キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
キャプテン森崎まとめ掲示板TOP
■掲示板に戻る■
全部
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
901-
最新50
レス数が900を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。
【歴史は】俺inキャプ森9【繰り返す】
1 :
森末(仮)
:2015/03/02(月) 22:32:44 ID:???
このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品です。
参加者の皆さんの選択、及びカード引きによって物語が展開していきます。
他の森崎板でのスレと被っている要素や、それぞれの原作無視・原作崩壊を起こしている表現。
その他にも誤字脱字や稚拙な状況描写等が多数あるかと思いますが、お目こぼし頂ければ幸いです。
☆前スレ☆
【滅びの】俺inキャプ森8【バーストマグナム】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1423488665/l50
☆あらすじ☆
キャプテン森崎を心から愛する男板野住明はある日キャプテン森崎の精、
通称『森末』からキャプテン森崎の外伝スレへと参加してみないかと提案をされ外伝世界へと飛ばされる。
ふらの中学で松山達と共に鍛錬を繰り返し、1年と少しの期間を費やして臨んだ3年目の全国大会は惜しくも準決勝で敗退。
その後、同じ中学出身である松山と共に全日本Jrユースに選出された板野は、
全国大会で共に競い合った立花兄弟や合宿で集中的に練習に付き合った新田らの後押しもあってか、板野は見事キャプテンに選ばれる。
舞台は世界へ。全日本はハンブルグとの試合に3−3の引き分けに終わった後、
練習試合をする筈だった各チームに断られ追加合宿に明け暮れる。
そしてフランス国際Jrユース大会が開かれ、全日本はアルゼンチンJrユースに4−1で快勝。
続く二戦目、イタリアJrユースとの闘いが始まる。
堅守を誇るイタリアに日本は攻めあぐね、板野が隠していた新武器「バーストマグナム」もヘルナンデスに防がれる。
しかし、前半17分。
ジェンティーレの負傷退場の好機を突き一気に攻め込んだ全日本は立花兄弟の空中サッカーを解禁。
ついに先取点を上げる事に成功するのだった。
815 :
森末(仮)
:2015/03/26(木) 23:07:56 ID:???
松山はキャプテン選挙が終わった直後、板野がキャプテンとなる事に対して微かな違和感を覚え、
若島津は何故力を持つ自分ではなく板野がキャプテンとなったのかと疑問を持った。
しかし、それに対して決して文句は言わなかった。
松山は板野を信頼し、しかし以前取材に応じた時のように板野にそう振る舞って欲しいと思う所は素直に伝え、
若島津は次は誰にも文句を言わせない程圧倒的な力を手に入れキャプテンの座についてみせると息巻いていた。
少なくともそこに、板野への不満や嫌悪感などというものは一切ない。
板野「キャプテンになりたいのはわかるけど……それならハンブルグ戦で本当に圧倒的な力の差を見せればよかったんだ。
そうすれば再選挙されて、お前が選ばれてた可能性だってあるんだ」
若林「………………」
板野「ディアスのドライブシュートを止めたり、なんだかんだで結果は残してると思うよ。
松山だって活躍してたし、若島津も……今日はあまり出番は無かったけど、最後のシュートは止めてた。
俺が1番活躍してるなんてつもりもない。 ハンブルグ戦から考えれば、多分1番いい所で決めてるのは立花達だ。
だけど俺は皆に選ばれて、頼りないかもしれないけど一所懸命がんばって、それで結果も順調に残せてきてる。
若林に、どうして俺がキャプテンなんだって文句を言われる筋合いはない。
文句があるなら、監督に言って再投票を促してくれ」
無論、それをした所で見上が頷く事は無いだろう事を若林源三は知っていた。
大きな失態など全くない板野を、大会の途中でキャプテンの交代をするなどという事を至って常識的な考え方をする見上が許す筈もなく。
また、板野の言う通り彼は結果を着実に残してきているのだ。
若林でなくとも、誰が言った所で見上は納得せず――仮に再投票をした所で、板野が再び就任するのは目に見えていた。
よって、若林はぐうの音も出ずただ黙りこくるしかなかった。
816 :
森末(仮)
:2015/03/26(木) 23:09:00 ID:???
プライドが高く、己の才能を信じ、そして無自覚に自身こそがこのチーム内で最も優れているという傲慢さを持っていた彼は、
しかし、この時板野に指摘を受けた事で自身の器について考え直させられていた。
実力云々ではない、度量の広さ。
今しがた己が忌み嫌っていた家族たちと違わぬ程に、嫌味で皮肉めいた言葉を投げかけた己について。
結果を大して残せていないにも関わらず、板野に――いちゃもんに近いものをつけた言動について。
やがてしばらく互いに沈黙し、静寂が流れた。
そして、時間が経つにつれ板野の頭は次第に怒りを覚えていたものから徐々に冷えていく。
板野は少し言い過ぎたかと熱くなりかけていた自身を恥じ、そのまま別れを告げようとしたが……。
若林「待て」
板野「えひゃいっ! な、何?」
若林「1つ聞かせろ。 お前がキャプテンを目指した理由はなんだ?
話によれば、お前は今までキャプテン経験が無い筈だが」
そこに若林からの質問が飛び、板野は情けない声を出しながらも振り向いた。
板野の声にも若林はなんら反応せず、ただ板野の事を静かに見つめていた。
若林「先に言っておくと、俺がキャプテンをしようと思った理由はこの俺がこのチームで1番強い……はずだからだ。
もっともすぐれた者がキャプテンに就く、当然の事だろう」
板野「(……はずかぁ。 やっぱり、多少なりと若島津に思う所があるのかな)」
若林「若島津の理由も似たようなものだろう。 松山は知らんがな。 それで、お前はどうなんだ」
板野「俺は……」
817 :
森末(仮)
:2015/03/26(木) 23:10:00 ID:???
A.「国内選りすぐりのメンバーを集めたチーム。 そのチームを純粋に率いてみたいと思ったんだ」
B.「ずっと夢だったからだよ。 全日本のキャプテンになる事が」
C.「若林と同じだよ。 俺がもっともすぐれたストライカーだからだ」
D.「松山はちょっと抜けてるし若島津は喧嘩っ早いから俺がなるしかないと思ったんだ」
E.「なんとなく」
F.「言ってもいいが、お前の態度が気にくわない」
G.その他 板野くんに言わせたい事を書いてください
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
>>813
乙ありです。
818 :
森崎名無しさん
:2015/03/26(木) 23:11:16 ID:SYq4IB2g
A
819 :
森崎名無しさん
:2015/03/26(木) 23:12:31 ID:+gfHsWp+
B
820 :
森崎名無しさん
:2015/03/26(木) 23:14:18 ID:6arQ+DlI
A
821 :
森末(仮)
:2015/03/27(金) 01:04:32 ID:???
>A.「国内選りすぐりのメンバーを集めたチーム。 そのチームを純粋に率いてみたいと思ったんだ」
============================================================================================
板野がキャプテンになろうと決意した理由、それは純粋にこのメンバーを率いてみたいと思っていた事が所以だった。
元々、若林は知らない事であるが板野はキャプテン翼とキャプテン森崎のファンである。
ふらのに転入した当初、全国大会で強敵たちと出会った時、海外へと出て様々なライバルを目にした時。
彼はいつも、心の底から感動を覚えていた。
そんな彼が、魅力的なメンバーの多い――。
多数の実力者がいるこの全日本というチームを率いたいという思いを抱いたのは、極自然な事と言えただろう。
板野「勿論それに伴う責任だってあるし、不安もあるけど……。
でも、やっぱり今はキャプテンマークをつけられて良かったって思いの方が強いな。
(森崎みたいには出来ないけど、指示を出したりって楽しいし)」
若林「……なるほどな(やはり、甘ちゃんではあるようだ。 だが、馬鹿ではない……)」
そして、この板野の純粋な思いを見て若林は板野に対する考えを多少修正した。
今までの彼の中での板野の認識は、実力はあるが子供っぽすぎる――というもの。
この時板野が出した答えも、若林の感覚では到底信じられない程陳腐で子供っぽいものだった。
だが、馬鹿ではない。
裏表のない板野のその性格を好んでいる者は立花兄弟をはじめ多数いるし、
何よりしっかりとした考えを持っているというのは先ほどの若林への反論から考えても明らかである。
甘く、幼稚で、ともすれば頼りなく見えるがその心中には一本筋が通っている。
若林の板野に対する改めた評価は、そういったものだった。
若林「(そして、俺もガキか……見る者が見れば、コイツよりもそう見えるかもしれん)」
822 :
森末(仮)
:2015/03/27(金) 01:05:36 ID:???
対して、若林はどうか。彼は自問自答をした。
誇りが高く、意地っぱりであり、やや自意識過剰とも言える面も目立つ若林だが、彼は頭が悪くは無かった。
自身を鑑みるだけの知性だけはあった。
純粋に強いチームを率いてみたいという板野に比較し、若林もまた強い自分こそがキャプテンになるべきだという考え。
これもまた、決して大人びた考えだとは言えないと彼は自覚をしていた。
いや、もしも本当に自分が強いというのならばまだマシである。
しかし、実際には――彼は自身の力を疑いたくは無かったが、若島津と大差が無いという事も理解していた。
これでは単に幼稚であるだけではなく、実力は無い癖にお山の大将を気取りたがっているだけと見られてもおかしくないという事を。
もしもハンブルグ戦で3失点という屈辱を受けていなければ。
もしも若島津が急速なパワーアップを果たし、彼との実力差について危機感を覚えていなければ。
恐らくは若林もここまで自身の言動、行動などを振り返る事は無かったかもしれない。
だが、少しずつ冷えた頭で若林は理解しようとしていた。
ハンブルグ戦後、自身の力が若島津と大差が無い事――自身の正GKとしての座が至極不安定である事に気づいた時から遅れる事幾日。
自身には実力だけではなく、キャプテンとして相応しい度量なども足りぬという事に。
若林「………………」
板野「あの……若林?」
若林「俺はもう寝る。 お前もさっさと部屋に戻るんだな」
板野「あ、うん……」
それからしばらく――立ち尽くす自身を心配する板野を制し、若林は去って行った。
その背中はいつも通り大きく、背丈の小さな板野からすれば羨ましくなる程の体格。
ただ、この時ばかりは……その背中も、どこか小さいように板野からは見えてしまうのだった。
※若林の板野に対する感情が 若林→(大敵)→板野 になりました。
823 :
森末(仮)
:2015/03/27(金) 01:07:36 ID:???
そして、次の日がやってきた。
全日本Jrユースが予定通りの時刻にスタジアムに向かうと、そこには既に多くの観客たちや取材陣が詰めかけていた。
いよいよ大会も大詰め、準決勝――しかも今日行われるのは優勝候補西ドイツとビクトリーノというストライカーを擁するウルグアイ。
ダークホースという言葉ではもはや片付けられない程の成績を残してきた全日本と地元フランスの試合である。
注目度は前日の比ではなく、日本のメンバーは時折地元民に声をかけられながらバスから降りはじめていた。
フランスサポーター「お、ニホンの選手だぜ!」「本当だ。先頭のは……ニホンのストライカーの9番か」
「東洋の国がよくやったよ。準決勝進出で満足してもらわないとな」「ハハハ!今日負けても泣くんじゃないぞ!」
早田「あぁん? なんだなんだ? どいつもこいつも上から目線で見下しやがって」
中里「拙者たちが負けるのが前提のような口ぶりでござるな……」
岬「彼らはフランスを応援してるからね、仕方ないよ」
ただ、その声が日本を応援するものではなく――むしろこれから負け試合に挑む者達を憐れむ、
或いは嘲笑うようなものだったのは言うまでもない。
板野「(わかってた事だけどやりにくいなぁ。 あれ?)我那覇さん、菊地さん!」
響「はいさーい!」
これに板野は内心辟易しながらも、ふと視線を横に向けた。
するとそこにはここまで応援に来てくれていた響や真、そして彼女たちの付添であるプロデューサーの姿があり。
板野が声をかけるのと同時に響は元気に手を上げて挨拶を返し、近づいてくる。
板野「もしかして今日も応援してくれるんですか?」
響「もっちろんだぞ! 折角準決勝まで上がったんだもん! ここまで来たら決勝進出、それに優勝しかないぞ!
