キャプテン森崎 Vol. II 〜Super Morisaki!〜
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【楽園の未来】鈴仙奮闘記31【映す試合】

1 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/08/26(水) 00:17:11 ID:???
このスレは、キャプテン森崎のスピンアウト作品で、東方Project(東方サッカー)とのクロスオーバー作品です。
内容は、東方永夜抄の5ボス、鈴仙・優曇華院・イナバがサッカーで師匠を超えるために努力する物語です。
他の森崎板でのスレと被っている要素や、それぞれの原作無視・原作崩壊を起こしている表現。
その他にも誤字脱字や稚拙な状況描写等が多数あるかと思いますが、お目こぼし頂ければ幸いです。

☆前スレ☆
【影の役者】鈴仙奮闘記30【天才の相棒】
http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1435582878/
☆過去ログ・攻略ページ(キャプテン森崎まとめ@Wiki内)☆
http://www32.atwiki.jp/morosaki/pages/104.html

☆あらすじ☆
ある日突然幻想郷にやって来た外来人、アラン・パスカルと中山政男との出会いにより、
師匠、八意永琳に並ぶ選手になると決心した鈴仙・優曇華院・イナバ。

全幻想郷代表選抜大会で活躍し、代表メンバーの一員となる事を夢見てきた鈴仙はある日、
自身が『プロジェクト・カウンターハクレイ』のキャプテン候補に選ばれている事を知る。
それは霊夢や紫達幻想郷に敵対し、以て幻想郷の価値観を覆すという壮大な計画。
更に鈴仙は、全幻想郷代表の下部組織、『リアル・幻想・セブン』の一員として、
乱心した八雲紫と幻想郷を救って欲しいと紫の式・八雲藍から懇願された。

結論を出せず思い悩む鈴仙の心の隙を突く悪しき者も居た。
幻想郷の人心を把握し暗躍する豊聡耳神子とその一派は、ありとあらゆる手段で鈴仙を苦しめる。
幸いにも鈴仙は仲間を信じる事で、彼女達による魔の手を乗り切り準決勝を突破したが、
紫の弱みに付け込み責任を逃れた神子達は未だ潜伏を続け、『ハイパーカンピオーネ』計画の成就を狙う。

そんな中、準決勝第二試合。紅魔スカーレットムーンズ対博麗連合2015の対戦が幕を開けた。
総合力と大技で押し切り、前半で2点のリードを奪った博麗連合は一見順風満帆。
しかしその影で、キャプテンの霊夢は大きな挫折と劣等感に苦しむ親友・霧雨魔理沙との距離感に悩んでいた。
一方、紅魔スカーレットムーンズは点差を前にしてもますます結束を強め、後半戦でも好プレーを見せる。
――が。体力の消耗を悟った風なパチュリーは、仲間のパスを突然カットして……?

266 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/19(土) 01:51:18 ID:uD2ygJ66
★花果子念報情報@→ ハートK ★
K・Q→相手チームのスターティングオーダーが判明
<博麗連合2015 予想スターティングフォーメーション>
−−@−− @森崎
−−A−− A玄爺
B−D−C B天子 D萃香 C中里
−−−−−
E−I−G E衣玖 I霊夢 Gアリス 
−−−−−
−−−J− J針妙丸  
F−H−− F小町 H魔理沙
博麗連合2014:4−3−3

★花果子念報情報A→ ダイヤA ★
★花果子念報情報B→ ダイヤ2 ★
→森崎、玄爺の能力値等を公開

選手名  ド ..パ シ ..タ  .カ  ..ブ  せ  総 高/低  ガッツ 才
玄爺   41  43 .41  47  45  49  49  315 1 / 1  700  4

解   説:博麗連合の古参にして一番影の薄い亀プレーヤー。
       能力値的には名無しに毛が生えた程度だが、パワー溢れるタックルや
       亀特有の重厚感を活かしたブロックに優れており、油断できない。
要注意技:ヘビーブロック(1/4でブロック+6)150消費

選手名  ド ..パ シ ..タ  .カ  ..ブ  せ  総 高/低  ガッツ 才
森崎   54  52 .50 ..46  46  46  52  346 2 / 2  850  4 パンチング59、キャッチ57

解   説:突然幻想郷に現れた、常識に囚われないミラクルゴールキーパー。
       そのセーブ力は他の選手よりも群を抜いて強く、超一流のシューターでも不利を強いられる。
       ドリブル突破力も幻想郷トップクラスであるため、FWとしての起用もあり得る。
要注意技:がんばりセービング・改(キャッチ+7)200消費、スキル・一対一+2

267 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/19(土) 01:52:31 ID:uD2ygJ66
慧音「おお……予想フォーメーションが載っているのか、これは助かる」

妹紅「相手がどんな陣形で来るのかを読めていれば、こっちの戦術も立てやすいしね。
――って、またハクレイタイプかぁ。博麗連合は」

パスカル「(ブラジルタイプじゃないのか……?)――この陣形だったら、
J番の針妙丸って子が攻撃のキーになりそうだな」

つかさ「少名針妙丸……。これまであまり見なかった子ですが、一定水準の突破力と決定力が持ち味の選手らしいですね。
博麗連合は、序盤で彼女を使い倒すつもりかもしれません」

ウサギD「ということは、この形のままで、J番の位置に霊夢さんとかが入って来る可能性もある……って事だよね?」

佳歩「(この子。なんとなく、私とポジションが似通ってるような気がする……)」

てゐ「ていうか、この森崎のセーブ力ってマジ? 必殺セーブの威力は置いといても、
全力じゃないパンチングですら佳歩ちゃんの「ラビットテイル」と互角とか、ヤバすぎるよ!」

輝夜「全体的に私を三回りくらい強くした感じよね、この森崎ってヤツ。チートでも使ってるんじゃないの?」

永琳「鬼にでもしごかれた結果か、以前よりも基礎的な競り合い能力を大きく伸ばしているようね。
それに準決勝でも見せた、狂気的な一対一での行動転換。
――他のDFの存在も考慮すると、単にドリブルで突破すれば良い、……という風にもならなさそうかしら」

中山「……俺としては、森崎のオーバーラップが気になります。失敗すればこっちの大チャンスである反面。
型に嵌れば、ただでさえ厄介な博麗連合のフィールダーが、10人から11人になってしまう」

ウサギC「そんなら、姫様もお〜ば〜らっぷすればいいんじゃね?」

輝夜「その手があったか!」

妹紅「ないよ! 頼むから止めてくれよ!? ねぇ!?」

268 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/19(土) 01:58:01 ID:uD2ygJ66
鈴仙「(――皆。流石にこの場はそれぞれなりに、しっかりと考えているみたいね……)」

てゐ達が作ったレジュメは、チームの議論を一歩進める為に効果があった。
ただ絶望するだけでなく、具体的にどの点が絶望的なのか。
どうした点を改善すれば、こちらの有利に持っていけるのか……など。
チームの雰囲気が冷静に傾いていったのを、鈴仙は感じ取っていた。

鈴仙「(――だとしたら。私もこの場で、色々と提案をしなくちゃいけない。
以上の事実を知った上で、試合開始時はどの様な布陣で攻めるべきなのか。
とりあえずは、選手を当てはめていくところだけど―――どうしようかな)」

そのため、鈴仙も具体的な布陣を決定するにあたり、陣形について提案をしようと考える。
4−3−3のハクレイタイプを駆使し、恐らくは積極的な攻勢に当たるであろう博麗連合。
それに対し、永遠亭ルナティックスはどう立ち向かうべきか。
こちらも手数を増やし、乱打戦を目指すか。それともカウンターの布陣を敷き、確実なチャンスを狙うか。
あるいは中盤を数で支配し、ボールキープ率での勝負に回るか。もしくは勝ち目の無い中盤を放棄してしまうか。
様々な選択肢と可能性が脳裏に浮かぶ中――鈴仙はこう言った。

A:「4−4−2で、バランス良く人を配置して、手広く備えましょう!」
B:「4−3−3で、攻め手を増やして、森崎や敵のDFを兎に角疲弊させるのよ!」
C:「5−3−2で、DFに人数を掛けて、敵の攻撃を確実に防げるようにしましょう!」
D:「5−4−1で、中盤と最終ラインを厚くして、攻勢に出るべきチャンスを見計っていきましょう!」
E:「3−5−2で、霊夢の能力に対抗するべく、中盤を熱くして数で封殺するのよ!」
F:「3−2−4ね。中盤はいっそ放棄して、ドリブルでもシュートでも、とにかく手数を特化させましょう!」
G:その他 自由選択枠 人数構成だけでなく、具体的なフォーメーション案がありましたらどうぞ。


先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*博麗連合の能力値等が、一部開示されました。

269 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/19(土) 01:59:24 ID:???
――と、いったところで今日の更新はここまでです。
皆さま、本日もお疲れ様でした。

270 :森崎名無しさん:2015/09/19(土) 01:59:46 ID:IwHDiIF2
G
−H−F− H鈴仙 F佳歩
−−−−− 
−−J−− Jパスカル
G−−−E Gてゐ E永琳
−−I−− I中山
−CBA− C妹紅 B慧音 A霞
−−D−− Dつかさ
−−@−− @輝夜

前回とおんなじだけど、これで大体は対策できてるはず

271 :森崎名無しさん:2015/09/19(土) 10:50:57 ID:???
カメェェェーッ!という呪文を唱えたら玄爺の能力が見えるようになったのだ

272 :森崎名無しさん:2015/09/19(土) 16:16:45 ID:???
よく見たら攻撃特化、人数足りてないな

273 :森崎名無しさん:2015/09/19(土) 16:36:52 ID:x9MtQTrQ
G
−H−F− H鈴仙 F佳歩
−−−−− 
G−−−A Gてゐ A霞
−J−E− Jパスカル E永琳
−−−−− 
−CIB− C妹紅 I中山 B慧音 
−−D−− Dつかさ
−−@−− @輝夜

霞は守備に回すよりパスを生かせる位置に。
基本は打たせる前に止める。
中盤の中央はある程度仕方ないにしてもサイドは好きにさせない。
攻撃も両サイドを使う。
妹紅は小町対策。

274 :森崎名無しさん:2015/09/19(土) 16:37:12 ID:gME5Nr5U
A

275 :森崎名無しさん:2015/09/19(土) 17:21:24 ID:LhxZWtbs
G
−H−F− H鈴仙 F佳歩
−−−−− 
−−J−− Jパスカル
G−−−E Gてゐ E永琳
−−I−− I中山
−CBA− C妹紅 B慧音 A霞
−−D−− Dつかさ
−−@−− @輝夜

276 :森崎名無しさん:2015/09/19(土) 18:01:55 ID:???

