キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【楽園の未来】鈴仙奮闘記31【映す試合】
1 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/08/26(水) 00:17:11 ID:???
このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品で、東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。
内容は、東方永夜抄の5ボス、鈴仙・優曇華院・イナバがサッカーで師匠を超えるために努力する物語です。
他の森崎板でのスレと被っている要素や、それぞれの原作無視・原作崩壊を起こしている表現。
その他にも誤字脱字や稚拙な状況描写等が多数あるかと思いますが、お目こぼし頂ければ幸いです。
☆前スレ☆
【影の役者】鈴仙奮闘記30【天才の相棒】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1435582878/
☆過去ログ・攻略ページ(キャプテン森崎まとめ@Wiki内)☆
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/104.html
☆あらすじ☆
ある日突然幻想郷にやって来た外来人、アラン・パスカルと中山政男との出会いにより、
師匠、八意永琳に並ぶ選手になると決心した鈴仙・優曇華院・イナバ。
全幻想郷代表選抜大会で活躍し、代表メンバーの一員となる事を夢見てきた鈴仙はある日、
自身が『プロジェクト・カウンターハクレイ』のキャプテン候補に選ばれている事を知る。
それは霊夢や紫達幻想郷に敵対し、以て幻想郷の価値観を覆すという壮大な計画。
更に鈴仙は、全幻想郷代表の下部組織、『リアル・幻想・セブン』の一員として、
乱心した八雲紫と幻想郷を救って欲しいと紫の式・八雲藍から懇願された。
結論を出せず思い悩む鈴仙の心の隙を突く悪しき者も居た。
幻想郷の人心を把握し暗躍する豊聡耳神子とその一派は、ありとあらゆる手段で鈴仙を苦しめる。
幸いにも鈴仙は仲間を信じる事で、彼女達による魔の手を乗り切り準決勝を突破したが、
紫の弱みに付け込み責任を逃れた神子達は未だ潜伏を続け、『ハイパーカンピオーネ』計画の成就を狙う。
そんな中、準決勝第二試合。紅魔スカーレットムーンズ対博麗連合2015の対戦が幕を開けた。
総合力と大技で押し切り、前半で2点のリードを奪った博麗連合は一見順風満帆。
しかしその影で、キャプテンの霊夢は大きな挫折と劣等感に苦しむ親友・霧雨魔理沙との距離感に悩んでいた。
一方、紅魔スカーレットムーンズは点差を前にしてもますます結束を強め、後半戦でも好プレーを見せる。
――が。体力の消耗を悟った風なパチュリーは、仲間のパスを突然カットして……?
113 :
森崎名無しさん
:2015/09/09(水) 21:27:35 ID:???
むしろつかさ的にはユウスケかと
114 :
森崎名無しさん
:2015/09/09(水) 22:23:40 ID:???
乙です
ウサギD「さよならつかさちゃん。どうか死なないで」
シリアスにしれっとまざるDB要素である。
この後はつかさをチルノに会わせる方向でいいかな?
115 :
森崎名無しさん
:2015/09/09(水) 22:34:52 ID:???
しゃべるボールがもう少しで完成っぽいしコーチでいいから練習2回くらいやってみては?
個人的にはてゐのシュートが低くてあがりやすそうなはずだから面白い気がする
ただの絶妙なループシュートが+7は高すぎじゃけん
とりあえずはつかさチルノでいいと思うけど
116 :
森崎名無しさん
:2015/09/09(水) 22:47:31 ID:???
しゃべるボール完成→アリスさんと友達にしてボールで買収→決勝が12対10になる
テニヌでも買収くらいなら普通にやってたし別におかしくないおかしくない
117 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/09(水) 23:28:12 ID:g/Ix9O0E
こんばんは、更新していきます。
今日はなんと、選択肢がありますので是非参加して頂けると幸いです(爆)
>>111
詳しく描写すると別のジャンルになりそうですが、熟れたトマトみたいな感じですね。
決勝は多分もっとぶっ飛んだ感じになると思います。
>>112
ウサギD「さよならつかさちゃん! さらばサッカー!」→霊夢と魔理沙の脚を折り無事退場ですね、わかります。
>>113
私のディケイドは地獄兄弟が出てきてアッサリ退場したあたりで終わってますね…。
>>114
乙ありがとうございます。
多分JOKERが出たらDちゃんが魔理沙の肩に張り付いて爆発します。
>>115
しゃべるボールの事もありますね。
カルツ君が森崎からゴールを奪いかけた位ですし、強いと思います>ループシュート
>>116
アリスさんは頭脳派なので多分大丈夫だと思います(震え声)
>>107
注意書きに記載が漏れていたのと、前の特訓から結構間が空いたので追記しますが、
今回の特訓においても、これまで同様伸ばせる能力値の限界がありまして、
今回ですと特訓では「52」以上の能力値については上昇しない事としております。
そのため、結果表を見ると全能力+1ですが、
鈴仙のドリブルとシュートについては今回上昇しませんので、ご了承ください。
参考として、特訓後の鈴仙の能力値を載せておきます。
選手 ド パ シ タ カ ブ せ 総 高/低
鈴仙 52 52 53 51 50 46 52 356 2 3
最大ガッツ:980/980
……と、なります。それでは、更新を再開します。
118 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/09(水) 23:29:29 ID:g/Ix9O0E
★鈴仙の意地→ スペード7 ★
★つかさの意地→ クラブQ ★
7+12=19
16〜25→特訓は成功だ!ガッツ+10、全能力+1/ガッツ+30、全能力+1
鈴仙「食らいなさい、『マインド……エクスプロージョン』!!」
つかさ「うらあああああああああああああああああああああっ!」
バシュウウウッ、ゴオオオオッ―――ドガアアアアアアアッ!!
つかさ「あべしっ!? も、……もう一回! もう一回です鈴仙さま!」
鈴仙「ええ。何度でもやってやるわ! 追撃の……『マインドエクスプロージョン』!」
バシュウウウッ、ゴオオオオッ―――ドガアアアアアアアッ!!
つかさ「ゲボハァーーーーッ!? ……こ、この程度! 鈴仙さま、次はもっと近づいて下さい!」
鈴仙「えっ? 今でも充分至近距離だったと思うけど……」
つかさ「ダメです! 鈴仙さまはあの『ファイナルスパーク』の威力を忘れましたか!
――ああ、もう! もはやボールの存在すらもどかしいです! 鈴仙さま、私を蹴って下さい!」
鈴仙「いやいやいや! そんな。つかさの――女の子の顔を真正面から蹴るなんてできないわよ!」
つかさ「良いんです! さあ! 私の事はスイカ割りのスイカか何かだと思って!」
鈴仙「それって、蹴ったら赤いのがパックリブシャーっていっちゃうじゃない! 嫌な例え止めてよ!
……えーい! もう。そんな目しないでよ。 だったらヤケよ! お望み通りやってやろうじゃない!」
119 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/09(水) 23:30:34 ID:g/Ix9O0E
――ゲシッ、ガシッ、ボガボガッ! ドガッ、バギッ、ボゴッ!
つかさ「ぐ、グワアアッ!も、もっと……もっと……です、鈴仙さま。この程度じゃ、終われませんっ!」
鈴仙「ええ、言われなくても分かってるわよ!(――ところで、何の練習だったっけ。これ。
というかそもそも、これって何かの練習なんだっけ……?)」
――鈴仙とつかさとの特訓はシンプルながらも熾烈を極めた。
軽い総合練習の様相を示していたのはごく最初だけであり、
実戦形式のシュート/ブロック練習が鈴仙とつかさの互いの熱情に火を付けて、
最終的にはボールも使わず鈴仙がつかさの顔面にキックを繰り返すという、
傍目には鈴仙による一方的リンチとしか思えないような惨状となった。
つかさ「はぁ。はぁ……はぁ……! もう少し。もう少しです……!」
鈴仙「(つかさ……凄い。あれだけ撃ち込まれて、まだガッツを残している。
実戦においてはそこまで体力がある方とは言えないつかさだけど。
だったら現に今発揮している、あの子の底知れぬガッツの源は一体何なの?
……何だか、知れば知るほど、余計に底知れなくなるわね。つかさったら)」
先ほどあれだけはしたないのは嫌と言っておきながら、
いざサッカーとなると自らの身を全く厭わず、自身を傷つけてまで鍛えようとするつかさの姿勢に、
鈴仙は畏怖の念すら覚えるも――結果として、この特訓らしき何かは効果があった。
それが分かったのは、鈴仙がつかさの顔面に千度目のダイレクトシュートを撃ちこんだ時の事だった。
120 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/09(水) 23:38:46 ID:g/Ix9O0E
鈴仙「はぁ、はぁ……どおっせーーーいっ!」
つかさ「うりゃああああああああああっ!!」
グワアアアアッ、バギイイイイッ……! ―――チイイイッッン!
鈴仙「――い、痛ッ!」
既にその時点で東の空は白み、血塗れになったつかさの首からは生気が若干抜けかけていた。
しかしそれでも尚、シュートを求めるつかさに対し鈴仙が大きく右脚を振りかぶり、
急所を撃ち抜いたところ――つかさの顔面がまるで鋼鉄のように固くなったと感じた。
つかさ「そ、そう。この……感覚です」
鈴仙が痛みに顔を顰めるのを見て、つかさはこの特訓で初めて納得したように頷いた。
そして、独り言を話すように虚空に向かって成果を語りだす。
つかさ「――具体的に何か技やそのきっかけを掴んだ訳じゃないけれど。
何度も痛みや苦痛を受けて、だけどそれでも折れずに立ち向かう。
……今までの私は、そんな覚悟がどこかで欠けていましたが。
だけど、今。少しだけ、そんな心構え――DFとして、最低限の心構えが出来たような気がしました」
鈴仙「(あれだけ蹴られまくって「最低限」だったら、
多分全宇宙のDFやってるサッカー選手は皆、DF失格なような気がする……)」
鈴仙は思わず冷静なツッコミを入れてしまいたくなるが、しかしつかさにとってはきっとそれは真実に違いなかった。
つかさは一見淑女に見えるが、その実はご覧の通りのファンキーガッツウーマン。
理屈や理論では語れない、彼女なりの精神論が組み込まれているようだった。
そして、精神に存在の多くを依拠する妖怪兎にとって、そうした精神論は彼女のメンタリティだけでは無く、
身体能力を高める事にも役立っていたらしい。
121 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/09(水) 23:40:20 ID:g/Ix9O0E
つかさ「……鈴仙さま。最後にもう一度、総合的な練習をしませんか?