その為にも自分、完璧に応援するからな!」
真「(正直な話、ここまで滞在が長くなるとは番組側も思ってなかったみたいだけどね……。
プロデューサーも予定外の事でスケジュールの調整に苦労してるみたいだし)」
プロデューサー「帰ってもいいだろ?ママが心配するんだ」
真「いや、帰らないで下さいよプロデューサー」
824 :
森末(仮)
:2015/03/27(金) 01:09:07 ID:???
板野が聞いてみると、響は何故か胸を張りつつドヤ顔で応援をすると返答。
隣にいるプロデューサーは頭をかいてどこか参ったというような仕草をしていたが、
響達にとってはスケジュールよりも全日本の応援の方が大切らしい。
真「(まあどれだけ滞在が伸びてもあと2日だけだし、調整はプロデューサーに任せよう)
今日も頑張ってね、みんな! 響も言ってたけどここまで来たら優勝しかないよ!」
石崎「でへへ……はい、頑張ります!」
高杉「任せてください!!」
井沢「(……だから、なんでここまで出番が皆無のお前たちが一番に返事をするんだ)」
アイドル2人の応援を受けて1番に反応を示すのは、やはりとも言うべきか石崎と高杉の両者である。
彼らの態度に呆れながらも、しかし他の者達もアウェーの中で僅かでも応援してくれる者の存在がいる事には喜んでいた。
当然、板野もである。
板野「(こうやって応援してくれる人がいるのは素直に嬉しいな。 さて、何か言っておこうか?)」
A.「あまり派手に応援しない方がいいですよ。 日本がフランス国民の恨みを買っちゃいそうなんで」
B.「任せてください、今日の試合も必ず勝って見せます!」
C.「任せてください、今日の試合も必ずゴールを決めてみせます!」
D.「危ないから今日の所はホテルでじっとしてた方がいいんじゃ……襲われるかもしれませんよ」
E.「我那覇さん達の為にも、必ず勝ってみせます!」
F.その他 板野くんに言わせたい事を書いてください
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
825 :
森崎名無しさん
:2015/03/27(金) 01:09:52 ID:TCSWUfNc
A
826 :
森崎名無しさん
:2015/03/27(金) 01:10:02 ID:mdLbjeiY
B
827 :
森崎名無しさん
:2015/03/27(金) 01:10:47 ID:OQ7Mk90o
B
828 :
森末(仮)
:2015/03/27(金) 01:10:53 ID:???
本日は一旦ここで区切らせていただきます。それでは。
829 :
森崎名無しさん
:2015/03/27(金) 09:17:20 ID:???
乙でした
830 :
森崎名無しさん
:2015/03/27(金) 11:07:39 ID:???
これでユース編ではちょっとマイルドな若林が登場する可能性も?
831 :
森末(仮)
:2015/03/28(土) 01:30:21 ID:???
>B.「任せてください、今日の試合も必ず勝って見せます!」
============================================================================
ここで板野は響達の声に応えるべく、力強く今日の勝利を約束した。
応援してくれる者に対して選手がする対応としては、実に妥当なものだったと言えるだろう。
事実、板野の言葉を聞いて響や真達は嬉しそうに頷くのだが……。
フランスサポーター「なにぃ、勝つだと!」「ニホンがフランスに勝てるもんか!」「そうだそうだ!」
板野「あれっ!?」
中山「それほど大きな声ではなかったと思うが……どうやら聞こえてしまっていたようだな」
しかし、今日の試合は先ほどから言っているように地元開催国であるフランスが相手。
その上、そのフランスサポーターは日本の選手たちを遠巻きに見える位置にいたのである。
板野の声はさして大きくは無かったとはいえ、響達に力強く告げたそれは小さくもない。
よってフランスサポーターの耳にも自然と飛び込み、それは彼らの不興を買う事となってしまったのだ。
次藤「お、なんじゃい。 ケンカか?」
若島津「(……数は多いが大した奴はいなさそうだな)」
若林「(これが公式戦でもなんでもないならこっちから仕掛けてる所なんだが……)」
プロデューサー「フウ……面白い歓迎の仕方だな」
真「響、ボクの後ろに」
響「わ、わかったぞ」
すわ暴力沙汰になってしまうかと多くの者達が恐れる中で次藤や若島津、若林といった者達は不敵に笑い。
その背後で真は怯える響を自身の背中に隠していた。因みにプロデューサーは余裕綽々の笑みを浮かべていた。
そして、こうなれば当然監督である見上が黙っている筈もない。
暴力事件などという問題を起こす訳にもいかず、思わず乗り気になりかけている次藤たちを一喝し、
即座にスタジアムの中に入るよう急かそうと彼は雷を落とそうとするのだが……。
832 :
森末(仮)
:2015/03/28(土) 01:31:45 ID:???
ナポレオン「あ、サポーターの皆さん! おはようございます!!」
フランスサポーター「ん?」「あ、ナポレオンだぞ!」「本当だ! フランスのストライカー、ナポレオンだ!!」
「ナポレオン!」「おい、今の内にサイン貰っておこうぜ!」「今日も頼んだぞナポレオン!」
沢田「(ふ、ふぅ〜っ……助かったぁ〜!)」
その時、不意に登場をしたのは全日本に遅れる事数分。
チームメンバーと共にバスでこのスタジアムに到着し、
一番にサポーターに挨拶をしようとこちらに向かってきていたルイ=ナポレオンその人だった。
怒気を含んでいたサポーターたちはフランスJrユースの主力選手の登場とあってか、
すぐさまそちらに意識を向け全日本への敵意を霧散させたのである。
元々板野の発言を勝手に聞いて勝手に逆恨みしていたが為に彼らの怒りもその程度。
これには全日本Jrユースでも温厚な部類に入る者達がほっと安堵をし……。
逆にそれ以外の者達はナポレオンの人となりを冷静に見定めようとしていた。
ナポレオン「あはは、今日も熱い声援をよろしくお願いします。 え、サインですか? 参ったなぁ。
えーと、ここに書けばいいんですね? はい、さらさらさら〜」
フランスサポーター「おう、応援は任せておけ!」「なんとしても決勝進出、そして優勝だぞ!」
三杉「(ふむ……あの暴力的なシュートと華麗なテクニック。
どこかちぐはぐな印象だったが、性格はやはり至って温厚な人物のようだな。
まあ、暴力的なシュートを打とうと善玉タイプの人間というのは全日本にもいるのだが)」
岬「(おかしいなぁ。 ナポレオンって聞いた話だととんでもない乱暴者の筈なのに……情報が間違ってたとも思えないし)」
松山「(どうやらナポレオンって奴はいい奴みたいだな。
アルゼンチンのディアス、イタリアのジェンティーレと一癖もふた癖もある奴ばかりが相手だったし、
ようやく互いに素直に健闘を称え合えるような相手が出てきてくれたなぁ)」
833 :
森末(仮)
:2015/03/28(土) 01:33:07 ID:???
ナポレオンの立ち振る舞いや言動を見て、多くの者達はナポレオンを「人畜無害の善人」だと判断した。
実際、その行動は熱烈なファンに対して真摯に対応しているようにしか見えず、
ナポレオンに関する情報を多少なりと持っていた岬でさえそう判断せざるを得ない状況だった。
しかし、そんな中で唯一このナポレオンに違和感を覚えていた男がいる。
板野「(ひぃぃ〜っ! や、やっぱり俺の知ってるナポレオンと違う〜っ!?)」
無論、板野である。
キャプテン翼、キャプテン森崎、いずれのナポレオンも乱暴で粗野なカードコレクター。
板野はその知識を当然持ちあわせており、その為にナポレオンの言動に違和感を覚えていた。
いや、それはもはや違和感どころの話ではなく、恐怖に近いものである。
板野「(例えるなら若島津が『やあ板野くん、今日も元気にサッカーしようぜ!』とか言ってくるくらいのレベルだもんな!
本編で森崎が翼にやった爽やかにからかったあれに近い恐怖感がある!
正直病院につれていきたくなるくらいの怖さが!!)」
ナポレオン「あっ!」
板野「ひぇっ(目があった!)」
そして、板野にとって不運な事に――彼はナポレオンと目を合わせてしまった。
途端、ナポレオンはファンに一言断ってからすたすたと板野の方へと歩み、
怯える板野を一切気にせずにこやかに笑みを浮かべながらその口を開く。
ナポレオン「はじめまして、僕はフランスのFW……ルイ=ナポレオンです。
全日本のイタノくん……でしたね? お互いFW同士としてマッチアップは少ないでしょうけど、
その分ゴールの数で競い合いましょう。 今日はよろしくお願いしますね」
板野「(うわ〜っ!? 挨拶されたあああああっ!!!)」
834 :
森末(仮)
:2015/03/28(土) 01:34:55 ID:???
あまりにも丁寧、あまりにも常識的な挨拶が――しかし、ナポレオンの口から飛び出す。
その事実に板野は逃げ出したくなる気持ちになりながら、それでも混乱する頭でどうにか返答しなければと考える。
板野「(みんなはナポレオンが変わっちゃったって知らないんだ! ここで変な対応したら俺の方が変人に見られるかもしれない!
でもどうすりゃいいんだよ〜! 助けて森末〜! JOKERなかったことにして〜!!)」
A.「う、うん、よろしくな!」 無難に応対する
B.「いや、ストライカーとしてなら俺の方が上だ!」 ナポレオンを煽ってみる
C.「ところで他のフランスメンバーは?」 ここは注意を逸らそう
D.「(そうだ、頭を叩けば打ちどころ次第では戻るんじゃないか!?)」 マグナムチョップだ!
E.「ご、ごめん! ちょっと俺トイレいってくる!」 やっぱり逃げる!!
F.その他 板野くんに言わせたい事を書いてください
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
>>829
乙ありです。
>>830
ジャパンカップ編で森崎にアピールされたキャプテンシーのようなものについて早めに自覚出来た感じですね。
835 :
森崎名無しさん
:2015/03/28(土) 01:35:53 ID:djh77A56
A
836 :
森崎名無しさん
:2015/03/28(土) 01:36:45 ID:o0j0Qqr6
A
837 :
森崎名無しさん
:2015/03/28(土) 01:37:18 ID:dIWJGGLo
B
Fで
その程度かお前の25cmは!
とか言ってやりたかったのは内緒
838 :
森末(仮)
:2015/03/28(土) 01:38:11 ID:???
短いですが本日も一旦ここで区切らせていただきます。それでは。
839 :
森崎名無しさん
:2015/03/28(土) 07:02:12 ID:???
F
たすけて!ピエール!
840 :
森崎名無しさん
:2015/03/28(土) 08:44:22 ID:???
ナポレオンが綺麗な話し方をするのを見るだけで吹くwww
841 :
森崎名無しさん
:2015/03/28(土) 10:25:50 ID:???
C あまりの変貌振りに他のメンバーに距離置かれてるw
乙です
842 :
森崎名無しさん
:2015/03/28(土) 10:29:49 ID:???
乱暴者枠は飽和気味(日向、ザガロ、ポブ)だったから
こっちの方がキャラ立って美味しいねw
843 :
森崎名無しさん
:2015/03/28(土) 11:57:20 ID:???
紳士のピエールにきれいなナポレオン
チーム単位でも個性が出ていい事だ(震え声)
844 :
森崎名無しさん
:2015/03/28(土) 13:11:55 ID:???
ポブルセンはキ○ガイ枠ではないのか...