−H−−− Hファンバステン
−−−I− Iマルコ(ファンタジスタ)
−−F−− Fシンプソン(LOSTMAN)
J−−−G Jロナウド Gコインブラ
−−E−− Eマツモト(LOSTMAN)
C−−−A Cディッテンベルガ A中山
−D−B− Dクスタ B肖
−−@−− @ノイアー

さあ、勝負だ

277 :森崎名無しさん:2015/09/19(土) 18:29:56 ID:???
玄爺は死んだときに地震はなってくるからできればレビテト使える奴がいれば安心
ぶっちゃけ地震以外物理攻撃しかないからナイトのかばう+まもり+ほか瀕死+ボーンメイル+なんかマントみたいなやつ(名前忘れた)
で完封できるからナイトは絶対必須、あとはブリザガ持ちがいれば完璧
つまりフォーメーションは

ナイト(対物理要員)、吟遊詩人(レクイエム)×2、時魔導士(レビテト)
で挑めば多分勝てるはず。念のため白魔法のアビリティがあればなおやりやすいかと

チキンナイフ+なにかで二刀流サンダガ乱れうちで瞬殺できるオメガや
バーサク+ゴーレム+ブリンク+サンゴの指輪で完封できる神龍に比べて用意するものがめんどくさい
のって明らかにヤバいでしょこの亀


・・・あれっ、ゲーム違う?

278 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/19(土) 21:59:05 ID:???
こんばんは、今日も更新していきます。
>>271
謎の向日葵仮面さん凄いですね
>>276
メンバーは師匠が工面できそうなので良いとしても、せめて鈴仙をどこかに出してあげてください…w
>>277
FF5は初見だと勝ち目が無さそうに見えても、攻略法を見つけたら楽勝…というボスが多いですよね。
もちろん私は初見殺しさせられまくりました。

279 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/19(土) 22:00:33 ID:???
G>>270

鈴仙「……あの、皆。私に今日の陣形について、案があるんだけど――」

鈴仙は提案を頭の中で整理しながら立ち上がり、あらかじめ用意してあったホワイトボードに陣形を書き込んでいく。

永遠亭ルナティックス:4−4−2
−H−F− H鈴仙 F佳歩
−−−−− 
−−J−− Jパスカル
G−−−E Gてゐ E永琳
−−I−− I中山
−CBA− C妹紅 B慧音 A霞
−−D−− Dつかさ
−−@−− @輝夜

鈴仙「……これ、実は前の試合の後半戦とおんなじですけど。この布陣で行くのはどうでしょうか」

鈴仙が提示したのはオーソドックスな4−4−2の陣形。
鈴仙と佳歩のツートップに、パスカルをトップ下に置いたダイヤモンド型の中盤。
サイドよりも中央、ペナルティエリア寄りに密集させた最終ラインの布陣は、
先の大会準決勝戦、聖徳ホウリューズの後半戦でルナティックスが取ったものと同じだった。

永琳「ふむ……。けれど、この4−4−2という陣形で、そしてこの布陣となると。
前半戦としては、まずは相手――博麗連合の動きを様子見。
速攻しシュート数を増やす事も、もしくは遅攻しカウンターをかける事も狙わず、
相手の攻め方に応じ、柔軟に攻守を切り替えていく。……と、言う戦い方を想定しているのかしら?」

鈴仙「は、はい。えっと……(師匠はつまり、何か個別の行動方針とか、マークの設定は必要無いのか?
――と、いう事について聞いているのよね、きっと。うーん、どうかしら……・。
確かに実際の試合での指示やサインだけじゃあ間に合わない事もあるから、多少は必要かもだけど。
だからと言って、色々決め過ぎるのも、柔軟な対応の邪魔になるかもしれないし……)」

280 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/19(土) 22:02:38 ID:uD2ygJ66
チームからは布陣自体について、反対の声は出なかったが、
代わりに永琳から、大まかな動きやマークに関する質問があった。
――鈴仙は少し考えて、こう答える事にした。

A:「――はい、その通りです。状況に応じて臨機応変に対応してもらいます」
B:「霞には積極的に上がって貰い、オーバーラップからのパスを活かします」
C:「てゐには積極的に上がって貰い、『インビジブルデューパー』などを撃つチャンスを狙います」
D:「パスカル君には高いタックル力を活かし、霊夢へのマーカーとしても活躍して貰います」
E:「手数と得点チャンスを増やすため、中山さんには積極的に攻撃参加して貰います」
F:その他 自由選択枠 B+C、B+C+D+E など、A以外については複数選択も可能です。


先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

281 :森崎名無しさん:2015/09/19(土) 22:09:40 ID:7rAcgi3k
C

282 :森崎名無しさん:2015/09/19(土) 22:14:12 ID:Tt5Bvvdg
C

283 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/19(土) 22:55:14 ID:uD2ygJ66
C:「てゐには積極的に上がって貰い、『インビジブルデューパー』などを撃つチャンスを狙います」

鈴仙「――基本的には、その通り。皆には臨機応変に対応して貰うべきと思います。
ですが、森崎と対峙し。そして点を取る為にはひとつ、必要な事があると考えます」

永琳「……と、言うと?」

鈴仙「はい。それは――てゐに上がって貰う事です」

てゐ「言うと思った。……『インビジブルデューパー』や、『真実の友情』を果敢に狙って行くんだね」

おどけたようにそう言ったてゐに対し、鈴仙は頷きながら続ける。

鈴仙「新聞での情報が正しければ。
森崎有三が全力を出した際のセーブ力は、お師匠様の『爆宙アポロ』をも五分以上で防ぐ程。
そんな規格外のゴールキーパーから点を奪うには、方法が二つしかありません。
一つは手数を増やす事で、体力を消耗させて疲労した所を撃つ方法。そしてもう一つは――」

中山「規格外のゴールキーパーをも上回る、超規格外のシュートで対抗する事……か。
成程、確かに鈴仙さん達の『インビジブルデューパー』ならば、森崎とも五分以上に戦えるし、
佳歩を交えた『真実の友情』を防ぐとなれば、流石の森崎でも全力以上を出さなくては
――いや、全力以上を出してもなお、森崎が不利となるだろうしな。あながち、間違った提案ではない」

パスカル「――勿論、相手も全力でそれを警戒して来るだろうけどな」

つかさ「強烈なカウンターシュート――『四天王奥義・三歩壊廃』を持つ伊吹萃香さんの存在も怖いです。
ですが……そうしたリスクに怯えている隙は無いと思います」

佳歩「も、もしも『真実の友情』を出す場合は、私も頑張りますっ!!」

妹紅「それにてゐだったら『インビジブルデューパー』以外にも、必殺パスで普通にアシストを演出したり、
『ロビングシュート』で相手の不意を突いて決めに行く事も出来るしね。良いんじゃないかな?」

284 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/19(土) 22:57:00 ID:uD2ygJ66
幸いにも、鈴仙の提案はすんなりと聞き入れてくれた。
勇儀の『零歩必殺嵐』や、レミリアの『バイシクルレッドサン』をも防いだ森崎の守備力の高さは全員共通の理解であり。
それらのシュートにも見劣りしない鈴仙達の『インビジブルデューパー』や、
それらのシュートをも超えた、間違い無く幻想郷一の威力を誇る『真実の友情』に対して、
永琳を含めたチームメイト全員が、希望を抱いていた事は間違い無かった。

鈴仙「(うん。それだけに私達の――てゐと佳歩との連携が、この試合において重要になって来るのよね。
何時にも増して責任重大だけど……頑張らなくっちゃ)」

そんな雰囲気を何となく感じ取った鈴仙は、作戦が受け入れられた事に喜ばず、
むしろ一層の覚悟と責任を抱きながら、厳粛に大きく頷いた。

*試合において、てゐが攻撃意識を高く持つ事になりました。

285 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/19(土) 23:03:00 ID:uD2ygJ66
永琳「……さて。作戦について他に離すべき事はあったかしら?
無ければ、永遠亭での事前ミーティングは終えて。
スタジアムに向かうまでの僅かな時間は、一旦自由行動にしたいと思うのだけれど」

輝夜「細かい位置の調節とか、やりたいんだったら今しかないわよ! 例えば妹紅をトイレ掃除当番にするとか」

妹紅「全然細かくねぇよ! いい加減にしろ! というかもはやサッカー関係ないじゃんそれ!?」

慧音「(この二人は何時からこんな漫才コンビみたくなったんだろうか……。解せないな……)」

鈴仙「(姫様と妹紅がなんか色々言い合ってるけれど。
――さて、どうしよう。他に細かい微調整とか、何かする事は無かったかな……?)」


A:「(……うん。これで問題ない。特に言うべき事はないわね)」
B:「……ここについては、こうしましょう」(自由選択枠)

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*Bについては、細かい修正(配置の入れ替え、ウイングの設定など)及びマークの設定のみにしてください。
 大きな修正(例:4−3−3を5−3−2の陣形にする等、これまでの選択を覆すような修正)及び、
 詳細かつ具体的な指示(例:霊夢が来たらバックパス、アリスだったらドリブル突破するようにする…など)は出来ません。

286 :森崎名無しさん:2015/09/19(土) 23:03:38 ID:IwHDiIF2


287 :森崎名無しさん:2015/09/19(土) 23:06:33 ID:7rAcgi3k
A

288 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/19(土) 23:13:29 ID:uD2ygJ66
A:「(……うん。これで問題ない。特に言うべき事はないわね)」

鈴仙「(やるべきの事はやった。人事を尽くして天命を待つ、とは良く言うけれど。
後はその通り。試合開始までに疲れないように、モチベーションを維持しておく位……かな)

妹紅と輝夜が相変わらず実の無い言い争いを繰り返す以外に鈴仙を含めチームメイトの方から意見は出ず。
永琳もその雰囲気を感じ取ったのか、入場前のミーティングを一旦切って自由時間を設けた。

永遠亭ルナティックス:4−3−3
−−H−J H鈴仙 980/970 Jパスカル 840/840
F−−−− F佳歩 800/800
−−−−−
G−I−E Gてゐ 680/680 I中山 820/820 E永琳 900/900
−−−−− 
−BDC− B妹紅 910/910 D慧音 750/750 C霞 640/640
−−A−− Aつかさ 790/790
−−@−− @輝夜 730/730

