キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【続クロスナイツの】森崎の聖戦16【中央突破】

212 :森崎の聖戦 ◆VxJipbIygc :2015/04/29(水) 00:01:46 ID:???
〜オーガヒル サッカーグラウンド〜

森崎「来たのかよ…こんな時に…」

ほぼ1年ぶりの戦。いつかは来るものと覚悟していたが、
せっかくの勝利を台無しにして襲い来るとまでは予期できなかった。

森崎「とにかくみんな集まれ! あと、シャナンはディアドラの様子を…」
グラーニェ「シャナン様なら、既に向かわれていますわ。
     森崎さん、ついにこの時が…来てしまいましたわね」

森崎の言葉を遮り、グラーニェが力強く告げる。
見れば、彼女は既に白銀の甲冑姿に着替え、自身の愛馬に騎乗していた。
彼女の声に、動揺の色は見えない。

森崎「準備万端といった感じだが…知っていたのか? 王妃さん」
グラーニェ「ええ。必ず今…とまで、確信を持っていたわけではありませんけれど。
    その可能性は非常に高い、と考えていました」

ラケシス「お義姉様…?」
若島津「……」
シルウィス「……」

声が上ずり気味のラケシスと、表情を変えない若島津・シルウィス。
その差がどこから来るかといえば、語るまでもないだろう。

フィン「(隊長も、若島津殿もシルウィス殿も…知っておられた。
    知らなかったのは、私とラケシス王女様と…あとは?)」
シルヴィア「うええ…戦争なんて、くだらないよ…」
レヴィン「(ちっ! だからシャガールなどと、和平などと…!)」
ホリン「…血が騒ぐな」

213 :森崎の聖戦 ◆VxJipbIygc :2015/04/29(水) 00:03:23 ID:???
グラーニェ「森崎さん、私は行きます。エルを…止めなくては。
     シルウィス、若島津さん! お力を、貸してくれますね?」

シルウィス「聞かれるまでもないわ。貴女との最後の契約…果たさせてもらうわ」
若島津「…わかった」

森崎「おい、ちょっと待てよ! 一応ここのリーダーは俺だ、まずは作戦を…」
ラケシス「お義姉様! 私も…! 私も、連れて…!」

森崎とラケシスが慌てて、グラーニェたちを引き留める。
いざ戦ともなれば、全体の統率が鍵となる。独断行動はえてして、良い結果を生まない。
しかし…

グラーニェ「…行きましょう。馬と船は用意してあります。こちらに…はあっ!」
シルウィス「ごめん、森崎君。生きていれば、この埋め合わせは…いつか」
若島津「すまない、王女…!」

グラーニェはそれだけ言うと、馬を駆り、船着き場へと駈けていく。
シルウィスと若島津もそれに続き、グラウンド外れの木へと走る。
そこには、グラーニェの手配した軍馬が2頭。

ぱからっ、ぱからっ…

皆の制止もむなしく、3人はあっという間に視界から消えていった。
おそらく船着き場にも、すぐに出立できるように船を用意してあるのだろう。

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