きっと、今の私なら、もっとうまく出来るような気がするんです」
――そう言ったつかさの感覚は当たり、実際に鈴仙が見る限りつかさのサッカー能力は
ブロック以外の分野においても著しく成長していたのだ。
しかも更に不思議なのは、鈴仙自身も同様に一定の基礎技術の向上が見られた事だった。
鈴仙「(私は月の兎で、永遠亭の妖怪兎とは違うから。そんな精神論だけで上手くはなれないと思うけれど……。
――それでも、ガッツ溢れるつかさの姿を見て。
余計な心配事とかが解れた分、ノビノビと動けるようになった……のかな)」
今回の特訓で、鈴仙はつかさにも救われていた事を実感する。
博麗連合との試合で感じたモヤモヤが、それだけで完全でないにしろ、大きく晴れた気がした。
そしてそのふわりとした感覚こそが、今回の特訓で得た鈴仙の宝に違いなかった。
*鈴仙の全能力(ドリブル、シュート除く)が+1され、最大ガッツが+10されました。
*つかさの全能力が+1され、最大ガッツが+30されました。
122 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/09(水) 23:45:21 ID:g/Ix9O0E
〜大会16日目・午前〜
鈴仙「はぁ、はぁ。昨日は色んな意味でキツい特訓だったわね……成果があったから良かったけど。
――さて、今日は何をしようかしら。
試合の時にした約束通りつかさの部屋に行って、チルノに会いに行くとか。
前にレミリアさんが言ってた好意に従って、紅魔館に行ってシュートを見てもらうとか。
秋姉妹やらお燐やら、割と仲の良い人に会いに行くとか、……アリスさんと友達になってみるとか。
それとも、ボロボロのボールが喋りださないか練習の場で観察するとか。
やりたい事自体は一杯あるけれど、やれる事は限られるのよねぇ」
A:自由行動をする(自由行動フェイズに移ります。更に分岐)
B:練習をする(一人か仲間で練習したり、コーチングをします。更に分岐)
C:狂気度を使用する(更に分岐。一部を除き、この行動では時間を消費しません)鈴仙の狂気度:28
D:現在の能力値を確認する(この行動では時間を消費しません)(※1票決)
×:アイテムを使用する(この行動では時間を消費しません)
※「ボロボロのボール」など、練習用アイテムはCの練習の選択時に使用してください。
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
(参考:大会16日目〜大会18日目(決勝戦終了)までのスケジュール)
午 前 午 後
16日目 休 み←今ココ休 み
17日目 休 み 聖徳×紅魔(三位決定戦)
18日目 休 み 永遠×博麗
※試合のある時は、鈴仙は自由行動ができません。
※新聞イベントについては今回省略して、博麗連合戦時に役立つ情報を少し開示する、
などという形を取る事で代用したいと思います。
123 :
森崎名無しさん
:2015/09/09(水) 23:49:18 ID:dGVF+h0U
A
124 :
森崎名無しさん
:2015/09/09(水) 23:50:35 ID:HqL1CVFE
A
125 :
森崎名無しさん
:2015/09/10(木) 00:02:18 ID:???
私はどうやらサッカーを甘く見ていたようだ(震え声)
126 :
森崎名無しさん
:2015/09/10(木) 00:04:13 ID:???
顔面を蹴ればブロックが鍛えらる・・・
つまりあまりに蹴られすぎて金属みたいに伸びて面積を広くするのか!
127 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/10(木) 00:05:55 ID:bGgmmqqA
A:自由行動をする(自由行動フェイズに移ります。更に分岐)
鈴仙「――とりあえず、今日は自由行動ね。
……あ。さっき
>>122
で挙げた内容とかについて、いちいち二回も三回も選択して貰うのは
テンポも悪いし手間だから、ショートカットキーを作ってみたわ。
だけど勿論、このキーに入っていないけれど有益な行動やイベントは他にもあるから、
無理してキーの中から選ばなくっても良いのよ?」
A:永遠亭に居る(さらに分岐)
主に永遠亭に居るチームメイトと交流をします。
評価値を上げたり特別なイベントを起こしたりできます。
B:外出する(さらに分岐)
買い物をしたり、永遠亭に居ないチームメイトや、
その他の幻想郷の住人と交流できるチャンスがあります。
C:気晴らしに玉兎通信でもしてみる。(さらに判定)
ランダムで、色々な情報が入ります。運が良ければ必殺技フラグも入手できるかも…
D:現在の能力値を確認する(この行動では時間を消費しません)(※1票決)
<ショートカットキー>
E:先の試合での約束通り、つかさがチルノに会いに行く手伝いをする。
F:紅魔館で、レミリアにシュートの練習を見てもらう。
G:妖怪の山ふもとに行き、焼き芋を無料で買いつつ秋姉妹達に会う。
H:地霊殿に行き、お燐やさとりに会いに行き交流を深める。
I:その他 作者は失念しているがこうしたイベントがあった筈だ! ……などありましたら、一発で繋ぐよう配慮します(汗)
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
128 :
森崎名無しさん
:2015/09/10(木) 00:06:12 ID:???
サッカーは格闘技とはあくまでもたとえ話じゃなかったのか…(震え声)
129 :
森崎名無しさん
:2015/09/10(木) 00:06:50 ID:pKmsyvao
E
130 :
森崎名無しさん
:2015/09/10(木) 00:09:37 ID:OHpkzcUs
E
131 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/10(木) 00:19:41 ID:???
Eが選ばれたところで、今日の更新はここまでです。
久しぶりの選択肢でしたが、積極的に相談や投票をしてくださりありがとうございました(汗)
>つかさ式ブロック特訓について
顔面ブロックの練習をするにあたってどうするのが一番効率が良いのかを追求した結果、
ボールは不要という結論に至りました。原作キャプ翼っぽい爽やかな狂気が表現出来てればうれしいです。
それでは、皆様、本日もおつかれさまでした。
132 :
森崎名無しさん
:2015/09/10(木) 00:20:42 ID:???
これ爽やかだったのかw
133 :
森崎名無しさん
:2015/09/10(木) 17:29:58 ID:???
らんま2/1を思い出す特訓描写だったんですがそれは
134 :
森崎名無しさん
:2015/09/10(木) 22:56:58 ID:???
ウサギDが置いていかれたのはわかったけどウサギCは置いていかれたことにすら気づいていない…
セグウェイフォーエバー 無駄にいろいろ考えた(ネタ)名前フォーエバー
135 :
森崎名無しさん
:2015/09/10(木) 23:36:16 ID:???
今回のチルノに会うのがすんなりいくのか次第だけど、残り三回の自由行動をどうしようか。
>>127
のF〜Hの他には、しゃべるボールの完成を目指すくらいだと思うけど。
あとは狂気度がドイツ戦に微妙に足りないから、試合直前に使っておこう。
ドイツ戦に届かなければ、浮き球、洗脳もしくは印象操作。
洗脳はゆかりんに使えると依然アナウンスされてた。
印象操作はフェアプレイ精神を覚えればたぶん不要かな。一応マリーシアされた場合は効果ありそう。
後は永琳印象値が次の特訓まで2足りないけど、師匠に会ってそこまで行くかは不透明。
しゃべるボールを完成させる場合どうするか
鈴仙のドリブル、パス、シュートはすごく上がりにくいだから厳しい
上がりやすさと必要な能力を考慮すると候補はこんなところかな。
○必殺フラグの完成
オフサイドトラップ(18/20)、フェアプレイ精神(17/20)
○仲間のコーチング
佳歩 タックル 47
てゐ シュート 47
霞 タックル、カット 46
慧音 タックル、カット 50 ブロック 51
妹紅 タックル 49
つかさ タックル 47 カット 45 ブロック 50
姫様 せりあい 49 (1対1+2あり)
136 :
森崎名無しさん
:2015/09/10(木) 23:39:17 ID:???
どれもこれも必要な能力なはずなのに50も行ってないのばっかり…
137 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/10(木) 23:53:05 ID:???
こんばんは、更新していきます。
>>132
何となくいい話っぽい感じに終わったので、多少血塗れになってても大丈夫かな…とか思ってました。
>>133
転がる岩石を避けながらボールキャッチとかも、描写次第によってはかなりのスプラッタになると思います。
>>134
Cちゃんはドラゴンスフィア読んでましたね。
138 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/10(木) 23:55:46 ID:???