845 :
森崎名無しさん
:2015/03/28(土) 22:03:58 ID:???
バランスをとってここはピエールに馬に乗って登場してもらおう
846 :
森末(仮)
:2015/03/29(日) 00:09:52 ID:???
>A.「う、うん、よろしくな!」 無難に応対する
=========================================================================
逃げ出したくなる気持ちを抑え、板野はナポレオンに応じた。
それは確かに丁寧な応対ではあったものの、いつもの板野から考えれば些か素っ気ないものでもあるのだが、致し方ない。
板野にとっては目をあわせ、不慣れな作り笑いをするだけでいっぱいいっぱいだったのだから。
ナポレオン「はい、今日はいい試合にしましょう!」
板野「(うぅ〜、怖い、怖い! 一体どうしてこうなったんだー!? ……って、あれ?)」
そして、両手で板野の手を握りにこやかに笑うナポレオンに乾いた笑みを浮かべつつ、
板野は視線をナポレオンから逸らすようにして彷徨わせた。
すると全日本Jrユースの一団から、やや離れた場所にフランスJrユースの面子が揃っているのを発見する。
ナポレオンがこの場にいるという事は当然彼らもこのスタジアムにいておかしくない。
ただ、おかしい点は彼らもまた板野のように引きつった笑いを浮かべ、遠巻きにこの光景を見守っていたという事だろう。
板野「(あ、あぁ……そうか、俺でこれなんだからフランスの皆もナポレオンに対して恐怖を抱いてるんだな)」
ピエール「(うっ、目が合った……。
ま、まぁ無視する訳にも行かなかったし、個人的にニホンとは挨拶をしておきたかった所だ。
ここは、声をかけるしかないか……)やぁ、ミサキ。 今度こそ勝負が出来そうだな」
岬「あっ、ピエール!(よしよし、真っ先に僕に声をかけてきたという事は僕に好印象を抱いているという事だ。
このまま好感度を上げて行かないと)」
しかし、いつまでも違う意味での問題児に変貌したナポレオンを放置しておけないと考えたのか、
板野と目が合ったピエールは意を決したかのようにメンバー達から離れ全日本の一団に近づき、岬へと声をかけた。
大会前から面識のあった2人は表面上はにこやかに挨拶を交わし、
ナポレオンもその光景を見て笑みを浮かべながらピエールへと近づくと板野へと注目を向けさせる。
847 :
森末(仮)
:2015/03/29(日) 00:10:52 ID:???
ナポレオン「キャプテン、こちらがニホンのキャプテンのイタノさんですよ」
ピエール「う、うん……」
岬「(? ピエールの様子が何かおかしいな?)板野、彼がフランスのキャプテン……ピエールだ。
僕も一度会っただけなんだけど、見ての通りナポレオン同様紳士然とした男だね」
板野「う、うん……(ピエール、思いっきりナポレオンに対して困惑した感じだな)」
もっとも、ナポレオンに声をかけられたピエール――そしてそんなピエールを見た板野も、その口調は重い。
ピエールからしてみれば相変わらずこの綺麗になってしまったナポレオンの口調に慣れず、
板野からすればそんなピエールの心中を察するに余りある状況なのだから仕方ないと言える。
だが、それでもピエールはキャプテンとしてしっかり挨拶をしなければと気を引き締め、
些か情けなかった表情を整えてから改めて板野に握手を求める。
ピエール「フランスキャプテン、エル=シド=ピエールだ。
お手柔らかに、ニホンのキャプテン」
板野「(……ナポレオンが関わらなければ本当に紳士然としてるな、ピエール。
っていうか本来ならナポレオンが関わらなくてもそういうキャラな筈なんだよな。 さて、ここはどうしよう?)」
A.「板野住明だよ。 こちらこそよろしく」 無難に対応する
B.「うん。 せいぜいフェアに戦おうか。 フェアにね」 言外にホームタウンディシジョンの存在を匂わす
C.「うん、でも今日の試合、勝つのは俺達だよ!」 勝利宣言をしておく
D.「……なんだか苦労してるみたいだね」 同情しておく
E.その他 板野くんに言わせたい事を書いてください
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
>>841
乙ありです。
848 :
森崎名無しさん
:2015/03/29(日) 00:11:15 ID:2QY2JPUE
D
849 :
森崎名無しさん
:2015/03/29(日) 00:12:04 ID:pw1nTrHM
D
850 :
森末(仮)
:2015/03/29(日) 01:31:19 ID:???
>D.「……なんだか苦労してるみたいだね」 同情しておく
==========================================================================
ピエール「! わ、わかるのか?」
板野「うん……」
無難に対応をする事も出来たが、それ以上に板野はピエールに対する同情心を抱いてしまい、ついそれを口に出した。
元々、エル=シド=ピエールという男は苦労人である。
家は裕福であり恵まれているとはいえ、子供の折より友達がおらず、心の面では決して恵まれているとは言えなかった。
そういう意味では若林と似たような境遇であると言えたが、それに加えてピエールは仲間にも恵まれなかった。
具体的にはフランスメンバーの実力が、あまりにも低すぎたのである。
若林の子分である修哲トリオ、そして高杉などと比較をしても圧倒的に低すぎたのである。
そして、それに加えてナポレオンという問題児――彼はそれだけでもピエールにとって悩みの種だったのだが、
彼の心に変化が生じた結果その悩みの種は一気に成長し大木へと成り上がってしまったのだ。
まだ傍若無人であろうとも以前のナポレオンの方が、ピエールにとっては理解しやすく掌握しやすい。
だが、今のナポレオンはピエールにとって正に未知の脅威……得体のしれない存在。
何をしでかし何を言うか読めない彼の一挙手一投足に心労が溜まるのは当然と言え、
ピエールは板野の言うように相当の苦労を背負い込んでいた。
先に言ったように仲間は頼りにならないのだから、その苦労も1人で抱えるしかないのである。
板野「(あんまり詳しい事を言っちゃうとなんで知ってるんだとか突っ込まれそうだからやめとくけど……)
よくわからないけど、頑張ってね。 それと、試合ではお互いそんな苦労も忘れて楽しもうよ!」
ピエール「あ、ああ! そうだな……その通りだ!!(初対面でもわかる程、苦労を背負っている顔をしていたのか。
いや、でもそれを知って尚励ましてくれるその対応……ああ、彼は良い奴だな!)」
851 :
森末(仮)
:2015/03/29(日) 01:33:02 ID:???
ガシッ!!
ピエール「今日はお互いに、いい試合にしよう!」
板野「うん!」
やがて、彼らはがっちりと握手を交わし笑みを浮かべ合った。
ピエールは、ようやく己の苦労をわかってくれる者が――例え敵対するチームのキャプテンとはいえ、表れてくれた事に感動し。
板野はその生来の優しさから、ピエールを気遣って笑みを浮かべたのだ。
そこにはこの大会始まって以来、恐らくは初めてとなる純粋な気持ちでの互いに対する好意と気遣いがあったと言えるだろう。
岬「なるほど、ナポレオンは大会が終わったらシャンゼリゼのクラブチームに移籍する予定なんだ?」
ナポレオン「はい! なるべく多くの観客がいるチームで活躍が出来たらと思って!」
岬「(大衆に気に入られるのはプレイヤーの基本だもんね)そうなんだ。
僕もパリに住んでるから、もし良かったら移籍した時は見に行ってもいいかな?」
ナポレオン「勿論ですよ! あはは、楽しみだなぁ!」
岬「(よし、ピエールに続いてこっちもパイプゲット。 人脈はあるにこした事は無いもんね)」
因みに板野達が絆を深める一方で、岬とナポレオンもまたその仲を深めていた。
もっとも、こちらはナポレオンこそ純粋な気持ちで言葉を吐いていながらも、岬の方は利己的な考えで動いていたという。
松山「(ピエールって奴もいい奴みたいだな。 中心選手がこの2人なんだ。 フランスは相当クリーンなチームなんだろうな)」
若島津「(フン、身の毛がよだつ程の甘い三文芝居だ……)」
響「(サポーターの人たちは怖かったけど、フランスの選手たちはみんないい人そうだぞ!)」
真「(ピエールくんって初めて近くで見たけど格好いいな……ああいうのを王子様って言うんだろうな。
馬とかに乗って助けに来てほしい)」
※板野のピエールに対する感情が 板野→(苦労人)→ピエール になりました。
※ピエールの板野に対する感情が ピエール→(良い奴)→板野 になりました。
※岬とピエール・ナポレオンの感情が 岬→(友人)←ピエール・ナポレオン になりました。
852 :
森末(仮)
:2015/03/29(日) 01:34:21 ID:???
その後、挨拶もある程度済んだ所でピエールたちは去って行った。
去り際のピエールの表情は、実に晴れやかなものだったという。
閑話休題。
こうしてフランスとの出会いを終えた一同は、早速そのままスタジアムに入り観客席に陣取った。
今日のこのスタジアムで行われる試合は第一試合が西ドイツ対ウルグアイ。第二試合が全日本対フランス。
全日本が試合をする以前にまずは決勝に上がるチームを決めるべく試合が行われ、
一同は明日の決勝に備えてその試合を偵察、研究する事となっていたのである。
ワーワー ワーワー
放送「さァベスト4に残った4チームによる決勝トーナメント一回戦、
その第一試合は西ドイツJrユース対ウルグアイJrユースです。
両チーム、試合前の軽い練習を行っております。
スターティングメンバーは大会初日から双方変わらず不動のベストメンバーで今日も相対します!!」
反町「西ドイツとウルグアイか……どっちが決勝に駒を進めるんだろうな」
三杉「西ドイツが優勢、と見るが……断定は出来ないな。 西ドイツはあまりにも守備が脆弱過ぎる。
少なくともGKに関して言えばウルグアイの方が若干上だろう」
新田「(でも、俺ならあのキーパーからでもゴールを奪える気がする……このファルコンクロウで!!)」
実況の言うように練習が行われる中、観客席の全日本メンバーは試合の展望について予想し合っていた。
大体の見解としては、やはり実際に戦ってその実力の高さを知ったが為か、シュナイダーのいる西ドイツが優勢という意見が多数。
しかし、西ドイツには守備力が無いという弱点もあり――。
逆にウルグアイは守備が優れているという訳ではないが、明確な弱点と言える訳でもない。
これらを考えれば、十分にウルグアイが西ドイツを下す可能性もあると言え、予想は難航を極めていた。
853 :
森末(仮)
:2015/03/29(日) 01:35:23 ID:???
板野「(多分西ドイツが勝つんだろうけどな……ビクトリーノとシュナイダーの時点で、多分格は違うし。
……そういえば、この試合で"アイツ"が姿をようやく現すんだっけ?)」
そして、その中で板野だけはこの試合の結果を明確に予想していた。
知識として、決勝に上がるのは西ドイツだろうと知っていたのである。
よってこの時板野が気にかかったのは、今日の試合どちらが勝つかではなく――。
今日の試合で姿を現す、西ドイツJrユース最後のメンバーである。
板野が視線を移らせ、目的の人物を視認する為に西ドイツベンチへと向けると、そこにいたのは……。
板野「(えーと、西ドイツのベンチは……あ! あれが……!!)」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ミューラー「………………」
板野「(ミュ、ミューラーだ!! 鋼鉄の巨人! 練習じゃなくて修行をするキーパー! ミューラーだ!!)」
ミューラー「………………」 ギラッ!
板野「うっ!(ひぇっ、今こっち睨んだ……?)」
ベンチへと視線を向けた瞬間、板野はすぐにその存在に気づく事が出来た。
彼が大きいというのも確かにあるが、それ以上に圧倒的なまでの威圧感が彼にはあった。
遠く離れている筈の板野が、彼がちらりと視線をそちらに向けただけで怯んでしまう程に。
デューター=ミューラー。
本編においても原作においても、全日本を苦しめた大男が、そこに確かに座していた。
板野が注目している事を知ってか知らずか、彼はその右手に持ったボールを……。
854 :
森末(仮)
:2015/03/29(日) 01:36:39 ID:???