鈴仙「(――多分、決勝前のミーティングは決意表明とか、そんなモチベーションを高め合う雰囲気になるでしょうし。
他愛の無い話をするんだったら、今のうちにやっといた方が良いかしら……?)」

周囲のメンバーが荷づくりを始めたり、改めて試合の緊張をほぐそうとしている中、
鈴仙もまた同様に手持ち無沙汰な風になり、誰か話し相手を求める事にした。

A:メンバーと会話する(選択肢の後に話しかけたいキャラを明記してください。例:A 輝夜)
B:特に何もない。出発の時を待つ。
C:その他 自由選択枠

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*あと2回まで行動できます。
*いつもより行動可能回数が1回少なく、観客席での交流が出来ませんが、ご了承ください。

289 :森崎名無しさん:2015/09/19(土) 23:15:41 ID:x9MtQTrQ
A 慧音

290 :森崎名無しさん:2015/09/19(土) 23:21:30 ID:IwHDiIF2
A輝夜

291 :森崎名無しさん:2015/09/19(土) 23:27:07 ID:7rAcgi3k
A輝夜

292 :森崎名無しさん:2015/09/19(土) 23:54:24 ID:???
いつの間にか4−3−3になってる
これも鈴仙って奴の仕業なんだ

293 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/19(土) 23:56:24 ID:uD2ygJ66
A輝夜

鈴仙「あ、姫様……」

輝夜「ん。どーしたのよイナバ、そんな暗い顔して。ひょっとして、緊張してる?」

鈴仙「まあ、はい。……姫様はいつも通りですね」

輝夜「当たり前よ。私はこう見えても色んな修羅場を潜り抜けてるからね。
今更こんなサッカーの試合で緊張する方がおかしいのよ!」

鈴仙「(うーん。そうは言いつつ、いざ試合で必殺シュートが飛んで来ると大慌てしそうだけど。
……まぁ、それは今日に始まった話じゃないし。ぶれなさという意味では、信頼できる……のかな?)」

鈴仙はこれから遠足に行く子どものように天真爛漫な笑顔をした輝夜に対し、こう言った。

A:「すみません。少し話し相手になって頂きたくって……」雑談する。
B:「姫様。今日の試合、ファンの皆さんもきっと期待していますよ!」カグヤファンについて話す。
C:「姫様とあの森崎って、なんか似てませんか?」森崎について話す。
D:難題「しゃべるボール」を手渡す。
E:アイテム「焼き芋」を手渡す。
F:その他 自由選択枠

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

294 :森崎名無しさん:2015/09/19(土) 23:58:27 ID:IwHDiIF2


295 :森崎名無しさん:2015/09/20(日) 00:01:16 ID:OmUvO9b6
D

296 :森崎名無しさん:2015/09/20(日) 00:01:36 ID:???
>B:「姫様。今日の試合、ファンの皆さんもきっと期待していますよ!」カグヤファンについて話す。
期待(笑)

297 :森崎名無しさん:2015/09/20(日) 00:04:09 ID:???
姫様の新たな相棒、ボール君
てっきり姫様の相棒はポスト君になると思ったんだが

298 :森崎名無しさん:2015/09/20(日) 00:11:22 ID:???
鈴仙「さあ、貴方が正しいと言った主の下へいきなさい」
ボール「ヒョットシテネニモッテル?」

299 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/20(日) 00:31:04 ID:dQNJ5iYo
D:難題「しゃべるボール」を手渡す。

鈴仙「あ、そう言えば」

鈴仙は思い出したという風に手を叩き、良い機会と思って自室へ戻り、
古びてボロボロになったボールを輝夜に手渡した。

輝夜「……何のつもりかしら、これは?」

勿論、鈴仙のその唐突な行為に流石の輝夜も訝しむが、
彼女の鈴仙に対する怪訝な視線はすぐに収まった。何故なら。

ボール「カグヤ キミハマチガッテイルヨ ブローリンガ タダシイヨ」

輝夜「き、きぃぇぁぁぁぁああっ! 喋ったー! マジで!?」

鈴仙「あはは……やっぱり、これってそうですよね」

輝夜の手元に置かれたボールは早速、意味ありげな言葉を紡ぎ始める。
その内容の是非はさておいて、これは幻想郷においてもそこそこレベルの怪異だった。

輝夜「ふーん。捨てられたボールの怨念が、こいつを拾ってやって、
練習してあげた事によって適度に取り除かれて……。
そんでもって、コミュニケーション可能な付喪神化したとか。そんな感じの現象かしらねー」

鈴仙「付喪神って言ったら、捨てた持ち主に悪さをするとか言いますけど。
大丈夫ですかね、こんなの持ってて……」

輝夜「このままボロボロの状態で放置してたら、そんな風になってたかもしれないけど。
――ま、大丈夫なんじゃない?」

300 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/20(日) 00:34:17 ID:dQNJ5iYo
博麗の巫女よりも適当な解釈を垂れる輝夜だったが、
ボールが喋った経緯についてはあながち間違っていないような気もする。

輝夜「――で。これを私に見せたって事は。
難題の一つとして、これを私に献上する……っていう意味で捉えて良かったわね?」

鈴仙「はい、お願いします」

鈴仙は頭を下げて、輝夜にボールを引き渡した。
ボールが若干寂しげに「レイセン キミハマチガッテイルヨ」と言っていたのが心を締め付けたが、
輝夜もきっと、自身に与えられた宝物は大事にする事だろう。……たぶん。

輝夜「イナバにしてもご苦労さん。こんなん見つかる筈無いって思ってたのに、良く見つけて来たわね」

鈴仙「いやー。本当に苦労しましたよ。無縁塚の奥地まで入ったり、練習を繰り返したり……。
でも、今考えてみたら、それがまた私の力になってるような気もします」

労いの言葉を受けながら、鈴仙は同時に自身の確かな成長も実感していた。
しゃべるボールを手に入れる為に。また、喋るようになるまで使い続けた労力は。
改めて振り返ると、それもまた自身がここまでたどり着く為には欠かせぬ試練だったのだと、今の鈴仙には思えた。

*鈴仙のドリブルが+1、パスが+1されました。
*輝夜の評価値が大きく上がりました。

301 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/20(日) 00:36:28 ID:dQNJ5iYo

鈴仙「――あれ? 今見たら、さっき決めた布陣と別な陣形がホワイトボードに書いてあるんだけど。
やだなあ、ボケかしら……。今、きちんと直しておいたから、確認をお願いね。
――さて。皆と話せる時間も残り少ないみたいだけど……?」

(参考:今のルナティックスフォーメーション)
永遠亭ルナティックス:4−4−2
−F−H− H鈴仙 980/980 F佳歩 800/800
−−−−− 
−−J−− Jパスカル 840/840
G−−−E Gてゐ 680/680  E永琳 900/900
−−I−− I中山 820/820
−BDC− B妹紅 910/910 D慧音 750/750 C霞 640/640
−−A−− Aつかさ 790/790
−−@−− @輝夜 730/730

A:メンバーと会話する(選択肢の後に話しかけたいキャラを明記してください。例:A 輝夜)
B:特に何もない。出発の時を待つ。
C:その他 自由選択枠

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

*あと1回まで行動できます。
*>>292さん、陣形の間違いについてご指摘頂きありがとうございました(汗)

302 :森崎名無しさん:2015/09/20(日) 00:37:08 ID:???
控えウサギたちのコーチ
姫様への突っ込み役
しゃべることはできるから姫様と一緒にゲーム実況動画をつくる

まだまだ、ボール君の出番はありそう

303 :森崎名無しさん:2015/09/20(日) 00:38:23 ID:dnFWs3fo
A 中山

304 :森崎名無しさん:2015/09/20(日) 00:39:05 ID:OmUvO9b6
A 慧音

305 :森崎名無しさん:2015/09/20(日) 00:57:15 ID:W9evGbOA
A 中山

306 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/20(日) 01:07:31 ID:dQNJ5iYo
A 中山

鈴仙「……ねぇ、中山さん」

中山「――どうした、鈴仙さん。やはり緊張しているようだが」

鈴仙「やはりって何よ、やはりって。……そう言う中山さんは、余裕そうだけどね」

中山「まさか、俺こそ内心では冷や汗ダラダラさ。果たして俺の力は森崎や、霊夢さんに通用するのか。
俺がここまで切り開いて来た道は、間違いでは無かったか。……そんな他愛の無い不安で一杯だよ。
だけど、それを表に出しては、皆まで同じ気持ちにさせてしまう。
知ってたかい? サッカー選手は、感情を操る職業なんだよ」

鈴仙「(感情を操る職業……ねぇ。まるで人里で流行りの易者さんみたいな事を言うわね。
まあ、中山さんのこの芯の強さは、易なんかよりも不確かな物でも無く、紛れも無い本物なんでしょうけど。
――さてと。中山さんとはどんな事を話そうかなぁ……?)」

A:「あはは……ごめん。何となく、お喋りしてないと落ち着かなくて」雑談する。
B:「いよいよ森崎との対戦ね……!」森崎について話す。
C:「中山さん。何か悩んでたりとかって……してないわよね」中山の悩みについて聞く。
D:アイテム「焼き芋」を手渡す。
E:その他 自由選択枠


先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。


307 :森崎名無しさん:2015/09/20(日) 01:09:04 ID:dnFWs3fo


308 :森崎名無しさん:2015/09/20(日) 01:17:18 ID:F2tLGg4k
C

309 :森崎名無しさん:2015/09/20(日) 01:22:27 ID:9KYresWo


310 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/20(日) 01:46:18 ID:???
B:「いよいよ森崎との対戦ね……!」森崎について話す。

鈴仙「――いよいよ、森崎との対戦ね……!」

中山「! ……ああ、そうだな」

鈴仙の予想通り、中山は森崎というキーワードに対し敏感に反応した。
当然鈴仙としても度々凄い噂を何度も聞く森崎と対戦する事は、不安ばかりでなく楽しみでもあったが。
そんな凄い噂を嬉々として語る中山が、今日の試合をどれだけ楽しみにしているかは聞くまでも無い。

中山「鈴仙さん、きっと君も耳にタコが出来る位聞いたと思うが敢えて言う。
森崎は本当に凄い選手だ。才能やセンスこそ、一握りの一流からしたら圧倒的に欠けているが、
それを補って余りある気迫と負けん気。そして狡賢さと発想力にも長けている」