E:先の試合での約束通り、つかさがチルノに会いに行く手伝いをする。
鈴仙「……よし、特訓までした間柄だしね。今日はつかさに付き合いますか」
先の聖徳ホウリューズ戦の合間にて、気になる選手としてチルノの名前を挙げたつかさ。
今度つかさがチルノに遭いに行く際の同行を約束した鈴仙は、
早速約束を果たしに行こうとつかさの部屋の襖をノックする。
つかさ「はい……あっ。鈴仙さま。昨日はどうも、ありがとうございました」
静かに襖を開け、ワンピースの裾をつまみながらペコリとお辞儀するつかさ。
そこには叫びながら顔面キックを要求する、クレイジーガッツマンの要素は全く消え失せていた。
真っ赤なトマトのようになっていた顔は既に元の端正な美少女の顔立ちに戻っており、
鈴仙はつかさの豹変ぶりに恐怖すら覚えた。
鈴仙「えっと……その。ねぇ、つかさ。こないだの約束の事なんだけど……今から早速、出かけてみない?」
つかさ「――! は、はい。喜んで!」
部下に恐怖しているという事実を隠す為に、鈴仙は無表情を貫いて早口でつかさに申し出た。
つかさはそんな鈴仙のある意味では素っ気ない態度。
しかしその中でも約束を果たそうとする誠意と優しさを感じ取ったつかさは、鈴仙の言葉に大きく喜んだ。
つかさ「でも、本当に良いのですか? 鈴仙さまだって、練習とか、したい事もあるでしょうに……」
鈴仙「……別に良いのよ。私だって、昨日はあれでもつかさに救われたんだから」
それは嘘では無かった。
昨日の試合で霊夢と魔理沙が魅せた信念を、レミリアとパチュリーが示した誇りを前にして、
自分は果たして彼女達のように輝けているのか、鈴仙は少し自信を失いかけており。
そんな後ろ向きな発想をする自分を、とりあえず前へ前へと推し進めてくれたのは間違いなく、
つかさの華奢な身体に溢れる「ガッツ」だったからだ。
139 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/10(木) 23:57:32 ID:bGgmmqqA
鈴仙「――さ。それよりも、さっさと探しに行きましょ、チルノの事。
取りあえず、霧の湖とか、魔法の森とか。妖精達の遊び場で有名な場所をしらみつぶしに回りましょうか」
つかさ「はい。そうですね……! 鈴仙さま、今日は宜しくお願いいたしますわね」
何となく湿っぽい雰囲気になったと思って、鈴仙は口調を変えてつかさの出発を促す。
つかさも鈴仙の意を汲んだのか、あるいは昨日の特訓での醜態を思い出し恥ずかしくなったのか。
話題を打ち切って、もっぱら今日の探索――チルノ探しに意識を向ける事にした。
半刻程経って、準備を終えた二人は並んで竹林を飛び立つ。その結果は……。
先着1名様で、
★妖精クエスト→! card★
と書き込んでください。数値で分岐します。
JOKER→ロリ・コンナンデス「ブヒヒ! 性に目覚めていないJY(女子妖精)萌へ〜!」チルノ「は、離せよぉ…!」
なんと、ヘルナンデスが再びロリコン化しチルノに襲い掛かっていた!
ダイヤ→霧の湖で仲間と遊んでいるチルノを見つけた!
ハート→魔法の森で迷子になってる大妖精を見つけた。
スペード→人里で曲芸をしている来生を見つけた。
クラブ→残念ながら、チルノも関係者も誰も見つけられなかった……。
140 :
森崎名無しさん
:2015/09/10(木) 23:58:14 ID:???
★妖精クエスト→
ハート6
★
141 :
森崎名無しさん
:2015/09/10(木) 23:58:22 ID:???
★妖精クエスト→
スペード7
★
142 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/11(金) 00:50:35 ID:mN6bWhT+
★妖精クエスト→ ハート6 ★
ハート→魔法の森で迷子になってる大妖精を見つけた。
〜霧の湖・ほとり〜
鈴仙「えっ、居ないの?」
サニー「そうよ! チルノは私にキャプテンの座と預金通帳を預けてこう言ったの。
『あたいはもうだめだ。サニー様、後は貴方様に全てを任せます』……ってね」
スター「まあサニーの言ってる事は全部ウソなんだけどね。
チルノなら、ここに居ないんだったら魔法の森ででも遊んでるじゃないかしら?」
ルナ「(チルノの預金通帳……。凍らせた蛙とかしか入ってなさそう)」
運の悪い事に、妖精大連合がいつも練習をしていた霧の湖周辺において、チルノは不在だった。
大会で敗北した事で飽きっぽい妖精達のサッカー熱は冷めて、
それぞれがそれぞれでやりたい遊びをやるべく、チームは一旦解散したらしい。
サニー「ま。私達とかみたく、未だにサッカーやってる子も結構居るけどね。だって楽しいし」
ルナ「そういや、カントクさんも最近来てないね。サッカーに飽きちゃったのかな?」
スター「その可能性……結構高いわね。最近幻想入りした、『せぐうぇい』ってオモチャに嵌ってるみたいだし」
リリーW「最近人里で『セグウェイ天パ』っていうオカルトが流行してるらしいですよー」
つかさ「……鈴仙さま。取りあえず魔法の森に行ってみませんか?」
相変わらずフリーダムな妖精達の身の上話を聞き流しつつ、
鈴仙とつかさはこの中で唯一得た有益な情報――チルノは魔法の森で遊んでいるのではないか
――を頼りに、チルノ探しを続行する事にした。
143 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/11(金) 00:51:35 ID:mN6bWhT+
〜魔法の森・上空〜
つかさ「鈴仙さま、見つかりましたか?」
鈴仙「うーん、こっちは全然ね」
――しかし。いや、やはりと言うべきか。
その程度の証言のみをもって、広い森の中からひとりの妖精を発見するのはかなり困難だった。
鈴仙「……どうする。今日は諦める?」
つかさ「そうですね。また日を改めれば、あの子も湖まで戻ってるかもしれないですし……」
探索開始から数時間が経過するも、青い髪の氷精は見つからず。
代わりに凶暴化した向日葵妖精の群れに出くわし撃退したりして、鈴仙とつかさはかなり消耗していた。
そのため、そんな弱気な提案が口をついて出てしまいそうになった所で――。
???「……あ、あのう! 迷子になってしまったので、助けてくれませんかー?」
――空を飛ぶ鈴仙達の足元で、そんな声が聞こえる。鈴仙達は有無を言わせずに、その声に従う事にした。
144 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/11(金) 00:53:36 ID:mN6bWhT+
〜魔法の森・奥部〜
大妖精「ありがとうございます。あの森の瘴気は、私にとってはちょっと強すぎるから。
鈴仙さんが駆けつけてくれなければ、今ごろ一回休みになってました」
鈴仙「空も満足に飛べないなんて、結構な重症よ。……ほら、もっと水で流し込んで。
お師匠様の薬は万能薬だけど、苦いのが玉に瑕だからね」
鈴仙達を呼んだ大妖精は、暗い森の中を長時間さまよっていたらしく、
この森にただよう強い瘴気も相まって、大きく疲弊していた。
気の毒に思えた鈴仙はポケットに常備している永琳の薬を一限、水筒とともに大妖精に渡していた。
つかさ「……でも、どうしてそんな状態になるまで森の中に居たんですか? 迷子って仰ってましたが」
大妖精「ええ。その。……迷子になったというか。迷子を探しているといいますか……」
背丈ではつかさの方が大妖精よりも少し大きいが、温厚で丁寧な性格は二人とも共通していた。
薬を飲んで元気になった大妖精は鈴仙達に対し、これまでの経緯を説明してくれる。
大妖精「私、最初はチルノちゃんと一緒に森に入ったんです。
『一緒に魔法使いごっこをやろう。大きいキノコを採った方が勝ちね』……って言って。
それで、始めたばかりの時は互いが見える場所に居たんですけど、途中から分からなくなって。
それでもどの時は、外に出ればいつかは合流できるって甘い考えだったんですけど。
外への出口が掴めないまま、森の瘴気に充てられて空が飛べなくなって……」
鈴仙「――それで、今に至る……ってワケね」
――そして、大妖精の話は鈴仙達にとって朗報だった。
チルノが今、この森かあるいは周辺にいる可能性がいよいよ濃厚となったからだ。
145 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/11(金) 00:54:57 ID:mN6bWhT+
鈴仙「じゃあさ、それなら――」
鈴仙はここぞとばかりに、「自分達も実はチルノを探していた。一緒に協力して探さないか」
と提案をしようとするも――。
つかさ「……待ってください、鈴仙さま」
鈴仙「――えっ、どうして、つかさ」
それはつかさの控えめな声により押し留められる。
つかさ「薬は飲みましたけれど、今は大妖精さんの容態が心配では無いですか?
今はとりあえず、私達で大妖精さんを外まで案内してあげた方が良いかと思うのですが。
それにそうしたら、出口でチルノと鉢合わせになる可能性だって、あるかもしれませんし」
鈴仙「うーん、そうねぇ。確かに無理して探検させて、寝込ませちゃったりもしたら。
仮にそれでチルノに遭えたとして、勘違いされて喧嘩になっちゃうかもしんないし」
鈴仙はつかさの的を射た発言に関心しながらも、同時に取るべき選択肢の幅を検討していく。
鈴仙「チルノは一旦諦めて、大妖精を私達の力で外まで案内する。
チルノの探索を重視して、このまま大妖精と一緒にチルノを探す。
それと、他にも……そうだ。外に出ないにしろ。
魔法の森にある、アリスさんとか魔理沙の家とかに一時入れて貰って、
大妖精の容態を回復させてからチルノを探すってのも良いかもしれない。
アリスさんはかつて光の三妖精も泊めた事があるって聞くから、妖精の扱いには慣れてそうだし。
むしろ運が良ければ、そこで難なくチルノと合流できちゃうかもしれないわね。
でも逆に、魔理沙の家になんて……妖精が来るのかしら?