先着1名様で、
★ミューラーは普通の筈→! card★
と書き込んでください。マークで分岐します。
JOKER→サインを書いて観客席に放り込んだ。 ミューラー「ミューラーのサインなんて価値ないって言われるくらい書いてやる」
クラブA→置いてトイレに行ったらしばらく帰ってこなかった。 ミューラー「(道に迷った……)」
それ以外→パァン!ってした。
855 :
森崎名無しさん
:2015/03/29(日) 01:36:55 ID:???
★ミューラーは普通の筈→
ハート4
★
ボールはトモダチェ…
856 :
森崎名無しさん
:2015/03/29(日) 01:37:05 ID:???
★ミューラーは普通の筈→
ダイヤK
★
857 :
森末(仮)
:2015/03/29(日) 01:38:19 ID:???
本日は一旦ここで区切らせていただきます。
明日は西ドイツとウルグアイの試合を描写し、フランス戦はもう少し後になると思います。
それでは。
858 :
森崎名無しさん
:2015/03/29(日) 01:42:46 ID:???
>新田「(でも、俺ならあのキーパーからでもゴールを奪える気がする……このファルコンクロウで!!)」
なつかしい、乙でした
859 :
森崎名無しさん
:2015/03/29(日) 02:15:27 ID:???
>ミューラー「ミューラーのサインなんて価値ないって言われるくらい書いてやる」
あれは・・・西ドイツの番長!?
ブログやってそう
860 :
森崎名無しさん
:2015/03/29(日) 02:40:01 ID:???
本編では明確にされてなかったけどJrユースでもGKカノーバ様か
後に世界トップクラス一歩手前にはなるんだけどまだ弱そう
861 :
森末(仮)
:2015/03/30(月) 01:22:35 ID:???
>★ミューラーは普通の筈→ ハート4 =パァン!ってした。★
================================================================================
パァンッ!!
板野「(うひゃああ!? 今、握力でボールを割った!?)」
ベンチに坐したまま、なんとミューラーはその右手に持っていたボールを破裂させた。
何かにぶつけてその衝撃で潰しただとか、或いは刃物で切り付けたなどという事はなく、
純粋な握力だけでボールを握りつぶしたのである。
キック力こそ自信はあるものの、手で――片手だけでボールを割る事など板野には当然不可能であり、
それは板野だけでなくこの場にいる全日本Jrユースメンバー……否、恐らくはどのチームの選手たちも出来ない事だろう。
だからこそ、一層ミューラーの馬鹿げた力に板野は戦慄し、恐れ戦くしかなかった。
ミューラー「(……何故俺がスターティングメンバーではないんだ。
これでは折角山を下りてこのチームに合流した甲斐がまるでない。 チッ!)」
パァン!
ミューラー「(あんなザコを出すくらいならば俺を使えばいいものを……)」
パァン!!
因みにミューラーは板野が恐れから目を離している間にも、二個、三個と続けてボールを潰し続けた。
詳細が一切不明の師匠の指示により、クラブチームに所属する事も許されずただひたすら修行を繰り返してきたミューラー。
その為に彼は恵まれた才能と鍛え上げた実力を持ちながらも、試合というものを殆どした事がなく、
実際に試合の中でプレイをするという事に対して異常なまでに餓えていた。
だからこそ師匠から試合に出る事を許され、西ドイツJrユースに合流をした際、彼は内心では歓喜をしていたのだが……。
この試合、彼はスターティングメンバーに名を連ねておらずベンチでサブキーパーとして控える事が決定していた。
それに対して彼が怒りを覚え、苛立ちをボールにぶつけたというのも仕方のない話だろう。
862 :
森末(仮)
:2015/03/30(月) 01:23:41 ID:???
無論、ミューラーをベンチに置き温存をする事には理由がある。
今日の試合、ウルグアイは確かに強敵ではあるがそれでも地力ならば西ドイツの方が優位。
ならばミューラーを出さず、秘密兵器としてその存在を隠しておきたいというのが1つ。
もう1つは純粋に、ミューラーが合流したての為にDF達との連携が未だに甘いという事があった。
GKとしての実力こそ高いものの、指揮力などに関しては試合経験が殆ど無い為に低い彼に――。
しかも性格もお世辞にも愛そうがいいと言えない彼に、DF達と連携をしろという方が無理難題と言える。
ともかく、こういった事柄から西ドイツ監督のギルドはミューラーを控えとして置いていたのだが……。
パァン! パァン!! パァン!!!
ミューラー「………………」
ギルド「(わ、私は選択を間違ってしまったのかもしれない……色々と……)」
割ったボールの数が2桁を越えた辺りで、ギルドは冷や汗を流し、ミューラーと距離を取りながら後悔をした。
それが今日のスタメンに対する悔いなのか、
それともそもそもミューラーを招集したという事に対する悔いなのかについては彼自身にもわからなかったが。
863 :
森末(仮)
:2015/03/30(月) 01:24:46 ID:???
こうしてミューラーが元気にボールを割ってストレスを解消していた頃。
フィールドで練習をしていたシュナイダー達は、その練習の手を止め一旦ベンチに引き揚げようとしていた。
その際、シュナイダーはふと立ち止まると観客席を探し……やがて一点を見つめ、睨みつける。
シュナイダー「(そこで見ていろ、ワカシマヅ。 今日の試合、必ず俺達西ドイツは勝ってみせる。
だからお前たちはフランスを倒して決勝戦に必ず上がってこい!
そして決勝戦で、あのときのリベンジを果たし――俺達は優勝という栄誉を掴みとって見せる!)」
若島津「(……フン、あのギラギラした視線。 俺に対するものだな。
どうやらあの試合での言葉を奴も覚えているらしい……いいぞ、勝ちあがってこいシュナイダー。
俺も必ず今日の試合、明日の試合も出て――貴様たちを超える力があるという事を証明してみせる)」
睨みつけられた男――若島津健は、その視線の意図に気づくと自身もまた眼光鋭くシュナイダーを見つめ返した。
彼らにとって忘れられないのは、全日本Jrユースとハンブルグの試合である。
あの時、若島津は初めて世界の壁というものを知らされ、しかし、それと同時に強い向上心を抱く事となった。
その切欠こそが今、フィールドに立つ男、カール=ハインツ=シュナイダーであり。
今の自分ならばあの時のように無様に大量失点はしない筈だと、シュナイダーに対するリベンジを誓っていた。
シュナイダーにとっても、あの試合でハットトリックを達成出来たはいいものの、勝利する事は出来なかった。
その原因の1つとなったのが試合終了間際、自身の自慢であるファイヤーショットを空中戦でダイレクトに放ったそれを、
若島津が僅差で止め、ゴールを守り切ったというものがある。
あれよりシュナイダーは若島津に対して微かな期待と強いリベンジの思いを抱いており、その闘志は未だに消え失せていなかったのだ。
西ドイツの若き皇帝と東洋の守護神(候補)。
彼らは無言で互いの再戦を望み合い、そして今度こそは己が勝つ事を疑ってはいなかった。
864 :
森末(仮)
:2015/03/30(月) 01:25:51 ID:???
それから数分後、西ドイツとウルグアイの一戦が開始された。
キックオフはウルグアイボールで開始され、まずはウルグアイが得意のスピードに乗った、
DFをも攻撃参加させる積極的な攻めで西ドイツに攻め込む。
まさか序盤からいきなりDFがオーバーラップをするなどという一見すれば博打のような攻めをすると思ってもいなかったのか、
西ドイツはこの攻撃を前にうまく対応しきれず、
試合開始早々にビクトリーノのシュートによってウルグアイに先取点を奪われる展開となってしまった。
実況「ああ〜〜〜っ、決まったァビクトリーノくんのダイビングボレーシュートォ!!
試合開始わずか50秒の先取点はウルグアイJrユースです!
西ドイツやや有利かの下馬評を覆すウルグアイの速攻、あっと言う間にゴールを決めたのは
"南米の黒豹"の異名を持つエースストライカー、今大会得点王を狙うラモン=ビクトリーノくんでした! 」
政夫「ええ〜っ!? もう点が入ったのかよ!?」
和夫「シュートに持ってくまで1分もかかってないぞ!?」
新田「(俺もスピードだけなら負けてるつもりはないけど……ビクトリーノはそれに加えてマーカーを避ける動きが出来ていた。
スピードだけじゃない、テクニックまであるんだ……)」
中西「なんや、西ドイツはほんまに守備がボロカスやな」
三杉「中盤の守備力、それにDF陣も悪くは無いんだが……GKに関しては弁明出来ないね、これは」
このいきなりの西ドイツの失点に、全日本メンバーの誰もが度肝を抜かれていた。
大方の予想を覆すプレイが目の前で――試合開始直後に起こったのだから当然と言える。
よって、誰もが気づかなかった。
ミューラー「………………!」
パァァン!!
西ドイツのベンチにて、ミューラーがあまりにも不甲斐ない西ドイツGK――シュタインを睨みつけつつ、
18個目のボールを破裂させていた事に。
865 :
森末(仮)
:2015/03/30(月) 01:27:07 ID:???
>>858
乙ありです。
>>859
JOKERが出た場合、ぐうの音も出ない程の聖人になっていましたね。
短く判定もありませんが本日は一旦ここで区切らせていただきます。それでは。
866 :
森崎名無しさん
:2015/03/30(月) 02:52:46 ID:???
乙です。
ミューラー、ボールを18個破裂させるとかやり過ぎでしょww
普通、代表チームって練習の時に何個ぐらいボールを持ち込んでるんだろ?
何となくのイメージだけど、2〜30個ぐらいの気がするんだけど・・・
(いくら何でも100個とかはないでしょ)
867 :
森崎名無しさん
:2015/03/30(月) 08:08:08 ID:???
18個。野球臭。乙です。
868 :
森崎名無しさん
:2015/03/30(月) 14:57:14 ID:???
観客席のカルロス「アーサーの兄弟たちが虐殺されている…」
観客席の翼「友達が蹂躙されている…」
(あと、18は確かミューラーの背番号だったと思う。)
869 :
森崎名無しさん
:2015/03/30(月) 16:26:49 ID:???
ミューラーの背番号、最初は18で日本との試合では1
背番号って大会中にコロコロ変えていいのか
870 :
森末(仮)
:2015/03/30(月) 23:24:59 ID:???
>>866-867
乙ありです。
本日も更新はお休みさせていただきます。それでは。
871 :
森崎名無しさん
:2015/03/31(火) 03:28:47 ID:???
>>869
たぶんドーナッツが2つ背中にくっついてたんだろ
872 :
超モリサキ名無しさん
:2015/04/01(水) 00:46:55 ID:???
じつは シュナイダーの せばんごうも いっていして いないのだ
873 :
超モリサキ名無しさん
:2015/04/01(水) 01:51:23 ID:???
>>872
マジで?
ハンブルグの時と、西ドイツ代表では違う、とかではなくて?
874 :
森末(仮)
:2015/04/01(水) 02:04:06 ID:???
ミューラーが静かに怒りを覗かせる中、試合は西ドイツボールで再開された。
出会い頭の失点によって勢いを失うかと思われた西ドイツであったが、
それほど軟弱なメンタルを持ち合わせる選手はいないのか、試合が再開されると今度は西ドイツペースで流れてゆく。
実況「さぁ西ドイツ、まずは中盤のコントロールタワー! シェスターくんがボールを持ちます!
これは巧い! ジャンプ1番でタックルをかわし、そのまま空中でパス!