鈴仙「……試合中は、森崎の奇策に引っかかるな、って事よね」

中山「その通りだ。挑発や罵倒、オーバーラップ程度は可愛い部類で、
森崎はともすればフィールドで寝釈迦ポーズを取ったり、ゴールバーで懸垂をしたり。
本人曰くだが、タイムマシンで過去に戻ったり、儀式をして竜巻を起こした事すらあるらしい」

鈴仙「(……えっと。その森崎ってのは早苗のお兄さんか何か……?)」

話題が森崎の奇行に飛んだ辺りで、その常識に囚われなさっぷりに頭が痛くなるも。
しかしそれが改めて、森崎有三という選手の底知れなさを演出している。
彼は決してただの小物では無いし、単なる天才とかエリートとか英雄だとか、そう言ったものでもない。
会話の終わり際。中山がポツリと、しかし重々しく残した忠言は、鈴仙の耳に何時までも残った。

中山「……霊夢さんを英雄に例えるとすると、森崎は狂王だ。
――鈴仙さん。決してどんな事が起きようと、あいつだけは舐めて掛からない方が良いぞ」

*中山の評価値が上がりました。
*鈴仙は森崎の奇行に耐性ができ、試合中森崎が奇行を行って来た場合に悪い影響を受ける確率が減りました。

311 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/20(日) 01:56:17 ID:???
……と、言ったところで今日はここまでです。
明日は一つ選択と無判定シーンを挟んだのち、
いよいよ決勝戦に入る事が出来ればいいな…と思っています。

>>296
一体何を期待しているんですかね…
>>297-298
ポスト君とはもう二、三本程度と仲良くなってますから…(ブルノ、レナート、アモロ等)。
しかしこう考えると姫様はやはりファンや相棒が多いですね。アリスさんが嫉妬しそうです。

それでは、皆様、本日もお疲れ様でした。

312 :森崎名無しさん:2015/09/20(日) 01:56:41 ID:???
なるほど、話を聞いて耐性ができるなら
中山さんは奇行をされても動揺しないということかなぁ、
森崎ならそれでも裏をかきそうでもあるがw

313 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/20(日) 12:08:00 ID:???
こんにちは。今日は時間があったので、選択肢のところまで今から更新します。
>>312
まあ、確率が下がるというだけですのでw
森崎には姫様にも負けない常識に囚われなさを発揮して欲しいと思います。

314 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/20(日) 12:09:25 ID:???

輝夜「さ、そろそろ時間よ皆! バナナはおやつに入んないんだからね!」

鈴仙「姫様、遠足に行くんじゃないんですよ。もっと緊張感を持ってください!」

パスカル「なに。決勝の大舞台でここまで緊張しないゴールキーパーも、逆に頼もしいじゃないか」

――そうして、時間となった。
玄関に集まった永遠亭ルナティックスのメンバーは、緊張をほぐす為の軽い談笑を楽しみつつ、
そのまま徒歩で妖怪の山モリヤスタジアムへと向かう。
長い距離ではあったが、妖怪や人間とすれ違う事は殆ど無く。
恐らく、その全てが今日の決勝戦を観戦しに、既に出払って居る事が推察された。


〜妖怪の山モリヤスタジアム・エントランス〜

ワイワイ、ガヤガヤ……

佳歩「う。うわぁ……凄い人だかりです。今までとは、比べものにはならない位……!」

慧音「人間や妖怪、神々や亡霊までもが集まっているな。
地平線が人で埋め尽くされている光景なんて、私は始めて見たぞ」

鈴仙「(狭いスタジアム中に萃まる、雑多だけど膨大な感情のエネルギー。
これが……サッカー。これが……中山さんやパスカル君。森崎達にとっての戦場……)」

そしてその推察通り、スタジアムは幻想郷や冥界、旧地獄に魔界など。
様々な種類の人間や妖怪達が一同に会していた。
何千種類もの気質や波長が入り乱れて混じり合うその光景は、
さながら大魔術を行う為の壮大なサバトか何かのようにすら鈴仙には思えた。
――と、そんな中。鈴仙の耳に、元気だが優しげで、温もりのある女性の声が聞こえて来た。

315 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/20(日) 12:10:26 ID:???
星「おーいっ、鈴仙! それにルナティックスの皆さんも!」

タタタッ…

ナズーリン「ご主人、こんな人ごみを走ると危ないよ。転んで宝塔を無くしてしまうかも……って」

星「うっきゃーっ!?」

ドンガラバッターン! ポーンッ。 ……パシッ。

鈴仙「……応援に来てくれたのね、星。ありがと」

星「たはは……いきなりカッコ悪い所をお見せしましたね。
――鈴仙、今日の試合は貪欲にゴールを狙って行くんですよ」

放り投げられた宝塔を器用にキャッチして手渡しつつ、鈴仙は星の声援に優しく応えた。
後ろには彼女の従者であるナズーリンを始め、星が在籍する命蓮寺の門徒が揃って
スタジアムへの入場を並んで待っており、にこやかに会釈をしてくれた。

ナズーリン「命蓮寺の面々と、それに私自身にも。君には感謝してもし足りない恩があるからね。
今日の試合は、全力で応援させて貰うよ」

鈴仙「……ええ。今日の試合、楽しみにしててね」

――恩を恩で返す彼女達の流儀に対し、鈴仙は心強さを感じた。

316 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/20(日) 12:11:41 ID:???
幽々子「………あら〜。今日の試合、頑張ってね」

鈴仙「幽々子さん、応援ありがとうございます。あの、その……」

幽々子「妖夢はあれから、全く音沙汰が無いわ」

従者を引き連れず独りで試合観戦に臨む幽々子の姿は、どこか寂しげであるように鈴仙には思えた。
勿論底の知れない彼女は、表面的な顔色や口調でそれを悟られないよう振る舞うが、
妖夢を良く知る友人であった鈴仙には、僅かにその感情を見せてくれた。

幽々子「――この試合を機に、幻想郷は大きく変わるわ。それが良い方向か、悪い方向かは分からないけれど。
だけど。……貴女だけは、そんな変わりゆく幻想を愛してあげてね」

鈴仙「……?」

列がはけ、幽々子が受付へと向かう直前。彼女はそんな呟きを残した。
その内容は普段の彼女らしく抽象的で曖昧で、誰に宛てて寄せられた言葉であるかすら不明だったが。
しかしその言葉は真実味を伴って、鈴仙の心の底に残っていった。


317 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/20(日) 12:15:38 ID:???
穣子「あっ! れいせ〜ん! きたよ〜〜!」

静葉「やっぱり、挨拶だけじゃあ名残惜しくって。……家財を質に入れてまで、応援に来たわ」

反町「(うう、今月も赤字だァ……)」

鈴仙「(家財を質に入れないと、チケットすら買えないんだ……。結構安かった気もするけど)」

ウサギが書いてある旗を振りながら、穣子は鈴仙に再度エールを送ってくれた。
元々妖怪の山麓に在住する彼女達にとって、モリヤスタジアムへ観戦に行くのは容易だった。
……観戦する為のチケット代等を払えるかについては、困難もあったが。


矢車「お前、今俺を笑ったな?」

里人A「ひ、ひいいいっ!? 笑ってませーんっ! 俺達はただ談笑していただけで……」

矢車「談笑、だと……? ――ま、眩しいんだよ、お前は!!」

さとり「勇儀さん、ボディに一発入れといてください」

勇儀「ウス!」

グワッ、ドゴオオオオッ!

矢車「ぐわーーーーーっ!」

空「ほら見てお燐! あれが等速直線運動って言うんだよ!
矢車さんが一定の加速度で移動してるから、グラフを使えば変位だって一発で分かるよ!」

お燐「それは文系なあたいへの嫌がらせかい? ……っと、あ。病院のお姉さんだ〜。がんばれ〜」

318 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/20(日) 12:16:53 ID:???
鈴仙「お疲れさま、お燐。……相変わらずあんたの所はマイペースねぇ。あんた含めて」

地霊殿サブタイレイニアンローゼスのメンバーもまた、チームで試合観戦へと向かっていた。
消し飛ぶ矢車を尻目に、どんな局面でも変わらぬ彼女達旧地獄の住民の騒ぎっぷりに辟易としつつも。

さとり「ふふ……」

鈴仙「(さとりさん、笑ってる。いつもは陰険なジト目しかしてない癖に……)」

さとり「――そこ。心の声が五月蠅いですよ」

鈴仙「しゃ、喋ってないのに理不尽っ!?」

――変わる事の無い彼女達の気楽さに、ほんの少し妬ましさを感じる鈴仙だった。


パチュリー「……残念ね。決勝では感動的な師弟対決をしたかったのだけれど」

鈴仙「私も残念です(パチュリーさんの言う「感動的な」ってのが、どんなのか気になるけどね……)」

レミリア「私には貴女達が通る運命がとっくに見えてるんだけど。
それを言ったらツマラナイから敢えて隠しといてあげるわ」

咲夜「あの、お嬢様。今日の試合がどうなるか分からないのなら、先にそう仰った方が……」

レミリア「う、うるさいわね! ……オホン。兎に角、今日の試合、期待してるわ」

鈴仙「はい、ありがとうございます」

319 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/20(日) 12:18:00 ID:???
レミリア「ま、私としては霊夢にも活躍して欲しいんだけどね。どっちを応援するか、本当に悩ましい試合だわ」

鈴仙達が控室に入る前、最後に声を掛けてくれたのはパチュリーとレミリアを中心とする、
紅魔スカーレットムーンズのメンバーだった。
後一歩で惜しくも決勝戦を逃れた彼女達だったが、それに対する悔しさ等の感情は既にない。
負の感情を引きずるよりも、新たな楽しさに夢中になるべきだ。
それはレミリアらしい、ある意味では潔い強者の理論だった。


――そして、鈴仙以外にもかつてのライバルと交流を深める者も居た。

チルノ「おい、そこのノッポ兎! あたいの弟子を名乗るからには、絶対負けんじゃないわよ!
白黒の『ファイナルスパーク』なんて、全然大した事無いに決まってるんだから!」

つかさ「――勿論よ。貴女から教えて貰ったガッツの力で、どんなシュートも防いでみせるから」


里人@「慧音さん、妹紅さん。貴女がたも頑張ってください。
貴女は永遠亭ルナティックスの頼れる壁であると同時に、我ら人里の住民にとっても希望の星なのですから」

慧音「勿論だ。……子ども達の希望となれるよう、精進する(――とは言うが。
今日の対戦相手はこれまで以上の強敵。果たして、今の私の力でどこまで行けるか……)」

妹紅「竹林でならず者同然の生活をしていた私に職と立場を与えてくれたのは、
人里の皆の理解と協力もあってこそ。今日は、恩返しのつもりで試合に臨みますよ」

慧音「(妹紅は妹紅で、凄い優等生的な台詞を喋っているが……。
――人里の皆に、普段の妹紅と姫君との会話を聞かせたらどう思うだろうか)」

320 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/20(日) 12:21:40 ID:???