私が前訪問した時は、魔導書やら森で採れた実験用の触媒とかがゴロゴロしてたけど。
――でも、好奇心旺盛なチルノだったら……ワンチャン、居たりするかも?」
146 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/11(金) 00:56:57 ID:mN6bWhT+
鈴仙の脳内で、選択肢はおよそ4つ程度に絞り込まれた。
どの方針を取れば、大妖精の――もしかしたらチルノの、迷子問題について解決できるのか。
あるいは、高い確率で解決できるよう動かせるのか。
ポカンと口をあけて鈴仙の言葉を待つ大妖精に対し――鈴仙は、こう提案をした。
A:とりあえずは休養が大事だ。大妖精を外まで案内してあげる。
B:目的が同じなら協力しよう。一緒にチルノを探そうと提案する。
C:何をするにも一旦休養だ。近くにあるアリスの家に行き、休息を取らせて貰うようお願いする。
D:何をするにも一旦実験だ。近くにある魔理沙の家に行き、休息?を取らせて貰うようお願いする。
E:その他 自由選択枠
鈴仙のガッツ:980/980
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
――――――――――――――――――――――
……と、言ったところで今日の更新はここまでです。
皆さま、本日もお疲れ様でした。
147 :
森崎名無しさん
:2015/09/11(金) 00:59:00 ID:+MA3Qwfw
C
148 :
森崎名無しさん
:2015/09/11(金) 01:03:23 ID:KDXLELn2
C
149 :
森崎名無しさん
:2015/09/11(金) 22:49:05 ID:???
アリスの家に行ってもチルノはいませんでしたが代わりに
ヤンデレアリスに監禁された森崎がいましたとさ
150 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/12(土) 00:43:01 ID:xyT/n8C2
こんばんは、少しだけになりましたが更新再開します。
>>149
アリスさんはちょっとプライドが高くて寂しがりやなだけですから、多分大丈夫です(震え声)
151 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/12(土) 00:44:19 ID:xyT/n8C2
C:何をするにも一旦休養だ。近くにあるアリスの家に行き、休息を取らせて貰うようお願いする。
鈴仙「……外に出ても合流できる保証はないし。
それなら、ここ付近で休める場所に行った方が良いかもしれないわね……」
大妖精「で、でも。瘴気が立ち込める上、光もロクに射さない暗い森に、そんな都合の良い場所なんて……」
鈴仙「――確かに少ないけれど。あてならあるわ」
鈴仙はそう言って、過去に自分が魔法の森を訪れた時の事を思い出す。
確かに魔法の森は普通の人間や妖怪なら寄り付くべき場所ではないが、
しかしそんな森にも、物好きによる住まいはある程度あった筈だという事を。
鈴仙「アリスさんの家がここから近かった……ような気がするわ。そっちに行きましょ」
つかさ「人形師さんの家に行くんですね。
人里の子ども達からは、誰とも慣れ合わないクールな人と思われてるみたいですけど。
だけど、悪い魔法使いじゃないと思いますし。私は賛成です」
鈴仙「(そんな風に思われてるんだ……アリスさん。
きっと友達を作りたいけど、プライドの高さがそれを邪魔してるんだろうなぁ。
――提案しといてなんだけど。本当に大丈夫だったかなぁ……アリスさんちに行くの)」
七割の期待の中に三割の不安を抱きながらも、
しかし今さら退けないような気分になって、鈴仙は撤回せずに大妖精とつかさを連れて、
魔法の森の中でも少し明るく綺麗な場所にある、洋風の一軒家へと飛んで行った。
152 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/12(土) 00:45:54 ID:xyT/n8C2
*****
アリス「あら……。こんな所に来客とは珍しい。どうしたの、迷子?」
鈴仙「アリスさん。台詞はクールですけど顔がニヤけてますよ」
アリス「う、五月蠅いわね! これは脊髄反射よ!
……そ、それより。そうした事なら放っておけないわね。上がりなさいな」
タッ! シュパッ! ススススッ!
つかさ「(凄い! 外面は平静(?)を装いつつも、テキパキとした動きで来客をもてなす準備をしているっ!?)」
――そして結論として、アリスは鈴仙達一行を快く受け入れてくれた。
氷精とはぐれた迷子の妖精を保護したが、酷く弱っている。暫く休ませてほしい――。
そうかいつまんで状況を話した鈴仙を尻目に、アリスはウキウキとした様子で、
無駄に大量に並んでいるお洒落なマグカップに積もった埃を落としたり、
何故かある簡易ベッドのメイキングまで始めていた。
鈴仙「あ、あのー。私達はちょっと休憩させて欲しいだけで、別に泊まったりするわけじゃ――」
アリス「あら? 何か言ったかしら?」
鈴仙「(い、言い辛い……。あんなに楽しそうな顔をしている人の期待を、裏切りたくない……)」
明らかに鈴仙達の要求以上の好意を示してくれるアリス。
根っこがごく普通の小市民的な鈴仙は、こういう善意を踏み倒す事がすこぶる苦手である。
言いたい事も言えずにそうこうやっている間に、アリス宅の小奇麗な狭いリビングは、
ちょっとしたティーパーティ会場へと様変わりしていた。
153 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/12(土) 00:47:15 ID:xyT/n8C2
つかさ「れ、鈴仙さま……どうしましょう。なんか――帰り辛いです!」ヒソヒソ
鈴仙「う、うう……ん。取りあえず、今鼻歌を歌いながら作ってるマドレーヌ位は食べないと、
帰りたくっても帰してくれなさそうねぇ……」
大妖精「(くんくん……いい匂い。チルノちゃん、匂いに釣られてやって来ないかなぁ……。
折角食べるんだったら、一緒に食べたいなぁ)」
アリスが来客をもてなすお菓子作りに入り、大妖精は妖精らしくその甘い香りに夢中になる中、
鈴仙とつかさは焦っていた。
このままでは、チルノを探すどころか、これから丸一日、いや、もしかしたらそれ以上、
アリスの家という空間から抜け出しづらくなるのではないか――と。
鈴仙「(こ、これ……果たして本当に正解だったの?)」
自分の下した選択に後悔しつつある鈴仙。果たして本懐のチルノ探しはどうなるのか―――。
先着1名様で、
★妖精クエスト2→! card★
と書き込んでください。数値で分岐します。
JOKER→アリス「ウフフ……私たち……ズッ友だょ……」チャキッ 鈴仙、お人形(隠喩)になる!
ダイヤ→魔理沙「おーい、アリス。そっちに迷子が来て無かったか?」魔理沙が訪ねて来た。
ハート・スペード→チルノ「おおーっ、大ちゃん!」いい匂いに釣られたチルノと合流できた!
クラブ→アリスさんとこのまま無為な時間を過ごす。チルノは後日無事救出された。
154 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/12(土) 00:51:35 ID:???
……と、言ったところで今日の更新はここまでです。
鈴仙は疑問に思ってますが、アリスさん宅訪問はそこまでハズレでは無いです。
クラブでもアリスさんとか大ちゃんと仲良くなれますし。
それでは、皆様、本日もお疲れ様でした。
155 :
森崎名無しさん
:2015/09/12(土) 00:52:21 ID:???
★妖精クエスト2→
クラブ9
★
乙です
156 :
森崎名無しさん
:2015/09/12(土) 13:09:02 ID:???
アリス(ここで二人を足止めしてチルノに会わせないことで、つかさのパワーアップを阻止するのよ!
さすがね私! 後でチームのみんなに褒めてもらわなくちゃ!)
157 :
森崎名無しさん
:2015/09/12(土) 13:48:49 ID:???
絶交
158 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/12(土) 18:17:04 ID:???
すみません、今日はちょっと更新できなさそうです。
明日は更新できると思います。
>>155
さん、乙ありがとうございます。最近更新ペースが遅くてすみません。
>>156
やはりアリスさんは頭脳派だった!
>>157
残念な所もありますが、基本的には優秀で面倒見の良い方なので、
付き合っててメリットもあります……た、たぶん(汗)
159 :
森崎名無しさん
:2015/09/12(土) 22:39:26 ID:???
この空回り具合、これは友達作れませんわぁ・・・
160 :
森崎名無しさん
:2015/09/13(日) 01:31:48 ID:???
これではしゃべるボールしか友達できなさそうですね
いや、ボールにも振られたりして
161 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/13(日) 15:38:55 ID:???
こんにちは、今日は更新をしていきます。
>>159-160
本人はこんな感じですが、実際は言う程嫌われてる訳ではないと思うので、大丈夫です(推測)
162 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/13(日) 15:39:55 ID:???
★妖精クエスト2→ クラブ9 ★
クラブ→アリスさんとこのまま無為な時間を過ごす。チルノは後日無事救出された。
鈴仙「あのう、アリスさん……」
机の上に並べられるパーティ料理を前に、
鈴仙は勇気を出して、おずおずと上目遣いでアリスに口を開くも。
アリス「フフ、気にせず食べなさい。そうね……。
今日は夜から雨が降るかもしれないから、泊まって行っても良いわよ?」
鈴仙「え。いや、そう言う話をしたい訳では……」
久しぶりに友人(と信じている人)と昼食を共にすることへの喜びに満ちた、
アリスの輝かしい瞳を前に、その口は自然と閉じていった。
つかさ「アリスさん。ご飯とお菓子は喜んで頂きたいと思います。
ですが、私達、昼から別の用事がありまして――」
アリス「あら、そうなの。だけど魔法の森は危険よ。
今はとりあえず、自分達の身を第一に考えた方が良いわ」
大妖精「そ、その危険な森にチルノちゃん――友達が、独りでいるんですけど……」
アリス「と、友達……トモダチ……。――わ、私は孤独なんかじゃないっ!?」
ガシャーンッ!
大妖精「きゃ、きゃあっ!?」
鈴仙「(どうしよう、これ……)」
163 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/13(日) 15:41:11 ID:???