マークを引きつけて上手くボールを手放しました!」
山森「す、凄い! カルツだけじゃなくて、あのシェスターっていう選手もかなりのテクニシャンですね!」
中山「パスも上手いな。 どうやら西ドイツではあのシェスターというのが司令塔らしい」
実況「ボールを受け取ったのはカルツくん! シェスターくんに殺到していたウルグアイ、上手く対応出来ませんが……。
おっと、ここでようやくサイドハーフが追いつきました!」
ウルグアイMF「くそっ、止めるぞ!」
カルツ「あらよっと」
ドガァッ!!
ウルグアイMF「うぎゃーっ!?」
次藤「ぬぅ……体格では相手の方がでかいのにのう」
松山「パワーが決まるのは体格だけではないさ。 なぁ板野」
板野「うん。 それにカルツのあれは純粋な力っていうより、どちらかというと相手の力を応用している技みたいだからね」
井沢「どっちにしろあいつは相変わらず要注意だな(今度も俺が出るなら、俺が止めてやる!!)」
875 :
森末(仮)
:2015/04/01(水) 02:05:06 ID:???
まず西ドイツは中盤の要2人。
フランツ=シェスター、ヘルマン=カルツの活躍で主導権を握った。
いぶし銀という言葉が似合う仕事師、カルツの一見すれば暴力的だがその実華麗なドリブル。
攻撃能力、守備能力と一流レベルで備えているシェスターを前にしてウルグアイは押され始め、中盤を支配されてしまったのである。
実況「さぁカルツくんは中盤を突破し……ここで大きくゴール前にボールを上げた!」
バッ! ババッ!! バコッ!
マーガス「それっ!!」
政夫「おおっ、高いな!」
和夫「うん、上背だけじゃないぞあいつ。 しっかりとジャンプ力もある!」
佐野「(ポストプレイヤーか……また俺の出番来ないかなー?)」
そして、ボールがウルグアイボール前に上がると同時、マンフレート=マーガスが飛び上がる。
ウルグアイDF達もそう簡単にボールを落とさせまいとクリアーに向かうが彼のジャンプは頭一つ抜けており、
マーガスは楽々とボールを後ろへと落とした。
トンッ
シュナイダー「…………」
若島津「シュナイダーにボールが渡ったぞ!」
石崎「(板野は俺があいつの対策になるかもって言ってたんだよな……ハンブルグ戦じゃ出番なかったけど、もしかしたら?)」
落としたボールには、当然のようにもう片方のFW――カール=ハインツ=シュナイダーが詰めている。
ウルグアイ守備陣もすぐさまシュナイダーからボールを奪おうとするが、
既にシュナイダーはシュート体勢に入っており、高々と上げたその右足をDF達が詰め寄るより先に振り下ろす。
876 :
森末(仮)
:2015/04/01(水) 02:06:11 ID:???
シュナイダー「 F I R E ! 」
バッギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッ!!!
ズババァアアアアアンッ!! バゴンッ!! ブスブス……
放たれたファイヤーショットは、文字通り火の玉となってウルグアイゴールを襲い、守備陣を焼き尽くした。
ボールを奪うのは無理だと判断したDF達が咄嗟にシュートコースを防ぐもそれは全く意味を為さず。
西ドイツよりはマシであるという評価を受けていたGKの突きだした拳はあっさりと跳ね除けられて。
ボールは大きくひしゃげながらネットをも突き破り、壁へ突き刺さり――ボールの焼け焦げる音を残して、ようやく止まった。
実況「決まった〜!! シュナイダーくん、あっさりと同点ゴールを決めた! これで1−1!!
これです、これこそが今大会得点王を狙う西ドイツの皇帝、カール=ハインツ=シュナイダーくんのファイヤーショット!!
正に火の玉のような豪快なシュートがウルグアイゴールに突き刺さりましたァ!!」
マーガス「よし! まずはこれで同点だな!」
シュナイダー「ああ。 ナイスアシストだ、マーガス。 カルツ、シェスターもよくやってくれた」
シェスター「シュナイダーもナイスゴール!」
カルツ「このまま楽に勝てればいいんだがなぁ」
ビクトリーノ「くそっ!(また俺が決めればいいだけの話だ。 今日の試合、シュナイダーとのストライカー対決だ!)」
こうして前半3分、早々に1点を返した西ドイツは歓喜に沸き、
逆にウルグアイは即座にリードを失う形となり落胆をしながら……それでもまだ負けた訳ではないと俯きはしなかった。
いずれにせよこの試合は両チームのストライカーがどれだけ点を取れるか……ストライカー対決になるだろうと、
この時ビクトリーノらウルグアイメンバーを含め、会場にいる大多数の者達が思っていたからである。
点の奪い合いにさえなれば、ウルグアイの勝ち目も十二分にあると誰もが思っていたのだ。
しかし、その考えは間違いであった事に彼らは数十分後気づく事となる。
877 :
森末(仮)
:2015/04/01(水) 02:07:42 ID:???
ビクトリーノ「俺にボールを持ってこい! もう一度リードを奪ってやる!!」
シュナイダー「そうはさせないぞ! ハァァァアアアアアッ!!」
ダダダダダダダダッ!! ガキィイイイイインッ!! バァンッ!!
ビクトリーノ「ぐああっ!?」
シュナイダー「ふっ……」
西ドイツメンバー「よし、やった!」「流石シュナイダーだ!!」
ウルグアイメンバー「そ、そんな馬鹿な!?」「ビクトリーノがボールを奪われただって!?」
その後、試合が再開されると同時、ビクトリーノはボールを持って突撃。
得意のスピードですぐさま点を奪い返してやろうと勇み走り込んだが、これに対したのがシュナイダーである。
彼は自身もまた全速力でビクトリーノに当たりながら、その速度に力を乗せて正面からビクトリーノとぶつかり合った。
ボール越しの力比べ、互いにスピードに乗った状態であたれば――その時勝つのはよりパワーに優れる者である。
そして、ビクトリーノの純粋な脚力はシュナイダーのそれに比較をすれば僅かに劣る。
結果、この勝負で勝利をしたのはシュナイダーであった。
実況「両チームのストライカー対決はシュナイダーくんに軍配が上がったァ!!
そしてシュナイダーくん、走る! 走る! これはそのままゴールまで突っ走ってしまう勢いだ!!」
ウルグアイメンバー「ええい、くそっ!」「止めろ、そいつを止めるんだ!」「簡単に通すな!!」
シュナイダー「………………」
スッ スタタタターッ タタンッ!!
ウルグアイメンバー「「「なにィ!?」」」
878 :
森末(仮)
:2015/04/01(水) 02:08:54 ID:???
焦り、シュナイダーからボールを奪おうと襲い掛かるウルグアイメンバーだったが、
シュナイダーは彼らを嘲笑うかのように華麗なフェイントとビクトリーノにも決して劣らないスピードで翻弄。
あっさりとごぼう抜きにしてしまい、そのままシュートレンジへ。
ここまで突破をして躊躇う理由もなく、当然のようにその右足を振りかぶり……。
シュナイダー「 F I R E ! ! 」
ドギャアアアアアアアアアアンッ!! ズバギャンッ!! ブスブス……
ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!
実況「き、決まったー!! 今日早くも2本目のファイヤーショットが火を吹き、ウルグアイゴールを再び蹂躙したーっ!!
2−1! 2−1です!! 前半、まだ5分!
シュナイダーくん、早くも2得点! あっという間の逆転劇! これが、これこそが西ドイツの若き皇帝の実力なのかー!?」
観客「うへぇ……と、とんでもねぇ」「こりゃ間違いなく今大会最高のFWだな」「モノが違いすぎるぜ」
真「板野くんも純粋なシュートの威力ならシュナイダーくんにも負けてないと思うけど……。
守備力、突破力、どちらも群を抜いてるね」
響「ハンブルグ戦から思ってたけど、なんでボールが焦げちゃうんだろ……?」
ピエール「(戦ってみたい、あの男と。俺の全力が何処まで通じるか、西ドイツのカール=ハインツ=シュナイダーに試したい!))」
若島津「(流石だな、シュナイダー。 ハンブルグ戦から考えれば、奴も相当のレベルアップをしているようだ。
だが……俺も鍛錬を重ねた。 自身の技を一から見直した。 次に勝つのは、この俺だ)」
若林「(相変わらず憎たらしい奴だ……)」
松山「(FWでありながら、ドリブラーとしても……DFとしても出れるだけの能力を持ち合わせている。
全てにおける万能型の選手、ユーティリティプレイヤーというのは奴のような事を言うんだろうな……)」
板野「(やっぱりとんでもないよ、シュナイダーは……実力的に、頭一つ抜けてる)」
879 :
森末(仮)
:2015/04/01(水) 02:10:48 ID:???
ドリブルでの突破に定評のあるビクトリーノからボールを奪った守備力。
幾人がかかってきたところで物ともしない、豪と柔を併せ持った突破力。
そして、説明不要の決定力。
全てにおいて高い実力を見せたシュナイダーは改めて他の選手と格が違うという事を観客たちに知らしめ、
しかし己はあくまでもクールにウルグアイゴールに背を向けて自陣へと戻って行った。
ビクトリーノ「ぐぬぬ……!(あの野郎、スカしやがって!! このまま俺達が終わると思うなよ!?)」
ゴールを喜ぼうとしないその態度にウルグアイメンバーが神経を逆なでされたような気持ちになるのは当然だが、
しかし、再び不用意に攻めてボールを奪われ、2点差に広げられては勝利が更に遠のくという事も辛うじて理解出来ていた。
よって彼らは次のキックオフ――焦って攻め入る事を選択せず、まずは落ち着いて相手の隙を伺う方向で戦術を固めた。
一方で西ドイツ側も、ストライカーのシュナイダーが早々に2本のシュートを打ち、
彼を多少なりと休ませる必要もあった為に無理に攻め込もうとはせず……やがて試合は膠着状態に陥った。
実況「さぁ、早く同点に追いつきたいウルグアイと更に点差を広げたい西ドイツですが、試合は膠着状態となっています。
ウルグアイはどうやら速攻ではなく、パスワークを中心として攻め立てようとしている模様。
西ドイツも折々でカットに入りますが、中々攻撃が繋がりません」
岬「攻撃が繋がらないというよりは、シュナイダーを使うのを避けているという感じだね」
三杉「体力の温存の為だろうな。 彼の体力が切れれば、
西ドイツの攻撃力は半減……ウルグアイが攻勢に出る可能性が高い以上、そう簡単に消耗させる訳にもいかない」
滝「若林さん、あのマーガスって奴に決定力は無いんですか?」
若林「一応ヘディングならばそれなりの威力のシュートは出来る筈だ。 だがファイヤーショットに比較すれば数段落ちるぞ」
松山「シュナイダーが使えない以上、パスの出し先がわかりやすくなる……だからウルグアイもすぐにボールを奪い返せるんだな」
ビクトリーノ「(そろそろいいか? よし……)こっちに出せ!」
シェスター「あ、ま、まずい!」
880 :
森末(仮)
:2015/04/01(水) 02:12:01 ID:???
そして、前半終了間際――好機と見たビクトリーノはボールを要求した。
長い時間試合展開が膠着した為、西ドイツの陣形はやや歪な形になっておりビクトリーノのマークも多少緩くなる。
辛うじてパスコースに入りこめそうだったシェスターも、受け手のビクトリーノが即座にポジションを替え、
パスの出し先を変えた事でカットに向かえずボールはすんなりとビクトリーノの下へ渡った。
これを持ったビクトリーノは迷うことなく西ドイツゴールをめざし、一気に突破を図ろうとするのだが……。
ガシッ!!
ビクトリーノ「うっ!」
マガトゥー「あ、しまった!」
ピィイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!
実況「あーっと! これは反則だ!! 西ドイツDFマガトゥーくん、ここで痛恨のファウル!!