カグヤファン「カグヤ カグヤ カグヤ カグヤ」

輝夜「だーーーっ! アンタ達は一体私の何だって言うのよ!? 私が一体何か悪い事をしたって言うの!?」

カグヤファン「おれならとれたな」

輝夜「何を!?」

カグヤファン「サイクロンでこい! カグヤ!!」

輝夜「撃てないよ!! 通用しないドライブシュートすら撃てないよっ!?」

ボール「カグヤ キミハマチガッテイルヨ ブルノガ タダシイヨ」

輝夜「間違いしかないよっ! ブルノさんとか、存在自体が間違いだよ!?」

てゐ「あのー、お師匠様。姫が嫌がってるんですけど、放置して良いんですかい……?」

永琳「……輝夜にも、良いお友達が出来たみたいで。
私としては寂しいけれど、下手に保護者が干渉する訳にもいかないし…」

佳歩「(こ、この方……! 人の心の機敏をイマイチ分かり切っていない……!?)」

321 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/20(日) 12:22:50 ID:???

来生「ヒャッホーーーっ!」

スーッ、トン。ツーーーーーーッ

ウサギC「す、すごい……! あのひと、ぼーるにのってどりぶるしてる……!」

ウサギD「す、凄いかなぁ……?」

ヘルナンデス「(くそっ。どうしてキスギはああも小さい女の子にモテるんだ。うらやまし……いや。ダメだ。
これ以上その事を考えたら、俺が、俺で無くなってしまうような。そんな気がする……!)」


ピエール「……はてさて。本当に面白い場所だな、ここは」

パスカル「ああ。練習設備や環境は正直、クラブチームよりは劣ってはいるが。
――それでも、ここで過ごした半年は俺にとっていい刺激になったと思う」

早苗「ピエールさんっ! お喋りしてないで手伝ってくださーい! 人手アンド人手が足りないんです〜っ!」

ピエール「ああ分かった、すぐ行く!」

タッ……

パスカル「(――確かピエールって、守矢みらくるずのサッカーの助っ人として呼ばれたんだったよな。
――何で試合が終わったのに、普通にボランティアとして働いてもいるんだ……?)」

諏訪子「(いやぁ、ピエール君って人選は結果的に絶妙だったねぇ。
サッカーの実力は勿論だけど、お人好しだから雑用とかでもこき使い易いし)」

322 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/20(日) 12:24:13 ID:???
藍「あれ、君。良いスカウターを持っているね。自分で作ったのかい?」

霞「えっと、その……(これって、藍さんがかつて爆発させたスカウターを改造したんだったっけ。
怒られないかなぁ……)」

中山「――ああ、これは河童のバザーで売っていたのですよ」

藍「ほう、河童の……(彼が中山政男か。噂通りの品行方正な好青年だが……。
――彼は果たして本当に、紫様のおっしゃる通り、幻想郷の秩序を破壊する異変の首謀者なのか?)」

霞「(中山さん、本当に頼りになるなぁ……)」


これまで出会った数多もの幻想郷の人妖が、その結果はどうあれ、
この大会の決勝戦について只ならぬ興味を示していた。
そんな楽園の未来を映すべき、未曽有の大一番たる試合が始まるまで、
時間は一時間と残されていなかった。



〜永遠亭ルナティックス控室〜

永琳「ゲームキャプテンは、今回も鈴仙。貴女に任せるわ」

鈴仙「……はい」

試合開始直前の最終ミーティング。
大まかな陣形や作戦について既に打ち合わせていた鈴仙達永遠亭ルナティックスは、
各選手の動きについて再確認を行い、最後に永琳が従来通り鈴仙をゲームキャプテンとして指名した所で終わった。

323 :森崎名無しさん:2015/09/20(日) 12:25:05 ID:???
カグヤファン「カグヤ カグヤ カグヤ カグヤ」
ドールマン「カグヤのどこかにあたってくれ〜〜っ!」

漫画で発見した期待の(でくの棒的な意味で)大型新人も追加しておきますね

324 :森崎名無しさん:2015/09/20(日) 12:29:41 ID:???
乙です

永琳「あの子が今さらあなたの奇行程度で惑わされるとでも?」
輝夜「それはイナバの経験を過小評価し過ぎね」
てゐ「私達を人間の常識程度でとらえてもらっては困るね。気が遠くなるほどの年月、あの手この手でいたずらしてきたからね」
佳歩「ぷるぷる……」
矢車「あいつ(鈴仙)、やはり地獄を見てきたか……」
中山「……」(同情の眼差し)
ブルノ「俺には敵わないけどな!」

鈴仙「分かってるなら自重してください!」

325 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/20(日) 12:29:48 ID:dQNJ5iYo

輝夜「ホントは私がキャプテンなんだけどね。ゲームキャプテンって言うけど、
イナバなんて実質的キャプテン代理に過ぎないんだからねっ!」

てゐ「はいはい」

負け惜しみなのか自己アピールなのか、どちらにも取れない輝夜の念押しがあり、
チームは入場まで残り15分を持て余すのみとなった。

鈴仙「(……最後に何か、言っておきたい事はあるかな。
――折角私が実質的キャプテンなんだし、
皆を締めるような一言でも言っておいた方が良いわよね。うーん。どうしようかな……)」

微妙に気まずい静寂の中、鈴仙はそれを打ち破るかのように、仲間達に向かってこう言い放った。


A:「よし、いこう、いこうぜ、みんな!」無難に号令をかけるだけにする。
B:「私はまだ弱い。だけど、皆を信じる事ならできる。だからお願い、力を貸して!」ヒロインっぽく。
C:「私達の勝利は確定的に明らか。だから自信を持って全力でぶつかるのよ!」強気にいく。
D:「博麗連合は個々の力は強いけれど、チームワークなら私達の方が上よ!」チームワークを強調。
E:「永遠亭ルナティックス出撃! 月見の準備をするのよ!」敢えて笑いを取る。
F:「幻想郷サッカーの伝統を凌辱するわよ!」凌辱発言!


先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

326 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/20(日) 12:32:18 ID:dQNJ5iYo
…と、いったところで一旦ここまでです。続きは投票が入り次第、また夕方〜夜ごろに再開します。

327 :森崎名無しさん:2015/09/20(日) 12:33:48 ID:+hrKhmNw
A

328 :森崎名無しさん:2015/09/20(日) 12:35:57 ID:OmUvO9b6
D

329 :森崎名無しさん:2015/09/20(日) 12:36:22 ID:l2Ca9lJA


330 :森崎名無しさん:2015/09/20(日) 12:36:54 ID:dnFWs3fo


331 :森崎名無しさん:2015/09/20(日) 12:39:34 ID:IjaMyRbk
やっぱりここはびしっと決めたいよな


332 :森崎名無しさん:2015/09/20(日) 12:40:57 ID:???
更新に気づかずコメントを途中に入れてしまいました、すみませんでした。

333 :森崎名無しさん:2015/09/20(日) 12:41:31 ID:9KYresWo


334 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/21(月) 00:27:11 ID:VL8Z4LzM
こんばんは、本を読んでいたら再開が遅くなりました(汗)
>>323
キャプ森世界だったらヘルナンデスの次くらいに強豪GKだったのに…(泣)
>>324
乙ありがとうございます。
確かに言われてみれば鈴仙も割と耐性ありそうですが、森崎も森崎で奇行の天才だと思いますね。
>>331
びしっと凌辱するんですね、わかります。
>>332
コメントありがとうございます、お気になさらずです!

335 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/21(月) 00:28:23 ID:VL8Z4LzM
A:「よし、いこう、いこうぜ、みんな!」無難に号令をかけるだけにする。

鈴仙「――よし、いこう! いこうぜ、みんな!!」

チームメイト「「「「「   お う ! ! !   」」」」」

鈴仙は気の利いた演説を色々考えた結果、結局何も思いつかなかったので、
勢いに任せて全力で号令をかけるだけにした。
それに対し、ルナティックスメンバーも全力で応えてくれた。
鈴仙にとっては、それだけで充分だった。そして――。

*****

〜妖怪の山モリヤスタジアム・フィールド〜

実況「……さあ〜! 試合開始まで残り5分に迫ってきました、
幻想郷サッカー史上最大にして最高の大一番! 全幻想郷選抜大会の決勝戦!
王者・博麗連合2015対! 挑戦者・永遠亭ルナティックス!!
幻想郷中は勿論、冥界や旧地獄、天界、更には外の世界をも巻き込んだ、前代未聞の大規模大会!
全16チーム、スタメンだけでも計176名もの有名無名選手が集ったこの争いの頂点が! 今!
この場にて決まるという歴史的局面! ここに集まった約一万もの人間、妖怪、妖獣、神霊、神、その他種族!
あなたがたこそが、その歴史の証人となるのです!」

観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!」

実況「――さあ……そして! 今選手が入場してきました! 幻想郷の頂点を争う22名の登場です!
まずは先に、永遠亭ルナティックスのスターティングメンバーを紹介いたします。
FWに鈴仙選手と佳歩選手、MFにパスカル選手、永琳選手、てゐ選手、中山選手。
DFに慧音選手、妹紅選手、霞選手、つかさ選手。GKの輝夜選手がキャプテンですが、
実際は鈴仙選手がゲームキャプテンとして動くようです。
DFをペナルティエリア側に詰め、MFをダイヤモンド型にした、4−4−2の布陣で戦います。
次に選手を個人別に見ていきましょう!!」

336 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/21(月) 00:30:06 ID:VL8Z4LzM
実況「――まずはFWの鈴仙選手! 彼女は今大会にかけて大きく成長した新進気鋭のストライカーで、
これまでに12ゴールを挙げ、レミリア選手に次いで得点王争いで2位につけています。
彼女の持ち味は何と言っても、仲間と力を合わせたコンビシュートの爆発的威力!
今日の試合の見所は、鈴仙選手達のスーパーシュートが、森崎選手にどこまで通用するかになりそうです」