つかさと大妖精も鈴仙の援護に回り、
自分達には用事があるため長居はできないという事を伝えようとするが、
意図が伝わらなかったり、アリスの繊細な心の琴線に触れてしまったりして、話は中々進まない。
そのうち、「とりあえず、暫くはアリスのペースに合わせておいて、機を見計らって外に出よう」
という暗黙の合意を経て、鈴仙達は暫く、アリスとの楽しい昼食会に興じる事にした。
アリス「(フフフ……気の合う友人達が訪問して、都会派なガールズトークに明け暮れる……。
――これだわ。これこそが私の憧れていた暮らしだわ……)うっ、うっ……。
お母さぁん……、わたし、今まで生きててよかったぁ……」
鈴仙「ま、まぁまぁ泣かないで、アリスさん。ほらっ、このマドレーヌとか
カルボナーラ
とか凄く美味しいですよ!
(そんなに私達が来てくれたのが嬉しかったんだ……)」
つかさ「でも……本当に大丈夫? もしも本当にチルノの事が心配だったら、
鈴仙さまとも相談して、無理矢理にでも外に出られるようにするけれど……?」ヒソヒソ
大妖精「うーん……そこまでしたら、凄く迷惑をかけちゃいますし、大丈夫です。
それに、チルノちゃんはその辺りの妖怪よりも強いですし。
――最悪、妖精は万一があっても暫くしたら復活できますから。
だけど、どういう言い訳をするべきかは、今のうちに考えておいた方が良いかもですよね……」ヒソヒソ
――なお、アリスは感極まって泣きじゃくり、鈴仙はそれを窘めるのに必死になり。
つかさと大妖精は苦笑しつつも、如何にして穏便にこの場を抜け出すかの計画を練っているような昼食会が、
果たして本当に楽しいのか否かについては議論の余地があった。
164 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/13(日) 15:42:33 ID:hy6RxmoI
*****
アリス「悪かったわね、長時間引き留めてしまって。次はもっときちんとした用意をしておくわ」
鈴仙「あ、あはは……(次……あるのかなぁ)」
つかさ「(つ、疲れた……! 決して悪い人では無いと思うのだけれど……)」
大妖精「(チルノちゃん、結局来なかったし。なんかきっともう、一人で帰ってるような気がする……)」
鈴仙達が結局解放されたのは、アリスの家に入ってからおよそ4時間後の午後二時半。
三時のおやつを作ろうとしたアリスが手元の材料を使いきった事に気づき、
それを口実につかさが鈴仙よりも上手い口八丁で、帰る理由を捻りだせた事がきっかけだった。
つかさ「鈴仙さま……これから、どうしましょうか」
鈴仙「そうね。思った以上にアリスさん家で時間を食っちゃったし……」
大妖精「私も元気にはなったので、空を飛んで一人でチルノちゃんを探すなり、
一旦森の出口や、湖に戻ってみるなりは出来そうです」
つかさ「――私としては、これ以上鈴仙さまにお時間を取らせるのも恐縮ですから、
チルノに会いに行くのはまた後日となっても良いのですが。
――大妖精ちゃんも、さっきの昼食会の時に約束してくれましたし」
大妖精「ええ。チルノちゃんは見つからなかったけれど、薬を貰ったりお世話になりましたから。
だから、もしもつかささんがチルノちゃんに会いたいと言うなら、お手伝いします!」
また、大妖精とつかさの会話を聞くに、アリスの家で過ごした時間は必ずしも全くの無駄では無かった。
昼食会で体力を回復し、ある程度つかさと心を通わせた大妖精は、
鈴仙達が今すぐにチルノ探しを手伝わずとも良く、また、後日でも彼女に会えるよう便宜を図ると言ってくれている。
165 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/13(日) 15:46:13 ID:hy6RxmoI
鈴仙「(……うーん。そういう事なら、ここは大妖精の好意に甘えて、午後は別の事をしていようかしら?
それともここまで来たからには、最後まで大妖精に付き合っておくべきかしら?
別にどっちを選んだからって、私への評価値がどうなるとかも無いとは思うけれど。ここは――)」
A:このままチルノ探しを続行する。(午後の自由行動フェイズを消費します。必ずチルノは見つかります)
B:今日は諦めて、一旦永遠亭に帰る。
(午後は普通通りに自由行動や練習等できます。また、次回は必ずつかさをチルノに会わせる事ができます)
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
*アリスの評価値が大きく上がりました。
*大妖精の評価値がやや上がりました。
*つかさの評価値がやや上がりました。
166 :
森崎名無しさん
:2015/09/13(日) 15:49:31 ID:OIhxJrqg
A
167 :
森崎名無しさん
:2015/09/13(日) 15:57:03 ID:???
A
168 :
森崎名無しさん
:2015/09/13(日) 15:57:03 ID:???
A
169 :
森崎名無しさん
:2015/09/13(日) 16:03:33 ID:y7P1/qlE
A
すみませんまちがえました。
170 :
森崎名無しさん
:2015/09/13(日) 17:08:15 ID:???
Cトモダチのためにお菓子の材料を買ってくる
171 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/13(日) 17:24:52 ID:hy6RxmoI
A:このままチルノ探しを続行する。(午後の自由行動フェイズを消費します。必ずチルノは見つかります)
鈴仙「(――まぁ、でも。乗りかかった舟だしね)……いや。つかさ。
私の予定については気にしなくても良いわ。探しましょ、チルノの事」
つかさ「えっ……ほ、本当に良いんですか?」
鈴仙「――まぁ、特段の用事もないしね。だったら、善は急げとも言うし。
それに、私の都合的な意味でも、チルノには早く会えた方が良いっていうか」
大妖精「――すみません、ありがとうございます」
ペコリと頭を下げ感謝の意を伝える大妖精に鈴仙は照れながらも、
このままチルノ捜索は続行される事となった。
……が、幸運な事にチルノはその後、想像以上にアッサリと見つかった。
大妖精「……あ、あれは!」
鈴仙一行がアリスの家から出てから数分。
暗い森の中でも一際目立つ鮮やかな水色のワンピースが目に入った。
大妖精が真っ先に駆けだして行くと、
それは右手に直径50センチもの巨大キノコを剣のように持って行進しているチルノだった。
チルノ「あっ、大ちゃん! ごめんごめん置いてきちゃって!
白黒の家からキノコ貰おうと思ってたら、そのまま長居しちゃってた!」
大妖精「そっか。チルノちゃんは魔理沙さんの家に居たのね。
私はアリスさんの家で、その、ちょっと……ゆっくりしていたから大丈夫だよ」
172 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/13(日) 17:25:55 ID:hy6RxmoI
つかさ「良かったですね、見つかって」
チルノ「……ん。なんだお前は。ちっこいな」
暫くは二人で無事を祝っている妖精達だったが、
後ろで見守るつかさと鈴仙の存在に気付いたチルノは、つかさを見上げながらそう言った。
つかさ「実は、私も貴女の事を探していたのよ。私、貴女のファンですから」
チルノ「えっ、あたいのファン! あんた、中々妖精を見る目があるじゃないの!」
訝しげにつかさを睨んでいたチルノだったが、「ファン」という言葉を聞くやいなや態度は一変。
目立ちたがり屋な氷精は嬉々揚々とはしゃぎ回り、
誰に向けてかは知らないが、兎に角誇らしげに小さい胸をえっへんと張っている。
つかさ「……それで、お願いがあるのだけど」
チルノ「ふふーん。何かね弟子一号よ! 三回回ってワンと鳴いても良いのよ!」
チルノの中で、「ファン」とは弟子という意味らしい。
大妖精を無視してキノコをブンブン振り回すチルノに対して、
つかさはあくまで謙虚に、かつ畏敬の念を持って、こう願い出た。
つかさ「――もし良ければ。私の近くで、貴女のブロックを見せて欲しいの」
チルノ「え……あたいの……蛙? 凍らせたやつ?」
大妖精「チルノちゃん、それはブロックじゃなくてフロッグだよ。ブロックはサッカーで、シュートを防ぐための動きの事だよ」
チルノ「あれ、そうだっけ。――ま、それなら別にいーけど。減るもんじゃないし」
173 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/13(日) 17:28:41 ID:hy6RxmoI
鈴仙「(そういえば、前の試合でも言ってたものね、つかさ。
『先の試合でも見せた、チルノの心の強さ。そのガッツの原動力はどこに来ているのかを確かめたい』……って。
実際のシュートブロックを見て、その本質を見抜きたいって気持ちなのかな。……つかさらしいや)」
大妖精がツッコミを入れつつ、チルノはあまり考えずにつかさの提案を受け入れる。
ここまでは概ね鈴仙も想定した通りの流れだった。
――しかし、ここでふと疑問がよぎる。
鈴仙「(……あれ。でも、練習をするにしても。ブロックの為のシュートって誰がするんだろう。
あと、ボールってちゃんとあるのかな。まさか……夕べの特訓みたいな展開は無いよね)」
つかさ「あの……という訳で……鈴仙さま、また夕べの特訓みたく、お願いしますっ」
チルノ「氷の塊で出来たあたいの顔面が、兎のダイレクトシュートなんかに負ける訳がなーい!」
大妖精「え? 今からここで練習するの? え、でも、ボールは……ぐえっ!」
バシッ、バターンッ!
つかさ「……大妖精ちゃんにはまだ辛いでしょうから。暫く眠って貰いました」
チルノ「ハッキリ言って大ちゃんじゃあ、これからのあたいのブロックに着いてこれないものね!」
……そのまさかだった。
始めからこの意図で鈴仙を呼んだのだと言わんばかりに頭を下げるつかさの熱い要望を受け。
鈴仙は、なし崩し的に昨夜の謎の特訓――果て無き顔面へのシュートラッシュを、
今度は二人相手に実施しなくてはならなくなった。
174 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/13(日) 17:32:32 ID:hy6RxmoI
チルノ「さあバッチコーイ! あたいの顔面にやられて、脚を折ってもしらないかんねー!」
グワアアアアッ、バシュッ、バシコーンッ!