しかもゴール真正面、ペナルティエリア外ギリギリの位置です! これは西ドイツピンチか!?」
早田「あーあー、西ドイツは早まったな。 こりゃやべーぞ?」
新田「(あの位置からのフリーキックなんて、ただフリーでシュートが打てるようなものじゃないか。
壁があろうと関係ない、ビクトリーノなら決めてくる筈だ)」
ここで西ドイツに反則が発生し、ウルグアイにフリーキックが与えられる。
ゴール真正面、しかもPA付近というこれ以上ない場面。当然キッカーはビクトリーノであり、
観客たちの多くはこれでウルグアイが同点に戻すかと考える。
ただし、それ以外の予想をする者もいるにはいた。
881 :
森末(仮)
:2015/04/01(水) 02:13:53 ID:???
板野「(確か……この場面って……)」
実況「おっと、ここで西ドイツは選手を交代する模様です。 西ドイツゴールキーパー、シュタインくんに代わり……」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……
ミューラー「………………」
実況「デューター=ミューラーくんが入ります! なんという事でしょう、彼は本当に15歳なのか!?
のしのしと歩く姿は、さながら大きな山のようであります。
身長は2メートル以上、非常に体格もいい! この場面で出るという事は、西ドイツの秘密兵器という事でしょうか?!
しかし、こちらにはそのような情報は一切入っていません。 一体何者なんだ!?」
板野「(やっぱりミューラーだー!!)」
ざわざわ…… ざわざわ……
観客「お、おい……なんだあいつ?」「2メートルとかそういうレベルじゃない、巨人だろあれは」「顔に傷があるんだが……」
西ドイツがウルグアイにフリーキックを与えるこの場面において登場する、原作におけるラスボス的な存在。
その初登場のシーンを鮮明に覚えていた板野は内心やっぱりと思いながらも、改めてその巨体に驚く。
先ほどもベンチでその姿を確認こそしたものの、フィールドに現れた姿を見ると、
他の選手と比較をして一回りも二回りも巨大な事に気づかされたのだ。
882 :
森末(仮)
:2015/04/01(水) 02:15:01 ID:???
板野「(縦だけじゃなくて横もでかいもんな……俺が2人分? 3人分くらいあるかもしれない……)」
中山「な、なにものだあいつは……?」
若島津「フン、GKはガタイだけで出来るもんじゃない。 あれだけでかいなら俊敏に動けるとも思えん、ウルグアイの同点だ」
中西「(……ワイもこう見えても、国内やったら体の割に素早く動ける扱いなんやけどなぁ)」
そして板野が驚くのと同様に、全日本メンバーの者達も衝撃を受けていた。
それだけ、ミューラーの巨大さ……インパクトというものは凄まじすぎた。
板野「(だって明らかに15歳の身体じゃないもん……というか、大人でもあんなのいないよ……。
でもどうしよう、俺も何か言っておこうかな?)」
A.「いや、わかんないぞ若島津。 動けるデブかもしれない」 動けるデブかもしれない
B.「感じるぞ……とんでもないキーパーだ、アイツ!!」 大仰にミューラーを評価しておく
C.「これで同点だろうな。 ビクトリーノがあの位置から決められないとも思えないし」 ビクトリーノを評価しておく
D.「若林、あいつの情報とかは無いの? 西ドイツにいて長いんでしょ」 若林に話を振る
E.「あんな15歳いる筈ないだろ! インチキだ!!」 インチキだと騒ぎ立てる
F.「(いや、何も言わなくていいや)」 何も言わず黙って見ておく
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
883 :
森末(仮)
:2015/04/01(水) 02:16:04 ID:???
本日は一旦ここで区切らせていただきます。それでは。
884 :
超モリサキ名無しさん
:2015/04/01(水) 02:17:09 ID:EkVe8/T+
B
885 :
超モリサキ名無しさん
:2015/04/01(水) 02:18:47 ID:yftDHYiU
B
886 :
森崎名無しさん
:2015/04/02(木) 00:05:15 ID:???
一番の正論はEな気がする
887 :
森崎名無しさん
:2015/04/02(木) 00:07:04 ID:???
あんな人間いる筈ないだろ! インチキだ!!
888 :
森崎名無しさん
:2015/04/02(木) 03:02:16 ID:???
本編で森崎がもうやったぜ
889 :
森末(仮)
:2015/04/03(金) 00:42:15 ID:???
本日も更新はお休みさせていただきます。中々進められずすみません。
890 :
森崎名無しさん
:2015/04/03(金) 18:11:08 ID:???
乙です、リアル大事に!
891 :
森末(仮)
:2015/04/05(日) 01:36:17 ID:???
>B.「感じるぞ……とんでもないキーパーだ、アイツ!!」 大仰にミューラーを評価しておく
========================================================================================
若島津「なにィ!?」
反町「(確かに凄い巨漢ではあるけど、そういう意味でいってるんじゃないよな?)」
板野の発言にまず反応を見せたのは若島津。
彼は己の意見を真っ向から否定するかのような板野の言葉に、板野を睨みつけ。
それに伴い他の者達も懐疑的な目を板野へと向ける。
事実、若島津の言うようにミューラーのその巨大さこそは他の者よりも文字通り頭一つ抜けているものの、
とてもではないが俊敏に動けそうには見えないのだ。
松山「だが、板野の言うように只者ではない可能性は確かに高いな。
こんな重要な場面でキーパーを代えてきたんだし、それには理由がある筈だ」
井沢「いずれにしろ試合が再開されればわかる事だろ……って、なんだあれ!?」
ざわ…… ざわ……
実況「おおっと? これは一体どうしたんでしょうか!?
西ドイツ、作っていた壁をどけました! どうやらミューラーくんの指示のようですがこれは一体……?
これではウルグアイにみすみすゴールを献上するようなものです!」
中山「あれじゃ殆どPKのようなものじゃないか! 一体何を考えてるんだ!?」
三杉「あのGKの指示のようだが……それだけ自信があるという事か?」
892 :
森末(仮)
:2015/04/05(日) 01:37:44 ID:???
多くの者が突如現れたミューラーの実力を測りかねる中、
なんとフィールドではそのミューラーの指示に従い西ドイツが作り上げていた壁を取り除いていた。
これには観客たち、ひいては選手たちですら大いに驚くのだが、
指示を出した張本人であるミューラーは顔色を一切変えずにゴール前で仁王立ちをしている。
ビクトリーノ「な……なめやがって! ふざけるなァッ!!」
そして、このミューラーの態度に激昂したのはビクトリーノであった。
このウルグアイにとっての絶好機は、西ドイツにとっては絶対に防がなければならない場面である。
にも関わらず、万全の状態で守るどころかむしろウルグアイにハンデを与えるかのような守り方。
これを受けて激怒しない程、ビクトリーノは冷静な選手ではなかった。
ピィイイッ!!
ビクトリーノ「くらえええええっ!!」
バシュウウウウウウウウウウウウウウッ!!
審判の笛が鳴り、試合再開の合図がされると同時にビクトリーノは走り込んでボールを蹴り込んだ。
得意とするスピードを乗せた、全身のバネを使って繰り出されるミドルシュート。
それは彼の怒りを表すかのように驚異的なスピードでゴール隅へと向かう。
板野のバーストマグナムやシュナイダーのファイヤーショットとは比較にならないまでも、
並大抵のキーパーならば……このPK同然の状況でなら、反応すら出来ない程の威力のシュートだった。
バッ! ガシィッ!!
ビクトリーノ「なっ! なにィ!?」
ミューラー「(フン、やはり大した事ない威力だ……面白みも何も無い)」
だが、ミューラーはそのシュートをいとも簡単にキャッチしてみせた。
その巨体からは考えられない程の敏捷性と、反射神経で動き……左腕一本でしっかりとボールを掴みとったのである。
893 :
森末(仮)
:2015/04/05(日) 01:38:45 ID:???
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!?
実況「とっ、止めたァァ!! ミューラーくん、止めましたぁぁあ!!
なんとなんと、ビクトリーノくんのシュートをあっさりとワンハンドキャッチです!!」
観客「す、すげぇ!」「あんなにでかいのに凄い反射神経だ!」「しかもワンハンドキャッチって……」
この光景を見て、観客たちが度肝を抜かれたのは言うまでもない。
ミューラーの巨体から考えて彼にはパワーシュートに圧し負けないだけの力や、
一対一の際のその巨体の有用性などはある程度予想されていたものの、
敏捷性については決して秀でていないだろうと見られていたのである。
しかし、実際にそのセービングを見てみれば――彼の俊敏さは他の者の追従を許さない程の素早さ。
巨体を持ちながら一流レベルのスピードを見せ、しかもボールを片手でつかんで見せるという離れ技を見せたのだ。
これに驚かない筈がなく、それは観客席にいる多くのライバル達も同様である。
ヘルナンデス「……とてつもない反応速度だ。
(ワンハンドキャッチ自体はビクトリーノのシュートの威力を考えれば不思議ではないが)」
ピエール「あれを、止めるのか……」
ナポレオン「(僕のただのキャノンシュートでは分が悪そうですね……)」
来生「えっ、えっ、なんだなんだ? 何やったんだあのでかいの!?」
小池「ピュッて飛んでバッ!と掴みやがった!」
若島津「……前言撤回だ。 板野の言うように、並大抵のキーパーではないようだ……。
(忌々しい……あのスピードは俺が三角飛び・改を駆使してようやく出せるものだぞ……!)」
新田「そんな馬鹿な……(ビクトリーノのあのシュートをあんな簡単に止めるのかよ……)」
板野「(やっぱり……ミューラーは強い……。 間違いなく、強敵だ……!)」
894 :
森末(仮)
:2015/04/05(日) 01:39:59 ID:???
シュナイダー「俺に回せ、ミューラー!」
ミューラー「ふん!」
ブォオンッ!! ビュウーンッ!!
ビクトリーノ「あ、し、しまった!」
このショッキングな事態に誰もが驚きを隠せないでいる中、唯一冷静でいれたのはシュートを止めた張本人であるミューラー。
そして、ミューラーが止める事を信じ、
彼が壁を取り除くよう告げた時にもその通りにするようメンバーに言い含めたシュナイダーだけである。
ミューラーの太い腕から投げられたボールは凄まじい速度で前線にいるシュナイダーの下まで届けられ、
慌ててウルグアイメンバーも止めに向かうも、
シュナイダーはあっさりと彼らを抜き去るとGKとの一対一から華麗にドリブルゴールを決めた。
その後、試合は西ドイツの一方的な展開となった。
壁無しでの近距離からのフリーキックであっさりとゴールを阻まれた事でビクトリーノは強いショックを受け、
動きに精彩を欠き全くいいところがなかったのだ。
そのウルグアイを相手に西ドイツは容赦なく攻め続け、後半に入ってからはマーガスのヘディングで4点目。
5点目はシュナイダーを囮としたカルツの一対一からのドリブルゴール。
とどめにはシュナイダーのファイヤーショットで6点目。
終わってみれば6−1、圧勝と言う以外に他ないスコアを叩き出し、こうして西ドイツ対ウルグアイの試合は終わったのである。
895 :
森末(仮)
:2015/04/05(日) 01:41:02 ID:???
大会得点王ランキング
10ゴール シュナイダー
5ゴール ビクトリーノ
4ゴール 板野、ナポレオン
3ゴール ストラット、マーガス
2ゴール ディアス
1ゴール 岬、政夫、反町、カルツ、ランピオン
大会アシスト王ランキング
5アシスト マーガス
2アシスト 岬、ピエール、ランピオン
1アシスト 松山、三杉、次藤、和夫、沢田、バンビーノ
896 :
森末(仮)
:2015/04/05(日) 01:42:21 ID:???
実況「試合終了〜っ! なんという事でしょうか、西ドイツ! ウルグアイに圧勝!!
一時は同点の危機かと思われた場面もありましたが、途中出場のミューラーくんが見事なファインセーブ!
その後も堅守を見せ1点も許さなければ、西ドイツ自慢の攻撃陣が怒涛の勢いで追加点を重ね、なんと6得点!
