脅威……得体のしれない存在。
何をしでかし何を言うか読めない彼の一挙手一投足に心労が溜まるのは当然と言え、
ピエールは板野の言うように相当の苦労を背負い込んでいた。
先に言ったように仲間は頼りにならないのだから、その苦労も1人で抱えるしかないのである。

板野「(あんまり詳しい事を言っちゃうとなんで知ってるんだとか突っ込まれそうだからやめとくけど……)
   よくわからないけど、頑張ってね。 それと、試合ではお互いそんな苦労も忘れて楽しもうよ!」
ピエール「あ、ああ! そうだな……その通りだ!!(初対面でもわかる程、苦労を背負っている顔をしていたのか。
     いや、でもそれを知って尚励ましてくれるその対応……ああ、彼は良い奴だな!)」

851 :森末(仮):2015/03/29(日) 01:33:02 ID:???
ガシッ!!

ピエール「今日はお互いに、いい試合にしよう!」
板野「うん!」

やがて、彼らはがっちりと握手を交わし笑みを浮かべ合った。
ピエールは、ようやく己の苦労をわかってくれる者が――例え敵対するチームのキャプテンとはいえ、表れてくれた事に感動し。
板野はその生来の優しさから、ピエールを気遣って笑みを浮かべたのだ。
そこにはこの大会始まって以来、恐らくは初めてとなる純粋な気持ちでの互いに対する好意と気遣いがあったと言えるだろう。

岬「なるほど、ナポレオンは大会が終わったらシャンゼリゼのクラブチームに移籍する予定なんだ?」
ナポレオン「はい! なるべく多くの観客がいるチームで活躍が出来たらと思って!」
岬「(大衆に気に入られるのはプレイヤーの基本だもんね)そうなんだ。
  僕もパリに住んでるから、もし良かったら移籍した時は見に行ってもいいかな?」
ナポレオン「勿論ですよ! あはは、楽しみだなぁ!」
岬「(よし、ピエールに続いてこっちもパイプゲット。 人脈はあるにこした事は無いもんね)」

因みに板野達が絆を深める一方で、岬とナポレオンもまたその仲を深めていた。
もっとも、こちらはナポレオンこそ純粋な気持ちで言葉を吐いていながらも、岬の方は利己的な考えで動いていたという。

松山「(ピエールって奴もいい奴みたいだな。 中心選手がこの2人なんだ。 フランスは相当クリーンなチームなんだろうな)」
若島津「(フン、身の毛がよだつ程の甘い三文芝居だ……)」

響「(サポーターの人たちは怖かったけど、フランスの選手たちはみんないい人そうだぞ!)」
真「(ピエールくんって初めて近くで見たけど格好いいな……ああいうのを王子様って言うんだろうな。
   馬とかに乗って助けに来てほしい)」

※板野のピエールに対する感情が 板野→(苦労人)→ピエール になりました。
※ピエールの板野に対する感情が ピエール→(良い奴)→板野 になりました。
※岬とピエール・ナポレオンの感情が 岬→(友人)←ピエール・ナポレオン になりました。

852 :森末(仮):2015/03/29(日) 01:34:21 ID:???
その後、挨拶もある程度済んだ所でピエールたちは去って行った。
去り際のピエールの表情は、実に晴れやかなものだったという。

閑話休題。
こうしてフランスとの出会いを終えた一同は、早速そのままスタジアムに入り観客席に陣取った。
今日のこのスタジアムで行われる試合は第一試合が西ドイツ対ウルグアイ。第二試合が全日本対フランス。
全日本が試合をする以前にまずは決勝に上がるチームを決めるべく試合が行われ、
一同は明日の決勝に備えてその試合を偵察、研究する事となっていたのである。

ワーワー ワーワー

放送「さァベスト4に残った4チームによる決勝トーナメント一回戦、
   その第一試合は西ドイツJrユース対ウルグアイJrユースです。
   両チーム、試合前の軽い練習を行っております。
   スターティングメンバーは大会初日から双方変わらず不動のベストメンバーで今日も相対します!!」