グワアアアアッ、バシュッ、バシコーンッ!
チルノ「ぐはああああああっ!?」
つかさ「……!」
鈴仙「(ほ、ホントに効果が出るのかしら、コレ……。
っていうか、アリスやら魔理沙やらに見られたらどう弁解すれば良いのよぉ……
でもつかさったら、食い入るように見て何かを感じ取ってるし……)」
――鈴仙はあらゆる物を金繰り捨てる気持ちで、チルノに対してシュートを撃ちこみ続けた。
そして、その結果……?
先着2名様で、
★つかさの特別ブロック練習(?)→! card★
★チルノによるコーチング(?)→! card★
と書き込んでください。数値の合計で分岐します。
35→つかさ、ガッツオーバーマインドになる。 最大ガッツ+309、全能力+1、ブロック+1、「本家顔面ブロック」習得
31〜34→つかさ、ガッツオーバーロードになる。 最大ガッツ+200、全能力+1、ブロック+1、「本家顔面ブロック」習得
26〜30→つかさ、ガッツクイーンになる。 最大ガッツ+150、ブロック+1、「本家顔面ブロック」習得
16〜25→つかさ、ファンキーガッツウーマンになる。 最大ガッツ+100、「本家顔面ブロック」習得(フラグ回収)
10〜15→つかさ、ガッツウーマンになる。 最大ガッツ+100
2〜9 →つかさ、くっ、ガッツが足りない! 最大ガッツ+50
*マークか数値が一致した場合、判定に+5されます。これらの効果は重複しません。
*JOKERが出た場合は『ダイヤの15』として扱います。オールマイティにはなりません。
*どの結果が出た場合でも、つかさは
「スキル・ド根性(ガッツが0になるまでペナを受けない。しかしガッツが0以下になると強制退場)」 を習得します。
175 :
森崎名無しさん
:2015/09/13(日) 17:35:02 ID:???
★つかさの特別ブロック練習(?)→
ダイヤ2
★
176 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/13(日) 17:36:03 ID:???
いったんここまでです。
文字数の関係で省略しましたが、26以上の結果が出た場合、
つかさのブロックフラグは回収されず継続します。
177 :
森崎名無しさん
:2015/09/13(日) 17:39:47 ID:???
★チルノによるコーチング(?)→
スペードK
★
178 :
森崎名無しさん
:2015/09/13(日) 17:49:36 ID:???
おのれディケイド!貴様のせいでせっかくのチルノのKが破壊されてしまった!
179 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/13(日) 23:02:34 ID:hy6RxmoI
★つかさの特別ブロック練習(?)→ ダイヤ2 ★
★チルノによるコーチング(?)→ スペードK ★
10〜15→つかさ、ガッツウーマンになる。 最大ガッツ+100
鈴仙「で、でりゃああああっ!」
グワアアアアッ、バシュッ、バシコーンッ!
グワアアアアッ、バシュッ、バシコーンッ!
チルノ「……いってぇええっ! いや、痛くないもん!」
鈴仙「ど……どおっせーいっ!」
グワアアアアッ、バシュッ、バシコーンッ!
グワアアアアッ、バシュッ、バシコーンッ!
チルノ「へ、平気平気ぃ! この程度痒いくらいね!」
鈴仙「はぁ、はぁ……ま、まだまだぁ〜っ!」
グワアアアアッ、バシュッ、バシコーンッ!
グワアアアアッ、バシュッ、バシコーンッ!
チルノ「ごぶほっ! ……ふーんだ、こんなの楽勝よっ!」
鈴仙「……(あ、脚が痛い……! こいつ、どんだけ石頭なのよぉ……!?)」
グワアアアアッ、バシュッ、バシコーンッ!
グワアアアアッ、バシュッ、バシコーンッ!
チルノ「ら、楽勝楽勝、あたいさい……きょ……――――」
180 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/13(日) 23:04:02 ID:hy6RxmoI
パタン。
鈴仙「……はぁ、はぁ。やっと、やっと気絶した……!」
いざ顔面ブロックの練習を開始してみると、鈴仙の予想以上にチルノはしぶとかった。
つかさの時もそうだったが、チルノはそれ以上に負けん気が強かった。
どうしても負けない、弱い所を見せたくない、最強でいたい。
そうした思いから発せられる、子供らしい小生意気な強がりは、しかし終盤になると鈴仙にとって恐怖に感じた。
鈴仙「……信じられない。三千回は全力で顔面を蹴り飛ばしたのに、
一回休みにすらならず、意識を失う寸前まで全然気力が衰えてなかったわよ。
普通の人間だったら今頃、良くて植物人間。悪けりゃ死んでるな筈なのに」
つかさ「……そうか。分かりましたよ鈴仙さま」
そして、鈴仙にとってはおぞましかったチルノの挙動は、つかさにとっては至極納得の行く道理であったらしい。
ぐったりと倒れ込んだチルノの横顔を見つめながら、つかさは興奮を抑えながら鈴仙に語ってくれた。
つかさ「――要するに、「やる気」なんです。彼女の場合は」
鈴仙「は?」
が。小一時間の暴力の末に得たつかさの気付きは、たったの一言。
温厚な鈴仙は思わず威圧的な口調で問い返してしまうくらい、その結論は単純だった。
つかさ「――単純に、彼女はやる気、気合、根性……全てにおいて、優れているんです。
そして、その引き金となる動機も多い。
種族妖精として感じる、他種族へのコンプレックス……。最強になりたいという願い、大妖精さんを守りたいという想い、
ライバルである光の妖精に負けたくない意地、密かに憧れている来生さんに追いつきたいという目標、
――色々な気持ちがあるからこそ、彼女は強いんです」
鈴仙「な、成程……(今のでそこまで分かったんだ……覚り妖怪か何か?)」
181 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/13(日) 23:05:37 ID:hy6RxmoI
無論、こうして正確に話を聞けばつかさは一連のチルノの頑張りに、明確な意義を見出しているようだった。
チルノの強さを語った後、つかさは自分の弱さについて鈴仙に語ってくれた。
つかさ「私は……今にして思うと、彼女程色々な気持ちが無く。
また、一意に専心する事こそが最上だと考えていました。
私はただ守る。Dちゃんを、姫様、チームの皆を守る。ただそれだけだ……と。
勿論、こうした気持ちは大事です。だけど、私はそう考える事で、甘えを許していた気がするのです。
『皆を守る事さえ出来れば、自分は最強で無くとも構わない。弱くとも構わない』。
一つの考えに固執する事で、私は他の考えを深める努力を怠っていたのだと思います」
鈴仙「他の考えを、深める努力……か。――何だか、中山さんみたいな事を言うのね、つかさったら」
つかさ「鈴仙さま程じゃないですよ。鈴仙さまはチルノ以上に行動で示していますよ。
中山さんが教えてくれた、道が無くてもなお、もがこうと努力する事の大切さを。
……兎に角、私は分かりました」
ゴオオッ……!
つかさがそう呟くと同時に、風のようなうねりを上げて強烈な妖力が渦巻いた。
それはこれまで鈴仙が片鱗のみ感じていた、
つかさの体内に眠る「ガッツ」のポテンシャルそのものだった。
つかさ「サッカーにおける「ガッツ」とは、純粋な体力では無いのです。
刻一刻と変わりつつづける状況下で、最善のプレーを維持する為の精神力。
ごく一瞬のチャンスに、如何に食らいついていけるかの集中力。
心技体全てが揃って初めて、ガッツというものは満たされるのです!」
そう豪語するつかさの佇まいにハッタリは無く、
実際に彼女からはこれまでよりも更に一回り上の、瑞々しい「ガッツ」に溢れていた。
鈴仙「(うんうん。何か色々酷い事もあったような気もするけれど。
結果的にはつかさが更に成長できるきっかけを掴んだみたいで、めでたしめでたしね……多分)」
182 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/13(日) 23:06:45 ID:hy6RxmoI
――そして、鈴仙は二点程忘れていた。
つかさ「――さあ、鈴仙さま! 次は私です!
夕べは千回が限界でしたが、今日はまだまだ夜が長いですからね。
チルノに合わせて三千回……いえ! チルノに勝つべく五千回! 五千回です!
私を蹴って蹴って蹴りまくって下さい! そしてブロックの極意を私に掴ませて下さいませ!」
バッ!
鈴仙「わ、ちょ。土下座までしないでよ……!」
まず一つに。
普段は淑女であるが、サッカーの場においてはクレイジーとも呼べるガッツウーマンであるつかさが、
他人の練習光景を見ただけでは納得する筈が無いという事を。
そしてもう一つに――。
ザッ、ザッ……。
アリス「ふう。今日は買いすぎちゃったわね。小麦粉を三十キロに、砂糖を8キロに、卵を4ダースに……。
これだけあれば、きっと次のティーパーティは大丈夫よね、ウフフ……」
鈴仙「あ、アリスさん!? 結局あの後買い物に行ってたんですか……?」
183 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/13(日) 23:08:45 ID:hy6RxmoI
アリス「あ……あら。鈴仙じゃない。まだそこに居たの。素直じゃないわね。
やっぱりお茶とお菓子が欲しいならそう言えば良かったのに……って。あら? その血だまりは……」
鈴仙「!? わ、私じゃない……私じゃなーーーーいっ!?