鈴仙「(ううっ。改めてこう紹介されると照れるっていうか、緊張するなぁ……。でも、やるしかない――のよね)」

実況「佳歩選手は鈴仙選手の相棒として名を馳せ、これまでも小回りの利いたドリブルやシュートを活かし、
ルナティックスにおけるセカンドストライカーの地位を確固たるものとしています。
聖徳ホウリューズ戦では、『真実の友情』の発動役としても活躍した事もあり、彼女も要警戒選手の一人です!」

佳歩「(私がただのウサギAだった時から、遠くまで来ちゃったなぁ。……でも、これがゴールじゃない。スタートなのよ!)」

実況「この試合、トップ下として登録されたのはパスカル選手です!
一見すると意外な人選にも見えますが、彼の特長はFW・MF・DFなんでもこなせるプレーの柔軟さ!
『オールドタイプ』とも称される視野の広さも相まって、司令塔としての仕事をキッチリこなしてくるでしょう!」

パスカル「(こんな紹介されてるのをディアスに知られたら、腹を抱えて笑われそうだが。いい土産話にもなりそうだ)」

実況「右サイドハーフとして暗躍するのは、皆さまご存じの天才・八意永琳選手です!
圧倒的なドリブル突破力に万能的な能力値、そして月のファンタジスタたる独創的な動きで、
博麗連合の攻撃をどこまで食い止め攪乱してくれるか、今からその活躍が楽しみです!!」

永琳「(……色々と考えるべき事もあるけれど。今はとりあえず、この試合を楽しませて貰いましょうか)」

実況「左サイドハーフを守るのは、これまた曲者の因幡てゐ選手!
MFとして万遍無く高い能力と高いパス力は勿論厄介ですが、彼女は鈴仙選手の超必殺シュート、
『インビジブルデューパー』の発動役としても有名! 試合の隠れたキーパーソンです!」

てゐ「(隠れた実力者的な扱いは好きだけど、ちょいと目立ちすぎちゃったかなぁ。なんてね)」

337 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/21(月) 00:31:27 ID:VL8Z4LzM
実況「ボランチを任されたのはやはりこの人、中山選手です!
今大会での出場回数は守矢みらくるず戦と聖徳ホウリューズ戦の2回のみと少ないですが、
その圧倒的な実力の高さは皆さまご存じのとおり! 霊夢選手との頂上対決の行方が気になるところです!」

中山「(森崎、見ていろよ。俺が選んだ道を。俺が切り開いた運命の結果を)」

実況「ディフェンスラインの指揮役として活躍するのは、上白沢慧音選手!
バランス良く高いDF能力と冷静で的確な判断力で、最終ラインの統率には定評があります。
今日の試合、博麗連合からの失点を防ぐには彼女の力が必要不可欠でしょう!」

慧音「(統率力への評価は嬉しいが、裏を返せば実戦での実績が少ないという事だ。今日は実戦でも活躍したいが……さて)」

実況「ブロッカーとして近日、大きな評価を得ているのがCBのつかさ選手です。
ガッツに溢れる『ソウルブロック』や『顔面ブロック』で、幻想郷の強豪選手のシュートを防いで来た彼女。
必殺シューターが非常に多いこのチームにおいて、つかさ選手のブロックはまさしく生命線です!」

つかさ「(Dちゃんと一緒に出られなかったのは気がかりだけど。……見ていてね、私のガッツを)」

実況「藤原妹紅選手は幻想郷きっての弾き返し屋!
これまで様々なダイレクトシュートをクリアして来た彼女はまさしく、空からの敵を決して逃さぬ無敵の不死鳥です!
オーバーラップやセットプレイからのミドルシュートにも優れているため、要所要所での活躍に事欠かないでしょう!」

妹紅「(長く生きて来て、こういう俗世的なスポーツには枯れたと思ってたが。中々どうして、サッカーはこうも奥深い)」

実況「4人目のDFは因幡霞選手! 全体的にオールラウンドな能力値を持ち、
これまでもルナティックスのポジションの穴を埋めて来ましたが、最近になりパスの精度を中心に急成長!
最終ラインからの『ピンポイントパス』は、ルナティックスを救う、一発逆転のトリガーとなるかもしれません!」

霞「(今日の私達の勝率は……ちょうど50%。勝つか負けるか分からないけれど、それが勝負だもの、仕方ないね)」


338 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/21(月) 00:33:15 ID:VL8Z4LzM
実況「そしてゴールキーパーを務めるのは蓬莱山輝夜選手!
セービングにあたり他人の助けを得ている、一対一で不利になるとゴールを投げ飛ばすなど、
熱心なサッカーファンからは碌な評判を聞かない彼女ですが、実力と人気は一流! 単なるマスコットではありません!」

輝夜「(なんか私の紹介だけ酷くない……? いや、事実なんだけどさ、ほら、もっと言い方があるって言うかぁ……)」



実況「そして……博麗連合の方も準備が整い、今選手が入場してきました!
博麗連合は準決勝の時と同じく、ハクレイタイプを軸にした4−3−3の陣形で勝負を挑みます。
FWには魔理沙選手、小町選手、そして一段下がったウイングの位置に針妙丸選手。
MFにはキャプテンの霊夢選手、衣玖選手、アリス選手。DFには萃香選手、天子選手、中里選手、玄爺選手。
GKにはあの森崎有三選手が入るようです!」

――ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!

鈴仙「うわっ、歓声が更に三割増しになった! ……やっぱり、人気の面では博麗連合には負けるわねぇ」

中山「観衆は何だかんだで強者を好むからな。何、気にする事は無いさ。きっと試合終了後には評価がひっくり返ってる。
……さ。選手の紹介でも改めて聞いておこうか」

実況「GKの森崎選手は外界から連れられて来た人間ですが、
キーパーとしての実力は外界でもナンバーワンであり、現に幻想郷においても吸血鬼や鬼など、様々な強豪を下してきました!
また、ドリブラーとしても世界トップレベルであるため、オーバーラップによる攪乱も馬鹿にはできません!」

森崎「(本当はもっと褒めちぎって欲しかったんだがな。ま、これも試合が終わるまで辛抱だな)」

実況「玄爺選手は博麗連合に昔から所属する由緒正しきブロッカーです。
過去最高とも言えるメンバーを加えた、今回の博麗連合において彼の実力は最下位ですが、
それでもいぶし銀あふれるプレーで、古参のファンを喜ばせてくれるでしょう!」

玄爺「……………!」グッ

339 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/21(月) 00:35:56 ID:VL8Z4LzM
実況「中里選手は外界では絶滅した、ニンジャという種族の生き残りです。
分身、変わり身、縮地……様々な忍術を活かした器用なプレーは博麗連合にとって、縁の下の力持ち!
永遠亭ルナティックスは今日の試合、彼の動きにどこまで着いてこれるでしょうか!」

中里「(外の世界でスポーツ忍者となる夢こそ敵わなかったでゴザるが。こうして森崎とまたサッカー出来るのは、僥倖でゴザった)」

実況「天子選手は天界からの参戦です! 天人特有の固さを活かしたディフェンスも脅威ですが、
オーバーラップからの強烈なミドルシュートもまた、彼女の恐ろしさであります!
また、性格的にも中々の暴れ馬という事もあり、博麗連合の攻めの起爆剤となる事は間違いないでしょう!」

天子「は? 私を馬なんかと一緒にしないで欲しいわね。馬鳥だったらギリ許すけど」

実況「博麗連合のDFに立ちはだかる大きな壁。それこそがCBの萃香選手でしょう!
準決勝戦でも見せた強烈なカウンターシュートは勿論の事ですが、クリアやタックルなど、その他守備についても本職顔負け。
更には森崎選手が体力切れとなった際のGK出場の可能性についても気になります!」

萃香「(さーてと。鈴仙……だったけか。お前のシュート、どれだけのモンか見せて貰うよ)」

実況「3名の精鋭を並べる博麗連合のMF。左サイドハーフを務めるのは衣玖選手です。
ボランチが本職の彼女ですが、空気を読んだ独特のパスには定評があり、
影のゲームメイカーとして活躍出来るポテンシャルは十二分に秘めております!」

衣玖「(この試合が終わったら、溜まってた有給でも消化しましょうかね……)」

実況「反対側、右サイドハーフを守るのはアリス・マーガトロイド選手!
彼女の人形細工のように緻密なパスやパスカットは勿論ですが、
オフサイドトラップやファストブレイクなど、様々な戦術でもルナティックスを苦しめてくれるでしょう!」

アリス「(フフフ……この大会で知名度を上げて、そして……友達を100人作るのよ!)」

340 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/21(月) 00:38:45 ID:VL8Z4LzM
実況「中央にどんと陣取る、博麗霊夢選手についてはもはや説明不要でしょう!
絶対的な万能性を持つ幻想郷のスーパーシューティングプレイヤーたる彼女は既に、
5ゴール6アシストと圧倒的な実績を残しております。彼女は――強い!!」

霊夢「(「強い」……かぁ。昨日の準決勝でも思ったけれど。強いって一体何なのかしらね)」

実況「ハクレイタイプでは、MFとFWの間に選手がウイングとして入り、そのポジションの選手が
攻撃面で大きな役割を果たすと言いますが……そのウイングとなったのが、この少名針妙丸選手です!
小さい身体に大きなパワーを秘めたプレーで、ルナティックスの守備を切り刻んで駆逐していく事が期待されます!」

針妙丸「小さいけれど、舐めて貰っちゃ困るんだからね!」

実況「不動のポストプレイヤーとして、静かな人気が出ている小野塚小町選手。
元々はパスとミドルシュートを兼ね備えたバランス型のFWでしたが、今大会でプレースタイルを大きく変えました!
その結果が吉と出たか凶と出たかにつきまして、これまで彼女が5アシストもの実績を上げ、
アシストランキングでパチュリー選手、霊夢選手に次ぐ2位にランクインしている事から読み取れるでしょう!」

小町「(ふああ……森崎が寝たりしたら、あたいも隠れて添い寝させて貰おうかな。眠いし)」

実況「そして最後に紹介するのは……幻想郷の元祖ストライカー!
パワー溢れる必殺シュートで、多くの人妖の心をわしづかみにして来たスーパーヒーロー!
霧雨魔理沙選手です! 先日の試合では、シュートを撃って倒れるという素振りも見せましたが、
元気に入場しているこの様子を見ると、今日も『ファイナルスパーク』に期待が持てそうです!!」