反町「西ドイツとウルグアイか……どっちが決勝に駒を進めるんだろうな」
三杉「西ドイツが優勢、と見るが……断定は出来ないな。 西ドイツはあまりにも守備が脆弱過ぎる。
   少なくともGKに関して言えばウルグアイの方が若干上だろう」
新田「(でも、俺ならあのキーパーからでもゴールを奪える気がする……このファルコンクロウで!!)」

実況の言うように練習が行われる中、観客席の全日本メンバーは試合の展望について予想し合っていた。
大体の見解としては、やはり実際に戦ってその実力の高さを知ったが為か、シュナイダーのいる西ドイツが優勢という意見が多数。
しかし、西ドイツには守備力が無いという弱点もあり――。
逆にウルグアイは守備が優れているという訳ではないが、明確な弱点と言える訳でもない。
これらを考えれば、十分にウルグアイが西ドイツを下す可能性もあると言え、予想は難航を極めていた。

853 :森末(仮):2015/03/29(日) 01:35:23 ID:???
板野「(多分西ドイツが勝つんだろうけどな……ビクトリーノとシュナイダーの時点で、多分格は違うし。
    ……そういえば、この試合で"アイツ"が姿をようやく現すんだっけ?)」

そして、その中で板野だけはこの試合の結果を明確に予想していた。
知識として、決勝に上がるのは西ドイツだろうと知っていたのである。

よってこの時板野が気にかかったのは、今日の試合どちらが勝つかではなく――。
今日の試合で姿を現す、西ドイツJrユース最後のメンバーである。
板野が視線を移らせ、目的の人物を視認する為に西ドイツベンチへと向けると、そこにいたのは……。

板野「(えーと、西ドイツのベンチは……あ! あれが……!!)」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

ミューラー「………………」

板野「(ミュ、ミューラーだ!! 鋼鉄の巨人! 練習じゃなくて修行をするキーパー! ミューラーだ!!)」

ミューラー「………………」 ギラッ!

板野「うっ!(ひぇっ、今こっち睨んだ……?)」

ベンチへと視線を向けた瞬間、板野はすぐにその存在に気づく事が出来た。
彼が大きいというのも確かにあるが、それ以上に圧倒的なまでの威圧感が彼にはあった。
遠く離れている筈の板野が、彼がちらりと視線をそちらに向けただけで怯んでしまう程に。

デューター=ミューラー。
本編においても原作においても、全日本を苦しめた大男が、そこに確かに座していた。
板野が注目している事を知ってか知らずか、彼はその右手に持ったボールを……。

854 :森末(仮):2015/03/29(日) 01:36:39 ID:???
先着1名様で、

★ミューラーは普通の筈→! card★

と書き込んでください。マークで分岐します。

JOKER→サインを書いて観客席に放り込んだ。 ミューラー「ミューラーのサインなんて価値ないって言われるくらい書いてやる」
クラブA→置いてトイレに行ったらしばらく帰ってこなかった。 ミューラー「(道に迷った……)」
それ以外→パァン!ってした。

855 :森崎名無しさん:2015/03/29(日) 01:36:55 ID:???
★ミューラーは普通の筈→ ハート4
ボールはトモダチェ…

856 :森崎名無しさん:2015/03/29(日) 01:37:05 ID:???
★ミューラーは普通の筈→ ダイヤK

857 :森末(仮):2015/03/29(日) 01:38:19 ID:???
本日は一旦ここで区切らせていただきます。
明日は西ドイツとウルグアイの試合を描写し、フランス戦はもう少し後になると思います。
それでは。

858 :森崎名無しさん:2015/03/29(日) 01:42:46 ID:???
>新田「(でも、俺ならあのキーパーからでもゴールを奪える気がする……このファルコンクロウで!!)」
なつかしい、乙でした

859 :森崎名無しさん:2015/03/29(日) 02:15:27 ID:???
>ミューラー「ミューラーのサインなんて価値ないって言われるくらい書いてやる」
あれは・・・西ドイツの番長!?
ブログやってそう

860 :森崎名無しさん:2015/03/29(日) 02:40:01 ID:???
本編では明確にされてなかったけどJrユースでもGKカノーバ様か
後に世界トップクラス一歩手前にはなるんだけどまだ弱そう

861 :森末(仮):2015/03/30(月) 01:22:35 ID:???
>★ミューラーは普通の筈→ ハート4 =パァン!ってした。★
================================================================================
パァンッ!!