私だけど、私じゃなかったーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?」
……鈴仙のすぐ近くに、チルノを中心とした大きな血だまりが出来ていて。
更にそこには気絶した大妖精が倒れている上、
血濡れの足元には、つかさが跪いて許しを乞うている(ように見える)ような。
もしもそんな光景を、第三者が見た場合、どのような感想を抱くのが普通であるか、という事を――。
――なお、アリスは「友達」である事を理由に鈴仙を通報せず、
事情をしっかり聴いてくれた上でチルノを介抱してくれたので大事には至らなかった。
友達の大切さが身に沁みた鈴仙だった。
*つかさの最大ガッツが+100されました。
*更につかさがスキル・ド根性(ガッツが0になるまでペナを受けない。しかしガッツが0以下になると強制退場)を
習得しました。
*つかさの評価値が大きく上がりました。
184 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/13(日) 23:18:12 ID:hy6RxmoI
〜大会17日目・午前〜
鈴仙「昨日はアリスさんのお蔭で助かったわね……。
もしも目撃してたのが魔理沙とか別な人だったら今頃私、永遠亭の地下牢にでも放り込まれてたわ……。
――さ、さて。今日はどうしようかな。
決勝戦がいよいよ明日に近づいた事だし、最終調整にでも入った方がいいかしら。
それとも、幻想郷でやれる事を済ませておこうかしら……・?」
A:自由行動をする(自由行動フェイズに移ります。更に分岐)
B:練習をする(一人か仲間で練習したり、コーチングをします。更に分岐)
C:狂気度を使用する(更に分岐。一部を除き、この行動では時間を消費しません)鈴仙の狂気度:28
D:現在の能力値を確認する(この行動では時間を消費しません)(※1票決)
×:アイテムを使用する(この行動では時間を消費しません)
※「ボロボロのボール」など、練習用アイテムはCの練習の選択時に使用してください。
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
(参考:大会17日目〜大会18日目(決勝戦終了)までのスケジュール)
午 前 午 後
17日目 休 み←今ココ聖徳×紅魔(三位決定戦)
18日目 休 み 永遠×博麗
※試合のある時は、鈴仙は自由行動ができません。
※新聞イベントについては今回・明日分も省略して、博麗連合戦時に役立つ情報を少し開示する、
などという形を取る事で代用したいと思います。
※予定として、決勝後から残り時間までは、行動の指針を示す為にも新聞イベントを復活して、
ついでに最初の方にやっていた選択式に戻そうかと考えています。
185 :
森崎名無しさん
:2015/09/13(日) 23:20:25 ID:d1P4yHPU
B
186 :
森崎名無しさん
:2015/09/13(日) 23:21:39 ID:???
狂気度が上がってもおかしくない光景ですね(震え声)
レミリア様のシュート講座
しゃべるボール完成
どちらか?
187 :
森崎名無しさん
:2015/09/13(日) 23:26:04 ID:???
狂気の沙汰ほど面白い(白目)
188 :
森崎名無しさん
:2015/09/13(日) 23:27:13 ID:OIhxJrqg
B
189 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/13(日) 23:31:58 ID:hy6RxmoI
B:練習をする(一人か仲間で練習したり、コーチングをします。更に分岐)
鈴仙「……よし。今日は決勝前日だからね。最終調整を進めていきましょうか」
現在の能力値
選手 ド パ シ タ カ ブ せ 総 高/低
鈴仙 52 52 53 51 50 46 52 356 2 3
所持中のフラグ:タックル(10/20)、スルー(15/20)、オフサイドトラップ(18/20)、フェアプレイ精神(17/20)
最大ガッツ:980
(必殺技リスト)
→たくさんあるので省略。
>>2
を参照してください。
A:基礎能力を上げる(更に分岐)
B:必殺技の練習をする(更に分岐)
C:スタミナをつける(判定で最大ガッツが上がります)
D:コーチングをする(更に分岐)※記号の後にコーチしたい選手名を記載してください。(例:DウサギA、ウサギB)
☆現在一緒に練習できる選手☆
妹紅、慧音、てゐ、中山、輝夜、佳歩、霞、ウサギC、ウサギD、つかさ、永琳、パスカル:無条件で参加
☆コーチング可能な選手☆
永琳、パスカル、中山を除く全選手
(続きます)
190 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/13(日) 23:34:08 ID:hy6RxmoI
【補足・備考・注意点】
・一緒に練習したい選手がいる場合、選択肢の後にその選手の名前を記してください。
(例:A(一人の場合)、B妹紅(妹紅と練習したい場合))
・【誰かと一緒に練習をする場合】、もう一人の選手の能力値も上昇し、評価値も上がりますが、
【鈴仙自身の成長効率は下がります】。
(基礎練習では上がりやすさ1段階ダウン、必殺技練習では! dice→! dice/2に)
なお、もう一人の選手の成長効率には影響がありません。
・コーチングは、鈴仙よりも総合能力の低いキャラを二人まで選び、
好きな能力値を上昇させることが出来ます。ですが鈴仙自身の能力自体は上昇させることはできません。
選択肢の後にその選手の名前を記してください。(例:D ウサギA、ウサギB)
・「ボロボロのボール」等のアイテムは、使用できる選択があった場合にアナウンスがかかります。
「使いたい人に手渡す必要のある」アイテムは、練習フェイズでは使用できず、自由時間等での会話時に、
目の前に居るキャラに対してのみ使用できます。
先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
(前のレスとこのレスの間にある選択も有効になります)
191 :
森崎名無しさん
:2015/09/13(日) 23:34:58 ID:d1P4yHPU
D てゐ 輝夜
192 :
森崎名無しさん
:2015/09/13(日) 23:41:34 ID:OIhxJrqg
D てゐ 霞
193 :
森崎名無しさん
:2015/09/13(日) 23:45:08 ID:gRUNcvDM
D てゐ 霞
194 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/13(日) 23:59:40 ID:hy6RxmoI
D てゐ 霞
鈴仙「(まあ、最終調整って言っても。私は何だかんだでつかさとも練習しているのよね。
それだったら、他の選手の――そうね、MFのてゐと霞あたりの練習をコーチングする方が良いかも。
今度の博麗連合戦でも、師匠や中山さんの脇を固める存在として重要になりそうだしね……)」
自主練よりもコーチングの方が今は必要と考えた鈴仙は、
明日の試合でとりわけ重要な立ち位置となるであろうてゐと霞を呼び出して、
二人の最終調整のコーチングを行う約束を取り付けることにした。
195 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/14(月) 00:01:36 ID:Zyj2D+QU
今回重点的に鍛える能力値を選んでください。カッコ内は現在の能力値です。
てゐの練習は…
A:ドリブル(51) 上がりにくい
B:パス(52) 上がりにくい
C:シュート(47) 普通
D:タックル(49) 上がりにくい
E:パスカット(50) 上がりにくい
F:ブロック(44) 上がり易い
G:せりあい(46) 普通
霞の練習は…
A:ドリブル(49) 上がりにくい
B:パス(49) 上がりにくい
C:シュート(47) 普通
D:タックル(46) 普通
E:パスカット(46) 普通
F:ブロック(48) 普通
G:せりあい(45) 上がり易い
先に2票入った選択肢で進行します。 てゐと霞の練習内容は同時に選択し記入してください。
(例:AA(てゐドリブル、霞ドリブル)、CG(てゐシュート、霞せりあい))
*現在、「ボロボロのボール(各練習時、判定に-! diceされるが…?)」
……が使用可能です。
【使用する時は、選択肢の後に、 『△△(アイテムの名前)・○○(キャラの名前)』 と書き込んで下さい。】
(例:BA ボロボロのボール・鈴仙→妹紅はアイテム無しでせりあい、鈴仙はボロボロのボールを使用してドリブル)
※同じアイテムを重複して利用する事はできません。
(例:BA ボロボロのボール・輝夜 ボロボロのボール・てゐ は不可)
*この投票は【部分一致制】を採用します。(例:AC、ADと入っている場合は、Aを2票で確定としCDを1票ずつとする)
196 :
森崎名無しさん
:2015/09/14(月) 00:05:08 ID:1sB0lhMQ
CDボロボロのボール・霞
197 :
森崎名無しさん
:2015/09/14(月) 00:06:05 ID:Obv4dYBo
CD ボロボロのボール・てゐ
198 :
森崎名無しさん
:2015/09/14(月) 00:07:51 ID:Pj+DdlKI
DDボロボロのボール・霞
199 :
森崎名無しさん
:2015/09/14(月) 00:08:14 ID:UXm+iOrA
CD ボロボロのボール・てゐ
200 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/14(月) 00:12:49 ID:Zyj2D+QU
CDボロボロのボール・霞
→てゐはシュート練習。霞はタックル練習で「ボロボロのボール」を使用
先着3名様で、
★てゐのシュート練習→! card★
★霞のタックル練習→! card-! dice★
★ボールくんの様子LV3→! card★
と書き込んでください。数値・マークで分岐します。
〜てゐ・霞の練習結果表(共通)〜
JOKER→+2&必殺フラグ習得!(フラグがある場合は回収)
13→+2!
2〜12→+1!
1→効果が無かった。
〜ボールくんの様子〜
JOKER・ダイヤ・ハート・スペード→ボール「レイセン イツモツカッテクレテ アリガトー」鈴仙「しゃ、喋った!?」
クラブ→特に何も無かった…と思う。
201 :
森崎名無しさん
:2015/09/14(月) 00:16:14 ID:???
★てゐのシュート練習→
クラブ10
★
202 :
森崎名無しさん
:2015/09/14(月) 00:17:55 ID:???
★霞のタックル練習→
ダイヤ10
-
2
★
203 :
森崎名無しさん
:2015/09/14(月) 00:18:37 ID:???
★ボールくんの様子LV3→
ダイヤ3
★
204 :
森崎名無しさん
:2015/09/14(月) 00:20:42 ID:???