魔理沙「(なけなしの素材をはたいて、半ば禁呪めいた痛み止めを打っといたからな。……ま、試合終了までは持つだろ)」

341 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/21(月) 00:39:56 ID:VL8Z4LzM
鈴仙「(魔理沙……やっぱりあんたも試合に出るのね。今日の試合が、自身のサッカー生命の終了を告げるとしても。
あんたは一瞬でも、閃光のように輝き続ける事を選んだ……と、いう事かしら)」

アナウンスによる紹介が終わると、観客達の歓声は更にもう一段階大きくなる。
キックオフまで、残された時間は本当に僅かとなっていた。
そしてそんな中。最後に紹介された魔理沙の決然とした視線を、鈴仙は食い入るように見つめていた。
自分がもし同じ立場だったら、彼女のように強く居られるだろうか、鈴仙には自信が無かったからだ。

魔理沙「………」

スッ……。

その際、視線がたまたま合った事が理由だろうか。
そして、コイントスをする為、霊夢と輝夜がそれぞれセンターサークルへと向かったのを見計らって、
魔理沙は鈴仙に一歩歩みより、こう口を開いた。

魔理沙「……よう、うどんげ。悪いけど今日の試合、お前には負けて貰うぜ。
チームとしての勝敗は勿論、FWとしての戦いにおいても、な」

鈴仙「……いきなり、ずいぶんなご挨拶ね」

魔理沙「悪いな。だけど、お前と違って私は色々と忙しいんだよ」

いつも通りの不敵で皮肉っぽい攻撃的な笑みを浮かべる魔理沙だったが、
彼女がそうも今日勝ちたがる理由をおぼろげに知っていた鈴仙は、
決して彼女が安い挑発や罵倒の為にそう振る舞っている訳では無いと知っていた。

鈴仙「(魔理沙……)」

342 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/21(月) 00:44:34 ID:VL8Z4LzM
鈴仙は魔理沙とそこまでは親しく無いが――ライバルとして、掛けるべき言葉が全くない訳は無い筈だ。
そう思って、鈴仙は言葉を選びつつ……魔理沙に対してこう答えた。

A:「私にも目標がある。負けられないのは、こっちだって同じよ」闘志を籠めて返す。
B:「私はあんたほど強くないかもしんない。だけど、負ける気は毛頭ないわ」強気に返す。
C:「……深くは突っ込まないわ。ただ、良い試合にしましょう」あくまで試合だと言う。
D:「あんたが森崎有三ね、負けないわよ!」魔理沙を無視して森崎に話しに行く。
E:「ガチョーンっ!」一発ギャグで相手のペースを崩す!
F:その他 自由選択枠


先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

343 :森崎名無しさん:2015/09/21(月) 00:46:27 ID:8bplPLSg
A

344 :森崎名無しさん:2015/09/21(月) 00:46:58 ID:rCLYxtPM


345 :森崎名無しさん:2015/09/21(月) 00:48:50 ID:VtMbEXd2
Fそう、がんばってね

346 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/21(月) 01:29:01 ID:???
A:「私にも目標がある。負けられないのは、こっちだって同じよ」闘志を籠めて返す。

鈴仙「……色々と抱えているのは自分だけだって。そう思われちゃあ困るわね。
私にも目標がある。負けられないのは、こっちだって同じなんだから」

魔理沙「ふうん。じゃ、聞かせて貰おうか、お前の目標とやらを」

鈴仙の闘志を籠めた静かな言い方に、魔理沙は若干の嘲りを籠めて返した。
鈴仙は魔理沙の言葉に対し、胸を張ってこう答えた。

鈴仙「私の目標。それは――師匠と。永琳様と肩を並べるような選手になる事よ」

魔理沙「……!」

そんな鈴仙の目標を聞いた魔理沙は一瞬驚きで目を見開き。
そしてその次にニヤリと唇を歪め、好戦的な笑みでこう言い放った。

魔理沙「――なんだ。じゃあやっぱり私の勝ちだな」

鈴仙「……どういう事よ」

次に誇らしげに胸を張るのは魔理沙の番だった。
先の紅魔スカーレットムーンズ戦で吹っ切れたのか、臆する事無く魔理沙はこう言ってのけた。

魔理沙「だって、私も同じだからな」

鈴仙「えっ? 魔理沙も師匠と肩を並べられる選手になりたいの?」

魔理沙「違うって。お前はどうでも良い所で天然だなぁ。
……私は、霊夢と肩を並べるような選手になる事が目標。いや……夢だったんだ」

347 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/21(月) 01:30:17 ID:???
鈴仙「霊夢と……? 今も肩を並べてるじゃないの」

鈴仙にとって、霧雨魔理沙は霊夢の相棒としての認識しか無かったため、魔理沙の告白には違和感があった。
そしてこうした鈴仙の反応は、魔理沙にとって恐らく想定内だったようだ。
魔理沙は特別詰まる様子や困った雰囲気も無く、こう自身の限界を語ってくれた。

魔理沙「……私は何の才能も無い単なる人間。方や霊夢は才能の塊みたいな博麗の巫女。
元々のスタートが違う。これまでも私は、何でもやって来て、霊夢に追いつこうとして来て。
そのお蔭で今はたまたま並んでいるように見えてるだけだ。何もしなきゃ、すぐに追い抜かれる」

自分に才能が無い。そう言ってのける魔理沙だったが、
それは多くの凡才が言い訳で使うような諦めとは一線を画している事は明らかだった。

魔理沙「だけど……これまで何とか乗り越えて来たハードルも、
今回は酷く高くなっちまった。――超える為には、私の脚が吹っ飛ぶ必要があるんだからな」

鈴仙「――それって、『ファイナルスパーク』の反動の事?」

魔理沙は黙って首肯し。
そして、暫くの沈黙を間に挟んだ後、鈴仙に対して逆にこう問いかけて来た。

魔理沙「うどんげ。私はお前に逆に聞きたい。お前は……目標の為には、どこまでやれる?
自分自身の身体を壊し、大事な物を捨ててまで、目標や夢を叶えるという覚悟があるか?」

鈴仙「…………」

鈴仙は即答できなかった。
魔理沙が指摘した内容こそが、常々鈴仙が自分に欠けている物であると認識していたからだ。
自身の脚を捨ててまで霊夢と並ぶという一瞬の夢に殉ずる事の出来る魔理沙に対し、
鈴仙はこの時、純粋な畏怖と尊敬の念を抱く事しか出来なかった。

348 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/21(月) 01:31:42 ID:???

魔理沙「――もしも、私の言う事が間違っているとか。
自分にも同じような覚悟があるだとか。そう言いたいんだったら、試合でそれを示すことだな。
……でなきゃ、一旦は私の勝ちって事にさせて貰うからな」

クルリ。タッ……!

鈴仙「あっ、ちょっと……! ――って、行っちゃった」

鈴仙の姿に満足したのか、魔理沙は悪戯っぽく笑いながら、自身の陣形へと戻って行く。

鈴仙「(でも……ちょっと意外だったな。私と魔理沙で、考えてる目標が割と同じだったなんて……)」

魔理沙が霊夢を目指す為の努力と、鈴仙が永琳を目指す為の努力との間には似通ったものがある。
だからこそ、永年同じ目標を掲げ続けて生きて来た自分の方が、ここ最近に同じ目標を掲げた鈴仙よりも想いの力で勝る筈だ。
魔理沙がそう考えるのも、あながち不自然では無いと鈴仙は思った。
しかし、それで安易に敗北を認める程、鈴仙も甘ったれてはいない。

鈴仙「(確かに私は……魔理沙みたいに、自分の体を犠牲にする覚悟は無いかもしれない。
だけど――目標への想いとか覚悟って、そんなものだけじゃない筈よ。上手く言葉に出来ないけれど……)」

生憎と自分は気の利いた言葉を持っていない。だからこそ、行動で魔理沙に自分の想いを示したい。
改めてそう考える鈴仙だった。

*特に何もありませんでした。

349 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/21(月) 01:37:40 ID:VL8Z4LzM
……と、言ったところで力尽きたので今日の更新はここまでです。
明日はコイントスからやって、とうとう試合開始まで持っていければ思っています。
更新の円滑化のため、コイントスの結果だけ今のうちにひいて下されば助かります。


先着1名様で、

★コイントスの結果→! card★

と書き込んでください。マークで分岐します。

ダイヤ・ハート→ルナティックスボール
スペード・クラブ→博麗ボール
JOKER→そのとき、ロベルト本郷(全裸)の ダーティディフェンス が輝夜の顔面に直撃!!
       (*ヒャッホー系が出たらJOKERでなくてもこの分岐に強制的に行きます)


それでは、皆様、本日もお疲れ様でした。

350 :森崎名無しさん:2015/09/21(月) 01:40:40 ID:???
★コイントスの結果→ クラブ8

351 :森崎名無しさん:2015/09/21(月) 01:40:57 ID:???
★コイントスの結果→ クラブ3

352 :森崎名無しさん:2015/09/21(月) 01:44:57 ID:???
ロベルト本郷(全裸)の ダーティディフェンスw

353 :森崎名無しさん:2015/09/21(月) 01:54:13 ID:???
汚いな(意味深)

354 :森崎名無しさん:2015/09/21(月) 02:07:37 ID:???
乙です
同じ夢を持って、同じく外の世界の人に感化して
片や賛同して同じくボロボロになり、片や諭されて臆病兎を受け入れ他者と強く結んで
異なる道を行き、そしてどちらが到達点に…

…って話より、なんていうかスタートとゴールが同じなこと自体が本体というか。
要はこれまでのルート選択が魔理沙ルートって感じかな?夢はいいけど、これからどうする?夢と共にいく?的な

355 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/21(月) 17:09:52 ID:VL8Z4LzM
こんにちは、今日は久しぶりに多めに更新できればと思います。
>>352-353
何が汚いのか気になりますね(震え声)
>>354
乙ありがとうございます。
外界の人間(キャプ森キャラ)に影響を受け成長したのは、鈴仙も魔理沙も一緒なのですが、
その過程や考え方は大きく異なっています。
この試合はその対立を越えて、鈴仙がどうなっていくか? …という点がテーマになると思います。多分。

356 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/21(月) 17:11:28 ID:VL8Z4LzM
★コイントスの結果→ クラブ8 ★
スペード・クラブ→博麗ボール