板野「(うひゃああ!? 今、握力でボールを割った!?)」

ベンチに坐したまま、なんとミューラーはその右手に持っていたボールを破裂させた。
何かにぶつけてその衝撃で潰しただとか、或いは刃物で切り付けたなどという事はなく、
純粋な握力だけでボールを握りつぶしたのである。
キック力こそ自信はあるものの、手で――片手だけでボールを割る事など板野には当然不可能であり、
それは板野だけでなくこの場にいる全日本Jrユースメンバー……否、恐らくはどのチームの選手たちも出来ない事だろう。
だからこそ、一層ミューラーの馬鹿げた力に板野は戦慄し、恐れ戦くしかなかった。

ミューラー「(……何故俺がスターティングメンバーではないんだ。
       これでは折角山を下りてこのチームに合流した甲斐がまるでない。 チッ!)」

パァン!

ミューラー「(あんなザコを出すくらいならば俺を使えばいいものを……)」

パァン!!

因みにミューラーは板野が恐れから目を離している間にも、二個、三個と続けてボールを潰し続けた。
詳細が一切不明の師匠の指示により、クラブチームに所属する事も許されずただひたすら修行を繰り返してきたミューラー。
その為に彼は恵まれた才能と鍛え上げた実力を持ちながらも、試合というものを殆どした事がなく、
実際に試合の中でプレイをするという事に対して異常なまでに餓えていた。
だからこそ師匠から試合に出る事を許され、西ドイツJrユースに合流をした際、彼は内心では歓喜をしていたのだが……。
この試合、彼はスターティングメンバーに名を連ねておらずベンチでサブキーパーとして控える事が決定していた。
それに対して彼が怒りを覚え、苛立ちをボールにぶつけたというのも仕方のない話だろう。

862 :森末(仮):2015/03/30(月) 01:23:41 ID:???
無論、ミューラーをベンチに置き温存をする事には理由がある。
今日の試合、ウルグアイは確かに強敵ではあるがそれでも地力ならば西ドイツの方が優位。
ならばミューラーを出さず、秘密兵器としてその存在を隠しておきたいというのが1つ。

もう1つは純粋に、ミューラーが合流したての為にDF達との連携が未だに甘いという事があった。
GKとしての実力こそ高いものの、指揮力などに関しては試合経験が殆ど無い為に低い彼に――。
しかも性格もお世辞にも愛そうがいいと言えない彼に、DF達と連携をしろという方が無理難題と言える。

ともかく、こういった事柄から西ドイツ監督のギルドはミューラーを控えとして置いていたのだが……。

パァン! パァン!! パァン!!!

ミューラー「………………」
ギルド「(わ、私は選択を間違ってしまったのかもしれない……色々と……)」

割ったボールの数が2桁を越えた辺りで、ギルドは冷や汗を流し、ミューラーと距離を取りながら後悔をした。
それが今日のスタメンに対する悔いなのか、
それともそもそもミューラーを招集したという事に対する悔いなのかについては彼自身にもわからなかったが。

863 :森末(仮):2015/03/30(月) 01:24:46 ID:???
こうしてミューラーが元気にボールを割ってストレスを解消していた頃。
フィールドで練習をしていたシュナイダー達は、その練習の手を止め一旦ベンチに引き揚げようとしていた。
その際、シュナイダーはふと立ち止まると観客席を探し……やがて一点を見つめ、睨みつける。

シュナイダー「(そこで見ていろ、ワカシマヅ。 今日の試合、必ず俺達西ドイツは勝ってみせる。
        だからお前たちはフランスを倒して決勝戦に必ず上がってこい!
        そして決勝戦で、あのときのリベンジを果たし――俺達は優勝という栄誉を掴みとって見せる!)」
若島津「(……フン、あのギラギラした視線。 俺に対するものだな。
     どうやらあの試合での言葉を奴も覚えているらしい……いいぞ、勝ちあがってこいシュナイダー。
     俺も必ず今日の試合、明日の試合も出て――貴様たちを超える力があるという事を証明してみせる)」