ボール「こんごともよろしく」
205 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/14(月) 00:23:12 ID:Zyj2D+QU
練習は無事に成功し、ボール君も漸くしゃべった! ……と、いったところで今日の更新はここまでです。
今回投票は部分一致という事で、
>>197
まででCDが確定しており、
>>198
において「ボロボロのボールを霞に使う」……という事について2票入ったという事としております。
>>186
多分ガチで集計したら、物語序盤くらいで鈴仙の狂気度はカンストしてたと思います。
>>187
陽一先生と比べたら、まだまだ正気だと思います。
それでは、皆様、本日もお疲れ様でした。
206 :
森崎名無しさん
:2015/09/14(月) 20:16:40 ID:???
前に話で出たヴェルディのキャプテン井林、ゴール決めてフィギュアと勝利GETですね
207 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/15(火) 00:18:04 ID:fhSJ7/9c
こんばんは、更新再開します。
>>204
多分すぐに姫様の元へと里ボールに出されちゃいますね…
>>206
この話って地味に周囲の方々の理解が素晴らしいと思います。
私も職場で堂々と早苗さんフィギュアとか貰いたいです。
208 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/15(火) 00:19:22 ID:fhSJ7/9c
★てゐのシュート練習→ クラブ10 ★
→シュート+1!
★霞のタックル練習→ ダイヤ10 - 2 ★
→タックル+1!
★ボールくんの様子LV3→ ダイヤ3 ★
JOKER・ダイヤ・ハート・スペード→ボール「レイセン イツモツカッテクレテ アリガトー」鈴仙「しゃ、喋った!?」
てゐ「は〜、最終調整ねぇ。そんなら私は敢えて、シュートでもやってみっかねぇ」
霞「では、私はタックルを。決勝戦では、ドリブラーに対して少しは対抗できるようにしたいですから」
鈴仙「ふむふむ……。その二つなら私でも教えられそうだし。調整しつつ、コーチングもさせて貰うね」
鈴仙はてゐと霞の調整に付き合う形で、二人のシュート、タックル技術の基礎を固めていった。
*てゐのシュートが+1されました。
*霞のタックルが+1されました。
209 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/15(火) 00:20:52 ID:fhSJ7/9c
*****
鈴仙「……はい。じゃあ今日はここまで、お疲れ様」
てゐ「ふいー、いい汗かいた。部屋に帰って
りんごジュース
でも飲もうっと」
霞「鈴仙さま、今日はありがとうございました」
――そして数時間後。
てゐと霞の動きが丁度良く洗練されたタイミングを見計らい、鈴仙は練習を打ち切った。
ひたすらな修練は大切だが、不要な反復作業は正確なフォームを乱す。
それに何より、自分達には午後から大会の三位決定戦
――聖徳ホウリューズ対紅魔スカーレットムーンズの試合を見に行く予定がある。
霞「あっ、私、後片付け手伝いますよ」
鈴仙「良いってば。霞には今日の三位決定戦のデータを集計するっていう、大切な仕事があるでしょ?
……っていうか、霞ったら寝不足でしょ。
てゐから聞いたけど、データ集計用に藍さんの付けてたスカウターを拝借して改造してるとか……」
霞「河童じゃあるまいし、私は改造までできませんよ。自爆機能を取り除いてただけです」
鈴仙「(それだけでも、他の妖怪兎の事を考えればスゴいと思うけどね……)」
片づけを手伝いたがる霞の申し出を丁重に断り、鈴仙は一人で練習後の片づけに入る。
(てゐは当然の権利のごとくサッサと帰っていた)
所詮は三人での練習、それも軽い調整が主だったため片づけは楽だった。
鈴仙「さてと。あと片づけるのはこのボールだけかしら……っと」
鈴仙は練習開始早々にフィールド隅に転がっていた「ボロボロのボール」を手に取る。
これが最後のボールだ、と思って丁寧に屈んでそれを胸元にまで持って行った時――。
210 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/15(火) 00:21:53 ID:fhSJ7/9c
ボール「……セン」
鈴仙「ん? 誰か何か言った?」
誰も居ない永遠亭の練習場に、小さい男の子の声が聞こえた気がする。
鈴仙「……き、気のせいよね。幽霊か亡霊か何かでしょ、多分。……亡霊だったらわりと物騒だけど」
が、気のせいではなかった。
鈴仙はボールを籠まで持って行き、他の練習用ボールと一緒くたに片づけようとしたところ。
ボール「レイセン キミハ マチガッテイルヨ カグヤガ タダシイヨ」
鈴仙「……ボ、ボールがしゃべったぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?」
――常識に囚われない出来事が度々起こる幻想郷においてはそこまで珍しくないにせよ。
それでも鈴仙にとっては中々に珍しい出来事が起こって腰を抜かして、
鈴仙はそのまま興奮の余り、午後の試合観戦の集合時刻に遅刻してしまうのだった。
*鈴仙がアイテム「しゃべるボール(各練習時、判定に+! dice/2。無くならない)」を入手しました。
211 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/15(火) 00:23:42 ID:fhSJ7/9c
〜大会17日目午後・固定イベント〜
【決勝トーナメント三位決定戦】
ボールが突然喋りだす等の紆余曲折がありながらも、何とか辿り着いた妖怪の山モリヤスタジアム。
しかしそこには鈴仙の予想以上に興ざめな出来事が待ち受けていた。
輝夜「ハァ? 試合は紅魔スカーレットムーンズの不戦勝ですってぇ!?」
早苗「私にツバ吐きながら怒鳴られても困りますよー。
だって、聖徳ホウリューズのメンバーが一人を残して全員行方不明なんですもん。
かな……大会運営委員会も、興行的な収入が削られてヒイヒイ言ってますし。とにかく、こっちも大変なんです!」
観客「ブウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!」「なんだそりゃー!」
「レミリアお嬢様の得点王が確定しないじゃないか!」「太子様ー! 私達を見捨ててどこへー!?」
スタジアム入口で鈴仙達観客集団を待ち構えていたのは、
大会運営委員会側として派遣されたらしい守矢の風祝だった。
ただし、彼女は世間知らずさ故か頭を下げる事がどうにも苦手なようで、
逆に今日の試合を楽しみにしていた観客の神経を逆なでしている風にしか見えない。
永琳「守矢は肝心な時に、しばしば人選を見誤るようね……。――仕方ない。姫様、ここは帰りましょう」
輝夜「はあーあ。この私の貴重な体力が無駄に奪われちゃったじゃない。
妹紅、慰謝料として燕のウン子安貝持って来て! あんたのパパが白目剥きながら握ってたヤツ!!」
妹紅「何で私なんだよ! 後私のパパは職人の給金をケチっただけだろ! いい加減にしろ!!」
慧音「(真面目に本物を得ようとした結果、燕のフンを握っちゃった石上麻呂さんの方が、
妹紅の父上よりも人格的には立派な気がするんだよなぁ……)」
212 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/15(火) 00:25:40 ID:???
鈴仙「(一人を残して全員行方不明。まさかその一人って、岬君……?)」
鈴仙は鈴仙で、未だにその行動の真意が掴めぬ少年に思いを馳せていた。
しかし勿論、この場に少年の――岬太郎の姿は見えない。
鈴仙「(彼は豊聡耳神子の手下でありながら、彼女に完全に従っている訳では無かった。
そのままトカゲの尻尾切りで、ここに捨てられたのだとしたら……ちょっと可哀想かも)」
無論、岬の様々な行為――妖夢を神子の【ハイパーカンピオーネ】計画に引き込み、
パチュリーを悪質な反則で何度も吹き飛ばし、狂言で鈴仙と佳歩の絆を引き裂こうとする等については、
仮に神子の命令であったとしても完全に許せるものでは無いかもしれない。
しかし、そうであっても鈴仙はせめてもう一度、岬と話をしたいと思っていた。
レミリア「…………」
佳歩「あっ、レミリアさんが選手口から出て来ました」
早苗が温泉旅館「森屋」の無料宿泊券をばら撒いた事で、漸く観衆達の不満が幾らか和らいだ頃。
佳歩が不機嫌そうな顔でスタジアムを後にするレミリア達紅魔スカーレットムーンズ一行の姿を視認した。
しかし、ここ最近紅魔館の連中とは親しい鈴仙であったとしても、
彼女達の物々しい雰囲気を前に、それ以上の声を上げる事は憚られた。
それでも、そんな鈴仙だからこそ、彼女達の姿からある程度の「違和感」を見つける事もできた。
パチュリー「――ふぅ。どうしようかしら……」
鈴仙「(……パチュリーさんが変な感じね。普段はレミリアさんと並んで偉そうにしているのに、今日は珍しく遠慮してるような)」
――とはいえ。この段階でレミリアが何を考え、
パチュリーが何故躊躇いの表情を見せているかについて、鈴仙が推測するには困難が過ぎた。
聖徳ホウリューズの行方。岬の真意とこれから。レミリアとパチュリーとの軋轢。
全幻想郷選抜大会の三位決定戦は、爽やかなスポーツマンシップも、一流としての矜持も見せる事もなく、
ただ鈴仙の前に新たな謎を提示しただけで、幕が開く事なく終わってしまった。
213 :
鈴仙奮闘記
◆85KeWZMVkQ
:2015/09/15(火) 00:29:58 ID:???
紅魔スカーレットムーンズ * − * 聖徳ホウリューズ 紅魔の不戦勝!
……と、なったところで今日の更新はここまでです。
紅魔と聖徳の再戦を期待されてた方がおりましたら、申し訳ないです。
この三位決定戦は、元々かなりさっくり終わらせるつもりでした。
明日は最後の行動選択……の前に、
大会前夜という事で森崎のイベントを少し入れたいと思います。
準決勝は概ね魔理沙と霊夢のターンで、これまでの自由行動が鈴仙のターンだったので、
次は森崎と中山さんのターンになればいいなと思ってます。
それでは、みなさん、本日もお疲れ様でした。
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