キャプテンのシュナイダーくんは4得点を上げ、これで2桁! 大会通して10得点の大活躍です!!
これは大会得点王の座はほぼ手中に入れたと言っていいのではないでしょうか!?
優勝+得点王+MVP、三冠王に向け皇帝シュナイダーくん正に驀進中です!!」
ワーワー! ワーワー!!
観客「すげぇ……こりゃ西ドイツが優勝だ」「シュナイダーがいて負ける所が想像できない!」
「強いて言うなら点の取り合いならって所だろうが、あのキーパーがいちゃな……」「中盤も盤石だ!隙が無い!!」
この圧倒的な強さでウルグアイを下した西ドイツを見て、観客たちの多くは改めて戦慄をした。
攻撃力、支配力、そして守備力。全てにおいて彼らは一流と呼べるレベルにある。
ウルグアイという強国を大差で下したこのチームこそが、優勝を手中に収めるのだろうと予感めいた思いを抱いていたのだ。
シュナイダー「(見たかい父さん母さん。 マリーお兄ちゃん凄いだろう、10得点だぞ。
でもまだまだこんな事で満足はしないからな。 優勝、得点王、MVP。
全部取って世界一のお兄ちゃんになってみせるからな。 マリーの自慢のお兄ちゃんは世界一になるんだ。
なれたらほっぺにちゅってしてくれてもいいんだぞ。 ハグもしてくれていいんだぞ。
ああ、マリー。 見ていてくれたかいマリー?)」
因みに観客たちがそのような思いにいた頃、シュナイダーは1人フィールドで西ドイツにいるマリーに思いを馳せていた。
当のマリーは両親をどうにか誘い、『ランピオンにあわよくば会う為』にフランスに渡ろうとしているという事を、
この時の彼はまだ知らない。
897 :
森末(仮)
:2015/04/05(日) 01:43:31 ID:???
松山「改めて見ると、西ドイツはやはり強いな……」
中里「唯一の弱点であった守備力も、あのGKが出てきた事によって消えたと言って差し支えなかろう」
若林「……デューター=ミューラー。 なるほど、思い出したぞ」
高杉「若林さん、知ってるんですか?」
そして、全日本Jrユースの面々もこの結果を受けて西ドイツの脅威について再認識する中。
普段は寡黙な若林が不意に口を開いた事で周囲の視線はそちらに向けられた。
若林「当時は眉唾物の噂だと思っていたんだが……以前、聞いた事がある。
西ドイツには幻のゴールキーパーがいて、そいつは普段山で修行をし一切姿を見せないという。
だが、その山のふもとであるプロのチームが練習を行っていた時、
レクリエーションとしてその麓の村とミニゲームをする際にそのキーパーが参加をしたんだ。
結果、最初は遊び半分でプレイをしていたプロたちも途中からは本気で攻め立てる程のセービングを見せ、
しかし結局1点も取れなかったキーパーがいるという」
滝「も、もしかしてそれが……」
若林「俺の記憶が確かならば、そのキーパーの名がデューター=ミューラーだった筈だ」
若林の口から放たれた言葉は、とてつもなく現実離れをした話である。
幻のキーパーという単語だけでも胡散臭いというのに、普段は山に籠っているだの、プロを相手に零封しただの、
とてもではないが信じられるものではない。
実際、若林自身もそれを信じていた訳ではないのだ。だが、思い出してしまった。
あのミューラーのプレイを見た後では、常人離れした普段の生活もプロを相手に零封をしたという事も頷けてしまうのである。
898 :
森末(仮)
:2015/04/05(日) 01:44:36 ID:???
政夫「(俺達のスカイラブが通じるか? いや、自信を持つんだ。 ヘルナンデス相手にも通じたんだ!)」
新田「(俺に出番はあるんだろうか……折角板野さんに面倒を見て貰ったのに、このまま終わるのは嫌だけど……)」
反町「(あれだけの巨体、俺のトクシックインパクトで狙いをブレさせれば……無理かなぁ。 速かったもんなぁ、あいつ)」
来生「(まぁ俺なら余裕余裕。 それより今日の試合はそろそろ俺の出番来るよな?)」
板野「(ミューラーから点を奪えるのは恐らく本当に限られた人だけだろうな。 間違いなく、俺の出来が勝敗に直結する)」
この時、若林の言葉を聞きながら全日本の名だたるストライカーたちは思い思いに感想を抱いた。
自分ならばどうゴールするか、果たして自分がゴール出来るのか、そもそも自分に出番はあるのか。
迷いは尽きず、簡単に答えは出せないが、今はその答えを探す時間ではない。
見上「西ドイツ対策はそこまでにしておけ。 まずは今日の試合、フランス戦の事を考えろ。
さぁ、ミーティングに向かうぞ」
全日本メンバー「「「はいっ!!!」」」
西ドイツ対ウルグアイの試合が終わり、続いて第二試合。
全日本対フランスの試合の開始時刻が、刻一刻と近づいていたのである。
899 :
森末(仮)
:2015/04/05(日) 01:45:43 ID:???
>>890
乙ありです。
判定はありませんが、本日は一旦ここで区切らせていただきます。それでは。
900 :
森崎名無しさん
:2015/04/05(日) 01:46:42 ID:???
乙です。ランピオンの死亡フラグが着々と進んでるwやはり地獄兄弟
901 :
森崎名無しさん
:2015/04/05(日) 10:13:01 ID:???
ラモーン「もうだめだ…おしまいだぁ…!」
902 :
森末(仮)
:2015/04/06(月) 02:07:30 ID:???
西ドイツとウルグアイに入れ替わるように控室へと向かった全日本Jrユースは、
いつも通り見上の第一声からミーティングに入った。
見上「よし、みんなきけ。
ではこれより今日のスターティングメンバーを発表する。 フォーメーションは3−4−3だ。
まずFW。 左に板野、右に新田、右ウイングに滝!」
板野「はい!」
新田「!! は、はいっ!!(スタメン! とうとうスタメンに選ばれた!!)」
滝「はい(出番が来たか……それにしても来生は使われないのか?)」
まず見上は今日のフランス戦におけるスターティングメンバーを発表。
FWの部分が告げられた所でレギュラーは確定的であり、かつ事前に監督と話をしていた板野は淡々と発表を聞くだけだったが、
野心に燃え出番を求めていた新田は必要以上に気合の入った返事をし、
滝は自身の起用を喜びながらも選ばれなかった来生に一抹の不安を抱く。
来生「(ふふ〜ん、なるほど、今日も俺は温存策か。 まあ秘密兵器だしな)」
滝「(……あの顔は全く危機感を覚えてねー顔だな)」
なお、その際ちらりと来生に視線を向ければ彼は能天気に鼻をほじっており、滝は呆れかえったという。
見上「次にMF。 OMFは左に松山、右に岬。 DMFは左に山森、右に井沢だ」
松山「はい(ボックス型か。 山森の守備力は不安だが井沢とのダブルボランチなら安心だな)」
岬「はい(ピエールやナポレオンと極力マッチアップをしていい勝負を繰り広げたいね。 その方が後々便利だし)」
山森「は……はい!(俺がスタメン? 夢じゃないのか……)」
井沢「はい!(よし、スタメンに選ばれた。 今日も必要とされる仕事をこなして見せる)」
903 :
森末(仮)
:2015/04/06(月) 02:09:00 ID:???
次に発表されたMFの中では、唯一スタメン級とは言えない山森の起用に山森自身が驚いていた。
しかし、多くの者達は松山・中山というそれぞれ本職がOMFとDFである彼ら以外がボランチをするのならば、
井沢の他には適正的に考えて山森以外にいないと考えていた為にさしたる驚きは無かったという。
見上「DFは中央に寄せ、それぞれ左から早田、中山、次藤とする」
早田「へい(3バックか。 この形だとサイドの守備がかなり弱いがいいのか?)」
次藤「タイ(イタリア戦じゃ土台役くらいしか出来んかったばってん、今日の試合こそは活躍せんとな)」
中山「はい(頂点まであと2つだ……)」
DF陣については、殆どレギュラーが確定している者達がいる為に特に大きな反応は無かった。
何より、次に発表されるポジションが誰に決まるかという方に注目が集まっていたのもある。
見上「最後にGKは……」
若島津「…………」
若林「…………」
見上「若島津だ」
若島津「! はいっ!!」
若林「…………(何故だ。 あのアルゼンチン戦の失点が悪かったとでもいうのか?
それとも、まさか見上さんはこの俺が若島津にすら劣っていると言うつもりなのか!?
キャプテンとして云々ではない、GKとしてすら……劣っていると言うのか!?)」
そして発表されたGK――今日の試合ゴールマウスを守るのは、若島津健であった。
見上の発表を受けて若島津は声は荒立てず……しかし、芯のしっかり通った声で返事をし、
逆に若林は拳を強く握りしめながら、かつての恩師である見上に複雑な感情の籠った視線を向けた。
だが、その若林の視線を知ってか知らずか、見上はあくまでも無表情のまま戦術の説明に取り掛かる。
904 :
森末(仮)
:2015/04/06(月) 02:10:09 ID:???
見上「見ての通り、フォーメーションはサイドがやや空いている緩いものとなっている。
だがフランスにはサイドアタックは無い、相手の攻撃の駒で注意をすべきはピエールとナポレオンだけだ」
中山「ですが流石にがら空きのサイドを突いてこないという真似も相手はしてこないのでは……?」
見上「無論、一度や二度はあるかもしれん。 その場合には多少距離が遠くとも、プレスをかけに行け。
少し攻め込まれるかもしれんが、確実に潰せばいい」
山森「(距離が多少遠くてもか……走り回るだけなら、体力なら松山さん達にだって負ける気はしない!)」
板野「(フランスのサイドハーフとかが突破してきてくれれば中盤の誰かが奪いに行けば取れるだろうって事か……)」
やはり気にかかるのはあまりにサイドを開けすぎたフォーメーションであり、中山はそれについて言及をしたが、
見上はさしたる脅威ではないと言い含めた上で万一にも突破を図ってきたならば中盤で止める方針を示した。
見上「早田、お前はピエールかナポレオンが攻め込んできた場合はPA内を飛び出してチェックに向かえ。
必ず迎え撃つ際は前目で止めるように」
早田「はぁ……」
見上「次藤はいつも通り、壁となれ。 中山、お前については指示は出さん。
早田と共に前に出てプレスをかける、次藤と共に後方でシュートを防ぐ壁となる。 どちらでも構わん、臨機応変に動け」
次藤「はい(ナポレオンとかいう奴のシュートは板野のに比べりゃ可愛いもんタイ。
ばってん……それすら止めれんかったら、何しにヨーロッパまで来たのかわからんな)」
中山「はい(前に出て、か。 今日はやけに強調するな……何か理由でもあるんだろうか?)」
見上「井沢、お前の位置は早田、松山、岬と周囲にタックル、パスカット共に卓越した選手がいる。
上手く連携をし、一つでも多くボールを刈り取れ」
井沢「……はい(サポート役かよ! くそっ、ボランチとしてもそこまで高い評価を受けている訳じゃないのか……!!)」
見上「山森、お前は走り回れ、ルーズボールは全て自分が拾うつもりで動くんだ。 ボールを奪ったら得意とするパスで出せ。
攻撃と守備、その切り替え役を務めろ」
山森「は、はい!(それなら俺の得意分野だ。 よし、やってやるぞ!!)」
905 :
森末(仮)
:2015/04/06(月) 02:11:25 ID:???