睨みつけられた男――若島津健は、その視線の意図に気づくと自身もまた眼光鋭くシュナイダーを見つめ返した。
彼らにとって忘れられないのは、全日本Jrユースとハンブルグの試合である。

あの時、若島津は初めて世界の壁というものを知らされ、しかし、それと同時に強い向上心を抱く事となった。
その切欠こそが今、フィールドに立つ男、カール=ハインツ=シュナイダーであり。
今の自分ならばあの時のように無様に大量失点はしない筈だと、シュナイダーに対するリベンジを誓っていた。

シュナイダーにとっても、あの試合でハットトリックを達成出来たはいいものの、勝利する事は出来なかった。
その原因の1つとなったのが試合終了間際、自身の自慢であるファイヤーショットを空中戦でダイレクトに放ったそれを、
若島津が僅差で止め、ゴールを守り切ったというものがある。
あれよりシュナイダーは若島津に対して微かな期待と強いリベンジの思いを抱いており、その闘志は未だに消え失せていなかったのだ。

西ドイツの若き皇帝と東洋の守護神(候補)。
彼らは無言で互いの再戦を望み合い、そして今度こそは己が勝つ事を疑ってはいなかった。

864 :森末(仮):2015/03/30(月) 01:25:51 ID:???
それから数分後、西ドイツとウルグアイの一戦が開始された。
キックオフはウルグアイボールで開始され、まずはウルグアイが得意のスピードに乗った、
DFをも攻撃参加させる積極的な攻めで西ドイツに攻め込む。

まさか序盤からいきなりDFがオーバーラップをするなどという一見すれば博打のような攻めをすると思ってもいなかったのか、
西ドイツはこの攻撃を前にうまく対応しきれず、
試合開始早々にビクトリーノのシュートによってウルグアイに先取点を奪われる展開となってしまった。

実況「ああ〜〜〜っ、決まったァビクトリーノくんのダイビングボレーシュートォ!!
   試合開始わずか50秒の先取点はウルグアイJrユースです!
   西ドイツやや有利かの下馬評を覆すウルグアイの速攻、あっと言う間にゴールを決めたのは
   "南米の黒豹"の異名を持つエースストライカー、今大会得点王を狙うラモン=ビクトリーノくんでした! 」

政夫「ええ〜っ!? もう点が入ったのかよ!?」
和夫「シュートに持ってくまで1分もかかってないぞ!?」
新田「(俺もスピードだけなら負けてるつもりはないけど……ビクトリーノはそれに加えてマーカーを避ける動きが出来ていた。
    スピードだけじゃない、テクニックまであるんだ……)」
中西「なんや、西ドイツはほんまに守備がボロカスやな」
三杉「中盤の守備力、それにDF陣も悪くは無いんだが……GKに関しては弁明出来ないね、これは」

このいきなりの西ドイツの失点に、全日本メンバーの誰もが度肝を抜かれていた。
大方の予想を覆すプレイが目の前で――試合開始直後に起こったのだから当然と言える。
よって、誰もが気づかなかった。

ミューラー「………………!」

パァァン!!

西ドイツのベンチにて、ミューラーがあまりにも不甲斐ない西ドイツGK――シュタインを睨みつけつつ、
18個目のボールを破裂させていた事に。

865 :森末(仮):2015/03/30(月) 01:27:07 ID:???
>>858
乙ありです。

>>859
JOKERが出た場合、ぐうの音も出ない程の聖人になっていましたね。

短く判定もありませんが本日は一旦ここで区切らせていただきます。それでは。

866 :森崎名無しさん:2015/03/30(月) 02:52:46 ID:???
乙です。
ミューラー、ボールを18個破裂させるとかやり過ぎでしょww

普通、代表チームって練習の時に何個ぐらいボールを持ち込んでるんだろ?
何となくのイメージだけど、2〜30個ぐらいの気がするんだけど・・・
(いくら何でも100個とかはないでしょ)

867 :森崎名無しさん:2015/03/30(月) 08:08:08 ID:???
18個。野球臭。乙です。

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