霊夢「あんたは良いわよね、いつもなんか楽しそうで」

輝夜「辛い事とかメンドイ事を考えない方が長生きするのよ。
いや、長生きしてるから辛い事とかメンドイ事を考えなくなったのかな?」

霊夢「私もねぇ、出来ればそうしていたいんだけど。最近はどうも、それだけじゃ済まなくなっちゃって」

輝夜「それは若さの証拠よ。良いわねぇ、若いって。私も旧石器時代の頃は……」

霊夢「はいはい、年寄りの長いお説教は紫で充分だってば。――さ、ちゃちゃっと始めましょ」

鈴仙と魔理沙が互いの想いを賭けて対峙していたその頃。
両チームのキャプテンは軽口を叩き合いながらコイントスに興じていた。
元々世俗から超越しており、飄々とした所のある霊夢と輝夜は意外に気が合いそうだったが、
互いに気を通じ合わせるのも面倒だという事もあり、会話は最小限に留まる。

実況「さあ! 運命のコイントスです! 博麗連合のキャプテンである霊夢選手が
コインを気怠く放り投げて、その結果は――どうやら! 博麗連合が先攻権を手にしたようです!
永遠亭ルナティックスはいきなり守勢を強いられる恰好となりそうですが、
両者ともに全力を尽くして頑張って欲しいものです!」

357 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/21(月) 17:14:06 ID:VL8Z4LzM

永琳「……ウドンゲ」

鈴仙「……? どうしたんですか、師匠?」

コイントスも終わり、時間は11時59分。
開始まで後1分を残し、メンバーもほぼ全員が持ち場についた中、永琳はふと鈴仙に近づいて来た。
一体どうしたのか訝しむ鈴仙を気にする素振りも無く、永琳は事務的にこう告げた。

永琳「――この試合が終わったら。私は貴女に問うわ。果たして貴女が、どちらの道を往きたいと考えているかを」

鈴仙「…………!」

それは鈴仙が今まで保留にして来た問題。
大会後、幻想郷を守る側に着くか、幻想郷を変える側に着くかという、
究極の二者択一への回答期限が間近に迫っている事に関する通告だった。

鈴仙「(……私には、まだ分からない。
『プロジェクト・カウンターハクレイ』の一員として、幻想郷の秩序に一石を投じる側になるべきなのか。
『リアル・幻想・セブン』の一員として、幻想郷の秩序を内側から守り良くしていく側となるべきなのか。
――だけど、一つだけわかる事がある!)」

永琳は既に元のポジションへと戻っている。
観客達は固唾を呑んでセンターサークルに置かれたボールに視線と意識を向けている。
審判は時計を見ながらホイッスルを口に咥えて、試合を開始すべき瞬間を見計らっている。
そして、チームメイト達は、ライバル達は、既にこれから始まる70分余りの戦いへと意識を没入させている。
だとしたら、鈴仙が考えるべき事は一つだった。


鈴仙「(まずはこの試合を全力で戦い抜く。そうしないと、私はきっと、私の望む答えを見つける事はできない……!!)」



358 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/21(月) 17:15:36 ID:VL8Z4LzM


試合開始まで残り3秒、2秒、1秒。
最大の敵、博麗連合を前にし、自身の夢を賭けた、我らが鈴仙・優曇華院・イナバの。
そして、永遠亭ルナティックスのファイナルゲームが――。

紫「――今、始まる。この楽園の未来を賭けた壮絶なる戦い。
その開始を告げる、史上最も壮大で、史上最も些細な前哨戦が……」

――ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!

実況「――博麗連合のキックオフで試合開始です!」

――空高く試合の趨勢を見守る妖の賢者の静かな宣言の下、ここに幕を開けた。



359 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/21(月) 17:17:00 ID:VL8Z4LzM
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ヨッチャン「3カ月ぶりですね。ヒント神・ヨッチャンです!
今回の試合はとうとう第二章のファイナルバトル! 博麗連合との試合です!
連載開始からここまで何と2年半。当初予定では1年でここまで行く予定だったので随分と遅くなりました。
ですが、この試合は更新開始当初からずっと色々考えて来た試合でもあるので、
まだ終わりでは無いけれども、ここまで書く事ができて本当に嬉しいです。

博麗連合に関する情報は、殆どこれまで描写して来た通りだと思います。
なので敢えて詳しい説明を省きますが、本当にこれまでのチームとは一回りも二回りも強い!
正直に言って、勝てるとは安易に断言できません。もしかしたら、負ける確率の方が高いかもしれません。
ですが、決して勝ち目の無い戦いではありませんので、全力で試合に臨んでくれれば幸いです」

−−@−− @森崎
−−A−− A玄爺
B−D−C B天子 D萃香 C中里
−−−−−
E−I−G E衣玖 I霊夢 Gアリス 
−−−−−
−−−J− J針妙丸  
F−H−− F小町 H魔理沙
博麗連合2014:4−3−3
永遠亭ルナティックス:4−4−2
−F−H− H鈴仙 980/980 F佳歩 800/800
−−−−− 
−−J−− Jパスカル 840/840
G−−−E Gてゐ 680/680  E永琳 900/900
−−I−− I中山 820/820
−BDC− B妹紅 910/910 D慧音 750/750 C霞 640/640
−−A−− Aつかさ 790/790
−−@−− @輝夜 730/730

360 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/21(月) 17:18:22 ID:VL8Z4LzM
ヨッチャン「博麗連合の選手の詳細については説明を省きますが、
一つだけヒントを言うと、このチームの選手は、大体3つの選手層に分類する事が出来ます。

一つは、霊夢選手、魔理沙選手、森崎選手からなる超一流軍団。
これに正面から当たる事は無謀なので、何か対策を練るべきです。

二つは、アリス選手、天子選手、萃香選手、中里選手からなる一流軍団。
彼女達には弱点を突くか、ルナティックスの一流選手をぶつける事で対処しましょう。

そして三つは、小町選手、針妙丸選手、衣玖選手、玄爺選手からなる準一流〜二流軍団。
この辺りの選手への対処は容易ですが、いずれも一芸に秀でた選手ばかりですので、
油断は禁物。彼女達を自由に動かしては後々大きな失点に繋がる! ……かもしれません。

実際の試合では個別の対応を取る事は難しいでしょうが、
選手の特長や格を大まかに理解しておく事は、決して損ではありません。
色々と考えて、より良い方策を立てて頂ければ幸いです。

最後に。【この試合は勝っても負けても話が進みます】。
当然勝った方がレイセンにとって良い展開とはなるでしょうが、
敗北したからと言って、レイセンのこれまでのがんばりが否定される訳ではありません。
なので是非とも、試合が終わる最後の一秒まで気を抜かず、諦めずに参加をして下さればうれしいです。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

361 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/21(月) 17:20:54 ID:???
バシッ……ポムッ。

霊夢「……さてと」

実況「キックオフでボールを持ったのはトップ下の霊夢選手!
彼女は説明無用のスーパープレイヤーではありますが、
仲間を活かす事にも長けた理想的トップ下の側面も持ち合わせています。
果たして彼女の天才的な勘は、どういった戦術を描き出しているのでしょうか!?」

霊夢「(ふーむ。最初は様子見が良いかしらね。それとも……)」

針妙丸「霊夢! 私、まず行ってみたい!」

霊夢「針妙丸か。……そうね。あんたのサイドアタックはウチの常套戦術だしね。よし、行ってみなさいな!」

バシュッ、パシッ。

針妙丸「ようし! 行くぞ〜っ!」

タッ! スタタタタタッ……!

実況「霊夢選手、ここは自分で上がらず右サイド側のウイングの少名針妙丸選手にパス!
針妙丸選手はすばしっこい動きで、右サイドへと大きくはけて行きます!
博麗連合の切り込み隊長とも称され、一人で小人約4000人分の戦力を持つとされる彼女が今、
永遠亭ルナティックスの右サイドを進撃していく〜〜〜!!」

362 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/21(月) 17:26:45 ID:VL8Z4LzM
鈴仙「(右サイド……! ここだったら、佳歩はともかく、私も走ればタックルに行けそうな感じね。
勿論、ここは通して、右サイドハーフの師匠にお任せするという手もあるんだけど。
フォロー要員として同じく上がって来ている霊夢の存在がちょっと怖いかも。
針妙丸のドリブルは豪胆だけど粗い。その粗さを突けば、私独りでも充分止められそうではあるけど……?)」

A:タックルに向かう!(鈴仙のタックル:51)
B:少し下がって、自分はフォローに備える。
C:大きく下がって、自分も永琳と一緒に守備に行けるようにする。
D:ここは様子見の為、うごかない。
E:その他 自由選択枠

鈴仙のガッツ:980/980

先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。

363 :森崎名無しさん:2015/09/21(月) 17:28:25 ID:RcCIKIBM
D

364 :森崎名無しさん:2015/09/21(月) 17:29:33 ID:c4k6/ENA
A

365 :森崎名無しさん:2015/09/21(月) 17:42:23 ID:8bplPLSg
A

366 :鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/21(月) 17:49:15 ID:VL8Z4LzM
A:タックルに向かう!(鈴仙のタックル:51)

鈴仙「――ここは先手必勝よ! 前線ですぐにボールを奪い返してやるわ!」

タッ、ズザアアアアアアアアアアアアアッ!

実況「鈴仙選手、同じく右サイドに向かう針妙丸選手を追いかけ、単身タックルに向かいます!」

針妙丸「小さいと思って馬鹿にしちゃだめだよ。けちょんけちょんにしてやる!」

タッ! ……ダダダダダダッ!

鈴仙「(足元の技術は自己流なのか疎かだけど……やっぱり、早くて力強い!
こりゃあ、油断したら吹っ飛ばされそうね……!)――とるっ!」


先着2名様で、

★針妙丸→ドリブル 49 (! card)(! dice + ! dice)=★
★鈴仙→タックル 51 (! card)(! dice + ! dice)=★

と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。

MAX【攻撃側】−MAX【守備側】
≧2→針妙丸、ドリブル突破。
=1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に
(霊夢がフォロー)(博麗のスローイン)(永琳がフォロー)
≦−2→ルナティックスボールに。
【補足・補正・備考】
針妙丸のマークがダイヤ・ハートの時、「進撃の小人(+4、吹飛2)」が発動します。
鈴仙のマークがダイヤの時、「アイドリングウェーブ(+2)」が発動します。
鈴仙のマークと敵スートが一致時、スキル・狂気の瞳LV3により敵の数値が−2されます。

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0ch BBS 2007-01-24