見上「岬、滝、今日の試合の攻撃はお前たちに懸かっていると言っても差支えない。
基本的にはパスワークを中心としてフランスを攻め立て、上手くチャンスをおぜん立てしろ」
岬「はい(パスワークを中心、か。 さっきの早田への注意といい、伊達に欧州研修をしてないようだね)」
滝「はい(パスワーク、か。 岬との連携とかを考えるなら少し下がり目の方がいいか?)」
見上「板野、新田、松山。 お前たちに求めるものはミドルシュートだ。
板野はいつも通りでいいとして、松山もFWのつもりで積極的に狙って行け」
板野「はい!(アモロ相手なら弾丸シュートでも入るかな?)」
新田「はいっ!!(よし、ガンガン狙って今度こそ点を取るぞ!)」
松山「はい(FWのつもりで、か……。 板野との連携も上手く活用したいな)」
見上「若島津、ナポレオンのキャノンシュートについてはお前なら問題なく止められる筈だ。
ただしくれぐれもペース配分だけは間違えるな」
若島津「オス(立て続けに打たれては流石の俺も敵わんからな……)」
こうして改めて戦術を説明した所で見上は一度口を閉じた。
冷静に己の役割を認識する者、ようやく来た出番に奮起する者、不安を抱きながらも前を見据える者。
様々な思いをする彼らを見やりながら、見上は咳払いをすると再びその口を開く。
見上「では最後に1つだけ言っておく。 今日の試合、くれぐれも審判に対し抗議はするな」
全日本メンバー「え?」「ん?」「(どういう意味だ?)」
この見上の言葉を聞き、多くの者達は首を傾げた。
審判に対する抗議というのはご法度だというのは往々にしてある認識である。
それは全日本メンバーも重々承知しており、何故今更になってそのような事を強調するのかと疑問を持つのは当然だった。
だが、見上はこの反応を見て納得しなかったのか改めて一同に告げる。
906 :
森末(仮)
:2015/04/06(月) 02:12:42 ID:???
見上「今日の試合、対戦相手は地元開催国のフランス。 そして決勝進出がかかった重要な準決勝という舞台だ。
完全なるアウェーで戦うという事がどういう事か、日本という国で育ったお前たちでは今はまだ理解出来んだろう。
よってもう一度だけ言う。 抗議は絶対にするな、これだけは守れ。 いいな?」
念を押すように、再三に渡り注意を促す見上に一同は訳がわからなくとも首を縦に振るしかなかった。
この時、見上の真意を知れたのは4人。
板野「(カードを貰わないようにしないと……誰かが抗議しそうになったら、それを抑えるのも俺の役目だ)」
本編、原作でのフランス戦を読み、知識としてアウェーで戦うむずかしさを知っていた板野。
岬「(言葉で言われてもわからないからね、あれは。 実際に見て、体験するしかないだろうな)」
若林「(……なるほどな、見上さんの言葉の意味はわかった。
しかし、それを知っている俺を外してまで若島津を起用したかったのか、見上さん……)」
このフランスの地で過ごし、サッカーの汚い部分も多く見てきた岬と、
同じく西ドイツというプロリーグのある国で過ごしてきた若林。
三杉「(ホームタウンディシジョン……間違いなく地元びいきの判定はあると見ていいだろうね)」
海外のサッカーに関する情報にも精通をしていた三杉だけである。
見上「……言うべき事は全て言った。 さぁ、行ってこい。
ここはまだ準決勝、明日フィールドに立つ為にも勝ってこい!」
全日本メンバー「「「はい!!!」」」
907 :
森末(仮)
:2015/04/06(月) 02:13:43 ID:???
>>900
乙ありです。ヘルナンデスと違ってランピオンにその気はなさそうですが、どうなるかはちょっと未定ですね。
本日も判定はありませんがここで区切らせていただきます。それでは。
908 :
森崎名無しさん
:2015/04/06(月) 08:23:17 ID:???
おつです。滝ママ、馬鹿息子に呆れかえる。
909 :
森末(仮)
:2015/04/07(火) 01:37:15 ID:???
ワーワー! ワーワー!!
実況「さぁ本日の第二試合、我らがフランスJrユースと全日本Jrユースの試合開始時間が刻一刻と近づいて参りました!
両チームの選手が、今、入場しています!」
観客「頼むぞピエール! 今日勝って決勝進出だ!!」「ナポレオン、お前のキャノンシュートでニホンを蜂の巣にしてやれ!!」
「絶対に勝つんだぞ!!」「ニホンに負けるんじゃないぞー!!」
両チームのメンバーがフィールドに現れた瞬間、全方位から浴びせられる観客たちの声。
それらのほぼ全てはフランス人の、フランス人による、フランスを応援する歓声であり、
行進をするフランスメンバーは誇らしげに―― 一部はプレッシャーによるものかおどおどとした様子で歩いていた。
響「う、うわ……なんだか凄い空気だぞ」
真「予選リーグの時も凄かったけど、今日はそれ以上に熱狂してるね」
プロデューサー「それだけあちらさんも必死だってこと。 こりゃいよいよきな臭くなってきやがったぜ……」
一方、この異様な空気に飲みこまれたのは観客席で応援していたアイドル達である。
無理もない事だが、日本のサッカー界ではまず味わえないようなこの空気に彼女たちは圧倒され、
普段は明るく日本を応援していた響ですら二の足を踏みそうになる程であった。
響「う、う〜! でも自分は日本を応援するんだぞ! 頑張れ、ニッポン!!」
プロデューサー「(変なのに絡まれんようによく見ておかねぇとな。 まいったねぇ、こんな事まで仕事なんて聞いてないぜ)」
910 :
森末(仮)
:2015/04/07(火) 01:38:23 ID:???
こうして双方のサポーターたちが見守る一方で、どちらを応援するでもなく観客席にいた者達もいる。
既に決勝進出への切符を掴みとった西ドイツの選手陣。
敗退が決まりながらも後学の為にと残り観戦に訪れていた他国の者達。
そして、招かれざる客である。
マーガス「フランスとニホンか……どちらが上がってきた方がやりやすいかな」
シェスター「俺はニホンが上がってきてくれた方が嬉しいな! ニンジャと戦う事が出来る!!」
カルツ「お前はそれしかないのかい。 だがまぁ……試合の展開について予想しやすいのはニホンだ。
そういう意味じゃニホンが上がってきた方がやりやすくはあるかなぁ」
シュナイダー「(今日もワカシマヅが出ているな……くれぐれもカードを貰うような真似はするなよ)」
ヘルナンデス「純粋な実力で考えるならば、ニホンがフランスに後れを取る事は無い。
それこそ大差をつけて勝利する事も可能だろうが……」
ストラット「そう簡単には行かないだろうな」
ジェンティーレ「(こんな所で負けるんじゃないぞ、イタノ。 そうでなければ俺達の敗北も無意味なものとなるのだからな)」
ディアス「(ま、なんだかんだでニホンが勝つだろうな。 どれだけ判定をフランス寄りにしたところで覆せる差じゃない。
問題はニホンがカードを貰うかどうかだ。 ここで食らうと明日が辛くなるぜ)」
翼「凄い熱気だなぁ、ああ、俺も早くこの舞台でプレーをしたいよ」
森崎「(ケッ、お前はこの試合出場停止だったじゃねーか。 って、また若島津が出てるのかよ!?
やっぱ若林はどこまで行っても若林だな……)」
911 :
森末(仮)
:2015/04/07(火) 01:39:48 ID:???
敵と味方、そしてそれらとはまた違う第三者。
様々な者達が様々な思惑を胸にして試合を心待ちにする中、その当事者たちはどうしていたか。
山森「うう……す、凄い怒号。 これ全部、敵なんだよな……」
新田「き、気にするな山森! 野次なんていちいち気にしてたらキリがないぞ!」
松山「そそそそそうだぞ、山森! こういう時は手の平に人という字を書いてだな……」
滝「(松山が1番緊張してるんじゃねーか? まあ、試合が始まればちゃんとプレイに集中してくれるだろうけどさ……)」
この試合が今大会初めての出場、しかもスタメンという事もあってか山森は極度に緊張。
よりにもよって完全アウェーの空気の中での出場の為に行進の動作もぎこちなく、
小学生時代からの盟友である新田は自身も緊張しながら励まし、松山もやはりガクガクに震えながら山森にアドバイスを送る。
早田「へへへ、この歓声が全部悲鳴に変わったら気持ちいいだろうなぁ」
次藤「それでこそびっしゃぎがいがあるってもんタイ」
井沢「(相手の要はナポレオンとピエール。 そいつらを止めてブーイングをされるなら、むしろ本望だぜ)」
逆にこのフランスサポーター達の声を聞いて笑みを浮かべていたのは、元来好戦的である早田や次藤である。
彼らはこの空気に緊張をするではなく、むしろ楽しむ余裕すらあった。
それはボランチにコンバートをし、結果を求める井沢にしても同様である。
中山「(ピエールか……見た限りディアスとは違うタイプのMFだな。
是非とも対戦してみたい相手だが、あいつは守備を重視する傾向にあるようだし機会はあるか?)」
若島津「(今日の試合も無失点だ。 そして明日の試合も無失点を貫き、俺こそがNo.1キーパーである事を証明してみせる)」
そもそも観客たちの声に一切感心の無い者達もいる。
純粋に強い相手と戦いたいと闘志を燃やす中山と、己の力を示す事にしか興味の無い若島津。
周囲に対する性格こそ違う彼らだが、根の部分ではある意味似た者同士だったのかもしれない。
912 :
森末(仮)
:2015/04/07(火) 01:40:59 ID:???
そして、板野と岬はといえば……。
ナポレオン「はい、今日も頑張ります! 応援よろしくおねがいしま〜す!! ほらキャプテン、手を振って!」
ピエール「う、うん……」
ボッシ「(ピエール、すまん……俺達にはもうどうする事も出来ない……)」
板野「(ひ、ひぇ〜っ! やっぱりナポレオンが気持ち悪い! やだやだこんなの俺の知ってるナポレオンじゃないよー!!)」
岬「(どうしたんだろう、ピエール。 やっぱり顔色が悪いな……)」
共に行進をする対戦相手であるフランスの様子をつぶさに観察し、板野はぞわぞわと鳥肌が立つのを感じ、岬は首を傾げていた。
彼らとしてはこれから戦うフランスと出来るだけ交流をしたいと考えての観察だったのだが、
岬からしてみれば些か様子がおかしいピエールたちに声をかけるのは少々躊躇われ。
また、板野にしてもここで声をかけてはナポレオンにまた絡まれるかもしれないと多分的中するであろう不安に駆られてしまう。
因みに、フランスのキャプテンピエールも改めて岬や板野と話してみたいという気持ちはあったが、
ナポレオンに声をかけられてその対応でいっぱいいっぱいだった為そこまで気が回らなかったという。
板野「(う、うーん、どうしよう……何か声をかけた方がいいだろうか?
でもやっぱりナポレオンが怖いような……っていうかナポレオン、他のチームメイトからも距離置かれてるな。
無理ないよ。 さて、ここは……)」
A.「ピエール、改めて今日はよろしくね!」 無難にピエールに挨拶する
B.「凄い歓声だね岬、これじゃ試合中の指示も通りにくいんじゃないか?」 岬と相談をする
C.「凄い歓声だねナポレオン、羨ましいよ」 あえてナポレオンに声をかけてみる
D.「(そんな事より我那覇さん達を探してみよう)」 観客席にいる響達を探す
E.「(下手に触らない方がいいな。 ここはスルーだ)」 マグナムスルーだ!
F.その他 板野くんに言わせたい事を書いてください
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
913 :
森末(仮)
:2015/04/07(火) 01:42:01 ID:???
>>908
乙ありです。
本日も短いですが一旦ここで区切らせていただきます。それでは。
914 :
森崎名無しさん
:2015/04/07(火) 01:47:58 ID:ukIN0L7U
C 藪を突くぜェ
915 :
森崎名無しさん
:2015/04/07(火) 02:03:33 ID:Nd2EEjqI
A
402KB
続きを読む
掲示板に戻る
全部
前100
次100
最新50
名前:
E-mail
(省略可)
:
0ch BBS 2007-01-24